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1/11 24 和京のお見合い(平行世界) 原村和です。お見合い19連敗中です。 ここまで来て私は悟りました。 「間違っているのは私じゃない! 世界の方です!」 そう。現実世界で相手を見つけようとするからいけないのです。 よく考えてみてください。 ほうら、画面の中にはより取り見取りのイケメンがたくさんいるじゃないですか! 髪の色だって選び放題! 性格だって好きなだけ! 相手の職業だって好きに出来ます! 決して裏切られることもなく、好きなだけイチャイチャ出来るんです。 危なかった……。危うく三次元に惑わされるところでした。 そもそも、私はネトマで有名になったんです。 私の世界は電子の世界にあるんです!――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2/11 「さて、今日もFF14をやりますか」 ネトマも一息ついたので、ネトゲに移ります。 天使のどっちのイメージが崩れる? やれやれ、今時ネットゲームをやっていて2ch等と関わらないなんてありえませんよ。 ネトマの掲示板や情報一つ見ても煽り煽られ叩き叩かれの混沌。 超有名なニュースサイトも2ch・twiter・ふたばのまとめばかり。 否が応でもアングラサイトに触れてしまう昨今、それらに一切触れない女の子がいるでしょうか? 『私、ネット使うんだけど2chなんてわかんなーい☆』なんて言ってる子は絶対にアウトですよ! 大なり小なり関わってるはずです。 もちろん、『のどっちは運営の用意したプログラムだ』なんて言われた私がその世界にハマらないわけもなく……。 「また私に負けた人が騒いでいますね……。 IDを変えて、と。『負け犬の遠吠えじゃねーかwwwwww』 おっと、草を生やすのは時代が古いですね。 『負けたから文句を言うとか草生える』にしておきましょう』 ネットスラングも流行り廃りが激しくて困りますね。 かれこれ中学時代から10年以上ネットの世界に浸かっている私からしてみれば、新参に伝わらない言葉が多くて困ります。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3/11 「和、またお見合いの相手を用意したぞ」 ……ついに来ましたか。20人目の相手。 ここまで、19人斬りを成し遂げた私にふさわしい相手が見つかるとも思えませんが……。 父もいい加減諦めてくれればいいのに。 いやまぁ、気づけば私も28になり、クリスマスケーキも半額以下のお値段で買えます。 お相手を選んでいる場合ではないのはわかりますが……私にだって夢があるんです! 「会うだけあって見なさい」 「はい。わかりました」 しかし家にいる間は両親に従順です。 父も私のことを心配してやってくれているのはわかりますし、それを無下にするのも気が引けますからね。 「相手の写真とプロフィールはここに置いておくから、目を通しておくんだぞ」 そう言って父は部屋の隙間からアルバムのようなものを差し込んできました。 以前、勝手に部屋に入った時に蹴り飛ばしましたからね。 最近は気をつけるようになったので、嬉しい限りです。 お相手の方も、ちゃんとプロフィールを見たいところですが、今は縄跳びの最中です。 後で見ればいいでしょう。 ……その後ネトゲとネトマのループに陥った私は、相手の写真を見ることもなく本番に出向くことになったのでした。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4/11 「はふっ、はふっ」 「和、落ち着きなさい……」 お、落ち着けるわけがありません。 ここまで28年間、男性と話したことは数少なく、親しい男友達なんて一人しか出来ませんでした。 最後に会話を交わしたのは高校時代。その後のお見合いもいつもこんな感じです。 「お、落ち着きます。 デュフ、フヒッ、オゥフwwwwww」 「(今回もダメか……)」 父の哀れむ視線が痛いです……。 私だってこんなことになるなんて思いませんでしたよ! ああ、高校時代が懐かしいです。 思えばあの時が私の黄金時代でした。 ゆーきと咲さんという友達がいて、全国制覇を成し遂げた時代。 あの一年が私にとっての絶頂期で、そこから先は転落するばかり……。 そう、全ては歯車が噛み合わなくなった、あの時に―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5/11 ,. --- 、 ____ /, ´ ̄ ̄` '⌒´ \ 、_/_/⌒ヽ , / ヽ ,---、 / // ヽ . , / ̄-/ /' { | | | / __  ̄,./ /-' l| l | |___ l | | . ' / ,イ _| | |ア__l { { | / }`| | | / , ´ | { | l\{从 ∨ィ斧ミ、 | | /\'´ /{ | 从{__,. \∨Vソ }イ ト、 ∧{ ////\ r--- ´八 !∧  ̄ , . . }/ノ/ リ 「和……か……?」. ///////\ \}∧ u 八/ //////////〉 込、 __ ,. / ///////// / }>、 ` イ |从 ,'//////// / _ /--、l ` ̄ , |--、.///////// / イ/////\ {////} / 「///|'//////// /´// {////////ー '|////| , |///l|///////////// |l///////////ヽ// \ |////> 、////////{/////{!/////////////////}--- /////////> 、 ____ ,.' ´ ` 、 _,ィァ′ ヽ \ {少′ / ,i l ト、 i ,ィマ、 Y / /// | l| | ハ 辷='/| ..ヽ\ イ ′ / | { | 从、| } |彡' /| . i . .|,∧. { | l |ィ爪 {(リ八「了 メ、 彡个rイト、 リ、_! l リィチfト '行タト、彳,ィl | . | | . i l_,以 { ヒtリ ヒztリ |f リ| | . | | . | 「 l 「ト'" ' '""' _,イ | | . | | . | 「須賀、君?」 } } ハ tっ ィ' ) ,j リ 刀 「 / /,イ| |l>、 ,ィ |ノイイ / リ | / /リ | ! !仏ィ_〕¨ 》,// / /| !. / / r廾 .|「{ |-、 __ / // ,ヘ〔 .j { 〈 イ ∧V / . . |__´_./ ./ / . . . .>)) } } /`Y'| { . . . . .l / 〈 〈 . ,イ´ /{, j/ }`ー冫j\ . . | / ___)ノ/i´r‐'='} ト ン′`ヾ >-r'< ̄ _彡冫=v' 人. }/ . . . . .[二]- .―'´. . . . . V / ∧ i' . . .. . . . ∧Ⅵ . .. . . . . . . . i // ,/ イ { } . | .i { . . . . . . . . . . . . |r<´ _.! _八 j . .! .. |.. ノ{ { { i ヽ、._ | . . . . | ,イ ヾ、_ | ∧ヽ { =-.¨| . . . . |==-__--,イ} { 丶、._〉 〉ヘ ' ; ...| //´ | . . . . | `¨ー= イ{l! '; .. {――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6/11 「おおっ!? 知り合いか! じゃあ後は若い二人に任せよう」 父はそう言って私と須賀君を二人きりにしてしまいました。 ……ものすごく気まずいです。 何せ、私と須賀君はあの高校一年生のインターハイが終わってから会ってないのですから。 「その、相手を聞いてなかったんだけどさ。 和だったら気兼ねしなくていいや」 「え、ええ」 そう、須賀君はインターハイが終わった後、私たちに何も言わず、転校していきました。 詳しい話を知っていたのは咲さんだけでした。 でも、咲さんは詳しい話を言おうとはしませんでした。 「今なら、聞いてもいいですよね」 「……大した話じゃないんだけどね」 おおよそ、お見合いの雰囲気とは思えない空気が場を覆っています。 「勝手な話なんだけどさ。 みんながインターハイで活躍してるのを見て、俺ももう一度頑張ってみたかったんだ」 「何を、ですか」 「ハンドボールだよ。中学生の頃にやってたんだ。 だからそこそこの強豪校に転校したんだ」 須賀君はバツが悪そうに頬を掻き、目を逸らしました。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7/11 「やっぱりほぼ1年間やってなかったブランクもあって、そんなに結果は出せなかったよ」 「そう、ですか」 「でも、あの時のみんなに少しでも近づけたんじゃないかって思ってる」 うっ、須賀君の笑顔が眩しいです。 い、言えません。その後の私たちはなんとなく気まずい雰囲気になって、まったく結果を残せませんでした。 咲さんはそれから隙間を埋めるように麻雀に打ち込みました。 ゆーきは須賀君のことが好きだった分ショックが大きかったようで、しばらくは消沈していました。 私は、その、寂しかったのは間違い無いんですが、二人ほど豹変したりはしませんでした。 問題は、夏休みが明けた後に起こったんです。 優勝したことが原因で入部希望者が殺到。 染谷先輩が頑張りはしましたが、もともと多くの人数を捌ける部活ではありません。 機材も何もかも足りませんでしたし、私たちは『男の子』のイメージがなかったのです。 ゆーきはそういった人たちにも素晴らしい対応を見せてはいましたが、染谷先輩とゆーきだけでは人手が足りず。 もともとの私たちの人数を遥かに上回る入部希望者によって、あの小さくとも居心地のいい空間はなくなってしまいました。 あの時、須賀君がいれば……なんて思うのは、さすがに身勝手が過ぎますね。 「それに、何より咲に見合う男になりたかったんだけどな……」 「?」 「いや、何でもないよ」 何処となく寂しそうな顔をする須賀君。 その意図を掴むことはできませんでした。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 8/11 「そ、それで、和がこんなところにいるなんて意外だよね。 すごく美人になったし、男が放っておかないでしょ」 「び、びじっ!?」 い、いきなり何を言うんですかこの人は!? 「小学校の先生になりたいって言ってたもんね」 「しょ、しょれより須賀君は何をしているんですか!?」 「俺? 俺は日本ハンドボールのプロやってるよ。 あんまり有名な選手じゃないけどね。1.5軍くらいかな。ハハハ……」 そ、それでも十分に凄いじゃないですか! よく見れば須賀君の顔にもハンドボールで受けたものか傷の跡がありますし、手のひらもボロボロです。 高校時代でも大きかった身長にさらに筋肉がつき、一回り大きくなったように見えます。 す、須賀君なら、私も素を見せられるかもしれませんし、高校時代のようになることが出来れば私だってお嫁さんに……。 勇気を出すのです、原村和! ここで彼を捕まえなければ一生独身ですよ! 「しゅ、しゅがくん!」 「お、おう?」――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 9/11. / | . i .| . . . i| | . . . . . .|! . |i . | 、 . .゙、 、 ゙、゙、 ; イ/ i ./ | i .| . . . i .| . . .i| | . . . . . . .|! .| i . i 、 . . 、 .、 . . .! . iヽ/ . . .|/ i i | | . | .| . . . i| | . . .| ! | .. |i. | .i i ゙、 . .i.;A-‐ハ .! . . . . . . ..! ___| ! .i | . | . . .i .! . . .|!.i! l | . ! . . . . ..i . .i ゙、! _/ハ ハ/ |ィ;. .,.-‐-、! /. . . . .V/i |.| . . i i i_ |、!、 . .! i !、i . . . . . .i . .i _;彡';tr=、 ヾ、"' /ヽ |' . . . . . .i . | . . . . ! i i! | .. i i . . i`iー ト-!、丶 . . . . i 、^V i_; ヽ / i . | . | . . . 、 ! i、 . .i . . . .| .i 、 .7メ'f ヾー\ . . . 、`ヾ ;;; ン ′ ノ . . ! .| . . . ヾi 、 .\ . \ .]〈 っ ; i  ̄` _,∠| | . | .|―- ヽ! .i、`゙ー-r≧ ≠ , " " / | ! . | .!//// | .| . . . . . . \! ,, ,, / i! i .i//// | .| . . .i i r== "ヽ / i . i .|//// 「オウフwwwコポォwwwフォヌカポォwww」 | | . i . |\ ∨__ノ) / / . i. |//// | | . .| イ | |l`ー-..、  ̄ ̄ / / . |///// |.| . | ∧ i . !i `i ー-‐ ' ,..-‐ / . .i!///// / | |.. . ゙、 . ゙、゙、. \ |. i | i |. ∧ 、.i. .i . ` 、. ! | |、 | | i | ! | | | 、 > | | i 「! ヽート!、 リ ! |ハ ト | ̄ ̄. ,..-、| i | !゙、 _、!二゙、-| イ リ ! |ヽ | / へ.゙、 丶ヾヽ ´{ i` ヽ! 1!| /| !ノ゙、リ ヽ \ !丶  ̄ Vイ ハ |\ i. 丶 \゙、 ` リ `ヽ `┬ 、 ヾ / i ;ィノ U ,....-ィ / 「!?」,, ‐レリ _  ̄ /゛=!_ \ `ー-、_ _/ ゛== 、 \ / ̄ヽ、 ゛===-、 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 10/11 / / | |゙ | . . | | VM、_| . | } ト、_,. | ヾ ', ./ / .! i! N . | い !/≧二]/"|´ . | . | !. ! / | | | |',/ ヽ| \ |ィ/,ゞ..、\,! / i! | | ,' / | { . ! /| 〉|-. \!" {_ rj ', リ/} . . ノ|/゙. |. i ィ .∨\"| /,ィうヽ ィ゙ ` ソ i} |/ ' |. | /.! | |ヽ {_,ィrj ', .`ー‐゙ ./ ! ! | |∨ ヽ{i ヾ, ツ | | 「ギャプ!ギャプ!ドプフォ!!」 ヽ .| \ \, `" _,,._ | {. 'j |  ̄、 ̄ _,,. - "__\ { '., ! .ハ. { ./ 〉 ./! \ .| リ`ヘ. V ./ ,ィ=、| ト、 ヽ. | `..、, `ー " ./ |/ \ . | i }. リ ,' / / ー, --‐' / ヽ ヽ ̄ `ヽ. / / / / / {/〉, / 〉, \ \ / / / _,.ィ={ |/. !. / /| \ \ } / / /_,,.-/ / | | . / / | | .\ \/ / /} / / / . | |_. / / .! ! .\ ヽ,. / /_,/゙ / / / | |. ` ./ ./ .| | / \ `、 -‐…‐- ´ `` . / \ ___ . / 〈i i 〈. / / / ! | 〈i i 〉 / ∧ /| |i | | | ¨ , || /! / ∨| |i | | |i | ドヤァ……. ′ | / |/ | 八人| |i . , | Ⅵ斗ぅ气ト ムイ≫冬ト 从/ ′ | | 乂rツ ヒrツ.ムイ | 「コポォオォォォア!」 . | | ,.,.,. 、 ,.,. .′ | , | | 、 , , | |./ | | } iト イ | | | | j{ うr≦ | | | /| | \ {`ヽ〕iト ..,,__| | /i i i| | i i i \ } i i i i i i i i| |――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 11/11 /\-――‐- 、 , --=7 丶 `ヽ /, ヽ ヽ ∠/ / 、 、 丶 i / i ! l. l i. i | / ,/ ! ! l|| ! |、 ll ! | ヽ、 /_ -7 , | l ト、| |ヽ! N , 斗 r ,'_ ト--`  ̄ //! ! Nヽ!\|,//l/ l/! N ,ハ !| ´ / ,i丶 {=== l/ == =l/ ' ノ リ 「そ、その、和。 // l i `i _/,、/ ´ {ハ!ヽ{ ′ /!}/ ′ また今度暇なときにでも遊ぼうな……。 丶 ー ―‐ ' / |′ \ / | 今日はとりあえず帰るよ……」 __ i ー ' ! __ , ィ'´ . /-‐ ´} / `Y´ . .\ , -‐'' ´ . ./ . . ./― - 、 ,/__ / . . . . . /`丶、 ハ . . .i ., . ,′ . i `  ̄ / . . . . ../ . . . . . . .丶、 / . . .i . . |,' . i . . . . ! ヽ / / . . . . . / . ., . . . . . . . . ,.ヽ ! . . . .ヽ .{ . .l . . . . l. i / . . . . . / . ./ . . . . . ./ . . .i / / ./ ,ィ ヽ ヽ_ / / ./ // /! |l! .lY' ) ; i くlハ //,ィ / .| リ! j l } l! |イl! ' _`Vメ、 l / __.! ./_l/__ ノ l i='ヽ ゝゝ| ;´んィ !` =j/__ノノイ /¨T ヽヽ || l 弋_丿 'んィ !.ヽ// ,' ! } } || l 、、、 弋_丿 // .,ヘ .! j/ || l ' 、、、 // ./イ | || ゝ. __ // ./. ! | 「ええ↑、じぇひ連絡をくだ↓さ↑い」 || | l > ´‐-' _イ//∥| l | |l!. l_L ;ノ .ト!¨ T¨ェ //.∥ll! l | l|-、 ヽ .l! ̄` | . .// /l!ll| .! | /-、 ヽ ヽ l ̄ ̄l .// / ヽ! .! !. / | >ヽ ヽ . . l l;'/// /\ .| |. / l . /ヽ ヽ ';. ヽ / ////、 \ | 人.. V } ! ヽV/'/l;;;_/ Y ..人 !. / ヽl l ! [__] / .l i/ ヽ| 人と喋るのが久しぶりで、うまく喋れなかった気がしますが、次の約束を取り付けられたのでOKです! カン!
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1/11 【世界チャンプ防衛戦】 ーー彼女はいつだってそこにいた 深淵の底に、中心に佇む王者の風格。 『国内無敗』 『史上最年少八冠』 『永世称号七冠』 『毎年MVP』 『アラフォー』 / .. ト、 . . . / // // ノ (_.,′. .. . /| /| /| | } ト、 | | i / / ) ー┬ァ ( . | | / j/ j/ j/ V ∨イ i| / } ノ || . | |/ u | i| | ニニ, || . | | ト .___,ノノ 廴___,.| i| | _,ノ {| . | | |≫笊气ミ ィ笊气ミ i| | ┼┼ || . | | | 乂゚ノ 乂゚ノ | i| } 丿 {| . | | | `'ー一'′ , ー一 | 八 〈 │ || . | | | /ハヽ /ハヽ{ ト、\ } ┼〃 │| . | ∧ | /`¨¨¨´| u ノ │ ヽ ヽ | ノ こ || . | |ーi ト . {. . . . . . . .ノ イ i| } } │ ├ {| . | | ∧∨ `> . `¨¨¨´ . イ | リ | | } c!、 {|_ 」 i |-‐ヘヽ `ァ‐ャ┬‐- 、 |イ. / | | | rv‐, {. . ..| | ! _乂 ,′ V》.. .. .ハノ. / j ;′ | |/l/ |. . ..乂 ト、| ` ´ ̄ }..》.. . . .V /'′ } o o (. . . . .《{. | |..》. .{. j .} \ ) (. . . . . 《{`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y´|..》.. .Y..│ \\ \ \`Y⌒Y⌒Y´. . . . . . 《{ 爻=====} {====|.》 . . } . | \ \\ \ \ それらの称号は全て彼女を表すための物であるが、彼女の全てを表現することはできない。 そう、彼女こそーー ーー世界二位であるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 2/11 簡単に世界二位と言葉にするが、世界で二番目ということは偉大な称号である。 人類70億人の頂点から二番目に立つことの偉大さ。 まさに伝説と言ってもいい偉人だ。 だが、そんな彼女を理解できた者はいない。 彼女こそ深淵の頂点。 そして深淵とは何か。 , ノ(フ、ヽ、、、、 , '"/ 爪ヽ、\ミミミ`ミ 、 ,' i(、(、ヽ` 、、`ミミヽ、))ヾ 、 ',、-'"゛ i、'、ヽλ、ヽY(、ヽ ,'゛ '、\ヽミミ、ヽ、ヽ、'、 , 、ヽ ヽ、ミミ、ヾ、'、)、 / ヽ、ミミニ、ミ、ヾ、i!; 、i!;、;ニニェ、.;... . . .,‐‐、`ミ、))、.;.! ,、‐永ゞエン'`ヽ ( レ、 !、ミ'))ノリiミ f゛ -/ ヽ、 ヽノノ iノノン;トi、 l ( ,, 、 し ' ノノリ,、--、 i ,;ゝァン゛ヽ ,、イ ヽ、 「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。 ノ` ;サリリリチ、 、‐' / / `' / ルイミミlマン / / / おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」 ,,、ノ 'i"`' . / / / / ,rイ,フ /ヽ、_ _ / // / . . . /i∥《、 /) ノ'゛ / /. . / . . . . ....;.;. / ヽ、 `'''>‐-' / ,r'゛ `‐ ''゛ / . .. /. ..;.;.;.;..;.;.; /.;;.;..;. .....`' '".;.;.;. ../ ,r‐' / ,、==” .;.; ..;;..;.;.;. / .;.;;..;.;.;. . i! ,、-' / `=ェ、;;;. . . . . . ;.;.;.;;;.. .. . 1844-1900 フリードリヒ・ニーチェーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 3/11 …… … そんな彼女と新子憧が出会ったことは必然と言える。 『世界一位』と『世界二位』が順位で区別されているということは、その順位を競ったことがあるということだ。 今回の場合、どちらも概念として語られているために直接の出会いの場はなかった。 しかし、誰もが気にしていた『世界一位』と『世界二位』の対決。 その出会いこそがまさに、『運命』ということだ。 そう、新子憧と原村和が露出狂のような格好で街に繰り出した日のことだ。 原村和は途中で用事があると言って帰った。 新子憧と須賀京太郎は『晩御飯くらい食べていこう』と言ってファミレスに入った。 その時の出来事である。 「なぁ憧、あれ……」 「どしたの?」 「いや、あの人……」 「ん?」 ____ ,. .. .´ . . . . . . . . . . . . . . `ヽ /| / . . . ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ \_WW/ |WWWW/. / . . . . . i . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . i . ヽ ≫ ≪ ′ . . . . | . . ./| . /|/| . . ∧ . /i . | . . . . ≫ し オ ≪ i . . . . .| . . レ'V |/ |/ .V |/| . | . i ≫ よ ム ≪ | . . . . .| . . |´ ̄ ̄  ̄ ̄`| . | . | ≫ う .ラ ≪ | . . . . .| . 抖芋ミ 仗芋ミ . .| . | ≫ ! .イ ≪ | . . . . .| . . |弋 ノ 弋 ノ . .| . | ≫ .ス ≪ | . . . . .| . . | ' | | . | ≫ に ≪ | . . . . .| . . | 、_ _ | | . | ≫ ≪ | . . . . .| . . |`} 、 イ | | . | /MMMMMMM、\ | . . . . .| . . | | ┬セ . . . . .| .| | . | | . . . . .| .i. |ノ { .i . . . . . | .l ,八 }<⌒厂八|  ̄ ̄厂} ./、. ′ ({ {. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄Y ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ∧┬┬┤ | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 4/11 ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、 /_,..- ヽ ` 、 / /´ / ∨ \ , ´ / ,' 、 ヽ / , , / /| | . | | | ∨ _/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | |  ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ | , ´/}/_}∧ | | | / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | | / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{ ´/イ }从lム ; \ ,ノ / \ 「なんであの人水着着てんの?」 | ∧ U ∧,イ Ⅵム - - イ // _ヽl\ //イ__ |////} ` ー ´「////| |////| . / |/[__}/| ,...<////∧ , |/////> 、 , <///////////\ ///////////> 、 , </////////////////}____{/////////////////> 、 //////////////////////| |////////////////////∧ {/////////////////////∧ ,'//////////////////////} |//////////////////////∧ ////////////////////////| | | | ____ / . ./ }ア∧ \ . . .| | | |/ . .X /} / . . //} ./ 〈 /| i |、 | | | , ./)/)/ ̄} /} / ≠ミ ∨ .| | | \ |ミ | |//ア⌒ヾ / } / '| r | .| l /\ \ |、 | | 「 | }/ | 」 l { | /|/ 丶 丶 | | | | 」 | 乂シ { | / | | | l 乂__,ソ /////, イ | | | [] 〔rァ〕 |丶| |////// ′ ′ | | | | o o′ |ゞ | | ~ ー~ヘ⌒ 从 | | | | l .〕i| | .′ \| / . .| | | |八 . .| ト l | / | | | | | \ 八 〕ト ! ノ. . | | |\ | | . .\ \ ≧=- r< . .| | | . .\ | |ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 5/11 須賀京太郎です。 憧と晩飯食ってたら変質者に会いました。 ファミレスで水着着てオムライス食ってます。 こっちも痴女を一人連れているけど今は忘れよう。 「新子憧さん、だよね?」 「あっ、はい」 「(しかも何か話しかけられたーっ!?)」 やっちまったァァァーーっ! 一切目を向けずにシカトしていれば関わり合いにならずに済んだかもしれないのに! そもそも何で話しかけてくるんだよ! 「あっ、これじゃ不審者になっちゃうよね。 私の名前は『小鍛治健夜』って言うんだけど、わかるかな?」 「小鍛治健夜って、あの『世界二位』の!?」 「(残念ながら自己紹介しても不審者です……)」 「いきなり話しかけてごめんね。 少し、憧ちゃんと話したいことがあって」 「私に、ですか?」 「あっ、じゃあ俺はいない方がいいですかね? (でもこんな格好の憧を一人にするわけにもいかないし……)」 「ううん、アポもなしにいきなり話しかけたのは私だもん。 気にしないで大丈夫だよ」 「(この場からすごく離れたかった……ッ!!)」 「そ、そんな有名人が、私に?」 そう、それだ。 いくら何でも憧に小鍛治さんが話しかける理由がない。 何かと『世界一位』だの何だの言われているが、実績も何もない。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 6/11 「私は、君のことを見に来たんだ」 「私を?」 「そう。私の上に立つかふさわしいか、その判断を下しに来たんだ」 「ーーッ!!」 「(いやいやいやいや)」 何の話をしているのか全くわからない。 えっ。麻雀でもするの? でも俺なんて話にならないから数合わせにもならないし、憧も現状の個人力じゃ話にならない。 そんなことを考えているとーー 『おいやべーぞ、世界二位だ』 『一人でファミレス来てたのか……』 『しかも水着着てたぞ』 『おお、リアル【sukoya】は初めて見た』 『世界一位に露出服を着せて、世界二位に水着着させてるあの男は何者なんだ?』 『これは詳しく調べる必要がありそうだ』 やべェェェェ!! なんかこっちにまで飛び火してるぞオイ! 他人のふり他人のふり……。 いや、もう遅いか……。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 7/11 「その服のコーディネート、すごくかわいいね」 「ありがとうございます!」 「でも、それだけじゃダメなんだ」 「えっ?」 「君にはまだ足りないものがある。 そしてそのせいで私には及んでいない」 「ーーッ!! 何を言って!」 「憧ちゃんはまだ『恥じらい』を持っているんだね」 ___,-、 _, ---- 、 , ´ / ` < ⌒\ / | . `ヽ、 / / / l| V ` 、 .' / , { { | | | 、 、_ \_ | | | | |∧| { ハ V 、\  ̄´ | | {/--{ 从 | , |-|、 | 、 \` ' | ,..- | | | ,ィtォ=ミ∧ |,ィtォ、} / |l ハ\_、 /イ{ { r 从 { Vソ ∨' Vソ/イ |∧} ∨乂 \ |/ j' リ }∧ ー . ` ムl/ / 、 八 U _ _ 人 「どの辺に……?」 }イ/|\ / 「<l| ` .__/_ |////>、 | 「/| -=≦、[二]//l} |、}l∧_ -=≦///////////\ |/////≧=- r-=≦//////////////////|___j\//////////≧=、 |////\////////////////l} |/////////////|//| l//////∨//////////////∧ /.イ////////////|//| {///////}////////////////∨'//////////////|//| |///////|///====//////l///////////////|//| {///////|/////////////////l///////////////|//| |///////|/////////////////l///////////////|//} どうやら俺にはわからない領域の話らしい。 憧は苦々しげに顔を歪ませている。どうやら図星らしい。 やっぱり俺、帰っていいかな?ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 8/11 「私は世代交代のために来たんだ。 本当に『世界一位』が『世界一位』であるか、その確認にね」 「ぐぬぬ……」 「人類の頂点に立つものだからこそ、たどり着かなければ行けない頂がある」 「う、うるっさいわね。わかっているわよ!」 「(わかっちゃってるの!?)」 やっぱりもう手遅れだった!? 穏乃……、俺ももうダメかもしれない。 「でも、こうしてみんなに見られるファッションリーダーとして頑張っているんだから!」 「みんなに見られる?」 「そうよ! きょ、今日だってこの服恥ずかしいのに着てきたんだから!」 「確かに、その服のセンスは凄いと思う。 でも、『世界一位』のポテンシャルを引き出していない」 「あっ、貴女の水着より私に目がきてるもん!」 第三者の意見としては、両方ガン見されてるかな……。 それも変態を見るような目で見られているかな……。 どうしてこんなことになったんだ。 俺は、ただ玄さんのことが気になるだけなのに。 玄さんのあの暖かい笑顔に癒されただけなのに。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 9/11 「なら、ここで証明してみせるよ。 憧ちゃんのその格好がいかに見掛け倒しで、薄っぺらいものであるかをッ!!」 「ぐっ!」 「あ、あれは!」 「知っているのか雷電ッ!」 /ヘ ,.ィゞ / / . ヾ / // // / ソヾヽ ................./ /⌒V } / // // /./ V / || .川、 / // // /.. /.... .....,ゝ .. / .// //. / .. . / // // )、._人_,.イ. / .. ト、 . . . / // // ノ (_ .,′. .. . /| /| /| | } ト、 | | i / / ) ( . | | / j/ j/ j/ V ∨イ i| / } 水 | | . | |/ | i| | ア 着 | | . | | ト .___,ノノ 廴___,.| i| | ラ と { | . | | |≫笊气ミ ィ笊气ミ i| | .サ .ネ | | . | | | 乂゚ノ 乂゚ノ | i| } | コ { | . | | | `'ー一'′ , ー一 | 八 〈 実 ミ | | . | | | /ハヽ /ハヽ{ ト、\ } 家 ミ | | . | ∧ | /`¨¨¨´| ノ │ ヽ ヽ | .暮 が | | . | |ーi ト . {. . . . . . . .ノ イ i| } } │ ら 似 { | . | | ∧∨ `> . `¨¨¨´ . イ | リ | | } し 合 { |_ 」 i |┬ヘヽ `ァ‐┬┬ 、 |イ. / | | | .だ う {. / ̄ | | !ヽ _乂 ,′.| | ハ |ノ. / j ;′ | .よ |. / 乂 ト、|》 ` ´ ̄ | | V / /'′ } !! ( / | { |ヾ | { } \ ) (. / / ヾ`===========´ Y │ \\ \ \ `Y⌒Y⌒Y´/ Y ヽ. | \ \\ \ \ /{ | ̄ ̄¨¨¨¨ ̄ ̄| } | \ \\ \ \. / ト 、 | す こ や .| ノ . { \ \\ \ \ 「猫耳ッ!!」 ーー響き渡った声は誰のものか、もう誰にもわからないーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 10/11 観客の視線は間違いなく小鍛治さんの方を向いていて、憧を見る人はいなかった。 あまりの圧力。 圧倒的すぎるそれは、誰もが疑うことなく『世界二位』を感じさせた。 晩御飯の時間帯のファミレス、そう混み合っている状況。 その状況で『水着』を着て『猫耳』をつける『ガチアラサー』 もはや憧に勝ち筋など存在しなかった。 「わ、私……、私ッ!」 「憧ちゃんはまだ若いんだから、そんな上っ面だけの女子力を磨いちゃダメだよ。 その行き着く先は有象無象の一般人と何も変わりはしない」 「(一般人……?)」 「あ、あぁぁ。あぁぁぁぁぁぁl!」 ガクッと膝から崩れ落ちる憧。 えっ、何? なんかの勝敗ついたの? 説明しろ苗木! あ、やっぱり知りたくねーわ。 「次に会った時までに、『世界一位』としての答えを考えておいて」 「あぁぁぁ、ぅぅぅーーッ!!」 「もし、答えられなかったその時はーー」 あっ、世界一位になるのかな? まぁこれで憧が落ち着いてくれるなら俺も嬉しいなって……。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 11/11 / . . . . . . ./ . . /. . . . . . . . .| . . . . . . . .| . . . . . . . . . . \ / . / . / . / . . | i | | . | . . | . . . | . . . . . . . . . . . . .ヽ. / . i. . ハ . ./}ノ\|八|\| . N\ . | | . | . . . . . . . . . . . . . . . . ′ . |/{ V ヽ{ Vレ'}ノ| . . . . . . | . . . . . . . i i . . . .| | . . . . . . | . . . . . . . | | . . . .| __,ノ´ 廴___ | . . . . . . | . . . . . . . | | . . . .| __ ___ l . . . . . . . .| . . . . . . . | | . . . .| ィfチ芋ミ ィfチテテ芋ミ . . . . . . . . | . . . . . . . | | . . .爪〈 し i} し i} 〉 . . . . . . . .| . . . . . . . | | . . . .| 弋辷ソ 乂辷ン | . . . . . . . . | . . . . . . . | | . i . .| .| | . . . . . . . . | . . . . . . . | | . l . .| .|/ / / / ' / / / / / | . . . . . . . . | . . . . . . . | 「す、須賀君は貰っていくんだからねっ!」 | . | | .} / . . . . . . . | . . . . . . . | | . | . . 人 r‐、 / . . | . . . . . | . . . . . . . | | . |i . . . . .\ ー' ′ | . . . . . | . . . . . | | | . |l . . . . . . . . ヽ ィリ | . . . | . . . . . | . . . . . | | | .八 . . . . i . . . . .个ー‐┬ ´ | . .| . . . | . . . . . | .| . . | | | . | \ . |\{ヽ从 . | . .| | .i | . . . | . i . . 八{ /八| | . | \| ヽー } | 八 . . .|/}/ ヾ ,. -‐ァ…'厂 ′ ノ \| `丶、 / / ./ / // /⌒トミ _,.. -- 、__, 、___ ⌒> ´ ´ ヽ `ヽ、 _,. ´ , , 、 | 、 、 ヽ  ̄7 / / 从 、 | | | . /イ / /l/ | | | l}从} | { _/_ { 从ヽ、 { | |/ イ´∨}  ̄´ {∧ { ○ 从{ ○ }'⌒}、{ {从 r-く| \ 叭 __ 八}イ 「ーーーーーーッ!??!!?!?」 、 └―┘ ィ/∨ 「¨>-- rく「 ̄ } , ------ ∨_」 , ∨]/|ィ¨7ー-- 、 ////////「//| ー- 」 }ヽ// ///////} {/{////// \∧ r' ヽ }' {/////// |l∧////////Ⅵ,〈 | |///////| |/∧/////////|l∧ ,l |///////| |//∧/////////() \//∧}/////// |////}////////// 「/////∧/////{ |////|///////////∨()////\/// | |////|////////////\///// ∧/ / |////|//////////////\//////,イ |////|//////// ()/////| .\//// .| カン!
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Mobius Noise ◆C8THitgZTg この思いが歪だなんて、言われなくても分かっている。 無人の薬局に戻った黒子は、壁際の柱にもたれかかった。 コンクリートの硬さと冷たさが制服越しに沁み込んでくる。 電灯が消えた屋内は、外と変わりないほどに暗く、そして肌寒い。 黒子はむき出しの二の腕を掴み―― 「そんなこと、最初から分かっていますわ……」 ――そして、爪を立てた。 綺麗に切り揃えられた爪が柔肌に痕を刻む。 気温の低さに耐えかねて腕を抱いたのでは断じてない。 堪え切れぬ感情を、爪痕がもたらす痛みで紛らわす。 自傷行為にも近い忍耐である。 黒子はコンクリートの柱に後頭部を軽く当てた。 この場所は散らかった薬品棚に遮られて、入り口の方からは死角になっている。 居住性は最悪に近いが、表の二人からは姿を見られにくい。 「……それなのに……」 阿良々木暦。 藤乃にも同様のことを言ったが、彼は相手の心の機敏を読みきれていない節がある。 あんな風では、いつか致命的な読み違えをやらかしかねない。 現に、彼は黒子の心を読み違えていた。 『白井黒子にとって、衛宮士郎は恋人に匹敵する理由なのか』と、彼は問うた。 回答はイエスでもあり、同時にノーでもあった。 だからこそ黒子は沈黙してしまったのだ。 彼は黒子が『言われてみればイエスと言えない』などと考えて押し黙ったと思ったのだろう。 しかしそれは無理もないことだ。 本人ですら、こうして冷静になるまで自分の感情を把握し切れなかったのだから。 彼女にとって恋人に類する理由とは御坂美琴に他ならない。 この点において、阿良々木の問いへの答えは『ノー』である。 その理由が失われたとき、彼女は壊れかけた。 平静を喪失し、現実を放棄し、生存までも放り出しそうになった。 もしあのまま放置されていたら、御坂美琴の後を追って自害に走っていたかもしれない。 けれど、実際にはそうはならなかった。 彼がいたからだ。 衛宮士郎という少年のおかげで、壊れそうな心は辛うじて形を保つことができた。 ありがたい正論を並べて説得を試みたわけでも、ありきたりな慰めの言葉をかけたわけでもない。 彼は自分なりの態度で黒子に接してくれただけだ。 誰かのために生きることしかできない、不器用な在り方のままに。 その何でもないようなことに、どれほど助けられたことか。 だからこの島に限れば、彼が一番大切な人物なのは言うまでもない。 故に阿良々木の問いへの答えは『イエス』でもある。 「…………っ」 黒子は制服越しに左の胸を押さえた。 薄い脂肪越しに、心臓の鼓動が痛々しく伝播する。 脳裏を過ぎった幸せな過去の幻が、黒子の華奢な胸を締め付ける。 尽きることのない雑音。 終わらせたくないノイズ。 頭では否定しても、心のどこかで『ソレ』を取り戻す未来が浮かんでくる。 黒子の肩からデイパックが滑り落ちる。 床に落下した衝撃で、半開きの口から中身が幾つかこぼれ出た。 「ハァ……ハァッ……」 心臓の鼓動が痛い。 呼吸を繰り返しても息が苦しい。 黒子は左胸を押さえたまま視線を上げた。 幾つもの電灯をぶら下げた、無機質な天井。 ここが牢獄の中だと錯覚してしまいそうになる。 左手で――いや、包帯を巻かれた左手で胸を押さえる。 そうしていると苦しさが少し和らぐ気がした。 「…………はぁ」 短く、深く息を吐く。 恋人ではない、大切な人。 言葉にすれば美しいが、果たして実態はどうなのか。 単なる代償行為の結果ではないのか。 独り善がりな一方的依存ではないのか。 ――否定的な反証はいくらでも思い浮かぶ。 けれど黒子はそれらに反論するつもりなどなかった。 どの否定も真実の一面を言い当てている。 しかし、理由はどうあれ、今の白井黒子にとって衛宮士郎は必要な存在なのだ。 「まったく……これじゃ合わせる顔がありませんわ」 黒子は皮肉げな笑みを浮かべた。 少しだけ後悔する。 あのデリカシーゼロな男に、それがどうした!と言い放ってやればよかった、と。 白井黒子は衛宮士郎を必要としている。 彼がいないと彼女は崩れてしまう。 それで充分な理由ではないか。 恋愛感情であろうと。 依存の代替であろうと。 その違いに何の意味があるというのだろう。 黒子は身をかがめ、散らばってしまったデイパックの中身を戻そうとした。 「―――あら?」 こぼれた荷物の中に、見覚えのない箱があった。 平坦な長方形で、それなりの厚みがある。 素材は樹脂か何かだろうか。 触れてみると、意外に質量があった。 一秒の半分ほど考えて、それがノートパソコンであると気がつく。 見慣れた物でも、何の前触れもなく転がり出てくると、まったく違うものに見えてしまう―――よくあることだ。 そういえば、バトルロワイアルサポート窓口なんてものがあると言っていた。 このノートパソコンがそれのための端末なのだろう。 黒子は足を左右に広げて床に座り、膝の上にパソコンを置いた。 電源ボタンを押すと、物凄い早さで画面が立ち上がった。 「これですわね」 メールソフトを起動して、送受信メールを確認する。 どうやら、これまでにそれなりの回数のやりとりをしているらしかった。 サポート窓口の仕組みについては聞き及んでいる。 実際のメールを見れば、答えを受け取れる質問の内容も見当がつく。 黒子はわずかに躊躇いながら、カーソルを新規メール作成のボタンへと動かした。 「…………」 後ろめたさはある。 無断で機能を使っていいのかという懸念もある。 けれどそれらは、黒子の手を止める力にはなりえなかった。 キーボードを叩き、メールソフトのウィンドウに質問を打ち込んでいく。 そして、送信。 「これで返事が返ってくる……のですよね」 送った質問は全部で七つ。 そのうち幾つかは回答のボーダーラインを探るための質問だ。 本当に知りたい質問は、二つだけ。 少々多すぎた気がしないでもないが、ものは試しである。 黒子はひとまずノートパソコンを床に置いた。 念のため、本体の音量をゼロにしておく。 今までの履歴を見る限りだと、返事が返ってくる時間はひどくバラバラだ。 数十分掛かることもあれば、数分で返ってきていたこともある。 出発までに返事があればいいのだけど――― 黒子はそう思いながら、外の見える位置へと移動した。 薬局の前では、衣が馬に乗っかって、思い通りに動かそうと悪戦苦闘している。 手足が身長相応に短いせいで、騎乗しているのではなく、荷物として乗っかっているようにも見える。 衣としてはそれが嫌なのだろう、手足をじたばたさせて馬に命令を出しているらしかった。 当の馬は文字通りの馬耳東風といった具合で、後ろに乗って轡を引く藤乃のほうに従っていた。 そういう風に仕込まれているのか、本気で衣のことを荷物としか思っていないのか。 もしくは何か別の理由でもあるのだろうか。 「…………!」 「…………?」 黒子に二人の声は届いていない。 かなり距離が開いているのと、壁や窓ガラスがあるせいだろう。 しかし、楽しそうに会話をしているということはだけは、よく分かった。 ふとパソコンの画面に視線を移す。 メールのアイコンに、着信を示す吹き出しが表示されていた。 黒子は慌てて元の場所に戻り、着信メールを開いた。 『From 原村和 To 沢村智紀 ――――――――――― 一つ目の質問にお答えします。 衛宮士郎の現在位置はD-4です。 進行方向は西向きと推定されます。』 ほっと胸を撫で下ろす。 士郎が無事だった。 それだけで、あのメールを送った理由の半分が満たされた。 進行方向に関しては駄目で元々と思いながら書いてみたのだが、方角程度なら許容範囲らしい。 政庁から西に進んでいるということは、グラハム達がいる方へ向かっているということだ。 黒子は安堵した心持ちのまま、メールの続きを読み進めていった。 『二つ目の質問にはまだお答えできません。 三つ目の質問にお答えします。 秋山澪の現在位置はE-3です。 四つ目の質問にはまだお答えできません。 五つ目の質問にはまだお答えできません。』 二つ目の質問とは、誰が士郎と行動を共にしているか、という内容だった。 やはりそこまで虫のいい質問はできないのか。 三つ目の質問の回答は黒子にとって少し意外だった。 澪がすぐ隣のエリアにいるなんて想像もしていなかった。 四つ目の質問は、二つ目と同じことを澪に関して書いていた。 もし二つ目が通るならと考えてのことだが、無駄に終わったようだ。 五つ目の質問ではC.C.という人物の現在位置を尋ねていた。 もちろん黒子はC.C.なる人物について何も知らない。 支給された名簿で名前を確認したことがあるくらいだ。 だからこそ、黒子は彼ないし彼女の居場所について質問した。 そして返答は回答不可。 つまり現在位置に関する質問は、質問者が知っている人物に限定されるということである。 本当なら許容範囲を検証したかったが、同じような質問を過剰にしてしまうと、質問そのものを打ち切られかねない。 なので、今はここまでで良しとした。 『六つ目の質問にお答えします。 明智光秀を殺害したのは秋山澪です。』 その一文を見たとき、黒子は我が目を疑った。 臆病な澪が? あの光秀を? 澪が近くにいると知ったときも驚いたが、それ以上の驚愕であった。 混乱のさなか、黒子はその結末に至る経緯を思い描く。 澪が悪意と殺意をもって光秀を殺害した。 光秀が澪を殺そうとして、正当防衛的に殺めてしまった。 主観的には事故だが、澪が死なせたと解釈可能な状況だった。 何らかの理由で光秀が瀕死となり、澪が介錯としてやむを得ず殺害した。 考えれば考えるだけ仮説が生まれるが、どれも根拠はない。 言ってしまえば単なる妄想だ。 確かなのはただ一つ。 光秀を殺害したのは澪であるという、シンプルな事実だけである。 「…………」 黒子はディスプレイの枠を掴んだ。 次が、最後の質問。 メールを送りつけた最大の理由の一つ。 それなのに、黒子は今更になって迷っていた。 もしも、さっきのように衝撃的な事実が綴られていたら――― 想像するだけで指が竦む。 確かめるべきだと理屈が言う。 よく考えろと感情が告げる。 「それでも……わたくしは……!」 黒子は意を決し、メールの表示画面をスクロールさせた。 そこに見知った名前がないことを祈りながら。 『七つ目の質問にお答えします。 御坂美琴を殺害したのはアリー・アル・サーシェスです。』 「アリー……アル、サーシェス……」 液晶画面に表示された名前を読み上げる。 最初に感じたのは、言いようのない拍子抜け感。 次に湧き上がってきたのは、安堵と憎悪が混ざった奇怪な感情であった。 知らない名前だったのは嬉しい。 アリー・アル・サーシェスが憎い。 もしかしたら仲間の誰かが、なんて思った自分が馬鹿らしい。 お姉さまを殺したこの人間が許せない。 士郎は黒子に『誰も殺させない』と言った。 それではアレがのうのうと生きていることは変わらない。 黒子はディスプレイを力任せに閉じた。 これ以上は駄目だ。 感情を制御できなくなってしまう。 「…………」 お姉さまが死んだと知ったときには、悲しみしか湧いてこなかった。 それなのに、具体的な名前が分かった今となってはどうだ。 悲しみなどなく、憎しみがマグマのように泡立っている。 愛する人を失った嘆きが、愛する人を奪った者への恨みへと摩り替わりかけているではないか。 けれどそれは裏切りだ。 御坂美琴に対しての、そして衛宮士郎への。 「……先を急ぎましょう」 黒子は雑音まみれの思考を打ち切って、おもむろに立ち上がった。 これ以上は、戻れない深みへと沈んでしまう。 一人だけではこの感情を処理しきれない。 かといって衣や藤乃に打ち明けても迷惑なだけだろう。 だから今は押し殺す。 怒りも、悲しみも、憎しみも、嘆きも。 全部を心の奥底に封じ込め、然るべき時まで表に出さないようにしよう。 また一つ、彼に会いたいと思う理由ができてしまった。 「さて、と」 何事もない様子を繕って、黒子は薬局を出た。 乗馬の練習をしていた衣もそれに気づき、ぶんぶんと手を振ってきた。 「見るのだ白井! とても大人しい馬だぞ!」 「そうみたいですわね。……なんだか厭らしい雰囲気もしますけど」 相手は馬だと知ってはいるが、どこか釈然としない気持ちだった。 何というか、下心らしきモノを感じる気がする。 と、衣の後ろに乗っていた藤乃が、衣との間に一人分のスペースを空けた。 「どうぞ」 「……お言葉に甘えますわ」 黒子は空間転移を発動し、衣と藤乃の間に跨る形で転移した。 意外にも、馬は三人分の重量を受け止めても平気そうにしている。 全員が乗れないなら空間転移の連続使用で移動しようと思っていたが、その必要はないようだ。 窮屈ではあるが、これで体力をかなり温存できる。 ――黒子達は知らないが、この馬は伊達軍の騎馬として、奥州筆頭の無茶な采配に追随し続けていた。 それも鎧を纏い武装を担いだ屈強な男を乗せてである。 今は平服の女子供が三人程度。 これで走行不能に陥るわけなどなかった。 黒子としても、三人が同じモノで移動できるのは好都合である。 彼女の空間転移は、自分自身と触れているものにしか効果を及ぼせないのだ。 奇襲を受けたときバラバラに行動していたら対処が間に合わない。 その点、同じ馬に跨っているのは都合がいい。 これなら三人まとめて一度の空間転移で脱出できるだろう。 衣が小柄であることを考えれば、130kgの重量制限は充分にクリアしているはずだ。 「さぁ、往くぞ!」 衣の無邪気な宣言に応え、騎馬が力強く嘶いた。 目的地はギャンブル船、エスポワール。 こうして少女達の夜間行軍の幕が開いた。 ――奇襲を受けたら、馬をどうするか? そうなったら、馬は見捨てるつもりだった。 別に黒子が薄情なわけではない。 黒子の空間転移は130.7kgが限度なのだ。 ところが、馬という生物の体重はその数倍。 馬を転移させようと思ったら、いくつかのパーツに切り分けて運ぶしかなくなる。 しかし、それはもはや騎馬ではない。 ただの新鮮な桜肉(産地直送)である。 というわけで、見捨てる。 あくまで最善手を選んだ結論だ。 他意はない。たぶん。 【E-4 薬局/一日目/夜中】 【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康 [服装]:常盤台中学校制服、両手に包帯 [装備]:スタンガン付き警棒@とある魔術の禁書目録、伊達軍の馬@戦国BASARA(衣、藤乃と同乗) [道具]:基本支給品一式、ペーパーナイフ×6@現実、USBメモリ@現実、沢村智紀のノートパソコン@咲-Saki [思考] 基本:士郎さんと共に生きてこの世界から出る。 0:士郎さん…約束…。 1:天江衣、浅上藤乃とともにギャンブル船に行く。危険はできるだけ避ける。 2:士郎さんが解析した首輪の情報を技術者へ伝え、解除の方法を探す 3:お姉さまを生き返らせるチャンスがあるなら……? 4:士郎さんが勝手に行ってしまわないようにする 5:士郎さんが心配、意識している事を自覚 6:士郎さんはすぐに人を甘やかす 7:少しは士郎さんを頼る 8:アリー・アル・サーシェス…… 9:イリヤって士郎さんとどういった関係なのでしょう? 10:危険人物を警戒。浅上藤乃も含む。 [備考] ※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です ※空間転移の制限 ・距離に反比例して精度にブレが出るようです。 ・ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が130.7kg。 ・その他制限については不明。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました。 ※美琴の死を受け止めはじめています。 ※帝愛の裏には、黒幕として魔法の売り手がいるのではないかと考えています。 そして、黒幕には何か殺し合いを開きたい理由があったのではとも思っています。 ※衛宮士郎の【解析魔術】により、首輪の詳細情報(魔術的見地)を入手しました。 上記単体の情報では首輪の解除は不可能です。 ※原村和が主催者に協力している可能性を知りました。 ※バトルロワイアルの目的について仮説を立てました。 ※衛宮士郎の能力について把握しました。 ※衣の負債について、気づいていません。 ※阿良々木暦らと情報交換をしました。 【天江衣@咲-saki-】 [状態] 健康、首輪爆発まであと11時間(現在の負債:1億ペリカ) [服装] いつもの私服 [装備] チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2、伊達軍の馬@戦国BASARA(藤乃、黒子と同乗) [道具] 麻雀牌セット、レイのレシーバー@ガン×ソード、水着セット@現実、エトペン@咲-Saki- ペリカード(残金1000万)、サンドイッチ@現実×10、ミネラルウォーター@現実×20 [思考] 基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る。 1:誰にもバレないように、負債を返済する。 2:白井、浅上と一緒にギャンブル船に行って麻雀をする。できればそこで一億ペリカを稼ぐ。 3:グラハムを信じる。 4:《はらむらののか》と《清澄の嶺上使い》を救い出したい! 5:ギャンブルではない麻雀をして友達をつくる。 6:チーズくんを持ち主である『しーしー』(C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる。 7:皆が望むとあらば麻雀に臨みペリカを入手する。 8:インデックスと友達になりたい。 9:浅上、白井とは友達になれた……? [備考] ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました。 ※ユーフェミアの外見的特長を把握しました。 ※『黒子の仮説』を聞きました。 ※ヒイロ・ファサリナと情報交換し、今まで判明した情報を『エスポワール・ノート』で整理しました。 ※エスポワール船底に『ジングウ』が存在していることを知りました。 ※ギャンブル船にて機動兵器が売られていることを知りました。 ※帝愛グループに1億ペリカの借金をしました。借金は定時放送を迎えるごとに、倍額になります。 7時32分までに借金を返済出来ない場合、首輪が爆破されます。 ※阿良々木暦らと情報交換をしました。 【浅上藤乃@空の境界】 [状態]:頬に掠り傷(処置済み)、疲労(小)、全身に軽い刺し傷(処置済み)、力を使うことへの僅かな恐怖心・及びそれを克服する覚悟 [服装]:浴衣@現実 [装備]:軍用ゴーグル@とある魔術の禁書目録 、伊達軍の馬@戦国BASARA(衣、黒子と同乗) [道具]:基本支給品一式、 [思考] 基本:今までの罪を償っていく 1:天江衣、白井黒子とともにギャンブル船に行く。危険はできるだけ避ける。 2:今まで自分が殺してきた人の知り合いを探す。 3:阿良々木さん、天江衣、白井黒子を守る。 4:サーシェスを敵視。 5:人を凶ることで快楽を感じていた事を自覚し、その自分に恐怖する。 6:織田信長を警戒。 [備考] ※式との戦いの途中から参戦。盲腸炎や怪我は完治しており、痛覚麻痺も今は治っている ※藤乃の無痛症がどうなっているかは後の書き手にお任せします。 ※魔眼を使おうとすると過去の殺人の愉悦の感覚 を思い出してしまいます。 ですがそれらを克服する覚悟も決めています。 ※阿良々木と情報を交換しました。 ※グラハムらと情報交換しました。 ※衣の負債について、気づいていません。 時系列順で読む Back 阿良々木暦の暴走(後編) Next ディートハルト・リートの戸惑い 投下順で読む Back 夢幻の如くなり(後編) Next Moonlight Blue 257 阿良々木暦の暴走(後編) 浅上藤乃 269 衣 野性の闘牌 257 阿良々木暦の暴走(後編) 天江衣 269 衣 野性の闘牌 257 阿良々木暦の暴走(後編) 白井黒子 269 衣 野性の闘牌 257 阿良々木暦の暴走(後編) 伊達軍の馬 269 衣 野性の闘牌
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104 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/27(土) 23 14 12.52 ID j+CeLs5vo 4月30日(火) 京太郎「さてGWまで後3日か」 京太郎「今から待ち遠しいが、まずは今日を無事に過ごさなくちゃな」 京太郎「今朝は 108するか」 1.咲を迎えに行く 2.弁当を作る(コンマ判定あり、成功すればステータス上昇。所持金を使い豪華にする事も可能) 3.早朝ランニングをする(【体力】+1、誰かと会うかはコンマ判定有り) 4.南浦さん家に行く 5.ちゃちゃねぇとランニング(【体力】+1 【知力】+1 好感度上昇小) 6.愛宕洋榎とランニング(【体力】+1 【精神力】+1 好感度上昇小) 7.ニュースを見る(【知力】+1) 8.その他(内容併記) 119 名前:【速報】今度は10日ぶりに迎えに行くようです ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/27(土) 23 23 51.61 ID j+CeLs5vo 咲を迎えに行く 京太郎「久しぶりに咲を迎えに行くか」 京太郎「そう言えば前回から数えて10日か……」 京太郎「前は間が空きすぎて色々あったけど、今回はどうなる事やら」 京太郎「さて行くか」 122 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/27(土) 23 30 55.62 ID j+CeLs5vo 【女子寮】 咲「京ちゃん、おはよう」 京太郎「ああおはよう」 京太郎「時間通りに来たな。えらいえらい」ワシャワシャ 咲「ちょ、ちょっとやめてよ。せっかくセットしたのに滅茶苦茶じゃん」プクー 京太郎「あはは。わりぃわりぃ」 京太郎「そういえば今日は一人か?」 咲「今日は 127だよ」 咲は誰かと来た? 1.佐々野いちご 2.原村和 3.片岡優希 4.和&優希 5.誰も来なかった 134 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/27(土) 23 45 13.02 ID j+CeLs5vo 誰も来なかった 咲「今日は私一人だよ」 京太郎「そっか。じゃあ行くか」 咲「うん」 ―――― 【通学路】 咲「今日で4月も終わりだね」 京太郎「だな。全く時間が経つのは早い……と言いたい所だが、なんか2ヶ月くらいかかってる気がする」 咲「えーそんな訳ないじゃん、京ちゃんボケた?」 京太郎「ああん?そんな事言うのはこの口かぁ?」 咲「ひたひひたひよひょうひゃん(いたいいたいよ京ちゃん)」 京太郎「おお久しぶりにやると新鮮だな。何処まで伸びるんだこれ」ムニムニーッ 咲「やーめーてーよー!」 京太郎「あはは。そうだなこの辺で勘弁してやろう」 咲「もう!まだひりひりするよ……」 135 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/27(土) 23 54 37.85 ID j+CeLs5vo 咲「そう言えば京ちゃん、GWは何処かに行くの?」 京太郎「おお良くぞ聞いてくれた。実は大阪にいこうと思ってな」 咲「え?大阪?」 京太郎「おう。と言っても場所決めただけで何処に泊まるとかなーんにも考えてないんだけどな」 咲「……それ大丈夫なの?」 京太郎「まぁ何とかなるだろ」ケラケラ 咲「京ちゃん適当すぎるよ……」 京太郎「そう言うお前はどうなんだ?」 咲「んー何にも考えてないなー。お姉ちゃんと遊びに行こうかなと思ってるのと、長野に帰ろうかなぐらいで」 京太郎「そうか。俺もどうしようかな1日ぐらい帰るべきか……」 京太郎「まぁ適当に考えるか」 咲「もう、京ちゃんたら……」 136 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/27(土) 23 58 20.51 ID j+CeLs5vo 【午前パート】 京太郎「さぁて4月最後の午前の授業は 141か」 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 142 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 00 03 49.16 ID puhBdYhqo サボる 京太郎「意気込んでみたものの、何か眠いんだよな」 京太郎「サボろう、そうしよう」 147 コンマ判定 01~30 見つかってしまい失敗 31~70 成功小【オカルト】経験値極小 71~98 成功中【オカルト】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【オカルト】経験値中 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 153 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 00 30 11.79 ID puhBdYhqo 成功中 京太郎「あー風が気持ち良いやー」 京太郎「このまま全部サボりたい気分だなー」 桃子「ダメっすよ」 京太郎「え?」 桃子「だからダメっすよ」 京太郎「あれ?東横さんなんでここに」 桃子「朝から居ないからおかしいと思ったら、またサボってたっすね」 京太郎「と言うか東横さんもこれじゃサボりなんじゃ……」 桃子「私は大丈夫っすよ。いつも出席取られないんで、後で直しに行くっすから」エッヘン 京太郎「ずりぃ……」 【オカルト経験値が小上がりました】 155 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 00 38 17.41 ID puhBdYhqo 【お昼休み】 京太郎「東横さんって意外と要領が良いと言うか、ステルス活用してるよな」 京太郎「さて今日は 160かな」 1.購買部に行って買う 2.食堂に行って食べる(誰かと出会うかはコンマ判定有り) 3.2組に行ってみる 4.誰かを誘ってみる(現在誘えるのは南浦数絵、東横桃子、加治木ゆみ、佐々野いちご、蒲原智美、天江衣、荒川憩、三尋木咏、染谷まこ、対木もこ、津山睦月、霜崎絃) ※誘う場合は名前も併記 5.食べない 6.その他(内容併記) 166 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 00 49 01.42 ID puhBdYhqo 4 もこ 京太郎「今日は対木さんと食べるか」 京太郎「対木さーん」 もこ「?」 京太郎「一緒に食べようぜ」 もこ「……」コクン 京太郎「じゃあいつも通り食堂行くか!」 170 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 00 58 46.67 ID puhBdYhqo 【食堂】 京太郎「さぁて今日は何にしようか」 京太郎「対木さんはもう決めた?」 もこ「……」コクン 京太郎「じゃあ早く俺も決めないとな」 京太郎「 175」 【所持金:¥41,500】 1.日替わり定食 2.ちょっと奮発、ゴージャスランチ(+500円。午後からの判定に+5) 3.ヒャッハーこれで満足するしかねぇ。サティスファクション定食(+1000。午後からの判定に+10) 182 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 16 14.57 ID puhBdYhqo 日替わり定食 京太郎「ま、ここで無駄遣いできないからな」 京太郎「日替わり定食にしておこう」 【食事中】 京太郎「そう言えば対木さん、GWは地元に――」 もこ「……待って」 京太郎「へ?」 もこ「……そろそろその対木さんはやめて欲しい」 もこ「魂の真名(ソウルネーム)で呼びあうべき」 京太郎「そ、魂の真名?」 京太郎「もしかして名前で呼ぶって事?」 もこ「そう」 京太郎「確かに出会って割りと一緒に遊んだりしてるしなぁ」 京太郎「そうだな 187って呼んでみるか」 1.もこ 2.もこたん 3.もこっち 4.妹紅 5.もこみち 6.その他(内容併記) 192 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 23 03.97 ID puhBdYhqo 妹紅 京太郎「そうだな、妹紅って――」 もこ「……」ブツブツ 京太郎「うっ、あたまが……」 もこ「……次は真面目に選ぶように」 京太郎「はて?俺は何してたんだっけ?」 京太郎「ああそうだ対木さんの事を 197って呼ぼうとしたんだっけ」 1.もこ 2.もこ 3.もこ 4.もこ 5.もこ 6.その他(内容併記) 199 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 33 28.77 ID puhBdYhqo 6 もこたん 京太郎「もこたん」 もこ「……///」カァーッ 京太郎「うん、良いなこれ」 もこ「……///」ポカポカ 京太郎「イタイイタイ、痛くないけど痛い」 京太郎「お気に召さなかった?」 もこ「……それは流石に恥ずかしい///」 京太郎「うーむ。良いと思ったんだけどなぁ」 京太郎「じゃあ普通にもこで良いか?」 もこ「……」コクン 京太郎「改めてよろしくなもこ」 もこ「……よろしく京太郎」 【対木もこの好感度が上がりました】 200 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 35 07.51 ID puhBdYhqo 【午後パート】 京太郎「もこたん良いと思ったんだけどなぁ」 京太郎「さて午後の授業は 205か」 選択教科 1.国語 【知力】上昇大 2.数学 【知力】上昇小 【デジタル】経験値小 3.英語 【知力】上昇小 【体力】上昇小 4.理科 【知力】上昇小 【精神力】上昇小 5.社会 【精神力】上昇大 6.体育 【体力】上昇大 7.サボる【オカルト】経験値中 207 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 41 47.95 ID puhBdYhqo 数学 211 コンマ判定 01~30 眠ってしまい失敗 31~70 成功小【知力】+1 【デジタル】経験値極小 71~98 成功中【知力】+1 【デジタル】経験値小 ぞろ目44以外 成功大【知力】+3 【デジタル】経験値小 ぞろ目44 大失敗【知力】-1 220 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 50 59.30 ID puhBdYhqo 成功中 京太郎「最近は調子が良いな」 桃子「最初の連続居眠りが嘘みたいっすね」 京太郎「それはもう言わないでくれよ……」 桃子「あはは。仕方ないっすよ。学校内で有名っすから」 京太郎「な、なんだってー!?」 数学教師「うるさいそこ!」ビシッ 京太郎「いてっ!」 数学教師「京太郎君、寝ないのは良い事ですが独り言が大きいですよ」 京太郎「すみません……」 【知力が1上がりました】 【デジタル経験値が小上がりました】 222 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 01 54 05.07 ID puhBdYhqo ここでバイトが選ばれない場合は残り2日の【放課後】は強制的にバイトになります 【放課後】 京太郎「さて今日も授業終わりっと。さてどうするか」 京太郎「 227かな」 1.麻雀部に行く 2.バイトに行く(最低労働日:残り2日) 3.臨時バイトに行く 4.部活に入る(部活に入ると対応したキャラと過ごせます。また日常パラメータのどれかが確定で上がります) 5.遊びに行く 6.誰かと一緒に帰る(現在誘えるのは宮永咲、原村和、片岡優希、南浦数絵、東横桃子、加治木ゆみ、佐々野いちご、蒲原智美、天江衣、荒川憩、三尋木咏、染谷まこ、対木もこ、津山睦月、霜崎絃) ※誘う場合は名前も併記 7.その他(内容併記) 230 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 04 05.10 ID puhBdYhqo 【ワグナリアD地区】 京太郎「須賀入りまーす」 京太郎「あ、チーフちわっす」 哩「あぁ須賀君か。今日もバリバリ働いて貰うけん覚悟しとき」 京太郎「うっす」 哩「それと今日だが 234に付いてもらうぞ」 残り二日なので今まで出てこなかったキャラで 1.弘世菫 2.鶴田姫子 3.白水哩 237 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 20 38.26 ID puhBdYhqo 白水哩 哩「私に付いてもらうぞ」 京太郎「分かりました。お願いしますチーフ」 哩「と言っても教える事はもう特に無いから気楽にしてええよ」 京太郎「そうなんですか?」 哩「これも須賀君が良く働いてくれとうおかげばい」 京太郎「いやぁ褒められると照れます」 哩「せやけど調子の乗ったら駄目やぞ」 京太郎「ういっす」 哩「それじゃあ今日も頑張ってもらうぞ」 241 コンマ判定(【体力】+【精神力】÷2=49.5 四捨五入でボーナス+50) 50~70 うん。まぁまぁやな 71~98 もううちより慣れとるんじゃないか?(好感度+1) ぞろ目44以外 須賀君を採用して良かったとよ(好感度+3) ぞろ目44 須賀君今日は引っ込んどき(好感度-1) 244 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 30 30.02 ID puhBdYhqo もううちより慣れとるんじゃないか? 哩「もううちより慣れとるんじゃないか?」 京太郎「そうですかね?」 哩「注文も完璧やし、皿運びも軽々やるし、私の仕事の無かくらいよ」 京太郎「いやそれもこれもチーフのおかげですって」 哩「褒めてもなんもでんよ」 京太郎「ちぇっ」 哩「ははは。まぁ終わったらジュースぐらい奢ってやるとよ」 京太郎「おお、ゴチになります」 哩「そん為にも今はきちんと仕事ばせんとね」 京太郎「了解!」 【白水哩の好感度が上がりました】 249 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 42 22.25 ID puhBdYhqo 【アパート】 京太郎「しかしチーフって最初怖い人かなと思ったけど、話してみると気さくだし良い人だよな」 京太郎「何故か時々加虐心がそそられるけど」 京太郎「さて寝る前に 243するか」 【電話とメールの違いについて】 メールは3回送る事が出来ますが、基本的には好感度8以上の相手の好感度は上がりません またネト麻や遊びに誘う場合は2回分消費します またメールは1度に2人の相手を指名する事ができます 電話は好感度8以上の相手の好感度も上がります ※ただし今週は遊びに誘うことは出来ません 1.【ネットショッピング】 2.【ネット麻雀】 3.【メール】【残り3回】 送れる相手は 6参照 更に姉帯豊音 4.【電話】(かける相手も併記) かけれる相手は 6参照 更に姉帯豊音 5.寝る 251 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 44 02.61 ID puhBdYhqo あ、間違えた↓3で 260 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 48 35.34 ID puhBdYhqo 3 なんぽさん 京太郎「数絵にメール送るか」 京太郎「本文は…… 262」 264 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 02 58 25.99 ID puhBdYhqo GWの予定って何かあるか? ピッ 京太郎「送信っと……」 マッカナチカイー From:南浦数絵 件名:Re;突然だが 本文:そうね。長野に帰るかもしれないわ ただお爺様は気分屋だから分からないわね でもどうして? to:南浦数絵 件名:Re;Re;突然だが 本文:いやちょっと確認したかっただけだ。悪かったな、おやすみ 京太郎「なるほど数絵はやや未定と」 京太郎「さて次は誰に送ろうかな?」 京太郎「 267かな」 291 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 13 29 17.10 ID puhBdYhqo 菫 京太郎「そうだな弘世さんに送るか」 京太郎「本文はえっと…… 294」 296 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 13 44 00.47 ID puhBdYhqo 菫さんの好みの男のタイプは? 京太郎「これぐらい聞いても許してくれるだろ、うん」 ピッ 京太郎「送信っと……」 マッカナチカイー From:弘世菫 件名:Re;こんばんは 本文:な、な、いきなり何て事を聞くのか君は 大体なんでそんな事を君に教えねばならないんだ 京太郎「うーむ。まぁ確かにそうだけど、一回聞いた以上聞き出したいと言うのが男の心情ってもんだな」 京太郎「ここは聞きだせるような返信を考えよう」 京太郎「 298かな」 299 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 14 10 07.98 ID puhBdYhqo クールなんでどのような人が好みなのかなぁって気になったんです 京太郎「こんな感じかな?」 ピッ 京太郎「送信っと……」 マッカナチカイー From:弘世菫 件名:Re;Re;Re;こんばんは 本文:私は言われるほどクールを気取ってるつもりは無いのだが…… そうだな、とりあえずチャラチャラした男は駄目だな あと軟派なのも許せない。お年寄りを大事にしない奴も駄目だ 麻雀は別に強くなくても構わないが、多少知識は持ってもらいたいな 料理を美味しいって食べてくれる人や一緒にスイーツを食べてくれる人は良いな 他にも出来ればお姫様抱っこしてくれる程度の腕力は有ると嬉しい 行ってらっしゃいのキスは少なくとも赤ちゃんが出来るまでして欲しいし―― 京太郎「あ、あれ?途中から結婚相手の理想になってないかこれ?」 京太郎「と、とりあえず返信しよう」 to:弘世菫 件名:Re;Re;Re;Re;こんばんは 本文:弘世さんのタイプは十分分かりました 俺も頑張ってみます 京太郎「まぁ弘世さんの言うタイプは理想の男って感じか。俺も男として努力しないと」 京太郎「さて最後に 302に送るか」 304 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 14 17 54.24 ID puhBdYhqo 梢 京太郎「古塚さんに送ろうか」 京太郎「本文は 306かな」 311 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 14 35 59.01 ID puhBdYhqo きのこの山ってどう思います? 京太郎「そうだな軽く話題を振るか」 ピッ 京太郎「送信っと……」 マッカナチカイー From:古塚梢 件名:Re;こんばんは 本文:きのこの山ですか。以前菫さんが幸せそうに食べていらっしゃったので私も頂いた事があります 美味しいですよね。でもそう言うとたけのこの里とかすぎのこ村とかも勧められましたけど 流石にチョコレートばかりはあんなに食べられませんでした どちらかと言うと和菓子の方が好きなのもので…… 京太郎「確かに古塚さんのイメージとしては洋菓子より和菓子だよな」 to:古塚梢 件名:Re;Re;こんばんは 本文:何と言うか古塚さんのイメージどおりで安心しました 俺も和菓子は好きな方ですね ピッ 京太郎「送信っと……」 京太郎「さて寝るか。おやすみなさい」zzz 312 名前: ◆UNNCnfZIx6[saga] 投稿日:2012/10/28(日) 14 37 22.05 ID puhBdYhqo 4月30日(火)終了 現在ステータス 【体力】63 【知力】43 【精神力】33 【基礎雀力】LV6 【デジタル】LV4 【オカルト】LV5 スキル:【ザ・ゼロ】和了時00と01 10の場合自動的に1位ツモ上がりとなり、更に打点は満貫固定となる 【ダイハード】 和了時自分が最低だった場合、最高コンマの相手との差を2分の1にする 【コマンドー】 和了時ロンだった場合点数+20 【所持金】¥11,500 【勝負事のお守り】 一度だけ麻雀の対局中の判定に+10 【破魔矢】 4回だけぞろ目44を自動的に取り消し、再安価させる 【ペアのシルバーネックレス】 新子憧の好感度が上がりやすくなる 【プリクラ】菫と撮った物。弘世菫の好感度が上がりやすくなる 【ライオンのキーホルダー】 やえから貰ったもの。実はペア。小走やえの好感度が上がりやすくなる <<前に戻る|4月へ|次に進む>>
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キャラ名 作品名 CV 出場可否 備考 斑鳩あやめ 明日のよいち! 戸松遥 OK 斑鳩いぶき 明日のよいち! 佐藤利奈 OK 斑鳩かごめ 明日のよいち! 花澤香菜 OK 斑鳩ちはや 明日のよいち! 田村ゆかり OK 燕つばさ 明日のよいち! 牧野由依 OK 鷹司アンジェラ 明日のよいち! 生天目仁美 OK 鷺ノ宮左京 明日のよいち! 矢作紗友里 →鷺ノ宮左近 エントリー表記ミス 姫笹 アスラクライン 声優なし OK 志津間霧絵 アスラクライン 北西純子 OK 潮泉律都 アスラクライン 日笠陽子 OK 近江薫 異国色恋浪漫譚 甲斐田ゆき OK マキュア イナズマイレブン 小平有希 OK ユリッペ FNS地球特捜隊ダイバスター 斉木美帆 OK 水無月遥 快盗天使ツインエンジェル 田村ゆかり OK 水無月葵 快盗天使ツインエンジェル 能登麻美子 →神無月葵 エントリー表記ミス ポニョ 崖の上のポニョ 奈良柚莉愛 OK フブキ 仮面のメイドガイ ご奉仕特別編 豊口めぐみ OK エンリカ GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- 阿久津加菜 OK アハトエル クイーンズブレイド 矢作紗友里 OK シスター クイーンズブレイド 庄司宇芽香 OK セヴェル クイーンズブレイド 本多陽子 OK ハチエル クイーンズブレイド 菊池こころ OK ヒノモト帝 クイーンズブレイド 藤村歩 OK ヘプタエル クイーンズブレイド 佐藤聡美 OK 友達の天使 クイーンズブレイド 阿久津加菜 OK 天使長 クイーンズブレイド 本田貴子 OK 武者巫女(死にかけ) クイーンズブレイド →武者巫女 統合 武者巫女 クイーンズブレイド OK 複数エントリー対象 神主 クイーンズブレイド 植竹香菜 OK みちか クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 出野泉花 OK ゆきの クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 諸星すみれ OK ゆま クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 飯野茉優 OK ゆりあ クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 横山智佐 OK 柊まいん クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 福原遥 OK 柊みえこ クッキンアイドル アイ!マイ!まいん! 佐久間レイ OK サキ CLANNAD ~AFTER STORY~ 川庄美雪 OK ユキ CLANNAD ~AFTER STORY~ 鹿野優以 OK 住之江あこ Kiss×sis 竹達彩奈 OK 住之江りこ Kiss×sis 巽悠衣子 OK 涼宮遙 君が望む永遠 ~Next Season~ 栗林みな実 OK 小泉チカ 今日の5の2 下田麻美 OK 平川ナツミ 今日の5の2 阿澄佳奈 OK 日高メグミ 今日の5の2 本多陽子 OK 浅野ユウキ 今日の5の2 明坂聡美 OK 相原カズミ 今日の5の2 MAKO OK ジュディ・ブラウン 鉄のラインバレル 勝生真沙子 OK ナンシー 鉄のラインバレル 勝生真沙子 OK ユリアンヌ・フェイスフル 鉄のラインバレル 篠原恵美 OK レイチェル・キャルヴィン 鉄のラインバレル 斎藤千和 OK 中島薫 鉄のラインバレル 声優なし OK 九条美海 鉄のラインバレル 平野綾 OK 別世界の城崎絵美 鉄のラインバレル 声優なし OK 最終話でマキナに搭乗していた城崎絵美に似た少女 で登録 城崎絵美 鉄のラインバレル 能登麻美子 OK 新山理沙子 鉄のラインバレル 下屋則子 OK 早瀬千里 鉄のラインバレル 城雅子 OK 早瀬美菜 鉄のラインバレル 岡田優香 OK 森次百合子 鉄のラインバレル 本名陽子 OK 矢島紗季 鉄のラインバレル 佐々木日菜子 OK 管理人さん 鉄のラインバレル 声優なし OK 緒川結衣 鉄のラインバレル 大原さやか OK 遠藤シズナ 鉄のラインバレル 植田佳奈 OK のどっち 咲 -Saki- →原村和 同一エントリー基準 風浦可符香(P・N) 【獄・】さよなら絶望先生 野中藍 OK 日塔奈美 【獄・】さよなら絶望先生 新谷良子 OK 木津千里 【獄・】さよなら絶望先生 井上麻里奈 OK 音無芽留 【獄・】さよなら絶望先生 声優なし OK 小節あびる 【獄・】さよなら絶望先生 後藤邑子 OK 藤吉晴美 【獄・】さよなら絶望先生 松来未佑 OK 関内・マリア・太郎 【獄・】さよなら絶望先生 沢城みゆき OK 三珠真夜 【獄・】さよなら絶望先生 声優なし OK 木村カエレ 【獄・】さよなら絶望先生 小林ゆう OK 娘々 【獄・】さよなら絶望先生 矢島晶子? OK 常月まとい 【獄・】さよなら絶望先生 真田アサミ OK 小森霧 【獄・】さよなら絶望先生 谷井あすか OK 糸色倫 【獄・】さよなら絶望先生 矢島晶子 OK 大草麻菜実 【獄・】さよなら絶望先生 井上喜久子 OK 加賀愛 【獄・】さよなら絶望先生 後藤沙緒里 OK モモコ シャングリ・ラ 中田譲治 NG 性別男性 ぺぺ しゅごキャラ! シリーズ こやまきみこ OK ほしな歌唄(月詠歌唄) しゅごキャラ! シリーズ 水樹奈々 OK イル しゅごキャラ! シリーズ 今野宏美 OK エル しゅごキャラ! シリーズ 氷青 OK クスクス しゅごキャラ! シリーズ 成田紗矢香 OK スゥ しゅごキャラ! シリーズ 豊崎愛生 OK ダイヤ しゅごキャラ! シリーズ 伊藤かな恵 OK ミキ しゅごキャラ! シリーズ 加藤奈々絵 OK ラン しゅごキャラ! シリーズ 阿澄佳奈 OK 山吹沙綾 しゅごキャラ! シリーズ 川庄美雪 OK 日奈森あみ(あむの妹) しゅごキャラ! シリーズ 間宮くるみ OK 日奈森あむ(日奈森亜夢) しゅごキャラ! シリーズ 伊藤かな恵 OK 真城りま しゅごキャラ! シリーズ 矢作紗友里 OK 結木やや しゅごキャラ! シリーズ 中村知子 OK キャッツイヤー しゅごキャラ!!どきっ 田中晶子 OK キラン しゅごキャラ!!どきっ 村井かずさ OK セシル しゅごキャラ!!どきっ 大前茜 OK ナナ しゅごキャラ!!どきっ 柚木涼香 OK ルル・ド・モルセール しゅごキャラ!!どきっ 神田朱未 OK 中山チヨコ(猫耳コスプレ少女) しゅごキャラ!!どきっ 浅井清己 OK 基礎戦闘訓練の教官 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 要画像 キョンの妹 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん エントリー済 作品名表記は要判断 朝倉涼子(あちゃくらりょうこ、あしゃくらりょうこ) 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん エントリー済 作品名表記は要判断 朝比奈みくる 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん エントリー済 作品名表記は要判断 涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒちゃん) 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん エントリー済 作品名表記は要判断 長門有希 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん エントリー済 作品名表記は要判断 鶴屋さん(ちゅるやさん) 涼宮ハルヒちゃんの憂鬱&にょろ~んちゅるやさん エントリー済 作品名表記は要判断 三千院ナギ 絶対可憐チルドレン 本編参加作はそちらの作品名で統合 アイシャ・ノーマン 戦場のヴァルキュリア 井上ひかり OK アリシア・メルキオット 戦場のヴァルキュリア 井上麻里奈 OK イサラ・ギュンター 戦場のヴァルキュリア 桑島法子 OK イレーヌ・エレット 戦場のヴァルキュリア 進藤尚美 OK イーディ・ネルソン 戦場のヴァルキュリア 鹿野優以 OK エレノア・バーロット 戦場のヴァルキュリア 田中敦子 OK コーデリア・ギ・ランドグリーズ(コーデリア姫) 戦場のヴァルキュリア OK #11の登場を確認 スージー・エヴァンス 戦場のヴァルキュリア 戸塚利絵 OK セルベリア・ブレス 戦場のヴァルキュリア 大原さやか OK マリーナ・ウルフスタン 戦場のヴァルキュリア 臺奈津樹 OK ロージー(ブリジット・シュターク) 戦場のヴァルキュリア 皆川純子 OK 白河ことり D.C.if ~ダ・カーポ イフ~ 堀江由衣 OK 高野かおり 逮捕しちゃうぞ フルスロットル 戸松遥 OK 藤枝さくら 逮捕しちゃうぞ フルスロットル 花澤香菜 OK マートル・パーキンス チョコレート・アンダーグラウンド 秋谷智子 OK サクラ ツバサ 春雷記 牧野由依 OK ジークリンデ・バウムガルド DRAGONAUT -THE RESONANCE- 水樹奈々 OK カツユ NARUTO -ナルト- 疾風伝 能登麻美子 OK ゆの ひだまりスケッチ×365/夏のあらし! 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 ヒロ ひだまりスケッチ×365/夏のあらし! 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 宮子 ひだまりスケッチ×365/夏のあらし! 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク BLEACH 金田朋子 OK ユリア 北斗の拳 シリーズ 石田ゆり子 OK 五月七日小羽 xxxHOLiC春夢記 日高里菜 OK プチネウス まかでみWAっしょい! 声優不明 OK 幽霊少女(カメラ付絵日記・精霊化アイテム少女) まかでみWAっしょい! 矢作紗友里 →幽霊少女 宮前かなこ まりあ†ほりっく 真田アサミ OK 寮長先生 まりあ†ほりっく 沢城みゆき OK 志木絢璃 まりあ†ほりっく 松来未祐 OK 桃井サチ まりあ†ほりっく 新谷良子 OK 桐奈々美 まりあ†ほりっく 神田朱未 OK 汐王寺茉莉花 まりあ†ほりっく 井上麻里奈 OK 石馬隆顕 まりあ†ほりっく 甲斐田裕子 OK 稲森弓弦 まりあ†ほりっく 後藤沙緒里 OK 穂佳 まりあ†ほりっく 高田初美 OK 内田ユカ みなみけ おかえり 喜多村英梨 OK 南冬馬 みなみけ おかえり 水樹奈々 OK 南千秋 みなみけ おかえり 茅原実里 OK 南夏奈 みなみけ おかえり 井上麻里奈 OK 南春香 みなみけ おかえり 佐藤利奈 OK 吉野 みなみけ おかえり 豊崎愛生 OK アニー(ボマーの妹) 遊☆戯☆王5D s 福田日里 OK アンジェラ 遊☆戯☆王5D s 樋口智恵子 OK カーリー渚 遊☆戯☆王5D s チャン・リーメイ OK ミスティ・ローラ 遊☆戯☆王5D s 皆川純子 OK 十六夜アキ 遊☆戯☆王5D s 木下あゆ美 OK 狭霧深影 遊☆戯☆王5D s 相橋愛子 OK 龍可 遊☆戯☆王5D s 寺崎裕香 OK meちゃん ユメミル、アニメ「onちゃん」 植竹香菜 OK okちゃん ユメミル、アニメ「onちゃん」 今野宏美 OK okママ ユメミル、アニメ「onちゃん」 大浦冬華 OK onママ ユメミル、アニメ「onちゃん」 小松里歌 OK てんこちゃん ユメミル、アニメ「onちゃん」 金田朋子 OK 柊かがみ らき☆すたOVA/かんなぎ 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 柊つかさ らき☆すたOVA/かんなぎ 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 泉こなた らき☆すたOVA/かんなぎ 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 高良みゆき らき☆すたOVA/かんなぎ 統合 本編参加作はそちらの作品名で統合 求婚のローラ ワンピース 久川綾 OK シルク ワンピース ロマンス ドーン ストーリー 松谷彼哉 OK
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エキシビジョンマッチは三尋木プロがゴミ手を和了りその幕を閉じた。 和了った本人はあまりいい顔はしていなかった。 スタイルを崩して、年下の子供たちに肉薄されて焦ったからか。 しかし勝ちは勝ちだ。 だけど彼女は呟く、京太郎君の前で。 「プロにはプロの、大人には大人のプライドがあんのさ。」 「それと同様にあたしにもあたしのプライドがあんの。」 「だから最後の和了りはすっきりしないんだよね……」 「部外者にはさっぱりわっかんねーと思うけど。」 「でもよぉ、部外者なんて知らんしどうでもいいけど。」 「あたしは納得行かない。」 詰まらない和了りをしてしまった自分がいやだったのか。 でもそんなことよりなにより彼女は強い相手を求めている。 ひりつくような打牌を、ゾクゾクするような緊迫感を味わった人間は、その麻薬のような快感を忘れられないだろう。 一度味わった快楽を忘れられず、再び快楽に身を興じるためにまた求める。 強者とぶつかり合える幸せ、だから強者は渇望する。 「だから、また打とうぜ。」 「次はちゃんと坊主のことをコテンパンにしてやっからよ。」 ギラギラと妖しい光を宿した瞳で京太郎君を見ながら三尋木さんは再戦を求めた。 京太郎君も負けじと言い返す。 「次こそリベンジしてやる。」 「それも、中学のときの分も合わせてだ。」 「跳ねっ返りなやつは嫌いじゃないぜぃ。」 福路さんも照ちゃんも次を見据えて目標を決めているようだった。 二人とも「プロになってリベンジ。」ってところかな? いいね、そういうの。 エキシビジョンマッチも無事終わって大会が終わり、長野に戻る前。 初出場で女子団体、男女個人優勝したので取材やら何やら受ける破目になりそうなのでとりあえずホテルに皆を帰して休むように言った。 と言っても遊びたい盛りなのでおとなしくしているとは思えないけど。 こっちで出来た友達もいるだろうし、何より観光したいだろうに。 若さってすごいね。 それに比べて私のバイタリティは……考えるのはよそう。 そう思っているとプロの陣営と偶々遭遇する。 というかプロが集まってるところに私が意図せず入っちゃったと言った方が正しい。 赤土プロが私を誘っている。 ふと彼女を見て京太郎君達の楽しそうに打つ姿を思い出す。 彼女では私を楽しめないだろう。 今の彼女には私の食指は動かない。 多分もう、彼女は私には届かないだろう。 わりと期待していたのに。 瑞原さんも、三尋木さんも、赤土さんも。 打ったとしても多分私だけ楽しめない。 「無いものねだり」なんてしても意味無いので、このあと普通にお茶して帰った。 長野に戻る日。 私達は忘れ物が無いか確認したあと、泊まっていたホテルから出て帰ることに。 その道すがら色々と思うこともあって、私は感慨に耽っていた。 長野に帰ったら部長の竹井さんはまだ引継ぎがあるけど照ちゃんと一緒に引退だし。 それと交友関係も広がったね。 良いお友達がたくさん出来、携帯の番号やメールアドレスなどの連絡先を交換していた。 竹井さんは各校の部長さんとか対戦した人とか。 片岡さんも何だかんだ言って人懐っこいから人に好かれやすいんだよね。 染谷さんも染谷さんで実家が実家だから愛想はいいし。 京太郎君もおっぱいに関してのことを除けば紳士的だし、コミュニケーションとか取れるほうだから。 この間言っていたんだけど、京太郎君曰く。 「少々顔がよろしくなくても胸が大きいと許してしまうのが男の悪いところ。」 だそうだ。 君はおっぱいに騙されて変な方向に行かないように注意しなよ? まぁ色々とあったけどインターハイ優勝してよかったね。 え? 宮永姉妹? 宮永姉妹は……うん。 ご想像にお任せします。 長野に戻り、休みを挟んでからの初部活。 竹井さんが引き継ぎで次期部長を染谷さんを指定した。 そして副部長は京太郎君を指名する。 まぁ順当だよね。 だって咲ちゃんも片岡さんも部長って柄じゃないし。 染谷さんが部長になって初めての仕事をする。 「さぁ、練習じゃ。」 案外あっさりとした号令だった。 三年生二人が引退したからと言って別に打たないわけでもないので結局暫くは今まで通りだった。 時折チェスやオセロ、囲碁などをやりながら秋季の大会、所謂国麻や新人大会でうちの子が優勝したりしながら季節は過ぎ行く。 そんな折、進路指導の先生からお願いされた。 「あの、小鍛治先生。」 「宮永のやつの進路なんですけど……」 何で私に…… 本来だったら担任の先生に行くはずでしょ。 まぁ付き合いが長いのもあるんだろうけどさ。 そう思いながらも照ちゃんの出した進路希望表を見て愕然とした。 1.お嫁さん 2.お菓子ソムリエ 3.麻雀プロ あの子らしいと言えばあの子らしいと言えるけど、私は波のように押し寄せる頭痛に耐え切れず、思わずこめかみを押さえた。 「小鍛治先生……お願いします。」 進路指導の先生も心配はしてくれるけど私に問題を投げた。 でも確かにこれは文句も言いたくなるね。 何考えているんだろうあの子は…… 私は問い質す。 照ちゃんに。 お嫁さんとはなんだと。 「お嫁さんってのは結婚して永久就職すること……」 違う、そうじゃない。 というかそもそも照ちゃん相手いないじゃん。 「お菓子ソムリエも突っ込みたいけどお嫁さんって相手いるの?」 「京ちゃん。」 「「え。」」 「……え?」 色んな方向から聞こえた戸惑いの声。 そりゃそうだ。 だって先輩の進路希望に自分が関係してるとは思わないだろう。 「そうか、京ちゃんまだ15歳だった。」 照ちゃんが一人納得してるけど、違う、そうじゃない。 問題はそこじゃない。 とりあえず照ちゃんを説得するために言っておいた。 「照ちゃん、お菓子ソムリエなんて仕事はありません。」 「お嫁さんも相手の同意が無いとできないからね?」 「それにお嫁さんは兼業できるよ。」 「お菓子いっぱい食べたいなら麻雀プロでお金稼いでいっぱい食べようか。」 「健夜さんがそう言うならそうする。」 何とか説得できたみたいだ。 それにしてもこのこの将来が不安である。 下手したら私がこの子のドラフト(斡旋)先を決めないといけないのかと思うと眩暈がする。 何と言うか早く立派な大人になってほしい。 もう一方の三年生である竹井さんは既に進路が決まっている。 結構有名な大学に特待推薦である。 授業料などの学費免除などの好待遇だ。 照ちゃんも一応部活動による特待推薦を取れるのだけれどプロになるのだったら関係ないよね。 三年生が部活動から完全に引退して部員が4人になってしまった。 女子三人の男子一人。 う~ん、来年二人以上入らなかったらとてもまずいことになる。 インターハイに初出場にして優勝した栄えある清澄高校が『部員不足で個人戦にしか出れませんでした。』なんてなったらお笑い種である。 ……もしかして中学校の悪夢再びなのだろうか? また変な着ぐるみを着るのはごめんだ。 その日は珍しく残暑がぶり返したのか思うほどの暖かい日で、薄着でも汗ばむ気温だった。 私は職員室で書類に目を通していた。 その中で目に止まったものがある。 練習試合がどうのという話だ。 うちもインハイで優勝したのでこういうことに関してお声が掛かることが多くなった。 申し込みが来たのは白糸台、姫松、千里山、臨海、永水、新道寺に風越。 所謂強豪校と呼ばれるところばかりである。 しかも人数ギリギリのうちとは違って部員の層も厚い。 こっちとしてはありがたい話ではあるけど。 だけどそれにしても多い。 申し出があったところ全部と打つわけにも行かないし、ある程度絞らないといけないかな。 部室に行ったときどこと打ちたいか聞いて置こう。 部室の扉を開き質問をする。 「ちょっと皆に聞きたいんだけど。」 「今度他校との練習試合したいと思うんだけど、どこがいい?」 私はリストアップした高校の名前をホワイトボードに書いていって聞いてみる。 4人しかいないので話なんてあっさり纏まるはず。 だとおもったんだけどなぁ…… 「姫松とか良いんじゃないかな。」 「そうじゃのう……臨海がええと思うんじゃが……」 「私は新道寺だじぇ。」 「白糸台とかがいいんじゃないか?」 こんな感じで中々決まらない。 あーでもないこーでもないと決めあぐねていると染谷さんが私に聞いてくる。 「全く持って決まらんのう。」 「小鍛治先生、最終的には誰が決めるんじゃ?」 「全員の意見を聞くって言っても限度があるじゃろうて。」 「う~ん、決まらないんだったら私の独断と偏見で決めてもよかったんだけど……」 「本来なら部長である染谷さんが決定権をもってるんだよ。」 私がそういうと染谷さんは少し考えて周りに聞き出す。 「全員が推す高校とその理由を聞きたい、まずは優希、おんしからじゃ。」 「新道寺女子だじぇ! 理由は花田先輩がいるからだ!」 「……優希らしい考えじゃな。」 「まぁ気心知れた人間と打つのも悪くは無いかも知れんの。」 「次、咲はどうじゃ。」 「あ、はい、私は姫松いいかなって。」 「私と当たった末原さんだっけ……が結構強かったですし。」 「ふむふむ、なるほどのう。」 「じゃ、副部長はどうじゃ?」 「俺の意見としては白糸台ですね。」 「どこも名門校ですけどインハイで出てきた三年生は既に引退しているはずですし。」 「京ちゃんにしては意外とまとも。」 「なんだとこのやろう。」 「いはい、いはい。」 京太郎君に茶々を入れた咲ちゃんがほっぺたを弄繰り回されている。 染谷さんが続きを促すとほっぺたを弄りながら説明を続けた。 「永水、千里山、新道寺、姫松はインハイに出た5人中3人が三年。」 「多少層が厚いからといってその3年生より強いのがくるかと言ったら望み薄っすよ。」 「風越は近いから割と行けますし。」 「実力的に優希に合わせるとしたら白糸台あたりがいいと。」 「おっぱいもあるし?」 「う~ん、咲。」 「俺は今真面目に言っただろう?」 「でもおっぱいでしょ?」 「それならちゃんと永水や姫松を選ぶって。」 「あそこビッグスリーの二つだし。」 「そこをあえて我慢したんだ。」 「流石に私欲で選ぶわけには行かないからな。」 「副部長としてそれなりに考えているってわけじゃな。」 「そうかそうか。」 「では東京辺りかのう……いっそのこと大阪・東京・長野・九州でぶつかるのもありじゃのう。」 そう言いながら染谷さんはケラケラ笑ってた。 流石に全部と当たるのはキツイって。 まぁさっき言ってた通り、順当なところで東京かな。 東京の高校に話を通して日程を合わせておく。 週末土日に合わせて白糸台と臨海女子にと練習試合と行こうじゃないか。 あ、そうだ。 大阪と九州にお断りの電話入れないと。 久保さんにも一応話さないとな~。 週末の金曜になり、放課後を迎えると部員を車に乗せて東京まで向かう。 今回はホテルに泊まって土日で白糸台と臨海女子を回る。 ちなみにホテルを取るときに全員同じ部屋でいいかなと?と冗談で聞いたら案外あっさりOKが出てしまった。 ただ京太郎君がデリカシーが無いと反対したので男女別々の部屋にした。 でもはっきり言っちゃうと間違いなんて起きそうに無い面子だけど。 翌日となり私と染谷さんで全員を叩き起こして身支度と朝食を済ませる。 そのあと出発するのだけど今回はまずは白糸台に向かう。 ここにはやたらと多くの人数の部員が所属している。 今現在私達は一軍が居る部室に案内されてはいるものの完全におのぼりさん丸出しである。 照ちゃんほどふてぶてしいのなら問題ないのだろうけど部員達は浮き足立っていた。 やはりなんだかんだ言ってあんな三年生でも精神的な柱になっていたんだろうね。 数少ない具材から人参と牛蒡が抜けたのは痛い。 おかげで今あるのは豚肉・葱・蒟蒻と味噌・大根である 葱は染谷さん、大根は京太郎君。 味噌は色んな意味で私。 残った蒟蒻と豚肉が誰かは推して知るべし。 対して相手側は通称虎姫と呼ばれるチーム。 チーム豚汁対チーム虎姫。 名前だけ聞いたら明らかにこっちが弱そう。 一軍、チーム虎姫の居る部屋の扉を開けるとそこには金髪の子が居た。 手にはペロペロキャンディを持ってポージングをしている。 「ふははは、良くぞ来たな清澄の!」 「だがここまで来たことを後悔させてやる!」 何でこの子は悪役風なんだろう…… そう思いながら呆気に取られているとこちらの突撃弾頭が反応してしまった。 「おのれ魔王! 両親の敵は取らせてもらうじぇ!」 「ふっふっふ、どこからでも掛かってきなさい!」 あほの子だ。 間違う事なきアホの子だ。 片岡さんと大星選手が何かやっている傍らからベリーショートの少女が出てきた。 その子がこちらにやってきて挨拶をしてくる。 「すいません、うちの淡が馬鹿なことをして……」 「ええよ、うちの一年も同じようなもんじゃから。」 「っと、その前に挨拶せんとな。」 「清澄高校麻雀部部長、染谷まこじゃ。」 「今日はよろしくおねがいします。」 「あ、申し遅れました、白糸台高校麻雀部の部長やらせてもらっています、亦野誠子です。」 「こちらこそよろしくお願いします。」 ぺこぺこと二人とも頭を下げて挨拶をする。 何か二人とも苦労人の雰囲気してるよね。 ……まぁ誰にでも悩みはあるよね。 片岡さんと大星選手を止めるために京太郎君が向かうことになった。 だが相手側も同じことを思ったらしく、大星選手を止めるために一人向かっていた。 ピンクの頭髪に大きな胸がトレードマークの原村選手だった。 「もう、淡? お客様が来たのですから少しは大人しくしてなさい。」 「えー? ノドカってば堅いよ。」 「こういうときこそもっとノリよく行こうよ。」 「まったくもう、すみません私の友人が粗相をしました。」 「いやいや、気にしてないよ、それにこっちも悪乗りしてたし。」 「私も気にしてないじぇ!」 「むしろお前は気にしろ!」 何か向こうの一年生とも仲良くなってるみたいだ。 若干京太郎君の目付きが怪しいけど同性の私でも気になるサイズではある。 そのあと咲ちゃんも混ぜて一年同士で会話している横で部長同士が会話をする。 亦野選手が染谷さんに出した提案。 「ところで練習試合の形式なんだけど……こちらは四人、そちらもちょうど四人。」 「ちょうどいい人数だから2-2で卓に着くというのはどうかな?」 「それでええよ、コンビ打ちかどうかそいつらに任せるがな。」 「おーい、一年生、これから練習試合始めるから切り替えんさい。」 「「「はーい。」」」 染谷さんの言葉にいい返事を返す一年生達、どういう組み合わせで当たるかな? といっても結構時間あるから色んな人と打てるはずだけど。 交流が始まるのだが、その前に組み合わせを考える。 まずは京太郎君と咲ちゃん、これはコンビネーションが高くてどうしようもないだろう。 一人一人のレベルが高いのにこの二人が組んだらもうどうしようもない。 2(白糸台)VS1VS1なら何とかなるかもしれないけど。 次に片岡さんと京太郎君、実はオカルト面で非情に相性が良い。 前半しか持たない片岡さんにスロースターターの京太郎君。 単純に稼ぐならこれでもいいんだけど相手が焼き鳥になりかねない。 となると染谷さんと京太郎君かな。 打ち方はえげつないけど精神的に負担は少ないし試合後は気遣いもできる。 うん、これがいいかな。 私は残った二人に対して全力で目を背けて決定した。 「京太郎君、染谷さん、卓に入って。」 「うっす。」 「わかりました。」 私の合図で京太郎君と染谷さんが動き出した。 それを見て相手側の部長さんも動く。 「じゃあこちらは私と……淡がいいか。」 「あんたたちなんてけちょんけちょんにしてやるんだから!」 とインハイの個人で咲ちゃんと照ちゃんにぼっこぼこにされた大星選手が勢いよく言っている。 威勢がいいのはいいけど足が完全に生まれたての子鹿みたいなかんじなんですけど大丈夫ですか? 試合が始まると先程とは打って変わって緊張感がある空気になった。 最初は小手調べかと思われた。 いきなり飛ばしてもつまらないだろうし。 しかし構わず全力で行った者が一人。 「淡ちゃん立直!」 大星選手のダブル立直。 しかも京太郎君達の手を見る限り『絶対安全圏』もセットのようだ。 そしてそれから五巡後、更に大星選手が動く。 「槓!」 自摸った牌を暗槓してドラを増やす。 そして次順、次の山に入ったところで大星選手が和了った。 「ツモ、ダブリー裏ドラ4! 3000・6000!」 京太郎君と染谷さんが感心したように見ていた。 大星選手の全力のオカルトを見て面白いと思ったのだろうか。 続いて東二局、大星選手の猛攻が続く。 「またまた淡ちゃん立直!」 そして次の山に入る前に。 大星選手は暗槓する。 「槓!」 そして次の山に入ると。 大星選手が和了る。 「ツモ! ダブリー裏4! 3000・6000!」 大星選手はすごくドヤ顔で和了り宣言している。 「インハイ優勝校って言っても淡ちゃんに掛かれば大した事無いね。」 あ、こいつ調子に乗ってるな? というか準決勝敗退してる時点で負け犬の遠吠えにしか聞こえない。 京太郎君がそれを聞いて言い返す。 「大星、余り嘗めないほうがいいぜ。」 「染谷先輩が本気出したらあっという間に終わるんだぞ!」 おい、やめろ馬鹿。 この対局は早くも終了ですね。 というか引き合いに自分ではなく染谷さんを出すのはどうなんだろう。 そこは格好良く自分の力で勝ってみせるぜ的なことを言おうよ。 そして結果だけが残る。 染谷さん+35300点。 京太郎君+40200点。 大星選手+8300点。 亦野選手+16200点。 ダブリーしたことによって防御が薄くなったところに突き刺さる。 『大星選手はダブリーしてから山を越すまで和了らない。』 ここがキーポイントである。 詳しいことはある程度省くけど要は『賽が8以上なら勝てる。』と言うことだ。 立直と能力にしがみついた結果がこれ一足早く言うべきだったな?お前調子ぶっこき過ぎてた結果だよ? そして今、当の本人は下唇を出して剥れている。 そこを宥めて賺して機嫌を直す京太郎君と染谷さん。 後輩が粗相をして凄く申し訳なさそうな亦野選手。 高校百年生とか言う割には小学生並みの精神年齢だ…… 第一戦目が終わり、二戦目の組み合わせになる。 二戦目のこちらの組み合わせは京太郎君と咲ちゃん。 相手側は渋谷選手と原村選手。 京太郎君が爽やかに挨拶すると相手方も返してくれる。 しかし気になるのは京太郎君の視線の所在。 原村選手の胸はかなりおおきい。 渋谷選手も原村選手ほどではないけど中々のサイズである。 立てばブルン、座ればボヨン。 歩く姿はボインボイン。 京太郎君の目線が若干上下に揺れる。 これはアウトと言えるのだろうか? 咲ちゃんの米噛みには浮き筋が立っていた。 黒か白かで言うなら松崎しげるである。 親の仇を見るよう目で咲ちゃんは対局者を見ていた。 胸が大きければ偉いってわけじゃない。 それを証明するが如く咲ちゃんは和了る。 京太郎君も対局が始まるとちゃんと雀士の顔になる。 原村選手は前に見た通りペンギンのぬいぐるみを抱きながら打つ。 渋谷選手は眉一つ動かさずお茶を啜っている。 局が進むたびにヒートアップしていく。 原村和がリアルでのどっちモードになる瞬間。 京太郎君と原村選手のスピード勝負。 咲ちゃんと渋谷選手の刈り取る対決。 だけど悲しいかな、地力が違った。 各々の対決は清澄に軍配が上がる。 一位になった咲ちゃんが小さく声を漏らしている。 「悪は滅した。」 乳・即・斬である。 と言っても相手側は何とも思ってないようだけど。 さすがクッションある人は違いますね。 だが原村選手や渋谷選手が対局終わりに挨拶しようとした時、事件が起きる。 「「「「ありがとうございました。」」」」 「あ!?」 「!?」 それは原村選手が挨拶するときに頭を下げて戻すと、はち切れんばかりのバストが衣服に負荷をかける。 ブツンと言う音。 冬服のブラウスのボタンが飛んで京太郎君の顔面に直撃したあと、跳ね返ったボタンが咲ちゃんのほっぺにぶつかって落ちた。 ボタンが飛ぶなんて初めて見た…… 「す、すみません!」 「怪我は無いですか!?」 「ははは、大丈夫だって。」 「私も大丈夫だよ。」 「すみません……」 二人とも笑顔で返していたけど咲ちゃんは目が笑ってなかった。 そのあとも入れ替わり立ち代わりで打っていたけど概ねこちらが勝っていた。 さすがに2:2でずっと打つのもなんなので3:1で打ったり逆に1:3で打ったりもしていた。 大星選手・渋谷選手・亦野選手・染谷さんで打ったり。 京太郎君・咲ちゃん・片岡さん・原村選手で打ったり。 大体そんな感じだった。 一頻り打つと休憩に入る。 京太郎君と片岡さんがぐいぐいと咲ちゃんを巻き込んで白糸台と仲良くなって行く。 コミュニケーション能力高い、私も少しは見習わないとなぁ…… そう思ってから早く、既に幾数十年である。 「でねーその時ノドカってば……」 「淡!? その話はやめてっていってるじゃないですか!」 「え~? ノドカの面白エピソードは笑いが取れるのにー。」 「私は笑えませんよ!」 「私はその話が気になるじぇ!」 「のどちゃんもどんどん曝け出すんだじょ!」 「優希まで……んもう!」 「ははは、和って印象より可愛い性格してるんだな。」 「京ちゃん、そんな言い方したら失礼だよ?」 「わりぃわりぃ。」 「いえ、よく言われますから気にしてないですよ。」 と、こんな感じに気付けば打ち解けあって談笑していた。 すっかり一年生達は仲良くなっている。 一方二年生は完全にまったりモードに入ってお茶を啜っている。 学年は一つしか違わないはずなのに何でそんなに老け込んでいるんだろう…… 日が後半に入り、腹ごなしに私も時々参加することにした。 一応他校の教職員であるとは言え、指導してはいけないとも言われて無いので問題ないはずだ。 私の卓に一緒に打つ人は結構限られていた。 染谷さんと片岡さんは完全に敬遠状態。 入る気はさらさら無いといった感じか。 京太郎君と咲ちゃんは打ちなれているせいか変わりばんこに入ってたりしていた。 「結構私って人気者なんじゃないかな?」と勘違いして調子に乗りそうなる。 指導のとき、白糸台の選手は私の言うことに耳を傾けて実践していた。 素直なのはいいことである。 一日の最後に締めの一局を打つことに。 卓に着いたのは亦野選手・原村選手・京太郎君に私だった。 二人とも私から言われたことを守って打っている。 順位は亦野選手がラスだったけど。 原村選手が終わりの際に凄い笑顔でこう言った。 「今日は最後に楽しく打ててよかったです。」 「ああ、俺も。」 「……うん、そうだね。」 「?」 原村選手の言葉を受けた亦野選手の表情が翳っている。 それを見た私と京太郎君の頭に疑問符がついたけど答えは出ない。 原村選手は続ける。 「最後に良い思い出ができました。」 「高名な小鍛治プロと打てましたし、良い友達も出来ました。」 「和、最後の思い出って?」 「その、実はですね……」 「私、麻雀部を辞めようかと思うんです。」 「前から父に麻雀部より勉強を優先しろと言われてまして。」 「その時に、実は父と約束していて……インターハイで勝ったら麻雀を続けて良いって……」 「でも、個人戦でも、団体戦でも良い成績は残せませんでした。」 「だから私は……」 成り行きとは言え込み入った事情を話すけど徐々に消え入りそうになって行く原村選手の声。 亦野選手は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。 今の白糸台の部長は彼女だ、恐らく事情は聞いているのだろう。 京太郎君が何を思ったのか原村選手に声をかけた。 「……和の羽は綺麗だな。」 「……え?」 「和が打つとき……飛ぶときに、俺には綺麗な羽が見えた。」 「白くて、光った羽だ。」 「でも……飛べなかったんです、私……」 そう言った原村選手はぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。 まるで自分の無力を押し殺すように。 京太郎君はなおも続ける。 「ああ、綺麗な羽なのに、傷一つ無い羽なのに飛べてなかったな。」 「……何が言いたいんですか?」 「なぁ、エトペンって知ってるよな?」 「はい、大好きなんです。」 「小さい頃はよく絵本を読んでいました。」 「そうか、だったら話は早いな。」 「ペンギンだったけどエトペンは飛ぼうとしていたぞ。」 「例え自分が飛べない鳥だとわかっていても。」 「ペンギンが綺麗な嘴に憧れて、足掻いていた。」 「和は立派な羽があるのに足掻かないのか?」 「私は……」 「足掻かないで後悔するより足掻いて後悔しろよ。」 「俺はずっとそうしてきた。」 「そしてこれからもそうする。」 「決めるのは原村和だ。」 「決めるのは俺でもない、周りでも親でもなくて、和自身だ。」 「私は……」 戸惑った原村選手が俯いてしまった。 だけど京太郎君は構わずまっすぐ原村選手を見据えて問いかける。 「敢えて俺は聞くぜ……原村和はどうしたい?」 「私は……」 「私は、麻雀が打ちたい。」 「例え父に反対されても、私は麻雀を打ちたい。」 「なんだよ、答えが出てんじゃねぇか。」 一つの決意をした原村選手に京太郎君はすぱっと言う。 「ええ、こんな簡単な答えが引き出せなかったなんて……」 「亦野部長、この間の退部届けですが……」 「ああ、これね。」 そう言って亦野選手が取り出した一つの封筒。 亦野選手は原村選手に渡して言い放つ。 「これは返すよ、破って焼却炉にでも入れちゃいな。」 「はい、面倒おかけしました。」 「いいって。」 亦野選手は笑って言っていた。 原村選手が京太郎君に向き直って宣言する。 「今日はありがとうございました。」 「でも次に会うまでにはもっと強くなって清澄に勝ちます。」 「おお、言ってくれるな。」 「だけどうちの女子はかなり強いぞ?」 「ええ、わかってます。」 「でも挑戦者の立場って燃えるじゃありませんか。」 「それには同意できるな。」 「それと……」 「貴方にも勝ってみせますよ。」 「負けっぱなしは悔しいですから。」 「おう、いつでも受けてやるよ。」 二人の爽やかなやり取り。 お姉さんにはちょっとフレッシュすぎて付いていけない。 「また来なさいよ!」 「また来るじぇ!」 片岡さんと大星選手はそんな別れの挨拶をしていた。 白糸台との練習試合を終えて疲れのたまった体を動かしホテルに引き上げる。 今日は中々に楽しかった。 一人の麻雀少女を救ったし気分もいい。 今夜はいい夢が見れそうだ。 明日は臨海女子と練習試合だ早めに就寝しておこう。 朝になり全員に朝食を取らせて支度させると臨海女子に向かう。 今更ながらではあるけど女子高に京太郎君を連れて来てよかったのだろうか? しかも相手はあのアレクサンドラ監督である、警戒しなくては。 女子高だから大丈夫だとは思うけど京太郎君にも目を配りながら臨海女子の部室まで向かう。 部室までの道をずんずん進み、戸を開けるとそこに待っていたのはパーティの準備をしている浮かれた外国人4人だった。 「……間違えました。」 「Stop! Just a moment!」 「これは貴方達を歓迎するために用意したんですよ!」 「やっぱり受けが悪かったね。」 「ね。」 「え~……」 パーティーキャップを被ったアレクサンドラ監督が部員の槍玉に挙げられてるところを他所に片岡さんは色々と料理を見ている。 何故料理を用意してあるのか、何故それを食べようとしているのか、何故京太郎君にタコスを作らせて振舞おうとしているのかは理解に苦しむ。 「えっと、とりあえず挨拶をしておきます。」 「顧問の小鍛治健夜です。」 「質問、プロって稼げるの?」 「トップランカーなら稼げるよ。」 「国内だけなら年で1000万くらいだけど世界や大きいタイトルでなら億は簡単に稼げるからね。」 と不意に聞かれた質問に答えるとそこには指折り数える少女が居た。 彼女は確かネリー選手だったはずだ。 何でもグルジア出身でお金が必要らしい。 グルジアって確かスターリンの出身国だっけ? 世界中のあちこちに行く機会は多いけどあんまりわからない。 そのあと私達は軽く自己紹介して練習試合をすることにした。 「こっちは今三人しか居ないので足りなかったら私も入ることにする。」 そういうアレクサンドラ監督の目にはどこか楽しげな光が宿っていた。 私は用意されたお菓子を食べながら観戦していた。 京太郎君と咲ちゃん、ネリー選手と臨海監督が入っている。 もう一方の卓は染谷さん・片岡さん・ハオ選手・雀選手が入っている。 というわけで私は今絶賛暇中である。 コアラのマーチを食べ終わると次のお菓子を開けてまた観戦。 咲ちゃんたちの卓を眺めながらお菓子を食べる贅沢。 正直ネリー選手にはキツイ卓だろうね。 監督さんはプロレベルの腕前っぽいし。 京太郎君も咲ちゃんにもいい経験だけど監督さんの目が野獣の眼光のそれである。 よかった、外国枠だからと言って森の妖精が乱舞しなくて。 あ、このお菓子おいしい、今度照ちゃんに買って行ってあげようかな。 そのあと特に面白くもなく対局は終わる。 実力がハイレベルな卓は一方的な搾取が始まり、ネリー選手はいいカモとなっていた。 誰が最初にネリー選手をトばすかの黒髭危機一髪のチキンレースである。 ちょっとかわいそうだけどこれ勝負なのよね。 もう一方の卓は染谷さんが一位で片岡さんが三位。 流石ランカーと言えばいいのか、うちの子相手に雀選手は二位であり、一方のハオ選手はラスを引いている。 若干涙目のハオ選手は「中国麻将なら負けないのに……」と呟いていた。 残念、ここは日本だ。 振聴も立直もあるんだよ。 私からしてみれば特筆すべき点はなかったけどそれでもお互いの生徒にはいい経験になったであろう。 帰りの際、アレクサンドラ監督が京太郎君に声をかけた。 「ねぇ、キョウタロウだっけ?」 「君、強くなりたい?」 「ええ、それは勿論。」 「強くなりたいなら餓えるべき。」 「そして食べたものは必要なところにまわす。」 「ただそれだけ。」 「精々餓えなさい。」 「……肝に銘じておきます。」 「出来るだけ気高く餓えるように。」 とはいえ京太郎君は既に餓えている。 三尋木さんと打ったあのときから。 そういえばアレクサンドラ監督は貪欲だけど胸やお尻に脂肪が回らないって聞いた。 私と違ってスレンダーだなぁ…… 白糸台、臨海女子と練習試合をして長野に戻ることにした。 今回の遠征で目標や成すべきことを見つけられているなら及第点と言ったところか。 既に私の教え子兼君達の先輩達は目標を見据えているよ。 そして長野に戻って少しするとブラックデーがやってくる。 そう、11月7日である。 私はこの日で瑞原はやりプロと同年齢になってしまった。 いや誕生日迎える度に同じ年齢になるんだけどさ。 でも瑞原はやりプロが事務所の方針とかで23歳と名乗るなら私も必然的に23歳を名乗って良い訳で。 ちなみになぜ23歳かと言うと流石に17歳は厳しいけど23歳だったら「あれ? 事務所でそういう風に言えって言われてるのかな?」って思われるかもしれないし。 まぁなんなら27歳(と12ヶ月)とか26歳(と24ヶ月)とか名乗ればいいんだし。 ああ、そういえば京太郎君や宮永姉妹が祝ってくれたよ、「28歳の誕生日おめでとうございます。」って…… 三桁超えた頃から考えちゃいけないと思った。 それから更に暫くすると正月がやってきて、お年玉と称して麻雀を教え込んでおいた。 照ちゃんは確実にこのあと役に立つからいいでしょ、プロコース一直線だし。 プロコースと言えば福路さんも進学ではなくプロに進むらしい。 この間の25日に教えてくれた。 え? クリスマス? 何それおいしいの? 更に時節は進み迎える2月2日。 私が今回用意したのは新しい巾着袋とマフラーである。 もう毎回こんな感じになりそうで怖い。 だって男の子って何が好きなのかわかんないんだもん。 まぁ京太郎君が喜ぶならそれでも良いのかな? そしていつかは迎える卒業式。 照ちゃんと竹井さんは卒業生として。 一年生二年生の後輩は在校生として。 一年間とは言え、竹井さんとお別れは結構寂しいものである。 竹井さんのことだし進学先でも上手くやるとは思うけど頑張るんだよ。 照ちゃんは福路さんと同じところだってさ。 悪い人に騙されそうな福路さんに。 お菓子に釣られてどこか行きそうな照ちゃん。 お互いで穴を埋めてくれればいいんだけど。 それでもどうしようもないなら私が何とかするよ。 同じ事務所だから。 皆が一年繰り上がり、染谷さんは上級生として。 咲ちゃんたちは二年生として後輩を迎え入れることになり。 そして照ちゃんと福路さんは佐久フェレッターズで新入りとして働くことになる。 今回のミッションは進入部員をなんとしても迎え入れることである。 最低でも女子二人。 でないと女子団体が出場すら出来ない。 大丈夫、今回は中学の時とは違って片岡さんと染谷さんが居るんだ! きっと進入部員が入れ食いに違いないよ! 笑うがいいさ。 見事に惨敗した無様な女の姿を笑うがいいさ! 笑えよ…… とは言え一応新入部員はきてくれた。 加藤ミカに室橋裕子、片岡さんの後輩。 元々先輩を追っかけてきたので清澄に入る予定だったらしいし確定事項だったとの事。 あ~……よかったよ~…… 京太郎君と咲ちゃん話している。 「あー、よかったー。」 「今年は中学のようなことにはならなくて。」 「そうだな。」 「京ちゃん余り嬉しくなさそうだね?」 「新しく出来た後輩が嬉しくないの?」 「男子が一切入ってこないことを考えなければ嬉しいかな。」 「結局俺は去年同様団体戦出れない。」 「京ちゃんのレベルならワンマンチームになっちゃうよ。」 「かもな。」 「でもたまには咲たちと同じ目線に立ってみたいよ。」 「そんなものなの?」 「ああ、そんなもんだよ。」 京太郎君、個人戦確定です。 でもね、無理だよ。 男子で団体戦なんて。 男子で麻雀やってる子は別のところに行くだろうし。 そもそも去年の暴れっぷりを見るにハードル高く感じちゃうだろうね。 そんなこんなで新しく入った加藤さんと室橋さんを迎えて新たに始動である。 っとその前に歓迎会をしなくちゃ。 皆が仲良くなるのにはコミュニケーションだよね。 だから歓迎しよう、盛大に。 加藤さんと室橋さんを固定で歓迎卓を始める。 最初は部長の染谷さんに二人の先輩の片岡さんが入る。 見た感じ、加藤さんの打ち方はオーソドックスな打ち方。 室橋さんはやや染谷さんに近い感じだろうか。 片岡さんのロケットスタート、染谷さんの老獪な打ち回し。 それを相手にどこまでやれるのかな? 片岡さんが逃げ切り一位。 染谷さんが余力を残して連帯二位。 加藤さんは三位で室橋さんはラス。 戦力差に圧倒的な開きがある。 片岡さんは元々オカルトがあったとは言え、ある程度打てていたけど弱かった。 今でも計算処理は怪しいけどそれでも一年前から比べて相当に地力を上げている。 片岡さんは負けん気が強いから同年代の周りの存在に触発されて居たのも要因だろう。 染谷さんのほうは膨大な牌譜を覚えていてそれを元に打っている。 だからこそ私は去年に初心者の打ち方や特殊な打ち方を模倣して染谷さんに覚えさせた。 それにプラスして人の対応の仕方にあわせてこちらが打ち方を変えるという芸当を教えている。 今では染谷さんの打ち方も様々な方法になっている。 要は二人は強くなった。 それも一年前とは比べるまでもなく。 新一年生さんたちは圧倒されて手も足も出なかったって思っているようだ。 でもね、これからだよ? 私の愛弟子二人は更に格が違うから。 それを肌で体感しなさい。 多分二人はAランクのプロではどうにもなら無いレベルだよ。 対局はあっさりと終了。 東3局で室橋さんのトび終了だった。 「「ありがとうございました」」 「くっそー……咲に負けた。」 「まぁそんな簡単に負けるわけには行かないからね。」 「京ちゃんが加速しきる前に勝たせてもらったよ。」 私は新入生に声をかけた。 負け癖をつけてもらっては拙いけどしっかり自分の実力を見定めてもらわないとこの先生きのこれない。 「室橋さんに加藤さん、打った感じどうだったかな?」 「これが全国レベル……なんですね……」 「私達に務まるんでしょうか……ここの部員が。」 「う~ん、二人とも片岡さんの事知っているよね?」 「はい。」 「貴方達もやる気と練習を積めば片岡さんレベルにはなれるよ。」 首肯した二人に対してあっさりと言ってのけてあげた。 しかし私の言葉を受けても尚、俄かには信じられないのか戸惑っていた。 そういうときにフォローを入れてくれるのが先輩方である。 「大丈夫じゃ、優希なんぞ未だに計算が怪しいからのう。」 「そうそう、優希なんて俺が作ったタコスが無いと弱いしな。」 「そうだよ、優希ちゃんは入ってきたとき初心者と大して変わらないのに猪武者なんてあだ名で……」 「なんで私ばっか集中砲火食らってるんだじょ!?」 「ふふふ。」 「あー! 笑いやがったなお前ら!」 「すみません!」 室橋さんも加藤さんも笑っている。 そしてそれを弄る片岡さん。 思った以上に仲がよくなるの早い。 やばい、私がむしろやばい。 コミュ力足りてないのばれちゃう。 咲ちゃんもこっち側の人間なのに京太郎君という楯があるからかコミュ力のなさが表立っていない。 完全に私ぼっち…… 今までを思い起こすと今更だった。 ある日事務所に行くと社長が頭を抱えていた。 一体何事かと思ったら福路さんが教えてくれた。 「社長うんうん唸ってるけどどうしたの?」 「あ、何でも今度の団体戦のオーダーに悩んでいるようでして。」 「それで監督(社長)は小鍛治先生が来るまで待ってたんです。」 「ふ~ん、なるほど。」 「わかった、社長にちょっと話してくるね。」 「あと、福路さん。」 「はい?」 「ここで小鍛治先生はやめようよ。」 「あら、すみません、中学の時の癖がつい。」 「でも、私の中では小鍛治さんが今でも麻雀の先生なのは変わりませんから。」 「……その厚意は受け取っておくね。」 うん、悪い気はしないけど一途って言うより結構重い子だった。 照ちゃんのお世話なりなんなりしてるから『ダメな子育成機』な部分が目立ってたけど結構重い。 あとおっぱいもおもい。 そのあと私は社長の元に行ってオーダーの進言しといた。 先鋒・照ちゃん、中堅・福路さん、大将・藤田さん。 次鋒と副将は適当に入れてって言っておいた。 ちなみに私はこの間(咲ちゃんたちが一年生のとき)のオリンピックで派手に暴れたので少しお休みである。 そういえば何故か私は靖子ちゃんのことを「藤田さん」と呼んでいる。 それには理由があるのだけれど、私は元々知り合いだったけれどこっちの靖子ちゃんは私との面識は無いから「藤田さん」と呼び始めてそのままなのである。 そういえばいつだったか本で読んだんだけど…… 下の名前で呼べるようになったらお互いの親密度があがっている証拠なのでアタックしてみましょう。 というもの。 あれはうそだよ。 一回試してみたけど見事にお見合い失敗したもん。 というか思い出した。 どこかで読んだと思ったら私が昔書いた本のネタだった。 私は過去の私に騙された! それから数日して部活でこんな話が出てきた。 それは折りしも偶々染谷さんが家の手伝いでいなかった日だった。 そんな時京太郎君が卓に入って打っているメンバーを傍から眺めながら私に言ってきたのだ。 「合宿、しませんか?」 「もしかして去年と同じように?」 「ええ、去年県予選前に合宿所に行ったじゃないですか。」 「だから今年も行っておきたいなって。」 「ミカやムロの強化もしないといけないだろうし。」 その言葉が出た瞬間加藤さんと室橋さんが肩をピクリと動かしていた。 びっくりしすぎでしょう。 「染谷さんには?」 「部長はそろそろそんな時期かと言ってました。」 「というより言いだしっぺは部長です。」 「そっか。」 「じゃあ県予選前合宿しようか。」 私がそう言うと室橋さんが小さく言った。 「遺書書いておかないと……」 何もそんなに悲観しなくても…… そして来る合宿の日、荷物と部員を学校の車に詰め込んで出発。 引率をしている顧問ですが車内の雰囲気が最悪です。 片岡さんが京太郎君にイチャイチャ漫才しかけて咲ちゃんが泥棒猫役でキレかけている。 新一年生は萎縮しているし染谷さんは我関せずを貫いている。 何より空気を最悪にしてるのは甘ったるい漫才の雰囲気を当てられてイライラしている私だった。 更年期はまだ来てない。 あと月の物でもない。 ただちょっとイラッて来てるだけ。 京太郎君は片岡さんじゃなくて私に構うといいよ。 それと小鍛治健夜は絶賛彼氏というか旦那さん募集中です。 部員の中に「家事が得意で年上OKで浮気癖やDV癖も無くてそんなに理想も高くなくてフリーのイケメン」の知り合いはいませんか? もし知っていたら私に教えてください。 小鍛治健夜(28)は今丁度、熟れ時ですよ。
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527 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 11 43.11 ID 7hJSOMu2o [2/78] 【6月30日(土)】 京太郎「う~~~~~ん……」 京太郎「眠たい……」 京太郎「昨日朝まで小走先輩に付き合って電車まで見送ったせいで寝不足だ……」 京太郎「もう昼だし、寝直すわけにもいかないよなぁ」 京太郎「何せ6月最終日だ」 京太郎「昼も夜もガッツリ使える休日も今日明日が大会前最後だし」 京太郎「みっちり特訓するにしても遠出で何かやるにしても、今日という日は大事にしないとな」 京太郎「さて……今日は何をしよう?」 530 531 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 18 27.55 ID 7hJSOMu2o [3/78] 京太郎「そういえば……洋榎さん、昨日はどうしたんだろう……」 京太郎「……ま、まさかとは思うけど、野宿したりはしてないよな……」 京太郎「いや、まさか……」 京太郎「どうせ泊まる宛はあったんだろ」 京太郎「じゃなきゃあそこであっさり解散するはずが……」 京太郎「…………」 京太郎「や、やっぱり電話してみよう、めちゃくちゃ不安だ……!」 534 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 23 54.56 ID 7hJSOMu2o [4/78] Prrrrrr Prrrrrr ガチャッ 洋榎『ふぁい……』 京太郎「あ、おつかれさまですー」 京太郎「もしかして寝てました?」 洋榎『んー、まぁ……』 洋榎『どしたん?』 京太郎「いや……大した用事があるわけじゃないんですが……」 京太郎「昨日はどうしたのかなーって」 京太郎「泊まる宛はあったものと思いますけど、土地勘ないから迷ったりしなかったかなーとか」 洋榎『ははは……』 洋榎『長野に宛なんてあるかボケェ!!』 洋榎『気ィ使って泊めてくれるとかしてくれへんのかいっ!』 540 名前:仲間は構ってあげてパワーアップイベントを起こさないとだな(ry[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 30 17.16 ID 7hJSOMu2o [5/78] 京太郎「え……てことはもしかして……」 京太郎「いや、まさか……」 京太郎「か、カラオケボックスかネカフェに泊まってるんですよね……?」 洋榎『このコトリさんの囀り聴こえとらんのか!?』 京太郎「で、ですよねー」 京太郎「すんませんすんませんホンットすんません!」 洋榎『ったく……』 京太郎「あ、あの、迎えに行きますんで、場所を……」 洋榎『場所ぉ?』 洋榎『公園の名前見てくるからちょっと待っとき』 542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 36 03.76 ID 7hJSOMu2o [6/78] [公園] 京太郎「はぁ、はぁ……」 ダッシュダーッシュダッシュ 京太郎「す、すみません……遅くなって……」 洋榎「ええよええよ、ウチも今来たとこやし~~」 洋榎「ってんなわけあるかッ!」 ズビシィ 洋榎「こちとらこの未開の地の未開の自然公園で12時間滞在やぞ!」 京太郎「ま、マジでごめんなさい……」 京太郎「あ、で、でも大丈夫でしたか?」 洋榎「ん?」 京太郎「その、スリとか、痴漢とか……」 洋榎「あー、それは大丈夫やったで」 洋榎「親切な人が家泊めてくれてん」 京太郎「えっ」 545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 38 55.47 ID 7hJSOMu2o [7/78] 京太郎「ま、ままままさか家出少女掲示板とかそういう……!」 洋榎「は?」 洋榎「よーわからんけど、アレやで」 洋榎「泊めてくれたん女の子やで」 京太郎「あ、ああ、ならよかった……」 京太郎「でも、それならお礼に行かないと……」 京太郎「あ、菓子買って来なきゃ」 洋榎「それなら、今から行くかー?」 洋榎「こっから近いし、さっきまで家おったからまだおるやろ」 546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 41 26.65 ID 7hJSOMu2o [8/78] 京太郎「と、いうわけでとりあえずクッキーの詰め合わせを買ってきたから……と」 洋榎「こっちやで~~」 京太郎「そんな茂みを通るのか……」 京太郎(急いでないし、こんなショートカットみたいな真似しなくても) 洋榎「ほら、この家や」 京太郎「おおっ、思ったよりも近かった!」 京太郎「しかも煙突までついててすっごく立派……!」 京太郎「でもひとつツッコミたい」 洋榎「ん?」 京太郎「コレ、イエジャナーイ! ダンボール!!」 553 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 47 15.17 ID 7hJSOMu2o [9/78] 洋榎「おいおい失礼なヤツやな」 洋榎「お前は自分家案内して『コレ、イエジャナーイ! コンクリート!』とか言われたら気分害さへんのか?」 京太郎「え、俺が間違ってるの……?」 茜「あれ? 騒がしいと思ったら……」 洋榎「へっへー。また来たでー」 京太郎「うおっ、なんでこんな小さい女の子が……」 洋榎「そんなん言うたらアカンて」 洋榎「茜っちゅーんやけど、この辺一帯を仕切るダンボールハウス一級建築士なんやで」 茜「えへへー」 洋榎「ここの家も茜特製なんやで」 茜「お客様が来てもいいよう広々作ってあるんですよー」 洋榎「定住しとるのはアカシロコンビだけみたいやな」 京太郎「アカシロコンビ……?」 洋榎「ウチが名付けたんや」 洋榎「コイツが茜やし、もう一人のあだ名がシロやからな」 茜「シロさん! 挨拶挨拶!」 シロ「だる……」 558 名前:シロはどうしても名前表記でなくこう書いてまう[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 54 24.40 ID 7hJSOMu2o [10/78] 洋榎「シロは何でも東北から来たらしいで」 洋榎「学校が過疎で廃校になって、スカウトされて東京に来たんやって」 京太郎「……それがなんでこんなことに?」 シロ「だる……」 茜「もー、そんなこととか言ったらダメですよー」 洋榎「龍門渕高校。知っとるやろ」 京太郎「そりゃあ、まあ」 洋榎「何でもそっから野球スカウト来て去年東京来たらしいんやけど……」 洋榎「その野球部が去年黄金時代を築いたメンバーに壊滅させられたらしくてな」 洋榎「何か行く場所なくなってもーたそうやで」 シロ「……だる」 京太郎「……よくよく考えると、自分トコの野球部壊滅させるとか凄い話だ……」 563 名前: 541 なお大会編始まるとクロス乱発の模様。ライバル校合併必須なのに壊滅状態ワロス。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 06 38.52 ID 7hJSOMu2o [11/78] 洋榎「しっかも間抜けなことに、マンション契約するの面倒がってて結局忘れてもーたんやと」 洋榎「そんで公園ぶらついとって、茜に拾われたんだそうや」 洋榎「ホンマにアホな話やでー」 ゲラゲラ 胡桃「うるさいそこ!」 ドゲシッ 洋榎「あたっ!」 洋榎「何も蹴ることないやろ!」 胡桃「休日の公園で騒がない!」 胡桃「一般の人がたくさんいるんだから!」 胡桃「あんまり迷惑かけると、皆追い出されちゃうんだからね!」 胡桃「わかった!?」 胡桃「わかったら返事!」 洋榎「は、はい」 ビクッ 茜「洋榎さんは胡桃さん苦手ですね~」 クスクス 566 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 12 05.92 ID 7hJSOMu2o [12/78] 京太郎「えっと……」 胡桃「あ、お客さん?」 茜「洋榎さんのお連れさんみたいです!」 胡桃「ふーん」 胡桃「岩手から来ました、鹿倉胡桃です」 ペコリ 京太郎「あ、これはどうもご丁寧に……あ、須賀京太郎っす」 ペコリ 胡桃「君、この人のカレシさん?」 胡桃「だったらちゃんと手綱握っておかなきゃだめだよー」 茜「そうですよー、彼女さんを夜の公園に放置なんてしたら可哀想です」 洋榎「誰が彼女や!」 胡桃「だよね。趣味悪いと思った」 洋榎「おい!」 茜「胡桃さんはシロさんと一緒に岩手から来たんですよー」 胡桃「ルームシェア予定だったのに、シロに物件任せたのが失敗だったね!」 シロ「はっきり言うね……」 茜「胡桃さんは、岩手からの野球留学生トリオの最後の一人・塞さんと隣のアカネハウスに住んでるんですよー」 571 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 16 40.47 ID 7hJSOMu2o [13/78] 京太郎(野球留学生ってことは、野球は上手いんだよな……) 京太郎(しかも今野生のダンボーラーをやってるってことは、無所属……) 京太郎「ねえ、一個いいかな」 胡桃「ん?」 京太郎「君達を――――」 透華「貴女がたを勧誘に参りましたわっ!」 京太郎「へっ?」 透華「あら?」 はじめ「どもー……って、何か聞いてたより大所帯だね」 洋榎「お、お前は――!」 洋榎「龍門渕透華!」 透華「あら、私を知ってるんですのね」 透華「ま、当然ですけど!」 洋榎「それとなんか痴女!」 はじめ「手錠って首締めるのにも使えるんだよ?」 577 名前: 570 洋榎=アレ、って言いたかったんだよ。台本系は慣れてないから誤解生んどるな。すまんこ。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 26 00.30 ID 7hJSOMu2o [14/78] 茜「勧誘……?」 透華「ええ」 透華「我が龍門渕高校野球部はご存知ですよね?」 洋榎「そらまぁ、去年の台風の目やからな」 胡桃「テレビ見てなくても、ドラフト候補がたくさんいるのは知ってるよ!」 シロ「……だる」 京太郎「そんでもって、岩手の人達が来る前に自分らのトコの世紀野球部員を壊滅させたってことくらいは」 透華「そこまで知っているのでしたら話は早い」 透華「私達は去年、圧倒的少数精鋭で甲子園に行きましたわ」 京太郎「そんなに少数精鋭だったんだ?」 洋榎「確か、ドラ1間違いなしと言われる最強最悪のプレイヤー・天江衣の他に――」 洋榎「そこの二人を含む通称龍門渕四天王という全員がドラフト候補プレイヤーを取り揃え――」 洋榎「更にはホントに高校生なんかってくらいの優男とおどおどしたメイド服の少女がおった」 洋榎「んで何かショートとサードがおらんくてお菓子のムーンライトと萩の月が置かれとったわ」 はじめ「衣が来てくれない時なんて、更にセカンドは月見団子だったことまであるんだよ……」 胡桃「後先考えず数も数えないで壊滅させちゃったんだ……」 胡桃(かっこわる!) 584 名前:最終奥義「ダメってルールブックには書いてないもん」[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 33 21.10 ID 7hJSOMu2o [15/78] 洋榎「あの『外野なんてカーネルサンダースで十分、というか壁があって振り逃げさえ阻止してくれれば私一人で十分』とのたまったことで有名な」 洋榎「宮永照のいる白糸台高校ですら、一応守備に人間つかせとるっちゅーのに……」 透華「まあ確かに……甲子園は一筋縄ではいきませんでしたわ」 透華「実際、三遊間の穴を集中的に狙われるわ、なのにレフトは置物の歩だわで、惜しくも去年は臨海に敗れましたし」 京太郎(その状況で甲子園行って惜しいとこまで戦えたのがそもそもおかしい……) 透華「そんなわけで、それぞれ守備位置を複数持つことで柔軟なオヤツ配置を可能にしましたの」 胡桃「ばかみたい」 洋榎「努力の方向性間違えすぎやろ」 茜「すごい! 昨日一日見てただけで意見なんて合うわけないと思わせてくれた二人の意見が見事にシンクロ!」 透華「しかし……書類を漁っていて気が付きましたわ」 透華「壊滅させたヘタレ龍門部員とは違う、レギュラーを与えてもいい可能性がある野球部員の存在を!」 はじめ「学費免除だからって、入学書類は出してくれないと困るよー」 はじめ「存在に気がつくのに2年かかったんだから」 胡桃「シロ…・・それすらやってなかったんだ……」 シロ「……ごめ」 京太郎(何でこの人に任せる流れになったのかすっごく気になる……) 588 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 47 08.61 ID 7hJSOMu2o [16/78] 透華「まぁそんなわけで、さっさとこの書類にサインしくされ、ですわ!」 透華「貴方達を、オヤツに代わる新生龍門渕のメンバーとして迎え入れます!」 はじめ「住み込みのメイドの仕事も斡旋させてもらうよ」 塞「ちなみに……私は龍門渕に行くことには賛成ね」 胡桃「!」 京太郎「……誰?」 ボソボソ 洋榎「廃校ンなった宮守高校トリオ最後の一人や」 ボソボソ 胡桃「その人達と一緒だったんだ」 塞「……この前ロードワーク中にばったり遭遇して、声かけられてたのよ」 塞「それから環境面で色々すりあわせして、ようやく自分は納得できる条件が貰えたからここに案内したってわけ」 透華「まったく参りましたわ、野球が出来るわけでもない他校の生徒を転校させずに一緒に住まわせてくれなんて」 茜「!」 塞「……新生龍門渕のメンバーは、血は繋がっていなくても皆家族なんだと聞く」 塞「私にとっては、共にこの公園で過ごした皆が家族だから」 塞「茜だけ置いてくなんてことはできない」 594 名前:なお、、当初の予定ではイベントもなく龍門入りしていた模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 53 42.77 ID 7hJSOMu2o [17/78] 洋榎「お、おい、このまま放っておいたら不味いんちゃうか」 ボソボソ 京太郎「わ、わかってるよ!」 ボソボソ 京太郎(でも、向こうは学費免除や家の提供、しかも茜ちゃんの分まで用意しているんだよな……) 京太郎(何か、こっちもセールスポイントはないものか……) 塞「……これだけの好条件を頂いておいてなんですけど」 はじめ「ん?」 塞「私にとって最も重要視する条件は、この三人でプレーが出来ることです」 塞「もし、二人が龍門渕に行きたがらないときは……」 塞「申し訳ありませんが、この話は白紙にさせて下さい」 透華「……いいでしょう」 透華「拒否なんてさせず、まるっと引き込んでやりますわ!」 塞「ありがとうございます」 塞「それで、二人はどう?」 597 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 58 51.89 ID 7hJSOMu2o [18/78] シロ「……だる」 シロ「どーでもいいよ」 シロ「皆の納得できる方で」 茜「私も元から選べる立場にありませんしね!」 茜「でも……こんな私を家族と言ってくれてありがとうございます」 茜「引越ししても、まだここに居るとしても、これからもよろしくです」 ニコッ 胡桃「うーん、私もどこでもいいかなー」 胡桃「このメンバーで楽しく野球して全国行けたらどこだろうと構わないかなー」 京太郎(うーん、一人だけ引きぬくのは無理か……) 京太郎(提供できる環境とかは桁違いだけど……) 京太郎(この子達、一緒に居られるって条件を除けば、特にどこでもいいって感じなんだよな) 京太郎(これがどう転ぶかだな……) 京太郎(でも、彼女達のことを思うなら、龍門渕入りを祝ってあげたほうがいい気もするし……) 京太郎(俺はどうしたらいいんだろう?) どうする? 600 602 名前:なお、宮守勢のデータは仲間になっても敵想定時のデータを使いまわす模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 06 26.45 ID 7hJSOMu2o [19/78] 京太郎(ええい、とりあえずは交渉だ!!) 京太郎「ちょっと待ったー!」 透華「?」 透華「なんですの?」 透華「ていうか誰ですの?」 京太郎「清澄高校野球部一年、須賀京太郎だ!!」 京太郎「俺も、君達を野球部に勧誘する!」 胡桃「!」 塞「?」 シロ(だる…・・) 604 名前:なお、シロはサブポジでライトがある模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 12 34.22 ID 7hJSOMu2o [20/78] 透華「何かと思えば、そんなことですの」 透華「あなた方に、私達以上の条件が出せまして?」 京太郎「うっ……」 透華「それに、原村和のいる高校なんかに渡すなんてシャクですし」 京太郎「何ィ!」 京太郎「和を馬鹿にするのは許さん!」 洋榎「えっ、和ってもしかしてあの中学ベストナインのか!」 京太郎「あれ、言ってませんでしたっけ」 洋榎「知らん」 透華「貴女、原村和のチームメイトですのに、知らなかったんですの?」 洋榎「ウチは昨日引きぬかれたばっかりやからな……」 はじめ「ああ通りで」 はじめ「あの有名な愛宕洋榎が何でここにいるんだろうって思ってたよ」 洋榎「え?」 洋榎「有名だなんてそんなホントのこと~」 テレテレ 洋榎「まーウチは泣く子も濡れる関西の超有名ユーティリティプレイヤーやからなぁ~~~~」 フッフン 606 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 16 21.20 ID 7hJSOMu2o [21/78] 透華「私は全然知りませんでしたわ……有名ですの?」 洋榎「うぐっ」 はじめ「有名だねー」 はじめ「最近は千里山の黄金時代で陰に埋もれてはいるけど……」 はじめ「荒川憩と同じ、野球大国大阪の有名人だよ」 透華「詳しいんですのね」 はじめ「透華が自分と原村以外のことに興味なさすぎるんだよ(苦笑)」 透華「ふうん……」 透華「わかりましたわ」 透華「貴女――愛宕洋榎といいましたっけ」 洋榎「ああ」 透華「どんな条件で引きぬかれたのか知りませんけど……」 透華「うちの野球部に移籍しませんこと?」 洋榎「えっ」 透華「衣の気まぐれ欠席で守備位置いじりまくったりで大変なのも、スーパーサブさえ存在してれば解決ですし」 透華「可能な限り要求は飲みますわよ」 京太郎「」 611 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 20 29.39 ID 7hJSOMu2o [22/78] 洋榎「……リューモンは家提供してくれるんやもんなぁ……」 フーム 京太郎「ちょ、洋榎さん!?」 洋榎「じょ、冗談やって!」 洋榎「ちゃんと納得の上で引きぬかれた身、義理人情は大事にするで、うん」 京太郎(目がマジだったぞ……) 透華「それは残念」 透華「では、私達がダンボールカルテットを、清澄が愛宕洋榎を獲得、ということで」 ニッコリ はじめ「いいドラフトだったね」 ニッコリ 京太郎「そうですねー」 京太郎「ってちょっと待てい!」 はじめ「チッ」 617 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 25 29.70 ID 7hJSOMu2o [23/78] 京太郎「正々堂々奪い合えよ!」 はじめ(奪い合いって行為自体はいいんだ……) 透華「そうは言いましても……」 透華「待遇を提示して、より良い方を選んでもらう」 透華「これ以上に優れた競合方法がありまして?」 京太郎「うっ!」 透華「それに、清澄に私達より良い条件が提示できるとは思えませんけど」 洋榎(一個も否定出来へんな) はじめ「反論ないなら、書類にサインもらっちゃうよ?」 京太郎「えーっと、えーっと」 京太郎(考えろ、何かいい方法……) 京太郎「 620!」 624 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 31 21.51 ID 7hJSOMu2o [24/78] 京太郎「分かった、素直に諦める!」 透華「あら、意外と素直ですのね」 京太郎「これがゲームとかだったら意地でも食い下がってたけどな」 京太郎「奪い合うものが人間なんだ、そーいう事情を考慮せずにはいられないだろ」 京太郎「……悔しいけど、そっちほどの好条件は用意できそうにないしな」 透華「わかればよろしいんですのよ!」 胡桃「ごめんねー力になれなくて」 胡桃「でも茜のこともあるし、私達は龍門渕に行くよ」 塞「シロと茜もそれでいい?」 シロ「……うん」 茜「私は皆に従いますよぅ!」 透華「決まり、ですわね!」 京太郎「…………」 京太郎(勧誘はもう諦めたけど……) 京太郎(折角の強豪校と会えたこのチャンス) 京太郎(素直に帰しちゃっていいのか?) 京太郎(上手く立ちまわったり、何かやれれば、今後に活かせるんじゃあ……) どうする? 626 630 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 36 19.98 ID 7hJSOMu2o [25/78] 京太郎「待て!」 透華「……まだ何かありますの?」 京太郎「負けっぱなしは正直悔しい」 京太郎「清澄をなめられてるのも気に入らない」 京太郎「そこに河川敷がある」 京太郎「俺と勝負して下さい!!」 透華「!」 はじめ「……またこの展開?」 透華「ふん!」 透華「私は暇じゃありませんの」 透華「大体勝ちの見えた勝負をする意味なんてない」 透華「――と言いたいですが、原村和に間接的に私の成長を伝えるチャンス」 透華「負けたら素直に原村和に自信の完全敗北を伝えるというのでしたらやってあげてもよろしくってよ!」 京太郎「上等だ!」 京太郎「負ける気はないっ!」 胡桃「……公園なんだから、河原行かなくてもいいんじゃないかなー」 茜「多分、浪漫の問題ですね!」 シロ「だる……」 631 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 40 12.62 ID 7hJSOMu2o [26/78] [夢] 京太郎「何かいきなり不安な場所表示なんだけど……」 茜「勝負方法をバリバリのメタ展開で説明しないといけないんでしょうがないですよね!」 京太郎「しかも君が解説者か……」 茜「勝負は、安価で決まります」 茜「まず、相手の龍門渕透華さんのスペックを見てみましょう」 投 龍門渕 146km コントロールS スタミナC スクリュー6 スローカーブ5 チェンジアップ4 ジャイロボール 低め○ 重い球 闘志 奪三振 フルカウント○ 対強打者○ 短気 ランナー△ 対左打者○ 球持ち○ 回復○ ホーム○ 剛球 茜「はい、チートですねー」 茜「まぁ、甲子園前のライバルなんてこんなものです」 茜「ここまで割りとプロチームにいそうなスペックだったのに、急にあれになってすみませんね!」 茜「でもあれです。対人戦で使うものと考えてくれたらいいと思います」 茜「……リアルなプロの中継ぎ査定とかだと、ボッコボコの大炎上でしょう?」 塞「……それ以上その話題を掘り下げてはいけない(戒め)」 637 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 51 40.12 ID 7hJSOMu2o [27/78] 茜「さて、勝負方式ですが……」 茜「ぶっちゃけ高確率で負けます」 茜「こんなんそうポンポン運べませんし、実際猪狩は凡打ばっか作ってきますからね」 京太郎(誰だ猪狩って……) 茜「まず、A・B・C・Dの4つの選択肢を用意するので、アルファベットを書き込んで下さい」 茜「狙う球種を割り振って京太郎さん用の安価を、投げる球を割り振っての透華さん安価と同じレスで書き込みます」 茜「ちなみにじゃんけんのように、AはBに有利……とかしたいと思ってます」 茜「だから最初はグーチョキパーって名前にしようかと思ってたんですけど……」 茜「ジャイロボール(ストレート)入れたら4種類あるんだからしょうがないですよね」 茜「それで、有利な結果になれば――つまり狙い球を絞ることが出来れば、+60ポイントです」 茜「須賀さんが持ってるパワーヒッターで強打者○などの特殊能力を打ち消したと考えて……」 茜「大負けに負けてミートの少なさをパワーで強引にカバーしたってことにしてあげますので……」 茜「龍門渕さんはスクリューを放ったら+60点、スローカーブを放ったら+50点、チャンジアップを放ったら+40点」 茜「ストレートは……相当早くて重いですけど、出たら詰みになっても困っちゃうんで、+70点にしておきますね」 茜「更にそこに、アルファベットの安価の際のレス番のコンマの数字を足します」 茜「その合計点が高い方の勝利です!」 645 名前: 638 何やこいつ(震え声) 末原レイプの時といいお前らスゴすぎ。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 58 08.08 ID 7hJSOMu2o [28/78] 茜「まぁ、そのへんは実際やってみたらわかると思います!」 京太郎「須賀ファントムは使っていいの?」 茜「前回は乱発した須賀ファントムですけど……」 茜「裏設定的に端的に言うと、寿命が縮みます」 京太郎「…………」 京太郎「ええーーーーーーーーーーーっ!?」 茜「元ネタの手塚ファントム事態が腕を壊すのと引き換えの大技ですから仕方ありませんよ」 茜「ましてや京太郎さんはマホちゃんのコピー能力を借りてる身」 茜「又貸しみたいなものなんですから……」 茜「こんなとこで使ったら爆弾爆破で野球人生の幕が閉じます!」 京太郎「聞かなきゃよかった……」 茜「まぁ、試合の時は選択肢に入れておきますよ」 茜「多分、MP制にするか、使い慣れてないからって安価結果次第では不発に終わったりさせますけどね」 京太郎「まあ、仕方ないか……」 茜「それじゃあ、いつものいきますよー」 茜「わくわくするなー」 茜「せーの、サヨナラ天さん!!」 ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 京太郎「誰だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ 京太郎「夢か……」 キンクリさん「こっから公園に行って龍門渕透華と戦いになるのだが、全く同じ展開ゆえキング・クリムゾンッ!!」 651 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 03 22.66 ID 7hJSOMu2o [29/78] [河原] 透華「私はこの後も忙しい身」 透華「それに勝負は常に一瞬の攻防!」 透華「と、いうわけで、一球勝負でよろしいですわね?」 京太郎「おう!」 はじめ「キャッチャーはボクが務めさせてもらうよ」 透華「いきますわよっ!」 ビュッ 京太郎「こい!」 ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! 透華の球及び威力 655 京太郎の狙い球及び威力 656 透華の投球 A:速さが自慢のジャイロボールを投げる B:切れ味最強のスクリューを投げる C:タイミングをずらすスローカーブを投げる D:意表をついてチェンジアップ 京太郎の狙い球 A:敢えてスクリューを狙い打ち B:遅いから打ちやすいだろうスローカーブを狙い打つ C:落差を警戒しチェンジアップを狙い打ち D:どうせ真っ直ぐ勝負だろうとジャイロボールを叩く 663 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 10 10.27 ID 7hJSOMu2o [30/78] 京太郎「!」 京太郎(やっぱり一番キレのあるスクリューで勝負に来たか!!) 打 須賀(清澄高校) VS 投 龍門渕(龍門渕高校) 133(60+77) 64(60+4) 京太郎「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 透華「なっ……!」 洋榎「文句なしのホームラン、やな」 京太郎(台詞取られた……) 665 名前: 661 この速さじゃやっぱ見てから狙うの余裕なんやろうか[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 15 02.52 ID 7hJSOMu2o [31/78] 洋榎「どうや、ウチらの切り札は凄いやろ」 透華「………………」 透華「いいでしょう」 透華「認識を改めますわ」 透華「貴女達清澄高校が、我が龍門渕高校の甲子園への最大の妨害だとみなしますわ!」 京太郎「!」 はじめ「……この前のショートカットの娘といい、愛宕洋榎の獲得といい、侮れないね」 透華「それに原村和もいる……」 透華「…………」 透華「ダンボーラーズ、行きますわよ!」 透華「帰って特訓ですわ!」 タッタッタッタッタッ 塞「その呼び名はやめてくれないかな……」 ザッザッザッ 胡桃「またねー!」 タッタッタッタッタッ 茜「大会でお会いしましょう!」 タッタッタッタッタッ シロ「だるい……」 はじめ「ほら、行くよ」 ズルズルズル 京太郎「…………」 京太郎「こっちこそ、大会でも返り討ちにしてやる!」 洋榎「よっしゃ、その域や!!」 673 名前:敵の球種決めはまた別の要素のがいいってことね、把握[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 20 15.35 ID 7hJSOMu2o [32/78] トシ「ふむ……隠れて見てたけど……」 トシ「あの龍門渕さんがまた外野に飛ばされるなんてねぇ」 トシ「しかも今度は完全なホームラン……」 トシ「清澄高校、要チェックね」 トシ「……今年は、龍門渕と清澄の年になりそうだね」 トシ「……“あの子”をそろそろどこかの学校に入れてやりたかったんだが……」 トシ「さて、どうするかねぇ……」 トシ「どちらもまだ決め手に欠けるし、また勝負でもしてくれたらいいんだけど」 ▼筋力が上がった! ピローン ▼技術が上がった! ピローン ▼パワーがちょっとだけ上がった! ピローン ▼スカウトの評価が上がった! ピローン 679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 24 52.63 ID 7hJSOMu2o [33/78] [夢] 京太郎(またこの表記か……) ゲッソリ 洋榎「さて、勝ったわけやけど……」 洋榎「作中はまだオヤツの時間やけど、リアルじゃオヤツ食ったらアカン時間やな」 京太郎「?」 洋榎「まだ続けてもええし、人おるけど、明日平日っちゅーのがなー」 洋榎「 1は休みやからえーけども、住人いないのにやってもつまらんしな~」 洋榎「続けるのと終わるの、皆どっちがええ?」 688 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 28 16.56 ID 7hJSOMu2o [34/78] 洋榎「じゃあもうちょっとだけ続くんや」 洋榎「 683はおつかれさんさんさんころり~」 京太郎「よくわからんけどお前ら元気だな……」 洋榎「とりあえずいつものいくでー」 洋榎「芸術は爆発やーーー!!」 ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 京太郎「芸術っぽさどこらへんだーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ 京太郎「ま、また夢か……」 ゲッソリ 694 名前: 691 シミュレート展開はありやな[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 32 27.99 ID 7hJSOMu2o [35/78] [公園] 洋榎「何や自分、おつかれやん」 京太郎「まぁ大阪行って勧誘したり、他校乗り込んで勝負したり……」 京太郎「その後遅くまで守備練習して朝までボーリング玉で殴られ続けたら疲れもするさ」 洋榎「最後のはよくわからんわ」 洋榎「んー、でも、休むことも必要ではあるで」 洋榎「今日このあとどないすんねん」 洋榎「練習できるんか?」 洋榎「部長とかもおらんらしいし、休むんなら今日明日やで」 京太郎(うーん……休みたい気もするけど、練習したい気もする……) 京太郎(遠出できる希少なチャンスだし、それに他校に乗り込むにも持って来いなんだよなあ……) 京太郎(小走先輩とか灼さんみたいに連絡取れる人に連絡とってみるのもいいし……) 京太郎(鶴賀のおっぱいちゃんとか路地裏の怪しい女の子を探すのもありだよな) 京太郎(……どうしようかなあ、今日) どうする? 695 701 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 39 02.54 ID 7hJSOMu2o [36/78] 京太郎「とりあえず、メンバーを探したいと思います」 京太郎「やっぱりまだ不安ありますし……」 洋榎「まぁ、そら部員大いに越したことはないわけやしな」 洋榎「ウチはどーしようかな」 洋榎「新人は見てみたい気もするんやけど、住む家見ないわけにもいかんからなぁ」 洋榎「アカネハウスにお世話になるーっちゅーのも、なんか申し訳ないっちゅーかなんちゅーか……」 洋榎「あんだけの友情見せつけられて、それ育んだ場所に勝手に居付くのはなあ」 京太郎(あ、そっか、龍門渕と違って、ウチは自費で勝手に住んでもらわなきゃダメなんだもんな……) 洋榎「まぁでもウチの力がいるっちゅーんなら全然つきあったるでー」 洋榎「特にいらんなら物件見に行くし」 洋榎「自分決めーや」 洋榎についてきてもらう? 703 707 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 42 23.57 ID 7hJSOMu2o [37/78] 京太郎「ついてきてもらっていいですか」 洋榎「しゃーないなー」 洋榎「ま、いうてもウチも暇やしな!」 洋榎「不動産屋探す以外は黙々と練習しかすることないし」 洋榎「たまの息抜きは大事やで」 京太郎「ならよかった」 洋榎「んで、どこ行くん」 洋榎「勧誘相手のアテとか、探し歩く候補地とかもう決めてあるん?」 京太郎「 710」 713 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 50 45.04 ID 7hJSOMu2o [38/78] [河川敷グラウンド] 京太郎「えーっと、ここだここだ」 洋榎「ほー、こんな所にグラウンドが」 京太郎「まあ、基本的に草野球の練習でいつもいっぱいなんですけどね」 洋榎「なるほど、確かに高校生っぽくない連中で満たされてんなー」 洋榎「……ちゅーかカニとかムシャとかピエロとか人間っぽくない奴まで仰山おるで……」 京太郎「色物っぽいですけど、あれ、取材受けてたこともあるくらい強い草野球チームなんですよ」 洋榎「ふうん」 洋榎「人は見かけによらんもんやなぁ」 京太郎(まぁ、見た目で強さが決まるなら、洋榎さんとか120%噛ませ犬のやられ役だし……) 716 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 59 42.20 ID 7hJSOMu2o [39/78] 洋榎「でもあの連中誘っても、さすがに大会出られへんのとちゃう?」 京太郎「ええ。だからこっちに……」 洋榎「ん? そっちはグラウンドと逆方向やで」 京太郎「さっき言ってた草野球チームですけど……」 京太郎「昔はびっくりするくらい弱かったんですよ」 京太郎「でもある日、伝説的助っ人が現れてから、劇的に強くなったんです」 京太郎「その助っ人が、この河原の近くに住んでるんですよ」 京太郎「ああ、あれあれ」 京太郎「確か、あの家です」 洋榎「ほー、思った以上に近いやん」 洋榎「河原から徒歩一分、めっちゃええ環境やね!」 洋榎「――って、コレ、イエジャナーイ!」 洋榎「ただのテントやんけ!!」 洋榎「まっさか数時間前に自分がやったボケがまんま返ってくるとは思わんかったわ!!」 京太郎「すんませーん、レッドさんいるー?」 洋榎「って無視かい!!」 720 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 07 59.99 ID 7hJSOMu2o [40/78] 杏子「んだよ、騒がしいな……」 京太郎「レッドさん久しぶりー」 杏子「その名で呼ぶなっつってんだろ!」 杏子「魔法助っ人は廃業したんだよ」 京太郎「え……」 京太郎「そんな……何で……」 杏子「…………知るかよ」 杏子「ブラックの奴は惚れたヤツが出来たとかでわけわからんスタンドプレーに出ちまうし」 杏子「イエローだかオレンジだったから忘れたけどあのデブは死んだとか噂で聞いたし」 杏子「ピンクのヤツもいつの間にか姿が見えなくなってて、挙句今まで散々突っかかってきたブルーですら音沙汰がない」 杏子「浮かれて野球なんてしてた時期もあったけど、所詮私ら魔法少女は孤独な身なんだよ」 京太郎「レッドさん……」 杏子「もうあたしは馴れ合わねーぞ」 杏子「商店街連中にも飯の分の借りは返したし」 杏子「つまり何を企んでるのかしらねーが、お前の願いも聞く気はない」 京太郎「いきなり取り付く島もないな……」 726 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 15 55.66 ID 7hJSOMu2o [41/78] 洋榎「つーか自分ら、どーいう知り合いなん?」 杏子「あ? 誰だコイツ」 京太郎「あ、この人は俺のチームメイトで……」 洋榎「愛宕洋榎や!」 洋榎「浪速のセサリスト洋榎とはウチのことやで!」 ズビシィ 杏子「コイツ頭おかしいんじゃねーのか」 杏子「キョータロー、お前付き合う相手は考えた方がいいぞ」 洋榎「ああ!?」 洋榎「そーいう自分こそ怪しさ満点やろ!!」 洋榎「ホームレス少女がコイツとなんの関係があんねん!」 杏子「ないね」 洋榎「へ?」 杏子「コイツと関係あったことなんてねーんだよ」 京太郎「友達の友達っていうか何というか……」 京太郎「チームに原村和がいるって話は知ってましたよね」 洋榎「ああ、さっき聞いたわ」 京太郎「和が全中を制覇した時のチームメイトが、レッドさんです」 730 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 20 55.58 ID 7hJSOMu2o [42/78] 洋榎「ほー、自分やるやんけ」 洋榎「せやったら高校入っても野球したらええのに」 洋榎「迷わずガースーがここに来たっちゅーことは、部活入っとるわけやないんやろ?」 杏子「それどころか学校にも行ってないっての」 杏子「生きてくので精一杯、遊んでる暇なんてないね」 京太郎「何かよくわからないけど、自称・願われたから参上しただけの助っ人だとか……」 杏子「事実だ事実」 杏子「ノンキに殺伐殺しあいながら楽しく魔女狩りしてたってーのに」 京太郎(さらっとすっごく不穏なことを言ってる気がする……) 杏子「どっかの馬鹿が強い力で全中制覇なんてものを願いやがって!」 杏子「おかげで魔法少女まるっと巻き込まれてベースボールだ!」 杏子「魔法は奇跡じゃないんだよ!!」 杏子「願うならせめてMVPレベルの肉体とかにしとけっての!」 杏子「人数足りてないくせに皆で全国制覇とか抜かすから人手として魔法少女が駆りだされんだよ……」 イライラ 731 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 27 12.73 ID 7hJSOMu2o [43/78] 京太郎「でも確か年齢的にもう高校生だよね」 杏子「……やらねーぞ」 京太郎「え?」 杏子「野球だったらもうやらねえっつってんだよ!!」 京太郎「えー」 京太郎「あんなに楽しそうだったじゃねーか」 杏子「…………楽しいもんかよ」 京太郎(嘘だな) 洋榎(まーこの手の発言は嘘やろうなー) 734 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 31 02.03 ID 7hJSOMu2o [44/78] 京太郎「でもさ」 杏子「断る!!!」 杏子「絶対にごめんだね!!」 杏子「大体私はレストランのゴミ箱漁ったりで忙しいんだよ!」 杏子「お前らに構ってる暇なんてないんだよ!」 杏子「大体いつかは別れる連中のために、なんでわざわざ尽くさなくちゃならないんだ!」 杏子「ワン・フォー・オールとか虫唾が走る!」 杏子「プレイってのは自分のためだけにやるもんなんだよ」 京太郎「…………」 京太郎(うーん、なんとかやる気にさせる方法はないかな?) どうする? 737 743 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 39 05.94 ID 7hJSOMu2o [45/78] 京太郎「諦めよう、洋榎さん」 洋榎「ええの?」 洋榎「貴重な無所属戦力っぽいけど」 京太郎「ブランクのあるニワカなんて役に立ちませんよ」 京太郎「……愛があればカバーできるかもしれないけど」 京太郎「でも今のその精神状態じゃ、多分俺達の練習にはついていけませんから」 杏子「んだとテメェ……!」 ギロリ 杏子「出ていきやがれ!」 ガシャーン 洋榎「わわっ」 洋榎「もの投げたらあかんて……!」 京太郎「と、とりあえず逃げよう!」 タッタッタッタッタッ 洋榎「合点承知の助ェ!」 タッタッタッタッタッ 杏子「ハァ……ハァ……」 杏子「二度と来んなーーーーーーーーーーーーッ!」 746 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 43 26.17 ID 7hJSOMu2o [46/78] 杏子「……クソが」 杏子「しょうがねえだろ、愛なんてねーんだから……!」 杏子「…………」 『ねえ、一緒にこのストレッチやってみようよ!』 『待ってピンク、それなら私が……!』 『転校生、鼻血鼻血』 杏子「私は……」 『……バットコントロールが雑よ』 『もー、ブラックちゃん言い方がきついよ』 杏子「野球なんて好きじゃないんだからよ……」 『そうね、走者を滅する光の矢、ティロ・フィナーレなんてどうかしら』 『そ、それはちょっと……』 杏子「私が……好きだったのは……」 『レッドナーイス!』 『へへ、あたしら結構いいコンビなのかもな!』 『どーしてもつっかかりたくなるんだけどねーw』 杏子「……クソが」 杏子「……どいつもこいつも勝手に先に逝きやがって……」 749 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 46 47.50 ID 7hJSOMu2o [47/78] 安価故に書き溜めないから時間の浪費で終わることもある、しゃーない しかしこのペースだと甲子園行くのにどんだけかかんねんって気もするから、平日は巻いていこう ここで切ってもええねんけど、今日一日かけて6月30日の夕方までしか進まないとかなりそうだからもうちょっとだけ進めるんじゃ 753 名前:単発で終わって浪費になるかは安価次第やね[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 49 35.68 ID 7hJSOMu2o [48/78] 洋榎「あーこわ」 洋榎「いやー柄悪いってあかんなー」 京太郎(アンタが言うか……) 洋榎「つーか、もう日が沈みかけとるで……」 京太郎「人集めを狙ってたのに、結局誰も勧誘できてない……」 ゲッソリ 洋榎「どーすんねん」 洋榎「まだ一箇所くらいやったら回れそうやで」 京太郎「 755」 757 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 56 30.27 ID 7hJSOMu2o [49/78] 京太郎「バッセンでも行きましょう」 京太郎「バッティングのシミュレーション出来ますし……」 京太郎「それに、バッティングセンターでいい打撃をする人が見つかるかも」 洋榎「せやな、一理あるわ」 洋榎「そーいやここ来るときに、ルーフトップだかって名前のバッセンあったで」 洋榎「そこ行ってみるか?」 京太郎「あー、いや、そこは……」 京太郎(メイドバッセン……) 洋榎「んー、じゃぁまぁ適当にガースーがまだスカウトしにいったことない地域のバッセン入ってみるかぁ」 758 名前: 756 試合相手のデータと試合前後のイベントだけはもう書きためてあんねんで[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 58 39.38 ID 7hJSOMu2o [50/78] [バッセン] 京太郎「おお、ここのバッセンなかなかいい感じですね」 京太郎「値段もすっごく良心的……」 洋榎「?」 洋榎「バッセンの値段って、そこまで大きく変わるもんやっけ?」 洋榎「しかも相場こんなもんやろ」 京太郎「いや、まあ、うん……普通はそうっすよね……」 洋榎「?」 京太郎(何でメイドがいるってだけであんなに値上がりするんだろうなあ) 759 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 02 19.69 ID 7hJSOMu2o [51/78] カキーン! パラッパッパッパー 洋榎「ん……?」 京太郎「何だこの音?」 グワラガキン! パラッパッパッパー 洋榎「打撃音の後に聞こえてくるな」 京太郎「ってことは、ホームランか何かの合図ですかね」 洋榎「どこのヤツやろ」 洋榎「ちょいと見てみたら」 京太郎「えーっと、あれか」 数絵「…………」 カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! パラッパッパッパー 761 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 09 00.80 ID 7hJSOMu2o [52/78] 南浦プロ「なかなかいい飛距離が出ているな」 南浦プロ「だが腰使いがイマイチだ」 数絵「……はい」 南浦プロ「…………」 南浦プロ「すまんな……わしが引き取ったばっかりに、野球部のない高校に入れてしまって……」 数絵「いいんですよ」 数絵「確かに、野球はできなくなりましたが……」 数絵「私にとって野球とはバッティングとピッチング」 数絵「バッティングとピッチングなら、独りでだってやることができます」 数絵「世間の球児が甲子園に現を抜かしているならば――」 数絵「私はバッセン王になります」 数絵「ホームラン王とストラックアウトパーフェクト記録」 数絵「ありとあらゆるバッセンのレコード記録を塗り替える――」 数絵「それが今の私の目標です」 南浦プロ「数絵……」 南浦プロ(いくらなんでもそれはちょっとない) 南浦プロ「すまないな……面倒をかける……」 南浦プロ(育て方をちょっと間違えたか……) 763 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 16 20.12 ID 7hJSOMu2o [53/78] 京太郎「な、何なんだあの人は……」 ドンビキ 洋榎「なるほど、アイツが……」 京太郎「へ?」 洋榎「ちょっと行ってくるわ」 京太郎「ちょ、ま、洋榎さん!」 洋榎「おいそこのおまえ!」 数絵「…………?」 洋榎「お前やお前」 洋榎「なんぽ・・・やっけ?」 数絵「はぁ……」 南浦プロ「うちの数絵の知り合いか?」 洋榎「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるな」 南浦プロ「は?」 766 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 25 08.75 ID 7hJSOMu2o [54/78] 洋榎「お前やったんやな……」 洋榎「ウチらのテリトリーのバッセンの記録を塗り替えまくっとった流れのバッセン王とやらは」 京太郎(なんだよ、流れって。なんだよ、バッセン王って……) 洋榎「なんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園」 洋榎「あのふざけた名前のバッセンランカーはお前やったんか」 数絵「…………」 数絵「如何にも、私がなんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園だ」 数絵「そういう貴女は何者だ」 洋榎「ウチか?」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 京太郎(な、なんだこの空間……) 洋榎「……ジト目ANGEL慟遁ホリィ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「ウチのバッセンで使っとるハンネや」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「見覚えあるやろ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「……なるほど」 数絵「あそこのスポッチャでジト目ANGEL慟遁ホリィの記録を抜けなかったことは未だに心残りとなってる」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「ようやく対面出来たなぁオイ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「それはこっちの台詞です」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 769 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 29 29.69 ID 7hJSOMu2o [55/78] 洋榎「しっかし長野人とは思わんかったわ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「関西まで来てバッセン網羅とかやることないんか」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「貴女こそ、関西であっさり塗り替えられる程度の記録しかないじゃないですか」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「ああ、だから激戦区の関西から長野に逃げてきたんですか?」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 京太郎(なんだこの無駄に殺伐とした空間は……) ゲンナリ 京太郎(面倒だけどほうっておくともっと面倒になりそうだし、一応何とかするか……) 京太郎「あのさ 772」 773 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 38 58.62 ID 7hJSOMu2o [56/78] 京太郎「野球うまいの?」 数絵「なっ――――!」 数絵「あ、当たり前だっ!」 数絵「数々のバッセンで鍛え上げた私の前では」 数絵「野球など児戯に等しい!」 京太郎「へえ」 京太郎「じゃあちょっとバッティング見せてもらってもいいかな?」 京太郎「参考にさせてもらいたいし」 数絵「いいだろう、見ろ、この素晴らしきバッティングを!」 カキーン カキーン カキーン 京太郎「おお、確かにパワーもあるし、タイミングの取り方も優秀だ」 京太郎「でも――」 京太郎「洋榎さん」 洋榎「ん?」 京太郎「ちょっと、そこの、えーっと……ちんぽっぽさんに投げてみてよ」 洋榎「了解」 ニヤリ 数絵「私はそんな名前ではないっ…・…!」 778 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 47 31.04 ID 7hJSOMu2o [57/78] 洋榎「ほんなら、いくでー」 お試しバトル・投手編。 今回はレス数節約も兼ねて、このレスのコンマ部分でで敵パワー値を計算。 洋榎の投球する球 780 A:カーブ+10 B:フォーク+10 ※変化球数だけ選択肢が出る。 ※選択肢の中から自由に選んでレスして下さい。 数絵の狙い球 781 0~99:ストレート 成功で+50 ※:真面目な試合の場合、変化球の数だけここに選択肢が。 ※各選択肢を引く確率はほぼ同じになるよう設定。 ※出た球種が投げた球と同じだったら「成功」判定となり、パワー値追加。 787 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 55 52.64 ID 7hJSOMu2o [58/78] ※基本的に、こちらが球種・狙い球を選ぶ際に選択肢外のレスがあったら安価は一個“ずつ”下にずれます。 これは連番で安価することが多くなると思われるからです。 なので、この場合は―― 洋榎(素人丸出しのフォークやけど、隅に投げりゃ十分やろ) ピュッ 数絵「!?」 投 愛宕洋(清澄高校) VS 打 南浦(平滝高校) 12(10+2) 4(4+0) すかっ! 数絵「くっ……も、もう一球!」 洋榎(んじゃまぁ次はションベンカーブでも) ぶーん! 数絵「…………」 洋榎「……まあ、いくらヘナチョコ変化球っつっても、気持よく打たすための直球マシンとはちゃうわな」 788 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 58 05.03 ID 7hJSOMu2o [59/78] 京太郎「……この人、真ん中らへんのストレートは全部スタンドイン出来るほど凄いのに……」 京太郎「ソレ以外の球にも全部振っちゃうのか……」 京太郎「バッセンには見逃すって行為はいらないもんなぁ……」 洋榎「ほれほれー打ってみー」 数絵「ぐぐぐぐう!」 洋榎「はーいズバっと三振まいどあり~!」 京太郎「ものすごい糞ボールまで打ちに行って空振っとる……」 京太郎「誘うにしても猛特訓いるぞこりゃ……」 790 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 02 41.49 ID 7hJSOMu2o [60/78] 数絵「ぴ、ピッチングなら負ける気はしないぞ!」 洋榎「よっしゃこーい!」 京太郎「お、大人げない!」 京太郎「あの人こそ本職は打者なのに……」 ※今んとこコントロールPをどうするか考え中。 全打席対決するわけにもいかないんで、オート進行の時の補正にしようかなあと漠然と考えて入る。 洋榎「はいまた入ったー」 京太郎「……まぁ、ストラックアウトパーフェクトに変化球はいらないしね……」 洋榎「しかも何か球がめっちゃ軽かったで」 京太郎「うーん、やっぱり勧誘は避けるべきかな……?」 洋榎「せやけど……ちょいと光るもんは感じたわ」 洋榎「アイツ、ションベンカーブとかいえ最後にはピッタリ合わせ始めとったし」 洋榎「打席重ねるごとに着実にミートしてくれそうな雰囲気はあるわ」 洋榎「体力もあるっぽいからイニングも食えそうやしな」 京太郎「うーん……どうしようか?」 どうする? 792 797 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 07 20.90 ID 7hJSOMu2o [61/78] 京太郎「ねえ」 数絵「!?」 京太郎「才能すっごく感じるし、バッセンだけで終わるのって勿体無いよ」 京太郎「実践で鍛えることでバッセンでも打てるようになると思うし……」 京太郎「清澄高校で一緒に野球をやろう」 数絵「…………」 数絵「私は……」 800のコンマ秒数で成否決定! 00~09→心を折られた南浦さんは「もう野球やめる!」状態に。 10~90→勧誘成功。 91~99→腹を立てた南浦さん、洋榎達を倒すべく風越へ。 802 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 14 12.82 ID 7hJSOMu2o [62/78] 数絵「……お爺様は、私に打つ喜びと投げる喜びを教えてくれた……」 数絵「ホームレスの無駄に豪華なお家とかで石ころを使いストラックアウトしてた時」 数絵「そして近所のカカシをひたすらバットで叩いていた時」 数絵「お祖父様はバッティングセンターという素晴らしい場所を教えて下さいました……」 数絵「私はいっぱいお祖父様に教わりました」 数絵「今度は私が、お祖父様に返したい」 数絵「お祖父様が身内の出た甲子園大会を見る日が来るのを密かに夢見ていたことを知ってるから……」 数絵「そして私が勝つ喜びを知るためにも!」 数絵「お祖父様、私――清澄高校に行かせて頂きます」 803 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 17 31.53 ID 7hJSOMu2o [63/78] 洋榎「よっしゃ!」 京太郎「これでまた一歩甲子園が近づいたぞ!」 京太郎「俺は須賀京太郎、よろしくな!」 洋榎「ウチは清澄高校最強の野手・ジト目ANGEL慟遁ホリィや!」 数絵「なんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園。よろしく」 京太郎「そ、そうやって俺がまるでおかしいみたいな流れつくるのやめてくださいよ……」 洋榎「冗談や。ウチは洋榎。愛宕洋榎や。よろしゅう」 数絵「……南浦数絵」 京太郎「今日からよろしくおねがいします、なんぽさん!」 ▼南浦数絵が仲間になった! 804 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 21 38.18 ID 7hJSOMu2o [64/78] 洋榎「そうと決まれば、みっちり練習させにゃーあかんな!」 洋榎「今から学校行って特訓や!」 数絵「……お爺様、行ってきます」 南浦プロ「……うむ」 洋榎「その前にどっかで飯でも食ってこーや」 数絵「そうですね」 数絵(チームメイトとご飯……まさか漫画の世界特有のフィクション慣例じゃなかったなんて……) 洋榎「……って思ったけど、もしかしてガースー、まだどっか別で行きたいとことかあった?」 京太郎「行けてもあと1箇所くらいですよね」 洋榎「そうなるわなぁ」 洋榎「まぁちんぽっぽを使えるレベルにせんとアカンし、回るなら次は悪いんやけど一人で行ってもらうことになるで」 京太郎(うーん、どうしよう) どうする? 806 807 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 29 42.17 ID 7hJSOMu2o [65/78] 京太郎「俺も一緒に飯行きますよ」 洋榎「そうこなくっちゃ!」 洋榎「しゃーない、今日はウチが奢っちゃるわ!」 京太郎「おお、洋榎さんカッコいー!」 洋榎「一応ちんぽっぽの歓迎会も兼ねる予定やし、ちんぽっぽの食いたいものでええで」 京太郎(もうその呼び方は固定なんだ……) 数絵「食べたいもの……」 ウーン 数絵「あ」 洋榎「お。あった?」 洋榎「遠慮せんと言ってええでー」 数絵「ええと…… 810」 812 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 43 35.62 ID 7hJSOMu2o [66/78] おk、把握した。 とりあえず人も減ってきたし、そろそろさすがに眠たいから今日はこのへんで『セーブして終わる』 お付き合いありがとうございやした! 819 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22 34 52.78 ID 7hJSOMu2o [67/78] 猿野「夕食の時間だああああああああああああああああ!!」 数絵「……街中で随分やかましいですね」 洋榎「まあ、今日一日すっかり放置してもうた身やし、あんま注意できへんけどな」 京太郎「まさかちゃんと真面目にグラウンドで待ってるとは……」 猿野「ホントに何でもいいんだろうな!?」 洋榎「おーおーかまへんでー」 猿野「ま、とはいえ俺も聖人のパライソちゃんと呼ばれた身」 猿野「2つまで絞ったから、後はお前に選ばせてやる」 京太郎「まじ、いいの?」 猿野「おう」 猿野「オッパブとノーパンしゃぶしゃぶだったらどっちがいいよ」 京太郎「どっちも却下だ!」 京太郎「冷静に考えろよ!」 洋榎「ほんまやでー」 洋榎「せめてランジェリーパブとかやろ」 京太郎「いや、それも問題ありですって」 数絵「それならいっそハプニングバーとかの方がいいです」 数絵「ナンパは得意なんです。南場(なんぱ)だけに!」 京太郎(このメンツ疲れる……) 822 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22 49 15.59 ID 7hJSOMu2o [68/78] 京太郎「もっと普通の店にしましょうよ!」 数絵「ということは、ハプニングもランジェリーもないバーと?」 京太郎「バーはあんまり料理って感じじゃないような……」 洋榎「ほんなら居酒屋はどうや」 猿野「チェーンとかやだぜー」 猿野「せっかく先輩に奢ってもらうんだからよぉ」 猿野「あ、あそこの小料理屋とかどーよ」 猿野「酒も美味そうだし」 京太郎「皆酒は飲む前提なんですね……」 注)お酒はハタチになってから 825 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22 58 47.38 ID 7hJSOMu2o [69/78] [小料理屋] 幸恵「いらっしゃい」 洋榎「4人なー」 幸恵「それじゃこちらのお席にどうぞー」 数絵「なかなかオシャレなお店ですね」 京太郎「あ、どうも」 おしぼり受け取り 幸恵「お飲み物はどうしましょ」 猿野「鍛高譚の水割り」 洋榎「はぁ? とりあえずは生4つちゃうんかい」 数絵「私はワイン派なんですが……」 京太郎「俺はどっちかってーとカクテルが……」 京太郎「って、そーいう問題じゃなくて」 幸恵「悪いんだけど、未成年にはお酒は出せないの」 京太郎「そりゃそうなる……」 826 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 05 48.83 ID 7hJSOMu2o [70/78] 洋榎「いやいやこう見えてウチら大学4年生やねん」 数絵「あいにくついうっかり皆揃って身分証を忘れましたけど、全員20代前半です」 猿野「何ならパンツを脱いでオトナということを証明……」 洋榎「やめんかい」 ゴスッ 京太郎「……大事なことを忘れてないか?」 洋榎「ん?」 京太郎「……制服」 洋榎「…………あ」 洋榎(しもた……昨日制服のまま公園泊まったから制服なんやった……) 猿野「まぁ俺は制服じゃないから関係ないけどな」 京太郎「ユニフォーーーーム!」 数絵「やれやれ、ユニフォームで街中をうろつくなんて」 京太郎「南浦さんに至っては運動着ってことなのかバッセンからずっと体操服ですからね」 京太郎「しかも高校名と年組番号書いてあるし……」 827 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 07 11.80 ID 7hJSOMu2o [71/78] 幸恵「そんなわけだから、ごめんなさいね」 洋榎「実はウチらコスプレ研究会ですー、なんて……」 幸恵「だーめ」 ニッコリ 洋榎「うう……」 京太郎「とりあえずじゃあ烏龍茶4つで」 831 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 12 21.05 ID 7hJSOMu2o [72/78] 京太郎「いやートイレも綺麗だったしいいお店だな……」 京太郎「って、あれ?」 京太郎「あの子……」 桃子「…………」 京太郎「…………」 軽く手を上げ 桃子「…………?」 気付く 桃子「どうもっす」 ゆみ「ん? どうかしたのか」 桃子「ああ、知り合いがたまたま居たんっすよ」 京太郎「どもーっす」 ゆみ「ああ、こんばんは」 ゆみ(……モモが見えている、のか) 智美「ワハハ。モモに友達がいるなんて驚いたなー」 桃子「……うう、さすがにそれは酷いっすよー」 桃子「それにこの人顔見知りっていうだけで友達じゃないっす」 京太郎(あ、ちょっと凹む) 832 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 18 25.24 ID 7hJSOMu2o [73/78] 桃子「確か、ええと、清澄とかいう高校の野球部の人っす」 ゆみ「清澄……」 睦月「あまり聞いたことがありませんね」 京太郎「去年まで人数不足で大会出てませんでしたからね」 智美「ワハハ。うちらと同じだなー」 京太郎「ええと、鶴賀でしたっけ」 京太郎「今年はお互い初出場なんっすね」 ゆみ「ああ」 ゆみ「それでとりあえず野球に詳しいメンバー4人でオーダーを組んでいたところだ」 智美「ここの料理は美味いからなーワハハ」 京太郎「常連なんですか」 智美「ああ。ゆみちんとよく通っててなー」 智美「メニュー制覇を目論んで半年。今日は後スイカカレーってのを食べたらコンプなんだ」 京太郎「スイカカレー……また随分変わったものが……」 智美「でも多分すっごく美味いぞー」 智美「今から楽しみだ」 835 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 24 26.22 ID 7hJSOMu2o [74/78] 京太郎「あ、じゃあ俺はもう席戻った方がいいですよね」 京太郎「オーダー組んだりするみたいですし」 ゆみ「ああ、そこまで気にしなくても大丈夫だ」 ゆみ「ころころオーダー変えられるほど人もいないし、初戦で当たらない限りオーダーは筒抜けだろうからな」 京太郎(ウチも今の人数だったらそうなるんだよな……) ゆみ「それと……この店は野球に携わるお客が多いらしい」 京太郎「そうなんですか?」 睦月「プロの選手もよく来るそうですよ」 智美「ほら、壁にサインいっぱいかかってるだろー」 京太郎「うわー、こんなにたくさん」 ゆみ「かくいう私達も、憧れの選手が本で紹介していたのを見てここに来たくらいだからな」 京太郎「なるほど……」 智美「だから多分、野球小僧もたくさん群がるんだろうなー」 智美「あっちのテーブル、風越のユニフォームを着た連中が座ってたぞー」 ゆみ「……しかもあれは、2年生レギュラーだったな」 智美「顔だけで分かるのかーワハハ」 ゆみ「有力校だからな」 桃子「それに、三年の先輩の想いがどうとか、1年レギュラーがどうとか言ってましたしね」 京太郎「へぇ……」 洋榎「おーいガースー、料理はよ選びー」 京太郎「あ、呼んでる……」 京太郎「それじゃ!」 タッタッタッタッタッ ゆみ「ああ、それじゃあな」 ゆみ「……ガースー……ハーフの選手か何かか」 智美「いや、単なるニックネームだと思うぞー」 ワハハ 836 名前:まさか顔見せ回で原作清住が京ちゃんだけになるとは[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 28 21.89 ID 7hJSOMu2o [75/78] 洋榎「お好み焼きとー、あと軟骨のからあげやろー」 猿野「このステーキ食おうぜ」 数絵「南蛮チキンがいいな。南場ンだけに」 京太郎「あ、あと、スイカカレーっての頼んでみようぜ」 幸恵「す、スイカカレー……!?」 ざわざわ ざわざわ 京太郎「?」 洋榎「何やそれ」 京太郎「さっきあっちで知り合いに会った時教えてもらったんです」 猿野「面白そうじゃねーか。俺も頼むか」 幸恵「ほ、ほんとに頼む……のかしら……」 洋榎「んじゃいっそ一人一個行くかー?」 幸恵「!?」 838 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 33 13.60 ID 7hJSOMu2o [76/78] 幸恵「あの……」 幸恵「取り皿用意するし、せめて一つを皆で分けた方が……」 京太郎「あー、それもいいかも」 数絵「その方がたくさん食べられる、か」 洋榎「ほんならスイカカレーひとつー」 幸恵「はい」 ホッ 洋榎「あと――――」 幸恵(1日でスイカカレーが二個も出るなんて……・) 幸恵(今日はどうなってるのかしら……) 839 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 39 52.22 ID 7hJSOMu2o [77/78] 華菜「すんませーん」 幸恵「はいはーい」 未春「華菜ちゃん、まだ食べるの?」 華菜「やっぱ〆はご飯ものだし!」 純代「…………」 コクリ 華菜「ふっふーん、それが、隣のテーブルの奴の注文聞いてたんだよね」 華菜「何でも、裏メニューがあるそうだし!」 未春「へえ、そうなんだ」 浅井「ここのご飯美味しかったし、食べてみたいかも」 大迫「さすがに全部はいらないから、皆で分ければいいよね」 華菜「というわけで、スイカカレー、注文せずにはいられないな!」 幸恵「!!」 ざわ・・・ ざわ・・・ 幸恵(スイカ3つ目……?) 幸恵(一体どうなっているの……) 842 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 23 46 47.01 ID 7hJSOMu2o [78/78] 洋榎「何や隣の連中」 洋榎「こっちの見つけた裏メニューぱくりおってからに」 京太郎(……いや、まあ、こっちもパクったんだけどね……) 洋榎「って、あれは……」 華菜「ん?」 華菜「あれ……愛宕洋榎かし?」 浅井「華菜ちゃん、知ってるの?」 未春「私も知ってる……関西で有名な打者だよ!」 洋榎「ふふん、悪い気はせんな」 華菜「でもたしか荒川憩に個人的に完敗してチームとしても千里山に負け続けのような」 洋榎「…………カッチーン」 洋榎「今なんちゅーたんかなこの馬鹿猫は」 527 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 11 43.11 ID 7hJSOMu2o [2/78] 【6月30日(土)】 京太郎「う~~~~~ん……」 京太郎「眠たい……」 京太郎「昨日朝まで小走先輩に付き合って電車まで見送ったせいで寝不足だ……」 京太郎「もう昼だし、寝直すわけにもいかないよなぁ」 京太郎「何せ6月最終日だ」 京太郎「昼も夜もガッツリ使える休日も今日明日が大会前最後だし」 京太郎「みっちり特訓するにしても遠出で何かやるにしても、今日という日は大事にしないとな」 京太郎「さて……今日は何をしよう?」 530 531 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 18 27.55 ID 7hJSOMu2o [3/78] 京太郎「そういえば……洋榎さん、昨日はどうしたんだろう……」 京太郎「……ま、まさかとは思うけど、野宿したりはしてないよな……」 京太郎「いや、まさか……」 京太郎「どうせ泊まる宛はあったんだろ」 京太郎「じゃなきゃあそこであっさり解散するはずが……」 京太郎「…………」 京太郎「や、やっぱり電話してみよう、めちゃくちゃ不安だ……!」 534 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 23 54.56 ID 7hJSOMu2o [4/78] Prrrrrr Prrrrrr ガチャッ 洋榎『ふぁい……』 京太郎「あ、おつかれさまですー」 京太郎「もしかして寝てました?」 洋榎『んー、まぁ……』 洋榎『どしたん?』 京太郎「いや……大した用事があるわけじゃないんですが……」 京太郎「昨日はどうしたのかなーって」 京太郎「泊まる宛はあったものと思いますけど、土地勘ないから迷ったりしなかったかなーとか」 洋榎『ははは……』 洋榎『長野に宛なんてあるかボケェ!!』 洋榎『気ィ使って泊めてくれるとかしてくれへんのかいっ!』 540 名前:仲間は構ってあげてパワーアップイベントを起こさないとだな(ry[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 30 17.16 ID 7hJSOMu2o [5/78] 京太郎「え……てことはもしかして……」 京太郎「いや、まさか……」 京太郎「か、カラオケボックスかネカフェに泊まってるんですよね……?」 洋榎『このコトリさんの囀り聴こえとらんのか!?』 京太郎「で、ですよねー」 京太郎「すんませんすんませんホンットすんません!」 洋榎『ったく……』 京太郎「あ、あの、迎えに行きますんで、場所を……」 洋榎『場所ぉ?』 洋榎『公園の名前見てくるからちょっと待っとき』 542 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 36 03.76 ID 7hJSOMu2o [6/78] [公園] 京太郎「はぁ、はぁ……」 ダッシュダーッシュダッシュ 京太郎「す、すみません……遅くなって……」 洋榎「ええよええよ、ウチも今来たとこやし~~」 洋榎「ってんなわけあるかッ!」 ズビシィ 洋榎「こちとらこの未開の地の未開の自然公園で12時間滞在やぞ!」 京太郎「ま、マジでごめんなさい……」 京太郎「あ、で、でも大丈夫でしたか?」 洋榎「ん?」 京太郎「その、スリとか、痴漢とか……」 洋榎「あー、それは大丈夫やったで」 洋榎「親切な人が家泊めてくれてん」 京太郎「えっ」 545 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 38 55.47 ID 7hJSOMu2o [7/78] 京太郎「ま、ままままさか家出少女掲示板とかそういう……!」 洋榎「は?」 洋榎「よーわからんけど、アレやで」 洋榎「泊めてくれたん女の子やで」 京太郎「あ、ああ、ならよかった……」 京太郎「でも、それならお礼に行かないと……」 京太郎「あ、菓子買って来なきゃ」 洋榎「それなら、今から行くかー?」 洋榎「こっから近いし、さっきまで家おったからまだおるやろ」 546 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 41 26.65 ID 7hJSOMu2o [8/78] 京太郎「と、いうわけでとりあえずクッキーの詰め合わせを買ってきたから……と」 洋榎「こっちやで~~」 京太郎「そんな茂みを通るのか……」 京太郎(急いでないし、こんなショートカットみたいな真似しなくても) 洋榎「ほら、この家や」 京太郎「おおっ、思ったよりも近かった!」 京太郎「しかも煙突までついててすっごく立派……!」 京太郎「でもひとつツッコミたい」 洋榎「ん?」 京太郎「コレ、イエジャナーイ! ダンボール!!」 553 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 47 15.17 ID 7hJSOMu2o [9/78] 洋榎「おいおい失礼なヤツやな」 洋榎「お前は自分家案内して『コレ、イエジャナーイ! コンクリート!』とか言われたら気分害さへんのか?」 京太郎「え、俺が間違ってるの……?」 茜「あれ? 騒がしいと思ったら……」 洋榎「へっへー。また来たでー」 京太郎「うおっ、なんでこんな小さい女の子が……」 洋榎「そんなん言うたらアカンて」 洋榎「茜っちゅーんやけど、この辺一帯を仕切るダンボールハウス一級建築士なんやで」 茜「えへへー」 洋榎「ここの家も茜特製なんやで」 茜「お客様が来てもいいよう広々作ってあるんですよー」 洋榎「定住しとるのはアカシロコンビだけみたいやな」 京太郎「アカシロコンビ……?」 洋榎「ウチが名付けたんや」 洋榎「コイツが茜やし、もう一人のあだ名がシロやからな」 茜「シロさん! 挨拶挨拶!」 シロ「だる……」 558 名前:シロはどうしても名前表記でなくこう書いてまう[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 00 54 24.40 ID 7hJSOMu2o [10/78] 洋榎「シロは何でも東北から来たらしいで」 洋榎「学校が過疎で廃校になって、スカウトされて東京に来たんやって」 京太郎「……それがなんでこんなことに?」 シロ「だる……」 茜「もー、そんなこととか言ったらダメですよー」 洋榎「龍門渕高校。知っとるやろ」 京太郎「そりゃあ、まあ」 洋榎「何でもそっから野球スカウト来て去年東京来たらしいんやけど……」 洋榎「その野球部が去年黄金時代を築いたメンバーに壊滅させられたらしくてな」 洋榎「何か行く場所なくなってもーたそうやで」 シロ「……だる」 京太郎「……よくよく考えると、自分トコの野球部壊滅させるとか凄い話だ……」 563 名前: 541 なお大会編始まるとクロス乱発の模様。ライバル校合併必須なのに壊滅状態ワロス。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 06 38.52 ID 7hJSOMu2o [11/78] 洋榎「しっかも間抜けなことに、マンション契約するの面倒がってて結局忘れてもーたんやと」 洋榎「そんで公園ぶらついとって、茜に拾われたんだそうや」 洋榎「ホンマにアホな話やでー」 ゲラゲラ 胡桃「うるさいそこ!」 ドゲシッ 洋榎「あたっ!」 洋榎「何も蹴ることないやろ!」 胡桃「休日の公園で騒がない!」 胡桃「一般の人がたくさんいるんだから!」 胡桃「あんまり迷惑かけると、皆追い出されちゃうんだからね!」 胡桃「わかった!?」 胡桃「わかったら返事!」 洋榎「は、はい」 ビクッ 茜「洋榎さんは胡桃さん苦手ですね~」 クスクス 566 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 12 05.92 ID 7hJSOMu2o [12/78] 京太郎「えっと……」 胡桃「あ、お客さん?」 茜「洋榎さんのお連れさんみたいです!」 胡桃「ふーん」 胡桃「岩手から来ました、鹿倉胡桃です」 ペコリ 京太郎「あ、これはどうもご丁寧に……あ、須賀京太郎っす」 ペコリ 胡桃「君、この人のカレシさん?」 胡桃「だったらちゃんと手綱握っておかなきゃだめだよー」 茜「そうですよー、彼女さんを夜の公園に放置なんてしたら可哀想です」 洋榎「誰が彼女や!」 胡桃「だよね。趣味悪いと思った」 洋榎「おい!」 茜「胡桃さんはシロさんと一緒に岩手から来たんですよー」 胡桃「ルームシェア予定だったのに、シロに物件任せたのが失敗だったね!」 シロ「はっきり言うね……」 茜「胡桃さんは、岩手からの野球留学生トリオの最後の一人・塞さんと隣のアカネハウスに住んでるんですよー」 571 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 16 40.47 ID 7hJSOMu2o [13/78] 京太郎(野球留学生ってことは、野球は上手いんだよな……) 京太郎(しかも今野生のダンボーラーをやってるってことは、無所属……) 京太郎「ねえ、一個いいかな」 胡桃「ん?」 京太郎「君達を――――」 透華「貴女がたを勧誘に参りましたわっ!」 京太郎「へっ?」 透華「あら?」 はじめ「どもー……って、何か聞いてたより大所帯だね」 洋榎「お、お前は――!」 洋榎「龍門渕透華!」 透華「あら、私を知ってるんですのね」 透華「ま、当然ですけど!」 洋榎「それとなんか痴女!」 はじめ「手錠って首締めるのにも使えるんだよ?」 577 名前: 570 洋榎=アレ、って言いたかったんだよ。台本系は慣れてないから誤解生んどるな。すまんこ。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 26 00.30 ID 7hJSOMu2o [14/78] 茜「勧誘……?」 透華「ええ」 透華「我が龍門渕高校野球部はご存知ですよね?」 洋榎「そらまぁ、去年の台風の目やからな」 胡桃「テレビ見てなくても、ドラフト候補がたくさんいるのは知ってるよ!」 シロ「……だる」 京太郎「そんでもって、岩手の人達が来る前に自分らのトコの世紀野球部員を壊滅させたってことくらいは」 透華「そこまで知っているのでしたら話は早い」 透華「私達は去年、圧倒的少数精鋭で甲子園に行きましたわ」 京太郎「そんなに少数精鋭だったんだ?」 洋榎「確か、ドラ1間違いなしと言われる最強最悪のプレイヤー・天江衣の他に――」 洋榎「そこの二人を含む通称龍門渕四天王という全員がドラフト候補プレイヤーを取り揃え――」 洋榎「更にはホントに高校生なんかってくらいの優男とおどおどしたメイド服の少女がおった」 洋榎「んで何かショートとサードがおらんくてお菓子のムーンライトと萩の月が置かれとったわ」 はじめ「衣が来てくれない時なんて、更にセカンドは月見団子だったことまであるんだよ……」 胡桃「後先考えず数も数えないで壊滅させちゃったんだ……」 胡桃(かっこわる!) 584 名前:最終奥義「ダメってルールブックには書いてないもん」[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 33 21.10 ID 7hJSOMu2o [15/78] 洋榎「あの『外野なんてカーネルサンダースで十分、というか壁があって振り逃げさえ阻止してくれれば私一人で十分』とのたまったことで有名な」 洋榎「宮永照のいる白糸台高校ですら、一応守備に人間つかせとるっちゅーのに……」 透華「まあ確かに……甲子園は一筋縄ではいきませんでしたわ」 透華「実際、三遊間の穴を集中的に狙われるわ、なのにレフトは置物の歩だわで、惜しくも去年は臨海に敗れましたし」 京太郎(その状況で甲子園行って惜しいとこまで戦えたのがそもそもおかしい……) 透華「そんなわけで、それぞれ守備位置を複数持つことで柔軟なオヤツ配置を可能にしましたの」 胡桃「ばかみたい」 洋榎「努力の方向性間違えすぎやろ」 茜「すごい! 昨日一日見てただけで意見なんて合うわけないと思わせてくれた二人の意見が見事にシンクロ!」 透華「しかし……書類を漁っていて気が付きましたわ」 透華「壊滅させたヘタレ龍門部員とは違う、レギュラーを与えてもいい可能性がある野球部員の存在を!」 はじめ「学費免除だからって、入学書類は出してくれないと困るよー」 はじめ「存在に気がつくのに2年かかったんだから」 胡桃「シロ…・・それすらやってなかったんだ……」 シロ「……ごめ」 京太郎(何でこの人に任せる流れになったのかすっごく気になる……) 588 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 47 08.61 ID 7hJSOMu2o [16/78] 透華「まぁそんなわけで、さっさとこの書類にサインしくされ、ですわ!」 透華「貴方達を、オヤツに代わる新生龍門渕のメンバーとして迎え入れます!」 はじめ「住み込みのメイドの仕事も斡旋させてもらうよ」 塞「ちなみに……私は龍門渕に行くことには賛成ね」 胡桃「!」 京太郎「……誰?」 ボソボソ 洋榎「廃校ンなった宮守高校トリオ最後の一人や」 ボソボソ 胡桃「その人達と一緒だったんだ」 塞「……この前ロードワーク中にばったり遭遇して、声かけられてたのよ」 塞「それから環境面で色々すりあわせして、ようやく自分は納得できる条件が貰えたからここに案内したってわけ」 透華「まったく参りましたわ、野球が出来るわけでもない他校の生徒を転校させずに一緒に住まわせてくれなんて」 茜「!」 塞「……新生龍門渕のメンバーは、血は繋がっていなくても皆家族なんだと聞く」 塞「私にとっては、共にこの公園で過ごした皆が家族だから」 塞「茜だけ置いてくなんてことはできない」 594 名前:なお、、当初の予定ではイベントもなく龍門入りしていた模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 53 42.77 ID 7hJSOMu2o [17/78] 洋榎「お、おい、このまま放っておいたら不味いんちゃうか」 ボソボソ 京太郎「わ、わかってるよ!」 ボソボソ 京太郎(でも、向こうは学費免除や家の提供、しかも茜ちゃんの分まで用意しているんだよな……) 京太郎(何か、こっちもセールスポイントはないものか……) 塞「……これだけの好条件を頂いておいてなんですけど」 はじめ「ん?」 塞「私にとって最も重要視する条件は、この三人でプレーが出来ることです」 塞「もし、二人が龍門渕に行きたがらないときは……」 塞「申し訳ありませんが、この話は白紙にさせて下さい」 透華「……いいでしょう」 透華「拒否なんてさせず、まるっと引き込んでやりますわ!」 塞「ありがとうございます」 塞「それで、二人はどう?」 597 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 01 58 51.89 ID 7hJSOMu2o [18/78] シロ「……だる」 シロ「どーでもいいよ」 シロ「皆の納得できる方で」 茜「私も元から選べる立場にありませんしね!」 茜「でも……こんな私を家族と言ってくれてありがとうございます」 茜「引越ししても、まだここに居るとしても、これからもよろしくです」 ニコッ 胡桃「うーん、私もどこでもいいかなー」 胡桃「このメンバーで楽しく野球して全国行けたらどこだろうと構わないかなー」 京太郎(うーん、一人だけ引きぬくのは無理か……) 京太郎(提供できる環境とかは桁違いだけど……) 京太郎(この子達、一緒に居られるって条件を除けば、特にどこでもいいって感じなんだよな) 京太郎(これがどう転ぶかだな……) 京太郎(でも、彼女達のことを思うなら、龍門渕入りを祝ってあげたほうがいい気もするし……) 京太郎(俺はどうしたらいいんだろう?) どうする? 600 602 名前:なお、宮守勢のデータは仲間になっても敵想定時のデータを使いまわす模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 06 26.45 ID 7hJSOMu2o [19/78] 京太郎(ええい、とりあえずは交渉だ!!) 京太郎「ちょっと待ったー!」 透華「?」 透華「なんですの?」 透華「ていうか誰ですの?」 京太郎「清澄高校野球部一年、須賀京太郎だ!!」 京太郎「俺も、君達を野球部に勧誘する!」 胡桃「!」 塞「?」 シロ(だる…・・) 604 名前:なお、シロはサブポジでライトがある模様[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 12 34.22 ID 7hJSOMu2o [20/78] 透華「何かと思えば、そんなことですの」 透華「あなた方に、私達以上の条件が出せまして?」 京太郎「うっ……」 透華「それに、原村和のいる高校なんかに渡すなんてシャクですし」 京太郎「何ィ!」 京太郎「和を馬鹿にするのは許さん!」 洋榎「えっ、和ってもしかしてあの中学ベストナインのか!」 京太郎「あれ、言ってませんでしたっけ」 洋榎「知らん」 透華「貴女、原村和のチームメイトですのに、知らなかったんですの?」 洋榎「ウチは昨日引きぬかれたばっかりやからな……」 はじめ「ああ通りで」 はじめ「あの有名な愛宕洋榎が何でここにいるんだろうって思ってたよ」 洋榎「え?」 洋榎「有名だなんてそんなホントのこと~」 テレテレ 洋榎「まーウチは泣く子も濡れる関西の超有名ユーティリティプレイヤーやからなぁ~~~~」 フッフン 606 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 16 21.20 ID 7hJSOMu2o [21/78] 透華「私は全然知りませんでしたわ……有名ですの?」 洋榎「うぐっ」 はじめ「有名だねー」 はじめ「最近は千里山の黄金時代で陰に埋もれてはいるけど……」 はじめ「荒川憩と同じ、野球大国大阪の有名人だよ」 透華「詳しいんですのね」 はじめ「透華が自分と原村以外のことに興味なさすぎるんだよ(苦笑)」 透華「ふうん……」 透華「わかりましたわ」 透華「貴女――愛宕洋榎といいましたっけ」 洋榎「ああ」 透華「どんな条件で引きぬかれたのか知りませんけど……」 透華「うちの野球部に移籍しませんこと?」 洋榎「えっ」 透華「衣の気まぐれ欠席で守備位置いじりまくったりで大変なのも、スーパーサブさえ存在してれば解決ですし」 透華「可能な限り要求は飲みますわよ」 京太郎「」 611 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 20 29.39 ID 7hJSOMu2o [22/78] 洋榎「……リューモンは家提供してくれるんやもんなぁ……」 フーム 京太郎「ちょ、洋榎さん!?」 洋榎「じょ、冗談やって!」 洋榎「ちゃんと納得の上で引きぬかれた身、義理人情は大事にするで、うん」 京太郎(目がマジだったぞ……) 透華「それは残念」 透華「では、私達がダンボールカルテットを、清澄が愛宕洋榎を獲得、ということで」 ニッコリ はじめ「いいドラフトだったね」 ニッコリ 京太郎「そうですねー」 京太郎「ってちょっと待てい!」 はじめ「チッ」 617 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 25 29.70 ID 7hJSOMu2o [23/78] 京太郎「正々堂々奪い合えよ!」 はじめ(奪い合いって行為自体はいいんだ……) 透華「そうは言いましても……」 透華「待遇を提示して、より良い方を選んでもらう」 透華「これ以上に優れた競合方法がありまして?」 京太郎「うっ!」 透華「それに、清澄に私達より良い条件が提示できるとは思えませんけど」 洋榎(一個も否定出来へんな) はじめ「反論ないなら、書類にサインもらっちゃうよ?」 京太郎「えーっと、えーっと」 京太郎(考えろ、何かいい方法……) 京太郎「 620!」 624 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 31 21.51 ID 7hJSOMu2o [24/78] 京太郎「分かった、素直に諦める!」 透華「あら、意外と素直ですのね」 京太郎「これがゲームとかだったら意地でも食い下がってたけどな」 京太郎「奪い合うものが人間なんだ、そーいう事情を考慮せずにはいられないだろ」 京太郎「……悔しいけど、そっちほどの好条件は用意できそうにないしな」 透華「わかればよろしいんですのよ!」 胡桃「ごめんねー力になれなくて」 胡桃「でも茜のこともあるし、私達は龍門渕に行くよ」 塞「シロと茜もそれでいい?」 シロ「……うん」 茜「私は皆に従いますよぅ!」 透華「決まり、ですわね!」 京太郎「…………」 京太郎(勧誘はもう諦めたけど……) 京太郎(折角の強豪校と会えたこのチャンス) 京太郎(素直に帰しちゃっていいのか?) 京太郎(上手く立ちまわったり、何かやれれば、今後に活かせるんじゃあ……) どうする? 626 630 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 36 19.98 ID 7hJSOMu2o [25/78] 京太郎「待て!」 透華「……まだ何かありますの?」 京太郎「負けっぱなしは正直悔しい」 京太郎「清澄をなめられてるのも気に入らない」 京太郎「そこに河川敷がある」 京太郎「俺と勝負して下さい!!」 透華「!」 はじめ「……またこの展開?」 透華「ふん!」 透華「私は暇じゃありませんの」 透華「大体勝ちの見えた勝負をする意味なんてない」 透華「――と言いたいですが、原村和に間接的に私の成長を伝えるチャンス」 透華「負けたら素直に原村和に自信の完全敗北を伝えるというのでしたらやってあげてもよろしくってよ!」 京太郎「上等だ!」 京太郎「負ける気はないっ!」 胡桃「……公園なんだから、河原行かなくてもいいんじゃないかなー」 茜「多分、浪漫の問題ですね!」 シロ「だる……」 631 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 40 12.62 ID 7hJSOMu2o [26/78] [夢] 京太郎「何かいきなり不安な場所表示なんだけど……」 茜「勝負方法をバリバリのメタ展開で説明しないといけないんでしょうがないですよね!」 京太郎「しかも君が解説者か……」 茜「勝負は、安価で決まります」 茜「まず、相手の龍門渕透華さんのスペックを見てみましょう」 投 龍門渕 146km コントロールS スタミナC スクリュー6 スローカーブ5 チェンジアップ4 ジャイロボール 低め○ 重い球 闘志 奪三振 フルカウント○ 対強打者○ 短気 ランナー△ 対左打者○ 球持ち○ 回復○ ホーム○ 剛球 茜「はい、チートですねー」 茜「まぁ、甲子園前のライバルなんてこんなものです」 茜「ここまで割りとプロチームにいそうなスペックだったのに、急にあれになってすみませんね!」 茜「でもあれです。対人戦で使うものと考えてくれたらいいと思います」 茜「……リアルなプロの中継ぎ査定とかだと、ボッコボコの大炎上でしょう?」 塞「……それ以上その話題を掘り下げてはいけない(戒め)」 637 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 51 40.12 ID 7hJSOMu2o [27/78] 茜「さて、勝負方式ですが……」 茜「ぶっちゃけ高確率で負けます」 茜「こんなんそうポンポン運べませんし、実際猪狩は凡打ばっか作ってきますからね」 京太郎(誰だ猪狩って……) 茜「まず、A・B・C・Dの4つの選択肢を用意するので、アルファベットを書き込んで下さい」 茜「狙う球種を割り振って京太郎さん用の安価を、投げる球を割り振っての透華さん安価と同じレスで書き込みます」 茜「ちなみにじゃんけんのように、AはBに有利……とかしたいと思ってます」 茜「だから最初はグーチョキパーって名前にしようかと思ってたんですけど……」 茜「ジャイロボール(ストレート)入れたら4種類あるんだからしょうがないですよね」 茜「それで、有利な結果になれば――つまり狙い球を絞ることが出来れば、+60ポイントです」 茜「須賀さんが持ってるパワーヒッターで強打者○などの特殊能力を打ち消したと考えて……」 茜「大負けに負けてミートの少なさをパワーで強引にカバーしたってことにしてあげますので……」 茜「龍門渕さんはスクリューを放ったら+60点、スローカーブを放ったら+50点、チャンジアップを放ったら+40点」 茜「ストレートは……相当早くて重いですけど、出たら詰みになっても困っちゃうんで、+70点にしておきますね」 茜「更にそこに、アルファベットの安価の際のレス番のコンマの数字を足します」 茜「その合計点が高い方の勝利です!」 645 名前: 638 何やこいつ(震え声) 末原レイプの時といいお前らスゴすぎ。[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 02 58 08.08 ID 7hJSOMu2o [28/78] 茜「まぁ、そのへんは実際やってみたらわかると思います!」 京太郎「須賀ファントムは使っていいの?」 茜「前回は乱発した須賀ファントムですけど……」 茜「裏設定的に端的に言うと、寿命が縮みます」 京太郎「…………」 京太郎「ええーーーーーーーーーーーっ!?」 茜「元ネタの手塚ファントム事態が腕を壊すのと引き換えの大技ですから仕方ありませんよ」 茜「ましてや京太郎さんはマホちゃんのコピー能力を借りてる身」 茜「又貸しみたいなものなんですから……」 茜「こんなとこで使ったら爆弾爆破で野球人生の幕が閉じます!」 京太郎「聞かなきゃよかった……」 茜「まぁ、試合の時は選択肢に入れておきますよ」 茜「多分、MP制にするか、使い慣れてないからって安価結果次第では不発に終わったりさせますけどね」 京太郎「まあ、仕方ないか……」 茜「それじゃあ、いつものいきますよー」 茜「わくわくするなー」 茜「せーの、サヨナラ天さん!!」 ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 京太郎「誰だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ 京太郎「夢か……」 キンクリさん「こっから公園に行って龍門渕透華と戦いになるのだが、全く同じ展開ゆえキング・クリムゾンッ!!」 651 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 03 22.66 ID 7hJSOMu2o [29/78] [河原] 透華「私はこの後も忙しい身」 透華「それに勝負は常に一瞬の攻防!」 透華「と、いうわけで、一球勝負でよろしいですわね?」 京太郎「おう!」 はじめ「キャッチャーはボクが務めさせてもらうよ」 透華「いきますわよっ!」 ビュッ 京太郎「こい!」 ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! 透華の球及び威力 655 京太郎の狙い球及び威力 656 透華の投球 A:速さが自慢のジャイロボールを投げる B:切れ味最強のスクリューを投げる C:タイミングをずらすスローカーブを投げる D:意表をついてチェンジアップ 京太郎の狙い球 A:敢えてスクリューを狙い打ち B:遅いから打ちやすいだろうスローカーブを狙い打つ C:落差を警戒しチェンジアップを狙い打ち D:どうせ真っ直ぐ勝負だろうとジャイロボールを叩く 663 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 10 10.27 ID 7hJSOMu2o [30/78] 京太郎「!」 京太郎(やっぱり一番キレのあるスクリューで勝負に来たか!!) 打 須賀(清澄高校) VS 投 龍門渕(龍門渕高校) 133(60+77) 64(60+4) 京太郎「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 透華「なっ……!」 洋榎「文句なしのホームラン、やな」 京太郎(台詞取られた……) 665 名前: 661 この速さじゃやっぱ見てから狙うの余裕なんやろうか[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 15 02.52 ID 7hJSOMu2o [31/78] 洋榎「どうや、ウチらの切り札は凄いやろ」 透華「………………」 透華「いいでしょう」 透華「認識を改めますわ」 透華「貴女達清澄高校が、我が龍門渕高校の甲子園への最大の妨害だとみなしますわ!」 京太郎「!」 はじめ「……この前のショートカットの娘といい、愛宕洋榎の獲得といい、侮れないね」 透華「それに原村和もいる……」 透華「…………」 透華「ダンボーラーズ、行きますわよ!」 透華「帰って特訓ですわ!」 タッタッタッタッタッ 塞「その呼び名はやめてくれないかな……」 ザッザッザッ 胡桃「またねー!」 タッタッタッタッタッ 茜「大会でお会いしましょう!」 タッタッタッタッタッ シロ「だるい……」 はじめ「ほら、行くよ」 ズルズルズル 京太郎「…………」 京太郎「こっちこそ、大会でも返り討ちにしてやる!」 洋榎「よっしゃ、その域や!!」 673 名前:敵の球種決めはまた別の要素のがいいってことね、把握[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 20 15.35 ID 7hJSOMu2o [32/78] トシ「ふむ……隠れて見てたけど……」 トシ「あの龍門渕さんがまた外野に飛ばされるなんてねぇ」 トシ「しかも今度は完全なホームラン……」 トシ「清澄高校、要チェックね」 トシ「……今年は、龍門渕と清澄の年になりそうだね」 トシ「……“あの子”をそろそろどこかの学校に入れてやりたかったんだが……」 トシ「さて、どうするかねぇ……」 トシ「どちらもまだ決め手に欠けるし、また勝負でもしてくれたらいいんだけど」 ▼筋力が上がった! ピローン ▼技術が上がった! ピローン ▼パワーがちょっとだけ上がった! ピローン ▼スカウトの評価が上がった! ピローン 679 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 24 52.63 ID 7hJSOMu2o [33/78] [夢] 京太郎(またこの表記か……) ゲッソリ 洋榎「さて、勝ったわけやけど……」 洋榎「作中はまだオヤツの時間やけど、リアルじゃオヤツ食ったらアカン時間やな」 京太郎「?」 洋榎「まだ続けてもええし、人おるけど、明日平日っちゅーのがなー」 洋榎「 1は休みやからえーけども、住人いないのにやってもつまらんしな~」 洋榎「続けるのと終わるの、皆どっちがええ?」 688 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 28 16.56 ID 7hJSOMu2o [34/78] 洋榎「じゃあもうちょっとだけ続くんや」 洋榎「 683はおつかれさんさんさんころり~」 京太郎「よくわからんけどお前ら元気だな……」 洋榎「とりあえずいつものいくでー」 洋榎「芸術は爆発やーーー!!」 ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! 京太郎「芸術っぽさどこらへんだーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ 京太郎「ま、また夢か……」 ゲッソリ 694 名前: 691 シミュレート展開はありやな[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 32 27.99 ID 7hJSOMu2o [35/78] [公園] 洋榎「何や自分、おつかれやん」 京太郎「まぁ大阪行って勧誘したり、他校乗り込んで勝負したり……」 京太郎「その後遅くまで守備練習して朝までボーリング玉で殴られ続けたら疲れもするさ」 洋榎「最後のはよくわからんわ」 洋榎「んー、でも、休むことも必要ではあるで」 洋榎「今日このあとどないすんねん」 洋榎「練習できるんか?」 洋榎「部長とかもおらんらしいし、休むんなら今日明日やで」 京太郎(うーん……休みたい気もするけど、練習したい気もする……) 京太郎(遠出できる希少なチャンスだし、それに他校に乗り込むにも持って来いなんだよなあ……) 京太郎(小走先輩とか灼さんみたいに連絡取れる人に連絡とってみるのもいいし……) 京太郎(鶴賀のおっぱいちゃんとか路地裏の怪しい女の子を探すのもありだよな) 京太郎(……どうしようかなあ、今日) どうする? 695 701 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 39 02.54 ID 7hJSOMu2o [36/78] 京太郎「とりあえず、メンバーを探したいと思います」 京太郎「やっぱりまだ不安ありますし……」 洋榎「まぁ、そら部員大いに越したことはないわけやしな」 洋榎「ウチはどーしようかな」 洋榎「新人は見てみたい気もするんやけど、住む家見ないわけにもいかんからなぁ」 洋榎「アカネハウスにお世話になるーっちゅーのも、なんか申し訳ないっちゅーかなんちゅーか……」 洋榎「あんだけの友情見せつけられて、それ育んだ場所に勝手に居付くのはなあ」 京太郎(あ、そっか、龍門渕と違って、ウチは自費で勝手に住んでもらわなきゃダメなんだもんな……) 洋榎「まぁでもウチの力がいるっちゅーんなら全然つきあったるでー」 洋榎「特にいらんなら物件見に行くし」 洋榎「自分決めーや」 洋榎についてきてもらう? 703 707 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 42 23.57 ID 7hJSOMu2o [37/78] 京太郎「ついてきてもらっていいですか」 洋榎「しゃーないなー」 洋榎「ま、いうてもウチも暇やしな!」 洋榎「不動産屋探す以外は黙々と練習しかすることないし」 洋榎「たまの息抜きは大事やで」 京太郎「ならよかった」 洋榎「んで、どこ行くん」 洋榎「勧誘相手のアテとか、探し歩く候補地とかもう決めてあるん?」 京太郎「 710」 713 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 50 45.04 ID 7hJSOMu2o [38/78] [河川敷グラウンド] 京太郎「えーっと、ここだここだ」 洋榎「ほー、こんな所にグラウンドが」 京太郎「まあ、基本的に草野球の練習でいつもいっぱいなんですけどね」 洋榎「なるほど、確かに高校生っぽくない連中で満たされてんなー」 洋榎「……ちゅーかカニとかムシャとかピエロとか人間っぽくない奴まで仰山おるで……」 京太郎「色物っぽいですけど、あれ、取材受けてたこともあるくらい強い草野球チームなんですよ」 洋榎「ふうん」 洋榎「人は見かけによらんもんやなぁ」 京太郎(まぁ、見た目で強さが決まるなら、洋榎さんとか120%噛ませ犬のやられ役だし……) 716 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 03 59 42.20 ID 7hJSOMu2o [39/78] 洋榎「でもあの連中誘っても、さすがに大会出られへんのとちゃう?」 京太郎「ええ。だからこっちに……」 洋榎「ん? そっちはグラウンドと逆方向やで」 京太郎「さっき言ってた草野球チームですけど……」 京太郎「昔はびっくりするくらい弱かったんですよ」 京太郎「でもある日、伝説的助っ人が現れてから、劇的に強くなったんです」 京太郎「その助っ人が、この河原の近くに住んでるんですよ」 京太郎「ああ、あれあれ」 京太郎「確か、あの家です」 洋榎「ほー、思った以上に近いやん」 洋榎「河原から徒歩一分、めっちゃええ環境やね!」 洋榎「――って、コレ、イエジャナーイ!」 洋榎「ただのテントやんけ!!」 洋榎「まっさか数時間前に自分がやったボケがまんま返ってくるとは思わんかったわ!!」 京太郎「すんませーん、レッドさんいるー?」 洋榎「って無視かい!!」 720 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 07 59.99 ID 7hJSOMu2o [40/78] 杏子「んだよ、騒がしいな……」 京太郎「レッドさん久しぶりー」 杏子「その名で呼ぶなっつってんだろ!」 杏子「魔法助っ人は廃業したんだよ」 京太郎「え……」 京太郎「そんな……何で……」 杏子「…………知るかよ」 杏子「ブラックの奴は惚れたヤツが出来たとかでわけわからんスタンドプレーに出ちまうし」 杏子「イエローだかオレンジだったから忘れたけどあのデブは死んだとか噂で聞いたし」 杏子「ピンクのヤツもいつの間にか姿が見えなくなってて、挙句今まで散々突っかかってきたブルーですら音沙汰がない」 杏子「浮かれて野球なんてしてた時期もあったけど、所詮私ら魔法少女は孤独な身なんだよ」 京太郎「レッドさん……」 杏子「もうあたしは馴れ合わねーぞ」 杏子「商店街連中にも飯の分の借りは返したし」 杏子「つまり何を企んでるのかしらねーが、お前の願いも聞く気はない」 京太郎「いきなり取り付く島もないな……」 726 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 15 55.66 ID 7hJSOMu2o [41/78] 洋榎「つーか自分ら、どーいう知り合いなん?」 杏子「あ? 誰だコイツ」 京太郎「あ、この人は俺のチームメイトで……」 洋榎「愛宕洋榎や!」 洋榎「浪速のセサリスト洋榎とはウチのことやで!」 ズビシィ 杏子「コイツ頭おかしいんじゃねーのか」 杏子「キョータロー、お前付き合う相手は考えた方がいいぞ」 洋榎「ああ!?」 洋榎「そーいう自分こそ怪しさ満点やろ!!」 洋榎「ホームレス少女がコイツとなんの関係があんねん!」 杏子「ないね」 洋榎「へ?」 杏子「コイツと関係あったことなんてねーんだよ」 京太郎「友達の友達っていうか何というか……」 京太郎「チームに原村和がいるって話は知ってましたよね」 洋榎「ああ、さっき聞いたわ」 京太郎「和が全中を制覇した時のチームメイトが、レッドさんです」 730 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 20 55.58 ID 7hJSOMu2o [42/78] 洋榎「ほー、自分やるやんけ」 洋榎「せやったら高校入っても野球したらええのに」 洋榎「迷わずガースーがここに来たっちゅーことは、部活入っとるわけやないんやろ?」 杏子「それどころか学校にも行ってないっての」 杏子「生きてくので精一杯、遊んでる暇なんてないね」 京太郎「何かよくわからないけど、自称・願われたから参上しただけの助っ人だとか……」 杏子「事実だ事実」 杏子「ノンキに殺伐殺しあいながら楽しく魔女狩りしてたってーのに」 京太郎(さらっとすっごく不穏なことを言ってる気がする……) 杏子「どっかの馬鹿が強い力で全中制覇なんてものを願いやがって!」 杏子「おかげで魔法少女まるっと巻き込まれてベースボールだ!」 杏子「魔法は奇跡じゃないんだよ!!」 杏子「願うならせめてMVPレベルの肉体とかにしとけっての!」 杏子「人数足りてないくせに皆で全国制覇とか抜かすから人手として魔法少女が駆りだされんだよ……」 イライラ 731 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 27 12.73 ID 7hJSOMu2o [43/78] 京太郎「でも確か年齢的にもう高校生だよね」 杏子「……やらねーぞ」 京太郎「え?」 杏子「野球だったらもうやらねえっつってんだよ!!」 京太郎「えー」 京太郎「あんなに楽しそうだったじゃねーか」 杏子「…………楽しいもんかよ」 京太郎(嘘だな) 洋榎(まーこの手の発言は嘘やろうなー) 734 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 31 02.03 ID 7hJSOMu2o [44/78] 京太郎「でもさ」 杏子「断る!!!」 杏子「絶対にごめんだね!!」 杏子「大体私はレストランのゴミ箱漁ったりで忙しいんだよ!」 杏子「お前らに構ってる暇なんてないんだよ!」 杏子「大体いつかは別れる連中のために、なんでわざわざ尽くさなくちゃならないんだ!」 杏子「ワン・フォー・オールとか虫唾が走る!」 杏子「プレイってのは自分のためだけにやるもんなんだよ」 京太郎「…………」 京太郎(うーん、なんとかやる気にさせる方法はないかな?) どうする? 737 743 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 39 05.94 ID 7hJSOMu2o [45/78] 京太郎「諦めよう、洋榎さん」 洋榎「ええの?」 洋榎「貴重な無所属戦力っぽいけど」 京太郎「ブランクのあるニワカなんて役に立ちませんよ」 京太郎「……愛があればカバーできるかもしれないけど」 京太郎「でも今のその精神状態じゃ、多分俺達の練習にはついていけませんから」 杏子「んだとテメェ……!」 ギロリ 杏子「出ていきやがれ!」 ガシャーン 洋榎「わわっ」 洋榎「もの投げたらあかんて……!」 京太郎「と、とりあえず逃げよう!」 タッタッタッタッタッ 洋榎「合点承知の助ェ!」 タッタッタッタッタッ 杏子「ハァ……ハァ……」 杏子「二度と来んなーーーーーーーーーーーーッ!」 746 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 43 26.17 ID 7hJSOMu2o [46/78] 杏子「……クソが」 杏子「しょうがねえだろ、愛なんてねーんだから……!」 杏子「…………」 『ねえ、一緒にこのストレッチやってみようよ!』 『待ってピンク、それなら私が……!』 『転校生、鼻血鼻血』 杏子「私は……」 『……バットコントロールが雑よ』 『もー、ブラックちゃん言い方がきついよ』 杏子「野球なんて好きじゃないんだからよ……」 『そうね、走者を滅する光の矢、ティロ・フィナーレなんてどうかしら』 『そ、それはちょっと……』 杏子「私が……好きだったのは……」 『レッドナーイス!』 『へへ、あたしら結構いいコンビなのかもな!』 『どーしてもつっかかりたくなるんだけどねーw』 杏子「……クソが」 杏子「……どいつもこいつも勝手に先に逝きやがって……」 749 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 46 47.50 ID 7hJSOMu2o [47/78] 安価故に書き溜めないから時間の浪費で終わることもある、しゃーない しかしこのペースだと甲子園行くのにどんだけかかんねんって気もするから、平日は巻いていこう ここで切ってもええねんけど、今日一日かけて6月30日の夕方までしか進まないとかなりそうだからもうちょっとだけ進めるんじゃ 753 名前:単発で終わって浪費になるかは安価次第やね[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 49 35.68 ID 7hJSOMu2o [48/78] 洋榎「あーこわ」 洋榎「いやー柄悪いってあかんなー」 京太郎(アンタが言うか……) 洋榎「つーか、もう日が沈みかけとるで……」 京太郎「人集めを狙ってたのに、結局誰も勧誘できてない……」 ゲッソリ 洋榎「どーすんねん」 洋榎「まだ一箇所くらいやったら回れそうやで」 京太郎「 755」 757 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 56 30.27 ID 7hJSOMu2o [49/78] 京太郎「バッセンでも行きましょう」 京太郎「バッティングのシミュレーション出来ますし……」 京太郎「それに、バッティングセンターでいい打撃をする人が見つかるかも」 洋榎「せやな、一理あるわ」 洋榎「そーいやここ来るときに、ルーフトップだかって名前のバッセンあったで」 洋榎「そこ行ってみるか?」 京太郎「あー、いや、そこは……」 京太郎(メイドバッセン……) 洋榎「んー、じゃぁまぁ適当にガースーがまだスカウトしにいったことない地域のバッセン入ってみるかぁ」 758 名前: 756 試合相手のデータと試合前後のイベントだけはもう書きためてあんねんで[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 04 58 39.38 ID 7hJSOMu2o [50/78] [バッセン] 京太郎「おお、ここのバッセンなかなかいい感じですね」 京太郎「値段もすっごく良心的……」 洋榎「?」 洋榎「バッセンの値段って、そこまで大きく変わるもんやっけ?」 洋榎「しかも相場こんなもんやろ」 京太郎「いや、まあ、うん……普通はそうっすよね……」 洋榎「?」 京太郎(何でメイドがいるってだけであんなに値上がりするんだろうなあ) 759 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 02 19.69 ID 7hJSOMu2o [51/78] カキーン! パラッパッパッパー 洋榎「ん……?」 京太郎「何だこの音?」 グワラガキン! パラッパッパッパー 洋榎「打撃音の後に聞こえてくるな」 京太郎「ってことは、ホームランか何かの合図ですかね」 洋榎「どこのヤツやろ」 洋榎「ちょいと見てみたら」 京太郎「えーっと、あれか」 数絵「…………」 カッキーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン! パラッパッパッパー 761 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 09 00.80 ID 7hJSOMu2o [52/78] 南浦プロ「なかなかいい飛距離が出ているな」 南浦プロ「だが腰使いがイマイチだ」 数絵「……はい」 南浦プロ「…………」 南浦プロ「すまんな……わしが引き取ったばっかりに、野球部のない高校に入れてしまって……」 数絵「いいんですよ」 数絵「確かに、野球はできなくなりましたが……」 数絵「私にとって野球とはバッティングとピッチング」 数絵「バッティングとピッチングなら、独りでだってやることができます」 数絵「世間の球児が甲子園に現を抜かしているならば――」 数絵「私はバッセン王になります」 数絵「ホームラン王とストラックアウトパーフェクト記録」 数絵「ありとあらゆるバッセンのレコード記録を塗り替える――」 数絵「それが今の私の目標です」 南浦プロ「数絵……」 南浦プロ(いくらなんでもそれはちょっとない) 南浦プロ「すまないな……面倒をかける……」 南浦プロ(育て方をちょっと間違えたか……) 763 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 16 20.12 ID 7hJSOMu2o [53/78] 京太郎「な、何なんだあの人は……」 ドンビキ 洋榎「なるほど、アイツが……」 京太郎「へ?」 洋榎「ちょっと行ってくるわ」 京太郎「ちょ、ま、洋榎さん!」 洋榎「おいそこのおまえ!」 数絵「…………?」 洋榎「お前やお前」 洋榎「なんぽ・・・やっけ?」 数絵「はぁ……」 南浦プロ「うちの数絵の知り合いか?」 洋榎「そうとも言えるし、そうじゃないとも言えるな」 南浦プロ「は?」 766 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 25 08.75 ID 7hJSOMu2o [54/78] 洋榎「お前やったんやな……」 洋榎「ウチらのテリトリーのバッセンの記録を塗り替えまくっとった流れのバッセン王とやらは」 京太郎(なんだよ、流れって。なんだよ、バッセン王って……) 洋榎「なんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園」 洋榎「あのふざけた名前のバッセンランカーはお前やったんか」 数絵「…………」 数絵「如何にも、私がなんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園だ」 数絵「そういう貴女は何者だ」 洋榎「ウチか?」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 京太郎(な、なんだこの空間……) 洋榎「……ジト目ANGEL慟遁ホリィ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「ウチのバッセンで使っとるハンネや」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「見覚えあるやろ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「……なるほど」 数絵「あそこのスポッチャでジト目ANGEL慟遁ホリィの記録を抜けなかったことは未だに心残りとなってる」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「ようやく対面出来たなぁオイ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「それはこっちの台詞です」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 769 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 29 29.69 ID 7hJSOMu2o [55/78] 洋榎「しっかし長野人とは思わんかったわ」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 洋榎「関西まで来てバッセン網羅とかやることないんか」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「貴女こそ、関西であっさり塗り替えられる程度の記録しかないじゃないですか」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 数絵「ああ、だから激戦区の関西から長野に逃げてきたんですか?」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 京太郎(なんだこの無駄に殺伐とした空間は……) ゲンナリ 京太郎(面倒だけどほうっておくともっと面倒になりそうだし、一応何とかするか……) 京太郎「あのさ 772」 773 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 38 58.62 ID 7hJSOMu2o [56/78] 京太郎「野球うまいの?」 数絵「なっ――――!」 数絵「あ、当たり前だっ!」 数絵「数々のバッセンで鍛え上げた私の前では」 数絵「野球など児戯に等しい!」 京太郎「へえ」 京太郎「じゃあちょっとバッティング見せてもらってもいいかな?」 京太郎「参考にさせてもらいたいし」 数絵「いいだろう、見ろ、この素晴らしきバッティングを!」 カキーン カキーン カキーン 京太郎「おお、確かにパワーもあるし、タイミングの取り方も優秀だ」 京太郎「でも――」 京太郎「洋榎さん」 洋榎「ん?」 京太郎「ちょっと、そこの、えーっと……ちんぽっぽさんに投げてみてよ」 洋榎「了解」 ニヤリ 数絵「私はそんな名前ではないっ…・…!」 778 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 47 31.04 ID 7hJSOMu2o [57/78] 洋榎「ほんなら、いくでー」 お試しバトル・投手編。 今回はレス数節約も兼ねて、このレスのコンマ部分でで敵パワー値を計算。 洋榎の投球する球 780 A:カーブ+10 B:フォーク+10 ※変化球数だけ選択肢が出る。 ※選択肢の中から自由に選んでレスして下さい。 数絵の狙い球 781 0~99:ストレート 成功で+50 ※:真面目な試合の場合、変化球の数だけここに選択肢が。 ※各選択肢を引く確率はほぼ同じになるよう設定。 ※出た球種が投げた球と同じだったら「成功」判定となり、パワー値追加。 787 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 55 52.64 ID 7hJSOMu2o [58/78] ※基本的に、こちらが球種・狙い球を選ぶ際に選択肢外のレスがあったら安価は一個“ずつ”下にずれます。 これは連番で安価することが多くなると思われるからです。 なので、この場合は―― 洋榎(素人丸出しのフォークやけど、隅に投げりゃ十分やろ) ピュッ 数絵「!?」 投 愛宕洋(清澄高校) VS 打 南浦(平滝高校) 12(10+2) 4(4+0) すかっ! 数絵「くっ……も、もう一球!」 洋榎(んじゃまぁ次はションベンカーブでも) ぶーん! 数絵「…………」 洋榎「……まあ、いくらヘナチョコ変化球っつっても、気持よく打たすための直球マシンとはちゃうわな」 788 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 05 58 05.03 ID 7hJSOMu2o [59/78] 京太郎「……この人、真ん中らへんのストレートは全部スタンドイン出来るほど凄いのに……」 京太郎「ソレ以外の球にも全部振っちゃうのか……」 京太郎「バッセンには見逃すって行為はいらないもんなぁ……」 洋榎「ほれほれー打ってみー」 数絵「ぐぐぐぐう!」 洋榎「はーいズバっと三振まいどあり~!」 京太郎「ものすごい糞ボールまで打ちに行って空振っとる……」 京太郎「誘うにしても猛特訓いるぞこりゃ……」 790 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 02 41.49 ID 7hJSOMu2o [60/78] 数絵「ぴ、ピッチングなら負ける気はしないぞ!」 洋榎「よっしゃこーい!」 京太郎「お、大人げない!」 京太郎「あの人こそ本職は打者なのに……」 ※今んとこコントロールPをどうするか考え中。 全打席対決するわけにもいかないんで、オート進行の時の補正にしようかなあと漠然と考えて入る。 洋榎「はいまた入ったー」 京太郎「……まぁ、ストラックアウトパーフェクトに変化球はいらないしね……」 洋榎「しかも何か球がめっちゃ軽かったで」 京太郎「うーん、やっぱり勧誘は避けるべきかな……?」 洋榎「せやけど……ちょいと光るもんは感じたわ」 洋榎「アイツ、ションベンカーブとかいえ最後にはピッタリ合わせ始めとったし」 洋榎「打席重ねるごとに着実にミートしてくれそうな雰囲気はあるわ」 洋榎「体力もあるっぽいからイニングも食えそうやしな」 京太郎「うーん……どうしようか?」 どうする? 792 797 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 07 20.90 ID 7hJSOMu2o [61/78] 京太郎「ねえ」 数絵「!?」 京太郎「才能すっごく感じるし、バッセンだけで終わるのって勿体無いよ」 京太郎「実践で鍛えることでバッセンでも打てるようになると思うし……」 京太郎「清澄高校で一緒に野球をやろう」 数絵「…………」 数絵「私は……」 800のコンマ秒数で成否決定! 00~09→心を折られた南浦さんは「もう野球やめる!」状態に。 10~90→勧誘成功。 91~99→腹を立てた南浦さん、洋榎達を倒すべく風越へ。 802 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 14 12.82 ID 7hJSOMu2o [62/78] 数絵「……お爺様は、私に打つ喜びと投げる喜びを教えてくれた……」 数絵「ホームレスの無駄に豪華なお家とかで石ころを使いストラックアウトしてた時」 数絵「そして近所のカカシをひたすらバットで叩いていた時」 数絵「お祖父様はバッティングセンターという素晴らしい場所を教えて下さいました……」 数絵「私はいっぱいお祖父様に教わりました」 数絵「今度は私が、お祖父様に返したい」 数絵「お祖父様が身内の出た甲子園大会を見る日が来るのを密かに夢見ていたことを知ってるから……」 数絵「そして私が勝つ喜びを知るためにも!」 数絵「お祖父様、私――清澄高校に行かせて頂きます」 803 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 17 31.53 ID 7hJSOMu2o [63/78] 洋榎「よっしゃ!」 京太郎「これでまた一歩甲子園が近づいたぞ!」 京太郎「俺は須賀京太郎、よろしくな!」 洋榎「ウチは清澄高校最強の野手・ジト目ANGEL慟遁ホリィや!」 数絵「なんぽっぽ(*‘ω‘ *)ボイン果汁園。よろしく」 京太郎「そ、そうやって俺がまるでおかしいみたいな流れつくるのやめてくださいよ……」 洋榎「冗談や。ウチは洋榎。愛宕洋榎や。よろしゅう」 数絵「……南浦数絵」 京太郎「今日からよろしくおねがいします、なんぽさん!」 ▼南浦数絵が仲間になった! 804 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 21 38.18 ID 7hJSOMu2o [64/78] 洋榎「そうと決まれば、みっちり練習させにゃーあかんな!」 洋榎「今から学校行って特訓や!」 数絵「……お爺様、行ってきます」 南浦プロ「……うむ」 洋榎「その前にどっかで飯でも食ってこーや」 数絵「そうですね」 数絵(チームメイトとご飯……まさか漫画の世界特有のフィクション慣例じゃなかったなんて……) 洋榎「……って思ったけど、もしかしてガースー、まだどっか別で行きたいとことかあった?」 京太郎「行けてもあと1箇所くらいですよね」 洋榎「そうなるわなぁ」 洋榎「まぁちんぽっぽを使えるレベルにせんとアカンし、回るなら次は悪いんやけど一人で行ってもらうことになるで」 京太郎(うーん、どうしよう) どうする? 806 807 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 29 42.17 ID 7hJSOMu2o [65/78] 京太郎「俺も一緒に飯行きますよ」 洋榎「そうこなくっちゃ!」 洋榎「しゃーない、今日はウチが奢っちゃるわ!」 京太郎「おお、洋榎さんカッコいー!」 洋榎「一応ちんぽっぽの歓迎会も兼ねる予定やし、ちんぽっぽの食いたいものでええで」 京太郎(もうその呼び方は固定なんだ……) 数絵「食べたいもの……」 ウーン 数絵「あ」 洋榎「お。あった?」 洋榎「遠慮せんと言ってええでー」 数絵「ええと…… 810」 812 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 06 43 35.62 ID 7hJSOMu2o [66/78] おk、把握した。 とりあえず人も減ってきたし、そろそろさすがに眠たいから今日はこのへんで『セーブして終わる』 お付き合いありがとうございやした! 819 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22 34 52.78 ID 7hJSOMu2o [67/78] 猿野「夕食の時間だああああああああああああああああ!!」 数絵「……街中で随分やかましいですね」 洋榎「まあ、今日一日すっかり放置してもうた身やし、あんま注意できへんけどな」 京太郎「まさかちゃんと真面目にグラウンドで待ってるとは……」 猿野「ホントに何でもいいんだろうな!?」 洋榎「おーおーかまへんでー」 猿野「ま、とはいえ俺も聖人のパライソちゃんと呼ばれた身」 猿野「2つまで絞ったから、後はお前に選ばせてやる」 京太郎「まじ、いいの?」 猿野「おう」 猿野「オッパブとノーパンしゃぶしゃぶだったらどっちがいいよ」 京太郎「どっちも却下だ!」 京太郎「冷静に考えろよ!」 洋榎「ほんまやでー」 洋榎「せめてランジェリーパブとかやろ」 京太郎「いや、それも問題ありですって」 数絵「それならいっそハプニングバーとかの方がいいです」 数絵「ナンパは得意なんです。南場(なんぱ)だけに!」 京太郎(このメンツ疲れる……) 822 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga] 投稿日:2012/06/19(火) 22 49 15.59 ID 7hJSOMu2o [68/78] 京太郎「もっと普通の店にしましょうよ!」 数絵「ということは、ハプニングもランジェリーもないバーと?」 京太郎「バーはあんまり料理って感じじゃないような……」 洋榎「ほんなら居酒屋はどうや」 猿野「チェーンとかやだぜー」 猿野「せっかく先輩に奢ってもらうんだからよぉ」 猿野「あ、あそこの小料理屋とかどーよ」 猿野「酒も美味そうだし」 京太郎「皆酒は飲む前提なんですね……」 注)お酒はハタチになってから
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1/18 【シンデレラ】(平行世界) 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID nodoka 髪を美容院で整えて、お化粧して、バッグも買って、服も下着も用意しました!! 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? いろいろと気遣いができるともっといいけど、のどっちにそれを期待するのは酷 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 普段からやってないことをやろうとするとボロが出るからやめときーな 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? のどっちが普段やってること……自演? 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 何事もほどほどにってことやねん 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID nodoka 水筒女子とかの方がいいんでしょうか 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 多分大人はそんなに気にしないと思うよ 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 相手次第としか言えない 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 水筒女子に惹かれる気持ちもわかる 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? お弁当とか作れないっしょ? 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID nodoka お弁当なら作れますよ。料理は得意です! 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? う、嘘ぉ…… 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 【朗報】のどっち、麻雀以外の特技が発見される――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 2/18 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 弁当はやめとけ、相手のデートプランが崩れるかもしれない 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 高級レストランとか予約してたら問題だからね 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? アピールポイントにはなると思うけれど、大人のデートだと難しいよね 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 今回じゃなくていいでしょ。次はお弁当作ってきますって言うだけでポイント稼げる 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID nodoka わかりました! 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 気楽になー 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 力抜けよー 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 応援してるぞー 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? デート中はこのスレ見るなよー 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID nodoka みなさん…… 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? お礼なら全部終わった後でいいから行ってこい! 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID nodoka はいっ! 名前:以下、名無しに変わりまして雀士がお送りします 投稿日: ****/**/ ** ** ** ** ID ??? 〜その後、のどっちの姿を見たものはいなかった〜――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3/18 原村和です……。 「ヒフッ、デュフ、ハフッ」 過呼吸になりそうなくらい緊張してます。 前回のお見合いから大体一ヶ月くらい。 やり取りはラインのチャットと通話だけです。 それでも一ヶ月もやり取りをすれば通話くらいは慣れていたのですが、実際に会うとなればもうだめそうです。 何度も自分の姿を見直して、バッグを漁り、挙動不審になりながらも待ちます。 「と、とりあえず座りましょう」 駅前にベンチがあったので、タオルを敷いて座ります。 こういったさり気ないところは住民さんに教えて貰ったところです。 気にしない女の子の方が好みの男もいると聞きましたが、最後に決めたのは自分です。 「(須賀君にちょっとでも可愛い姿を見せたいじゃないですか!)」 中身はドロドロでダメダメなのは自覚してますよっ! それでも、ちょっとでもよく見せたいんです! 新品の服でオシャレしてきたと伝えたい。そのためには汚れもない方がいい。 あなたのために頑張ったってわかってほしい。そのために少しの手間は惜しまない。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 4/18 「(恋する女の子って、こういう気持ちなんですね)」 学生時代には考えられなかった感情。 一般の女の子たちがこうして恋愛話に花を咲かせている中、私は全く関係のないことをしていました。 その時は『恋愛なんかに浮かれる気持ちなんてわかりません』と思っていましたが、そんな考えがバカらしくなるくらいのふわふわとした気持ち。 「こういうことだったんですね」 ちょっとでもよく見られたい。 可愛いって言って欲しい。 喜んでほしい。 そうやって日々を過ごすことが、女の子たちの青春。 だから今、とっても楽しいです。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 5/18 _ , 、 /ィ--∨ .- 、 __/ , , } l \ ` ー-, | /{ { l | | . /_/ | / 从 ,-}/、 |l | / 从 -rォⅥ /rォ- }イ { _` ̄´ { {rI ゞ ,}' ゞ } }∧ Y {{ |Y } 从∧ _ 八{ 「l | || | | | Ⅵ 、 ` ー` イ / ' 「よっ、和! { ー '' ' | /^〉 「//}` ー ´r'-、 | ' ノ_,」// | |/()| 待たせちゃった?」 . /´ //////∧_ r '///>- 、 ∧ _人 イ///////∧-}//////////> 、 {//\___「///////// ∨////////////∧ |////()/}//////////{/////====/// //| ////// //////////(_)//////////|////| ,'//////イ/////////////////////l|////| ////////j//////////////////////|////| {////////{//////////////////////|////| ∨//////イ////////////////////// ///∧ マ//// |//////////(_)///////// {//////}  ̄ |/////////////////////,イ///// | |/////////////////////} 〉/////| |////////////////////{ {//////| //////////////////////∨///// } //==///////////////==/\///イ ,>─. .──- .ィ─-、._ __┌.、/ \/ | | ∨′ . . . ', }. ,ゝ / ト、 ∨ ゙i { / ,.! ! ! . .| .| | | ', ! ! } ',;;;;ィ゙ ヽ ! .{ { | | | 」| .| | ィ‐十ト| | } } \ / |/{ |.!.| {斤人|ヽj\| .レ゙リリル ノ ィレ′ ヽ .{',从|レィ==、 ィ==x .リ/ |」| ├┤| 沁 ノ/ ! | . .|',| 人 r─‐┐ ハ/ / | | . .| | |> , `.-- ' ,∠// /! | 「いいえ、今来たところですよっ!」 | . .| | . |ィ‐=_,,} ー {.__//゙ /_.| i| |... | | ! リ.| {_ __.//゙ / ヽ!| | . .| .| ! / /_,ヽ.∠ィ'/ /─=|| | . .| .| / /─'、,..ィ‐-、_,..| | |_ || | . .| .i! ../. . . . | ∨ ゙< 小. | . .| .{ ! ∨ . ヽ`>、 ∨ |. ) |. . | | { . } ! ! | .. |∧ ', . . . i. ..ノ| | リ | ../ ヾ.\__, 人 ,.イ〃.ノ/ ゝ | `ーイ / | /゙_.∠.ィ゙/ | \.|_ / ! ,ィ゙ {" ∧ \ } / ∧――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 6/18 声が裏返ったらどうしようだとか、ちゃんと喋れなかったらどうしようという悩みは一瞬で解決しました。 彼の姿を見た途端、自然と笑みが浮かんできました。 それにそれにっ、なんだか恋人みたいなやりとりじゃないですか! 憧れですよ! 「須賀君こそ、お仕事で疲れていませんか?」 「ダイジョーブ! デートの日は元気になるだろっ!」 「そういうものなんですね」 「しかし和は綺麗になったよね。 高校時代は可愛いって感じだったのに、今は立派な美人さんだよ」 「お、お世辞はやめてくださいっ」 「えーっ。多分みんなそう言うと思うんだけどなァ」 ジーッと私を見て爽やかに笑う須賀君は、高校生の時を思い出します。 一番初めて会った時からコミュ力が高い人でしたが、ますますそれに磨きをかけたんでしょうか。 それにしても、どこか女慣れしてますね……。 ま、まぁ須賀君もこの歳になって初めてのデートってわけではないでしょうし、それはそうですよね。 ……むっ。なんだか知らない女の人にムカムカします。 「のどかー。笑ってー」 「ひゃっ。し、下から覗き込まないでくださいよ」 「だって何か考え事してウンウン唸ってるんだもん」 「そ、そうでした?」 いけないいけない。 須賀君の前だけでも『可愛くて愛想の良い原村和』でいなければいけません。 心がけを忘れないで、気をつけましょう。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 7/18 「今日は俺がデートコース決めちゃってるけどいいよね?」 「はい。 ふふっ、期待していますよ」 「おう、任せとけっ」 自信満々に言いだす須賀君に笑みがこぼれます。 もう、そういうところは変わっていないんですね。 先導してくれますが、手をつないだりはしてきません。 ま、まぁまだ早いですよね。初めてのデートですし。 ただちょっと憧れていたので肩透かしというかなんというか。 それにこの年齢になっちゃうと手をつないでのデートも恥ずかしいですよね。 ああっ、なんで私は甘酸っぱい青春を送らなかったんでしょうか! 「そんなに歩かないようにするよ」 「いえっ、頑張れますよ」 「そう? まぁそれは次の機会だね」 あんまり歩くコースだと落ちきった体力が響くのでちょっと安心しました。 しかしこれは完全に手慣れてますね。 でもそんなところにちょっとドキドキしちゃいます。 もう、卑怯ですよっ!――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 8/18 …… … 「水族館なんて久しぶりにきました」 「大人になっちゃうと来ないよね。 まっ、高校生でもあんまり来ないか」 須賀君に案内してもらったのは水族館。 やっぱり鉄板でしょうか? ディズニーランドとかは今の時間からだと遅いんですかね。まったくわかりません! 「須賀君って魚好きなんですか?」 「え、エビは好きかな?」 「それ、食べ物のことですよね。 合宿でエビばっかり食べていたのは覚えてますよ」 「うげっ、なんで!?」 そんな思い出話が懐かしくて楽しい。 私にとって一番楽しかった時期ですからね。 須賀君と一緒にいたのはわずか半年くらいですが、彼の人となりの良さは知っています。 いなくなってからわかる大切な存在。 身勝手な話ですが、いなかったからこそ印象に残ったのかもしれませんね。 それほど次の年で彼の存在の重要さを知ることになったのですから。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 9/18 「いやー、和に覚えていてもらえるなんて光栄だよ」 「そんな大したことじゃないですよ」 「そうでもないよ。 こういうのって嬉しい」 「そ、そうですか」 チラッと横顔を見てみたら、本当に嬉しそうに笑う須賀君がいました。 そんな笑顔を見てドキッとしてしまいます。 やっぱり卑怯です。 「まっ、俺も人のこと言えないんだけどさ」 「?」 「次、ちょっと見てみようぜ」 「は、はい」 言われるがまま先導してもらうと、何かのショーが始まるみたいです。 須賀君は席を取ってくれて、見やすい席の方に私を案内してくれました。 「ほらっ」 「あっ……」 _____ / \ / 丶 / ヽ | _ ○ \ .| // ;ー、| | ○ `´/ | | / | | / / | / / / \ノー-- ⊥__ ,, -‐' \ノ そこには、よちよちと歩くペンギンたちの姿。 「ペンギンかわいいだろ!」 これ以上ないドヤっとした顔を見せる須賀君の顔を真正面から見られません。 だって、真っ赤になってしまって恥ずかしくて俯いてしまっているんですから。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 10/18 覚えていたんですね。 懐かしい思い出。 エトペンを持って麻雀を打っていた日々。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 11/18 「卑怯です」 「の、和?」 俯いてちょっと涙が出ちゃいます。 もう、思い出攻撃なんて卑怯じゃないですか。 須賀君はダメダメです。 女の子を泣かせちゃうんですから。 「ちょっと嬉しくて泣いちゃいました」 「そ、それならよかった」 「良くないです。 乙女の涙を見たんですから、罰があります」 「いいっ!?」 「ふふっ、アイス奢ってくださいね」 誤魔化すようにねだります。 だって、恥ずかしいじゃないですか。 だから私もあの時のように、優希のようにあなたに甘えてもいいですよね?――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 12/18 …… … 「アイス買ってきたよ」 「た、食べさせてください」 「えっ」 「ううっ……」 「ほれ、あーん」 「あーん」 「美味しい?」 「ふふっ、須賀君が買ってきてくれたから美味しいです」 「なんだそれ」 気づけば堅い雰囲気はどこにやら、素直に須賀君に甘えられるようになりました。 恋人でもないのにこうするのはおかしいかもしれませんが、泣かせた罰なんだから許されますよね? 「この後はどうするんですか?」 「ウインドウショッピングして、そのままそこらのレストランに行こうかなって」 「ふふっ、期待してますよ」 「任せとけ!」 本当に素直に、須賀君に甘えられる時間。 とっても幸せ。 このまま時間が止まって欲しいなんて、そんな子供みたいなことを考えてしまう。 ああ、幸せです。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 13/18 …… … 須賀君との楽しいウインドウショッピング。 時間を忘れて楽しんでしまいました。 手鏡だとかの小物も揃えないといけないですね。 須賀君、私より女性のブランド物に詳しいのが嫉妬しちゃいます。 調べてきてくれたのか、それとも経験なのかはわかりませんけどっ。 「そろそろ飯食うかー」 「そうですね」 そんな幸せな時間。 「あれっ、須賀君?」 「あっ」 そんな中、一人の女性が声をかけてきました。 見た目はかなりの美人さんで、スーツを着て堂々としています。 ちゃんと働いている女性の雰囲気は、とても格好良く見えました。 「あら、デート中なの?」 「そうっすね」 「それじゃお邪魔しちゃ悪いわね。 ふふっ、今度社内で噂しちゃおうかしら」 「勘弁してくださいよー」 そんな風に和やかに話す須賀君を見て、胸がチクリと痛みます。 女性と須賀君の会話は本当に何気ない世間話で、私に気を使って直ぐに切り上げてくれました。 逆にそれが私の心に響きます。 私みたいな生活ではなく、ちゃんと毎日を過ごしている女性を見て、楽しい気持ちはどこかに飛んで行っていましました。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 14/18 ああ、やっとわかりました。 私は須賀君にふさわしくないです ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 15/18 何を今更って話ですよね こうやって色々な事を隠して、上辺だけを整えて須賀君とデートしてるだけです。 今日のために買った小綺麗な服も、大人の女性の方ならみんな当たり前のように持っているもの。 今までちゃんと努力をしてきた人に敵うわけがないです。 いいえ、敵ってしまってはいけないんです。 そんな事をしたら、努力をする人なんていなくなっちゃいますもんね。 須賀君は言いました。 インターハイで活躍する私たちと同じようにもう一度頑張りたいと思った、と。 その結果、ハンドボールのプロになった須賀君。 何もしていなかった私。 最初から釣り合う人なんかじゃなかった。 夢を見させてくれた。 須賀君にはもっとふさわしい女性がいる。 それはきっと、仕事もできて、美人で、私なんかとは違ってまっとうな人生を送ってきた人。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 16/18 「ごめんごめん。 同僚がこんなところにいるとは」 「いえ、お仕事大変ですよね」 須賀君に気取られないように笑顔の仮面を貼り付けて。 きっとバレていないはずです。 「……あー、和。 ちょっと付き合ってほしいところがあるんだけど」 「はい?」 「ご飯食べる前にさ、ちょっとイルミネーションでも見ないか?」 「もちろん、大丈夫ですよ!」 それでも、少しだけ夢を見るのは悪い事でしょうか。 今日だけ、ほんの少しだけ楽しめれば満足ですから。 ふふっ、シンデレラみたいですね。 シンデレラと違うところは、シンデレラは見た目が汚くて心が綺麗。 私は見た目を小綺麗にしても心が汚い、というところですかね? それなら魔法はもう直ぐ解ける時間です。 きっと、そこで本当に別れを告げられるんでしょう。――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 17/18 「和。 結婚を前提に付き合ってくれ」 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 18/18 私たちを包む夜のイルミネーション 須賀君が伝えてくれた言葉はまるで魔法のよう 私は理解できず、呆然とする まっすぐに私を見据える須賀君 時計の針が止まった気がした――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 続く
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僕の考えたトレーナー/(須賀京太郎) ,. ⌒ヽ、/⌒ 、-- 、 /_,..- ヽ ` 、 / /´ / ∨ \ , ´ / ,' 、 ヽ / , , / /| | . | | | ∨ _/ / / |_|__'_| | _}_|_|_| | |  ̄ ̄´/ イ ' { ´| |/__{ | , ´/}/_}∧ | | | / / , rⅥィ笊 从 {∨ /ィ笊_ヽ}/、 | | / イ ∧{ 从 Vり \∨' Vり /' / ∧{ ´/イ }从lム ; \ ,ノ / \ | ∧ ∧,イ Ⅵム - - イ // _ヽl\ //イ__ |////} ` ー ´「////| |////| . / |/[__}/| ,...<////∧ , |/////> 、 , <///////////\ ///////////> 、 , </////////////////}____{/////////////////> 、 //////////////////////| |////////////////////∧ {/////////////////////∧ ,'//////////////////////} |//////////////////////∧ ////////////////////////| 【名前】須賀京太郎(AA出典:『咲-Saki-』より「須賀京太郎」) 【トレーナーステータス】 指示:D+= 低めの指示力。徹底的な教師陣の補習によってなんとか「四式六令」自体は使用する事は可能なものの明らかに使いこなす事ができていない劣等生。 育成:C(E-)= 非常に低い育成力。BDによって向上していなければバトル勝利でもろくに成長させる事ができない。 統率:AAA-(AA-)= 非常に卓越した統率力を持ってはいるのですが、『天賦の才』によってより向上してもなお「自分を下に置く」『異能』である以上「モンハン」種を筆頭にそれを嫌う選手もいます。 能力:C+= 平均的な能力。自分をへりくだらせる事で味方を強化する『異能』を有する。 【固有ポテンシャル】 『雑用係の献身サポート』… 須賀京太郎固有ポテンシャル。 『役割』が発動した味方を「てだすけ」状態にする。 トレーナー自らが力を発揮出来る為の雑用をこなす事により、実力以上の力を発揮させる。 【ブリーダー】 /. . ./. . . . . . /.. . . . . . . . |/. . /\ . . . \ . . .\\ \\ /. . / . . . . . / . /. . . ∠二三/. . . | \ . . . \. . . ヽ \ \\ . . . / . . . . . /. ./ . . . /. . . . l. . . . . . . | ヽ . . . .ヽ . . . ハ .ヾ . \ヽ . . | . . . . . /. ./. . ,イ . . . / | . . . . . .j ヽ、 . ハ. . . . l. . . ヾ. . \ . . | . . . . / ./ / | . / | .. . . . / ___ ヘ. . . ヘ. . . |. . . . ',\. .ヽ . . | . . . .|. . ,ィ==T' 7 l . . . /'´  ̄ `㍉、 ヘ. . . ヘ . .ト、 . . .', .\! .. . |. . . . l . / レ′ |. ./ ___ ヽ.ヘ. . .ヘ . | \. . . ', . . | . /レ' ,ィエ幵卞、 レ′ 〃,r=二ミz、 ヘ. . . l .l l\. .', . . l∧ 〃 ん 7 ,ハ ん ( ハ. ㌔ ∧ . l 「l |. \! . . l 〉 〈i. |ト、 しノi |ト、 j i| i〉lハ ヘ. l | ト、! ∨ 〈∧. 弋入;;ソり _ ゞ'ュ匕り l イ ,ヘl |ノ \ ,ハ ゞー‐'f´ ヾ-r' ̄ヽ  ̄´ / /j,! 廴ハ ゞ__ノ . 廴__ノ /ーイ \ ∠ > 、 tュ _ ィ ´ _≧ト 、 , < ト、 , ‐一= //.|  ̄ _ / ト、 / / / | _, r -< / 「ヽ、. // / イ ,代 ,イ | \ | l \ _/.レ! \ // / \ | l f  ̄´| | / \/ / / \ 【名前】ネギ・スプリングフィールド(AA出典:『魔法先生ネギま!』より「ネギ・スプリングフィールド」) 育成:B+= 高い育成力。特に「亜人」の♀ポケモンへの育成が得意。 【サポーター】 __ ─- , < ``丶、 / / / >、 / / \ / / / ∨ / / / ∨ .ァv'ヽ Y`ヽr、 /. . |. . . | /.| |. | / / /.}. l ヽ ヽ ,' ,' | ./| /| / i l | }‐、/ / 八 __ゝ-ヘ .| | 八 八/-|/-从/ 从 斗∧/ /ト、 \ / }/ 丿 ヽ| | 〈´ ィ抖=ミ ィ抖=ミ | /..j ヽ.r' |一''´ |\. | .∧ | / . } 人 \ ', ∧. ャ'  ̄ `ヽ |∧ . / \ ゝ \', ∧ 人___ 丿 丿 ヽ/ \ \ ヽ 。r≦´ \ ヽ >、 `y \ >--< / ヽ } 。r≦´ >、`ヽ ∧ {- .l ヽ\__。r≦\ } l / _ .イ \ / l\ } | |i i i} ∨ / / /./ ト、/ ヽi i\ノ∨ 丿 i八 / / / / / | >i i i i ,i \ } // } 丿 \{ l /i i i i / |i i i ヽ l 八.イ´ \ | / /i i i i/ |i i i i i} | ___ \. レ‐、 丿\}. . | ./ ゝ‐ ´ \丿 | / | \ ∧ | / | / | } 【名前】岸波白野(AA出典:『Fate/EXTRA』より「女主人公」) 統率:B-= 高い統率力。ただし、「サーヴァント」にしかその力を揮う事は出来ない。 【サポート効果】 『従者と紡ぐ愛の絆』… 岸波白野サポート効果。 SPとなっているPTに「サーヴァント」がいる場合、その内1人と「愛の絆」を結ぶ事が出来る。 この「絆」は岸波白野がSPとなっている戦闘ならば発動する事が出来る。 【手持ちのポケモン】 \ ミ \ヽ 孑  ̄ ― ヽ |∧! ≦ 二Zz\ ′l| __`ヽ ― _ 》 _ Ⅵ / \ ̄ フ ___≧z、 V. ヾ\ i⌒V ` ー`'′く マ {圦l \ _ヘ。! 、___/. ―――― 、メミ{_} . ...  ̄ニ{__. / \ | . . . . . . . . .. |__}/ \ ー― `{ ̄ ´ ――――‐ ____ \ \⌒Vヽ \ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ \ \ V .ヘ _____ } } \ヘ ヘ ̄ ___ |ニニ==≧_Y ヘ /ヽ /二ニニニニ===、 /_____}{二} ____/ \_/ ノ { l ∠三三三三三V==!∠―――〈 { / / |/ /^.,-、 ―、\___\ \. / / ゝ厂/ 、 < \ヽ 「´  ̄´`ヽ / レ 刄〆 > ´ ヾ 〉 ニ二_ Ⅵ ー>、.´ヾ、 ヾ / || ∧ヾ、 | > ´ \ l| ヾ/ 〃 ! lⅣ < } l| > ´ / / l|/ _\ | ≧ ´ { `i< // } `ヽ`ー――‐ ´∨ / { ` ー一  ̄ 厂 ̄ ̄ ̄ /\ヽ.|_____|___〈 厂 ̄ ̄ ̄ /\ヽヽ | |∧! 厂 ̄ ̄ ̄ /\ | | | | .∧ 【名前】ギルガメッシュ(AA出典:『Fate/stay night』より「ギルガメッシュ」) 【タイプ】ドラゴン 【特性】まんしんおう… トレーナーの統率がAA以下の場合全能力が1段階さがるが、AA以上の場合一番低い能力を1段階あげる。 【もちもの】 【技x5:あくうせつだん、クロスフレイム、おうのざいほう、はかいこうせん、きりばらい】 こうげき:A ぼうぎょ:B+(B-) 「おうのざいほう」… 物理/ドラゴン/100/40/単体/×/× 2~5回攻撃 とくこう:A とくぼう:B+(B-) すばやさ:B+(B-) 【ポテンシャル】 『不動のエース』… 「ここぞ!」という時、全能力値が上昇し、技のクリティカル率が上がる。 『天賦の才』… 「アーチャー」種の頂点たる『固有種』 『エース』になるとトレーナーの「統率」が1ランク上がる。 『黄金王の啓示』… 1/試 『妙手』を使用する事ができる。 『黄金王の慢心』… 1/試/T始 自身の体力を1/2回復する。 このポテンシャルを使用したターン、自身への攻撃は全て「きゅうしょ」となる。 『アーチャー』… 非接触技の威力が少し(1.1倍)上がる。 『愛の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対氷回避』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対氷耐性』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対氷反撃』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい 『カウントアーツ』… 「ここぞ!」という時、自身の「避」を強化(1.33倍)する。 『キラー』がいると発動しない。 『エキスパンション(龍)』… 「体力」の種族値が少し増加する。 『アタックエール』… 自身が「てだすけ」状態の時、自身の攻撃技が相手の「まもる」等の技を貫通する。 __ ‐ ''" ̄ ̄ `゙' ..、. | . / .' , ≠ / ∨゙\ | _イ. / / ハ 、 、 、 r‐┴| く イ / / / / Χ./ .} 八 .| ! . .| ! | .ノ { { / |/レ|ィ心≧ |/ .ィナ什ノ L...ノイ.、. //|', (,| .ヒ リ゙. ′ 匕 リレ∨ |\冫 // ハ ', `'-'゙ ハ . レイ / ノ ∨ ヘ __ ,≠ヽ', ト、 ,./ /._,.-∨ _丶 _ . イ ∨ .! \. , '>.-‐''二>''.´\ ,.二つ ̄ ̄ ̄二>. ', ', \ く く//__.ハ .i\.ヾ{_ _ _ __ミ、__ マ ヾ、 ゝ. ,' .\ .{| |─、U (/゙ .二⊃|ヽ\ { | |.、 マ ..'., ヽ >ー - 、 { .\_.>‐ "  ̄ ゙̄´!. .∨\\| | }. ',. ', ..'., × ヾ ∨ ├──.! / マ ┐ // k.} マ ...'.,  ̄ ヾ´. ∨ \. |.Y. ヾ.__{_/彡Χ ', .'.,. マ ー┤| ,' ∨゙| \ ∨ \ \_ イ! | ∨、 \ ' , . \ ∨.', } ヽ ∨ .\ ヾ. ∨.' , / ,' ノ. .\ ノ \ 【名前】原村和(AA出典:『咲-Saki-』より「原村和」) 【タイプ】ノーマル/でんき 【特性】マイペース… 「こんらん」状態にならない 【もちもの】 【技x5:ほっぺすりすり、かいでんぱ、みやぶる、スパーク、おんがえし】 こうげき:E ぼうぎょ:AA-(B) とくこう:E- とくぼう:AA-(B) すばやさ:C 【ポテンシャル】 『エンチャンター』… 場を離れる時、味方の任意の能力値を上げることが出来る。 『金冠サイズ』… 「咲-Saki-」の最大サイズである『固有種』。 「体力」種族値に大きな上昇補正を得る。 『電脳天使の廻旋』… 場に出て2T目のT終了時、味方と任意交代する事が出来る。 『電脳天使の覚醒』… 互いの「ポテンシャル等による上昇を除いた全ての能力が相手を下回っている」時、自身の全能力があがる。 『雀士』… 味方PTが4体の時全能力が1段階上がる。 『愛の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対地回避』… 敵陣に「地」ポケモンがいる時、相手の「地」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対地耐性』… 敵陣に「地」ポケモンがいる時、相手の「地」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対地反撃』… 敵陣に「地」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『ド根性』… 中確率で相手の攻撃以外のダメージを無視する。 『リターンヒール』… 味方と任意交代する時、中確率で味方の体力を1/4回復する。 『エキスパンション(電)』… 「麻痺」状態にならない。 「電」技の追加効果発生率が2割上がる 『アタックエール』… 自身が「てだすけ」状態の時、自身の攻撃技が相手の「まもる」等の技を貫通する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『電脳天使のどっち』… 原村和専用ポテンシャル。 自身の「防/特防」の種族値がトレーナーの統率と同じになる。 この場合の「統率」には『天賦』による補正を含まない。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ,. |l !l. _... ‐ ''  ̄ ̄ ̄` 丶.._ ! \ , .イ `丶、 丶 `ーz一ニ ̄,,ィク≒zx,,_ ヽ、 > .__`__/7 `ヾs、__ V , イ ./i;lzzz====芬7iミx¨¨¬=zx、 V /_.. ィ7 , ィク'゙´ iリ `ヾx、 `}li W /イ / ,イ ゙''′, iリ ヾ;,___,ィシ W ∥ ./ ,イ ,イ/, ″ ゙'''''゙´ i 人V / / /ヽ./, ' /l i i | ヘY . / =s、 ∥ ' / ム _.. -‐.ヘ| ! i | l ,ィ! / i'心, i| ,' / ヒ´ _.. -f''ト、 V. |. レ /.!/.| う i'| /./  ̄ `マ´ V!ヽ V | //' l ' | ヽゞ'' l /l/ =rzzsx,_ W .iヽ 丶. ! // / l l ヽ ら. . . y゙' .W l .ヽ.、 \ W イ/ / λ八 ._ゞニシ" ヘ !ハ | 丶、 \∨ ム" ./ ,ム》. ヽ、  ̄ ヽ、!‐┴-、l ` ゙ ゙ V !{ ./ 〈三! V |' ヽ. 丶¬ ノー' l \ V リ ′ マll| .ハ | ヽ _ ... -‐ 壬 イ ノ 〉 ヽ、 _.. -‐ ¨¨¨¨¨¨¨¨ ー- ._ ゞx,,i / !lj . ハ.| マz,,j { ̄ _.イ ,'ヽ _.. =-‐` ´ `ヽ l ./ / ヽ 、 i ! ヾL[ ̄二 -‐ ´ l .`.¨. ̄. . . . . . .Y | / ./ ,; \!|  ̄. . . _ _ ,r-'..._ . . . . . __ ,, .. .. .. ,, __ . . . ヽ ! i ./ ;;;,,,, リ、 . . _.> ´ ./..`ヾli ;'''' `丶、_.. -‐=二_ `ヽ ` 、ヾー- ._ Y !.! 7‐- ,,_''''' ;,,,lヽ、. ‐ ‐. . . ___.,,イ",;'' ゙ ゙! '' '' i V  ̄ ‐- .、 ヽ ヽ、ヽ、 >、.ノ ll iニニヽ`ヽ、''!ニ ---一 千 ̄ ,;'イ ;'' / ̄ ヽzx,,, ! W ヽ V. \ \ |ニニニ`ニrヾ".--- . .,_└" [,、 ;, ,l ;; イ. マニ!|ヽ ハ ノ. ! ヽ \ 【名前】夕立(AA出典:『艦隊これくしょん』より「夕立」) 【タイプ】みず/はがね 【特性】しんりゃくせん… 味方と交代する時、相手の「防/特防」が下がる。 【もちもの】 【技x5:ハイドロポンプ、たきのぼり、ラスターカノン、あらいながす、みきり】 こうげき:AA+ ぼうぎょ:D とくこう:AA とくぼう:D すばやさ:B+ 【ポテンシャル】 『エースキラーα』… 『エース』に与えるダメージを強化(1.5倍)する。 『エース』の「防/特防」の上昇(強化)を無視する 『狂犬駆の突入』… 対面の相手が自身よりもすばやさが上のとき、わざに「優先度+1」を与える。 『狂犬駆の休息』… 1/試/T始 自身の体力を1/4回復する。 『バトルシップ』… 1/試 技「なみのり」を繰り出す。 この時、自身の「特攻」を最も高い種族値と同ランクにする。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『対電回避』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、相手の「電」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対電耐性』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、相手の「電」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対電反撃』… 敵陣に「電」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『チャレンジ』… 敵陣に『エース』がいる時場に出ると、T終了時まで自身の技の優先度を+1する事が出来る。 『エキスパンション(水)』… T開始時に中確率で自身の状態異常を治癒する 『アタックエール』… 自身が「てだすけ」状態の時、自身の攻撃技が相手の「まもる」等の技を貫通する。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz 『ソロモンの悪夢』… 夕立専用ポテンシャル。 1/試 1ターン限定で全能力をぐーんと上げるが、ターン経過後全能力ががくっと下がる。 zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz /` ヽ 、. ., . -‐ " ̄" l≡≡‐‐`ヽ、〟‐'‐‐-- ;;;,,/ii 'i l=-- .. /--‐‐" ;;;=/ii ヽ,___ 〟-‐";l-‐-- 、 -‐ /ii / ゙ ` ヽ、., ~ゝ. ;;;;; l -‐--、;i ヽ、 ,,... ;; ,,_/ii .../‐‐-‐-、,..,/` ヽ. ;;; l ;;.〃 ミヾ, ;; ,/ii../_ .. ;; 〟/ i i. ;;; l ..〃- ミ、ヾ, ;;,/,〃 ;;; ;;./ii , | ヽ/ i.. ;; l..;〃 ミ゙、、.i .r' ‐‐--./ii ゞゞ l .)〉)/ i. ;;; l.i彡 ミヽ、.i ‐‐-- ../ii ゞゞ i | 〉 〉)/ i,. ;; i;; ミヾ、i --‐‐、/iiゞゞゞゝ \ 〟〉.> ∧ヽ....i;;;; .... ;;ミヽ、;i .. ;;;.// ..,_-‐‐─'> .;;;)> 丶ゝヾ ヽi;;;;; ... . ;ミヾ、;i . ;/i..../ -‐,/ 〃ヾ )> .\..\ l\ゞ `i;;;;;;; ....;ミヾ、;i. ;/ ..i ./ -‐'i 〃`゙゙゙゙゙⌒ヽ;;;;; ヽ;;;i ヽ‐-‐ i;;;;;. ....;ミヾ、i,/;;。Oソ/ ;;.. ;;;;i;. )o/;;;;;;; .⌒ヽ;;;;; イ;ィ; /‐-‐ヽ i;;;;;; ...ミヾ.' 'ヽ--'"/;;;; . ;;;;;_フ ‐ヽ、;;;;;;; .. l.;;;;;.l;;.ヽ 〈 .. ;;;/ .i;;;;; ミヾ′ /./;;;..__;;,..ィ ヾ、;;;;; . iii;;;; l;;;_l | ... ;;/ |;;;;;;l .i;;ミヾ'  ̄ " ヾ;;;; .iii.‐‐' l_〟  ̄" \l' l___iiii 【名前】突撃級(AA出典:『Muv-Luv』より「突撃級」) 【タイプ】いわ/じめん 【特性】とっこう… 反動技の威力が1.5倍になる。 【もちもの】 【技x4:すてみタックル、ステルスロック、つのドリル、ワイルドボルト】 こうげき:A ぼうぎょ:AA とくこう:D とくぼう:E すばやさ:A 【ポテンシャル】 『トップバッター』… 先発で場に出た時、自身の任意の能力値をぐーんと上げる。 『珪石獣の進軍』… 相手のポケモンを倒した時、自身の「すばやさ」を上げる。 『珪石獣の吶喊』… 1/試 技「もろはのずつき」を繰り出す。 この時、自身の「攻」を最も高い種族値と同ランクにする。 『B.E.T.A』… 自身への解析を無効化する。 『先の先』… 相手が優先度+1以上の技を使用した時、低確率で先に行動する。 『対水回避』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、相手の「水」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対水耐性』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、相手の「水」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対水反撃』… 敵陣に「水」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『戦闘続行』… 低確率で相手の技のダメージを自身の行動後に持ち越す。 『スターター』… 『先発』が発動した時、自身の全能力値を強化(1.05倍)する。 『エキスパンション(地)』… 設置技の影響を受けない。 『アタックエール』… 自身が「てだすけ」状態の時、自身の攻撃技が相手の「まもる」等の技を貫通する。 リ r'" /iヽ ==、、 _{_ /' l lk ゙゙⌒y',-、`ヽ /' l ll ノ ヒ」} ヽ、 /' / ll { ´ \_ノ' / ll 冫、_ノ _, -、 ヽ‐、,/ 〃 / `入`i─\ _ `く 〃 ,/ / ヽl二フ´ / `ヽ〃 ,∠-‐´ ̄ヽム--、ノL/ ,イ /ハ /´ kゥvvノ_l ´ l. lスュノ仁___レ'´ ヽ. k , --─∠l____,/ ヽヽ / / |___/ l | / ___{ l___l l ,! / / \ \__,,へ. / / / ,/ / /\_ノ \ {'´. 〈__/ (7ス__/  ̄ 〉 ヽ `くX_jフ 【名前】カイリュー(AA出典:『ポケットモンスター』より「カイリュー」) 【タイプ】ドラゴン/ひこう 【特性】マルチスケイル…自分の残りHPが最大値の時、受けるダメージが半減される。 【もちもの】 【技x4:やきつくす、りゅうせいぐん、ドラゴンテール、しんそく】 こうげき:A+ ぼうぎょ:B- とくこう:B とくぼう:B すばやさ:C+ 【ポテンシャル】 『二枚看板』… 自身の全能力値を強化(1.33倍)し、技が急所に当たりやすくなる。(C+1) 『オールドタイプ』… 自身が攻撃する時、『オールドタイプ』を持たないポケモンの防護ポテンシャルを無視する。 『祖龍の矜持』… 統率「A」以上の時自身の全能力が少し(1.02倍)あがる。 『祖龍の砲回』… 1/試 わざ「はかいこうせん」を繰り出す。このとき最大HPの1/2のダメージを受ける事により、味方と任意交代ができる。 『ファースト・ドラゴン』… 1/試 敵陣に「龍」ポケモンがいるとき、自身の技の優先度を+1させる。 『後の先』… 相手が自身より先に行動した時、稀に相手より先に行動することが出来る。 『魂の絆』… 場にいる限りトレーナーの指示を「1」ランク上げる。 低確率でポテンシャルを再度受けられる。 『対氷回避』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技の命中率を低下(0.85倍)させる。 『対氷耐性』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、相手の「氷」技のダメージを緩和(0.67倍)する。 『対氷反撃』… 敵陣に「氷」ポケモンがいる時、低確率で一番最後に追加行動を得る。 『気合い』… 稀に気合いで相手の攻撃を耐える。 残り体力が多いと発動しにくい。 『ツートップ』… 味方の『エース』が「瀕死」状態の時、自身に対し味方の『アシスト』が発動する。 『エキスパンション(龍)』… 「体力」の種族値が少し増加する。 『アタックエール』… 自身が「てだすけ」状態の時、自身の攻撃技が相手の「まもる」等の技を貫通する ___/ . .iヘ. / . i,x≦...x≪ , . ≦ / . . . ! j / . . .!.........i ` .、 / r _/ . . . x{イ . . . /..........l \ ___/_ _ _ _ _;xi 「 .7 . . . . ′ . .! ./.i........./ ヽ _\、}\. \ . . . . . . . . . .\ .j l / . . . . . . ー . ヘ≫ハ_/-、 _ .. \...\≫≧-_i\-― . . 、 . . .l l . . . . . . . . . . . . . . ≫x......≧=―≦....{、 . ハ .....\ .( . . . . . . . . . . . ノ . l ! . . . . . . . . ___ヽ ≫x....................{_ ヾ . / ヽ.........≧=―一r≦ . . . .!i . . . . . / i\ i ヤ≧=一.........../ } \ . _ ≧=―ァ‐ ハ . . . . /j! ̄ l ト、 \.......≧=.......; .. i / ィ /........イ ヘ// ハ i l/ j/ _ィ_ ! iヾ................../ i. l! / /.ー=彡/ / i !、 ハ! x仡刈 i !ハ............, i ヾ !. ノ .//.............../ i / / l / ` / イ⌒じ ハ ! i.......イ ! i . i く................../イ!'i / iャ示芯ミj/ `¨´ j/i ヽj/ l / l i. l \...........i.........l ハ 《⌒じ i 、 ハ ≧ .jィ {. l _ _ _ /__j.......rく/_ _ \ ヽ 夊 ソ /' \ ≧x { /\\ .ヤ¨ ̄ヽ ̄l . . \ . . . ≧≫_ _ ノ ィ / ≧ 、 Χj {. ' . . ャく . . .i_ . . . ≦ . ハ . . . . . ヾ . . ミ . . i⌒⌒ヽ __ ´ }}≧/≫- ミ ヾ 〈 ヘ{ i . ./ . . У . . / . . . . .‘, . . . . . i、 . . . . . . \ \_/ \ヽ ヾ ∧ . ` l /_ / ./ ./ . . . .Y¨ヾ人 . . . .ノ . .Y . . . . . . . ヽ / /....`i 、 ヽ V . イ! i 7 , . . . . . . . /! . . . . .圦 . . . . . . .! . . . . . . . . . .∨ ハ....∧ \ ‘, \ハ . i !、_!.!/ . . . . . _/圦 . . . . . . i≫- ≪∧ . . . . . . . . . . \i⌒....ヽ _! ヾ i .、 l . .i . , . . . . . .f. . `ヾ≫一く//////≫‐ ミ . . . . . . i ≫x.....‘,У⌒ヘ i l≧ー 一 | . .! .i . . . . . ハ . . . . . i . Y//////// . . . .zア⌒⌒≧x, ≫x.Y´ 、 ! !%//∧ l . . . .! . . . . .i .ヘ . . . .;. .ノ///////{ . . . . {{ . . . . . . . . . ィ ヽ i\ ! 八////∧ f¨ヽ l . . . .! . . . . . Y . .ヾ ハ/////////≫r‐=≦¨¨¨´ト、 \≧x \ } ー=彡 ´/////xヘ/ハ ハ . . . . ヘ . . . . . 圦⌒≧x_ ノ//////x≦/ . . . . / . . . . .; \ ヽ \ . ノ、/% //////i;i;i;Χ/\} . . . . . _,x=‐ 、 ヾ . ハ. . . \ . . . . ∨≧=‐≪≦ . . . . / . . . . ./ \ .__ ヘ i . . Y//////i;i;i;/i;i;i;\/\ . . . ≦ /' Y /⌒ヾ . . . .≫x ._} . . . . . . . . . . . . . . ´ . . . . . . く / ̄ 「j从 . . ト、////\/i;i;i;i;i;i;i;i;iУ . . . . . . . ≫r――┴--- ヽ \ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ィ . . . . ̄ ̄ ̄ ̄! 乂 . . .ノ≧≧=‐-y≧x。.i;i;i;i;/ . . . . . . ./ . . . ≧=- . . . . __ . \ > . . . . . . . . . . . . . . . . . 。≪;.;! . . . . . . . . . . . . . . i ヽ∨! . . . 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505 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 24 42 ID n8ssXefA ~~水泳大会会場~~ とーか「とうとう来ましたわね、この時が。 お誂え向きに天気も快晴、正に勝負日和ですわ!」 カイジ「勝てよ、龍門渕。 さて、俺は怪我人が出ないように監視員でも務めるとするか」 小萌「せんせーも監視員ですぅ」 美琴「あれ? あの馬鹿来てないの?」 部長「ああ、上条君なら外で売り子よ」 美琴「外?」 池田ァ「水着の用意が間に合わなかったから、一部はアーチャー製の投影品だし。 あいつが触ったら、ポロリじゃすまないし」 部長「まあ、美穂子をポロリなんかしたら……こうだけどね」 池田ァ「未開封のコーラ缶を素手で握り潰すなし。 まじで怖いし」 ムギ「うーん、いい天気ね」 唯「いっちばん乗りー!!」 律「あ、唯ずるいぞー!!」 あずにゃん「あー、あの二人勝負だって忘れてますね」 真宵「まあ、大会が始まるまでは好きにさせてあげましょう。 最近暗い事ばかりでしたし、いい気分転換ですよ」 神原「うむ、ゴーストの言う通りだ。 私もこの機会に目の保養を……」 ガハラ「お待たせ」 神原「ぶはっ!?」(鼻血) あずにゃん「か、神原さん大丈夫ですか!?」 ムギ「流石に憧れの先輩のセクシーショットは刺激が強すぎたみたいね」 ガハラ「失礼ね、人を痴女みたいに。 勇気を出して黒ビキニにしてきただけじゃない」 神原「わ、我が人生に悔い無し……」 506 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 32 28 ID u1KJjL7s リボンズ「荒耶宗蓮にアリー・アル・サーシェス、インデックスも追加で参加させよう」 イリヤ「ほとんどぶっつけ本番だけど大丈夫なの?」 リボンズ「なに、もしものときは言峰綺礼を審判にするから問題ない」 イリヤ「問題ありまくりよ…」 言峰「審判はまかせろ」 イリヤ「やめて!」 507 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 43 53 ID n8ssXefA リボンズ「さあ、僕達も行こうか」 イリヤ「ほら、ブルマ穿いてきたわよ。 これでいいんでしょ?」 カマやん「全く、後一歩で根源に到れるという時に助っ人とは」 ミサカーシェス「おいおい、俺は参加するなんて言ってねえぜ? 殺し合いじゃねえ戦いなんて真っ平御免だぜ」 リボンズ「そこを何とかお願い出来るかな? ちょうどいい息抜きだと思って、ね」 ミサカーシェス「……ちっ、スポンサーの意向じゃしゃあねえか」 カマやん「……ふむ、たまには水と戯れるのも悪くは無いか」 リボンズ「そういえば、残り三人はどうしたのかな?」 ミサカ「原村和と宮永咲は着替え中、禁書目録は外で売り子を襲撃中です、とミサカは報告します」 リボンズ「そうか。 まあ、開会式までには間に合うだろう。 じゃあ、行こうか。 僕達の「戦場」にね」 508 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 51 43 ID BYkljqFs 咲「の、和ちゃん、なんで私こんなところに居るの?!」 和「水泳大会ですよ?さぁ早く着替えてください。後がつかえてますので」 咲「和ちゃん、目が怖い」 和「あと迷子になるといけないので咲さんはTHU・NE・NI私と手をつないでいてください」 咲「う、分かったよ…」 和「いいですか?常にですよ?THUNENI!(グフフ…)」 509 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 13 25 26 ID WkneqE2k 小萌「では開会式をはじめますよー。龍門渕ちゃんお願いします」 とーか「アー、アー……オホン。今日は天気もよく、絶好のプール日和ですわ!その中でスポーツマン(ry」 ひたぎ「面倒ね、こういうの」 イリヤ「つまんない」 とーか「そして特攻野郎&主催チーム。今日は全力を持って叩き潰させていただきますわ!」 おおーっ! ひたぎ「あら、なかなか言うじゃない」 真宵「上等です、これくらい言ってもらえば後で吠え面をかかせる楽しみが増えるというものです」 イリヤ「言ったわね……今日は勝つわよ!」 妹達「おーっ!っとミサカは右手の拳を突き上げあらんかぎりの気合いを入れて叫びます」 あずにゃん「その割には棒読みのような」 ムギ「梓ちゃん、突っ込んだらだめよ」 【水泳大会 開始!】 510 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 13 57 59 ID n8ssXefA ◇第一競技 とーか「さあ、早速始めますわよ! 第一の競技は「水上ウレタンマット50m走」ですわ!」 ガハラ「足なら任せて貰おうかしら」 カマやん「笑止。 身の程を思い知れ」 ライダー「お二人共やる気ですね。 まあ、手加減はして差し上げますよ」 小萌「それでは、位置について! よーい、どん!」 511 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 14 41 28 ID z7EN4Nj. D「…では、コメンテーターの私ディートハルトと解説者の言峰氏が会場の実況中継を行います 言峰氏、本日はよろしくおねがいします」 K「こちらこそよろしく」 512 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 06 25 ID WkneqE2k ライダー「特攻野郎の代表はただの人間、ならば!」ジャラララ! カマやん「!」 ライダー「貴女を抑えれば勝てるということです。そこで静かにしておいてくださいね」 カマやん「これしきのことで我を封じたつもりか、サーヴァント!」 ひたぎ「あらオバサン同士の争いだわ。なんて醜い……」 ライダー「……今なんと言いましたか?」 ひたぎ「オバサンにオバサンと言ってなにが悪いのかしら」 ライダー「貴様ぁぁぁぁ!」 カマやん「我はオバサンでは」 ツルッ オバサン二人「あっ」 どっぱーん 小萌「ライダーさん、カマやんさんはプールへの落下により失格です。よって勝者は戦場ヶ原ちゃんです!」 ひたぎ「ああ、あんな風に歳はとりたくないわね……死んでるからもう歳はとらないか」 ◇第二種目 とーか「第二種目は水鉄砲シューティングですわ!」 小萌「三人一組のチームでの対戦ですぅ。胸につけた的を撃たれたら失格で最後まで生き残った人のいたチームの勝ちです」 ムギ「さぁ、行くわよ。私たちの戦場へ」 律「ああ、いっちょやったるぜ!」 キャスター「援護は任せてね」 プリシラ「向こうの面子がチートだよぅ」 かじゅ「ムギに律か。これは強敵だな」 美琴「でもやんなきゃ。さっ、がんばるわよ」 首輪ちゃん「この空気、まさに戦場だぜ」 妹A「正直よくわかりません、とミサカはぼそりとつぶやきます」 妹B「右に同じ、とミサカは妹Aに対し同意を示します」 小萌「ではよーいどん!」 513 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 53 00 ID z7EN4Nj. D「それでは実況を交えつつ各チームの紹介を行います」 D「まずは本大会の主催運営を取り仕切る風紀委員! 正規メンバーは司令塔の龍門渕透華!エースの御坂美琴とセイバー!一般人ながら参加した加治木ゆみ! そして助っ人は、痴女は任せろ!のプリシラ!恐怖の粛清部長竹井久!ツインボムの福路美穂子! スカウトされたアーニャ!そして特別講師のライダー!とバラエティーに富んでいます!」 K「今回彼女らは風紀を忘れて様々な水着を着こなしているところが実に素晴らしい! 一部の観客も観客も彼女たちが露出を少なくすることを危惧していたが、ごらんの通り歓喜の声が D「おおっと!会場に動きが!」 514 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 53 02 ID BYkljqFs ムギ「りっちゃん、風紀委員はとりあえず無視していいわ」 キャスター「あれくらいなら私の魔術で足止めが十分可能ね」 律「あぁ、なら狙うのは…あんたたちだぁぁぁぁ!」 美琴「特攻野郎は牽制以外の攻撃はしてこないみたいね」 プリシラ「なら、美琴ちゃんに壁作ってもらってる間にあたしが遊撃しかけるね」 かじゅ「あぁ頼む」 首輪ちゃん「クソッ!三人がかりとは卑怯だぞ!」 妹A「ウワァッ!とミサカは被弾した状況を的確に言葉に出して表します」 妹B「それにしても水鉄砲のはずなのになぜこのように白濁としたどろり濃厚な液体なのでしょう、とミサカは疑問を呈します」 首輪ちゃん「くそっ!援護しろ!素人二人に負けてたまるかよ!」 パシャ! 律「うっ!直撃…だと?!」 ムギ「りっちゃん!?よくも!」 パシャ!パシャ! 首輪ちゃん「ちくしょおおおおおおおおお!」 妹B「やられたー!とミサカは読者にやさしいセリフを吐いて倒れます」 キャスター「りっちゃああああああああああああん!あぁどうしてこんな男汁だらけのイヤらしい身体に!」 律「キャスターさん、卑猥なこと言わないで!な、舐め取らないでええええええ!」 ムギ「ぶはっ!ど、どんなことをしているんですか?!あっ?!」 パシャ!パシャ! プリシラ「まさか、こんな簡単に特攻野郎の陣地に入れるなんて…」 キャスター「りっちゃああああああああああああん!ぬるぬるさせてあげるわよおおおおおおおおお!」 律「キャスターさん!もうゲーム終わってる!終わってるから!」 小萌「まさかの風紀委員無傷の勝利!3-0-0でポイントはジャッジメントに入りますぅ!」