約 1,772 件
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1347.html
今でもその日の事は昨日の事のように思い出せる。 酷い豪雨の日だった。その記録的な降水は周囲を走る車の音すらかき消して、その一帯を雨の音で埋め尽くす程だった。 外に出た人が傘もなしでは目を開いて歩くことすら適わないと言う。 そんな日にとある病院の中で雨に負けない程大きな声を産声をあげたものがいた。 分娩台の上で母親は、泣きじゃくる赤子を抱える。 生まれたばかりの子供は弱い力で母に触れ、己の存在を示すかのように泣き叫んだ。 それは生まれてきた事に対する歓喜の叫びとも生きることへの恐怖への嘆きとも取れる声だった。 母は赤子を落とさないように包むようにして抱える。 少しでも力を緩めたら落としてしまいそうに思えたからだ。 「大丈夫、大丈夫だよ」 痛みを与えず、安心出来るように自らの子の生を祝福する。 赤子は落ち着き、泣くのをやめる。 その姿を見て私は思ったなんと赤子とは弱いものだろうか…。 ほんの小さな悪意、それからも身を守る手段を持たない。誰かが守ってあげなければ、すぐにでも生まれたばかりの命は尽きてしまうのだ。 少し落ち着きを取り戻し眠りに付く自分の子を見て母は愛おしく思った。 これが罪の始まり…。 愛する事が子のためだと信じた贖いきれない罪の始まり。 私達はあの目の存在を知らないから生きていられる。 あの目の存在を知ってしまったらきっと私達は生きている事ができなくなる。 何故、私はあの目を見てしまったのだろう。何故、私は目を調べようとしてしまったのだろう。 目だ、目がこちらを見ている。目が…目が…。 史竹幸三郎『遺書』最後の1文。 CR 5章 『その日は雨が降っていた』 -1- 第三の騎士 「S-22メインシステムスタンバイモードからアクティブモードに移行。再度システムチェック。」 秋常譲二はS-22ドライリッター胴部にある人が一人やっと入れるほどの狭い操縦ブロックの中でそうメインシステムに向けて音声入力を行う。 譲二のつけるゴーグルに走る文字列はS-22の各部に問題がない事を報告する。 それを確認した後、一息を吐いた後スピーカーから男の声が出力される。 「こちらCMBU司令部からドライリッターへ、聞こえているか?秋常譲二?」 「こちらドライリッター、聞こえている。機体のチェックも終了、問題はない、もうじきシステムも完全に再起動する筈だ。」 「そうかそれは僥倖だ、さて、作戦を始める前にセレーネ女史から君に直接激励の言伝をしたいと承っているのだが受けてくれるのかね?」 「セレーネが?」 譲二は顔をしかめた。 そして、少し考えた後諦めたように言う。 「作戦前だ。手短に頼むと伝えてくれ。」 「了解した、今つなぐ。」 電子的な雑音が発生し、その後、スピーカーから先ほどとは違う女性の声が盛れる。 「あーあー、聞こえてる?聞こえてるかな?譲二?」 「ああ、聞こえてるよ、セレーネ、今作戦前だが何のようだ?」 ぶっきら棒に答える譲二にセレーネ・リア・ファルシルは少し関しそうな声色で、 「何のようだ?ってそれはないんじゃないかね、仮にも君のフィアンセである事の私に向かって…。」 むくれたようにして言うセレーネに譲二はため息を吐く。 「別にあんたとそういう約束をした覚えはない。そういう話をしたいなら、帰ってからで充分だろう?」 「そうすると君はすぐ逃げるじゃないか、今が千載一遇のチャンスなのだよ。」 「――――セレーネ。」 頭に手を当てて咎めるようにして言う譲二。 それに対して笑うセレーネ。 「すまなかった、少し弄ってみたくなったんだ。それでは本題に入ろうか…。」 「作戦開始10分前だ、手短に頼む。」 「秋常譲二、君はこの1戦にどれほどの意味があるのか正しく理解しているかね?」 そう問いかけるセレーネに譲二は黙り込んだ。 「沈黙もまた答えだ。そう、この作戦の失敗は許されない。何故ならば、この1戦がこれから人類が奴らUHと戦えるかどうかの試金石となる戦いだからだ。我々は奴らに勝つ為に採算を度外視して今君の乗っているS-22ドライリッターを作り上げた。その機体にはありとあらゆる最新鋭の技術がつぎ込まれており、それがもしあの鋼獣に対処できないのであれば、もはや我々は両手をあげて奴らに投降すること他ない。もはや我々にはあのイレギュラーな黒い機体すらないのだ。」 「――――っ。」 黒い機体その言葉に譲二は苦いものが口に広がるのを感じた。 脳裏をかすめるのは漆黒の巨体に正体不明の紅の光を纏う悪魔のような鋼機だった。 それはそれまで鋼獣に対抗できる唯一であり、そして譲二からしてみれば羨望の対象だった。 「ただ勝つためだけでは駄目だ、これならば人類は奴らに対抗出来るそう思わせる説得力のある勝ち方を選ばなけばならない。いいか?今君の両肩に乗っているものは重い。」 「―――――ああ、わかってる。」 強く噛みしめるようにして頷く。 レバーを握る手に力が入る。 それに呼応するようにしてS-22ドライリッターの起動が完了する。 「だから、圧勝したまえ、君とドライリッターならば出来る筈だ。時間だ行け、英雄よ!」 譲二のゴーグルに文字列が表示される。 それにはこう書かれていた。 Anlock S-22 Takeoff. 大きな金属音が鳴り、機体は宙に放り出された。 ゴーグルがS-22のアイカメラから捕らえた映像を映す。 そこに瞳で全貌を捉えれるほど小さくなった木々や、山々、建築物などが見える。 風切音が鳴り、視界に移る風景は徐々に拡大されていく。そうS-22ドライリッターは高度1万m上空から機体ごと放り出されたのである。 譲二は落下位置の微調整をするために機体の重心を操作する。 今回の作戦では敵鋼獣が3機いるド真ん中に降下し一機で強襲をかける事になっていた。 緊張か、譲二はレバーを何度も握り直すようにしていじっていた。 一瞬の判断が全てを決めるその場へとまた足を踏み入れる。 そのことに少しの恐怖と少しの感慨が譲二にはあった。 高度が下がり、風景が狭く鮮明になる。 落下予定地点の高原では大きな火花と煙がのぼっているのを確認出来た。 敵鋼獣は犬型が3機、CMBUが率いる鋼機部隊と交戦しているのだ。 手に持ったアサルトライフルを鋼獣に向けて打つ鋼機達。 だが、その攻撃の全ては鋼獣の装甲ナノイーターで無力化され、無残にも1機、また1機とその凶牙に貫かれて破壊されていく。 その光景を目の当たりにして譲二から感じていた恐怖がなくなり別の感情が浮かび上がる。 燃え上がるような熱、全てを焼きつくす炎、人の最も強き原動力、怒りだった。 S-22ドライリッターはパラシュートを傘下させて交戦区域へと乱入する為に減速する。 そしてその真白色の機体は降下予定地に降下する。 譲二はレバー上部のアタッチメントを開きその中にあるスイッチを押した。 機体内でアラームが鳴り響く。 ――――ディールダイン炉加圧開始――全オーバーラインの接続――全駆動系供給150%――制限時間を15秒に設定 ――――『Polar Acceleration Mechanism』起動 S-22ドライリッターの額に3つ目の瞳を開き、肩部と胸部が展開する。 3体の内1体が鋼獣は急に戦場に現れた白い鋼機に気付き、すぐにその牙をもって征そうと走る。 1体がその鋭利な牙でドライリッターの鋼の体を貫こうと飛びかかる。 ドライリッターは腰にあった電装刀を抜き、それに立ち向かった。 交錯する2機、お互いが背中越しに静止する。 どちらにもダメージらしいダメージは見られずお互いの攻撃は当たらなかったかのように見えた。 鋼獣は振り返り、ドライリッターに再び攻撃をしかけようとする。 その時、鋼獣に異常が起こった。 鋼獣の視界が90度ひっくり返り、その鋼の巨体が思うように動かなくなる。 鋼獣は何が起こったのか理解できず困惑する。 それもその筈である。鋼獣の体は横一文字に切断され、上半分が大地に突き刺さるようにして落ちていたのだから…。 譲二はすぐさま残る2機の鋼獣の位置を確認する。 1機は自分に気づき迫り、1機は戦闘中であった味方の鋼機に襲いかかろうとしている。 襲われている鋼機は既に右腕と左脚を欠損しており、とても戦える状況ではない。 しかし、それを助けにいこうとすれば敵に背後を取られる事になりこちらの不利は否めない。 自身の生存を優先するならば、今迫る敵を排除した後、襲われている仲間を助けにいくとするのが正しい判断だろう。 もっとも、仲間を助けられる確率は格段に下がるのは自明の理だった。 それを認識し、 「――――決まってる!」 そう自分を鼓舞するように叫び、譲二は行動を即決する。 PAMの残り時間10秒。 ドライリッターは迫り来る敵に背を向け走り、アサルトライフルの銃口を向ける。 友軍機に牙を突き立てようとする鋼獣の顔面に弾丸の嵐が叩きつけられる。 物理攻撃を食らう特殊装甲ナノイーターがあるがゆえに鋼獣には銃弾による攻撃の効果は薄い。 だが、ドライリッターの左手に持つアサルトライフルは通常の鋼機用のものより口径が大きく、かつ対ナノイーター用の特殊弾である。 それは鋼獣に致命的な打撃を与えるほどのものではないが、その衝撃は確実に襲い姿勢を崩させた。 その間にドライリッターは接敵、即座に右手に持つ電装刀で一閃、真っ二つに叩き斬った。 PAMの残り時間4秒。 だが、それと同時に背後から飛びかかる最後の一匹。 救援に回ったがために、先手を奪われる。鋼獣の牙が迫る。 もはや振り向く時間すらない。ならばこそ、譲二は針の穴に糸を通すような集中力で、肘を後方に打ち付けた。 肘が鋼獣の顎と衝突し、その衝撃で鋼獣は吹き飛ばされた。 PAM残り時間2秒。 既に一息ほどの時間しか残っていない中でドライリッターは身を翻し疾風の如く駆ける。 鋼獣は倒れた体を起き上がらせながら敵を見る。 しかし、立ち上がった時既に眼前にギロチンを振り下ろす処刑人のようにドライリッターが電装刀を上段に構え立っていた。 そしてギロチンの刃が振り下ろされる。 鋼獣はその頭部から縦に真っ二つに切断された。 戦闘終了。 それと同時にPAMの時間が切れ、ドライリッターの全身の冷却装置が起動し上記が各部から吹き出す。 譲二はまだ隠れている敵がいないか索敵を行った後、自分の近くで倒れている鋼機に通信をつなぐ。 「―――生きているか?」 「あ、あぁ…。」 そう声が帰ってくる事を聞いて一息吐いた。 「あ、あんたは一体、それにその機体は鋼機なのか?」 「ああ、自分は、CMBU特務部隊所属の者だ。この機体はS-22ドライリッター。」 「S-22!じゃあ、噂の対鋼獣戦用の鋼機がついに完成したのか!」 驚きと少しの喜びを孕んだ声で半壊した鋼機の操縦者が言う。 鋼機は鋼獣に単騎で勝つことは出来ない。それは今、鋼獣と戦う兵士達にとっては絶対の常識であり、絶望であった。 その絶望を単騎で複数の鋼獣を破壊する事で覆した者がいる。その事実を飲み込み、つい声に喜びと期待の色が出ているかのようだった。 「ああ、そうだな。」 その歓喜の思いを消させないように譲二は笑顔を作って返事をする。 事実この成果は脅威の成果といえる。未発表ながら鋼獣を鋼機が倒すという偉業は既にイーグル鋼機部隊の隊長を務めるシャーリー・時峰の手によってなされているが、それは機体がボロボロになる状況で九死に一生を得ての勝利だった。 だが、今回は違う。単騎で完膚なきまでに敵を圧倒したのだ。 この事実は絶望にくれていた人々の心に大きな希望を宿すだろう。だが、それを成し、本来誇るべきである筈の秋常譲二の表情は晴れない。 頭に思い浮かぶのは一つの戦景だった。 あの最強とも思えた不可思議な鋼機リベジオンを圧倒した白い機体。 UHの首領格とも目されるその機体が起こした超常の数々は衛星映像で譲二も確認した。 その後で、何度も譲二はドライリッターであの機体で挑むシミュレーションを行った。 結果、得られたのは0%という可能性のない数字だけ…。 「ちくしょうっ…。」 誰にも聞こえないほど小さな声で譲二は感情を吐き出す。 結局、例え今人類が鋼獣に対抗する力を得たとしてもあれ1機でその微かな勝機の全てが覆されてしまう。 歓喜に盛り上がり兵たちが凱歌をあげる戦場の中で譲二は一人だけ己の無力さを呪った。 ―2― 混迷の世界 世界政府鋼獣対策本部会議室。 統制庁3階にある会議室の中で円卓を囲むようにして座る人間が5名。 イーグル総司令、秋常貞夫。 その副官である琴峰雫。 イーグル鋼機部隊隊長を務めるシャーリー時峰。 第六機関の長にしてCMBU顧問を務めるセレーネ・リア・ファルシル。 その秘書であるネミリア・バルサス。 イーグルの中心を締める3人を機関長特権を使ってセレーネ・リア・ファルシルが呼び出したのである。 「まずは希望はつながったと見るべきなのかね。」 円卓中央にあるディスプレイには人類の反撃の狼煙ともいえる戦果の光景が映し出されている。 それを見て眉を潜めて言うのは『イーグル』司令である秋常貞夫だった。 彼の率いる『イーグル』は鋼獣と先頭に戦った最大の組織であり、鋼機で数機の鋼獣を破壊した実績がある組織だ。 「不本意そうですね。司令。ご子息のご活躍というのはやはり複雑なのでしょうか?」 その様子を眺めて貞夫の副官である琴峰雫は言う。 貞夫は何か言いたそうに顔を上げるが顎に手を当てて、押し黙った。 「あら、あなた達親子って仲がこじれてるの?」 来賓の一人である第六機関の長でありCMBUの責任者であるセレーネ・リア・ファルシルはくすりと笑う。 未来予知じみた先見の明で第六機関統括区域の全てを立て直した『鉄の処女』が興味深そうに貞夫を見つめる。 「なに、ただの一家庭の事情ですよ、この会議には関係がない。」 貞夫はそう極めて静かにそういった。 その事については語りたくないというニュアンス、それを受け取ってセレーネは頷いた。 「ま、大した問題ではないですか。それに今私達が抱えている問題の方がずっと大きな問題だ。そしてイーグルの方々を今回お招きしたのはその問題について語り合いたいと思ったからですし。」 「抱えている問題?」 シャーリー・時峰は首をかしげる。 彼女は非公開ながらS-21のカスタム機で鋼機を2機破壊するという偉業を成し遂げた兵士である。 現在世界最強の鋼機乗りとしてかの『味方殺し』グレイブ・スクワーマーと双璧をなす者として見られるようになっている。 「ええ、そうです。我々は確かに鋼獣に対する力を得ました。S-22ドライリッターの量産体制が整えば今いる鋼獣との戦闘の勝率は格段に跳ね上がります。」 「S-22か…PAMだったか?ディールダイン炉を大きく加圧する事によってディールダインのエネルギー増幅の効率を上昇させ、それによって生まれたエネルギーを機体全体に循環させスペックを通常の1.5倍ほどに引き上げるシステム。」 「流石、シャーリー・時峰。よくご存知で…。」 「なに、私もCMBU製の鋼機に乗っているんだ。噂ぐらいは聞くさ。確かにあれを使っている時の機体の動きは異常だなまるで鋼獣のようだったよ。だが、あのシステム恐らくは問題がある。」 そう考察するようにディスプレイの中で回収されるドライリッターを見ながらシャーリーは言う。 ドライリッターの各部から蒸気のようなものが吹き出していた。 「ええ、確かにPolar Acceleraion Mechanismには問題があります。エネルギー増幅作用がある物質ディールダインに圧力を加えるとエネルギー増幅効率が跳ね上がる事は4年ほど前から判明していました。」 「では何故実用にこれほどの時間を?」 尋ねる雫。4年ほど前に完成していたのならば、S-21アインツヴァインが開発されていた時点で導入する事が出来たのではないか? そういった疑問が雫の脳裏に走る。 「ええ、問題はこのディールダインは圧がかかるとエネルギーを増幅しすぎるという点が問題だったんです。」 「しすぎる?」 「ええ、おおよそ70倍ほどになります。」 「70!?」 予想以上の数字に声を上げる貞夫。 「ネミリア彼らに資料を配ってくれ…。」 ネミリアと呼ばれたセレーネの秘書官にあたる女性が円卓から立ち上がり、周りの人間に資料を配る。 面々は資料に目を通しはじめた。 「今、お渡ししたのはS-22のスペックの要点をまとめたものだ。なにか質問はありますでしょうか?」 そう尋ねられ、シャーリーは考えこむようにしている。 「ふむ、このオーバーラインと呼ばれる物に加圧時だけディールダイン炉と直結させてエネルギーを循環させると…。しかし、これは…。」 「ああ、稼働し続ければ機体が持たん。」 「機体がもたないというのはどういう意味かね?」 「文字通りの意味だ、秋常司令。臨界点を超えるエネルギーを出し続ければ機体はすぐに爆発する。」 「だが、さっきの戦闘では――――」 「ああ、そうだ。さっきの戦闘では機体が爆発しなかった、それが肝なんだ。S-22はPAMを使うために開発された鋼機でな、基本的なカタログスペックはS-21と比較して頂いてもそれほど大きな差はない。だが、我々が開発したオーバーラインと呼ばれる特殊なラインを通し機体の全身に巡らせる事で臨界点に突入するまでの時間を遅らせる事が出来る。そして臨界点に突入するまでの間、鋼機は鋼獣に匹敵するスペックを有する事になる。それがPAMの概要だよ。」 「時間はどの程度?」 尋ねたのはシャーリーだった。 鋼機を扱う者として興味深くあったのだろう。 「おおよそ15秒。それ以上は危険だと実験結果が出ているのでな、緊急停止プログラムが作動するようになっている。その後に機体に緊急冷却をかけている為、オーバーラインの冷却終了までおおよそ5分その間PAMは使えない。また、オーバーラインへの負担も大きくてな、2回使用すればオーバーライン自体を交換しなければならない。」 「ふむ。」 頷き思案にふけるシャーリー。 リスクは高い、欠点も多い、だがこの機体は鋼獣に対抗するにたる戦力になるのも確かだ。 この機体があれば鋼獣を倒す事は出来るのかもしれない。 だが、ここで誰もの脳裏をよぎる一つの事実があり、その場の全員が沈痛な面持ちでいた。 「S-22の完成によって鋼獣に対抗する手段は得た、だがしかし、あの白い鋼機に勝つことは出来るのだろうか?きっと皆さんはそう考えていらっしゃるのでしょう?」 セレーネは笑っていう。 「ええ、そうですね、あれは我々にとって絶望的な光景でした。まさに――――」 「――――さっさと本題に入らないか?セレーネ・リア・ファルシル。」 セレーネの言葉を遮ったのは貞夫だった。 「本題?」 「ああ、そうだ『鉄の処女』よ、裏のメンバーの一人であるお前がこの状況を想定していなかったわけがないだろう?」 そう告げる。 『裏』、この世界を裏から動かす5人の黒幕。セレーネをその内の一人だと貞夫は言ったのだ。 セレーネは唇に一刺し指を当てて笑う。 「あら、何のことでしょう?」 その言葉に琴峰雫は呆れたように肩をすくめた。 「そもそもその猿芝居を続ける必要があるかすら疑問なのですが、我々が掴んでいる『裏』のメンバー5名の通称は『現実主義者』、『皮肉屋』、『貴婦人』、『道化師』、そして『鉄の処女』。あのですね…もうちょっと正体を隠す努力をした方がいいと思いますよ、あなた。」 その突っ込みに会議室に静寂が訪れる。 そして少しの時間がたった後、くつくつとしたセレーネの声小さく漏れ始める。 「ふふ、あはは、あはははは、よくわかったわね!この私が『裏』の一員だなんて!」 そう先ほどまでの冷静かつ厳格な物言いはなりを潜め、やたらとテンションの高い声でセレーネが言う。 その光景に貞夫とシャーリーは引きつった顔で見つめた。 「いえ、だからあなた隠す気あんまりなかったでしょ…。」 「だって、隠す必要ないんだもの、裏の名簿なんて裏の人間の誰かが横流ししない限り漏れないものだったし…。ま、正体バレてる前提で呼び出したんだけどね。」 快活に答えるセレーネ。 「キャラが違うぞ、こいつ…。」 貞夫はセレーネに聞こえないように雫に耳打ちする。 「あー、一応、私には人を率いてる立場があるからね、あれ、肩凝るのよ結構。ふふ、私が役者としてデビューすればすぐに実力派役者として大成する自信があるわ…流石私、やっぱり私凄い、とっても凄い。」 「うざ…。」 雫は率直な感想を漏らした。 「あー酷いうざいだなんて、そんなの自覚してるけど!でもうざいだなんて酷い!いいもん、私には譲二くんがいるもん!それだけで満足だもん!アイラブ譲二。」 「何を言っている…。」 「え、譲二くんラブという事だけですよ、その為に色々下準備をね…。」 「――――貴様ら、あいつを利用して何をするつもりだ!!」 激昂する貞夫。その眼からは殺意が放たれ、胸から銃を取り出してその銃口をセレーネに向けた。 「司令!」 慌てて静止の言葉をかける雫とシャーリー。 しかし、それに構わず引き金に指をかける貞夫。 「言え!そもそもおかしいと思っていたんだ。あいつのトラウマを考えれば、S-22の操縦者として選ばれる筈などないと…だが、何故かあいつが選ばれた。兵士として欠陥のあるあいつが…その理由はなんだ?『鉄の処女』?」 「あら、冷めてるって聞いてたけど、お父さんの方はなんだかんだで息子の事を心配してるのね。ちょっと良かったなーなんだかんだで親子の不仲って悲しいじゃない?私には両親がいなかったけど、だからこそ、そういう家族愛っていうのに憧れちゃうのよね。」 「答えろ!!」 自分の命が握られているという事実に構わず変わらず笑顔を浮かべるセレーネ。 通常、銃口を向けられた人間というのは何らかの緊張が表情に出るものである。 だが、セレーネにはそれがない。 まるで自分がそれでは死なないとでも思っているかのように…。 「先に1つだけ誤解を解いておきたいんだけど、私達『裏』は別に全員で何かを成そうとしているわけじゃないの。」 「どういう意味だ…。」 「つまりは『裏』っていうのはそれぞれ別の目的の持った烏合の衆だという事よ。それが偶然、目的に到達するまでの道中が途中まで一緒だったから、一緒に協力しあっていたというだけ…。でも、この間のメタトロニウス・アークの覚醒で、ついに私達の道は別れてしまった。実質的な話を言えばもうあなた達の言う『裏』という組織は解体されたも同然ということよ。」 「譲二を巻き込んだのは、そのうちの一人の思惑だと言いたいのか?」 「そ、ま、私なんだけどね。私が見たいのは英雄の誕生。昔からね、私は英雄って存在に憧れていたの…窮地に陥った人々の前に颯爽と現れて悪を挫いていく存在。そんなものが見てみたかった。けれど実際そういう人間を探してみると案外いないものなのよ。ある意味、時峰九条はそうとも言える人間なのかもしれないけど、まーあいつは見ての通りしわくちゃのババアだしねぇ?やっぱりちょっとは顔にもコダワリたかったのよ。」 「それで譲二を選んだということか!」 「そうね、彼は壊れているわ。傷ついていく人が、見ず知らずの者であろうと誰かが死んでしまう事が許せない。例えそれが間違っていると知っていても誰かを助けるために行動をしてしまう。兵士としては欠陥品もいいところね。けどだからこそ彼は英雄の資格がある。」 「英雄?この状況で確かに鋼獣を倒せばあいつは英雄ともてはやされるかもしれん…だがあの白い機体を倒せなければ、結局それも意味がないだろう。」 「そう、そうなのよ。結局の問題はね…。私も黒峰咲があそこまでやるなんて想定外だった。『ダグザの大釜』はね、至宝の中でも最も扱いが難しい至宝なの…なんでも作ることが出来るという事はそれだけ人の脳与える負荷も大きいのよ。あー至宝って言ってもわからないんだっけ、あのなんか不可思議な現象を起こすものね。あなた達と協力関係であった黒峰潤也も使っていた奴。」 貞夫達はリベジオンと呼ばれた機体が持つ黒槍を思い出す。 あの黒槍で突かれたものはありとあらゆるものが塵と化す。 そのメカニズムはまるで解明できずまるで超常現象のようだと思えていた。 「今回、あなた方を呼び出したのはこのままだと秋常譲二は英雄になる事ができなくなってしまう。私のシナリオではS-22だけでもこの逆境に対抗できる筈だったのよ…。でも出来なくなった。だからあなた方を呼び出したの…私の正体を知っているだろうあなた方を…。」 そう真剣に語るセレーナに貞夫は反吐が出そうな気持ちになった。 他の2人も同様だろう。 おそらくは『裏』がいくら関与しているこの事態に自分では収拾がつかなくなったからイーグルにコンタクトを取りに来たと彼女は言っているのだ。 唾棄すべき事である。 (だが、しかし―――) そう貞夫は考え銃をおろし、怒りを沈めるようにして一呼吸した。 「あなたは今人類が置かれているこの状況を人類側にいい形で終わらせたい、そう考えているのだな?」 「理解が出来る人で助かるわ、脳みそまで筋肉な人間だとここで話はご破算だったから…。」 「あなた方は私達に何をさせたい?」 「そうね、その前に一人ゲストを読んでもいいかしら、私よりも胡散臭い男だけど私よりも現状に詳しいわ…。」 「ゲスト?」 怪訝そうにする雫とシャーリー。 「どうぞ、入って…。」 その声と共に扉のノブが回り戸が開く…。 そして、その中から現れたのはこの場にいる一同の全員が知っている顔の男だった。 蓄えられた顎鬚に伸びきった長髪、だらけた着こなしのTシャツに塞がった片目。 面識はない、しかし、この世界に生きるものならばそのほとんどがその顔を知っている。 「初めましてかな?秋常貞夫、シャーリー・時峰、琴峰雫。私の名前は木崎剣之助、人は私のことを―――」 男は笑顔で誇示するように言う。 「―――『現実主義者』または、スーパーニート木崎と呼ぶ!!!」 部屋にいた全員に悪寒が走った。 ―3― 空がない日、染みる痛み 電子音が一定の周期で鳴っている。 ゆっくりとそれでいて断続的に聞こえるその音は寝台で寝ている男を不快にさせた。 「……くそ」 寝台で寝ている男、黒峰潤也は電子音の不快さに舌打ちして寝返りをうつ。 頭になにかがぶつかる痛み。金属の冷たさと硬さが軽い痛みとなって潤也に響く。 寝返りをうった時にベットの柵に頭をぶつけたようだ。 「くそ…。」 瞳が闇しか映さなくなってから既に何日目だろうか…。 外が夜なのか昼なのか視認できなくなった時点で、既に時間の感覚などほとんどなくて、メトロノームのようになる電子音だけが時が進んでいるのを潤也に示している。 右手を握る。 歯車が回るような音だけなるが、右腕の感覚はない。 試しに腹に手のひらを触るようにしてみたら、腹に冷たい感覚した。 搬送された病院で付けられた義手の感覚。 思うように動いてはくれているようだが、感覚が無いため違和感が強い。 試しに体を立てようとする潤也。 全身からきしむような痛みが走り、その激痛に顔を歪めた。 「あらあら、まだ無理はするもんじゃないよ。」 戸が開く音と共に誰かの声が潤也に聞こえた。 その声は聞き親しんだというわけではないが、ここ数日よく聞いてきた声だ。 「ばあさん…か…。」 声の主、時峰九条は潤也の元に近づきまだ生身である左手を握る。 潤也の左手をしわだらけだが、温かい手が包んだ。 「そうさ、あんたの味方の九条婆ちゃんだよ。」 「いつからあんたは味方になった…。」 力なく毒づく潤也。 時峰九条、おおよそ2週間、潤也たちのお目付け役としてイーグルから派遣されてきた老婆だ。 枯れていて今にも折れ曲がってしまいそうな老婆だが、その実、世界最強の名を欲しいままにする程の武芸者でもあり、イーグルの副司令の立場にあるらしい。 実際、人造人間であり、人を超えた能力を持つ藍が手も足も出なかったと藍本人から潤也は聞いている。 「あたしゃ、いつだってつらい目にあってる子の味方さ。ほら、あたしお婆ちゃんだからね、お節介なのさ。」 そういって九条は笑う。 その悪気のない言葉に潤也は感じていた苛立ちが萎える。 怒鳴ろうとした自分が馬鹿らしくなったのだ。 「そうかい…それで何のようだ?」 そうぶっきらぼうに聞く潤也。 九条は驚いたようにし目を開いて 「何って、勿論お見舞いだよ、それなりに付き合いがある仲だしねぇ…。」 「二週間ばかりでそんな大きい縁はなかっただろう?」 「何を悲しい事を言うんだい、偶然どこかで出会って話してみたら意気投合してメールアドレスを交換する事だってだろう?縁は時間じゃないのさ。」 「だからって、そもそも俺はあんたと仲良くやってたつもりは無かったんだがな…。」 事実、潤也はイーグルから監視役でついてきた九条を何度か置き去りにしてその場から去った事がある。 その度に、九条は次の目的地に先回りしてたどり着いていたのだが…。 「あたしが仲良くやってたと思ってたんだから仲良くやってたんだよ。」 「酷い暴論だな、それ。」 「あら、世の中言ったもん勝ちだっていうよ?」 「ああ、わかったよ。それで見舞いにきた?ならこの様だよ。全身ボロボロで目もまともに見えない。右腕に関しては吹っ飛んじまって、今じゃ機械仕掛けの腕にたよる始末だ。」 潤也はそう投げやりに言う。 「ああ、その事で1つあんたには謝らないといけないと思った事がある。」 「謝る?」 「あんたの右腕をふっ飛ばしたのはこのあたしだ。」 「――――っ。」 予想していなかった言葉に詰まる。 「あんたの右腕に貞夫から送られた発信機とか言われていた腕輪があっただろう?まあ、あんたも察してたとは思うがあれは発信機だけじゃなくてね、もしもあんたが人類の敵に回った時に使う為の爆弾も仕込まれてたんだ。そしてそれの起爆装置をあたしは渡されていた有事の時に起爆できるようにね。」 「―――それで暴走状態にあった俺を殺すために起爆したというわけか…。」 「いーや、それは違うよ、それなら致死に至らしめるような爆弾を仕込むさ、あんたが付けられたのは綺麗に右腕だけを吹っ飛ばす爆弾さ、正気を失ってありとあらゆる薬物投与も効かないあんたを操縦を不能にする。つまりは完全にあんたが怨念に取り込まれた時にあんたをこちらの世界に引き戻す為のジョーカーだったというわけさ。」 「―――なるほど、俺が今こうやってあんたとまともに話してられるのはあんた達のおかげって事か…。」 黒峰咲との戦い。あの戦いで勝つために確かに潤也は怨念に取り込ませて戦うという選択をした。 本来ならばその時点で黒峰潤也は黒峰潤也という人格を失い怨念の代弁者と化していた筈である。 しかし、それをすんでのところで右腕を吹き飛ばすという荒業で発する痛みが黒峰潤也を正気に戻したのである。 結果、黒峰潤也は黒峰潤也としての自我を持った状態で今ここにいる。 (けど、どうせなら―――) ふと潤也の頭に暗い考えがよぎる。 九条はそれを察して、 「なんだい、どうせなら自分を殺してくれればよかったのに…あれで死ねたらよかったのに…なんて思っているのかい?」 潤也は口には出さなかった思いを言い当てられ表情を曇らせた。 「まったく、坊やはわかりやすいんだよ。なんだい、あんた死にたかったのかい?」 「さあな、ただ、もう疲れていたのは確かだ…。」 「疲れていた?」 「ああ、あくる日もあくる日も怨念共に精神を蝕まれながら戦い続けてきた。いつか黒峰咲を倒してあいつを止められる。そう信じて色んな苦痛にも耐えてきた。」 「そうだろうね。」 「地獄だったよ…。家族の仇を取るために戦っていたら実はその原因が妹だって知らされて、妹が訳の分からない理想で世界を滅ぼそうとしていて、それを止めないといけなくて…自分を咲に対する呪詛と憎悪で固めて戦ったんだ。そうしなければならないと思ったから…。」 もはや戦う力を失ったからだろうか、潤也は今まで誰にも言うことがなかった思いが口から漏れだしているのに苦笑した。 そして今までせき止めていた思いは防波堤を壊し、止まらずに流れ出る。 「辛かったんだ。苦しかったんだ。なんで俺があいつを殺さないといけない。なんで俺だけしかその力を持っていない。誰かに変わって欲しかった。例えそれが正しい事だとしても俺に咲を殺すなんて宿行背負いたくなんてなかった。納得なんて出来ない。けれどやらなきゃいけない。だから必死に必死に必死に憎んで、あいつを憎む自分を作り上げて戦ったんだ。」 「だから死にたかった?責任を全て放棄したかった?」 「ああ、生きてる限り、あいつが人殺しを続ける限り俺はあいつに相対しなきゃいけない。そして、どうも俺はそれから目と耳を閉じる事も出来ない人間だったんだよ。だから終わりを望んでいた。誰かにこの戦いから解放して欲しかった。」 その声は悲痛という他なかった。黒峰潤也は元々ただの一般人だ。両親は軍事研究者であったが、潤也は両親が何をしていたかなんて、アテルラナにハナバラで知らされるまで知らなかった。 だが、その真実を知らされた時、潤也は変わらざるを得なかった。 世界の為などといった大義で戦う事は出来ない。 大義で戦うという事は、圧倒的多数の世界を守るという事だ。 それはつまり、怨念達につけ込まれる隙になる。ゆえにあくまでたった一人の意志で戦う強い覚悟が必要だった。 その為に選んだ手段が復讐。両親を殺した事実、それを持って咲を両親の仇だと見定めて潤也は復讐者として己を塗り固めたのである。 だが、黒峰潤也という人間の本質は、多大な期待を抱いてそれに応える英雄でもなければ、ありとあらゆるものを蹂躙し、支配する魔王でもない。 「俺は弱いんだよ。そうやって自分を塗り固めていないとすぐにも覚悟が瓦解してしまいそうで、婆さんみたいに強くもないし、藍に尊敬されるような人間でもない。軽蔑するかい?」 そう自分を責めるようにして左腕を右手の義手で握る。その頬には涙が垂れている。 老婆はその義手を握って腕から離して 「そんなわけないじゃないか。坊やがやってきた事は想像を絶するようなことばかりだ。それに耐えて今まで戦って生きている。そんなあんたをどうして軽蔑するっていうのさ…。」 老婆は優しく諭すように潤也にいう。 「―――。」 黙る潤也。 「不満そうだね、けれどこれは本心だよ、坊や。いいかい?この世の誰が責めようと、この時峰九条は必ずあんたの味方でいてあげるよ。たとえ世界を敵に回したってあたしはあんたの味方でいてあげる。けどね―――」 続けようとする言葉に詰まる九条。 これから続ける言葉を続けていいものだろうかと悩む。 九条は病室の窓から外を見た。 外は土砂降りの雨で、窓に雨が滝を作っている。 老婆のその光景を見て胸中にくるのはなにか…。 老婆は自分の指をかざすように見て、意を決するようにして口を開く。 「あんたは1つだけ聞いておかないといけない事がある。」 「―――何をだ…。」 尋ねる潤也。 「あんたにまだ戦う気があるのかっていう事さ…。」 そう静かに九条は言った。 少しの静寂が部屋を支配する。 「――――――言うんだ…」 潤也は俯いて小さな声でぼそりと続けて言う。 「なんで、そんな事を言うんだ…。あんたは…あんたは!俺に一体何を期待しているっていうんだよ!」 「何も期待しちゃいないさ、ただ、どうしたいのかそれだけを知っておきたくね。」 「もう、目は見えない!片手だってなくした!肝心のリベジオンは修復不能な状態まで破壊されて、唯一の対抗手段だった至宝までもを奪われた!!!!あんたは!あんたは俺の何処に戦う力が残っていると思っているんだ!!!」 怒りを露わにして叫ぶ潤也。それに九条は冷静に答える。 「ないだろうね。誰がどうみたって戦える体じゃないし、戦う力だってない。けどね、坊や。それでも戦うという事を諦めるか諦めないかを決めるのはあんただけなんだよ。」 「俺は頑張った…頑張ったんだ!!こんな体になるまで頑張ったんだ…これ以上、俺に何をしろっていうんだ…。そもそも俺は本当は黒峰咲(あいつ)を殺すなんて事したくないんだ!!!」 「そうだね、頑張ったさ。ここで折れたってあたしゃあんたを軽蔑しない。あんたはそれだけの事をしてきたと思うからね。けれどあんたは本当にここで折れてしまっていいのかい?それであんたは本当に納得がいくのかい?」 「いかなかったからなんだって言うんだ!さっきも言ったしあんたも認めただろう、俺はもう戦える力が残っていない。戦う事なんてできない。そんな俺に一体どうしろっていうんだ!」 そう叫ぶ潤也に老婆は優しく諭すようにいう。 「坊やそれは違うよ。あんたは戦う力を確かに失った。けれどあんたは戦う事自体は失っていない。いいかい、坊や、よく聞きな。人はね、どれだけ追い詰められようといつだって戦うことはだけは出来るんだ。それが勝てるか負けるかなんて話は外に置いておいてね。確かにあんたは戦う力を失った、けれどそれで本当に戦う事自体を諦めるのかい?そうあたしは聞いているんだよ。」 「そんなの――――詭弁だ。」 「そうかもね、でもあんたはこれを今決めないとどっちに転ぼうと必ず後悔する事になる。他の人に任せて世界の行く末をその暗闇の中で待ち続けるのもいい。それとも暗闇の中を自分の足で下唇を噛み締めながら歩いてがむしゃらに前を進んでもいい。どちらをいっても地獄だろうさ、だけれどここに停滞し続けるよりはずっといい。だからあんたはそれでも戦うのか戦わないのかそれだけは決めておかないといけない。」 「そんなの―――――」 続けようとする言葉が出ない。 答えなんて決まっている。そう思う潤也だったが、そこから言葉を続ける事ができなかった。 九条はそれを見つめた後、少し悲しそうに笑って席を立つ。 「また聞きにくるよ、今度会う時にまで決めておいてくれ。」 「ばあさん、俺は―――」 そう続けようとした矢先に扉がしまる音が聞こえた。 既に老婆この部屋を発った事を意味する。 「くそっ!!!」 潤也は右手でベットを八つ当たりに殴りつける。痛みは帰ってこない。 それに言葉に出来ないものを感じ頭を抱える。 「くそ…。」 そう力なくいう潤也の頬に一筋の雫が流れていた。
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/973.html
語り部:ベアトリス・マクスウェル エーテル能力―― 星から排出され、有機無機の関係無く、全ての物質に内包される未知のエネルギー。通称エーテル。 そのエーテルを自らの意思で自在に操って、殺して、壊して、踏み躙る事だけに特化した異能の力。 力を持たない人間……無能力者は私達、エーテル能力者を恐れる。 そして、力の低い低級能力者は力の強い、上級能力者を妬む。 誰もが恐れ、羨む異能の力……こんな力が宿ったせいで、私の全てが狂った。狂わされた。 この力は未来を切り開く力なんかじゃない……ただ絶望と、死を広げるだけの狂った力。 こんな能力があるせいで、何もかも全部、みんな、みんな、私の前からいなくなってしまった。 パパ、ママ、庭師のライコフ、メイドのアリエッタ、コックのサントス、ペットのロッソ、親友のリズ。 命以外の全てを失ったあの日から三年―― ただ死んでいないだけの無意味な命を守るために、私は私以外の他人を踏み躙り続けて来た。 今日も、明日も、明後日も、来週も、来月も、来年も、死神の鎌が私の首に振り落とされる日が来るまでずっと、きっと…… だって仕方が無い。理不尽に抗う術は無く、反抗する力も無いんだから、殺されないように殺すしか無い。 私のせいで、大好きだったあの人たちはみんな死んじゃった。死んじゃった人たちのためにも私は死ねない。 ――ソレハ、ゼンブウソ――タダノ、イイワケ――ワタシハ、シヌノガコワイ――シニタクナイ―― 嗚呼、何て私は醜いんだろう。何て私は情けないんだろう。何で――私は弱いんだろう。 帝国なんか怖いだけで思い入れなんて無いし、共和国に怨みがあるわけじゃない。 地球人類の統一なんてどうでも良い。幸せだった、あの日を返して。 ――お願いします。返して下さい。 帰ってこない穏やかで幸せな日々――それを奪い取る側の立場になったくせに返してだなんて都合の良い話。 自分勝手で何が悪い? 望んで何が悪い? 自分勝手な事を考えても、望んでもどうせ手に入るわけが無い。 せめて、心の中で都合の良い未来を妄想して何が悪い? 悪くない。悪いはずがない。 悪いのだとしたら、どうすれば良い? 無謀にも抗えば良いの? それとも死ねば良いの? ――ふざけるな。フザケルナ。フザケルナフザケルナフザケルナ―― 自分がやっている事が悪い事くらい最初から分かっている。 だけど、抗えるものなら抗っている。抗えなんて簡単に言わないで。 じゃあ、死ねって? 死ぬのが怖いって何度も同じ事を言わせないで欲しい。 怖いから、優しい妄想を思い浮かべるしか残されていないんだから、それに縋って良い筈。 みんな同じ。みんな同じように奪われて、同じように絶望したのに……何で、あの人はみんなと同じじゃないんだろう? 人間狩りに襲われて、目の前で親しい人を多くの人を殺されて、圧倒的な力で抑え付けられたのに何で折れないの? 何で反抗しようとするの? 何で戦えるの? その身に宿るエーテル量は私と同程度、戦いに関しては素人で私よりもずっと弱い。 なのに私の事を同情してくれた、理解しようとしてくれた。私と違う。 エーテルナイトの存在すら知らなかった癖に陸戦騎を奪い取って、簡単に起動させた。 そんな能力者を見た事も無ければ、聞いた事も無い。私たちと全然、違う。 無駄なのになんで? なんで違うの? ――嗚呼、どっちにしても私に殺されるから、なんでなのか聞く事も出来ないのは少し残念。 あの人が差し伸べてくれた手は救いだったのかも知れない。 なのに、それを振り払ってまで、妄想の世界に救いを求めている自分の弱さが嫌になる。 誰か、この世界から私を助け出して……私に気付いて……私はずっと此処で泣いている……! 機神幻想Endless 第二話 エーテルナイト スクレイル帝国本土から遥か南方の広大な海に浮かぶ、七つの小島。通称セブンス。 文明と、時代と共に三国が引き起こした戦争からさえも置き去りにされた楽園。 だが、その楽園も一世紀遅れで惨劇の時を迎えた。 女、子供、老人、病人、怪我人の区別無く、命ある者は全て惨殺され、まるで絨毯の様にその残骸を大地に広げていた。 どれが誰の残骸なのかも定かで無い程の死界。気が狂いそうになるような惨状に人々の無念がセブンスの大空を茜色に覆い尽くした。 そして、この世の地獄と化したセブンスに四つの醜悪なオブジェクトが屹立していた。 セブンスのエーテル能力者と“交渉”するために派遣された人型機動兵器。 スクレイル帝国の主力兵器、エーテルナイト。その一号機、陸戦騎である。 尤も、四機の内一機はセブンスのエーテル能力者、閼伽王によって奪取されている。 最早、交渉の余地など何処にも無く、後は誰が死んでセブンスの土になるか、誰が生きてセブンスから出て行くかを決める為に殺し合うだけだ。 帝国兵が駆る三機の陸戦騎は脚部のローラージェットからエーテル光を放ち、砂塵を巻き上げながら油断無く、閼伽王を包囲した。 エーテルナイト乗り――エーテルライダーとしての経験は素人同然だが、帝国兵達は閼伽王に対して一切の油断も無く、侮りもしない。 本来、陸戦騎のカラーリングはカーキ色だが、閼伽王が奪取した陸戦騎は乳白色に染まっている。 特別仕様に塗装したのでは無い――ある意味、それでも間違ってはいないが、塗料を使って色を変えたのでは無い。 エーテルナイトにエーテルを使用するという性質上、力の強い能力者が搭乗すると、搭乗者のエーテルの色に染まる事がある。 乳白色に染まった閼伽王の陸戦騎。その白濁の色こそが閼伽王のエーテルの色であり、強い力を持つ能力者であるという事を示している。 能力者としての力量は閼伽王の方が遥かに上。その厳然たる事実が彼等から慢心を完全に奪い取っていた。 だが、愛機と共に幾多の死地を踏破して来た実績、三対一という数の利が彼等の表情から悲観の色を打ち消していた。 それに閼伽王が優れた能力者であるとは言え、その能力をエーテルナイトに生かせられるか如何かは別の問題だ。 相手を侮らず、油断せず、慢心せず。さりとて、恐れ過ぎる事無く、三人の帝国兵は一撃必殺の機を虎視眈々と狙う。 竜巻の様な高速旋回。迫り来る津波の様に間合いを詰めたかと思えば、何の行動を起こす事も無く、引き潮の様に間合いを広げる。 間合いの定まらない、その動きは包囲した者に疑心と、焦りを呼び、集中力を磨耗させ、精神力を削り取る。 ――その筈だった。 「こっちは既に右の頬を殴り飛ばされてんだ! 兆倍にして返してやんよォッ!!」 猛る怒りで、冷静な思考力を失った閼伽王に、帝国兵達の動きなど意識に無い。 閼伽王にあるのは、平穏を乱した輩が不愉快で仕方が無い。だから、ブチのめす。徹底的にブチのめす。ただ只管、ブチのめす。 精々、その程度の事しか無く、相手の意図など気付きもしない。 三機の陸戦騎が間合いを詰めた瞬間、閼伽王は白濁のエーテルを背に、弾丸の如く帝国兵の陸戦騎へと肉迫した。 警戒も、躊躇も、恐れも、迷いも無く、抜刀すらせずに拳一つ構えて、砂塵を巻き上げながら一直線に駆け抜ける。 彼等はその様を見て、閼伽王の事を一つの事しか考えていないが故に、迷いも恐れも無い。だからこそ質が悪いと評した。 そして、その評価は概ね正解。と言うよりも、今の閼伽王に余計な思考を差し挟む事が出来るだけの余裕は残されていない。 コクピットと一体化したエーテルジェネレーターが、閼伽王に流れるエーテルを喰らい尽くさんと貪欲に奪い取る。 陸戦騎を操る際に消耗するエーテル量は普段能力を使う時の比では無く、まるで血液ごと抜き取られていく様な虚脱感が全身に圧し掛かって来る。 だからこそ―― 「秒殺されちまいなァッ!!」 咆哮と共に力強い足取りで大地を蹴り抜き、閼伽王は迅雷の如く勢いで正面の陸戦騎に追走する。 それを迎え撃つ帝国兵は閼伽王の陸戦騎に向き直り、腰部にマウントされた強化セラミックソードを引き抜き、斜に構えて攻撃に備えた。 更に閼伽王の背後に回った二機の陸戦騎が強化セラミックソードから水飛沫の様なエーテル光を迸らせ、閼伽王を両断せんと駆け抜けた。 それでも、閼伽王は背後から迫り来る二振りの斬撃を意に介する事無く地を蹴った。 そして、閼伽王の拳が正面に捉えた陸戦騎に炸裂すると共に、頭部への縦一文字、腰部に横一文字、二つの剣閃が閼伽王に喰らい付いた。 閼伽王が放った乳白色のエーテル光を纏った拳打は盾代わりに構えられていた強化セラミックソードを圧し折り 閼伽王に放たれた剣閃は拳同様、装甲表面を満遍なく覆う乳白色のエーテル光に阻まれ、かすり傷一つ付ける事が出来ないでいた。 エーテルナイトは搭乗するエーテル能力者の能力を増幅し、その性能を何倍にも発揮するという性質を持っている。 そして、エーテル能力はより強いエーテルによって打ち滅ぼされる。それがルールであり、摂理である。 それまでに彼等がやってきた数の暴力を質の理不尽で捻じ伏せるというものを、そっくりそのまま閼伽王に返されたのである。 「くぅぅぅたぁぁばれぇぇぇぇぇぇぇッ!!」 帝国兵の硬直は一瞬。だが、その刹那の瞬間を無限に拡張するのがエーテル能力者という存在だ。 刹那の瞬間が無限ならば、最早、目の前の障害などただの案山子でしか無く、案山子を相手に技や構えなど無用、純粋な力が一つあれば事足りる。 閼伽王は逆手に引き抜いたセラミックソードを目の前の案山子の股間から斬り上げた。 閼伽王の怒りが込められた烈火の如き苛烈な一撃は、エーテル震となって空間を蹂躙し周囲を轟音で包み込んだ。 エーテル震が鳴り止むと同時に閼伽王の一撃で、へしゃげた強化セラミックソードごと一刀両断にされた陸戦騎が地面に崩れ落ちた。 その断面は滅茶苦茶に湾曲し、切り裂かれたと言うより力任せに捻じ切ったような有様ではあるものの 電光石火の早業は陸戦騎に乗る帝国兵に断末魔の声すら上げるどころか、自らの死を知覚する暇すら与えていない。 「まずは一機……ッ!?」 閼伽王が意気揚々と声を張り上げると共に分断された陸戦騎から分断された陸戦騎から爆轟が巻き起こり、密着状態にあった閼伽王を弾き飛ばした。 生命や物質が崩壊する際に発生するエーテルの突風――エーテルバーストと呼ばれる現象である。 本来ならば周囲に影響を及ぼす事は無く、エーテル能力者ですら意識を傾けなければ知覚するのも困難なのだが エーテルナイトの力で増幅されたエーテル能力と同様、エーテルバーストもまた増幅され、爆轟となって閼伽王を襲い掛かったのである。 閼伽王にとっては災難だが、帝国兵にとっては状況を打破する千載一遇の好機。 そして、エーテルナイトが破壊された際に発生する強烈なエーテルバーストの事を熟知している帝国兵達は 既に安全圏に離脱し左手に空間が歪曲する程の高密度のエーテルを収束していた。 エーテルを纏った陸戦騎の左手首の手甲がスライドし、排煙と共にエーテル発生装置の姿が露になる。 そして、発生装置から三叉槍の様な刀身が形成され、空を引き裂く甲高い音と共に閼伽王に向けて放たれた。 「ッざけてんじゃねぇぞ!!」 やぶ蚊の様に飛び交う二つの飛刃を紙一重の所で身を捩って避けると、鋭く尖ったエーテルの刀身は墓標の様に大地に深々と突き立ち、その動きを止めた。 だが、閼伽王が一息吐いたのも一瞬。 武装名、エーテル制御式ショットランサー。 エーテルによって形成された刀身を持ち、エーテルによって制御される無線遠隔攻撃装置である。 その名が示す通り、エーテルによって形成された不可視の腕に地面から引き抜かれ、再び、勢いを取り戻して閼伽王に襲い掛かる。 立ち上がる暇も無く、地面を転がりながら乳白色の装甲を泥で汚しながら、必死に逃げ惑う閼伽王を嘲笑うかの様にエーテルによって制御されたランサーは 常に最高速度を維持しながら、慣性を無視した軌道で獲物を狙う蛇の如く閼伽王を確実に追い詰めていく。 「しゃらくせェッ!!」 逃げ続けていては埒が開かないと、フラストレーションを溜め込んだ閼伽王は、怒声と共に背中のバネを使って宙を舞う。 その瞬間、ショットランサーの軌道が変わり、閼伽王を刺し貫かんと二条の閃光が空を走った。 そして、閼伽王が装甲全体を補強すると同時に二本のショットランサーが陸戦騎の両肩に突き刺さる。 閼伽王は生唾を飲み込むと同時に機体全体に回したエーテルを両肩に収束し、損傷を最低限に押さえ込むんだ――というのが閼伽王の目論みだった。 だが、閼伽王がエーテルを操作するよりも早く、両肩を捉えたショットランサーは間抜けな音を立てて地面を転がった。 「ああ?」 決死の覚悟とは裏腹にあまりにも間の抜けた結果に閼伽王は肩透かしを食らったような表情を浮かべる。 不発か? 否――帝国兵が企てた計略は、ほぼ完成していると言っても良い。 ただ閼伽王の意識をショットランサーに向ける。それも可能な限り長く。それが彼等の目的だった。 陸戦騎が弾き飛ばされる程のエーテルバーストに驚き戸惑った閼伽王が、愚直な怒りさえも忘れた事を帝国兵達は見逃さなかった。 そこで思考を乱した閼伽王に感知されるだけの膨大な量のエーテルを収束し、その警戒心を煽る。 案の定、閼伽王は膨大なエーテルの収束直後に放たれたショットランサーが一撃必殺の威力を持つエーテル兵器であると誤認した。 だが、事前行動とは裏腹にショットランサーに込められたエーテルは、発動に必要な最低限度の極僅かなエーテルのみ。 クラス分けされる程に差がエーテル能力者を相手に、不利を覆すのは並大抵の事では無い。 ましてやセラミックソードの直撃にも耐え得る閼伽王を相手に、ショットランサーでは威力不足であるのは彼等にとっても承知の上の事だった。 それでも、彼等に撤退の二文字は無い。何故なら、その不利を覆すだけの威力を持った兵器が陸戦騎に装備されているからである。 エーテルキャノン――搭乗する能力者のエーテルを物理的な破壊衝動に変換し撃ち出す、陸戦騎に装備された唯一のエーテル兵器である。 能力者の力量に大きく影響される上、発射準備にかなりの時間を要し、能力者に与える負担も決して無視出来ない程の物だが 大きな代償と引き換えに、大半の戦闘兵器を一撃で消滅させて有り余る圧倒的な火力を誇り、正しく切り札という形容が相応しい兵器である。 そして、帝国兵の思惑通り、閼伽王が長々とショットランサーに気を取られていた隙に、悠々とエーテルキャノンの発射準備を終える事が出来ていた。 陸戦騎の左腕に収束されていた膨大なエーテルはエーテルキャノンの砲口に飲み込まれ、二機の陸戦騎の姿を陽炎の様に揺らめかせた。 次の瞬間、無音の光芒が二条の閃光となって閼伽王の心臓を喰らい尽くそうと獣の様に宙を駆ける。 刹那――視界がセピア色に染まり、閼伽王は流れる時間が遅くなっていくのを感じた。 (どうせ殺るなら一思いに一気に殺りやがれってんだ……!) 時間の流れが遅く感じられても、自分の動きが早くなったわけでは無い。 ゆっくり――ただ只管、ゆっくりと眼前に迫り来るエーテルキャノンの弾光に閼伽王は内心で悪態を吐いて、破壊衝動の波に呑み込まれた。 だが、帝国兵の表情に喜色の色は無く、エーテルキャノンの再チャージを開始する。 エーテルナイト同士の戦いが始めてという事もそうだが、力が増幅された上位能力者との差が大きく広がっている事を嫌という程思い知らされた直後である。 既に彼等の頭の中では、今の攻撃で閼伽王を撃破出来ていなかった場合の対応策が頭の中で練られ始めていた。 そもそも、撃破出来ていない事はエーテルバーストが発生していない事からも明らかであった。 良くて虫の息。最悪の場合、無傷で反撃の機を伺っているという可能性も充分すぎる程に考えられる。 もしも、これで閼伽王が無傷だとしたら、必殺の機会を逃した彼等に勝ち目は無くなったと言っても良い。 今の一撃が彼等に出せる最大の一撃で、何をどう足掻いても先程以上の威力を出す事も、奇襲を仕掛けるのも困難だ。 何の脈絡も無く、唐突にBクラスのエーテル能力者にクラスアップすれば話は別だが、そんなに都合の良い話は滅多に無い。 そして、恐れていた最悪の事態が起ころうとする兆しが見え始め、彼等は思わず息を呑んだ。 セブンス全体を覆い尽くす程の急激なエーテルの高まり。大地から立ち上る、乳白色のエーテル光。 これが閼伽王から放たれているエーテルである事は把握出来るものの、閼伽王の気配は愚か、陸戦騎の姿すら何処にも見えない。 エーテルの出所を探ろうにも閼伽王のエーテルはセブンス全体に満遍なく、均一に広がっており、何処にでも居るような錯覚を起こしそうな程であった。 一回り近く年下の上官に縋り付きたくなる様な気弱な感情を必死に押し殺し、二体の陸戦騎は無言で背中合わせに立って全周囲を警戒する。 だが、一度自覚した恐怖を容易く払拭出来る筈も無く、背後から閼伽王が剣を振り被っているのではと根拠の無い疑心を抱く始末だった。 恐怖を自覚出来る程度には冷静なのだと自身を言い聞かせ、押し潰されかけた自らの意思を奮い立たせようとするが、その思考こそが恐怖に屈した事を意味する。 現に恐怖に破れたが故に彼等のすぐ傍で息を潜めている閼伽王に気付く事が出来ないでいたのだから。 「間一髪って奴かぁ? マジで死ぬかと思ったぜ……流石に年がら年中戦争やってる兵隊サンは場慣れしてやがんぜ」 閼伽王は陸戦騎のコクピットの中で冷や汗を拭う様な仕草をして深い溜息を吐いた。 「けど、使い方は把握した! 一方的にぶん殴られんのは終わりだ、な?」 必要以上にエーテルを膨張させ、帝国兵の恐怖心と、警戒心を煽り、検討違いの方向を警戒させる。 そして、湧き水の様に溢れるエーテルで砲弾を鋳造し、思考の海に浮かぶ砲身へと装填し、錆付いた撃鉄を火花と共に引き落とす。 照準を合わせる必要は無い。三者の距離は殆ど零距離。外しようが無い。 「ブッ飛べェェェェェェェッ!!」 閼伽王の咆哮と共に二機の陸戦騎の足元に亀裂が走り、その破片を押し上げるように乳白色の巨大な光芒が天を貫いた。 そして、光の昇天に呑み込まれた二機の陸戦騎が爆散し、大規模のエーテルバーストを引き起こした。 「畑弄りに能力を使っていたのが、こんな所で役に立つたぁな……世の中、何が役に立つか分かりゃしねぇな」 閼伽王は得意気な口振りで、地中から飛び出し、地表へと降り立った。 エーテルキャノンに飲み込まれる瞬間、閼伽王は足元の地面を溶かし、地下へと逃れ、帝国兵の足元という絶好の射撃ポジションを確保していたのだった。 セブンスに流れ着いて三年。途切れる事無く、能力を使ってセブンスの畑を耕してきた閼伽王にとって地質を操る程度、造作も無い。 それでも、気を抜ける様な状況では無い。セブンスに降り立ったエーテルナイトは四機。そして、始末した帝国の能力者は四名。 そして、セブンスに訪れたエーテル能力者は五名、後一人。セブンスの人間狩りを指揮するエーテル能力者―― 「ベアトリス……何処に行った……?」 一方、ベアトリスはアルトールの小屋から一歩も動かずに閼伽王の戦いを眺めていた。 同格の力を持つとは言え、つい先程、エーテルナイトの存在を知ったような物知らずが陸戦騎を帝国兵から奪取し 何の訓練も受けていないにも関わらず、容易く、陸戦騎を起動させ三人の帝国兵を撃破。 「そんな捕縛対象、見た事も聞いた事も無い……アイツが共和国に渡ったら、帝国は困った事になる……」 少数で戦火を広げ、戦渦を巻き起こし、戦果を得る力を持つ、エーテルナイトの台頭により帝国は圧倒的な力を身につける事が出来た。 それに対する共和国は技術力で帝国に遅れを取っているものの、潤沢な資源、物資、物量だけで帝国と拮抗出来るだけの力を持ち合わせている。 初期量産型の陸戦騎など帝国にとって人間狩りの部隊に宛がうか、廃棄処分して再利用する程度の価値しか無い。 だが、閼伽王が陸戦騎を手土産に共和国へと流れ、大量生産などされでもしたら帝国には打つ手が無くなる。 ベアトリスにとって帝国がどうなろうと知った事では無いが、そうなった場合、彼女に科せられる処遇は――ベアトリスは考えたくも無いと首を振った。 「おいで……」 その小さな呟きに応え、空の彼方から風を越え、雲を突き抜け、天空を自在に舞う第二の騎士がベアトリスの前に降り立った。 姫君に頭を垂れる騎士の様に肩膝を付いて、ベアトリスの搭乗を待つエーテルナイトは細身のシルエットをしており、陸戦騎の様な質実剛健さは無い。 だが、搭載されたエーテルジェネレーターは、陸戦騎に搭載されている物よりも遥かに大容量で、エーテルの循環効率に優れている。 更に血管の様に張り巡らされたオリファルコンの含有量は、陸戦騎の二十パーセント増で、搭乗する能力者のエーテルを余す事無く生かすことが出来る。 Bクラス以上のエーテル能力者の中でも、一際優れたエーテルライダーに支給されるエース専用エーテルナイト―― 「行くよ、空戦騎」 ベアトリスがコクピットに乗り込み、自身のエーテルを流し込み循環させると迷彩模様の空戦騎の装甲が深緑に染まり、額の単眼が深緑の光を放った。 背中のドラム缶の様な形状の二基のブースターから深緑のエーテル光を迸らせ、その名が示す通り空へと飛翔する。 そして、左腕に携えた長槍、強化セラミックランスを構え、閼伽王へと落雷の様に肉迫する。 「そのエーテルはベアトリスか!?」 雷光の如く勢いで急接近するエーテルを察知した閼伽王は、振り向き様に叫びながら剣を水平に振り抜いた。 間一髪――背後から陸戦騎を貫かんとしていた長槍は閼伽王の剣に阻まれ、火花を散らしながら陸戦騎の左肩を掠めた。 硬直する両者。閼伽王はベアトリスが二の手を使うよりも早く、更に一歩深く踏み込みながら、一刀両断にせんと縦一文字に剣を振り落とす。 「やっぱり、騎士の能力者を相手に格闘戦は不利……」 ベアトリスは臆するわけでも無ければ、口惜しげにするわけでも無く、淡々と述べながら残像を残して、斬撃の間合いから逃れる。 「逃がすかよッ!!」 閼伽王の叫び声と共に浮遊していたショットランサーが疾風を切り裂き、空戦騎に襲い掛かる。 「でも、騎士の能力者が魔弾の能力者に飛び道具を使うのは無謀――」 空戦騎の右腕に構えられたエーテルライフルに深緑のエーテル光が収束され、ショットランサーを飲み込んで尚、陸戦騎を穿たんと疾駆する。 「チッ……騎士だの、魔弾だの意味分かんねぇっての!」 閼伽王は吼えながら脚部のローラージェットから、乳白色のエーテル光を吹かしながら、空戦騎の銃撃を避け続ける。 怒鳴ってみせたは良いが、閼伽王の内心は焦りの色が見え初めていた。空戦騎の機動力は陸戦騎を遥かに圧倒している。 その上、空に逃げられたら陸戦騎には追撃の手段が乏しいのにも関わらず、空戦騎のエーテルライフルのチャージ時間は無いに等しい。 「対抗する手段はコイツだけか……」 左肩のエーテルキャノン。陸戦騎を一撃で葬り去る程の威力を持つが、チャージに時間がかかり過ぎる。 エーテルライフルを避け続けながら、チャージを完了させる事が出来るのだろうか? 両者の能力者としての力は同程度。一撃で仕留められる程、容易い相手なのか? 「まあ……知った事じゃねぇよなァッ!!」 一々、考えていては知恵熱を起こして脳が壊死してしまう。そして、閼伽王は自分の頭で考えても結果に繋がらない事を自覚している。 だからこそ、取り合えずやってみれば良い。なる様になるだろうという短絡思考で、迷う事無く動き出す事が出来る男なのだ。 閼伽王はローラージェットから出鱈目な軌跡を描きながら、空戦騎から断続的に放たれる銃弾を避け、エーテルキャノンのチャージを開始する。 「初めてでよく粘る……でも、もうこれまで」 「勝手に決め付けてんじゃねぇ! 俺はお前等なんざとは違うんだよォッ!!」 「そうだね……本当にそう思う。能力もだけど心も強い。此処まで歯向かえる能力者と出会えたのは初めて。 でもね、私も死ぬのが嫌だから……私が生きるために死んで……私から逃げる事が出来ても、もう道は無い」 「勝手に決め付けて、勝手に諦めて、勝手に帝国なんぞに負けてんじゃねぇ! 死ぬのが嫌なら歯ァ食い縛って死に損なえ! 先に道がねぇんなら、テメェで切り開け! テメェに宿ったエーテル能力は何だ! ただの貧乏くじか! テメェより弱い奴を殺す力か! それとも何か! テメェより強い奴に尻尾ふる力かよ! そんな奴等を相手に誰が逃げるかよッ!!」 「五月蝿い! 何も知らないくせに……!」 「自分の事を知らせようともしねぇ他人の事なんざ知るか! 辛いんだったらなぁ! 辛いから助けてくれって腹の底から叫んでみせろ! 勝手に絶望して、勝手に塞ぎこんで、勝手に自己完結してんじぇねよ、馬鹿餓鬼が! 心を殺さなくたってなぁ! 道なんざいくらでも選べんだよッ!」 そして、閼伽王は陸戦騎のローラージェットを停止させ、その動きを止める。 左肩のエーテルキャノンの砲口には乳白色のエーテル光が球状に収束され発射されるその時を今か、今かと待っている。 「ベアトリス。これで最後だ。俺は進むべき道を見つけた。お前はどうする?」 ベアトリスは閼伽王の問いかけに対し、エーテルライフルを下ろして応えた。 「私に同情してくれるって、私の言う事なら何でも聞くって言ってくれて……私の事を理解しようとしてくれてありがとう。 今も私を救い出そうとしてくれてありがとう……私と同じ立場なのに……本当に嬉しかった……」 「ベアトリス……」 ベアトリスの空戦騎が纏うエーテルが苛烈な物から穏やかな物へと変わり、閼伽王の表情が柔らかくなる。 「でも、ごめん」 ベアトリスのエーテルは穏やかでありながら、静かに研ぎ澄まされた殺気へと変貌し、ライフルの銃口には空間が歪んで見える程の高密度のエーテルが収束されていた。 「これが私の選んだ道……後には引けない。だから……さようなら」 ベアトリスにとって閼伽王の言葉はあまりにも甘美な猛毒の様なものだった。後一つ、小さく些細な切欠があれば帝国を棄ててしまいそうになる程の。 だから、ベアトリスは張り裂けそうになる想いを殺意で押し退け、言の葉を銃弾に変えて、閼伽王と共に行く道を撃ち貫いた。 「馬鹿餓鬼が……!」 閼伽王はこれ以上の説得は無意味だと悟り、空戦騎から放たれる光弾を飲み込む程の巨大な光芒を放った。 「本当にごめん……そして、騎士の能力者が、飛び道具で魔弾の能力者に戦いを挑むのは無謀だと言った」 光芒と光弾が衝突する寸前、光弾はその軌道を変え、光芒を縫う様に駆け抜け、陸戦騎のエーテルキャノンを破壊する。 そして、空戦騎へと迫る光芒にベアトリスは眉一つ動かさずにエーテルライフルを構え、光弾では無く、光芒を放つ。 空戦騎から放たれた光の柱はエーテルキャノンの光芒ごと、一瞬にして閼伽王の陸戦騎を飲み込んだ。 巨大なクレーターを穿たれ、セブンスから平穏な日々を謳歌していた島民達の痕跡が消滅し クレーターの中心地では、装甲を欠落させ、満身創痍の体となった陸戦騎が膝から崩れ落ちた。 とは言え、行動不能に陥っただけで閼伽王自身の死には程遠く、ベアトリスは感心の中に苛立ちを含ませた。 だが、それも此処までだ。ベアトリスは躊躇う事無く、エーテルライフルの銃口を陸戦騎のエーテルジェネレーターに向ける。 「バイバイ……嫌いじゃなかったと思うよ」 そして、ベアトリスが無感情にトリガーを引こうとした、その瞬間――空戦騎の右肩が爆発を起こした。 「エーテル攻撃……!」 陸戦騎が戦闘不能に陥った今、ベアトリスの空戦騎にエーテル攻撃を仕掛けられる相手は限られている。 と言うよりも空戦騎に攻撃を仕掛ける命知らずなど一陣営しか存在しない。 「共和国の戦闘航空機……今なら勝てると思ってるんだ……随分と甘く見られている」 ベアトリスが戦いに身を投じるようになって三年。閼伽王の様な敵と戦うのは初めてだったが、空を覆い尽す共和国の部隊と対峙してみて分かった事がある。 「他人の命なんて軽いくらいで丁度良い……」 自分を理解しようとして、必死に声をかけてくる閼伽王を撃った時の気分は最悪以外の何物でも無く、後ろめたさしか残らなかった。 だと言うのに、自分に殺気を向ける共和国の兵に向けて放つエーテルライフルのトリガーは何と軽い事か。 「だから……殺してあげる」 四機の陸戦騎を失った上に捕縛対象の閼伽王は死んだも同然。せめて、共和国の一部隊くらいは滅ぼしておかなければ割に合わない。 ベアトリスの呟きと共に空戦騎からエーテル光が放たれ、空を深緑に染めると同時に共和国の戦闘航空機――ズィーダーは一斉にエーテルキャノンを発射する。 刹那――ベアトリスはエーテルキャノンの弾道、弾速を読み取り、迫り来る弾幕に真正面から飛び込んだ。 そして、砲撃の軌跡が空戦騎の肩や脇、腰の隙間を、紙一重の所で通り抜けていくのを尻目に航空機部隊の中心に躍り出た。 一斉に散開しようとする戦闘航空機の中から、僅かに逃げ遅れた者がセラミックランスをコクピットの中に叩き込まれ、ズィーダーの中で木端微塵に弾け飛んだ。 更に空戦騎は錐揉みしながらエーテルライフルのトリガーを引き、放射線状に光芒を放ち、敵部隊の半数を撃墜し、速度重視の弾丸を鋳造し三連射。 何と無く逃げ足が遅い気がする――曖昧な判断基準で選ばれた敵は必死に回避運動を取ろうとするが、光弾はその軌道を自在に変え、猟犬の様に追い立てる。 そして、光弾を振り抜き、雲を抜けた瞬間、ズィーダーのキャノピーに差す陽光が、暗い影に覆われて途切れ――パイロットの意識は途切れた。 「この程度で私に挑むなんて、とんだ馬鹿……」 ベアトリスの表情から疲労の色は隠せないが、ズィーダーのエーテルキャノンでは脅威足りえるには程遠い。 エーテル兵器とは言え、エーテルジェネレーターで増幅されていなければ、通常兵器に毛が生えた程度の性能しか無いのだから。 それでも、共和国の兵士達は健気にもエーテルキャノンで必死に応戦しようとする。 ――強いエーテル能力は、より強いエーテル能力によって捻じ伏せられる 一斉に逸れた筈のエーテルキャノンの軌跡が鞭の様に撓りながら突如と軌道を変え、豪雨の様に空戦騎に降り注いだ。 閼伽王を撃った事による動揺、能力と性能差のある相手への慢心がベアトリスを窮地に追い込んだ。 「何……!?」 微弱なエーテルの中にその姿を隠していた禍々しいエーテルが急速に膨張し、深緑の空を白濁に染めていく。 だが、閼伽王は未だ陸戦騎と共に沈黙を保ったまま。閼伽王と同じエーテルの色を持ち、尚且つ、ベアトリスのエーテルを侵食する程の力の持ち主―― 「ドゥアーッハッハッハッハッハーイ!! どうよ、帝国の小鳥ちゃんよぉぉぉぉお!!」 「……気持ち悪。濃い、暑苦しい、汗臭い」 実際に顔を合わせたわけでは無く、ただの印象でしか無いが、その印象は概ね正解と言えた。 小麦色に焼けた肌は鍛え抜かれた筋肉で脂ギッシュにテカリを放っており、ズィーダーのコクピットの中で缶詰の様に抑え付けられている。 そして、顔はバナナの様に長く弧を描くように反っており、顎は二つに割れ、顔の半分程もあるのでは無かろうかという程の巨大な口に図太い眉毛。 鶏の鶏冠の様に立派にそそり立つ金髪のモヒカンはズィーダーのキャノピーで押し潰されていた。 これをベアトリスの言葉で簡潔に一言でまとめると―― 「不快」 「人の事を気持ち悪いだの不快だのとよぉぉぉお!! このAクラス能力者ワーグナルド・ミッテルシュナウダー様を舐めてんのかあああん!?」 「名前もウザいし、そもそも、聞いてない」 不快とは言え、Aクラスのエーテル能力者である事には変わりは無い。 そして、その実力はエーテルジェネレーターで能力を増幅していないにも関わらず、仲間の弾丸を操作し、空戦騎を追い詰めた事から察するに余る。 だが、それ以上に―― 「顔見てないけど、顔が生理的に無理」 ベアトリスは空戦騎のエーテルジェネレーターからスパークが迸っているのも無視して、侮蔑の言葉と共にエーテルライフルをマシンガンの様に連射した。 ワーグナルドは少女の声で自身を徹底的に否定され悲しみに暮れている所に銃弾を打ち込まれ、慌てて回避に転じる。 「あんまり手間ぁかけさせるなよォ? 大人しくソイツを渡せば、上には従順だったって報告出来るんでなァ!」 「こうも同じだと本当に嫌になる……」 つい先程の自分を焼き増したようなワーグナルドの言葉にベアトリスは不快感を露にした。 こんな不快な男と同じ言葉を発していた事に――閼伽王は今の自分と同じ気持ちになっていたのかと思うと―― 「……本当に不快」 「いい加減に黙れやァァァァァアア!! お前の言葉は地味に傷付くんだよォ!! そういう事を言っちゃダメって、ママから言われなかったんかぁ!? ああん!? 十八歳未満お断りなお仕置でもされたいんか、アアン!? 寧ろ、ヤんぞゴルアアアアッ!!」 「下衆」 ワーグナルドの怒鳴り声を一言で一蹴し、ライフルの銃口に収束したエーテルを散弾の様に拡散し、弾幕の網でワーグナルドを封じ込める。 「共和国のAクラス能力者ならミスの埋め合わせに丁度良い……私が生き残るために死んで……それに不快」 「まァだ言うか、この雌ガキャアッ!!」 空戦騎のライフルの銃口に深緑のエーテルが、ズィーダーのキャノンの銃口に乳白色のエーテルが収束され、まさに一触即発の状況。 そんな最中、空戦騎のコクピット内に新たな命令が届き、その命令内容にベアトリスは驚いた様な表情を浮かべた。 「現作戦及び、戦闘行動を破棄並びに中断。即時撤退命令……Sグレードの最優先命令……どう言う事……?」 だが、ベアトリスが疑問を差し挟む余地は何処にも無い。 どんな状況下にあろうとセブンスに放置されている四機の陸戦騎の残骸を放置してでも所属基地へと戻れ。それが、ベアトリスに下された命令である。 「エーテルナイトを棄ててでも戻って来い……帝国にとって私はまだ利用価値がある……まだ……生きていられる……」 「なァにをブツブツ言ってやがる!! ぶっっっっっ殺すぞぉぉぉぉああ!!」 「勝手に殺して、死んでいれば良い……下衆に付き合っていられない……」 ベアトリスは空戦騎を反転させ、空間が捻じ曲がりかねない程のエーテル震を巻き起こして、空の彼方へと飛び去った。 「暴言吐くだけ吐いて逃げんのか!? おおい!!」 ワーグナルドが叫び終わった頃には既に空戦騎の姿は芥子粒程の光点になるまで遠ざかっている。 追いかけようにも単機で帝国本土付近の海へと接近する程、無謀な男でも無い。 気を取り直したかの様な表情で、セブンスに穿たれた巨大なクレーターの中心地に横たわる陸戦騎を睥睨した。 「陸戦騎四機分の残骸に死に損ないのBクラスが一人か……」 セブンスのエーテル能力者、閼伽王の存在に気付いていたのは共和国も同じだったが、立地の都合上、帝国を出し抜くのは不可能だった。 其処でワーグナルドは、この事態を静観しつつも、彼の権限で動かせる兵力をベアトリス達に勘付かれない地点に配置させていた。 そして、セブンスで始まった戦闘は彼にとって非常に好都合なものだった。 閼伽王の手によって三機の陸戦騎が撃破され、閼伽王の陸戦騎も比較的綺麗な状態で撃破された。 彼等にとって一番厄介だった空戦騎と、ベアトリスは閼伽王との戦闘でエーテルを消耗し、精神状況も決して良好では無い所まで追い詰められていた。 残った陸戦騎の能力者も消耗状態。貴重なエーテルナイトのサンプルを手に入れる潜在一隅のチャンスが到来したというわけだ。 「空戦騎も欲しかったんだが……まあ、一先ずは成功だなぁーハッハッハッハァッ!!」 誰も為し得る事の出来なかったエーテルナイトの鹵獲。与えられる恩賞は如何程の物かを想像して、込上げる笑いを堪える事無く、大空に大きな笑い声を鳴り響かせた。 一方、帝国では―― 下士官の軍服に身を包んだ若い帝国兵が基地司令の執務室で、虚空に映し出された共和国の将官の立体映像と向かい合っていた。 「其方にエーテルナイトのサンプルと、野良を送った……G計画の進捗はどうなっている?」 「陸戦騎の鹵獲という切欠を得た今、長く見積もっても二ヶ月といった所だ」 「取り合えず、十機程完成させたら此方を襲わせろ。性能を確認しておきたい」 「了解した……相変わらず、随分な暴れようだな?」 帝国の下士官の背後には、帝国の将官や下士官達の骸が折り重なり、壁や天井には、おびただしい量の鮮血が飛び散り、あるいは滴り落ちていた。 「芝居に夢中になり過ぎる癖があってな。偶には塵を塵扱いしておかなければ、本当の自分を忘れそうになるのでな」 「……二ヶ月以内にGによる強襲を仕掛ける。そのつもりでいろ」 帝国の下士官は悪びれた様子も無く、おどけた態度で肩を竦めていると共和国の将官は呆れた口振りで通信を終了した。 「き……貴様……共和国のスパイか……!」 その一部始終を見ていた帝国兵が骸の山から這い出て、呼吸の乱れた荒い声を上げた。 自身の物か、それとも、他人の物かも分からないおびただしい量の血液に全身を染め上げた、その姿は地獄から現れた亡者の様にも見える。 「おやおや……すまんな」 スパイの容疑をかけられた帝国の下士官は、その様が無性に愉快だったらしく、目を細めて、口角を吊り上げ―― ――殺し忘れていた そして、紅い血肉が弾け飛び、新たに鮮やかな紅が執務室を塗り潰した。 【次回予告】 ヴィルゲスト共和国本土に運び込まれる四機の陸戦騎の残骸と、閼伽王。 遂に共和国はエーテルナイトの開発に大きな一歩を踏み出し、帝国に対し反撃の狼煙を上げた。 その最中、閼伽王は時代の影で、人を喰らう異形の群れと戦う学徒――君嶋悠との出会いを果たす。 機神幻想Endless 第三話 覚醒者 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/43666.html
登録日:2020/01/10 Fri 00 11 30 更新日:2024/01/15 Mon 09 00 53NEW! 所要時間:約 14 分で読めます ▽タグ一覧 STAR_WARS SW ×ハグス将軍 アーミテイジ・ハックス イケメン エリート オールバック コート スター・ウォーズ スピード出世 ドーナル・グリーソン ハックス将軍 ファースト・オーダー プライドの塊 ヘタレ 二世 参謀 司令官 報われぬ人生 将校 将軍 小物 小物界の大物 川本克彦 幹部 愛すべき小物 愛猫家(?) 憎めない悪役 案外有能 残念なイケメン 終身名誉小物将軍 続三部作 苦労人 赤毛 軍人 転落人生 野心家 銀河帝国 「今日こそが共和国最後の日となる」 映画『STAR WARS』シリーズに登場する人物。 アーミテイジ・ハックスというフルネームが一応設定されてはいるものの、公式サイトのキャラクター紹介、スタッフロール、関連商品などでは基本的に「ハックス将軍(原語版ではGeneral Hux)」と表記される。(*1) 俳優:ドーナル・グリーソン(『ハリー・ポッター』シリーズのビル・ウィーズリー役、『ピーターラビット』シリーズのトーマス・マクレガー役など) 吹き替え声優:川本克彦(『『無限戦記ポトリス』のドラゴンブルー役、NARUTO-ナルト-疾風伝』のデイダラ役、『NHK高校講座「ビジネス基礎」』のナレーションなど) ●目次 【人物】 【過去】 【本編での動向】EP7 フォースの覚醒 EP8 最後のジェダイ EP9 スカイウォーカーの夜明け 【EP9没案】 【人物】 「貴様らの運命は定まった…銀河の塵と消え失せるのだ!」 銀河帝国の残党が結成した軍事組織ファースト・オーダーにて最高指導者スノークに仕える将軍。 軍服の上に黒いロングコートを身に纏った痩身の男性であり、ファースト・オーダー最高司令部の指揮官を務めている。 敵対するレジスタンスからの通信に対して降伏は一切認めないことを宣言するなど、冷酷非情な性格の持ち主。プライドが高く、芝居がかった尊大な言い回しを好む一面を併せ持つ。 組織の中での立ち位置としては、旧帝国時代の総督ウィルハフ・ターキンに近い。 もっとも皇帝やダース・ヴェイダーといった錚錚たる面々にすら一目置かれるほど、優秀な司令官・政治家として老成していた彼に比べると、やはり若さ故の未熟さか精神的な余裕の無さが散見される。 またターキンがヴェイダーよりも上の地位に就いていたのに対して、ハックス将軍はカイロ・レンとほぼ同等の位である。 レンからは実戦経験の浅さを理由に見下されており、ハックスもまた彼の存在を不快に思っている。年齢的にはハックスの方が数歳年上らしい。 日頃から主君スノークの評価と寵愛、即ち次期最高指導者の座を巡って、手柄の奪い合いや互いの失敗の告げ口などといった小競り合いを繰り広げ、非常に折り合いが悪い。 スノークも「何故あのような小物を重用するのか不思議に思っているであろう?奴の弱さは上手く操ればよく切れる道具となる」などと陰で彼が将軍の器ではないことを嘲笑し、時には遠距離からフォースによる体罰をも辞さない少々ぞんざいな扱いをしている他、(*2) レジスタンスの者からさえも作戦のためとはいえ散々扱き下ろされたりと、作中では敵味方問わず多方面から軽んじられている節が見受けられる。 しかしながら、彼が収集した情報や立案した作戦によってレジスタンスが幾度も窮地に追い込まれているのもまた事実であり、更にストームトルーパーの育成にも彼が採用した訓練メソッドが大きな貢献を果たしているため、一概に全くの無能とも言い切れない。 前述のスノーク評も裏を返せば、扱い方次第で能力を発揮すると認められているとも言えるし、スノークがハックスの働きぶりを褒めそやす場面も度々見られる。 とはいえレジスタンスを追い詰める度に後一歩の所で出し抜かれている背景にはレジスタンス側の奮闘や仲間の不手際だけでなく、彼自身の判断の甘さも少なからず関係しているのは否めず、ハックスが将軍として周囲からの評価をあまり得られないのも致し方ない部分はあるが。 なお大変どうでも良いことだが、2016年2月、ルーカスフィルムの社員であるパブロ・ヒダルゴ氏が、ハックス将軍はミリセントと名付けた猫を飼っているとSNSで公言した。 これが正式な設定なのか単なるジョークなのかは不明。いずれにせよ彼は自分でもこのネタが気に入ったのか、自アカウントのアイコンを一時期ミリセントと思しき猫を抱いたハックスの画像にしていたりする。 …そもそもスター・ウォーズの世界って普通の猫いるのかな? 【過去】 「良いリーダーというものは、チームの一員でありつつも、周りと馴れ合ってはいけないのだ」 彼の本編に至るまでの来歴は正史(カノン)の小説である『アフターマス』三部作、『ファズマ』、『フォースの覚醒前夜 ~ポー・レイ・フィン~』などで語られている。(*3) アーミテイジ・ハックスは、帝国将校の父と使用人の母との間に婚外子として生まれた。 父ブレンドル・ハックスは息子に対しては一片の愛情も抱いておらず、紙のように貧弱で役立たずだと侮蔑していた。その一方で、仕込めば化けるだけのポテンシャルはあるかもしれないとも思っていたようだが、それは息子への期待というよりも軍人としての見解だったものと思われる。 アーミテイジの幼少期、帝国は歴史的大敗を喫して凋落。彼と父は苦難の末、銀河系の未知領域へと逃げ延びる。 そしてブレンドルを始めとする帝国の元上級幹部ら数人が中心となって、徐々に勢力を拡大した。この一派が後にファースト・オーダーとなるのである。 幼きハックスは、帝国時代に父親の上官だったガリアス・ラックス提督の指導を受ける内、他者を支配するという行為に歪んだ悦びを見出すようになっていった。 さながら自身の抱く心の弱さを打ち消そうとするかの如く、人を思うがまま操って攻撃を行うことに快感を覚え始める。 そのまま大人へと成長してファースト・オーダーを構成する一幹部になった彼は、利害が一致したキャプテン・ファズマの謀略に加担して、自分の父親を死に追いやってしまう。 直接手を下したわけではないにせよ、奇しくも後のカイロ・レンと同様の所業を働いたわけであるが、レンが父親を手にかけることに迷いを抱き、殺めた後も後悔を捨て切れなかったのとは対照的に、ハックスは一切心が揺れることは無かった。 まあ生まれた頃から自分と母を虐待同然に冷遇してきた相手に情が湧かないのも無理はない。結果的にその父親と同じく支配欲に飢えた人間に成り果ててしまったのは何と皮肉なことか。 程なくしてハックスは、トップの思惑も相まって、亡き父の跡を継ぐような形で将軍の座を見事射止める。 将軍に就任して以降は、かつて帝国アカデミーの教官でもあった父が考案した訓練法をベースにしている教育プログラムを採用して、ファズマと共にストームトルーパーの洗脳・増強に尽力した。 昔の帝国と違って公然と徴兵することが出来ないので、兵士の数が少ない分、一人一人の質を高めていく必要があったようだ。 ちなみに彼はトルーパーの育成に当たって、ファースト・オーダーのために戦うことこそが正義であると頭に叩き込ませるという目的の下、訓練生達に毎日2回、自分の演説の映像を強制的に見せていることも発覚する。 単なる罰ゲームとしか思えない実に恐ろしい洗脳手法だと言えよう。 若くして順調に出世を重ねていくハックス将軍。 だが、そんな彼の覇道にも一筋の影が差す。最高指導者スノークが幾年か前より懇意にしていた男が、ついに自分と同格の地位に割り込んで来たのだ。 その男こそがカイロ・レンなのであった。 【本編での動向】 EP7 フォースの覚醒 シークエル・トリロジーの第一弾に当たる本作でシリーズ初登場を果たした。 「あんたの部下では心許ない」 「私のやり方に異論があるのか?」 カイロ・レンと共同でルーク・スカイウォーカーの居場所が記された地図の回収任務を担当することになる。 部下のフィンことFN−2187が裏切ったことで、ストームトルーパーの教育と管理の体制についてレンから皮肉を浴びせられ、ハックスも仕返しとばかりに彼のミスをスノークにばらすなど、この頃から二人の関係の悪さは垣間見えていた。 レイとフィンが地図のデータを持ったBB-8を連れて、ストームトルーパー達の追跡をかわした事実を重く見たハックスは、新共和国がレジスタンスに援助してルーク・スカイウォーカーを発見してしまう前に、新開発の破壊兵器スターキラーを使用して共和国を潰す許可をスノークに求める。 斯(か)くして彼は何千という兵士達が見守る中、至高の新兵器を御披露目する歴史的なセレモニーで大演説を行った。 このどこかナチス感のあるスピーチは、俳優のグリーソン氏および吹き替え声優の川本氏、両者の鬼気迫る熱演が光るので、ぜひ英語版と日本語吹き替え版の両方をご覧頂きたい。 演説全文 「…今日こそが共和国最後の日となる。秩序無き混乱の時代と決別する記念すべき日だ。 今この瞬間ここから遠く離れた星系で、新共和国は厳正に中立を守るなどと綺麗事を言いながら、その裏でレジスタンスに肩入れしている。 諸君が作ったこの恐るべき兵器───この究極の兵器が元老院に最期をもたらす…忌々しいレジスタンスにも。 生き残った星は全てファースト・オーダーの前にひれ伏すのだ…」 「そして今日この日が…共和国最後の日として長く記憶される!」 「発射!!」 ハックス将軍の号令と共にスターキラーは巨大なレーザー光線を放った。 恍惚とした表情を浮かべて光の槍を見上げる彼の視線の遥か先で、幾つもの惑星が塵と化してゆく。 このたった一撃で新共和国の首都があるホズニアン・プライム星系は壊滅。そして一瞬の間に数え切れないほどの命が失われた。 ところで、これまた物凄くどうでも良い話なのだが、演説直後ストームトルーパー達が一斉に片腕を振り上げて賛同の意を示すシーンでは、何故か一人だけ全身を使って元気良くガッツポーズを決めているお調子者がいるので、もし機会があれば探してあげよう。 その後、カイロ・レンが惑星タコダナでレイを捕縛することに成功するも、フォースに目覚めた彼女には地図の情報を吐かせることは出来ず、レンがBB-8を回収していなかったこともあって、ファースト・オーダーは苦境に立たされる。 しかしハックスは、レジスタンスの基地がイリーニウム星系の惑星ディカーに存在することを独自に突き止めており、スターキラーで狙うことをスノークに進言して準備を開始。 「兵器の充填を始めろ!」 一方ファズマは、スターキラー基地に忍び込んだハン・ソロ達に脅迫されて、スターキラー基地を守る防衛シールドを無理矢理解除させられていた。 防衛シールドの解除でレジスタンスの戦闘機部隊が襲撃。ハックスは基地の防衛に当たる。 スターキラーのレーザーが発射されるまで後ほんの数秒という所で、レジスタンスの破壊作戦は成功し、基地は惑星ごと崩壊していく。 敗北を悟ったハックスは基地内部の中央コントロール・センターで、雪原に倒れているカイロ・レンを拾って帰投するようスノークから命を受け、基地を離脱したのだった。 この時、彼はオペレーターから「将軍が逃げ出した」と言われてしまっていたが、一応弁護しておくと、引き際を弁えてスノークに今後の方針を速やかに尋ねようと退室したのは理に適った行動であると言える。 確かに避難を指示せず一人で部屋を飛び出したら部下からそう見られても仕方ないけど。 まあ森の中で死にかけているレンを救出するほどの時間的余裕はあったので、おそらく全員脱出は完了したことであろう。 EP8 最後のジェダイ 今回はかなり序盤から登場する。 「聞こえてないのか?」 「ハーグース〜」 「聞こえてた」 スターキラー基地は破壊されてしまったものの、前作の時点でレジスタンス基地の所在地は判明しているため、艦隊を率いて惑星ディカーへと向かう。自身は旗艦のファイナライザーの艦橋に陣取って、追撃作戦の司令塔に徹する模様だ。 基地から既に逃走していたレジスタンスの船を追いかけると、レジスタンス中佐にしてエースパイロットのポー・ダメロンがファースト・オーダーに交信を求めてきた。 ここからハグス将軍ハックス将軍は劇中で小物キャラとして大っぴらに扱われるようになる。ぶっちゃけ前作ラストの時点で既に小物臭さは微かに見え始めていたが。 ポーはハックスを好き放題イジり倒した後、爆撃部隊を率いて奇襲を仕掛ける。 彼らが多大な犠牲を払って決死の覚悟で攻め立ててきたこともあり、ファースト・オーダーの軍艦ドレッドノートを陥落させられる由々しき事態に。加えて、レジスタンスの勢力がハイパースペースに飛び込んで、どこか宇宙の遠くに逃げ仰せる始末。 「ハックス将軍!」 当然これほどの失態を最高指導者スノークが許すはずもなく、ハックスの前にホログラム体として臨場。言い訳しようとする彼を容赦無く遠距離からフォースで床に捻じ伏せ、そのまま大勢の部下が見ている前で引きずり回した。 だが、文字通り例え転んでもただで起きるハックス将軍ではない。何とか身を起こしながら既に敵の尻尾は掴んであると返答する。 「決して逃しはしません…最高指導者」 彼はレジスタンスに振り切られた時に備え、部下を使ってレジスタンスの艦艇をハイパースペース・トラッカーで捕捉していた。これは相手が仮にハイパースペース・ジャンプを使ったとしても航行先を計算して特定出来るという優れ物。 このシステムは元々、帝国時代にターキン総督が創設した研究チームによって提唱された機構であり、EP4の前日譚『ローグ・ワン A STAR WARS STORY』では、主人公のジン・アーソが惑星スカリフのデータ保管庫でデス・スターの設計図を探している時、これの資料を口頭で読み上げるシーンが確認出来る。 あれから約30年余りの年月が経過して、未だ理論段階で留まっていた研究を引き継いだハックスのエンジニアチームが実用化に成功したとのこと。しかも次作では量産型のTIEファイターもこの装置を搭載して、ミレニアム・ファルコンを延々と追跡してくるのだから恐ろしい。 「レン、レジスタンスは射程外に出た。この距離では援護出来ない。艦隊に引き返せ!」 愛機のTIEサイレンサーを乗りこなし、中隊を引き連れて獅子奮迅の働きを見せていたカイロ・レンに、遊撃を一旦中止して戻ってくるようハックスはメッセージを送る。 自分を補佐する僚機が通信から即刻両方撃ち落とされてしまったこともあって、彼の言う通り分が悪いと察したのか、レンは不服そうに唸りつつも渋々その言葉に従った。 次いでハックスは戦略を変更。 逃げに転じて速力が高い敵艦に追い付けず攻撃を当てられないとしても、構わず背後から撃ち続けることで、逃がさないという姿勢をレジスタンスに示威するよう指示を出した。 このまま攻撃を避けるためにスピードを出し続ければ、先にレジスタンスの方が燃料切れを起こして身動きが取れなくなると読んで、持久戦に持ち込んだのだ。 「では息の根を止めてやれ」 ハックスの思惑通り、医療船アノダインを始めとするレジスタンスの艦隊は長時間の高速航走に耐えられず自滅していき、敵機は残す所、母船ラダス一隻のみになろうとしていた。 更に諸々の騒動を経て、レジスタンスが小型の輸送船に乗り移って惑星クレイト(*4)に逃げ込もうとしていることを知った彼は、攻撃目標をラダスから輸送船へと移行。瞬く間に次々とキャノンで沈めていった。 仲間を乗せた輸送船が何機も撃墜されているのを見過ごせなかったアミリン・ホルド提督はラダスを駆って、最高指導者スノークが乗る母艦のメガ級スター・デストロイヤーに船を向ける。 ハックスはこれを標的から目を逸らすための囮だと判断して、変わらず輸送船を狙い続けたが、それが大きな誤りだった。 「あのクルーザーを撃沈しろ!」 彼女の真意に気付いた頃には時すでに遅し。ホルド提督の命と引き換えのハイパードライブ特攻でメガ級スター・デストロイヤー(とその他随伴していた多数のリサージェント級スター・デストロイヤー)は大きなダメージを受けた。 事態の収拾を付けるため玉座の間を訪れたハックスは、そこで既に事切れていたスノークの亡骸を目の当たりにする。 傍らに気絶したカイロ・レンも横たわっているのを見て、銃を取り出して彼を始末しようとするが、その時不運にもレンが飛び起きてしまう。 ハックスは銃を隠し、何食わぬ顔で何故スノークが死んでいるのか問い質した。レンも澄ました顔で自らが討ち取った主の死をレイの仕業だと偽証する。 スノークが死んだ今、二人の関心はただ一つ… 「全兵力をレジスタンスの基地へ。一気に片を付ける」 「誰に向かって口を利いている?私の軍を指揮するつもりか?最高指導者が死んだ今支配者はもう居ない!」 「最高指導者は…私だ!」 「最高指導者…万歳……」 長きに渡る主権争いは一瞬で決着が付いた。 直接的な戦闘に関しては一般人の域を出ないハックス将軍がカイロ・レンに逆らえるはずもなく、フォース・チョーク(首絞め)で屈服させられ、彼に従うこととなる。 もしハックスが単にレンの寝込みを襲ったのなら、気配で目を覚ましてルークと同じ轍を踏んでしまった可能性が高かったことだろう。だが、メガ級スター・デストロイヤーが崩落した衝撃で体を強く打ち付けられたレンは先程まで完全に意識を失っており、言わば千載一遇の好機だったのだ。 ハックスが後もう少し早く駆け付けてさえいれば、最高指導者の椅子はもしかしたら… そのままファースト・オーダーは、レジスタンスが潜伏している惑星クレイトに進軍を開始する。レンとハックスはユプシロン級コマンド・シャトルに乗って部下達に指示を送った。 「ハックス将軍、前進だ。捕虜は無用。皆殺しにせよ」 レジスタンスを追い詰めた時、そこにルークが登場。AT-M6ウォーカー部隊による一斉射撃を浴びせるも傷一つ付けられなかったため、レンが降りてライトセーバーで雌雄を決することに。 ハックスはこれをルークの罠だと見抜き、今は誘いに乗らずに目的を優先すべきだと異を唱えようとするが、聞き入れられず殴打されてしまった。 その上「私が良しと言うまで軍を動かすな」と言い残して戦場に舞い降りたので、ハックス達には後ろから二人の戦いを見守ることしか出来ない。もっとも彼は殴り飛ばされた時にすっかり伸びていたので、眼前の光景を眺める余裕があったのかさえも疑わしいが。 その間にレジスタンスの生き残りは秘密の通路から抜け出し、レイとチューバッカの操るミレニアム・ファルコンに搭乗して宇宙へ飛び去って行った。 これハックスの言う通りにしてたら一人と一匹(?)を除いて敵を殲滅することが出来てたのでは? レンが相対していたのが、ルークがフォースの力で生み出した幻影だと判明したことを受けて、ファースト・オーダーの一行は基地の内部へと侵攻する。 もぬけの殻となっていた基地の中、カイロ・レンの入った部屋に視線を送るハックス将軍…その目は深い憎悪に満ちた物であった。 EP9 スカイウォーカーの夜明け あれから約1年ほどの月日が流れた。 「ハックス将軍、俺の新しいマスクが気になるのか?」 「いえ…お似合いです」 カイロ・レンがファースト・オーダーの最高指導者として権威を振るう一方、ハックス将軍は見る影もなく落ちぶれていた。 組織の今後の方針、及び組織の情報を漏らしているスパイについて話し合う会議が劇中で開かれたが、席次からしてハックスの地位はもはや他のファースト・オーダーの幹部達と大差無い扱いだった。前作、前々作に渡って3度も敵方に自軍への大打撃を許してしまったためか、単なるレンの嫌がらせかは定かではない。 ハックスは、帝国時代に長年にわたり軍の将校を務めた経験を持つというエンリック・プライドという名の元帥の下に左遷され、軍の指揮権も彼に奪われていた。 ハックス役のドーナル・グリーソン氏は本作のパンフレット内で今作のハックスを取り巻く涙ぐましい状況について次のように語っている。 「彼は、ナンバーワンになることに生活のすべてを捧げてきた男という印象があるからね。そんな男にとって、それに満たないことはすべてが失望に繋がるんだ」 「カイロ・レンにとって、ハックスはもはや眼中にない。カイロ・レンは、ハックスを、失うよりは簡単というだけの理由で、ただ側に置いているんだよ」 悪党ながら何とも世知辛いことだ… レンの修復したマスクにお世辞を並べたり、発言中にフォースで喋れないようにレンに口を押さえられたり、連行中のチューバッカに耳元で吠えられて固まったり、相変わらず何かと残念な描かれ方をしているハックスだったが… 最新作の重大なネタバレ ポー、フィン、チューバッカの3人はファースト・オーダーのスター・デストロイヤーに潜入中、ストームトルーパーの部隊に捕まり、処刑されることになった。そこにハックスが現れ、「自分が彼らを始末する」と部下のストームトルーパーから銃を受け取る。 ハックスの持つ銃が火を吹き、倒れたのは何と部下のトルーパー達だった。 I am the spy! 「 私がスパイだ! 」 そう…ハックス将軍こそがファースト・オーダーを裏切って密かにレジスタンスに情報を漏らしていたスパイだったのだ。 何故仮にもファースト・オーダーで将軍にまで上り詰めたハックスが組織を裏切ったのか?それはカイロ・レンが負ける姿を見たいからという実に彼らしい理由であった。 銀河の支配者になる道を鎖されたことにより、ハックスの抱いていた野心はレン個人に対する私怨へと変わっていったのだろう。彼は小物なりに意地を見せようとしたに違いない。 というか戦闘方面は全くからっきしなように思えたハックスなのだが、至近距離で不意を突いたとはいえ、3名のストームトルーパーの急所を瞬く間に撃ち抜くって意外に凄いのでは… それからハックスは偽装工作のため自分の腕を撃つようフィンに言ったが、彼は無情にもそれを無視して足を撃ち抜いた。 ハックスは多くの罪無き人々の命を奪った人物であり、フィンからしたらストームトルーパー達に非人道的な行いを強いてきた張本人の一人でもあるので、その言葉に従えないのも無理からぬ話だったと言えよう。(*5) 彼らを解き放ち、撃たれた箇所に包帯を巻いて杖をつきながら、侵入者達が逃げ出して手傷を負わせられたとプライド元帥に報告する。 しかし元帥は迷わず、そして何の躊躇も無くハックスを射殺した。ハックスがスパイであることなど彼には完全にお見通しだったようだ。 今まで散々レジスタンスを苦しめてきた宿敵の一人とは思えないほどの呆気ない最期となった。 結局のところ彼が寝返った理由は出世争いに敗れた腹いせ以外の何物でもなく、別に改心したわけでも善の心に目覚めたわけでもなかったので、当然といえば当然の末路だったのかもしれない。 命乞いする暇すらなく死を迎えたハックスは、その瞬間に一体何を思ったのか… 残念ながら本編におけるハックス将軍の出番は 以上で全て終了となる。 彼はカイロ・レンに一泡吹かせるため組織を裏切って命を落とした。 けれどもレンは最終的には、復活して新たな首魁と相成ったパルパティーン並びにファイナル・オーダーを裏切りレイと共闘したわけだ。 よってハックスがポー達を逃がした行為は、別にレンにとってマイナスにはならないどころか、むしろ間接的にはプラスにすらなっているのだ。 言ってしまえばハックスは完全に無駄死だったということになる。それを知らないままこの世を去ることが出来たというのがせめてもの救いか。 最高指導者として銀河に君臨する野望を叶えられず、憎き仇に一矢報いることすら能わず… 確かに小心な冷血漢ではあったかもしれないが、燃え盛る野心を胸に抱き、常に全力で生きてきた男が描き上げた人生の結末としてはあまりにも虚しい。 …ただ紆余曲折を経て、彼の怨敵だったカイロ・レンはレイを救うために死亡し、スカイウォーカーの直系の血筋は完全に絶えることになった。 更には指揮官の座を乗っ取った挙げ句、彼自身の命を奪った上官のプライド元帥もまた失意のままスター・デストロイヤーの爆炎に呑まれるという凄惨たる終焉を迎えたので、ある意味結果だけ見れば満足だったのではなかろうか? 何だかんだ巡り巡って、ハックスの行動は本人も意図せぬ形で憎む相手を揃って道連れにしたのである。 シークエル・トリロジー完結後、ハックス将軍を最後まで演じ切ったグリーソン氏は、「BANGショービズ」というイギリスのニュース提供会社による独占インタビューにて、 ハックスのフィギュアをコレクションしていることを明かした。当人曰くそんなに数は出回っていないらしいが。 また、グリーソン氏はスター・ウォーズファンの集いに参加することについても前向きな姿勢を見せているそうで、今後も彼のハックス将軍に対する思い入れを拝聴出来る機会があると期待したい所。 【EP9没案】 本作の原案としてクレジットされているコリン・トレボロウ監督と脚本家デレク・コノリー氏の両名は、 当初『Duel of the Fates』(直訳すると『運命の闘い』)という副題で、実際に公開された『スカイウォーカーの夜明け』とは全く異なる物語のEP9を制作する予定だったことが公表された。 2020年1月にYouTubeでリークされた脚本及びコンセプトアートが話題となり、自身のTwitterでファンから質問を受けたトレボロウ監督も本物だと認めた次第である。 ストーリーが大幅に変わっているのに伴って、ハックス将軍を待ち受ける顛末も丸っきり違うので、彼を中心に大凡の展開を記載する。 興味のある方は下記を閲覧されたし。 『Duel of the Fates』草案 物語は惑星クレイトでの攻防より年月を経てファースト・オーダーが銀河のほぼ全域の征服を完了した時点から始まる。 組織の本拠地は、かつての銀河帝国と同様に惑星コルサントに置かれており、ハックスは「最高議長」として頂点に鎮座している。 最高指導者の座に就いたカイロ・レンはというと、更なる強大な力を体得するため、今は亡き皇帝シーヴ・パルパティーンの遺言を紐解いて邂逅を果たしたトア・バリューム(*6)の導きを頼りに単独で銀河を巡っていたので、 実質的にハックスがスノーク亡き後のファースト・オーダーを牛耳っているような状態だという。 そして彼は、フォースを操る力を自分も手に入れることに執着するようになったばかりか、どこぞの別の将軍よろしくライトセーバーの収集家になっていた。このフォースへの渇望は、おそらくEP8でレンに辛酸を嘗めさせられたのが発端だと思われる。 捕らえたレジスタンスの者達を尋問すべくレンのようにフォースを使おうとするも、当然全く何も起こらず、捕虜達にすら失笑されるなど、やはり少々冴えない役回りの模様。 他方、スパイの処刑に当たってライトセーバーをギロチンのような形で用いる残虐な一面を見せていたり、助力を求めたレンから信念の無さを指摘されたことで一念発起するという意外な場面も見られた。 苦闘の末レジスタンスは、ファースト・オーダーの工場からスター・デストロイヤーを始めとする様々な兵器や武器を奪った後、 フィン達の懸命な努力によって自身の在り方に苦悩するストームトルーパー達を味方に付けることに成功し、虐げられていた下層市民達も交えて反乱を起こす。 ハックスは残存兵力を投入して、これに応戦する。直にファースト・オーダーが優勢となるが、そこでランド・カルリジアン率いる援軍がレジスタンスに加勢したことで形勢逆転。 レイとカイロ・レンがモーティス(*7)の森で決着を付けようとしていた、ちょうどその頃、追い詰められて観念したハックスは、集めていた1本のライトセーバーで自ら命を断つという壮絶な最期を遂げるのだった。 …以上がリークされたEP9の初期案である。 大人の事情で実現には至らなかったものの、もしかしたらありえたかもしれないハックス将軍のもう一つの未来と言えるのではないだろうか。 コンセプトアートでは、議長室に一人、崩壊する惑星コルサントの都市を背にして、己の胸に真紅の刃(*8)を突き立てる因果応報なれど、どこか切ないハックスの姿が映し出されていた。 ごく短期間ながら銀河の支配者に近しい存在となれた世界のハックス将軍も、最後まで心なしか憐れでありながら、しかし全力で己が野望に生きる男であったようだ。 「気を付けろレン。個人的な興味を指導者の追記・修正より優先させるな」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 7の終盤でスノークのホログラム室に駆け込んで来る時の走り方が小物丸出しで見る度ジワる。俳優さんの演技力すげえ -- 名無しさん (2020-01-10 00 28 34) まあ偉そうに顎で使ってきてたプライド将軍には最終的に一矢報いられたと言えなくもない -- 名無しさん (2020-01-10 00 31 11) 歴代の敵幹部だとガンレイやクレニック長官に負けず劣らず見てて色々不憫になってくる。もちろん3人とも悪事働いてるから因果応報だけど -- 名無しさん (2020-01-10 00 50 20) 新作での地位と犬死ぶり見てると7終盤で基地ごと爆死するか8終盤でカイロレンに締め殺されてた方がまだ幸せだったかもしれんな。 -- 名無しさん (2020-01-10 01 54 26) SWは完全に死亡確認されない限り胴体真っ二つにされても話の都合のために生還してたことになるし、「腹を撃たれて倒れてフェードアウト」程度じゃ死んだとは信じられない…時系列上の続編でサイボーグ化して生きてても驚かない -- 名無しさん (2020-01-10 01 58 12) ↑生きてたら生きてたで結局レンに仕返ししようとしてやったことが何も意味無かったって知るわけだから結局ビミョーな気が… -- 名無しさん (2020-01-10 02 03 47) ↑↑一応ライトセイバーで斬られた場合出血しないんだから当たり所によっちゃ死なないからモールに関しちゃ筋は通ると思ったんだけどなあ -- 名無しさん (2020-01-10 07 37 09) カイロハックスファズマが悪役として中途半端だったせいでわかりやすい悪役のプライドを登場させたって感じだよな EP9 そういった安直さが非難の的だったりする -- 名無しさん (2020-01-10 07 38 44) スターキラー基地の演説シーンはナチのプロパガンダとして知られる『意志の勝利』をモデルにしたらしい。 -- 名無しさん (2020-01-10 07 52 29) EP7,EP8共にカイロやファズマより遥かに真面目に仕事してたな。結局失敗に終わるのはあれだけど -- 名無しさん (2020-01-10 08 39 49) 旧三部作で言えば、ターキンにもピエットにもなれなかった微妙な中間管理職といったところか -- 名無しさん (2020-01-10 08 44 19) ↑4ハックスにはプライド元帥を上手く陥れて指揮権を奪い返すくらいは意地見せて欲しかったな、最後まで元帥はぽっと出過ぎて愛着湧かなかったし。 -- 名無しさん (2020-01-10 08 55 25) ファーストオーダーの人材不足は異常 -- 名無しさん (2020-01-10 16 52 33) このネタキャラっぷりそんな嫌いじゃない -- 名無しさん (2020-01-10 16 59 49) 本人は絶対に納得行かないだろうけど年齢と経験考えると本来は9の時みたいなポジションで経験積んでって、10年後20年後に司令官になるくらいが妥当だったよね -- 名無しさん (2020-01-10 17 15 05) ↑×3そもそもスノークに次ぐ地位にいるのが若造2人(俺よりは年上だけど)ってのが全く意味不明だった -- 名無しさん (2020-01-10 18 12 15) ↑設定的にはカイロ:数少ないダークサイドの使い手だからハックス:父親のを改良してより効率的なストームトルーパーの育成法を開発したからとなっている。そもそも古い将軍は反乱軍に敗北してるわけだから若いので固めるというのは分からないでもない。 -- 名無しさん (2020-01-10 19 18 21) ↑結局最終的に帝国時代の老人たちに主権を奪われたのは皮肉だな。 -- 名無しさん (2020-01-10 20 26 40) 未熟なカイロ・レンと若造のハックスしか人がいなかったって辺りがファーストオーダーの人材不足を感じさせる、残党なんだから仕方ないが…それでもレンは戦闘能力と操縦技術は頭一つ抜けてたしハックスも指揮は悪くはなかった -- 名無しさん (2020-01-10 20 43 07) 一時期ハックスも実はターキンの孫という設定で、祖父に憧れてるけど未熟だから中々祖父ほど上手く行かない〜みたいなキャラかと勝手に思ってた -- 名無しさん (2020-01-10 21 30 33) ある意味ベン・ソロ闇墜ちによる被害者 -- 名無しさん (2020-01-10 23 10 02) もしかして古参の有能な人材はファイナル・オーダーが先に引き抜きしてたからファースト・オーダーがあの人材不足っぷりだったのでは?(名推理) -- 名無しさん (2020-01-11 01 32 39) レンくんもハグス将軍も育てれば将来有望な人材ではあったんだけどなぁ -- 名無しさん (2020-01-11 01 44 27) 全盛期の帝国だとベイダーですら実質3番手で他の幹部から面と向かってボロクソ言われるような立場だったのにな(フォースで黙らせたけど) -- 名無しさん (2020-01-11 09 11 30) 「反乱者たち」ではカラスがベイダーに初めて会った時、誰だこいつ?みたいな反応してたからそこまで知られてなかったというのもあるんだろうけどね…… -- 名無しさん (2020-01-11 09 22 07) 死後はウィーズリー家の長男として生まれ変わって美人な奥さんもらってるぞ -- 名無しさん (2020-01-11 22 50 01) ほいほい艦隊くれるような連中を信用できるかよという至極真っ当な意見を言ったのに粛清された幹部の人は可哀想だった -- 名無しさん (2020-01-11 23 14 14) ↑あ、あれはカイロくんが幹部さんをリラックスさせてあげようとフォースで高い高いしただけだから…。 -- 名無しさん (2020-01-11 23 19 28) ↑2ハックスに裏切られたのもそうだが、ベン・ソロになった直後にレンプルナイツ(雑造語)が驚く風もなく淡々と襲い掛かってきたあたり、本当に元から人望ゼロだったのが分かって涙出た。あの調子じゃ仕方ないけど -- 名無しさん (2020-01-11 23 33 52) ベイダーは粛清するにしても無能だったりフォースを侮辱したりで理由はあったからな。レン君は正論言われて反論できないから実力行使って感じで小物感が... -- 名無しさん (2020-01-11 23 58 27) 最後のジェダイに出てきたトラッカーは追跡装置というより、敵船がハイパースペースに突入する直前の航跡を詳細に記録してそこからジャンプ先を算出する装置じゃなかったっけ -- 名無しさん (2020-01-12 00 09 24) ↑ごめん。確かに省略しすぎて誤解させる書き方だった。だから補足説明入れて書き直した。 -- 名無しさん (2020-01-12 01 40 18) 正直レンより好き。未熟ながらも芯が通ってるからかな。 -- 名無しさん (2020-01-12 01 54 11) 実質的に多くの星とそこに住む人々を宇宙の藻屑にしたのにどこか憎めないミスターKOMONO -- 名無しさん (2020-01-12 08 23 16) 非正史のレジェンズでも良いからモールみたいにしぶとく生き延びてて欲しい。 -- 名無しさん (2020-01-12 19 14 22) 小物界の中では将来性こそ秘めているものの結局大物には慣れなさそうな器。 -- 名無しさん (2020-01-15 00 17 38) 死んだと見せかけつつ地球のド田舎に逃げ延びて鬼畜うさぎとバトルする日々を送ってるんだろ?知ってる -- 名無しさん (2020-01-18 02 33 47) デマの可能性もあるがトレボロウ監督の原案したスカイウォーカーの夜明けだとハックスがコルサントを支配する予定だったらしい。そこに主人公サイドがスターデストロイヤーをハイジャックして奇襲仕掛けるんだと。 -- 名無しさん (2020-01-18 18 52 59) ↑9会議で「奴らは見返り求めてないんですか?」って聞いてきた幹部にカイロがキレてたのは見返りがレイ殺害だからかと思ってたわ。惑星キジーミごと例のスカベンジャー女ぶっ殺しましょう!って提案してたハックスのことも黙らせてたし -- 名無しさん (2020-01-20 01 14 09) ↑に続いて連投失礼。まあどっちにしろ痛い所突かれて実力行使ってのは変わらんけど -- 名無しさん (2020-01-20 01 14 58) スノークの部屋でカイロレンの始末に成功して最高指導者ハックスになってたらその後銀河はどうなってたんだろうか? -- 名無しさん (2020-01-27 21 45 05) 裏切る動機自体は納得行ったけど死に方が雑過ぎと感じたな…EP9初期案見た後だと尚の事。そりゃそこまで重要なキャラではないからと言われたらそこまでだが… -- 名無しさん (2020-02-13 23 23 15) ネタキャラとしても悪役としても中途半端なんだよな。完全にギャグに振り切ってくれたらこっちもそういうキャラとして見れたのに -- 名無しさん (2020-02-14 21 01 39) ↑英語の読み間違いの部分もあるかもしれないが、降板前の監督のリーク原案見る限りだと、情けない小物なりに最後の最後まで死にもの狂いで足掻いて根性見せるっていう今までのSW本編にはあまり無かったようなボスキャラになる余地がハックスにあったみたいでそこは心残りなんだよな。実際に公開されたEP9のシナリオを否定するわけではないが -- 名無しさん (2020-02-14 21 28 32) あの退場ぶりだと密かに生存して微妙な悪巧みしてるというダース・モールさんルートも充分ありうる。 -- 名無しさん (2020-02-15 05 59 22) 二度続けてすまない。↑↑泥臭く抵抗した後の死亡シーンで没脚本に"He lost the star wars"って下線付きで強調されてまで記載されてたの笑ったわ。レンくんに信念が無いと指摘されて決意を改める場面もあるみたいだし敵側の準主役みたいな扱いじゃんって。 -- 名無しさん (2020-02-15 06 03 44) むしろ速攻看破して処刑したプライド元帥に「なにこの人(帝国軍人なのに)有能!」って感激した(笑) -- 名無しさん (2020-04-18 02 58 14) このキャラを特別好きなわけでもなかったが、実は生きててこの後裏でプライド将軍相手に悪あがきしたりするのではないかと期待するほどには愛着があったようだ -- 名無しさん (2020-04-20 16 20 15) 生存して続編でチョイ役で出てくれたら個人的に嬉しい。 -- 名無しさん (2020-12-28 09 40 11) ↑9まあクレイトの戦いで足引っ張るレンがいないから、無事レジスタンスをほぼ根絶やしにしてファーストオーダーが天下取るんだろうけど、ハックスにそれほど人望があるとは思えないし、数年か下手したら数ヶ月で部下の裏切りに遭ってそう -- 名無しさん (2021-01-22 13 06 38) 絶妙な小物感がでてるキャラクター性は普通に好きだった。それでいて無能ではないという。アクバー提督やラックスのような有能な指揮官の元で経験を積んでたらどうなってたのか妄想させられる。 -- 名無しさん (2022-06-28 23 46 19) 今になって思えば当初想定されていたトレボロウ案のEP9のハックスの活躍を見てみたい気もしなくはない。 -- 名無しさん (2023-04-20 10 16 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nyabecch/pages/27.html
84 新中学生にゃべっち (^ ^)v 新中学生となった、にゃべっち。 詰襟の学生服はさすがにまだ似合わないものの、相変わらず女の子のような美少年ぶりに磨きがかかり、注目度満点の初登校となった。 同じ『B中学校』に通う姉ミーちゃんは3年生になっていたが、入学当初から陸上部のエースとして大活躍し、手先も器用で成績もまずまず優秀だった兄マッハを何かと引き合いに出され、数人の教師から 「兄貴のマッハ君と比べ、妹のオマエはあまりパッとしないな」 などと言われ続けたらしい。 「ホント、イヤになるわ。 ま、その点、オメーは出来が良いから平気だろうけどな。 こっちはまた、これでオメーと比較されちゃ、なお最悪じゃねーかよ・・・」 などと散々にグチを聞かされていたものだったが、幸か不幸かこの時には既にかなりの教員の移動があり、マッハを知る教師は数えるほどになっていた。 さて、中学最初のクラス分け。 全500人中のおよそ半分は『B小』でお馴染みの顔ぶれのはずだったが、なぜかにゃべっちの6組は知らない顔ばかりで、小学生時代に気の合った友人が一人も見当たらず、困惑した。 元々半数は「H小」と「Y小」の知らない連中とあって、まるでヨソの学区にでも紛れ込んだような錯覚に襲われる。 それにしても当然の事ながら、みんな小学校を卒業したのはつい半月前というのに、こうしてお揃いの学生服とセーラー服に身を固めた姿となるや、一気に大人びて見えてしまうのは不思議なものだ (^。^) 名前 コメント すべてのコメントを見る 83 一族シリーズpart4 【ショーイチ祖父物語】 神童にゃべっちのルーツ?(後編) さて、名古屋の中心部・中区朝日町(今の栄・錦辺り)に会社を移すや高級住宅地・白壁に邸宅を構え結婚。 お相手は千種区覚王山の、由緒正しき家柄の娘である。 子供は3人。 長男のユータローは、子供のころからオヤジのショーイチ氏とは正反対の根っからの遊び人で、大の勉強嫌いだった。 授業すら、まともに訊いたためしがなかったため、当然の事ながら成績が悪く 「なぜに、このようなデキの悪いヤツが生まれてしまったのか?」 と真面目人間を絵に描いたような、ショーイチ氏を大いに嘆かせる事になる。 2人目は、待望の女の子。 これが、後のにゃべっち母である。 こちらは兄とは違い、成績優秀で小学校では常にトップ3に名を連ね、中学から大学までを名門お嬢様校『金城学院』で通したが 「ワシの子にしては、まだまだこの程度では物足らん」 とトップが指定席だったショーイチ氏の目には、まだまだ不満であったらしい。 3人目は男の子だったが、この人は不幸にも幼くして病死の不運に見舞われる。 末っ子の少年は父親譲りの秀才で、小学校を主席で通すと名古屋随一の名門『東海中学』(現在の東海高校)へ入学。 「ユキヒトは、オレに似てデキが良いな!」 と、ようやくショーイチ氏も満足だった。 結局はデキの悪かった兄も、最後は弟と同じ電気関係に強い国立の名古屋工業大学へ進み会社の後継ぎとなったのだが、そういった経緯から神童といわれたにゃべっちの小学生時代、母は 「にゃべっちの天才は、きっとウチの父親や弟に似たのよねー」 と繰り返し訊かされたものであった ヽ( ´ー`)ノ 名前 コメント すべてのコメントを見る 82 ショーイチ祖父物語 ~ 神童にゃべっちのルーツ?(一族シリーズpart3・前編) にゃべっちの祖父・ショーイチ氏が、岡山県某の床屋の息子として生まれたのは明治末期(かつての首相・犬養毅とその息子の法相・犬養剛の血を引くとか訊いた事があったが、出所がホラ吹きの伯父だけに真偽は不明) 心臓に持病のあった父は、仕事を休みがちでそのため家計は楽ではなかったが、ショーイチ少年は殊のほか賢く小学校を飛び抜けた成績の主席で卒業する。 家計の事情と病弱な父に代わり、8人兄弟の長兄として弟や妹を養っていかなければならないこともあり、旧制中学校(今の高等学校)進学は半ば以上は諦めかけていたショーイチ少年にとって幸運だったのは、大阪・梅田に金満家の親戚が存在した事であった。 事情を伝え聞いた、大阪のオジサンから 「そんなに優秀な子なら、勿体無いでんな。 よっしゃ、ほならワシが引き取って大学まで出したるがな」 というありがたい申し出があり、向学心旺盛なショーイチ少年は一も二もなく、この好意に甘える事となった。 当時も今も、大阪一の名門として知られる大阪一中を優秀な成績で卒業したショーイチ少年は、大阪帝国大学(現大阪大学)へ進むと、電気工学を学び卒業後は逓信省に入省。 役人として実家に仕送りをする傍ら独学で電気工学を学び、電気通信事業関係の資格を取得するや数年のお役所勤めにピリオドを打ち、世話になっていた親戚の家の息子との共同出資で大阪・梅田に電気及び電話工事の会社を設立した。 この会社こそが、今や名古屋で中企業までにのし上った「××社」の母体であったが、当時はまだ昭和の初期で電話など一般家庭には普及していなかった事を考えると、さすがに先見の明があったと言えるだろう。 そんな、折からの通信需要の風に乗り会社は順風満帆に成長し、学資等なにかと面倒を見てもらった親戚のオジサンへの辞退を押し切り、熨斗をつけたお礼の清算を済ませると名古屋へと移る(この大阪から名古屋へ会社を移した経緯は、イマイチ不明である) 名前 コメント すべてのコメントを見る 81 第二の事件part4 (;・_・)ノ そうして、にゃべっち家離れからヨーコ従妹が追い出されたのとあたかも軌を一にするかのように、被害を受けた化粧品会社の方ではいつも毒々しい厚化粧をしていた若い事務員の姿が、何故か見られなくなった・・・ 或る時、その会社の代表者であるオバサン(といっても、件の事務員が一人いただけの個人の小さい会社である)と顔を見合わせた折りにオヤジが 「最近、オタクの事務員さんを見かけないが・・・?」 と何気なく問うてみると 「それがねー、ダンナさん・・・」 と声を顰め 「ダンナさんだから、恥を忍んで話すんだけど・・・」 ここからオバサン社長の、思いもよらぬ告白が始まるのだった。 「あのコったら、私が営業廻りで外へ出ている時に事務所の電話を無断で使ってるじゃない。 勿論、私用もいいとこよー、友達なんかに電話を掛け捲っていたのよぉ。 前からやけに電話代が多いな、とは思ってたんだけど私も忙しいからついついそのままにしてたんだけど、今月なんてン万円もあったんだから驚くじゃないの。 まったく近頃の若い娘ときたら、困っちゃうわよねー」 段々と青ざめてきたオヤジの顔色にも気付かぬかのように、更にお喋りオバサンの愚痴は続く。 「それで頭に来たから、問い詰めてやったのよ。 そしたら、なんて言ったと思う? 『確かに時々私用で使ってはいたけど、絶対にそんな金額になるまで掛けた憶えがない』 ってのさ。 『なにをバカな! ここの事務所には、私のほかアンタしか居ないでしょーが』 って言ったら 『そんなの、知りません。 じゃあ、社長が掛けたんでしょ』 って。 ホント、どこまで厚かましいやら・・・あれだけ非常識なのには、ホトホト困るわー。 ええ、勿論即刻ヒマを出しましたとも。オホホホホホ!」 という思わぬ展開が・・・  ̄_ ̄;) うーん そのオバサン社長言うところのン万円という請求額の中には、勿論ヨーコ従妹が無断借用した幾らかが含まれていた事は言うまでもないが、こういう展開になればいかに真面目人間とはいえ商売人としての体面が何より大事なオヤジだけに、巧い具合に不良事務員の犯罪に埋没してしまった形のヨーコ従妹の犯行を、勿怪の幸い「去るものに口なし」とばかり、件の消えた事務員に責を負って貰う腹を決め込んでしまった。 こうして札付きの悪党らしく、どこまでも悪運の強いヨーコ従妹の恥曝しな犯行はにゃべっち家外部には漏れることなく、闇から闇へと葬られる事となったのであった (メ-_-)ノ~┻━┻ポイッ 名前 コメント すべてのコメントを見る 80 第二の事件part3 (;・_・)ノ 「どうやら化粧品会社へ入って、電話しとるらしいな。 しかも1時間は、優に超えとったし」 という、マッハからの報告を訊いた真面目人間のオヤジが危機感を募らせた事は、言うまでもない。 商売人として当然ではあるが、何よりも世間体を異常なまでに気にするのが、オヤジの性質であった。 「早いとこ止めさせないと、バレたら大恥だわよ、こんな事って・・・ ああ、情けない」 と嘆く母に 「まあ、そうだが・・・面と向かって問い詰めたところで、素直に認めるようなタマではないからな。 アイツだけは、現行犯でおさえるしかないだろう・・・」 といった経緯で、再びスパイ役のバイトを依頼されたマッハ。 なにせ、憎っくきヨーコ従妹の犯行を暴いた上に、バイト料まで懐に出来るのだから、口では 「まあ、オレもこんな真似はあんまり気が進まんが・・・」 などと言ってはいたものの、内心は満更でもなかったろう。 こうして犯行現場をオヤジによって押さえられ、逃げ場を失ったかにみえたヨーコ従妹だったが「逮捕後」の第一声は 「マッハのバカヤローが! アイツが報告しやがったのか、チクショウ! あのネクラ男が!」 と反省の色は微塵もないどころか、逆にマッハを罵倒し叫んでいたらしい。 「バカモン! マッハには、オレが言いつけたのだ。 誰が好んで、こんな情けない事をしたがるもんか。 オマエの様子が、日頃から怪しいのはわかってたんだぞ。 それにしてもなんたる非常識なヤツだ、オマエは! 相手の会社に知れたら、下手すりゃ訴訟モンだぞ。 こんな事は・・・」 「そんなもん、いちいち大騒ぎせんでも文句言ってきたら、電話代払やーええんでしょーが」 と当のヨーコ従妹本人は、済ましたものだったとか。 こうした度重なるご乱行の数々で、さすがに妹(従妹の母)思いのオヤジも 「キョーコはまだしも、あのヨーコだけは到底オレにも手に追えんわ。 ありゃあ、まだ親の目の届くとこに置いとか、な何しでかすかわかったもんじゃないぞ」 と実の妹である、実家へと帰すことになり 「折角、兄さんとこは大きくて空き部屋もあるから、良いと思ったんだけどねー。 本当にヨーコだけは、ウチでも持て余して・・・一体、誰に似たものやら・・・」 と、オカンムリの様子であった(事実、このオヤジの妹も役所に勤める亭主も非常に真面目でおとなしい、ごく常識人だったのだが・・・) ところがである。 名前 コメント すべてのコメントを見る 79 第二の事件part2 (;・_・)ノ 「おまえら、ええなー、天国みたいじゃん。 オレなんかキョーコとヨーコに挟まれて、地獄だったぜ。 アイツらがおらんかったら、オレも本当は早稲田くらいは入っとたのに」 と半ばは冗談めかして、しかし半ばは本気ともそれそうな憎憎しげな口調で語っていた通り、キョーコ従姉のステレオ大音響とヨーコ従妹の度重なる夜遊びに散々悩まされていたのは、事実のようだった。 しかも、悪い事にはヨーコ従妹の部屋がマッハの隣にあてがわれた事で、3年生の受験の年には当時流行ったアラベスクらのディスコサウンドを連日深夜までガンガンと鳴らされていたから、デリケートなマッハには堪らない。 遂には 「うるせーぞ、バカヤロー」 と怒鳴っても 「なにー? テメーなんか、どーせロクな大学に受かりゃしねーくせしやがって、一丁前の勉強などヤメトケ。 偏屈男メが!」 と例の通りの良い大声で、3倍にも膨れ上がった毒舌が返って来るのみであった。 こういった事が数限りなくあったから、マッハの方では当然の如くにこの従姉妹(特に、ヨーコ従妹)に対しては日頃から恨み骨髄であった事は、当然の成り行きであったろう。 さて、そんな或る日の事。 普段は、滅多に両親になど話し掛ける事などはなかったマッハが、珍しく母に 「ヨーコが夜中になると、3Fのどっかの事務所へ入り込んでるみたいだ・・・どっか連れの所に、電話でも掛けてるんじゃないかな?」 という報告があり 「それは困ったわねぇ・・・じゃあマッハが今度、様子を確かめてみてくれない?」 と依頼された。 マッハという男は、中学生くらいの時から家に居る時は食事と風呂以外はいつも部屋に閉じ篭もりきりで、何をやっているのかサッパリ見当のつかない男だったから、人のために動くような事は一切有り得ないタイプだったが、実は親父譲りの非常にガメツイ性格だったから 「バイト料を出すから、やってよ」 という依頼でOKしたのだった。 元々、日頃から「超」の字の付くほどに秘密主義者のマッハだから、こういった忍びなどは得意中の得意でドアそっと開けて階段を何段か昇ったところで、あのヨーコ従妹独特の無神経な良く通る大声を耳にするまでは何の造作もなかったが、その非常識な通話はなんと優に1時間以上にも及んでいたという事だった Ψ(ーωー)Ψ 名前 コメント すべてのコメントを見る 78 第二の事件part1 (;・_・)ノ にゃべっち家では中学生になるとともに、鉄筋コンクリートの離れの鍵付き個室の部屋を与えられるのが慣わしであった。 当時、テナント貸ししていた2Fの会社との契約が終了したのを契機に、オヤジがビルのメンテやセキュリティなどを含めた面倒や採算面からテナント業から撤退を決めていたため、取り敢えず3Fを貸していた火災保険会社や化粧品会社など3つの会社とは、そのまま契約切れを待つ形で2Fの4室を家族の部屋に当てる事にした。 長男のマッハが中学に入学した時は4部屋が空いた時で、偶々従姉のキョーコ姉が高校を卒業した年と重なった(勉強嫌いのキョーコ従姉は、大学へは進学せずコンピューター会社へ就職した)事もあって (中学生のマッハを、一人で目の届かない離れに置いておくのも、何かと心配だ・・・) という、両親の話を訊いたキョーコ従姉が (じゃあ、一部屋を私に貸してよ。 中学生を一人で住ませるなんて、良くないし、ミーが入るのは5年も先でしょうが) と働きかけた。 もとより両親としては、社会人のキョーコ従姉が同じフロアにいれば、中学生のマッハのお目付け役にはうってつけであろうという計算が働きもしたし、またキョーコ従姉の方でも煩い両親のいる実家から出て格安で部屋を間借りできるという、まさに両者の利害が一致を見てこの年から、マッハとキョーコ従姉が離れに住む事になる。 3年後には、同じく高校を出て姉のキョーコ従姉と同じ名古屋のコンピューター会社に就職した、妹のヨーコ従姉も (オネーばっかりずるい。 私も、ここに住むよ!) と、かねてから宣言していた通りに乗り込んできた事で、2Fには従姉妹とマッハで4室のうちの3室が埋まる事となった。 その従姉妹が離れに揃ってからは、高校生になったにゃべっち家長男・マッハの悪夢の日々の始まりであったらしい。 #ちなみにヨーコ従姉は、後に記述するある事件により僅か3ヶ月でにゃべっち家を出る事になり、2年後には中学生となったミーちゃんが入居し、再び3部屋が埋まる。 更に2年後、最後に中学生となったにゃべっちが部屋を構えた4月は、前月に一浪後に東京の大学へ入学を決めたマッハが、その数ヶ月前には20代半ばで嫁いで行ったキョーコ従姉が出ており、残っていたのは中学3年の姉ミーちゃんのみであった。 こうして、丁度入れ代わりで常時複数の人数が保たれていたのは、まったく奇遇である。 元々が、余計な事はあまり喋らないマッハだから当時は不満を抑えていたようだったが、大学2年になって2年ぶりで帰省した時には既に結婚していたキョーコ従姉も、またヨーコ従妹もある事情からこの離れからは姿を消し、代わって高校生のミーちゃんと中学生のにゃべっちが、部屋を構えているのを目の当たりにしたのである。 名前 コメント すべてのコメントを見る 77 ある女学生の犯罪part4 ヨーコ従姉にとっては、調子に乗って最後にキョーコ従姉を仲間に引き込んだ事が運の尽きで、百戦錬磨の悪党であるヨーコ従姉とは違いこうした悪事に手馴れてはいなかったキョーコ従姉が、やはりドジを踏んだのは『天網恢恢疎にして漏らさず』というところであったろう。 しかし、常々オヤジから 「アイツは心臓に毛が生えているか、余程鈍感なのかのどっちかだぞ・・・」 と、扱き下ろされていたヨーコ従姉の「真価」が発揮されたのは、実はこの後であった。 この「事件」があったのは11月頃から12月にかけてであったが、にゃべっち家では例年、正月に一族(といってもこの頃は、にゃべっち家と従姉妹のみだが)が集まるのが慣わしである。 キョーコ従姉が、早朝から起きだしておせち料理を作る母の手伝いをしている間、大晦日からキョーコ従姉の部屋に転がり込んでいたヨーコ従姉は、天下泰平の高いびきでグウスカと寝ていたが、出来上がったおせちを皆が食べ終わった昼過ぎに大あくびをしながらやって来た。 母も、その存在をすっかり忘れていて 「そういやアンタ・・・昨日から、キョーコんとこに居たんだっけ・・・?」 と言うと 「あけましておめでとう」 も何もなく 「ちょっとちょっと・・・私の喰らいもんはないのー?」 さらにマッハ、ミーちゃん、にゃべっちらが次々に両親からお年玉を貰う光景を見ていたヨーコ従姉が、持ち前の通りの良い大声で 「なにー、オバサン? 私のお年玉は、ないの?」 これには両親も呆れて、顔を見合わせた事は言うまでもなかった ( ´Д`)はぁ? 「お年玉って・・・? アンタのお年玉が、あるはずないでしょうが・・・ちょっとぉ、神経はマトモなの?」 呆れて声も出ない態の親父に成り代わり、さすがに日頃は温厚な母も怒りを隠せず、しかし小さい子供達の手前もあるから遠回しに精一杯の皮肉をかましたが 「なんだ・・・まあ高校生になったら貰えんのかぁ・・・チェッ、つまらん!」 と、露ほどの反省の色もなかった Ψ(ーωー)Ψ 《補足》 なおこの20万円は、コンピューター会社で実力を発揮し結構な高給を取っていたヨーコ従姉妹から、数年後に全額返却された。 翌年の土用丑の日には、地元の有名ウナギ屋から「特上うな重2人前」も届けられたそうな ヽ( ´ー`)ノ 名前 コメント すべてのコメントを見る 76 ある女学生の犯罪part3 これで居間に居ない従姉妹の犯行は明らかだから、早速オヤジは離れ2Fのキョーコ従姉の部屋を襲った事は、言うまでもない。 「オイ、ヨーコ! オマエがオレの金庫から、金を盗ってったのはわかっとるぞー。 白状してみー」 が、さすがにヨーコ従姉とて高校生とはいえ付近一帯にその名の轟くような悪党だから、このオヤジの剣幕にも顔色を変えたのはほんの一瞬で 「ワタシが、金庫の金を盗んだだって? ハハハ・・・笑わせちゃいけない。 フン、バカバカしい・・・ヘンな言いがかりを付けるんじゃないよ」 と、スケ番の本性を丸出しにしたふてぶてしい態度が、いよいよ顕わとなってきた。 「何が言いがかりなもんか。 いいか・・・この前からオマエがウチヘ来た時に、いつも金庫の金が減っているのをオレが気付かんとでも思っておったか? このバカモノめが・・・ さっきもオレが便所へ行く足音を訊きつけて、慌てて逃げたのはオマエだろう。 金庫の鍵が開いて金が下に落ちとったのは、どういうわけかか説明してみー」 いよいよ、動かぬ証拠を突きつけられ観念か・・・ と思いきや、逆に怒りに顔を高潮させたヨーコ従姉は、思わぬ叫びを始めたのだった。 「オネェのドジヤローが、バカヤロー! ドジ踏みやがって、畜生。 オマエなんかに、教えるんじゃなかったよー、クソッたれめ。 ちょっとオジサンさー、私じゃなくてアイツが犯人だからね。 ワタシャ、金庫の番号を教えてやっただけで、後の事は一切知らんわ」 さあ、こうなれば今度はキョーコ従姉の怒るまいことか。 それまではクビをすくめて、オヤジとヨーコ従姉の成り行きを見守るばかりだったが、こと自分に火の粉が降りかかってきたから黙ってはいられない。 元々、このキョーコ従姉の方はヨーコ従姉ほどに明け透けなアバズレではなかったものの、ことヒステリーの度合いに関しては、さすがのヨーコ従姉も真っ青なほどの恐ろしさなのだった。 「オマエもいい加減にせんかー、このバカヤローが。 私がやったのは今日だけで、残りは全部オマエがやったんだろーって、このアバズレが」 「なにー。 テメー、ブッ殺すぞ。 クソゴリラババァめ」 「テメーこそ死ね、泥棒ザルが」 といった調子で、いつもの大喧嘩が始まってしまった。 後に母がヨーコ従姉から訊いたところによると、度々キョーコ従姉の所へ遊びに来ていた折りに偶然目にしたのか、はたまたチャンスを窺っていたのかは定かではないものの、ともかく視力左右とも2.0の「鳥目」が自慢のヨーコ従姉が、オヤジが金庫を開けている隙を盗み見て、数回に渡って掠め取った金額は合計で、およそ20万にものぼっていたらしい (/||| ̄▽)/ゲッ!!! 名前 コメント すべてのコメントを見る 75 ある女学生の犯罪part2 とはいえ、母が掠め取るような事は考えられず、また家族と言っても当時中学生だったマッハは陸上部のエースとして、 毎日厳しい練習に明け暮れていたためにボロ雑巾のようになって帰宅してくるのは夜遅くであり、家では食事を済ませるとさっさと離れの部屋に閉じ篭もっているような日常からも、到底犯人にはなりえない。 またミーちゃんとにゃべっちに至っては、まだまだどちらも小学校低学年生でその行動範囲は常に母の目の届く範囲を出なかったから、これも犯人適格性はまったくない。 となると犯人として考えられそうなのは、離れの部屋を借りて住んでいたキョーコ従姉と、そこへしょっちゅう遊びに来ていた高校生のヨーコ従姉のどちらかか、或いは2人の共犯という見方が順当であろう。 日頃はズボラなオヤジも、いよいよ被害が重なるにつれここへ注目し、一計を案じたのだった。 折り良く(折悪しく?)ヨーコ従姉が遊びに来ていた日に、ある商品の売り上げ金8万円を意図して金庫の一番上に揃えておくと、案の定いつの間にか7万円に減っていた。 (ヨーコめ! やはり犯人はアイツか・・・!) とオヤジは確信を持ったものの、面と向かって問い質したところで素直に認めるようなタマではない事は、これまでの経験からも充分過ぎるほどにわかっていたから、次には現行犯で押さえる策を練る。 こうなればなにせオヤジは百戦錬磨の商売人であり、また人生経験豊富な40路過ぎの中年男だから、いかに近所にその名の轟く悪党・ヨーコ姉とはいえ、赤子の手を捻るに等しい。 そうしてチャンスを待つ間、偶々トイレに向かったオヤジが店の方から不審な物音を訊きつけた。 押っ取り刀で駆けつけると、慌てて逃げ出すような人影。 犯人の逃げ足が早く正体こそは見逃したが、金庫の下の地面には慌てて逃げたせいか落ちているはずのない紙幣が一枚、落とされていたのだった ジー(;¬_¬) 名前 コメント すべてのコメントを見る 74 ある女学生の犯罪part1 当時まだ高校生だったヨーコ従姉は、家が近い事もあってにゃべっち家の離れに住んでいた、3歳年上の姉であるキョーコ従姉を訪ねては良く遊びに来ていた。 にゃべっちの母はクリスチャンでもあり、育ちの良さから親切で気前の良い性格で一族皆から愛されていたが、イナカ育ちの偏屈な頑固者であるオヤジは何かと口うるさい事から、この従姉姉妹にも敬遠されていた。 特に妹のヨーコ従姉の方は、持ち前の遠慮を知らぬ厚かましい性格と無軌道を絵に描いたような名うての不良娘だっただけに、超の字の付くほどに昔気質な真面目人間のオヤジの方でもその顔を見れば説教を垂れ始めずにはいられなかったらしく、ガミガミと小言の百曼陀羅も垂れるのが常だったせいで、要領の良いヨーコ従姉は次第にオヤジの留守を狙ってやって来てはオヤジが帰ってくると、風のように去っていくというパターンが板についてきていた。 そうした或る日の事である。 「オイ! オレの金庫の金が1万円減っとるんだが、オマエ知らんか?」 と唐突にオヤジからヘンな疑いを掛けられた母は、資産家令嬢上がりで気位は高いから怒るまいことか。 普段の温厚な性格をかなぐり捨て 「ちょっと・・・冗談は止して欲しいわねぇ。 なんで私が、アンタのお金に手をつけなきゃならないのさ。 それほど落ちぶれてはいませんよ、もう・・・第一、アナタの金庫なんてどうやって開けるのよ?」 と怒りの抗議をしながらも問い質してみると、以下のような話であった。 店舗には、オヤジの事務机の後ろに高さ1mほどの据付の耐火金庫があり、数字やら鍵やらから幾通りもの複雑な組み合わせから成るセキュリティは万全だったが、これとは別に当座用のお金を保管していた手提げ金庫が壁を模した物入れに仕舞ってあったのだ。 欲張りな割りにはズボラなところもあったオヤジは、この金庫の鍵を時々締め忘れていたらしい。 勿論、そんな事情は商売にはタッチしない母の知るところではなく、また自営業者のオヤジにしても1万円程度は大金というわけでもないので、この時はそれほどの騒ぎにもならなかった。 ところがこれ1回ではなく、金額はしれてはいたもののこの頃ちょこちょこと、金庫の金が減っている事に気付いた (;・_・)ノ 名前 コメント すべてのコメントを見る 73 一族シリーズpart2 ヨーコ従姉物語(後編) そんな優秀かつ過激な性格のヨーコ従姉だから、当然の事ながら(ヨーコ従姉の目には)デキの悪い「不肖の姉」を何かと小バカにしては、2人で大喧嘩を繰り返してきた。 が、さしもの神童であるこのヨーコ従姉もにゃべっちと争う大の怠け者であったツケが廻ってきたか、中学に入ると同時に成績は一気に急降下するや、次第にワルの本性が頭を擡げてくる。 髪を赤く染め始め見る間に『B中』のスケ番となるや、校内ばかりではなくA市全域に轟くほどの「大物ぶり」を発揮し始めたのであった ( ̄m ̄*)ブブッ そうして遂には成績も真ん中を通り越して下がって行き、名古屋の私立高校へ通う事になると半年も経たぬうちに早くも夜遊びを覚え、学校帰りまたは学校をサボってディスコへ通っては酒にタバコにと、堕落した学生生活を満喫していたらしい。 悪い事に持ち前の美貌に加え、170cmはあろうかというモデルばりのスラリとしたプロポーションで、ディスコにやってくる数々の男子学生を手玉に取っていたというから驚く。 援助交際が珍しくない今でこそ、高校生のディスコ通いや飲酒といっても驚くものはいないだろうが、当時はまだ名古屋もディスコの勃興期であり大人の社交場の時代であったから、こんなところでデカイ顔をしてタバコをふかしているのは男子学生でも、名古屋の相当な札付きの不良くらいなものであった。 冒頭にも触れたように、このヨーコ従姉とキョーコ従姉の母はにゃべっち父の妹君だったが、この人はとても無口で大人しい人であり、また役所に勤めている亭主も絵に描いたような真面目で実直そうな人柄だっただけに 「ヨーコは一体、誰に似たんだ? あんなトンデモないヤツが、一族から出るとは嘆かわしい・・・」 と口うるさいオヤジは、なにかとブツクサ言っていたものだった ( ̄д ̄)ブツブツ 72 一族シリーズpart2 ヨーコ従姉物語(前編) キョーコ従姉とヨーコ従姉は、にゃべっち父の妹夫婦の娘で3歳違いの姉妹である。 姉妹とはいえ性格はまったくの正反対で、極度のヒステリーで一旦火が付くと手が付けられなくなるところは互いに共通する部分だったが、普段の性格は無口でおとなしいキョーコ従姉に対し、ヨーコ従姉の方は明け透け(というか、蓮っ葉)な口調でズバズバと歯に衣着せぬ物言いをする、天下の嫌われ者であった。 キョーコ従姉の方はかなり人見知りをする性格で、それがために初対面からしばらくはやや陰気な印象を持たれがちだったが、慣れ親しんだ相手には別人のように朗らかな態度に豹変するのが常であった。 一方、ヨーコ従姉の方は人見知りなどは考えられぬ底抜けの図々しさで、超の付く毒舌で機関銃のように捲くし立てる陽気で愉快な性格ではあったが、あまりに度が過ぎ遠慮が無さ過ぎるために近しい人々からは敬遠される存在だ。 このように、子供の頃から対照的だった2人の違いは、成績にも表れていた。 理数系が苦手なキョーコ従姉は、早熟なタイプの多いにゃべっち一族の中では唯一、子供の頃からあまり成績が芳しくなかったらしい(真ん中よりちょいマシという程度) 加えてやや色黒で「花王石鹸」といわれたルックスもパッとせずにこれといって目立たない存在だったのに対し、色白のふっくらした丸顔で目がパッチリと可愛らしかったヨーコ従姉の方は成績も常に医者の娘とトップを争っていた秀才であり、また「サル」と言われたほどすばしこく、運動神経もピカイチであった。 加えて手先も器用で芸術系の才能にも恵まれるなど、にゃべっち顔負けの「神童」ぶりで学校でも知らぬ者はないほど有名だったらしい。 名前 コメント すべてのコメントを見る 71 一族シリーズpart1 キョーフのネコ捨て名人・キョーコ従姉物語(後編) (;゚ロ゚)ヒイイイィィィィ 日頃は、滅多に意見などした事のないロバのようにおとなしい亭主からも、汗と涙のボーナスを搾り出して買い落とした血統書付きとあって 「今度のヤツは、前のようなノラとは違って上等なんだからな。 間違っても、捨てんといてくれや!」 と、珍しくクギを刺されたが 「捨てる訳ないでしょー。 ちょっとぉ、人訊きの悪いこと言わんといて欲しいわー、ガッハッハッハ!」 などと、ソラトボケていたらしい。 そうして、数ヶ月間は家族みなから大事にされてきたアメショーだったが或る日、子供達が学校から帰るとまたしてもその姿が忽然と消えているのであった ( ゜ ▽ ゜ ;)エッ!! 当然、子供らはキョーコママに 「ママ? ネコがいないよ・・・?」 と問うてみるが、キョーコママは 「いつのまにか、居なくなってたんだよー。 どこ行ったのか、私も不思議でしょうがないんだから・・・まあネコだから、そのうち帰って来るでしょうよ」 とハンで押したような返事を繰り返すのみで、さして心配しているような顔色は窺えない。 勿論、高価な血統書付きとあって、うっかり外に散歩などに出しては人に浚われてしまうのはわかりきっているから、日頃から充分注意を払っていてネコの方も臆病になっていただけに、そこにはあきらかに作為が含まれていなければならない。 が、重ねて何度も問うては 「知らないって言ってるだろ・・・煩いな、もう」 と、例によってヒステリーの発作を誘発するだけだから、家族の誰もが (本当はまた、ママが捨てたんでしょ?) と疑いながらも直接抗議する勇気のないまま、いつしかウヤムヤとなってしまったのであった。 家族には、強引に 「謎の行方不明」 で押し通した、キョーコママ。 やがて激怒しながらも、母には直接には言えない思いのたけを話しに来た長女から一部始終を訊き同情した、にゃべっち母から 「アンタが捨てたんじゃないの? なにせ、ポチの前科があるからね・・・」 と問い詰められたが 「本当に、知らんのだって! 知らない間に、どっかへ消えてたんだよ。 人に訊いたんだけど、ネコって案外そんな気まぐれなところがあるみたいだよ・・・」 とあくまでも言い張っていたが・・・ なにせ前科数犯の「オオカミオバサン」の言だけに、一族では最早信じるものとていないのであった Ψ(ーωー)Ψ 名前 コメント すべてのコメントを見る 70 一族シリーズpart1 キョーフのネコ捨て名人・キョーコ従姉物語(前編) (;゚ロ゚)ヒイイイィィィィ 前回の「ポチは何処へ・・・?」から、およそ20年後のお話。 当時は、まだ独身でハシリのコンピューター会社に務めていたキョーコ従姉も、時流れて今や3児の母として40路を過ぎたベテラン主婦の座に納まっていた。 或る時、高校生の長女が友達から子猫を貰い受ける話が持ち上がった。 末娘も、この年から小学校に入学し日中は少しヒマの出来たキョーコ従姉は、退屈しのぎにはうってつけのこのネコを歓迎しせっせと世話を焼いていたらしい。 「私って、案外動物好きなのよねぇ・・・フフフ」 などと、にゃべっち母にも自慢していたのも可愛らしい仔猫のうちで、やがて持ち前の飽きっぽさとヒステリーから家族の知らぬ間に、どこかへ捨ててしまったらしい ( ̄m ̄*)ブブッ 学校から帰ると、忽然と姿を消してしまったネコに3人の子らは当然不審を感じはしたものの、何せキョーコママのヒステリーは到底尋常ならざるものだから、家族とはいえうっかりと非難などできるものではない。 また気まぐれなキョーコ従姉だから、家計を楽にしようとパートを始めてもそんなワガママかつ短気な性格だからしてどれも長続きせず、日中は独り居の無聊を持て余す事となる。 ちょうどそういった日常が続いていた頃、亭主の勤める大手の会社が時ならぬ好景気に見舞われ、予想外のボーナスが支給される事になった。 念願の家族サービスを済ませても、まだ優に10万ほど予算が余る嬉しい誤算が出来し、早くも浪費家のキョーコ従姉が 「さあて・・・みんな。 この10万のお金を、何に使おうか?」 と3人の子供に問い掛けると、2人の娘は 「ペットが欲しいよ・・・可愛いネコちゃんがいいわ」 と声を揃え、また小学校高学年の長男坊は 「オレは、犬の方がいいな」 と、口々に希望を述べ立てた(結婚前からキョーコ従姉によって、去勢されたようになっていたおとなしい亭主に意見のあろうハズはない事は、言うまでもない) 犬嫌いのキョーコ従姉は、長男の希望を却下しネコに決めると早速一家でペットショップへと向かい、そこで某サラ金のCMよろしくすっかり一目惚れをしてしまったアメリカンショートヘアを、大枚8万円也で買い落としたのであった [岩蔭|]⊿ ̄)そぉ~ 名前 コメント すべてのコメントを見る 69 ポチは何処へ・・・? part4 オ―イ・・ (;´д`)ノ そのようにして、なんとなく釈然としないままにもウヤムヤとなりかけていた、数ヶ月後の事。 母とキョーコ姉との間で交わされた会話により、ついにその真相が暴露されたのだった。 「ところでアンタって酷いんじゃないの? 何で、私がポチを捨てたなんてデタラメをにゃべっちやミーに吹き込むわけよ? 一体、どういうつもりなの?」 と、何かの拍子に詰め寄られたキョーコ姉。 最初こそは例によってオトボケを決め込んでいたものの、いよいよ追い詰められてか或いはさすがに良心の呵責を感じてか、散々に追求された挙句に、ようやくの事で真相を明かしたのであった。 「ハハハ・・・バレタカ・・ そう、私が捨てたんだよ。 あんまりキャンキャンと煩く咆えるえるからさ、あのバカ犬めが」 どうやら一家揃っての家族旅行は千載一遇のチャンスとばかり、近所にある映画館の駐車場に縛り付けてきたらしい。 ところがその日は、夕方になると真夏の夕立が訪れた。 強度のヒステリーで、カっとなると手が付けられないキョーコ姉ではあるが、元々根っからの悪人という訳ではないから、さすがにその雷雨で心配になり 「ちょっとポチを探してくるよ・・・」 と留守番の婆さんに言い残し様子を見に行くと、キョーコ姉の縛り方がヘタクソだったのか、或いはあまりにキャンキャンと鳴き立てるのに迷惑した近所の誰かが鎖を解いてしまったのか、縛っておいたはずの映画館駐車場の元の場所にも周囲からも、ポチの姿は忽然と消え失せていたのだった。 その映画館は、にゃべっち家からはほんの目と鼻の先といった距離だったから 「あんな近くなんだから、普通の犬なら勝手に戻ってくるでしょうが。 やっぱ、あの犬はアホだわ」 と母にコッテリと油を絞られた腹いせからか、ポチの鈍さ加減ばかりを嘲笑うキョーコ姉だったが、或いはポチの方では天敵・キョーコ姉のいる家には足が向かず、自ら逆方向を選んで去っていったというのが案外真相だったのかも知れない (*´ー`) フッ 名前 コメント すべてのコメントを見る 68 ポチは何処へ・・・? part3 オ―イ・・ (;´д`)ノ そうして摩訶不思議な気持ちに包まれたまま旅先から家へ帰ると、確かにお婆さんの言の通り小屋は勿論の事、どこからもポチの姿が掻き消えているのであった (´・ω・)y--oO○ とにもかくにも留守中でもあり、門はずっと閉めたままだからポチが勝手に出て行ったという事は考えられず、また門そのものにしても2mはあるから犬の跳躍力で飛び越えられる高さでは毛頭ない。 また飼っている間に見る見る成長したポチは、門の下の隙間から這い出られるほどの小さい体でもなく、また猫のような特殊な柔らかい身を持っている訳ではないから、どう考えて見ても人為的な手が加わっているとしか結論付ける事が出来ない状況なのであった。 となると「容疑者」は、留守中にゃべっち家に居た件の留守番の婆さんと従姉のキョーコ姉、そしてマッハ兄さんの3人だが、まずは電話で犬の失踪を確認した夕方の時点で、まだ陸上部の練習から家に帰っていなかったマッハは真っ先に除外されるとして、さらに絞っていくと何の利害関係もない婆さんがポチを捨てるのは、今後の信用に関わるのに引き換えて何のメリットも考えられず、こうした消去法からもやはり大の犬嫌いのキョーコ姉が犯人であるという、論理的帰結に至るのはごく自然であろう。 勿論、当の本人はあくまで知らぬ存ぜぬの一点張りで、それどころか落胆するにゃべっちやミーちゃんには 「アンタたち、知ってる? 実はポチがいなくなったのは、おかーさんが捨てたからなんだよー」 などと、根も葉もないデマを吹き込む悪質さであった。 無論、にゃべっちとミーちゃんも子供心にも、キョーコ姉の吹き込む話にはどこかしら胡散臭い匂いを嗅いでおり、密かに当のキョーコ姉本人こそが怪しいと睨んでいたものだったが ジロー(;¬_¬) というのも普段は気が小さいが、一度ヒスを起こすとトンデモナイ行動を起こすこの姉の性癖は、これまでで充分に知っていたからである。 名前 コメント すべてのコメントを見る -
https://w.atwiki.jp/sweatslip/pages/282.html
投稿のログ一覧 必死だな・・・ -- (名無しさん) 2007-05-13 17 33 52 すっごい荒らされてる! -- (名無しさん) 2007-05-13 18 38 36 6月のダイナマイトアメリカを迎え必至の様子がありあり会場はよくて半分の入りの予想と情報がそして桜庭選手の健康チェックはいかに各々方、秋山登場は絶対許してはなりませぬぞ-- (名無しさん) 2007-05-13 19 03 33 でも5万人入っても絵的にはガラガラだよね何考えてんだか -- (名無しさん) 2007-05-13 19 21 01 必死なのはおまえらwwwwwwwwwwwwwwwwwwメリケン派wwwwwwwww -- (名無しさん) 2007-05-13 21 02 04 まあ見てなよ。そのうちヌル山も練習はじめるから。もう初めてるかな?ビビリだからww相手はXXXXXXなのにねえ。それで当日は・・・・・・・ -- (名無しさん) 2007-05-13 21 14 20 必死なのはおまえらwwwwwwだって(大爆笑) -- (名無しさん) 2007-05-14 01 25 52 ↑Cさん、お疲れ様ですwwwwwww -- (名無しさん) 2007-05-14 07 25 24 永遠に沈静化しない秋山問題谷川はなぜテープを公開しないのだろうやはりやましいことがあるからかメリケン疑惑は黒だだって誰も触れたがらないからだ秋山事件は日本の総合格闘技史上の一大汚点だ絶対許すことは出来ない -- (名無しさん) 2007-05-14 09 05 23 放送倫理検証委員会が行政の指導を嫌い新たな活動を開始する。資料としてテープ提出もあるということだが谷川さん秘匿の例のテープをぜひ公開して下さい。あの立花隆氏も新委員なので是非! -- (名無しさん) 2007-05-14 15 12 24 そろそろ公開映像がクランクアップしたんじゃないのか?w -- (名無しさん) 2007-05-14 20 27 51 有志の諸君しばらくぶりだった。ダニを追い込むべく新たな燃料投下をしたかったが、残念な知らせをしなくてはならない。どうやらダニが自分の正体に気付いてしまったらしく、ここ数週間大変危険な思いをした。貴兄らには申し訳ないのだが、そろそろこちらも身を引かなければならない。このままでは命すら狙われかねない状況に陥ったわけだ。もしダニから逃げ切ることができたら、またここに来て貴兄らに伝えよう。しかし、ダニから逃げられなかったら…その時はあとは頼んだ。 -- (名無しさん) 2007-05-14 21 42 40 ↑すでにダニに正体がばれてしまったのなら、自分の正体を公で告白した方が身の安全になるのでは?正体を告白する前に口封じしようとさせないために。先に告白してしまえば、もしあなたに危害を及ぼそうものならすぐにダニたちが犯人だとわかるから手出しできないと思うが。どうなんでしょう? -- (名無しさん) 2007-05-14 22 17 56 管理人さんにメール送ってください! -- (名無しさん) 2007-05-14 22 39 44 内部告発者さん、死なないでください! -- (名無しさん) 2007-05-14 23 28 46 告発者さん、逃げ切ってください!! -- (名無しさん) 2007-05-15 00 14 47 告発本だな。田中某みたいのじゃなく業界が凍りつくような奴。つか悔しいな。ダニみたいなのが生き残れる業界てのが納得いかない。 -- (名無しさん) 2007-05-15 00 39 38 神様は見ています!!! -- (名無しさん) 2007-05-15 11 48 55 どんな小学生だよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww脳内部告発(笑)(笑)(笑)wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2007-05-15 15 36 52 This writing was deleted. IP 210.131.4.170http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/27-27 2007-05-15 20 01 00 This writing was deleted. IP 200.62.139.123http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/28-28 2007-05-16 22 58 11 This writing was deleted. IP 200.62.139.123http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/28-28 2007-05-16 23 04 50 This writing was deleted. IP 200.62.139.123http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/28-28 2007-05-16 23 07 12 This writing was deleted. IP 200.62.139.123http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/28-28 2007-05-17 00 10 57 This writing was deleted. IP 200.62.139.123http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/28-28 2007-05-17 00 11 48 This writing was deleted. IP 200.62.139.123http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/28-28 2007-05-17 00 14 58 最近、注目すべき動きが起きている。インターネット上では捏造番組に関して活発な議論が交わされ一部には疑惑番組のスポンサーへの不買運動の動きもある。またTBSの20パーセント近くの株式を保有する楽天は、株主提案の中で「全社的なコンプライアンス体制の確立と事業活動の規律維持」のための「独立的第三者機関の設置」を求めている。国会でも、捏造疑惑への放送事業者の取り組みの実情を国政調査の対象にしようとする動きがある。放送事業者が「法令遵守にこだわっている間に社会は激変している。 -- (名無しさん) 2007-05-17 09 33 59 清原は引退危機らしいね。「因果応報。神様は見てます。」和田さん、当たってます! -- (名無しさん) 2007-05-17 12 33 23 ダニへの因果応報を心より願います。-- (名無しさん) 2007-05-17 22 12 13 因果応報!As a man sows, so shall he reap ! 神様は見てます。God is always watching everything . -- (名無しさん) 2007-05-17 23 58 52 ↑↑うはwwwやっぱりおめーらってもうただの基地外宗教になってんじゃんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- (名無しさん) 2007-05-18 11 01 11 ↑↑うわ、恥ずっwww ただの和田レフリーのコメントだろ工作員って本当にただの忌痴害だよねwwwwwwwwwwwwwwwwwwww-- (名無しさん) 2007-05-18 12 09 14 English Verへのリンク、もっと上に持って行けないか?トップページのすぐ下くらいに。☆★☆ English Ver ☆★☆くらい目立つようにしてさ。英語版まとめ動画のリンク先がこのトップページになっているので、ここから英語ページにすぐ飛べるようじゃないと。 -- (名無しさん) 2007-05-18 14 10 12 メニューの新着情報をはずして英語版にリンクはってみたけどどうだろ -- (名無しさん) 2007-05-18 22 15 40 「★」は日本語OSでないと文字化けすると思うからはずした。海外OS使ったことないからわからんけどw -- (名無しさん) 2007-05-18 23 22 15 お疲れです!!! -- (名無しさん) 2007-05-18 23 44 07 在日韓国人の金景敏さん(TBSテレビ編成制作本部勤務)ら10人が韓国代表に。http //mindan.org/shinbun/news_bk_view.php?page=1 subpage=432 corner=5 -- (名無しさん) 2007-05-19 13 33 09 現在以下の掲示板で秋山以外のK1選手にも問題が発生しそうな気がします。魔裟斗 総合スレッド Vol.71 マサトhttp //ex21.2ch.net/test/read.cgi/k1/1178876456/ -- (名無しさん) 2007-05-20 19 46 30 どの辺読めばいいんだ?こんな長いの全部読んでられないよ -- (名無しさん) 2007-05-20 21 23 41 日記のことなら誰かが書き換えたんじゃないの?っていうかさ、先走りするなw -- (名無しさん) 2007-05-20 22 34 08 ありえる話だな。 -- (名無しさん) 2007-05-20 23 56 08 よくわからんが、キャッシュの時間を見るとコカインのほうが早いんだが、どうなの?? -- (名無しさん) 2007-05-21 00 52 27 1.元々コカインの本文だったものを魚拓った2.コカインに改変した後に魚拓った1の場合だとすると、日記が2月のものだから現在までコカイン表記していたことになるけどそんなバカなことするわけないだろうと思うwだから2だと思うんだぜ。 -- (名無しさん) 2007-05-21 22 24 05 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 10 06 23 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 10 12 21 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 12 59 52 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 13 01 55 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 13 03 15 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 13 04 14 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 13 06 02 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 13 07 39 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 15 18 16 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/33-33 2007-05-22 15 34 33 荒らしさん、お仕事とはいえ、ご苦労なことですw -- (名無しさん) 2007-05-22 16 22 40 けいわんファンとかまだいたんだwwwwwwwwwwwwww絶対涙目だろ嵐さんwwwwwwwwwwwwwwww-- (あ) 2007-05-22 20 43 07 秋山氏が再びHERO Sのリングに上がるならば、僕は一億分の一かもしれませんが、もう二度とK-1、HERO Sの興行は観ませんし、一切の関わりも持たないよう努力します。格闘技の素晴らしさを本当に愛しています。谷川さんの格闘技通信を、入荷当日朝早く起きて貪るように読んで僕は育ちました。格闘技で食えない選手を、一生懸命格通は育てていました。格闘技の魅力とは何でしょうか?流行ってるから谷川さん、やるの?秋山氏に強さを競う、男の中の男としての資格があるのでしょうか?一億分の一かも知れませんが、格闘技を好きで好きで、死ぬほど愛する男として、秋山氏を使うイベント、K-1、HERO Sは一切見ません。 -- (FEGへ送りました。) 2007-05-23 01 50 33 「FEGへ送りました」さんへ。心配しないで。俺もいるから少なくとも一億分の二だよ。-- (名無しさん) 2007-05-23 03 31 20 よし、じゃ俺も入れて一億分の三だ。w -- (名無しさん) 2007-05-23 12 01 47 辞めよう。一億分の三がいったいどんな影響を及ぼすんだ?多分貴方方見なくても痛くも痒くもないだろう。泣き言言ってないで何かをしよう。ヒトツでいいから。せめてそれから見るのを辞めよう。3人がヒトツの事をやって6にしてから見るをやめてくれ。いや俺もやるから8になるだろう。 -- (名無しさん) 2007-05-23 12 56 37 TBSの捏造報道問題については、今の不二家にとても提訴などする余力などなく、不二家の泣き寝入りという形で終わるようです。2chに毎日工作員を送り込んでいたので、TBSにとってかなりヤバイ問題だったことは確かでしょう。このサイトでも扱ってもらって感謝しています。 -- (名無しさん) 2007-05-23 17 28 47 http //boxing.nv.gov/contact.htm ダイナマイトUSA開催の許可権を握っている ネバダ州アスレチックコミッションの連絡先 boxing@govmail.state.nv.us ネバダ州アスレチックコミッションへのメールアドレス。 くれぐれも、まとめ動画の英語版とか、 まとめサイトの英語ページとか送らないように。 いいか、送るなよ!! あと、コピペするなよ!! -- (名無しさん) 2007-05-23 23 55 09 信じてるよ、俺は。ありがとう。 -- (名無しさん) 2007-05-24 00 02 00 駄目だよ信じちゃ。調子に乗るだけだよ、ダニは。 -- (名無しさん) 2007-05-24 05 55 30 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 11 58 55 誰か訳してウワサですからね From TOMA on 2007/05/24 11 09 35 チェ・ホンマン、メディカルチェック通らず?Choi s license denial jeopardizes MMA cardhttp //sports.yahoo.com/box/news;_ylt=AkiCvrRJ6oEpVm_1hSVZGX.UxLYF?slug=ki-choilicense052207 prov=yhoo type=lgns br()FEGに興行ライセンス未だ下りず?“DYNAMITE”IN TROUBLE http //www.thefightnetwork.com/news_detail.php?nid=3872 br()PRIDE選手団、新会社への契約移行についてDSEを提訴?PRIDE FIGHTERS PLAN CLASS ACTION AGAINST DSE http //www.mmaweekly.com/absolutenm/templates/dailynews.asp?articleid=4007 zoneid=2 -- (名無しさん) 2007-05-24 14 20 08 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 14 56 44 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 15 04 13 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 15 13 11 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 15 17 05 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 15 18 11 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 16 46 17 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 16 49 48 This writing was deleted.http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/35-35 2007-05-24 17 01 36 “DYNAMITE” IN TROUBLE はかなり重大な記事だな。 -- (名無しさん) 2007-05-24 17 02 28 “DYNAMITE”IN TROUBLE http //www.thefightnetwork.com/news_detail.php?nid=3872 br()PRIDE選手団、新会社への契約移行についてDSEを提訴?-- (名無しさん) 2007-05-24 17 20 39 2007-05-24 17 20 39さん、アドレスと翻訳された題名が違うよ。新手の荒らしかな??? -- (名無しさん) 2007-05-24 17 58 50 荒らしにする前に見てから言え。ドアホがうざいよ。 -- (名無しさん) 2007-05-24 20 19 20 有志の諸君、本当に久しぶりだった。どうやら一部では「大変危険な思い」をさせられたらしいが、どっこい何も起きていないし、いつもどおりの生活ですが。本当の所は、即座に「ソイツは偽者だ!」と書き込みたかったのだが、そこはさすがに熟練の貴兄たちだ、あっという間に「偽者判定」で正直自分もほっとした。今回の燃料投下は、修正ができない様に話題のダイナマイトUSA直前まで待たなくてならなかったので、そういう意味では我慢の日々であった。では、いつものごとくこれが内部告発なのか、ネット者の戯言なのかは貴兄らの判断に任せる。-- (名無しさん) 2007-05-24 22 14 59 最初に偽告発者の出所を暴露しておこう。今回はFEGでもない、T局でもF局でもない、Pロシードでもない。GTエンターテイメントお前らだな?もうこっちはネタをつかんでいるぞ。いいか、お前らにここでハッキリいっておいてやる。「Sン社長と日本の格闘技ビジネスを束ねる会社を作る」とダニに言われて集まったようだが、前の会社を辞めると言って慰留もされずに辞められた理由はなんだ?もしくはK-1関連で単なる下請け業者でしかなかったお前らがあっさり社員になれた理由はなんだ?要はレイオフ要員で「肩たたき候補」かレギュラーのほかの仕事がない「K-1依存型下請け」でしかないんだ。そんなボンクラなお前らに、一瞬でも夢を与えたダニはさすがだな?なんとかとハサミは使いようというが、がんばって書いた偽の告発があの数行の書き込みだ。もっと有志が困惑するようなネタを出すことも出来ず、「とりあえずこんな感じで書いてみました」「いいんじゃない?これで様子を見てみれば?」みたいなユルイ空気感で、有志の情熱を止められたのか?お前らが「とりあえず書いてみた」文章にはダニへの尊敬が滲みでているぞ。言っておくが、ダニがどう頑張っても誰かを怖い思いなんかさせられない。怖い人からすれば、ダニが脅かされる立場なんだよ。そんなことも知らないで、よくも「格闘技ビジネスのエリート集団」だの下らないたわ言に踊っていられるな? -- (名無しさん) 2007-05-24 22 16 14 いいか、もう一度ハッキリ言っておいてやる。お前らボンクラが出てこれるような舞台はない。だまってすっこんでいろ。もうわかっていると思うが、お前らの調べの殆どついている。正直、暴露するのもためらわれるほど、面白くない連中だ。しかし、自分はこれっぽっちも「危険な思い」はしてないが、お前らはこれから「大変悲しい惨めな思い」をするかもしれんな?-- (名無しさん) 2007-05-24 22 16 47 ダイナマイトは開催できるのか?現時点で貴兄らの最大の関心はこれとヌルの復帰であろう。まず、ダイナマイトUSAは中止の可能性もありえる。開催出来たとしても、直前までカードの変更は余儀なくされるであろう。「かかる予算はどのくらいですかね?」「アメリカでやるならファイトマネーだけで10億以上ははかかります」「では制作費、宣伝費などを入れたら20億あったら出来ますね」そういう話でSBと進んだわけだが、ふたを開けたら事前の準備がまったく出来ていなくて、あげくの果てには連合の崩壊。これじゃあ、詐欺だな?20億もドブに捨てるようなことをして、Sン社長は許してくれるのか? -- (名無しさん) 2007-05-24 22 17 39 ちなみに、SHOWTIMEは「二度とFEGやK-1とは、金輪際やりたくない」と、はっきり言い出しているぞ?同じく選手たちも、馬鹿馬鹿しくて付き合っていられない、だそうだ。そりゃあ、10万人入る会場で数千枚しかチケットが売れてなきゃ、文句も言いたくなるだろう。NFLの選手だって、ずいぶんとごねたらしいじゃないか。「地元で大恥かかせる気か?こんな低レベルなイベントいやだ」だそうだ。ごもっともだ。数万枚単位で「絶対来てくれる人に撒いてください」とかダニは言ってるが、どんな人脈をもった人がそれを出来るというのだ?おっと、こういう裏ネタはSBの人々は知らなかったんだっけな。もう書いてしまったから、ばれてしまったな。ここはSBも逐一チェックしてるもんな? -- (名無しさん) 2007-05-24 22 18 27 ダニは浣腸から「こういう時は強気でいけ」と、意味不明な指令を受けて、一切弱みを見せないで頑張っているようだがもうそろそろ根をあげるんじゃないかと、みなはワクワクしながら見ているぞ?ダニ、告発ついでにお前のネタも少しばらしておいてやろう。最近、気に病んでいる糖尿の具合はどうだ?おかげですっかりED気味なもんだから、処方してもらおうとしたら「あなたは糖尿なので、心臓に負担がかかりますので出せません」と言われ、撃沈したらしいじゃないか。あまりのショックに、こんどはハゲ治療の先生の出してくれている薬に「これはEDを促進するような副作用はないでしょうか?」などと、たわけた質問をしたようだな?「うちはそっちの専門じゃありませんけど」とそっけなく突っ返されたようだが、そりゃそうだ。公私共に、憂鬱な日々が続くな?ダニ。それもこれも、お前の所業があまりにも悪いからだよ。今更、後悔しても遅いだろ?「もう、このまま闇に葬っていくしかないですよ」とヌル山事件の指示を出したんだもんな。神様は見ています!ってどっかのハゲも言ってたな。あれは剃っているのかな? -- (名無しさん) 2007-05-24 22 19 19 ヌルは復帰をするのか?これに関しては、すでに内定しつつあるのだが、ちょっとした裏がある。バラだ。彼が関わった最後のP大会で、サクがリングに上がった事は記憶に新しい。あれをきっかけに、浣腸はPのスタッフと再接近を果たしたことは以前に書いた。「バラ、もう君がやらなきゃいかんだろう?」と、へロスのイベントP就任要請をした。「みんなこっちに帰ってきたらいいじゃないか?」浣腸は入獄をのらりくらりかわしながらも、すでに現場感覚が薄れたオヤジなのでP一派も、さぞや傷心の日々だと誤解したようだが、ところがどっこいバラたちは思いのほか高額で外資に会社を売却出来たので「やっぱり俺たち優秀だよな、K-1なんか誰も買わないよ」と、小ばかにしてたところだった。(現時点では、そうでもない状況に変化したようだが)-- (名無しさん) 2007-05-24 22 20 08 このバラが、こだわったのが「自分ならヌルを世紀の悪役としてプロデュースする」と言ったもんだから、浣腸とダニはそれを鵜呑みにしたわけだ。しかし、だ。バラはP売却の条件の一つに「むこう数年間、格闘技ビジネスに関わらない」という条項があるのだ。つまり、ダニや浣腸は電撃的に「バラ、へロスPに就任」と新聞を躍らせたかったのだが、そうもいかず。バラは仕方なく裏に回るしかないわけだ。そうなると、ダニはバラの指示で動くのはいや。M田SV、K保競技統括は、バラとは犬猿の仲。にっちもさっちもいかなくなってしまった。これが現時点での状況。この後、バラ就任が暗礁に乗り上げるのかどうかは動きが見え次第、報告しよう。肝心な部分を一つ、言わないでおく。これをバラすと対策を練られるからな。いずれにしても、ヌル復帰の裏にはバラがいるということだ。 -- (名無しさん) 2007-05-24 22 21 10 着地点はどこにすべきか?これが自分のここ数ヶ月の最大の悩みであった。正直、ヌルヌル事件を白日の下にさらしたところで、根本的な解決にならないような気がしていたからだ。Fィールズ、Sイバーエージェントは、ここのところ連日のストップ安。すでに崩壊寸前で、虫の息だ。しかし、未だに「サク・ヌルの再戦」を美味しいと思っているT局がある以上、うやむやに実現してしまう可能性も残されている。こいつらクソ野郎どもが、一気に居なくなってくれれば良いのだが、いくら天罰とおぼしき結果が出ていても、自分の財布の心配をするだけでちっとも心を入れ替えやしない。心ある有志たちの戦いはまだまだ続く、ということなのだろう。 -- (名無しさん) 2007-05-24 22 22 10 そこで、だ。もう少しで息の根を止められたものを、新たなダニの協力者として現れたSBだ。自分が色々と調べ上げた結果、このSン社長は名前の通り、義に厚く不正をゆるさず、ましてやヤクザは大嫌いなお方だというじゃないか?それに加え、地上波を牛耳っている連中を快く思っていないようだ。Hークス、Vォーダフォンを買収したときのように、民意の徹底的に沿うのが彼のやり方らしい。つまり「選手がリストラされるのはダメだ」とファンが言えば従い、「福岡のチームなんだから福岡をベースに」と言えば従い、携帯にいたっては「通話料がタダなら乗り換えを考える」と消費者が言えば従う。そこに経営者として、叶えられる要望があるならば、多少の敵は生んだとしても、断行してしまうお方のようだ。 -- (名無しさん) 2007-05-24 22 23 00 どうだろう?この人がコミッショナーになったらいいんじゃないのか?もし、過去の膿をすべてさらして、日本が生んだ格闘技ビジネスを再構築してもらえるのであれば、願ったり叶ったりだ。このお方ならば、外資にも対抗できる経営手腕とビジネス感覚を持っているのは明白だろう。当然、地上波なんかの下らない視聴率至上主義にも、迎合しないし、ヤクザの圧力にも屈しないだろう。これまで、これを提案しなかったのは、一つだけ裏を取りたかったからだ。Sン社長はダニにどこまでこだわっているのか?だ。そして、それはようやく一つの結論にたどり着いた。決してダニにこだわっているのではなく、K-1という世界的に通用するソフトの掌握にこだわっている、ということだ。これでようやく、自分も方向性を定まったわけだ。ダニはSン社長と経済誌で握手している写真とかを夢見ているようだがSン社長は、そんな下衆な出たがりプチセレブ症候群に付き合う気はさらさら無いということだ。 -- (名無しさん) 2007-05-24 22 23 50 ただ一つ、気がかりな部分がある。この自尊心もプライドも高いお方が、たかだか内部告発者の提言で神輿に乗るだろうか?ということだ。ここは有志の貴兄らの手腕にかかっている。「圧倒的多数の格闘技ファンからの要望」で、神輿に乗ってもらわねばならない。いずれにせよ、コミッショナーになってもらう以上は、それ相応の代価も払わねばならない。望まれていない神輿に乗るほど、お気楽な方でもない。しかし彼ならば、闇に葬りさられつつある「ローションを塗っている映像」「グローブからロゴが剥れる映像」やらを、スポンサーの代表として検閲出来る立場にあることも事実なのだ。そして、それを「そういうこともあるよね、この世界」とは言わないお方でもあるのだ。事実、彼は「ダイナマイトではヌルは使わせない」と明言したお方だ。「あまりにもファンからの嫌悪感が強すぎる」と。 -- (名無しさん) 2007-05-24 22 24 46 自分は、ここに唯一の突破口を見出した。スポンサーを撤退させることは、もう十分に可能である事を示したし、その気になればいつでも、出来ることだ。しかし、ファンの声を聞き、文化として育成することが出来るようなスポンサーを見つけてはめることは、なかなか難しい。そこへ適材としてやってきたのが、SBではないのか?というのが自分の感触だ。宣伝になりさえずれば、ソフトの中身は問わない、という主義のスポンサーが多い中で、これは千載一遇な気がする。判断するのは、もちろん貴兄らだ。自分はどこまでも、貴兄らの行く先について行く。まだまだヤツらには、ゆっくり眠らせてやらない。 -- (名無しさん) 2007-05-24 22 25 30 和田さんは和田さんといってくれw -- (名無しさん) 2007-05-24 22 30 02 そういえばSン社長も和田さんみたいだね。頭がw -- (名無しさん) 2007-05-24 22 40 17 ぜひSン社長にヌルの止めをさしてほしい -- (名無しさん) 2007-05-25 00 12 32 告発さんは和田さんの事良く思ってないの? -- (名無しさん) 2007-05-25 01 49 56 This writing was deleted. IP 73.68.169.180 L.L.C. CABLE-1http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/36-36 2007-05-25 13 22 42 ヌルの日常についての情報投下。自分はSM業界にいるものだが、ヌルはMプレイ好き。女王様専門の店に行きMプレイを楽しんでいる。(つい最近もね。)女王様になじられながらオ○ニーで逝くヌル。まあ箸休め程度の話だがこの話が本当か嘘か?判断するのは、もちろん貴兄らだ。-- (名無しさん) 2007-05-25 15 18 13 つまんないなりすましやめましょうね -- (名無しさん) 2007-05-25 16 23 59 ヌルage -- (名無し) 2007-05-25 17 28 53 自分では面白いと思って言い回しを真似たんでしょうけどこれはヌルとたいして変わらんよ -- (名無しさん) 2007-05-25 17 30 16 クリームというと表現がやわらかくなりますが、実際にはローションです。 一本丸ごと使い切ったという「内部告発(?)」1月16日の情報、 しかも、メリケン・・・非人道的で残虐極まりない-- (名無し) 2007-05-25 17 40 58 This writing was deleted. IP 73.68.169.180 L.L.C. CABLE-1http //www1.atchs.jp/test/read.cgi/sweatslip/4/36-36 2007-05-25 17 56 31 http //www24.atwiki.jp/sweatslip/pages/80.html http //www.youtube.com/watch?v=v5sZFaa8Oig -- (因果応報) 2007-05-25 21 06 18 日本のスポーツ紙って情報収集能力低すぎw -- (名無しさん) 2007-05-26 01 03 13 http //hochi.yomiuri.co.jp/battle/fight/news/20070526-OHT1T00056.htm ホンマン欠場。しかも桜庭も欠場か。世界の笑いものですね。これでアメリカでもK-1(笑)と笑われるってことか。まあ、因果応報ですな。悪さばっかしてるからバチが当たるんだよ。ヌル山に関わってるやつら全員おかしな運命たどってるじゃん。これほどの疫病神もめずらしい。神様は極悪人どもを許してはくれなかったな。 -- (名無しさん) 2007-05-26 11 34 29 ヌル山は一生己の生き恥を晒して生きてくしかないな愚かな・・・因果応報神は見ている。-- (台無し) 2007-05-26 12 12 39 ヌルほど仲間を不幸にするやついないだろ。世界最悪の疫病神。 -- (名無しさん) 2007-05-26 12 16 02 総合格闘技はプロスポーツなのに、FEGはファンに愛されるために何が必要なのかを一切考えなかった。もしも愛されていたなら、ロスまで出かけるファンだって生まれたはずなのに。でもFEGはコアなファンを小馬鹿にし、俺達の猜疑心と怒りだけを増幅した。決定的な決断をしなければ、地獄が待ってるだけだよ。-- (名無しさん) 2007-05-26 14 38 48 せっかく格闘技にお金を出してくれてるのに何やってんだよ。孫さん浮かばれないねえ。メガネスーパーがお金出してくれた時もター山がアフォだからメガネの悪口ばっか書いて業界を追い出したんだよな。なんでベースボール系の出の奴らはバカばっかりなんだ。安西もヌル山についての座談会はひどかったしな。あの頃のベースボールにいた連中っていい奴ひとりもいないね。 -- (名無しさん) 2007-05-27 01 35 27 a href= /a br -- ( seremi ) 2007-05-27 11 33 57 某ブログの情報によると、桜庭選手が欠場した場合の代替選手候補としてヌル山がリストアップされているようですね。 -- (名無しさん) 2007-05-27 12 24 25 秋山はどの面下げて表舞台に立つ気だこの野朗 -- (名無しさん) 2007-05-27 16 32 04 http //hochi.yomiuri.co.jp/battle/fight/news/20070527-OHT1T00038.htm br()谷川代表「カード変更ない」…6・2「Dynamite!USA」海外初進出する総合格闘技大会「Dynamite! USA」(6月2日=日本時間3日、ロサンゼルス・メモリアル・コロシアム)のメーンイベント、ブロック・レスナー(29)=米国=対崔洪万(26)=韓国=戦が中止の危機に陥った件を受け、主催するFEGの谷川貞治代表取締役(45)は26日、「今のところカード変更するつもりはありません」と強行開催する構えを見せた。カリフォルニア州アスレチックコミッションがメディカル検査の結果、崔の出場ライセンスを認めなかったことが事の発端。裁定が覆る可能性は少ないが、前売り券を入手した約3万人の在米韓国人ファンからは抗議活動が起こるなどしている。谷川氏は「(ルール緩和など条件を含めて)引き続き調整します」とあくまで実現の可能性を探っていく方針だ。-- (名無しさん) 2007-05-27 16 56 25 a href= /a br -- ( hanj ) 2007-05-27 16 57 48 http //hochi.yomiuri.co.jp/battle/fight/news/20070527-OHT1T00038.htm 上のアドレス(スポーツ報知)、これが正しいです。すまそ -- (名無しさん) 2007-05-27 16 59 11 もし秋山が出場するようならダニ川が最悪だな -- (名無しさん) 2007-05-27 18 20 44 以下のグーグルの検索結果鵜呑みにするといつの間にかGTエンターテイメントがソフトバンクの関連会社として表示されなくなってるようなhttp //megalodon.jp/?url=http //www.google.com/search%3fhl%3dja%26client%3dopera%26rls%3dja%26hs%3dWWI%26q%3dG.T.%25E3%2582%25A8%25E3%2583%25B3%25E3%2582%25BF%25E3%2583%25BC%25E3%2583%2586%25E3%2582%25A4%25E3%2583%25A1%25E3%2583%25B3%25E3%2583%2588%26btnhttp //www.google.com/search?client%3dopera%26sourceid%3dopera%26ie%3dutf-8%26lr%3d date=20070527222609 -- (名無しさん) 2007-05-27 22 41 32 ダニってター山の部下だよな?昔の。 -- (名無しさん) 2007-05-27 23 46 00 これでヌルがサクの代役で出てきて、もうロスにいたりしたら、ホントに凄い話だな。ダニはまた大きなとてつもないウソをついてたことになる。ダニはこういってたはずだ。「あと1つ、言い忘れていたんですけど、 正式なルール裁定では、秋山成勲選手の無期限出場は変わっていないです。 試合結果も変更はありません。7月の試合に出す気もないです。 桜庭和志選手の意見もありますけど、秋山選手のことは考えていません。」-- (名無しさん) 2007-05-28 00 07 18 a href= /a br -- ( Geros ) 2007-05-28 05 43 54 a href= /a br -- ( uhasadin ) 2007-05-28 11 21 52 ローション最高!神様は見てますTシャツつくらない? -- (名無しさん) 2007-05-28 15 39 43 いつの間にか150万アクセス超えちゃったね。-- (名無しさん) 2007-05-28 16 19 01 作るなら自分で作って。Tシャツを売るために活動してるって言われたくないから。-- (名無しさん) 2007-05-28 16 22 01 a href= /a br -- ( uliop) 2007-05-28 16 59 58 アクセス数ここ数日盛り返してますね -- (名無しさん) 2007-05-28 20 17 24 告発者さん、あいかわらず良いですね。他のとはモノが違いますわ。孫社長をコミッショナーに!……でも具体的にどーすりゃいいんでしょうか? だれか教えて。 -- (名無しさん) 2007-05-28 20 50 40 サイトマップうつくしーー! -- (名無しさん) 2007-05-29 02 37 16 現状についての一つの資料として↓http //k1suicide.livedoor.biz/ 2007年05月29日秋山復帰はNO!が大多数ですが・・ 秋山のリング復帰はありか?なしか?の投票を締め切らせていただきました(昨夜に締め切るはずでしたが疲れて眠ってしまいました)。投票してくださった皆様方にまずもって御礼申し上げます。ありがとうございました。投票の結果は、「あり」111票、「なし」494票で、「なし」が圧倒的多数を占めました。比率にすると「なし」が80%以上で、ファンの間では秋山アレルギーが未だに根強いことがよくわかりました。-- (名無しさん) 2007-05-30 06 26 10 ↑「あり」111票・・・ありえねぇ。作為的なものや組織票の匂いを感じるな。この結果が本当なら格闘技ファンとやらに絶望だよ。-- (名無しさん) 2007-05-30 08 00 30 ブログ読んだけどメリケンのメの字も出てない。拳の字もない。494票もありこれは不自然。 -- (名無しさん) 2007-05-30 08 41 57 ・桜庭和志は心電図の異常を受けて再検査を要求され、結果は早ければ今日にでも出る。桜庭が出場できなかった場合、代打は秋山になる可能性が濃厚。 -- (名無しさん) 2007-05-30 14 05 54 FEGはリザーブの選手として誰を連れて行ってるのか、即座に公開すべき。演出された偶然なんて、見たくもないよ。-- (名無しさん) 2007-05-30 17 20 13 復帰戦の相手がホイスならおいしいよな -- (名無しさん) 2007-05-30 17 24 21 k-1中心はあんますきじゃないwランキングのことしつこいし、苦手だ -- (名無しさん) 2007-05-30 23 12 43 投稿のログ一覧
https://w.atwiki.jp/tadasi/pages/142.html
気づき日記2012年8月 潜在意識と仲良くなって、自分をより理解したい 和歌女(わかめ)の気づき日記です。 2012年08月16日(木) 在庫がないといわれたのになぜか、予定通りに届いた母への退所祝い 母が介護施設から退所する日に合わせて、退所祝いの鯛めしを〈両親が好きなので)思いついて、注文しました。ところが「在庫がなくなって、入庫までに2週間ほどかかりますので、どのようにいたしましょうか」と鯛めしの会社から丁重な、お詫びメールがありました。でも、そのときになぜか「予定通りに来るに違いない」と確信してました。で、2日後、いきなり、「配送の手配ができました」とメールがきて、さすがに驚きました。私はこういうことがおおいのですが、それでも毎回、少なからず、驚きます。 2012年08月15日(水) 95%の病気を予防&治すっぽい? MMS〈驚異の二酸化塩素?) MMSって? ↓ 奇跡のMMS 以前から、MMSを摂って、風邪とか、すぐさま、治していたんですが デトックス効果もあるらしいので、腸内クリーニングということで、浣腸をしょうと思いつきました。 MMSと浣腸 浣腸器? をいろいろ探したんですが、安い浣腸器がない。そうひんぱんにやるものでもないので使い捨てでいいのがないかって、調べていったら、なんと! アダルトショップに豊富にあることが判明。 SM愛好者の方々愛用の浣腸器 浣腸器ではないけど、これはつかえるかも? 尻ヶ原の穴洗(けつがはらのけっせん) おもしろすぎるネーミング~ シャワー エネマ セット こういうのに詳しい友人のアドバイスがあって、助かりました。 2012年08月14日(火) 奇跡すぎ! 父が信心・迷信をやめた!? 父は何かあると、暦を見るのが必須でした。母も同じでした。 で、両親の影響で、結婚とか、家を建てるとき、家相とか、方角とか、日にちとか、あらゆる、拘束を受けて、育ってきたような気がします。 まぁ、それゆえ、多くは〈失敗)語りますまぃっ。 どこもわるくないのにばかげた性格ゆえ? 睡眠薬依存症ぽくなって、認知症と間違われ、施設にはいっていた母。 母は女学生に戻ったようで、楽しかった日々だそうでしたが。 その母が急遽、帰ってくることになったんですが〈これも奇跡!w)、その帰ってくる日も、ふつうなら、父は高島陰暦で、調べてから、(母の退所日を)決めるのですが、「和歌女(わかめ)の言うとおり、迷信みたいなものはやめた! これからはとらわれないように生きていく!」なんて、我親族では前代未聞、信じられない、父の発言です! 驚きました!今後、どうなるのか、興味深々です~。 2012年08月13日(月) おばちゃまスパイシリーズ おもいきり、はまっています~。中古ですが全部買うことにしました。 スパイ物なのに、すごくいやされます~~。 当初、友人が、おおよそ、はまることがない友人が、はまっていたという本だったので、興味をひきました。が、それでもスパイ物はなんか、たいへんな、イメージがあって、読み出すと嫌いではないのですが、主人公が苦労するのをみるのはつらいという、へたれた私でした。ですので、1回しか、スパイ物はよめないかんじでした。〈ホラーはまったくだめ、ミステリーもこわくなければいいんですが) それで、子供が図書館にいくついでに借りてきてもらったり、新規リクエストして、購入してもらっていました。が、読み始めたら、おもしろいのはもちろんで、はらはらもするんですが、どこかに安心感があるというか、何回も読み直すことができるんですよね。 しかも、驚いたのはいやされるんですよぉ。このおばちゃまに。 癒される、安心感のある、愛のある、スパイ物。 思わず、全巻頼んじゃいましたが、着たら、北で、即、全部読んでしまうんですよね、私は。 なんだかんだいっても、はまるのは、うすうす、わかってたので、自己コントロールのために図書館で2冊づつ、かりてきてもらってたんですが。 破ってしまいました~~マイルール~~!となったら、1日でも早く、届いて~~~!!届くのをわくわくまっています~~! 2012年08月12日(日) また、きた! 芸能人ネタ、いみふ 鈴木保奈美、14年ぶり民放ドラマ復帰 40女が女子高時代にタイムスリップ!? 実は最近、芸能人ネタがぼわんとたてつづけにキャッチをしてたので、「今度は鈴木保奈美さんネタだよな」って、少し前に「意識的に」思っていたのでした。ぼわ~んではなくて。潜在意識よ、当ててくれるんだろうな、って、のりで。 というのは保奈美さんが確か、去年、大河ドラマで、復帰したとき、その少し前に、夫の石橋貴明さんの顔をテレビで見かけて〈夫がテレビをつけているリビングを通るときに。ふだんは視聴の邪魔をするといけないので、横切ることはしない) 「そういえば保奈美さんはどうしたのかな? ドラマにでないのかな」って、石橋さんの顔をなぜか、食い入るようにみつめてしまいながら、ふと、保奈美さんのことを思い出したのでした。 そのごすぐに保奈美さんの復帰の報道がされたので、夫に「(あのとき)石橋さんがテレビにでてたけど、保奈美さんの復帰のことを話してたの? 」ときいたんですが、「話してないよ」、と夫。 昔はトレンド女優? みたいな有名な人だったので、作品はみてないものの、しってはいました。 でも、やっぱり、ファンじゃない~~のよ~!!w しかも、たてつづけにあたったので、だったら、保奈美さんもくるよね? 見たいな、へんなノリで「意識的に」おもっただけでしたのに・・・・。ほんとうによくわからないですって。潜在意識って。 2012年08月11日(土) なぜ、来るのかな、芸能人の結婚のきづき また、ぼわんときましたです、芸能人の結婚のきづき。 坂口良子さんと尾崎健夫さんが結婚したそうですが、なぜか、やはり、何日かまえに坂口さんたちのことをおもっていたんですよ。ファンでもないのに・・・(??) そもそも、1~2,3年前なのかな。 坂口さんたちが長い交際をしてるってなんかの記事でみて 「いまどき、珍しいなぁ、純粋だなぁ、しかも芸能人なのに。ちゃんとしてるなぁ」なんて、インパクトがあったんですね。また、今より、若いときの坂口さんをテレビでみたことがあったので、(その当時は私も時々はテレビを見ていた)、たまたま憶えていたんですね。 で、少し前の記理子さんの24歳年下の彼との結婚のこともぼわーんとうかんできたので〈ファンでもなんでもなく、たまたま、記事を みたことがあっだけ)「だったら、坂口良子さんの結婚のこともくるんじゃないか」って、思っただけなんですが。きました・・・無意味に笑。 でも、結婚といっても事実婚はされてたようで、また、娘さんがおばかきゃらとかで人気があるそうで〈調べました)。土日に、夫がリビングで、テレビをみていて、リビングの隣の部屋にいる、わたしの耳に入っていたとか?(記憶はまったくないのですが。汗) こういう気づきはテレビの番組のようなものではないかと意識に詳しい友人がいっていました。意味なく、受信するだけというか。 それでも、そういう芸能人さんの記事にはインパクトがあったとか、なにか、わたしが興味を(ふだんよりは)ひくなにかがあって、受信したようなかんじになったのではないかとおもいます。 友人や家族に伝えても、毎度のことなので、「そんなことより、宝くじをあててくれ~!」と毎回、いわれますが。 2012年08月10日(金) 日常のきづき 昔もそういう傾向がありましたが、昨今は特に掃除をきちんとしたときに限って、〈部屋に通す必要がある)来客があります。 ここ数年くらい、多忙を理由に掃除が、いまいちどころか、残念すぎるかんじです。家族もマイペースなので、誰も気にしません。 で、水周り以外は(毎日掃除する主義)はどうもいけません。掃除ができていません。 いつも、「しかたがないから、やろうか」というのがいやで、神、いや宇宙人さんがw降りてくるまで、やらないことにしています。 「人間はそんなもので時間をとられてはいけない、「やりたくなったら、やる、楽しい気持ちで」というポリシーを持つ変わった友人の影響で、私も「やりたくなったらやる。人に迷惑をかけてるわけじゃないんだから~」という主義に変わりました。そうしたら、掃除をしたら、来客 というようなことがおおくなりました。 私の部屋に関しては足場がないくらい、乱雑です。リビングの隣の部屋にいる私に用事がある場合、夫や子供たちは私の部屋には直接、はいってきません。リビングにつながる襖(表はリビング用のクロス、裏は和室である私の部屋の襖)を開け、用事を伝えてきます。 襖を開けるものの、けっして部屋の中には入ってこないので「部屋にきたら?」というと「お母さんの部屋は危険だから」といいます。 潔癖な人間は困ったものです~。地べた〈畳〉が見えないくらい、物で、溢れてて、楽しいじゃありませんか~ねぇ?w きょうはいつも穏やかな下の子が兄のことを怒って、私の部屋になだれ込んできました。(わたしに話をきいてもらおうとしてw) 年に1回あるか、ないかのことです。 「ほほぅ~」って、自分で、タイミングのよさに感心して、ネガティブな話であったろうにわたしは一人、ご機嫌でした~~。 2012年08月09日(木) 戦後の正体を読んで、友人と語り合った! 戦後の正体を友人たちに普及しちゃってます。 サンフランシスコ講和条約を締結したあと、日本はなぜ、また吉田内閣のままだったのか。新しい内閣で仕切りなおししなかったのか。 講和条約締結ということは占領時代ではないことで、そのチャンスのときになぜ占領下で、一方的に押し付けられたルールなどの見直しをしなかったのか。 もちろんGHQも吉田茂もそれぞれの思惑から、見直しなどがないほうがいいのかもしれないが、でも、反対派はいつの時代にもいるわけで、その人たちがなぜ自由な独立国としての当然の権利を主張しなかったのか。 占領下にあっても、自国の尊厳のために少し驚く要求をアメリカにつきつけてきた骨太の政治家も当時はいたそうだ。 もちろん、その後、GHQの意に沿わない、政治家は排除されるわけだけど(官僚・マスコミもだけど)講和条約のときには世界が日本の 今後を見守ってる中なのだからどんなひどい状態だとしても、仮にそうだとしたら、なおさら、千載一遇のチャンスだったのになぜ、そのチャンスをものにしなかったのか。 アメリカは日本に対して「アメリカが希望する土地に希望する期間希望するだけの軍隊を置ける」だったかな。そういう条項を講和条約締結後に2つくらいの条約、それに準じるものに調印させられている。 吉田茂がトリッキーな方法でそれを遂行したんだけど(吉田はCIAと超懇意)なら当然、自分のためにもアメリカのためにも売国奴のようなことをするかもしれない。命がかかっているなら、なおさらだろうし でも、反対派の人たちはそのとき、一体、どうしていたのだろうか。 なぜ、抵抗したあとがなかったのだろうか。 それとも一度、占領されたら、もうおしまいとおもっていたので、独立させてもらえるというだけで、舞い上がっていたのだろうか。 はたまた、もともと、アメリカに従うひとだけを主な要職につかせていたので誰も声をあげなかったのか。 麻生さんのおじいさんの吉田茂がとった行動によって、今も沖縄に米軍がいすわりつづけ、アメリカに日本の政治を間接的にコントロールさせられてるのだろうか。 上は友人の疑問なんだけど、私も受け売りで、そう思いましたとも! 世界の中でも勤勉で、それゆえ優秀な日本人がなんで、ここまで政治ベタなのか、政治だけが特出して、だめなのか。その疑問がとけ、それに付随する、新たな疑問がわいてきました。 2012年08月08日(水) 歯医者に行ってきました 名古屋栄まで、週1回、歯医者に通っています。交通費だけでも、1回分の治療費くらいにはかかりますです~。 でも、腕がすごくよくて、完全予約制なので、静かだし、感じがいいので、お金には換えられません。というか、お金の計算はしないことにしてます。(思ってたら、通えないし~~W) その歯科医院はビルの中にあるのですが患者の顔を確かめてから開錠してくれます。丁寧でちゃんとしてるので、安心感があります。 ただ、きょうは型を取ったのですが、「鼻で呼吸しておいてください」 と、いきなり、いわれたのですが、ガバッと暖かい粘土のようなゴムのようなものが下の何本かの歯に相当する位置に押し入ってきた! これが意外と大きいのか、「鼻で呼吸しておいてください」といわれたものの、鼻で吸うのは簡単ですが吐くのも鼻だとはむつかしくて。 しかも、スタッフがわたしのあごを(粘土のようなゴムのような物質が ずれないように)固定しているんですよね。それで、ときおり「ごぼぼっ」って、口で息をはいてしまいます。 拷問にかけられているって感じ?(妄想中~~W) 「吐け~吐くんだよ~!」って。「違う! 鼻から吐くんだよ!」って。 すごくじょうずな先生のところでも、ときおり、きぁ~~となるんですから、普通の歯医者だとしたら、たまりません。歯医者きらいで、にげてきたため、大変な治療となってることを考えるとこれからはまじめにやろうとあらためて、心に誓いました。 名古屋の栄 ルイ・ヴィトンのショーウィンドウ 回虫っぽ~~~ 07n2e きょうはきづきは、なにもありませんです。 2012年08月07日(火) これって、UFOの写真!? 昨日の観光スポットめぐりで撮った携帯写真を眺めていて、驚きました! なんとぉ! おかしな写真があったんですょ。 空に浮かぶグレーの楕円形の物体・・・・ そうなんですよ、UFOの写真・・・・見たいな物体が~~~!?W 昨日、一緒に観光スポットにいった友人に伝えると「UFOに違いない!」といって、盛り上がるし、わたしも、そうだといいなぁ、って思って、見ると、それらしく見えてきました。そういえば、子供たちにも「8月6日の原爆記念日にはUFOがみれるかも~~WW」といいかげんなことをいって、半田スポットに誘っていましたし~~W この画像を撮ったとき、周りはみわたす、一面視界が開けており、 空も広く高く、おまけに夕焼けとか、移り行く風景がとても美しかったのです。UFOの一機くらい、宇宙人さんのサービスででてきてくれそうな気配でしたしW。 それで、同じアングルで何枚か撮ったのです。が、そのうちの1枚におかしな物体があって、指がカメラにふれたのではないかとか(指だと時刻的に自動フラッシュとなるので、それをさえぎることになるので おかしな光の画像となるのが必須) 携帯カメラで謎の物体が撮れた19時ごろの風景に似てるかもの、夜明けに携帯で外を撮ってみたりとしたけど、どうしてもわからない。 ついにはUFO説!? を唱えそうになったんですが、のんびりしてるのに冷静で、分析が得意な友人に意見をもらうことにしました。 私「辺りにはなにもなかったし、飛行船かしら? UFOかしら?」 友「これって車に貼るシールじゃない?」 私「えええええええええええ!?」 そうだったんです! 車検済、という、車に貼るシールだったです。 家の駐車場まで走りましたとも! で、確認しましたとも! 位置的にもシールに間違いありません~。 しかもその友人は車に関心がないどころか、免許も取ってなくて、当然車にものってません。なのに即。真実を見抜きました。 それにひきかえ、わかっちゃいないのが、私と昨日観光スポットを廻った友人です。 なんなの~? 私たちのあほっぷりはぁ~? ■半田市 蔵まち 魚太郎の駐車場にて 07n0l 2012年08月06日(月) 愛知県半田市の観光スポットにいってきました 地理に強い友人と子供たちとの4人で、誰もが初めての場所でした。 わたしって、すごく方向音痴なんですよ。リアルに間違えるのはヒンパンですし、ゲームをやっていても車を反対車線で、走らせてしまっていても指摘されるまで気づかないという、ひどい音痴なんです(汗 「こちらの方向だろうなぁ」となんとなく、わかってても、わざわざ「1回は間違えなきゃいかんのだ」と、思い込んでるふしがあり、1回間違うと、安心して、次の道を探せるという、やっかいな癖もある感じです。 意識に詳しい詳しい友人から、「方向音痴はコツがわからないだけ。 自信をもてばすぐに克服できるよ」と、いわれてたので、今回はそれを意識し、行動してみました。 すると今回は地理にめちゃ強い友人よりも的確に正しい道を探すことができました。(とはいえ、友人がたまたま、見落とした、道順の看板を珍しく探せただけですが汗) それでも子供たちにも珍しい出来事なので、「うゎ~お母さん、冴えすぎ!!」って、いわれました。てへへ。 ■小栗家住宅(国登録有形文化財) 07myO 半田市の「蔵のまち」という、観光スポット。駅周辺に徒歩20分以内に夫々あるところが効率がよいです。ここには半田市観光協会があるので、まずは、ここからスタートしてみました。 蔵のまちギャラリーには東海の作家さんの作品がでていました。 そういえば美智子様の推薦された児童書、新見南吉作「ごんぎつね」で有名な街でした。 ■ミツカン酢本社 07myk 今も有名な会社ですけど、保存剤があまり発達していない、昔の酢の需要って、すごかったんじゃないでしょうかねぇ。今は今で、酢は体にもダイエットにもいいし、地方に今も非公開でこんな大きな会社があるって、なかなか、すごいことですねぇ。 ■黒板塀の街 07mz6 夏に黒板塀はどうよ?って、思ったんですが、ちょうど陰にもなって、わりと涼しげでした。黒板塀に囲まれた狭い道をおじいさんがリヤカーをひっぱって歩いてみえましたが、素晴らしく、その風景に似合っていました。 ■國盛 酒の文化館 07mzG 江戸時代から300年の歴史を誇る、酒造りの道具・資料を展示。 利き酒もできるけど見学に予約が必要って? どれだけ、見学者がいないんですかぁ? それともデリケートなんですかねぇ。 ■蔵のまち お食事処 魚太郎 07mzP 蔵のまち観光スポットは駅から徒歩20分圏内だからでしょうか、駐車場がほぼ、ないんです。それで、観光協会に教えてもらったとおり 魚太郎の駐車場に駐車させてもらいました。 観光スポットの資料館系は16時か、17時には閉館となります。 そんなわけで、日差しを避けたい、私たちは15時半頃からスポットめぐりを開始しました。わりと効率的に動けたと思うのですが最も効率的なのは魚太郎さんでした。 というのは一通り、まわって魚太郎さんの駐車場に帰ってくると、16時45分ころでした。 大きな看板を見ると17時からバイキング、70種類食べ放題とあります。これは、ただの食べ放題ではなくて、煮物や時間のかかるもの以外、焼き物、生もの、揚げ物、蒸し物など「注文してから作ってくれる」という、超お得な食べ放題です。 汗をかき、ほどよく疲れ、口も渇き、お腹もすいた私たちは魚太郎さんに吸い込まれていきました。バイキング開始15分前だということで 併設の売店で、お土産品などを多数、買って、5分ほど潰しました。 (せんべいを買うにはちょうどよい時間、そして、その後、1時間半は 美味しいお料理の虜にされました(笑) 魚太郎さんの収益プログラムwは自然で心地よかったです。でも、この辺は19時にはお饅頭屋さんが閉店するんですよ。驚きました。食べたかったぁ。 8月6日は原爆記念日です。当時の雲ひとつない青空に突如、きのこ雲のような原爆が・・・・。67年経った今も日本列島はまた、放射線まみれになりました。 核って、全然、平和利用じゃないよね? 安全に破棄もできないし。 世界から原爆をなくそう 2012年08月05日(日) なぜか磯野記理子さんの結婚の気づき? きょうのきづきは磯野記理子さんのことです。1年くらい前かな、偶然、磯野記理子さんが24歳年下の彼氏と交際していることを何かの記事で読んだんです。 そのことをなぜか、おとといか、もう少し前にぼわ~んと思い出したんですよね。「もう、結婚するのかな」って。 ふだん、全く、テレビをみないので、当然、磯野記理子さんがタレントさんだとは記事を読んだときに知ったのですが、顔も満足に憶えてなくて。汗 でも、24歳年下で、内容は1年前に読んだ記事と同じなので、間違いなく、ぼわ~んとキャッチしましたです。こういうことはかなり、おおくて、ファンでもないし、ルポライターでもないのに当然、親族でも関係者でもないんだけどw 。なんで、そんなことがぼわ~~んと来るのか意味不です~~。 当然、検証するんですが、できる限り。ネットしかみないし、可能な限り外出も効率を考えて、いかない、わたしなので、ネットで、まえもって、ニュースがあったとか、噂話があったとか、いつも見そうなサイトで、どこかに噂がリンクされてたとか、調べるのですが、どうも、そういうこともないようです。 オリンピックが始まる時も、友人に教えてもらって、(その友人もご両親に教えてもらってたりして)、ようやく、意識するという、流行とは無縁というか、そもそも常識としてどうよ? というレベルのわたしです。(汗)だから調べるっていっても、何かないってかんじですかねぇ。 しかも、私はヤフージャパンのエントランスにある、数個のニュースしか、ふだんはみないんですよね。みだしだけ、みるという感じで。興味があったら、クリックして全文を読むことはありますが。 でも、こういうぼわ~んというのがきたとき、なんとなく、思い出したりしているときは朝というか、起きたときになにげにヤフージャパンのニュースをみて、驚くことがおおいんですよね。 知り合い同士なら、テレパシーで、勘でわかるというのもありかとおもうんですがまぁ、無意識の分析というのかな。もう、そろそろ、みたいな。情報を知っている間柄だから、できるというか。でも、縁もゆかりもない人のことはどうして、感じるんでしょうか。 一方的でもいいので、相手を知ると勝手にその人のデータがきちゃうのかしら?地球というか、宇宙からみればどの人もそう大差なくて、同じような組成でできてるし、人類って、皆、兄妹wって言葉もあるようになんか、つながってるんですかねぇ。 特に意識って、細胞のネットワークみたいにつながっているのかな。 電波みたいなものを生体はだしあって、似たような波長をもってるときにキャッチするとか? 好きとか、嫌い、インパクトがあるものに対し、双方向に相手の情報をしらずともキャッチすることができるのですかねぇ。 「こういう気づきがきたよ」と事前に伝えれるものばかりではないというか、ほとんど、ことがおきてからの検証だし、しかも、たとえ、事前に何かわかったとしても「それがどうした?」ってレベルですし。(汗 それでも潜在意識を少しでも理解したいです。まさに、もう一人の自分の考えや思いを理解できるってことですから。潜在意識って、ナンかすごい、ってイメージがありますが、当然、もう一人のわたしなのですから間違えることもあるかもしれません。面白そうです~~~。 2012年08月04日(土) なぜ、こんなものを買ったの? きょうも、へんなことがあったですよ~きょうは、私のへんなことというより、友人たちの変なことといっていいかもしれません。きょうは友人と子供たちと私の実家にいったんです。友人は親切な人でユニークな私の両親の用事をするときに手伝ってもらったりしてるんです。 実家の用事が終わって帰るとき、3人でコンビニで、何か買って車の中で飲食しながら、休んでいこうか、ってことになりました。実家の近くは手ごろなファミレスなどがないのです。 コンビニで、飲み物、アイスなんかを買って、きょうの反省会、瞑想(疲れたときには特に)いろいろ楽しく話をして、さぁ散会しようかって いうときになって、お手伝い友人の手に水をみつけたんですよ、500mlのペットボトルの。 お手伝い友人は私の車の助手席に座ってたので、その手には、いろいろ荷物を持っていました。水、本、ごみ(飲食物の包装など)とか いろいろもってたんです。 お手伝い友人の水を見たら、急に私は飲んでしまって、水がないことに気がつきました。いつも私や友人はお水を必ず、どこに行くときも 携帯している習慣がありますので、ないと即、補充しようとする傾向があります。 でも、その水は友人がかったばかりだったのでしょう。開封してないペットボトルだったので、遠慮したんですが気のいい友人は「いいから、いいから」と水をわたしてくれました。それで、ちょうど水をのみほしてしまっていた私は少しだけ水を飲ませてもらうことになりました。 車にのって帰るので、すこしだけで、良かったんです、トイレの心配もあるので。ところが、飲んだトタン、驚きました!甘い変なあじがするんですよ、その水。 私「あれ? こういうのも飲むの?」 友「え? なに? (一口、その水を飲んで) うぇ~~~なに、これ!? 水を買うつもりで 間違えちゃったみたい~~!!」 驚いて、二人で、改めて その甘いお水の(砂糖水のようw)のタイトルをみたんです。何か意味不明な名前でした。ようやく友人がペットボトルを一周させて、みかんの絵が描いてあるのをみつけました。 「みかん水じゃない,? これって?」と友人。 驚きました!「みかん水」に思い切り、心当たりがあるんですよ。 さかのぼること、昨日のこと・・・。 おいしい飲み物を作ってる別の友人に「ダイエットのために甘くて、カロリーがなくて、ヘルシーな飲み物ってない?」って、ちょうど尋ねていたんです。 水を飲む習慣になってる私は夏でも冬でも常温の水で平気なんです。でも、ただ水だけだと物足りなかったのかな。水と一緒にお菓子や間食をする癖がついてしまって、あ~というまにぽっちゃりと(涙 甘いものをとってるとお腹がすきにくいこともあって、甘い飲み物を考えてみることにしたんですけどね。 こぶた生活をかえるためにも変化に富むローカロリーでおいしい、ヘルシーな甘い飲み物をさがしていたんです。 そういう話を飲み物じょうずな友人にしてたら、その人がなぜか、「みかん水」といったんですよね。で、盛り上がってしまって、スカイプをしながら二人でネットで「みかん水」を調べちゃったりと・・・・。 だから、とても驚いたんです。「なんで、みかん水がここに?」って。 お手伝い友人は飲んだ瞬間、もういらない感じでした。普通の水だと思って買ったし、もともと私と同じように普通の水を最優先で、飲んでる人なので、お手伝い友人とは長らく、つきあっていますがこの手の香りだけのお水は好きではないようです。わたしもですが。 もちろん、友人は間違えて、甘い水を買ったなんてことも過去に一度もありませんでした。少し不思議、なんで、みかん水?? あまりにも水に見え過ぎる、そのボトルのどこにみかんが描いてあったか、ボトルを一周させないとみかんの絵はでてきません。友人が間違えたのもむりもありません。まぁ、みかん果汁ではなく、エキスというのですから、あまり、みかんを前面におしだすことはできず 「お水はお水」だけど、みかんの香り付よ、って感じなんでしょうか。 もはや、潜在意識が、ネタさがしに私の気を引くために少しだけ、へんてこをやってるとしかおもえません~~w わたし自身はみかん水、ってきいたとき、甘そう~~(甘いものは苦手)って思って、「絶対、飲みたくない!」って思ったんですけどね。 「飲みたくない」って、強く思ったので、かえって反応しちゃったんですかねぇ? しかもなぜ帰る直前に、そんなことがあったのかねぇ? いつもは必ず、自分の水は確保してるのにその日だけは、水を飲んでしまっていて、ふと、友人の水に目が留まって・・・。 お手伝い友人とは「これから、ダイエットのためにヘルシーで、かわった、ローカロリーの飲み物を飲もうとおもってるのよ」って、いった憶えもありません。てか、もう、わすれてたし、その時点ではw。 私があのとき、友人の水に気づかなかったら、どうなっていたんでしょうか。たぶん、わたしのように暇人ではない、多忙な、友人は家に帰ってから、みかん水にきづいたら少し飲んで、薄めて、味がわからないようにして、飲終えてたのでしょうか。 そして、わたしのようにおしゃべりでもないので、何事もなく、わたしにみかん水のことを伝えることもなく、終わっていたかもしれません。 最後のオチですがみかん水に驚いた私は、なぜか、みかん水を もらってきてしまっていました! うわぁ~~! 友人も甘い水はいやなので、さりげにおしつけてくれたきがします~w 一口飲んで、ただ、甘いばかりで、もう捨てようとおもったのですが、飲み物を上手に取る友人が「水で、薄めて、薄めて、のんでみれば?」といってくれたので、しびしぶ、文句をいいながら、飲んでみたら、いがいとおいしいんです。というか、お腹もすかないんですよね。 それで、水で、どんどん、薄めてのんだおかげか、水で、お腹が膨れたのか、いつになく小食になって、翌朝、おきたときにお腹がかなりへっこんでいました。 けっこう、いいかも、みかん水!♪ 2012年08月03日(金) 不思議なコードネーム!? きょうはマジに自分の気づきに驚かされました!相変わらず、それが特別に役立つものでもありません。が、驚きました! 変すぎてw 急に外国の商品を購入することになりました。ここ数年間で、2度ほど購入したのですが2度とも国内での購入でしたがわざわざ、外国から買わなくても日本で買えるのです。高くはなりますが。 また、いつかは買うつもりでしたがこんなに早急にしかも、直接買うつもりはありませんでした。(英語が堪能ではないし、しかも小さな会社の商品ですし)それでも、直接、購入しようと思ったのは日本から購入する方法のマニュアルをみつけたからだったと思われます。 なにぶん、唐突に購入することになったので、丁寧にマニュアルを読み、その通り、やっていこうと思っていました。それは普通のカード決済のマニュアルでした。 それでそのまま、やっていけばよかったのですが、ふと、paypalのが安全だということを何かの知識で覚えたことを思い出し、途中から、paypalで決済することにしました。 paypalは今まで2回ほど使ったことがあるだけで、確か、去年、つかったことがあるので何とかなるかなって思っていたんですが、ログインパスワードをすでに忘れていました。 いつもはそれらは記録をとってあるのですが探しても見つからないんですよね。早々、使うものではありませんし、わからなかったら、再発行してもらえばいいので記録をとっていなかったのかな? とあきらめて、ログインパスワードの再設定をしようとしたら、なんと! 秘密の質問に答えてくださいと要求されました。 そういわれても困るんだな! 答えを憶えちゃいね~! paypalの質問って、自分で選択したはずだけど、日本のショッピング会社の質問と傾向が違うので、全く、憶えていない~感じなんです。 はぁ・・・困ったな・・・答えがわからないので再設定も不可とは汗。 そのときです、その質問を読んでいて、閃いたことがあったんです。 質問の答えを思い出した?? いえ、やはり、それはわからないです。何回か、試みてもとおもったんですが万が一、ミスを何回もして、ジーメールのように難しい書体の文字を出されたら(もうすごくにがて)お手上げになりそうですから。失敗は避けたい気持ちなんです。 閃いたのはある言葉なんです。昨日のこと・・・・ いつもは自動ログインなのになぜかサインインしないといけなくなってしまったサイトがありました。いつもは憶えているはずだったんですが、これもまた、何回やってもログインできません。それで、私はパスワードなどの記録をメモしてるので、その中から、サイトのパスワードを探すことにしました。 事務的にパスの羅列を次々ながめていくうちに「え? なに、これ!?」と目に留まった、パス、いえ言葉のようなものがありました。 私は多くのパスワードなどを保管しているものの、全く、見覚えがないとか、つくった憶えがないパスってさほどないんですよね。どこかに記憶があるんですよね。 でも、このパスはつくった覚えがないといっていいくらい、意識が希薄だったんですよ。それに、よくよく見てたら、その言葉は私にとって、不愉快な言葉、いえ、コードネームだったことに気づきました。 それをを仮にnatumiとしましょう。 この名前は実は昔、一時だけつきあっていた大変困ったちゃん男の名前だったのです! 彼はいつも女名を名乗っていたのです。そういう趣味でw。 それをみて、あの困ったちゃんの名前をパスにしてたの!? なんてセンスをしておるんだっ!! って、私は自分を疑いました! 昨日のことを思い出しながら、じっくりとpaypalの質問を読み直したとき、ようやく、記憶のピースがはまったんです。 paypalの秘密の質問は「幼いときの親友の名前」だったんです。私は小学校のとき大好きだった親友のなつみちゃんを秘密の答えにしてたんです。 (ほっ、困った男ではなくてよかった~w) 偶然、困った男と同じ名前だったからといって、いくら、小学校を遥か大昔に卒業していたとしても、なつみちゃんのことを忘れてしまっていたなんて・・・(汗 とにかく、謎は解けました、薄情な私が「幼いときの親友の名前」という質問に、ようやく、答えることができました。それにしても、なんか不思議な気づきです。潜在意識のいたづら? だと思うのですがなんでntumiという言葉に目が留まったのでしょう。しかも、自分が作った覚えがないくらい、希薄な意識だったのも不思議ですし、以前から、そこに書いてあったはずなのに。 しかも、とあるサイトのログインパスワードを忘れたとして、わざわざ、パスの記録メモを探したんですが、けっきょくは見つからなかったんですよね。というのはあまりにもひんぱんに使うところだったので、記憶していたし、ふだんは自動ログインですしね。 けっきょく、探したいパスワードは探せず、私自身の記憶の中にあったという、オチで、(記憶にあるものは書いていないので) 結果的にはpaypalの秘密の質問の答えを発見しにいったという成果だけだったんです。 しかも、あほなことにpaypalとして、きちんとパスワードから、アドレスから、秘密の答えまで記録してあったんですよね。でも、わたしが気づいて、反応したのは唯一、natumiだけだったんですが。 (どこを見てるんだ!? 私は汗) 潜在意識的にはよほど、必要な商品 だったのかもしれませんが、それなら、それで、すんなりと手続きが 運ばれても良かったのかなってw。 それにしても潜在意識って面白すぎですねぇ~~。 おまけ: バーミヤンつながりで、少し、はっとしたことがあった。 2012年08月02日(木) 急に地デジをとりつけたくなって 私はテレビを全く見ないんです。見る必要も習慣もないというのかな。リビングにはいちおう、地上デジテレビがあるのですが、そこを通過するときにしか、視界の端にテレビを捕らえることはありません。 それが昨日、急に見たくなりました。というか、パソコンで地デジを 見るためのチューナーをパソコンに取りつけたくなった感じなんです。急に。買ってから、数年間、今までずっと放置していたチューナーを。 「オリンピックを見たくなったかな?」って、自己分析しましたがその割りにオリンピックの特集を調べるわけでもなく。詳しい友人にパソコンに地デジ導入の仕方をきいたものの、アンテナを調べるのが面倒とのことで、なんかグズグズしていました。 それでも頭には地デジを何とかしないとって、思ってるんです、何か変な感じです。そんなとき、父から電話がありました。「地デジテレビがこわれた!?」とのこと。えっ!? 瞬間、私の地デジへのへんなこだわりは父の家のテレビのことだったのか!? と、思えました。(真実はともかく)、最近、私は高齢で足がわるくなってしまった一人暮らしの父のことを日々、思っていることがおおいのです。 足がわるいのに重い家具を一人で、移動させようとしたり、わりと広い庭の手入れ、家に併設された、小高い丘のようなところにある家庭菜園などの作業もやろうとしてしまうんです。 何とか、ノンビリしていて欲しいと思うのですが。今もアンテナを見に行くとか、いいだしてるしw。 それでも私を頼って、電話をくれたので、運よく、仕入れていた地デジの知識を父に伝えました。そもそも、今日、私は父の家に行く予定 だったんですが父が台風が来るからと反対したので(父は心配性) 取りやめになってしまっていました。 私が自分の意志で実家に行こうと決めたときはあとで考えるとそのタイミングで行ってあげてよかったということが多々あります。 ■母が腸閉塞で緊急入院(数時間遅れたら死亡) ■実家の車が急に故障 ■実家の洗濯機が急に故障 ■父の税金申告で、長年の間違いが (母を扶養家族としてなかったこと)が判明。 その後、18万近く、返金あり。 私がその場で協力したということもありますが、それだけではなく、タイミングにも人にも恵まれ、運よくことが運んだことも多かったです。 地デジは父の不注意が原因だったです。 なんと! 掃除のときに地デジ用のケーブルを近くにあった、使わない他のケーブルと間違えて、コンセントに挿入してたとのこと。 ほっ。 父母には長生きして欲しいですし、離れているので、父母にトラブルがあるときは事前に気づきとか、無意識にでもいいので、キャッチできるものなら、キャッチしたいといつも願っています。 2012年08月01日(水) ホームセンターはなんか楽しい ひさしぶりにホームセンターめぐりをしました。こういうところに行くと、ついつい、買ってしまうんですよね。家族が・・・・汗。私は車の中で、タブレットをいじりながら、まっていました。 が、帰ってこない・・・・。2時間も。 「おそいぉー」って、家族にいいにセンターに、いったら、いつのまにか、私も、はまって、それから2時間もぶらぶらしてしまいました。汗 だから、車をおりてはだめなんだよな。とはいえ、娯楽はどこにもあるものですな。お金がある人もない人も。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8534.html
前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔 第五十三話 悪夢を越えたその先に…… 超古代植物 ギジェラ 登場! ルイズたち一行がアーハンブラ城にたどり着く前の夜、タバサとロングビルは互いの存在理由を賭けて戦った。 そして、敗れたタバサは仲間たちのもとから去った。いや、逃げ出した…… 飛び出した後、どこをどう進んだのかは覚えていない。走ったのか、魔法で飛んだのか、あるいはどこかから転げ落ちたのか。 気がついたときには、タバサは見知らぬ原っぱの中で、土のベッドに雑草をシーツにして夜空をあおいでいた。 「ここは、どこだろう……」 全身疲れきり、鉛のように重くなってしまった体を投げ出してタバサはつぶやいた。 見慣れぬ風景、嗅ぎなれぬ風、北花壇騎士として方々を旅してきたけれど、初めて感じる空気。 いったい、みんなのいた場所からどれだけ離れてしまったんだろうか……体の疲れ具合と、魔力の消耗具合から 推測するに、元いた森から半径十リーグ前後のどこかというところか。シルフィードに乗ればひとっとびの距離だが、 人の足だけに限ると世界はとたんに狭くなる。 気がつけば、月は天頂から主役を星々に譲り、山間にその姿を没しようとしていた。一人で戦ってきたときから、 シルフィードの背に揺られているときまで、何十回、何百回と見上げた夜空、見慣れた星座。けれど今は、生まれ育った ガリアのどこかだというだけで、まるで違う世界に来てしまったように思える。いや、ほんとうに違う世界に来てしまったのと 同じだろうと、タバサは顔をおおった。 「わたしは、みんなを裏切った……」 心が落ち着くと、続いてやってきたのは逃れようのない罪悪感の波だった。 シェフィールドからの残酷な命令と、それに従ってみんなを手にかけようとした自分。 止めようとしたロングビルを殺す寸前まで追い詰め、あげくその相手に心の弱さを指摘され、無様に逃げ出した自分。 走っているあいだは忘れられていた。けれども、どんなに遠くまで逃げても、心に刻み込まれた痛みから逃れることはできなかった。 わたしは結局、なにをしていたんだろうかとタバサは思った。 はじまりは、忘れることもできない三年前の誕生日のあの日から。すべてを失い、体のいい処刑として送り込まれた キメラドラゴン退治を乗り越え、シュヴァリエになってから、ひたすらに戦いにあけくれてきた。 ジョゼフとイザベラの気まぐれで与えられる過酷な任務。狡猾冷酷な悪党や、残虐凶暴な怪物退治。 そのすべてをやり遂げてきたのは、奪われた母の心を取り戻し、父の仇のジョゼフに復讐するためだけのはずだった。 なのに、自分にはいつの間にか、目的以外にも大切なものができてしまっていた。 「友達なんて、わたしには一番似合わないものなのに」 誰かとつながりを持とうなんて、今まで考えたこともなかった。でも、入学してすぐになれなれしく声をかけてきた キュルケから始まって、次々と面倒ごとに首を突っ込む学友たちをほっておけずに関わりあってたら、いつの間にか 仲間の一員みたいになっていた。 なんだ、ほんとうはお前は一人でいるのに耐えられなくなっていたんだなと、タバサは自分を笑った。 どんなに無視しても、平然と話しかけてくるキュルケの声が心地よくて、いつしか逃れようとするのをやめていた。 フーケのときからそうだ。命に関わるような危険なとき、関わり合いになるまいとすれば、いくらでも逃げることは できたのに、自分からみんなと行動をともにするようになっていた。 皆が危険なことをする。自分の力がないとみんなが危ないというのは口実で、ほんとうは皆とともにいたかっただけだ。 結局、お前は孤独に住んでいるつもりで、人にすがっていた弱い人間なんだと、心の中から別の自分が冷笑してくる。 そのとおりだ……わたしは、魔法の力ではずっと強くなったけど、本質的なところでは、父と母に甘えていたころから なにも変わってはいない。今回だって、ティファニアを救うというのも、シェフィールドの命令だからというのも名目で、本音は またみんなと旅がしたかっただけだ。 なのに、わたしはそのみんなを自ら裏切った。裏切って、殺そうとした。もう、取り返しはつかない。 涙があふれ、喉から嗚咽が漏れてくる。なにもかも夢だったらよかったらいい。もう一度、過去に戻ってやり直したい。 けれど、そんなことはできない。過ちは消しようもない。 タバサの心に、昔暗記するほど母に読んでもらった『イーヴァルディの勇者』の一小節が浮かんでくる。 ”それは、とある地方のお話。 ひどい領主が村人を苦しめていたところにイーヴァルディがやってきました。 重い税と、役人の横暴に苦しめられる人々を見て、彼は心を痛めました。 そんなとき、彼はふとしたことから、領主の娘のルーと知り合いになったのです。 心優しい娘のルーは、イーヴァルディに頼んで父の圧政から村人たちを助けてもらおうとしました。 ところが、村人たちとともに領主の屋敷に乗り込んだイーヴァルディはルーの案内ではいった部屋で罠にはまり、捕らえられてしまいました。 ひどい拷問がくわえられる中で、イーヴァルディたちはルーが裏切ったことを知ります。 『なぜだ! どうしてぼくたちを裏切ったんだ』 悲しみに満ちた叫びを、ルーは泣きながら聞いていました。彼女は、残酷な父の命令で、イーヴァルディを罠に かけなければ軍隊を呼んで村人を皆殺しにするとおどされていたのでした。 ところが、横暴な領主の最期は突然やってきました。山を越えた竜の洞窟に潜むという伝説のドラゴンが、領主の 屋敷を襲ったのです。 屋敷はつぶされ、領主はドラゴンの炎で焼き殺されました。そしてルーは、邪悪な神への生贄としてさらわれてしまったのです。 ドラゴンは、真っ暗な小部屋にルーを閉じ込めると、お前の命はあと三日だと言い残して去っていきました” 最後に読んだのは、もうずいぶん昔のことなのに、概要がすらすらと浮かんでくる。 そして、幼いときにはなにげなく読み飛ばしていた、閉じ込められたルーの心を表した一節が、タバサの心にありありと蘇ってきた。 ”ルーはじっと考えました。でも、ただ友を裏切り、ひどいめにあわせたという事実だけが残りました。 だから、わたしがこんな目に合うのは当然の報い…… ルーの最後の望みは、裏切った友に許してもらうこと。でもそれは、かなわない望みなのでした……” 「決して許されることは、ないのだから」 あのころは漠然と、かわいそうな囚われのお姫様だと思っていた。イーヴァルディという勇者に助けに来てもらえる ルーのことを、うらやましいと思って、自分に重ねて楽しんだりもした。 けれど、今ならばイーヴァルディを裏切ったルーのほんとうの気持ちがわかる。 悪気はなかった。そんなことはなんの言い訳にもならない。ただ、みんなの信頼を裏切って、あげく残ったのは 深い絶望だけ。今更あやまちに気づいたところで、どうして許してくれと言えるだろうか。 ルーは最後にイーヴァルディに救われて、この物語はハッピーエンドを迎える。しかし、自分には助けに来てくれる 勇者はいない。それどころか、逃げ出してきた自分になんの救いを求める資格があるだろうか。 「もう、わたしには何も残っていない。からっぽ……はは、ほんとうに中身はからっぽの、人形の……タバサ」 例えようもない虚無感がタバサを包んだ。もう、終わりだ何もかも……仲間たちには見捨てられ、任務に失敗した以上、 母も処刑されてしまうだろう。もう、何一つ自分には残ってはいない。 これからどうしよう? いっそのこと、グラン・トロワに切り込んで討ち果てて最期を迎えようか。どうせもう帰るところはない。 みじめな人形の末路には、それがふさわしいかもしれないな。あは、あはははは…… 絶望の果てに、自己破壊の願望にとりつかれたタバサは、壊れたように乾いた笑いをあげ続けた。 だが、ひびの入ったタバサの心が砕け散る直前に、突然吹いた突風がタバサのほおを打ち、聞きなれた翼の音が タバサの正気を蘇らせた。 「いたーっ! 見つけたのね、おねえさまーっ!」 大きく翼をはためかせ、流れ星のようにシルフィードが空から落ちてきた。着陸の衝撃と風圧が激しすぎて、 小さなタバサの体は巻き上げられて、何度も草の上を転げまわった。 しかし、痛いと思う暇はなかった。しりもちをついて、半身だけ起こしたタバサの目の前には、シルフィードの背から さっそうと降り立って、星空を背に女神のように立つ赤毛の親友の姿があったからである。 「キュルケ……」 ぽつりと友の名を呼ぶと、タバサはそれ以上なにも言えずに押し黙った。 どうしてここにという疑問はない。シルフィードは自分の使い魔なのだから、自分の居場所はすぐにわかる。 それよりも、どうしてキュルケがいっしょにいるの? もしかして、ロングビルから全部聞いたのでは? いや、絶対に 聞いている。だったら、裏切り者の自分を始末しに来たのか? キュルケは誇り高い武門の家の出身だ。たとえ 身内といえども、裏切り者は決して許さないだろう。 最期は、一番の親友と思っていた友に引導を渡されるのか……まあ、裏切り者にはちょうどいい末路だろう。 キュルケの炎でだったら、苦しまずに一瞬で死ねる。 覚悟を決めたタバサは、目を閉じると魔法が来るのを待った。 でも、やってきたのは身を焼く炎の熱さではなかった。ほおをなでる、柔らかくて優しい絹糸の感触。 「あらまあ、こんなにもう汚しちゃって。シルフィードが慌てて下りるものだから、せっかくのかわいい顔が台無しよ」 目を開けたとき、キュルケの顔に怒りはなかった。呆れた様子でタバサの顔についた泥をぬぐい、乱れた衣服を 整えてくれている。 タバサは虚を突かれた目で、まるで何も知らないままでここに来たような友の顔を見た。しかし、タバサがキュルケに 呼びかけようと口を開きかけたとき、小さな唇はルージュをひいた人差し指でふさがれた。 「なにも言わないで……少し、お話しましょうか」 「キュルケ……!」 「はいはい、深刻ぶってる女の子は不細工よ。はい、涙と鼻水を拭いて……時間は、あるんだしね」 キュルケはタバサの隣に座ると、ぽんと背中を叩いて空をあおいだ。 夜空はいまだ満天の銀河を瞬かせ、人里を遠く離れた山奥の自然は二人と一匹を、虫の音で穏やかに包んでくれている。 邪魔するものもなく、なににせかされることもなく、キュルケはタバサにすべてを知っていることと、それでなお迎えに来たことを告げた。 「まったくあなたは、人がちょっと目を離すと危ないことばっかりして心配かけるんだから。わたしたちが来なかったら、 どうせまた危ない橋に突撃しに行ってたんでしょ?」 完全に図星を指されて、タバサは返す言葉がなかった。けれど、自分は命をとろうとしていたのだ、これまでとはわけが違う。 なのになぜキュルケはこうもあっけらかんとしているのか? 自分の知る限り、キュルケは憎い相手には憎いとはっきりと 言う性格だ。追い詰めた敵を笑顔で弄ぶようなことはしない。 キュルケの心がわからず、タバサは問いかけようとした。しかし、今度もその直前でキュルケの指がタバサの口を 塞いで、キュルケは微笑を浮かべたまま告げた。 「なぜって聞く必要はないわよ。聞かなくても、今のあなたの思いつめた顔を見たら、なにを考えてるのかは一目瞭然。 ツェルプストーのキュルケさまの読心術をなめるんじゃないわよ。まったく、あなたは昔から物事を悪いほうにばっかり 考える悪いくせがあるんだから。そんなことくらいで、わたしが怒るとでも思った?」 「そんなことって! わたしはキュルケたちを……」 「殺そうとした。わかってるって言ったでしょ。でもね、わたしは全然怒ってはいないのよ。むしろ、すまないと思ってるくらい。 親友のあなたが、それほど思いつめてたときに、気づいてもあげられずにのほほんとしていた自分が情けないわ」 キュルケは、自分の衣服の胸元の部分を、引きちぎりそうな強さで握り締めた。 「あなたが自分を責めてるのはわかるわ。でも、悪いのはあなたじゃない。憎むべきなのは、あなたの弱みにつけこんで 裏で笑ってる卑劣な奴らのほう。違う?」 「でも、実際にわたしは」 「ああもうっ! ほんとにあなたは生真面目なんだから。そういうときはね、「悪いのはジョゼフだ。わたしは全然悪くない」って、 思いっきり責任押し付けてふんぞりかえってればいいのよ。わたしならそうするわ」 からからと陽気に笑い、キュルケは今度は少し強めにタバサの背中を叩いた。 「きっとシェフィールドも、あなたのお母さんの心を治す薬なんて最初から渡すつもりはないわ。まったく、世の中、 だますやつよりだまされるやつのほうが悪いなんて、ひどいこと言うものがいるけど、だますやつのほうが悪いに 決まってるじゃない。だから、タバサは全然悪くないの。わかる?」 「う、でもキュルケはいつも」 「ん? ああ、わたしに言い寄って燃えてく男の子たちのこと? あれはいいのよ。男ってのは、女にだまされるために 存在するものなんだから。でも女をだます男は最低だけどね、タバサも将来ためになるから、よーく覚えておきなさいよ」 けっこうひどいことをしれっと言いながら、キュルケはにこやかな笑顔をタバサに向けた。その笑顔を見ているうちに、 タバサの中で渦巻いていたどろどろしたものも、少しずつ消えていく。 「ほんとうに、わたしを憎んでいないの?」 「疑り深いわね。ま、タバサらしいけど、わたしがタバサに嘘をついたことがこれまであった? それにね、仲間を 裏切らなきゃいけないほど追い詰められて、苦しめられた人をどうしてそれ以上憎めるっていうの? タバサ、 あなたで二人目だけど、どんな過ちも、つぐなおうという気持ちがあれば必ずやり直せるのよ」 二人目……その言葉で、タバサは以前アルビオンでレコン・キスタの間諜だったというミシェルのことを思い出した。 ミシェルがアルビオンで才人たちと再会したとき、タバサはティファニアたちを送っていていなかった。しかし、後に 皆と合流したあとや、その後にトリステインで会ったときには、とても罪を背負った人間とは思えないほど、強く、 明るい笑みのできる人間になっていた。 「サイトが、命をかけてミシェルを救おうとしたとき、人はそれぞれ重いものを背負ってるんだって知ったわ。それを知らずに 怒ったり、ましてや憎むなんてとんでもなく傲慢なこと。だからタバサ、あなたの背負っているものをわたしに分けて。 ただの友達じゃなくて、同じものを分け合った親友としてあなたを助けたいの!」 「そんな! だめよ、これはわたしたちガリア王家の問題。無関係なあなたを巻き込む」 「はいはい、それはもう聞いた聞いた。そういう面倒ごと一切合財承知で首を突っ込みたいって言ってるのよ。わたしの 親友に手を出した以上、ガリアの王様だろうがゴキブリだろうが消し炭にしてやるわ。タバサ、もう付き合いも長いんだし、 わたしがどういう女か、わかってるんでしょ?」 キュルケにとっては、一国の王もゴキブリも同格らしい。タバサは、キュルケの乱暴な優しさが心に染みて、自然と 涙を流していた。 しかし、それでもなおタバサの心には大きな罪を犯したという意識がぬぐえない。理由はどうあれ、うやむやにするには あまりにも重過ぎる罪だ。なんの罰も受けずに済んでいいはずがない。 「キュルケ、ありがとう。でも、わたしはこのまま免罪されていいとは思えない。わたしは……」 「許すわ」 「えっ……?」 タバサの言葉をさえぎり、キュルケの放った一言がタバサの心を捕らえた。 「タバサがどれだけ自分を責めても、たとえ世界中の人間全部がタバサを弾劾しても、わたしは許すわ。たとえ世界中の 人間すべてがタバサの敵になっても、わたしはタバサの味方でいる。だってわたしは、タバサのことが大好きなの。 優しくて、気高くて、賢くて、わたしにないものをいっぱい持ってる……けど、小鳥のように危なっかしくて、心配ばかりかける。 この世に二人といない大事な親友。タバサがほんとは弱虫で甘えん坊だってこと、ちゃんと知ってるんだからね。だから、 遠慮しないで頼って甘えて……タバサの力になれることが、わたしの喜びなんだからね」 優しく頭をなでてくるキュルケに、タバサは失われる前の母の面影を見た。 いつしか、タバサはキュルケの胸に抱かれて、心の中に溜め込んだものを全部吐き出そうとするように、声をはばからずに 泣きに泣いた。 「キュルケっ、ごめん。ごめんなさいっ……」 「ばか、許すって言ってるでしょ……でも、今日はじめてわたしとあなたは本当にわかりあえたのかもね。もう、お互いに 仲間はずれはなしよ。シャルロット」 友の絆は、邪悪な策略などに負けたりはしない。罪が人を苦しめても、許す心が人を救う。 タバサはキュルケの優しさに、本当に人を信じるということを知った。それは、妄念でもなければ願望でもなく、相手の 心の光が闇に勝つことを信じ、その肩を抱いてともに歩くということ。そして、頼り頼られるだけではなく、ましてや傷を なめあうのでもなく、互いの苦しみも受け止め、いっしょに背負って歩くということ。 はじめは命じられたからやってきただけだったトリステイン魔法学院。でも、そこにはキュルケがいて仲間たちがいた。 凍て付いた雪風の心の中に平然と入り込み、なんでもないことのように溶かしてくれる人たちがいた。もし彼らがいなければ、 今の自分は昔となんら変わらずに、孤独な灰色の道を歩いていたかもしれない。 その出会いは運命だったのだろうかとタバサは思う。いや、考えるだけせんないことだ。出会いがどうであれ、声を かけたのも、それを受け止めたのも自分たちの意思だ。その選択は、運命などとは関係ない。 タバサは思いのすべてを涙と声に変えて吐き出し、涙を拭くと同時に決意した。 「ガリア花壇騎士のタバサはもういない。これからは、トリステイン魔法学院の二年生、キュルケたちのクラスメイトの タバサとして生きていく」 それが、タバサのジョゼフとの決別の証であった。復讐よりも友とあることを強く願い、くびきを解き放って飛び立つ時がきた。 もう、何があっても仲間に杖は向けない。もう、何者にも束縛されたりはしない。 強い光を目に宿して蘇ったタバサの姿に、キュルケは、シルフィードは青い小さな妖精が生まれたような感動を覚えた。 「キュルケ、シルフィード、こんなわたしだけど、これからもよろしく」 「もちろんよ! シャルロット」 「ううん、タバサでいい。その名前も、キュルケたちといっしょにすごしたわたしの大事なものだから」 「おねえさま! 元気になってよかったのね。色ボケ女もたまには役に立つのね」 一言多いシルフィードの頭を軽くこづくと、タバサとキュルケは顔を見合わせて笑った。 しかし、タバサが完全に自由になるためにはもうひとつだけ、どうしても挑まなければならない戦いがある。 「行くのね?」 そうキュルケに問われると、タバサは黙ってうなづいた。 囚われている母の元へ行き、その安否を確認する。シェフィールドは、裏切ったら母の命をとると明言していたから、 無事でいてくれる可能性は低いものとタバサは考えていた。けれど、たとえ死体と対面することになっても、自分を 生み育て、心と引き換えにして守ってくれた母を切り捨てることは絶対にできない。 だが、悲壮な覚悟で死地に赴こうとするタバサへキュルケは笑ってみせた。 「大丈夫。十中八九、お母さんは無事でいるわ」 「えっ?」 「ジョゼフが冷酷で残忍な男だってのはよくわかったわ。きっと奴はタバサがお母さんを奪いにくることを読んで、 待ち伏せさせてるに違いないわ。けれど、お母さんが死んでいたらあなたの必死の反撃を呼ぶことになる。わたしは ガリアの花壇騎士のレベルには詳しくないけど、今のタバサの実力はそこらの傭兵メイジなんかじゃ相手にならない くらいに強くなってる」 キュルケはそこで一度言葉を切り、タバサはうなづいた。確かに、ありとあらゆる無理難題をこなしてきたタバサの 実力は、北花壇騎士でも最強クラスだろう。早々対抗できる相手がいるとは思えないし、メイジの力は感情で引き上げられる。 母を殺されて怒るタバサの実力は、軽くスクウェアクラスに匹敵するのはジョゼフならわかる。 「まともに激突すれば返り討ちにあう可能性が高い作戦を、タバサの力を知ってるジョゼフやシェフィールドがとるとは 思えない。けど、なによりも殺すならあなたの目の前でむごたらしくなんて考えるでしょう。きっと、人質として使うはず、 うまくすれば救出の可能性は十分にあるわ」 「わかった」 短く答えたタバサの言葉の続きに、「来るな」とも「来てくれ」という単語も接続されることはなかった。もう、一蓮托生 なのはわかりあえている。あとは、行動に移すだけなのだ。 二人を乗せるために、シルフィードは背を向けて翼を広げる。その広い背中を仰ぎ見て、キュルケはタバサに言った。 「ねえタバサ、お母さんを助けたら、いっしょにゲルマニアに来なさいよ。二人や三人の居候、わたしの屋敷なら どうとでもなるわ。しばらく身を隠して、家族で仲良く過ごしてみたら?」 「え? でも」 「お母さんに盛られた薬のことを気にしてるのね。それなら、ルクシャナに頼んで解毒薬を調合してもらえばいいじゃない。 エルフが作った薬なら、エルフが元に戻せるでしょ」 あっ! と、タバサはキュルケの言葉に雷に打たれたような衝撃を覚えた。なんでこんな簡単なことに、これまで 思い至らなかったのか。もともと学者であり、ビダーシャルがわざわざ手助けを求めるほどの知識の持ち主である 彼女ならば解毒薬も製造可能だろう。なのに、ルクシャナのエルフにしては軽すぎる性格や、アルビオンから張り詰めた 気持ちが続いていたせいもあるだろうけど、気づこうとすれば簡単にわかったはずだ。 しかし、愕然としたのはほんの数秒だった。すぐに自らのうかつさなど、記憶の地平に追放してしまうほどの希望が 胸にわいてくる。 「お母様が……帰ってくる!」 それはここ数年味わったなかで最大の喜びだった。人は新たなものを得たときと同様か、それ以上に失ったものを 取り戻したときに幸せを味わう。子供のころになくしたおもちゃを大人になってから見つけたときに、自然と顔がほころびる というような経験は大勢の人が経験したことがあるだろう。 魔王の城へ向かう勇者が、洞窟に眠る財宝を探しに行く冒険者に変わり、キュルケとタバサは強く手を握り合った。 これがジョゼフとの長きにわたる因縁に決着をつけられる千載一遇のチャンスだ。泣いて耐えていた自分と決別して、 運命を自分のもとへとひきずりよせる。 そのとき、二人のもとへ一羽のフクロウが飛んできて、足に抱えていた書簡をタバサの元へと落とした。 それは、確かめるまでもなくガリア北花壇騎士への伝書フクロウであり、差出人は中身を見るまでもなかった。 「ジョゼフからの挑戦状ってわけね。しかし、さっきの会話も聞かれちゃったかしらね?」 「大丈夫、これはわたしの持っているシュヴァリエの任命状の魔法の印を察知して飛んでくるだけだから。もしも誰かが 盗み聞きしてたら気配でわかる」 「そ、まあ女の子の会話を盗み聞きしてたら変態以外の何者でもないしね。それじゃ、向こうさんもやる気らしいし、 お相手してあげましょうか。場所はタバサの実家か、いつごろ到着できる?」 「ガリアの反対側だし、ワイバーンの生息地やシルフィードが休憩できない山岳や森林地帯を避けていくことになるから、 ざっと二日は必要だと思う」 「二日ね。それじゃ、到着するまではのんびり旅行でもしゃれこみましょうか。行きましょ、タバサ」 「うん」 こうして、タバサとキュルケは旅立った。その間、才人たちがアーハンブラ城で戦い、ティファニアを奪還するのに成功 したことを彼女たちは知る由もないが、彼女たちは彼らなら必ず成功させてくれるだろうと確信していた。 そして今、最後の戦いに望み、ジョゼフの罠にタバサとキュルケははまってしまった。 二度と抜け出したくなくなるほどの快楽を味わわせる、甘美な夢の世界を与える古代植物ギジェラの花粉。けれども、 どんなに誘惑にあふれていようと、眠って見る夢は所詮過去の焼きなおしや妄想の産物に過ぎない。未来に続き、 本当にすばらしい世界を築くための夢は、目を覚ましているときしか見ることはできないのである。 キュルケと誓った母を救うという目的を思い出し、タバサは悪夢の残滓を振り払って立ち上がった。 「ごめんキュルケ。わたしはまた、同じ過ちを繰り返すところだった」 「いいわよ。元はといえば、わたしの不注意が原因だったんだし。でも、あの快楽の泉から、よく帰ってきてくれたわ」 「うん、正直迷った。けど、決めたの……どんなに苦しいことが待ってても、逃げないし、黙って耐えたりもしない。 未来をつかみとるために、前を向いて立ち向かっていくって。だって、わたしには痛みを分かち合ってくれる友達がいるから!」 その言葉に、キュルケの顔に最高の笑みがあふれた。 「もー! なんてかわいいこと言ってくれるのかしら。感激しちゃったじゃないわたし! んじゃ、ちゃっちゃとこの趣味の 悪い罠をぶっつぶしちゃいましょうか」 「うん!」 顔を見合わせて、杖を交差させた二人は同時に魔法を放った。 『ウェンディ・アイシクル!』 『フレイム・ボール!』 極低温の冷気と、高熱火球が同時に部屋を封じ込めていた鉄檻に炸裂する。ガリア製の鋼鉄でできた檻は、その どちらかだけであれば耐えられたであろうが、正反対の熱攻撃による熱膨張と収縮による、分子の過剰運動には 耐えられなかった。 「シルフィード!」 「ええーいなのね!」 シルフィードの体当たりでもろくなっていた檻は叩き壊され、空へと続く道ができた。 さあ、もはや地を這いずる時は過ぎた。シルフィードは自らの主人の親子と、その友を乗せて大空に飛び立つ。 だが、高空へ逃げようとしたシルフィードへ向けて、ギジェラは体から生えた触手を伸ばして襲い掛かってくる。速さは たいしたことはなく、シルフィードの機動性ならかわすのにはさして苦労しないが、なおも花粉を花弁の中央から 撒き散らし続けるギジェラに、タバサはシルフィードに命じた。 「シルフィード、止まって」 「きゅい」 「タバサ?」 「あれをこのままにしておくわけにはいかない。キュルケ、お願い」 「タバサ……」 ギジェラを杖で指して頼むタバサに、キュルケはその意図をすぐに察知した。しかし、それはこの場所とは赤の 他人であるキュルケにとっても、ためらわざるを得ない意味合いを持っていた。 「いいの? あれを焼き払えば、あなたの屋敷も無事じゃすまない。ここは、あなたとご家族の大事な場所なんでしょう?」 「かまわない。あれがこのまま育ち続ければ、この周囲一帯が危険にさらされる。ジョゼフはそんなことを考慮してはいない。 それに……ここには悲しい思い出のほうが、多い」 目を伏せたタバサの胸中には、空虚だった三年間、自分の家なのに悪夢にうなされ続けた暮らしが消えずに残っているのだろう。 話にだけは聞いているが、狂った肉親と暮らし続けるというのはどんなに苦痛か。わずかに想像するだけで、震えが走る。 しかし、いくらつらい思い出があるとはいえ、それを消し去りたいというのは……いや、それは邪推だなとキュルケは 考え直した。タバサの味わってきた苦痛を、安易に否定する権利はない。それに、あれをほってはおけないし、タバサが 選択したことならば、わたしもそれを尊重しよう。 「わかったわ。けど、あのどでかいのを焼き尽くすのはわたしの炎でも少々骨ね」 「大丈夫、わたしが合図したら火を放って」 そう言うと、タバサはシルフィードをギジェラの真上あたりに向けて飛ばせた。ギジェラの触手は動きが大味なので当たる 心配は少なく、シルフィードは三人を乗せたままでも余裕を持ってかわす。 そうか、タバサが待っているのはあれね、とキュルケは理解した。この巨大植物を人間の力で焼き尽くすには普通の 方法では無理だ。本人は決して好いてはいないが、北花壇騎士として数々の戦いを潜り抜けてきた経験は確かに タバサの中に息づいている。 触手の攻撃がいくらやっても当たらないことに業を煮やしたギジェラは、花弁の奥からくちばしを伸ばしてきた。 獲物を狙う怪鳥にも似たそれがシルフィードを狙い、開いた口内から黄色い花粉が毒ガスのように噴射される。 だが、それこそがタバサの勝利への賭けだった。確かに、水と風を主に得意とするタバサの力では、植物である ギジェラに対して決定打となりうる攻撃魔法は打てない。ただし、魔法は攻撃だけではなく、その中には応用しだいで 直接攻撃以上に効果を発揮しえるものも数多く存在する。 その中でも、やはりタバサの得意系統とはずれるものの、魔法難易度としては低く、この状況を逆用できるものがあった。 『錬金!』 タバサの杖が光り、花粉にかかった魔力の光が花粉を引火性の強い油に変える。むろん、全部は変えきれず、 花粉と油の混合した気体がシルフィードに向かって襲い掛かってくるが、タバサはそれに向かって残りの全精神力を 使った魔法をぶっつけた。 『ウィンド・ブレイク!』 突風が花粉と油の霧を押し返し、それはギジェラに向かって降り注ぐ。この瞬間に、得意ではない錬金と、花粉を 押し返すだけの風を作り出したタバサの精神力は尽きた。しかし、同時にタバサが待ち望んだ勝利への条件は整った。 「キュルケ、今!」 「わかったわ。『フレイム・ボール!』」 キュルケの放った全力の火炎弾がギジェラに命中する。それは、通常ならば、直撃したところでギジェラの巨体には たいしたダメージは与えられなかったであろうが今回は違った。花粉と油、ともに可燃性の物質が細かい粒子状になり、 それが空気と混合したものがギジェラを包んでいたために、引火点を超える熱を与えられたそれにたやすく燃え移ったのだ。 一瞬、太陽が出現したのかと錯覚するほどの火炎がギジェラを包み、高熱が一気に全体を覆う。その閃光と衝撃波が 通り過ぎていき、恐る恐る目を開けたとき、そこには自らの持つ油分に引火し、轟音を立てて燃え上がるギジェラの 姿があった。 「や……やった!」 キュルケはタバサに抱きつき、喜びを全身で表現した。タバサは疲れた様子ながら、口元だけはほころばせて 心の内が親友と同じことを示している。 一方そのころ、そこを遠く離れたグラン・トロワでは、ゲームの開催者であり対戦相手が、自らの敗北を悟っていた。 「どうやらシャルロットの勝ちのようだな。やれやれ、途中までは順調だったのだが……敗因は赤毛の小娘のことを 計算に入れていなかったことか」 「ジョゼフさま、それはいたしかたありません。まさか、あの幻想世界から連れ戻すことが可能だとは」 「いや、あやつらの底力を過少評価した余の落ち度だ。余と対局できる相手もいなくなって久しいから、少々かんが 鈍っていたか……いや、本当の敗因は、余がどうあがいても手に入れることができないものを持っている、 シャルルがシャルロットに残した遺産のせいかな」 ジョゼフは苦笑すると目を閉じて、常に誰からも慕われて囲まれていた弟のことを思い出した。思えば、幼少のころから 自分たち兄弟はくっきりと分かれていた。魔法の才がなく、母からも無能と呼ばれて孤独だった自分と、対照的に 天才的な魔法の才に恵まれて、なおかつ人望の厚さでもてはやされていた弟。 生まれついての差は変えがたく、神はまったく人間を不公平に作る。シャルロットにしてもそうだ。国内のオルレアン派の 貴族はすべて抑え、シャルロットに味方は一人もいないはずなのに、どこからかあの子を助ける者が現れてくる。 自分がいくら孤独であっても、助けようなどという者は現れなかったのに…… その考えは、タバサが聞いたらきっぱりと否定するであろう。キュルケや仲間たちとの友情に、魔法の有無などは 関係ないと。だが、ジョゼフにとっては真実だった。持てる者と持たざる者の価値観の差は、時に残酷なまでに人の心に 壁を作り、運命を狂わせる。 「余は、生涯通じてシャルルには勝てなかった。いや、余が勝手にあいつを勝ち逃げさせてしまった。そして、その娘にも、 これだけ有利な条件を揃えても勝てぬか。ははははは」 敗北を認めたジョゼフの哄笑が寝室に響いた。彼の顔には憎しみや怒り、屈辱感などはなく、単純な愉快さだけが浮かんでいる。 実は意外にも、ジョゼフの心には敗北感はなかった。いや、それ以前にジョゼフにはそもそも「勝ちたい」という意欲が 欠落しているといったほうがいいかもしれない。なぜなら、彼が心の底から勝ちたいと思っていた相手は、もうこの世に いないのだから。 ただ、勝利の高揚感も敗北の屈辱感もない代わりに、ゲームが終了したことでジョゼフの心には例えようもない 空虚さが生まれてきていた。 「ふぅむ……シャルロットとのゲームも今回でお終いか。しかし困ったな、シャルロットがいなくなった後の暇つぶしを 考えていなかった。やることが特にないというのは退屈だな。虚無での遊びのほうもなかなか進展せんし、 面倒だからエルフとの戦争でも起こすかなあ」 まるで子供が鬼ごっことかくれんぼのどちらをするかを迷うように気楽に、しかし冗談は一切なく本気でジョゼフはつぶやいた。 この世での目標を当に喪失し、それを取り返すことは絶対に不可能だとわかっている彼にとって、この世は退屈な 暇つぶしの場でしかなかった。残った関心は、このくだらない世界をいかにしてもてあそんでやるか、その果てに 自分がどうなれるのかということだけ、そのためならばこの世のあらゆる美徳や理想も踏みにじってくれよう。 だが、ジョゼフが破滅的な夢想に心を任せようとした瞬間、遠見の鏡から聞き覚えのある声が響いてきた。 「陛下、エルフと開戦なさるのは結構ですが、まだ時期尚早であるとお止めいたします。それよりも、陛下には 新たなゲームのステージをわたくしどもといっしょに構築していただきたいものです」 突然、タバサたちを映していた遠見の鏡の画像が乱れ、別の人物の姿が映し出された。それは、端正な美貌の 月目が目を引く美少年で、不敵と呼んでさえいい笑顔で鏡の向こうからジョゼフを見つめている。 しかし、突然の乱入者に声をあげたのはジョゼフではなく、鏡を操作していたシェフィールドだった。 「お前! どうやってこの映像に割りこんだ!? これには、傍受を防ぐ仕掛けが何重にも施されていたのだぞ」 「ふふ、ご無礼をお許しください。まあ種明かしをいたしますと、我がロマリアには世界各国が研究した魔法技術の 成果が蓄積されていますので。この程度のことは、わけはないですね」 悪びれもせずに、彼、ジュリオはシェフィールドに向かってポーズをとってみせた。そのふてぶてしさに、 シェフィールドは歯軋りをして、なにかを怒鳴りつけようとしたがジョゼフに静止された。 「くくく、まあよいミューズよ。貴様、ジュリオとか言ったな。このアイテムの機能に割り込んできたことは驚いたが、 そんなことを自慢したいわけではあるまい。神の奇跡を見せてくれるはずだが、準備ができたのかな?」 「さすが、お話が早くて助かります。まずは、こちらをご覧ください」 ジュリオはそう言うと、体をどかして鏡の映像に彼の背後の風景を映した。するとそこには…… 「なっ!?」 「ほぅ」 シェフィールドは絶句し、ジョゼフは口元を歪めた。なんと、ジュリオの後ろに映っていたのは燃え盛るギジェラの 姿と、その周辺を旋回するシルフィードの姿。彼のいる場所は、オルレアン邸の正門近くの街道だったのだ。 しかし、それはありえるはずがなかった。リュティスからオルレアン邸までは、風竜で全力で飛んでも数時間かかる。 なのに、さきほどジュリオが立ち去ってからまだ一時間も経っていない。 ならば、ここか向こうにいるどちらかがスキルニルなどを使った擬態か? もしくは映像を加工しているのかと シェフィールドは思ったが、ジュリオはそのどちらも違うというふうに首を振った。 「これが、まずは奇跡の前座といったところですか。わたしにとって、あの程度の距離はたいした意味を持ちません」 「ほお、瞬間移動でもしたというのかな。だが、そんなものではたいして驚けんな」 チャリジャという、人間を超越した存在と手を組んでいたジョゼフにとって、この程度は驚くに値しない。だが、ここまで くるとジュリオもそんなことは承知していると、軽く笑うと空を見上げてから返答した。 「はい、わたしもこんなもので陛下のおめがねにかなうとは思っておりませぬ。さて……ころあいもそろそろよろしい ようですし、お目にかけましょう。我らの奇跡、力の一端を……そのあかつきには、我らの神の使途に名を連ねること、 ご考慮いただけたら幸いです」 ジュリオはそれだけ言うと姿を消し、映像は元のタバサたちを屋敷から見上げたものに戻った。 ギジェラは噴火する火山のように燃え上がり、一時もがくように激しく動いていた触手も力尽きた。 燃え続ける巨体から葉がもげ、花びらがちぎれて燃えながらオルレアン邸に降り注ぐ。火の雨を受けた屋敷は 燃えあがりはじめ、タバサとキュルケはそれを少し離れた空からじっと見つめていた。 「タバサ……」 「……」 タバサはなにも言わずに、ただギジェラと屋敷の最期を見守っている。やがてギジェラの巨体が燃えながら 崩れ落ちていくと、タバサが幼少のころからすごした屋敷は、炎の海の中に沈んでいく。 だが、炎によって明るさを増していた風景が、突如として暗さを増し始めたのだ。 「な、なに!?」 ずっと屋敷を見下ろしていた二人はとっさに空を見上げた。そして、信じられない光景が二人の目に飛び込んできた。 「あれは、月が……欠けていく」 「月食……!?」 なんと、空を煌々と照らしていた青い月の半月が、虫食いをされたように欠けていく。しかし馬鹿な、今は月食などが 起きる時期ではないはずだ。 そのとき、呆然とする二人の頭の中に、悪意に満ちた恐ろしげな声が響いてきた。 〔君たちの存在は、我々の計画の妨げになる恐れがある。この世界から、消去させてもらうよ〕 その言葉が終わると同時に、反応する時間さえ与えられずに異変は起こった。 何が起きはじめたのかすらわからない二人の目の前で、森の中から白い光の塊が立ち上った。それは、見る見るうちに 小山のように大きくなると、次第に人の形を取り始める。そして、光の塊は黒々とした体を持つ異形の怪物として実体化した。 「あれは! 新しい怪獣!?」 骨格が全身に浮き出たような不気味な容姿に、顔のない頭には頭頂部から首に至るまで黄色く点滅する筋が通っている。 新たな敵は、キュルケの絶叫を合図としたかのように肩を震わせて迫りくる。 悪夢は終わった。しかし、悪夢よりも残酷な現実が迫りつつある…… 続く 前ページ次ページウルトラ5番目の使い魔
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1075.html
Run For Yukkuri ~逃走中~ 31KB ギャグ 現代 パロディ 『Run For Yukkuri ~逃走中~』 序、 「お前らーーーー!!!ゆっくりしたいかあああぁぁぁぁ??!!!」 「「「「「ゆっくりしたいよーーーーー!!!!!」」」」」 「「「「ゆっくりさせてねっ!!!!!」」」」 テンション高めの男がマイクを握り締めて、眼下に散らばる饅頭共と会話をしている。その数15匹。個体としては、 れいむ種、まりさ種、ありす種、ぱちゅりー種、ちぇん種、みょん種の6種類であり、数の内訳はれいむ4匹、まりさ 3匹、ありす3匹、ぱちゅりー2匹、ちぇん2匹、みょん1匹…である。 今回集まった饅頭共はなんと数字を15まで“覚える”ことに成功した驚異的な知能を持ったゆっくりたちだ。もち ろん、覚えさせるために、数多のブリーダーが血の滲むような(主にゆっくりが)努力をした結果なのであるが。 なぜ、こんな場所にこんな知能派(笑)のゆっくりたちが集められたかというと…番組収録のためだ。世間一般では 野良ゆは潰して然るべき…という風潮が蔓延しており、街のあちらこちらで潰れたゆっくりの死骸を目にするものだが、 それだけでは野良ゆの駆除は追いつかないのである。 そこでテレビという媒体を使って、一般市民が気持ちよくゆっくりを潰せるような環境を作り出すことができないだ ろうか…という考えから今回の番組の企画が上がった。 とはいえ、“ゆっくりを潰せない一般市民100人”を対象に行ったアンケートでは、 一生懸命生きてるから潰すのは可愛そう(78人) 潰した時に叫び声を上げるのがイヤ(12人) 自分の手を汚したくない(9人) 可愛いから(1人) このような結果が出ており、まだまだ不思議饅頭のことをかけがえのない命の一つだと勘違いしている市民が大勢い ることを改めて認識させられた。 たとえ潰さなくても、捕まえて加工所に送ってくれるだけでもいいのだが、加工所がどんな場所かは市民もゆっくり も理解しているため、やはり“かわいそうだから”という理由でためらってしまうのだろう。 つまり、今回の番組は、“保健所・加工所の2つの団体の提供でお送りします”…ということだ。 だが、勘違いしているとはいえ、“命を壊す行為”を奨励する番組を作り上げることは相当な苦難を強いられた。も ちろん愛護団体などによるクレームも多数寄せられたし、番組放送にあたって各教育機関などからも反対意見が殺到し た。 しかも1時間という枠の中で、ゆっくりの“無能さ”、“傲慢さ”、“デタラメな生態”、…総じて“価値の無さ” を伝えるためにスタッフも試行錯誤を凝らすことになった。 人間が直接手を加えては意味がない。泣き叫ぶゆっくりを人間が潰すだけであれば、それは一般市民が毛嫌いしてい る行為を映像の中で行うだけだ。 もしかしたら今回の番組では上手く視聴者に制作者側の意図を伝えられないかも知れない。だが、必ずこの番組を見 た他のテレビ局が…同じような内容の企画を出してくれることだろう。 【Run For Yukkuri ~逃走中~】 《ルール》 一つ、 各ゆっくりの後頭部には1~15の数字が書かれたバッジが取りつけられており…その数字を別のゆっくりに見られ、 スタッフに“密告”されたら、その時点で失格となる。 一つ、 3時間後、9時間後、18時間後に「○○に集合せよ」などというミッションが始まり、制限時間内にそのミッション を達成できなかったゆっくりは、その時点て失格となる。 一つ、 15時間経過後に“あしながとしあき”がフィールドに投下され、“あしながとしあき”に数字を見られて密告されて も、その時点で失格となる。 一つ、 21時間経過後に“あしながとしあき”が1人追加される。“あしながとしあき”は連携してゆっくりを追い詰めるこ とができないものとする。 一つ、 最後まで生き残ったゆっくりにはあまあま一年分と銀バッジ、さらに幸福なゆん生が約束される。 《舞台》 [とある田舎の森林地帯] フィールド中央には霧の濃い湖、フィールド北側には“紅魔館”と呼ばれる西洋の屋敷のセットが配置されている 《プレイヤー》 1.れいむ/2.まりさ/3.ありす/4.ぱちゅりー/5.ちぇん/6.みょん/7.れいむ/8.まりさ 9.ありす/10.ぱちゅりー/11.ちぇん/12.れいむ/13.まりさ/14.ありす/15.れいむ 一、(♪:少女綺想曲 ~ Dream Battle) 15匹のゆっくりたちの頭部には小型のカメラが設置されている。当てずっぽうで密告するルール違反者を出さ ないようにするためだ。また、ゆっくりたちの口元にはやはり小型のマイクがセットされており、呟くだけでスタ ッフが把握できるようになっている。 最初の2分間で、ゆっくりたちの態勢を整えさせる。この間に思い思いの場所に隠れたり…あるいは他のゆっく りの数字を見つけやすい場所に移動するのだ。 「ゆっ?ゆゆっ??」 一瞬で散ってしまった他のゆっくりたちに取り残されて、7番れいむはその場を動かない。どうも何か考え事を していたらしく、司会者の話を聞いていなかったらしい。突然一匹残されてキョロキョロと辺りを見回している。 一方、他のゆっくりたちはすでにその身を隠すか遠くに逃げてしまっている。その中に一匹だけ…2番まりさが 7番れいむの後方に待機している。2番まりさは既に7番れいむの番号を把握している。 「それでは…ゲームを開始します!!!!!」 スタッフの声はやはり、ゆっくりにも届くようにカメラ脇に小型のスピーカーが設置されており、そこから聞こ えるようになっている。 (…れいむはぜったいゆっくりするよ!!!)←15番 (まりさはどんなてをつかってでもいきのこるよ!!!)←8番 (とかいはなありすはこんなところでまけたりしないわ!!!)←9番 (むきゅきゅ!!!もりのけんじゃ(笑)のぱちゅのひとりがちだわ!!!)←4番 (わかるよー!!!ちぇんがかつんだねー!!!)←11番 (みんなでいきのこってみせるみょん!!!)←6番 (…ッ!!!ゆっくりしていってね!!!)←7番 …今、戦いの火ぶたが切って落とされた…っ!!! 「…みっこくっ!するのぜ…れいむ…ななばん」 7番れいむはゲームのことなどすっかり忘れて、目の前をヒラヒラと飛んでいる蝶を追いかけるのに夢中になっ ていた。 「ちょうちょさん!!まってね!ゆっくりれいむにたべられt…んゆぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ??!!!!」 突然、7番れいむが苦痛に表情を歪める。それもそのはず。7番れいむに取りつけられたバッジとカメラとマイ クがいきなり放電し始めたからだ。 「あっが…ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!」 バチバチと青白い電流が7番れいむを執拗に襲う。その光景を密告した2番まりさは目を丸くして眺めていた。 「れ…れい…む…?」 「ゆ゛ん゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!!!!」 7番れいむが断末魔の叫び声を上げると共に、爆散する。飛び散った目玉が2番まりさの元にコロコロと転がっ てくる。顔の形がぐしゃぐしゃに崩れて…宙を舞っていた破れた皮がぺしゃぺしゃと音を立てて落ちてくる。焼け 焦げた揉み上げとリボンも、れいむがいたはずの場所に静かにたたずんでいた。 「ゆ…ゆわあああああ!!!れいむ!!!れいむ!!!しっかりするのぜーーー!!???」 草むらから2番まりさが飛び出す。こんなつもりではなかった。これはゲームなのではいのか?今、自分は一人 敵を脱落させただけではなかったのか?だが、目の前にあるのは7番れいむの無残な死体だ。死体と呼ぶにもおこ がましいほど原形を留めていない“それ”を見て、2番まりさは悲しみに打ち震えて泣いた。 当然、他のゆっくりたちもそれほど遠くまで移動しているわけでもなく、7番れいむの断末魔を聞いていた。移 動中のゆっくりたちが全員、動きを止める。声の発生源のほうを振り返り、不安そうな表情を浮かべている。 (*1))) 「諸君!!!!」 突然、14匹のゆっくりたちの小型スピーカーから司会者の声が聞こえた。スピーカーの仕組みを理解していな いゆっくりたちはキョロキョロと辺りを見回しながら、 「お…おにーさん?どこ?どこぉ…?」 不安そうに呟く。司会者は言葉を続ける。 「言い忘れていたが、密告されたゆっくりは死ぬ」 「「「「「「「「「「「「「「ッ!!!!?????」」」」」」」」」」」」」」 ゆっくりたちが驚愕の表情を浮かべる。では、さっきのれいむの悲鳴は?れいむは死んだというのだろうか。そ なことを考えながら、ゆっくりたちはぷるぷると震え始めた。ゆっくりたちにとっては、あまあまをかけた軽いゲ ーム感覚のつもりだったのだろう。しかし、これはれっきとした、“死のゲーム”である。ただ、プレイヤーがゆ っくりだから多少コミカルに見えてしまいがちだが。 これは生き残るための…戦争なのだ。 「ゆ…ゆっくりできないよっ!!!やめてね!!!れいむたちにひどいことしないでねっ!!!!」←1番 「と…ととと…とかいはじゃないわ!!!こ…ここ、この…いなかものぉ!!!」←14番 「なんとでも言いたまえ。やめるならやめても構わないぞ?その時点で失格とみなして爆発して死ぬがな」 「~~~~~~~っ!!!!!」 【7番れいむ:死亡 / 00時間00分11秒】 言葉と共に、戦意を失うゆっくりたち。13番まりさは恐怖のあまり、一歩も動くことができないようだ。見つ かったら死ぬ。生き残るためには仲間を殺さなければならない。それは選択できない二択だった。 「むきゃきゃ」 13番まりさの背後から下卑た笑い声が聞こえる。驚いて振り返る13番まりさ。そこには10番ぱちゅりーが いた。遅れて、10番ぱちゅりーの浮かべた不気味な笑みの理由に気付く。 「ぱちゅ…りー…?もしかして…まりさの…」 「むっきゅきゅきゅ…」 先ほどのれいむの断末魔を即座に思い出す13番まりさ。10番ぱちゅりーのニヤケ顔が止まらない。10番ぱ ちゅりーは13番まりさの番号を把握している。密告が完了すれば、13番まりさは先ほどの7番れいむのように 無残な最期を遂げるだろう。13番まりさがガタガタ震えて泣き出す。 「ば…ばぢゅり゛ぃ゛ぃ゛…おでがい゛じばずぅ゛…やべでぐだざい゛ぃ゛ぃ゛…」 頭を何度も地面に打ち付けて、10番ぱちゅりーに懇願する13番まりさ。しかし、いつまでたっても13番ま りさに死は訪れなかった。10番ぱちゅりーが見逃してくれたのかと思って、にわかに明るい表情を浮かべる13 番まりさだったが… 「むきゅきゅ…まりさ?」 「な…なに…?」 「ぱちゅのどれいになってね!!むっきゅ…むきゃきゃ…むーーーきゃっきゃっきゃっきゃっきゃ!!!!!」 「どぼじでぞんな゛ごどい゛う゛の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛???!!!!」 10番ぱちゅりーは狡猾だった。加えてゲスだった。だが、このゲーム内に関してだけ言えば、間違いなくこの 10番ぱちゅりーは勝ち組の階段を一歩登ったと言える。数字を把握したゆっくりを即座に密告する必要はないの だ。この一件で、13番まりさは、絶対に10番ぱちゅりーに逆らうことはできない。なぜなら、13番まりさの 命は…まさに10番ぱちゅりーの手中にあるからだ。 10番ぱちゅりーは安全な場所に隠れて、13番まりさを使って他のゆっくりを捜索させる計画だ。その途中で 13番まりさが他のゆっくりに見つかって密告されても、10番ぱちゅりーに被害はない。つまり、10番ぱちゅ りーは、自動で捜索・防御を行う使い捨ての駒を手に入れたのだ。しかも、こんなゲーム開始早々に。 この行動にはスタッフ一同が目を丸くした。いくら他の個体よりも比較的賢いとはいえ、ゆっくりごときがゲー ムのルールを完全に把握した上で、これほどまで早く攻略の糸口を掴むとは思っていなかったのだ。 「…まぁだからと言ってそれで勝てるほどこのゲームは甘くないんですけどね…」 「ミッション時にもずっと隠れてるわけにはいかないからなぁ…。動かざるを得ない状況になったときが…13番 まりさ逆転のチャンスと言えるだろう…」 15番れいむは一生懸命に巣穴を掘っていた。15番れいむは、霧の湖付近に到達していた。視界の悪いこの場 所であれば、ある程度拠点を作るのに適している。今現在15番れいむは無防備だが、この湖付近に他のゆっくり は存在しない。視界の悪さが命取りになる…と判断したからだろう。15番れいむはそれを逆手に取った。 「ずっとずーりずーりしているわけにはいかないよ…つかれたらやすめるばしょをつくるよ…」 先ほどの10番ぱちゅりーとは違った意味で、賢い個体だった。いつ誰に見られているかわからない状況で拠点 を作りだすことは死と隣り合わせではあるが…拠点の巣穴から顔だけ出していれば、絶対に後頭部の番号を見られ ることはない。そのため15番れいむは常に他のゆっくりの番号を把握するのに専念できる。こちらもミッション スタート時にはどうしても拠点を出ざるを得ないが。 ゲーム開始から1時間経過後、フィールド内のゆっくりのほとんどが動かなくなってしまった。ちなみに各ゆっ くりのバッジには小型の発信器が取りつけられており、どこにどのゆっくりがいるかはモニターで一目瞭然である。 やはり、湖付近に陣取っているのは15番れいむのみで、その他のゆっくりはうまい具合にばらけてはいるが、身 を潜めるにはあまり適していない場所に待機しているようだ。 そして、10番ぱちゅりーは常に13番まりさの後ろで行動している。13番まりさは文字通り生きた心地がし ないだろう。10番ぱちゅりーに限ってそれはないだろうが、13番まりさは気まぐれで殺される可能性だってあ るのだ。そんな恐怖と戦いつつ、他のゆっくりの番号を探しながら、やはり自分の番号を隠して行動しなければな らない。 (ゆっくり…ゆっくりしたいよぅ…ゆえぇぇぇぇぇ…) 13番まりさは心の中で不満を叫びながらボロボロと泣きながら地面を這っていた。 「むきゅきゅ…まりさ!ぱちゅはここにかくれてるからみずうみのまわりでゆっくりをさがしてきなさい」 「ゆぐぅ…みずうみさんのまわりはよくみえないからあぶないよぅ…」 13番まりさが今にも泣きそうな声で10番ぱちゅりーに訴える。10番ぱちゅりーは舌打ちをすると、 「むきゅ!!!みっこくっ!されたいのかしら?」 「ゆ…ゆぅん…ゆぅぅぅぅぅぅん!!!!!!」 ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、湖の方へと走っていく13番まりさ。10番ぱちゅりーはニヤニヤと笑いなが ら木に寄りかかる。だからと言って眠ることはできない。気を張りながら、周囲の様子の確認だけは怠らないよう にしている。そのとき、10番ぱちゅりーの背後…正確には木の反対側から他のゆっくりの声がした。 「まりさのすうじさんをおぼえて…どれいにしているのかみょん?」 10番ぱちゅりーの全身に力が入る。よもや1本の木に2匹のゆっくりが寄りかかっているなどとは思ってもい なかった。しかも、相手は声からすると、みょんらしい。 「みょんは…げすなゆっくりはきらいだみょん」 6番みょんが10番ぱちゅりーを非難する。10番ぱちゅりーはむきゅきゅと笑うと、 「みょんにもまりさのすうじさんをおしえてあげようかしら…?」 「…みょん…?」 「むきゃきゃ…みょんのすうじさんをぱちゅにおしえてくれればだけど…っ!」 6番みょんが唇を噛み締める。 「ぱちゅりーにとって…まりさはおなじゆっくりじゃないのかみょん?」 10番ぱちゅりーが更に笑う。 「むきゃ!みょんはばかなの?しぬの?ぱちゅはいきのこるためならなんだってやるのよ」 互いの位置関係からして、両者とも動くことはできない。実際、不利なのは10番ぱちゅりーのほうだ。みょん 種の戦闘能力は通常種の中でも随一。6番みょんが本気になって飛びかかってきたら、10番ぱちゅりーは一瞬で 倒されてしまうだろう。内心では10番ぱちゅりーは焦っていた。 そもそも、護衛役の13番まりさがいたからこそ、直接的な戦闘を苦手とする10番ぱちゅりーは湖への最短ル ートを選んで進んできた。考え方は15番れいむのそれと同じだった。視界の悪い湖で各ゆっくりたちを迎撃する。 ただし、体力的に他のゆっくりに劣るぱちゅりー種は湖へたどり着く前に殺されてしまう可能性がある。そこで、 まずは盾代わりになるゆっくりを作るところから始めたのだ。 しかし、今10番ぱちゅりーにその盾はない。6番みょんは木の枝…はくろーけんをその口に咥えた。 「みょんは…みんなでいきのこりたいみょん」 (………………むきゅぅ…!!!) 10番ぱちゅりーにとってはこの会話のやり取りも13番まりさが戻ってくるまでの時間稼ぎだった。2匹がか りなら6番みょんを倒すことも不可能ではない。 「…どうしてもというなら…たたかうみょん」 (むきゅううぅぅぅ!!!そんなにまりさがだいじなの?!ばかなの?!!しぬの??!!!) 10番ぱちゅりーが唇を強く噛み締める。ダメだ。もう戦うしかない。みすみす殺されるくらいなら、ダメ元で 6番みょんと戦うしかなかった。 「んぅっほおおおおおおおお!!!!!とかいはなみょんだわあああああああ!!!!!!」 絶叫が空を切る。声からして…ありす種だろう。6番みょんは、10番ぱちゅりーと会話をしながら、3番あり すと対峙していたのだ。 二、(♪:広有射怪鳥事 ~ Till When?) 6番みょんは3番ありすの体当たりをかわすと、口に咥えたはくろーけんを3番ありすに振り下ろす。3番あり すはそれをとかいはなバックステップでかわし、6番みょんを睨みつけた。 どうやら3番ありすはレイパー化してしまっているらしい。今回のゲームで精神的に追い込まれた結果であろう か。涎や体液をまき散らしながら突進してくる3番ありすを6番みょんが巧みにあしらう。 千載一遇のチャンスとみた10番ぱちゅりーは即座に寄りかかっていた木から離れ、この戦場を後にする。湖へ と向かう。そこには13番まりさがいるはずだ。まずはどうしてもそれを回収する必要があった。 「むきゅきゅ!やっぱりぱちゅはかみさまにあいされてるのだわ!!むきょーきょきょきょ!!!!!」 3番ありすの後ろを取ろうとするが、6番みょんをもってしてもそれは容易ではなかった。レイパー化している くせに、ゲームのルールは理解しているというのだろうか?それは違う。ただ単に後ろを取られたら、バックで責 められると勘違いしているだけだ。3番ありすはあくまで6番みょんをバックで激しく責めたてたいだけだ。だか ら、6番みょんの後ろを取ろうとする。 「…れいぱーのくせにいいたたかいかたをするみょん…」 6番みょんは完全に勘違いをしているが、3番ありすの行動はこのゲーム内の戦い方において限りなく正解に近 い戦法を取っていたと言える。もともと、戦いにおいて後ろを取られるのは致命的ではあるのだが…あえて後ろを 取らせてカウンター…という戦い方はこのゲームでは通用しない。数字を見られたら、どれだけ実力差があろうが 関係なくなるからだ。 じりじりと互いにあんよを這わせて牽制をする両者。互いに後ろを取られないよう、円を描きながら移動する。 パキッ… 3番ありすのあんよの下の木の枝が折れる音が聞こえたと同時に6番みょんがありすの脇腹めがけて飛び出す。 両者の前へと進む力が重なり、6番みょんのはくろーけんが3番ありすを激しく殴打した。 「ゆぎぃっ!!!」 6番みょんは3番ありすの攻撃のタイミング…すなわち体当たりのためにあんよに力をかけた際に、折れた木の 枝の音を頼りにカウンターを合わせたのだった。スタッフから拍手が沸き起こる。さすがはみょん種。通常種の中 で最も戦闘に適した個体。もはやゆっくりじゃねぇ。 「またつまらぬものをきってしまったみょん…」 しかし、3番ありすはそれで倒れはしなかった。血走った目が6番みょんを捉える。殺気を察知した6番みょん が即座にその場を飛びのく。3番ありすはさっきまで6番みょんがいた場所に自身の頭を打ち付けていた。顔を上 げ、額からカスタードを少量垂らしながら、6番みょんを睨みつける。 (おそろしいれいぱーだみょん…) その一瞬の思考が命取りだった。3番ありすの強力なぺにぺにが水平に振られ、6番みょんのはくろーけんを叩 きおった。 「みょんっ??!!!!」 「んっほおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!おどろいたかおもかわいいわあああああああああ!!!!!」 一転して防戦一方になる6番みょんに3番ありすは執拗に攻撃を繰り返してきた。未だに3番ありすのぺにぺに は屹立したままだ。恐ろしい持続力だった。 3番ありすの連続攻撃に6番みょんの体力も限界に近付いてきた。息を荒くする。額からは汗が滝のように流れ 落ちてきている。 (ありすにかったとしても…このあとがたいへんそうだみょん…) それでも6番みょんは3番ありすを倒した後のことを考えている。 (せめてはくろーけんのかわりになるものがあれば…) 武器を失った6番みょんとは対称的に、3番ありすには強力無比な“えくすかれいぱー”がある。あれを叩き折 りでもしない限り、6番みょんに勝機はなかった。 「み…みょんっ!!」 だんだん攻撃をかわす6番みょんの動きが鈍くなってくる。 モニター前のスタッフも、戦闘力随一のみょんがここで散るか…と手に汗を握って2匹のやり取りを眺めていた。 「ゆ…ゆわああああああ!!!!」 ついに6番みょんが3番ありすに捕えられた。 「んっほおおおお!!!!みょんのおかお…すっべすべねーーーー!!!!」 3番ありすが6番みょんに激しく頬ずりをする。あまりの気持ち悪さにしかめっ面になる6番みょんをよそに3 番ありすはぺにぺにを6番みょんに刺そうとしている。 「みょ…みょん!!!!」 「ほおおおおおおおおおおお!!!!ありすのとかいはなあいを…うけとってええええええ!!!!!!」 「みっこくっ!するんだねー…ありす…さんばんだよー…」 「ん゛っぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛??!!!!」 3番ありすが突然、咆哮を上げ始める。6番みょんは3番ありすの只事ではない様子に危険を感じたのか、即座 にその場を離れる。 「ゆ゛っぎゃあああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 6番みょんの顔を3番ありすの周りで走る電流の青白い光が照らす。そして、先ほどまで五分と五分の戦いを繰 り広げ、互いに“剣”を交えた剛のゆっくりが…大粒の涙を流し、その場でもだえ苦しんでいる。 (だれかが…みっこくっ!…したのかみょん…?) 倒されかけたとはいえ、あっぱれっ!な戦いをしていた3番ありすの死に行く姿を見るのは6番みょんにとって 寂しさを感じさせていた。 「みょん!!!み゛ょん゛!!!!ありずう゛う゛!!!じに゛だぐ…な゛…びゅべぎっ!!!!!」 勢いよく3番ありすの顔が破裂する。6番みょんに降り注ぐカスタードは…まるで3番ありすの涙雨かのようだ った。 3番ありすは極度の精神的ストレスにより、レイパー化することで自身を保っていた。結果、恐ろしい怪物と化 していたのだが…怪物として死ぬよりは…ある意味幸せな末路をたどったのかも知れない。 6番みょんはその場で目を閉じ、3番ありすに黙祷を捧げた。 【3番ありす:死亡 / 02時間18分46秒】 黙祷を終えると、6番みょんはその場を後にした。 モニターの前でスタッフたちがコーヒーを飲みながら、そのやり取りを見ている。 「意外でしたね…もっとバタバタ死んでいくかと思ってたんですが…」 「そうだなぁ…まぁ、ゆっくりとはいえ数字を15まで覚えた連中だ…。そこまで馬鹿じゃないってことか…」 「いい感じの展開ね…。10番がゆっくりのゲスっぷりを。3番がゆっくりの汚物っぷりを証明してくれてる。こ こまでは私たちの想像の範疇かしら?」 「残りは13匹か…」 「安心してください。ミッションの開始と“あしながとしあき”が投入されれば…もっとテンポよく死んでいきま すよ」 5人の男女はニヤニヤと笑いながら…“死のゲーム”に興じるゆっくりたちを見つめていた。 「むきゅーー!!!おねがいだからやめてちょうだいっ!!!」 4番ぱちゅりーが懇願する。しかし、二股の尻尾を持つ猫饅頭は聞く耳など持たなかった。生クリームを吐きな がら4番ぱちゅりーが身を捩る。…5番ちぇんは、4番ぱちゅりーの皮を噛みちぎり、致命傷を与えた。 「むきゅぅぅ!!どぼじでぇ…もりのげんじゃの゛ばちゅがあ゛あ゛…」 5番ちぇんは4番ぱちゅりーに体当たりして後ろ向きにさせると、その番号を確認した。番号を見られたことに 気付いた4番ぱちゅりーは泣きながら、5番ちぇんに向かって叫ぶ。 「むっぎゃあああ!!やめてちょうだい゛っ!!!やめでぐだざい゛い゛い゛!!!!」 5番ちぇんは冷たい目で懇願する4番ぱちゅりーを見下ろしながら、 「みっこくっ!するんだねー…」 「ゆ゛ぎゃあああああああああああああ!!!!!」 「ぱちゅりー…よんばんだよー…」 「…っ!!!!」 ちぇん種は通常種の中で最も素早い。走っているだけで、他のゆっくりに後頭部の数字を把握されることはない だろう。ゆえに、5番ちぇんは他のゆっくりを徹底的に狩る時間と、徹底的に休息する時間を決めて動いていた。 その結果、さながら暗殺者のように3番ありすと4番ぱちゅりーを葬ることに成功したのだ。 【4番ぱちゅりー:死亡 / 02時間59分06秒】 三、(♪:信仰は儚き人間の為に) ゲーム開始から3時間が経過した。 身を潜めてガタガタ震えているもの、ゲームのことを忘れて隠れた場所で眠っているもの。アテもなく彷徨って いるもの。思い思いの行動を取っているゆっくりたちのスピーカーからけたたましい声が聞こえてきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 12匹のゆっくりたちが本能に従って挨拶を返す。眠っていたゆっくりもその時点で覚醒した。 「「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」」」」」」 「さて諸君。いよいよミッションの始まりだ」 「ゆ…?みっしょん…?」 (馬鹿饅頭共が…) 「いいか。これからお前たちは1時間以内に湖へ集合しなければならない!だが、一か所に集まる必要はない。湖 までたどり着けばそれでいい。ミッションをクリアしたらこちらからスピーカーで連絡する」 「ゆぅ…たどりつけなかったら…どうなるの…?」 「死ぬ」 「ゆげぇっ!!!????」 焦って行動を開始すれば、数字を見られる確率は増すだろう。しかし、湖にたどり着くのが遅くなればなるほど、 先着者からの待ち伏せを受け、それはそれで殺される確率が上がる。さらに、1時間経ってもたどり着けなければ、 その場で死ぬ…となれば頭の悪いゆっくりたちの思考回路は爆発寸前だった。 「今から花火を上げる。そこに向かうんだ」 それっきりスピーカーから声はしなくなった。かわりに、湖の方角から大きな花火が数発上がる。向かうべき場 所をゆっくり理解した饅頭共は一斉に行動を開始し始めた。 即席の巣穴をつくり顔だけ出していた15番れいむのスピーカーから声が聞こえる。 「お前はミッションクリア―だ。良かったな、最初から湖にいて」 15番れいむは何も答えない。このゲームを仕組んだ相手に対して、憎しみの感情でも抱いているのだろう。 スタッフ一同、クスリと笑った。 そして、もう1組。10番ぱちゅりーと13番まりさのスピーカーにもスタッフの声が届いた。 「ぱちゅりー、まりさ、ミッションクリア―。そのまま1時間待て」 「むっきゃきゃきゃ!!!けんじゃなてんかいだわーーー!!!!」 「ゆぅ…わかったよ…」 さらにもう1匹。比較的湖の近くにいた6番みょんの元にも同様のセリフが流れた。 この時点で、残り8匹のゆっくりによる湖へ向けての壮絶な攻防戦が始まることとなった。 一番最初に7番れいむを爆死させた2番まりさがとぼとぼと湖へと向かっている。それでも後ろは見られないよ うになるだけ草がたくさん生い茂っている場所を選んであんよを這わせている。 「そろーり!そろーり!!」 声を出しながらではないと移動できないゆっくりにとってこの最初のミッションは地獄としか言いようがなかっ た。それでも2番まりさは一生懸命に湖へと向かっていた。と、そこに、 「そろーり…そろーり…」 別のゆっくりの声が聞こえてきた。2番まりさが足を止める。どうやら向こうもこちらの存在に気づいているら しい。お互い、そこからぴくりとも動かない。 (ゆ…ゆぅ…うごけないのぜ…はやくみずうみさんにいかないといけないのに…) 2番まりさからは見えないが、ほぼ同じことを考えながらぶるぶる震えているのは9番ありすだった。 (だ…だれかしら…こわくて…うごけないわ…) 意を決して2番まりさが尋ねる。 「ま…まりさはまりさなのぜ!…そこにいるのは…だれ、なのぜ…?」 最後は声が小さくなっていき、しどろもどろになる。草むらから9番ありすが顔を半分だけ出して2番まりさを 覗きこんだ。 「ありすは…ありすよ…。まりさ…よかった…ぶじだったのね…」 9番ありすは敵である前に、同じゆっくりである2番まりさの無事を心から喜んでいた。お互いに、番号は悟ら れないように、会話を続ける。 「ほかのゆっくりたちはぶじなのかしら…?」 「わからないのぜ…すくなくともまりさは…ほかのゆっくりにはあってないのぜ…」 「そう…」 うなだれる9番ありす。2番まりさも最初に7番れいむを殺したのは自分だったためか、俯いている。そのとき、 ありすが閃いた。 「まりさ!わたしたち…きょうりょくしてみないかしら!?」 「ゆぅ…?むりなのぜ…ありすのことはしんじてるつもりだけど…さすがにそれはできないのぜ…」 「…だめかしら…?」 9番ありすがしょんぼりとした表情を浮かべる。9番ありすは寂しかったのだ。実はゲーム開始以来、2番まり さ以外に会うことはなかった。2番まりさとしても協力者がいることは心強かったのだが、裏切られたときのこと を思うと二つ返事はできなかった。 しかし、2番まりさが名案を思いつく。 「ありす…ありすのかちゅーしゃをまりさにかすのぜ?」 「だ…だめよそんなの…とかいはじゃないわ…って…ま、まりさ…?」 2番まりさが帽子を脱いで9番ありすに渡した。逃げない…と言っているつもりなのだろうか。2番まりさの意 図を汲んだ9番ありすは自分のカチューシャを外し、2番まりさに渡す。そしてお互いの数字を確認し合った。 「ありすは…きゅうばんだよ…」 「まりさは…にばんだわ…」 そして、お互いの飾りを返した。見つめ合う2匹。 「ゆっ!ここからはきょうりょくしてがんばるのぜ!!!」 「とかいはだわ!!がんばりましょう!!!」 そう言って、2匹の目で周囲を警戒しながら進んで行く。実はサイレントアサシンの5番ちぇんが9番ありすを 狙っていたのだが…今回ばかりは諦めざるを得なかった。湖にたどり着く前にもう1匹くらいは消しておこうと考 えていた5番ちぇんだったが…一直線に湖へと向かうことにした。 5番ちぇんはあっという間に湖に到着した。移動だけに気を割くことができるので当然のスピードだが。やがて、 5番ちぇんのスピーカーからミッションクリアーの通知が届く。 残り7匹。 ほどなくして、9番ありすと2番まりさも湖に到着した。10番ぱちゅりーと13番まりさの近くを通りかかっ たが、2対2だと体の弱い10番ぱちゅりーがいる分、不利になると判断したため、襲いかかることはしなかった。 残りは5匹である。湖の周辺は驚くほど静まり返っていた。 1番れいむ、8番まりさ、11番ちぇん、12番れいむ、14番ありす。ミッションの残り時間は既に20分を 切っている。5匹とも、すでに湖の近くまでは来ているのだが…一体何匹のゆっくりが、どこに潜んでいるのかわ からないため、動くに動けない。しかし、時間は刻一刻と過ぎて行く。 そんな中、11番ちぇんが目をつぶって湖に向けて全速力で走りだした。誰にも遭遇することなく湖にたどり着 いた11番ちぇん。誰かに見られていたとしても、11番ちぇんの番号を確認できるようなゆっくりはいなかった だろうが。11番ちぇんのスピーカーからクリア通知が届くと、嬉しさのあまりに11番ちぇんは泣いた。 残り4匹。今度は意を決して12番れいむが湖へと向かった。数字までは確認できないが、この様子を1番れい むと8番まりさはそれぞれ違う場所から見ていた。 (れいむがいったよ…まりさも…はやくいかないと…まちぶせされちゃうよ…っ) (れいむもれいむなのにあのれいむはすごくゆうきのあるれいむだよ…) だが、しかし。 「…みっこくっ!するね…!れいむ…じゅうにばん」 「ぎっぴぃぃぃぃぃぃぃぃっ??!!!」 「「??!!!!」」 突然、咆哮を上げる12番れいむ。そしてその様子を見て、白目になる1番れいむと8番まりさ。 「ゆ゛ぎゃあああ゛あ゛あ゛!!!いだい゛!!!いだい゛よ゛お゛お゛!!!!!」 (*2) 視界の中で揉み上げをバシバシと地面に叩きつけ、何度も何度も転がったり、飛び跳ねたりしてもがき苦しんで いる12番れいむを見て、1番れいむと8番まりさはガタガタガタガタ震えていた。やがて、 「も゛う゛や゛だあ゛あ゛あ゛!!!お゛う゛ぢがえりゅぶり゛ゅう゛!!!!!!!」 勢いよく爆発して、中身の餡子を四方八方にぶちまける12番れいむの壮絶な最期に、その様子を見ていた2匹 はおそろしーしーを大量噴射していた。 【12番れいむ:死亡 / 03時間49分42秒】 密告したのは、15番れいむ。巣穴の中からは湖に入ってくる12番れいむの位置は丸見えだった。このときの 12番れいむの絶叫は、湖に集まっていた他のゆっくりたちも当然聞いている。 また1匹…ゆっくりが死んだ…。 (…………) 黙祷を捧げる6番みょん。 「むきゃきゃ!さすがれいむ!ばかだわぁ!!」 死者を愚弄する10番ぱちゅりー。 (…てまがはぶけたんだねー…わかるよー…) 木陰で12番れいむが爆死するのを覗いていた5番ちぇんも冷笑を浮かべる。 1番れいむは泣きながら別のルートを探し始めた。8番まりさも同じだ。幸い、この2匹の周囲には他のゆっく りがいなかった。巣穴の中で待機している15番れいむだけが敵だったのである。湖の真ん中にまで行ってしまう と、待ち伏せ組の集中砲火を受けることになる。やがて… 「12番れいむ、ミッションクリアーだ」 「ゆゆゆっ?!」 スタッフの指定したエリアの中に入ったのだろう。12番れいむは言われるまで気付かなかったが、目の前に湖 がある。今度はうれしーしーを漏らしながら、 「ゆ…ゆっくり~~~!!!!」 叫ぶ。8番まりさも迂回するルートを通りながら、どうにか湖へとたどり着いたらしい。 残り時間は5分。 14番ありすは、まだ動けないでいた。不必要なまでに怯えている。 「と…とかいはじゃないわ…こわいよ!こわいよぅ…ありす…まだしにたくないよ…」 実は14番ありすはたった一匹、湖の北西部側に位置していた。他のゆっくりが南西から南東にかけての位置に 集中していたため、目の前の湖まであと数メートルあんよを這わせればミッションクリアーなのである。しかし、 14番ありすはその一歩を踏み出すことができなかった。死ぬことよりも、他のゆっくりに裏切られて殺されるこ とのほうが辛かった。泣きながらその場を動くことができないでいる14番ありすにスタッフからの声が届く。 「残り15秒」 「ゆゆっ?!まだ“たくさん”じかんはあるからゆっくりかんがえるよ…っ!」 致命的なミスを犯した。1から15という“記号”と“読み方”を覚えているだけで、数を数えることはできな い。それはここに集まったどのゆっくりたちにも同じことだったが。 「10秒……9…8…7…6…」 「ま…まだじかんはあるわ!とかいはなありすはこんなことで…」 「5…4…3…」 14番ありすはようやく震えるあんよを動かして、湖へと進み始めた。 「2」 (???!!!!!!) 14番ありすが目を見開く。途端にガタガタ震え始める。 「ま…まって!そんな…たくさん…」 「1」 「う…う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 「0」 14番ありすが弾け飛んだ。 【14番ありす:死亡 / 04時間00分03秒】 湖近くに集合しているゆっくり達にスタッフからミッションの終了が告げられた。つまり、終了報告を聞くこと ができたゆっくりは、生き残っている…ということだ。歓喜の涙を流すもの…。当然の結果とほくそ笑むものと様 々であったが…。休む間もなく第2ステージが始まろうとしている。 まだ24時間のうちの4時間しか経過していないのだ。午前8時にゲームを開始したので現在は正午。ゆっくり たちも腹が減ってくることだろう。 つまり…他のゆっくりに見つからないように…今度は食糧を探さなければならないのだ。空腹はゆっくりたちの 判断を鈍らせる。単体で行動しているゆっくりにとっては手ごわい戦いになるだろう。 《残りプレイヤー》 1.れいむ/2.まりさ/5.ちぇん/6.みょん/8.まりさ 9.ありす/10.ぱちゅりー/11.ちぇん/13.まりさ/15.れいむ つづきます 余白あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 期待して待ってます -- 2012-08-31 08 56 16 期待してますよ -- 2012-08-30 23 37 55 完結まだー? -- 2010-09-12 08 56 18 期待してます -- 2010-08-11 15 43 53 尻すぼみでもいいから完結させてよ。 -- 2010-07-11 10 44 34
https://w.atwiki.jp/cvssyourimessage/pages/105.html
ソドム 《出典作:ファイナルファイトシリーズ、ストリートファイターZEROシリーズ、アドベンチャークイズカプコンワールド2》 VS. 対アーサー【魔界村シリーズ:CAPCOM】 「HAT QUARTZ SIT EYE!?(訳:おいおい、どういう体質だよそりゃ!?)」※白骨死体 ※投稿・harumond 対アーデルハイド・バーンシュタイン【KOFシリーズ:SNK】 「A LITTLE KILLING GEAR LISTEN!?(訳:路頭に迷っても知らねぇぜ!?)」※アリとキリギリス ※投稿・harumond 対麻宮アテナ【サイコソルジャー:SNK】 「I OBOE TEA MASS CAR!?(訳:日本人なら演歌忘れんなよ!?)」※愛、おぼえていますか ※投稿・管理人 対アッシュ・クリムゾン【KOFシリーズ:SNK】 「OH COMER!(訳:ナヨナヨしたヤロウだぜ!)」※オカマ ※投稿・harumond 対アナカリス【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「TEN PEE BOSSY(訳:そこで干からびてな!)」※天日干し ※投稿・harumond 対アビゲイル【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「MAN IN DEAN SHOCK!(訳:お前の相手はやっぱキツいな!)」※満員電車 ※投稿・管理人 対アブボ・ラオ【レイジ・オブ・ザ・ドラゴンズ:SNK】 「LUIGI FIN KNEE GO CHEWING?(訳:アビゲイルの親戚じゃねぇよな?)」※類似品にご注意 ※投稿・harumond 対アベル【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「SAY JING SEEK!(訳:ヒヨッコが!)」※成人式 ※投稿・管理人 対アリサ・ボスコノビッチ【ストクロ:CAPCOM】 「MIKE…BEAN!?(訳:首が取れただと…どうなってやがる!?)」※舞首 ※投稿・harumond 対アンディ・ボガード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「MERMAID END CUE!?(訳:気合入ってるのはデコだけか!?)」※豆電球 ※投稿・harumond 対アントノフ【KOFシリーズ:SNK】 「OH DOLL!DAMEGE NIN GAIN!(訳:王者は俺だ!お前は家臣だ!)」※踊るダメ人間 ※投稿・harumond 対アンヘル【KOFシリーズ:SNK】 「TUNE DELAY!?(訳:緩急自在かよ!?)」※ツンデレ ※投稿・管理人 対イーグル【ストシリーズ:CAPCOM】 「UNKNOWN SIR…!(訳:やだお前あっちいけって…!)」※あのさぁ… ※投稿・harumond 対一条あかり【月華の剣士シリーズ:SNK】 「DOME AND? SAME AN!(訳:陰陽師だぁ?どうも胡散臭え!)」※どーまんせーまん ※投稿・harumond 対いろは【サムスピシリーズ:SNK】 「YEAR MAT NOW DISCO(訳:東洋の神秘だねぇ)」※大和撫子 ※投稿・管理人 対ヴァーミリオン【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「MOM DIP OH!(訳:銃なんて汚ねぇぞ!)」※豆鉄砲 ※投稿・K131 対ウラヌス【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「COME ON NAY GEAR!(訳:てめぇの組織を新生魔奴義亜にしてやる!)」※カモネギや ※投稿・K131 対宇和佐集芽【逆転裁判5:CAPCOM】 「FOO SHIN SEE YA ?(訳:何コソコソしてやがる?)」※不審者 ※投稿・acrysion 対エイジ・シンジョウ【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「THIN KEN SHOW BOO!(訳:もっと本気でかかってきな!)」※真剣勝負 ※投稿・K131 対エディ.E【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「CIGAR KEY JUNKIE SWEATER NO SHAKER TALK SIGN BALL!(訳:てめぇはマジでいい加減にしろ!)」※刺激惹起性多能性獲得細胞 ※投稿・管理人 対エド【ストⅤ:CAPCOM】 「WORKER GENOME ITALY!(訳:百年早ぇぜボウズ!)」※若気の至り ※投稿・harumond 対エリス【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「OTHER TOY!(訳:男に媚びてやがるぜ!)」※あざとい ※投稿・K131 対エル・フォルテ【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「SHOCK TUNE DOCK!(訳:こんなモン喰えるか!)」※食中毒 ※投稿・管理人 対お市【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「URAN MESSY YEAH!(訳:化けて祟るんじゃねえぜ!)」※うらめしや ※投稿・harumond 対オズワルド【KOFシリーズ:SNK】 「SEA HOUR SET WEATHER GIGU!(訳:時代遅れのポンコツが!)」※幸せウサギ ※投稿・管理人 対ガイア【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「HURRY BOT I!(訳:期待外れだぜ!」※張りぼて ※投稿・K131 対カイン・アモウ【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「A SEA MOTTO GIRL All S!(訳:蹴りなら俺も自信があるぜ!)」※足元がお留守 ※投稿・K131 対カオス【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「EEL OH MOW LOW…(訳:変な奴だぜおまえ…)」※色物 ※投稿・K131 対鑑恭介【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「TIGER COOL SHOW BOON!(訳:二度とその顔見せんな!)」※退学処分 ※投稿・harumond 対神楽ちづる【KOFシリーズ:SNK】 「WHO SEA GHANA OH’DOLLY!(訳:ついていけねぇよ!)」※不思議な踊り ※投稿・管理人 対牙刀【餓狼MOW:SNK】 「KNEE RARE MET CALL SEA MAT SHOW!?(訳:さっきの威勢はどうした!?)」※にらめっこしましょ ※投稿・harumond 対カムイ【ニンジャマスターズ:SNK(ADK)】 「SCERTS BAHT!(訳:ニンジャが出て殺す !)」※サツバツ ※投稿・管理人 対ガンイル【KOFⅩⅣ:SNK】 「IN MAN MONDAY EARLY GATEAU!(訳:とっとと引退しな!)」※今までありがとう ※投稿・harumond 対ギース・ハワード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「WORKER TEN RUSH ISLE!?(訳:気が合いそうだなぁ!?)」※分かってらっしゃる ※投稿・管理人 対如月影二【龍虎の拳2:SNK】 「ME JUKE MOW NO!(訳:ツメが甘いぜ、ボウヤ!)」※未熟者 ※投稿・管理人 対牙神幻十郎【サムスピシリーズ:SNK】 「BOX WERE CYNIC MAD SHANE!(訳:やれるもんならやってみろ!)」※僕は死にましぇーん ※投稿・harumond 対キム・カッファン【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「GEAR ZEN SHARK!(訳:いい子ぶってんじゃねえよ!)」※偽善者 ※投稿・harumond 対霧嶋ゆりか【燃えろ!ジャスティス学園:CAPCOM】 「CAN DOW NO MAY KYO COOL …!(訳:心に響くぜ、その演奏…!)」※感動の名曲 ※投稿・acrysion 対キング【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「DANCE SONG JAW HE!(訳:それが女の限界だ!)」※男尊女卑 ※投稿・harumond 対クーラ・ダイアモンド【KOFシリーズ:SNK】 「OH HERE COOL DEAD SIGN(訳:ヒンヤリするぜ)」※お冷や下さい ※投稿・管理人 対草薙京【KOFシリーズ:SNK】 「HERO YEAR JING!(訳:熱いじゃねぇか!)」※火の用心 ※投稿・管理人 対首斬り破沙羅【サムスピシリーズ:SNK】 「MS.IRAN’S!(訳:あの世で仲良くな!)」※水入らず ※投稿・管理人 対クリムゾン・ヴァイパー【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「ENZYME TIME HOT!?(訳:俺は何も怪しくねぇぞ!?)」※冤罪逮捕 ※投稿・管理人 対狂オシキ鬼【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「KANG BENT CITY COOL THAT SIGN!(訳:ちったぁ手加減しろ!)」※勘弁してください ※投稿・harumond 対クロ【ストクロ:CAPCOM】 「TOOL CODE! MAIN!(訳:前を横切るな!縁起が悪い!)」※通行止め ※投稿・harumond 対クロード【サムスピ閃:SNK】 「…OLD ME GO TONNY GOES EYE MASTLE!(訳:…いいセンスじゃねぇか!)」※お美事にございまする ※投稿・harumond 対クローン京【KOF2002シリーズ:SNK】 「ESCIN? DO TIGHTS!(訳:素手でヤレだぁ?やなこった!)」※一心同体 ※投稿・管理人 対K´【KOFシリーズ:SNK】 「WARMER EIGHT NO CAR CHANT DAY BAY SOUL!(訳:親の教育がなってねぇな!)」※お前の母ちゃんデベソ ※投稿・harumond 対源柳斎マキ【ファイナルファイト2:CAPCOM】 「KILLING TO RAY CHUCK SHAKING!(訳:マジメにやれ!)」※起立礼着席 ※投稿・harumond 対剛拳【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「GOING YOUR SUN!(訳:ロートルに構ってる暇はねえ!)」※ご隠居さん ※投稿・harumond 対コーディー【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「…IT S CAR MARCH DAY GOO THEN DEAR TENOR E MY JOHNNY KILL IN NUT NINE DAY?(訳:…やっぱお前はその方が良いぜ?)」※いつか街で偶然出会っても今以上に綺麗になってないで ※投稿・管理人 対ゴッド・ルガール【カプエス2:CAPCOM】 「ARK REAL TIGHT SUN!(訳:いい加減にくたばれ!)」※悪霊退散 ※投稿・harumond 対小早川秀秋【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「OAK ARE WALLY!(訳:もっとうまいモン食わせろ!)」※おかわり ※投稿・harumond 対斎祀【KOFⅩⅢシリーズ:SNK】 「LAW SHIRTS KYO!(訳:お前、服ぐらい着とけよ!)」※露出狂 ※投稿・harumond 対真田幸村【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「HE KNOW MORE TONE EACH NO TWO WHAT MONO!(訳:お前の武士道、見事だったぜ!)」※日ノ本一の兵(つわもの) ※投稿・月白 対ザナドゥ【KOFⅩⅣ:SNK】 「WHEN NOW OZZY SUN…(訳:コイツマジでイッちまってるぜ…)」※変なおじさん ※投稿・harumond 対ザンギエフ【ストシリーズ:CAPCOM】 「TABUN DOUBLE!?(訳:下らねぇこと言ってんじゃねぇよ!?)」※多分駄文 ※投稿・管理人 対ジェダ・ドーマ【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「SHOW DOWN TEQUILA J CAIN!(訳:なに言ってっか全然分かんねぇんだよ!)」※集団的自衛権 ※投稿・管理人 対シェルミー【KOFシリーズ:SNK】 「SAY CAR Y LINK?(訳:前見えんのか?)」※スイカ割り ※投稿・管理人 対四条雛子【KOFシリーズ:SNK】 「JOSEPH WORD FIONA COLOR ORIENTAL DIE SIDE!(訳:場違いなんだよ! ) 」※ 女性は土俵からおりて下さい ※投稿・管理人 対シュンエイ【KOFシリーズ:SNK】 「ME MEAN NOW SEA HAWK WITCH?(訳:話聞こえんのかソレで?)」※耳なし芳一 ※投稿・harumond 対ショウ【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「EAT ME FOO MAIN!(訳:ワケのわからんゴタク並べんじゃねぇ!)」※意味不明 ※投稿・K131 対ショー・疾風【風雲シリーズ:SNK】 「KING JAW MAID WORK!(訳:声がデケェんだよ!)」※近所迷惑 ※投稿・harumond 対ジョー・ヒガシ【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「URBAN REY HEART CHUCK!(訳:手に負えねぇな!)」※暴れはっちゃく ※投稿・管理人 対不知火舞【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「CHEEK OH YOU LEI(訳:良い女じゃねぇか)」※近う寄れ ※投稿・管理人 対シルヴィ・ポーラ・ポーラ【KOFシリーズ:SNK】 「HOOK WORD LINE!(訳:その変顔やめろ!)」※福笑い ※投稿・harumond 対神人・豪鬼【カプエス2:CAPCOM】 「SENIOR MONROE GREEN!(訳:ヒヤヒヤさせやがる!)」※死に物狂い ※投稿・管理人 対秦崇雷【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「BLADE MORE NO!(訳:口の利き方に気をつけろ!)」※無礼者 ※投稿・harumond 対是空【ストⅤ:CAPCOM】 「TURN MAD TAKE BACK ON!?(訳:どういう術だそりゃあ!?)」※玉手箱 ※投稿・harumond 対セス【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「E SEE SO DIN!(訳:オレの奥義は誰にもマネ出来ねぇ!)」※一子相伝 ※投稿・管理人 対千堂つぐみ【餓狼WA:SNK】 「NEEDLE ZOO CAKE KING SEA!(訳:もう喧嘩売んじゃねぇぞガキ!)」※二度づけ禁止 ※投稿・harumond 対洗脳されたケン【SVCCHAOS:SNK】 「DIME Z I?(訳 どんなドラッグキメやがった?)」※ダメ、ゼッタイ ※投稿・管理人 対千利休【戦国BASARA4皇:CAPCOM】 「WOOL MY MORE IT PIE!(訳:本場の茶は最高だぜ!) 」※美味い、もう一杯 ※投稿・harumond 対ソフィア【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「JOE OH SUMMER!(訳:キツい女は苦手だぜ!)」※女王様 ※投稿・K131 対大門五郎【KOFシリーズ:SNK】 「NIP ON CHUCK’CHUCK’CHUCK!(訳:やっぱいいぜ!)」※日本チャチャチャ ※投稿・管理人 対高嶺響【月華の剣士第二幕:SNK】 「E K ZOO CLEAN!?(訳:俺を刺身にする気か!?)」※活け造り ※投稿・harumond 対タクマ・サカザキ【龍虎の拳2:SNK】 「UN SEE GO LUCY!(訳:チョップが決め手よ!)」※牛殺し ※投稿・管理人 対武田信玄【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「OH YEAH CUTTER SUMMER!(訳:アンタが戦国大名ってヤツか!)」※お館様 ※投稿・月白 対竹中半兵衛【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「IN MAD CALL MAY!(訳:軍師ってヤツも侮れねえな!)」※今孔明 ※投稿・月白 対ダック・キング【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「DAWN GREEN CALL ON CALL ON!(訳:クルクル回ってんじゃねェ!)」※どんぐりころころ ※投稿・harumond 対伊達政宗【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「DAY SEEING LEAD SHE GUN!(訳:兄貴と呼ばせてくれ!)」※弟子入り志願 ※投稿・harumond 対ダムド【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「HEART LARK TUKEY NINE DIHIGO ZAIRE?(訳:相変わらず子分頼りか?)」※働きたくないでござる ※投稿・管理人 対ダルシム【ストシリーズ:CAPCOM】 「IT TURN MOMENT!(訳:吹いたら飛んじまいそうだな!)」※一反木綿 ※投稿・harumond 対タン・フー・ルー【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「OH SHOW GUTS!(訳:ノンキなジジイだ!)」※お正月 ※投稿・管理人 対チャン&チョイ【カプエス2:CAPCOM】 「OREGON TEA ROYAL!(訳:お前ら俺に付いてこい!)」※奢ってやる ※投稿・管理人 対チョイ・ボンゲ【KOFシリーズ:SNK】 「KICK END GENE BOOTS?(訳:なんで逮捕されねぇんだ?)」※危険人物 ※投稿・harumond 対ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ【KOFシリーズ:SNK】 「……KITCHEN GUY(訳:…ヤベェよ)」※キチガイ ※投稿・管理人 対廿楽冴姫【アルカナハートシリーズ】 「KEEMA SIT TOWER…!?(訳:お前そういう趣味があったのかよ…!?)」※キマシタワー ※投稿・harumond 対ディカープリ【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「DO NOT DAY SCAR?(訳:ツラ見せろよ?)」※どなたですか ※投稿・管理人 対ティファニー・ローズ【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「OH TAG I SUMMER!(訳 何だ、お前も日本語が苦手なのか!)」※お互い様 ※投稿・肥後守 対デビロット【サイバーボッツ:CAPCOM】 「GIN KANE SCENE GUY!(訳:やりたい放題かよてめぇら!)」※人権侵害 ※投稿・管理人 対デミトリ・マキシモフ【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「CARTRIDGE SEND COLD!(訳:気安く人様の血ィ吸うな!)」※蚊取り線香 ※投稿・harumond 対デューク・B・ランバート【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「SAY YORK A BREAK?(訳:そんなカッコして恥ずかしくないか?)」※西洋かぶれ ※投稿・K131 対藤堂香澄【龍虎外伝:SNK】 「YEOMAN WORD READ?(声:子供の一人旅は危ないぜ?)」※夜回り ※投稿・harumond 対藤堂竜白【龍虎の拳:SNK】 「ME COKE DION SEA!(訳:ガッカリさせやがる!)」※見かけ倒し ※投稿・管理人 対ドノヴァン・バイン【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「CAR’S LEO CAR ME!(訳:そのチビ連れて帰んな!)」※子連れ狼 ※投稿・管理人 対トレーシー【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「SHE MAT SHOW!(訳:汚職はすんなよ!)」※始末書 ※投稿・K131 対トロン・ボーン【ロックマンDASHシリーズ:CAPCOM】 「GO YO ALERT AMEN!(訳:勝手に人のブツ盗んじゃねえぞ!)」※御用改め ※投稿・harumond 対二階堂紅丸【KOFシリーズ:SNK】 「AUDIO COKE DEATH CAR!(訳:このホウキ頭が!)」※お出掛けですか ※投稿・管理人 対NEO‐DIO【ネオコロ:SNK】 「BOW HERE ON!(訳:この場でおっ死にな!)」※墓標 ※投稿・管理人 対ネカリ【ストⅤ:CAPCOM】 「TURBO BAY NIGHT DAY COOL THAT SIZE!(訳:どっか行けコノヤロウ!)」※食べないでください ※投稿・harumond 対パイロン【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「MARGINAL KEY MOIS IN!?(訳:なんなんだよてめぇは!?)」※マジキモい ※投稿・管理人 対覇王丸【サムスピシリーズ:SNK】 「…CENT ZAIRE INCH GOO!(訳:…会いたかったぜ!)」※千載一遇 ※投稿・管理人 対パックマン【ストクロ:CAPCOM】 「…WHAT CALE GATT WORKER RUN NINE EEYORE?(訳:…なんだコイツ?)」※わけがわからないよ ※投稿・harumond 対ハン・ジュリ【ストシリーズ:CAPCOM】 「WHEN TURN IN!?(訳:なに考えてんだ!?)」※ヘンタイ ※投稿・管理人 対バンデラス・ハットリ【KOFⅩⅣ:SNK】 「TWO KEY AT TAKE THAT SIGN?(訳:一緒に天下獲ろうぜ?)」※付き合ってください ※投稿・harumond 対ビシャモン【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「GUN SACK!(訳:パチモン野郎が!)」※贋作 ※投稿・管理人 対ヒューゴー【ストシリーズ:CAPCOM】 「HE NAME MAT TREE!(訳:オメェらお似合いだよ!)」※ひな祭り ※投稿・管理人 対ビリー・カーン【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「HEAT LEAGUE LASSI!(訳:さっさと自立しな!)」※一人暮らし ※投稿・harumond 対フェリシア【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「NAIL CALL MASSIVE GOO LARD!(訳:缶詰でも食べてな!)」※ねこまっしぐら ※投稿・harumond 対風魔小太郎【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「GUARD KEY JUMP NAIL!DARK LOS ANGELES!?(訳:なんか喋れ!分かんねえだろ!?) 」※ ガキじゃねえんだからさ ※投稿・管理人 対ブライアン・バトラー【KOFシリーズ:SNK】 「WINDOW CAIN!(訳:マジな勝負がしてぇんだよ!)」※運動会 ※投稿・管理人 対ブライアン・フューリー【ストクロ:CAPCOM】 「BALL SOUL YEAH ROW !(訳:メチャクチャやりやがって!)」※暴走野郎 ※投稿・acrysion 対ベルガー【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「E UMA MILO、YORK!?(訳:アンタはもう、引っ込んでくんな!?)」※良い夢見ろよ ※投稿・管理人 対ポイズン【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「LITCHEE HE GUY!(訳:俺の仲間引き抜くんじゃねぇ!)」※拉致被害 ※投稿・管理人 対ホー・ファイ【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「KEY LOW NO HE!(訳:くたばれ妖怪ジジイ!)」※敬老の日 ※投稿・K131 対北斗丸【餓狼MOW:SNK】 「D UNCLE SEX CAR!(訳:チョコマカするな!)」※電光石火 ※投稿・管理人 対炎を失った庵【KOFシリーズ:SNK】 「SOON NEAR NO CAN KUWAIT NAIL!(訳:てめえの事情なんか知らねぇな!)」※そんなの関係ねぇ ※投稿・管理人 対本願寺顕如【戦国BASARAシリーズ:CAPCOM】 「OH BURN FULL MIND!(訳:気前いいぜ大将!)」※大判振る舞い ※投稿・harumond 対マキシマ【KOFシリーズ:SNK】 「KNEE SOCKS SIMON!(訳:ポンコツヤロウが!)」※二束三文 ※投稿・管理人 対マスター【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「OH TO CALL KNOCK CALL!(訳:男か女かハッキリしな!)」※男の娘 ※投稿・K131 対Mr.カラテ【龍虎の拳:SNK】 「EAT DUCK MOUSE!(訳:その面ヨコセ!)」※いただきます ※投稿・管理人 対明天君【KOFシリーズ:SNK】 「SHOOTING DEATH YAW!(訳:寝てんじゃねぇ!)」※終点ですよ ※投稿・harumond 対メガマン【ストクロ:CAPCOM】 「COOL SUCK WHO COFFEE!?(訳:なんだよそのカッコ!?)」※草不可避 ※投稿・harumond 対モリガン・アーンスランド【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「JUKE HATCH KING!(訳:ホステス呼んだ覚えはねぇ!)」※18禁 ※投稿・管理人 対モンド闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「ZEE DIE SACK GO!(訳:最先端のファッションだな!)」※時代錯誤 ※投稿・K131 対八神庵【KOFシリーズ:SNK】 「TEN GUY CODE COOL?(訳:ダチ居ねぇだろ?)」※天涯孤独 ※投稿・管理人 対山崎竜二【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「GUNMAN NO GAIN CAIN!(訳:調子に乗るんじゃねぇぞ!)」※我慢の限界 ※投稿・管理人 対ユリアン【ストシリーズ:CAPCOM】 「OH YEAH MANON TYPE SHOW!(訳:所詮その程度ってことよ!)」※お山の大将 ※投稿・harumond 対ユリ・サカザキ【龍虎の拳2:SNK】 「SNAKE CASUARI!(訳:親の顔が見てぇ!)」※スネかじり ※投稿・管理人 対ラスプーチン【ワーヒーシリーズ:SNK(ADK)】 「MARS EAT DEATH YORK!(訳:こっちに寄るんじゃねぇ!)」※まずいですよ ※投稿・harumond 対羅刹丸【サムスピシリーズ:SNK】 「HEAT DAY NOTHING!(訳:バケモノ野郎が!)」※人でなし ※投稿・harumond 対ラッキー・グローバー【KOFシリーズ:SNK】 「HE DARLING TEA WATT’SO L DANKE!(訳:最後が肝心なんだよ!)」※左手は添えるだけ ※投稿・管理人 対ララ・マツダ【ストⅤ:CAPCOM】 「DIE TURN WHO TAKE IT?(訳:少しは慎み持てよ?)」※大胆不敵 ※投稿・harumond 対ラングー・アイアン【闘神伝2(AC版):CAPCOM】 「GAT TEN KEY!(訳:いい体してんな!)」※ガテン系 ※投稿・K131 対リムルル【サムスピシリーズ:SNK】 「TOOL PET TOWER!(訳:コゾウかと思ったぜ!)」※ツルぺタ ※投稿・管理人 対リュウ【ストシリーズ:CAPCOM】 「SAY ROCK HACK CHOOSE!(訳:いい勝負だったぜ、アンタ!)」※勢力伯仲 ※投稿・harumond 対リョウ・サカザキ【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「D CHAOS SAY GEAR!(訳:苦労してんな!)」※出稼ぎ ※投稿・管理人 対リリス【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「OH MAMA GOAT!(訳:マセたガキに用はねえ!)」※おままごと ※投稿・harumond 対ルーファス【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「PEACH COW PUNCH’COW!!(訳:ウルセェ!!)」※ピーチクパーチク ※投稿・管理人 対ルガール・バーンシュタイン【KOFシリーズ:SNK】 「IT TAKE YOSSY!(訳:アンタもう潮時だぜ!)」※逝ってよし ※投稿・harumond 対ロック・ハワード【餓狼MOW:SNK】 「JACKIE GUN!?(訳:何に目覚めてんだ!?)」 ※邪気眼 ※投稿・harumond 対ロバート・ガルシア【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「MOW CURRY MAT CAR?(訳:まだ本調子じゃねえだろ?)」※儲かりまっか ※投稿・harumond 対若葉ひなた【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「GEN KEY HEARTS RATS!(訳:若いのに大したもんだ!)」※元気溌剌 ※投稿・harumond &. &赤井まほ【どき魔女シリーズ:SNK】 「SHOT SEE…COUNT TAKE TWO!(訳:いつか極めてやるぜ…ジャポニズムを!)」※初志貫徹 『まほも応援します!頑張ってください!(本当は何言ってるか解らないけど…)』 ※投稿・harumond &麻宮アテナ【サイコソルジャー:SNK】 「TIGHTS KANE BURN?(訳:まだ本気出してねぇぞ?)」※体験版 『す、スゴくキャラ立ちしてますね…私も頑張らなきゃ』 ※投稿・管理人 &アドン【ストシリーズ:CAPCOM】 「YOU ROOTS(訳:やる気出ねえよ)」※憂鬱 『こんな素人がなんなく勝つとは、この大会もレベルが知れるな!』 ※投稿・管理人 &アンディ・ボガード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「E JOKE NOTHING(訳:俺ほどジャポニズム探求してる奴は居ねぇ!)」※異状無し 『日本語を覚えるのは難しいんです。私も最初は苦労しましたよ』 ※投稿・管理人 &イーグル【ストシリーズ:CAPCOM】 「KEY TINA ION?!(訳:な、なんだってんだよ?!)」※聞いてないよぉ 『君の強引さには、こう胸が込み上げるのだよ』 ※投稿・管理人 &一文字伐【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「BOLD WHO K FOUR!(訳:俺達の勢いは誰にも止められねぇぜ!)」※暴風警報 『お、おう!何だかわからんけどわかったぜ!!』 ※投稿・harumond &エドモンド・本田【ストシリーズ:CAPCOM】 「E SHIRT MONDAY SNAKE!(訳:そうこなくちゃな!)」※いい質問ですねぇ 『あんたと組めるとは、こりゃ愉快な道中になりそうじゃのう』 ※投稿・管理人 &ガイ【ファイナルファイトシリーズ:CAPCOM】 「TIME AN SHOW BOO!(訳:サシでやったら誰にも負けねぇ!)」※タイマン勝負 『…思えばお主だけは昔から戦場で徒党を組まなかったな』 ※投稿・管理人 &ガイル【ストシリーズ:CAPCOM】 「OWNER TOWER CHEESE GOWN DEATH!?(訳:所詮ザコだな!?)」※あなたとは違うんです 『デタラメなマーシャルアーツに敗れるようではな…』 ※投稿・管理人 &鑑恭介【ジャスティス学園シリーズ:CAPCOM】 「WHAT TIME IS IT NOW!(訳:オレのカブトに触んじゃねぇぞ!)」※掘った芋いじるな 『…今丁度、10時を回ったところですが?』 ※投稿・管理人 &神月かりん【ストZERO3シリーズ:CAPCOM】 「PAMPER NADE!(訳:ブッちぎってやがるな!)」※ハンパねー 『贋が真を越えるか…虚仮の一念、見せて貰いましょう!』 ※投稿・管理人 &ギース・ハワード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「TWO KEY TALK SPAWN!?(訳:ベルガーよりアンタの方がずっといいぜ!?)」※月とスッポン 『…リッパー、ホッパー!……訳せ』 ※投稿・管理人 &キム・カッファン【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「MOTHER L NEAR KEY KANE!(訳:韓国じゃなくて日本が好きなんだよ!)」※混ぜるな危険 『はっはっは!言わずとも分かっている。テコンドーこそ№1だ!』 ※投稿・管理人 &キャプテン・アメリカ【マーヴルVSシリーズ:CAPCOM】 「HERO COMPILE!(訳:あーしんどかったぜ!)」※疲労困憊 『ヒーロー…?集める…?詳しく話を聞かせてもらおう』 ※投稿・harumond &キング【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「UMA ARAN TANYA ARAN!(訳:ま、こういう事もあらぁな)」※山あり谷あり 『さぁ、負けたらとっとと出直しな!』 ※投稿・管理人 &草薙京【KOFシリーズ:SNK】 「OH MEEK、JING!(訳:おまえの名前はアンラッキー・ワードだ、近寄んな!)」※おみくじ 『…まるで分からねぇな。…ったく、通訳は居ねぇのか?』 ※投稿・管理人 &ケン・マスターズ【ストシリーズ:CAPCOM】 「KITE SHIN GATE KEY!(訳:おりゃおりゃおりゃおりゃ!)」※快進撃 『ツボにハマるとアンタ結構手がつけられねぇな』 ※投稿・管理人 &源柳斎マキ【ファイナルファイト2:CAPCOM】 「SAUTE NO HIGH IN NINE!(訳:そんなこったろうと思ったぜ!)」※想定の範囲内 『そーだ、そーだ。分かんないけどその通り』 ※投稿・管理人 &豪鬼【ストシリーズ:CAPCOM】 「BOO BOO ZOO K DOS A!(訳:とっとと消えろ!)」※ぶぶづけどすえ 『敗者は疾く、去ねぃ!』 ※投稿・管理人 &コーディー【ストシリーズ:CAPCOM】 「JUKE YOU NANA HERE QUENCH!(訳:ヒマならヤキトリ屋手伝え!)」※時給700円 『何言ってっか分かんねえが、やなこった』 ※投稿・管理人 &サガット【ストシリーズ:CAPCOM】 「SUN GINA OOPARTS!(訳:まだまだ甘ぇんだよ!)」※三時のおやつ 『…どうやらただの道化では無いらしいな』 ※投稿・管理人 &ザ・レイス【スーパーマッスルボマー:CAPCOM】 「FOOL HE YAW HEAT GUY!(訳:自分の国が誤解されるようなマネすんなよ!)」※風評被害 『クキキ、言葉の意味は知らんがその言葉…とりあえず貴様に返してやろう』 ※投稿・harumond &ザンギエフ【ストシリーズ:CAPCOM】 「COCK SIM SAW!(訳:最強はこの俺だ!)」※国士無双 『言葉の意味はよく分からんが、とにかく大した自信だな!』 ※投稿・harumond &J.【サムスピ閃:SNK】 「J J J!?(訳:なんて頭してんだ!?)」※じぇじぇじぇ 『いきなりどうしたんだい?あと人の名前は一回言えば十分だぜ?』 ※投稿・harumond &ジャック・ターナー【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「GENOME TAKE A!?(訳:俺と組めば怖いモン無しだぜ!?)」※業務提携 『組織名はマッド・キャッツ…?いやブラック・ギアも捨てがたい』 ※投稿・管理人 &ジョー・ヒガシ【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「…TURQUOISE ART GAY?(訳:…今の奴らどっか飛んでっちまったな?)」※凧揚げ 『へッ…!俺様のハリケーンと比べっこでもするかぁ?』 ※投稿・管理人 &不知火舞【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「AEROSOL KNEE YOU RAIL MEETS GETS NO CURVE NAIL.!?(訳:ゲイシャのアンタにメロメロだぜ!?)」※蒼空に揺れる蜜月の小舟。 『…な、なんか気持ち悪い視線感じるんだけど…!?』 ※投稿・管理人 &セス【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「OFF ANNA ME!(訳:壮観なまでの負けっぷりだな!)」※お花見 『ふ……これでは上質なデータなど期待できんな』 ※投稿・harumond &高嶺響【月華の剣士第二幕:SNK】 「E KEY TOOL CAN!(訳:オレの“ジッテ”は何でもぶっ壊す!)」※一気通貫 『随分とナマクラになっているようですが…研いで差上げましょうか?』 ※投稿・管理人 &ダルシム【ストシリーズ:CAPCOM】 「CAN CHEESE GUY!(訳:お前と居るとヘンジン扱いされちまう!)」※カン違い 『…お主を共にしているとどうも奇異の視線を向けられるな』 ※投稿・管理人 &ダン・ヒビキ【ストシリーズ:CAPCOM】 「…E MAN DAY SHOW!?(訳:…所でてめぇはいつになったら戦るんだ!?)」※今でしょ 『アイテテ…だからよ、この腹痛が収まったらだっての!』 ※投稿・管理人 &春麗【ストシリーズ:CAPCOM】 「CURVE ENDING!?(訳:往生際が悪いんだよ!?)」※壁ドン 『…なんでこんないい加減な戦い方で勝っちゃうのよ?』 ※投稿・管理人 &デッドプール【マヴカプ3シリーズ:CAPCOM】 「charge ○an ken!(訳 とんだキ○ガイ野郎と組んじまったぜ…)」※チャージ○ン研 『あり得ない面子の格闘大会…スクラル星人の仕業に違いない!』 ※投稿・ハッテン♂野郎 &テリー・ボガード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「MAKE GO COLON O KEY MINI!(訳:気合いの入ったイッパツだぜ!)」※まごころを、君に 『O.K!ナイス・フィニッシュだぜ!?』 ※投稿・管理人 &藤堂香澄【龍虎外伝:SNK】 「OCCUR ELLIE WERE ARCH LOUD DEATH! (訳:足手まといは帰んな!)」※お帰りはあちらです 『う…アイアムアガール。ユーアーアオクトパス!』 ※投稿・harumond &藤堂竜白【龍虎の拳:SNK】 「OH TEA HE SHUTTLE RE !?(訳:待った無しだぜ!?)」※王手飛車取り 『確かに強い…が、所詮無手勝流!藤堂流には及ばぬわ!』 ※投稿・管理人 &トロン・ボーン【ロックマンDASHシリーズ:CAPCOM】 「TOM DUTCH IT PIE!(訳:これだけいればもう大丈夫だな!)」※友達いっぱい 『いい、アンタたち?なるべくこの変なオジサンに関わっちゃダメよ?』 ※投稿・harumond &ナコルル【サムスピシリーズ:SNK】 「THREAD CHEAT GUY!(訳:こんな奴らじゃ満足できねぇな!)」※すれ違い 『…ガルフォードさんとなら気が合うかも知れません…』 ※投稿・管理人 &ナッシュ【ストZEROシリーズ:CAPCOM】 「YOU ARE TERRY JAWS!?(訳:巧くしのぎやがったか!?)」※世渡り上手 『…まずは意思の疎通からだが』 ※投稿・管理人 &二階堂紅丸【KOFシリーズ:SNK】 「AUTUMN CORONAS!(訳:アホかてめぇ!)」※オタンコナス 『悪いな。そんな色物のナリをしても一番目立つのが結局俺でさ』 ※投稿・管理人 &バージル【デビルメイクライ3シリーズ:CAPCOM】 「VERGIL TOO FOOL!(訳:てめぇの指図なんか受けねぇな!)」※馬耳東風 『貴様…殺されたいか?』 ※投稿・harumond &覇王丸【サムスピシリーズ:SNK】 「AUTO MURDER CHIN!(訳:オレ達ぁ同志よ!)」※お友達 『あんたみてぇな変わりモン、俺の国にゃ居ねぇよ』 ※投稿・管理人 &バイス【KOFシリーズ:SNK】 「& YOGA JAWS?(訳:まだ立てるかよ?)」※あんよが上手 『まったく壊し甲斐のない連中だねえ?』 ※投稿・管理人 &バルログ【ストシリーズ:CAPCOM】 「CARNEGIE CUFFS SAUTE?(訳:お前らなかなか悪くねぇな?)」※金貸して 『こんな連中と馴れ合おうとはな、これも醜い者同士の共鳴か』 ※投稿・管理人 &ハン・ジュリ【ストシリーズ:CAPCOM】 「DARK Γ MIME MARCH NORM GO MORE CAN SOL STEAK DION TWENTY!(訳:変なヤローばっかしだな!)」※毒蜘蛛も犬も乳飲み子も共存すべきだよと言って 『テメェが一番イカれてンだよ!』 ※投稿・管理人 &ヒューゴー【ストシリーズ:CAPCOM】 「DO KEY NO CYCLE LAN?(訳:お前は魔奴義亜の創設メンバーのハズだろ?)」※同期の桜 『…それ多分ファーティ(父ちゃん)だな』 ※投稿・管理人 &フェイロン【ストシリーズ:CAPCOM】 「ARCHER WATCHER GAIN MY CHARGE?(訳:カラテもケンポーもイケるぜ?)」※あちゃ、おちゃ、玄米茶 『そんなフザケた動きはカンフーとは呼べん!』 ※投稿・管理人 &ブランカ【ストシリーズ:CAPCOM】 「KIRK SUN KEYBOARD ON!?(訳:ワビサビ・マインドも知らねぇのかよ!?)」※拡散希望 『…オマエのごとばヤッパリわがらない…。オレ、オボエがたまちがえた…?』 ※投稿・管理人 &ベガ【ストシリーズ:CAPCOM】 「MURDER TAB TEL DAY SHOW!?(訳:もうおしまいかよ!?)」※まだ食べてるでしょ 『こんな大道芸に良いようにやられるとはな…』 ※投稿・管理人 &マイク・バイソン【ストシリーズ:CAPCOM】 「MAY ZANG MASH Dr. K!(訳:ガツンとイクぜぇ!)」※目覚まし時計 『全っ然足りねぇんだよ!もっと原型留めねえ位ボコれ!』 ※投稿・管理人 &モリガン・アーンスランド【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「MURDER DIE YORK!(訳:ヘバるにはまだ早ぇぜ!)」※まぁだだよ 『お愉しみはこれからだって言うのに…ねぇ?』 ※投稿・管理人 &八神庵【KOFシリーズ:SNK】 「SWIM YEN SO CAR!(訳:おめぇも色々大変だな!)」※四面楚歌 『…今すぐ黙らんと鎧ごと灰にするぞ、貴様!』 ※投稿・harumond &矢吹真吾【KOFシリーズ:SNK】 「E CHALK SO CUTS YUCK SHUT KIND!(訳:やるときゃやるんだよ俺たちは!)」※一億総活躍社会 『…そ、そうッス!俺もソドムさんもまだまだイケますよ!?』 ※投稿・harumond &山崎竜二【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「SEARCH MORE WORLD YOU KNOW?(訳:お前、エゲツねぇなぁ?)」※そちも悪よのう 『あ ぁ?アホみてぇなナリしくさって文句あンのかコラァ!?』 ※投稿・管理人 &ユリ・サカザキ【龍虎の拳2:SNK】 「KILL!(訳:これで仕舞いだぜ!)」※斬る 『お!お!?今のはユリにも分かったかも!?……でも十手じゃ斬れないよ』 ※投稿・管理人 &ユン【ストシリーズ:CAPCOM】 「KEY TWIN KEY TURN NINE KEY CHAIN!(訳:割りに合わねぇな!)」※キツい、汚い、危険 『…おい、ヤン!なんか言ってるぞ、お前相手してやれ!』 ※投稿・管理人 &リュウ【ストシリーズ:CAPCOM】 「E SHIN DIN SHIN!(訳:皆まで言うなってこった!)」※以心伝心 『ああ…言葉はわからなくともお前のこぶしが全てを語っていた』 ※投稿・管理人 &リョウ・サカザキ【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「EURO SEEK OH NIGGA SEE MOUSE!?(訳:お前ら新生・魔奴義亜に入れてやるぜ!?)」※よろしくお願いします 『まさか勧誘してるのか!?やめとけお前ら!それより極限流はどうだ!?』 ※投稿・管理人 &ルガール・バーンシュタイン【KOFシリーズ:SNK】 「MUG RARE TURN LEAD!?(訳:けっこうアブなかったぜ!?)」※まぐれ当たり 『クックック…低レベルな接戦、ご苦労な事だ!』 ※投稿・管理人 &レインボー・ミカ【ストシリーズ:CAPCOM】 「JANE O TWO!?(訳:その手は食わねぇぜ!?)」※自演乙 『こういう強烈なキャラ性はプロレスでも重要なんスよ!』 ※投稿・管理人 &ロック・ハワード【餓狼MOW:SNK】 「OH TEN HORN!(訳:師匠と呼びな、ボウズ!)」※お手本 『変なオッサンだが結構強ぇんだな。…ま、参考にはならねぇが』 ※投稿・管理人 &ロバート・ガルシア【龍虎の拳シリーズ:SNK】 「HONG G TWO TAKE Q B!(訳:寝てんのかてめぇ!)」※本日定休日 『なんやねんな。何言うてるか全然わからへん』 ※投稿・管理人
https://w.atwiki.jp/nikuq-niuniu/pages/1377.html
集うは我ら、信頼の絆 依頼主 :ハムジ・ガー(南ザナラーン X23-Y14) 受注条件:レベル50~ 概要 :灰の陣営のハムジ・ガーは、共に至強を目指す戦士として、冒険者にお願いしたいことがあるようだ。 ハムジ・ガー 「強き者よ、我らが一党は至強を求むる! 至強とはすなわち、強きを乗り越えた先にあるもの。 ゆえに無力なる若輩を拐いし者は、打倒すべき宿敵なり! これを完膚なきまでに討ち負かし、拐われし同胞を救出する。 それこそが我らに架せられし宿命と心得よ! 志操堅固、剛毅木訥(ごうきぼくとつ)! 再びヒトの地に赴くならば、相応の準備が必須。 まずは今一度、ヤドヴ・ガーと相見え、 同胞奪回と宿敵打倒の策を練るが肝要。 いずれ機が熟し、我が武を示す時あらば、 この戦鬼、ハムジ・ガーも勇み立ちて貴君の元に馳せ参じよう! 気炎万丈、ことにあたるべし!」 ハムジ・ガー 「ヒトは我らと比するに、脆弱矮小なる躯体の持ち主と思うていた。 されど戦陣の手錬どもを鎧袖一触に伏すほどの傑物がいたとは。 真、これすなわち浅識、拙陋の極み・・・・・・至強の道は遥か遠い!」 ヤドヴ・ガーと話す ヤドヴ・ガー 「冒険者殿、先程は大変お世話になり申した! 聞けばウルダハは獣人排斥を是とする社会の様子。 真、君子危うきに近寄らず、であり申した。 それがしの潜入、拐われし子の奪還に至らねども、 千載一遇、「シルビア」殿という協力者を得たり。 彼女より冒険者殿に託を承っており申す。 何か重要な用件がある様子、会って是非とも話をしたいとの由。 ウルダハの主門にて、お待ち申しておるとのこと。 早速、伺ってみては如何か?」 ???? 「おいおいおい、ちょっと待てよっ! Nikuq!」 ルーン・ガー 「オメェ、せっかく「灰の陣営」に来たってのに、 俺に挨拶もしねぇで帰るつもりかっ!? ちょっと薄情すぎるんじゃねぇか~? ったくよぉ・・・・・・! 話は聞いたぜ! なんだか、すっげぇ強ぇ奴がいるらしいな! 誇り高き戦士として、一度お手合わせ願いてぇもんだ! オメェ、ウルダハに行くんだろ? だったら、俺も行くぜ!」 ヤドヴ・ガー 「ルーン・ガー! 勝手な行動は慎むべし! ヒトの世界は伏魔殿、垂堂之戒(すいどうのいましめ)! 未熟なお主には、荷が重い任務であり申す!」 ルーン・ガー 「いいじゃねぇかよ~! カタいこと言うなって、兄弟! それに俺の心はアマルジャ族だが、ナリは一応、ヒトなんだぜ? ウルダハに潜入するなら、それこそ適任じゃねぇか! よっし! そうと決まれば早速出発だ! いや~、ヒトの街かぁ・・・・・・珍しいモノが沢山あんだろうなぁ! よろしく頼むぜ! Nikuq!」 ヤドヴ・ガー 「・・・・・・跳ねっ返りの未熟者め。 我が長、ハムジ・ガーに知れたら怒髪衝天・・・・・・ 後でキツく折檻されても知らぬぞ。 「シルビア」殿は、ウルダハの「ナル大門」前で、 お待ちしていると言っており申した。 捲土重来、離合集散・・・・・・よろしくお願いし申す!」 ヤドヴ・ガー 「ルーン・ガーめ・・・・・・喜色満面、またまだ子供であり申す。 しかし、あやつは元来、我らとは異なる種族・・・・・・ 故郷の空気を味わわせることも、親心なのかもしれぬ・・・・・・。」 ウルダハのシルビアと話す ルーン・ガー 「うっひょー! ここがウルダハかぁ! 人がいっぺぇいて、なんか高けぇ建物だらけだぜー!」 シルビア 「来てくれてありがとう・・・・・・Nikuq。 アマルジャ族の使いの女の子も、連れてきてくれるなんて・・・・・・ 心強い・・・・・・。 アナタからの情報は、私も確認した。 「黒死の奏者」・・・・・・ナザ・ア・ジャーブを雇った黒幕・・・・・・ これまでの、すべての獣人誘拐事件を仕組んだ張本人・・・・・・。 「自笑堂」(じしょうどう)・・・・・・。 恐らくその商会の主が、事件の黒幕に間違いない。 ついに・・・・・・ついに見つけた・・・・・・! ・・・・・・Nikuq、アナタに告白したいことがある。 そして、会ってほしい人がいるの。 「ザル大門」の近くで待ってる・・・・・・。」 ハムジ・ガー 「知己朋友よ、よくぞ再び此の「灰の陣営」を訪ねてくれた。 敵が悪鬼羅刹の類なりとも、あに遅れをとるべけんや! 光焔万丈、これに当たらん!」 ザル大門付近のシルビアと話す シルビア 「Nikuq、待っていたわ。 ようこそ、私たちのアジトへ。 ここは・・・・・・」 ???? 「「アッシュクラウン商会」の商館! エオルゼアをまたにかけるクリスタル交易商です!」 シャンガ・メシャンガ 「失礼、冒険者さん! どうも、初めまして! 僕は「アッシュクラウン商会」の会長、 シャンガ・メシャンガと言います。 「アッシュクラウン商会」は、 エオルゼア各地の獣人からクリスタルを購入し、 人の社会に流通させる商業組織です。 カッコ良く言えば、獣人と人を取り持つ架け橋となる存在。 もっとも、「正義の味方」を気取るつもりはありませんよ。 我々は、あくまで利益を求める商会ですから。 まぁ、最近は蛮神問題やら何やらで、 取引の市場はめっきり冷え込み、僕たちもすっかり日蔭者。 おおっぴらな商売が難しいご時世になってしまいましたけどね。 ここは商会のウルダハ支部・・・・・・ですが、どうかご内密に。 獣人排斥法が施行されているウルダハでは、 お上に知れたら大事ですから。」 シルビア 「Nikuq・・・・・・。 今まで秘密にしていた、私の素性を告白する。 私は「アッシュクラウン商会」の一員・・・・・・。」 シャンガ・メシャンガ 「そう、彼女は頼もしい商会の仲間です。 そして今回の「獣人連続誘拐事件」の危険な調査任務に、 自ら志願してくれました。 獣人の誘拐事件は、実は以前から断続的に行われていました。 我々商会も由々しき問題として、調査をしていたのです。 しかし、奴らの犯行は巧妙、尻尾さえも掴めなかった・・・・・・。」 シルビア 「・・・・・・許さない・・・・・・! 奴らは・・・・・・私の・・・・・・大切な仲間を・・・・・・殺した・・・・・・。」 シャンガ・メシャンガ 「冒険者さん、貴方は人を含めた、 エオルゼアの代表的な6つの種族の縁を取り持ち、 信頼の絆を築いた、我々にとってかけがえのない存在。 どうか我々「アッシュクラウン商会」も、 貴方の捜査活動に協力をさせてください! 引き続き、ここにいるシルビアをよろしくおねがいします!」 シルビア 「Nikuq・・・・・・今まで黙っていて、ごめんなさい。 力を合わせ、卑劣な獣人連続誘拐犯を捕えましょう・・・・・・! 先程、「クイックサンド」のモモディから、 アナタ宛に伝言があったの・・・・・・。 この事件に関して、話があるみたい・・・・・・。」 ルーン・ガー 「伝言? よぉし、いってみようぜっ! Nikuq!」 シルビア 「・・・・・・今まで黙っていて、ごめんなさい。 商会の存在が知れると、商売ができなくなる。 でも、アナタは信頼できる存在・・・・・・そう確信した。 どうか私たち「アッシュクラウン商会」と力を合わせ、 卑劣な獣人連続誘拐犯を捕えましょう・・・・・・!」 クイックサンドのモモディと話す モモディ 「あらあら、いらっしゃい。 Nikuq、待ってたのよ! ・・・・・・みなさーん、いらしたわよー!」 タタラム 「冒険者さん! お待ちしてました!」 スケートスィス少甲士 「黒渦団スケートスィス少甲士、只今参りました! ともに事件の解決に向け、友軍支援の許可をお願いします! ・・・・・・な~んてね!」 ヴォイス 「ボクも、何か手伝えることがあったらと思いまして・・・・・・ 仮宿の皆さんにお暇をいただき、はりきってやって来ました! 「別にアンタみたいなヘッポコ、 もう帰ってこなくてもいいでふっち? バイバイでふっち!」 ・・・・・・って、本当にお暇になりかねない感じでしたが・・・・・・。」 ルーン・ガー 「おおっ! なんか賑やかな感じで楽しそうだなぁー! こいつら、みんなオメェの仲間かぁ?」 タタラム 「先ほど情報交換をして、状況は把握しています。 「獣人連続誘拐事件」の黒幕は「自笑堂」。 しかし、その組織に対する情報がまだ足りない。 そもそも奴らは、なぜ獣人を誘拐したのか? その目的が・・・・・・謎に包まれている・・・・・・。」 スケートスィス少甲士 「アタシたちが追ってた実行犯・・・・・・ 「黒死の奏者」っていう奴も、まだ行方知れずだしね。」 ヴォイス 「ここは、ボクたち全員で、 手分けして情報を収集するというのはどうでしょう? これだけ仲間がいれば、きっと手掛かりが見つかりますよ!」 タタラム 「では、僕は「ウルダハ・ランディング」で、 あらゆる記録を洗い直し、 「自笑堂」が保有すると思われる飛空艇の行方を探ります。」 スケートスィス少甲士 「アタシは、過去の獣人誘拐事件の犯罪履歴を洗うわ! 獣人の誘拐は、以前から断続的に行われてたんでしょ? だったら、関連する事件の報告書が残ってるかもしれない!」 ヴォイス 「ボクは「自笑堂」の経営実態を調べてみましょう! 「自笑堂」は表向き、錬金素材の卸し売り業。 錬金術師ギルドをあたったら、何か手掛かりがあるはずです。」 ルーン・ガー 「じゃあ、俺は実行犯の「黒死の奏者」っていう奴を探すぜ! きっと、まだこのウルダハにいるはずだ。 草の根分けてでも探し出してやっから、まってろよぉ!」 タタラム 「各自、何か有力な情報があったら、冒険者さんに報告を! エオルゼアの獣人のために、力を合わせがんばりましょう!」 モモディ 「頼もしい仲間がたくさんいて、とてもうらやましいわ。 これもきっと、Nikuqの人柄のおかげね。 皆で力を合わせ、きっと目的を達成してね!」 ウルダハ・ランディングのタタラムと話す タタラム 「ああ、冒険者さん、いいところへ! ウルダハ・ランディングを利用している、 民間飛空艇の入港記録を片っ端から調べてみたのですが・・・・・・。 申請者リストの中に見つけたんです。 「自笑堂」を経営するララフェル族の富豪、 「メメリガ」氏の名前をですよ。 どうやらこの半年の間に、かなり頻繁に、 エオルゼア各地へと飛び回っているようですね。 恐らく目的は「獣人誘拐」に間違いありません! ちなみに「メメリガ」という人物ですが・・・・・・ 非合法組織の類いに、武器やら何やらを売りさばく、 「死の商人」だという黒い噂もあるようです。 恐らく「獣人連続誘拐事件」の黒幕は、 このメメリガという男に間違いはなさそうですね・・・・・・! 奴は今、どこに・・・・・・?」 (最後に話した場合) タタラム 「・・・・・・どうやら、みんなの集めた情報が出そろったようですね。 一度「アッシュクラウン商会」のシルビアさんに報告し、 内容を整理してみてはいかがですか?」 タタラム 「メメリガという男・・・・・・対立する勢力両方に武器を提供したり、 貧民を傭兵にして、奴隷同然に悲惨な戦地に送り込んだり・・・・・・ まさしく「死の商人」! かなり卑劣な輩のようです。」 錬金術師ギルドのヴォイスと話す ヴォイス 「冒険者さん、聞いてください! 錬金術師ギルドの帳簿を洗って、 「自笑堂」との取引記録を調べたんです! 叩いたら、嫌というほど埃が出てきましたよ! 奴ら、かなり怪しい錬金素材を、しかも大量に購入しています。 「妖異の腐肉」に「怪水仙の球根」、「死霊の臓物」・・・・・・。 僕は錬金術については専門外ですが・・・・・・ いずれも取り扱いに、特別な許可がいる品とのことです。 取引資格がある「自笑堂」だからこそ、購入できたようですが。 ちなみに、これらの素材の取引に資格がいるのは、 禁忌とされる「死霊術」に転用可能なためだとか・・・・・・。 「自笑堂」の目的は・・・・・・「死霊術」がらみ? 死霊を生み出す霊薬を、ひそかに開発してたりして・・・・・・。 じゃあ、誘拐された獣人たちは・・・・・・ ま、ま、ま、ま、まさか・・・・・・実験に・・・・・・!? ・・・・・・こ、これは一大事ですよ、冒険者さんっ!」 (最後に話した場合) ヴォイス 「・・・・・・おおっ、みなさんからの情報が集まりましたか!? では、「アッシュクラウン商会」のシルビアさんに報告し、 今後の対策を練りましょう!」 ヴォイス 「でも、人の「ゾンビー」ならともかく、 獣人の死霊だなんて、聞いたことはありません。 も、もしかして・・・・・・霊薬の改良の目的って・・・・・・!?」 不滅隊:作戦本部のスケートスィス少甲士と話す スケートスィス少甲士 「Nikuqさん! 今、不滅隊に依頼し、ここ半年間にウルダハで起きた、 事件の報告書を閲覧させてもらっていたところです。 ふふふ、アタシ、これでも黒渦団特務士官ですから、 それなりに顔がきくんですよ? で、その報告書の内容にひとつ、不審な点が・・・・・・。 「東ザナラーンで謎の蛮族の大量変死体を発見」・・・・・・ どうやら半年前、多数のシルフ族の遺体が、 荒野に遺棄されていたのが発見されたらしいんです。 ・・・・・・被害者が人ではなく、獣人だったので事件性は考慮されず、 捜査は打ち切りになったようですが・・・・・・ ザナラーンでシルフ族の遺体・・・・・・なんだか不自然ですよね? 「シルフ族は外傷はなく、毒殺された模様」・・・・・・。 黒衣森から連れ去られている点を考えると、 誘拐被害者である可能性も否定できないような・・・・・・。 むむむ、謎は深まるばかり・・・・・・。 とりあえず、ほかの皆が集めている情報を待って、 複合的に推理するしかないようです・・・・・・以上、報告終わりっ!」 (最後に話した場合) スケートスィス少甲士 「・・・・・・おっ、どうやらみんなの情報収集が終わったみたいですね。 「アッシュクラウン商会」のシルビアさんに報告して、 今後の対策を練りましょう!」 スケートスィス少甲士 「ザナラーンでシルフ族の遺体・・・・・・。 やはりシルフ族は何者かに誘拐され、 この地で何かの目的のため犠牲になった・・・・・・許せないっ!」 プラチナミラージュのルーン・ガーと話す ルーン・ガー 「Nikuq! いいとこに来てくれたっ! ついに見つけたぜ! その「ナザ・ナントカ」っつー悪者の滞在先をよ! どうやら奴は、この「プラチナミラージュ」っていう、 カジノホテルのスイートルームにいるらしいぜ! なんだかキンピカで、趣味の悪りぃとこだなよなぁ! ・・・・・・それでよぉ、もっと詳しく調べるために、 中に潜入しようとしたんだけどよ。 あの受付のバカ女に止められちまったんだ! 「そのような猥雑な身なりで、 当施設への入場は御遠慮ください」・・・・・・だってよぉ! けっ、お高くとまりやがって! つーか、「猥雑」って何だよっ! 俺の格好のどこが猥雑だってんだよっ!? これは誇り高きアマルジャ族の戦装束だっての! オイ、Nikuq! なんとか中に入る手立てはねぇかなぁ? 服を着替えるつっても、俺、金もってねーしなぁ・・・・・・。」 (最後に話した場合) ルーン・ガー 「・・・・・・おっ、どうやら情報が出そろったみてぇじゃねぇか! だったら頼む! 「アッシュクラウン商会」に行って、 シルビアに「プラチナミラージュ」の入り方を聞いてきてくれ!」 ルーン・ガー 「なぁ、俺のこの格好って、そんなに変か? ・・・・・・身軽だし、戦いやすくて良いと思うんだけどなぁ。」 エシルト 「こちら、カジノホテル「プラチナミラージュ」でございます。 すみませんが、会員でない方、身なりの相応しくないお客様には、 入場をお断りさせていただいております。」 ザル大門付近のシルビアと話す シルビア 「Nikuq、待ってた・・・・・・。 その顔からすると、情報を掴んだのね・・・・・・? 獣人誘拐事件の真相に近づくための情報を・・・・・・。 皆が集めてくれた情報を総合しましょう・・・・・・。 黒幕は「自笑堂」を経営する「メメリガ」なる人物・・・・・・ 彼は「死の商人」という裏の顔を持っていた・・・・・・。 彼の商会は、特別な錬金素材を調達していた・・・・・・ いずれも「死霊術」に関わる危険な品々・・・・・・。 一方、ザナラーンではシルフ族の毒殺体が発見され・・・・・・ 各地では、連続して獣人誘拐事件が発生・・・・・・。 導き出される答えはひとつね・・・・・・。 彼らは、伝承でのみ語られている、 すべての種族を死霊に変える禁忌の霊薬・・・・・・ 「六識の反魂香」を開発しようとしている・・・・・・! ヒトはおろか、獣人までをも死霊と化して操れる霊薬・・・・・・ まさに究極の兵器・・・・・・! ・・・・・・それが・・・・・・奴らの・・・・・・目的・・・・・・! 「黒死の奏者」の居場所を突き止めたのでしょう!? 冒険者さん、乗り込みましょう・・・・・・! 直接、奴の口からメメリガの居場所を聞き出す・・・・・・! 「プラチナミラージュ」の会員証なら、 ウチの会長が持っているから、借りられるはず・・・・・・。 それと、少しでも戦力がほしい・・・・・・。 ルーンさんには、この「高級なドレス」を着て、 同行してもらいましょう・・・・・・。 私も準備が整ったら、すぐに追って駆けつける・・・・・・。 ナザ・ア・ジャーブ・・・・・・待ってなさい・・・・・・! もう・・・・・・前のように、不覚はとらない・・・・・・!!」 シルビア 「「プラチナミラージュ」に入るために、 ルーンさんを、この「高級なドレス」に着替えさせるの・・・・・・。 私もすぐに後から駆けつける・・・・・・。 「黒死の奏者」・・・・・・ナザ・ア・ジャーブ、待ってなさい・・・・・・!」 プラチナミラージュのルーン・ガーに高級なドレスを渡し客室に突入 ルーン・ガー 「よぉ、Nikuq! あれから入口を見張ってるんだが、奴が外出した形跡はないぜ。 まだ部屋にいるってことだ。 そっちはどうだ? 「プラチナミラージュ」に入る算段はついたか?」 (高級なドレスを渡す) ルーン・ガー 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・? ・・・・・・なんだよ、この布っキレは・・・・・・。 ・・・・・・も、もしかして、これを俺に着ろってのかっ!? じ、じ、冗談じゃねぇぞっ!? なんで戦士である俺が、こんな格好しなきゃいけねぇんだっ! こんなオンナみてぇな服着るぐれぇなら、 裸になったほうが、まだマシだぜっ!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ほ、本当に着なくちゃ・・・・・・ダメか? ほ、本当だな・・・・・・・・・・・・? 本ッ当~に、これしかホテルの中に入る方法はねぇんだな? 嘘ついてたら、ブッ殺すぞっ!? ああああああっ! わ~ったよ! 着りゃいいんだろっ!? 着りゃあっ!! いいか? ゼッテー笑うなよ? ちょっとまってろっ! ジ、ジロジロみるんじゃねぇよっ!! これでいいんだろっ!? これでっ!? ・・・・・・ホラ、さっさとホテルの中に潜入すんぞっ! ・・・・・・なんだよ、まだ何かあんのかよ・・・・・・? ・・・・・・もしかして・・・・・・顔か・・・・・・? いやいやいやいやいや!! こいつは、俺がアマルジャ族の戦士である証! ハムジ・ガーの親父にもらった、大切な仮面なんだぞ!? あ~もう、わかったよ! とるよ、とりゃいいんだろ!? 「至強の戦士が執着するは唯一、強さのみ。 他のあらゆる自尊心を捨てるべし」・・・・・・親父の言葉だ・・・・・・。 この「灰の一党」の戦士ルーン・ガー! 至強を目指すためなら、一時の恥ぐれぇかいてやらぁ! アマルジャ魂、しっかり見とけよっ! これでいいんだろ・・・・・・? ・・・・・・・・・・・・黙れ、何も言うな! 行くぞ! シルビアもそろそろ来るころだ。 ここまで体張ってんだ! 「黒死の奏者」ってヤツをとっちめねぇと気が済まねぇ!」 ルーン・ガー 「ふええ・・・・・・すっげぇなぁ! まるで宮殿だぜ!」 シルビア 「「黒死の奏者」・・・・・・!」 ナザ・ア・ジャーブ 「女を呼んだ憶えはないが・・・・・・。 フゥ、なんて悪趣味なサービスだ。 下衆の節介ほど、気分を害するものはない。」 シルビア 「観念しなさい! もうアナタに逃げ場はない・・・・・・!」 ルーン・ガー 「ぐっ・・・・・・! つ、強えぇ・・・・・・!」 シルビア 「エオルゼア全土で行われた、一連の獣人誘拐事件・・・・・・。 その実行犯である闇社会の冒険者、ナザ・ア・ジャーブ! すべてのネタはあがっています!」 ナザ・ア・ジャーブ 「フゥ・・・・・・そんなくだらないことを言うために、 お前たちはここに来たのか? そして、俺の安息を妨げようというのか?」 シルビア 「くだらない・・・・・・ですって!? 罪も力もない獣人を拐って、その命を弄ぶ・・・・・・。 いくら相手が蛮族といえど・・・・・・。」 ナザ・ア・ジャーブ 「許されない・・・・・・と言いたいのだろう? フフ、そんなことは百も承知だ。 俺は蛮族を軽蔑していない、むしろ敬愛している。 だが、そんなことはどうでもいいんだ・・・・・・ 人も蛮族も、俺にとっては等しく無価値の存在。 俺はただ狂おしいほどの興奮・・・・・・「熱狂」を求めたに過ぎない。」 ルーン・ガー 「ね、熱狂だと・・・・・・!?」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフ、そう・・・・・・「熱狂」だ。 この俺、ナザ・ア・ジャーブが生きる目的。 それは決して金や名誉、まして義理や人情でもない。 すべては・・・・・・「熱狂」・・・・・・! 耐えられぬ渇望、内に秘めた快楽への衝動・・・・・・! 甘き死に酔いしれる・・・・・・これほどの「熱狂」があろうか!?」 ルーン・ガー 「けっ・・・・・・ヘドが出るぜ! 手前勝手な性癖で、他人の命を弄ぶたぁ・・・・・・、 なんつーおぞましい・・・・・・蛮族はテメェの方だ!」 ナザ・ア・ジャーブ 「フッ、美を解せぬとは、罪深いお嬢ちゃんだ。 キツくしつけが必要だな・・・・・・。 そして愛でてやろう、物言わぬ美しい屍にして・・・・・・。」 シルビア 「この事件の黒幕は・・・・・・「自笑堂」の「メメリガ」! その正体は、意のままに操れる死霊を生み出し、 不死の軍勢を作ろうとしている死の商人。 しかし、人を死霊化すれば、反発されることは明白! それに奴隷や貧民を誘拐するのにも限度がある・・・・・・。 そこでメメリガは、「蛮族」の存在に目を付けた。 人に仇なす蛮族を操り、不死の兵として戦地に送りこむ。 そして、自らは手を汚さず大金を得る・・・・・・まさに一石三鳥。 なんて卑劣な発想・・・・・・!」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフ、見事な推理だ、感服したぞ。 お前はいったい・・・・・・?」 シルビア 「・・・・・・許さない・・・・・・で・・・・・・ふっち・・・・・・。 お前たちは・・・・・・わたぴの大切な仲間たちを・・・・・・殺した・・・・・・! 忘れたとは言わさないでふっち!」 ルーン・ガー 「オ、オメェ、シルフ族だったのか!」 シルビア 「ナザ・ア・ジャーブ! さぁ、白状するでふっち! メメリガは、どこにいるでふっち!?」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフ、黙秘させてもらうぞ。 俺は、これでも冒険者・・・・・・相応の報酬を受け取っている。 たとえ下衆な輩だろうと、依頼人は裏切れないのでね。」 タタラム 「・・・・・・では、あなたを雇い直しましょう。 メメリガは、あなたに幾らの報酬を払いました? 僕が今、ここでその倍・・・・・・いや3倍のギルを払います。 支払は現金? それとも宝石や手形がいいですか? ご安心を、ハッタリなんかじゃないですよ。 僕はこう見えて、あの「ハイウィンド飛空社」の御曹司。 お金なら、ウンザリするほど持ってますから。」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフフ・・・・・・フハハハハハハハハハ! 面白い! そう、これこそが「熱狂」だ! 気に入ったぞ、お前たち! メメリガは、東ザナラーン「見えざる都」にいる。 今ごろは、誘拐した蛮族を実験台に、 試作した「六識の反魂香」の実験を始めているだろう。」 ヴォイス 「な、なんだってっ!?」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフフ、俺が言えるのはそこまでだ。 ・・・・・・もし、メメリガの実験を阻止するつもりなら、 俺も諸君らと剣を交えなくてはならないが、よろしいかな?」 スケートスィス少甲士 「望むところよっ! 憶えておきなさいっ!」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフフ、小気味良い答えだ。 せいぜい俺を楽しませてくれ。 めくるめく熱狂の饗宴を・・・・・・期待しているぞ・・・・・・!」 タタラム 「・・・・・・いきましょう、皆さん。」 シルビア 「・・・・・・Nikuq、皆さん、 今まで黙っていてすみません・・・・・・。 先程お見せしたとおり、私の正体はシルフ族・・・・・・でふっち。 わたぴの本当の名前は「シルベシオ」。 この姿は、ヒトの社会に溶け込むための擬態。 シルフ族お得意の「変化のおまぢない」でふっち。 わたぴは元々「シルフの仮宿」に棲んでいたのでふっち。 でも、よりヒトとの交流を深めようと、 仲間とともに仮宿を離れ、ヒトの社会へとやってきたのでふっち。 でも・・・・・・半年前・・・・・・悲劇がおきたのでふっち。 正体がバレたわたぴらは、獣人誘拐犯に狙われ、 そして拉致されたのでふっち。」 スケートスィス少甲士 「そして、「六識の反魂香」の被験体にされた・・・・・・。 ・・・・・・そっか、ザナラーンの荒野に遺棄されていたシルフ族は、 アナタの仲間だったのね・・・・・・。」 シルビア 「わたぴはただひとり、誘拐犯の魔の手から逃れたのでふっち。 命からがら荒野をさまよっていたところを助けてくれたのが、 「アッシュクラウン商会」のシャンガ・メシャンガ会長。 それ以来、わたぴは「変化のおまぢない」で正体を隠し、 仲間のカタキをとるために、 憎き獣人誘拐犯の足取りを追っていたのでふっち・・・・・・。」 タタラム 「獣人を使った実験なんて・・・・・・なんて卑劣な! 冒険者さん、シルビア・・・・・・もとい、シルベシオさんと、 実験場である「見えざる都」に急行してください!」 ルーン・ガー 「・・・・・・でもよぉ。 「見えざる都」って、確か何もねぇ遺跡だぜ。 なんで奴ら、そんなとこをわざわざ実験場にしやがったんだ?」 ヴォイス 「何もない遺跡だからこそ、もってこいなのでしょう。 「六識の反魂香」の成分を吸い込まないように調合するには、 開けた屋外でなければなりませんし・・・・・・。 それに、実験をするにも好都合です。 遺跡なら人目にもつかず、もし死霊化した獣人が暴走しても、 始末、逃亡できる・・・・・・つくづく卑劣な奴らです!」 タタラム 「冒険者さん、僕たちは各々の獣人の拠点に帰り、 それぞれの長に、この緊急事態を報告してきます。 そして必ず、あなたたちを助けに駆けつけます! ・・・・・・それとこれを。 これは「メラメラ燐粉ボム」という秘密兵器です。 仮宿のシルフ族が作った「ゲホゲホ燐粉爆弾」と、 アコライト789 バ・ゴさん特製の「ボム」を、 「エカトル空力団」の技術を借りて、融合させたものです。 いわば、僕たちの絆の結晶! 皆の力を結集したこの秘密兵器で、 悪を吹き飛ばしてやりましょう! では、お願いします!」 見えざる都のシルベシオと話す メメリガ 「ん? 何だお前は!? ええい、今、取り込み中だ! 遺跡に近寄るな!」 シルベシオ 「Nikuq、待ってた・・・・・・。 ここでは人目を気にして姿を変える必要はないから・・・・・・。 魔力の温存のため、元の姿・・・・・・でふっち! それより、見えるでふっち・・・・・・? メメリガの部下たちは、大金で雇われた一流の傭兵。 かなりの死闘になる・・・・・・戦闘の準備はいい・・・・・・でふっち?」 (戦闘の準備はいい・・・・・・でふっち?) (ちょっと待ってでふっち!) (いつでもこいでふっち!) シルベシオ 「頼もしい・・・・・・でふっち! まずは、敵の隙をうかがうでふっち!」 メメリガ 「まだか? まだできんのか!? ええい、ウスノロめっ!」 自笑堂の錬金術師 「へぇ、すんません。 あとは蒸留した薬液を精製すれば、理論上は完成でさぁ。 ・・・・・・恐らくは。」 メメリガ 「恐らくは・・・・・・だと? ふざけるなっ! この新薬開発に、いくら払ってると思ってるんだっ! さっさと誘拐してきた蛮族どもに使うのだっ! くふふ・・・・・・我が不死の蛮兵どもがついに誕生する! この兵力を操ることができれば・・・・・・莫大な金が手に入る! いや、むしろ、この私がエオルゼアの支配者となることも可能!」 熟練の用心棒 「てめぇ! 何者だッ!?」 シルベシオ 「メメリガ! 仲間たちを返すでふっち!」 メメリガ 「・・・・・・貴様、知ってるぞ。 何やらコソコソと私たちのことを嗅ぎまわっていたらしいな。 だが遅かったな、腐れ野菜め! 「六識の反魂香」はすでに完成目前! もはや、私の野望は誰も止めることはできん! おっと、殺すなよ! 生け捕りにしろ! 蛮族ともども、貴様にも反魂香の香りを楽しませてやろう。 そして、永遠に死ぬことのない奴隷となるのだ!」 屈強な用心棒 「むッ!?」 ???? 「大逆無道、悪事千里・・・・・・。 天網恢恢、疎にして漏らさず。 西に悪あらばこれを断ち、東に魔あらばこれを滅す・・・・・・。」 メメリガ 「何者だッ!?」 ハムジ・ガー 「我は「灰の一党」が筆頭・・・・・・。 炎獄の灼風に舞いし一握の灰塵。 戦鬼、ハムジ・ガーと覚えておいていただこう!」 ノォヴ 「同じく、サハギン族の戦士であり父、ノォヴ! 西ラノシアよりまかり来た! フスィーッ!!」 セズル・トトロック 「泣く子も黙るッゥ「エカトル空力団」ッン! セズル・トトロック、推参ッン! バリバリッィ、喧嘩上等ッォ!」 フリクシオ 「ご存知「シルフの仮宿」の長ちゃまこと、フリクシオでぶっち! 冒険者どの、お待たせでぶっち!」 ピックマン789 ギ・グ 「そしーて・・・・・・ついナリユキで 来ちゃったけーど ボクは 特に何もするつもりーはなーい 「第789洞穴団」の ピックマン789 ギ・グ! え えーと・・・・・・コレかーな? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えーい!」 全員 「「六族連盟」、只今、参上!!」 ピックマン789 ギ・グ 「あわわわーわ・・・・・・ ちょっと火力が強すぎたーよ・・・・・・ バ・ゴのヤーツ 頼んだボムを間違えたーよ!」 フリクシオ 「メメリガとやら、観念するでぶっち! 仲間たちを返してもらうでぶっち!」 メメリガ 「ええい! 邪魔をするつもりか、おぞましい蛮族どもめっ!」 セズル・トトロック 「・・・・・・むッゥ!?」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフフ・・・・・・素晴らしい・・・・・・ 素晴らしい熱狂の舞台だ!」 ノォヴ 「フスィーッ・・・・・・今度こそ、不覚はとらん。 勝負だ、ヒトの戦士よ・・・・・・!」 メメリガ 「フヒヒヒッ、「黒死の奏者」・・・・・・ナザ・ア・ジャーブよ! 蛮族どもを殺せ! 払った大金分の仕事をするのだっ!」 ナザ・ア・ジャーブ 「フフ・・・・・・このナザ・ア・ジャーブ、下衆の囀りなど聞く耳はもたぬ。 しかし、ここはあえて従おう。 命を削り、しのぎ合う・・・・・・その末に攫み獲る血塗れの勝利! フハハ、これ以上の「熱狂」が、どこにあろう! ・・・・・・さぁ、俺を楽しませてみろ!」 シルベシオ 「わたぴは捕まった仲間を助けるでふっち! Nikuq! アナタはその爆弾で、錬金釜を破壊するでふっち!」 シルベシオ 「捕まった仲間は、わたぴに任せて・・・・・・! アナタはその爆弾で、錬金釜を破壊するでふっち!」 メメリガ 「フヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!! 「六識の反魂香」は、蛮族をゾンビーに変える! 最強不死兵団で、私は億万長者! いや、帝王となるのだぁ!」 妨害を退け自笑堂の錬金釜にメラメラ燐粉ボムを使う メメリガ 「うぎゃあああああああああああっ!! ぜ、全財産をつぎこんだ錬金釜がああああっ! けっ、研究費用っ! ご、5億6000万ギルっ!! ごおくろくせんまんぎるぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」 ナザ・ア・ジャーブ 「フハハハ・・・・・・! いいぞ! そうだ! この熱さだっ! この熱狂こそが・・・・・・我が魂を震わせる最高の瞬間! そして舞台は、諸君らの死をもってついに完成される! さぁ、俺に聞かせてくれ! 甘美なる死の五重奏を! 絶望の嘶きを、その醜い喉から絞り出せっ!」 ノォヴ 「フスィーッ、図に乗るな・・・・・・若造! 我らがチカラ、思い知るがいい!」 ハムジ・ガー 「死中求活! 我、これより死地に入る!」 ナザ・ア・ジャーブ 「・・・・・・甘いなっ! 魔法障壁だとッ!?」 セズル・トトロック 「今だッァ! ノォヴの大将ッォ! オレ様特製の得物を使いやがれッェ!!」 ピックマン789 ギ・グ 「あわーわ い 今だーよ!」 ナザ・ア・ジャーブ 「貴様ら・・・・・・っ・・・・・・よ、よくも・・・・・・ この「黒死の奏者」・・・・・・ナザ・ア・ジャーブをっ! この借りは必ず・・・・・・必ず返すぞっ・・・・・・!!」 メメリガ 「き、貴様っ・・・・・・そ、それは、私の脱出用飛空艇っ! おのれ! う、裏切ったな!」 ナザ・ア・ジャーブ 「ふははは、礼を言うぞ、蛮族ども! この俺に、復讐という新たな目標をあたえてくれたことを! いずれまた会おう! さらなる「熱狂」の中でなっ!」 ピックマン789 ギ・グ 「あーれ ボムちゃんが もういっこ残ってたーよ? ナンダコーレ? ま いーか ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えーい!」 シルベシオ 「メメリガ、観念するでふっち。 お前の悪事は、アッシュクラウン商会を通じて、 ウルダハ政庁に報告済みでふっち。 もう、いくら賄賂を積もうと、 お前の罪は揉み消せないでふっち。 神妙にお縄につくでふっち!」 メメリガ 「う・・・・・・ううううう・・・・・・。 私の・・・・・・金・・・・・・私の・・・・・・計画・・・・・・ ううううううう・・・・・・!」 シルベシオと話す シルベシオ 「Nikuq・・・・・・! ついに・・・・・・ついに、やったでふっち・・・・・・。 メメリガの計画を・・・・・・奴の野望を阻止したでふっち! ううう・・・・・・やっと・・・・・・仲間の仇を・・・・・・討てたでふっち・・・・・・。 ノメシオ・・・・・・フラクシオ・・・・・・見てるでふっち? わたぴは・・・・・・ついに・・・・・・やったでふっち・・・・・・!」 フリクシオ 「見事でぶっち。 よくがんばったでぶっち、シルベシオ!」 シルベシオ 「長ちゃま・・・・・・。 わたぴを憶えて・・・・・・くれていたでふっち・・・・・・?」 フリクシオ 「もちろんでぶっち。 お前さんたちが仮宿を旅立ったときのことを、 昨日のように思い出すでぶっち。 シルベシオ、お前さんは本当に強い子でぶっち。 仲間を殺され、たったひとり、孤独に戦っていたんでぶっち? ・・・・・・よくがんばったでぶっち。 ワチシも、もっと早く手助けができれば・・・・・・ ノメシオも、フラクシオも助けてあげられたのでぶっち。 本当にすまなかったでぶっち。」 シルベシオ 「長ちゃま・・・・・・! もったいないお言葉でふっち。」 フリクシオ 「拐われた者たちは、各々の長が責任をもって連れ帰るでぶっち。 これにて、一件落着でぶっち! 冒険者どの、すべては、お前さんのおかげ。 お前さんへの信頼の絆が、 ワチシらをこの地に呼び寄せたでぶっち。 我ら「六族連盟」、いついかなるときも種族の垣根を越え、 ともに協力し、あらゆる危機に立ち向かう・・・・・・! その絆を、決して忘れないでほしいでぶっち!」 シルベシオ 「冒険者さん・・・・・・ 「アッシュクラウン商会」でお待ちしているでふっち。 改めて・・・・・・お礼を言わせてほしいでふっち!」 ウルダハのシルビアと話す シルビア 「Nikuq、待ってた・・・・・・。 私です、シルベシオ・・・・・・いえ、今は「シルビア」・・・・・・。 ・・・・・・仲間とともに「シルフの仮宿」を去り、 このヒトの社会へとやってきたとき、 私は高い理想と希望に満ちていた・・・・・・。 ヒトと獣人はわかり合える。 様々な問題はあれど、ともに手を取り合い、 このエオルゼアで平和に共存していける・・・・・・と。 しかし、仲間がメメリガに拐われ、そして殺されたとき、 希望はいつしか失望へと変わり、そして絶望となった・・・・・・。 ・・・・・・どんなにヒトを恨んだか。 でも、アナタと知り合い、私は再び希望を取り戻した・・・・・・。 6つの種族が信頼の絆で結ばれ、力を合わせ生きていく・・・・・・。 その可能性を、冒険者さんは私に示してくれた・・・・・・。 私は、アナタからもらった、 その理想と希望の火を消すことなく、受け継いでいく・・・・・・。 「アッシュクラウン商会」の仲間たちと・・・・・・。 さようなら、Nikuq。 そして・・・・・・ありがとうでふっち。 本当に・・・・・・本当に・・・・・・。」 スカーレット少牙士 「無事に「獣人連続誘拐事件」を解決したらしいな。 貴官の活躍に、改めて称賛と謝意を贈らせてほしい。 その偉業、まさに感服の至り!」 ミミオ少闘士 「「獣人連続誘拐事件」における貴方の活躍、感服いたしました! 「武」とは戈を止むと書く・・・・・・。 戦わずして平和を成す、これぞ、まさに「武」です!」 トラッハレート少甲士 「おお、冒険者さん! 話は聞いています。 なんでも「獣人連続誘拐事件」を解決したとか! いやぁ、貴方は本当に凄い! おみそれいたしました!」 ヴォイス 「無事、仮宿に「シルフのゆりかご」が帰ってきました! それもこれも、すべて冒険者さんのおかげ・・・・・・。 本当に、感謝の言葉もありませんっ!」 オルムシオ 「テイコクや悪い子シルフたち、それにユーカイハン・・・・・・。 この仮宿は、一難さってまた一難なのでふっち。 でも、あたぴらは負けないのでふっち!!」 ハムジ・ガー 「此の世界には、まだ見ぬ強敵が跳梁跋扈しておる。 だが、我ら至強の道に一点の曇りなし! 蘭心竹生、天地神明に誓いて、いざゆかん!」 ヤドヴ・ガー 「荒野に吹きすさぶ騒擾も、これにて一件落着。 されど、我ら一党の戦いは、果てしなく続き申す。 用意周到、事にあたるべし!」 ルーン・ガー 「おっ、Nikuqじゃねぇか! よく来たなぁ、どうした?」 (何を聞く?) (近況について) ルーン・ガー 「俺たち「灰の一党」は相変わらずだ。 「炎牙衆」の残党や、ザンラクのアマルジャ族たちと、 日夜戦ってるぜ。 俺も、この間の誘拐事件で、自分の力不足を実感したぜ。 あのミコッテのゲス野郎に、無様にやられちまったからな。 まだまだ修行が足りねぇ・・・・・・。 もっともっと修行して、すげぇ強くなって、 ハムジ・ガーの親父に認めてもらうんだ! んで、もう一度、ウルダハに行って復讐戦だぜっ! ・・・・・・ちなみに、もう二度と、 あんなフリフリのドレスなんか、着ねぇかんな? あっ! オメェ・・・・・・今、笑ったろ! 思い出して笑いやがったなっ!? ・・・・・・この野郎っ! いつか、オメェも超えてやるかんな? 覚悟しとけよ!」 (ここはどんなところだ?) ルーン・ガー 「ここは、オメェもお馴染みの「灰の陣営」。 俺たち「灰の一党」の根城、 ハムジ・ガーの親父を長としたアマルジャ族の集落だ。 軟弱なアマルジャ族どもに愛想をつかせた親父は、 部族の誇りを受け継ぐ者を集め、この集落を作り上げた。 俺たちの目的はただ一つ、唯一至強を求めること! 焔神にすがるような軟弱者なんざ、メじゃねぇぞ!」 ノォヴ 「フスィーッ・・・・・・Nikuq、よくきたな。 お前がどこで何をしていても、私はいつも案じているぞ。 家族とは、そういうものだからな・・・・・・フスィーッ・・・・・・。」 セェウ 「フスィーッ・・・・・・最近、親父に槍の指南を受けてるんだ。 俺はもっと強くならなくちゃいけねぇ。 この育成地の次世代を担うのは、俺たちだからな!」 スケートスィス少甲士 「あっ、Nikuqさん! おつかれさまです! ほかの蛮族集落にいる、みなさんは元気ですか? この採掘地は相変わらず・・・・・・ヒドイ有様ですよ、ふふふ。」 ピックマン789 ギ・グ 「ザナラーンまで出張したかーら ヘトヘトだーよ。 かるーく 10年分くらーい 仕事したーよ? だかーら しばらくおやすーみ 明日から本気出すーよ。」 タタラム 「Nikuqさん、お手柄でしたね! スケートスィスさんや、ヴォイスさん、ルーン・ガーさん、 そしてシルビアさんとも、また会って親交を深めたいですね!」 セズル・トトロック 「姐ちゃんよッォ! オレとオメェーの仲だッァ! 何かあったら、遠慮なく言えよッォ!? ソッコーで若い衆集めてッェ、ブッコんでやっからよッォ!」 高級なドレス:高級な生地で仕立てられたドレス メラメラ燐粉ボム:3種族の技術が融合した秘密兵器。もはや何が何だか解らない