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ウィキリークス情報 ウィキリークスが公開した公電:日本に武器禁輸の見直し求める(12/2 THE WALL STREET JOURNAL日本版) WikiLeaks Japan North Korea Collapse ?; Going Nuclear ; UN Security Council 北朝鮮崩壊?「(日本の)核武装化」;国連安全保障理事会 http //blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/11/30/wikileaks-japan-north-korea-collapse-going-nuclear-un-security-council/ WikiLeaks Japan North Korea Knocked on DPJ Door -- Seoul(未作成) 北朝鮮は「民主党のドアをノックした」 -- ソウル http //blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/11/30/wikileaks-japan-north-korea-knocked-on-dpj-door-seoul/ WikiLeaks Japan China s Wen Tired, Hu Confident (未作成) 中国の温家宝「疲労困憊」、胡錦濤「自信たっぷり」 http //blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/11/29/wikileaks-japan-chinas-wen-tired-hu-confident-ex-pm-aso/ The WikiLeaks Japan Trove What Can You Find ?(未作成) 宝の山 何を見つけることができますか。 http //blogs.wsj.com/japanrealtime/2010/11/29/the-wikileaks-japan-trove-what-can-you-find/ 15年戦争資料庫
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メモでもなんでも貼っていってね。 SPアシストに対するスキルモジュールの反映 スキルモジュール 連続ヒット(同時ヒット)補正 ランクマッチのランクと累計ポイント ステージの広さ オーラの効果 よくあるキャラ俗称 クロスギア攻撃(近接、格闘) 画面の見方 超個人的すぎるオススメコンフィグたたき台操作タイプ(ブースト・ステップタイプ) SPアシストに対するスキルモジュールの反映 SPアシスト SP攻撃力アップは「アシストを呼ぶキャラ」につける。 「呼ばれるキャラ」の射撃ギア攻撃力アップやコンボ攻撃力アップが上乗せされる。 なので呼ぶ方と呼ばれる方それぞれにスキルつけて二重強化できる。 スキルモジュール クロス攻撃アップ→近距離SPスキルに効果が乗らない。 コンボ攻撃アップ→近距離SPスキルに効果が乗る! 連続ヒット(同時ヒット)補正 6ヒットめからダメージが下がる気がする。 4ヒット目から?マジ? ランクマッチのランクと累計ポイント 累計500ポイントでC 累計1000ポイントでB 累計5000ポイントでA ステージの広さ 開幕距離は60 ステージの端と端の距離 ステージ 距離 アリーナ・昼 74 アリーナ・夜 宇宙・ノーマル 宇宙・リバース 桜庭園・昼 桜庭園・夜 洞窟・ノーマル 洞窟・アナザー ワームホール トレーニング 97 オーラの効果 赤オーラ:のけぞり耐性、攻撃力向上、ほか? 緑オーラ:移動性能向上、ほか? 青オーラ:ステップ消費低減、攻撃速度向上、ほか? ※オーラは複数同時に発現する。 よくあるキャラ俗称 比良坂 夜露 → ヨロ 百科 文嘉 → メガネ(初期のメガネはコイツだけだった) 一条 綾香 → お嬢 小芦 睦海 → ムッちゃん 二子玉 舞 → タマちゃん バージニア・G→ジニー(劇中の愛称だけど…) 藤野 やよい → ラッパー 依城 えり → マタギ 文島 明日翔 → 文鳥 新谷 芹菜 →にゃーさん 蛙坂 来弥 → 忍者 萬場 盟華 → 社長 山野 薫子 → おばさん、BBA その他、アマ、会長、未亡人等はアプリ版登場キャラクターでCSには未登場 クロスギア攻撃(近接、格闘) ガンダムvsシリーズに近い、ニュートラルと前後左右4方向へのレバー入力で異なるクロスギア攻撃が出る。 入力 攻撃の傾向 N(ニュートラル)格闘 攻撃回数が多い。 前+格闘 踏み込みが長い、または突進が多い。 横+格闘(左or右+格闘) 横薙ぎが多い。左右でモーションが異なり、一部は威力も異なる。 後+格闘 出が早いことが多い。 右レバー上 SPクロスギア攻撃。SPゲージを2本消費する。 ※公式発表でレバー入れクロス攻撃は「ブーストクロス攻撃」と称される。僅かでもブースト移動が発動してないとブーストクロス攻撃は発動しない。 ※操作タイプCでレバー入力と共に入力しても発動しない。 ※ブーストクロス攻撃(レバー入れ格闘)は、レバー入力から一拍おいてから(ブーストが発生してから)クロスギア攻撃を入力すること。 画面の見方 左上:残り時間。 左下:自軍体力ゲージ。操作中キャラの体力値。 右上:敵軍待機中キャラの体力ゲージ。(対戦時は下にID) 下段中央数値:ショットギア残弾数/装弾数 下段中央、上ゲージ:ブーストゲージ。 下段中央、左ゲージ:トップスギアスキルゲージ。(上矢印マーク) 下段中央、右ゲージ:ボトムスギアスキルゲージ。(下矢印マーク) 右下:SPゲージ。 敵頭上数値:相対距離(メートル単位……と思われる)。 敵右上バー:敵体力ゲージ 敵右上バーの右上の小さな数値:与ダメージ量 敵右上バーの下の3つのマーク:敵SPスキルの溜まり状態 超個人的すぎるオススメコンフィグたたき台 □:ショットギア(メイン射撃) △:クロスギア(近接攻撃) ○:ガード(バリア) ×:ステップ L1・L2:上昇・下降(上・下を直感的に) R1・R2:トップスギアスキル・ボトムスギアスキル(上・下を直感的に) これで直感的かつ、他ゲーと比べて共通項のある操作になるはず。 ショットギア攻撃(メイン射撃)はR1、クロスギア攻撃(近接攻撃)R2でもいいかもしんない。 操作タイプ(ブースト・ステップタイプ) 操作タイプAは、ブースト移動の出が早い。スティックを僅かに傾けることで発生する低速移動がやりにくい(慣れ)。 操作タイプBはわからん。 操作タイプCの場合△が近接攻撃だと、×でブーストしてからのブーストクロス攻撃の発生が遅くなるデメリットが存在する。 操作タイプCはどうしてもブーストの初速が遅くなるため弱いと思われる。
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ライフルの特性、傾向 一覧表(性能早見表) 個別解説TRライフルE#D TRライフルG#D TRライフルH#D TRライフルF#D イズモ#D(比良坂 夜露専用) クルセイダーHYsG2#D ヤシマ#D(吾妻 楓専用) 三二式AKs乙#D フラワーポットMk3#D(相河 愛花専用) クルセイダーAAsG2#D ジークフリートMk3#D(二子玉 舞専用) TR-22NMs極#D PG416A2Na#D(バージニア・G専用) スカイレイVGsG2#D シャ・ド・パラスMk3#D(新谷 芹菜専用) カラシNSsV3#D バクルスMk3#D(山野 薫子専用) 試製二三式自動小銃YKs3型#D ライフルの特性、傾向 標準的な性能。 一覧表(性能早見表) 名称 専用 属性 装弾数 ex. TRライフルE#D 誰でも 電撃 TRライフルG#D 誰でも 重力 TRライフルH#D 誰でも 焼夷 TRライフルF#D 誰でも 冷撃 イズモ#D 比良坂 夜露 電撃 12 クルセイダーHYsG2#D 誰でも 電撃 ヤシマ#D 吾妻 楓 電撃 三二式AKs乙#D 誰でも 電撃 フラワーポットMk3#D 相河 愛花 電撃 クルセイダーAAsG2#D 誰でも 電撃 ジークフリートMk3#D 二子玉 舞 冷撃 TR-22NMs極#D 誰でも 冷撃 PG416A2Na#D バージニア・G 焼夷 スカイレイVGsG2#D 誰でも 焼夷 シャ・ド・パラスMk3#D 新谷 芹菜 重力 カラシNSsV3#D 誰でも 重力 バクルスMk3#D 山野 薫子 重力 試製二三式自動小銃YKs3型#D 誰でも 重力 個別解説 TRライフルE#D 誰でも 属性:電撃 TRライフルG#D 誰でも 属性:重力 TRライフルH#D 誰でも 属性:焼夷 TRライフルF#D 誰でも 属性:冷撃 イズモ#D(比良坂 夜露専用) 比良坂 夜露専用 属性:電撃 装弾数:12 一回入力で3発発射。 チャージの威力:240 チャージで、大きい弾を一発発射。4発分消費。 攻撃 威力 発射 消費 備考 ノーマル 3 3 チャージ 240 1 4 直接ダメージが強いライフル レートや威力は若干劣るがリカバリアブルダメージになる値が少なく、相手のHPを回復する隙を与えない 特殊効果相手のリカバリアブルゲージの発生量が減る ※リカバリアブルダメージとは、HPが減ったときの所謂赤ゲージのこと。 クルセイダーHYsG2#D 誰でも 属性:電撃 ヤシマ#D(吾妻 楓専用) 吾妻 楓専用 属性:電撃 平均的なライフル チャージショットの威力が高いためある程度足止め目的、ダメージ目的の双方で使いやすい 三二式AKs乙#D 誰でも 属性:電撃 フラワーポットMk3#D(相河 愛花専用) 相河 愛花専用 属性:電撃 4連射のライフル チャージショットが特殊な3方向射撃になっており全体的に威力よりも命中率を重視した性能 クルセイダーAAsG2#D 誰でも 属性:電撃 ジークフリートMk3#D(二子玉 舞専用) 二子玉 舞専用 属性:冷撃 2連射のライフルだが射撃間隔が短いためボタン連打で全弾を途切れないように高速連射できる 高速連射は攻撃の隙も与えないため強力だが弾薬の消費も大きいため使い切った場合しばらく待つ必要がある TR-22NMs極#D 誰でも 属性:冷撃 PG416A2Na#D(バージニア・G専用) バージニア・G専用 属性:焼夷 威力の高いライフル 射撃レートは落ちるが1発1発の威力が高いため他のライフルより素早くダメージを蓄積させられる スカイレイVGsG2#D 誰でも 属性:焼夷 シャ・ド・パラスMk3#D(新谷 芹菜専用) 新谷 芹菜専用 属性:重力 5点バーストのライフル 総弾数が多く連射性能が高い威力は高くなく牽制用途が得意なライフル カラシNSsV3#D 誰でも 属性:重力 バクルスMk3#D(山野 薫子専用) 山野 薫子専用 属性:重力 単発式のライフル 1発の威力はライフルの中で最も高いが1発だけでは相手をのけ反らせることが出来ないため手動である程度の連射をする必要があるが弾薬数が少なく管理が難しい 試製二三式自動小銃YKs3型#D 誰でも 属性:重力
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スナイパーの特性、傾向 一覧表 個別解説TRスナイパーE#D TRスナイパーG#D TRスナイパーH#D TRスナイパーF#D アンクーシャMk3#D(兼志谷 シタラ専用) ダークシャークKSsG2#D キルシュイェーガーA2#D(小芦 睦海専用) ダークシャークKMsG2#D ムラタ五式#D(依城 えり専用) 二四式YEs乙#D ダルタニャン#D(文島 明日翔専用) ファイアボールFAsG2#D ストリクスGen.3#D(神宮寺 真理専用) EハンターJMsMk3#D スナイパーの特性、傾向 弾速が速い 射程が長い チャージ中はダッシュできない チャージ中は左右に狙いを付けられる 一段階のチャージができる チャージ中はダッシュできない チャージ状態をステップでキャンセルできる ステップからで速射できる(ステップ射撃)。 誘導しないものが多いが、必ずしも誘導しないことはない(武器による) 一覧表 名称 専用 属性 装弾数 TRスナイパーE#D 誰でも 電撃 TRスナイパーG#D 誰でも 重力 TRスナイパーH#D 誰でも 焼夷 TRスナイパーF#D 誰でも 氷撃 アンクーシャMk3#D 兼志谷 シタラ 重力 ダークシャークKSsG2#D 誰でも 重力 キルシュイェーガーA2#D 小芦 睦海 氷撃 5 ダークシャークKMsG2#D 誰でも 氷撃 5 ムラタ五式#D 依城 えり 氷撃 4 二四式YEs乙#D 誰でも 氷撃 4 ダルタニャン#D 文島 明日翔 焼夷 ファイアボールFAsG2#D 誰でも 焼夷 ストリクスGen.3#D 神宮寺 真理 電撃 EハンターJMsMk3#D 誰でも 電撃 個別解説 TRスナイパーE#D 誰でも 属性:電撃 威力:84 チャージ威力:84 TRスナイパーG#D 誰でも 属性:重力 兼志谷シタラ初期装備。 TRスナイパーH#D 誰でも 属性:焼夷 TRスナイパーF#D 誰でも 属性:氷撃 アンクーシャMk3#D(兼志谷 シタラ専用) 兼志谷 シタラ専用 属性:重力 装弾数:6発 ノーマル威力:120 ノーマル(非チャージ)攻撃ヒット後、即ステップからもう一度ノーマル攻撃で2ヒットさせることができる。 ステップ射撃威力:120 チャージ:強・中・弱の3連射。3発消費。 【ダメージ表】 攻撃(ヒット数) 威力 備考 ノーマル 120 ステップ 120 チャージ(3) 160 チャージ(1~3) 300 SPアシスト(5) SPアシスト:スナイパー射撃1発と、ホーミングレーザー4発を発射。 バランス型スナイパー スナイパーの運用方法の代表格な性能 距離を取りつつ相手の動きを予測して溜めによる手動偏差射撃でのヒットを狙う ダークシャークKSsG2#D 兼志谷シタラ向け。全員装備可能。 属性:重力 誰でも装備できる分、兼志谷シタラ専用のアンクーシャMk3#Dに威力が劣る。 キルシュイェーガーA2#D(小芦 睦海専用) 小芦 睦海専用 属性:氷撃 装弾数:5発 ノーマル:??? ステップ射撃:??? チャージ:レーザー5連射。弾数消費は3発。 連射が出来るスナイパー 構えて弾を発射するまでは他のスナイパーに比べると時間がかかるが、1回発射すると隙無く全弾撃ち込める ロングレンジの場合に相手の動きを見ながら連射することで威力の高いスナイパーをヒットさせやすい ただし、弾薬リチャージが遅いので注意 ダークシャークKMsG2#D 小芦睦海向けギア。全員装備可能。 属性:氷撃 誰でも装備できる分、小芦睦海専用のキルシュイェーガーA2#Dに威力が劣る。 ムラタ五式#D(依城 えり専用) 依城 えり専用 属性:氷撃 装弾数:4発 ステータスバー上、威力が上限(!!)。 ノーマルで1発撃ち。 チャージで2発撃ち。 ステップで1発撃ち、速射。 チャージ攻撃一回で2発消費し、二回で弾切れになるためリロードをスキルモジュールで補助するとよいかもしれない。 【ダメージ早見表】 攻撃(ヒット数) 威力 備考 ノーマル(1~2) 160 チャージ(1~2) 160 チャージ(1~4) 312 ステップ 140(近),150,160(遠) 威力がぶれる 高威力のスナイパー 多段ヒットするためうまくヒットさせるとダメージが高い 構えの時間が長いため射撃タイミングをしっかりと見計らって射撃を行う必要がある 二四式YEs乙#D 依城えり向けギア。全員装備可能。 属性:氷撃 装弾数:4発 誰でも装備できる分、依城えり専用のムラタ五式#Dに威力が劣る。 ダルタニャン#D(文島 明日翔専用) 文島 明日翔専用 属性:焼夷 装弾数: ノーマル:??? ステップ射撃:??? チャージ:??? 命中率の高い射撃を行うスナイパー チャージすると3発を同時に発射できるため命中率が格段に上がる反面、消費弾薬も多いため弾切れに注意 ファイアボールFAsG2#D 文島 明日翔向けギア。全員装備可能。 属性:焼夷 装弾数: 誰でも装備できる分、文島明日翔専用のダルタニャン#Dに威力が劣る。 ストリクスGen.3#D(神宮寺 真理専用) 神宮寺 真理専用 属性:電撃 装弾数: ノーマル:??? ステップ射撃:??? 一段階チャージ:??? 二段階チャージ:??? ホーミングレーザーを主体としたスナイパー 基本的なスナイパーに比べ威力は控えめだが誘導性能がある射撃の隙は平均的 EハンターJMsMk3#D 神宮寺真理向けギア。全員装備可能。 属性:電撃 装弾数: 誰でも装備できる分、神宮寺真理専用のストリクスGen.3#Dに威力が劣る。
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バズーカの特性、傾向 一覧表 個別解説TRバズーカE#D TRバズーカG#D TRバズーカH#D TRバズーカF#D ヘーゲルMk3#D(百科 文嘉専用) ヴァリアントMFsMk3#D サーメートサーブ#D(日向 リン専用) GラケーテHRsA2#D グシナウタル#D(小鳥遊 怜専用) 二一式TRs乙#D グリッツグルースM3#D(四谷 ゆみ専用) GラケーテYYsA2#D アレクサンドラ・メリー#D(宇佐元 杏奈専用) 二一式UAs乙#D バズーカの特性、傾向 必ず爆風を伴う 連射しにくい?ことはないか? 装弾数が少ない(1~4発) チャージしながらダッシュ可能 チャージしながらステップしてもチャージが切れない ステップ最中にボタン離しでチャージ解除可能 誘導が強い傾向にある? 射程が短い傾向にある? 弾速が遅い傾向にある? 敵弾で弾を消されやすい。 一覧表 名称 専用 属性 装弾数 TRバズーカE#D 誰でも 電撃 TRバズーカG#D 誰でも 重力 TRバズーカH#D 誰でも 焼夷 TRバズーカF#D 誰でも 冷撃 ヘーゲルMk3#D 百科 文嘉 冷撃 4 ヴァリアントMFsMk3#D 誰でも 冷撃 4 サーメートサーブ#D 日向 リン 焼夷 4 GラケーテHRsA2#D 誰でも 焼夷 4 グシナウタル#D 小鳥遊 怜 冷撃 4 二一式TRs乙#D 誰でも 冷撃 4 グリッツグルースM3#D 四谷 ゆみ 重力 1 GラケーテYYsA2#D 誰でも 重力 1 アレクサンドラ・メリー#D 宇佐元 杏奈 電撃 3 二一式UAs乙#D 誰でも 電撃 3 個別解説 ヒット数は相手を比良坂 夜露スキルモジュールなしに設定時。 TRバズーカE#D 誰でも 属性:電撃 TRバズーカG#D 誰でも 属性:重力 TRバズーカH#D 誰でも 属性:焼夷 TRバズーカF#D 誰でも 属性:冷撃 ヘーゲルMk3#D(百科 文嘉専用) 百科 文嘉専用 属性:冷撃 装弾数:4発。 ノーマル:射程が短い。最大2HIT。 一段階チャージ:3連射。最大4HIT(本体1→爆風1→本体2→爆風2) 二段階チャージ:1発。大バズ。最大6HIT。 SPアシスト:4ヒット爆風が進行する中距離射程のバズを2発撃ちする。 射程の短い連射可能なバズーカ 爆風の範囲も広いため直接ヒットしなくても爆風で相手にダメージを与えやすい 更に連射性能も高いため爆風で吹き飛んだ相手にバズーカでの追撃も出来る ヴァリアントMFsMk3#D 百科 文嘉向け。誰でも。 属性:冷撃 総弾数:4発。 ノーマル:1発。射程が短い。MAX2HIT。 一段階チャージ:3連射。ノーマルより射程が長い。MAX4HIT。 二段階チャージ:1発。射程が長い。MAX6HIT。 サーメートサーブ#D(日向 リン専用) 日向 リン専用 属性:焼夷 装弾数:??? ノーマル:1発。MAX2HIT。 射程60で届かない。 一段階チャージ:1発。弾速速い。MAX2HIT。 射程60で届かない。 二段階チャージ:1発。弾速とても速い。MAX4HIT。 射程60で届く。 SPアシストは、間隔を開けて2発発射。 バズーカの中では扱いやすい チャージは弾速が上がり射程も伸びるため遠距離でもある程度活躍できる GラケーテHRsA2#D 日向 リン向け。誰でも。 属性:焼夷 グシナウタル#D(小鳥遊 怜専用) 小鳥遊 怜専用 属性:冷撃 装弾数:4発。 ノーマル:1発。MAX2HIT。 射程60届く。 一段階チャージ:2連射。MAX4HIT。 射程60届く。 二段階チャージ:2連射。MAX4HIT。 射程70届く。 高速連射が出来る特殊なバズーカ 連射性能が強く一気にラッシュを仕掛けられる反面弾薬数は心もとないので不用意に連射するとすぐに弾切れになってしまうので注意 二一式TRs乙#D 小鳥遊 怜向け。誰でも。 属性:冷撃 グリッツグルースM3#D(四谷 ゆみ専用) 四谷 ゆみ専用 属性:重力 装弾数:1発。 ノーマル:1発。MAX2HIT。 射程60届く。 ステップ:1発。 一段階チャージ:1発。MAX4HIT(爆風多弾HIT)。 射程60届かない。射程とても短い。爆風大きい。 二段階チャージ:1発。MAX4HIT(爆風多弾HIT)。 射程60届く。弾速速い。爆風大きい。 装弾数が1発であるため、当たっても他のバズーカと違いバズーカ2発目での追撃ができない。 装弾数1発の強力なバズーカ 1発ごとに長めのリロードが入るが強力なためいかに丁寧にヒットさせていくかで性能が大きく変わるバズーカ GラケーテYYsA2#D 四谷 ゆみ向け。誰でも。 属性:重力 アレクサンドラ・メリー#D(宇佐元 杏奈専用) 宇佐元 杏奈専用 属性:電撃 装弾数:3発。 ノーマル:連射可能。 射程60届かない。 一段階チャージ:1発。MAX4HIT。 射程60届く。 二段階チャージ:1発。MAX6HIT。 射程60届く。弾速遅い。 SPアシスト:4ヒット爆風が進行する中距離射程のバズを2発撃ちする。 弾速の種類が多いバズーカ チャージすることで弾速が遅くなり、威力が増加していく 速度と威力を上手く使い分け多彩な攻撃ができる 最大まで溜めると自身の移動速度と同じくらいの弾速になるため弾丸と一緒に攻めるような戦い方ができる 二一式UAs乙#D 宇佐元 杏奈向け。誰でも。 属性:電撃
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●ボルネオ島 米軍上陸地点 仮称「フォックスロット」海岸付近 上陸用艦艇で埋め尽くされた海から陸にはい上がった海兵隊のAAV7装甲兵員輸送車部隊がエンジン音をまき散らしながら砂浜を走る。 その横では、揚陸艦から続々と戦車と海兵隊員が吐き出されつつある。 「第一班は戦車の後に続け!」 「第二班、右へ展開!第三班は俺についてこいっ!」 「斬り込み隊の仇討ちだ!」 「応っ!」 斬り込み隊として先に上陸、死体さえ回収出来なかった戦友達の仇討ちを心に誓う隊員達は、戦車に続いてランプから飛び降りると、ついにボルネオ島の砂浜に降り立った。 戦艦の艦砲射撃はすでに止んでいる。 海岸から見える限り、あらかたの施設が叩かれ、あちこちから黒煙が高々と上がっているように見える。 中華帝国を思わせるモノは何一つ存在しない。 海兵隊員達が見たボルネオ島は、むっとする熱気が体にまとわりつき、何か得体の知れないモノが焼ける、吸い込むだけで肺が爛れそうな、そうでなくても吐き出したくなるような、恐ろしい臭いを運ぶ黒煙に満ちあふれた最低の世界だ。 本来の青い海、青い空、緑に満ちあふれた大地という、神に祝福された世界ではない。 いつ砲撃が飛んでくるか。 どこに狙撃手が潜んでいるか。 地雷が埋まっているんじゃないか。 考えるだけで精神がどうにかなってしまいそうな中、海兵隊員達の視線は、一度ならずとも必ず“それ”に向かう。 グレイファントム達。 自分達を守ってくれる神像さながらに立ち並ぶグレイファントム達に視線を送るだけで、不思議な勇気を与えてくれる。 ―――戦場における神とは、グレイファントムのことだ。 誰が言い出したことかは知らないが、否定する者はそう多くない。 その存在感だけで、この世に降り立った“戦の神”は自分だと、グレイファントムは見る者に信じさせてしまう。 ―――大丈夫だ。 その姿を横目に見ながら、海兵隊員達は、自然と自分に言い聞かせる。 ―――“アイツ”がいる。だから、俺は生きて帰ることが出来る。 そう、言い聞かせることが出来るのだ。 グレイファントム達はゆっくりと移動を開始。 すでに前衛に出ている部隊の後を追う。 「聞けクソ共!」 小隊指揮官達が部下を怒鳴った次の瞬間だ。 ギィィィィィッッッ!! 背筋が寒くなるような音があたりに響く。 「伏せろっ!」 海兵隊員達は、その音が何だか知っている。 さっきまで散々聞かされた音だ。 訓練通りでなくても、彼らはとっさにその場に伏せた。 ズンッ!! ズンッ!! 鼓膜が破れそうな音。 背中の肉がそぎ落とされそうな勢いで突き抜けた衝撃波。 遅れて走った熱風。 その中で、海兵隊員達は、その光景を見ていた。 ゆっくりと移動を開始したグレイファントムの3騎小隊のど真ん中で恐ろしく巨大な爆発が発生。 グレイファントム達が一瞬にして爆煙の中に消え去った光景を。 呆然とする海兵隊員達が次に見たのは、奇妙な格好で倒れ伏すグレイファントム達のなれの果てだった。 「じ、ジャップのご、誤射か?」 「違う」 小隊の新米兵士の呟きを、小隊指揮官である古参の黒人軍曹は聞き逃さなかった。 伏せた時にヘルメットが外れたことさえ気づいていない新米兵士へ転がっていたヘルメットを放り投げた軍曹は言った。 「“コンゴ”級なら近すぎる」 「じゃあ」 ヘルメットを抱きかかえるようにして受け取った兵士は、あわててヘルメットを被った。 中に入り込んだ砂が頭に降りかかった。 顔をしかめてヘルメットを脱いだ彼を無視するように、軍曹は部隊に命じた。 「一番近い砲撃孔はどこだ!」 「あそこです!」 一人が10時方向を指さした。 何両の戦車が巻き込まれたのか。浅いクレーター状態の穴の周囲には、原型を止めないほどに破壊された戦車の残骸が転がっている。 距離は200メートルほど。 若干起伏のある地形が、爆発の衝撃波から自分達を上手く守ってくれたなんて複雑なことは、ハイスクールでさえ出ていない軍曹にはわからない。 ただ、彼が爆撃や砲撃によって開いた穴について知っていることがある。 ―――一度開いた穴に再び砲弾や爆弾が落ちることはない。 それは、彼の経験に基づいても証明されていた。 だからこそ、彼はそれに基づいて部隊に命じた。 「あの穴に移動するぞ!」 「単なる誤射でしょう!?」 移動を開始した軍曹の後ろを、先程の新米兵士が慌てて追う。 「銃が砂を被っていないかチェックしておけ。終わったらコンドームで銃口を塞いでおけ」 軍曹は言った。 「砲撃はしばらく続くぞ?これは誤射じゃねぇからな」 彼らが砲撃孔にたどり着いたその時から、 ギィィィッ―――ズズン! ギィィィッ―――ズズン! ギィィィッ―――ズズン! 海岸には無数の艦砲が飛来しだした。 「司令部!艦砲を止めさせろっ!」 「敵はずっと後方だぞ!」 これが日本軍の戦艦部隊の誤射だと判断した指揮官達は通信装置で必死に司令部と交信を試みる。 その間にも、狼狽する兵士達の周囲で、艦砲射撃の着弾と、それに伴う爆発が連続して発生し続ける。 一発の爆発で、グレイファントムや戦車が粉々に砕かれ、付近にいた不運な兵士達と共に破片となって周囲に降り注ぐ。 「ジャップめ!どこ狙ってやがる!」 「やめさせろっ!」 「司令部!艦砲支援をどこに要請しやがった!」 砲撃が止んだのは、最初の着弾から10分後。 後続の上陸は一時停止。海岸付近では、上陸のタイミングを逸した上陸用舟艇が立ち往生している。 数発、海岸近くの海面に飛来した砲弾が高い水柱をあげたせいで、砲撃から逃れようと舟艇達が列を乱したせいだ。 海岸では砲撃から逃れるべく海兵隊員が組織的に、あるいは個人で勝手に右往左往した結果、部隊間の連携どころか、部隊内部の連携でさえ寸断された状態に陥っていた。 きっとホワイトハウスにでもおうかがいを立てているんだろう司令部からは海岸線の確保と、すでに移動を開始した前衛部隊に合流しろという、上陸当初からの指示が通信機に入るだけだ。 あまりに同じ事ばかり繰り返す通信に業を煮やしたある小隊指揮官が、「司令部の連中、テープを流して女と飲みに行ったに違いない」と毒づいたとしても、誰も文句さえ言えなかった。 上陸作戦に際して適切と選ばれた広い海岸は、海に接する範囲も広いが、奥行きもかなり広い。 先日、グレイファントム達がひっかかったメサイア用塹壕のさらに先、敵が潜んでいるとされ、砲撃の的になった小高い丘まで余裕で2キロはある。 海岸の砂はおそろしく細かく、気を付けていないと足場がとられる。 後続の部隊がようやく上陸を開始し、すでに上陸した後、砲撃のせいで動きを止められた先発の部隊がその針路を塞ぐ格好になった。 ―――前進せよ 司令部からは借金の督促同然にそんな命令が飛んでくる。 それが司令部の命令なら、それに従うしかない。 指揮官達はとにかく自分の部隊をまとめ、前進を開始した。 戦車の大半は既に砂浜を抜け、メサイア用塹壕を迂回するルートをとっている。 徒歩で移動する海兵隊員達だけが未だ砂浜を抜けられない。 偽装された塹壕やトーチカに潜んで米軍の攻撃に耐えていた中華兵達の放った砲火が彼らに襲いかかったのは、その時だった。 ズダダダダダッ―――!! 「敵襲っ!」 「どこだ!どこから撃っている!」 「狙撃兵だ!」 「違う!空からだ!」 突然の銃声、悲鳴を上げることもなく倒れる隊員達。 生き残った兵士達は、再び混乱の中に叩き込まれた。 中華帝国兵が作った塹壕やトーチカは、徹底して海岸側からはそれと判断出来づらいように工夫されていた。 それだけに、海岸に上陸した海兵隊員達にとって、ほんの少し海岸から進んだ所に中華兵達がいるなんて想像さえ出来なかった。 「馬鹿な!」 指揮官は混乱する部下を怒鳴った。 「ここは阻止線の中だぞ!」 ―――お袋の腹の中より安全 ある海兵隊指揮官は、阻止線の中、つまり、今の彼らの立ち位置をそう評していたし、隊員達もそれを信じ切っていた。 だが、それが油断という彼らの悲劇を産み出す元凶となった。 海岸に伏せる彼らめがけてトーチカから放たれる濃厚な集中砲火が降り注ぐ。 海岸のゆるい砂は逃げまどう海兵隊員達の足をもつれされ、その逃げ足を遅くする。 火線になぎ倒される米兵達によって、海岸は今や死体の山だ。 少しでも頭を上げれば吹き飛ばされる恐怖が走る。 吹き飛ばされなくても、恐ろしくて頭を上げようという発想そのものがわかない。 今や海兵隊員の中で立っている者はいない。 皆が海岸の砂浜にしがみついて、この銃火の嵐が去るのを待つしかない。 弾を避ける楯になるなら、戦友の死体まで使うしかなかった。 「塹壕を掘れっ!」 誰かが叫ぶと、隊員達は脱ぐか戦死者の被っていたヘルメットで必死に砂浜を掘ろうとする。だが、 「くそっ!何だこれは!」 砂質のせいで隊員達が命がけで掘る穴は、端から埋まってしまう。 ある隊員は、泣きながら穴を掘る戦友をちらと見た。 ―――向こうの方が深い。 ふとそう思った次の瞬間、その戦友が頭を吹き飛ばされ、脳漿と血をまき散らしながら穴の上に倒れ伏した。 隊員は、その戦友の死体の傍まで這っていくと、死体を突き飛ばして穴を掘り続けた。 その穴を掘っているのが、自分で3人目だということを、彼は知らない。 人がやっと入ることの出来る穴が掘れたのはかなり長い時間が過ぎた後だ。 安心感から息が切れ、ふと見上げた向こうから何かが飛んでくるのを、彼はただぼんやりと見つめるしかなかった。 「前進しろっ!」 彼らを追い立てるように迫撃砲弾まで飛来した。 狙いは上陸用舟艇。 無蓋の舟艇の中に飛び込んだ砲弾が、容赦なく兵士達を切り刻み、舟艇の中を阿鼻叫喚の地獄絵図に変える。 砲撃が弾薬箱に命中した舟艇は一瞬で沈む。 それでも舟艇部隊は海岸を目指す。 海岸に部隊を吐き出せば彼らの仕事は終わる。 終われば、彼らはこの地獄から逃れることが出来るのだ。 だが――― 「軍曹!」 シュルツ軍曹は、横にいたマーク一等兵に肩を叩かれた。 マークは引きつった顔で空を指さした。 軍曹は空を見た。 青い空に星が瞬いていた。 星? ―――違う。 軍曹は、星の正体が何かを理解して青くなった。 それは、自国軍が世界各地で敵兵女子供構わずに撃ち込んだ恐怖の嵐。 「MLRSだ!」 もう遅い。 こんな場所に撃ち込まれたらもう終わりだ。 軍曹は思わず首から提げていたロザリオを握りしめた。 ―――これから、無数に近い子爆弾が自分の周りで炸裂し、自分はこの祖国から遠く離れた場所で挽肉にされるんだ。 ―――くそっ!神様っ! 軍曹は神へ何と祈りを捧げて良いのか迷う間に、“それ”は彼らめがけて襲いかかった。 艦砲とは違う奇妙な飛来音があたりを支配する。 そして―――爆発音。 「軍曹っ!」 ロザリオを握りしめた姿勢で目を固くつむった彼は、再びマークに叩かれて目を開いた。 無事だ。 自分も部隊も―――無事だ。 「ふ、不発か?」 「違いますよ!」 マークは泣き出しそうな顔で海岸を指さす。 そこにはランプが開いた上陸用舟艇が停まっている。 海兵隊員が勢いよく飛び出してくる―――はずだ。 「ん?」 様子がおかしい。 誰も出てこない。 「今の攻撃は」 マークは言った。 「俺達じゃなくて、舟艇を狙ったんですよ」 やっと、恐ろしくゆったりとした、千鳥足に近い歩調で一人の海兵隊員が顔を出した。 全身が血まみれで性別さえわからない。 ランプ半ばまで歩いて、力尽きたように海に落ち、そのまま浮かんでこなかった。 それだけで、中がどんな有様か聞かずともわかった。 そのうち、何かに引火したんだろう。何隻もの舟艇の中で火災が発生し始めた。 盛大な松明、もしくは死体焼き場となりつつある舟艇の炎を見ながらマークは呟くように言った。 「あ……ありゃダメです」 「くそっ……貴重な人手を」 戦車部隊が血相を変えて舞い戻ってきたのは、すぐのことだ。 トーチカめがけて無茶苦茶に近い発砲を繰り返し、片端からトーチカを潰していく。 海兵隊員達が沈黙したトーチカに這い寄ると、中に手榴弾を放り込み、直後に小銃をその中へ乱射する。 数名の中華兵の死体が転がる中、隊員達はトーチカの中へと飛び込んで生き残りを捜す。 「誰もいない!」 一文字に掘られた穴を材木で補強し、遮蔽物で偽装しただけのそのトーチカには、機関銃一丁と無数の空薬莢、そして三人分の死体が転がっているだけだ。 あとには何も残っていない。 「爆発物はない」 床を調べていた隊員が言った。 「壁にも金属反応はないから大丈夫だ」 安全な場所を確保出来たおかげで、隊員達はその場に思わずへたり込んだ。 「馬鹿な」 隊員達は周りを見回した。 周囲には、仲間しかいない。 敵が、どこにもいない。 死に物狂いで攻めるハメになったこのトーチカだというのに。 戦車砲の爆発で頭をやられたんだろう、妙に臭い死体だけだ。 「まさか……たった三人で俺達をここに釘付けにした?」 「馬鹿な」 薬莢を調べていた別な隊員が言った。 「口径が違う。間違いなく、ここでは他の銃も使われていた」 「じゃあどこに!」 うち続く緊張に、思わず殺気だった声を荒げる。 「死体にでも聞け」 その隊員がにべもなく言った途端――― ズンッ!! トーチカの外から、そんな音がした。 このトーチカを砲撃した戦車の砲塔が吹き飛び、砲塔跡から盛大な炎と煙が上がっていた。 「地雷だ!」 トーチカの外にいて、その光景を見ていた隊員が言った。 「地雷にやられた!―――この辺一帯、地雷原だ!他も酷いことになっている!」 隊員は、興奮気味に何かを話そうとしたが、 パンッ! 隊員はその音を残して永遠の沈黙に入った。 「狙撃兵だ!」 トーチカの外でそんな声がした次の瞬間。 中華帝国軍の攻撃が再び始まった。 「トーチカに入れっ!」 その号令と前後して外にいた隊員達が続々とトーチカに入る。 攻撃は、トーチカの背後から襲ってきた。 それまで沈黙していたトーチカが、突然発砲を開始したのだ。 「どういうことだ!」 「知るかよ!」 隊員達はトーチカの中から応戦する。 一人の隊員が射撃ポジションを求めたが、床に転がる死体が邪魔だった。 「どけっ!」 彼は死体を蹴飛ばした。 死体がゴロンと音を立てて転がる。 その動きにあわせて、細いワイヤーが宙を舞った。 ドズンッ!! 腹に響く音がして、目の前のトーチカが吹き飛んだ。 米兵の肉片がトーチカの天蓋に降り注ぐ音を聞きながら、中華兵達は歓喜の声をあげる。 「脳なしの米兵め!」 「ざまあみろっ!」 米兵は、その物量で押しまくる戦術からして、正攻法で勝てる相手ではない。 米兵と比較して数十年の格差で装備に劣る中華兵が米兵とまともに戦うためには、頭を使う必要がある。 朱少将が着目したのは、海岸の地質と、この島に放棄されていた鉱物資源採掘ロボット達だ。 海岸の地質は地下2メートルまでは砂質だが、その下はかなりしっかりした地質であることが判明している。 そして、 ―――どんな土地でも穴を掘り、坑道を作り上げることが出来る。 鉱山で捕まえた日本人技師はロボットをそう説明した。 地質とそこに穴を掘るロボット。 朱少将は、躊躇うことなくそのロボットで地下陣地を構築する工事に取りかかった。 その結果がこれだ。 全ては朱少将の作戦通りに進んでいる。 二度に渡って米兵を阻止しつつある。 俺達は、勝とうとしている! ―――朱少将は智将だ。 兵士達は心酔にも似た感情で米兵達が吹き飛んだトーチカを見る。 一カ所ではなく、何カ所でも同じようにトーチカに逃げ込んだ米兵達が殺されているのは明らかだ。 米兵はトーチカに近づこうとさえしない。 不意に、目前のトーチカから旗が上がった。 中華帝国旗だ。 友軍兵士が誇らしげにトーチカから旗を振るっている。 トーチカを友軍が奪還した証拠だ。 戦車が近づいてくるなり、トラップを仕掛けて重火器すべてを即座に坑道に移動し、壁に偽装した坑道入り口を塞ぐ。 米兵がトーチカを占領した後、壁に仕掛けられていたトラップが作動し米兵は即死する。 その後、坑道から出た中華兵が再びトーチカに入る。 単純だが、確実な方法だ。 地上を這い蹲る米兵を、安全な地下を移動しつつ、中華兵達は翻弄する。 米兵にとって悪夢となった戦いの主役が登場したのは、このトーチカの攻防の後だ。 戦いの趨勢を決めた主役の名は、97式93mmサーモバリック弾ランチャー。 気化爆弾は、従来の火薬による爆発ではなく、霧状に散布された燃料(爆薬)と、空気が適度な比率で混合されることで発生する爆発的な燃焼効果により、高い破壊、殺傷効果が期待出来る兵器である。 半径50メートル以内の兵士を無差別に殺傷する能力と、車両内部までを一瞬にして酸欠状態にしてのける特性が、海岸の海兵隊員を―――例え戦車や装甲車に乗っていたとしても変わらない―――容赦なく殺傷した。 米軍は米軍呼称“フォックスロット・ビーチ”からの攻撃を断念し、上陸部隊は即座に海上へ撤退を開始。 上陸作戦参加約5千名。生還者350名。 海兵隊史上最悪の敗北となった戦いがこうして終わった。 米軍呼称“フォックスロット・ビーチ”。 戦後、その名で呼ぶ者はいない。 米軍呼称“フォックスロット・ビーチ”。 そこは、こう呼ばれている。 俗称“ハンバーガービーチ” 隊員達がトラップと砲撃、そして気化爆弾によって文字通り挽肉にされたことを皮肉った呼び名だ。 司令部は、ボルネオ島の海上封鎖と、フィリピンに待機していた戦艦主体の打撃部隊、そして航空部隊の動員を決定した。 目的を、占領ではなく、中華兵の殺傷という単純な目的に切り替えたのだ。 ただ、今は、今のみ、海兵隊員達の戦いは終わった。 だが、忘れてはならない。 戦いを終えた。 それは、海兵隊だけの事だ。 海兵隊が全滅したことで予定を大きく狂わされた司令部は、“赤兎(せきと)”達のゲリラ的攻撃に翻弄され続けた阻止線担当部隊、つまり、前衛に出た戦車隊とグレイファントム隊への撤退命令を出しこそねた。 その結果――― 阻止担当部隊は中華帝国軍の包囲網に、完全に孤立した。 当然、その中には美奈代達が含まれていた。
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『ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア』ゲーム概要 コメント 『ブレイドストーム 百年戦争&ナイトメア』ゲーム概要 「ブレイドストーム」シリーズ7年ぶりのタイトルとなる部隊アクションゲーム ここを編集 コメント 名前 コメント
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「ち、ちょっと待て……?」 美奈代は自分の周囲を見回して青くなった。 「完全に包囲されています!数10!」 どういうわけか、美奈代は都築が相手にしている1騎を除いた敵10騎に、一瞬のうちに包囲されていた。 理由は簡単だ。 塹壕に飛び出した1騎の“赤兎(せきと)”と斬り結んだ都築騎の“鳳龍”だったが、まるで“赤兎(せきと)”に翻弄されているかのように、塹壕から離れ、奧へ奧へと動いていったのだ。 “赤兎(せきと)”3騎を切り倒した所でそれに気づいた美奈代は、そのがら空きの背にぞっとするほどの危険性を感じ、都築騎を追った。 その結果がこれだ。 すぐ間近では都築騎がいまだしつこく追ってきた“赤兎(せきと)”としのぎを削っている。 なら自分は都築に助太刀するか? 否。 そんなことしている余裕はない。 都築が追った“赤兎(せきと)”は逃げたのではない。 通信が通じないと判断し、後詰め部隊に直接増援を求めに動いたのだ。 当然、そこには後詰めの部隊がいた。 美奈代は、そのまっただ中に飛び込んだのだ。 “赤兎(せきと)”達が、美奈代騎を取り囲んでいる。 1対10。 どう考えても、マトモに勝負を挑むだけムダなレベルの戦力差だ。 今更、間違えましたは通じないだろう。 「だっ、脱出は!?」 普通、こういう時、一番最初に考える対処方法を美奈代が口にしたのも当然なのだ。 「不能!」 牧野中尉は言った。 「私だけでしたら脱出装置で可能ですが、自爆装置作動しますよ!?」 「“さくら”も!」 精霊体ですら言った。 「マスター!自爆するなら、エンジン、エジェクトしていい?」 「薄情者ぉっ!」 ピーッ! 背後から2騎、同時に斬りかかってきた。 「都築っ!貴様ぁっ!」 一騎と押し合いになっている都築は全く頼りにならない。 返事すらない。 「2騎、5時6時方向!」 「ちいっ!」 美奈代は自分から急速後退をかけつつ、シールドと斬艦刀の切っ先を後ろへ向けた。 ガンッ! まさか敵が自分から飛び込んでくるとは予想していなかったのだろう。 振りかざした青龍刀を振り下ろすタイミングを逸した“赤兎(せきと)”達の腹部装甲に、同時に斬艦刀とシールドのエッジがめりこみ、2騎の脚が衝撃に宙に浮いた。 ズンッ―――ズシャッ 美奈代はエモノを敵の腹から引き抜いた。 それが始まりだった。 美奈代は飢えた狼同然に、“赤兎(せきと)”達に襲いかかった。 反応が遅れた“赤兎(せきと)”の胴を横薙ぎの一撃で切断、その切っ先を、真横の騎に起きた惨劇に狼狽する、別な“赤兎(せきと)”の胸部装甲の隙間に叩き込む。 「何っ!ば、ばかなっ!」 「隊長殿がっ!」 さすがに肝を潰したのは、“赤兎(せきと)”の騎士達だ。 中華帝国の精鋭達4騎が、剣を交えることもなく潰された。 そして、先程の2騎が大地に崩れ落ちるよりも早く、メサイアは動いた。 「に、日帝の騎は悪魔か!?―――ヒイッ!」 横に薙ぎ払う長剣の一撃をかろうじて避けた“赤兎(せきと)”の騎士だったが、真っ正面から放たれたシールドのエッジアタックまでを避けることは出来なかった。 グシャッ! グギャッ! 何かが壊れる音と、蛙が潰されたような音を残して、騎士と共に“赤兎(せきと)”が吹き飛ばされた。 「あ、悪魔だっ!白い悪魔だっ!」 「に、日本軍は死に神だっ!」 騎士達からは恐怖の叫びが聞こえて来る。 「ど、同時に行けっ!」 誰かが叫ばなければ、彼らは武器を捨て逃亡したろう。 もう、彼らには恐怖はあっても戦意はなかった。 持っているモノと失ったモノ。 それを逆転したのが、そんな一言だ。 「同時なら何とかなるっ!」 美奈代騎から最も離れた騎からの声。 それが、騎士達を地獄へと導く。 この地に降り立った死に神は、まだ獲物が足りませんと―――。 「お、応っ!」 美奈代騎から見て、左斜め正面と右斜め後ろの騎が同時に動いた。 左斜め正面の騎が槍を突きだし、左斜め後ろの騎が青龍刀で襲いかかる。 槍の切っ先が、メサイアのがら空きの胴に吸い込まれようとしている。 ―――殺った! 槍を繰り出した騎士は、勝利を確信した。 だが――― ガッ! 「何っ!?」 メサイアは、騎体を最小限ひねるだけで槍を回避。 あまつさえ、繰り出した槍を掴むと、力任せに引っ張った。 「しまったっ!―――うわぁぁぁっ!」 出力差が違いすぎる。 グンッ! 槍を繰り出さした勢いに、敵騎のパワーが加わった“赤兎(せきと)”は、槍と共に後ろに放り投げられた。 その先には――― 「避けろっ。黄っ!」 その叫びは遅かった。 彼の槍は、後ろから襲いかかろうとしていた仲間の“赤兎(せきと)”の胸部装甲を貫通した。 「黄ぉぉぉっ!」 騎士は味方騎に突き刺さった槍を手放そうとしたが、 ザンッ! 気づいたときには、斬艦刀が、彼を騎体ごと切断していた。 「畜生っ!」 生き残った3騎は自暴自棄同然の突撃にかかった。 剣を並べ、3騎同時の突撃で串刺しにしようというのだ。 「仲間の敵だっ!」 「死ね、小日本(シャオリーベン)!」 「消えろ悪魔っ!この世からっ!」 黄騎に突き刺さった槍を引き抜いたメサイアが彼らの視界に迫る。 ―――キュイッ メサイアは、左手で槍を構えると、左の騎に襲いかかった。 「この程度!」 左の騎を駆る騎士が青龍刀を振り下ろして槍をうち払う。 青龍刀を振り下ろしきった途端――― メサイアは、急加速をかけ、相互の間合いを一瞬で詰めた。 「―――ひっ」 騎士は、慌てて青龍刀を構え直そうとしたがもう遅い。 ガンッ! エッジアタックをモロに喰らった“赤兎(せきと)”はくの字に曲がって吹き飛び、すれ違い様に真ん中の騎が胴を薙ぎ払われ、上下二つに分離させられた。 「―――なっ!?」 動きが早すぎる! 目を見開くのは、最後に生き残った騎士。 彼は逃げるために騎体を旋回させようとした。 だが、それより早く、斬艦刀の一撃が、彼の騎に襲いかかってきた。 「……か、各部異常……なし」 震えを通り越して、涙声になった牧野中尉が言った。 「後は……都築准尉が相手する1騎のみ」 「……ぜぇ、ぜぇ……」 その間、美奈代は、肺に無理矢理空気を送り込む要領で、肩で息を続ける。 言葉が出てこない。 自分がやってのけたことが理解さえ出来ていない。 その横では、“さくら”がびっくりした顔で美奈代を見つめていた。 「ま、牧野中尉……ゲホッ……い、生きてます?」 ようやく喋れたのはそんな言葉だけ。 それでも、喋れるだけ奇跡だと思う。 「生きてますけどね……。正直、どう言っていいんでしょう……こういうの」 足下は“赤兎(せきと)”の残骸だらけ。 まるで集団戦闘の跡さながらだ。 だが、間違いなくこの敵を残骸にしてのけたのは、この娘ただ一人だ。 「10騎を……30秒かかってませんよ?どこのアニメですか」 「き、騎士のスピードなら、この程度……」 「ひ、非常識です」 美奈代が何かを言い返そうとした時だ。 ギャンッ! 都築に襲われていた“赤兎(せきと)”がついに力尽きた。 まるでメサイアそのものが悲鳴をあげたような音を立てた“赤兎(せきと)”は、騎体の半ばまでたたき割られ、動きを止めた。 「次っ!」 “赤兎(せきと)”が倒れる音を聞きながら、都築は怒鳴るが、 「何がだこのバカっ!」 美奈代はたまらず怒鳴った。 「一人でんなマネしてる間に、私が何騎相手にしたと思ってる!」 「あ?」 都築が見ると、周囲は“赤兎(せきと)”の残骸で埋め尽くされていた。 「おいっ!俺の獲物は!?」 「10騎だぞ!?1対10だったんだ!」 肩で息をする美奈代が半泣きになって怒鳴る。 「グスッ……。一斉に私めがけて襲いかかってきたんだ!滅茶苦茶怖かったぞ!?どうしてくれる!貴様は全く!」 「俺を放っておいてスコア10騎だと!?」 「問題はそこか!?」 怒鳴るというか、突っ込んだ格好になった美奈代騎の背後で、連続した大きな爆発が発生した。 「な、何?」 もうもうと立ち上る黒煙は、かなり大規模な攻撃であることを告げていた。 「艦砲攻撃です」 牧野中尉が言った。 「で、でもあっちって」 「着弾点は、上陸地点です」 「海軍の誤射ですか?」 「まさか」 牧野中尉は否定した。 「いくらなんでも、そこまでマヌケではありません」 「じゃあ―――」 「落下から見て攻撃は山の向こうからです」 美奈代は、間近にそびえる山を見た。 標高は数百メートル。 そう高い山ではない。 また、新たに爆発が発生した。 「艦砲の支援、求めますか?」 「それもいいんですけど」 牧野中尉は言った。 「金剛隊はもう移動する時間です」 「そんな!」 「他上陸地点もかなり苦戦しているんです。艦砲射撃支援は、全部隊が渇望している。中華帝国も死に物狂いですからね」 「二宮教官達は?」 「通信つながらず」 「―――ちっ!」 美奈代はチラリと横に立つ都築騎を見た。 「都築」 「やるしかねぇだろ」 都築はコクピットで、開いた左手に右手の拳を叩き付けた。 「戦艦沈めたなら勲章モノだぜ」 「やれるか?」 「やるさ」 「信じられないが―――牧野中尉。一気に山を越えて斬り込みます。いいですか?」 「やってみましょう」 牧野中尉は、騎体のブースターに火を入れた。 「さくら―――いくわよ?」 「はいっ!」 「あ、おいっ!ちょっと待てっ!」 都築の声を残し、美奈代騎は一気にブースターを開いて、山を飛び越える機動に出た。 ―――そして、自分のうかつさを本気で呪った。 美奈代は、山の向こうに、大口径の砲兵陣地があると判断していた。 砲兵陣地を強襲、これを殲滅する。 美奈代は自分の目標を、そう判断していた。 相手は砲兵陣地だと。 だが、都築は言っていた。 「戦艦沈めたなら勲章モノだぜ」 何故、都築が「戦艦」という言葉を用いたか、美奈代は何も考えず、都築に聞こうともしなかった。 その結果がこれだ。 山を飛び越した美奈代が見たモノ。 それは、だだっ広い平原に陣取る“鉄のフネ”だった。 “鉄のフネ” 即ち、軍艦だ。 灰色に塗装された船体が美奈代の目の前で移動している。 「な……何で?」 美奈代は目を疑った。 フネは水に浮かぶものだ。 陸を移動するものではない。 「准尉っ!」 牧野中尉の鋭い警告が飛び、“征龍改”はブースターを開くと、山の谷間に飛び込んだ。 向こうも、山越えに飛び出してきた美奈代騎に十分な対応が出来なかったらしい。 幸いにも美奈代騎が山の谷間に騎体を沈める間、フネからの攻撃は一発も飛んでこなかった。 「な、何ですか!?アレは!」 美奈代がコクピットで思わず大声で牧野中尉に訊ねた。 「艦名不明。艦形状、ライブラリーに照合なし」 牧野中尉は言った。 「現物は―――私も初めてみました」 「いくら何でも、なんで地面にフネがいるんですか!?」 「―――陸上戦艦」 「は?」 「陸戦艇(ランドバトルシップ)ともいいます。飛行艇のような完全な浮遊装置ではなく、FGF(フリーグラビティフィールド)を応用したホバー移動で陸上、水上お構いなしに走行可能の艦船です」 牧野中尉は思いだしたように言った。 「……また、座学で寝てたことが発覚しましたね」 「一々覚えていないだけです!」 美奈代は泣きそうになって怒鳴った。 「何で一々、私が忘れていることを、寝てた寝てたって!」 「本当のことでしょう?」 「ううっ!」 ズンズンズンズンズンッ! 山の斜面で連続した爆発が発生した。 その陸戦艇が、何かを狙って発砲したらしいことは、美奈代にも容易に想像がついた。 着弾で吹き飛ばされた土砂が容赦なく降り注いでくる。 「おい泉っ!」 都築の“鳳龍”が美奈代騎の横に滑り降りてきたのは、その時だ。 “鳳龍”が、砲撃を連れてくるような、そんな錯覚さえ起こしてしまう。 「あ、アブねぇ!」 敵の狙いは都築騎だったらしい。 「大丈夫か?」 「それはこっちのセリフだ!」 都築はくってかかった。 「強行偵察だけで済むだろうが!」 「……え?」 「えっ!?じゃないだろう!」 美奈代の素っ頓狂な声に、都築は思わず怒鳴った。 「まだ戦艦の有効射程だ!戦艦に叩かせればいいだろうが!」 「だ、だけど通信が」 「後退して通信つなぐって考えがどうしてわかない!」 「……すみません」 「くそっ!何で俺は……」 「……え?」 「なんでもねぇよ!」 美奈代の目の前で、都築騎が動き出した。 「ね、ねぇ、ちょっと!」 美奈代が止めようとするが、都築は言った。 「さっき、メサイアを3騎確認した。俺が引きつけるからお前は下がれっ!」 「な、何なのよ……」 美奈代は頬が赤くなるのを抑えられなかった。 都築がこう呟いたように聞こえたからだ。 ―――何で俺は、こんなの好きになっちまったんだ。 美奈代の目の前で、さくらがニマニマと、まるでチェシャネコのような表情をしている。 その表情から、どうやら聞き間違いではないらしい。 そう判断した美奈代は、まるで恥ずかしさから逃れるように、美奈代はブースターを開き、谷間から飛び出した。 ……何も考えずに。 ズンズンズンズンッ!! 谷間から飛び出した途端、待ちかまえていたように美奈代騎を陸戦艇の砲火が包み込んだ。 命中弾こそ出ていないが――― 「くっ!」 牧野中尉は、上昇を諦め、急速降下に切り替えた。 それが幸いした。 美奈代騎の上昇コース。山頂から若干下付近に、陸戦艇の主砲弾が着弾した。 タイミングを間違えれば―――考えたくないオチがついただろう。 「……正解だったわね」 背筋を流れる気持ち悪い汗を感じながら、牧野中尉はそう呟いた。 「泉准尉の悪運が移ったかしら」 「何か言いましたか?」 美奈代は背部にマウントしてあった速射砲を取り出した。 35ミリガドリング砲が軍艦相手に聞くのかは、試してみるしかない。 「中尉―――相手の武装は?」 「どう見ました?」 「37ミリ機関砲……いち、に」 「……6門です」 目をつむって飛んで来た火線の数を思い出そうとした美奈代に、牧野中尉は言った。 「両舷併せて推定12門。25ミリ砲もかなり積んでいますね」 「プラス40センチ砲?……でも、40センチにしては破壊力が」 「残念―――60センチ臼砲(きゅうほう)です」 牧野中尉は言った。 「60センチ!?」 「ええ……カール自走臼砲(きゅうほう)の後継モデルを参考にしたんでしょう。何しろ、陸戦艇そのものが、ドイツの―――きゃっ!?」 美奈代は“征龍改”を急速移動し、その一撃を避けた。 谷間めがけて高角度で臼砲(きゅうほう)を放ったらしい。 砲撃は初弾で谷間に飛び込んできた。 砲弾は美奈代騎がいた辺りに見事に落下、辺りを跡形もなく吹き飛ばした。 美奈代は知らないが、この時発射された60センチ臼砲(きゅうほう)の砲弾は一発約2トン、高性能火薬500キロが入った代物だ。 ―――敵の砲術長は、いい腕をしている。 美奈代は素直に感心した。 臼砲(きゅうほう)の射撃がどの程度難しいかは知らないが、さっきの砲撃といい、その技術は申し分ない。 何だか、それが恐ろしくもったいない、そんな気分になった。 「―――中尉っ!」 美奈代は、そんな気分から逃れようとするかのように、怒鳴った。 「あいつを仕留めますっ!」 「ど、どうやって!?」 「やってから考えますっ!」 「そんな無茶な!」 美奈代は、牧野中尉の意見をそれ以上聞かなかった。 聞く前に、美奈代は“征龍改”を突撃させていた。 中華帝国陸軍陸上戦闘艇“玄武”級ネームシップ“玄武”。 それが、美奈代の目の前にいる艦の名である。 全長220メートル。後部甲板に飛行甲板があり、ヘリやVTOLの運用が可能。 メサイアの移動ベースとしても申し分ない輸送力を持つ。 元は中華帝国で飛行艦を運用する海軍によって、新型飛行艦として開発されたが、飛行システムの不具合から、完成してみたらホバー移動のみ可能という、飛行艦としては致命的な欠陥品だった。 試験も中止され、岸壁に放置されていたものを、広大な大地を防衛する陸軍が、高い走行性能と陸上の移動手段としては破格の輸送力に着目し、海軍からスクラップとして譲り受けた後、“飛行艦ではなく陸戦艇だ”と主張し、同型艦の独自開発と運用を開始したという、いわくつきの代物だ。 「3時方向、メサイア1、接近しつつあり!」 陸上では的になりかねないことから、低く設計された艦橋の上。装甲板が張り巡らされた防空艦橋で見張りが叫ぶ。 砲塔旋回と射撃警告それぞれのブザーが入り交じってその叫び声をかき消す。 船体前面に設置された40センチ砲塔がゆっくりと右舷に旋回、照準を合わせた。 ズンッ! 鼓膜がどうにかなったんじゃないか。 本気でそう思うほどの砲声をあげ、40センチ砲が火を噴いた。 船体が砲撃の衝撃で大きくぶれる。 メサイアの背後、かなり遠くで爆発が発生した。 「砲撃遠いっ!」 艦橋で着弾を確認した艇長は怒鳴った。 「近すぎて主砲では無理だ!それ以外の砲で仕留めろっ!」 「―――くっ!」 飛び来る機関砲弾の嵐に襲われた美奈代は、騎士としての反射能力だけで飛来する砲弾を回避するハメになった。 「こっちに満足な対艦攻撃装備がないからってぇっ!」 ギュインッ! ギャンッ! 機関砲弾がメサイアをかすめる、背筋の寒くなるような音がレシーバーに次々と入ってくる中、美奈代はオレンジのアイスキャンディーにしか見えない砲弾や、目の前で発生する爆発を全てかわしきった。 メサイアを世界最強の兵器へと押し上げたのは、まさにこの時見せた美奈代のような、騎士の反射能力を、メサイアが機械として反映させることが出来るからに他ならない。 騎士こそがメサイアであり、騎士故に、メサイアは世界最強なのだ。 メサイアの前に、いかなる重武装を施した要塞然とした存在であろうとも、全くの無力であることが今、証明されようとしていた。 「畜生!当たれっ!」 「バケモノがぁっ!」 兵士達が必死に撃ち出す砲弾をメサイアはすべてかわしてしまう。 「弾種切り替えろっ!弾種を近接信管に!」 怒りのあまり、艦橋のヘリを殴った砲術長は叫ぶ。 「着発信管なんて使うな!相手は戦車じゃないんだぞ!」 もし、この陸戦艇を運用しているのが海軍なら、少しだけ状況が違ったかもしれない。 陸軍兵士達がこの陸戦艇で想定していたのは、戦車であり、機関砲は接近する戦車を破壊するための存在として位置づけられている。 航空機を撃ち落とすための近接信管の使用は例外的扱いだ。 何しろ、機関砲は海軍からのお下がりで、手動操作する代物にすぎず、高速移動する物体に対する対空砲として使える代物ではない。 だが、この近接信管を最初からメサイアに使用していたら、かなりのダメージを与えることは出来たろう。 兵士達が対空砲の射撃を停止し、弾薬を交換するその間に、美奈代騎は玄武の懐に飛び込んだ。 右手に装備した35ミリ機動速射野砲の至近射撃が、艦の構造物を滅茶苦茶に引きちぎる。 それまで美奈代達に向けて砲弾を放っていた機関砲達は、兵士達と共に挽肉にされた。 兵士達の呆然とする顔。 恐怖にひきつる顔。 泣き出す顔。 美奈代は、その全てを見た上で、彼らめがけて引き金を引いた。 罪悪感とか、恐怖感とか、そんなものは何もなかった。 ただ、機械的に引き金を引いた。 美奈代自身、そこには一切の感情は、なかった。 兵士達が砕かれる光景の後、美奈代は斬艦刀を構えながら“征龍改”をジャンプさせ、艦橋に飛び乗った。 自重数百トンというメサイアの重量で艦橋が一瞬で潰れる。 美奈代は、騎体が沈み込む中、騎体のバランスをとると、35ミリバルカン砲を玄武めがけて叩き込んだ。 軍艦とはいえ、35ミリ砲弾の雨を浴びることは想定されているはずばない。 艦中央の機関部冷却システムが破壊された玄武はつんのめるように急停止し、内部の熱の出口を失った機関部から、得体の知れない音が響き始めた。 その音を聞いた美奈代は、再び騎体をジャンプさせると、35ミリ砲の残弾を、玄武への土産とばかりに乱射した。 美奈代騎が大地に降り立った時、玄武はその姿を、立ち上る黒煙へと変化させていた。 「戦果としては申し分ないですね」 牧野中尉がねぎらうように言う。 「陸戦艇1、メサイアがじゅう―――」 ピーッ! 突如、コクピットに鳴り響いた警報。 牧野中尉の鋭い声。 「砲弾飛来警報っ!」 スクリーンが一瞬、真っ白になった次の瞬間――― 空気の壁に叩き付けられたような衝撃が美奈代を襲った。 激しくシェイクするコクピットの中。 美奈代は意識を失った。
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http //www.nids.go.jp/dissemination/kiyo/pdf/bulletin_j4-3_4.pdf 『防衛研究所紀要』第4巻第3号(2002 年2月)100 ~ 119 頁。 戦後日本における歴史認識―太平洋戦争を中心として―(2) 庄 司 潤一郎 →http //www.nids.go.jp/profile/senshi/02-syouji.html 戦後日本における歴史認識―太平洋戦争を中心として―(1) 戦後日本における歴史認識―太平洋戦争を中心として―(2)5 日本人の歴史認識の特徴-複雑な意識の背景- おわりに 5 日本人の歴史認識の特徴-複雑な意識の背景- 日本人の太平洋戦争に関する歴史認識において、ドイツ人と比較した場合、被害者意識に比べ加害者意識が稀薄であるとしばしば指摘されるところであり、その点のみを批判するのは容易である。しかし、そうした複雑な意識の要因・背景を考察することによって、その日本人の歴史認識の全体像を理解することができるであろうことは想像に難くない。そこで、本節では、その点について分析を行なう。 第一に指摘できるのは、太平洋戦争の多面性48 である。先ず、対米戦に関しては、真珠湾攻撃という日本の奇襲攻撃により始まった戦争であるにもかかわらず、原爆投下、大空襲、さらにはペリー以来の特殊な対米観の影響もあり、戦争原因は両者にあるとの認識とともに、被害者意識が顕著である。ソ連との戦争では、日ソ中立条約を一方的に破棄した侵攻、満州での悲惨な体験、そしてシベリア抑留と、一時期の日本人の社会主義への幻想もあり明確な非難の形はとらないものの、被害の側面が意識されがちである。 ついでアジアにおける戦争であるが、中国との戦争は、戦争原因はともかく、南京事件をはじめとする日本軍による「残虐行為」のイメージが強い。東南アジアにおける戦争は、イギリス、オランダといった宗主国を相手に戦った戦争であり、現地住民を敵としたものではなかったが、その過程において強制労働など華僑を中心に住民に被害を与えた点は否定し得ない。一方、これら地域が戦後独立した結果から、「アジア解放」の戦いであったと見做す日本人も少なからず存在していると言えよう。又、朝鮮と台湾に対する植民地統治の問題が存在するが、これは直接太平洋戦争とは関係がなく、むしろ帝国主義時代を世界史のなかにいかに位置付けるかの問題である。もちろん太平洋戦争期におけるいわゆる「強制連行」の問題も存在するが、太平洋戦争と植民地支配は一応峻別して考えるべきであろう。 このようにドイツと比較した場合、戦争局面は多様であり、それ故、「被害」と「加害」が重層的に混在しており、他方個人による戦争体験の相違の原因ともなっている。 又、戦争の意味合いも、日中戦争という同じアジア人同志の戦争、アジアを戦場とする欧米諸国との「人種戦争」49 、さらにはソ連との「イデオロギー戦争」など様々な解釈が可能であ 48 多面性理解の重要性については、伊藤憲一も指摘している。「戦争責任 真の歴史的事実を語れ」『産経新聞』1993 年8 月11 日付。 49 太平洋戦争の人種的側面を描写したものに、ジョン・ダワー・斎藤元一訳『人種偏見』TBS ブリタニカ、1987 年。 114 る50 。こうした文脈においてこそ、知識人をはじめとする多くの日本人が、12月8日の真珠湾攻撃を、重苦しい日中戦争からの脱却を可能にするものとして、感銘をもって迎えた現象を理解し得るのであろう51。竹内好は、日本の戦争は侵略戦争と同時に対帝国主義戦争といった二重性を有しており、後者については日本だけが一方的に責任を負う必要はないと指摘していた52。 したがって、戦争原因についても、日本の侵略から、「自存自衛」、アジア解放まで様々であり、世論調査においても、「太平洋戦争は侵略戦争であった」=52パーセント、「資源の少ない貧しい日本が他国に軍事進出したのは、生きるため止むを得なかった」= 45 パーセント、「太平洋戦争において日米双方に責任がある」= 56 パーセントというように、一見相反する複雑な結果を示しているのである53 。 第二に、主体的選択の有無である。ドイツにおけるナチスと比較した場合、当時の国民が積極的に政策決定に賛同・支援していたか否かは、明確ではない。戦時下という特殊な情勢のなかで、単に追随していかざるを得なかった多くの国民が存在したことも否定できないであろう。こうした事情が、原爆、空襲などの被害意識と相俟って、加害意識を持ち難くしているのも自然ではないだろうか。原爆が被害意識も含む日本人の戦争観に多大な影響を与えている点は、ドイツ人も指摘しているところである54 。 第三に、第二点との関係で、ナチスにあたる組織がなかったがゆえに、戦前・戦中における負の側面の責任、換言すれば「戦争責任」の大半を旧日本軍、特に陸軍が一手に背負わざるを得なかったことも指摘しておかなくてはならない。ナチスのような私的な一政治組織であれば、国民と分離して、それを断罪・糾弾することは比較的容易であるが、徴兵制に立脚した軍隊の場合、問題は特定の軍隊組織にのみ留まらず、国民的広がりを持つことになる。遺族会をはじめ種々の団体が、「侵略」と見なすことに抵抗する所以は、まさにここに存在するのであろう。 戦後の靖国神社、さらには国内外における自衛隊の認知をめぐる問題も、この点に起因している。 近年、国防軍による直接的なホロコースト関与が明らかとなったドイツにおいては、これまでナチスに全面的に責を帰し、「全体の罪否定論」の立場から「無垢な国防軍」としての神話が 50 戦争形態の諸類型については、丸谷才一・坂本多加雄・半藤一利「『大東亜/ 太平洋戦争』論の類型学」『東京人』112 号(1997 年1 月)89 ~ 102 頁。 51 文化人の反応については、櫻本富雄『戦争はラジオにのって』マルジュ社、1985 年。 52 竹内好「戦争責任について」『現代の発見-戦争責任』春秋社、1960 年、13 頁。 53 門田允宏「戦後50 年・日本とアジア」『放送研究と調査』45 巻4 号(1995 年4 月)、25 頁、秋山登代子「日本人の平和観」『NHK 放送研究と調査』33巻4 号(1983 年4月)、11頁、辻知広・秋山登代子「日米開戦から50 年」『同前』42 巻2 号(1992 年2 月)、14 頁。 54 ヴァイツゼッカー元大統領の指摘。中日新聞社編・永井清彦訳『ヴァイツゼッカー日本講演録 歴史に目を閉ざすな』岩波書店、1996 年、65 ~ 66 頁。 115 成立していただけに、大きな論争を呼び未だに決着はしていないのである55 。ドイツも戦後半世紀以上たって、漸く日本と同様の難問に直面したと言えよう。 第四に、近世末まで続いていた、華夷秩序に象徴される東アジア特有の文化的階層の問題である。その後19 世紀後半以降は、日本が最も近代化に成功することにより、従来の関係が全く逆転するにいたる。こうした歴史的変遷に由来する、日本と中国、韓国といった近隣諸国との間に、劣等感と優越感との複雑な関係が生ずることになり、その微妙な関係は、人種的同質性ゆえ、より促進されることになったのである56 。植民地支配をめぐる日韓関係に、特に端的に表れており、創氏改名・神社参拝といった「皇民化政策」に象徴される、欧米とは異なった独自の植民地統治を日本が行ない、一方朝鮮においては絶えざる独立運動が展開され、現在にいたるもその「怨念」が容易に解消しない所以も、この文脈で理解することが可能であろう。 加えて、近代以降にあって、中国及び韓国にとっては日本が対外関係の主な対象国であり、したがって「抗日戦争」、「日帝36 年」という言い方がなされるが、一方、日本にとっては欧米諸国、ソ連などを含めた国際関係のひとつに過ぎず、相互関係に対する重点のギャップが存在しており、歴史認識における相克を生む背景となっている。例えば、中国は日清戦争以降終戦までの50 年を重視し、日本は幕末・明治維新以降150年のなかで歴史解釈を行なうといった点である57 。 一方、日本人の中国観に関しては、歴史認識同様変化が見られる点も指摘しなければならない。従来は、広大な大地、悠久の中国文明への憧れ、「同文同種」の意識、戦後日本において広く見られた社会主義への傾倒、そして日中戦争に対する贖罪意識、にもかかわらず大目に見ている中国の寛容さへの敬服(80年代前半まで)といった感情によって、中国観が規定されていた点は否定できないが、近年中国に対するタブーが徐々にではあるが払拭されつつあり、中国人及び中国史に関する、「蔑視」とは質の異なる辛辣な評論も目立つようになっている58 。しかし、軍拡などの軍事や、チベットに象徴される人権問題に関しては、一部脱しつつあるもののタブーは厳然として残っている。 第五に、日本人特有の戦争・平和観がある。同じ敗戦国であるドイツと比較した場合、日本人の「反戦・平和」への思い入れは絶対的なものであり、猪木正道は、「国際的視野を欠いた独 55 庄司潤一郎「統一ドイツにおける『過去』の展示と歴史認識」『防衛研究所紀要』第3 巻第2 号(2000年11 月)50 ~ 59 頁。 56 田中正俊「アジア研究における感性と論理」遠山茂樹他編『歴史像再構成の課題-歴史学の方法とアジア-』御茶ノ水書房、1966 年、268 ~ 269 頁。 57 山田辰雄編『日中関係の150 年』東方書店、1994 年、2 ~ 3 頁。山田は、日中関係を「相互依存・競存・敵対」の側面から、多面的に見る必要性も説いている。 58 例えば、歴史・文化分野では中嶋嶺雄、渡部昇一、岡田英弘、古森義久、黄文雄、軍事分野では平松茂雄などの著作に代表される。中嶋、柴田穂などは、文化大革命の頃より批判を行っていた。 116 善的な空想的平和主義」59と批判するが、一方、日本の平和主義は、ドイツ人に比べ日本人の方が、戦争責任と深刻に格闘している証であるとの意見もある。確かに、広島、長崎に対する人類初の原爆投下という特殊事情は存在するものの、こうした観念が戦後半世紀以上依然として影響力を持っているのは、日本固有の現象であろう。 いずれにせよ、そうした観念を生み出した要因として、真の意味での戦争体験の欠如が指摘されている。例えば、村上兵衛は、「日本人は真に戦争を体験しなかったし、戦後戦争を直視することを忌避してきたため、『被害者の立場・加害者の立場』などコトバの遊戯に耽った」60 と指摘している。又、坂本多加雄は、「今日の日本ほど戦争について真剣に考える条件に恵まれていない国はなく、そのため戦争をめぐる安易で怠惰な思考と、しかもそのことを道徳的だと自認している倫理的安直さが広く見られる」61 と批判していたのである。 確かに、一般の日本人にとっては、沖縄を除けば戦場が外国であり、満州など一部を例外として、実際の戦場での体験は皆無と言ってよい。したがって、世論調査などでも、「苦い戦争体験」といった場合、食糧難や空襲がその実例である62 。 国土が戦場として焦土となり、敗戦によって惨めな境遇を強いられ、東方地域など枢要な領土を失い「追放」を体験したドイツ人が、「解放」と同時に「敗北」を実感するのに対して、日本人の意識にあるのは「終戦」であり、ある意味で「敗けて良かった」と感ずる人も少なくない。戦後の冷戦時代においても、ドイツ人は常に核をはじめとする戦争の危機に直面していたのに比較して、日本人の危機感は一部政治スローガンとして喧伝された程のものではなかった。 と同時に、日本人には、ドイツ人と比較した場合、「戦争」と「虐殺」を混同して「戦争」全般を忌避する感情が濃厚である。ドイツは、両者を明確に峻別したうえで、「戦争」そのものは否定していない。それ故に、ヒトラーの再来を許してはならないとの「過去の反省」から、ミロシェヴィッチの虐殺を抑止するために、戦後初めてNATO域外に、連邦軍の実戦部隊を派遣したのである。彼らにとって、「新たな平和の構築」、「第二のホロコーストの抑止」が、「反戦」を凌駕しており、「過去の反省」の文脈においても何ら矛盾は存在しないのである。 日独両国の戦争観を比較した『戦争の記憶』で脚光を浴びたオランダ人ジャーナリストのイアン・ブルマは、日本人の戦争観の特殊性を指摘し、「戦後の日本は、ドイツと異なり国防に関して『ノーマル』な国ではなかったが、『ノーマル』になることによって初めて、ドイツのように過去を討論できる国になる」と戦争観と歴史認識との関係に言及していたのである63 。 59 猪木正道『軍国日本の興亡-日清戦争から日中戦争へ-』中公新書、1995 年、まえがき。 60 村上兵衛『国家なき日本-戦争と平和の検証』サイマル出版会、1996 年、191 ~ 200 頁。 61 坂本多加雄「戦後50年 問われる日本人の歴史感覚」『中央公論』1995 年9 月、64 ~ 65 頁。 62 秋山登代子・謝名元慶福「戦後40年をふりかえる」『NHK 放送研究と調査』35 巻12 号(1985 年12 月)、2 ~ 3 頁。 63 イアン・ブルマ・石井進平訳『戦争の記憶-日本人とドイツ人』TBSブリタニカ、1994年、388~390頁。 117 おわりに 終戦直後の太平洋戦争に関する議論は「戦争責任」と不可分であり、「東京裁判史観」やマルクス主義などイデオロギー解釈が盛んであった。一方、このような見方に対して「昭和史論争」が行われ、さらにその反動として「大東亜戦争肯定論」まで現れた。その後マルクス主義から派生した「加害者責任」の検証・追及とともに、他方では脱イデオロギーの実証的な研究が新たに進展していったが、歴史認識をめぐる議論は回避され研究の分極化・細分化を促進していったのである。 一方、政治の場においても、太平洋戦争の解釈に正面から取り組むことを避けてきたため、「不戦決議」、戦後補償、教科書問題などの議論が起るたびに政治問題化するにいたった。外交上では特に近隣諸国の厳しい批判を浴び、閣僚が「失言」により辞任するといった状況が続いている。 しかし、冷戦崩壊後、状況は大きく変わりつつある。日本では、社会主義の崩壊を受けて、「従軍慰安婦」をはじめとする日本による「残虐行為」の究明・糾弾がやや過剰になされたため、近年戦後初めてといっても過言ではない国民的な広がりをもった反発が運動となって展開されている。しかし、「素人」が主体となっていることもあり、極端な議論も散見され、それが近隣諸国をより刺激する結果を招いている。特に、昭和57 年の「教科書事件」以降、日本における歴史認識問題は、近隣諸国との外交・友好関係とリンクすることになり、より複雑さを増しつつある。すなわち、日本、中国、そして朝鮮半島の北東アジア地域における歴史認識をめぐる諸問題は、各国における「不透明なアイデンティティー」と「健全でないナショナリズム」に起因し、相互に悪循環を起こしているというのである64 。 一方、歴史認識問題が「政治化」し易く、憲法、防衛問題、平和運動などと不可分となっていることが、歴史解釈についての冷静な議論を阻害する要因となるとともに、議論の両極化を誘発している。その象徴が、「不戦決議」であり、昨今の歴史教科書をめぐる論争である。最近の新しい歴史教科書をめぐる議論も、多くの国民が関心を有してはいるものの、「昭和史論争」で提起された問題が十分議論されることなく未解決のまま残されており、「なぜか知的興味にかきたてられるところもないし、何より冷戦時代の色あせたイデオロギー対立のぶり返し」に終始しているとの指摘もある65 。 いずれにしても、以上のような日本人の歴史認識の背景には、イデオロギー、及び地理的・ 64 Charles Hill,“Fighting Stories:The Political Culture of Memory in Northeast Asian Relations,” Remembering and Forgetting The Legacy of War and Peace in East Asia, Gerrit W. Gong,eds(. Washington,DC:The Center for Strategic and International Studies,1996),pp.1-18. 65 横田洋一「積み残された『昭和史論争』」『THIS IS 読売』1997 年3 月、71 頁。 118 歴史的要因に起因する戦争体験とそれに規定された特殊な戦争観が存在していることは否定できない。この点が同じ敗戦国であるドイツと異なるところでもある。前述したブルマは、「日本では憲法解釈をはじめイデオロギーが分裂しており、それが歴史解釈にまで影響を与え、歴史の仮面を被った国内政治論争となり、合理的な歴史論争にならない」66 と指摘しているのである。 近年の動向の背景として、冷戦下封印されていた日本の戦争責任をめぐる問題が漸く表面化したとの議論もあるが67、むしろ「歴史」を舞台に日本そして東アジアでは今も「冷戦」が続いていると見るべきであろう。冷戦時代は、政治、経済政策や防衛問題を軸にイデオロギー対立がなされたが、社会主義崩壊以降歴史を軸に展開されているのである。 一方、「自虐史観」をめぐる議論も、林健太郎が指摘するように、「事実相違のことは否定しなければならないが、自己の誤りを認めることを『自虐』などと言って拒否するのは『自卑』、すなわち自己を卑しめかえって自己を傷つけるもの」68 であろう。 しかし、それが行き過ぎた場合は別であるとの見解もある。例えば渡辺利夫は、「自民族の歴史を悪しざまに論評してしたり顔の評論家や学者があとを絶たない。他方、栄光の歴史は引き受けるが、汚辱の過去はこれを抹消したいという幼稚な心理。他者の目に自分の行動がどう映じているかを極度に気にし、他者の視線に強迫的におびえる」といった特色を指摘し、それは「神経症」であると冷ややかに見ていた69 。 本論で考察してきたように、戦後日本の歴史認識をめぐる複雑な状況においては、特に近隣諸国との関係に対して、相対的には「加害」の立場にある日本人として最も安易な処し方は、事実を無視する・触れない、開き直って自己を正当化するほか、逆に過度に自虐的になることであるとも指摘されている70。すなわち、「どうしても背負っていかねばならないジレンマに耐えられないとき、正義感に安易にとびつくのが、一番気楽な選択であると同時に『精神の惰性』である」というのである71 。 いずれにしても、冷静かつ謙虚に歴史認識の問題と向き合うことが必要であるが、それが極めて禁欲的な作業であることは言うまでもない。 66 澤地久枝・イアン・ブルマ「日本とドイツの戦後を問う」『現代』1995 年6 月、64 ~ 65 頁。 67 吉田裕『日本人の戦争観』岩波書店、1995 年、231 ~ 232 頁、前掲『戦争責任論』251 ~ 253 頁、前掲「戦争責任論再考」30 ~ 33 頁。 68 林健太郎「教科書で書くべき歴史」『THIS IS 読売』1997 年3月、59 頁。 69 渡辺利夫『神経症の時代』TBS ブリタニカ、1996 年、13 ~ 15 頁。又、岸田秀は、「偽りの謝罪」としたうえで、マゾヒストというよりむしろナルシスト的傾向を指摘していた。岸田秀『日本がアメリカを赦す日』毎日新聞社、2001 年、178 ~ 182 頁。 70 特に朝鮮との関係では、角田房子『閔妃暗殺』新潮社、1988 年、364 ~ 365 頁、田中明『朝鮮断想』草風館、5~7頁。 71 中西輝政「歴史とどう向き合うか」『諸君』2000 年2 月、45 ~ 46 頁。 「太平洋戦争」観の変遷 付図 119 もどる →戦後日本における歴史認識―太平洋戦争を中心として―(1) 日中歴史共同研究
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アルゲス 作品名:いづれ神話の放課後戦争 使用者:神仙 天華 いづれ神話の放課後戦争に登場する防具。 装神具の一つ。形状はドレス。 ゼウスの持つ「光輝」の鎧。 防具についての詳細来歴 完全消失現象 ラグナロクフォーム終末の焔を纏ったアルゲス テュポーンの権能 元ネタ 関連項目 関連タグ リンク 防具についての詳細 来歴 ゼウスの持つ「光輝」の鎧使用者はドレスに作り直している。 あのドレスは何なのかと思っていたが。 まさかアイギスを傘にしたように、アルゲスをドレスに仕立て直していたとは……いや、 そうする意味はない気がするが。 完全消失現象 触れたものを消滅させる触れたものは物質・エネルギー全てを消滅させられる。 どんな優れた防弾チョッキも、銃撃による「衝撃」は消せない。 それは鎧だろうが楯だろうが、防具ならみな同じだ。 だが、アルゲスにはそれがない。 銃弾も黄金剣も触れた端から威力を失い、灰となってしまう。 物理法則を無視した完全消失現象。 ラグナロクフォーム 終末の焔を纏ったアルゲス ブリュンヒルデから受けた終末の焔を取り込んだ姿ドレスから終末の焔が舞い、小さな火の粉にも完全消滅能力が備わっている。 あの黒い焔は、おそらくブリュンヒルデから奪ったラグナロクの焔だ。 あれをアルゲスのドレスに織り込むことで、絶対焼失現象をドレスの着衣部分だけでな く、黒焔まで付与したのか……!? テュポーンの権能 ギリシャ神話における「終末」としてテュポーンの属性が加わったテュポーンが生んだとされる怪物を召喚できる。作中ではオルトロス、ケルベロス、ヒュドラ、キマイラ、ネメアの獅子、ラドゥーン、クロミュオーンの牝猪、ゴルゴーン、スフィンクス、スキュラを生んだ。 「アンタの焔を取り込んだ結果、アタシにはギリシャ神話における終末の象徴テュポーン と同じ属性が備わった。これはアタシにも予想外だったけれど」 元ネタ アルゲス(Arges) ギリシャ神話に登場する防具。 天空神ゼウスが纏う鎧であり雷光雷火を放つとされている。 ゼウスとカドモスの娘セメレーがまぐわってディオニュソスを身籠った時、ヘラの奸計によりゼウスはセメレーにこの鎧を纏った真の姿をみせざるを得なくなった。 この鎧から放たれる雷光によってセメレーは焼かれてしまい、ディオニュソスだけが残ったという。 関連項目 アイギス 使用者の別の装神具。 ゼウスの権能 唯一神の権能 使用者の持つ権能。 雷霆 神の如き憤怒の一撃 使用者のレガリア 関連タグ いづれ神話の放課後戦争 ドレス 召喚 召集召喚 消滅 炎 神炎 神鎧 鎧 防具 リンク Wikipedia セメレー