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〈屠蘇〉は、銚子などに入れ、三つ組の杯で飲むのが正式で、松の葉をたばねて半紙で包み、これを銚子に結びつける地方もあります。 三つ組の杯を使うときはめいめいが、上の杯から一杯ずつ、次の人へまわすのが正式です。 家族がそろって飲む場合は、息災を祝う意味で、年少者を先にし、順次年長に及ぶしきたりがあり、子どものいる家庭では、酒よりもみりんを使う家が多くなってきました。 なお、屠蘇には肴がつかないのが正式で、膳に料理などが出ている場合でも、全員が屠蘇を飲み終わるまでは、なにも食べないようにします。 もっとも、三つ組の杯のない家庭では、めったに使わないものをわざわざ買いそろえる必要はなく、屠蘇をやめて、ぶどう酒などで代用してもよいわけです。 高橋ナツコ
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あなたへのうた【登録タグ あ かしま 曲 雪歌ユフ】 作詞:りゅーしか 作曲:りゅーしか 編曲:りゅーしか 唄:雪歌ユフ 曲紹介 あなたを見つけた UTAUがうたうあなたへのうた 歌声がふんわり包み込むユフトロニカ 歌詞 (動画歌詞より転載) 白い吐息が包みこむ 雪の夜 小さな声で 僕はそっと 僕はそっと 口ずさむよ 夢の中なら上手いこと いくのだけど 目が覚めたら こめんねしか 言えないんだ いつもごめんね 出来そこないのメロディを かき集めれば 下手くそな僕の 本当の気持ちを伝えられるかな あなたを見つけた 暗闇で見つけた それを忘れない様に 僕は歌うんだぜ 古ぼけたギター 最初のコードは? あなたに似合う様な 歌を歌うんだぜ かじかんだ指が紡ぎ出す アルペジオ 聴こえているかい? 僕はずっと 僕はずっと 探しているんだ 少し待たせてしまうけど 見つけ出すよ あなたへのうた だから今は だから今は 目を瞑って 恥ずかしがり屋のメロディの 手を取ったなら 不器用な僕の 素直な気持ちを伝えられるかな あなたを見つけた 寒空で見つけた それを忘れないよ様に 僕は歌うんだぜ あなたの思いと 僕の言葉で 未来に残る様な 歌を歌うんだぜ コメント 名前 コメント
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ギンガミ ダウンロード ※VX製 ゲーム紹介 バレンタインデーの、淡く切ない恋物語。 スクリーンショット 店にやってきたとあるカップル。 男には何か思い出があるようだ……。 ギンガミII ダウンロード ※VXA製 ゲーム紹介 前作との繋がりは特に無し。 新たな恋物語が紡がれる……? スクリーンショット やはり物語の鍵となるチョコレートの包み紙 なんだこれ 感想など どうしてこうなったどうしてこうなった -- ギンガミⅡ (2013-11-22 16 52 59) ギンガミ1はファイルが文字化けしてて、途中で止まる。ユウラボ - BGM_ステージBGM_10 (高品質).oggに変えたりかっこを全角にしてもだめ。 -- 名無しさん (2017-01-09 14 15 30) 1は11夏の「ただしブイエック集」で見れた -- 名無しさん (2017-01-11 19 03 31) 名前 コメント
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暮れも押し迫った街角に、フェルトは立っていた。 「ん、年賀状はこれでよし、後は・・・」 その手には、一通の封筒がある。 (ロックオン、どんな顔するかな?) 「お、フェルトじゃないか?」 「ロックオン! どうしたの、その格好?」 そこには郵便制服に身を包み、 バイクに跨がったロックオンがいた。 「ああ、これか?昔なじみに頼まれてな。な、デュナメス?」 『ネライウツ!、ネライウツ!』 「バイクが喋った!? あれ、でもこの声・・・」 「お、判ったか? ハロをナビに積んでるんだ。 ああ、そうだ。 手紙を出しに来たなら預かろうか?」 「ううん、こ、これは自分で渡したいから・・・」 「?、そうか、判った。それじゃな」 「そうだよ・・・、自分で渡さなきゃ」 遠ざかる背中を、フェルトはいつまでも見詰めていた。
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人間系 悪に味方する人間。体・剣・銃技に、各種の術を使いこなす、万能タイプ。 モンスターやメカに比べると防御力は低い。 種類 ↑弱 ■アックスボンバー 両手に2つの斧をもった女の子。 ■ソードマン 鎧に身を包み、剣を持った戦士。 ■流浪の戦闘員 かつては何処かの「悪の軍」に所属していたらしい下っ端戦闘員。 ■コンバット 迷彩服に身を包んだどこかの軍人。銃技が得意。 ■パープルシャドウ 悪に使えるニンジャ。剣技が得意。 ■ガンハート テンガロンハットを被ったガンマン。銃技を使う。 ■レディブレード 女剣士。セクシーな水着鎧は、なぜか防御力が高い。 ■マクンベローナ 妖術を納める為に、悪に身を落とした人間の術士。 ■ラストモヒカン 体術を極める為に、見境なく通行人に襲いかかるようになった格闘家。 ↓強
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this_page プラグインエラー エラー Access-time 2021-12-08 05 12 49 (Wed) 画像 解説 効果 登場シナリオ 画像 解説 レベル5技能カード(呪文)。味方一人をきわめて強力な魔法防御のフィールドで包みこむことで、魔法に対する抵抗力を極限まで向上させる。ただし、味方の魔法も効果を失うので、使用にあたっては注意が必要である。持続時間は比較的短い。知力と臆病性が必要。 効果 + クリックして表示 技能レベル 5 発声による発動 あり 身体的・精神的要素 知力・臆病性 使用時能力値修正 回避±0 効果属性 魔法属性 抵抗±0 抵抗属性 抵抗属性 防御±0 効果目標・範囲 味方・一体 成功率修正値 +5 効果 魔法無効化解除(全)10ラウンド キーコード 魔法 登場シナリオ 城砦都市キーレ 作者:ブイヨンスウプ タグ 補助魔法 〔このページを編集〕
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ここでは『神聖魔法』の魔術の一覧、その術者を紹介する。 魔法一覧へ戻る。 【初級魔法】 ヒーリング 主な術者:カズネ、霞夜、クレアシオン? 神聖魔法の基本となる魔術。 癒しの光で対象の傷を癒す。「ヒールライト」という名称で使用されている場合もある。 ライトエナジー 主な術者:カズネ 魔力を込めた光の弾を敵へぶつける魔術。 威力はさほど無いが詠唱時間が短く隙が少ない。 【中級魔法】 ヒールウォーター 主な術者:カズネ 癒しの力を凝縮させた水で対象を癒す魔術。 体の傷だけでなく、精神面へのリラックス効果もある。 ホーリーブレイク 主な術者:カズネ 天空から聖なる柱を発生させ、対象へ柱を落下させる魔術。 柱は比較的大きく、攻撃範囲は広め。 ホーリーライト 主な術者:カズネ 長時間光続ける光の玉を発生させる魔術。 洞窟などの暗い空間では重宝する。 セイントストーン 主な術者:カズネ 対象の頭上へ聖なる力の雨を降らせる魔術。 聖なる力に触れた者の力を少しだけ封印する効果もある。 シルフブレイズ 主な術者:カズネ 対象に対し緑と赤のオーラを漂わせ、全身の神経を活性化させ機敏性を上昇させる魔術。 詠唱時間も短く、普段とは比較にならない速度で動ける様になるが効果時間は短い。 リフレッション 主な術者:カズネ、ケケ? 魔力の鏡で敵からの遠距離攻撃を跳ね返す魔術。 投刃等の物理系の物体よりも、炎や氷など属性を持った攻撃に効果を発揮する。 シャイン 主な術者:霞夜 対象を浄化する焼け付く光、威力は高めだが詠唱に少し時間がかかる。 リカバーライト 主な術者:霞夜 回復の光、包み込んだ者の傷を迅速に完全回復させる。 【上級魔法】 ヒールレイン 主な術者:カズネ 天空から安らぎの雨を降らせる魔術。 効果範囲が非常に広く、興奮する心もある程度沈静化させる。 ヒールトラスト 主な術者:カズネ 対象の足元に聖なる魔方陣に造り、陣から強い癒しの力を放つ魔術。 効果範囲は狭いが治癒能力が高く、大概の傷は瞬時に治る。 セイントアーク 主な術者:カズネ 天から聖なる力を持った雷を落とす魔術。 攻撃範囲が狭い代わりに、威力はかなり高い。 トランスペアレント 主な術者:カズネ 自身に天からの聖なる加護を纏わせ、死後の世界へも行き来できる状態にする魔術。 その過程で、他の人物の何れかに姿が変ってしまい、性格さえもその人物に由来する。 単に変化魔法としても利用価値がある。 トランスフォーム 主な術者:カズネ トランスペアレントの派生魔術。 自身が姿・性格共に知っている人物に姿を変えることができる。 エクスチェンジ 主な術者:カズネ 自分に自身の能力を増幅させる光を包み、力などの基礎能力を高める魔術。 効果時間中のみ外見年齢が変化しする。 (10代未満の場合は+10、10代・20代の場合は20、それ以上の場合は-10以上) エンジェルウィング 主な術者:カズネ 天からの聖なる祝福を受け、自身に魔力の天使翼を発生させる魔術。 飛行は勿論の事、滑空による高速移動もする事ができる。 ミストスクリーン 主な術者:カズネ 対象を特殊な光霧で包み、姿を消すことができる魔術。 また、物理的な攻撃の威力を若干弱める効果もある。 アシスタンス 主な術者:カズネ 対象を輝く光で包み、一時的にすべての能力を向上させる魔術。 クロスレイ 主な術者:カズネ 光の斬撃で対象を切り刻む魔術。 詠唱速度が短く、隙が小さい。 フォトン 主な術者:カズネ 高濃度に凝縮した光弾を発生させる魔術。 そのままでは効果が無いが、光弾を物理的な方法で対象にぶつける事で高威力の大爆発が発生する。 ルーチェ 主な術者:霞夜 対象(世俗魔法に対しては非常に効果抜群)を消し去る聖なる光、威力はかなり高いが詠唱に時間がかかる。 キラリ流星群 主な術者:カメプロート? 天から対象に目掛け白く輝く星型流星群を大量に降り注がせる。 「スタークエイク」という別名もある。 レインスピア 主な術者:不明 天から光の三又槍を大量に降り注がせ、敵全体に攻撃を与える。 その他にも『レインアロー』(※カナミュの雨槍(レインアロー)とは異なる)や『レインソード』などの派生魔術が存在するが、どれも形状のみが異なる)。 フルメタルレーザー 主な術者:モララー?、ケケ? 任意の個所に魔法陣を出現させ、陣内に強大な威力を誇る光柱を落下させる。 前方に魔法陣を展開することで光線のように飛ばすこともできる。 ケケはこれを「シュプリンガー」と呼んで使用している。 ラジェーション 主な術者:ナナシア? 光球を生み出し光を破裂させる事で、敵を盲目状態にする。 【最上級魔法】 ヒールオール 主な術者:カズネ 極限まで凝縮させた治癒の光を対象に浴びせる魔術。 殆どの傷を瞬時に治す他、大概の呪いを解く効果もある。 ホーリーバースト 主な術者:カズネ 天から降りた聖なる力を極限まで凝縮させ、一気に開放させて強烈な光の爆発を引き起こす魔術。 威力は他属性の最上級魔法に比較して若干低いが、対象の大半の強化効果を消し去ることができる効果を持つ。 神の息吹 主な術者:ロザリエ? 死にかけの者を1人だけ復活させることができる。 四天王魔導士のロザリエならではの魔法。 Valkyrie Stryker(天頂の神槍) 主な術者:クレアシオン? 膨大な魔力を収束させ、天より召還した特大の魔法陣を介して超弩級の槍を対象に撃って大爆発を起こす。 ≪Release Spell≫が必要な為、前準備でかなり魔力を食う。 ミルキ流星群 主な術者:不明 キラリ流星群の進化系魔法。 対象に向けて銀河の流星を大量に降り注がせる。 流星一つ一つの落下速度は凄まじく、それに比例し攻撃力は絶大である。 アストラルレイ 主な術者:ナナシア? 無数の閃光をレーザーのように解き放つ。 広範囲に渡る圧倒感と鉄をも切断するほどの高火力を誇る。
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ムキムキボンバイエ大陸の酒屋。 アイロス種族ではあるが堕落している。 略歴 ドラゴンウォリアー外伝 俺が紡ぐ物語に登場。 酒の種類が分からなくなり鑑定士を募っていた。 そんな折、ソムリエに扮した俺が現れるが…… +... その正体 ソムリエ気取りや冒険者を酔わせて殺し、 身包みを剥ぎ取って闇市場に流していた悪漢。 種族ごとのアルコール耐久度を測る才能を持っている。 しかし肝心の戦闘能力はからっきしで、 アルコールの呪縛から抜け出した俺に瞬殺されてしまった。 人物関係 俺……最期に現れたソムリエ。 余談 アイロス種族 アイロスとは一眼の人馬種族で、当然地球外からの移住民だ。 力自慢のミノタウロス、技量に誇りを持つケンタウロスと並び、 知恵を誇るアイロスとして高い知名度を持つ。 種族の総数は人類ほど多くはないが、各惑星に分かれ、 それぞれの分野で高いポテンシャルを発揮している。
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シャコのお嫁さん 第五話 トビウオの青年ハルの待機中の生活範囲は、青龍殿の敷地内にある道場と、そこに併設された寮 の周辺におおむね限定される。 「…はよーございまー…」 「はいおはよう」 まだ半分夢の中のような状態でふらふらと洗顔に向かう後輩に挨拶を返し、ハルは朝の寮内廊下 を巡回していた。並んでいる部屋の扉をひとつひとつ叩き、はっきりした返事があれば素通りし、 返事がなかったり不明瞭だったときは扉を薄く開いて中をあらためていく。 返答のない部屋の一つを覗くと、部屋の主はまだ布団を被っていた。布団の端からぴょんと覗く 『提灯』だけがひらひら踊っている姿はなんともユーモラスだったが、ハルは心を鬼にして室内に 踏み込んだ。 「起床っ!」 枕元で一喝すると、アンコウの少年はびくりと布団の中から飛び起きた。驚きのあまり頭の提灯 がぴしっと真上を向いて硬直していたので、ハルは笑いを噛み殺すのに苦労した。それは落ち物の 書物に時折登場する『アホ毛』なる器官の挙動にとてもよく似ていた。 「あ、お、おはようございます!」 「はいおはよう、顔洗ってこい」 「は、はいっ!」 慌しく部屋を飛び出す少年を見送ると、ハルは気を取り直して次の部屋をあらために向かった。 これは当番制のモーニングサービスのようなもので、この寮の朝の風物詩だ。 当然ハル以外が当番の時にはハルが一喝されて起こされたこともあるし、当番によっては板切れ を持参して叩き起こすなど乱暴な手段を使う者もいるが、これも規則正しい朝の為である。 どうせなら野郎を叩き起こすより、寝ぼけ眼の女の子を襲…もとい、やさしく起こしてあげたい もんだなぁ…というのが、健康優良児ハルの偽らざる本心だった。 「断る」 「え、いまの口に出してた?」 「うむ、言い直した分際で厚顔にも『偽らざる本心』と抜かしているあたりまでばっちりな」 「そ、そっかぁ…いやあ参っ た わ ば」 朝食の席で早速アルマの鉄拳制裁が下るのも、わりと日常茶飯事の光景なので皆やさしくスルー していたという。 基礎鍛錬が一段落した後、ハルはぶすっとした顔で中庭の石に腰を下ろしていた。 「お疲れ様です先輩。あ、これどうぞ」 今朝起こしたアンコウの少年が小走りに駆けてきて、水を汲んだ柄杓を差し出してきた。おう、 とだけ返事をして受け取ると、ハルはぐいっと水を飲み干して残った雫を柄杓から払った。 「ありがとな、えっと……お前なんてったっけ?」 「はいっ、マトーと言います」 はきはきと答えるマトーの頭頂部で、相変わらず自己主張の激しいアホ毛提灯がぴょこぴょこと 踊っていた。気になる。 「マトーね…あー、俺は」 「ハル先輩ですよね、『虹の翼』の」 「うわ、勘弁してくれ! 自分でつけといてなんだけど、ないわーその二つ名」 「よ、よく似合ってますけど…」 「いやだって、この羽根の色目立つばっかで俺の仕事には向かねぇんだもん…目立つのはエルとか アルマみたいな前衛役がやればいいの」 エルの名前を口に出したことで不機嫌のモトを思い出してしまい、ハルはふかぶかと嘆息した。 「? どうかされたんですか?」 「あーいや…同僚が最近付き合い悪くてなぁ。察するにオンナが原因だと考えると、どうにも憂鬱 になるのだよ」 「はあ…」 そう、先日脱皮で休んだ直後からナキエルが以前にも増して挙動不審になってきたのだ。 以前はなんとなく浮かれた感じだったのが、最近は帰宅前になるとどことなく緊張した雰囲気を 漂わせるようになり、こちらの言う事にも上の空になりだしている。 これは、例のヒト召使となんらかの進展があったとみるべきだろう羨ましい。 ただ悪いことには、ハル同様にその変化を感じ取ったらしいアルマが、ここ数日急速に不機嫌に なっているのである。当然、そのとばっちりはすべてハルにいくのだった。具体的には鉄拳制裁の 頻度が増えた。八つ当たりというか、沸点が下がってるというか。 今朝の一件だって、以前なら鼻で笑って軽くスルーするくらいの小ネタにすぎなかったのである。 いや、スルーはスルーで時には傷つくけど。 「…このままでは身が持たん」 「は?」 「いやこっちの話。すまんね、後輩に愚痴ってもしょうがないことだった」 「いえ、お力になれなくてすみません」 「いーのいーの気にしなくて、マトーは素直ないい後輩だねぇ」 「いえ、そんな…」 赤くなってもじもじしているマトーを見て、ああ、これでこいつが女の子ならなぁ…と思わずに いられないハルだった。たとえマダラでも男はあいにくハルの守備範囲外である。 「…俺もカノジョ欲しいなぁ…」 切実な独白だった。 「ふむ、それで私にたかりにきたと」 「いや、たかるだなんて人聞きの悪い…ともかく、もう一人くらい暇を出す予定とかないんスか?」 何の用だかカールのお大尽がまた青龍殿に顔を出していたので、ハルはそれとなく…というより かなり直截にそんなことを尋ねてみた。 「リストラというのはかなり苦肉の策ですから、そう何度もできるものではありません。今回暇を 出した者の行き先はもう皆決まってしまいましたし、何より貴方にはもうお近づきのしるしとして 差し上げた物があると聞きましたが?」 カールの訪問を知るなり稽古そっちのけで側仕えに戻ってしまったシアが、じとーっとした目を 向けつつ冷たく言い放った。言葉の裏に「このケダモノ」というちくちくとした悪意が篭っている。 「いやあ、そこを突かれると痛いなぁ……あ、あの菓子折は美味しく戴きました、はい」 「では、カール様のお手を煩わせる理由はないですね」 話を打ち切る方向に持っていこうとする従者を、主人がふと引き止めた。 「まあ待ちなさいシア、これで彼には結構世話になっているのだよ」 「? そうなのですか?」 「勿論だとも……時にハル君、今日が何の日かご存知かな?」 勿論知っていた。なぜなら、それもまたハルの憂鬱の原因のひとつだからである。 「ええ知ってますとも……ていうかそのこれ見よがしなチョコの山はなにかの嫌がらせですか?」 なるべく視界におさめまいとしていたのだが、カールの側に付き従うシアの手に、チョコレート とおぼしき包みがぎっしり詰まった袋が提げられていた。 聖バレンタインデー…ヒト世界の聖人が、男女の仲を取り持ったがために処刑されたとされる日。 そんな日がなんだって男女のキャッキャウフフの種にされなくてはならないのか。全国の非モテ 男と、血だるまになって死んでいった聖人に申し訳無いとは思わないのか! 早くあやまっテ! (筆者注:余談ながら、件の聖人ウァレンティヌスとその殉教に関しては史実かどうかがあやふや である為、教会の定める正式な聖人暦からバレンタインデーは除外されているんだそうな) 「嫌がらせ? 何を言うんだい、これは君たちにあげる分だよ」 「…へ?」 唖然とするハルの手に、ぽんとチョコレートの入った包みが手渡された。 「私の家ではね、世話になった男性には健康と童心を忘れぬようチョコレートを、そして女性には 美しくあれと花を一輪贈るならわしになっているのだよ」 なるほど、たしかにシアの胸元を見ればカールに贈られたらしい薔薇が一輪。 「そんなローカルルールあるなんて、金持ちはやっぱり違うなあ…(ズレてる的な意味で)」 「はっはっは、そう誉めないでくれ。例の件ではまたよろしく頼むよ」 「は、万事抜かりなく」 「…カール様、例の件とは?」 「さあさあ、先は長いぞシア。遅れずついてきなさい」 「は、はいっ。……??」 この二人の悪巧みについては、また語ることもあろうが今回は触れないでおく。 「しかし、今日一個目のチョコレートが野郎からとは……これが最初で最後だったら哀しすぎるな」 持てる者と持たざる者にくっきりと明暗分かれつつある休憩時間の情景を眺めてひとりごちる。 一個も貰えないのも苦痛だが、唯一のチョコが(ローカルルールによるものとはいえ)男からの 一個というのも、これはこれで高度な嫌がらせではあるまいか。 「あ、先輩!」 なんとなく手の中でチョコの包みをくるくると玩んでいると、マトーがまた小走りにやってきた。 「おーマトーくん。今度はどうした?」 「あ、あのですね…これ、使ってくださいっ」 意を決したようになにかの包みが差し出される。 「え、何これ。開けていい?」 「は、はいっ」 がさがさと包みを開くと、それなりに質の良さそうなタオルが出て来た。 「お、男の方から贈るバレンタインもあると聞いたので、その……ご、ご迷惑でしたら、捨てても 構いませんからっ!」 それだけ言うと、マトーは真っ赤な顔で脱兎のごとく駆け去っていった。 ハルはしばらく茫然としていたが、かろうじて一言呟いた。 「……いや、男から贈るってそういう意味じゃないだろ」 男はハルの守備範囲外であった。 …一方その頃…。 「ナキエル様、美味しいですか?」 「あ、うん……でも、よくチョコが手に入ったね」 「カール様が事前に送ってきて下さいまして。はい、あーん♪」 「いや、それはちょっと勘弁…」 主役二人は、こんなことやってたという。
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忍者ハットリくん 78 NAME OVER@自治スレで荒らし対策ルール審議中 2008/09/05(金) 22 28 19 ID ??? 高山君、忍者ハットリくんになりたくて ファミコンロッキーでハットリくん巨大化のテクニックが載ったので それを真に受けて忍者ハットリくんを購入してきた高山君。 どう考えても無理だろう、、、と思っていたが高山君は純粋に裏技を試すべく練習していた。 成功しない事に業を煮やした高山君が取った行動は 「俺、忍者になる!」だった。 まずはおみやげ物の手裏剣を持ち歩くようになった。 2個しかないから投げない。 3つあったのだが、一個は学校の焼却炉に立てかけてあった木の板に投げつけて 跳ね返ってどこかへ行ってしまったから。 そして忍術である。 忍術「(自称)影走り」は高山君基準で会得したらしい。 忍術「影分身」は調子がいい日はイケるらしい。ずっと調子は悪かった。 忍術「ムササビの術」は1.5メートルほどの距離を飛んだ。 順調に忍術を会得していく高山君。 伊賀の里が憧れの場所だったらしい。 …しかし、悲劇は寒い冬の日にやってきた。 高山君は寒風吹く中、薄手の長ジャージ一枚でみんなを日曜日の学校に呼び寄せた。 小脇に抱えているのは風呂敷包み。 …まさか、、、学校の屋上からムササビの術、、、?などと考えていると 「今から新しい忍術を見せます!これは凄いです!」と高山君が得意そうに発表を始めた。 つい先日も昼休みに砂場に穴を掘って土とんの術をやろうとして生き埋めになりかけた事を 俺は知っていたので別の意味で期待が膨らんだ。 「今からプールへ移動しましょう!」 そういって友達を校舎の後ろにあるプールへと先導した。 入り口のドア(鉄柵)を乗り越え、緑色の水を湛えたプールサイドに集まる。 「それでは発表します!水ぐもの術です!じゃーん!」 そう言って風呂敷包みを解き、中からなにやら取りだして頭上に掲げた。 手には魚屋で貰える発泡スチロールの箱の上蓋に穴を空け、ビニル紐を通して作った かんじきの親分みたいなものが2個あるのみであった。 「これを使って今から水の上をスーイスイと歩きます!スーイスイと!」 そういうとビニル紐で出来た鼻緒に靴を引っかけた。 発泡スチロールを足に、緑のプールへと足を踏み出す高山君。 少しの間、水面を片足でチャパチャパとやっていたが、やがて意を決したように踏み込んだ。 「にんじゅt、、、」 何やら言おうとしたが、沈んだ。 俺たちは助けるのが面倒なのと濡れるのが嫌なので眺めていたらほどなくして上がってきた。 ハットリくん、一機死んだな。 「やっぱ忍者への道はほど遠いかぁ、、、」 そういって高山君は緑色に染まったジャージを絞りながらクシャミをした。 今思うと高山くん、ほど遠いも何も一歩すら近づいてなかったよ。 高山君はその後、まるで漫画のように風邪を引いて 肺炎も併発して、噂では死にかけたらしいけど それは些細な事ですよね。