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カードの数字の意味 ダリ村のショップ内にちょこっとだけ書いてありますが 左から、1番目、3番目、4番目の数字と文字は、 16進数で表示されていて、高い方が強いカードだそうです。 16進数とはつまり、0から15の数を 0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、A、B、C、D、E、Fで表した方法です。 1番目の数字が、攻撃力を表していて、 3番目の数字は 物理防御力を表していて、 4番目の数字は、魔法防御力を表しているそうです そしてどうやら、カードはずっと同じカードを使っていると、 2番目の数字が、「成長」するそう。 初め、PやMだったものは、次にXになり、そしてAに成長するそうです。 2番目の文字は、P、M、X、Aの4種類で Pが書かれている場合、そのカードは『パワータイプ』という意味で、 自分の左から1番目の数字(攻撃力)と相手のカードの、左から3番目の数字(物理防御力)と、対決します。 Mが書かれている場合、そのカードは『マジックタイプ』で、 自分の攻撃力と、相手の、魔法防御力との、対決になるそうです。 Xがある場合、自分の攻撃力と 相手の左から3番目の値と、4番目の値のどちらか『低い方』と戦う様になり、 Aは、自分のカードの左から1番目、3番目、4番目の中の値の、一番高い値を攻撃力に変化させ、 相手のカードを、1番目、3番目、4番目の中の一番低い値を防御力にさせるそうです。 細かい数値が、あるそうなのですが表面上には現れず、 そこの辺りの割り出しに、確実性がないらしく、だから前に戦った時と 前にもぶつかりあったことがある同じ値の同じカードと この間は、勝ったのに、負けたり…と確実性はないそうです。 個人的に、PやMよりXのカードは、勝率が上がる気がするなあとどことなく思っていたんだけれども…。 名前 コメント
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「クリスマスの意味」 マタイ2:1-12 「クリスマス楽しみですか?」「どんなクリスマスを予定していますか?」クリスマスを待ち望む時期を西洋ではアドベントといって12月いっぱいはクリスマスの雰囲気で満たされるのが普通です。アドベントカレンダーというカレンダーもあって、12月1日から一日一日に、扉がついていて、その中にはお菓子が入っています。それを一日一日あけて25日までワクワクしながら待ち望むというカレンダーがアドベントカレンダー。25日まで1週間となった今日、私たちは、どのような心をもってアドベントを過ごせばよいのでしょうか?救い主イエスキリストの誕生の意味を考えながら、今年は最高のクリスマスにするべくメッセージを分かち合いたいと思います。 今日の本文はマタイによる福音書です。イエスキリストの記述は4福音書に収められています。マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つ。この4人は、同じイエスキリストの人としての生活を描写しました。4人が話し合った形跡はありません。その証拠に同じ出来事を書いてあったとしても、少しずつその記述の仕方が違っています。完全にあっているわけではなく、実は、統計学上の計算によればこれがちょうど自然な形で誤差を生んでいる計算結果もあります。つまり、4福音書は完全に独立して書かれています。しかしながら、読んでみればわかります。4福音書は、調和を保ってイエスキリストを浮き彫りにしています。Ⅱテモテ3:16「聖書は、神の霊の導きの元に書かれ、」と聖書自体が言っているとおり、主なる神様ご自身が、つまりおひと方が聖書の筆者であります。4人の書き手が、ただその道具として用いらました。さて、4福音書は4つの視点で書かれているのをご存知でしょうか。マタイは、王様としてのイエスキリスト。マルコは僕として。ルカは人間として。ヨハネは神様として。それぞれの焦点に従ってイエスキリストの人生を書きました。今日の本文マタイによる福音書は、王様としてのイエスキリスト。つまり、王様というテーマがひとつ貫かれているのだと覚えておいてください。この視点で今日の本文をもう一度眺めてみましょう。東の国から来た占星術の学者、伝統的にこれは東方博士と呼ばれる、この博士たちがユダヤの王、この世の中を収める王の中の王として生まれたイエスキリストを拝みに来る場面です。その時に東方博士が3つの贈り物をイエスキリストに対して送ります。それが、黄金、乳香、没薬の三つ。今日は、この捧げ物の意味を中心に恵まれる時間としましょう。 第一に黄金。これはイエスキリストの王権を表しています。つまり、クリスマスは王の中の王、この世万物を収める方イエスキリストの誕生日です。王という存在は、その国の全権を握っている権力者、リーダーのことを表します。その国がどのように立ち居振舞うかは、王様次第でガラリと変わるものです。今日の本文に、ヘロデ王という王様が登場します。彼がどのような王様だったか、考えることは私たちにとって非常に有益です。彼は暴君でした。頭が良く、いわゆる独裁者の一人です。自分の妻と自分の息子を、クーデター容疑で殺害しました。マタイ2:16には、イエスキリストを殺すために2歳以下の子供全てを殺し尽くすというくらい、残忍で徹底的な王様でした。この王様が、イエスキリストの誕生の知らせを聞いたときの反応はどのようだったでしょうか?3節『これを聞いてヘロデは不安を抱いた』ヘロデ王は不安で恐れ惑いました。なぜ?ユダヤ人の王として生まれたイエスキリストに自分の王座、王権が奪われると心配したからでした。この不安から、ヘロデ王はイエスキリストを探しだし殺そうと狙うようになります。さてここで、一歩踏み出して質問してみたいと思います。国を収める王様と同じく考えてください。では、みなさん自身は誰が収めているのでしょうか?自分の心の王座に誰が座っているでしょうか?自分の行動、考え、言動、人生を決めているのはどのような存在でしょうか?いま、ヘロデ王が暴君である話をしました。ズル賢く残忍である話をしました。しかし、私そしてみなさんを収めている王は、どうでしょうか?実は、史上最悪、とってもわがままで、ズル賢くて、嘘つきで、どうしようもない王が私を収めています。その暴君にくらべれば、ヘロデ王なんて幼稚なもんです。誰ですか?そう、自我という存在が私の心の王座を占めて、独裁者として君臨しています。聖書は語ります。ローマ3:10―12『次のように書いてあるとおりです。「正しい者はいない。一人もいない。悟る者もなく、神を探し求める者もいない。皆迷い、だれもかれも役に立たない者となった。善を行う者はいない。ただの一人もいない。』CSルイスという、ナルニア国物語を書いたオックスフォード大学の教授は、人間の良心に関する詳細な研究を残しました。良心というのは、どの時代、どの民族、どの文化圏に行っても変わらずに存在するものである。だから、それは文化的な営みの産物ではない。そして、良心が推奨するのは、常に自分を犠牲する心であること。その最高理念は自分の命を捨てて相手を助ける利他的行為であり、利己的な自我とは真っ向から反対していることを発見しました。そこから、彼はこう結論づけます。この良心こそ、聖書が語るとおり主なる神様が人間に与えられた根源的な法律だという結論です。胸に手を当てて考えてみてください。今日一日私は自分の良心の語ることを実行して生きてきたでしょうか?(具体例)正直良心を破りまくって生きてきたと告白せざるを得ません。何個の良心という法律を破ったかわからないくらいです。素直な視点で見れば、私ほどの罪人がどこにいるでしょうか?その罪人が、私の心の王座にドカンと座っているのです。クリスマスは、王の王としてこられたイエスキリストの到来を告げる日。そのとき、時代は世の中の王が収めていたBCから、イエスキリストの時代であるADにかわりました。私の心も同じです。私の自我の時代は終わり、イエスキリストが私を収めなければなりません。クリスマスを本当の喜びで待ち望むにはどうすればよいのでしょうか?私の自我が心の王座から降りなければなりません!私が主イエスキリストの前で低くなり、罪人である自分を告白しなければなりません。そうしないのであれば、クリスマスの喜びは表面的で虚しい喜びとなります。私も経験があります。クリスマスの時は、友だちと遊んで、食べて飲んでワイワイたのしいのです。しかし、クリスマスが過ぎたら、どうもさみしい気持ちがする。そのような経験はありませんか?それは、イエスキリストに王権を渡すことを拒んで、殺害しようとしたヘロデ王と同じ心です。そこに喜びはありません。考えてみてください。自分の持っている考え、こだわり、思想・・・このようなものが自分にとって有用であったことがあるのでしょうか?ローマ6:21『では、そのころ、どんな実りがありましたか。あなたがたが今では恥ずかしいと思うものです。それらの行き着くところは、死にほかならない。』まさしく、恥ずかしいと思うものばかりです。みなさん。いらないものを捨てることが近道であること信じます。罪人であることを、ありのままに告白するのです。イエスキリストはおっしゃいました。『悔い改めなさい。神の国は近づいた。』自分が罪人であると告白する人に、神の国が来ることを聖書は約束しています。心の王座から自我を引き下ろし、王の王であるイエスキリストをそこに迎える決心をする。これこそ祝福の扉を開くのです。まだ、イエスキリストを我が人生の主、我が救い主として迎え入れていない方は、今日、主イエスキリストを受け入れてください。BCからADへと時代が変わることを体験できます。そして、イエスキリストを受け入れているクリスチャンであっても、自我がまだ心の王座を占めているのであれば、悔い改めましょう。クリスチャンであったとしても、自らのこだわりでその信仰生活を台無しにする人はたくさんいるのです。それは主に祝福される道ではありません。自らのこだわりを捨てて、みことばに従おうとする私に、クリスマスの本当の喜びと祝福が望むと信じます。 次は、乳香です。乳香はユダヤ教の中で礼拝を捧げるときに焚かれるものでした。ですから、イエスキリストが礼拝にふさわしい方であることを表しています。そもそも、東方博士はイエスキリストを礼拝しに東の国からはるばるやって来たのです。ではなぜ、イエスキリストが礼拝の対象なのでしょうか?それはイエスキリストが神ご自身であったからです。ヘブライ4:15『この大祭司は、わたしたちの弱さに同情できない方ではなく、罪を犯されなかったが、あらゆる点において、わたしたちと同様に試練に遭われたのです。』聖書は、イエスキリストに人間としての弱さを認めています。お腹がすくし、疲れたら眠るし、喉が渇いたり、泣いたりするのです。しかし、ただ一点、人間と違いました。それは、罪を犯されなかったのです。罪がなんであるかさえ知らなかったと書いてあります。イエスキリストは、直接的に自分でおっしゃいました。『私と父とは一つである。』と。私が父なる神様であると宣言されたのです。そうです。イエスキリストは、天地万物を想像した創造主であり、私を作られた方でもあります。クリスマスは、神ご自身であるイエスキリストが人としてこられた日です。ですから、クリスマスを待ち望む私たちは、イエスキリストの礼拝者とならなければなりません。詩篇100:3『知れ、主こそ神であると。主はわたしたちを造られた。わたしたちは主のもの、その民 主に養われる羊の群れ。』知れ、主こそ神であると。というのが礼拝の本質です。主なる神様を知る、というのは人間に与えられた最も価値のある行為です。そのチャンスが礼拝によって与えられます。ですから、礼拝は何に例えることができるでしょうか?それは、デートです。主イエスキリストとのデートの時間が礼拝の時間です。デートを通して、ふたりが互いに性格や考え方を知り合うのと同じ。礼拝で、もっと、父なる神様の愛を知り、近づくことができます。その特別なめぐみが注がれているのが礼拝です。黙示録3:20『見よ、わたしは戸口に立って、たたいている。だれかわたしの声を聞いて戸を開ける者があれば、わたしは中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた、わたしと共に食事をするであろう。』聖書は食事をするという面白い表現を使いました。まさしく、デートの基本ではないでしょうか?皆さんは、デートにはどのようにいくでしょうか?まずは、ワクワクした気持ちですね。今日は、どんな話をするんだろう?今日はどんなイエスキリストを知ることができるんだろう?期待感で来るのが礼拝です。そして、デートはよく準備しなくてはなりません。汚い格好で、髪もボサボサでデートにいくでしょうか?よく服も髪も整えて、何をするかよく計画して準備するのではないでしょう。自分の格好もきれいに、東方博士がしたように捧げ物も良く準備して来るのが礼拝です。さらに、デートの最中。相手の仕草、言葉に集中します。相手の心の動きをよ~く感じ取る必要があります。まさしく、礼拝でみことばをよく聞き、メッセージに集中する時に、それはすばらしい礼拝となるのです。もちろん、ここにいらっしゃる方の中には、礼拝に初めていらしてなんの意味がわからない方がいることを私も知っています。そのような方にお勧めします。ぜひ礼拝に出席してください。手放しで、他人にすすめることができることなんて世の中そんなに多くないですが、礼拝は誰にでも勧めます。私たちを造られた父なる神様を体験する礼拝だからです。先ほどお読みした黙示録3:20に書いてあるように、心の扉を開いて礼拝に参加してみてください。生きておられる真の神であるイエスキリストがみなさんお一人お一人に出会ってくださいます。今日このゴスペルナイトから、そうなると信じます。 3番目は、没薬です。没薬は死んだ人を埋葬するときに死体に塗る香料でした。イエスキリストは、生まれたばかりでした。しかし、贈り物に死者を葬る没薬が含まれていました。これこそ、イエスキリストがこの世にこられた目的が死ぬためであることを示しています。イエスキリストが生まれる700年くらい前にイザヤという預言者がこのように預言しました。イザヤ53:4『彼が刺し貫かれたのはわたしたちの背きのためであり彼が打ち砕かれたのはわたしたちの咎のためであった。彼の受けた懲らしめによってわたしたちに平和が与えられ彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた。』この彼はまさしくイエスキリストのことを表現しています。そして、刺し貫かれた、とのその描写は十字架の上での死を、生々しくまるで見たかのようにイザヤは預言しました。イエスキリストの公の生涯のクライマックスである十字架の死は、旧約聖書の時代から預言された出来事でした。そして、その死によって私たちは癒されたのです。ローマ5:8『しかし、わたしたちがまだ罪人であったとき、キリストがわたしたちのために死んでくださったことにより、神はわたしたちに対する愛を示されました。』十字架の死、そしてその3日後の復活こそ、父なる神様が私たちを愛してくださっている証拠です。十字架、もといイエスキリストご自身が、愛のたっぷりとこもった、私たちに対するクリスマスプレゼントなのです。ですから、クリスマスは、私を愛し私のために死んでくださったイエスキリストがプレゼントとしてこの世に与えられた日なのです。誰かにプレゼントをあげたことがあるでしょうか?プレゼントをあげる時は、まずプレゼントを準備しなければなりません。その人は何が好きなのか?どのようなものが似合うか?あげたら、どれくらい喜ぶか?感謝してくれるか?・・・そんなことを考えながらプレゼントを備える時間を持ちます。そして、この時間は非常に楽しいのです。確かに大変なプロセスですが、これが長ければ長いほど上げた時の感動が大きいことを私たちは実体験として知っています。父なる神様の場合も同じです。私たちにイエスキリストという最高のプレゼントを与えるために、なんと天地創造前からずっと計画されていました。この世の中で一番長い期間準備されたプレゼントです。最高のシチュエーションで、最高の舞台を用意して私に与えるプレゼントです。プレゼントですから、それに対する代価を支払うことはありません。ただ、素直に感謝してそれを受け取るだけで、プレゼントの中身全てがもらう側のものとなります。イエスキリストの十字架の死と復活のプレゼントは、それを受け取った人に、平安、癒し、罪の赦し、あらゆる問題の解決など与えてくださいます。ヨハネ3:16『神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。』みことばは、プレゼントの中身の最高の形、永遠の命を約束されているのです。このイエスキリストというプレゼントの受け取り時期はいつでしょうか?それは、今です。イエスキリストの十字架の死と復活の恵みを、今受け取る私とみなさんとなることを信じます。そして、最後にプレゼントをもらった私は、どうすればよいのでしょうか?愛を受けてプレゼントをもらったのであれば、私はお返ししなければなりません。私が受けたのは、最高の愛のプレゼントでした。だから、私も最高のものをイエスキリストに返す必要があります。では、何を返せばよいでしょう?東方博士のように、黄金と乳香と没薬を捧げますか?いま、金の値段が相当上がってますから、黄金を捧げるのはかなり頑張らないといけません。乳香と没薬も希少価値が高く値が張ります・・・。いやいやいや、みなさん安心してください。みことばは、返すプレゼントは目に見えるものではないと語ります。1サムエル15:22『サムエルは言った。「主が喜ばれるのは焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことはいけにえにまさり耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。』そうです。みことば、この聖書の言葉を守ること、これこそ私たちの返すべきプレゼントです。つまり、従順です。信じなさいと書いてあれば信じる。喜びなさいと書いてあれば喜ぶ。この単純に見える従順が、最高の愛の表現となります。1ヨハネ5:3『神を愛するとは、神の掟を守ることです。神の掟は難しいものではありません。』私を死ぬまで愛してくださった主イエスキリストを信じて、愛して、みことばを守る私とみなさんになることを信じます。 歴史上、最初のクリスマス。東方博士が捧げた三つの贈り物で分かち合ってきました。今年のクリスマスを最高のクリスマスにするために、どのようにその日を待ち望めばよいでしょうか?まずは黄金。つまり王の王としてのイエスキリスト。その主に罪深い私を告白し、こだわりを捨てて、私の心の王座を引き渡さなければなりません。そして、乳香。私を天地創造前から愛して、神が人となられたイエスキリスト。その主を知る礼拝を心から捧げる必要があります。そして没薬。私を十字架で死ぬまで愛してくださったイエスキリスト。主の愛を受けたものとして、主の言葉に従順して、最高の愛を私も表さなければなりません。クリスマスまであと一週間。3つの捧げ物を持っていった東方博士が、『喜びにあふれた』と最高表現の喜びで喜びました。分かち合った3つの態度で臨んだ私たちも、同じく喜びにあふれるクリスマスを過ごせると信じます! Total Hits - Today Hits - ヨハン早稲田キリスト教会/ヨハン教会 文書宣教部 ヨハン早稲田キリスト教会ファンページ ヨハン早稲田Google+
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戦うことの意味 ◆7UfBAN/wns (登録タグ) パロロワ[ 百 ] ニコニコ動画バトルロワイアルβ MUGEN[ 百 ] アレックス 強力若本 「まったく……ふざけるのもいい加減にしてほしいな」 アレックスが目覚めてすぐに口にしたのは、現状に対する素直な愚痴だった。 彼はまだ見ぬ強者との戦いを求め、世界中を旅していた筈だった。 同じ格闘家は勿論、時には忍者や吸血鬼、ミュータントや妖怪までも相手にする事もあった。 それが気がつけば、いつのまにか殺し合いの場に放り込まれている。 この状況に文句が出ないわけがない。 「俺が望んでいるのは、こんなファイトじゃないぜ?」 戦う機会を与えられたという事、それ自体には文句は無い。 しかし、殺し合いという舞台である事がアレックスには不満だった。 彼が求めていた戦いは、相手を死に追いやって終わる様なものではない。 全力を出してぶつかりあい、戦いを通じてお互いを知る。 戦いが終われば、それを励みや教訓にして成長を重ねる。 そして、次に会う時を楽しみとする。 それこそがアレックスにとっての戦いであり、彼が見つけた格闘技の奥深さというものであった。 その全てを否定する殺し合いなど、するつもりはない。 (まあ……それでも、倒さなきゃやばい相手ってのはいるだろうけどな) もちろん、アレックスとて危険性は理解している。 これから遭遇する相手次第では、覚悟を決めざるを得ない場合もあるだろう。 その時には、アレックスも躊躇をするつもりはなかった。 「……とりあえず、今どうなってるのかを確認してみるかな」 ひとまずは状況を確認すべきである。 アレックスは足元のデイパックを開け、参加者名簿を取り出した。 もしかすると、これまでに出会ってきたファイター達の名が書かれているかもしれない。 この殺し合いをどうにかする為には、協力できる人物は絶対に必要だ。 (もし、リュウでもいてくれたらこの上なく頼りになるんだがな……) 名簿を開こうと指をかける。 ―――――――その瞬間だった。 「ア イ テ ム な ぞ 使 っ て ん じ ゃ あ ね え ぇ ぇ ぇ ぇ っ !!」 荒々しい口調の、野太い叫び声がビル全体に響き渡った。 それに僅かに遅れてコンマ1秒後……アレックスのすぐ背後にある壁が、音を立てて砕け散った! 「なんだ!?」 アレックスはすぐにその場から飛びのき、背後へと視線を移す。 破片は全て彼の目の前に飛び散っている。 つまりこれは、隣の部屋から壁越しに彼を狙った一撃。 もう一歩後ろにいたら、壁諸共粉々にされていただろう。 「誰だ、出て来い!!」 その呼び声に答えるかの様に、バキッと小気味良い音が響いた。 強襲者―――バルバトス・ゲーティアは破片を踏み砕きながら、壁の向こうからその姿を現した。 アレックスに勝るとも劣らない、強靭な肉体。 その全身から放たれている、凄まじい威圧感。 土煙が濛々と立ち込め、まるでそれらを演出するかの如く、彼の姿を半ば隠している。 「おいおい、随分と荒っぽい挨拶だな。 自己紹介も抜きにおっぱじめようってのか?」 「ククッ……確かに言うとおりだ。 己が殺される相手の名前ぐらいは知っておきたいよなぁ……!!」 ――――ニィッ。 バルバトスの顔に笑みが浮かぶ。 それは狂気の混じった、それでいて純粋な喜び。 彼は実に嬉しかった。 今の一撃で震え上がり、縮こまる様な者が相手では戦っても楽しくない。 その点、アレックスは実に良い。 鼠のように逃げおおせず、臆する事無く向き合ってきている。 バルバトスにとって、戦うに値する敵であった。 「俺の名はァ、バルバトス・ゲーティアだ……貴様の名を聞いておこうか?」 「アレックスだ……バルバトス。 悪いが、殺し合いをやるって言うなら容赦する気はないぜ? お前みたいな奴を野放しにしちゃ、どうなるか分からねぇからな」 「望むところよぉっ!! さあ、おっぱじめるぞアレックスゥッ!! 俺の渇きを……癒せぇぇぇぇぇぇぇいっ!!」 雄叫びを上げ、バルバトスが土煙の中から駆け出る。 それと同時にアレックスは、バルバトスの両手に視線を移した。 土煙の中にいた状態ではうっすらとしか確認できなかったが、彼は何か武器を手にしている。 壁を粉砕したあの一撃の威力から察するに、恐らくは相当強力な何か。 アレックスはその正体を警戒し……そして驚愕した……!! 「なにっ!?」 意外、それはキーボードッ!! お世辞にも武器とは言い難い、日常的な道具……!! この予想外の出現に、アレックスは驚きを隠せない。 そしてその驚きは、彼の動きを一瞬鈍らせる……! 「ぶるあぁぁぁぁぁぁあああっ!!」 その隙をバルバトスは見逃さない。 キーボードは咆哮と共に振り払われ、アレックスの右肩を打つ。 それは本当にキーボードによるものなのか、そう疑いたくなるほどの威力……!! アレックスは顔をしかめ、怯む……が!! 「っ……ハァッ!!」 アレックスは無事な左手を即座に伸ばす。 そのまま、バルバトスの肩を力強く掴み……!! 「ヌンッ!!」 ヘッドバッド!! 「ぬぐぅっ!?」 頭突きという攻撃手段は、バルバトスにとって予想外。 脳に衝撃が走り、視界が揺らいだ。 その刹那、アレックスは追撃の一打を繰り出す! 「フラァッシュ!!」 「むぅぅっ!?」 強烈な逆水平、フラッシュチョップ……! バルバトスの胴体へとそれはまともに直撃し、背を向け仰け反らされる。 そのままアレックスは、バルバトスへと両手で掴みかかりに行く。 彼の定石パターンとも言える、フラッシュチョップからのバックドロップ……だが!! 「俺の背後に立つんじゃねぇっ!!」 バルバトスの反応が、アレックスのスピードを上回る……!! 自らの胴体へとアレックスの腕が回されたその瞬間、ホールドされる寸前に逆に腕を掴みげたのだ。 そして、力に任せ自らの前方へとぶん投げる!! 「グッ……!!」 「まだだっ!!」 アレックスが肩から床へと叩きつけられ、同時にバルバトスが動く。 超高速で詠唱、その起き上がりを攻める……!! 「灼熱のバーンストライクゥッ!!」 アレックスの頭上に、巨大な火の玉が出現する。 そしてそれは、倒れているアレックス目掛けて一斉に降り注ぎ始める……!! 「うおおぉ!?」 アレックスはとっさに転がり、落下してくる火の玉を回避していく。 次々に床が砕け、孔が穿たれていく。 こんなものを受けては一たまりも無いと、アレックスは懸命に回避に努める……だが……! 「とったぁぁぁっ!!」 その先にはバルバトスが待ち受ける……!! 彼は無慈悲にも、倒れているアレックスへとその片足を振り上げ……!! 「いつまで寝てんだ!?」 「ガァッ……!?」 踏む……!! 炸裂したのは踵、命中したのは腹部。 鍛え上げられた腹筋も、バルバトスの全体重を乗せた踏みつけは防ぎきれない。 アレックスの表情が苦悶で歪んだ。 「まだいくぞおおぉぉっ!!」 バルバトスはすかさず二撃目へ移行。 再び足を上げ、踏みにいく……だが!! 「Now!!」 「なぁにぃっ!?」 とっさにアレックスは両手を地に付け体を回転させ、そのまま足払いを仕掛けたのだ。 片足で立つバルバトスは、大きく体勢を崩さざるを得ない。 今度は、バルバトスが地面に倒れ伏せる番……ではなく。 アレックスは素早く起き上がり、倒れる寸前だった彼の胴体を、逆さまに両手でがっちりとホールド……!! 「ドゥゥワァァオオォォッ!!」 そして跳躍! 全力を込め、空中から床へとバルバトスを叩きつける……パワーボムッ!! 「ブルァアァァァァァァァアアァァァァァァァァアアアアアッ!?」 脳天から強く打ち付けられ、襲いくる激痛にバルバトスが咆哮をあげる。 アレックスはここでバルバトスから両手を離し、一度距離を取る。 今の一撃で与えられたダメージは大きい、もしかすれば倒しきれているか。 うつ伏せに倒れこんだバルバトスを、アレックスは注意深く警戒する……その時。 「ククッ……ハァァァッハッハッハァァァッ!!」 バルバトスは、笑いながら起き上がった……!! 頭からは血が垂れ流されているが、そんなことは関係ない。 彼には、こんなに楽しい戦いは久々であった。 心地良い痛み、潤う渇き。 ここで倒れてなるものか、ここで終わらせてなるものか……!! 「……とんでもない奴だな。 戦うのが好きって気持ちは分かるが、ちょっといきすぎだぜ?」 「俺の本能が叫ぶのさ、貴様を殺せとぉっ!!」 バルバトスは、これで二度目となる猛進に出る。 キーボードがアレックスの顎目掛け、垂直に振り上げられた。 アレックスはそれを右手で払いどけようとする……が!! 「ぐわっ!?」 「かかっとぅわぬあぁぁぁっ!!」 防御よりも早く、アレックスの眉間を何かが打った。 それは、キーボードのコードッ……!! 打撃を警戒していたアレックスには、この鞭打は効果的であった。 「今死ねぇっ!!」 そのまま、キーボード本体はアレックスの顎を打つ。 彼の体は、僅かに空中へと浮き上がり……! 「すぐ死ねぇっ!!」 そこへとキーボードが打ち下ろされ、地面へと叩きつけられ……!! 「骨まで砕けろぉっ!!」 再度、上空からの振り下ろし!! これぞ、バルバトスが得意とする三連殺……!! 「ぐわあぁぁぁぁぁぁっ!!」 アレックスは床へと、仰向けに倒れこむ。 全身の至るところから鈍痛がする。 キーボードでありながら、バルバトスの攻撃力は絶大であった。 「どうしたぁ、これで終わりかぁっ!!」 「くそ……まだっ……!!」 しかし、アレックスの闘志は消えず……それどころか、寧ろ燃え上がっていた。 目の前の男は強い。 だからこそ、ここでどうにかして止めなければ大変な事になる。 確実にこの男は、殺し合いを悪い意味で盛り上げてくれる。 そう悟り、自らを奮い立たせたのだ。 「お前は、ここで止める……!!」 アレックスは腕に力を込め、何とか立ち上がろうとする。 床を押し、体を持ち上げていく。 だが、その瞬間。 勝負はあまりにも呆気ない形で幕を閉じた。 ――――ミシッ…… 「なっ……!?」 「何ぃっ!?」 アレックスの足元に亀裂が走った。 そうなった理由は単純、傷つきすぎたからだ。 投げつけ、バーンストライク、踏みつけ、パワーボム、三連殺。 共に強力なパワーを持つアレックスとバルバトスの攻撃を散々受け、無事ではいられなかった……!! ――――バキィッ!! 「くっ……うおおおおおおおっ!!」 「ぬおおぉぉっ!?」 床が抜けた。 とっさにバルバトスはバックステップしてそれを避ける。 だが、アレックスには出来なかった。 まともに崩壊に巻き込まれ、下層階へと落ちていく。 そして、続けて瓦礫の山が彼へと降り注ぎ……その体を埋めた。 「……何だよそりゃああぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 予想だにしなかった、最悪の形での幕切れ。 バルバトスは咆哮する。 もっと戦いを楽しみたかった、もっと血を見たかった、もっと痛みを味わいたかった。 怒り、悲しみ、絶望、あらゆる感情が内から込み上げてくる。 「ぶるああぁぁぁぁぁあああ!!」 目の前の壁を殴り、発散させようとする。 しかし、そんなものでこの高ぶりは収まらない。 ならば、この辺り全体を破壊しつくしてくれようか。 バルバトスはもう一度、壁を殴りつけようとする……が。 「……ん……?」 そんな彼の足元へと、何かが転がってきた。 それは、戦いの邪魔になると思い置いてきた彼のデイパックから、偶然にも零れ落ちた支給品。 網目状の皮をした、緑色の丸い果物……俗に言うメロンである。 「……」 バルバトスは何を思ったか、それを拾い上げる。 そして、力任せに真っ二つに裂き…… ――――ガジッ!! ストレスをそれにぶつけるかのごとく、勢いよく食らった。 アレックスとの激闘では、体力を消耗した。 体が本能的に、甘みと水分を求めたのだ。 そのまま、黙々とメロンにかじりつく事数分。 半身を食らい尽くした所で、バルバトスは動きを止めた。 「いいだろう……ならば探すまでだ……!! 新しい獲物をなぁぁぁっ!!」 僅かながらに冷静さを取り戻した狂戦士は、ホテルを出て行こうとする。 これだけの規模の殺し合いなのだ、きっと他にも自分を満足させられるものはいる。 ならば見つけ出し、この手でたたき殺すのみ……!! 「ぶルアあアァぁァぁぁアあぁァぁァぁぁっ!!!!」 【F-3 デパート外/1日目。深夜】 【バルバトス・ゲーティア@テイルズシリーズ】 [状態] 軽度の疲労。 全身に中度の打撲、頭から軽い出血。 [装備] キーボード@キーボードクラッシャー [道具] 共通支給品、メロン(1/2)@現実、不明支給品*0~1 [思考・状況] 1:強い相手を探し出し、殺す。 その邪魔をする者も殺す。 ※アレックスが死んだと判断しています □■□ 「なんとか……助かったか……」 激闘から数十分後。 瓦礫の中でアレックスは目を覚ました。 不幸中の幸いにも、彼目掛けて落下した瓦礫は折り重なりあい、僅かな隙間をうんでいた。 その為、瓦礫の直撃は避けられ、受けたダメージは落下の衝撃のみですんだ。 もっとも、その衝撃で気を失ってしまい今まで眠っていた訳だが。 「……あいつは、もういっちまったのか……?」 瓦礫を押しどけ、外へと這い出る。 周囲を注意深く観察してみるが、誰かがいる気配は無い。 どうやらバルバトスは、アレックスが死んだものとみてここから出て行ったらしい。 助かった、そう思う反面、まずいことになったとも思う。 バルバトスを止める事は失敗に終わったのだ。 このままでは確実に、彼は犠牲者を出していくだろう。 「このまま……あいつを野放しにはできねぇな……!」 アレックスは闘志を奮い立たせ、身を起こす。 倒すと決めた男を、追いかける為に。 【F-3 デパート内/1日目。深夜】 【アレックス@MUGEN】 [状態] 中度の疲労。 全身に中度の打撲 [装備] 無し [道具] 共通支給品、不明支給品*0~3 [思考・状況] 1:バルバトスを追いかけ、倒す 2:殺し合いを止める為、仲間を集める ※まだ名簿は見ていません。 同じMUGEN出展の者や、MUGENでキャラが作成されている者については知っている可能性があります。 ※F-3のデパート内に、床に大きく穴が空き、壁が一部粉々になっている部屋が一つあります。 sm09 射命丸文は大変な変人どもに振り回されてデデーン!されて逝きました 時系列順 sm11 絶望した!私しか書かれなかった事に絶望した! sm09 射命丸文は大変な変人どもに振り回されてデデーン!されて逝きました 投下順 sm11 絶望した!私しか書かれなかった事に絶望した! バルバトス・ゲーティア sm43 参加者見つけてすぐ屠る~狂気のバルバトス・ゲーティア アレックス sm53 写真のちモヤモヤ
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業者の行動の意味 @ウィキ 業者等が行っている意図が不明確な不思議な行動の分析 SEOって・・・ どのくらい意味があるものなのでしょうかね? Webビジネスの普及を謳い、リースを組ませる業者に要注意!! この手の商品のリースは5年間が多いのでご契約に際してはよくご検討下さい!! コスト削減になる場合もある事は事実です。ですが、リースを組まずとももっと安く良い結果を出せる方法もたくさんあります。 Webビジネスの長所とWebの活用方法ばかりに注目しがち(というか業者がそうさせがち)。もっと全体を見て判断しましょう。商品やサービス自体や、売り込みに来た業者の事を他業者にも相談したりしながら、リース契約の特性なども頭に入れて判断しましょう。
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健康診断・身体測定というものは、女性にとって、天国と地獄の両面を併せ持つ行事である。 男性からからしたら「体重身長座高を測って、ハイ終わり」のツマラナイ行事でしかないが、だが、女性からしたら、それこそ自分の命日を知るに等しい行事なのだ。明日かもしれない。五十年後かもしれない。ひょっとするとあと三秒後かもしれない。 「…………」 2004年 2月8日。晴天なれど気温低し。 ヨルムンガンド級輸送艦「サクラ」の医療室。 ここにも、自分の体のことを知りたいような、同時に知るぐらいならBETEに裸で特攻してやるなんて不謹慎な事を考えている女の子が居た。最初、メイゼを怪しいやつ呼ばわりした「検非違使 あやの」だ。 お人形みたいな顔つきに、小柄な体に似合わない豊富な髪の毛をツインテールにして腰まで垂らしている。その手の人間が見たらさっそく写真でも撮りそうな風貌である。 彼女だって女性独特の丸みを帯びた体を持っている。 しかし―――。 彼女はもう一度、その二つの丘がある白いシャツの下を透視するかのように凝視する。 大きい。 「………いいな」 「ん? なんか言った?」 「何にも」 女性の作業員に体の筋肉量を計測されていたキサラギが、あやのの方に振り返る。ぷいと顔を逸らすあやの。既に測定を終えて待機していたリンがキサラギの胸と自分のを眼で比較する。 「にしても大きいですね」 「うーん。また大きくなったみたいで」 「アタシに言わせたら大きいだけだって」 血液検査を終えたナイトメア3の「香舞園 理佳(コウブエン リカ)」が、もぞもぞと軍服を着ながら言った。ざんばらなショートカットの平均的な女の子だ。部隊の切り込み隊長として、長刀の扱いに関して彼女の右に出る者はいない。 ただ、頭に血が上ると誰にも止められないという欠点を持っている。 「大丈夫です。まだ大きくなるらしいです」 「うっせ!」 富士キサラギ――ナイトメア遊撃部隊の隊長。 スラリとした長身に、これでもか! これでどうだ!! これでも食らえ!!! とばかりの、まさに富士山級の大きな胸。 一方、どうにも貧相なあやのの胸部。 あやのは心に決めた。こんど大きくなる呪文でもなんでもやってやる、と。 さて、なんで彼女彼ら「ナイトメア遊撃部隊」の六人が健康診断をしているのか。 それを知るには、少し時を遡らなければならない。 ――「戦術機をR戦闘機に近づける」。 そんなことを突然香月が言い始めたのが、つい一週間前のこと。 R戦闘機に近づけるなら、まず反重力機関とか、波動砲とか、先にすべきものは沢山あったが、それは時間がかかる。ならば、時間がかからず、しかも効果的な事をすべきだ――。 ということで、戦術機の操縦者、つまり衛士の強化がなされることになったのだ。 最初に取り掛かったのは、衛士と戦術機の間を結ぶOSの改良だ。 「XM3」という機動制御用のOSがこの世界で広く使用されているが、それを独自に組み替えて、R戦闘機に近づけようとしたのだ。しかし、これに関しては「OSをR戦闘機に近づけたところで、性能が追いついていない」ということで後回しにされた。 と、いうことで、まずは操縦席周りの改良が始まった。 これはさほど難航する作業ではなかった。何せ、外見だけという状況なのだから。 さて、話は最初の健康診断に戻る。 何故健康診断か、というと、人体の強化を行うためである。ただし、メイゼのように骨格や筋肉・神経を人工素材で強化したり、ヴァジルカのように脳味噌を弄るようなレベルの改造は出来ないので、汎用ナノマシンの注入などの軽度の強化を行う。 健康でもないのに強化は出来ない。だから、体の様々なデータが必要になった。だから、健康診断をやった。そういうことだ。 汎用ナノマシンとは、血中のウィルスを除去したり、通信用に使われるのが本来の目的であった。しかしこれは軍用品。神経を活性化させたり、筋肉の疲労物質を取り除くことも出来るようになっている。 ナノマシン自体は香月達で生産できないので、ヨルムンガンド級輸送艦「サクラ」の施設で製造したものを使用する。 「ったく、こんな事ならナイトメアにこなきゃよかったゼ」 「まぁまぁ、そんな事を言わないでください」 女性特有の会話で盛り上がるナイトメア隊の四人の隣、黄色いカーテンを一つはさんで、二人の男がベットに寝ている。その全身に様々な計器を取り付けられている。一人は小柄。もう一人は長身。前者は白髪の長髪。後者は優男の風貌。 優男がニヤリと笑う。 「……ひょっとして注射が怖いとか? 御冗談を」 「ちょ、ばっ! そんなんじゃねーよ!」 慌てたように否定してかかるも、作業員に制止されて大人しくなる。 どこまでも癖のない銀髪を腰までのばし、その姿は妖精を思わせるほどに美しい。潤った唇。大きく凛とした両目。しかし、彼は立派な男である。ちなみに、女に勘違いされるのが大嫌いである。ナイトメア5、彼の名前は「宵崎 白夢(ヨイザキ ハクム)」という。 片や飄々とした様子で白夢をあしらう男、ナイトメア6、名前は「椎名 宗一(シイナ ソウイチ)」。 二人は、なんだかんだ言いながら仲が良いのであった。 「そこは我慢しなくては。ナノマシンによる簡易強化らしいですからね。自分たちの生死がかかっている、そう考えれば我慢できるでしょう?」 「む」 「どうです?」 「……分かったよ」 ナノマシンは、原始的かつ確実な手段―――注射で投与される。 それを事前に知らされていた二人は、この後注射されることを知っている。 ここでナイトメア遊撃部隊について少々触れておこう。 ナイトメア遊撃部隊とは、2001年12月31日のオリジナルハイヴ攻略作戦(桜花作戦)にて数人が生き残るも、反応炉の暴走に巻き込まれてハイヴそのものが大爆発、全滅、実質解散した英雄「ヴァルキリーズ」の後継として組織された部隊である。 正規の軍隊として動かず、戦場を自分の意志で駆けて、様々な部隊を支援する。文字通りの遊撃部隊。特に秀でた者だけが入ることを許される、エリート集団六人組。 味方を見捨てることも、敵前逃亡することすら許された特別な存在。それがこの部隊である。友軍から「悪魔」と忌み嫌われる、ヴァルキリーズとは異なる集団。 それ故に、それぞれが特に決まった役割を持っていない。 が、やはり得意不得意は存在する。 比較的前方でBETEと戦うのが香舞園 理佳。後方にて部隊を支援するのが宵崎 白夢と椎名 宗一。どれにも属さず、全距離を駆けるのが富士 キサラギ隊長と、検非違使 あやのと、合崎 リン。そういうことになっている。 そしてこんな部隊だからこそ、香月が介入できるのだ。 2004年 2月12日 夕方 曇り。 ここは演習場。 六人の「獣」が、たった二人の「獣」を追い詰めつつあった。 『こちら宵崎、配置についた』 『こちら椎名、配置につきました』 長髪のヤマトナデシコ、富士キサラギは持っていたサブマシンガンにマガジンを差し込んだ。 ナノマシンによる身体能力の増加。それを調べるためにナイトメア隊、そしてメイゼとヴァジルカは演習場にて実戦さながらの訓練を行うこととなった。ただ、R戦闘機と戦術機では性能差が天と地ほどあるため、生身での訓練となったのだ。 演習場にある、大きな廃工場。ことごとく窓ガラスが吹き飛び、その廃墟は、どこか「死」を思わせた。 ナイトメア隊は、防弾チョッキにゴーグルなど、重量だけ見たら実戦と変わらない装備を抱えていた。もちろんメイゼとヴァジルカも同じだ。 狙撃に関してかなりの腕を誇る二人の配置を確認したキサラギは、あやの、理佳、リンに手で指示を出した。作戦を開始する。 「………」 静かすぎる。 メイゼとヴァジルカは既にどこかに隠れているはず。だというのに物音がしない。当たり前か。軍人である人間が不用意にガチャガチャと音を立てるはずがない。 周囲には工作用の機械が鎮座していて、廃工場の天井付近にはキャットウォーク。 隠れるところはどこにでもある。 四人の前進を確認した狙撃の二人が移動を開始する。 コツンコツンと二人分、微かな音が反響して消えていく。再度狙撃銃の暗き銃口が工場内を支配できる位置から覗く。 「周辺警戒」 「「「了解」」」 女性陣の声が重なる。丁度工場の中心付近に陣取った四人は、警戒しながら工作機の陰に身を置く。男性陣は再度移動し、今度は小さなコンテナに開いている大きな穴から銃口を覗かせる。 ―――タタタンッ。 足音。 瞬間。ナイトメア隊全員の視線が素早く移動し、銃口を上げる。 「見~つけた」 「なっ?!」 上だ。 工作機の一つ、ベルトコンベアから工場の側面へと駆け上がったメイゼは、そのまま壁を蹴って円を描くように跳躍。人外じみた力でナイトメア隊の真上に陣取った。両脚が真上を向き、手に持ったサブマシンガンがナイトメア隊目がけて咆哮する。 「散れ!」 全員が一斉に横っ跳びで回避。 メイゼから発射されたペイント弾が地面に突き刺さって真紅の汚れを付ける。 鉄を溶接する機械の陰に隠れたキサラギは、僅かばかり頭を出してメイゼの姿を確認する。仲間の誰かがメイゼかヴァジルカと銃撃戦を繰り広げているらしく、断続的に銃声がする。 参加しなくては。 「ッ!」 殺気か! キサラギはとっさにその場から飛びのき、キャットウォーク辺りに銃火を走らせる。だがキサラギは、軽技師のように側転をきめてヴァジルカがペイント弾を避けるのを見た。 ざ、とキャットウォークの足場でヴァジルカが姿勢を低くすると、両手に持ったサブマシンガンをナイトメア隊全員へと浴びせかける。 狙いが甘いペイント弾がいたる所へと赤い花を咲かせた。かちんとヴァジルカのサブマシンガンから音がする。弾切れだ。 弾切れの隙を狙って白夢と宗一の狙撃銃が吠える。 「やるねぇ」 跳躍。 高速の小銃弾がヴァジルカの先ほどいた空間を縫い付ける。 ヴァジルカは優に2mの距離を跳んで遥か下の地面へと落下。姿を工作機械の群れの中へとくらます。 「ナイトメア3 ヒット!」 香舞園がやられたらしい。キサラギは唇を噛んだ。 なんであんなキチガイ染みた動きが出来るのか分からない。自分らも軍事用ナノマシンを入れている。お陰で息が切れにくくなった。だが彼等はその動きの遥か上を行く。同じ人間相手に三次元戦闘を行うなど、完全に想定外。 今のがヴァジルカだとすると、他の面々と戦っているのはメイゼか。 なんて力量だ。 実質4対1ではないか。 キサラギは姿勢を低くしたまま銃声の方向へと滑りこんだ。 あやのとリン、狙撃銃ではなく拳銃を引き抜いた白夢と宗一がメイゼらしき人かげと銃撃戦を繰り広げている。 メイゼの狙いはで、前に出ることが出来ない。実質一人にキサラギを含めた5人が釘付けにされていることになる。 「行け行け行け!!」 「了解しました!」 銃声が止んだ。 同時にリンが駆け出し、そして近場の廃材の陰に飛び込み、数発メイゼの方向に銃を撃ちこみ、さらに突撃をかける。 しかし――。 「いない……?」 「中見ろ」 「えっ」 転がっていたドラム缶から銃口が覗く。メイゼの肩までの髪が揺れる。とっさに射線から逃れようと身をよじるリンだったが、薙ぎ払うように発射されたペイント弾の数発が腹部に命中してしまう。 ペイント弾が命中していない全員が身を乗り出してドラム缶目がけて撃ちまくる。しかし、ドラム缶はそのまま障害物の陰に転がり込んでしまい、銃弾が当たらない。 「全員周辺警戒!」 薬莢の転がる音。沈黙。火薬の臭い。 ――カラン。また音がした。 「!!! 撃て!」 後方、そう、ヴァジルカだ。各々の射線がヴァジルカに食いつく。 しかし、銃弾が発射されるよりも数瞬早くヴァジルカは地面に伏せた。強化頭脳により射線、発射のタイミングを高速演算。すべての弾がヴァジルカの頭上を貫いた。ヴァジルカは宣言する。 「いくぞナイトメア隊!」 子供のような体が横に転がる。 狙撃銃のペイント弾が派手に地面に弾ける。 ヴァジルカは適当にサブマシンガンを撃ちまくるが、さすがに不安定な姿勢からでは命中弾はない。撃ちまくる。マガジンを排出、再装填。ヴァジルカはとにかく撃ちまくる。銃口からのペイント弾がナイトメア隊を脅かす。 キサラギは戦闘可能なナイトメア隊の面々に指示を出しながら、自らもヴァジルカにサブマシンガンの銃火を向ける。廃工場内部にやかましい音が鳴り続く。 「……? おかしいぞ……あれほどの機動力を持っているのに正面から撃ち合い? 今まで撹乱戦法だった――これは――罠か!」 「メイゼが来てます!」 狙撃担当の椎名 宗一の緊迫した声が響く。 音もなく、暗殺者のように忍び寄ったメイゼの双眼が嗤う。 椎名の拳銃がメイゼの顔面に向けられる。実戦なら即死する位置。 しかし宗一が引き金を引くより早くメイゼの顔面がぶれる。回避行動か。 銃声。 拳銃はメイゼの顔の隣で銃弾を吐き出した。 ぐん、と宗一の景色が回る。地面に背中から叩きつけられ、一瞬呼吸が止まる。 ―――投げられたと気がついた時は時すでに遅し。宗一の拳銃はメイゼに奪われ、そのまま心臓がある地点に一発、二発と引き金が落とされた。ペイント弾の塗料がメイゼと宗一の二人の顔に飛び散る。 跳躍。メイゼは跳んだ。向上に廃棄され、地面から空に向けて突き出した鉄骨を足場に、もう一度宙に体を浮かばせる。 円を描くようにメイゼの体が廃工場の空間を舞い、運搬用のクレーンに掴まる。 クレーンが軋むことで体が左右に動く。弾道計算、発砲時の銃身の跳ね上がりを計算。高速演算、座標調整。 「ロック、オン」 連続で引き金が落とされる。正確に銃弾がメンバーを襲い、そしてそのほとんどを脱落させる。悔しげな声がナイトメア隊から絞り出される。 「人間、じゃない」 「あんだよありゃ。サーカスから来たのかぁ? クソッ。綱渡りで死ねばいいのに」 「まったく歯が立ちませんでした……僕の実力不足でしょうか?」 銃が弾切れのようだ。予備の弾もない。 メイゼは銃をホルスターに戻す。防弾チョッキをしているのにも関わらず汗が浮かんでいない。ただ、息は切れているし、疲労していない訳ではない。元々いた世界では、人そっくりのアンドロイドとキチガイじみた戦闘訓練をしていたのだ。メイゼにとってこれは苦しいことではない。 「人間ならとっくに止めてるさ。残りは一人。……なぁキサラギ」 「ああ」 キサラギが音もなく進み寄る。サブマシンガンは弾切れ。それでも、体に色が付いていないところを見ると、さすがは隊長か。 「おっとと、俺は用事を思い出したから二人でやってくれ」 飄々とした様子でヴァジルカが出てきた。こっちは汗だくである。銃を下ろすと、不満げな様子で退場するナイトメアの面々と一緒に工場を出ていく。 メイゼとキサラギ。 二人のエースが油の臭いの満ちる空間で対峙する。 「人間を止めた、とはなんなんだ?」 「連中、と戦うために体をちょいと弄ったってことかね」 「連中とはBETEだな?」 「さぁて。人間かも知れない。当たり前だろ?」 「何?」 キリリとした視線が絡み合う。お互いに無手。丸腰。しかし、お互いがお互いに核ミサイルの発射スイッチを持っているかのような緊張感が漂っている。そのうちにスイッチは押されてしまうであろう。 キサラギは、ほんの僅かに脚に力を込める。 「――人を殺したことがあるというのか?」 この世界の軍隊において、敵というのはBETEである。 多少の小競り合いがあるにしても、その戦力のほとんどが対BETE戦のためにつぎ込まれている。 軍人が人を殺す。この世界ではあまりないのだ。と、いうかまずありえない。 しかしキサラギは見抜いていた。あれは対BETE戦闘の為ではない。人が人を殺すために作り上げられた、完成された「技術」だ。 「当たり前だ。必要とあれば殺す。命令ならお前も殺す。お望みとあればできる限り醜くなるように殺してやる。それがどうかしたか? それが軍人だろう?」 「なんだと……?! 人を殺すことをなにも思わないとでも言うのか――?」 「ああ、そうさ我が同類。――軍人殿」 表情を変えることなくメイゼが答える。 それはあたかも、何かの説明書を読み上げる様であった。 異形の生命体、バイド。 それを利用して金を儲けようとする人間は非常に多い。 基地に忍び込み、人員の誘拐や工作を行う人間もいる。 メイゼは、そういった人間を何人も血祭りに上げてきた。ヴァジルカも同じだ。Rを駆る者の敵はバイドだけではない。人間ですら敵となる。敵ならば、殺しても構わない。 キサラギの顔にうっすらと汗が浮かんでいる。 これは、体を動かしたことにより発生した熱によるものだけではない。 あまりにも冷たいその目による威圧、それも含まれている。 「同類――? 違う、私は故郷を、地球を守るためにいる――」 「なら連中がいなくなったらどうするつもりだ? BETEという画期的なモノを各国が軍事技術に応用しないわけがない。そうなったら今度は人間相手に戦術機が運用される。……まさかナノマシンの調整でこんな事になるなんてな。ハッ! 下らん。来い。俺を倒せ。ナノマシンの稼働実験だろうがなんだろうが、構わない。お前ら、軍人、は甘すぎる。軍隊というモノの本質すら知らないでここにいる。教育してやる。軍人のくせに綺麗ごとを言うな。虫唾が走る」 「―――!!」 一気にまくしたてるメイゼ。 心なしかその顔には怒り、そしてどこか見下すような、そんな感情が混ざっている。 希望なんか無い、そんな状況で戦ってきた。 希望をくれた人は死んだ。だからメイゼは言う。別の世界での絶望。愛した人が、戦闘とは関係のない人が敵として襲い来る、その煉獄で剣を振り続けた、彼は言う。この世界の「甘い」軍人に言う。 守るためには人も殺す。 大切な人のために人は殺さない。 考えの違いが明らかになる。 キサラギの拳が握り締められる。奥歯が極端な圧力をかけられて悲鳴を上げる。 「ふざけるな!!」 「ふざけているのはお前だ。今わかったよ。俺はお前らが気に食わない」 「――分かった。ある程度力を抜いていくつもりだったが、本気で行こう」 ドン、と乾いた音が鳴る。二人が地面を蹴っ飛ばした音だ。 なんの合図も無しに二人が駆け出した。 キサラギがメイゼの頭部を殴るために拳を固め、空気を切るように突き出す。 「―――ッ!」 メイゼはそれをバックステップでかわし、腰の捻りを入れた蹴りを頭に突き出す。 体は防弾チョッキでダメージを与えられそうにないからだ。 なら、頭を狙うまで。 ぎゅん、とメイゼの脚がキサラギの頭を素通りする。 同じように距離をとって回避していたのだ。 「ほら、いくぞ、軍人殿」 「クソッ」 メイゼは、猛烈な、捩じり込むように拳をキサラギの顔面に放つ。危ういところで回避。普通の人間ではありえない速度で拳がキサラギの顔面を掠めた。 なんて力だ。キサラギは唇を噛む。 メイゼが蹴り突き出せば、キサラギは受け流して反撃する。 肉と肉がぶつかり合う音がしばらくの間響く。 「骨の一つぐらいは砕いてねじってやる。なぁ軍人殿? そうすれば軍人を止められるぞ?」 「私はっ、軍人でありたい!」 「人を殺す覚悟もない甘ちゃんがなに言ってる。BETEしか殺せない、それで地球を守れるのか? もし相手が人間だったらどうする?」 メイゼの片足が一瞬霞む。明らかに人間ではない力でキサラギの脚が払われた。 そこにバランスを崩したところに一気にメイゼの肘が落とされる。 ――ヒュン。 必殺の、それこそ頭蓋を割らんとばかりの速度の一撃を、キサラギは、両手を割り込ませることで受け止めた。 ぎちりと筋肉と間接が悲鳴を上げた。 「私、には、BETEを殺す、それ以外に無いっ――!」 「 ほ~~~、で?」 「私は、それでもいい。甘くてもッ! いい!」 「――なら死ね。理想が通ると思うな」 メイゼは、一時的に筋肉のリミッターを解除。 受け止められていた片手を無理矢理上にあげ、コンクリートを粉砕するほどの力で拳を振りおろし――! 「駄目ですメイゼさま!!」 リンの声が聞こえた。 「――ッ!」 とっさに急制動をかける。 キサラギの両腕を掻い潜って、頭部を粉砕せんと迫っていたメイゼの拳が、目を保護するためのゴーグルの数センチ手前で停止した。 脳内にかかっていたノイズが晴れていく。 「俺は、今、何を?」 遅れて、ナイトメア隊の面々とヴァジルカが何事かと入ってくる。 「よぅ、相棒。もう終わったか?」 ヴァジルカが口笛を吹きつつ、硬直している二人の銃を回収する。途中から殺し合いになっていたのだが、キサラギが下で、メイゼが拳を直前で止めているところを見ただけでは、「寸止めしたんだな」という解釈しかできない。 ナイトメアの面々は、既に帰る準備を始めている。 「メイゼさま」 「………」 「取りあえずそこをどいてください」 「………分かった」 キサラギは目を閉じ、固まっている。メイゼは、チラリとキサラギに目をやると、そのまま走り去った。 ナイトメアとの面々とヴァジルカは何があったのかさっぱり分からないのか、疑問が顔に浮かんでいる。 ただ一人。リンを除いて。 「あとお願いします!」 「あぁ? オイコラ!」 後の処理を任せられた白夢が叫ぶも、既にリンは工場の外へと消えて行っている。そして、キサラギが体を起こした。 「なぁ皆――軍人というのは――」 何にもかもがムカついていた。 殺して殺す。それは、元の世界では復讐であり、生き甲斐であった。そこに地球を守る、ということは本の僅かしか入っていなかった。 否、きっと同僚達も同じだったのだろう。 バイドを殺す。 それはきっと、人生と同等の価値を持っていたのだ。 そもそも、「対バイド戦だけに作られた」操縦者だってゴロゴロといた。 クローン。 理論上、100%同じ遺伝子を持った生命体を作りあげる禁忌の技術。 俺は、メイゼという人間は、孤児だ。 バイドの攻撃を受けた宇宙船がとある街に落とされ、家族はみんな死んだ。 人の生命は紙のように軽い。 26世紀の人間は、銀河系中心域に確認された、明らかに敵意をもった知的生命体を滅するために次元兵器よりも有効な「兵器」を求めた。 生体物理学、遺伝子工学、そして魔導工学すら使って、その生命を「合成」した。その基礎となったのは、汎用性の高い「ヒト」であることは、既に知られている。 そう、実質人間同士が殺しあっている、ということと同じなのだ。 命の重さなど、人類を守るという大義の前では、ゴミ同然となる。 それは、22世紀であれ、26世紀であれ、変わることがない。 それが、元人間であれ、関係ない。 だと言うのに――この世界の軍人は、あまりに綺麗すぎる。人を殺す、という本当の目的を忘れて、未来への希望を抱いて生きている。 「殺す」。それを言い換え、「倒す」などと言う。 それが、どうにも違和感を覚えさせ、同時にいら立ちに変っていた。 「クソが」 軍人である以上、「他の軍」に許可なく喧嘩を吹っ掛けるなどやってはいけない。 だが、時にはこんなこともいいだろう。未遂なら、問題ない。 じきにBETEが襲ってくるだろう。そうしたら、後は殺せばいい。あいつ等は――ナイトメア隊なんてどうでもいい。放っておけ。 その「作業」を繰り返すことができれば、メイゼという生命の生きた証が残る。 「―――メイゼさま」 ああ、俺に過去の人間が語りかけてくる。 いや、違うな。これはあくまで現実だ。 メイゼは、工場の外にある古びたコンテナから飛び降りると、体重をさびた側面へと預け、手をポケットに突っ込む。防弾チョッキその他は工場に放置してきた。 「なんだ」 「お話、いいですか?」 「ああ」 三つ編みされたポニーテイルが背中で揺れる。今リンは、同じように装備を脱いでいる。 「なんであそこまでやろうとしたんですか?」 あのまま振りおろせば、頭部を粉砕していたのに、ということは言わない。メイゼは地面に落ちていた石を足で、転がして弄び始める。 「さてさて、何のことやら俺にはさっぱり」 「……止めを刺そうとしてましたね?」 「………」 「あのまま行けば死んでました」 ガッ。メイゼは石を力をいれて蹴っ飛ばした。重心をもとに戻すと、リンに歩み寄る。 そのままメイゼは腕を組み、リンを睨みつける。一瞬だけ表情を強張らせたリンは、同じようにメイゼを睨みかえした。 リンが口を開く。 「確かにその強さは尊敬します。でも、仲間を傷つけることは許しません」 虎のような態度で、リンは言う。どこまでも、それこそ鏡に映った姿をそのままここに連れてきたかのように似ている彼女。 リンの視線に耐えられなくなったメイゼは、腕を戻してくるりと背中を向ける。 「悪かった。でも、俺は態度を変えん」 もういいだろう。 要するに戦えばいい。 それ以外は必要ない。 メイゼは、一人新潟基地に戻ることにした。 あとがき。 ヒャッホホオホホホホホホホホオォゥ! 一人称と三人称が混ざるぜ☆ 新兵器の設計とか、製造とか、 一体どのぐらいの時間がかかるんだかわからNEEEEE! ふぅ、俺なにやってたんだろ。 今回は、なんだかんだで一番長い文字数になってます。お話がブツ切りになったり、色々とゴワゴワとした構成ですいません。小説って難しいです。それでは。
https://w.atwiki.jp/fzml/pages/15.html
FZMLとは ファンタズムマゴリアの略で 日本語にすると幻燈結界と言い (人によっては捉える意味が変わるかも) 相手の空気の流れに飲まれずに 独自のプレイスタイルを維持し続けて 相手を倒そうって意味を込めて この名前にしました ジャパンの考えたことFreedom Zeal Maximum Lung 自由と熱意と最大限と力という名詞の組み合わせです 日本語にするとMaximumを形容詞にして、 最大の力は熱意と自由っていうことです
https://w.atwiki.jp/terrachaosgaiden/pages/154.html
守る、その意味 ◆/Vo4sINk9g 「美味しいですね、このケーキ!」 「えぇ、私もまさかこんな状況でもティータイムを楽しめるとは思わなかったわ」 柔らかなケーキを口に運び、適温の紅茶を味わう。 殺し合いなどとは無縁の、本当に和やかな午後の一時。 この喫茶店の経営者には悪いが、首輪をつけられた者にとっては非常事態。 無銭飲食は犯罪などと野暮なことは言わないでもらいたい。 「結構食べておいた方がいいわよ? 支給品のパン、消費期限ギリギリのうえに量もなかったから」 「……太らない程度にいただきます」 たとえ、大量のケーキが少女の胃の中に消えていっても。 非常食にでもするつもりなのか、シフォンケーキがバッグにインしても。 ここは目を瞑って少女達のお茶会を見守ってほしい。 「紅茶のおかわりを入れてく……っ!」 「マミさん?」 だが、経営者が見守ってくれたとしても。 この殺し合いにおいて、少なからず邪悪な念を持つ者までは…… 見守ってくれるはずなど、最初からなかったのだ。 「リンさん、伏せてて!」 「は、はい!」 立ち上がったマミは即座に臨戦態勢となる。 変身し、銃と砲台を構えて見据えるのは、この店の外。 そこには、明らかに異質な存在があった。 まだ昼間だというのに、その周りだけが闇に包まれている。 闇は太陽の光を受け付けず、極狭い範囲だけを夜にしていた。 からんころん…… 来店者を知らせるベルの音が鳴る。 闇が……いや、闇を纏った人間がご丁寧に入り口から入ってきたのだ。 「ふむ、イギリスでもアフタヌーンティーの習慣があるが…… こんな時にも行うとは、なかなか度胸のある、洒落たお嬢さん方だな」 少女二人の姿を確認した男は、堂々とした佇まいで口の端をつり上げた。 その首には銀色の首輪。 つまりは、この男も殺し合いに巻き込まれた参加者の一人ということだ。 だが、巻き込まれた者が必ずしも善人とは限らない。 まだ幼い少女二人であっても、そんなことは百も承知だ。 マミは銃と砲台を、リンはネギっぽい双剣を構えて、男への警戒を解かないでいる。 「おっと失礼、名乗るのが遅れた。 私の名はDIO。怖がらなくていい、こう見えて私は肉体的も精神的にも紳士だ。 まだ若いお嬢さんには手荒なことなど 「ヴァオール・インフェルノ!」 「!?」 DIOと名乗った男の体が、店内を派手に吹き飛ぶ。 彼の言葉を遮り、攻撃を行ったのはマミである。 片足を軸にした回転による、下段回し蹴り・中段銃打撃・上段砲台打撃。 ほぼ不意討ちで三発を同時に食らっては、大抵の人間は吹き飛ばざるをえないだろう。 「マ、マミさん!? まだ敵かどうかもわからない人をいきなり攻撃するなんて!」 「敵よ! 怪しまれたくなければ、まずは普通殺し合いに乗っているかどうかを答える! それ以前に、その隠しきれてない悪意……! きっと魔女よ!」 打撃に使用した銃を素早くもちかえ、今度は発砲の構え。 人々に絶望を与える魔女を生かしておく道理はない。 吹き飛んだ敵は、まだ体勢を立て直せていない。 狙うは、頭部。 やがて、乾いた音が二回鳴り響いた。 「危なかったわ……まさかこんなに早く敵が現れるなんて……」 「マミさん……本当に今の人は敵……ひぃっ!?」 「どうしたのリンさ……!?」 リンが悲鳴をあげ、マミは思わず絶句した。 体に遠心力が上乗せされた蹴りと金属物による打撃を受け、頭部を二回狙撃された男。 その男が、ゆらりと立ち上がったのだ。 急所を外れて無事だった? そんなことはない。男の額には、確かに二つの穴が。 そしてその穴から血も流れている。 それにもかかわらず、男は確かに無事だった。 「このDIOとしたことが、たかが子供と見くびり過ぎたか……」 「ど、どういうこと!?」 マミの使うマスケット銃は基本撃てるのは1発限り。 新たな銃を生み出し、DIOを再び狙撃するが…… 「無駄無駄無駄ァ! その程度ではこのDIOは倒せんッ! しかし貴様、なかなか妙な術を使うな。刃向かわなければ、手駒としてやったものを……」 再び額に穴が空いても、DIOは歩みを止めなかった。 (く……! 不死を司る魔女だとでも言うの!?) マミの顔から冷や汗が滑り落ちる。 ソウルジェムの力が普段通りなら、もっと大量の銃で狙撃できる。 それこそ、肉体の一欠片も残さぬ程徹底的に。 だが今の状態ではそれができない。 支給された砲台も、流石に一発で目の前の怪物を爆散させるだけの威力はない。 現在の装備では、どう足掻いても撃破不可能。それが厳しい現実だった。 (こんなところで……せめて、リンさんだけでも……!) リンを庇うように立ちつつ、マミは店内を見渡す。 入り口は一箇所。だが、窓ガラスを割れば窓からの脱出ができるだろう。 「刃向かう者は全て、このDIOの血肉になってもらおうか!」 もっとも目の前のDIOの横を無事に通り過ぎることができたらの話だが。 「……ッ!」 「なぬやら歩くダークパワーを見つけた俺はとんずらを使って普通ならまだ付かない時間できょうきょかけつけたのだが ダークパワーがリア♀に手を出す変態っぽいのでそのまま骨にすることにメガトンパンチで決めた!」 「ぬぐあ!?」 「「!?」」 突如、窓ガラスが砕け散った。 だが破ったのはリンでもマミでもDIOでもなく、意味不明な言語を操る長身の男。 そして男は現れると同時にDIOを右の拳で殴り飛ばした。 「怪我はにいか?」 「「……」」 「おいィィィ!? まさか時すでに時間切れ状態か!?」 二人の少女は呆然と珍入者を見つめてしまう。 助けられた……のは事実だろう。 だが、どう答えればいいのかがわからない。相手がどこの国のものかがわからない。 その結果。 「ソ、ソーリー、アイキャントスピークユア「お前が何を言っているか理解不能状態! これは立派な日本語なんですわ!?」 軽い混乱状態に陥ったリンの発言に対して、男のツッコミが返される。 「ザ・ワールドォッ!!」 そしてその状態のまま、世界は灰色一色に染まり、凍りついた。 その動きを止めた世界で唯一動けるのは、時を止めた張本人。 つまりは『世界』を操るDIOただ一人だ。 「おのれ……一度ならず二度までもこの俺に刃向かう者が現れるとは…… だが、動けまい? もはや貴様になすすべはないッ!」 首をコキコキと鳴らしながら、DIOは邪魔をしてきた男へナイフや包丁を投げつける。 支給品の中にはなかったが、まさに今飛ばされた厨房の中から拝借した代物だ。 彼が本来使用するものに比べれば威力は低いが、刃物には違いない。 「む……チィ、やはりこちらも制限されていたか。 だがッ! 貴様がここで死ぬ運命に変わりはない!」 止まった時の中で、DIOは舌打つ。 主催者の力なのか、『世界』の時間停止が予定よりも短くなっていたためだ。 しかし、いくら短くなったとはいえ、男の周りは既にナイフと包丁で包囲できている。 邪魔者を消すには問題ない程度の制限だ。 「そして時は動き出す……!」 世界に、色が戻る。それと同時に、世界は動き出す。 「おいィィィィィィィィィィィィィ!?」 気づいた時には、無数の刃が自分を囲んでいる絶望的状況に、男は思わず絶叫する。 だが、叫びつつも立ちすくむことはなかった。 刃が自分に到達するまでの、ほんの僅かな時間を無駄にはしない。 「黄金の鉄の塊でできたナイトが銀装備のナイフに遅れをとるはずがない! インビンシブル!」 「なんだとっ!?」 DIOは言葉を失う。 全身を串刺しにされて生き絶えると思っていた男の体が、光に包まれ そして、全ての刃がまるで鋼鉄の壁に当たったかのような金属音を鳴らし、弾かれたのだ。 ナイフの質云々の問題ではない。仮に本調子でいつものナイフを投げてても結果は変わらなかっただろう。 その事実は、彼にとって理解し難いものだった。 「生半可なナイトには真似することのできないホーリー!」 「ぬあっ!? ぐっ、この光は……まずい……!」 そして理解するよりも先に、男の手から白い光が放たれる。 僅かに隙を作ってしまったとはいえ、持ち前の身体能力でDIOはこれをかわすが…… この光は、今の彼にとっては天敵と言えた。 神聖なる光が、DIOが纏っていた闇の一部を消し去ったのだ。 (やむをえん……ッ! ここは戦略的撤退だ……!) 闇がなくなれば、吸血鬼であるDIOの体は日光に晒され消滅してしまう。 いつ先程の少女の援護射撃が入るかもわからないこの状況では、これ以上の戦闘は危険だ。 そう判断したDIOは、その怪力でもって店の壁を破壊、外へと脱出した。 唯一の気がかりは、男が追跡をしてくる可能性だったが…… 「ふむ見事なとんずらだと感心するがどこもおかしくはないな……お前達もう安心して大丈夫なんだが?」 その当人は、追跡よりも少女二人の身の安全を優先した。 自分の職業は守ることを主としているという理由があるが、少女二人が未だに混乱状態なのがもう一つの理由だ。 無理もないだろう。 突然、無慈悲な全包囲攻撃を繰り出した化物と、その攻撃を防いだ自分の姿を見てしまったのだから。 どちらも、一般人には理解できない光景だ。 「あ、ありがとうございます! おかげで助かりました!」 「ええ、本当に……私だけだったら、追い払うことなんてとてもできなかったわ……」 「助けたくて助けるんじゃない助けてしまうのがナイトだからなお前達全然気にすなくていいぞ」 だがそれでも、助けられたのは間違いない。 リンとマミがそれぞれお礼を言うと、男はそっけなく返すが、気持ちは伝わっただろう。 「私達を助けてくれたってことは、お兄さんもこの殺し合いに反対なんですよね?」 「至高のナイトがそんなことをすると考える浅はかさは愚かしいな……と自己紹介がまだだった感 俺は一級廃人の至高のナイトであるブロントというのだが謙虚にもさんづけでブロントさんでいいぞ」 ◆ ◆ ◆ ◆ 「ほうあの主催者に屈しないナイト魂を持ってるとかお前達なかなか見どころがあるな 今はちょと置いて毛ぼりにしてしまっているがもう一人ナイトもいるわけでこの世界も捨てたもんじゃないと思った(リアル話)」 「えーと……褒めてくれてるんですよね?」 「褒めてますん」 「どっち……?」 その後、三人は改めて互いの行動方針を語った。 守りたい家族、主催者を倒すための仲間探し、そして…… 「そういえばブロントさん、どうしてさっきあの人……DIOを追いかけなかったの?」 「お前達の安全第一なんですわ?といいたいところだったが実はインビンは2時間に一回しか使えない系の話がある。 盾があれば下段ガードを固めて防げるが今ではもう一度あの攻撃をされたらナイトでもちょと僅かに危険で危ない」 「貴方でも厳しい相手だったのね……それにしても、そのインビンシブルといいさっきのホーリーといい…… 魔法の類よね? もしかして貴方もキュゥべえと契約して魔法少女に……っていきなりごめんなさいね?」 「……っ!」 「ブロントさん?」 今まで饒舌だったブロントさんの言葉が、ぴたりと止まる。 その表情は一瞬苦虫を噛み潰したようなものへと変わるが、すぐに元の表情に戻った。 しかし、きょとんとする少女二人を前にしても、咄嗟の言葉は出てこなかった。 契約……魔法少女……その言葉を、ブロントさんは知っている。 (てことはキュゥべえがあの白い物体の名前なのは間違いにい そうなるとそれを知っていて貴方「も」という言い方からしてマミが魔法少女であることは確定的に明らか……) ブロントさんは、迷っていた。 おそらくキュゥべえであろう生き物が語った、魔法少女の仕組み。 それを伝え、自分は主催者だけでなくそいつも斬るつもりでこの辺りまでやってきたと明かすべきか? だが、相手はいくら自分と同じような志を持っているとはいえ、まだ少女だ。 下手に残酷な真実を伝えては、錯乱あるいは自ら命を絶つ可能性まである。 いつもの調子で「魔法少女とか理解不能俺は光と闇を備えた最強に見えるナイトなんだが?」と流せば…… しかし、それができない。 魔法少女を魔女にさせないためには、魔力を使わせなければいい。 自分が、彼女の分も戦い、主催者を倒せば少なくともこの会場では魔女化はないだろう。 だが、元の生活に戻ったらどうなる? 今この場で真実を伝えた方が、後のためでもあるのではないか? いくら廃ナイト自慢をしているとはいえ、自分が本当に全てを守ることができないことなど理解している。 彼女、いや他の少女にも魔力を使わせず、自分一人で全ての敵を葬ることなど不可能だ。 自分が守れるのは、この両腕が届き、走って辿り着くことができる場所まで。 (あの物体の言っていたことを伝える伝えないにしろ俺がこいつらを守る必要があるのは変わらない しかし至高のナイトも一人じゃ無理があるナイトの守りにPTメンの援護があってこそキングベヒんもスも倒する…… 黙ったままならマミの援護があれば俺も戦いやすくはなるがしかしだが万が一を考えるとやはり…… それぬ伝えないとあいつを骨にすることもできないあるさまがやはり確実にマミがショックを受けるのはバレバレで…… おいィ……どっちにすろデメリットがあるとか汚いなさすがキュゥべえきたない……!) 「ブロントさーん?」 「……」 少女に見つめられたまま、騎士は葛藤を続ける。 誰かを守るために戦ってきた騎士。彼は、どのような判断を下すのだろう? 【一日目・日中/中野区 喫茶店店内】 【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】 [状態] 健康、ソウルジェム残魔力99% [装備] 魔法銃二丁、砲台一門 [道具] 支給品一式、ソウルジェム [思考] 基本 仲間を集め、触手の魔女(禍神)を倒す。 0 ブロントさんの魔法の正体が気になる 1 リンと行動を共にする。 2 慎重に行動し、魔力の消費、無駄な戦闘を極力控える。 3 殺し合いには乗らないが、危険だと判断した人物は撃つ。 4 キュゥべえを探す 【備考】 ※リンと情報交換をしました。 リンの家族についての情報を得ました。 【個人制限及び特殊体質】 については、『黒い子は火薬、黄色い子は魔砲』を参照。 【鏡音リン@VOCALOID】 【状態】 健康、一部にブロリーの返り血 【装備】 ツインネッギ 【道具】 基本支給品一式、ヴォーパルソード、グラットンソード、ケーキ×4 【思考】 基本:家族と共に生還する 1:マミと行動を共にする。 2:打倒主催者思考の参加者を探し、協力する 3:家族が心配 4:首輪の無効化方法を知りたい 5:ブロントさんどうしたんだろう……? 【備考】 ※マミと情報交換をしました キュゥべえの情報と、マミが知るかぎりでの魔女と魔法少女の情報を得ました 【ブロント@ネ実】 [状態] 健康、疲労(小)、インビンシブル2時間使用不可、葛藤 [装備] 白銀の鎧(ナイトAF) [道具] 支給品一式、アビシオンのフィギュア [思考] 基本:主催者とゲームに乗った参加者はバラバラに引き裂く 0 リンとマミは保護するが、マミに魔法少女の真実を伝える?伝えない? 1 あとで混沌の騎士と合流 2 貧弱一般人は保護 3 剣と盾の早急な確保 4 キュゥべえは確実に殺す? ※キュゥべえとの会話により、魔法少女の仕組みを理解しました ◆ ◆ ◆ ◆ その頃…… 「ダークパワーが歩いていてちょと気になるから待っていろ……と言われましたが…… こうしている間にもあの白獣に逃げられているのではないでしょうか?」 歩道橋の上で、混沌の騎士はブロントさんの帰りを待っていた。 「それにしても、ダークパワー……闇の力、ですか。 ……光と闇が両方備わり、最強に見える。どこかで聞いたような…… ライトアンドダーク……光と闇こそ混沌の根源…… 私はブロントさん程速くは走れない。つまりはまだ光と闇が備わっていない? 今の私は……どっちなのでしょう? 彼と同じく、光……? ならば、そのダークパワーを手に入れれば、私の力は増す……?」 この騎士もまた、葛藤していた。 【中野区・歩道橋/一日目・日中】 【混沌の騎士@カオスロワオリジナル】 [状態] 記憶喪失・発汗(大)、疲労(小)、葛藤 [装備] 漆黒の鎧 [道具] 支給品一式、アビシオンのフィギュア [思考] 基本:死者は極力出さない 0 歩くダークパワーに興味 1 ブロントさんを待つ? 2 水分の確保 3 自分の正体を知りたい 4 キュゥべえは確実に殺す ※キュゥべえとの会話により、魔法少女の仕組みを理解しました ◆ ◆ ◆ ◆ 「くそ……このDIOがッ! あんな連中を相手に!」 DIOは喫茶店から離れた民家の中に身を潜めていた。 当然、その部屋は闇に包まれている。 「この妙なランプのおかげで外を歩くことはできるが…… さすがに両腕をランプの守りに使用していては満足に戦えん。 我が『世界』も弱体化され……くそッ! 忌々しい連中に主催者め!」 闇の中でDIOは吠える。 彼が持っている支給品のランプは、世界を一瞬で夜にすることができる魔法のランプだった。 主催者が狙っていれたのかどうかは定かではないが、少なくともDIOには有益なものだ。 だが、かえってそれが施しのように感じ腹立たしい。 「この闇も完璧ではないようだしな…… 本格的な活動はやはり夜になってからが得策か。それまではこのランプを使って移動しつつ…… この際誰でもいい。適当な奴をゾンビにするか肉の芽を埋め込んで利用するとしようか?」 【中野区・民家/一日目・日中】 【DIO@ジョジョの奇妙な冒険】 [状態] 健康、主催と反抗者に対する憎悪、小疲労 [装備] いつもの服、銀のナイフ×6 [道具] 支給品一式、闇のランプ(使用中) [思考] 基本 主催者に報復する。 0:夜までに適当に駒を作る 1:その後使える「駒」を見つける 2:利用し終えた者、役立たずは殺す ※『世界』の時間停止に若干制限。4~5秒が限度であり、連続使用で疲労。 ◆支給品その他解説◆ ケーキ@現実 喫茶店の冷蔵庫から調達されたケーキ。 支給品の食糧とは違い、柔らかくておいしい。 銀のナイフ@現実 喫茶店の厨房から調達されたナイフ。 普通の一般的なナイフだが、吸血鬼の怪力で投げつけられたら致命傷は必至。 闇のランプ@DQシリーズ DIOに支給された魔法のランプ。闇の炎により、世界全体を一瞬で夜にする程の力を持つ。 が、制限により使用者を中心とした半径1メートル内のみを夜にする。 凝縮された闇の力により、通常の日光程度は受け付けないが、強烈な光を受けると一時的に闇が消えてしまう。 ランプ本体が破壊された場合も闇は消える。 035:彼は親友を待っていた 投下順 037:ライダー×ライダー 035:彼は親友を待っていた 時系列順 037:ライダー×ライダー 028 金髪少女たちのお茶会 巴マミ 053:黄金色のトリオ 028 金髪少女たちのお茶会 鏡音リン 053:黄金色のトリオ 029 異なる価値観 ブロント 053:黄金色のトリオ 029 異なる価値観 混沌の騎士 070 フルアーマーとネイキッド 016 「帝王」はこのDIOだッ!!依然変わりなくッ! DIO [[]]
https://w.atwiki.jp/eramegaten/pages/58.html
養育の意味 5万払うと、子供の初期パラメータに、育ての親の一番高い能力に+2、二番目に高い能力に+1される 育ての親のスキルを受け継ぐ可能性が出てきます 基本的に子供の素質は母親の影響を強く受け、スキルは両親のスキルをそれぞれ2分の1の確率で受け継ぐという効果がある もちろん、「俺の嫁と子供に幸せになってもらいたい」という想いを込めても構わない。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kowaero/pages/74.html
ある青年が、横断歩道で信号待ちをしていた時のことです。 道路の反対側に立っていた少女の背後に、おっさんのような顔がありました。 (なんだあれ…痴漢か? それにしては周りの人も女の子も何も反応してないしなぁ…) 信号が青になり、青年が歩き始めます。 前からは少女と、相変わらずその背後におっさんの顔。 この時、青年は気づきました。 (あのおっさん、足がないぞ? まさか、幽霊?) 青年は少しビビりましたが、気づかないふりをしていれば問題ないだろうと、そのまま歩いて行きました。 そして、すれ違う瞬間。 「よくわかったな」 思わず青年が振り向くと、そこには少女の尻を撫でまわす、 腰から下のないおっさんの幽霊の姿があったということです。
https://w.atwiki.jp/fxwholoses/pages/15.html
レバの意味も知らずにねぇ レバの意味知ってるお前は勝ってんのか? どうせ負けてんだろw 知識ばっかあったって勝てなきゃ意味ないんだよアホw 戻る