約 851 件
https://w.atwiki.jp/yoshiyoshiy1/pages/32.html
2007-03-05 戻る 認定ベストセレクション Vol.3/001~065 【魔法(26)】 NBS03-066「ブルーアイズ・トランスマイグレーション/Transmigration of Blue eyes」 儀式魔法 Normal/Parallel 【効果】「ロード・オブ・ザ・ホワイト」の降臨に必要。フィールドか手札から「青眼の白龍」と戦士族モンスターをそれぞれ1体ずつ生け贄に捧げなければならない。 <新たな力を得んとする戦士は、伝説の白龍と共に転生を果たす。> NBS03-067「魔導錬菌の暴走/Drive of The Magic Virus」 儀式魔法 Normal/Parallel 【効果】「ビッグバン・ウィルス」の降臨に必要。手札かフィールド上からレベルが7以上になるようにモンスターを生け贄に捧げなければ「ビッグバン・ウィルス」は降臨できない。このカードの儀式召喚に成功した場合、このデュエル中、相手ターンのエンドフェイズ毎に相手に300ポイントのダメージを与える。 <物理力学と魔導力学を結合させて完成した禁断のウイルスを起動させる最終儀式。一度起動したウイルスは例えアポトーシスを起動したとしても書き換える事は出来ない。> NBS03-068「ハーピィズ・ゴットクロス/Harpie s Godlike Cross」 儀式魔法 Normal/Parallel 【効果】「神衣を纏いしハーピィ・レディ」の降臨に必要。フィールドか手札から「ハーピィ・レディ」を3体もしくは「ハーピィ・レディ三姉妹」1体を生け贄に捧げなければならない。 <ハーピィ・レディ達による光の儀式。描かれる十字の舞はやがて聖なる魔力を帯びて行く。> NBS03-069「異次元へと繋がりし銀河/D.D.Galaxy area」 フィールド魔法 Normal/Parallel 【効果】自分フィールド上の「異次元」「次元」「銀河」「ディメンション」と名のつくモンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップする。「異次元」「次元」「銀河」「ディメンション」と名のつくモンスターが特殊召喚に成功する度、このカードに次元カウンターを1つ乗せる。1ターンに1度、このカードに乗っている次元カウンターを3つまで取り除く事で以下の効果から1つ選択し発動する。 ●取り除いた次元カウンターの数まで、フィールド上のカードをゲームから除外する。 ●取り除いた次元カウンターの数まで、お互いにデッキからカードをドローする。 <宇宙の彼方に輝く銀河。ここに集まる者は異次元へと飛ばされてしまうとされる。> NBS03-070「魔導菜園(マジカル・ベジタブルガーデン)/Magical Vegetable Garden」 フィールド魔法 Normal/Parallel 【効果】植物族モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、このカードに魔力カウンターを1個乗せる(最大10個まで)。このカードに乗っている魔力カウンター1個につきフィールド上の植物族モンスターの攻撃力・守備力は100ポイントアップする。また、このカードに乗っている魔力カウンターが5個以上の場合、このカードは相手の魔法・罠・モンスターの効果によってはフィールド上から離れない。 <魔界の辺境にある菜園。普通の野菜だけでなく、怪しげな植物族モンスターも誕生させている。> NBS03-071「宇宙の雫/Space Drop」 永続魔法 【効果】自分スタンバイフェイズ時、お互いのプレイヤーはデッキの上からカードを3枚墓地へ送り、500ポイントのダメージを受ける。 <宇宙が崩壊していくという印なのか?それを解くのは一体誰だ!?。> NBS03-072「地獄の信号機/Hells signal」 永続魔法 【効果】1000ライフポイントを払い発動。このカードがフィールド上に存在する限り、自分はデッキの1番上のカードを表にする。このカードはデッキの1番上のカードの種類(魔法・罠・モンスター)によって、以下の効果を得る。 ●魔法:相手フィールド上のモンスター1体の攻撃力は1000ポイントダウンする。 ●罠:このカードを墓地に送る。相手は手札を2枚捨てる。 ●モンスター:自分スタンバイフェイズ時、自分はデッキからカードを1枚ドローする。ターン終了時、手札を1枚捨てる。 <地獄の裁判長の管理下に置かれる骨製信号機。3色の邪悪な光が近づく者を規制する。> NBS03-073「奈落のオーバーレール・ゾーン/Bottomless OverailZone」 永続魔法 【効果】自分スタンバイフェイズ時、お互いに自分フィールド上に存在するモンスター1体を破壊しなければならない。破壊するモンスターが存在しないプレイヤーは、1000ポイントのダメージを受ける。自分のターンのエンドフェイズ時、600ライフを払わなければこのカードは破壊される。 <―奈落への道が開いていく・・・―> NBS03-074「ライフバンク/Energy Bank」 永続魔法 【効果】発動時1000の倍数のライフポイントを払う。その時、1000ライフにつき1つ、このカードにカウンターを乗せる。自分のスタンバイフェイズ時、自分ライフはこのカードに乗っているカウンターの数×200ポイント回復する。自分のエンドフェイズ、フィールド上のこのカードを墓地に送る事で自分ライフは乗っていたカウンターの数×1000ポイント回復する。 <冥界に存在する命のやり取りが行われている建物。> NBS03-075「スクラッシュ・ウェポン/Crash Weapon」 装備魔法 Super/Ultimate 【効果】装備モンスターが戦闘でモンスターを破壊する度、装備モンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。 <背部にブースターを装備した鎧型機甲。攻撃時に衝撃波を繰り出す。> NBS03-076「清風の剣-ブレイド/a refreshing breeze Sword-Brade」 装備魔法 【効果】装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップし、装備モンスターが戦士族モンスターの場合、さらに攻撃力は800ポイントアップする。このカードは戦士族モンスターが装備している場合、魔法カードの効果では破壊されない。 <ガーディアン・ブレイドの剣。鍛錬を積んだ戦士なら、その切れ味を余す事無く引き出せるだろう。> NBS03-077「絶対防御魂/Absolute Defense Energy」 装備魔法 【効果】装備モンスターは守備表示の状態で攻撃を行う事ができる。守備表示で攻撃する場合は攻撃力の数値を適用してダメージ計算を行う。装備モンスターが攻撃表示になった時、装備モンスターを破壊する。 <―たった1点しか取れなくても、一点も取らせなければこちらの勝ちだ。> NBS03-078「D.D.ソード/D.D.Sword」 装備魔法 Rare 【効果】装備モンスターが戦闘によって破壊したモンスターは墓地には送られずゲームから除外される。装備モンスターが相手モンスターとの戦闘によって破壊された時、相手モンスターと装備モンスターとこのカードをゲームから除外する。装備モンスターが墓地へ送られた時、その装備モンスターとこのカードをゲームから除外する。 <異次元の戦士達が所持する次元を切り裂く剣。> NBS03-079「インセクト・キャロモン/Incect Caromon」 速攻魔法 Rare 【効果】自分フィールド上の昆虫族モンスター1体を選択する。発動ターンのエンドフェイズ時まで、選択したモンスターは1度のバトルフェイズ中2回攻撃できる。 <昆虫も世界に欠かせない存在に進化する!?。> NBS03-080「歌姫の聖域/The Sanctuary of The Female Singer」 速攻魔法 【効果】フィールド上に守備表示で存在する守備力2000以上のモンスターが破壊され、墓地に送られたターンにのみ発動可能。相手の墓地のカードを1枚選択し、相手のデッキの1番上に置く。 <歌姫は歌う、誰のためかと、それはきっと思い人の為に・・・。> NBS03-081「課せられた使命/Setted Mission」 速攻魔法 【効果】手札を1枚捨てる。自分フィールド上の戦士族モンスター1体を選択する。選択したモンスターがフィールド上に表側表示で存在する限り、選択したモンスターより攻撃力の高いモンスターは全て、攻撃力が600ポイントダウンする。 <「失敗するわけにはいかないのだ・・・。」―切り込み隊長> NBS03-082「最終防衛線/Final defenseline」 速攻魔法 Rare 【効果】自分フィールド上に魔法・罠が存在しない時に発動。デッキから永続魔法カード1枚を選択して発動する。この効果で発動したカードはターン終了時に破壊される。自分フィールド上にこのカード以外のカードが存在しない場合、選択した永続魔法カードは破壊しなくてもよい。 <―ここだけは守り抜いてみせる。絶対に―> NBS03-083「捨て身の守護者/desperate Guardian」 速攻魔法 【効果】自分フィールド上の攻撃力1000以下のモンスター1体を生け贄に捧げる。ターン終了時まで、フィールド上の攻撃力1500以下のモンスターの攻撃力は、生け贄に捧げたモンスターの守備力と同じ数値だけアップする。 <たとえ我が身が散ろうとも、護ると決めた者は護る、それが人の性。> NBS03-084「乗り越えられた犠牲/overcame the sacrifice」 速攻魔法 【効果】フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。そのモンスターの元々の持ち主はカードを1枚ドローする。 <一つの犠牲は、また新たな幸福を、一つの幸福は、また新たな犠牲を……。> NBS03-085「フリーズ/Frieze」 速攻魔法 Rare 【効果】フィールド上の表側表示モンスターを1体選択する。選択されたモンスターはこのターン攻撃、表示形式の変更、効果の発動・適用をする事ができない。 <鋼鉄で作られた帯状の装飾壁。ここに閉じ込められたら最後、何もできなくなる。> NBS03-086「分身!/the other self!」 速攻魔法 【効果】自分フィールド上の「ドローン」1体を生贄に捧げる。自分フィールド上に「ドローントークン」(戦士族・地・星2・攻900/守500)を2体特殊召喚する。自分のターンのメインフェイズに「ドローントークン」2体を生贄に捧げる事で、フィールド上のモンスター1体を破壊する。 <受け取れ!大山!。> NBS03-087「記憶災害-メモリーハザード-/Memory Hazard」 通常魔法 Ultra/Ultimate 【効果】20ターン目以降にのみ発動する事が出来る。お互いにフィールド上・手札・墓地・ゲームから除外されているカードをデッキと合わせてシャッフルする。その後デッキからカードを5枚ドローする。この効果処理後、ターンカウントを0に戻す。 <オールドガイア大戦で禁忌とされた源詞爆弾は人々の記憶を炉に蓄え起動、あらゆる存在を忘却の彼方へと導いた。> NBS03-088「心のジレンマ/Dilemma of Heart」 通常魔法 Super/Ultimate 【効果】サイコロを1回振り、出た目によって以下の効果を発動する。 ●1・2:自分フィールド上のモンスター1体を破壊し、自分のデッキからカードを2枚ドローする。 ●3・4:自分の手札をランダムに2枚捨て、相手フィールド上のカードを2枚まで破壊する。 ●5・6:相手の墓地の上から2枚までのカードを相手の手札に加え、自分の墓地からモンスター1体を選択し、自分フィールド上に特殊召喚する。 <心のどこかに絡まるジレンマ、消し去る糸口も心の中に・・・。> NBS03-089「300の奇跡/Miraclous a Three hundred point」 通常魔法 【効果】自分ライフが300の時にのみ発動可能。自分の手札が5枚になるようにデッキからカードをドローする。 <「窮地な時ほど奇跡は訪れるものだ。」―サンド・ギャンブラー> NBS03-090「デス・スパーク/Spark of Destruction」 通常魔法 【効果】自分の手札からカードを2枚、ゲームから除外する。相手フィールド上のモンスターカードを全て破壊する。このカードはメインフェイズ2でしか発動できない。 <死を招く破壊の放電。> NBS03-091「降り注ぐ悪夢/Fallen Nightmare」 通常魔法 【効果】お互いのプレイヤーは次の効果から1つを選択し、その効果を適用する。 ●自分は手札を2枚捨てる。 ●自分は2500ライフポイントを払う。 <空から降る紅き炎が世界の崩壊を予感させる。命を削るか富を捨てるか・・・。> 【罠(16)】 NBS03-092「アナザー・イメージ/Another Image」 永続罠 Rare 【効果】お互いの墓地の魔法・罠カードは、「イメージ・トークン」(戦士族・光・星1・攻/守0)としても扱う。このカードの効果で、「イメージ・トークン」として扱われている魔法・罠カードを召喚・特殊召喚する事はできない。 <頭の中で実像と虚像が織り成す。> NBS03-093「ダークムーンビカム/Dark Moon Become」 永続罠 【効果】自分の通常魔法発動時に発動できる。このカードがフィールド上に存在する限り、自分はその通常魔法とその同名カード以外の魔法カードを発動できない。1ターンに1度600ライフを払う事で、そのカード1枚を自分の墓地から手札に加える。 <闇の月、来るとき、この世の魔術は一つとなる。> NBS03-094「天地返し(てんちがえし)/change of rich soil」 永続罠 【効果】 このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーはデッキを裏返しにしてデュエルを進行する。ターンプレイヤーは自分のエンドフェイズ時にデッキからカードを1枚ドローする。 <上の土と下の土を入れ替える事により、土の性質はリセットされる。> NBS03-095「トゥーン・ウォール/Toon Wall」 永続罠 Rare 【効果】自分の墓地に「トゥーン・ワールド」が存在している時のみ発動。相手フィールド上の攻撃力1500以上のモンスターは攻撃できない。自分の墓地に「トゥーン・ワールド」が存在しなくなった時、このカードを破壊する。 <不滅のトゥーン達の守りを更に厚くするお洒落でカラフルな壁。> NBS03-096「時の崩壊/Collapse of Time」 カウンター罠 Ultra/Ultimate 【効果】ライフポイントを半分払う。魔法・罠・モンスターの効果のどれか1つを無効にしそれを破壊する。この効果で無効にしたカードの種類(モンスター・魔法・罠)により次の効果を発動する。 ●モンスター:相手フィールド上のカード1枚を破壊する。その後、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。 ●魔法:自分の墓地から魔法カードを2枚選択し手札に加える。 ●罠:相手は手札からランダムにカードを2枚墓地に送る。 <なっ、崩れ始めたぞ!。> NBS03-097「ぬいぐるみ?/a stuffed toy?」 カウンター罠 【効果】相手から戦闘ダメージを受けるダメージステップ時のみ発動可能。自分のデッキから獣族・獣戦士族モンスターを1体墓地に送り、自分フィールド上に「ぬいぐるみトークン」(獣族・地・星2・攻/守1000)を3体特殊召喚し、そのターンの戦闘ダメージを無効にする。「ぬいぐるみトークン」が破壊された時、自分は300ポイントのダメージを受ける。 <獣の皮を被せられ、戦場へ送り込まれる悲惨な者、噂では黄、緑、黒の体の色をしているようだ。> NBS03-098「羽翼飛翔/Uyokuhishou」 通常罠 【効果】800ライフを払う。自分フィールド上の鳥獣族モンスター1体を持ち主のデッキの1番下に戻し、その後デッキからレベル4以下の鳥獣族モンスターを1体特殊召喚する事ができる。 <空を舞う様に、空を裂くように、自由気ままに飛び立つ鳥は、きっと何かを残してゆく。> NBS03-099「機械仕掛けの三面鏡/Triple mirror of machine beginning」 通常罠 Super/Ultimate 【効果】相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。そのモンスターの攻撃を無効にし以下の効果から1つを選び、発動する。 ●そのモンスターを守備表示にする(裏表は問わない)。 ●相手フィールド上に存在するそのモンスターの攻撃力の半分以下の攻撃力を持つ表側表示モンスターを全て破壊する。 ●相手ライフに1000ポイントのダメージを与える。 <対物理攻撃用魔導反射三面鏡を展開する自動機械トラップ。> NBS03-100「終焉の光砲塔/Light cannon Tower Of the End」 通常罠 Ultra/Ultimate 【効果】自分ライフが2000以下の時に発動できる。お互いのフィールド上に「光砲塔トークン」(天使族・光・星12・攻0/守3000)を可能な限り特殊召喚する。このトークンは攻撃宣言できず、生け贄にできない。このトークンが破壊された時、サイコロを1回振る。出た目に応じて以下の効果を適用する。 1:そのトークンの前2マスに存在するカードを全て破壊する。 2:そのトークンの後ろ1マスに存在するカードを全て破壊する。 3:そのトークンより左のゾーンに存在するカードを全て破壊する。 4:そのトークンより右のゾーンに存在するカードを全て破壊する。 5:そのトークンが存在したゾーンは使用不可能となる。 6:次の自分エンドフェイズまでフィールド上の空いているゾーンは全て使用不可能となる。 <終焉に現る光の塔。そこより放たれるは災い齎す光の弾丸。> NBS03-101「勝利の歓喜/Delight of Victory」 通常罠 Rare 【効果】自分フィールド上のモンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した時に発動。次の効果から1つを選択し発動する。 ●手札から星4モンスター1体を特殊召喚する。 ●フィールド上のモンスター1体を選択する。そのモンスターはこのバトルフェイズ中、攻撃力が2倍になる。 ●デッキからカードを1枚ドローする。 <人々は勝利という祝杯に歓喜の声を張り上げた。> NBS03-102「難問題/the hard point at issue」 通常罠 Rare 【効果】相手プレイヤーはモンスターカードのレベルを宣言する。通常召喚可能なモンスターが出るまで相手のデッキからカードをめくる。出たモンスターが宣言されたレベルと違う場合、めくったカードを持ち主の墓地に送る。同じ場合、出たモンスターを特殊召喚し、残りのカードを相手のデッキに戻す。 <相手に課す試練、損害か利益か、全ては相手にかかっている。> NBS03-103「超融解(ハイ・メルト)/Super melt」 通常罠 Rare 【効果】ライフを半分払い、自分フィールド上のモンスター1体を生け贄に捧げる。デッキから攻撃力の合計が生け贄に捧げたモンスターの元々の攻撃力と同じ数値になるように自分フィールド上にモンスターを可能な限り特殊召喚する。この効果により特殊召喚されたモンスターはそのターンのエンドフェイズ時に墓地へ送られる。 <――生物のDNAを分泌、分散し、その力に見合った分身を無限に出現させる科学技術――> NBS03-104「変質地雷 メタモモヤ-TYPE:R/mine of metamorphose-R」 通常罠 【効果】モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。種族を1つ宣言する。そのモンスターとその同名モンスターの種族はこのデュエル中、自分が宣言した種族になり、攻撃力が300ポイントダウンする。 <起爆させた者の種族を変異させてしまう地雷。> NBS03-105「変質地雷 メタモモヤ-TYPE:T/mine of metamorphose-T」 通常罠 【効果】モンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時に発動できる。属性を1つ宣言する。そのモンスターとその同名モンスターの属性はこのデュエル中、自分が宣言した属性になり、攻撃力が300ポイントダウンする。 <起爆させた者の属性を変異させてしまう地雷。> NBS03-106「亡霊との化合/Chemical With Ghost」 通常罠 Rare 【効果】自分の墓地に存在するモンスター1体を自分フィールド上のモンスター1体に装備する。装備モンスターの攻撃力は装備カードとなったモンスターの攻撃力分アップし、装備モンスターの効果を得る。 <「強くなれるなら死人だって利用してやる・・・っ。」―闇の戦士」> NBS03-107「溶鉱牢/a blast prison」 通常罠 【効果】自分の手札の炎属性モンスター2体と自分のデッキの炎属性モンスターを全てゲームから除外する事で発動。フィールド上に表側表示で存在する全ての炎属性モンスターの攻撃力は2000ポイントアップし、そのカード以外のフィールド上のカードを全てゲームから除外する。お互いのプレイヤーは発動後2ターンの間バトルフェイズをスキップし、次の自分ターン終了時まで炎属性以外のモンスターは召喚・特殊召喚できない。 <灼熱の牢屋。その中で生き残るは同じ灼熱にて生きる者のみ。> 【シークレット(3)】 NBS03-108「混沌の双子魔術師/Chaos Twins Magician」 闇属性・★6・ATK2200/DEF1700 Secret/Ultimate 【魔法使い族・効果】このカードは通常召喚できない。自分の墓地の光属性モンスターと闇属性モンスターを1体ずつゲームから除外して特殊召喚する。このカードが特殊召喚に成功した時、以下の効果から1つを選択して発動する。 ●相手フィールド上のモンスター1体をゲームから除外する。 ●相手の手札をランダムに1枚ゲームから除外する。 <タッグプレイは御手のもの。> NBS03-109「血塗られし宝札/Card of Blood」 永続魔法 Secret/Ultimate 【効果】自分が1000ライフ以上のコストを払った時、自分は払ったライフ1000につき1枚デッキからカードをドローする。 <失う事で手に入れるものも有る。> NBS03-110「The 7th Moon/The 7th Moon」 通常魔法 Secret/Ultimate 【効果】自分のライフポイントが10000以上の場合のみ発動可能。相手フィールド上のカード全てを破壊する。このカードの発動及び効果は無効化されない。 <新たに始まる1000年目に7の月に降臨せし恐怖の大魔王が、天よりの冥き波動を以て全てを破壊する。> 戻る 認定ベストセレクション Vol.3/001~065
https://w.atwiki.jp/vippar/pages/69.html
名無しさん:2013/06/10(月) 22 59 52 ID iSIaM7tw0 町並みー木造校舎ー校舎裏、射的場のような広場 そこに生徒一同が規則正しく整列し、先頭列が間隔を空けて的前へと入る。 十数メートル先には藁作りの案山子 教官「構えぇいっっっっ!!!!!」 地響く怒号にあわせ前列全員が返事 「はいっ!!」 教官「抜き杖っっっ!!!」 「はいっ!!」 返事とともに左腰に下げていた杖を全員が右手で抜き取り、方手持ち中段の構えで制止 教官「火炎呪文.....詠唱っっっ!!!!」 全員が魔法呪文を唱える。個々の体表が薄く光り、杖周りが最も強く光っている。 杖先3寸前の空間に炎が現れる。人によって疎らの大きさ、形。 教官「射てぃっっっ!!!!」 3 :1です:2013/06/10(月) 23 03 24 ID vAgcPCeA0 列全員が杖先の炎を前方の案山子へ飛ばす。全員命中…と思いきや一体だけ無傷の案山子 その案山子と向かい合っていたのが主人公。 教官が主人公へと歩いていく 教官「何をやっている主人公っ!!」 主人公「はっ!魔法発動に至りませんでしたぁ!!」 教官「馬鹿者ぉ!!!」 主人公「同意です!!」 教官「いや、同意はいいから…ね?もっかい、やってみて」 主人公「はっ!」 全員が見守る中、再び構えて詠唱。 激しい光を放つ.....がそれだけで 炎が出現する気配は無く、 主人公もだんだん険しい表情になる バキッ 主人公「力みすぎて杖を破損してしまいましたぁ!」 教官「大馬鹿者ぉ!!!」 主人公「同意です!」 教官「この錫杖は我々の魔法発現に必要不可欠な重要装備品だ! 魔法が使えなければ自衛はもとより、民衆も守ることはできん!」 教官「即ち、この錫杖は貴様の命よりも重い! その重要武具を貴様は一体いくつ壊したと思う!」 主人公「はっ!入学から今日に至るまで37本です!!!」 教官「数えてたのね!!!」 主人公「はっ!!」 4 :1です:2013/06/10(月) 23 10 18 ID vAgcPCeA0 教官「ねえ何度いったらわかるの? この火炎魔法は誰でもできる超初歩魔法なんだよ? やり方教えれば農民でも一ヶ月で習得できるようなやつなんだよ? なんで主人公ちゃんはいつまで経っても出来ないのかなぁ?」 主人公「鍛錬が足りないからだと推測します!」 教官「うーん鍛錬だけかなぁ?もっと根本的にやり方を間違ってるとか 絶望的に魔法の才能がないとかしちゃったりしないかなぁ?」 主人公「魔法の才は足りませんが、他科目では成果を出すと誓います!」 教官「うん、まあ主人公ちゃんは確かに他実技ではそこそこ強いよね。 でもね、今の世それだけじゃ駄目なんだよほらこれ」 杖を持ち主人公に見せる教官 教官「魔法(これ)がさ、西洋文化と共にやって来たよね。そのおかげで日本は目覚しい文明開化を遂げたけど そんな世の影で魔法(これ)による犯罪も出て来たじゃん?犯罪は警察が取り締まらなきゃじゃん? でもやっかいじゃん?だからこっちもこれで対応しなきゃ駄目なんだよじゃん? だから警察学校でもこれは必須科目なの。 絶対修得しなくちゃいけないの」 主人公「……」 教官「君の父は凄い人だったよ。剣の才もあり、魔法の才もあり そして警察としての正義感も立派な人だった… なのにお前ときたら」 主人公「父上は私にとっても誇りであります!その父の名に恥ぬよう日々精進するようにー」 教官「いやもう恥じろ!恥じる段階まで来てるからお前!留年ギリギリだし、退学も迫ってるから!」 主人公「はっ!」 教官「てか父親から魔法習ってなかったのか?」 主人公「はっ!父からは剣術、魔術、心得、一通り教わった記憶があります!」 教官「じゃ出来るだろ普通…何で今出来ないんだよ」 主人公「ここのとはちょっと感覚があれというか、なんか、えっと…すみません忘れましたぁ!!!」 言い切るとほぼ同時に脳天に拳がめり込む 5 :名無しさん:2013/06/10(月) 23 15 49 ID vAgcPCeA0 主人公「記憶違いか…」 ーー学校帰り、珈琲喫茶で談話してる久丞、瑠璃 、うなだれる主人公 久丞「ダッハッハッハ!今日はえらい可愛がられたのう主人公」 瑠璃「とても痛そうでしたわ、私まで背が縮みそうでした」 久丞「しかし何で出来へんやろなあ。棒持ってヒョイと出すだけやのに」 久丞はそう言いながら杖先から小さな氷の粒を発現させて ポチャンポチャンとコーヒーカップの中へ落としこむ 瑠璃「棒じゃなくて魔法の杖(マジックワン ド)。 警察機関での正式名は第三級外来教技術専用補助錫杖。 それを街中で軽々しく振ってはいけませんわ久丞さん」 瑠璃「源力となる体内マナの集束や放出はあまり深く考えなくて良いのよ 杖が自動的に補助してくれるから、後は呪文で魔力に変換するだけよ」 主人公「うむ、マナを体内で練り上げるのは出来てる気がするのだ… 何故か、こう…うーん」 久丞「そいでできひんなら、もう才能が全く無いちゅーこっちゃ。 魔法は諦めて剣術一つで何とかするしかないやろ」 久丞「まあ教官が言うように今の時代、剣だけじゃキツいやろけどな正直。 今は剣より魔法や」 席を立ち店を出る 6 :名無しさん:2013/06/10(月) 23 19 48 ID vAgcPCeA0 ーー路地、歩く三人 主人公「....」 主人公(思い起こせば父から最初に習ったのは剣術だった気がする... その時が4才頃で翌年に魔法もかねて教わろうとした直後に父は亡くなった....) 主人公(.......くそっ、情けない!父が生きていれば魔法も使えてたかも そう思ってしまう自分が情けない!) 主人公(頼るのは甘えだ!亡き父への冒涜だ!精神薄弱で正義なる仕事が勤まるものか! 父に憧れ警察を目指し強い男になると決めたのだ!父を越えると誓ったのだ!!) 主人公(だが、やはり...正義としての才能が....) 久丞「お、おい....瑠璃、主人公!ちょいこっち!」 久丞が突然呼び止めて路地裏を指差す 7 :名無しさん:2013/06/10(月) 23 23 37 ID vAgcPCeA0 路地裏の奥をよく見ると2つの人影が見える 一つは着物の女性、もう一つは黒いフードを被り顔は全く見えない 何やらボソボソと話している 久丞「何やあれ、なんか怪しくあらへん?」 瑠璃「暗くてよくわかりませんが、女性がフードの人に何か渡そうとしてますね」 主人公「渡し物は.....赤ん坊だ」 久丞「赤ん坊と小包み....あれは銭か....!」 瑠璃「どうやら里子の引き渡しみたいですわ」 久丞「いやただの里子とは限らんで、フードの野郎が怪しさ満点や」 久丞「…貰い子殺人かもしれへん」 主人公、瑠璃「......!」 ーー貰い子殺人とはーー 昔の日本では刑法で堕胎は違法とされ 人工中絶も合法化されていなかった。 何らかの事情により、育てられない新生児などを ある程度の養育費をつけて里子に出す場合が少なくなかった。 しかし中には養育費目当てでその貰い子を引受け 金銭受領後に邪魔になった新生児を殺害する者が存在した。 主人公「赤ん坊を渡しただけでそうとは限らんぞ久丞」 久丞「女の方見てみいあのバツの悪そうな表情、明らかに訳ありで手放そうとしとるやん フード野郎も姿隠すの不自然や。犯罪の匂いがプンプンするぜぇ」 瑠璃「確かに違和感がありますわ....」 8 :名無しさん:2013/06/10(月) 23 30 17 ID vAgcPCeA0 受け渡しが終わり、路地裏から出てくる二人 着物の女性は大通りへ消えて行き、もう一人は反対側へと歩いて行く 瑠璃が男に向かって呪文を唱える。杖で弧を描きながら水面鏡が出現する 水面鏡は三十メートル程先のフードの人物を映していて カメラのシャッターを切るように徐々に拡大して行く バストアップまで寄ると透視スコープのようになりフード内のボディラインが表れる 瑠璃「あの殿方外国人ですわ…そして両手に魔法具の反応がありますわ」 久丞「異人で魔法使い!これは魔法犯罪の線も出てきたでダブル役満リーチや! ちょっと尾行してみよか」 主人公「待て久丞、魔法許可がおりてる一般民かもしれないし それに我々警察学校生徒が許可なく警察業務の真似事をするのは規則違反だぞ」 久丞「ここで逃せば行方もわからず、犯罪が起きた後になる可能性も大や ワイは赤んぼを救出できるかどうかのほうが大事や。 勘違いや規則違反で済むなら大したリスクやないわ」 主人公「ぐぬ…」 瑠璃「久丞さんが正論を吐くとうなじが痒くなりますわ」 主人公「分かった…尾行してみよう」 久丞「オッケーイ!主人公もここで手柄上げれば 汚名返上どころか一気に警察官チャンスやで一丁頑張ろうや!!」 9 :名無しさん:2013/06/10(月) 23 40 22 ID vAgcPCeA0 ーーどんどん人気のない場所になる。辿り着いたのは廃墟のようなボロボロの洋館 男は中へ入る。入口まで近づく三人 ドアをゆっくり開ける 久丞「おいおーい…瑠璃っちワイら本当にバレへんやろな」 瑠璃「直接見られたらバレるわ 魔法で探知されないように低級不干渉術をかけただけですわ」 主人公「まるでゴミ屋敷だなここは…」 和と洋のオブジェが混在して無造作に転がっている 千と千尋の街みたいなハウルの城みたいなごった煮感 瑠璃「違法呪術品も相当数あるようですわ。犯罪者であることは確定ですね てーぷれこーだーで録画しておきましょう」 久丞「ハイカラなもん持っとるなあ瑠璃っちは…おお!戯画すとあの新刊や!」 主人公「ぐぬ、こんな散らかってると進みにくいな…ん?」 ふと壁に目をやると掛軸がかけてある。猛々しく『同心円』と書かれてある 10 :名無しさん:2013/06/10(月) 23 47 04 ID vAgcPCeA0 主人公「家のと同じ掛軸だ…」 回想 主人公の自宅、畳間で掛軸を見つめる父親 ちっせえ主人公「父上!それは何とかかれているのですか?」 父「んー?心を強くする。と書かれている、格好良かったから何となく買った」 ちっせえ主人公「おめめがたかいですな!」 父「まあな」 ちっせえ主人公「父上!こころってなんですか?」 父「あーそうだなー…主人公はいつもどんな事を考えている?」 ちっせえ主人公「父上のような正義のけいさつかんになりたいと考えているです!」 父「じゃそれだ。それが心」 ちっせえ主人公「正義がこころですか!」 父「そうだ」 ちっせえ主人公「では父上、心があれば父上のようにかっこいい剣やまほうができるのですか!」 父「心も体も鍛えればな」 そういうと指先から水を発現させて、水鉄砲のように主人公に浴びせる ちっせえ主人公「あばばばおいしいみずです父上!」 父「そうか」 ちっせえ主人公「ふつうのけいさつかんはまほうの杖でまほうのをだすって聞きました。 父上はまほうの杖をつかわないのですか?」 父「んー?俺天才だし、めんどっちいじゃんそんまま出す方が楽だなあ」 ちっせえ主人公「もっとおしえてください!剣もまほうももっとしりたいです!」 父「えー?昨日も習ったじゃん。続きは帰って来てからな」 ちっせえ主人公「ぜったいですよ父上!おつとめがんばってください!」 ダイジェスト?でカットシーン 民衆の暴動、それを鎮圧してる警官隊、父の姿 大きな爆発、爆炎に巻き込まれる民衆の前に立ち塞がる父、 魔法を繰り出し防ごうとする父、更なる爆発 墓の前で立ち尽くす主人公と母親らしき姿 呆然としている 回想おわり 11 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 13 51 ID vAgcPCeA0 久丞「……おい主人公!主人公聞いとるか!?」 主人公「ん…はっ何でありますか」 久丞「作戦やしっかり聞いとけ。どうやら異人男はあの奥の部屋におるようや」 何かが床で割れる音、赤ん坊の泣き声 異人男「ファッキン!もうクソかヨ!!だからベイビーは嫌いなのですヨ! 何ならもうキルしてしまいまショウか!ああ!? マネーを貰えればそれで良いのですカラ!!」 瑠璃「今にも犯行に及びそうね、良いですか二人とも…取り押さえるのは直前が望ましいですわ」 瑠璃「久丞さんは男に捕縛魔法を、私が援護しますわ。 主人公さんは速やかに赤ん坊を確保して下さい」 久丞「おk!」 主人公「うむ了解だ」 瑠璃「私の合図で突撃ですわ、準備は宜しいですか…………」 久丞「………」 主人公「…………」 カサカサカサ… 瑠璃「嫌ああああああああゴキブリィィィイイイ!!」 久丞、主人公「ええええええええええええ!!!?」 異人男「だ…誰ですカ!!」 12 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 17 20 ID vAgcPCeA0 久丞「ちいっ!しもた!」 飛び出す久丞、異人男へ突進する すぐ後ろから主人公テーブル上の赤ん坊へ走り出す 異人男「何ですカ貴方ガタワ!!」 異人男が向かってくる久丞へ持っていたナイフを突き出す 久丞は抜いた杖で間一髪それを弾く。そのまま杖頭で偉人男の腹を殴打 ゼロ距離の魔法 久丞「うおおおおお!捕縛呪文!!」 光が偉人男を締め付ける それと同時に主人公は側のテーブルから赤ちゃんを救助 瑠璃「………はっ!」 久丞「ふええ……まあ結果オーライやな…」 異人男「ぐっ……何者ナノデスカ!!?」 瑠璃「け…警察です!貴方を魔法術取締法違反及び殺人未遂の容疑で逮捕します!!」 異人男「クソ…もう嗅ぎつけたのでスカ…ファッキンドッグ共め……だが甘いデス」 異人男が手を動かす。 瑠璃「……何を?…………!!」 瑠璃が咄嗟に振り返ると鎧の大男が斧を振りかざしていた 主人公「瑠璃!!」 ギリギリで一撃目をかわしながら杖を抜く瑠璃。 瑠璃「雷砕石呪文」 鎧男の内部から電気が破裂するように散乱する。鎧が崩れ落ちるが中身の人間はいない 久丞「何やあコイツ…?」 そう発した瞬間、幾つもの雛人形が久丞に襲いかかる 主人公「久丞!!異人男だ!こいつが我楽多を操っている!」 久丞「クッ……コイツ」 異人男「捕縛解除呪文」 異人男の捕縛魔法が解かれる 瑠璃と主人公にも新たな我楽多が襲いかかる 久丞、瑠璃は魔法で応戦。主人公は赤ん坊を抱きながら必死に攻撃を避ける 異人男「三人掛かりなら逮捕できると高を括りましタカ……警察も随分甘くなったものデス」 異人男「この館に入った時点でキルエンドなのデス!ここにあるコレクションの殆どが曰く付きの魔術品! ワタシはそれをこの魔法具で意のままに操れるのデスヨ!!」 手の指輪を見せつける偉人男。どの指にも幾つも指輪が嵌められている 13 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 19 38 ID vAgcPCeA0 瑠璃「主人公さん!何とかして隙を作りますので逃げてください!」 主人公「……だがしかし!」 久丞「赤んぼ助けるのが最優先やで主人公!」 主人公「……よし、りょうか…」 異人男「隙が出来るのは貴様らデス…」 壁に亀裂が走り、我楽多で出来た巨人が出現する 衝撃で宙に浮く三人、そこへ空かさず人形達が瑠璃久丞からは杖を、主人公からは赤ん坊を奪う 巨人が異人男の傍らで動きを止め、赤ん坊を手に持つ。異人男は人形から杖をうけとる 異人男「ビヨーク知ってますよ警察の弱点ハ…この杖が無ければ無力同然」 杖を手に取り火炎魔法で燃やす異人男 異人男「ここもバレてしまっては消し去るしか無いデスねアーモッタイナイモッタイナイ」 燃える杖を我楽多の山へ投げる、火が移り周囲に広がって行く 久丞「てんめえ……ぐっ!」 瑠璃「きゃあっ!」 人形に取り押さえられる二人 主人公は何とかかわして異人男、巨人と間合いを取る 異人男「先程から奇妙に思っテたのですガ、あなたはその腰の物を全然使いませんネ…」 主人公「……。」 息を切らしながら杖を抜き取り、構える主人公 異人男「………プッ、ハハハハハ!ジーザス!OMG! まさか警察というのに魔法を使えナイ!ナイのデスか!!」 主人公「赤ん坊を返すのだ!!」 異人男「返す?日本語オカシクないデスか?これは元々ワタシの。 ワタシが何処ぞの婦人から貰ったモノです」 主人公「お前は赤ん坊の命を奪おうとしている!それを阻止するのだ!」 異人男「マスマス可笑しいです。この命は最初から無いに等しかったのです」 主人公「………!」 異人男「ワタシの国では親に子を育てる能力が無い場合、人口中絶が認められてマス! その方が不幸にならないとわかっているからです! この国は可笑しいのです!不幸が不幸を呼んでいる、だから生んだ子供を捨てるのデス」 14 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 21 34 ID vAgcPCeA0 主人公「………はっ、しまった!」 主人公の足元に我楽多が絡まっている動きを封じられる主人公。杖も足下に落とす 異人男「今までワタシがベイビーを引き取り、その後連絡をよこす親はいませんでした そう、居なかった事にしたいのデス!ベイビーは、命は、元々イナカッタ! そういう事にしたいのデス!」 異人男「ワタシはその手伝いをして少し報酬をイタダいてるダケ 言うなレば…これは殺しても良い正義なのデス」 巨人の手の平で泣きじゃくる赤ん坊 主人公「ふざけるな…」 必死に抵抗し、異人男へ向かおうとする。 主人公「うおおおおおおおおお!」 瞬間、巨人の拳が主人公と衝突する。 通路まで吹き飛び我楽多の山に埋もれる主人公 久丞「主人公!」 異人男「アナタ達はココで死になさい。ベイビーは…ここに置いてくのはマズイので 何処かで埋めるとしまショウ」 瑠璃「せめて赤ちゃんは…助けたかったなぁ」 久丞「…………クソッ!クッソオオオオ!」 15 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 24 53 ID vAgcPCeA0 我楽多の山で横たわる主人公、半身は埋れた状態 主人公(殺して良い正義だと…?) 父の姿を思い出す 主人公(父はデモの暴動で起きた魔法爆発で死んだ) 周囲の炎がどんどん大きくなる 主人公(デモの民衆を、部下達を、守って死んだ) 埋もれた右手がかすかに動く 主人公(殺して…死んで良い正義があるのか?) 遠くの二人、赤ん坊の泣き顔、笑みを浮かべる異人男 主人公(そんな正義は…無い!) 何かを掴む右手 大きな轟音と爆風 周りの我楽多が吹き飛ぶ 異人男「ナ…何が……!?」 煙の中から影が飛び出し、その影が一瞬にして 部屋にいた小人形と我楽多、そして炎さえも細切れにする 影は久丞と瑠璃のところで動きを止め、二人を解放する 久丞「主人公…?何やそれ…」 主人公が日本刀を手に持ち、激しい光を放っている 瑠璃「それって…妖刀!?刀で魔法が発動したって事ですか!!?」 主人公「同じだった…俺にとって、剣と魔法は同じだったのだ」 異人男「ヌヌヌヌヌ…それはワタシのコレクションです!返しなさい!」 襲いくる巨人 瞬く間に巨人を通り抜ける主人公、巨人は制止し気付けば片腕が消滅している 主人公「ならばその前に赤ん坊を返してもらおう」 赤ん坊を抱いている主人公そしてまた一瞬で久丞と瑠璃の元へ 異人男「はっ……はぁあアアアアアア!?」 主人公「瑠璃、久丞、赤ん坊を頼む……おい異人!」 16 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 43 25 ID vAgcPCeA0 主人公「人を殺して良い正義があると言ったな、それは正しいと」 異人男「わ、忘れまマシタ…」 主人公「死ぬか生きるか決めるのは天と己自身だ!! この赤ん坊が自分で殺すかどうか決めるのだ!!他人が決めていい訳が無い!!」 異人男「ベ…ベイビーがそんなこと決めれるわけないデショ…」 主人公「そうだ、だから決めれるまで生きるべきなのだ 確固たる信念と正義が生まれるまで人は生きるべきなのだ!」 異人男「うううう五月蝿いデス!ジャポネの言葉はイミフです!!」 異人男が懐から新しい指輪をだし、それを嵌める 巨人の頭が一瞬にして膨れ上がり下半身が破裂。 主人公は三人を抱え、素早く通路まで非難する 館の外壁が損壊し巨人が空に浮かぶ、肩には異人男 異人男「ハハハハハアディオス!ジャパニーズドッグ!!」 瑠璃「あんな魔法まで…赤ちゃんは救助出来ましたし、悔しいけど犯人確保は諦めましょう」 主人公「いや、行ける…良しあった」 散らばる瓦礫と我楽多の中から自分の杖を取り出し、それを久丞に渡す 主人公「久丞、まだ魔法出せるか」 久丞「いや、どうやろなもう体力もあらへん、強力なのは自身無いわ」 主人公「いや弱いのが寧ろ良い、誰でもできそうな超初歩魔法を頼む」 久丞「…言うやないかい」 ニヤリとする久丞 17 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 44 08 ID vAgcPCeA0 異人男「ファッキン!折角のアジトが水の泡バブルデス! …でもまあマネーは出来るだけ持ってきまシタシ、これからもこの国のドコカで…」 振り返る異人男 後方からひとつの火の球が空飛ぶ巨人に向かって来る 異人男「ハハハハハ最後っ屁てヤツでしょうカ!!ド低級の火炎魔法じゃナイですか! こんなもの余裕…」 巨人の残った腕で受け止める……が火炎魔法は進行を止めない 火が弱まっても止まらない、どんどん巨人の腕を細切れにしながら肩上の異人男へ向かって行く 異人男「き…貴様はアアアアアア!!?」 主人公「お前を逮捕する!!!!」 巨人を両断し、残った風船頭部を掴み異人男をキャッチ 18 :名無しさん:2013/06/11(火) 06 45 41 ID vAgcPCeA0 ーー館の外、警察官が慌ただしく動き久丞、瑠璃、主人公、ボロボロのまま事情徴収 瑠璃「あ、教官殿ですわ…」 久丞「えっもう来てるの!?」 主人公「うむ…」 教官「お前ら、 好き勝手やってくれたな…自分達が何をしたかわかっているのか」 瑠璃「……」 久丞(あれ!?怒られる雰囲気!!?) 主人公「勝手な行動を取り危うく命を落とす所でしたぁ! 教官にも迷惑が至り、誠に申し訳ありません!!」 教官「はあ……もういい」 教官「今回捕まえた犯人は警察が以前取り逃がした容疑者でな 私も捜索本部に加わっていたのだ。裏で違法魔法組織と繋がりのある人物で 今回の件でようやく尻尾が掴めたと上は喜んでいる…お前らのお手柄だ。」 久丞「うおおおツモったあああ!」 瑠璃「あの…赤ん坊はどうなるんでしょうか」 教官「本当なら実親に返すのが一番だが、不可能なら施設に渡すべきだろう 小耳に挟んだが引き取りたいという警官が何人かいるらしい。 運が悪ければ……貴様らの教え子になるかもなあ」 ニヤリとする教官、微妙な顔になる三人 教官「それと、主人公!」 主人公「はっ!」 教官「魔法が使えたそうじゃないか、どうやってだ?」 主人公「犯人の部屋にあったこれです、押収品ですので後ほど鑑識にお渡しします」 教官「妖刀か…柄に魔力が籠められているな、これと反応して魔法が発現した… 肉体活性の魔法だったらしいな」 主人公「はっ!」 教官「お前の父が最も得意とするのも肉体活性術だ」 主人公「………」 教官「おめでとう主人公。ようやく父に一歩近づけたな」 少し涙目になる主人公 主人公「はいっ!!!」 教官「今度父の刀を持ってこい杖から柄を作り、特殊魔法用具として携帯を許可する!」 瑠璃「凄いですわ!」 久丞「良かったなぁ主人公」 主人公「………ありがとうございますっ!」 教官「だが教習の熾烈さも特別だと心得よ!」 主人公「はっ!」 ーー日本には海外(そと)から数多の文化や機器が流れ混み、影響を及ぼしていた。 そして、"魔法"もその一つであったが、それを知る物は極わずかであった そんな波乱に満ちた時をーー 『大正時代』という おわる
https://w.atwiki.jp/yoshiyoshiy1/pages/27.html
color(red){「認定ベストセレクション/NBS(Nintei Best Selection)Vol.3」} 遊戯王デュエリストレベル認定 http //www.yugioh-nintei.com/?の皆さんで製作するベストパック第3弾!。 今回は認定のオリカ板で投稿されたカードまたはNBSで製作されたカードで構成される『自分のオリカから数枚選んで収録しようパック』です。 color(goldenrod){★}NBS―認定ベストセレクション date() 【投稿カード種類一覧 投稿カード数:110枚】 《モンスター(66)》 通常(0)/効果(57)/融合(6)/儀式(3) レベル ★1~4:27体 ★5~6:9体 ★7以上:30体 属性 地:2/水:2/炎:3/風:7/光:16/闇:30/ 種族 ドラゴン:14/魔法使い:3/天使:4/悪魔:8/戦士:12/獣族:2/鳥獣:4/植物:1/岩石:3/水:2/雷:1/アンデット:3/機械:9 《魔法(28)》 通常(6)/フィールド(2)/永続(5)/装備(4)/速攻(8)/儀式(3) 《罠(16)》 通常(10)/永続(4)/カウンター(2) color(black){Normal}:59種 color(saddlebrown){Normal Rare}:3種 color(limegreen){Rare}:20種 color(dodgerblue){Super}/ color(darkviolet){Ultimate}:15種 color(blue){Ultra}/ color(darkviolet){Ultimate}:10種 color(gold){Parallel}:5種・ color(crimson){Secret}/ color(darkviolet){Ultimate}:3種 color(crimson){★}モンスターカード 認定ベストセレクション Vol.3/001~065? color(crimson){★}魔法・罠カード 認定ベストセレクション Vol.3/066~110? 【第三期NBS製作委員会 役員名簿(18名)】 ※( )内は投稿枚数です。 会長&編集係:D地球は苦(7) フレーバー係:夢幻(5)、黒竜(6) ※フレーバーが付いていないカードのフレーバーを製作する仕事です。 英訳係:ヴァンパイアベイビー(3) ※英語表記がされていないカード名を英訳する仕事です。 テキスト係:RYO(7) ※効果テキストの穴や不備を修正する仕事です。 HIRO(7)、hoku(7)、エル(7)、西風neo(7)、うっとうしい蛇(7)、ミカヅキくん(7)、身勝手(7)、ダークバトラー師範闇神様(7)、ルリ(7)、那智(7)、y-y(5)、よしよし。(3)、瀬昼(1) 製作者: color(crimson){RYO(7)} 「神竜 フュージョン/Divine Doragon Fusion」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「大鎌の殺戮者 キリーク/Kiliek.Killer Of Huge Sickle」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「A・HERO ネオス/Another Hero Neos」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「S・HERO カオスネオス/Special Hero Chaos Neos」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「課せられた使命/Setted Mission」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「氷帝竜 メビウス・ドラゴン/Mobius Dragon the Frost Monarch」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「暗黒界の龍 ダーク・サイファス/Dark Cyphath, Dragon of Dark World」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){エル(8)} 「魔王 アンゴルモア/Angolmore.The Devil」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「The 7th Moon/The 7th Moon」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「銀翼神鳥・シルバード/Silverd.The God Bird With Silver Feather」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「ビッグバン・ウィルス/Big Ban Virus」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「魔導錬菌の暴走/Drive of The Magic Virus」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「霧雹凰楔-バルディエル/Muhyououketsu-Bardiel」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「記憶抹消者-メモリースラッシャー/Memory Slasher」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「記憶災害-メモリーハザード-/Memory Hazard」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){黒竜(6)} 「ヘルズゲイト・ドラゴン/Hells Gate Dragon」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「魔竜 グレイプニル/Grapenil.The Evil Dragon」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「軍隊鶏/Fowl Army」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「ライフ・ルーガー/Life Looger」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「ブラック・レッダー/Black Ledder」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「ウィンダート・ドラゴン/Windert Dragon」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){よしよし。(3)} 「ニュー・ジェネレーション・ドラゴン/New Generation Dragon」 テキスト:RYO 「絶対防御魂/Absolute Defense Energy」 テキスト:RYO 「ザ・テンペスト・サモナー/The Tempest Summoner」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){西風neo(7)} 「インセクト・キャロモン/Incect Caromon」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「ガディアン・ロック/Guardian Rock」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「シャープ・ドラゴン/sharp Dragon」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「フラット・ドラゴン/flat Dragon」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「ピアノ歯の音楽家/a Musician of keyboard dentals」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「宇宙の雫/Space Drop」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「奈落のオーバーレール・ゾーン/Bottomless OverailZone」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){HIRO(7)} 「巨大戦艦 ビッグ・コアMK-2/Big Core #2」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「巨大戦艦 ビッグ・コアMK-3/Big Core #3」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「巨大戦艦 アドバンス・コア LV4/B.E.D.Advance Core LV4」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「巨大戦艦 アドバンス・コア LV6/B.E.D.Advance Core LV6」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「巨大戦艦 アドバンス・コア LV8/B.E.D.Advance Core LV8」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「奈落の王/Abyss King」 英訳:D地球は苦 フレーバー:夢幻 テキスト:RYO 「母なる闇―ダークマザー―/Dark Mother」 英訳:D地球は苦 フレーバー:夢幻 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){身勝手(7)} 「裏切り者への制裁者/Judge of The Betrayer」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「ダークムーンビカム/Dark Moon Become」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「最終防衛線/Final defenseline」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「終焉の光砲塔/Light cannon Tower Of the End」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「火山巨獣-ヴォルカニア/Volcania,volcanic Beast」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「溶鉱牢/a blast prison」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「グリード・ノスフェラータ/Greed Nosferatu」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){瀬昼(1)} 「運命の旋律主 セヒト/Melody Master Sehito」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 製作者: color(crimson){うっとうしい蛇(7)} 「制裁龍―セイバー・キル―/Trial Dragon -Saber Kill-」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「オレンジキメラ/Orange Chimera」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「降り注ぐ悪夢/Fallen Nightmare」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「亡霊との化合/Chemical With Ghost」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「鉄球魔人ゴロゴーン/a Iron ball ogre-gologoon」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「地獄の信号機/Hells signal」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「地獄の裁判長/a presiding judge of Pandemonium」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){ルリ(7)} 「心のジレンマ/Dilemma of Heart」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「歌姫の聖域/The Sanctuary of The Female Singer」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「羽翼飛翔/Uyokuhishou」 英訳:ヴァンパイアベイビー テキスト:RYO 「捨て身の守護者/desperate Guardian」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「乗り越えられた犠牲/overcame the sacrifice」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「難問題/the hard point at issue」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 「ぬいぐるみ?/a stuffed toy?」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){D地球は苦(7)} 「オクトパスポット/Octopus Jar」 テキスト:RYO 「ミスター・ビーン/Gentleman bean」 テキスト:RYO 「天地返し(てんちがえし)/change of rich soil」 テキスト:RYO 「変質地雷 メタモモヤ-TYPE:R/mine of metamorphose-R」 テキスト:RYO 「変質地雷 メタモモヤ-TYPE:T/mine of metamorphose-T」 テキスト:RYO 「電気海月(でんきくらげ)/Lightning Jellyfish」 テキスト:RYO 「魔導菜園(マジカル・ベジタブルガーデン)/Magical Vegetable Garden」 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){那智(7)} 「光神機-白王/Lightning gear White King」 テキスト:RYO 「超融解(ハイ・メルト)/Super melt」 テキスト:RYO 「先陣を切るグリズリー/Grizzly that cuts van」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「古の移住民族/Transmigrant family when old」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「空中艦帝ラプソーン/Warship in the air Rapsorn」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「フリーズ/Frieze」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「機械仕掛けの三面鏡/Triple mirror of machine beginning」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){y-y(5)} 「天探女(あまのさぐめ)/Amanosagume」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「豪工神 バルカン/a strong creater-Balkan」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「ライフバンク/Energy Bank」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「闇夜に潜む三つ首竜/three-headed dragon in the dark night」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「分身!/the other self!」 英訳:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){hoku(8)} 「風と共に猿/Kazetotomonisaru」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「邪聖竜-カオス・ディザスター・ドラゴン/Dark and Shiny Dragon -Chaos Dizastar Dragon-」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「アナザー・イメージ/Another Image」 英訳:ヴァンパイアベイビー フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「時空転移砲XX-O9ディスオーダ/disorder,Time Swapping cannon XX-09」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「ロード・オブ・ザ・ホワイト/Lord of the white Dragon」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「ブルーアイズ・トランスマイグレーション/Transmigration of Blue eyes」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「銀河皇エグゼス/Exeth the Galaxy Emperor」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「異次元へと繋がりし銀河/D.D.Galaxy area」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){ミカヅキくん(7)} 「シンパシー・エクスコマンドー/sympathetic commando」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「リバース・スモーカー/reverse smoker」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「ジャスティス・オブ・ホワイトプリンス/Justice of white prince」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「デス・スパーク/Spark of Destruction」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「破壊電獣ーバグ・ネクロス/Lightning crusher-bug necrosis」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「究極破壊電竜ードラゴニック・バグ・フィニッシャー/Ultimate Lightning crusher-Dragonic bug finisher」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「スクラッシュ・ウェポン/Crash Weapon」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){夢幻(5)} 「勝利の歓喜/Delight of Victory」 テキスト:RYO 「時の崩壊/Collapse of Time」 テキスト:RYO 「混沌の双子魔術師/Chaos Twins Magician」 テキスト:RYO 「天翔る伝書鳩/Carrier Pigeon Which Soars」 テキスト:RYO 「血塗られし宝札/Card of Blood」 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){ダークバトラー師範闇神様(7)} 「屍大帝・ギガゾンビ/Gigazombie the Corpse Monarch」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「トゥーン・ウォール/Toon Wall」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「ハーピィズ・ゴットクロス/Harpie's Godlike Cross」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「神衣を纏いしハーピィ・レディ/Harpie Lady Sisters,have on God's Dress in」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「300の奇跡/Miraclous a Three hundred point」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「ガーディアン・ブレイド/Guardian Brade」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「清風の剣-ブレイド/a refreshing breeze Sword-Brade」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「スペリオルソードマン/Superior Swordsman」 英訳&フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 製作者: color(crimson){ヴァンパイアベイビー(3)} 「異次元の射撃手/D.D.Sniper」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「D.D.ガードナー/D.D.Gardna」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO 「D.D.ソード/D.D.Sword」 フレーバー:D地球は苦 テキスト:RYO color(black){★レア投票結果★} (左から順位・ナンバー・カード名・ポイント数/投票数 です。) 【 color(crimson){シークレット}(3)】 1:NBS03-109「 color(mediumseagreen){血塗られし宝札}」 22/5 2:NBS03-110「 color(mediumseagreen){The 7th Moon}」 21/5 3:NBS03-108「 color(orange){混沌の双子魔術師}」 20/5 【 color(blue){ウルトラ}(10)】 4:NBS03-006「 color(orange){制裁龍―セイバー・キル―}」 19/5 5:NBS03-023「 color(orange){魔王 アンゴルモア}」 18/3 6:NBS03-016「 color(orange){光神機-白王}」 16/4 7:NBS03-063「 color(orange){スペリオルソードマン}」 15/3 :NBS03-087「 color(mediumseagreen){記憶災害-メモリーハザード-}」 15/3 :NBS03-096「 color(mediumvioletred){時の崩壊}」 15/3 :NBS03-100「 color(mediumvioletred){終焉の光砲塔} 」 15/3 11:NBS03-011「 color(orange){ヘルズゲイト・ドラゴン}」 12/2 :NBS03-061「 color(orange){邪聖竜-カオス・ディザスター・ドラゴン}」 12/2 13:NBS03-057「 color(orange){ロード・オブ・ザ・ホワイト}」 9/3 【 color(dodgerblue){スーパー}(15)】 :NBS03-048「 color(orange){空中艦帝ラプソーン}」 9/3 15:NBS03-013「 color(orange){銀河皇エグゼス}」 9/2 :NBS03-052「 color(orange){巨大戦艦 アドバンス・コア LV8}」 9/2 :NBS03-058「 color(orange){ビッグバン・ウィルス}」 9/2 18:NBS03-091「 color(mediumseagreen){降り注ぐ悪夢}」 8/4 19:NBS03-031「 color(orange){記憶抹消者-メモリースラッシャー}」 6/4 20:NBS03-010「 color(orange){魔竜 グレイプニル}」 6/1 :NBS03-014「 color(orange){霧雹凰楔-バルディエル}」 6/1 :NBS03-017「 color(orange){ライフ・ルーガー}」 6/1 :NBS03-018「 color(orange){天探女(あまのさぐめ)}」 6/1 24:NBS03-007「 color(orange){ニュー・ジェネレーション・ドラゴン}」 4/2 :NBS03-065「 color(orange){電気海月(でんきくらげ)}」 4/2 :NBS03-075「 color(mediumseagreen){スクラッシュ・ウェポン}」 4/2 :NBS03-088「 color(mediumseagreen){心のジレンマ}」 4/2 :NBS03-099「 color(mediumvioletred){機械仕掛けの三面鏡}」 4/2 【 color(limegreen){レア}(20)】 29:NBS03-009「 color(orange){暗黒界の龍 ダーク・サイファス}」 3/1 :NBS03-056「 color(orange){究極破壊電竜ードラゴニック・バグ・フィニッシャー}」 3/1 :NBS03-059「 color(orange){神衣を纏いしハーピィ・レディ}」 3/1 :NBS03-082「 color(mediumseagreen){最終防衛線}」 3/1 :NBS03-106「 color(mediumvioletred){亡霊との化合}」 3/1 34:NBS03-034「 color(orange){先陣を切るグリズリー}」 2/2 :NBS03-078「 color(mediumseagreen){D.D.ソード}」 2/2 :NBS03-085「 color(mediumseagreen){フリーズ}」 2/2 :NBS03-103「 color(mediumvioletred){超融解(ハイ・メルト)}」 2/2 38:NBS03-001「 color(orange){オレンジキメラ}」 1/1 :NBS03-012「 color(orange){運命の旋律主 セヒト}」 1/1 :NBS03-024「 color(orange){古の移住民族}」 1/1 :NBS03-025「 color(orange){D.D.ガードナー}」 1/1 :NBS03-030「 color(orange){異次元の射撃手}」 1/1 :NBS03-051「 color(orange){巨大戦艦 アドバンス・コア LV6}」 1/1 :NBS03-079「 color(mediumseagreen){インセクト・キャロモン}」 1/1 :NBS03-092「 color(mediumvioletred){アナザー・イメージ}」 1/1 :NBS03-095「 color(mediumvioletred){トゥーン・ウォール}」 1/1 :NBS03-101「 color(mediumvioletred){勝利の歓喜}」 1/1 :NBS03-102「 color(mediumvioletred){難問題}」 1/1 【 color(saddlebrown){ノーマルレア}(3)】 NBS03-060「 color(orange){氷帝竜 メビウス・ドラゴン}」 NBS03-062「 color(orange){闇夜に潜む三つ首竜}」 NBS03-064「 color(orange){S・HERO(スペシャル・ヒーロー) カオスネオス}」 【 color(black){次点}】 ―無し―
https://w.atwiki.jp/gamecircledaitokai/pages/110.html
ビルの裏口に面して停止した車のドアが開くと同時、目前の裏口から男が姿を現した。 肩の少し下まで伸びる髪を後ろで束ね、スーツを着こなしたその男こそ、世界的企業である八咫重工のCEO、黒潮一人である。 CEOでありながら時に現場にすら出向く黒潮は、今日も複数の企業との会談をこなしていた。 黒潮が乗り込むとすぐ車は発進した。数分後、高速道路に乗った車は夕日を正面に受けさらに速度を上げる。 「お疲れ様です社長。次は甲羅製鉄ですね」 「私は社長ではないがな。18時半から甲羅製鉄で親元のイタリア企業と電話会談だ。向こうは昼前だな」 「はい。現在の高速道路の状況ですと、18時20分ごろの到着に……社長!」 運転手が叫んだ瞬間、異常は起きた。 振り返った運転手が黒潮に手を伸ばした、その四肢がちぎれ飛んだ。血が噴き出ることもなく、車内に落ちたはずの死体はどこかへと溶けて消えた。 間違いなく忍者の技である。 「……これで3人、か」 黒潮は落ち着き払って周囲を見渡している。彼もまた忍者。それも六代流派に名を連ねる斜歯忍軍、その頭領なのだ。 運転手が消え去ってもオートパイロットで運転を続ける車内には他に人影は見えない。しかし黒潮を狙う暗殺者が潜んでいることは確かだった。 「やられたな。前2回は都市部での喧噪に紛れての襲撃だった。しかし奴の本領はむしろ閉所……そこに私を誘い込むために2度同じ手で襲撃したのか」 今死んだのはただの運転手ではない。護衛能力に優れ、敵の攻撃を防ぐことに特化した斜歯の忍者だった。 それが敵の攻撃に反応できず、一撃で四肢を切断された。暗殺者は未だ姿を見せない。 「ここで車を脱出する自信はある。しかしこれが八咫重工の社用車であることは調べればわかる……。加えて、会談は中止せざるを得ない。 私の表の顔を利用して、逃げを封じる算段だな。移動する車内でまず運転手を狙ったのは、ここで仕留めるという敵の意思表示か」 取るべき行動は決まった。 車が目的地に到着するまでに、この車内で暗殺者との決着を付ける。 ● ● ● ・・ 暗殺者は、物影から目標の様子をうかがっていた。 彼──あるいは彼女──忍び寄る影は、その正体の一切を知られていない。暗殺目標を確実に仕留め、その死体をどこかへ消し去る。 忍び寄る影に狙われながらも数日生き延びた者の数少ない証言から、夕方に突然姿を現し、忽然と姿を消すことだけがわかっていた。 それもそのはずだった。影に潜み影を渡り影そのものとなる力を持つこの暗殺者にとっては、目標の影がそのまま殺害手段となり、死体は影に呑まれる。 だから暗殺者は、黒潮一人の暗殺場所に夕方の車を選んだ。 前2回では周囲の護衛がしっかりと影を固めており、護衛が死ぬとすぐ離脱されてしまった。しかしその際に周囲の物品の影に潜み、目標を見失わずに攻撃を続けられている。 今や目標は、影を最も生み出す夕日を避けられず、その影は車内全体に広がっている。周囲360度全てが目標を殺す凶器だ。後は隙を見計らって影を刃に変え、目標を貫くのみ。 「さて……勝負と行こうか」 黒潮が呟くと同時、彼の座る椅子の背が音もなく倒れ、赤く発光した。 煙の音が車内に響く。高温に熱せられた椅子が床を焼いているのだ。 さらに運転席、助手席と倒れ、同様に床を焼いていく。床全面が凶器と化した社内で──暗殺者は天井の影からその刃を振るう。 死角からの攻撃は、しかし黒潮が手にした苦無に弾かれた。 「やはり上から来たな。閉所でなければできない芸当だ。死んだ川下の目線も上だった」 「────」 車が山道に差し掛かり、夕日が陰る。代わりに、熱され発光した床が天井に強く影を映していた。 ずるり、と天井の影から暗殺者が這い出る。重力を無視して上に伸びる長髪と、余裕のないタイトな黒服に覆われた全身黒ずくめの女。それが忍び寄る影の正体だ。 「御命──頂戴──」 手にした黒絃を放つ。黒潮は飛び上がり、暗殺者と同様に天井に着地してかわした。 黒絃は床に当たるかに見えたが、そのまま呑み込まれるように消える。直後、車が大きく振動した。 急な減速と、止まらない上下振動。 「この女、タイヤを……! 車を狙ったか!」 「ここ──見晴らしがいいわ──」 山間から夕日が差す。車がその後ろに大きく影を作った。 女が再び黒絃を取り出すと、パンクを起こした車がさらに急減速し、停止した。 しかし車の振動は止まらず、その車体が沈んでいく。確かに高速道路を走っていたのに。 「これは……! やむを得ん!」 爆発。その天井が粉々になるよりも早く、爆発させた当の黒潮は車を飛び出した。一歩遅れて車体が完全に道路の中へと沈み、車があった痕跡すらなくなってしまう。 黒潮はガードレールを超え、10メートル上の空中。夕日がその影を崖下に大きく映し出した。 ここまで無表情だった忍び寄る影が、口元だけを動かし笑みを浮かべた。 忍び寄る影は、影を操る。それは影に潜み影を渡り影そのものとなる。 しかしそれだけではなく、彼女が狙った目標をも、影そのものとしてしまうのだ。 今や黒潮一人は、崖下に這いつくばる大きな木偶。その影を手にした黒絃の影で切り裂けば、本人の体がいかに堅牢でも両断される。 『詰み』を作り上げた彼女は、黒潮を追って空中へ飛び出す。そして黒潮のいる上ではなく、下の影に向けて黒絃を放った。 ……その直前。 「──!」 忍び寄る影の視界が闇に覆われる。いや、闇ではない。ただ夕日が差さなくなったのだ。 黒絃の影が地面を裂くが、手応えはない。上を見上げると、そこには──。 「敵から注意を外すとは、暗殺者らしくないな」 いったいいつの間に出現したのか、巨大なカーペットが浮いていた。黒潮の声は、おそらくその上から響いている。 「空飛ぶ絨毯……聞いたことがあるかな? 童話に出てくる夢物語だが……斜歯は夢物語を実現するのが好きでね」 「──気付かれていたの」 「狙いが無ければ、わざわざ影を出てこないだろう。これで私の影は、絨毯の上にしか存在しない」 忍び寄る影の顔が初めて焦りに歪む。今、この位置はまずい。 黒潮を追って空中へと飛び出した彼女は、夕日から隠れている。そして横のガードレールや山肌からは離れすぎた。 下にも横にも、彼女の影は存在しない。 「影は物体の面にできるものだ。貴様が影に潜めるとして……貴様に触れられる影はないだろう?」 暗殺者は、逃げ場を失っていた。 しかし、それでは足りない。姿を現せない黒潮では攻撃手段が乏しく、地面に落ちさえすれば彼女は衝撃なく影に潜むことができる。 「さて……私にこの場で奴を殺せるか?」 黒潮は懐から携帯電話を取り出す。すでに珍しくなったガラパゴス携帯はもちろん単なる携帯電話ではなく、斜歯の技術が詰め込まれた特別製だ。 ボタンが押されると、携帯は瞬く間に変形し、巨大なレンズとなった。 一方忍び寄る影も急いで物体に接触しようと空中を蹴った。例え影がなくとも、忍者である以上空中機動はできる。 影が映る距離まで横合いのガードレールに近づき、気づく。映っているのは影ではなく、自分自身の姿だ。 「鏡──!?」 「私の持つ121の兵器の中では、これが貴様に最も有効だろうな」 瞬間、レンズから膨大なエネルギーを持つ光線が発射された。 周囲に、そして地面にもいつの間にか設置されていた鏡全てに光線が反射する。 それは地形を球面鏡とした燃焼兵器だった。集まった光は瞬く間に影を焼く。 「──!!」 影はたまらず再び空中へ飛び出した。少しでも光から逃れようと、頭上の絨毯へと空中を駆ける。 絨毯に影が映り、手が届こうかというとき、絨毯に穴が開いた。目標、黒潮一人が得物を構えている。 黒潮の身体に、暗殺者自身の影が映る。 「──御命頂戴!」 ここしかない。暗殺者は最後の手段を取った 自身の影そのものを操って引き裂くことで、影が映ったものすらも同様に引き裂く影絵座の禁術。 影が引き裂かれる以上、その本体である自分もただでは済まない。光に焼かれた今この技を放てば恐らく生き残れはしないだろう。 しかし、暗殺者にとっては目標をいかなる手段を用いても消すことが全てだった。 影が崩れる。影が映った黒潮の体もまた、引き裂かれていく。 崩れ落ちる黒潮の体の先に……暗殺者は、もう1人の黒潮一人を見た。 「やはりあったな、奥の手が。分身を生み出していて正解だったよ。この分身は、貴様と違って消えても私に影響がないからな」」 黒潮が刃を振るい、暗殺者、忍び寄る影は四散した。 ● ● ● 黒潮は崖下で周囲を見渡す。斜歯忍軍の部下たちがそこに集まっていた。 彼らは忍び寄る影に対応するため、この場所で鏡を設置し待機していたのだ。 「ご苦労だった。予定ポイントよりは早かったが、よく対応してくれた」 「Dr.斜歯から連絡があったのです。きっと襲撃が早まると」 「ドクターが? ふむ、それは……」 黒潮の持つ携帯が鳴る。1コールで取ると、耳障りな機械音声が流れた。指矩班の首魁、Dr.斜歯だ。 『お疲れ様だヨ、頭領』 「ドクター、貴様川下を使い捨てにしたな」 『どうせ忍び寄る影相手には生き残れないとも。おかげでいいデータが取れたヨ』 「全く、囮をやる私の身にもなってほしいものだ。車の隠蔽工作をしなくていいのは助かったが」 黒潮は空を見上げる。夕日が山に消え、空は急速に暗くなっていった。 「代わりの車は用意できるか?」 『赤子でもできるお使いだネ。すでに下忍どもにやらせているよ』 「ならば甲羅製鉄の500m手前で合流だ。私はそこまで足で行く」 『了解だヨ頭領』 通話を切り、携帯を懐にしまう。 面倒ごとはひとつ解決したが、ここからは表世界の面倒ごと、本番の会談だった。 そして、もうひとつ。 「天上天下の法か……。やはりこの暗殺者も、聞きつけて雇われたか」 それは物事を瞬時に分析し、その脅威と対処法を詳らかにする目を持つ。 それは無数の道具を使いこなし、相対した者の弱点を的確に突くことができる。 それは数多の人心を掌握し、人すらも自身の巨大な手足とする。 世界の表裏全てに根を張り先頭を走る統一者。全能を汎用とする万能である。 斜歯忍軍。"最高経営責任者(CEO)"。 国士無双、黒潮一人。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/14826.html
登録日:2009/07/18 Sat 23 05 29 更新日:2024/08/12 Mon 21 25 07 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 みんな大好き アズカバンの囚人 イケオジ イケメン グリフィンドール ゲイリー・オールドマン シリウス シリウス・ブラック スナッフルズ ナイスミドル ネズミ男に全てを狂わされた漢 ネタバレ項目 ハリー・ポッター ハンサム パッドフット マダオ マローダ-ズ 一長一短 不死鳥の騎士団 不遇 仲間思い 傲慢 公式モテ男 冤罪 動物に変身する人間 動物もどき 危険の無い人生などつまらん 友達思い 名付け親 向こう見ず 壮絶すぎる人生 後見人 忍びの地図 悪戯仕掛け人 悪戯好き 愛されキャラ 本当は優しい人 濡れ衣 無茶 無鉄砲 犬 純血 美形 脱獄 良くも悪くも子供っぽい大人 見た目と頭脳は大人、精神は子供 辻親八 長男 高貴なるブラックの血脈 魔法使い 概要 ハリー・ポッターシリーズの登場人物。 演:ゲイリー・オールドマン 吹き替え:辻親八 真っ昼間にたった一つの魔法で通りを吹き飛ばし、マグルを含め13人を一度に殺害した殺人鬼。 その罪でアズカバンに投獄され、最重要監視下に置かれていた。 闇の陣営の中でもヴォルデモート卿に次いでNo.2の地位にいたらしい。 純血魔法族の中でも最高峰の名家“ブラック”家の嫡子。魔法族血縁関係の中心におり、マグル生まれを除けばほぼ全ての魔法使いと親戚関係にある。 もちろんホグワーツ魔法魔術学校のOB。 ハリー・ポッターの父ジェームズ・ポッターとは無二の親友であり、結婚式では花婿付き添い人を務め、息子ハリーの後見人を引き受けている。 また同期のリーマス・ルーピン、ピーター・ペティグリューとも親しく、この四人は常に一緒だった。 ポッター家がヴォルデモートの手から逃れる際、“忠誠の呪文”による“秘密の守人”になるよう要請され、受諾。 しかし、親友を裏切って彼らの居場所を密告したとされる。 上記の大量殺人事件は、このポッター家殺害&ヴォルデモート失墜後に発生。 かつての友ピーター・ペティグリューに追い詰められ、通りごと彼を消し飛ばした。 ピーターの亡骸は指一本だったとか。 3巻にて歴史上初めてアズカバンの脱獄に成功。かつての目的を果たすため、ホグワーツを目指す。 以下、ネタバレ 「史上で最も邪悪な魔法使いに抗って、なにが得られたかって?」 「それは罪もない人々の命だ、ピーター!」 実は、ポッター家の居場所をヴォルデモートに密告したのは、シリウスでなく、ピーター・ペティグリューである。 当初はダンブルドアが“秘密の守人”に立候補したのだがシリウスがこれに反対。 更にはダンブルドアには秘密で夫妻に“守人”をピーターに変えるよう提案し、そのままピーターが“守人”となった。 ピーターの性格上自ら立候補するとは考え難く、彼らの力関係からするとシリウスとジェームズがピーターに押し付けたと考えるのが自然か。 これは自分こそが守人である、とヴォルデモート側に思わせる囮作戦だった。しかし、そのピーターが最初から寝返っていたために作戦は大失敗。夫妻は殺されてしまう。 なお、『秘密の守人』はダンブルドアの発案だが、『守人』の変更を彼にも秘密にしていたのは、ダンブルドアの周囲で情報が漏れていたからである。 ちなみに彼を『守人』にした理由については三巻で『ピーターのような臆病で無能な人間を利用しようなど誰も思わない』という酷いもの。 ただしこの発言が出たのは「ピーターが友人たちを裏切って一家を破滅させ、さらに通りすがりの無関係なマグルたちも大量殺戮した上、十数年も罪から逃れてのうのうと肥満できるほどの生活をしていたこと」を知ったあとの、激怒した状態での発言であり、発案当時はそこまで考えていなかったと思われる。 もっともピーターは10年以上死喰い人から狙われることを恐れ、人としてではなくペットとして隠れ続けるという生活だったのだが。 実際にはピーターへの信頼(*1)に加えて、いざとなればピーターは小さなネズミに化けて逃げられるから、そして何よりヴォルデモートの狙いをジェームズやピーターではなくシリウス自身に向けられるから(この部分は作中でも明言)、というところだろう。 実際のところ、ヴォルデモートもネズミに化けたピーターは探せないと思われる(*2)ので、たとえ「押しつけられた危険」であっても、ピーターが外国でネズミに化けて潜伏するという手はあった。 もっとも『悪戯仕掛け人』であるピーターは優先して狙われる可能性が高いが。 すでに内通していたピーターは友人たちを裏切り、情報を売ってポッター家を破滅させた。 これを知ったシリウスは独自にピーターを追い詰めるが、ピーターはとっさに「シリウスがジェームズ夫妻を裏切った」と叫んだ(*3)上で、突然道路を爆破。たまたま近くにいたマグル十三人を殺害、その他多くを負傷させながら、指一本を残して死んだかに見せた。 あとに残ったのは粉砕された殺戮現場と、虚脱したように高笑いするシリウスだけだった。 シリウスはペティグリューが間違って自分を殺したと勘違いしてそれを笑っていた可能性がある。 周辺の状態や目撃者の証言、そしておそらくブラック家のシリウスの血筋に裏切り者の疑惑があったことから、世間は「シリウスがジェームズ夫妻を裏切り、追ってきたピーターも返り討ちにした」と誤認し、逮捕したのである。 本来の性格は非常に友達想いで、「友を裏切るくらいなら死んだ方がましだ!」と断言する程。 また大胆不敵で、誰もが(部下でさえ)その名を口にすることさえ憚る「ヴォルデモート卿」の名を平然と呼び捨てで呼ぶ数少ない人物の一人。(*4) 「ヴォルデモートに逆らって何が得られる」と嘆くピーターに返した「罪もない人々の命だ!」というセリフは非常に印象深い。 このセリフのようにマグルのことも人間として扱っており、差別意識も持っていない。獄中でたまたまファッジ大臣と会った際には「その新聞を読み終わったのならくれないか、クロスワードパズルが懐かしい」と、魔法関連とは違うところに興味を持っていた。 もしピーターが危機に陥り、助けを求めてきたのなら、シリウスは彼のために自分の命をかけたとも言っている。 しかしこれは家族とは絶縁し恋人もおらず、守るべきものが『友人』しかないシリウスだからこそである。 普通に魔法界に家族がいる者にまで同等の覚悟を求めるのは独善に過ぎるとも言える。 戦いとなれば勇猛果敢で、三巻では狼男に変身・暴走してしまったルーピンに対して、ハリーたちを守るため、杖もなく体調も悪いのに犬に変身して格闘戦を挑んだ。 一方で友人であるリーマスを人狼であるという理由からか(あるいは服従の呪文を受けたと思っていたか)スパイではないかと疑ってもいた。 そのため、シリウスはリーマスに本当の守人が誰かを教えておらず、そのせいで「守人のシリウスがポッター家を裏切った」という情報を他の人々同様に信じてしまった。 ピーターに対して「友を裏切るくらいなら死ぬべきだった」と後に口にする人物としてはあんまりである。 ただ、同じようにダンブルドアもシリウスを疑っていたらしい。彼が「自分が守人になろう」と自薦したのも、シリウスに疑念があったからだとマクゴナガルは推察している。 当時の死喰い人の勢力は、ダンブルドア陣営の中枢部さえ疑心暗鬼に取り込むほど凄まじかったのだ。 ハリーのことは実の息子のように可愛がっており、全ての戦いが終わって疑いが晴れた後は、一緒に暮らそうと約束している。 だがハリーにかつての友の影を見ていると指摘もされている。 事実、映画版ではハリーのことを思わず「ジェームズ」と言ってしまうという失態の一幕も。 黒髪で瞳の色は灰色。作中屈指の超絶美男子。故に学生時代はモテていた様子だが、当人が友情優先だったせいか終ぞ浮いた話は出ていない。 あと母親や従姉妹といった身近な女性とはあまりにも価値観に差があったため、女性不信の気があったのかも。 収監後は窶れてしまったが、脱獄後は幾分か持ち直した。 魔法の腕は作中上位クラス。学生時代は首席のジェームズと並んでトップクラスの成績を修めていた。 非合法であるが、変身術の最高峰“動物もどき(アニメーガス)”でもある。変身する動物は犬。 ただし“動物もどき(アニメーガス)”でありながら魔法省に報告を行わないのは普通に犯罪行為である。 だが優等生である反面、ジェームズ、ピーター、ルーピンと共に当時の悪戯少年達の頂点に君臨していた。 “忍びの地図”の作成者の一人“パッドフット”は彼のことである。 その悪童加減はジェームズとセットでミネルバ・マクゴナガルをぼやかせたほど。 ちなみにルビウス・ハグリッド曰く「ウィーズリーの双子なら互角」とのこと。 しかも、自分が敵と認識した人物に対して過度の嫌悪感やジェームズですら看過できないほどの凄まじい攻撃性を見せるなど性格は一長一短が異常に激しい。 事実、敵対していたセブルス・スネイプを死地に放り込もうとしたことがあり、それがきっかけでただでさえ悪かった仲が更に険悪になった。この時はジェームズがスネイプを救出したことで事なきを得ている。 また、この事件はスネイプがルーピンの秘密(人狼)を探っていたのが原因。 当時、人狼は徹底的に差別されており(今も根強い差別がある)本来なら入学すら不可能だったのをダンブルドアの計らいで在学できていたので、 もしスネイプが彼らを出し抜いたうえで秘密を知れば、ルーピンは間違いなく破滅していただろう(*5)。 実際、後にスネイプの暴露によって保護者から糾弾された彼は職を失ってしまい、生活に困窮することとなる。 彼がスネイプを間接的に殺しかけたのはそういった事情が大きかったのだ。 とはいえ、自分の友人を利用して、嫌いな相手を殺させようとするのはあまりにも下種な行為である。 それに、変身が終わった後、我に返ったリーマスが「人間を殺していた」と自覚した場合、どうケアするつもりだったのか不明。 リーマスは「こいつは殺して問題ない奴だった」と開き直れる性格ではないし、何より自分が狼人間ということに強いコンプレックスがあるので、下手をすると精神を病んでいたかもしれない。 加えてリーマスが教師として在籍していた時期に、彼に人狼化への鎮静薬を処方していたのは疎んでいたスネイプだった(もちろん、数十年先のことを読めというのも無理だが。当時はその鎮静薬は発明されていなかったらしいし)。 弟レギュラスとも軋轢があり、彼がヴォルデモートへの(クリーチャーを実験台にしたことに対する)報復を済ませた直後に、 兄を含む身内全員を守るため覚悟の自害に至った際も、覚悟の内容故に真相を知ることができなかったため「愚かな弟」と唾棄し、全く悲しまなかった。 もっとも弟はブラック家の純血思想にどっぷり浸かっており(屋敷しもべ妖精に優しいなど特異な面はあるが)、シリウスが嫌う死喰い人になっていたので仕方が無いが……。 もしも真相を知っていたら、どんな反応を見せていたのだろうか……? 危険と戦う日常に憧れる、刹那主義的な一面もあった模様。 なお、当時の自分とジェームズの性格に関して「傲慢で嫌なガキ」と評するなど、 自分なりの自省の意思を見せていたせいか読者からはそこまで嫌われていない(ただしハリーの指摘に対して認めただけで、行動で償いを試みたことは一度もなかった) むしろ読者人気はかなり高い方であり、成人キャラではスネイプに次ぐ支持を得ている。 代々スリザリン出身のブラック家史上唯一のグリフィンドール生である。 純血至上主義が先鋭を極めた家風に馴染めず、部屋にはマグルの水着グラビアやオートバイのポスター、 家族とは違うという意味を込めてグリフィンドールのバナーなどを堂々と飾っていた。 当たり前だが身内との仲は最悪(特に従姉の1人であるベラトリックス・レストレンジに対しては「絶対に家族ではない」と断言したほど)であり、 仲が良かったのは叔父アルファードとベラトリックスの妹のアンドロメダの2人のみ、という体たらくだったのでその辺は推して知るべし。 反抗を繰り返し、我慢の限界もあって16歳の時に家出。この時に家系図から名前を抹消されてしまった。 家出後はジェームズの家に転がり込み、17歳の時にアルファードの援助で一人暮らしを始めている またブラック家に仕え、その思想に凝り固まっていた屋敷しもべ妖精のクリーチャーにも嫌われている。 シリウスもまた、ブラック家での少年時代を思い起こさせる上にハリー達を罵倒するクリーチャーに嫌悪感を抱いてとにかく雑に扱っていた。 (母:ヴァルブルガの肖像画が延々と恨み事を叫び続けるブラック家に閉じ込められていたストレスもあったろう。 ちなみに言われっぱなしなシリウスではなく、件の肖像画とは幾度となく罵倒合戦を繰り広げていた) しかしクリーチャーに対する冷たい態度が災いし、シリウスは命を落とすことになってしまう。 上記のように家族関係は最悪の一言であるのだが、敵対する相手への容赦のなさなど、ブラック家の面影をうかがわせる点はある。 もっとも身近な家族ともっとも対立している環境で生まれ育てば、性格が険しくなるのも無理はないことだが(*6)。 ただ、高祖父であるフィニアス・ナイジェラス(の肖像画)は息子や幼くして夭逝した兄と同名なせいか、 嫌われていたにも拘らず「ロクでもない曾々孫」呼ばわりしつつも曾孫夫婦とは違ってシリウスに対する愛情は持っていた。 各巻の活躍 1巻『賢者の石』 名前だけ登場。赤子のハリーを運ぶことになったルビウス・ハグリッドに“空飛ぶオートバイ”を貸し与えた。 3巻『アズカバンの囚人』 本編初登場。 2巻終了後、たまたまアズカバンを訪れた魔法大臣コーネリウス・ファッジから読み終わった日刊予言者新聞を譲ってもらった。 本人はクロスワードパズルを懐かしんでという軽い気持ちだったのだが、そこに映っていたのは魔法界の名門ウィーズリー家に紛れ込んでいる、ネズミ姿のピーターだった。 ヴォルデモートが復活すればすぐにでもハリーを殺せる立場にある、と知ったシリウスは急に目的意識や執念を抱き、吸魂鬼の影響を突破するだけの気力を得る。 鉄格子を抜けられるほど痩せ細っていたこともあり、アニメーガス変身を利用してアズカバンから脱獄し、ピーターを殺すためにかつての母校で勝手知ったるホグワーツ魔法魔術学校に侵入する。 しかし全国に指名手配されていたことから警戒網は厳しく、幸いハーマイオニー・グレンジャーの飼い猫クルックシャンクスの助力を得られるも、ピーター暗殺は難航。 なんとかハリー達の誤解を解くことに成功するがとうとうピーターには逃げられてしまい、自分は魔法省に捕まって“吸魂鬼のキス”を受けることになる。 が、ハリーとハーマイオニーに救出され、バックビークと共に逃走。その後は逃亡先からふくろう便を介して自身の無事をハリー達に伝え、 配達に行かせたマメフクロウ(ピッグウィジョン)を「ネズミがいなくなってしまったお詫び」としてロンにプレゼントした。 4巻『炎のゴブレット』 様々な場所を旅していたが、ダンブルドアから提供されたホグズミードの隠れ家に落ち着く。ハリーにアドバイスと警告を発した。 5巻『不死鳥の騎士団』 “不死鳥の騎士団”の本部として、実家“グリモールド・プレイス12番地”の屋敷を提供。 自由に動けない身の上のため、ここで事実上の軟禁生活を送ることになる。 しかしこの屋敷は環境が最悪で、かつての栄華を連想させる母の肖像画やしもべ妖精クリーチャーの存在もあり、シリウスの精神は日に日に追い込まれていった。 犬を散歩させないとか虐待である 終盤、策略に嵌ったハリー達を救うため、神秘部の戦いに参戦。 数々の死喰い人を退けるも、従姉:ベラトリックスの呪文(*7)で死の世界に続くアーチへと放り込まれ、闇の彼方に逝ってしまった……。 フィニアスの肖像画は彼の死を知った際、ブラック邸に戻って必死になって彼を探したほどのショックを受けている。 彼の死を以て、ブラック家は滅亡した。 映画でもこの時の格好良さは異常。 「私の息子に近づくな」 ドゥクシッ!!←父フォイが殴られた音 なお、本巻で「両面鏡」というテレビ電話のような道具をハリーに渡しているが、ハリーがシリウスの死後までその包みを開かなかったため、シリウス生存中に使われる事は無かった。 もしも使用していたなら……シリウスと即座に連絡を取ることになるため、ヴォルデモートの策略に嵌る事も無く、シリウスが死ぬ事も無かった可能性があった。 6巻『謎のプリンス』 名前だけ登場。 ハリーに屋敷を含む全財産(この中にはクリーチャーも含まれる)を遺産として遺していた。 後にクリーチャーはレギュラスの遺品をハリーから受け取ったことで180°態度を改め、ハリーの忠臣となる。 7巻『死の秘宝』 終盤、“蘇りの石”によって霊魂として登場。死へと向かうハリーと言葉を交わす。 また、序盤の“七人のポッター作戦”では“空飛ぶオートバイ”が再登場。アーサーの手により、ロマン溢れる改造が施されていた。 後年、ハリーは自分の長男に父2人の名を取って『ジェームズ・シリウス』と名付けている。 性格は学生時代の彼らそのもの。 弟『アルバス・セブルス』をからかってジニーに怒られていた。 将来が楽しみである。 そしてちょっとKYである(この辺は伯父のロンに似ている)。 追記・修正が終わったら、私たちは本当の家族になれる。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2014-12-20 18 04 50) 犬好きもあってシリウス好きだったわ。彼には幸せがプレゼントされるはずだと思っていたけど、日本人の感性とは違っていたようだ -- 名無しさん (2015-06-17 01 11 13) 「いいぞ!ジェームズ!」←死亡フラグ -- 名無しさん (2015-07-16 00 23 01) 中の人が別作品でジェームズ役(バットマンのジェームズ・ゴードン警部)をやってたのは何かの偶然だろうか -- 名無しさん (2015-07-30 11 47 26) 味方サイドで作中もっとも変化がなかった人物だよね? -- 名無しさん (2015-10-10 22 00 41) 物凄くあっさり死んだ人 -- (2015-10-18 17 34 40) 色々経験すべき20代をずっと監獄で過ごしたからコミュ能力がちょっと残念になってしまった人 -- 名無しさん (2015-11-14 17 12 37) 身内にゲロ甘で嫌いな奴には容赦しない典型的な嫌な奴で、結局その邪険に扱った報いを受けまくって最終的に死んだ印象 -- 名無しさん (2016-04-08 15 35 11) 人間てのは極端に行ってもいいが必ず戻ってくる必要があるなあ人格的まとまりというか -- 名無しさん (2016-04-17 12 23 58) ↑2ロケット受け取る前のクリーチャーはかなり酷いからなぁ。ハーマイオニーは常に「穢れた血」呼びで、暴言吐きまくり。 -- 名無しさん (2016-06-24 20 42 20) 結局、散々バカにしてたスネイプと弟にあらゆる意味で負けてた人 -- 名無しさん (2016-06-25 15 11 12) シリウス死後のハリーが可哀想で可哀想で -- 名無しさん (2016-12-28 00 35 09) 両面鏡の件は本当に残念だったね…… -- 名無しさん (2017-01-22 05 06 12) 作中のスネイプ視点だとジェームズ憎しばっかり目立ったけど、実際にジェームズ以上にスネイプのことを憎んでたのはこっちだよね多分。スネイプもシリウスも許されるなら殺し合っちゃいそうだけど、ジェームズは「おいやめろバカ」って言ってくれたわけだし -- 名無しさん (2017-12-16 10 38 11) 本人が嫌がったからグリフィンドールに入ったけど、割とスリザリン的な資質も持っている気がする。 -- 名無しさん (2018-01-25 23 21 28) ↑好みが反転していただけで本質的にはあの一族の気質の集大成だったと思う -- 名無しさん (2018-03-30 11 43 42) ↑↑狡猾で上手いことやるのがスリザリン、脳筋で感情あらわなシリウスは完全にグリフィン -- 名無しさん (2018-06-21 23 27 53) ハリーやヴォルデモートもそうだけど激情家なこと自体は野心の高さや傲慢さの裏返しだからグリフィンドールとスリザリンに共通する要素 この二つはそもそも本質が似通ってるんだと思う -- 名無しさん (2018-07-06 10 04 42) ↑身内を大事にするっていう点も共通点だな -- 名無しさん (2018-09-15 17 27 41) 人間を磨く青春時代をアズカバンで過ごしたんだから人格に歪みが生じるのはしょうがないかもしれない -- 名無しさん (2020-01-31 00 07 35) ↑いや、この人が一番非難されてるエピソードって、学生時代にスネイプを罠にはめて人狼化したルーピンに殺させようとしたことだから別にアズカバンは関係ないんだよ。同じく学生時代のジェームズですら流石にそれはまずいだろ!って思って止めたレベルの所業 -- 名無しさん (2020-05-08 10 33 05) ↑そのジェームズは成人エピソードをほぼなく、学生時代エピソードが大半だからやや嫌われ気味っていうのは皮肉な話である -- 名無しさん (2020-10-24 07 39 46) よくハリーの保護よりも復讐を優先したって叩かれてるけど、実際は先んじて保護していたハグリッドにハリーの保護を申しでたが、ダンブルドアが保護するからと断られたためにピーターを殺しに行った -- 名無しさん (2020-11-18 22 14 56) 学生時代から子供っぽかったけど、アズカバンで20代を過ごしたせいで精神が10代後半-20代前半のままなのがとても悲しい -- 名無しさん (2020-12-22 17 24 47) どこかで読んだけど「もし彼がレギュラスの死の真実を知ることができたならば弟を誇りにすら思っただろう」とのこと。……シリウスが「地球から最も明るく見える一等星」でレギュラス(レグルス)が「地球から最も暗く見える一等星」、レグルスはしし座α星であり「獅子の心臓」を意味する別名を持つなどどこまで意図したのか切ない符号よ…… -- 名無しさん (2021-09-21 01 11 05) 一応、ハリーの本名はハリー・ジェームズ・ポッターらしいのでジェームズ呼びでも間違いではない -- 名無しさん (2021-12-06 16 41 35) 3↑作者自身もシリウスは大人としての人格の形成期に牢獄にいた彼は大人になりきれていない、とコメントをしていたはず -- 名無しさん (2022-01-01 15 04 01) まあ普通にアズカバンに入らずハリーの成長過程を見れてればちゃんと父親代わりになれたと思うね。精神的に不安定のうえ脱獄した時にはハリーはもう出会ったころのジェームズそっくりな姿だったのでジェームズと混同してしまうのも責められないというか -- 名無しさん (2022-01-08 01 02 43) ハンサム設定のはずが実写のキャストは好き嫌いが分かれそうなゲイリー・オールドマン。吹き替えもアクが強い辻親八さん。 -- 名無しさん (2022-02-08 17 48 15) 作中でさらっと流されてるけど人狼化ルーピンにスネイプ襲わせようとした一件があまりにもヤバすぎる -- 名無しさん (2023-04-14 20 27 33) ↑後先考えていない(憎いスネイプがどうなるかもそうだけれど、仲間のルーピンがそれでどうなるのかもふくめて)もまるでかんがえられないくら↑シリウスは身内関連で闇の魔術関係も嫌いそうだから輪にかけて嫌いだったのかもしれない -- 名無しさん (2023-04-14 20 38 44) 悪役ばっかり演じてきたゲイリー・オールドマンにとってシリウスみたいな役は嬉しかったらしい(シリウスもいい奴とは言い切れないが) -- 名無しさん (2024-01-13 09 32 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/homuhomu_tabetai/pages/2202.html
←その1 「かえったぞぉ~」 「ジィジだぁ~!」「お爺ちゃーん!」「お帰りなさいお爺ちゃん」 程無くして父が帰ってきた。父は5年前会社を定年退職し、今は知人のつてで、近くにあるゴルフ場の管理人の仕事をのんびりとこなしている。 こちらも私と孫が来ていると母が電話したのだろう。なにやら箱を持って満面の笑顔で孫達に近づいていった。 「ほらお前たちお土産だぞぉ」 「わぁああぁ!カブトムシだぁ!!」「初めてみたあ!!」「いっぱいいるぅう!!」 「マ、マジョォ…?!」クルクルダンスダヨォ アレ…? 「ホ、ホム…」ア、アノ… 「ホ、ホミャァアアァアア!!!!!!!!」「ミャギィィィイイ!!!!!!!!」ナニアレ! コワイヨママァー!! ガクガクブルブル ゴルフ場で捕まえて来たらしい。父は箱の中の数匹のカブトムシを孫たちに見せた。一瞬にして子供達の興味はカブトムシに注がれる。特に息子は 大興奮だ。3人共もうほむほむ達の事なんて眼中に無しだ。現金なものである。子供達はカブトムシをほむほむ達の家に移動させた。 「ホビャァァアァァァァァァァァァァァァァァァアアァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!」バ、バケモノ!! コシヌケ ジョワワワワワワー!! 「マギャァァァァァァアァァァァァァアァァァーーーーー!!!!!!!マギャァァァァァァアァァァァァァアァァァーーーーーー!!!!!!!!」コッチコナイデェエ!! ニゲマトイ!! 「ホミャッ!!ホミャァァァァァアアァァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!」「ミィギィィィイィィィィィイィィイーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!」コワイヨォォォ!!!!!! マァマァアーーーッ!!!!!! 昆虫の王カブトムシの来襲にほむほむ達は半狂乱で逃げまとう。それを観てキャキャッとはしゃぐ子供達。カブトムシはほむほむ達など眼中に無く落ち着いた佇まいだ。 父が台所から半分に切った林檎を持って来た。 「リンゴ食べるのぉ?!」「すごぉい!!」「アタシあげたいのぉ!」 「マ、マドカァ…」「ホ、ホムラチャ…」「ホミャ…」「ミィィ…」ガクガクブルブル 姪が父からリンゴを受け取りダンボールの中にそっと置いた。カブトムシ達が群がってくる。 一方ほむほむ達はダンボールの隅で家族寄り添い恐怖に震えていたが、ご馳走を目の前に少し眼の色が変わった。 カブトムシs「………」 「ホ、ホビャ…」ジュルリ… ガンミ 「マジョォ…」ヨダレダラダラ… 「ホミュ、ホミュゥゥゥゥゥウ…」「ミャドォォォ…ミャドォォォ…」ママァ… オナカチュイタヨ… 「マ、マドォ…ホムラチャン…」コドモタチ… ナデナデ 「ホ、ホムゥ! ホム! ホムゥゥゥゥ!!!」イッテクルヨ!! カブトムシs「………」 「ホム…ホ…ホムゥ…」アノォ…スコシワケテ… カブトムシs「………」 「ホムゥ!ホムホム!ホムゥー!」コドモタチガオナカヲスカシテイルノ! カブトムシs「………」 「ホギギッ!!ホビャホビャ!!ホビャァァァァアァァ!!!!!」ナントカイエヨ! モラッテイクゾ! カブトムシs ブン!! 「ホビャァァアァァァァァァァァァァァァァァァアアァァァァァァァァァァァァーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!」ナゲトバサレ!! 「ホムラチャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!マギャァアァアッ!!!」ホムホムチョクゲキ!! 「ホミャッ!!!!!!!」「ミャギョッ!!!!!!!」ホムホムチョクゲキ!! イチャイ!! 「すごぉぉおい!!!」「つよぉおおい!!!」「ちからもちぃ!!!」 何を言っても無反応のカブトムシに痺れを切らしたほむほむがリンゴに手を掛けた瞬間、カブトムシはその自慢の角でほむほむを投げ飛ばした。 ほむほむは宙を舞い見事家族にストライクだ。ほむほむ達は痛がり、惨めにまた家族寄り添いシクシクと泣きだした。 子供達はその様子をみて更に大喜びだ。姪も笑顔だ。あぁ子供とはなんて素直で残酷な生き物なのだろう。まるで天使だ。 兄もリビングのソファからその光景を微笑ましそうに見つめる。 「かわいそうでしょ。」 そういって私は、ダンボールの中からほむほむ達をつまみ上げ、父がカブトムシを入れてきた小さく粗末な箱に移動させた。 一瞬にして豪邸を失ったほむほむ達は更に惨めったらしく泣きだしたが、カブトムシからの脅威から逃れたと気づくとペコペコと私にお辞儀をし、また家族寄り添い、押し黙ってしまった。 外に帰してとは言わなかった。こんな惨めな扱いを受けても飼って貰えるという夢は捨て切れないのだろう。 子供達の興味は完全にカブトムシに移っていた。何をするわけでもなくただリンゴに張り付くカブトムシをキラキラした目でジッと凝視している。 何が楽しいのだろう? 本当に可愛い。もうほむほむ達の事など完全に忘れてしまったようだ。 「ほぅらおまえらいつまで見てるんだ?手を洗って来い。」 風呂からあがってきた父が孫達にそう優しく声を掛ける。子供達は名残惜しそうにダンボールから離れると洗面所に手を洗いに向かった。 家族揃っての食事の時間だ。主人はいないが…まだ仕事中かな?最近根を詰めすぎてないか?そんな時に余計な気苦労をかけてしまった…。 そんな事が頭をよぎる。 「マジョ…ホムラチャ…」ドウナルノ… 「ホミャ…」ママァ… 「ミャドォォ…」オナカチュイタ… 「ホ…ホム! ホム…マドカァ…」ダイジョウブ! ダイジョウブ… 食事中も子供達は元気に話をする。それを聞いて父も母もそれを聞いて目を細める。義姉は気さくに優しく私の子供達の相手をしてくれる。 本当に素敵な女性だ。私が男だったら間違いなく求婚していただろう。そこは兄妹か…。 食事が終わって、母と義姉と私で後片付け、父と兄はリビングで晩酌しながらTVでニュースを観、合間に子供達の相手をしている。 兄がカブトムシに相撲をさせている。子供達は大興奮だ。金曜日の夜の幸せな一時。 その暖かな空気のリビングの隅に、暗く惨めなオーラを発する汚い箱がひとつ。 そう、ほむほむ達だ。 「ホムラチャ…」ポロポロ… 「ミィ…」「ホミャ…」シクシク… 「ホムゥ…マドカァ…」ダイジョブダカラ… ポロポロ… 後片付けが一段落し、箱の中を覗き込むと、ほむほむはまどまどを慰め、そして仔供達を必死で寝かしつけようとしている。 だが仔供達は空腹で眠れない。寄り添って家族で惨めに泣いていた。我々は飼われている! 飼われているんだ! と、自らに必死で言い聞かせている模様だ。 私はこの小動物を子供の頃から知っている。基本空気。邪魔ならどかす。汚い。そういう存在だ。 気まぐれに手を差し伸べる人がたまにいたが、そうすると調子に乗る習性が災いし、愛でられたり飼われたりしている所など殆ど見たことがない。 私もこの街の殆どの人と同様そういう接し方をしてきた。 あとは愛好家に活用されるだけ。そう…活用されるだけ…。 「ホ、ホムゥゥゥゥッ!!!」エサダ!! 「マジョォォォオッ!!!」ゴハン!! 「ホミュゥゥゥ!!」「ミャドォォォ!!」メキラキラ 私は夕飯の残りの天ぷらを細かく切り小皿に載せ、もう一つの器には子供達が飲み残したジュースを注ぎ、ほむほむ達に与えた。 ほむほむ達はそれに貪りつく。口にした瞬間、ピクっと痙攣し動きが止まった。そして次の瞬間また泣きだした。 涙と鼻水で顔をグシャグシャにしながら夢中で天ぷら食いついている。こんなに美味しい物を口にしたのは生まれて初めてだったのだろう。 次にジュースに口をつける。電流が走ったように震えたかと思うと、瞳孔をぱっくりと開き家族揃ってベチャベチャと無我夢中で啜り始めた。 甘い! こんなに甘いものがこの世に存在するのか! 食べる→飲む→食べる→飲む。ほむほむ達はお腹いっぱい天ぷらとジュースを堪能した。そしてまた家族で寄り添い感激に咽び泣いた。 一頻り泣くと今度は笑顔ではしゃぎだした。 「ホムゥ~ホヒヒィ~ホムホム♪」ダカライッタジャナイ♪ 「ティヒヒィ!ティヒヒィー♪ホムラチャンホムラチャン♪」エヘヘ…/// ダキツキ チュッチュ♪ 「ホミャ~♪」「ミャドォ~♪」ママァ~♪ スリスリ♪ ほら私の言った通りじゃない。私達は飼われている。 これからは毎日お腹いっぱい信じられないくらい美味しい御飯と、信じられないくらい甘い飲み物を何もしないで貰えて、あんあんやさやさや達ほ食種は窓ガラス越しに馬鹿にしているだけでよい。 御主人が守ってくれる。今日は汚い小さな箱に移されちゃったけど、またすぐにあの広くて豪華な家に帰して貰える。ひょっとしたらもっと凄い家を用意してくれてる最中なのかも。 そうだ。そうに違いない。大変だ!もっとたくさん仔作りしないと!仔供達が大きくなったら、番もあてがってもらえる。 希少種のお嫁さんが来たらどうしよう?! うちの仔はみんなかわいい。来るに決まってる! まいったな…へへ…/// さぁ、忙しくなるぞぉ! 「ホムゥー///マドカァーマドカー///」クネクネ…/// 「ホムラチャンホムラチャン…///」クネクネ…/// 「ミャロォ…///」「ホミュゥ…///」スピー/// 番はそんな話をしてクネクネしている。仔供達は満腹と疲れで幸せそうに寝てしまった。これは交尾がはじまるな…。 私はおやすみと言って箱の蓋を閉めた。番はそんな事に気にも止めない。お互い覆いかぶさり腰を振り始めた。 私へのお礼はない。まぁそういう生き物だ。 「あんた達そろそろ寝なさい」 義姉がそういうと子供達は今度は父と兄の所へ行き、姪の部屋で三人で寝ていい? とお願いしだした。 姪は小学校中学年に上がった時、一人部屋を充てがわれた。それ以来決まって実家に遊びに来ている時はこうしている。 父達は夜更かしするんじゃないぞと言ってそれを許す。これも決まっている。子供達は嬉しそうにカブトムシの入ったダンボールを抱えて姪の部屋に駆け出した。 母はそれを見てニコニコしながら姪の部屋に私の子供二人分の布団を敷いてあげた。歯磨きの面倒は姪が見てくれた。ほんとうにいい子だ。 「ホム!ホムゥゥゥ!!マドカ!マドカァァァァアアァッ!!!!!!!」ガサゴソ アヘアヘアヘアヘ 「ホムラチャン!ホムラチャン!ホムラチャン!ホムラチャァアァァアッ!!!!!!!」ガサゴソ カクカクカクカク 静かな金曜日の夜。騒がしいのはこの汚い箱の中だけだ。俺たちもそろそろ寝るか。父がそう言って暫くすると、実家の全体が寝静まった。 私はほむほむ達入った箱を抱えて自分の部屋に戻った。そう、実家には私の部屋があった。 建て直した時、父と兄が作ってくれたのだ。 私はいらないと言ったが、私が10代の頃から使っているペットや学習机、母がくれた三面鏡といった家具もそっくりそのまま運び込んでくれた。 まぁ兄夫婦に子供が増え、姪が大きくなったらとられてしまうだろうが、それまではこの父と兄の行為に甘える事にしていた。 さ て は じ め よ う か な 実 家 に 帰 省 し た 一 番 の 目 的 を →その3
https://w.atwiki.jp/subaruya/pages/39.html
プレゼミレポ③要約へ ○魔女狩り 魔女≒太古から存在し、人びとの日常的要求に応えてきた呪術使いや病気癒しの女性 14c 魔女がキリスト教会から、誤てる教義や儀式やヒエラルキーをもったセクトとされる 魔女を他のものから見分ける指標・基準ができる →セクトとして魔女が追及されはじめる 教皇が魔女の邪説のドグマ的性格を確認、異端審問官に魔女追及の許可 14c末、悪魔教としての魔女の存在が自明視されるように →病気癒しの女=悪魔と結託した「魔女」 魔女=呪いやその肉体自体で人間に害をなす存在 悪魔学者に考えられたもっとも簡単な魔女の見分け方は「涙(改悛した者が罪を洗い流す)の欠如」 魔女は十字架を踏みにじり、自らの血で悪魔と契約書を交わす 魔女にしたてあげられた女性……大半が農村の貧しい女性、アウトサイダー 住民たちの要求に答えて善業を行ってきた人びと 都市エリート(司法官・教会改革者)によってあるべき秩序をおびやかす存在と思われた 「不穏分子」である魔女たちの排除のため、住民を駆りたてての駆りだし ←もてる民衆ともたざる民衆を対立させる図式 書物と説教による善悪の戦いを信じ、普及させる裁判官・法律家 ⇒中世を暗黒の時代として断罪した16c以降のルネサンス・宗教改革期にこそ魔女狩りが大展開した カトリックと新教の角逐魔女狩りが激しかった地域 古い異教的伝統ののこる山岳地帯や森林地帯 いくつかの文化が合流する辺境 カトリックとプロテスタントの角逐の場 魔女狩りの流行は両宗派に責任がある プロテスタントの布教家が新たに魔女狩りの風習をもちこんだ例 カトリックによるプロテスタントの再征服の過程で行われた大規模な魔女狩り ⇒両宗派の攻防、布教活動とむすびついていた魔女狩り 17c最初の四半世紀、1640s、1660sに魔女狩りが過熱 17c末、ヨーロッパからほぼ魔女狩りが消滅 ボルドーで一年に四百人 実際どのくらいの魔女が生まれたのか-多く見積もる見解とそうでない見解が存在 フランス:ボルドー、ロレーヌ、ナミュール伯領、ストラスブール→裁判官 ドイツ:トリエル、ヴュルツブルク、アイヒシュタット=バイエルン →カトリック再征服にともなう聖職者らによる魔女大迫害 cf.フランスのアルザス・ロレーヌ・フランシュ=コンテなどでも大迫害 ヨーロッパ随一の「魔女狩り」国ドイツでは1500-1749のあいだに三万人以上が火刑に 男の魔女(魔男)は1~2割 ○魔女集会「サバト」 魔女のセクト 「魔女」誕生の指標としての「魔女集会」、サバトの存在 一定の集合場所の成立が、本来の「魔女」と魔女狩りの誕生に符号 サバトについて……サバトに赴くのは日が暮れてから 箒に乗って空を飛んだり、自ら動物に変身して →民俗学的要素の影響である「夜間飛行」と変身 ⇒非常に古くから農村社会に存在するシャーマニスティックな豊饒儀礼 ←こういった民俗的イメージ+判事・異端審問官・悪魔学者らの妄想=サバトの誕生 キリスト教会を有機体のイメージでとらえる思想から、悪魔を頭とする魔女たちのセクトの存在を妄想 西アルプス地方で最初に民俗的要素とエリートの妄想が合体(1350頃) ←異端のワルドー派残党の存在、民俗的伝承と異端説の混淆 説教師の活躍 司法官や悪魔学者とともに説教師が風紀の粛正を説いて回り、サバトのイメージを普及 ex)シエナのベルナルディーノ 1409ドーフィネ地方とレマン湖近辺地方の記録 1450以降サバトが発展し定着 1486『魔女の槌』の出版により、サバト参加の有無が魔女審問の最重要要件に 悪魔の儀式 空を飛んでサバトに集い、悪魔の前で忠誠を誓う 化け物や動物の姿をした悪魔(しばしば、むかしから悪徳の権化である山羊の姿)から新たな洗礼を授かる 酒池肉林の騒ぎ、子供の肉が好んで食べられる人肉喰いの饗宴 社会不安の犠牲者 魔女セクトの発想= br同時期の他のアウトサイダーのグループ(娼婦、ユダヤ人、同性愛者、ライ病者、貧者ら)の隔離と迫害に呼応 →悪行をなして社会の安寧をおびやかすと考えられていた 14c半ば~後半 ペストなどの疫病が社会不安を増幅 妄想の産物であるサバトの位置を地理的に確定 ○魔女裁判と拷問 「目利き」の権威 「魔女」はいかにして特定され、どのような審理に付され、断罪・処刑されるのか 敬意と怖れを感じさせる病気癒しの女性 気がふれたり、貧窮したりして共同体からはじき出された者 共同体内部の危機=中世的な共同体内部の危機的亀裂・崩壊にさいして噂が沸き起こる ←貧富の差の増大、階層間対立の激化 「目利き」による魔女の指弾(15~17cフランス) 教会関係者ではないがその信用は絶大←下級裁判所がさかんに利用⇔高等法院は懐疑的 15c末 魔女裁判の管轄は教会裁判所→世俗裁判所へ 魔女狩りの熱心さ=上級裁判所<下級裁判所 cf.ドイツにおける魔女狩りの激しさ 淫乱な魔女 魔女としての罪過の確証の種類とその入手法……「悪魔学」が教授 実践においては裁判と拷問 裁判においてあげつらわれた魔女の悪魔的淫乱 ex)媚薬・沈黙薬を隠し持っていないか毛剃りをして調査 公然たるサディズム 悪魔が残した印を発見するため、裸体に針をつきたててゆく作業 権力をかさにきて公然とサディズムに耽る司法官たち ⇒中近世の魔女、ひいては女性の問題に深く関わってくる 水責め、火炙り、爪剥ぎ…… 拷問が行われる理由 尋問では自供が引き出せない場合 共犯者を見つけるため←集団でおこなわれるキリスト教社会にたいする「陰謀」の発見 拷問の手順 ①拷問器具や拷問を受けている人を見せる ②「水責め」「足炙り」「爪剥ぎ」「足責め」「肢体牽引」「ストラッパード」などの拷問 全面鏡張りの部屋で行い、見物人のサディズムに奉仕 拷問の制限や禁止もすぐに有名無実化 裁判官は被告の苦痛にまったく無頓着であった シナリオ通りの運命 悪魔学者による拷問の推奨―肉体に刻印された真実の叩き出しという発想 しぼり出された自供の反復性は、永遠の猿まねの世界=魔界の真実とみなされた ⇔裁判にかかわったものが皆拷問の効力を信じていたわけではない 自白がえられた時点で魔女として火刑台にのぼるというシナリオ 遺骸を灰にして消しとばす=悪の力を消滅させる意図 生焼けの遺骸をさらしておく=悪の力の恐ろしさに対する注意を喚起させる意図 ○悪魔学の深層 魔女をつくった悪魔学 15c末~17c後 魔女とみなす「基準」を定めた悪魔学者たちが輩出 ex)アンリ・ボゲ、インスティトリスとシュプレンガー、ピエール・ド・ランクルら ヤコブ・シュプレンガー、ハインリヒ・インスティトリス『魔女の槌』(1486年) 初期の代表的な悪魔学作品であり、裁判官の参照する基本文献 ←古代からの「権威」を援用したもので目新しいものはない 著者は魔女追及のための法的措置について教皇の認可を要請、異端審問を正当化 ⇒局地的であった魔女狩りの普遍化 女性は悪魔の手下 魔女は教会の霊的統一、信徒たちの共同体の市民的・政治的統一をおびやかすものと考えられた 女性への脅迫的な恐怖……なによりも女性が第一の悪魔の手下 女性は本性上男性より劣り、秩序形成作用を破壊する脅威であり否定的で不法の存在 「女性蔑視」の言説の連続……性についての書物としての『魔女の槌』 ⇒女性の性や内密な秘密についてすべて知りたいという男性の秘められた願望 女性は秩序を乱す 法学者、経済学者、人文主義者ジャン・ボダン『魔術師の悪魔憑き妄想(1580)』 裁判官アンリ・ボゲ『魔術師の忌まわしき業についての論(1602)』 裁判官ピエール・ド・ランクル『悪しき天使と悪霊の悪行の一覧(1612)』 魔女の働きは直接的に社会秩序を侵害するものと考えられた ex)共同体の価値を転覆、国家=王権の価値を侵害 絶対主義への貢献 魔女たちの告白の同一性←裁判における審問が厳密にコントロールされていたことを示す 悪魔学者がつくりあげたステレオタイプを復唱 ←活版印刷術の誕生による悪魔学書物のベストセラー化 ⇒魔女裁判の増殖、農村世界の呪術的思考を「悪魔化」 悪魔学は絶対主義確立に貢献……権力による異端の根絶、きびしい司法=刑事機構の成立を幇助 ⇒政治的文脈に位置づけられる悪魔学著作 ex)教皇権を擁護する『魔女の槌』、絶対王政、公共秩序、辺境(境界)擁護 ←農村社会の変容……人口増加、貨幣経済の進展、階層分化→農村共同体の解体と危機意識 ⇒アウトサイダーの女たちを危機乗り越えのために利用+司法機構・境界が利用+エリートの強迫観念 「女性恐怖」の無意識 悪魔学者は自然と超自然の境界を定めようとした ←悪魔の力とそのの作用について知りたいという欲求が高まった時代 魔女の行う超自然的現象を医学的に説明しようという傾向の強まり 17cとくに医学的ディスクールの台頭……原因:超自然⇒魂・身体の混乱 しかし、混乱をもたらす根源は悪魔であるとされたまま ←開明的思潮、合理主義、人文主義につきまとう、逆立した無意識の存在……「女性恐怖」が鍵 ○魔女はなぜ生まれたか 16,17cの魔女裁判の隆盛⇔「ルネサンス」「宗教改革」「科学革命」 近代の黎明を告げる大事件と、信じがたい兇行 教皇をはじめとするカトリック聖職者、プロテスタント改革者、学者らエリートによる魔女の仕立て上げ⇒なぜ? 比較的説得的な説明……社会的不寛容のひとつのあらわれ 強大な社会変動期、深甚な知的変容によるイデオロギー間抗争の犠牲となったのが魔女である ←異教的迷信の存在は事実、しかし、権力側は魔女と妖術の現実性を否認しようとしてきた 中世末にいたって態度を一八〇度回転⇒悪魔学による「体系化」が大規模な魔女狩りを正当化 教会は、悪の力をみずから生み出し、その存在の保証人兼粛清者となることによって権力基盤を固めようとした 変動する社会のスケープゴート 夥しい魔女の創出←当局側の考えの転回にとどまらず、それ相応の社会的理由があったはず 宗教戦争と宗教対立 中世的な安定した霊的秩序・神と人間の関係の崩壊、エリートたちの不安 ⇒悪魔とその王国の力を誇大に妄想 都市と農村の乖離……都市エリートによる裁判制度・理論の農村への持ち込み 粗野な習俗の洗練と善悪の峻別を強要 ⇒敵対する宗教の地に布教家を送り、それまで現地を誤謬に染めてきた張本人をアウトサイダーのなかに見出した 魔女迫害……カトリックが開始→プロテスタントが受け継いで増幅 ex)ルター、カルヴァン 農村のてんでばらばらな迷信→悪の原理の統括する体系的神話学に 農村内部の危機意識……人口増加、経済変容、階層分化 助け合いの精神の後退、危機の責任を負わせるスケープゴートの必要性 ⇒共同体意識が健全にひろまっていたときに人びとの慈善の対象ともなっていた貧しい女性たち=「魔女」に 都市エリートの強迫的な魔女の表象→農民に不安と苦悩+社会的危機に宗教的な説明・解決法をもたらした 社会的危機の原因を悪魔とその手下である魔女に帰した 危機解決方法……呪術、リンチ・私闘⇒裁判へ 16,17c、新たなタイプの農村エリートの誕生……富裕で読み書きができ、農村共同体の指導者的立場 キリスト教についての知識を有し、魔女と妖術の恐ろしさに敏感に反応 ←しかし、なぜとりわけ女性が迫害の対象となったのかについて十分理解させてくれない ⇒魔女が女性であったことの深い理由をさぐらなければ魔女迫害の理由も明かせない 正反対の女性像=聖女の姿とつきあわせて検証
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4201.html
『「価値観の違い」』 9KB 思いやり 愛情 捕食種 現代 愛護人間 独自設定 初投稿ですよろしくお願い致します 「価値観の違い」 ※初投稿です、暇な時に見ていただけると嬉しいです ※ネタ被ってたらごめんなさい ※虐待無しです ピンポーンとインターホンが鳴り男が玄関へと向かった、扉を開けるとそこには運送業者の人が大きな荷物を携えて笑顔で立っていた 「こんにちは!双葉さん宛にお荷物です。」 「あぁどうもご苦労様です」 と笑顔で元気の良い声で挨拶をしてきたゆっくりショップ専門運送業者さんを労いながら伝票にサインをして相手に渡した。 「しかし・・・大きいですね・・・これ」 「えぇデラックスですからね!」 と、またまた笑顔で返事をしてきた。あまりにもはっきりとした返事が帰ってきたので苦笑いをしながら大きなダンボールに書かれた文字を目で追う 【デラックスこーまかん ~赤い屋根の大きなお屋敷~】 「しっかし、ウェブサイトで見たのも大きく感じたが、実際目の当たりにすると更に大きく感じるもんだなぁ」 男は受け取った荷物をリビングへと運びまじまじとダンボールを眺めた、ある時ふと人々の前に現れた不思議な【なまもの生物】ゆっくり このゆっくりをペットにする人は今ではそう珍しくはない、ペットにすればペット専用の商品も続々と誕生する。エサやおやつは勿論 お洋服や色違いのお飾り等たくさんの数の商品が誕生した、そしてゆっくり専用のお家 家の中で飼ってるのだからゆっくりに家なんか 必要あるのか?と疑問を持つ人が多かったが、ゆっくりの習性で「自分だけ」の空間、すなわち部屋や家などを持つとゆっくりの言葉を借りると とってもゆっくりできるんだそうだ。 今回男が買ったこの【デラックスこーまかん】は彼の飼いゆっくりのゆっくりれみりゃの為の物である、男が家に帰る途中で傷ついたれみりゃを 保護してあげて傷が治るまで家の中に住まわせていたのだがどうにも情が湧いてしまい、傷が治った所で男が思い切って飼いゆっくりにならないか と提案したのだった、れみりゃはこれを快く承諾したが、元々野良で生活してたから庭に住ませてくれと言い、寝る時は木の上ですやすやと寝ている エサのゆっくりフードも買ってきたがどこかで食事を済ませてきたり、おうち宣言をしようとした馬鹿な野良を食べてるようで手間はそれ程かからなかった そんなれみりゃと一緒に住んではや一年、ワガママも言わないし野良ゆっくりも追い払ってくれる彼女に何かお返しを出来ないかと男は考えてた 野良生活をしていたれみりぁでも寒さには弱いようで、秋の終の頃から家の中で休みなさいと誘ったが最初は断っていた、が何度も誘っていくうちに 「うー・・・それじゃふゆさんがおわるまで、おにいさんのおうちでおせわになるよ・・・」と 言ってようやく首?を縦に振ってくれた。そんなに遠慮しなくてもいいのにと男は胸中で呟いてた なら彼女のお屋敷を作ってあげたら喜ぶのではないか?と思いパソコンですぐさまゆっくり用のお家を調べて彼の目に飛び込んだのが このの【デラックスこーまかん】なのであった ゆっくりの家のくせに結構な値はした、だが彼は気にはしてなかったが無事完成できるのか 大きな箱を前にしてふと不安に煽られたのであった。 「そーいや昔ガン◯ムのでっかいプラモ買ってもらったのに結局一人で完成できなかったなぁ、昔から不器用なのにどうしてか欲しがって 無理して馬鹿をみたっけ」 値段とサイズがひと回り小さく最初からお家ができているタイプもあったが、どうしても手作りの物をプレゼントしたく、 この馬鹿でかいお屋敷を買ってしまったのである。 「えぇい弱気になってどうする!あの子に何かしようって決めたのは自分だろうが!絶対に立派なお屋敷を建ててやる!」 男は気合を入れて箱に手を伸ばし中からパーツが入ったビニール袋と設計図を取り出し組立作業に掛かった 「えーっとこれがカリスマダンスホール?専用のミラーボールで、これがこーまかんの時計台のネジとモーターだぁ?!」 袋を開けるたびに様々な部品が出て来てこの時点で彼はもう泣きそうだった、棺桶型のフカフカのベットに 丸くてなぜか回転するギミックまで備わったベットや水洗式トイレ用のタンクに暖炉型の照明、はてはシャンデリアと と最早ペット用のお家ではなく、ドールハウス並に豪華な物である。 ~~~以下おにいさんのすーぱーこうさくたいむ~~~ 「えーっとBのパーツをこーやって差し込んdってああああ折れたぁぁぁ、ま まて落ち着け接着剤が確か付いてたはずだ」 「たしかこの袋のなかにいれt「パキッ」ってどぼおじてガラスさんが割れてるのぉぉぉぉあぁこれ三面鏡の一部か・・・」 「だ、大丈夫だれみりゃは可愛い子だから、鏡さんが一枚なくても大丈夫だうん、そそれより接着剤接着剤・・・とあった!」 「よぉしこれで元どうりだって・・・・よしこれでいいやこの辺りにおいて乾かして置いてっと次に飛ばしてCのこのパーツを・・・ん?」 「あぁぁぁぁこれカリスマダンスのミラーボールさんの電球じゃないか!!!!あぁぁなんてこった・・・これじゃまた二階の天井外さないと」 「もう嫌だよ・・・ん?あれ外せない?!?!しっかり食い込んでるし・・・カッターでテコの原理でこじ開ければ「サクッ」いやぁぁぁ!!! 指が!!!お兄さんのひとさし指さんがぁぁぁ!!!」 散々であった ~~~数時間後~~~ 「と、とりあえずお屋敷は出来た・・・」 お兄さんはあれから説明書や部品との格闘の末どうにかお屋敷は出来た、そう一応は出来たのであった。 こーまかんの入り口であろう大きな扉はなぜか扉と扉の間に隙間があったり、壁の一部にヒビが入っていたり、大きな時計塔の時計の針が無かったり 建物全体が歪んでいたりとお屋敷はお屋敷でもお化け屋敷であった。中でビーダマを転がすとコロコロと転がっていきそうなこのこーまかん、決して組み立てるのは 難しいものではない、説明書の通りに組み立てれば時間はかかるものの組み立てれるものなのだが、ここまで酷いのはお兄さんの残念な才能である。 「れみりゃが気に入ってくれればいいんだが、、、うーん」 と絆創膏だらけの手で説明書の最後のページを読むお兄さん。 【デラックスこーまかんには最高の素材・品質を兼ね揃えております、もしお客様のゆっくりが弊社の商品に不満を持つ場合はお客様の組立に 不備はなかったかご確認の上で以下の番号まで・・・】 と小さな文字でページの片隅に書いてあった文章、用は(こっちはちゃんとした物を提供したからゆっくりが文句行ったら作り方が悪いじゃ) と言う意味である、それを見たお兄さんは小さくため息をつく、そろそろれみりゃがお散歩から帰ってくる頃だ、最近暖かくなってきたので 夜寝る時以外はお外で過ごしたりしている、カリスマなレディには適度な運動が必要なのだと言って夕方近くになると帰ってくる もうそんな時間、リビングにあるのはお化け屋敷もといお兄さん作のこーまかんとそれを入れてあったダンボールに無残に散らばったゴミや壊れた部品 「まずは片付けからかな・・・」 と椅子から腰を上げ箒を取りに立ち上がろうとした時である 「うー☆うー☆ お兄さんただいまー!」 と窓をトントンと叩くれみりゃ、あぁ遅かったと後悔すると共に男に不安が募る 窓に近づいてれみりゃを手のひらで抱いてあげて家と入れてあげる、緊張して顔が強張ってるお兄さんの顔ををれみりゃは見逃さなかった 「うー?おにいさんどうかしたの?」 「あ、あぁれみりゃは実はな、、君にプレゼントがあるんだ」 「うー・・・おにいさんれみりゃはそういうのはいいっていったよね?このまえのけーきさん とってもうれしかったけどしたさんがばかになっちゃうよ」 「いや今回は食べ物じゃないんだ、そうこれなんだ!」 とお兄さんは両手のひらのれみりゃをこーまかんのあるリビングへと向けた 「うっ・・・」 と急に止まるれみりゃ、お兄さんは緊張した、なんて酷い物だと罵られうのではないかと しかし次の瞬間 「うぅぅぅ!!! うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」 と泣き出すれみりゃ お兄さんは急に泣き出すとは思わず、どうしていいかオロオロしていたが意を決してれみりゃにどうしてか訳を聞いた 「うぅぅ・・・れみりゃは、、れみりゃはおにいさんにたすけてもらったのに、れみりゃはおにいさんになんにもしてあげてないのに!!」 「こんなすてきなこーまかんをもらったら、どうやっておんをかえせばいいのかわからないわぁぁぁ」 とちぇん種のように泣き叫ぶれみりゃ 「おん・・・?恩って傷を治したことか?!あんなの大した傷じゃなかったろうに、それによく野良ゆっくりを追っ払ってくれて・・・ってまさか それも恩返しのつもりでやっていたのか?!」 コクリとまだ泣きながら頷くれみりゃ 「それじゃ飼いゆっくりになっても家に入りたがらなかったり食べ物を遠慮してたのも恩返し出来ずに申し訳ない気持ちで一杯だったからか?」 とまたコクリと頷くれみりゃ、あぁ・・・本当にいい子なんだな・・・とお兄さんは嬉しい気持ちと優しい気持ちで一杯になった 両手に抱いたれみりゃ まだシクシクと泣いている、そんなれみりゃにお兄さんは優しく話しかけた 「れみりゃ、君は本当に優しい子だな、心配しなくてもれみりゃは十分お兄さんに恩を返してくれたよ」 スッと泣き止むれみりゃ、そしてお兄さんの顔を見上げました、自分は何もしてないのにお兄さんはどうしてそんな事?という顔をして 「君と出逢ってからお兄さん家に帰るのが楽しみなんだ、お兄さんずっと一人ぼっちで寂しかったんだ、お兄さんの話し相手になってくれたり 君もお兄さんが居ない間家を守ってくれたりして、一緒に過ごしてくれるだけでお兄さんは幸せなんだよ?それにもう僕達家族じゃないか だからもう遠慮とかしなくていいんだ、今まで気を使わせてごめんね」 と言いながら優しくれみりゃの頭を撫でるお兄さん、れみりゃはとても嬉しくしあわせー過ぎてどこまでも飛んでいってしまうそんな心地でおにいさんの 手にすーりすーりをしました。 「さぁれみりゃお兄さんのプレゼント、受け取ってくれるかな?」 「うー☆もちろんだよおにいさん!」 「良かった・・・あ、それじゃれみりゃ、例のアレをやらなくていいのかい?おうち宣言とやらを」 おうち宣言 れみりゃが家に来る前に何度かやられた忌々しいゆっくりの儀式、だが今度は違う、可愛いれみりゃに 自分の作ったおうちで宣言をして欲しかった。お兄さんはれみりゃを床に降ろしながら言った 「うー☆ でもこのこーまかんはおにいさんとふたりだけのものにしたいよ!だから・・・」 パタパタと飛びながらこーまかんの方へと飛んで行くれみりゃ、お兄さんは笑顔が耐えなかった 頑張った甲があった、れみりゃがあんなに喜んでくれてるしもっと近くに感じるようになってとっても嬉しかった。 椅子に腰をかけながられみりゃの動きを目で追うお兄さん、もはや感無量である。 しかしれみりゃはお兄さんの作ったこーまかんを過ぎ去って行く、あれ?と思いつつお兄さんはそのまま見守っていると れみりゃはデラックスこーまかんの部品が入っていて横倒しにしていた大きなダンボールに入っていき、満笑な笑みでこう叫んだ 「ここをおにいさんとれみりゃのこーまかんにするよ!!!」 ~~~完~~~ あとがき ペットに良かれと思って買ってあげたものが気に入らなかったり そんなものでいいのかとがっかりした事ってありますよね こんな可愛いれみりゃなら飼いたいけど本当に稀ですねこんなにいい子は
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1898.html
※一部俺設定あり。 ※一見、罪のなさ気なゆっくりが被害に遭います。 【ゆっくりと大晦日の祭事】 私の村には毎年大晦日になると、ある方法によって翌年の兆候を占うという祭事がある。 それは、今年一年、大切に育ててきたゆっくりの家族を使用して占うものである。 このゆっくり達には、我々と同じ食事を与え、広々とした部屋で何不自由なく過ごさせている。 いわば、最高のゆっくりできる環境で育てているのだ。 ──とある年の12月30日、朝。 チュンチュン… 「ゆっ!おちびちゃんたち、そろそろゆっくりおきようね!」 「ゆ…、ゆぅ?」 「まりしゃまだねみゅいよ…?」 「れいみゅも…」 眠気まなこの赤まりさ一匹と赤れいむ二匹 そんな子供たちに、片親である親れいむは優しくそして元気に挨拶をする。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆ?!おきゃーしゃん」「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!」」」 子供たちは親れいむの おはよう の挨拶にすっかり目が覚めたようで、元気に応える。 「さ、おちびちゃんたち、おはようのすりすりしましょうね!」 「ゆゆー!?まりしゃしゅーりしゅーりしゅるよ!」 「ゆゆ!れいみゅも!」「れいみゅだってしゅーりしゅーりしちゃいよ!」 僕はそんな光景を、少しだけ開いている扉の隙間から覗き込むように微笑ましく見ていた。 コンコン! ノック音 「ゆゆ?!おにーさんだ!さ、おちびちゃんたちあいさつするよ!」 「おにーさん、ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」」 僕はその挨拶に応え、朝ごはんを目の前に置いてやる 「ゆーっ!おにいさんありがとう!」 「「ゆゆーっ!あしゃごはんだにぇ!ゆっきゅりたべりゅよ!!」」 「「「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ?!!!」」」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 幸せそうに朝ごはんを食べるれいむ達を確認し、僕は明日の"準備"に戻ることにする。 僕は仕事があるからゆっくりしているようにと伝えると、 「ゆ!?ゆっくりりかいしたよ!!むーしゃむーしゃ!!」 と、ゆっくり達はすぐさま食事に戻る。 同様に、"準備"の合間に昼・夜のご飯の用意をしてやり、ゆっくり達が寝る時間になると、 彼女たちが幸せそうに眠りに落ちていく様子を見て、自分の複雑な感情を抑えつつ、また"準備"に戻った。 このゆっくり達は暖房の利いた部屋の中で過ごしているため、冬籠りはしない。 そして、食料も僕が運んでくるため、狩りに行くこともない。 このゆっくり達はある理由により片親ではあるが、何不自由なく暮らせていた。 とてもゆっくりとした生活が出来ており、とても幸せだった。 この日までは ──12月31日、大晦日。 コンコン! ノック音 「ゆ?!おにいさんだよ!さ、おちびちゃんたちあいさつしようね!」 「おにーさん!」 「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!!」」」 今日もその挨拶に応え、朝ごはんを目の前に置いてやる。 「ゆゆー!おにいさんありがとう!」 「ゆ?!きょうはいつもよりごうせいだね!」 「ゆゆ?!ごうしぇい?ゆぅーっ!いちゅもよりしあわしぇだね!!」 「いただき…??? ゆっ?!」 ゆっくり達が朝ごはんを食べようとした瞬間に、僕はその動作を遮った。 「ゆゆ?!!どぼじでおじょぐじざぜでぐでだいどぉぉぉぉぉ!!?」 「ゆゆー!おにいざん、いじわりゅしにゃいで、ごはんちゃべちゃちぇちぇにぇ!!!」 「そーだよ!まりしゃはおなきゃすいたんだよ!?」 「ゆっきゅりはやく、ごはんたべしゃしぇてにぇ!!!!」 「ばきゃなにょ?しにゅにょ?!!」 罵詈雑言を浴びせ急かすゆっくり達に、僕は優しく諭してやる。 今日は大晦日という特別な日だから、体を綺麗にしてからご飯を食べようね。 体を綺麗にすれば、来年からはもっとゆっくりできるようになるよ。と 「ゆぅ…、ゆっくりりかいしたよ!はやくきれいきれいしてね!」 「「「ちちぇね!!!」」」 やや不満げな親れいむを持ち上げ、神酒を浸した布で丁寧に拭いていく。 「ゆ?なんだかゆっくりできないにおいだけど、とってもきもちいいよ!!」 それを見ていた赤ゆっくり達は、まりさも!れいむも!とねだってくる。 一通り拭き終わると、ゆっくり達に食事のGOサインを出してやる。 すると待ってましたとばかりに、飛びつくようにして食べ始める。 「「「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ?!!!」」」 「むーしゃむしゃ、しあわせー!」 幸せそうに朝ごはんを食べるれいむ達を確認し、僕は今日の"準備"に備え部屋を出る。 「ゆぅ?、にゃんだきゃれいみゅ ねみゅくなってきちゃよ…」 「ゆ…まりしゃもにゃんだきゃ ねむねむさんだよ…」 「れいみゅも…Zzz」 「ゆふふ!おちびちゃんたちはもうおひるねなの?とってもゆっくりして…いい…ゆっく…Zzz」 そうして、4匹はゆっくりと眠りに付いた。 ゆっくり用の睡眠導入剤を加えた食事を食べたゆっくり達は、 すーやすーやと寝息を立てて寝ている。 僕は少しだけ開いた扉の隙間から4匹が寝たことを確認し、そっと運び出す。 「ゆぅーん、ゆっきゅちちちぇっちぇね!」 「「ゆっくち!!」」 「ゆっくりしていってね!…ゆ?!」 ゆっくり達が目覚めた場所はいつもの部屋ではなかった。 そこはとある神社の一角。 ゆっくり達はそれぞれ個別の透明な箱に入れられており、 八卦を模した巨大な正八角形の盤には平面鏡を中心に、 坤の方角に「親れいむ」1匹、巽の方角に「赤まりさ」1匹、 離の方角に「赤れいむ」1匹、兌の方角に「赤れいむ」1匹と並べて置いてある。 「ゆゆ?!おにいさん、このはこせまいよ!ゆっくりできないよ?」 「おにーしゃん、ゆっくりしちぇないでここからだしてにぇ!!」 僕はその言葉を無視し、当代と呼ばれるこの神社の神主に、ある神具を渡す。 それは数百年続いてきたこの祭儀では無くてはならないもの。 しめ縄が付いた"横杵"である。 当代の指示に従い、赤まりさを白布の上に置き、しめ縄で縛り付け固定をする。 赤まりさは何が起きるのか理解しておらず、キョトンとした表情でこちらを見つめる。 「ゆゆ?!やめてあげてね!なんだかゆっくりできないきがするよ!!! れいむのおちびちゃんを ゆっくりはやくはなしてあげてね!」 当代は今年一年の穢れを払い、来る年の安寧を願い、祝詞を唱える。 当代の振り上げた横杵は、弧を描くように赤まりさへ向け振り下ろされる。 「ゆ? ゆべぇっ!!!!!」 ドグチャッ!と放射状に飛び散る赤まりさだったあんこ 「おじびじゃあああああああああああんんんんn!!!どどどぼじでぞんなごどずるどぉおおおおおおおおお!!!」 「ゆわーん!!ゆっきゅりできにゃいぃぃぃぃっぃぃぃぃぃぃ!!」 「もうおうちかえりゅううううううううう!!」 私の村には毎年大晦日になると、ある方法によって翌年の兆候を占うという儀式がある。 それは、今年一年、大切に育ててきたゆっくりの家族を使用して占うものである。 このゆっくり達には、我々と同じ食事を与え、広々とした部屋で何不自由なく過ごさせている。 いわば、最高のゆっくりできる環境で育てているのだ。 この村の祭儀では、ゆっくりを潰した時に四散するあんこの状態によって、来る年の兆候を占う。 四散したあんこを見て当代は不安げな面持ちで語る。 この飛び散り方は、虫害と水害による作物の不作の暗示だ。 「?!」 騒然とする村びと集は、どうすれば不作を防ぐことができるのか、当代へ詰め寄る。 当代は暫く口をつぐんだ後、独り言のように何かを呟き始める。 ??弱く幼き命を水の神へ、大もとたる命を大地の神へ?? 「ごろずっ!ごろじでやる!!!ごごをだぜ!じじい!!ごろじでやるぅぅっぅぅぅ!!」 涙と涎とショックで吐いたあんこによって、ベトベトな状態で箱の中から体当たりをする親れいむ。 「ゆ…ゆ…ゆ…ゆ…」 「ゆっ…ゆっぐじっ…ゆっゆっ…ゆっぐじじだいよぉぉ…おかあしゃーん!!!ゆぐっ…」 一匹の赤れいむはショックであんこを大量に吐き、痙攣を起こしている。 もう一匹の赤れいむは泣きながら箱の隅を押して外に出ようとする。 僕は当代の指示により、痙攣している赤れいむが入っている箱に清水をゆっくりと注いで行く。 「ゆ…ゆぼっ…ごぼぼっ…ごぼぼぼ…ゆぼ…もっと… ゆっきゅ… …」 「おじびじゃあああああああああああああんんんん!!!」 親れいむの声は痙攣した赤れいむへは届かず、箱は黒く澱んで行った。 次に僕が親れいむを見た時には、今までの表情とは正反対に変わっていた。 「ゆぅぅ!やべでぐだざい!!おでがいじばずぅぅぅ!!!もうぜいだぐいいばぜんがら!ぼっどゆっぐりじばずがら!!!」 「どどど どぼじでごんなごとずるのぉぉぉぉぉ!でいぶだじ わるいごど じでないの"に"ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 当代はゆっくりと口を開いた。 お前たちこの村のゆっくりはな、大昔から我々の畑を襲い野菜を奪い、水田を襲い米をダメにして来た。 毎年のように追い払うが、次の年には何もなかったかのようにまた襲いに来る。 お前らゆっくりのせいで、この村は何度も飢饉にあい、多くの村びとを失ったんだ。 その報いにお前らゆっくりを神に捧げ、豊穣を安寧を祈っているんだよ。 「ゆゆぅ!!でも、でいぶだじはぞんなこどじでぇ… ?!」 親れいむの脳裏にフッと浮かんだ記憶の断片。 ? ?? ??? 『……?ん』 『…しゃ?ん』 『おかぁしゃ?ん、ここのおやさいしゃんはとってもゆっくちしておいちいね!!』 『ゆふふ、おちびちゃんもいっぱいたべて、ゆっくりおおきくなってね!』 ??? ?? ? 「…ゆっ…」 また別の記憶の断片が浮かぶ。 ? ?? ??? 『ゆえ?ん!!おかぁしゃんにひどいことじないでぇ???!!!!』 『お、おじびじゃん…れいむのがわいい…おじびじゃん…どうか…ゆっぐり…し』 ドグチャッ!!! ??? ?? ? 親れいむは、以前もこれと同じ光景を見ていたことを思い出した。 だが今回は違う。見ている視点が違った。 親れいむの豹変ぶりに、僕はゾクゾクッと電気が走ったように震えたが、キュッと顔を引き締め、 親れいむの箱へ、アリの巣から取り出した大量のアリをゆっくりと入れて行く。 無数のアリに覆われ、蝕まれて行く親れいむは悲しげな面持ちのまま、黒い塊へと変わって行き、大地へと還った。 一匹を潰し豊穣の神へ捧げ、一匹を水の神へ、一匹を大地の神へ捧げた。だがこの祭儀には続きがある。 それは、残した一匹をその儀式に立ち会わせ、一部始終を見せることにより、トラウマを植え付け、 その後、しばらくはトラウマで人間不信となるが、すぐにそれを忘れる。 そして翌年伴侶を与え、子供を産ませ、不自由のない環境で育てたあと、大晦日に親と子供を潰す。 一匹を残して。 そして、次の年もその次の年もそのまた次の年も… 村の人間の多くは、来る年の吉兆を願い、また旧年の厄落としの意味で参加しているが、 私のように、ゆっくり達のあの表情を、あの命乞いを、 そして全てを悟ったかのような 最後のあの顔を見るために参加しているものも少なくはない。 あの状態でのゆっくりはとても甘く、素晴らしく美味な饅頭となるだろう。 それを豊穣の神へ捧げることにより、来る年の祈りと変えるのだ。 この祭儀は来年も、再来年も、ゆっくりが絶滅しない限りずっと続いて行くだろう。 あとがき 初めて書きました。読みにくい・面白くない・虐待分が足りない等、 多々あると思いますが、読んで頂きありがとうございました。 今度書く機会があれば、みなさんの作品や批評を参考にさせて頂き、 よりよいSSを書けるよう、努力します。 このゆっくり達の犠牲によって、新年はみなさんが幸せで暮らせますように。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/1793.html
唯『私は、ここから二人を見ることしかできなかったけどね』 憂『私は、一度来たっきりかな』 唯「ともかく、ここで暫く休んで。……んん?」 憂「どうしたの、お姉ちゃん」 唯「ねぇ、あそこにいるのって、憂じゃない?」 憂「あ、本当だ。私だ……」 憂『あれは。……私が計画を進めていた時だ』 唯『と言うことは、過去の映像、ってこと?』 憂『うん。でも、どうして過去の映像が……』 唯「止めに行く。……ってことかな」 憂「そうかもしれない。……行こうか、お姉ちゃん」 唯「この壁の中に入れば、過去に飛べるのかな」 憂「多分、そうだとおもうけど」 唯「そういえば、さわちゃん先生が過去を変えたっていってたけど、そしたら私たちはどうなるんだろう」 憂「う~ん、私もよくわからないんだよね。……でも」 唯「でも?」 憂「きっと、それは平和なんだと思う。憂さんも、お姉ちゃんに会えて……そういう世界なんだと思う」 憂『パラドックス。……でも、私もそうなればいいな』 唯『きっとなるよ。だから、過去の憂を説得しに行こう!』 唯「うん、皆で行けば、きっとわかってくれるよね」 憂『どうだろう、でもうまく行って欲しいな』 唯「よーし、それじゃあいこう! この騒動を終わらせに!」 唯『すべてを終わらせて、全てが始まらないように』 ヒュウウウウゥゥゥゥゥゥウウ 唯「おお、見慣れたこの世界!」 憂「ここはまだ崩壊してないんだね」 唯『始まった時から崩壊してたら始まらないからね』 憂『お、お姉ちゃん。……そろそろおろした方が』 唯『大丈夫!』 憂【なっ……お姉ちゃん!? ……が二人、ずつ!?】 唯「おー、三人目の憂だね」 憂「ここ暫くずっと鏡を見てる気分だよ……」 憂『三面鏡?』 憂「ですね……」 憂【あ、あなた達はいったい……!?】 唯「えぇとね。この災害を終わらせに来ました!」 唯『こんなことしなくても私に、じゃなかった、お姉ちゃんに会えるんだよってことを言いに来ました!』 憂【ちょ、ちょっとまって。これは一体何なの!? 何で私がいて私の子供の頃がいてお姉ちゃんがいてお姉ちゃんの……】 唯「こんがらがってるね」 憂『私が同じ状況になったら間違いなく同じことを言う自信があるからね』 唯『あんまり難しく考えなくていいんだよ。……とにかく、お姉ちゃんに会えば憂としてはそれで幸せなんだよね』 憂【……ちょっと待って、何? 私がお姉ちゃんに会えないのを知ってて皆はそんなに見せつけてるの?】 唯『だからね、ええと、つまり』 憂『お姉ちゃん。……多分そう言っても私は、というか憂としては納得しないと思う』 憂「確かに。これで納得してくれたらここまでややこしい話しにはならなかったでしょうから」 唯「それじゃ、どうするの?」 憂「う~ん、とね。どうするのって言われても……」 憂『ねぇ、堕辰憂と蚕子がやられたら、私たちの話しを聞いてくれる?』 憂【……その存在を知ってるってことは、やっぱり、未来か過去の私なんだね】 憂『うん。そのとおり』 憂【……わかった。状況はよくつかめないけど、お姉ちゃんに会えて幸せそうなあなた達を見るとイライラするから】 『ィィィィィィィィイイイイイイイ!』 唯「おお、あれは初めて見たよ!」 憂『あれは梓ちゃん達が倒したから、お姉ちゃんは見てなかったんだね』 『ゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウ!』 唯『そして、堕辰憂』 唯「えっと、でも今回も姿が消えるんだよね」 唯『そうだね。……でも、ほら。そこにいるから』 唯「あ、本当だ。よーし、がんばっちゃうぞ!」 憂【あと、もう一人】 『ホオオオオオォォォォォォ!』 憂「じゅ、純ちゃん!?」 憂『純ちゃんまで呼び出したんだ。……本気なんだね』 憂【当たり前じゃない。……さぁ、せいぜい頑張って倒してみてよ、この三匹相手に!】 唯『役割分担!』 唯「え?」 唯『私が蚕子を倒すから、唯ちゃんは中の人と協力して堕辰憂を倒してね!』 唯「おお、適材適所!」 憂『元気だね』 憂「それがお姉ちゃん達のいいところでもありますから。……さて」 憂『憂ちゃん?』 憂「私は、もう一度純ちゃんを助けに行ってきます」 憂『そっか。……私も手伝ってあげたいんだけど』 憂「大丈夫です。一度助け出した相手ですから」 憂『わかった。……無理はしないでね』 憂「憂さんこそ」 唯「さぁ、頑張るぞー!」 唯『おー!』 憂「……おー!」 唯『と、いったものの。ういえんはまだ手に持ってるしね』 『ィィィィィィィイイイイイイイイイ!』 唯『実を言うと、そんなに苦労しそうもないんだよね~』 『ィィィィィィィイイイイイイイ!』 唯『えいっ』カチッ シュゴオオオオオオオォォォォォォォ 『ィィィィィイイイイイイイ!』 唯『ほら、ういえん使っただけで結構ダメージ食らっちゃってるでしょう?』 『ィィィィィイイイイイイ!』 唯『突進してきたのなら、今度はこっちのボタンを』カチッ シュウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥ! 唯『上から落ちてくる炎で、割と簡単に対処できるんだよね~。……ういえん。これすっごく強いよねぇ……』 唯「えぇと、いた! 中の人!」 【えっと……いまいち状況がよくつかめないんだけど、憂を助けに来た唯ちゃん……で合ってるのかな?】 唯「うん。今はねぇ、えっと、アクションゲームにありがちな、過去のボスと再び戦ってる時なんだよ!」 【お~、あの時は苦労したけど、攻略法さえわかれば楽に戦えるよ、って奴だね!】 唯「うん! というわけで、堕辰憂が何処にいるかわかる……よね?」 【勿論! ……えっと、ういえんに二つのボタンがあるのはわかるよね】 唯「大丈夫! 唯ちゃんに教えて貰ったから!」 【うん、それさえわかってれば大丈夫。……あ、右から来るよ!】 唯「おっけー! まかせて! えいっ!」カチッ シュゴオオオオオオォォォォ 『ゥゥゥゥゥゥゥゥウウウウウウウウ!』 【その調子だよ!】 唯「えっへん!」フンス 憂「さて、それじゃ純ちゃん、もう一度助けて上げるね」 『ホオオオオオォォォォォ!』 憂「大丈夫。あの時と違ってお姉ちゃんはいないけど。……でも、私一人でもやれるんだ!」 『ホオオオオォォォォォl!』 憂「それに、あの時とは場所が違う! 赤い海に隠れてる暇なんてないよ!」 『ホオオオオオォォォォォォ!』 憂(……聞こえる? 純ちゃん?) (……ウ、イ?) 憂(良かった、ちゃんと自分の意識を持ってるんだね。なら) 『ホオオ オオォォ ォ !』 憂「その動きも、若干だけど止まってくれたね」 憂「アンムギ!」 ザシュッ! 『ホオオオオオォォォォォ!』 憂【……信じられない】 憂【いくらういえんを持ってるからと言って、こんなに簡単にやられてしまうの?】 憂【……こうなったら】 憂『こうなったら、何をするの?』 憂【な、い、いつの間に後ろ側に】 憂『悪いけど、私自身、たってるのも辛いくらいだから。……よいしょっと』 憂【ちょ、ちょっと、後ろから抱きつかないで!】 憂『ごめんね。こうすれば、私も楽だし、あなたもなにも出来ないからいいかなって』 憂【う……】 憂『それよりも、ちゃんと見てね。……お姉ちゃん達が、あなたの計画を壊すところを』 憂【……はぁ。こうするってことは、何か他にやらなくちゃいけないことがあるんでしょう?】 憂『うん。……でもその前に、よーく耳を傾けてみて?』 憂【耳を……?】 憂『うん。……特に、今堕辰と戦ってるお姉ちゃんのいる辺りに、意識を集中して』 憂【……?】 憂【……なんだろう、お姉ちゃんが誰かと話してる……?】 憂【この……声って】 【 憂【だんだん聞こえるようになってきた。……でも、この声って】 【 】 憂【この、声は……!】 【 るよ】 憂【まさか……そんな!】 【そうそう、今度は左側から来るから! 気をつけて!】 憂【まさか……お姉ちゃんなの!?】 憂『そう、よかった。……ちゃんと聞こえたんだね』 唯「これで、終わりだよ!」カチッ シュゴオオオオオオォォォォォォ! 『ゥゥゥゥゥゥウウウウウウウ……』 【おお、やったね!】 唯「最後に和ちゃんから借りたこの刀で。……え~い!」 ザシュッ! 『 ゥゥゥゥゥ……』 唯「ふ~、こっちは終わったよ!」 【お疲れ様! 初めてとは思えないくらい手際が良かったね】 唯「二回目だから!」 唯『ふ~。こっちも終わったよ~』 唯「お~、怪我一つしてないね」 【歴戦の勇者だね!】 唯『唯ちゃんこそ、すごいよね~』 唯「中の人のおかげだよ~」 【そんな……唯ちゃんが凄いからだよ~】 憂「あの、凄い自画自賛になってるんですけど……」 唯「おお、憂! 大丈夫だった?」 憂「うん。……純ちゃんもやっぱり苦しかったみたいだから、早めに終わらせなきゃ、って思って」 唯『……やっぱり、憂は優しい子だね』 憂「お姉ちゃん……達が隣にいるからだよ」 憂『みんな、お疲れ様』 唯『憂! 私の勇姿、見てくれてた!?』 憂『うん! ……とっても、格好良かったよ!』 憂【お姉ちゃん……】 【憂。……皆はアレらをやっつけたんだから、今度はが話を聞いてあげないとね】 憂【うん。……わかってるよ、お姉ちゃん】 【……え? い、今。私の声】 憂【聞こえてるよ。聞こえるよ、お姉ちゃん!】 【憂……。憂!】 憂【お姉ちゃん!】 唯「やっぱり、憂の隣には私がいないとね」 憂「そうだね。……本当に」 唯『さて、それじゃ。いよいよ本番に入らないとね』 憂『ほ、本番……!?』 唯『うん。今から、えぇと。先に唯ちゃんを助けて、それで……えぇと、なにするかはわからないけど』 憂『あ、本番って……そういう意味だったんだね』 憂(どういう意味に思ったんだろう……) 憂【でも、お姉ちゃんがどうしてこの中に入ってるの?】 唯『詳しく話すと長くなるので、簡単に話すと』 唯「かくかくしかじか!」 憂「お姉ちゃん、口で言っても伝わらないんだよ、それ」 唯「そうなの!? 私、この言葉って何でも伝えられる魔法の言葉だと思ってた!」 憂「う~ん、あってるけど、間違ってるよ……」 唯『とまぁ、こういう事を、私たちはしてきたわけで』 憂『後は、あなたが計画を発動させなければ、何も怒らないことに変わりはないんだけど』 憂【うん。私はお姉ちゃんに会えただけで満足だから。……でも、あなた達の話しからすると、この中のお姉ちゃんをどうやって元に戻すの?】 唯「それは……やっぱり」 憂「今のお姉ちゃんを見ればわかりますけど、血を塗れば……」 憂【でも、さっきお姉ちゃんを助けたので、皆大分血がなくなってるんでしょう? なのに】 【あれ……?】 憂【どうしたの? お姉ちゃん】 【えっとね、なんだか体が光って……な、何か変な感じだよぉ】 憂【お姉ちゃん!】 憂『お姉ちゃん!』 唯『う、憂! これ以上血を流したら死んじゃうよ!』 憂「……私、こんな感じになるのかなぁ」 唯「あ、憂。どうしたの?」 憂「ううん。……ちょっと、将来が不安になってきた」 唯「大丈夫。憂の将来は私が守ってみせるから!」 憂「そ、それは。……貞操とかそういった話でしょうか?」 唯「憂? 顔が赤いけど大丈夫?」 【うわわわわ、何? 何なの!?】 憂【お姉ちゃん! 大丈夫!?】 【うわああああ!】 ヒュウウウアアアアアアアアアァァァァ…… 唯【おお】 唯『な、何もしないのに』 唯「元に戻ったね~」 憂【お姉ちゃん!】ギュッ 唯【わわ、憂。は、恥ずかしいよ、皆が見てる前で!】 憂【そんなことないよ! お姉ちゃん、お姉ちゃん!】 唯『でも、どうして元に戻ったんだろう』 憂『因果律の逆転。……とか、かもしれないね』 唯「いんがりつのぎゃくてん。……それって、第三話ぐらいにありそうだよね」 憂「え、何が?」 唯【ともかく、私が戻ったんだから、一段落ついたよね】 憂【うん。……お姉ちゃんに会えれば、後はもうどうでもいいよ】 唯『さて。……ここから、何をすればいいんだろ』 唯「何をすればいいって。……だってこれで事件は終わるわけだから。……あ、でも」 憂「うん。それじゃ、憂さんが何十年も暮らしてきた事に変わりはないんだから」 唯「そうすると、憂がこうなった原因をとめに行くわけだから」 憂「……えぇと、簡単に言うと憂さんがタイムマシンを使う辺り?」 唯「でも、そしたら憂が災害に巻き込まれてるわけだから」 憂「憂さんが巻き込まれた時の犯人の憂さんの自殺を止めに」 唯「でも、その憂の原因を起こして自殺した憂もその前の憂にいよって不幸になったわけだから」 憂「憂さんの前の憂さんの前の憂さんの前の憂さんの」 28