約 2,176 件
https://w.atwiki.jp/poki10/pages/339.html
390: 名前:HARU☆03/19(土) 19 42 07 「は、はいはい!私も二人に言ってないことがあった!」 もう隠し事はこれからも空気を悪くすると思い、焦って手を挙げる 何?と二人が聞いてくるので顔を近付けてこっそりと伝える 「や、八尾くんに……、告白された、の」 のりが「嘘っ、いつ?」とすぐに聞いてきたので、文化祭の帰り道と答えた 言わない方がよかったんだけど、やっぱクラスの仲良い人だったし いずれちょっとした違和感で気付かれるかな…、とも思ったわけでして… 本当、今更ながらなんですけど、…ね 「あっ、も、もちろん断ったよっ?」 「いや、当然だろ。まさか八尾までくるみ狙いだったとはねー。な、満里奈」 満里奈から一向に返事がない 「ま、満里奈?」 「何それ」 ぱちっと満里奈と目が合うと、ぞくっとした いつもの満里奈じゃなくて 「満里奈…、どした」 「結局いつもくるみなんだ」 私が言い終わる前に満里奈が口を開く 満里奈の拳がぎゅっと握られていることに気付く 満里奈…? 392: 名前:HARU☆03/19(土) 19 56 08 満里奈の様子がおかしくて手をかけようとした瞬間、手を振り払われた 私ものりも驚いて目を丸くしていると、きっと睨まれる 「いいよね、二人とも幸せそうで」 「満里奈…、何言ってんの」 「私馬鹿みたい。友達のこと好きな人に想いをよせてて」 満里奈とのりのやりとりで気付く のりも同じく気付いた様子だった 「八尾のこと、好きだったわけ…?」 のりが私より先に問い掛ける 知らない、私は知らなかったよ…? だってそんなこと一言も… 「くるみに奏太くんいるから安心してたけど、 それでもやっぱくるみは男の心掴み取っちゃうんだね」 「満里奈、そんな言い方する必要ないだろ」 「のりは綺麗だからね。くるみと違う要素で八尋っていう人捕まえたんでしょ?」 「満里奈!いい加減にしろ!」 やだ、やだ、やだ…… 満里奈おかしい、そんなこと言う子じゃないのに… 「私だけ知らないこと多くて、不毛な想いよせてて…、馬鹿みたい」 「満里奈…、私」 「ごめん、頭冷やすわ」 満里奈に声をかけるも、そう言ってどこかに行ってしまう 肩にのりの手がおかれ、無言で首を横に振る 「――――――…っ」 満里奈、謝るのは私の方なのに…… 394: 名前:HARU☆03/19(土) 20 40 54 浮かれてたんだ、私 奏太くんばかり見て、すごく幸せで自分のことばかりで もっと満里奈のこと見れていたはずなのに 人の気持ちには疎い方だけど気付けたかもしれないのに 馬鹿だ 「ごめん、くるみ。…がらにもなく怒鳴った」 のりが頭をがしがしとかきながら申し訳なさそうに謝る ううん、のりが言わなきゃ私が同じように怒ってたかもしれない 首を横に振り、廊下の壁に腰掛ける 「…八尾が、くるみを好きじゃなけりゃ本人に話もできないことはないけど」 のりが呟く うん、私もそう思うよ 「酷だよなあ……。好きな人いんのに他の子を、なんてさ…」 八尾くんはすごく良い人 幸せになってもらいたい 本当にそう思ってるよ …だけど、私から八尾くんに満里奈を勧めることはできない できないよ…… 「こればっかりは、なるようにしかならないだろ…」 「……、うん…」 恋愛って難しい 大切な友達を二人とも傷つけずに二人とも幸せになればいいのに 395: 名前:HARU☆03/19(土) 20 55 46 * 立ち入り禁止の鎖がかかっている屋上の前の階段に座る 「馬鹿だな…、私」 ふう、とため息をつく くるみにものりにも、ひどいこと言った 知らないことが悔しかった くるみと奏太くん、その上にいつの間にかのりもいて 仲間外れみたいで 「…あ、やば」 涙が出そうになる 本当はね、薄々気付いてたのかもしれない 八尾はくるみのこと、…って くるみは可愛い子 顔とかそういうんじゃなくて、性格、仕草も いつも真っ直ぐで嘘一つなくて一生懸命で 自分もそうなりたいって、心のどこかで思ってた 羨ましがってたの 私を恋愛経験豊富ってくるみは慕ってたけど、そんなことない 好きな人には好きって言ってもらえない 全然、恋愛上手でもなんでもないの……っ 「………っ、馬鹿だ…私。本当に……っ」 顔を膝に伏せ、ぎゅっと服を掴む 想いも伝えてないのに、くるみやのりにあたるなんて最低な人間だ 400: 名前:HARU☆03/20(日) 22 37 11 その日一日、満里奈とは一切口を聞かなかった ……というか、満里奈が一方的に避けて聞いてくれなかった ぎこちない空気が流れる 「柴丘と、なんかあったの?」 とんとん、と肩を叩かれて振り向く ものすごく悪く言ってしまえば今回の元凶 「や、八尾くん……」 「今日ずっと倉重と二人だけど、喧嘩?」 「喧嘩…ってゆうか…」 八尾くんに告白されたこと言ったら実は満里奈が八尾くんを好きでした なんて言えるか! どっちも爆弾事実だよ! 「はーい、八尾。あんたこっち来な」 「え、倉重っ?」 答えに困った顔をしていると、のりが八尾くんの腕を引いて連れていく のりは目を合わせてにこっと笑う ……うん、ありがと ふと目を余所にやると満里奈がその二人の様子を見つめていた 本当に八尾くんのことが、好きなんだな… ずるい発言かもしれないけど、胸が痛む 401: 名前:HARU☆03/20(日) 22 55 21 「ちょっと、倉重っ?」 紀子は八尾を廊下に連れ出す 八尾には何が何だかわからない様子で、ただ引っ張られる 「私と腹割って話そうか」 「腹割って、って…。何を?」 「まず、一つ目」 「無視かい」 八尾の問い掛けをスルーして話を始める 腕組みをして、壁にもたれかかる 「相沢くるみを好きですか?」 「好きって…、そりゃ好きだけど」 「違うな。今の答えは"友達"として、でしょ?」 八尾は口を歪ませて言葉を詰まらせる そして黙った後に、 「……好きだよ。相沢のこと」 と、表情が変わり答える わかっていた答えだが、紀子はふう、と息をつく 「くるみに告白されたって聞いたけど、まだ今も好きなわけ?」 「…女子ってそういう話好きだよね」 「ま、ね」 少し呆れたように軽く笑う紀子 「ん…、まだってか今は…相沢以外好きになれない、かな」 そう八尾は優しく笑う 405: 名前:HARU☆03/21(月) 14 23 43 「満里奈のこと、どう思う?」 紀子はストレートに聞く 「柴丘?なんで?」と八尾は尋ねるが「答えろっての」と強引な紀子 腑に落ちない顔をして渋々答えを探す 「どう…って、いい子?」 「他の答え」 「あのねぇ……、何なの?」 「他の答え」 有無を言わさない紀子 八尾は苦笑いしながら顔に汗マークを浮かべる 「んー…、委員とかやってるし頼りがいあるよね」 「他の答え」 「……またか。えー、他の答えー…?」 「んー」と八尾は考えるが、やはり紀子が求めるような答えはでてこなかった 紀子はわかっていた 今の表情と、くるみをまだ好きだと言った八尾の表情が明らか違うことを 八尾はくるみにしか今は感情がないことを 「聞くだけ野暮だった、かな」 ぼそっと、紀子は呟く ため息をつくと「ごめんね」と八尾に一言謝る 「もう戻っていいよ」 「あ、俺も聞きたいことあるんだけど」 406: 名前:HARU☆03/21(月) 14 43 32 質問に答えていた八尾が逆に質問をしてくる 「何?」と紀子が返事をすると、 「柴丘となんかあったの?」 と問い掛けてくる 紀子は目を伏せ少し黙る 「…知りたいなら、私やくるみに聞くべきじゃないね」 「え?」 もたれかかっていた壁から背中を離し、八尾の肩にぽんっと手を置く 「満里奈に直接聞きな。あんたが満里奈を少しでも気に掛けてんなら、ね」 「じゃあね」と置いた肩から手を離し、先に教室に戻っていく 八尾は意味がわからず、その場に立ち尽くす 「意味わかんね……」 ふう、とため息をつくと紀子の後を追うように続けて教室へと戻る 教室に戻ると八尾の目は一度満里奈に向くが、どうも聞く気にはなれなかった 三人にできた溝を無関係の自分が抉るのはどうかと思ったからだ 再びため息をつくと、意識せずとも八尾の目はくるみに向く まだ好きな証拠 その八尾の姿を同じように意識せずとも見てしまう満里奈がいる 410: 名前:HARU☆03/21(月) 22 08 07 言わなきゃ始まんない ずっとくるみとのりとこんな状態を続ける気? ずっとくるみを羨ましがるつもり? ずっとくるみを見る八尾を見て、ただ悩むの? どうせ悩むなら、体当たりしてからでも遅くない ―――ううん、むしろそれが正解なのかもしれない * 放課後、下駄箱で靴を履き替える八尾に声をかける 「よ。途中まで一緒に帰んない?」 「柴丘。別にいいよ?」 いつも通りに笑って返事をする八尾 満里奈と共に足並みを揃えて門をくぐる 会話はいたって普通の日常会話 お互いの別れ道はあっという間に近づく 「じゃ、俺こっちだから。また明日ね」 「うん」 手を振り、また明日とありきたりな別れ際 ……変わらなくちゃ 「八尾!」 少し距離の離れた八尾をいつもより大きめの声で呼ぶ 「ん?」という表情で振り返る 「好きだよ……っ!」 泣きそうな顔を、震える声を抑えた 八尾の胸に、心に ―――"届け"、と 411: 名前:HARU☆03/21(月) 22 20 19 身体が芯から震える 「……何泣きそうな顔してんの」 八尾は困ったように柔らかく笑う お互いの間に少しの距離 伝えたい想いは声に出さなきゃ届かない 「泣いて、ない…!」 「泣きそうって言ったの」 くすっと八尾は笑う 身体を全て満里奈の方へと向け、 「……ごめん」 と、ただ一言だけ伝える 満里奈は言葉を詰まらせ、拳をぎゅっと握り締める 一度俯き、表情を切り替えて前を向く 「うん、ありがとっ」 「……俺も、ありがとう」 目を合わせ笑い、「また明日」と再び言葉を交わす 八尾が歩いて帰っていく姿を少しの間だけ見つめ、 満里奈も自分の帰るべき道へと足を進め始める 閉じていた口から小さく鳴き声が漏れ、ぼろぼろと涙が零れる 短く儚い時間 ただ本当に好きだった人 412: 名前:HARU☆03/21(月) 22 42 30 * 「あ…、満里奈…」 学校で一番初めに満里奈と顔を合わせた 目が…、腫れてる なんて声をかけていいかわからず黙っていると、満里奈が柔らかく笑う 「私、ずるい人だったんだ」 「え?」 「自分何もしてないのに、くるみやのりにあたってて」 「満里奈……」 上手い言葉を未だに見つけられない 満里奈が言葉を続けていく 「くるみが羨ましかったんじゃない。くるみの一生懸命さが羨ましかった。 いつも奏太くんを追っかけてたり、奏太くんの為に頑張ってるくるみが」 満里奈は私を褒めてくれる、見てくれてる でも違うよ、私だって同じだよ? 「満里奈がいなくちゃ私嫌だよ…?のりも満里奈も必要なの、大事なの」 「くるみ…」 「だって今の私も奏太くんといる私も満里奈がいなくちゃ今いないもん…っ。 私、まとめる力も周りを見ることもできないし満里奈を頼ってばかりで…、 私だって満里奈みたいになりたいって思ってたもん……っ」 満里奈は私にないものを持ってるんだよ 大切なんだよ だからお願い 「満里奈は満里奈の良さを、心を大切にして…?」 満里奈がいなくちゃ、三人じゃなくちゃ私、寂しいよ… 「ごめんね、くるみ。 ―――……ありがとう」 そっと優しく、手を握った 413: 名前:HARU☆03/21(月) 22 57 50 * 「もーらいっ」 「ちょっ、のりそれ3つ目!」 「え?これ私のだっけ?」 「くるみ4つ目!」 昼休憩にドーナッツを頬張る三人 いつもの三人の風景 その様子を見てくすっと笑う八尾 「八尾何笑ってんの?」 「ん?や、なんでもない」 「そ?早くグランドで陣取っとこーぜ」 仲直りしたみたいでよかった、と心の中で呟く 「柴丘、良い顔してんじゃん」 「は?お前さっきから何言ってんの?」 「なんでもないって。行こ行こ」 温かい日常が戻る 「もうすぐ夏休みだなー」 「その前にくるみ、誕生日来るじゃんっ」 「……おお」 時間差で思い出す すっかり忘れてた …17歳になるんだ、私 「去年の誕生日、プレゼントの量半端なかったよな。男から」 「でも今年は減るんじゃない?奏太くんいるんだし」 思考が一瞬止まる …奏太くん、 私の誕生日知ってるっけ? 416: 名前:HARU☆03/22(火) 19 10 15 私、奏太くんと誕生日の話したことあったっけ? よく考えたら誕生日とか基本中の基本だよね もしかして奏太くんの誕生日ってもう終わってる…? 「大変だ!行ってくる!」 「は!?どこに!?」 のりの問い掛けを無視して教室を飛び出す 食べかけのドーナッツを頬張りながら、一年の教室へ足を進める するとこの階の一番奥の英語科の教室からタイミングよく奏太くんが出てきた 「奏太くーん!」 「わぁー!手ぇべとべとっ!」 ドーナッツを食べた手で奏太くんの腕を触ると、驚き困ったリアクション わわっ、と手を離す 「とりあえずそこの水道で手、洗ってきて下さい」 「…はーい」 渋々水道で手を洗ってくる くるみちゃんだ くるみちゃんの彼氏だ まだ続いてたんだ 今日も可愛いなあ などが周りの声が奏太の耳に聞こえる 「だから二年の階は嫌だ」 「ん?何か言ったー?」 「いえ、なんでも」 くるみには周りの声が聞こえていないことにふう、と奏太はため息をつく 417: 名前:HARU☆03/22(火) 19 22 15 「ねねっ、奏太くんの誕生日っていつ?」 「誕生日?」 終わってないよね、まだきてないよねっ? 「12月24日」 「……っ、クリスマスイブじゃんっ」 ロマンチックすぎる! 萌える誕生日!羨ましい! 「なんでそんな喜んでるんですか、理解不能」 「だって素敵じゃんっ。萌えるしっ」 「また意味のわからんことを……」 でもよかったあ まだ誕生日終わってなくてっ 「先輩は7月15日でしょう?」 「……へ?」 びっくり、正解 私言ったことないはずなのに… なんでそんな胸きゅんなこと、 「本当、人殺し…」 「やめて、聞こえが悪いです」 人殺し、いや、くるみ殺しだなこれは 「言うんじゃなかった」と照れた表情をする奏太くん 可愛いすぎます。 418: 名前:HARU☆03/22(火) 19 43 02 「私の方が誕生日早いってことは数ヶ月間は2歳差になっちゃうね」 「大丈夫です。中身は俺の方が5つくらい上なんで」 げしっ、と奏太くんに軽く足蹴りをする 失礼しちゃうなっ 「15日って終業式で半日授業だし俺も部活ないんで、……一緒にいますか?」 「っいる!超いる!約束!」 「くはっ、慌てすぎ」 口に手をあてて、吹き出し笑いをする いるよいますよ!奏太くんといつもよりたくさんいれるんだもん! 「一応参考に聞きますけど欲しい物は?」 「奏太くんっ」 「…変に聞こえるからやめて下さい」 照れた顔で私の額にでこぴんをする 「ま、考えときます」 自分でやった額を優しく撫でてくれる こういうとこ、本当好き 「プレゼントなんていらないよ?一緒にいてくれればいいっていうか」 「…はいはい。でもプレゼントは必ず渡します」 「いいのにー」 奏太くんがいてくれれば、充分なのになあ 419: 名前:HARU☆03/22(火) 20 05 54 くるみと別れた後に教室に戻ろうとする奏太を階段で呼び止める女の子 「北條くん…!」 階段を上っていた足を止めて、振り向く 同じ色のネクタイ、一年生 でも見たことのない顔 「えっと…、」 「あ、7組の伊藤春菜っていいます…っ」 「…どうも」 軽くぺこりと頭を下げる 長い黒髪の綺麗な女の子 「あのっ、もうすぐ夏休みだね…っ」 「?う、うん」 急になんだ? 全然意味がわからない 控え目な喋り方のせいか話しづらく感じてしまう 「あの…、何…?」 「なっ、夏休みに北條くんといたいなって…っ」 恥ずかしそうに顔を隠す えっと、つまり… 「好き……、です」 まじですか? 423: 名前:HARU☆03/22(火) 20 19 22 「えーっと…、俺伊藤さんのこと知らないし、伊藤さんと接点ないっていうか…」 「いつも部活姿見てるの…」 いや、それは伊藤さんが一方的にで、俺は知らないっていうか… 「ひゃーっ、言っちゃった…っ」 この人、掴めなくて…困る 言い方悪いけど一人で盛り上がってるみたいで 「もしっ、よかったら…その、付き合ってくれたら…」 「ごめん。彼女いるから…」 伊藤さんの言葉を遮ってそう言うと、動きが止まる もう一度謝ろうとすると、 「……っぐす」 「へ?」 ぽろぽろと涙を零して泣き始めた な、なんで!? 「い、伊藤さんっ?」 「私が可愛くないから…っ、ぐす…っ」 「あぁ、もう、そうじゃなくて!」 この状態を誰かに見られる前になんとかしなくちゃ…! 急いで手を握り、旧校舎に引っ張って連れて行く 「手…、嬉しい…っ」 な、なんなのこの子! 萌えます。年下男子 続き15
https://w.atwiki.jp/kagerou/pages/62.html
このページではネタバレを多く含みます! 八尾の狐と狸 年代不明。八つの尻尾を持つ化け狐がいた。尻尾の数は強い妖力の証で、 その狐は人が何十回と命終(みょうじゅう)しても足りないくらいの長い年月の 研鑽(けんさん)を積んで、ようやく九つ目の尻尾を得られるところだった。 九尾となった狐は「天狐」と呼ばれ、千里先のことを見通す力を持ち 妖狐(ようこ)たちを束ねる頭領となるという。 ある日、八尾の狐は人間の村近くの山にこもり、いつものように研鑽に励んでいた。 すると藪の間から狸が出てきて、八尾の狐をからかった。 八尾の狐は思い知らせてやろうと、雨雲を呼び寄せた。 すぐに大嵐となり、雷鳴がとどろき、雨は土を砕き岩を押し流した。 突然の大雨に川は氾濫し、山間にあった村になだれ込み、家々が押し流され 多くの人間が巻き込まれた 八尾の狐は大いに嘆き悲しみ、軽率な自分を責めた。 そして人間たちの屍の中に一人の子共を見つけると、 その子に命を分け与えてやった。 その命を分け与えた子がヒバナ・ヒガナの母だった 力を分けた八尾の狐の尻尾は、四つになってしまった。 狐の頭領は、四尾となった狐を強く叱責すると 彼の次期頭領としての座を剥奪してしまった。 四尾の狐は、一族の面汚しだとして仲間から追放されると人里近くの山に住み着いた そして、再び川で人が命を落とすことが無いよう、川の守り神となったという。 路地ステージこけしがあるところに石碑と社が置いてある imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (石碑.png) 蛭南村(ひるなむら) (編集中)
https://w.atwiki.jp/deruze/pages/329.html
神が待ってる 殺す! 何としても、誰であろうと、どんな手段を使っても! 神のために! 殺す!皆殺しだ! そうと決まればいつまでもこんな部屋にはいられない! 殺すの!参加者を見つけて!一人残らず! 神が待ってる!! ◆ ◇ 八尾は部屋を飛び出す。 他の参加者を殺すために。 殺し尽くして、神を降臨させるために。 飛び出した。 飛び出した先は通路。 一面に大量のストレッチャーが放置されており全てのストレッチャーに布が張り付けられていて、どれも人型に膨らんでいる。 実際に見てみないとわからないが布の下には人間だったモノがあると推測される。 だが死体だとすれば赤い水や屍人の気配を感じないことや、いくらなんでも多すぎるストレッチャーが気になったがそれはそういうものなのだろうと割り切ることにした。 必要なのは行動であり、推理ではないのだ。 通路の片側は金網になっているがこれもただの行き止まり。興味の対象にはならない。 そして金網の反対側。 奇妙な程規則正しく並べられたストレッチャーの中には、一体のゾンビがいた。 囲われているゾンビなど倒す必要も逃げる必要もない。 外側から見れば囲いは容易に崩す事ができそうだが内側からでは難しいのか、それともゾンビにそれほどの知恵は無いのかその場から進むことができずに足踏みを続ける形になっていた。 足踏みのスピードを見るに全体的に動きは早くはない。 この程度の早さならば苦もなく倒すことができると踏んだが。 「時間の無駄ね…。」 時間などは腐る程あるが、神の降臨を目前にしてこの試練の…神への生け贄以外に構う必要など無い。 足踏みを続けるゾンビを無視して八尾は研究所からの脱出を試みた。 ◆ ◇ 結果から言えば八尾は元の通路に戻ってきた。 研究所からの脱出に失敗したのだ。 神降臨を望む強い意志。 それを叶えるチャンス。 その二つを胸に研究所の探索を開始した。 しかし八尾は文字通り壁に突き当たってしまった。 どの通路を進んでも最終的には行き止まりに辿り着いてしまう。 元々行き止まりになっている通路、瓦礫や器具などの障害物が積み重なって行き止まりを構成している通路。 通路は全てこのどちらに属していた。 後者は障害物をどかす事ができれば先に進むこともできたのだろうが、八尾にそのような腕力は無くおとなしくUターンするしかない。 一ヶ所壁ヒビが入っている箇所があったため骨を拾いそれで叩いてみたものの、少し崩れ中からいやに短い鉄の筒一本出てきただけであった。 どちらも一応回収したものの収穫があったとは言えない。 意気消沈した八尾が通路に戻ってきてもゾンビは足踏みを続けている。 研究所から出ることができなければ誰も殺せない。 殺すことができなければ神の降臨も叶わない。 念願が手の届くところにぶら下がっているのに、足踏みをするしかない現状。 目の前の間抜けなゾンビと同じ。 八尾の心に怒りが満ちる。 満ちて、溜まって。 八尾はゾンビを囲うストレッチャーを一つ掴み乱暴にはね除ける。 ストレッチャーの檻に穴ができるとゾンビは目標に向かって前進する。 八尾は身構え、ゾンビが近付くのを待つ。 溜めて、溜めて、溜めて。 射程圏内に入った瞬間。 爆発する。 先程拾った骨がゾンビの顔面にめり込む。 顔面を殴られたゾンビは仰向けに倒れ、そこに八尾が馬乗りになる。 そして。 殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。 上から、横から、斜めから。 何度も何度も。 殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。殴る。 止まることなく振り続けられる骨は、ゾンビの崩れかけた肉、その下に残る骨、全てを砕いていく。 ゾンビも反撃を試みるものの、その緩慢な動きは全て潰されてしまう。 すぐにゾンビの動きは止まった。全身が潰された今動くことなど叶わない。 それでも八尾の攻撃は止まらない。 人の形を砕いていく白髪の老婆。 その姿は、誰かが見ていれば怪談として語り継がれたことだろう。 ◆ ◇ ゾンビの上半身が飛び散り、跡形も無くなるとビン底でわずかに残った肉片を潰して腕を止める。 骨は殴っている途中に砕けてしまったため、研究室で拾った薄い黄色の液体の入ったビンに持ちかえていた。 よろよろと立ち上がり、目を閉じる。 再び目を開いたとき、その目は別人のそれであった。 閉じる前には神の降臨という希望に目を輝かせていたが、今の目にその輝きは無い。 上半身の砕け散ったゾンビの残骸。 そのゾンビの肉片を浴びている自分。 全てはが自分で行ったことだが人格が交代してしまっために事態が理解できなかった。 神の降臨という目的の無い人格が出ることにより非現実的な惨状に取り残される白髪の老婆。 肉片を全身に纏い目を丸くするその様は、また一つの怪談となれる姿であった。 【Dー3/研究所地下/一日目夜】 【八尾比沙子@SIREN】 [状態]半不死身、健康、人格が変わったことによる混乱、??? [装備]白ワイン(?)の入った瓶(サイレントヒル4) [道具]ルールのチラシ、サイレンサー [思考・状況] 基本行動方針:神が提示した『殺し合い』という『試練』を乗り越える。 1:??? 2:??? 3:??? ※須田恭也が呼ばれている事を知りません back 目次へ next Sensible solution = Realistic Conception 時系列順・目次 クローズアップ殺人鬼 犬とふたりとときどき、警察署 投下順・目次 Courage point back キャラ追跡表 next 堕辰子様に叱られるから 八尾比沙子 リセット
https://w.atwiki.jp/shaken0/pages/7.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/busphoto/pages/3538.html
写真なし 2906(近鉄バス・八尾営業所)時代⤴︎︎ 社番 C880 メーカー 日野自動車 車名 セレガHD 型式 PKG-RU1ESAA 車体 JBUS 年式 2009. ステップ ツーステップ 転入年月 2019.6 改番年月 - 前所属 八尾営業所(近鉄バス) 前社番 2906(八尾・近鉄) 登録番号 山梨200 か ・930 登録変更年月 - バックカメラ ○ ラッピング - 備考
https://w.atwiki.jp/himehama/pages/75.html
雪中水浦駅 (せっちゅうみずうらえき) とは、姫浜県八尾方市にある、姫浜急行電鉄茅野線の駅である。駅番号はHK 05。 歴史 1989年 (平成元年) 6月 茅野線の八尾方駅~茅野駅間の全線の開通と同時に開業。 2010年 (平成22年) 4月 ICカード「Himeca」の利用を開始。 駅構造 島式ホーム1面2線を有する地上駅。 ひめはまステーションサービスの職員が業務を担当する業務委託駅で、八尾方駅が当駅を管理している。 番線 路線 方向 行先 1 HK 茅野線 上り 八尾方方面 2 HK 茅野線 下り 茅野方面 隣の駅 HK 姫浜急行電鉄茅野線 霧ヶ咲駅 (HK 06) - 雪中水浦駅 (HK 05) - 松谷高原駅 (HK 04)
https://w.atwiki.jp/himehama/pages/74.html
松谷高原駅 (まつやこうげんえき) とは、姫浜県八尾方市にある、姫浜急行電鉄茅野線の駅である。駅番号はHK 04。 歴史 1989年 (平成元年) 6月 茅野線の八尾方駅~茅野駅間の全線の開通と同時に開業。 2010年 (平成22年) 4月 ICカード「Himeca」の利用を開始。 駅構造 島式ホーム1面2線を有する地上駅。 ひめはまステーションサービスの職員が業務を担当する業務委託駅で、八尾方駅が当駅を管理している。 番線 路線 方向 行先 1 HK 茅野線 上り 八尾方方面 2 HK 茅野線 下り 茅野方面 隣の駅 HK 姫浜急行電鉄茅野線 雪中水浦駅 (HK 05) - 松谷高原駅 (HK 04) - 矢倉公園駅 (HK 03)
https://w.atwiki.jp/himehama/pages/60.html
羽成駅 (はせいえき) とは、姫浜県八尾方市にある、姫浜急行電鉄飯島線の駅である。駅番号はHI 04。 歴史 1983年 (昭和58年) 7月 飯島線の飯島駅~八尾方駅間の開通と同時に開業。 2010年 (平成22年) 4月 ICカード「Himeca」の利用を開始。 駅構造 島式ホーム1面2線を有する地上駅。 ひめはまステーションサービスの職員が業務を担当する業務委託駅で、八尾方駅が当駅を管理している。 番線 路線 方向 行先 1 HI 飯島線 上り 飯島方面 2 HI 飯島線 下り 八尾方・弓代方面 隣の駅 HI 姫浜急行電鉄飯島線 南羽成駅 (HI 05) - 羽成駅 (HI 04) - 蓮見駅 (HI 03)
https://w.atwiki.jp/shikityugaku/pages/13.html
人気商品一覧 @wikiのwikiモードでは #price_list(カテゴリ名) と入力することで、あるカテゴリの売れ筋商品のリストを表示することができます。 カテゴリには以下のキーワードがご利用できます。 キーワード 表示される内容 ps3 PlayStation3 ps2 PlayStation3 psp PSP wii Wii xbox XBOX nds Nintendo DS desctop-pc デスクトップパソコン note-pc ノートパソコン mp3player デジタルオーディオプレイヤー kaden 家電 aircon エアコン camera カメラ game-toy ゲーム・おもちゃ全般 all 指定無し 空白の場合はランダムな商品が表示されます。 ※このプラグインは価格比較サイト@PRICEのデータを利用しています。 たとえば、 #price_list(game-toy) と入力すると以下のように表示されます。 ゲーム・おもちゃ全般の売れ筋商品 #price_list ノートパソコンの売れ筋商品 #price_list 人気商品リスト #price_list
https://w.atwiki.jp/ikiikigonbo/pages/64.html
編集コメント ◎スクールカーストは下の方だが、3バカたちよりは少し上。それが八尾治朗!! ★カバーはオンナ、中身はオトコ!!コミックス①巻、大絶賛発売中!! (八尾の紹介文「見た目はおっさん 頭脳は童貞」) 「見た目は子供 頭脳は大人」・・・週刊少年サンデーにて連載の青山剛昌の推理漫画「名探偵コナン」より アニメのオープニングで主人公・江戸川コナンが喋るセリフ 八尾 「ふれあう手と手!!」 「体温の行き来!!」 「赤ちゃんできちゃう!!」 ・・・健康な女性は基礎体温が生理に伴い低温期と高温期を交互に行き来している この基礎体温の上下は排卵期や妊娠などを推定する目安とされ、一般的に知られている だが、なぜ体温の行き来=自分の妊娠と八尾が想像したかは不明 (八尾「俺にはできん・・・」「恐ろしすぎて・・・」のコマの見切れた男子生徒) ・・・赤城乳業株式会社のアイスキャンディー「ガリガリ君」のマスコットキャラクター 吏毘堂 「ソーヤングだね」 ・・・週刊少年チャンピオンにて連載の細川雅巳の不良漫画「シュガーレス」より 九島高校2年生の桐生陽一(通称:キリオ)が頻出するセリフから (階段を上がる2人の女子生徒) ・・・月刊まんがタイムきららキャラットにて連載のカヅホのギャグ漫画「キルミーベイベー」より 登場人物であるソーニャ(右)と折部やすな(左)から 編集コメント ◎純情ぶってましたけど、ただのスケベ野郎でした。