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2列18 列王紀上 第18章 2列18 1 イスラエルのい王エラの子ホセアの第3年にユダの王アハズの子ヒゼキヤが王となった。 2列18 2 彼は王となった時25歳で、エルサレムで29年の間、世を治めた。その母はゼカリヤの娘で、名をアビと いった。 2列18 3 ヒゼキヤはすべて先祖ダビデがおこなったように主の目にかなう事を行い、 2列18 4 高き所を除き、石柱をこわし、アシラ像を切り倒し、、モーセの造った青銅へびを打ち砕いた、イスラエル の人々はこの時までそのへびに向かって香をたいていたからである。人々はこれをネホシタンと呼んだ。 2列18 5 ヒゼキヤはイスラエルの神、主に信頼した。そのために彼のあとにも彼の先にも、ユダのすべての王のう ちに彼に及ぶ者はなかった。 2列18 6 すなわち彼は固く主に従って離れることなく、主がモーセに命じられた命令を守った。 2列18 7 主が彼と共におられたので、すべて彼が出て戦うところで功をあらわした。彼はアッスリヤの王にそむい て、彼に仕えなかった。 2列18 8 彼はペリシテびとを打ち敗って、ガザとその領域にまで達し、見張台から堅固な町にまで及んだ。 2列18 9 ヒゼキヤ王の第4年すなわちイスラエルの王エラの子ホセアの第7年に、アッスリヤの王シャルマネセル はサマリヤに攻め上って、これを囲んだが、 2列18 10 3年の後ついにこれを取った。サマリヤが取られたのはヒゼキヤの第6年で、それはイスラエルの王ホ セアの第9年であった。 2列18 11 アッスリヤの王はイスラエルの人々をアッスリヤに捕えていって、ハラと、ゴザン川ハボンのほとりと、メ デアの町に置いた。 2列18 12 これは彼らがその神、主の言葉にしたがわず、その契約を破り、主のしもべモーセの命じたすべての 事に耳を傾けず、また行わなかったからである。 2列18 13 ヒゼキヤ王の第14年にアッスリヤの王セナケリブが攻め上ってユダうべての堅固な町々を取ったの で、 2列18 14 ユダの王ヒゼキヤは人をラキシにつかわしてアッスリヤの王に言った”わたしは罪を犯しました。どうぞ 引き上げてください。わたしに課せられることはなんでもいたします”。アッスリヤの王は銀300タラントと銀30タラン トをユダの王ヒゼキヤに課した。 2列18 15 ヒゼキヤは主の宮と王の家の倉とにある銀をことごとく彼に与えた。 2列18 16 この時ユダの王ヒゼキヤはまた主の神殿に戸および柱から自分が着せた金をはぎ取って、アッスリヤ の王に与えた。 2列18 17 アッスリヤの王はまたタルタン、ラブサリスおよびラブシャケを、ラキシから大群を率いてエルサレムに いるヒゼキヤ王のもとにつかわした。彼らは上ってエルサレムに来た。彼らはエルサレムに着くと、布さらし場に行く 大路に沿っている上の池の水道のかたわらへ行って、そこに
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みのりすchではJustin.tvを利用して配信をしています。 ※現在荒らし対策にJus6つでの配信となっています。 Jusでの配信時にはFMEを用いる必要があるので、詳しくは配信の仕方のFME設定を参照してください これから配信する方は skypeID ootasunya までご連絡ください または、MS-ANGELまでご連絡ください 他の人に教えたり、渡したりしないでください 用途が不明のアカウントがあります. 場所 ID Password Ust IRC Channel Stickam minolis2828@gmail.com minorunet なし リンク http //www.ustream.tv/ http //ja.justin.tv/ http //www.stickam.jp/
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プラチナキング HP ちから かしこさ みのまもり すばやさ 回避率 998 128 128 255 128 ★★★★★ 属性耐性 つよい 打撃/全ての攻撃呪文(無効) よわい 暗黒属性の攻撃・メタル系に有効の技 状態異常耐性 つよい 精神的行動不能/マヒ/あまい息/こもりうた/ラリホールカナン/毒/素早さダウン/呪文守備ダウン/マホトーン/混乱 よわい 守備ダウン/みわくの眼差し/ラーのかがみ 技名 属性 対象 威力 補足 プラチナカッター 打撃 敵単体 ★★★★★ 物理・会心★2回攻撃 キングブラスター 爆発 敵全体 ★★★★★★★★★ 特技 特徴 HPが低いが守備力・回避率が高い。 耐性面でも、マホイミ・ザラキなどの耐性無視を除く呪文を無効。 殆ど打撃や特技なども効き難い優秀な合体モンスター。 しかし、あやしいかげの「くらやみの霧」で約380もダメージを受けるなど、暗黒属性に弱い面を持つ。 また、耐性を無視するギガデイン等の攻撃系SPカードを使われても痛い。 また、雷も少し効くので、敵として倒すなら暗黒属性の攻撃、雷属性の攻撃でせめていこう。 「メタル斬り」も有効。上記と合わせて会心まで来ると1ターンで倒されることもあるので注意が必要である。 キングブラスターは爆発属性があり、爆発に弱いモンスターに効果が高い。 プラチナカッターの2回攻撃で会心を狙ってもいい。 2PではHPの高い戦士やナイトリッチを入れた相方にすることで弱点を補える。 但し、合体素材にメタルスライムがいるために、2Pでキングスライムと一緒にはプレイできないので注意しよう。
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真名 夕闇 通称 Unknown 役職 Unknown 必殺技 Unknown ゆうやみぽん 一言 Unknown ここから好きな文章をどうぞ(←消してね)
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《不死(ふし)の王国(おうこく)-ヘルヴァニア》 フィールド魔法 1ターンに1度、手札のアンデット族モンスター1体を墓地に送る事で、 フィールド上の全てのモンスターを破壊する。 この効果を発動したターン、自分はモンスターを通常召喚・セットする事はできない。
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んんwwwwwクラン『DARK』に所属しておられるキリト殿ですぞwwwww やる夫殿達とはRの初回冒険で顔合わせしましたなwwww 並み居る雑魚的の群れを一撃で殲滅するほどの実力を持っておられるようでしたぞwwww えっ?どう見ても連続攻撃していたとな?www んんwwwありえないwwwwこれだから異教徒はわかってませんぞwww ある素晴らしい剣豪はこう言いましたぞwwww 「ズババババシューン!!!――――1撃だぜぇ!!!!」 とwwwwwwwwww つまり一連の動作で敵を倒してしまえば一撃なんですぞwww一瞬で100発殴れば倒せるのと一緒ですなwww んんwwww『DARK』では主にウイルスの討伐、データ回収を行っている様ですなwwwwぺやっwwww 場所によっては確りと正装に着替え対応しますぞwww礼儀を忘れるのはありえませんぞwww んんwwww戦闘では見ての通りソロ向けの性能をしてますなwwww 今の所、接近と接近で連続攻撃を行える唯一のキャラですぞwwww さらにバトルスキルのスイッチにより戦闘中にメインとスレーブを交代できますぞwwwあらゆる状況に対応できますなwww ソロマスターにより一人の戦闘に非常に向いておられますぞwww 疲労量も少ないので仲間とサイクルして負担を分担する以外ありえないwwww しかし、実力の過信は厳禁ですぞwww安全マージンの確保を行い、仲間と協力して戦闘するのも大事ですなwwww んんwwwパーティの選択は役割論理をもって行う以外ありえないwwww ヤーティ神を信仰しておられる様子ですぞwwwwぺやっwwwww / \ \ }ヽ. ∧ / 、 \ \ ヽー==='⌒ . /_ ,. / \ー―'^ヽ \ ヽ ゚。 . { }. // | \{ ̄⌒ヽ ヽ ゚。 } | }{_⌒_} / /ー―| ヽ \ \ |i } |二|. /~ ̄⌒| |\ } '. ‘i i }\}i | |二| / イ | | 丶 、 }i }i i i ト、 i i i i i i゚ |二|. / | ト | ,, -‐ヾ } i }i i i | , i i i i i / .l二| | | | |_V ハ,/ ,.斗 =ァV } i ト、i|v | } } i i i i !′|二| | | ゚。∧__v ゝ} / トィ} | ハi | リ ∨ / i i i i / |二| |八 。‘ ヒト 小、 __ゞ'′|/ ‘。 | { i i i i / .|二| ノ }\{\}ソ \} ゚。 | r―f i i ij/ |二| く \ リ / }i i { |二| } / ノV { |二| 、ー ― ´ / --==ニニニニ=-、 ―┴; \ ,. ´「ニニニニニニニニニニニニヽ_|__ /ヽ.__,. イヽ |ニニニニニニニニニニニ二/ / /ニニニニ二二∧ ニニニニニニニニニニニニ/、 / ∨ニニニニニニニニ} |ニニニニニニニニ二二/ /∨_/ \ニニニニ/ ノ .|ニニニニニニ=- \ r=ヾニニ/ ′ニ=- \ /ニ{ }ニ{ヽ r‐ /=- \╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ≪ステータス≫ ○キリト ■総合■ 【体力:@3→6】 【攻撃力】 ┗【接近:50】 【疲労無視:15】 【疲労量:-3→-7】【M S】 ■装備■ 【エリュシデータ◆剣】[剛剣] ― 「【14】」 【ダークリパルサー◆装飾/剣】[硬剣] ― 「【6(12)】」 ■セットスキル■ [☆]ブレイカー… 「ガードブレイク時、ガードの最大HPを半減する」 [3]パリング … 「60%(30%)/ 敵の攻撃系スキル無効化」【技】 [2]バッシュ … 「30%(15%)/ ターン終了時の体力消費無し」【技】 ■バトルスキル■ [★]OSS … 我の編み出したwwwオリジナルソードスキルですぞwww【CC 0】 ┗"ジ・イクリプス" … 「敵全体に接近【38】」【1/1】 ┗"ナイトメア・レイン" … 「ガード特攻【ガードへダメージ+20】」【1/1】 [☆]スイッチ … [M]と[S]を交代する ■固有能力■ [2]役割論理 … んんwwwこの必然力で絶対勝利を掴みますぞwww攻撃以外ありえないwwwww ┗「【接近】だけで"ブレイク攻撃"を行える」【M】 ┗「50%以上」の味方「セットスキル」がランダムで一つ確定発動【S】 [2]論者 … 常に草を絶やさない、うざさの象徴 ┗「CC+5」 ■特性■ ハイパーソロプレイヤー 一人でも充分なレベルで強い。 強力な一撃(1回攻撃とは言ってない)を入れつつ仲間と交代してサイクルを回す以外ありえないwww CC(キャパシティコスト)【12/15】 ≪セットスキル≫ [☆]ブレイカー… 「ガードブレイク時、ガードの最大HPを半減する」 [3]パリング … 「60%(30%)/ 敵の攻撃系セットスキル無効化」【技】 [2]バッシュ … 「30%(15%)/ ターン終了時の体力消費無し」【技】 ≪パッシブスキル≫ [★]ダークリパルサー … 「体力+1」「一部の武器干渉スキル無効」 [☆]剣技能 … 「【35】」 [☆]二刀流[剣]… 「【装飾】に「剣」を装備可(÷2)」 [☆]身体超化 … 「【10】」 [☆]前衛技能 … 「【5】」「疲労量-1」 [☆]軽業 … 「疲労無視+10」 [☆]武技 … 「【技】系スキル確率最大+45%」「疲労無視+10」 「2]逃走技術 … 「逃走成功率」上昇++【足】 [2]ソロマスター … 「戦闘で一人の時限定」「体力+3」「疲労量-4」 [2]オートヒーリング … 「疲労量-2」「休憩回復量+2倍」 ≪戦闘用簡易ステータス≫ ╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ≪ステータス≫ ○キリト ■総合■ 【体力:@3→6】 【攻撃力】 ┗【接近:50】 【疲労量:-3→-7】【M S】 ■セットスキル■ [☆]ブレイカー… 「ガードブレイク時、ガードの最大値を半減する」 [3]パリング … 「60%(30%)/ 敵の攻撃系セットスキル無効化」【技】 [2]バッシュ … 「30%(15%)/ ターン終了時の体力消費無し」【技】 ■バトルスキル■ [★]OSS … 我の編み出したwwwオリジナルソードスキルですぞwww【CC 0】 ┗"ジ・イクリプス" … 「敵全体に接近【38】」【1/1】 ┗"ナイトメア・レイン" … 「ガード特攻【ガードへダメージ+20】」【1/1】 [☆]スイッチ … [M]と[S]を交代する ■固有能力■ [2]役割論理 … んんwwwこの必然力で絶対勝利を掴みますぞwww攻撃以外ありえないwwwww ┗「【接近】だけで"ブレイク攻撃"を行える」【M】 ┗「50%以上」の味方「セットスキル」がランダムで一つ確定発動【S】
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『トカゲの王』シリーズでパロディとして使った作品や作中で登場した作品、 あとがきで挙げた作品をジャンル別にまとめるページです。(五十音順) 各巻のパロディ元ネタは「パロディー元ネタ一覧」へ。 ※『トカゲの王』シリーズだけでなく、全ての作品を網羅した完全版「入間人間のお気に入り」はこちらを参照。 入間人間のお気に入り - 入間人間WIKIイルティマニア 小説家作中に登場した・パロディーに使われた作家 小説作中に登場した・パロディーに使われた作品 漫画あとがきで挙げた作品 作中に登場した・パロディーに使われた作品 ゲームあとがきで挙げた作品 作中に登場した・パロディーに使われた作品 音楽家あとがきで挙げた音楽家 音楽作中に登場した・パロディーに使われた作品 映画・アニメ・ドラマ作中に登場した・パロディーに使われた作品 その他作中に登場した・パロディーに使われた作品など 小説家 作中に登場した・パロディーに使われた作家 色川武大 小説 作中に登場した・パロディーに使われた作品 とある魔術の禁書目録(著:鎌池和馬) アヒルと鴨のコインロッカー(著:伊坂幸太郎) オーデュボンの祈り(著:伊坂幸太郎) ゲームの名は誘拐(著:東野圭吾) ソードアート・オンライン(著:川原礫) 漫画 あとがきで挙げた作品 いばらの王(著:岩原裕二) しおんの王(原作:かとりまさる、画:安藤慈朗) 陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!(著:にわのまこと) 隠の王(著:鎌谷悠希) 作中に登場した・パロディーに使われた作品 COOL - RENTAL BODY GUARD -(著:許斐剛) NARUTO -ナルト-(著:岸本斉史) はじめの一歩(著:森川ジョージ) アカギ 〜闇に降り立った天才〜(著:福本伸行) ゲゲゲの鬼太郎(著:水木しげる) コブラ(著:寺沢武一) シグルイ(原作:南條範夫、画:山口貴由) ドラえもん(著:藤子・F・不二雄) ドラゴンボール(DRAGON BALL)(著:鳥山明) ハレンチ学園(著:永井豪) ヒカルの碁(原作:ほったゆみ、画:小畑健) ベルセルク(著:三浦建太郎) ミスター味っ子(著:寺沢大介) 生活(著:福満しげゆき) 賭博黙示録カイジ(著:福本伸行) 幽☆遊☆白書(著:冨樫義博) 落第忍者乱太郎(著:尼子騒兵衛) 笑ゥせぇるすまん(著:藤子不二雄A) ゲーム あとがきで挙げた作品 ゲームアーカイブス(過去に発売されたゲームタイトルをPS3やPSPでプレイできるサービス) ドラゴンクエストキャラクターズ トルネコの大冒険2アドバンス 不思議のダンジョン ドラゴンクエストIX 星空の守り人 マリオシリーズ モンスターファーム 作中に登場した・パロディーに使われた作品 「ドラゴンクエスト」シリーズ ドラゴンズレア ポケットモンスター 課長 島 耕作 逆転裁判2 音楽家 あとがきで挙げた音楽家 ジム・モリソン(トカゲの王(The Lizard King)) 音楽 作中に登場した・パロディーに使われた作品 どんぐりころころ やぎさんゆうびん 嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん イメージアルバム 幻想の在処は現実 尾崎豊 卒業 映画・アニメ・ドラマ 作中に登場した・パロディーに使われた作品 AKIRA E.T. カサブランカ コードギアス 反逆のルルーシュ サザエさん ドラえもん マジンガーZ その他 作中に登場した・パロディーに使われた作品など すぐやる課(千葉県松戸市) 死亡フラグ プリウス メディアワークス文庫 旧約聖書「出エジプト記」 日清食品「強麺」のCM
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全てが歪んだ日 本気でハルヒを好きになってしまった。だからこそ気付いたのかもな。 ……はじめっから何もかもを監視されてしまっていたことにな。 気付いたのは探索の日、ハルヒとペアになった日のことだ。 傍若無人さに振り回されながらも、幸せを感じながらハルヒについて行っていた。 「キョン! ちょっとジュース買って来なさい! 10秒以内!」 やれやれ……わかったよ、ちょっと待ってろ。 この時、10秒以内ってのを忠実に守ろうとしたのが転機だった。 走って自販機まで向かった時、俺の視界の端にある物を捉えた。 それは、俺達と逆側を探索しているはずの3人の姿だった。 何故あいつらがここにいる? しかも……ビデオカメラをハルヒに向けながら。 俺はその時、ある仮説を抱いたんだ。 『あれは、機関に報告するための映像で、それはずっと昔からやっていることだ』 ……違うか? 古泉。 「……さて、何のことでしょうか?」 あくまでもシラを切り通すつもりらしい。 あの日から何度も問い詰めているが、この調子だ。 しかしだ、古泉。ネタは上がっている。フェアじゃないってことで喜緑さんに情報提供をしてもらったんだよ。 古泉は一瞬だけ眉をしかめ、少し余裕の消えた笑みで答えた。 「情報統合思念体の穏健派ですか……。あなたもなかなか策士ですね」 誤魔化すな。早く全てを語れ。 一つ息を吐き、古泉はゆっくりと語りだした。 「ええ、あなたの言う通りです。ついでにあの大規模な閉鎖空間が発生した後は、あなたも監視しています」 ハルヒだけじゃなくて俺もか。まったく……嫌な野郎だぜ。 「あなたが僕達を見つけた日は、他の二人も同様の任務を受けていたため、あのような行動を取りました」 ……長門に……朝比奈さんもか。 俺はここまで聞くと、心を決めた。 今日、俺は、全てに抵抗を始めてやる。ハルヒを普通に愛する為に。 機関だろうが、情報統合思念体だろうが、未来人だろうが、俺とハルヒに関わる奴等に抵抗してやる。 「すみません、謝ります。あなた達に不快な思いをさせるつもりはなかったんです」 謝らなくていい。……代わりに、抵抗するなよ。 古泉に向かってナイフを突き付けた。 「な、何を……?」 ふざけるな。俺もハルヒも、お前等に監視されることを望んでいない。 いいか、俺は今日ハルヒに告白する。普通の学生として、自分の下心しかない告白をだ。 涼宮ハルヒの《鍵》なんかじゃない、ただ一人の《キョン》としてだ。 そんなシーンを貴様らに見られてたまるか。刺されるのが嫌なら、機関をハルヒから遠ざけろ。 古泉はすでに笑顔を浮かべられない状態で後退りをしていた。 「や、やめてください! それに、機関を涼宮さんから遠ざけるなんて上が許すわけが……」 じゃあ、刺されろ。 俺は古泉の腕にナイフを突き立てた。 悲痛な悲鳴が響く。人通りのない場所だから問題は無いがな。 「はぁ、はぁ……や、やめてください……うぐぅっ!」 次は腹の辺りを刺した。生命に関わらない位置を狙って刺す。 古泉は地面に尻をつき、ガタガタと震えていた。 ……友達のよしみだ、殺しはしない。次に機関の連中から何かあったりしたら、全てをぶち壊す。 ハルヒにあること無いことを言ってでもな。それが嫌なら……上を必死で説得するんだな。 最後に思いっきり頬を拳で殴り飛ばして、その場を去った。 あと二人か、邪魔な奴等は。 ナイフの血を拭き取り、電話で長門と朝比奈さんを呼び出し、学校の部室へと足を進めた。 ……待ったか? 「いい」 相変わらず、本を読みながらそいつは居た。 いつまでその余裕が続くのか楽しみだ。 お前さ、探索の時に俺達をつけてたんだよな? 「………………」 返ってくるのは無言だけ、か。予想通りだが。 裏切られた気分だぜ。四六時中お前と、古泉の機関と、未来人に監視されてたなんてな。 長門の表情が少し変わった。 「どうしてそれを?」 ……今は血だらけになった古泉が丁寧に教えてくれたよ。 言うや否や、長門が飛び掛かって来た。……速すぎるっての。 「あなたの精神が異常になっている。改変を施す」 長門が少し口を開いた瞬間、俺は呟いた。 『ジョン・スミス』と。 思念体ごと、お前も消すぞ? 「ならば、記憶の改変も施させてもらう……むぐっ」 喋り終えた一瞬のスキを突き、口にハンカチを押し込んだ。それをさらにタオルで押し出せないように縛った。 俺が考えた、長門の呪文対策だ。……効くかは知らんが。 口を塞ぎ、手を縛った。ということで長門は足で攻撃をしてきたが……やはり普通の女だ。 小柄な体だからパワーも無い。 放たれた蹴りを掴むと、長門を地面に叩き付けた。 もがきながら、顔を苦痛に歪ませている。痛みに苦しむ長門を見るのは初めてだ。 ともかく、こいつは喋れる状況にするのはヤバい。逃げられても困る。 そう考えた俺は、ナイフを取り出し、両足に順番に突き立てた。 喉の奥からくぐもった叫びが聞こえる。情報操作が出来ないと痛覚も消せないんだな、この宇宙人は。 とはいえ、女をいたぶるのは趣味じゃない。 体をバタバタとさせる長門を引き起こし、椅子に座らせた。 生かしてやる。その代わり、二度と俺とハルヒに手を出せないようにするがな。 事前に調べた声帯の位置を確認して、そこだけにナイフを突き立てた。 あまり深くしたわけじゃないから、言葉が出なくなっただけだろう。 「………………っ!!」 声にならない叫びをあげ、のたうち回り、椅子から落ちた。 「…………え?」 最後の一人が来たようだ。未来から来ているそいつは、目を丸くしていた。 「キョ、キョン……くん? 何して……るんですか?」 見てわかりませんか? ……そういえば、あなたも俺達の行動を見てたんでしたっけ? 一歩、二歩と近付いて行くと、腰を抜かしたのか、その場に座り込み動けなくなっていた。 「い、いや……殺さないで……」 大丈夫ですよ、殺しませんから。 「ほ、ほんとで……「ただ、俺達に干渉したくなくなるように痛めつけるだけです」 はいつくばったまま、手だけで逃げようとし始めた。まったく惨めだな。 手を思いっきり踏み付けると、俺の足にすがりついてきた。 「ごめんなさいごめんなさい! 嫌だ、痛いのは嫌だよぉ! もう干渉しないように上に伝えますからぁ!」 ……物分かりがいいですね。わかりました、許しますよ。 ただ……《上》とやらに伝えといてください。未来を崩すのは簡単ですよと。 例えば、あの少年を殺す……とかね。 踏み付けている足に全体重を乗せた。メキメキと手が音を立てた。 「う……あぁ……」 朝比奈さんはすでに涙を流し放心状態になっていた。 これで、邪魔する奴や監視する奴はいなくなった。 あとはハルヒの所に行くだけだ。……と思った時、ドアから人影が覗いた。 「有希! みくるちゃん! キョン、あんた何を……」 ハルヒ、待ってたぞ。どうしてもお前に伝えたいことがあったんだ。 「な、何よ! それより救急車……えっ?」 長門の止血をするハルヒを抱き締めて、キスをした。もう好きすぎて止まらん。 俺だけを見てくれ。お前のことが大好きなんだ。こいつらはずっと俺達を監視してた。それが許せなくてやったんだ。 「か、監視って……みくるちゃん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! もうしませんから、もうしませんから許してぇ!」 さっきのが堪えたのか、あっさりと謝りやがった。 ハルヒ、お前とちゃんとした恋愛をしたい。誰にも監視されてなくて、いつも二人でいたいんだ。 ジッと見つめると、目が合った。頼む、俺だけを見てくれ……。 「うん、ありがとう。あたしもキョンが大好きよ。……でも、有希やみくるちゃん達が怪我してるのも放っておけない!」 ハルヒは俺から目を逸らし、長門の止血作業を再開しだした。 ……ハハハ、前が霞んで見えねぇよ。 気がつくと、ハルヒの後ろに立ってナイフを振り上げていた。 「す、涼宮さん!」 朝比奈さんの声が響くと、ハルヒは振り向いた。 俺はこの手を、こいつに振り下ろすつもりなのか? ……出来るわけないだろ。 心臓に刺さる異物感。結局、俺は自分にナイフを突き立てた。 「キョン! キョン! どうして……どうしてよ!」 知らねぇ……よ。最期までお前だけを見れてよかった……。 「いやだ! せっかく告白してくれたんじゃない! 最期なんて言わないでよ!」 もし、もし認めたくなかったら……全部なかったことになるように祈ってくれ。 面白いことが起こるかもしれないぞ。 ……じゃあな。 そこで俺の視界は暗くなった。 最期までハルヒを愛せた。それだけで俺の人生は満足だったさ……。 おわり ーーー こんにちは、喜緑です。 あの日、世界は涼宮さんによって改変されました。 というより、探索の日まで戻されたと言うのが適切でしょうか。 彼が死んだことや、彼が仲間を傷つけたのを全部否定したかったのでしょう。 私はその全てのことを、改変後に情報統合思念体から教えられました。 また、同じ過ちを犯さないように止めろとの指令を受けましたので。 このことは、もちろん長門さんは知りません。 ……あ、そろそろ時間です。クジを操作しに行かなくちゃ。 どうせなら、長門さんを彼と二人にしてあげようかしら……うん、そうしましょう。 ……あ、長門さんの表情が少しうれしそうになりましたね。……よかった。 さぁ、それじゃあ私も会長と出かけなくちゃ! 全てが歪んだ日が、幸せな日に変わりますように……。 おわりのおわり
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全てが歪んだ日 本気でハルヒを好きになってしまった。だからこそ気付いたのかもな。 ……はじめっから何もかもを監視されてしまっていたことにな。 気付いたのは探索の日、ハルヒとペアになった日のことだ。 傍若無人さに振り回されながらも、幸せを感じながらハルヒについて行っていた。 「キョン! ちょっとジュース買って来なさい! 10秒以内!」 やれやれ……わかったよ、ちょっと待ってろ。 この時、10秒以内ってのを忠実に守ろうとしたのが転機だった。 走って自販機まで向かった時、俺の視界の端にある物を捉えた。 それは、俺達と逆側を探索しているはずの3人の姿だった。 何故あいつらがここにいる? しかも……ビデオカメラをハルヒに向けながら。 俺はその時、ある仮説を抱いたんだ。 『あれは、機関に報告するための映像で、それはずっと昔からやっていることだ』 ……違うか? 古泉。 「……さて、何のことでしょうか?」 あくまでもシラを切り通すつもりらしい。 あの日から何度も問い詰めているが、この調子だ。 しかしだ、古泉。ネタは上がっている。フェアじゃないってことで喜緑さんに情報提供をしてもらったんだよ。 古泉は一瞬だけ眉をしかめ、少し余裕の消えた笑みで答えた。 「情報統合思念体の穏健派ですか……。あなたもなかなか策士ですね」 誤魔化すな。早く全てを語れ。 一つ息を吐き、古泉はゆっくりと語りだした。 「ええ、あなたの言う通りです。ついでにあの大規模な閉鎖空間が発生した後は、あなたも監視しています」 ハルヒだけじゃなくて俺もか。まったく……嫌な野郎だぜ。 「あなたが僕達を見つけた日は、他の二人も同様の任務を受けていたため、あのような行動を取りました」 ……長門に……朝比奈さんもか。 俺はここまで聞くと、心を決めた。 今日、俺は、全てに抵抗を始めてやる。ハルヒを普通に愛する為に。 機関だろうが、情報統合思念体だろうが、未来人だろうが、俺とハルヒに関わる奴等に抵抗してやる。 「すみません、謝ります。あなた達に不快な思いをさせるつもりはなかったんです」 謝らなくていい。……代わりに、抵抗するなよ。 古泉に向かってナイフを突き付けた。 「な、何を……?」 ふざけるな。俺もハルヒも、お前等に監視されることを望んでいない。 いいか、俺は今日ハルヒに告白する。普通の学生として、自分の下心しかない告白をだ。 涼宮ハルヒの《鍵》なんかじゃない、ただ一人の《キョン》としてだ。 そんなシーンを貴様らに見られてたまるか。刺されるのが嫌なら、機関をハルヒから遠ざけろ。 古泉はすでに笑顔を浮かべられない状態で後退りをしていた。 「や、やめてください! それに、機関を涼宮さんから遠ざけるなんて上が許すわけが……」 じゃあ、刺されろ。 俺は古泉の腕にナイフを突き立てた。 悲痛な悲鳴が響く。人通りのない場所だから問題は無いがな。 「はぁ、はぁ……や、やめてください……うぐぅっ!」 次は腹の辺りを刺した。生命に関わらない位置を狙って刺す。 古泉は地面に尻をつき、ガタガタと震えていた。 ……友達のよしみだ、殺しはしない。次に機関の連中から何かあったりしたら、全てをぶち壊す。 ハルヒにあること無いことを言ってでもな。それが嫌なら……上を必死で説得するんだな。 最後に思いっきり頬を拳で殴り飛ばして、その場を去った。 あと二人か、邪魔な奴等は。 ナイフの血を拭き取り、電話で長門と朝比奈さんを呼び出し、学校の部室へと足を進めた。 ……待ったか? 「いい」 相変わらず、本を読みながらそいつは居た。 いつまでその余裕が続くのか楽しみだ。 お前さ、探索の時に俺達をつけてたんだよな? 「………………」 返ってくるのは無言だけ、か。予想通りだが。 裏切られた気分だぜ。四六時中お前と、古泉の機関と、未来人に監視されてたなんてな。 長門の表情が少し変わった。 「どうしてそれを?」 ……今は血だらけになった古泉が丁寧に教えてくれたよ。 言うや否や、長門が飛び掛かって来た。……速すぎるっての。 「あなたの精神が異常になっている。改変を施す」 長門が少し口を開いた瞬間、俺は呟いた。 『ジョン・スミス』と。 思念体ごと、お前も消すぞ? 「ならば、記憶の改変も施させてもらう……むぐっ」 喋り終えた一瞬のスキを突き、口にハンカチを押し込んだ。それをさらにタオルで押し出せないように縛った。 俺が考えた、長門の呪文対策だ。……効くかは知らんが。 口を塞ぎ、手を縛った。ということで長門は足で攻撃をしてきたが……やはり普通の女だ。 小柄な体だからパワーも無い。 放たれた蹴りを掴むと、長門を地面に叩き付けた。 もがきながら、顔を苦痛に歪ませている。痛みに苦しむ長門を見るのは初めてだ。 ともかく、こいつは喋れる状況にするのはヤバい。逃げられても困る。 そう考えた俺は、ナイフを取り出し、両足に順番に突き立てた。 喉の奥からくぐもった叫びが聞こえる。情報操作が出来ないと痛覚も消せないんだな、この宇宙人は。 とはいえ、女をいたぶるのは趣味じゃない。 体をバタバタとさせる長門を引き起こし、椅子に座らせた。 生かしてやる。その代わり、二度と俺とハルヒに手を出せないようにするがな。 事前に調べた声帯の位置を確認して、そこだけにナイフを突き立てた。 あまり深くしたわけじゃないから、言葉が出なくなっただけだろう。 「………………っ!!」 声にならない叫びをあげ、のたうち回り、椅子から落ちた。 「…………え?」 最後の一人が来たようだ。未来から来ているそいつは、目を丸くしていた。 「キョ、キョン……くん? 何して……るんですか?」 見てわかりませんか? ……そういえば、あなたも俺達の行動を見てたんでしたっけ? 一歩、二歩と近付いて行くと、腰を抜かしたのか、その場に座り込み動けなくなっていた。 「い、いや……殺さないで……」 大丈夫ですよ、殺しませんから。 「ほ、ほんとで……「ただ、俺達に干渉したくなくなるように痛めつけるだけです」 はいつくばったまま、手だけで逃げようとし始めた。まったく惨めだな。 手を思いっきり踏み付けると、俺の足にすがりついてきた。 「ごめんなさいごめんなさい! 嫌だ、痛いのは嫌だよぉ! もう干渉しないように上に伝えますからぁ!」 ……物分かりがいいですね。わかりました、許しますよ。 ただ……《上》とやらに伝えといてください。未来を崩すのは簡単ですよと。 例えば、あの少年を殺す……とかね。 踏み付けている足に全体重を乗せた。メキメキと手が音を立てた。 「う……あぁ……」 朝比奈さんはすでに涙を流し放心状態になっていた。 これで、邪魔する奴や監視する奴はいなくなった。 あとはハルヒの所に行くだけだ。……と思った時、ドアから人影が覗いた。 「有希! みくるちゃん! キョン、あんた何を……」 ハルヒ、待ってたぞ。どうしてもお前に伝えたいことがあったんだ。 「な、何よ! それより救急車……えっ?」 長門の止血をするハルヒを抱き締めて、キスをした。もう好きすぎて止まらん。 俺だけを見てくれ。お前のことが大好きなんだ。こいつらはずっと俺達を監視してた。それが許せなくてやったんだ。 「か、監視って……みくるちゃん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! もうしませんから、もうしませんから許してぇ!」 さっきのが堪えたのか、あっさりと謝りやがった。 ハルヒ、お前とちゃんとした恋愛をしたい。誰にも監視されてなくて、いつも二人でいたいんだ。 ジッと見つめると、目が合った。頼む、俺だけを見てくれ……。 「うん、ありがとう。あたしもキョンが大好きよ。……でも、有希やみくるちゃん達が怪我してるのも放っておけない!」 ハルヒは俺から目を逸らし、長門の止血作業を再開しだした。 ……ハハハ、前が霞んで見えねぇよ。 気がつくと、ハルヒの後ろに立ってナイフを振り上げていた。 「す、涼宮さん!」 朝比奈さんの声が響くと、ハルヒは振り向いた。 俺はこの手を、こいつに振り下ろすつもりなのか? ……出来るわけないだろ。 心臓に刺さる異物感。結局、俺は自分にナイフを突き立てた。 「キョン! キョン! どうして……どうしてよ!」 知らねぇ……よ。最期までお前だけを見れてよかった……。 「いやだ! せっかく告白してくれたんじゃない! 最期なんて言わないでよ!」 もし、もし認めたくなかったら……全部なかったことになるように祈ってくれ。 面白いことが起こるかもしれないぞ。 ……じゃあな。 そこで俺の視界は暗くなった。 最期までハルヒを愛せた。それだけで俺の人生は満足だったさ……。 おわり ーーー こんにちは、喜緑です。 あの日、世界は涼宮さんによって改変されました。 というより、探索の日まで戻されたと言うのが適切でしょうか。 彼が死んだことや、彼が仲間を傷つけたのを全部否定したかったのでしょう。 私はその全てのことを、改変後に情報統合思念体から教えられました。 また、同じ過ちを犯さないように止めろとの指令を受けましたので。 このことは、もちろん長門さんは知りません。 ……あ、そろそろ時間です。クジを操作しに行かなくちゃ。 どうせなら、長門さんを彼と二人にしてあげようかしら……うん、そうしましょう。 ……あ、長門さんの表情が少しうれしそうになりましたね。……よかった。 さぁ、それじゃあ私も会長と出かけなくちゃ! 全てが歪んだ日が、幸せな日に変わりますように……。 おわりのおわり
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第二章 ふたりのあけの あれから1週間が過ぎ、春も盛りの頃。この季節は出会いの季節ってやつらしい。 その中でも特に奇妙な出会いは曙乃王との出会いだった。 その日、暁王が教室へ入ると、中が騒がしい。 「何かトラブルでもあったのでしょうか。見てきますのでお待ち下さい」 剣姫が警戒をしつつ覗き込むと、教卓の上に腕を組み仁王立ちになっている少女がいた。 「貴公ら程度ではてんで話にならぬ。持ってくるならもっとましな提案にするのだな」 蔑みを含んだ言葉を投げかけ、高みより見下した視線で提案を持ってきた糸目の生徒を睨みつけるリボンの少女。その一つ一つの仕草、物言いは威厳に満ち溢れていた。 だが、それに対する男の態度も負けず劣らず不敵なものであった。 「交渉決裂、ということですな。いいでしょう。貴方の領土を無に帰す日を楽しみにしていましょう」 糸目の男はそう宣言すると手を軽く挙げ、後ろに控えていた大男を従えて悠々と教室より去っていった。 それを見送ると少女は軽い身のこなしで教卓から飛び降りた。 「すまない、見苦しいところをお見せしたな、暁王」 「いえ、気にしないでください」 曙乃王と呼ばれた少女はいつの間にか剣姫の横に並び立つ暁王に声をかけた。 曙乃王。遠く新野の地を治める一族の王であり。その幼げな容貌と背の低さから年の頃は暁王と同じぐらいに見える。その見目からはとても大きな領土を持つ生粋の王には見えない。王の象徴たる髪留めは瑠璃を飾ったリボン。腰には自衛のためか二本の短刀が佩かれている。 見たことのない相手とその背後にある只者のならぬ気配に剣姫は意を決し、暁王にその関係を尋ねた。 「暁王、お知り合いですか?」 「ええ、彼女は曙乃王。暁の地においても端ではありますが、暁山山麓にある新野という広大な領土をもつ王ですよ」 確かに傍に控えているであろう剣らしき人者の気配は今までにないほど迷いがない。かなりの使い手であろうことは十分受け取れる。 だが、なんであろうか、この違和感は。剣姫はその違和感に首を傾げるばかりである。 一瞬、目が合う。 時が止まった。 一秒 二秒 三秒 思うより先に体が動いていた。暁王と曙乃王との間に割ってはいる。 「いい反応だ、剣姫」 抜かれたと思った腰の二刀は未だ曙乃王の腰に佩かれている鞘の中で眠っており、一方剣姫は刀を抜き放ち構えている。これで合戦が始まった場合、どちらの責任となるかは一目瞭然だ。 息を呑む剣姫。 曙乃王はポンと強張る剣姫の肩を叩くと、暁王に声をかけた。 「冗談が過ぎたな。暁王、すまない」 「ええ、いくら曙乃王が相手でもこれ以上は僕でも抑えられません」 暁王のその目は鋭さを帯びていた。対峙する二人の間に稲妻が走った気がした。 暁王は後に述懐する。 この邂逅こそが全ての始まりだったのだ、と。 暁王と剣姫第三章