約 163,265 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1749.html
投棄所かな、これ?判断しにくいんですがどうでしょうか? ゆっくりは大根一本で一家族が3日間楽に生活できるとしてください。 虐待成分薄いです。描写はあえて飛ばしました。 騎馬めーりんがチョイ役で使われています。 た、たまには虐待お兄さん方が怒られてもいいよね! 近年突如現れた謎生物(なまもの)ゆっくり。 山林で主に数を増やしたこやつ等は人里に降りては村の畑を荒らしたりした。 野菜が生活の糧である農家にとっては洒落にならない事態であったので、即座にあ奴らは駆除すべきだ!という意見があがった。 が、しかし長は言った。 「いや、待て。あ奴らをつぶすのは容易い。だが、ゆっくり達と共存できる方法もあるはずだ」 「きょ、共存!!あ、あの野菜泥棒とぉ!?」 唐突過ぎるその発言に皆は色めき立つ。 「待て待て、あ奴らを野菜泥棒と決め付けるのは早いぞ」 と、若い農夫が声を上げる。村の長の息子だ。 「早いってどういうことだ?」 「あいつらは野菜を勝手に生えている、と思っている。それで俺達はそれを独占している、と思っているみたいなんですよ」 「なお悪いわ!」 「つぅか、人の苦労も知らずにあんたもあいつらも……」 この青年、あまり畑仕事をせずに山を登ったり、文書を遠方から送ってもらったり、と日頃汗水たらして働いている村人から見れば遊んでいるようにしか見えなかった。 「いや、だからさ。独占している、と思っているんならさ。何かと交換で野菜をやれば文句は無い、と思うんですよ」 「何かと交換~?あいつらが持ってるのはどうせ草やら葉っぱだろ?」 「だから、その草ですよ」 青年がいうには村の西にある台地に珍しい薬草があった。これは竹林に最近やってきた医師からのお墨付きを得ている。 しかし、この台地に行く細道はかなりもろく人一人通ることもできなかった。 そう人間ならば。 青年はゆっくりに薬草を持ってきてもらい、その代償に野菜を渡す、という物々交換を行うという提案だった。 「あいつらに野菜を持っていかれるのは……」 と村人は当初は渋っていたが 「だけど、ゆっくりに少量の野菜を渡すことでより高価な品を手に入れることができるんですよ?」 という青年の一言に屈した。 「まぁ、急にこうしろなんて言っても無茶な話です。ここは試しにやってみましょうよ」 青年はニコニコしながら話を結んだ。 「と言うことですから明日ゆっくりの群れにこの話してきますんで」 『まだしてなかったんかい!』 さすがにそれには皆がツッコミを入れた。 翌日のこと。ゆっくりの群れに数人の村人がやってきていた。 青年は長であるぱちゅりぃに例の薬草を見せて語りかける。 「コレを見たことはあるかい?」 「むきゅ、あのゆっくりぷれいすにあるにがいくささんね!」 「コレは人間にとっては凄く大事な草でね。それを持ってきてくれれば私達のゆっくりプレイスに生えている野菜さんを少しだけど分けてあげるよ」 「むきゅ!そ、それはほんとなの!?」 それを聞いてぱちゅりぃは顔色を変える。今までは美味しい野菜を手に入れるには命がけで、しかも手に入れることができるのは少量だった。 しかし、苦い草をある程度持っていけば、野菜をほぼ安全に一定の量が手に入る。この違いは大きい。 「ああ、本当だよ。その代わり畑からは勝手に野菜を取らないでくれ。もし盗った場合は そのゆっくりが何をされても文句は言わないでほしい。 その代わり、コチラも君達を苛めたりはしない」 「むきゅぅ……」 少し、ぱちゅりぃは考えて 「わかったわ! そのじょうけんでいいわ!」 「納得してくれて何より。 じゃあ明日からお願いするよ? この草以外でも交換できるものがあるからそれは交換所においておくからね。それを持ってきてもいいよ」 「むきゅ! まかせてね!」 さっそくこの提案を群れに伝達させてもらう。反対するゆっくり達もいたが、少しずつ理解してもらうことにしよう。 「じゃ、村の外れに交換所を作るからね?そこに草を持ってきたら野菜をあげるよ」 「わかったわ!」 実をいうとこれは、かなり穴がある提案だった。 交換所の村人が強欲で目盛りに細工をすれば多めに薬草を奪うこともできるし、 ゆっくりの側でも草を自分から取りに行かずとも草を採取し、 こちらに持ってくる途中に奪って自分が採ってきたと報告すれば野菜がもらえるからだ。 村人の側は青年が細工をすることを止めさせた。 「それで大量に持ってこられても薬草の値崩れ起こしますし、第一肝心の薬草が生えてこなくなったら大変じゃないですか」 「野菜の数は数えてるんで纏まった量を持ってきたらちゃんと渡してあげてくださいね?」 断っておくが青年は別に愛護派ではない。しかし、一度決めた約束はどんな動物にでも履行すべきだ、と考えてるだけである。 ゆっくりがいなかったら別の何かを探して、別の方法で契約をしていただろう。 ゲスゆっくり対策はゆっくり達の泥棒をなんとかしてほしい、という訴えが来てから対策に着手した。 まず被害にあったゆっくりまりさを交換所にこっそり配置してそのゲスが来るのを待つ。 そして「あいつだよ!」とまりさが叫んだゆっくりを即座に確保・即刻加工所か不当に得た野菜×規程の日数分人里で働くか(生ゴミ程度だが食事は出す)を選んでもらう。 人里でゆっくりが働けるものなどあるまい、とお思いだがある程度の大きさのゆっくりならば案外いろいろ働ける。 (監視は付くが)畑の雑草取り、狭いところの掃除などで案外使えるものだ。また、こういった制裁を受けたゆっくりには飾りにそれを示すマークを付け、再犯を防止する。 一度目は人間の手で裁くが、二度目は群れで裁いてもらうことになるわけだ。 そんなこんなで体制が整ってきたら村とゆっくりは比較的他より友好になった。 畑泥棒の頻度は大きく減少し、逆に手伝うようにまでなったのだからまぁ普通そうなる。 しかし、それが面白くない者たちも当然いた。虐待お兄さんである。 「くっそぉ、長のとこの放蕩息子のせいで俺らの楽しみが無くなっちまった……」 今までは畑泥棒のゆっくりを仕置きする、という大義名分を振るってゆっくり達を思う存分虐めることができた。 しかし、今ではそんなことをしたら村八分、そんな風潮が出来上がっていた。 こちらからダメならゆっくり側から仕向けさせようと目盛りに細工をしたが青年に釘をさされてそれもオジャンだ。 「面白くねぇ……うん?」 たまたま、森ですぃーに乗った騎馬めーりんの群れを見つけた。 「そうだ……」 虐待お兄さんの唇の端がニィと吊りあがった。 数日後 「え?いつも来るはずのゆっくり達が来ない?」 「はい、この時期は冬篭りが近いですから食料は多いに越したことはないはずなのに……」 交換所のお姉さんはオロオロしている。 「う~ん、じゃ、ちょっと群れの方を見てくるよ、もしかしたら纏めて持ってくるのかもしれないし」 そうして青年は数人ほどの村人を連れて森に向かった。 「こ、これは一体……!」 群れのいた場所はコレでもかというぐらいに荒らされていた。 長のぱちゅりぃだろう遺体も殆ど原型が残っていない。 すぃーの後があった事から騎馬ゆっくりの犯行と見られる。だが、 「騎馬ゆっくりは逆方向に向かっていたはずだ……、急に方向を転換するなんておかしい」 「若ぁ、まだあいつ等この辺にいるみたいです!」 「そうか………探し出すぞ」 数十分後、すぃーを止めて、休憩をしている騎馬ゆっくりの群れを発見した。 「ジャ、ジャオ!?」「い、いきなり人間が何の用だ!?と申しています」 「君達は逆の方向に移動していたはずなのに、なぜこちらに向かってきた?」 「ジャオォン!ジャオジャオ!」「ここらで悪さをするゆっくりがいるから懲らしめて欲しい、と人間に頼まれた、といっています」 「馬鹿な!? あの群れのゆっくりと私達の村は友好関係があったんだぞ!!」 「ジャ、ジャオン!?」「そ、それはどういうことだ!と言っております」 「君達は騙されたんだよ……、その人間に」 「ジャオ……」「ゴメンなさい、と言っております」 「………子供達は残っているかい? 確か君達は奴隷制があるから子供と赤子は残しているはずだ」 「ジャオ……ジャオジャオ」「ちゃんと残っている、とのことだ」 「その子達を返してくれ、それで君達の件はチャラにする」 「若!? いいんですか?」 「いいんだ、彼等は良かれ、と思ってやっただけだ。それに子供達にも薬草採りの手伝いをしていたものがいたはずだ」 薬草と交換制度を教えれば来年もこの友好関係を続けることはできる。 「ジャォォン……」「誠申し訳ない、とのことです」 「悪いのは君達じゃない、騙した人間だ。それと悪いと思っているなら一つ頼みがある」 「ジャオ?」 翌日虐待お兄さんが捕まり村八分に処された。 後書き どんなにいい提案でも遅かれ早かれこのプランは破綻してたんだと思います。 今回はたまたま人間側が引き金をひいただけなんです..
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/862.html
ただ一つの 69KB ※容量オーバーの為、勝手に分割しました ・ゆゆっ!きゃわいい れいみゅの ちゅーぱーてんぷれ たいむだよ! ブッ=3 ・ネッチリ虐待(制裁?) ================== 「でめ吉ぃぃぃぃぃぃぃーーーっっ!!」 それが男の第一声だった。 夕方、仕事から帰宅した男が、 ペットに餌をやるために訪れた居間で最初に目にしたのは、 カーペットの上に転がった丸い金魚鉢だった。 リビングテーブルの上に乗っていた筈の金魚鉢が床の上で横倒しになり、 中に入っていた水は、僅かに鉢の中に残るばかり。 そして、金魚鉢の横に転がるのは、大きく育った、ギョロリとした目玉の黒い金魚。 男が幼い頃から飼っていた、でめ吉という名の出目金だった。 「でめ吉…でめ吉…?…嘘…だろ……?」 既に乾いているカーペットの上に両膝をついて、 出目金を両手で包み込むように掬い、必死に呼びかける。 しかし、出目金はピクリとも動かない。 大きな目玉はギョロリと空中の一点を凝視したまま。 いつも金魚鉢の中でフワフワと舞っていた大きな尾ビレも、 既に水分を失い干涸らびている。 男にもわかっていた。 でめ吉は、とっくの昔に死んでいた。 「お前達…どういう事だ?これは?」 男が鬼気迫る表情で首を九十度横に曲げ、問いかける。 そこにいたのは、おどおどとした表情を浮かべた、三匹の丸い生物。 ゆっくり。 「ゆっ…お、おにいさん、ごめんなさい…」 「の、のらゆっくりが…はいってきて…でめきちさんを… まりさたちは、とめようとしたんだぜ…でも…」 答えたのは、親ゆっくりである、まりさとれいむ。 その二匹の陰に隠れるようにして、 テニスボールより、やや小さめのゆっくりが一匹、 怯えた表情で男を見上げながら、ブルブルと震えている。 つい最近、まりさとれいむの間に胎生出産で生まれた、 一粒種の赤れいむだった。 一人暮らしの男が仕事でいない昼の間、 出目金と言えど、金魚鉢の中から変わらぬ景色を眺めるだけではさぞ退屈だろう。 一年ほど前、男はそんな思いつきで、まりさをペットショップで買ってきた。 このゆっくり達は、男の飼いゆっくりなのであった。 「野良ゆっくり…だと…?」 男が震える声でまりさに聞き返す。 「ゆ、ゆっ! そうなんだぜ! いきなり、まどさんをわって…!」 そう答えながら、まりさが割れた窓ガラスに視線を向ける。 「…許さない…許さない…でめ吉を…よくもでめ吉を…!」 呟きながら立ち上がった男は、フラフラと庭に面した窓ガラスに近づく。 「絶対に…許さない…」 ガラスの割れたサッシをガラガラと開き、そう呟く。 庭に広がったガラス片に憎悪に満ちた視線を向けながら。 ================== ガシャァンッ! 「…まりさ。わかるな? 外からガラスを割って入ってきたのなら、ガラスの破片は部屋の中に落ちる。 こうやってな。」 「ゆっぐり…りかい……ぢまじだ……」 まりさは男に髪を掴まれて庭に引きずり出された後、 割れていなかった窓ガラスに向けて思いっきり投げつけられた。 男に踏みつけられ、 室内に飛び散ったガラス片と、 ガラスに叩きつけられた衝撃で吐き出してしまった餡子に顔を押しつけられながら、 まりさは己の浅はかな隠蔽工作が、あっさり男に見抜かれた事を理解した。 「ゆぅぅぅ?! ごべんなざいぃ、おにいざぁん! わざどじゃないんでずぅぅ! じこ だっだんでずぅ!」 「ゆやぁぁ… おちょうしゃんに、ひどいこちょちないでぇ…ゆぇぇ…ゆぇぇ…」 共犯者であったれいむも、その事を理解し必死に許しを乞う。 「ゆぎゃっ!」 男はれいむの髪を掴み、まりさの横の床に顔面から叩きつけた。、 「ゆぶぶぶぶぅ…!?」 「どうして、こんな嘘をついた?」 今度はれいむの後頭部を踏みつけながら問いかけると、 まりさがその問いに答える。 「ごべんなざぁい! ゆるじでぐだざぁい! おごらでるとおもっだがらぁ…! ごべんなざいぃ! ごべんなざいぃぃ!!」 元々、出目金に退屈しのぎをさせるために飼い始めたゆっくりではあったが、 男は、ペットを飼う者の最低限の責務として、それなりには愛情を込めて飼っていた。 だからこそ、まりさがつがいが欲しいと言いだした時には、れいむを買ってやったし、 二匹が赤ちゃんを産みたいと言った時にも、一匹だけという条件で許してやった。 無論、愛情を込めているが故に、躾も疎かにする事はない。 ゆっくりが悪さをした時には、軽い物ではあったが体罰を与える事もあった。 ゆっくり達は、その体罰を恐れ、自らの意志で罪を重ねたのだった。 「ゆぇっ…ゆぇっ…ゆぇぇぇ! れいみゅがぁ… れいみゅが わりゅいのぉ…! れいみゅが でめきちしゃんと あしょびたいっちぇぇ… いっちゃからぁ…! ゆぇぇぇん!! おきゃあしゃんたちを いぢめにゃいでぇぇ!!」 それまで怯えてゆぐゆぐと泣いていた赤れいむが、急に大声で喚き出す。 「ゆひぃっ?! あ、あがぢゃん!! ゆ、ゆっくりだまってねぇぇ!? じゃないとゆっく… ゆあぁぁ?! ま、まっでぐだざい! おにいざぁん!」 「ゆぴぃぃ…! きゅ、きゅるちぃよぉぉ…!」 赤れいむの言葉を止めようとしたまりさだったが、 それよりも先に男が赤れいむを掴み、 ギリギリと握り潰さんばかりに力を込めるのを見て、蒼白になる。 「まりさ。俺に、嘘を、つくな。」 脳天気なゆっくりでもわかる程に殺意を込めた目を向けて、 それだけ言い放った男に対して、 まりさはガクガクと震えながら、ただ頷くしかなかった。 ================== 男は、ゆっくり達に金魚鉢の乗ったテーブルの上で "ゆっくり"して良いと教えていた。 出目金にゆっくり達の動く様子を見せるためだ。 まりさとれいむは、そこでおうたを歌ったり、すりすりをしたり、 時には、"でめきちさん"に話しかけたりと、思い思いにゆっくりしていた。 とは言え、決して知能の高くない饅頭の事、誤って金魚鉢を倒したりしないよう、 男は、自分が傍にいる時以外は、あまり金魚鉢には近づき過ぎるなと、 言い聞かせる事も忘れてはいなかった。 まりさもれいむも銀バッジ付きで売られていた教育済みゆっくりだったので、 その程度のいいつけは理解できたし、少なくともこれまではきちんと守ってきていた。 だが、赤れいむの誕生が全てを狂わせた。 親ゆっくり達は、初めて生まれた自分達の可愛い赤ちゃんに夢中になるあまり、 赤れいむに構っている時は、他の事に対する注意が疎かになっていた。 そのことに気づいていた男は、 当面の間、ゆっくり達がテーブルに乗る事を禁止した。 「ゆっ! おにいしゃん! れいみゅも、でめきちしゃんと あしょばしぇてね!」 今朝、赤れいむは男にそう訴えた。 期待に満ちた瞳を向け、もみあげをピコピコと動かしながら。 だが、出勤時間が迫っていた男からは、取り付くしまもなく拒否される。 「ゆぅぅ…」 「れいむのあかちゃん…ゆっくり がまんしてね…」 「そうなんだぜ…あかちゃんが おっきくなったら、 おにいさんも ゆるしてくれるんだぜ…」 前の日に赤れいむから同じお願いをされ、 お兄さんからお許しが出たらいいよ!と答えていた親ゆっくり達は、 落胆した赤れいむに済まなさそうに声をかける。 自分達のとっても可愛い赤ちゃんの頼みだから、お兄さんも聞いてくれるに違いない。 ゆっくりらしい餡子思考で、安請け合いしてしまっていた二匹は、 悲しむ赤れいむに負い目を感じていた。 「ゆやぁぁぁ! れいみゅ、あしょびちゃいぃ! でめきちしゃんと あしょびちゃいよぉ!」 そして、赤れいむは親ゆっくり達に対してダダをこね続け、 遂に二匹はお兄さんには内緒だよと言って、赤れいむを連れてテーブルに上った。 「ゆゆぅ~♪ おしょらをとんでりゅみちゃ~い♪ でめきちしゃん! れいみゅ、おしょらを とんでりゅよ! みちぇみちぇ!」 仰向けに転がったまりさのお腹の上で、 トランポリンのようにぽーんぽーんと上に跳ね上げて貰いながら、 赤れいむが眼下の出目金に向かって楽しそうな声をあげる。 その様子を見ながら、まりさもれいむも幸せそうに微笑む。 それが、一家揃って過ごした、最期の幸せな時間だった。 ぼちゃん まりさの手元、もとい、腹元が狂い、赤れいむが金魚鉢の中に転落する。 慌てたれいむが、子供を助けようと金魚鉢に体当たりをし、金魚鉢は床下に落下。 そのおかげで赤れいむの命は助かり、引き替えに別の命が失われた。 事の一部始終がゆっくり達の口から語られるのを、 男は最後まで一言も言葉を発しないまま聞いていた。 ボスッ! 「ゆぎゃっ!!」 ベシャッ! ゆっくり達から話を聞き終えた後も、男は暫く黙っていたが、 突然、まりさに蹴りを入れ、壁に叩きつける。 「ゆぅぅぅ…! まりざぁ…!」 ボスッ! 「ゆびゃっ!!」 ベチンッ! 続いて、親れいむ。 「ゆんやぁぁ…! きょわいよぉぉ…! おしょらぁぁ?! ゆぴぃぃっ!!!」 そして赤れいむも、男の手に握られた後、床に転がる親の上に投げつけられた。 「ゆぴぃぃぃ! いちゃいよぉ…!」 「ご、ごべんなざい! ごべんなざい! おにいざん、ごべんなざい!」 「ごべんなざいぃ! ゆるじでぐだざぁい!」 普段男が与える体罰など、せいぜいが饅頭皮を叩く事くらい。 痛みに弱いゆっくり達には十分痛くてゆっくりできない物ではあったが、 今、男に蹴られた時に感じた痛みは、そんな物の比ではなく、 中の餡子が丸ごとグルリとひっくり返ってしまうかのような衝撃だった。 かつて味わったことのない痛みに怯え、涙を流しながら、 "ごめんなさい"を繰り返すゆっくり達に向かって男が一歩近づく。 「べ、べべべ、べんしょうじまず! べんしょうじまずがら、ゆるじでぐだじゃい!」 まりさの言葉に男の足が止まる。 「弁…償……?」 「ゆっ! そうでずぅ! まりざ、いづもの ごはんさん、いりまぜん! おにわの くささんや むしさんを たべまず! だがら、ごはんさんを かうおかねで、でめきちさんを かってぐださい!」 「れいむも! れいむも、ごはんさん、がまんじまず! でめきちさんは べんじょうじまずがら、いだいことじないでぐだざぁい!」 確かに男の飼っていた出目金は、特別高い物ではない。 ペットショップで処分価格で売られるゆっくりと大差ない額だ。 いつも与えているゆっくりフードを買う金を節約すれば、 その金で同じような出目金を買い直す事は容易いだろう。 ゆっくりの餡子脳で咄嗟に考えついたにしては、合理的な考え方と言えた。 ただ、考え方の根本が間違っていた。 ================== ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! 「ゆぎゃぁっ! ごべっ、ごべんなざっ…ゆぎぃぃ!! いぎゃあっ!」 ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! 「お、おにいざ…ゆびぃっ!? ゆ、ゆるじ…ゆぎゃあっ! や、やめぎゃあぁっ!」 ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! 「ゆびゃぁぁ! いちゃいよぉ! ゆぴっ! ゆぴぃっ! ゆぴぃぃっ!!」 ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ!……… ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ! ビシッ!……… 男はいつも"体罰"に使っていたハエタタキを持ち出して、 ゆっくり達を叩き続けていた。 生まれたばかりで、まだ"体罰"を受けた経験の無い赤れいむにも、 容赦なく、右手に握りしめたハエタタキを振るった。 潰したり、饅頭皮を破かないよう加減はされていたが、 それでも男に叩かれる痛みは、親ゆっくり達がかつて教えられた痛みとは、 まったく次元の異なる物だった。 見る見る内に、肌色の饅頭皮がぷっくりと腫れ上がり、 その腫れ上がった箇所にも、更にハエタタキが乾いた音を立てて打ちつけられる。 何度も、何度も、何度も。執拗に。 初めのうちは、幼い赤れいむのみならず、親ゆっくり達も、 恐怖と痛みにチョロチョロとしーしーを漏らしていた。 やがて、そのための穴すらも、 パンパンに腫れ上がった周囲の皮によって塞がれてしまう。 今、流れているのは、腫れた瞼の隙間から絶え間なく零れる涙と、 悲鳴と共に飛び散る涎と、体表から滲み出る脂汗のような粘液だけ。 それは"体罰"ではなかった。 何を教えるでもない。かと言って殺す事が目的でもない。 ただただ、苦痛を与え続ける事だけが目的。 憎しみだけを込めて、男は黙々とハエタタキを振るい続けた。 「ゆっぐ……いぢゃ……も……ゆるじ………」 「ゆ゛……れいぶ…の……あが…ぢゃ……じっが…り……ゆぎっ……」 「ゆぇぇ……れ…みゅ……びしびし……ちない……で…ぇ……」 既に日が落ちて暗くなった部屋の中で、男が肩で息をしながら、 月明かりに浮かぶボロボロになったゆっくりの姿を憎々しげにみつめている。 ハエタタキを握った左腕を振り上げようとするが、 途端に顔をしかめ、その腕が止まる。 右腕をゆっくり達に向けて伸ばそうとするが、同じように、途中で動きが止まる。 三時間以上に渡り、絶え間なくゆっくりを叩き続けた男の腕は、 もうまともに上がらなくなっていた。 「でめ…吉…」 力無く呟いた後、男は痛む腕をなんとか動かし、出目金を手のひらに乗せると、 ゆっくり達を残して部屋から出て行った。 そして、日付が変わる頃に居間に戻ってきた男は、 いまだ痛みで一歩も動けないゆっくり一家にオレンジジュースをかけ回し、 親ゆっくりと、赤れいむを別々の箱に押し込んだ。 ================== 翌日の夜、男は親ゆっくりを箱から出し、部屋の床に置いた。 「「ゆ……」」 二匹は身を寄せ合い、男の冷たい視線から逃げるように、後ずさる。 オレンジジュースの回復効果と、 狭い箱の中で一日安静にせざるを得なかった事で、 叩かれた傷はある程度まで回復していたが、まだ跳ねる事ができる程ではない。 そこに男の手が伸び、ゆっくり達がビクッと震える。 だが、二匹が予想していたような事態は起こらなかった。 「…食え。腹減っただろ。」 差し出されたのは、いつものゆっくりフードが乗った皿。 「ゆ…お、おにいさん…れいむのあかちゃんは…?」 れいむの問いかけを無視し、男は二匹に向けて皿を前に差し出す。 二匹は互いに暫く視線を交わしていたが、有無を言わさぬ男の様子に観念し、 おずおずと皿に向かって這ってゆき、餌を食べ始めた。 「「むーしゃ、むーしゃ…」」 しあわせー、は無い。 ゆっくりフードは、いつも食べている物。 極上の味とはいかないが、ゆっくり基準ではそれなりに美味しい。 何かゆっくりできない物が入っている訳でもない。 いつもなら、揃ってしあわせー!と叫びながら食べている味だ。 だが、瞬き一つせずに、自分達をじっと見下ろしている男の視線に ゆっくりしていない物を感じたゆっくり達には、 いつもの美味しいごはんにも、何の味も感じる事ができなかった。 あらかた餌を食べ終える頃、男が再び口を開いた。 「ちびの怪我は治しておいた。もう餌を食って寝ている。」 「「ゆっ…」」 男の言葉に、二匹は微かに安堵の表情を浮かべる。 「おにいさん、ゆっくりありがとう。」 「まりさたちを ゆるしてくれたん…」 「誰が許すと言った?」 「「ゆっ…?!」」 赤ちゃんは無事、自分達も餌を貰えた事で、 てっきりお兄さんからの許しが出たと思った二匹だったが、 即座に否定され、困惑の声を上げる。 「まだ、俺はお前達を許していない。お仕置きは続けるぞ。」 「じぇ、じぇもぉ…まりざだぢ、もうたくさん びしびしさん されたんだじぇ…」 「これからもお仕置きは続ける。何日も。何日もだ。覚悟しとけ。」 まりさが涙目で訴えるが、男の言葉は冷たいままだ。 「ゆぅぅぅぅ…! やめてぇぇ…! おにいさん、やめてぇぇ…!」 れいむが泣きながら、首をブルブルと振る。 あんな痛くて痛くてゆっくりできないお仕置きがまだ続く? いやだ。そんなのはもう耐えられない。 口には出さないが、その目がそう物語っている。 「ゆぅぅ! おじおぎざんは ゆっぐりでぎないぃ! まりざ、ゆっぐりじだぁい!」 まりさも泣き出し始め、じたじたと子供のように駄々をこねる。 「そうか。だったらお前達のお仕置きは無しだ。」 「「ゆ?」」 「ゆゆっ?! ほんとう?!」 「ゆっ! ありがどうございまず! おにいざん、ありが…」 あっさりと出されたお許しに、拍子抜けしながらも、 二匹の泣き顔が、コロッと笑顔に変わる。 勿論、世の中、そんな甘い話は無い。 「その替わり…ちびにお仕置きをする。お前達二匹の分まとめて、な。」 「「ゆ?…ゆゆぅぅぅ?!?!」」 「やめてよぉ! どうしてそんなことするのぉ!?」 「やめでぐだざい! ばりざだちの あかちゃんは、ゆっくりさせてあげてくだざぁい!」 自分達の可愛い赤ちゃんがゆっくりできなくされる。 もっとゆっくりできない事態に、ゆっくり達が抗議や、懇願の声を上げ始める。 「お前達がお仕置きされるか、ちびがお仕置きされるか、どちらかだ。 お前達が選べ。どちらも選ばないのなら、全員お仕置きするまでだ。」 「ゆ…ゆ…ゆぅ……わがりまじだぁ…」 「れいむたちが、おじおぎざれまず…」 頑なな男の態度と口調に、二匹もようやく観念する。 どちらかしか選べないというのなら、可愛い赤ちゃんを守れる選択肢を選ぶしかない。 そう結論を下した。 「よし。」 その言葉と共に、男は餌と一緒に持ってきた工具箱のようなケースから ハエタタキを取り出し、床の上に置く。 昨夜のお仕置きの事を思い出し、 恐怖に染まったゆっくりの視線がハエタタキに釘付けになる。 その視線を遮るように、砂の落ちきった砂時計が置かれる。 「始めるか。」 男が、ハエタタキを手にし、砂時計を反転させた。 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「ゆぎゃあぁぁぁっ!?!? いがぁっ! いだいよぉぉぉっ!!」 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「ゆびぃぃぃ!! ゆびぃぃぃっ!? いだぁぁいっ!! ゆぎぃぃ!」 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「あ゛っ…! やべぇ…! あぎっ!! やべじぇぇ…! ゆびぃぃっ!」 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「びゅぎぃぃっ?! いびゃいよぉ! いびゃいよぉぉ…! みゃみゃぁ…!」 砂時計の砂が落ちきったのは、きっかり一時間後。 それと同時に、男はまりさとれいむを叩く手を止めた。 「ゆっぐ……ゆっぐ……………」 「ゆ゛……ゆ゛……」 しーしーと涙を垂れ流しながら、途切れ途切れに鳴き声を上げるゆっくり達。 叩かれ続けた時間こそ昨夜より短いものの、 赤れいむがいない分だけ、それぞれが叩かれる頻度は昨夜よりも高い。 それだけではなく、男は昨夜以上に力を込めて、ハエタタキを振るっていた。 昨夜は腫れ上がるだけだった饅頭皮が、 今夜は散々に腫れ上がった上、所々が破けて少量の餡子がボロボロと零れ出している。 男は、ゆっくり達の皮の破れた箇所を水溶き小麦粉で塞ぎ、 オレンジジュースをたっぷりとかけ回した後、 二匹を箱の中に閉じこめてから部屋を後にした。 ■二日目 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「いだいぃぃっ! もやべでぇぇ! もうやべでぇぇっ!!」 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「ぴぎぃっ! ぴぎぃぃぃっ!」 今日もハエタタキが風を切り、 ゆっくりの饅頭皮を打つ音と、ゆっくり達の悲鳴が響き渡る。 一日目と全く同じお仕置き。きっかり一時間。 終わった後には、皮の修復とオレンジジュース。 それから、二匹はようやく眠りにつく事ができる。 ■三日目 二日目までと同じお仕置きを終えた、まりさとれいむ。 涙を流しながらずりずりと這い、互いに寄り添うと、 相手の傷口をぺろぺろと舐める。 「ゆぅぅ…! ゆっぐ……れい…む……だいじょ…ぶ…なの……じぇ……?」 「いびゃいぃ…まりざぁ…ゆっぐじ……じだいよぉ…」 「ゆっぐぢ……でぎる…だじぇ……きょうの…おじおきさんは…もう…」 「まだ終わりじゃないぞ。」 「「ゆ゛ゆ゛っ…?!」」 昨日、一昨日の経験から、今日のお仕置きは済んだと思っていた。 だが、その思いこみを否定する言葉を男から投げかけられ、 二匹は恐怖に身を強ばらせながら、男に顔を向ける。 その目に映った男の右手には、一本のフォークが握られていた。 「お前達のせいで、でめ吉は命を失ってるんだ。 お前達が何も失わないで済むと思うなよ。」 四本に枝分かれしたフォークの先端が、れいむの目の前で銀色に輝く。 「ゆっ…ゆっ…! な…なに…なにずるのぉ…!? おにいざぁん……!?」 「や、やめてね! まりさのれいむに ひどいことしないでね! しないでねっ! じないでぇぇぇ…!?」 グチュ 「ゆぎょおぉぉっ!? べいぶのおべべぇぇ!! おべべがぁぁぁぁ!!!」 まりさの制止の声と同時に、れいむの右目にフォークが突き刺さり、 れいむが濁った絶叫を放つ。 「れいぶぅぅ!? れいぶぅぅぅ!! れいぶの ぎれいな おめめがぁ!! おにいざぁん! は、はやぐっ! れいぶのおめめ! なおじでぐだざいっ! おねばいでずぅぅ!!」 グチュリ 「……あぎぃぃぃぃ!?!? おべべぇぇ!! おべべ いだいぃぃ!!! ばりざの おべべが いだいよぉぉ!!」 れいむの右目ごと眼窩から引き抜かれたフォークが、 そのまま、まりさの左目に突き刺さっていた。 フォークを握る男の手がグルリと捻られる。 「ゆぎいぃぃっっ!!!」 まりさの左目が、フォークと共に90度ほど回転した後、眼窩から抉り出される。 カラン 二匹の前に、二つの眼球を突き刺したままのフォークが放り捨てられる。 悲鳴を上げる事も忘れ、その光景を呆然と見つめる二匹の目の前で、 フォークの刃に男の手が重なる。 そして、 ベチャリ と、湿った音を立てて、その下にある物を潰した。 「「………!………!」」 まりさとれいむの両目から、透明な涙と餡子色の涙が流れ落ちる。 涙で曇った片側だけの視界の中で、男の手が持ち上がる。 二匹は、震えながら、グチャグチャに潰れた 白くて柔らかいゼラチン質のゴミを見つめ続けていた。 ■四日目、五日目 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「あ゛っ! ぎ…! ゆぎ…!」 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「ゆびっ…! びぃっ…!」 残っている方の片目から、滝のように涙を流しながら、 二匹が短い悲鳴を上げ続ける。 失ってしまった方の片目からは、餡子色の涙が滴った後が残っているが、 今は、ブクブクに膨れあがった瞼が完全に眼窩を塞ぎ、何も流れ落ちてこない。 いつものお仕置きが、淡々と続く。 ■六日目 「ば、ばりざのおぼうじっ!! がえじでっ!! がえじでぇぇっ!!」 「どらないでぇぇっ! でいぶのおりぼんざん、どらないでぇぇっ!!」 いつものハエタタキによるお仕置きの後で、 グッタリとしていた所に伸びてきた男の手によって、 まりさは帽子を取り上げられ、れいむはりぼんを引きちぎられた。 飾りを失ったゆっくりは、ゆっくりできなくなる。 周りのゆっくりから、ゆっくりできないゆっくりとして迫害されるからである。 それは、例え親子の間柄であっても例外では無い。 実体験の無い二匹には、飾りを失う事でどういう結果を招くかは知る由もないが、 遺伝餡に染みついた本能で「ゆっくりできなくなる」事だけは理解している。 そして、今までの男の行動からして、 自分達の飾りがどうなるか想像ができてしまう二匹は、 つい今しがたまでグッタリしていた事も忘れたかのように絶叫し、 飾りを握る男の手に飛びつこうとしている。 そんな二匹を冷たい目で見下ろしながら、男はハサミを取りだし、 ジョキジョキとゆっくり達の飾りを裁断して行く。 「ばっ…ばりざの すでぎなおぼうじぃぃぃ! ゆっぐぅ…! ゆっぐりぃ! ゆっぐりなおっでねぇぇ!! ぺーろぺーろ! ぺーろぺーろ!」 「ゆあぁぁぁぁ…! でいぶの がわいい おりぼんざんがぁぁぁー!! どぼじで!? どぼじで こんなこどするのぉぉ…!?」 千切りになって、はらはらと舞い落ちてくる布きれに 二匹がぺろぺろ、すりすりと意味不明な行動を取っている間にも、 飾りは細かく切り刻まれて行く。 「ゆっぐ…! ゆっぐ…! おぼうじ… ばりざの… おぼうじ……!」 「おりぼんざんがぁ… ゆっぐりでぎないぃ…! ゆっぐりでぎないぃ…!」 赤黒白三色の、布きれの千切りの山の前で、 ゆぐゆぐとしゃくりあげている、まりさとれいむ。 れいむの頭の上に男の手が乗せられ、 その手がれいむの黒髪をわしづかみにしようとしている事など、気づきもせずに。 ■七日目 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「びぎゅっ! ゆぎゅぅぅ…!」 ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! ビシィッ! 「ぴぃっ! ゆぴぃっ…!」 日課になったハエタタキの音が鳴り響く。 昨日、ブチブチと髪の毛を全て引き抜かれた後、 二度と髪が生えてこないよう、 チャッカマンで毛根から真っ黒に焦がされたハゲ頭にも、 容赦なくハエタタキの打撃が降り注ぐ。 だが、今日は、その音はいつもの半分の時間で止んだ。 「ゆ゛……おわ…り……?」 例え半分の時間といえど、当のゆっくり達にとっては、 永遠とも思える長く苦しい時間。 それでも、れいむがわずかな違和感を感じ、疑問の声を上げる。 涙が滲む瞳に、わずかな期待を宿らせながら。 ジャラジャラジャラジャラジャラジャラジャラ… その期待も、何十本もの釘が、容器から床にぶち撒けられた瞬間に、 黒い絶望の色に塗り潰された。 ブスリ 「ゆ゛ぎゅぅぅぅ!!」 ブスリ 「ゆびぃぃぃっ!!」」 長さ六センチの鉄釘が、交互に二匹の饅頭肌に突き立てられてゆく。 「や、やべちぇ…! おにいざん、やべちぇ…! ブスリ 「ぎっぴぃぃぃ!!」 「じ、じんじゃう! でいむだぢ、じんじゃうよぉぉ…! ブスリ 「ゆぎゅびぃぃっ!!」 三十分に渡るハエタタキのお仕置きで腫れ上がった饅頭肌を破り、 餡子の中に冷たく鋭利な鉄の先端が突き刺さる。 叩かれるのとは、また異質の痛みに、 このところ、力の入っていなかった二匹の絶叫も再び活気を取り戻す。 頬に、顎に、額に、後頭部に、ハゲ頭に、次々に釘が突き刺さる。 その痛みに身を捩るたびに、既に突き刺さっている釘の本数分だけ、 体中に激痛が走る。 時間が経つ程に増え続ける激痛。 床に転がる鉄釘も、砂時計の砂も、まだまだ無くなる気配はない。 ■八日目 「やべでぇぇ! ぼ、ぼう、だえらでないぃ! あがぁぁっ?! ぎょびひぃ!?」 「おべっ!がびっ! おべがいでずぅぅ! おにいざぁぁん! ゆるじでぇぇ! ぼうゆるじでぇぇ! ぺびぃぃっ!?」 狂ったように叫ぶゆっくりが二匹。 昨日、釘で穴を開けられた箇所は、昨夜の内に男の手で補修されていたが、 その場所にも再び新しい穴が開けられてゆく。 毎日、お仕置きの後は、オレンジジュースと水溶き小麦粉で 体の傷や餡子のダメージは修復されていた。 最低限、翌日のお仕置きで命を失わない程度までには。 だが、心のダメージまで修復できる訳ではない。 二匹の精神は限界に近づきつつあった。 そして、ようやく一時間が経過する。 「ゆ゛…ぎゅ……」 「び……ゆ…びぃ……」 箱の中に戻された二匹が、途切れ途切れの呻き声をあげているのには目もくれず、 男は、お仕置きに使った道具をケースに仕舞い、部屋を出ようとする。 「…おに……ざん……」 まりさの呼びかけに、男がそちらを振り返る。 「も…やめで…ぐだじゃい……ゆっぐじ…やめでぇ……」 「だえられまぜん……れいぶだぢ…もう…だえられまぜん……」 「なんだ、お仕置きはもうイヤか。じゃあ、ちびと交替するか?」 ここ数日、二匹と言葉を交わす事のなかった男が、久しぶりに口を開き、 何の感情も込めず、サラッとその言葉を口にする。 「だっ、だべでず…! あがぢゃんは… あがぢゃんだげはぁ…!」 「…れいぶだぢを…ごろじで… ごろじでぐだざいぃ…」 「も…ごろじで……ぐだざい…… ぼう、だめなんでず…!」 もう、これ以上のお仕置きには耐えられない。 だが、自分達が音を上げてしまえば、今度は赤れいむの番だ。 そんな事は、もっと耐えられない。 だから、いっそ殺してくれと、 自分達の可愛い赤ちゃんを生け贄に差し出してしまう前に、 全てを終わりにして欲しいと、男に懇願する。 だが、男はその懇願を踏みにじる。 「死にたければ、そうしてやってもいいが、 俺が納得するまでお仕置きを受けないのなら、 どのみち、ちびでお仕置きを続けるだけだ。」 「ぞ…ぞんなぁ…ぞんなぁ……」 「おにいざぁん……! おべばい…おべばいでずぅ…!」 涙を流しながら縋るように男に呼びかけるゆっくり達には何も答えず、 男は再び踵を返して部屋を出て行った。 ■九日目 いつもは夜だけまりさとれいむの所にやって来る男が、今日は早朝からやって来た。 もしや、昨夜の願いを聞き届けてくれるのかと、 期待と、死への恐怖が入り交じった目で男を見つめる二匹。 だが、二匹の期待はすぐに裏切られる事になる。 「今日のお仕置きは休みにしてやる。一日、ゆっくり安め。」 ゆっくり達の精神状態に気遣っての事か、男がそう告げる。 「「ゆ…」」 二匹は僅かな安堵と大きな落胆の表情を滲ませる。 例え一日お仕置きが無かったとしても、それでどうなる物でもない。 明日からは、またあの耐え難いお仕置きの日々が待っているのだ。 果たして、自分達は、あとどれだけ耐える事ができるのか…? 考えると暗澹たる気持ちになる。 「それと…」 「「ゆ…?」 「今夜、ちびに会わせてやる。ただし…」 「「ゆ…ゆぅぅぅぅぅ!!」」 男の言葉を遮って、二匹がここ数日浮かべた事の無かった笑顔を浮かべながら 歓喜の声を上げる。 「…話は最後まで聞け。 なまじお前らの顔を見せると、ちびが余計に寂しがるからな。 話はさせてやらん。ちびが寝た後で、寝顔だけ見せてやる。」 話を遮られた男が、少し声を荒げて制してから、言葉を続ける。 「ゆ…」「ゆぅ…」 二匹は赤ちゃんとお話ができないと聞いて落胆するが、 それでも、可愛い赤ちゃんの顔を見れるだけでもしあわせーと、 すぐに気を取り直して言った。 「ゆっ! それでもいいです! あかちゃんの おかおが みられるなら…!」 「あいたい! れいむ、あかちゃんに あいたいよぉ! ゆっくりしたいよぉ!」 「ゆぅぅ! まりさぁ! たのしみだね!」 「ゆっ! あかちゃんの かおをみるのは…ゆーっと…ひさしぶりなんだぜ!」 男が去った後、箱の中でそんな会話を交わす二匹。 三つ以上の数を数えられないゆっくりなので、赤れいむと引き離されてから、 何日経つのかはわからないが、もうずっと長い間、会っていない気がする。 久々の再会に、辛いお仕置きの事も忘れ、心が浮き立つ。 「ゆっ! そうだよ! あかちゃんに、れいむの おうたを きかせてあげてね! れいむの おうたは ゆっくりできるよ!」 「ゆぅ!…ゆっ…だめだよぉ…まりさぁ… あかちゃんは、ねちゃってるから、れいむのおうた、きいてもらえないよぉ…」 「ゆ…そうだったんだぜ… ゆゆっ! じゃあ、こもりうたを うたってあげるんだぜ!」 「ゆゆぅ! さすがは れいむのまりさだね! ゆぅぅぅ…! れいむ、おうた がんばるよ! よるまで、おうたの れんしゅうするよ!! ゆんゆ~♪ゆうゆうゆ~ゆんゆ~♪ゆゆ~ん♪……」 「ゆふふ………まりさもいっしょにうたうよ! ゆゆゆんゆ~♪ゆゆゆ~♪ゆんゆんゆ~♪……」 その日は、二匹のいる部屋から 雑音としか思えない、デタラメな"おうた"が一日中聞こえていた。 そして、その日の夜遅く 男の書斎のドアの前に、ゆっくり達を抱えた男が立っている。 「ゆぅぅ…! おにいさん、ゆっくりしすぎだよぉ! れいむ、まちきれなかったよ!」 男の腕の中で文句を言うれいむだが、その顔は嬉しそうに綻んでいる。 「いいか、ちびはもう寝てるからな。 絶対に騒いで起こすんじゃないぞ。わかったか?」 「ゆっ!ゆっくりりかいしてるよ!」 まりさが、ゆっくりにしては、やや小さな声で元気よく返事をする。 それを確認してから、男がドアを開け、二匹と一人が室内に入る。 本棚と机と椅子しかない、簡素な部屋。 片づいた机の上に、金魚鉢がちょこんと置かれている。 その中にいる小さな丸い物体、それが、赤れいむだった。 「ゆぅぅ! まりさのあか……ゆもゆも!」 思わず大声を出してしまったまりさの口を、 男が自分の体に押し当てて黙らせる。 男に睨まれ、まりさがしゅんとしょげかえるが、 男はそれ以上の追及をしようとはしなかった。 それを見て、れいむが「ゆふふ…」と、こちらは大人しく笑いを漏らす。 男が部屋の奥まで歩みを進め、机の上に二匹を乗せる。 静かに目を閉じている赤れいむ。 その表情は、何か楽しい夢でも見ているかのように、 ニッコリと微笑みを浮かべている。 いまにも目を開けて 「ゆっくいちてっちぇね!」とでも言いそうだ。 (ゆぅぅぅ…! かわいいよぉぉぉ…!) (れいむたちのあかちゃん…! とってもゆっくりしてるよぉ…!) 声も出せないほどに感極まり、二匹は感激に震えながら、嬉し涙を流し続ける。 最後に一緒に遊んだ時と変わらぬ、可愛らしいその姿。 いや、育ち盛りの赤ゆ、この数日間の間で、ちょっとだけ大きくなった気もする。 一緒にお喋りしたり、すりすりやぺろぺろをしてあげられないのがもどかしいが、 それでも、自分達の可愛い赤ちゃんの寝顔を見ているだけで、 二匹は十分にゆっくりできていた。 今だけは、お仕置きの辛さもどこかに吹き飛んでしまったようだった。 誰も一言も言葉を発さぬまま、十分程度経過しただろうか。 れいむがふと思い出したように、男の傍までずりずりと這ってきて、 小声で尋ねる。 「ゆっ! おにいさん、れいむのあかちゃんに、こもりうたをうたってあげていい?」 「おねがいします! おにいさん! ちょっとで いいですから!」 まりさもれいむを追ってきて、一緒になって顔を机に突っ伏して ゆっくり土下座体勢を取る。 「…ま、いいだろう。ちびを起こさないよう、大きな声は出すな。 それと、五分だけだぞ。」 「「ありがとうございます! ありがとうございます!」」 へこへこと何度もお辞儀をしてから、再び赤れいむの眠る金魚鉢まで這って行く。 「ゆ~♪ゆんゆーゆ、ゆんゆーゆーゆ~♪……」 「ゆぅ……ゆんゆ~♪ゆゆゆんゆ~♪……」 れいむが子守歌を歌い始め、 少し遅れて、まりさも遠慮がちに、ゆっくり基準ではれいむに劣る歌声を披露する。 金魚鉢の中の赤れいむが、二匹の静かな歌声を微笑みながら聞いていた。 男は、そんな家族の様子を黙って見下ろしていた。 「「ゆぅ……」」 寂しそうに溜息をつく、まりさとれいむ。 二匹は赤れいむのいた書斎から元の部屋に戻され、 再び箱の中に閉じこめられたところだった 「どうする?」 「「ゆ?」」 おもむろに男が二匹に問いかけ、二匹は何の事かと疑問符を浮かべる。 「お前達が昨日言った事… どうしても死にたいのなら、ここで終わらせてやってもいい。 それで、ちびへのお仕置きもナシにしてやろう。ただし…」 「「………」」 二匹は黙って男の言葉を聞いている。 「お前達が、自分達がいなくなっても、 ちびがゆっくりできる、と本気で思ってるなら、 お前達がもう、ちびと会えなくなってもいいと本気で思ってるなら、な。」 「「ゆっ…」」 男が投げかけた問いに、二匹は一声呻いて、黙り込む。 そして、数分後、男は再び問いかける。 「どうする?」 「ゆっ…! まりさ、おにいさんに おしおきされるんだぜ!」 「れいむもだよ! ちゃんとゆるしてもらえるまで、おしおきされて、 それから、あかちゃんと、まりさと、みんなでゆっくりするよ!」 赤ちゃんのあの笑顔を曇らせるような事は、絶対にしたくない。 愛する赤れいむの穏やかな寝顔を目にした事で、 親ゆっくりとしての使命感を取り戻した二匹が、力強く答える。 「そうか。ならいい。」 男が静かに答え、部屋を出て行こうとし、 その途中で思い出したように口にした。 「ああ、今日の飯、まだだったな。今持ってくる。」 「「むーしゃ、むーしゃ……しあわせぇ…」」 男が置いていったゆっくりフードをむしゃむしゃしながら、 控え目ではあるが、久しぶりの、しあわせを口にする。 「ゆぅ…きょうのごはんさん…おいしいね…」 「ゆん…」 いつもと変わらぬ筈のゆっくりフードが、 今日は今までに感じた事が無いほどに美味しく感じられた。 それほどまでに、ただ赤れいむの姿を見られた、それだけの事が 今の二匹にとっては、とてつもなく幸福な事に思えたのだろうか。 「まりさ…」 「ゆ…?」 「おにいさんのおしおき…いたいけど…がんばろうね…」 「ゆっ…がんばるんだぜ…!」 ■十日目 ジュウゥゥゥ… ジュッ… ジュジュッ… 「ゆびゃあぁぁぁっ!! あぢゅい! あぢゅいい!! ばりざのあんよがぁっ…!! あぢゅいよぉぉ! おにいざん、やべでぇぇ! やべ、あっぢゅいぃ! ゆびぃぃ! ゆっぐ…! あぢゅいよぉ…あぢゅいよぉ…! やべちぇぇ…!」 饅頭皮が焼け、涙としーしーが蒸発する音をBGMに、 頭を男に押さえつけられたまりさが、ホットプレートの上で泣き叫ぶ。 部屋には、焦げたゆっくりの皮の臭いが立ちこめている。 「ゆ゛っ…ゆぎぃっ…ぎびっ…! あんよさん…れいむの きれいな あんよさん… どおじで う゛ごいでぐれないのぉぉ…! う゛ごいでよぉぉ…!」 その横では、底部をこんがり真っ黒に焼かれたれいむが、 ダラダラと涙を流し、痛みに顔を歪めながら、ずりずりと這おうとしている。 しかし、僅かに底部が動くようではあるが、ナメクジとどっこい、 いや、それ以下の速度でしか這う事ができない。 いつものハエタタキと釘打ちのお仕置きの後、男はこう宣言した。 「今日はお前達の足を潰す。」 昨日、覚悟は決めたつもりだったが、 その圧倒的な暴力のただ中にあっては、ゆっくりの精神力など無力極まりない。 足を焼く熱に、ひたすら泣き叫び、許しを乞う事しかできなかった。 「ゆぎびぃぃっ?!」 足を焼き終えられたまりさが、れいむの隣に置かれ、 焼けこげた底部が床に触れるときの痛みに、右目が白目を剥く。 もう、これで、赤ちゃんとゆっくり遊んであげる事はできない。 お部屋の中でおいかけっこをする事もできないし、 まりさのお腹でトランポリンごっこをしてあげる事もできないだろう。 その絶望感に、二匹は、再び永遠にゆっくりする誘惑に屈しそうになる。 「ゆ~…♪ゆんゆーゆ…ゆんゆー…ゆーゆ~…♪……」 「ゆんゆ…♪ゆゆゆんゆ~…♪……」 しかし、今夜も赤れいむの元へ連れていかれ、 寝顔を眺めながら子守歌を歌っていると、その絶望が薄れてくる。 自分達のあんよは動かなくても、赤ちゃんは元気に跳ねる事ができる。 すりすりだって、ぺろぺろだってしてあげられる。 一緒におうたを歌うことだってできる。 だから、まだ頑張れる。 「れいむ………ゆっくり…がんばるよ…」 「ゆ…わかってるよ…」 こうして、二匹は、また希望を繋ぐ。 ■十一日目~十四日目 二匹へのお仕置きは連日続く。 日を追うごとに、その内容も増えてゆく。 ボスッ!! ボスッ!! 「ゆぶっ!! ゆぼおっ!!」 男の拳が腹…下あごに深々と食い込み、思わずれいむが餡子を吐き出す。 男がその餡子を集めてれいむの口の中に戻し、少量のオレンジジュースを飲ませる。 それから、仰向けにされて目を瞑ってガタガタと震えているまりさに目を向ける。 ボスッ!! ボスッ!! 「ゆっぶ!! ゆぶぅぅっ!!」 吐き出した餡子をまりさの口に戻し、また、れいむ、まりさ、れいむ、まりさ… 交互に重たい拳をめり込まされる。 釘刺しはこの後からだ。 そうしないと、釘で開いた穴から餡子が漏れまくって収拾がつかなくなるから。 そして、三日に一度の、特別なお仕置き。 ゆっくり達が奪った命の替わりに、何かを奪われるお仕置き。 十三日目がその日。 「ゆきょぉぉぉぉぉぉっ!! ゆきょぉぉぉぉぉぉっ!!!」 まりさが奇声をあげる。 無理矢理、発情状態にさせられ、ぺにぺにがピコンと立った所で、 男は紙ヤスリを手にした。 シュッシュッと、ソレを擦られる度に、まりさが甲高い悲鳴を上げる。 「ゆきょぉぉぉぉぉぉっ!! びゅびゅびゅ、びゅぎっ、びゅっぎりーーー!!!」 悲鳴の内容が変わると共に、紙やすりがベトつく粘液にまみれる。 何度かその作業が繰り返され、まりさが口から黒い泡をブクブクと吹く頃には、 その部分は真っ平らに変わっていた。 「やべ…で…れいむ…れいむ…あかちゃんを…あかちゃんの…いもうと…うむの……」 れいむが涙を垂れ流しながら、ブルブルと首を横に振っている。 その視線は、男が握ったハンダゴテに吸い寄せられている。 逃げたくとも、足を焼かれたれいむが男の手から逃れる術はない。 ただ、震える声で男に哀願するばかり。 男の手がれいむの下あごにあるまむまむを探りあて、指で少し押し広げる。 ジュウゥゥゥゥ… 「あ゛っ…あ゛っ…あ゛っ…あ゛っ……!」 何かが焼ける音と共に、れいむの口がパクパクと開閉する。 「あっぎゅぅぅぅぅぅぅっ!!!! あ゛っづいぃぃぃー!! れーむのまむまむさんがぁぁー!! あびぃっ!? れーむのまむまむざんが、あっぎぃぃぃぃっー!! あがぢゃんがぁぁ!! あがぢゃんがうべなぐなっびゃうよげぇぇっ!! ゆじゃぁぁ!!! ゆんや゛ぁぁぁ…!!!」 「ゆっ……!ゆっぐ……!」 「ゆぐっ…!……ゆぐぅっ…!」 二度と使い物にならぬよう、ぺにぺにもまむまむ潰された二匹が嗚咽を漏らす。 もう赤ちゃんに可愛い妹を産んであげる事はできない。 どれだけ赤ちゃんが望んでも、もう自分達がそれを叶えてあげる事はできない。 「あか…ちゃん…れいむの…かわいい…あかちゃん……」 「ゆっくり…してるんだぜぇ…ゆっくり…ゆっくり…」 今日もいつもと変わらない穏やかな笑顔を浮かべる赤れいむの寝顔に 二匹の心は修復される。 もう産んであげられなくなった赤ちゃん達の分まで、この赤ちゃんを可愛がろう。 いっぱいいっぱい愛情を込めて大事に育てよう。 その決意を新たにする。 ■十五日目 「ゆびっ! あびゅぅいい!! あびゅっ! あびゅい! あびゅい!!」 「やべでぇぇ! もう、あちゅあちゅさんは やべでぇぇ! ゆっぐちでぎないぃ! ゆっぐちさせでぇ!」 男は、吸った事のない煙草を両手に持ち、その火をまりさとれいむに押しつけている。 数百度の熱で焼かれる饅頭肌に、また一つ、丸い焦げ跡が増える。 時には餡子内まで突き刺さっている鉄釘に煙草を押し当てられ、 釘を伝わる熱で餡子の内までも焼かれる。 昨日から始められたそのお仕置きの痛々しい跡は、 修復されずに、そのまま残ったままだった。 そして今日も、肌色の饅頭肌のあちこちに、真新しい焼け焦げが増え続ける。 (れいむの…あかちゃん…ゆっくりしていってね…!) (あかちゃんが…ゆっくりしてくれてれば… おとうさんたちも…ゆっくりがんばれるよ…!) いつもと変わらない、赤れいむの微笑むような寝顔。 いつも通り、男から赤れいむの寝顔を見せられながら、 いたる所に水玉模様の焼け焦げをつけられた親ゆっくり達が 声には出さずに心の中でそう呟く。 その後、いつも通り、箱の中に押し込まれ、二匹だけの時間が訪れる。 「ゆぅ…まりさ…れいむたちのあかちゃん…とっても、ゆっくりしてたね…」 「ゆん…あかちゃんが、ゆっくりできるよう…まりさたちもがんばるんだぜ…」 「ゆっ…そうだね…がんばろうね…」 「……れいむ…?」 「ゆっ…?なあに…まりさ…」 「…ゆっくり、きいてほしいんだぜ…」 「ゆ…?」 「……でめきちさんは……」 続く
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4487.html
『蟲送り』 7KB 虐待 制裁 虐殺 全滅 駆除 野良ゆ 現代 独自設定 いろいろお騒がせしました。対応してくださった方々に感謝申し上げます。 素晴らしき設定とネタを築き上げた先達に感謝を捧げます。 おひさしぶりです。リハビリなので軽めです。 『蟲送り』 蟲送り、という夏の行事がある。稲などの作物につく害虫を追い払う民俗行事だ。飾りをつけた棒や竹を先頭に、鉦や太鼓を叩いて囃しながら松明を振って村のはずれまで行進する。ここ湯繰里(ゆっくり)市の芦谷木(あしやき)地区では今でも伝統的なこの行事がおこなわれていて、遠くから見に来る人もいるほどだ。今年もその時期となった。 農薬の発達した今となってはイナゴやウンカの大発生は過去の話だ。しかし変わらずに人に迷惑をかけるものがひとつある。ゆっくりだ。 この土地の住人となった俺も、この蟲送りに参加させてもらう事にした。申し出は快く受け入れられ、早速準備を手伝う事になった。準備と言っても大した事は無い。田畑の周囲にあるゆっくりを捕獲するためのトラップを少々増設するだけだ。こうして各人数匹のゆっくりを持ち寄る。集合場所はこの地区の鎮守様である。そこにはすでに数台の青竹などを積んだ軽トラと、参加する人々の姿があった。 「どうも、こんにちは!今回初参加ですが、よろしくお願いします」 「アンタが鬼威さんが言っとた兄ちゃんか。おお、ゆっくりも持ってきたな」 俺が挨拶をすると、少々くたびれた農協の帽子を被った代表のおっさんがにこやかに対応してくれる。ここからは時間になるまで力仕事だ。青竹を縦に切れ込みを入れて、そこに枝を噛ませて剣山のようにするのだ。ちょうど円形に鋭い先が並んだものになる。 これで見当がつくと思うが、これにゆっくりをブッ刺して固定するわけだが中枢餡は避けられるために少々深く食い込んでも問題が無い。簡単な材料でよく考えたものだ。このまわりに藁を硬く何重にも巻き付けて油を含ませる。これで松明は完成。参加する人数分に少し余裕をみて制作し終えた頃には日はだいぶ傾いてきていた。 慣れない作業であったが、和気あいあいと、どうやってゆっくりを効率的に捕まえるかとか、忌避剤に加工するのにどんな風に仕置き(虐待)するかを話しながらだったので少しも苦にならなかった。 そして、いよいよ松明の仕上げである。防音仕様の透明な箱にまとめてブチ込んでおいたゆっくりを取り出す。 「さっさと あまあまを もってくるのぜ! くそにんげん!!」 「かわいい れいむに しっとして こんな ところに とじこめるなんて ばかなの? しぬの?」 「くそにんげんどもは さっさと けんめいなる ぱちゅりーに おやさいさんを さしだしなさいっ!」 「いなかものどもは またせた ばつとして ありすに すっきりようの びゆっくりを つれてきなさいっ!」 「おちびちゃんが おなかを すかせてるでしょぉぉぉ!? さっさと ごはんさんを もってこい、くそどれいぃぃ!」 ふたを開けた途端にビキビキ来るような罵詈雑言が溢れ出す。さすがは動く不愉快騒音発生源生ゴミだけのことはある。 こいつらは馬鹿だが、そこいらの山林に棲んでいるゆっくりなので、町野良ほど汚らしくは無い。適当に掴み上げて、松明にあんよをブッ刺す。 「ゆゆーん!おそらを とんでる…」 「パイルダーオン!」 ズブシ 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁ!れ゛い゛む゛の ゛す゛ら゛り゛と゛し゛た ゛びーな゛す゛も゛ し゛っ゛と゛す゛る゛ あ゛ん゛よ゛さ゛ん゛がぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!」 俺は適当にれいむ種を掴むと、事前に教えられたとおりに松明にブッ刺した。れいむはぐねぐねと体をよじって抜け出そうとするが、できるわけが無い。実は返しをつけておいたのだ。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!あんよが いだいっ!やげるように いだいぃぃぃぃ!」 ついでにラー油も塗っておいた。これは思いつきだ。 「れいぶが ちょうしこいてました!かいっしんっ!するので ぬいでぇぇぇぇ!これどってぇぇぇぇっ!!」 「だが断る」 「どお゛し゛て゛ そ゛ん゛な゛こ゛と゛ い゛う゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!?」 こんな具合に言葉攻めを楽しみつつ、俺はれいむのリボンに手を伸ばす。なに、大した事は無い。リボンを奪うだけである。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!れいむの さんちょうめの ゆうやけよりも あかく がかがやく おりぼんさんがぁぁぁっ!か゛え゛し゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛っ゛!!」 俺は泣き叫ぶれいむを尻目に、ステップを踏んで中央に寝かされた青竹に寄る。そこにはれいむ種のリボンは言うに及ばず、まりさ種の黒帽子やぱちゅりー種のナイトキャップ、ありす種のカチューシャなど、さまざまなゆっくりのお飾りがくくりつけられている。この日集められたゆっくりのお飾りである。周辺からはこのお飾りを取り戻そうとするゆっくり共の泣き叫ぶ声が絶え間なく響く。 「まりさの おぼうしさん かえってきてね!どうして とどかないのぉぉぉぉ!?」 「あんよさん うごいてぇぇぇ!れいむの おりぼんさんが ないとぉぉぉ! ゆっくりできないぃぃぃぃっ!!」 「とかいはな にんげんさんっ!おねがい しますから ありすの かちゅーしゃさんを もどしてくださいぃぃっ!!」 俺もこの青竹の枝にれいむのリボンをくくりつけた。青い葉に色鮮やかな赤が映える。 周辺には観客が集まってきたし、子供達もやってきた。彼らの手にも小さめの松明があり、当然その上には子ゆっくりや赤ゆっくりが固定されていた。もっとも弱い赤ゆっくりの中にはすでに永遠にゆっくりしてしまったものが少なく無いようだ。それを見ていっそう周囲のゆっくり共の叫びが大きくなった。 「ああぁぁぁぁっ!れいむの おちびちゃんがぁぁぁぁ!」 俺のれいむも叫びを上げた。まったく、余計なモンをつくりやがって。ムカついた俺はれいむにデコピンを加えてやった。 そして神主さんによる祝詞の奏上の後、さながら七夕の笹のようにゆっくりのお飾りを枝にくくりつけた青竹2本を先頭にして列を組む。周囲はすでに暗い。 一斉に、松明に火が放たれた。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁああああアァァァァァァアあ゛あ゛あ゛あ゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」 ゆっくり共の絶望的な悲鳴が上がる!見物客のカメラや携帯が放つフラッシュの光が瞬く。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! なんで! どうしてぇぇぇぇっ!?」 「あづい!あづいよぉぉぉぉ!」 「わがらないぃっ!わがらないよぉぉぉっ!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ! け゛し゛で! け゛し゛て゛く゛ださ゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ゛!!」 「むぎょぼぇぼばぁぁぁぁっ!!」 松明が暗い鎮守の森を明るく照らし出す。もちろんこれで終わりではない。列はゆっくりと七夕の笹状態の青竹を先頭に村はずれの川辺を目指して進み始めた。 ドンドン、カンカン、ドン、カンカン。 軽妙な調子で太鼓と鉦の音に囃されて松明行列は進む。燃えながら絶叫するゆっくり共の鳴き声とともに。一番後ろにはゆっくりを詰め込んだ防音仕様の透明な箱を載せた軽トラがゆっくりとついてくる。目的地に着く前にゆっくりが燃え尽きても、すぐに補充が利くのだ。 「も゛っ゛ど…ゆ゛っ゛く゛り゛…じ……」 俺もれいむが燃え尽きたので、新たにみょん種を渡してもらって付け替えた。 「ゆびょおあぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!」 このみょんもれいむに劣らず、良い声で鳴いてくれた。ちなみに崩れ落ちた燃えカスれいむは念入りに踏みつけて火を消しておいた。 静かな農村の夜に、ゆっくり共が焼かれる臭いと叫び声がこだまする。それは風に乗って周辺の山野まで運ばれてゆく。イナゴやウンカに蟲送りは意味が無いだろうが、ゆっくりに対してはなかなか侮れない効果があるだろう。まあ『餡子脳は3日まで』とも言うが。 1時間半ほど行進した先には、キャンプファイヤーのように組まれた木が積まれていた。まだ生焼けで死に切れていないゆっくりをそこに松明ごと放り込んで、先頭を切っていた青竹もそこに立てかけられる。火はすぐに回って星座瞬く夜空に赤々と火柱が立ち上がった。 これで蟲送りもおしまいか…と感傷に浸りながら、俺はまだ残っている取り替え用のゆっくりに手を伸ばす。蟲送り前には生意気な口をきいていたゆっくり共だが、今はガタガタと恐怖に振るえるばかりだ。俺は手に取ったまりさ種をバスケットボールの要領で火に向かって投げた。 「お゛そ゛ら゛を゛と゛ん゛でる゛み゛た゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ゛!!」 濁った声で焚き火へ向けてゆん獄へのアーチを決めたまりさ。だが次々に火に放り投げられるゆっくり共の叫びに混じって断末魔の声は聞き取れなかった。 〈了〉 anko3684 自家製ゆっくり忌避剤 anko3687 ある農村のゆっくり対策 anko3718 ろーりんぐゆっくり anko3770 ゆっくりお月見 anko3827 おかあさんのおくちはてっぺきっだよ! anko3858 ある温泉街のゆっくり対策 前編 anko3861 ある温泉街のゆっくり対策 後編 anko3886 あまあまばかりじゃない anko3943 例の青い肉まんを作ってみた
https://w.atwiki.jp/dragunov/pages/13.html
起き攻め ドラグノフの起き攻めは、壁無しだとそこそこ、壁を背負わせると強力な起き攻めが可能です 基本的に、その場起きにはディスコネクターやトスアップスラッシュや9LK、寝っぱなしにはモルグ、横転にはデタッチャブルキック1を使う事が多いです。 空中コンボの〆をマンティスヒール(3LK)にすると ・その場起き(蹴り)、後転→ディスコネクター2止め(LKLP)から再び空中コンボ ・寝っぱなし→モルグ(2WK) ・横転→デタッチャブルキック1(2LK) で択れます。 壁コンボの〆をトスアップダウン2止め(4RKRP)にすると ・しゃがみ起き、起き蹴り→9LKで壁強からコンボ ・寝っぱなし、通常立ち上がり→モルグ(2WK) ・横転→デタッチャブルキック1(2LK) 左右ビクトルクラッチ(6LP+RK or 6RP+LK)後は ・その場起き(蹴り)→サミクリ1止め(4RP)が背面HITし、フロチャ(立ち途中WP)が確定。 もしくはディスコネクターが全弾背面HITします ・寝っぱなし→モルグ ・横転→デタッチャブルキック1(2LK) スコルピオンシザース(9WP)からも左右ビクトルクラッチと同様の置き攻めが可能です
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/6330.html
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! 絶対に捕まってはいけないガースー黒光りランド 【だうんたうんのがきのつかいやあらへんで ぜったいにつかまってはいけないがーすーくろびかりらんど】 ジャンル 絶対つかまってはいけない対戦逃走アクション 対応機種 ニンテンドー3DS メディア 3DS専用カード 発売元 アルケミスト 開発元 企画 プラネットG 開発 リリースユニバーサルネットワークスタジオ最前線 発売日 2015年12月17日 定価 4,800円(税別) プレイ人数 1~4人 セーブデータ 2個 レーティング CERO A(全年齢対象) 判定 クソゲー ゲームバランスが不安定 ポイント 2015年クソゲーオブザイヤー携帯機部門次点 ガバガバなAI・マップ・カメラ鬼の仕様が極端すぎる時々発生するエラー落ちある意味出演者の気持ちがわかる 日本テレビ関連作品リンク クソゲーオブザイヤー関連作品一覧 概要 あらすじ ゲーム内容 操作 ゲームの大まかなルール その他の遊び 問題点 原作企画との相性 ゲームそのものの問題点 評価点 総評 余談 概要 日本テレビ系列の深夜番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』発祥、2020年まで放送されていた大晦日年越し企画「笑ってはいけないシリーズ」の「笑ってはいけないスパイ24時」以来登場したワンコーナー「絶対に捕まってはいけない」をモデルにした鬼ごっこ・障害物競争のようなゲーム。 あらすじ ガースー黒光りランドに囚われてしまったプレイヤーは、他の逃走者であるガキメンバーと協力して黒光りランドのボス、ガースー大王を倒すことに。 ゲーム内容 鬼の探索をかいくぐったり追跡を脚力やアイテムを使ってかわしながら、ゲームで定められた目標をこなすのが本作の大まかな流れ。 原作要素はそれなりに登場するが、そこから改変されている部分も多い。 操作 基本 ゲーム開始時にマイキャラ(途中からの性別と名前は変更不可)を決めることになる。 鬼ごっこの参加者は基本的に4人。一人プレイではプレイヤーはマイキャラを操作し、残りはガキメンバーことレギュラー出演者であるダウンタウンの「松本人志」「浜田雅功」、ココリコの「遠藤章造」「田中直樹」、「月亭方正」のデフォルメキャラが務める。 ダメージという概念は存在するが、体力などはなくいくら怪我をしてもゲームオーバーはない。 移動はスライドパッド対応、L・Rボタンでカメラアングルを左右に回転可能。 投擲 Aボタンで目の前の物体をつかみあげ、再度Aを押すと前方に山なりに放り投げる。ライバルも担ぎ上げることができる。ライバルが物体を持っている状態の場合、ライバルだけを担ぎ上げることになりそれまで持っていた物体は近辺に落下する。 アイテムを持ち運んでいる間は移動速度が下がり、途中で鬼のお仕置きやステージギミックによるダメージなどを受けると持っていたアイテムを落としてしまう。ダメージにひるんでいる間は目の前の物体を担ぎ上げることができない。 アイテム 投擲とはまた別にプレイヤーの探索を補助する消費型のアイテムがある。 ステージ各所に置いてある箱を触るとストックされて、Xかタッチパネルの専用アイコンに触れることで使用できる。 鬼から逃げるもの、ライバルを妨害するもの、マップ全体を一望しアイテムの位置を確認するといったものがある。 コスチュームという原作にはないシステムが存在し、鬼の罰ゲーム(及びその巻き添え)、ステージギミックなどでダメージを受けるとインナー姿になってしまう。コスチュームを着ていないとアイテムが取れず使用もできなくなるため、使いたい場合はステージ各所にある更衣室に入る必要がある。 + アイテム一覧 火の玉 プレイヤーの前方に火の玉を発射する。 電撃ドクロ プレイヤーの周囲に設置型の電撃を配置する。触ると連続的にヒットする。 たらい、爆弾、うんこ、ニセアイテム箱 プレイヤーのいる位置に設置する形で配置するアイテム。 たらいは比較的当てるのが難しい。爆弾とうんこは触ったり爆風に巻き込まれるとライバルにはダメージ、鬼はひるませられる。ニセアイテム箱は障害物として使える。ニセアイテム箱以外はプレイヤー本人にもダメージが及ぶので注意。 藤原寛 使うと自分以外のライバルすべてのアイテムを没収する。 消える薬 一定時間透明人間になる。鬼に追跡されているときはこれを使うだけで撒くことが可能。 駿足 一定時間移動速度が上昇する。物体を運んでいる状態に対しても多少の効果を発揮する。 無敵 一定時間ダメージを受けなくなり、この状態の逃走者にぶつかったライバルや鬼はダメージを受けて転ぶ。 虫眼鏡 使うとマップ全体図を一望する。Yボタンを再度押すことで、元通りの表示に戻る。 秘宝集めで使用すると秘宝の位置が表示されるようになる。 浜田ゴリラ 使うと目的地へと一瞬でワープする。 マップ 下画面に表示される。プレイヤーと鬼の位置、レースにおける次のチェックポイントとゴールの位置が表示される。 Yボタンで表示方法の切り替えができる。具体的にはプレイヤーの向きに合わせて回転させるか、固定させるかの2種類。 基本的にプレイヤーの近くしか表示されないが、虫眼鏡のアイテムを取ることで一定時間全体を見渡すことが可能。秘宝集めの場合は秘宝の位置もわかる。 その他、マップには「ガースーコイン」と呼ばれるコイン型のアイテムが散らばっている。おにごっこ中に効果はないが、クリアしたときに所持していたコインは持ち帰ることができ、ゲーム内の買い物に使うことができる。 ゲームの大まかなルール 黒光りモード いわゆるストーリーモード。作ったマイキャラに対してガキメンバーをデフォルメしたNPC3人がライバルとなって登場。以下の3つのゲーム(秘宝集め、レース、サバイバル)を5分ずつ行い、総合得点を競う。 「ヘイポー」、「ピカデリー梅田」、「腰振りおばちゃん」、「新おにぃ」、「板尾創路」の名前を冠したチャレンジがある。 ヘイポー、梅田、おばちゃんの3つを総合1位でクリアすることで新おにぃ、板尾のチャレンジが解放され、この2つをさらに総合1位でクリアすることで、最終ステージであるガースー大王チャレンジに挑める。 + 3つのゲームの詳細 第一戦:秘宝集め ステージに散らばる秘宝を抱えて、スタート地点にある噴水のようなオブジェへと投げ入れるとポイントになる。 金は5点銀4点銅3点、赤と青は1点、時間の許す限りランダムで出現し続ける。 第二戦:レース 鬼に会わないように走り、各所のチェックポイント7つを順番に通過していく。この後にゴールにたどり着くとクリア。早くたどり着いた順にポイントが割り振られる。 マップにはゴールと次のチェックポイントの位置が表示されるほか、足元の矢印が大まかに次のチェックポイントおよびゴールのおおまかな方角を示してくれる。 第三戦:サバイバル ルールはシンプルで鬼に捕まったら即退場。 生き残った時間の長さに応じてポイントが振り分けられる。 1~4位から順に、20、10、5、1点が基本。レースでは前の人にあまりにも差をつけられたりすると、サバイバルではあまりにも早く脱落したりすると点数が入らない模様。 タイムアップまで生き残ると1位とみなされ、必ず20点入る。 ボスバトル 6つめのガースー大王チャレンジのみで行われる。 ステージに現れる青いオブジェをつかみあげて中央にいる「ガースー大王」に向かって投げつける。 オブジェは落とすと爆発し爆風に巻き込まれるとダメージ。「ガースー大王」に当てることができればポイント1点が入る。 青いオブジェを持つキャラを担ぎ上げるとオブジェがその場に落下し爆発してしまうので、秘宝集めと異なり青いオブジェを奪い取ることはできない。 制限時間は存在せずガースー大王を倒した時点での得点の高さに応じて順位が分けられる。 黒い鬼 プレイヤーを見つけると追いかけまわしてくる。彼らに捕まると「デデーン!」の効果音の後、「(マイキャラの名前に応じたニックネーム)、OUT!!」とボイス付きで言われた後にお仕置きを執行される。 鬼はマップに配置された黒いロッカーのようなオブジェの近くにいるとそこから一定間隔で出現する。 足の速さや索敵範囲には個人差があり、なかには普通に逃げているだけで追いつかれない鬼もいる。基本的に罰ゲームは捕まらないとどんなものになるかわからないが、蝶野や江頭2 50、ムエタイ戦士といった例外もいる。 基本的に食らった後は服が脱げるのはもちろんのこと、キャラは痛みにひるみ続けるため食らった後の数秒はいつも通りに走れない。 + キッツいお仕置き一覧 吹き矢、ケツハリセン 比較的普通な罰ゲーム。 ハットしてグー 爆竹付きのメキシカンな麦わら帽子をかぶせられる。その後、プレイヤーめがけて一定時間爆弾が落下し続けるが、罰ゲームの中で唯一うまく走り回ればひるまずに抜け出すことが可能。しかし一回でもあたってしまえばフラフラになってしまいその後の爆弾にもヒットし続けることになる。 パイ投げ 投げられた直後は視界不良になり、操作面でもスライドパッドの通りにまっすぐ走れなくなる。 蝶野ビンタ、さそり固め、江頭2 50ガス 集めたコインが周囲に飛散してしまう。 タイキック 蹴られるまでにムエタイ戦士が踊るため、お仕置きを受けるまでのタイムロスが他のものよりも多め。また蹴られると彼方まで吹っ飛ばされ、別の場所にワープさせられる。 その他の遊び フリープレイ、みんなで遊ぶ 好きなルール(秘宝集め、レース、サドンデス)を選び、ステージ、制限時間(1~10分)、アイテムの有無を選択する。 ガースー城を選ぶとガースー大王討伐のみ行える。 「フリープレイ」はNPC対戦、「みんなで遊ぶ」は本ソフトを持っているプレイヤーとローカル通信対戦ができる。 キャラクターエディット マイキャラの名前・性別以外の外見の特徴、服装を変えられる。 ショップ ステージに落下しているゲームコインで買い物が可能。ひととおりの黒光りモードで1位をとるとすべての衣装が解放される。 コレクション いままでの戦績やそれに応じて解放された特典や、ガキの使いやあらへんで!!にまつわるちょっとした基本知識も閲覧できる。 問題点 原作企画との相性 原作の再現度の低さ 喋るキャラは藤原元マネージャーのみ。他のメンバーは鬼に捕まろうが特に目立つリアクションをしてくれない。 参加NPCもマイキャラとその他3人(ガキメンバーから抽選)なので、原作のような出演者同士の絡み合いや駆け引きはない。番組におけるこの企画の面白さのひとつでもある「鬼に捕まってからのリアクション芸」「参加者の人間性の汚さ」を垣間見られるわけでもない。 ガキ使ゲーでありながらガキメンバーを操作できない。必ずマイキャラを使う必要がある。ゲームの戦績に応じてダイナマイト四国といった少しマニアックなキャラを閲覧できるようにはなるが、彼らも例のごとく逃走キャラに参加させられない。 原作番組の後期にあった「松本が拉致されて残りのメンバーで救出に向かう」「山崎に目立つギミックがつけられる」といったイベントもない。 鬼ごっこという題材について 基本的にソースとなる鬼ごっこの規模自体が小さい。本作は特典要素こそ加えてはいるものの、やれることの大半は鬼から逃げ回って場合によっては目的の場所へ移動するぐらいなので、お世辞にも内容が濃いとは言えない。 元となった鬼ごっこは決して「参加者が」楽しいゲームではないため、原作で当たり前に起きていた鬼との接触が非常にうっとうしいものに。 この参加者にとっての理不尽さは、ゲームバランス調整で多少マイルドにしたり、逆に他のゲームの追随を許さない長所にできたかもしれないが、本作に至ってはそれに成功していない。 おそらくこの点が本作のもっとも苦痛な場面なのだが、システムでも説明したように鬼に捕まってからお仕置きをされてまともに走れるようになるまでがものすごく長い。しかもそのフラフラと歩いている間に鬼に出会っても原作番組のように空気を読んでスルーしてくれるなんて事はなく、当然のように捕まえに来る。マップも狭く逃げ場が少ないうえ、出現ボックスがある地点で鬼に捕まると、際限なく登場する鬼にハメられ続けるといった原作にはない事態まで発生する。 藤原元マネージャーのキャラについて ゲームの司会進行はダウンタウンの元マネージャーである藤原寛がボイス付きで行ってくれる。 メニューといったモード選択の際に、藤原がプレイヤーを闇雲にけなしてくるところも原作再現。褒めるときもあるにはあるのだが、本作のひどさ(後述)を目の当たりにした後にけなされると尚更神経を逆なでされる。ボイスといいシステムといいただでさえ殺風景な本作の中、せめてもの賑わいにはなっているかもしれないが、実際には「ノーボイスの中ただ1人うざったい」という印象になりがち。 ゲームそのものの問題点 ボリューム・シナリオ整合性 ゲームの根幹となる黒光りモードをひととおりクリアするのに要する時間はせいぜい2時間。いくらなんでも短すぎる。 ステージを進めても、結局地形とステージのダメージギミックが多少変化するだけなのでこの短いプレイ時間であってもマンネリを感じてしまう。 対戦モードは一応ある。一種の障害物競走のようなところもあるため『マリオカート』の感覚で遊べなくもないが…。 そもそもこのゲームを持っている人としか対戦ができない。本作を持っている友人を探すのは難しいはず。 ある意味ガキ使らしい不可解さと言えばそうかもしれないが、黒光りランドのボス、「ガースー大王」を倒せという共通の目標を持っておきながら、マイキャラとNPCの競争が常に行われているのもおかしい。 ガースー大王の討伐までの流れも、ガースー大王の体力(非表示)が尽きるまで苦手な「水色のもの」をひたすら持ち上げて彼のところまで運び投げつけ続ける。それだけ。 大王は火炎放射や落石で攻撃してくることはあるが、食らったところで大してペナルティがあるわけでもなく…。 不親切・邪魔なギミック マップで拾えるアイテム、鬼の罰ゲームの効果、マップにあるギミックに関しては説明なし。特に複雑なルールこそないため早めに覚えてしまうことは可能だが、不親切と言わざるを得ない。 鬼の位置は常に下のマップから確認できるのに、鬼の登場ポイントや更衣ボックスといった攻略に重要な場所は表示されない。 目標物のある方角はキャラの足元にある緑色の矢印が教えてくれるのだが、あくまで「方角」であり道のりがわかるわけではない。矢印通りに行動して行き止まりに嵌ってしまうことも。 マップの表示も見にくい事が原因のひとつでもあるのだが、通れそうで通れないところがわりと多い。 第二ステージであるピカデリーのチャレンジでは、マップの端に別のフロアへと移動するワープパッドがあるのだが、当然これも説明なし。レースの際に当たり前のように使うことになるので、他のNPCの行動を見よう見まねで覚えでもしない限りここでまず最初につまずく。 鬼に追われた時に専用のBGMはかかり画面が赤い点滅で曇るのだが、鬼を撒いてもこれが解除されないことが多々あるので、このBGMが鬼の感知に役立たないだけでなく画面が見にくくなるという被害も。 アイテムの仕様 大きな問題点とは言い難いが、なぜか前方に火の玉を飛ばすものや、虫眼鏡でステージマップを拡大させてかえって見にくくしてしまう物、他メンバーのアイテム没収といった、あまり役に立たないアイテムもある。 使用制限をつけたかったのか、ダメージを受けた後は更衣室に入って服を着なおさないとアイテムが使えない。しかしこの調整のため、鬼に捕まらない人ほど有利になってしまうという偏った展開に。上記のように、アイテムが必ずしも強くはない事は幸いだが。 動作の重さ ステージを選択した時の読み込みに20秒ほどとかなりロード時間を要する。 まるで電波の悪いところで通信対戦しているかのような処理落ちラグが一人プレイでも頻繁に発生する。ロード画面ですらこの処理落ちラグが発生する。 キャラカスタマイズ時、パーツを変えるたびになぜか2秒くらいのフリーズが入る。ガースーコインでの買い物時も同様にフリーズが発生する。 カメラが周囲の障害物に非常に弱く、「カメラが存在するであろう空間」を障害物に重ねてしまうとカメラが真上にはじかれてしまい、キャラを至近距離から見下ろすような視点になってしまい操作が非常に困難。第4,5ステージは狭いところが多いため、下手に探索すると鬼にも襲われやすくなり不利。 各種の調整不足がもたらすいびつな難易度 ゲーム攻略のために求められるアクションが、あまりにも身も蓋もなさすぎる。 上での繰り返しになるが、黒鬼は黒いボックスの近くにいると問答無用で湧いてくる。危険地帯であることには変わりないが、うっかりここでお仕置きを受けて足止めを受けようものなら、際限なく涌く黒鬼に半永久的にシバかれ続けることに。ゲーム攻略の上で特に必要がないのであれば、黒いボックスには絶対に近づいてはいけない。 ヘイポーチャレンジのようなステージにワープパッドがある場合は、それを使うだけで鬼を撒ける。 NPCのAIは率直に言ってしまうとバカ。 ライバルとなるガキメンバーは、開始時こそ目標物に向かって最善ルートを選んでせっせと行動するのだが、一度妨害されるとその後はしばらく棒立ちして何もしなくなることが多い。お宝さがしで拾い集めてきたお宝を妨害によって手落とされても、何食わぬ顔でその辺をウロウロし続けるか別の宝をぼちぼち探しに行く。また、罰ゲームを受けてパンツ一丁になっても滅多に更衣室に入らない。というかそもそもアイテムをほぼ使わない。 あらゆる場所でそうなるわけではないが、鬼が壁越しのキャラを追いかける際に回り込むという発想に至らず、ずっと壁にめり込むように走り続ける例もある。 逆に、鬼の知覚設定や判定がバラバラ(足の速さにも差があるので単なる個性分けかもしれないが)で、かなり遠くにいる鬼が背後や壁の死角にいるマイキャラを感知してベストなルートを選びながら追跡してくることもあれば、比較的近い所を横から通り過ぎても反応しないこともあるので対処が難しい。 対戦プレイ時のゲームバランス 得点計算とペナルティを受ける受けないの条件が非常に極端なので、別のプレイヤーとの対専用ツールとして機能していない。 明確に順位をつける2,3のゲームは、1位 20点 2 10点 3位 5点 4位 1点。具体的な条件はよくわからないが、前の順位との差が開きすぎていると点数が一切入らない模様。一位には必ず高得点が入るため一人がぶっちぎってしまうことはザラ。 「サバイバル」は当然鬼に捕まらなければいいので、鬼の出現地点の黒いボックスから遠い所まで避難して、下画面を見ながら鬼と一定距離を保ちつつ待機すればよい。というかむやみに動くと逆に危ない。それでも見つかってしまうことはあるが、正直そこまでくるとただの運ゲーであり、パーティーゲーとしての機能を保持するのも難しい。 「レース」も何かしらのアイテムで妨害しさえすれば簡単に独走でき、「秘宝集め」も同じような理屈で、わざわざ探索して襲われるよりも他のライバルが遠くからせっせと持ってくるお宝を奪い取って自分の点数にしてしまった方がはるかに効率がよい。 以上2項目をふまえると、理不尽な難易度をもたらす要素もあるが、それのかいくぐり方さえ覚えてしまえば途端に歯ごたえのないゲームへと早変わりする。難易度調整もできない。 時代錯誤感、3DSにそぐわない内容 マップがただでさえ見にくくカメラアングルで遠くを見回すこともできないので、スライドタッチしてマップだけでも周囲を確認できる機能があってもよかったと感じる。 全編3D非対応。またこのようなUIまわりの壊滅的なところは一昔のゲームでもなかなかお目にかかれない。 評価点 音響演出 番組に使われていたBGMではないが、通常の探索時にはなかなかセンスのいい音楽が流れる。また使いまわしは無くチャレンジごとに違う曲が用意されている。 キャラの名前の頭文字に合わせて、鬼に捕まった時の藤原元マネージャーの肉声による「○○、OUT!!」の掛け声の呼び方がかなり細かく変わる。「まつもと」や「はまだ」等のレギュラーは勿論、他の一般的な名字はおろか、「みやさこ」等の他の吉本芸人の音声まで多数が収録されている。ここの多様さは昨今のゲームの中でも素直に褒めるべき点。 オリジナリティ ゲームをする上ではかえって邪魔な存在にもなりがちだが、ダメージを受けると服が脱げて服を着なおすまではアイテムが使えないという縛りが入っていることで、ゲームの単調性が少しは薄れていると思われる。 マイキャラを女キャラにすることも可能、ナースや学生服といったコスプレにも対応している。 4人集まってパーティーゲームとして遊べば、敵NPCの珍妙なAIもあいまっていつもとは調子の違う不思議なバトルができる、かもしれない。人が集まればの話だが。 ただし、他のキャラに持ち上げられると投げられるまでレバガチャやボタン連打をしようが脱出できないため、実際にやるとそれはそれで問題が発生しそうである。 5つあるチャレンジ(ヘイポー、梅田、おばちゃん、新おにぃ、板尾)が冠するロゴは、きちんと5種類分用意されている。だからどうしたと言われたらおしまいだが。 局所的な再現度 登場人物のガキメンバーやゲストキャラはしゃべらないとはいえ、Miiとはまた違った方法でキャラ再現がされているが、なかなか本人と似ている。 レギュラーメンバー5人や藤原マネージャーは勿論、「ガースー」「ヘイポー」と言ったスタッフ、「板尾創路」や「蝶野正洋」、「江頭2 50」などのゲストキャラ、「ピカデリー梅田」や「新おにぃ」、「腰ふりおばちゃん」、「今夜が山田」などのマニアックなものまで、ガキ使の名物キャラはほとんどが出演している。 コレクションにて鬼ごっこには登場しないガキ名物も本作に少々存在する。集めるのは少し骨が折れるが、特典要素に関してはクオリティはさておき数はそれなりに豊富。 鬼に見つかると警告のBGMに変化するが、「有用なアイテムを持っていない限りは発見された時点で手遅れ」という点に関しては、ある意味原作をよく再現している。 総評 内容の酷さに一通り慣れることができれば暇つぶし程度には遊べるだろう。また、コレクション要素などでファンアイテムとしての最低限の奥深さこそ備えてはいる。 しかし、ガキ使への愛が詰まっているとはお世辞にも言い難く、アクションゲームとして基本的な部分に致命的な粗まで存在し、単体のアクションゲーとしての体をなしてすらいない。 番組の企画を無理やりゲームに落とし込んだゆえに、システムや原作の良さが共倒れしたという事はよくある話だが、本作はその典型例に収まらず時代錯誤すら思わせる香ばしいクオリティのクソゲーとなってしまった。製作陣が無謀な開発予算とスケジュールのもと本作を作ったのでは、とどうしても勘ぐってしまう。 余談 2015年度クソゲーオブザイヤー携帯機部門でノミネートされるも次点止まりとなった。 本作の開発元とされていた「プラネットG」は企画とプロデュースのみを担当し、実開発は「リリースユニバーサルネットワーク」と「スタジオ最前線」に丸投げしていた事が後に判明した。 発売元の「アルケミスト」はかつてアダルトゲームのコンシューマ機向け移植で名を馳せたメーカーだが、本作発売から4ヵ月後にアルケミストは倒産し、2017年に完全消滅した。 これにより2016年4月11日をもってダウンロード版の配信終了。同社から発売された他の3DS用ソフトも全て配信終了した。本社側としては何とも後味の悪い結末となってしまった……
https://w.atwiki.jp/masayoshizard/pages/102.html
Case 13 彼は眠れる獅子だった 「無駄話は終わったか?」 咽び泣く瀬戸、瀬戸を慰めるミズホ、既に息絶えた三村、そして、俺――その誰でもない何者かがそう呟く。 「ならば、この女、天堂のようにキサマらも死ぬ覚悟をするのだな」 気配を断つようそこへ立っていたのは、武骨な大男、杉村弘樹だった。 ヤツは手に持っていた天堂とかいう女の首を投げつけてきた。 「杉村ァァ!!」 瀬戸は怒りのままに、日本刀を鞘から抜くと、三村へと斬りかかった。 ガキン、と金属同士がぶつかり合う。 瀬戸の鋭い斬撃を杉村は、鉈で軽々と受け止める。 「さあ、倉元、仲間が苦しみ、死んでいく姿を見ろ」 次の瞬間、杉村が瀬戸を力任せに押し返すと、返す鉈の刃で、瀬戸の右腕を叩き落とした。 地面へと落ちる瀬戸の右肘から先。 だが、瀬戸は拒みもせずに左手に持った鞘の先端を杉村の口へと突き刺した。 「フゴォ!!」 思いもよらぬ一撃を喰らい、杉村の動きが止まる。 間抜けな声を上げながら、驚愕の表情をヤツは浮かべていた。 「皆の仇だ! 地獄へ落ちろォ!!!」 そのまま全体重をかけて、鞘を口内へ突き立てるように杉村を押し倒そうとする瀬戸。 だが――。 凄まじい打撃音。 車のタイヤを引きちぎったと形容するのが妥当だろうか。 そんな凄まじい杉村の拳による攻撃を腹部へ受けて、瀬戸の動きが止まる。 今まで素手で多くの人間を殺してきた杉村の拳がヒットしたのだ。 俺とミズホの間にも戦慄が走る。 その隙に、口から瀬戸の鞘を吐き出した杉村は倒れるように後退した。 「ぐっ……げぇおおおおおおおおおおお!!!」 だが、胃液をまき散らしながらも瀬戸は尚も攻撃の手を緩めなかった。 落ちていた日本刀を素早く拾い上げて、杉村に向かい振り上げた刀を振り下ろす。 だが、杉村は高速の蹴りを放った。 瀬戸は、奇跡的にも刀でその蹴りを受け止める。 ぱきん、と中心部から折れる日本刀。 だが、折れた刃先で、構わず追撃をかける瀬戸だった。 その一進一退の攻防を打ち破ったのは、一発の銃声だった。 「瀬戸ォ……さっきはよくもやってくれたな……先生に逆らう生徒にはお仕置きが必要だよなぁ!! このバカチンがッッッ!!!!」 長髪を左手でかきあげ、恰幅のいい中年――担当教官の坂持が銃を構えていた。 瀬戸は、銃撃を受けて仰け反るように倒れる。 「さぁて、次はどいつの……」 ぐさり、と坂持の首に刃先が生えた。 「……へ?」 呆けたような顔がどんどん青ざめていき、ごぼっと血反吐を撒き散らす坂持。 「悪魔の手先め! 正義の刃を受けなさい!」 やったのは、ミズホのようだ。 彼女は、正義の刃という名のバタフライナイフで坂持を滅多刺しにしていた。 流石、光の戦士というのは伊達ではなかったようだな。 ここまで来るのに出会ったクラスメイト達の顔が鮮明に蘇る。 出部杉、名も無き不良達、千草、親切な男、山何とか、眼鏡くん、新井田 7人くらい居た女子グループ達、瀬戸に三村。 月岡の顔が頭をよぎったとき、肛門が痛んだが、それも今では笑える思い出話だ。 みんな、俺に力を貸してくれ! 女子14番 天堂真弓 死亡 to be continued
https://w.atwiki.jp/eatlead/pages/34.html
ゲストハウス ~ テニスコート ゲストハウスからスタート デクスターにしてはデカイ家に住んでるが、まずは外に出よう。 噴水の近くに行くと銃撃戦。 敵が多いのと隠れにくいことから死にやすいので注意。 階段を上がるとテニスコートに出る。 テニスコート内ではゾンビたちとロシア兵が相手。 ゾンビは頭部への攻撃以外すべて無効化してしまうぞ!ハンドガンでよく狙いを定めて撃て! マット・ハザードの「お悩みハザードタイム!」 Q ちょっと!ゾンビ倒したはずなのにまた出てきて何なのよ!嫌がらせ!?これだから(ry(20代/OL/女) A おい落ち着け!ロシア兵がゾンビになって蘇る時があるぞ。最後まで油断するな!吸い込むデータがオレンジになって妙な音がしたら気をつけろ! プール ~ 本邸周辺 階段を上った先は室内プールで銃撃戦。 なに?入れない?バリアの横に電子錠のついた扉があるだろ。 警備員とリスポーンゾンビを撃退して庭に上がれ。ここでも派手なドンパチが始まるぞ!! いよいよ本邸まであと一歩だが水鉄砲コマンドが乱入してくる。精神的な嫌がらせか? マット・ハザードの「お悩みハザードタイム!」 Q 水鉄砲で戦え!お前が男ならな!(30代/特殊部隊員/男) A お前が持っているのはスナイパーライフルだろ!水鉄砲はどうした!? 撃退したら階段を上がって本邸のベランダを通ってデクスターの部屋へ向かえ! デクスターの部屋に入ったらなんと驚きの展開。 こいつにはキツイお仕置きが必要だな。 ハニーズは一定以上のダメージで行動不能になる。 その間に格闘攻撃を仕掛けるか、アップグレードを使って一気に倒せ! デクスターを追いかけて一階の研究室へ。 なんでこんなものがこいつの家にあるんだ? ここはボタン押しバトルだ。 押し間違えないように気をつけろ。あいつのへなちょこパンチでコンティニューはしたくないからな。 やつに蹴り上げられた部分がめちゃくちゃ痛いが追いかけるぞ! エントランス2階 ~ エントランス1階 ~ ガレージ またデクスター&ハニーズが出てくるぞ。 1階部分に下りると警備員が増援として出てくるので気をつけろ! ガレージに着いたら、ハザード・・・じゃなくて お仕置きターイム!! お仕置きが済んだらゲストハウスまで戻るんだ! ~ゲストハウスまで マット・ハザードの「お悩みハザードタイム!」 Q 来た道を戻るだけだっていうのに敵だらけで進めないぞ。「行きはよいよい帰りは怖い」とはまさにこのことだ、マット。何とかしてくれ(40代/宇宙シェフ/男) A 確かに敵がウジャウジャ出てくるが、敵と距離を保ってしっかり隠れて撃つんだ。間違っても突っ込んだりするなよ。周りには役立つものもあるはずだ。シールドとかな。
https://w.atwiki.jp/farmstory/pages/29.html
共通画像を置く場所です 他のページでも以下のように入力すると表示できます 記述 表示 ref(coin.png,_画像置き場) ref(gem.png,_画像置き場) ref(xp.png,_画像置き場) ref(mastery.png,_画像置き場)
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1386.html
531 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/10/20(火) 18 40 26 ID rj/VM5wV 不良とヤンデレの組み合わせってどう思う? 534 :名無しさん@ピンキー [sage] :2009/10/20(火) 20 12 43 ID A1aYS0En 531 ノリでやってみた。 不良「あぁん?俺に何の用だよ委員長様?」 委員長「あんた!タバコ始めたの!体にも悪いし校則違反!」 不良「守ったらどうなるんだよ?ヤラせてくれるのか?」 《二学期》 不良「オマエしつけー女だなぁ!俺がバイク乗ろうがタバコ吸おうが俺が補導されるだけだろうが!」 委員長「アンタの為に言ってるのよ!昔の方が格好よかった!」 不良「ウッセーよ!ドイツもコイツもよ!オマエは俺の嫁かゴルア!」 委員長(嫁…私の事?) 《三学期》 不良「俺が女遊びしようが賭事しようが関係ないだろ!犯すぞテメエ!」 委員長「ふーん、そんな事してたんだ。お仕置きがいるかもしれないね。」 不良「お仕置き?先公のマネごとですかぁ?お尻ペンペンが良いなあーぎゃはは。」 委員長「自宅謹慎だったよね?私の家で謹慎してみない?とっても気持ち良いかもしれないよ?」 不良「なんか目がヤバい?ちょっ…死ぬって!バリバリって言って…アヅッ!!」 委員長「目が覚めたらじっくり雌犬の臭い取ってあげなくちゃ。真人間に私が戻してあげるからね…」
https://w.atwiki.jp/hanzai/pages/16.html
_ ノ///////////////////////∧ ∨////∧ ∨,| r―――< ////////////////////∧ ∨////∧ Ⅵ \ / > /////////////////,\\/////V/ \ / / / > //////////////// ⌒ Y/ У / _ ムイ |  ̄メ  ̄ ̄///////Y /⌒! } / / Y、__, V {  ̄ ノ///厶斗1 し' 人 .′ l´¨~` , \ム==ミx厂 ̄ | lゝ‐<//,> ∧ | / / ′ | 「 ̄ | ′∨八 ' ヽ / / / | | | { V 丶 < イ / ,! |. 八 、 ヽ __ | / / 八 ゝ \--ミ __,Y ヽー―ノ // / / \ }ヽ / >一 ! ノ―// / / / ゝ _ ノ /. / `丶、 // / , ' /、 / ′ / / / /! > __ イ. | } // '" | __ ノ }/ / | \> 、 l ′ / l l__ /!\ ヽ | / / ! ′ニ> /ニハニヽ ,/ / . ,.-‐ァ ニニ>/ニニヘ、jニニ/ .′ . / ノ!ニニニニニニ.>ニニニニニ \ .′ , / //ニニニニニニニニニニ>ニニニニニニニ! ′ l /イニニニニニニニニニニニニニニ>` <.ニニニ八 i ,レ'ニニニニニニニニニニニニ==-‐. <ニニ丶 ¦ __ ノニニニニニニニニニ==-‐ \ニニ> ... _ 人 -‐=ニニニニニニニニニ==-‐ \ニニニニニ>ー‐\ ィ≦ニニニニニニニニ==-‐ >==‐-<二>====--― 1の人生初ズリネタ もといブラックマジシャンガール 通称BMG 本名マナ お金に貪欲で商売根性溢れる女、誰でも一時間五千円払えば対等に扱ってくれる(但しセクハラ禁止) お仕置きにも屈せず最終的には千百五十円でに収まったが・・・その後やる夫に一時間千円で助けられる。 ギィギに襲われたりお仕置きの後遺症だったりとにかく喘いでいる エロい