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唯「憂のハンバーグおいしいよ!」 憂「ほんとに?ありがとう」 唯「憂のハンバーグならあと20個は食べられるよー」 憂「そんなに食べたらおなか壊しちゃうよ~」 唯「えへへ、冗談だよお。ごちそうさま!」 憂「お粗末さま。じゃあ食器洗っちゃうね」 唯「うい…その前に」 憂「(ちゅーかな?えへへ…可愛いお姉ちゃん。でも…)」 憂「なに?どうしたの?」 唯「その…ちゅーして?」 憂「やだよ」 唯「えっ?」 憂「お風呂に入らないようなお姉ちゃんにちゅーなんかしてあげない。」 唯「そ、そんなあ…」 憂「汚いお姉ちゃんにはお仕置きしないとね」 憂「ほら、お仕置きしてあげるからお尻だしてよ」 唯「え…今すぐに?」 憂「当たり前でしょ、ほら早く出しなさい」 唯「は、はい!」 スルッ 憂「ふふ…可愛い…可愛くて汚いお尻」 唯「恥ずかしいよお…うい…」 憂「恥ずかしいのはお風呂に入らないことだよ!」 憂「本当にいけないお姉ちゃん…」 バシッ 唯「ひぃっ!」 憂「いっぱいお尻叩いてあげるね」 唯「はい…いっぱい叩いてえ」 バシッ バシッ 唯「はぁ…はぁ…もっと…もっとして…」 憂「変態さんだね、お姉ちゃん」 バシッ 唯「あはっ…んん」 バシッ バシッ クチュ 憂「どうしたの?お尻叩かれて感じてるの?」 唯「気持ちいいよお…はぁ…はぁ」 憂「本当に変態さん」 唯「うい…おねがい…ちゅーしてえ…」 憂「(もっといじめたいけど…我慢できないよ)」 憂「ふふ…お尻叩かれながらちゅーして欲しいなんて…ちゅ」 唯「ん…ちゅぅ…くちゅ…」 憂「んむ…ちゅくっ…」 バシッ 唯「んむ…っ!?」 バシッ 唯「ん…んん!…くちゅ…」 バシッ 唯「はぁ…はぁ…(キスしながらお尻叩かれたら…)」 バシッ 唯「んっ…んんん!…(おかしくなっちゃうよお…!!)」 バシッ 唯「んはっ…あああああ!!」ビクン ジョロロロ… 憂「お姉ちゃん…お漏らししちゃったの?」 唯「はぁ……はぁ……」 憂「いけないお姉ちゃん。またお仕置きだね」 翌朝 唯「ん…」 憂「お姉ちゃん、学校遅れちゃうよ~」 唯「あと5分…」 憂「だーめ!ほら、起きて」 唯「んぅ…ん?……あっ!!」 憂「お姉ちゃん…これって」 唯「ういー…おねしょしちゃった…」 憂「もう、しょうがないお姉ちゃん」 憂「…帰ったらもっといっぱいお仕置きしなきゃね」 唯「は、はひぃ!」ゾクッ 憂のSレベルが2に上がった! 部室 唯「おはよー!!」 澪「何言ってんだ、放課後だぞ」 唯「そうだったね…えへへ」 律「まあお昼食べてからずっと寝てたからな」 梓「だらしないです!しっかりしてください!」 唯「ごめんね、悪い子だね…私」 梓「そ、そんなに真に受けないでくd」 唯「だからあずにゃん、もっと怒ってもいいよ!」 梓「え?」 唯「(あずにゃんのちっちゃい手で叩かれたら…)」ゾクゾク 紬「あら、唯ちゃん…もしかしてそうなのかしら」 唯「さ、ほら!だらしない私を怒ってください!」 梓「え…で、でも…」 紬「梓ちゃん、悪い子はちゃんと怒らなきゃ!」テカテカ 梓「…こ、こらー」ワァー 唯「…だめだよあずにゃん。それじゃ私反省できないよ~」 梓「えっ…じゃあどうしたら」 律「思いっきりひっぱたいてやれ!こんな風に!」 ペチ 唯「ひぅん!」ビクン 澪「やめとけ」ゴツン 律「いだいです…澪しゃん」 唯「(澪ちゃんくらいの力で叩いて欲しいよお…)」 紬「唯ちゃんたら…可愛い声出しちゃって」 唯「さ、あずにゃん!りっちゃんの真似をして私を叱ってください!」 梓「そんな…私、唯先輩のこと叩いたりできません」 律「ほう…昨日は私を叩いた奴が言うか」 梓「あ、あれは手が勝手に…」 律「こんにゃろー!」 梓「ごめんなさいごめんなさい」 律「おりゃー!ヘッドロックをくらえ~!」ギュー 梓「うぎゅう…ギブですギブギブ!」バンバン 律「どうだまいったか!」 梓「ごめんなさい」 唯「あ…(あれいいかも…!)」 唯「りっちゃん!やめるんだ!やるなら私をやれー!」 律「なにおう!やるかー!」 唯「望むところだ!」 澪「やるぞ。練習」 梓「そうですよ!やりましょう!」 律「ふっ…命拾いしたな、唯」 唯「それはこっちのセリフですぞ、りっちゃん」 紬「(唯ちゃん…残念ね…)」シュン 梓「(唯先輩のほっぺた…触ってみたかったかも)」 帰り道 唯「帰ったら憂のご飯が待ってるよ~!楽しみ」 唯「今日は何かなあ?」 唯「グラタンが食べたいなあ、カレーでもいいかも」 唯「…今日のお仕置きは何されちゃうんだろ…」 唯「だめだめ!こんなところで変なこと考えちゃだめ!」 唯「早く帰ろうっと」 平沢家 唯「ただいま~」 憂「おかえり!お姉ちゃん」 唯「おなかすいたよ~」 憂「今日はグラタンにしたよ!」 唯「おお~!さすがは憂!私の気持ちを読み取ったんだね!」 憂「えへへ…じゃ、早く荷物置いてきてね」 唯「…」ジー 憂「どうしたの?」 唯「…うい」 憂「ん?」 唯「ただいま!」チュッ 憂「んう!?」 唯「えへへ…じゃあギー太置いてくるね!」 憂「お姉ちゃんったら…」 憂「でも…お姉ちゃんからキスしてくれたの初めてかも」 憂「ふふ、嬉しいなあ」 ――― 唯「あふい!あふい!」 憂「気をつけて食べてね?火傷しちゃだめだよ」 唯「だいじょーぶだよ!こんなにおいしいんだから!」 唯「あーむ。あふいっ!!」 憂「大丈夫!?」 唯「火傷しちゃった…えへへ」 憂「だから言ったのに…」 憂「ほら、こっちきて?」 唯「なにー?」 憂「ちゅ…」 唯「んむ?…ちゅぅ…」 憂「ん…これで少しは治りが早くなるかな?」 唯「そうかも…」 憂「ふふ…お姉ちゃんの唇、グラタンの味がしたよ」 唯「は、恥ずかしいよ!」 憂「お姉ちゃん…可愛い」 唯「うい…?うわっ」ドサッ 憂「もう我慢できないよ…いい?」 唯「…そんなこと聞かなくていいよ」 憂「え…?」 唯「"いい?"なんて聞かなくていいよ…いけない子なんだから、お仕置きして?」 憂「…ふふ、そうだね」 憂「高校生にもなっておしっこ漏らしちゃうようないけない子だもんね…」 憂「ほんとにだらしないお姉ちゃん。」 唯「ごめんなさい…」 3
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その日、才人はトリスタニアに呼び出されていた。 前に働いていたよしみということで、『魅惑の妖精亭』のジェシカにシエスタを通じてヘルプの要請があったのである。 大口の団体予約が入ったはいいが、シフトの関係で厨房の手が足りなくなりそうだというのだ。 その日ヒマをしていた才人は、前の恩もあるし、ということで気安く請け負った。 そして仕事自体はつつがなく終わり、今、才人は朝日を浴びながら『魅惑の妖精亭』を後にしようとしていた。 「お疲れ様、サイト。いい仕事っぷりだったよ」 才人のために入り口の扉を開けながら、ジェシカはウインクした。 「全く、人遣い荒いんだからジェシカもスカロンさんも…」 さんざんこき使われた才人はヘトヘトだった。 「うふふ。騎士様じゃなかったら、ウチで雇いたいくらいのいい働きっぷりだったよ」 「冗談でも勘弁してください…」 入り口をくぐり、朝靄に煙る通りに出ながら、げんなりした顔で才人は言った。 さんざんこき使われ、身も心もヘトヘトになっている。正直こんな生活は勘弁願いたかった。 そんな才人の腕を取って以外にある胸を押し付けながら、冗談めかしてジェシカは言った。 「あそっかぁ、私がサイトのお嫁さんになれば働き手も増えるし一石二鳥?」 「…そーですね、そりゃちょうどいいやははは…」 もう冗談に反論する気力もない。 才人がそうやってされるがままになっていると。 「…ちょっと」 ものすごくよく聞きなれた声が、前方ゼロ時方向から聞こえてきた。 ドス黒いオーラで朝靄を切り裂いて、そこに立っていたのは。 ルイズ・フランソワーズル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 またの名を『ゼロ』のルイズ。 才人のご主人様にして恋人。 そしてそのひくつく笑顔からは、いつものドス黒いオーラが立ち昇っていた。 「…疲れているだろうから馬車で迎えに来てやれば? どういうことなのか説明してもらいましょうかバカ犬?」 いやちょっとまって。 激しく誤解だからそれ。 才人は慌ててルイズに尋ねる。 「え、えっと、参考までに聞きますけど、どのへんから聞いておいででしたか…?」 ルイズはにっこり笑って。 「『私がサイトのお嫁さんになれば』のくだりからかしら! って何説明させてんのよバカ犬ぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!」 問答無用の全力キックが才人を通りに転がし。 魔法の連打が、これでもかと才人を滅多打ちにした。 ちなみに危機を察知したジェシカはとうの昔に店に逃げ込んでいたという。 「…ごめんなさい」 事情を説明されたルイズは、かつて使っていた『魅惑の妖精亭』の屋根裏部屋の、才人の前で小さくなっていた。 「ったく、ちゃんと話くらい聞けよなあ」 あれだけ魔法と蹴りを食らったのに才人はぴんぴんしていた。 まあ普段からあれだけフルボッコにされていれば回復力もつこうというもの。 慣れとは恐ろしいものである。 呆れたように肩をすくめて、目の前の椅子の上で小さくなるルイズを見下ろしていた。 「…ごめんなさい…」 ルイズは謝るばかりだ。 才人を完膚なきまで叩きのめした挙句、それが勘違いだったのだから当然といえば当然だ。 「毎回毎回、ボコられるこっちの身にもなれっての」 ここぞとばかりに、才人は反撃する。 こういう機会でもなければ、ルイズを見下すことなどほぼありえないからだ。 しかし相手は彼のルイズである。 使い魔ごときにいつまでもやられているわけにはいかないのである。 「それは、アンタが浮気するからでしょぉ」 言って、半眼で下から睨みつけてくる。 ところが今日の才人は一味違っていた。 なんと、そのルイズの視線にも一切怯まなかったのである。 それどころか、そんなルイズを可愛いなあ、なんて思う余裕まであったのである。 それは、ほぼ徹夜明けでナチュラル・ハイっていたのもあるだろうが。 そして才人は反撃に出る。 「それは関係ないだろ? 今は、一仕事終えた使い魔に、魔法と蹴りを叩き込むのが正しいご主人様のあり方なのか、ってコトだろ?」 「…うぅ…」 自分の非を一旦認めているだけに、ルイズには反論のしようがなかった。 こうなったらもう、開き直るしかないわけで。 俎上の鯉となったルイズは、自棄になって言った。 「わかったわよ!私が悪うございました! アンタの気の済むようにしたらいいでしょうが!もう!」 んー、今のはちょっと可愛くないぞお、と思いながら、才人はご主人様の顎をつまむと、くいっ、と持ち上げて見せた。 そして、ルイズの鳶色の瞳を、じーっと、覗き込む。 そんな才人に、ルイズは思わず赤くなってしまう。 「あ、あによ」 あ、ちょっと目がウルウルしてきた。 いつもなら才人の手を跳ね除けるところだが、罪悪の念がルイズにそれをさせない。 ひょ、ひょっとしてこのままキス…なんて期待しはじめて、ちょっと瞼が落ち始めたルイズを、才人のとんでもない台詞が襲った。 「じゃあ、たまにはルイズがお仕置きされてみようか?」 「へ?」 ルイズがその言葉を完全に飲み込むのに、きっかり三十秒を要した。 才人は、「ちょっと準備があるから」と屋根裏部屋から出て行って、すぐに戻ってきた。 「…な、何するつもりなのよ…?」 ベッドの上で赤くなりながら、長い間待たされた(実際は十分とちょっと)ルイズは、才人に尋ねる。 しかし才人はその問いには直接答えず、 「じゃあ、コレに着替えて」 と、白い服を差し出してきた。 それは、忘れもしない。 ここ『魅惑の妖精亭』で身分を隠して働いていたときに、ルイズの着ていた、白いビスチェ。 忌まわしい思い出がルイズの脳裏をよぎる。 「ちょ、なんでこんな」 反論しようとしたルイズの唇を、才人の人差し指が塞いだ。 「反論はナシ。お仕置きだからね?」 言ってニヤリと笑う。 ルイズはビスチェを抱えて才人を睨んで、一回うーっ、っと唸ったが、 「分かったわよ!着替えるからあっち向いててっ!」 自棄気味にそう叫んだ。 才人はやれやれと肩をすくめると、大人しく反対側を向いた。 そしてしばらくすると。 「…こっち向いていいわよ」 着替え終わったらしいルイズがそう言ってきた。 才人が振り向くと、刺激的な格好のルイズがそこにいた。 真っ白なビスチェに、白いフリルのついたカチューシャ。 申し訳程度のスカートからは、ガーターベルトに吊るされた白いニーソックスが見える。 かわええ。 「…な、なによ」 思わず見とれていると、ルイズが真っ赤になって身体を隠す。 その照れる仕草が可愛くて、才人の胸をきゅんきゅんさせた。 …おっといかん、肝心のお仕置きを忘れる所だった。 それじゃあ。 「ちょっとルイズ、後ろ向いてみて?」 才人はにっこり笑ってそう言う。 その笑顔には、言外に「お仕置きだから拒否は一切認められません」と語っていた。 生意気な才人を蹴りたい衝動を必死にこらえ、ルイズは自分に言い聞かせる。 …しょ、しょうがないわよ、ガマンしなきゃ。悪いの私なんだし…。 生来の生真面目さから、ルイズは自分自身に必死になってお仕置きを許容させようとしていた。 そして、二律背反を制した、『悪いのは私』ルイズが、才人の言うとおりに背を向けさせる。 次の瞬間。 ルイズの視界が闇に染まった。 「えっ、何っ!?」 才人が後ろから目隠しをしたのである。 「ちょっと、何すんのよっ」 思わず怒鳴って、目隠しを解こうとするルイズ。 しかし、その手を才人はがっしりと握った。 「ダメだよルイズ。これはお仕置きなんだから」 「うー…」 一度罪を認めてしまったルイズは『お仕置き』という単語に反応して、渋々手をひっこめる。 才人はその手を。 あっという間に絡め取ると、ルイズの背中で、いつの間にか手にしていた麻縄で、ぎゅっと縛ってしまった。 「えっ」 驚くヒマもなかった。 ルイズはそのままベッドにころんとうつ伏せに転がされた。 「ちょっと犬、なにしてんのよっ」 怒ってルイズは立ち上がろうとするが、才人が背中を押してそれをさせない。 「抵抗も却下。お仕置きだって言ってるでしょ」 「だ、だからって好き勝手していいって誰も」 「却下です」 暴れるルイズの、暴れたせいで露になった大きく開いたビスチェの背筋を、才人は指先で削るようになで上げた。 「ひゃぁっ!?」 ルイズの背中を、電気が走り抜ける。 それと同時に背筋から力が抜け、ベッドに逆戻りしてしまう。 「さーて」 才人は、舌なめずりしそうな勢いで、ルイズの耳元で囁いた。 「ここからが本番だからね?ルイズ」 視覚を奪われたルイズは、何をされるのか不安で仕方がなかった。 でも、才人はあの『本番』の一言から、何もしてこない。 「さ、サイト?」 不安になって、才人を呼んでみる。 しかし返事はない。 ひょっとしてどっかいっちゃったのかしら、なんて考えていると。 なでなで。 「やんっ」 膝を立てているせいで突き出している、お尻を撫で回された。 お、お仕置きって、お仕置きって。 こういうことかー! 半分呆れたルイズだったが、才人の責めで、その思考に一瞬でピンクの靄がかかってしまう。 才人は、撫で回す範囲を白い双丘から、前方の小さな膨らみまで伸ばしてきた。 「やぁっ、だめっ」 もじもじと腰をくねらし、抵抗の姿勢を見せるルイズ。 しかし身体はむずがゆい快感を得始めており、すでに胎内からは牡を受け入れるための潤滑油が溢れてきていた。 才人は執拗にルイズの臀部を撫で回し、その隙間から前方に手を伸ばし、潤い始めた恥丘を揉みしだく。 「あっ…はっ…やぁっ…」 ルイズの声はやがて、艶を含み始める。 最初は抵抗するために硬く張り詰めていた太ももも、今はすっかり解れ、今にも砕けそうな腰を支えるだけになっている。 横になった顔には涎が垂れ、ベッドのシーツを濡らしていた。 じわじわと嬲るような行為に、ルイズの喉から屈服の声が漏れそうになったとき。 不意に才人の手が止まった。 「…えっ…?」 快楽の渦から一転、ルイズの身体を、冷たい部屋の空気だけが包む。 火照り始めた身体を持て余し、ルイズは呆然とする。 「さ、サイト…?どうしたの…?」 しかし、また才人は応えなかった。 ルイズは身体を動かし、ベッドの上で、才人のいるであろう方向にころんと転がる。 ルイズの身体は何にも触れず、そのまま仰向けになった。 サイトがいない…? 確かめたくても、今のルイズは視覚を奪われている。 ルイズがもう一度声を上げようとしたその時。 ちゅうっ 「やぁっ」 今度は、才人がビスチェの胸をいきなりまくり、ルイズの少しだけ膨らんだ胸を吸い上げたのだ。 そして、空いた手で、再び下半身への責めを再開する。 「やだぁっ、すっちゃ、ひあ、だめえっ」 先ほどに倍する快感に、ルイズの喉が淫らに踊る。 見えないことに対する不安が、さらにルイズの快感を煽る。 才人はそんなルイズを容赦なく責める。 乳首を甘噛みし、乳房を吸い上げ、秘裂を削り、ルイズの核を押しつぶす。 白いビスチェに包まれ、両腕を縛られたルイズの身体が、淫らにくねり、才人の送り込む快感に応えていた。 「ひ、あ、だめ、い、いく、いっちゃ、わたし、いっちゃ」 ルイズの腰がかくかくと痙攣し、浮き上がる。 あと一撫でで、ルイズは最後の階段を登りきる。 しかし。 そこで、才人の責めが再びやんだ。 「ひぁ…あう…」 涙と涎でべとべとの顔を必死に振って、ルイズは冷めていく身体に、かつてない不快感を覚えた。 イかせてほしい。 その単語で、頭の中がいっぱいになる。 腰の奥で淫らに蠢く肉襞が、才人を求めてやまない。 「さい、とぉ…」 ルイズの喉が、ついに屈服の証を搾り出す。 「もっと、いじってぇ…いかせてぇ…。 いじわる、しないでぇ…」 必死に搾り出したその声に。 「ルイズ、違うだろ? 人にお願いするときは、『お願いします』ってつけなきゃ」 初めて才人は応えた。 もう、どうでもいい。 キモチヨクなれるなら、なんだって、する…。 「おねがいします…いかせて、おねがいぃ…」 こぼれる涙とともに、ルイズは懇願した。 「よくできました」 才人はそう言うと、ルイズを覆うビスチェの要の布をずらして。 己が分身を、そこにつき立てた。 びくんっ! 「あっ…か…はっ…」 最奥まで貫かれた瞬間、ルイズの身体は大きく震え、才人の肉棒を容赦なく締め付けた。 しかし、何の快感も与えられていない才人は、ビクともしない。 「あれ?入れただけで逝っちゃった?」 「は…ふぁ…はぁっ…」 荒い息をつくだけのルイズは、才人の問いに応えられない。 「…ダメだなあルイズ。お仕置きなのに先に逝っちゃ?」 そして才人は、乱暴にルイズの中を往復しはじめた。 「…やっ、だめっ、きもちいいよぉっ、サイトぉっ」 ぎゅうぎゅうと才人を締め付けながら、ルイズの声が踊る。 いつのまにか、ルイズは、脚で才人の腰を抱え込んでいた。 「いいよぉっ、もっとぉ、もっとしてぇ」 もう、ルイズは才人を貪ることしか考えられなくなっていた。 「だめでしょ、ルイズ、人に、お願いするときは?」 「お、おねが、おねがいします、もっと、ルイズを、おかしてぇっ」 叩きつけられる快感とともに降ってくる才人の声にも、もう従うしかなかった。 そして、絡み合う二人は限界を迎える。 「だ、出すよ、ルイズっ!」 「だ、だして、サイトのあついの、だしてぇっ」 最後の一突きを差し込んだ才人の腰を、限界を迎えたルイズの脚が、きつくきつく締め上げた。 目を覚ますと、既に目隠しと縄は外されていて、隣で全裸の才人が満足そうに寝息をたてていた。 「…コラ犬」 ルイズは半眼で、眠る才人の頬を指で小突いた。 「…ん、んー?」 寝ぼけ眼をこすり、才人が目覚める。 その才人の顔を、ルイズは怒った顔で覗き込む。 「…アンタ、お仕置きの仕方がなってないわよ」 「…へ」 そんな台詞を吐くルイズに、才人は何か嫌な予感を覚えた。 し か え し さ れ る。 今までの経験則から、それを予想していたのだが。 ルイズはなんと、才人の下半身に手を伸ばし、しぼんでいる才人の竿を握った。 そしてにっこりと笑った。 …よ、よかったぁ、怒ってないんだ。 「ルイズ、ンな事言いながらどこ握ってんだよ」 怒ってないのを確認したので、ちょっと軽口を叩いて見る。 ルイズは元気を取り戻し始めた才人を掌の中に感じて、淫靡に笑うと、言った。 「お仕置きの仕方がなってないって言ってんの。 いい?お仕置きってのは、『もう勘弁』って思わせて、反省させないとダメなのよ」 「…で、俺のちんこ握るのと何の関係が」 もうすでに臨戦態勢になった才人の息子を、今度はしごき始めた。 そして、言った。 「『もう勘弁』って思うくらい、搾り取ってあげるから、覚悟しなさい…♪」 「え、おま、ちょっとま、それはいくらなんでも、アッー」 そして、才人に惚れた相手の送り込む快感に耐えられるだけの節操は元からなく。 次の日、『魅惑の妖精亭』から帰ったルイズは、やけに肌がツヤツヤで、才人は急に何歳も老け込んだように見えたという。〜fin *しばらくの間、才人の浮気が収まったのは言うまでもない*
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01-868 :無印職人:2007/11/05(月) 00 09 46 ID csl4ai1G 「マッチ……マッチはいかがですか……」 それは、12月の雪がしんしんと降る寒い夜の事でした。 道を行き交う人々が積もった雪を踏みしめる音が、しゃぐ、しゃぐと聞こえて来ます。 厳しい寒さにもかかわらず町は活気に溢れ、高そうなスーツを着た紳士や、温かそうな毛 皮を纏った婦人達が次々と現れては、雑踏の中に消えていきます。 そんな人ごみの中で、その少女はマッチを売っていました。 「マッチは……。マッチはいかがですか……?」 道行く人々と比べるまでもなく、大層貧しそうなぼろぼろの身なりのその少女は、か細い 声でマッチを売る為に人々に声をかけ続けます。ですが、誰も相手にはしてくれません。 「マッチはいかがですか……?」 「おやおや、これは可愛らしいお嬢ちゃんだ。だが、私は生憎タバコは吸わんのでね」 「マッチはいかがですか?」 「いや、俺ライター持ってるしいいや」 「マッチはいかが……」 「まっ!なんて汚い娘ザンショ!近寄らないで頂戴!しっしっ!」 「マッチはいかがですか?」 「マッチぃ?んなもん要らねえさ。お前さんなら買ってやってもいいぜぇ?へへ……」 「マッチは……」 「ねーねーおねーちゃん、まっちってなあに?」 「マッチ……」 「え?近藤真彦がどうしたって?」 誰もマッチを買ってはくれません。 マッチ売りの少女は、困り果ててしまいました。 「どうしよう……。全然売れないわ。このまま帰ったらお兄様に……」 はぁ、と溜め息をつくマッチ売りの少女。 少女はもう疲れ果てており、町の片隅に座り込んでしまいました。 「はぁ、寒い……。こうしてると、凍えちゃいそうだわ……」 とにかく寒いこの町です。 少女の纏っているぼろ布などでは、この寒さをしのげるはずはありませんでした。 寒さはどんどん厳しさを増し、少女の体力を奪っていきます。 ひざを抱えて、少女はがたがたと体を震わせ続けていました。 「ちょっとくらいなら……使っても、いいよね」 ぼそり、とそこにいない誰かに言い訳をするように呟いた少女は、すぐ近くに置いていた バスケットから売り物のマッチを大事そうに一つ取り出し、少しためらった後に、火を点 けました。頼りない細い木の棒に点った小さな小さな炎は、それでも少しくらいは彼女を 暖めてくれました。 「暖かい……」 01-869 :無印職人:2007/11/05(月) 00 11 20 ID csl4ai1G 小さな炎がくれた温もりは、少女の頬にちょっとだけ笑みを取り戻してくれました。 ですが、所詮はマッチの火。数秒もしたら、すぐに燃え尽きて無くなってしまいます。 その温もりが忘れられない少女は、もう一本、もう一本と次々とマッチに火を点けました。 目の前で揺らめく炎をぼんやりと見つめながら、少女が呟きます。 「ああ……。この炎が、豪華な料理だったらいいのに……」 するとどうでしょう! 少女が呟いた通りに、炎が大きく揺らめいて形を変え、やがて豪華な料理へと 「なる訳ないわよね……」 なる訳ありませんでした。残念ながら、現実はそう甘くはないのです。 「もう帰ろっと……。そもそも、このご時世にマッチなんか売れるはずないのよね」 ゆっくりと立ち上がると、少女はとぼとぼと歩き出しました。 行き先は、もちろん少女の家です。 手にしたバスケットの中には、売れなかったマッチが山積みになっていました。 「ただいま……」 「おや、お帰り。で、どうだった?マッチは売れたかい?」 家に着いた少女を出迎えたのは、少女のお兄さんでした。 お兄さんは、にっこりと優しい笑顔を浮かべながらも、さっそく売れ行きを確かめます。 「おや、全然売れてないじゃないか……。もっと頑張らなくちゃ駄目だろう?」 「だってぇ……」 ぷくー、と頬を膨らませる少女。 その仕草はとても愛らしく、マッチを売っているときのしょぼくれた様子とは別人のようでした。 01-871 :無印職人:2007/11/05(月) 00 14 33 ID csl4ai1G 「私だって頑張ったもん……。でも、この時代にマッチを売るってほうが無茶なんだよ… …」 「そうかなぁ?いいビジネスだと思ったんだけど……」 「全然売れないよ。お兄様の役に立とうと思って、頑張ったのに……」 「ん~……僕の方は、一応全部売れたんだけどなぁ。」 見ると、テーブルの上には空のバスケットが二つ、置いてありました。 「何でか知らないけど、何人かのお客さんがすっごいまとめ買いしてくれてさ。 あんなにいっぱいのマッチ、何に使うんだろうなぁ……。ついでに、やけに写真撮られた り握手求められたりもしたけど、何でなんだろう?」 「……それ、全部女の人じゃなかった?」 「え?……あ~、そういやそうだったかも。偶然だなぁ」 「…………」 「最近の女の人の間で、マッチが流行ってたりするの?だとしたら、やっぱりこれはビジ ネスチャンスなんじゃないかな?売れなかったのは売り方がまずかったんじゃ」 「……その人たちが欲しかったのは、マッチじゃないと思う……」 溜め息交じりの少女の言葉に、しばらくお兄さんは考え込んでいましたが、やがて考えて も仕方が無い事だと割り切ったのか、急に話題を変えました。 「ま、それは置いといて、と。ちゃんと売れなかった子には、お仕置きしないとだよ ね?」 そう言って、優しげな、しかしいかにも裏のありそうな笑顔を浮かべるお兄さん。 するっ、と少女の後ろに音もなく回り込むと、少女の体をぎゅっと強く抱きしめました。 お兄さんの吐息が少女のうなじにかかり、少女は切なげな声をあげます。 「ゃんっ……。ほ、ほんとにお仕置き……されちゃうの……?」 「そりゃあね……。次から頑張って貰うために、お仕置きは必要だろう?」 「そ、そんな事言っても……どんなに頑張っても、マッチなんか売れないよぉ……」 「いや、売れるよ。頑張りさえすればね。だから、今日はお仕置き」 「ふゃぁ……」 言葉を交わす間にも、お兄さんの手は少女の体を優しく撫で回していました。 手が敏感な所を通るたびに、少女は小さく声を漏らします。 早くも少女の体からは力が抜け、足ががくがくし始めました。 「っ……。お、お兄様ぁ……。立って、らんないよぉ……」 「そう?でも、これはお仕置きだからね。もうちょっと頑張って」 「そんな……ひゃぅっ!!」 お兄さんの右手の指が、ついに少女の一番大事な所を捉えました。 下着の隙間から無理矢理指を入れると、そこはもうたっぷりと濡れていて、ぬるぬると柔 肉が指に絡みついてきます。左手ではまだ成長しきっていない胸の感触を愉しみながら、 お兄さんは耳元で甘く囁きます。 「もうこんなに感じちゃってるのかい?いやらしい子だ……」 「そっ、そんな……!それはお兄様が……ぁっ!!」 頬を真っ赤に染めて反論しようとする少女ですが、敏感な蕾を軽く撫ぜられただけで、そ の言葉は封じ込められてしまいます。更に追い討ちをかけるかのようにお兄さんは少女の 耳をはむはむと唇で甘噛みし、少女は完全に言葉を失ってしまいました。 01-872 :無印職人:2007/11/05(月) 00 15 55 ID csl4ai1G 「や…………ぁ…………っ!!」 「ふふ、気持ち良さそうな顔だね……」 「~~~~~!!!!」 ぶんぶん、と目を堅くつぶって首を振る少女。 しかし、それが本当に否定を表すものなのかは、誰の目にも明らかです。 「可愛いなぁ……。でも、まだそうやって否定できるって事は、お仕置きが足りないって 事だよねぇ?だって、いつもお仕置きの最後にはとっても素直になってるもんね?」 そういうと、お兄さんは軽々と少女を抱え上げ、寝室へと少女を運びました。 どさっ、とベッドに下ろされた少女は困惑気味にお兄さんを見上げます。 「お……兄、様?」 「そろそろ、本気でお仕置きしてあげる。頑張って耐えて……?」 お兄さんはおもむろに、少女の下着を脱がせました。 スカートに隠れて良く見えませんが、どうやら下着と少女の秘所の間には、一本の糸が伸 びているようでした。 そしてお兄さんはそこに顔を突っ込み、ぺろぺろと大事な部分を舐め始めます。 「ゃああっ!!お兄様、そこは、そこはぁ……!!」 とっさにお兄さんの顔を押さえる少女。ですが、その行為は少女の意図とは逆に、お兄さ んの顔を自らの秘裂に押し付ける行為にしかなりませんでした。 押さえつけられたお兄さんの愛撫は激しさを増し、更に少女を責め立てます。 「あっ……!そこ……!そこ、気持ち良いよぉ!!」 少女の理性は、一瞬で融けてしまったようでした。 快楽に顔を歪め、ぐりぐりと先程とは違い、自ら望んで兄を押し付けます。 舐められる事がよほど気持ち良いのでしょうか、その目は焦点を結んでいません。 「きっ……気持ち良ぃ……気持ち良いよぉ……!!」 一方、兄も行為に夢中になりつつありました。 一心不乱に舐め、吸い、少女を貪ります。 舌を挿入したり、蕾を嘗め回したり、或いは優しく歯を立ててみたり、愛液をずずっと音 を立てて吸い上げたりと、その責めのバリエーションは枚挙に暇がありません。 そして、その全てが少女を高みへと追い詰めているのでした。 「ぃゃあ……!ああっ!あん、そこ、舐めてぇ、もっと、もっとぉ!!」 最早少女に、強がる余裕など一切ありません。 はしたなく愛撫を求め、快感を叫ぶ一匹の淫獣のように成り果てていました。 どれほど長い間その愛撫は続いたでしょうか、やがて本当に少女が果ててしまいそうな頃 合いに、お兄さんはふと舐める行為を中断し、顔を上げました。 その口元には少女の液でたっぷりと汚れており、なんとも淫らな香りが鼻をつきました。 01-873 :無印職人:2007/11/05(月) 00 17 02 ID csl4ai1G 「……ふぇ?何で、何で止めちゃうのぉ……?」 少女は不満そうに声をあげます。 その声を無視して、お兄さんは少女に問いかけました。 「……ねぇ、僕の事、好き?」 「え……?何でそんな事聞くのぉ……?」 「いや、こんな事して、僕嫌われたりしてないかなって……ね」 「そんな事無いよ……!」 少女は、淫らな表情を少し残したままにっこりと微笑み、お兄さんに言います。 「私、お兄様の事大好きだよ……?だから、もっとお仕置きして欲しいの……。お兄様に、 お仕置きされて、気持ちよくなりたいのぉ……」 その淫靡な笑みは普段の少女からは想像も付かない物で、お兄さんは目を奪われます。 「だから……ね?私に、もっとえっちな事してぇ……。大好き、大好きなのぉ……」 「……そうか、ありがと。僕も、嬉しいよ」 「へへ……。じゃあお兄様、私に、挿れて……くれる?」 くぱぁ、と自らのものを拡げる少女。 お兄さんはそれを見てごくりと生唾を呑みましたが、ぶんぶんとかぶりを振ると、少女に こう言いました。 「それは駄目だよ。これは、お仕置きなんだから」 「えぇ~……?」 「だから、それは今度、ちゃんと売れた時のご褒美に取っておかなきゃ。そうしたら、次 も頑張れるよね?」 「うん……頑張る……」 「よし、良い子だ。じゃあ、そろそろお仕置きも終わりだ。一気に行くからね……?」 そう言って、再び少女の股に顔を埋め、淫らな行為を始めるお兄さん。 その勢いは先程の比ではなく、元々昇り詰めかけていた少女は、一気に高みへと突き上げ られます。 「ひゃうぅっ!!お兄様、はげしっ……!気持ちいいよぉおおお!!」 秘所に口を付けているため、喋れないお兄さん。 ですがその時、仮に口を付けていなかったとしても、お兄さんは何も話せなかった事でし ょう。 お兄さんの頭の中は、全てが少女を気持ちよくさせる事だけに使われていて、他の事は何 一つ考えられなくなっていましたから。 「いいよぉ、お兄様ぁぁぁ!!イクっ……!イクぅぅぅぅっっっっっっ!!!!」 快楽で真っ白に塗り潰された頭の中で、少女はかすかに残った意識をフル稼働して、考え ていました。今回貰えなかった、「ご褒美」の事を。 (お兄様……次は一緒に気持ち良くなって、くれるかなぁ……?) 少女は結局、「ご褒美」を貰えたのでしょうか? ……それは、またの機会にお話するとしましょう。 これは、12月の雪がしんしんと降る寒い夜の事でした。 どこか遠くに住んでいた、幸せな兄妹のお話です。
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「シェリル~~~!!!お前何してんだよっっっっ」 バスルームから聞こえてくる絶叫にシェリルはのんきそうににしゃりと笑った。 楽しげなシェリルの表情とは反対にバスルームから聞こえてくる音はガシャガシャとせわしない。 そろそろいいかしらっ♪とちらりと時計をみたシェリルはゆっくりとソファーから立つと事件現場へと向かった。 「やだっ、どーして着てないの?」 「・・・・・誰が、着るんだよ!!こんなもんっ!!つか、お前その格好っっっ」 ドアを開けた途端に響いたシェリルののんびりした声に、さらにアルトのボリュームが上がる。 ここが通常のマンションであったなら、隣や下の階の住民から苦情が来ても仕方ないくらいの声だ。 誰しもがこの状態のアルトを恐れ、懸命に距離を取りたがるであろう状況でも、仕掛けた当の本人はどこ吹く風でコトの行方を見守っている。 こんな時のシェリルには勝てた試しがない。 過去の勝率から一度怯みそうになったものの、アルトは眉間の皺に再び力を入れなおすとその憤怒の表情を保ったまま必死にシェリルを睨みつけた。 「ねぇ、どうして着てないの?」 「っ、だから着るかよ!!ナース服だぞ?!ナース服!!し、しかもピンク・・・・」 「あら、白がよかった?」 「違う!!そーいうんじゃなくて、」 「分かってるわよ。冗談よ、ジョーダン!」 「っっっ!!」 きゃらきゃらと笑うシェリルに、アルトが拳を握る。 いつもならば真面目に取り合うだけ無駄だとも分かるのだけれど、今は流石にそこまで頭が回らない。 脱衣所に残されていた下着だけを身に着け、ピンクのナース服を指先につまんだまま怒るアルトの姿は、結構間抜けだった。 「今日ね、矢三郎さんにもらったのよ。コレとコレw結構可愛かったからアルトにどーかなーって。」 「なんで、俺がナースなんだよっ!普通俺が医者だろうっ!!」 「・・・・・」 論点が激しくずれているのだが、あいにくアルトは気づかない。 さらに、医者の衣装だったら着るとも取れる発言をし、自ら自爆したことにも気づいていない。 シェリルの表情が楽しげに歪んだ。 「一度着てくれたら、交換してあげてもいいわよ?」 「・・・・・・」 「見たくない?アタシのナース服。」 「・・・・・・」 「そう、残念ね。仕方ないからこれは、クラン達と遊ぶことにするわ。」 「・・・・・・」 若干17歳。 入隊1年で少尉にまでなった大戦の英雄パイロットといっても、色恋に多感なお年頃である。 頭の中で作られた『恥』と『欲』が両端に乗った天秤は数秒の間均衡を保ったものの、シェリルが着ていた白衣を翻す間に一気に片方へ傾いた。 どちらへ傾いたかなど愚問である。 ******** 「き、着たぞ。」 ガチャリというドアの音にシェリルが振り向けば、仕切りと裾を引っ張りながら、視線を泳がせたままのアルトが目に入った。 思ったとおり、よく似合っている。 身長が高いせいで丈は娘娘の制服のようになってしまっているが、美脚なので対して問題はない。 白く美しい肌に、淡い色のナース服がよく栄え少し強張った表情が勤め始めのナースのようにぎこちないのがなんとも可愛らしかった。 「やっぱり、似合うわねぇ~」 「っ、もういいだろっ!!着替える!!」 「あら、待ちなさいよ。せっかく可愛いんだから、もう少しアタシを楽しませてくれてもいいんじゃない?」 「んなこと言われて嬉しいもんかよっ、着替える!!」 「物事は平等に、よ?アルトが数秒で脱いじゃうなら、アタシもそれくらいしか着ないわよ?」 「・・・・・・・・」 目の前にニンジンを下げられ、走り出した馬がニンジンを口にするまで止まれないのと等しく、一度色欲に向かって進み始めた健全な男子高校生の判断能力というものは著しく低下する。 目の前のシェリルが通常の格好であったならまだ止まることも可能であったかもしれないが、すでにノリノリであったシェリルはバッチリ(?)医者用の衣装を着込んでいた。 胸元が大きく開いた黒色のビスチェにはワイン色のレースが縫い付けられなんとも妖艶であり、シェリルの肌の白さを際立たせる。 同じ黒色のタイトなミニスカートは上半身を覆うビスチェと違って飾り気がないが、それはそれで硬質な雰囲気が色っぽい。 そして、極めつけは半分ほどでた太ももを覆う黒のニーハイだ。 きちんとしたものを選んだせいか、程よく締め付けられた太ももが、いい感じにその上部からふっくらと零れている。 こんな知識をどこで覚えてきたのだろうか。 大方、そちらのほうの知識には群を抜いて詳しい、エロメガネあたりだろう。 余計な知識をいれるなと忠告しておかなければっと1人決心を固めるアルトではあったけれど、しらずしらずの内に喉はごくりと現実的な音を立てていた。 「さっ、こっち来て。」 全く抵抗をしなくなったアルトの手をシェリルが引き、リビングのソファーの前までつれてくる。 ソファーの前にアルトを立たせ、自分はソファーに腰掛けるとシェリルは満足げに息を吐いた。 上から見ると、ますます胸元が際どい。 「満足か?」 比較的落ち着いた声を作って出してみると、その言葉にシェリルがピクンッと反応する。 つられるようにして上がったシェリルの表情は、『もう我に返っちゃったの?』というように少し残念そうだった。 「まーだ。ねっ、今度は座って見せて?」 「はいはい。」 男のこんな姿を見て何が面白いのだろうか。 うまく自分の姿を客観視できるくらいに頭が冷えてくるとそんな疑問が頭に浮かぶ。 どかっとわざと大きな音を立ててソファーへ座ると、途端にシェリルが面白くなさそうな顔をした。 視点が低くなったせいか、今度はミニスカートの裾が際どい。 「もーいいか?」 「そんなにせっつかなくてもいいじゃない。せっかく可愛いんだから。」 「可愛くても嬉かねーんだよっ。」 「ったく、可愛くないんだから。」 「・・・どっちだよ。」 流石に大股を開くのは気が引けたので、アルトは大人しく腕組をしたままソファーへとふんぞり返った。 すると、シェリルがつられるようにしてしゃがみこむ。 シェリルの様子にもうしばらくすれば諦めるだろうことを察知すると、アルトは満足げにいい感じになった胸元とスカートから伸びる足を堪能することにした。 「・・・・ねぇ、アルト。」 「なんだ?」 「・・・・ちょっと気になるんだけど・・・」 「わっ、バッ」 アルトが気づき、慌てた時にはすでに遅かった。 今来ているものは短く薄手のスカートで、いつものカーゴバンツや制服ではないのだ。 局部が反応を反応を起こせばすぐに分かってしまう。 目の前に座るシェリルのあれやこれやを顔を引き締めたままの想像していたのだから、現象の有無は言わずもがなだ。 「ふーん。反応したんだ♪」 にまにまと楽しそうに笑うシェリルはどこか嬉しそうだ。 いったい何がお気に召したのかは分からなかったけれど、シェリルは立てていた膝を床に着くと、アルトのスカートを上の部分だけめくり上げた。 すでに下着の上から分かる程度の大きさになっていたそれは、スカートを捲った勢いとは全く正反対の優しい手つきで触られると、ピクンッと反応を返す。 ゾクリッとしたなじみの感覚がアルトの背筋を這い上がっていった。 「あらあら、はしたない。女の子がこんなにしちゃって。」 「ッ、誰、が、・・・女・・・だ。」 「ナース服は女の子が着るものよ。でも、女の子がこんなにしちゃってるってことは、ビョーキかしら♪」 「くっ・・・ぅ・・・」 「くすくす。可哀想に。今治療してあげるわね。」 「ぅ、わっ・・・シェリ・・・」 言葉の端は、すでに大きく立ち上がった自身と共にシェリルの口内へと飲み込まれた。 熱い口内の壁がアルトを優しく包み込む。 その心地よさに一度弛緩しかけたアルトの身体が絡み付いてきた熱い感触に再び固くなった。 ちゅく、ちゅくという卑猥な水音が部屋に零れ落ちる。 くすぐられ、軽く吸われる度にどんどんと硬度が増し、ソレを含むシェリルの表情が扇情的になっていく。 括れた部分を唇でやわやわと揉まれ、ゆっくりと口内へ引き込まれ、たっぷりと煽られたあとで再び熱を冷ますように口外へと吐き出されるとアルトの口から熱い息が吐き出された。 とろとろになった唾液がアルトに絡みつき、滑りを良くしていくのか、そのスピードがゆっくりと上がり始める。 時々焦らされるように唇を放された後で零れだした先走りを丹念に舐められるたびに身体が震 えた。 「んっ・・・・・ぁ」 アルトの声が甘さ含むと、シェリルの表情が少し和らぐ。 十分に高められた熱の出口を求めるのに必死なアルトがその一瞬の表情を見ることはなかった。 息をつめる感覚が段々と短くなっていく。 一番奥までアルトを飲み込むと、シェリルは柔らかく舌を使った。 たくさんの唾液が塗り込められたアルトのソレに指を這わせると、ひくひくと痙攣しだしたアルトを導くように、シェリルは一度唇を離すと先端にちゅっとキスをする。 限界まで敏感にさせられたアルトがそれにびくりと一際大きく震えると手が唇に合わせて上下し始める。 舌とは違う感触がアルトを擦り上げ、弾けんばかりに熱を溜めていく。 「しぇり、るっ・・あっ・・も、・・」 切ないその声に、シェリルはアルトの限界を悟ると舌を絡みつかせ優しく吸い上げた。 堪えきれなくなったアルトから小さな声が上がる。 アルトの腹がその衝撃に震えた。 爆ぜた。 そう口内で感じた瞬間、ねっとりとした熱い塊があふれ出す。 硬度を保っていたソレが段々と固さをなくしていくのと、口いっぱいに満ちた温かい海に沈んでいくのは殆ど同時だった。 口内に満ちるソレが零れないようにアルトを開放すると、少しだけ飲みにくいそれをなんとか飲み下す。 喉に絡みつくその苦い感触は未だに慣れなかったけれど、瞳に映るアルトの表情をみてしまうとそんなことは吹き飛んでしまった。 まだ荒い息を整えているアルトに小さく笑うと、シェリルはそっと先ほど熱を吐き出したばかりのそれを再び口へと含んだ。 敏感になったままのソレに極力強い刺激を与えないようにしながら、シェリルは優しくそれを清めていく。 白濁の残りに濡れていたソレに丹念に舌を這わせていると、優しい手がシェリルの頭を撫でた。 「お大事に。患者の可愛いナースさん。」 「・・・・・・」 「えっ、・・・きゃあっ」 アルトのためにティッシュを取りに立ち上がったシェリルの腕を掴むと、アルトは勢いよく自分の上に引き倒した。 ぷにょんという柔らかい感触に心がざわつく。 手際よくシェリルをソファーの上へと押し倒すと、アルトはその上に馬乗りになった。 「えっと、アルト・・・・んっ」 いささか乱暴にアルトがスカートへと手を入れる。 下着の上からでも分かるほどに、そこはしっとりと濡れていた。 「処置のはずなのにこんなになってるなんて、淫乱な医者だな。」 「ちょっと、待、ぁ、ちなさいっ・・・!!」 静止の声も聞かずアルトが指を押し入れると、とろりとした熱い愛液が絡む。 濡れた指先を見せ付けるようにしてやれば、シェリルの頬が赤く染まった。 先ほどの勢いはもう見られない。 そのことに、にやりと笑うと、アルトは一気に下着を引き下ろした。 外気に晒されたことにシェリルの脚が秘部を隠すように曲げられる。 その合間をぬうようにしてアルトは優しく触れた。 すでにぐちゅぐちゅになった秘部からシェリルが自分を愛撫する際にどれほど感じていたかが分かる。 それを顔に出さないところはさすがだなと思ったけれど、それを一気に引き剥がしてしまえることを知っているのは自分だけだという自負がアルトを興奮させてゆく。 際どい上下の衣装も自分のためなのだろうと思ったら、独占欲が体中に満ちた。 「シェリル?・・・・そんなにシたかった?」 「っ・・・・・」 「これも、俺に欲情してほしくて選んだのか?」 「ち、・・ちが・・っ・・」 「違うのに、こんなに1人で濡らしたのか?」 耳元で囁くたびに、シェリルの身体が縮こまる。 ねっとりと舐め上げた後で軽く歯を立てたら敷いたその身体が震えた。 首筋に沿うようにして、ゆっくりゆっくり唇を下ろしていく。 服を脱がさずに胸の先端らしき場所を唾液で濡らせば、擦り上げて数秒もしないうちにぷくっと立ち上がる。 黒い衣装に二つの淫らな黒色の箇所が出来上がるとさらにその卑猥さが増した。 「アルト・・・ねっ、ベット・・・」 「ダメだ。・・・悪いお医者さんには、仕置きが必要だろ?」 「仕置きって・・・あんっ・・」 懇願するようなシェリルの熱に浮かされた声に表情一つ変えずに返した後で、アルトはゆるゆると秘部をなぞるようにしていた指が愛液にまみれ、よく滑るようになっていることを確認するそれをぐっとナカへと進入させる。 先ほど自分を犯した口内よりも熱く狭い内壁がすぐにアルトへと絡み付いてきた。 「・・・・蕩けるの、いやに早くないか?」 「・・・んっ、・・・ふっ・・・それ、はっ・・」 シェリルの声が聞こえると共に出し入れする指の速度を速めれば、シェリルの眉根に皺がよる。 潤んだ瞳と上気した頬が絡んだそんな表情はひどくエロチックだ。 アルトは自分の下肢に溜まりだした熱が再び窮屈さを訴えだしているのを感じた。 入り口をほぐすようにしていた指の本数を増やし、広げていくように円を描く。 それと同時に、胸部を覆う衣装を押し上げた。 たわわな乳房がぷるんと弾みながら堕ちてくる。 アルトはそれに顔を埋めた。 ひどく柔らかい感触と肌の匂いがたまらない。 空いた片手を片方の乳房に寄せると、アルトはつんっと尖ったもう片方の乳房の先端を口に含んだ。 っと、シェリルの身体がうねるように動く。 軽く歯を立てた後で痛みを和らげるように舐めてやると、シェリルが耐えるようにぎゅっと目を瞑った。 熱が高まりだしたのか、うっすらと汗をかき始めた肌はしっとりと手に張り付いてくる。 胸全体を揉みしだくとシェリルの身体がビクビクを震えた。 すでに、下肢の潤みは十分だ。 「シェリル・・先生?・・・また、なんで治療、して、くださいね。」 「ア、ルト・・の・・変、態・・・」 「どっちがだよ。」 減らない口を塞ぐとアルトは反りたった自身を入り口へ宛がう。 そしてゆっくりと挿入していった。 「あっ・・・・・あぁ、ぁっ・・・・」 軽く揺さぶるだけでもう声が零れ落ちてくる。 放さぬようにとむしゃぶりつく様に絡んでくる熱い内壁が最高に気持ちよかった。 引き抜き、押し込むたびに身体の中で快楽の波が激しく生まれ、割れていく。 先ほど開放したはずの熱は下肢から全身へと広がり、アルトの肌にもしっとりと汗を滲ませる。 動く度に触れる新たな空気が肌を冷やすけれど、すぐにまた熱に埋もれてゆく。 アルトは夢中で腰を振った。 「あっ・・・・・ん・・・・あっあっ、あっ・・・」 首筋へと絡んでくる腕が白い白衣に覆われたままなのは少し珍しくて、その肌とは違う白さはアルトの脳裏に眩しかった。 律動に生まれる強弱が、シェリルを翻弄する。 意識を飛ばしたくてもそれは叶わず、うねる波だけが身体内を暴れまわっていた。 「・・・あっ・・・・んっ・・・・」 アルトは低く呻くと少しだけ速度を緩めた。 ぐしゅぐしゅの秘部は一度引き離されたアルトのソレを再び内へ飲み込もうとひくつく。 熱い息を吐き、必死に波をやりすごそうとしているシェリルの身体を優しく抱くとアルトは一気に身を起こした。 膝に抱き上げられたコトによって結合がより深くなる。 奥へ、奥へと入ってくる感覚にシェリルの身体が疼いた。 「ふ、か・・っ・・ぁ・・ん・・・はっ、ぁ、あぁっ」 思わず逃げようと腰を浮かせたシェリルの肩をがっちりと抑えると、アルトはぎゅっと力を込めた。 途端に、シェリルから悲鳴のように高い声が漏れる。 最大限に潤んだ瞳からは、涙が零れた。 胸元を濡らしたソレが衣装に吸い込まれると、同時にアルトがゆっくりと突き上げ始める。 軽く突き上げるだけで、より深くへと吸い込まれ、自身を締め付ける力が強くなる。 広げられたことのないナカはアルトでいっぱいになり、隙間ないように埋め尽くされたソコは擦られるたびにシェリルに大きな波を与えた。 「っふ、ぁ・・・・あ・・っ・・やぁ・・・すご・・ぃ、ぁ」 途切れ途切れに上がる声は意味を成さず、シェリルの思考も殆ど真っ白に染まっている。 貪るだけの力は残っておらず、もうアルトにされるがままだ。 内から零れ落ちた愛液はアルトを濡らしシェリルの奥深くへとアルトを埋めていく。 片腕でシェリルを支え、もう片手でシェリルの胸を時に弄びながらアルトは自分の熱を高めていった。 「悪い、シェリル。」 そう言ったアルトは再びシェリルを抱きかかえてソファーに寝かすと自身を引き抜いた。 イカせてもらえなかったシェリルからは、喪失感にものほしそうな声が上がる。 もう自身だけでは弾けることができないことにシェリルも気づいていた。 「心配するな。」 優しくそう声をかけ、唇を貪ってやると濡れた空色の瞳がアルトを切なそうに見つめる。 その表情に苦笑すると、アルトは降参の白旗を振った。 一言声をかけシェリルを抱き起こすと、ソファーの座席に手をつかせて立たせる。 低いせいで尻を突き出すような形になる。 そのままの格好で静止させると、アルトは再び自分を埋めた。 弾けそうな自分をなんとか押さえ込みながら、アルトはシェリルのナカを蹂躙する。 限界までシェリルを溺れさせてしまいたかった。 「・・・・・や、あっ、も・・・・あぁッ・・」 ナカを穿つ度にシェリルの思考が蕩けていく。 もう全てを波に任せて果ててしまいたかった。 シェリルの下肢がガクガクと震える。 それを感じながら、アルトもぐずぐずに溶けてゆく。 浮かされるシェリルの表情を見れないことだけが、少し心残りだ。 熱を爆ぜさせ、全てを吐き出した後で思い切り深いキスをしようと混濁する意識の中でアルトは小さく笑うと、一際深くシェリルを突いた。 高められた熱が一気に吐き出され、奥へと注がれていく。 とろとろと内を埋めていく熱にシェリルの身体から力と意識が弾けてとんだ。 もう少しすれば、優しい優しい目覚めのキスが待っている。 END シェリルの白衣の下はNAのフィギュアのヤツをミニスカにして、ブーツを黒ニーハイにして、ガーターで止めてください。GJ!義兄さん><!!
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鏡置き場さん http //y-tzumannet357.ddo.jp 10301/ http //khunemu.dyndns.tv 9090 お疲れ様です!
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置き土産 【おきみやげ】 去年の部屋の住人が、次の年の住人に残していく物品のこと。便利な物からゴミ同然の物まで様々。
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※俺設定注意 突然だが俺はゆっくり農場などというものを運営している。 ゆっくりによる管理・運営された農場。偶に人の手は借りるものの、今までに数多くの野菜が生産されてきた。 農場は二つに分けられている。 ひとつは屋内農園。躾を施された所謂善良なゆっくりがゆうか達の指導の下、日夜農作物の世話を頑張っている。 もうひとつは野外農場。こちらは所謂ゲスや無能なゆっくり共によって運営されている。 勿論、こいつらが普通に野菜を栽培できるなんてことはない。そこで考え出されたのが奴隷農耕法だ。 必要な時に必要な仕事を果たし、それが出来なければ仕置きを受ける。当然脱走や野菜のつまみ食いなどは万死に値する。 れいむもそんな屑ゆっくりの一匹だった。 たまたまこいつの属していた班の中のゆっくりが優秀な個体で、その褒美に野菜を取らせたことがあった。 だが何を勘違いしたかこいつは、それからというもの勝手に作物を貪りだしたのだ。 先述のように、つまみ食いは万死に値する。 こいつには相応しい方法で死んでもらう。 丁度スペースも開いていたことだし、今回はアレがいいだろう。 函の中 れいむは怒っていた。 ここに捕らえられてからというもの、れいむは全く幸せではなかった。 日も昇らないうちに叩き起こされ、馬車馬のように働かされた。少しでも休もうものなら鞭が、 逃げ出そうものならふらんが容赦なく飛んでくる。そして夜は泥のように眠る。 全く冗談ではなかった。こんな生活は欠片もゆっくりしていない。 勝手に生えるはずのお野菜さんの世話なんて何でしなければならないのか。れいむにはそれがとても理不尽に思えた。 そんなある時、お野菜さんを食べられるときがあった。 なんでも頑張ったご褒美らしい。れいむは歓喜した。 ようやくれいむにお野菜さんを食べさせる気になったか。当たり前だ。優秀で可愛いれいむにはその権利がある。 正確にはれいむではなく、同じ班のまりさが優秀だったかられいむにもお情けで野菜が支給されたのだが、餡子脳には知るよしもない。 だがそんな思い込みがいけなかった。 れいむはこれから毎日野菜を食べていいと解釈してしまったのだ。 それからというものれいむは隠れて何度も野菜を盗み食いした。 そして見つかった。 れいむにしてみれば当然の食事は、農場の主達にしてみれば作物を荒らす害虫の所業でしかなかった。 もはやれいむは奴隷ですらない。ただ処分されるのを待つ惨めな害虫。 だがそんなことはれいむは知らない。 だから今、男の腕に抱かれ廊下を歩いているこの状況でもれいむは物怖じせずに怒ることが出来ていた。 「ぷんぷん!おにいさん、れいむにたべものちょうだいね!れいむおなかすいたよ!」 男に腹が減ったと要求するれいむ。 ここまで厚顔無恥になれるのは無知ゆえか、それともこのれいむの本来の気質か。 当然男は答えない。 彼には害虫に言われるまま餌をやるほど人が良くなかった。 無視したまま廊下を歩く。 そんな男の態度に怒りを覚えるれいむ。 何でれいむの言うこと聞いてくれないの。れいむは偉いんだよ。 既に自分が奴隷だったということは頭にない。男の方がれいむの奴隷だと思い込んでいる始末である。 途方もない餡子脳だと言えた。 「おにいさん!れいむのいうこときこえなかったの!れいむおなかがすいたんだよ!」 自分の願いがかなえられて当たり前とも言わんばかりに、れいむは声を張り上げる。 何で奴隷の癖に命令を聞かないのだという立場を弁えない発言にも、男は眉ひとつ動かさない。 このままでは埒が明かないとばかりにれいむが暴れだそうとしても男の腕がそれを阻んでいた。 「ゆぎいいいいいいいいいいいいいい!!!れいむをはなじでえええええええ!!!」 腕の中でびたんびたんとのたくる饅頭に、彼は少しうんざりしていた。 この世全てを舐めきったかのような顔と態度も、喧しい声も、とにかくこのれいむを構成する全てが好みではない。 さっさとこの饅頭を処理するために、目的の場所へ男は歩く。 暗く深い地下に造られた一室。男の目的はそこにあった。 地下室のドアの前で、男は立ち止まる。 手元ではまだれいむがぎゃあぎゃあ喚いていた。 男はそんなれいむをやはり無視し、ドアを開ける。 金属製のドアが、ギィ・・・と少し掠れた音をたてながら開いていく。 例えて言うなら、そこはロッカールームだった。 壁という壁、床と天井以外一面に全て金属製の函が埋め込まれている。 よく耳を凝らせば何か囁くような声が聞こえる。 れいむは知るよしもないが、この函ひとつひとつに何かが入っているのだ。 「確か空いている場所は・・・・・・えーと、ここだな」 ようやく男が口を開いた。 しかしそれは、れいむの要望を叶える為のものではない。ただ空き函を確認しているだけ。 「ゆっ!?おにいさん、れいむにたべもの・・・・・・」 すかさずれいむが食べ物を要求する。 だが聞かない。男にとってれいむの声など雑音そのものだった。 男は空き函を開く。 郵便受けのような投函口がついた扉が開き、30×30×30センチの空間が姿を現す。 すかさずれいむを押し込む。連日の野菜ドロのおかげで少々肥満ぎみのれいむでも、すっぽりとそこに入り込んだ。 そして扉を閉める。これでれいむは出られない。内部からいくら押してもこの函は開かない構造になっている。 「ゆゆ!?おにいさん、なにするの!はやくれいむをここからだしてね!」 自力で出ようともせずに、れいむはここから出せと要求している。 頭がいいかと言われれば違う。ただ単に自分は動きたくないだけだ。 幸い、備え付きの投函口からは外の様子が確認できた。 れいむはそこから男を睨み、狭い空間の中でぷくうと身体を膨らませて威嚇する。 扉越しの威嚇は男には見えない。仮に見えたとしても何の効果もない。 ごそごそと懐の中を漁る男。 「ゆ!れいむにおいしいものくれるんだね!」 男の行動を自分に何か食べ物をくれるものだと思い込み、声を上げるれいむ。 今回に限って言えば、れいむの思い込みは正解だった。 「ほれ」 投函口からなにかを投げ入れる男。ころころとそれはれいむの元に転がってきた。 サイコロほどの大きさの、乾パンがひとつ。 「ゆゆ!とってもおいしそうなたべものだよ!ぱくっ!むーしゃ!むーしゃ!」 すぐさまかぶり付き、咀嚼するれいむ。 その醜悪な顔は扉に遮られ、男はそれを見ずに済んだ。 「むーしゃ!むーしゃ!・・・・・・しあわせー!おにいさん!もっとれいむにたべものちょうだいね!」 もちろん、サイコロ一個ほどの量でこの強欲な饅頭が満足することなどありえない。 あっという間に飲み込み、お代わりを要求するれいむ。 「お前に与える餌は、一日一回それっきりだ」 代わりとでも言うように、男は宣言した。 れいむには男が何を言っているのかわからない。 「ゆ!?なにいってるの!?そんなことどうでもいいかられいむにもっとごはんちょうだいね!!」 言うことは全て言った。 そんな態度で男は部屋から出て行こうとする。 ようやくれいむも今自分の置かれている状況を把握してきていた。 このままではまずいとばかりに、扉に向かって体当たりをするれいむ。 だが開かない。先述の通り、この扉はれいむの力程度では破れない。 ばいんばいんと扉にぶつかり跳ね返り、反対側の壁に頭をぶつける。それの繰り返し。 「ゆうううううううう!!!ゆっくりしてないとびらさんはゆっくりしないでしね!!!」 滑稽なほどに無力な体当たりを続けるれいむを尻目に、男はドアを開け、部屋を後にする。 がちゃりとドアが閉まったときには、もう男の姿はなかった。 「ゆああああああああああ!!!どうじでどびらざんひらがないのおおおおおおおおおお!!!!?」 男が去ったことにも気づかずに、扉に向かって必死に無駄な努力を続けるれいむ。 この根性を農作業の方面で生かせば、こんなことにはならなかっただろうに。 やがて疲れ果てたれいむは、函の中でじっとするようになった。 そして気づく。動かずに、喋らずにいることでようやくわかる息遣い。それが聞こえてくる。 何かがいる。この狭い牢獄の外、部屋中に拵えられた函にれいむと同じように閉じ込められた者がいる。 一つや二つではない。何十、いや何百もの息遣いがそこらじゅうから聞こえてくる。 その息の主はゆっくりだ。この部屋にはれいむ以外に閉じ込められたゆっくりが大勢いた。 「ゆ・・・ゆっくりしていってね!」 扉の向こうにいる見えない相手を確認するかのように、そっと挨拶する。 「・・・・・・ゆっくりしていってね・・・・・・」 「・・・・・・・・・ゆっくり」 「・・・・・・ゆ・・・・・・」 程なくして、ぽつぽつと挨拶が返ってきた。 ようやく自分のほかにも閉じ込められたゆっくりがいることを知るれいむ。 何でこんな事になってるんだろう。れいむはただお野菜を食べてただけなのに。 そのお野菜を食べていたことが原因だとは露も思わずにれいむは憤慨する。 れいむからすれば、いきなり拉致られてこんな狭い場所に押し込められたのだ。怒りもする。 それもこれもあの兄さんのせいだ。奴隷の癖にれいむをこんなところに閉じ込めるなんて、お仕置きしなきゃ。 相も変わらずに自分のやったことに気がつかない。 野生で一体どうやって生きてきたのかが不思議なくらいの楽観主義。 他のゆっくり達は元気がない。お兄さんに何かされたのだろうか。 だったらその分も含めてお仕置きしなきゃね。れいむは偉いんだから。 ひそかな呻き声を聞いて、れいむは思う。 少なくともこの場ではれいむの勘違いを正せるものはいない。だからここまでれいむは増長している。 ここから出たら、まずはお兄さんにお仕置きをしてやろう。 それから美味しいお野菜さんを沢山むーしゃむーしゃするのだ。さっきのご飯は少なすぎる。 出来もしない妄想を浮かべてにやにやする。 れいむは自力で出られない。野菜はれいむのものではない。きっちり先ほどの食事に不満を抱くのも忘れなかった。 「おにいさんはれいむにおしおきされたくなかったら、ごはんちょうだいね!!」 当の男が居ない部屋に、れいむの声が響く。 結局のところこの屑はどこまでも利己的で、欲の強い饅頭なのだ。 自分の欲望を正義の怒りだと思い込めるこの饅頭は世界一幸せな生物なのかもしれない。 自分の置かれた状況も忘れて、れいむは怒りに燃えていた。 ・・・・・・いったいどれくらい長くこうしていただろう。 空腹で働かぬ頭を必死に回転させながら、れいむは自問する。 もうどうしようもないほど長い時間が過ぎていた。 れいむはこの長い、永い間、ずっとこの箱の中で暮らしている。 既にはしゃぎ回れる体力などなかった。 出来ることは動かず、喋らず、飢えに苛まれながら男がこの部屋に来るまで待つことだけ。 そう、あの男。れいむが奴隷だと信じて疑わなかった、あの男だ。 彼は毎日決まった時間にこの部屋を訪れていた。一日一回、れいむや他の函の中のゆっくりに餌をやるために。 彼がくれるものはサイコロほどの小さな乾パンが、ひとつきり。 あの日の宣言通り、それ以外の何物もれいむに与えられることはなかった。 最初の数日は脅すように喚いた。 早くここから出せ。奴隷の癖に何をしている。ここから出たらお仕置きしてやる。 当然、男は答えなかった。 暫くして、少しずつ声に恐れが滲み出てきた。 もうお兄さんにお仕置きするのはやめるよ。やめるから、ここから出して。 それでも男は答えなかった。 それからは震えるように懇願した。 お願いします。ここから出してください。もうここは嫌なんです。何でも言うこと聞きますから。 やはり、男は答えなかった。 今はもう、言葉も出ない。 ただ黙り込んで餌が投げ込まれるのを待つだけ。 他のゆっくり達も同様だった。 いや、違う。れいむが彼らのようになったのだ。 どんなに叫んでも、どんなに懇願しても男は耳を傾けない。 ならば諦めよう。諦めて、受け取れるものは受け取っておこう。そうすれば、体力の消耗は最低限に抑えられる。 ただ生き延びるためだけに飢えと戦いながら、屍のように生きるだけ。 れいむがこの部屋に入ってきた時から彼らは知っていたのだ。 いずれこの新参のれいむも自分たちのように、ただ騒がずに全てを受け入れるようになると。 今この部屋は静寂が支配している。 ほんのわずかに聞こえるのは弱弱しく聞こえる呼吸音だけだ。 ガチャリ、とドアを開く音。 男がこの部屋にやってきた合図だ。 男が次々と函に餌を投げ入れ始めるのを、無感動に見つめるれいむ。 最早彼が奴隷であるなどといった考えは浮かんでこなかった。 やがてれいむの箱の中にも餌は投げ入れられた。 ずりずりと這い、ゆっくりと餌を口に入れ、もそもそと咀嚼する。 これっぽっちの量では、れいむは勿論赤ゆっくりすら満腹にすることは出来ない。 僅かながらも口に入れたために、かえって更なる飢餓感に苦しむ。 それでも食べることは止められない。食べるのをやめれば死んでしまう。そういう思いがある。 だから食べ続ける。これが更なる飢えを呼ぶのだとしても。 ふとれいむが視線を上げると、そこにはれいむを見つめる男の姿があった。 おかしい。彼は餌を投げ入れればすぐにでもこの部屋を出て行くはずだった。 正確には、男はれいむを見ていない。 見つめる先はれいむの隣の、その函の中。 その函に向かって、手を伸ばす。 ガチャンと音をたてて扉が開く。 中にいたのは一匹のゆっくりまりさ。 そっとまりさを取り出し、抱える。 れいむには男が一体何をしているのかがわからない。 「よし、まりさ。出してやるぞ」 ざわり。 男の声以外に何も聞こえなかったはずの部屋にざわめきが生まれる。 今、なんて言ったのだ? 出す?誰を?そのまりさを?どこから?この牢獄から?何故? 疑問は声となり、ざわめきは少しずつ大きくなる。 そのまま男はこの部屋を出て行こうとする。 ゆっくりと部屋の中を歩き、ドアに手を触れる。 その瞬間、れいむが動いた。 扉に張り付き、あらん限りの大声を張り上げる。 「おにいざあああああああああああああん!!!!れいむも、でいむもだじでえええええええええええええ!!!!」 ピクリと、男は反応する。 ドアを握ったまま動かない。 チャンスだ。れいむはそう思った。 今叫ばねばもう二度と出られない。 そんな思いで必死に声を搾り出す。 「でいむもうあんなごどいいまぜんがらああああああああああああ!!!!おでがいじまずうううううううううう!!!!」 れいむに触発されたのか、他のゆっくり達も叫び始めた。 「ばりざもおおおおおおおお!!!!!ばりざもだじでええええええええええええ!!!!」 「あでぃっ、あでぃずもだじでええええええええええええええ!!!!おでがいじまずうううううううううううう!!!!」 「だじねでえええええええええええええええええ!!!!わがるよおおおおおおおおおおおお!!!!」 叫びは伝播する。 あっという間に静寂に支配されていたはずの部屋は阿鼻叫喚の様相を呈していた。 「おでがいでず!!でいぶを、でいぶをだじでぐだざい!!!」 「そのばりざよりばりざをだじでくだざいいいいいいいいいいいいい!!!!」 「むぎゅうううううううううううううううううう!!!!」 「み゛ょん゛っ!!み゛ょお゛お゛お゛お゛お゛お゛おおおおおおおん゛っ!!」 「あでぃずをだじでええええええええええええええええええ!!!!」 「に゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああああああ!!!!」 そんな叫びも、男には何一つ届かない。 この部屋中の函に向かって、ゆっくりと口を開く。 「お前らは、まだ駄目だ。まだ頃合じゃない」 この悲鳴の嵐の中でも不思議と通る、男の声。 ゆっくり達は叫びながらも、男の話を聞く。 「もっと時間が経てばここから出してやる。それまで待て」 そう言って、男はドアを開く。 「ああああああっ!!まっでええええええええええええええ!!!!」 「おいでがないでえええええええええええええええ!!!!」 誰も男が抱えているまりさのことに気が付かない。 まりさは動いていない。喋っていない。それどころか、息すらしていない。 まりさは死んでいた。 男が与えるあまりにも少ない餌は、長い時間をかけてまりさを弱らせていった。 一気に飢えさせるより、餌を与えながら十二分に飢えさせた方がより苦しみは大きくなる。 ひたすらに長い間、まりさは飢えと戦った。そしてとうとう、まりさは死んだのだ。 この部屋はそういう目的で造られた。言ってみれば座敷牢のようなものだ。 まりさは死んでからようやく、外に出ることが出来た。 ゆっくりとドアが閉められていく。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああ!!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「わ゛がら゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おおおおお!!!!」 「ま゛っでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛えええええええ!!!!!」 「ま゛ら゛っ!!!ま゛ら゛っ!!」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあ゛あ゛あ゛!!!!」 「ごぼね゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛!!!!!」 「ごごがらだじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛えええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 部屋から男が居なくなってからも、しばらくれいむ達の叫びは止まらなかった。 「もっと時間が経てばここから出してやる」。一体どれほどの時間が必要になるのだろう? なにしろあのまりさはれいむがこの世に生を受けたときからあの函の中に入っていたのだ。 少なくともれいむもまた、それほどの長い時間を過ごすことになる。 れいむはまだ知らない。自分がこれからどれだけ長い間、あの函の中で暮らすのかを。 ゆっくりにとっては永すぎる時間も、男にとってはたったの数ヶ月。 れいむがあの函の中に入ってからようやく一ヶ月が経過しようとしていた。 先は、まだまだ長い。 麗らかな春の午後。 暖かな日差しが差し込む居間には、ゆうかと俺がふたり。 今は三時。おやつの時間だ。 一本木で拵えられたテーブルの、その中央に置かれた皿の上。 そこにあのまりさがいた。 元々はただの処刑のつもりだった。 昔、畑の野菜を食ったゆっくりを閉じ込めたことがあった。 餌は最低限ともいえない量のゆっくりフードを一粒だけ。それを一日一回与え続けた。 そいつはどんどん痩せていった。 だが死なない。そう簡単にゆっくりは飢え死にすることが無い。 そもそもゆっくりというナマモノは食事の必要性が殆ど無い。 口に入れたものを自分の中身そのものである餡子に変換し、余分な排泄などする必要が無いからだ。 まぁそれでもあにゃる等を持つゆっくりはいるのだが、そいつらは中世の貴族のように食っては出し食っては出しを繰り返す。 決して自身の栄養にはせず、ただ自分の食欲のために食べているだけだ。 そういうことを除けばゆっくりは意外とエコなナマモノなのだ。 そんなエコ饅頭も流石に辛かったのか、半年後、そいつはポックリ逝った。 死因は誰が聞いても解るとおりの餓死。不必要に引き伸ばされた飢えの苦しみを顔中に浮かべて死んでいた。 死体を割ってみて驚いた。 クッキーのようにそいつの身体はサクサクと割れたのだ。 極限の空腹の中、水分さえ手に入らない状況でゆっくりの身体が起こした変化。 とことん水分の抜かれたスカスカの餡は、まるでゆっくり版の八つ橋のようだった。 干しゆっくりとも違う食感に、凝縮された甘み。 これはなかなかいい発見をしたものだ。飢えゆっくりとでも名付けようか。 それから、飢えゆっくりを量産するためにあの部屋を造った。 野菜をつまみ食いする屑奴隷や人里に下りてきて畑を荒らそうとするゆっくりたちを次々に放り込んでいった。 ちなみに、このまりさは4期目の最後の飢えゆっくりとなる。こいつだけ妙に長生きしていたな。 大体十ヶ月もすれば、あの部屋のゆっくり達は全て入れ替わる。 今あの部屋にいるのは自分がこれからどうなるかもわからない饅頭達だけだ。 まりさを2等分し、齧り付く。 サクッとした軽い口当たり。今回も上出来だ。 元は餡子なので緑茶との相性も抜群。お茶もすすむ。 ちょっとがっつきすぎて喉に詰まってしまった。急いでお茶を流し込む。 あっという間に食べ終わってしまった。 ゆうかはまだ半分も食べていない。ちょっと急ぎすぎたな。 この飢えゆっくりは簡単に・・・とは言わないが時間をかければ誰でも出来る。 透明な箱にでもぶち込んで、1日1回ごく少量の餌をやればいいだけだ。 半年間忘れずに餌をやれるなら、挑戦してみて欲しい。 おわり ――――― 名前をいただきました、書き溜めです。 フォアグラってあるじゃないですか、あのアヒルだかガチョウだかの脂肪肝ってやつ。 あれのゆっくり版って無いかなと思ったら、あった。仕方が無いので逆にゆっくりを飢えさせてみました。 イメージでは中身の餡子はパサパサを通り越してカラカラ、クッキーみたいになると思いまして。 ちなみに「うあああああああああ!!」っていってたのはふらんです。肉まんをクッキーにしても美味しくないだろうと。 なんかオチがいまひとつな駄文に仕上がってしまいましたが、ここまで見てくれた方に感謝を。 このSSに感想をつける
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仮置き場 言及されたけどリンクが無くて怪しい地名とかその他諸々を置きましょうのかけら国際連盟のお達しにより作成に至りました 可愛いネクソンイイ高広 URLくん クアッド・オジイチャン 南ウウィハンマン海カヌカンハハ諸島 ユーイチロー島 ジョン・スミス17世 テルテルアビブ国際空港 ョヅヌオュフプヴジュィュゥゥンクピィクィガィィガガ語アンペンヘッエヘン 平面R錠槍 二丁拳銃型箒 玉名たくクヌヌヌユネヌユルヌケルヌマテキメノ 円環トロイモルフェット ババア・ディスオーダー ババアデブリ VHW認証システム 西アントホワホワンハハ海 オーケイザワ タミュラ ブルーデーモン八橋愛太郎 佐沼塩辛太郎 オオサワタカオ サウンドトラック何? ツラミウス派 アジトゥパハハス北村コユンピウム派 アーケード・オーメン (Arcade Omen, アーケードの予兆) 北山岡沢鶴ヶ島姫路太郎のお弁当 ato一時塚遠藤(あといちじづかえんどう) エンドロビュー百貨店 ハチミツの木博物館 犬が好きだけどやっぱり猫派になります平和的倶楽部 つつが島三太郎物語 新約つつが島三太郎物語 言及者 タヤマヌサチロイ はちみつやきやさん xxxx年表記のページ 旧無人島 ゴヤ・システムズ 紅茶と同時にせんべいを摂取してから言語中枢に異常をきたして折り紙太郎 世界観 世界観
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病弱仮面はんべ~の、上杉軍乗っ取り計画(性的な意味で) という言葉が頭に浮かんだ 上杉主従を性的な意味で虜にして武田軍の怒りを買う半兵衛。 ちなみに虜にした結果↓ かすがは四六時中乳首を出していないといけない。出す方法は、あの黒い忍装束を左右にずらすだけ。 そしてその乳首に自分から触れてはならない。触っていいのは半兵衛だけ。 もし自分で触ったり、他人に触らせたらお仕置き(電気あんま) けんしんさまは下半身に何も着用してはいけない。もちろん毛も剃ること。 何か着用したら部下を集めてその前で自慰させる。 自慰をしたくなった場合、半兵衛の前でのみすること 風呂に入っている半兵衛の背中は、積極的に流してよい 寝るときは、かすが・半兵衛・けんしんさま の順で川の字になって寝る 寝てるとき以外、半兵衛のマツタケを舐めていないと一緒に寝てあげない 噂ではお仕置き目的に、わざと規則を破ることがあるとかないとか。 ごめん、なんか俺疲れてるな…オヤスミ