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鳴上悠(ナルカミ・ユウ) CV 浪川大輔 (Fate/Zeroのウェルバー・ベルベットなど なお今ロワの参戦作品【ToLOVEる・ダークネス】の登場人物である弄光(非参加者) 加え今ロワの参戦作品【めだかボックス】の登場人物である阿久根高貴(非参加者) 加え今ロワの参戦作品【ZETMAN】の登場人物である神崎人の声も担当している) 呼称 一人称→「」 二人称→「」 外見 性格 能力・術技 ペルソナ 定義的なことを言うのであれば「誰しも持っている、心に秘めた「もう一人の自分」のこと」。 主人公たちペルソナ使いはペルソナを駆使して魔法を発動したりする。 今作ペルソナ4では自身のアルカナが描かれたカードを破壊して召喚する。 想像しやすいのはジョジョの奇妙な冒険のスタンドか。 ワイルド 他の仲間たちにはない主人公の能力 「野生的」というよりは「ワイルドカード」という言葉になぞられている。 ベルベットルームの住人・イゴール曰く「数字のゼロ」のようなもの、とのこと。 このワイルドによって本来ならばペルソナは一人につき「特定の属性を持つ一体」しか宿ることがなのだが、 この法則を無視してあらゆるアルカナ属性のペルソナを多数保できる。 術技(単独技) 不定 備考 以下バトルロワイアル内におけるネタバレを含む +開示する ロワ中での動向 初登場話 登場話数 参戦時期 支給品1 BGCOLOR() 支給品2 BGCOLOR() 支給品3 BGCOLOR() 行動指針 現在状況 現データ 人間関係 参加者名 関係 呼び方 解説 遭遇話 花村陽介 まだ遭遇していません。 クマ まだ遭遇していません。 足立透 まだ遭遇していません。 BGCOLOR() BGCOLOR() 他参加者 如月恭華 片木左子 片木右子 初来慎 姫上綾乃 間名瀬美雨 ヴェイグ・リュングベル マオ ユージーン・ガラルド アニー・バース ティトレイ・クロウ サレ 結城梨斗 金色の闇 モモ・ベリア・デビルーク ナナ・アスタ・デビルーク 黒咲芽亜 ★鳴上悠(主人公) 花村陽介 クマ 足立透 坂上闘真 峰島由宇 真目麻耶 クレール ライナ・リュート フェリス・エリス シオン・エスタール キファ・ノールズ 戦闘員21号 レヴィアタン 緋崎秀一 姫宮桜 花菱烈火 佐古下柳 紅麗 葵 黒神めだか 人吉善吉 球磨川禊 佐々木一兎 長谷川志甫 仲西景 穂高結衣 神崎人 天城高雅 折戸やすな ソーニャ ▲上へ戻る
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順不同 あつまるレークカントリークラブ くまもと中央カントリークラブ くまもと城南カントリークラブ くまもと阿蘇カントリークラブ グランドチャンピオンゴルフクラブ グリーンランドリゾートゴルフコース コスギリゾート阿蘇ハイランドゴルフコース ザ・マスターズ天草コース チェリーゴルフ天草コース チェリーゴルフ宇土コース チサンカントリークラブ人吉 チサンカントリークラブ御船 ワールドカントリー倶楽部 不知火カントリークラブ 中九州カントリークラブ 九州ゴルフ倶楽部 小岱山コース 八代ゴルフ倶楽部 南阿蘇カントリークラブ 司ロイヤルゴルフクラブ 植木カントリークラブ 水俣国際カントリークラブ 熊本クラウンゴルフ倶楽部 熊本南カントリークラブ 乙女コース 熊本益城カントリー倶楽部 熊本空港カントリークラブ 玉名カントリークラブ 球磨カントリー倶楽部 百花園ゴルフ場 矢部ゴルフクラブ 肥後カントリークラブ 菊水ゴルフ倶楽部 菊池カントリークラブ 菊池高原カントリークラブ 阿蘇やまなみリゾートホテル&ゴルフ倶楽部 阿蘇グリーンヒルカントリークラブ 阿蘇ゴルフ倶楽部 阿蘇リゾートグランヴィリオホテルゴルフ場 阿蘇東急ゴルフクラブ 阿蘇高森ゴルフ倶楽部 高遊原カントリークラブ 鹿北ゴルフ倶楽部 鹿央ゴルフ倶楽部 ページ先頭へ 楽天GORAゴルフ場索引 北海道・東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州・沖縄 海外 楽天売れ筋ランキング ゴルフ総合 クラブ(メンズ) クラブ(レディース) ボール グローブ シューズ メンズウエア レディースウエア バッグ ヘッドカバー トレーニング用具 パーツ 小物 コンペ用品 その他 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック
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参加者名簿(配布版) ※ 参加者に配布された名簿です。 【男子】63/63 No. 名前 よみがな 01 OVER オーバー 02 アーカード 03 雨蜘蛛 あまぐも 04 アレクサンド・アンデルセン 05 碇シンジ いかり しんじ 06 笛吹和義 うすい かずよし 07 大原大次郎 おおはら だいじろう 08 海馬瀬人 かいば せと 09 風の風助 かぜのふうすけ 10 キョン 11 ギロロ伍長 ぎろろごちょう 12 草壁桜 くさかべ さくら 13 工藤タイキ くどう たいき 14 球磨川禊 くまがわ みそぎ 15 黒神真黒 くろかみ まぐろ 16 軍艦 ぐんかん 17 ケロロ軍曹 けろろぐんそう 18 古泉一樹 こいずみ いつき 19 剛田武 ごうだ たけし 20 コジロウ 21 サカキ 22 阪本さん さかもとさん 23 サトシ 24 シャウトモン 25 城之内克也 じょうのうち かつや 26 シロ 27 スラリン 28 空の藍眺 そらのあいちょう 29 大地の橙次 だいちのとうじ 30 タケシ 31 タママ二等兵 たままにとうへい 32 椿佐介 つばき さすけ 33 銅朱 どうしゅ 34 ところ天の助 ところ てんのすけ 35 ドラえもん 36 ドロロ兵長 どろろへいちょう 37 首領パッチ どんぱっち 38 ドン・モジャール 39 中川圭一 なかがわ けいいち 40 渚カヲル なぎさ かをる 41 ニャース 42 野原しんのすけ のはら しんのすけ 43 野原ひろし のはら ひろし 44 野比のび太 のび のびた 45 ハイグレ魔王 はいぐれまおう 46 バクラ 47 ハレクラニ 48 ピカチュウ 49 人吉善吉 ひとよし ぜんきち 50 日向冬樹 ひなた ふゆき 51 藤崎佑助 ふじさき ゆうすけ 52 ヘクソン 53 ヘッポコ丸 へっぽこまる 54 骨川スネ夫 ほねかわ すねお 55 ボボボーボ・ボーボボ 56 本田速人 ほんだ はやと 57 ミイホン 58 水野灌太 みずの かんた 59 宮本広治 みやもと こうじ 60 ミュウツー 61 武藤遊戯 むとう ゆうぎ 62 ヤドリ天帝 やどりてんてい 63 両津勘吉 りょうつ かんきち 【女子】39/39 No. 名前 よみがな 01 相生祐子 あいおい ゆうこ 02 秋本・カトリーヌ・麗子 あきもと かとりーぬ れいこ 03 秋山澪 あきやま みお 04 朝倉涼子 あさくら りょうこ 05 朝比奈みくる あさひな みくる 06 綾波レイ あやなみ れい 07 泉こなた いずみ こなた 08 鬼塚一愛 おにづか ひめ 09 カスミ 10 葛城ミサト かつらぎ みさと 11 喜界島もがな きかいじま もがな 12 黒神めだか くろかみ めだか 13 小泉太湖 こいずみ たいこ 14 琴吹紬 ことぶき つむぎ 15 小山むさえ こやま むさえ 16 桜井泉 さくらい いずみ 17 東雲なの しののめ なの 18 涼宮ハルヒ すずみや はるひ 19 セラス・ヴィクトリア 20 惣流・アスカ・ラングレー そうりゅう あすか らんぐれー 21 田井中律 たいなか りつ 22 高良みゆき たから みゆき 23 ドクロちゃん 24 長門有希 ながと ゆき 25 中野梓 なかの あずさ 26 長野原みお ながのはら みお 27 野原みさえ のはら みさえ 28 はかせ 29 柊かがみ ひいらぎ かがみ 30 柊つかさ ひいらぎ つかさ 31 日向夏美 ひなた なつみ 32 ビュティ 33 平沢唯 ひらさわ ゆい 34 真崎杏子 まざき あんず 35 満月美夜子 まんげつ みよこ 36 源静香 みなもと しずか 37 ムサシ 38 メジューサ 39 与次郎次葉 よじろう つぎは 以上102名 ネタバレ版はこちら
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登場人物一覧 生徒 下級1年生(のちに2年へと進級したものは判明次第★つき) やる夫・ニューソクデ★ ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール★ 美琴・御坂★ ナギ・三千院★ シャナ・フレイムヘイズ★ 大河・逢坂★ 魔理沙・霧雨★ 瑠璃・ボルフィード★ キリコ・キュービィ★ 当子・上嬢 キョン子・涼宮 セルベリア・ブレス★ 下級2年生 アリス・C・マーガトロイド 清麿・高嶺 封印クラス ジャクリ 下級2年生でのやる夫の同級生 シン・アスカ アイザック・クラーク ブロリー エル・ローライト アルフォンス・エルリック ハス太 キル穂 秀吉 アナザーブラッドのちに「紅朔・ニューソクデ」に改名 早苗・東風谷 タクト・ツナシ レックス・ミスト 仗助・東方 善吉・人吉 鴎・鶴喰 ディアーチェ・八神 ナナリー・ランペルージ カレン・紅月 智子・黒木 ハンナ・ルーデル 中級1年生 途中編入 さやか・美樹 杏子・佐倉 織莉子・美国 キリカ・キュービィ 上級2年生 なのは・ニューソクデ フェイト・テスタロッサ はやて・八神 ヴィータ シグナム 上級生(学年不明) 美緒・坂本 凛・遠坂 ベール・ゼファー ビビ・オルニティア アレクサンド・アンデルセン 4年生 忠夫・横島 シスター・シエル 教師など 下級学院 学院長ホロ 水銀燈・ローゼンメイデン 金糸雀・ローゼンメイデン 蒼星石・ローゼンメイデン 翠星石・ローゼンメイデン 真紅・ローゼンメイデン 雛苺・ローゼンメイデン 雪華綺晶・ローゼンメイデン 薔薇水晶・ローゼンメイデン アルル・ナジャ ドルル・ナジャ クロコダイン 宿舎管理人できる夫・パーソクデ リターナーお燐 用務員"学院最恐"幽香 用務員シュテル・D・ニューソクデ 門番美鈴・紅 門番美恋・紅 非常勤講師ブロント・比那名居 非常勤講師式・両儀 非常勤講師先代・博麗 非常勤講師アルクェイド・ブリュンスタッド 非常勤講師咲夜・十六夜 中級学院 元学院長シオニー・レジス 現学院長まどか・鹿目 現学院長補佐ほむら・暁美 ハサン・サッバーハ アリス・N・マーガトロイド アチャ子 馬坂 のび太・野比 ライダー キャスター 料理人やらない夫・ビップデ 料理人しょぼん ウェイトレスやらない子・ビップデ 非常勤講師マミ・巴 上級学院 学院長エヴァンジェリン 学院長補佐ネギ・S・マグダウェル
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【スパイラル ~推理の絆~】6/8 〇鳴海歩/●結崎ひよの/〇アイズ・ラザフォード/●竹内理緒/〇浅月香介/〇高町亮子/〇ミズシロ・火澄/〇土屋キリエ 【SHUFFLE!】5/7 〇土見稟/●リシアンサス/●ネリネ/〇芙蓉楓/〇麻弓=タイム/〇緑葉樹/〇時雨亜沙 【リトルバスターズ!】5/6 〇直枝理樹/●棗恭介/〇井ノ原真人/〇宮沢謙吾/〇三枝葉留佳/〇二木佳奈多 【つよきす】5/6 〇対馬レオ/●蟹沢きぬ/〇霧夜エリカ/〇佐藤良美/〇鮫氷新一/〇伊達スバル 【咲-Saki-】4/6 ●宮永咲/●原村和/〇竹井久/〇片岡優希/〇須賀京太郎/〇佐々野いちご 【CLANNAD】3/5 ●岡崎朋也/●藤林杏/〇坂上智代/〇春原陽平/〇春原芽衣 【生徒会シリーズ】5/5 〇杉崎鍵/〇桜野くりむ/〇紅葉知弦/〇椎名深夏/○椎名真冬 【キラークイーン】3/5 〇手塚義光/●高山浩太/●長沢勇治/〇色条優希/〇綺堂渚 【魔法先生ネギま!】3/5 ●ネギ・スプリングフィールド/〇犬上小太郎/〇長谷川千雨/●那波千鶴 /〇佐倉愛衣 【戦闘城塞マスラヲ】5/5 〇川村ヒデオ/〇ウィル子/〇リュータ・サリンジャー/〇アーチェス・アルザンテ/〇名護屋河鈴蘭 【恋する乙女と守護の楯】2/4 ●山田妙子 /〇真田設子/●笹塚隆平/〇桜庭優 【終わりのクロニクル】4/4 〇佐山・御言/〇新庄・運切/〇飛場・竜司/〇長田・竜美 【操り世界のエトランジェ】4/4 〇睦月透真/〇闇宮冥/〇蒼蓮/〇山田太郎 【魔法少女リリカルなのは】3/4 〇高町なのは/〇フェイト・テスタロッサ・ハラオウン/〇ユーノ・スクライア/ ●クロノ・ハラオウン 【惑星のさみだれ】3/4 〇雨宮夕日/●朝日奈さみだれ/〇白道八宵/〇東雲三日月 【ハヤテのごとく!】2/3 〇綾崎ハヤテ/●三千院ナギ/〇マリア 【武装錬金】1/3 〇武藤カズキ/●津村斗貴子/●中村剛太 【東方project】3/3 〇紅美鈴/〇十六夜咲夜/〇森近霖之助 【魔法少女まどか☆マギカ】2/2 〇美樹さやか/〇佐倉杏子 【寄生ジョーカー】2/2 〇藤堂晴香/〇葉山浩司 【永遠のアセリア】1/2 ●高嶺悠人/〇秋月瞬 【めだかボックス】2/2 〇黒神めだか/〇人吉善吉 【よくわかる現代魔法】2/2 〇森下こよみ/〇坂崎嘉穂 【塵骸魔京】2/2 〇九門克綺/〇イグニス 【機動戦士ガンダムSEED DESTINY】1/1 〇シン・アスカ 【スパイラル・アライヴ】1/1 〇関口伊万里 78/100
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鯖のパラメータ早見表 +... クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) セイバー 纏流子 通常 B A B D E B+ 160 鮮血更衣 B+ A++ C C+ D B+ 170(340) セイバー リンク B B A C B A 200 クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) アーチャー モリガン・アーンスランド C D B A B A 180 アーチャー 穹徹仙 B C C E E D 120 クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) ランサー レミリア・スカーレット B C A A B B 210 ランサー 前田慶次 B B A C C C 190 クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) ライダー モンキー・D・ルフィ B+ B+ C+ E E C+ 130(240) ライダー エドワード・ニューゲート B+ C D C B EX 160(200) クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) キャスター 食蜂操祈 E- E- E- A B A 120(105) キャスター フェイスレス(白金) 本体 C C B B E A 150 ハーレクイン C D B B E - 140 ブリゲッラ C B B E D - 140 カピタン C C C D C - 140 ディアマンティーナ E D B C B - 140 クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) アサシン ジャファル C D A+ C E C 140(190) アサシン 垣根帝督 C C B E D A 130 クラス 真名 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 総合(最大) バーサーカー 一方通行 A A+ C D E A 150(200) バーサーカー 不動明 通常 B B D B D A 160 デビルマン A A C A D A 200 アモン(狂化適用) EX EX B EX C A 250 鯖の属性早見表 +... 秩序 中立 混沌 善 リンクモンキー・D・ルフィ 穹徹仙レミリア・スカーレットエドワード・ニューゲート食蜂操祈不動明 中庸 纏流子前田慶次ジャファル 悪 モリガン・アーンスランドフェイスレス(白金)垣根帝督 狂 一方通行 令呪の位置・形状、使用一覧 +... キャラクター 位置・形状 使用方法(数字は使用したSSの番号) 夜科アゲハ 紅月カレン タダノヒトナリ 左腕 057 『令呪を以て命じる!直ちに帰還しろアーチャー!』 浅羽直之 右手? ウォルター・C・ドルネーズ 朽木ルキア 左腕、美しい氷の結晶状 043 「令呪を以って命じる――ランサーよ、これからはキャスターの命令を聞け」061 「第二の令呪で以て命じる。ランサー、キャスターに従うことなく、その討伐に全力を尽くせ」 鹿目まどか 虹村形兆 手の甲髑髏と、交差した二本の骨……海賊旗の如き三画の令呪 犬飼伊介 066 宝具の補助(台詞なし)066 「残り二画、全令呪を以て命じる♡宝具を使って、記憶を刻め」 暁美ほむら 手 エレン・イェーガー 人吉善吉 右手 034 「令呪を持って命ずる、アサシン――自害してくれ」061 「令呪によって命じる。俺たちの勝利のため、『最後の四人』を発動しろ!」 間桐雁夜 美樹さやか 右手の甲三画の紋章……演奏記号、フォルテ・フォルテッシモ
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番号 ライバル名 本名 所属チーム 搭乗車種 タイプ ルート 100 真六連星信徒 本間伸策 - スバル・IMPREZA WRX STi VersionVI(GC8) - ダウンヒル 101 ハイカムストロベリー 多並涼果 - トヨタ・MR-S 1.8 V EDITION - 102 栂尾山の風 二宮英治 - トヨタ・MARK II TOURER V(JZX90) - 103 ブルーレボ 金光武彦 - トヨタ・SUPRA RZ - ヒルクライム 104 百間滝クリーク 大塚悟 - 日産・PRIMERA 20V - ダウンヒル 105 シフティーワン 中山弘 - 三菱・ECLIPSE GSR-4 - 106 ヒルクライム野郎2号 因藤禎一 ヒルクライムガイ トヨタ・CALDINA GT-FOUR チーム ダウンヒル 107 ヒルクライム野郎3号 相馬成吉 ヒルクライムガイ スバル・LEGACY TOURING WAGON(BH5) チーム 108 ヒルクライム野郎4号 紀藤秀一 ヒルクライムガイ 日産・STAGEA 260RS チーム 109 ヒルクライム野郎1号 室谷和雄 ヒルクライムガイ トヨタ・SUPRA RZ チームリーダー 110 ワイルドレンジ 千松斉一 - スバル・IMPREZA WAGON(GF8) - ヒルクライム 111 地獄谷の怒り 犀修三 - ホンダ・INTEGRA TYPE R(DC5) ハイギャンブラー ダウンヒル 112 マスタピート 吾妻実 - 三菱・LANCER EVOLUTION II サポーター 113 エバーグリップ 根津貫太 - トヨタ・CELICA XX 2800GT 114 リリカルスタイル 人吉英樹 - 日産・SKYLINE GTS-t(HCR32) 115 メタルウィザート 天童雅也 - RIVAL CAR 115(ホンダ・NSX TYPE R(NA2)改) スラッシャー 116 蠱惑の秘書 広瀬恵美 - スバル・LEGACY TOURING WAGON(BG5) メダリスト ダウンヒル 117 ワンダリングディスティニ 河原大輔 - 三菱・GTO TWIN TURBO MR ハイギャンブラー ヒルクライム 118 ダークアフレイド 水谷正敏 - トヨタ・SOARER 3.0GT LIMITED トリッカー ダウンヒル 119 ローズレイン 西秀之 - マツダ・FAMILIA GT-R 120 勇壮なる静寂 奥山達男 - 日産・STAGEA 260RS 121 ファスタービート 福島祟 - 三菱・ECLIPSE GSR-4 122 プラグ&ナット 小菅康三 - スバル・LEGACY S401 123 グラディエーター 根府川吉宗 - RIVAL CAR 123(スバル・IMPREZA 22B STi改) キングダムトゥエルブ 124 ユウウツな天使 黒江世津子 - RIVAL CAR 124(日産・SILVIA spec-R改) サーティーンデビルズ
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8話 アゲハボックス 「くそ…天城弥勒を止めようとしてたはずだよな…」 黒いツンツン髪の学生に見える男は PSYという能力に目覚めた男、夜科アゲハだ 彼はWISEという集団のボス天城弥勒と対峙していたところに連れてこられたのだ 「雨宮とヒリューを探して早く帰らないと…」 そう言っていたところに 「少しいいか?そこの者」 声を掛けられてアゲハは振り向く 目の前には美人、それだけでは足りないような女が立っていた 女は俺に問いてくる 「人吉善吉、阿久根高貴、喜界島もがな、この3人の中で 会った人間はいないか?」 とりあえず俺は答える 「いや、残念ながらあんたが初めてだよ」 ちなみにこれは嘘ではない、本当のことである 「ふむ、残念だおっと自己紹介がまだだったな 私は黒神めだか、箱庭学園の生徒会長だ」 「俺は夜科アゲハ、白瀧高校の1年だ」 ちなみにその後情報交換しあい 「よし、じゃあ行こうか、めだかさん」 「了解した、頼むぞ夜科同級生」 二人はその場から離れて近くにあるスーパーに向かって行った 【一日目/6時42分/F-4病院】 【黒神めだか@めだかボックス】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品、不明支給品1~3 [思考・行動] 基本:生徒会長として主催者(トガシ)を止める 1:善吉、阿久根書記、喜界島会計と合流したい 2:しばらくは夜科アゲハと行動 [備考] ※庶務戦前後からの参戦です ※「完成」は規制されています 【夜科アゲハ@PSYREN】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品、不明支給品1~3 [思考・行動] 基本:主催者の打倒 1:雨宮、ヒリューとの合流 2:しばらくは黒神と行動 [備考] ※天城弥勒との話し合い中からの参戦です ※PSYは規制されているので多少弱くなっています みえるひと 時系列順 化物と化した彼の末路 みえるひと 投下順 化物と化した彼の末路 ゲーム開始 夜科アゲハ 超能力者と生徒会長と気づかれない男 ゲーム開始 黒神めだか 超能力者と生徒会長と気づかれない男
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【オープニング】 No. タイトル 登場人物 000 それはとても眩しい夜 音無結弦、シャルル・ジ・ブリタニア、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、郷田真弓、朝倉涼子、持田由香、北条沙都子、茶渡泰虎 【未明:0〜2時】 No. タイトル 登場人物 場所 001 アナタは恋人を殺せますか? 岡崎朋也、古河渚 F-4 002 ジャッジメントですの! 白井黒子、雲雀恭弥 G-5 004 君は僕に似ている 白鐘直斗、直井文人 A-3 003 戦士は独り遥か戦地に埋もれてわたしを動かす 足立透、ランサー D-2 026 Angel Meets! ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、立華奏 A-1 005 強い意志 前原圭一、朝比奈みくる E-8 012 皆の世界をまもるヒト 竜宮レナ、アーチャー G-6 008 Melodia〜僕に捧げるIの歌〜 阿良々木暦、仲村ゆり B-5 015 闇に濡れたCatastrophe 直枝理樹、持田哲志 H-3 006 嘘の境界 球磨川禊、宗像形 C-5 010 その男ら、凶暴につき 音無結弦、相沢祐一、キャスター、更木剣八 E-6 007 それと便座カバー、それと…… 春原陽平、霧島佳乃 H-1 036 天城雪子は笑えない 桜井智樹、天城雪子 E-6 009 生き抜く事/守り抜く事 涼宮ハルヒ、上条当麻、宮沢謙吾 H-4 024 神のみぞ知るセイカイ 衛宮切嗣、六道骸 G-7 011 バカと筋肉と未確認生物 中嶋直美、アストレア、井ノ原真人 B-7 022 生徒会の一存 桂ヒナギク、黒神めだか D-4 016 男はつよいよ 高山浩太、手塚義光 F-1 013 汚染残留 篠崎あゆみ、マリア、戦場ヶ原ひたぎ B-2 032 運命に抗うもの 古手梨花、衛宮士郎 F-4 017 破面の告白 花村陽介、グリムジョー・ジャガージャック、セイバー C-2 028 少女の戦 川澄舞、国崎往人、御剣総一、椎名 E-4 018 バトルロワイアル狂奏曲 長門有希、坂上智代、人吉善吉 C-4 020 ラブコメディは突然に キョン、ニンフ、姫萩咲実 D-6 031 歪曲スル正義 沢田綱吉、古里炎真 C-4 047 魔女の惨劇会 C.C. E-3 019 俺の救世主さま 岸沼良樹、ユーフェミア・リ・ブリタニア、園崎詩音 A-7 023 夢想曲 来ヶ谷唯湖、御坂美琴、鳴上悠 E-5 027 澄み切った強さを手に 棗鈴、アウレオルス=イザード、バーサーカー H-3 038 クールになれ、刻命裕也! 刻命裕也、遠野美凪 C-7 034 するがの法則 神原駿河、綾崎ハヤテ、足立透 C-2 029 Island Days 園崎魅音、竜宮レナ、白井黒子 G-6 059 ぜんきちタイガー 坂上智代、人吉善吉 C-4 014 幻物語 千石撫子 E-4 021 LIttle Busters! 棗恭介、伊吹風子、古泉一樹、一方通行 G-5 【黎明:2〜4時】 No. タイトル 登場人物 場所 025 散りゆく者への子守唄 北川潤、ライダー、真アサシン H-8 030 こわしや勇治 長沢勇治 F-7 039 fallen down 巽完二、北条かりん、イカロス D-5 033 DEAD or ALIVE 岡崎朋也 F-4 042 這い寄る混沌 瀬川虎鉄、水瀬名雪 A-5 044 傭兵とリフレイン 高山浩太、手塚義光、羽川翼、忍野忍 F-1 035 おまもりらんさー ランサー、戦場ヶ原ひたぎ D-2 041 僕は/俺は友達が少ない 黒崎一護、ロロ・ランペルージ、涼宮ハルヒ G-3 037 悪がもう一人の自分をつくる(前編)悪がもう一人の自分をつくる(後編) 郷田真弓、セイバー、グリムジョー・ジャガージャック、日向秀樹、篠崎あゆみ C-2 046 三千院ナギの驚愕 三千院ナギ A-3 040 エンドブレイカー! 御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファー E-5 058 Departure 前原圭一、朝比奈みくる E-8 051 偽善正義 衛宮切嗣、六道骸 G-7 055 堕ちないネイロ 来ヶ谷唯湖、C.C.、椎名、御剣総一 E-4 045 Lの殺意 神尾観鈴、倉田佐祐理 B-1 048 にげないで 過ちも 真実も 嘘も 全て赦す魔法へと変えよう 春原陽平 G-1 052 「ミッションスタートだ」 棗恭介、伊吹風子、雲雀恭弥 G-5 064 1人の逃走劇/暴走劇/復讐劇 岸沼良樹、水瀬名雪、ユーフェミア・リ・ブリタニア A-7 056 終わりのクロニクル 更木剣八、キャスター、巽完二、刻命裕也、遠野美凪 E-6 063 とある最強の一方通行 一方通行、古泉一樹 G-5 067 ぼくらの 綾崎ハヤテ、神原駿河、足立透 B-2 065 朱く染まれ、すれ違い綺羅の夢を 持田哲志、宮沢謙吾 H-4 072 錯乱、・・・ グリムジョー・ジャガージャック、神尾観鈴 B-1 068 幻想会話 千石撫子 E-3 054 魔神が 目覚める 日 白鐘直斗、直井文人、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア、立華奏 A-2 【早朝:4〜6時】 No. タイトル 登場人物 場所 053 かみのおとされもの(前編)かみのおとされもの(後編) キョン、ニンフ、姫萩咲実、長門有希、川澄舞、国崎往人、球磨川禊 D-6 043 白騎士物語 枢木スザク、宗像形 C-5 076 仮面は微笑む。 六道骸、真アサシン G-7 049 ああっ、侍さまっ 音無結弦、相沢祐一、アサシン E-5 057 中二病でも殺したい! 北川潤、長沢勇治 G-8 066 ひぐらし/CLANNAD night 岡崎朋也、古手梨花、衛宮士郎 F-4 062 悠久の旅人〜Dear boys 阿良々木暦、仲村ゆり、井ノ原真人、アストレア、中嶋直美、瀬川虎鉄 B-7 071 たとえバラバラになろうとも 宮沢謙吾、棗鈴、アウレオルス=イザード G-4 061 決意と殺意が交わる時 涼宮ハルヒ、黒崎一護、ロロ・ランペルージ、バーサーカー、春原陽平 G-2 070 アーチャー時を越えた遭遇 アーチャー、衛宮切嗣 H-6 074 セッキン アサシン D-6 069 朱より赤し 遠野美凪、刻命裕也、キャスター、天城雪子 E-6 073 繰り返し 羽川翼、忍野忍、高山浩太、手塚義光、日向秀樹 F-1 077 運命は、英語で言うとデスティニー 御剣総一、椎名、黒神めだか、桂ヒナギク、北条かりん、イカロス E-4 050 剣ツルギ物モノ語ガタリ 古里炎真、枢木スザク、園崎詩音 C-5 075 学園黙示録 前原圭一、朝比奈みくる、御坂美琴、鳴上悠、ウルキオラ・シファー、音無結弦、桜井智樹 E-7 078 つぎへの方向 棗恭介、伊吹風子、雲雀恭弥 G-5 060 この島に1人、――がいる! 三千院ナギ、??? A-3 【第1回定時放送】 No. タイトル 登場人物 079 第1回定時放送【『脱出を目指しているあなたに問います。』『ゲームに乗っているあなたに問います。』】 郷田真弓、朝倉涼子
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001 どうしましょう。 誰か助けてください。 撫子を救ってください。 目の前にいる悪鬼から。 初対面の人を悪鬼呼ばわりなんて失礼だと言うかもしれません。 ですが、だったら撫子のいるこの場に来てみてください。 ええ、判っています。解っています。 目の前にいるのは確かに人間です。 撫子の常識で捉えるならば、間違いなく人間です。 けれど、例え常識の上ではそうでも、感情が反発してしまいます。 認めたくない事実というやつです。 あの顔を、あの風貌を見てしまったら。 そして、あの目で睨まれてしまったら。 目の前の人間をまともな人間とは思えません。 なので、撫子は目の前にいるそれを、“悪鬼”と呼ぶことにします。敬称略です。 別にいいですよね。撫子がそう呼んでいるだけなのですから。 さて、その悪鬼ですが。 百歩譲っても『かたぎ』の人ではありません。 風貌から気配から、なにからなにまで厳めしいです。 そんな風に顔で人を判断するのは、本来失礼極まりないことなのでしょう。 けれど、怖いものは怖いのです。 心理的に――本能的に。 人間は第一印象ですべてが決まります。 だからこそ、他人から良く思われたい人間は、多少無理をしてでも、猫を被ろうとします。 仮面を被ろうとします。 ですが、それを否定する人間はいません。 仮面を被っている人間に対して、蔑むことも罵ることも憐れむこともしないのです。 当然でしょう――人は誰しも、仮面を被って生きているのですから。 他人を糾弾するどころか、否定すらできるはずがありません。 それが事実です。現実です。真実です。 たかだか十余年しか生きていない撫子が言うにはおこがましい台詞かもしれませんが。 それでも確信をついている――真理だと言っても過言ではないと思います。 長々と語ってしまいました。 要するに、撫子の目の前の悪鬼に対する第一印象は恐怖だけ、ということです。 何が怖いって、ただ顔が怖いというだけではありません。 傷を負っているにも拘らず、満面の笑顔なのです。 笑顔の仮面を張り付けたかのようです。 悪鬼の肩と腹部からは、血がどくどくと流れています。 かなり痛そうです。 ていうか痛くないわけがありません。 でも悪鬼は幸せそうです。ヒールックハッピーです。 今はやりの『どえむ』というやつでしょうか。 痛めつければ痛めつけるほど、それが快感に繋がる性格――性質でしょうか? どちらにせよ、嫌悪感を抱かずにはいられません。 間違えました。 悪寒を感じずにはいられません。 がくがくぶるぶるです。 そうして体を震わせながら、撫子は立ちすくんでいます。 さっきから目の前といいつつ、悪鬼との距離は十メートル近くありました。 けれど撫子には、悪鬼がかなり近くにいるように思えました。 悪鬼の身体が大きく見えるのです。 プレッシャーというやつでしょうか。 あの吸血鬼の少女、忍ちゃんと似た空気を纏っています。 ヒトではない存在特有のそれを。 やっぱり人間とは思えません。 ぶっちゃけ超恐いです。 どうしてこんなことになったのでしょう。 どうしてこんな怖い思いを――しんどい思いをしなくちゃならないのでしょう。 ああ、誰か。 いえ――暦お兄ちゃん。 どうか助けに来てください。 悪鬼の魔の手から、撫子を救ってください。 002 状況が呑み込めない人もいるでしょう。 だから説明することにします。 正直に言うと、撫子の中でもぐちゃぐちゃしていたので纏めたかったのです。 この混濁した状況を。 この困惑した感情を。 撫子の中でどうにか纏めたかったのです。 ではいきますね。 ――遡ること千年前。 なんて、もちろん嘘です。 事実無根です。根も葉もないです。でっちあげです。 撫子は嘘吐きなのです。 虚偽の発言で他人を欺いた女です。 悪逆非道です。生きている価値もありません。 とまあ、ちょっと『じぎゃくてき』になってみました。 深い理由も浅い理由もありません。 単なる気まぐれ、いえ、ただの気晴らしと言ったほうが正しいでしょう。 撫子流、ストレス発散術です。 巻き込んでごめんなさい。謝罪します。 本当は、正確な時間はわかりません。 これは嘘ではないです。 五分前かも知れないし、十分前かも知れません。 とにかく、数分前ということにしておきましょう。 数分前、撫子はクチナワさん――腕に巻き付いた神様に起こされました。 放送が始まる直前に起こしてくれるよう頼んでおいたのです。 文字通りの神頼みです。 神様に頼むことにしては小さいですが。 目を覚まして数秒後に放送が始まりました。 その正確さにおいては、クチナワさんは評価できます。 流石は神様です。 口煩くなければより神様らしいのですが。 「おいおい、神様に向かって口煩いとはあんまりじゃねぇか?」 「…………」 「それに、俺が全く喋らなかったら、撫子ちゃんだって不安だろう? 殺し合いの中でも撫子ちゃんが平常心でいられるように、こうして喋っているんだぜ」 こんなふうに延々と喋りかけてくるので、煩くて仕方がありません。 「口が減らないなぁ撫子ちゃんは。そもそも神様ってのは人間を導く存在だぜ? そして導くためには言葉が必要不可欠なんだ――少々口煩くても我慢して欲しいね」 「……クチナワさんの言葉は人を導くものじゃなくて、ただの茶々でしょ?」 しゃしゃ、とクチナワさんは笑って口を閉じました。 様子を見るに図星のようです。 さぞかし耳が痛いでしょうね――あれ? 「クチナワさん、蛇って耳はあったっけ?」 「ああん?……鼓膜はあるが、耳たぶはねえよ。蛇は空気中の音を聞き取れない。 鼓膜や耳が退化しちまってるからな。その代わりに下顎で地面の振動を感知しているんだ」 やけに細かく教えてくれました。 そうですか、耳は退化してしまったんですね。 じゃあいくら苦言を呈したとしても、クチナワさんの耳は痛くも痒くもないのでしょう。 まあ、神様に苦言を呈することなどないでしょうが。 もしそんな人がいたとしたら、どれだけ怖いもの知らずなんだ、って話ですよね。 「撫子ちゃん、話が逸れまくってるぜ」 「え……?」 そうでした。 撫子は状況を纏めようとしていたのでした。 混濁した状況を纏めようとしたら、話が混濁していました。 さっさと話を進めましょうか。 これ以上だらだらと話していると、文字数稼ぎと思われかねません。 実際のところ、その通りなのかもしれませんけどね。 話は逸れまくりましたが、今度こそ回想シーンです。 撫子としては、思い出したくもない記憶ですが――見たいというのなら、どうぞ。 003 撫子はクチナワさんに茶々を入れられつつ、放送を聴いていました。 『悲しいですか?嬉しいですか?何も感じませんか? 脱出を目指しているあなたに問います。あなたは大事な人を失ってでもその理想を掲げられますか? ゲームに乗っているあなたに問います。この結果にあなたは満足出来ますか?』 放送は、確かこんな問いかけで締めくくられました。 ですが撫子は、問いかけられて特に何かを考えることはしませんでした。 郷田と名乗った女の人の声は、あからさまに挑発をしていました。 『あおり』というやつです。 参加者の人々の心を揺さぶろうとしたのでしょう。 それくらい人生経験の貧しい、中学生の撫子でもわかります。 だからむやみに挑発に乗ろうとはしなかったのです。 ――いや、実際のところは、考えるのがしんどかっただけなんですけど。 「しゃしゃ、正直だねぇ。まぁ、ああいう挑発には乗らなくて正解だと思うぜ」 「…………」 「ああん?どうしたんだい撫子ちゃん。蛇が蛙に呑まれたみたいな顔をして」 「クチナワさんと意見が合うなんて……」 まったくもって意外でした。 「そんなに驚かれるとは心外だな」 「だって、クチナワさんは良い神様には見えなかったから……」 「おいおい、それは流石に言い過ぎだろ。神権侵害だぜ撫子ちゃん」 人権侵害ならぬ神権侵害とは。 そんな恐ろしいこと、誰がしようと考えるのでしょう。 「そこまで大それたことをする気はないよ」 「というか俺様は撫子ちゃんが揺さぶられなかったことにびっくりだよ。 十四人も死んでいるんだぜ?暦お兄ちゃんが死ぬ可能性だってあるぜ?」 「えっ!?」 揺さぶられました。 見事に揺さぶられました。 そうか、暦お兄ちゃんが死ぬ可能性も――。 「って、いやいやいやいや。それはないよ、クチナワさん」 「ああん?どうしてだよ撫子ちゃん」 「暦お兄ちゃんが死ぬ可能性なんて、漫画の長期連載でストーリーが破綻しない可能性くらい低いよ」 「なんでそこを漫画で例えようと思ったんだよ……」 クチナワさんはそういいますが、撫子は信じて疑いません。 長く連載を続けていれば、矛盾が出てきてしまうのは当然です。 その矛盾を抱えてでも話を進めることで、愛される作品になっていくのですから。 かの有名な、キン肉星の王子が主人公の漫画だって――。 「あー、いいかな撫子ちゃん」 「え……なに、クチナワさん。正義超人と悪魔超人の長きにわたる戦いの歴史を聞きたいのかな?」 「いや、興味ないから。それより暦お兄ちゃんのことだよ」 「……ああ、そっか」 そうでした、すっかり忘れていました。 撫子の様子を見たクチナワさんは、まるで溜息をつくように首をもたげました。 『へきえき』させてしまったのかもしれません。 そうですよね。いい加減、しつこいですよね。 それじゃあ本題に入りましょうか。 「暦お兄ちゃんがタッグを組むなら、アシュラマンだと思うよ」 「なるほど……って、なんでだよ!!」 「だって魔界の王子(プリンス)だよ?暦お兄ちゃんの相棒としてぴったりだよ!」 「いや、そこじゃなくて……」 「怒り、笑い、冷血の三つの顔を持つアシュラマンと、吸血鬼と人間の二つの顔を持っている暦お兄ちゃん。 この上なくシンクロしているよ!まさに夢のタッグだよ!!」 「…………」 あれ、返事がありません。 ただのしかばねなのでしょうか。 それとも抜け殻なのでしょうか。 あるいは――ただの白いシュシュになってしまったのでしょうか。 「撫子ちゃん。仏の顔も三度まで、って知ってるかい?」 「えっと……仏様のご慈悲は三度までしか受けられないってことだっけ」 考えてみれば妙な話です。 何人をも救済する立場の仏様なのに、三度までしかその救済を受けられないというのは。 酷いです。不条理です。 でも、なんでクチナワさんは突然そんなことを言い出したのでしょう。 「俺様は神様だから、厳密には仏とは違うんだがな。 まあ何が言いたいかっていうと、とっとと話を進めようぜってことだよ」 「話……?」 「ああん?まさか冗談でなく、ワザとでもなく、さっきの話をしてたってのかい、撫子ちゃんは? ……おいおい、大丈夫か?いやどう考えても大丈夫じゃあねえか……」 話とはなんでしょうか。 呆然とする撫子に対して、クチナワさんはなにやら呟いています。 何があったのでしょうか。当然あったのでしょうが。 まったく見当もつきません。 見当をつけようともしませんでした。 考えるのもしんどかったので、ぼんやりしていました。 すると、数分したころでしょうか、クチナワさんが口を開きました。 「……なるほど、どうやら少々壊れちまってるようだな」 「え?」 「いや、いいんだ。形ある物は必ず壊れて、いずれは滅びるんだからな。 撫子ちゃん、受け止めるのは難しいかもしれないけど、それでも目の前の現実から目を逸らしちゃ駄目だ」 クチナワさんが真面目な事を言い出したので、撫子は反応が追いつきません。 どうしたというのでしょう。 「しゃしゃ、分かってるとは思うが、これはバトルロワイアル――純然たる殺し合いだ。 そして殺し合いをさせるのが目的の主催者共は、参加者のパワーバランスを調整している筈だ。 圧倒的で、理不尽で、桁外れな能力は、全部弱体化してると見ていい。 例えば“死ににくい能力(チカラ)”なんてのも弱体化させられてるだろうさ」 「ど、どうしたのクチナワさん、急にそんなこと……」 やっと反応が追いついた撫子は、慌ててクチナワさんに向かって話しかけました。 けれど、クチナワさんは全く話を止める気配はありません。 「急に? 俺は最初から、至って真面目だぜ? この殺し合い――主催者曰く“ゲーム”についてもな。 撫子ちゃん、ゲームで一番楽しい瞬間はなんだ?ああん? 持てる限りの技術を総動員して勝負に挑み、その結果得た勝利だろう? 所謂“劇的な勝利”だ。弱者が強者に勝つ瞬間を、主催者共は希求してやがる。 だから弱体化の制限をかけるんだ――強者が弱者を嬲り殺しにしないように、ゲームが簡単に終わらないように。 この島では不死性なんて意味がない。最強なんてただの称号だ。起こりうる可能性は無限大だ。 もう解ったろ――この島では、大好きな暦お兄ちゃんが死ぬことだってありえる」 「…………」 勢いよく捲し立てるクチナワさん。 いつにも増して『じょうぜつ』になっているように感じます。 撫子はそれに対して何もしませんでした。 何も返せませんでした。 最後の部分は、聞くまいと両手で耳を塞ぎました。 これほどまでに、自分が蛇だったらよかったと思ったことはないというくらい。 強い力で、耳を抑えつけました。 けれど、そんなことに意味はなく。 しっかりと、はっきりと――クチナワさんの言葉は、撫子の耳に入ってきました。 心に刻み込まれた、といってもいいでしょう。 「と、とにかく……」 二の句が継げなければ、誤魔化しの言葉も、意味をなしません。 自分でも分かるほどに弱々しく呟いた瞬間、心――ではなく、腕が急激に震えました。 かなり痛いです。激痛です。 これと同じ痛みを、撫子はつい最近経験しています。 「これは……クチナワさん!?」 「ああ。例の反応だ……近いぜ!」 クチナワさんが興奮していることからも、間違いないでしょう。 撫子の償いの証となる、クチナワさんのご神体。 この震えは、それを感じたときのクチナワさんの反応です。 つまり、この近くにご神体があるということです。 「さあ撫子ちゃん、二時の方向だ!」 「に、二時……?こっちでいいのかな?」 「ああ、さあ速く!!」 「う、うん……分かったから、この震えを止められないかな?痛くて堪らないよ」 「ああん?……悪いが、ご神体が見つかるまでの辛抱だ」 撫子の提案はすぐに却下されました。 仕方がありません。 とにかく今は、クチナワさんのダウジングに頼るしかなさそうです。 撫子は二時の方向へと走りました。 また誤作動でなければいいな。 そんな希望と不安を、半々に抱きながら。 004 結局のところ、誤作動でした。 残念無念ということです。 ダウジングが示した場所、それは地図にも載っていた祠でした。 神社や神宮ではなく、小さな祠。 クチナワさんのご神体がある場所としては相応しい――そう撫子は思ったのですが。 「ふっ……お嬢ちゃん、どうやらまた誤作動しちまったようだ、すまねぇな」 祠を含めた周囲を探し尽くした後になって、クチナワさんはそう言いました。 いつもと声色を変えているのは、誤魔化しのつもりでしょうか。 そうはいきません。 十分弱とはいえ、撫子は頑張ったのです。 「……また、なの?」 「ああん?だから謝っただろうが、しつこい子は嫌われるぜ?」 なんということでしょう。 誤作動をしたのはクチナワさんだというのに、まるで悪気がありません。 天上から目線です。 神様だけに。 「……とにかく、これからどうするの?また当てもなく歩き回るの?」 「しゃしゃ、それしかねぇだろうな」 「えぇ……」 無慈悲なクチナワさんの言葉に、項垂れてしまいます。 さながら蛇の様に。 我ながら下手な例えですね。 ともあれ、これでクチナワさんの失敗は二度目です。 神様にだって失敗くらいあるでしょうが、それでも信頼度は大幅ダウンといっていいでしょう。 「おいおい、すべからく神様が全知全能で完全無欠だなんて、誰が決めたんだい? 不始末を起こした神々なんてごまんといるぜ?――日本だけで八百万もいるんだからな、しゃしゃしゃ」 おや、今の発言はグレーじゃないでしょうか。 八百万の神に謝っておいた方が賢明ですね。 そういうクチナワさんですが、神に期待をしてしまうのは仕方がないと思います。 期待をしてしまう――押し付けてしまう。 人は何か、自分に成せないことを他人に押し付けようとする傾向があるように思えます。 その対象として――こういっては失礼でしょうが――最も手軽なのが、神様なのではないでしょうか。 「しゃしゃ、そうだなぁ……困ったときの神頼み、という言葉もあるしな」 「うん……。だから神様を名乗る以上、撫子がクチナワさんに過度な期待をしちゃうのは仕方ないよ」 そう、クチナワさんが撫子に無条件に信頼されたように。 撫子が笹藪先生から学級委員長の役目を押し付けられたように。 他人から重すぎる期待をされてしまうのは、仕方がないのでしょう。 神という、全知全能をイメージする相手ならなおのこと。 神と同列に自己を、撫子を語るのはおこがましいですが、それはそれとして。 「とにかく、もう誤作動は止めて欲しいな」 「善処するさ、しゃしゃ」 軽薄な態度を崩さないクチナワさん。 はあ、と撫子がこれ見よがしに溜息をついても、ただ笑っているだけです。 まったくもって不遜です。 本当に神様ですか、あなた。 本当なら文句の一つもいってやるべきなのでしょうが――撫子は早々に諦めました。 しんどいことは嫌いですから。 「……近くに、人がいる気配がするな」 「え?」 諦めた途端、クチナワさんがそう言いだしました。 あまりにも唐突過ぎて、妙な声を上げてしまいました。 「しかも一人や二人じゃねぇ……少なくとも五人はいるな」 「こ、暦お兄ちゃんは……いるのかな?」 「しゃしゃ、今居るここじゃ分からない、としか言えないな――近付いてみるかい?」 クチナワさんは、愉快そうに笑ってからそう問いました。 人と接触することが嫌な撫子を、その声は試しているように思えました。 つまり――お前にできるのか、と。 巫山戯るように。 嘲るように。 そして試された撫子は――躊躇わずに頷きました。 「うん。暦お兄ちゃんがいるかもしれないなら、行くよ」 「恋する乙女はこうも積極的になるものなんだな――あるいは、障害がなくなるかもしれないから、か?」 「……どういう意味?」 「気にしなくていい。それじゃ、行こうか」 撫子の質問には答えず、方向を指図するクチナワさん。 真意を見せないこの不遜な神様に対して、若干不信感を強めながらも、撫子は黙って歩きます。 暦お兄ちゃんと会えるかもしれない。 なんといっても、撫子の心を動かしていたのはその可能性です。 人がいっぱいいるという状況は悩みどころですが――我慢できないことはありません。 それよりも懸念すべきは、ある可能性です。 「もし暦お兄ちゃんがいなかったら、そのときは一目散に逃げるからね」 「あぁん?いいぜ、分かったよ」 クチナワさんは呆れたように、一応の了承をしてくれました。 そして、歩くこと一分弱。 今までは聞こえなかった音が、撫子の耳に響いてきました。 時代劇でしばしば耳にする、剣と剣がぶつかり合う効果音に似たそれ。 いわゆる剣戟というやつです。 「く、クチナワさん……これって、誰かが戦っているんだよね?」 「しゃしゃ。そうみてぇだなあ」 飄々とした態度を崩さないクチナワさん。 この神様は、何故こんなにも余裕があるのでしょうか。 余裕そうに見えて、その実、何も考えていないだけなのかもしれません。 「はぁ……」 項垂れてため息をついてしまいます。 太陽が昇って、周囲は充分明るくなったと言えますが、それでも木々に覆われた森の中にいると暗い気分になります。 さながら沢山の人間に囲まれているような。 「しゃしゃ、ビビりすぎだぜ」 「う、うん」 そんな考えも、クチナワさんにばっさり切り捨てられました。 ああ無情です。 神様らしからぬ残酷な物言いに、無性に腹が立ちます。 ――いえ、神様なんて、いつの世も残酷なものなのでしょうが。 「さあ、早く行こうぜ、撫子ちゃん。文字数稼ぎも大概にしなきゃいけねぇだろ?あぁん?」 「……うん、そうだね」 さておき、とりあえずはクチナワさんの言葉に従います。 後半に何を言っていたのかは全く解りませんが(我ながら棒読みです)、時間を無駄にできないのは確かです。 覚悟を決めて、撫子は戦闘音のする方へと近づいて行きました。 そして、その現場に出遭いました。 「ひっ……!」 そこでは、四人の男女(プラス虎)が戦っていました。 構図としては、三人の高校生くらいの男女対、一人の大柄な男の人でしょうか。 その中でも一際撫子の目を引いたのは、大柄な男の人でした。 奇抜な髪型といい、着ている羽織のようなものといい、興味を引くところは幾つもありました。 ですが、それ以前にその男は、まるで化け物のような威圧感を発していました。 見ただけで、つい悲鳴を漏らしてしまうくらいの。 「い、いや……」 悲鳴を漏らしたということは、つまり恐怖を感じたということで。 殺し合いに現実感を持っていなかった撫子は、このとき初めて――死の恐怖を実感したということです。 目の前の、荒々しく剣を振るう大男に。 より詳しく言えば、男の背中が発する威圧感――そして、全身から溢れる殺気に。 「いやだよ……」 さて、考えてもみてください。 しんどいことが大嫌い、人間関係が大の苦手、そんな千石撫子という大人しい少女がいました。 大人らしい、じゃありません。大人しい、です。 むしろ精神は未熟です。 そんな撫子が、殺し合いという残酷な舞台に立たされて、あまつさえ日本刀を持たされて。 ストレスを微塵も感じないでいられると思いますか。 「嫌だよ、暦お兄ちゃん……」 当然答えはノーです。 ストレスも、ついでに死の気配も、ばりばり感じていました。 ただ、撫子は持ち前のスルースキルで、それらを回避してきたに過ぎなかったのです。 俯いて、黙って、事なきを得る。 撫子にとって、それがトラブルから逃げる常套手段だったのですから。 「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ――――」 では、それが通じないことを知ったとき、撫子はどうしたのでしょうか。 化け物じみた大男から感じ取った強大な殺気。 比喩的に表現するならば、死の香り、とでもいうのでしょう。 しかも、暦お兄ちゃんが死ぬ可能性もあるとクチナワさんに言われた直後のことです。 精神がブレブレの状態でのことです。 無視は出来ません。 回避も出来ません。 反抗も出来ません。 この状況を改善しようにも、それだけの力を持ち合わせていないのです。 では、撫子は一体どうしたのでしょうか。 「――――――!!!!!」 正解は単純明快。 つまらないとも月並みであるともいえるもの。 膨大な量のストレスに押し潰されたせいで起きること。 それはいわゆる――発狂、でした。 005 さて。 これにて回想は一段落したことになります。 実際は、この後「ざんぱくとう」の解号を錯乱気味に叫んで、悪鬼に刀を突き刺すところまでですけれど。 尺の都合という名の作者の都合が――いえ、なんでもないです。 各自脳内保管を済ませて頂ければ嬉しいです。 発狂して叫びながら大男に向かって刀を突き刺す少女の画です。 ………………。 …………。 ……。 はい。 ご想像できましたでしょうか。 それでは、先に進ませて貰います。 006 「ほぉ……またガキが現れやがった」 悪鬼に突き刺した刀が撫子のもとに戻って来たとき(どういう仕組みなのでしょうか)、悪鬼はそう言いました。 三人の男女は言葉もなく、立ち尽くしています。 それが当然の反応だと思います。 異常なのは、刺されたのに平然としている悪鬼です。 「…………」 ひ弱な少女なら卒倒してしまう程のオーラを、目の前の悪鬼はこれでもかと向けてきます。 撫子が普段通りの撫子ならば、当然気絶していたでしょう。 ですが、発狂した今なら話は別です。 普通の精神状態ではないのですから。 最高に「ハイ」ってやつ――では、ないですけど。 似たようなものだと考えてください。 冒頭でやけに撫子が饒舌だったのも、発狂したのが原因です。 「おいおい、こじつけにもほどがあるぜ撫子ちゃん」 クチナワさんが何か言っていますが無視します。 いくら普通の精神状態ではないとはいえ、この状況で平然と返事ができるほど撫子は強くありません。 なにせ、目の前に悪鬼がいる、絶体絶命のピンチなのですから。 「……発狂しても、この状況がピンチだってことは分かるんだな」 クチナワさんがぼそっと言いました。 確かに、ピンチをピンチと思えるくらいには、平常心が戻ってきたということなのでしょう。 できれば戻ってきて欲しくなかった、とも思いますが。 ハイな状態なら何でもできる気がしますが、ロウな状態では何一つできない、それが撫子です。 「なんで市丸の刀を持っているのかは知らねえが…… 俺に攻撃してきたってことは、俺と戦いてえってことだよな?」 悪鬼はそう問いかけてきました。 ひどい勘違いです。どれだけ決闘が好きなんですか。 そう言ってやりたい気持ちでいっぱいでしたが、かといって言う度胸はありません。 結果、無言を貫き通すことにしました。 「どうなんだ?はっきりしろよ」 どん、という擬音が聞こえた気がして、悪鬼の発するプレッシャーが増しました。 撫子は、着ている服の裾をぎゅっと握りしめました。 無言を貫き通せるのか不安です。 このまま貫き通していたら、怒って斬りかかられそうです。 かといって「ついかっとなってやった」と言ったところで、状況が良くなるとは思えません。 いわば詰み状態です。 殺される未来しか見えません。 どうしたらいいのか、撫子には状況を打開する策が浮かびません。 とにかく、とか、さておき、とか、そんな単純な言葉で誤魔化せる状況でもありません。 悪鬼はゆっくりと、地面に草履の擦れる音をさせながらこちらに近づいてきます。 一歩。二歩。三歩。 威圧感はどんどん増していきます。 そして、とうとう撫子が膨大なプレッシャーに耐えきれず、気絶しかけたとき。 「おい、待てよ」 「ああん?」 撫子と悪鬼の間に、男の人が立っていました。 007 「お前の相手は俺だ。この女の子は関係ない」 目の前に立った男の人は、そう言いました。 まさか庇われるとは思っても見なかったので(期待をしていなかったといえば嘘になりますが)驚きました。 一先ずは助かったと考えて良さそうです。 「あぁ?……そうかい、そこまで言うんだから楽しませてくれよ?」 対する悪鬼は少し不満そうな顔をしましたが、すぐに笑みを浮かべました。 相手は関係なく、とにかく闘えればいいのでしょう。 生粋の戦闘狂――存外、悪鬼という呼び名は間違っていなかったかもしれません。 そんなことを考えていたとき、撫子の後ろから声がかけられました。 「人吉っ!無茶をするな!ここは一旦、体勢を立て直そう!」 声をかけた男の人は、木にもたれかかって、肩で息をしていました。 よく見ると体中傷だらけで、かなり疲れているように見えます。 もう一人、声は発しませんでしたが、女の人も近くにいました。 あ、あと虎も忘れてはいけませんね。 「いや……それをさせてくれる相手じゃない」 人吉と呼ばれた男の人は、振り返らずにそう言いました。 そして、勇敢にも悪鬼に近付いて行きました。 死すら覚悟した行動。 その行動を見た二人は、黙ってしまいました。 何も言えなかった、というのが正確かもしれません。 「へへ……わかってるじゃねぇか」 「行くぜ、眼帯野郎」 そう告げた人吉さんの眼。 強い覚悟をした人間の眼。 あれを見てしまったら、気軽に声をかけることはできません。 「さっさと始めようぜ。……手応えがねえなんてことは、許さねえからな?」 悪鬼は相も変わらず殺気を放っています。 けれども人吉さんは、それに臆することなく悪鬼の前に立ち続けます。 背中は泥で汚れていましたが、とても力強く見えました。 「言われなくても、俺は、お前を倒す」 人吉さんが返したのは、最小限の言葉。 殺気を受けても微動だにしない、その後ろ姿。 極限まで集中しているのが、傍目から見ていても分かります。 「……いいねぇ。強い闘気が滲み出ているぜ」 それに比べて悪鬼は、余裕そうに『しぎゃくてき』な笑みを浮かべています。 これから起こる決闘に興奮しているのか、とても楽しそうです。 「カッ!俺は強くなんかねぇよ――強く在りたいだけだ。 誰よりも正しい、いや、正しすぎる女の子の為に、な」 なにごとか呟いてから、人吉さんはゆっくりと、格闘家のような構えを取りました。 ただ、撫子のような素人から見ても、肩に力が入りすぎています。 やはり緊張しているのでしょう。 それでも悪鬼の目の前に立ち続けていられるのには、尊敬します。 「おいおい、力むなよ――全力で来い」 悪鬼は人吉さんの緊張に、当然のように気付いているようです。 刀を構えることもせず、リラックスしたように立っています。 緊張した様子など、欠片ほども見受けられません。 果たして、人吉さんはこの悪鬼を打ち倒すことができるのでしょうか。 「…………」 さて――ここで、唐突にですが視点を変えさせてもらいます。 ずっと撫子の視点から紡いできたこの話を、人吉さんの視点へと変えます。 さながら、欲視力(パラサイトシーイング)のように。 やはり傍観者としての視点からでは、決闘にも臨場感がでませんしね。 不自然な変わり方かもしれませんが――まあ、原作者も同じですから問題はないでしょう。 それでは、続きをどうぞ。 ――――― To be continued