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6/11 21時以降のスレにおける発起人発言をまとめたものです。 6/6ログと合わせてご確認ください。 当面のスレ立てについては 次は明日の夜9時から その次は来週水曜日の夜9時からを今のところ予定しています となります 正規ルートだと両替とかどうなるんだろうか それぞれの世界のゲートの検問所や門前町で両替ができると思います 鉱物やその他物質的なものの本位制だとすれば紙幣はNG・硬貨は成分と重量次第になるのかな? 異世界側で地球紙幣の偽札の見分けとか無理そうですよね・・・ ⇒結局通貨については 「それぞれの国に金貨・銀貨・銅貨などの貨幣があるが基本的にはその貨幣の比重で判断されどの国でも使用可能」 ということに決定しました。それに伴い 問題は異世界貨幣と地球の貨幣のレートですね ということで 固定するの?それとも変動? 作品間で貨幣価値に多少の齟齬が出ても目を瞑るって意味では変動相場だと扱いやすいわな 毎日レート変動の情報を伝えるために両世界を行き来する仕事の人もいたりするのかもしれませんね という方向性になります 食べ物について質問ですがたとえば鳥人の前で鶏肉食べたら怒られますか? それとも亜人と食糧になる家畜は別物だから気にしないでくれる? 人間の前でサルを食べたら貴方はどう思いますか? 人によっては露骨に嫌悪の気持ちを抱く人もいるでしょうしなんとも思わない人もいるでしょう おんなじ感じで、リアクションはそれぞれですが、余計なトラブルを避けるならできるだけ食べないほうが無難かもしれませんね 魚人は魚料理ってどう思うかなーと考えてました 獣人・鳥人・魚人それぞれに神聖視する種類の生き物がいるかとは思いますが全てダメということも無いと思います 異世界側に組織とか作っちゃっても問題ないですか? どうぞどうぞ ただあまりに規模が大きいものはよく考えて作ってくださいね? 今まとめ見たんだけどこれってゲートを行き来できるのは人間種だけなの? それとも各ゲートの種族も人間界に入り浸ってたりするの? もしくは人間界は空港の中継点だけみたいな立ち居地で多種族からの干渉は拒否してるの? 両世界の人種が行き来可能です ただ異世界側のほうが地球側よりハードルが高い感じです ではそのハードルが高い理由が重要になってきますね どんな理由が考えられるでしょうか? 階級制度の問題 経済的な問題 この二つが主に考えられると思います つまり身分が低かったり貧乏だったりするとゲートを通れないって事? 例えば立憲君主制みたいな国家が主でゲートはその国の王家やら兼職者に管理・独占されているみたいな 大体そんな感じですね ゲートを通れるのはそれなりに経済力があり国家から特別な許可をもらった人間に限られている感じだというような 2スレ目にて このスレでは異世界側国家の設定を固めていきませんか? ということで 異世界には純人種がいないんだから 死霊の国の民は亜人の死霊になるのかな そもそもアンデッドがどういう理屈で存在が許容されているのかとか そのあたりをちゃんとしないとマズイですね(地球へやって来た的な意味で) 過去に異世界に紛れ込んだ人間の死霊が居たりするのは駄目かしら 問題ありません。どういう役回りにするかでいろいろ話が作れますね しかし奴隷が死霊ばっかで貴族階級がブラッドブリードだとすると食い物ないんじゃ 食料調達の為の遠征 一年に一度か数年に一度死国から死霊が溢れ周辺国に戦火をもたらすんですね! この場合神による介入は無いかあっても極小規模です 騎士国家には群れを作る獣人がいるといいな。犬人とか ケンタが騎兵 犬兵が歩兵とかなり強力な陸軍国家ですね 個人的には大雑把に各種族の論理思考というか倫理観や常識みたいなのがあると分かりやすいけど それやっちゃうと縛りにもなりそうで難しい? ある一定の方向性を決めるのは悪いことじゃないと思います ただ「大ざっぱな民族性なので変わり者やイレギュラーもそれなりに存在する」というくらいのものってことで 新天地って新大陸アメリカのイメージでいいのかな 土地を奪われた鳥人間がネイティブアメリカンみたいな感じで 完全に土地を奪われたわけじゃなく鳥人間が辺鄙だからと放置してた場所にいつの間にか入植してたくらいの感じで考えてたんですがどうなんでしょ? 国家名・元首について 3スレ目にて行われた投票を踏まえ 妖精郷:エリスタリア バイキング国家:ドニー・ドニー 規律あるプロイセン国家:クルスベルグ 東方騎士団国家:イストモス 貴族と奴隷種族のスラヴ国家:スラヴィア アラブ・ムーア国家:ラ・ムール アステカ風神権国家:オルニト 竜人その他の鱗ある種族の島国:ミズハミシマ 魔法に長けたアジア風王朝:延(大延国) 自然の猛威を崇拝するアボリジニ的蟻人間の領土:マセ・バズーク 以上10国については確定となりました あらゆる種族が鳥人間の領域を奪って入植した新天地: については未定です。 元首案 スラヴィア 屍姫サミュラ ラ・ムール ネネ・ラ・アフ・ムール7世 ミズハミシマ 乙姫(代々襲名) 各国家の有り様について様々な話が出ましたが、編集するよりも ろだより本日3スレ目をご覧頂くほうが分かり良いかと思われます。
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2021/10/1 お題:「恋愛もの」 レギュレーション:スタンダード title 『僕と僕と彼女と彼女の失踪』(ふぐり) 桃乃瀬先生ってなに?(出題:ふぐり) →主人公の中学校の元女担任。 32歳。 実家に帰った際道でばったりと出会う。 現在ニートでありすれてしまった様子。 その理由は主人公には明かしてくれなかった。 右足を軽く引きずっているようだ。 本人はアパートの階段で転んでしまったというが、主人公の記憶では実家住みのはずだったが果たして。 (回答:ベッキーの内なる果穂) いるはずもない彼女ってなに?(出題:ベッキーの内なる果穂) →ふと視界に映る女性の姿。 昔から主人公があるとき、一瞬だけ見えてしまうことがある。 それは主人公の年齢とともに成長しているのだとわかるが、彼女が現れる場所はベランダの向こうや、屋上のフェンスの向こう側など。 主人公がある日決心してフェンスの向こうにいくと、彼女はいった。遅かったね、と (回答:タージレク2) フクロウの右目ってなに?(出題:タージレク2) →主人公が放課後よく使う喫茶店の名。 マスターの右目には眼帯がついている。 狩りをしていた所、ふくろうに啄まれてしまったらしい。 最初は主人公だけの安らぎの場だったが、気づいたら皆のたまり場に。桃乃瀬先生は昼間から酒を飲み、妄想だと思っていた「叶みつは」は平然とコーヒーを飲んでいた。 (回答:ベッキーの内なる果穂) 相澤書庫ってなに?(出題:きぬ) →学園の図書館にある卒業生の作家が寄贈した図書群。 彼の作品は独特なブレる世界観が特徴。二つの世界が重なった点に、二つの世界に同時に存在しないものだけが見えるというファンタジー小説がメイン。 叶みつはは語る、 「それ、実体験」 (回答:タージレク) 願いのかなうトンネルってなに?(出題:サソリ田) →主人公の住む街から海辺の街へと続く古いトンネル。 現在は他に道が整備され使う人は減ったが、夕暮時にそこを通ると願いが叶う、と噂される。 だがみつははそこを通ろうとした時「やっぱり行けないや」と足を止める。 不思議に思う主人公だったが、自宅での水着Hシーンが来るのでそちらに気を取られてしまう。 (回答:ふぐり) 叶みつはの失踪ってなに?(出題:うちゅかに) →相澤書庫にあった本、「三ツ葉香苗の失踪」の中の最終章タイトル。 学園ファンタジーである本作の中で「三ツ葉香苗」は並行世界の自分である「叶みつは」と役割を交換し入れ替わる事を決意するが、叶みつはの世界の主人公だけは入れ替わった相手が叶みつはではなく三ツ葉香苗だと気付いている。 (回答:ふぐり) 相澤稔の忘れていたことってなに?(出題:ズムーシャ) →相澤稔は「三ツ葉香苗の失踪」の作者である。 彼は作品内世界と現実世界を行き来するヒロインを創作した。彼は忘れていた。 そのヒロインのモデルは知らず知らずのうちに好意を秘めていた同級生の桃乃瀬初美であることに。 (回答:ほうじ茶) エンドマークってなに?(出題:最後の一滴、ほうじ茶) →最終章は未発表となった。稔は目を覚ますことはない。 時が経つ中で彼の脳内に一つの新たな思考能力者が生まれた。 その名前は愛した者の残滓、桃乃瀬であり三ツ葉でもある「叶みつは」。 稔が目を覚ませば死んでしまう。 しかし彼女はエンドマークをつける為にでかけたのだ。稔の記憶を取り戻す旅に。 (回答:果穂ちゃん(サラリー))
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命を救えるというなら、ボクはこの力(メディウム)で戦います! 正体不明の英雄 パーソナルデータ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (画像URL.png) 名前 雨宮リク 年齢 15歳 性別 男? クラス 同調者/勇者 属性 天/ 冥 一人称 ボク 種族 人間? ワークス 学生→飲食店従業員 二つ名 Mr.unknown 髪の色 黒色 瞳の色 緋色 肌の色 白色 身長 / 体重 155cm / 44kg 武器 メディウム 戦闘スタイル 重撃 ライフパス 出自 愛し愛され キーワード 自分の存在 目的 英雄希望 邂逅 天乃杏 感情 鈍感 印象 アホ毛 性格 素直 概要 近年になり同調者の力が確認された少年。 10歳の頃から画材店経営の雨宮家に住んでいるがそれ以前の記憶が曖昧であり、これまでどのように生きてきたか解らないらしい。 小柄で中世的な容姿に相応しく心優しい性格をしているが正義感が人一倍強く学校ではイジメられながらの生活を送っていた。 その高い正義感の理由は彼が無類のアメリカン・ヒーローファンである事にある。 現在は紆余曲折あって小世界を漂流する料亭で働いている。 すんなりと現実を受け入れるタイプであり、異世界を行き来する事にも直ぐに抵抗が無くなったという。 (ただ雨宮家に残っているアメコミヒーローのコレクションが気がかりだという) 料亭ではその容姿と殺人的な料理の腕でファンを獲得しているらしい。 自分の力が役に立つならと闘う事を選んだものの、未だに謎が多い自分の力、過去が解らないという自分の存在にも疑問を持ち始めている。 常識人に思われがちだが天然な部分があるという。 戦闘ロール 簡易キャラクターシート レベル クラス 属性 Pr CF修正値 15 勇者/同調者 天/冥 12 1 クラス履歴 クラス名 聖職者 能力値 筋力 器用 感覚 理知 意思 幸運 6 6 10 11 12 7 戦闘能力値 命中 9 回避 7 魔導 22 物攻 52 魔攻 21 物防 17 魔防 10 耐久力 105 魔法力 84 行動 9 特技 名称 SL 参照ページ セイントブルーム 1 B86 祝福武器 1 B86 祝福武器Ⅱ 1 B87 祝福の蔵 1 E72 勇気ある者 1 B104 運命の旗手 5 B104 勇者武装 1 B105 英雄覚醒 3 B105 光の刃 5 B105 命を超える者 1 B105 命の煌めき 1 B105 メディウム 1 E42 世界記憶 1 E43 ワールドルーラー 1 E43 仮面剥奪 1 E43 リバースマスク 1 DL76 エンハンストメモリー 1 DL76 イクイップリミット 1 B110 伝家の宝刀 1 B111 伝家の宝刀Ⅱ 1 E67 伝家の術式 1 B111 伝家の術式Ⅱ 1 E67 超大型武器 1 B111 超大型武器Ⅱ 1 B113 トレーニング:魔導 1 B113 トレーニング:行動値 1 B113 ビッグマジック 1 E66 ビッグマジックⅡ 1 DL96 ワンポイント 1 DL96 能力値UP:理知 3 DL96 能力値UP:感覚 3 DL96 能力値UP:意志 3 DL96 ハイパーセンス 1 E97 マジックマスター 1 E97 ウィザードアイ 1 E97 厄運 1 DL96 装備品 部位 名称 種別 参照ページ 武器1 ディバインブルーム 白兵(槍) B129 武器2 名称 種別 参照ページ 魔装1 Squall(メディウム:器物融合タイプ 魔装(天) DL105 魔装2 名称 種別 参照ページ 頭部 マジカルリボン 防具 E99 上半身 名称 種別 参照ページ 衣服 マジカルローブ 防具 E99 肩 名称 種別 参照ページ 籠手 茨の手 防具 E99 装身具 名称 種別 参照ページ その他1 名称 種別 参照ページ その他2 名称 種別 参照ページ 箒オプション1 ダブルブレードユニット 白兵 DL108 箒オプション2 ヘヴィシフト 白兵 B136 箒オプション3 ヘヴィシフトⅡ 白兵 DL108 箒オプション4 増設スロット 汎用 B134 箒オプション5 連結磁鉄 白兵 B136 所持品 名称 種別 個数 参照ページ 0-Phone 道具 1個 B123 ハイHPヒールポーション ポーション 1個 B123 ハイMPヒールポーション ポーション 2個 B123 MPヒールポーション ポーション 1個 B123 イヴィルアイ 道具 1個 B123 消費経験点 140点 戦闘プラン・他 ※1参照ページは数字の頭に基本ルルブの場合「B」上級ルルブの場合「E」と表記してください。 例→B100(基本ルルブ100ページ) ※2戦闘能力値は未装備ではなく合計値を入力してください。 ※3戦闘能力値は常時のスキル以外による上昇値・減少値を反映させないでください。例えば、《さみだれ打ち》をSL3で取得していても、入力欄に【魔導】-2【魔攻】+15分は加算しません。 ※4『クラス履歴』欄にはクラスの欄に入力していない過去に経由したクラスを全て入力してください。
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前ページ次ページゼロの怪盗 目の前に広がる光景は今まで彼が巡って来たあらゆる世界とも異なっていた。 世界を旅する彼にとって、見知らぬ世界へ行くことは日常茶飯事である。 だが、そういう時は必ず事前にその世界のことを調べてから行く為、 予備知識無しで世界を行き来することは、実はあまりない。 その為、何も情報の無い今の状況は彼にとってはあまり望ましくないものだった。 そもそも、この世界へは自分の意志で来たわけではない。 (誰かに呼ばれた…ってところかな?) 海東はすぐにその考えに至った。 となれば、最も優先すべきなのは出来るだけ素早く必要な情報を手に入れることである。 今海東にすぐ出来ることは、取りあえずは自らの目で周囲の状況を確認することだった。 「……信じられない」 ふと目の前を見ると、桃色の長い髪の少女が海東を見つめていた。 その顔には失望と絶望の色が浮かんでいる。 ぶつぶつと何かを呟いているようだが、海東は特に興味がなかったのでわざわざ聞こうとはしなかった。 その彼女をはやし立てるような声が次々と上がる。 「おいおい、ルイズのやつ平民なんか呼び出してるぜ!」 「さすが『ゼロ』のルイズだな!」 「キャハハハハ!」 「あーオホン!」 頭部の禿げ上がった中年の男は軽く咳をして周囲の嘲笑を黙らせると桃色の髪の少女へ向き直った。 「さ、ミス・ヴァリエール、『コントラクト・サーヴァント』を」 すると少女は首を振って、男へと詰め寄る。 「ミ、ミスタ・コルベール! やり直しを! もう一度、もう一度召喚させて下さい!」 「……残念ですが、ミス・ヴァリエール。 召喚されたものを一生の使い魔とする、例外は認められません 例え召喚されたものが人間であっても……です 」 少女は、なおも首を振って拒否の意思を示す。 しかし、男も首を振り、少女の懇願を却下する。 暫くすると覚悟を決めたのか、少女は表情をキッと引き締めた。 そして海東の方へ向き直る。 「アンタ、感謝しなさいよね。貴族にこんな事されるなんて、本当は一生無いんだから」 高圧的な態度でそう言い放つと、すぐに目を閉じる。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」 少女は契約の呪文を唱えると、海東へと顔を近付ける。 次の瞬間、ルイズと名乗った少女の唇と海東の唇が重なっていた。 「…………」 海東は突然の接吻にも、全く表情を変えなかった。 それよりも、現在自分が置かれている状況の把握、そしてこれからどうするかを優先的に考えていたからだ。 唇に柔らかい感触が押し当てられている間も、その目はこの世界を観察していた。 (さて、どうしようかな?) 取りあえずはこの世界の『お宝』を探そう。 そんなことを考えている内に少女の唇が海東から離れる。 すると、海東は左手に熱を帯びた激しい痛みを感じた。 海東は思わず左手を見る。 左手には何か文字のような印が刻まれていた。 (これは……?) 左手に現れた印を興味深そうに見つめる海東を見て、男が口を開いた。 「ほぉ、これは珍しいルーンですね。ちょっとスケッチさせて……」 男が言い終わらない内に海東は立ち上がった。 急に立ち上がったので、思わずルイズはびっくりして尻餅をつく。 ルイズはすぐに姿勢を正すと、海東を睨み付けた。 「ちょっと!何御主人様をびっくりさせてんのよ!!」 「……『御主人様?』」 海東が聞き返すと、ルイズは得意気な顔になった。 「そうよ。アンタはさっき私の使い魔になったの。つまり私はアンタの御主人様ってわけ」 「ふ~ん」 特に感情も込めずに海東は言った。 その態度にカチンと来ながらも平静を装ってルイズは続けた。 「……だからアンタは私の言うことには絶対服従なの。分かる?」 「嫌だね」 海東は即答した。 「僕に命令出来るのは、僕だけさ」 そう言うと、海東は指で鉄砲を作り、ルイズへ向けて撃つポーズをした。 そして、素早くその場から走り去って行く。 目の前の一瞬の出来事にルイズは思わず固まり、去って行く海東の後姿を見ていることしか出来なかった。 前ページ次ページゼロの怪盗
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ミュゼ +目次 エクシリア エクシリア2 レイズ エクシリア 性別:女性 年齢:20歳 身長:168㎝ 声優:真田アサミ 突然ジュードたちの前に現れる謎の精霊。 マクスウェルの使いを自称しミラの姉と名乗っているが…? +ネタバレ 20年前に断界殻の一部が破壊されると言う事件が起こったため、マクスウェルがリーゼ・マクシアを守るために作り出した大精霊。 「断界殻(シェル)の存在を知る者を抹消する」という使命の遂行のためには手段を選ばず、非道な行為も平気で行う。 断界殻の一部から生み出されたため、断界殻の力を持っている。 なので、空間や重力を操ることができ、断界殻を通過してエレンピオスとリーゼ・マクシアを行き来したり精霊界と人間界を自由に行き来することが可能。 また時空の力を有した剣を体内に持っており、その剣によって本人以外も各世界を行き来させることができる。 当初はエレンピオスにて監視を行っていたが、クルスニクの槍によって断界殻が破壊されてしまったので 断界殻の修復と断界殻を通ったエレンピオス軍の抹消をした。 しかし、マナを使い果たしてしまったのでマクスウェルの判断により、 「人間からマナを補充する」という指示を受けたので近くにいたジュードに使役されることになった。 その後は機会を窺って断界殻の脅威であるクルスニクの槍の破壊をし、 「断界殻の存在を知る者を抹消する」という本来の使命を遂行していくことになる。 自ら物事を決めることができず、マクスウェルからの命令が途絶えると混乱し、よりどころを求めて暴走。 その後はガイアスを庇護者とし、彼のために行動するようになる。 ジュード達にガイアスが敗れた後、ミラがミュゼを受け入れたことにより和解。 エンディング後は、精霊界でミラや四大精霊とともに暮らしている。 ▲ エクシリア2 「私、お姉さんだもの。これでも色々、大変なのよ」 性別:女性 年齢:21歳 身長:168㎝ 声優:真田アサミ ミラ=マクスウェルの姉で、次元を斬り裂く力を持つ大精霊。 精霊界でミラと暮らしていたが、ある目的のために再び人間界に姿を現した。 かつて宿していた狂気は、ミラという心の拠り所を得たことで消え失せ、 今は、独特な茶目っ気と、素直さを持ち合わせた穏やかな性格になっている。 誰よりも妹思いであることを自負しており、 ミラのために「姉らしい」ことをしようと奮闘するが、 その行動は人間の常識からは若干ずれており、しばしば騒動を巻き起こしてしまう。 ▲ レイズ 先代マクスウェルにより生み出された大精霊で、 ミラ=マクスウェルの姉にあたる。 妖艶な美女。 単身精霊界と人間界を自由に行き来する力を持ち、 行方不明になったミラを捜して人間界にやってくる。 ▲
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【名前】 アナザーリュウガ 【読み方】 あなざーりゅうが 【声/俳優】 須賀貴匡 【登場作品】 仮面ライダージオウ 【登場話】 EP21「ミラーワールド2019」EP22「ジオウサイキョウー!2019」 【分類】 アナザーライダー 【変身者】 鏡像の城戸真司 【特色/力】 鏡の中の異世界と現実の往来/鏡で敵の攻撃をはね返す 【モチーフ】 仮面ライダーリュウガ、仮面ライダー龍騎、リュウガサバイブ?、中華武将、東洋龍 【詳細】 ウールがミラーワールドに存在する鏡像の城戸真司にアナザーリュウガウォッチを埋め込み作り出した、「仮面ライダーリュウガ」の力を持つアナザーライダー。 仮面ライダー龍騎……ではない、仮面ライダーリュウガのアナザーライダーである。 主役ライダーではなく、サブライダーがアナザーライダーとして登場した初めての存在であり、変身者もリュウガに変身していた鏡像の城戸真司本人。 ミラーワールドと現実世界を行き来する龍騎ライダー固有の能力に加え、リュウガの紋章に似た鏡を作り出し受けた反射してしまう能力を持つ。 アナザーシノビのように本来の変身者であるにも関わらず姿がゆがんでいるのは、「正規の変身手段(カードデッキ未所持)を取っていないため、まがい物と見なされているのでは?」という考察がある。 姿はリュウガをベースに、東洋風の龍であった契約モンスターのドラグブラッカーをパーツに分解して全身に配置した中国の武将風にアレンジされており、 左腕にドラグセイバーをモチーフにした大刀、右腕にドラグクローをモチーフとした龍の顔をかたどった手甲を装備している。 これら武器を駆使して容赦のない接近戦を挑み、仮面ライダーリュウガとしての経験からかジオウ、ゲイツを相手取ってもなお余裕があり、 他のアナザーライダーと比べても特殊能力抜きでシンプルに強い。 強力な攻撃で倒そうにも鏡による反射能力があるため、跳ね返された攻撃が自分にあたってしまうのが何とも厄介。 この反射はオートによるものではなく、恐らく跳ね返す攻撃をアナザーリュウガ自身が選択できる。 跳ね返す場所も自由自在であるため、大量に分身して一斉攻撃したところで、複数の攻撃を本体に集中して反射されてしまう。 むしろ手数を増やされて集中的に反射攻撃を行われてしまうため、複数攻撃は禁忌。 そして、このアナザーライダーの最も重要な点は、完全な撃破を行うにあたって必要になる「リュウガライドウォッチの入手が実質不可能」であること。 そもそも仮面ライダー龍騎の物語は最終話の時点を持ってタイムベントの力によって幾度となく繰り返されてきた戦いが終わり、舞台となったミラーワールドが閉じたことで、 「戦いそのものが無かったことになった」として歴史が進んだという異例の話である。 ミラーワールドでミラーモンスターと契約し、自分の願いのために戦っていた何人もの仮面ライダー達は、仮面ライダーで無くなった普通の人生を歩んでいる。 そのため2002年にタイムマジーンで移動したところで「仮面ライダー龍騎の物語は存在しない」ため、かの仮面ライダー達はおらず、ライドウォッチを入手するのは不可能。 アナザーライダーを撃破するには基本的に対応するライドウォッチを用意するか、そのオリジナルの仮面ライダーが撃破するかというのが基本のルールとなっており、 そのルールに則れないアナザーリュウガは無敵の存在と化している。 となると、変身者である鏡像の城戸真司は劇場版EPISODEFINALに登場したいわば人型のミラーモンスターであり、 ミラーワールドが存在しない世界になった以上、ミラーモンスターもまたいなくなり、鏡像の彼も消えてしまっていたはず。 だが、ウールが門矢士から聞いていた「数千回に一回鏡が割れる瞬間にだけ繋がる失われた鏡の中の異世界がある」という話を自分の手で実行したことでミラーワールドへの扉がつながり、 その影響で鏡像の彼も復活した…ということらしい。 他のミラーモンスター達が復活していないあたり、タイムジャッカーが関与したことと、アナザーウォッチ生成が完了したことである程度の歴史改変が行われた可能性も考えられる。 ガラス等を媒介に現実世界とミラーワールドを行き来する事ができるため、ジオウらの追跡を振り切ったり神出鬼没に襲いかかったりとこの転移能力も強力。 だが白ウォズは撃破が困難なアナザーライダーであると言っても、変身者は鏡像の城戸真司、つまり城戸真司本人が消えれば鏡像もまた消えるとして、直接真司の命を狙い始める。 ゲイツは反射能力にタイムラグがあることを利用して刺し違える覚悟を持ってタイムバーストを発動するが、アナザーリュウガを倒しきれずに自身が致命傷を負い、ゲイツライドウォッチも砕け散ってしまった。 だがそこにジオウⅡライドウォッチを完成させたソウゴが表れ、時間を逆行させることでゲイツのダメージを無かったことにしてしまう。 そしてジオウⅡへと変身したソウゴは、ノーマルジオウを遥かに超えるジオウⅡの能力でアナザーリュウガを圧倒していき、 あらゆる攻撃を未来予測で未然に防ぎ、そのままキングギリギリスラッシュを発動して撃破した。 変身していた鏡像の城戸真司がどうなったのかは不明だが、「RIDERTIME 龍騎」に登場した存在と、このアナザーリュウガに変身していた存在との関連性は定かではない。 【余談】 スーツは後にRIDERTIME龍騎に登場するアナザー龍騎に改造された。 そのためアナザージオウⅡが呼び出したアナザーライダー軍団にはアナザーリュウガが含まれていない。 アナザーシノビ同様の「本来の変身者が契約者」というパターンだが、姿が歪んでいる理由として本来の変身アイテムであるはずのカードデッキではなく、アナザーウォッチを使って変身している(=正規の変身手順を踏んでいない)ためではないかとされている。 ちなみに、ウールが士から聞いたというミラーワールドを開くための方法だが、門矢士役の井上正大氏は聞いてなかったらしく、ツイッターで驚きを示す書き込みをしている。 何故この件について士が知っていたのかは不明だが、井上氏は龍騎のファンでディケイドでもカメンライドで龍騎に変身している回数が多く、ジオウでも第14話でディケイド龍騎として姿を見せている。 またファイズの世界、ネガの世界にて士は仮面ライダーリュウガと対峙している等、関連がある。
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第十二章 目覚めたのは普通に朝、そして俺の部屋だった。 夏休みに入ってから夜中に起きることが少ない。疲れのせいだろうか、朝に妹が起こしに来るまでぐっすり眠ってしまうのだ。 もちろん疲れの理由というのには考えずとも思い当たりがあるわけで、それは俺が常人の二倍ほど今年の夏を経験していることである。そりゃあ疲れもするわけだ。俺はどちらかというと冬より夏の方が好きなタチなのだが、さすがにこうも暑い日が続くと体力も底をついてくるね。 この頃になると俺は二つの世界を行き来する生活にすっかり慣れていた。元の世界の次には平行世界がやってきて、また元の世界に戻って、というある意味平淡とも思えるような日々。二つの世界を行き来するということが当たり前になってきていた頃でもあった。 だから、忘れていたというわけじゃないんだけどな。 俺は半身を起こして、日課をこなすみたいに何気なく携帯電話を探した。携帯が机の上にあるなら元の世界、枕元なら平行世界というルールを、俺は以前決めていた。今日は順番的に元の世界だから机の上に携帯があるはずだと思って、俺はだるい身体を引きずって勉強机を確認した。 そして、目を擦った。 ない。 おっ? とまず思った。おかしいな、机の上にあるはずなのに。 数回まばたきして、念入りに背伸びしてから机の隅々まで探すが、携帯は見つからない。机の上にも、机の下にも、机の中にも。意識がだんだんはっきりとしてくる。そして、焦る。ない、ない。どこにも見あたらない。 ――嫌な予感が頭をかすめた。 はっとして振り返る。そして、携帯電話はあった。俺のベッドの傍ら、枕元に。 俺は大きく息を吸い、ゆらゆらと携帯電話に近づいた。そして、手に取ってみる。指先に固い感触が伝わってきて、これがまぎれもなく俺の携帯電話であるということを示していた。 手が汗ばんでいる。ゴトリ、と音を立てて、手から携帯が滑り落ちた。 黒い雲がたちこめてくるように、心臓の鼓動がだんだん高まっていくのが解る。俺はそれを抑えるために大きく息を吸って、ゆっくり吐いた。朝っぱらから心臓をフル稼働させるのは健康的とは言い難いだろう。 俺はいったんベッドに横たわり、目をつむった。ドクン、と心臓が脈打つ。 冷静になるべきだろう。冷静になって、もう一度考え直してみるべきだ。 まず、今の状況である。今の状況を整理しなければならない。今はいつか。ここはどこか。今、何が起こっているのか。 その疑問になら簡単に答えられる。今は夏休みのまっただ中。携帯が枕元にあったという以上、ここは平行世界で、そして何が起こっているかと言えば、俺は今、二つの世界を行き来するという秩序の中にある。平行世界の次には元の世界、元の世界の次には平行世界。昨日は平行世界だったから、今日は元の世界のはずだ、が。 ここは平行世界なのだ。平行世界の次に平行世界。これはおかしな話ではないか。 「…………」 おかしな話。確かにそうだ。平行世界が連続してやってくるなんてのは矛盾している。 の、だが。 実は俺は、その矛盾を説明できるような仮説を知っていた。そして、その仮説が正しいという可能性は高いのだ。しかしそれは、できるなら考えたくないような仮説だった。 ごろり、と寝返りを打つ。 そもそも、今日は本当に元の世界の番なのだろうか、と俺は唐突に考えてみる。とりあえず、仮説の真偽を確かめるのは後回しだ。 そもそも、今日は本当に元の世界の番なのか。何か思い違いをしていて、実は今日は枕元に携帯電話があってしかるべき日なのではないか。 いや、そんなことはない、と俺は思った。昨日、花火大会に行ったあの世界は間違いなく平行世界だ。あの世界では誰もが普通の人間で、それについては疑いようもない。そして今日は元の世界でなければならない日だ。 だったら、俺が携帯電話を置く場所を間違えでもしたのだろうか、と俺はさらに思考を広げてみる。机の上に置かなければならないところを、何かの手違いで枕元に置いてしまったのか。いやいや、と俺は首を振る。そんなことはありえない。寝る前に携帯を置くときには、俺はいつも厳重に注意を払っていたのだ。そんな単純なミスを犯すわけがない。 じゃあ、と俺はまた考えかけたが、虚しくなって思考を放棄した。こんなことをやっても何の意味もない。時間稼ぎにしかならんことは解りきっているのだ。 ごろん、とふてくされるように寝返りを打った俺に、あの仮説が重くのしかかる。 仕方がない。 俺は手っ取り早い方法を思いついて、携帯から長門の家へ電話をかけてみた。まだ朝早いが、長門なら出てくれるだろう。 五回ほど電子音が聞こえたのち、電話はつながった。 『…………』 「もしもし、長門か。俺だ」 『…………』 と長門は答えた。 「朝早くにすまんが、ひとつだけ訊きたいことがあるんだ。何も訊かずに答えてくれないか」 『そう。どうぞ』 「すまんな。時間はとらせない。いいか長門、イエスノークエスチョンだ。問題――お前は宇宙人である。……イエスかノーか、正直に答えてくれ」 しばらくの沈黙があった。俺の質問の意味をゆっくりと時間をかけて理解しているような沈黙だった。 『ノー』 長門はそう答えた。そして付け加えるように『宇宙人というのが地球人とは異なるレベルの存在として定義されるのだとしたら』と言った。 「……わかった」 俺はのどの奥から声を絞り出すようにして、どうにかそれだけ言った。 「朝っぱらからワケの解らん質問をして悪かった。あんまり気にしないでくれ」 『そう』 長門は平常の感情がない声色で言って、俺はそのまま電話を切った。あとは携帯を放り投げて、長いことベッドに横たわっていた。 予感はあった。覚悟もしていた。 今さらながら、そんなふうに言い訳をしてみる。だから仕方のないことだ。さっきから俺の頭では壊れたCDみたいにその言葉が渦巻いている。そろそろ誰かに停止のボタンを押してもらいたい頃合いだ。 朝食を食べてから、ハルヒにも電話をした。今日の夜に墓地で肝試しをやることになっていないか、と。回答は予想したとおりだった。つまり、やることになっている、と。 ここが平行世界であることは、もはや間違いなかった。 それでも、と俺は残るわずかの可能性に期待して、寝てみたりもした。もしかすると俺は夜中に一度起きていて、そこでもう一度寝たから今、平行世界で目を覚ましたのではないかと思いついたのだ。他に期待できる可能性はなかった。 そして、期待ははずれた。 枕元にセッティングしておいた携帯は起きたときもまったく同じ場所にあったし、時間は俺が寝ていた分だけしっかり前に進んでいた。このことにより、仮説が正しいという可能性がさらに高まった。 ではいったい仮説とは何か。そんなの言うまでもないだろう。 俺は平行世界に閉じこめられてしまった、ということだ。 眠れば切り替わるはずの世界が切り替わらない。世界を行き来できない。それはまさしく、昨夜のうちに二度目の情報爆発が起こり、その結果として俺が平行世界に閉じこめられてしまったということを示しているのだ。 朝比奈さんが川沿いのベンチで話していた言葉が脳裏に蘇る。 ――今はまだ、キョンくんが眠ることによって二つの時間軸を制御できるから。でもいつか、その制御が効かなくなるときが来るんです。 ――いつか――いいえ、いつだって、涼宮さんが望めば世界は閉ざされかねません。もし平行世界の方を涼宮さんが選んだら、この世界の時間軸や未来は。 その後に続く言葉なら覚えている。俺が自分の口で言ったことだ。 ――永久に凍結したまま、というわけですね。 どうやらその時が来てしまったらしいですよ、朝比奈さん。凍結したのはやはりというか、元の世界の方でした。 午前中は何もやる気が起きず、俺はずっとベッドに寝そべって天井を見つめていた。そしてぼーっとした頭で世界のことやハルヒのことを考えた。なんでこっちの世界を選んだんだよ、とか、俺はもう二度と元の世界に戻れないのだろうか、とか。長い間そうやっているうち、漠然とした不安が、俺はこれから何をやって高校時代を過ごすのだろうかという具体的なものへと変わった。 たとえば、このまま元の世界に帰れなくなったとして、これから先にはいったいどんな日々が展開しているのか。宇宙人や未来人や超能力者が当たり前に俺のそばにいない世界。当たり前の生活。その疑問は、俺にはちょっと想像がつかなかった。 いいや、想像がつかなかった、というのは逃げかもしれん。ただ俺は、想像したくなかっただけなのだ。何をどううまく包み隠したとしても、結局俺には未練があるのだった。俺には元の世界に戻りたいという押さえつけようのない願望がある。そしてそんな俺には、これからずっとこの世界で過ごすかもしれないというプレッシャーは、押しつぶされそうなほど重く感じられるのだった。 午前中は虚しく過ぎた。 ただでさえ精神的にノックアウトされているというのに、無理やり二度寝したせいで身体までだるく、俺は部屋から一歩も出ることができなかった。 十時くらいになって俺はようやくカーテンを開けていなかったということに気づき、カーテンを開け、またベッドに横になってみたのだが、どうも気持ちが落ち着かない。何もしていないと思考がどんどん暗い方へと連鎖してしまい、俺はその重さに耐えきれなくなって本を読み始めた。長門が貸してくれた本だったが、目が文字を追うだけで内容はちっとも頭に入ってこない。同じページを五回くらい読み直したところで俺は本を閉じ、起きあがって気休めに夏休みの課題なんぞをやり始めた。もちろんそんなのに身が入るわけもなく、シャーペンを持ったままいたずらに時間を捨てているうちに昼飯の完成を告げる妹がやって来た。 午後になって、気分転換がてら家を出た。 だいぶ気持ちも落ち着いてきていたし、家にいるとどんどん暗くなっていってしまうような気がした。服装はワイシャツと制服のズボン。なぜこの服装かというと答えは簡単、学校へ行くからだ。こういう状況下に置かれた場合、確認しておくべき場所が二つほどあるのだ。もちろん、今度ばかりはほとんど無駄とは解っているのだが、だからといって家でずっとふてくされているのも嫌だった。 夏も盛りである。日射しは強く、太陽は俺の真上からギラギラと照らしつけてくる。身軽な格好ではあったが、例によって地獄坂を登り終える頃には俺は汗だくになっていた。 夏休みとはいえ、学校には運動部のみならず制服姿の文化部もたくさん見受けられた。校内は夏休みでも基本的に開放されているので真面目に活動している部活も多く、したがって俺が文芸部室の鍵を取りに職員室へ入っても教師連中に変な顔をされることはなかった。 俺は職員室を出ると購買を経由して自販機で飲み物を買ってから、そのまま最短ルートで部室棟二階のSOS団アジトへと向かった。お隣のコンピ研はやる気のない文化部群に所属しているようで、どうやら本日は休みらしい。 俺は鍵を開けて部室に入ると、まず一通り、そこにあるべきものがあるかどうかを確かめた。長机、パイプ椅子。団長机の上のデスクトップパソコンと、隅に追いやられている四台のノートパソコン。本棚に収まった大量の本とボードゲーム。コスプレ衣装のかかっているハンガーラック。 心配は無用だったようだ。俺はため息を吐く。あるべきものはここにあるし、あるはずのないものはない。 「それにしても暑いな」 緊張の糸が切れるととたんに暑さが際立つ。俺は窓を全開放してボロっちい扇風機を稼働させてから、喉を潤すために購買で買った缶ジュースを口へ運んだ。 目的は本棚、そしてパソコンである。 頼りは長門ただ一人。毎度毎度申し訳が立たないが、この状況下でこの事態について俺に手がかりをくれそうな奴なんてのは長門以外に思い当たりがない。これでダメだったら打つ手なしだ。 デスクトップパソコンのスイッチを入れてから起動するのを待つ間、俺は本棚の本を片っ端からめくっては栞がないか確認した。ときどき挟まっているやつもあるのだが、全部が全部、普通の栞であって落書きなどはなく、当然といえば当然だ。いつか長門が貸してくれた海外SF大長編にもあの時と同じ花柄の栞が入っていたが、裏返しても透かしてもただの栞でしかなかった。 全部の本を確認してからパソコンにも目を向ける。とっくに起動し終えて、変わりばえのしないデスクトップを表示したまま待機していた。叩いてみても画面が暗転することはない。ましてや、勝手に文字が流れ出すこともない。いたって普通の現象だ。 それから十分ほど待って何も起こらないのを確認すると、俺は一縷の望みをかけてMIKURUフォルダやSOS団サイトを表示させてみたが、徒労に終わった。確かにそいつらは存在していた。しかし、おかしなところはどこにもなかった。ただのエロフォルダと、そこらじゅうにあるさびれたサイトだ。二匹目のドジョウはいない。 「ダメか」 俺は疲労感に肩を落として立ち上がった。部室内を意味もなくうろつく足が鉛のように重たい。 茫然として窓の外へ顔を出し、グランドを眺めた。このクソ暑い中、野球部がけなげにも声を張り上げていて、すぐそこの木にとまっている無数のセミが負けじとわめいている。 結局、と俺は思った。 手がかりはなし。元の世界へ戻れる見込みもなし。俺はこの平行世界に完全に取り残されてしまったのだ。 なあハルヒ、お前は何を思って俺をこんな世界に閉じこめちまったんだよ。 どうしようもなくて、俺はそんなことを思った。 SOS団の連中とずっと一緒にいたいからか。古泉の言うように、お前がいつまでも一緒に遊べる仲間ってのを望んだからか。 だなあがハルヒ、でもそんなのは幻でしかないんだ。 いつまでも変わらず、同じ形でいられるものなんてこの世にあるわけがない。永久不変は存在しえないんだよ。お前だって、本当は解ってるんだろ? 俺は振り返って、部室を眺めた。 思えばこの部室にある雑多な物資はほとんどハルヒが持ち込んだものだ。ハンガーラックのメイド服に始まってパソコン、ラジカセ、カセットコンロなんかも。こいつらだっていつかは無用の長物になるのだ。朝比奈さんが卒業すればメイド服を着る人間はいなくなる。それなのにハルヒはなぜ次々とくだらん品物を仕入れてくるんだろうか。ハンガーラックには一回しか着てないような衣装がわんさか掛かっている。どれもそんなに安くはなかろうに。ハルヒのやつ、高校を卒業しても自分で着るつもりなのか。まさか。 ハルヒが何を考えているのか、俺にはよく解らない。なぜそこまで楽しむことにこだわって、なぜそこまではしゃぐのかも。 なんにも解らないが、ただ、この部室を眺めていたら瞬間、ふと――本当にふと――はしゃいでいるハルヒに奇妙な、寂しさ、の影が差したように感じた。 理由は解らないし、思い違いかもしれない。だいたいハルヒに寂しさなんて究極にミスマッチである。誰かに話したら笑われるかもしれない。 が、しかし、その時に感じた暗い影を、俺は笑い飛ばせなかった。こう、簡単に笑い飛ばすだけでは済まない真摯さ、のようなものを感じたのだ。 その感覚は一瞬で失せたものの、ぼんやりとした輪郭が頭から離れることはなかった。 家に帰ってからは、妹が夕飯の完成を告げるまでずっとベッドに寝転がっていた。 部室で感じた妙な感覚がまだ身体にまとわりついていたし、そうでなくても座っていられるほどの元気がなかった。俺は朝と同じように変わりばえのしない自室の天井を眺めながら、ただ時間が過ぎるのを感じていた。 そもそも、と俺が気づいたのはベッドで三十分ほど横になっていた時だ。 そもそも、学校なんかに行っても仕方がなかったのだ。天井を眺めながら俺は唐突にそう思った。 学校に行っても仕方なかった。行って帰ってきて今さらという感じだが、でもそうなのだ。なぜなら俺にはこの状況を変える権限がない。たとえ元の世界に戻れる方法を見つけたとしても、俺がそれを使ってはいけないのだ。この件については、ことの顛末はすべてハルヒに任せよう、と俺は以前に決めていた。 たとえどんな結果になっても。 俺は黙ってその結果を受け入れる。たとえ気に入らない結末でも、ハルヒの出した答えを覆したりしてはならない。 そうでなければ、元の世界に戻ったって何の意味もないのだ。 俺はそう信じていた。そしてこのことが、俺の決心を支える強固な理由になっている。 俺が結果だけを変えても、何の意味もないのだ。 なぜかって? そんなのは簡単だ。なぜなら物事の中心にいるのは俺でもなく世界でもなく、あくまでハルヒだからである。ハルヒが元の世界でなくてこちらの世界を選んだのにはちゃんと理由があって、その理由を無視して世界だけを元に戻しても何の解決にもならない。 だから、世界が元に戻るにはハルヒが変わる必要があった。 しかし、どう変わればいいのか。元の世界に戻りたいと思わせるには。それにはたぶん、ハルヒの不思議に対する興味を復活させればいいのだろう。確かにそうすれば、ハルヒは普通の人間しかいない平行世界よりも、宇宙人やら未来人やらが近くにいる元の世界に戻りたいと思うかもしれない。 ただし、ハルヒの興味を復活させるなんてことが俺にできるとは思えなかったし、また仮にできたとして、そんなことをして元の世界に戻っても何の意味があるのか、俺にはちょっと解らなかった。 第十三章 TOP
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このページでは、主に原作者・菊池たけしが何らかの形で関わった別作品について記述する。 セブン=フォートレス(S=F) セブン=フォートレス(Seven=Fortress)は、原作者・菊池たけしによる異世界ファンタジーRPG。 ナイトウィザードの姉妹作品。というかナイトウィザードがセブン=フォートレスの妹分。 舞台となる世界を除けば、ルールや用語、作品の雰囲気はNWと酷似している。 その異なる舞台についても、セブン=フォートレスの舞台「ラース=フェリア」とナイトウィザードの舞台であるファー・ジ・アースは同じ宇宙に存在する並行世界「 主八界 」という設定。 通称「砦シリーズ」と呼ばれるリプレイが存在し、1991年から不定期に発表されている。 フレイスの炎砦 2002年に発表された「砦」シリーズリプレイ第5弾。ファミ通文庫から単行本化されている。 封印されていた魔王の復活をめぐり、4人の勇者が二つの世界を行き来する。リプレイ星を継ぐ者の後日談としての側面もあるストーリー。 柊蓮司がPC出演した2番目のリプレイ。 ラ・アルメイアの幻砦 2003年に発表された「砦」シリーズリプレイ第6弾。ファミ通文庫から単行本化されている。 過去作品で死んだはずのキャラクターたちが謎の復活をとげ、世界の敵として登場する。菊池たけし作品のクロスオーバーが前面に出ており、柊蓮司、アンゼロット、ベール=ゼファーといったキャラクターがカメオ出演的に登場している。 シェローティアの空砦 2008年より『ゲーマーズ・フィールド』で連載中の「砦」シリーズリプレイ第7弾にして最終話。ファミ通文庫から順次単行本化されている。 混沌の闇に堕ちたラース=フェリアを救うため、異世界からの来訪者を含めた8人の勇者が真の敵「冥魔」に最後の戦いを挑む。 柊蓮司がPC出演した7番目のリプレイ。緋室灯もカメオ出演している。またナイトウィザードThe 2nd Editionにおいてアンゼロットがファー・ジ・アースにいない理由が第1巻で明らかにされている。 アルシャード(ALS) アルシャード(ALSHARD)は、F.E.A.R.による異世界ファンタジーRPG、及びそのシリーズ。 ナイトウィザードと直接の関係は無いのだが、菊池たけしがリプレイを執筆したためにある接点が生じた。 スルトの剣 2004年に発表されたリプレイ。ファミ通文庫「オーディンの槍」に収録。 2万年ぶりに封印から蘇る魔王と戦うため「、ミッドガルドのサモナー・キサラが「魔剣の勇者」を召喚しようとしたところ、なぜかファー・ジ・アースから柊蓮司が召喚されてしまう。 柊蓮司がPC出演した4番目のリプレイだが、それぞれの世界観であるアルシャードのユグドラシル宇宙とナイトウィザードの主八界が公式に繋がっているというよりは、単なるファンサービス、パロディの一環だと思われる。 超女王様伝説セント☆プリンセス 超女王様伝説 セント☆プリンセス(SAINT * PRINCESS)は、かつて原作者・菊池たけしによって展開されていた誌上読者参加ゲーム、またはそのシリーズ。 「"第三世界"エル=ネイシア」というファンタジー世界を舞台にしており、これは主八界を構成する世界である。 アンゼロットの項も参照。 エイスエンジェル エイスエンジェル(8th Angel)は、かつて原作者・菊池たけしによって展開されていた誌上読者参加ゲームのシリーズ、及びそれを元にしたコンピュータゲーム。 「"第五世界"エルフレア」というファンタジー世界を舞台にしており、これも主八界を構成する世界である。 エルフレアの世界設定は黒き星の皇子の謎を解く鍵となっている。 Dear...~この歌をあなたに~ Dear...~この歌をあなたに~(Dear...;The Songs for You)は、かつて原作者・菊池たけしによって展開されていた誌上読者参加ゲーム。 「Angelic Voice」と呼ばれる特殊な歌声を持った少女たちが、アイドル歌手デビューをするまでの過程を描いた、いわゆる「アイドル育成もの」。プレイヤーは彼女らを支えるマネージャーとなり、運・金・コネの三種の神器を駆使して仕事獲得のために奔走する。(*1) のちに、ナイトウィザードと同じ「 第八世界 ファー・ジ・アース」に組み込まれることとなった。(*2)そのため、ナイトウィザード1stのルールブックには、アイドルの1人がちらりと登場している。 また、一度Dearのヒロイン・みなとがデスクトップアクセサリになったことがある。その時のCVは小暮英麻。
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第48話「再来する絶望」 前話 次話 第47話「アタリとハズレ」 → 第48話「再来する絶望」 → 第49話「開かれる扉」 作戦目的 出現条件 勝利条件 1. 敵の全滅。 最初から 敗北条件 1. 味方戦艦の撃墜。2. ヒビキ、またはアドヴェントの撃墜。 最初から 1. 味方戦艦の撃墜。2. シンジの撃墜。 増援1後 SRポイント獲得条件 3ターン以内にジェミニアのHPを40000以下にする。 最初から 備考 チーム 機体 メインパイロット 出現条件 参考 マクロス・クォーター ジェフリー 初期 ドラゴンズハイヴ F.S. 真ゲッタードラゴン 號 DEM ジェニオン ヒビキ 気力最大 アスクレプス アドヴェント 増援後離脱 出撃選択×16 DEM エヴァンゲリオン初号機 シンジ 増援1 ヒビキのチームに入る 敵ユニット チーム 機体 メインパイロット 出現数 出現条件 Lv HP 最大射程(P) PP/資金/Zチップ アイテム 参考 N H N H ジェミニス ジェミニア ガドライト 1 初期 70 75 95000 140000 10(5) 30/18000/72 - 3回行動MAP兵器D・フォルトHP回復(小)EN回復(大) ジェミニス アンゲロイGEM ジェミニス 4 49 8450 9500 7(3) 6/3500/12 - アンゲロイGEM ジェミニス 49 8450 9500 7(3) 6/3500/12 - ジェミニス デイモーン 高性能AI 8 49 8050 9100 6(3) 4/4000/10 - デイモーン 高性能AI 49 8050 9100 6(3) 4/4000/10 - アンチスパイラル 上級ムガン ASI 4 49 12350 13400 8(0) 10/3300/6 - 上級ムガン ASI 49 12350 13400 8(0) 10/3300/6 - アンチスパイラル ムガン ASI 8 49 9850 10900 7(4) 10/2700/4 - ムガン ASI 49 9850 10900 7(4) 10/2700/4 - ジェミニス アンゲロイGEM ジェミニス 4 増援1 49 12350 9500 7(3) 6/3500/12 - アンゲロイGEM ジェミニス 49 12350 9500 7(3) 6/3500/12 - 増援出現条件 増援番号 発生条件 参考 増援1 ジェミニアのHPを40000以下にする。 攻略アドバイス アドヴェント、およびジェニオン・ガイ搭乗のヒビキがガドライト戦闘すると、Dトレーダーで100Zのボーナス。 戦闘前会話
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神崎士郎の回想 その力がいつから彼とその妹に萌芽していたのか、今となっては分からない。 裕福な家庭に生まれながら両親から見放された兄妹は、洋館の一室で肩を寄せ合って生きてきた。 あの日、妹に異変が起きるまでは。 ――俺を1人にするな! 彼の切なる叫びが、眠っていた才能を呼び覚ましたのか。 あるいはすでに創られていた世界のほうが、彼に呼びかけたのか。 とにかく、そのとき彼は初めて『鏡の向こう側』をはっきりと認識した。 ―鏡面世界<ミラー・ワールド>― 鏡の向こうには、彼と妹が画用紙の上に夢想した幻獣達が戯れる、左右反転の世界が創出されていた。 彼はその並行世界に生じた生命のひとつを、死にゆく妹へ与えた。 だが、それはあくまで仮初めの命に過ぎなかったのだった。 故にそれからの彼は、ミラーワールドとそれに関わる自分の力の研究に心血を注いだ。 全ては消えゆく運命の妹に確かな未来をもたらすために。 そして追究の果てに彼は一つの方法を考案する。 複数の人間による戦いの中で命を精製することによる、一つの完全な新しい生命の創造。 選ばれた13人の哀しき騎士達が命を奪い合った。 残酷かもしれない。しかし、妹のためなら彼は何人の命でも費やすつもりだった。 その闘技は、彼の時を遡行する力によって幾度も繰り返された。望む結末を得るために。 数え切れない時を遡り、2つの世界を渡り歩くうちに、彼はあることに気がついた。 ――『並行世界』はミラーワールドだけではない―― 「……あらあら~、お疲れですか?」 甘ったるい女の声で、神崎士郎は我に返った。 親指と人差し指で、両目の頭を軽く押さえる。 それは久しく覚えることの無かった疲労感だった。 「……少しな。状況はどうなっている?」 神埼の言葉に、青い派手なスーツに身を包んだ女が虚空に浮かぶ立体モニターを操作する。 「と~っても面白いですよ。 意外や意外、強~い鬼さんや、トランプで戦う男の子が、 早くも“脱落”しちゃいました~」 “闘技場”たるエリア全域の立体映像を表示しているモニターの中で、赤い光点が5つ、チカチカと点滅した。 よく似てはいるが、微妙に異なって存在する世界。 ミラーワールドを、自らが生を受けた世界と横並びに存在していると表現するならば、 彼のいた世界と縦に層を成して存在している並行世界。 そんな世界を幾つも旅する中で、彼は彼の行き来し得る全ての世界に、ひとつの“共通項”を見出した。 縦に重なった諸層を貫いている、一本の軸心とでもいうべきその事実とは、 いずれの世界にも、異形の姿に身を変えて戦う戦士達がいる、ということだった。 そして、いつしか彼は、多くの戦いの知られざる目撃者となっていた。 幾多の戦士達の生き様は、見る人が違えば心に訴える物語であったかもしれない。 だが彼の胸中に顕れたのは、妹のためにより純度の高い生命を精製する術のこと、ただそれのみだった。 閉ざされた世界、戦士達の召喚、死の首輪、血の狂宴―― 彼の描いたシナリオは、かつて無いほど酷薄なものだった。 スマートレディと名乗るその女に出会ったのは、首輪を作る技術を求める一環として、 『進化しすぎた人類のいる世界』を訪れていたときだった。 その世界で最先端の技術を有する企業から、女は幾つかの貴重なデータを持ち出してきた。 自分に手を貸す理由は何だ、と聞く彼に、女は、面白そうだから、とだけ応えた。 いずれにせよ、計画の実行段階での協力者を必要としていた彼は、その女をパートナーに選んだ。 何を考えているのか知らないが、この計画は並行世界を行き来する己の力と知識なくしては成り立たない。 誰にも邪魔はさせないし、できなかった。 「もうすぐ、記念すべき第一回目の放送ですね。ワクワク。発生練習しておこうかしら」 (……本当に、ただ楽しんでいるだけなのかもしれんな) アメンボ赤いなあいうえお、と声を出すスマートレディの背中に、神崎士郎は無邪気ゆえの冷酷を感じる。 それが彼女の地なのか、あるいはそれを隠す仮面なのかは、量りかねた 不気味なのではない。むしろ、好都合でさえあった。 手元のパネルを操作すると、参加者の移動や死亡の状況が早回しにリプレイされる。 立体映像上で光点が3つぶつかりあっているのを見た神崎は、パネルをさらに操作して、 当該時刻に採取された音声を再生した。 (これは……『擬態』したか。やられたのは剣崎一真か) 暫し思案した後、神崎士郎は一切れの紙をとりだしてペンで何事か書き付けた。 「大雑把だが、放送の原稿だ」 書きあがったメモを、腹式呼吸で発声するスマートレディへ投げてよこす。 「は~い。どれどれ……あら、剣崎クンのこと、そのまま放送しちゃっていいんですか?」 「構わない。ワームの知識がない人間は、本人の姿を見れば、我々の放送より目の前の現実を信じる」 「私達って、信用してもらえないのね。めそめそ。でも、それもおもしろそう!」 楽しそうにはしゃぐスマートレディには一瞥もくれず、神崎士郎は立体映像上の光点達を冷ややかに見つめ続けた。 (戦え、優衣のために。そのためだけにお前達はここにいる) その胸中に悲しい狂気を宿して。 立体映像の向こう側では、東の空から茜色が差しはじめようとしていた。