約 883,863 件
https://w.atwiki.jp/surumeika2316/pages/4.html
星暦2411年、 世界を戦火の渦へと巻き込んだ戦争はお互いの技術的、精力的均衡により一時的に収まった 使われてはいけない禁断の兵器を持ち出す寸前まで激化していた その最中世界の各地に、人ならざる力を持つ子供達が誕生し始める、 人ならざる力と言っても危害を加えるような強力な力を持つ子供は少なかった 各国政府は特殊能力を持つ子供達を新人類として、特別に扱った その子どもたちの親は、自らの子が戦争に駆り出されることはないと、そう思っていた 世界はついに二つ勢力へと分断され、それぞれ独自の技術開発を進めたいた その最中、どの勢力にも属さない科学者が開発した人型汎用兵装 その名も「タイタニア」 発表当時その複雑な操縦系等のためのパイロットの不足のため あまり重要とされてはいなかったが レーダーのジャミング技術の向上による長距離の視認外攻撃が不可能となってしまった そのため旧世紀の遺産とも言える、白兵戦用の兵器が再び必要となった さらに科学者はとんでもない機能をタイタニアに積み込んでいたのだ 「搭乗者の能力を極端に増大させ、機体に反映する」 兵装を交換するだけで陸海空いかなる場所でも使用可能なタイタニアは独自の進化を遂げ 世界を再び戦火に巻き込んで行く、機体に囚われた新人類とともに 星暦2441年 いまだ平行のままの世界にタイタニアを駆る傭兵組織「ユーザー」が出現する タイタニアを動かせるトップエリートのみで構成されたユーザーの目的 それは自らの戦争介入による可能な限りの早期終息であった それが不可能であるとしても、彼らは力を振るい続ける
https://w.atwiki.jp/kagumoko/pages/343.html
ルナ・ドミニオンの地下深くに存在する大樹。 その根は数多の世界に亘っており、現世に見えているのはほんの一部である。 歴史の歯車はこの内部から世界を見守る。
https://w.atwiki.jp/dmps_fun/pages/179.html
PREV:第1話 龍との遭遇 NEXT:第3話 デュエルを通して得た思い ストーリー とりあえず、自己紹介すっか!オレ、切札勝太!!おまえは…… 切札勝太 さっきデュエルしてた……えぇと【プレイヤー】だっけ?よろしくなー! 切札勝太 ……あっ、私はジャスミンです!よろしくお願いしますね勝太さん ジャスミン おう、そしてこいつが……落とし穴オチルドラゴンだ! 切札勝太 おい!!!!そんなダサい名前を勝手につけるな! ドラゴン龍 オレはドラゴン龍だ! ドラゴン龍 ドラゴン龍さん……?ドラゴンなんですか?龍なんですか? ジャスミン 両方だ二つが合わさり最強ストロングだ ドラゴン龍 な、なるほど……? ジャスミン ……私はダピコだ勝太……その、カレーパン……美味しかったぞ! ダピコ だろ!うめーよな! カレーパン!……あっそういえば 切札勝太 さっきダピコは何が聞きたかったんだ? 切札勝太 あぁ……いやすまない焦っていてケンカ腰になってしまって…… ダピコ いや、こっちもすまなかった、ソーリー ドラゴン龍 ドラゴン龍さんもクリーチャーに襲われたとか、あの世界……とか言っていましたけど……? ジャスミン ああ、なんかピカっと光ってさドラゴンが倒れてるじゃん?そんでカレーパン食わせて…… 切札勝太 …………? ダピコ つまりお二人は、シティでもクリーチャー世界でもないところからやってきて…… ジャスミン その時、ドラゴンさんは偶然エイリアンのお姫様と出会って、守ろうとしたけど…… ジャスミン そのエイリアンの姫は何者かに狙われていて攫われた、と…… ダピコ 何で……?エイリアンの方がシティを侵略しにきていたはずなのに…… ジャスミン そんなことあるわけないだろ……!姫様がいるということはあの方がエイリアンを率いている ドラゴン龍 何の理由もなく、侵略活動をするなんて……そんなことが…… ドラゴン龍 だが確かにこのシティと私達の集落が襲われたそれは間違いない…… ダピコ どういうことだジーザス……一体何が起こっているんだ……? ドラゴン龍 ジャドー……この世界を侵略しに来た奴は征服のためと言っていたが…… ダピコ 奴にはまんまと逃げられてしまった……それにルピコも攫われて…… ダピコ そうか……この世界に来たとき、人がいなかったのはそんな惨事が起きてたからか ドラゴン龍 ああ、ディーも……力尽きてカードになってしまったからな…… ダピコ 声を聞こうとしたが……それすらできなかった…… ダピコ ダピコさん…… ジャスミン ……カード? 声?まさか、ダピコもカードの声が聞こえるのか? 切札勝太 いや私ではなく守護者達に……って、私もってことは…… ダピコ ああ、勝太はカードの声を聞くことができる ドラゴン龍 そんな事ができるんですか!? ジャスミン ああ! ビクトリーモードって言うんだぜ!カッコイイだろー? 切札勝太 えっ、あっそうですね?……目が輝いていますね【プレイヤー】さん ジャスミン 勝太……頼みたい事があるんだこのカードからディーの声が聞こえるか試してくれないか? ダピコ いいぜ! 切札勝太 おお!!早速お願いする……! ダピコ ……?何か聞こえるけど……よくわかんねーな 切札勝太 ……どういうことだ? ダピコ 音が小さいんだよだから何言ってるか…… はっ!これは……まさか……! 切札勝太 何と言っているか分かったのか!! ダピコ ……カレーパン不足だ 切札勝太 は!? ダピコ オレの中のカレーパン魂が足りなくなっているから聞こえなくなっているんだ…… 切札勝太 カレーパン1つでそんなことあります……? ジャスミン 1つじゃ足んねぇよー!カードの声を聞くためにもっと必要なんだよー! 切札勝太 うぅむ……カレーパン1個だけならまだどうにか奢れるが…… ダピコ 大量に必要になると、私の懐事情が…………いやディーのためだ ダピコ ……【プレイヤー】その……私にお金を…… ダピコ ……切札勝太……10個だ ドラゴン龍 カレーパン10個をやるだからカードの声に集中してくれ ドラゴン龍 !?ドラゴン龍!?何故、私にそこまで……? ダピコ 勘違いで喧嘩を売ってしまったお詫びだアポロジー……それに ドラゴン龍 お金がない時の気持ちはオレもよく知っているしな…… ドラゴン龍 ……お前も、大変なんだな ダピコ ドラゴンがカレーパン奢ってくれんの?……じゃあ100個で! 切札勝太 ……何ぃ!?そんなに奢れるわけないだろ! ドラゴン龍 えーダピコの代わりに奢るって言ってたじゃねーか!約束やぶるのかよ!! 切札勝太 うぐぐ…… ドラゴン龍 (カレーパン奢るだけで何でこんなに……?) ジャスミン ……あードラゴンって約束守らない奴なんだなーショックだなー 切札勝太 お前という奴は……分かった100個だ……ただし! ドラゴン龍 お前がダピコに勝ったらだ!負けたらカレーパンは10個だ ドラゴン龍 ……あっ、私がデュエルするのか!? ダピコ いや、私のためにしてくれているからこれぐらいは当然か…… ダピコ よし!やろうぜダピコ!デュエルの準備だ!早く早くー! 切札勝太 デッキの準備をするから少し、待っててくれ ダピコ 勝太が勝ったらカレーパン100個だからな勝つんだダピコガール! ドラゴン龍 ……それはダジャレ……か? ダピコ 違う!!! ドラゴン龍 もういいから早くデュエルしようぜー!カレーパン! カレーパン!! 切札勝太 ……カレーパン好きすぎませんか!? ジャスミン 勝利時 これで、とどめだ~~!! 切札勝太 !! ……私の……負けだ ダピコ すごい……勝太さん強いんですねー! ジャスミン ……カレーパン、100個……とほほ…… ドラゴン龍 まさかここまでとは……いや、それより! ダピコ ディーはそのカードに……宿っていたか!? ダピコ う~ん……聞こえない 切札勝太 えっ ダピコ ……心音? みたいなものしか聞こえねーな……寝てんのか? 切札勝太 ……よかった死んでいなくて……本当に……うぅっ…… ダピコ ……泣くほど大事な仲間だったんだな……あー……その…… 切札勝太 ありがとう勝太……!本当に……!これで希望が持てた……! ダピコ お、おう……なんだ、まあ……よかったな 切札勝太 それとダピコ死んでねーならプリンがいればカードから元に戻せるかもだぜ 切札勝太 何!? プリンとは……ドラゴン龍が言ってたエイリアンの姫か! ダピコ ああ、姫様なら可能だ無理やりカードにされていなければな ドラゴン龍 そのプリンを見つければディーも助かるかもしれない!早く向かわねば……! ダピコ オレもだ姫様を助けなければ……! ドラゴン龍 焦る気持ちは分かりますけど……落ち着いて療養してくださいね? ジャスミン そうですよしっかりと体を休めて下さいね? 光の守護者 エレナ わぁ!? ……いつからそこに…… ダピコ オレとダピコがデュエルする時に入ってきてたぜ? な?【プレイヤー】 切札勝太 何で言わないんだ……?ビックリしただろ!? ダピコ 楽しそうにデュエルしていたので声をかけづらくて…… 光の守護者 エレナ そうか……それはすまないそれで、何かあったのか? ダピコ アークさんからの伝言です市長がダピコさん達と会いたいと……休んでからですけどね? 光の守護者 エレナ 敗北時 オレの……負け!? 切札勝太 (……よし!これでカレーパン100個はチャラだ) ドラゴン龍 ふふん! 私の勝ちだ!! ダピコ くっそ~!もう一回だ!! 切札勝太 えっ? ドラゴン龍 望むところだ!……デュエル!! ダピコ 何故だ!? ホワイ!? ドラゴン龍 勝利の先に……無料のカレーパンがあるからだ!!! 切札勝太 あ、これ勝つまでやる奴ですね ジャスミン PREV:第1話 龍との遭遇 NEXT:第3話 デュエルを通して得た思い
https://w.atwiki.jp/vipstg/pages/13.html
■2代目製作者の設定した世界観を流用 現実世界(通称表世界)とは異なった次元(通称裏世界)が舞台。 裏世界は表世界と大きく異なっているが、地形や朽ちた表世界の建物など、所々面影も残っている。 また、神社等の一部は共通して存在している事が確認されている。 裏世界には神話の住人達や伝説上の生き物。物の怪やモンスター等が住んでいる。 表世界の人間はひょんな事から裏世界へと引きずり込まれ、またひょんな事から表世界へ戻る事がある。 従って、一瞬だけ裏世界に行ったと思ったら直ぐに表世界へ戻されたり、逆に一度裏世界へ引き込まれたら生涯そこで生きる者も居る。 引き込まれている間は表世界からはその人物の記憶は消される。 その為、裏世界から戻った人間は情緒不安定になる者も少なくは無い。 裏世界に引き込まれた際に何らかの能力に目覚めることが有り、場合によってそれは裏の住人をも凌駕する。 特殊な場合を除き裏世界の住人は表世界を見れず、表世界の人間は裏世界を見れない。 -------------------------------------------------------------------------------------- 夢の奥地が舞台 人々の思考によって生み出された世界であり、今も尚拡大を続けている 伝承や都市伝説等と言った、人々の考えた妖怪、モンスター等が暮らしている 人間が行くには、夢を見ている最中に空に掛かる階段を登り切らなければいけない 仮に夢の奥地にたどり着いた場合、現実世界での存在は一時的に抹消される また、夢と現実は深い繋がりがある為、希にお互いに干渉する事が有る その為、時折現実世界で奇妙な出来事が起きたり、一瞬だけ謎の生物が見られる事がある そうした話に尾ひれが着き、やがて新しい話が生まれ、新たな夢の奥地の住人となる 人々が想像した物が実体化する場所である為、想像主と想像された側が出会う事がある 夢と現実は密接な関わりを持つ為、現実世界の人間が夢の中で死んだ場合は強制的に眠りから起こされ、廃人となる 人々から完全に忘れ去られた住人は、消滅という死を迎える
https://w.atwiki.jp/namekuzi/pages/63.html
夢世界(ゆめせかい)とは、勇者バッテンに登場する架空の世界である。 地理 名称 夢世界 単位 世界、次元 登場作品 勇者バッテン 文明 名称 夢世界 時代 不明 登場作品 勇者バッテン 概要 勇者バッテンに登場する人物は、眠っている間、別の世界を自分のもう一つの姿で行動することができる。これが夢世界である。 関連項目 勇者バッテンの用語集 勇者バッテン(物語)
https://w.atwiki.jp/renst/pages/335.html
副官ブーバ 種類:Sユニット カテゴリ:ダークアライアンス BP:4000 SP:- 必要パワー:3 追加条件:なし CN:なし 特徴:宇宙海賊/男 テキスト: 【ブルバドス活人剣】自軍ターン中、これが特徴「女」を持つユニットを撃破したとき、そのユニットを持ち主の山札の上に戻す。 フレーバーテキスト 誇りに殉じたその一刀。暗いさだめの鎖を断ちて、優しき女の未来を拓く。 イラストレーター:SHERLOCK レアリティ:ノーマル 作品:電撃戦隊チェンジマン 収録:三界の獅子 自販:パック 再録:リバイヴァ 自販:パック カード評価 【ブルバドス活人剣】は捨て札に出来ないのでデメリットだと思われがちだが相手のドローを一回分潰してしまうと考えれば使い道はある。撃破したときなのでレジストも関係なく戻せる。 花忍者スイレンと組めば対象ユニットが増える。 関連カード 特徴「男」関連 特徴に「女」を持つユニット 特徴に「宇宙海賊」を持つユニット コメント 効果が原作再現なのがうれしい。 -- 名無しさん (2010-05-10 12 33 25) 出た当時は強かったのだろうけど、黒のパワー3帯が激戦区になった現在では周りに劣ると言わざるを得ない。 -- 名無しさん (2010-05-10 12 45 54) 機関車仮面と組むと楽しい。 -- 桃 (2015-08-08 14 21 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/telespo/pages/577.html
テレビ東京系列 2023年8月 特別セールス 物流“Z”~御用聞きが未来を拓く 2023年8月5日(土) 16 00~17 15(テレビ大阪制作) 前半 2'00"…太陽生命(PT) 0'30"…中央自動車工業、AIR BUSTER、Iwatani、e投票 前クレのみ…KONOIKE GROUP 後半 1'00"…バイナル※ 0'30"…YellowHat、宝仙堂、Airdog(PT)、永谷園(PT)、ニトリ(PT)、COSMO(PT) 前クレのみ…佐川急便 🔶(当日・17) チャリ飯旅5 2023年8月13日(日) 16 00~17 15 デカ盛りハンター【爆食サムライがNYで大活躍SP】!競輪中継も 2023年8月13日(日) 18 30~20 50 ニトリレディスゴルフトーナメント 2023年8月26日(土) 16 00~17 15 絨毯の上に表記 3'00"…ニトリ※ 0'30"…pokka sapporo、日本生命、DUSKIN、大東建託グループ、SoftBank、SECOM、KOSE、湘南美容クリニック、井澤金属、DUNLOP 🔶(当日・20) ニトリレディスゴルフトーナメント 2023年8月27日(日) 14 00~15 15
https://w.atwiki.jp/thvision/pages/1194.html
《流れ行く者》 No.650 Command <Special Collection Vol.5> NODE(5)/COST(0) 効果範囲:プレイヤー、手札、デッキ、冥界に及ぶ効果 発動期間:瞬間 【相手ターン1枚制限】 〔あなたの手札にある「連結」を持つキャラクターカード1枚〕を公開しても良い。公開した場合、〔あなたのデッキ〕を全て見て、公開したカードが場に出る場合に除外するキャラクターカード1枚を抜き出し、(X)支払いあなたの場にスリープ状態で出しても良い。Xはこの効果で場に出すカードのコストに等しい。その後、デッキをシャッフルする。 「輝夜は自分のやりたい事だけすればいいのよ。もしやりたい事が無ければ、やりたい事を探す事を仕事にしなさい」 Illustration:羽瀬ななせ コメント 公開した連結キャラクターの元になっているキャラクターを、そのコストを支払いデッキから直接場に出すことができる。 ノード数は無視できるがコストはそのまま払うことになるため、レミリア・スカーレット/1弾等のような重量級を出す場合は残りノード数に注意が必要。逆に弐符キャラクターはコスト0で出せるため、状況が揃っているならばスペルブレイクを起こすことも可能。 相手ターンにしか使用できないのと、解決時に手札に連結がないといけないので、情報戦には注意! 2014/06/20付でテキスト修正を受け、手札にあるカードの公開が任意となった。これにより手札に連結を持つカードがない場合の処理が明確になった。恐ろしい波動のそれと同じテンプレートの修正であるが、こちらの修正はそれに3年遅れてのものとなった。 関連 Special Collection Vol.5 Power Of Union
https://w.atwiki.jp/meidaibungei/pages/672.html
2013年02月10日(日) 21 48-鈴生れい これはまだ私が若かりし頃の話だ。 自分で言うのも恥ずかしいものだが、かつてあったヴァレンタインデーという風習にのっとり、私は16歳の2月14日、多くのチョコレィトをもらっていた。 ああ、多くは義理だったよ。交友関係が広かったものでね。当時は『友チョコ』と呼んだものさ。いや、そんなことはどうでもよいか。 しかしヴァレンタインデーと言えば、貰えば勝ち組、貰えねば負け組と言う風潮でね。いくら義理とはいえ嬉しいものだったとも。私は甘いものが大好きだからね。 だが、世の中そんな人ばかりではないのだよ。たとえばヴァレンタインデーにチョコレィトを貰えない男共もいた。彼らは貰える者を羨み、時には声にならぬ慟哭を上げ、時には失墜のあまり膝から崩れ落ちた。 彼らは、チョコレィトというよりはヴァレンタインデーに女の子からプレゼントをもらうということに執着していた。別にもらうものはクッキィだろうが手編みのマフラだろうが、最悪市販の安いチョコレィトだろうがなんでもよかったのだ。 私がこれから語るのは、そういった者たちではない。ヴァレンタインデーではなく、チョコレィトに執着し、徹底的にチョコレィトを駆逐、撲滅しようとした悲しき男の話だ。 * 「ちぇぇ、また今年も母さんからだけだぜ」 「んじゃオレの勝ちだな。姉貴からもらえるから」 「家族からなんてノーカンだろ、ふざけんなよ」 「そういうお前は・・・・・・ごめん、睨むなよ」 私が16歳の2月14日。私の通っていた学校では、多くの貰えぬ男子が発生していた。日本国における平均的な公立高等学校であったが、何しろ近くに私立高校があって、恰好の良い男子というのは、通常彼らを指していたのだ。 あるものは茶髪に染め、あるものは装飾品を身に付け、少し背伸びをしたがるのが当時の若者の流行りだったが、私の高校ではそういった行為は禁じられていた。 というよりも、あちら方が少し風変りだっただけだ。あまり生徒の生活に口出しをしない校風だったらしい。それでもそのおかげで彼らは世間一般の男子生徒よりもアドヴァンテージを保持していた。 そういった理由があって、私の高校では貰えぬ者が多かったのだ。特に本命ともなれば余程のことがない限り無理だった。 「おい、お前はどうだったんだ?」 放課後になり、閑散としてきた教室の中で帰り支度をしていた私は、あまり馴染みのない生徒に話しかけられた。 一見して、全く特徴のない男子だった。長くとも短くともない黒い髪と、黒縁の眼鏡、後はこの高校の詰襟制服。この学校には優に五十はいるだろう風貌である。 同じクラスだったので、名前は把握していた。諸君が必ず知っている名前だ。あまり意味はないが、一応伏せておくことにしよう。彼にも尊厳というものがある。 不便だから権兵衛と呼ぼうか。権兵衛はクラスの中で目立ちもしないし、かといって隅っこで肩身狭く座る生徒でもなかった。今思えば、能ある鷹は爪を隠していたのかもしれない。 「どう、って?」 「今日の収穫だよ。確かお前、モテるんだろ?」 モテるというのは女の子から好意を寄せられやすいということだ。私はモテていたのではなく、単に異性の友達が多かっただけなので否定した。 するとどうやら謙遜と取られたらしく、権兵衛は不快感を顕わにしていた。 「嘘つくなよ、めっちゃもらってただろ」 貰うことがすなわち女性人気が高いということではないはずである。頭ごなしの断定に少し腹が立ったが、よく知らぬ彼を突然責め立てるのも気が引けたので沈黙した。 彼は私の沈黙をどうとったのか知らないが、少なくともあまり好意的には受け取らなかったようだ。 「まあいい。それで、中身はどうだったんだ?」 はて、と当時の私は首を傾げた。何しろその日はヴァレンタインデー。貰うプレゼントと言えば一部を除いてチョコレィトが主流だろう。 わざわざその中身を尋ねるというのはどういう意図の下なのか、見当もつかなかった。それよりも先ほどからの上から目線な物言いを腹に据えかねていた私は、早くこの会話を終わらせたかった。 特に確認はしていなかったが、全てチョコレィトだろうと答えた。多少ぶっきらぼうだったかもしれない。 そしてこれが後に、この国を震撼させる大事件の引き金となった。当時の私は知る由もなかったことだが。 私の答えに、彼は衝撃を受けていたようだった。それも単純な衝撃ではない。予想していたことが的中してしまったという衝撃に見えた。 途端に彼は閉口し、視線を俯け私の下から去っていった。去り際に彼が呟いた言葉が、私の中に深く刻まれている。 「やっぱり、チョコレートをやるしかない」 当時の私はその言葉の意味を知る由もなく、ただ首を傾げるばかりであった。 * 時は流れて私が29歳の時だ。その頃の私はと言えば大企業に就職して日夜仕事尽くめの日々を送っていた。十数年前の些細な出来事など思い出す暇もなく、いつも仕事に追われていた。 その甲斐あってか結婚は数年前にしていたし、年収もそこそこのもので暮らしぶりには困っていなかった。就職難と呼ばれた時代だったし、仕事があること自体有り難いことだったんだよ。 その当時、世間では一種の都市伝説じみたものが流れていた。秘密結社『反チョコレート同盟』の存在だ。 『反チョコレート同盟』の名の通り、彼らはチョコレィトを毛嫌いし、この世から抹殺を図ろうとする秘密結社で、その詳細は謎に包まれていた。そもそも存在自体が都市伝説で、一部のチョコレィト嫌いの人間から信奉されていた程度だ。 しかし、噂は唐突に現実のものとなった。 その年の2月1日未明、全国に点在する各製菓会社のチョコレィト工場が爆破されるという事件が発生した。このことがマスメディアで報道された途端、都市伝説は一気にその存在感を膨張させたのだ。 実行犯たる爆弾を設置した若人たちはすぐに逮捕された。だが彼らはその工場に勤める者たちで、爆弾を渡されただけだと供述していたらしい。 この事件に関するある考察がある。要約すると、 「2.1爆破事件の犯人――世間では『反チョコレート同盟』と呼ばれているがそれはさておき――は工場に勤める者の心理状態をうまく利用したのかもしれない。 資本家から過剰に搾取され続け、ストレスを溜め続けていた工場員(特に若者)の反感は必然的に工場へ向かっただろう。 犯人は彼らの反感の後押しをしてあげただけなのだ。そのため実行犯は捕まり、計画した真犯人は未だ日の当たらない場所にいる」 今から見れば、まさしく正鵠を射ていたといえよう。『反チョコレート同盟』のやり口は狡猾であり、決してその尻尾を誰にも捕らえさせなかった。 この事件を境に、彼らの信者たちも数を増していった。時期も時期であり、今まで負け組の烙印を押されていた貰えぬ男たちが一斉に仰ぎ始めたのである。 通勤電車や新聞の中で、私も「バレンタインデーを廃止せよ」と書かれた声明を何度か見かけていた。これも『反チョコレート同盟』の策略だったのだろう。 この一連の事態で大打撃を受けたのは、言うまでもなく製菓会社各社である。自社工場を爆破され、圧倒的なチョコレィトの供給不足に陥っていた。 2月14日と言えば当時一番のチョコレィト商戦だった。それがなくなれば、施設の破壊に加えて大幅な減収は避けられない。しかし2月1日に爆破されてしまった設備をたった2週間で復興するのは不可能だ。 『反チョコレート同盟』は、一斉に彼らの不況を買った。それも尋常ではない怒りだ。各社は本腰を入れて『反チョコレート同盟』の実態を突き止めようとした。 それでも『反チョコレート同盟』は影も形もなく、ただ噂だけが流布し、人々を惑わせるだけであった。チョコレィトを輸入している貿易会社が次の標的だという嘘も流れたことがあった。 そしてひと月が過ぎ、半年が過ぎても、犯人は捕まらなかった。一時期は過熱していた信奉者も、ヴァレンタインデーが過ぎてからは当初の目的を果たしたこともあって沈静化し、世間は『反チョコレート同盟』のことを忘れつつあった。 明けた1月、招集された国会にて稲妻のごとくある法律が採択された。 これが今に伝わる『チョコレィト内乱』――別名『第一次チョコレィト紛争』を勃発させた原因であった。 法律の内容は、諸君らが教えられたとおり、そう、「チョコレィト申告制」だ。 「チョコレィト申告制」とは、年間に食したチョコレートの量の概算を申告しなければならないという制度だ。 前年の工場爆破を重く見た政府が対策として導入したと言われているが、実際のところ製菓会社からのなんらかの圧力があったと捕らえてしかるべきだと私は思うよ。 何しろ反対意見を無理やり押し切った割に導入が遅かったからね。かの事件からほとんど1年が過ぎてからだ。なんの対策も講じようとしない政府に製菓会社たちが業を煮やしたのだと思うよ。 閑話休題しよう、この制度の問題点は考えるまでもなく、個人の嗜好に政府が介入しているところだ。いくら工場爆破の犯人を見つけるためとはいえやり過ぎではないかとの声が多かった。 実際チョコレィトが嫌いな無実の人たちはいい迷惑だし、一度誤認逮捕が生じたこともあった。とにかく、チョコレィトが嫌いな人間が不当な扱いを受けたのだ。 そしてついに、『反チョコレート同盟』は動きを見せた。なりを潜めていたのは制度が導入されてから3年間だけで、すぐに大きな報復へと打って出た。 私が33歳の2月14日、都心で壮大なデモ活動が決行された。不遇であったチョコレィト嫌いな人間によるチョコレィト破壊活動だ。 目に映る全てのチョコレィトを略奪し、ごみ袋に突っ込んで焼却した。警察による介入も空しく、彼らは政府や製菓会社の予想を遥かに超えた規模でデモを続けた。 その理由として、若者以外に『反チョコレート同盟』に加担した人々が存在したことが挙げられる。「チョコレィト申告制」に憤り、裏で手を引いた製菓会社、ひいてはチョコレィトそのものを敵と見なした人がいたのも事実である。 あるいはただ国内ではかなり珍しい大規模な活動に便乗したという人もいただろう。日頃どれほどストレスを溜めていたのか、図らずとも公になったわけである。 デモ自体は流石に三日もすれば疲労により沈黙した。しかし『反チョコレート同盟』は着々とその影響力を強めていったのだ。 都心でのデモが終わると、今度は地方でチョコレィト撲滅運動が展開された。こうしてこの国からチョコレィトは徐々に掻き消え始めていったのだ。 ちなみに私はというと、子供を一人授かり、世間のごたごたなんてどうでもよかった。権兵衛のことなど、完全に忘却の彼方だったよ。 * 第一次チョコレィト紛争は、製菓会社が大打撃を受け、「チョコレィト申告制」を取りやめることで終戦した。実質的に『反チョコレート同盟』の勝利だろう。 チョコレィトもその打撃のせいでブームが過ぎ去ってしまい、ヴァレンタインデーの風習も国内では大分薄くなっていた。プレゼントの選択肢がチョコレィト以外にも広がったのだ。 それから十数年が過ぎ、私は50歳になっていた。企業の幹部にまで昇進し、子供も大学生になって手がかからなくなっていたから、少しずつ自分を振り返る余裕ができてきた。 一時期は世論をかっさらっていった『反チョコレート同盟』も終戦してからはまたしても存在が立ち消え、都市伝説へと戻っていた。 穏やかな日々の中で、私はふとある可能性へとたどり着いた。高校を卒業してから早32年、権兵衛のことを想起していたのだ。 あの得体のしれぬ少年が、実は『反チョコレート同盟』の一員である可能性だ。権兵衛が呟いた言葉から察するに、彼はチョコレィトが大嫌いだったに違いない。ならばそう考えるのも自然だ。 そう思い至った私は、久しぶりに同窓会を訪れた。権兵衛と話をするためである。 正直淡い期待ではあったし、今更どうでもよいことではあったので彼が来ようが来なかろうがどちらでもよかったのだが、意外なことに権兵衛は同窓会に現れた。 かつての線の細い少年の印象は跡形もなく、肉体労働でもしているのか、鍛え上げられた筋肉と古傷が彼の容姿を豪胆たらしめていた。 意を決して、私は権兵衛に話しかけてみた。 「おお、久しぶりだな」 彼の笑顔に屈託はなかった。世間話をしてみても、かつての粗野な物言いはなりを潜め、良識のある話し上手に変化していた。 疑うのは失礼かとも思ったけれど、年のせいもあってか一度決めたことを変えたくはなかった私は、彼を店の裏に呼び出してそのことを問うてみた。 すると、彼の目がほんの一瞬すっと細まった。笑顔は崩れていない。しかし私はその変化を見逃さなかった。彼が『反チョコレート同盟』になんらかの形で関与しているのはほぼ明らかだ。 のらりくらりと私の言葉をかわし続ける権兵衛の眉間に、少しずつ皺がより始めた。どうやら問い詰められて苛立っているらしい。なおさら図星のようだ。 そして私が改めて尋ねてみると、彼はそれまでの笑顔を一旦消し、うっすらと陰のある笑みを浮かべた。ぞくりと私の背筋に悪寒が走ったのを鮮明に覚えている。 「お前は、何故チョコレィトがあれほど流行していたのか、考えたことがあるか」 私が素直にかぶりを振ると、彼はふんと鼻を鳴らした。高飛車な話し方がよみがえっていた。 「あれは製菓会社の陰謀さ。当時から言われていただろう。彼らの商戦にうまいこと乗せられていただけなのさ」 そういう話は学生時代に何度かした覚えがある。大体はその場の雰囲気に流されて、あるいは若者特有の批判的な態度に任せた非難であり、だからどうこうと深く考えたことはなかった。 チョコレィトだろうとクッキィだろうとマフラだろうと、異性からもらえるプレゼントというものは嬉しいのである。ヴァレンタインデーそのものをなくそうだなんて思いも寄らなかった。 それがどうかしたのかと私が尋ねると、彼は激昂して叫んだ。 「ふざけるな! 何故あんな凄まじい臭気を学校中でまき散らされねばならんのだ! ものだけではない、食べた後の口臭はこれでもかというほどだぞ! あんなもの目にも入れたくないわ。触るのもおぞましい。増してや何故口に放り込まねばならぬ! 貰えば強制的に口にさせられるのだぞ!」 彼はそれからも、チョコレィトについての彼の感想を言い放ち続けた。分かったことはただ一つ、彼は心底チョコレィトが嫌いなようであるということ。 一通り語り尽くすと、彼はまた微笑を浮かべた。 「私はこの世からチョコレィトを、あの汚らしい物質を消滅させることを誓ったのだ。今は世間で表立たされてはいないが、世界中でチョコレィトの生産ラインにストップをかけている。 いずれその夢が現実となる日も近いぞ!」 口ぶりから察するに、どうやら彼が『反チョコレート同盟』の首領のようだと悟った。私の推理も捨てたものじゃなかったが、それどころでもなかった。 私は彼を説得することに決めた。そして失敗した。何しろ何十年間も願い続けていた夢が目前に迫っているこの状況で、彼が止まるはずがない。 それでも私も折れたくはなかった。チョコレィトは比較的好きな甘味類だ。なくても生きてはいけるだろうが、ある方がいいに決まっている。 栄養価が高く、カロリーもあるため非常時に有用であるし、様々な洋菓子や和菓子と掛け合わせることができる。可能性を秘めているのだ。 「今更お前の言葉など聞き入れるわけがあるまい。私はこの命に代えてでも、この世からチョコレィトを撲滅してやる!」 通報、私の脳裏にその言葉が浮かんだ。私の技量では彼を止めることは出来ない。体に訴えることも、彼の強靭な肉体を見る限り不可能だ。 国家機関に連絡して善後策を講じてもらうぐらいしか、当時の私にできることはなかった。 その考えを見越したのか否か、彼は私に襲いかかってきた。どんと突き飛ばされて私は尻もちをついた。腰痛持ちだったため、その衝撃が腰に響いて立てなくなってしまった。 彼は私に馬乗りになり、その太い両手の指で私のか細い首をきゅうと締め始めた。窒息はおろか、首の骨ごともっていかれかねないほどの握力だった。 私が今こうして諸君らに話ができているのは、その時にたまたま近くを巡回していた警官たちが助けてくれたからだ。 権兵衛はその場でひっ捕らえられ、実に約20年かかって『反チョコレート同盟』の頭がもぎ取られたのである。 そしてこのことを発端に始まったのが『チョコレィト戦争』――通称『第二次チョコレィト紛争』だ。 詳しい経緯は不明だが、権兵衛はたった一人で世界を股にかける組織を形成し、裏社会へと身を投じていた。『反チョコレート同盟』がうまく立ち回ってきたのは彼がいたからこそだった。 その首領を失い、『反チョコレート同盟』はその実態を白日の下へと晒された。その彼らが最後の抵抗を行ったのが『第二次チョコレィト紛争』である。 これまたその規模は世界各国の予想を遥かに超えたものだった。彼らは大量の兵器を所持し、徹底抗戦の構えを見せたのである。抑える必要がなくなった彼らは各都市で徹底的な破壊活動を開始した。 この頃、ある科学者がかような論文を学会へと提出していた。日常的にチョコレィトを食す人間は、食べない人間と比べて頭の巡りが悪いというものだ。それはチョコレィトが脳内に快楽物質を生み出すからだとも、虫歯による治療時間が長いからだとも言われている。 正しいか正しくないかは未だ判然としていない論文だが、これを用いると当時の異常事態をしめすことができる。彼らはチョコレィトを食べない分頭の巡りが速く、食べている人々を出し抜いてあれだけの武器を揃えたのだ。 ついには戦闘機まで投入され、世界は混乱した。実は軍隊の中にも『反チョコレート同盟』の人間が存在し、他の軍人を出し抜いて破壊活動を行っていた事例がある。 当然国内も混迷を極め、最早誰が味方で誰が敵なのか分からない状況に陥っていた。疑心暗鬼がはびこり、信用から成り立っていた全てのものが壊れていったのだ。 * そうして今に至るというわけだ、諸君。今のこの戦争状態はあの逮捕から始まっているのだよ。 そうだ、私は二回、権兵衛に――・・・・・・に対応する手段を間違えた。あの時私が適当に彼に返事をしなければ、彼を追い詰めさえしなければ、こんなことにはならなかったのかもしれない。 諸君ら未来の世代には本当にすまないことをしたと思っている。さあ、遠慮なく罵倒を浴びせてもらって構わない。 命をもって償うことができるなら疾うにそうしているところだが、今更この老いぼれの安い命でどうこうなる問題でもないからな。私はこうやって諸君ら若い人たちに真相を語っているのさ。 そうだ、手土産にこれを持ち帰るといい。滅多に見かけないものだろう。 この茶色の輝きを放つこれが、チョコレィトだ。 END せっかくヴァレンタインデーが近いので、ヴァレンタインデーに関係したことをと思ったらこんな話に。すっかり物騒になってしまいました。 どれだけそれっぽく書き上げられるかどうか挑戦してみました。無茶苦茶なりに筋が通っているっぽく思われたら幸いです。
https://w.atwiki.jp/g_allows/pages/6.html
この世界は、様々な要素が混ざり合って生まれた。 始祖たるは混沌。 混沌の闇が晴れた時、そこには、多くの世界が広がっていた。 ある場所は魔法文明に秀で、 ある場所は近代兵器を扱うことに長け、 ある場所は幻想生物が息づいていた。 混沌から生まれた世界は多様な姿に変貌を遂げつつ、それでいて、寄り添うように同時に存在していた。 すべてを許容する世界。 世界は、いつしか「アロウ」という名で呼ばれるようになった。 (Allow <……を>許す;<……の>入るのを許可する) ここは、アロウと名付けられた世界の、とある国の、とある街。 様々な文明が、すべてを許されながら伴にある場所。 街の名前はガーディアス。 守られし場所の意味を持つ、旅人の集う街。 すべての物語はここから始まり、そして開花してゆくだろう。 この街は守られし場所。 しかし同時に、「盾となる地」の意味もある。 何かが起こったとき、この地に生きる者達が、世界を守る最強の盾となる。 さあ、立ち向かい、戦い、そして大事なものを守れ。 それだけの力を、あなたは、世界から与えられているのだから。