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ボクらの力は、バトルの中で目覚める。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【作品名】 バトルネットワーク ロックマンエグゼ2 【読み方】 ばとるねっとわーく ろっくまんえぐぜ2 【発売日】 2001年12月14日 【ストーリー】 WWWが壊滅してから3ヶ月が経ち、夏休みに入った熱斗達。 彼らが楽しい夏休み生活を送る一方、世界各国ではネットワークが次々に破壊されるという事件が発生していた。 壊滅した筈のWWWに代わり、暗躍する組織の正体とは・・・? 【詳細】 『1』と同年に発売された、ロックマンエグゼシリーズ第2弾。 後の作品にも受け継がれる数々のシステムややり込み要素を搭載し、シリーズの基盤を固めた中興の祖。 この作品で登場した新システムはスタイルチェンジ、レギュラーチップシステム、サブチップ、PAメモ、特殊パネル、マップ名表示。 更にどのチップコードとも一緒に選択出来る「*(アスタリスク)コード」が追加され、戦略の幅が大幅に広がった。 また、エスケープを使わなくてもカスタム画面でLボタンを押せば逃げられるようになったが、確率で失敗する事もある。 電脳世界のギミックの中にはロックマンにダメージを与える物も登場。本作から戦闘終了後にHPが回復しなくなったため、より慎重な攻略が求められる。 しかし、これによってHPが1より減る事は無く、基本的に戦闘以外でデリートされる心配も無い。 主な舞台は『1』に引き続き秋原町だが、シリーズで初めて海外に行く事が出来るようになり、インターネットエリアも海外エリアが登場した。 シリーズ恒例となる、クリア後のやりこみ要素が本格的に登場したのもこの作品から。 『1』時代からクリア後の隠しボスや隠しチップは存在していたものの、本作からは更に以下の要素が追加された。 クリア後に行けるようになる隠しエリア 通信対戦勝利時に入手出来る隠しチップ やりこみの進捗を示す星のあかし集め これらに加えて、シリーズでも本作のみの隠し要素であるハードモードが用意されている。詳細は項目を参照。 【余談】 『2』発売の約3ヶ月後からアニメ版『ロックマンエグゼ』が放映を開始しており、この辺りからエグゼシリーズの知名度が一気に上がり始めた。 初めてプレイした『エグゼ』が『1』ではなく『2』だった、というプレイヤーも多いのではないだろうか。 本作の発売前にはロックマンシリーズ恒例となる「ボスキャラコンテスト」が開催され、栄えある第一回グランプリに輝いたゲートマンは実際にゲーム中に登場した。 エグゼシリーズにおけるボスキャラコンテストと受賞作品のゲーム登場も、『2』から定着した要素の一つである。 GBA版の初期出荷ROMには、エネミーサーチを特定の条件下で使用した際に発生する致命的なバグが存在しており、 CAPCOMが当時のゲーム関連雑誌に謝罪文を掲載、警告を呼び掛けた。詳細はエネミーサーチの項目を参照。 【関連項目】 ポルターガイスト ゴスペル(チップ) クイックマン ガッツシュート リモコゴロー系 日本昆虫学会のおじさん コトブキスクエア ヒートマン(チップ) さいほういと 緑川ケロ スネークマン(チップ) フルカスタム やさしさのデータ ブルース サイトスタイル ダークメシア きいろワクチン チャージスパーク アンダーシャツ カスタムソード ゲートマン きばくそうちの電脳 トードマン オートロックの電脳 アメロッパエリア マグネットマン ガスゆわかしきの電脳 ダークシャドー系 ジョンソン マンションの電脳 スウォーディン系 アメロンガーX スタイル合体バグ シャドーマン(チップ) 火野ケンイチ Pコード キオルシン系 カットマン(チップ) バブルラップ系 SSライセンス リュウセイグン ビッグハート ヨーヨー系 ヌール系 おしろの電脳 ナイトマン(チップ) スタイルチェンジ オジゾウサン アタック+系(チップ) ウインドボックス系 フミコミ系 フリーズマン プリズム あおのかけら マグマドラゴン系 アジーナスクエア おくデンダム しゃくねつデータ フリーズマン(チップ) テンジョウウラ Bライセンス 穴パネル ブラザースタイル UFOサニー系 おくデンだに 名人 ポイズンファラオ ゲニン系 エネルギーボール コトブキエリア サンダーマン ガッツパンチ系 電話の電脳 カットマン バリアブルソード バルーン系 Dr.ワイリー オフィシャルスクエア ボディ系 ウイスキー ヨーヨット系 サブメモリ ドリームビット系 きぼうのデータ 速見ダイスケ ウラコトブキエリア キャッチマシーン つわもののデータ サンクチュアリ キャノーダム系 フデロー系 ラットンハナビ アメロッパ城 ファラオマン ゴスペルサーバーの電脳 スネークマン バンブーランス ポワルド系 アメロッパ ガッツマン
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流星のロックマン2(公式サイト 4月7日 ウェーブマスターズ2008~Sprinq~開催決定!! ダウンロード、開発者コラム、さらにミソラオフィシャルサイトを更新! 4月24日 DSステーションにて、バトルカード「キンググランジャー」配信中! 4月25日 流星のロックマン3公式サイトオープン 5月2日 ダウンロードのウェーブコマンドカード、開発者コラムを更新!! DSステーションにてブラザーデータ「レジェンドマスター・シン」を配信中! WM2008春の部 中部地区大会決勝の対戦映像を公開!Gカード・コラムも更新! 5月30日 WM2008春の部 九州地区大会決勝の映像を公開!ミソラサイト・コラムも更新!公式サイト内のムービーのSpring春の大会編で「北海道大会と東北大会の動画は機材トラブルのためありません。 5月30日、流星のロックマン3公式サイトの壁紙が追加!! 6月1日 「ウェーブマスターズ2008」夏の部が、次世代WHF2008内で開催決定!! 6月13日 「WM2008」春の部 関西地区大会決勝の映像を公開!更に開発者コラム更新! 6月20日、流星のロックマン3公式ページにて壁紙が1枚追加。壁紙には新しいロックマンの姿が!! 7月25日 開発者コラムを更新! ミソラ公式サイト:今月のミソラちゃん 壁紙を追加! 流星のロックマン2公式サイトの更新はいったん停止させていただきます。また、更新しだい続けさせてもらいます。v
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計測はタイトル画面から、 ∑撃破後、暗転して画面変わるまで 記録 日付 配信者名 備考 00 00 年月日 配信者
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第一話 「よし・・行くぞ!」 エックスは、掛け声と共に目の前の扉を、 問答無用のチャ-ジ・ショットで破壊した。 そして、そのまま煙に紛れてのダッシュで内部に突入する。 エックスは屈んでバスタ-を、 セイアは直立してサ-ベルを構えた。 ゆっくりと晴れていく煙の先から、確かな人影が見えた。 そして、数秒後には、その人影は完全に二人の視界に入った。 「・・!」 「なっ・・。」 白衣を着用し、頭髪は白髪。 白衣には”W”の文字を入れた、老人型レプリロイド。 そして、老人の隣には、頭一つ分ほどの小さなカプセルが設置されている。 カプセルは、何かの液体で満たされており、コポコポと泡が立ち上がっている。 中には、何やら脂ぎった豆腐の様な物体が浮かんでいる。 「フフフ・・待っていたぞ、ROCKMAN。」 驚愕する二人を尻目に、老人は静かに口を開いた。 「お前・・か!・・VAVAを復活させたのは!」 エックスが叫んだ。 その額には、異常なまでの冷や汗が浮かんでいる。 それは、この老人の発する、妙なプレッシャ-のせいだ。 わけのわかない“何か”。 まるで、何度倒しても復活してくる、あのシグマを前にしているような。 「ククク・・ロックマンが二人・・。ついにこの時が来た。」 「っ・・質問に答えろ!!」 プレッシャ-を跳ね返すように一喝するが、 老人は全くと言っていいほど動じていない。 不意に老人は右手を上げた。 すると、小さな光が現れ、一枚のリングへと姿を変えた。 そして、それをエックス目掛けて投げつけた。 「っ!?」 リングはエックスに着弾すると共に、そのサイズを急激に変え、 エックスの身体を拘束した。 避ける間もなかった。 「兄さん!・・・この野郎ぉぉぉ!!」 サ-ベルを振りかぶり、勢いよく斬り掛かる。 が、老人は高出力の光剣を、何ごとも無いようにアッサリとかわした。 そして、歳を感じさせない回し蹴りで、セイアを吹き飛ばした。 「ついにこの時が来た・・ワシの敵・・ワシのライバル・・ワシの天敵。 ROCKMANに復讐するこの時がな!!」 復讐・・? 天敵・・? ROCKMAN・・? セイアの頭の中に次々と疑問符が飛び交う。 何を言っているんだ? 第二話 そして、エックスの脳裏には、ユ-ラシア墜落事件時にシグマが言っていた、 “素晴らしいパ-トナ-”と言う言葉が蘇った。 「まさか・・貴様・・あの時・・シグマに・・!!」 「フフフ・・その通りじゃ。シグマを使って貴様を殺し、 ゼロを覚醒させようとしたんじゃがな。 所詮はオモチャ。余興に過ぎない。 ただの役立たずじゃった。」 そう言って老人はニヤリと笑った。 その目には、あのVAVAをも凌ぐ狂気が宿っている。 「じゃが・・奴の全デ-タはコピ-済みじゃ。 もう少し役に立ってもらおうか?出るのじゃシグマ!!」 老人が右手を振り上げると同時に、背後の暗闇から、 一体の人影が出現した。 印象的なスキンヘッド。 目から鼻にかけての青いアザ。 「これが・・シ・・グマ・・?」 話しには聴いていたが、その余りの威圧感に緊張を隠しきれていない。 でも・・倒さないと。 セイアは咄嗟に身構えた。 しかし、その瞬間には既にシグマは、セイアの視界から消え去っていた。 「っ!?」 危なかった。 途轍も無い速さで繰り出されたシグマの攻撃を、 なんとかサ-ベルで受け止めることが出来た。 しかし、それがやっとだった。 余りの重さに両手がブルブルと震えてしまう。 「くぅ・・うぅ・・はぁぁぁ!!」 直ぐ様バランスを崩させ、超高速のパンチラッシュを浴びせ掛けるセイア。 しかし、次の瞬間には、セイアの腹部に鈍い衝撃が走っていた。 気がつくと、エネルギ-の宿ったシグマの拳が、 セイアのみぞおちに直撃していたのだ。 「ぐっ・・・げほ・・。」 力無く膝を突き、咳き込むセイア。 ア-マ-の上からだとは言え、内臓にかなりのダメ-ジがあったのか、 口元を抑えていた掌が、真っ赤な血の色に染まっている。 今のセイアは無防備だ。 しかも、シグマがこの隙を逃す筈などない。 シグマは、背中に装着されていた、大型の斧を抜き、 大きく振りかぶった。 -やられる・・。 恐怖の余り、目を瞑った瞬間。 「あぁぁぁぁ!!」 「ほぉ・・。」 バチィィンと、エネルギ-の中和された音が、辺り一面に響いた。 エックスは、自らを拘束していたリングを、無理矢理に引き剥がしたのだ。 「マグマ・ブレ-ド!!」 肩に収納してある、ゼット・セイバ-を抜くと、 その刃は、いつもの蛍光色のエネルギ-ではなく、 灼熱の焔に変わっていた。 シグマは、標的をエックスに変え、バトル・アクスを振り下ろした。 第三話 鉄の焦げる匂いが鼻をつく。 エックスのマグマ・ブレ-ドと、 シグマのバトル・アクスが、正面から激突したからだ。 「くっ・・・そ・・。」 少しずつ、エックスのセイバ-が押し込まれていく。 完全に押しきられるのも時間の問題だろう。 「ぅ・・・・・っ!?」 キィンと言う甲高い音が響く。 それと共に、ゼット・セイバ-の柄が、勢いよく宙を舞った。 シグマのバトル・アクスは、そのままの勢いで、エックスに襲いかかったが、 咄嗟にエックスが避けたため、地面に叩き付けられた。 そして、エックスは直ぐ様バック転で間合を取った。 すると、跳んだ先では、既にセイアがバスタ-にエネルギ-を集中させ、 その銃口をシグマに向けて立っていた。 「喰らえぇぇ!!」 重い衝撃音と共に、銃口から、蒼いエネルギ-の塊が放たれた。 バトル・アクスを地面に叩きつけたことによって、バランスが崩れ、 シグマは今無防備な状況にある。 一瞬の轟音が耳を打つと共に、シグマは蒼いエネルギ-弾に呑み込まれた。 多量の煙が辺りを舞う。 「セイア・・油断するな。こんな程度でやられるような奴じゃない。」 落下してきたセイバ-を、パシッと受け止めるエックス。 そして、再び握り直し、その蛍光色の刃を発生させる。 「・・うん・・。」 セイアも肩のサ-ベルに手をかけた。 除々に煙が晴れていく。 それに比例して、中の人影がゆっくりと視界に入ってくる。 「・・・・来る!」 エックスが叫んだ。 地面を蹴る音と共に、シグマが大きく跳び上がった。 「っ!」 上昇していくシグマに向け、セイアはバスタ-を連発したが、 その全てはシグマのバトル・アクスに叩き落とされてしまった。 そして、シグマは直ぐ様アクスを振りかぶり、落下の勢いと共に振り下ろした。 「・・電刃!!」 すかさず電撃を帯びたライジングで迎撃するセイア。 甲高い激突音と同時に、サ-ベルとアクスが火花を散らす。 「隙だらけだぜ!!喰らえ!!」 その隙にエックスのフルチャ-ジ・ショットの蒼い閃光がシグマを包み込んだ。 しかし、甘かった。 「なにっ!?うぁぁ!!」 セイアが気がついたときには、バスタ-をものともしないシグマの豪腕が、 セイアの頭を鷲掴みにしていた。 落下の勢いに任せ、セイア地面に叩きつける。 「あぁぁぁぁ!!」 全身に激痛が走った。 押さえた口もとに、微かな赤い液体が付着している。 第四話 「うぉぉぉ!!」 怒りを露にし、エックスはセイバ-を抜き、降下様に振り下ろした。 しかし、その剣撃が、シグマの身体を斬り裂くことは無かった。 素早くバトル・アクスを手にしたシグマが、ゼット・セイバ-を柄ごと吹き飛ばしたからだ。 カラァンと言う乾いた音を立てて地面に落下するセイバ-の柄。 「くっ・・・。」 縦斬り・・横斬りと迫ってくるアクスを避け、 エックスはバスタ-を向け、連続的に放った。 ダメ-ジを与えるつもりは無い。 シグマの注意を、セイアから自分に向けさせるためである。 不意にシグマの眼部に光が宿った。 やばい! 思った瞬間には、それは一筋の光となり、エックスに迫っていた。 ギリギリで回避したものの、右肩のア-マ-を削り取られた。 次は躱せない・・。 エックスが覚悟を決めた瞬間、突然シグマが大きくバランスを崩した。 起き上がったセイアが、不意にシグマに足払いをかけたからだ。 一瞬の隙が生じた。 「「今だ!!」」 「滅閃光!」 「トライア-ド・サンダ-!!」 拳に宿したエネルギ-・・滅閃光と、 瞬間的にチャ-ジを完了し、出力を増したトライア-ド・サンダ-が、 直接的にシグマの身体に流し込まれた。 「やっ・・・っ!?」 ズン・・と言う、何とも言えない衝撃が、 セイアの背中を走った。 「なっ・・?」 激痛が走る。 鮮血が滲む。 セイアの背中に、シグマのバトル・アクスが突き立てられたからだ。 「くっ・・うぁぁぁぁ!!」 思い出したような悲鳴が辺り一面に響く。 セイアは、背中を押さえる姿勢で膝を突いた。 「シグ・・マ・・貴様・・!!」 エックスのバスタ-にエネルギ-が収束していく。 それを確認したシグマは、邪悪な笑みを浮かべると共に、 セイアの背中からバトル・アクスを引き抜いた。 「うぉぉぉ!!」 一直線に放たれた蒼い閃光。 一片の狂いも無い正確な射撃ではあったが、 それはいちも簡単にシグマに叩き落とされ、多量の煙を発生させた。 そして、その瞬間には、既にエックスの姿はなかった。 「っ・・くそぉ・・。」 出血は止まった。 幸い、ア-マ-が頑丈に造られていたため、軽傷ですんだが、 ノ-マル状態で受けていたら、命は無かっただろう。 サ-ベルを地面に突き刺し、それを杖にして立ち上がる。 そして、眼前の攻防に視線を向ける。 素早い剣撃、拳・・蹴り。 エックスにとって、接近戦は余り得意分野では無いはずだ。 しかし、そんな事はセイアも百も承知。 シグマのアクスの様な武器を持つ者に対して、射撃攻撃は無力に近い。 無論・・シグマの様な手練が相手の時の話だ。 しかし、接近攻撃ならば、その巨大さ、リ-チの長さゆえに、 どうしても隙が生じてしまう。 エックスは、そこを狙っているのだ。 「っ・・兄さ・・。」 セイアのバスタ-に、蒼と紅の光が収束していく。 そして、完全に膨張しきったバスタ-の狙いを、 シグマに定めた。 第五話 バトル・アクスをセイバ-で受け止め、素早く蹴りを放つ。 しかし、威力が足りない。 余った左腕で豪快に殴り飛ばされ、エックスは勢いよく後方へ吹き飛んだ。 シグマは、エックスを追う形で前方へ飛び、アクスを振りかぶった。 エックスは回避することが出来ない。 このまま振り下ろされれば、シグマのアクスが、エックスをモノの見事に真っ二つにする事だろう。 しかし、シグマのバトル・アクスが、エックスを真っ二つにする事は無かった。 「ハァ・・ハァ・・僕はまだ・・ハァ・・終わっちゃいない!!」 セイアの放ったプラズマチャ-ジ・ショットが、豪快にシグマを包み込んだのだ。 しかし、効果はない。 セイアの姿を確認したシグマは、標的をセイアに定め、 飛び込んできた。 「うぉぉぉぉ!!」 アクスをサ-ベルで受け止め、受け流しつつ、サ-ベルをアクスごと吹き飛ばさせる。 そして、直ぐ様拳の連撃を浴びせ掛ける。 「はぁぁ!!」 強烈な火花が両者の間でスパ-クする。 スピ-ドは僅かだが、シグマが上。 「がはっ!!あぁぁ!!」 一瞬の隙を突かれ、セイアはシグマの拳によって、 地面に叩き付けられた。 -身体が・・動かない・・。 立ち上がろうと、地面に手を突くが、力が入らず、 身体を持ち上げることが出来ない。 -やられる・・。 シグマは、足元に転がっていたアクスを拾い上げ、 ゆっくりとした動作で振り被った。 「っそぉ・・シグマぁぁ!!」 途中弟への攻撃を阻止しようと、エックスが飛び込んできたが、 その攻撃はいとも簡単に受け流され、続けざまのシグマの攻撃によって、 エックスはその場に平伏した。 シグマの冷笑に背筋が凍る・・。 逃げられない・・。 殺される・・。 セイアの頭の中で、二種類の文字が飛び交う。 「っ・・・うぁ・・。」 声が出ない・・。 このままやられちゃうのか? このまま真っ二つにされてしまうのか? しかし、シグマのアクスがセイアに到達することは無かった。 「・・えっ・・?」 その瞬間、現れた紅い影が、一瞬にしてシグマを吹き飛ばした。 「なっ・・まさか・・ゼ・・ロ・・兄さ・・?」 紅い影がゆっくりと振り返った。 全身真っ赤な鎧を着た、長い金髪の青年。 何故・・? 自分の兄であるゼロは、数十分前の闘いで、自分が葬ってしまったはず。 目を見開いたまま、立ち上がろうともしないセイアに、 ゼロと呼ばれた青年は、ゆっくりと歩み寄ってきた。 第六話 「大丈夫か・・?ロックマン・セイヴァ-・・セイア・・だったな?」 ゼロはセイアを優しく抱き起こし、そう言って微笑した。 「初めまして。オレはゼロ・・お前のもう一人の兄・・って事になるか?」 「あ・・ゼロ兄さ・・どうして・・?」 ようやく声が出た。 他にも色々と聞きたいことはあった。 しかし、今はなにより、彼がどうしてここにいるのかが知りたかった。 それに、ゼロについて、エックスは「ユ-ラシア墜落事件の時から行方不明」と聞かされていた。 「でも・・信じてるんだ。きっとゼロはどこかで生きてるって・・。」 そう言った兄の顔が忘れられなかった。 なんとか立ち上がったのか、エックスが小走りに走り寄ってきた。 「ゼロ!ゼロ・・!生きてたんだ・・。」 「当たり前だろ?大体・・シグマごときにやられてたまるかよ。 まっ・・オレ自身どうやって復活したかなんてわからねぇよ。 気がついたら動けるようになってたんだ。」 ゼロは、そこまで言うと、肩のセイバ-を抜き放ち、 吹き飛んだシグマに視線を向けた。 「ゼロ兄さん・・?」 「感動の対面はここまでだ・・。シグマはオレが引きつける。 その間に、エックス・・セイア、お前達はあのジジイをなんとかしてくれ。」 ゼロは言い終わる前に、飛びかかってきたシグマに剣撃を浴びせ掛け始めた。 セイアとエックスは、深く頷くと、瞬間的なダッシュで、 部屋の隅に立っている、白衣の老人に立ちはだかった。 「ふん・・ゼロ・・か・・まさかオリジナルが生きているとはな。 まぁいい・・今ごろ奴など用済みなのじゃからな。」 老人は、視線の先で剣を振るう、紅き闘神に対して、 忌々しそうに呟き、口の端を上げた。 「まぁ・・今はそれよりも・・。」 老人の視線がセイアとエックスに向けられる。 充血したような赤い瞳からは、シグマを越える”何か”を感じとることが出来た。 「も・・もぉ逃げられないぞ!!」 セイアは叫ぶと同時に、足元に転がっていたサ-ベルの柄を拾い上げ、 光剣を発生させた。 「エックスの弟・・ロックマン・セイヴァ-・・。 そしてロックマン・エックス!・・ハッキリ言ってガッカリしたぞ?」 「なに・・?」 エックスは目を細めた。 「たかがシグマ程度にあそこまでてこずるとはな・・。 残念じゃよ・・ROCKMAN・・。」 「ロック・・マン・・?」 違う・・彼の言っているROCKMANは、 自分達の名前のロックマンじゃない・・。 伝説のレプリロイド・・ROCKMANの事・・。 「まだ判らないか?ふっ・・判らないじゃろうて・・。 記憶を封じたのか?まぁいい・・。 このままの貴様たちを殺すことも出来るが、 それではワシの気が済まん! 今・・貴様等の記憶を取り出してやろう・・。」 その瞬間、老人の両手から放たれたエネルギ-球が、 防御する暇もなく、二人を拘束した。 『なにっ・・?うぁぁぁぁぁ!!』 凄まじいエネルギ-の流れと共に、二人の頭にある映像が走った。 第七話 いつからだっただろう・・? 俺・・いや僕は、世界で初めて『心を持ったロボット』を生み出した天才科学者ト-マス・ライト博士によって、 家庭用お手伝いロボット『ロック』としてこの世に生を受けた。 博士や・・妹のロ-ルと一緒にくらす毎日は、とても幸せだった。 でもね・・そんな幸せも、長くは続かなかったんだ・・。 ある日突然・・僕の兄弟であるロボット達が、人類に反旗を翻し、街を破壊し始めた。 悪の科学者アルバ-ト・W・ワイリ-博士によって、兄弟は改造されていたんだ・・。 もはや軍や警察なんかが敵う相手じゃなかった・・。 どうすればいい・・? 僕はただ黙って見ているだけなのか? ううん・・それは出来なかった。 気がついたら、僕はライト博士に、 「僕を戦闘用に改造してください!!」 と叫んでいた。 別に悔いはなかった・・みんなの平和を勝ち取りたかったから・・。 平和を象徴する蒼い鎧を着て、僕は戦地へと旅だった。 僕は「ロックマン」になったんだ。 闘いは辛かった・・。 何度挫けそうになったことか・・。 それでも僕は・・なんとかワイリ-の所まで辿り着いて、 彼の野望を阻止した。 やっとこれで平和になるんだ・・。 でも・・それで終わりじゃなかった。 それから幾度となく、僕はワイリ-と闘った。 何度も何度も何度も何度も何度も。 いつしか僕の名前は、家庭用ロボット「ロック」としてではなく、 戦闘用ロボット「ロックマン」として、世間に知れ渡っていた。 そして・・数えて十回にも及んだワイリ-の世界征服の野望を打ち砕いた後・・ 一旦、世界は平和になったかと思われた。 でも・・ある日ワイリ-は、見たことも無い紅いロボットを連れて、僕に闘いを挑んできた。 ロボットの名は「ゼロ」・・世界初の「進化するロボット」。 僕は全力で応戦した。 最初は僕が優位に立っていた・・でも・・ゼロは闘えば闘うほど強くなっていった・・。 それでも僕は・・なんとかゼロを相打ちに持ち込んで・・。 悔いはなかった・・みんなの平和勝ち取りたかったから・・。 大破した僕は・・ライト博士に回収されて、新たな技術を持って生まれ変わった。 僕・・俺は「ロックマン・エックス」として・・。 後世で何かが起こったときの救世主として、俺はカプセルに封印された。 カプセルを見つけたのは、21世紀の天才科学者ジェ-ムス・ケイン博士だった。 封印状態のまま彼に発見された俺は、なんとかケイン博士の解析によって封印から醒めた。 その時、なんらかの理由で記憶を失っていたけれど・・。 思えば・・その時記憶を失ったからこそ、今の俺がいるんだと思う。 百年前の宿敵・・ゼロもまた、「赤いイレギュラ-」として捕獲され、 ハンタ-への道をたどった。 そして出会った俺達は・・自分達の生い立ちも知らずに、無二の親友となり、 その絆の深さによって、何度も世界を危機から救った。 皮肉な話しだ・・。 第八話 未だに頭がボンヤリとしている・・。 過去と現代の自分は統合された。 過去の「ROCKMAN」としての自分と、現代の「ロックマン・エックス」 そして「ロックマン・セイヴァ-」としての自分。 「ふん・・ようやく思い出したようだな・・。 ROCKMAN・・。」 老人は、ブンブンと頭を振る二人に向かって、口の端だけを上げる笑みを浮かべた。 そして、エックスよりも先に意識を覚醒させたセイアは、一瞬の驚愕を覚えた。 目の前にいる老人と、蘇ったばかりの記憶の中の人物の姿が一致したからだ。 「ま・・まさか・・まさか貴様は・・。 Dr.・・ワイリ-・・?」 呟くように問うと、老人は答える代わりに、再び口の端を上げた。 「ワイリ-・・!!」 バスタ-を老人・・いやワイリ-に向け、戦慄するエックス。 「何故だ・・?何故・・!! お前は・・お前は生きてるはずなんか・・。」 当たり前だ。 Dr.ワイリーは百年前の人物。 しかも、その時点で既にかなりの高齢だったはず・・。 なのに・・何故? ワイリ-は、無言で自分の脇のカプセルを指さした。 「・・・?」 目を細め、改めてカプセルの中身に視線を走らせる。 緑色の液体で満たされたカプセル。 浮かんでいるのは、脂ぎった豆腐のような物体・・。 見たことがある・・。 いつだっただろう? 必死に記憶の端っこを掘り返してみる。 「・・なっ・・まさか・・!」 「なに?なに・・兄さん。」 「まさか・・貴様・・!!」 右手で口元を覆う。 その顔色は、セイアから見ても明らかに青い。 「そうじゃ・・ワシの・・脳じゃよ。」 『!!?』 「貴様と相打ちになったゼロ・・あやつを修理していたときじゃ・・。 ようやく修理が終わり、あやつを起こした瞬間・・ワシはあやつに・・。 死ぬ寸前・・以前造っていた、医者型ロボットに、ワシの脳を摘出させたのじゃ。 もはや!ワシの目的は世界征服ではない!! ROCKMAN!貴様に復讐することじゃ!!」 明らかにおかしい・・。 セイアはそう悟った。 自分がロックだった時も、彼は悪の心を持っていた。 しかし、それ以上に非常に人間らしい一面もあった。 確かにワイリ-の立場から見れば、自分達は憎むべき敵だろう。 しかし、その異常な執着心はどこから来るのだろう? 「ワイリ-・・いいだろう!!来い!相手になってやる!! そして・・総ての闘いを終わりにしよう・・!!」 エックスは静かに、それでいて確かな口調で、己のバスタ-をワイリ-へ向けた。 ワイリ-は、不気味に笑うと共に、サッと片手を上げた。 それに反応し、ワイリ-の背後から、ドクロの装飾品をつけた戦闘機が、 壁を派手に破壊し、出現した。 ワイリ-は、元人間とは思えないほどの跳躍力でそれに乗り込んだ。 戦闘機は、そのドクロの両目を不気味に発光させた。 「ワイリ-・マシン・パ-フェクト・・覚悟しろエックス!セイア!」 ワイリ-が叫ぶと共に、ドクロの両目から、超出力のエネルギ-弾が、 一発・・二発・・三発。 「っ・・レイ・スプラッシャ-!!」 セイアは、直進してくるエネルギ-弾を、ジャンプで飛び越え、 当然のように追尾してきたそれを、黄金のマシンガンで相殺した。 そして、その間にファルコン・ア-マ-を転送したエックスが、 既にチャ-ジしていたバスタ-を、ワイリ-・マシン目掛けて、一気に放った。 「喰らえぇぇぇ!!」 第九話 針のように鋭く、素早いチャ-ジ・ショットは、ワイリ-・マシンの装甲を撃ち抜くことは無かった。 着弾する寸前、ワイリ-・マシンの展開したバリアが、いとも簡単にバスタ-を弾き返したからだ。 セイアが続けて、スト-ム・トルネ-ドを放ったが、やはり直撃する寸前、拡散し、消滅した。 「フハハハ!!貴様等のパワ-程度で、このバリアが破られるか!」 マシンの上部に搭載されているマイクから、勝ち誇ったようなワイリ-の声が響く。 「なら・・これはどうだ!」 エックスの白い鎧は蒼い光に包まれ、次の瞬間には、滑らかな外装の黒い鎧に姿を変えていた。 忍者の様な外見に、フェイス・マスク。 そして、今まで蛍光色だったゼット・セイバ-が、その出力を大幅に増し、 黄金の光剣へと姿を変えた。 エックスが地面を蹴った。 セイアには、その姿が掻き消えたように見えた。 「えっ?」 「なんじゃと!?」 「円月輪!!」 エックスが出現したのは、ワイリ-・マシンの上部。 エックスは、瞬間的に跳躍し、天井に張りついていたのだ。 降下様に、エックスが振り下ろした黄金の光剣は、 容赦無くワイリ-・マシンのバリアを斬り付けた。 破れてはいない。 しかし、ほんの刹那の間、ワイリ-・マシンのバリアはグニャリと歪んだ。 セイアはそこを見逃さなかった。 「いっけぇぇぇ!!」 バチバチとプラズマを帯びたエネルギ-弾が、 歪んだバリアを突き抜け、マシン本体に撃ち込まれた。 直撃。 しかし、装甲が厚いため、ダメ-ジの程は全くと言っていいほど無かった。 「ふん・・やりおるわ・・。これはどうじゃ!」 「なっ・・?冷たい・・。」 ワイリ-・マシンの放つ、確かな冷気を、セイアは察知していた。 ワイリ-・マシンの周りの空気が、瞬時に冷やされている。 学校の理科の時間で習った、水分が凍結する温度は、確か零度だったから・・。 いや・・今感じる、この冷気は、零度なんて生暖かい温度では無い。 「気をつけろ!来る・・!!」 エックスが叫んだ瞬間、待っていたかのように、ワイリ-・マシンを周りを、 大量の氷弾が取り囲んだ。 二人がそれを確認した瞬間には、それは既に放たれていた。 「うぉぉぉぉ!!」 エックスは円月輪。 セイアはプラズマチャ-ジ・ショットで、氷弾を消しにかかるが、 その余りの量に、相殺しきることが出来ず、数発の氷弾が、二人の身体に撃ち込まれた。 飛び散る鮮血すら、その氷弾によって凝結し、塊となって床に転げ落ちる。 そして、セイアとエックスのア-マ-の持つ熱によって、 一瞬にして氷弾は溶け、辺り一面を水蒸気が満たした。 これでは視界が悪い。 エックスもセイアも、大したダメ-ジは受けていないが、これでは敵の動きを捕えることが出来ない。 無論、ワイリ-・マシンに赤外線スコ-プなどが搭載されていることは、 セイアでさえ察しがついた。 「うぉぉぉぉぉぉ!!」 「ぬっ!?」 突然の咆哮。 それと共に、満たされた蒸気が、少しずつ歪み始めた。 そして、次の瞬間蒸気が晴れた。 現れたのは、目一杯のエネルギ-をバスタ-に込めた、セイアの姿だった。 放たれたプラズマチャ-ジ・ショットは、正確極まりない射撃ではあった。 しかし、やはり直撃の寸前、先程のバリアに弾かれた。 「ハァ・・ハァ・・。」 「ゼロとエックスの力を合わせ持つ・・ロックマン・セイヴァ-。 ふん・・ROCKMAN特有の諦めの悪さじゃの。じゃがな!!」 次に放たれたのは、先程の氷弾から一変し、灼熱の炎弾だった。 色から察するに、第三次シグマ大戦時に、シグマが放っていた炎など、足元にも及ばない火力だ。 「セイア、伏せろ!」 直ぐ様セイアを伏せさせ、炎弾に向けてバスターを向ける。 エックスを包む鎧は、既に先程のシャド-・ア-マ-では無かった。 白を基調としたカラ-リングの、エックスが第三次シグマ大戦時に使用した、 通称サ-ド・ア-マ-。 以前、エックスが破棄した残骸を、エイリアとゲイトが解析し、 フォ-ス・ア-マ-同様、完全ではないにしろ、復活させたものだ。 「フロスト・シ-ルド!!」 放ったのは、絶対零度の氷によって作られた、氷のミサイル。 第十話 凄まじい回転を施したフロスト・シ-ルドと、灼熱の業火は、音を立てて空中で激突した。 最初は互角に思えた出力であったが、除々にフロスト・シ-ルドに亀裂が走り、 次の瞬間、砕け散ると共に蒸発してしまった。 「ショットガン・アイス!!」 勢いを緩めずに直進してくる炎弾に向け、避けきれないと判断したセイアは、 直ぐ様、氷の散弾で迎撃したが、 「なっ・・うぁぁぁ!」 何の障害もないとでも言うように、アッサリとショットガン・アイスを打ち消した炎弾は、 跳躍で回避しようとするセイアを尻目に、彼の身体をその灼熱の炎で包んだ。 「フロスト・タワ-!」 一方エックスは、炎に身体を包まれながらも、すぐに巨大な氷柱を発生させ、それを打ち消した。 「ハァ・・ハァ・・マグマ・・ブレ-ド!!」 ゼット・セイバ-を抜き、灼熱の刃を収束させる。 そして、持ち前の瞬発力で、瞬時にワイリ-・マシンの眼前に出現したエックス。 「無駄じゃと言うに!!」 ガチャリとマシンの一部に搭載されている、何かの射出機の様な機械が、向かってくるエックスに向けられた。 そして、一瞬の溜めの後、常識では考えられないほどの出力で、一本の巨大なレ-ザ-を放った。 「!?」 斬り付ける瞬間に、飛び上がっていたのが運の尽きだった。 空中では方向回避すらする事が出来ない。 いや・・もしこれが地上だとしても、この一瞬では、例えエックスでも回避できなかっただろう。 声を上げる暇もなく、エックスの身体は、緑色の閃光に包まれていた。 しかし、次の瞬間、閃光の中のエックスの姿が、瞬時にして掻き消えた。 「えっ?・・。」 エックスと同様、フロスト・タワ-で炎を打ち消したセイアは、突如として姿を消した兄に、 小さく声を上げた。 「なんじゃ!?」 「灯台下暗し・・ってね・・喰らえ!!」 強威力のバスタ-発射音が、セイアの耳を打った。 掻き消えた兄の姿を、軽く頭を振りつつ探索すると、エックスはワイリ-・マシンの丁度死角となる、 真下にバスタ-を上に向ける形で立っていた。 エックスは、レ-ザ-が放たれる直前に、ソウル・ボディによって創った自らの分身と、 密かに入れ替わっていたのだ。 放たれたバスタ-は、バリアの張られていない、無防備のワイリ-・マシンに直撃し、 先程、エックスに向けて放ったレ-ザ-の射出機を、モノの見事に粉砕してみせた。 「ぬぅ・・小癪な!」 スピ-カ-から響く、ワイリ-の声は怒気を孕んでいる。 次にマシンが放ったのは、バリバリと電撃を帯びたエネルギ-弾。 弾速が凄まじい。 「!?しまっ・・。」 「フルム-ンⅩ!!」 今まさに直撃しようとする電撃弾は、咄嗟に放たれたセイアのフルム-ンⅩが、 横に押し込む形で弾道を曲げてられていた。 第十一話 「Ⅹ・滅閃光!!」 間髪入れずに、エネルギ-を灯した己の拳を、思い切り地面に叩き付けたセイア。 次の瞬間には、ゼロの真・滅閃光を上回るほどの巨大なエネルギ-波が、 勢いよく、大破し地面の露出している床から噴出した。 当然、土煙が辺りに充満していく。 手応えがない。 恐らく、回避したか、バリアで防ぎきったか・・。 バスタ-のチャ-ジが完了したエックスは、自分とセイア目掛け、次々と放たれるワイリ-・マシンの攻撃を、 ゼット・セイバ-で撃ち落としつつ、蒼い閃光を帯びた銃口を、 目の前の土煙に向け、放った。 直撃はしなかった。 しかし、そのエネルギ-は、辺りの土煙を晴らすには充分すぎるほどだった。 「電刃Ⅹ!」 続けてセイアが、待っていたと言わんばかりに、エネルギ-を収束させたサ-ベルを、 思いきり左から右へかけて一閃し、蒼いエネルギ-波を放った。 放たれたそれは、回避しようとするワイリ-・マシンの右端の部分を、 まるで豆腐でも斬り裂くかのように、アッサリと切断してしまった。 「生意気な・・。」 ワイリ-・マシンの下部に搭載されている、巨大な銃口から、 ドス黒いエネルギ-弾が、次々と放たれた。 連続的に発射されたそれを、セイアは真月輪で撃ち落とし、 エックスはチャ-ジ版フロスト・シ-ルドで防ぎきった。 しかし、最後に放たれた特大のエネルギ-弾は、真月輪を粉砕し、 フロスト・シ-ルドを撃ち抜き、二人の身体を包んだ。 だが、次の瞬間、先程と同じように、エネルギ-弾の中の二人の姿は瞬時にして掻き消えた。 「ぬっ・・またか・・。」 「ソウル・ボディ・・そして旋墜斬!!」 「同じく・・ライジング・ファイア!!」 上空と足元。 既に二人は同時に入れ替わっていた。 セイアの滑空しながらの剣撃と、エックスの打ち上げる形の炎。 ワイリ-は、慌ててバリアを発生させるも、旋墜斬がバリアを歪ませ、 その歪みを突き抜けたライジング・ファイアが、ドクロの頭部部分に位置する、 バリア発生装置と思われる機器を、粉々に破壊した。 「なにぃぃぃぃ!?」 驚愕を帯びたワイリ-の声が響いた。 昔、何度も何度も聞いた、その声。 しかし、彼は今や人間ではない。 かといって、レプリロイド・・ロボットにすらなれていない。 セイアもエックスも、それが酷く悲しかった。 それでも・・撃たなければ・・。 セイアとエックス、二人はバスタ-の銃口をワイリ-・マシンに向け、 集中できるだけ、総ての力を注ぎ込んだ。 『これで最後だぁぁぁぁ!!』 「馬鹿なぁぁぁぁ!!」 次の瞬間、二人分の蒼い閃光が、放たれた凍結弾、炎弾、エネルギ-弾をものともせず、 完全にワイリ-・マシンを包み込んだ。 第十二話 「ハァ・・ハァ・・くっ・・。」 蛍光色のセイバ-を握りしめた紅い影。 巨大な斧を振りかざした紫色の影。 先程から、その二つの凄まじい攻防が、数十分に渡り繰り広げられていた。 しかし、総ての武装、ラ-ニング技を使用して立ち向かったゼロだったが、 戦況は未だに武装がバトル・アクスしか無い筈のシグマが有利だった。 「くっ・・うぉぉぉぉ!!」 荒い息を無理矢理に整え、ゼロは吠えた。 左手をバスタ-へ変形させ、目の前のシグマへ向けて、連続的に放つ。 シグマは、放たれたそれを、全て右手一本で掻き消し、 左手のアクスを振り下ろした。 リ-チは完全に届いていない。 しかし、アクスの振りが巻き起こした、エネルギ-の波、衝撃波と呼べるモノが、 ゼロのア-マ-を、バタ-の様にアッサリと斬り裂いてみせた。 「っ・・ぐぁぁ!!」 短い悲鳴を上げ、ゼロはその場に膝を突いた。 ア-マ-の胸部が、右肩から左腰にかけて斬り裂かれている。 余りの切れ味に、損傷はア-マ-を突き抜け、生身の身体にも及んでいる。 右手で傷口を抑えつつ、フラリと立ち上がるが、 闘いのダメ-ジと出血によって、意識が朦朧としてしまっている。 セイバ-を地面に突き刺し、左手のバスタ-を構える。 そして、エネルギ-を放とうとした瞬間。 ドン・・と鈍い衝撃が、ゼロの左手を走った。 左手のバスタ-が暴発したのだ。 当たり前だ。 この激戦の中、出力以上のエネルギ-を、何千発と放っているのだ。 その余りのエネルギ-環境に、例えゼロの身体とてついていくはずが無い。 「ぐぁっ・・くっ・・。」 カラァン・・と右手のセイバ-が滑り落ちた。 そして、代わりに、空いた右手で左腕を握りしめる。 シグマは、ゼロのその様子に、心底邪悪な笑みを浮かべ、 わざとゆっくりとした動作で歩み寄ってきた。 一思いにアクスで斬り裂けばいいモノを・・。 シグマは、それをせず、自身の拳でゼロを殴り飛ばし、倒れ込んだゼロを左足で踏みつけた。 既にダメ-ジが限界に達していたゼロのア-マ-に、 音を立てて亀裂が走る。 抵抗しようにも、もうシグマの足を振り払うことも不可能だ。 第十三話 ---オレは・・オレは・・。 不意に意識が遠ざかっていく。 恐らく、次に気を失ったら、もう二度と目を覚まさないだろう・・とゼロは密かに確信していた。 ---オレは・・何をしているのだろう・・? 一体自分は何のために生まれた? それは・・ワイリ-が宿敵ROCKMANを破壊する。 それだけの為。 ---一体オレに何が出来たんだ・・?・・アイリス・・。 記憶の片隅で頬笑む少女。 答えが返ってこないと判っていても、ゼロは自問し続ける。 ---すまない・・アイリス・・オレは・・。 彼女との最後の時間が頭を過る。 彼女が絶命する寸前・・自分に呟いた言葉・・。 あれは・・一体何だったのだろう? ---オレは・・。 「オレ達レプリロイドは・・結局みんな・・イレギュラ-なのか!!?」 第四次シグマ大戦。後に「レプリフォ-ス大戦」と呼ばれる事件。 元凶のシグマを倒し、総監ジェネラルが命をかけて地球への攻撃を阻止したスペ-ス・コロニ-。 崩壊していくコロニ-の中から、なんとか脱出ポッドを見つけ出し、 地球へと帰る、冷たい宇宙空間で、ゼロは一人自問していた。 「なんで・・どうしてこうなっちまうんだよ!!?」 その問いに優しく答えてくれる者はもういない。 「結局・・誰も護れなかったんだ・・アイリス・・。」 数時間前、自らが葬った少女を想う。 ---彼女が何をした? ただ・・平和を望んでいただけ・・。 ---なぜオレは殺すことしか出来なかったんだ・・? あの娘がイレギュラ-だったから・・? ---そうか・・イレギュラ-なんだ・・。 そう言って納得させた。 誰でもない・・自分を・・。 ---でも・・あの娘は誰も殺しちゃいないし、傷つけてもいない・・。 オレに刃を向けただけ・・そうだろう? 彼女は最後・・なんて言ったのだろう・・? ---一緒に・・レプリロイドだけの世界で暮らしましょ・・? そんなものは幻・・幻なんだ・・! ---ふふ・・そうよね・・でも・・信じたかった・・。 アイリ・・ス・・。 ---ゼ・・ロ・・わた・・のぶ・・きて・・。 『ゼロ・・私と兄さんの分まで生きて・・』 それが、彼女の残した最後の言葉。 「あぁ・・約束するよアイリス。オレは・・。」 そっと呟き、ゼロは眼を閉じた。 第十四話 ---アイリス・・すまない・・その約束は・・守れそうにない・・。だが・・。 グッと全身に強張らせる。 ギシギシと関節が悲鳴を上げるが、そんな事はどうでもよかった。 今は・・シグマを倒す・・それだけだった。 自分を踏みつけているシグマを、思いきり振り払い、 拾い上げたセイバ-で、連続的に斬り裂く。 シグマは、ゼロの突然の行動とダメ-ジによって、驚愕と悲鳴の声を上げた。 疾風を撃ち込み、シグマを後方へ押しやる。 ---コイツだけは・・絶対に連れていく・・。大元はオレの責任だ・・。 不思議と身体中の激痛は無くっていた。 その代わりに、誰か暖かい腕に包まれているような、そんな感覚さえした。 ---そしてオレ死んだら・・お前の所へ行って・・謝りに行くよ。 いつの間にか、ゼロの身体を、炎のような真紅のオ-ラが包んでいた。 それは覚醒を意味する。 しかし、それは前回の禍々しい赤紫色のオ-ラではない。 過去の破壊神としてのゼロと、現代の紅き闘神としてのゼロは、今統合された。 ---すまない・・そして・・。 無言でセイバ-を頭上に掲げる。 蛍光色だったそれは、オ-ラに呼応するかのように、その色彩を真紅へと変えた。 そして、それに比例するかのように出力を増し、数秒後には天井に届いてしまうほどに巨大化していた。 途中、シグマのアクスが巻き起こした衝撃波が、ゼロを襲ったが、 その衝撃はゼロ本体に届く寸前に、真紅のオ-ラによって掻き消された。 それを見たシグマは、大きく目を見開いた。 そして、続けざまに走り込み、アクスを振りかぶった。 直接的にアクスを撃ち込むつもりなのだ。 しかし、その刃も同様に、オ-ラに触れた途端、粉々に砕け散った。 「幻夢・・零・・!!」 ---ありがとう・・。 振りかぶったセイバ-を、大きく上から下へと振り下ろす。 そして、悔し紛れにシグマが張ったバリアを、無駄な抵抗とばかりに破壊し、 なんとか防ごうとするシグマ本体を、いとも簡単に真っ二つにした。 「消えろ・・シグマ!!」 セイバ-を横に放り捨て、右手をバスタ-に変形させる。 そして、二つに別れたシグマの身体に、容赦無くバスタ-を浴びせ掛けた。 轟音と共に、シグマの身体が完全に消滅してしまっても、ゼロはバスタ-を撃つのを止めなかった。 ---判った・・お前が望むなら・・アイリス。 オレはこの世と言う地獄の中を、這い蹲ってでも生きてやる。 だが・・オレ自身が・・お前の望んだ平和の障害になってしまような事があれば・・。 オレは・・。 静かにオ-ラが消え去った。 右手を素手に戻し、放り捨てたセイバ-を拾い上げる。 激戦の中で、メットの消失してしまった、金の髪を、軽く両手で上げ直した。 ゼロはこの時、ある決意を胸に抱いていた。 次回予告 ついにワイリ-を倒した!・・かのように思えたけど・・。 奴の怨念はこんな程度じゃ終わらなかった。 僕達は決着をつける・・百年前からの因縁に。 そして必ず帰るよ・・フレッドの・・クリスの・・みんなの所へ! 次回「ロックマンXセイヴァ-改定版最終章~別離・・そして・・~」 「お前が・・お前が全部悪いんだぁぁ!!」
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君の力を、ボクにくれ! 【作品名】 バトルネットワーク ロックマンエグゼ3 【読み方】 ばとるねっとわーく ろっくまんえぐぜ3 【発売日】 『通常版』 2002年12月6日『BLACK』 2003年3月28日 【ストーリー】 熱斗とロックマンの活躍でゴスペルは壊滅し、騒々しい夏休みが終わった。 新学期が始まり、平穏な学校生活を送っていたある日の放課後。熱斗達が公園でチャット会の打ち合わせをしていると、陽気な男性が最強のネットバトラーを決める「N1グランプリ」を開催すると話しかけてきた。 その予選が秋原スクエアで行われていると聞いた熱斗達は、早速参加を決意する。迫り来る新たな陰謀に気づかないまま・・・。 【詳細】 『2』の約1年後に発売された、ロックマンエグゼシリーズ第3弾。 前作のシステムは全て引き継がれている。 この作品で初登場した新システムはナビカスタマイザー、カウンター、タイミングガード、予備フォルダ、ナンバートレーダー ロットナンバー、飼育ウイルス。 また、カスタム画面でセレクトボタンを押すと、一時的にカスタム画面を消してフィールドを見渡せるようになった。 特にナビカスの登場は大きなターニングポイント。ロックバスターやロックマン自体の強化をより強力かつ簡単に行えるようになり、『エグゼ』の代表的な強化システムとしてシリーズに定着。 スタイルチェンジの仕様やスタイル毎の能力もそれに合わせて調整され、更に新スタイルのバグスタイル、グランドスタイル(『通常版』のみ)、シャドースタイル(『BLACK』のみ)が追加された。 バトルチップのシステムが大幅に刷新され、新たにクラス分けの概念が導入。 全てのチップが白枠のスタンダード、青枠のメガクラス、赤枠のギガクラスのいずれかに分類され、 チップの強さと投入枚数制限がわかりやすく視覚化されると共に、フォルダ構築がますます奥深くなった。 『エグゼ』の基本的なシステムは、『3』でほぼ完成されたと言って良いだろう。 また、この作品から2バージョン方式が採用され、WHFや応募者全員サービスでの先行販売を経て、『通常版』の約3ヶ月後に『BLACK』が発売された。 それに伴い、『通常版』は「WHITE」「ホワイト」とも呼ばれるようになった。 新調された『BLACK』のパッケージイラストには、新ナビのパンクが新スタイルのヒートシャドースタイルと対になるように描かれている。 まるで新しい敵かライバルみたいな構図だが、実際には台詞すら存在しない 前作同様、星のあかしを集めるやり込み要素がある。詳しい条件は項目を参照。 全て集めるとラスボスが強化された状態になり、これを撃破すると『3』完全制覇の証となる最後のギガクラスチップがリュック内にプレゼントされる。 「証を全て集めるとラスボスの強化形態が出現する」というシリーズの伝統も今作から。一応、前作にも事実上の強化形態は居るには居るのだが。 この作品のみ、各クラスのチップをコンプリートしているとセーブ画面のコンプリートしているクラスの文字色が金色に変わる。 【余談】 副題に「バトルネットワーク」がある最後の作品。 攻略本『究極攻略COMP』のインタビューによれば、江口名人の中では『3』はシリーズ完結作として作っていたらしく、 ストーリーやシステムに『1』からの総決算的な要素が多く見られるのは、恐らくこれが理由と思われる。 『通常版』よりも『BLACK』の方がレアチップが強いと言われる『3』だが、 よく比べてみると『通常版』では店売りされている「エリアスチール *」や本編中で必須になるチップが『BLACK』では売っていなかったり、 本作で強力とされているコードPのチップの一部が『BLACK』では手に入らなかったりと、スタンダードのチップに関しては『通常版』の方が有利な面も多い。 それらのメリットを鑑みても尚『BLACK』安定と多くのプレイヤーに言われる原因がコイツである シリーズでも特に高い人気を誇る作品である反面、改造コードやエキストラコード、ロットナンバーといったゲーム内だけで完結しない要素をシリーズに持ち込んだ事には批判の声も多かった。 『3』の時点では攻略本『究極攻略SP』一冊で全てを網羅出来たのでまだマシな方だったが、 その後エグゼシリーズの関連商品商法は周辺機器との連動を筆頭にどんどんエスカレートして行き、 後継シリーズの最終作品である『流星のロックマン3』まで続く問題点となってしまっている。 過去にソーシャルゲーム『ドラゴンポーカー』とのコラボが行わており、作中ではミックスアレンジ曲が流れた。元になったのはWWWの電脳とウイルス戦の2曲。 【関連項目】 コピーマン ゼータフミコミ系 フォルテGS じはんきの電脳 ララパッパ系 ラットンハナビ Dr.ワイリー やいとのHP プリズム (属性)ソード系 ウラランク4・5・6位 ゲットアビリティプログラム シャドースタイル キラーセンサー系 エアシュート系 WWWの電脳 デザートマン(チップ) フォルダリターン スピンパーツ フォルテ カスタムスタイル グランプリパワー ラウンダ系 フレイムマン デザートマン バグスタイル ランダムメテオ系 ポイズンファラオ ゴッドストーン うらかわ旅館 ジョンソン ビーチスクエア バリアブルソード トップウ系 キオルシン系 ナンバーズ系 データライブラリ:EXE3 アイスウェーブ系 ナイト メットール系 セレナード(チップ) おうえん もとむ! ウラのわりふ 名人 デンサンシティ カワリミ スチール系 WWW-ID フラッシュマン フォルテGS(チップ) リョウセイバイ 日本陸軍 WWW ボウルマン 日暮闇太郎 ドリームソード系 秋原スクエア アタック+系(チップ) カスタムソード アキンドシティ メイルのHP エレメントソード 友情のチップ プロトアームΣ プロト(電脳世界) 荒駒虎吉 火野ケンイチ ファイアデータ リュウセイグン ビーストマン(チップ) バトルネットワーク ロックマンエグゼ3 ボディガード メタルマン ビッグハート ブラザーフッド系 ダブルヒーロー系 はやいものがち!レアチップがこのやすさ ドリルマン プロト ウラランク9位 スタイルチェンジ フデロー系 Dr.リーガル ビクトリーデータ たま子のHP バスターMAX ポルターガイスト アネッタ エンドレスカース ぼうどう ちんあつ ジェラシー ルーク マサ プラントマン(チップ) フルカスタム プレスデータ ミストマン(チップ) ブラザースタイル ハルドボルズ系 予備フォルダ
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ロックマンX3 - 特殊武器 パーツ 特殊武器の解説と、パーツの在処。 特殊武器 武器名 解説 パラスティックボム コンピュータ搭載の特殊爆弾。接触した敵により様々な性能を発揮。 フロストシールド 冷凍弾を発射します。敵や壁に当たるとマキビシ状になって地面に残り触れた敵にダメージ バグホール 小型のブラックホールを発生させ、敵を亜空間に飲み込む。 アシッドラッシュ 強酸の液体を発射。敵や地形に当たると飛沫となって弾ける。※水中では使えません。 トライアードサンダー エックスの周りを3体のビットが取り囲み、高出力の電撃を発射。 スピニングブレード 超高速回転する刃を、ブーメランのように発射します。 トルネードファング 敵に連続ダメージを与えるドリル弾を発射。特定の壁を破壊することもできる。 レイスプラッシャー 光のビートマシンガンを、前方に向けて乱射します。 ★エスケープユニット ステージ進行中にメニューを開き、特殊武器の右下にあるEXITのアイコン。 一度クリアしたステージを即座に脱出することが出来る。 アイテム回収で余計な時間を取りたくない場合に便利。 パーツ パーツの種類 入手方法、性能 フットパーツ フローズン・バッファリオ ステージ アームパーツ シャイニング・タイガード ステージ ボディパーツ エレキテル・ナマズロス ステージ ヘッドパーツ スクリュー・マサイダー ステージ 参考ページ https //gcgx.games/rockmanx3/weapon.html https //gcgx.games/rockmanx3/parts.html
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第一話 第二話 第三話 ロックマンの応答 メール アイテム
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足場を見ながらメモしただけなので角度の違いや大まかな方向の違いは脳内補正でお願いします。 ステーションの電脳1 ステーションの電脳2 ステーションの電脳3 ステーションの電脳4 ステーションの電脳1 ステーションの電脳1 ステーションの電脳2 ステーションの電脳2 ステーションの電脳3 ステーションの電脳3 ステーションの電脳4 ステーションの電脳4
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『第五階層へ降りるルートはその先だ。急げセイア』 「了解。このまま突っ切る!」 おおよそ現実空間では再現出来そうもないサイバーチックな空間の中、 ロックマン・セイヴァーはそれを楽しむ様子もなく走り続けていた。 辺りには電脳世界独特の光のラインが多々見える。 何を模したのか判らない、言葉では言い表しにくい建造物に囲まれたそこは、現実から離れたもう一つの戦場だった。 これが現実ならば敵機の接近は気配で判るというものを。この世界ではそんな常識が全く通じない。 三百六十度好きな方向から突然姿を現わし、攻撃を仕掛けてくる敵機達は、個々の戦闘力とは裏腹に手強い。 セイアはここに来るまでに、既に幾度かのダメージを負ってしまっていた。慣れない戦場で、上手く実力が発揮出来なかったからだ。 所々に被弾したアーマーを気にかけつつも、セイアはウィドの声に指令されたルートを急ぐ。 が、そんな侵入者の進行を止めようと、セイアの目と鼻の先で巨大な敵機の姿が現れた。 『セイア!』 「判ってる!」 しかしセイアは止まらない。セイアを制止しようとするウィドの声にそう答えつつ、セイアは飛翔した。 エックス・サーベルを抜き放ちつつ、飛燕脚からの推力を利用し、連続的に回転運動を始める。 サーベルを頭上に構えたまま高速回転を始めるセイアは、おのが身体を一つの弾丸とし、そのままゴーレムの様な姿の敵機に突っ込む! 辺りに三日月型のエネルギーを発散しつつ、弾丸となったセイアが敵機を貫いた。三日月斬だ。 『成る程。だが正面にエネミーの反応が多数。陸地タイプだ』 この世界において『陸地』と形容することほどのデタラメは恐らくない。 けれど、ウィドにもセイアにも他にそれを形容する言葉が見つからなかった。 常識の通用しないこの世界で、『地面』と認知させる部分から離れられない敵機のことを、ウィドは『陸地タイプ』と言い表した。 事実上は間違っていようとも、その言葉をしっかりとセイアは理解した。そして、自らがそれに対抗しうる為の最善たる技を瞬時に繰り出す! 「疾風っ!」 急停止するセイア。が、彼の姿を模したエネルギーの塊は、ダッシュの姿勢を保ったままに敵機の大群へと突っ込んでいく。 傷つく恐れも撃ち落とされる恐れもないエネルギーの塊・疾風は、自らに触れるもの全てに、文字どおり疾風のような斬撃を刻んでいく。 疾風牙のスキルを上乗せされた疾風は、この技の元々の持ち主を越える威力で、敵機達を瞬時に破壊せしめて見せた。 「下降ルートを確認。これより第五階層に突入する!」 『了解。しかし第五階層には今までにないエネルギーが確認されている。気を抜くなよセイア』 「判ってる」 疾風が作り出した進路の先に、ポッカリと口を開けるゲートが見える。 一見覗いただけでは下の階が確認出来ない暗黒の穴だが、さっきからこれと同じものを三つも潜ってきたセイアに、今更躊躇いはなかった。 バスターに装填していた特殊武器を通常のバスターモードへと還元しつつ、セイアは思い切り下降ゲートへと飛び込んだ。 第四層から第五層へと景色が変わる。自分自身という存在が別の空間へと飛ばされるような違和感は、四つ目を潜った今でも拭いきれない。 スタンと予期しないうちに足の裏が地面の感触を感じる。地面が知覚出来ないうちに着地してしまうのはなんとも不親切な作りだ。 セイアはそんな風に心の中で愚痴を云いながらも、セイアの口をついて出たのはエクスクラメーションだった。 「くっ・・!?」 『セイア、どうした!』 「なんだこれは・・!?」 全く見覚えのない――ここに来た時点でそんなこと続きだったが――光景に、思わずセイアは声を上げた。 さっきまでの第一層から第四層のいずれにも当てはまらない、特異な空間。 敵機と思える物体は存在していない・・いや、まだ確認出来ないが、その代わりに視界を埋め尽くすものがあった。 「これが・・謎のエネルギーの正体か」 セイアがそう形容したのは、辺りを埋め尽くす程に存在している金色の球体。 今までのような防衛型ではないことは、これらから発せられるエネルギーからも、その唯ならぬ外見からも容易に判断がつく。 機械特有のブーンという異音を発しながら、それらの球体の表面には赤いエネルギーラインが走っていた。 禍々しい・・と、云うのかもしれない。雰囲気的にはあのシグマに近い感じだ。 『こちらのレーダーには何も映っていない。セイア、何が見える!』 「どうやらコイツ等が元凶の一端みたいだ。コイツ等は防衛用じゃない!」 気が付けば、亀のようにのろのろとした動きながらも、空間いっぱいを埋め尽くしていた金の球体は除々にセイアへと集まりつつあった。 バチバチと赤いエネルギーが走る表面は、どう見えても触れてただで済むとは思えない姿だ。 もしコイツ等がこの騒ぎの元となったものならば、破壊するしかない――! セイアは手始めに一番手前の二つ三つを、エックス・サーベルの斬撃で真っ二つに斬り裂いた――つもりだった。 しかしセイアの意識とは裏腹に、金の球体は何事も無かったかのように近づいてくる。 もう一度サーベルの斬撃を浴びせるが、刃はスッと空気を裂くように球体の表面を擦り抜けてしまう。 「くっ、手応えがない!」 まるで雲を相手にしているような気分だ。 もう片手をバスターに変化させ、手当たり次第に光弾をぶつけてみるが、やはり効果はない。 あっと言う間にセイアは後方の隔壁へと追い込まれてしまっていた。 こうしている間にも、ふわふわと浮遊する金の球体達は、除々に除々にセイアとの距離を縮めていく。 第四階層へと続く上昇ゲートを見上げてみたけれど、既にガッチリと閉鎖されていて、 第四階層へセイアが戻ることを断固として拒否していた。 『何があった!応答しろセイア!』 「バスターもサーベルも通用しないんだ!このままじゃ・・うわっ!?」 『どうした!』 セイアの死角からも迫ってきていた球体が、ついにセイアを捉えた。 最初に呑み込まれたのはサーベルを持つ右手。隙が出来たそこに、我先にと群がる球体が、次々とセイアの身体の各所に食らい付いてくる。 右手、左手、胴、両足。セイアに食らい付いたそれらは、言い様のないエネルギーの奔流を、セイアの体内へと一気に流し込み始めた。 「くっ!離れろ・・!うっ・・うわぁぁぁぁっ!!」 『セイア!セイアっ!!』 「ウィ・・ドっ、ぐぁあぁぁぁぁっ!!」 このまま意識を手放してはいけない!――心の中ではそう理解しつつも、体内を侵し始めたエネルギーは、 セイアの意思とは無関係にその身体を侵食し始めた。 必死にセイアの名を呼ぶウィドの声が少しずつ遠くなっていく。身体に力が入らずに、サーベルの柄がカランという音を立てて足元に転げ落ちた。 駄目押しとばかりに残った部位を埋め尽くしていく金の球体。 最後に残った顔面が呑み込まれたとき、セイアの意識は暗黒の渦へと放り出された。 「うっ・・・・ぁ」 『セイアぁぁっ!!』 現実とはかけ離れたその空間に木霊する悲鳴は途絶え、代わりに相棒の名を絶叫する声だけが響く。 喉を痛めてしまう程に強く叫んでも、それに応えてくれる声はなかった―― ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「リミテッド。イクス、レイ、イクセ。そして各種リミート・レプリロイドか。これまた厄介なことになったね」 モニタを埋め尽くすデータの羅列にじっくりと目を通したあと、ふとDr.ゲイトが呟いた言葉がそれだった。 Dr.ゲイト。数年前のナイトメア事件発祥の張本人にして、ロックマン・セイヴァー・・セイアの制作者。 以前はゼロの破片を元に作り出したナイトメア・ウィルスによって荒廃した地球の支配を目論んでいたのだが、 事件の終焉の際にエックスによって救出され、それ以来イレギュラー・ハンター専属の研究員として働いている。 つい昨日まで各地のハンター支部を回っていたゲイト。彼が本部に帰るなり知らされた事実とデータは、並の人材ならば卒倒しそうな内容だった。 レプリフォース大戦の最中でエックス・ゼロによって撃破された筈のレプリロイドの再来。 データに残る、リミテッドという名の脅威。そしてそれがセイアに取り憑いたことで誕生した三体の強力な敵。イクス、レイ、イクセ。 「折角ゆっくりと話が出来る機会が出来たというのに、なかなか穏やかじゃないシチュエーションだね、ウィド君?」 「俺は元からコイツ等に立ち向かう為、イレギュラー・ハンターに訪問したんだ」 「ふうむ。まぁ、そういう事にしておこうかな。 それにしても、なかなか厄介な敵が現れたものだよ。ボクの作ったナイトメア・ウィルス以来かな?」 そうおどけた様に云うゲイトの顔は、困惑よりも余裕の二文字が先に出ているように思う。 ウィドが相変わらず食えない奴だと肩を竦めていると、ゲイトは変わらずの微笑を口もとに浮かべたまま、 今度はセイア――今は健次郎の姿だ――の片腕をそっと握った。 「どうだい、セイア?腕は痛むかい?」 「い、いえ。もうすっかり大丈夫です。痣も消えたし」 「うんうん、成る程」 興味深そうに頷きつつ、ゲイトは健次郎の袖を捲る。つい先日・・学校での闘いがあった日以来、腕に痛みは走っていない。 あんなにクッキリとあった痣も綺麗に消えている。逆に不安になる程に。 「リミテッドについてのデータを詳しく読んだことはないから断定は出来ないけど、どうやらそのイクス達三人が君から分離したことで、 同時に君に取り憑いていたリミテッドが剥離したようだね」 「はぁ・・」 「その証拠にここ数日のエネルギー環境も落ち着いている。完全とは云えないかもしれないけど、元には戻ったってことかな」 「・・リミテッドによるパワーアップ効果も同時に消え失せたがな」 ボソリ。ウィドは横から口を挟んだ。 勿論セイア自身の安定性が何より大事であり、あんな風にセイアが暴走することがなくなったことを喜ぶべきであることはウィドにも充分判っていた。 寧ろたった一人の友達であるセイアの命に別状がなくて、大いにホッとしている方だ。 けれど、問題はそれとは別のところにある。 「うーん、そうだね。確かに記録に残る異常な高出力を今のセイアが発揮するとは思えない」 「つまり、僕は・・?」 健次郎が首を傾げると、ゲイトは珍しく口もとの笑みを崩した。 ほんの少し真剣な顔で、そっとセイアの両肩を包み込み、呟く。 「つまり、リミテッドによる異常出力を失ったことで、君はイクス達に対抗しうる力をも同時に失った・・ってことだよ」 「えっ・・」 「残念だが、それは事実だ。あの時のセイアの戦闘力から予測される奴等の力は・・想像を絶すると云っていい。 例えお前が強化アーマーを装備したところで、勝負は見えているんだ」 「なら、僕は奴等に対して何も出来ないっていうの?」 「そうは云っていない。俺とDr.は全力で奴等に対抗しうる為の対策を立てる。 だからお前は、それが完成するまで決して奴等と闘ってはいけないんだ」 「・・奴等が攻撃を仕掛けてきたら?」 健次郎は少し苦い顔で尋ねた。来るべき答えはなんとなく予想出来ていたけれど、尋ねずにはいられなかった。 そしてウィドの代わりにゲイトが、健次郎の予想した通りの応えを口にした。 「その時は、残念だけど逃げるしかないかな」 「そんな・・!奴等がすることを黙って見てろって云うんですか!」 「・・別にお前が勝手に闘いを挑み、犬死にするのは自由だ。だが忘れるな。 奴等に勝てる可能性があるのは、エックスとゼロがいない今・・お前しかいないということを。 もしお前に彼等と同じように人々を護る気があるのなら、我慢することも大切だ」 半分はデタラメだった。ウィドは、自分の本心とは全く逆のことを云っていた。 ウィドだって・・いや、ウィドは健次郎が死ぬのが恐かった。健次郎が敵に殺されるのは何よりも辛い、そして苦しい。 きっと健次郎がそれでも闘いを挑むと云ったなら、半狂乱になって止めるだろう。 それでも健次郎に事の重大さを、そして自らの立場を理解して貰うにはこう云う他なかった。 彼には辛いだろうと理解しつつも兄達の名を出したのはその所為だ。 「ウィド君の云うとおりだよセイア。申しわけないけど、今のボク達は君しか残っていないんだ。 もし本当に奴等に勝ちたいと願うなら、君がするべきことは判っているね?」 「ウィド・・Dr.・・・。・・判りました」 しゅんと項垂れて、健次郎は小さな声で了解の意を呟く。 そんな彼の様子にゲイトはほんの少しの慈愛を含んだ笑みを浮かべつつ、そっとその薄い蒼の髪を撫でる。 ここ数日ロクな手入れも出来ないでいるのだろう。元々細くしなやかな髪は、随分とバリバリになってしまっていた。 髪の手入れも出来ない程に張り詰めていたのだ。そう思うと、ゲイトはつい一年前程前まで元気だった蒼の青年の姿を思い出さずにはいられなかった。 「さぁ。君は少し疲れているんだ。沢山のことが一気に起こったからね。 こっちはウィド君と一緒に作業を続ける。セイアは部屋に戻った休みなさい」 「で、でも・・」 「心配するな。対策も解析もすぐに終わらせる。奴等と闘えるようになってもお前がそんなんじゃあ、結果なんて期待出来ないぞ」 「そうそう。ハンターとして、時には休むことも大切なんだからね」 二人にやんわりと肩を押され、健次郎は諦めたように肩を竦めると、小さくコクンと頷いた。 「判った。僕は一足先に部屋に戻るよ、ウィド。そっちの方・・お願い出来るかな」 「任せとけ。戦闘で殆ど役に立たない分、しっかりお前のサポートをしてやるさ」 「うん。ありがとう」 一つニコッと笑って、健次郎は服の中に隠していたエックス・サーベルとZセイバーを机の上に置くと、会釈と共に研究室を去っていった。 二本の柄をそっと手にしたウィドは、健次郎の背中がドアに覆い尽くされたのを見届けてから、くるりとゲイトの方へと振り返った。 ゲイトはふとウィドの手の中の二本の柄を手にとると、それらをマジマジと見詰めた。少し懐かしそうな視線だった。 「ふうん。これはゼロのセイバーだね。何故これをセイアが?」 「・・そ、それは」 いつも淡々としているウィドが口籠もったのを、ゲイトは見逃さなかった。 けれど敢えて詮索する気はないらしく、ゲイトは余った手をウィドの頭の上に置いた。 「まぁそれは聞かないでおくよ。誰にでもプライバシーというのは存在するからね」 「あ、あぁ」 ウィドはゲイトに何か苦手意識を持っていたが、ようやく今その正体が判ったように思う。 ゲイトはよく相手の心を見透かしたような態度を取る。そしてそれを見透かしながらも敢えて何も知らないような物言いで応える。 他人に対してどちらかというと閉鎖的なウィドにとって、ゲイトのそういった性格は少し刺激というか、新鮮味が強すぎたのかもしれなかった。 「しかし、随分とボロボロになったものだよ。ついこの前新品同様にして上げたというのに」 見事なBy The Way。素知らぬ顔でゲイトが手の中で弄ぶのは、セイアの愛剣であるエックス・サーベルだった。 無数のラーニング技を放ち、沢山の新必殺技の出力変化に耐えてきた光剣の柄は、 今まで彼が潜り抜けてきた闘いがどれ程凄まじいかを一目で物語っている。 これには流石のウィドですら気が付かなかった。今までの沢山の信じ難い事象の中でセイアのサーベルの状態を確認出来るほどの余裕はなかったのだ。 「セイアには辛い闘いを強いることになるね・・」 「・・セイア自身が闘うと云っているんだ。俺達がどうこう云う筋合いはない筈だ」 「ふふ、全く。何を強がっているんだい?」 「つ、強がってるだと?」 「そう」 モニタの前の椅子に腰掛けたゲイトは、丁度ウィドに背を向ける構図になる。 ウィドは振り返らなかった。ただ何も無い廊下へと続くドアを見詰めながら、同じく振り返らないゲイトの声を聞いていた。 相変わらず何かを見透かしたようなゲイトの声は、やはりウィドの心の奥をつんっと刺激した。 「誰よりセイアを心配しているのはウィド君・・君じゃあないか。そんな物言いをしたところで、このボクの目はごまかせないよ」 「べ、別に俺は・・」 「ふふ。まぁ君がそう云うのならかまわないけどね。ただ、セイアは君にとって初めての友人だ。そうだろう?」 一体このナルシストの科学者はどこまで知っているというのだ。 心の中で驚嘆と溜息を同時に放ちつつ、ウィドは面食らう他無かった。 対してゲイトは楽しそうにキーボードを叩きながら、片手でちょいちょいと自分の横の椅子を指さした。 隣に座れ、と云っているらしい。 「・・さて、無駄話もここまでだ。あのリミテッド達に対抗しうる対策を、君は練っているんだろう?それを聞かせてくれないかな」 「やれやれ・・」 ボリボリと後頭部を掻きながら、ウィドは渋々ゲイトの隣の席につく。 服の内ポケットに厳重に保管しておいたデータディスクを手近のスロットルに差し込み、その内容をモニタへと出力させる。 映し出されたプログラムの羅列に、流石のナイトメア・ウィルス開発者も、驚いたように目を見開いていた。 そんなゲイトの顔を見て、ウィドは少しふふんと踏ん反り返った。ようやく一つ勝ったような気がした。 「・・素晴らしいね。確かにこれなら、リミテッドにも対抗出来るかもしれない」 「あぁ。だが、このデータ配列を実現するのはかなりシビアだ。そこで、アンタの力を貸してもらいたい」 「OK。勿論協力させて貰うよ。ただ、かなり高度な作業になるけど、大丈夫かい?」 そう尋ねるゲイトの顔に、ウィドがNOと応えるという憶測は全くなかった。 それはウィドにも判っていることであるから、ウィドはわざと声に出さずに小さく頷いてみせた。 そしてどちらかともなく二人はキーボードをたたき始める。その二人の顔に、今までの冗談混じりの会話の気配は全くない。 天才を越える天才と呼ばれたDr.ゲイトと、若き天才科学者ウィド・ラグナーク。そんな二人の夢の共同作品が、そう遠くない未来で生まれるのだ。 「・・ところでDr.」 「うん、なんだい?」 依然としてキーボードを叩きつつ、ウィドはふとゲイトを呼んだ。そして尋ねた。 「アンタは・・俺のことを知っているのか?」 「さぁ、何のことかな。ボクが知っている君は、謎の天才少年科学者だよ」 「・・」 「そしてボクは、Dr.バーンの幼馴染み。それだけさ」 「・・・!」 やれやれ本当に食えないやつだ。 一人で作業している時とは較べものにならない程スムーズに進む指を認めつつも、ウィドは隣で一人楽しそうな科学者に溜息をつく他無かった。 ロックマン・エックス。そしてゼロは現代の最先端技術をもってしても正体不明のレプリロイドだ。 いや、正確には違う。何故なら『レプリロイド』と称される種族は全てロックマン・エックスを素体として生まれているからだ。 つまりはセイア、ゲイト、そしてあのシグマですら実質的にはロックマン・エックスのコピーに過ぎない。 今のこの世界に存在している者の中で、エックスを始祖としないレプリロイドは一体しかいない。そう、ゼロだ。 かつて紅いイレギュラーとして出現したゼロも、レプリロイドの始祖となるに充分値する脅威的な構造を持つ。 果たしてエックスとゼロ、彼等の本来の制作者は誰で、そしてどういった目的で生み出されたのか。 Dr.ケイン、エックス亡き今、それを知るのは彼等の弟であるロックマン・セイヴァーしか残っていない。 余談だが、一年前の宿命の決着の際にセイアが目の当たりにしたであろう歴史の裏側は、 数々の評論家や科学者から好奇心溢れる視線で見られていたが、セイアが頑なにそれを喋らなかったため、結局は謎のままになったという。 通称『Fusion Cross』。ウィドが捻り出した計画の名前だ。 それは即ちロックマン・セイヴァーがイクセ等ハイパー・リミテッドの脅威に対抗しうる為の強化案。 平たく云えば新たな強化アーマーについての設計図だ。 生みの親のゲイト、そしてウィド自身も大いに認めるセイアの可能性。 当初ゲイトが生み出したときに推定された予想最大出力を遙かに上回る功績を持つ彼は、いまやエックス、ゼロを越えた最強のレプリロイドだ。 だが、それでも所詮は現代の科学者が生み出したエックスとゼロの模造品。初期戦闘力はまだまだエックス達へは及ばない。 なにせブラックボックスだらけだった彼等だ。そんな彼等の限界最大戦闘力を知る者はこの世界に誰一人とていない。 エックスは一年前に没し、ゼロは生還しつつも行方不明になっているのだから。 この『Fusion Cross』内においての主旨。それはズバリ、セイアに対してエックスとゼロの実質的な融合――FUSIONだ。 エックスとゼロが残していった数々の戦闘データを元に、セイアの潜在能力を最大発揮しつつ、その出力に大いに耐えうるアーマーを創り出す。 イクセ等リミテッド達が強化されたセイアの潜在能力の一部だというのなら、セイアにはそれ以上に潜在能力を発揮して貰わなければならないのだ。 勿論そんな無茶な要望に応えうるアーマーを創り出すのは至難の業だ。 一介の科学者ならば、そのコンセプト自体を絶望視し、とっくに破棄しているだろう。 けれどゲイト、ウィド。何よりセイアには後がない。 絶望だの不可能だのと四の五の云う暇があるのなら、それを成し遂げる為の道筋を作った方が余程早い。 それ程にイクセ等ハイパー・リミテッドの力は脅威的なのだ。ウィドとゲイトがさっきセイアに云ったばかりの台詞だが、 リミテッドの剥離した今のセイアが彼等三人に闘いを挑み、勝てる確立は万に一つもない。 例えセイアにエックス・ラーニングシステムが装備されていようとも、セイアを知り尽くしているだろう彼等にはそよ風程の障害に過ぎないと云える。 だからこそウィドとゲイトはハイパー・リミテッドというかつてない強敵に対抗しうる鎧を創り出そうと決意したのだ。 イレギュラー・ハンターとして、被害がこれ以上拡がる前に奴等を倒す為に。そして何より、ゲイトは大切な息子を、ウィドはたった一人の親友の命を護る為に。 「・・しかし君も無謀な男だね」 かなりの間キーボードの叩く音しか聞こえなかった部屋の中で、そんな言葉を口にしたのはゲイトだった。 ブラインドタッチなんて基本中の基本とでも言いたげな見事なタイピングの腕を見せびらかせながらにそう云ったゲイトに、 ウィドも負けないくらい達者なタイピングを披露しつつ、一言云った。 「・・しかしこうでもしない限り、奴等を倒すことは出来ない」 「うんうん。最もな意見だと思うよ。事実セイアも君もそんな顔をしているからね」 プログラムの開発度は、元々ウィドが開発を進めていた五分の一程度に加え、もう五分の一程度まで進んでいる。 流石は天才科学者ゲイトだと思い知らされる速度だ。端から見ればのらりくらりとイライラする程の遅さの進行だが、 これ程膨大なデータ量を的確に処理・構築していく様は、その手の方面を噛ったことのある者ならば、思わず舌を巻かずにはいられないだろう。 「こんな無茶なアーマーを考え出すのは君くらいなものだよ。ボクだったきっともっとマシなコンセプトでいくと思うからね」 「ならアンタならどういった強化を考え出す・・?」 「うーん、そうだね。ナイトメア・ウィルスで相手を混乱させて、その間に攻撃するっていう案はどうだい?」 「・・・本気で云っているのか?」 「勿論冗談だよ。つまり何が云いたいかというと、それくらい馬鹿げた思考でなければ、奴等に我々の力だけで対抗しようとは思わないってことさ」 エックスとゼロがいてくれたら――そう思ってしまうのは不謹慎だろうか。 それでもそう思わずにはいられなかった。彼等はいつだってなんとかしてくれた。どんな脅威をも打ち倒してきた。どんな強敵をもやぶってきた。 「ボクはね、ウィド君。口惜しいんだよ」 「うん?」 「どうしても思ってしまうのさ。何故ボクの息子ばかりこんな目に・・とね」 「・・・」 四年前のナイトメア事件よりも更に少し前、ゲイトの創り出した八人の息子達は処分された。 決して彼等がイレギュラー化したわけではない。彼等は全くの無罪だった・・といっても過言ではなかっただろう。 その当時ゲイトは学会では異質な存在だった。同僚であるエイリア――勿論現在ハンターでオペレータを務めている彼女だ――が語るに、ゲイトは天才過ぎた。 上部からの課題をまもらず、自らが高みを目指すままに次々と高性能レプリロイドを創り上げていく彼。 学会はそんな彼と彼が生み出したレプリロイドの力に恐怖し、嫉妬した。 かつて世界を混乱に陥れたナイトメア事件は、そんな学会の愚かな一面が作り出したのかもしれなかった。 事故に見せかけたとはいえ、彼の息子達を破壊したのは彼を取り巻く世界だった。 一度目は学会の秘密裏の陰謀によって。そして二度目はセイアの兄でもあるエックスの手によって。 それでも決定的に違うのは、彼等の二度目の死は彼等自身が望んで闘ったという点だろう。 ゲイトにとって、息子達を二度失ったことに変わりはなかったのだが。 「だから少し恐いのさ。今度はセイアが自分の意思を貫き、散っていくのではないかってね。 そしてボクは・・散っていく息子の背を押す執行人なんじゃないかとね」 ゲイトがレプリロイドだからだとかそういうことは全くもって意味をなさない陳腐なことだった。 ゲイトはレプリロイドの科学者だけれど、確かに人の親なのだから。 ヤンマークも、シェルダンも、ヒートニックスも、ヴォルファングも、ミジニオンも、タートロイドも、スカラビッチも、プレイヤーも――そしてセイアも。 みんなゲイトの大切な息子達だから。 「・・ふっ、セイアが一度でもアンタに呪いの言葉を吐いたことがあったか?」 「ウィド君・・」 「アンタが自分の息子達の死を哀しむのは勝手だ。だがアンタは彼等にそれを強要したか?違うだろう。 彼等は彼等なりにアンタについていこうとした。そしてセイアも、自分の意思でリミテッドと闘う決意をしたんだ」 セイアの瞳に曇はなかった。彼は云ったのだから。キッパリと。リミテッド達と闘う、と。 付き合いが浅いウィドにでも判る。セイアは自分の痛みを他の誰かの所為にするような愚か者ではない。 「彼等が死んだのを自分の所為にするなんて、これほどの侮辱はない。そうだろう、Dr.?」 「・・そうだね」 そう自嘲気味に笑ったゲイトは、次第にプッと吹き出すと、はははと少し軽い笑いを立てた。 これには流石に手を止めたウィドは、少し不機嫌そうな顔でゲイトを見やった。 全く人が真面目に話を聞いてやっているというのに、なんだコイツは・・と、そんな視線で。 「あははは。いやいやごめん。別に君のことを笑っているわけじゃあないんだよ」 「なら、なんだというんだ」 「他人にこんなことを話したのは初めてだけど、まさか君がそんな風に云ってくれるとは思わなくてね」 ポンッと頭に手を置かれ、ウィドはなんだかむず痒い気持ちで席を立った。 ゲイトに「なにを云って」と抗議しようと思ったのだ。けれどウィドの行動は突然ゲイトが突き出してきた掌によって阻止された。 「ウィド君!」 「な、なんだ突然!」 「どうやらボク達の仕事がまた一つ増えたようだよ」 そう云ってゲイトはPCに差し込んでいたメモリを素早く引き抜いた。恐らくデータのバックアップを隔離する為だろう。 科学者として最終手段とも思える強制隔離の様を見て、ウィドも慌てて手近のモニタを覗き込む。 そこに表示されるエラーメッセージを目にして、ウィドは「ちぃっ」と小さく舌打ちをした。 「こんなときにお客さんみたいだね」 「やれやれ、厄介な時に・・!」 メッセージの内容はアラートだ。大抵こういった類のエラーは外側からの侵入者、或いはウィルスが流された際に作動する。 しかし大抵はハンターの誇るワクチンによって自動的に除去される筈なので、こんな風にアラートを響かせる事態というのはかなりの緊急事態だといえよう。 それもレッドアラートだ。作業を少しでも早く進めなければならない現状だというのに。ウィドが思わず毒づいてしまう気持ちもなんとなくゲイトには判った。 「ワクチンプログラムを受け付けない、か。随分手の込んだ侵入者だな」 「呑気なことを・・」 「マズイ。どうやら敵さんはマザーコンピューターの最下層までアクセスしてしまっているらしい」 カチャカチャとキーボードを弄くっていたゲイトは、慌ててその手を離した。 既にベース内の全てのコンピュータは操作を受け付けないだろう。 下手をすればキーボードを通してレプリロイドであるゲイトにもウィルスが侵食する危険性がある。 そのことはウィド、ゲイト両名が判りきっていたことだ。 例え人間であるウィドが操作を変わったところで結果は変わらない。 「ちっ。これではハンターの遠隔操作型メカニロイドは・・!」 「全体イレギュラー化。ベース内は壮絶な室内戦・・と云ったところかな」 「こんなウィルス如き・・!」 憎々しげに叫ぶウィドの意識とは裏腹に、ドンっと乱暴な音が響き、研究室のドアが派手に吹っ飛んだ。 廊下と較べて若干暗い室内からは逆光で上手く見ることは敵わなかったが、乱暴な来訪者のアイカメラの輝きだけはいやにハッキリと見える。 ウィドはハッとしたように腰のレーザー銃を手にとり、ゲイトはふぅという溜息と共に肩を竦めた。余り焦っている様子はなさそうだった。 うーんと何かを考え込むような仕草でメカニロイド達を見詰めるゲイト。元々科学者型として開発されている彼に武装などある筈がない。 ウィドはじわじわと研究室内に入り込みつつあるメカニロイド達にレーザーの照準を合わせつつ、未だに焦る素振りすら見せないゲイトを怒鳴りちらした。 「ふうむ、成る程。もしかしたらこれもリミテッドの仕業かもしれないな。 ボク達・・そしてセイアのいるハンターベースを直接襲撃する。それもセイアが休息している隙をついて。 かなり大胆な作戦だけど、意外と効果があるものだね」 「呑気に解説をしてないでアンタも構えろ!来るぞ!」 「まぁまぁそんなに力む必要はないよ。それよりボク達はマザーコンピュータに侵入したウィルスを除去することを考えないと」 「この状況が見えないの・・・か・・?」 怒鳴り声を上げようとしたウィドは、別の角度から飛び込んでくる第三者の叫び声に、その怒声を掻き消された。 「おぉぉぉぉっ!!」 その声が聞こえたのは、メカニロイド達の向こう側。つまり廊下の方からだ。 ふふんと余裕なゲイトと、突然の第三者の乱入を尻目に、研究室いっぱいを占拠しつつあったメカニロイド達の機体は次々と宙へ浮かぶと、 スッスッと廊下の方へと消えていく。 どんどん彼等の個体数は減り、遂には廊下が見えた。ウィドが素早く廊下へ駆け出し、メカニロイド達が消えていった方向を覗くと、 そこには暗黒の球体が浮遊していた。天井すれすれに存在するそれに、次々とメカニロイド達が呑まれ、消えていくのだ。 「これは・・!」 新たな敵かと思いきや、その球体は全てのメカニロイドを呑み込み終えると、ふっとその命を散らした。 あとには球体のコアだっただろうメカボールが残っていただけで、そのボール自体もそれを放っただろう人物の方へと還っていった。 「ウィド、大丈夫!?」 「セイアか!」 パシッとボールを掌で受け止めたのはセイアだった。紅のアーマーに身を包み、戦闘形態と姿を変えた健次郎。 そこでウィドはようやく理解した。先程次々とメカニロイド達を呑み込んでいった暗黒の球体の正体を。 バグ・ホールだ。かつてのドップラーの反乱での闘いの際、エックスがグラビティ・ビートブートから入手した特殊武器。 人工的なブラックホールを短時間作り出し、標的を呑み込み、消滅させることの出来る汎用性の高い武器だ。 その規模はほぼ完全に自由とさえ云われていて、最小は微生物レベル、最大は地球サイズをも作り出す。 セイアの放つバグ・ホールは改良が加えられていて、設定した対象のみを標的とし、消滅させることの出来る機能が追加されている。 これによってセイアは大量のメカニロイド達を薙ぎ倒しつつ、研究室まで辿り着いたのだろう。 「補助メカニロイドがイレギュラー化している・・。ウィド、これは一体?」 「どうやらマザーコンピュータをやられたらしくてね」 ウィドが質問に応えるより先にセイアの疑問に答えを手渡したのは、研究室からひょこっと顔を出したゲイトだった。 「マザーコンピュータを!?」 「かなり強力なウィルスを流されたらしいんだ。最善を尽してみたけど、ここでの操作やワクチンは全く通用しなかったよ」 「ならマザールームに直接ワクチンを入力しに・・」 「無理だね」 ウィドの意見はすっぱりと否定された。ゲイトがここまで単刀直入に物事を否定することは珍しい。 それ程までの事態なのだろうということは、容易に想像出来ることだった。 「確かにマザールームに行ってワクチンを入力すれば理論的には平気だろう。 けどボクがマザーにウィルスを流すとしたら、まずはマザールーム自体を完全にシャットアウト。更にあらゆる入口に防御策を張り巡らせるけどね。 君は違うのかい?」 「・・確かに、ご最もだ。だが、他に手は・・」 云いかけて、ウィドは沈黙した。ワクチンという科目において自分と遜色ないゲイトがこうまで云うのだ。 ウィド自身がどうこうしたところで結果は同じだろう。けれど他に手がないこともまた然り。 これにはゲイトも黙ってしまった。いつもの余裕の笑みは相変わらずだが、きっと内心では酷く焦っているのだろう。 セイアがあらかたバグ・ホールでメカニロイド達を掃除してくれたお蔭か、メカニロイド達の追撃はなさそうだったが、このままではどちらにせよまずかった。 メカニロイド達は比較的簡単に倒すことが出来るだろうが、問題なのはデータベースの方だった。 イレギュラー・ハンターのデータベースには、これまでのハンターの歴史や隊員一人一人のデータなどが細かく入力されている。 その中には勿論セイア・・ロックマン・セイヴァーをはじめ、エックスやゼロのデータも残っている。 セイアはいつもこのデータベースから引き出される情報をもとに、メンテナンスやアーマーの修復を行っている。 そして何より、ウィドとゲイトが今まさに誕生させようとしている新兵器も、ここのデータベースに残っているエックスとゼロのデータをフル活用しているのだ。 今ここでデータベースを破壊されれば、もはやリミテッド達と闘う術は消滅してしまう。要約すれば最高の問題はこれだ。 「ウィド、Dr.・・」 これはセイア自身も充分承知している事実だった。 だからかもしれないけれど、セイアは沈黙する二人の科学者に、何かを決意したような瞳を向けた。 「僕が、そのウィルスを倒しに行きます!」 「なんだと!?」 「・・・・セイア、本気で云っているのかい?」 息子の発言に初めて表情を強張らせたゲイトは、いつもよりも数段低い声でそう問いかけた。 普段の彼を知る者ならそのギャップに驚くことだろうが、セイアはただコクンとだけ頷いた。 その仕草が、彼の発言を冗談から出たものではないことを証明してくれた。セイアは本気なのだ。 「僕がマザーコンピュータにダイヴしてウィルスを倒せばなんとかなります!」 「・・それがどれだけ危険なことだか判っているかい?」 「・・・はい」 「セイア。仮にお前がダイヴし、仮想ボディでマザーコンピュータ内に侵入するとしよう。 だがこの状況では一度ダイヴするのが限界だし、そのウィルスを除去するまで戻ってはこれないぞ。 そして・・」 ウィドは敢えて言葉を切った。この続きを云うことが恐ろしかったからだ。 確かにセイア自身のプログラムをマザーコンピュータにダイヴすれば、 セイアはあたかも現実世界での闘いかのように、マザー内でウィルスと対戦することが出来る。 しかしそれは極めて危険な行為だ。ウィドの云うとおり、この状況下でレプリロイドをマザーコンピュータにダイヴさせること自体が自殺行為だ。 下手をすれば仮想ボディが形成される前にウィルスに攻撃され、プログラムが消滅する。 そしてそれは電脳空間内で力尽きることも同意義のことだ。ログアウトが出来ないということは、電脳空間内で瀕死になろうとも決してそこから出ることが出来ず、 仮にそこで力尽きれば、セイアは彼をセイアとして形成している全てのプログラムを失うことになる。 人間で云えばそれは、『死』、だ。 「だけどこの状況を打破しなくちゃいけないのも事実だ!」 「だが・・!」 「ウィド君、やらせて上げよう」 尚も食い下がろうとするウィドを制する為に、ゲイトは彼の肩に手を置く。 表情こは余り崩れてはいなかったが、ウィドの瞳は歪んでいた。これも友を心配してのことだろう。 ゲイトも同じ気持ちだったけれど、ハンター専属の研究員として、マザーコンピュータが破壊されることを見過ごすわけにはいかないのだ。 「だけどね、セイア。一つだけ条件がある。それを呑んでくれなければ、君を電脳世界に送ることは出来ない。いいね?」 「はい」 「ウィルスを撃破し、必ず生還すること。電脳世界内での消滅は許さない」 「判りました。必ず生きて帰ります」
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ゼロチェンジ ボスとその弱点 各種パワーアップパーツ ライフアップ(全8) サブタンク ライドアーマーおよびライドアーマーパーツ ビームサーベル 効率の良いステージ攻略の流れ ゼロチェンジ スタートボタンでメニュー画面を開いてセレクトボタン。 ゼロはやられるとどうりょくろにダメージを受けて使用不能になる。 以下ゼロチェンジ小ネタ ダッシュジャンプ飛距離を伸ばす エックスでダッシュジャンプ→頂点から降り始めるくらいでゼロチェンジ→方向キー押しっぱで一瞬進んでエックスチェンジ…で本来届かない所に届く。 呼び出した瞬間は、ダッシュジャンプの慣性そのままに少しキャラの位置が上にズレるため。 タイガードステージのアームパーツ、バッファリオステージのサブタンクなどが実用的な使いどころ。 ボス部屋に入れる 強制チェンジラインの寸前から最大チャージ→ダブルバスターの2発目を地上で発射→そのまま連続ジャンプすると、強制チェンジラインを飛び越えて侵入出来る。 入れるだけで、すぐエックスと強制チェンジしてしまうので戦えない。 ボスとその弱点 ボス 弱点武器 エクスプローズ・ホーネック バグホール、スピニングブレード フローズン・バッファリオ パラスティックボム グラビティー・ビートブード レイスプラッシャー、パラスティックボム アシッド・シーフォース フロストシールド エレキテル・ナマズロス トルネードファング シザーズ・シュリンプァー トライアードサンダー スクリュー・マサイダー アシッドラッシュ シャイニング・タイガード スピニングブレード ヴァジュリーラFF フロストシールド,トライアードサンダー マンダレーラBB トルネードファング,レイスプラッシャー ライドアーマー(VAVA Mk-II戦) スピニングブレード,レイスプラッシャー VAVA Mk-II スピニングブレード,レイスプラッシャー ゴッドカルマシーンO・イナリー(8ステージ中でナイトメアポリスを1人でも弱点で倒さなかった場合に出現) レイスプラッシャー、パラスティックボム プレス・ディスポーザー トルネードファング,レイスプラッシャー ボルト・クラゲール フロストシールド ブラウンベア(廃工場ステージでVAVA Mk-IIを弱点で倒さなかった場合に出現) トルネードファング,パラスティックボム VAVA Mk-II(2戦目) スピニングブレード,レイスプラッシャー ドップラー アシッドラッシュ セイントシグマ スピニングブレード、フロストシールド カイザーシグマ なし 各種パワーアップパーツ パーツチップ 能力 入手場所 入手方法 ヘッドパーツ アイテムレーダー(マップ) マサイダーst 吊ってある岩の2つめの奥。溜めトライアードサンダーを使う。 アームパーツ クロスチャージ特殊武器チャージ タイガードst 途中のトルネードファングを使って壊せる岩の奥、フットパーツ推奨。ダッシュジャンプでも難しいがギリギリ届く。もしくは左の壁から天井に頭ぶつけない程度にダッシュジャンプ→ゼロチェンジ→エックスチェンジで届く。 ボディパーツ ダメージ半減ディフェンスシールド ナマズロスst 3つ目のエレベーターを上がった所。溜めバグホールを使って装置を動かすorフットチップorアームパーツ+フットパーツで2段ジャンプ。 フットパーツ エアダッシュヴァリアブルエアダッシュ バッファリオ のボスの部屋に入る前の屋外の右上の方。一番上の足場からダッシュジャンプして取る。 ヘッドチップ 静止状態で自動回復 ホーネックst 途中の広いところの右上。ホークを使う。一応フットパーツだけでも取れる。 アームチップ ハイパーチャージ ビードブードst のライドアーマーで壊せる壁の奥。 ボディチップ ディフェンスシールド強化 シュリンプファーst 下に進める穴の中。ライドアーマーで壁を壊す。 フットチップ エアダッシュ回数+1 シーフォースst の水のエリアの右上の地上に出たところ。要フロッグorチャージフロストシールド(カンガルー入手後そのまま連続水面ダッシュジャンプでOK)。 ハイパーチップ 全チップ能力 ドップラー1 全てのパーツを入手し、上記4つのチップを取らずドップラーステージ1面に行く。ライフ満タンで後半の鉄球が落ちてくる手前の穴をつたっていくとある。 ライフアップ(全8) ホーネック ナイトメアポリスが出てくる部屋の前の右の壁を登った所。要フットパーツorライドアーマー乗り捨て。 バッファリオ 途中の氷が積んである所の下。ライドアーマーかトルネードファングで取る。 ビートブード 最初の広い所の左上。ホーネックステージをクリアするとコンテナが消えて取れるようになる。 シーフォース 最初の上に登っていく所の一番上。 ナマズロス 2つ目のエレベーターを登っていった所。 シュリンプファー 最初に降りていく所の右側の壁をライドアーマーで壊した先にある。 マサイダー 吊ってある岩の1つ目を溜めトライアードサンダーを使って取る。 タイガード 最後の方の一番右上。トンボートに乗って右にダッシュジャンプor坂からダッシュジャンプすると取れる。 サブタンク バッファリオ 最後の屋外の左。フットパーツ推奨。ダッシュジャンプでも難しいがギリギリ届く。タイガードステージのアームパーツ入手の要領でゼロチェンジ→エックスチェンジで飛距離を伸ばしても届く。飛ぶ足場はサブタンクの高さの一段上のやや狭いところ。 ナマズロス ライドアーマーで落ちると床が崩れて進めるエリアの奥。 マサイダー ステージ途中の下に降りていく所の右上にある。 タイガード ステージ前半の広いところの右の方にある。トンボートに乗って取ると楽 ライドアーマーおよびライドアーマーパーツ 本体であるキメラがなければパーツだけがあっても機能しない。 機能 入手場所 必須要素 入手方法 キメラ 本体。 ホーネックst トルネードファング 屋外の建物の壁をトルネードファングで壊して進むとある。 カンガルー ドリル シーフォースst フットパーツ 水の中で溜めフロストシールドを使ってそれに乗ると左上にある。溜めフロを使う場所は水中に入って少し進むとある落とし穴の右。フットパーツがない場合は水面からかなりギリギリ飛ばないと届かない。 ホーク ホバリング シュリンプファーst アームパーツトライアードサンダー 溜めトライアードサンダーで壊せる床の下。 フロッグ 水中用 ビードブードst なし フットパーツ推奨。ダッシュジャンプでもやや難しいが届く。アームパーツやバッファリオステージのサブタンクほどシビアではない。戦艦から外に出た所の上。 ビームサーベル 8ステージ中でVAVAMk-IIを弱点武器を使って倒し、後でドップラーステージ2面に行く。 ゼロで中ボスを倒すとイベントが発生し、どうりょくろをやられてビームサーベルを貰い受ける。 中ボス戦になるまえにゼロにチェンジしておくこと。 上級技 X2にもあったアームパーツ+フットパーツで多段ジャンプ。当然縦のエアダッシュ中も可能。そこから更にエアダッシュ出来る。 ビームサーベルもジャンプ中にジャンプボタンと攻撃ボタンを同時押しするとサーベルを振ると同時にジャンプする(要するに二段ジャンプ) 更に二段ジャンプ後、武器チェンジをすぐに行うと上ダッシュ横ダッシュがもう一度出来る。 効率の良いステージ攻略の流れ 【100%RTAルート】 マサイダー→バッファリオ→タイガード→ビートブード→シーフォース→ホーネック→ナマズロス→シュリンプァー 比較的弱点も突けるし初心者向け。 再回収はマサイダー、ビートブードステージ。 難しければシュリンプァー、マサイダー、バッファリオあたりを起点に弱点順。 【周回少ないルート】 マサイダー→(ホーネック→バッファリオ)→タイガード→(ビートブード→シーフォース)→ナマズロス→シュリンプァー ()内は逆でもOK。 再回収は全ボス撃破後マサイダーステージのみでOK、ナマズロスステージかシュリンプァーステージでVAVAを弱点撃破すればセイバーも取れる。 ホーネックステージのコンテナを壊すより、ビートブードステージのライフアップ再回収の方が時間が短いため、RTAルートの方が時間は短い。 【Any%RTAルート】 バッファリオ→シーフォース→マサイダー→タイガード→ナマズロス→シュリンプァー→ビートブード→ホーネック ビームサーベルの取得条件にアイテム回収は関係ないため、アイテムを無視して時間短縮するルート。腕に自信のある人向け。 ホーネックはスピニングブレードの方が早い。