約 1,472,733 件
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/307.html
紅「どうしよう……」 レイラ「紅だ!どうしたの?」 紅「あ、レイラにラフェリアちゃん。そうだ、これいらない?」 レイラ「……これ……」 ラフェ「……コーヒー豆」 紅「そう、押し付けられちゃって……私コーヒー飲めないのに」 レイラ「そ、そうなんだ」 紅「レイラはコーヒー飲める?」 レイラ「えーと……あんまり飲まないからいらないかなー……」 紅「あんまりってことは飲めるんだよね?」 レイラ「え、えーと……あ、豆挽いてないし……」 紅「じゃあ挽いてきたらもらってくれる?」 レイラ「え、えーとえーと……」 ラフェ「……私がもらう」ヒョイ 紅「え、ラフェリアちゃんコーヒー飲めるの?」 ラフェ「うん」 紅・レイラ(……ラフェリアちゃん(ラフェ)の方が年下なのに……) 作者 銀
https://w.atwiki.jp/sigainid5/pages/36.html
秋名上 順位 ドライバー名 タイム 車種 1 SkYuki 3 11"051 GC8 2 ハムタロー 3 11"965 FD3S 3 £追走魔神£ 3 12"586 CT9Aエボ7 4 ハムタロー 3 12"716 EA11R 5 ハムタロー 3 12"872 FD3S6 6 ハムタロー 3 12"918 ZZW30 7 ハムタロー 3 13"112 CN9Aエボ4 8 ハムタロー 3 13"124 FC3S 9 ハムタロー 3 13"145 SW20 10 ハムタロー 3 13"186 CE9Aエボ3 11 ハムタロー 3 13"205 AE86レビン 12 ハムSSP 3 13"230 NA6CE 13 ですがなにか 3 13"288 AP1 14 ハムタロー 3 13"333 シルエイティ 15 ハムタロー 3 13"340 NB8C 16 ハムタロー 3 13"374 AE86トレノ 17 ハムタロー 3 13"519 JZA80 18 ハムタロー 3 13"846 DC2 19 ハムタロー 3 13"877 BNR32 20 ψκοοιψ 3 15"253 BNR34 21 レイラ 3 15"275 EK9 22 ぴゅあら! 3 15"463 SXE10 23 レイラ 3 15"539 RPS13 24 ラガー@だぉ 3 15"588 CT9Aエボ9 25 ぴゅあら! 3 15"597 S13 26 ぴゅあら! 3 15"826 SE3P 27 ぴゅあら! 3 15"832 GDBF 28 ぴゅあら! 3 16"045 S15 29 レイラ@ビタ 3 16"141 S14 30 サーナイト 3 16"745 AE85レビン 31 ぴゅあら! 3 16"900 EG6
https://w.atwiki.jp/pkgc/pages/326.html
たけのこ【登録タグ 【竹の子】 【親】 【親た】】 最終更新日時【2011-04-21 21 35 23 (Thu)】 竹の子 HP たけのこてい 好きポケ サンダース アブソル 他いっぱい 作業環境 Windows Vista・SAI 連絡方法 takepkg■yahoo.co.jp ■→@ 主張 ウチの子と共演チュウ!モウソウ上等! 世界観 ゲーム内での世界観にちょこちょこオリジナル要素が混じっています。 擬人化と原型で世界が構成されていて、基本的に人間は出てきません。 ゲームで出てきた五つの地方がメイン。 擬人化一覧 竹の子/【丙】ウルガモス♀ 竹の子/【レイラ】ドレディア♀ 更新履歴 2011-08-27 竹の子/【丙】ウルガモス♀ 2011-04-24 竹の子/【レイラ】ドレディア♀ コメント 名前 コメント 上へ
https://w.atwiki.jp/orikyara3rd/pages/210.html
マイカ「ハロウィン……?」レイラ「知らない?」マイカ「うん……10月になんかやってたのは知ってるけど……混ぜてもらえなかったし」レイラ「そっか……ハロウィンって言うのはね、お祭りみたいなものだよ。仮装して、トリックオアトリート――お菓子くれなきゃいたずらするぞって言ってお菓子をもらったり、かぼちゃでジャック・オ・ランタンっていうのを作ったり……楽しそうでしょ?」ユウ(その説明でいいんだろうか……)マイカ「楽しそう!でも仮装って何するの?それにお菓子だって……」レイラ「仮装は私が衣装用意してあげるから大丈夫!それに、マイカはお菓子の心配しなくて大丈夫だよ、私があげるほうだから!」マイカ「やった!……でもレイラも本当はお菓子ほしいんじゃないの?」レイラ「ななななんのことかな」マイカ(バレバレだよ……)レイラ「だ、大丈夫だよ、本当にいっぱい作るから!食べきれないくらい!」マイカ「食べきれなかったら困るんじゃ……でもレイラが食べるから大丈夫か。楽しみだね、ラフェ!」ラフェ「うん……」ラフェ(今年はどんな仮装をする羽目になるんだろう……)ユウ『そういやハロウィンの日は異界との行き来が出来るって聞いたことがある』レイラ(そうだった……怖いから思い出したくなかったのに……ユウさんの阿呆)マイカ「それって幽霊とかそういうのがいっぱいいるとこ!?幽霊もくるの?」キラキラレイラ「そそそそそれじゃあハロウィンの日は夕方になる前くらいに来てね!そういうことで!行くよラフェ!」スタタタッラフェ「あっ……またね」タッマイカ「あ、行っちゃった……そういやレイラ怖い話苦手だったね」ユウ『悪いことしたな』マイカ「まあ大丈夫でしょ!それにしてもハロウィンかあ……楽しみ!」 作者:銀
https://w.atwiki.jp/chitoserifu/pages/20.html
おりいぶさん(仮)の名前候補 ※第一段階で一番人気だった「香琉マト」と二番人気だった「緑青千歳」の派生で一番人気だった「千歳リフ」で決戦投票をした結果、千歳リフに決定しました。 投票に参加してくださった皆様、ありがとうございました! 候補に上がった名前一覧 鈴音ユリ 灰音レラ 鼠音ハト 禾厶音デレラ 心電レイラ(神田レイラ) 織音(おりね)イブ 灰音(かいね)ハロ 香琉(かる)マト 秋古八善子 緑青千歳千歳マイ 千歳恋 千歳萌黄 織部千歳 千歳リフ 酉音ニュウ 灰歌ブリ 藺草(ゐぐさ)をとめ 新徒(にいと)リノ 決選投票 香琉マト(5) 千歳リフ(9) 決定 ※()括弧内は有効得票数。
https://w.atwiki.jp/revival/pages/704.html
<地熱プラント攻略戦 序説「レイラ=ウィンの憂鬱?」> 「……出番が無ぁいーーっっ!!」 そう、自慢の美貌が台無しになる程絶叫したのは“世界最高”の戦闘集団ピースガーディアン第一軍第三近衛隊在席のレイラ=ウィン少尉だった。 「何なんだ。藪から棒に……」 第三近衛隊同僚のシラヒ=ホス=ホデリ少尉は「またいつもの病気か」と聞こえない様にそっと呟く。こんな風にレイラが突然叫び出すのは頻繁にあることなので、自然と周囲の人間には“その程度では動じない”胆力が身に付くのも必然と云えよう。……もっとも、シラヒにとって見れば「一生そんなモン欲しくねぇよ……」という代物ではあったが。 そんなシラヒをレイラはきっと睨みつけ、今度はシラヒに向けて怒鳴り散らす。シラヒは「しまった、まだ全部出し切ってなかったのか」と心の中で呟いた。 「ンな事言っても、もう十九話よ!? もうすぐ二十話よ!? 既に話の展開は中盤、どーして栄えあるピースガーディアン、そしてその中でも美貌は群を抜くと誉れも高き“レイラ=ウィン率いる第三近衛隊”が、こうも本編で目立たないって言うのよ!?」 「率いているのは私の様な気がするんですが……」 “部隊内でもその存在感の無さでは圧倒的”と言われる“優等生、悪く言えば没個性”のウノ=ホト中尉はその相変わらずにこやかな顔を少しも崩さず、ぽりぽりと頬を掻くに留める。予想通り、レイラがきっとウノの方を向いたのですさかず持っていたブックペーパーで顔を隠すのは流石(?)と言えよう。 「仕方ねぇだろ。本編中でピースガーディアンが出てくる時は、「決戦間近」って時だ。俺達がそうそうホイホイ出向く訳にいかねぇだろーが」 シラヒが正論を言うが、レイラには完全に“焼け石に水”だ。 「そんな事言ってる間に、あたしがヒロインとして大きく出遅れてるっていう状況なの! あたしには、それが気に入らないっていうのーーっ!!」 (……要するに、目立ちたがりが目立てないんで騒いでるだけか) なおも叫び続けるレイラを冷め切った目で見るシラヒ。ピースガーディアン内で“第三近衛隊の会話はレイラの怒声とシラヒの突っ込みだけで成り立っている”という風評は当たらずとも遠からず、といった所か。 さて、そんな二人の状況をしばらく(二人が疲れるまで)見物していたウノは、レイラが一通り叫び終わったのを見計らって言った。 「そんなに暇なら、仕事でもしますか。内容は“地熱プラント攻略戦”の状況説明です。……どうせ“暇”なんでしょう?」 ……あまりにも的確な言質の取り様に、レイラとシラヒは二つ返事以外言えなかった。 1.地熱プラント攻略戦 ~戦力の対比~ 「まずは、ここから手を付けましょうかね」 「戦力の分析は、戦争のもっとも大事な所だからな」 「具体的には戦力差を引っ張り出せば良いんでしょ? じゃー、あたしから統一軍側の戦力を提示するわよ」 <統一地球圏連合軍 コーカサス派遣軍 概要> 統一連合軍ガルナハン討伐軍 指揮官・イエール=R=マルセイユ中将 副官・カリム=ジアード中将 特別顧問・ダニエル=ハスキル少将 オーブ第4師団 イエール=R=マルセイユ中将 配下部隊 第32機動歩兵大隊 4800人、歩兵戦闘車300台 第12戦車大隊 1200人、戦車60台 第13戦車大隊 1200人、戦車60台 第53歩兵連隊 2400人、歩兵戦闘車100台 第10機動中隊 400人、モビルスーツ20機 第32特別戦闘大隊 5000人。歩兵戦闘車150台 第18歩兵大隊 4000人、歩兵戦闘車150台 第36特別輸送連隊 1000人、装甲輸送車130台 オーブ空軍、西ユーラシア空軍貸与部隊 西ユーラシア第3航空軍 カリム=ジアード中将(オーブより派遣) 配下部隊 第2航空師団 第3爆撃飛行連隊 モビルスーツ24機 第7特別戦闘飛行隊 モビルスーツ26機 第5航空師団 第21戦闘飛行中隊 モビルスーツ12機 第2独立爆撃大隊 モビルスーツ38機 オーブ第6航空師団 オルラント=ブリストル少将 配下部隊 第12戦闘航空中隊 モビルスーツ30機 第10爆撃飛行隊 モビルスーツ15機 第7司令飛行隊 モビルスーツ5機 オーブ宇宙軍ガルナハン方面派遣軍 イザーク=ジュール准将 第4独立機動航空軍 配下部隊 第430戦闘飛行中隊 モビルスーツ12機(イザーク直率) 第431戦闘飛行中隊 モビルスーツ12機(ディアッカ指揮) オーブ海軍(陸上部隊をマハムール基地まで運ぶ) 臨時輸送艦隊 サントス=リカルジーニョ中将 配下部隊 第230強襲上陸艦集団 揚陸艦30隻 第128輸送艦隊 輸送艦18隻 第46護衛艦群 護衛艦8隻 第28護衛艦群 護衛艦8隻 第6航空戦隊 空母1隻、航空巡洋艦1隻 「これを見ると実質の総兵力は歩兵二万人、戦車百二十台、歩兵戦闘車七百台、歩兵装甲車百三十台、モビルスーツ百九十四機、と言う訳かしらね」 「……お前な、頼むから補給課とか通信補助とかそういう部署の事も考えてやれ。空軍の連中なんかモビルスーツ数しか計上してないが、実際はアイツ等のメンテやら何やらで歩兵課の人間だって駆り出される場合だってあるぞ。……ともあれ、現状の戦争の主役はモビルスーツだからな。モビルスーツ数が戦力と言っちゃったって構わんだろ」 「現行の新型戦車は“モビルスーツにだって匹敵する!”とか兵器課の人が言ってましたが……まあそう言うことにしておきましょう」 「お次は地熱プラント防衛隊の面々よ」 「……こっちはあからさまにやる気の無いメンツだな」 「政情が変われば、という事なんでしょうがねぇ……」 <東ユーラシア軍地熱プラント守備隊> 第2コーカサス軍 アレクサンドル=シェフチェンコ大将 配下部隊 第3狙撃兵師団 第56装甲擲弾兵大隊 兵力3400人、戦車20台(作戦時第3シベリア軍に抽出され不在) 第21砲兵連隊 兵力2600人、火砲120門(火砲80門不在) 第120狙撃中隊 兵力1000人(武器不足) 第8独立機動大隊 兵力500人、モビルスーツ20機(訓練不足) 第20装甲擲弾兵師団 (作戦時第2バルト軍に抽出され不在) 第4装甲師団 (作戦時第1白ロシア軍に抽出され不在) 後方配備 イワン=ストラヴィンスキー中将 第5打撃軍(グローズヌイ配備) 配下部隊 第2狙撃兵師団 第7機械化砲撃師団 第31装甲擲弾兵師団 第3独立機動中隊 兵力総計38000人、モビルスーツ24機 「……何よコレ、スカスカじゃない」 「実質の守備に当たる第二コーカサス軍は凄まじいな。総兵士数はたぶん二千弱、モビルスーツは訓練不足の二十機程度……田舎のテロリストだってもうちょい兵力整えるぞ」 「その代わり第5打撃軍は充実しまくってますね。あからさまな打算が見え見えです。……この情報も無しに統一軍は攻め入る訳ですから、中の人も大変でしょうねぇ」 「「中の人など居ないっ!」」 「で、最後に主役陣営であるローゼンクロイツを中心としたレジスタンス組織軍の概要よ」 「敵だろ! 何でそんな嬉しそうに言うか!」 「出番があたしを悪女に変えるのよ……ふっふっふ」 「……君達、お仕事なんですからもうちょっと真面目にやりましょうね……」 <武装組織連合軍> 総指揮官・ニコライ=K=ペトリャコフ(ローゼンクロイツ幹部) 配下部隊 本隊 第1モビルスーツ大隊(ローゼンクロイツのシグナス中心)100人、モビルスーツ20機 第1機動団(ローゼンクロイツの非人型兵器)100人、エゼキセル18機、小型戦闘車10台 第2歩兵隊(ローゼンクロイツの戦闘員中心)300人 囮部隊 第1遊撃機動団(リヴァイブ)モビルスーツ4機、スレイプニル、爆弾部隊30人 ガルナハン市街潜伏軍 第1義勇兵小隊(ガルナハンの市民達)500人 「……総兵士数千人、モビルスーツ数は二十四機、モビルアーマーエゼキエルが十八機、小型戦闘車十台……。なにこれ。これで戦争になるの?」 「それ見たことか。正義は勝つってやつさ!」 「数の上では統一軍側が大幅有利です。しかし……色々不安材料が多いのも事実ですね。第一遊撃機動団の潜在能力はコンピュータで試算出来ない程ですし、“ガルナハン名物”と言って良い爆弾部隊は地元軍でも手を焼く猛者です。油断すればあっという間に足下を救われますよ」 「何だよウノ、お前どっちの見方なんだよ!」 「……せめて先輩と言って欲しいんですけどね、私は。それにシラヒ、我々の今回の任務は“分析”ですよ。片手落ちをしたのでは分析にはなりません。やるからには徹底的に、ですよ」 <戦力の対比 のまとめ> 「こうして実数を上げてみると、贔屓目に見なくてもレジスタンス軍側の大幅不利は目に見えているわよね」 「統一軍側は兵員数も多いから、物資も補給も潤沢に行えるしな。圧勝は間違い無いぜ!」 「……果たして、そうでしょうかね?」 「なんだよウノ。さっきから辛気くさい意見ばっかり言いやがって」 「だからせめて先輩と呼んで下さい。……ともかく、『総兵力が総稼働兵力になるとは限らない』という事をまずは言っておかなければならないでしょう」 「つまりは全員が戦争に参加出来ないってことなの?」 「んな筈あるか。統一軍の志気は高いぞ!」 「高いだけでは駄目なんですよ。……彼等の多くは新兵です。当然、砂漠戦はおろか、実戦経験など数える程しかない。しかも時期は冬、砂漠戦でも最難関の冬の戦場なんです」 「そんなに過酷なの? 砂漠って」 「レイラ……砂漠の気温変化はどの位あるか知っていますか? 場所によって差違はありますが日中の高い時は50℃~60℃、低い時は0℃以下になる事もあるんですよ。このような過酷な状況では、新兵の初陣とも言える今回の遠征で、何人の兵士が稼働出来るか疑わしい位です」 「なによそれ……エアコン無しじゃやってられないじゃない」 「でもさ、それならそれで対策位考えてるんだろ? だったら……」 「対策を万全にすればする程、補給部隊への批准が高くなります。そうなると補給部隊を守る為に戦力を裂かなければならない。……それに、歩兵戦などテクノロジーの恩恵を受けにくい戦場では、一人の兵士への負担を軽減する術は限られている。数で押すにしても、短期決戦でなければ難しいでしょう」 「じゃあ、短期決戦でやれば良いんじゃない?」 「そうそう、大兵力で一気に押しきっちまえば良いんだよ!」 「……それをする為には、相手の位置がはっきりと解っていて、かつそれを倒せば確実に勝利出来る確証が無ければならないんですよ」 「あー……相手のレジスタンスって、“地元の支援を受けている”組織なんだよな。そりゃ、きついわ……」 「情報を仕入れようにも手にはいる筈も無い。統一軍側は進軍するだけで疲弊してしまう……じゃあさ、統一軍で地熱プラントを防衛しちゃえば? それならレジスタンスからは守れるよ?」 「それは東ユーラシア政府が許さないでしょうね」 「なんでさ? 折角守ってあげるのに……」 「レイラ、お前さ……ただでさえあの国が“主権返上”に反対してるの忘れたのか? あの国は外交筋でこうはっきりと言ったぞ。『如何なる理由があろうと全ての軍は地熱プラント内に立ち入る事を禁ず』ってさ」 「何よソレ! 守って貰う人の台詞じゃないでしょ!?」 「それを材料にして、外交道具にされては堪らないという事でしょうね。……確かに統一軍の動きには今回のレジスタンス掃討を外交筋の材料としたい、という流れもあるでしょう。それに……あの男は目立ちすぎています。往年の……我々の“軍神”の様に」 「……眉唾な話だが、確かな情報らしいしな。ポンコツ一機で、ムラマサも、ドム=クルセイダー三機も屠ってみせた……正直、腕でどうこうなるモンなのか俺にも解らねぇ」 「他にも、今回の戦場を実験に使いたい企業もあるんでしょう。新型モビルスーツ“ストライクブレード”は今回初陣ですし、他にも新規の兵器が参加するという情報もあります」 「なんか、きな臭い匂いよねぇ。ちゃんと平和になれば良いんだけどね」 「それが、一番良いことなんでしょうけどね。まあ今回はココまでにしておきましょう」 「「お疲れ様~」」
https://w.atwiki.jp/koboh/pages/174.html
リュートのラーマン神殿奪還の報はロイトの方にも翌日には伝わることになった。 「ついにリュートもその気になったようだな。」 腹心の重臣カーティスに呟いているところを見ると、どうやら想定の範囲内の事態らしい。 「ではカーティス、手筈通りに10万の兵を持ってラーマン神殿の奪回してこい。」 幼い頃から付き従ってきたカーティスにとってロイトの命令は全て理解している。すぐに跪いて、 「御意。」 そう一言残してロイトの元を後にする。すると思い出したかのようにロイトが付け足す。 「待て、我が軍師殿もご一緒に連れて行ってもらおう。そうすれば万全だ。」 そう言って、ローブを深く着込んでいる男が出てきた。軽く会釈をして、カーティスを促して後を去っていった。残されたロイトは曇り空を見上げながら呟く。 「いよいよ始まるのか、20年越しの大望を果たす時が。」 カーティス率いるロイト軍10万はカシミア大橋を渡って、大森林を切り抜けてあっさりとラーマン神殿を包囲した。神殿にはリュートを慕って駆けつけてきたカダインの魔道士たちや、ライトによって回されてきたレイラ、セイラ天馬騎士団も入って大分戦力は増しているが、数的には1万をわずかに超える程度に過ぎず、この中でずば抜けた経験を持つ戦巧者のレイラも篭城を進言していたのだ。 そしてライト陣営もロイト陣営の動きを知り、急遽先鋒を急行させることになった。ライトは一応リュナンらリーヴェ諸将も呼んで、誰を先鋒に出すか討議したが、結局はライトの一存でアルド率いるヴェスティア直卒軍10万が派遣されることになった。久々に戦で暴れたいナロンは大いに不満顔をしていたが、連合軍ということで結束を乱すわけにも行かず押し黙るしかなかった。一方のアルドと言えば、ついに初陣となるのでさすがに頬が紅潮していたが、快活な返事をして周囲の諸将の不安を和らげた。 すでにルゼルが軍勢をまとめていたので、命が下れば後は早かった。すぐにグラ、グリ、そしてセーナから初陣後見役として付けられているサルーン・リーネ夫妻の一声で10万の軍はラーマン神殿へと向かっていく。規模こそ小さいとはいえ、ユグドラルとアカネイアの初対決がまもなく始まろうとしていた。 篭城して3日が経ったラーマン神殿だが、リュート、レイラ、セイラ、共に守備に関しては卓越した実力を持っているために一角も崩されずに済んでいた。というより、攻める側があまりにも精細を欠いていたという方が正確なのだろうか。ともかくアルド率いる10万の後詰が到着し、ロイト軍の包囲を解かせることに成功させた。ここでアルドはとりあえずはラーマン神殿を確保してリュートと会見、レイラ・セイラから情報を整理することにした。 「全く攻め落とす気がなかったんだね。」 アルドが確認するようにレイラとセイラに聞く。口調が丁寧なのは、純粋にアルドがこの姉妹を尊敬していることによる。 「はい、おそらく被害を出さないように戦っていたのでしょうけれども、おかげで攻め手がおろそかになっていました。」 「どう思う?」 アルドが自身の軍師と頼むルゼルに聞く。しかしルゼルは実の姉二人を差し置いてもっともらしい意見を言うわけにもいかず、こもごもする。俊才で知られるルゼルの唯一と言ってもいい欠点であった。 「ルゼル、私たちのことは気にせずに思ったことはすぐに言うといいわ。」 レイラがかばうように言って、セイラも鷹揚に頷いた。このあたりの機微はさすがだった。気が楽になったルゼルは「では」と前置きして自論を展開した。 「もともと敵はラーマンを攻略せず、我々先鋒との戦いを望んでいたのではないでしょうか。それならば犠牲を抑える意味も、攻め手が甘かった点も納得できます。」 「前哨戦ということか?」 「おそらく我々の力量を確かめるための布石、といったことでしょう。」 このアルドの推測を受けて、同席していたサルーンがいきり立った。 「ならば我らの実力を存分に見せ付けましょうぞ。」 知勇兼備の名将として謳われたサルーンだが、20年という月日が経ってもそれは変わらない。若干、歳を得て頑固になってはいるが、烈々たる闘志は主を諌めるべき軍監という職にあっても衰えてはいない。その熱気に周囲は呑まれ、あえて敵の意図に乗ってみることに決まった。 翌日、彼らの予想を証明するかのようにロイト軍が戦準備を進めていることが伝わってきた。 「カリン、敵の布陣はどうだ?」 すでに諜報に出ていたカリンに、ルゼルが聞く。 「陣形とかそういったものは為しておりません。10万が一塊になっています。」 「敵は本気でやる気があるのか?」 ルゼルはつい、そう漏らしてしまった。そう思うのも無理はないくらいのやる気の無さであるのだ。 「そう思わせるのが敵の策略じゃないのか?」 割り込んできたのはアルドであった。何やら別に収穫があるらしく、もう一人ブラミモンドを引き連れている。 「何でも敵軍主将の側に不気味なローブの男がいるらしい。ブラミモンドの話だと、ロイトですら『軍師殿』と言っているほど、実力があるらしいぞ。」 それを聞いてルゼルがうなった。 「以前、セーナ様がエバンス大戦でやった『無策の策』か。いやあの時のセーナ様は車懸かりという策があったから、今回が本当の『無策の策』というわけですね。」 「そうなると何が出てくるのかはわかりませんね。」 四人の会話を聞いていたのか、リュートも会話に参加してきた。解放してから大分経つので以前の端整な顔立ちもしっかり戻ってきており、後にはそんな夫を暖かい目で見つめるミリアの姿があった。ミリアがアカネイア大陸での案内役としてライト率いるユグドラル軍を先導してきたのは既に触れたが、今回のアルド軍のラーマン出征に対しても自ら志願して付いて来たのだ。なお二人の子供、アレルとエリミーヌはヴェスティアのセーナのもとで色々と勉学に努めている。 「ラーマン神殿の付近には見ての通り、大森林が広がっている。伏兵を置くには絶好の場所です。」 「大丈夫です。ここには母に『大軍を任せてみたい』と言わせたルゼルや、世界随一の天馬騎士団を持つレイラとセイラ、それに数多くの大戦をくぐりぬけたリュート様もおられるではないですか、皆が力を出し切れば勝てます!」 元気に言い切るアルドに、思わず力強く頷いているルゼルたちがいた。 数時間後、元気よく飛び出したアルド軍は森林を西に抜けて、ロイト軍の眼前に布陣した。先鋒はグラ・グリ兄妹の率いるバーハラ・ロートリッターが受け持ち、第二陣にアルドとルゼル率いるIグリューゲル、その脇をレイラとセイラの天馬騎士団が固め、後方にはこの戦の鍵となる部隊が配されることになった。地理に詳しいリュートたちも同行を申し出たが、せっかくの拠点を手薄にして奪われては後々の支障になりかねないというルゼルの意見から彼らが守ることになった。もっとも久しぶりの夫婦の時間を水入らずに送って欲しいと言うアルドの配慮だったのが実の理由だったのだが、リュートたちはさすがにそこまでは気付かなかった。 まもなくセーナの嫡子アルドの最初の戦いが異国の地で始まる。
https://w.atwiki.jp/puyoque/pages/1316.html
コロン カロン アディア BGCOLOR(yellow) CENTER ~レイラ リンシン レア度 ☆4~7 カードタイプ バランスタイプ・単体 スキル能力 1ターンの間、バランスタイプをどの色の連鎖でも攻撃するようにする(通常攻撃のみ) Lスキル能力 バランスタイプの攻撃力と体力を強化 コスト量 14,20,30,42 変身合成 ☆4→☆5:ぷよアイス☆3、☆3、☆4、☆5、魔導書☆5☆5→☆6:ぷよアイス☆5、☆5、☆6、☆6、100点テスト 解説 2019/05/03に第2回★7解放記念!ロックラッシュ!特攻カードとして登場したシリーズ。 2020年8月頃から魔導石ガチャから常設で出現するようになった。 2021年10月4日に☆7へんしんが解放。 ステータス ☆6 Lv99 たいりょく こうげき かいふく コロン 3731 1919 740 カロン 3686 1904 766 アディア 3776 1889 753 レイラ 3731 1889 766 リンシン 3686 1919 753 ☆7 Lv120 たいりょく こうげき かいふく コロン 5597 2783 999 カロン 5529 2761 1034 アディア 5664 2739 1017 レイラ 5597 2739 1034 リンシン 5529 2783 1017 スキル 1ターンの間、バランスタイプの通常攻撃をどの色の連鎖でも攻撃するようにする 必要ぷよ消し数は、☆4~☆5で45個、☆6~☆7で40個。 ☆7の場合、さらに色ぷよを消したときに発生する数値を1.2倍にする効果がつく。 天騎士シリーズや魔人シリーズなどのようなワイルド化スキル。 属性ではなくタイプを指定しているのがそれらとの違い。 1ターンしか続かないが、その分必要ぷよ消し数は少なめになっている。 リーダースキル バランスタイプの攻撃力と体力を強化する。 ☆4で攻撃力と体力が1.6倍、 ☆5で攻撃力と体力が2.2倍、 ☆6で攻撃力と体力が2.8倍、 ☆7で攻撃力3.8倍・体力3.5倍。 デッキ考察 スキル、リーダースキルともバランスタイプ指定なので、バランスタイプデッキ向け。 同じくバランスタイプを指定する真理の賢者シリーズをリーダーとするデッキのサブなどがいいだろう。 評価 備考 各カード詳細 コロン 2019/08/09に「のろいの焼きソバ収集祭り」「第5回プワープチャレンジ」の特攻カードとして登場。 コンビネーションは「ガールズ」「つの」「商人」 カロンの双子の妹である。 カロン 2019/09/01に「★7解放記念!神殿ラッシュ!」の特攻カードとして登場。 コンビネーションは「ボーイズ」「つの」「商人」 つのは帽子で隠している設定のためイラスト上では見えないが、コンビネーションはちゃんと乗る。 コロンと双子でこちらは兄。 アディア 2019/06/08に「愛の花収集祭り」の特攻カードとして登場。 コンビネーションは「ガールズ」「商人」 レイラ 2019/05/13に「第2回★7解放記念!ロックラッシュ!」の特攻カードとして登場。 コンビネーションは「ガールズ」「商人」 リンシン 2019/07/22に「ぷよフェスラッシュ」の特攻カードとして登場。 コンビネーションは「ガールズ」「商人」
https://w.atwiki.jp/pipirurenyan/pages/28.html
純増枚数:約2.2枚/Gの上乗せ特化型の押し順ART(ストックや継続率はない) 1セット:40G+α(上乗せ分) 上乗せ性能詳細はQ AのART編参考 ■姉妹+αのパラメーター ネモフ マリア アテナ リリス アーデ攻撃 1 3 2 5 4防御 2 3 4 2 5報酬 1 2 2 3 5 ○ART中は変則打ちOK 取りこぼしが発生する小役は中リールのスイカのみなので、中第一停止でスイカをフォローすれば高速消化が楽になる (ただしスイカやチェリーの強弱は判別できなくなる。G数上乗せ&即バトル発展なら強チェリー、強スイカ濃厚) 【中リール青7狙い時の打ち方(ナビ無し時)】 中リール中段停止図柄 成立役 残りリールの打ち方 備考 リプレイ リプレイ/ツンデレ目/ハズレ 左右適当でOK リプレイ・ツンデレ目否定で純ハズレ 青7 青7テンパイリプレイ/単チェリプレイ/各種チェリー/チャンス目A 左右適当でOK チェリー時に右リールシンデレラ図柄停止で中チェリー以上確定 スイカ 各種スイカ 左右適当でOK 右リール枠上〜上段シンデレラ図柄狙いをしても強、弱どちらも下段まで滑ってくるので、強弱は画面上で判断 ベル 共通ベル/チャンス目B/C 左右適当でOK ベルハズレでチャンス目確定 ☆武闘会中のバトルについて ○小役によるバトル当選確率は上乗せ&G数当選率を参照 ○強チェリー、強スイカ以外でのバトル当選は基本的に潜伏Gが発生する ・潜伏G数は最低0G〜最大5G ・潜伏G数消化後のリプレイ以外成立時にバトル突入 ・バトル非当選時に潜伏フェイクが発生する場合あり (潜伏フェイクは最大5G、よってレア役成立から6G以上経過後も潜伏示唆演出が発生していればバトル濃厚となる) ・残りG数がWarningの場合は潜伏フェイクが発生しづらいため、Warning状態で潜伏示唆演出が発生すればチャンス ・潜伏(フェイク含む)示唆演出は以下の通り 【バトル(潜伏)or直上乗せ確定演出】(もちろん直上乗せ+バトルもあり) ・レイラが走りながら剣閃光ピンクでナビ娘を4人切る ・扉演出でリプレイ成立+宝あり ・メッセージウィンドウに赤文字出現 ・ピンクの扉演出でリプレイ成立 ・王子セリフ「美しい闘いを見せるのだ!」 ・直撃上乗せ音発生(+そのGで直撃上乗せなしならバトル確定) ・残りG数がWarningなのに3人娘が押し順ナビ ・ナビウィンドウに対戦相手のデフォルメアイコン出現 ・残りG数がまだあるのに黒騎士出現 ※成立役の限定が無い事項については当該Gで直上乗せが発生しなければバトル(潜伏)が確定する 【潜伏時に頻出する演出】 ・王子シルエット演出でリプレイ成立(フェイク時には発生しづらい) ・残りG数がWarningで黒騎士出現+押し順ナビ(フェイク時には発生しづらい) ・扉演出でリプレイ成立 ・レイラが走りながら剣閃光白でナビ娘を4人切る ・メッセージウィンドウに青文字出現+リプレイ成立 ・ナビウィンドウに「CHANCE」 ・ナビウィンドウでリプレイナビ ・押し順ナビがピンク色 姉妹バトル関連の詳細は姉妹+姑バトル詳細を参照
https://w.atwiki.jp/blazer_novel/pages/198.html
ここが雪国というのは、今この時に限って言えば皮肉だったかもしれない。 今その場所に降ってきているのは純白の雪ではなく、漆黒の羽根だったのだから。 彼は降り行くその羽根を眺め、そして空を眺めた。 彼の視線の先の空――そこに、一羽の大鷲が舞い降りる。 彼の掲げた腕に止まったその鷲は、何をするでもなくただ、彼の目を見つめた。 「長い間、お疲れ様。もう、自由にしていいよ」 そう言うと、彼は鷲の止まった腕を更に高く掲げる。それに合わせて、大鷲は再び空へと舞い上がった。 もう鷲は彼の方を見ることなく、しかし彼は飛び去る大鷲をずっと眺めていた。その姿を目に焼き付けるように。 やがて、彼は振り返る。 そこに、倒れた少女を抱きかかえる少年の後ろ姿があった。 ホテルから落下し、横たわるミラ・クラウス。 彼女は、しばらくして起き上がり、よろけながら立ち上がる。 「これ、でも…まだ、死ねない、の…?」 自らの胸元を見やって、彼女は絶望した。 ビームサーベルを突き立てた傷は、煙と共に、既に塞がりかけている。 「ミラ!!」 彼女の名を、駆けつけたジャックが叫んだ。 駆けだそうとするジャックに、即座にミラが叫び返す。 「駄目!来ないで!!」 彼女の言葉に、ジャックは立ち止まらざるを得なかった。 「…一体どうしたの?何があったの、ミラ…!?」 恐る恐る、静かにジャックが尋ねる。 ミラは視線をジャックから外し、頭上――ホテルの屋上の辺りを睨んだ。 「まだ、アイツがいる…あなたを、傷つけたくない」 「ミラ…一体何を」 狼狽えるジャックに、ミラは僅かに笑みを浮かべた。哀しみの入り混じった笑みを。 「ごめん…私、何も…できなかったみたい」 その瞬間、再び発生させたビームサーベルを、彼女は治りかけていた胸の傷口に深く突き入れ、自らの身体を斬り裂いた。 彼女のアーマー、そして翼が消えて、元の姿へと戻っていく。 彼女の眼に絶叫するジャックの姿が映った。 もう彼の声も、彼女には聞こえない。その光景を最後に、彼女は意識を失った。 「グッ…ガハッ」 ヘルメットの中に、ジャンゴは血を吐いた。 空中で爆発し、その状態から地面に落下したジャンゴは、それでもまだ辛うじて生きている。 メインブースターこそ破損・爆発したが、肘と膝裏に仕込まれた姿勢制御用のサブブースターは生きており、落下間際に噴射することで衝撃を軽減していた。 だがそれでも身体にかかった衝撃は凄まじいものがあり、手足はおろか内蔵にまで深刻な打撃を及ぼしている。 一緒に落ちたクロウ・エリュシオンはどうなったのか。仰向けの姿勢のまま、ジャンゴは周囲に視線を向けた。 「ッ…!」 ジャンゴの眼前で、クロウは立ち上がっている。 左目を瞑っているが、そこから涙の様に血を流し。爆発の影響で身体中が灰や埃で覆われ、更に顔には幾つか火傷が見える。 そんな満身創痍の状態にも関わらず、それでもクロウは立ち上がっていた。 ジャンゴはクロウに何か言おうとしたが、内臓にダメージを負っているせいか、声を出すことができない。 クロウはそんなジャンゴを一瞥すると、踵を返す。 まだ負けてない。そう言おうとしたが、声は出ず、身体も動かなかった。 ――畜、生…!! そう思ったのを最後に、ジャンゴは意識を失った。 そんなジャンゴに近づく影が一つ。 「やっと追いついたぞ…!!」 肩から血を流しながら、レオン・トラヴァースがジャンゴに近づく。 彼は無事な方の腕で、重そうな袋を一つ肩から担いでいた。 そして彼は、意識を失っているジャンゴと、歩み去ろうとしているクロウに視線を向ける。 「おい、トドメを刺さないのか!?こいつはまたお前を狙ってくるぞ!!」 歩いていくクロウに向けて、レオンが問う。 クロウは振り返ると、ただ首を振った。そして、再度元の方向へ歩いていく。 レオンは途方に暮れたように頭を掻いた。 「ったく…」 言いつつ、機関銃をジャンゴへ向けるレオン。 だがしばし考えて、彼はその銃口を下げる。 ――俺が斃してもいねぇのに、トドメだけ刺すなんて真似ができるか。 そう考えながら、傍らの建物に目をやった。 クロウとジャンゴが落ちてきた建物で、5階建てのアパートだ。周囲の建物よりは高いように見える。 「…望み薄だが、せめて最後まで足掻くとするか」 肩に担いだ袋を一瞥し、彼はその建物に入っていった。 「ミラ…ミラ、ミラ!」 倒れたミラを抱き起こして、ジャックは必死に彼女の名を呼ぶ。 しかし、ミラがジャックの言葉に反応することは無かった。 それでも、諦めずに彼女の名を呼び続けるジャック。いつしか、彼の眼に涙が溢れ出していた。 その光景を、やっとその場に辿り着いたクロウが呆然と眺める。 「あぁ…俺は…」 自然と彼は膝をつき、両手も地面に着いていた。 その脳裏に、過去の光景が蘇る。 過去の、忌まわしき記憶が―― 「また…間に合わなかったのか…レノア…」 「何で…どうして…こんなことに、なったのかな…」 ミラを抱きしめて、小さな声でそう呟くジャック。 もう彼にも、それ以上言葉を紡ぐことも出来なくなっていた。 背後から、声がかかるまで。 「それは、哀しみか」 涙を流したまま、ジャックが振り向く。 彼の後ろに立っていたのは、クリストファー・セレナードだった。 初めて会った時と同じ、クリーム色のコートを身に着けているが、髪は縛っておらず、眼鏡もかけていない。 彼は、感情を出さぬ表情のまま、しかし真剣な眼でジャックを見た。 「その子の死が、哀しいか。ジャック君」 「そんなの…当たり前じゃないですか…!!」 悲痛なジャックの言葉に、クリスはゆっくりと彼の前に回ってくると、その場に腰を下ろしてジャックと向かい合った。 「もう一度、答えてほしい」 「何を犠牲にしても、その子を救う覚悟があるか」 クリスの言葉に、ジャックは何か言い返そうとした。 だが、クリスの真剣な眼を見て思い直すと、彼は答えを返す。 「…はい!救えるのなら…僕はどんなことだって…」 「その子の一生を背負う覚悟はあるか」 続けて再度紡がれた問い。 今度はジャックは、即座に肯定した。 「はい!僕は…僕は前から…!!」 ジャックの言葉の続きを、クリスは手で制する。 そして、それまでの表情から一転して、彼は微笑んだ。 「それが聞きたかったんだよ。ずっと」 そう言うと、クリスは視線をジャックから、彼の後方にいるクロウに向けた。 微笑んだまま、その瞳から涙が一筋流れ落ちる。 それを見て、直感的にクロウは悟った。彼が何をするつもりなのか。 「お前、まさか…!!」 クリスはゆっくりと、横たわるミラの手を取り、その手を握り締める。 やがて無数の光が、クリスの腕からミラの腕に流れていくように見えた。 「クリス…さん…?」 その光景に、彼の名を呼ぶことしかできないジャック。 クリスはそんなジャックに視線を向けると、言った。 「まだ時間があるから、昔話を聞いてくれないか」 「昔…話…?」 ジャックの言葉に頷くクリス。やがて彼は、話を始めた。 「昔ね、信じていた人全てに裏切られた者がいた」 そう話す彼の視線は、自分の手元に注がれている。 「彼はやがて旅に出て、会う者全てにこう尋ねるようになった。『君が死んだら、哀しむ者はいるか』と」 「きっと、身近な人全てから死を願われた彼は、知りたかったんだ。他者の死に際し、心の底から哀しむことのできる人間は、存在するのかと」 「でも今なら分かる。彼がやるべきだったのは、問う事じゃなくて…諦めずに見続けることだった。そうすれば…僕のように、きっと答えを得られたのかも」 「…その人は、どうなったんですか…?」 クリスの話に、自然とジャックはそう尋ねていた。 彼の問いに、クリスは僅かに微笑み、首を振る。たったそれだけで、ジャックは結末を察して、目を伏せた。 クリスは静かに続きを紡ぐ。 「僕も今の今まで悩んでた。過ちを犯し、目的を亡くし、どう生きればいいのかって。僕を生み出した人が、何故僕を目覚めさせたのか…少し恨みさえした」 一泊を置き、彼は続けた。その視線を手元から、ジャックの方に移して。 「でも…考えてみれば、君達はそれが普通だったんだよね。目的をもって生まれる僕らの方がむしろ…歪だったのかもしれない。力を失って、初めて気づいたよ」 「クリスさん…」 クリスの話の後半は、ジャックには理解が難しかったが、それでも彼の言葉に、何かしらの感情をジャックは読み取っていた。 やがてクリスは、それまで微笑んでいた表情を真剣なものに変えると、ジャックに言う。 「僕と違って、彼女は翼を持ってる。だから、まだ…生きられる筈だ」 話の内容をジャックに言い聞かせるように、彼は言葉を続ける。 「いいかいジャック君…彼女が力を最大限発揮するのに必要なものが二つある。太陽と、感情だ」 「太陽と、感情…」 ジャックの言葉に頷くと、クリスは尚も続ける。 「太陽が力の源であり、感情が力の発露だ。だから、ジャック君…彼女が力を発揮できるかは、君にかかってる。それを…憶えておいてくれ」 「は、はいっ…!」 ジャックの返事に微笑むと、深く息を吐くクリス。 「そろそろ、時間だ」 「…クリス、さん…?」 クリスの視線が、ジャックから彼の背後に移る。 クロウが、ジャックの背後まで近づいてきていたからだ。 彼は全てを察した表情で頷くと、静かにクリスに言った。 「思い残すことは…無いか」 クリスはクロウの問いに、微笑みながら頷く。 気がつけば、クリスの身体全体から、淡い光が浮かんでいた。 かつて、この星で消えた、最後の人間のように。 「ありがとう。さよなら」 その瞬間、クリスの姿は消えていた。 クロウは目を瞑り。ジャックはただ、呆然としている。 「ぅ…」 「ミラ…!?」 抱きかかえていたミラが僅かに声を発し、ジャックが彼女の名を呼ぶ。 やがて彼女が薄く目を開いていた。 「…邪魔者が消えてくれたのは幸いだった、が」 ホテルの屋上から、その様子を眺めていたビートルジュースが言う。 その顔に、先程まで浮かんでいた歓喜の表情は跡形も無く消え去っていた。 「まさか…」 言いながら、彼は振り返る。スティーブと相対している、レイラの方に。 レイラもまた、ビートルジュースの方へ視線を向けていた。 彼女はただ、首を振る。 「駄目か?」 「ああ。もうあの娘は、操れない」 ビートルジュースの念押しに、改めて言葉で伝えるレイラ。 その言葉に、ビートルジュースの顔に怒りの色が浮かんでいく。 米神に血管が浮き、眉間に皺が寄り、その口はぎゅっと引き締まっている。 「ジェネシス…最後の最後まで余計なことを…」 「どうしたビートルジュース。さっきまでの笑顔はどこに行ったんだ?」 そう言って、スティーブは笑みを浮かべた。 彼の居る位置からは地上の様子は分からないが、ビートルジュースとレイラの会話から、何か不都合な出来事が起こったのだと察することができたからだ。 ビートルジュースは血走った眼をスティーブへ向ける。 「ここから先、どうなるかな。あんたの望み通り、全員一緒に破滅するか…それとも、違う結末になるか」 そう言って笑みを浮かべるスティーブに対し、ビートルジュースは視線をレイラへと移す。 その瞬間、スティーブの身体が意思とは無関係に動き出し、構えていた銃の銃口が、スティーブ自身の米神に押し当てられる。 「っ!?」 「自分の立場が、分かってねぇようだな」 静かな口調で、ビートルジュースはそう呟いた。 しかし、それでもスティーブは笑みを止めない。 「俺に構っていていいのか?ここから先どうなるか、見逃しちまうぞ」 その言葉にビートルジュースは舌打ちすると、再び視線を地上へ向けた。 その様子を見て、スティーブは内心で胸を撫でおろす。内ポケットに入っていた携帯が、着信により震えていたからだ。 誰からの着信であるにせよ、今ビートルジュースとレイラに気づかれれば、まずいことになる。そうスティーブは直感していた。 ジャックが固唾を呑んで、意識を取り戻したミラを見守る。 傍らにいたクロウは後退し、二人を見守った。 「私…」 呟きながら、ミラは数回瞬きする。 やがて彼女は、ガバッと勢い良く起き上がった。 「ミラ…!!」 ジャックが彼女の名を呼ぶ。ミラはジャックを見ながらも、その場に立ち上がった。 「大丈夫…?」 「…何故、来たの…?」 ジャックがその身を案じる言葉に対して、ミラは消え入るような声でそう呟く。 「また、自分を抑えられないかもしれない。次は親しい人を…あなたを、傷つけるかもしれない…!!」 強い語調でそう呟き、再び静かな声で彼女は言う。 「だから…もう、会わないと思ってたのに…」 ミラの言葉に、ジャックは勇気を奮い起こした。 脳裏に、ケインの言葉が響く。 脳裏に、クリスの言葉が響く。 彼は、自分の想いを言葉に乗せた。 「アレで終わりなんて嫌だ。これでお別れなんて…絶対、嫌だよ…!!」 「ジャック…?」 言いながらジャックは、1年前を思い出した。 ミラの父親であるジョエル神父の死と、一緒に逝こうとする彼女を引き留めた言葉。 「ミラ…今度こそ、一緒に生きよう」 「君が好きだ」 ジャックの言葉に、しばらくミラは反応できなかった。 やがて彼女の頭がジャックの言葉を理解してくるにつれて、彼女の目から――涙が流れ落ちてくる。 「でも、私…こんな、こんな身体なんだよ…?」 ジャックは微笑み、首を振った。 「そんなの関係無いよ。僕が好きになったのは、ミラなんだ」 「ジャック…」 堪え切れなくなったミラが、ジャックの胸に飛び込んだ。 ジャックも、ミラを抱きしめる。 そうしながら、彼は言った。 「だからさ、お願いだ…必ず戻ってきて」 「うん…うん!」 やがて、二人が離れる。ミラは泣き腫らした目で、微笑んでいた。 「私…絶対、戻るから!!」 その瞬間、ミラの姿が光に包まれる。 やがてその光が晴れた時、彼女の姿は――純白の翼を纏っていた。 翼だけじゃなく、身体を覆うアーマーも、黒から白へと変じている。 その姿に、クロウは過去に戦ったロックマン・ジーザスの姿を思い浮かべた。 頭と背中の二対の白き翼、そして純白のアーマー。だがクロウの記憶にあるジーザスのそれとは違い、そのデザインに攻撃的な部分は鳴りを潜めている。 ミラは、頭上にあるホテルの屋上を見つめた。 そんな中、クロウのアーマーに内蔵された通信機から通信が来る。 「…誰だ?」 『俺だ、さっき助太刀したろう』 その声が、アーマーを着る前にジャンゴに襲撃された際、助太刀してくれたレオン・トラヴァースのものであることにクロウは気づく。 『スティーブ・ハントが電話に出ねぇから、あんたに言っとくぞ』 「何だ?」 クロウの問いに、レオンが答える。 『ジャンゴのレーザーを拾って修復した。町を囲んでる巨像を破壊するのに使えるんじゃねぇかってな。ただ、応急処置で恐らく一発しか撃てねぇ。準備ができてるんなら、あんたが指示してくれ。こっちはもう準備できてる』 レオンの言葉に、クロウはジャンゴとの戦闘中に喰らった、あの高出力のレーザーを思い出す。 あれなら戦闘端末を破壊することも可能かもしれない。そうクロウは判断した。 「ミラ・クラウス!町を囲んでる戦闘端末を破壊する必要がある!!」 クロウの言葉に、ミラは頷いた。 そして、重力を操作してゆっくりと空中に浮上していく。 ホテルの中ほどの位置まで浮遊した彼女は、町を囲んでいる三体の戦闘端末を見回した。 ホテルの中ほどではあるが、その時点で既にそこよりも高い建物はプリズナの町には存在せず、戦闘端末三体の姿が見える。 彼女は片腕をバスターに変化させると、西側の戦闘端末に向けた。 その様子を見て、クロウが叫ぶ。 「待て!一体を攻撃すれば他の二体が攻撃を開始するぞ!!やるなら、三体同時に破壊する必要がある!!」 ミラはクロウに視線を向け、無言で頷いた。 「クロウさん」 そんなクロウに、傍らのジャックが声をかける。 クロウが視線を向けると、ジャックは先程までとは打って変わり、落ち着いた表情で彼の方を向いていた。 「大丈夫、彼女を信じて」 クロウは少し考えると、やがて通信機で繋がっているレオンに声をかけた。 「合図したら東側の戦闘端末に向けて発射しろ!」 『了解した!』 「やらせると思うか?」 ホテルの屋上から、彼らのやり取りを見ていたビートルジュースがそう口走る。 「おいリヴァイアサン、あの小娘が操れねぇんなら、あの小僧を…」 「フフッ、ハッハッハッハッハ!!」 急に笑い出したスティーブに、ビートルジュースが血走った目を向ける。 「何が可笑しい?」 「お前は可笑しくないのか?あんなに笑ってたのにな」 笑みを浮かべながらそう言うと、スティーブは続けて言葉を口にする。 「分からないか?お前はテレビでこの町の住人に『自由にしろ』と言った。自由にして、この町が破滅するのを見たかったんだろ。なのに自分の計画が上手く行きそうにないと、『便利なコントローラー』で町の人間を自由にさせないようにしてる。違うか?」 言いながら、レイラに視線を向けた。今しがた自分が『便利なコントローラー』呼ばわりしたレイラに。 「その時点で、お前の計画は破綻してるんだよ、ビートルジュース。レイラに頼れば、確かに何もできずに早晩この町は壊滅するが、お前の望み通り、全ての人間が自由にした結果として、破滅するんじゃない」 スティーブの言葉に、レイラは僅かに目を見開いていた。 「リヴァイアサンを使ったその時点で、このゲームはお前の負けだ。ビートルジュース」 その瞬間、ビートルジュースの持っていた銃が火を噴き、スティーブの肩を銃弾が貫く。 「ぐっ!!」 「黙れよ、お前?」 久方ぶりの激痛に、流石のスティーブも表情が苦悶に変わる。 だが、それでも彼は、ビートルジュースを睨みつけた。 「あぁやっぱり、お前はガキだよ。自分の望み通りにならなきゃ気が済まない、ただのガキだ。このゲームにレイラという保険を用意した時点で、自分は賭けの盤上に上がるつもりも無い、ただのガキだってことが、よく分かったぜ」 「黙れぇ!!」 そう叫び、ビートルジュースは再度、銃の引き金を引こうとした。 だが、ビートルジュースの指は動かなかった。 「おい、リヴァイアサン…何してる?」 同時にスティーブは、自分の身体が自由に動くことに気が付いた。 自分の米神に向けていた銃を下ろして、彼はレイラを見た。 レイラは、ビートルジュースを冷めた視線で眺めていた。 「彼の言う通りだ」 瞬間、今度はビートルジュースが、持っている拳銃を自身の米神に向ける。 「!?おい、冗談は止せ…『パンドラ』!!」 「『プロメテウス』、貴方は貴方自身のゲームで、脱落した」 瞬間、ビートルジュースの持っていた銃が、再び火を噴いた。 手を握り、開くのを繰り返して、自分が自由になった事を確認するスティーブ。 やがて彼は、まずビートルジュースを見た。 ビートルジュースは、床に血溜まりを作って死んでいた。 死体は白目を剥き、その場に横たわっている。 米神に撃ったせいで、その顔の大半が血に覆われていた。 そして、その傍らにレイラは佇んでいる。 「…れ、レイラ…?」 「下の様子を見ないのか?」 レイラは心底不思議そうにそう言って、スティーブを見た。 スティーブはレイラに視線を向けたまま、屋上の縁の近くまで行くと、そこまで行ってからやっと視線を地上の方に向ける。 そして視線をそちらに向けながら、彼は言った。 「お前…何考えてる?」 「…後で話すよ。スティーブ」 レイラもまた、地上の様子を見守りながらそう答える。 名前を呼ばれたことに、スティーブは驚愕して視線をレイラに向けた。 「今のお前は…どっちなんだ」 レイラはただ、微笑んだ。 ミラの方を見ながら、クロウが通信機越しにレオンへ話し続ける。 ミラも視線をクロウに向けていた。 「よし…やるぞ。3、2…」 その瞬間、東側の戦闘端末から轟音と爆炎が上がった。 「!?」 クロウとミラ、それに屋上でレーザーの発射準備を行っていたレオンが目を見開く。 三人が視線を向けた後も更に断続的に、爆撃が東の戦闘端末を襲う。その爆撃が一発ごとに、確実に戦闘端末を破壊していた。 『ージュ…ミラージュ…』 クロウの通信機から、雑音交じりの声が響く。その声が、安否が気になっていたものの声であることにクロウは気づいた。 「ゼゼか!?」 『すみません、残りの二体…お願いします』 クロウは、再度東側の戦闘端末を見た。既に全体が炎上し、崩れ落ちようとしている戦闘端末の姿を。 「これでいいのか」 『ええ…後は彼らがやってくれると…信じます』 東の山の中腹で、バズーカのような兵器を構えたジョン・クラフトが戦闘端末を見やる。 既に半壊状態となった戦闘端末。それでもジョンは、兵器の引き金に掛けた指を緩めない。 そんなジョンの傍らに、墜落したゼゼがいた。 先程は点滅していたゼゼの瞳が、今は赤く輝いている。 「…リーバードと話すのは初めてだ。無事なのか?」 『体内のナノマシンが修復中ですので…もう少ししたら動けます』 ゼゼの言葉を聞き、少し安心したように頷くジョン。 「だが…三体同時に破壊しないと、町の人間が殺される」 『大丈夫です…もう彼らも、準備ができているようでしたから』 そう語るゼゼを一瞥した後、ジョンは再び戦闘端末に照準を定め、引き金を引いた。 東の戦闘端末が、もうレーザーの発射もできないほど破壊されていくのを確認するクロウ。 『おい!発射していいのか!?』 レオンの声を聞き流しながら、続けて彼は西と南、二つの戦闘端末を見やる。 東の戦闘端末が攻撃されたのに反応して、既に2機は攻撃を開始するため、エネルギーをチャージしていた。 「レオン!!西側だ!撃て!!」 クロウが、声の限りに通信機に向かって叫ぶ。レオンも快活に返事を上げた。 『アイアイサー!!』 瞬間、ビルの屋上から高出力のレーザーが発射され、西側の戦闘端末を貫いた。 一撃で、胴体部に大穴が開き、手足までもが巻き込まれて溶解していく。 それを確認し、クロウはミラの方を見た。 「ミラ・クラウス!!」 「ミラ!!」 クロウとジャックがミラの名を呼ぶ。 ミラが、片腕のバスターを南側の戦闘端末に向け、エネルギーを収束した。 戦闘端末もまた、エネルギーの収束を終えようとしている。町の住人を虐殺せんと、凶悪な光を携えて。 ミラはバスターを構えて、戦闘端末を見据えた。 そして、気付いた。自分が今破壊しようとしている『巨像』は、一年前地下で父親が操ろうとしていたモノの一体だったことに。 その事実は、ミラの決意を――揺るがせはしなかった。 ――ああ、そうか。そこに、ずっと居たんだね。 「さよなら、父さん」 流れる涙を振り払うように、ミラはバスターを発射した。 東の戦闘端末を破壊した爆撃。西の戦闘端末を破壊した収束レーザー。 そのどちらをも凌ぐ威力の光の奔流が空を駆け、今まさに収束したエネルギーを解放しようとしていた巨像を飲み込んだ。 後には、頭部を含む胴体が消失し、巨像の二本の脚が残るのみ。バランスを崩したそれもまた、音を立てて倒れていく。 「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」 バスターの反動により、肩で息をするミラ。南の巨像が消失したのを確認すると、彼女は西と東の巨像も見る。 東の戦闘端末も、爆撃を浴びて炎上、半壊し、沈黙している。レーザーの直撃を浴びた西の戦闘端末も、同様に胴体に大穴を開けて沈黙していた。 「…やった…」 その時、ミラは気づいた。 人々の声が聞こえる。 誰もが空を見上げて、彼女を見ていた。 呼吸が整った彼女はやっと耳を澄まして、人々の声を、視線の意味を理解した。 自分を包んでいるのが、歓声であると。 「成功か…」 ホテルの屋上からその様子を眺めていたスティーブは、力が抜けたようにその場に腰を下ろす。 「全く、ヒヤヒヤさせやがって…」 言いながら、彼は傍らのレイラの姿を見る。 そして気付いた。彼女の表情に、まだ緊張が残っていることに。 「…どうした?」 レイラは町を眺めたまま頷くと、言う。 「この町に集められた私達には共通点があった」 「…共通点?」 「ジャンゴは金と設備。ビートルジュースは金と時間。そして私はこうして『元に戻る』こと」 「…どういう意味だ?」 そこで初めてレイラは、視線をスティーブの顔へと向けた。 「この町の人間全てを殺すために必要なものだ」 「なっ…!?」 レイラの言葉に、スティーブが絶句する。 彼女が何を考えているのか、その表情からでは読み取れない。 だからスティーブは緊張と共に、問いを投げた。 「一体…何が言いたい…?」 レイラはスティーブの顔を見つめ、無表情のままに続きを紡ぐ。 「私達は各々が別々の方法で、町の人間を殺せる。彼女もだ」 「彼女…?」 レイラの言葉をスティーブが理解する前に、彼女は空を見上げた。 不意に強い風が吹き、レイラが髪を掻き上げる。 やがて彼女は、ポツリと言った。 「聞こえるか。彼女の、哭き声が」 雲の中で、町の様子をずっとベルカナ・フォン・ロワイアルは把握していた。 「大口を叩いた割には、随分期待外れな幕切れじゃない。ビートルジュース」 そして、彼女は目を開ける。 「まぁいい。ならば私の手で…」 「全て、滅ぼすとしよう」 第七章へ 続・雪の町に集う者たち・目次