約 2,051,592 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/12783.html
登録日:2012/05/05(土) 14 31 47 更新日:2024/04/28 Sun 23 54 01 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 うきょー つの丸 めらめら ギャグ ジャンプ ネタバレ禁止 ファミレスのOPとは関係ない モンモンモン 名作 最終回はシリアス 漫画 週刊少年ジャンプ 金返せー! 集英社 「モンモンモン」とは、「みどりのマキバオー」で知られる「つの丸」のデビュー作である漫画。 週刊少年ジャンプで1992年~1993年まで掲載された。 単行本は全8巻。 一応、ギャグ漫画に分類されるが、衝撃的なラストは多くの読者を感動させた。 ラスト以降の設定は「みどりのマキバオー」にも引き継がれており、一部のキャラがゲストとして登場している。 【キャラクター】 モンモン(悶悶) この漫画の主人公。 原崎山の3代目総長の息子の為、4代目総長候補。いつも鼻をほじりながら屁をしている。 盗みを繰り返した為「おさる刑務所」に入れられるが、何だかんだで(本人も知らないうちに)刑務所のボスになった。 その後、生き別れの母親を捜す為に刑務所から出る。 頭が悪く短気だが面倒見は良く、多くの子分達に慕われている。 おさる刑務所4組のさる達を一人でビッグ・ジョン以外全員倒すほど腕っぷしも強く、モンタナにボコボコにされるまでは負け知らずだった。 後半は掃除に目覚め「そうじ大臣」に就任する。 モンチャック(悶着) モンモンの弟。いつもポチョムキン人形を抱えている。 常識人(さる)であり、暴走しがちなモンモンの抑え役。 腕力が弱い為にモンモンに守られているが、作中でも屈指の知恵者であり、所々でその頭脳を役立たせる。 サルコップの大ファン。 ミノ・モンタナ モンモン達の父で、原崎山3代目総長。 地面を叩くだけで地割れが起きる、パンチ一発でダンプをぶっ飛ばすなど戦闘力が滅茶苦茶高く、 モンモンに生まれて初めての敗北を与えた最強キャラ。 生き別れの妻を捜して旅をしている。 正義感は強いがわがままな所があり、自分の意見は押し通す。 他人へ説教した事を(言った直後に)自分がやってしまうのがお約束。 酒好きであり、大好物の「くそ正宗」に目がない。(*1) 趣味は庭の木の手入れだが、実際には笑いながら枝切りばさみを振り回すだけで庭を滅茶苦茶にしている。 エリザベス・モンロー(鶴子) モンモン達の母であり、モンタナの妻。 動物園に捕らえられていたがモンモン達によって救出された。 モンタナ家の中でもモンチャックと並ぶ常識人であり、モンタナが唯一勝てない相手。 とは言っても喧嘩が強いわけではなく、「母親として強い」といった感じである。 モンタナとは違う意味での大黒柱であり、モンローが用事で外出した際には、家事の出来ないモンモンとモンタナが色々と目茶苦茶にしてしまった。 くまチョン(熊野ちん平) モンモンの同級生でライバル。関西弁でしゃべる。 家族も居ない一匹狼だが、何故か飛行船やモーターボートを持っている。 登場して、奸計でモンモンを罠に嵌めて完勝して以来、モンモンと対立する。 ジャンプ漫画のライバルとしては珍しく、最初から最後まで嫌な性格は変わらなかったが、 モンモン達が世間知らずな為、旅の仲間としては色々と頼りになったりする。 チャラ子 モンモンの同級生で好奇心旺盛な女の子(猿)。 学級新聞を作っている為、スクープに目がなく、常にカメラを持ち歩いている。 尚、親父も新聞記者である。 何気に喧嘩も強く、切れた時にはギャングすらも一撃で倒す鉄拳を持っている。 ビッグ・ジョン 身体のデカい猿で、モンモン最初の仲間。 観光地で木刀を売っていた土産物屋を荒らしたことで捕まって収容された過去を持つ。 おさる刑務所4組のボスだったが、モンモンに敗北して(*2)仲間になった。 モンモンが刑務所を出た後は、新しいリーダーとして刑務所をまとめている。 ウォッティ 刑務所3組のリーダーで自転車を乗り回す暴走族。 革ジャンにモヒカンがトレードマークで「トロージャンの狼」の異名を持つ。 チキンレースでモンモンに敗北し(*3)、仲間になる。 尚、読み切り作品にも同じ名前のキャラが登場し、作者曰く「モンモンとは前世からの付き合い」との事。 ゴライアス 刑務所2組のボスで、迷彩服を着た傭兵猿。 竹刀を使った戦闘が得意で、心理的な隙を突く技「図流伊代(ずるいよ)」を極めている。 モンモンに敗北(*4)して以後は、噛ませ犬として活躍した。 野球も得意としている。 味兵衛 刑務所1組のリーダーで、刑務所最年長。料理が得意。 脳筋ばかりの他の囚人達とは違って頭脳派であり、圧倒的多勢であったモンモンの仲間達を給食に毒を入れる事により戦闘不能にした。 薬草と称して解毒効果のない野菜を渡すなど性格も悪かったが、モンモンとモンチャックの兄弟愛を見て改心し、仲間になった。 仲間になってからは、年長者という事もあって解説役として活躍する。 キャル 筋骨隆々とした野球猿。 凶悪犯であり、死刑囚として死刑を待っていたが、刑務所の中で勢力を拡大するモンモンに対抗する為、後藤から取引を持ち掛けられた。 モンモン達とは野球で対決し、モンモンに命を助けられてから(*5)改心して仲間になった。 仲間になってからは何故か弱体化し、ゴライアスと並ぶ噛ませ犬として活躍した。 後藤(人間) おさる刑務所所長。他人に厳しく失敗も言い訳もやり直しも一切認めない。 でも自分は失敗も言い訳もやり直しも平然とする 囚人(猿)達を使ってモンモンを屈服させようとするが、ことごとく失敗。 それどころか囚人(猿)達はモンモンの仲間になり、「おさる刑務所」は猿達にとって住み心地の良い場所となってしまった。 刑務所所長としてそれが許せず、色々な手段に出るもののどれも失敗。 最終的にはモンタナに乗っていたダンプごとぶっ飛ばされた。 タクシーのおっちゃん(人間) タクシーの運転手。猿に対して理解があるのかとても親切で協力的。 偶然鉢合わせする形で何度か登場し、その度にモンモンたちを的確にサポートしてくれる。 ジェロJr. 「原崎山お猿連合」に匹敵する集団である「伊達山お猿連合」の2代目総長。 あらゆる格闘技の有段者であり、最強キャラ候補でもある。 父親同士の因縁もあり、モンモンを狙って格闘大会に出場する。 ボスとしての風格があり、部下の使い方も上手く、モンモンとは別の意味で良いリーダーである。 が、作中での扱いは…… モンモンには最初名前を「アッチー」だと勘違いされていた。 ハカセ ジェロJr.の部下で、作中でも屈指のインテリ猿。 クイズでモンモンと対決するが、インテリとしての自信が裏目に出て敗北。 負けず嫌いで負けを認めたがらなかったが、ジェロに諭されて素直に認めた。 八郎 恐山で有名な「イタコ」の猿。 ビッグ・ジョンを超えるガタイを誇るパワーキャラだが、戦い方は意外にも心霊術を使った戦法を得意とする。 精神を悪霊に乗っ取られており、その悪霊がモンモンによって消された為に改心し、負けを認めた。 【ストーリー】 おさる刑務所編 モンモンが捕まり、刑務所で生活しながらボスとして囚人(猿)達をまとめていく話。 ※この編は、漫画家の宮下あきら氏の著作「激!極虎一家」の影響を少なからず受けており、後にモンモンが「激!極虎一家」の単行本を読んでたりするなど、作者の「宮下あきら」のリスペクトぶりがうかがえる。 格闘大会編 刑務所所長が居なくなったことで、刑務所に食料の配給が無くなり食糧不足に陥ってしまう。 そこで大会優勝商品である猿の主食「豆」を狙い、モンモン達は最強猿決定戦に出場する。 母捜し編 生き別れの母・モンローが動物園に捕まっている事をテレビで知ったモンモンは、弟のモンチャックを連れて、母を捜して旅に出る。同じころ、モンタナもテレビでモンローの姿を見て、動物園に向かう。 原崎山編 両親と再会したモンモンは、故郷である「原崎山」に帰り、新しい生活を始める。 ノリオ島編 刑務所の仲間達から、テーマパーク「ノリオ島」への招待状が来た。 モンモン達は軽い気持ちで出掛けるが、そのノリオ島は、モンタナ曰く「禁断の土地」と言われていた… 地球一周編 学校で「本当に地球が丸いかどうか」が議論になり、唯一「地球が丸い」を肯定したモンモンはクラス中から批判され、それに怒ったモンモンは地球が丸い事を証明する為に、地球を一周する旅に出る。 追記・修正はおさる刑務所を束ねてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] まさかの主人公死亡・・・。 -- 名無しさん (2014-04-01 13 33 52) ↑Wikipediaには最終回がシリアスな事しか書かれてなかったが、後にその事実が書かれてたね。一部しかコマを見てないけど、モンモンが非常に弟思いなのがよく分かった -- 名無しさん (2024-01-16 19 28 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/vermili/pages/612.html
もしかしなくても→ゼファー・コールレイン 不道徳なさま。背徳的なさまのこと。 エロゲ界隈では主に近親相姦のことを指す。 『シルヴァリオ ヴェンデッタ』の主人公であるゼファー・コールレイン。 彼は、幼少期実姉であるマイナ・コールレインに逆レイプされており、 さらにその後マイナの転生体ともいえる少女ヴェンデッタとS○Xしたことによって、 お馬鹿さんコンビによる創世の男祭りを未然に防ぎ、図らずも宇宙崩壊の危機を救ってしまった。 また、場合によっては義妹(※18歳未満)に手を出すということも行っており、 それらの事情から、インモラルがゼファーさんの代名詞となりつつある。 なおCS版では、マイナは実姉から義姉に変更されていて近親相姦でなくなっているが、傍から見るとあんまし変わらないのであった。 また近親相姦以外にも、ロリコンなども「不道徳」に含まれ得るとして、 自分と大きく年齢の離れた少女たちに手を出した彼らについてもインモラルと呼ばれる資格を有するのではないか、という意見もある。 「小賢しいわッ。姉妹愛(インモラル)はねえ、宇宙だって救えるのよ!」 ⇒誠実さの塊の好青年もかわゆい義妹もハーレム上等従者もセクシー聖騎士も選り取り見取りになった妹っぽい声してそうなバイのお義姉ちゃんの発言 凌駕さんは基本的におっぱい好きだから…… -- 名無しさん (2017-03-29 14 34 32) 人狼ルートでも嫁とアレな性癖に目覚めて二人揃ってドスケベしまくってるゼファーさんは確かにインモラルの鏡(アペンド並感)。でもそこがいい(人狼ルート中毒並感) -- 名無しさん (2017-03-29 14 51 50) しかし野獣のごとき蹂躙()とか議事堂ックスとかもある種インモラルな気がするんだが -- 名無しさん (2017-03-29 14 52 36) ゼファーさんヘタレのくせに意外とスケベする時はサドい気がするの俺だけか -- 名無しさん (2017-03-29 14 57 41) ↑ それは思った……サドというよりは純粋に貪欲なのかもだけど。独白の言い回しもわりとお洒落スケベだしさー、「殺し合う程に愛し合い、そして生きようとしている」とかもう胸キュンですよこの野郎 -- 名無しさん (2017-03-29 15 03 59) Sっ気のあるロリコンってドMのロリコンとどっちがマシなんだろうな -- 名無しさん (2017-03-29 15 09 59) 相手を傷付けないだけマゾヒストの方がマシと言えばマシ(混ぜ物でカサ増ししたコカインより種から育てたコカから作ったコカインの方がマシぐらいのもんだけど) -- 名無しさん (2017-03-29 15 13 52) 姉からして温エロ求めてたし、コールレインの業よ -- 名無しさん (2017-03-29 15 14 43) Notインモラルなのって零示だけじゃね? -- 名無しさん (2017-03-29 15 31 43) 幼馴染ガチ勢のアッシュは... -- 名無しさん (2017-03-29 15 44 27) ヒント 国会議事堂 -- 名無しさん (2017-03-29 15 49 21) 大好きなヘリオスと身も心も一つになって微笑んだりしてるアッシュ君はインモラル -- 名無しさん (2017-03-29 15 54 06) 大好きな相手と一つになって嬉しくなければそっちの方がおかしい(断言) -- 名無しさん (2017-03-29 16 10 00) ここで零示さんのまともさが証明されるとは……まあ破滅型ロリ風ビッチには手をだしてるけどね! -- 名無しさん (2017-03-29 16 18 18) ↑中の妖精さんの魔力ェ…… -- 名無しさん (2017-03-29 16 19 55) 姉とセックスして聖戦の発動を防ぎ、姉の生まれ変わりとセックスして冥王になるゼファーさんはインモラルが活躍の必須条件になってるインモラルの化身 -- 名無しさん (2017-03-29 16 44 16) (コソコソ……ゴソゴソ……ひょっとして、僕は許された!?) -- 名無しの伝令神 (2017-03-29 16 46 30) ↑外観だけでいえばお前はインモラル夫妻より罪深いよ -- 名無しさん (2017-03-29 16 54 04) まあインモラルでも行為に及べなかったお前よりは実際にロリとヤったゼファーさんの方がインモラルかなって -- 名無しさん (2017-03-29 16 55 33) (≖‿ゝ○) ……… -- ??? (2017-03-29 16 57 15) ↑変質者はおかえりください -- 名無しさん (2017-03-29 17 56 55) インモラル度はゼファーさん 凌駕 トシローさん その他くらいの印象 -- 名無しさん (2017-03-29 17 58 00) すんごいインモラルな事を考えてしまったんだけけれど。もし何らかの理由でヴ本編後のヴェンデッダの容姿がマイナ姉ちゃんに変化・固定してしまった場合、姉の記憶をもち姉と同じ感情を共有した姉の身体を持った嫁と性生活することになるんだよな -- 名無しさん (2017-03-29 20 59 37) 容姿以外は既に………世間体は改善しても内実はよりインモラルに… -- 名無しさん (2017-03-29 21 03 02) キングゥみたいだな -- 名無しさん (2017-03-29 21 04 26) ↑2いやそれアンタの嫁は、ほぼ100パーセントただの近親の実姉じゃろ、て事になりかねんな。 -- 名無しさん (2017-03-29 21 09 16) ゼファー「い、いやいやいやいやっ。でも数パーセントは他人ですしー?セーフっすよ、セーフ(汗ダラ)」 -- 名無しさん (2017-03-29 21 10 55) 姉と子供のジョグレス進化の究極体を前にして、そんな言い訳が通じるとでも? -- 名無しさん (2017-03-29 21 13 14) どっぷりコールレインの血しかないですしね -- 名無しさん (2017-03-29 21 14 25) ↑3 つうかその他人にしても「他人の助けになりたいから」というだけの理由で平然と股開いたり、「お前の身体に汚い部位は無い」とかサラっと言ってケツ穴しゃぶったりするインモラルな方々ばっかじゃないっすかゼファーさん…… -- 名無しさん (2017-03-29 21 15 10) ↑4血の繋がった実の姉と性交渉99%以外の残り数パーセント・・・血の繋がった実の娘と性交渉・屍カン・機械カン インモラル要素しかねえ・・・何このゼファーさんの詰みっぷり -- 名無しさん (2017-03-29 21 16 42) ケツ穴って出した直後くらいしか汚くないんでしょ?ならだいじょうぶっ -- 名無しさん (2017-03-29 21 17 33) ゼファーさんのインモラル度がぶっちぎり過ぎて、出るゲームのジャンル間違えてね? -- 名無しさん (2017-03-29 21 18 38) ↑2 よっぽど徹底して洗浄してないと(洗浄してても)有害なもん残ってんだよなぁ(生物学)…… ↑それもこれも全部高濱亮って奴の仕業なんだ -- 名無しさん (2017-03-29 21 21 34) ↑2 そもそもプレイヤー自体がインモラル好きだから無問題 -- 名無しさん (2017-03-29 21 23 06) ↑2 作者さんの性癖にインモラルが追加されそう… -- 名無しさん (2017-03-29 21 24 41) ↑2 俺はguilty Xの調教モノが好きなだけで、インモラルじゃねえ!! -- 名無しさん (2017-03-29 22 27 35) ↑3 私だってねぇ、そりゃMinDead BloodだのMaggot Baitsだのとやっちゃいるがそれはあくまでバトルとシナリオに注目してるからであって、アペンドに興奮したのもあの二人だからこそというか、兎に角インモラルなどとは程遠いスタンダード側の人間であって…… -- 名無しさん (2017-03-29 22 29 26) ↑4 シャイニングガチペドロリコン(マスター・オブ・ネクロロリコン)…… -- 名無しさん (2017-03-29 22 30 12) ↑5 hibiki worksのラブリケーション2で主人公の呼び名を「ご主人様」や「お父様」や「お兄様」にしてるけど、俺は至ってノーマルだっ!! -- 名無しさん (2017-03-29 22 36 04) お前の身体に汚い部位はないってアッシュだっけ? -- 名無しさん (2017-03-29 23 33 30) ↑私の想定じゃチトセさんの台詞なのよねん。エロゲ誌付録のアペンドシナリオで言ってたのよ。厳密には「ゼファーの身体で汚いと思う場所など一切ない」だけども(尚流れ的にコメントが中々的外れなものだったことに投稿してから気付いた) -- 名無しさん (2017-03-30 00 04 16) ↑2 うーん、有ったっけ?強いて言うならナギサの過去ログで回ってた娼婦パロでアッシュがナギサに対してその台詞を言ってたが。 -- 名無しさん (2017-03-30 00 15 28) トシローさんが地味にロリコン扱いされとる…いや、まあヒロインとの年の差で見るとlight作品全体でも一番離れてる部類だけども。比肩するのは練炭とマリィあたりか? -- 名無しさん (2017-03-30 00 20 57) ↑その言い方だとマリィは極度のショタコンということになるんだがそれは -- 名無しさん (2017-03-30 00 25 43) マリィの場合精神年齢が幼いからセーフ。 -- 名無しさん (2017-03-30 00 29 32) 冥王「インモラル、インモラルって、なんだ……(発狂」 -- 名無しさん (2017-03-30 00 30 10) ↑ゼファーのことさ! -- 名無しさん (2017-03-30 00 35 58) むしろエロゲとかインモラル上等な世界で幼馴染相手に健全なエロだらけなアッシュがおかしいのでは? -- 名無しさん (2017-03-30 00 36 59) ルシード「そうか、インモラルでなくするには、こうすればよかったんだ……」-- 名無しさん (2017-03-30 00 48 31) 鬼畜錬金術師(ドMロリコンかつ、サディストホモ)「・・・フフッ、なかなかいい眺めだねぇ、ゼファー?(靴で背中を踏みつけながら」ヘタレ総受狼「ッッッッ…畜生ォ……こうしていれば妹(※ロリロリ天使)には手を…出さないんだろうな…御曹司サマよぉ……!!」 -- 名無しさん (2017-03-30 01 07 28) 鬼畜錬金術師「おやおや~~? いいのかなぁ? そんな口をきいて……忘れないでくれたまえよ、貧乏無職クン? 君の態度次第では、君の大切で愛しい天使の運命は真っ逆さまに落っこちてしまうかもしれないんだよぉ? だ・か・ら……ねぇ、分かるだろう?」ヘタレ狼「……ッッッッ!!(奥歯を噛み締め)…分かり、ました。ルシード様。俺は、もう貴方の忠実な奴隷です……どうぞ好きに…玩んでください…(全身を震わせつつ」鬼畜錬金術師「まぁ、最初はこんなものかな。けど、君の賢明な判断と妹君のための献身に免じて、“今日”は“軽いしつけ”くらいで済ましてあげようか(まあ、いずれは彼の女神の前で公開羞恥プレイといこうかねぇ、ククククク……)じゃあ、後ろを向きたまえ。大丈夫、もう戻れない神秘の世界へ、君を誘ってあげるよ……」総受狼「項垂れながら)すまない、ミリィ・・・俺は本当に駄目な兄貴だ…」~自宅~ ミリィ(ロリ)「おそいなぁ…にいさん、もうごはんもできてるのになぁ……」 -- 名無しさん (2017-03-30 01 07 47) 今日も頭が米騒動……!? -- 名無しさん (2017-03-30 01 12 52) インモラルセックスしないと世界を救えないんだからゼファーさんのインモラルは良いインモラルなんだよ(棒 -- 名無しさん (2017-03-30 01 25 32) 確か2011年くらいに、スカイダイビングは気持ちいいから、その最中に性行為すればもっと気持ちいいんじゃね的な理由で見事成功した二人組いたやん? なんかゼファーとミリィ見るとそれを思い出す。 -- 名無しさん (2017-03-30 01 56 08) ↑本気(ゴクッ) ↑5「私も仲間に入れてくれよ〜」 -- 名無しさん (2017-03-30 09 32 14) ↑申し訳ないが、この高尚な遊戯はロリショタを愛でることもできる者が条件だ。そうだな……狼クンは僕のモノだし、別の相方を探すといい……(金銭を握らせて -- ロリショタを愛する錬金術師 (2017-03-30 09 34 52) ↑ 共有しようじゃないか……なあ、共有しよう? 人間は群れる動物であり分かち合う動物だ。"いいもの"は分かち合わねば……そうだろう? -- 隻眼の女神 (2017-03-30 10 50 34) ↑ へぇ……(グシャッ)やるかい……隊長さん…?(→そこに●ムチャポーズで倒れるゼファー -- いつになく本気顔の伝令神 (2017-03-30 10 53 04) ↑ あ、とばっちりで糞眼鏡が圧殺された。やったぜ!! -- 名無しさん (2017-03-30 10 56 01) ↑2 おいおいそう身構えるなよ……私は「寄越せ」なんて言ってないぞ? ただ「共有しよう」と提案しただけだ…… -- 特異点の自分をも取り込んだ女神 (2017-03-30 10 59 09) ↑ フフフ……今までの僕なら頷いていたかもね……。けれど、もうホントの本音を隠せないんだ、他の誰にも何にも渡さないーーーーーインモラルの闇から彼のすべてを僕が奪うッ!! -- (まるで総統戦時のような)伝令神 (2017-03-30 11 05 51) インモラルというより何かの汚泥が氾濫している… -- 名無しさん (2017-03-30 12 06 17) ゼファー「みんな、俺のことをインモラルと言うがよく考えてくれ!そもそも俺は姉ちゃんに襲われた被害者の方だったはず。インモラルなのは俺じゃない、姉ちゃんだよッ!」ヴェティ「それじゃあ、本編でミリィや私を抱いたことについてはどう説明するのかしらね?教えてゼファー、姉と子供の融合体と言うべき女を愛して男女の関係になった貴方の何がインモラルじゃないと?」冥王は泣きそうな顔で逃げた!だが勝利からは逃げられない!逃げた先には女神と娼婦が待ち構えていた!狂い哭け、お前の末路は腹上死だ -- 名無しさん (2017-03-30 13 05 23) 女の人怖い、女の人怖い……そうだ、女人との接触を断って美少年に癒やしてもらおう…… -- 名無しの吟遊詩人 (2017-03-30 13 12 22) ウイルス進化って知ってる? 簡単に言うと殺人ウイルスの猛威に立ち向かった結果新しい形質を獲得しそれが進化に繋がるって言う学説なんだけど……それと同じで、恐怖を乗り越え生き抜いて、寧ろ美女を御し快楽に付け込む魔王と化すってのが一番手っ取り早いんじゃないかなぁゼファーさん。あんた逃げてもどうせ追いつかれるし -- 名無しさん (2017-03-30 13 19 34) 男は慟哭した………「ごめんなさい、ごめんなさい、許してくださいお願いします…」と… -- 名無しさん (2017-03-30 13 21 13) ホモニティとこの項目見てると、ここの住人業深いなってなる -- 名無しさん (2017-03-30 13 51 48) ↑2 誰も咎めちゃいないさ。ただ肩の力抜いて、休み休みでいいから頑張ろうってのよ。負けず投げ出さず逃げ出さず信じ抜く……まあ力入れすぎると体壊すからほどほどがいいけどね、みんな何もあんたを痛め付けて苦しめようって訳じゃないんだから(多分) ↑エロゲーマー、オタク、もっと言えば何かに深く取り組む人間なんて大体業深いよ -- 名無しさん (2017-03-30 13 55 41) 凌駕さんはロリに手を出したけれど妹に手は出さなかった。ゼファーさんはロリ(姉)に手を出し妹にも手を出した。やっぱりゼファーさんがナンバーワン! -- 名無しさん (2017-03-30 13 59 38) ↑4「受け入れろよ兄弟。俺の様に前向きに捉えれる様になったら楽しいぜ?」 -- マーズ (2017-03-30 14 16 31) こりゃぁ…ゼファーさんの魔名は決定のようですね…… -- 名無しさん (2017-03-30 14 17 55) インモラルじゃあんまりだ、インキュバス・リュカオン辺りでどうよ -- 名無しさん (2017-03-30 14 24 04) 光に追放された冥王星ってそういう意味? -- 名無しさん (2017-03-30 18 35 44) ↑4確かにあなたも元貴族のインモラルでしたね -- 名無しさん (2017-03-30 21 43 03) 「そうだよゼファー。自分のサガを受け入れるんだ」 -- マーキュリー (2017-03-31 09 51 27) インモラル度で言えばミステルさんも高いと思うんだがな -- 名無しさん (2017-03-31 13 42 52) 聖職者のくせしてあんな色気ムンムンな体してる時点で背徳的であるな。性質と運命(というか不可避の絡み合い) -- 名無しさん (2017-03-31 13 51 23) マレーネは「二次性徴が始まって一年ちょい」とか言われてた気がするんで◯学一年かそこらか?年の差は4-5歳くらいだから、10年も経てば問題ないな凌駕さん! -- 名無しさん (2017-04-01 08 53 43) ↑2 ??「さあ、あらゆるヒロインは道を譲れ! 彼女こそ国会議事堂でセッ○スをした女! 聖地で己が体液を堂々とまき散らせる勇気を持つ金髪巨乳女騎士、ミステル・バレンタインその人である!」……うーん、この創造主… -- 名無しさん (2017-04-01 09 05 17) ナギサちゃん以外のヒロイン2人へのコメントが色々ひでえw -- 名無しさん (2017-04-01 09 08 18) ↑2アッシュ「あれ、ミステル。武装なんかどうしたんだ。俺、任務なんて聞いてないけど」ミステル「御免なさい、個人的な急用が出来たの。ちょっと出かけて来るわね(ニッコリ」 -- 名無しさん (2017-04-01 11 45 16) HAHAHA、ミリィ嬢が18歳未満だなんてまっさかー(このげーむにとうじょうするじんぶつは、みんな18さいいじょうだよ -- 名無しさん (2017-04-02 21 43 49) ↑ ロリナギサとかのチビッコはどーなんですかー? -- 名無しさん (2017-04-02 21 53 42) ↑2そんなあなたにコンシューマー。計算するとどう考えても18歳行ってないはずなんだ -- 名無しさん (2017-04-02 21 57 21) そういやナギサちゃん達も割と年齢ギリギリな気が... -- 名無しさん (2017-04-03 00 53 19) トシローさんはアンヌに限らずヒロイン全員ロリだよ…むしろ異種姦になるであろうアリヤさんのがインモラル感ある -- 名無しさん (2017-04-03 01 43 14) これでゼファーさんがやらかしていた事で三作目主人公まで救ってたらもう笑うしかないなw -- 名無しさん (2017-04-09 20 29 53) ↑既に世界ごと救済済みです。サスコル! -- 名無しさん (2017-04-09 20 35 52) ミリィの逆で、ゼファーさんが嫌々やった暗殺で命を救われた人は絶対いるだろうしな -- 名無しさん (2017-04-09 20 37 56) やはり、ロリコンが世界を救うのか?それとも、ロリコンにならないと救えないのか? -- 名無しさん (2017-04-09 21 20 07) ゼファーさんのネガ一言のおかげで生き残れた主人公の様に、ゼファーさんの暗殺の結果で救われたとかありそう。なんか何が原因でってのあるね -- 名無しさん (2017-04-09 21 28 57) 実際ブランシェ夫婦の様な本人達には問題は無いけれど立場的に殺さざるを得ないみたいな例の方が珍しいだろうしね -- 名無しさん (2017-04-10 00 42 48) ゼファーさんが愚痴る→結果師匠がアッシュとナギサちゃんを見逃す→二人が糞眼鏡の実験台になる→もし二人が実験台にならずに実験が進んだ場合明らかに世界がヤバイor極楽浄土に...やっぱりゼファーさん、運命に射止められてんなって... -- 名無しさん (2017-04-10 00 46 24) ペタン好きは世界を救う -- 名無しさん (2017-04-24 21 22 25) せやな(冥王と超人と刹那を見つつ) -- 名無しさん (2017-05-02 22 59 13) せやろか(♂と眼鏡と海洋王を見つつ) -- 名無しさん (2017-05-02 23 00 06) ↑ 今思ったが、ペタン好きは交友関係が狭くて、逆は広い気がする -- 名無しさん (2017-05-03 01 20 32) お隣のラインのルネ山さん「グダグダくっちゃべってんじゃねえぞ、この変態マザコン野郎がぁぁぁ!」ゼファーさん「ぐわぁぁぁぁ!?」 -- 名無しさん (2017-05-09 18 46 40) ↑ ゼファー「俺は変態マザコンじゃねぇ!本気で真性のシスコンなんだよォ!!」遊佐「なにィ、俺の太極が敗れただとォ!?(バリンッ」ゼファー「たとえ間違っていようがそんなのは関係ねェ!正誤の天秤なんてとっくの昔に超えてんだよ、テメエこそくだらないことペラペラ喋ってねェで俺の本気を喰らいやがれェ!!」 -- 名無しさん (2017-05-09 20 19 43) ↑ 邪竜「ガタッ」 -- 名無しさん (2017-05-09 20 28 36) ↑ 邪竜おじさんは凍っててどうぞ -- 名無しさん (2017-05-09 20 36 21) 素晴らしい。+100点 -- 審判者 (2017-05-09 21 48 30) ↑4 イン(モラル)狼とイン(ポテンツ)狼の戦い…… -- 名無しさん (2017-05-10 09 38 47) こっちの狼はあっちの狼とは性質真逆だな。あっちは平穏より刺激を、こっちは毎日ぐうたら暮らせればパラダイスだし -- 名無しさん (2017-05-26 22 42 29) もしゼファーさんが神座世界で随神相出したら、シュライバーみたいな狼かねぇ? -- 名無しさん (2017-05-26 22 46 47) ナラカ(なんだこの男は…) -- 名無しさん (2017-05-26 22 58 30) ↑×2まんま銀色の機械じみたケルベロスじゃないかな? -- 名無しさん (2017-05-30 10 12 19) 随神相ってゼファーさんが天魔化でもするのか? -- 名無しさん (2017-07-16 12 47 54) ↑夜刀の軍勢変生の影響だからするんじゃね? -- 名無しさん (2017-07-16 13 05 13) 天魔化したゼファーさんって、ゼファーさんとヴェンデッタの魂が融合した存在になるのかな。 -- 名無しさん (2017-07-16 13 30 03) 覇吐と一緒に遊郭で遊び惚けてるよ。で嫁と龍明にシバかれるワンセット -- 名無しさん (2017-07-17 08 53 28) ゼファーさん、グレイ、覇吐、栄光は仲良くなれそうだなっていつも思うわ -- 名無しさん (2017-07-17 09 05 57) まあ4人とも三枚目キャラだからね。その分、ここぞというときかっこいいから好き。 -- 名無しさん (2017-07-17 10 37 47) 天魔冥狼?「(あー酒飲んでオッパイ揉んでゴロゴロして〜…ウチの女共は一名のぞいて◼️だし、その一名も何か重そうで勃たねえし……)」 -- 名無しさん (2017-07-17 14 31 25) ↑3野枝さんとイチャつく栄光を尻目に嫁に引きずられドナドナされていく残り3人を幻視した -- 名無しさん (2017-12-20 21 15 58) こうしてみると本当にアッシュは健全だなぁ... -- 名無しさん (2018-03-01 18 43 46) なお国会議事堂ックス -- 名無しさん (2018-03-23 20 43 18) わりと健全じゃないか(白目)さて次回のホモとインモラルはなにかな? -- 名無しさん (2018-03-23 21 37 17) 閣下に対するおじさんみたいな、主人公に片ホモいする敵キャラホモとか・・・いやだなあ -- 名無しさん (2018-03-24 00 37 37) ↑さらに眼鏡をかけさせれば、あら不思議!そこには本気おじさん並みの熱量を持って主人公をサポートする参謀親友キャラの姿が!!(なおホモくないとは言ってない) -- 名無しさん (2018-03-24 00 59 53) そろそろガチのホモかバイが出てもいい気がする -- 名無し (2018-03-24 08 13 14) ↑見たくねぇ…… -- 名無しさん (2018-03-24 10 21 56) 久しぶりに味方なホモキャラを見てみたい気もする・・・・・・。 -- 名無しさん (2018-03-24 12 19 02) ペドの親友、スケベな親友、なら三部作目はやっぱりホモい親友だよな!トシロー系主人公らしいし、アイザック系親友でもおかしくない -- 名無しさん (2018-03-24 20 57 49) このラインではホモが産まれるのは必然なのか……。 -- 名無しさん (2018-03-24 20 58 50) まあシルヴァリオは敵が基本ホモだし今回も味方はそこまででもなさそう。あとラスボスもバグらなかった存在らしいし、トリニティ同様中ボスがハッスルしてそう -- 名無しさん (2018-03-24 21 01 38) ↑主人公を見てバグったりして。まさにトシローを見たアイザック、総統を見たギルベルト、ファヴニルのように。 -- 名無しさん (2018-03-24 23 11 09) 全年齢版で近親はあかんからとりあえず義姉にした体なのね -- 名無しさん (2018-04-19 09 56 11) ぶっちゃけホモ(っぽい男の友情)やホモ(っぽい妄執)がウケてるわけだから、マジモノのホモセクシャル出されても困る -- 名無しさん (2018-04-19 11 35 10) そこまで行ったらインモラルじゃなくてアブノーマルでは…… -- 名無しさん (2018-04-19 20 41 39) 精神がヤバイ奴らで出来ているバトル物だからしゃーないねぇ -- 名無しさん (2018-04-20 16 41 20) ちょと待って!アイザックは男相手に勃起してきたみたいな事言ってたやん!! -- 名無しさん (2018-04-20 16 47 38) 止「この程度でインモラルとは片腹痛い」 -- 名無しさん (2018-04-20 19 00 46) ↑あ、蝿声が大喜びするレベルの真性下劣畜生だ。既に通報しといたがな<ライブラだ! -- 名無しさん (2018-04-20 19 23 49) プラトニックインモラルは無いのか -- 名無しさん (2018-11-03 23 20 01) ↑8 現実の法律でも義理の兄妹・姉弟は結婚できるしね。 -- 名無しさん (2019-04-18 21 16 06) 向こうではインポでこっちではインモでlightでのルネ山の下事情やべーな -- 名無しさん (2019-04-18 22 20 33) とうとう公式が認めたインモラル世界救済説 -- 名無しさん (2019-04-19 15 08 15) 祝え、インモラルの王の誕生を…… -- 名無しさん (2019-05-13 17 42 16) ルプスレクス(リュカオーン)狼の王か…畜生狼のコールレイン少佐に相応しい -- 名無しさん (2019-05-13 19 35 12) ロリコンやシスコンはお腹いっぱいだから今度はショタ好きを主人公にしてくれ -- 名無しさん (2019-11-29 00 58 25) 半ズボンスメラギたんハァハァ -- 名無しさん (2019-12-11 22 18 40) コールレイン姉弟のトラウマを刺激しそうな終わり方の体験版でした……逃げろリチャード!! -- 名無しさん (2020-02-15 20 37 52) (関係ないけれど)ういん、どみるさんでアリス義姉さんとよく似た声したヴェティさんみたいな背景のヒロイン(実母)がおって…(※FDで)義母と実母をまとめて(性的に)喰ってたとこは流石に違うな、と思いました() -- 名無しさん (2020-02-21 17 50 09) ラグナロクメロン特典を見て…『姉』という『都合のいい記憶を植えつける』…ヤメロォ!ありがちだけどその二つの要素はシルヴァリオでは厄ネタなんだぞォ! -- 名無しさん (2020-03-06 21 04 14) ~姉や義妹とおセッせする無職とハーレム青年と少年漫画の主役(※多数)が現れるクソゲーみたいな島で神(わたし)はいったいどうすりゃいいですか2~(礼先輩も付けるぞ!) -- 名無しさん (2020-04-11 02 34 10) インモラルすら超えたエロゲ神が現れるとは… -- 名無しさん (2020-04-26 09 51 30) コールレイン姉弟のインモラルに始まり九条兄妹のインモラルに終わった…のか……? -- 名無しさん (2020-04-26 10 05 45) ↑間違っていないのが何ともはや…… -- 名無しさん (2020-04-26 10 24 06) こうなると身の回りにインモラルが無いアッシュ君の方が主人公としては異端なのでは…? -- 名無しさん (2020-04-26 10 26 48) ↑2 毎度思うが、コールレインの旦那が見たら泣くなこりゃ -- 限界突破 (2020-05-06 01 19 06) インモラルもなく正統派にカッコよくヒロイン助けて正統派にラスボスを口説き落とすアッシュ君の異常さが際立つとは思わなんだ -- 名無しさん (2020-05-06 02 16 51) ↑国会議事堂ックス -- 名無しさん (2020-05-06 02 20 21) ↑カンタベリー的にはむしろノーマルプレイの一種だからな…国会議事堂でふたなり逆アナルサンドイッチならともかく -- 名無しさん (2020-05-06 02 26 17) 恐らく国会議事堂で致したとか耳にしたらエロゲ神感心すると思うわ(その発想はあったがまさかやる奴がいるとは――!) それはそれとしてカンタベリーでもそれをノーマルプレイに出来るのはエロゲ神だけだから。原初のアマツだけだから -- 名無しさん (2020-05-06 02 30 17) ↑エロゲ神の想像を絶するプレイってなんだろうな…全血縁関係とのセックス経験してるとなるともはや生物学上のインモラルは探求の余地もない気が -- 名無しさん (2020-05-06 02 33 00) 1000年を見果てぬエロに捧げた神の思考にたかだか数十年しか生きていない俺達が追い付けるわけがない…… -- 名無しさん (2020-05-06 02 36 22) ↑とはいえ新西暦の世界じゃ結局は挿れるか挿れられるかしか出来ないし…最低でも対魔忍クラスのプレイをバーチャルで体験してきたであろうエロゲ神にとってはほぼ全てのプレイはノーマルでしかないのだろうな -- 名無しさん (2020-05-06 02 42 02) (アブ)ノーマル……? -- 名無しさん (2020-05-06 02 43 29) エロゲ神なら、ラグナロク本編が無ければそのうち旦那と義弟の兄弟丼も美味しく頂くであろう確信があるw(むしろ今までやってなかったのは旦那が必死に止めてたのかなって気がする) -- 名無しさん (2020-05-08 12 40 16) ザ・シルヴァリオ~暗黒インポと光の童貞~ -- 名無しさん (2020-05-22 02 01 34) ↑2 兄上…(快楽に流された姿を見ながら -- 名無しさん (2020-05-23 08 19 00) つまりルーファスが生きてようが死んでようがリチャード君は嘆き悲しむ事になるのか… -- 名無しさん (2020-05-23 08 22 13) 男性陣は巻き込まれる側ばかりなのは何故なのか -- 名無しさん (2020-05-23 18 02 42) ドMで受け身なサディズム大邪神の願望…? -- 名無しさん (2020-05-23 18 30 23) 隣に同志ができたよ!やったねゼファーさん! -- 名無しさん (2020-07-10 20 09 23) ゼファーさんは姉とやって世界を変えた、カイホスルーは姉とやるために世界を変える。そこに違いなんてありゃしねえだろ!! -- 名無しさん (2020-07-10 20 20 17) 渚さんにもインモラル母さんに堕ちてもらおう(唐突 -- 名無しさん (2020-08-05 20 07 38) ヘリオスのパパとママであるアッシュがヘリオスと合体してんだからトリニティはインモラル十分あるよ -- 名無しさん (2020-08-05 20 56 24) インホモォラル -- 名無しさん (2020-08-05 20 58 44) しかも尊敬すべき相棒、奴となら答えを見つけられるって実質息子からプロポーズ貰ってるしな -- 名無しさん (2020-08-05 21 05 56) この世界はインモラルじゃないとダメなのか... -- 名無しさん (2020-08-05 21 13 53) 生まれたばかりの純粋無垢なヘリオスさんをインモラル扱いするのはやめてさしあげろ -- 名無しさん (2020-08-05 22 48 08) ↑つまり赤ちゃんプレイってこと? -- 名無しさん (2020-08-05 22 55 55) 糞眼鏡「ばぶう」 -- 名無しさん (2020-08-05 22 56 45) ↑無言のガンマレイ -- 名無しさん (2020-08-05 22 59 27) ガンマレイは糞眼鏡にとっておしゃぶりみたいな物だから滅奏の方が良い -- 名無しさん (2020-08-05 23 01 26) ヘリオス(3)「せかいごとりょうだんすれば、まかりとおるだけだろう!」 -- 名無しさん (2020-08-06 01 09 08) ヘリオス「やはりなにかもんだいあるでちゅか?」 -- 名無しさん (2020-08-06 01 14 14) ぎるべると「あなたのようなひかりにこそ、むくわれてほしいのだから」 -- 名無しさん (2020-08-06 01 22 38) ↑13 おっ暗黒星人さんが狂い哭くのかな……? -- 名無しさん (2020-08-06 23 27 47) もしもマイナが男でショタゼファーをアッー!してインホモォラルになってたら本編はどうなってたことやら -- 名無しさん (2020-08-08 13 20 54) マイナが閣下にNTRる。そして聖戦へ -- 名無しさん (2020-08-08 13 23 58) ゼファーさんのトラウマがエライことになりそう -- 名無しさん (2020-08-08 13 24 52) 受精卵ないから普通に目覚めて聖戦挙行 -- 名無しさん (2020-08-08 13 35 45) ↑性戦挙行? -- 名無しさん (2020-08-14 01 19 34) メスラギ -- 名無しさん (2020-08-29 22 36 09) やがて 腰を 振る -- 名無しさん (2020-09-07 01 01 16) これもちょっとしたインモラルの応用だ……(冥王 -- 名無しさん (2020-09-25 02 46 11) インポラル -- 名無しさん (2020-09-25 02 46 53) ↑4 スメラギィ……ほんと可愛いなァ……げふっ -- 名無しさん (2020-10-14 00 19 19) なおお隣はおねショタで世界が滅びかけている模様 -- 名無しさん (2020-10-18 23 02 50) 糞な世界を滅ぼして皆を救うんやぞ -- 名無しさん (2020-10-18 23 07 49) おにショタ・・・ -- 名無しさん (2020-10-18 23 32 34) インモラルは世界を救う。古事記にも書いてある。 -- 名無しさん (2020-11-03 09 34 31) 古事記はともかく、銀の運命では3回中2回がインモラルで世界を救ってるから何も言えねえ… -- 名無しさん (2020-11-03 12 00 46) インモラルは新西暦を救うが神座世界は滅ぼす -- 名無しさん (2020-11-15 11 58 44) ???『聞こえますか 毎日毎晩弟くんの事を考えて お姉ちゃん力(ぢから)を高めるのです……』 -- 名無しさん (2021-11-09 17 15 37) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8847.html
前ページ次ページThe Legendary Dark Zero 「スパーダはあたしのものなの! おばさんはもう近づかないでって言ったじゃない!」 「朝っぱらからうるさいわねぇ。静かにできない小娘がスパーダに近づく権利なんてないよ」 翌日の早朝、誰よりも早く起きたはずのスパーダであったが、ルイズとロングビルはスパーダの起床に合わせて起きだしたのだった。 そして、再び始まる口論と喧嘩。スパーダは頭を抱えたくなった。 (まだネヴァンの方がマシだ) そう心の底で呟くと、自分から離れない二人を引き連れてまずは女子寮のモンモランシーを起こしに行く。 「スパーダ! モンモランシーなんかに何の用があるの!? あたしだけを見てって言ったじゃない!」 ノックをしてモンモランシーが出てくるなり喚きだすルイズ。ロングビルは無言でモンモランシーを睨みつけ、威嚇していた。 「……相変わらず苦労しているのね」 「すぐに用意しろ。出発する」 他人事のように呟くモンモランシーであるが、スパーダは用件だけを伝えて促す。 「それと、眠りのポーションか何かはあるか」 嫌々そうに制服に着替えたモンモランシーに、さらにスパーダは要求した。 「一応あるけど、どうしてよ? ……まさか、二人とも着いてくるって言うんじゃ」 「あたしはスパーダから離れないわ! ずっと一緒にいるの!」 「こら! 離れなさい! 小娘め! 傍にいていいのは私だけだよ!」 がしりと抱きつくルイズをロングビルが引き剥がそうとする。 それを見たモンモランシーは納得したようにうな垂れると、自室の棚の中から不眠解消用に作っておいた眠りのポーションの瓶をポケットに押し込んでいた。 「一応、持っていくか……」 スパーダはついでにルイズの部屋へ戻ると、愛剣リベリオンと共に破壊の箱こと――災厄兵器パンドラも持っていくことにする。 次にギーシュを起こしに本塔の男子寮へ向かう……ことはなかった。 ドッペルゲンガーをスパーダの体から分離させて眠っているギーシュを正門前に連れ出すように命じており、既にその命令は果たされていた。 そして、ひっそりとスパーダの元へ戻っていったのである。 「ちょっと、ギーシュ。何でこんな所に寝ているのよ?」 「う~ん……むにゃむにゃ。モンモランシー……だめだよ。……こんな所で」 一体、どんな夢を見ているのか。寝言を口にするギーシュに顔を羞恥に紅潮させたモンモランシーはギーシュの体を蹴りつけた。 「ぐはっ! な、な、な、何だい!?」 「さっさと起きなさいよ!」 寝ぼけ眼で飛び起きたギーシュに、モンモランシーが話しかける。 「あ、あれ? どうしてこんな所に……」 状況が理解できないギーシュはきょろきょろと辺りを見回すが、大柄なトランクを担ぐ師匠のスパーダとそして惚れ薬を飲んでしまった二人の女性の姿を目にすることでようやく覚醒した。 もっとも、ルイズとロングビルはつい先ほどモンモランシーの眠りのポーション……正確にはお香のようなものだが、それを使うことで眠らせており、草地の上で再び熟睡していた。 「起きたな。では、出発する」 「出発って……馬はどうするのよ? ここから歩いてなんて何日もかかっちゃうわよ。馬でさえ半日はかかるのに」 ギーシュを一瞥したスパーダが言うと、モンモランシーは彼に食ってかかる。 だが、スパーダは右手を前に突き出すと掌から現れた蒼ざめた光球を浮かべだした。 その光球はゆっくりとスパーダ達の目の前で浮遊している。まるでおとぎ話にでも出てきそうな精霊のように幻想的な姿に思わず、モンモランシーとギーシュは溜め息を吐く。 だが、次に二人は腰を抜かすことになる。 ――ヒヒィーーーンッ! 「うひゃあっ!」 「きゃあっ! 何ぃーーー!?」 ゆらゆらと浮かんでいた光球がたちまち大きくなり、やがて巨大な蒼ざめた馬へと変わってしまったのだ。 二人は先日、ゲリュオンが暴れる所を目撃していなかったため、初めて目にする威圧感溢れる巨体の幻獣の姿に唖然とした。 「モ、モンモランシー! 僕の後ろに下がるんだ!」 即座に立ち上がったギーシュは蹄を鳴らしているゲリュオンの前に立つと、造花の杖を振り上げた。 「あだっ!」 「落ち着け。害はない」 スパーダの閻魔刀の鞘がギーシュの頭を小突く。 既にスパーダを主としているゲリュオンは、自らの意思で暴れるようなことはない。 ゲリュオンの足はそこらの馬よりも速いので、より早くラグドリアン湖に到着するはずだ。 スパーダはゲリュオンが引いている馬車に飛び乗ると、パンドラを置いて腰を下ろした。 「お前達も早く乗れ。二人も一緒にな」 「……い、一体何なのよ。あなたの師匠は……」 「はは……か、彼はとても偉大な男なのさ」 乾いた笑みでモンモランシーの言葉を受け流すギーシュ。スパーダが悪魔であると、正直にいうわけにもいくまい。 二人は眠っているルイズとロングビルをレビテーションで馬車の上に乗せ、自分達も同じように乗り込んでいた。 ――ヒヒィーーーンッ! 高く嘶いたゲリュオンは、一行を乗せた馬車を引いて駆け出した。 「きゃああっ!」 「うわっはぁ! すごいな! これは!」 朝の草原を力強く駆ける〝妖蒼馬〟ゲリュオンの上でギーシュとモンモランシーは歓声を上げた。 こんな大きな馬車を引きずっているというのに、その速さは馬などとは比べ物にならない。それどころか魔法衛士隊が乗っている幻獣さえも凌ぐ。 あまりの爽快さに思わず二人は楽しくなってしまっていた。 馬で約半日という距離を、ゲリュオンはその約3/4の時間で到着することに成功した。 ただ速いだけでなく、ゲリュオンの空間干渉能力によって本来ならば自由に走れないはずの鬱蒼と茂った森の中であろうと、存在次元がずらされている一行は何の苦もなく走り続けたのだ。 トリステインの南方、大国ガリアとで挟まれている場所に位置するラグドリアン湖は600万平方キロメイルにもなる巨大な湖である。 比較的高地に位置するこの場所は周囲が緑豊かな森に囲まれ、さらに澄んだ湖水が織り成すコントラストによってまるで絵画のように美しい光景であった。 昼過ぎの陽光を受け、宝石のように輝く湖の少し手前の丘の上で一行を乗せたゲリュオンは停止していた。 何故なら、既に目の前は湖の岸辺であったからである。 ゲリュオンの馬車から降りたモンモランシーは怪訝な表情でじっと湖面を見つめていた。 スパーダはゲリュオンを魂に変えて体内に戻すと、周囲を注視するように見回している。 「これが音に聞こえたラグドリアン湖か! いやぁ、なんとも綺麗な湖だな! ここに水の精霊がいるのか! 感激だ!」 一人、旅行気分のギーシュは初めて目にするラグドリアン湖を前に浮かれ、はしゃぎ回っていた。 「変ね……水位が上がっているわ。ラグドリアン湖の岸辺はもっと向こうのはずなのに……」 「村も水没しているらしいな」 スパーダが顎で指した先、湖面にはここら一帯の村のものであろう藁葺きの屋根が見えた。 立ち上がったモンモランシーは困ったように首を傾げる。 「どうやら水の精霊はお怒りのご様子ね」 「そうか。君は水のメイジだったな」 「そ、我がモンモランシ家は代々トリステイン王家とここに住む水の精霊とを旧い盟約で結びつける交渉役を務めていたんだから」 腰に両手を当て、どこか得意げに語るモンモランシー。そこにスパーダから厳しい一言が突き刺さる。 「だが、今は他の貴族がその任を預かっているらしいな」 その言葉にがっくりと力なくうな垂れるモンモランシー。 「……そ、あたしが小さい頃、父上が領地の干拓を行なう時にここの精霊に協力を仰いでもらったわ。 でも、父上ったら失礼な態度を取ってしまって、精霊を怒らせてしまったのよ。 おかげで我が家は干拓事業に失敗して、今じゃ領地の経営が苦しいのよ。……だから水の精霊は怒らせるとただじゃすまないわ」 「それで交渉はできるのか」 「うん。ちょっと待って、って……何をやっているのギーシュは」 見ると、はしゃいでいるうちに足を滑らせ湖の中に落ちて溺れかけているギーシュの姿がそこにあった。 「た、助けて! 僕は泳げないんだよ! モンモランシー! スパーダ君! 助けて!」 ばしゃばしゃともがきながら必死に助けを求めていた。 その情けない様を目にし、モンモランシーは頭を抱えた。 「……付き合いを変えた方がいいかしら」 「君の自由だ」 湖から何とか這い上がってきたギーシュを無視し、モンモランシーは腰に下げていた袋から何かを取り出す。 それは鮮やかな黄色い体に黒い斑点がいくつも散っている一匹の小さなカエルであった。 モンモランシーが従える忠実な使い魔、ロビンである。 「いいこと、ロビン? あなた達の旧いお友達と連絡がとりたいの」 掌の上に乗るロビンにそう命じ、モンモランシーはポケットから針を取り出すとそれで自らの指先を突いた。 赤い血の玉が膨れ上がり、その血をロビンの体に一滴垂らす。 「血による契約か。中々高等なものを使うのだな」 「そ、これで相手はあたしのことが分かるはずだわ。覚えてればだけど」 指先の傷を魔法で治療し、モンモランシーはロビンに再び顔を近づけた。 「それじゃあロビン、お願いね。この湖に住まう旧き水の精霊を見つけて、盟約の持ち主の一人が話をしたいと告げてちょうだい」 ロビンは小さく頷き、ぴょんと跳ねて水の中へと消えていく。 「でも、そう簡単に水の精霊が交渉に応じてくれるかしら」 「それは君次第だ。クビになったとはいえ代々、水の精霊との交渉役を務めていた一族だ。しっかりやれ」 モンモランシーの肩をポン、と叩くスパーダの注意は湖などではなく、周囲へと向けられていた。 この場に僅かに残されている魔力の残滓……そして、異様な禍々しい気配。 どうやら、これから一悶着がありそうだ。 「あーっ!」 突然、後ろの方から叫び声が響いた。 眠り薬の効き目が切れたルイズがめを覚ましたのだった。 そして、スパーダとその傍にいるモンモランシーを指差すなり、ずんずんと近づいてくる。 「他の女の子と一緒になっちゃだめって言ったじゃない! 離れてよ! モンモランシー!」 「え? ちょっと! きゃあ!」 ドン、とモンモランシーはルイズに突き飛ばされて湖の中に落とされてしまった。 「ああっ! モンモランシー!」 ずぶ濡れになった服とマントの水を搾り出していたギーシュが再び飛び込み、モンモランシーを救おうとするが……。 「うがばぁ! 助けてぇ! ガボガボ……」 「泳げないくせして何やってるのよ!」 逆に水泳が得意なモンモランシーに助けられ、岸に上がった二人はびしょ濡れになってしまった服の水を搾り出していた。 そんな二人を尻目にルイズはスパーダに縋るように抱きつき顔を見上げていた。 「ねぇ、スパーダ。あたしとこのラグドリアン湖とどっちが綺麗?」 「分からん」 少なくとも、今の状態のルイズとを比べた所で何の意味もないのだ。 にべもない返答にルイズは拗ねたようにむくれる。 「はっきり言ってよ。……じゃあ、あたしとそこのおばさんと、どっちが好き?」 「どちらでもない」 まだ眠りについているロングビルを指差し尋ねるが、スパーダは冷たい反応しか返してこなかった。 「うぅ~っ……やっぱり、あたしのこと嫌いなの? だからそんな風に冷たくするの?」 「当たり前じゃない。誰があんたみたいな小娘なんか綺麗って言うのさ」 と、密かに起きていたのかロングビルまでもが目を覚まし、ルイズを冷笑しだした。 「少なくとも、あんたは私以下でしょうよ」 「むぅ~っ! そんなことないもん! おばさんなんて、せいぜいラグドリアン湖と比べたらミジンコと白鳥、ヤモリとサラマンダーよ!」 「モンモランシー」 またしても不毛な争いを始めようとしたため、スパーダはルイズ達を顎でしゃくった。 「まったくもう……貴重な秘薬をこんなことに使う破目になるだなんて」 嫌々とモンモランシーはポケットから取り出した眠り薬の瓶を開け、その口を二人の鼻先に突きつけた。 「ふにゃ……」 「ん……」 地面の上に崩れ落ち、ルイズとロングビルは再びまどろみの中へと落ちていく。 そして、ここにいては邪魔になるのでパンドラを置いたスパーダは二人を少し離れた林の中の木陰へと運んでいった。 と、その直後に岸辺より30メイルほど離れた水面の下から眩い光が溢れ始めていた。 「あっ、来たわ!」 モンモランシーが声を上げる。 水面がごぼごぼと音を立てながら蠢き、徐々に膨れ上がるようにして盛り上がると、巨大な水柱が飛沫を上げながら立ち上った。 そして、ぐねぐねとまるで意思を持つスライムのように形を変え始めた。 湖からモンモランシーの使い魔のロビンが上がってきて、ぴょこぴょこと跳ねながら主人の元に戻ってくる。 「ありがとう。きちんと連れてきてくれたのね」 屈みこんだモンモランシーは己の使い魔を迎えると、指でその小さな頭を撫でると立ち上がり、水の精霊に語りかけた。 「わたしはモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。水の使い手で、旧き盟約の一員の家系よ。カエルにつけた血に覚えはおありかしら。 覚えていたら、わたしたちに分かるやり方と言葉で返事をしてちょうだい」 その言葉に反応し、水の精霊らしき水の塊は大きく蠢き、形を変え始める。やがて、その水の塊は不定形なものから人間……モンモランシーを模した姿へと変わっていた。 (ちょっと恥ずかしいわね……) モンモランシーは自分より一回りほど大きい、透明な裸の己の姿にちょっと恥ずかしくなった。 ギーシュも初めて目にする精霊の姿に呆気に取られているみたいだ。 水の精霊はさらに蠢き、笑顔、怒り、泣き顔と様々な表情に変わっていく。 『覚えている。単なる者よ。貴様の身体を流れる液体を、我は覚えている。貴様に最後に会ってから、月が五十二回交差した』 どこから喋っているのかは全く分からないが、水の精霊は透き通った女の声で言葉を発する。 「良かった。水の精霊よ、お願いがあるの。あつかましいとは思うけど、あなたの一部を分けて欲しいの」 モンモランシーからの願いに対して水の精霊は沈黙する。 これですんなり交渉が成立すれば良いのだが。 しばしの沈黙、未だ答えが返ってこない中、スパーダが林から戻ってきた。 (ほう。これが水の精霊か) 初めて目にする精霊とやらの姿にスパーダは感嘆と頷く。メイジ達とは全く性質の異なる強い魔力をありありと感じ取っていた。 その時、水の精霊の身に異変が起きた。 『――――――――――!!』 「えっ! ちょっと、何よ!」 言葉にならない高い悲鳴を上げだす水の精霊はモンモランシーを模した姿から一変、全方位に弾けるような不定形の塊と化していた。 「ど、どうしたんだね? 一体」 「あ、あたしに聞かないでよ!」 予想しなかった事態にギーシュとモンモランシーは困惑する。 『――――――――――!!』 未だ悲鳴を上げ続け、その水の塊をあらゆる方向に向かって弾けさせている水の精霊であったが、再びモンモランシーの姿に戻ると突然体の一部を伸ばし、その先を鋭利な槍のような形に変えていく。 そして、その先端をモンモランシー目掛けて突き出してきた。 「危ない! モンモランシー!」 即座にギーシュがモンモランシーに飛びつき、伏せさせると水の精霊の攻撃が頭上をかすめていた。 外れた攻撃は地面に突き刺さるが、やがてするすると収縮して戻っていく。 「な、何をするのよ!」 ギーシュと共に起き上がったモンモランシーが突然の攻撃に文句を言った。 もしかして、怒らせてしまったのか? やっぱり、自分の体を分けてなどと言ったからだろうか? 『断る。単なる者よ』 ようやく先ほどの願いの答えが返されてきた。 やっぱり、そうらしい。これで明確に怒りを表していなければ諦めて大人しく立ち去る所だったが、あまりの恐ろしさに動けないでいた。 こんなことなら、やっぱりついてくるんじゃなかった……。 だが、次に精霊が発した言葉にモンモランシーは不審を抱くことになる。 『貴様は忌まわしき魔の眷族と共に我が前に現れた。我は魔の眷族と契約する者を許すわけにはいかぬ』 「ま、魔の眷族ってどういうことよ?」 いきなりそんなことを言われたって何のことだか分からない。 困惑するモンモランシーとは逆にギーシュはちらりと、平然と水の精霊を見上げているスパーダを見やった。 (ま、まさかスパーダが悪魔だって分かるのか?) (ほう。私が分かるのか) スパーダは顎に手をやり、水の精霊を睨みつけた。 『貴様もこの地を脅かす奴らと同じ魔の眷族。我が守りし秘宝を盗みし、忌まわしき者。これ以上、この地を汚させるわけにはいかん』 「性急なことだ」 ふむと唸ると水の精霊は問答無用と言わんばかりに無数の触手を槍のように伸ばしてきた。 だが、そこには既にスパーダの姿はなく、空しくも大地に突き刺さるのみである。 連続で空間転移を行い、モンモランシーとギーシュを岸から離れた場所に運んでいた。 「お前達はここにいろ。決して動くな」 そう告げ、パンドラを預けるとスパーダは再び空間転移で水の精霊の前に立つ。 「If you were boring, I ll let s give you play.(退屈なら少し遊んでやろう)」 水の精霊は沈黙したままさらに己の体から次々と鋭い触手を伸ばし、スパーダに突き出していった。 背中のリベリオンを抜いたスパーダは軽々と両手で力強く振り回し、水の精霊の攻撃を捌いていく。 騎兵槍のごとき太い槍のように突き出された攻撃を身を翻してかわすと、そのままリベリオンを大上段から振り下ろして水の精霊の触手を叩き斬っていた。 だが、水の精霊に単純な物理的攻撃を加えようと、元々形を持たぬ水であるためすぐに再生してしまう。 変幻自在な水は時にあらゆる攻撃を防ぎきる無敵の盾となり、あらゆる鎧をも貫く強靭な矛となるのである。 スパーダは容赦なく繰り出される水の精霊の攻撃をかわし、リベリオンでいなし続けていた。 「もう! 何でこんなことになるのよぉ!」 離れた位置からスパーダと水の精霊の戦いを見届ける二人であったが、モンモランシーが癇癪を上げていた。 いきなり訳の分からない因縁をつけられて攻撃をされてしまうだなんて、実に不愉快である。 「しかし、スパーダ君も怖いもの知らずだなぁ。……水の精霊に正面から戦いを挑むなんて」 乾いた笑みを浮かべる顔を引き攣らせ、ギーシュは師匠の勇ましい戦い振りに息を呑んだ。 もっとも、彼が悪魔である以上、人間とは思考が違うのかもしれないが。 水の精霊は自らの体を槍だけでなく、無数の水の鞭として振るって四方八方から攻撃を仕掛けている。 手練れのメイジでさえ決して対処できないであろう手数でありながら、それらの攻撃をスパーダは難なくあしらい続けていた。 水の精霊はそうした直接攻撃だけでなく、大気中の水蒸気を一瞬にして大量の水の塊にして集めると何筋もの高圧の水流として撃ち出したり、スパーダの頭上から巨大な滝を降らせるなどしていた。 それさえもスパーダはよけるなり、頭上でリベリオンを回転させるなりして防ぎきっている。 「どっちも化け物ね……」 思わずモンモランシーが呟く。強力な水の先住魔法を操る水の精霊を相手に魔法もなしにああまで互角に戦うことができるだなんて、もはや人間の常識を超えている。 「あれがスパーダ君の力なのさ。……僕はそれに惚れこんでしまったんだ」 伝説の悪魔である彼なら、このまま水の精霊を倒してしまいそうでギーシュは思わず武者震いをしてしまった。 突如、水の精霊の攻撃がぴたりと止んだ。一方的な攻撃を全て捌ききったスパーダはリベリオンを肩に乗せたまま静かに佇む。自ら攻撃を仕掛けようとはしない。 どうしたのだろうとギーシュ達は目を見張っていた。 すると、水の精霊が浮かんでいる穏やかな水面の手前に変化が現れる。 水面には徐々に小さな渦が出来上がっていき、みるみるうちにその勢いと大きさが増していく。 そして、ついにはその渦が巨大な水柱となって噴き上がった。 高さはゆうに20メイルに昇り、しかも竜巻のような渦は未だ巻いたまま、勢いは止まるどころかさらに激しさを増すばかり。 まるで巨大な大津波が押し寄せてくるかのような威圧感であった。 「ちょっ、ちょっと! 何をする気!?」 モンモランシーは水の精霊がとんでもない攻撃を仕掛けようとしているのを目にして肝をつぶしていた。 あんなものが直撃すれば、人間はおろかちょっとした城さえひとたまりもないだろう。 「に、逃げましょうよ! ギーシュ!」 「いや! 僕はスパーダ君を信じる!」 モンモランシーが叫ぶが、ギーシュは決してこの場から動きはしない。 自分の師、スパーダはあんな恐ろしい攻撃を前にしながらも、堂々と佇んだまま微動だにしない。 伝説の魔剣士である彼なら、あの巨大な水の竜巻さえもきっと打ち砕いてくれるに違いない。 彼の弟子である以上、その戦いの場から逃げることは、決して許されないのだ! (そこまで、彼を信じているんだ) モンモランシーはギーシュの真剣な顔を目にして、ここまで彼から人望と信頼を得ているスパーダが羨ましかった。 いつものギーシュであれば、恐れをなして逃げ出してしまうというのに、今の彼は違う。尊敬する師匠がこうして目の前で戦っているからこそ、安心できるのだ。 ……それに勝る安心を、自分は彼に与えられるのだろうか。 (相当気が立っているな……) スパーダは先ほどから肩に乗せているリベリオンに己の魔力を注ぎ込んでいた。 さすがに彼とて、これほどの一撃を食らえばただではすまない。悪魔とて、決して不死身というわけではないのだから。 だからといって、このまま自分を飲み込もうと押し寄せてくるであろうこの竜巻を正面から受け止める気はこれっぽちもない。 不可能ではないが、今のスパーダはそんなつまらないことをしている暇などないのだ。 リベリオンの刀身には徐々に赤いオーラが纏わりつき、さらに濃くなっていき、やがて刀身を完全に包み込む。 その間、バチバチという魔力が弾け散る音と共に、魔力が唸りを響かせていた。 溜めた魔力を全て一度に開放して放ち、竜巻を打ち消すこともできただろうが、今回はそんなことはしない。 スパーダは膨大な魔力を内包させたリベリオンを、激しく荒れ狂い、渦巻く竜巻に目掛けて投げ放つ。 竜巻とは逆の向きに激しく回転するリベリオンは空を切り裂く音を響かせながら飛んでいき、竜巻の中へと潜り込んだ。 その直後、より巨大となった竜巻は動き出し、スパーダ目掛けて殺到してくる。 「「危ない!」」 後方で見守ることしかできなかった二人は一斉に声を上げる。 だが、それでもスパーダは臆することなく水の竜巻を睨んだまま腕を組み、動かない。 そして、スパーダを飲み込んでしまうと思われた竜巻は急激にその激しさと勢い、回転力が衰えていき、 最後にはただの水の塊と化し、滝のようにばしゃんと湖と陸の間で崩れ落ちた。 未だ全く衰えない激しい回転を続けながら留まっていたリベリオンは、役目を終えたと言わんばかりに主の手元へと戻っていく。 スパーダは掴み取ったリベリオンを、静かに背中へ戻すと、再び目の前に現れた水の精霊を見上げていた。 水の精霊は攻撃をすることもなく沈黙している。先ほどまでの殺気は感じられない。 「ほら、僕の言った通りだろう」 「……もう常識外ね。あなたの師匠は」 師を信じた甲斐があったと言わんばかりの笑みを浮かべるギーシュはモンモランシーを連れ、スパーダのパンドラを運びながら傍へと近づいた。 とんでもない光景を見せられて、モンモランシーは唖然とするしかなかった。 『……貴様、あの魔の眷族の者共とは違うのか』 ようやく水の精霊が発した言葉は、困惑と驚愕であった。 『貴様の体、そして貴様の振るいし剣からは邪まな気配が、我への敵意は感じられぬ。何者だ』 「さてな。どう思うかはお前次第だ」 腕を組むスパーダは冷徹にその問いを一蹴する。 『……何にせよ、貴様達が忌まわしき魔の者達と関わりがないことは明らかだ。我が非礼をここに詫びよう』 と、精霊の姿が再びモンモランシーを模したものへと変化していった。 態度を一変させた精霊にモンモランシーはほっと安心すると同時に、怒らせた精霊をここまで静めてしまったスパーダに驚くばかりだった。 『旧き盟約の一族たる、単なる者よ。貴様は先ほど、我の一部を欲すると言ったな』 「え!? ……え、ええ。そうよ」 いきなり自分に話を振られてしまい、モンモランシーは焦る。 『ならば、貴様と共にする高潔なる魔の眷族の力を見込み、我は願う。我に仇なす貴様達の同胞を、退治してみせよ』 「た、退治?」 突然の精霊からの願いにギーシュが声を上げた。 「さよう。我は今、水を増やすことで精一杯で、襲撃者の対処にまで手が回らぬ。その者どもを退治すれば、望み通り我が一部を進呈しよう」 そのくせに、自分達にはあんなに積極的に攻撃してきたくせに。 モンモランシーとギーシュは目を細めて水の精霊を見つめていた。 「良いだろう」 スパーダが精霊からの願いを聞き入れ、首肯していた。 「ちょっと! 言っておきますけど、あたしはケンカなんて嫌ですからね!」 「大丈夫だよ、モンモランシー。彼の弟子の、僕がいるからにはね」 抗議するモンモランシーの肩に手を回したギーシュはバラの造花を手にし、得意げに笑っていた。 前ページ次ページThe Legendary Dark Zero
https://w.atwiki.jp/gods/pages/29732.html
シンモラ 北欧神話に登場するやせた女巨人。 魔剣レーヴァテインを守護する。 関連: スルト (夫) 別名: シンマラ
https://w.atwiki.jp/gods/pages/98356.html
アニェスドボーモンシュルオワーズ(アニェス・ド・ボーモン=シュル=オワーズ) フランス王の系譜に登場する人物。 関連: ブシャールヨンセイドモンモランシー (ブシャール4世・ド・モンモランシー、夫) マチューイッセイドモンモランシー (マチュー1世・ド・モンモランシー、息子)
https://w.atwiki.jp/gods/pages/58500.html
ヂンモラ 日本の民話に登場する妖怪。 豚の姿の妖怪。 鹿児島県に伝わる。
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2235.html
あ、ありのまま今起こったことを説明するぜ。 お、俺はピザデブにキ…おぞましいことをされただけじゃなくご主人様宣言された。 な、なにを言ってるかわからねぇと思うが、俺にも何が起こったのかわからなかった。 かわいそうなやつとかガチホモとかじゃねぇもっとおそろしいものの片鱗を味わったぜ…! 俺は当然逃げ出した。 マントと着て杖持ったデブに迫られたら誰だってそうするだろ? だけど、悔しいがそのデブは頭がかわいそうな奴じゃあなかったんだ。 逃げ出した俺はあっさり捕らえられた。 魔法で。魔法、ゲームとかに出てくるのとおんなじようなアレだ。 月だって二つあった…信じたくないけど、どうやらここは所謂ファンタジーの世界だったらしい。 月を見て実感した俺は、仕方ないから少しは話を聞く気になった。 僕だって儀式じゃなきゃっ血の涙をデブ…マリコルヌが流したからとか、ご主人様と呼ばれた瞬間げんなりした顔で、やっぱりいいよ…といったというのもある。 マリコルヌは俺が異世界からきたことは信じなかった。 まあ、そりゃそうだよなマリコルヌは俺の話を聞く気はないようだし、話をする気もなかった。 グヴァーシルがどうとかぶつくさ言ってたけどよくわかんねー。 俺が剣を握ったこともないというと、マリコルヌは何も言わなくなった。 俺には何も期待してないって態度だったぜ。 そしてどこで用意してきたかは知らないが、体裁が悪いからと剣と文字を覚える為の本を俺の目の前に積みながら、 マリコルヌは使い魔だから面倒は見てやるけど後は知らないと言った。 俺だってこんなデブの使い魔なんて続けるつもりは無かった。 返す方法なんてないとか言いやがるマリコルヌなんかにいつまでも付き合ってられるか! 「サイトさん、おはようございます。今日も剣の訓練ですか?」 そんな俺の心のオアシスは身近な所にあった。 考え事をしていた俺は、声の方へと顔を向ける。 そこには可愛いメイドさんが洗濯物を抱えて立っていた。 「おはようシエスタ! そうなんだ。ったく師匠は修行に関してだけはストイックで困るよ」 「そんなこと言っちゃダメですよ。せっかく教えてくれてるんですから」 …この世界のメイドさんはいいな。 か、かわいいし、胸も大きいし。 鼻の下を伸ばし始めた俺の背中が叩かれた。 「うわっ」 衝撃で学院の庭に吹っ飛ぶ俺の腹に、亀の甲羅がめり込む。 痛みでのた打ち回る俺に、亀から重っ苦しい声が発せられた。 「サイト、貴様には素振りを命じておいたはずだぜ」 「ゲホッゲホッ…! …い、いやそれは今からやろうと思ってたんだよ」 「シエスタの胸ばかり見ていたお前が覚えていたとは思えねーな」 俺の言い訳をあっさりと亀は切って捨てた。 今日も切れ味抜群の突込みだぜ。 「な、なんでそれをッ!?」 「アホがッ、ブラフだよブラフ」 そう言って再度頭が叩かれたような衝撃が俺に加わる。 赤くなって胸を押さえたシエスタが去っていく。 とってつけたような別れの言葉と足音だけが目の前がくらくらしたままの俺の頭に届いてきた…師匠、恨むぜ。 俺は亀を睨みつけ、マリコルヌから貰った剣を抜く。 練習用にはいいかもしれんが、大していい剣じゃないって師匠は言ってた。俺にはよくわかんねぇ。 重くて使いづらいのは十分身に染みたけどさ。 ずっしりとした重みを全身の筋肉を使ってどうにか支えながら俺は亀を見た。 ありえない話だが、この亀が俺の師匠だった。 ここに来たばっかりのころだった。 俺はまだこの世界の常識って奴をよく知らなくってさ。 ちょっと調子に乗っちまった俺が貴族共にやられそうになった所を、この亀が助けてくれたんだ。 『これこれ子供達…大勢で弱いもの苛めしてんじゃねーぞ!!』 これなんて逆浦島太郎? なんて、助けられた時は唖然としたよ。 だけど話してみると気のいい亀で、実は俺と同じ世界から来たらしいってことやここでの暮らし方、それに生き抜くために剣も教えてくれる事になった。 名前は…長いんでまだ覚え切れてないから、俺は単に師匠と呼んでる。 「ったく、お前帰る気あんのか? メイドなんてナンパしてる場合じゃねえぞ」 師匠のため息に俺は誤魔化すように頭をかいた。 いわれて見れば確かに妙な話だった。 何故か俺は、こんなネットも風呂もないド田舎にいるのに不思議とホームシックとかにはかかってないんだよな。 字を覚えるのも速かったし…どうなってんだ? 疑問を宙ぶらりんにしたまま、俺は返事を返す。 「んー…それはそうなんだけどさ。やっぱ、モテると嬉しいじゃん。仕方ないって!」 「確かにあれは凶器だが…ハッ」 師匠、もしかしてアンタも見てたのか? 黙秘する亀からはわざとらしい口笛だけが聞こえてきた。 それを見て目を細めかけた俺の背中に気障ったらしい、芝居がかった声がかかった。 「使い魔君、めったな事を言うもんじゃない。彼はあのゼロのルイズの使い魔だったんだぞ?」 首だけ振り向くと案の定フリルの付いたシャツを着た案外顔はいい貴族が造花のバラを持って立っていた。 「ギーシュだっけ? どういう意味だよ」 「ッ…まあいい。ここでは無礼講だ」 なんでも決闘以来友達が激減し、相談相手が師匠しかいないとかいうそいつは平民の俺に呼び捨てにされて頭にきたようだが、一瞬俺を嘲笑うような目をして気を取り直した。 その視線の意味を問い詰めてやりたかったが、そいつが口の端を持ち上げて「マリコルヌの、使い魔君」と言った瞬間に理解できた。 コイツ、彼女持ち。 俺、呼び出されてマリコルヌにおぞましい事をされて、部屋一緒。 奴が感じている優越感を、言葉ではなく心で理解したぜ…! 「ゼロのルイズは胸もゼロなんだ。ゼロばかり見せられる毎日を送っていたんだから、ちょっとくらい大きい胸を見てもいいじゃないか」 「む…それは」 ギーシュの意見に、俺はすぐにイエスとは答えられなかった。 時々見る小鳥を連れたゼロと呼ばれている貴族の少女のことは俺もも知っている。 本当はアイツがお前の主人だったんだ、とマリコルヌが言ってたからな。 その女の子は、ぶっちゃけ可愛い。 魔法が使えないことなんてどうでもいい俺からすると、ちょっときつそうだが小鳥を可愛がる仕草とか、色々、可愛すぎる。 だから胸なんてどうでも、よくはないが、まぁいいのだ。失礼な言い方をするなら、許せる。 俺の微妙な気持に気付いたのか師匠が話しに入ってくる。 一応、気を使ってくれたのか? 「そんなことよりギーシュ。テメェ今度はなんだ? またモンモランシーがどーとか言う話じゃ」 「そーなんだよっ!! カメナレフッ!!」 師匠の質問に、ギーシュは芝生の上に膝をつき、ドンッと両手で手を突いて亀に顔を寄せる。 一々大げさな奴だ… 「モンモランシーが元気になったのはいいんだ! だけど、ゲルマニア貴族なんぞの毒牙にかかりそうなんだよ!」 「ゲルマニア? あぁ、ジョ…ナサンか」 ジョナサン…俺の家の近くにあったファミレスと同じ名前の貴族も、俺と同じ世界から来たらしいって師匠から聞いている。 手っ取り早く情報を集めるのに成り上がったりしてるとか、悩んでるような調子で言ってたから、よく覚えていた。 「そうだ! 奴めッ、既に、モンモランシ家に近づいていたんだ! モンモランシーは奴からの誘いを断れず…」 「いや別にそういう風には見えなかったが「いいやそんなはずは無い! でなければあのガードの硬いモンモランシーが…」てかお前、ケティとはどーなったんだ」 師匠のの言を力いっぱい否定したギーシュは、ケティの名を聞いて動きを止めた。 俺と師匠は何も言わなくなったギーシュに首を傾げた。 よく見ると少し汗をかき始めたように、俺達には見えた。 「舞踏会の夜僕は飲みすぎて酔いつぶれてしまってたんだ。 そして目が覚めると僕はケティの部屋で眠っていた…な、何を言っているかわから」 師匠は何も言わずにギーシュを殴った。 勿論俺はそれを全く止める気は起きず、寧ろ何かに殴られて転がっていくギーシュを踏みつける。 シャツに足型がついたようだが、それは天罰が足型になって現れたと思え。 俺は師匠に親指を立て「グッジョブ」とだけ言った。師匠も満足そうだった。 「痛ッ痛い! な、何をするんだ!?」 「黙れよ。テメェそういう関係になってまでまたなんだ? あん? 二股とかお兄さん許さんぞ?」 「ち、違う! 僕はケティに何もしていない…ちゃんと服は着ていたし、ケティも酔いつぶれたから運んだだけだって…!」 「「フーン」」 白い目をする俺達二人に、ギーシュは慌てて話を続けた。 「本当だ! なんなら後で彼女に確かめてくれ…! ともかく、僕は彼女の部屋で目覚めて焦ったんだがそういうわけだった。 僕はケティが淹れてくれた紅茶を飲んで部屋を後にしたよ…そして」 「そして?」 「ケティに見送られて女子寮から出る所を、モンモランシーに見られた。しかもケティはまだ寝巻き姿でね。 すっかり誤解されてしまったよ…まったく、美しいバラには棘がつき物だがあの早とちりは困ったものだね」 そう言って、また俺達にさんざ小突き回されてからギーシュはその時の事を説明する。 ケティがとてもいい笑顔で強張った表情のモンモランシーに「ミス・モンモランシ。おはようございます。こんな所で"偶然”お会いするなんて、びっくりしましたわ」 「そ、そうね。あ、貴方が早起きしてるなんて知らなかったわ」「最近、朝少し勉強をしているんです」ケティはそう言って、まだショックの抜けきらないモンモランシーからギーシュに一瞥を向ける。 「もう日課の方は済ませられましたの?」 何故か尋ねられたモンモランシーは、ギーシュを一瞬だが憎しみを込めた目で睨みつけ、笑顔になった。 「…ッ! え、ええ。ギーシュ…「う、うん?」ケティと仲がよくて羨ましいわ」 「ありがとうございます。でもミス・モンモランシーこそ……」 ケティは微かに、挑発するように重心を傾けてギーシュとの距離を詰めた。 「昨夜はとても素敵でしたわ。ネアポリス伯爵とぴったり息もあってらして、いつのまにあんなに親しくなられましたの?」 その言葉で昨夜見た光景、外国の成り上がりと踊る姿を思い出したギーシュが口を挟 「…我が家の領内で伯爵が事業をされてるの。それ以上の関係じゃないわ! は、伯爵は紳士的な方だし…、私そんな安くなくてよ」もうとした時既にモンモランシーが顔を赤くして否定していた。 恥らう姿は、余りギーシュが見たことの無い恥らう姿で、ギーシュは少し胃が痛んだ。 ケティは柔らかい笑みを浮かべたまま頭を下げる。 「それは失礼しました「そ、そうだよ。ケティ。由緒正しいモンモランシ家と出自の怪しい上に節度のない伯爵では釣り合うわけがない! それにあの男、女連れで学院に来そうじゃないか!あんな軽薄な男とだなんて二度と言わないでくれたまえ!」 多少挙動不審になりながらモンモランシーの代わりに言ったつもりのギーシュを、モンモランシーは睨み付けた。 「ギーシュ…っ、失礼なことを言わないで! 私の家は今伯爵と協力してるんだから」 「な、「ギーシュ様、そろそろ行かれないと皆さん起きてきてしまいますわ」 激昂しかけたギーシュをケティが押し留める。 モンモランシーは既に美しい縦ロールをなびかせながら二人に背を向けていた。 「さよなら。またねケティ」 「ええ、ごぎげんよう」 …その時の事を語り芝居がかった様子で首を左右に振るギーシュへ、俺達二人は引きつった生暖かい笑顔を向けた。 「…お前それでよくそのジョナサン?とかいう貴族の事どうこう言えるな」 「あんな奴と一緒にするんじゃあない! 僕は今でも…」 「おっと、それならどうしてケティとまだ付き合ってるんだ?」 反論しようとしたギーシュは、師匠の質問を受けて苦虫を噛み潰したような顔をした。 「うっ…いや、それはだね。偶々言い出す機会がなかったというか、ケティもあの通り可愛いし、ね?」 「……師匠、俺はどう考えてもモンモランシーって娘とは切れたと思うんだぜ?」 「奇遇だな。俺もそう思う「ちょ…ちょっと待ってくれ! まだだ! まだだよ!! 僕はそろそろ本気を…」 「「無理だろ」」 膝から崩れ落ちるギーシュを置いて、俺達二人はシエスタの所に朝ごはんをたかりに行く。 野郎の浮気が原因の涙なぞ、俺達二人の足を止める枷にはなりようもなかった。 「私の分も忘れるんじゃないよ」 マジシャンズ・レッドを操作し、厨房へ亀を抱えて向かわせるポルナレフに気の無い言葉がかけられた。 声の主は、ここにいる間は不用意に外に出るわけにもいかないので現在ポルナレフと同居中のマチルダだった。 ポルナレフがサイトに剣を教えるのを邪魔するほど嫌な女ではないマチルダは、行儀悪くソファに寝そべったままジョルノが組織の人間用に作成させた問題集を解いている。 眉間に皺がよっているのを見て、ポルナレフはマチルダが解いている問題集を覗き込める位置へ歩き出す。 「わかってるさ。テファにもよろしくって頼まれてるからな。俺に任せておいてくれ」 最近、気分が若返ってきたのか昔のように自分の事を俺と言うようになって来たポルナレフの笑顔は爽やかだ。 「ならいいんだけどね」 「…俺が教えてやろうか?」 「アンタの世話になるほど落ちぶれちゃいないよ」 テキストを渡された時、娘同然のテファにもとても嬉しそうに"私が勉強を見てあげる”なんて言われたせいか、マチルダは反発した。 その様子に気付いて世話を焼こうとするポルナレフを拒否して、紙面をジッと睨みつける。 そうしていると何か頭に浮かんでくるような気がした。結局浮かびはしないのだが… テファや孤児院の子供達までがやっていたと聞いて暇つぶしにやりだしたが、案外梃子摺っていしまい意地になってしまったようだった。 暫くいなかった同居人に冷たくされ、ちょっぴりだが傷ついたポルナレフは肩を竦めた。 その頃、日課の朝練を終えたトリスティン魔法学院の教師の一人『疾風』のギトーは食堂に向かおうとした所を彼が教える生徒達と変わらぬ年の伯爵に呼び止められていた。 最初、ギトーは生徒かと思い鬱陶しく思い首だけ振り向いて話を聞こうとした。 客人がいる事は聞いているが、それよりも自分が覚えていないできの悪いメイジの可能性の方が高いと思ったからだ。 だがそうではなく、ゲルマニア貴族のネアポリスだと聞いて、ギトーは体を少年へと向けた。 ヴァリエール家の次女が患っていた病を治療した優秀なメイジの名前は、ギトーの耳に入っていたからだった。 爽やかな笑みを浮かべながら、ネアポリスは信じがたいことをギトーに提案した。 不愉快そうな表情を作り、ギトーは聞き返す。 「私にここを辞めて貴様の軍門に下れというのか?」 ネアポリスは頷き、説明をする。 ギトーは話にならんと、鼻で笑って去ろうとしたが…奇妙な事に足は動こうとしなかった。 気持としてはココから逃げ出したいというのに! 逸る気持を抑え、感情を隠そうとするが、爽やかに微笑むネアポリスの見透かしたような目にギトーは射竦められていた。 疾風のギトー…彼は風のメイジとしてとても優秀だった。 若くして炎のトライアングルであるキュルケの炎を軽くかき消すことだって出来たし。 風のスクエアである『遍在』だって使えるスクエアメイジである。 魔法を使うセンスもいい方だった。 だが…彼はどうしようもなく"臆病"だった。 遍在で五人に増えることはできても、五人分の勇気でも周りのメイジ達の一人分の勇気に到底足りなかった。 授業でキュルケを弄ぶことはできるのだが、戦いに赴くとなると気持が萎んでしまう。 先日現れた格下のトライアングルである"土くれ"の相手などとんでもない。 この臆病さのせいで、フーケ討伐にも参加しなかった。 もしそんなものに参加していたとしても、ギトーは戦わずに逃げ出していただろう…ギトーには覚悟が無かった。 だが、ギトーには不幸な事に魔法の才能はあり、プライドだけは育ち過ぎ…虎の威を借りながら自分の本性は隠してきた。 平静を装い続けるギトーの心を、ネアポリスの危険な甘さを含んだ言葉が掴もうとしていた。 それを察したのか、2、3言葉を交わしネアポリスが去った後もギトーはその場所から動けなかった。 ギトーの説得を終えたジョルノは朝食に向かうギトーと別れ、人気のない広場へと向かった。 そこは奇しくもポルナレフが決闘を起こったのと同じ広場だった…朝という時間、それに皆食堂に向かっている時間であった為に人気は全くなく、誰かが覗き見をしているようなこともなかった。 ジョルノにはわからないが、オスマンの使い魔のネズミがジョルノの前に現れたということは、そういうことなのだろうとジョルノは思っていた。 建物の影に立つジョルノと目を合わせたネズミが二本足で立ち上がり、喋り出した。 その声は間違いなく学院長オールド・オスマンのものだった。 「ネアポリス伯爵、わざわざこんな場所に移動してもらって悪いのぅ…しかしじゃ、わしの立場や何を言いたいのかまで貴公ならわかってくれると思っておるんじゃが?」 「ミスタ・コルベール達のことですね」 ジョルノは頷いた。 ネズミ…モートソグニルからから話が早くて助かると、若干相好を崩したような雰囲気が伝わってくる。 「うむ。教員の引き抜きは止めてもらえんかのぅ…」 学院にとって血肉ともいえる教員を引き抜かれてはかなわない。しかもそれがゲルマニアによるものというのは、オスマンにも看破できぬ問題だった。 流石にコレが王国にばれたら問題にする貴族もいるかもしれないし、新たにスカウトしてくるのも面倒くさい仕事だった。 「わかりました…ですが、既に声をかけた方に関しては、彼らの意志に任せていただくのが条件です。既に彼らと私の間で約束を交わしました。声をかけた私が今更なかったことにすると言うわけにはいきません」 「勝手に引き抜きをしたそちらに問題があると思うがのぅ」 自業自得と切り捨てるようにきっぱりというネズミに、ジョルノは笑みを浮かべたまま言う。 「それをおっしゃるなら、貴方方が彼らを飼い殺しにしたから応じていただけた。という言い方も出来ますが? ミスタ・コルベールの行動を、貴方は十年以上の時間があっても理解しなかった。そうですね?」 「むぅ…」 オスマンは苦い声を出した。辞表を出したコルベールを引き止めようとして、似たようなことを言われたからだった。 「わしもできれば穏便に済ませたいと考えておる。万事今まで通り何もなかった、と言う風にのぅ。勿論、辞めてまで何かしようとした彼らの要望には今後は耳を傾けるようにはするがの」 ネズミの目が鋭く細められる。広場の空気が密度を変えようとしていた。 「それを踏まえて、手を引いてもらえんかのぅ。今ならわしに貸し一つじゃよ君?」 「お断りします」 きっぱりと拒否するジョルノにネズミは眼光をより鋭いものへと変え、その小さい体でジョルノを威圧し始めた。 得体の知れぬ何かをネズミから感じ取り、ジョルノはそれを見定めようとネズミを見る。 「身の程を弁えろ成り上がり、貴様如き力尽くで従わせても構わんのだぞ」これこれモートソグニル、それではまるでわしが脅しておるようではないか。わしはタダお願いしておるだけじゃ、のう伯爵?」 「ええ。ですが、お断りすると言ったはずです。もう少し説明しなければいけませんか?」 圧力にもどこ吹く風と淀みなく返事を返すジョルノに、ネズミから発せられる何かが強くなった。 モートソグニルは、主人が止めるのも構わずに何故自分が一介の貴族如きに苛立たせられているのか考えずに、牙を剥いた。 風がネズミにまとわり付くように動き始めた。 「彼らとはよい関係を築きたいと私は思っている…約束は違えられない」 「ふむ…致し方ない「叩き潰せばすむと言ってやったのに、生意気な奴だ…!」 青い渦がネズミを包み、巨大な渦へと変わる。 そして風は不意に止んだ。 ネズミのかわりに巨大な竜が広場に現れていた。 シルフィードより何回りかは大きく、白い鱗が光を反射して輝いているようだった。 少し余った皮などを見て、もしかしたら年老いているのかもしれないと思ったが…見た目以上の何かを秘めているような凄みをジョルノは感じた。 「やめんか…!すまんの、伯爵。わしと離れておるせいかモートソグニルを押さえきれんようじゃ。この場は引いてくれんか?」 「三度も同じことを言わせる気ですか?」 「伯爵、挑発せんでくれ。拠点全ての精霊と反射の契約をしたエルフに向かって行ったメイジ達と同じ末路を辿りたいのなら止めはせんがの」 「反射?」 オスマンの、この場に相応しくない長い、説明的な例えにジョルノは首を傾げた。 系統魔法の本は幾つか読んでいたが、心当たりはなかった。 頭の中に浮かび上がったのは、久しく使っていない自分の能力の一つ。 「詳しくは話せんが、お主の攻撃はモートソグニルには届かぬのじゃよ。騙しておるのではない。また後日話し「なるほど。そういうやり方もありましたね」 ジョルノは合点がいったらしく、笑みを消して自分の胸元のボタンに触れた。 「ほっほ、中々博識じゃな。そういうわけじゃから、わかってくれたかの?」 「だが断る」 ネズミであった時より幾分余裕を持ったオスマンの声をジョルノはきっぱり断った。 竜の筋肉に力が入っていくのが、ジョルノの目に映る…ジョルノの肉体など一撃で粉々に出来るかもしれない。 だがモートソグニルは、攻撃するどころか「我をまといし風よ 我の姿を変えよ」 と唱え、元のネズミの姿に戻る。 不満げな様子でモートソグニルはジョルノから目を逸らす。だが口からは相変わらずオスマンの言葉を吐いていた。 「その凄み。ただのハッタリとも思えんの…いいじゃろう。じゃから、食堂にいるラルカス君に杖から手を離すように言ってもらえんか」 「ありがとうございます。こんな無駄なことは今後は遠慮したいですね」 冷めた表情で言いながら、ジョルノは片手をあげる。 ジョルノの視界の端で、建物の中からこちらを窺っていたラルカスの遍在が頷いた。 生徒に直接危害を加えるつもりはなかったが、ちょっとした騒動くらいは起こすつもりで控えさせておいたのだった。 「ほっほっほ、そうじゃのぉ。わしも将来有望な若者とはもっと建設的な話をしたいと思っておる」 「勿論です。私も貴方とは良い関係を築きたいと考えています」 「それは喜ばしい事じゃな。ではあるご婦人に一つ伝言を頼めないかのぅ?」 朗らかな笑い声をあげながら碌でもないことを言ってきそうなオスマンに、ジョルノは頷いた。 「構いませんが」 「ミス・サウスゴータというグンパツな太もものお姉さんに、わしからよろしくと伝えておいてくれんかな」 「わかりました。必ずお伝えしましょう」 サウスゴータ…ポルナレフの亀の中にいるマチルダが捨てさせられた家名をあげるオスマンに快く承諾する。 「すまんの。おおそうじゃ! 後一つ質問があるんじゃが」 「なんです?」 「ミス・ウエストウッドの胸って本物?」 「さあ? 本物なんじゃないですか」 イザベラが前に揉んでいたのを思い出しながら、ジョルノは返事を返して背中を向ける。 驚愕しているらしいオスマンとそのネズミを置いて、何事もなかったような顔で食堂に向かう。 知り合った学生達に軽く挨拶をし、以前から探させていたデルフリンガーが見つかったとか、トリスティンの王女アンリエッタが学院に来るなどの報告を受けても、共に食事をしているタバサ達が気にも留めない程度にしか反応を示さず… オスマンも暢気な、好々爺らしい表情で生徒達を見守りながら朝食を取っていたし、ラルカスはお近づきになった女生徒と今日も仲良さそうにしていた。
https://w.atwiki.jp/otassya2/pages/537.html
山城 オンモラキ レベル 50-7 特徴 黄色NPC 夜のみPOP 出現地域 山城:リーぬ 構成 名前 種類 レベル 開始時付与 特徴 オンモラキ コウモリ 50 火喰鳥 コウモリ 49 ▲ 火喰鳥 コウモリ 49 ▲ 火喰鳥 コウモリ 49 ▲ 火精 ネズミ 49 再生 火精 ネズミ 49 再生 火精 ネズミ 49 再生 ドロップアイテム その他情報 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/2571.html
前ページ次ページ虚無の王 * * * 鋭い声に、空は振り向く。 金髪の少女が居る。 見事な巻髪は、高校生の身でありながら、部員達に“婦人”と呼ばれてフケ顔を論われていたテニスプレーヤーを連想させる。 また、一人増えた。千客万来だ。 「ギーシュっ!動かないで!そこに居なさい!」 お蝶婦人擬きは怒りの形相で歩み寄る。 「ボーズ。知り合いか?」 「ああ。彼女はモンモランシ家のモンモランシー」 「ギーシュ!平民なんかと話してないでっ。こっちを向いて」 モンモランシーはギーシュを無理矢理振り向かせた。 「どうしたって言うんだい?モンモランシー」 ギーシュは戸惑った。 葡萄酒の瓶で頭をカチ割られて以来、モンモランシーとは会っていない。 それが、いきなり、こんな所にまで訪ねた来た。 一体、どうなっている? 「ねえ、ギーシュ。貴方、こんな所で何をしているの?」 「決闘だっ。先の汚名を雪ぐ為、ミスタ・空に戦いを挑むのだ」 「何、言ってるのよ、馬鹿っ!」 モンモランシーは大声で怒鳴り付けた。 「あんた、今、自分がなんて噂されてるか、知っているの?ギーシュ・ド・グラモンは平民に負けて、平民に成り下がった、よっ!」 「その不名誉を返上する為にも、僕は勝たなければいけないのだ」 「何言ってるのよっ!貴族と平民で決闘が成り立つ訳が無いじゃないっ!放っとけば、皆忘れるのよっ!そんな風に言われるのも、平民なんかを追い回してるからだわっ!」 「モンモランシー!ああ、判ってくれ、モンモランシー!僕は貴族だ!決して後を見せない者だ!決闘における不名誉は、決闘で雪ぐ事しか出来ないのだ!どうして、噂が過ぎ去るのを、背を丸めて待つ事が出来るだろう!」 「それだけじゃないでしょっ!私、知ってるのよ!」 その一言を聞くと、未だ何も言われていないのに、ギーシュは息を飲んだ。恋多き男の、悲しい性だ。 私、知っているのよ―――― 一体、何度同じ言葉を聞いた事か。 「あんた、毎日の様に、あのへんてこな靴履いたメイドの所に通っているじゃない!どう言うつもりなのよ!」 「み、ミスタ・空に勝つ為にも、彼女の助力が必要なのだっ!」 ギーシュは叫んだ。 そう。 その為だけですよ。 決して他意は無いのですよ? 「ああ!ギーシュ、私見ていられないのよ!貴方がそんな風にして、不名誉にまみれて零落して行くのを見るのは耐えられないの!」 「モンモランシーっ?」 おや――――これはひょっとして!?……ギーシュの胸に、淡い期待が湧く。 「ねえ、お願いよ、ギーシュっ!約束してっ!もう、平民を追い回す様な事しないってっ!」 モンモランシーが戻って来てくれるなら、それでも――――そんな風に考えて、空に振り向く。 車椅子の男はにやにやと成り行きを見守っている。 その横に鎮座するワルキューレ。青銅の車輪が光沢を放つ。 「……すまない、モンモランシー」 「ギーシュっ?」 「それは出来ない」 ギーシュは言った。苦渋の表情だった。 モンモランシーが戻って来てくれれば、確かに嬉しい。 だが、今までして来た事はどうなる? このワルキューレは、彼女が言う様に、平民を追い回したからこそ生まれた物なのだ。 「ギーシュっ!どうしてよ!どうしてっ!?」 「許してくれ、僕の愛しいモンモランシー。これは僕の名誉の問題だ。誇りの問題だ。悲しいかな、男には、例え行く手に何が待ち受けていようとも、成し遂げなければならない事が有るのだ」 「ギーシュ……」 何時にない真剣な眼差しに、モンモランシーは言葉を失った。 「そうね……私が間違っていたわね」 「モンモランシーっ!」 ギーシュは喜びの声を上げる。 良かった。彼女も許してくれた。判って――――刹那、モンモランシーの形相が鬼女のそれに変わる。 「あんたが話せば分かるお利口さんだなんて一瞬でも考えた、私が間違っていたわね~~っっ!」 「ひっ!――――」 マズイ! マズイマズイマズイ! 本気で怒らせてしまった! 「も、モンも……」 怯むギーシュに、モンモランシーは叫ぶ。 「決闘よっっ!」 「あら、そっちも決闘なの?」 キュルケは言った。 呆れているのか、面白がっているのか、どちらともつかない口調だった。 「モンモランシー!そ、そんなっ……!」 「私が勝ったら、馬鹿な事は金輪際、止めて貰うわよっ。さあ、勝負の方法を決めて。私は平和主義者だから、平和的な方法がいいわ」 ギーシュは説得の不可能を悟った。元より、貴族が発言を取り消せる訳も無い。 平和的な決闘……どんな決闘だ? 「なんや。そっち、先に済ませた方が良さそうやな」 「ミスタ……」 その声に、ギーシュは振り向く。 そうだ。ダッシュは攻撃が許されているとは言え、双方無傷の決着もあり得る勝負。 ここ数日、その為だけに魔法を磨いて来た自分がそれを言い出すのはアンフェアかも知れない。 だが、空ならモンモランシーが要求する、平和的な決闘を他にも提案出来るのではないか。 「なんや、こっちもワイが仕切ってええのか?せやな……Dランク行こ。“キューヴ”や」 どうやら、パーツ・ウォウとやらは難易度別に別れているらしい。少なくとも、ダッシュよりは複雑な競技だろう。 5m四方の空間を岩山に掘れ――――空の要求は、ヴェルダンデがこなした。 内部の補強。これから決闘に臨むギーシュがやる訳にはいかない。 そこでマリコルヌが担当する。土メイジならぬ肥満児でも、簡単な作業なら出来る。 「ほな、二人とも入り。決着まで、外出るの禁止な」 ギーシュはワルキューレ共々飛び降りる。 新型は構造が複雑だ。2体は楽勝だが、3体は厳しいかも知れない。無駄には出来ない。 モンモランシーも黙って続く。 「勝負の方法は?」 「何でもアリ。死んだら負け」 「えっ?」 ギーシュは凍り付いた。 「み、ミスタっっっ……――――!」 これで面倒が一つ片づいた。 そう言わんばかりに、空は悲痛な叫びを無視して振り向いた。 「あーあ」 「なんや、キュルケ?」 「少し、彼に同情するわ」 「あの、オンモランシーたら言う娘、強いんか?」 「水メイジよ」 「そう言えば、水、てあんまり聞かへんな。珍しいわ」 「水はえげつないわよ。彼女の得意はブラッディ・クェイク。相手の体液を震動させて、内部から殺傷するの」 「まるで、王蟲の“泡爆滅殺〈バブルガム・クライシス〉”やな……」 平和主義者と違ったんかい――――空は態とらしく震えて見せる。 「口先だけよ。当たり前でしょう」 ルイズが呆れた口調で振り向いた。 「卑劣な平和主義者がトリステイン貴族に居る訳が無いわ」 「卑劣かい」 「平和主義者が平和を謳えるのは、彼らの代わりに誰かが戦い、血を流しているからだわ。そんな人達を、被害者の様な顔で野蛮と罵るのが、彼らのやり方。卑劣その物じゃない」 「やっぱ、ルイズは頭ええわ」 「もうっ……また、そうやってバカにして……」 ルイズは拗ねた様に、唇を尖らせる。 「褒めてるんやで?」 「もう、いいわ。それより、こっちも始めましょう」 ルイズとタバサ。二人の視線が交錯する。 合図の帽子が舞った。 * * * ルイズの事は、直接知っている訳では無い。だが、その話は友人であるキュルケから聞いている。 彼女は魔法についても、“ゼロ”であるらしい。 タバサは呪文の詠唱を始める。フライだ。 魔法成功率ゼロ。それなら、一息に目標まで飛ぶだけで片がつく。 問題はあの爆発だ。 魔法の失敗で爆発が生じる話を、タバサは一例しか知らない。仮に意図した場合、どの程度コントロール出来る物なのだろう? 飛翔――――。 目の前に“置く”様にして爆発が生じたのは、その時だ。空気が弾け、突風が頬を叩く。 タバサは着地した。 ルイズを見据えつつ、ゆっくりと歩を進める。 相手がどこまで正確に爆心点を設定出来るのか判らない。爆発の範囲が広ければ、狙いの甘さは帳消しになる。 なにより恐るべきは、爆発が直接空間に作用する事だ。ファイアボールの様に、杖から飛来すると言ったプロセスが無い。 これでは、外させる事は出来ても、回避は不可能。 想像以上に、厄介な相手だ。 ルイズも前進する。小さな杖を突き出し、タバサの一挙一投足に注意を払いながら、ゆっくりと、ゆっくりと。 「?……何故、飛ばないの?」 「後から撃たれるやろ」 疑問を呈するキュルケに、空は説明する。 「余程、スピードに自信が無い限り、前は取らない。“ダッシュ”の鉄則や」 本来、飛び道具の無いストームライダーでさえそうだ。メイジ同士ともなれば、尚更だった。 停止中に攻撃禁止のルールが無ければ、間違いなく、単純な火力の応酬になる。 「そうなれば、ヴァリエールに勝ち目は無い……少し身贔屓が過ぎるルールじゃなくて?」 「今回はな。“ハードル”や“エア”やったら、圧倒的に不利になるやろ」 「まるで、次回が有るみたいな言い方よ?」 「実戦の機会が欲しい。どっちにとっても、悪い話や無いと思うで」 戦況に変化が生じた。 タバサの杖が回る。身長よりも長い、節くれ立った杖の回りに、氷の矢が生まれる。一本、二本、三――――五――――八本。 ルイズがコモンルーンと共に、短い杖を振り下ろす。 ルイズは走った。相手を睨み据えつつ、全力で走る。 タバサ得意のウィンディ・アイシクル。氷の刃が次々加速。空気を切り裂き、地面に爆ぜ、岩を断ち、マントを貫き、ピンクの髪を斬り飛ばす。痛みに似た冷感が背筋に走る。 タバサは飛んだ。宙に浮いた。 後背の空気が膨張、破裂。音速を超える衝撃が、小さな小さな背中を突き飛ばす。筋骨の至る所に激痛。 タバサは着地。細い脚が岩盤を蹴る。 杖が旋回。ウインド・ブレイク。エア・ハンマー。魔法を連発。 巻き起こる風の余波を捉えて、マントがはためく。しなやかな体が、羽と化してリズミカルに舞う。空中を一転――――。 ルイズはひた走る。目標へ近付かなければならないし、的を外さなければならない。タバサの様な、移動と攻撃を両立する技も無い。 不可視の打撃が肩を掠める。視界がグルリと回る。マズイ――――慌てて眼前に爆風の壁を張る。氷と風の刃が纏めて弾け飛ぶ。 「凄いっ」 「ああ、チビッ子やるわ。風を巧く掴んどる」 自分や弟の宙、そして現風の王であるイツキ以外にも、同じ能力を持つ人間が居る事に、空は素直に驚く。 まさか、風のメイジは全員こうなのか? 「ヴァリエールもよっ。あんな至近で爆発起こして、自分は無傷じゃないっ」 「指向性爆発――――言うても未だ甘い。チビッ子優勢やな」 タバサが速い。まるで鳥だ。弾む様に移動。魔法を連発。 ルイズは的を絞れない。自然、魔法は迎撃に費やされる。 そして、杖の回りに生まれる氷の矢―――― 一発が風を断つ。 あれは貰ってはいけない。ルイズは互いの間に爆発。コモンでも発動する爆発は、極めて詠唱時間が短い。 タバサの前方へ、更にもう一発。これで脚を止める。そこに三発目を叩き込む。 と、足下がズルリと剥がれた。 ルイズはトドメの三発目を放てなかった。あっと思う間も無く、肩から岩場に叩き付けられた。割れる様な痛みが胸にまで走り、息が止まる。 タバサが攻撃に使った氷の矢は一発だけ。 二発目、三発目は前方の地面。 自らの爆発に視界を奪われたルイズには、それが見えなかった。凍り付いた岩に足を取られて転倒。 タバサの足を止められたのは、一瞬だけだ。そして、氷の矢は未だ五発残っていた。 タン―――― タン―――― タン―――― 間を置いて発射。 一つの爆発では防げない。勿論、転倒しているルイズには、相手を攻撃、妨害する事は許されない。 ルイズは勢いよく杖を振るう。空気が小さく弾ける。一、二、三、四――――立て続けに矢を逸らす。 キュルケは声を失う。 ルイズは確かに、複数の魔法を連発した。どうなっている。何故、あんな真似が出来る。 「ああ――――ルイズは最後まで呪文唱えんでも爆発起こせる。威力低いけど、単音でもいける」 キュルケは今度こそ驚死する。ルイズの爆発は、系統魔法としてあまりに規格外だ。 と、ルイズが苦悶の声を漏らす。 逸らし切れなかった最後の一発が、打ち付けた肩を捉えた。 目標は目前。タバサは一発だけエア・ハンマー。フライ。 ルイズは必死で踏み出す。攻撃可能なのは移動中だけだ。 一歩――――肩にズキンと響く――――痛くないっ――――やせ我慢と共に二歩、三歩。 背後にエア・ハンマーが着弾。 タバサがエンブレムへと飛ぶのが見える。 フラつく足取りで爆発―――― 「あっ……――――」 声を出したのは、誰だっただろう。 エンブレムが、貼られた岩ごと、木っ端微塵に吹き飛んだ。 * * * 「えーと……この場合、引き分け?」 キュルケの問いに、空は頭を振った。 そんな訳が無い。詰み寸前で、将棋盤をひっくり返した様な物だ。 「と、なるとやっぱり……」 「ウェルダン」 「仕方無いわね~。私、本当はこんな事したくは無いんだけどね~」 喜々と呟きながら、キュルケは呪文の詠唱を始める。 タバサが近付いて来る。無表情だが、上機嫌で無い事だけは、誰にでも判る。 ルイズは、真っ青な顔で肩を落としている。 「……ちゃうねん」 力の無い声が漏れた。 「何が違う?」 「あのね、私はあの子を狙ったの。断じて、ズルをしようとした訳では無いの。ホントよ」 「なら、チビッ子に言う事あるやろ」 ルイズは唸ったが、仕方が無い。不可抗力とは言え、自分が目標物を破壊してしまったのは事実なのだ。 「ゴメンナサイ」 消え入る様な声で、頭を下げた。 「もう一つ」 タバサが無表情に要求する。 言わんとする所を察して、ルイズはまた唸る。 「……ま、参りました~っ――――」 心底、悔しそうな声だった。 キュルケは残念そうに杖を収めた。 まあ、ルイズがこれだけ小さくなっている姿を見る事が出来たのだ。良しとしよう。 「ヴァリエールも想った以上に頑張ったけど、順当な結果ね」 タバサは胸を張る。小さな胸を張る。無い胸を張る。 ルイズは顔を引きつらせる。 なによっ!私より小さい癖に!小さい癖に!色々小さい癖に! ルイズも胸を張る。 二つの鳩胸が重なり合い、視線が交錯する。 「はいはい。小さい物……じゃなくて事で張り合わない」 キュルケに言われては、仕方が無い。 タバサは何も言わず、ルイズは歯噛みしながら引き下がる。 「くやしいーっ!」 ルイズは叫んだ。何だか、色々と悔しかった。 「大丈夫」 タバサはそんなルイズの肩を、慰める様に叩く。 「私もついこの前」 「何の話よっ!」 一方、ギーシュとモンモランシーの決闘も決着していた。 立会人のマリコルヌはふて腐れて、岩を蹴っている。 理由はすぐに判った。二人は互い無傷で、おまけに小指を繋いでいたりした。 「なんだか、平和的に解決したよ」 ギーシュは照れ笑いを浮かべる。 狭い場所でじっくり話し合った事で、ヨリを戻す事になったらしい。 「さすが、ミスタっ!こうなる事を予想していたのだね。貴方は僕らの恩人だっ!」 別にそんなつもりは無かったが、空はそう言う事にしておいた。 日が傾こうとしていた。そろそろ、学院に戻った方が良い。 それを引き留めたのが、タバサだった。 「そろそろ、約束を果たして欲しい」 「約束?」 「ここは何も無い」 「ああ。あれか。“風を掴む”方法やろ。チビッ子は才能有るかも知れへんしな」 「“風を掴む”?」 ルイズが声を上げる。 「あれでしょ。ギーシュのワルキューレを弾き飛ばした」 「ああ、あれね」 「あれは素手では無かったのか?」 一同は口々に言った。風と聞いて、マリコルヌまで興味を示す。 「せやな――――このままでもいけるけど、真っ平らな方がやり易いし、説明もし易い」 その要請に従って、ギーシュは岩盤を平面に変える。 空は飛んだ。 空中で一転。車椅子ごと逆立ち状態になる。この時点で、歓声が上がる。 「ここからが本番――――」 空は指を放す。そして、体を脚側へと伸ばす。 一同は声を失う。 腕立ての姿勢で、脚を浮かせている様な体制。しかも、車椅子を乗せたまま。 超人的な膂力は勿論だが、掌を地面に固定でもしない限り、こんな事は出来る筈が無い。 物理に反している。 「アカン、年や。もうもたん」 空が潰れた時、一斉に驚きの声が挙がった。 「な、何だ今のは?」 「どうやってやったの?」 「まさか、先住っ?」 「おでれーた」 空は上体を起こすと、説明する。 真空溶接と言う技術が有る。平面同士を重ね、間の空気を完全に抜くと、両者は溶接された様に離れなくなる。 「今のは、その応用。大切なのは“面”で風を捉える事や。“空”は柔らかい。ほんのちょっとした条件で流れを変えよる。こうして、風と風の隙間、密度の境界に掌を添えてやると――――」 刹那、悲鳴が上がった。 不意に突風が巻き起こり、魔法学院の制服、学院長の趣味を丸出しにした、短いスカートが纏めて捲れ上がった。 「こんな事も出来る」 どや、凄いやろ――――その声に答えたのは、当のタバサでは無かった。 「ワンダフルッッ!!」 マリコルヌが叫ぶ。 「やはり“風”の系統こそ最強!この風上のマリコルヌ、今日ほど始祖に感謝した日は無い!」 「悔しいが、確かに認めなくてはいけないっ。」 ギーシュは声の通りに悔しそうだ。 タバサは例によって反応無し。見たければ言ってくれれば良いのに――――キュルケは身をくねらせる。 と、 「そ~っら~っ――――!」 地の底から響く様な声。ルイズだ。 モンモランシーも身を震わせている。 「あー、あんな。今のは、風の悪戯やで。事故や事故」 「相棒、その言い訳は苦しいと思うね」 デルフが言うまでも無い。 「この犬~っ!」 地べたの空を、ルイズは蹴る。蹴る、蹴る、蹴る。 「や、やめっ!――――」 空は悲鳴を上げる。 ルイズは更に蹴る、蹴る、蹴る。 「全く!なんのつもり!」 そこにモンモランシーも参加する。と、 「ちょっと!待ちなさいよ!」 その前に、ルイズが立ちはだかった。 「どきなさいよ、ヴァリエール!」 「何、言ってるのよ!私の使い魔よ!勝手な真似はよして!」 「侮辱されたのよ!」 「躾は私がするわ!」 「どっちが蹴った、て同じでしょう!」 「なら、引っ込んでなさいよ!洪水のモンモランシー!」 「私の二つ名は“香水”よ!」 いきなり始まった二人の言い争いに、男子生徒コンビはこそこそと逃げ出した。 空もそうしたかったが、ルイズの回し蹴りが逃走を阻む。 「いい!とにかく、私の使い魔には、絶対に手を出さないで!」 「彼を蹴っていいのは、自分だけだ、て事?」 「当然でしょっ!」 あっ―――― ルイズは口元を被った。 キュルケがにやにやと笑っている。不意の声に、注意が働かなかった。 モンモランシーも生温かい笑みを浮かべている。 「あら、そーう。そう言う事。いいんじゃなくて。お似合いだわ」 「なな、なによ。か、勝手に勘違いしてればいいんだわっ」 「ダーリンも大変ねえ。主人がおかしな性癖持ってて」 「うるさいわねっ!ツェルプストー!」 「ルイズはたまに激し過ぎて、叶わんわ」 空がぼやく。ルイズの顔が真っ赤に染まる。 「うるさいうるさいうるさい――――っっ!」 悲鳴にも似た声が、高らかに響き渡った。 ――――To be continued 前ページ次ページ虚無の王
https://w.atwiki.jp/zensensyu/pages/1436.html
モンモンモン 141 名前:水先案名無い人 :2005/10/30(日) 22 05 55 ID rgzjLmcb0 全モンモンモン選手入場!! 猿殺しは生きていた!! 更なる研鑚を積みおさる刑務所が甦った!!! 所長!! 後藤のじじいだァ――――!!! 総合調教術はすでに我々が完成している!! さる刑の調教師 アキラ・サンダース・松っつぁんだァ――――!!! 組み付かれしだい玉をつぶされまくっている!! マルチンコワールド代表 支配人イバラだァッ!!! モンモンとの出会いならこいつの勘違いがものを言う!! さる刑のリーダー役 4組応援団団長 ビッグ・ジョン!!! 真の似顔絵を知らしめたい!! ただの落書き 画家ミネだァ!!! 実力は中学校のクラス対抗戦で補欠だったくらいだがサッカー対決なら全グラウンドオレたちのものだ!! サッカーおさる コージ・ハゲル・マラドーダ・コレッカ・後始末だ!!! ワシントン条約違反対策は完璧だ!!「これは…えーと…とにかくダメ」 つり師虎造!!!! 全格闘技のベスト・カウンターは私の過労死にある!! すとりーとばとらー2たーぼの最弱キャラが来たッ 企業戦士・サラリーマン!!! ヒルツ・レース(独房王競争)なら絶対に敗けん!! 暴走族のケンカ見せたる トロージャンの狼 ウォッティだ!!! バーリ・トゥード(な展開)ならこいつが怖い!! 砂漠の城のストンピング・ファイター 魔法使いのババアだ!!! 危機一髪号から幽霊の海賊が上陸だ!! 船長 黒ヒゲ!!! 活気の無い街を救いたいから用ちん棒をやとったのだ!! プロの射撃を見せてやる!!チンゲート一家!!! 「1ラウンドじゃねぇ1分だ!!」とはよく言ったもの!! 女の鉄拳が今 実戦でバクハツする!! 怒ると最強 鮫島チャラ子だ―――!!! 宮蔦組こそが草競馬最強の代名詞だ!! まさかマキバオーにも出てくれるとはッッ 宮蔦代議士!!! 「なぞなぞひみつおしえな~い!」だけでここまできたッ キャリア一切不明!!!! メキシコ製のマスク(980円)ファイターズ 謎の覆面ざる軍団だ!!! わしたちは殺猿ヨーヨー最強ではないグルグルゲロゲロで最強なのだ!! 御存知枢斬暗屯子 スケ番ざる軍団!!! 東日本の頂点は今や伊達山にある!! オレたちを知っている奴はいないのか!! 伊達山おさる連合二代目総長 ジェロJr.とハカセ&イタコ八郎だ!!! デカァァァァァいッ説明不要!! 20m40!!! 310kg!!! KM510(キングモンキーゴトー)だ!!! ぬいぐるみは実戦で使えてナンボのモン!!! 超実戦?偽モンチャック人形!! さる刑2組からゴライアスの登場だ!!! 「死ね」とか「クソ」とかは褒め言葉 出された料理は思いきり貶し思いきり殴られるだけ!! ウンコク星統一王子 ダージン! 乗馬を試しにこども園へきたッ!! 第37回荒馬記念チャンプ サンダーボルト!!! 占いに更なる磨きをかけ“ずばり死だ!死ぬのじゃあー!”長老のブリルじじいが帰ってきたァ!!! 今の自分たちに出番はないッッ!! ビリーにハラマキ 脇役ざる!!! 嵐山料理道場の愛情クッキングが今ベールを脱ぐ!! さる刑1組から 味兵衛だ!!! くそ正宗を飲んだ後なら親父はいつでも全盛期だ!! 三代目総長 ミノ・モンタナ モンタナスペシャル・ローリング・ハリケーン葉っぱで登場だ!!! 本業の仕事はどーしたッ 親切の心 未だ消えずッ!! ただ乗りもハコ乗りも思いのまま!! タクシーのおっちゃんだ!!! 特に理由はないッ ライバルと仲が悪いのは当たりまえ!! 屁を吸ったのはないしょだ!!! 天涯孤独の一匹狼! くまチョン(熊野ちん平)がきてくれた―――!!! おさる刑務所で磨いた殺猿野球!! 元死刑囚のデンジャラス・野球猿(ベースボーラー) キャルだ!!! モンタナ一家だったらこの母を外せない!! 超A級かーちゃん エリザベス・モンローだ!!! 超一流おさるの超一流の兄弟愛だ!! 最終回拝んでオドロキやがれッ 原崎山おさる軍団4代目総長!! モンチャック!!! みどりのマキバオーはこの男が完成させた!! 動物漫画の切り札!! つの丸だ!!! 原小のそうじ大臣が帰ってきたッ どこへ行っていたンだッ さる刑総長ッッ 俺達は君を待っていたッッッモンモンの登場だ――――――――ッ 加えて負傷者発生に備え超豪華なリザーバーを4品御用意致しました! マサーキ京元コレクション めがねマン・ちぢれんジャー変身セット!! 伝統派誕生日プレゼント スーパーマシン・ニューセーヒン!! チャッくんの人形!ポチョムキン! ……ッッ どーやらもう一体はボディが弱点の様ですが、ピンチになり次第ッ偶然に必殺技を編み出しますッッ 関連レス 165 名前:水先案名無い人 :2005/10/31(月) 01 19 29 ID 6Vp38kw20 モンモン懐かしいなあ ベアナックルの兄が出てる漫画だな コメント 名前