約 3,339,032 件
https://w.atwiki.jp/amaturugisisters/pages/31.html
EA-1 ヘキサミラージュ 第7回投稿KV・イラストテーマグランプリ用設定。 デルタ翼KV。 ○販売元 ドローム ○価格 200~260万程度 ○設定 ドローム社の開発した攻撃型電子戦機。 同社のスカイスクレイパー及び奉天の岩龍が生産中止となった事により カテゴリAのアンチジャミング搭載機で現役の機体は斉天大聖しか無いが、 斉天大聖はカテゴリB・Cの現役機と比べ性能で劣る為 カテゴリAが手薄であるとの傭兵の声を受けて開発された。 生存性の確保及び既存の電子戦機との差別化の為に性能が引き上げられた結果 電子戦機としては高目の火力と、ある程度の装甲を備える事となった。 この事から当機は攻撃型電子戦機と呼称される。 攻撃型といってもイビルアイズの様な敵の能力を低下させる機体ではなく、 戦闘機、攻撃機といった分類での攻撃機としての性質を付加された電子戦機という意味合いである。 電子戦装備をスカイスクレイパーから流用する等、 一部の機材を既存機と共用してコストダウンを測っているが、 それでも性能を上昇させた分、相応に価格は上昇してしまった。 新型防御システム「プロテクション・フォーミュラ」の為に練力を伝達する特殊素子を装甲に組み込んだ結果、 メトロニウムの結晶構造と何らかの相互作用を引き起こし、機体表面に特徴的な六角形のパターンが浮かび上がる様になっている。 この模様は一見大きな六角形に見えるが、実際には微小な六角形の集合によるフラクタル構造で成り立っている。 装甲の塗色を変更した場合、色によって見え方はある程度変化するが、 色の種類及びスキルの使用・未使用に関わらず常にこの模様は表層に浮かぶ。 なお、出力調整により若干発色パターンが変化するが、これを迷彩に使用することは出来ない。 機体名は六角形の模様が幻の様に浮かび上がるの因む……との事だが、 実は開発者の一人であるフランス系の技術者が、 フランスの昔開発したデルタ翼機からミラージュと言う名を引用したのが真の由来らしい。 ○機体諸元 通常最高速度 M2.01 ブースト最高速度 M6.14 巡航速度(経済) 992km/h 歩行最高速度 37km/h 装輪走行 413km/h(瞬間) 全長 15.1m 全翼 10.7m 空虚重量 15.6t 乗員 1名(簡易補助シートあり) 直立時の全高 7.4m ○性能 攻撃280 命中230 回避140 防御230 知覚280 抵抗230 装備420 行動3 生命180 練力220 移動4 副兵装2 アクセ4 ○スキル ▼プロテクション・フォーミュラ ドロームが建造を主導したヴァルキリー級弐番艦「ヴァルトラウテ」の搭載している 「電磁フィールド」の技術を応用した防御システム。 KVに搭載する為に小型化している為当然ながら性能は艦載用に及ばないが、 扱い易い性能を示した為次世代型の汎用装備として「プロテクション・フォーミュラ」と命名された。 練力30を消費する事で、1ターンの間防御・抵抗に+70の修正を受ける。 ▼特殊電子波長装置 スカイスクレイパーの物と同じ。 アンチジャミングのカテゴリA。 半径20km内のジャミングを中和し、範囲内の味方に命中・回避+20の修正を与える。
https://w.atwiki.jp/tlom_magi/pages/470.html
レラージュ 通り名 能力 契約者 眷属 CV 第14迷宮 ? 巨大化 練紅覇 - 長沢美樹 練紅覇が攻略した迷宮およびその主であるジン。 煙管を吸う女性の姿をしている。また下記の回想では涙を流し化粧を崩していた。 金属器は紅覇が背負っている大剣。 マグノシュタット編の3年前、紅炎らとともに迷宮を攻略した練紅覇を主として選んだ。 紅覇自身は自分は紅炎の眷属で十分だと言ったが、部下達が紅覇を見る目から紅覇の人となりを見抜き、紅覇が眷属でおさまる器ではないと告げる。 魔装後は水晶状の羽が背中から生えた姿になり、金属器は鎚を備えた大鎌になる。 かつてアルマ・トランではソロモンに眷属として仕えていた。 当時フォカロルに好意を寄せている様子だったが、フォカロルが多数の異性に囲まれる様子を見て「浮気者」と嘆いている。 以降「浮気者に身を焦がすのはやめよう」と誓っており、このことが紅炎?を選ばなかった理由の一端となっているらしい。 イメージモチーフは死神と鉱物。 関連語句 如意練刀(にょいれんとう) 如意練鎚(レラーゾ・マドラーガ)
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/6193.html
《フラッシュウェポン・アームドミラージュ》 装備魔法 「フラッシュ」と名のついたモンスターのみ装備可能。装備モンスターは戦闘によっては破壊されない。 part17-589 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mutenmarutcg/pages/175.html
スチームミラージュ 枠:金 シンボル:火 パワー:900 星:☆☆☆☆ 効果:自分の仲間1枚の効果が無効になる。 自分の仲間1枚の効果を無効にするというデメリットがある反面、900という高パワーを持ち合わせている。 当初はあまり強いカードではなかったが、2章GEの《ディーラ(B51)》などと組み合わせることで1500や2000というパワーをたたき出すことも可能。 場合によっては《オッカ・ネーガ(B74)》や、最高攻撃力状態の《フロストフロー(B35)》でも超えることができる、非常に可能性のあるカードである。 忘れがちだが、2枚目以降の仲間の効果は発動する。あせって適用を忘れて負けた、などということがないようにしたい。 やはり火のカードであり、さらには手札が重要なので《ダミー・ダイヤ(B69)》などが天敵だろうか。そのあたりは《マネー・キネコ(B73)》などでしっかりとカバーしたい。 関連カード 《シャム・メルルーサ(B05)》 FAQ Q:このカードが主人公の場合、仲間の効果を無効にする効果はいつ発動しますか? A:最初の1枚目の仲間の効果が無効になります。(12/02/28) Q:自分にまだ仲間がいない時に仲間として出した場合、効果は発動しますか? A:このカードの次に仲間になるカードの効果が無効になります。(12/03/13)
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/289.html
【エピローグ】 夢を見ていた。 始まりはなんだっただろう…。 ああ、そうだ、母の笑顔だ。 母はいつも優しかった。 母は劇団『幻想館』の花形だった。 母の操糸は誰よりも綺麗だった。 糸を使ってまるで自分が空を飛んでいるように見せたり、遠くにあるものを何も使わずもってくるように見せたりする一族の技能、剣糸術を使い、見に来たお客さんに幻想を与えていた。 そんな母を持っていたのがあたしの何よりの自慢だった。 あたしは母のようになりたかった。 だからあたしがお母さんに糸操りを教えてもらうようにお願いしたのは自然な事だった。 初めてそう母に教えてお願いしたとき、母は少し困った顔をした。 そうして母はこういった。 「剣糸は一歩間違えれば人を傷つけてしまう、そんな危ない技能なの、だからね、お母さんと一つ約束しよう。絶対この技を他人を傷つける為に使わないって…。」 いつも優しい母の顔がその時ばかりは怖いぐらいに真剣だった。 それでもあたしはそんな母を恐れずに―― 「うん、頑張る!そしてお母さんみたいになる!」 そういったあたしは母はまた笑って頭を撫でてくれた。 その日からあたしは糸操りを教わり始めた。 母の指導は厳しくもあったがあたしは熱心にそれを聴き練習し一つ一つの技を身に染み込ませていった。 ―――そうして7ヶ月がたったある日。 「ミナ、明日からお母さんと一緒に舞台に上がってみない?」 母はミナに笑顔でそう言った。 「えー、でもあたしはまだ巻きが下手だし…。」 巻きというのは糸を狙った箇所にしっかりとくくり付ける技の事だ。 この結びが強いと解けなくなってしまうし、逆に弱いと糸で自分を釣る時に解けて落ちてしまう。 だからこの巻きをうまく操作する事が糸操りの重要な点の一つだった。 「大丈夫、お母さん練習が終わってもミナが頑張って練習してるのを見てたんだから、あんなに頑張ってるミナが出来ない筈ないよ。」 母の声は優しかった。 「う、うん、なら…頑張ってみる…。」 正直、自信は無かった。 それでも、あたしは母の期待に応えたい一心でそう答えた。 そして舞台の本番。 あたしが任されたのは演目名「天女舞」のオオトリである演目名と同じ天女舞と呼ばれるパートだ。 天女舞というはこういうお話だ。 とある才能ある天女がその才能ゆえに慢心し、天界にての横暴な振る舞いをしていた。 それを見かねた神様は天女を下界に落としてしまう。 天女は下界に落ちて最初は自分をこんな汚いところに落とした神様を呪ったのだが、ある時、心臓に不治の病をもった少年と出会った。 天女は最初はその少年を侮蔑していたが、自身の病気を顧みずいろんな人に健気に尽くそうとする少年に心を打たれ始め、優しさというモノを理解しはじめる。 そうして少年と天女は仲良くなっていった。 だが、そんな幸せな日々にも長くは続かない、少年はその病ゆえに倒れてその息を引き取ってしまう。 天女は自身の能力でなんとか少年を生き返らせようとするが、天女の中でも頭一つ抜けて高い能力をもっていた彼女でも少年を生き返らせる事は出来なかった。 そんな彼女に残されたのは天女の最大にして最後の秘法「転魂の舞」。 自身の魂を削りとり、他者に与える事で死に瀕した他者を救うという禁じられた秘術。 だが天女は迷わなかった。 なんとしても少年を救ってやりたかった。 そうして天女は舞を舞う。 命を賭けて少年を救う為に、その過程で魂を削りとったことで天女はどんどん体が小さくなっていってしまう。 そうして天女が泡ほどの大きさになったとき、少年は息を吹き返した。 それを見た天女は最後に良かったと笑って消えていった。 とまあ、こんな感じの物語である。 天女舞というのはこの物語の肝である転魂の舞を舞うパートだ。 本来ならばこの転魂の舞のパートでは天女役の女性が途中で子役と交代し、体が小さくなっていくのを表現していくのだが、幻想館には子役がおらず、そのパートの表現を飛ばして死んでしまう天女という風に描写していた。 あたしという子役を得た今の劇団はついにこの天女舞を完璧な形で行えるのだ。 演目が始まる。 母は糸操りだけではなく演技も上手い。 記者達はその面からも天才と褒め称えたが、それはとてつもない努力に裏づけされたものだというのもあたしは知っている。 あたしの演技の指導を行ってくれたあとも一人でずっと熱心に演習しているのをあたしは何度も見た。 舞台でついに少年が死んでしまった。 天女は泣き叫び色々な術で少年を生き返らせようとするが生き返らない。 それはまさに迫真の演技だった。 あたしはごくりと息を呑む。 それは自分の出番が近づいているという事だ。 腕が震える。 失敗したらどうしよう。 お母さんがあんなに頑張ってるのに…あたしがそれを台無しにしちゃうんじゃないだろうか…。 怖い…そんなの嫌だ…。 舞台が暗転する。 その間に背景を変える為小道具の人たちは大急ぎで背景を変え始める。 あたしはそれを見ていて逃げ出したくなった。 その怖さからか涙が流れてくる。 逃げたい。 もう、こんなの嫌だよぉ…。 そんな中、母が自分を見つけて、にこりと微笑んだ後、あたしを抱きしめた。 そしてこう言った。 「いい、ミナ、よく聞いてね。今までミナは凄い練習してきたでしょ、きっとお母さんはミナに凄く辛い事もやらせたと思う、でもミナはそんな中、諦めずに文句も言わず、ずっと、ずっと、ずーーーーーーっと、頑張ってついてきてくれた。だからね、お母さんはこう信じてるんだよ。ミナは絶対、演技 を成功させる事が出来るって…。諦めずに、ずっと頑張った人はね、必ず報われるんだよ。だから一緒に頑張ろう、ミナ。」 そう言う母の腕の中はとても温かくて優しくかった。 「で、でも、もし、もし失敗したら――」 母は笑ってあたしのあたまをポンと叩いた。 「やる前から失敗することなんて考えちゃだーめ。今は演技を頑張ることだけを考えるの、頑張って、頑張って、頑張って演技する、それでも駄目だったら――お母さんが一緒に謝ってあげる。それにね、ミナに文句をいうような奴がいたら追い払ってあげる。だからね頑張ろう?」 「うん。」 そして母はあたしをもう一度抱きしめた。 なんだろう少し勇気が湧いてきた気がする…。 「それではそろそろお願いします。」 舞台の背景の移動が終り、小道具の人たちが戻ってきて母にいった。 母はあたしを見て、優しく笑って言った。 「じゃあ、一緒に行こうか。」 その時の母の笑顔は本当に天女のような笑顔だった…。 結論から言えば、舞台は大成功だった。 あたしは演技をミス無くこなす事が出来、好評を得た。 舞台最後の挨拶で、舞台上であたしが会場の客に歩いて挨拶した時、会場中から拍手が起こった。 あたしはこの時の事を絶対に忘れないだろう…その時、あたしはそう思っていた。 暗転する。 炎上する舞台。 倒れた柱と床に足を挟まれ母は身動きが出来ない状況だった。 あたしはなんとかその柱から母を引っ張りだそうとしたが、子供の力では抜けない。 「ごめんね、ミナ、お母さんはもういいからあなたは逃げなさい。」 母は笑って言う。 「嫌だ、そんなの嫌だよ、お母さん!!」 あたしはそんなの絶対に認められない。 「嫌だ、お母さんがいないなんて絶対に嫌だ、お母さんが――」 そういって母を引っ張ろうとした時、大きな音と共にあたしの頬の熱い衝撃が走った。 そうして母をもう一度見た後にあたしは気づいた。 母があたしを手を上げたのだと…今までどれほど厳しく言ってもあたしに一度も手を上げた事が無かった母が…。 「ごめんね、ミナ…痛かった?でもね、ミナ、あなたには生きていて欲しいの。」 母は強く言う。 「でも、でも、そんなの嫌だよぉ…。」 それでも泣きじゃくるあたしに母はあーあーと笑った。 「恥ずかしいから言わなかったんだけどね、実はねお母さん、ミナが始めて天女舞やったときね、あんまり凄かったものだから感動して舞台裏で泣いちゃったの、それにちょっと、本当にちょっとだけだけど嫉妬しちゃった。」 「え……。」 あたしは驚いた。 いくらミスが無かったとはいえその演技の隅々にはまだ練習の足りない稚拙な部分が多かった筈だ…。 「演技をするにおいてに大事なのは上手い演技をするというだけじゃないの、その演技にはね、その人引き付けて離さない妖しさというのがあるの…。お母さんは才能なくてね、その妖しさをついに手に入れる事が出来なかった…。出来ないからより綺麗な演技を、より上手い演技を…そう思って練習していたの…。」 母は続ける。 「だから、ミナの初舞台の時にね、ミナの演技を見ていた時…ミナの演技にはねその妖しさがあったの。嬉しく思った反面、良いなぁってちょっと思っちゃった。それでいてね、私はね、ミナの演技に心の底から感動してたの…。技はまだ拙いところがあるけれどそれ以上にミナの体から発せられる不思議パワーというと変な例えかなと思うけれど、そんな力を持ったあなたがさらに技を完璧に身につけたらどんな凄い役者になるだろう…って…それが凄く楽しみだった。」 火がさらに舞台を包み始めていく…。 そんな中で母はミナに優しくいった。 「だからね、ミナはこんな所で死んじゃ駄目。だってあなたにはまだ未来がある。まだまだ、先は長くて辛い事もあるかもしれないけれど、頑張れば必ず報われる。あなたには才能もあるし、何よりもあんなに厳しい訓練に文句一つ言わずついてきた強さもある。そんなあなたが報われない事なんてありえないよ。」 あたしは泣きながら立ち上がった。 お母さんをここに置いていきたくない。 でもこれほどあたしの事を思ってくれている母の意志を蹴り飛ばすような事が出来ようか…。 「お母さん、あたし…あたし頑張るからね!絶対、凄い役者になってみせるからね!」 母は泣きながらそう叫ぶあたしに向かってニコリと笑って―― 「――いきなさい。」 そう言った。 それからあたしは後ろを振り返らなかった。 後ろを見たらきっと決心が鈍る。 きっと母から離れられなくなる。 目の前に火があがる。 死んでたまるものか…。 母を犠牲にしたのだ。 母を見捨てたのだ。 母を…あの母を…。 迂回路を探す。 あたしはなんとしても生きなければならない。 こんな所で死ぬことなんてあたしには許されない。 絶対に…絶対に!! まだ火の手の弱いところを見つけた。 あたしはそこに向けて走る。 天井が崩れ始める。 間一髪だった。 あと少し走り出すのが遅れていれば、あたしは落ちてきた天井の下敷きになって死んでいただろう。 あたしは出口を探す。 消化作業が行われているおかげか出口部分の火の手は薄かった。 そしてあたしはまた走った。 涙が止まらない。 それでも走った。 ただ、走った。 母との約束を守る為に……。 ただ―――ただ―――走りぬいた。 外に出る。 先に逃げ出していた幻想館の仲間達はあたしを見つけ、生きていて良かったと抱きしめてくれた。 あたしは生き延びたのだ。 そして、あたしは泣き叫んだ。 その時だったか、周りの人間たちが絶叫をあげたのだ。 燃え上がる舞台を見にきていた野次馬たちが皆、逃げ始める。 何事かと思い、あたしは燃え上がる舞台を振り返る。 燃え上がる劇場の上に何かが立っているのを見た。 そこにいたのは人間ではなく、大きな異形だった。 一つ…そう、一つ目の化け物……。 それが、この炎の原因を作り出したモノ。 そしてその化け物の口には一つの異物が咥えられているのが見えた。 あたしはそれが何かと気になり、凝視する。 その何かが何なのかと気づいた幻想館の仲間はあたしの視線を遮ろうとした。 けれど…遅かった。 あたしは体が動かなくなる。 怒り、悲しみ、恐怖。 なんとも形容しがたい感情があたしの中で渦を巻く。 だって…だって…その化け物の口には上半身が喰いちぎられたお母さんが――― 「うああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!」 絶叫と共にあたしは目を覚ました。 息を吐き、周りを見渡す。 全身汗だらけだ…。 ここは何処だとあたしは確認を始める。 回りには多数のモニターとコントロールバーが手元にあった。 そしてお前は誰だとモニターに微かに移る自分を見て自問自答する。 「夢か…。」 D-40 グレリーナ。 その機体の中にあたしはいた。 妖魔の群れとの戦闘後のデータ整理が終わった所で疲れてそのまま眠ってしまったのだろう…。 「それにしてもね…。」 あんな夢は久しぶりに見た。 昔はよく見てはいたが最近は滅法見ていなかったからだ。 ドライブの副作用だろうか…あとでカタリナに聞いておかないといけない。 しかし、嫌な夢だった。 もし、もしも母が生きていて今の自分を見たらなんと思うだろうか…。 母はこのような事をする為にあたしに剣糸術を教えてくれたわけじゃなかっただろう…。 だが、あたしにはやらないといけない事が二つある。 それを果たす為には―― 「おい!ミナ!!おい!!聞こえてるか!ミナ!!」 無線越しに声が聞こえた。 知っている声だ。 「聞こえてるよ、うるさいからもっと声のトーン落として…。」 クーガ・ラグナグ。 昨日、シャドウミラージュに配属されてきた新入りで王名持ちの名誉騎士。 いきなり機体を壊してやってきた時はどんな名前だけのヘボかと思ったが、セイム曰く腕は確かだそうだ。 あいつはそういう所ではテキトーな事をいわない奴なので本当なのだろう。 「うるさいってなぁー、さっきのお前の絶叫の方がずっと…。」 ん?聞かれていた? そんな筈は無い。 無線のスピーカーはOFFに―――――なってない。 寝相でスイッチ弄っちゃったんだよねぇ…これ…。 ちょっと自分が嫌になる。 だからちょっと八つ当たりしてやる事にした。 「えー、乙女の寝言を聞いてたのぉ~もう、クーガっちたら、そんな趣味があったんだぁ~。」 「な、何も聞いてねぇよ、大体ずっといびきかいてたし…。」 「何か言った?(意訳:何、阿呆なこといっとるんじゃ死なすぞ、コラ)」 あたしは出来るだけ優しく答える。 「いえ、なんでも無いです、ミナさんはずっとすやすやお休みになられていました。」 「よろしい。」 からかうのは失敗した。 まあ、無線越しに話してる相手は結構ダメージあったみたいなのでOKとしておこうか…。 しかし、このあたしがイビキだと…まずいな…これをセイムにでも聞かれたら永遠にネタにされかねない…気をつけないと…。 「それで一体なんの用?」 「いや、叫び声あげてたからなんかあったのかと心配したんだけどな…その調子じゃ問題なさそうだし…心配して損したと嘆いてる所。」 さっきのあたしの叫び声を聞いてこいつなりに心配してくれていたようだ。 それはちょっと悪いことしたなと思う。 「ごめんね、なんでもないから忘れて…。」 「いいよ、別に…。」 ぶっきらぼうにクーガは答えた。 そこであたしは一つのことを思い出した。 「それよりもクーガっち、約束の件、覚えてる?」 そう、まだあたしは彼に約束を果たしてもらっていない。 「ミナが言った質問に答えるだっけ、最初も言ったけれどゼスに関しての事ならば俺は答えないからな。」 「おーけ、おーけー。」 「んで、何を聞きたいんだ?聞いても面白いことなんてもうほとんど話したと思うが…。」 何を聞くか…それは最初から決めていた。 もし彼の経歴があたしの調べた通りならば知っている筈だ…。 だから、聞こう――全てはあたしの目的の為に―― 「一つ目の妖魔って知ってる?」 <第三話 変幻する糸 了> 次回予告 妖魔の森クロロスペッツゥナ そこから発せられるSOSに向けてシャドウミラージュは決死の救出作戦を決行する そこに待ち受けるのは――― シャドウミラージュ第四話『九曜(ナインデイ)』 それは九つに分かれたオロチの頭蓋 To be continued シャドウミラージュ・SSに戻る back
https://w.atwiki.jp/nouryoku/pages/440.html
ノアのリーダー。三大創造者の争いを司る者。 ケータイを持ったサラリーマン風の男だが、彼の他にも6人のシュテンがいて、どれもシュテンであり、みなシュテンの意思を持っているが、姿かたちは違う。 弥勒一族と言う一族を復活させようとしてるようだが…… その正体は弥勒一族の猛将が一人・弥勒朱天。自分自身が封印されてた場所を人工能力者の体を使い封印を解いた。 が…能力者たちにより再封印されてしまった。 以下七人 ケータイを持ったほうのサラリーマン風の男 雷と炎を操る。ケータイが弱点。 巨漢の大男 全身に平気が埋め込まれてる。 爺さん 無数の人形を操る。 白い肌の女 召還魔法をしてくる。 子供 呪術を使う。 眼鏡の青年 自分より大きい大剣を振りまわす。 金髪の若い男 音を衝撃波とかにして放つ能力。
https://w.atwiki.jp/mousousaba/pages/164.html
レア度:★4 クラス:アーチャー 属性:混沌・悪 真名:レラージュ 出典:ゴエティア 性別:男 身長・体重:171㎝・72㎏ コマンドカード:Q2 A1 B2 HP・ATK:11326・9034 ステータス:筋力C耐久C敏捷B魔力C幸運B宝具B クラス別スキル 対魔力(D) 自身の弱体耐性をアップ 単独行動(A) 自身のクリティカル威力をアップ 保有スキル 千里眼(C) CT(8) 自身のスター発生率をアップ(3T) 加虐体質(B) CT(7) 自身の攻撃力をアップ(3T)&防御力をダウン(3T)【デメリット】 戦争の始まり(EX) CT(8) 味方全体の攻撃力をアップ(3T)&防御力をダウン(3T)【デメリット】 宝具:『化膿の弓(ピュレント・アルクス)』 種類:Arts ランク:B 種別:対人 レンジ:2~15 最大補足:1人 敵単体に超強力な攻撃[Lv1~]&毒状態を付与(5T)(オーバーチャージで効果アップ)&回復量をダウン(1T) 名前
https://w.atwiki.jp/prdj/pages/1992.html
アルミラージ Almiraj この馬鹿でかいウサギは長くて光沢がある角を1本、頭から生やしている。 アルミラージ 脅威度1 Almiraj 経験点400 N/小型サイズの魔獣 イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚、夜目;〈知覚〉+4 防御 AC 13、接触13、立ちすくみ11(+1サイズ、+2【敏】) hp 13(2d10+2) 頑健 +4、反応 +5、意志 +0;ウィッチの呪術に対しては-2 攻撃 移動速度 30フィート、穴掘り10フィート 近接 +1突き刺し=+6(2d4-1) 特殊攻撃 魔法の角 一般データ 【筋】6、【敏】15、【耐】12、【知】5、【判】11、【魅】6 基本攻撃 +2; CMB -1; CMD 11(対足払い15) 特技 《武器の妙技》 技能 〈隠密〉+14、〈軽業〉+6(跳躍は+14)、〈知覚〉+4; 種族修正 +4〈隠密〉、+8跳躍での〈軽業〉、+4〈知覚〉 言語 森語(話せない) その他の特殊能力 呪術過敏 生態 出現環境 温暖/丘陵、平地、または森林 編成 単体 宝物 乏しい(魔法の角) 特殊能力 呪術過敏(超常)/Hex-Prone アルミラージは害を与えるウィッチの呪術に対するセーヴィング・スローに-2のペナルティを受ける。1ラウンド以上の効果時間を持つ有益な呪術をアルミラージが受けると、その効果時間は50%増加する。 魔法の角(超常)/Magic Horn このクリーチャーの頭部にある間、アルミラージの角は+1武器として扱われる。アルミラージの突き刺し攻撃で死亡したクリーチャーは即座に石に変わる(フレッシュ・トゥ・ストーン呪文と同様だが、セーヴィング・スローは不可で、クリーチャーは直ちに死亡する)。切り取ったアルミラージの角は以前の魔力をかすかに保持しており、魔法のダガーや同様の小さい刺突武器を作るために使用する際、高品質の武器として扱われる。 アルミラージは驚くべきことに危険な肉食動物だ。アルミラージはウィッチに強い親和性を持ち、魔法の角攻撃を備え、その秘術の起源から秘術の影響を受けやすい。もしかすると、意図的に新しい使い魔の種類を生み出そうとして行った、ウィッチの実験で生まれたのかもしれない。 ユニコーンを連想させるアルミラージの最も特徴的な要素は、抑止力であると共に恐ろしい武器でもある。アルミラージはこの角で狩りを行う。獲物に忍び寄り、この残忍な器官で刺し貫くのだ。この角固有の魔法の特性には、恐ろしい側面がある。アルミラージはまだ生きている内に、石に変わる前に獲物を消化しなければならない――自分より小さいクリーチャーを狩ると、アルミラージは血を失わせて獲物がゆっくりしか移動できないようにし、四肢に重傷を負わせ使えないようにする。時々、積極的な人が角を求めてアルミラージを狩ろうとするが、アルミラージは恐ろしく残忍で姿を消すのがうまく、動きの速い目標のため成功することは難しい――その素早い跳躍で、自分よりずっと大きいクリーチャーの重要器官に角を届かせるのだ。 アルミラージは極めて縄張り意識が強いが、うまく戦えないと分かると逃亡し、後で戻ってくるのは縄張りを守る場合だけだ。彼らは同種に分かるように曲芸的な動きで縄張りを主張し、真剣勝負よりも角を用いた模擬戦を好む。他の侵入者に対しては攻撃的な姿勢や警戒の咆哮を示すが、アルミラージは戦いを好まない。しかし侵入者が退去しないならば、アルミラージは縄張りを守るために死ぬまで戦う。 アルミラージがどのように繁殖するかはかっきりしていない。アルミラージの雌はほとんどおらず、このクリーチャーと遭遇するときはいつも単体だからだ。彼らが40~60年ほど生き、用心深く互いの関係を気付いて敬意を与えてもらえる村もあると記録されている。 アルミラージは使い魔としてウィッチに人気がある。いかなる属性であっても、《上級使い魔》特技を有している呪文の使い手は、5レベルの時点でアルミラージを使い魔として得ることができる。
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/20826.html
煌めく輝望王(キラメクキボウオウ)ミラージュ・ディアス SR 光 (7) NEOクリーチャー:エンジェル・コマンド/メタリカ 17500 ■NEO進化:自分のメタリカ1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う) ■T・ブレイカー ■相手のターン中、このクリーチャーがタップされていれば、相手は光以外のクリーチャーを召喚できず、呪文を唱えられない。 作者:viblord フレーバーテキスト 評価 NEO進化はパワーを進化前レベルにするべきかと -- アズライト (2017-05-21 20 25 38) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/284.html
セイムは会議室から退場になった。 理由はカタリナ曰く「お前がいると話が進まないから・・・。」というなんともシンプルなものだ。 セイムも先ほどの口論の件で会議室にいるとまずいと思ったのか、カタリナに聞こえないようにクーガの耳元で「めんごな」と言って、出て行った。 「さてだ、邪魔者もいなくなった事だし話を進めるか・・・何処まで話したかな・・・。」 カタリナは椅子に腰掛けて説明を再開し始める。 先ほどあのままセイムと口論になったためか顔に少々疲れの色が出ていた。 「ディールダインがこのイアナーラの近くにあるってところまでかな・・・。」 そう言ってクーガは窓を開ける。 この部屋の換気扇だけではカタリナの吸った煙草の煙と匂いを処理しきれないと感じたからだ。 「ああ、そうだった、そうだった。」 カタリナは新しい煙草を取り出そうとするが、煙草を切らしたことに気づきそれにため息をする。 そうして話を続ける。 「さて、本題にはいるかな、今回シャドウミラージュがこの地に送り込まれたのは陽動の為だ。」 「陽動?ディールダインの採掘がてっきり任務なのかと思っていたけれど・・・。」 「いや、ディールダインはの採掘は少々デリケートでな専門的な道具が必要なんだ。」 カタリナが肩をすくめて言う。 「それをするのがあんたの役目なんじゃないのか?」 「いーや、まあ、私はその仕事をする事も仕事のうちだけど今回の採掘に関しての技術者としては私は予備だ、国から他の専門家どもが派遣されている、現在も別働隊として国立鋼騎士団の護衛を引き連れて採掘作業をしている筈だよ。」 「ふむ、では陽動というのはその採掘班の方に妖魔達が向かわないようにする為、俺達が囮になって注意を引き付けるという事か?」 「ほう、結構ものわかりがいいじゃないじゃないか・・・。」 カタリナは三枚の資料を取り出し、クーガに渡した。 一つ目がこの周辺の地図が書かれているもの。 二つ目がこの一体の妖魔の分布表のようなもの、クリアになっており地図と重ねて使うもののようだ。 三つ目は妖魔の個体情報らしきものが載っているものだった。 「まず一つ目の資料はこの辺りの地図だ、当然の事ながら頭の中に叩き込んでおいてくれ、二つ目の資料はこの辺りの妖魔の分布量を示したものだな、三つ目はこの地に住むといわれる妖魔のブラックリストだ。さて、我々はディールダインを我が国内にも存在することを確認した。だが、問題はそのディ ールダインのある場所だ。」 「場所?」 「そう、ここから北東の方角にある深淵の森クロロスペッツゥナという場所だ。」 地図を取り出しそこをカタリナは指を差し、話を続ける。 「妖魔の生息の分布表があったろう?それと照らし合わせるとわかりやすいな。」 クーガは言われた分布表を取り出し、地図と重ねクロロスペッツゥナの位置と照らし合わせる。 「これは・・・。」 クーガはそれを地図を見て息を呑んだ。 分布表にはマーカーでその地域ごとに妖魔の生息数の予想地が書かれている。 マーカーで書かれた数値が大きい程その地に妖魔が多くいるという事だ。 基本的には地区ごとに大体50から多くて100とかかれることになる。 そして、そのクロロスペッツゥナにマーカで書かれた妖魔の予測生息数は1250と書かれていた。 「どうだ、見ればわかるだろう?そこは文字通り妖魔達の巣なんだ。」 「もしこれを全部倒せというのなら無理だな、俺達がちまちまやるより戦略兵器をぶち込んだ方が効果的だろう、しっぺ返しが怖くなければ・・・だが。」 クーガは重い口調でそう答える。 いくら、シャドウミラージュが精鋭といえどもこの数の妖魔を相手にしては勝機が薄いのは明白だった。「当然だ、だが少しだけ安心していいのはこのクロロスペッツゥナの深部までいかずとも良いという事だ、森に入って比較的浅い部分でもディールダインは採掘できる、深部の妖魔ほど強力であることは間違い無いがな。」 カタリナは口が寂しいのか近くにあった串のようなものを口に咥えた。 「あんた、せわしないな。」 その挙動を見てクーガが言った。 「正直、もっと多くの煙草を持ってくればよかったと後悔しているところだ。煙草は良いぞ、お前も一服どうだ?」 「いや、いいよ。」 カタリナの一服の誘いに丁重に断った。 「そうか…まあいい、話を続けよう、ならばクロロスペッツゥナの浅い部分の妖魔の数だけを減らす事が重要になっていくる、そこでするのが陽動、つまりクーガ、お前がさっき言った通りの我々が囮となって森にいる妖魔の注意をこちらに逸らしつつ数を減らす事だ。」 「でも、それっておかしくないか?数を減らすって言ったって森の妖魔がいなくなるなんて事はありえないわけだし、採掘隊の危険が無くなるなんて事じゃないか?」 そのクーガの疑問に、カタリナは笑って応える。 「まあ、当然だが国からよりすぐりの鋼騎士を4人ほど彼らの護衛につけている、そこら辺にいる下級妖魔なら相手にはならん程度には強い奴らだ、我々はそいつらの負担の軽減も目的というわけだな。」 国からよりすぐりの鋼騎士となるとDを持っているものかもしくは騎士団の上位騎士クラスがいるという事だ。 かつてクーガは国立騎士団に所属していた為、それらが束になればそこらの下級妖魔如きでは相手にならないほどの実力者だという事は把握していた。 「なるほど・・・期間はどれぐらいを想定しているんだ?」 「まあ、一月だ、採掘隊は1週間ごとに補給に戻ってくる。現在で既に15tのディールダインを回収した。予定では1月で100tを回収したかったのだがね、出来るだけ危険の無いように安全な方法を取るとどうも効率的には採掘出来ないようだ。今回は初めてだからな、まあこんなものだろう。」 カタリナは少し暗い顔をする。 一般的には鋼機一体に0.5tのディールダインが必要とされている。 つまり普通に鋼機を作るにもたかだか30機程度のものにしかならないという事だ。 研究用のモノも確保したかったという事もあるため、1月でこれだけの労力を賭けてやっと15tとなるとカタリナが意気消沈するのも仕方無い話ではあった。 カタリナはため息を吐いて話を続ける。 「期間はあと一週間ほどだ、まあ、君の機体がこんな状況じゃあ、君の機体が修理し終わる頃にはもう君の出番も無いかもしれないな。」 「そうか・・・。」 クーガがここに来た事でやったことといえば半壊した鋼機の修理という手間を増やしただけだった。 つまりは増援で来た己は単に余計な手間をこさえて足を引っ張っただけという事になる。 これはクーガとしては非常に情けない話であり己を責めている点でもある。 「ああ、お前はそんなに落ち込まなくてもいい、実のところお前は既に一定の戦果を上げているからね、もし自分を役立たずだとか思っているのならばそれは大きな間違いだ。」 「戦果を上げた?」 クーガにはその戦果の心当たりが無かった。 「お前が『名無し』で闘ったという妖魔の事だ、アレな、ここらじゃ一応、我々のブラックリストに載る程度に有名な妖魔だったんだ。」 『名無し』とは国に非公認で作られた集落の通称だ。 クーガは12日ほど前、このイアナーラに向かっていたクーガは鋼機を一緒に運んでいたトレーラーの故障した為、近くにあった『名無し』に修理パーの購入と長旅での休養の為、数日間そこで過ごす事になった。 その後、成り行きでクーガは町に巣食っていた妖魔と闘うことになったのだがその戦いの際、自身の鋼機であるスラッシュゲイルに大きなダメージを受けてしまった・・・。 「あいつそんなに凄い奴だったのか?」 カタリナを妖魔の個体情報が書かれた資料取り出し、これだと掌で叩いた。 「この三つ目の資料がこの地方での強力な力を持つとされる妖魔のリストだ。お前が倒した妖魔はグラスと名乗ったんだろう?」 「ああ、確かそんな名前だった筈だ。」 村にいたいかれた儀式の執行人が妖魔の事をグラス様と言っていたのをクーガは思い出しながら答えた。 「3枚目だ、『グラス』、クラスCの妖魔としてブラックリストに載っている奴だ、その『名無し』の地区を支配していたと言われる妖魔だな、結構な数の舎弟もいたらしく、そのグラスの配下が今森から出てきて仇を取ろうと血眼になってお前を探しているようだよ、お陰で森の妖魔は結構な数の妖魔が森 の外に出た、つまりはお前は役目を意図はしていなかっただろうがシャドウミラージュの目的を一つ果たしていたという事だ。だからここでは誰もお前を責めたりするような奴はいない、その点に関しては安心してもらってもいい。まあ、この部隊は能天気な奴が多いせいかそんなことせずとも歓迎してただろうがな。」 そんな事を言いながらカタリナはポケットの中に手を入れて中をさぐっていた。 おそらくはポケットの中に箱から落ちた煙草が無いか?と探しているのだろう。 そのため、クーガは慰めの言葉をかけられても余り説得力を感じることが出来ず、苦笑した。 クーガはその妖魔のブラックリストを眺める。 そこに一つ気になる妖魔の名前があった。 「一ついいか?」 「ああ、なんだ?」 ポケットの中からしなびた煙草をとりだしてカタリナはクーガの方に向いた。 「この――――」 クーガが質問を告げようとしたその時、乱暴に開けられた扉が壁にぶつかる音が会議室に響き渡った。 「カタリナ!!!」 扉を開けて入ってきた女は大声で上げて会議室に入ってくる。 女は赤い髪の長髪が特徴的で服装はローブのような布の白い服、手っ取り早くいえば、どっかのアニメ文化が栄えてるような島国の民族衣装っぽいものだ。 年齢は20超えたか超えていないぐらいようだった。 「なんだ、ミナ、私は今、一応仕事中なんだがな・・・。」 「こっちも仕事の話だ、あんた私のグレリーナにまた変なもん積んだだろ?」 慌ててこの会議室にやってきたようだ。 「変なもの?ああ、姿勢制御のプログラムで新しい奴が出来たのから全部の機体にいれとけと指示だしたかな。でも今度のは中々の自信作だったんだが駄目だったか?」 「全然良くない、姿勢が崩れると無理に制御をかけて姿勢を直そうとするからバランスが崩れて逆に動かしづらくなった!」 真顔でミナはそういった。 それを聞いてカタリナはため息を付き。 「あのな、それは普通倒れそうになった鋼機を機械側のがわざわざ補正をかけて立て直そうとしてくれているんであって――」 「だから、それがいらないんだって!!・・・って、あれ?あんたは誰?」 ミナがクーガに気づき聞いてきた。 「うーん、お節介好きの馬鹿者かな。」 クーガはとぼけて答える。 「そいつがお前が大好きな男だ。」 見知らない人間がいきなり自分が好きだったとカタリナに告白されクーガは驚いた。 というもののクーガ・ラグナグは色恋沙汰は苦手である。 別に女が苦手とかではないだがどうもある人間と親交を持ってしまってから、そういった感情をクーガは抱くようになった。 だから内心、クーガは少々慌ていた。 そんなクーガをよそにミナは少し考えた仕草を見せて答える。 「あたしが好きな男?あー、えー、あー、ああそういう事か、という事はあんたがクーガ・ラグナグって事ね?」 「まあ、そうだが、俺が好きってどういう意味だ?」 カタリナがくくっと笑って言う。 「いや、こいつがお前の噂話をよくもってきてな、部隊の中でお前の噂を知らない人間はいないんだ。」 「噂?」 クーガは自分に噂されるような事柄があるだろうかと考える。 心当たりはいくつかあるが、どれもあまり言われていて嬉しいような噂ではなかった。 「その話はあとにして、先に本題ね。」 ミナがその話をさえぎって言う。 「つまりはさっさと元に戻せという事か?」 「そういうこと。」 ふむとカタリナは頷く。 「だがな、私も今、取り込み中でな、こいつ色々講釈してやらねばならんのだ、これは隊長からの正式な頼みで――」 「でもね―――」 ミナはカタリナの耳元でぼそぼそと呟く。 その後、カタリナは煙草の火を消して考え始めた。 クーガにはそれが必死に笑いを堪えているようなものに感じた。 「ふむ、ふむ、ふむ、クーガすまないが講釈の続きはまたの機会にしてもいいか?」 「ああ、別にいいが一体なんだ?」 「そう言ってもらえると助かる、ちょっとした野暮用・・・のようなものだ。」 カタリナからこれ以上聞いて欲しくないという顔をしていた為、クーガはそれ以上追求するのをやめた。 ミナはそれをくすっと笑って―― 「まあ、この新入りが何か質問あればあたしが答えといてあげるから、行ってらっしゃいよ。」 「そうだな、じゃあ、あとは頼む。」 「りょーかい。」 そんなやり取りの後、カタリナは会議室から出て行った。 二人でそれを見送った後、ミナはクーガを値踏みするような目で見た。 「なんか気持ち悪いな、そういう目で見られるのは・・・一応、俺はまだあんたが誰だかすら知らないんだが・・・。」 そのクーガの発言にミナは忘れていたというような表情をする。 「ああ、ごめん、ごめん、あたしの名前はミナ、シャドウミラージュで鋼騎士をやってる、まあ、役としてはあんたと一緒だね。」 「さっきグレリーナとか言ってたが、それがあんたの機体か?」 「グレリーナっていう、型番はD―40。」 自慢気にミナはクーガに語る。 「D―40という事はかなり新しい型だな、という事はあんたも最近D型を受け取ったのか?」 クーガの乗る鋼機はD-42である。 D型と呼ばれる特殊な鋼機はワンオフ前提で開発されるがために型番分しか機体が存在しない。 言うなれば、D-42 スラッシュゲイルの二つ前に作られた鋼機という事になる為、製作時期が非常に近い機体という事になる。 「そういう事、一応、D―41は戦闘用じゃないから実質的にはカタリナの最新作という事になるね。」 「そういえばさっきカタリナにミナ・・・さんでいいのかな、ミナさんは何を言ったんだ?」 「ミナでいいよ、めんどくさい。他人行儀は嫌いなんだ。」 クーガはセイムと初めてあった時、呼び捨てで良いといったことを思い出す。 カタリナもそうだったが、ここではあまり敬称の類は好まれていないようだ。 「そうか、ミナ。」 ミナは満足したように言葉を返す。 「さて、あたしが何を言ったのか?だったよね、実はグレリーナはまだ未完成でね、一つだけ搭載される武装が足りてなかったんだ。」 「未完成?」 「そうそう、別に戦闘行動には何の問題は無い、いわゆる隠し手って奴、切り札っていった方がわかりやすいかな?それがやっと完成したのが工場から届いてね。」 「ああ、なるほどカタリナはそれの取り付けに行ったのか。」 ならば別に自分への説明終わってからでも良かったんじゃないだろうか?とクーガは思った。 「あの人、自分の趣味と煙草の事になると周りが見えなくなるからねぇ。」 「へぇー。」 「まあ、あんたと話をしてみたかったというのもあるかな、セイムからここにいると聞いてたしね。」 「俺と話してみたかった?」 そう疑問を返したクーガにミナは耳元にまで近寄って囁いた。 「実はね、だからカタリナを追っ払った。」 「へ?」 クーガはミナのその一言に気の抜けた返事をした。 ミナが会議室にやってきてから既に二時間ほどが経過していた。 ミナがしたかった話というのはいわゆる噂話の真偽の確認である。 なんでもクーガは王名を7年ぶりに受け取った人間という事であった噂からあらぬような噂まで色んな噂がたっているらしい。 王名とは王族からその人間をたたえるためにかつての王族の王の名を字としてもらうことである。 これは星名に次ぐ名誉な字とされている。 だが、この王名には色々黒い噂が耐えない。 愚騎士ブラッドレイ・クライスなんてのがその良い例で実力も実績も無いのに王名を王家から授けられた事があった。 このときは大臣や武官達は王名を授ける事にほとんどが反対したのだという。 だが、王室側がそれを押し切った。 結局のところ王名は王室がその与えられる者の武勲を賞賛して与えるものであるがために、最大の決定権は王室側にある。 何故、あんなどうしようもない騎士が・・・という話題が民衆に広まり、それ以降この王名という字は黒い噂にまみれてしまった。 それゆえにそれ以降、誰もが自身の名誉も含めてこの王名を受け取る事はなくなってしまった。 そんなわけでクーガ・ラグナグ、若干19歳にしてその名誉と同時に黒い噂を得たという情報が出たときはスーサウ全土の人間が驚いたものだった。 無名の騎士があの呪われた王名を・・・。 一体どんな手段で! そうして様々な噂が流れた。 ある人は、彼は名家の出身だったがあまりの無能な為、字が貰える可能性が無かった、それゆえに賄賂で彼に称号を与えたという。 ある人は、彼は本当に実力者であり、先見の目を持った王家が彼に授けた称号だったという。 他には妖魔を5世代遅れのS型鋼機で単機で倒したとか、王国の姫君を誘拐して王名を要求したとか、実は宇宙生物ガンダーの生まれ変わりとか、ゲンカイザーにのってムゲンカイザーを立案したとか、俺がガン○ムだとか、まあ根も葉もある噂から無い噂、意味不明な噂までより取り見取りであった。 ミナが知りたいのはこの真偽であった。 噂を集めるのが趣味といいつつも別にミナはその噂を鵜呑みにしているというわけでは無い。 彼女の興味は非常に単純で、その噂がどれほど真実と違っていくるのか?という点だった。 「まあ、なんというか誇張表現が酷いがいくつか事実は混ざってるな・・・。」 クーガはその噂の数々に苦悩するように頭を抱えたい気持ちになった。 そもそも目立つ事をあまり好まない彼からすれば噂の種になるという時点で面白い話では無いものだった。 それが今の話はどうだ? 自分が最も嫌うケースでは無いのか? ああ、まったくをもって嫌になる。 「ええ!事実混ざってるの!!まさか本当にお姫様を誘拐して王名を・・・。」 ミナは驚愕したようにクーガを見つめる。 クーガはその視線に慌てて叫んだ。 「やってない!誘拐した罪を被せられたことならあるが・・・。」 「うわ、それはそれで何気に衝撃発言かな・・・。」 「・・・・・・もう嫌だ、この部隊・・・。」 そう嘆くクーガの肩をミナは慰めるように叩いた。 「まあ、いいよ、思ってたより面白い奴みたいだしね、あんた。」 「それは喜んで良い話なのか・・・・・・。」 クーガは飽きれるように呟く。 「まあ、王名って基本的にろくな奴が持たないって印象があるからなぁー、あんたもその類だと思ってた。だから驚いたよ、こんな最前線に立つような部隊に配属希望するなんて・・・。」 王名が良い風に思われていないという噂はクーガも知っていた、だがここまで人におかしな先入感を与えるものだと自覚しクーガは脱力する。 そもそもこの王名、クーガが望んで得たものでは無く、半ば無理矢理とらされたようなものなのだ・・・。 「あ、へコんでる、へコんでる。」 その反応を見て面白そうにミナは笑う。 「大した用無いのならもう帰っていいか、ちょっと長話が続いて俺もくたくたなんだよ。」 苦笑しつつクーガは言った。 嘘は無かった。 何せこの1時間半ほどずっと講話をしていたのだ。 この際、半分が雑談だったという事は・・・まあ、忘れた事にして・・・だが疲れているというのは事実ではあった。 ミナは少し考えるようにしてから言った。 「うーん、じゃあ、最期に一つだけ、うん、これだけはどうしても聞いておきたかったんだ。」 「なんだ・・・?」 少々呆れた風な素振りをクーガは見せた、それに構わずミナは最期の問いをかける。 これだけはなんとしても聞いておかなければならなかったからだ。 「あなたがゼス・ブラックスターを殺したというのは本当?」 クーガの顔が強張る。 さきほどまであったある種のお気楽な雰囲気ではなく、その会議室という空間が即座に殺伐とした空気に包まれた。 この部屋に充満する空気を作り出したのは間違いなくクーガだ、そしてそうなる原因は今、己が踏んだ地雷にあるのだとミナは直感的に確信した。 「いいよ、ありがとう、その顔で十分答えになった。」 ミナはそう答える。 「――そうか、じゃあ、俺は休む事にするよ。」 そう言ってクーガは部屋から出て行こうと席を立った。 そのクーガの後姿に向けて、 「クーガ、一つだけ忠告しておくよ、仲間内でそんな殺気を出されたら困る・・・いかなる理由があろうともだ、妖魔は恐ろしいほど気配に敏感なモノもいる、今のお前はそんな奴らに見つけてくださいといっているようなものだ、実戦ではそんな癇癪を絶対に起こすなよ。」 と真剣な眼差しでミナは言った。 その視線、その一言を受けて、クーガは軽く自嘲気味に背中で笑う。 「ああ、肝に銘じておくよ。」 そういって、クーガは会議室から出て行った。 「はぁー・・・また変なのが入ってきたもんだ・・・。」 ミナが床にペタリと腰を落としたのはその後だった。 シャドウミラージュ・SSに戻る next back