約 2,473,956 件
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/201.html
2012年9月1日 最終更新:2018年11月6日(ページ末尾の「更新履歴」参照のこと) 1959年4月に創刊された東京創元社、《創元推理文庫》の非英語圏作品一覧。 (「非英語圏作品」だと日本の作品も含むことになるが、日本の作品はリスト化していない。創元推理文庫で刊行された海外ミステリの非英語圏作品の一覧である。) 関連ページ:ポケミス非英語圏作品一覧(早川書房、1953年9月創刊) Index 創元推理文庫/海外ミステリ/非英語圏・非フランス語圏作品一覧 創元推理文庫/海外ミステリ/フランス語圏作品一覧 創元推理文庫/海外ミステリアンソロジー/非英語圏作品一覧 おまけ1:創元推理文庫/ホラー&ファンタジイ/非英語圏作品一覧 おまけ2:創元SF文庫/非英語圏作品一覧 参考文献 更新履歴 創元推理文庫/海外ミステリ/非英語圏・非フランス語圏作品一覧 著者 タイトル 訳者 出版年月 # 原題(年) 備考 ラテンアメリカ(特記なき場合、原語はスペイン語) パコ・イグナシオ・タイボ二世(メキシコ) 影のドミノ・ゲーム 田中一江 1995年1月 Mタ2-1 Sombra De La Sombra (1986) 英語からの重訳 スウェーデン(スウェーデン語) ヤーン・エクストレム 誕生パーティの17人 後藤安彦 1987年1月 Mエ1-1 Ättestupan (1975) ヘニング・マンケル 殺人者の顔 柳沢由実子 2001年1月 Mマ13-1 Mördare utan ansikte (1991) リガの犬たち 柳沢由実子 2003年4月 Mマ13-2 Hundarna i Riga (1992) 白い雌ライオン 柳沢由実子 2004年9月 Mマ13-3 Den vita lejoninnan (1993) 笑う男 柳沢由実子 2005年9月 Mマ13-4 Mannen som log (1994) 目くらましの道【上下巻】 柳沢由実子 2007年2月 Mマ13-5,6 Villospår (1995) 英国推理作家協会ゴールド・ダガー賞、フランス・ミステリ批評家賞 タンゴステップ【上下巻】 柳沢由実子 2008年5月 Mマ13-7,8 Danslärarens återkomst (2000) 五番目の女【上下巻】 柳沢由実子 2010年8月 Mマ13-9,10 Den femte kvinnan (1996) 背後の足音【上下巻】 柳沢由実子 2011年7月 Mマ13-11,12 Steget efter (1997) ファイアーウォール【上下巻】 柳沢由実子 2012年9月 Mマ13-13,14 Brandvägg (1998) 霜の降りる前に【上下巻】 柳沢由実子 2016年1月 Mマ13-15,16 北京から来た男【上下巻】 柳沢由実子 2016年8月 Mマ13-17,18 2014年刊行作品の文庫化 ピラミッド 柳沢由実子 2018年4月 Mマ13-19 モンス・カッレントフト 冬の生贄【上下巻】 久山葉子 2013年3月 Mカ11-1,2 Midvinterblod (2007) 天使の死んだ夏【上下巻】 久山葉子 2013年10月 Mカ11-3,4 Sommardöden (2008) 秋の城に死す【上下巻】 久山葉子 2015年12月 Mカ11-5,6 カーリン・イェルハルドセン お菓子の家 木村由利子 2013年6月 Mイ4-1 Pepparkakshuset (2008) パパ、ママ、あたし 木村由利子 2014年3月 Mイ4-2 Mamma, pappa, barn (2009) 子守唄 木村由利子 2015年6月 Mイ4-3 リザ・マークルンド ノーベルの遺志【上下巻】 久山葉子 2013年11月 Mマ26-1,2 Nobels testamente (2006) M・ヨート、H・ローセンフェルト 犯罪心理捜査官セバスチャン【上下巻】 ヘレンハルメ美穂 2014年6月 Mヨ1-1,2 Det fördolda (2010) 模倣犯 犯罪心理捜査官セバスチャン【上下巻】 ヘレンハルメ美穂 2015年1月 Mヨ1-3,4 白骨 犯罪心理捜査官セバスチャン【上下巻】 ヘレンハルメ美穂 2017年6月 Mヨ1-5,6 少女 犯罪心理捜査官セバスチャン【上下巻】 ヘレンハルメ美穂 2017年11月 Mヨ1-7,8 アンナ・ヤンソン 消えた少年 久山葉子 2014年10月 Mヤ2-1 死を歌う孤島 久山葉子 2015年3 Mヤ2-2 クリスティーナ・オルソン シンデレラたちの罪 ヘレンハルメ美穂 2015年8月 Mオ5-1 カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ 犯罪は老人のたしなみ 木村由利子 2016年9月 Mイ8-1 老人犯罪団の逆襲 木村由利子 2017年10月 Mイ8-2 シッラ ロルフ・ボリリンド 満潮【上下巻】 久山葉子 2016年10月 Mホ12-1,2 トーヴェ・アルステルダール 海岸の女たち 久山葉子 2017年4月 Mア18-1 レイフ・GW・ペーション 許されざる者 久山葉子 2018年2月 Mヘ19-1 デンマーク(デンマーク語) エルスベツ・イーホルム 赤ん坊は川を流れる 木村由利子 2015年2月 Mイ6-1 過去を殺した女 木村由利子 2016年6月 Mイ6-2 ノルウェー(ノルウェー語) アンネ・ホルト 凍える街 枇谷玲子 2014年12月 Mホ10-1 ホテル1222 枇谷玲子 2015年9月 Mホ10-2 カーリン・フォッスム 晴れた日の森に死す 成川裕子 2016年9月 Mフ36-1 アイスランド(アイスランド語) ヴィクトル・アルナル・インゴウルフソン フラテイの暗号 北川和代 2013年11月 Mイ5-1 Flateyjargáta (2002) アーナルデュル・インドリダソン 湿地 柳沢由実子 2015年5月 Mイ7-1 2012年刊行作品の文庫化 緑衣の女 柳沢由実子 2016年7月 Mイ7-2 2013年刊行作品の文庫化 声 柳沢由実子 2018年1月 Mイ7-3 2015年刊行作品の文庫化 フィンランド(フィンランド語) レーナ・レヘトライネン 雪の女 古市真由美 2013年1月 Mレ7-1 Luminainen (1996) 推理の糸口賞(1997年) 氷の娘 古市真由美 2013年9月 Mレ7-2 Kuolemanspiraali (1997) 要塞島の死 古市真由美 2014年5月 Mレ7-3 Tuulen puolella (1998) ドイツ語圏 アンネ・シャプレ(ドイツ) カルーソーという悲劇 平井吉夫 2007年5月 Mシ11-1 Caruso Singt Nicht Mehr (1997) ドイツ・ミステリ大賞受賞シリーズの第1作 ネレ・ノイハウス(ドイツ) 深い疵(きず) 酒寄進一 2012年6月 Mノ4-1 Tiefe Wunden (2009) シリーズ第3作 白雪姫には死んでもらう 酒寄進一 2013年5月 Mノ4-2 Schneewittchen muss sterben (2010) シリーズ第4作 悪女は自殺しない 酒寄進一 2015年6月 Mノ4-3 シリーズ第1作 死体は笑みを招く 酒寄進一 2016年10月 Mノ4-4 シリーズ第2作 穢れた風 酒寄進一 2017年10月 Mノ4-5 シリーズ第5作 悪しき狼 酒寄進一 2018年10月 Mノ4-6 シリーズ第6作 フォルカー・クッチャー(ドイツ) 濡れた魚【上下巻】 酒寄進一 2012年8月 Mク18-1,2 Der nasse Fisch (2007) 死者の声なき声【上下巻】 酒寄進一 2013年8月 Mク18-3,4 Der stumme Tod (2009) ゴールドスティン【上下巻】 酒寄進一 2014年7月 Mク18-5,6 Goldstein (2010) アンドレアス・グルーバー(オーストリア) 夏を殺す少女 酒寄進一 2013年2月 Mク19-1 Rachesommer (2010) 黒のクイーン 酒寄進一 2014年1月 Mク19-2 Schwarze Dame (2007) 月の夜は暗く 酒寄進一 2016年2月 Mク19-3 刺青の殺人者 酒寄進一 2017年4月 Mク19-4 バルドゥイン・グロラー(オーストリア) 探偵ダゴベルトの功績と冒険 垂野創一郎 2013年4月 Mク20-1 Detektiv Dagoberts Taten und Abenteuer シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(1) ドイツ語圏編 ヴォルフラム・フライシュハウアー(ドイツ) 消滅した国の刑事 北川和代 2013年6月 Mフ28-1 Torso (2011) シャルロッテ・リンク(ドイツ) 沈黙の果て【上下巻】 浅井晶子 2014年9月 Mリ7-1,2 Am Ende des Schweigens (2003) 失踪者【上下巻】 浅井晶子 2017年1月 Mリ7-3,4 ペトラ・ブッシュ(ドイツ) 漆黒の森 酒寄進一 2015年2月 Mフ31-1 フェルディナント・フォン・シーラッハ(ドイツ) 犯罪 酒寄進一 2015年4月 Mシ15-1 2011年刊行作品の文庫化 罪悪 酒寄進一 2016年2月 Mシ15-2 2012年刊行作品の文庫化 コリーニ事件 酒寄進一 2017年12月 Mシ15-3 2013年刊行作品の文庫化 禁忌 酒寄進一 2018年12月? 刊行予定。2015年刊行作品の文庫化 フレドゥン・キアンプール(ドイツ) 幽霊ピアニスト事件 酒寄進一 2015年9月 Mキ12-1 『この世の涯てまで、よろしく』改題文庫化 ニーナ・ブラジョーン(ドイツ) 獣の記憶 遠山明子 2015年10月 Mフ34-1 ライナー・レフラー(ドイツ) 人形遣い 事件分析官アーベル&クリスト 酒寄進一 2015年10月 Mレ8-1 ウルズラ・ポツナンスキ(オーストリア) 古城ゲーム 酒寄進一 2016年4月 Mホ11-1 ザーシャ・アランゴ(ドイツ) 悪徳小説家 浅井晶子 2016年7月 Mア16-1 シュテファン・スルペツキ(オーストリア) 探偵レミングの災難 北川和代 2017年7月 Mス15-1 天国通り殺人事件 北川和代 2018年7月 Mス15-2 アンドレアス・フェーア(ドイツ) 弁護士アイゼンベルク 酒寄進一 2018年4月 Mフ37-1 オランダ(オランダ語) ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク アムステルダムの異邦人 池央耿 1981年1月 Mウ17-1 Het lijk in de Haarlemmer Houttuinen (1975) 英題:Outsider in Amsterdam オカルト趣味の娼婦 池央耿 1981年5月 Mウ17-2 Buitelkruid (1976) 英題:Tumbleweed 大道商人の死 池央耿 1987年5月 Mウ17-3 De dood van een marktkoopman (1977) 英題:Death of a Hawker スペイン(特記なき場合、原語はスペイン語) マヌエル・バスケス・モンタルバン 楽園を求めた男 田部武光 1985年8月 Mモ4-1 Los Mares Del Sur (1979) フランス語からの重訳/フランス推理小説大賞、スウェーデン推理作家アカデミー賞 死の谷を歩む男 田部武光 1986年4月 Mモ4-2 La Soledad Del Manager (1977) フランス語からの重訳 R・リーバス、S・ホフマン 偽りの書簡 宮﨑真紀 2016年5月 Mリ8-1 マルク・パストル(カタルーニャ語作家) 悪女 白川貴子 2018年3月 Mハ24-1 ギリシャ(ギリシャ語) アンドニス・サマラキス きず 小池滋 1987年10月 Mサ2-1 Το λάθος (1965) フランス推理小説大賞(1970年) ブルガリア(ブルガリア語) アンドレイ・グリャシキ 007は三度死ぬ 深見弾 1985年8月 Mフ10-7 Срещу 07 (1966) 『ミステリマガジン』1967年2月号に『ザホフ対07』のタイトルで訳載(袋一平訳) ※注記したもの以外にも重訳の作品はあるかもしれない。 創元推理文庫/海外ミステリ/フランス語圏作品一覧 数え方にもよるが、以下では32人、164冊をリストアップしている(2017年11月発売のグザヴィエ=マリ・ボノ『狩人の手』までをカウント)。 冊数の多い作家ジェラール・ド・ヴィリエ … 50冊 カトリーヌ・アルレー … 25冊 モーリス・ルブラン … 23冊 ジョルジュ・シムノン … 12冊 ボワロ&ナルスジャック … 6冊 ミッシェル・ルブラン、セバスチアン・ジャプリゾ、フレッド・ヴァルガス … 各5冊 1990年代には創元推理文庫でフランス語圏の作品は1冊も出版されていない。(ちなみに、早川書房のポケミスでも1990年代にはフランス語圏のミステリは1冊しか出版されなかった) 創元推理文庫に収録されたのが早い作家から順に並べた。 2000年代以降に新訳が出たものについては【新訳】と示した。 著者 タイトル 訳者 出版年月 # 備考 ガストン・ルルー 黄色い部屋の謎 宮崎嶺雄 1965年6月 Mル2-1 旧訳は水谷準訳(1959年5月) 黒衣婦人の香り 石川湧 1976年3月 Mル2-2 2008年の復刊フェアで新カバー化 ジョルジュ・シムノン(ベルギー) 男の首/黄色い犬 宮崎嶺雄 1969年5月 Mシ1-1 『男の首』(1959年9月)、『黄色い犬』(1959年9月)合本 13の秘密/第1号水門 大久保輝臣 1963年8月 Mシ1-2 『13の秘密』改題 ゲー・ムーランの踊子 他 安堂信也 1973年9月 Mシ1-3 『ゲー・ムーランの踊子』(1959年11月)、『三文酒場』(1960年8月)合本 猫―ねこ― 三輪秀彦 1985年1月 Mシ1-4 サン・フィアクル殺人事件 三輪秀彦 1960年4月 Mシ1-5 『サン・フィアクルの殺人』改題 怪盗レトン 木村庄三郎 1960年5月 Mシ1-6 オランダの犯罪 宗左近 1960年9月 Mシ1-7 アルザスの宿 原千代海 1960年11月 Mシ1-8 メグレ警部と国境の町 三輪秀彦 1961年1月 Mシ1-9 港の酒場で 木村庄三郎 1961年4月 Mシ1-10 死んだギャレ氏 宗左近 1961年7月 Mシ1-11 影絵のように 望月芳郎 1961年8月 Mシ1-12 ボワロ&ナルスジャック 女魔術師 江口清 1961年7月 Mホ2-1 技師は数字を愛しすぎた 大久保和郎 1960年3月 Mホ2-2 2012年4月【新版】 思い乱れて 大久保和郎 1959年10月 Mホ2-3 呪い 大久保和郎 1963年4月 Mホ2-4 仮面の男 井上勇 1964年7月 Mホ2-5 犠牲者たち 石川湧 1967年8月 Mホ2-6 カトリーヌ・アルレー わらの女 安堂信也 1964年8月 Mア5-1 大いなる幻影/死者の入江 安堂信也 1973年9月 Mア5-2 『大いなる幻影』(1968年11月)、『死者の入江』(1962年4月)合本 黄金の檻/泣くなメルフィー 安堂信也 1974年8月 Mア5-3 『黄金の檻』(1963年4月)、『泣くなメルフィー』(1964年12月)合本 死の匂い 望月芳郎 1963年10月 Mア5-4 目には目を 安堂信也 1961年1月 Mア5-5 二千万ドルと鰯一匹 安堂信也 1974年12月 Mア5-6 剣に生き、剣に斃れ 荒川浩充 1975年4月 Mア5-7 犯罪は王侯の楽しみ 安堂信也 1975年6月 Mア5-8 2014年の復刊フェアで新カバー・新解説 決闘は血を見てやめる 鈴木豊 1975年8月 Mア5-9 黒頭巾の孤島 安堂信也 1976年2月 Mア5-10 死ぬほどの馬鹿 安堂信也 1976年10月 Mア5-11 さよならメラニー 荒川浩充 1978年1月 Mア5-12 『またもや大いなる幻影』改題 砂の鎧 安堂信也 1979年6月 Mア5-13 地獄でなぜ悪い 安堂信也 1979年10月 Mア5-14 三つの顔 窪田般彌 1980年3月 Mア5-15 共犯同盟 小野萬吉 1980年10月 Mア5-16 死体銀行 加藤尚宏 1981年6月 Mア5-17 理想的な容疑者 荒川浩充 1981年12月 Mア5-18 2010年の復刊フェアで新カバー化/フランス冒険小説大賞(1981年) 白墨の男 安堂信也 1982年12月 Mア5-19 罠に落ちた女 安堂信也 1983年9月 Mア5-20 呪われた女 安堂信也 1984年4月 Mア5-21 21のアルレー 安堂信也 1985年6月 Mア5-22 死神に愛された男 安堂信也 1986年2月 Mア5-23 アラーム! 安堂信也 1987年3月 Mア5-24 疑惑の果て 安堂信也 1988年2月 Mア5-25 ミッシェル・ルブラン 殺人四重奏 鈴木豊 1961年4月 Mル3-1 旧訳は鈴木豊・河村正夫訳(1961年4月)/フランス推理小説大賞(1956年) 贋作/モンタージュ写真 望月芳郎・三輪秀彦 1972年12月 Mル3-2 *注1 未亡人 鈴木豊 1972年7月 Mル3-3 まちがえた番号/ストリッパーの死 鈴木豊 1973年4月 Mル3-4 ミッドウェイ水爆実験/自殺志願者 鈴木豊 1973年11月 Mル3-5 ノエル・カレフ 死刑台のエレベーター 宮崎嶺雄 1970年5月 Mカ2-1 2010年7月【新版】 その子を殺すな 宮崎嶺雄 1961年8月 Mカ2-2 パリ警視庁賞(1956年) ミラクル・キッド 宮崎嶺雄 1963年8月 Mカ2-3 『名も知れぬ牛の血』改題 フレッド・カサック 殺人交叉点 平岡敦【新訳】 2000年9月 Mカ8-1 フランス・ミステリ批評家賞 *注2 セバスチアン・ジャプリゾ シンデレラの罠 平岡敦【新訳】 2012年2月 Mシ2-1 旧訳は1964年11月、望月芳郎訳/フランス推理小説大賞(1963年) 寝台車の殺人者 望月芳郎 1966年10月 Mシ2-2 新車のなかの女 平岡敦【新訳】 2015年7月 Mシ2-3 旧訳は1968年10月、望月芳郎訳『新車の中の女』/英国推理作家協会 最優秀外国作品賞 殺意の夏 望月芳郎 1980年9月 Mシ2-4 スウェーデン推理作家アカデミー賞 長い日曜日 田部武光 2005年3月 Mシ2-5 モーリス・ルブラン 怪盗紳士リュパン 石川湧 1965年6月 Mル1-1 リュパン対ホームズ 石川湧 1965年7月 Mル1-2 水晶の栓 石川湧 1965年9月 Mル1-3 奇巌城 石川湧 1965年10月 Mル1-4 リュパンの告白 井上勇 1966年3月 Mル1-5 金三角 石川湧 1972年12月 Mル1-6 虎の牙 井上勇 1973年3月 Mル1-7 カリオストロ伯爵夫人 井上勇 1973年1月 Mル1-8 謎の家 井上勇 1973年7月 Mル1-9 緑の目の令嬢 石川湧 1973年1月 Mル1-10 二つの微笑を持つ女 井上勇 1972年11月 Mル1-11 『ふたつの微笑を持つ女』改題 バール・イ・ヴァ荘 石川湧 1973年8月 Mル1-12 特捜班ヴィクトール 井上勇 1973年10月 Mル1-13 赤い数珠 井上勇 1974年1月 Mル1-14 カリオストロの復讐 井上勇 1973年6月 Mル1-15 オルヌカン城の謎 井上勇 1973年5月 Mル1-16 ジェリコ公爵 井上勇 1974年4月 Mル1-17 リュパンの冒険 南洋一郎 1965年10月 Mル1-18 綱渡りのドロテ 三好郁朗 1986年12月 Mル1-19 ノー・マンズ・ランド 大友徳明 1987年7月 Mル1-20 三つの目 田部武光 1987年10月 Mル1-21 バルタザールの風変わりな毎日 三輪秀彦 1987年11月 Mル1-22 リュパン、最後の恋 高野優監訳池畑奈央子訳 2013年7月 Mル1-23 クロード・アヴリーヌ U路線の定期乗客 三輪秀彦 1977年6月 Mア13-1 ブロの二重の死 三輪秀彦 1983年6月 Mア13-2 ジェラール・ド・ヴィリエ SAS/セーシェル沖暗礁地帯 伊東守男 1978年12月 Mウ18-1 SAS/イスタンブール 潜水艦消失 伊東守男 1979年2月 Mウ18-2 SAS/イラン CIA対マルコ 大友徳明 1979年3月 Mウ18-3 SAS/ソマリア 人質奪回作戦 鈴木豊 1979年3月 Mウ18-4 SAS/ニューヨーク 大追跡 鈴木豊 1979年4月 Mウ18-5 SAS/日本連合赤軍の挑戦 鈴木豊 1979年6月 Mウ18-6 SAS/ヨルダン国王の危機 飯島宏 1979年8月 Mウ18-7 SAS/ブルンジ スパイ衛星墜落 小野萬吉 1979年9月 Mウ18-8 SAS/怒りのベルファスト 小野萬吉 1979年11月 Mウ18-9 SAS/鄧小平の密命 三輪秀彦 1979年11月 Mウ18-10 SAS/リオ マンガン鉱争奪戦 鈴木豊 1979年12月 Mウ18-11 SAS/シンガポール 華僑の秘密 飯島宏 1980年2月 Mウ18-12 SAS/ロンドン スパイ連合作戦 大友徳明 1980年2月 Mウ18-13 SAS/クワイ河の黄金 小野萬吉 1980年3月 Mウ18-14 SAS/ケネディ秘密文書 加藤尚宏 1980年4月 Mウ18-15 SAS/エチオピア皇帝の宝 鈴木豊 1980年5月 Mウ18-16 SAS/ローデシアの陰謀 飯島宏 1980年7月 Mウ18-17 SAS/ワルシャワ 同志を売る男 小野萬吉 1980年7月 Mウ18-18 SAS/カリブ海 ハリケーン作戦 田部武光 1980年8月 Mウ18-19 SAS/モンテビデオの天使 小野萬吉 1980年10月 Mウ18-20 SAS/インディアン狩り 小野萬吉 1980年10月 Mウ18-21 SAS/伯爵夫人の舞踏会 飯島宏 1980年12月 Mウ18-22 SAS/カンボジア式ルーレット 荒川浩充 1980年12月 Mウ18-23 SAS/バグダッドの黒豹 飯島宏 1981年2月 Mウ18-24 SAS/北極圏の逃亡者 小野萬吉 1981年3月 Mウ18-25 SAS/アンゴラ 独立前夜 小野萬吉 1981年4月 Mウ18-26 SAS/サイゴン サンライズ作戦 飯島宏 1981年4月 Mウ18-27 SAS/寄港地パゴ・パゴ 田部武光 1981年6月 Mウ18-28 SAS/香港 三人の未亡人 三輪秀彦 1981年7月 Mウ18-29 SAS/アメリカ 石油封鎖ショック 飯島宏 1981年7月 Mウ18-30 SAS/リスボン KGB秘密計画 秋本紀夫 1981年9月 Mウ18-31 SAS/バリ島の狂気 田部武光 1981年10月 Mウ18-32 SAS/ゲバラ万歳! 飯島宏 1981年10月 Mウ18-33 SAS/ザイール レッド・アイ・ミサイル 三輪秀彦 1981年11月 Mウ18-34 SAS/ラオス 黄金の三角地帯 田部武光 1981年12月 Mウ18-35 SAS/ハイチ 黒犬に化けた男 三輪秀彦 1982年1月 Mウ18-36 SAS/ニカラグアの十字軍 秋本紀夫 1982年2月 Mウ18-37 SAS/ボリビアのナチ狩り 三輪秀彦 1982年3月 Mウ18-38 SAS/ベイルートの連続殺人 田部武光 1982年4月 Mウ18-39 SAS/セイロン 舎利塔の秘宝 飯島宏 1982年5月 Mウ18-40 SAS/チェックポイント・チャーリー 佐藤到 1982年6月 Mウ18-41 SAS/ハワイ CIA危機一髪 飯島宏 1982年7月 Mウ18-42 SAS/ザンジバルのために死す 三輪秀彦 1982年9月 Mウ18-43 SAS/コロンビアの決闘 飯島宏 1982年10月 Mウ18-44 SAS/イスラエル 嘆きの壁の女 田部武光 1982年11月 Mウ18-45 SAS/サンチアゴ 冷たい手の男 荒川浩充 1982年12月 Mウ18-46 SAS/ハンガリー 我が祖国 飯島宏 1982年12月 Mウ18-47 SAS/アブダビ 王宮の陰謀 三輪秀彦 1983年2月 Mウ18-48 SAS/マルタを見て死ね 三輪秀彦 1983年3月 Mウ18-49 SAS/エル・サルバドル 殺人指令 田部武光 1983年4月 Mウ18-50 ピエール・マニャン アトレイデスの血 三輪秀彦 1981年4月 Mマ19-1 パリ警視庁賞(1978年) スタニスラス=アンドレ・ステーマン(ベルギー) 殺人者は21番地に住む 三輪秀彦 1983年12月 Mス4-1 六死人 三輪秀彦 1984年8月 Mス4-2 フランス冒険小説大賞(1931年) ギ・デ・カール 破戒法廷 三輪秀彦 1984年4月 Mテ3-1 ドミニク・フェルナンデス シニョール・ジョヴァンニ 田部武光 1984年7月 Mフ18-1 ブリス・ペルマン 穢れなき殺人者 荒川浩充 1984年9月 Mヘ5-1 顔のない告発者 荒川浩充 1985年5月 Mヘ5-2 モーリス・ドニュジエール 暗号名はフクロウ 小野萬吉 1985年4月 Mト8-1 パスカル・レネ 三回殺して、さようなら 田中淳一 1988年6月 Mレ6-1 ジャン=ジャック・フィシュテル 私家版 榊原晃三 2000年12月 Mフ14-1 フランス推理小説大賞(1994年) ジャン=クリストフ・グランジェ クリムゾン・リバー 平岡敦 2001年1月 Mク11-1 2018年11月【新版】 コウノトリの道 平岡敦 2003年7月 Mク11-2 狼の帝国 高岡真 2005年12月 Mク11-3 フレッド・ヴァルガス 死者を起こせ 藤田真利子 2002年6月 Mウ12-1 フランス・ミステリ批評家賞、英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 青チョークの男 田中千春 2006年3月 Mウ12-2 英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞 論理は右手に 藤田真利子 2008年4月 Mウ12-3 裏返しの男 田中千春 2012年1月 Mウ12-4 フランス・ミステリ批評家賞 彼の個人的な運命 藤田真利子 2012年8月 Mウ12-5 モーリス・ルヴェル 夜鳥(よどり) 田中早苗 2003年2月 Mル4-1 ジャン=ピエール・ノーグレット ハイド氏の奇妙な犯罪 三好郁朗 2003年10月 Mノ2-1 カトリーヌ・キュッセ ジェーンに起きたこと 長谷川沙織 2004年7月 Mキ4-1 アンドレア・H・ジャップ 殺人者の放物線 藤田真利子 2006年8月 Mシ10-1 ジャン=クロード・イゾ 失われた夜の夜 高橋啓 2007年2月 Mイ3-1 トロフェ813受賞 ジャック・ルーボー 麗しのオルタンス 高橋啓 2009年1月 Mル5-1 誘拐されたオルタンス 高橋啓 2017年2月 Mル5-2 マルセル・F・ラントーム 騙し絵 平岡敦 2009年10月 Mラ6-1 ピエール・シニアック ウサギ料理は殺しの味 藤田宜永 2009年12月 Mシ12-1 カミ ルーフォック・オルメスの冒険 高野優 2016年5月 Mカ14-1 『ミステリーズ!』vol.77で特集 ジョエル・ディケール(スイス) ハリー・クバート事件【上下巻】 橘明美 2016年11月 Mテ15-1,2 2014年刊行作品の文庫化 グザヴィエ=マリ・ボノ 狩人の手 平岡敦 2017年11月 Mホ14-1 注1:ミッシェル・ルブラン『贋作/モンタージュ写真』(1972年12月) - 『不許複製』(1962年2月)と『モンタージュ写真』(1963年3月)の合本。『不許複製』は合本時に『贋作』に改題。 注2:フレッド・カサック『殺人交叉点』(2000年9月) - 1962年7月に創元推理文庫で『連鎖反応』(諏訪正訳)が単独で出版され、1979年には「殺人交差点」(荒川浩充訳)と「連鎖反応」(荒川浩充の新訳)を収録した『殺人交差点』が出版された。そして2000年9月には、収録2作を平岡敦が新訳した『殺人交叉点』が出版された。 創元推理文庫/海外ミステリアンソロジー/非英語圏作品一覧 江戸川乱歩編『世界短編傑作集』【全5巻】(1960年7月 - 1961年5月)第1巻 - アントン・チェホフ「安全マッチ」 - ロシア 第2巻 - モーリス・ルブラン「赤い絹の肩かけ」 - フランス 第2巻 - バルドゥイン・グロルラー「奇妙な跡」 - オーストリア(ドイツ語) エラリー・クイーン編『ミニ・ミステリ傑作選』(1975年10月)W・ハイデンフェルト「月の光」 - 南アフリカ(1911年、ベルリン生まれ。執筆は英語だと思われる) フェレンツ・モルナール(名-姓)「最善の策」 - ハンガリー ミゲル・デ・セルバンテス「サンチョ・パンサの名探偵ぶり」 - スペイン アントン・チェーホフ「子守歌」 - ロシア アレクサンドル・デュマ「ナイフの男」 - フランス ギイ・ド・モーパッサン「復讐」 - フランス ギイ・ド・モーパッサン「正義の費用」 - フランス ヴォルテール「犬と馬」 - フランス オットー・ペンズラー編『魔術ミステリ傑作選』(1979年8月)マニュエル・ペイロウ「ジュリエットと奇術師」 - アルゼンチン(スペイン語) エドワード・D・ホウク(エドワード・D・ホック)編『最後のチャンス――年刊ミステリ傑作選 78』(1982年5月)ポール・セルー「犯人(ホシ)はシロ」 - フランス ピーター・ゴドフリ「殺人の治し方」 - 南アフリカ(執筆は英語だと思われる) ピーター・ヘイニング編『ディナーで殺人を』【上下巻】(1998年1月)上巻 - ガストン・ルルー「胸像たちの晩餐」 - フランス 上巻 - アルフォンス・ドーデー「三つの読唱ミサ」 - フランス 上巻 - アレクサンドル・プーシキン「葬儀屋」 - ロシア 下巻 - ジョルジュ・シムノン「競売の前夜」 - ベルギー(フランス語) おまけ1:創元推理文庫/ホラー&ファンタジイ/非英語圏作品一覧 1969年2月に創元推理文庫の「怪奇と冒険」部門としてスタート。1989年から「ホラー&ファンタジイ」部門という名称に。1991年まで使用されていた分類マークでは「帆船マーク」。 日本の作品は省略。 著者 タイトル 訳者 出版年月 # 分類 備考 フランス語 アレクサンドル・デュマ(フランス) 黒いチューリップ 宗左近 1971年3月 Fテ1-1 歴史ロマン 王妃の首飾り【上下巻】 大久保和郎 1972年4・5月 Fテ1-2,3 歴史ロマン マルセル・エイメ(フランス) 第二の顔 生田耕作 1972年3月 Fエ3-1 幻想小説 ジョリス=カルル・ユイスマンス(フランス) 彼方 田辺貞之助 1975年3月 Fユ1-1 幻想文学 ガストン・ルルー(フランス) ガストン・ルルーの恐怖夜話 飯島宏 1983年10月 Fル1-1 ホラー オペラ座の怪人 三輪秀彦 1987年1月 Fル1-2 ホラー ジャン・レー(ベルギー) 新カンタベリー物語 篠田知和基 1986年4月 Fレ2-1 幻想小説 ロラン・トポル(フランス) カフェ・パニック 小林茂 1988年1月 Fト3-1 奇妙な味 トーマス・オーウェン(ベルギー) 黒い玉――十四の不気味な物語 加藤尚宏 2006年6月 Fオ2-1 ホラー 青い蛇――十六の不気味な物語 加藤尚宏 2007年5月 Fオ2-2 ホラー ドイツ語 H・H・エーヴェルス(ドイツ) プラークの大学生 前川道介 1985年9月 Fエ2-1 幻想小説 エーリヒ・ケストナー(ドイツ) 消え失せた密画 小松太郎 1970年2月 Fケ1-1 ユーモア 雪の中の三人男 小松太郎 1971年11月 Fケ1-2 ユーモア 一杯の珈琲から 小松太郎 1975年9月 Fケ1-3 ユーモア ケルスティン・ギア(ドイツ) 紅玉(ルビー)は終わりにして始まり 遠山明子 2015年11月 Fキ4-1 ファンタジイ カイ・マイヤー(ドイツ) 魔人の地 嵐の王1 酒寄進一・遠山明子 2015年12月 Fマ11-1 ファンタジイ 第三の願い 嵐の王2 酒寄進一・遠山明子 2016年4月 Fマ11-2 ファンタジイ 伝説の都 嵐の王3 酒寄進一・遠山明子 2016年7月 Fマ11-3 ファンタジイ ロシア語 イワン・エフレーモフ(ソ連) アレクサンドロスの王冠【上下巻】 飯田規和 1979年6・9月 Fエ4-1,2 ファンタジイ チェコ語 ヤン・ヴァイス(チェコ) 迷宮1000 深見弾 1987年8月 Fウ3-1 幻想小説 2016年の復刊フェアで新カバー化 ※分類は『東京創元社 文庫解説総目録』より 『怪奇小説傑作集 4 フランス編』(1969年6月、【新版】2006年7月)(東京創元社公式サイト 内容紹介) 『怪奇小説傑作集 5 ドイツ・ロシア編』(1969年5月、【新版】2006年8月)(東京創元社公式サイト 内容紹介) S・P・ソムトウ(タイ)『ヴァンパイア・ジャンクション』(2001年9月、金子浩訳)(Vampire Junction (1984)) - タイの作家が英語で執筆した作品。著者は別名、ソムトウ・スチャリトクル。 アンソロジー平井呈一編『恐怖の愉しみ』上巻(1985年5月) - エルクマン=シャトリアン「見えない眼」 - フランス アル・サラントニオ編『999 聖金曜日』(2000年2月) - ピーター・シュナイダー「紛う方なき愚行」 - ドイツ おまけ2:創元SF文庫/非英語圏作品一覧 1963年9月に創元推理文庫のSF部門としてスタート。1991年に「創元SF文庫」として独立した。ここでは創元推理文庫のSF部門の作品も一緒に扱う。 日本の作品は省略。 著者 タイトル 訳者 出版年月 # 備考 フランス語 ジュール・ヴェルヌ(フランス) 月世界へ行く 江口清 1964年10月 SFウ1-1 地底旅行 窪田般彌 1968年11月 SFウ1-2 悪魔の発明 鈴木豊 1970年8月 SFウ1-3 オクス博士の幻想 窪田般彌 1970年11月 SFウ1-4 海底二万里 荒川浩充 1977年4月 SFウ1-5 動く人工島 三輪秀彦 1978年2月 SFウ1-6 八十日間世界一周 田辺貞之助 1976年3月 SFウ1-7 サハラ砂漠の秘密 石川湧 1972年3月 SFウ1-8 必死の逃亡者 石川湧 1972年6月 SFウ1-9 十五少年漂流記 荒川浩充 1993年8月 SFウ1-10 地軸変更計画 榊原晃三 2005年9月 SFウ1-11 ピエール・ブール(フランス) 猿の惑星 大久保輝臣 1968年7月 SFフ7-1 ジャック・ヴァレ(フランス) 異星人情報局 礒部剛喜 2003年5月 SFウ10-1 ドイツ語 ハインリッヒ・ハウザー(ドイツ) 巨人頭脳 松谷健二 1965年8月 SFハ18-1 K・H・シェール(ドイツ) 地底のエリート 松谷健二 1966年7月 SFシ1-1 地球人捕虜収容所 松谷健二 1968年3月 SFシ1-2 地球への追放者 松谷健二 1969年7月 SFシ1-3 宇宙船ピュルスの人々 松谷健二 1970年6月 SFシ1-4 テア・フォン・ハルボウ(ドイツ) メトロポリス 前川道介 1988年12月 SFハ16-1 FからSFに移動/2005年の復刊フェアで新カバー化/2018年の復刊フェアで復刊 ロシア語 アレクサンドル・ベリャーエフ(ソ連) ドウエル教授の首 原卓也 1969年1月 SFヘ3-1 2016年の復刊フェアで復刊 セルゲイ・スニェーゴフ(ソ連) 銀河の破壊者 深見弾 1983年12月 SFス4-1 ペルセウス座進攻 深見弾 1984年3月 SFス4-2 逆時間の環 深見弾 1985年3月 SFス4-3 チェコ語 カレル・チャペック(チェコ) 山椒魚戦争 松谷健二 1968年2月 SFチ1-1 『ロシア・ソビエトSF傑作集 上』(1979年3月) 『ロシア・ソビエトSF傑作集 下』(1979年4月) 『東欧SF傑作集 上』(1980年9月) 『東欧SF傑作集 下』(1980年11月) 文庫ではないが、2011年9月には東京創元社より『時間はだれも待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』(高野史緒編)が刊行されている(東京創元社公式サイト 内容紹介)。 アンソロジージュディス・メリル編『年刊SF傑作選 5』(1973年9月)ヨゼフ・ネスワドバ(ヨゼフ・ネスヴァードバ)「第三帝国最後の秘密兵器」 - チェコ ロマン・ギャリー(ロマン・ガリー)「退廃」 - フランス ホセ・マリア・ヒロネリャ「赤い卵」 - スペイン ジュディス・メリル編『年刊SF傑作選 6』(1975年3月)ホルヘ・ルイス・ボルヘス「円環の廃墟」 - アルゼンチン(スペイン語) スチュアート・デイヴィッド・シフ編『マッド・サイエンティスト』(1982年4月)ヴィリエ・ド・リラダン「ハルリドンヒル博士の英雄的行為」 - フランス 参考文献 高橋良平+東京創元社編集部編『東京創元社 文庫解説総目録』東京創元社、2010年12月2010年3月までの目録。それ以降の出版物については東京創元社公式サイトで調べた。 「Mシ1-1」のような方式の整理番号が付されるようになったのは1991年以降だが、この本ではそれ以前に刊行されたものについても整理番号が付されている。 更新履歴 2018年11月6日2014年7月で更新が途絶えていたが、2014年8月以降に刊行された海外ミステリの非英語圏作品50タイトルのデータを追加(2018年10月刊行分までのデータを反映/11月・12月の刊行予定もいくつか記載)。 ただし、原題および原著刊行年のデータは未記載。 リストに新たに追加した作品については、作品名をクリックすると東京創元社の書籍紹介ページが開くようにした。 関連記事 非英語圏ミステリ各種リスト ポケミス非英語圏作品一覧 ハヤカワ・ミステリ文庫非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 『ミステリマガジン』洋書案内〈世界篇〉で紹介された本とその邦訳状況 ヨーロッパの推理小説 - ヨーロッパの推理小説に関する日本語文献の一覧
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/155.html
2011年2月3日 2011年8月4日増補(詳細はページ最下部の「第一章 更新履歴」参照) 「中国ミステリ史」は、19世紀末から現代(2011年)までの中国の探偵小説(偵探小説)/推理小説/ミステリの歴史を、第一章から第六章の全6ページに分けて紹介するものである。 『中国ミステリ史 第一章』では、そのうち19世紀末から1910年代まで(清末)を扱っている。 目次 『中国ミステリ史 第一章』 19世紀末~1910年代 はじめに 第一章 19世紀末~1910年代: 欧米探偵小説の受容と国産化の試み第一節 東アジア・東南アジアでのホームズの受容 第二節 裁判小説から探偵小説へ(1)中国初の創作探偵小説 (2)中国古来の裁判小説 (3)翻訳探偵小説とその国産化の試み 参考文献 第一章 更新履歴 『中国ミステリ史 第二章』 (1910年代~1940年代) 第二章 1910年代~1940年代: ホームズ、ルパンからフオサン、ルーピンへ第一節 中国ミステリ草創期: 上海の「青」と「紅(あか)」(1)程小青(てい しょうせい)/名探偵フオサン (2)孫了紅(そん りょうこう)/怪盗紳士ルーピン (3)同時代の中国探偵作家 第二節 1940年代の探偵小説雑誌の隆盛 第三節 同時代の日本から見た当時の中国探偵小説界 第四節 邦訳された19世紀末~1940年代の中国探偵小説 『中国ミステリ史 第三章』 (1940年代末~1970年代) 第三章 1950年代~1970年代: 社会状況の変化による中国ミステリの転変第一節 中華人民共和国の成立と旧ソ連探偵小説の流入 第二節 中国の推理作家とソ連の推理作家の交流(1956年) 第三節 ソ連の探偵小説の変化(アルカージイ・アダモフ『雑色事件』(1956)) 第四節 文化大革命期の"写本"現象 第五節 邦訳された1950年代~1970年代の中国探偵小説 『中国ミステリ史 第四章』 (1970年代末~1990年代) 第四章 1970年代末~1990年代: 翻訳ブームと中国ミステリの多様化第一節 日本の社会派推理小説が中国でもブームに 第二節 中国ミステリの多様化 第三節 1990年代末の中国翻訳ミステリ事情 第四節 邦訳された1980年代~1990年代の中国推理小説 『中国ミステリ史 第五章』 (1990年代末~21世紀初頭) 第五章 20世紀末~21世紀初頭: 新たなミステリの潮流第一節 インターネットという新天地/新たな創作の場 第二節 ネット上で活躍していたミステリ執筆者が紙媒体へ/雑誌『歳月・推理』創刊 第三節 邦訳された21世紀の中国ミステリ 『中国ミステリ史 第六章』 (現代) 第六章 現代の中国ミステリ界第一節 北京偵探推理文芸協会の活動 第二節 現代の中国ミステリ作家 第三節 賞・ランキング・雑誌・その他 おわりに はじめに この「中国ミステリ史」は、『中国科学幻想文学館』(上巻、下巻)(武田雅哉・林久之著、大修館書店、2001年)という中国SFの歴史を紹介する本に触発されて作成したものである。このような書籍が出ていることからも分かるように、日本では、中国のSF小説の紹介は少ないながらもそれなりになされてきた。早川書房の『S-Fマガジン』で中国SF特集が組まれたこともある(2008年9月号)。一方で、中国の推理小説については、日本ではほとんど知られていない。「中国には推理小説はほとんどないらしい」とさえ言われることがある。そこで、ここに中国の推理小説の歴史をまとめ、紹介することにした。中国の20世紀以降のミステリ史を日本語でまとめたものは、あるいは学術論文などではあったかもしれないが、ミステリファンの視点でミステリファンがまとめ、ネット上で公開するのは初めてではないかと思う。 当初は、今までに収集した数少ない中国ミステリ関連資料をメモ書き程度にまとめるつもりだったが、まとめている途中で「百年華文推理簡史(ひゃくねん かぶん すいり かんし)」つまり「中国語圏ミステリ百年略史」という詳細かつ信頼できる資料を見つけたので、基本的にここでの中国ミステリに関する記述はこの資料に大部分を拠っている。 「百年華文推理簡史」の執筆者は、中国最大手のミステリ総合サイト「推理之門(すいり の もん)」の管理人・老蔡(ラオツァイ)氏と、中国のミステリ雑誌『歳月・推理』などで作品を発表している推理作家の杜撰(ずさん)氏である。現段階では「推理之門」や『歳月・推理』と言われてもピンとくる人は少ないと思うが、この「中国ミステリ史」を読めば、これらのWebサイトや雑誌が中国ミステリ界においてどのような地位を占めるものかが分かるはずである。なお、「百年華文推理簡史」ではふんだんに写真が使われているので、この「中国ミステリ史」とあわせて、ぜひそちらも参照してもらいたい。 個人的な興味から、中国ミステリ史を略述すると同時に、同時代のアジアでの動きにもしばしば触れている。 【注】 中国語の「偵探 zhentan」という語について 中国初の探偵小説雑誌は、1923年創刊の『偵探世界(ジェンタン シージエ)』である。この雑誌名は、日本語の文献ではそのまま『偵探世界』と書かれる場合もあるし、日本語にあわせて『探偵世界』とされる場合もある。混乱を避けるため、このページでは書籍・雑誌のタイトルや団体名などに使われている中国語の「偵探(ジェンタン)」という語は、そのまま「偵探(ていたん)」とする。 【注】 中国語の「華文 huawen」という語について 中国語の「華文(ホアウェン)」という語は「中国語」という意味である。賞の名前などに使用された際に、「華文(ホアウェン)」を「中国語」と直すと非常に座りが悪くなってしまうため、このページでは中国語の「華文(ホアウェン)」はそのまま「華文(かぶん)」とする。 「偵探(ていたん)」も「華文(かぶん)」も本来日本語にはない語だが、「ミステリ」や「アリバイ」などと同じ外来語だと思って、覚えてもらえれば幸いである。 第一章 19世紀末~1910年代: 欧米探偵小説の受容と国産化の試み 第一節 東アジア・東南アジアでのホームズの受容 【日本で最初にホームズものが訳された年代について誤りがありました。資料を手に入れたら直します。失礼いたしました】 「推理小説的な物語」の起源は探ればきりがなくなるが、現代にいたるミステリの流れを考えるにあたっては、各地でのシャーロック・ホームズシリーズ(発表時期:1887年~1927年)の受容とそのローカル版の成立を見ていくのが分かりやすいと思う。日本では、1899年4月から7月にかけて『A Study in Scarlet(緋色の研究)』(1887)の翻案『血染の壁』が毎日新聞に連載されたのがホームズシリーズの最初の紹介だとされる。翻案者は「無名氏」。この『血染の壁』では、ホームズは「小室泰六」、ワトソンは「和田進一」とされていた。『緋色の研究』のみに着目してその後の流れを見ると、この作品は翌1900年には『新陰陽博士』、1901年には『モルモン奇譚』、1906年には『神通力』というタイトルで翻訳(翻案)されている。『神通力』では、ホームズは「堀見猪之吉」、ワトソンは「和田真吉」とされているという。 その後、1917年には岡本綺堂が「江戸探偵名話」シリーズの連載を開始。このシリーズの主人公は、その第1作で「彼は江戸時代に於ける隠れたるシャアロック・ホームズであつた」と紹介されている。ホームズシリーズの影響下に誕生したこのシリーズは、1924年の単行本刊行時より「半七捕物帳」の名で広く知られている。また1923年には江戸川乱歩がデビューし、翌年には探偵・明智小五郎が初登場している。 中国では、1896年に張坤徳(ちょう こんとく/チャン クントー)がホームズシリーズ4編を翻訳し、上海の新聞『時務報』に掲載。これが中国語になった最初のホームズシリーズとされる。最初に訳された作品は、「海軍条約文書事件」(1893)(中国語タイトル:「英包探勘盗密約案」)である。ホームズの最初の翻訳は中国よりも日本の方がわずかに早かったが、ホームズ全集の刊行は、日本より中国の方が早かった。中国で最初にホームズ全集が出たのは1916年であり、一方、日本でホームズ全集が最初に出たのは、1931年末から1932年末にかけてであった。 19世紀末から20世紀初めにかけて中国(清および中華民国)では翻訳小説ブームが訪れており、ホームズなどの欧米作品のみならず、黒岩涙香や押川春浪などの日本の作品(翻案作品含む)も中国語に訳されていたという。 タイでは1912年に「第二の汚点」(1904)がルアン・ナイウィチャーン(筆名シースワン)によって翻訳され、『パドゥン・ウィッタヤー』に掲載されたのが最初である。1915年には、ルアン・サーラーヌプラパンにより『バスカヴィル家の犬』が翻訳刊行され、その後もホームズシリーズは次々と翻訳された。同時期に、タイ人の手による最初の探偵小説『トーンイン物語』が発表されている。主人公のトーンインがホームズばりの活躍をするストーリーで、執筆したのはシェイクスピアの翻訳やミステリ小説の翻訳もおこなっていた国王のラーマ6世(Wikipedia)である。(宇戸清治(2009)) 現在のマレーシア・インドネシアに当たる地域では、1910年ごろ(確実なのは1914年)にホームズが初めて翻訳された(「マレー語」(現在のマレーシア語・インドネシア語)への翻訳)。(柏村彰夫(2010)) 朝鮮半島ではホームズものの最初の翻訳は1918年の「三人の学生」(1904)だった(bookgram(2009))。また、それ以前から黒岩涙香の翻案作品を再翻案したものが人気を得ていた。代表的なものに、黒岩涙香の翻案小説『巌窟王』(1901)を再翻案したイ・サンヒョプの『海王星』(1916)がある。 第二節 裁判小説から探偵小説へ 【主要参考文献:老蔡(ラオツァイ)、杜撰(ずさん)(2009)「百年華文推理簡史 引言」、老蔡(2009)「百年華文推理簡史 一、中国偵探小説的起源」】 【2011年8月4日追加】 (1)中国初の創作探偵小説 中国では、1885年発行と推定される知非子(ちひし)「冤獄縁(えんごくえん)」が初の創作探偵小説だとされている。ただし、中国で初めて欧米の探偵小説が翻訳されるのより11年も早く、またシャーロック・ホームズが登場する最初の作品『緋色の研究』より2年も早いことから、その発行年に関しては議論がある。 日本の最初の創作探偵小説は、1888年の須藤南翠(1857-1920)「殺人犯」、または1889年の黒岩涙香(1862-1920)「無惨」(青空文庫)とされるので、「冤獄縁」の発行年の1885年というのが正しければ、中国では日本よりも早く創作探偵小説が誕生していたことになる。なお韓国では、イ・ヘジョ(李海朝、1869-1927)が1908年末から1909年初めにかけて新聞に連載した『双玉笛(そう ぎょくてき)』が初の創作探偵小説とされている。 (2)中国古来の裁判小説 1890年には、作者不明の長編探偵小説『狄公案(てきこうあん)』【注1】が刊行されている。この作品は、オランダの推理作家・東洋学者のロバート・ファン・ヒューリック(1910-1967)が英訳し、また自らそれに題材を採った推理小説〈狄(ディー)判事シリーズ〉を執筆したことで、欧米ではよく知られている。江戸川乱歩はヒューリックによる英訳で『狄公案』を読み、「一本を求め帰って読んで見ると、棠陰比事(とういうんひじ)【注2】などの短篇と違い、長篇本格探偵小説の体をなしていて西洋のガボリオやボアゴベイに比べても、大して見劣りしないほどで、その上、長篇探偵小説として西洋にも例のない面白い構成になっている。日本の小説家は棠陰比事の類ばかり輸入して、こんな優れたものを、なぜ注意しなかったのかと、不思議に思われる」(探偵作家クラブ会報第33号(1950年2月))と、この作品をフランスの探偵作家ガボリオやボアゴベの作品と並べて称賛している。この作品は、欧米探偵小説の影響を受ける以前の中国古来の探偵小説、すなわち公案小説(こうあんしょうせつ)の形式で書かれたものである。残念ながら現在にいたるまで日本語の完訳は出ていないが、有坂正三氏による抄訳『狄仁傑(てきじんけつ)の不思議な事件簿』が2007年に刊行されている。 公案小説は、中国の明の時代の末期(16世紀末 - 17世紀初め)ごろから多く書かれるようになったジャンルで、名裁判官が事件の謎を解き、真犯人を明らかにするというものである。裁判官役としては、包拯(ほうじょう)や狄仁傑(てき じんけつ/ディー・レンチエ)などの実在の人物があてられる。代表的なものに、『包公案(ほうこうあん)』【注3】(別名:龍図公案(りゅうとこうあん))や、『施公案(しこうあん)』【注4】などがある。これらは現在のミステリと必ずしも同じものではなく、やはり現在のミステリは欧米ミステリ(及びその伝播)に始まると言って差し支えないが、公案小説は中国のみならず、日本や韓国を含む東アジア諸国が欧米探偵小説を受容する際にその基層となったものなので、まったく触れないというわけにもいかないだろう。(中国の公案小説が日本や韓国に与えた影響については、のちに「東アジアミステリの源流」(未完成)で簡単にまとめる予定) その後、1896年に上海の新聞『時務報』にホームズシリーズ4作の中国語訳が掲載され、中国に初めて欧米の探偵小説が紹介されると、『時務報』のほかに『新小説』、『月月小説』、『礼拝六(The Saturday)』などの雑誌も探偵小説を掲載するようになる。 上海の小説家・呉趼人(ごけんじん、1866-1910)は、欧米探偵小説を手本に公案小説の改造を試みた『九命奇冤(きゅうめいきえん)』(1903年連載開始)や、中国の古書から34の事件簿をとりまとめた『中国偵探案』(1906年出版)などを発表しているが、これらは欧米探偵小説のファンの好評を得ることはできず、1910年の彼の死をもって、中国の伝統的な探偵小説である公案小説は終焉を迎えることになった。 注1:『狄公案(てきこうあん)』の成立年代はよく分かっていない。書籍として刊行されたのは1890年(井波律子(2003))とのことだが、物語自体はそれ以前からあったようである。ロバート・ファン・ヒューリックが英訳に際して使ったのは、古典籍を扱う東京の琳琅閣(りんろうかく)書店(公式サイト)で手に入れた写本だが、その写本は17世紀か18世紀ごろのものだとヒューリックは言っている。中国文学者の辛島驍(からしま たけし)氏は、ヒューリックや乱歩を交えた座談会で、どんなに早いとしても1798年に出版された『施公案(しこうあん)』よりはさかのぼらないだろうと述べている(このとき、辛島氏は『狄公案』の英訳を読んだだけで、『狄公案』の写本には目を通していない)。 注2:『棠陰比事(とういうんひじ)』(桂万栄(けい ばんえい)編、1207年)は、中国の宋の時代に成立した裁判エピソード集。「棠陰」(とういん)は"梨のこかげ"転じて「裁判所」という意味、「比事」は「事件・案件を比べる」という意味であり、『棠陰比事』というタイトルを分かりやすく和訳すれば『名裁判くらべ』となる。似通った2つの事件を一対として、七十二対、計144のエピソードが収録されていることからこのタイトルがつけられている。収録されているエピソードはすべて実話とされている。日本では、1649年に『棠陰比事物語』というタイトルで翻訳出版され、人気を博した。その後日本では、井原西鶴が1689年に、「棠(なし)」を日本風の「桜」に変えた『本朝桜陰比事(ほんちょうおういんひじ)』(裁判エピソード全44編を収録)を刊行。日本初の創作探偵小説とされる黒岩涙香「無惨」の発表のちょうど200年前、有栖川有栖や北村薫のデビューのちょうど300年前に刊行されたこの『本朝桜陰比事』は、「日本の推理小説の源流」と見なされることもある。なお、『棠陰比事』は岩波文庫版の表紙によれば、「推理小説ファンにとって見のがせぬ一冊」であるとのこと。 注3:『包公案』のエピソードのいくつかは、有坂正三『包青天奇案―中国版・大岡越前の物語』(文芸社、2006年)で読むことができる。北村薫は、『包公案』のエピソードの翻案だと推定される都賀庭鐘(つが ていしょう、Wikipedia)の「白水翁(はくすいおう)が売卜(まいぼく)直言(ちょくげん)奇(き)を示(しめ)す話(こと)」(『古今奇談 英(はなぶさ)草子』、1749年)を、日本初の本格ミステリだとしている。 注4:中国文学者の辛島驍(からしま たけし)氏は、1798年に出版された『施公案(しこうあん)』を中国初の長編探偵小説だと見ている。これは辛島氏の言を借りれば「折り畳み式長編、螺旋階段式長編」であり、1つの事件が解決しないうちに次の事件が起き、エピソードが200回、300回と重ねられていくタイプの長編である。 (3)翻訳探偵小説とその国産化の試み 【未完成。加筆予定】 1907年に出版された呂侠(吕侠)の『中国女偵探』(中国女侦探)は、収録作3編のうち2編が『新青年』に訳載されている(詳細は「第二節第三節」で改めて述べる)。 参考文献 中国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 第一章 更新履歴 2011年2月3日:公開 2011年8月4日:「第二節 公案小説から探偵小説へ」を新設。 『中国ミステリ史 第一章』(19世紀末~1910年代) ←今見ているページ 『中国ミステリ史 第二章』(1910年代~1940年代) 『中国ミステリ史 第三章』(1940年代末~1970年代) 『中国ミステリ史 第四章』(1970年代末~1990年代) 『中国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) 『中国ミステリ史 第六章』(現代)
https://w.atwiki.jp/mariokart_wii/pages/65.html
攻略方法(グランプリ) 攻略方法(Wi-Fi) ショートカット タイムアタック 動画YouTube世界チャンプ ライブリプレイ 02 16.884 - Totom@ITF せかいチャンプに学ぶキノコの使い方 2008年5月 zoomeキラーの通過ルート参考動画 _コメント ↓ スターカップ ├ デイジーサーキット ├ ノコノコみさき ├ メイプルツリーハウス ←いまここ └ グラグラかざん 攻略方法(グランプリ) 多少クネクネしていますが直線多目なコースです。 コース上の落ち葉に触れるとランダムでキノコ、バナナ、スターが出ることがあります。 所々にあるパイプは上方にいないと落ちますので注意。 あとマリオシリーズおなじみのハナチャンが横たわってます。 攻略方法(Wi-Fi) そこそこ人気のあるコースのようです。直線自体は多いものの、 急カーブもある為金キノコは使いどころが難しいです。 ハナチャンはタイムで位置を覚えましょう。ぶつかると大きくロスになります。 落ち葉からでるアイテムは瞬間で見分けましょう。 スターなんか出た時、相手に渡してしまうとものすごくピンチです。 結果的に道にはバナナが大量ですが、その中のキノコはなるべく取れるように練習したいところ。 うねる網橋でうまくジャンプアクションを決める事も勝負の分かれ目になりそうです。 ショートカット スタート直後にある太いツタの1つめと2つめの間を右に抜ける事が出来ます。 最初にダートがあるため、ダートに強いマシンでは強引に入っても問題なし。 対戦では1周目強引に行くと良いアイテム取りつつ良い順位に出られるので 一気にトップに出るチャンスになるかも。 タイムアタック 跳ねたり、急に方向が変わったりするのでウィリーしずらいかもしれない。 安定させるならカートの方がいいかも。 キノコは最初に右にある道に行くのに使用するのがいいだろう。 強気にインに攻める走りと、ハナチャンの位置を事前に覚えておくと良いタイムが出せるはず。 最後の綱橋の後の分岐は右へ行こう 動画 YouTube 世界チャンプ ライブリプレイ 02 16.884 - Totom@ITF せかいチャンプに学ぶキノコの使い方 2008年5月 zoome キラーの通過ルート参考動画 http //zoome.jp/p_choco/diary/132/ 目次へ戻る _コメント ↓ *・゜゚・* .。..。. *・'(*゚▽゚*)'・* .。. .。. *・゜゚・* -- (なはなは) 2011-08-01 06 56 00 荒らしてしまいましたε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘ -- (なはなは) 2011-08-01 06 56 57 ↑記号ゆかえるようになったんだぁ -- (NXspiido(≧ε≦)) 2011-08-02 13 43 23 ♬オリジナル♩*・゜゚・* .。..。. *・'(*゚▽゚*)'・* .。. .。. *・゜゚・* -- (なはなは) 2011-08-03 05 56 08 ↑きれい!あと、またヲタク系の名前にしました・・・。NXspiidoです -- (妖夢(≧∀≦)) 2011-08-04 07 24 38 ここきらい -- (Mk2:r) 2011-08-20 17 27 56 せかいチャンプ0.27のところでおちる -- (ジャスタベス) 2011-08-21 10 27 23 メイプルツリーハウスは神コースです! -- (ハナちゃん) 2011-11-19 14 28 05 ここ大好きなコースなのにフレンドではタイムアタック順位ビリというwwww -- (15 フレコ→0131-7071ー8942) 2011-11-19 17 37 07 ここきらいです。 -- (Mk2(KartoWR)) 2011-11-22 21 09 21 ここはカートがやりやすい -- (フーセンダヌキのドラえもん) 2012-04-26 20 24 02 今度やっとくわーー -- (きーー) 2013-02-22 22 39 31 チニリチテヘ -- (スヌヘニ) 2013-04-29 12 24 06 y6うつryつyつゆいお98う -- (yyhy十ft) 2013-05-02 19 09 02 ……………………………………………………………………………………………………………………………… -- (ナナシ) 2013-10-05 13 18 48 このコースが一番好きだわ。 -- (ロゼッタ) 2014-05-24 00 18 18 Mk2って奴メイプルツリーハウスが嫌いとか馬鹿でしょ。 -- (ロゼッタ) 2014-07-22 15 45 31 このコースについにバグSC登場!!バグSCはこれで7コース目 -- (名無しさん) 2014-08-26 22 49 59 スタート地点後ろのジャンプ台(左)飛んで木と木の間を飛ぶ直前にハンドルを右に切る。すると、なんと!・・・・コースと池の間に! そして、右後ろの角に行き、キノコ -- (くぁくぁくぁくぁくぁくぁくぁくぁくぁ) 2016-03-10 17 31 22 メイプルツリーハウスショートカット使って見ました― -- (名無しさん) 2024-01-09 12 40 05 名前 コメント すべてのコメントを見る [Maple Treeway] ShortCut TimeAttack TimeTrial マリオカートWii攻略まとめ @ ウィキ へ戻る
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/73.html
■■韓国で2008年に刊行された韓国オリジナルミステリ27タイトル全紹介(4)■■ 国際サスペンス編 2010年4月8日(作成中) 『Compound eye』キム・ドギョン、2008年2月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8975275981 韓国国防科学研究所が開発した最先端偵察衛星コンパウンドアイをめぐる情報戦、銃撃戦! 『New York’s dust』オ・スンファン、2008年2月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8925704382 半島の南北関係や日本・中国・アメリカをめぐっての緊張・事件などなど。 『ベビーシッター ブッシュ一家のグローバル企業狩り』マルク・ハムシンク、2008年6月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8996037974 現在の国際関係(主に半島の南北関係)をメインに据えた作品など。 韓国の国際サスペンスでは、以下の2つの邦訳がある。 ファン・セヨン 『第二次朝鮮戦争勃発の日 ―D-DAY』上下巻 (扶桑社ミステリー文庫、2004年) (3)の歴史ミステリの方は、読者はミステリ読者ではなく韓国ドラマ好きの人や歴史好きの人にはなると思いますが、まだ需要があると思います。ただ、(4)の書籍はちょっと翻訳の需要は低いような気がしますね。個人的にもあまりこの辺りのテーマに興味を抱いていません。 こうして27冊をすべて見てくると、やはり一番気になるのは(1)のアンソロジー。若手作家がどんどん出てきているようですから、どこかの出版社から邦訳がでてほしいものです。 全27タイトル紹介終了。 (1)アンソロジー編(4冊) (2)現代を舞台にした長編ミステリ編(11作品) (3)歴史ミステリ編(9作品) 韓国ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/71.html
■■韓国で2008年に刊行された韓国オリジナルミステリ27タイトル全紹介(2)■■ 現代を舞台にした長編ミステリ編 2010年4月7日 映画化と相性の良いサスペンス・ハードボイルド作品が多く、密室やら孤島やらが出てくる謎解きメインの作品はなさそうです(日本で刊行されている韓国ミステリ『美術館の鼠』『最後の証人』も映画化済みまたは映画化進行中)。邦訳がある作家から見ていきます。 ■キム・ソンジョン(金聖鍾) 日本では『ソウル 逃亡の果てに』『最後の証人』が刊行されている。 『霧の男』キム・ソンジョン、2008年1月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8901077248 殺人請負人と彼を追う刑事たちを乾燥した筆致で描いたハードボイルドミステリー。 『白色人間』1、2巻 キム・ソンジョン、2008年4月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8972655562 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8972655570 ハードボイルド。 ■イ・ウン(李垠) 「アジア本格リーグ」で美術ミステリ『美術館の鼠』が刊行されている。 『喜劇は終わった』イ・ウン(李垠)、2008年6月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8925520303 見知らぬ相手から携帯メールで死を予告されたコメディアンの恐怖を描く作品。(『美術館の鼠』解説より) ■その他 『22日』チェ・ソングン、2008年8月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8901086360 ソウルでおこった奇怪な乳児連続殺害事件。事件は22日ごとに発生する。犠牲者と火事で消えた孤児院との関係。映画化予定。 『最後のハッカー The Last Hacker』ファン・ユソク、2008年8月 (再刊書?1998年の作品) http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8977151961 心臓まひ、交通事故など、相次いで死んだ5人のハッカー。 『秦始皇帝プロジェクト』ユ・グァンス、2008年3月 (第1回大韓民国ニューウェイブ文学賞) http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=893492876X 現代のニューヨーク・タイムズスクウェアが舞台。映画化予定。 『ガリレイ殺し』上下巻 クォン・スンギュ、2008年7月、8月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8996139319 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8996139327 アポロ11号の月着陸が虚偽だったという説と、911テロはアメリカの自作自演だったという説が出回る中、真実を隠蔽しようとするものとこれを暴こうとする者の息詰まる攻防! 『The Beast』 1、2巻 ハン・ヨンウ、2008年8月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8992723342 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8992723350 ハードボイルドの新基準!インターネット創作サイトでヒット数25万 『THE TIGER』ファン・ギュヨン、2008年7月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8993021392 世界最高のエージェント「レッドタイガー」。現代を舞台にした諜報アクション。 『終わりそして始まり』キム・ミョンジョ、2008年8月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=8983922850 韓国のジョン・グリシャム。南北関係+法廷スリラー+諜報もの。 『見えない帝国』ユン・サンイル、2008年7月 http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=899099473X 表紙を見るとフリーメイソン関係? 世界支配をもくろむ金融財閥と、法律事務所の戦い。 この人も韓国のジョン・グリシャムというキャッチコピーが付いている。 現在までに邦訳されている、現代を舞台にした韓国ミステリ長編には以下のようなものがあります。 『ソウル 逃亡の果てに』 金聖鍾(キム・ソンジョン) 2005年4月 新風舎文庫 『最後の証人』(上下巻) 金聖鍾(キム・ソンジョン) 2009年2月 論創社 『美術館の鼠』 李垠(イ・ウン) 2009年11月 講談社 アジア本格リーグ 「アジア本格リーグ」の1冊として刊行された『美術館の鼠』は、韓国の美術界を舞台に、謎の自殺や失踪事件と絵画の贋作事件がからむミステリー。アジア「本格」リーグと銘打たれてはいるものの、本格ミステリという訳ではなかったように思います。ハリウッドで映画化が進行中。原書刊行は2007年。 キム・ソンジョンの2作品は未読。『最後の証人』は50編近くあるキム・ソンジョンの長編小説の第1作目で、原書は1977年刊行。『ソウル 逃亡の果てに』は1996年の作品。キム・ソンジョンは韓国の松本清張と呼ばれることもあるそうで、この2作品も社会的な問題をからめたミステリー。『最後の証人』の方は、1980年に映画化されている。 2008年の作品を見てみると、『22日』なんかが気になりますが、どうも謎解きメインの自分好みの作品はなさそうで残念。 残り12。 次回は歴史ミステリ編。 韓国ミステリ紹介 目次へ
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/3748.html
ターザン・ツリーハウス アトラクション:Tarzan's Treehouse 映画『ターザン』の世界をモチーフにしたウォークスルータイプのアトラクション。 ディズニーランド オープン:1999年6月13日 所属:アドベンチャーランド 「スイスファミリー・ツリーハウス」(1962年~1999年)のクローズに伴い、当時劇場公開が控えていた『ターザン』仕様にリニューアルされた。順路に沿って進むと、『ターザン』の物語を理解できるような作りになっている。 人工の木がリニューアルされ、高さは70フィート、重さは150トン、葉は6,000枚にも及ぶ。 キャラクター ターザン ジェーン・ポーター カーラ サボー 香港ディズニーランド*
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/123.html
2011年5月1日 2011年5月6日 ペルシア語圏について追加 大きな地図で見る 日本のミステリは西アジアでも刊行されている。 このページでは、国際交流基金が作成している「日本文学翻訳書誌」を基礎資料として、それに独自に調査した分を加え、西アジアの言語に翻訳された日本のミステリをまとめている。なお、「日本文学翻訳書誌」では現地での刊行タイトルはすべてラテン文字に転写され、アルファベットにつける特殊記号も削除されているが、このページでは現地の表記に戻している。 ※トルコ語に含まれる特殊なアルファベットおよび、アルメニア文字、グルジア文字、アラビア文字、ペルシア文字を使用しています。携帯電話等では表示されません。 Index トルコ鈴木光司 アゼルバイジャン アルメニア松本清張 グルジア松本清張 アラビア語 ヘブライ語 ペルシア語 リンク 「★追加」と注記した書籍は、国際交流基金のデータに掲載されていないものである。 トルコ トルコ語:話者数 約8300万人 鈴木光司 Halka / 『リング』 Sarmal / 『らせん』 Düğüm / 『ループ』 Doğum Günü / 『バースデイ』 4冊とも、2008年、トルコ・イスタンブールの出版社「Doğan Kitap」から刊行。著者名の現地表記は「Koci Suzuki」。翻訳者はHüseyin Can Erkin氏。 「Doğan Kitap」のサイトに掲載されている鈴木光司のプロフィール トルコのミステリが邦訳されているかは分からないが、トルコのノーベル賞作家オルハン・パムクの『わたしの名は紅(あか)』(邦訳刊行2004年)はミステリとして読める作品である。トルコ語版Wikipediaを見ると、「カテゴリ:推理作家」( Kategori Polisiye yazarları )には英米の推理作家コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、レイモンド・チャンドラー、ダシール・ハメット、パトリシア・ハイスミス、ミネット・ウォルターズ、アレグザンダー・マコール・スミス、ローレンス・ブロック、ドナ・レオン、ヴァル・マクダーミド、英語で執筆しフランスで作品を発表していたチェスター・ハイムズ、フランスのブリジット・オベール、レオ・マレ、フランス語で書くベルギーの作家ジョルジュ・シムノンと並んで、Ahmet Ümit(1960年生まれ)、Celil Oker(1952年生まれ)という2人のトルコの推理作家の記事がある。 Ahmet Ümit(アフメト・ユミット?)は1996年にギリシャで刊行したトルコ語の推理小説『霧と夜』が代表作で、これはトルコ語で執筆されたサスペンスとしては初めて諸外国語に翻訳された作品らしい。ドイツ語には『霧と夜』ほか数作品が翻訳されている(『霧と夜』のドイツ語版はスイスで刊行、ドイツ語では『夜と霧』【書影右側】)。また、『Masal Masal İçinde』(物語は物語の中に)は韓国語版が刊行されている。ほかにスペイン語に翻訳されている作品もある。Celil Oker(ジェリル・オケル?)は1999年にデビューした推理作家で、長編4作品がドイツ語に翻訳されスイスで刊行されている(【書影左側】は、ドイツ語版『ボスポラスの雪』)。 ほかに、著作が英語やドイツ語、フランス語に翻訳されているトルコの推理作家に、メフメット・ムラート・ソマー( Mehmet Murat Somer )がいる。この作家については、catalystさん( @biotit )が英語で著作を読んで、こちらのページ(→リンク)で詳しく紹介している。この作家は、ウォール・ストリート・ジャーナル2010年7月5日の記事「米ミステリー界へ海外から新たな旋風」(日本語)で、東野圭吾や吉田修一らとともに取り上げられている。 また、トルコに出自を持つ推理作家に、現在はドイツに居住しドイツ語で執筆しているアキフ・ピリンチがいる。『猫たちの聖夜』とその続編の『猫たちの森』が邦訳されている。 アゼルバイジャン アゼルバイジャン語:話者数 約3000万人 アゼルバイジャン語はトルコ語と同系統の言語で、相互の理解度がかなり高い。国際交流基金のデータでは、日本のミステリのアゼルバイジャン語への翻訳はない。日本文学全体では、児童文学作家の松谷みよ子の『龍の子太郎』と、遠藤周作の『海と毒薬』がアゼルバイジャン語に翻訳されている。 (蛇足だが、アゼルバイジャン語ではアーサー・コナン・ドイルを「Artur Konan Doyl」(アルトゥール・コナン・ドイル)、アガサ・クリスティを「Aqata Kristi」(アガタ・クリスティ)と、ラテン文字圏であるにもかかわらず異なる綴りで書いているのが面白い。2人の名前はロシアではこのように発音されるが、アゼルバイジャン語も1990年代初めまではロシアの文字で表記されていたので、その影響でこうなっているのだろう。) アルメニア アルメニア語:話者数 約700万人 松本清張 Ստորջրյա հոսանք (1968年刊行)書影 / 『深層海流』 (著者名表記: Մացումոտո, Սեյտյո )(マツモト・セイティオ) Կետեր և գծեր (1973年刊行)/ 『点と線』 (著者名表記: Մացումոտո, Սեիտե )(マツモト・セイテ) Երկիր անապատ (2010年刊行)書影、書影 / 『球形の荒野』か? (著者名表記: Մացումոտո Ս. )(マツモト S.) (★追加) 『深層海流』は1965年にロシア語版が出ているので、アルメニア語版はおそらくその重訳だろう。『点と線』もロシア語訳があるが、ロシア語訳の刊行が1973年よりも早かったかどうかは分からない。『球形の荒野』は、1979年にロシア語訳が出ている。 『点と線』のデータは現地のネット書店等では見つからなかったが、中西印刷株式会社の中西亮氏が世界各地で集めた文字資料を国立民族学博物館がデータベース化した「中西コレクションデータベース」で書影を見ることができる。 →中西コレクション アルメニア文字資料一覧 (蛇足 アルメニア語版『点と線』やグルジア語版『黒い福音』の著者名が「マツモト・セイテ」となっているのは、松本清張のロシア語表記「Мацумото, Сэйтё」(マツモト・セイチョー)の最後の文字「ё」を「е」に置き換えてそれぞれの文字に転写したからだと思われる) アルメニア語で書かれたミステリの話題は目にしたことがない。アルメニア語版Wikipediaの検索窓で「 Դետեկտիվ ժանրի գրողներ 」(推理作家)を検索してみると、コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、ガストン・ルルーが引っかかったが、アルメニアの推理作家の記事は見当たらない。 グルジア グルジア語:話者数 約600万人 松本清張 შავი სახარება (1975年刊行?)(国際交流基金のデータでは1972年)/ 『黒い福音』(著者名表記: მაცუმოტო, სეიტე )(マツモト・セイテ) 『黒い福音』はロシア語に翻訳されているので、おそらくその重訳だろう。この作品はほかにリトアニア語版も出ている(これもロシア語からの重訳だと推定される)。 『点と線』はグルジア語では「 წერტილები და ხაზები 」と書くようで、グルジアのミステリ関連の掲示板でタイトルが挙げられているのを見たが、グルジア語に翻訳されているのかは分からない。 グルジア語で書かれたミステリの話題は目にしたことがない。グルジア語のWikipediaを見ると、「カテゴリ:推理作家」( კატეგორია დეტექტიური ჟანრის მწერლები )には英米の推理作家コナン・ドイル、アガサ・クリスティ、ジョン・ディクスン・カー、ダシール・ハメット、ロス・マクドナルド、ディック・フランシス、チャールズ・パーシー・スノー、ヒュー・ペンティコースト、ハドリー・チェイス、ジョー・ゴアズ、シドニー・シェルダン、レイ・ブラッドベリや、ロシア語で書くグルジア出身の推理作家ボリス・アクーニン、フランス語で書くベルギーの推理作家ジョルジュ・シムノンの記事があるが、グルジアの推理作家の記事は見当たらない。 アラビア語 アラビア語:世界に約2億8000万人の母語話者 国際交流基金のデータでは、日本のミステリのアラビア語への翻訳はない。日本文学全体を見ると、クウェートやイラク、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦、オマーン、エジプトで、夏目漱石や三島由紀夫など、日本の代表的な小説家の作品の翻訳が出ている。 ちなみに、アラビア語版Wikipediaの「推理小説」を機械翻訳で見ていたら、いまいち文意は不明だが、少年向け作品の節で『名探偵コナン』やその作者青山剛昌の名前が書かれていて、こんなところまで江戸川コナンの名声は届いているのか……と驚いた。(アラビア語版Wikipediaの「名探偵コナン」の記事も詳しくて驚く。作者の「青山剛昌」の記事もある) アラビア語で書かれたミステリの邦訳があるという話は聞いたことがない。Abdelilah Hamdouchiという人が書いたミステリの英訳版『The Final Bet』の紹介文に、「Abdelilah Hamdouchiは、アラビア語で推理小説を書く最初の作家たちの一人だ」と書かれている。調べてみると、この作品のアラビア語の原著『al-Rihan al-akhir』(الرهان الأخير)(原綴りはラテン文字転写からの推定)が刊行されたのが2001年のようなので、アラビア語でミステリが書かれるということ自体が今まであまりなかったのだろう(といっても、英語圏で日本のミステリ作家がほとんど知られていないのと同じように、アラビア語圏のミステリ作家も実際にはいるが英語圏で知られていないだけかもしれない)。Abdelilah Hamdouchiはモロッコのシナリオライターで、この『The Final Bet』もテレビドラマ用に書かれたものだとのこと(『The Final Bet』の著者紹介)。 ヘブライ語 イスラエルの人口約720万人のうち、約520万人がヘブライ語母語話者 国際交流基金のデータでは、日本のミステリのヘブライ語への翻訳はない。日本文学全体を見ると、村上春樹や夏目漱石の作品のほか、『源氏物語』などがヘブライ語に翻訳されている。 ヘブライ語から(直接・間接問わず)日本語に訳されたミステリは、バチヤ・グール『精神分析ゲーム』(イーストプレス、1994年)、『教授たちの殺人ゲーム』(イーストプレス、1996年)、シュラミット・ラピッド『「地の塩」殺人事件』(マガジンハウス、1997年)などがある。 ペルシア語 イランを中心に、約7000万人の母語話者 国際交流基金のデータでは、日本のミステリのペルシア語への翻訳はない(日本文学のペルシア語への翻訳自体が、1件も登録されていない)。 ペルシア語で書かれたミステリ、またはイランで出版されたミステリの話題は、いずれにしろ目にしたことがない。フランスに Naïri Nahapétian というミステリ作家がいて、この人はこちらのインタビュー記事で、イラン出身でイランを舞台にして推理小説を書く初めての作家だと紹介されている。ただ、彼女はイランのアルメニア系の家族に生まれ、幼少期からはフランスで暮らしているようで、執筆言語はペルシア語ではなくフランス語だし、イランの推理作家とも言い難い。彼女のデビュー作『Qui a tué l'ayatollah Kanuni?』(2009)は、オランダ語(Achter gesloten deuren)やスウェーデン語(Vem dödade ayatolla Kanuni?)に翻訳されている。 探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)会報第73号(1953年6月)に「インドとイランの状況報告」という記事が載っている。この記事では、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)会報の1953年3月号にイランの探偵小説事情が報告されているとして、その内容を伝えている。それによれば、テヘラン滞在中のMWA会員が、イランのある地方雑誌にパトリック・クェンティンの作品のペルシア語訳が掲載されているのを発見したのだという。この会員もペルシア語は読めず、それ以上のことは不明とされている。 おそらくペルシア語版Wikipediaのこのページ「رده جنایینویسان」が「カテゴリ:推理作家」だと思うが、ここにある記事はコナン・ドイルとアガサ・クリスティの記事のみである。 リンク 邊見由起子「エジプトとトルコの出版事情―出張報告」(国立国会図書館 アジア情報室通報 第5巻第2号(2007年6月) 「日本ミステリの海外刊行」に戻る
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/128.html
2012年5月12日 関連ページ:「オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史」(2012年5月12日)も合わせてお読みください。 オランダ語に翻訳された日本のミステリ小説の一覧。ミステリを中心として、周辺のエンターテインメント作品についても調べている。 調査方法 最初はオランダのネット書店で、オランダ語に翻訳されていそうな(≒ほかの欧米の言語に翻訳されている)作家の名前を入力・検索して調べたのだが、その後、以下のサイトで「Japan」と入力して検索するだけでオランダ語に翻訳された日本のミステリ一覧が簡単に入手できることが分かった。 VN Detective en Thrillergids このサイトには日本ミステリのオランダ語訳を調べている過程でたまたまたどり着いたのだが、『ミステリマガジン』2009年1月号(世界のミステリ雑誌特集号)で翻訳家の塩崎香織氏がこのサイトを紹介していることにあとから気が付いた。それによれば、オランダのニュース週刊誌『Vrij Nederland』(VN)は年に一度、一年間に出版されたミステリの目録と作品レビューを載せた『VN Detective Thrillergids』(VN推理小説・スリラーガイド、以下、VNDT)を付録につけている。上でリンクを貼ったサイトは、このVNDTのWebサイト版である。この付録がつきはじめたのは30年ほど前からだそうだが、Webサイト版にはそれ以前の出版情報も登録されているようである。 VNDTで「Japan」と入力して検索してみると、江戸川乱歩、桐野夏生、高木彬光、戸川昌子、松本清張、宮部みゆきの作品がオランダ語に翻訳されていることが分かる。このうち高木彬光については、オランダのネット書店を検索した際には発見できなかったのでありがたい。なお、ネット書店で検索した際に、鈴木光司の作品がオランダ語に翻訳されていることが分かっていたが、VNDTには鈴木光司の書籍のデータは登録されていない。日本では鈴木光司の『リング』や『らせん』は『このミステリーがすごい!』や「週刊文春ミステリーベスト10」のランキングにも入っており、ミステリを中心とするエンターテインメントに含まれるとも考えられるが、オランダの「推理小説・スリラー」の枠には入ってこないようだ。また、今月(2012年5月)刊行予定の東野圭吾『容疑者Xの献身』のオランダ語版のデータも、当然ながらまだVNDTには登録されていない。 なおVNDTのデータはオランダでの出版年、出版社などのデータが示されていないことも多い。以下の書誌データは、オランダ王立図書館、WorldCat、およびオランダのオンライン書店bol.comのデータに基づくものである。 Index 著者名50音順江戸川乱歩 (Edogawa Rampo) 桐野夏生 (Natsuo Kirino) 鈴木光司 (Koji Suzuki) 高木彬光 (Akimitsu Takagi) 戸川昌子 (Masako Togawa) 東野圭吾 (Keigo Higashino) 松本清張 (Seicho Matsumoto) 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) アンソロジー 著者名50音順 江戸川乱歩 (Edogawa Rampo) Griezelverhalen uit Japan / (江戸川乱歩短編集) 1961年刊 ディック・ブルーナデザインの表紙(VNDTより) ISBN 9022904377、1981年刊 ※表紙は2008(2011?)年版と同じ ISBN 9044930753、2008年(WorldCat)または2011年(ネット書店)刊 表紙 収録作De menselijke stoel (人間椅子) De psychologische test (心理試験) De rups (芋虫) De rots (断崖) De hel der spiegels (鏡地獄) De tweelingen (双生児) De rode kamer (赤い部屋) Twee verminkte mannen (二癈人) De reiziger met het bonte schilderij (押絵と旅する男) ブルーナ社より1961年刊行。その後、同出版社より何度か再刊されているようである。収録作は1956年出版の江戸川乱歩英訳短編集『Japanese Tales of Mystery Imagination』と同じ。オランダ語版の表題は、Google翻訳で英語に訳すと"Horror Stories from Japan"となった。編訳者は「オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史」で紹介したオランダのミステリ作家のハファンク。おそらく、英訳版からの重訳だろう。 なお、ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンクが編んだアンソロジーにも乱歩の短編が収録されている。当リスト末尾の「アンソロジー」も参照のこと。 De hel van de spiegels / 鏡地獄 (『Een Oosterse huivering』に収録、ブルーナ社、1980年) De rode kamer / 赤い部屋 (『Brief uit het dodenrijk』に収録、Loeb社、1983年) 桐野夏生 (Natsuo Kirino) (オランダ語版Wikipedia) De nachtploeg / 『OUT』(1997) ISBN 9024553520 (Sijthoff、2005年2月) ISBN 902100531X (Poema Pocket、2008年7月) ISBN 9021008475 (Poema Pocket、2009年5月) Grotesk / 『グロテスク』(2003) ISBN 9021800268 (Sijthoff、2007年5月) ISBN 9021007967 (Poema Pocket、2009年3月) Echte wereld / 『リアルワールド』(2003) ISBN 9021802465 (Sijthoff、2009年4月) ISBN 902107110X (Poema Pocket、2010年10月) この3作品は英訳も出ている。VNDTによれば『OUT』は英訳版からの重訳。ほかの2冊もおそらく同じだろう。辛口で知られるVNDTの五段階評価では『OUT』から順に四つ星、二つ星、三つ星の評価を受けている。 鈴木光司 (Koji Suzuki) Ring / 『リング』(1991) ISBN 9022989208 (ブルーナ社、2005年3月) 電子書籍版もあり Spiraal / 『らせん』(1995) ISBN 9022991385 (ブルーナ社、2005年11月) 電子書籍版もあり Dark water / 『仄暗い水の底から』(1996) ISBN 9022991113 (ブルーナ社、2005年8月) 電子書籍版もあり 3冊とも英訳版からの重訳。『リング』『らせん』『ループ』は三部作だが、『ループ』のオランダ語訳は出ていないようだ。 高木彬光 (Akimitsu Takagi) De zaak Segawa / 『密告者』(1965) ISBN 9027436878 (Het Spectrum社 《Prisma-detective》269、1973年) 表紙(VNDTより) Rouw voor de bruid / 『ゼロの蜜月』(1965) ISBN 9027436908 (Het Spectrum社 《Prisma-detective》272、1974年) 表紙(VNDTより) この2作品は英訳も出ている。『密告者』は英訳版からの重訳。『ゼロの蜜月』もおそらく同じだろう。Het Spectrum社のミステリ叢書《Prisma-detective》の刊行作品一覧(全576巻?)はこちらで見られる。 戸川昌子 (Masako Togawa) De ladykiller / 『猟人日記』(1963) ISBN 9062912753 (BZZTôH、1987年) 表紙(VNDTより) 英訳版からの重訳。その後何度か再刊されているようだが、詳細不明。VNDTで見られるこの表紙は1989年のHema社版(ISBN 9069761637)だろうか。なおどちらの表紙にも、下の方に「日本のパトリシア・ハイスミス」と書いてあるのが見える。 なお、ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンクが編んだアンソロジーにも戸川昌子の短編が収録されている。当リスト末尾の「アンソロジー」も参照のこと。 De vampier (『Een Oosterse huivering』に収録、ブルーナ社、1980年) おそらくは、1978年刊行の日本ミステリ英訳短編集『Ellery Queen s Japanese Golden Dozen』に収録の「黄色い吸血鬼」(The Vampire)をオランダ語に重訳したものだろう。 東野圭吾 (Keigo Higashino) De fatale toewijding van verdachte X / 『容疑者Xの献身』(2005) ISBN 9044521128 (Geus De、2012年5月) 『容疑者Xの献身』はいわずと知れた、本格ミステリ大賞と直木賞を受賞し、『このミステリーがすごい!』、『本格ミステリ・ベスト10』、「週刊文春ミステリーベスト10」で第1位となり、アメリカ図書館協会により年間ベストミステリに選出され、アメリカのエドガー賞最優秀長編賞およびバリー賞最優秀新人賞にノミネートされた作品である(バリー賞の受賞作は2012年10月に確定)。2012年5月までに、韓国語、中国語、タイ語、ロシア語、ベトナム語、英語、カタルーニャ語、スペイン語、フランス語に翻訳されている(ほぼ出版順に並べた)。オランダ語版は2012年5月刊行予定。『容疑者Xの献身』の海外出版状況およびアジアと欧米での東野圭吾の受容については以前に「こちら」でまとめた。 松本清張 (Seicho Matsumoto) De Amsterdamse koffermoord en andere verhalen / 中短編集『アムステルダム運河殺人事件(and other stories)』 ISBN 9029530464 (Arbeiderspers、1979年) 表紙(VNDTより) 収録作中編「アムステルダム運河殺人事件」(De Amsterdamse koffermoord) 短編「顔」(Het gezicht) 短編「地方紙を買う女」(Het opgezegde abonnement) 短編「巻頭句の女」(De haiku dichteres) 【収録作は、ブログ「浩寧の事件簿」のホーリンさん(twitter)に教えてもらいました。感謝。/2013年4月17日 記】 「アムステルダム運河殺人事件」(1969)はオランダが舞台になっている作品。英訳はないので、日本語から直接訳したのだろう。訳者はM. Vos-Kobayashi。日本で刊行されている作品集『アムステルダム運河殺人事件』は「アムステルダム運河殺人事件」と「セント・アンドリュースの事件」の2編が収録されているが、オランダでは後者は翻訳されていないようだ。 なお、ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンクが編んだアンソロジーにも松本清張の短編が収録されている。当リスト末尾の「アンソロジー」も参照のこと。 De behulpzame verdachte (『Een Oosterse huivering』に収録、ブルーナ社、1980年) おそらくは、1978年刊行の日本ミステリ英訳短編集『Ellery Queen s Japanese Golden Dozen』に収録の「奇妙な被告」(The Cooperative Defendant)をオランダ語に重訳したものだろう。 宮部みゆき (Miyuki Miyabe) Dubbelrol / 『火車』(1992) ISBN 9029055405 (Meulenhoff-M、1997年) 英訳版からの重訳。VNDTの五段階評価では四つ星の評価を受けた。 アンソロジー 邦題は推定である。 Een Oosterse huivering (ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク編、ブルーナ社、1980年、表紙[VNDTより]) 谷崎潤一郎 De tatoeeerder 「刺青」の抄訳か? 谷崎潤一郎 Verschrikking 魯迅 Dagboek van een gek 「狂人日記」の抄訳か? 戸川昌子 De vampier 「黄色い吸血鬼」 クシュワント・シン Daulat Ram sterft 松本清張 De behulpzame verdachte 「奇妙な被告」 馮夢竜 De kanari moorden ロバート・ファン・ヒューリック Vier vingers 江戸川乱歩 De hel van de spiegels 「鏡地獄」 芥川龍之介 De folteringen van de hel 「地獄変」 蒲松齢 De herberg in Ts ai-tiyen ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク Spelevaren ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク Een kleine vergissing 表題は「東洋のホラー」(機械翻訳)。戸川昌子「黄色い吸血鬼」と松本清張「奇妙な被告」は1978年刊行の日本ミステリ英訳短編集『Ellery Queen s Japanese Golden Dozen』に収録されている。クシュワント・シン(Khushwant Singh)はクシワント・シンとも表記される。 Brief uit het dodenrijk(死者の便り) (ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク編、Loeb社、1983年、表紙[VNDTより]) 上田秋成(Oeda Akinari) De raad van de kookketel 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン) Twee legenden 谷崎潤一郎(Junichiro Tanizaki) De dief 芥川龍之介(Ryonosuke Akutagawa) In het struikgewas 「藪の中」 江戸川乱歩(Edogawa Rampo) De rode kamer 「赤い部屋」 ロバート・ファン・ヒューリック Moord op oudejaarsavond 三島由紀夫(Yoekio Mishima) Dood in midzomer 「真夏の死」 西村京太郎(Kiotaro Nishimoera) De vriendelijke afzetter 「優しい脅迫者」 三好徹(Tohroe Miyoshi) Brief uit het dodenrijk 「死者の便り」 筒井康隆(Yasoetaka Tsoetsoei) Hele aardige dames 「如菩薩団」 草野唯雄(Tadao Sohno) Het herstelde hoofd 「復顔」 ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク Het flaporen dossier ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク De nieuwe leerling 三好徹の「死者の便り」が表題になっている。このアンソロジーでは日本人の名前の綴りが特殊なのでそれも示した。 西村京太郎「優しい脅迫者」、三好徹「死者の便り」、筒井康隆「如菩薩団」、草野唯雄「復顔」は1978年刊行の日本ミステリ英訳短編集『Ellery Queen s Japanese Golden Dozen』に収録されている。 「日本ミステリの海外刊行」に戻る 関連ページ:「オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史」(2012年5月12日)
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/258.html
2018年12月11日 リスト作成/松川良宏 『このミス』創刊号から2018年版(2017年12月発行)の30年分のベスト10作品(=約300タイトル)のうち、英訳があるのは28タイトル、仏訳が24タイトル、独訳が14タイトル(近刊予定の独訳版『赤朽葉家の伝説』を含む)である。 順位 著者 タイトル 英題 英訳出版年 仏訳 独訳 ’88 4位 佐々木譲 ベルリン飛行指令 Zero Over Berlin 2004年 ’91年版 1位 大沢在昌 新宿鮫 Shinjuku Shark 2008年 ○ 9位 宮部みゆき 魔術はささやく The Devil's Whisper 2007年 ○ ’92年版 2位 大沢在昌 毒猿 新宿鮫II The Poison Ape 2008年 ○ 4位 宮部みゆき 龍は眠る The Sleeping Dragon 2010年 ’93年版 2位 宮部みゆき 火車 All She Was Worth 1997年 ○ ○ ’95年版 7位 京極夏彦 姑獲鳥の夏 The Summer of the Ubume 2009年 ’96年版 10位 瀬名秀明 パラサイト・イヴ Parasite Eve 2005年 ’98年版 1位 桐野夏生 OUT Out 2003年 ○ ○ ’99年版 9位 東野圭吾 秘密 Naoko 2004年 ’00年版 2位 東野圭吾 白夜行 Under the Midnight Sun *注1 2015年 ○ ○ 4位 高見広春 バトル・ロワイアル Battle Royale 2003年 ○ ○ ’01年版 6位 船戸与一 虹の谷の五月 May in the Valley of the Rainbow 2006年 ’02年版 1位 宮部みゆき 模倣犯 Puppet Master *注2 2014-16年 ’03年版 2位 乙一 GOTH Goth 2008年 ’04年版 5位 桐野夏生 グロテスク Grotesque 2007年 ○ ○ 7位 横山秀夫 クライマーズ・ハイ Seventeen 2018年 ’05年版 10位 芦辺拓 紅楼夢の殺人 Murder in the Red Chamber 2012年 ’06年版 1位 東野圭吾 容疑者Xの献身 The Devotion of Suspect X 2011年 ○ ○ 7位 古川日出男 ベルカ、吠えないのか? Belka, Why Don't You Bark? 2012年 ○ ’08年版 2位 桜庭一樹 赤朽葉家の伝説 Red Girls 2015年 ○ ○ ’09年版 1位 伊坂幸太郎 ゴールデンスランバー Remote Control 2010年 4位 湊かなえ 告白 Confessions 2014年 ○ ○ ’10年版 1位 東野圭吾 新参者 Newcomer 2018年 3位 綾辻行人 Another Another 2013年 ○ ’12年版 1位 高野和明 ジェノサイド Genocide of One *注3 2014年 ○ ○ 5位 沼田まほかる ユリゴコロ Nan-Core 2015年 ’13年版 1位 横山秀夫 64〈ロクヨン〉 Six Four 2016年 ○ ○ 注1:アメリカ版のタイトル。イギリス版は Journey Under the Midnight Sun 。 注2:電子版のみでの出版。2014年12月から2016年6月にかけて5分冊で出版された。 注3:米英版のどちらも当初はこのタイトルで刊行されたが、イギリス版のみ2016年に Extinction に改題。 ※リスト中の「英訳出版年」は多少の誤差がある場合がある。追って調査予定。 【英訳状況・補足】 下記の短編集は表題作のみ英訳されている。 2001年版2位 横山秀夫『動機』(米国『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2008年5月号) 2003年版6位 光原百合『十八の夏』(米国『エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン』2004年12月号) 2007年版1位 平山夢明『独白するユニバーサル横メルカトル』(アンソロジー『HANZAI JAPAN』、2015年) 仏訳あり(英訳・独訳なし) 1988年 2位 原尞 『そして夜は甦る』 Nuit sur la ville 1994年版 1位 高村薫 『マークスの山』 Montagne claire, montagne obscure 1997年版 6位 浅田次郎 『蒼穹の昴』 Le roman de la Cité interdite 2000年版 5位 桐野夏生 『柔らかな頬』 Disparitions 2004年版 3位 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』 Pierrot-la-gravité 2007年版 5位 乙一 『銃とチョコレート』 Un flingue et du chocolat 2007年版 9位 東野圭吾 『赤い指』 Les doigts rouges 2013年版 6位 原田マハ 『楽園のカンヴァス』 La toile du paradis 2014年版 4位 小林泰三 『アリス殺し』 Le meurtre d'Alice 2016年版 3位 柚月裕子 『孤狼の血』 Le loup d'Hiroshima 仏訳・独訳あり(英訳なし) 2002年版8位 高野和明『13階段』 独訳あり(英訳・仏訳なし) 1996年版6位 藤原伊織『テロリストのパラソル』 更新履歴 2018年12月11日公開。なお、5年前(2013年11月)に「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿した記事「日本のミステリー小説の英訳状況」でも、同じようなリストを示しています。
https://w.atwiki.jp/asianmystery/pages/69.html
2010年4月17日 最終更新:2011年11月20日 どこかの出版社で邦訳してくれないかなあと個人的に思っている作品のタイトルをただ並べていくページ。 (書評などを参考にしているものの、台湾・中国ミステリと違って完全に未読なので、絶対に面白い作品だとは断言できないのですが……) 1.韓国の最新の本格ミステリ小説 韓国の最新の本格ミステリ小説を挙げる。ハン・ドンジンとト・ジンギの作品は韓国のミステリファンの交流サイトなどで高い評価を受けている。ソン・ソニョンは今年長編デビューした作家で、やはりネット上の書評などで高い評価を受けている。 (1)《京城(けいじょう)探偵録》シリーズ - ハン・ドンジン(韓東珍) ネット書店アラジン:『京城探偵録』(2009年1月) ネット書店アラジン:『血の絆 京城探偵録2』(2011年10月) 1作目の内容紹介ページを作りました → 「1930年代の朝鮮京城を舞台にしたシャーロック・ホームズパスティーシュ『京城探偵録』」 (2)《闇の弁護士》シリーズ - ト・ジンギ(都振棋) ネット書店アラジン:『赤い家の殺人』(2010年9月) ネット書店アラジン:『椿姫(ラ・トラヴィアータ)の肖像』(2010年9月) ネット書店アラジン:『精神自殺』(2011年7月) 作者のト・ジンギは現役裁判官のミステリ作家で、これが長編デビュー作。2011年6月現在、43歳か44歳。 ト・ジンギが長編2作同時刊行でデビューすると、ついに韓国にも島田荘司や綾辻行人に比肩しうる本格ミステリ作家が現れたと話題になった。『赤い家の殺人』と『椿姫(ラ・トラヴィアータ)の肖像』は「闇の弁護士」シリーズの1作目と2作目であり、2011年7月には早くもシリーズ3作目の長編『精神自殺』が刊行された。 ト・ジンギは好きな作家に江戸川乱歩、島田荘司、東野圭吾らを挙げている。もともとミステリ好きだったが、2009年になってから通勤時間を利用して半年ほどで日本のものを中心に新たにミステリを100冊以上読破。2009年11月、創作を開始。2010年6月、短編「選択」が韓国推理作家協会主催の公募新人賞「季刊ミステリ新人賞」を受賞し、『季刊ミステリ』2010年夏号に掲載される。その3ヶ月後、長編2作を同時刊行し劇的なデビューをかざった。 (3)『合作 ――殺人のための殺人』、『死してこそ生きる男』 - ソン・ソニョン ネット書店アラジン:『合作 ――殺人のための殺人』(2011年4月) ネット書店アラジン:『死してこそ生きる男』(2011年10月) 『合作 ――殺人のための殺人』は、石垣島で死体が発見され日本と韓国の刑事が合同で捜査をするという作品。読者に正々堂々と対決を挑む本格ミステリ作品。 『死してこそ生きる男』は、濡れ衣を着せられた主人公とそれを追う刑事などをめぐるサスペンス小説。 作者のソン・ソニョンは1974年生まれ。2008年に短編「ツバメの巣城殺人事件」で韓国推理作家協会主催の公募新人賞「季刊ミステリ新人賞」を受賞してデビューした。その後は韓国推理作家協会のアンソロジーなどで「誰がわたしのラーメンを食べたんだ?」など日常の謎ミステリを中心に短編を発表。2011年、初の長編作品『合作 ――殺人のための殺人』を上梓した。 2.アンソロジー (1)『今年の推理小説』(韓国推理作家協会編) ネット書店アラジン:『今年の推理小説 2009年版』(2009年7月) ネット書店アラジン:『今年の推理小説 2010年版』(2010年7月) ネット書店アラジン:『今年の推理小説 2011年版』(2011年8月) 韓国推理作家協会(1983年設立)が毎年夏に編んでいるアンソロジー。日本では10年以上前の1998年版が『コリアン・ミステリ 韓国推理小説傑作選』(バベル・プレス、2002年)として刊行されているのみ。そろそろ、新たな邦訳がほしい。 (2)『韓国推理サスペンス短編選』(2008年~) ネット書店アラジン:『韓国推理サスペンス短編選』(2008年5月) ネット書店アラジン:『韓国推理サスペンス短編選2』(2009年7月) ネット書店アラジン:『韓国推理サスペンス短編選3』(2010年10月) 韓国推理小説100周年(イ・ヘジョ(李海朝)『双玉笛(そうぎょくてき)』から100年)を記念して刊行された新世代作家10人のアンソロジー。原題は「推理スリラー」となっているが、ここでの「スリラー」は日本でいえば「サスペンス」ぐらいの意味のようなのでそう訳した。『韓国推理スリラー短編選』としてもいいかもしれない。 密室ものや日常の謎作品もあるとのこと。第1巻は、第1回ブロガー大賞国内文学部門第5位。 (3)『12人12色 韓国若手作家の推理短編集』 ネット書店アラジン:『12人12色 韓国若手作家の推理短編集』(2009年7月) 季刊ミステリ新人賞受賞者など、韓国の若手作家12人が作品を寄せている。 関連記事 韓国ミステリ 読書案内 このアジアミステリを邦訳してほしい! 台湾ミステリ編 中国ミステリ編 韓国ミステリ紹介 目次へ