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俺「ストライクウィッチーズらしい」 362-397 目次へ戻る 次へ Episode0『プロローグ』 第501統合戦闘航空団。通称、ストライクウィッチーズによりロマーニャが開放され部隊が解散されてから数ヶ月。 解散後もメンバー達は各々の目的を果たすため日々奮闘していた。 扶桑の宮藤芳佳もその一人だ。 彼女は先の戦いで魔力を完全に使い果たしウィッチとしての能力を完全に失ってしまった。 もう彼女は飛ぶことすら出来ない。 しかし、彼女は家業の医師としての仕事を次ぐために日々修行していた。 そんなある日のことだった。 ?「御免ください。」 宮藤母「は~い。あら、あなたは・・・」 そこにいたのは扶桑海軍所属の土方兵曹だった。 土方「ご無沙汰しております。ご息女はいらっしゃいますか?」 宮藤母「ええ、いますけれど・・・」 土方「お話ししたいことがあるのですが少々お時間のほうを・・・」 芳佳「どうしたのお母さん?お客さ・・・あ!土方さん!」 土方「ご無沙汰しております、宮藤さん。」 芳佳「今日はどうしたんですか一体?」 宮藤母「芳佳にお話しがあるそうよ・・・」 芳佳「そうなんですか!?なら上がってってください。」 土方「お邪魔してもよろしいでしょうか?」 宮藤母「ええ、どうぞ上がってください。」 土方「ではお邪魔します。」 ---居間--- 宮藤母「粗茶です、どうぞ。」コト・・・ 土方「ああ、どうぞお構いなく・・・」 芳佳「それでお話しって・・・」 土方「はい、そのことなんですが・・・」 宮藤母「また・・・芳佳を連れて行くんですか・・・?」 土方「・・・・・はい。」 芳佳「え・・・?それってどういう・・・」 土方「はい・・・」 土方「第501統合戦闘航空団が再結成されます。」 そう、依然世界からネウロイの脅威は去っていなかったのだ・・・ 芳佳「ほんとうですか!?あ・・・でも私にはもう・・・」 宮藤母「そうです。芳佳にはもう魔力が無いんですよ?それなのに・・・」 土方「宮藤さんにはぜひウィッチーズの軍医としてのご同行願いたいと坂本少佐が・・・」 芳佳「坂本さんが?でも、坂本さんももう魔力が・・・」 土方「はい、確かに少佐は魔力をなくされました。」 土方「しかしながら教官としての少佐の能力は衰えていません。」 土方「そのためぜひ教官として迎えたいとカールスラントのミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐から要請があり・・・」 芳佳「ミーナ隊長が・・・」 土方「はい、それならば宮藤さんもぜひ連れて行きたいと少佐が・・・」 宮藤母「でも、芳佳がいってもお荷物になるだけじゃ・・・」 土方「いえ、なんでも宮藤さんはウィッチーズにいたとき食事当番を良くやっていたそうですね?」 芳佳「は、はい・・・やってました。」 土方「そのときの食事の評判がとてもよろしかったそうで、今回もぜひやっていただきたいと・・・」 芳佳「な、なんだか照れちゃうな・・・///」 土方「それにあなたという存在がウィッチーズの士気を保つためにも必要だと坂本少佐がおっしゃっていました。」 芳佳「私が・・・」 土方「無理にとは言いません。ですが可能ならばぜひ来て欲しいのです。」 芳佳「今度はどこを開放するんですか・・・?」 土方「はい、私が聞いた限りでは・・・」 土方「カールスラントだと。」 芳佳「カールスラント・・・」 土方「ええ、あの国は依然ネウロイに占領されたままです。」 土方「そこで、先日の国際会議でカールスラントの奪還作戦が発令されたそうです。」 芳佳「それをストライクウィッチーズが・・・」 土方「はい、ウィッチーズの中でもかなり功績のある部隊ですから・・・」 土方「たしか、501にはカールスラント出身の方もいらっしゃいましたよね?」 芳佳「はい、バルクホルンさんとハルトマンさんとミーナ隊長が・・・」 土方「そうですか・・・。宮藤さん厚かましいようで申し訳ないのですが、私も宮藤さんにはぜひついていっていただきたいと思います・・・」 芳佳「え・・・?」 土方「実はお2人が帰国してから少佐から501での話しをいろいろと聞きました。」 土方「もちろん宮藤さんのご活躍も・・・」 土方「その話の中でも少佐は特に宮藤さんのことを多く話してくれました。」 土方「それで、思ったんです。」 土方「あの部隊にはあなたが必要なんだと。」 土方「あなたがあの部隊に来てから部隊の皆さんもずいぶん変わったそうです。もちろん良い意味で。」 土方「少佐も言ってました。どんな時も宮藤さんが中心にいたと。」 芳佳「・・・・・・」 土方「あなたのおかげで本当の意味で部隊が一つになったと。」 土方「宮藤さん。どうかわれわれのお願いを聞いてはいただけないでしょうか・・・」 芳佳「・・・・・・少し・・・」 土方「・・・・・?」 芳佳「・・・少しだけ時間をください。」 芳佳「ダメ・・・ですか・・・?」 土方「いえ、時間はまだあります。」 土方「出発まではまだ2ヶ月ほどありますから。」 芳佳「それまでには必ず決めます・・・だから・・・」 土方「わかりました。それでは今日のところは失礼します・・・」 ---玄関--- 土方「今日は突然押しかけてしまってどうもすみませんでした。」 宮藤母「いいえ・・・」 土方「ああ、そういえば少佐から伝言を預かっていました。」 芳佳「・・・?」 土方「『私達は11人でストライクウィッチーズだ』」 芳佳「!!」 土方「いい返事を期待しています・・・それではまた。」 そう言って土方は去っていった。 宮藤母「・・・芳佳。」 芳佳「・・・なに、お母さん?」 宮藤母「本当はもう決まってるんでしょう?」 芳佳「・・・・・」 宮藤母「・・・行って来なさい。」 芳佳「・・・・・え!?」 宮藤母「お話を聞いててお母さん、すごくうれしかったわ。」 宮藤母「お母さんの知らないところで芳佳がそんなに成長していたなんて・・・」 宮藤母「それに、芳佳を必要としている人がたくさんいることもわかったし・・・」 芳佳「でもお母さん・・・私がいなくなったらまたお母さん達に心配かけちゃう・・・」 宮藤母「大丈夫よ。」 芳佳「え・・・?」 宮藤母「さっきのお話し聞いて心配なんて吹っ飛んじゃった。」 宮藤母「それにお父さんも言ってたでしょ?」 宮藤博士「芳佳。お前には母さんやおばあちゃんに負けない大きな力がある。その力で・・・」 宮藤博士『みんなを守るような立派な人になりなさい。』 ―――――― ――――― 2週間後芳佳は先日の返事をするために横須賀基地にいる坂本美緒のもとを訪れていた。 芳佳「こんにちはー」 整備士「おお!宮藤さんじゃないか!」 芳佳「お久しぶりです!あの、坂本さんはいらっしゃいますか?」 整備士「ああ、少佐に会いに来たのか。案内するよ。」 芳佳「ありがとうございます!」 ---施設内廊下--- 土方「宮藤さん!」 芳佳「こんにちは。その・・・今日はお返事に来ました・・・」 土方「そうでしたか!君、後は私が引き受けるから仕事に戻ってくれ。」 整備士「はっ!・・・それじゃあね、宮藤さん。」 芳佳「はい、案内ありがとうございました。」 土方「ではこちらへ・・・」 ---来客室--- 土方「少佐はもう少しで参りますので少々ここでお待ちください。」 芳佳「わかりました。」 5分後・・・ ガチャ・・・ 扉が開いた。そこにいたのは忘れもしない恩師の姿であった。 坂本「ひさしぶりだな、宮藤!」 芳佳「坂本さん!」 久々の再開に2人はしばらく思い出話しに花を咲かせていた。 坂本「ところで宮藤。」 突然坂本が真剣な面持ちになった。 坂本「先日の話の返事が聞きたいのだが・・・」 そう、カールスラントへ芳佳がついてくるのかという話しだ。 芳佳「あ、そうでしたね・・・すっかり忘れちゃってました・・・」 芳佳の相変わらずさにあきれてため息をつく坂本。 坂本「まったく・・・仕方の無いやつだ・・・それで?」 芳佳の眼差しが真剣なものに変わった。 芳佳「坂本さん・・・」 芳佳「私も連れて行ってください!」 芳佳「この2週間ずっと考えました。」 芳佳「ううん、答えははじめから決まってました。でも・・・」 坂本「でも?」 芳佳「やっぱり迷ったんです。家のことを考えると・・・」 芳佳「おばあちゃんやお母さんそれにみっちゃんにこれ以上心配かけてもいいのかなって。」 芳佳「でもみんな言ってくれました、『いってきなさい』って。」 芳佳「だから私行きます!私にも出来ることがあるから!」 坂本「はっはっは!そうか。なら一緒に行こう宮藤!」 坂本「私達は11人で『ストライクウィッチーズ』だ!」 芳佳「はい!」 こうして新たな物語の歯車が回り始めた。 続き→ペルソナ1 -ページの先頭へ
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長編 - 薔薇水晶 薔薇水晶 やらない夫のペルソナ4 元ネタ有り:ペルソナ4 完結済み ヒロイン:薔薇水晶・霧雨 魔理沙・小早川 ゆたか・星野 ルリ・菊地 真・ナタル・バジルール・亞里亞・グラハム 薔薇乙女で素直クール オリジナル 完結済み やらない夫は人気者なようです 元ネタ有り:ドラマ・小説『野ブタをプロデュース』 完結済み ヒロイン:水銀燈・薔薇水晶 やらない夫は一目惚れされたようです。 元ネタ有り:竜†恋 ヒロインはやらない夫 R18 やる夫は誰かを助けるのに理由はいらないだそうです 元ネタ有り:FF9 やる夫が現代を生きる仙人になるようです オリジナル 銀ちゃんと5人の妹たち オリジナル 短編連作 やらない夫達は捻れた世界にいるようです オリジナル 過去ログ直リンク やらない夫は吸血鬼に成り果てる 二次創作:ヘルシング ヒロイン:水銀燈・薔薇水晶
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くろがみそうせい 公式 本作「ペルソナ4」および「ペルソナ3」の世界観を下敷きとし、自称特別捜査隊メンバー・白鐘直斗を主人公に据えて「ペルソナ4」の物語開始から2年後の物語を描いたライトノベル「ペルソナ×探偵NAOTO」の登場人物。 物語において直斗が警察より依頼された「八意(やごころ)高校生連続失踪事件」の捜査に際して、彼女のパートナーとして行動を共にすることとなる。 外見は二十歳前後の黒髪の大柄な男性だが、厳密に言うと彼は人間ではない。 正式名称は、「 ナンバーR零式コードネーム『GENESIS(ジェネシス』) 」。 その正体は、過去にシャドウやペルソナの研究を行っていた桐条グループがかつての研究施設爆発事故によって一時途絶していた「対シャドウ特別制圧兵装」計画の後継機体として開発した「機械仕掛けの青年」であり、「ペルソナ4~ジ・アルティメット・イン・マヨナカアリーナ~」に登場するラビリスやアイギスの「弟」に当たる存在である。 八意警察には、「凶悪犯罪に対抗するための戦力」という体裁の下、桐条グループの研究員ともども「出向」という形で配属されている。 過去の対シャドウ特別制圧兵装よろしく、身体能力は人間のそれを大きく上回り、更にはフルカウルのスーパースポーツバイクに「変形」する機能を有している。 しかし、シャドウとの戦闘において「要」とも言うべきペルソナ能力に覚醒できなかったため、開発当初は欠陥品扱いされていた。 その後、様々な紆余曲折を経てペルソナ能力に覚醒するものの、ペルソナ・ツクヨミは「非戦闘の情報収集型」であるため「対シャドウ戦には不適格」の烙印を押され、不採用となる。 しかし、管理者の死亡やグループ当主の急逝(P3劇中における桐条武治の死去)などの混乱に紛れ、凍結を免れている。 開発年月で見れば最も後発に当たるものの、こと稼働年月だけ見れば前述のアイギスを遥かに上回り、日常会話ひとつ取って見ても何ら人間のそれと大差が無い。 性格は直情的かつ傲岸不遜で、言葉づかいは荒く、細かいことは気にしない……好意的に解釈すれば「豪快」とも取れる人物だが、もっと単純に言えば「バカ」の二文字で説明が完了する。 無神経極まりない行動(言動ではない)を取ることも多々あり、それが直斗の「頭痛のタネ」となることもしばしばある。 現在の管理者であり保護者である黄楊鉄馬(つげ てつま)の事も「ジジイ」と呼んで口論が絶えないが、一方で直情的ゆえ情に篤く、信用した相手には全面の信頼を寄せ、黄楊との口論も彼らなりのコミュニケーションとなっている。 ほかに同居する家族として「黒神愛(くろがみ あい)」という後継機の女性型ロボットがおり、兄妹と認め合って大事にしている一方、精神的に幼い彼女に手も焼いている。 愛もバイクに変形する機能を持つが、彼女は創世よりも小型のためスクーターである。また、彼女は戦闘型のペルソナが発現しているようで、基本的に日中は別任務で行動している。 『クール×直情、人間×機械、白×黒。何もかも正反対の凸凹コンビ』の煽り文句通り直斗とは全てが正反対であり、直斗の相棒役として直斗と対の存在になるようキャラ作りされている。 作中では、当初は価値観の違いや粗暴な態度から直斗と衝突を繰り返すが、次第にお互いを信頼できるパートナーとして認め合うようになっていく。 ペルソナ ツクヨミ
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ペルソナ/タルタロス/FES ここはタルタロスで拾えるペルソナを階層別でまとめるページです。 アルカナ順、同じならレベル順でそろえる 原則的に倒した敵のLv以下(下限有)のペルソナカードがシャッフルに並ぶ ■BLOCK1 世俗の庭テベル ●階層 1-16F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 魔術師 5 ネコマタ 女教皇 3 アプサラス 皇帝 7 フォルネウス 法王 7 オモイカネ 恋愛 2 ピクシー 6 アルプ 正義 4 エンジェル 戦車 6 アラミタマ ■BLOCK2 奇顔の庭アルカ ●階層 17-40F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 12 スライム 魔術師 5 ネコマタ 8 ジャックフロスト 14 ジャックランタン 女教皇 3 アプサラス 11 ユニコーン 皇帝 7 フォルネウス 15 オベロン 法王 7 オモイカネ 13 ベリス 恋愛 2 ピクシー 6 アルプ 戦車 6 アラミタマ 9 キマイラ 14 ゾウチョウテン 19 アレス 正義 4 エンジェル 10 アークエンジェル 16 プリンシパリティ 隠者 9 ヨモツシコメ 17 ナーガ 運命 17 フォルトゥナ 剛毅 11 ヴァルキリー 16 ラクシャーサ 刑死者 10 イヌガミ ●階層 41-64F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 12 スライム 22 レギオン 魔術師 8 ジャックフロスト 14 ジャックランタン 女教皇 11 ユニコーン 21 ハイピクシー 27 サラスヴァティ 皇帝 7 フォルネウス 15 オベロン 24 タケミカヅチ 法王 7 オモイカネ 13 ベリス 26 シーサー 恋愛 20 ナルキッソス 27 クイーンメイブ 戦車 9 キマイラ 12 ゾウチョウテン 19 アレス 正義 10 アークエンジェル 16 プリンシパリティ 25 パワー 隠者 17 ナーガ 25 ラミア 運命 17 フォルトゥナ 剛毅 11 ヴァルキリー 16 ラクシャーサ 23 ティターン 刑死者 10 イヌガミ 21 タケミナカタ ■BLOCK3 無骨の庭ヤバザ ●階層 65-89F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 22 レギオン 魔術師 28 サティ 34 オロバス 女教皇 21 ハイピクシー 27 サラスヴァティ 女帝 33 リャナンシー 皇帝 24 タケミカヅチ 法王 26 シーサー 33 フラロウス 恋愛 20 ナルキッソス 27 クイーンメイブ 戦車 19 アレス 30 オオミツヌ 正義 16 プリンシパリティ 25 パワー 32 ヴァーチャー 隠者 17 ナーガ 25 ラミア 32 モスマン 運命 17 フォルトゥナ 29 クシミタマ 剛毅 16 ラクシャーサ 23 ティターン 刑死者 21 タケミナカタ 28 オルトロス ●階層 90-114F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 22 レギオン 魔術師 28 サティ 34 オロバス 40 ランダ 女教皇 27 サラスヴァティ 35 ガンガー 女帝 33 リャナンシー 皇帝 24 タケミカヅチ 36 ナーガラジャ 法王 26 シーサー 33 フラロウス 恋愛 27 クイーンメイブ 39 サキミタマ 戦車 30 オオミツヌ 正義 25 パワー 32 ヴァーチャー 運命 29 クシミタマ 38 クロト 隠者 25 ラミア 32 モスマン 38 ターラカ 剛毅 23 ティターン 29 ジコクテン 37 ハヌマーン 刑死者 28 オルトロス 38 ヴァスキ ■BLOCK4 豪奢の庭ツィア ●115-139F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 44 オセ 50 デカラビア 魔術師 34 オロバス 40 ランダ 女教皇 35 ガンガー 47 パールヴァティ 53 キクリヒメ 女帝 33 リャナンシー 50 ヤクシニー 皇帝 36 ナーガラジャ 46 キングー 52 バロン 法王 33 フラロウス 47 ホクトセイクン 恋愛 39 サキミタマ 48 ティターニア 戦車 30 オオミツヌ 43 コウモクテン 正義 32 ヴァーチャー 42 ドミニオン 51 ソロネ 隠者 32 モスマン 38 ターラカ 44 クラマテング 運命 29 クシミタマ 38 クロト 45 ラケシス 54 アトロポス 剛毅 29 ジコクテン 37 ハヌマーン 46 ナラシンハ 刑死者 38 ヴァスキ 48 ウベルリ 54 ヘカトンケイル ●140-164F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 44 オセ 50 デカラビア 58 ロキ 魔術師 40 ランダ 女教皇 47 パールヴァティ 53 キクリヒメ 女帝 50 ヤクシニー 57 ラクシュミ 皇帝 46 キングー 52 バロン 法王 47 ホクトセイクン 恋愛 39 サキミタマ 48 ティターニア 戦車 43 コウモクテン 正義 42 ドミニオン 51 ソロネ 隠者 38 ターラカ 44 クラマテング 56 クヴァンダ 運命 38 クロト 45 ラケシス 54 アトロポス 剛毅 37 ハヌマーン 46 ナラシンハ 55 カーリー 刑死者 38 ヴァスキ 48 ウベルリ 54 ヘカトンケイル ■BLOCK5 焦炎の庭ハラバ ●165-214F アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 44 オセ 50 デカラビア 58 ロキ 魔術師 40 ランダ 女教皇 47 パールヴァティ 53 キクリヒメ 女帝 50 ヤクシニー 57 ラクシュミ 62 ハリティー 69 ガブリエル 皇帝 46 キングー 52 バロン 法王 47 ホクトセイクン 恋愛 48 ティターニア 61 ラファエル 戦車 43 コウモクテン 正義 42 ドミニオン 51 ソロネ 隠者 44 クラマテング 56 クヴァンダ 運命 45 ラケシス 54 アトロポス 剛毅 46 ナラシンハ 55 カーリー 刑死者 48 ウベルリ 54 ヘカトンケイル ■BLOCK6 憂鬱の庭アダマ ●215- アルカナ Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 Lv 名前 愚者 50 デカラビア 58 ロキ 女教皇 53 キクリヒメ 女帝 50 ヤクシニー 57 ラクシュミ 62 ハリティー 69 ガブリエル 75 マザーハーロット 80 スカディ 皇帝 52 バロン 恋愛 61 ラファエル 正義 51 ソロネ 隠者 56 クヴァンダ 運命 54 アトロポス 剛毅 55 カーリー 刑死者 54 ヘカトンケイル ■UNKNOWN 深層モナド ●1- アルカナ Lv 名前 Lv 名前 女帝 75 マザーハーロット 80 スカディ
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未投下 前へ 目次へ戻る 次へ Episode19 『決意の先に』 俺「俺は・・・いや、俺たちは・・・」 決意の一声。迷わず、言い放つ。 俺「・・・逃げない。俺たちは、立ち向かう。」 僕「・・・僕の言ったこと、うまく伝わらなかったのかな・・・いいかい、もう一度言う、僕は・・・」 俺「もういい。」 僕「えっ・・・?」 俺「もう、決めたんだ。みんなで立ち向かおうって。」 僕「・・・・・」 僕が501の仲間たちの顔を見渡す。誰もが迷いのない瞳を僕へと向けていた。 僕「・・・どうしても・・・なのかい?」 俺「ああ。この選択は、絶対に曲げない。」 その言葉と眼差しに僕は押し黙ってしまう。 それからしばらくして、ふぅ、と僕は一度溜息を吐き、閉じていた口を開いた。 僕「・・・わかった。残念だけど、命は君たち自身のものだ。その使い方もね。」 僕「君たちの選択に従おう。」 その言葉に皆の緊張が解け、一様に安堵の表情を浮かべる。 ミーナ「それじゃあ教えてちょうだい。その、『母なるもの』に会うにはどうすればいいの?」 僕「分かりました。もうすぐ0時になる・・・時間がないから、手短に話します。」 僕「『母なるもの』に会うには、約束の日に、北海海上に現れたあの塔の頂上に行けばいい。」 芳佳「約束の日・・・?」 僕「そう。明日から数えてちょうど一ヵ月。1月31日の満月の夜・・・その塔を目印にして『母なるもの』が降り立つ。」 僕「そしてそれを期に、世界中のネウロイが一斉に君たちに攻撃を開始する。それが、世界の終わる日だ。」 リーネ「一ヵ月・・・」 坂本「つまり、その日の夜に塔の頂上へ行けばいいのだな。」 僕「そうです・・・でも、いいかいみんな。明日からは君たちにとって途方もない絶望との戦いが始まる。」 僕「前にも言った通り、『母なるもの』を倒すことは不可能だ。直に向かい合ったとき、それが何故かわかるだろう。」 ミーナ「それは覚悟の上よ。そう何度も言わなくていいわ。」 エイラ「1ヵ月後の1月31日・・・ダロ?もう覚えたヨ。」 僕「うん。・・・それと、もう一つ悲しいことを言わなくちゃいけない。」 ルッキーニ「なに・・・?」 僕「仮に・・・もし仮にだ。君たちが『母なるもの』に打ち勝つことができたとしても・・・」 俺「この一年間の記憶は消える・・・ってか?」 全員「!?」 僕「・・・ああ。母なるものが消えればネウロイは消える。同時にそれは、宣告者である僕も消えると言う事。宣告者が消えれば、アルカナを持つネウロイたちに関しての記憶は全て消える。だから、もしかしたら、この一年間の君たちの思い出も一緒に・・・」 ゲルト「確証はない・・・ということはそのまま残ることもあり得るということだな?」 僕「少しはあるはずです。ただ、それでも消えてしまう可能性の方がずっと高い・・・」 俺「それでも、俺たちは立ち向かうよ。それに、消えるか消えないかなんて、その時になんなきゃわかんないし。」 サーニャ「俺・・・」 僕「そうか・・・うん、わかったよ。僕からは以上だ。それじゃあ、僕は先に行くよ。」 僕「あぁ、そうだ。宮藤さん。」 芳佳「は、はい・・・」 僕「君に怪我をさせてしまったこと、ずっと謝ろうと思っていたんだ。本当にごめん・・・謝って済むことじゃないけれど・・・」 芳佳「いえ、大丈夫です。私、気にしてなんかいないですから。」 芳佳「坂本さんも言ってました。昨日の敵は今日の友だって。」 坂本「宮藤・・・」 芳佳「だから、僕さんも私にとって大切なお友達の一人です。そのお友達を、責めるようなことはしません。」 僕「友達・・・」 シャーリー「そうだぞ。お前も、私たちの大切な友達だ。」 ルッキーニ「友達だよ!」 僕「うん・・・みんな、ありがとう・・・みんなの事は、ずっと・・・見守っているよ・・・」 そういって僕は歩きだし、俺の前で一度立ち止まる。 僕「俺くん。これが最後の試練に関してのアドバイスだ。『12の旅路の果てに最後の者は現れる。』」 サーニャ「12の旅路・・・?」 俺「・・・わかった。覚えておくよ。」 僕「ありがとう俺くん・・・僕の大切な友達・・・」 俺「ああ。また、会おうな。」ニッ 僕「俺くん・・・うん・・・また、会えるといいな・・・」 そして僕はドアへと歩き出す。そこで再び立ち止まり振り返ってこういった。 僕「良いお年を。・・・って言うんだよね、年の終わりは。」 サーニャ「良いお年を。」 サーニャに続いて皆も言う。 僕「ありがとう。じゃあね。」ニコ ガチャ バタン ペリーヌ「行ってしまいましたわね・・・」 ゲルト「1月31日か・・・」 ミーナ「行きましょう、みんなで!」 その言葉に、皆も力強く頷いた。 まもなく、新年を迎えようとしていた。 そして、数えきれないほどの思い出の詰まった1946年が静かに明けてゆく・・・ 迎えた1947年1月1日。 深夜 ---俺の部屋--- ガチャ パタン… ?「・・・・・」ウトウト 俺「くぅ・・・くぅ・・・」Zzz… ?「・・・・・」ヌギヌギ ペタ…ペタ…ガバッ スルリ モゾモゾ ?「すぅ・・・すぅ・・・」Zzz… 俺「ん・・・くぅ・・・くぅ・・・」Zzz… ~数時間後~ 早朝 モゾモゾ 俺「ん・・・うん・・・?」ピコッピコッ 年明けの明朝。布団の中に妙な違和感を感じ、目を覚ます。 モゾモゾ 俺「モゾモゾ?」 近くに置いてあるメガネをかけ、布団をめくり上げる。 ガバッ 俺「!?」 サーニャ「すぅ・・・すぅ・・・」Zzz… 見れば布団の中では、サーニャが可愛らしい寝息を立てながら、丸くなって眠っていた。 しかし衣服は床に脱ぎ捨てられ、下着とズボン一枚だけのあられもない姿であった。 俺(な・・・なんで!?俺、一人で寝たはずだよな!?それがなんで・・・お、落ち着け俺・・・こういう時は確か素数を数えればいいんだよな・・・で・・・素数ってなんだ?) サーニャ「う・・・んぅ・・・ふわぁ・・・」 俺があれこれと考えていると、サーニャが目を覚ました。 俺「お、おはよう・・・ございます・・・」 サーニャ「ん・・・」コクリ 俺「・・・・・」 サーニャ「・・・・・」 サーニャ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」Zzz… 俺(いやいやいや、可愛いけどそれはないっスよ・・・) 俺「あの・・・さ、サーニャさん?」ユサユサ サーニャ「ぅ・・・ん・・・なに・・・?」 俺「なんで俺の部屋にいるんスか?俺、一人で寝てたはずなんスけど・・・」 サーニャ「わからない・・・」ウトウト 俺「わからないって・・・」 サーニャ「・・・俺・・・・・」 俺「は、はい・・・?」 サーニャ「さむい・・・」 俺「・・・ごめんなさい・・・・・」 そう言って俺は布団をかけなおす。 俺(まぁいっか・・・それより、まだ結構早いよな・・・もう少し、寝てもいいか・・・ソファで寝るかな・・・) 横たわった状態のまま、ゆっくりベッドから抜け出そうとしたその時。 ムギュ 俺「!?」 ガバッ 再び布団を返すと、背中越しにサーニャの手が俺の腰に回され、美脚が俺の脚に絡められていた。 俺「な、何してはるんですか!?」 サーニャ「・・・こうすれば・・・あったかい・・・」スリスリ 俺の背に顔を埋め、猫のように頬をこすりつけるサーニャ。 俺「あったかいって・・・」 サーニャ「俺、こっち向いて・・・」 俺「・・・・・」 渋々体をサーニャの方へ向けなおす。 ギュゥ サーニャの腕が俺の腰へと回る。 サーニャ「あったかい・・・♥」スリスリ 俺「そっスか・・・」 サーニャ「う、ん・・・すぅ・・・すぅ・・・」 サーニャはそのまま、俺の胸の中で再び眠りに落ちた。 俺(寝ちゃったか・・・) 眠るサーニャを、俺はそっと抱きしめる。 俺(それにしても・・・) 俺は腕の中のサーニャを一瞥する。 陶磁器のように白い柔肌に、整った顔立ち。そしてしなやかで、少し力を入れれば折れてしまいそうなほど細い体。 そんな目の前の儚げな少女がたまらなく愛おしくて仕方がなかった。 サーニャ「ぅ・・・ん・・・」 見つめているうちに思わず邪なことを考えていることに気づき、その思考をなけなしの紳士心で何とか押しとどめた。 サーニャ「すぅ・・・すぅ・・・」 俺(こんなにか細い子がネウロイなんて危ない相手と闘ってるんだよな・・・) 俺(そう考えると、ちょっと、な・・・いや、だからこそ俺が守らなきゃだよな。) 俺は片手を彼女の後頭部へ回し、髪を撫でる。 俺(・・・って・・・よく考えたらエイラさんに黙ったまんまだよな俺・・・エイラさんはきっと、サーニャの事大好きなんだよな・・・今だって・・・) 俺(でも、この子は俺の事好きって言ってくれた・・・別れようなんて言ったら今度はこの子が傷つくのかな・・・) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 男「またある時は他人の関係に良くも悪くも干渉し、言葉で隣人を殺す。」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 俺(あれってこういう事なのかな・・・このままでいいのかな・・・俺・・・いや、よくないよな・・・でも、どうしたら・・・) 思案をするうちに次第に眠気が勝り、彼女を抱いたまま、俺はまどろみに落ちた。 ~数時間後~ 俺「ん・・・」パチクリ サーニャ「・・・///」カアァァ 再び目を覚ました俺の目の前には、頬と耳を紅葉させたサーニャの顔があった。 サーニャ「お、俺・・・///」 俺「は、はい・・・?」 サーニャ「離して・・・///」 俺「あ、あぁ・・・すみません・・・」パッ 俺の腕から解放されたサーニャは体を起こし、恥ずかしそうに俺に背を向ける。 俺「そっか・・・俺、抱いちゃったまま・・・恥ずかしかったっスよね・・・ごめんなさい・・・」 その言葉にサーニャは俺に背を向けたまま首を振る。 サーニャ「ううん・・・違うわ・・・俺にぎゅってしてもらったのは、とっても嬉しい・・・ただ・・・///」 俺「?」 サーニャ「おなかに・・・かたいの・・・当たってたから・・・///」 俺「!?」 下半身へとゆっくり視線を落とす。 俺「・・・///」 サーニャ「え・・・えっちなのは・・・ダメ・・・///」 俺「ごめんなさい・・・///」 サーニャ「・・・で、でも・・・男の人はこういうの・・・我慢できないって聞いたことあるから・・・俺も、我慢・・・できなかったんだよね・・・///」 俺「えと、これは・・・その・・・」 サーニャ「ううん・・・いいの・・・これは、仕方ないこと・・・だ、だから・・・ホントは、ダメだけど・・・」 そう言うと、サーニャは俺に背を向けたまま上の下着の紐に指を掛け、それを取り払う。 ハラリ 俺「え!?いや・・・ちょ!?」 露わになった胸を彼女は右腕で覆い隠し、恥ずかしそうに俺に向き直り、こう言った。 サーニャ「俺がしたいなら・・・しても・・・いい・・・///」 俺「」 サーニャ「わ、私・・・シャーリーさんみたいに胸、大きくないし・・・ほ・・・ほかの人みたいに綺麗じゃないから・・・俺に・・・喜んでもらえるか・・・わからないけど・・・///」 顔を真っ赤にし、恥ずかしさからか、涙でいっぱいの潤んだ瞳で彼女は言う。 サーニャ「俺・・・///」 どこかなまめかしい表情で、ゆっくりとにじり寄るサーニャ。俺は後ずさりするが、すぐにベッドの端まで追い込まれた。 俺「ス、ストップ!あああ、あの、サーニャ!?」 左手を突き出し、静止を訴える俺。サーニャはその場で止まった。 サーニャ「・・・///」ウルウル 俺「い、嫌なら無理してそんなことしなくてもいいんスよ?今だって誰かに言われたからそんなこと言うんス・・・よね?」 サーニャはその言葉に首を横に振った。 サーニャ「誰にも言われてないわ・・・無理も・・・してない・・・私がしてあげたいって・・・思ったの・・・」 俺「え・・・」 サーニャ「男の人は、他の女の人に目移りしやすいから・・・ほっといたら別の人にとられちゃうって・・・」 俺「それは・・・誰から聞いたんスか・・・?」 サーニャ「本に・・・書いてあった・・・」 俺「どんな本読んだんスか・・・」 サーニャ「でも・・・えっちなことしろって・・・書いてあったわけじゃないの・・・これは、私が自分でしようって・・・決めたことだから・・・」 俺「どうして・・・」 サーニャ「・・・俺に・・・」 俺「?」 サーニャ「・・・俺に・・・ずっと好きでいてほしい・・・ずっと・・・一緒にいてほしいから・・・だから・・・」 俺「っ!」トクン 心臓が一度大きく鼓動を打つ。同時にみぞおちの奥がきゅうと締め付けられるような感覚が襲う。 ギュッ サーニャ「あっ・・・」 俺「・・・・・」ギュゥ 無言でただ、抱き締めた。 サーニャ「俺・・・?///」 俺「・・・ありがとうっス、サーニャ・・・俺、好きになったのが君でよかったっス・・・」 サーニャ「!・・・///」 俺「それと、その・・・エッチなことしなくたって・・・俺はずっと、君の事・・・だ、大好きっスよ・・・」 サーニャ「本当・・・?」 俺「はい、絶対に・・・だから、服、着てくださいっス・・・///」 サーニャ「うん・・・でも、これじゃ着れないわ・・・///」 俺「あ、そうっスよね・・・すみません・・・」 抱擁を解こうとする俺の腕をサーニャがしがみ付いて制止する。 サーニャ「ま、待って!・・・もう少し、このままが・・・いい・・・///」ギュゥ 俺「・・・///」 しばらく抱き合いながら、お互いに照れくさがりながら微笑みを交わす。 その内、俺の胸の奥からどうしようもなく抑えがたい感情が沸き起こり、俺がサーニャへと唇を寄せる。 サーニャもそれに応えるように瞳を閉じ、 そして二人は―― バタン! シャーリー「ハッピーニューイヤー!!お・・・れ・・・?」 俺「」 サーニャ「!?///」 シャーリー「あ・・・ああ、あ・・・」 ルッキーニ「? シャーリー、どしたの?」 シャーリー「わっ!み、見るな!ルッキーニ!!///」バッ ルッキーニ「え~!?なんで~?見えないよシャーリ~!」 シャーリー「あ・・・あははは・・・ご、ごゆっくり~・・・」 パタン ネェネェナニガアッタノ? イイカラツギイクゾツギ! ア!マッテヨ~ タッタッタ… 俺「・・・・・」 サーニャ「・・・///」 俺「あ、あの・・・サーニャ・・・」 サーニャ「なに・・・?///」 俺「あけまして、おめでとうっス・・・」 サーニャ「う、うん・・・あけまして、おめでとう・・・///」 それから、誰もいなくなったことを確認し、 チュッ… 人知れず、二人はそっと口づけを交わした。 ――――― ――― ― しばらくして・・・ ---基地内ラウンジ--- 一通り新年の挨拶を済ませた皆はラウンジへと集まっていた。 芳佳「え!?着物、あるんですか!?」 坂本「あ、ああ・・・私の知り合いが勝手に送りつけてきてな・・・みんなにぜひ着てほしいと・・・(まぁ、醇子のことなんだけどな・・・)」 ミーナ「あら、綺麗な柄ね。この前のゆかた・・・だったかしら。あれとはどこか違うのかしら?」 坂本「浴衣は薄手で着るのも簡単なのだが、着物は誰かが着付けをしないと着るのがなかなか難しいんだ・・・宮藤、お前、着付けはできるか?」 宮藤「あ、はい。お母さんに教えてもらったことがありますから。」 坂本「よし、ならば私たちで着付けしよう。俺は・・・すまんな、お前のはまた無いみたいだ・・・」 俺「あ、いえ。俺はみんなの着物姿が見れればそれで十分っスから。」 坂本「そうか?なら、楽しみにしていろよ。」ニヤリ 長し目をしつつ、どこか怪しい笑みを浮かべる坂本。 俺「ゴクリ・・・」 数分後 シャーリー「う~ん・・・やっぱちょっときついなぁ・・・」 ルッキーニ「シャーリーはおっぱいおっきいもんね~」 宮藤「<●><●>」ジーッ リーネ「よ、芳佳ちゃん・・・」 エーリカ「スースーする・・・」 ミーナ「ふふっ、似合ってるわよ、トゥルーデ。クリスにも見せてあげたいわね。」 ゲルト「か、からかうなミーナ・・・///」 ミーナ「あら、からかってなんかないわ。本当に似合ってるもの。」 ゲルト「うぅ・・・ミ、ミーナの方こそ、よく似合ってると思うぞ!///」 ミーナ「え?そ、そうかしら・・・?ありがとう///」 ペリーヌ「しょ、少佐・・・とてもお似合いですわ・・・///」 坂本「ん?そ、そうか・・・?少し恥ずかしいのだがな・・・はっはっは・・・///」 ペリーヌ「少佐・・・///(恥じらわれる少佐も素敵ですわ・・・///)」 俺「・・・///」ポーッ… 各々、色とりどりの色を見せるウィッチたち。浴衣とはまた違う美しさに俺は思わず見惚れていた。 エイラ「な~に鼻の下伸ばしてんだダ、このむっつりスケベ。」 俺「むっつりって・・・ひどいっスよエイラさ・・・」 振り返った俺の目の前には、いつもと違うエイラ。 彼女は藍色の地に、桔梗と清流が刺繍された着物に身を包み、髪を後ろに束ね、頭には蓮華の花飾り。 エイラ「な、なんダヨ・・・急に黙って・・・」 俺「い・・・いえ・・・エイラさん・・・めっちゃ綺麗だなって・・・///」ポーッ… エイラ「な!?う、ウルセー!!///」ポカッ 俺「痛っ!し、しどいっス・・・叩くなんて・・・」 エイラ「わ、私よりも・・・その、サーニャのほうが綺麗だゾ・・・ほら・・・」 俺が視線をエイラの言われた方へと移す。 エーリカ「ねぇねぇ、サーニャもさ、『はいてない』の?」 サーニャ「えっ!? ・・・///」 少し離れた場所で、サーニャが団欒している。黒地に藤の花が刺繍された着物を纏い、髪は団子状に後ろにまとめられ、頭には白百合の花飾りをつけている。 時折首元からのぞかせるうなじが悩ましい。 俺「すっげぇ可愛いっス・・・///」 エイラ「ダロ?サーニャは何着ても似合うんダ。」フフン なぜか誇らしげなエイラ。ただ、その横顔はちょっぴり寂しそうに見えた。 俺「・・・・・」 俺(やっぱり俺、サーニャが好きだ・・・だから、ちゃんと言わなきゃ・・・) 俺「あの・・・エイラさん・・・」 エイラ「な、なんダ・・・?」 俺「エイラさんは、サーニャのこと・・・大切に思ってるんですよね。」 エイラ「あ、ああ・・・当たり前ダ・・・」 俺「その・・・俺・・・俺は・・・」 そこで俺は口を噤んでしまう。 エイラ「・・・・・」 俺(クソっ・・・なんで言えないんだ・・・いや、怖いからだよな・・・エイラさんを傷つけるのが・・・) 俺「・・・・・」 エイラ「・・・知ってるよ。」 俺「えっ?」 エイラが口を開く。 エイラ「知ってる。お前とサーニャが、そういう関係になったってこと。」 俺「! ・・・・・」 エイラ「サーニャが言ってたんだ。お前に好きって言ってもらったって。サーニャ、凄くうれしそうだった・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「それに、お前もいつの間にかサーニャの事名前だけで呼ぶようになってたし、それくらい、ワタシでもわかるヨ・・・」 俺「ごめんなさい・・・」 エイラ「あ、謝るなヨ!オマエ、サーニャの事好きなんダロ・・・?」 俺「そうっスけど・・・でも、エイラさんだってサーニャの事・・・」 エイラ「・・・ああ!好きだヨ!今だってずっと好きダ!でもさ、サーニャはお前を選んだんだヨ・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「悔しいけど、サーニャが好きなのはお前ダ・・・でも、ワタシ自身、まだ踏ん切りがついてない・・・諦められないんダ・・・」 エイラ「それに・・・サーニャの両親が見つかるまで、私はサーニャを守るって決めたんダ・・・それは今でも変わらないし、これだけは譲りたくない・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「それと、オマエの事もちゃんと見極めたい・・・ちゃんとサーニャを守ってくれるかどうか・・・ワタシの、勝手な考えだけどサ・・・」 エイラ「だから・・・」スッ 俺「・・・?」 エイラ「サーニャの両親が見つかるまでは・・・サーニャを・・・い、一緒に守ろうナ・・・」ポリポリ 手を差し伸べながら、そっぽを向き照れくさそうに頬を掻くエイラ。 俺「エイラさん・・・」 エイラ「そ、それと、サーニャだけ名前で呼ぶのはずるい・・・だから、ワタシもエイラって呼んでくれヨ・・・お前と私はその・・・家族、なんだからサ・・・」 俺(一応・・・許してもらえたのかな・・・) エイラ「ど、どうなんだヨ!」 俺「・・・もちろんっス。こちらこそ、よろしくっス、エイラ!」 パシッ 交わされる固い握手。二人の間には、確かな絆が生まれていた。 サーニャ「エイラ、俺。なにしてたの?」 遠くで話していたはずのサーニャがいつの間にか近くまで来ていた。 エイラ「さ、サーニャ・・・いや、なんでもないヨ。な、俺。」 俺「はいっス。なんでもないっスよ。」 サーニャ「本当?・・・ちょっと怪しい・・・」ジトー エイラ「ハハ・・・」 サーニャ「・・・あ、あのね、一つお願いがあるの・・・」 俺「? どうしたんスか突然?」 サーニャ「さっき、ミーナ中佐にお願いして時間を貰ったの。だから、基地の中だけだけど・・・このまま・・・デ、デートしたいなって・・・///」 俺「デート・・・っスか・・・?俺はいいっスけど・・・」 エイラ「・・・わ、ワタシ邪魔みたいだからあっち行ってるナ!」 サーニャ「待って、エイラ。どこ行くの?」 エイラ「どこって・・・だってサーニャ、俺と・・・デートするんだろ・・・?」 サーニャ「うん・・・でも、エイラも一緒よ?」 エイラ「えっ・・・」 サーニャ「前のお祭りの時みたいに、また3人でお出かけできたらなって思ったの・・・だから、エイラも一緒じゃなきゃ嫌よ?」 エイラ「いいのカ・・・?ワタシ、邪魔じゃないカ・・・?」 俺「邪魔なわけないっス。エイラが来ないのは、俺も嫌っス。」 サーニャ「だから、一緒に行こう?」 エイラ「サーニャ・・・俺・・・」 エイラ「・・・ったく・・・し、しょーがねーなぁ・・・今日ダケダカンナー」ニコッ サーニャ「うん。じゃあ、行こう?」ニコ サーニャがエイラと俺の手を引く。 それから三人は手を繋いだまま、ゆっくりと歩き始めた。 その後、デートを整備兵やその他男性配属員に目撃され、俺がボコボコにされたのは語るに及ばない。 続き→ペルソナ19.5 -ページ先頭へ
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Episode19 『決意の先に』 俺「俺は・・・いや、俺たちは・・・」 決意の一声。迷わず、言い放つ。 俺「・・・逃げない。俺たちは、立ち向かう。」 僕「・・・僕の言ったこと、うまく伝わらなかったのかな・・・いいかい、もう一度言う、僕は・・・」 俺「もういい。」 僕「えっ・・・?」 俺「もう、決めたんだ。みんなで立ち向かおうって。」 僕「・・・・・」 僕が501の仲間たちの顔を見渡す。誰もが迷いのない瞳を僕へと向けていた。 僕「・・・どうしても・・・なのかい?」 俺「ああ。この選択は、絶対に曲げない。」 その言葉と眼差しに僕は押し黙ってしまう。 それからしばらくして、ふぅ、と僕は一度溜息を吐き、閉じていた口を開いた。 僕「・・・わかった。残念だけど、命は君たち自身のものだ。その使い方もね。」 僕「君たちの選択に従おう。」 その言葉に皆の緊張が解け、一様に安堵の表情を浮かべる。 ミーナ「それじゃあ教えてちょうだい。その、『母なるもの』に会うにはどうすればいいの?」 僕「分かりました。もうすぐ0時になる・・・時間がないから、手短に話します。」 僕「『母なるもの』に会うには、約束の日に、北海海上に現れたあの塔の頂上に行けばいい。」 芳佳「約束の日・・・?」 僕「そう。明日から数えてちょうど一ヵ月。1月31日の満月の夜・・・その塔を目印にして『母なるもの』が降り立つ。」 僕「そしてそれを期に、世界中のネウロイが一斉に君たちに攻撃を開始する。それが、世界の終わる日だ。」 リーネ「一ヵ月・・・」 坂本「つまり、その日の夜に塔の頂上へ行けばいいのだな。」 僕「そうです・・・でも、いいかいみんな。明日からは君たちにとって途方もない絶望との戦いが始まる。」 僕「前にも言った通り、『母なるもの』を倒すことは不可能だ。直に向かい合ったとき、それが何故かわかるだろう。」 ミーナ「それは覚悟の上よ。そう何度も言わなくていいわ。」 エイラ「1ヵ月後の1月31日・・・ダロ?もう覚えたヨ。」 僕「うん。・・・それと、もう一つ悲しいことを言わなくちゃいけない。」 ルッキーニ「なに・・・?」 僕「仮に・・・もし仮にだ。君たちが『母なるもの』に打ち勝つことができたとしても・・・」 俺「この一年間の記憶は消える・・・ってか?」 全員「!?」 僕「・・・ああ。母なるものが消えればネウロイは消える。同時にそれは、宣告者である僕も消えると言う事。宣告者が消えれば、アルカナを持つネウロイたちに関しての記憶は全て消える。だから、もしかしたら、この一年間の君たちの思い出も一緒に・・・」 ゲルト「確証はない・・・ということはそのまま残ることもあり得るということだな?」 僕「少しはあるはずです。ただ、それでも消えてしまう可能性の方がずっと高い・・・」 俺「それでも、俺たちは立ち向かうよ。それに、消えるか消えないかなんて、その時になんなきゃわかんないし。」 サーニャ「俺・・・」 僕「そうか・・・うん、わかったよ。僕からは以上だ。それじゃあ、僕は先に行くよ。」 僕「あぁ、そうだ。宮藤さん。」 芳佳「は、はい・・・」 僕「君に怪我をさせてしまったこと、ずっと謝ろうと思っていたんだ。本当にごめん・・・謝って済むことじゃないけれど・・・」 芳佳「いえ、大丈夫です。私、気にしてなんかいないですから。」 芳佳「坂本さんも言ってました。昨日の敵は今日の友だって。」 坂本「宮藤・・・」 芳佳「だから、僕さんも私にとって大切なお友達の一人です。そのお友達を、責めるようなことはしません。」 僕「友達・・・」 シャーリー「そうだぞ。お前も、私たちの大切な友達だ。」 ルッキーニ「友達だよ!」 僕「うん・・・みんな、ありがとう・・・みんなの事は、ずっと・・・見守っているよ・・・」 そういって僕は歩きだし、俺の前で一度立ち止まる。 僕「俺くん。これが最後の試練に関してのアドバイスだ。『12の旅路の果てに最後の者は現れる。』」 サーニャ「12の旅路・・・?」 俺「・・・わかった。覚えておくよ。」 僕「ありがとう俺くん・・・僕の大切な友達・・・」 俺「ああ。また、会おうな。」ニッ 僕「俺くん・・・うん・・・また、会えるといいな・・・」 そして僕はドアへと歩き出す。そこで再び立ち止まり振り返ってこういった。 僕「良いお年を。・・・って言うんだよね、年の終わりは。」 サーニャ「良いお年を。」 サーニャに続いて皆も言う。 僕「ありがとう。じゃあね。」ニコ ガチャ バタン ペリーヌ「行ってしまいましたわね・・・」 ゲルト「1月31日か・・・」 ミーナ「行きましょう、みんなで!」 その言葉に、皆も力強く頷いた。 まもなく、新年を迎えようとしていた。 そして、数えきれないほどの思い出の詰まった1946年が静かに明けてゆく・・・ 迎えた1947年1月1日。 深夜 ---俺の部屋--- ガチャ パタン… ?「・・・・・」ウトウト 俺「くぅ・・・くぅ・・・」Zzz… ?「・・・・・」ヌギヌギ ペタ…ペタ…ガバッ スルリ モゾモゾ ?「すぅ・・・すぅ・・・」Zzz… 俺「ん・・・くぅ・・・くぅ・・・」Zzz… ~数時間後~ 早朝 モゾモゾ 俺「ん・・・うん・・・?」ピコッピコッ 年明けの明朝。布団の中に妙な違和感を感じ、目を覚ます。 モゾモゾ 俺「モゾモゾ?」 近くに置いてあるメガネをかけ、布団をめくり上げる。 ガバッ 俺「!?」 サーニャ「すぅ・・・すぅ・・・」Zzz… 見れば布団の中では、サーニャが可愛らしい寝息を立てながら、丸くなって眠っていた。 しかし衣服は床に脱ぎ捨てられ、下着とズボン一枚だけのあられもない姿であった。 俺(な・・・なんで!?俺、一人で寝たはずだよな!?それがなんで・・・お、落ち着け俺・・・こういう時は確か素数を数えればいいんだよな・・・で・・・素数ってなんだ?) サーニャ「う・・・んぅ・・・ふわぁ・・・」 俺があれこれと考えていると、サーニャが目を覚ました。 俺「お、おはよう・・・ございます・・・」 サーニャ「ん・・・」コクリ 俺「・・・・・」 サーニャ「・・・・・」 サーニャ「・・・すぅ・・・すぅ・・・」Zzz… 俺(いやいやいや、可愛いけどそれはないっスよ・・・) 俺「あの・・・さ、サーニャさん?」ユサユサ サーニャ「ぅ・・・ん・・・なに・・・?」 俺「なんで俺の部屋にいるんスか?俺、一人で寝てたはずなんスけど・・・」 サーニャ「わからない・・・」ウトウト 俺「わからないって・・・」 サーニャ「・・・俺・・・・・」 俺「は、はい・・・?」 サーニャ「さむい・・・」 俺「・・・ごめんなさい・・・・・」 そう言って俺は布団をかけなおす。 俺(まぁいっか・・・それより、まだ結構早いよな・・・もう少し、寝てもいいか・・・ソファで寝るかな・・・) 横たわった状態のまま、ゆっくりベッドから抜け出そうとしたその時。 ムギュ 俺「!?」 ガバッ 再び布団を返すと、背中越しにサーニャの手が俺の腰に回され、美脚が俺の脚に絡められていた。 俺「な、何してはるんですか!?」 サーニャ「・・・こうすれば・・・あったかい・・・」スリスリ 俺の背に顔を埋め、猫のように頬をこすりつけるサーニャ。 俺「あったかいって・・・」 サーニャ「俺、こっち向いて・・・」 俺「・・・・・」 渋々体をサーニャの方へ向けなおす。 ギュゥ サーニャの腕が俺の腰へと回る。 サーニャ「あったかい・・・♥」スリスリ 俺「そっスか・・・」 サーニャ「う、ん・・・すぅ・・・すぅ・・・」 サーニャはそのまま、俺の胸の中で再び眠りに落ちた。 俺(寝ちゃったか・・・) 眠るサーニャを、俺はそっと抱きしめる。 俺(それにしても・・・) 俺は腕の中のサーニャを一瞥する。 陶磁器のように白い柔肌に、整った顔立ち。そしてしなやかで、少し力を入れれば折れてしまいそうなほど細い体。 そんな目の前の儚げな少女がたまらなく愛おしくて仕方がなかった。 サーニャ「ぅ・・・ん・・・」 見つめているうちに思わず邪なことを考えていることに気づき、その思考をなけなしの紳士心で何とか押しとどめた。 サーニャ「すぅ・・・すぅ・・・」 俺(こんなにか細い子がネウロイなんて危ない相手と闘ってるんだよな・・・) 俺(そう考えると、ちょっと、な・・・いや、だからこそ俺が守らなきゃだよな。) 俺は片手を彼女の後頭部へ回し、髪を撫でる。 俺(・・・って・・・よく考えたらエイラさんに黙ったまんまだよな俺・・・エイラさんはきっと、サーニャの事大好きなんだよな・・・今だって・・・) 俺(でも、この子は俺の事好きって言ってくれた・・・別れようなんて言ったら今度はこの子が傷つくのかな・・・) ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 男「またある時は他人の関係に良くも悪くも干渉し、言葉で隣人を殺す。」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――― 俺(あれってこういう事なのかな・・・このままでいいのかな・・・俺・・・いや、よくないよな・・・でも、どうしたら・・・) 思案をするうちに次第に眠気が勝り、彼女を抱いたまま、俺はまどろみに落ちた。 ~数時間後~ 俺「ん・・・」パチクリ サーニャ「・・・///」カアァァ 再び目を覚ました俺の目の前には、頬と耳を紅葉させたサーニャの顔があった。 サーニャ「お、俺・・・///」 俺「は、はい・・・?」 サーニャ「離して・・・///」 俺「あ、あぁ・・・すみません・・・」パッ 俺の腕から解放されたサーニャは体を起こし、恥ずかしそうに俺に背を向ける。 俺「そっか・・・俺、抱いちゃったまま・・・恥ずかしかったっスよね・・・ごめんなさい・・・」 その言葉にサーニャは俺に背を向けたまま首を振る。 サーニャ「ううん・・・違うわ・・・俺にぎゅってしてもらったのは、とっても嬉しい・・・ただ・・・///」 俺「?」 サーニャ「おなかに・・・かたいの・・・当たってたから・・・///」 俺「!?」 下半身へとゆっくり視線を落とす。 俺「・・・///」 サーニャ「え・・・えっちなのは・・・ダメ・・・///」 俺「ごめんなさい・・・///」 サーニャ「・・・で、でも・・・男の人はこういうの・・・我慢できないって聞いたことあるから・・・俺も、我慢・・・できなかったんだよね・・・///」 俺「えと、これは・・・その・・・」 サーニャ「ううん・・・いいの・・・これは、仕方ないこと・・・だ、だから・・・ホントは、ダメだけど・・・」 そう言うと、サーニャは俺に背を向けたまま上の下着の紐に指を掛け、それを取り払う。 ハラリ 俺「え!?いや・・・ちょ!?」 露わになった胸を彼女は右腕で覆い隠し、恥ずかしそうに俺に向き直り、こう言った。 サーニャ「俺がしたいなら・・・しても・・・いい・・・///」 俺「」 サーニャ「わ、私・・・シャーリーさんみたいに胸、大きくないし・・・ほ・・・ほかの人みたいに綺麗じゃないから・・・俺に・・・喜んでもらえるか・・・わからないけど・・・///」 顔を真っ赤にし、恥ずかしさからか、涙でいっぱいの潤んだ瞳で彼女は言う。 サーニャ「俺・・・///」 どこかなまめかしい表情で、ゆっくりとにじり寄るサーニャ。俺は後ずさりするが、すぐにベッドの端まで追い込まれた。 俺「ス、ストップ!あああ、あの、サーニャ!?」 左手を突き出し、静止を訴える俺。サーニャはその場で止まった。 サーニャ「・・・///」ウルウル 俺「い、嫌なら無理してそんなことしなくてもいいんスよ?今だって誰かに言われたからそんなこと言うんス・・・よね?」 サーニャはその言葉に首を横に振った。 サーニャ「誰にも言われてないわ・・・無理も・・・してない・・・私がしてあげたいって・・・思ったの・・・」 俺「え・・・」 サーニャ「男の人は、他の女の人に目移りしやすいから・・・ほっといたら別の人にとられちゃうって・・・」 俺「それは・・・誰から聞いたんスか・・・?」 サーニャ「本に・・・書いてあった・・・」 俺「どんな本読んだんスか・・・」 サーニャ「でも・・・えっちなことしろって・・・書いてあったわけじゃないの・・・これは、私が自分でしようって・・・決めたことだから・・・」 俺「どうして・・・」 サーニャ「・・・俺に・・・」 俺「?」 サーニャ「・・・俺に・・・ずっと好きでいてほしい・・・ずっと・・・一緒にいてほしいから・・・だから・・・」 俺「っ!」トクン 心臓が一度大きく鼓動を打つ。同時にみぞおちの奥がきゅうと締め付けられるような感覚が襲う。 ギュッ サーニャ「あっ・・・」 俺「・・・・・」ギュゥ 無言でただ、抱き締めた。 サーニャ「俺・・・?///」 俺「・・・ありがとうっス、サーニャ・・・俺、好きになったのが君でよかったっス・・・」 サーニャ「!・・・///」 俺「それと、その・・・エッチなことしなくたって・・・俺はずっと、君の事・・・だ、大好きっスよ・・・」 サーニャ「本当・・・?」 俺「はい、絶対に・・・だから、服、着てくださいっス・・・///」 サーニャ「うん・・・でも、これじゃ着れないわ・・・///」 俺「あ、そうっスよね・・・すみません・・・」 抱擁を解こうとする俺の腕をサーニャがしがみ付いて制止する。 サーニャ「ま、待って!・・・もう少し、このままが・・・いい・・・///」ギュゥ 俺「・・・///」 しばらく抱き合いながら、お互いに照れくさがりながら微笑みを交わす。 その内、俺の胸の奥からどうしようもなく抑えがたい感情が沸き起こり、俺がサーニャへと唇を寄せる。 サーニャもそれに応えるように瞳を閉じ、 そして二人は―― バタン! シャーリー「ハッピーニューイヤー!!お・・・れ・・・?」 俺「」 サーニャ「!?///」 シャーリー「あ・・・ああ、あ・・・」 ルッキーニ「? シャーリー、どしたの?」 シャーリー「わっ!み、見るな!ルッキーニ!!///」バッ ルッキーニ「え~!?なんで~?見えないよシャーリ~!」 シャーリー「あ・・・あははは・・・ご、ごゆっくり~・・・」 パタン ネェネェナニガアッタノ? イイカラツギイクゾツギ! ア!マッテヨ~ タッタッタ… 俺「・・・・・」 サーニャ「・・・///」 俺「あ、あの・・・サーニャ・・・」 サーニャ「なに・・・?///」 俺「あけまして、おめでとうっス・・・」 サーニャ「う、うん・・・あけまして、おめでとう・・・///」 それから、誰もいなくなったことを確認し、 チュッ… 人知れず、二人はそっと口づけを交わした。 ――――― ――― ― しばらくして・・・ ---基地内ラウンジ--- 一通り新年の挨拶を済ませた皆はラウンジへと集まっていた。 芳佳「え!?着物、あるんですか!?」 坂本「あ、ああ・・・私の知り合いが勝手に送りつけてきてな・・・みんなにぜひ着てほしいと・・・(まぁ、醇子のことなんだけどな・・・)」 ミーナ「あら、綺麗な柄ね。この前のゆかた・・・だったかしら。あれとはどこか違うのかしら?」 坂本「浴衣は薄手で着るのも簡単なのだが、着物は誰かが着付けをしないと着るのがなかなか難しいんだ・・・宮藤、お前、着付けはできるか?」 宮藤「あ、はい。お母さんに教えてもらったことがありますから。」 坂本「よし、ならば私たちで着付けしよう。俺は・・・すまんな、お前のはまた無いみたいだ・・・」 俺「あ、いえ。俺はみんなの着物姿が見れればそれで十分っスから。」 坂本「そうか?なら、楽しみにしていろよ。」ニヤリ 長し目をしつつ、どこか怪しい笑みを浮かべる坂本。 俺「ゴクリ・・・」 数分後 シャーリー「う~ん・・・やっぱちょっときついなぁ・・・」 ルッキーニ「シャーリーはおっぱいおっきいもんね~」 宮藤「<●><●>」ジーッ リーネ「よ、芳佳ちゃん・・・」 エーリカ「スースーする・・・」 ミーナ「ふふっ、似合ってるわよ、トゥルーデ。クリスにも見せてあげたいわね。」 ゲルト「か、からかうなミーナ・・・///」 ミーナ「あら、からかってなんかないわ。本当に似合ってるもの。」 ゲルト「うぅ・・・ミ、ミーナの方こそ、よく似合ってると思うぞ!///」 ミーナ「え?そ、そうかしら・・・?ありがとう///」 ペリーヌ「しょ、少佐・・・とてもお似合いですわ・・・///」 坂本「ん?そ、そうか・・・?少し恥ずかしいのだがな・・・はっはっは・・・///」 ペリーヌ「少佐・・・///(恥じらわれる少佐も素敵ですわ・・・///)」 俺「・・・///」ポーッ… 各々、色とりどりの色を見せるウィッチたち。浴衣とはまた違う美しさに俺は思わず見惚れていた。 エイラ「な~に鼻の下伸ばしてんだダ、このむっつりスケベ。」 俺「むっつりって・・・ひどいっスよエイラさ・・・」 振り返った俺の目の前には、いつもと違うエイラ。 彼女は藍色の地に、桔梗と清流が刺繍された着物に身を包み、髪を後ろに束ね、頭には蓮華の花飾り。 エイラ「な、なんダヨ・・・急に黙って・・・」 俺「い・・・いえ・・・エイラさん・・・めっちゃ綺麗だなって・・・///」ポーッ… エイラ「な!?う、ウルセー!!///」ポカッ 俺「痛っ!し、しどいっス・・・叩くなんて・・・」 エイラ「わ、私よりも・・・その、サーニャのほうが綺麗だゾ・・・ほら・・・」 俺が視線をエイラの言われた方へと移す。 エーリカ「ねぇねぇ、サーニャもさ、『はいてない』の?」 サーニャ「えっ!? ・・・///」 少し離れた場所で、サーニャが団欒している。黒地に藤の花が刺繍された着物を纏い、髪は団子状に後ろにまとめられ、頭には白百合の花飾りをつけている。 時折首元からのぞかせるうなじが悩ましい。 俺「すっげぇ可愛いっス・・・///」 エイラ「ダロ?サーニャは何着ても似合うんダ。」フフン なぜか誇らしげなエイラ。ただ、その横顔はちょっぴり寂しそうに見えた。 俺「・・・・・」 俺(やっぱり俺、サーニャが好きだ・・・だから、ちゃんと言わなきゃ・・・) 俺「あの・・・エイラさん・・・」 エイラ「な、なんダ・・・?」 俺「エイラさんは、サーニャのこと・・・大切に思ってるんですよね。」 エイラ「あ、ああ・・・当たり前ダ・・・」 俺「その・・・俺・・・俺は・・・」 そこで俺は口を噤んでしまう。 エイラ「・・・・・」 俺(クソっ・・・なんで言えないんだ・・・いや、怖いからだよな・・・エイラさんを傷つけるのが・・・) 俺「・・・・・」 エイラ「・・・知ってるよ。」 俺「えっ?」 エイラが口を開く。 エイラ「知ってる。お前とサーニャが、そういう関係になったってこと。」 俺「! ・・・・・」 エイラ「サーニャが言ってたんだ。お前に好きって言ってもらったって。サーニャ、凄くうれしそうだった・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「それに、お前もいつの間にかサーニャの事名前だけで呼ぶようになってたし、それくらい、ワタシでもわかるヨ・・・」 俺「ごめんなさい・・・」 エイラ「あ、謝るなヨ!オマエ、サーニャの事好きなんダロ・・・?」 俺「そうっスけど・・・でも、エイラさんだってサーニャの事・・・」 エイラ「・・・ああ!好きだヨ!今だってずっと好きダ!でもさ、サーニャはお前を選んだんだヨ・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「悔しいけど、サーニャが好きなのはお前ダ・・・でも、ワタシ自身、まだ踏ん切りがついてない・・・諦められないんダ・・・」 エイラ「それに・・・サーニャの両親が見つかるまで、私はサーニャを守るって決めたんダ・・・それは今でも変わらないし、これだけは譲りたくない・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「それと、オマエの事もちゃんと見極めたい・・・ちゃんとサーニャを守ってくれるかどうか・・・ワタシの、勝手な考えだけどサ・・・」 エイラ「だから・・・」スッ 俺「・・・?」 エイラ「サーニャの両親が見つかるまでは・・・サーニャを・・・い、一緒に守ろうナ・・・」ポリポリ 手を差し伸べながら、そっぽを向き照れくさそうに頬を掻くエイラ。 俺「エイラさん・・・」 エイラ「そ、それと、サーニャだけ名前で呼ぶのはずるい・・・だから、ワタシもエイラって呼んでくれヨ・・・お前と私はその・・・家族、なんだからサ・・・」 俺(一応・・・許してもらえたのかな・・・) エイラ「ど、どうなんだヨ!」 俺「・・・もちろんっス。こちらこそ、よろしくっス、エイラ!」 パシッ 交わされる固い握手。二人の間には、確かな絆が生まれていた。 サーニャ「エイラ、俺。なにしてたの?」 遠くで話していたはずのサーニャがいつの間にか近くまで来ていた。 エイラ「さ、サーニャ・・・いや、なんでもないヨ。な、俺。」 俺「はいっス。なんでもないっスよ。」 サーニャ「本当?・・・ちょっと怪しい・・・」ジトー エイラ「ハハ・・・」 サーニャ「・・・あ、あのね、一つお願いがあるの・・・」 俺「? どうしたんスか突然?」 サーニャ「さっき、ミーナ中佐にお願いして時間を貰ったの。だから、基地の中だけだけど・・・このまま・・・デ、デートしたいなって・・・///」 俺「デート・・・っスか・・・?俺はいいっスけど・・・」 エイラ「・・・わ、ワタシ邪魔みたいだからあっち行ってるナ!」 サーニャ「待って、エイラ。どこ行くの?」 エイラ「どこって・・・だってサーニャ、俺と・・・デートするんだろ・・・?」 サーニャ「うん・・・でも、エイラも一緒よ?」 エイラ「えっ・・・」 サーニャ「前のお祭りの時みたいに、また3人でお出かけできたらなって思ったの・・・だから、エイラも一緒じゃなきゃ嫌よ?」 エイラ「いいのカ・・・?ワタシ、邪魔じゃないカ・・・?」 俺「邪魔なわけないっス。エイラが来ないのは、俺も嫌っス。」 サーニャ「だから、一緒に行こう?」 エイラ「サーニャ・・・俺・・・」 エイラ「・・・ったく・・・し、しょーがねーなぁ・・・今日ダケダカンナー」ニコッ サーニャ「うん。じゃあ、行こう?」ニコ サーニャがエイラと俺の手を引く。 それから三人は手を繋いだまま、ゆっくりと歩き始めた。 その後、デートを整備兵やその他男性配属員に目撃され、俺がボコボコにされたのは語るに及ばない。 続き→ペルソナ19.5
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イザナギ(Izanagi) 商品画像 情報 登場作品:ペルソナ4 定価:3,990円 発売日:2011年12月29日(木) 再販日: 商品全高:約160mm 付属品 手首:×6(開き手、構え手、持ち手 各×2) 武器:イザナギ矛 その他:矛振り切りエフェクト、召還時エフェクト、専用台座 キャラクター概要 主人公に召還されるペルソナ。 商品解説 アニメや移植にあわせてかペルソナ4から主人公の初期ペルソナがまさかの立体化。 巨大な専用台座やエフェクトパーツの存在により、固定フィギュアのような存在感をかもし出す。 細長い独特のフォルムを見事に再現しつつ可動も良好。 身体各所のほかに頭部の鉢巻も可動する。 目に付く欠点としては肘の関節が非常にゆるく持ち手もゆるいことが上げられる。 そのため、片手で矛を支えるのは結構きつい。 エフェクトはクリアパーツで造形され見映えはかなり良好。接続に関しては召還時エフェクトは無接続の直置き系で、矛振り切りエフェクトは被せ系。 矛エフェクトのほうはそこまで重くないが前述の関節等のゆるさから片手保持はほぼ不可能。 良い点 専用台座、エフェクト等の付属によるディスプレイ時の見映えの良さ 良質な造形 悪い点 肘関節、持ち手がゆるく、武器の保持に難がある 不具合情報 関連商品 鳴上 悠ZERO 天城 雪子ZERO 里中 千枝ZERO 伊邪那岐大神 コノハナサクヤ ジライヤ マガツイザナギ コメント 名前 コメント
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イザナギ(Izanagi) 商品画像 情報 登場作品:ペルソナ4 定価:3,990円 発売日:2011年12月29日(木) 再販日: 商品全高:約160mm 付属品 手首:×6(開き手、構え手、持ち手 各×2) 武器:イザナギ矛 その他:矛振り切りエフェクト、召還時エフェクト、専用台座 キャラクター概要 主人公に召還されるペルソナ。 商品解説 アニメや移植にあわせてかペルソナ4から主人公の初期ペルソナがまさかの立体化。 巨大な専用台座やエフェクトパーツの存在により、固定フィギュアのような存在感をかもし出す。 細長い独特のフォルムを見事に再現しつつ可動も良好。 身体各所のほかに頭部の鉢巻も可動する。 目に付く欠点としては肘の関節が非常にゆるく持ち手もゆるいことが上げられる。 そのため、片手で矛を支えるのは結構きつい。 エフェクトはクリアパーツで造形され見映えはかなり良好。接続に関しては召還時エフェクトは無接続の直置き系で、矛振り切りエフェクトは被せ系。 矛エフェクトのほうはそこまで重くないが前述の関節等のゆるさから片手保持はほぼ不可能。 良い点 専用台座、エフェクト等の付属によるディスプレイ時の見映えの良さ 良質な造形 悪い点 肘関節、持ち手がゆるく、武器の保持に難がある 不具合情報 関連商品 鳴上 悠ZERO 天城 雪子ZERO 里中 千枝ZERO 伊邪那岐大神 コノハナサクヤ ジライヤ マガツイザナギ コメント 名前 コメント
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未投下 前へ 目次へ戻る 次へ Episode16 『死神』 缶蹴りから数日後・・・ 夜・・・ ---ブリーフィングルーム--- ミーナ「あれから1ヶ月・・・今日も満月ね・・・」 今日でちょうどハングドマンを打ち倒してから1ヶ月が経とうとしていた。 エーリカ「なんだかもう終わったはずなのに、いざ満月になると気になっちゃうね。」 エイラ「職業病みたいなもんダナ。」 ゲルト「そういえば・・・宮藤はどうした?それにリーネも・・・」 珍しく宮藤とリーネの姿が見えない。 ミーナ「そうね・・・どこへ行ったのかしら?」 バタン! そこへ誰かが強く扉を空け入ってきた。 ミーナ「リーネさん!?」 リーネ「ハァ・・・ハァ・・・」 息を切らせているリーネ。よほど急いでいたようだ。 ミーナ「どうしたの、リーネさん?」 リーネ「芳佳ちゃんが・・・」ハァハァ リーネ「芳佳ちゃんがいないんです!!」 坂本「なんだと!?」 ペリーヌ「お部屋にはいませんの!?」 リーネ「はい・・・どこを探してもいなくて・・・」 ミーナ「とにかく探しましょう!俺さん、サーニャさん。あなたたちも魔導針で探して!」 俺「はいっス!」 サーニャ「やってみます!」 ミーナが自身の固有魔法、三次元空間把握能力によって捜索を開始する。 俺とサーニャの二人も魔導針を発動させる。 俺(どこっスか・・・宮藤さん・・・) サーニャ(芳佳ちゃん・・・!) ミーナ「・・・いたわ!!」 ミーナがいち早く宮藤の存在を発見する。 シャーリー「見つかったのか!?」 ミーナ「ええ・・・滑走路の一番端に・・・でも・・・」 ルッキーニ「でも?」 ミーナ「宮藤さんだけじゃなくてもう1人・・・これは・・・」 ミーナ「・・・僕さん?」 ゲルト「僕?あいつは部屋にいるんじゃ・・・」 ミーナ「何か嫌な予感がするわ・・・とにかく、滑走路に向かいましょう!」 全員「了解!」 ---基地内滑走路--- 暗い闇が湛える夜を、月が明るく照らしている。 そんな中、滑走路の先で月を見上げるひとつの影・・・ 僕「綺麗な月だ・・・」 ツカツカ… 僕「?」 後ろからはもう1つの影が近寄ってくる。 僕は足音のするほうを振り返る。 そこにはいつも自分を避けていた少女がいた。 僕「宮藤さん?」 芳佳「探しました。」 しかしどうも様子がおかしい。 使い魔を発現させているのはいつものことだが、彼女の目は両方とも朱色に染まっていた。 僕「探すって・・・僕を?」 芳佳?「はい。ここで何をしているんですか?」 抑揚の無いどこか無機質な声で喋る宮藤。 僕「気がついたら自然とここへ来ていたんだよ。」 僕「なぜか月を見ていると、不思議と落ち着くんだよね・・・」 芳佳?「・・・忘れたのですか?」 僕「え?」 芳佳?「9年前、私とあなたは一度会っている。」 僕「9年前・・・?」 芳佳?「ようやく分かりました。初めてあなたを目にしたときから感じる、この感情の正体。」 芳佳?「あなたはダメ・・・あなたは・・・『敵』・・・」 僕「僕が・・・敵・・・?」 訳の分からない言葉に戸惑う僕。 だが、海面に映った月光が視界に入った瞬間、一つの記憶が彼の脳裏にフラッシュバックする。 僕「! そうだ・・・今夜と同じ満月の日・・・」 僕「ずっと前・・・9年前にもこんな・・・」 芳佳?「そう。私とあなたは9年前に会った。」 芳佳?「お互いに、敵同士として。」 僕「僕は・・・誰だ?」 僕「グッ・・・」ズキズキ 頭に走る痛み。 そして彼の中にあった記憶が更に断片的にフラッシュバックする。 僕「ハァ・・・ハァ・・・君は・・・誰だ・・・」 芳佳?「私は『ヒュプノス』。」 ヒュプノス「対ネウロイ非常制圧特殊生物兵装。ネウロイを倒すために生まれたネウロイ。それが私に与えられた役目。」 僕「倒す・・・ため・・・?ネウ・・・ロイ・・・?」 ヒュプノス「そしてあなたの本当の名称は・・・」 その名は以前からウィッチーズが追っている存在。 究極の存在と言われるものの名称。 ヒュプノス「『デス』。」 ヒュプノス「9年前、私が封印したネウロイ。」 僕「ネウ・・・ロイ・・・」 ザザッ… 僕「そうだ・・・あの日だ・・・」 ザザザッ…ザッ… 僕「僕は、あの研究所で生まれた・・・」 呼び起こされた記憶を辿りながら彼は語る。 僕「僕は・・・13番目のネウロイ・・・みんなが僕を・・・デスって呼んでた。」 僕「でも、僕が生まれたときに、力の一部が砕けて散らばった・・・」 僕「あの時の僕は・・・不完全だった・・・」 ヒュプノス「それでも、あなたの力は想定を超えていました。」 ヒュプノス「倒せない以上、残された道はこの身を呈して封印することだけ。」 ヒュプノス「そしてあの場に、封印の器としてたりるものはただ1つ。」 ヒュプノス「偶然そこに居た、人間の少年以外に無かった。」 ヒュプノス「もはや私に選択の余地などなかった・・・」 僕「『俺』くん・・・」 僕「そうか・・・僕はずっと彼の中に居たんだ・・・」 僕「12の力の破片に引き寄らせられるようにって、僕が彼を誘った・・・」 僕「そして・・・」 一度言葉を詰まらせる僕。そして、俯いた顔を再び上げる。 僕「・・・・・そうか。今・・・分かったよ。」 ヒュプノス「・・・・・」 僕「全て思い出した・・・」 僕「僕が誰で・・・どういう存在なのかを・・・」 ヒュプノス「私は・・・あなたを倒すために生まれた存在。」 ヒュプノス「私も、ようやく本来の役割を思い出しました。」 ヒュプノス「この少女の中に居たことで・・・」 ヒュプノス「私は、あなたを倒す。それが私の役目。私の任務。」 僕「・・・君も、ネウロイなのにかい?」 ヒュプノス「はい。私は、確かにネウロイです。」 ヒュプノス「いわばあなたも同胞・・・ですが、人工の存在である私を、氾濫分子としてあなた方は追い立てた・・・」 ヒュプノス「もはや私はネウロイとしても居場所を失ってしまった。」 ヒュプノス「そこへこの少女が現われた。そして、私に居場所をくれた。」 ヒュプノス「この少女には借りがあります。だから私はこの少女を守らなければならない。それがたとえ同胞を裏切ることになっても・・・」 そう言い終わるや否やヒュプノス・・・もとい、宮藤は両手を僕へと向ける。 ヒュプノス「消えてください。」シュンシュンシュン 手から数多の赤い火線が放たれる。 それは勢いを失うことなく僕のほうへと着実に向かう。 ズゴオオオオオオオォォォ!! しかし... 僕「やめるんだ・・・ヒュプノス・・・」 ヒュプノス「!?」 僕は生きていた。 彼は自分の目の前にシールドのようなものを展開している。 僕「・・・ごめん。」 そして彼は右手を翳し、何か衝撃波のようなものを放つ。 ヒュプノス「かはッ・・・!」 ドサッ! 少しの距離を吹き飛ばされ、そのままヒュプノスは動けなくなった。 ヒュプノス(申し訳ありません・・・宮藤芳佳・・・) 薄れ行く意識の中、ヒュプノスは宮藤にそう告げた・・・ 数分後・・・ 坂本「宮藤いいいぃぃ!!」 リーネ「芳佳ちゃん!!」 他のメンバーが駆け寄ってくる。 坂本「おい、宮藤!しっかりしろ!!」 ミーナ「大丈夫。意識を失ってるだけみたいね・・・」 俺「僕・・・お前、なんでここに・・・」 僕「・・・・・」 ゲルト「どういう訳か・・・説明しろ・・・」 硬く閉じた口をゆっくりと開く僕。 僕「全て・・・僕のせいだ・・・」 ペリーヌ「あなたが・・・あなたがやったって言うんですの!?」 坂本「やめろペリーヌ。あいつは戦う意思を見せていない。」 ミーナ「説明してもらえないかしら・・・あなたは、何者なの?」 僕「僕は・・・君達が『ネウロイ』と呼ぶものとほぼ同じ存在なんだ・・・」 エイラ「オマエが・・・ネウロイ!?」 僕「僕はネウロイから少し進んだ存在・・・12のネウロイが全て交わって生まれる、『宣告者』さ・・・」 サーニャ「宣告者・・・?」 僕「さっき・・・全てを思い出した・・・ネウロイの正体・・・そして、僕自身の恐ろしい正体も・・・」 僕「信じられない・・・!こんな事って・・・」 ミーナ「ネウロイの正体を知っているの・・・?」 僕「知ってるよ・・・」 シャーリー「なにっ!?」 僕「ネウロイたちの目的・・・それは・・・」 僕「『母なるもの』の復活。」 僕「死の宣告者・・・その存在に引き寄せられて、母なるものは目覚める・・・」 俺「死の・・・宣告者・・・それがお前だって言うのか・・・」 僕「そうだ・・・」 ルッキーニ「母なるものって・・・なに・・・?」 僕「大いなるものさ。君達の言語に、当てはまる言葉はない・・・」 僕「9年前、1人の人間の手によって無数のネウロイのコアが1つの場所に集められた。」 僕「そこで僕は生まれた。でも、なぜか僕は不完全なまま外に放り出され、そして、そのまま目を覚ました。」 僕「その後、僕はヒュプノスと相打ちになった。」 サーニャ「ヒュプノスって・・・この前聞いた・・・」 僕「そう、今ヒュプノスは彼女・・・宮藤さんの中で生きている・・・」 ミーナ「宮藤さんと融合したネウロイが・・・ヒュプノス・・・」 僕「あの子は僕を封印しようと捨て身で挑んできた。」 僕「そして僕は、たまたまそこに居た1人の子供の中に封印された・・・」 僕「その子供は僕を宿したまま成長し、そして偶然か運命の悪戯か・・・一番目のネウロイの眠るこの地へと降り立った・・・」 僕「君達の部隊の・・・新しい仲間としてね・・・」 エーリカ「新しい仲間・・・それって・・・!」 全員が1人の人物を驚いた表情で見つめる。 僕「そう、君だよ。俺くん・・・」 僕「僕はずっと、彼の中に居たんだ・・・」 俺「は!?」 俺(あいつが俺の・・・中に居た・・・?) シャーリー「中に・・・居た?」 僕「そして、僕の影響で彼は魔力を覚醒させウィッチとなり、この地へ降り立った時、1番目のネウロイが目覚め、それに連鎖して世界中に散らばった12のネウロイが満月になる度に順番に目覚めた。」 僕「彼の中の僕と・・・1つになるためにね・・・」 リーネ「僕さんは死の宣告者で・・・俺さんの体の中に入っていた・・・ってことですか・・・?」 ペリーヌ「いきなり言われて・・・信じられるわけありませんわ!そんなこと!」 僕「全て・・・僕が原因なんだ・・・ごめんよ・・・」 僕「それに・・・君達にはまだ・・・大事なことを・・・つた・・・え・・・」ドサッ エイラ「僕!?」 僕は意識を失い、その場に倒れた。 ミーナ「ひどく消耗しているようね・・・今日のところは引き上げて休ませましょう・・・宮藤さんの件もありますから。」 ミーナ「話の続きはその後ね・・・」 僕の口から語られた真実。 彼は9年前から俺の中で12のネウロイとの接触を待っていたという。 俺(ならあの『アニマ』は・・・俺の中に居たころの『僕』・・・?) 俺(・・・・・) 今は何もかも、彼が語らなければ分からないことばかりだ。 重苦しい空気の中、宮藤と僕を連れて基地へと戻った・・・ 翌日・・・ 夜 ---ブリーフィングルーム--- 仲間達が神妙な表情で座っていた。 少し離れた場所で、僕がパイプ椅子に座り、俯いていた。 宮藤だけは、依然意識を失っているためこの場には居ない。 ミーナ「全員、集まりましたね。」 ルッキーニ「僕、もう大丈夫なの?」 僕「ありがとう、ルッキーニちゃん。僕なら大丈夫だよ。」 僕「それに僕には全てを伝える責任がある・・・」 坂本「早速だが、聞きたいことが山ほどある。質問に答えてもらうが、かまわないな?」 僕「はい。大丈夫です。」 ミーナ「あなたは昨日、ネウロイたちの目的が『母なるもの』の復活にあると言った。」 ミーナ「まず教えてほしいの。あなたたちネウロイとは、一体なんなの?」 僕「ネウロイは・・・君たちの人間の負の心が集まって生まれた存在だ。」 俺「負の心・・・?」 僕「そう、君たちの中にある悪い心の・・・特に、死んでしまいたいと思う心・・・それが僕たちを作り出す。」 ペリーヌ「死んでしまいたいって・・・私たちはそんなこと思っていませんわ!」 僕「君たちはね。でも、世界中の、他の人はどうかな。」 ペリーヌ「! ・・・」 僕「争いが起って、大切なものを失ったり、他人に傷つけられたり・・・そこから立ち直れずに死んでしまいたいと思う人もいるんだ。その心が、僕たちを作るんだよ。」 ミーナ「・・・・・」 僕「・・・話をもどそう。ネウロイは、人々の負の心が大きければ大きいほど、その姿は大きくなり、負の心を持つ人々が多ければ多いほど、ネウロイの数も増える。」 僕「やがて、たくさんのネウロイ同士が集まって、より上の存在である12のネウロイが生まれる。それが君たちがアルカナネウロイと呼んでいたものだ。」 リーネ「あなたも、アルカナネウロイなんですか・・・?」 僕「そう、僕は12のネウロイがさらに集まって生まれる宣告者。13番目のネウロイだ。」 シャーリー「その宣告者・・・ってのはなんなんだよ・・・」 僕「宣告者は、ネウロイの母たる存在をこの星へと呼び寄せる存在。僕は、母なるものを呼び寄せるためだけに生まれたんだ。」 ミーナ「・・・ちょっと待って。母なるものとは・・・何?・・・復活すれば、どうなるの?」 僕「母なるものは太古、この星に『死』を授けた僕らネウロイの母たる存在さ。」 僕「目覚めれば、星は純粋な死に満たされて、全ての命は消え失せる・・・」 シャーリー「命が・・・消える!?」 坂本「それは・・・絶滅するということか・・・?」 僕「いや、正確には・・・『生きることを止めてしまう』と言った方がいいかな・・・」 エイラ「生きることをやめる・・・絶望病カ・・・?」 すでに世界中で絶望病が蔓延していた。 絶望病というその言葉もメディアで多く報道されたことにより、一般市民の間でも広まっていた。 そして僕の言葉を聞き、皆も同じことを連想していた。 俺「全人類があんなんになったら・・・」 僕「いや、そうして君たちが無気力になったところで、母なるものと全てのネウロイが惑星規模の破壊行動を開始する・・・」 坂本「瘴気による汚染に、ビームによる虐殺・・・人類、いや・・・生き物の全てはたちまち死に絶えるだろうな・・・」 それはまさに、星そのものの滅びであった。 ミーナ「それがグレゴリも言っていた滅びなのね・・・」 エーリカ「でもさ、そうだとしても何か防ぐ方法とかあるんでしょ?」 僕「・・・・・」 ペリーヌ「ちょっと・・・どうして黙ってるんですの!?・・・まさか、防げないとか・・・ないですわよね・・・?」 僕「すまない・・・」 ペリーヌ「どうして...なぜあやまるんですの!?」 リーネ「そんな・・・決まってるってことなの・・・?」 僕「そうさ・・・鐘が鳴ったのを聞いただろう・・・あの時、全てが決したんだ・・・」 僕「僕は死の宣告者・・・僕は・・・存在そのものが滅びの確約なんだ・・・」 全員が言葉を失った。 もはや滅びは免れられないという。 僕が現われたこと自体が、滅びの確約なのだと・・・ シャーリー「な・・・なあ。それって、いつ来るんだ?その・・・滅びは・・・」 僕「おそらく、次の春はもうやってこないだろう・・・」 俺「それって・・・すぐじゃないか!!」 サーニャ「・・・・・」 エイラ「お・・・オイ、みんな・・・なにビビってんダヨ・・・?」 エイラ「滅びだかなんだか知らないケド、今までだって乗り越えてきたじゃないカ!」 エイラ「ウィッチに不可能はない!そうダロ!?」 ルッキーニ「そうだよ・・・倒すだけだよ!!」 僕「それは無理だ。」 僕「母なるものの前では、力の大小なんか問題じゃない。」 僕「死なない命が無いように、母なるものを消し去ることなんて決してできないんだ・・・」 エイラ「そんナ・・・」 しばらく沈黙が続いた・・・ その沈黙を断ち切るように僕が口を開く。 僕「僕は・・・怪異が集まって出来た存在・・・」 僕「なのに人の姿をしていて、君達とこうして話せたり、喜んだり、悲しんだりも出来る。これは多分・・・僕が彼の中に居たからだ・・・」 僕「・・・・おかげで僕は、君達に選択肢を与えられる・・・・・」 サーニャ「選択肢・・・?」 僕「母なるものの訪れは・・・もはや避けられない・・・でも、その日までを苦しまずに過ごすことは出来る。」 俺「え・・・?」 僕「僕を・・・殺せばいい。」 ミーナ「なんですって!?」 僕「宣告者である僕が消えれば、人の記憶から、アルカナネウロイに関する一連の記憶は全て消える。」 僕「つまり、君達の記憶からこの救いのない現実を消すことが出来る。」 僕「もうなにも・・・決して思い出すことはない・・・当然、僕を宿していた事で、俺くんのことも忘れてしまうことになるけどね・・・」 僕「滅びの訪れは一瞬だ・・・何も知らずに迎えるなら、苦しまずに済む・・・」 ペリーヌ「全てを・・・忘れる・・・?」 僕「そうさ。今までのように、君たちはネウロイを倒すだけの日々に戻るんだ。それはそれで、辛いものがあるかもしれないけれどね。でも、滅びを怯えて待つよりは、ずっと楽なはずだ。」 僕「それに、僕を殺せば滅びまでの時間も少しは長くなるかもしれない・・・本来、僕の性質は母なるものと同じ。だから殺すことなんて出来ない。」 僕「でも、彼のおかげで・・・今の僕にはわずかだけ人の性質がある。俺くんの手でなら・・・たぶん出来るはずだ・・・」 ルッキーニ「僕・・・」 僕「もし僕を殺さなければ、全てが今のままになる。避けられない間近な死を怯えて待つ、救いのない日々がただ続いていく・・・」 僕「・・・僕はそんなのは嫌だ・・・君達に苦しんでほしくない・・・そんな目に、あって欲しくないんだ・・・」 俺「そんなの・・・出来るかよ・・・」 僕「優しいね、君は・・・」 サーニャ「・・・です・・・・・。」 エイラ「サーニャ?」 サーニャ「記憶がなくなるなんて・・・嫌です・・・!」 サーニャ「私、俺さんの事も、僕さんのことも忘れたくないです!」 サーニャ「みんなでここまで過ごしてきた記憶は・・・とっても大切なもの・・・それがなくなるなんて嫌です・・・」 エイラ「そうダナ・・・それに、忘れれば楽だなんて単なる逃げダ!」 僕「逃げることは・・・悪いことなのかな・・・?」 僕「逃げなければ、君達の想像を超えた、途方もない絶望が広がっているんだよ?」 僕「絶対に死ぬ・・・その怖さを君達はまだ知らないんだ・・・今の気持ちだけで簡単に決めない方がいい。」 しばしまた沈黙が流れる・・・ 僕が静かに立ち上がった。 僕「すぐに決めなくてもいい。少しだけだけど、まだ時間はある・・・」 僕「12月31日。ニューイヤーズイブって言ったかな・・・その日までに考えておいてほしい・・・」 僕「それを過ぎると、僕は母なるものと1つになり、君達の触れられない存在になる。」 僕「どちらにせよ僕は、母なるものの訪れと共に役割を終えて取り込まれるだけの存在だ・・・」 僕「僕の心配はいらない。31日になったら、また来るから・・・」 僕はそのまま出口へと歩き、扉を出た。 俺「おい、待てよ!!」ダッ 扉を開け、廊下を見渡す。 しかし、そこに僕の姿はもうなかった・・・ 俺(消えた・・・) 掻き消えてしまった。まるで、アニマのように・・・ ミーナ「また来る・・・ね・・・」 僕の口から語られた真実はあまりにも絶望的だった。 俺たちに与えられたのはただ死に方の選択だけ・・・ 立ち向かう術は皆無だと言う・・・ 各々が死について意識し始める。空気が次第に重くなっていくのが感じられた・・・ そんな中ミーナが口を開く。 ミーナ「・・・・・今日は解散とします。今は・・・私たちに出来ることを精一杯やりましょう・・・」 しかし誰もが黙ったままだ。 この日は重い空気のまま会議が終了した。 僕・・・もとい、デスの告白から一週間。 世間では絶望病が蔓延し、次々にネウロイの被害者が出ていた。 世界中の政府はついに外出禁止令を敢行。 世界中の街には軍の兵隊と陸戦専用ストライカーを履いたウィッチが配備された。 それにより治安は守られたが、人々の不安は日々募ってゆくばかりであった。 ---基地内ラウンジ--- 宮藤は意識を取り戻したが怪我がなかなか治らず、いまだ安静にしている。 ペリーヌ「あれから1週間ですわね・・・一体どうするんですの、これから?」 リーネ「ペリーヌさん・・・落ち着いてますね・・・」 ペリーヌ「悩んだって仕方がありませんもの。それに、ここ一週間のこの重苦しい雰囲気。正直耐えられませんわ。」 ミーナ「確かにそうね・・・」 エーリカ「人間って7日を過ぎるとどんな環境でも適応を見せるんだってさ。あのさ、ここはちょっと冷静に話し合ってみない?」 エイラ「・・・・・」 シャーリー「バルクホルン・・・お前はもう決めたか?」 ゲルト「さぁな。・・・だが逃げる気はさらさら無い。」 ミーナ「あなたは、母なるものと戦う道を選ぶということ?」 ゲルト「ああ。どんな相手かも分からないしな。まぁ、倒せないという話らしいが・・・」 ゲルト「リベリアン、お前こそどうなんだ?」 シャーリー「そうだな~・・・正直ここまで死ぬことについてここまで深く考えたのは初めてだよ・・・」 シャーリー「でも、どっちか選ばなきゃいけないってならあたしは立ち向かうほうを選ぶよ。」 シャーリー「何もしないで死ぬほうが、よっぽど辛い気もするしな。」 ゲルト「そうか・・・。ミーナはどうなんだ?」 ミーナ「そうね・・・私も、最前線の隊長をやっているはずなのに、死ぬことをどこか遠いことのように感じていたわ・・・」 ミーナ「これじゃあ隊長失格・・・ね・・・」 エーリカ「そんなことないよ。ミーナはよくやってくれてる。ミーナのおかげで、みんな今まで死ぬことをあまり考えずに済んだんだ。」 ミーナ「ありがとう、エーリカ・・・」 ミーナ「私としては、苦しいよりは、楽なほうが良いに決まってるわ・・・」 ミーナ「でもそれで、彼を殺すというのは・・・ね・・・」 ミーナ「それに、どの道死ぬだなんてのも、ちょっと気に入らないわ。」 リーネ「じゃ・・・じゃあ、僕さんには何もしないってことで一致でしょうか・・・?」 エーリカ「リーネはどっちなのさ?」 リーネ「わ・・・私は・・・」 エーリカ「まぁ、どう死ぬか選べとか言われても、そんなの選べないよね。」 エーリカ「そうそうエイラ達は?もう決めた?」 エイラ「いや・・・」 サーニャ「・・・・・」 ペリーヌ「どうしたんですの?まさか今更怖気づいたんじゃ...」 エイラ「ああ、怖いサ!死ぬんだゾ!?」 サーニャ「エイラ・・・」 エイラ「みんなも何ご立派な事いってんダヨ!絶対死ぬって意味考えたのかヨ!?」 この事について、エイラは人一倍悩んでいた。 彼女は固有魔法に未来予知をもつおかげで今まで幾多の死線を無傷で潜り抜けてきた。 それ故、彼女は他人の死を意識する事はあっても、自分の死についてはあまり意識する事がなかった。 なにしろ、今の一度も死ぬという状況になったことがなかったからだ。 しかし、彼女がここまで深く悩んだ理由は他にもう一つあった・・・ 彼女の言葉に返す言葉もなく、皆が押し黙ってしまう。 ミーナ「ならどうするの?殺すの、彼を・・・?」 エイラ「ワタシに出来ることなんてないサ・・・殺せるのは、一人だけなんだから・・・」 エイラが俺のほうを見る。 エイラ「原因は・・・明らかにオマエから始まってるんだ・・・」 エイラ「気づかなかったのカ・・・?アイツが中に居るってこと・・・」 俺「・・・・・」 エイラ「滅びは・・・お前が呼んじまったんダ・・・」 エイラ「お前さえ来なけりゃ、こんな事にはならなかったんじゃないのカ!?」 俺「っ!!」 サーニャ「エイラ!!」 俺「いいんだ!!」 俺が大声で反駁する。 サーニャ「俺さん・・・」 俺「いいんです・・・エイラさんの、言うとおりっス・・・」 俺「俺が来なけりゃ、こんな事には・・・」 サーニャ「違う・・・それは違うわ!!」 俺「違わない!!俺の、せいなんです・・・」 ゲルト「俺・・・」 俺「すみません、俺、今日この後哨戒あるんで、失礼します・・・」テクテク エイラ「・・・・・」 バタン 俺はそのままブリーフィングルームから出て行った。 シャーリー「大丈夫かあいつ・・・あんな状態で哨戒に出たら・・・」 ミーナ「そうね・・・でも、サーニャさんのストライカーが今、整備中だから代わりが居ないのよ・・・」 スクッ エイラ「・・・サーニャ?」 タッタッタ バタン ---基地内廊下:俺の部屋前--- サーニャ「・・・・・」 コンコン 「・・・・・」 コンコン 「・・・・・」 サーニャ「俺さん、あけてください・・・」 「・・・・・」 返事は返ってこない。 サーニャ「ならそのままでいいです。聞いてください・・・」 「・・・・・」 サーニャ「一人で、抱え込もうとしないで・・・」 「・・・・・」 サーニャ「あなたのせいなんかじゃ・・・ないです・・・」 「・・・・・」 サーニャ「・・・それだけです。また、来ます・・・」 トコトコ 「・・・ごめんなさい。」 深夜 ---バルト海上空--- 俺は哨戒の為、夜の空を飛んでいた。 しかし、海はいつもと様子が違い、波は大きくうねりをあげ、大しけの状態であった。 俺「・・・定時連絡。HQ、応答してください。」 本部《ザザッ…こちらHQ。》 俺「0430。S-13地点。異常なし。」 本部《了解。帰投せよ。》 俺「ウィルコ。」 そうして俺が基地へ帰投しようとしたその時だった。 ボフッ! 俺「!?」 突如、ストライカーが煙を上げる。 やがて煙はどんどんと大きくなり、ストライカーは制御を失い、俺は海へと落下してゆく。 ヒュゥゥゥ~ 俺(はは・・・ばちが当たったかな・・・) 俺(俺の人生も19年ぽっちか・・・せめて20までは生きたかったな・・・) 俺(でも、世界に対してこんな仕打ちをしたんだ・・・死んでも、仕方ないよな・・・) ――俺さん。―― 俺(あはは・・・こんな時まであの子の顔を思い出すなんてな・・・やっぱ俺、結局あの子の事あきらめきれてないんじゃん・・・) 俺(あの時、顔合わせときゃよかったかな・・・) 俺「サーニャさん・・・」ボソッ ドポン その日、俺一等兵が基地へ帰還することは無かった・・・ 次へ→ペルソナ17 -ページ先頭へ
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あ お部屋デートではしゃぐのとか 2周目も双葉1筋で行くつもり やっぱり可愛い 無邪気でかわいい! 可愛い だって、思い出だから…… 海でのムービーが可愛すぎる とにかく可愛い では諸君!サラダバー! 可愛い あの行動読めん感じが好き♪ 聞いて!聞いて!がかわいすぐる 悠木碧はやばい 冬服が好き サラダバー👍 秋葉デートはさいこうやった なぜかほっとけない😅 座り方が好きなんだな~ 可愛い。ただそれだけのこと。 まず名前がかわいい 次の行動が読めないのがいいよね Σ(゜Д゜)ってなった なてなでしたい 声がいい 惣次郎とのやりとりがおもろい ワイもカレー好きやねん 双葉一択やね♪ 双葉ちゃん可愛いですね。 強気だけど 優しくて可愛くて良い子 可愛い サラダバー♪ 可愛い 本当に可愛い。庇護欲をここまで掻き立てられたの初めて。 頑張って色々乗り越えた!可愛い! バレンタインイベの肩ズン可愛すぎる かわいい 有能で可愛い 可愛い かわいい サラダバー コープ可愛すぎ 聞いて!聞いて! ほっとけたい 可愛い 守ってあげたい ペルソナシリーズの中で一番好きなキャラ サラダバー! コープが可愛くてたまらん かわいい。 健気な感じが良いっ(しかも教師 メイド…はぁはぁ) かわいい 双葉は コープ進めてくうちにどんどん好きになった 可愛い 可愛い サラダバー 全てがかわいい かわいいです♪ おイナリとのやりとりが微笑ましい くそ可愛い モナ脱退中に最後まで一番心配してたのとか予告状バレた時とか良い子すぎてたまらん 座ってる時可愛い かーいい 眼鏡っ娘 メガネをくいっと上げる仕草が好き かわいい 可愛い 妹みたいな存在で彼女とか最高でしょ 可愛い いろいろ可愛い サラダバー とにかくかわいい! こんな妹欲しい フタバパレスの良さもあって一番好きなキャラ かわいいから ジョーカーを意識してくる様子が可愛い かわいい!天使 守ってあげたい可愛い子だから かわいい かわいい あぁ^〜癒されるんじゃあぁ^〜 月光館双葉最強だわ Wwwww ぐぬぬ~ 新しい私、爆誕!! 可愛い かわいい! フタバ・パレスのイベントが良かったから こんな可愛い引きこもりいねえ 眼鏡 サラダバー!佐倉家最高です。 コミュ障可愛い。 俺のジョーカーの未来は佐倉家に婿入りしてルブランを継ぐ 可愛い かわいい 婿入り不回避 爆誕にやられました かわいい 親近感 すき クソかわいい 爆誕 かわいい サラダバー! サラダバーばっかりでもう飽きた。では諸君サラダバー FMT(双葉ちゃんマジ天使) 可愛い! 可爱い Cute かわいい 萌 双葉最高!! ふともも 碧ちゃんだから ぺろぺろしたい 1 メガネ→「それ、お前だ」に吹いたw 可愛い かわいい 佐倉家ルート以外ありえない 面白い~可愛い~カッコいい~ かわいい! まだ会っていないけど動画で見て何故か気になった。 かわいい 聞いて!聞いて! かわいい お前の瞳の方が百倍可愛いぜ (ღ˘⌣˘ღ) 妹みたいでカワ(・∀・)イイ!! 可愛い。 サラダバー ここまでかわいい子はなかなかないと思う ペルソナ史上最強に可愛い 抱きしめたいな、双葉ちゃん! いい子。そしてかわいい とてもかわいい kawaii かわいすぎいいいい 私の中では一番 何週やってもこの子を選んでしまう かわいい なでなでしたい かわいい 泣き虫だなぁ かわいい とにかくかわいい 仕草がかわいい 双葉を守りたい 大好き! フタバ砲L( 皿 )」ウィー!!! 可愛いは正義! マイエンジェル 可愛い 大好き マスターはそう言った サラダバー かわいい 不 警 no.8549 モルガナの票の増え方は不正だと思う 前に不正発覚したキャラがその項目ごと削除されてて笑ったわw 可愛い 誕生日おめでとう 大量投票されてるのにコメントが無いキャラって結局一人が連投してるって証拠だよな 可愛い かわいいよぉ! 一生自分が守りたいと思った 双葉が最高♪ 双葉が最高♪ 双葉が最高♪ かわいいすぎる 双葉が最高♪ 双葉一推し! 双葉さんが最高♪ ユニークでカワ(・∀・)イイ!! 双葉さん好き! 双葉だサラダバー♪ 見た目が好み てか正義。 双葉だサラダバー♪ 双葉のアニメ登場が待ち遠しい! 双葉可愛い。 双葉さんイチ推し 双葉アニメ初登場祝! 双葉ちゃん好きだ 話し方がたまらんw ... ナビとしての性能は勿論、コープストーリーも一番気に入ってるから バレンタインイベントのチョコ…欲しい ひたすら可愛い! 双葉を連れて街歩きてえよ! 双葉ちゃん可愛すぎ♡ 双葉ちゃんの見た目と性格が好き…いや、全部好き好きる…。 双葉ちゃんかわいいよぉ〜!サラダバー♪