約 677,481 件
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/2663.html
【種別】 組織名 【初出】 新約一巻 【解説】 学園都市の暗部組織。 第三次世界大戦終結時、一方通行によって『暗部』は解体されたが、 『解放を望まず、そこに居続ける事』を求める者達が集められて結成された。 主な指導者は黒夜海鳥とシルバークロース=アルファの二人。 『暗闇の五月計画』の産物たる黒夜の能力や、 シルバークロースの保有する駆動鎧群『コレクション』など、高い戦力を保有。 その結成の経緯から、一方通行ら『暗部』から抜け出した人間を『卒業生』と呼ぶこともある。 黒夜の言によれば、学園都市外部から迫る『ヤツら』に対抗する為に、上層部によって招集をかけられたようだ。 第三次世界大戦が終結した学園都市において、 浜面仕上と一方通行に対して及び腰になっている上層部を焚き付け、 安定した局面をひっくり返すために行動を開始。 二人に共通して関係する人物駒場利徳と結びつく『フレメア=セイヴェルン』を利用することで、 現在それぞれ『非殺傷の観察対象』に設定されている浜面と一方通行を引き合わせ、 上層部に彼らを『大きな一つの殺害対象』と判断させることを目指した。 しかし、バードウェイによれば、『新入生』の発生とその目的がアレイスター=クロウリーのものとは合致するとは思えないらしい。 これもアレイスターの『プラン』の誤差が許容を超えた事による副産物のようだ。
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/982.html
【種別】 人名 【初出】 SS一巻 【CV】 日野 聡 【概要】 【人物】 【能力・スキル】 【作中での行動】 【口調】 【備考】 【概要】 かつてスキルアウトの一員だった、学園都市の暗部に属する少年。無能力者(レベル0)。 エイワスに三種類のヒーローの一種「誰にも選ばれず、資質らしいものを何一つ持っていなくても たった一人の大切な者のためにヒーローになれる者」と評される、上条当麻、一方通行と並ぶ『第3の主人公』。 【人物】 優れてはいない顔にぼさぼさの茶髪、 服装はジャージの上に下はジーパンというラフな格好をしている。 初登場時は鼻にピアスをしていたが、SS巻での上条との戦闘により千切れ飛んでおり今はしていない。 このときの傷に絆創膏を貼っていた様子が各種媒体で確認できる。 駒場利徳亡き後、組織内でNo.2だった浜面は彼の後を継いで(継がされて)スキルアウトのボスになった。 本人は貧乏クジを押しつけられたと感じていたが、 スキルアウト時代の仲間である半蔵は彼に対して、 「実際に嫌ってるヤツなんてほとんどいない」「お前を待ってるヤツもいる」と評したことから、 単純にリーダーを押し付けられたわけでもなく、それなりに人望はあったようである。 バニーさんのエロ動画を誤送信したことから、何かと絹旗にバニー好きの変態としてからかわれている。 浜面曰くバニーも好きだが、水着みたいな格好が水着の似合わない場所で見られるアンバランスさが素晴らしいだけなので、 モーターショーのコンパニオンでも大丈夫とのこと。 過去に夜の街で黄泉川愛穂に14回捕まり留置場にぶちこまれた過去を持つため、 彼女に対して好意的な感情はないらしい。 (だが彼女に補導された際に「相談相手になってやる」と言われ渡された電話番号は残っていた) 基本的にはヘタレだが、十五巻以降は滝壺の為なら尋常ならざる行動力と勇気を発揮できるようになった。 その範囲は二十巻から、滝壺を中心として少しずつ広がっていった。 大切な物をなりふり構わず全力で守ろうとするその姿勢が、見ず知らずの他人を動かすことも多い。 (ディグルヴやグリッキン、アックア、丈澤道彦等) その分、大切な者に対し危害を加えようとする敵には容赦がなく、 学園都市暗部の追手から素養格付の情報を引き出すために拷問すら行ったことも。 【能力・スキル】 スキルアウトの一員だったことから分かるようにレベル0。 分類上は何らかの能力者ではあるが、微弱過ぎて本人も能力名を忘れている。 そのため強力な異能を持つ上条や一方通行と違い、 銃器や車両など、その場にあるもので創意工夫しながら戦う。 新約以降はファイブオーバーやドラゴンライダーといった駆動鎧などの兵器を駆ることで、一定以上の戦力として活躍している。 勉強は苦手で、頭が悪いことを自他ともに認めている。 作中でも度々「バカっぽい顔」「頭の悪い話し方」などと評されている。 しかしその一方で、上条と同じく修羅場や戦闘時におけるとっさの判断力や機転、飲み込みの速さは異常なほど優れており、 立てる作戦や話し方も頭の悪さを感じさせない冷静なもの。 学校の勉強は苦手なようだが、地頭そのものは悪くないのかもしれない。 フィジカル面では強靭そのもの。 スキルアウトとして能力者に対抗するため、本人曰くアスリート並に体を鍛えているという。 何度も荒事を経験したことから路地裏の作法も心得ており、単純な肉弾戦なら上条を上回る。 また、本人に自覚はないがピッキングの腕前は神業的で、 学園都市の最新鋭バイクである『ドラゴンライダー』の超精巧なアナログ鍵を解錠し、驚愕されている。 運転技術もかなり高く、乗用車は勿論建設重機も動かせる。 スキルアウトにスカウトされたのも、建設重機を利用したATM荒しにその技術が必要だったのが理由。 アイテムでも運転手をしており、彼女らの移動手段はもっぱら彼がピッキングで調達した盗難車となっている。 余談だが車の運転はできるが免許は持っていない。(曰く「必要なのはカードじゃない、技術だ」) また、銃火器や機械といった「異能の力を一切用いない純粋な武力」は幻想殺しが通用しないこともあり、上条が最も苦手な攻撃である。 反面、一方通行には一度能力を発動されてしまうと銃や機械では手も足も出なくなってしまう。 これにより「上条>一方通行>浜面>上条」というジャンケンのような三竦みのパワーバランスが出来上がっており、作中でもそれを意識した描写が度々見受けられる。 上条や一方通行と比べて活動できる領域は広いものの、力不足は否めず、いざという時の打開性も弱い。 だが、浜面の真価は戦闘力ではなく「盤上に存在することによる不思議な影響力」にある。 浜面がアレイスターに始末されかけた理由は「レベル5を独力で撃破した計画にも想定されていないイレギュラー因子」であることであったが、 作中では何度もその行動により大きな盤上をひっくり返す一因に繋がっている。 何度か事件に関係した一方通行もその異常性を認めており、 「俺も体験してみて分かった。...あいつホント何のために存在してやがるンだ? 砂粒みてェな存在感のくせして、こォなっちまうと盤の動きがどこでバグってフリーズするか分かったモンじゃねェ。 まるでソースコードの中で間違った記述をいったん見つけたはずなのに、 画面をスクロールして戻ると見つけられなくなるみてェな気持ちの悪さだ。 どォでも良いくせに放っておくと致命的なエラーとやらに化けかけねねェ」 と述べ、クリファパズル545からも 「犯罪計画設計者にとってのイレギュラー因子、予期せぬ目撃者、目に見えぬ病巣。 浜面仕上っていうのはソースコードに紛れ込み、エラーがエラーを呼ぶとんでもねえ野郎なのかもしれません」 と、その異常性を評価されている。 【作中での行動】 かつては駒場利徳や半蔵と共に、不良としての生活を楽しんでいた(SS2巻)。 SS巻では、駒場の死後、スキルアウト内でNo.2だったためにスライドする形でリーダーに就任。 学園都市上層部の依頼で御坂美鈴の命を狙うが、上条当麻に撃破される。 十五巻。上条に敗れた後は学園都市の暗部に墜ちたらしく、 『アイテム』の下部組織に所属し、下働きとして雑用や運転手を行う毎日を過ごしていた。 しかしその仕事を行っていくうちに、人の命の軽さにショックを受け、 無能力者の命はどうしてこうも安くなってしまったのかと考え、落ち込んでいた。 が、暗部同士の抗争の中で、無能力者の自分を守るため大能力者の滝壺理后が超能力者の垣根帝督に立ち向かったこと、 そして上条の言葉を思い出したことを切っ掛けに、滝壺を守る為に能力者や学園都市の暗部と立ち向かう決意をする。 第三学区での『スクール』との戦闘で垣根に滝壺の体が限界であることを告げられ、 もう『アイテム』に関らせないようにと逃亡し、気絶した彼女を黄泉川に預けた。 その後、浜面と滝壺を追ってきた麦野沈利を機転と拳銃と男の意地で倒し、 本当の意味でレベル0がレベル5を一人で打倒するという快挙を成し遂げた。 十九巻。絹旗と共に入院していた滝壺のお見舞いに訪れる。 しかし、滝壺が当日退院だったため、個室サロンを貸し切り退院祝いの開催を企画。 その際の絹旗との会話から、スキルアウトには戻らずに潜伏していたらしい事が判る。 時間潰しにC級映画(監督:ビバリー=シースルー)を鑑賞した後、 絹旗に対し十五巻における暗部抗争で壊滅した組織の残存勢力を集めた新チームとして、 元迎電部隊残党の掃討を命じられた。 しかし絹旗は一人でノルマを達成してしまえば、新チームに戻らずとも文句は出ないものだ、 として浜面を巻き込んだので、しぶしぶ調達した車で出発したが、突如『六枚羽』の追撃を受ける。 最大時速マッハ2.5というトンデモ兵器にも、発煙筒を使ったフレアなど絹旗の機転で辛くもこれを退けるが、 車がクラッシュした影響で絹旗とはぐれてしまい、更に偶然にも滝壺が待つ個室サロンが元迎電部隊の残党に占拠された事をドレスの少女に電話で告げられる。 単独でも彼女を救うため遊覧用のヘリをジャック(最終的には事情を汲んで協力して貰った)し、 20メートル弱の高さから、パラシュートなしに飛び降りるという荒業をやってのけて侵入。 滝壺の元まで何とか辿り着くが、そこで彼女の容体を確かめていた一方通行と遭遇。 一方通行には、イイ悪党と評され、彼が滝壺に危害を加えようとしていると誤解しために戦闘を開始するも、まったく歯が立たず自分の無力さを痛感させられる。 だが、滝壺が浜面を救おうとしているのを見た一方通行が情けを掛け、見逃された。 体調不良がぶりかえした滝壺を抱えて逃走を図るが、 今度は猟犬部隊・『アイテム』・『スクール』の残党で結成された暗部組織寄せ集め部隊の襲撃を受ける。 アレイスターのプランによれば本来彼は十五巻の一件で死んでいたはずらしく、 加えて無能力者の身でありながら虎の子である超能力者を単独で撃破するなど、 アレイスターにとっても無視できない 『許容範囲外のイレギュラー因子』と化しつつあるという。 『六枚羽』をわざわざ浜面一人に対して差し向けるなど、過剰とも言える排除行動を行ったのもアレイスター及び彼ら。 更に、瀕死の重傷から蘇った麦野にも追撃され、滝壺共々第二三学区にまで追い込まれてしまう。 『原子崩し』の圧倒的な力に追い詰められるが、今回も周辺の機材や設備を駆使して何とか勝利を掴むことに成功。 しかし、学園都市の部隊による追撃はまだ続いていると絹旗から知らされ、そこから逃げるために超音速旅客機での脱出を画策。 最後はどういう意思かは分からないが、麦野の援護もあり、地下にある戦闘機試験場から超音速旅客機に乗って 滝壺とともに自動操縦で離陸した。さすがに飛行機を着陸させる技術は持っていなかったようで しばらくの移動の後、二人でパラシュート降下を敢行。偶然か必然か、そこはエリザリーナ独立国同盟の上空であった。 ロシアではプライベーティアから集落を守ったり一方通行に出会ったりと紆余曲折あったが、 エリザリーナの力を借りて滝壺の治療に成功。再度襲撃してきた麦野とも全力の説得で和解した。 そして学園都市の追手から素養格付という命綱を入手することで、滝壺・麦野共々学園都市への帰還に成功した。 新約一巻。帰還後は新生『アイテム』の正規構成員になり前と変わらぬ下っ端ライフを送りつつも、 鍵開けの能力をロードサービス等の方面に使えないかと勉強を始めるなど、滝壺との関係を守るための行動を始めている。 そんな中フレンダの妹であるフレメアに出会い、彼女が「闇」に狙われていることを知り、同じくフレメアと関係性を持つ一方通行と共に新入生に立ち向かう。 そして黒夜を撃破するがフレメアを隠しているビルに窒素爆槍を撃ち込まれかけるも、駆けつけた上条により事なきをえる。 新約二巻。上条と再会した後、レイヴィニアから曰く「世界を覆うもう一つの法則」、魔術サイドの情報を得る。 その後、ラジオゾンデ要塞降下の際、上条を援護して落下位置の変更に一役買った。 新約三巻。上条らと共にハワイに向かい、魔術結社「グレムリン」の計画阻止に奔走。 一端覧祭では、フロイライン=クロイトゥーネおよび復活した垣根帝督 の襲撃に巻き込まれる。 フロイラインの人の脳を捕食する「機能」を止めるため、サンドリヨンを彼女の「材料」がある「アイテム」のシェアハウスまで連れて行き、事態収拾の一端を担った。 新約七巻。薬味久子が仕掛けた『人的資源』プロジェクトに巻き込まれ、連絡が取れなくなったフレメアを絹旗と共に捜索する最中に薬味と遭遇。 薬味の相手を絹旗に任せ、黒夜と協同してフレメアを狙っていた恋査と交戦するも敗北。 現れた上条に助けられ、彼にフレメアの救出を託した。 新約十二巻。暗部に関わらず綺麗な生活を続けるため、 かつてドラゴンライダーを元にした試作機をステファニーとともに第二学区で試運転していた。 その後、ステファニーと共に仕事で運搬着(パワーリフター)を装着し第一五学区のダイヤノイドを訪れたところ、 サンジェルマンのダイヤノイド襲撃に巻き込まれる。 サンジェルマンが「アイテム」のメンバーと接触しようとしているのを見て戦おうとするも、 魔神の脅威を知る上条当麻に止められる。 上条の方法では「アイテム」を助けるには間に合わないとして運搬着を装着して上条と戦い、 上条を下してサンジェルマンのもとへ向かう。 しかしサンジェルマンが上条に襲い掛かっているのを見て上条を救出し、 そこで藍花悦という少年がフレンダの友人であることを知る。 上条とともにフレンダの隠し部屋を見つけ、そこにあった隠しカメラから藍花とサンジェルマンの会話を聞き、 「上条当麻がいなかったせいでフレンダが死んだ」という言葉に理不尽さと自分たちの努力を否定するものを感じ怒りを覚える。 その後、「アイテム」の面々や上条達と共にサンジェルマンの軍勢と立ち向かい、これを撃破した。 新約十三巻。防犯オリエンテーションでは悪人面が祟ったのか、人質役にもかかわらず犯人役と勘違いされてフレメアに捕まる。 その時上条を追って爆走する僧正に轢かれかけたが、防犯カメラの情報から危機を察知したアネリが機転を利かせたことで難を逃れている。 新約十五巻。上条とのつながりから「絶滅犯」去鳴に接触されるが、 彼女が望んでいた目的に合致する存在ではなかったことから交戦には至らなかった。 新約十六巻。町中でランニング中にエレメントの騒動に遭遇、必死で逃げ回る。 新約十九巻。プロセッサスーツを装着させられ、 訳が分からないままA・O・フランキスカ、警備員、一方通行に追われる事となるも、その途中でリリスを保護する。 紆余曲折を経てアイテムの面々と合流し、そこで着せられているスーツが書庫であると推理。 その後フランキスカと戦闘になり、追い詰められるもここまで守ってきた赤子のリリスに助けられる。 書庫争奪戦の決着後、『己の感情に従い、悲劇の元凶でも守護する』上条当麻と 『悲劇を無為にしないため、全ての元凶に引導をつける』一方通行の対峙に、50vs50の均衡を崩す最後の一票として介入し、 アレイスターに大熱波で失われた素養格付の代替データとそれ以上に価値のある保険を要求し、承諾を得た。 イギリスの決戦にも参加することを決め、パンツ一丁の姿からとりあえず服を着るべく準備を始めた。 新約二十巻~新約二十二巻のイギリス編では、アレイスターらに同行し滝壺を伴ってイギリスに上陸。 途中、上条らと別れ娘々(ニャンニャン)やネフテュスと行動を共にする羽目に陥る。 その後、アレイスターらの攻撃で重傷を負い倒れていたダイアン=フォーチュンを救出、行動を共にし絆を深めるも、 アレイスターが龍脈のバランスに干渉したことでダイアンが消滅したことに憤り、あらゆる手段を使ってでも彼女を蘇らすことを決意する。 その後はコロンゾンと取引して、ダイアンを蘇らせる代わりにモ・アサイアの儀の執行を手伝い、紆余曲折の末ダイアンを取り戻すことに成功した。 新約二十二巻リバース。上条の背中を一方通行と共に押し、戦闘にも協力した。 事件終息後、滝壺と学園都市に帰還。同じく学園都市に戻ってきていた絹旗や麦野とも再合流し、再び学園都市で暮らしていくことを決めた。 創約二巻。一瞬のみ登場。アンナと遭遇したが、戦闘はしなかった。 創約三巻。オペレーション・ハンドカフスに巻き込まれた上、滝壺が再び体晶の毒に苦しみ始めたことで行動を起こす。 2人で学園都市の外に逃げるため、オニグマなどと協力しながら、カキキエ隧道を目指す。 多くの犠牲を目の当たりにしながらも辿り着いた先で木原端数を下し、 最終的に学園都市で裁判を受ける決意をして滝壺とともに生還した。 アンナ曰く、ニコラウスの金貨を捨てられたのは浜面だけだった模様。 ……が、事件収束後、黄泉川愛穂と今後について相談している最中、黄泉川の銃が暴発。 銃弾は浜面の腰の高さの辺りに着弾し、死を実感しながら意識を失った。 創約四巻では登場しないが、ダイアン=フォーチュンと一方通行の会話の中で、 病院に搬送されてICUで治療を受けていることが語られている。 『超電磁砲』第二十八話の扉絵、微笑む滝壺と背中合わせで彼と思われるジャージの少年が後ろ姿で描かれた。 その後、第七十八話にて『アイテム』の下っ端として正式に登場した。 【口調】 これといって特別な口調はないが、地の文では「頭の悪い話し方」だと強調されることが多い。 一人称は「俺」、二人称は基本的に「アンタ」。 一方通行のことは「一方通行」と呼ぶことがほとんどであり、 上条のことは例外もあるが、共闘関係にある際は「大将」と呼ぶことが多い。 【備考】 鎌池氏は、SSを執筆していた頃から「こいつが活躍したら読者も驚くだろうな」と 構想しており、事実多くの読者にとって一介の敵キャラクターに過ぎない浜面の主人公格への抜擢は予想外の出来事であった。 前述にもあるように浜面は「単なる雑魚キャラポジションから自力で這い上がってヒーロー」となった主人公であり、それが浜面の大きな特徴である。 鎌池氏曰く、上条や一方通行などの他キャラクターは「勝たなければ話を進められない」「負けたら悲惨なことになる」という 条件設定の上で戦うのが基本であるが、浜面はそれらへのアンチテーゼとして 「負けても話を進められる」「地べたを這いずって泣きじゃくってでも前に進めるキャラクター」として生み出されたという。 ゲーム「とある魔術の禁書目録 幻想収束」にて多くのメインキャラクターが登場する中、主人公であるはずの浜面のみが半年以上という長い期間未実装だった。 遂に迎えた実装のはずだったがCGモデルが用意されないアシストキャラかつ期間限定という憂き目にあった。 そして、やっと迎えたバトルキャラでの実装はサービス開始から約14ヶ月後となった。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2705.html
【名前】花鶏 天子(あとり てんこ) 【性別】女 【所属】科学 【能力】振子棍棒(クロックジャック) 【能力説明】 花鶏の使用する武器。伸縮式の振り子のようなものを振りまわして扱う。 振り子は通常時は一メートル弱だが、最大で五メートルほどにまで伸びる。 振り子運動を用いた機構の研究者である彼女は、これの運動を自在にコントロールできる。 なお、先端の材質は鉄球である為、まともに頭に食らえば頭蓋骨の陥没は免れない。 【概要】 花盛学園の高等部一年生。無能力者だが研究者としては有能。猿子派閥に所属している。 自己評価が異様に低いが、勇敢で思いやりのある性格。 『人的資源』の時にも粗製濫造ヒーローとしてフレメアの下へ行ったりしていた。 (尤も、博覧百科に辿り着く前に他のヒーローに倒されてリタイヤしたが) 過去に自分を救った猿子のことを『本物のヒーロー』と呼び慕っている。 【特徴】 陰鬱そうな雰囲気の地味な少女。原因は主に長すぎ&重たすぎる前髪。 本気モードになると髪をかき上げ、若干印象が明るくなる。 小柄だが、武器を振りまわすときはどこから力を出してるんだと思うほどパワフル。 【台詞】弱気な口調の割に、ここぞという時は言葉に力が漲る 「えっと…………その、おはようございます……」 「確かに私は一山いくらのモブかもしれないです、けど………… そんな私でも、今このときくらいは、ヒーローになったって良いじゃない!!」(人的資源時) 「…………あの時の私は、ヒーローの意味を履き違えていたんだと、思います……」 「ヒーローかどうかなんて、もうどうでもいい。私は、ただあの人の為に立ち上がる!」 【SS使用条件】 とくになし
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3019.html
【種別】 施設 【初出】 新約五巻 【解説】 学園都市・第一〇学区にある名所。 立体駐車場に停まっている車全てがワゴン車やキャンピングカーを改造した屋台になっており、 客席用の椅子やテーブルを広げる都合で駐車スペースは満車状態ではないが、 たった一棟のビル内に400~500もの店舗が詰め込まれている。 立体駐車場は密閉空間ではないが、万に一つの可能性に備えて、 排ガスを逃がすための換気扇や空調ダクトなどは必要以上に増設されており、 不規則に並ぶLED電球の照明と合わせ、ビル自体がどこか手作り臭の漂うジャンクな雰囲気で満ちている。 なお、多くの客が殺到すると順番待ちでケンカになりかねないため、 エレベーターの使用は禁止されている。 そのため、階層の移動には設置されている緩やかなスロープを利用する。 出入口に近い低階層は大量来客・大量消費のジャンクフード系が並び、 上階層に向かうにつれて、客足が少なくても生計を立てていける、こだわりだらけの通好みの店が増えていく。 最上層にもなると、燕尾服のマスターが管理するコーヒーショップや、 屋台にも拘わらず着物のお姉さんが懐石料理を出してくる店なども珍しくない。 それでいて値段は恐ろしく安いため、そのあまりの安さに手放しでは喜べなさそうな何かが感じられる。 最上階の一角には「メチャクチャお客さんが入ってくるとんでもないお店がある」という噂があり、 実際に訪ねた打ち止めとフレメア=セイヴェルンは、 いわゆる「漫画肉」を堪能することになった。 なお、打ち止め情報では「一つしか料理が無いのでメニュー表はない」とのことだったが、 実際には料理店専門店ではなく、「料理以外の何か」も取り扱っているようで、 ボディーガードと呼ばれる『汚れ仕事』担当が三人も雇われている。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/5360.html
登録日:2011/03/22 Tue 00 14 17 更新日:2024/03/19 Tue 18 56 19NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 とあるシリーズの登場人物 とある魔術の禁書目録 びええええええええん!! イルカ クロにゃん サイボーグ サイボーグクロにゃん ストッキング ネコミミ レベル4 凶暴 劣等生 大能力者 年相応 攻撃性だけなら最も一方通行に近付けた個体 新入生 新約 春野杏 暗部 暗闇の五月計画 木原神拳 木原神拳正式継承者 猫耳 番外のオモチャ 科学サイド 窒素爆槍 絶壁 能力者 貧乳 黒夜海鳥 黒髪 黒夜(くろよる)海鳥(うみどり) CV 春野杏 とある魔術の禁書目録の登場人物。 『新入生』と呼ばれる謎の学園都市暗部組織(?)の一員。 見た目は12歳の少女だが、肩甲骨辺りまで伸びた黒髪をアクセントでモミアゲの部分だけ金色に色を抜き、 黒いパンク系の服に白いコートを袖を通さずフードの部分だけ被るという風変わりな格好をしている。また何故か「イルカのビニール人形」を常備している。 初登場は新訳一巻。 部下のシルバークロースと共にフレメアという少女の命を狙う。 その目的はフレメアを接点として共に危険分子である一方通行と浜面仕上の間にパイプを築かせ、 共通の勢力と化した二人を学園都市上部に危険視させてその抹殺命令を受理、自分達の手で二人を殺す事。 そして彼ら危険分子を排除した後に『奴ら』(魔術サイド)に対抗する為の準備を進めようというものである。 暗部の人間だが他の暗部組織に与する人間のように学園都市に人質を取られていたり取引をしていたりする訳ではなく、 むしろ暗部を「楽しい場所」「世界の頂点」「私の求める全てがある」等と称し、好んで所属するという狂った価値観を持ち、 その性格はかなり攻撃的(これは下記の計画の影響かと思われる)。 『暗闇の五月計画』(一方通行の演算パターンや精神性の一部を能力者の脳に無理矢理植え付け、能力の更なる向上を図るという非人道的な計画)の被験者で、 これにより一方通行の『攻撃性』を司る部分を植え付けられ『窒素爆槍(ボンバーランス)』というレベル4相当の能力を発現している。 これは掌から半透明の窒素で出来た約3mもの槍を発生させて振り回したり射出したりする能力で、その威力は戦車すら一撃でぶち抜く程。 また窒素を一時的に集める事で大気を間接的に操作したり、射出の反動で飛翔したり等の応用も効く。 ちなみに一方通行の演算能力を使用しているためか、能力使用中は口調が一方通行の物と同じになる。 この計画において「一方通行の攻撃性」という一点に関してだけは最も近付けた存在であり、 同じく計画の被験者であり、一方通行の『防護性』を植え付けられた絹旗最愛の『窒素装甲(オフェンスアーマー)』とは、 同じ窒素を操る能力ながらも全く対照的な能力である。 しかしその手に余るほど高すぎる凶暴性から『劣等生』と称され、『優等生』とされたのは精神が安定している絹旗最愛のほうであり、 最終的にはその凶暴性から計画の研究者を皆殺しにしてプロジェクトそのものを破綻させている。 またこの能力自体は強力なものの飽くまで『レベル4』の域を出ない能力であり、これ単一では一方通行を始めとしたレベル5の連中には適わない。 しかし彼女はそれを補うため『木原印』により確立された一段階進んだ『サイボーグ』技術に着目。 これはこれまでのサイボーグの用途であった『身体の失われた機能を補う』という物から発展して『自らの欲しい部位を随時取り付ける』という物。 これにより彼女は自らの身体に奇妙な『腕』のような『サイボーグ』を接続、それを『マスター』とした数千もの赤子の腕のような『スレイブ』を操り、 それら一つ一つを自らの能力の発射させる砲台として機能させ、 更にその能力同士のベクトル操作による相乗効果で数百mの巨大な槍を作り出す事まで可能にしている。 つまり簡単に言えば、自分の能力が腕の掌からしから出せないのならば『その腕を増やせばいい』という単純な考えで、 そのコンセプトは「数千もの数のレベル4の出力」と「レベル5一人の出力」はどちらが強いか? いわゆる「数の暴力」である。 更に彼女はこのサイボーグに、あの木原数多が一方通行の「反射」を破った際のデータを入力し「反射」の壁も克服している。 つまり木原神拳の正式な継承者である。 ちなみにこのサイボーグのマスターは普段常備しているイルカのビニール人形の中に収納されている。 劇中ではシルバークロースと共に暗躍し、この能力により絹旗最愛を撃破。 最終的に一方通行の前に立ち塞がるも、突如現れた浜面仕上の操るパワードスーツ『ファイブオーバー』の姿に驚き手札を誤ってサイボーグを破壊され、 その破片の雨を受けて気絶。 その後死力を振り絞って不意打ちするも突如登場した上条さんにそげぶされてイっt…敗北した。 新約二巻では上条さん宅のバスルームにそのパンク系の服を利用して拘束されている。 実は自身の腕もサイボーグに改造しており、自らの意志で「腕を取り外す」事が可能な事が判明。 それを利用して拘束から逃れ能力を使って反撃しようとしたがまたも上条さんにそげぶされて失敗。 再度拘束し直し続行中。 フードの下は実は『ネコミミ(脱着可能)』らしい。 以下新約3巻ネタバレ 新約3巻でも上条一行に捕まえられたままハワイまで同行。 機械体に相性の悪い発電能力者の番外個体に終始ビリビリパチパチ操られオモチャにされ続ける。 因みにあだ名はクロにゃん。おい仲良いな。 いじりに弄られ、仕舞いには猫耳パーツを無理やり装着されそうになるに至ってついに、ガチ泣きしてしまう。 やはり中身はまだ年相応に子どもだった。仕方ないね。 「びええええええええん!!何だよー、何で私ばっかりこんな目に遭わなくっちゃならないんだよおおおおおおおおおおおお!!」 また。 3巻におけるラスボスとの戦いで、上条当麻との絶妙なコンビネーションも見せた。 以下新約7巻ネタバレ 以降7巻まで出番はチョイ役レベルで両腕の接続端子にガムを貼り付けられたりしてすっかりギャグキャラとなっていたが、 7巻でそもそも登場のきっかけとなったフレメア・セイヴェルンに関わる物語であった為、久しぶりに出番が大幅に増えた。 しかし、両腕サイボーグの黒夜をはるかに上回る「99%サイボーグ」の恋査にボコボコにされ、新入生の本当の目的を知らされ心まで折られ、 おまけに自分の判断ミスで助けに現れた浜面にすら重傷を負わせてしまい、悔し涙まで流す。 黒夜ェ… しかしその後現れた上条が戦ってる際、3巻以来の絶妙なコンビネーションで結果的に(一時的とはいえ)恋査を行動不能に陥らす事に成功する。 その後、病院では浜面にすこしデレた。 追記・修正は目付きを悪くしてお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] かわいい。 -- 名無しさん (2013-07-26 00 08 44) デレたのは浜面に対してなのも追加しといた方が良いんでね?この文章だと上条に対しての様にも見えてしまうが -- 名無しさん (2013-07-26 07 36 35) 木原神拳継承者www -- 名無しさん (2013-09-06 07 37 28) やっぱ思うんだが、黒夜って浜面と上条どっちの属性なの? -- 名無しさん (2013-09-06 09 32 11) 多分浜面 上条さんは多分戦友みたいな扱いだと思う -- 名無しさん (2014-02-17 04 19 42) 個人的な解釈だと、カミやんは親戚のお兄さん。浜面は義理のお兄さん的ななつき方だと思う。ちょっと遠い分カミやんには普通に好意持って話せるけど、近い分素直に浜面には好意を出せない感じ...じゃないかなぁ。なつき度自体はそんなに変わらない気がする。 -- 名無しさん (2014-06-22 20 47 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wiki6_byakumu/pages/18.html
ラムダ帝国の東方の山脈を越えた平野に位置する辺境の小国家 はるか昔、人間達に迫害された獣人や亞人たちが建国した国で ほぼ完全に人間以外の種族で構成されている 亞人などには非常に寛容な国だが人間には深い憎悪の念を抱いている その建国の経緯より過去から人間の国家などにたびたび侵略を受けており その歴史の過程で軍事国家と化していった 産業は農業が中心であるが武具などの製作に関しては高い技術を誇り 各種族の頭領の議会により国の盟主が決められる この国では忠義に熱い武人こそが最も尊敬される人物像であり どんな血筋、家柄、出生であれ武功さえ挙げれば 高位に付く事も可能な実力主義で軍は成り立っている 小国ながらその軍事力は侮れない物があるという 現当主はエルハ=エヴァンズという亞人の女性が勤めており 『アルバート=エヴァンズ』が率いる黒鎧の騎馬軍団は 周辺諸国を震え上がらせている
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/180.html
【種別】 猫 【元ネタ】 古代エジプトの怪物スフィンクス 前を通る旅人に謎掛けをし、答えられなければ食い殺してしまうらしい。 【初出】 二巻 【CV】 虎太郎 【解説】 路地裏で捨てられていた、生後1年にも満たない三毛猫。 インデックスは見た瞬間この壊滅的な名前をつけてしまった。 飼い主に負けず劣らず食欲旺盛のバカ猫。基本的に上条の妨害をするのが日課。 地の文における心情描写はかなりオッサンくさく、外見の愛らしさと中身が一致しない好例。 しかしながらアニメ版では心情描写がカットされているため、アニメ視聴の限りでは愛くるしい猫キャラのままである。 十七巻にて超音速旅客機に乗せられ、たった一匹で英国に旅立つ羽目になった。 その後、上条とインデックスの迎えとして派遣されていた天草式に回収され、十八巻のバーベキューにも連れて来られていた。 その後はロシア編終了時に至るまで一切の描写なし。誰が預かっているのか不明のままである。 新約一、二巻における十一月五日の時点ではインデックスと共に上条の部屋に帰ってきており、 浜面と一緒に部屋に来たフレメアに股間を凝視され、 男のシンボルが付いていた事から三毛猫でも珍しいオスだと判明した。 三毛猫はその遺伝子(染色体)の特性上、生まれてくる大半がメスとなり、オスの出生率は実に3万分の1と言われている。 現実世界ではオスの三毛猫が2000万円で取引が行われた逸話も残っており、それほどの存在が何をどう間違って路地裏に捨てられるような運命を辿ったのか不思議と言わざるを得ない。 新約十巻で新たな同居人としてオティヌスが居候するようになってからは、 人形サイズの彼女を格好の獲物として認識しているらしく、彼女を日々追い回し続けている。 「超電磁砲」天賦夢路(ドリームランカー)編でまさかの登場。インデックスが探し回っている様子が描かれ、カラスを驚かせていた。 コミックガイド11.5の短編漫画にも登場し、相変わらずインデックスを困らせている。
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/750.html
禁書シリーズの登場人物 その他のソートはこちら 人物目録内の全てのページの一覧はこちら 現在多数のページが未作成です 主要キャラクター 科学サイド(学園都市)上条の高校生徒 教師 常盤台中学 柵川中学 風紀委員(ジャッジメント) 超能力者(レベル5) スキルアウト その他の学園都市の学生 妹達(シスターズ) 統括理事会 ドラゴン 学園都市の暗部組織グループ スクール アイテム メンバー ブロック 新入生 その他の学園都市暗部の人物 その他の学園都市関係者 魔術サイド(十字教各宗派・魔術結社・他)英国(イギリス)イギリス清教(清教派)必要悪の教会(ネセサリウス) 天草式十字凄教 アニェーゼ部隊 その他のイギリス清教の人物 王室派 騎士派 上記三派に属さない組織新たなる光 明け色の陽射し その他の英国の魔術サイドの人物 ローマ正教神の右席 その他のローマ正教の人物 ロシア成教殲滅白書 その他のロシア成教の人物 翼ある者の帰還 他の組織・無所属 その他メインキャラクターの親類縁者 その他の日本の人物 その他の英国の人物 その他のロシアの人物 その他の国籍、または国籍不明の人物 人物? 実在の人物 主要キャラクター 上条当麻 インデックス 御坂美琴 一方通行(アクセラレータ) 浜面仕上 科学サイド(学園都市) 上条の高校 生徒 上条当麻 土御門元春 青髪ピアス 姫神秋沙 吹寄制理 雲川芹亜 教師 月詠小萌 黄泉川愛穂 親船素甘 災誤 常盤台中学 御坂美琴 白井黒子 婚后光子 湾内絹保 泡浮万彬 薄絹休味 食蜂操祈 寮監 柵川中学 初春飾利 佐天涙子 春上衿衣 アケミ、むーちゃん、マコちん 鴻野江遥希 大圄 風紀委員(ジャッジメント) 白井黒子 初春飾利 固法美偉 柳迫碧美 木原那由他 四葉 超能力者(レベル5) 一方通行(アクセラレータ) 垣根帝督 御坂美琴 麦野沈利 食蜂操祈 第六位 削板軍覇 スキルアウト 駒場利徳 浜面仕上 服部半蔵 黒妻綿流 蛇谷次雄 タメゾウ 横須賀 丘原燎多 絶対等速 トリック 姐御 その他の学園都市の学生 土御門舞夏 海原光貴 郭 フレメア=セイヴェルン 工山規範 微細乙愛 枝先絆理 布束砥信 原谷矢文 介旅初矢 重福省帆 釧路帷子 鋼盾掬彦 妹達(シスターズ) 妹達(シスターズ) 御坂妹(10032号) 打ち止め(ラストオーダー) 番外個体(ミサカワースト) 10777号 その他の原作で登場している妹達MNWネタによく登場する妹達 統括理事会 アレイスター=クロウリー 親船最中 貝積継敏 潮岸 トマス=プラチナバーグ 杉谷 ドラゴン 風斬氷華 エイワス 学園都市の暗部組織 グループ 土御門元春 一方通行(アクセラレータ) 海原光貴(エツァリ) 結標淡希 スクール 垣根帝督 ドレスの少女(心理定規) ゴーグルの少年 砂皿緻密 アイテム 麦野沈利 絹旗最愛 フレンダ=セイヴェルン 滝壺理后浜面仕上 フレメア=セイヴェルン メンバー 博士 馬場芳郎 査楽 ショチトル ブロック 佐久辰彦 手塩恵未 山手 鉄網 新入生 黒夜海鳥 シルバークロース=アルファ その他の学園都市暗部の人物 天井亜雄 木原数多 布束砥信 テレスティーナ=木原=ライフライン 木原幻生 木原那由他 その他の学園都市関係者 カエル顔の医者 芳川桔梗 坂島道端 亀山琉太 丈澤道彦 木山春生 鉄装綴里 城南朝来 工示雅影 山岳達子 魔術サイド(十字教各宗派・魔術結社・他) 英国(イギリス) イギリス清教(清教派) 必要悪の教会(ネセサリウス) インデックス ステイル=マグヌス 神裂火織 土御門元春 シェリー=クロムウェル ローラ=スチュアート テオドシア=エレクトラ リチャード=ブレイブ 天草式十字凄教 神裂火織 建宮斎字 五和 浦上、牛深、香焼、諫早、野母崎、対馬 アニェーゼ部隊 アニェーゼ=サンクティス ルチア アンジェレネ アガター その他のイギリス清教の人物 オルソラ=アクィナス 王室派 エリザード リメエア キャーリサ ヴィリアンシルビア 騎士派 騎士団長(ナイトリーダー) ウィリアム=オルウェル 上記三派に属さない組織 新たなる光 レッサー ベイロープ フロリス ランシス 明け色の陽射し レヴィニア=バードウェイ マーク=スペース パトリシア=バードウェイ その他の英国の魔術サイドの人物 ヴァルキリー ジーンズ店主 ヴィース=ワインレッド フレイス セイリエ=フラットリー ローマ正教 神の右席 前方のヴェント 後方のアックア 左方のテッラ 右方のフィアンマ 神の力(ミーシャ=クロイツェフ) その他のローマ正教の人物 リドヴィア=ロレンツェッティ ビアージオ=ブゾーニ マタイ=リース ペテロ=ヨグディス ビットリオ=カゼラ バルビナ ロシア成教 殲滅白書 サーシャ=クロイツェフ ワシリーサ クランス=R=ツァールスキー ブラッシャ=P=マールハイスク その他のロシア成教の人物 ニコライ=トルストイ スクーグズヌフラ ヴォジャノーイ 翼ある者の帰還 エツァリ ショチトル テクパトル トチトリ 他の組織・無所属 アウレオルス=イザード アウレオルス=ダミー 闇咲逢魔 オリアナ=トムソン オッレルス エリザリーナ ロンギエ 傾国の女 アンナ=シュプレンゲル オティヌス その他 メインキャラクターの親類縁者 上条刀夜 上条詩菜 竜神乙姫 御坂旅掛 御坂美鈴 その他の日本の人物 一一一 火野神作 その他の英国の人物 いるの? その他のロシアの人物 エカリエーリャ=A=プロンスカヤ セリック=G=キールノフ ディグルヴ ソールジエ=I=クライコニフ その他の国籍、または国籍不明の人物 ステファニー=ゴージャスパレス 原石の少女 イネス ビバリー=シースルー ジョージ=キングダム ホワイトプレイヤー レッドプレイヤー 人物? スフィンクス 鈴科百合子 神裂キゴミ ゲコ太 超機動少女カナミン 実在の人物 鎌池和馬 灰村キヨタカ
https://w.atwiki.jp/index-index/pages/3833.html
【種別】 タイトル 【初出】 2019年7月4日〜配信中 【解説】 Android / iOS向けの『とある魔術の禁書目録』のソーシャルゲーム。 2018年始動の「とあるプロジェクト」の1つとして発表された。 「学園異能バトルRPG」なるジャンルを謳っている。 通称「とあるIF」。 「これが『とある』の集大成」がキャッチコピー。 アニメ等のメディアミックス作品に登場していないキャラクターも多数登場し、 本作で初めてCVが付いたキャラクターも少なくない。 また、アニメ版にてカットされた原作のセリフや、アニメ化されていない新約シリーズ・外伝作品のシーンをボイス付きで実装するなど、 原作を中心とする『とある』シリーズをアニメや漫画以外でメディアミックスするための媒体という側面もある。 キャラクターは「バトルキャラ」と「アシストキャラ」に二分され、バトルキャラは3Dモデルによるアニメーションで描かれる。 アシストキャラには3Dモデルは無いものの、バトルキャラに装着させる事で固有のスキルを発動し戦闘を有利に進められるようにする役割がある。 またバトル、アシストに関わらずホーム画面にお気に入りキャラとして立ち絵を表示させることができ、タップすると専用のセリフを聞くことができる。 俗に言うガチャ石の名前は「ゲコ太石」。どう見てもケロヨンなのはご愛嬌。 その他のアイテムも作中に登場する道具などがモチーフとなっている。 【本作で新たに配役が決まったキャラクター一覧】(五十音順) 有村絵恋 アレイスター=クロウリー(少女体) 上里翔流 烏丸府蘭 木原加群 木原相似 木原脳幹 木原唯一 雲川鞠亜 クリファパズル545 郭 黒夜海鳥 去鳴 サローニャ=A=イリヴィカ サンドリヨン シルバークロース=アルファ 鈴科百合子 僧正 ダイアン=フォーチュン トール 豊山琉華 娘々 ネフテュス 服部半蔵 パトリシア=バードウェイ 扶桑彩愛 フレメア=セイヴェルン 牧上小牧 マリアン=スリンゲナイヤー 蜜蟻愛愉 ミナ=メイザース 恋査 ロベルト=カッツェ 杠林檎
https://w.atwiki.jp/h21fjhs/pages/88.html
――#2 子どもができたら名前を考えないとね ~10月中旬 第7学区 某所~ ユリコ 「(・ω・三・ω・)」 絹旗 「どうでしょうか」 獣医 「とくに問題はないと思うね?」 絹旗 「それは超よかったです」 獣医 「ところで、猫は満月の夜に出産をすること多いね」 絹旗 「え? そうなんですか?」 獣医 「もし、この子も満月の夜を選ぶとすると、もう1週間以内ということになる」 絹旗 「な」 ユリコ 「ノシ・ω・)ノシ」 絹旗 「こっちで準備しておくこととかってなんですか?」 獣医 「特にないね?」 絹旗 「へ? ない?」 獣医 「むしろあれこれ構いすぎるのは逆にまずい」 絹旗 「そうなんですか」 獣医 「出産前後は猫ちゃんもナーバスになるし、子どもに手を出されると勘違いすれば必死に守ろうとする」 絹旗 「言われてみりゃ超当然ですね……」 獣医 「飼い主を信頼している場合は側にいてほしいとアクションを起こすこともある」 獣医 「逆にいえば、そういう場合を除いてあまり近寄らない方がいいね?」 絹旗 「超覚えておきます」 獣医 「後は……猫ちゃんが安心して出産に臨める場所を用意するとベターかな」 絹旗 「といいますと?」 獣医 「明るすぎない場所に、新聞を敷いた段ボールを用意するだけでも効果的だね?」 絹旗 「段ボールですか……なら超すぐに用意できますね」 獣医 「君まで神経質になりすぎる必要はないね?」 獣医 「極論だが、勝手に産んで勝手に育てる。必要なときに手を貸してあげればいい」 絹旗 「超了解です」 獣医 「何かおかしなことがあれば、すぐに僕に連絡すればいいね?」 絹旗 「その時はお願いします。私も正直不安というか、超心配なので……」 ユリコ 「( ・ω・)ノ」 ~同日 第7学区 常盤台新寮~ 絹旗 「ただいま戻りましたー」 ユリコ 「(・ω・)」オアーン 白井 「あら、おかえりなさいませ」 絹旗 「」ガサガサ 白井 「絹旗さん? 帰ってきて早々なにを?」 絹旗 「ユリコのために場所を超作ってるんですよ」 白井 「それはスニーキングミッション用の段ボールでは」 絹旗 「いやいや、スニーキングミッションてあの1回きりだったじゃないですか」 白井 「そう何度もされては困りますの」 絹旗 「超分かってますって。あ、白井さん、新聞紙ないですか?」 白井 「新聞紙? 寮監に聞けばあるかと思いますが……」 絹旗 「ちょっと行ってきます!」トテテテ <バタン 白井 「……張り切っておられますの」 ユリコ 「(・ω・ )」 白井 「ユリコ、貴女は安心してお産に臨んでくださって結構ですのよ?」 ユリコ 「( ・ω・)ノ」ビシィ 白井 「元気でかわいい子を産んでくださいね」ナデナデ 白井 (やはり……言い出すべきなのでしょうけど) 白井 (どう切り出したものでしょう) <ガチャ バタン 絹旗 「戻りましたー」ガサガサ 白井 「ユリコはもうスタンバってますわよ」 【段ボール】<オアーン♪ 絹旗 「え、え? まさかもうですか?」 白井 「……表情を見る限り、リラックスしておられるので、まだ焦る時間ではないかと」 絹旗 「まったく、超驚いちゃいましたよ」 白井 「……絹旗さん。何匹生まれるかは分かりますの?」 絹旗 「獣医さんの見立てでは、3匹か4匹らしいですよ」 白井 「3匹か4匹……」 絹旗 「ここも超賑やかになりますね」 白井 「やはり、飼うつもりなのですね?」 絹旗 「他に選択肢なんてないじゃないですか」 白井 「わたくしたちだけで、面倒を見きれるのでしょうか」 絹旗 「……正直、不安はありますよ」 白井 「ならば、里親に出すという選択肢もございますのに」 絹旗 「それも考えました。でも……私にはできません」 白井 「……」 絹旗 「生まれたばかりの子どもを、母親から引き離すようなマネ。私には超できません」 白井 「……そうですか」 絹旗 「どう言われようと、どう思われようと。これは超譲れないんですよ」 絹旗 「ここに置けないというなら、私ごと追い出してくれても」 白井 「落ち着いてくださいまし」 絹旗 「むう」 白井 「本音を言いますと、わたくしも不安です。里親に出すよう強く勧めるつもりでもありました」 絹旗 「だから、それは」 白井 「ですが絹旗さんのいうこともごもっともですの」 ユリコ 「(・ω・)?」 絹旗 「……」ナデナデ 白井 「絹旗さんの決意が窒素装甲のように固い以上、わたくしから申し上げることもございませんわね」 絹旗 「白井さん……」 白井 「た、だ、し」 絹旗 「な、なんでしょう」 白井 「途中で投げ出すことは絶対に許されませんの」 絹旗 「超分かってますよ。何があったって、ユリコと私で面倒を見ますから」 ユリコ 「ノ・ω・)ノ」 白井 「……頼もしいですわね」クスクス 寮監 「しかし、まさかユリコに先をこされてしまうとはな」 絹旗白井 「「うひゃぁ!?」」ビクッ 寮監 「何を驚いている。見回りの時間だ」 絹旗 「なんでいつも気配を断っているんですか……」 寮監 「ちょうどいい機会だ。絹旗、いいか」 絹旗 「?」 寮監 「命を育むというのは簡単なことではない。途中で投げ出すことは許されん」 白井 「仰る通りですの」 寮監 「お前たちが面倒を見るというのなら、私も応援しよう。だが」 絹旗 「だが……?」 寮監 「途中で役目と責任を放棄しようというならば、その時は」 絹旗白井 「「……」」ドキドキ 寮監 「子ぬこたちは私が問答無用で引き取る。良いな?」 絹旗白井 「「……」」 寮監 「よ、い、な?」 絹旗白井 「「は、はいっ!」」 ~翌日 第7学区 とある病院~ 19090 「あ、あの、今日は番外個体にお願いがあります、とミサカは改まった態度で申し出ます」 番外個体 「えっ……な、なにかな」 19090 「このミサカに、検体番号以外の名前といいますか、別称をつけて欲しいのです」 番外個体 「はい? なんで私なの? 先生とかお姉様の方がいいんじゃ……」 19090 「あの、その、このミサカが一番仲良くさせて頂いてるのがあなたでしたので……」 番外個体 「あー、そういうこと。……IDの発行とかだったら先生に頼んでね?」 19090 「い、今の時点ではそこまでは求めてません」 打ち止め 「でも検体番号以外の名前を欲しがるっていい傾向かも、ってミサカはミサカは的確に分析してみたり」 番外個体 「というと?」 打ち止め 「名前も個性を構成する要素の一つだよ。自分の名前が欲しいってことは、 妹達がそれぞれ個を持ち始めたってことを意味するとみた、とミサカはミサカは 一息に吐いてみたり」 19090 「長セリフ乙」 番外個体 「……私のときは正直そこまで考えてなかったわ」 19090 「それと、羨ましいというのもあると思います」 番外止め 「?」 19090 「あなたたちは真琴、静琴という名を持ち周囲からもそう認識されています。 一味違うぜって感じがして羨ましいのです」 番外個体 「うん、まあ……」 打ち止め 「特別扱い不公平だって言われたら否定できないかも…… ってミサカはミサカはちょっぴり罪悪感を感じてみたり……」 19090 「あっ、そ、そういう意味で言ったのではなく! その、憧れと申しますか」 番外個体 「分かってるって。で、なんか考えればいいんだよね」 打ち止め 「言うほど簡単じゃないかも、ってミサカはミサカは大いに悩んでみたり」 番外個体 「うーん……19090……うん? 19090、190……か」 打ち止め 「何か思いついたの? ってミサカはミサカは悪い笑みを浮かべてるワーストを怪しんでみたり」 番外個体 「19090→190→いくお。よしっ、今日からあなたはいく夫だ」 19090 「ふえ? い、嫌ですそんな可愛いとか可愛くないとかいう前に女性らしさのカケラもない名前は!」 打ち止め 「これはヒドイ……」 いく夫 「せ、せめてもうちょっとマシ、あっ!? 変えないでくださいまだ決定じゃないです!!」 番外個体 「ダメかー。こう、頭ん中にピコーンって浮かんだんだけどなぁ」 19090 「あ、あの、言い忘れていたのですが……」 打ち止め 「なになに? ってミサカはミサカは19090号の顔を覗き込んでみたり」ジー 19090 「琴、という漢字を使ってください」 番外個体 「今の一言で難易度がすごい上がったよ」 打ち止め 「もうミサカの頭じゃ無理かも……」プスプス 番外個体 「ちょっと考えさせてもらっていいかな?」 19090 「はい待ちます! いつまでも待ち続けます!」 番外個体 (どうしたもんかね……名前を考えるなんてやったことないよ) 打ち止め 「名前を考えるって難しいね、ってミサカはミサカはショート寸前」 19090 「そういえば前から気になっていたんですが」 番外止め 「「なにかな」」 19090 「番外個体と上位個体は、御坂性ではないのはなぜでしょうか」 番外個体 「あー、それね。先生の意向も絡んでるみたいよ」 19090 「先生と言うと、冥土帰しの?」 番外個体 「気になって聞いたことがあるんだけどね。出生や境遇、ましてやクローンだという事に 囚われず、一人の人間として個を確立して欲しい。だから敢えて御坂姓にはしなかったんだって」 19090 「あの先生の考えそうなことですね」 番外個体 「そういう訳だから。あなたも名前が欲しいって言えば苗字もセットで考えてくれるかも」 19090 「……もし全員分考える事になったらと思うとぞっとしますね」 番外個体 「でもね、なるほど、とは思ったけどさ。メンドいこともあったんだよ? 一人称の矯正とか」 打ち止め 「ミサワなのにミサカじゃ不自然だよね、ってミサカはミサカは当然の指摘をしてみたり」 番外個体 「あなたたちの場合は語尾も……そういやあなた、語尾はどうした?」 19090 「あっ、いけません。最近抜けがちです、とミサカはうっかり属性持ちをアピールします」 番外個体 「あなたもTPOによってあったりなかったりするよね」 打ち止め 「ミサカは器用に使い分けるのだ」フンス 19090 (むしろ最近は語尾がない時間の方が長いですね……見習いとはいえ就業もしてますし) ~同日夜 第7学区 番外通行邸~ 番外個体 (どーしよー。なんも思いつかねー)ジャブジャブ 番外個体 (琴って字を使え、か。うー……) 一方通行 「? オイ、この本はどォしたンだ」 番外個体 「それ? 今日帰り道に買ってきたんだよ」カチャカチャ 一方通行 「出しっぱなしにしてンじゃ……名付け辞典、姓名判断……? オマエ、まさか……」 番外個体 「どうしたのさ」フキフキ 一方通行 「なンでもっと早く言わねェンだ!? そンなに俺のことが信用できねェか!?」 番外個体 「えっ、な……なんで怒ってるの……?」 一方通行 「ちょっと待ってろ」カチカチ 番外個体 「??」 一方通行 「もしもし、俺だ。……あァ、変わりねェよ。ところでアンタ、産婦人科は専門範囲か?」 番外個体 「」ブーッ 一方通行 「……あァ? 患者のためならなンだってするって豪語してたろォが」 番外個体 「せいや」ガンッ 一方通行 「がっ、は……!?」 番外個体 「あ、もしもし? 先生? ゴメンなさい、うちの人がトチ狂ったこと言い出して。 えー、そんなこと全然ないんで。勘違いなんで。はい、ごめんあそばせー」ピッ 一方通行 「いきなり何しやがンだ! フライパンで人の頭どつくヤツがあるか!」 番外個体 「こっちのセリフだ! 早合点にも程があるだろうが!!」 一方通行 「え……違ェの?」キョトン 番外個体 「違うわボケェ!!」 ~翌日 第7学区 隠れ家的喫茶店~ 番外個体 「はー……」カキカキ ショチトル 「マスター? さっきから紙とペンで何をやっているんだ?」 番外個体 「んー……思考の整理」 ショチトル 「なんだか難しそうだな」 番外個体 「名前を考えてるんだけどね。いいアイデアが出ないなぁ」 ショチトル 「名前? ペットでも飼うのか」 番外個体 「いんや、人間」 ショチトル 「人間を飼うのか!?」 番外個体 「違うって! 人間の名前考えてるの!」 ショチトル 「? つまり……どういうことだ?」 番外個体 「あー、まぁ、ニックネームをつけてと頼まれたというか」 ショチトル 「ふむん」 <カランカラン♪ ショチトル 「いらっしゃいませ」 結標 「いらっしゃいました」 絹旗 「どうも、絹旗です」 番外個体 「おや? 珍しい組み合わせだね」 結標 「偶然出くわしてね」 絹旗 「というわけで、超いつものください」 ショチトル 「モアイブレンドだな」 絹旗 「だから超いい加減その言い方は……もういいです」ハァ ショチトル 「義姉さんは?」 結標 「そうね……アップルティー、ホットでね」 ショチトル 「承った」 番外個体 「そういえば、ユリコの調子はどうよ?」 絹旗 「超いよいよって感じですね」 結標 「あら、もうそこまで来たの?」 ショチトル 「子猫……ぜひ抱いてみたいな」 絹旗 「ええ、落ち着いたらぜひ見に来てくださいよ」 結標 「私も行っていい?」wktk 絹旗 「超モチロンです」 番外個体 「はい、お待ちどう。ところで、いつ頃生まれるかってわかるの?」カチャ 絹旗 「獣医の先生が言うには、猫は満月の夜に出産することが多いそうですよ」 結標 「へえ、なんだか神秘的ね」 番外個体 「月の引力とか関係してるのかな」 絹旗 「超もしかしたら、次の満月の夜に……」 ショチトル 「次の満月って……今夜だぞ?」 絹旗 「な」 [[携帯電話]]<キミト デーアーッテカラー イークツモノ ヨルヲカタ-リーアカーシタ♪ 番外個体 「このタイミングでの電話ってまさか……」 絹旗 「は、はい、もしもしっ」 白井 『絹旗さん!? ユリコの様子が少しおかしいんですの。すぐに戻ってくださいまし』 絹旗 「ち、超了解です! すぐ戻ります!」ピッ 絹旗 「そのまさかでした……すいません、今日はこれで失礼します!」 結標 「絹旗さん、待って」 絹旗 「なんですか、超緊急事態なんですよ」 結標 「緊急事態なんでしょ? だったら」ヒュッ 番外個体 「淡希が懐中電灯を出した……!?」 ショチトル 「あぁ、どうやら本気だ……!」 結標 「乗っていきなさい」 絹旗 「……結標さんに乗るのは海原さんの役 「ちっがーーーーう!!」 結標 「そうじゃないでしょ! 違うでしょ!」 ショチトル 「?」 番外個体 「深くは追及しなくていいよ」 結標 「もう! とりあえず行くわよ!」 絹旗 「ちょ、超お願いします!」 ヒュッ ~同日 常盤台新寮~ ダダダダダ バーン 絹旗 「はっ、はぁっ……ユ、ユリコは!?」 白井 「」シー 絹旗 「」 白井 「夕方から段ボールに籠ったきり、一歩も出てきませんの」 絹旗 「超いよいよなんですか……」 白井 「段ボールに入る前も、なんだか落ち着きがございませんでしたし」 【段ボール】<ゴソゴソ 絹旗 「?」 ユリコ 「( ・ω・)」ポテポテ 絹旗 「ユリコ? 出てきて大丈夫なんですか?」 ユリコ 「(・ω・)」クイクイ 絹旗 「どうしたんですか?」 白井 「服をくわえて引っ張るなんて、珍しいですの……」 絹旗 「いや、初めてですよ。ここまでしたの」 白井 「側にいてほしいのでは?」 絹旗 「……私がいても、超大丈夫なんですか?」 ユリコ 「( ・ω・)ノシ」オミャー 絹旗 「超分かりました。すべて見届けましょう」 ユリコ 「(・ω・)」ジー 白井 「わ、わたくしもですか?」 絹旗 「白井さん、超お願いです」 白井 「……分かりましたの。もとよりわたくしにできることなど限られておりますし、せめて立会いぐらいは」 絹旗 「決まりですね」 ユリコ 「(・ω・ )」ポテポテ 白井 「今夜は長い夜になりそうですわね」 絹旗 「超望むところですよ」 : : : 白井 「ふとあの頃を思い出しました」 絹旗 「どの頃ですか?」 白井 「ユリコは、絹旗さんがどこからか拾ってきたのですよね」 絹旗 「あー、そうですそうです。家の裏庭の掃除してたら茂みから超飛び出てきたんですよ」 白井 「しかも素直に言えばいいものを、最初隠してましたわね」 絹旗 「いや……さすがにみんなの賛同が得られるか超不安だったんです」 白井 「あら、わたくし信用されておりませんのね」プイ 絹旗 「昔の話じゃないですか」 白井 「でもちゃんとみなさん受け入れて、名前まで一緒になって考えたではないですか」 絹旗 「懐かしいですね、何時間も議論してましたよね」 白井 「そういえば、名前は考えておられますの?」 絹旗 「名前は考えてないですが、考えはあります」 白井 「考え?」 絹旗 「まあ、それは元気な仔猫を超拝んでからです」 白井 「そうですわね。今はそれだけを祈りましょう」 ユリコ 「(;-ω-)」ヒフー 絹旗 「あれ? 呼吸が……」 白井 「お腹が動いてますの……これは」 絹旗 「ユリコー、超頑張ってください」ナデナデ 白井 「……絹旗さんの仰る通りでしたの」 絹旗 「何がですか?」 白井 「窓の外をご覧になって」 絹旗 「あ、そっか。満月……」 白井 「部屋の電気を落としていると、月明かりでも存外明るいものですの」 絹旗 「……ユリコもやっぱり満月の夜を選んだんですね」 白井 「不思議なものですわね」 ユリコ 「(゚ω゚)」カッ 絹旗 「? ユリコ?」 白井 「絹旗さん、後ろ……!」 絹旗 「え? あっ!」 白井 「出てきてますの……」 絹旗 「……」ナデナデ 白井 「ユリコ、もう一息ですの」 絹旗 「こ、こういうとき、なんでしたっけ。超ラマーズ法でしたっけ」 白井 「それは猫にも適用できるのしょうか?」 絹旗 「ええとええと、超掴んで引っ張ればいいんですか?」 白井 「絶対ダメですの」 絹旗 「あ、でも、なんかこう」 白井 「もう少しですの。ユリコ、頑張って」 絹旗 「しかし、すごい匂いですね」 白井 「台無しですの」ハァ 絹旗 「あ、一匹目……!」 白井 「え?」 仔猫 「ピー」モゾモゾ 絹旗 「わ、あ……」 白井 「小さい、ですわね……でも、元気に動いてますの」 絹旗 「そ、それで、どうすれば」 白井 「お待ちになって。ユリコが」 ユリコ 「( ・ω・)」バクッ 絹旗 「ちょ、ちょっとユリコ?」 白井 「膜を破って身体を綺麗にしてるんですのね」 絹旗 「超びっくりしました、食べちゃうのかと」 ユリコ 「(・ω・)」ペロペロペロペロ 絹旗 「動いてますよ。仔猫超動いてますよ」 仔猫 「ピー」モゾモゾ 白井 「元気なお子さんのようですの」 絹旗 「あ、ユリコのお腹に」 白井 「お乳を求めているんでしょう」 絹旗 「まだ目も空いてないのに、分かるんですね」 白井 「逞しいですわね、こんなに小さいのに」 仔猫 「ピー」 ユリコ 「(*・ω・)」 絹旗 「ユリコと同じで超真っ白な子ですね」 白井 「ええ。まずは一匹ですわね」 絹旗 「そっか、まだ続くんですよね」 白井 「ユリコ、この調子で頑張って。わたくしたちはずっとここにおりますので」ナデナデ ユリコ 「( ・ω・)ノ」ビシィ : : : 絹旗 「一匹目から30分ほど経ちましたが……」 白井 「出てきませんわね……」 絹旗 「ユリコ、大丈夫ですか?」 ユリコ 「(;・ω・)」ヒフー 絹旗 「これは超マズイですかね」 白井 「焦りは禁物ですの」 絹旗 「うー……超もどかしいです」 ユリコ 「(゚ω゚)」カッ 絹旗 「あっ」 白井 「出てきましたの……!」 絹旗 「ユリコ、焦らずに。超焦らずに」 白井 「もう少しですの」 絹旗 「ユリコ、超もう一息ですよ」 白井 「産まれましたの、二匹目……」 絹旗 「さあ、ユリコ。ほら、ユリコ」 白井 「急かしてどうするのですか」 ユリコ 「( ・ω・)」バクッ 絹旗 「超動いてますよ、ちゃんと……」 白井 「元気な子ですの」 ユリコ 「(・ω・)」ペロペロ 仔猫 「ピ」モゾモゾ 絹旗 「ユリコの子どもだけあって、白い部分が多いですね」 白井 「この色合いは父親の血も現れているのでしょうね」 絹旗 「あ、一匹目と押し合ってます」 白井 「産まれて数分で兄弟ゲンカとは、逞しいですわね」クスクス 絹旗 「超仲良くしなきゃダメじゃないですか」 ユリコ 「(゚ω゚)」カッ 白井 「え?」 絹旗 「も、もうですか?」 白井 「前がつっかえていたから、後続が早いのでしょうか……」 絹旗 「あるいは、ユリコも超要領を得たのかもしれません」 白井 「あ、出てきましたの……!」 絹旗 「さあ、ユリコ。この調子です」 白井 「ユリコ、もう一息ですの」 ユリコ 「(;-ω-)」ヒーフー 絹旗 「ユリコ?」 白井 「さすがに体力を使うのでしょう」 絹旗 「超頑張ってください。もう一息ですよ」ナデナデ ユリコ 「(;-ω・)」 白井 「ユリコ……!」 絹旗 「あ、産まれた!」 白井 「よく頑張りましたわね」 仔猫 「ピィ」バタバタ ユリコ 「(;・ω・)」バクッ 絹旗 「わ、こいつさっきの2匹より超動いてますよ」 白井 「よほど外に出たくて仕方なかったのでしょう」 ユリコ 「(・ω・)」ペロペロ 仔猫 「ピィ」バタバタ 絹旗 「超がっついてますね」 白井 「それだけ生きようとする意志が強いということですの」 ユリコ 「( ・ω・)=3」 絹旗 「あれ? もしかして終わりですか?」 白井 「ユリコの表情を見る限り、逼迫した感じはしませんわね……」 ユリコ 「(・ω・*)」ペロペロ 仔猫ズ 「ピーピーピー」 絹旗 「……さすが私のユリコです。超頑張りましたね」 白井 「ユリコ、お手柄でしたわね」 <ガチャ 寮監 「お前たち、夕食は……おい、どうしたんだ?」 白井 「あ、寮監」 寮監 「何があった? なぜ二人して泣いている」 絹旗白井 「「あれ?」」 絹旗 「いやいや、これは……超いつの間に」ゴシゴシ 白井 「これはお恥ずかしいところを」フキフキ 寮監 「?」 絹旗 「やりましたよ、産まれたんですよ!」ピャー 寮監 「なんだと!」 白井 「寮監」シー 寮監 「む、これは失礼した……」 絹旗 「年甲斐もなく」 寮監 「」ベシッ 絹旗 「ふぎゃ」 白井 「案ずるより産むが易し、とは申しますが。超安産でしたの」 寮監 「そうか、よかったな。どれ、一目だけでも」 仔猫ズ 「ピーピーピーピー」 ユリコ 「( ・ω・)ノ」 寮監 「」ズギュゥゥン 白井 (あ、確か前も……) 寮監 「……よく頑張ったな」クスッ ~数時間後~ 絹旗 「はい、超無事産まれまして……で、こっちでやるべきことって何か」 絹旗 「あ、特にない? あ、そうですか……はい、刺激しなければいいんですね」 絹旗 「エサ? あ、エサですか。そうですね、母乳に使いますもんね……はい、超了解です」 絹旗 「はい、夜分失礼しました。では」ピッ 白井 「獣医さんはなんと?」 絹旗 「無事産まれたのなら、しばらくは超見守ってればいいそうですよ」 白井 「そうですか。仔猫にさわれるのはまだ先のようですわね」 絹旗 「ユリコの許可が下りないと超ダメかと」 白井 「ならばそれを待つといたしましょう」 絹旗 「ユリコたちの調子はどうですか?」 白井 「母子ともどもぐっすり眠っておられますの」 絹旗 「一先ずは超安心ですね……はー」ヘナヘナ 白井 「それにしても、絹旗さんの携帯鳴りっぱなしですわね」 絹旗 「ユリコを知る人には報告メール出しましたし」 白井 「無事産まれました、と?」 絹旗 「ええ、まあ。浜面だけは"絹旗の子か!"とフザけた返事寄越したんで、後日窒素ぱんち超確定です」 白井 「だから言葉が足りないと前にも申し上げたでしょうに……」 絹旗 「何をどう受け取れば私が子ども産んだことになるんですか。相手もいませんのに」 白井 「相手がいたとしてもこの年齢で出産は普通じゃありませんの」 絹旗 「ともかく……超ホッとしましたね」 白井 「ですわね。一時はどうなることかと」 絹旗 「これから超賑やかになりそうですね……白井さんには話してませんでしたけど」 白井 「?」 絹旗 「ユリコご懐妊の噂を聞きつけて、仔猫見せてという人がこの寮にも結構いるんですよ」 白井 「まあ、無理もないかと」 絹旗 「さっきも言いましたけど、ユリコが超許可するまでは極力ご遠慮頂きませんと」 白井 「事情を話せば分かって頂けますの」 絹旗 「だー、超めんどくせー。いちいち説明しないといけないんですか」ゴロン 白井 「飼い主の責務ですわね」クスクス 絹旗 「あ、そうだ。仔猫たちの名前なんですけど」 白井 「ええ。何かお考えがあるとか」 絹旗 「私、ゲームでキャラの名前決めるときとか半日以上は超悩むんですよ」 白井 「?」 絹旗 「3匹分考えるとなると、いつまでかかるやら」 白井 「それで、どうなさるおつもりで?」 絹旗 「ほら、ユリコの名前って超みんなで考えたじゃないですか」 白井 「先程そのお話もしてましたわね」 絹旗 「そこでですね、3匹いることですし」 白井 「ですし?」 絹旗 「おすし」 白井 「……」 絹旗 「え、ええと、それでですね。今回は彼女らに名前を超考えてもらおうかなって思ったんですよ」 白井 「彼女らというのは?」 絹旗 「妹ズ。シスターズです」 ~同日 ロンドン とあるアパートメント~ 婚后 「♪」コポコポ <オハヨォウ 婚后 (この声は……)クルッ 目玉 「よう」 婚后 「シェリーさん、お願いですから電話を使ってくださいな」ハァ 目玉 「こっちの方が楽なのよ」 婚后 「左様で……」 目玉 「んでさ。アンタ今日ヒマ?」 婚后 「はあ、予定はございませんが」 目玉 「よし。今日は午後から出かけるぞ」 婚后 「どちらまで?」 目玉 「ウィンザー城」 婚后 「ウィンザー城? なぜそのようなところに」 目玉 「まあ、見物だな。あと、そこに面白いヤツがいる」 婚后 「面白い……?」 目玉 「騎士派の連中はまだ信用しきれないが、そいつは大丈夫だろ」 婚后 「?」 目玉 「あ、ゴメン。こっちの話」 婚后 「……そ、それで、どのようなお人なのですか?」 目玉 「最近、イギリスに戻ったヤツでね。その前までは学園都市に潜伏してたらしい」 婚后 「え、学園都市に?」 目玉 「ウィリアム=オルウェルって知ってるか? 今日遊びに行くヤツの名前だ」 婚后 「さて……存じませんわね」 目玉 「学園都市でカフェの真似事してたらしいわよ?」ケラケラ 婚后 「!?」 目玉 「じゃ、今日昼過ぎにそっち行くから。準備しておくようにな」シュワシュワシュワ 婚后 「……ま、まさか」 婚后 「そうですわ。現マスターのミサワさんなら」 婚后 「……いえ」 婚后 「早合点はいけませんわね」 婚后 「それに向こうは真夜中。連絡は控えましょう」 ~同日午後 タクシー車内~ シェリー 『ウィンザー城』 ドライバー 『はいよ』 ブロロロロ... 婚后 「あの、今日お会いするウィリアムさんとはどのようなお方で?」 シェリー 「なんつうか、堅苦しいっていうか、堅物っていうのかな?」 婚后 「……」ウーン シェリー 「どうしたのよ」 婚后 「いえ、もしかしたらお会いしたことがあるかもと」 シェリー 「え? てことは、あの男が潜伏してたカフェに行ったってこと?」 婚后 「もしかしたら、の話ですが……」 シェリー 「正直、あのゴリラがエプロンつけてる姿とか想像できねぇんだよな」 婚后 「ゴ、ゴリラ?」 婚后 (あれ? もしや違う人?) 婚后 (先代のマスターさんはたしかにガッシリしてましたが、ゴリラという顔では……)ウーン 婚后 (むしろ精悍だったような) シェリー 「どうだった? アイツの店」 婚后 「いえ、まだ確定ではございませんので……」 シェリー 「ま、それもそっか」 ドライバー 『おい、姉ちゃんたち。見えてきたぜ!』 婚后 「シェリーさん、あれが……?」 シェリー 「ウィンザー城だな」 婚后 「思ってたより大きいんですのね……」 ~ウィンザー城~ 婚后 「まあ、なんと荘厳な……」 シェリー 「古いだけだろ」 婚后 「それで、お尋ねの方はどちらに?」 シェリー 「知らない」 婚后 「え」 シェリー 「だからこれから探すんだろ」 婚后 「こ、これだけ広い中から探すのですか!?」 シェリー 「なんとかなるわよ」 婚后 「なんとかと申されましても……せめて、手分けするとか」 シェリー 「……いや、ダメだ。ここでアンタを一人にするのは気が引ける」 婚后 「で、では、シェリーさんのあの目玉をたくさん使って」 シェリー 「こんなところでアレ使ったら私が捕まるっての」 婚后 「むう……」 シェリー 「諦めて、素直に探すしかないってことね」 婚后 「館内放送とか」 シェリー 「諦めろっての。ほら、行くわよ」スタスタ 婚后 「あ、待ってくださいな!」 ~ウィンザー城 ミドル・ウォード~ 婚后 「すごい……」 シェリー 「あまりキョロキョロしてると異国人だと思われるわよ」 婚后 「異国人ですもの」 シェリー 「あ、もう開き直るのね。さてどっちから行くかな……」 婚后 「シェリーさん、あそこに見える建物は?」 シェリー 「ん? 聖ジョージ礼拝堂だな」 婚后 「まるで遺跡のようですわね」 シェリー 「古いからな」 婚后 「ぜひ間近で見たいのですが」 シェリー 「じゃあっちから行ってみるか」 : : : 婚后 「ここは英国の女王陛下もご滞在されると聞いておりますが」 シェリー 「年がら年中いる訳じゃないけど、いることは多いかな」 婚后 「の割には、観光客の方が多いのですね」 シェリー 「ここは結構あちこち見学解放してるからな」 婚后 「オープンなのですね」 シェリー 「まあね。って言ってる間に着いたけど」 婚后 「近くで見ると迫力がございますわね」 シェリー 「いつから頑張ってるのかしらね、こいつも」 婚后 「あの、撮影は」 シェリー 「禁止」 婚后 「」ショボン シェリー 「さて、こっちの方にはいないっぽいな」 婚后 「あ、お尋ね人ですわね」 シェリー 「来た道戻るけど、いい?」 婚后 「ええ」 シェリー 「じゃ、いったん戻るぞ」 ~ウィンザー城 アッパー・ウォード~ 婚后 「入り口を境にして、左右に広がっていたのですね」 シェリー 「そ。ちなみに正規の出口は聖ジョージ礼拝堂の近くだから」 婚后 「え、それってつまり」 シェリー 「帰るときはまた戻らないとね」 婚后 「そっ、それを先に言ってくださいな」 シェリー 「いいでしょ、大して変わりゃしねぇよ」 婚后 「そうかもしれませんが、なんか損した気分ですわ」 シェリー 「日本人ってのは細かいな」 婚后 「日本人か否かは関係ございません」 シェリー 「はいはい。で、見えてきたな」 婚后 「こちらは?」 シェリー 「ステート・アパートメント」 婚后 「ええと、つまり」 シェリー 「まあ、謁見の間だとか来賓室だとか、そんな感じだと思っとけ」 婚后 「となると、中も綺麗な造りなのでしょうね」 シェリー 「ここならいるかもね。入ってみるか」 婚后 「え? だ、大丈夫なのですか?」 シェリー 「大丈夫大丈夫」 婚后 「ですが」 シェリー 「ほら、行くぞ」スタスタ 婚后 「あ、ちょ、ちょっと!」 ~ステート・アパートメント~ 婚后 「うわぁ……」キョロキョロ シェリー 「やっぱこういう豪華すぎる部屋は落ち着かねぇな」ガシガシ 婚后 「なんと豪奢な」 シェリー 「アンタの実家って金持ちなんだろ? こういう部屋あるんじゃないの?」 婚后 「さすがにここまでのものはないですわよ」 シェリー 「ま、そんなもんか」 婚后 「それに金持ちといっても、世界有数の資産家である王室と比べれば庶民ですわ」 <ガチャ 侍従 「む?」 婚后 「あら?」 シェリー 「お?」 侍従 「」ペコリ 婚后 「あ、あの……」 シェリー 「見つけた見つけた」 侍従 「お前はイギリス清教の」 シェリー 「今日はアンタを尋ねてきた」 侍従 「?」 婚后 「あの! 以前に何回か、お会いしたことがございませんか?」 侍従 「貴女とか?」 婚后 「学園都市のカフェで、です」 侍従 「……ああ、あの時の」 婚后 「では、やはり先代マスターさんですのね」 先代 「まさか、こんなところで再会することになろうとはな」 婚后 「驚きましたわ。ある日お店に行ったら"いなくなった"ということだったんですもの」 先代 「突然であったのは申し訳ないと思っている」 婚后 「……まあ、先代様にもご事情があったのでしょうが」 シェリー 「おい、立ち話も疲れるから。どっか座れるとこないの?」 先代 「着いてくるのである」 ~ウィンザー城 来賓室~ 婚后 「こ、ここは国賓が使うような部屋では」 先代 「今は空いているのだから問題あるまい」 シェリー 「」ガリガリ 先代 「あの店……というか、ミサワさんは元気でやっているであるか」 婚后 「ええ、ご本人も楽しんでやっておられるようですわ」 先代 「それを聞いて安心した」 シェリー 「」フーッ 先代 「必要な書類や資金を置手紙と託して、夜逃げ同然に出てきたであるからな」 婚后 「最初はみな驚いてましたわ。あまりに突然なのですもの」 先代 「その点については重ねて詫びる」 シェリー 「でもなんで学園都市でカフェの真似事なんかしてたのよ」ガリガリ 先代 「深い理由はない」 シェリー 「ふん、どうだか」 先代 「そういえば、訪問してきた客に何も出さないままであったな」ガタ 婚后 「あ、それならば」 先代 「?」 婚后 「もう一度、先代様が淹れた紅茶が飲みたいですわ」 先代 「承った。しばらく待っているのである」 <バタン 婚后 「お変わりないようで安心いたしました」ハゥ シェリー 「はー。ホントにやってたんだ、あのゴリラがね」 婚后 「ゴリラではないかと……確かに体格はがっしりとしておいでですが」 シェリー 「だからゴリラでいいじゃん」 婚后 「ですが、顔つきは精悍ではないですか」 シェリー 「ん? ああいうのがタイプなのか?」 婚后 「そ、そういう話をしているのではなく!」 シェリー 「分かった分かった」ガリガリ 婚后 「もう……勘違いされるではないですか」 <ガチャ 先代 「お待たせした」カチャカチャ 婚后 「わざわざありがとうございます」 先代 「しかし、紅茶を淹れるのと剣を振るうのは同じであるな。身体が覚えている」コポコポ シェリー 「あ、私にも」 先代 「承った」 婚后 「まあ、いい香り」スンスン 先代 「熱いから気を付けるのである」 婚后 「」ズズ シェリー 「あちあち」 婚后 「結構なお点前で」 先代 「これはご丁寧に」 シェリー (ミルクねぇのかな) <ガチャ ?? 「なんだか、紅茶のいい香りにつられてやってきたぞ」 先代 「」 シェリー 「」ポカン 婚后 「?」ズズ... ?? 「ウィリアム、私にも一杯くれないか」 先代 「か、畏まった!」ガタッ 婚后 「シェリーさん、あの方は?」 シェリー 「…………女王」 婚后 「は、はい?」 シェリー 「女王陛下だよ。クイーンレグナント」 婚后 「」ブーッ 婚后 「」カチコチ シェリー 「」ガリガリ 女王 「うん、うまい」 先代 「勿体なきお言葉」 婚后 (どうしてこんなことに……) シェリー (あ、やべ。彫りすぎた) 女王 「ところでウィリアム、こっちの大和撫子とは知り合いか?」 先代 「以前、世話になった御仁である」 婚后 「そ、そそ、そんな滅相もございません!」 女王 「まさか、嫁候補じゃあるまいな?」ニヤニヤ 先代 「それはあり得ぬ。ご安心召されよ」 シェリー 「」フーッ 婚后 (シェリーさんはいつの間にあんな隅っこに……) 女王 「お嬢さん」 婚后 「は、はいっ!」 女王 「私はエリザード、英国王室で女王をやっている」 婚后 「は、ええと、えー……」 女王 「ほれ、私は名乗ったぞ。次はそっちの番だ」ホレホレ 婚后 「しっ、失礼いたしました! 日本から留学させて頂いている婚后と申します」ペコリ 女王 「んなガチガチに緊張せんでも。ウィリアム、お前がずっと怖い顔をしているからだぞ」 先代 「私のせいであるか!?」 婚后 「あ、あの……」 女王 「婚后さんとやら。今の私はプライベートだ、もっと楽にしてくれ」ガハハ 婚后 (なんという無茶振り) 先代 「陛下、あまり羽目を外しませぬよう。騎士団長の胃に穴が空きますぞ」 女王 「彼奴なら今はバッキンガムに行ってるから大丈夫だ」 先代 (何時間にも渡る愚痴を聞かされるのは私なのであるが……) 女王 「遠い異国の地から友人がきたんだぞ。今はこの貴重な時間を楽しまねばなるまい」 婚后 「友人だなんて、そんなわたくし如き」 女王 「固いことを言うな。こうしてる以上、茶のみ友達じゃないか」ケラケラ 婚后 (もう頭が真っ白ですわよ……失言などしたらどうすれば)ダラダラ 女王 「ウィリアム、お代わり」 先代 「はっ」 女王 「しかし見事な黒髪だな。やはり本場物は一味違う」 婚后 「あ、ありがとうございます」 女王 「ウチの娘も黒髪なんだが、そっちはなんていうかこう、カラスの羽みたいでな」 婚后 (娘さん……ということは王女様) 先代 「たしか日本では、カラスの羽というのは誉め言葉であったな」 婚后 「ええ、烏の濡れ羽色や濡烏とも申しますわね」 女王 「そうなのか! 成程、興味深い」ウンウン 婚后 (ああ、胃が重くなってきました) 女王 「……まだちょっと表情が硬いな」 婚后 「そ、そうでしょうか?」 女王 「そうだ、ウィリアム。騎士団長にここに来るように伝えてくれないか」 先代 「あの男はバッキンガムにいるのでは?」 女王 「構わんさ」 先代 「何をなさるおつもりで」 女王 「お前と二人で漫才をしてもらおうかと」 先代 「」 婚后 「」 女王 「あの日本の伝統芸を見れば、緊張もいくらか解れるだろう」ケラケラ 先代 「私にそのような芸はないのであるが……」 シェリー (見てぇ。そんで笑い飛ばしてやりてぇ) 婚后 「あっ、あのっ、そこまでして頂かなくても大丈夫ですから」 女王 「そうか? ならよいが」 先代 (助かったのである……)ハァ 女王 「よし。ならばゲームでもしようか」 婚后 「げ、ゲームですか?」 女王 「ウィリアム、アレを持ってきてくれ」 先代 「畏まった」ガタ シェリー (極東、頑張れー)ガリガリ ~1時間後~ シェリー 「」ウトウト 先代 「……」 女王 「……」ムー 婚后 「チェックメイトですわ」タンッ 女王 「あぁ、待て待て待て! 今のなし! ノーカンノーカン!」 先代 「陛下、またであるか」 女王 「ああ、くそ。どうしてこうもうまくいかんのだ」 先代 「貴女もお強いであるな」 婚后 「幼少の頃、祖父に教えられて相手をしておりましたから」 女王 「このままでは終われん。もう一局いくぞ」カチャカチャ 婚后 「お、仰せのままに」 婚后 (……なんというか、親しみやすいお人ですわね) 女王 「しかしこの私相手に互角以上とは……やりおる」タンッ 婚后 「日本では、勝負は時の運とも申しますわ」トッ 女王 「運の一言で片付けられてたまるか。私はな、娘にも負けたことがないんだぞ」タン 婚后 「ご息女がおられるのですね」タッ 女王 「ああ、3人いる。もういい歳だが、私から見ればガキ同然だな」 先代 「陛下から見れば何十年経とうが、子どもであることに代わりはないのであろう」 女王 「その通り。さくっと私を超えてほしいものなのだがな」タン 婚后 「それは王室の者としての?」タッ 女王 「一国の長としての意見でもあるし、女王としての意見でもあるし、母親としての意見でもある」タンッ 婚后 「それで、ご息女に自分を超えてほしいと」タン 女王 「どいつもこいつも方向性が極端でな。あと何十年かかることやら」タッ 先代 (まあ、いましばらく時間はかかるであろうな) 女王 「まったく、引退はずぅっと先のようだ」ガハハ 婚后 (……大器、というのはこういった方のことを言うのでしょうね) 女王 「ほれ、チェックメイト」タンッ 婚后 「え? あっ」 婚后 (い、いつの間に!?) 女王 「よっしゃきたぁ! 見たか! これぞ私の真の実力よぉ!」ウェーイ 先代 「陛下、はしゃぎすぎである」 女王 「勝者の特権だ、固いこと言うな」 婚后 (チェックメイトされるまで、追い詰められていることに気付かないなんて……) 婚后 「参りましたわ」ズーン 女王 「そうヘコむな。相手が悪かったんだ」ニパニパ 先代 「これより前に5連敗しているであるが」 女王 「ふん、何とでも言うがいい」 シェリー (やっと終わったか) 先代 (陛下は勝つまでやめないであるからな) 女王 「おっと、もう日が暮れ始めているか」 婚后 「あら、いつの間に」 先代 「そこの。暗くなる前に帰した方が良いのではないか」 シェリー 「言われなくてもそうするわよ」 女王 「いや、今日は楽しかった。ありがとうな!」ガッチリ 婚后 「い、いえ、そんなとんでもない」 女王 「そうだ。今回の礼を用意しなければ」 婚后 「いえいえいえいえ、身に余ることです!」 女王 「そう言うな。ちょっと待ってろ。内線借りるぞ」 <あ、もしもし。私だ。 婚后 「あ、そうですわ。失礼する前に、先代様にお願いが」 先代 「なんであるか」 婚后 「ミサワさんに元気なお姿をお届けするために、記念撮影をお願い致します」スチャ 先代 「よかろう」 シェリー 「貸しな。私が撮ってやる」 婚后 「ではお願い致します。このボタンを長押しして」 シェリー 「分かるっての!」 先代 「ここでよいであるか」 婚后 「ええ、よろしいかと」 女王 「あ、おい! お前ら、この私を差し置いて記念撮影とはどういうことだ!!」ドタドタ 婚后 「え? え?」 先代 (女王陛下はこういうお人なのである)ヒソヒソ 婚后 (下手に撮影しては不味いと考えて、あえて避けたのですが) 先代 (それは逆効果であるな)フッ 女王 「ウィリアム、どけ。お前はでかいから後ろでいいだろう」 先代 「畏まった」 婚后 「あ、えと……」 女王 「おい、そんな離れてるとフレームアウトするぞ」 先代 「引きで撮ればよかろう」 シェリー 「あー、いいかー。撮るぞー」 女王 「おし、来い!」 ピ カシャッ ~同日 ウィンザー城 ラウンドタワー~ 婚后 「」グッタリ シェリー 「さすがに疲れたか」ケラケラ 婚后 「ええ、まあ……シェリーさんの仰る通り、とびっきりの出会いでしたわね」 シェリー 「いや、クイーンの乱入はアクシデントよ」 先代 「陛下を歩くアクシデント扱いとは、畏れ多いであるな」 シェリー 「そこまで言ってねぇよ!」 婚后 「しかし、女王陛下……国家元首としても、一人の母親としても、大きな人物でしたわ」 先代 「会った人間はみな口を揃えてそう言うである」 シェリー 「単なるハイテンションおばさんって訳じゃないってこった」 婚后 「それにしても、いつも思うのですが」 先代 「なんであろうか」 婚后 「皆さん、日本語がお達者なのですね。英国にいるという実感が日に日に薄れていきますわ」 シェリー 「あー……そりゃあれだ。優秀な日本語講師が何人かいるからな」 シェリー (ってことにしとくか) 婚后 「そうなのですか?」 先代 「関わりの多い日本人が何人かいるのは事実である」 シェリー 「日本人街って行っただろ? あそこにも何人かいるし」 婚后 「成程、道理で……」 シェリー 「ただ、えらい独創的な日本語が板についてるヤツもいるけどな」 先代 「あの女であるか」 婚后 「?」 最大主教 「くちゅんっ」 先代 「さて、そろそろ来る頃であろうが」 婚后 「まさか送迎を用意して頂けるなんて」 シェリー 「タクシー代浮いたわ」 婚后 「シェ、シェリーさんっ」 <プップー シェリー 「あ、あれね?」 婚后 「え、あれって……」 先代 「うむ。どうやら向こうの準備も出来ているようであるな」 シェリー 「よし、乗るか」 婚后 「」ポカン 先代 「道中、気を付けるように」 婚后 「あっ、今日は押しかけ同然に訪問したにも関わらず、ありがとうございました」ペコリ 先代 「何、気にすることはない」 婚后 「でもお元気な姿を見れて何よりでしたわ」 先代 「向こうに帰ったら、ミサワさんたちにもよろしく伝えてほしい」 婚后 「確かに承りました」 シェリー 「ほら、行くわよ」 婚后 「あ、はい。では失礼いたします」 先代 「うむ。壮健でな」 : : : ブロロロロ... 婚后 「まさか、帰りの車を用意してくださるなんて……」 シェリー 「いや、さすが高級車。快適ね」 婚后 「ロールス・ロイスなんて初めて乗りましたわ」 シェリー 「私だって初めてよ」 婚后 「これが最初で最後になるかもしれませんわね」 シェリー 「実家金持ちなんでしょう? 高級外車の一台二台ありそうだけどな」 婚后 「……そういえば、海外車はなかったような」 シェリー 「国産派なの?」 婚后 「あっ! ドイツ製のリムジンならありましたわ!」 シェリー 「十分すげぇよ」 ドライバー 「間もなく到着致します」 ~同日 ロンドン市内 とあるアパートメント~ <ガチャ バタン 婚后 「……」 婚后 「ふはぁ」ヘナヘナ 婚后 「ここまで神経をすり減らしたのは、今までの人生で暫定一位ですわ……」 婚后 「まさか女王陛下とチェスをすることになるなんて」 婚后 「……ですが」 婚后 「終わってみれば、いい思い出ですわ」 婚后 「」カチカチ 婚后 「女王陛下と写真を撮ったなどと……誰が信じるでしょうか」クスクス 婚后 「さて、留学も残すところあと1週間ですわね……」 婚后 「……」 婚后 「これは留学なのでしょうか……修学旅行と言った方がしっくりくるような……」 婚后 「まあ、得るものがあればよいですわね」 婚后 「さて、食事は」 <オーイ 婚后 「……」 目玉 「あれ? ちょっと? なんで無視してんのよ」 婚后 「電話を使ってくださいと、何度も……!」 目玉 「だってこの方が楽だし」 婚后 「……それで、どうなされたのですか」 目玉 「オルソラのやつがメシ作るから来いってさ」 婚后 「行きます!」 目玉 「食いつきすぎだろ……」 婚后 「だってオルソラさんの料理ですよ」 目玉 「気持ちは分かるけどさ。じゃ、王立芸術院まで来て。近いから大丈夫だよな?」 婚后 「ええ。今から向かいますわね」 目玉 「んじゃ、後でなー」シュワシュワシュワ 婚后 「……よしっ、急いでいくと致しましょう」タタッ <ガチャ バタン ~仔猫誕生から数日 第7学区 常盤台新寮~ 絹旗 「」カチャカチャ 白井 「?」 絹旗 「」パチン 白井 「絹旗さん、先程から何をしてらっしゃいますの?」 絹旗 「これですよ、これ」 白井 「……目玉?」 絹旗 「超Webカメラですよ!」 白井 「カメラ……ああ、仔猫を観察するための」 絹旗 「ええ。私たちがいない間は寮監が様子を超見てくれるとのことなんですが」 白井 「仔猫たちのことを考えると、場所は動かせませんものね……」 絹旗 「で、こいつの超出番ってワケですよ。3つほど設置しました」 白井 「映像はどのように閲覧を?」 絹旗 「こいつです」スチャ 白井 「ああ、叩き割った携帯の代わりに新調した最新型携帯電話ですのね」 絹旗 「その話はもういいんですってば!」ムキー 白井 「携帯から見れますの?」 絹旗 「説明書通りに設置はしてみたんで、超試してみましょうか」カチカチ 白井 「」ジー 絹旗 「おっ、すごい! 超見えてますよ!」 白井 「意外と鮮明ですのね」 絹旗 「あとなんか、簡単な操作ならできるっぽいですよ」ポチ 【カメラ】<ウィーン 白井 「あら、すごい」 白井 (もっと早く知っていれば、お姉様攻略に活躍したのかも……) 白井 「でもよくこのようなガジェットをご存知でしたわね」 絹旗 「浜面と海原さんが、設置の仕方込みで超教えてくれました!」 白井 「あのお二方もお詳しいんですのね」 絹旗 「あの二人は機械とかに強いですよ」 白井 「たしかに、いざというときに頼りになることもありましたわね」 絹旗 「いやしかし、これで心配で心配で授業を抜け出すということは超なくなりそうです」 白井 「母親もしっかりしてますし、大丈夫かと思いますですの」 仔猫ズ 「ミィミィミィミィミィ」 ユリコ 「(*・ω・)」 絹旗 「ユリコ、超育児疲れになったら私たちを頼ってもいいですからね」 ユリコ 「(・ω・)」オアーン <ピンポーン♪ 白井 「はい、301号室……あ、はいはい、今お開け致しますので」ポチッ 絹旗 「お、来ましたか」 白井 「部屋は3階になりますので。お待ちしておりますの」 絹旗 「大丈夫ですかね。超迷ったりとか」 白井 「迷ったりは大丈夫でしょうけど……それより心配なのは」 <広ーい!きれーい! <大体すごいにゃあ! <こ、こら!走るな!騒ぐな! 絹旗 「……」 白井 「無理もないかと」クスクス 絹旗 「引率者もいる筈なんですがね……」 <コンコン 白井 「どうぞー」 <ガチャ 打ち止め 「こねこー!」 フレメア 「こねこー!」 絹旗 「ストップ! 超ストォォップーー!」 フレ止め 「「にゃ?」」 白井 「先に説明させてくださいまし。少々デリケートな時期ですので」 ショチトル 「まあ、出産から数日しか経ってないのであれば無理もないか」 結標 「ゴメンなさい、抑えきれなかったわ」 滝壺 「すごいパワーとスピードだった」 絹旗 「若さには適いませんか」 結標 「私だって若いわよ!」 滝壺 「みさわから、抑えるときはアンテナを引っ張ればいいよって聞いてるけど」 ショチトル 「な、なにっ。試してみていいか」 打ち止め 「」ビクッ ショチトル 「前々から、それ引っ張ったらどうなるんだろうって気になってて」 打ち止め 「こ、来ないで、って……」 結標 「やめなさいっての」グイ ショチトル 「ぎゅぇ」 フレメア 「大体せつめー!」 絹旗 「はいはい、今しますから。ちなみに大声も超控えてください」 : : : 結標 「つまり、触るな近づくなってことね」 絹旗 「ええまぁ……ユリコに限ってないとは思うんですけど、子どもを取られると超勘違いされることも」 滝壺 「母は強しだね」 フレメア 「えー、触れないのー」 打ち止め 「ぶー」 ショチトル 「それは事前に聞いていただろう」 白井 「まだ目も開いておりませんし、仔猫を怯えさせることにもなるかと」 絹旗 「という訳なんです。超申し訳ないですが」 結標 「ま、大丈夫よ。3人とも平気よね?」 フレ止め 「「はーい」」 ショチトル 「3人ともって、私もか!?」 滝壺 「名付け親って名誉があるんだから、我慢できるよね」 結標 「でもいいの? 自分で考えなくて」 絹旗 「白井さんには話したんですけど、ユリコの名前って超みんなで決めたじゃないですか」 白井 「それで、今度はそちらのみなさんに付けて頂こうって話になったんですの」 フレメア 「ねえ絹旗、こねこにゃあ」 絹旗 「さっき説明した通りですからね。今日に限っては、超見守るだけですよ」 フレメア 「らじゃー」 打ち止め 「やっと見れる」wktk フレ止め 「「ごー」」モゾモゾ ショチトル 「なぜ匍匐前進? そこまでしないといけないのか?」 結標 「大きい音立てなければいいんでしょ?」 白井 「い、一応掃除はこまめにしてますが、お召し物が汚れますので」ワタワタ 滝壺 「」ソローリ フレ止め 「「」」ソー... ユリコ 「( ・ω・)?」 仔猫ズ 「」スピー フレメア 「大体モガッ」 打ち止め (フレメア、しー)ヒソヒソ 滝壺 「わ、ちっちゃい」キラキラ 結標 「一番可愛い時期かもね」 絹旗 「何言ってんですが。ずっと超可愛いですよ」 ショチトル 「……お持ち帰り」 絹旗 「超ダメです」 結標 「でも、ユリコの子どもだけあって白い部分多いのね」 滝壺 「そっちの子は真っ白だね」 白井 「こっそり観察した結果、その白い子だけが男の子と判明してますの」 絹旗 「気が済むまで見たら、一旦超離れますよー」 フレメア 「にゃぁ」 打ち止め 「バックアップバックアップ」ミョンミョン 結標 「でもよかったわね。全員真っ白だったら見分けつかなかったわよ」 滝壺 「これなら背中の模様で判断できるね」 フレ止め 「「」」モゾモゾ 白井 「だから匍匐前進はやめてくださいまし。特にフレメア、スカートが大変なことになってますの」 絹旗 「すいません、ソファもない部屋なんで。超ベッドにでも座ってください」 滝壺 「わ、いいベッド」ゴロン 結標 「滝壺さん、寝ちゃダメよ」 フレメア 「わ、大体すごい」モフンモフン 打ち止め 「ふかふかだー」ボスボス ショチトル 「よさないか、二人とも」 白井 「さて、名前なんですけれども……絹旗さん、どうします?」 絹旗 「決めてないんですよねー」 フレメア 「私白い子! 白い子がいい!」 白井 「お二人は構いませんか?」 打ち止め 「うん」 ショチトル 「元より、そこまで決める権利はないと思ってる」 絹旗 「じゃ、フレメアは超白い子担当ですね」 フレメア 「任せろ、にゃあ」 滝壺 「」ポケー 絹旗 「じゃ、ミニミサワさんは縞々でいいですか?」 打ち止め 「分かった、縞々だね!」 ショチトル 「じゃ、私は……アレはなんと言うんだ?」 結標 「背中の模様よね。んーと……サバトラとか?」 ショチトル 「……どこらへんがサバなんだ?」 結標 「色合いとか?」 ショチトル 「ふむん」 絹旗 「じゃ、分担は超決まりですね」カキカキ 白井 「この備え付けのミニ黒板、初めて使いましたの」 打ち止め 「ね、もう書いていい?」 白井 「あら。決めてますの?」 打ち止め 「うん、昨日の夜から考えてきたから!」 絹旗 「じゃ、ここに書いてくださいね」 打ち止め 「♪」カキカキ ショチトル 「」ウーン 結標 「貴女、まさか今考えてるの?」 ショチトル 「いや、候補は絞っている。どれにするか……」 滝壺 (さすが常盤台の寮、いろんなAIMが渦巻いてて楽しい)ポケー フレメア 「思いついた!」ピコーン 絹旗 「じゃ、この"白"の横に書いてくださいね」 フレメア 「♪」 結標 「偶然だろうけど、ちゃんと男の子っぽい名前、女の子っぽい名前になってるわね」 絹旗 「超しまった……それは言ってませんでしたね」 ショチトル 「……そうか。性別も考慮すべきだな」 白井 「ええ。サバトラは女の子なので、それっぽい名前の方がベターですの」 ショチトル 「なら決まりだ。考えた候補の中で女性らしい名前は一つだけだった」 絹旗 「お、決まりですか?」 ショチトル 「ああ。これで決定だな」カキカキ 結標 「これで出揃ったわね」 絹旗 「ええ。ご協力に超感謝です」 ~その頃 第7学区 隠れ家的喫茶店~ 番外個体 「うー」カキカキ 一方通行 「オマエ最近そればっかだな」ズズ... 番外個体 「ノリで決めるワケにいかないじゃん。ゲームのキャラメイクとは違うんだよ」 一方通行 「しっかしまァ、妹達から頼まれるとはねェ」 番外個体 「最終信号が言ってたけどさ、個の芽生えの現れなんだってね」 一方通行 「……ま、いい傾向なンじゃねェの」 <カランカラン♪ 番外個体 「いらっしゃいませー」 海原 「おや、一方通行さんもおいででしたか」 浜面 「おっと、こりゃお邪魔みたいだな」ケラケラ 一方通行 「バラすぞ」 番外個体 「二人揃ってどうしたの? デート?」 浜面 「違うわ! 俺そっちの人じゃねぇ!!」 海原 「いや、家に一人で退屈だったもので。ここなら誰かいらっしゃるかなと」 浜面 「俺も家に一人でな。ハラが減ったから来た」 番外個体 「ん、まあ。で、何にする?」 海原 「一方通行さんと同じものを」 一方通行 「何企ンでやがる……」 海原 「他意はありませんよ」ニコニコ 浜面 「俺、タマゴサンド。キュウリ抜きで」 番外個体 「めんどくせ」カチャカチャ 浜面 「そう言わずに、お願いします!」 番外個体 「料金5割増しだからね?」ニヤニヤ 浜面 「え? 食材抜いてるのに増えるのかよ!」 海原 「いやはや、好き嫌いするとロクなことがないですね」 浜面 「ちくせう、やはり克服するしか……ん、なんだこの紙切れ」 海原 「……名前の羅列のようですが」 一方通行 「先に言っとくが、こいつに子が出来たワケじゃねェからな」 海原 「おや?」 浜面 「聞いてもないのに否定するとか、逆に怪しいんじゃね?」ニヤニヤ 一方通行 「うるせェ。オマエらだってフライパンでどつかれたくねェだろ」 海原浜面 「「?」」 番外個体 「はい、おまちどうさまー」カチャカチャ 海原 「これはすみません」 浜面 「いただきます!」 番外個体 「ところで、滝壺さんとフレメアも絹旗さんのところ?」 浜面 「おお、仔猫がどうとか言ってたな」ムグムグ 海原 「結標さんも行くと仰ってましたね」 番外個体 「淡希さっきまでここにいたよ。で、うちの小さいのとショチトルと一緒に」 一方通行 「チビガキのところに行ったな」 番外個体 「うちの人は即通報されるからともかくとして、二人は行かなくてよかったの?」 浜面 「来なくていいって言われたぜ!」フンス 海原 「常盤台の寮ですからね。おいそれと男が入っては問題になりかねないでしょう」 番外個体 「にしても、仔猫かー……私も見たかったなー」 一方通行 「やめとけ。電磁波で怯えさせるのがオチだろ」 番外個体 「むー」 海原 「仔猫でしたか。何の用事で行ったのか聞きそびれたんですよね」 浜面 「仔猫見に行ったんじゃねぇの?」 一方通行 「名前がどォとか言ってたな」 番外個体 「名前つけてって頼まれたんだよ。私も一緒に考えたし」 海原 「名付け親ですか。これは名誉ですね」 浜面 「……大丈夫なんかな。フレメアのヤツ」 一方通行 「名付けねェ。似たよォな出来事は重なるもンだな」 海原浜面 「「?」」 番外個体 「ううん、こっちの話」 番外個体 (仔猫の名前は決まったけど、もういっこがなぁ……あ!) 浜面 「おい、刻んだきゅうりが混じってるぞ」 一方通行 「黙って食いやがれ」ゴゴゴゴ 浜面 「ハイ」 ~同日 第7学区 常盤台新寮~ 絹旗白井 「「結果発表ー!」」 フレ止め 「「いぇーい!」」 滝壺 「」パチパチ 絹旗 「仔猫たちの名前はこのように超決まりました」 ・白いの リック ・縞々 テスラ ・サバトラ アスカ 白井 「どれもいいお名前ですの」 結標 「揉めなくてよかったわね」 ショチトル 「最初にちゃんと分担を決めたからな」 絹旗 「私が自分で考えようとしたら超悩んでましたからね。いい名前をもらえて良かったです」 滝壺 「ね、もう一回猫みてもいい?」 白井 「ええ、どうぞ」 ショチトル 「匍匐前進じゃなくていいからな」 フレ止め 「「はーい」」ソロリソロリ 結標 「それにしてもユリコも。よく頑張ったわね」 絹旗 「超安産でしたけどね」 白井 「子どもも元気ですし、何よりではないですか」 フレメア 「リック、大体早くおっきくなって抱っこさせてねー」 打ち止め (あれ? そういえばミサカの電磁波怖がってない?) ショチトル 「歩き回るようになるまでどれぐらいなのだろうな」 絹旗 「まあ、超しばらくかかるでしょうね」 滝壺 「ゆっくり元気になってくれればいいよ」 結標 「そうね。結局それが一番でしょ」 白井 「ユリコも、もうしばらくはつきっきりですのね」クスクス ユリコ 「( ・ω・)ノ」 フレメア 「ねー、絹旗。抱っこできるようになったらまた呼んでね」 打ち止め 「約束ー」 絹旗 「ええ、超約束です」 ~同日夜 第7学区 番外通行邸~ 番外個体 「そっか。気に入ってもらえたみたいで良かったね」 打ち止め 「うん! でも仔猫触れなかった、ってミサカはミサカはガックシしてみたり」ガックシ 番外個体 「そりゃしょうがない。というか、触れないよって事前に聞いてたじゃん」 打ち止め 「でーもー」 番外個体 「触れるぐらいまで育ったらまた呼んでもらえるんでしょ? それまで待つことだね」 打ち止め 「むー」 番外個体 「はいはい、シャンプー流すよ」シャワワワワ 打ち止め 「わっわっ、まだ心の準備が!」 : : : 打ち止め 「お風呂空いたよー、ってミサカはミサカは冷蔵庫にダッシュしつつ報告してみたり」ホコホコ 一方通行 「はいよォ」 番外個体 「ねー、明日病院に行ってくるけど」 一方通行 「あ? もう調整だっけか?」 番外個体 「違うよ。調整は月イチになったって言っといたじゃん」 一方通行 「あァ、じゃ例の件か」 打ち止め 「あ、19090の!? ってミサカはミサカは冷えた麦茶を片手に尋ねてみたり」 番外個体 「うん、さすがにこれ以上待たせたらつつかれるかなと思って」 打ち止め 「聞かせて聞かせて」 番外個体 「ダーメ。本人より先に聞かせるのはなんか気が引ける」 打ち止め 「ちぇー」 番外個体 「なんなら一緒に来る? どうせヒマでしょ?」 打ち止め 「行く!」 番外個体 「あなたは来る?」 一方通行 「いや、留守番でいい」 番外個体 「お昼は?」 一方通行 「あるもンで済ますから気にすンな」 番外個体 「拝承」 打ち止め 「ねー、聞いて聞いて。今日、こねこがねー」 一方通行 「オマエ、何回その話すりゃ気が済むンだよ」ハァ 番外個体 「ま、あれだけ考えて名前を付けてあげたんだしね。愛着も湧くさ」 打ち止め 「夜中まで考えてたもんねー、ってミサカはミサカは苦労をしのんでみたり」 一方通行 「夜更かしすンなっていつも言ってンだろォが!」グリグリ 打ち止め 「痛い痛い!」 番外個体 「でも結局、私が考えたのは全部廃案。最終信号が考えたのに決まったけどね」 一方通行 「オマエだしな。どォせDQNネームばっかだったンだろ」ニヨニヨ 番外個体 「失礼な。それなりには考えたよ」 一方通行 「どンなだよ」 番外個体 「ジーメンス、パスカル、ルクス……」 一方通行 「……安直にも程があンだろ」 打ち止め 「でもワーストも考えまとまったみたいでよかったね、ってミサカはミサカはこめかみをさすりながらホッとしてみたり」 番外個体 「うん、まあねー。ほぼ独りで考えたさ」 番外個体 (美鈴さんならアドバイスくれるかも! と思ったけど……) 番外個体 (その代償に、根掘り葉掘り尋問されそうだよね。美鈴さんだし) 番外個体 「そういえばあなた、仔猫に近づいて大丈夫だったの?」 打ち止め 「意外となんともなかった、と思う、ってミサカはミサカは不安ながらも答えてみたり」 番外個体 「さすがユリコの子だな……」 打ち止め 「早く抱っこしたり遊んだりしてみたいなー、ってミサカはミサカは将来に思いを馳せてみる」wktk 番外個体 「案外すぐでしょ。猫が育つのは人間より早いし」ナデナデ 打ち止め 「♪」 一方通行 (……こいつ、MNWから離れて性格が丸くなったのと髪を伸ばしたのと) 一方通行 (客商売で自然と身についた愛想もあって、あの酒乱女に似てきやがったな) 一方通行 (そォいやアレのDNAも継いでるンだよなァ……絶対酒は飲ませないようにしよう)ウン 番外個体 「? なに。私の顔に何かついてる? それとも見とれてた?」 一方通行 「なンでもねェよ。フロいってくる」スタスタ <バタン 番外個体 「?」 打ち止め (ワーストのこと遠くから見つめるのは珍しいことじゃないのに、ってミサカはミサカはちょっぴり嫉妬してみたり) ~翌日 第7学区 とある病院~ 番外個体 「さ、て。どこにいるのかなー」コツコツ 打ち止め 「まさか今から探すの!? ってミサカはミサカは行き当たりぽっくりなワーストに呆れてみたり」トテトテ 番外個体 「ぽっくりってなんだよ。殺さないでよ」 打ち止め 「この病院って、一般立ち入り禁止エリアもいれるとすごい広いよ? 見つかるかな」 番外個体 「広いって言っても建物の中だし。なんとかなるっしょ」 打ち止め 「それにお仕事中じゃないかな、ってミサカはミサカはスケジュールの心配をしてみたり」 番外個体 「でも今お昼時だよ? どっかで休憩でも……っていうかさ」 打ち止め 「?」 番外個体 「最終信号なら位置情報ぐらいスキャンできんじゃないの?」 打ち止め 「なるほど! ってミサカはミサカは早速ミサカレーダー」ミョンミョン 番外個体 「! ちょっと待った!」グイ 打ち止め 「いたっ! いたたた! ミョン毛引っ張らないでー!」 番外個体 「……みーつけた」ニヤー 19090 「ようやくお昼ご飯ですね、とミサカは空腹を訴えます」 麦野 「ここの売店も飽きちゃったのよねぇ。とっくに全商品コンプリートしちゃったしさ」 19090 「で、ですが、食べれるだけマシと思いませんと」 麦野 「こういう食生活してるとね、栄養が偏りがりになるのよ」フゥ ガラララララ 麦野 「あ、オイこら! 誰だ、ストレッチャーで遊んで……あら?」 番外止め 「「Freeeeeze!!」」ガシッ x2 19090 「え? えぇぇ? なんですか? みっ、ミサカは急患じゃないですよ!?」 番外個体 「いいから乗って。あ、しずりん。これとこの子、ちょっと借りるねー」 打ち止め 「あとで返しにきまーす!」 <準備おk!行こ行こ♪ <出発進行ー! <ガラララララ <なー! 麦野 「??」ポカン : : : 19090 「止めてください! 怖いです! これは怖いですぅ!!」 番外個体 「はいはーい」キキー 打ち止め 「よっと! ってミサカはミサカは見事な着地を決めてみたり」スタッ 19090 「……あ、あの、状況がまったく飲み込めません……」 番外個体 「んー、とりあえずさ。どっか座れるとこない?」 19090 「でしたら向こうに……」 ~同日 とある病院 自販機コーナー~ 番外個体 「はー、喉渇いた」ピッ ガコン 打ち止め 「あ、ミサカコーヒー牛乳ね! ってミサカはミサカはリクエストしてみたり」 19090 「それで、今日はどういったご用向きで、とミサカはおずおずと口を開きます……」 番外止め 「「名前!」」 19090 「……名前?」 番外個体 「……もしかして、忘れてる?」 19090 「いっ、いえ、違くて、これは突然の快速特急ストレッチャーで思考の処理が 追いついていないので、その、そんな怖い目で睨まないでくださいぃぃ!」gkbr 打ち止め 「ワースト、睨んじゃだめ」メッ 番外個体 (睨んだつもりなんかないのに……)ショボン 打ち止め 「でね、今日は19090の……ええと、この場合はなんて言うの?」 番外個体 「忌み名」 19090 「イミ!? それ絶対違う意味ですよね!?」 打ち止め 「とーもーかーく! 19090の名前を考えてきたんだよ! ってミサカはミサカは宣言してみたり!」 番外個体 「あなたにお願いされたヤツね」 19090 「ほ、ホントですか!? とミサカはようやく状況を飲み込めました」 打ち止め 「さあ、ワーストやったげて!」 番外個体 「聞きたいか、私の……とボケはともかく、発表といきましょうか」カキカキ 19090止め 「」wktk 番外個体 「これだ!」ドン 水琴 19090 「これは……なんと読むのですか?」 番外個体 「みずき」 打ち止め 「わぁ、なんか綺麗な名前」 番外個体 「」フンス 19090 「……あ」 打ち止め 「どうしたの? ってミサカはミサカは意味深な"あ"を見逃さない」 19090 「……あ、あのっ。頼んだ立場でこういうことを言うのは心苦しいのですが、とミサカは遠慮気味に口を開きます」 番外個体 「ん、なんか間違ったかな」 19090 「これは、場合によっては"みこと"とも読めるのではないでしょうか」 番外個体 「みこと、って……」 打ち止め 「お姉様だね、ってミサカはミサカは偶然ダブった事実に衝撃を受けてみたり」 番外個体 「うーん、読みとは言え被っちゃうのはダメだよねぇ」ガシガシ 打ち止め 「違う漢字にしてみたらどうかな、ってミサカはミサカは代替案を示してみたり」 19090 「そっ、そ、そうですね。"みずき"はいい響きだと思います、とミサカは粋なフォローをしてみたり……」 番外個体 「んー、こういうこと?」カキカキ 琴水琴 打ち止め 「……なんだこりゃ」 番外個体 「"ことみずき"」 19090 「なんだかお相撲さんみたいです……」 番外個体 「うぅん、じゃ、こう?」カキカキ 琴琴琴 19090 「???」 番外個体 「琴がみっつで"ことみ"」 打ち止め 「これじゃ漢字クイズだよ! ってミサカはミサカはツッコミを入れてみたり!」ポカポカ 番外個体 「私ゃ漢字に弱いんだよぉ!」 19090 「"みずき"という響きは個人的に好きですので、あとは漢字があれば……」 番外個体 「んー、どっかに漢字に強い人っていないのかな」 冥土帰し 「おや、お揃いだね」 番外個体 「あ、先生」 打ち止め 「おひさしぶりでーす! ってミサカはミサカは元気にご挨拶してみたり」 番外個体 「……あ、そっか。先生にも一緒に考えてもらおう」 打ち止め 「え? いいのかな」 番外個体 「土台はできてるんだしさ。それに亀の甲より蛙の子って言うじゃん」 冥土帰し 「なんか色々混ざっちゃってるね?」 番外個体 「それはそれとして、先生にも協力要請!」 : : : 冥土帰し 「成程。確かに水琴だと"みこと"とも読まれかねないね?」 打ち止め 「なにかいい感じないい漢字ない? ってミサカはミサカは尋ねてみたり」 冥土帰し 「ふーむ……こうしたらどうかな?」カキカキ 瑞琴 泉琴 19090 「おお」キラキラ 打ち止め 「先生すごーい!」 番外個体 「二つ目はちと読みにくいような気も……」 冥土帰し 「僕はアイディアを出すだけだ。決める権利があるのはあくまで一人だけだね?」 打ち止め 「という訳で、19090決めちゃって!」 19090 「え、ええと……どれも甲乙つけがたいのですが……」 番外個体 「やっぱここは琴水琴で」 打ち止め 「ワースト、ダメ」 19090 「では……これに決めました! とミサカは指差します」ビシィ 番外個体 「これが19090の選択か」 打ち止め 「じゃ、けってーい!」 冥土帰し 「うむ。些細なことでも、自分で自分の道を決めるのは大事だね?」 19090 「……みなさんにはお礼の言いようもありません、とミサカは頭を下げます」ペコリ ~しばらくして とある病院 19090拉致現場~ 麦野 「アイツどこ行ったんだか……もう昼休み終わるわよ」 <ガララララ <これはもういいですから!歩けますから! <ごーごー! <これ押すだけでも疲れるんだからね! 麦野 「……おい、まさか」クルッ 19090 「怖いです怖いです!」 打ち止め 「飛ばせー!」 番外個体 「はっ、はぁっ……あいたっ!」コケッ 19090 「え! 番外個体が手離したら誰が止めるんですかぁ!」 打ち止め 「あれ? これってもしかしてマズイかも……?」 麦野 「え、ちょっ……」 ガッ 麦野 「ぐっ、ぬぉぉぉぉ……!」ギギギ 打ち止め 「すごい! 受け止めた! ってミサカはミサカはしずりんお姉ちゃんの怪力に感服してみたり!」 19090 「やはりしずりんの怪力には適いません、とミサカは、せ、戦慄します」 麦野 「怪力怪力うるせぇぞ!」ウガー 19090止め 「「ひぃ!」」 番外個体 「いやー、さすがしずりん! 頼りになるぅ☆ 神様仏様おしず様!」ケラケラ 麦野 「テメェら全員そこになおれ! オシオキカクテイコースだよぉ!!」ギャース : : : 番外個体 「すいません、楽しくてつい」←正座中 麦野 「肉体年齢トップのアンタが調子のってどうすんだ……ったく。次から気をつけろ」 番外個体 「反省してまーす」 麦野 「」ハァ 番外個体 「お、おしず様。足がシビれた」ビビビ 麦野 「そのおしず様ってやめてよ。なんか違う時代の人みたいじゃない」 番外個体 「しずきち」 麦野 「いくらなんでも無理矢理すぎでしょ」 番外個体 「あれもダメこれもダメって、じゃどんなのならいいんだよ!」ムキー 麦野 「どんなもなんも、テメェは人の名前一つ満足に言えねぇのかゴルァ!」ウガー 19090 「……番外個体ってすごいです。あのしずりんの覇気に真っ向から立ち向かえるなんて」 打ち止め 「しずりんお姉ちゃんって怒らせたら怖いんだね……」gkbr 19090 「怖いです。超怖いです。とミサカは恐怖のフラッシュバックが……」 麦野 「おら、どうしたんだよ、さっきまでの威勢はよ」ローキック 番外個体 「ちょ、やめて。マジやめて! 足シビれてるんだってばぁ!」ジンジン 19090 「しずりん、そろそろ昼休みが終わります、とミサカは恐る恐る間に入ります……」 麦野 「あ、そうそう。それでアンタ探してたんじゃない」 19090 「いや、その申し訳ないです……」 麦野 「ま、悪いのはそこの悪人ヅラなんだけどね」 番外個体 「悪人ヅラって、しずりんに言われたくねーし!」 麦野 「あ?」 番外個体 「なんでもにゃい」 麦野 「じゃ、私らは仕事戻るから。用が済んだならさっさと帰りなさいよ」 番外止め 「「らじゃ」」 19090 「お二人とも、今日はありがとうございました。とミサカは改めてお礼を述べます」フカブカ 番外個体 「いいって。なんだかんだでこっちも楽しんでたしね」 打ち止め 「またどっか遊びに行こうね! ってミサカはミサカは釘をさしておく」 19090 「はい、楽しみです」 番外個体 「じゃあね、19090……じゃなくて」 打ち止め 「ミサカたちの間では、瑞琴だね♪」 麦野 「?」 打ち止め 「またねー!」ノシ 19090 「お気をつけて、とミサカは二人を見送ります」 麦野 「瑞琴って……アンタ、そんな名前だったっけ?」 19090 「今日からミサカの第2の名です、とミサカはしずりんに比べると貧相な胸を張ります」フンス 麦野 「……そ。よかったじゃない」クスクス 19090 「よし、午後も頑張ります! とミサカは決意を新たにします!」 ☆超オマケ 猫いっぱい?☆ ~その1~ 結標 「可愛かったなぁ、仔猫ちゃん……」 ショチトル 「ああ、破壊力は抜群だ」 結標 「ね、ウチでも何か飼ってみる?」 海原 「うーん……ですが、我が家にはすでに猫が二人おりますし」 結標 「?」 ショチトル 「?」 海原 「ははは」ニコニコ ~その2~ フレメア 「猫飼いたいにゃあ」 滝壺 「猫飼いたいって」 浜面 「俺に振るんかい。……つってもなぁ、ウチにはもう手のかかる猫がいんだろ」 フレメア 「定位置」モゾモゾ 滝壺 「……そだね。ペットは、フレメアがもうちょっと大きくなってからね」 フレメア 「にゃおー」