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刀がぶつかり合う度 小さな火花が散る 刀がぶつかり合う度 響く金属音 ----- 「っ…はぁ…はぁ…」 「あらっ…夜叉椿なんて割にはまだまだね…」 「黙れクソ狼…!」 「口が悪い子…嫌いじゃないわよっ!!」 なかなか間合いが取れず 頬を掠める刀 腕や足には多数の切り傷 出血は少ないが数が多い 厄介すぎじゃね?コイツ… 「ふふっ…ねぇ弥助。こんなもんじゃないわよね?」 「っ…人の名前気安く呼ぶなボケェ!!」 首を狙って来た刀を止め 膝で顎に打撃を与えた フツーの人間なら脳が揺れて気を失う…はず 「っ…やるわねぇ…まだクラクラするわ…この痛み…癖になりそう…!!」 あー!!もう! どんだけタフなんだよこの変態っ!! 「ならもう一丁!!」 今度は自分の忍刀を抜き 突っ込んできた鬼平の刀をかわし 懐から思いっきり肩を貫いてやった その瞬間、俺の腹に灼けるような痛みが襲った 「っ…!!っのやろう…」 「おあいこじゃないっの…」 鬼平の手には小刀… 互いに離れ間合いを取る 激痛が走り、血が流れ出した 「ムカつくわね…利き手の肩狙うなんて…腱まで切れて動けないじゃないっ…」 「てめーもだよ…腹に貫通させやがって…クソっ…」 「互いにボロボロねぇ…これで最後にしましょか…」 「望むとこだ変態」 鬼平は左手で長刀を握り 俺は利き手で刀を握る 同時に走り出し間合いを詰める 刹那…風が止んだ ---- 「弥助…?」 本陣で弥助の帰りを父上と共に待つ 弥助が奇襲に行く時置いていった簪を握り… 先程まで吹いていた風がピタリと止んだ 何故か、落ち着かない 弥助…無事に帰って来い… 弥助…やすけ…
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目が覚めたらそこは… 見知らぬ天井がありました -------- 「…っ」 体の痛みに目を覚ました 最初に目に映ったのは見慣れない天井 どこだよ、ここは… 「お目覚めですか?」 「…桂殿」 声が聞こえ、顔を動かせば 風貴様の主治医の桂がいた 「ここは…っ~!!」 「まだ安静にしてなさい。傷が開きますよ。ここは親也様のお屋敷の客間ですよ」 「客間…?」 起き上がったせいで腹に鈍い痛みが走った …鬼平倒して…本陣戻って… 風貴様の顔見たら意識ぶっ飛んで…あれ、戦はどうなったのよ 「少し混乱してますね。無理もない、三日も目を覚まさなかったからね」 「三日ぁ?!」 「出血も酷い、傷も多いし深い…あの怪我で生きてるほうが可笑しかったんですからね」 「…風貴様や…戦は…?」 「貴方が本陣に帰ってきた時に終戦したと聞きました。ご安心を…東の御堂方の勝利です。風貴様もご無事ですよ」 「そっか…」 桂から話を聞き、体の力が抜ける 終わったのか…全部… 日の本に…泰平の世が来るのか… 一人、感傷に浸ってると廊下から足音が3つ 次の瞬間… 「「長っ!!」」 障子が開くと同時に真っ黒と派手な忍び 「邪魔っ!!弥助!」 二人をぶっ飛ばして輝く橙と左右色の違う瞳 「風貴様…」 「バカ!あんなボロボロになるまでっ…死にそうになるまで戦ってくる奴があるかっ!!」 「風貴様守るのに必死だったんですよ」 「っ…弥助が…居なくなるかと思った…!!」 「そりゃ、すみません」 泣き出した風貴様を抱きしめ、髪をそっと撫でた 「俺はちゃんと…ここにいます」 泣き止むのにもう少しかかるかなと思いながら 水無月と夜影に目を向ければ、二人して笑った 「俺ら大活躍だったよね」 「戦一番の功労者だよな」 それぞれいい終えた後、顔を見合わせ 「「おかえりなさい、長」」 「戦の功労者は俺だってーの…ただいま、風貴様、夜影に水無月」 そう云ったら、みんな笑った
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死という幸福に感謝を 生まれを嘆く者よ 死という欲望に忠実に 生まれを欺く者よ 死という制裁に憐みを 生まれを笑う者よ 死という絶望に悦びを 生まれを嫌う者よ 死という幸福に感謝を
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神の力の片鱗を、人が授かった時はどうするのだろう。 ミーシャは今日も、食料や金銭と引き換えに人を癒し、そして生活をしていた。いつの間にか与えられた住居、いつの間にか揃った家具、いつの間にか得る食料。神を敬う人の目は、そのまま畏れとなる。 いつもの場所で、ミーシャはただ、立っているだけで、食料を押し付けられる。そして必ず、次の言葉が続くのだ。 「私を、どうか癒してくださいませ」 現代の治療法では不治のはずのHIV、もはや絶望的である癌、その他諸々の怪我や病気。一度は、失った半身を時間をかけて再生させたことがある。 もしかすると、世界にとっての【癌】とは私なのではないか。病気が癒えることをミーシャが【願い】ながらも、頭の片隅ではそんなことを思ってしまう。 ミーシャの治療は簡単だ。なぜならば、【願う】だけでいいのだから。願うだけで全てが癒えるのならば、それほど効率のいい医者――いや、癒者もいないだろうと、自嘲気味に笑った。 「ミーシャ様、ありがとうございます!」 「いいのよ……神はいつでも、加護が必要な者に優しいのですから」 いつの間に、素面でこのようなこと――。己をミーシャは自嘲する。 神は私には優しくなかった――孤児の日々を思い返し、ミーシャは頭を振ると、再び訪れるであろう次の患者のために、笑顔を取り繕った。
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キーンコーンカーンコーン ミカ「これで三十九回目・・・。 今日は四十回かしら。」 ユウナ「てか、五分間隔でチャイムっておかしくね?」 エリ「しょうがないじゃん。 だってここは馬鹿園だもん。」 サツキ「でもさぁ、ここに超真面目さんが来たらどうなるかな?」 キーンコーンカーンコーン ガラっ 先生「おっはー☆」 ミカ「先生~朝、ユウナが言ってたどんだけ~よりも古いです。」 エリ「古いネタとか止めてください。」 先生「酷い!!!」 教室の端でのの字を書く先生。 精神的なHPが5減った。 サツキ「頼りないね。」 しかし、先生は立ち直った! ユウナ「てか先生、モンハン弱いね。 まだそんだけしか進んでないとか、どんだk「古いネタやめい!!!」」 とユウナはクラス全員からハリセン攻撃を食らった! 先生の精神的なHPが黄色ゲージだ! しかし、先生は自分を慰めるを使って立ち直った! 先生「そうだ、今日は転校生「話そらすんじゃねぇよ、タコ!」 おおっと!先生の精神的HPが赤ゲージに! 先生「き、今日は転校生が来てるから仲良くしてあげてください・・・。」 ガラっ 入ってきたのは長髪を後ろで低く結っている女の子だった。 サヤ「はじめまして、この学校に転校してきたサヤです。 よろしくお願いします。」 先生「じゃ、じゃあ、先生HPが赤ゲージだから・・・。」 先生はダッシュで教室を離れた。 エリ「なんと頼りない・・・。」 サヤは教室を見まわし、ユウナの席を見てカッと目を見開いた。 ピコピコズドーンズドーンピコピコ サヤ「学校にゲームを持ってくるな!!!」 DSをしているユウナの頭を叩いた。 勿論、ハリセンで。 サヤ「しかも、制服もだらしないし、スカート丈も短い!!!」 ユウナ撃沈。 サヤは後ろを向いて、次なる目標を捕らえた。 サヤ「女子全員スカート丈が短い!!!アクセサリー付けるな!!!」 バチーンバチーンバチーン 女子撃沈。 次なる目標は男子。 教室の隅で円陣を組んでしているものはPSP。 サヤ「学校で対戦するな!!!!」 バチーンバチーンバチーン 息を切らして立っているサヤのこの学校の感想。 「何なんだこの学校は!?」
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愛しき者を 失った俺様には 嗚呼 どんな色も映らず 嗚呼 どんな事も受け付けず ただの 黒世界に身を置いて お前に捧げた 即興曲を弾く 一音一音 惜しんで 一音一音 嘆いて 一音一音 哀れんで 一音一音に 悲しむ お前は今 何処にいる? 俺様とお前は 何時会える? ふん まあいいさ この先に お前は必ずいるんだろ? だったら 俺様はこれでいい この事実を 受け止めてやる さあ 今宵の客はどいつだ? 俺様の音楽に 酔いしれろ * 青夢様んちのフォルテ様をイメージさせてもらいました♪
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とても、とても、天気の良い日の木陰に一人の老婆が佇んでいた。 佇む老婆に近づいて行く子供たち。 老婆に近づく子供たちは、 「エルノーヴァ!今日は何を聞かせてくれるの?」 「エルノーヴァ!早く聞かせてよ!」 その老婆はにこりと笑い、言った。 「今日は、この国の始まりを話そうか。」 「この国の始まり?」 「そう。お前達が生まれるずっと前の話だった・・・。」 老婆は昔を懐かしむように語りだした。 ・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。*・+。* 昔、この地は天上の人によって作られた。 最初は神のただの気まぐれだったかもしれない。 だが、地に色々な物が芽吹き、人が生まれ、神は地を愛しく思うようになった。 だが、それと同時に、争いも起きるようになった。 神も多忙なのでその地だけを見ることはできませんでした。 そこで神は思いつきました。 自分の代わりに統治をしてくれる者を天上から地上へ送ればいいと。 そして、神は天上の地から七人の賢者を選び出し、地上においてくださった。 それからがこの国の始まりであり、終わらぬ争いの連鎖の始まりだった・・・・。
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ric1007様の詩の板です。 始⇔終
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私は鼓膜を劈くような金属音で、目を覚ました。 横を見ると、目覚まし時計が鳴っている。 私はそれを止めると、その反対側に視線を向けた。 「うー。あ、エド兄様、おはよぉ・・・・」 うす紫色の髪を乱れさせて、愛しい我が妹は私にそう言った。 「おはよう、リビー。ところで、髪がすごいことになっているよ」 「え、ホント? ちょっと鏡見てくる!」 リビーはベットから降りると、洗面所の方へとことこと歩き出した。 そこで改めて今の状況を確認する。 まず、私達は何故ここにいる? 私達は確か、馬車に乗って城に帰っていたはずだなのだ。 そして、気付いたら妖精界ではない世界にいた。 私が思うに、ここは時空なのだとは思うが。 幸い、宝石をいくつか持っていたので、ここの世界の紙幣に替えて生活することはできるのだが――帰れるかどうか分からない、というのが現状だ。 ただ、一番心配なのは私達の使命を達成できるかどうか。 確か、そろそろ儀式をしなければ、世界は―― 「エド兄様」 「・・・・どうした、リビー」 「あの、あれって・・・・」 言いながら、リビーは窓の外を指差す。 私はそれに従って、外を覗く。 ここは『マンション』という建物なので、いささか高さが邪魔し、リビーが何を指差しているのか 分からなかった。 そこで、彼女が一言。 「あれは、アポトニティー様ではありませんか!!」 「なに!?」 さすが我が妹。 クルーを探すことに関しては一流だ。 「とりあえず、迎えに行こう。リビーも行くか?」 「もちろんですよ!」 そこで私達は早速服を着替えると、玄関のドアを開いた。 +++ 「リビー、クルーはどこら辺にいたんだ?」 「えーと。こっちかな?」 リビーはキョロキョロと必死に大きな紫色の目を動かしていた。 まったく、何故ココはこんなにも人ごみが多いのだ。 この――『トウキョウ』という都市は。 一度はぐれたら、二度と会えなくなってしまいそうだ。 「リビー、迷子になると大変だ。くれぐれも私から離れないように・・・・」 目を彼女がいるはずのところへやる。 我が妹の姿は無かった。 どうやら、待ちきれず勝手に一人で行ってしまったらしい。 …………。 心臓が止まったような気がした。 「・・・・絶対に探し出からな。リビー」 私は決意を固めると、騒がしい都市へ一歩を踏み出した。 +++ サイラー・エドワード。 サイラー・リビー。 二人合わせてサイラー兄妹。 彼らは、貴族。 彼らは、天才。 そして、何よりも誰よりも絆が強かった。 困難災害障害天災事故試練にも、対抗し、尚且つ、切れない絆。 それが彼らの、最大の武器にして、唯一の切り札。 例えばそれは旧友同士の腐れ縁のような――、 例えばそれは恋人同士の赤い糸のような――、 例えばそれは天敵同士の因縁のような――、 ――絆。 人と人を繋ぎ、架ける物。 それを持つサイラー兄妹の片割が、何故か一人で、俺の前に座っている。 +++ 「で、どうやって時空に飛んだのかな、君達は」 「それは後で話すが・・・・それよりも、リビーはどうした」 「・・・・・・・・不覚だった。私が不注意なばっかりに、リビーは・・・・」 エドワードは最後、消え入りそうな声で言うと、頭を抱えて何やらぶつぶつと呟き始めた。 アブソー、チェイン、エドワードはとある喫茶店にいた。 少し時間を遡る。 アブソー達は無事に時空に、トウキョウに着いた。 しかし、人ごみにまみれ、クルーとはぐれてしまったのだ。 そして、残った二人が適当にさまよっているのを、偶然エドワードが見つけたのだ。 以上、経緯。 「けど、クルーさんのことは見たんですよね?」 「・・・・・・見たのはリビーだけだが」 「まぁ、リビーとクルーが合流していれば取りあえずは安心なんだが」 そこで、チェインは置いてあったカフェオレを一口飲んだ。 ちなみに、アブソーの前にはオレンジジュース。 勿論、全てエドワードの奢りだった。 「ああそうだ。確か・・・・アブソー、でしたか。貴女、人間界にいたんですよね?」 「はい、そうですけど」 「人間界ってものは、こんな感じだったのか?」 そうですね・・・・、と言いながら、アブソーは改めて周りを見渡した。 高くそびえる灰色の建物。 そこに映し出される映像。 自動で走る色とりどりの馬車。 人混み。人混み。人混み。 「・・・・少なくとも私が知っている人間界は、こんな風では無かったと思います」 「そっか。それじゃあここは、さしずめ未来の人間界ってことになるかな」 「未来の・・・・か。時空ってのは、そこまで含んじまうのか」 感心したようにチェインは言って、空になったカップの底を見つめた。 +++ 「・・・・リビー」 「何ですか?」 「あなたは一体何がしたいのですか?」 「アポトニティー様。それは乙女にしてはいけない質問ですよ」 そう言って少女は、クルーとつないでいる手を少し強く握った。 リビーはクルーを見つけた直後、自分が兄とはぐれていることに気付いたが。何分クルーと二人っき りになれたので、すぐそばに自分の仮住いとしてのマンションもあったが、 「アポトニティー様、私、ずっとずーっと前からエド兄様とはぐれてしまったんです。しばらく一緒に探 してくれませんか?」 勿論言われなくても分かるが、一応言おう。嘘である。 しかし、そこで断れないクルー。 というわけなので、現在はリビーの思惑通りに進んでいた。 「しかし、貴女さっきから視線を動かしていないですよね。それはエドワードを探していないとも解 釈できてしまうのですが」 「えぇえ?! あ、アポトニティー様は、わわわ私のことを、こんな純粋で可愛らしい女の子を疑う と、そう言うのですか!!」 「い、いえ。そういうわけでは・・・・」 あまりの剣幕でそのようなことを言われてしまったので、クルーはもう黙るしかなかった。 「まったくもう。いくらアポトニティー様でも、そのようなことを言われては、傷つきます」 あぁ、痛い痛い、と言いながら、リビーは大袈裟に胸の辺りに手をあてる。 ――昔からこの子は、本当に世話が焼けるというかなんというか・・・・。 クルーは一人思案しながらも、黙々と目を動かしていた。 +++ そして、場所は変わり。 喫茶店。 「あぁ、そういえばよ。エドワード、お前って『ファント』のことは知ってるよな」 「いちおうは。・・・・何故いきなりそんなことを」 「実はよ。お前らも含め、八妖精が時空へ飛ばされてんだよ」 エドワードは少しだけ、驚いたように表情を変えた。 「・・・・それは、本当か」 「おう。厳密に言うと、俺とクルーは無事だったんだがな」 そうか、と相槌を打って、エドワードは言う。 「それをやったのが、ファントだと。貴方はそう言いたいわけですか」 「そうだな・・・・それだけのことをやるためには、それぐらいの魔力を使うからな」 チェインはそう締めくくって、もともと置いてあった水を飲んだ。 「しかし、至極納得がいかない」 何がだ? とチェインが聞き返すと、 「こんなにも素敵なアブソーがチェインの恋人だなんてな」 「「・・・・へ?」」 「まったくもって不可解だ」 勝手に話を進めるエドワードに、二人は力強く言った。 「ち、違うに決まっているだろ! 馬鹿じゃないのか?!」 「断じて! 断じて違いますですよ、エドワードさん!!」 「です、が多いよ。アブソー」 エドワードは冷静に言って、 「大丈夫。からかってみただけだ」 「・・・・・・」 そんなエドワードにチェインは無言で睨み。 アブソーは心底ほっとしたように胸に手をあてていた。 +++ 「アポトニティー様。私、エド兄様がいる場所に心当たりがあるんですけど・・・・」 その言葉につられて、クルーとリビーはある大きなビルの1階にいた。 勿論、リビーにはまったくエドワードを探す気がないので、クルーだけが無駄に目を動かすはめにな っていた。 「アポトニティー様。ところで、ここには一人で来たんですか?」 唐突に、質問。 「ここ、というと・・・・」 「この時空――ここではトウキョウと呼んでいるようですが」 あぁ、それでしたら、一人ではありませんよ、と前置きをして、クルーは続ける。 「チェインと、アブソーという名前の女の子と来ました」 「女の子!?」 リビーはカッと目を見開いて、クルーに詰め寄った。 「その女の子とはど、どのような関係ですか?!」 「関係と言われましても・・・・」 ――今ココで妹だと言っても、信じてくれるでしょうか・・・・。 なので、クルーは嘘をつかずに、こう答えた。 「親しい関係、と言えばいいでしょうか」 「親しい・・・・関係・・・・」 ならば、と言ってリビーは問う。 「アポトニティー様は、その、アブソーというお方をどう思っているのですか」 「愛していますよ」 即答。 なんの迷いも躊躇も無く、クルーは言った。 リビーは固まっていた。 「アブソーは私の大事な人です。だから――」 もう、彼女を失いたくはありません。 クルーは言い終わって、隣で唖然とするリビーに、 「・・・・あぁ、すいません。私らしからぬことを言ってしまいました」 ははは、と爽やかに笑うクルーにときめく暇もないくらいに、リビーは落ち込んでいたのだった。 +++ 「くしゅんっ」 「ん? 大丈夫か」 「あ、はい。ただのくしゃみですから」 「ふむ、誰かが噂でもしたか?」 なにせ、アブソーは美人だからな、と言って、エドワードは突然立ち上がって、 「ここにじっと座ってお茶をしてても仕方ない。リビーと・・・・クルーを探そう」
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サークルリレーエントリースレッド とは、オーナーの気まぐれで生まれた、FF的ファンタジーをサークルメンバーでリレー小説形式でやろうというコーナーです。 ここでは、話のまとめ、話の登場人物等を扱います。 *登場キャラクター@サークルリレーエントリースレッド サークルリレーエントリースレッド 1 サークルリレー専用 コトバ辞書! サークルリレー プロローグ サークルリレー リィファ編1 サークルリレー リィファ編2 サークルリレー リィファ編3 サークルリレー リィファ編4