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・。+始まり+。・ ・。+第一章+。・ ・。+第二章+。・ ・。+第三章+。・
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本作品はnao2333とmakkuxによる合作です☆ 変態×変態が変態の二乗じゃないことを示してやるZE☆ -追憶- -リジェン- -レイダ- -アレックス- -チィ- -ミーシャ- 雷は大地を轟かし、悲惨は電波に乗って世界を回る
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狂気染みた詩(ウタ)に捧げる心臓 虚ろな顔と悪魔は契約交わし 血の溢れる手からは何かが綴られる それは子供じみた偽りの旋律 許せない許せない死んでしまえこの嘘吐き悪魔お前と契約するんじゃなかった 誰か助けて僕を助けて守っていや守れ命に換えても助けるんだわかったな いつしか全てがなくなって 手元にあるのは契約書とペンそれにノート それ以外は本当に何もなかった
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君にいたずらするのは 愛情の裏返し 本当は 君が大好きなんだけど 素直になれない 冷たい氷河の奥のマグマ 気づいてほしい くるくる転がっていくボール 入れ替わる前に 真っ黒になったノートブック 君の名前書き込む 星をも巻き込んでも 君は気づかない 与えた使命に 素直に従っている君なんて つまらない いっそのこと この関係を崩しちゃおうか バラバラに ピースを砕いて 探してもらおうか 僕の心は 此処にあるよ だからはやく見つけて?
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「なぁ、やめないか?」 「これも仕事です。私たちには使命がある。」 普段持ち慣れない、幼い少女にはまだ大きい剣を携えて、 金色の長い髪の間から見える、女の子らしい顔は今はもう無い。 ルカ様を目覚めさせるために、ただその目的だけが彼女を突き動かしていた。 「こんなの、やっぱりよくない。」 此処は、夢の中。 厳密にはルカ様の今見ている夢の中だ。 夢は記憶を反映する。 だからこそ、その人の意志が強く出るもの。 「荒んでる…。」 「そうね…。」 この世界には悲しみが溢れていた。 街は廃れ、魔物は多く徘徊し、人々の姿はもう無かった。 「もう少しで―。」 「危ない!」 狼の姿をした、一匹の魔物が彼女に襲い掛かった。 避けはしたが、狼の鋭い爪は確実に心臓を狙っていた。 「ここは僕が!リンは下がって!」 重々しい一本の剣を抜き、狼の目の前に突き出す。 使い慣らされた剣は、狂い無く魔物を捉えていた。 まだ彼は小さく子供だが、間違いなくその姿は一人の戦士だった。 揺らぐ事の無いその瞳は、冷静に狼を追い詰めていく。 「これで…!」 振り上げられた剣が、狼を切り裂いた。 「ねぇ、ケイト…!」 「…!」 周りには無数の魔物が、二人を取り囲んでいた。
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そう、それもまた夢のお話。 成人性夢喪失症候群。 13歳以上の人間は例外なく、夢を見れなくなってしまう病。 現実的な考えばかり優先し、待遇された国家が多くなり、 人はそれに適応するように夢が見れなくなっていった。 生きる上では何ら支障のない病―のはずだった。 夢を見れなくなった人々が行く先は 戦争、内戦など争いは絶えず腐敗した世界。 誰も幸せを願わない、誰も幸福な世界を夢見ない、 そんな人々が腐敗するのは当然だった。 多くの血が流れ放置され、謎の病原菌が繁殖。 いつしか世界は 魔物 と呼ばれる存在を生み出した。 夢を見れない大人達はその現状から抜け出す事が出来なくなり、 大人達は決断を強いられた。 国家の政治をまだ幼い少年、少女に任せる事。 特に、夢の中で自由自在に動き回れる子供達、 脳内でのシミュレーションに長けている子供達に。 その子供達を大人は、『 ユメビト 』と呼んだ。 「しかし、大人たちの罪を償うにはまだまだかかりそうですね。」 その少年は細い指で難しそうな本をめくりながら皮肉をこぼした。 淹れられていく紅茶は、ゆらりゆらりと湯気をおどらせ消えていく。 「申し訳御座いません。」 細身の体の男の人はそう言い、淹れ終わった紅茶に砂糖を溶かす。 「いいえ、何もシオンの事を言っているのではありませんよ。 先代の狂った政治家達に言っているのです。」 そう言って紅茶をすすり、また難しそうな本をめくる。 「ルカ様、お国想いなのは大変分かりますが休まれてはいかがでしょう?」 「私にとって睡眠は政治です。一度の睡眠でさえ無駄には出来ない。 半端な知識のまま眠ってしまったら、ユメビト失格ですよ。」 積み上げられた多くの本が、少年の一日を物語った。 「シオン、騎士団の件はどうなりました?」 読み終えたページの間にしおりを挟み閉じる。 「ええ、魔物の駆除は順調のようです。幸い被害も出ていません。」 「そうですか。しかし、あの小さな村まで襲うとは予想外でしたね。」 中身が無くなったティーカップをあるべき場所まで戻し、溜め息を吐く。 ここ最近、不可解な事ばかり起こり始めた。 そう、あの日以来―。
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出来上がった頃は 全て完璧に近いカタチだった 歯車は噛み合い 螺子も締まっていた うまく動くと 心が揺れることはなかった なのに なのに なのに ――!! 次々と壊れていく機械 狂うように動き崩れていく 歯車は唸りをあげて 螺子は緩くなって もう駄目だと 心がぐわんと揺れ動く 波乱 波乱 はらん ――?? 僕の顔に張り付いた 冷たく湿った紙には あの頃の希望のカタチが 描かれていた 創作の意欲が 心から湧いた気がした もう 一度 創り なおそう か――…… 発明者は自分に そっと呟いた
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書:小久夜 朝6時半、寮長サクはメイ達の部屋へ行く。もう日課のようになっている。 ノックもせず4人部屋のドアを開け、ずかずかと部屋に上がりこむ 「あ、寮長」「おはようございます・・・」既に起きだしていた 百合とクロボウは、特に驚いた様子もなくサクに挨拶する。いつもの朝の出来事だ。 「ちす、おはよ」二人に挨拶を返したサクは、まだとんでもない寝相でいびきをかいているデオとメイの枕元に立った。 「起きろお前ら」「ぅ~~~んん~~~~・・・・・すーすー」「zzzzZZ・・・・」一向に 目を覚まそうとしない二人に小さく溜息をつくと、間髪入れずにメイの枕を蹴飛ばした。 メイは『ゴン』という音とともに布団に頭をぶつけ、デオは隣から飛んできたメイの枕が 顔面を強打し、二人とも目を覚ました。 「い・・・痛いぃ・・・・・・」「寮長、いつもいつも起こし方強烈すぎる」ぶつぶつ言いながら 布団から這い出した二人を無視し、サクは部屋の窓を開け、朝日とともに新鮮な空気 を取り込む・・・・・・・・・・・・つもりだった。 「・・・?!なんだこれ・・・」サクは目を見開き、ぼんやりと薄明るい空を見上げている。 その目にははっきりと驚愕の色が浮かんでいた。 「サク先輩、どうしたの・・・」クロボウが問うが、サクは何も答えない。まるで石像か 何かのように固まっている。 1,2分そうしていただろうか。サクは、ゆっくり息を吸い込むと、搾り出すように、かすれ声で囁いた。 「・・・・太陽が・・・・太陽が無い・・・」そこには、まるで紙の表面のように、 何も無い真っ白で無地の空が張り付いているだけだった。
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『アンドロイド…?それも旧式のか?』 「あぁ、今の奴らはまったく使えたもんじゃない」 2109年 人類は月と地球を結ぶ連絡橋を完成させ月と地球での生活を現実にさせた それに伴い、家事や育児において【アンドロイド】が必要不可欠な存在になっていた 『でもよ、理雨(リウ)…今の法律知ってんだろ?』 「…旧式、及び2099年以前に造られたアンドロイドの使用規制…知ってるさ」 生活への必要性が認知される以前はアンドロイドは軍の最大戦力として扱われており 戦闘力の強大さから数年前に使用規制の法律がなったばかりだ 「少しいじれば新型と変わりはない。あるんだろ?」 『…地下室に数体だけな。一体だけもってけ』 「感謝するよ」 そう、微笑みながら地下室へ 降りていった男 【軍部の鬼神(おにがみ)】 名を 【姫牙 理雨(ひが りう)】 地下への階段を下り、扉を蹴り飛ばし、煙草に火をつけると部屋の電気をつけた 「コイツラか…綺麗めの奴ばかっかだな…」 一体一体をマジマジと見詰めながらゆっくりと歩みを進め、ある一体の前で立ち止まった そして、じっくりと眺めてニヤリと笑った 『理雨、決まったかい?』 「あぁ、コイツを貰う」 【SERIAL 000529S】 『ランクSか…とことん物好きだな』 「整備終わったら連絡くれ、あとでまた来る」 そう言うと理雨は階段を昇り、研究所から出ていった そう、アンドロイドには新旧問わずランクがある 一般的には生活を共に過ごすアンドロイドは D~Cランクのアンドロイド達で 必要性最低限の防御力しか備わっていない A~Bランクになると軍での事務処理や戦力になり軍に関わる者として扱われる 攻撃力も防御力も並以上に造られている そして、ランクS 一体で国一つを潰すと言われる 力は軍の上層部で権力の象徴として側に置く者が多い 博士はため息を付くと理雨の選んだアンドロイドの整備を始めた 『…よくみりゃそっくりだな』 それは彼の悲しい過去を知っているからこその小さな呟きだった 【僕が君を選んだ】
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人の願いは、儚い。 人は、自然の摂理の前では、無力だ。 【タイムリミット-2-】 「今日は何がいい?」 「そうだなー、何でもいいけど」 「それじゃ決まんないじゃん」 「クレアが決めればいいだろ」 クレアの家。 クレアはもういつ死んでもおかしくない。俺はほぼ同居といえる状態で、クレアの家に寝泊りしていた。いや、生活していた。 「……あっ!」 「ん、どした?」 「ごめん、グレイ。アスナの様子見てきてくれる?」 「? いいけど」 アスナというのはクレアが育てている牛の名前だ。ちなみに妊娠中。今はもう臨月に入っていて、アスナの観察は欠かさないクレアだった。 「めずらしいな。忘れるなんて」 「そうだね、なんでだろ」 クレアは小首を傾げる。 「1人で平気か?」 「大丈夫! どうせすぐ戻ってくるでしょ?」 「そうだけどさ……」 心配をよそに、アスナはまだ産気づく気配はなかった。アスナに内心少し毒づきながらも、クレアの身になにかあってはいけないので足早に戻る。でも、もう後の祭りだった。 「クレア!」 慌てて駆け寄る。クレアが机の近くに倒れていた。 「クレア! 聞こえるか?!」 小さく首を縦に動かすクレア。 意識はあるようだが、胸のあたりで服を強く握っていることから苦しい、もしくは胸が痛いと窺える。息も長距離マラソンの後のように荒かった。 なんとかベッドに横たわらせる。上半身は斜めにして、毛布の山に身を沈めさせた。 息は喘息のようにヒューヒューと鳴り、時折体をビクンと震わせては咳き込むクレアを俺はただ見ていることしか出来ない。 そんな発作の間隔が短くなってきて、俺は慌てて薬を取り出した。発作を抑えるためなのだが、肝心の発作に邪魔されてなかなか飲み込めない。仕方なく俺が口で2つに割り切り、口移しで飲ませた。 つまりはもうキスがどうとか言ってられなかったほど切羽詰っていた。 多少は飲みやすくなった薬を何とか飲み込んだクレアは言った。 「ねえ」 「?」 クレアは部屋の片隅にある棚を指差して言う。 「あれの上から2番目の引き出しに、小さな青い袋があるはずなの。取ってくれる?」 困惑しながらそれをとりだすと、おずおずとクレアに差し出す。 するとクレアは、近くにあったもともと薬を飲むために用意した水にその粉状の物を入れた。 「な、なんだよそれ」 「え? 青酸カリ」 さらっとすごいことを言うクレアだが、俺はそんなに冷静じゃなかった。 「せ、青酸カリ!?」 「そ。これ飲んじゃえば30秒後にはもうポックリいっちゃうわ。苦しまなくて済むもの」 「の、飲ませるもんか。そんなもの……」 「あら、無理よ。だってもう――」 そこまで言ってまた咳き込むクレア。こぼしたくはないのか、元の場所にコップを置きなおすとまた咳き込んだ。薬の効き目が切れたようだった。 「クレア!」 大きく息を吸う暇もなくなるほどに狭まる発作の間隔。 そろそろ終わりだと告げる体に鞭を打ち、時々咳き込みながらもなんとか話そうとする。 「あーあ、もう、タイムリミットね……(こほっ)私が死んだら、あの青酸カリ、どうにかしてくれる? 多分ドクターが知ってると思うから」 「その前に、死なせるもんか!」 「無理よ、もう……(こほっ)」 大きな咳を繰り返すクレア。 俺はただ手を握って 「クレア、クレア」 そう言うしかなかった。