約 1,789,988 件
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/903.html
エルムッドは、震えていた。 その隣でセリックとテレシスも、震えていた。 寒いのでも、怖いのでもない。 「……これが、武者震い、か」 「あんまり、いい気分はしねぇな。だが、不思議と力は湧いてくる」 「前線戦闘部隊じゃない僕らですら、これなんだ。シェルさんやアドルフさんはどうなってるんだろう……」 参軍のテレシスですら震えているのである。 相手はフォスター・ラタナージ子爵が指揮する、帝国中央軍2万。 対するデインガルド・トリエスト混合軍は、デインガルド兵が5000、トリエスト兵が2000である。 エルムッドらの300は、このトリエスト兵2000の中の一部隊であった。 トリエスト兵の指揮官は、デインガルド軍統括役のジェリノール子爵が執るらしい。 「どうせなら、シェル兄とアドルフ兄貴の直轄が良かったな」 「……文句を言うな、セリック。ジェリノール卿はシェルの家庭教師も務めたことのある人なのだそうだ」 「そうなのか?」 「うん、そうらしい。だから戦争の腕にかけては、折り紙つきってことさ」 「何でそう分かるんだよ?」 アドルフが不思議そうに尋ねた。 エルムッドが呆れたように言う。 「……無能なら、わざわざ太守になったシェルの為に、公爵が遣わす筈がないだろう」 「そういうことか」 アドルフは妙に納得したように手を叩いた。 と、その時である。 「エルムッドさん、伝令です!」 「……イースか、どうした」 「いま、シェイリル様からの使者で、『直ちに北西の陥穽を切り崩し、その中に潜め』との命令が」 「……陥穽の中に? 死.ねということか」 「いえ、どうもその陥穽は底まで2mほどしか無いらしく、また地盤もしっかりしているので隠れるには最適のこと」 「……塹壕の代わりか。分かったと、使者に伝え.ろ」 「はい!」 イースはすぐに走り去っていた。 「……では、俺の部隊は命令通り、陥穽の中に潜むことにする。伝令は入っているだろうが、ジェリノール卿にその旨を伝えよ」 「はい!」 エルムッドの傍にいた兵が一人駆けていく。 それを見送って、エルムッドの部隊は動き出した。 四分の一刻後、エルムッドの部隊は陥穽の前にやってきた。 『公爵の智嚢』が手をまわしてくれたのか、すでにかなり崩されて地盤が固められている。 「セリック」 「おう、何だエル」 「歩兵は残りの土を運び出して、陥穽の前に土塁を。空気穴を確保して、穴はカモフラージュしておけ」 「エルはどうすんだ?」 「……俺は騎兵だからな。穴の中に入るわけにはいかん」 「そういうことか」 エルムッドは騎兵を連れて、ちょうど陥穽から死角になっている小山の裏へと駆けていた。 セリックはイースとネアに命令を出して土を運ばせる。 と、テレシスがダナンを呼んで何かを話している。 ダナンはテレシスに何かを聞いたあと、兵を数名連れて走り去って行った。 「何言してたんだ?」 「この辺りの地形の確認をね。僕はこの辺りの地形を完全に知らないからさ」 「おう、精が出るねぇ。お前のそこが、お前の兄貴とは違うところだな」 「……兄上は、天才だから。僕は、追いつくためには努力しないとね、ハハ」 「お前みたいなやつのことを、俗に秀才って言うんだよ」 セリックは、大笑いした。 それにつられてテレシスも笑う。 その時、ダナンが帰還した。 「参軍殿! 敵の分隊2000が進軍中です!」 「地形は調べたかい?」 「それはもう、ばっちりですよ。下準備も終わらせました」 「それじゃネア君に、そっちの方の指揮をしてもらおうかな。ダナン君とイース君は、セリックと一緒に歩兵の指揮をしてくれると嬉しいね」 「了解です」 三兄弟は、それぞれの責務を果たす為に配置につく。 と、向こうの方に砂煙が見えた。 「若干騎兵が多いようだな」 「まあね。ここはグラムドロスの中でも、まだ騎兵が使える場所だからね」 「だな。んじゃ、やるか」 「うん」 そう言って、テレシスはネアに見える位置に立った。 そして、敵が手前500mぐらいに迫ったとき。 手を上げて、振り下ろした。 刹那、大地が揺れる音がした。 デナールは、チャンスルの軍営でうつらうつらとしていた。 クリノール陥落後に残るは、オリノールだけである。 なので、昨日そのオリノール領主マキャベリアン・ガラディノール公爵が居を構える州都・ジェンロンに、降伏を勧める使者を送ったのだ。 しかし、そろそろ帰ってくるだろう、と思い待っていたのだが一向に使者が帰ってこない。 何時の間にやらうつらうつらとしていたのであった。 が、その浅い眠りは帝国兵の叫び声で破られる。 「で、デナール様ぁぁ!」 「……! ぬう、寝ていたか……」 「デナール様、大変でございます!」 「なんだ……!」 「こ、これが軍営の傍に、お、おちて……」 「……これは」 兵が持っていた物。 それは、昨日送った使者の首だった。 「……ご丁寧に、返書まで認めておるわ」 首の後ろに、血ぬりの羊皮紙が張ってあった。 それをはがすと、デナールは広げて一瞥する。 ――我が領地が欲しくば、戦って奪い取られよ―― 「……くそっ!」 返書を破り捨てると、即座に外に出る。 そして、指揮官に向いた、よく通る声で怒鳴る。 「全軍……! 出撃ぃぃ!」 その声に呼応して、帝国中央軍の兵たちもすぐに動き出す。 総勢21万を擁するオリノール攻撃軍が整然と整列する様子は、まさに圧巻であった。 軍が動き始めて、暫く経った時。 デナールのもとへ近づく人影があった。 「デナール卿、いえ、陛下」 「ああ、遅かったな」 「いろいろと下準備か必要なものでね」 「フン、そうか。それでは、策の通りに動いてくれ」 「仰せの通りに」 「期待しているぞ」 「はっ」 その人物は、静かに立ち去った。 「くっく……これで、帝国のすべてが私の物になる……くっははは」 軍営の中ではしばらく、デナールの笑い声が響き渡っていた。 史無国 拾伍へ
https://w.atwiki.jp/sentai-soubi/pages/5886.html
【名前】 フライングファルコンプログライズキー 【読み方】 ふらいんぐふぁるこんぷろぐらいずきー 【英語表記】 FLYING FALCON 【登場作品】 劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer仮面ライダーゼロワン 【初登場話】 第4話「バスガイドは見た!アンナ真実」 【分類】 プログライズキー 【使用者】 仮面ライダーゼロワン など 【詳細】 ハヤブサの力が入ったデバイスであるプログライズキーの一種。 ハヤブサのデータイメージ「ライダモデル」が保存されている。 起動スイッチとなるライズスターターを押し起動。 ロック機構のトランスロックシリンダーがオーソライズすると展開状態にでき、出力端子キーコネクタを展開した状態で変身ベルトへの装填を行う。 シンボルマークSPシンボルには内蔵された生物「ハヤブサ」をピクトグラム化し、外部機器に装填した際にも一目で種類を判別可能とする。 ディスプレイモニターのライズモニターは稼働状況を把握する小型モニター、内蔵される生物「ハヤブサ」のデータイメージ「ライダモデル」が表示されている。 飛電ゼロワンドライバーなどへ装填し、ハヤブサの「ライダモデル」を元とした特殊装甲が変身者の前に展開してフライングファルコンとなる。 更に滅亡迅雷フォースライザーを使って仮面ライダー迅も同様の形態となっている。
https://w.atwiki.jp/flyheight4/pages/13.html
ストーリー進行順 地名一覧 カイゼルシュルト グランドアーク(列車。後で来ると隠しボス) ↓ レム・ヴァニア ↓ ティディル南(クリア後はカイゼル西からレム・ヴァニア・ラグニナ経由で来られる) レブマウトステートビル(ライが襲われてたとこ) ディガランドタワー ↓ ティディル北 ↓ グランドランサー(9合目に隠しボス) 2合目パグロス跡地(メルカの花はここ) ↓ フラスタルゲージ(イベント終了後に消失、ラスダンに合体してる。跡地に隠しボス) アルドニクス(砂漠) ↓ カイゼルゲート セントミラ(今作はログ襲撃によって街としての機能はほぼ無い) アルミスの街 マルキュロディン 水と風の庭園 ↓ 鍾乳洞 ↓ マルキュロディン ↓ 神殿内部 セイントローズ(最終的に乗るエアシップ) エアドック→エアベルン、管制エリア、商業エリア、居住エリア、ブリッジ レブ・マデュラ 神の祭壇(Ⅱ、Ⅳ、Ⅶ、Ⅹの4つのエリアに繋がっている) ↓ レブ・マデュラ ↓ 神殿内部 ログ・セルシウス パグロス発着場 ↓ フラスタルゲージ グヴァルナ発着場 ↓ 神の祭壇 ↓ 内部 隠しダンジョン アルドニクス→グレヴェインの墓 ラメリウスの花を供えるとレジベルトライン→ファインビットへ ファインビットでラメリウスの花が取れる 墓を調べると隠しボス 名もなき島
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/646.html
人間というものは実に「監視好きな」生き物である。 われわれヌイグルミはそのような監視好きさはない。ただあるのは、「欲望を満たすための観察」だけである。 「勇人よ。」 「何すか?、急にかしこまって。」 ビックフットと勇人、そして、シルヴィアと私は食堂にいた。昼休み、唯一青年が羽を伸ばせる時間でもあった。(いや、いつも伸ばしっぱなしだが。)私もこの学校を観察してしばらくの日が流れてしまった。さて、今回はこんなお話だ。 券売機は、校内の食品の全てをそろえている食堂の注文をするというかなり重要なウェイトを占めている。人間に必要不可欠なものは、「衣食住」というから、食堂はおそらく、「衣食住」には含まれてない「学」より大切なのであろう。学校でもそれは例外ではないようだ。 この券売機、ここの連中はアホ揃いなので、札でついつい買ってしまうようだ。それゆえ、アホゆえに、短いスカートのギャルたちは、腰をかがめて低い位置にある「おつり口」に手を伸ばすのであった。太ももと太ももの境から映えしものは…。 「……『縞パン』って本当にいるのだろうか?」 「いねえだろ……」 シルヴィアは他の女学生と話し込んでいた。しかし、私の眼は、見慣れたギャルどもよりも、そっちの話に興味がいくらしい。 「ヘイ!!しばらく観察してみようぜ!」 「ヘイ!とかウゼエっすわー。」 まだ包帯だらけのビックフットに投げやりな目線を向ける。 「しーまパン!しーまパン!ヘイヘイヘイ!ユィゴー!カモン!…RIGHT ON FIRE~テレレテレレ~」 しばらくそんなBGMが流れた。勇人の脳裏に焼きつくまでネバっこくしがみつくように聞こえた。 「お前、縞パンが好きなんすけ?」 勇人は唐突に聞いた。勇人は「RIGHT ON FIRE」というありがちな鼻歌癖に飽き飽きしていた。 「ああ?当然だろ!!あの、シミの付き方とか、たまんねー!!!」 ああ、おっしゃる通りだ。この包帯ビックフットは分かっていた。 「そして、あの独特なにおい!たまんねー!」 「どれも一緒だろ…」 「いや違うね!違うけんね!縞パンには中毒性がある特殊なにおいがあるだっちゃけんねぐあげしぐざああ!!」 龍次の脳みそはどうやら本当にビックフット並みらしく、「語る」と、言語まで失ってしまったらしい。 「じゃあ、お前が、『縞パれ』よ。」 呆れて勇人は食堂で一番人気のメロンパンをほおばった。 「ふざけんな!!」 龍次は激怒した!必ず、かの 邪智暴虐 ( じゃちぼうぎゃく ) のV系を除かなければならぬと決意した。いいぞ、やれやれ! 「縞パンは高いんだよ!!!!!!!!!!!」 「まぁな。」 V系は賛同した。 「ん?」 V系は券売機のほうを見た。例によって、おつりを取ろうとするギャル一人。 「おい!!アイツ、縞パンだぞ!!」 「おおお!!!神々しや!!縞パン!!!」 チョコレートとプレーン生地のストライプのその『パン』は、味が良い分、値段がズバ抜けているらしい。
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/1923.html
「来い、カリス…」 【名前】 ドラゴンフライアンデッド 【読み方】 どらごんふらいあんでっど 【声】 福山弘幸(第14話~第16話)、穴井勇輝(第36話) 【登場作品】 仮面ライダー剣 【登場話】 第14話「エース封印!」~第16話「レンゲルの力」第36話「最強フォーム」 【分類】 アンデッド 【生物モチーフ】 トンボ 【その他のモチーフ】 仮面ライダーV3 【スート】 ハート 【カテゴリー】 4 【ラウズ】 フロート・ドラゴンフライ 【詳細】 トンボの祖たる不死生物であり、ハートスートのカテゴリー4。 水辺を好み、縄張りに近付く者には上空から両刃のダガーで強襲する。 更にホバリング能力に優れ、無数のトンボを配下として自在に操る事で相手を翻弄できる。 カリスに対して挑戦的な行動を取り、アンデッド同士のテレパシーで挑発し、拉致したハカランダの2人を人質として洞窟に監禁する。 駆け付けたカリスと対峙するが、剣崎に天音達を救出された為、怒りに燃えるカリスを相手に防戦一方となり、トンボを召喚した隙に撤退する。 その後は無差別殺人を実行し、カリスにトンボを寄越すなどの挑発的な行動を取り続ける。 ブレイドとカリスを飛行能力で翻弄し、カリスを捕らえるもカリスアローの攻撃でレストランに落下して、カリスの怒りの攻撃で広場に追い詰められる。 飛行能力による逃走を試みるもスピニングアタックで撃墜されてしまい、戦闘不能後もカリスの連続攻撃に怯み、ブレイドが制止すると封印された。 第23話で「チェンジ」のカードをイーグルアンデッドに奪われた為、始は同個体への変身で対処している。 後にレンゲルによって他の4体と共に解放され、彼の命令でジョーカーを捜す為に街中を暴れ回るが、ジョーカーに全員封印された。 【余談】 上級アンデッドではないが、人語を喋るシーンがある。 デザイナーを務める韮沢靖氏によれば、「仮面ライダーV3がモチーフ」らしい。 スーツは後に『仮面ライダーカブト』のフォルミカアルビュスワーム オキュルスに改造された。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/20635.html
フラワーバタフライ(ふらわーばたふらい) 登場作品 + 目次 エクシリア精霊界 関連リンク関連種エクシリア ネタ エクシリア レベル 48 タイプ マジック HP 5100 TP 1845 物攻 1509 物防 1151 魔攻 1275 魔防 1298 腕力 626 体力 554 知性 794 精神 822 敏捷 787 器用 529 経験値 180 ガルド 196 落とすアイテム 不気味な触角(%) 盗めるアイテム 不気味な触角(%) 出現場所 ニ・アケリア霊山 属性タイプ 弱点:地 状態異常耐性 (※基準はNormal 落とすものは最大値) 行動内容 総評 ニ・アケリア霊山に出現する蝶型のモンスター。 精霊界 レベル 48 タイプ マジック HP 4900 TP 1755 物攻 731 物防 744 魔攻 1674 魔防 972 腕力 370 体力 386 知性 743 精神 575 敏捷 474 器用 409 経験値 176 ガルド 192 落とすアイテム パイングミ(%) 盗めるアイテム - 出現場所 ニ・アケリア霊山(精霊界) 属性タイプ - 状態異常耐性 (※基準はNormal 落とすものは最大値) 行動内容 総評 精霊界のニ・アケリア霊山に出現する蝶型のモンスター。 ▲ 関連リンク 関連種 エクシリア バタフライ グリーンバタフライ ルーンバタフライ ウィンドフライ ネタ
https://w.atwiki.jp/cookingsimulator/pages/52.html
version Steam v.5.1.4 ステーキ フライドポテト添え (Steak with French Fries) のレシピ ステーキ ステーキを取る[220g]. 以下で味付けする 塩[4g], 黒コショウ[4g]. 各面45s焼く. 皿に移す. 熱い状態で提供する. フライドポテト ジャガイモを取る[300g]. 以下で味付けする 塩[6g]. カット ジャガイモ [300g][15g]のピースに. 30s揚げる. 皿に移す. 熱い状態で提供する. 飾り用ローズマリー ローズマリー1枝で飾る[10g]. 攻略 ステーキとフライドポテトにときめきを感じて取得するプレイヤーが多いメニュー。しかし、ジャガイモの10等分カット、フライヤーバスケットへの出し入れ、暴れる物理演算と不安要素が多く、★1で購入できるレシピの中では難易度が高い。 料理学校モードの"サンプル料理"でも扱うレシピである。 総スコアで★5を取ることで実績「ステーキとフライドポテト」を入手できる。 アップグレードするとバーベキューソースステーキ 野菜添えになる。 食材 ステーキ 1枚(220g) ジャガイモ 2個(300g=150g×2) ローズマリー1枝 2個(10g=5g×2) 注意点 ジャガイモは切る前に塩を3gずつ振る。 ジャガイモ20片の扱いが課題となる。 フライヤーバスケットへの出し入れを行う場合、容器を持ってジャガイモに合わせ、マウスホイールを回して掴む量を増やす方法が最も簡単である。 まな板から直にバスケットに入れようと傾けても、摩擦力が強いため垂直以上の角度にしないとうまく芋が滑り落ちてくれないため、慣れが必要。 物理演算で暴れやすく、皿に盛って運んでいる最中にこぼれることも。深皿を使ってしまうのも手。 ジャガイモ15g(10等分x2)カットを包丁で行うのは時間的にも難易度的にも厳しい。自動カッターを使おう。 どうせ写真みたいにはできないし 包丁によるカットを行う場合、まずジャガイモ1個を2 3[60g][90g]の大きさに切り、[60g]の方を4等分(2等分→2等分)、[90g]の方を6等分(2等分→3等分)するようにすると目星を付けやすい。 1片の重さのみが評価されるため、細長く切る必要はない。 ジャガイモを揚げるには、フライヤーを用いる。揚げ油を入れるボタンが付いているので、それを押して油で満たされた状態で電源を入れること。 なお、油が無い状態で電源を入れた場合はオーブン扱いの微弱な加熱がされ、減点対象となる。 ステーキの調理を完了させた後にジャガイモにとりかかると、カットで手間取ってステーキが冷めてしまうだろう。カットを行ってからステーキの加熱をするといい。 ローズマリー1枝(2本)を忘れないようにする。 採点の詳細 風味選択 ステーキ:塩 4g、黒コショウ 4g ジャガイモ:塩 6g 今回のレシピに限らず、素材の種類ごとにかかっている調味料の合計値で判定されるため、味付けにムラがあっても問題ない。 熱処理 ステーキ:炒める ジャガイモ:揚げる 技術評価 ステーキ:1個 / 各220g / 合計220g ジャガイモ:20個 / 各15g / 合計300g ローズマリー1枝:2個 / 各5g / 合計10g 温度 ステーキ:45℃以上 ジャガイモ:25℃以上 ジャガイモはある程度冷めていても許してくれるので、焦がさないように注意する。
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/887.html
皇帝ジルノール3世、崩御。 リムノール中を震撼させたこの報は、デナール側の使者によって各地の諸侯に伝えられた。 デナール側は、各地に封じられている領主や諸侯に、帝都へ上ることを命令。 しかし、諸侯らは、理由は違えど答えは同じ、『拒否』であった。 ある者は、自らが皇帝になる野望を持っていたり。 ある者は、皇室への忠義を果たす為に。 ある者は、リムノールを見限り、独立した国家を築かんとするために。 これに怒ったデナールは、帝国中央軍を出動。 各地へと軍を進発させる。 手始めに、帝都サレム・ノティスのある、テル・ジ・リムノール地方北部にある城塞都市アルシを攻め落とし、ここを前線拠点とした。 デナールは、圧倒的軍事力を恃みとし、軍を三分。 一つは、テル・ジ・リムノール地方西部に位置する、ラタノール地方州都ジャコパールへ。 二つは、反対側の東部にあるテスコノール地方州都チャンスルへ。 三つは、二つ目の軍に追従し、チャンスルを陥落次第、北部にあるヤイマール地方州都クレイモンを攻め落とす為に、動き出した。 ラタノール領主である、コルノステ・ナッド・オルノディア公爵はこの報を聞き、前言を撤回して即座に降伏。 しかし、デナールはこれを許さず、コルノステは絞首刑に処された。 テスコノール領主アルマス・クォッド・ハルノーゼ公爵は、テスコノール中の軍をかき集め、帝国中央軍に対抗する。 しかし、中央軍総司令官であり、ブレウ・ドゥ・ラプテンディア(血絶の落日事件)の共謀者である、マーカス・アストリア・フラムドレインの巧みな軍略と、圧倒的兵力の前に打ち破られ、アルマスは戦死する。 そして、ヤイマール地方領主クロウン・デーチル・ファン公爵にいたっては、州都クレイモンを放棄し、東方へ逃亡中、部下に殺されてしまう。 こうしてデナールは瞬く間にリムノールの半分を掌握。 軍の整備を行い、次なる目標へと進む。 テスコノール地方チャンスルを落とした軍のうち、半数を守備においたマーカスは、そのまま軍を東方へと向ける。 即ち、次の標的。 それは、クリノール地方州都トリエストであった。 トリエスト郊外。 此処に張られた軍営に、トリエスト中から軍が集められた。 といっても、軍を置いている都市は此処、トリエストとシェルが太守を務めるデインガルド、あとは南方のトリノリーというところだけであった。 なので、数はそれほど多くはない。 総勢で、2万といったところだった。 「どんなもんだ、レイムッド」 「ティタルニアか。これは、ちょっと厳しいか……」 「向こうは、どれぐらいなもんだ?」 「チャンスル攻撃軍の公称は、35万だな」 「となると、実称は15から20万といったところか」 「半数は守備軍に残すらしいから、ここに来るのは10万前後とみていいだろうな」 二人は、軍営の中央部の本営で、軍議を行っていた。 二人でのことだから、軍議と言えるかどうかは曖昧だったが。 「しかし、2万か……」 「気を落とすな、ティタルニア。この2万は、精鋭中の精鋭だ。兵数で劣れど、兵力では劣らん。それに」 「それに?」 「トリノリーにも、まだ軍はある。ただ、あの人が来てくれるかどうかはわからんがな」 「老公様か。確か……」 「ああ、俺の、義理の父に当たる。ウィノナの父だからな」 クリノール地方南部のトリノリーは、レイムッドの義父で、妻のウィノナの父であるジェディア・アルマーズ卿が、太守を務めていた。 通称老公と呼ばれており、クォリアスと同い年で義兄弟の契りを結んだこともあるという。 ただ、如何な危急の事態であろうと、気が乗らなければ動かないその性格を読める者はいない。 したがって、今回彼が来てくれる確証を持っている者はいなかった。 「前の、ハン族だったか? 東方騎馬民族が攻めて来た時も、老公様は動いてくれなかったな」 「もしかしたら、今回も動いてくれないかもしれないな……」 二人はそう言うと、本営を出た。 外に出ると、丁度クラムディンが、地図を引っさげて、歩いているところだった。 「クラムディン、どうだ、頭の調子は?」 「まずまずといったところだね、レイムッド。総帥は、これ以上ないぐらい、働いているが」 「ランディール殿か。あの人も、本当ならばもう退官していてもおかしくはないのだがな」 ティタルニアが、外を走り回っているだろうランディールを慮る。 彼はかなり若く見えるが、実はクォリアスよりも二つほど、年上なのである。 「ともかく、少し休憩にしよう、クラムディン。こうも考えてばかりじゃ、頭の中が煮え切ってしまう」 「そうするか。本営の中に、何か飲みものはあったかな?」 「先日、シルクロード隊商から購った、唐産の高い茶があったはずだが」 「おいおい、レイムッド。あれはクォリアスがとっておいてくれと言っていた奴だろう」 「そうだったか? ならティタルニア、食糧庫から625年の葡萄酒取って来てくれ。俺が置いといたものだからな」 「分かった、レイムッド。クラムディンは、それでいいか?」 「構わないよ。付け合わせにクラッカーが欲しいかな」 ティタルニアは、右手をあげて、食糧庫の方へ向かった。 その後ろ姿を見送ると、クラムディンとレイムッドは、傍の木製机に折り畳み式の椅子を、三つ並べた。 暫くして、クラムディンがかなり年季の入った葡萄酒とクラッカーの籠を持って帰ってきた。 三人はそれを中央に置くと、しばし談笑する。 と、その時だった。 「伝令、伝令! トリエスト軍総帥レイムッド・ヴァンディール殿はいずこに?」 「ここだ、伝令。何事か?」 「ただ今、チャンスルの傍に配置してあった偵察隊から早駈けが参りました!」 「早駈けが出たのは、いつだ?」 「二日前の昼でございます!」 それを聞くと、クラムディンが持っていた地図を、机に広げる。 ティタルニアが人差指と中指を合わせて、辿って行く。 「二指5本分か。クリノールとの州境に到着するまで、5日。二日前のことだから、遅くとも三日後には州境に来る」 「そうか。伝令」 「はっ」 「直ちに軍営内に触れを出せ。二日後明朝、ここを発つ、と」 「畏まりました!」 伝令はきちっと姿勢を正し、そして駆け去っていく。 四分の一刻せぬうちに、軍営内があわただしくなってくる。 西の方では騎馬隊が原野に出て、最後の調練を施し始めた。 「いよいよ、戦争か。戦場はどのあたりだ?」 「荒地があり、出来るだけ隘路になっている場所だな」 「そうだな。こっちはそれほど騎馬隊がいないから、向こうの騎馬隊を封殺.せねばならん」 「州境付近でとなると……」 クラムディンが、人差し指で一か所を指す。 「グラムドロヌス」 「『堕.落の荒野』か」 「ここを超えられると、不味い」 「大丈夫だ。向こうからここを通るとなると、相当時間がかかる。それにトリエストからグラムドロヌスへは、半日でつく」 ティタルニアはそう言った。 三人は小さく頷くと、それぞれの幕舎へと解散した。 二日後、明朝。 トリエスト軍は、州境にあるグラムドロヌスへと進軍を開始した。 「寒気がするほどの、見事な朝焼けだな」 レイムッドは、中軍あたりで自分の馬に乗って、そう呟いた。 傍にいた兵が、恐る恐る聞く。 「あの……総帥?」 「なんだ?」 「我々は、勝てるんでしょうか」 レイムッドは、小さく微笑み、言った。 「勝てるさ。そう、信じている限り、な」 その兵は、喜色を浮かべ、そして力強く歩きだした。 レイムッドは、一抹の不安は感じながらも、さっきの自分の言葉に嘘はない、と思った。 史無国 拾弐へ
https://w.atwiki.jp/n4908bv/pages/2443.html
フライの呪文の強化 減速と加速、様々なマニューバも実現 初出:703話
https://w.atwiki.jp/shousetsu/pages/218.html
「――――」 隣でクリストファーが、何か言っていることは分かった。しかし、聞こえても分からない。 音は聞こえても、言葉は聞こえない。 まるで足が無いようだ。 夢現(うつつ)という言葉が、レオナルドの頭に浮かぶ。 「フレア」 と、彼女の名前を呼ぶ。 この声だけは、聞こえた。 音も言葉も――そこにこめられた、想いと感情も。 「フレア……フレア……っ」 ……くそっ、オレ様は、何言ってやがる。 オレ様はこんな風に、惨めに哀れに叫ぶ野郎じゃねえだろう。 だがどうしたって、声が喉から溢れてきやがる。 意味が、分からねえ。 ただどうしようもなく、悲しく、空しい。 「――――」 その内、レオナルドは己の情けない声さえ聞こえなくなってしまった。 空気や物音や、己の存在すらも――分からない。 しかし、ただひとつ認識できるのは、ベットに横たわるフレアのみ。 恋した人。 「――――!」 レオナルドは最後に、あらんかぎりの声で何かを叫んだ。 その刹那、彼の視界は一気に黒へと染まり――。 +++ 「あはあは、今度は君か」 「…………あ?」 レオナルドがふと眼を覚ますと――そこは銀世界ならぬ黒世界。 タキシードとシルクハットを身にまとった目の前の男は、再び、あはあはと笑うと、 「あの道化師さん、今度は不治の病にかかった恋人を悲しみ泣き叫ぶ、みっともないったらありゃしない君に決めたのか。ああ、そうだ、自己紹介でもしておくよ。僕の名前はフォルテさ」 フォルテは全てを知っていた。 レオナルドが『此処』に来る前に、現実世界で何をしていたのか――と言うよりは、何を望んだのか、何を願ったのかを。 フォルテは言う。 呆然と立ち尽くすレオナルドに言う。 「そもそも君は、フレアって女のこと、愛してたの? 本当に? 心の底からそう言えるの? 命懸けて言えるの? 己の全てを投げ打ってでも、彼女を幸せにできるって言うの? 四肢をもぎ取られて目玉くりぬかれてでも、彼女の笑顔が欲しいって言えるの? 世界を敵に回して家族や友人が己に銃を向けても、彼女を傷をつけたくないって言えるの? 彼女と君の命を天秤にかけたとき、前者のほうが重いって――命の価値なんてみな同じなはずなのにさ、そう言えるの?」 「……うるせえぞ小僧」 「小僧? 僕は多分君よりもずっと長生きしてるけど、小僧だって? あはあは、面白いこと言うね、あはあはあはあは――」 「くそっ、減らず口め……」 と、悪態をひとつレオナルドは吐く。彼にしては珍しく、冷や汗をかいていた。手をゆっくりと持ち上げて、気だるそうに己の髪をくしゃりと掴み、目を閉じる。 彼は焦っていた――否、気持ち悪かった。 自分の中を見透かしているような、目線。 自分の事を知っているかのような、口振。 どれもこれも、一寸狂わず急所に突き刺さる。 何故か、苦しそうに顔をゆがめるフレアを思い出した。 「僕ね、半端なのは……嫌い」 すると唐突に、フォルテは一向に口を開かないレオナルドに痺れを切らしたのか、彼の顔を覗き込み、 「君は、フレアが、好き?」 と問う。 レオナルドは、「分からねえよ」と、不機嫌そうに短く答えた。 「分からねえし、分かりたくもねえよ。オレ様は、そんな愛の確認何さしたくねえ」 「自信ないの?」 「そうじゃねえよ」 レオナルドは、閉じていた眼を開き――フォルテの眼を見すえた。 「オレ様は、分かる分からないとかそれ以前によ――オレ様はフレアがベットに横たわった時を見たときは、どうしようもなく空しかったんだぜ?」 オレ様は身をもって――好きだと、感じたんだ。 フォルテは「へえ、ふうん」と相槌を打つと――レオナルドに身体の正面を向けたまま数歩離れて、突然、張り詰めていた糸が切れたように大声で笑い出す。 大声だがしかし、それは嘲笑。 「あはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはっ! 馬鹿だね本当に、君は馬鹿の中でも一流の馬鹿だよ! 阿呆でもいいんだけどね、僕は敢えて馬鹿って呼ぶよ!」 そして、彼はニヤリと口を歪ませて、 「馬鹿だね、君。それはね『好き』じゃなくて、恋っていうんだよ」 +++ 「幸せにさせるんだ」 「誰をだ」 「此処に偶然来てしまった人達を」 「……おい、それは、本当に偶然か?」 「さあ。偶然に見せかけた必然かもしれないし、必然と見せかけた偶然かもしれない――どちらにしろ、僕にも君にも分からない事だけどね。あはあはあは」 「……にしても、てめえはよく笑う野郎だ」 「まあね」 「で、オレ様は此処から出れるのか?」 「出れる時は必ず来る。だけどそれがいつかは分からない」 「あ? どういうことだ」 「どうもこうも、さ。満足させるべき人がいなくなりしだいだよ、戻れるのは。それは十人かもしれないし百人かもしれないし千人かもしれないし――だけど、『いつか』、君の願いは叶えられる。そう、願いとはすなわち――君が此処に来る直前までに『もしも現実(これ)が夢だったらいいのに』と思ったこと」 「…………」 「そんな睨まなくたって、心配ないよ。願いが叶う保障はするから」 「…………」 「そうそう最後に大事なこと。この空間に居る時は、フォルテ=ラインオーバーって名乗ってね。此処の番人は皆、その名前を共有する決まりになってるんだ」 「長いな」 「へ?」 「名前がだ。長いのはフレアだけで十分だってのに、それだといちいち名乗るのが億劫になるぜ。だが――了解だ、小僧。オレ様はしばらくの間、フォルテになる」 +++ ――――以上。 『小僧』とレオナルド――否、フォルテの最後の会話である。 そして今。 彼は――フォルテは。 赤いシャツとネクタイに黒いタキシードをこれでもかと着こなし、仕上げにステッキを手に持ち、頭にシルクハットを乗せている。 黒世界のどこかに確かに存在するそのピアノの前に、立っていた。 「……オレ様には、音楽しかないと思っていたがな」 フォルテは懐かしむように言いながら、適当に、鍵盤を押す。調律されているか確かめたのだろうか――トーン、と音と余韻を残す間、目を閉じる彼。 「…………」 『何しているの?』 まぶたの裏に、フレアが居た。 これはきっと、一種の思い出。 『わあ、ピアノ。貴方、弾けるの?』 「…………」 即興で弾いた、世界にひとつだけの曲。 一人の女性のために弾いた――レオナルドが最初に作曲した曲。 一音一音を忘れた時は無い。 頭の中で再生されるその曲は――色あせることは無いだろう。いままでも、これからも。 『――素敵、だったわ』 フォルテはそこで目を開き、ステッキとシルクハットを投げ捨てると、ピアノの前にドカッと座る。 『私、貴方のピアノ、好き』 鍵盤に、優しく手をかける。フォルテはそして、目を細めて言う。 「確か、あの時に弾いたのは……甘い調子だったか」 そしてフォルテは、彼の私的空間で初めてピアノを弾く。 それは他の誰のためでも無く――己を幸せにするための、独奏。 これから彼女に会えない日々が続くのなら、せめて、今一瞬のこの時だけは―― ――記憶の中の彼女と、音楽に酔いたい。 「……ふっ」 小さく息を吐いて――ゆっくりと指を動かす。 惜しむように惜しむように、彼は弾く。嘆くように嘆くように、彼は弾く。 哀れむように哀れむように、彼は弾く。悲しいように悲しいように、彼は弾く。 オレ様は、弾けば良い。 これからしばらく――音楽と暮らせば良い。 しばらくそういう生活をした先に、フレアが居るならそれで良い。 オレ様は、フォルテで良い。 ――そして。 時が止まったように音楽が止み、フォルテは呟いた。 「……はっ、何だこれ。まるで一目ぼれした奴みてえな曲だな」 +++ 鍵盤のひとつには、一滴の雫。 フォルテの史的空間fin,,,