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オニール 年齢:20歳 種族:方具使い 職業:野伏 特徴 有利:方具使いの才能LV4・方具の遺産・狩人の才能LV4・鋭敏視覚LV5 不利:強欲・強迫観念/浪費家・冷淡・義務感/自然 癖:敵の値段を計算する・戦闘行動に値段をつける・傭兵の流儀には従う 生命を賭す戦士は尊敬する・老いたるものに敬意を払う 外見:赤毛刈上げツリ目の仏頂面。複数の矢筒を保有した野伏兼傭兵モドキ。 設定 イースリー郊外の森にて生計を立てていた狩人。 捨て子であり、方具使いの野伏として生活を受けていた老人に拾われ、養子として育つ。 養父は教育を終え、方具を継承すると成し遂げたかのようにその生命を終え、以降一人で生活していた。 麓の村とは物々交換が基本であったが、森に入った傭兵達とはぐれシシャとの戦いを目撃。 森を守るためにその戦いへ参戦、シシャを打ちとったが傭兵たちは全滅。 この傭兵達の遺品を届け戦いを替わりに報告し、シシャを倒したということで金銭を得た。 すばらしいものにであってしまった。 以降、この恐るべき魅惑の魔法が掛かったシロモノを求め彼は森を出ることになる。 しかし、傭兵として活動することになったが金遣いが荒すぎで結社からはあまり好まれなかった。 自分の能力が最大限に発揮できる野山を戦場にすることは少なく、有用な稼ぎ場所を探していた。 そして最近いい稼ぎをしているという噂を聞き、SICに自分を売り込む事となった。
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BW時代はブーマー、トーベ、ニールの応援歌を流用 合併後はブーマー、トーベ、レイノルズ(近鉄2)を流用
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ファフニール ステータス レベル 32 お金 960 クリティカル ○ 異常攻撃 × 全体攻撃 ○ 魔法 × ドロップアイテム ? 出現場所/ドロップアイテム シーラス北西の洞窟 パーティ ドラゴンナイト2体,ファフニール1体
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[[]] ライトニング [[]] [[]] ウォーリア・オブ・ライト フリオニール オニオンナイト セシル・ハーヴィ ゴルベーザ [[]] [[]]
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剛撃龍騎ファフニール コモン 火文明/自然文明 コスト4 パワー2000 アーマード・ドラゴン/ジャイアント ■このカードをマナゾーンに置く時、タップして置く。 ■自分のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、このクリーチャーの パワーを、このターンの終わりまで、好きなだけマイナスしてよい。 そうしてマイナスしたパワー1000につき、カードを1枚 自分の山札の上から、マナゾーンに置く。 作者:mpedm 評価
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__> .,_ `丶、_  ̄>-――  ̄7¨7―- ,. ´ __,. - ./ /-_ . .、 / ⌒ア'¨" / /ニニ- _ 丶、 / ,. ./ /`寸ニニ へ \ /,. ´ ./ / 寸/ /ヽ 、 `、 /ア´ / / / く くニニニ ヽ `、 / / ./ 〈. \ \ 寸ア /ヽ , ./ / / / \ \ \_/ニニム , / / / / / _/ / / \. \ マニニニム ./// / / ′ 7 ./] /ー=ミ \. `、 マニ=-寸 | / / | i| /|/t ]| .// .ィt=ミ、 `、 `、 ∨ニ-寸x_-ニ| ./ / /| i| ././` 7|/ ' vソ ` ∨ i / ア ]ニ]iニ, i| ./ j| i|/ / ` ー‐ " .| | {ニ{ _ニjニ,′ l|/ | /| 〈_ | | {ニ{ _ニアニ/ /| ./ j| `¨ | | マニニア / / l/ i| 、___ ./ / `¨¨´ / / ) / ∧ マ ̄ ̄ フ / / イ\ ___//| /∧ `ー‐ / / / ̄ ̄ ̄ノ ` __/ ̄ ̄| / i| / .∧ ヽ / / _/ / ̄ ̄ /⌒| | | ./ ./ | . / / ,. '" _/ / | | \ | /|./ i|/∧ / └''"_ '"⌒| / | | `.|./ / ∨/ >--- '^ー r< / \ト、|、\ \ 【カオス・アヴェニール】 14歳 188cm 94kg 200万パワー ◆現在のデータ 筋力 15 技巧 42 速度 98 耐久 36 精神 13 知性 106 特殊 61 【記憶の鍵】何らかの事情によって記憶を封印されている。記憶を取り戻すことが本人にとっては良い事なのかどうか…? 【超人オタク】超人レスリングのみならぬ全方位にオタク。知性に特大補正。やたらとマニアックな知識を披露したり活用できる。 【それはどうかな?と言えるプロレス哲学】裏をかかれる覚悟と備え。相手のゆさぶり系の精神スキルを無効化する。 【騎士道精神】正々堂々の高潔な精神。相応しい行動を取ることで一部のキャラの評価に補正。 【カレー】ある流派では怒りの象徴でカレーを利用した闘いが可能。 【見稽古】試合を観戦することでスキルや技の取得をする機会が増えるかもしれない。 【バカは風邪を引かない】おバカ過ぎて悪影響に気付かない鈍感力。 あらゆるデバフ効果の補正を弱める。 知性が低いほど効果が強まる。 【ニューソク・デ・やる夫との絆:評価値100以上】 【習得:ギロチン・ラナ】 32スレ目81 ◆初期データ 【カオス・アヴェニール】 筋力 1 えぇぇ……? 技巧 37 ドサ回りの着ぐるみプロレスでも基本は多少はね? 速度 85 一線級のスピード。アクティブ系オタク 耐久 33 本気で殴られたことなんてないんだよ!? 精神 7 ヘタレですわ 知性 96 知識欲の怪物 特殊 56 何らかの素質は平均上でありそう 【記憶の鍵】何らかの事情によって記憶を封印されている。記憶を取り戻すことが本人にとっては良い事なのかどうか…? 【超人オタク】超人レスリングのみならぬ全方位にオタク。知性に特大補正。やたらとマニアックな知識を披露したり活用できる。 【それはどうかな?と言えるプロレス哲学】裏をかかれる覚悟と備え。相手のゆさぶり系の精神スキルを無効化する。 【騎士道精神】正々堂々の高潔な精神。相応しい行動を取ることで一部のキャラの評価に補正。 備考 解説
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ファンタスティックフォーチュンの攻略対象。 流しの吟遊詩人。女性のようななめらかな外見とは裏腹に、がめつい現実主義者。 占いと演奏で日銭を稼ぎ、どこに行くとも知れない生活をずっと続けている。 最近体調が悪くなってきているのが唯一の気がかり。 身長:体重: 趣味:占い(当たらない) 特技:計算 好き:宝石、ひかりもの 嫌い:貧乏 宝物:金、命、銀の笛 名前 イーリス・アヴニール 年齢 22歳 身長 172cm 体重 59kg 誕生日 1月24日 血液型 不明 声優 千葉進歩 該当属性 緑髪、長髪、バンダナ、奏者、中性的、守銭奴 該当属性2(ネタバレ) 病弱
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【登録タグ FF2 ゆ カイン フリオニール】 【タイトル】夢がなかったら・・・ 【概要】まだ彼がのばらを見つけていなく、記憶が戻ったら… 【対象】FF2好き向け 【バトル】フリオニール操作で低難度 【コード】0000-1037-1157-2949 ※オリクエまとめスレ2 441氏紹介クエスト フリオニールが原作のOPあたりの記憶を取り戻していくストーリー 原作自体が暗いのでわりと鬱展開ですが、2好きな人にお勧めだと思い、紹介させていただきました ( 441氏・紹介コメント) コメント 名前 コメント
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第03回トーナメント:決勝① No.2643 【スタンド名】 メテオ・クラッチ 【本体】 豊念寺 惑火(ホウネンジ マドカ) 【能力】 殴ったものに熱を込め、弾丸として飛ばす オリスタ図鑑 No.2643 No.4377 【スタンド名】 ニール・コドリング 【本体】 加賀 御守道(カガ ミモチ) 【能力】 インクを膨張させて造形して操作する オリスタ図鑑 No.4377 メテオ・クラッチ vs ニール・コドリング 【STAGE:船上】◆1KCngmSt1w 1隻のオンボロ漁船が、静かにゆっくりと港から滑り出していく。 抜けるような青空。穏やかな海。 バカンスで来ていたとしたら、これ以上は望めないくらいの天候条件だった。 そんな漁船の甲板上。 加賀 御守道(かが・みもち)は携帯電話を片手に、もう片手でメモ帳をめくりながら、誰かと話し込んでいた。 「……もうすぐ決勝戦よ。ええ、『貴方のお陰で』準決勝は勝ち残れた……いえ、生き残れたわ」 『チョット危ナカッタヨナー』 彼女の囁きに、胸ポケットの中の万年筆が合いの手を入れる。 電話の相手は彼女の、いや、彼女『たち』の知り合い。この一連の『イベント』の中で知り合った相手だ。 「とりあえず軽く調べた範囲じゃ、『まっとうな方法』で妹さんの状況を打開するのは難しいみたい。 法的にも制度的にも、見事に打つ手が見当たらないわね」 『ヒッデェ嵌メラレ方、シタモンダナ!』 加賀御守道は、ロンドン市警の警部である。 その肩書きが1回戦の際にも役立ったし、勝負の合間の情報収集にも役立った。 彼女の職業上、『合法的な方法』が残っていれば望ましかったのだが……完全に潰されているなら、仕方がない。 「で、『まっとうではない方法』についてだけど……仮にやるとしても、簡単ではなさそうよ。 私が知りえた範囲だけでも、障害になりそうなポジションに何人か『スタンド使い』がいるみたい。 とりあえず現時点で把握できたことを纏めて、そちらの手元に届くよう手配しておいたわ」 『デモ、内容ハ期待スンナヨ! 時間モ無カッタシナ!』 借りを作ってしまったからには、返さねばならない。 相手が提示したのは、勝敗1つと、能力4回分。 彼女が受け取ったのは、勝敗1つと、能力1回分。 受け取るシールの枚数を「あえて減らした」のは、つまり、彼女が提供できる『協力』もそれに見合った程度でしかないため。 4枚すべて受け取って、それに頼りきって優勝なんてしてしまったら、彼女からの『返礼』もそれ相応のモノに膨れ上がってしまう。 職務と命に支障のない範囲での、情報提供。 それが、加賀警部の背負える精一杯の『お返し』だった。 「そろそろ携帯の電波も途切れるわ。 ……そうね、『追加の情報提供』が出来るように、貴方も願っておいて。それじゃあね」 『マ、別ニ死ヌ気ネェケドナー!』 軽く溜息1つつくと、通話を切る。 辺りを見回せば、漁船はいつしか港を離れ、穏やかな湾から外洋へ向かって進み始めている。 そう。 万年筆からの声が言う通り、加賀警部はこんなところで死ぬつもりなどさらさらない。 「帰って来れない可能性」も考え、早めに「シール1枚分のお礼」を済ませはしたが、ここで終わるつもりなど毛頭ない。 手掛かりにも乏しい殺人鬼、『ジャック・ザ・リッパー』の捕縛。 それが加賀警部の願いであり、この大会に挑む理由であった。 見事優勝し、『大会主催者』側からの協力が得られれば、それが最善。 高い情報力と組織力を持つ彼らなら、きっと大きな助けとなることだろう。 しかし、不幸にもそれができなかったとしても、こんなところで事件の捜査を途切れさせる訳にはいかないのだ――! 一方その頃。 豊念寺惑火(ほうねんじ・まどか)は同じ船の上、操縦士のおっちゃんと楽しく話し込んでいた。 やがて――2人の選手を乗せた漁船は、予定の地点にまで辿り着く。 何も無い海の上。見渡す限りの水平線。 合流地点に待ち受けていた一隻のクルーザーに、『操縦士のおっちゃん』は跳び移る。 これでこちら側の漁船に残されたのは、選び抜かれた2人きりだ。 「会場は広い海の上、ゆえに人目を気にする必要なし。 運営側の『もう一隻』が離れるのを待って勝負を開始。 決着がついたらクルーザーが戻ってきて私たちを拾ってくれる予定、か……」 「で、どーします?」 惑火と2人、ここまで運んできてくれたおっちゃんを見送りながら、加賀警部は少しだけ考える。 隣に立つ巨乳女子高生は、決勝戦の相手だという。 ここまで勝ち残ってきたからには、何らかの面で優れた人物なのだろうが…… こう言っては悪いが、パッと見の印象からして「馬鹿そう」だ。 知恵と機転を己の強みと認識する加賀警部にとって、つけこまない理由がない。 申し訳ないが――ここは少し、策を弄させてもらおう。 「そうね、『もう一隻が離れるのを待って』というのも漠然としてるし…… ――5分。 今からきっかり5分後に、甲板の上で『始める』ことにしましょう。それまではお互い不意打ちとかナシ、ってことで。 お手洗いかとか食事とか、何かしておきたいことがあるならその間に済ますこと。どう?」 「了解でーす」 彼女はニッコリ笑うと、ふと何かを思い出したような様子で下腹部を軽くさすり、船室の方へと小走りに降りていった。 どうやら本気でトイレに用事があるらしい。この船には小さなモノながら、いちおうの設備は整っている。 その無防備な後姿にフッと笑うと、加賀警部は身を翻した。 「ほんと、いい子よね。でも有難いわ」 『不意打チハ、『ぷらいど』ガ許サナインジャ、ナカッタノカ?』 加賀警部のポケットの中で、万年筆が嘲るような声を上げる。 それに対し、彼女は全く動じることなく言い放った。 「今回の決闘の『ルール』は明示した上で、ちゃんと同意まで取ったでしょう? これで足元を掬われるのなら、そんな隙を晒した方が悪いのよ。 覚えておきなさい。 『法(ルール)の番人』ってのはね――逆に『法(ルール)の抜け穴』についても、誰よりも詳しい存在なのよ」 ……そして、5分が経った。 「うーん、加賀さん遅いなー。 ひょっとして、『おっきいほう』なのかなー」 豊念寺惑火は、1人甲板で待ちくたびれていた。 惑火が「用事」を済ませて甲板に上がるのと入れ替わりに、船室のほうに降りて行った『対戦相手のお姉さん』。 ちょっとキツそうな雰囲気もあるが、丁寧な物言いと紳士的な態度に、惑火はすっかり信頼しきっていた。 容易い相手ではないだろうし、勝ちたいという強い意志も感じたが、しかし、卑怯な真似だけはきっとしない。 まだ出会って間もない相手ではあったが、何故か惑火には強く確信が持てた。 「それにしても、汚い船だねー。 おっちゃんも廃船寸前の古い船だって言ってたし、壊しても沈めても気にすんな、とも言ってたけど……」 惑火は周囲を見回す。 遠目には綺麗にも見えた中型の漁船だったが、こうしてさほど広くもない甲板に出てみると、あちこちに黒い油染みが目立つ。 この手の汚れは船にはつきものではあるのだが……島暮らしの惑火には、それは十分承知のことなのだが。 それでも、この船の汚れはけっこうひどい気がする。惑火は溜息をついて首を振る。 と――次の瞬間、何の前触れもなく。 惑う火の視界の隅っこで、何か黒いものが動いて――! 「――ッ!?」 『……5分、経ッタゾ!』 反射的に飛びのいた惑火の眼前を、「嘲るように喋る黒い槍」が掠める。 いや、それは槍というよりも、大型魚を捕らえるのに使われるような『銛(もり)』。 甲板の油染みから飛び出したその『銛』は、そのまま別の油染みに着地し、溶けるようにして消える――いや、消えたように見えた。 「え、な、何っ!? ちょっと、加賀さんは!?」 『ダカラ、言ッタロ。『5分後』ニ『始める』ッテ』 加賀警部は未だ出てくる気配もなく、謎の声だけがどこからともなく響く。 そして先ほど銛が出てきたところでも、消えたところでもなく、全く別の油染みから黒い人影が立ち上がり、楽しそうに告げる。 『始メマシテ、ダナ! 俺ノ名前ハ、『ニール・コドリング』。加賀御守道ノ、『スタンド』ダ!』 「――『きっかり5分後』に始める、って言ったでしょう? これは『スタンド使い』同士の戦いよ。 約束どおり、私の『スタンド』は『そこ』にいる。約束どおり、『そこ』で『始めた』。文句は言わせないわよ」 加賀警部のスタンド、『ニール・コドリング』は、本来は遠隔操作型のスタンドである。 パワーやスピードといった性能が本体からの距離に依存する関係上、接近戦もやってできないことはないが…… やはりその本領は、ある程度の距離を取った上での戦いだ。 初戦、準決勝と2回続けてその特性を使う機会がなかったが、しかし決勝ともなれば総力戦である。 存分に、遠隔操作型の恐ろしさを味わって貰おう。 「……でもやっぱり、アイツだけじゃ決め手に欠けるか」 物陰から戦いの様子を覗きながら、加賀警部はひとりごちる。 『ニール・コドリング』だけを先行させて仕掛けたのは、甲板の油染みを利用したヒット&アウェイの連続。 真っ黒な油の染みの上では、同じく真っ黒なインクは『目立ちにくい』。 不定形で姿を変えられる『ニール・コドリング』がぴったり上に乗ってしまえば、まず肉眼では見分けられない。 惑火が席を空けた隙に甲板を調べつくして、どこにどんな染みがあるのか完璧に把握している。 また、液体状のこのスタンドなら、僅かな隙間を伝っての移動も簡単だ。 傍目には、ある染みから別の染みまで瞬間移動しているようにも思えることだろう。 甲板にある無数の油染みの全てに対して、警戒せねばならない……これはやられる側にとって、大きな負担である。 甲板上では、惑火も自分のスタンドを出して必死に応戦しているのが見える。 燃える炎のような印象の、人型のスタンド。 おそらく近距離型。 ブンブンと宙を切る拳の音だけでも、圧倒的なパワーが伝わってくる。 が……それでも、『ニール・コドリング』を捉えきれない。 常に相手の死角へと移動し、銛や刃物に姿を変えて襲い掛かるインクのスタンド。 いまのところ上手く深手を負わずに避けきれているようだが、それでも少女の身体のあちこちに、浅い傷が刻まれている。 「パワーだけじゃなく、スピードも結構あるのか……思ったより、反応がいい。 『この距離』だと、アイツだけじゃあ一手足りないみたいね」 これで決まってくれれば楽ではあったのだが、どうもそこまで美味しい話は無さそうだ。 『ニール・コドリング』は距離によってその性能が変化するスタンド。 この距離では、いくら条件を整えたところで致命傷になるようなクリーンヒットは望めないらしい。 さりとて、加賀警部自身が近づいてしまえば、スタンド性能は上がるが本体を狙われてしまう。それでは本末転倒だ。 「でもね……この『大会』。 どうやら『スタンド』単体の性能を比べあうものではなく、総合的な人間性を比べあうものらしいわよ?」 加賀警部は思い返す。 初戦――拳1つ交わすこともなく、ただ交渉のみによって勝利を「買った」。 準決勝――拳銃を持ち出し、他のスタンド使いの能力を持ち出し、それらを活用した上で勝利を得た。 どちらも「反則負け」にはならなかった。 警告の1つも与えられなかった。 無効試合、とされる危険も覚悟していたというのに。 つまり、このイベントの運営側は、それら全てを「あり」だと認めてるということ。 それこそ、対戦相手との同意さえ上手く取り付ければ、『殴り合い』以外の方法で決着をつけることも可能だろう。 ダーツでもいい。ポーカーでもいい。ジャンケンでもいい。 会場が雪原とかなら、雪合戦でもいいかもしれない。 まあ、あまりに相手側に不利なモノを提案しても、拒否されてしまって成立しないだろうが…… とにかく、予め負けた者が降参する、と約束をした上で何らかのゲームを行い、打ち負かす。 相手が約束を踏み倒すような恥知らずでもない限り、これで勝利となるわけだ。 「こんな会場設定じゃなければね。 何かコッチに有利な『ゲーム』を考えたんだけど……」 残念ながら、船の上、という状況で自然に提案できるモノと言ったら、『釣り勝負』くらいしか思いつかない。 そして別に加賀警部は釣りが趣味という訳でもないし、ここまでの移動中にさりげなく聞きだした話では、豊念寺惑火は島暮らし。 下手したら、相手側の得意分野かもしれないのだ。 そんな地雷を踏むくらいなら、真面目に普通に「殴り合い」で済ませた方が確実だ。 「……ま、こんなモノを持ち出す以上、『殴り合い』どころか『殺し合い』にしかならないんだけど」 甲板の上の戦いは、未だ膠着中。 惑火が近くにあった救命用の浮き輪を手にとって、自らのスタンドに殴らせる。 炎の尾を引いて撃ち出された浮き輪は大きな油染みに命中するが、『ニール・コドリング』はとっくにそこから逃げている。 「物体を『飛び道具』にするスタンド、か…… いいわ。『撃ち合い』で勝負を決めましょう?」 加賀警部は懐から拳銃を取り出す。報告書のことを考えると頭が痛いが、しかし使わずに済ませられる相手でもないようだ。 もともと彼女の策は、2段構え。 『ニール・コドリング』が油染みに偽装してヒット&アウェイを繰り返すのが第一段階。 そして第二段階は―― 「もうちょっとだけ気を引いて頂戴ね、『ニール・コドリング』。じっくり狙いをつけたいから。 あの巨乳娘の片足でも撃ち抜けば、この均衡も崩れて、簡単に決着できるでしょう?」 遠隔操作型のスタンド使いにとって、スタンドから離れている本体は弱点でもあり、また強みでもある。 これは卑劣な不意打ちなどではない。 気づかなかった奴が悪い、思いつかなかった奴が悪い。 これはそういうレベルの、スタンド戦におけるセオリーの1つなのだ――! 豊念寺惑火は、そして覚悟を決めた。 「だんだん、わかってきた……!」 神出鬼没の、黒い不定形スタンド。 速度自体は大したものではない。パワーもそう大したものでもない。 けれど、この環境と恐ろしく噛み合っている。 カウンター狙いでここまで耐えてきたが、このままヒット&アウェイ攻撃を続けられたら――惑火の方が、先に参ってしまう。 ここまでは浅い傷だけで凌いでいるけれど、いつどんな深手を負わされるか分かったものではない。 けれど、惑火は慌てない。惑火は諦めない。 だって、気づいてしまったから。 青く澄み渡った空を見上げて、大海の真ん中、惑火は大声で宣言する。 「でもね、もう分かったからッ! 加賀さん、貴女のスタンドは――『油のスタンド』ねッ!! 自在に姿を変えて、油から油へ移動する、油のスタンドッ!!」 自信満々に、惑火は吼えた。 見事なまでの、ドヤ顔だった。 加賀御守道は、そして盛大にずっこけた。 「あ、あの子馬鹿?! い、いや、勘違いしてくれるなら有難い話なんだけど……!」 じっくり狙いをつけて、今まさに撃とうと思った瞬間にコレである。 その身につけられた傷の匂いでも嗅いでみれば、『油』という予測が間違ってることくらい、すぐに分かるだろうに。 むしろ、その匂いで『インク』というネタがバレることは、十分に覚悟していたというのに。 すっかり毒気を抜かれてしまった加賀警部は、しかし次の瞬間、予想だにしない惑火の行動に、首を傾げた。 「……? どっちに向かって、身構えて……?」 惑火とそのスタンドが、拳を構える。 やや前傾姿勢で、腰を落として、拳を構える。 しかしその視線の先は、『ニール・コドリング』が姿を消した染みではない――それどころか、油染み1つない、甲板の真ん中。 「――ん~、メタメタメタメタメタメタメタメタメタメタメタメタメタメタメタメタ…………!」 唐突に惑火とそのスタンドが、無数の拳を繰り出す。 豊かな胸をぶるんぶるんと揺らしながら、一気呵成にラッシュを繰り出す。 しかしその拳の先には何もない――床、つまり甲板しかない! 何も無いところを、「船そのもの」を、ただひたすらに殴っている! やがて――甲板が少しずつ、『熱』を帯び始める。 離れている加賀警部にはまだ何も感じられない程度だが、近くに潜む『ニール・コドリング』にはその感覚が伝わってくる。 そういえば、惑火のスタンドが撃ち出した浮き輪は、炎の尾を引いていたっけ。 殴った対象に『熱』を込める――それがこのスタンドの本来の能力? でも……! 「まさか、『油』が相手だから、熱すれば『燃える』とか思ってるんじゃないでしょうね……?! いくらなんでも、そんな温度にしたら貴女が持たないわよ!?」 見当外れな惑火の行動に、加賀警部は眉をひそめる。 いや、『油』でこそないものの、実のところ『インクのスタンド』である『ニール・コドリング』は、確かに熱には弱い。 その含有する水分が全て飛んでしまえば、姿を自在に変えることはできなくなる。おそらく身動きも取れなくなる。 けれども……そのためには、いったいどれほどの熱量が必要なのだろう? 少なくとも、少し離れた所にいる『ニール・コドリング』が影響を受けるよりも先に、中心点にいる惑火が参ってしまうのは確実だ! それに気づいているのか、いないのか。惑火は迷うことなく、そのまま乱打を続けて…… 「――――メタメタメタメタメタメタメタメタメタメタ……メテオ・クラッチっ!!」 やがて、最後にひときわ大きく甲板を殴りつけて、惑火の動きが止まる。 ……何も起こらない。 ほんのりと船全体が温かくなった程度で、何も起きない。 全身全霊のパワーを使いきったのか、ただ惑火とそのスタンドが、ぜえぜえと荒い息をついているだけだ。 微かな哀れみを込めて、加賀警部は改めて拳銃を構える。 「一発逆転のアイデアも、空振りに終わったみたいね。ご愁傷様。 もう終わらせてあげるわ。素直に倒れなさい」 いったんその照準を惑火の胸――というより心臓につけた加賀警部は、つう、とその銃口をズラして太股に狙いをつける。 殺すほどの相手ではない。けれど、きっちりとカタはつけなければ。 拳銃の引き金にかけた指に力が篭り、そして…… 次の瞬間。 不意に起こった激しい振動に、加賀警部はたたらを踏んだ。 「な、なにっ!?」 「……『メテオ・クラッチ』。 私のスタンドの能力は、『殴ったものに熱を込め』、『その熱を燃料にモノを飛ばす』能力――」 ゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴ……! 船が揺れる。地震のように揺れる。 回りを見回しても、海面は未だ穏やかなまま。 なのに船だけが激しい嵐の中にあるかのように、大きく揺れている! やがて、音も無く炎が立ち上がる。 燃えるモノなどないのに、燃えているモノなど何も無いのに、船の中央から天に向かって大きな火柱が立つ! そう、それは先ほど一度見せられた光景。 浮き輪が弾丸として飛ばされた時と全く同じ、でも、スケールだけはケタ違いな――! 「これだけの大きさ、これだけの浮力。 単発のパンチではとても『足りなかった』けれど…… 私のありったけを打ち込んで、『この船そのもの』を、『弾丸』にしたッ!」 揺れ続ける船の上で、豊念寺惑火は力強く宣言する。 船に込められた膨大なエネルギーが、船を上から強引に押し込んでいく。 みるみる喫水線が上がる。海面が近づいてくる。 そのサイズのせいか、動きそのものはゆっくりとしたものだったけれど―― 浮力にも水の抵抗にも逆らって、大きな船そのものを、真下に向かって、海底に向かって『撃ち出した』! もはや、いったん動き出してしまった、この巨大な『弾丸』。止められる者など、存在しない! 「こんな、馬鹿な……ッ!」 「『油のスタンド』……ってことは、水に落ちれば『浮かぶ』わよねッ! 何も無い海の上で『浮かんで』しまえば、もう逃げも隠れもできないわよねッ! 浮かんできたところを、今度こそ綺麗にぶっ飛ばすッ! さあ、付き合ってもらうわよっ!」 やがて海水が流れ込んでくる。海面が船の縁を越え、一気に無茶苦茶な流れの渦に巻き込まれる。 もはや銃を撃つどころの騒ぎではない。加賀警部は戦慄する。 いや、惑火の言っていること・狙っていることは、相変わらず的外れもいいところなのだけども。 インクは熱に弱い。 でもそれ以上に、『水』には――大量の水には、めっぽう弱い! 万年筆に使われるインクというのは、実は、全て水溶性なのだ! 油性のインクは使わない、いや使えない! 「に、『ニール・コドリング』! 戻りなさ……ガボッ、ゴボガボッ!?」 慌ててスタンドに帰還を命じる加賀警部。しかしその言葉は途中で途切れざるを得なかった。 船1隻が、無理やり沈没させられたのである。 船室に含まれていた大量の空気が、巨大な泡となり上がってくる。激しい水の流れが渦を巻く。火柱がさらに周囲の水をかき乱す。 とてもではないが、泳げるような状況ではない。 ただでさえ、加賀警部の身体は脂肪の少ない、絞られた身体――つまり、水に浮きにくい身体だというのに――! 万年筆の中への避難が遅れた『ニール・コドリング』が、海の水に溶けていく。 無限にも等しい水の中に、拡散していく。 声にならない悲鳴を上げて、存在自体が薄れていく。 物質同化型でもあるこのスタンド、通常のスタンドと違って任意の解除が効かない。 そして――スタンドへのダメージは、本体へのダメージでもある! ただでさえ溺れる加賀警部の四肢から、力が抜けていく。 意識が遠のく。 死すらも覚悟する。 こんな所で。こんなことで。まだやるべきことがあるのに。 渦巻く水の中、成す術も無く加賀警部が沈んでいく。船と一緒に、暗い暗い、海底へと―― がしっ。 暗い海の中、何かが、『熱い体温』を持った何者かが、加賀警部の手首を掴んだ。 「……ぶはぁっ!」 「……はあっ、はあっ、はあっ……」 げほげほっ、と咳き込んで、飲み込んでしまった海水を吐き出す。 何が起こったのだろう。加賀警部はぼんやりする頭で周囲を見回す。 青い空。 眩しい太陽。 揺れる海面。 そして、自分の身体を支える、柔らかい感触―― 「へへへっ……加賀さん、だいじょーぶだった?」 「貴女……」 それは――豊念寺惑火。 海面に浮かびながら、いや、立ち泳ぎで加賀警部の身体を支えて、至近距離で笑っている。 曇りひとつない開けっぴろげな笑顔で、そこにいる。 そういえば、島で暮らしていると言っていたっけ。 手帳にメモした記憶がある。道理で泳ぎも得意なわけだ。 ……浮き袋のような存在感を示す、その双丘のお陰もあるのだろうけれど。年上の女性として、ちょっとだけ悔しい。 「『油のスタンド』がどこに浮くかなーって思って待ってたら、加賀さんが沈んでいくのが見えちゃってさー。 そういや、スタンドがどこにも居なかったけど、あれってやっぱり、加賀さんが溺れちゃったせい? こんなことになるなんて、思ってなかったんだけど」 「……あなた、最後まで気づいてないわけね……」 加賀警部は深い溜息をつく。 まったく、なんという強運の持ち主。見当違いの行動が、見事なまでに正解に結びつく。 おまけに命まで助けられて、これはもう、文句のつけようがない。 「参ったわ。降参よ。貴女には、勝てる気がしないわ。 ジャック・ザ・リッパーの捜査も、こうなってしまったら自力で頑張るしかないわね」 「??? 何か困ったことでもあるの? これも何かの縁だし、手伝えることあったら手伝うけど?」 きょとんとした顔で、無邪気につぶやく少女。 加賀警部は少しだけ思う。 全てが一段落したら、この子、ロンドンへ招待してあげようかしら。 一般人を巻き込むのは気が引けるけども、この子の強運があれば、ひょっとしたら――! 遠くから運営側のクルーザーが近づいてくる。 沈んだ船を操縦していたおっちゃんが、心配そうな顔で身を乗り出している。 笑顔で大きく手を振る惑火を横目に、加賀警部は、心地いい敗北感にしばし身を委ねた。 ★★★ 勝者 ★★★ No.2643 【スタンド名】 メテオ・クラッチ 【本体】 豊念寺 惑火(ホウネンジ マドカ) 【能力】 殴ったものに熱を込め、弾丸として飛ばす オリスタ図鑑 No.2643 < 第03回:決勝② > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ トーナメントとは? ] [ オリスタwiki ]
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嘉南 怜…10 葛葉 燈火/コハク…7 御影 アイナ…11 倉橋 鷹臣…9 南雲 朝日…9 メルキオール…7 周防 夕貴…6 ニール・ロックフォード…8 リチャード・A・グレアム…4 禾生 无…5 五条 つばめ…2 ニーナ…1