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145 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/08/01(土) 00 29 36.77 ID XYd3nVZZ0 うちもリレーキャンペーンでそんな風にキャラ死んでなんぼだの今回のセッションで半分ぐらい殺したいだのうるさい奴いたから キャンペーン潰すつもりで参加して実際キャラ死なせてほら楽しいだろ笑えよ ってやったらリップサービスになに本気になってるのぷげらとか言い出したので縁切ったなあ 153 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/08/01(土) 01 29 53.08 ID ZD3AWXYZ0 145 乙。報告者のやったことは厨返しスレスレだけど、よほどうるさかったんだろうな・・・。 つか、どこがリップサービスだ。「殺す」とか言って死ななくても、マイナスがゼロになるだけでプラスになるわけじゃないだろ。 GMは敵と思ってる相手にはリップサービスになるかもしれないけど、そんな相手とやる時点でTRPGとして崩壊してるしなあ。 スレ420
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第二章『何言ってるの?キョンは三年前に死んじゃったじゃない』 文字通り死ぬ思いで手に入れたレンチでハンドルの鎖をねじ切り、シャッターを全開にした。 「……何よこれ」 全開のシャッターから見える空は、とことん色味が抜けた灰色だった。 「あの巨人の夢の時とおんなじ空……」 SOS団結成して一ヵ月後、あたしはキョンと学校に閉じ込められる夢を見た。青い巨人が北高の校舎を薙ぎ倒して、そして夢の最後には…… あたしは夢の終わりにキョンにされた行為を思い出し、無性に恥ずかしくなった。 「な、何考えてるのよ!!あ、あれはただの夢で、キョンとはなんでも無いんだから!!」 ――ガーガー。 いきなり鳴ったノイズに、あたしは情けないくらい体をビクつかせた。な、な、な、何よ!?また怪物!? 『ガーガー――ピー――ハルヒ――ピー――ガー』 汚いノイズの途中に、確かに「ハルヒ」という言葉が聞こえた。 「キョン!?」 間違いない。キョンの声だ。 「キョン!!返事して!!ここにいるの!?」 スピーカーに顔を近づけ、大声で呼びかけた。 「ピー――ピー――ゴメン――ザー……」 ただ一言、それだけ言ってラジオは沈黙した。 「なんであんたが謝るのよ……謝るのは……」 …………………………誰よ?あたし、キョンに何かしたっけ?そりゃ確かに雑用とか言って、色々こきは使ったけど…… ――ズキン! その瞬間、頭をゴルフクラブでカチ割られるくらいの鈍痛が走った。 「……なんなのよ。この頭痛は」 風邪なんか、ここ数年はひいた覚えは無いわ。……なんだろう?まるで思い出すのを体が拒否しているような…… 「やめやめ!とりあえずキョンの声が聞こえたんだからいいじゃない!!」 このラジオからキョンの声が聞こえたということは、あの手紙の主はまだどこかにいる可能性がある。キョンの生首は……きっと作り物よ。あたしの動揺を誘うために、朝倉が作ったのよ。絶対。 「とにかく北高を目指しましょう。きっとキョンはそこにいるわ」 そう思い込むと、少しだけ足取りが軽くなった。 北高を目指し、灰色の世界を歩き続けた。 「……ふう、徒歩だとさすがに疲れるわね」 こんなことなら車かバイクの免許でも取っとけばよかった。どうせ大学生活なんて暇で退屈なだけだったし、それがあれば遠くの町まで不思議探索ができたし。……一人っきりだけどね。 「いっそのこと近くの駐輪場に行って、自転車をカッパ……無断拝借してやろうかしら。鍵なんかこのピストルでぶっ壊せばいいし」 あたしは指先でクルクルとピストルを弄んだ。もうこいつの扱いにはだいぶ慣れたわ。弾もなぜかそこらへんに落ちてるしね。心の底から不気味だけど、事実、助かってはいるわ。 そう思いながら、何気なくあたりを見回した。 「え……みくるちゃん?」 目の前の十字路を、みくるちゃんにそっくりな女の子が、全速力で横切った。 いや、そんなわけがない。さっきの女の子は北高のセーラー服を着ていた。あの真面目なみくるちゃんが北高を留年するとは思えない。しかし、他人の空似とも思えないくらいにそっくりな女の子だった。 「待って!!」 進路変更。あたしはその女の子を追うことにした。気になる。絶対に何か知ってる気がした。 「ゼェゼェ!ハァハァ!」 やっぱりみくるちゃんじゃない。 なぜならあたしが全力で走っているのに、まったく追いつかないからだ。あのみくるちゃんがこんなに早く走れるわけがない。 それに一回も転んでない。本物なら、もう三十回は転んでもいい距離だ。 あたしの肺が悲鳴を上げ、そろそろ走れなくなった頃、みくるちゃん(?)はある建物の敷地に消えていった。 「ハァハァ……やっと追い詰め…………あれ?ここは……」 みくるちゃん(?)が入った場所、それは総合病院だった。 だがそこは、普通の人なら何の変哲も無いただの総合病院だろうが、あたしは違った。なぜなら…… 「キョンの死んだ病院……」 言った瞬間、胸を日本刀で斬られるような錯覚を覚えた。正直、入りたくない。 病院の敷居を跨ぐことにためらっていると、みくるちゃん(?)がスタスタと院内に入って行ったのが見えた。 「……わかったわよ!行けばいいんでしょ!行けば!」 あたしを意を決して、敷地内へと進入した。 院内はさっきの光陽園駅と同様に、ひっそりと静まりかえっていた。生物の気配がしない。そんな感じだ。 「まずは病院の地図を探すべきね」 総合窓口の裏手に侵入し、見取り図と、何か使えそうなものを探した。……泥棒なんて言わないで。わかってるから。 バサ。 カウンターを漁ってると、大きな茶封筒が床に落ちた。入っていたのは胸部のレントゲン写真だった。誰のだろう?あたしは封筒の印刷面を見た。 「これ!キョンの名前じゃない!」 印刷面にはキョンの本名が書かれていた。間違いない。キョンのレントゲン写真だ。あれ?まだ何か入ってる? 『キョンに会いたいなら死ねばいい。 あなたがキョンと同じ場所に行ける保障はないけど』 …………………………何よこれ。気味悪い。大きなお世話よ。 そう記された紙をぐしゃぐしゃに丸め、ゴミ箱に思いっきり投げ捨てた。誰よ!こんないたずらしたのは! カウンターで見つけたのは、ピストルの弾がつまった箱二つと、病院の見取り図と懐中電灯、このレントゲン写真だ。それらをすべて同じくカウンターで見つけたデイバッグに詰めて、総合窓口を出た。 「とりあえず、キョンの入院していた病室に行ってみよう」 あの子は多分みくるちゃんじゃないけど、まったくの無関係とは思えない。もしかしたらあたしと同じでキョンの痕跡を探してるのかもしれない。ならキョンの入院していた病室に行ってもおかしくない。 「キョンの病室は、確か最上階の一番奥だったわ」 あそこは病院一の見晴らしだと、ナースが言っていたのを覚えている。あの時は風景を楽しむ余裕など無かったから、そんなに見てないけどね。 なら、エレベーターね。さすがに最上階まで階段で上がるなんて体力の無駄よ。あたしは地図と足元の矢印を見ながら、エレベーターホールに向かった。 ――ガーガー。 ラジオのノイズが鳴り、廊下の奥で何かが動いた。……あー、絶対になんかいるわ。お友達になれなさそうな何かが。 ――キョオオオオオオオオン…… 「へ?」 ――キョオオオオオオオオン…… そいつは苦しそうに「キョン」と言いながら、近づいてきた。 「うわぁ……」 思わず言葉を失った。悪趣味にも程がある。 ――キョオオオオオオオオン…… そいつは血と膿で穢れたナース服を着た「あたし」だった。手にはあたしと同じで鉄パイプを握っている。完全に殺る気ね。鉄パイプの先端が今まで何人も葬ってきたかのように、赤グロく変色している。 ――キョオオオオオオオオン…… 「ナースのコスプレをしていいのはみくるちゃんだけよ!!どきなさい!!」 ――パァン! 弾丸は、血の気を感じない程に色味を失っている心臓に命中。だが、 ――キョオオオオオオオオン…… 朝倉同様、ためらうことなく近づいてくる。 「うるわぁ!」 間合いを測り、タイミングよく鉄パイプをフルスイング! ゴキィ!鈍い音が聞こえ、ナースもどきの頭は直角に折れた。 ――キョオオオオオオオオン…… 「うっさい!」 グシャ!首が折れてるにも関わらず、床に這いつくばってまで襲い掛かってくるナースもどきに、強烈なストンピングを叩き込んだ。 ――キョオオオオオオオオン…… 断末魔の叫びが少しだけ人間くさく聞こえたので、かなり胸が痛んだが、気にしないことにした。……早くあの子を探し出そう。気がおかしくなりそう。いや、もうなってるのかも。 白衣を血膿でドス黒く染め上げた悪魔たちを鉄パイプで葬り続けること数体、そろそろあたし似の血まみれ看護士の断末魔に慣れた頃だ。やっとエレベーターホールにたどり着いた。 「えーとたしか九階だったわね」 古泉くんのつてで、この病室の一番景色の良い部屋だったから病室もしっかりと覚えて……は? おもわず階層が横並びに記されたパネルを二度見してしまった。 念のためデイバッグからキョンのレントゲン写真の入った封筒を取り出し、病室の確認もした。 ……そろそろ認めるべきね。キョンの病室のあった最上階が、パネルには存在していなかった。 常識から言って改築工事かなんかで、九階が丸ごと潰れただけかもしれない。だがこれまでにあたしに降りかかったくだらないホラー映画のような非常識な展開が認めなかった。 階段で行けばいいと思うが、その非常識な展開に拍車をかけるかのごとく、ダンボールや木の板で封鎖されていたのよね。 「これは本気で困ったわ。いくらあたしでも壁をよじ登るなんて出来そうもないし……」 何か、何か抜け道は無いかしら?目からレーザー光線を放つかのように、地図を注意深く凝視した。 いい加減地図に穴が開きそうになった頃、『業務用エレベーター』という物が裏口付近にあることを発見できた。 「ちょっと遠回りになりそうだけど……行くしかないわね」 業務用なら全ての階に通じてるかもしれない。無くなった九階にもね。なんとなくだけどそんな気がするわ。 「ふぅ。ちょっと探しちゃったじゃない」 化け物とバリケードのせいで、業務用エレベーターに到達するために地図上の目測の倍近い距離を歩いたが、なんとか「業務用」と書かれたパネルの下に到着できた。 だが起動パネルを見た瞬間、あたしの達成感は一気に疲労感へと変わった。 「……勘弁してよ。カードキーなんてこっちは持ってないわよ」 その通り。起動パネルには横に細長い切れ込みのカードキースロットが設置されていた。 ――ガゴン! 苛立ちと八つ当たりの衝動に身を任せて、ついエレベーターの扉に蹴りを入れてしまったが、あたしの足の血行をよくしただけで、エレベーターは都合良く降りてきたりはしなかった。イタタタタ…… 「ちょっと!誰かいるのかい!?」 人の声。いや、人かもしれない声。あたしは鉄パイプを暗闇から聞こえる足音の方角へ構えた。 ――カッカッカッカッ…… ヒール?女かしら…… エレベーターの上に設置された心許ない証明に照らされた顔は…… 「……涼宮さん?」 ……知らない顔だ。でもあたしとタメを張れるくらいのすっごい美人。白衣を着てるってことはここの医者かしら?美人女医、それだけで繁盛しそうね。 「久しぶりね。何ヶ月ぶりかしら」 その女医はフレンドリーに話しかけて来たので、とりあえず鉄パイプの先端を床に向けた。だが、 「誰よアンタ。あたしは美人や美少女にはそれなりに知り合いはいるけど、あんたの顔は生憎記憶には無いわ」 あたしが言ったその言葉に、その女医は真夏の夜に幽霊を見た物理学者のような顔になった。 「何を言ってるの涼宮さん?私よ。あなたに負けた佐々木よ」 あたしに……負けた?何に?おっぱいの大きさなら勝ってそうだけど。 「……あなたより身長で勝ってるから、胸の脂肪の豊さで敗北感を感じたりはしないわ。本当よ」 なんか論争がズレてきたから、元に戻すべきね。 「誰よアンタ」 「本当にわからないのかい?」 「わからないから聞いてるんでしょ」 そう言うと、佐々木は低くくぐもった笑い声を上げた。 「……くっくっ。そう言えばあなたにはあんな力があったわね。ならば私との記憶だけを消去できても、少しも不思議ではないか」 「あんな力?」 ――ガガガガガガ! 突然、頭の中に強烈なノイズが走り、同時に、ハンマーで叩き割られるような頭痛が襲いかかってきた。 「大丈夫かい涼宮さん?」 佐々木の手があたしの背中を撫で始めたので、頭痛が少しずつ引いていくのがわかった。 「あ、ありがと。佐々木さん」 「仕方ない。改めて自己紹介させてもらうよ。私は佐々木。身分的には大学生だけど、ここの病院で研究者なんかをやってるわ」 研究者か。白衣を着てるから女医かなんかかと思ったわ。 「……あたしの方は必要なさそうね」 なんだかよくわからないけど、佐々木さんはあたしのことをよく知ってるみたい。 「あなたはここで何をしてるの?」 「キョ……行方不明の友達を探してるのよ。それで九階に行けばその痕跡が見つかる気がしてね」 「死んだ男を探してる」なんて言ったら、話がややっこしくなるうえ、間違いなくここに入院させられる。 「それでわざわざ業務用エレベーターまで?来客用のを使えば良かったじゃない」 あっちには九階が無かったのよ。 「そんなわけは……ま、九階に行きたいんだね?私のカードキーが使えるはずだから、貸してあげるよ」 言いながら、佐々木さんは首にかけたIDカードをカードキースロットに差した。 「……これで良し。さ、涼宮さん。後は中で九階のボタンを押すだけよ」 「ありがとう。これで先に進めるわ」 「くっくっ。どういたしまして」 少し経つとエレベーターの扉が勢い良く開いた。 エレベーターに乗り込み操作パネルを見た。良し!ちゃんと九階がある! 九階を選択した時、もう一度お礼を言おうと佐々木さんの方を向いた。 しかし佐々木が数瞬前まで立っていた場所には、すでに誰もいなかった。 「…………もういなくなってる。研究熱心なのね」 ランプがアラビア数字の「9」に灯る。ついに到着ね! 九階の廊下には、どこからも生物の気配がしない。でも油断はできない。鉄パイプとピストルを握りしめ、一歩一歩床を踏み締めるように歩き出した。目指すはキョンのいた病室。一番奥だ。 『キョン……団長命令よ……起きなさいよ……』 『バカキョン……』 『ホラ!今起きたらあたしのフルヌードが見れるわよ!!エロキョンの名にかけて起きなさい!』 歩いていくうちに、あの三日間の思い出が蘇り、いつの間にか涙を流していた。 「……バカキョン」 あたしをこんなに弱くしたのはあんたよ。もし見つけたら絶対に罰ゲームかけてやるんだから! 『……をが?』 「よかった……ちゃんとあった……」 あって当然。なんてツッコミはもう受け付けないから。もうなにがあってもおかしくないからね。 ホテルの一室みたいにキレイな横開きの扉のドアノブに手をかけた。 ――ガチャガチャ! 「ウソ……」 扉は横にスライドすることなく、あたしの来訪を拒んだ。 よく見るとドアノブの下にナンバー式のキーロックが施されていた。いつの間に鍵をつけられたのかしら。 しかし、これは困った。パスナンバーなんかあたしは知らない。 あたしは注意深くキーロックを観察していると、キーロックの下にカッターナイフで何かの文が彫られていることに気がついた。 ――胸を貫く光があなたを導く―― ……なにこれ?胸を貫く?何のこと?…………あ。 デイバッグをあさり、目的の物を探しだす。胸を貫く。たぶんあたしの勘が正しければ…… あたしが取り出したのはキョンの胸のレントゲン写真。これに裏からライトを当てれば……、 『3498』 やっぱり。心臓の部分に四桁の番号が浮かび上がった。 ――ガチャン。 キーロックに浮かび上がった番号を打ち込むと、キーロックは当たり前のように解除された。 「キョンくん~は、どこにいるのかな~?」 病室に、調子外れの歌声が響き渡る。 歌声の主を見て、あたしはこれでもかってくらい動揺し、驚愕した。 「……みくるちゃん?」 高校時代からタイムスリップしてきたみたいに、その北高の制服に包まれた少女は、みくるちゃんにそっくりだった。 「ハルにゃん!」 歌声の主があたしの存在に気付き、百二十点の笑顔で笑いかけてきた。ハルにゃん?ってまさか!? 「妹ちゃん?」 「そ~だよ。当たり前だよ~」 嘘でしょ!?だって、だって! 「あたしよりおっきい!!」 ああ、何だか目眩がしてきた。まさかあの妹ちゃんに負けるとは……何がおっきいかは聞かないで。今、敗北感と絶望感を噛み締めてる最中だから。認めると立ち直れなくなっちゃう。 「そっかな~?ミヨちゃんの方がもっともぉ~とおっきいんだけど」 妹ちゃんは自分のあれをまさぐりながら言った。……最近の若い子は発育がいいのね。って、いかんいかん!それよりも聞くことがあるでしょうが! 「ここで何してるの?」 返って来た言葉は予想外そのものだった。 「キョンくんを探してるの」 ……は? 「だから、キョンくんを探してるの。どこにいるのかな?」 妹ちゃんはあたしと同じ理由だった。 「何言ってるの?キョンは三年前に死んじゃったじゃない」 死者が甦るわけがない。あたしだってそんなことくらいわかってる。あたしがここに帰ってきた理由、それはあの手紙の真意を確かめるためだ。 「何言ってるの?キョンくんは死んでなんかないよ?おかしなハルにゃん」 妹ちゃんは無邪気に言った。そんなわけない!キョンはあの時ここで死んだ! 「どうしたのハルにゃん?キョンくんとケンカでもした?なんだか変だよ?」 変なのは妹ちゃんよ!と喉まで出かかったが、あたしの頭には、ある仮説が生まれた。 『妹ちゃんは壊れてしまったのではないか?』 認めるわ。あの二人はあたしが嫉妬するくらい仲がよかった。だから妹ちゃんはキョンの死を乗り越えられなかった。それが元で、妹ちゃんはキョンが死んでないと思い込んで……、 「ハルにゃん?」 気がつくと、あたしは妹ちゃんを抱きしめていた。 「……辛かったでしょ?でももういいのよ。あたしもキョンを捜してるの」 「ハルにゃんも?」 「うん。ねえ、一緒に捜さない?それで見つかったら一緒にブン殴ってやりましょ」 妹ちゃんはあたしが守る。キョンなら絶対にそうする。 「うん!一緒に捜そう!」 あたしは妹ちゃんの手を引いて病室を後にした。 「それにしても、今までよく無事だったわね」 「……へ?当たり前だよ~?」 病室を抜けた瞬間、空気が変わった気がした。 「ん?どうしたの?」 「……ううん、なんでもないわ」 ――ザー!ザー! もはや、恐怖の対象でしかないラジオの不協和音が耳を痛めつける……まずい。 「え?」 ――ズズズズズズズ…… ――ズズズズズズズ…… ――ズズズズズズズ…… 反対側の廊下から、何か重たいものを引き摺らるような音が聞こえてきた。 「妹ちゃん!走って!」 妹ちゃんの手を取り、大急ぎでエレベータまで引き返すことにした。あたしの勘が告げている。絶対にマズイ。 あたしたちが走ったのを感知したのか、音の主も速度を急激に上げて近づいてくるのがわかった。 「どうしたのハルにゃん?」 「なにいってるのよ!?あの音が聞こえないの!?」 「あの音?」 妹ちゃんは琵琶湖でプレシオサウルスを発見したと報道したニュース番組を見たような顔をしてしまった。 「その子にはわからないわよ」 背筋を凍りつかせるような声。 「朝倉ぁっ……!!」 歩みを止めて振り向くとフランス人形のように整った笑顔を浮かべた朝倉が立っていた。 「こんにちわ。涼宮さん」 朝倉の左手には血塗れのアーミーナイフ。そして右手には…… 「キョン!!」 「え?」 全身をナイフでメッタ刺しにされたキョンの襟首を、ゴミ袋を引き摺るように握っていた。 「キョンくんがいたの?」 こんな光景を見せるわけにはいかない。妹ちゃんがこっちを向くまえに、あたしは妹ちゃんと朝倉の前に立ちはだかった。 「妹ちゃん!!逃げて!」 「え?」 「すぐにあたしも行くから!北高で待ってて!」 ピストルを抜き、朝倉の胸に狙いを定めた。 「……うん。わかったよ」 妹ちゃんはそれだけ言って素直に駆け出した。すぐに追いつくからね。 「朝倉ぁ!」 ――パン! 心臓に直撃。 「フフフ。また上手くなったね」 歪むことの無い微笑。だけど、 「ああああああああああ!!」 間髪いれず、鉄パイプを握り締め、朝倉の脳天に振り下ろした。 ――グシャァ! 赤黒く生暖かい液体が顔にかかる。 ピストルは布石。本命は鉄パイプでの殴打だ。これならいくら朝倉でも…… ――ズバッ! 朝倉のナイフがあたしのベストを切り裂いた。飛びのいて何とかかわせたが、 「嘘でしょ……」 朝倉は顔面を血で真っ赤に染めながら、何食わぬ顔でナイフを握って佇んでいた。 「嘘なんかじゃないわ。これがリアル。もっとも、あなたにとってのリアルだけどね」 「わけわかんないことほざいてんじゃないわよ!」 ――ガキィィィィンッ!! 朝倉のアーミーナイフとあたしの鉄パイプが激突。 そして渾身の力でナイフを弾き返し、朝倉を廊下に押し倒した。 「ああああああああ!」 朝倉の上にマウントを取り、鉄パイプの柄で顔を殴りまくった。 くたばれくたばれくたばれぇぇぇぇ!あたしはまだ死にたくないのよ! ――ガツッ。 「ウグッ!」 朝倉の細い手があたしの首を掴む。 「それはよかったわ。また続きができるなんて嬉しいな」 朝倉は原型を留めていない顔を歪ませ、ニコリと微笑んだ。 ギリギリギリギリ。首を絞められる音が脳内に響いている。 息ができない。 力が抜ける。 ――カラン。 手から鉄パイプが滑り落ち、朝倉に持ち上げられた。 「北高で待ってるわ。涼宮さん」 ――ガシャァァァァァン! あたしの体は近くの窓に叩きつけられ、窓の外の灰色の空に投げ出された。 気持ちの悪い浮遊感の中、地面のアスファルトに激突することがそう遠くないと感じた。 第三章『なぜならあたしは、天下無敵宇宙最強のSOS団の団長様だからよ!』に続く
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キャラ:ナヤトレイ ナヤ軍団所属時のLapisLazuliとの要塞戦中、誤って(?)回避のクッキーを使ってしまった為、その場で謝罪しかもその後に叫びで重ねて謝罪するも、真性キチガイ集団LLには通じるはずもなく、結局LLクラメンから集中的に暴言を吐かれてしまったある意味可哀想なナヤである。
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ゴーガールのPVの冒頭でさゆは何て言ってるの? 790 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/08/27(木) 17 28 30.75 O ゴーガールのPVの冒頭でさゆは何て言ってるの? 791 名前:名無し募集中。。。 [] 投稿日:2009/08/27(木) 17 59 40.97 0 だぁいすき 関連 テンプレ(FAQ)(ディスコグラフィー PV) 4ハマリ [2009年]
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KNS/040 C 黄色いリボン かのん/ローラーコースターアイドル 女性 パートナー 透明 かのん/ローラーコースターアイドル 女性 レベル 2 攻撃力 3000 防御力 6000 【情緒不安定アイドル】《音楽》 作品 『神のみぞ知るセカイ』
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前ページ次ページAI使い魔タチコマンズ+α Hello! The different world! 「はじめまして! 僕タチコマ!」 激しい爆音と共に現れた青い蜘蛛のような形をした物体は姿を見せるなりそういった。 「あれ? ここどこ? えーと君は誰?」 周囲に立ち込める煙が晴れるなりキョロキョロと辺りを見回すようなしぐさをする。 ルイズはタチコマの一方的な自己紹介に少し驚き硬直してしまったがすぐに立ち直り口を開く。 「あんたこそ何なのよ!」 タチコマと名乗った青い物体に怒鳴るものの無視されてしまった。 「あーっ!」 ルイズを無視した青いタチコマはキュルケがいる方に向かって叫んだ。するとキュルケの方からも青いタチコマと同じ声がした。 「あれ? 何で僕はここにいるのかしら? それに何処も壊れていないし…」 キュルケのそばにいたのは黄色いタチコマだった。青いタチコマは黄色いタチコマに走って近づく。ルイズもそれを追いかける。 「僕たちどうしちゃったんの?」 青いタチコマは黄色いタチコマに話しかけた。 「わからないよ。 けど僕たちはバトーさんを助けて死んじゃった……いや壊れたはずだよね」 黄色いタチコマはそう答えた。 「あんたたち! わたしを無視するんじゃないわよ!」 だけど二体のタチコマはルイズを無視する。 「ヴァリエール…あなたもあたしと同じ使い魔召喚したのね」 興奮して顔を真っ赤にしているルイズにキュルケが話しかけた。 「何よキュルケ」 文句あるのとでも言いそうな目でキュルケを睨む。 「ルイズ、あなた契約したの?」 睨みつけるルイズに少し呆れながらもキュルケは話を続ける。 「まだよ…。だって話を聞いてくれないもん」 口を尖らせるルイズ。 「そうなの…。実はあたしもまだ契約していないのよ」 そいったキュルケに少し驚きながらもルイズは言葉を返す。 「何で?」 キュルケは溜息を吐きながら端的に答えた。 「口が…どこかわからない」 その言葉にルイズは二体のタチコマを見る。 「もしかしてここがタチコマの楽園?」 「う~ん…。それは違うと思うな。だって僕たち以外にタチコマがいないし、第一ここにいる人たちは誰何だい?」 「まさか天使とか…」 「そんな非科学的なことあるわけないじゃないか」 「そうだよね」 何やら話が弾んでいる二体のタチコマ。どこから声を発しているのだろうか。 「どうしよう?」 まさか呼び出したものの契約できないのだろうか。ルイズはちょっぴり涙ぐむ。 「君達、早く契約をすませなさい」 そこにコルベールが口を挟む。 「残りは君達を含めて三人だけだ」 三人? わたしとキュルケとあと一人は誰? ルイズはキョロキョロと辺りを見回す。 「ゼロのルイズと同じ使い魔!?」 そこには灰色のタチコマ…蜘蛛に例えるならばちょうど腹にあたる部分のないタチコマを従えたモンモランシーが悲鳴のような声をあげる。 そしてタチコマは… 「「「アーッ!」」」 盛大に驚いていた。 「ふむ、三人ともしゃべるゴーレムかね? 実に興味深い…。おっと君達、早く契約をすませなさい」 契約を急かせるコルベールにルイズは反論する。 「ミスタ・コルベール! こいつらの口がわかりません」 それを聞いたコルベールは少し考え込む。 「とりあえず口と思われるところにそれぞれしなさい」 そう言われた三人は彼女達が召喚したタチコマたちの前にそれぞれ立った。 「あれ? 何かよう?」 「ここってどこなの?」 「ねえ君誰?」 彼女達は思い思いの場所に口付けをした。 「君、何してるの?」 「僕知ってるよ。これってキスって奴だよね」 「ということはこの人たちは機械フェチ?」 三体のタチコマは一歩後ずさる。するとそのうち青いタチコマに異変が訪れた。 「ああー見て見て! 僕の左のマニピュレーターに模様がある!」 「あ、本当だ」 「いいなぁ~かっこいいなぁ」 それを見届けたコルベールは満足気に頷いた。 「無事に契約できたようだな。さて皆学院に戻るぞ」 その言葉に促され生徒たちは宙に浮いていく。その光景を嘆息しながら見詰めるタチコマたち。 「CG?」 「いやワイヤーアクションだろ?」 「無駄にすごいよね」 何やら間違った感想を持つタチコマたちだった。 ルイズたちも学院に戻らなくてはならない。キュルケが先立って口を開く。 「ちょっとあなた、少しいいかしら? そこの黄色いの」 黄色いタチコマはキュルケに向き直る。 「なになに?」 「あたしの名前はキュルケよ。あなたは今日からあたしの使い魔。よろしくね」 そういってウインクをするキュルケだったが黄色いタチコマは無視した。 「ねえ君。スタイルいいよね。少佐とどっちがすごいかな?」 やたらセクハラ地味た言葉にキュルケの顔は引き攣った。 ルイズも負けじと青いタチコマを呼ぶ。 「青いの! あんたよあんた! いい?今日からわたしの使い魔になるんだから光栄に思いなさいよね!」 小さな胸を張って威勢よく告げるルイズ。ここでもタチコマは冷静に告げる。 「使い魔? 君何言ってるの?」 「知ってるよ。さんそけつぼーしょーとかいうやつだよね?」 「それは違うと思うよ? まあともかく冗談はその胸だけにして…」 それを聞いたルイズはわなわなと震える。 「ムッキー!」 怒りに身を任せルイズは杖を振る。そして訪れる激しい爆発に青いタチコマは吹き飛ばされる。 「うわ! ロボット虐待!」 「機械にも愛を!」 生き残った二体のタチコマは騒ぎ立てるがルイズに睨まれ黙り込む。 「えーと…灰色の君? 今日からわたしの使い魔になるんだけど…」 「うん!よく分からないけどいいよ!」 モンモランシーに話しかけられ、吹き飛ばされては堪らないと即答した灰色のタチコマだった。 一方吹き飛ばされた青いタチコマはギーシュを下敷きにしていた。 「んもう~全く酷いんだから…」 青いタチコマはギーシュの上から飛びのく。するとギーシュを心配するかのようにソバに寄り添う四角い物体がある。 「ジェームスン社長!」 驚いて思わず声を上げた。そしてそれを聞きつけた二体のタチコマが飛ぶようにやって来た。 「わー社長だ~」 「久しぶり~」 ここに三体のタチコマと少女達の物語が幕を開けた。ついでにギーシュとジェームスン社長の物語も……。 前ページ次ページAI使い魔タチコマンズ+α
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願果(ねがいのはて)◆Mc3Jr5CTis 三年前のあの日。 母が還らず、父がお役目を継承した日。 家族をなくした私に「お姉ちゃん」が出来ました。 ◇ 吹き抜ける生臭い潮風が、短くカットされた少女の黒髪を嬲る。 小さくはためく中学校指定のセーラー服の襟や、短く巻き込まれたスカートの布地。 それらが立てる小さな物音を、潮騒の音が呑み込んでいた。 天頂の月と、無数の星だけが照らす海辺の岬。 そんな薄ぼんやりとした闇の中に、一人の少女が佇んでいた。 いつから、そうしているのだろうか。 いつまで、そうしているのだろうか。 左手には、鍔すら付いていない白鞘の野太刀を持って。 少女は何かを深く思い悩むかのように瞑目し、微動だにしない。 絶壁の岬に、打ちつけるような波の音が轟く。 不規則なリズムで刻まれる、大自然の律動。 その自然との合一の中、何かを悟ったのか。 豁然と、少女が目を見開いた瞬間。 無窮の闇の中に、一筋の光が閃いた。 転瞬の間、一気呵成に抜き放たれていた長大な刀身が、月の光を受けて濡れたような妖しい光を放つ。 青白い燐光に照らされた横顔は、死人のように青褪めている。 しかし、その瞳は何かを決意したかのように強い輝きを帯び、闇の先を見据えていた。 少女は、刀を鞘に納めると歩きだす。 己が意思のままに。 ◇ ロワと名乗る女が催した、剣を使う者同士の殺し合いという最悪のゲーム。 帝都を守り、悪を挫く帝国華撃団の隊長である大神一郎は、そんなものに乗るつもりは、まったくない。 持ち前の熱い正義感の燃えるがままに――大神は、ただ夜の海岸沿いを歩いていた。 なにか脱出の手立てでもないかと思っていたのだが、島は紺碧の海の上に屹立するかのようにそびえ立っており 例え筏でも組んだとしても、それを海に浮かべる事すら困難だろうという事が判っただけだった。 翔鯨丸のような空を飛ぶ船がなければ、島からの脱出は難しいだろう。 まぁ、それ以前の問題で。 参加者たちの首に嵌められた首輪をどうにかしない事には、脱出も何もあったものではないのだが、 大神には爆発物を仕込まれた首輪を解体するだけの技能はない。 今は自分に出来る事から、地道にコツコツと反撃の糸口を掴んでいくしかないのだ。 例え、何の意味もなさそうな小さなきっかけだとしても。 機械発明が得意な部下である李紅蘭がこの場に居ればいい知恵を貸してくれたかもしれないが、ひとかどの剣士のみを 集めたというこの殺し合いに、彼女が呼ばれる事はないだろう。 軍人……隊長としての大神は、適材である彼女の不在を残念に思うが、人としての大神は、一人のか弱い女性である 紅蘭が戦いに巻き込まれなかった事を嬉しく思う。 強い霊力を持つ女性しか魔とは戦えないとはいえ、未だ彼は少女たちを戦いへと駆りだす事に納得している訳ではないのだから。 「さくらくん……無事でいてくれ」 だから、この戦いに巻き込まれただろう唯一の部下が心配だった。 北辰一刀流免許皆伝の腕前と、強い霊力を持つ彼女ならば、この戦いへと喚ばれた可能性は高いだろう。 つい足早になりそうな歩調を抑えながら、大神は周囲を警戒しつつ遠目にも朧げに姿の見えるランドマーク―― 地図上ではピラミッドのような形をした遺跡を目指す。 と、その時である。 向かいの道から歩いてきた人の存在に、大神は気付く。 年の頃は、14~5歳ほどだろうか。 女性として少しずつ丸みを帯びてきた肉体を、明治の世から制定された海軍の服に包んでいるのが妙に似合っていた。 だが、あのスカートはなんだろう。 いくら子供とはいえ、あんなに短いのはハレンチすぎやしないだろうか。 すみれくん独自のファッションを初めて見た時も驚いたが、この子はそれ以上なのではないか…… いけないと思いながらも、大神の視線はついつい少女の肉付きのよい、伸びやかな太腿へと注がれてしまう。 やはり剣術で鍛えこまれているのか。少女の身ながらもその力強さに、大神は野生動物のような躍動感を連想する。 「こんばんは。環境省超自然災害対策室所属、土宮神楽です」 そんな思いにふけっていると、少女も大神の存在に気付いたのか、立ち止まり礼儀正しく挨拶をする。 「うーむ……あ、ああ、こんばんはっ! 帝……国海軍所属、大神一郎少尉です」 秘密組織である帝国華撃団の存在を、余人に教えるわけにはいかない。 大神は表向きの所属を伝えておく事とする。 相手の所属する組織名も大神には覚えのないものであったが、華撃団のような秘密の組織名をうっかり口に出して しまったのだろうか。 無理もないだろう。 如何に剣の腕が優れると言ってもこんな年端もいかない子が、いきなりこんな場所に連れて来られたのでは、 その心中は察するにあまりある。 ロワに対する憤りと共に、大神は少女の保護を決意し―― 「ごめんなさい……」 「え?」 その木枯らしの如き鋭い踏み込みに反応出来たのは、自分でも上出来と思えた。 少女の脚を、よく観察していたからだろう。 大神は、突如として自分の間合いまで踏み込んできた少女の斬撃を潜り抜けて、体を交差させたのだ。 互いの立ち位置は、先ほどまでと真逆となる。 素早く振り向いて、叫ぶ。 「君、いきなりなにをっ!」 「ごめんなさいっ! 死んでくださいっ!」 群青色の瞳を見開いて、神楽は手にした野太刀を振るう。 教本に載せたくなるような、よく練り込まれた体捌き。 よほど小さな頃から修行を重ねてきたのだろう。小さな身体で長物をよく遣うと、大神は感嘆してしまう。 だが、今はそんな感心などしている場合ではない。 神楽が刀を振るうたびに、大神の肉体に朱色の線が刻まれる。 自分も応戦しなくては、これ以上は耐えきれないと判断し腰の物を引き抜いた。 手にする刀は、真宮寺さくらが父より受け継いだという破邪の霊剣荒鷹。 (借りるぞ、さくらくんっ!) 心中にて一言断り、神楽の一撃を受け止める。 大神の使う流派は、かの大剣豪宮本武蔵が興した二天一流。 二刀を扱う事で有名な流派ではあるが、別に一刀でも戦えぬ事はない。 「ッセイ!」 「はっ!」 短い呼気を吐き、二人の剣が重なり合う。 小兵ではあるが、素早い体捌きで体重を乗せてくるような神楽の剣は重く、鋭い。 降魔をも一刀両断にしかねない斬撃を、大神もまた霊剣に霊力を注ぎ込んで耐える。 「馬鹿な事は止めるんだっ! 死にたくないのはわかるが……あの女の言いなりになって最後の一人になるまで殺し合うなんて、正気の沙汰じゃないっ! まずは落ちついて、話し合おうっ!」 剣を挟んで、視線がぶつかる。 神楽の濡れたような瞳に、戦意の揺らぎは見えない。 だが、先ほどから振るわれる剣には、どこか迷いがあるように感じられる。 それがなければ、大神は既に死んでいたかもしれない。 だから大神は説得を重ねるのだ。 過去、幾多の隊員たちと心を通わせたように―― この少女とも、理解し合えると信じて。 「判って欲しいなんて言わない……でも、私は戦うんだ…… ――黄泉のためにっ!!」 だが、神楽はそれを拒む。 あのロワという女の言葉を聞いた時、神楽の心に走ったのは殺し合いへの恐怖だけではなかった。 彼女の提示した、どんな願いも叶えるという万能の力。 その力さえあれば、再起不能の重傷を負った黄泉を助けられるかもしれないと思ったのだ。 二か月前、全身108箇所を鋭い刃物によって刺し貫かれた黄泉は、命こそ取り留めはしたが全身の神経や腱を ズタズタにされて、日常生活すらままならぬ重傷を負っていた。 美しかった肌を傷だらけにされ、右目を失い、声を失い、わずかに動く指先を使った意思疎通しか出来なくなった黄泉。 だが、それでも神楽に優しく笑いかけてくれる彼女を――救いたいと神楽は強く願った。 だって、あまりにも酷過ぎる。 黄泉が尊敬する義父を失ったのは、つい先日の事だった。 正体不明の悪霊による犯行と思われたその事件以来、神楽と黄泉の二人を取り巻く環境は激変する。 叔父に諫山家の跡継ぎの座を奪われ、部屋を追い出され、義父が与えてくれた宝刀も奪われた。 やがて判明した父の仇――悪霊に乗っ取られてしまっていた従姉を倒した黄泉だったが、余人を交えぬ所で行われた その戦いは、悪霊退治などではなく私怨による殺人だったのではないかという嫌疑も掛けられた。 黄泉に残されたのは身動き一つ出来ない重傷の身体と、殺人容疑。 婚約者にすら見放された黄泉には、本当に神楽以外、何も無くなってしまっていた。 ――あなただけよ、神楽……あなたが、私の最後の宝物。 声を失う前の黄泉に、かけてもらった言葉を思い出す。 神楽にとっても黄泉はかけがえのない人だ。 お役目で忙しい母と、厳しい父に育てられ、受け継ぐべき使命の重さと剣の修行しか知らなかった神楽に 家族の温かさと、楽しい毎日を与えてくれた人。 強くて優しい、大好きな黄泉お姉ちゃん。 その黄泉と、悪霊なんて関係のない世界で普通の姉妹のように生きられたら…… それが神楽の願いだった。 だからこそ、こんな所で倒れるわけにはいかなかった。 必ず勝って、力を手に入れて黄泉の元へと戻る。 悩みの果てにそう誓った神楽だったが、その剣はいざとなると鈍ってしまう。 黄泉との暮らしで優しくなりすぎてしまった剣は、カテゴリDと呼ばれる人の死骸に取り憑いた悪霊ですら 切れないほどに鈍っていた。 ましてや生きてる人間を切る事は、吐き気がするほどに抵抗がある。 その抵抗を――黄泉への想いの力で打ち破るように、神楽は剣を振るう。 「はあああっ!!」 「くっ! よすんだ、土宮くん……っ」 激しい剣戟の音が、夜の平原に響く。 大神は何度も説得の言葉を口にするが、それで神楽の攻撃の手が緩む事はない。 風のように縦横無尽の立ち回りを見せる神楽に対し、大神は山のようにどっしりと構えてそれを受けていた。 だが、全身にいくつもの創傷を受けた肉体からは鮮血が溢れだし、これ以上の持久戦は不可能なように思える。 遂に大神は一旦説得を諦め、少女を峰打ちして気絶に追い込む事を決断した。 この戦いが始まって以来、初めて大神が自ら動く。 弧を描くように、大神の周囲を回っていた神楽を一足で捉えた。 「狼虎……滅却っ!」 大神の肉体の中で、急激に霊力が高まる。 構える剣は狼のように獰猛に。 吼える声は猛虎の如し。 「オオォッ! 国士無双オオオオオッ!!」 少女を止める。 その一念の元、白炎の如き霊力を纏った荒鷹の峰が、神楽の腹に喰らいつかんとする。 「ハァッ!」 「――なにぃっ!?」 だが、八相の構えから流れるように打ち込まれたその剣は、ただ虚空を裂くのみに終わる。 神楽は高く上空へと跳躍する事で、これを避けて見せたのだ。 神楽を追い、上を見上げた大神の視界に、投げつけられた野太刀が迫る。 渾身の力を込めた必殺技を空振った大神に、体勢を整えてそれを避けるだけの余力はない。 「――オオッ!」 かろうじて剣を切り返し、これを打ち払う。 その乱れ切った体勢の大神の胸に、落下しながら宙で一回転して勢い付けた神楽の膝打ちが決まった。 「ぐぁっ」 肋骨が軋み声を上げ、肺の空気が抜ける。 勢いのままに地面に叩きつけられた大神の両手を広げた脚で抑えると、神楽は黒いベルトで太腿に括りつけた ナイフケースから短刀を引き抜く。 そして、馬乗りの体勢のまま、大神の胸へとその短刀を突き刺そうとし―― 「――出来ないよぉ……ごめん……黄泉ぃ、ごめん……」 その、数センチ手前で、刃は止まっていた。 代わりに大神のシャツに降り注ぐのは、大粒の涙の雫。 「土宮くん……やはり、君は……」 「止めてっ! 私は決めたんだから……黄泉の為に、なんでもするってっ! でも、あなたが……あなたが、本気で戦ってくれないから、私はっ……」 本気で戦っていなかった、などという事はない。 大神は、間違いなく本気だった。 本気で、神楽を止めようとしていた。 だからここで神楽が言う本気とは、本気で殺し合って欲しかったという事だ。 命を奪い合う極限の戦いの中でなら、神楽の中の殺しを忌避する心はねじ伏せられていたかもしれない。 だが、追い詰められても最後まで殺し合いを回避しようとする大神の姿勢が、今回は殺し合いを止めたのだ。 神楽は、唇を噛みしめながら立ち上がる。 そして、地に突き刺さっていた野太刀を引き抜くと、そのまま夜の闇の中へと走り去った。 これ以上、大神の言葉を聞いていると、決心が鈍ってしまいそうだったから。 「ま、待つんだ、土宮くんっ! ぐっ……」 それを追い掛けようとした大神だったが、怪我の痛みが身体に立ちあがる命令を拒否させる。 「く、くそっ……」 この殺し合いを止めるどころか、少女一人止める事の出来ない己の不甲斐無さに歯噛みしながら、大神は 一人夜空を見上げるしかなかった。 【B-7 海辺 一日目 深夜】 【大神一郎@サクラ大戦】 【状態】疲労(小)、胸に打撲、裂傷多数 【装備】霊剣荒鷹@サクラ大戦 【道具】基本支給品、ランダムアイテム(個数、内容ともに不明) 【思考】基本:この戦いを止める。 1:殺し合いを止めさせるために動く。 2:神楽を見つけて、殺し合いを止めさせる。 【土宮神楽@喰霊-零-】 【状態】疲労(小) 【装備】夕凪@魔法先生ネギま! アサシンダガー@ファイナルファンタジータクティクス 【道具】基本支給品 【思考】基本:黄泉の為に優勝する 1:誰かを殺して覚悟を決めたい 【備考】 ※諫山黄泉がこの島にいる事に気付いていません。 ※参戦時期は喰霊-零-9話途中からです。 BACK NEXT 022 骸骨の踊り 投下順 024 パーティを作ろうとしてみる 021 封印の剣 時系列順 024 パーティを作ろうとしてみる BACK 登場キャラ NEXT GAME START 大神一郎 046 朝焼けに間に合わない GAME START 土宮神楽 046 朝焼けに間に合わない
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先日の「抗酸化作用」に関連するニュースを発見しました。 愛煙家にはトマトジュース?=マウスで肺気腫防止-順天堂大とカゴメ 「リコピン」の「抗酸化作用」により、肺気腫を防ぐ効果があるとのこと。
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第二章『何言ってるの?キョンは三年前に死んじゃったじゃない』 文字通り死ぬ思いで手に入れたレンチでハンドルの鎖をねじ切り、シャッターを全開にした。 「……何よこれ」 全開のシャッターから見える空は、とことん色味が抜けた灰色だった。 「あの巨人の夢の時とおんなじ空……」 SOS団結成して一ヵ月後、あたしはキョンと学校に閉じ込められる夢を見た。青い巨人が北高の校舎を薙ぎ倒して、そして夢の最後には…… あたしは夢の終わりにキョンにされた行為を思い出し、無性に恥ずかしくなった。 「な、何考えてるのよ!!あ、あれはただの夢で、キョンとはなんでも無いんだから!!」 ――ガーガー。 いきなり鳴ったノイズに、あたしは情けないくらい体をビクつかせた。な、な、な、何よ!?また怪物!? 『ガーガー――ピー――ハルヒ――ピー――ガー』 汚いノイズの途中に、確かに「ハルヒ」という言葉が聞こえた。 「キョン!?」 間違いない。キョンの声だ。 「キョン!!返事して!!ここにいるの!?」 スピーカーに顔を近づけ、大声で呼びかけた。 「ピー――ピー――ゴメン――ザー……」 ただ一言、それだけ言ってラジオは沈黙した。 「なんであんたが謝るのよ……謝るのは……」 …………………………誰よ?あたし、キョンに何かしたっけ?そりゃ確かに雑用とか言って、色々こきは使ったけど…… ――ズキン! その瞬間、頭をゴルフクラブでカチ割られるくらいの鈍痛が走った。 「……なんなのよ。この頭痛は」 風邪なんか、ここ数年はひいた覚えは無いわ。……なんだろう?まるで思い出すのを体が拒否しているような…… 「やめやめ!とりあえずキョンの声が聞こえたんだからいいじゃない!!」 このラジオからキョンの声が聞こえたということは、あの手紙の主はまだどこかにいる可能性がある。キョンの生首は……きっと作り物よ。あたしの動揺を誘うために、朝倉が作ったのよ。絶対。 「とにかく北高を目指しましょう。きっとキョンはそこにいるわ」 そう思い込むと、少しだけ足取りが軽くなった。 北高を目指し、灰色の世界を歩き続けた。 「……ふう、徒歩だとさすがに疲れるわね」 こんなことなら車かバイクの免許でも取っとけばよかった。どうせ大学生活なんて暇で退屈なだけだったし、それがあれば遠くの町まで不思議探索ができたし。……一人っきりだけどね。 「いっそのこと近くの駐輪場に行って、自転車をカッパ……無断拝借してやろうかしら。鍵なんかこのピストルでぶっ壊せばいいし」 あたしは指先でクルクルとピストルを弄んだ。もうこいつの扱いにはだいぶ慣れたわ。弾もなぜかそこらへんに落ちてるしね。心の底から不気味だけど、事実、助かってはいるわ。 そう思いながら、何気なくあたりを見回した。 「え……みくるちゃん?」 目の前の十字路を、みくるちゃんにそっくりな女の子が、全速力で横切った。 いや、そんなわけがない。さっきの女の子は北高のセーラー服を着ていた。あの真面目なみくるちゃんが北高を留年するとは思えない。しかし、他人の空似とも思えないくらいにそっくりな女の子だった。 「待って!!」 進路変更。あたしはその女の子を追うことにした。気になる。絶対に何か知ってる気がした。 「ゼェゼェ!ハァハァ!」 やっぱりみくるちゃんじゃない。 なぜならあたしが全力で走っているのに、まったく追いつかないからだ。あのみくるちゃんがこんなに早く走れるわけがない。 それに一回も転んでない。本物なら、もう三十回は転んでもいい距離だ。 あたしの肺が悲鳴を上げ、そろそろ走れなくなった頃、みくるちゃん(?)はある建物の敷地に消えていった。 「ハァハァ……やっと追い詰め…………あれ?ここは……」 みくるちゃん(?)が入った場所、それは総合病院だった。 だがそこは、普通の人なら何の変哲も無いただの総合病院だろうが、あたしは違った。なぜなら…… 「キョンの死んだ病院……」 言った瞬間、胸を日本刀で斬られるような錯覚を覚えた。正直、入りたくない。 病院の敷居を跨ぐことにためらっていると、みくるちゃん(?)がスタスタと院内に入って行ったのが見えた。 「……わかったわよ!行けばいいんでしょ!行けば!」 あたしを意を決して、敷地内へと進入した。 院内はさっきの光陽園駅と同様に、ひっそりと静まりかえっていた。生物の気配がしない。そんな感じだ。 「まずは病院の地図を探すべきね」 総合窓口の裏手に侵入し、見取り図と、何か使えそうなものを探した。……泥棒なんて言わないで。わかってるから。 バサ。 カウンターを漁ってると、大きな茶封筒が床に落ちた。入っていたのは胸部のレントゲン写真だった。誰のだろう?あたしは封筒の印刷面を見た。 「これ!キョンの名前じゃない!」 印刷面にはキョンの本名が書かれていた。間違いない。キョンのレントゲン写真だ。あれ?まだ何か入ってる? 『キョンに会いたいなら死ねばいい。 あなたがキョンと同じ場所に行ける保障はないけど』 …………………………何よこれ。気味悪い。大きなお世話よ。 そう記された紙をぐしゃぐしゃに丸め、ゴミ箱に思いっきり投げ捨てた。誰よ!こんないたずらしたのは! カウンターで見つけたのは、ピストルの弾がつまった箱二つと、病院の見取り図と懐中電灯、このレントゲン写真だ。それらをすべて同じくカウンターで見つけたデイバッグに詰めて、総合窓口を出た。 「とりあえず、キョンの入院していた病室に行ってみよう」 あの子は多分みくるちゃんじゃないけど、まったくの無関係とは思えない。もしかしたらあたしと同じでキョンの痕跡を探してるのかもしれない。ならキョンの入院していた病室に行ってもおかしくない。 「キョンの病室は、確か最上階の一番奥だったわ」 あそこは病院一の見晴らしだと、ナースが言っていたのを覚えている。あの時は風景を楽しむ余裕など無かったから、そんなに見てないけどね。 なら、エレベーターね。さすがに最上階まで階段で上がるなんて体力の無駄よ。あたしは地図と足元の矢印を見ながら、エレベーターホールに向かった。 ――ガーガー。 ラジオのノイズが鳴り、廊下の奥で何かが動いた。……あー、絶対になんかいるわ。お友達になれなさそうな何かが。 ――キョオオオオオオオオン…… 「へ?」 ――キョオオオオオオオオン…… そいつは苦しそうに「キョン」と言いながら、近づいてきた。 「うわぁ……」 思わず言葉を失った。悪趣味にも程がある。 ――キョオオオオオオオオン…… そいつは血と膿で穢れたナース服を着た「あたし」だった。手にはあたしと同じで鉄パイプを握っている。完全に殺る気ね。鉄パイプの先端が今まで何人も葬ってきたかのように、赤グロく変色している。 ――キョオオオオオオオオン…… 「ナースのコスプレをしていいのはみくるちゃんだけよ!!どきなさい!!」 ――パァン! 弾丸は、血の気を感じない程に色味を失っている心臓に命中。だが、 ――キョオオオオオオオオン…… 朝倉同様、ためらうことなく近づいてくる。 「うるわぁ!」 間合いを測り、タイミングよく鉄パイプをフルスイング! ゴキィ!鈍い音が聞こえ、ナースもどきの頭は直角に折れた。 ――キョオオオオオオオオン…… 「うっさい!」 グシャ!首が折れてるにも関わらず、床に這いつくばってまで襲い掛かってくるナースもどきに、強烈なストンピングを叩き込んだ。 ――キョオオオオオオオオン…… 断末魔の叫びが少しだけ人間くさく聞こえたので、かなり胸が痛んだが、気にしないことにした。……早くあの子を探し出そう。気がおかしくなりそう。いや、もうなってるのかも。 白衣を血膿でドス黒く染め上げた悪魔たちを鉄パイプで葬り続けること数体、そろそろあたし似の血まみれ看護士の断末魔に慣れた頃だ。やっとエレベーターホールにたどり着いた。 「えーとたしか九階だったわね」 古泉くんのつてで、この病室の一番景色の良い部屋だったから病室もしっかりと覚えて……は? おもわず階層が横並びに記されたパネルを二度見してしまった。 念のためデイバッグからキョンのレントゲン写真の入った封筒を取り出し、病室の確認もした。 ……そろそろ認めるべきね。キョンの病室のあった最上階が、パネルには存在していなかった。 常識から言って改築工事かなんかで、九階が丸ごと潰れただけかもしれない。だがこれまでにあたしに降りかかったくだらないホラー映画のような非常識な展開が認めなかった。 階段で行けばいいと思うが、その非常識な展開に拍車をかけるかのごとく、ダンボールや木の板で封鎖されていたのよね。 「これは本気で困ったわ。いくらあたしでも壁をよじ登るなんて出来そうもないし……」 何か、何か抜け道は無いかしら?目からレーザー光線を放つかのように、地図を注意深く凝視した。 いい加減地図に穴が開きそうになった頃、『業務用エレベーター』という物が裏口付近にあることを発見できた。 「ちょっと遠回りになりそうだけど……行くしかないわね」 業務用なら全ての階に通じてるかもしれない。無くなった九階にもね。なんとなくだけどそんな気がするわ。 「ふぅ。ちょっと探しちゃったじゃない」 化け物とバリケードのせいで、業務用エレベーターに到達するために地図上の目測の倍近い距離を歩いたが、なんとか「業務用」と書かれたパネルの下に到着できた。 だが起動パネルを見た瞬間、あたしの達成感は一気に疲労感へと変わった。 「……勘弁してよ。カードキーなんてこっちは持ってないわよ」 その通り。起動パネルには横に細長い切れ込みのカードキースロットが設置されていた。 ――ガゴン! 苛立ちと八つ当たりの衝動に身を任せて、ついエレベーターの扉に蹴りを入れてしまったが、あたしの足の血行をよくしただけで、エレベーターは都合良く降りてきたりはしなかった。イタタタタ…… 「ちょっと!誰かいるのかい!?」 人の声。いや、人かもしれない声。あたしは鉄パイプを暗闇から聞こえる足音の方角へ構えた。 ――カッカッカッカッ…… ヒール?女かしら…… エレベーターの上に設置された心許ない証明に照らされた顔は…… 「……涼宮さん?」 ……知らない顔だ。でもあたしとタメを張れるくらいのすっごい美人。白衣を着てるってことはここの医者かしら?美人女医、それだけで繁盛しそうね。 「久しぶりね。何ヶ月ぶりかしら」 その女医はフレンドリーに話しかけて来たので、とりあえず鉄パイプの先端を床に向けた。だが、 「誰よアンタ。あたしは美人や美少女にはそれなりに知り合いはいるけど、あんたの顔は生憎記憶には無いわ」 あたしが言ったその言葉に、その女医は真夏の夜に幽霊を見た物理学者のような顔になった。 「何を言ってるの涼宮さん?私よ。あなたに負けた佐々木よ」 あたしに……負けた?何に?おっぱいの大きさなら勝ってそうだけど。 「……あなたより身長で勝ってるから、胸の脂肪の豊さで敗北感を感じたりはしないわ。本当よ」 なんか論争がズレてきたから、元に戻すべきね。 「誰よアンタ」 「本当にわからないのかい?」 「わからないから聞いてるんでしょ」 そう言うと、佐々木は低くくぐもった笑い声を上げた。 「……くっくっ。そう言えばあなたにはあんな力があったわね。ならば私との記憶だけを消去できても、少しも不思議ではないか」 「あんな力?」 ――ガガガガガガ! 突然、頭の中に強烈なノイズが走り、同時に、ハンマーで叩き割られるような頭痛が襲いかかってきた。 「大丈夫かい涼宮さん?」 佐々木の手があたしの背中を撫で始めたので、頭痛が少しずつ引いていくのがわかった。 「あ、ありがと。佐々木さん」 「仕方ない。改めて自己紹介させてもらうよ。私は佐々木。身分的には大学生だけど、ここの病院で研究者なんかをやってるわ」 研究者か。白衣を着てるから女医かなんかかと思ったわ。 「……あたしの方は必要なさそうね」 なんだかよくわからないけど、佐々木さんはあたしのことをよく知ってるみたい。 「あなたはここで何をしてるの?」 「キョ……行方不明の友達を探してるのよ。それで九階に行けばその痕跡が見つかる気がしてね」 「死んだ男を探してる」なんて言ったら、話がややっこしくなるうえ、間違いなくここに入院させられる。 「それでわざわざ業務用エレベーターまで?来客用のを使えば良かったじゃない」 あっちには九階が無かったのよ。 「そんなわけは……ま、九階に行きたいんだね?私のカードキーが使えるはずだから、貸してあげるよ」 言いながら、佐々木さんは首にかけたIDカードをカードキースロットに差した。 「……これで良し。さ、涼宮さん。後は中で九階のボタンを押すだけよ」 「ありがとう。これで先に進めるわ」 「くっくっ。どういたしまして」 少し経つとエレベーターの扉が勢い良く開いた。 エレベーターに乗り込み操作パネルを見た。良し!ちゃんと九階がある! 九階を選択した時、もう一度お礼を言おうと佐々木さんの方を向いた。 しかし佐々木が数瞬前まで立っていた場所には、すでに誰もいなかった。 「…………もういなくなってる。研究熱心なのね」 ランプがアラビア数字の「9」に灯る。ついに到着ね! 九階の廊下には、どこからも生物の気配がしない。でも油断はできない。鉄パイプとピストルを握りしめ、一歩一歩床を踏み締めるように歩き出した。目指すはキョンのいた病室。一番奥だ。 『キョン……団長命令よ……起きなさいよ……』 『バカキョン……』 『ホラ!今起きたらあたしのフルヌードが見れるわよ!!エロキョンの名にかけて起きなさい!』 歩いていくうちに、あの三日間の思い出が蘇り、いつの間にか涙を流していた。 「……バカキョン」 あたしをこんなに弱くしたのはあんたよ。もし見つけたら絶対に罰ゲームかけてやるんだから! 『……をが?』 「よかった……ちゃんとあった……」 あって当然。なんてツッコミはもう受け付けないから。もうなにがあってもおかしくないからね。 ホテルの一室みたいにキレイな横開きの扉のドアノブに手をかけた。 ――ガチャガチャ! 「ウソ……」 扉は横にスライドすることなく、あたしの来訪を拒んだ。 よく見るとドアノブの下にナンバー式のキーロックが施されていた。いつの間に鍵をつけられたのかしら。 しかし、これは困った。パスナンバーなんかあたしは知らない。 あたしは注意深くキーロックを観察していると、キーロックの下にカッターナイフで何かの文が彫られていることに気がついた。 ――胸を貫く光があなたを導く―― ……なにこれ?胸を貫く?何のこと?…………あ。 デイバッグをあさり、目的の物を探しだす。胸を貫く。たぶんあたしの勘が正しければ…… あたしが取り出したのはキョンの胸のレントゲン写真。これに裏からライトを当てれば……、 『3498』 やっぱり。心臓の部分に四桁の番号が浮かび上がった。 ――ガチャン。 キーロックに浮かび上がった番号を打ち込むと、キーロックは当たり前のように解除された。 「キョンくん~は、どこにいるのかな~?」 病室に、調子外れの歌声が響き渡る。 歌声の主を見て、あたしはこれでもかってくらい動揺し、驚愕した。 「……みくるちゃん?」 高校時代からタイムスリップしてきたみたいに、その北高の制服に包まれた少女は、みくるちゃんにそっくりだった。 「ハルにゃん!」 歌声の主があたしの存在に気付き、百二十点の笑顔で笑いかけてきた。ハルにゃん?ってまさか!? 「妹ちゃん?」 「そ~だよ。当たり前だよ~」 嘘でしょ!?だって、だって! 「あたしよりおっきい!!」 ああ、何だか目眩がしてきた。まさかあの妹ちゃんに負けるとは……何がおっきいかは聞かないで。今、敗北感と絶望感を噛み締めてる最中だから。認めると立ち直れなくなっちゃう。 「そっかな~?ミヨちゃんの方がもっともぉ~とおっきいんだけど」 妹ちゃんは自分のあれをまさぐりながら言った。……最近の若い子は発育がいいのね。って、いかんいかん!それよりも聞くことがあるでしょうが! 「ここで何してるの?」 返って来た言葉は予想外そのものだった。 「キョンくんを探してるの」 ……は? 「だから、キョンくんを探してるの。どこにいるのかな?」 妹ちゃんはあたしと同じ理由だった。 「何言ってるの?キョンは三年前に死んじゃったじゃない」 死者が甦るわけがない。あたしだってそんなことくらいわかってる。あたしがここに帰ってきた理由、それはあの手紙の真意を確かめるためだ。 「何言ってるの?キョンくんは死んでなんかないよ?おかしなハルにゃん」 妹ちゃんは無邪気に言った。そんなわけない!キョンはあの時ここで死んだ! 「どうしたのハルにゃん?キョンくんとケンカでもした?なんだか変だよ?」 変なのは妹ちゃんよ!と喉まで出かかったが、あたしの頭には、ある仮説が生まれた。 『妹ちゃんは壊れてしまったのではないか?』 認めるわ。あの二人はあたしが嫉妬するくらい仲がよかった。だから妹ちゃんはキョンの死を乗り越えられなかった。それが元で、妹ちゃんはキョンが死んでないと思い込んで……、 「ハルにゃん?」 気がつくと、あたしは妹ちゃんを抱きしめていた。 「……辛かったでしょ?でももういいのよ。あたしもキョンを捜してるの」 「ハルにゃんも?」 「うん。ねえ、一緒に捜さない?それで見つかったら一緒にブン殴ってやりましょ」 妹ちゃんはあたしが守る。キョンなら絶対にそうする。 「うん!一緒に捜そう!」 あたしは妹ちゃんの手を引いて病室を後にした。 「それにしても、今までよく無事だったわね」 「……へ?当たり前だよ~?」 病室を抜けた瞬間、空気が変わった気がした。 「ん?どうしたの?」 「……ううん、なんでもないわ」 ――ザー!ザー! もはや、恐怖の対象でしかないラジオの不協和音が耳を痛めつける……まずい。 「え?」 ――ズズズズズズズ…… ――ズズズズズズズ…… ――ズズズズズズズ…… 反対側の廊下から、何か重たいものを引き摺らるような音が聞こえてきた。 「妹ちゃん!走って!」 妹ちゃんの手を取り、大急ぎでエレベータまで引き返すことにした。あたしの勘が告げている。絶対にマズイ。 あたしたちが走ったのを感知したのか、音の主も速度を急激に上げて近づいてくるのがわかった。 「どうしたのハルにゃん?」 「なにいってるのよ!?あの音が聞こえないの!?」 「あの音?」 妹ちゃんは琵琶湖でプレシオサウルスを発見したと報道したニュース番組を見たような顔をしてしまった。 「その子にはわからないわよ」 背筋を凍りつかせるような声。 「朝倉ぁっ……!!」 歩みを止めて振り向くとフランス人形のように整った笑顔を浮かべた朝倉が立っていた。 「こんにちわ。涼宮さん」 朝倉の左手には血塗れのアーミーナイフ。そして右手には…… 「キョン!!」 「え?」 全身をナイフでメッタ刺しにされたキョンの襟首を、ゴミ袋を引き摺るように握っていた。 「キョンくんがいたの?」 こんな光景を見せるわけにはいかない。妹ちゃんがこっちを向くまえに、あたしは妹ちゃんと朝倉の前に立ちはだかった。 「妹ちゃん!!逃げて!」 「え?」 「すぐにあたしも行くから!北高で待ってて!」 ピストルを抜き、朝倉の胸に狙いを定めた。 「……うん。わかったよ」 妹ちゃんはそれだけ言って素直に駆け出した。すぐに追いつくからね。 「朝倉ぁ!」 ――パン! 心臓に直撃。 「フフフ。また上手くなったね」 歪むことの無い微笑。だけど、 「ああああああああああ!!」 間髪いれず、鉄パイプを握り締め、朝倉の脳天に振り下ろした。 ――グシャァ! 赤黒く生暖かい液体が顔にかかる。 ピストルは布石。本命は鉄パイプでの殴打だ。これならいくら朝倉でも…… ――ズバッ! 朝倉のナイフがあたしのベストを切り裂いた。飛びのいて何とかかわせたが、 「嘘でしょ……」 朝倉は顔面を血で真っ赤に染めながら、何食わぬ顔でナイフを握って佇んでいた。 「嘘なんかじゃないわ。これがリアル。もっとも、あなたにとってのリアルだけどね」 「わけわかんないことほざいてんじゃないわよ!」 ――ガキィィィィンッ!! 朝倉のアーミーナイフとあたしの鉄パイプが激突。 そして渾身の力でナイフを弾き返し、朝倉を廊下に押し倒した。 「ああああああああ!」 朝倉の上にマウントを取り、鉄パイプの柄で顔を殴りまくった。 くたばれくたばれくたばれぇぇぇぇ!あたしはまだ死にたくないのよ! ――ガツッ。 「ウグッ!」 朝倉の細い手があたしの首を掴む。 「それはよかったわ。また続きができるなんて嬉しいな」 朝倉は原型を留めていない顔を歪ませ、ニコリと微笑んだ。 ギリギリギリギリ。首を絞められる音が脳内に響いている。 息ができない。 力が抜ける。 ――カラン。 手から鉄パイプが滑り落ち、朝倉に持ち上げられた。 「北高で待ってるわ。涼宮さん」 ――ガシャァァァァァン! あたしの体は近くの窓に叩きつけられ、窓の外の灰色の空に投げ出された。 気持ちの悪い浮遊感の中、地面のアスファルトに激突することがそう遠くないと感じた。 第三章『なぜならあたしは、天下無敵宇宙最強のSOS団の団長様だからよ!』に続く
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発言者:櫻井螢 対象者:エレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグ Dies iraeのマリィルートで螢が放った台詞。 螢の信条を「雑魚の台詞」「転嫁」「小娘」などとボロクソに言ってくれたエレオノーレに対する螢の強烈な意趣返し。要するにお前の忠義とやらも結局はラインハルトへの思いを素直に表せないだけの恋心や恋慕だろということ。 余談だがエレオノーレが言った「転嫁」の語源(嫁が転ぶとそういう行動をとる)は完全に誤りである(ただしエレオノーレの発言は完全に皮肉なので、彼女がそれを本当に語源だと思っていたかは不明である)。 ザミエルの発言は普通に皮肉の一種として言ったものと思うが -- 名無しさん (2012-02-02 01 58 35) そしてこの√でのみザミエル卿は蛍を認めてるんだよな。実際こいつとはかなり相性いい気がするんだよな・・・ -- 名無しさん (2012-02-02 09 42 57) というか先輩が、螢とエレ姉は同類だとか言ってたよな。ベアトリスラジオで。 -- 名無しさん (2012-02-02 16 34 06) エレ「追い続けてやる、何処へも逃がさん」→螢「じゃあ逃げます。二度と会いたくありませんから」/ベア「ええ、どこまでもお供しますから」 の対比もイイよな -- 名無しさん (2012-02-03 07 51 30) 言ってることやってること実はエレ姉さんと同じだよね、蛍って -- 名無しさん (2012-02-11 20 41 47) やめてええ!それ以上言わんといて今ババトリスがグサッて胸を押さえて吐血したから! -- 名無しさん (2012-02-14 20 29 37) 確かに色々と似ている所が多いな。この時のやり取りを見ていると、互いに同族嫌悪が根底にありそうな感じがします。五十歩百歩だとは思いますが、リザ辺りからしてみれば、自分の恋慕に多少なりとも自覚がある分、螢の方がマシといえるのでしょうかね。 -- 名無しさん (2012-02-15 20 55 06) ついでに練炭への態度も初期の蛍とザミエル卿は地味に被ってたり -- 名無しさん (2012-02-15 22 53 17) 「その歳で心から厨二病だなんて、終わってるのよッ――!」 -- 名無しさん (2012-07-11 22 51 50) ↑ブーメランブーメランwww -- 名無しさん (2012-07-11 23 09 57) どっちが敵でどっちがヒロインだか分からんな -- 名無しさん (2012-07-12 00 20 11) 好きな男に合わせて煙草の当たりはとても好き -- 名無しさん (2012-08-17 13 06 14) ……ところで、kkkの母禮は処女だっけか? 皮肉っちゃあ皮肉だなぁ。 -- 名無しさん (2012-08-17 15 22 18) ↑マリィアフターなら処女のままだろう。転生先でニャンニャンした可能性はあるにしろ螢自身は・・・ -- 名無しさん (2012-08-18 01 03 25) このセリフの後にエレ姉が「ぎぃいいああああああああああああああああああ!」て言って倒されないかビクビクしてた -- 名無しさん (2012-08-18 01 10 37) ↑その負け方は情けなさすぎるだろう -- 名無しさん (2012-08-18 01 20 38) 蛍が蓮に会わず歳を重ねればエレ姉になるイメージだな。よってこの台詞はif世界の自分への言葉と勝手に妄想してたり -- 名無しさん (2012-08-18 01 57 35) この時は尖りまくってたエレ姐さんだから流石にカチンって来てただろうけど、一皮剥けたら龍明さんだったら某メルヘン冷蔵庫よろしく「安心しろ、自覚はしてる」って言いながらサラッと流しそうだな -- 名無し (2012-10-05 19 37 06) ↑そうなるには1万数千年の歳月が必要で義理の娘に言われてやっと認めたひとなんだけどね -- 名無しさん (2012-10-05 19 43 12) ↑80年くらい生きてようとまだまだエレ姉さんは若いのさ・・・ -- 名無しさん (2012-10-05 19 52 06) なんだかんだで螢ちゃんカッコいいよね。エレ姐さんに鸚鵡返しとして「戦争好きな人間がいっぱしの人間面をする事こそ虫唾が走る」とか言ったり -- 名無しさん (2012-10-06 05 45 13) 女同士の舌戦はいつだって相手に気圧されては駄目なのさ -- 名無しさん (2012-10-06 10 07 14) ↑3 80年程度では変われんというなら、普通の人生歩んでいたら自分の意見を絶対に曲げない頭の固い頑固ばあさんになっていたのかな? まあ、考えが凝り固まった老人何てそう珍しいものでもないけど。 -- 名無しさん (2012-10-06 14 22 58) ↑ラインハルトと会わなければマリィアフターみたいになるんだから年月関係なくない?獣殿と会うか会わないかで変わるんだろ -- 名無しさん (2012-10-06 16 35 19) エレオノーレ(92)さん、実年齢を書かれると鋼鉄処女とか乙女とかよりも、ああBBAなんだよなってなる。敬老心を持つ気にはなれんけど。 -- 名無しさん (2012-10-06 18 08 15) よくよく考えれば92歳にもなってアイドルの追っかけしている婆さんみたいなもんだよな・・・うん、終わってる。 -- 名無しさん (2012-10-06 18 32 58) ↑言うな!言うんじゃない…ほら、老齢になった芸能人のディナーショーに毎回いったり、スター追っかけてるおばさんなんてどこにでもいるだろ?恥じることなんて何も無いはずだ! -- 名無しさん (2012-10-06 18 46 52) お前ら・・・。それ以上言うと14歳神の天罰が下るぞ・・・ -- 名無しさん (2012-10-06 18 48 08) ↑3 龍明なら1万年以上追っかけてるから、突き抜け過ぎてそんな風には思わんかな。…1万年以上アイドル追っかけてる婆さんって思うと、追っかけの鏡通り越して神だわ。 -- 名無しさん (2012-10-06 20 00 38) 90歳になってなお続く「戦場のマリ見て」はどうしたら…… -- 名無しさん (2012-10-06 22 30 31) この人が覇道神になったら全人類が憧れの人を盲目に追っかけ続ける世界になるのか -- 名無しさん (2012-10-07 04 51 21) でも肉体が老化でボロボロになってなお、主君のために尽くす老女騎士とかキャラ的には良さそうではある -- 名無しさん (2012-10-07 07 02 38) ↑確かに良いよね。贅沢を言うなら見た目も老齢ならばよりそれらしくなったと思う。 -- 名無しさん (2012-10-07 09 36 05) ↑3 恋愛が成就しない世界 -- 名無しさん (2012-10-07 10 44 48) 恋が実ったあと燃え尽きる世界か。真っ白に… -- 名無しさん (2012-10-07 20 35 56) 常世「その歳で心まで変態だなんて、終わってるのよッ――!」 龍水「」 -- 名無しさん (2012-10-07 20 48 14) ↑あまり人のこと言えないだろ、あんたはw -- 名無しさん (2012-10-07 21 03 36) 黄昏「その歳で心まで童貞だなんて、終わってるのよッ――!」水銀「もっともっとー」 -- 名無しさん (2012-10-07 22 16 13) ↑終わってるのは心まで童貞だからじゃないだろw -- 名無しさん (2012-10-08 00 11 09) (∴)「その歳で心まで自愛だなんて、終わってるのよッ――!」 -- 名無しさん (2012-10-08 08 13 51) 咲耶「その歳で心まで年上マザコンフェチだなんて、終わってるのよッ――!」 刑士郎「……」 -- 名無しさん (2012-10-08 09 08 21) 覇吐「その歳で自愛のみだなんて、終わってるんだよッ――!」 (∴)「素晴らしいだろ?」 -- 名無しさん (2012-10-08 09 31 56) ↑2だから兄様とベイを一緒にするなっての。 -- 名無しさん (2012-10-08 10 03 55) ↑×3ドラマCDのっぽいからセーフじゃね? -- 名無しさん (2012-10-08 14 13 28) 新世界のベアトリスはどんな扱いなんだろうな。おばあちゃんになるまでずっと男性と交際してないみたいだし -- 名無しさん (2012-10-13 15 48 31) ↑あくまで自分を棚上げにして他人の恋をdisるエレオノーレに対して言ったセリフだから気にすることなくね?そもそも螢がベアトリスを悪く言うとでも? -- 名無しさん (2012-10-13 20 10 50) その歳で、思考が初老じみてるなんて終わってるわ!!ってこのまえ言われた -- 名無しさん (2012-10-16 09 50 01) ザミエル「小娘に処女BBAと言われましたがあの御方がいれば私は元気です」 -- 名無しさん (2012-10-16 20 25 52) ↑ふと、新世界でもしも黄金が暗殺されないで戦後も生き残っていたら、とてつもない執念で生き延びたのだろうかと思った -- 名無しさん (2012-10-16 23 21 50) ↑黄金は戦争を生き延びても戦後に100%処刑されます。親衛隊の超大物で色々やらかしてるし。 -- 名無しさん (2012-10-16 23 32 35) ↑あの時代だと生き残っても場合によっては処刑されたりで生き残れない人物多いよね。逆にどんなことがあっても生き残りそうな例外もいるけど。空飛ぶ戦車破壊王とか日本産不死身戦闘マッシーンとか -- 名無しさん (2012-10-17 04 48 13) ↑ていうか前線で戦ってた人と違って政治で色々やってるからね。黄金は。 -- 名無しさん (2012-10-17 17 29 03) 「その歳で老成してるなんて、終わってるのよッ――!」 -- 名無しさん (2012-10-17 23 17 05) 「その歳でインポなんて、終わってるのよッ――!」 -- 名無しさん (2012-10-17 23 33 18) 「その年でヒロインなんて、終わってるのよッ――!」 -- 名無しさん (2012-10-21 01 54 32) この前にあった「貴女はパンすら焼けない」って言葉が大好き。てかこのシーンの螢ちゃんのセリフはこのゲーム始めてからずっと黒円卓連中に言ってやりたくて仕方なかったことが多い。 -- 名無しさん (2012-12-01 20 01 12) エレオノーレ(92)の92ってなんだ? バストサイズ? とか思ってしまった俺なんて終わってる。激痛の剣で焼き尽くしてほしいけど絶対使ってくれないだろうから普通にシュマイザーで撃たれてこよう。 -- 名無しさん (2012-12-01 20 18 34) ていうかエレオノーレ自身がリザを代表とする「女性らしい女性」に対するコンプレックスの塊だからなぁ。こうして「女として劣等」と宣言されたのはさぞ堪えたことじゃろうて。 -- 名無しさん (2013-11-24 21 08 28) 女優版龍明様とか、「武門」 -- 名無しさん (2013-11-25 10 15 36) ↑続 の誇りとかなくて人間関係こじらせたらああなるのかな、と想像してしまった -- 名無しさん (2013-11-25 10 17 04) その歳で体まで処女だなんて、終わってるのよッ――! 螢アフターで言うと重みがヤバい -- 名無しさん (2014-02-15 21 01 35) 龍水「その歳で赤ちゃんプレイするなんて終わってんのよ!」 -- 名無しさん (2014-02-15 21 37 34) 逆に「その歳で童貞だなんて終わってるんだよ」って男キャラは誰なんだろうか…変態以外に -- 名無しさん ↑2マキナ「人世界・終焉変生…」 -- 名無しさん (2014-02-18 08 56 03) ↑3 正田作品で変態じゃない男キャラっていたっけ?(真剣) -- 名無しさん (2014-02-18 10 15 08) ベアの幼なじみの人? -- 名無しさん (2014-02-18 13 31 41) 螢<その歳で心まで処女だなんて、終わってるのよッ――!だから、藤井くん私が貰ってあげる -- 名無しさん (2014-02-19 00 21 33) ↑×処女○童貞だったorz -- 名無しさん (2014-02-19 00 22 48) ↑2 龍水「何故兄上殿の方ではないんだ!」 -- 名無しさん (2014-02-19 08 38 20) 今日のニコ生でネタにされちまったなこのセリフ -- 名無しさん (2015-06-05 23 32 37) 水希「その歳で独身なんて…うがぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!!!」(アームロック!) -- 名無しさん (2015-06-06 00 08 45) そういえば水希は教職志望だったな…このままだとノブと南天の子である甥っ子入学でハナちゃんポジ待ったなし -- 名無しさん (2015-06-06 00 14 42) ふと浮かんだんだが第六天って童貞? -- 名無しさん (2015-06-06 00 18 48) ↑2えっちなお姉さんキャラで甥を誘惑するも、南天譲りのSっ気で簡単におちょくられ、ポンコツドジっ子になるのが目に浮かぶわwww -- 名無しさん (2015-06-06 00 20 25) あえて前後の流れを無視すると全然違う意味に受け取れるというかすっごい暴言に思えてきて草生える。少なくとも現実で言ったらぶん殴られるレベルだわw -- 名無しさん (2015-06-06 06 41 03) 「その歳で童貞なんて終わってるのよッーー!」 -- 名無しさん (2015-06-06 08 11 41) 「吸血鬼の嫁を貰いたいから童貞なんだよ!」 -- 名無しさん (2015-06-06 09 47 03) ↑禿同 -- 名無しさん (2015-06-06 15 18 50) 風俗で捨てる事になるよりは遥かに良いやないか!ワイなんてな…生の如意棒舐められて、ゴム付きとは言え捨てる事になったんやぞ!! -- 名無しさん (2015-06-06 15 27 57) ↑3 吸血鬼さんサイドにも選ぶ権利はあるだろ? -- 名無しさん (2015-06-06 19 27 39) あークロビネガ思い出してきた…サラマンダーのアホタルやグリズリーの熊本先輩にマーメイドのルサルカを妄想しちゃったぜ…(スパー -- 名無しさん (2015-06-06 23 05 20) 栄光「正田卿(の親戚付き合い)の上位観測者権限でロックされてる俺の童貞はどうすればいいでしょうか?」 -- 名無しさん (2015-06-07 08 34 56) 空亡に童貞捧げたら? -- 名無しさん (2015-06-07 08 38 57) 声はルナ様やで? いけるぜエイコー -- 名無しさん (2015-06-07 08 42 49) 栄光「いやだー!心に決めた人がいるのにー!」 -- 名無しさん (2015-06-07 12 09 41) 処女を捧げるのだ…処女を捧げるのだ…… -- 名無しさん (2015-08-11 16 37 35) ↑ ネズミから出てきた黒いナニカじゃだめですかね? -- 名無しさん (2015-08-11 16 57 08) (∴)自分の基準で他人決めつけてるトコが、馬鹿女丸出しで腹立つのよォォォォ! -- 名無しさん (2017-07-17 08 14 40) 獣殿が喜ぶのは質の良い戦士の魂なんだからザミエルは人を焼く。パンなんぞ焼く必要はない(キリッ -- 名無しさん (2017-12-02 12 02 24) エレ 私の唯一を、何処まで安く見ているのだ -- 名無しさん (2017-12-02 12 26 21) その歳で心まで処女だなんて…、何て事だ、素晴らしいじゃないか(歓喜) -- 名無しさん (2017-12-02 23 15 10) お隣のイヴァンさんってこれの真逆のこと言ってんのね -- 名無しさん (2022-03-17 18 07 11) 処女が処女にキレ散らかす光景……で、蛍ちゃんはその後処女は卒業できたのかい?(斬首) -- 名無しさん (2022-03-17 20 01 05) ( 🔵‿ゝ🔴)「処女と自称非処女の綾模様…これは素晴らしい!」 -- 名無しさん (2022-03-17 20 06 35) 名前 コメント