約 1,586,844 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/544.html
それから数日。 あの武器屋での口論はキュルケがデラックスな剣を買って、ディアボロにプレゼントした事で一応の決着をみせた そして、帰ってからデルフリンガーと話をしてみたディアボロだが。 問題のデルフリンガーは長年の間に色々な事を忘れているらしく、特に重要な事は聞けなかった。 (役に立たんな……本当にボーイⅡマンのDISCを持ってくるべきだった) 等とディアボロが思ったかどうかは定かではない そのまま、特に何事も無く、時間の流れに身を任せていた、が。 「暇だ……」 最初は見るもの聞くもの新しかったディアボロだが 数日も経つと、特に何も変わらない日常に飽きてきて、あのホテルから続くダンジョンを懐かしく思っていた。 まあ、帰る方法は存在しているが、これから先の何が起こるか分からない事に期待しているディアボロは中々『帰還』の選択肢を選べない。 そんなわけで最近の彼は「暇だ」が口癖となっていた。 「…何か言った?」 耳聡く聞いたルイズがディアボロに尋ねたりしていたが 「で、ディアボロはどっちの剣を使うのかしら?」 翌日、日常の一部と化した程に、ルイズとキュルケが揉めていた。 その内容はルイズとキュルケの買った剣のどっちをディアボロ使うかというものだ。 武器としての剣は如何でも良いディアボロだが、二人の意地の張り合いは止まらなく、乱闘にまで発展しそうであった。 なんだかんだで決着が付かないルイズとキュルケ。 あまりにも暇なのでディアボロは、つい助け船を出してしまった。 「決闘でもしたらどうだ?」 「「それよ!」」 決闘の手段を話し合う二人を面白げにみつめるディアボロ 決闘内容が「ディアボロを吊るしてそのロープを魔法で切った方が勝ち」、と。 最終的に決まった時も面白げな顔を崩そうとしなかった。 そして、夜になりルイズとキュルケとタバサとディアボロの四人が中庭に集まり決闘を始めようとする。 ディアボロが落下した時にレビテーションを使うため、上空をタバサが乗ったシルフィードが飛んでいた。 この勝負は爆発を起こすしか能の無いルイズには圧倒的不利な状況、だが。 ロープで吊るされる前に、ディアボロは何事かをルイズに耳打ちした 「……………」 「え!?あんた正気!?」 「可笑しくは無い、要は考え方一つだ……どんな下っ端のカス能力でさえも、 考え方を変えて使う事が出来れば、王者を殺す武器にもなる」 「下っ端のカス能力言うな!」 「爆発を起こす事しか出来ないなら、それを最大限に有効活用しろ……分かったな?」 「ちょ、ちょっとディアボロ!」 それ以上何も言わずに無言でロープに吊るされるディアボロ 遥か上空に吊るされた男と、その下で杖を構えるアホ二名。 キュルケは開始前から自分の勝ちを確信していた。 自分の得意な『ファイヤーボール』は百発百中を誇る。 先手をルイズに選ばせて、2回もロープを切るチャンスを与えたのもその自信からであった。 (どうせ、ルイズが出来ることは爆発の衝撃でロープを切るぐらいでしょうね) ルイズが杖を構え魔法を使って―――― ドッグォ――z__ン ディアボロの後ろの壁が見事に爆発!ヒビが入った。 「ちゃんと狙え」 「う、う、煩いわね!心の準備ってものがあるでしょうよ!」 「危ないじゃないルイズ『ゼロ』なんだからもっと良く狙わないと」 「うるさい!」 そして、又ルイズが杖を振ろうとするのを見て、キュルケの顔に勝利の確信が浮かぶ。 だが―――――― ドッグォーz_ン 2度目の爆発は吊られているディアボロに直撃した! 「何してんのルイズ!?」 驚いたキュルケの声に反応する事無く、ルイズは上に向かって叫ぶ。 「タバサ!レビテーションお願い!」 上でシルフィードと共に待機していたタバサは、煙と共に落ちてくる物体にレビテーションをかけて、地面への激突を防ぐ。 「ルイズの勝ち」 タバサの宣告通り、その落ちて来た物体はディアボロ―――つまり、先にロープを切ったのはルイズだ。 ルイズは勝ち誇ろうとする前に、地面にゆっくりと降りてきたディアボロに走って行く。 「大丈夫なのディアボロ!」 「私の言う通りにすれば勝てただろう?」 爆発の直撃をくらった割には軽傷だが、決して無傷ではないディアボロ。 ――――――ディアボロがルイズに耳打ちした言葉とは「私ごと爆発させてロープを切れ」と言う無茶苦茶なものだった。 心配無いとの発言も聞いたが、まだルイズの心臓はバクバクと揺れ動いている。 敗者のキュルケはというと、地面に座り込んでハンカチをギリギリと噛み締めている。惨めだ そして―――いきなり地面が揺れた。 「「な、なに!?」」 「…………」 「ふん?」 そして四人は見た。 「ゴ、ゴーレム!?なんて大きさなの!」 30メイル程もあり、ギーシュのワルキューレを軽く超越した大きさだ。 慌てたルイズとキュルケがゴーレムの移動線上から逃れる。異常な逃げ足の速さである。 だが、一人だけ動かない者が居た。 「……これは『土』のトライアングルかスクウェアメイジなのか?」 取り敢えず何かするようなので、ゴーレムが何をするのかその場で見守る事にしたディアボロ。 平穏な生活を何日も続けていたせいか、かなり危機感が欠如している。 その場を動かないディアボロにルイズが叫ぶ。 「ディアボロ逃げて!」 しかし、ゴーレムに興味津々なディアボロには届いていない。 (爆発で足を怪我したの!?) そんな事は無い、が。ルイズは誤解している 我慢できなくなったのか、自分の危険を省みずルイズは走った。 「早く逃げなさいって言ってるでしょバカ!」 「私に構うな」 煩げにディアボロが手を振るがルイズは離れない。 そんな事をやっている間にゴーレムが近付き、二人の頭上に巨大な足を上げる。 「チッ……しょうがない」 自分一人だけなら何とかなるが――――傍にルイズが居る。 逃げるディアボロとルイズの後ろ、一瞬の差で踏み下されたゴーレムの足が破滅的な音を立てる。 そのまま逃げ続けるルイズとディアボロの後ろで、ゴーレムがヒビの入った壁を破壊し中に誰かが進入した。 しばらくしてから、その誰かは肩に乗り、ゴーレムを指揮してまた何処かへ戻って行く。 「ハァハァハァハァ……あの大きさだと……乗っているのは………トライアングルクラス以上のメイジね」 「トライアングルクラス以上はあんな事が出来るのか………凄いな」 そんな事を話している時、ディアボロはルイズがわざわざ、する必要の無い危険を侵した事を思い出した。 「構うなと言ったはずだが?」 「私の使い魔なんだから構うのは当然でしょ!」 「ふん?」 当たり前のように言い放つルイズを面白そうに見るディアボロ。 「あ、後!ご主人様かルイズ様って呼びなさいって言ってるでしょ!?そうしないとご飯抜きなんだからねっ!」 繁々とディアボロから見詰められて、顔を真っ赤にしながらもルイズは誤魔化すように叫んだ <<前話 目次 次話>>
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/470.html
ディアボロの大冒険Ⅱ-1 ディアボロの大冒険Ⅱ-2 ディアボロの大冒険Ⅱ-3 ディアボロの大冒険Ⅱ-4 ディアボロの大冒険Ⅱ-5 ディアボロの大冒険Ⅱ-6 ディアボロの大冒険Ⅱ-7 ディアボロの大冒険Ⅱ-8 ディアボロの大冒険Ⅱ-9 ディアボロの大冒険Ⅱ-10 ディアボロの大冒険Ⅱ-11 ディアボロの大冒険Ⅱ-12 ディアボロの大冒険Ⅱ-13 ディアボロの大冒険Ⅱ-14 ディアボロの大冒険Ⅱ-15 ディアボロの大冒険Ⅱ-16 ディアボロの大冒険Ⅱ-17
https://w.atwiki.jp/jojost/pages/64.html
[[ディアボロ]]の憤慨④ 公園につくとハルヒとディアボロさんは楽しそうに話していた。 しかも地面には男が倒れているWhy?なぜ?今度はどんな厄介ごとがおこったんだハルヒ? 二人は会話を終えると互いに別方向に去っていった。 俺等はディアボロさんの方に行き何があったか問い詰めたが、何も、とそう言うばかりだった。 まぁ、いい。とにかく公園から出よう 「どこに行くんだ?」 うーん、いつものファミレス辺りが妥当だな。 それより今更なんだがディアボロさん、その服なにでできているんだ? ディアボロさんが着ているのはジーパンに上は網シャツ。露出部分はかなり多い もう11月だぞ、いくらなんでも寒すぎるんじゃないか? 「いや、別に」 そうか、見た目ポリエステル70%みたいな感じだが意外に暖かいのか? むしろ寒さより恥ずかしくないか気になる。 ファミレスに行ってもさして注目されなかったし、もしや俺が知らないだけで流行物なのか? 「さっきの話‥‥続けてくれ」 席につくとディアボロさんがそう言った。驚いたね。 まだ怒っていたと思ったよ何か有ったのか? 古泉も驚いていたが俺と目があうとすぐに切り替えた 「彼女は理想を現実に変える力があります。貴方が来たのもその力が原因でしょう」 「まさか!それはスタンド能力か!?」 「スタンド?何ですかそれは?」 「超能力の一種だろう。精神エネルギーが物体として現れる。 スタンドはスタンドでしか倒せない 見えない奴と見える奴が居て、見えないとそいつはスタンド使いとしての才能がない」 ディアボロさんの説明を聞いて俺は呆然としていた。 だって、そんな漫画みたいな非現実‥‥ いや、確かに宇宙人や未来人や超能力者もだが‥‥ありえないだろ! 「なら違いますね。僕は凉宮さんが作った神‥…能力を倒せますが 僕の力は誰でも見ることができす。よってスタンドではありません」 スタンドか、ガソリンスタンドや電気スタンドとかと似てるのか? いや、あまりにも古泉が真面目に話すものだから逃避思考に陥ってしまった。本当にこれが現実なのか?夢オチだろ? 「‥‥俺は、そのスタンド使いだ。ハルヒが俺を呼んだのならスタンド使いが欲しかったんじゃないか?」 「スタンドとはどんな能力ですか?」 「人によって様々だ。例えばジッパーを取り付けしたり、地面に潜れたりする」 ドラ●もんの道具みたいだな、使い方を誤らなければ平和な能力だしな これなら多少非現実的な力だとしてもほのぼのしてるし、まぁ存在しても害はないんじゃないか? 「中にはカビを繁殖させる奴も居る。腐らせて四肢をバラバラにさせる」 前言撤回!考えただけで気持ち悪くなってきた。おぇ! ちょっと待てよ?じゃあこいつも危険な能力だったらどうするんだ? 「ちなみに、あなたの能力はなんですか?」 古泉は俺が一番聞きたい事を聞いてくれた。こういう時に、はっきり言う古泉の性格は凄いと思う。 しかし、この質問にディアボロさんは黙ったままだ。 おいおいまさか触れた物を爆弾に変える能力とかじゃないだろうな? 「言う必要はない」 その一言でバッサリ斬り捨てられた。 古泉も困ったように笑い、朝比奈さんに至っては泣きそうだ。 長門はまるで分かった答のように無機質な反応をしている。興味がないのか? 「他に何かないか?ないなら俺も質問したいんだが」 えーと、こいつの正体は超能力者もどきで、髪の色は天然物。 後気になるのはどうやって日本に来たことか 「たぶん飛ばされたんだろう飛行機には乗ったが、墜落して死んだ。 その後は海で鮫にアザラシと間違われて食われて死んだ。いつの間にか流れて川で溺れて死んだ」 忘れてた一番の謎だ。死んで生き返る‥‥何度でもよみがえるのか? 俺がそう考えていると、さっきまで黙ってた長門が口を開いた 「あなたは生死を繰り返している。それはループしてると言ってもいい、なぜ?それが能力?」 長門でも分からない謎。 ディアボロさんは長門の真意が分からない目をジッと見る 長門は素直に分からないのだろう。長門にも分からない事だ 俺にだってもちろん分からない理解不能 「攻撃された」 しばらくしてディアボロさんがそう答えた。悪いが主語を言ってくれないか? 「そんな力を持つ奴に攻撃された。だから俺は生死を繰り返している」 「んな馬鹿な!?そんなの反則じゃねぇか!」 俺は気がついてたら叫んでいた。 ファミレスに居る人が注目したのに気づき、恥ずかしくて顔をふせた 「それはスタンド能力?」 「あぁ、それから俺は様々な死に方をした。それからは苦痛の連続。終わりのないのが終わりだ」 ディアボロさんは自嘲気味に笑った。目が笑ってない 長門は納得したのか、そう、と短く呟いた。 どいつもこいつも順応性早すぎるだろう。いや朝比奈さんは違うか 「じゃあ、今度はこっちが質問するぞ」 「えぇ、いいですよ」 古泉が営業スマイル顔負けの笑いを見せると、何かがくるくると回ってふってきた それはディアボロさんの頭に落ちた。ごとんと鈍い音がなり机に倒れ身動きしない 「心臓停止」 は?何言ってるんだ長門?こんだけで死ぬわけないだろ! 長門は手首を指差した。脈を測れと言いたいのか? 俺は恐る恐る手首に触れると何も音はしなかった。聞こえるのは辺りの雑音だけ 嘘だろ?じゃあ、本当に死んだのかよ!? とくん 音がした。ディアボロさんは頭を押さえて起き上がる さっきまで脈は止まってたそれは確かだ。そして脈は再び動いた じゃあ、本当に生き死にをループしてるのかよ! 長門の言うとおり免疫力も弱くなってるからまな板が頭に当たるぐらいで死ぬのか?でも、もうないと言ってなかったか? 「さっき数十回死んで免疫力が再び低下した」 不憫な事だ。店員さんが慌てて駆けつけて平謝り。 そのおかげでここの食事代はタダになった。体をはった奢り感謝するよディアボロさん でも、何でこんな惨い攻撃されたんだ? 俺は人を殺そうなんて思った事なんか一度もない、大抵は思っても実行しない それが普通だからだ。相手が痛いだろうなと考えて同情したり 警察に捕まるなんて考えただけで気が引ける。 一回殺しただけでは満足できないほどの快楽殺人者なのか? それともディアボロさんは、そこまでされる程ひどいことをしたのか? to be continued...
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/145.html
「オレのそばに近寄るなああ――――――――ッ!!」 「これは困った。マスターに近寄るなと言われてしまったぞ、こういうときはどうしたらいいんだ?」 「放っておけばいいんじゃないか」 「おいバール、それは怠慢ってもんだよ。こうしてサーヴァントとして召喚された以上は、マスターを盛り立てるのが僕らの義務にして責任ってもんだ」 「本人がやりたくないと言うなら無理強いすることもあるまい」 「いや、彼は錯乱しているんだ。僕にはわかる。うん、僕もまあ最初に死んで次に起きた時はあんな感じだった。シンパシーを感じるよ」 「だったら二人で仲良くやってくれ」 「おいバール、なんでそうやる気が無いんだ? ベリアルを見習え、忠犬のようにじっとマスターの命令を待って……おい馬鹿、寝てるんじゃない」 「……あぁ? ふぁ……俺はお前らに任せるって言うたやろ」 「だからと言ってサボるのは良くない。お前は生前からそうだった、めんどくさいことは全部僕らに投げて楽ばかりしようとして。良い機会だ、ここらでちょっとその性根を叩き直してやろう」 「また始まったか……勘弁せえや、そういうシチュエーションちゃうやろ」 「お前のせいだぞ、何とかしろ」 「何とかせえゆうたってな。ううん……」 「おい聞いてるのかベリアル。お前はだいたい昔から適当なところがあったが、こうして一心同体のサーヴァントとして召喚されたからにはそんな真似は許さないぞ。 そもそもだ。僕らがまたこうして召喚されたのには何らかの意志が介在しているかも」 「あーッ! るっさいわちょっと黙っとけや! お前が喋ってたらなんも話進まへんやろが!」 「それには同意する」 「な、なんだよ……急に結託するなんてズルいぞ。多数決で少数派を圧殺するのは数の暴力であって、僕らの間ではやめようという話だったじゃないか」 「時と場合による。特にこの場合、お前に任せていたらいつまで経っても状況は変わらん」 「せや。おとなしくしとけ」 「お前たち以外と話すのは久しぶりなんだ、少しくらい見せ場をくれても」 「ベリアル、ベルゼブブを黙らせろ。俺が話をする」 「あいよ」 「ちょっ」 「騒がしくて済まないな。混乱しているところ悪いが、少し俺の話を聞いてくれ。 俺……いや、俺たちはキャスターのサーヴァントだ。お前が俺たちのマスター、でいいんだな?」 ――ディアボロの大冒険―― PUSH ANY KEY 「こんなところだ。理解したか?」 「……ああ、何とかな」 オレ、ディアボロの前に立っているのは東洋人の男だった。 線の細い、そこらのチンピラに殴られたらそのまま昏倒しそうな男。 腕力自慢というわけでも、スタンド使いのような凄みもない。なのに、何故か本能がこの男には気を許すなと叫んでいる。 オレより一回り以上は若いはずだろうが、この落ち着き様は……まあ、サーヴァントとか言う化け物であれば外見から推し量れる年齢など無意味というものか。 「しかし、永遠に繰り返す死とはな。酷い地獄もあったものだ」 「お前たちがオレをあそこから引っ張り出したのか?」 「いいや、俺たちではないな。というか、俺たちもむしろお前と同じく引っぱり出された側だ。この東京……そして聖杯にな」 「トウキョウ……たしか、ニホンの首都だったな。じゃあオレはニホンにいるのか?」 「というわけでもない。ここが東京であるのは間違いないが、お前の知る東京でも俺の知る東京でもない。 そうだな、何者かが東京を模して造った街、というのが一番近いと思う」 「戦わせるため。聖杯を奪い合わせるために、か」 「そういうことだ」 ようやく、落ち着いてきた。 オレの名はディアボロ……イタリアのギャング「パッショーネ」のボス。 スタンド「キング・クリムゾン」、健在。「エピタフ」もある。 「ほう。それは悪魔か?」 「悪魔? いや、オレはスタンドと呼んでいるが」 「スタンド! 興味深いね。傍に立つもの……悪魔とは似て非なるものだ。各々の魂、いや精神のビジョンか。なるほど、実に面白い」 「黙ってろと言ったぞ。ベルゼブブ」 「はいはい」 「ちょっ、もうちょっとだけ……」 「脱線したな。ふむ、ともあれマスターがある程度の戦闘力を備えていることは僥倖だ。なんせ俺たちは弱いからな」 な……何だ今のは? この東洋人の顔が、一瞬違う別の誰かに切り替わったような…… 「そういうものだと理解してくれ。俺たちは三つの人格を共有している。俺、さっきのうるさいやつ、もう一人の頭が軽そうなやつ。俺たち三人でキャスターだ」 「おい、頭が軽そうなやつって誰のことやねん」 「俺でもベルゼブブでもなければ一人しかいないと思うが」 「あーさいですか、そりゃ悪かったなぁ!」 「話を続けよう。とにかく、俺たちはお前を勝たせるためにここにいる。とりあえずは味方だと思ってくれていい」 三つの人格……俺とドッピオのようなものだろうか? そう、キング・クリムゾンを出した時に気付いたのだが、ドッピオはもういない。 ポルナレフのスタンドに魂を入れ替わらされたとき、ドッピオはそのまま逝ってしまった。 数少ない、というか唯一オレが信頼する他人……オレ自身が。 「……それで。オレは何をすればいいんだ?」 「だいたいは説明したとおりだ。もしお前が聖杯を手に入れられれば、永遠に続く死の運命からも逃れられるだろう」 このとき、深く底のない闇に、光が差した気がした。 もう何度繰り返したかわからない圧倒的な死の恐怖。一瞬とて気の休まることのない殺意のジェットコースター。 何も信頼できず、未来に希望を持てず、ただただ死に続ける日々。 あの憎き裏切り者ども、あの新入り……ジョルノ・ジョバァーナ。あいつにしてやられたあのときから、一体どれだけの時間が経ったのだろうか。 死を前に意識を閉ざすこともできず、常に覚醒したまま新たな死に放り込まれる。狂いたくても狂えない、無限に続く暗黒の時間。 それを、終わらせられる。 もう一度、頂点に返り咲くことができる。 聖杯を手に入れたのならば。 いいや、それでなくてもここで死ねばあの運命からは解放されるんじゃないか? 「どうする? あいつらはともかく、俺としては無理強いはしたくない。危険な、そして勝算の薄い戦いだからな。お前が元の死に続ける運命を良しとするなら、ここで退散するが」 「いや、そんな戦いをしなくてももう助かったも同然だろ。ここで死ねば本当に死ねるんだろ?」 「うーん、それはどうだろうね。もしここで君が誰かに負けたとして、多分君だけは元の死に続ける運命に引っ張られると思うよ?」 「うっわ、キッツいなそれ。聖杯獲るしか助かる道ないやんけ」 「な……おい待て、ここで死んでも俺は助からないのか?」 「死んで助かるってのも変な話だけどね。普通、聖杯戦争で負けたら元の自分の肉体と魂も一緒に死ぬだろう。 だけど君の場合、戻るべき肉体も魂も既に死んでいる……いや、今も死に続けている、か。元の状態に戻るだけだろうね」 「なん……だと……」 「聖杯もアフターケアまでは万全じゃないらしい」 死んでも助からないっていうのか。ここでもなのか。 あっのっ小僧……どこまで、どこまでオレをコケにしやがる……! いいだろう、肚は決まった。やってやろうじゃないか。 「……あー、なんだ。同情はするが……どうする? 負けても今までどおりだが、勝てば帳消しになる。答えは、訊くまでもないか」 「やる。オレは聖杯を手に入れる。どんな手段を使っても、どんな屈辱を呑もうともだ。力を貸せ、キャスター」 「いいとも! いやね、僕らも僕らで叶えたい願いというものはあるんだ。でもほら、古今東西あらゆる英雄が集う聖杯戦争だろ? 僕ら程度の木っ端サーヴァントを召喚するマスターなんていないと諦めていたんだけど、そこへ君が来たんだ! このチャンスは逃せないね」 おい待て、今木っ端サーヴァントって。ていうかこいつら、さっき自分のことを弱いって言ったよな。 何ということだ。せっかくチャンスを掴んだと思ったら、こいつら頼りにならんのか。 「待て待て待て、あのメガネの言うこと全部真に受けたらアカン。そりゃ確かにガチンコの殴り合いやと俺らは多分下の下の方におんのは間違いない。 でも俺らはキャスターや。律儀に正面からケンカをする必要なんてないで」 「幸いなことに、マスターはそれなりに戦える力を持っているようだ。しょせん俺達サーヴァントはマスターを寄り代にここへ出張してきてる亡霊にすぎん。 俺たちの特性をうまく使えば、格上の相手だろうと喰うのは不可能ではない」 サーヴァントではなくマスターを暗殺しろ、ということか。 それなら……やれるかもしれない。我がキング・クリムゾンは健在だ。 サーヴァントを相手にするのは無理だろうが、人間のマスター相手ならオレが勝てない道理はない。 「お前らが強かろうが弱かろうがどうでもいい。オレには他にアテがないのだからな」 「物分りの良いマスターで助かるよ。では契約成立だ。マスター、お前の名を教えてくれ」 一瞬躊躇ったが、こいつらに素性を隠しても仕方ない。 信頼などできるわけもないが、今はこの怪しげな東洋人どもしか頼れないのだから。 「オレの名はディアボロだ」 名を告げる。 すると、キャスターは。三人の男たちは。 弾けるように、笑い出した。 「ギャッハハハハハハハハッ! 聞いたか? 聞いたか? ディアボロゆーたぞこいつ!」 「ククッ……おい、笑ってやるな……失礼だろう……クク」 「いやあ、はっはっは! これはいいね! 僕達にぴったりだ! よりによって、よりによってディアボロと来たか!」 キャスターが地面を転げ回りながら爆笑している。 顔が見える度に別人になっているのだが、腹立たしいことにどいつもこいつも笑っていやがる。 だがムカつきよりも困惑が先に立つ。 「おい、いったいどうした。何がそんなにおかしい」 「いや……失敬……クッ。ちょっとその、ディアボロという名がな……ククク」 「あー、腹痛いわ。でも、気を悪くすんなや、マスター。別にお前を笑い者にしとるわけやないんや」 「そうそう、その逆さ。むしろ、僕たちは君をとても好きになった。君こそが僕たちのマスターだ。 君以上に僕らに相応しいマスターはいない。そして僕ら以上に君に相応しいサーヴァントはいない。絶対に。いや、これは確信だよ」 涙さえ浮かべてキャスターたちが言う。なんなんだ? 「ふう……すまなかったな、マスター。では、今度は俺たちが名乗ろう。俺たちの名は、執行細胞(ファーストセル)」 「僕たち三人を指し示す名さ。で、もちろん僕たちを個別に指す名前もある」 と、キャスターがワインレッドのスーツを纏った軽薄そうな男に変わる。 「俺がベリアルや。よろしゅうな」 メガネを掛けた細っこい男に変わる。 「僕はベルゼブブ。ベルゼブブ・パターン略してベルパー、と呼んでくれてもいいよ」 そして最初に出てきた、何を考えているか表情からは伺わせない落ち着いた男に変わる。 「俺はバール。まあ……もうわかっただろう? 俺たちがお前を気に入った理由が、な」 なるほど、そういうことか。納得がいった。 ディアボロ、それはイタリア語で「悪魔」という意味を持つ。 そしてバール、ベリアル、ベルゼブブ。これらもたしか、どこかの宗教において「悪魔」「堕天使」の意味を持っていたはずだ。 ディアボロ、バール、ベリアル、ベルゼブブ。 悪魔の名を冠するオレたち。 オレがこいつらを呼び寄せたのか、こいつらがオレを選んだのか。 そんなことはわからん、どうでもいい。オレのやることは一つだ。 「オレに力を貸せ、悪魔ども。オレは聖杯を手に入れ、もう一度、帝王となる……!」 「アイ、サー。マスターのお望みのままに」 「帝王。帝王か。女王とはソリが合わなそうだが、洒落が効いてていいじゃないか」 「なんや、おもろなってきたやんか。久々に楽しくなりそうやで」 こうして、騒がしい悪魔どもと共に。 オレの、ディアボロの、二度目の戦いが幕を開ける。 この「試練」……オレを絡め取る死の運命を、何としても乗り越えてみせる。 【クラス】 キャスター 【真名】 執行細胞(ファーストセル)@Dクラッカーズ 【パラメーター】 筋力:E 耐久:E 敏捷:E 魔力:C 幸運:A 宝具:EX 【属性】 混沌・善 【クラススキル】 道具作成:C 「魔術師」のクラス特性。魔力を帯びた器具を作成可能。 ただしキャスターが作成するのは「道具」ではなく、道具の形をした「悪魔」である。 陣地作成:B 「魔術師」のクラス特性。魔術師として自らに有利な陣地な陣地「工房」を作成可能。 ただしキャスターが作成するのは「陣地」ではなく、複数の端末によって構成される「領土」である。 【保有スキル】 扇動:A 数多くの大衆・市民を導く言葉と身振りを習得できるスキル。個人に対して使用した場合はある種の精神攻撃として働く。 気配遮断:D 自身の気配を消す能力。バールの「人の認識を操作する力」により、「傍に立っていても見えなくなる」「初めて会うのに親しみを覚える」といった擬似的な気配遮断の効果を得る。 【宝具】 『執行細胞(ファースト・セル)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:自分 キャスターの真名にして、彼らの在り方そのもの。常に発動しているが、魔力の消費はない。 本来は個別に存在する三人の人間だったが、「悪魔」という存在を召喚・分析そして理解し、やがて自らも「悪魔」に成り果てた者たち。 一つの身体に「バール」「ベリアル」「ベルゼブブ」の三つの人格を宿す。 どの人格が主人格というわけでもなく、三体は常に思考を共有し常にお互いを認識している。 バールは人の認識を操作する力を、ベリアルはカプセルによって自らの悪魔を召喚する力を持ち、ベルゼブブは洞察力や人を扇動/先導する弁舌に長ける。 『掌の悪魔(カプセル)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人 執行細胞によってドラッグの形に擬態させ召喚された“悪魔”。 才能ある者が服用した場合、「悪魔」を召喚して使役することが可能になるが、その機能は今回オミットされている。。 しかし魔力を内包していることに変わりはなく、悪魔を召喚できないユーザーであっても、一錠の服用で少量の魔力を補給することができる。 多量に摂取すればその分莫大な魔力を獲得するが、悪魔とはいえドラッグに変わりはないため中毒症状を発症する可能性は大きくなる。 カプセルに自意識や行動性はない。また、放置しておき監視の目がない状況であれば“少量ずつ、不自然ではない程度に”自己増殖する。 このため生産設備はない。一度キャスターが生産しマーケットに放出すれば、それ以降カプセルはキャスターの魔力を消費することなく緩やかに増殖していく。 通常、一部の例外を除いて一度発生したカプセルにキャスターが何らかの干渉をすることは不可能。 カプセルを飲んだ対象はキャスターの支配下に置かれるわけではなく、カプセルを服用して生まれた魔力でキャスターを害することも当然可能である。 『始末屋(スイーパー)』 ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:1-10 最大捕捉:10人 かつてファースト・セルの面々が興したセルネットという組織において、外敵を屠る剣として猛威を振るったベリアルの「悪魔」を召喚する。 ベリアルの悪魔は全長15メートルにも及ぶ大蛇。姿こそ大蛇であるが、悪魔であるため物理法則に縛られず浮遊することも可能。 巨体を活かした物理攻撃や拳大ほどの鬼火、さらには対象の魔力・精神力そのものを燃やし尽くす黒い炎を吐く。 召喚中にカプセルを服用することで、さらに出力の上昇・持続時間の延長を行える。 『王国(リミテッド・ワールド)』 ランク:EX 種別:対精神宝具 レンジ:1-100 最大捕捉:1000人 カプセルを多量に服用した者は、やがてある夢を見る。 緑の木々に囲まれ、鳥たちが唄い、川がせせらぎ、柔らかな陽の光が指す。そして、その中心に高い塔が立つ。 塔には女王が座し、三人の忠臣が女王の命を受け塔に集った者を導く――すなわち、「王国」である。 一定数以上の重度のカプセルユーザーが生まれたとき、彼らの精神は無意識下でリンクして巨大な一つの意志となる。 これこそが「王国」であり、夢が現実を侵食するための架け橋。固有結界の亜種。 現実世界においてキャスターを中心に発生した王国は、効果範囲内に立ち入ったあらゆる者の自己認識を奪う。そしてキャスターによって新たな役割を与えられる。 この認識阻害は対魔力スキルによって抵抗できるが、範囲内にいる間、一分ごとに成功判定を行う。一度王国に囚われた者は、外部からの働きかけがなければ現実に復帰できない。 【weapon】 なし 【人物背景】 かつて地方都市・葛根市のアンダーグラウンドで勃発した、カプセルを巡る騒乱。その始まりにして終わりの場所に立っていたのが、三人の人間たち。 人間から悪魔に堕ちた三つの意思は一つの身体に収まり、それぞれが別個の意識として存続する。 彼らの目的は、地上に「王国」を建国すること。そして、夢の悪魔――「女王」を新たに召喚し、王国を永遠のものにすることである。 【マスター】 ディアボロ@ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風 【weapon】 なし。 【能力・技能】 スタンド「キング・クリムゾン」 【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - E / 精密動作性 - ? / 成長性 - ?】 「時間を消し飛ばす能力」と「数秒先の未来を予知する能力」を持つ。 ただし対魔力スキルを持つサーヴァントの時間を消し飛ばすことはできない。 【人物背景】 ギャング組織「パッショーネ」のボス。強力なスタンド使いであり、決して他人に心を許さない。 自らの過去・正体に繋がるものはたとえ娘であろうとも無慈悲に排除しようとし、感情に動かされることはない。 新入りの小僧のせいで永遠に終わらない「死」、無限地獄を繰り返すことになる。 ドッピオはいない。 与えられた役割はギャング組織のボス。 聖杯戦争の間だけ、ゴールド・エクスペリエンス・レクイエムの効果は解除されている。ただし死ねばまた死を繰り返す日常に回帰する。 候補作投下順 Back 熊枕久瑠美&バーサーカー Next 浅上藤乃&バーサーカー
https://w.atwiki.jp/fortunedejimon/pages/24.html
imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (dhiaboro.jpg) ディアボロモンSR,Rあり 入手方法イベント「大公害クラモン大量発生の謎!」(2013年9月)のEP報酬500,000EPでSR入手 50,000EPでR入手 ネットワーク上のあらゆるデータを吸収して進化と巨大化を繰り返し、電脳世界(デジタルワールド)で破壊の限りを尽くしている。多くのデータと知識を吸収したディアボロモンは自らを全知全能の存在と思い込み、破壊と殺戮を楽しんでいる。しかし、数多く居るデジモンの中でも、その存在目的がはっきりしており、その最終目的は、軍事用コンピュータを乗っ取り、核攻撃によって現実世界(リアルネットワーク)をも破壊しようとしている、恐ろしいデジモンである。必殺技は胸部の発射口から強力な破壊エネルギー弾を発射する『カタストロフィーカノン』。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/875.html
「どうやらまた気付かないうちに再起不能にされてしまったようだな」 帝王ディアボロは、いつのまに知らない場所にいるのをそう解釈したようだ。 もっとも、実際に気付かぬうちに艦首波動砲の巻き添えを食らって死んだので、間違ってはいないのだが。 【野比玉子症候群】で死にまくっている帝王は、もはや死も馴れたものである。 そんなこんなで仕切りなおしという事でデイパックの中身を調べ始めた。 どんなゴミアイテムでも命を救う鍵になるという事を、何度も挑戦した試練で充分に知っていたからだ。 「しかしここはアイテムが最初に確実に手に入るという点だけはあそこよりマシだな」 そう呟きながらデイパックを漁る帝王だが、取り出したものをみて硬直する。 「こ、これは……」 ディアボロが手にしているのは、それが入っていたものと同じデイパックだった。 無言でそのデイパックの中身を漁る。 その中から出てくるデイパック。 その中を漁る。 出るデイパック。 漁る。出る。漁る。出る。漁る。出る――― そして何度繰り返してもデイパックしか出てこないので、 ―――そのうちディアボロは漁るのをやめた。 【一日目/黎明/群馬@テラカオスバトルロワイアル】 【ディアボロ@テラカオスバトルロワイアル 三周目 死亡確認】 死因:歩き回ってたらアイテムも手に入らず誰とも会えずに餓死する。 【四次元デイパック@パロロワ全般】 ディアボロ@テラカオスバトルロワイアル 三周目に支給される。 マトリョーシカのように色んなロワの収納袋が詰まっている。 正直こんな物を支給されても困る。 ★パロロワ一口メモ★ 【野比玉子症候群】 テラカオスバトルロワイアルの象徴みたいなもの。 死んでも、またいつの間にかに復活して死ぬキャラはこれに罹っていると言える。 忘れられがちだが、最初のうちは復活するのにもきちんと理由付けがされていた。 003:のび太戦記~殺しあう者達~ 投下順 005:『友達』 GAME START ディアボロ@カオス三周目 死亡
https://w.atwiki.jp/jojost/pages/60.html
[[ディアボロ]]の憤慨② 「マズイな」 ハルヒが一人でうろちょろしているのだが‥‥もしも皆で居る所を見られたら 「私だけ除け者にしたわね!」と騒がれるだろう確実に だからコンビニの後ろに隠れているとゆうわけだ。やれやれついてないぜ 「な、なんで凉宮さんがこんな所に居るのでしょうか?」 「もしかしたらディアボロさんに関わりが有るのかもしれません」 どうゆう意味だ? 「これは僕の推測ですが、 凉宮さんはディアボロさんが不思議な事をしてほしい そう願い外に出た‥‥彼女の力からすれば実現するのは容易いでしょう」 マジかよ? ハルヒはしばらく辺りを見回すと公園の方に走っていった。 まずい!ディアボロさんが居る!しかも怒り浸透の 「うわぁぁあっぐぅぁ!」 「!?」 誰のか分からないが、悲鳴が聞こえた。 俺たちはハルヒに遅れて公園に向かって走っていった to be continued...
https://w.atwiki.jp/jojost/pages/112.html
[[ディアボロ]]の動揺⑤ それは肌寒い夜だった。現在俺は妹にパシらされアイスを買いに行ってる。 俺が食べているのを見て欲しくなったらしい 俺もこんな寒い日になんでアイスなんか食べるんだよ。 寒いわりには11月だというのに紅葉も少ししか染められていない、これも地球温暖化が原因か? でも寒いってどういう事だ?俺はテレビに踊らされているのか? まぁ考えてもしょうがない ぞわり、と毛虫が背中を這うような悪寒を感じた。 何だ?何か嫌な感じがするぞ 「こんばんわ」 聞いた事がある声。キレイな声なんだが、俺はこの声が……気味が悪い 違うと心に念じながら振り向いた。 紺色の腰まである長い髪で、北校の制服を着た女が立っていた ――朝倉だ 「何でお前がここにっ!」 「あ、待って誤解よ! 私は確かに朝倉だけど貴方が知っている朝倉じゃないわ。 機関が姿形同じようなのを作ったの、つまり私は改良版ね」 朝倉は前見たのと同じような笑顔で笑った 「それより、ここのプロテクトを外したわ 長門さんと……ディアブロさんだっけ?が待ってるわよ」 「長門とディアボロが?」 ええ、と頷かれ俺は突き飛ばされた。 「私でもプロテクトを解除できたんだから、長門さんはきっと止めてもらいたかったのね」 地面に激突する前に朝倉は嘲笑うようにそう言い、俺はその空間に入り込んでしまった。 前見たことがある赤と青が混じった歪んだ空間に、ぐるんと視界が周り痛みが頭に走る。 「いてぇじゃねぇか!」 朝倉に文句を言おうと起き上がると、長門とディアボロが居た。 手にぬめりのある感触がする……違うよなまさかそんな事って、俺の手は赤く染まった 「うわぁあぁあああっつ!!」 情けない声をあげて後退りする。 でも、そうなったら誰でも叫ぶだろ?あんただってきっとそうさ、 荒くなった息を整えようと必死になり俺は長門を見た。 長門の手には異様な形をした刃物が握られている。 今まで見たことも聞いたこともないので名前が分からない、刃先には血がついていた。 「ごふっ」 ディアボロさんの口から血が溢れた。おいおい血を吐くなんてヤバいんじゃないのか? 「長門どうしてこんな事」 「……彼はイタリアのギャングのボス。 麻薬の売買、裏切り者には死を与えた。自分の正体を探るだけでさえ殺した。 あまりの非道に部下達もついていけず反旗を翻し、彼は破れた。その時にスタンド能力をくらった」 「生死を……繰り返す?」 「そう。私達も殺されるかもしれない、そうならないうちに彼を殺す」 殺すなんて聞きなれた言葉なのに今初めて聞いたみたいに凄みがある。 それだけ長門は本気なのだろう。 「彼は母親を生きながら地下に埋め、村を焼き自分の娘を殺そうとした。貴方だって殺される」 そんなディアボロさんが人殺しでしかもギャングのボス……嘘だろ?じゃあ犯罪者?! ハルヒだって人殺しは喜ばない、それに長門の言うとおり 俺達も殺されるかもしれない、ならここで殺した方が得策か? 「……」 長門は俺の心を読んだかのように、刃物を構えた。 「やめろ長門!」 叫ぶと長門は手を止めた。 くそっ、俺はなんて最低な奴だ人を殺して解決するのがいいわけない! 「ディアボロさんは、確かにお前の言った通りなら前科者だ! しかも、かなり重い、遺族だって死刑じゃないと納得しないだろう」 俺が説得していても長門は刃物を収めようとはしなかった。 つまり失敗したら殺すつもりなんだ!!説得して止めさねぇと! 「俺達だって殺されるか分からない! でも、こいつは孤独の最中で痛みのある死を繰り返したじゃないか! それは平凡な俺にはとてもじゃないが想像できない、こいつは十分に罪を償ったよ」 長門は真っ直ぐ俺を見ている。視線をそらさないように、ジッと。 ディアボロさんはまだ死んでいない。傷が修復していないし、まだ動いている。 けれど目には生気がない早くしないとヤバいぞ。 「それに、いくらディアボロさんが生き返るからといって長門に人殺しなんかしてもらいたくない!」 金属音が響き渡った。長門が刃物を落としたのだ。 刃物は朝倉が消えた時と同じように粒子となり跡形もなく消えた。 空間も壊れさっきまで俺が居た風景へと戻った。成功したのか? 俺は力が抜けてその場にへたりこんだ。 「おめでとう」 ふりむくと朝倉改良版が立っていた。腰がぬけ立てない俺を横切り、長門は嬉しそうに笑ったあと、申し訳なさそうにディアボロを見ると帰っていった。 「これは、私からのお祝いよ」 朝倉は笑いディアボロの傷にふれた。すると血は収まり傷は修復された……こいつもできるのか。 「結局長門さんは一回も殺さなかったわ。 ちなみに私達の組織とは関係ないの長門さんの独断ね。よっぽど貴方を守りたかったのね」 改良版朝倉は、くるりと周り髪をなびかせスカートがふわりと浮かぶ。 「それじゃあね」 朝倉は手をふり、そのまま長門と同じ方向に帰っていった。 ディアボロさんはいまだに虚ろな目をしている。俺は深いため息を吐いた。 to be continued...
https://w.atwiki.jp/ocg-o-card/pages/6077.html
《ディアボロスの力》 永続魔法 このカードがフィールド上に存在する限り、 自分は「魔王ディアボロス」を生け贄無しで召喚する事ができる。 自分フィールド上に「魔王ディアボロス」が存在する時、 このカードを墓地に送る事で自分のデッキから星4以下の闇属性モンスター1体を特殊召喚する事ができる。 このターン、この効果によって特殊召喚されたモンスターは攻撃できない。 part17-470 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/678.html
「僕はボスが一番大事。 僕の時間は、 全てボスの為に使います。 ボスを想いながら、 ボスのために エピタフを使います…」 ――若すぎる肉体 貴方の存在を隠そうと 生まれたから 魂もまた貴方のためだけに… 貴方がつけてくれた名前… Mi chiamo Vinegar Doppio ≪僕の名はヴィネガー・ドッピオ≫ 貴方を信じ、護る偽体 Mi chiamo Vinegar Doppio ≪僕の名はヴィネガー・ドッピオ≫ 晴れた日に一人で辿る あの日と同じ歩道 彼の過去 残す故郷 着信を鳴らす電話 入れ替わる 二つの肉体 歪に割れた魂 表裏 二つの人生 絶頂は永遠に 嗚呼…過ぎし日は闇の中 過去を越えぬ存在は 嗚呼…誇りを無くし死んでいく そこに「行く」のなら 貴方の勝ち 「でも、 寂しいよォォォ… ボス……!」 貴方がつけてくれた名前… Mi chiamo Vinegar Doppio ≪僕の名はヴィネガー・ドッピオ≫ 貴方を信じ、護る偽体 Mi chiamo Vinegar Doppio ≪僕の名はヴィネガー・ドッピオ≫ 僕は未来を知ることはない 信じているのは貴方の栄光… 貴方に誰も勝つはずはない 貴方は、僕の、帝王 終わりの場所は 独りきりの場所 貴方の電話も届かない… 貴方がつけてくれた名前… Mi chiamo Vinegar Doppio ≪僕の名はヴィネガー・ドッピオ≫ 貴方を信じ、護る偽体 Mi chiamo Vinegar Doppio ≪僕の名はヴィネガー・ドッピオ≫ 僕が望む最後の願い… Diavolo a poca felicita ≪ディアボロと小さな幸せ≫ 僕を焦がす最期の電話… Diavolo a poca felicita ≪ディアボロと小さな幸せ≫ ―Diavolo a poca felicita ―≪ディアボロと小さな幸せ≫ 原曲【『GUNSLINGER GIRL Image Album 「poca felicita」』より「Io mi chiamo...」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm2621873】