約 1,375,624 件
https://w.atwiki.jp/dsiware_geha/pages/256.html
511 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2013/01/11(金) 22 08 44.60 ID X7Li4XMh0 [1/2] (PC) ブンブンスクエアズ、 もうちょっとこう、ばくれつカブトムシ的なのを期待してたんだけどね・・・ 日本語がアレなのと相まって、ミスった時の脱力感がパない 513 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2013/01/11(金) 22 15 56.89 ID kamHWjBJ0 (PC) 511 ばくれつカブトムシってマリオRPGのやつか。 あれはわざとためて1ボタン押すだけで殲滅させると壮快なんだよな。 514 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2013/01/11(金) 22 21 33.06 ID X7Li4XMh0 [2/2] (PC) 513 当たりー 動画を見る限りではそんなシステムで、面白そうって思ったんだけどね 1発だけ泡っぽいのが置けて、ババッと広がっていく様は案外良いけど・・・ 528 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2013/01/13(日) 08 27 23.64 ID iicGtBhs0 (PC) ブンブンスクエアズ、さすがにやる気なくなってきたから簡単に 泡?波紋?みたいなのを置くことで連鎖を起こし■を壊すゲーム ■に泡が触れると更に広がって、どんどん連鎖していく 泡は画面上に1個だけ置ける(連鎖中は置けない) ■が壊れると、ダイヤが残るので、それを回収してスコアを増やす ゲームモードはクラシック、チャレンジ、タイムチャレンジ、エンドレスの4つ クラシック:各ステージ毎に決まった数の■が出て、1回で規定数破壊する チャレンジ:上記に条件(色とか)が付くっぽい(1面で投げたので不明) タイム:3分間にどれだけ壊せるか、何度でも置けて壊すと時間が増える エンドレス:何度も置けて時間は無いけど、壊した後のダイヤを回収しないとすぐ終わる ダイヤのシステムは、連鎖が広がると手が回らず回収出来なくなる そのため、エンドレスとかはいかに連鎖を広がらせすぎず単方向に伸ばすか、 という縛りが必要になる←これが爽快感を減らす要因になってる 忙しいゲームなので、ハマる人はハマるかもしれない 操作待ちも長いので、チャンスを待てる人にも向いてるかもしれない 個人的には☆2つ
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/90.html
【登録タグ サークル 作せ】 FormerFrontier Former Frontier 2nd cultivate Breeze to Gale Devote Strikers!! Former Frontier1+2 Facsimile-edition 東方更紗歌集 Eclectic Phantasm 女妖転生~妖怪を苛めて平気なの? 東方和風Concept-Works~桜花 爛漫 イコルパトス 東方恋想郷 ~Grazing Heart~ 東方燃焼浪漫譚 DEVOTE STRIKERS!! U.E. ヒトリヤクモマツリ アニマカルド First Angriff Former Frontier 3rd Germinate 幻想郷ティータイム! Muse-ミューズ- Devote Strikers!! Zwei 東方御姉様~Like your fascination sisters Medius 悠風ディフェクタス memoria vol.1 Dream Aeternus 夢想祈神 Girl's Cheering 4U! Former Frontier 4th luxuriant 鏡花水月 Devote Strikers!! Drei SHM-BEST/K Former Frontier Finalharvest 好敵性クォーラル エスターテダンツァ memoria vol.2 Deja-vu Iris Eucharis SHM-BEST/S ラストヘレム memoria vol.3
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/1997.html
【登録タグ サークル 作せ】 fractale Paradigm Infection 夢幻乖離のイグジスト 偶像不変のアタイズム 融合-fractale paradigm-
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/10044.html
■スリリング・セブン:(種族)(このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から7枚を表向きにする。表向きにした(種族)1体につき次のT7能力を1回行ってもよい。その後、表向きにしたカードをすべて、好きな順序で山札の一番下に戻す) 作者:テーメノン 関連 スリリング・スリー
https://w.atwiki.jp/kuac/pages/20.html
「セブンサミッツプロジェクト」とは? 登頂に成功した山 2002~2003年 南米最高峰・アコンガグア? 2004年 欧州最高峰・エルブルース? 2004年 オーストラリア最高峰・コジウスコ? 2005年 アフリカ最高峰・キリマンジャロ? 2006年 北米最高峰・マッキンリー 今後登る山 2009年 世界最高峰・エベレスト? 2009~2010年 南極最高峰・ビンソンマシフ? 寄付のお願い
https://w.atwiki.jp/sevenknight/pages/15.html
【 セブンナイツ(Seven Knights)の特徴 】 ① 新感覚!リアルタイムターン制バトル! 各キャラクターはそれぞれリアルタイムに行動。 スキルはターン制での発動なので行動の順番を考えて戦略的に使い分けよう。 ② ド派手なスキル! キャラクターが使用するスキルはカッコイイ、かわいいなど様々! さらに綺麗なグラフィックで迫力満点! ③ 大迫力のレイドバトル! 通常の戦闘とは一味違う派手なグラフィックや、迫力などを兼ね備えたレイドバトル。 超強力モンスターを友達と協力して倒そう。 ④ 進化でキャラクターをパワーアップ 成長したキャラクターは進化をすることでより強力なキャラクターへ生まれ変わることが出来る。 さらに★4スタートのキャラクターは全て★6まで進化可能! ⑤ チームに合わせた陣形を選択しよう! 陣形によって攻撃力や防御力の上昇、 キャラクターの位置によって狙われにくくなるなど様々な恩恵があるので、 自分のチームに合わせて適切な陣形を選択し、戦略的にバトルを展開しよう! ⑥ 個性豊かなキャラクター達が織り成す壮大なストーリー! 「浪川 大輔」「佐藤 利奈」「三木 眞一郎」「関智一」「松本梨香」「勝生真紗子」 「新井里美」「伊藤健太郎」「森川智之」など豪華声優陣が参加!
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/375.html
一番星ヒカル 「必殺、大宇宙超銀河破壊波動砲(そんな技は作中にはありません)!」 基本情報 名前 一番星ヒカル(いちばんぼし ひかる) 学年・クラス 高等部 1年Z組 性別 男 年齢 16 身長 170 体重 64 性格 熱血。短気 生い立ち ごく普通の少年。最近異能に目覚め学園に入学する 基本口調・人称 ~だぜ。~僕。~お前 特記事項 趣味は天体観測 キャラデータ情報 総合ポイント 20 レベル 6 物理攻防(近) 3 物理攻防(遠) 3 精神攻防 3 体力 3 学力 2 魅力 3 運 3 能力 サイコキネシス 特記事項 なっしんぐ その他詳細な設定 能力:典型的なサイコキノ。威力はそれほどでもないが高い応用力を持ち、宇宙での活動も可能 装備:なし 特徴:最近英会話を習っているらしい 登場作品 【セブンス・ギャラクシーデイズ】 作者のコメント 誰かイラストかいてくれー
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/50140.html
登録日:2022/01/01 Sat 00 40 54 更新日:2024/08/08 Thu 22 31 25 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 ※土曜夜19時です。 オートレーサー コラボ系作品救済候補 スパーク号 タイガーセブン トラ ファイトグローブ 交通事故 人工心臓SP 冤罪 剛兄さん 剛兄ちゃん 南城竜也 寅年に立った項目 悲しい結末 悲劇の主人公 死亡ルート確定 滝川剛 父との不和 苦労人 苦悩の連続 虎 鉄人タイガーセブン 高井戸グループ 本当に強い人というのは、正しいと信じる事を勇気を持って実行する人なんだ。 誰にどんな事を言われても、絶対に挫けない人の事を言うんだ! 滝川剛とは、特撮番組『鉄人タイガーセブン』の登場人物。演じたのは南城竜也。 【概要】 本作の主人公。有能なオートレーサーであり、数多くの記録を叩き出していた。 考古学者である滝川博士の息子であったが、父の反対を押してオートレーサーになるために家出したため、確執があった。 そして父が探検隊を率いてサハラ砂漠へムー一族の墓を探しに行く(*1)ことを知り、それを「馬鹿げた事」だと考えて止めるべくその後を追うが、ムー原人の一人・砂原人スナウラミによって重傷を負わされる。 しかし、滝川博士がミイラ蘇生用に持参していた「人工心臓SP」を移植されたことによって蘇生。 さらに「タイガーセブンのお守り」と呼ばれるペンダントを託されるが、その直後に探検隊はムー原人によって全滅し、 滝川博士もムー一族の幹部・ギル大使によって、自身の目の前でナイフで刺し殺されてしまう。 自身も狙われるが、父に言われたとおりにペンダントを額にかざすと、その不思議な力により辛くも脱出し、さらには鉄人「タイガーセブン」への変身能力を会得した。 父さん、貴方は僕にタイガーセブンの命を下さりました。 これからは命ある限りムー一族と戦い、父さんの仇をきっと討ちます! どうか、見ていてください! そして彼は、滝川研究所の生き残りである高井戸博士ら高井戸グループと合流。 ムー一族の謎を世間にさらし、父の仇を討つためにムー原人を追っていくことになるが、彼を待ち受けているのは孤独な戦いと、ムー原人の存在を世間や警察に信じてもらえないという厳しい現実であった…。 【人物】 基本的には明るい好青年。一人称は「俺」だが、稀に「僕」を使うこともある。タイガーセブン変身時は「私」。 滝川家の養子である青木ジュン&次郎の姉弟からは兄のように慕われ、それぞれ「剛兄さん」「剛兄ちゃん」と呼ばれている。 一方で高井戸博士の助手である北川史郎からは普段は仲間として扱われているものの、第2話で初めて会った際は、滝川博士に反発していたことを知っていたため「『ムー一族の墓を探すなんて、馬鹿げたことだ』と考えていました」と話す剛に激怒し、「こいつは二度(*2)までも自分の親父を見捨てた」と殴りかかられている。その後も辛く当たられることが度々あった。 後に第8話から石原人に殺された高校時代の後輩・池田美波の形見のスカーフを巻くようになる。謎の三連ブースター付きのスズキGT750に搭乗する。 第7話によると、寅年の生まれであるらしい。 一方で、誰かへの配慮ができていない部分もあり、第13話では次郎の様子がおかしいと言ってきたジュンの話もろくに聞かずにムー原人絡みの調査に向かった結果、次郎がガマ原人ガマツブラに襲われて気絶し、そのまま雪の寒さで熱を出してしまった際は、ジュンと北川から糾弾された他、 第17話では地震原人の起こした海底地震の影響で行方不明になった父の安否が気になって伊豆半島に向かった北川と合流し、彼の気持ちも考慮せずに周辺の調査をしようと呼びかけた結果反感を買われたりした。 さらに独断で行動してしまう事も多く、第14話ではろくろビールスの治療法を知って仲間にも告げずに単身サハラ砂漠へ行った結果、留守中の仲間から誤解されることになった他、 第23話では変身しようとオートバイからジャンプした際に乗っていたオートバイが子供を撥ねてしまうという前代未聞の大惨事を犯してしまっていた(*3)。 【苦悩の戦い、その果てに…】 ムー原人の存在は基本的に誰にも信じてもらえず、第6話では次郎と行ったウェスタン村にてエレキ原人による電撃殺人が起きた際、犯人だと間違われて取り調べを受ける羽目になってしまう。 第15話にて、ガス原人の毒ガスで心停止になった地熱発電所建設現場の事務所の所員・佐山を助けようとするも、その治療法(詳細後述)からその妹と弟に逆に襲っているものと誤解されてしまい、 さらに北川と三平がガス原人たちの攻撃で負傷してしまった際、世間や警察にもムー原人を信じてもらえず、キチガイ扱いされる現状に不満を爆発させる北川から「お前は親父を殺されてるからムー原人と戦うのは当前」「自分と三平には何の関係もない」と八つ当たりされたことで、一時は自分がタイガーセブンになって戦う理由を見失いかけたが、「あの姉弟の疑惑を解くため、二度とこの悲劇を繰り返さないため」にも戦い続けることを選ぶ。 また、自分がタイガーセブンである事は自分だけの秘密であり、それ故に第19話では変身するために姿を消した様子を、偶然にも目撃した北川から「命が惜しくなって逃げ出した卑怯者」のレッテルを貼られてしまった事もあった。 さらに同回では剛がタイガーセブンだと偶然にも知った、ムー原人を追うルポライターの黒沢から、証拠写真(*4)と引き換えにムー原人に関する資料を渡すよう迫られるも、断固として拒否した。 負けを悟った黒沢は、以下の言葉を剛に投げかける。 君は、北川君に卑怯者と言われたそうだね。 自分の正体を言えないために仲間にまで罵られる。 辛いだろうなぁ…。 しかし、それが君の宿命かもしれないな。 陰の男・タイガーセブンは常に一人か…。 前述したように、第23話にて、自分が焦るあまりオートバイで子供を引いてしまった際は、「苦しみを忘れられるなら、このまま死んでも良い」と、戦闘員から無抵抗で一方的に攻撃されるほどに精神が追い詰められてしまっていた。 しかし、高井戸博士から「我々が死ぬ時は他人の苦しみを救う時だけだ」と叱責を受けたことと、かつて父が言っていた言葉を思い出したことで、自分の為でなく多くの人々の為に戦い続けることを選ぶ。 だが、その決意は続く第24話にて早速ぐらついてしまう。 移動したムー一族を追ってグランスパー長島温泉へ向かうも、父を失った孤独に耐えられなくなり伊豆半島から訪ねてきた北川の妹の美穂から「兄を返して」と頼まれ、高井戸博士にも相談するものの、 北川からは突っぱねられた挙句、「お前自身が臆病風に吹かれて、研究所を辞めたいのか?」「自分がこれ以上ムー原人と戦うのが怖くなったんだ!」「自分が本当は逃げ出したいんだ!」などと言いがかりをつけられてしまう。 これをきっかけに戦う事の意味に対する疑念を抱くようになるのだった。 以下の台詞は、自分にわがままを言ってしまったことを謝りに来た美穂に対して言った言葉である。 美穂さん。 北川さんの言った通りかもしれない…。 俺は自分が分からないんだ…。 今まで俺は、どんなに辛くても苦しくても、ムー原人と戦ってきた。 これでいいんだ、これが俺の道なんだって信じられた。 でも今は違う!! 怖くなったんじゃない!臆病になったんじゃない! 今の俺はもう信じられないんだ!! 今の自分は、自分自身が分からない―――そう苦悩しながらも、植物原人と戦いこれを倒す剛。 だが続く第25話にて、長島温泉内の喫茶店にて高井戸博士がムー一族の本拠地について話していた時… 先生。 何? 俺…分からなくなってきたんです。 何が? 俺達は一体…何のために戦うのか! 自分達は一体、何のために、誰のために戦うのか―――そんな疑念を高井戸博士に対し口にするも(*5)、近くで聞いていた北川からは「今さらふざけたことを言うな!」(*6)と一蹴されるだけだった。 やがて、そんな自分に追い打ちをかけるかのように悲劇が起こる。 マリオネット原人や黒仮面と戦っていた際、前回自分が助けたサーカス団の少女・冬子が、自分が避けた黒仮面の剣が命中して死んでしまったのだ。 さらにその冬子と心を通わせてしまったマリオネット原人が黒仮面によって殺されるのを見た事で、怒りに任せて黒仮面を倒すものの心身ともに限界を迎え、「もうこんな思いは沢山だ!」と叫び、オートバイに乗って戦いから逃げ出してしまうのだった。 どこへ行くんだ剛!? 戻れ!高井戸グループに戻るんだ!! 嫌だ!俺の道を行かしてくれ! 嫌だッ!! 【戦いから逃げ出した孤独な虎の結末】 + 最終回のネタバレ注意 許してください先生。 自分勝手なことは分かっています。 でも、何のために誰のために戦うのか分からなくなった今の僕には、 もう隊員としての資格はありません。 先生、貴方はもうお分かりになったでしょう。 その通りです。俺はもうこれ以上、宿命を背負って生きるのには耐えられないんです。 俺はオートレーサーに戻ります。 俺は父の影からもムー原人からも解放され自由となるために、サーキットを突っ走りたいんです。 それが今の俺に残されたただ一つの道なんです。 高井戸先生、北川さん、三平、そしてジュン、次郎、さようなら。 続く最終回では、父の影からもムー原人からも解放され自由となるために元のオートレーサーに戻り、自身のことが好きだったと告白するジュンの涙ながらの説得にも応えなかった。 サーキットにムー帝国最後の原人・水牛原人が現れてもなお、タイガーセブンに変身しようともせずに逃げ回った。 俺はもう貴様達とは戦いたくないんだ! そんな中、剛が抜けたことを受けて研究所を閉鎖し、高井戸グループをも解散した高井戸博士が、ムー大帝の脳を取り込んでパワーアップしたギル太子に単身挑んで惨殺されてしまう。 高井戸博士の死は剛が遠因であったため、北川からは「(高井戸博士は)お前が殺したも同じなんだ!」と糾弾され、一方的に殴られまくった末に突き飛ばされてしまった。 そして川辺にて、北川に殴られた個所を冷やしていると、ジュンから高井戸博士が遺したテープを渡される。それを長島温泉のホテルの一室で聞いてみると… 剛君、君は今人工心臓の力で生きているのだ。 そして私は君の命の残り少ないことを知っていた。 だから自由になりたい、解放されたいと言って、 望み通りレーサーに戻った君を私は責められなかった。 しかし君は自分自身から逃げるためにサーキットを選んだ。 違うかね剛君? 君の人工心臓は2日とは持つまい。 滝川博士が息子の君に望んでいたのは決して今の君の姿ではない。 剛君、残り少ない命を自分の思い通り生きるんだ。 しかしどんなことがあっても自分から逃げてはいけない。 悩み苦しみ、それが生きている人間の姿だ。 思い通り生きるんだ、剛君。 しかし、逃げようとはするな。 …そう記録されていた。 このテープで自身の人工心臓SPの寿命があと二日であることを知らされ、「思い通り生きろ、しかし逃げようとはするな」と告げられると、もう一度戦うことを決意する。 残された命ある限り、俺は戦う!父さん、高井戸博士! 水牛原人やギル太子と最後の戦いに挑み、辛くも勝利したのだった。 戦いを終えた剛は、仲間たちの前で正体を明かした。 北川はタイガーセブンが剛だったことを知って驚きつつも「どうして俺たちにまで隠したんだ?」と首を傾げる。 剛は何も答えず、ただ怒りの眼差しで北川を見つめていた。 そして… ジュン、俺は君の愛にまで背を向けて去って行かなければならない。 野生のゾウが自分の死に場所を探すように。 剛さん… さよなら、ジュン… ジュンを見つめながらそう心中でつぶやくと一礼し、走り出す。 やがて彼はオートバイに乗って(*7)何処かへと去っていったが、それからどうなったのかは誰も知らない…… 【タイガーセブン】 タイガー・スパーク! 古代エジプトに伝わる正義の鉄人。「タイガー・スパーク!」のかけ声とともに剛が変身する。ペンダントを無くすと変身できなくなる。 白い稲妻の衣装が胸に刻まれた青いコスチュームを着用し、名前の通り虎の顔をしている。 セブンの由来については、額、眼、耳、牙、爪、手、足の7箇所にそれぞれ超能力を持っていることに起因するらしい。 アイテム・戦力 ファイトグローブ 黄色い稲妻の意匠がある黒いグローブ。右腕に装着することで、パワーが2倍になる。主に必殺技を放つ際に使用する。 スパーク号 第6話から登場(*8)。タイガーセブンが搭乗するオートバイ。カウルは鳥の頭を模している。 空を飛べるほか、念力操作で遠隔操縦することも可能。最高時速500キロ。 オートレーダーがセットしてあり、タイガーセブンの目が見えなくても自動的に敵を追撃することが可能。 さらにサハラ砂漠から東京へひとっ飛びすることも可能。 本編での出所は不明だが、テレビマガジンデラックス「スーパーヒーローベスト100超百科」によれば、滝川博士製らしい。 主な必殺技 多数あるので、主に複数回使用した技を記載する。 タイガーカッター ファイトグローブを装着し、手刀で切り裂く。 グローブ自体を発射する「タイガーグローブカッター」(*9)、すれ違いざまに切り裂く「タイガークロスカッター」というバリエーションもある。 タイガーヘッドビーム 額のタイガーポイントに太陽光を溜め、それを光線にして発射する。連射も可能だが、太陽が隠れると使用できないという欠点があり、第20話の鼠原人戦ではそれで窮地に陥った。 タイガーホーク ファイトグローブを装着し、手刀貫手突きで貫く。第14話ではファイトグローブ無しで使用している。 タイガーエネルギー タイガーセブンの牙を通して一定の時間に相手に注入されるエネルギー。 心停止になった者の首筋に噛みつき、そのエネルギーで心臓を刺激することで蘇生させる。 しかし、噛みついている都合上、事情を知らない者からすれば逆に襲っているようにしか見えず、 前述したように、作中ではガス原人のガスにやられて瀕死になった佐山に使用するも、逆に兄を襲っているものと誤解したその妹と弟(*10)に妨害され、蘇生に失敗してしまう。 次の回では兄同様に瀕死の重体となった弟に使用したことで誤解を解くことができた。 【余談】 剛役のオーディションには、後に『仮面ライダーX』にて神敬介/仮面ライダーXを演じることになる速水亮も参加していたが、最終選考で落選している。 俺…分からなくなってきたんです。俺達は一体…何のために追記修正するのか! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 仮面ライダーディケイドの主役みたいに良く「仲間なんて作るものじゃないな…」「仲間は、俺の一番嫌いな言葉だ」って表面上だけでも言わなかっただけ強い主役なのかも… -- 名無しさん (2023-04-06 19 33 15) 「俺も生きます!俺のために、人間のために、アギトのために!」にもつながる決断を下したラストは本当にカッコいいよ -- 名無しさん (2023-07-10 13 12 02) 完全無欠な人ではないけれど、最後は自分から逃げない為に戦う決断をした剛は、やっぱ『強い人』だと思う。俺だったらヤケクソになって最後まで逃げ続ける死に方を選ぶだろうなぁ…… -- 名無しさん (2024-08-08 22 31 25) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nennouryoku/pages/507.html
投稿日: 03/03/09 12 39 00467 能力名 間違GUYセブン() タイプ 生体生成(人型) 能力系統 未記載 系統比率 未記載 能力の説明 自分とほぼ同じ能力、姿の人間を具現化。 だがそいつには七箇所能力者と違うところがあり、 そいつを指摘されると消滅。一時間使用できない。 間違いの箇所は具現化するごとに違う。 七つの間違いを指摘すると消滅することを標的に伝えないと具現化できない。 弱っ! 制約\誓約 - 備考 - レスポンス 標的? 使用方法は一対一の戦闘限定? 類似能力 コメント すべてのコメントを見る 未記載 生体生成(人型)
https://w.atwiki.jp/sousakujojis/pages/434.html
ここに作品タイトル等を記入 更新日:2022/07/20 Wed 21 34 58 タグ一覧 セブンスカラー はぁい。今回のあらすじを担当する龍香よ。前回は…ようやく、私は私になれたわ。私ったらあのシードゥスを殺して、ようやくホントの気持ちを出したんだから。 上っ面の私じゃない。ホントの私。 最っ高の気分……さぁてどうなるのかしら第27話。 それはほんの些細な事だった。クラスメイトが遊んでいたぬいぐるみが欲しかった。 私も遊びたいから貸して欲しい。そう言うとクラスメイトは先に私が使っているのだから、嫌だ。と言った。 どうしても遊びたかった彼女はその子を殴ってぬいぐるみを手に入れた。 しかし、その子はすぐ泣いて先生にこの事を言いつけ、彼女は怒られた。 しかし、彼女は貸してくれなかったその子が悪いのに何故私が怒られているのだろう、としか思わなかった。 だから言ったのだ。 「この子が貸して欲しいと言ったのに貸してくれなかった。」 そう言うと、先生は少し困った顔をした後。 「でも、この子が先に遊んでいたんだから待ってあげなきゃ。あんまりワガママばっかり言ってると独りぼっちになっちゃうよ。」 多分先生は軽く注意するつもりでそう言った。そう言われた少女は裏切られたような悲しい気持ちになった。 すると、先生が味方についたと思った相手のクラスメイトは少女に向かって叫んだ。 「アナタがワガママだからアナタにはパパとママがいないんだ!」 少女の心にその言葉が深く突き刺さった。 先生がその子を注意する声も聞こえない。目の前が真っ暗になり、心臓が早鐘を鳴らすように鼓動し、冷や汗が止まらない感覚。 その日以来、少女は──自分を偽ることを決めたのだった。 「龍…香……」 雨が降りしきる天を仰ぎ、何かを吐き出すように産声を轟かせる怪物と化した龍香を見て、雪花は呆然する。 龍香は一頻り吼えると、目にあたる部分がボロで巻かれているにも関わらず、ギョロッと雪花を睨んだ気がした。 「ッ」 次の瞬間大きく跳躍するとその場を離れる。 「──ぁ、待ちなさい!」 一瞬龍香の重圧に怯むが、雪花は龍香を追いかける。今までにない程の言い知れぬ不安と共に。 「チッ、コイツチョロチョロと!」 「ふっ!悪いけどこの私をそう簡単にやれると思って貰っては困るなぁ!」 デネブが放つ羽根の弾丸をピーコックを再び装備した月乃助が高速で飛翔しながら避ける。 「ベガ!」 「あぁ!分かっている!」 アルタイルの言葉と共にさらにベガが全身の糸を震わせ、防御に使用した先程とは違い、指向性と攻撃性を持たせた衝撃波の斬撃を放つ。 月乃助はさらに身体を捻らせその攻撃を避けると右手の武装“サーキュレーション•フィナーレ”をベガに向けて構える。 しかし横からアルタイルが剣を構え、突撃してくる。 「チッ」 左手で“ピーコック”の武装ラックから蛇腹剣を引き抜くと、それでアルタイルの一撃を受け流す。 「その程度で!」 月乃助はアルタイルに反撃を入れようとするが、デネブの攻撃が見えたと同時に攻撃をやめて回避に徹する。 「ふっ……三対一。この天才月乃助でなければここまで持ち堪えられなかっただろうな。」 《流石天才。》 とは言っても月乃助も限界が近いことは薄々察して来た。今は凌げているが、それもいつまで持つか。 「決定打が打てんことがこうも歯痒いとは。」 《そんなキミに朗報だ。あと3分ほどで黒鳥君と赤羽君が到着するそうだ。》 「3分か。長いな。」 ピーコックと軽口を叩きながら、月乃助が歯噛みをしていると、空から獣のような咆哮が聞こえた気がした。 「なんだ?」 どうやらそれも相手の三体も聞こえたようで。この場にいる全員が何かがこちらに来ることに警戒していると、空から何かが降ってきて泥を跳ね上げながら着地する。 「うおっ…」 飛んできた泥を手で防ぎながら、月乃助が降って来たもののに目をやると、そこにはボロを纏った醜悪な怪物がいた。 「なんだ?」 《……もしかして、カノープス、なのか?》 「何と?」 ピーコックの言葉を聞いて、月乃助がその怪物をよくよく観察すると、ボディは確かに龍香だ。しかし手足と頭は完全に怪物のソレだ。 「……そうだとしたら随分なイメチェンだな。」 月乃助がどうするか、静観していると三体はすぐに陣形を組み、龍香に攻撃する構えを見せる。 「現れたなカノープス!」 「貴様を倒すこと!それ即ちプロウフ様の意思!」 「討ち取らせて貰う!」 デネブが羽根を発射しながら龍香へと走り出す。それと同時に、ベガとアルタイルも続く。 (さぁ、この攻撃を避けろ。反撃をベガで受け止めてアルタイルがトドメを刺す!) フォーメーションを組んだ隙のない一撃。龍香は迫り来るそれをチラッと一瞥すると、“羽根の攻撃を真正面から受けながら三人に突進してくる。” 「なっ」 あまりにも突飛かつ無謀な行動にデネブが一瞬怯む。だが羽根が直撃するのも意に介さず龍香は吼えながら突き進み、デネブを掴むと思い切り地面に叩きつける。 「ぐぅ」 「貴様!」 ベガが攻撃をしようとするが、龍香は尻尾をしならせると刃のように尖った先端を思い切り突き出す。 「むぅおっ!?」 その切っ先がベガを貫くことは無かったが、思い切り遠くへと突き飛ばす。 突き飛ばされたベガが地面に倒れる。さらにアルタイルが龍香に剣を突き出すが、龍香はそれを掴んで受け止める。 「なっ」 アルタイルが剣を引き抜こうとするが、全く動かない。アルタイルが引き抜こうと足掻いていると龍香はアルタイルに向けて口を大きく開ける。 「──マズイッ!」 アルタイルは剣を手放すと上空へと飛翔して逃げる。その直後、さっきまでアルタイルがいた場所を熱線が焼き尽くした。 「あ、危ない所だった。咄嗟に剣を捨てなければやられていた……!」 冷や汗を流すアルタイル。だが、彼は上空から龍香を見下ろしてあることに気づく。 そう、先程地面に叩きつけられたデネブの腹を龍香が思い切り踏みつけて逃すまいと拘束していたのだ。 「ぐっ、あっ」 「なっ、貴様やめっ」 アルタイルが慌てて龍香を止めようとした瞬間。スパンっと龍香の尻尾がしなると同時に先端の刃がデネブの首を刎ねた。 「あ」 一拍置いて、爆発。紅蓮の炎が龍香を包み込む。しかしすぐに唸り声を上げながら龍香が爆炎を掻き分けてその姿を現す。ところどころが焦げついているが、これと言ったダメージを受けている様子はない。 「化け物め……!」 アルタイルが一瞬でデネブを倒されたことに戦慄していると。 『アルタイル、ベガ。ここは引きなさい。』 「プロウフ様!?」 彼らの脳内に直接プロウフの声が響く。撤退命令を出すプロウフにアルタイルは。 「し、しかし奴らにデネブを…!」 『引きなさい。私の言うことが聞けないのですか。』 「ぐっ……了解。」 アルタイルは苦惜しげに龍香を睨むと撤退する。ベガも距離が離れていたことで離脱に成功したようだ。 シードゥスが去っていくのを見ると、龍香はそれを追撃もせずボンヤリと見るだけだ。 「あれだけ私が苦労したのをあぁもアッサリと…」 《確かに凄い、が。何か雰囲気が危なくないか?》 なんてやっているとギョロッと。龍香が月乃助を睨むように振り返る。そして月乃助に向けて口を大きく開ける。 「おい、まさか。」 月乃助が咄嗟に飛翔すると同時に熱線が月乃助がさっきまでいた場所を灼く。 「おい、おいおいこの天才に牙を剥くのか!?私は味方だぞ!」 飛翔する月乃助に向けて、またもや龍香が口を向けた瞬間。山頂から雪花が現れる。 「やめなさい龍香!」 「ッ、危ない!」 雪花が龍香を押さえつけようと飛び掛かるが、龍香はまるでハエでも払うかのように尻尾を振るい、雪花を吹っ飛ばす。 「ぐぁっ」 吹き飛ばされた雪花は身体を激しく木に打ち付けられたせいか、そのまま地面に倒れると同時に気絶し、変身が解除される。 「スノーガール!クッ龍香、君は!」 最早悠長なことは言ってられない、先程のシードゥスと同じように雪花の首を刎ねるかもしれない、と月乃助が止めようとして気づく。龍香は雪花に見向きもしていない。ずっと月乃助を睨みつけているだけだ。 (何故、彼女を攻撃しない?) 龍香が咆哮する度に放つ熱線を回避しながら、月乃助は思考を巡らせる。 シードゥスへの容赦のない攻撃、雪花への無関心、そして月乃助への攻撃。 考えた末、月乃助はある結論に辿り着く。 「ピーコック!分離だ!」 《良いのか?狙い撃ちにされるぞ?》 「いいからやってくれ!!」 言うが早いかピーコックと月乃助は分離し、月乃助は地面へと降り立つ。 今からやろうとする事は客観的に見たら自殺行為だ。ピーコックにああは言ったものの月乃助の背筋を冷や汗が伝う。 そして、龍香は一瞬で降り立った月乃助を見るが……月乃助が変身を解除した瞬間。 龍香はすぐに月乃助から意識を外すと、空を旋回するピーコックに攻撃を仕掛ける。 《なんと!》 それを見た月乃助は心臓が緊張でバクバク跳ね上がる中、月乃助は引き攣った顔で意識のない雪花を抱えると、笑いながら走ってその場を後にする。 「は、ハハハッ!ハハハハハハハハハッ!やはりっ!私の仮説は合っていた!ピーコック!撤退だ!ここは引かざるを得ない!」 《撤退って言ったって。妹ちゃんは。》 「黒鳥君に言って烏で監視させておけ!」 月乃助はそう言うと雪花を抱えて山を降りる。龍香はピーコックが空中へと逃げるのを確認すると、その場に座り込み、俯いて止まった。 雨は容赦なく龍香に雨粒を打ち続けていた。 「プロウフ様、只今戻りました。」 「ご苦労様です。プロキオン、デネブのことは残念でしたが……よく戻ってきてくれました。」 襲撃から戻ってきた二人にプロウフは労いの言葉をかける。 するとアルタイルが膝をつき、首を垂れて土下座をしながら叫ぶ。 「僭越ながらお願い致します!我らに、我らにもう一度チャンスを!デネブの仇を我らの手で!」 「私からもお願いします。」 アルタイルがそう言うのを見て、ベガも同じように土下座をする。その様子を見てプロウフは膝をつくと、そっとアルタイルの肩に手を置く。 「顔をあげなさい。貴方達の友を想う気持ちは痛い程分かりました。いいでしょう。出撃を命令します。」 「プロウフ様!」 顔を上げて喜色を浮かべる二人。さらにパチンとプロウフが指を鳴らすと奥から三体の怪物……アルタイル、ルクバト、レグルスが現れる。 「ツォディアの面々も貴方達があの子を討つのを協力して下さります。必ずやり遂げなさい。」 「は、はっ!必ず!」 そんなプロウフとアルタイル達のやり取りを見ていると、ルクバトがアルタイルに話かけてくる。 「珍しいな。お前がこんな事にやる気を出すなんて。」 「別に。……ただプロキオンのアホがやられたのが気に食わないだけよ。」 アンタレスがそう言うと、レグルスがアンタレスに意外そうな顔をしながら。 「……お前がそう言うだなんてしばらく見ない内に随分と変わったな。」 「……悪い?」 「……アイツは良い奴だったからな。バカだけど。気持ちは分かる。」 アンタレスにルクバトがそう言う。 そしてプロウフの指示の元、雨が降りしきる中、五体は仇討ちをせんと出撃する。 その後ろ姿を見送りながら、プロウフは。 「えぇ。期待してますとも。」 そう、独りごちた。 「……とんでもない事になったわね。」 重苦しい空気が漂う会議室で山形が言う。全員の視線がピーコックが戦闘中に撮影した映像……暴れ回る暴走した龍香に釘付けになる。 「今は活動を停止しているようですが。」 烏や蛇達を通じて龍香を監視している黒鳥が不安そうに言う。 「…龍香ちゃん。どうして。」 火元の不安そうな声に山形は少し目を瞑ると、厳しい顔つきとなり、言う。 「……とにかく。彼女をこのままにしておけないわ。」 「それには私も同感です。過去にあった暴走形態の話から、あの形態が龍香ちゃんにどう影響を及ぼすか分かりませんから。」 黒鳥が山形に同調する。すると赤羽が尋ねてくる。 「……って言ったって。具体的にどうすんのよ。」 「今までの戦闘を見返すと、龍香ちゃんとカノープスは過度なダメージを受けると分離して変身が解除されるんだ。つまり。」 「つまり、一旦変身が解ける位ボコボコにすればいいのね?」 「まぁ、飾り言葉をつけなきゃそうなるね。」 赤羽の物言いに林張が苦笑いを浮かべる。 「んもぉ、アカちゃんったら……。この事、ケンケンには伝えたの?」 風見が聴くと、今度は月乃助が答える。 「話は通してあるよ。だけど、今回の作戦に彼は不参加だ。」 「まぁ大怪我してますしね……。」 火元が納得したように言うと、月乃助は面倒そうに頭をかきながら。 「まぁ、それもあるのだけど……大きな要因は今の龍香君はシードゥスに強く反応するからだ。」 「反応?」 全員が小首を傾げると。 「さっきの戦いで、敵のシードゥスに苛烈な追い討ちを仕掛けたのに対して、雪花君は軽くあしらった程度で攻撃をやめた。さらに私とピーコックが離れた場合、ピーコックにばかり攻撃を加えるようになった。つまり、今の彼女はシードゥスに対して強い攻撃衝動を抱いている。だから、何が言いたいかって言うと。」 月乃助はポンっとピーコックに手を置いて。 《シードゥスである私と月乃助、龍賢とトゥバンが近づくといち早く察知され、作戦が失敗する。》 「そう言う事だ。力を多少なりにも借りている黒鳥君、赤羽君でも反応するだろう。」 「じゃあ誰が行くのよ?」 赤羽が尋ねると。 「だったら、私しかいないでしょ。」 会議室の扉を開いて、そう言いながら雪花が入ってくる。 「藍……」 「私はシードゥスの力を使ってないから。龍香に近づけて不意打ちをかませる。」 「その通り。雪花君の攻撃で龍香君の動きを数分止めて貰う。それと同時に我々が近づき、一斉に攻撃を加えて変身を解除させる。仲間に暴力を振るうのは心苦しいが、現状これが最善手だが。」 「いいわ。やってやろうじゃない。」 「傷の方は大丈夫なの?」 山形が尋ねると、雪花はフッと笑みを浮かべ。 「大丈夫よ。アイツにはぶっ飛ばされた恨みがあるし、それに。」 雪花は笑って言う。 「私はアイツの友達だから。手足へし折ってでもここに連れて帰るわ。」 「お、お手柔らかにね…」 「……なら、作戦を開始するわ。皆準備を進めて。」 雪花に林張が若干引く。そして山形の言葉を合図に各々が準備のために持ち場へと向かう中、雪花は黒鳥に話しかける。 「ねぇ、黒鳥。アンタに頼みたいことがあるんだけど。」 「?」 呼びかけられ、振り返った黒鳥に雪花は耳を貸すようジェスチャーをし、近づけた黒鳥の耳にコッソリと囁いた。 「分かりました。すぐに向かいます。」 携帯を切ると、龍賢は外を見つめる。外の天気は段々とひどくなって来ており、ザァザァと雨が病院の窓を叩く。 龍賢はベッドに横たわり、目を閉じたままの龍斗に向けて話しかける。 「……つくづく、自分の無力を感じるよ。龍斗。」 そう話し掛けてもピッピッと龍斗が生きていることを教える電子音が返ってくる。 「…こんな時、お前がいてくれたら。」 《おいおい。泣き言かよ。》 「……トゥバン。」 《無いものねだりしている暇はねぇぞ。》 「…分かっている。分かっているさ。」 龍賢はそう言うと左腕のギプスを外して病室の扉の取手に手をかける。 「……俺の家族は、絶対に守る。」 龍賢はそう決意を固め、部屋を後にする。雨が窓を叩き、開けた扉が閉まると同時に──龍斗の指がピクリと動いた。 『黒鳥、配置につきました。』 『赤羽、配置に着いたわ。』 『龍賢、配置に着いたぞ。』 『うむ、よろしい。私ももう着いてる。』 全員が配置に着いたのを確認する通信が聞こえてくる。雨が降りしきる中、“デイブレイク”を纏った雪花は一人、ナビゲーションを頼りに山道を進んでいた。 「全く世話がかかるお嬢様だこと。」 雪花はそうグチりながらも、進み続ける。 『龍香君の探知範囲は約半径3kmだ。君が持っている捕獲ライフルの当たり所次第で結末は変わる。』 「プレッシャーかけないでよ。」 『それだけ重要と言うことよ。』 山形からの通信を聞いて、ため息をつきながら雪花はポイントに到着すると長距離射撃ライフル“漁火”を構える。 「さて、と。」 雪花は寝そべると銃を構えて、スコープを覗き込む。 その先には雨に打たれながら座り込む怪物と化した龍香の姿があった。 『ちょっと待ってね。風速、重力、空気抵抗、風向きを計算してるから。』 林張達がパソコンを叩く音が聞こえる。そしてしばらくすると林張から指示が飛び、そのように雪花は構える。 「龍香……多分、今アンタはすっごく苦しいんだろうけど…。」 そう呟きながら引き金に指をかける。 「ちょっと我慢しなさい……!」 そして引き金を引こうと力を入れた瞬間。 「!!!」 突然龍香は起き上がると、尻尾で地面を叩いて宙へと飛び上がる。 「なっ」 『龍香ちゃんが動いたッ!?』 『どういうこと!?』 『全員範囲内に入ってないぞ!』 突然の龍香の行動に皆がパニックになる中、黒鳥だけがあっと声を上げる。 『どうしたの?』 『その、彼女が向かってる先に…!』 一瞬の躊躇いの後、黒鳥は衝撃的な一言を言い放つ。 『彼女が向かっている先にシードゥスが五体いる!』 「……!」 「どうしたのルクバト?」 龍香の元へと向かう中、ルクバトが何かを感知したのか顔を上げる。 「……近づいて来ている。中々の殺気だ。」 ルクバトがそう言って飛び上がり、木の上に着地すると同時に五人の前の木々を破壊しながら咆哮と共に暴走した龍香が五人に襲い掛かる。 「むぅん!」 襲いかかって来た龍香とレグルスが取っ組み合い、膠着する。その隙に残る三体が三方向から攻撃を仕掛けようとした瞬間。 龍香の尻尾が畝り、後ろから襲いかかって来たアルタイルを弾き飛ばす。 「アルタイル!」 ベガが声を上げるが、さらにうねりを上げて襲い掛かる尻尾をアンタレスはクルリ、と身を捻ってかわす。 「ギャロロロロロロ!!」 龍香は唸ると、レグルスに渾身の頭突きをぶつけ、怯んだ隙に思い切り蹴り飛ばす。 「むぅ」 地面に跡を残して引きずりながらレグルスは止まる。龍香に対してルクバトが矢を射るが、龍香は尻尾を振り回してその攻撃を弾く。 「くっ、アンタレスのような姑息な真似を」 「あ!?誰が姑息だって!?」 アンタレスがルクバトに文句を言いながら龍香に針の着いた尻尾を飛ばす。 それに対して龍香も同じように尻尾を振り回して迎撃する。 尻尾がぶつかり合い、火花が散る。しかし戦う龍香にルクバトが矢を射掛ける。 龍香の動きが防御のために一瞬止まった瞬間、レグルスが突っ込んできてその剛腕を振り上げ、思い切り殴り飛ばす。 倒れた龍香にベガが斬撃を、アルタイルが風の刃を飛ばすが龍香の口が開くと同時に放たれた熱線がその攻撃を焼き払いながら二人に飛んでいく。 「ッ」 二人がその熱線を避けるが、龍香は首を振ってそのまま放射しながら、ルクバトの方を向く。 「チッ」 ルクバトが飛び上がると同時に避けた木が焼け焦げる。 焼かれた木が雨に打たれ、水蒸気を上げる中龍香が咆哮を上げる。 「どっちが化け物なんだか。」 「だが、奴とて無限ではない。あの状態では長く持つまい。」 呆れ果てながら呟くアンタレスにレグルスがそう言う。 「さて、次はどう来る……」 ルクバトが矢を引き絞ろうとした瞬間。 「!」 察知したルクバトが腕を構える。それと同時に何処からともなく放たれた弾丸が着弾し、ルクバトを木から叩き落とす。 「何!?」 さらに今度は空から黒い球が落ちてくる。その球は地面に着弾した瞬間爆発し、シードゥス達を襲う。 「うおおお!?」 全員が怯む中レグルスが空を見上げると、そこには空中を飛行するピーコックと月乃助、そしてそこからもう一人、龍賢が降り立つ。 「貴様らに龍香を殺させはせん!」 龍賢は剣を引き抜くとレグルスに襲い掛かる。しかし、レグルスも爪を振り上げトゥバンとかち合う。 「裏切り者め!今ここで同胞の仇を取らせて貰うぞ!」 二人がもつれ合う中、アルタイルは空中にいる月乃助に狙いを定めると、飛翔して斬りかかる。 月乃助はすぐに剣を引き抜いてそれを受け止める。 「おおっと。」 「余計な邪魔を!」 「それはこっちの台詞だがね!」 月乃助がそう言い返し、苛烈な空中戦を繰り広げる。混戦状態に陥り、アンタレスが龍香の攻撃を避けた瞬間、その頬を弾丸が掠める。 「チイッ!ルクバト!」 「そう焦らせるな。場所はもう大体掴めた。」 ルクバトはそう言って立ち上がると、狙撃手がいるであろう方向に素早く弓を構えて撃つ。 果たして、その放たれた矢は目論見通り……狙撃に徹していた雪花の“漁火”を射抜き、破壊する。 「チッ!結構気に入ってたんだけど!」 雪花はすぐに破壊された“漁火”を放棄すると、狙撃ポジションから離れる。 ルクバトがさらに狙いをつけて攻撃しようとした瞬間、横から赤羽が飛んでくる。 「ッ!」 ルクバトが向かってくる赤羽に矢を向けた瞬間。赤羽の身体を貫いて針が飛んでくる。 「何ッ」 針は咄嗟にルクバトが振った腕に弾かれるが一本だけルクバトに当たり、爆発する。 「これは?」 「ハァっ!」 針に貫かれた幻は消え、体勢を崩したルクバトに本物の赤羽が斬りかかる。 「俺の殺気を感じ取るのを逆手に!」 「アンタはこの私が倒す!」 赤羽がルクバトを押さえ込む。 「チッ、次から次へと……」 アンタレスがそう言いながら、ふと龍香の方を見ると、プルプルと龍香が震え始めていた。 そして次の瞬間、アンタレスの背筋が冷水をかけられたようにゾッとする。 「アレは、マズイ!」 龍香から放出される強い殺気にアンタレスが身構える。他の面々も只事ではないと感じ取ったらしく、龍香の方に視線が向く。 龍香の背中に生えた翼のような怪物の顎が羽根を広げる様に口を開けた瞬間。 その口から牙のような鋭く尖ったエネルギー弾が上空に打ち上がったかと思うと、それは宙で弾けて殺意の雨となって全員に降り注いだ。 「んなっ」 「仲間ごとだとっ」 襲い掛かるエネルギー弾は地面に着弾すると爆発し、それらが連鎖的に炸裂し、全員を吹き飛ばす。 「うおおおおおお!?」 「きゃあああ!」 地上を縦横無尽に破壊する攻撃に全員が散り散りに吹き飛ばされる中、雪花は左腕につけていた回転式盾兼掘削機“ルーキス•オルトゥス”を回転させその攻撃の一部を防ぐ。 そしてまさしく嵐と言っても差し支えない攻撃が止むと、そこに立っているのは雪花とアンタレス、ベガだけだった。 「くっ、龍香…!」 「……そんなボロボロなのに仲間の心配?」 アンタレスが尋ねると雪花はアンタレスを睨みながら言う。 「仲間だからこそ、よ!アンタ達には分かんないでしょうけど!」 「………。」 雪花はそう言うと、龍香を見据える。流石に今の一撃は龍香もかなりの体力を使うのか、跪く。 「好機!」 ベガがそう言うと、消耗した龍香へと襲い掛かる。 「させるか!」 雪花がベガを止めようとするが、アンタレスの尻尾が畝りを上げて雪花を吹き飛ばす。 「おおっと。そうはさせないわ。」 「ぐあっ」 倒れる雪花。 「見ていろデネブ!今こそ貴様の仇を…!」 ベガが龍香に攻撃しようとした瞬間。横から突風が吹き荒れ、ベガを吹き飛ばす。 「何っ」 ベガが倒れると同時にその場に黒翼をはためかせた黒鳥が着地する。 「待たせたな。雪花。」 「…遅いわよ!」 黒鳥の軽口に雪花も笑って返す。 「チッ、そういやいたわね。アンタ。」 アンタレスはそう言いながら二人に問う。 「けど、アンタ達二人に何が出来るって言うのよ。その子、その侵食具合はどうにもならないんじゃない?あの暴れん坊と私達二人を、貴方達にどうにか出来るとは思えないんだけど。」 アンタレスがそう挑発すると、雪花がフッと自虐気味に笑う。 「そうね……“私達二人”じゃ無理かもしれない。」 雪花がそう言うと同時に黒鳥の翼の影から二人の人影が現れる。 「……巻き込んですまないが、任せたぞ。」 「うん!龍香のことなら任せて!」 「あぁ!」 そこに現れたのは子供達……かおりと藤正だった。 「……?ただのガキに何が」 「邪魔者は退場願うぞ!!」 怪物に変化した黒鳥が両腕から糸を射出してアンタレスを絡みとろうとする。アンタレスはそれを跳躍して回避する。 「…二人とも!龍香のこと、頼んだわよ!」 雪花も“マタンII”を引き抜いて黒鳥に加勢する。 二人は雪花の言葉にちょっと意外そうな顔をした後。 「…あの子、意外と優しいわよね。」 「あぁ、口が悪いけどな。ツンデレって奴か。」 二人はそう言うと、跪き肩で息をする龍香に近づく。龍香は近づく二人に一瞬唸るが、二人を見ると何処か怯えたような顔をしたように感じた。 「龍香。アンタ、何やってんのよ。こんなに濡れちゃって。」 「事情は聞いたけどよ。かなり大胆なイメチェンだな。」 二人がそう優しく話しかけると、龍香は尻尾を振って二人の前の地面に叩きつける。 「わぷっ」 泥を庇った二人が尻もちをつく。そして龍香は息も絶え絶えになりながらも二人に言う。 「……二人には関係ない。どっか行って。」 その言葉は、二人が彼女と接して来て初めて聞いた…ハッキリとした拒絶の言葉だった。 「ぐおおっ」 「手負いの貴様に一対一でこの私が負けるとでも思ったか!」 龍香の一撃で吹き飛ばされ、皆から離れた河原でレグルスの一撃が龍賢を吹き飛ばす。 龍賢が剣を振るうがレグルスはそれを難なく受け止めるとその身体に何度も爪を叩き込むと、火花が散りダメ押しの咆哮による衝撃波を喰らって龍賢はさらに大きく吹き飛ばされる。 そのまま水飛沫を上げながら、倒れる。 「ぐっ……!お、のれ…!」 《おいおい!やべーぞ!》 最早立ち上がるのすらやっとの状態の龍賢にレグルスは。 「終わりだ裏切り者よ。せめてもの情けだ。苦しまずに死なせてやろう。」 レグルスが爪を振り上げる様を龍賢がせめてもの抵抗で睨んだ瞬間。 横から水の弾丸がレグルスを襲う。 「何!?」 怯むレグルスに横から飛び込んできた影がレグルスに蹴りを入れる。レグルスはそれを防ぐが、続く手刀を避け、体勢を立て直すため、一旦跳躍してその場を離れる。 そして、その影……傷だらけの魚人のような戦士が龍賢の前に立つ。 「お前は……」 その姿を見た龍賢が目を見開く。その魚人の戦士は振り向いて龍賢を見るとスッと手を差し出す。 龍賢は少しその手を見た後、フッと笑ってその手を取る。 「アルレシャ……!いや、貴様は!」 「……行くぞ龍賢。少しだけ手を貸してやる。」 「あぁ。一緒に戦おう!」 魚人……変身した龍斗と共に龍賢は構えると、レグルスに向かって行く。 「“モドキ”になってまで我らの邪魔をするとは……!断罪ッ!貴様らは徹底的に砕いてくれるわ!!」 レグルスも二人を迎え撃つように咆哮し、衝撃波を飛ばす。しかしその衝撃波は龍斗が水の障壁で防ぐ。 そしてその後ろから飛び上がった龍賢がレグルスに斬りかかる。 レグルスがそれを受け止めると同時に龍賢の身体をギリギリ掠めない精密な水の射撃がレグルスを襲う。 「ぐおっ!」 そしてレグルスが怯むと同時に龍賢が膝蹴りを叩き込み、剣を振るう。火花が散りさらによろめく。 さらにトゥバンが身を屈めると同時に龍賢を飛び越え、よろめいたレグルスに龍斗が飛び蹴りをお見舞いする。 「はぁっ!」 「ぐぅ!」 (コイツら…!なんてコンビネーションだ!) まるでお互いが先にやる事が分かっているかのような息の合った連携にレグルスが舌を巻く。 「龍賢!」 「あぁ!」 龍賢はそう言うと、赤黒い雷を纏った剣をレグルスに向けて投擲する。 「むぅ!」 だがレグルスはその剣を腕をクロスさせて防ぐ。が、その剣は当たったと同時に雷を放出し、レグルスの動きを封じる。 「行くぞ!」 二人は飛び上がると、その剣の柄目がけて一緒に蹴りを叩き込む。 その瞬間を剣を通してエネルギーが暴発し、レグルスの爪を砕いて大きく吹き飛ばす。 「ぐぉおおおぉ!?き、貴様ら如きに…!くっ」 レグルスは負傷した腕を庇いながらその場を離脱する。 《逃げたみたいだな。》 「あぁ。……龍斗。ありがとう助か」 龍賢が振り返るとそこに龍斗の姿は無く、一つの置き手紙が残されていた。 「?」 龍賢がそれを拾い上げると、そこには短く文字が書き連ねられていた。 「…“俺と会ったことは誰にも喋るな”?」 《なんじゃそりゃ。》 手紙の裏面を見ても何も書いていない。だが、龍賢は何処か嬉しげに呟く。 「まぁ、いいか。」 《感慨に浸ってる場合じゃねぇぞ。》 「わかっている。龍香。待っていろ。」 トゥバンに言われ、龍賢は駆け出す。彼のためにも、龍香を救い出さなくては。 「龍香……」 拒絶の意志を見せる龍香にかおり達が歩み寄ろうとした瞬間、龍香は地面を叩いて威嚇するように吼える。 「近づかないで!」 その言葉に二人は顔を見合わせると。 「分かった龍香。もう近づかない。約束するよ。」 「だったらそのまま消えて。もう私に関わらないで。」 藤正が話しかけるが、龍香はそう言って二人を拒絶する。 「どうしたのよ龍香。急に。」 かおりが尋ねると、龍香は。 「関係ないでしょ、かおりには。」 「関係ある!だって私は」 「私は龍香の友達だから?」 かおりの言葉を先読みしてそう言うと、鼻を鳴らして嘲るように龍香は話出す。 「かおりが友達だって思ってるのは素直で思いやりのある私でしょ、ホントの私じゃない。」 「…ホントの、龍香?」 藤正が首を傾げて尋ねると、龍香は自嘲気味に笑いながら答える。 「そう、ホントの私。ホントは私、ワガママで嫉妬深いの。こんな私じゃ誰にも好かれない。だから、今まで私は外受けの良い良い子ちゃんを演じてたの。そうしたら、嫌われなくて済むから。嫌われたくなかったから。なのにっ」 龍香は一瞬言葉を呑み込むが、それを吐き出すように二人に叫ぶ。 「私がこんなに頑張っているのに、いい子にしているのに辛い事ばっかり!お父さんとお母さんの顔を私は知らない!一緒にいるって言ってくれたお兄ちゃんも、2年も消えていたのに、仕事ばっかりに夢中で私といてくれない!龍斗兄さんは私をいじめてきたし!ワケの分からない戦いに巻き込まれて、痛くて苦しくて辛い思いをしても…皆のためだって思って戦ったのに…!先生は死ぬし、結局家では一人ぼっち!シオンちゃんはシードゥスで私を殺しに来て、その子を殺して……もうワケ分かんないんだよ!」 それは龍香の心の叫びだった。2年の間積もりに積もった寂しさと恐怖と不安。それらが怒りとないまぜになって龍香の口から溢れる。 「だから、もうどうでもいいの!どうせこんなに辛い事ばっかりなら、私からぶっ壊してや」 龍香がそこまで言いかけると、パァンと渇いた音が鳴る。 目を見開いて驚く藤正。 そこには突然頬をぶたれ、唖然とする龍香と涙を滲ませ龍香を睨みつけるかおりがいた。 「……龍香。それ以上は言わせないわよ。」 「かお、り」 まさかかおりからぶたれると思っていなかったのか、唖然とする龍香の襟首をかおりは掴むと龍香に鬼気迫るその顔で龍香を睨む。 「私や、皆が龍香がいい子だから、友達になったと思っているの?」 「だ、だって、こんな私、誰にも好かれ」 「それは貴方がそう思い込んでいるだけじゃないの?」 かおりにそう言われて龍香は黙る。ジロっと見るかおりに代わって藤正がまぁまぁと彼女を宥めながら龍香に言う。 「龍香、確かに意地悪な奴は好かれない。けどよ、皆何かしらそう言う面があるんじゃねぇか?俺にしたって桃井にしたって。」 「で、でも。」 「出してみろよ。皆を信じて。」 「う」 「そうよ。私達を甘く見ないで。」 二人にそう言われるが、龍香は尚も渋り、叫ぶ。 「でも私は、ホントにダメな子で、きっと今日みたいに暴れるかもしれない。それでも、いいの!?」 「当然よ。今度から辛いことがあったら私にもそれを背負わせて。龍香は一人じゃないんだから。」 「あぁ!一生そばにいてやる!」 そう力強く言う二人を見て、龍香は顔を俯けさせ、肩を震わせる。 心の中で二人の龍香が向かい合う。お互いしばらく黙っていたが、龍香がもう一人の龍香に言う。 「……貴方は私。私は貴方。」 その言葉にもう一人の龍香が顔を上げる。 「……きっと。私達は、二人で一つ。どっちも私で。どっちかが欠けたら私じゃない。」 龍香の言葉にもう一人の龍香が食ってかかる。 「……何よ。アイツらの言う事を信じるの!?アナタが私だって言うなら、アナタは友達を殺したのよ!!これが私!こんな私は」 「でも、ならなんで二人を抱きしめたの?」 その問いにもう一人の龍香は目を見開く。 「……攻撃出来たのに。私を追い詰めることが出来たのに。」 「それは…」 「ホントは受け入れて欲しかった。我慢せず、ありのままの自分を見て欲しかった。それだけなんじゃないの。」 龍香の一言に、もう一人の龍香は顔をぐしゃぐしゃに歪めると顔を手で覆い、地面に膝をつく。 「……何ッ、何なのよ!皆好き勝手言って!!私はこんなに……弱くて、ズルくて悪い子なのに、」 そして泣きながら、言葉を絞り出す。 「なんでっ、皆私を……見捨てないの…ッ?受け入れてくれるの?」 「それはきっと、皆龍香の事が好きだからだよ。」 その声に龍香が振り返ると、そこには赤黒髪の少女、シオンがいた。 「シオンちゃん…?何で…」 驚いた様子で尋ねる龍香にシオンはテヘッと笑って。 「うん。死ぬ直前にちょっとね。意識だけを龍香に移したんだ。」 「シオンちゃん…その、ごめん、私は」 「言っとくけど許さないよ。私を刺したこと。」 謝る龍香にシオンはキッパリと笑顔でそう言う。 「けど、これから何があっても生きててくれたら許してあげる。」 「シオンちゃん……」 「ほら、龍香。皆が待ってる。もう一人も立った、立った。」 「う…。」 バツが悪そうなもう一人の龍香を立たせると、シオンは笑って二人を並ばせる。 「ほら、カノープスが呼んでるよ。」 シオンがそう言うと、微かにカノープスが叫びながら自分を呼ぶ声が聞こえる。 「龍香ー!!どこだー!!」 「カノープス…。」 「約束、守ってね龍香。」 二人の龍香の頬にシオンはキスをする。そしてそれとは別にトンっと優しく誰かに背中を押された気がして振り返ると、そこには薄紫の長い髪を柔和な面持ちの女性がいた。 「え、」 「────」 その女性が何かを呟く。そして次の瞬間、この空間がひび割れて、外からカノープスが現れる。 「龍香!」 「カノープス!」 二人の龍香はカノープスを同時に手に取る。その瞬間二人の身体は引き寄せられるように一つになり、目の前が真っ白に染まる。 そして次に目を開けると、ずぶ濡れで変身を解除した状態で龍香はへたりこんでいた。 「龍香!」 「元に戻ったんだな!」 二人が嬉しそうに目を潤ませる。 「かおり、藤正君…。」 「ようやく戻ったわね!手間かけさせて!」 「とにかく、良かった。」 シードゥス達と打ち合いながら、雪花、黒鳥が言う。 「馬鹿な、あの状況から帰ってきたって言うの!?」 元に戻った龍香を見て目を見開くアンタレス。 「ごめん……迷惑かけちゃった」 「いいのよ!戻ってこれたんだし。」 《すまなかったな龍香。俺が不甲斐ないばかりに》 「ううん。こっちこそ、ごめん。」 謝るカノープスに龍香が答えるとベシャッと音を立てて空からボロボロだけどの月乃助が降ってくる。 「はっはっはっ!ようやく戻ったようだね龍香君!」 「つ、月乃助さん?」 《すまん。翼を折られた。》 見ればピーコックの左翼がへし折られており、上空には傷だらけなものの健在なアルタイルが飛んでいる。 「龍香君。これを」 そう言うと月乃助は腰部のラックから六角形の奇妙な機械を龍香に手渡す。 「これは?」 「私と林張さんと風見が協力して作った君の強化アイテムだ。今の君なら、使いこなせるだろう。」 「……ありがとうございます。」 龍香はそう言うと、それを手に取り立ち上がる。 「行くよ……カノープス!!」 《おう!》 龍香がカノープスに触れると同時に六角形の機械のスイッチを押し込む。すると龍香がティラノカラー•アトロシアスに変身すると同時にその機械から転送された鎧とコードが次々と龍香の左半身に装着されていく。 「……私は、もう投げ出さない!自分を出す事に怯えない!全部受け入れて前に進む!」 《二律背反!》 次の瞬間左半身の装着が済むと同時に衣装の左側が白く染まり、左目が赤く染まる。 《ティラノカラー•アンビバイレト!》 龍香の新たな姿に皆が息を呑む。 「成功だ…!ぶっつけ本番で成功…!やはり私は天才!」 龍香が構えると、左腰部に装着された六角形のデバイスから何が転送される。 それは機械で構成された棍棒のような武器だった。龍香はそれを手に取るとアンタレスとベガに構える。 「それは分子破砕振動棍棒“ディザスター•メイス”だ!使い方は簡単ぶん殴るだけ!!」 「雑ッ!」 「チッ、厄介な事になったわね!」 アンタレスが龍香に尻尾を飛ばす。しかし、龍香はそれをメイスで弾いて、掴むと思い切り引っ張る。 「何!?」 そしてジャイアントスイングの要領でアンタレスを振り回すと上空にいるアルタイルに向けて投げつける。 「なんだとっ!?」 目論見通り放り投げられたアンタレスはアルタイルにぶつかり、地面に墜落する。 「アルタイル!」 ベガがそちらに気を向けた瞬間、龍香は地面を蹴って一気に距離を詰めようと駆け出す。 だがベガはそれに気づくと、全身の糸を震わせ、斬撃を放って龍香を迎撃する。 「なんの!」 しかし龍香は放たれた放たれた斬撃をメイスを振り回して防ぎながらベガに肉薄する。 「なんて無茶苦茶な!」 《近づいたぞ!!》 龍香は思い切りメイスをフルスイングする。しかし、ベガは身体を振動させ、振動波を放つことでメイスの軌道を逸らそうとした瞬間。 メイスの一部が展開し、赤紫に輝いた瞬間バキィッという音と共にベガの腹部にメイスがめり込む。 「がっ」 「うおおおおおっ!!」 勢いそのまま龍香が振り抜くと、ベガは大きく吹き飛ぶ。 「な、に?何が?」 吹き飛ばされ、困惑するベガに黒鳥達に支えられている月乃助がワハハと笑いながら言う。 「どうだ見たか私が組み込んだ特殊電磁エネルギーフィールド精製ギミックは!その小賢しい振動波の防御を破るために急ピッチで組み込んだのだ!」 「なんだかよく分からないけど、行くよ!」 龍香はメイスを構える。すると龍香が力を入れると同時にメイスが赤く、熱く輝き始める。 「はァッ!」 そして、龍香は飛び上がると吹き飛ばされて動けないベガにその赤熱したメイスを振り下ろす。 《ノンパイレル•二ファリアス!!》 勢いそのままに振り下ろされた灼熱の一撃は容赦なくベガを打ち砕く。 「ごっ……」 ベガがよろめく。さらにそこへダメ押しの突きがベガにめり込むと同時に龍香はメイスの柄頭を思い切り殴りつける。 次の瞬間めり込んだ箇所から爆発的なエネルギーが溢れ、ベガの身体を木端微塵に吹き飛ばした。 「べガーッ!!貴様よくもぉ!!」 「!ま、待ちなさい!」 仲間の死に激昂したアルタイルがアンタレスの静止も聞かず飛び込むが、龍香は“タイラント•ブレイド”を召喚すると、振り向きざまにアルタイルに斬撃をお見舞いする。 「ぐぉっ!?」 体勢を崩し、地面へと不時着するアルタイルを尻目に、龍香は“タイラント•ブレイド”とメイスの柄頭同士を連結させて一本の槍のようにする。 「私はもう自分を見失わない!皆のために!私のために!」 《おう!行くぞ龍香!》 「うん!」 「この、俺が、エスティーヴォが!貴様らに、」 そう叫びながらアルタイルが剣を構えると同時に龍香は連結させた剣を振り下ろすとエネルギーの斬撃を浴びせる。 それは防ごうとしたアルタイルの防御を砕いてそのまま身体を切り裂く。 「がっ」 「ジャガーノート•ジュビラーテ!!」 そしてメイスの方を向けると、それを思い切り突き出す。その瞬間メイスから極太のエネルギーの塊が放たれ、アルタイルを吹き飛ばした。 「こ、この俺が……!?プロウフ様、申し訳ありま…ッ!?」 次の瞬間爆破と共にアルタイルが消える。 「アルタイル!…クソッ、ルクバト!レグルス!ここは退くわよ!」 アンタレスはそう言うと、その姿を消す。 「……退いたね。」 《あぁ…。》 龍香が変身を解除すると同時に雨も段々と小降りにになり、果てには雲の切間から光が漏れ出し、晴れていく。 そして龍香が振り返ると同時にかおりの身体が視界いっぱいに広がる。 そのまま龍香を抱きしめて何故かわんわん泣きながら龍香の頭を撫でる。 「龍香〜〜!!カッコよかったよ〜!!」 「か、かおり?」 「おう、やったじゃねぇか龍香!」 藤正達も遅れて合流する。 一方でボロボロの月乃助に肩を貸す黒鳥が月乃助に言う。 「あの、重たいので変身解除して貰えませんか?」 「残念だけど、ピーコックは今飛べないから変身解除したら私の腰が死ぬからダメ。」 なんてやっていると、同じく変身を解いた雪花が龍香に近づきながら。 「全く…ホント手間かけさせて。」 「ごめんね。雪花ちゃん。」 「いいわよ。ったく赤羽の奴が散々言ってたでしょ?溜め込むなって。」 雪花がぐちぐち言い始めるが、龍香は雪花の背後に回るとピョンと跳ねてその背中に飛び乗る。 「うおわわっ!?何、何なの?」 雪花が慌てながらワタワタしていると、龍香は首に腕を回して。 「疲れちゃったからおんぶして。」 「はァッ!?何で私が」 「あー、今断られると溜め込んじゃうかも。あー」 「こ、こいつ…!」 《…まぁ、許してやってくれ。》 「ふっ!」 「む」 赤羽とルクバトは互いの獲物を振るって相手を切り裂こうと何度も打ち合う。 そして、ルクバトが地面を蹴って下がると同時に赤羽は“サダルメリクの瞳”を光らせ、攻撃を加えようとする。 しかしルクバトは赤羽の足元に射撃を打ち込み泥を跳ね上げ視界を塞ぐ。 「!」 「お返し、だ。」 ルクバトが弓を引き絞ろうとした瞬間、赤羽はルクバトに向けて思い切り刀を投げつける。 「何」 慌てて刀を弾いて防ぐが、体勢が崩れた隙に赤羽は一気に距離を詰めていた。 「ッ!!」 赤羽が思い切り突き出した足から踵に仕込んである単発式パイルバンカー“蛍火”を放つ。だがルクバトは身体を捻ってギリギリで回避するが、その体表を弾丸が掠める。 「チッ」 「くっ」 ルクバトはそのまま、手をつきながら倒れると同時に地面に手を当て、後方へバク転をしながら距離をとる。 「……なかなかやるようになった。」 「……言ったはずよ。私が生きてる限り負けじゃないって。」 「フフッ、面白い……。次会う時が楽しみだ。」 そう言うと、ルクバトの姿がスゥと宙へと溶けるように消える。 「逃げる気!?」 (そう急ぐな。貴様との決着は然るべき場所でつける。) そう言うと、ルクバトの気配は完全に消えてなくなる。赤羽はキョロキョロと辺りを見回した後、刀を拾い上げて納刀する。 「……逃げたわね。」 そして、赤羽が変身を解除すると。 「赤羽君、無事か?」 「ご、ごめんね赤羽さん。私のせいで迷惑かけちゃって。」 声をかけられて、見れば龍香達と合た龍賢がいた。赤羽は雪花に背負われて、謝る龍香を見て、作戦が上手くいったのを見ると踵を返す。 「さっさと帰るわよ。服ビショビショで気持ち悪いし。」 「ホントよホント。泥だらけで溜まったもんじゃないわ。」 龍香達が下山すると、道にリフトカーを二台停車させている風見と山形がこちらに手を振る。 「皆ーっ!迎えに来たわよー!」 「男の子は風見の方、女の子はこっちに来なさい。」 「おおありがたい!正直黒鳥君と龍賢君に肩を貸してもらってるまま帰るのはいささか気が引けるからね!」 「もうちょい気にしてください。」 なんてやり取りをしながら皆が帰ろうとする中、龍香があっ、と声を上げて。 「藤正君、その。」 「なんだ?紫水?」 何故かちょっと頬を赤く染めてそっぽを向きながら龍香は藤正に言う。 「その、思いやってくれるのは伝わったんだけど、一生そばにいるって、あんまり言わない方が良いよ。私、勘違いしそうになっちゃったし。」 「え?……あ、違っ、いや違うくはないし、なんなら、勘違いしてもらっても良いって言うか」 龍香の言葉に一瞬意味が分からず思考が止まったが、すぐに気づいて藤正があたふた言っていると。 「……藤正君だったかな。」 何故か青ざめて震えながらも必死に営業スマイルを浮かべている龍賢が藤正に。 「龍香はちょっと疲れてるから、な?」 「えっ、はい…」 《うわ大人げない。》 《そう言うの俺は良くないと思うぞ龍賢。》 龍香が戻って一件落着……とは龍賢の中ではいかなさそうだった。 そんな、“新月”のメンバーを見下ろす一つの影があった。白いマントを纏い、紫の仮面をつけた魔人、プロウフだ。 プロウフはフフッと思わず笑みを浮かべながら彼らに片手で賛辞を送るジェスチャーをする。 「ふふっ、素晴らしい。こうも早くこの領域まで至るとは。やはり彼女は素晴らしい。」 プロウフは特に龍香を注視しながら、その目元を歪ませる。 「もう少しで、全てが決まる。生き残るのは人間か、シードゥスか。」 そう言うとプロウフはハハと笑いながらその場を後にする。 彼がいた場所は薄く薄氷に覆われていた。 To be continued… 関連作品