約 1,352,321 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/23469.html
登録日:2011/04/13(水) 07 23 44 更新日:2024/09/08 Sun 18 10 43NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 お茶目な椰子の木カット こいつおまわりさんです こちら葛飾区亀有公園前派出所 こち亀 こち亀登場人物項目 ふんどし アニメ イルカ エリート デカ ドルフィン刑事 パイプ ポッポーッ モーニング娘。 ロッキー 圧倒的存在感 変態 変態という名の刑事 存在自体がセクハラ 小型潜水艦 幻の刑事 恐怖の大王 愛すべき変態 水上警察隊 海 海野土左ェ門 潜水艦 濃すぎるキャラクター性 特殊刑事 特殊刑事課 特殊刑事課三羽烏 真夏日 肛辱された冥殿 複雑な経歴 誰が呼んだかポセイドン、タンスに入れるはタンスにゴン 警察 警視 警視庁 赤星昇一郎 /た〜りら〜りら〜りら〜♪\ 海を愛し、 正義を守る! 誰が呼んだかポセイドン、 タンスに入れるはタンスにゴン。 海の事件なら任せてもらおう! お茶目なヤシの木カットが トレードマークの ドルフィンデカ只今見参! ドルフィン刑事とは、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』での警視庁特殊刑事課に所属する、変態エリート刑事のことである。 ■ドルフィン刑事(デカ) CV 赤星昇一郎 特殊刑事課会員番号5番、アニメでは4番の月光刑事より先に三羽烏の一人として登場している。 外見は(本人曰く)お茶目なヤシの木が頭頂部に生え、パイプをくわえたヒゲ面に、なんともふくよかな肉付きをしており、 名札付きのセーラー服の襟と水上警察隊と書かれたフンドシを身に纏っている。 …というかそれだけしか纏っていない辺り、陸の変態刑事に近しいものを感じる。 両津も初対面のドルフィン刑事に対して 「100%変態おやじだ……。」 と漏らしている。 気温が35℃以上の真夏日でないと出勤してこない。 そのあまりにも警察離れした外見から「本当に警察か?」と疑われたが、ちゃんと警察手帳を所持していた。うん、よけい不気味だ。 しかしさらに驚きなのは階級。 なんとこの変態、警視である。 警視である。 警察の階級は上から警視総監、警視監、警視長、警視正、警視、警部、警部補、巡査部長、巡査長、巡査となる。 なお、巡査長のみ昇進試験がなく、勤務年月による自動昇進で実質的な地位は巡査。 また、階級外だが警察庁長官が実質的に警視総監の上であり、最上位の警察官として扱われる。 上記の階級で中川や麗子らは巡査、両津は巡査長、大原部長は巡査部長、同僚の海パン刑事は警部補に該当する。 つまり、ドルフィン刑事は海パン刑事よりも2階級上。 階級を並べると中間あたりで微妙に見えるかもしれないが、実は警視以上の警察官は警察官全体のわずか3%未満(警視が警察官全体の2.5%、警視正以上はわずか0.5%しかいない)であり、ピラミッドで考えるとほぼ頂点である。巡査や巡査長から見ると雲の上の存在。 ちなみに葛飾署の署長である屯田署長は警視正である。イヤハヤなんとも。 それだけに警視への出世はキャリア組でもひと苦労(定員があり、空きがないと昇進できない)で、ノンキャリアに至ってはほぼ最終到達地点。 おまけにドルフィン刑事は転職を重ね、イルカの調教師からガラス職人、漫画家を経て刑事になっている。 これらのことを考えれば、普通にすごい変態であることが窺い知れるだろう。 本名は海野 土佐ェ門(うみの どざえもん)。 どざえもんとは水死体の俗称の意味があり、これは江戸時代からいわれている。 由来は遺体にガスが溜まり、膨れ上がってブヨブヨになった様が、当時有名だった力士・成瀬川土左衛門に似ていたことから。 ちなみにドルフィン刑事は泳げない。 …名は体を表す(ドルフィン=イルカ=海豚、どざえもん)とはよくいったものだが、何でイルカの調教師になったり海を守る刑事になったんだろうか? 泳げねえ豚はただの豚だ。 それと彼のフンドシをよく見てみると、“水上警察隊”と書かれている。彼はそこにも所属しており、他にもメンバーが5名いるとのこと。 両津はこれを聞いて同じようなのが5人いることを想像した。…あまり想像したくない。 そしてドルフィン刑事といえばイルカである。上記のメンバー5名とはこのイルカたちの事。 ドルフィン刑事みたいなのが複数いるというわけではないので安心して欲しい。 普段ドルフィン刑事自体は一人乗りの小型潜水艦に乗っているのだが、その周囲に数匹従え行動している。 ドルフィン刑事は汽笛の様な音が鳴るパイプの音で操っている。 イルカ達の知能は高く、溺れたドルフィン刑事を救うよう両津にアピールしたり、無人島の猿たちを従えた両津に対して手榴弾を投げ付けたりしていた。 アニメでは当時のモーニング娘。の名前をイルカ達につけている。 また、フジテレビ旧マスコット「ピンカちゃん」(当時のフジテレビのマスコットキャラクターであるピンクのイルカ)がモデルのイルカもいた。 なお、ピンカちゃんの声を担当したのはフジテレビの西山喜久恵アナウンサーである。 とまあこれだけだとただの変態イロモノ刑事としか思えないのだが、イルカ達を率いての攻撃は優秀で、 テレビSPでは何度も水上に逃亡した犯人を相手に活躍しており、また同僚達と違って他人にまでコスプレを強要する事は無い為、 割と特殊刑事の中では比較的マトモな部類に入る…もちろん他が酷過ぎるだけだが。 小型潜水艦には実は巡航ミサイルも搭載してあるが、「(使用した場合の)責任は持たんぞ」と両津に前置きするなど、一応の常識を見せる場面も。 またドルフィン刑事自身も武器として柄付き手榴弾を武器として多用しており、単体の戦闘能力もままある。 元ネタは多分ない。まあイルカの名前だったりは元があるが、キャラとしての元はないだろう。 あと、登場シーンのBGMはロッキーのテーマをオマージュしたようなものになっている。 アニメSP「大ハード2!史上最低の決戦」では、かつて彼に逮捕されたことを逆恨みしているシージャック犯「シャーク番長」が登場。 サメのヒレのような形をしたモヒカンに棘付き肩パッド、そしてサングラスとどこかで見たことがありそうな格好をした男である。さらに水中でも活動できるよう、足ヒレも装着している。 彼はその前エピソード「大ハード!両津勘吉は二度死ぬ」で両さんと特殊刑事課に逮捕された犯罪者アブダラ・カダブラの手引きを受け、 海パン刑事を逆恨みしている凶悪犯「フンドシの錠(じょう)」や、マイク・タイソンや横綱曙の着ぐるみを身にまとって戦う「ひみつの日光(にっこ)ちゃん」(月光刑事に逮捕されたインチキ霊媒師)とともに脱獄。 ドルフィン刑事とイルカたちに復讐すべく、エレキギターでホホジロザメを調教していた。 ちなみにホホジロザメは向こうの項目をご覧いただければわかるとは思うが、現実世界ではまともに長期飼育できた事例が皆無という飼育困難なサメであり、そしてこのホホジロザメは淡水でも平然と活動できている。このことからシャーク番長とホホジロザメ双方の能力の高さが窺い知れるだろう。 シャーク番長はアブダラのかつしか署占拠作戦でかつしか署の地下の水道管を破壊してかつしか署を水浸しにし、大原部長と屯田署長を人質に取った上で、彼らを救出すべく立ち向かってきたドルフィン刑事のイルカたちを苦戦させるが、 ハトポッポ刑事(特殊刑事課の課長である鳩の「伝衛門」とタッグを組んだ両津のこと)から「ピンカちゃん」を通じて「サメなんか陸に上げれば怖くない」と助言を受けたドルフィン刑事の作戦により、イルカたちから挑発を受けて激昂したホホジロザメが暴走。 サメもろとも窓ガラスを破って水のない駐車場に出てしまい、最後はドルフィン刑事によってバズーカから射出された網でホホジロザメもろとも捕縛され、再び逮捕された。 追記・修正はイルカに乗ってからお願いします。 〜ハワイで開催されたとある鉄人レースにて〜 <第2レースはオワフ島を半周するロングボードです! 「よーしサーフィンは得意だ、一気に行くぜえ!」 <よーい、スタート! 「うおおおお!」 /キャー助けてー♪\ 「!?な、なんだあいつら?」 <さあここで第一の関門『ライフセーバー』! 溺れている美女を助けて、二人乗りでゴールを目指してください! 「ようするに女の子を助けりゃいいんだな!? 、ーーヽ (ゝイルヘヘハ) リトイリ゚∀゚ル ゜タスケテー♪ ゜ノ⊂(△)/)つo゜ ‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾‾ 〜 〜 〜 〜 〜 〜 ようしあんただ、掴まれ! 座ってのパドリングはきつい、なみのりで行くから背中に掴まるんだ!」 「オッケー!」 \波っ/ 。 ゚ ゚ο。゚。 /⌒⌒ ̄ヽ-、 / ζっつっゞっ / ζつ。////つっ゚゚_/ ζo゚。o////つゞつっつ 「そらきたっ!掴まれ!」 /むにゅ\ 「ぅほほーっ!なんかちょっと得した気分だ♪」 一方その頃… 「ヘイ、そこのジャップ。お前なかなかいい尻してんじゃねえか。 たっぷり荒らしてやるからちょっとケツ貸せよ。」 (冥ω殿)「あん?俺の臀部に触れて冥土から帰って来たやつはいないんだぜボーイ。謝るなら今のうちだぞ?」 「へへへ…。」 「イェーイ快調だぜー!…ってうわああっ!」 /バシャーン\ クァクァクァクァ!> 「何!イルカ!?」 た〜りら〜りら〜りら(略 「ドルフィン刑事只今参上!」 「ドルフィン刑事!お前邪魔しにきやがったのか!」 「はっはっは、休暇中のバイトだ。」 「くそう〜!<ピリリリリ っ?何だこんなときに!?もしもし!?」 纏「勘吉、大変だ!一人の日本人男性が強姦の被害に遭ったらしい!」 「何!?ええい分かったすぐ行く!<ピッ ドルフィン刑事!スマンがこの子をちょっと預かっててくれ!」 「な!?お、おい待て両津!」 バシャバシャバシャ… 「おい…」 ー☆ <…ポッポーッ/// △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 高木凄かったんだな。部長の20数年間は何だったのかと思えてくる。 -- 名無しさん (2013-09-17 12 23 12) ↑両さんがいたから仕方無い。まあ部長自身もかなりやらかしてるし -- 名無しさん (2013-09-17 13 03 54) 全裸になったり他人にもコスプレ強要する海パン・月光よりはマシな部類 -- 名無しさん (2013-09-17 20 23 03) 仮にも警視だから… -- 名無しさん (2013-10-27 15 08 03) アニメではSPの度に登場するが、大抵は噛ませか敵役。 -- 名無しさん (2013-11-12 23 13 37) 水上警察隊の他の5名ってイルカ達のことだと思ってたけど、違うのかな? -- 名無しさん (2013-12-24 13 44 33) ↑確かそうだら。両津も変態を想像したが直後にイルカだとわかったみたいなシーンがあったろ -- 名無しさん (2014-01-06 21 34 20) ↑でもイルカは5匹いたぞ。 -- 名無しさん (2014-03-22 19 18 51) 特殊刑事の中で1番好き。 -- DCD (2014-03-22 21 15 33) ↑2問題ないのでは?私”以外”に5名いるって言ってましたし -- 名無しさん (2014-03-23 21 41 42) ちなみに中の人はドラマ版の金田一で蝋人形殺人事件の際に首チョンパされた人 -- 名無しさん (2014-04-11 20 30 56) (金田一少年の)明智さんと同じ階級か? -- 名無しさん (2014-04-11 21 37 41) ちなみに彼の上、即ち警視正で有名なのは機動刑事ジバンになります -- (2014-04-11 21 46 51) あのピンクのイルカって、ピンカちゃん本人って扱いじゃなかったっけ? -- 名無しさん (2014-04-11 21 52 37) 最近だと古の魔法使いに食われたっけ -- 名無しさん (2014-04-12 18 54 48) アニメの登場シーン、セーラームーンの変身シーンのパロディだし。高松監督月光刑事の時はセーラームーン意識した音楽流したしな。高松監督セーラームーンのファンだったのか。 -- 名無しさん (2014-04-12 19 25 48) 弱点はイルカより強い海洋生物だよな。 -- 名無しさん (2014-05-01 19 35 28) ↑スペシャルだとサメに苦戦してたな -- 名無しさん (2014-05-01 19 58 51) 何で特殊刑事課の記事はこんなに凝ってるんだよwwww -- 名無しさん (2015-03-20 23 56 51) もうすぐで初夏の月だから、そろそろ登場しそう。 -- 名無しさん (2015-05-30 14 25 01) 最近暑い日が多いから出撃が増えるな -- 名無しさん (2015-08-09 09 04 15) 服装以外は比較的まともに見える -- 名無しさん (2015-10-27 17 13 42) 三羽烏がタイムスリップした時にお笑いじみた攻撃の海パンや月光と違って爆撃してたな -- 名無しさん (2015-10-29 09 19 42) 中の人は怪物ランド時代に巻末コメを -- 名無しさん (2016-01-06 12 14 48) ↑3 他の特殊刑事課が色々アレだからなぁ… -- 名無しさん (2016-05-26 12 40 26) こいつに限らず特殊刑事は原作じゃどのくらい登場したんだ?ここ最近は出てなかったような気が -- 名無しさん (2016-09-25 12 19 09) 特殊刑事自体原作だと基本的に1話限定だからなぁ -- 名無しさん (2016-09-25 16 53 57) 変な服装を両津に強要しないから海パンや月光より相対的にマトモに見える…かもしれない -- 名無しさん (2020-12-08 03 01 16) 警視というか警察官って年収どれくらいだろ?両津は江戸っ子の「宵越しの銭は持たない」を実行できるが。 -- 名無しさん (2020-12-24 10 05 17) 今の時代だったら労災保険に加入してそうだな。酷暑日というのも出てきたわけだし -- 名無しさん (2024-09-08 18 10 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/3928.html
団活を終えた後、長門と坂を下りたところで落ちあい、そのまま長門につれられて日の暮れ始めた道を歩いた。半ば予想はしていた事だが、長門はいつものマンションに向かう道でなく、むしろ駅前の喧騒に向かうのとは逆方向の田園地帯へと向かって行った。 「あのマンションは、あなたとコンタクトを取る為に用意していた仮の住まい。私の本当の住居は此処。誰かを上げるのは、貴方が初めて」 のどかな光景の中を超えて行き、大きな坂道を一つ登ったところで、長門は振り返り、俺の顔を見ながらそう言った。そして、目の前の巨大な門に手をかけ、俺をその中へと導き入れる。俺はめまいを覚えながら、当たり前のように歩み進む長門の背中を見失わぬ様に努めた。 これ、公園じゃなくて、庭なんだぜ? ◆ 市役所か美術館かのそれと見紛うような両開きの扉をくぐった先では、広大な玄関と臙脂色の絨毯の敷かれたエントランスが、俺を待ち構えていた。多丸さんの別荘よりもいくらか広い気がする。少なくとも、見た目の豪勢さで行けばこちらの圧勝だ。 「どうぞ」長門が先に上がり、俺の前に来客用のスリッパを出してくれる。促す言葉が添えられているあたり、やはり普段の長門と少し違っている。促されるままにローファーを脱ぎ、スリッパに足を通す。心なしか、うちのスリッパよりも履き心地がいい。 「お帰りなさい、有希」 見たことも無い艶を放つ絨毯を踏もうか踏むまいか迷っていると、凛とした声と共に、奥から一人の女性が現れた。清潔そうな白のセーターとロングスカートに身を包んだ、四十代前半ほどの、長門に良く似た綺麗な女性だ。その人物が一体何者なのかは、最早考えるまでもない。 「ただいま、お母さん」 長門は、セーターの女性――どうやら長門の母親であるそうだ――に一言言葉を返すと、俺の顔をちらりと見て 「彼が電話で話した友達」と言葉短く紹介した。 「は、初めまして」慌てて挨拶をし、名前を名乗る。思わず声が上ずってしまう。 長門の母は、俺の顔を一秒にも満たないくらいの短い時間見つめた後で、解れるような微笑を浮かべ 「いらっしゃい、ゆっくりしていってね」 と、言ってくれた。 「こっち」 長門の母に挨拶をしている間に、長門はエントランスの奥へと進んで行っており、階段の一段目に足をかけた体制で、俺を呼んでいた。俺は長門の母に頭を下げると、いちいちフカフカと気持ちのいい絨毯の上を踏みながら長門の背後まで駆け寄った。 長門は俺が追いついた事を確認すると、三、四人なら並んで昇降出来そうな階段をすいすいと上って行き、三階まで上ったところで、向かって左側の廊下へと進んで行った。廊下は、学校の校舎の廊下よりはいくらか短いだろうか。しかし、その分を補うように、バッチリ二人が裸で跳ねても頭をぶつける心配ないほどに天井が高い。言い忘れていたが、この家の敷居を跨いでからと言うもの、俺は眩暈を覚えっぱなしだ。 長門は階段側から数えて三つ目のドアを開き、十六歳の少女の部屋としては随分と無愛想な(けれど、宇宙人少女の部屋として考えたら意外なほどにチャーミングな)空間へと俺を招き入れた。例に漏れずというか期待を裏切らずと言うか、俺の家の居間よりももう少しばかり広い。学校の教室よりは狭いだろうか? 「どうしたの?」 入り口のそばに突っ立ったきり、呆然と室内を見回している俺に対して、長門は小首をかしげながらそう尋ねてきた。長門は既に壁際の机の上に鞄を置き、部屋の中央に置かれたちゃぶ台の脇に、俺の為の座布団を用意してくれていた。青いチェック柄のクッション生地のものだ。 「いや……正直、びっくりしててな。お前にお母さんがいて、こんな立派な家があったなんて」 そう言いながら、俺は自分の言葉に疑問を持っていた。それら本当に以前から存在していたのだろうか。この家も、さきほど出会った長門の母も、或いはハルヒの力によって、この数日の間に生まれた存在なのではないのか? 部室で長門が口にした言葉が、頭の中に蘇ってくる。 ――私の置かれている環境について世界の改変が行われた。 「あの人も、その……情報統合思念体関係の、インターフェイスとか、そういうのなのか?」 「ちがう」 長門は俺の問いかけに対して、電気ポットでお茶の準備をしながら、言葉短く返答した。 「両親はあくまでも普通の人間でしかない。私が情報統合思念体によって造られた生命体であることも知らない。情報統合思念体は、私という固体がこの世界に生まれ、この場所に留まる為の術として、十六年前、私をお父さんとお母さんの娘という媒体を介し、この地球上に誕生させた。私は三年前に誕生したと言ったけれど、それは正確には、私がヒューマノイド・インターフェイスとしての存在意義に目覚めた時間であり、実質は十六年前から存在しつづけている」 「じゃあ、あの人は正真正銘、お前のお母さんなのか?」 「そう」 俺の前に、可愛いらしいティーカップに注がれたストレートティーが差し出される。 「……それがどうかしたの?」 「いや、なんでもないんだ」 俺はカップに口をつけながら、現状を理解しようと、必死で頭をめぐらせた。長門の身に起きている改変というのが一体何についての事なのかは、最早考えるまでも無い。俺は誰か下世話な生徒が、普段、得体の知れない謎の女性ととして通っているであろう長門について、変わり者なのは育ちが浮世離れをしているからだ。などといった噂話を吹聴している光景を思い浮かべてみた。 間違いない。この環境は全て、噂話が生んだ物だ。それならば、この突然豊かになった長門の表情の説明も着く。長門はつい先日までは本当に三年前生まれたばかりの、家族を持たないインターフェイスだった。けれど今、長門には記憶がある。十六年間と言う月日を、あの長門の母と共に(そしておそらく、長門の父とともに)過ごした記憶だ。そして、その日々を滞りなく過ごすには、以前の長門には欠けていた感情を表現する力が必要だ。だから今、長門には、以前よりもずっと顕著に変化する表情が備わっている。 そして、長門は知らない。その感情を表現する力も、十六年間の記憶も、全ては昨晩一夜のうちに――俺の知る限りなら、長門の表情に変化が会ったのは今日が初めてだ――生まれたものなのだと言う事を。情報統合思念体は、長門にそれを教えなかったのだ。 「……それで、昼間の話」 俺が思考の渦に溺れていると、痺れを切らした長門が口を開いてきた。 「私の身におきている改変というものが一体何なのか、あなたは知っているの?」 長門は真っ直ぐに俺の目を見つめている。そこには真実を知ろうとする義務と……一抹ほどの好奇心が浮かんでるように見えた。 頭の中で、シカイダーが暴れていた。 ◆ 「例えばですよ。涼宮さんの頭の中で、長門有希=宇宙人という構図が成り立っていたとしたならば、事態はもう少し単純な……涼宮さんが固体の宇宙人でなく、一家で人間界に紛れ込んでいる、宇宙人一家の一人である。とか、そんな事にもなったかもしれません」 翌日、昨日と同じような体制で、俺と古泉は、部室で向かい合っていた。今日も長門は遅れており、朝比奈さんは用事が有って団活を欠席。ハルヒはと言えば、昨日の道具集めの延長なのか校内をふらついているらしく、昼休みを境に顔を見ていない。毎度毎度ご苦労な話だが、まだ今回は、俺が一緒に引きずり回されていないだけマシな方だ。 「涼宮さんは、長門さんが宇宙人である事を知りません。長門さんは、人知れず涼宮さんの宇宙人願望を満たしながら、その上金持ちのお嬢様と言う新たな配役までもを任されてしまった。涼宮さんが今もなお、宇宙人の存在を求めていたならば、ついでとばかりに長門さんの家族が宇宙人にされた可能性もありますが、生憎、今現在涼宮さんはそう熱烈に宇宙人を欲していらっしゃるわけではないようで」 無責任な噂と一人の気まぐれで、一夜の内に世を忍ぶ仮の姿を作られてしまうとは、長門も難儀な奴である。いや、この場合は、本来の自分の事を、勝手に世を忍ぶ仮の姿にされてしまった事になるのか。 全くややこしい。ああややこしい。ややこしい。 「それで、長門さんにはどういった説明を?」 「どういったも何も……あいつの親玉が説明しなかった事を、俺が勝手に説明するわけにもいかんだろうが」 「では、どう切り抜けたのですか? 今の長門さんは……見た限り、なかなか情熱的で、あなたの性格では、そうそう上手く逃げられそうに思えないのですが」 「妹から電話があったんだよ。昨日は母親が帰ってこないの忘れてたんだ。妹を一人にしとくわけには行かないし、この時間まで女の子の部屋に上がりこんでるってのも……って事で、無理やり逃げて来たんだ」 「本当に無理やりですね。大丈夫なのですか? この先も逃げ続けられます?」 「それ無理。だから、うまい言い訳を考えて貰おうと思ったんだ」 「僕にですか? 参ったなあ、これでなかなか忙しいんですが。来週は撮影が多くて」 「だからこの場で考えてくれと言っているんだ」 古泉は肩をすくめるアメリカンアクションと共に溜息をついた。溜息についてはちょっとした権威である俺に言わせれば、鼻の空気の抜き方が甘い。 「分かりました、考えますよ。大丈夫です、これでもそういう小細工は得意なほうなんです」 「ゲームには弱いけどな」 「大丈夫です。すぐに、とは行きませんが、貴方がこの部室を出て行くまでには、ちゃんと……」 ――♪ギュルンギュルンギュルーン クーダケー…… -非通知-……ではなく、涼宮ハルヒ。鳴っているのは俺の携帯だ。 『キョン、今どこにいるの? ちょっと今から、駅前のマンガ喫茶まで来なさい。三分以内!』 ブツリ。 「……さあ、時間一杯です。古泉さん」 「すみません、ドロップアウトです。御武運をお祈りしていますよ」 ……俺の安心は何処にあるんだ? ◆ 「遅い、何処に居たのよ?」 「部室に決まってんだろ」 世の中にはブツリの法則と言うものがあり、百メートルを八秒で走れもしない俺がどれほど頑張っても学校から駅前のマンガ喫茶までの距離を三分で移動する事は不可能なのである。自転車を過大評価するのはよくない。 「みくるちゃんがいるのよ、隣のブースに」 指定されたのペア席にたどり着いた俺を無理やりに椅子に腰掛けさせたハルヒは、唇の前で人さし指を立てながら、声を潜めてそう言った。 「朝比奈さんが?」 「そうよ。部活にも来ないで、最近何してるのかと思って、後をつけてみたのよ」 何かと思えば、午後の授業をサボってそんなことしてたのか、お前は。 「違うわよ。放課後になってたまたまさっさと帰ろうとしてるみくるちゃんを見かけたから、追いかけてみただけ。そしたら、此処に入ったっきり出てこないの。聞き耳を立てて見ても何の物音もしないし……おかしいでしょ? 何か、事件の匂いがするわ」 ハルヒの眼はどう見てもマジだ。其処には事件の予感に対する期待と、団活をすっぽかされている事に対する不満――そして、朝比奈さんを心配する気持ちも含まれていると思いたい――それらがありありと浮かんでいた。長門がいくら感情豊かになったとは言え、ハルヒのこの、丸裸の感情が飛び回るような表情には敵わない。千年立っても届きそうにない。 「それで、どうするって言うんだ?」 「後をつけるのよ、出てくるのを待って」 「尾行じゃないか。プライバシーの侵害だ、朝比奈さんの人権をなんと心得る」 この時代の人間でない朝比奈さんに、人権があると言って良いのかどうかは今ひとつ煮切れないが。 「団員の素行を見守り、管理するのは団長の務めなのよ!」 このハルヒ、自分の行動に疑問を持つ気はさらさら無いらしい。俺はお決まりの溜息をつき、それ以上ハルヒを制止しようとするのは諦めた。いい加減に毎度の事だ。ノリノリのハルヒに俺の言葉などが届くなら、初めからこんな世界は生まれていないはずだ。あ、これはただ格好をつけてみただけだぞ。世界がどうとか、俺はそんな大仰な事を真面目に言及するつもりは毛頭無い。 「なら、どうして俺を呼んだ」お、このセリフも聞き様によっては格好いいな。人間、疲れてくるとどうでもいい事ばかりを考えるものだ。 「みくるちゃんがいつ出てくるか分からないじゃない。あたし一人じゃ、入れてもらえないところに行く可能性だってあるわ」 「お前一人じゃって……そりゃ例えば真夜中とかの話だろ? お前は一体どれだけ粘るつもりだ? 親御さんが待ってるぞ、せめて晩飯ぐらいまでには……」 「晩御飯なんて食べなくても、死なないわよ!」 ……はい、これ無理。俺は自分の無力さを痛感しながら、連日で無断外出などをすると後が怖いので、今日の昼にご帰還なされているはずの母の携帯電話に一言断りのメールを入れ、せめて明日の登校に差し支えのない時間までには帰宅できるようにと、目の前の神様の気分が早めに変わってくれる事を祈った。 ◆ 俺が店に入ったのは午後五時前後。それからまる一時間ほど、せまくるしいブースの中でハルヒと無駄な時間を過ごした。 たまにドリンクか漫画を取りに行かされる以外は、室内で隣の部屋の様子に気を配っていたのだが、誰かが何かをしたり、部屋を出入りするような気配は一つも感じられなかった。本当にこの壁の向こうに朝比奈さんがいるのだろうかと疑わしく思えてくるほど手ごたえが無い。 ハルヒは終始眠たそうに、マンガ本のページを繰ったり、あくびをしながらパソコンを眺めて居たりした。 「眠そうだな、大丈夫か?」 「うーん……まあね。ちょっと寝不足。情けないわ……あんた、代わりに見張ってて」 などと言いながら机に顔を伏すものだから、俺は思わず頭の上にドリンクのコップでも置いてみてやろうかなどと考えたのだが、流石に若い身空で首を折られたくはないので、自重しておいた。そんなこんなが丸一時間。朝比奈さんの部屋から反応はなかった。 午後七時へと差し掛かる二時間目もとくにどうと言うことは無く過ぎ、ハルヒはうとうとと夢と現実の間を行き来しながら、ジュースとカフェオレを交互に口にし、俺は犬夜叉とめぞん一刻を交互に読みながら、時代の移り変わりを想い、ノスタルジックな気概に深けて見たりした。 途中、食べても死なないはずの晩御飯と称して、煮過ぎた銅線のようなソース焼きそばが二皿と、皿の中央にとても冷ややかな地帯を抱え込んだ南半球的エビピラフ一皿とが俺たちのブースに運び込まれた。焼きそばが味のほうまで銅線であったか銅かは、俺の口には入っていないので分からない。まあ、ハルヒが特に文句を言わなかったので、そう悪くは無かったのだろう。 最後の三時間目ともなればもう俺の気も晴れたもので、これは今流行のネカフェニートもといネカフェデートなのだと割り切り、テンションの値を高い位置に保ったまま夢うつつのハルヒの下へと戻った俺は、ジンジャーエールと氷で満たされた絶対零度のグラスをハルヒの頬に抜き打ちで押し当て、ふくらはぎに宿命的な痛みを植えつけられたりなどした。 その後、大概やることもつき、コンビニのアイスクリームの四倍ほどの値段のアイスクリームの味でも見てやろうかと考え出した頃。 隣室にて、ようやく動きがあった。 「出たわ、行くわよ」 それまで仮死状態だったハルヒは、隣のブースの扉が開く音がするや否や飛び起き、壁のコートと学生鞄を抱え、廊下の足跡が角を曲がるのを待ってから、俺が着いてゆくのを待たずに飛び出して言ってしまった。 俺は慌てて後を追いかけ、支払いカウンターで店員に捕まった。 「三時間お二人様いぇ六千円ぃあいあーす」 ハルヒには今度、フリータイム料金と言うものがある事を教えてやらなければならないようだ。 「あじゅじゅしたー」 ◆ 時刻は午後八時。いい加減込み合い始めた駅前で、俺よりも随分と早く出て行ってしまったハルヒと再び合流できたのは殆ど奇跡に近い。携帯電話を使えば楽勝だったのだろうが、どういうわけか俺たちは二人ともその手段を思いつけなかった。 (というか、ハルヒはそもそも俺の存在など忘れてしまっていたのである) 夜の街に置き去りにされ、いっそこのまま帰ってしまおうかと駅前に向かった俺は、改札を抜けて(切符は買ったんだろうな?) 二段飛ばしで階段を上がってゆくハルヒの後姿を見つけ、慌てて切符を購入し、ハルヒが上って行ったのと同じ階段を駆け上がった。ホームにはちょうど電車が来ており、俺は反射的に、閉まり始めていたドアの間に体を滑り込ませ、周りの乗客の顰蹙を買う羽目になった。 ハルヒは俺が乗ったのと同じ車両の、隣の車両へ続くドアの付近に立っており、忌々しそうな目で俺を睨みつけていた。俺が駆け寄ると、ハルヒは俺の脛を蹴り飛ばした後、ドアの窓から隣の車両を指差した。その先には、俺たちには気付かず、窓の外をぼんやりと眺めている朝比奈さんの姿がある。 「おかしいわよ、こんな夜になってから」 「普通に家に帰るだけじゃないのか。お前、朝比奈さんの家、知らないだろ?」 「そうだけど……だとしたら、それだけなのを確かめなくちゃならないわ」 息巻くハルヒの目を見て、俺はほんの少しだけ安心した。それはなんの気はなく出た言葉なのかもしれないが、少なくとも、ハルヒは朝比奈さんを心配する気持ちが少なからずあって、この尾行を行っているようだ。 それに、事実俺としても、朝比奈さんの行動には不審な点を感じざるを得なかった。三時間以上もネットカフェに留まった後、帰宅ラッシュも過ぎた頃の電車で繁華街へと向かってゆく女子高生。どう考えても、あまりまともな筋書きではない。 朝比奈さんは四駅先で降り、俺たちもその後に続いた。ハルヒは定期券があるので問題なかったのだが、俺の買った切符は二駅分までの料金しか満たしていなかったため、ハルヒに急かされながら乗り越しの清算を行い、それで少し時間をロスしてしまい、またもや神様の顰蹙を買うことになった。凍てつく視線が怖い。 ロータリーに出た俺たちは、人とネオンで溢れ帰る街を見渡し、朝比奈さんの姿を探した。探すまでも無く、彼女はすぐ目の前の長い赤信号でつかえていた為、俺とハルヒは再び何とか追いつく事が出来た。大通りを暫く歩き、駅前の喧騒の端まで来た所で、朝比奈さんは通りに面した雑居ビルの裏手へと入って行く。ビルを見上げると、三階の窓に貼り付けられた色鮮やかな看板の文字が俺の目に飛び込んできて、それで大体の経緯が把握できてしまった。 ◆ ―――『コスプレ喫茶 Go☆To☆ThaT』 ◆ 「いらっしゃいませ、ごしゅじゅんしゃ」 制服姿で入店する俺たち二人への視線やら、朝比奈さんの胸部の開いたメイド服姿と凍結した表情やら、頭の中に思い出される二日前に耳にした噂やら、隣で聞こえるハルヒのテンションが上がってゆく音やら…… 朝比奈さんのこの窮地が、果たして健全なものであったと安心して良いのか、不健全極まりないものであると嘆いたら良いのか、俺には判断しかねる問題だ。近頃は色々と判断に困るものが多すぎて、非常に困る。ああ、ややこしい。 つづく
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/2538.html
刑事たちの夏 題名:刑事たちの夏 著者:久間十義 発行:日本経済新聞社 1998/7/24 初版 価格:¥1,800 本は、人を繋いでしまう不思議な接着作用を持つ。この本はぼくの通っていた居酒屋の店主から「これ、いいよ」と頂いたもので、ぼくは当時、花村萬月の『たびを』という自転車で日本一周してしまう自伝的小説を店主にお貸ししたそのお礼みたいなもので、ぼくはお返し頂いたが、店主は差し上げますとプレゼントしてくれた。返さないで良いということが結局は仇になり、四半世紀も経ってから今頃この作品を読んでいるのだった。ぼくの不義理にも関わらず、この作品は決して錆びることのない20世紀最後のまさに世紀末的混沌を刑事小説という側面から抉り出した傑作小説なのであった。版元が日経というところでもこの作品の品質が伺えようというものだ。 大蔵省のキャリアの飛び降り自殺が物語の発端だが、一方で他殺も疑われる中、早々に警察から自殺との判断が下されたことで、却って上からの圧力が疑われる状況下、真実を暴こうという者たちと、それを抑えつけようとする組織との暗闘が始まる。それらに巻き込まれる個人、組織、機関など、魑魅魍魎が多層的に蠢く国家規模の圧力が混沌の中で描き出されてゆく。 そんな深い闇の奥底に、真実を模索する主人公の刑事は隠密捜査を行いながらも徐々に孤立し、追いつめられてゆきつつも、思いがけぬ真相に近づいてゆく。主たる舞台は首都圏だが、北海道で起きた過去の類似事件に執念を燃やす道警の元刑事や、その地での新たな殺人事件も発生するなどして事件はさらにスケール感を増してゆく。 登場人物が相当に多いので、ぼくはつい人物相関図を作成してしまい、それを参照しながら文脈を追って読んでみた。国産ミステリーは登場人物一覧がないから、キャラクター紹介が巻頭にサービスされている海外ミステリーに比べるとつい読みにくいと感じてしまう。ぼくは、たまに人物相関図をExcelで作ってスムースに物語を読み解くようにしている。 それにしても本作は、登場人物の多さが凄まじく、政財界や警察組織内部にまで関係者が至るのを見ても、如何に凝りに凝ったプロットであるか、物語の深さが伺える。リアルで壮大な建築物の如くよく設計された隙のないストーリーでありながら、それぞれのキャラクターの個性もしっかりと書き込まれており、あたかも独立したいくつもの短編小説が同時進行的に盛り込まれているかにも見えてくるほど本作は豊穣だ。 意外過ぎる結末と、そこに至るプロットの非情さの裏には、あくまで巨悪を逃さずしっかりたたっ斬るという作者の強い意志や悲劇に対する怒りが伺われる。多くの善意が活躍するとともに、少なくない犠牲者も出る裏社会や国家悪の非情を冷徹に描きながら、現代のこの巨きな悲劇に片を付けるという潔さを見せて、最後には深く胸に残るような作品だ。刑事小説としてはよく見られるように、本書も多くの際立った個性とキャラクターたちの獅子奮迅の活躍が胸に残る。熱い魂が腐敗した世界を駆け抜ける快感が物語を縦横に走りまわる快感は、この作品の真骨頂であった。 (2023.2.26)
https://w.atwiki.jp/mustnotsearch/pages/2441.html
このワードは、通常の表と特定の手順にまたがっている言葉に登録されています。 登録タグ これはひどい グロ ゲーム ビックリ フリーゲーム ホラー 危険度4 実況 悲劇 猫 通常の表と特定の手順にまたがっている言葉 非常識 ウルフRPGエディタ製の謎の無料ホラーゲーム。 猫を操作して色々なマップを巡るという内容で、特にストーリーのようなものはない。 途中に不気味な動画やグロテスクな画像(こげんた事件の猫の死体など)が挿入されたりと、何かと不気味な仕上がりになっている。 実況動画にダウンロードリンクが貼ってある。 実況動画の説明文によると、投稿者はゲームプレイ後、周りで色々なトラブルにも見舞われたらしい…。 「ホラーゲーム K」で検索すると、ゲーム製作者とコンタクトを取ることに成功したというゲーム実況者による解説サイトもヒットする。 URL:firestorage.jp/download/e1f990d7d23f354ff9451ce735a928436ac8a5cb 関連項目:sad satan…インスパイア元 + 流れる映像 OMG OO-LALA sad sad satan This is only a test 分類:ホラー 、ビックリ、非常識、グロ 危険度:4 コメント このゲームの作者は動物虐待者に飼い猫を殺された過去がある。その飼い猫がこのゲームの主人公でゲームの名前でもあるK -- BPM222.22 (2018-03-06 00 43 46) 全部英語で書いてる辺りが痛々しい しかも英語間違ってるし -- 名無しさん (2018-03-06 19 41 06) 作者さんとK -- 名無しさん (2018-05-27 12 32 26) 途中送信失礼。解説サイト、動画を見ると作者さんとKが可哀想で泣きました…猫飼ってる身として動物虐待は許せません -- 名無しさん (2018-05-27 12 34 59) なんで全編英語で書かれているんだ、製作者は中二病か何か? -- 名無しさん (2018-05-27 13 07 46) こげんた... -- 名無しさん (2018-08-01 14 13 17) 不謹慎極まりない -- 名無しさん (2018-08-01 14 14 07) ゲームは解説サイトで再配布されてるね -- 名無しさん (2018-08-03 18 35 30) これつくった奴はケモショタとRADWIMPS好きの工房 -- 名無しさん (2018-08-07 13 53 36) 自分で火ぃつけてまわってた -- 名無しさん (2018-08-07 13 54 11) そんなことしても有名にはなれなかった 3年前 2年前かな ずっと見ていたよ -- 名無しさん (2018-08-07 13 54 46) 解説サイトが自演臭かったがやっぱ自演だったのか -- 名無しさん (2019-03-18 13 28 05) こげんた・・・k -- rex (2019-11-02 16 59 28) ...スペル間違ってんじゃねーか!!w -- 名無しさん (2020-03-06 15 21 52) 何故わざわざ英語にしたのか。普通に日本語で作ればいいのにこの作者の思考は理解できない。 -- 名無しさん (2020-04-28 11 40 41) 作者の話は真実なのか虚実なのか -- 名無しさん (2020-08-31 11 09 37) 作者さんは特定されたくないって言っていたので、英語にしたのは、そのあたりが理由だと思う -- 名無しさん (2021-08-17 11 28 53) これバンプのKからきてるんじゃ… -- ねこた (2021-11-09 07 42 48) バンプのKじゃないよ、作者も知らないで全くの偶然だと話してた -- 名無しさん (2021-12-08 20 55 17) 英語はめちゃくちゃ Sad satanの二番煎じまでして伝えたかったのはもう既にクソ有名な事件 信じてもらえないかもと前置きしてまで語った自分語りは自分のペットの管理すらロクにできず逃げられて帰ってきたら死んでたとかいうしょーもないエピソード 猫好きを自称する人間が如何にくだらないかを自分から世界に発信してくれてたすかる -- 名無しさん (2021-12-30 19 41 42) ↑流石に言い過ぎやろ。普通猫殺す方がどう考えてもおかしいし、全くもって言ってることが的外れで笑える -- 名無しさん (2021-12-30 19 47 37) そもそも虚実だとわかるソースはどこにあるすか? -- 名無しさん (2022-01-10 05 52 18) ま、仮に虚実だとしても↑3の方はまともではない -- 名無しさん (2022-01-10 05 55 03) 虚実である証拠w 簡単な想像力も無いらしい まずこのゲームのモデルにもなっている福岡猫虐待事件は2002年ネット新聞TV共に大きな騒動になった それ以来猫等の動物虐待事件はセンセーショナルなものになったんですよ 誰の所有物でもない野良猫一匹毒殺したって事件でも新聞に載る なぜなら愛護法違反は刑事事件だから。 「飼い猫」がズタボロにされた!?w「耳が切断」された!?w こんな猟奇的な事件が全くニュースになってないのも違和感があるしそもそも刑事事件が起きてるのに直前に夜逃げする程度で足取りが追えなくなるほど日本の警察、そして行政による戸籍制度は無能ではない このエピソードは優秀な日本のシステムに対する侮辱ですらあると言える また他人の所有物であってもネコは日本の法律で愛護動物と定められているから適用されるのは器物損壊罪ではなく動物愛護法違反です。おかしな点が多すぎるんですよこのエピソードには。 -- 名無しさん (2022-02-06 17 28 56) ここまで詳しくすれば納得できますか?虚実のエピソードを使って、実際にあった胸糞の悪い事件の画像も使って、他人が作った映像作品も勝手に使って、結局自分の自己顕示欲を満たしたかっただけにしか見えない。本当に猫を殺されてそれを伝えたかった奴は自演して回りますか? バレた時に心証が悪くなるだけじゃないですか? ネコが殺されたんですっていえば↑1,3のように無条件で心優しいバカが同情してくれるじゃないですか。心底不愉快で胸糞が悪いんですよこの作者の精神性が。 -- 名無しさん (2022-02-06 17 29 44) うそはうそであると見抜ける人でないと難しい -- 名無しさん (2022-02-20 09 10 19) まあでも嘘のエピソードであったとしてもホラゲーとしてはよく出来てると思う -- 名無しさん (2022-02-20 09 11 42) 端的に換言すると?(理解力皆無人間)(-_-;) -- kamilia (2022-02-23 01 38 36) 某ゆっくり実況から来ました -- 名無しさん (2022-04-11 16 15 10) このゲーム?怖い -- 名無しさん (2022-12-30 19 23 45) 上で発狂してるコメがあるけど、生き物苦手板の連中が嬉々として行為の報告してる通り愛護法なんて有名無実なんだわ -- 名無しさん (2024-03-19 08 20 16) 何してるんだ!動物虐待者! -- 18号 (2024-05-29 18 45 13) ダウンロードしてやりたいけどリンクが見つからねぇ -- 名無しさん (2024-05-30 16 52 29) ↑ firestorage.jp/download/e1f990d7d23f354ff9451ce735a928436ac8a5cb -- 名無しさん (2024-09-10 19 17 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/739.html
踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ! part67-131~139 131 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 17 20.89 ID XHcM16Le0 DSのゲーム『踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!』行きます。 プレイしたのが随分前で、ネットで調べてもゲームオリジナルの登場キャラについては 名前が分からないので、あだ名で表記していますがご容赦を。 『主要登場人物』 (青島俊作) 元営業マンだったのが刑事ドラマに憧れて警察に転職したという異色な経歴の刑事。 元営業マンならではの他人の心を読む能力と 他人を思いやる心、卑劣な犯罪を許さない正義感を併せ持つ熱い主人公。 (恩田すみれ) 男勝りの女刑事。 以前に自分自身がストーカー被害にあったためにストーカーへの怒りは人一倍強い。 (真下正義) キャリア組であり階級は青島よりもずっと上なのだが、 その事を気にせずに青島を先輩と呼んで慕う、キャリアらしからぬ刑事。 父親もキャリア組、それも結構高い地位におり、 父親のコネを使って得た情報で青島達をサポートする事もある。 また電子機器に強く、今回は盗聴器探しや画像解析などでも活躍する。 (室井慎次) キャリア組の、青島達の上司。 警察組織を改革し、上司が部下を押さえつけたり 警察同士が縄張り争いしている現状を変えたいと望んでいる。 今回のゲームではシナリオの節目で情報を整理し新たな情報を得るという、 頭脳労働担当の面が強く出ている。 (スリーアミーゴス) 所長・副所長・刑事課長の三人組。 目上の者には媚びへつらい、部下はこき使い、普段は緊迫感も無くマイペースに働き 時にはずるい事もする、困ったおっさんトリオ。 とはいえ、部下を意味無く殴ったり左遷したりするようなシャレにならないパワハラや 犯罪組織と内通しての犯罪行為などをするわけではなく、 卑劣さというより小心さ、コミカルさが目立つ憎めないおっさん達。 また、いざという時には上司に楯突いてでも部下を守るという 劇場版ジャイアン的な意外な活躍を見せる時もある。 132 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 17 52.66 ID XHcM16Le0 『メインシナリオ』 (序章) とある日、いきなりスリーアミーゴスに、 主要道路のとある場所に検問を設け横浜ナンバーの車のナンバーを全てチェックせよ、 という支持を受けた青島。 理由を聞いても教えてもらえず、ただ「秘密の特命なのだ」と言うばかり。 仕方なくその通りにし、それが終わった後で湾岸所に戻ると、 恩田や真下も「特命だから」という事でよく分からない指示をされたと言ってきた。 特に恩田は、「名物のレインボーもなかを買ってきて」という、ただのお使い。 そこへ室井が到着した。室井は今後の署の運営についての話し合いのために来たらしく 途中の検問のせいで遅刻してしまったと言ってきたので、 青島たちはスリーアミーゴスの特命の事を話すと、 室井はそれらの情報を元に、一つの結論を出した。 スリーアミーゴスは近々に署の予算が減らされてしまうのではと恐れ それを防ぐために、わざと検問を儲け室井の到着を遅れさせ 話し合いの場に遅刻したという弱点を作ろうとしたのだろう。 青島にナンバーを調べさせたのは、室井の車の現在位置を知るためだったのだ。 恩田にレインボーもなかを買ってこさせたのは、接待用のお菓子にするためだろう。 それらを見抜いた室井はスリーアミーゴスに対し 「今回の検問、理由は何だったのかな?もしかして答えられないのではないだろうな?」 と言うと、青島たちに彼らを取調室へお連れするように命じ、 青島たちはノリノリで命令に従い青ざめたスリーアミーゴスを連れて行くのであった。 とはいえ、正直に白状したならば何らかの処分を下すような事はしないらしい。 133 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 18 24.23 ID XHcM16Le0 (本編) 男の死体が発見されたという事件が発生し、対策本部が作られた。 対策本部内に本庁のお偉いさんが来るという事で ゴマをすって取り入ろうと頑張るスリーアミーゴスを尻目に事件を調査する青島。 被害者の特徴を調べると船乗りである可能性が高いという話になったが、 船乗りなのにまったく日焼けをしていない事を不思議に思い 船乗りたちに詳しい港の人々に聞いてみた所、 被害者は潜水艦の乗組員だったのではという結論に達した。 確かに、潜水艦の中では日焼けをまったくしないだろう。 潜水艦という事は自衛隊が関係しているだろうという事で 自衛隊が駐屯している港に聞き込みをすると、 この付近で最近停泊した潜水艦は『むつしお』だけという情報を得られた。 むつしお搭乗員について調べてもらうと、行方の知れない人が一人いるらしい。 顔を照合してもらうと、見事に同一人物だった。こうして被害者の身元が判明した。 そして青島は港の自衛隊員に聞き込みしている最中、 自衛隊の船舶関係者が所持している工具『ピッチングハンマー』に目を留めた。 このハンマーはボルトやナットを叩いた時の音で 緩んだりしているのを発見するための工具らしいのだが、 特殊な用途のハンマーなためか、叩く部分の片方が、鋭く尖っているのだ。 実は被害者の死体にあった致命傷と思われる頭部の傷が、 『鋭く長細い、少し曲がった棒のようなもの』によってつけられたのだが それがどんな凶器によってのものなのか分からなかったのだ。 このピッチングハンマーが凶器の特徴に合致している事から、 青島はこれが凶器かも知れないと考え、それを借りて対策本部へ持っていった。 照合の結果、同タイプのピッチングハンマーが凶器だと判明。 となると、このタイプのピッチングハンマーを持つ自衛隊関係者が怪しくなる。 その頃、恩田はストーカー事件を追っていた。 女の子が「仕事仲間の友達がストーカー被害に会っている」と 刑事課の部屋に直接入ってきて相談してきた時に、 最初に対応したスリーアミーゴスの一人が「受付で相談してね」と常識的な対応をしたのだが、 その場にいた恩田が「私に任せてください!」と直接請け負ったのだ。 早速、恩田はストーカー被害者の友達であるパン屋の子の所へ行ってストーカーについて聞いてみたが 「せっかく来て下さるお客様の事をストーカーだなんて。お客様を悪く言えません」 と、警察に協力してもらう事を拒否してくる。 恩田がパン屋の周囲を調べると、パン屋の子を遠くから憎々しげに見つめる男がいた。 これが女の子の言うストーカーなのだろう。 実際にストーカーがいる事を確認した恩田は、 青島にストーカーの仕事先の勤務表を入手してもらったり、 真下にパン屋の子のアパートに仕掛けられた盗聴器の発見をしてもらったりしながら ストーカーの情報を調べていった。 再びパン屋に行くとストーカー男が最初に警察に相談に来た女の子と口論をしていて、 口論の果てにストーカーが女の子を突き飛ばしたので、これ幸いと現行犯逮捕する。 134 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 19 28.33 ID XHcM16Le0 だが、逮捕して近くの交番に預けてから少しして、ストーカーが逃走したという電話を受ける。 ストーカーの家の場所は既に知っていたので、早速家の中に踏み込む恩田と青島。 先ほど逮捕したときに着ていた服が置いてあるという事は逃走後に一度ここに戻ったと考え、 ストーカーの今後の行動についてのヒントがあると考えた二人が部屋を調べると、 ナイフが何本も入るナイフケースから1本のナイフが抜かれているのを見つけた。 ナイフでストーカー被害者を刺す可能性があると急いでパン屋へ向かうと まさにストーカーがストーカー被害者刺そうとしている所だったので、 急いで二人の間に割って入り、取り押さえる事に成功。 こうして、ストーカー事件は解決した。 恩田刑事が取調べをすると、ストーカーは自分の趣味について語り始めた。 ストーカーはアニメ『ピンクサファイア』の熱心なファンで、 最近もピンクサファイアのファンが集まるイベントに行ってきたらしい。 ストーカーが首にかけているピンクサファイアのキャラが描かれたボールペンは その日にその場所で行われたイベントでしか手に入らないんだぞ、と自慢をするストーカー。 その取調べには青島刑事も同席していたのだが、その時にそのボールペンを目にしていた事が、 殺人事件を解決するための大きな手がかりになるとは、その時点では知るよしもなかった。 恩田と青島はストーカー男の部屋から隠し撮りしたストーカー被害者の写真などを押収し、 刑事課で検分している所に真下が来て、 ストーカー被害者が男性と会っている写真を見て、ある事に気づく。 「あれ?ストーカー被害者と会っているこの男、あの殺された潜水艦乗員じゃないですか?」 こうして、この二つの事件が繋がった。 ストーカー被害者と潜水艦乗員だった殺された男が会っている写真を見ると、 何か絵のような物を渡してるので真下が画像解析をしてみると、渡しているのは地図だったと分かった。 自衛隊員と地図の受け渡しをしているという事は、ストーカー被害者の正体は 日本の情報を得ようとしている外国のスパイなのだろうか? だとしたら、ストーカー事件で警察の助けを受けようとしなかったのも、 スパイという正体を暴かれる危険を冒さないためだと納得がいく。 早速ストーカー被害者もとい女スパイを車で尾行してみると、 いきなり二台の車に前後を挟まれてしまった。 彼らは公安で、以前から彼女がスパイだと知っていたらしく 「彼女を泳がせているんだ、余計な事をしないでくれ」 と高圧的な態度で言ってきた。 135 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 19 58.95 ID XHcM16Le0 ここまでの捜査で、潜水艦『むつしお』の乗員の中に犯人、 もしくは事件に深く関係のある人間がいるのでは?と考えた青島は、 表向きは病気での長期入院という事にして、 『むつしお』に、機械のメンテナンスをしに来た外部の社員として乗り込み 数週間の航海に同行する事にした。 軽く自己紹介をしながら乗組員に色々聞き込んでいくと、料理係の男に 「色々聞いてきて、刑事さんみたいだね。これから『刑事さん』って呼ぶね」 と、正体そのままなあだ名をつけられて内心ヒヤリとする青島。 そんな話をしているうちに潜水艦の航海が始まったようで、海の底へと潜って行く。 「おおー、沈んでますね」と言うと、副艦長に 「沈んでいるんじゃなくて潜ってるんだ! 沈むは受動的で潜るは能動的という違いがあるんだ!」と怒られた青島だった。 その頃、室井は、被害者の奥さんへ事情徴収をしていた。 被害者には1億円生命保険という、 自分に何かあった時のためのものとしては高すぎる保険がかかっていたので 注意深く事情徴収をしたが、あまり話を聞けなかった。 特に、事件当日に誰かと会ってた事について、はぐらかすのが怪しい。 その事を室井から聞いた青島は、先ほど怒ってきた副艦長が怪しいと考え、 自然に最近の行動を聞き出そうとしたが やけに非協力的な態度で断り、それでもしつこくすると殴ってきた。 こんな風に取り付く島も無かった副艦長だったが、 副艦長が機械に巻き込まれそうになった時に青島が助ける、 というお約束的なイベントが起きて副艦長は協力的になり、 事件当日の事を教えてくれた。 思ったとおり被害者の奥さんと密会、つまり浮気していたのだ。 だがこれで、奥さんもこの副艦長も容疑者から外れる事になった。 (二人で共謀して殺したという可能性は無いようだ) こうして殺人の疑惑は晴れた副艦長だったが、 乗組員の奥さんと浮気していた事がばれた事で艦内での人望はガタ落ちとなり、 部下にすら「この船乗りの面汚しが」「他人の奥さん取ってんじゃねーよ」 などと面と向かって言われるようになった。 しかも潜水艦乗りの掟に、 『乗員の妻と浮気した物は二度と潜水艦に乗れない』というものがあるらしい。 まあ、自業自得ではあるが… 136 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 20 48.14 ID XHcM16Le0 次の日、青島が潜水艦の各所を見て回っていると、何本も置いてあるペンに混じって あのストーカーが持っていたのと同じボールペンがあったのを発見する。 つまり、ストーカーが行ったピンクサファイアのイベントに、乗員の誰かも行っていたのだ。 そしてそのイベントの日時は、殺人事件の被害者が殺された日に近い。 この潜水艦の乗員であり、被害者と同じ時期に地上にいたとなれば犯人の可能性は高い、 そう考えた青島はこのボールペンの持ち主を探し始める。 とりあえず近くの人に聞いてみると、 「まあ、多くの部下を持つような階級の高い人の物ではないでしょうね。 だって、そんなボールペン持ってる人に命を預けたりしたくないでしょう?」 という役に立つのか微妙なアドバイスをもらったが、 とりあえずその通りに階級の低い人に聞いて回ってみると、 料理係がボールペンの持ち主だった事が分かった。 「あのイベントに行ってきたんですよ!青島さんもピンクサファイア好きなんですか!?」 と料理係が聞いてくるので、 「そうです、僕もオタクなんですよ」 と話を合わせると、ピンクサファイアの魅力について語り始めるので 適当に相槌を打ちながら話を聞く青島だった。 その後、湾岸署の方でもイベントの時に撮影された映像を解析し、 嬉しそうにイベントに参加する料理係と、 つまらなそうにイベントに同席している被害者が確認された。 数日後、地上では、盗難にあった新型テレビ数台が そこらへんの道端に投げ捨てられているという通報があり、 それらのテレビは警察署に一旦持ち込まれていた。 それを電器店に伝えると 「盗まれたのは警察がしっかりしないせいだから、 捨てられた時に壊れたテレビはそっちで直してから返してよね!」 と言われ、恩田刑事は泣く泣くテレビ修理をする羽目になっていた。 (ここでは修理する刑事を選べたので、選択によっては真下刑事とかが直す事になったのかも) そして修理中に、テレビに血がべったりとついているのが見つかった。 その血をデータベースと照合すると、例の潜水艦乗組員である被害者の血だと判明する。 テレビが捨てられていた場所は私有地だったのでそこの所有者に問い合わせてみると、 その場所には人の出入りが記録される装置がついていた事が分かる。 その話と周囲の目撃証言をあわせて考えると、 外国人たちと、被害者と、謎の男が入った記録があり、 外国人たちと謎の男のみ出た記録があるので、そこで被害者が殺されたと分かる。 外国人たちはどうやら日本の情報を盗みに来たスパイであり、 彼らは日本の秘密を国外へ持ち出すだけでなく、 出国直前に大量の家電製品を盗んでいく習性があるらしい。テレビが盗まれた理由はそれだろう。 しかし殺した際に血がついたので、慌てて捨てたのだ。 そして、謎の男の特徴があの料理係と似ている事が分かる。 137 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 21 33.32 ID XHcM16Le0 無線でそれを聞いた青島は、例のボールペンの件とあわせて考えて、 料理係が殺人事件の犯人なのだろうという結論に至った。 それを早速無線で室井に伝えようとして近くにいた乗組員に無線の準備を頼んだのだが、 色々試したものの上手くいかず、その乗組員は謝るとそのまま去っていった。 そこへ艦長が着たので、料理係が犯人である可能性が高く、 潜水艦が上陸した後で逮捕する事になるだろうと艦長に説明する青島。 そこへ先ほどの乗組員が、気まずそうな顔で来てこう言った。 「すいません、さっき無線をいじくった時に艦内放送をオンにしてしまったようで、 今の話が艦内全体に聞こえてしまったようなんです…」 それはつまり、犯人と思われる料理係にも聞こえてしまった事も意味する。 青島が料理係を探しているうちに、料理係は艦長に拳銃を突きつけ人質に取ってしまった。 「あんた、本当に刑事さんだったんだ…」 刑事っぽいから『刑事さん』なんてあだ名をつけた相手が本当に刑事だと知り驚いているようだが、 それ以上に料理係は自分が犯人だと知られて狼狽し、慌てていた。料理係は事件の全貌を語る。 「俺とあいつは日本の情報を外国に売るスパイだったんだ。 だがあいつは、俺の方が危険を犯しているのに俺以上の取り分を持っていったんだ。 それにあいつは「潜水艦に乗っているのは金のため」と言ったんだ! 俺は潜水艦が大好きだから、それが許せなかった! だからピッチングハンマーで殺してやった!このハンマーで殺してやると前々から思ってたからな!」 一通り事件について話すと、これからの事について料理係は話し始めた。 「こうなったら艦長を人質にして、俺が艦長になってやる! 俺はバカだから100回生まれ変わっても艦長になれないから、 この機会に艦長になるんだ!」 料理係は以前話をした際に、潜水艦を心から愛しており潜水艦内で昇進できるよう猛勉強したが、 使える時間全てを使っても昇進試験に落ちてしまった事を青島に話していた。 そうした潜水艦への熱い思いと挫折が、殺人事件の発端の一因なのかも知れない。 「さあ、艦長命令だ!52号線を使って東京湾に入れ!そして潜水艦が最強だと知らしめてやるんだ!」 52号線とは、ストーカーの写真に写っていた、被害者が女スパイに手渡ししていた地図にも書かれていた、 東京湾の海底にある、潜水艦だけが通れる秘密の海底ルートの事。 これを使えば潜水艦は一切関知されずに東京湾のかなり内部まで侵入できる。 それを使って東京湾に侵入し「潜水艦が最強だと知らしめてやる」ということは、 東京湾で潜水艦に搭載された兵器を使って破壊行為をしようという事なのだろう。 料理係は追い詰められて自暴自棄になりそんなことをしでかそうとしているのだ。 青島や他の乗員は武器保管庫へ言って武器を調達しようとしたが、 既に全ての武器は料理係に持ち出されてしまったようで拳銃を所持しているのは料理係のみ。 料理係から人質を取り返すのは非常に難しい状態だ。とりあえずは言うとおりにするしかない。 『むつしお』は東京湾へ向けて進んでいった。 138 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 22 09.32 ID XHcM16Le0 この事はすぐに無線で湾岸署にも伝えられた。 この話を聞いた室井は、東京湾に人を送り人々を避難させ、 もし本当にむつしおが兵器で東京湾を攻撃した際の被害を少しでも減らそうとする。 だが、室井の上司がそれをやめさせようとした。 警察の、そして政府のお偉方は、この事が知られて日本の威信が損なわれる事を恐れ、 この事を隠蔽して人々を非難させずにいようというのだ。 室井は当然反発し、人々の避難のために自ら東京湾へ行こうとする。 上司は近くにいたスリーアミーゴス達に命令に背く室井を捕らえるように言うが、彼らは 「そんな命令困りますよ!我々も命令違反する所なんですから!」 と言うと室井を見逃す。 「いくらなんでも、人命を軽視する命令には従えないよね」 「でも、これで退職金はパーですなあ」 「再就職も厳しいでしょうなあ」 「我々の仕事、ツブシがきかないですからね」 「ところで52号線とか言ってたけど、この辺にそんな高速道路あったっけ?」 と、上司に背いてでも人命を守る覚悟を決めつつも いつもどおりにマイペースなスリーアミーゴスを尻目に、室井・真下・恩田は東京湾へ向かった。 室井や真下は東京湾で子供達を引率したり石油が満載されたタンカーを避難させた。 恩田も同じように万が一の時の被害を減らすべく逃げ遅れた人を探していると、 あの女スパイが周囲を気にしながら走っているのを発見する。 この混乱に乗じて出国しようとしていると感づいた恩田は、 近くにいた警官に協力してもらい、挟み撃ちにして女スパイを捕まえた。 「なんでスパイを警察が捕まえるのよ!」と言ってくるので、 「国家の機密を盗むのだって泥棒、それを捕まえるのも警察の仕事です!」と言い返す恩田。 そこへ以前恩田に高圧的な態度をしてきた公安の者が来て 「この女スパイを見失っていた所なんだ、捕まえてくれてありがとう」 と、しおらしくお礼を言ってくるので 「泳がせておくのは結構ですけど、見逃さないようにしっかり見張っててくださいね!」 と、一言チクリと言ってやる恩田だった。 こうして東京湾の人々の避難は進んでいったが、短時間の間に避難できた人はあまりにも少なかった。 タンカーを避難させたところで、地上にも石油貯蔵庫がたくさんある。 そこを攻撃されてしまったら大規模な火災が発生し、多くの命が失われる事には変わりない。 最終的には、むつしおの攻撃が止められるかどうかにかかっていた。 むつしおは、とうとう武装で東京湾を攻撃できる地点まで来てしまった。 料理係が魚雷で東京湾を撃つように命令し、乗員達はそれでもためらっていたが、 その時魚雷に何かがくっついているのが見つかる。 これは時限爆弾で、このまま爆発すればむつしおの乗員は全員死亡するだろう。 そうしないためには、魚雷を東京湾へ向け発射するしかないと料理係は言う。 攻撃目標は既に東京湾へロックされ、変更はできない。 つまり、自分達が死ぬか東京湾の人が死ぬかの究極の二択というわけだ。 そのうち、乗員の一人が「許してくれ、俺はまだ死にたくない!」と言うと 魚雷を発射しようとする。それを見て魚雷が発射されると確信し油断したのだろうか、 料理係は青島に不意打ちの体当たりをくらって銃を奪われ、拘束された。 139 :踊る大捜査線 THE GAME 潜水艦に潜入せよ!:2014/05/07(水) 00 23 05.35 ID XHcM16Le0 後は魚雷の時限爆弾を解除すれば、東京湾の人々も、むつしお乗員も無事に助かる。 だが、時限爆弾にはパスワードによるロックがかかっていた。 当然パスワードを聞こうとするが「ここで教えるくらいなら最初からこんな事やるかよ!」 と言ってきた。どうやら自分でパスワードを当てて解除するしかないようだ。 料理係は自己顕示欲が強いから、パスワードは無意味な数列などではなく意味のある言葉のはず、 そう考えた青島はパスワード解除を始めた。 青島は以前に料理係と話した事を思い出していく。料理係と料理の話をした時に 「カレーライスのレシピは秘密です、例え拷問されても話しませんよ」 と言っていたのを思い出し『カレーライス』と入力したが、ハズレだった。 次に、料理係がアニメ『ピンクサファイア』が好きなのを思い出し 『ピンクサファイア』と入れるがこれもハズレ。 いよいよパスワードの手がかりもなくなってきて、艦内にも諦めムードが広がる。 「艦長、あなたと一緒にむつしおで仕事できて光栄でした」と言う副艦長。 だが、青島は料理係との話を深く思い出していき、パスワードの心当たりを思い出す。 「これならいけるかもしれないぞ!」 そう言いながら青島はとある女性の名前を入力すると、時限爆弾は解除された。 その女性は『ピンクサファイア』のキャラの声を担当している女性声優の名前。 料理係とピンクサファイアの話をした時に話題になった、 料理係が様付けで呼ぶ位に熱烈なファンな、声優の名前がパスワードだったのだ。 こうして料理係は捕らえられ、一人の犠牲も出ずに事件は解決した。 室井は命令に逆らったものの、何らかの処分を下されたりはしなかった。 青島は職権乱用の罪状で起訴されてしまったが、弁護士の手腕で無罪になった。 END 以上です。このゲームの途中で色んなミニゲームをプレイする事になりますが、 ゲームをまったくやらない人が「踊る大走査線が好きだから」とプレイする事も考えたせいか、 ミニゲームの内容はかなりヌルく、苦戦した時にはヒントももらえます。 中古価格は非常に安く500円を切る場合もあるので、 踊る大走査線のファンの方は、やってみてはいかがでしょうか?
https://w.atwiki.jp/eizoulist/pages/114.html
【番組名】 古畑任三郎スペシャル「すべては閣下の仕業」 【放送日】 2004年1月3日 【放送局】 フジテレビ 【出演者】 主演:田村正和 出演者:松本幸四郎、津川雅彦、八嶋智人、及川光博他 古畑任三郎 すべて閣下の仕業 [DVD]
https://w.atwiki.jp/hanrei/pages/124.html
平成17年10月4日判決言渡 平成16年(ワ)第21540号 損害賠償請求事件 判 決 主 文 1 原告の請求を棄却する。 2 訴訟費用は原告の負担とする。 事実及び理由 第1 請 求 1 被告は,原告に対し,3億7280万円及びこれに対する平成16年10月17日から支払済みまで年5分の割合による金員を支払え。 2 訴訟費用は被告の負担とする。 第2 事案の概要 本件は,原告が,脱税の証拠隠滅工作のための資金を被告に交付したにもかかわらず,被告はこれを着服したとして,被告に対して,委任契約不履行あるいは詐欺による不法行為に基づく損害賠償を請求した事案である。 1 前提となる事実 次の各事実は,争いがないか,後掲各証拠により認めることができる。 (1) 原告は,スポーツイベントK-1などの企画及び興行等を目的とする株式会社ケイ・ワン(平成15年8月20日以降は,商号変更により,「株式会社K-1」となる。以下「ケイ・ワン」という。)の元代表取締役である。 (2) 原告は,①ケイ・ワンの顧問税理士のA及び会社経営者のBと共謀の上,ケイ・ワンの法人税を免れようと企て,架空仕入れを計上するなどの方法により,平成8年10月1日から平成12年9月30日までの4事業年度にわたり,ケイ・ワンの所得を9億0949万2644円秘匿し,虚偽の過少申告を行なって,3億0193万6300円の法人税をほ脱した法人税法違反,②東京国税局査察部の国税犯則調査を受けているケイ・ワンの法人税法違反事件につき,平成11年9月期及び平成12年9月期の法人税に係る簿外経費をねつ造するため,平成13年11月上旬ころ,被告及びCに対し,ケイ・ワン主催のK-1大会へのD出場に関する違約金条項を含むケイ・ワンとCとの間の内容虚偽の契約書を作成するように依頼し,両名をしてその旨を決意させ,内容虚偽の契約書を作成させた証拠隠滅教唆の各被告事件(以下,法人税法違反被告事件を「本件脱税事件」,証拠隠滅教唆被告事件を「本件証拠隠滅事件」といい,両者を併せて「本件刑事事件」という。)で東京地方裁判所に起訴された。 東京地方裁判所は,平成16年1月14日,各起訴事実につき有罪とし,原告を懲役1年10月の刑に処し,原告は東京高等裁判所に控訴したが,同裁判所は,同年12月6日,控訴棄却の判決をした。(甲第1,第2号証) (3) ケイ・ワンは,本件脱税事件の被告人として,原告と併合審理されていたが,東京地方裁判所により,平成16年1月14日,罰金7000万円に処せられ,同判決は同年4月29日確定した。 (4) 被告は,本件刑事事件に関連した証拠隠滅の罪で,東京地方裁判所において,同年2月17日,懲役1年6月,執行猶予3年の有罪判決を宣告された(乙第1号証)。 (5) Cも,平成16年10月20日,東京地方裁判所において,被告と同じ起訴事実について,懲役10か月,執行猶予4年の有罪判決を宣告された(甲第8号証)。 2 争 点 (1) 原告の主張した日時及び金額どおりに,原告から,被告に対し金銭の交付があったか。 (原告の主張) 原告は,被告に対し,別表記載のとおり合計4億3500万円から4億6500万円の現金を交付した。 (被告の主張) 別表記載3の金銭の受領は認める。別表記載7については現金が入っていると思われるボストンバックを受け取ったことは認める。その余の事実は否認。 (2) 被告は,原告から交付された金銭をCに交付せず,自ら領得した か。 (原告の主張) 被告は,(1)において原告が被告に交付した金員のうち,以下のとおり合計約6220万円をCに交付したのみで,原告からの交付金との差額である少なくとも3億7280万円を自ら領得した。 ①平成13年12月ころ,アメリカにある口座に30万ドルを振り込み(当時の1ドルが約110円であるから,約3300万円) ②平成14年2月末ころ,現金2000万円の交付 ③平成14年2月下旬ごろ,現金700万円から800万円の交付 ④平成14年2月下旬ごろタクシー代として120万円を現金で交付 (被告の主張) 被告は,(1)において原告から預かったことを認める金銭は全てCに渡しており,領得していない。その余の金銭については,被告はそもそも原告から預かっておらず,したがって領得することもあり得ない。 (3) 被告の行為につき詐欺を原因とする不法行為が成立するか。 (原告の主張) 被告は,ケイ・ワンが国税局の査察を受けたことに動揺する原告に対し,あたかも心配して助けるため種々の教示を行っているように装いながら,原告から金銭を騙し取ることを企て,原告に対して,言葉巧みに,時に恐怖心をあおり,あるいはその恐怖から脱却する方法がある旨申し向け,真実はその用途に使う意思はないにもかかわらず,別表の支払理由欄記載のとおり,証拠隠滅工作を担当するCら協力者に対する報酬金あるいは弁護士費用名目で,多額の金銭を交付させ,これを自ら領得したものである。 (被告の主張) (2)における被告の主張と同様であり,詐欺の事実は否認する。 (4) 本件につき民法708条の類推適用があるか (被告の主張) 原告は,自ら法人税法違反という犯罪行為を行いながら,国税局の査察がケイ・ワンに入るや,この嫌疑を免れ,逮捕,訴追,実刑を回避しようとして,証拠隠滅工作を企て,被告及びCにこれを教唆したものであり,自らの公序良俗に反する不法な振る舞いを逃れようとして裁判所を欺かんとした者であり,その者が,自らのした行為・給付により生じたと主張する損害について救済を求めることは,法の理念・目的に明らかに反するものであり,裁判所による救済に値しない。この理は債務不履行を請求原因とする損害賠償請求であろうと,不法行為を請求原因とする損害賠償請求であるとを問わず妥当する。 (原告の主張) 一連の罪証隠滅工作は被告が発案し,原告に教示したものであり,被告の主導によって行なわれたものであるうえに,被告は法的知識のない原告につけ込んで,恐怖心をあおりながら多額の金銭を騙し取ったものであり,被告の行為の違法性は原告と比しても極めて甚大であり,民法708条但書に当たる。 第3 争点に対する判断 1 争点(1)について (1) 本件の経緯について 証拠(甲第1ないし第6,第8ないし第11,第13ないし第16,第18,第23号証,乙第1,第5,第6,第8,第9号証)及び弁論の全趣旨を総合すれば,本件の経緯について,以下の各事実が認められ,これに反する証拠は採用しない。 ア 原告は,平成12年春ころ,知人の紹介により,いわゆるイトマン事件の刑事被告人である被告と知り合い,一緒にゴルフや食事をするほど親しく交際していた。 また,原告は,平成8年ころ,Cと知り合い,同人とも親しく交際していた。 イ 原告は,平成13年9月3日にケイ・ワンが東京国税局査察部による国税犯則調査を受けたため,その翌日ころから被告に対応を相談するようになった。被告は,原告に対し,脱税事件は金額が全てであるから,逮捕・実刑を免れるためには,架空でもいいから簿外経費を作って,それを国税局に認めてもらうしかないと助言した。 その際,原告は,被告から,選手に支払った裏ファイトマネーを水増しし,簿外経費としてはどうかとの提案を受けたが,選手の名前を出したくなかったので,これを断り,代わりにプロモーターに対し架空の選手育成費用を支払ったことにして簿外経費をねつ造しようと考えた。 ウ 原告は,被告に指示されて,ケイ・ワンに架空経費を計上するための資金移動先としていたBとAから資料を集めて,被告に渡したところ,被告が送金や還流の状況を一覧表にまとめてくれたことから,両名からの未還流額が相当多額であることが判明した。そこで,原告は,Bに滞留していた資金額を調べたところ,その額が1億3100万円あったことから,それを原資に合計1億3000万円の選手育成資金を支払ったことにすることとし,B及びプロモーターらと口裏合わせをし,国税局の聴取においてその旨答えた。 エ さらに,原告は,有名プロボクサーであるDの日本招へいの費用をCに支払ったことにして架空経費を作ることとし,自らCに連絡して,承諾を取り付けるとともに,被告に対してもその旨を報告した。その後,原告が,被告に対して,平成11年9月期と平成12年9月期の脱税金額が多くて困っている旨相談したところ,被告は,違約金はその期の経費にできるから,違約金条項を盛り込んだ契約書を作成してはどうかと提案し,原告もこれを承諾した。 オ 平成13年11月初めころ,被告がイトマン事件の刑事弁護を依頼していた関係で当時出入りしていたE法律事務所において,原告,被告,Cが集まり,被告から,Cに対して説明がなされ,Cも了承し,虚偽の契約書を作成する話がまとまった。原告は,契約書の作成方法がよく分からず,また,国税局が国税犯則調査を行なっている中で直接Cと連絡を取り合うのはまずいと思い,被告とCの二人で契約書を作成してもらおうと考え,両名に対しその旨を依頼し承諾を得た。 カ その後,被告とCが連絡を取り合って,下記の内容の虚偽の契約書2通を作成し,被告がCの署名のある契約書を当時原告が宿泊していた帝国ホテルの客室に持参したことから,原告は署名をして,被告に返した。 (ア) 平成11年6月24日付け「DEED OF AGREEMENT」 と題する書面は,ケイ・ワンとCを当事者とし,CがDを平成11年12月に開催されるK-1大会に出場させること,ケイ・ワンはCを通じてDに1000万ドルのファイトマネーを支払うこと,このうち30万ドルを契約書の署名時に,470万ドルを署名後2か月以内に支払い,残額の500万ドルは大会終了後60日以内に支払うこと,契約不履行の場合の違約金は500万ドルとすること等を内容とするものであり,ケイ・ワン代表者の原告とCの署名がある。(以下「本件第1契約書」という。) (イ) 同年10月11日付け「SUPPLEMENTARY DEEP OF AGREEMENT」と題する書面は,ケイ・ワンとCを当事者とし,CがDを平成12年12月に開催されるK-1大会に出場させること,ケイ・ワンはCを通じてDに1000万ドルのファイトマネーを支払うこと,このうち100万ドルを契約書の署名時に,400万ドルを署名後30日以内に支払い,残額の500万ドルは大会終了後60日以内に支払うこと,契約不履行の場合の違約金は500万ドルとすることなどを内容とするもので,ケイ・ワン代表者の原告とCの署名がある。(以下「本件第2契約書」という。) キ 本件各契約書に署名後,原告は,被告から,Cが各方面への根回し,交通費など諸経費に1500万円必要であると言ってきたと言われたことから,平成13年11月15日にケイ・ワンから1500万円の仮払いを受け,同月中旬ころ,E法律事務所において,現金1500万円を被告に預け,Cに渡すように依頼した。(別表記載1の金銭の授受) ク 平成13年11月中旬ころ,原告は,被告から,Cが簿外経費を真実らしく装うためにケイ・ワンを相手に前記内容虚偽の契約書(違約金条項)に基づく損害賠償請求訴訟を提起しようと言っている旨告げられ,これを承諾した。 ケ 原告は,被告から,Cが,バングラデシュで契約書に公証人の認証を得るのに3500万円必要であると言ってきたと言われたことから,平成13年11月20日にケイ・ワンから3500万円の仮払いを受け,そのころ,E法律事務所において,現金3500万円をCに渡すよう依頼して被告に交付した。(別表記載2の金銭の授受) コ 被告は,平成13年11月21日,8万ドルをアメリカにいるCの秘書であるF名義の口座に送金した。 サ 平成13年12月ころ,原告は,被告から,Cがバングラデシュで訴訟提起をするのにかかる弁護士費用等として3000万円が必要であると言ってきたと言われたことから,当時,常宿していたさくらタワーの貸金庫に保管していた裏金の中から現金3000万円を,E法律事務所において被告に渡した。(別表記載3の金銭の授受) シ 被告は,同年12月11日,3000万円をCの秘書であるF名義の口座に外国送金した。 ス Cは,被告から送金を受けた上記の資金の中から,契約書作成費用としてアメリカにおける共同経営者に10万ドルを支払い,バングラデシュのダッカにいる弟に5万ドルを送金した。 セ 平成13年12月18日,被告は,被告名義で愛知銀行八事支店からF名義の口座に600万円と400万円の合計1000万円を送金した。 ソ 原告は,平成14年1月ころ,被告から,CがアメリカにおけるD側への工作費用として5000万円必要であると言ってきたと言われたことから,原告が常宿していたウラク青山の部屋において自室の金庫や旅行バックに保管していた裏金の中から5000万円を被告に預け,Cに渡すよう依頼した。(別表記載4の金銭授受) タ 平成14年1月下旬ころ,Cはバングラデシュでケイ・ワンに対する民事訴訟を提起した。 チ 原告は,平成14年2月初めころになってから,国税局の事情聴取において,原告がDを招へいする内金として合計130万ドルを支払ったことがある旨の虚偽の供述をした。 ツ 原告は,平成14年2月ころ,被告から,CがDの関連で,アメリカの弁護士にかかる費用として2000万円が必要であると言ってきたと言われたことから,ウラク青山の自室の金庫に保管していた裏金の中から2000万円をE法律事務所において,Cに渡すよう依頼して被告に預けた。(別表記載5の金銭授受) テ Cは,被告から日本でケイ・ワンに対する損害賠償請求訴訟を提起するため来日を求められ,平成14年2月24日から同年3月1日までの間日本に滞在した。被告は,平成14年2月27日,Cが当時宿泊していたウエスティンホテルにおいて2000万円を裁判費用としてCに渡した。Cは,平成14年2月28日,日本で裁判を起こすために相談していたG弁護士に500万円を渡し,さらに再来日した同年3月16日に同弁護士に800万円を渡し,残りの700万円は飛行機代,宿泊代等に費消した(甲第4号証の資料1,2)。さらに,Cは被告に対し,Cの兄Hへの債務返済の資金として1000万円の用立てを申し出たところ,700万円から800万円ほどの金銭を受け取り,当時Cの運転手だったIに依頼してHに送金させた(乙第9号証の資料6)。そのほか,120万円くらいの現金を被告から受け取った。この時期からCは,Iの運転するハイヤーで頻繁に移動していた。 ト 原告は,平成14年3月上旬ころの国税局の事情聴取で,国税査察官から,原告がDの招へいのための内金として支払った旨説明していた上記チの130万ドルについては,前払費用に当たり,債務確定主義の下では,経費としては認められないかもしれない旨指摘された。そこで,原告は違約金についても経費として認定されないのではないかと危惧し,その旨被告に相談したところ,同月中旬ころ,被告から,E法律事務所において,国税局に違約金を確実に経費として認定させるため,Cに頼んで本件第1契約書に対応する虚偽の支払確認書を作成しておいたと説明され,Cの署名のある支払確認書(同内容のもの2通)に署名を求められ,これに応じて署名を行い,1通は原告が手元にとどめ,1通はCへの交付用として被告に返した。 すなわち,上記の支払確認書は,同年9月30日付け「PAYMENT AGREEMENT」と題する書面(以下「本件支払確認書」という。)であり,ケイ・ワン及び原告とCを当事者とし,本件第1契約書を前提として,ケイ・ワンがその債務を履行しない意図が明らかになり,ケイ・ワンと原告はこの違反を認めたとしてCに対して500万ドル支払うことを合意する内容のものであり,原告とCの署名がある。 ナ 原告は,被告から,Cが日本で民事訴訟を提起するにあたり,弁護士費用や,印紙代など訴訟費用として6000万円必要であると言っていると言われたことから,平成14年3月6日ころに,ケイ・ワンから6000万円の仮払いを受け,そのころ,E法律事務所において,現金6000万円をCに渡すよう依頼して被告に交付した。(別表記載6の金銭授受) ニ Cは,平成14年4月12日,東京地方裁判所に,ケイ・ワンに対して,本件第1契約書及び本件第2契約書に基づく違約金等合計2670万ドルを請求する民事訴訟を提起した。これに対して,原告は,事情を知らない顧問弁護士に対し違約金残額として合計870万ドルを支払う意思があること,和解で処理したい旨を依頼した。なお,既にバングラデシュで提起された民事訴訟は同月上旬ころCによって取り下げられた。 ヌ 原告は,国税局の事情聴取に対して,平成14年3月中旬ころ,前記のバングラデシュでCが提起した民事訴訟に関し,バングラデシュから訴状とともに送られてきた本件第1契約書及び本件第2契約書の写しを提出した外,同年4月下旬ころ,Cが日本で提起した訴訟に関し,訴状とともに送付されてきた本件支払確認書の写しを提出した。 ネ 原告は,被告から,CがD側との間の契約書,領収書作成費用として必要であると言っていると言われたことから,平成14年4月18日,ケイ・ワン社員であるJに指示して,被告との待ち合わせ場所たる新高輪プリンスホテルのパミールの地下駐車場まで,同日,ケイ・ワンから仮払いを受けた現金1億3000万円を旅行バック2個に分けて入れて車で持っていかせて,Cに渡すことを依頼して被告に渡した。(別表記載7の金銭授受) ノ 原告は,被告から,Cが,帳簿への工作が終わったので,バングラデシュの会計士や税理士に対する報酬として3500万円必要であると言っていると言われたことから,平成14年6月13日に,ケイ・ワンから3500万円の仮払いを受け,そのころ,原告が当時宿泊していたホテルオークラの客室において,現金3500万円をCに渡すよう被告に預けた。(別表記載8の金銭授受) ハ 原告は,被告から,バングラデシュの弁護士又はアメリカの弁護士に対する謝礼として必要であると言われたことから,平成14年7月11日にケイ・ワンから5000万円の仮払いを受け,そのころ,当時宿泊していたホテルオークラの客室において,現金3000万円をCに渡すよう依頼して被告に預けた。なお,残金2000万円はホテルオークラの自室の金庫に入れた。(別表記載9の金銭授受) ヒ さらに,原告は,被告から,バングラデシュの弁護士またはアメリカの弁護士に対する謝礼として必要であり,名古屋駅のホームまで持って来てほしいと被告から言われ,平成14年9月初旬ころ,上記ハの残金2000万円を,原告の運転手であるLに指示して新幹線の名古屋駅ホームで,Cに渡すよう依頼して被告に預けた。(別表記載10の金銭授受) フ Cが提起した日本での訴訟は,東京地裁において,同年5月ころから和解交渉が開始され,同年10月16日に,予め原告の意向を受けていたCとの間でケイ・ワンが違約金残額として合計870万ドルをCに支払うことを内容とする和解を成立させた。原告は,和解金の一部として70万ドルをC側のG弁護士の口座に振り込んで支払った。 へ 原告は,被告から,Cが生活資金等に必要であると言っていたと言われ,平成14年10月30日ころ,原告個人の口座から1500万円引き出してその中の1000万円を手提げつきの紙袋に入れて,被告の指示に従い,E法律事務所の近くにある喫茶「M」のマスターに預けた。(別表記載11の金銭授受) ホ 原告は,平成15年2月3日本件刑事事件で逮捕された。 (2) 裁判所の判断 ア 以上に認定したところによれば,原告は,合計11回にわたり総額にして少なくとも4億3500万円を,いずれも本件証拠隠滅工作に関連してCに渡すことを依頼して,被告に交付した事実を認めることができる。 イ この点,被告は,別表記載3の3000万円を受領したこと及び別表記載7について現金が入っていると思われるボストンバックを受領したことは認めるものの,その余の金銭の受領については否認する。 しかしながら,被告に前記のとおり金銭を交付したとする原告の本件刑事事件の捜査段階における供述(甲第23号証)は,自らの罪を認めた上で,あえて自ら不利益となる金銭の交付についての状況を,詳細かつ具体的に述べるものであり,既に認定した本件の経緯とも合致し,また,交付した金銭の原資についても,大部分はケイ・ワンの会計帳簿(甲第10号証)の記載によりこれを裏付けることができる外,それ以外は国税局の査察調査の際に発見された裏金である1億5000万円の現金などを当てたとする点も首肯し得るものがあることからして,十分な信用性を有するものがあるということができる。さらに,被告は,本件刑事事件における捜査段階で,当初は原告から金銭を受領した事実を否認していたが(甲第12号証),後に原告から4回にわたり金銭を受領した旨(甲第13号証),さらにその後原告から7回にわたって金銭を受領した旨(甲第15号証)供述するに至り,最終的には,自らの刑事事件の被告人質問において,弁護人からの質問に対して,金銭の受領については,「N館長のあの調書を読んでまして,大体,おおむね,あれで間違いないんじゃないかというふうに。」と供述していること(甲第16号証)が認められるところである。 加えて,甲第7号証,第15号証及び第16号証によれば,被告は,原告が逮捕された後,米国にいたCに対して,Cが原告から5億1000万円の金を受け取り,預かっている旨の書面を作ってFAXするよう指示した事実が認められるところ,被告が指示した5億1000万円の金額は,前記のとおり原告が被告に交付した金額4億3500万円に,原告が日本で提起された民事訴訟の和解金としてCに支払った70万ドルの合計額にほぼ見合うものであることからも,被告が原告から前記の金銭を受領し,その金額を把握していたことを窺わせるものがあるというべきである。 さらに,被告は,原告から3000万円ないし3500万円しか受け取っていないと主張するが,乙第5号証によれば,被告はCに対し,平成13年11月21日に8万ドル,同年12月11日に3000万円を送金している事実が認められ,被告は自らが受け取ったことを認める以上の金員をCに送金しているにもかかわらず,この点について何らの合理的な説明もしていない。 そして,これらの事情を考慮すると,原・被告間に既に述べたとおりの金銭の授受を認めることができる。 ウ なお,被告は,平成13年11月中旬ころの1500万円及び同月20日ころの3500万円の金銭の授受(別表記載1,2。前記(1)キ,ケ)に関し,「原告は,ケイ・ワンから渡った5000万円を原告が支配する会社であるマルチアングルクリエイト株式会社に裏金として支払い,これを同社が名前を出せない会社に支払ったが,同社が領収書を発行できないためその処理に困惑し,被告の経営する株式会社協和綜合開発研究所にマルチアングルクリエイト株式会社からの預け金として架空計上するように依頼し,これをもって領収書代わりにしたものであり,被告との間に金銭の授受はない。」と主張し,株式会社協和綜合開発研究所がマルチアングルクリエイト株式会社へ経理上の処理の是正を求めた書面(乙第2号証,第3号証)がある外,株式会社協和綜合開発研究所の総勘定元帳(乙第12号証)の小口現金の平成13年11月15日及び11月20日の欄には,それぞれ預り金,マルチアングルクリエイト㈱として1500万円及び3500万円の記載がある。 しかしながら,上記2回の金銭授受の原資とされるケイ・ワンから原告への交付金はケイ・ワンの補助元帳(甲第10号証)に,ケイ・ワンから原告への仮払金として記載されており,経理上の工作をしても,裏金にはなりえないものである上に,マルチアングルクリエイト株式会社の決算書(甲第19,第20号証)には5000万円の預け金の記載もなく,他方で乙第1号証及び第2号証,第3号証は直ちに原告のケイ・ワンからの上記の仮受金の使途との関連性を裏付けるものではないことからして,被告の主張は採用できない。 次に被告は,平成14年1月ころの金銭の授受(別表記載4。上記(1)ソ)について,ケイ・ワンの経理を担当していたOが,平成13年11月の1500万円と3500万円の原告への仮払金あるいは平成13年12月7日の6000万円の原告への仮払金のいずれかが,平成14年1月に,Pに支払われたと供述している(乙第6号証)ことを根拠に,被告には交付されていないと主張する。 しかしながら,原告は,平成14年1月に被告に交付した5000万円の原資は,国税局の査察で発見された裏金である1億5000万円の手持ちの現金の一部であると供述していることから(甲第23号証),Oの上記供述は何らこれと矛盾するものではなく,前記の認定を左右するものでは無いものと言うべきである。 さらに,被告は,乙第14号証ないし第17号証によれば,原告は,平成13年12月19日,原告の配偶者であったQと協議離婚する旨の合意をし,離婚届の提出と引き換えに慰謝料として1億5000万円を支払うことを約束し,翌日,協議離婚届が提出されていることが認められ,これによれば,原告がQに対して1億5000万円支払ったことが窺われるところ,その原資としては,原告が被告に交付した金銭の原資として供述するケイ・ワンからの仮払金や国税局の査察で捕捉されたとする裏金が充てられたことが推認されると主張する。 しかしながら,原告は,Qとの協議離婚の当時,被告に多額の金員を交付していたため,慰謝料を直ちに支払える資金がなかったことから,実際の支払は平成14年3月13日の1000万円及び平成14年10月11日の1億1000万円の合計1億2000万円であり,このうち1億1000万円の原資は原告がケイ・ワンから毎月受領していた約1330万円の給料が原資であると主張し,甲第24号証及び第25号証を提出しているところであり,被告主張の事実により前記の認定を左右するものではない。 2 争点(2)について 既に認定したとおり,原告は,被告に対して,Cに交付することを依頼の上,合計11回にわたり,総額4億3500万円の金員を交付した事実が認められる。他方で,本件の経緯について前記に認定したとおり,被告は,Cの秘書のFの口座に,平成13年11月21日に8万ドル,同年12月11日に3000万円,同年18日に1000万円を送金したこと及びCの来日中に,平成14年2月下旬に2000万円,平成14年3月中旬に700万円ないし800万円及び120万円を,同人に現金で渡したことが認められる。なお,被告は,平成13年12月18日に送金した1000万円は,原告からCに送金する金がないので立て替えてほしいと言われて立て替えたものであり,また現金による交付分についても,被告が自らCに対して現金を交付したことはなく,原告が直接交付したものである旨主張する。しかしながら,これらの主張は,前記のとおり,原告から被告に対して現金が交付済みであることに照らし採用できないというべきである。 そして,上記の外に,被告からCに対して金員が交付されたことを窺わせる証拠はないことからすると,被告は,原告から受領した4億3500万円のうち,少なくとも3億5000万円に近い額をCに交付することなく,自ら領得したものと認めることができる。 3 争点(3)について 既に認定したところによれば,原告は被告からCが本件証拠隠滅工作をするための費用として必要であると言っている旨告げられ,被告に多数回にわたり金員を交付したが,被告は実際にはこのうちの一部しかCに交付せず,その大半を自ら領得していた事実が認められ,これらによれば,被告は,領得分については,原告からこれを騙取する目的で,本件証拠隠滅工作のために資金が必要であるとの虚偽の事実を告げて,原告を欺罔し,金員を交付させたものと認められる。 4 争点(4)について 本件は,原告が自ら経営するケイ・ワンの顧問税理士らと共謀して,4事業年度にわたり売り上げ除外や架空経費の計上などにより巨額の脱税を行い,国税局の査察を受けるや自らの刑事責任を免れようとして,被告やCに協力を求め,架空経費をねつ造して脱税の証拠を隠滅するため,偽りの契約書や支払確認書を作成したほか,偽装工作に真実性を持たせるためにバングラデシュで民事訴訟を提起させ,さらに我が国においても情を知らない弁護士に馴れ合い訴訟を提起させ,内容虚偽の裁判上の和解を成立させるなど,司法機関をも巻き込んだ大がかりな証拠隠滅行為を行ったものであるが,その過程において被告に証拠隠滅工作に関連して金員を詐取された事案である。 本件証拠隠滅工作において,違約金条項を含む契約書の作成や費用を確定させるための支払確認書の作成,さらには偽りの民事訴訟の提起などは,いずれも被告の発案・指導によるものであり,被告の主導のもとで具体的計画が進展した面はある。しかしながら,原告はそもそも3年余りにわたる脱税行為により売上除外や架空経費の計上等の手口は当然知っていたものと見ることができ,現に被告から架空経費を積み上げるようアドバイスを受けるや,自ら脱税事件の共犯者らと意を通じて未環流の裏金を選手育成のための経費としてプロモーターに支払ったことにしたり,早々とCに対してDの日本招へい費用を支払ったこととすることについて了解を取り付けるなどの動きをしているのであり,被告からの上記の提案についても,その意味するところを理解した上で,次々にこれに承諾を与え,資金を提供し,証拠隠滅工作の成果物たる契約書や支払確認書を国税局に提出したり,民事訴訟に応訴し,情を知らない弁護士に和解するように指示を与えるなど,本件証拠隠滅工作に対する関与は決して受動的なものとは言えない。 確かに,本件においては,被告は原告の窮境に乗じて多額の金員を騙取してはいるが,被告は全く存在しない証拠隠滅工作を原告に騙って金員を詐取したものではなく,既に認定したとおり現実に証拠隠滅工作は行われ,それは原告が資金を提供し続けたからこそ実行されたものであり,証拠隠滅工作により利益を受けるのは原告にほかならないがゆえに,原告は被告に対する資金提供の後半は被告の言動に多少の疑問を感じつつも,あえて被告を追及することなく,偽装工作の成功を優先させた面があることは否定し難い。 以上によれば,原告は自らの利益を図るために共犯者の協力を得て違法な行為を計画し,計画は実行に移されたが,その過程で共犯者の裏切りにあったと言うべきものであり,原告の既に述べたような本件証拠隠滅工作への関与の度合いを考慮すると,原告と被告の各行為の悪性の度合の強弱は相対的なものに過ぎないものと評価される。 そうすると,原告の本訴請求は,司法制度を自らが犯した巨額の脱税行為を隠蔽する手段として利用しながら,このような反社会的行為を実行する過程で共犯者の裏切りにより生じた財産的損害を司法制度を利用して回復せんとするものであり,健全な道徳感情に著しく反するとともに,このような行為に救済を与えることは将来における同様な違法行為を助長する恐れがあると言えるから,民法708条の趣旨を類推して,本訴請求を棄却すべきであると思料される。 第4 結 論 以上によれば,原告の本訴請求には理由がないからこれを棄却することとして,主文のとおり判決する。 東京地方裁判所民事第45部 裁判長裁判官 永 野 厚 郎 裁判官 西 村 康 一 郎 裁判官 渋 谷 輝 一
https://w.atwiki.jp/magamorg/pages/5341.html
エンペラー・スパルタクス 水文明 VR コスト 5 5000 サイバーロード/チーム・スパルタクス ■進化-自分の、種族に「サイバー」とあるクリーチャー1体の上に置く。 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のシールドをすべて見る。その中からカードを好きな数選び、手札に加えてもよい。そうした場合、加えた枚数と同じ枚数のカードを自分の山札の上から裏向きのままシールドに加える。 (F)彼の手に宝玉が渡ったのは、偶然かそれとも神のいたずらか。いずれにせよ、世界の混乱は免れられまい。 作者:セレナーデ たぶん黒幕的存在。 シールド回収ができます。 収録 宝玉編 第二弾 五大皇帝(アダムス・エンペラーズ) 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/touhoumugen/pages/19.html
東方二次創作カードゲーム 夢幻(公式サイト) すべての元凶。 karimu(サークル代表)のTwitterアカウント 公式では建前で謝罪をしておきながら、Twitterのつぶやきで愚痴る。 刑事告訴をちらつかせ、損害賠償を請求すると言う「恐喝行為」です。 予告in。公式に掲載された謝罪文(笑)に対して。 2ch東方スレ観測所 今回の事件に関して纏められているアフィブログ。 絶賛炎上中PV http //www.nicovideo.jp/watch/sm9024421 chenji。ATPのサークルメンバー 支倉ノイズ。ATPと合体で参加したこともあるお抱え絵師 ・支倉ノイズTwitter fujy。お抱え絵師 ・fujyピクシブ ・fujyツイッター ぼっさん
https://w.atwiki.jp/vermili/pages/405.html
発言者:ブラザー・ガラハッド 対象者:シズル・潮・アマツ 最後の闘いを終え、無事幼馴染達の元へ帰還したアッシュ。 大団円の、これ以上無いほどのハッピーエンド。 その脇で、夢破れた才女が小さくつぶやく。 「・・・綺麗ね、本当に。」 自分もああなりたかったと、戻らない愛の結晶を捨てきれず、心を痛めるシズルに対し、信仰の騎士は笑いつつ語った。 「なぁに、お主はまだ若い。しかもそこまで美人なのだ。人生まだまだこれからであろう。」 「過去を償い、現在(いま)を生き、都合のいい明日でも一つ描いてみるといい。 その挫折を大和(カミ)はいつも見守るだけだ。故にお主の涙も愛もずっとお主の持ち物なのだよ。」 「笑え笑え、何も失ってはおらん。 すべて手元にあるのなら幸福を見つけ出すなど容易いことよ。ぬはははは!」 人は何も捨てられない生き物なのだから。かつての喜びもまた捨てられない。 ならばそれを拾い上げて笑えばいいと豪放磊落に語る彼に、シズルは小さく苦笑し、 「・・・ええ、ちゃんと認めてあげないと。」 「さようなら(、、、、、)。あなたのことを、愛していたわ」 今にも零れそうな涙をこらえ、最後の別れを口にした。 これでいい、これでよかったと頷きながら。 愛と嘆きの鎖から、アマツの才女はようやく解放されたのだった。 このあまりにも心広く、愛の亡霊たる彼女を更生させた彼の言葉に、アリスは「うわ意外・・・マジもんの聖職者じゃない、あなたって。」と感銘を受けたのだった。 ブラザーさん、マジ聖人・・・・。 おっさんは天使。これ必定。おじさんはノーカン -- 名無しさん (2017-02-17 23 45 04) 司法取引でもされるんじゃないか。研究職系のエスペラントは貴重らしいからな -- 名無しさん (2017-02-17 23 49 20) まぁ、逃げればいい -- 名無しさん (2017-02-17 23 53 19) 正しく使えば医療転用も効く星辰光だから彼女の心掛け次第 -- 名無しさん (2017-02-18 00 07 36) ブラザーって何気に名言生産機だよな -- 名無しさん (2017-02-18 00 33 26) シルヴァリオ全体で一部と例外除いて最年長だし、経験値だろう -- 名無しさん (2017-02-18 00 41 32) 愛重たい族としての情状酌量ありそうだしなぁ…… -- 名無しさん (2017-02-18 03 20 36) ブラザーは本当に器の大きい人だよな、バレンタインデーの話聞いてマジで尊い……ってなったわ -- 名無しさん (2017-02-18 07 39 23) どっかで言ってた気もするけど技術者は超貴重らしいから飼い殺しちゃう? -- 名無しさん (2017-02-18 09 05 44) 「これでよかった」といいゼファーの勝利に近い感じだし、ブラザーが死に瀕しても満足してたように、ぶっちゃけ死刑になるにせよ生きて償うことになるにしろ納得して自身の中の幸福を見つけ出せて笑えるならOKって話だと思う -- 名無しさん (2017-02-18 14 58 40) プレイヤーからすれば、大和なんかよりもブラザーさんの方が御利益があるように思える -- 名無しさん (2017-02-18 15 06 49) というか大和に実益はなくない?星辰光の恩恵しかないような -- 名無しさん (2017-02-18 15 09 05) 二作品において人気ヒロインなアマツを生み出したという功績 -- 名無しさん (2017-02-18 15 10 17) ↑ ただし、目も当てられない悲劇に思い人と一緒に叩き込む模様 -- 名無しさん (2017-02-18 15 19 58) 神様は見てるだけだからな。 -- 名無しさん (2017-02-18 22 50 49) 神は見てるだけでいいと考えるか、何もしない神なぞいらん!と考えるか…… -- 名無しさん (2017-02-19 00 32 52) 余計なことはするのに、助けてくれない神様が一番害悪だと思う -- 名無しさん (2017-02-19 00 33 25) ↑水銀「呼んだか?」 -- 名無しさん (2017-02-19 00 36 26) ↑2 ヘリオス「つまりその対極、余計なことをせず皆の意見を聞き、助けてくれる事が一番素晴らしいのではないのか?」 -- 名無しさん (2017-02-19 00 38 37) ↑あなたの場合、話を聞こうとすることが余計なことなんですよ。熟考の末だったんだろうけどごめんね? -- 名無しさん (2017-02-19 01 16 11) 考え方も手段も間違っては居ないんだけどね…もうちょっと一般の人の耐久性を考慮してくれれば百点だったのに -- 名無しさん (2017-02-19 21 02 38) グレイ「俺だって頑張ればいつか姐さんと。おお晴れるや!」なんか火が点いたもよう -- 名無しさん (2017-02-19 22 37 11) ゼファーさん「ちょっと元気出たよブラザー」 -- 名無しさん (2017-02-21 16 52 51) ↑なんだろうな?前向きなゼファーさん見ると餓狼の檻に入れたくなってしまうこの気持ちは -- 名無しさん (2017-03-03 13 01 46) 神は見てる云々は神咒でも描かれてたな。高みから見つめてくるなにがしか、己を戒める何かを持たぬというのは駄目なのよ、天狗道に墜ちちゃうからね -- 名無しさん (2017-03-07 01 32 38) 宗教の一番いいところだな。神様が見てるから恥じることをしてはいけない。人間は弱いから、自分以外の誰かが見てるという認識がないと正しく生きることは難しい。女の子が見てるから強がれるのと全く一緒 -- 名無しさん (2017-03-07 07 27 36) 現実だと悪行の大義名分に使う奴が悪目立ち。なんたら国とかな -- 名無しさん (2017-07-05 23 56 43) 三作目はカンタベリーが舞台だか何だか聞いた気がするけど、だとしたらそういう連中が出て来るのかね……ともあれこの先にどんな結末が待っていようと潮さんはきっと悔いなくそれを受け入れるだろう。高濱先生とは思えない程爽やかな場面だったなあ…… -- 名無しさん (2017-07-14 09 29 07) 研究者のエスペラントは特に貴重らしいからなぁ。死んだ糞眼鏡に大体の罪を押し付けて、利用価値のあるシズルは司法取引で飼い殺し。そんなところだろうな -- 名無しさん (2017-10-01 19 32 48) 活かしてた方が色々旨味も良いしな。妄念が無くなった以上、悪事に手を染めようなんて望んでしようとしない事は確実だし -- 名無しさん (2017-10-02 02 51 48) 若いって言うけど、シズルさんの実年齢っていくつ? -- 名無しさん (2018-07-21 20 10 50) ↑二十代なら、まぁ若い範疇には入るんじゃね? 流石に三十路は行ってないだろうし -- 名無しさん (2018-07-21 20 17 53) ガチ改心してるし生かしてた方が得よね 優秀なんだし -- 名無しさん (2018-07-24 21 43 09) なおラグナロクの一問一答で生存確定。技術者として再雇用され、上司ミリィに癒されつつ前を向く努力をしてるとか -- 名無しさん (2020-07-29 12 12 11) 名前 コメント