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シエス 画像 シエス 機体説明 2010/04/02にウィークリーガラポンに登場したサイバーステップ擬人化ロボ。 ボスクエボス→ロボとして実装、という珍しいパターン。 以前からユーザー間で口癖のように用いられていた『CS爆発しろ』と言う文句が 妙な形で取り入れられてしまい、兎角爆発するガールズとしての擬人化となった。 ※パーツ組み換えは出来ません CV 績利 STATUS ※手持ち武器・アクセサリーを外した状態で記述 名前 TYPE SIZE HP COST Capacity STR TEC WLK FLY TGH ロボ価格 購入条件 シエス 補 S 315 620 730 17 13 16 9 13 80Rt(s2)ガラポン(s3) なし 構成 ※SHOPで販売されている場合、セットで付いてくる手持ち武器は下に記述 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 オートガンビット シエスBD #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスBD.png) S 補 520 255 13 10 12 8 12 SUB:CS EXPLOSIONBS内蔵 シエスHD #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスHD.png) S 補 BD固定 シエスLG #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスLG.png) S 補 40 30 -1 2 1 3 BD固定 シエスAM #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスAM.png) S 補 30 15 2 2 1 -1 BD固定 シエスAM #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスAM.png) S 補 30 15 2 2 1 -1 BD固定 必要経験値 LV1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 250 500 1000 1750 2750 3750 10000 15000 25000 40000 カートリッジ ※上から順に。 名前 コスト 備考 キャパシティアップ+70 25 HP+12、6枚 内蔵武器の強化 30 2個 シェルガード 20 ソードガード 30 ブラストガード 30 ビームガード 30 スウェー 20 バンプアブソーバー 10 ブーストランニング 20 Lv6 ショートブースト 20 クイックランディング 25 アンチスロウ 20 ムービングバースト 20 Lv9 ステルスシステム 40 レビュー・コメント バルテオン、及びそれに群がる敵を狙って自爆してみるとスコアになるかも。 ルーシェにも通用するけど、ブラガがついてると悲しいダメージ表示を見ることになる。 -- (名無しさん) 2012-04-05 19 16 01 正直自爆の威力を100とかにしてほしいよな・・・ 最高火力の点については、何度でも打てる上に鬼命中率のリーシャの槍に持っていかれてるし、 HP量で威力減退するペナルティ付きなんだから、それくらいしても罰は当たらないと思う。 -- (名無しさん) 2012-04-06 01 44 09 槍にシエスの自爆が威力で負けるだと?槍のダメージ400↑も出たら怖すぎるわ -- (名無しさん) 2013-03-28 03 48 28 自爆はHP全快、TEC30くらいで空戦に250程度だった 400は見たことない 空以外には30~50が基本 -- (名無しさん) 2013-03-28 07 18 17 ↑残HP430以上、TEC40で空に412ダメージ、その他には178ダメージが最大。 それ以上HPを増やしても基本威力は120で頭打ちになる。 あと爆風100%なのでブラガ持ちにはきっちり半減される。 -- (名無しさん) 2013-03-28 19 19 18 そういう意味ではRtやUC売りではなくガラ専用で良かったと思える。 後にRt売りされる事になるとはこの時誰も思わなかった -- (名無しさん) 2013-04-29 13 15 52 普通に使おうと思った場合、 低キャパ・アセン不可・スロット少ない(Rt売りならなおさら)なうえ、 ブロレとかも無しだからWB変更可否以外は正直「杖封印の」ニコルに劣るレベル。 よ○ばスキンでもして遊ぶのが正解か? -- (名無しさん) 2013-04-29 13 59 06 HP200以下 HP201~400 HP401以上でダメージが変わる模様。またHP697ではHP401とダメージが変わらないため200刻みではないようだ。HP800↑はそのうちもう一機シエスが手に入ったら検証する予定 -- (名無しさん) 2013-04-30 13 32 55 ↑追記 HP702では威力に変化なし -- (名無しさん) 2013-05-01 01 14 17 HP802 威力変化なし -- (名無しさん) 2014-12-19 02 51 16 名前 コメント すべてのコメントを見る
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シエスとはコズミックブレイクに登場する「ガールズロボ」(ロボらしくない外見だけど)。ちなみに運営会社である「サイバーステップ」の擬人化キャラである(ちなみにロボ化したのが水木アニキの曲で有名な鋼鉄戦記C21に出てくる「サイバーソニック」) 元ネタでの性能 補助機体としては突出した性能はないものの、シエスBDに内蔵された自爆機能により、敵陣中央で自爆することで自分が撃墜されるが相手も巻き添えで撃墜可能といういわば「カミカゼアタック」が可能である(ミスればとうぜん自滅なので味方の首を絞めることになる。) また、ボスクエストにも登場しており、「メタ発言」をかましつつ強力なロボや他のボスクエストのボスをけしかけたりとえげつないことをやってのける。 まぁ、かわいいは正義だし、許せるレベルなのでおk。 バトロイでの性能 以下セリフと説明 みんなーつっこめー!(マイティバイン100機召喚)%teki「アッー!」:コズミックブレイクに登場するLサイズ陸戦ロボ「マイティバイン」100機による一斉リンチ(?)というかなんというか。ちなみにマイティバインは「マイティバインHN」というバリエーションチェンジ機以外パイルバンカーを持っており、しかもマイティバインシリーズはかなりガチムチ体系(と言ってもシールドブロックつけてるだけなので外見だけ。シールドブロックをパージするとちょっとほそっこい?)。それでオッスオッスする。Mr・Hがコズミックブレイク始めたころはオッスオッス戦法が主流だったっけ・・・(懐かしい目) 怒ったの!爆発してやるのー!(しかし不発):元ネタであるコズミックブレイクのボスクエストに出てくるシエスはかなりピンチになると爆発して道連れにする。しかしバトロイの仕様上爆発して道連れはできないのである。合掌。 命はなげすてる物なの~:このセリフは言わずもがなだが北斗の拳のトキ(こいつ?じゃないぞ)の「命は投げ捨てるものではない・・・」を途中で切るアレが元ネタ。そもそも自爆可能なシエスにとってはこのセリフはむしろあっているとしか・・・
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前ページ次ページゼロニスター ハルケギニア最強殺人鬼決定戦の予選は、「メダル集め」である。 森の中に落ちているメダルを拾う他、他人を殴ったりどついたりして奪うのもありとされている。 相手が死んでも同様である。 「う……、うう……」 森の中の岩が転がる一角に、負傷した参加者の女性が倒れ呻き声を上げていた。 そこに長剣を背負った小太りの男が歩み寄っていく。 「誰にやられたのかは知らねーが……、メダル1枚持ってるじゃねえか。悪いが俺がいただいていくぜ……。へへへ……」 笑みを浮かべつつ男が女の手首に巻かれたホルダーのメダルに手を伸ばした時、 『うおーっ!!』 雄叫びと共に木陰からルイズ・サタニスターが踊り出た。 「そいつは囮だよ、間抜け~っ!!」 「あんたが持ってるメダル全部出しなさい!!」 「ぐわ~っ!!」 と男を袋叩きにしてメダルを巻き上げると1枚だけ男のホルダーに残して地面に転がし、 「次の獲物を待つわよ、ルイズ、シエスタ」 再度木陰に隠れたのだった。 「うう……」 同時刻、1人の男が鎌を片手に藪を分け入り歩いていた。 「ちくしょう……、全然メダル落ちてねえじゃねえか。くそっ……、くそっ……。だいたいこのデリバリー・ヘル様の得意分野は『毒入り食品』による攻撃であって、こういう状況は想定しては……」 そう呟きつつ汗を拭っていたデリバリー・ヘルの視線が、1本の木に止まる。 「!! 木の幹に……はまってやがる!」 にやりと笑いメダルに手を伸ばすデリバリー・ヘル。とその時、 「へへ……、見つけられると結構楽しいな。ようやく2枚目……」 ――ドッ…… 突然聞こえた鈍い音にデリバリー・ヘルが見下ろすと、鎖に繋がった鎌の鋭い刃が彼の胸を貫通していた。 「な……!?」 驚愕の表情になったデリバリー・ヘルの背後にビダーシャルが降り立ち、手にした鎌とデリバリー・ヘルの胸に刺さった鎌とを繋ぐ鎖でデリバリー・ヘルの体を宙吊りにする。 「おげえええ!!」 ――ザン! そして鎖のもう片方の端に繋がっていた鎌の刃が、空中でデリバリー・ヘルの腹を狙い撃ちにしてとどめを刺した。 「がふっ!」 絶命したデリバリー・ヘルの体が地面に落下するのを横目で確認しつつ、ビダーシャルはにやりと笑みを浮かべる。 「本当はじわじわ殺(や)るのが好きなんだけど」 ビダーシャルがデリバリー・ヘルを血祭りにあげているとも知らず、ルイズ・ナックルスター・シエスタは倒木に腰かけ戦利品のメダルの枚数を数えていた。 「メダルが8枚になったわ! 想像以上にちょろかったわね」 「規定枚数をクリアしたからお二人とも予選合格ですね。もうスタート地点に引き返してもいいのでは?」 「駄目よ。3人で本選に出るんだからあと1枚は稼がないと。1人3枚が最低条件なんだから」 「……は?」 ナックルスターの言葉の意味を一瞬理解できなかったシエスタだったが、ナックルスターは彼女の顔を正面から覗き込み、 「あたしはあんたにも本選で戦ってもらうつもりでいる」 「ははは。またまたあ~、冗談きついですよ、ミス・ナックルスター」 にこやかに笑みを浮かべたシエスタ。しかしルイズ・ナックルスター共にその表情は真剣以外の何物でもない。 「馬鹿言わないでくださいよ!! 私はただのメイドで……」 「だったら何? メイドの身で殺人者となる奴は世にいくらでもいる。だったら殺人者を倒すメイドだっていてもいいはず」 「それに私達だって好んで2人だけで戦い続けてるわけじゃないわ。同志が多ければ私達も助かるのよ」 「『才人』があたし達を襲った時、あんたはあたし達を庇ってくれたけど、あんた本当はあの時可能なら戦いたかったんでしょう? 敵わないのがわかってるからやらなかっただけで」 「それは……。でも私には力なんて……」 「そんなもん『ズル』すればいいのよ」 「フェアプレー精神にのっとった殺人鬼なんていないんだからね」 ルイズはそう言いつつシエスタに何かを投げ渡した。 「!?」 放り投げられたそれをシエスタは反射的に受け取って、その後それに視線を向けて戦慄した。 「こ……、これは……!?」 それはナックルスター・ルイズが身につけている物とまったく同じダブルヘッド・クロスだったのだ。 「ダブルヘッド・クロスよ。シエスタにも作ってあげたわ」 「あたしのナックルを少しだけ削って溶かして……ね」 そう言って腕に装着しているナックルをシエスタに見せるナックルスター。 それを見た瞬間、シエスタは自分に渡されたダブルヘッド・クロス(正確にはその材料であるナックルスターのナックル)が恐るべき代物である事を思い出した。 「え……、ち……、ちょっと待ってください……。確かそのナックルには……、無数の怨霊が……!!」 「耐えてちょうだい、シエスタ!!」 次の瞬間、シエスタの周囲を取り巻く空気が一変した。 形容し難い表情に顔を歪める無数の半透明な生首達が、シエスタの周囲にまとわりついたのだ。 「ぎっ……、ぎゃあああああ!!」 舞台は変わって、ちょっとした広場に1本立っている大木を望む藪の中。 そこに隠れているブラッドロリータが、大木の傍で彼女に背を向け立っている2人の男の様子をじっと伺っていた。 (何ぼーっとしてんのかね、大の男2人が。隙だらけだっつーの) 2人が完全に油断している事を確信し、ブラッドロリータは2人の前に踊り出る。 「ヘイ!! おとなしくメダルを出しな!! もたもたしてっと1滴残らず血を――」 そこまで言ってブラッドロリータは絶句した。 2人の背中に隠れて見えなかったが、大木からはデリバリー・ヘルの生首と腕を鎌に尖った木の杭と共に鎖・臓物で残虐にくくりつけた物がぶら下がっていたからだ。 「………!!」 『………』 しばらく続いていた沈黙は、ブラッドロリータがやっとの思いで吐き出した一言で破られる。 「な……、何これ……」 「誰かが仕掛けた『罠(トラップ)』だよ……。歩いてたら急にこいつが降ってきたんだ。ギリギリでかわす事はできたが……」 「これ作った奴絶対おかしいぜ。『楽しみながら作りました』って感じが伝わってくるんだよ、これ見てるとよ……」 「いくらなんでもえぐすぎる……。やる気なんか消し飛んだぜ」 男達は自分のホルダーを取り出し、ブラッドロリータの足元に放り投げた。 「メダルが欲しいんなら持ってけよ」 「俺らは必要無くなった」 「殺人鬼にもレベルの違いというものが存在する事を思い知らされたぜ。正直なところもうやってられん」 「怖気づいたと思われようがかまわねー。とにかく俺達はもう嫌だ」 そして2人はそのままくわえ煙草で広場から去っていったのだった。 「………!」 1人残されたブラッドロリータは、まだ見ぬ強敵の存在に戦慄していた……。 話を再度シエスタに戻す。 高台の岩場に挟まれた谷間のような場所をシエスタは1人歩いていた。 そしてそのシエスタをメンヌヴィル・飴姫・石牙のマリコルヌが見下ろしている。 「サタニスターがいつも連れ歩いてる……、『シエスタ』ってガキだぜ!」 「なぜ1人で歩いてるんだ、武器も無しに?」 「重要なのは、こっちは『サイト』をサタニスターにやられてるって事よ。サタニスターにも仲間を失ってもらわないと……割に合わないさね」 「それにあの小娘……」 「メダルを持っている」 「はっ!」 ただならぬ殺気を感じてシエスタが振り返った時、頭上から飴姫が踊りかかってきた。 「死ねえ小娘っ!! 飴姫ブレードっ!!」 飴姫が大きく右腕を振った瞬間、液状の刃がシエスタめがけて飛来した。 しかし刃がシエスタのいた場所を通過した時には、既にシエスタは飴姫の背後に回っていた。 「馬鹿なっ!?」 「!!」 だがそのシエスタのさらに背後にいた人影が、彼女を羽交い締めにした。 「僕の名は石牙のマリコルヌ!! お前の頭をビスケットみたいに噛み砕いてやろうか!!」 大口を開けたマリコルヌの顔を横目に見つつ、シエスタはダブルヘッド・クロスを渡された時のサタニスター達の言葉を思いだしていた。 「シエスタ!! 怨霊どもには『目的』がある!!」 「まずはその『目的』をシエスタも理解するのよ!!」 「うわあああ!」 ルイズ・ナックルスターの言葉も耳に入らない様子で、シエスタは頭を抱えうずくまっていた。 その脳内では歪んだ生首達がひっきりなしに喚き声を上げている。 (暴れさせろ!!) (誰でも言いから殺させろ!!) (相手は誰でもいい!!) (俺達に……敵を与えろ!!) その言葉の中に隠された怨霊達の「目的」に気付き、シエスタははっとする。 (あっ……!!) 「気をつけるんだよ……。こいつらと『組む』には意志の強さが重要になる」 「精神力の弱い人間が組もうとすれば、逆に『取り込まれる』わ。自分の体をコントロールできず主従が逆転するのよ!!」 するとシエスタが脂汗をかきつつも顔を上げ、ルイズ・ナックルスターを見上げた。 「今……、連中を押さえつけました。怨霊の呻き声が、止んだ……!!」 「………!!」 「でも……、わずかな土嚢でかろうじて濁流をせき止めてる感覚です。ほんのささいなきっかけで決壊しそうな感じがします……!! ミス・ナックルスター、ミス・ヴァリエール……。しばらく1人にしてください。一緒にいない方がいいです……!!」 そしてシエスタは立ち上がり、そのまま1人森の奥に消えていった。 (シエスタ……) (あいつは一瞬だけ……、あたし達を襲おうとした……!!) 「うわああああ~っ!!」 「!!」 叫び声を上げつつ、羽交い絞めにされたままの体勢から体を捻り腕を伸ばしてマリコルヌの頭部に手をかける。 「ふん!」 ――ダンッ 「ぐえっ!」 そしてそのまま力任せにマリコルヌを引き剥がし、地面に叩きつけた。 「マリコルヌ!!」 「マジか!? あの小娘!!」 驚愕の声を上げた飴姫・メンヌヴィル。 しかしシエスタの勢いは止まらない。 「ああああああ~っ!!」 ――ドンッ! 「ゲボッ!!」 倒れたマリコルヌに手刀を叩き込み、鈍い音と共に血を吐かせた。 動かなくなったマリコルヌにメンヌヴィルが歩み寄り、首の辺りを触り始める。 「首の骨を……折りやがった……!!」 今まで以上に殺気を強めている目の前の飴姫・メンヌヴィル以上に、シエスタは初めて人間の命を奪った自分自身に戦慄していた。 「あんたを許すわけにはいかなくなったわ」 「俺らの仲間をこんな目に遭わせてくれるとはな……。どうしてくれるんだ、てめー」 あまりに理不尽な敵意にシエスタは顔をしかめる。 (自分達からしかけてきたのに……!!) ――ガシャーン 「あーっ! ちょっとシエスタ、どうしてくれんのよーっ」 シエスタを含む数人の男女が集まっている室内で、頭に花飾りを着けた少女が壊れた筆箱片手に喚き声を上げていた。 「あたしの筆箱壊れちゃったじゃないのーっ! 弁償!! 弁償!!」 「あーあ、シエスタはどうしようもねーなあ~っ。ひでー事するぜーっ。物を大事にする精神の欠片もねえ~っ!!」 「わ……、わざと私の体に当てて落としたのに……」 一緒にいた少年の非難にシエスタは反論するも、 「はあーっ!? 言い訳してんじゃねーよ!! 明日までに50エキュー持ってきな!!」 「ぎゃはは、5エキューの筆箱なのに!! シエスタむごーっ!!」 『!!』 飴姫・メンヌヴィルは目を見開いた。 シエスタは毅然とした表情で2人を見据え、戦闘体勢を取っていたのだ。 (こいつらに負けるわけにはいきません……!!) 前ページ次ページゼロニスター
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アシエス ギリシャ神話に登場する人物。 関連: コテュス (父) ハリエ(2) (母) 別名: アシエース アディエス
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基本データ 曲のカテゴリ アーティスト けいおん 基本BPM 180 最低BPM-最高BPM 180 説明 難易度・譜面作成者 難易度 EASY BASIC ADVANCED EXPERT MASTER Re MASTER レベル 0 0 0 10 11 0 作成者 ノーツ別データ TYPE→ LEVEL↓ TAPTOTAL NORMALTAP STARTAP HOLD SLIDE BREAKTAP TOTAL EASY - - - - - - - BASIC - - - - - - - ADV - - - - - - - EXP - - - - - - 540 MST - - - - - - 760 Re M - - - - - - - 譜面データ
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神煌臨編のカードモチーフの詩姫のチーム。 ウィーゼ・Z・サンダー ネガズボッ子 コフィーナ ケリュネ・ライトニング セイクレア・メトゥーム リュキア・オース サンディ・Z・レオノーラ シルキー・サンセット ガーヤトリー・フォックス ウィーゼ・Z・サンダー 衣装 執事娘 10thディーバ 制服 学園制服 モチーフ ゴッドシーカー サンダー・Z・ウィゼル イラストレーター イシガー 初登場 学園神話 サンディに仕える執事……メイドじゃないの? ネガズボッ子 衣装 探してアルテミス スターフェス 10thディーバ 制服 学園制服 モチーフ ゴッドシーカー・ネガズボック イラストレーター かんくろう 初登場 学園神話 アルテミス親衛隊でアルテミスをいつも探しているアホの子。神社でアルテミスを見つけるお願いをアルテミスにお願いしたりする。 一人称は「ボッ子」。ボル美同様、「ネガズボッ子」は通称なのかもしれない。 コフィーナ 私服 オフショット 衣装 子フィンクスアイドル 白黒幻奏 10thディーバ 制服 学園制服 モチーフ 子フィンクス イラストレーター 若菜光流 初登場 学園神話 いたずら好きでセイクレアに呆れられている。 動き出したら! 止まらないぜ! オーレ!(グラビトンヘッド) 尾だけ白い猫。 ケリュネ・ライトニング 衣装 神聖少女 制服 学園制服 モチーフ 神聖機獣ライトニング・ケリュネイアー イラストレーター 神岡ちろる 初登場 学園神話 語尾は「DEATHです」です。 アルテミス親衛隊でアルテミスを慕っているです。 アルテミスを巡ってボッ子とよくケンカしているです。 セイクレア・メトゥーム 英字 Seyclaire Metume 私服 オフショット 衣装 太陽女王 スターフェス ハロウィン・ミイラ ソングオブテスタメント 白黒幻奏 10thディーバ 制服 学園制服 冬の装い スクールバンド「Vo/Gt」 モチーフ 太陽神獣セクメトゥーム イラストレーター 町村こもり 初登場 学園神話 巨大複合企業(*1)「エジットグループ」の跡取り。 「ホルス」という仲の悪い弟がいる。 猫になつかれやすい体質らしい。「フィロパトル」という猫を飼っているようだ。 サンディをライバル視しているようだが、同時に友情を感じている。家同士の仲は悪いようだ。 バンドではボーカルとギター担当。 た わ わ な ダ ブ ル シ ン ボ ル(しゅくり氏談) リュキア・オース 私服 オフショット 衣装 龍星姫 サンセットブリーズ 10thディーバ 制服 学園制服 モチーフ 龍星の射手リュキオース イラストレーター ささきむつみ 初登場 学園神話 貧しい家に生まれたが、「Zコンツェルン」の援助によって詩姫学園に入学することができた。 「ポエブス」という犬……犬?を飼っている。割と凶暴そう。一緒に育ったので姉弟のように仲が良い。 初出でパラレルイラスト持ちの珍しい詩姫(他にはゼクシア)。 サンディ・Z・レオノーラ 英字 Sandy Z Leonora 私服 オフショット 衣装 雷神乙女 スターフェス 真紅のドレス 白黒幻奏 10thディーバ 制服 学園制服 モチーフ 雷神獣皇サンダー・Z・レオン イラストレーター ue 初登場 学園神話 父親は「Zコンツェルン」(*2)の会長ゼウス。 血の繋がらない兄弟姉妹がたくさんいるらしい。 バイオリンが弾ける。 [スターフェス]のパラレルではスターライト学園(アイカツ!)の制服を着ている。 [白黒幻奏]SECではクレアの気持ちが爆発寸前。コワイ! シルキー・サンセット 私服 白き詩姫神 衣装 機界転醒・白き詩姫神 モチーフ 白の世界/白き機神 イラストレーター 蔓木鋼音 初登場 詩姫の戦歌 グランシエスタに力を貸す白の詩姫神。 ガーヤトリー・フォックス 英字 Gayatri-Fox 私服 詩姫化神 10thディーバ モチーフ 神聖天獣ガーヤトリー・フォックス イラストレーター 匈歌ハトリ 初登場 詩姫の戦歌 化けて出てきた《神聖天獣ガーヤトリー・フォックス》。 データベース 詩姫
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前ページ次ページゼロニスター 「牛乳……、牛乳は要らんかね……」 朝靄に煙る町を、1人の男が牛乳瓶を積んだ荷車を引いて歩いている。 「美味しいよ……、とっても濃いんだよ……」 早朝の路上には誰もいないにもかかわらず売り歩くように呟く男。その顔には不気味な笑みを浮かべているような奇怪な仮面。 「加工乳なんか目じゃないぜ……」 ――ガシャアッ! 男は牛乳瓶を2本手に取ると、道端の民家に設置されていた牛乳瓶受けの箱に乱暴に放り込んだ。 「へっへっへ……、夕方の騒ぎが楽しみだあ。デュマさん、あんたもついてないなあ……」 トリスタニアの林で牛乳配達員の遺体が見つかるのは後日の事である。「彼」が殺して配達員になりすましたのだ。 彼の名はデリバリー・ヘル。町は間も無く彼のもたらす恐怖に覆われる。 「ミス・ヴァリエール!! ミス・ナックルスター!! 事件です!!」 それから数時間後、町で発生した事件を知ったシエスタは教会へと急いでいた。 「トリスタニアで牛乳を飲んだ人達が大変な事に……うっ!?」 勢いよく教会の扉を開けたシエスタは言葉を失った。 何があったのか教会内の壁といわず床といわず至る所に穴が開いたり亀裂が入ったりしていて、ルイズ・サタニスターは立つ事さえままならない様子で家具の残骸で体を支えつつ息を荒げていた。さらにサタニスターのナックルがシエスタの足元に転がっていたのだ。 「ミ……、ミス・ヴァリエール!? ミス・ナックルスター!?」 「ぬかったわ……。あたしとした事が……」 シエスタは慌てて2人の元に駆け寄る。 「何があったんですか!?」 「不運その1、変な牛乳飲んだみたい……」 「ええーっ!! 飲んだんですか!? 今先生方が大騒ぎされてるんですよ!? あれは異物がでたらめに混入されていて……、死人も出てるんです!! お二人とも敵が多いのに……。何で宅配の牛乳を飲むなどという迂闊な真似をしたんですか!!」 「あたしだって新鮮な牛乳が飲みたいのよ!!」 「それよりシエスタ……、あなたは逃げなさい」 逆ギレしてシエスタを殴るサタニスターを制するようにルイズが話を続けた。 「え?」 「不運その2!! 敵襲よ!! あほみたいな格好の敵が襲ってきたから吹き飛ばしたけど……、まだくたばってない!」 その時、シエスタの背後の扉に音を立てて亀裂が入る。そして次の瞬間、 ――ドゴオッ! 「サタニスターっ!! まだ勝負はついてないぞーっ!!」 扉を周囲の壁ごとぶち破って、全身金属鎧で固めたような人物が3人の前に現れた。 「きゃあああ~っ!!」 「あんたまだ私達とやる気!? そっちだって結構こたえてんでしょ!?」 「うるさい!! お前らは必ずぶっ倒す!! お前らを倒せば周囲が俺に一目置くのは間違い無い!! 仲間は『まだ戦うな』って言ってたけど知った事か!! 俺の手柄――!!」 全身から火花を散らしている金属鎧がそこまでまくし立てたところで、突然その動作が鈍くなった。 「くそ……、動力系統が故障したか。体の動きがひっかかる感じがするぜ……、ぬうう……」 「イ……、インテリジェンスアーマー!? 何でこんなのがいるんですか……!?」 金属鎧の隙を見逃さず、ルイズは教会入口近くに転がっているナックルを指差す。 「シエスタ!! 床に落ちてるナックルスターのナックルを拾って!!」 「装着前にあのメカ野郎にぶっ飛ばされて転がったのよ!! どっちが格上かこいつに思い知らせてやる!!」 慌ててナックルに駆け寄って拾い上げるシエスタ。そんな彼女にナックルスターは奇妙な忠告をする。 「こ……、これですね!! ミス・ナックルスターの武器……」 「あっ、それと……、何か見えても無視して!!」 「えっ!?」 次の瞬間、シエスタの目の前に死んだはずのモット・貫通のワルドが出現した。 (殺されろ……呪われろ……) (お前も来い……) いや、2人だけではない。いつの間にかシエスタの周囲には数十人もの生気の無い人影が出現し、彼女に呪いの言葉を吐いていたのだ。 「え……!? え……!?」 (地獄に落ちろ……) (死ね……死ね……) (くたばれ……) (手首切れ……) 「あ……、あわわ……」 「シエスタ!! そいつらにかまっちゃ駄目!! 早くナックルをこっちに投げるのよ!!」 サタニスターの叫びも人影達の恐るべき姿と呪いの言葉に半ば恐慌状態のシエスタには届かず、 「ああああああああ!!」 あまりの恐怖と衝撃にシエスタの両耳からは鮮血が噴出し、股間からは**。 「あひいいい~っ!!」 「シエスタ!!」 (何やってんだ……!?) 悲鳴を上げるシエスタと彼女を何とか落ち着かせようとするルイズ・サタニスターだったが、金属鎧にはシエスタの身に何が起こっているのかさっぱり理解できないようだった。 「ナックルから手を離せば『そいつら』は消えるわ!! 投げなさいっ!!」 「ひいいっ!」 やけくそになったかのようにシエスタはナックルを放り投げ、 ――ガッシイイ! 宙を舞うナックルにサタニスターは1発で両腕を突き入れて装着した。 「はあっ、はあっ……。い……、今のはいったい……!?」 人影の消失を確認して、荒く息を吐きつつ落ち着きを取り戻そうとするシエスタ。一方サタニスターは自分の周囲に出現した人影達を睨みつける。 「あたしの鉄拳によって敗北を喫した殺人鬼の怨霊どもよ、あたしの邪魔をする気かい? あたしを誰だと思ってる? このサタニスターに殺された時の恐怖を思い出させてあげようか!?」 (……ひっ!?) (……ひいいいい!) (……サタニスターだああああ!!) サタニスターの気迫の前に、人影達は恐怖の叫びを上げて消滅していった。 「ふん!」 「ミ……、ミス・ナックルスター……、今のは……?」 「何でもなくてよ!!」 「それより奴をぶっ倒さないと……」 シエスタに背を向けたまま答えてよろよろ立ち上がるルイズ・サタニスター。 「まだ戦う気なんですか!? 顔色悪いのに……」 「当然!! 私達の教会を荒らした報いを与えてやるわ」 「上等だぜ、サタニスター……」 2人が立ち上がるのとほぼ同時に、金属鎧も体中から火花を飛ばしつつ強引に体を動かし始めた。 (駄目です……!! いつものお二人なら1人でも勝てるかもしれませんけど……、今は毒を盛られた状態なのに……!! どうしましょう……、どうしましょう……。私に何ができるのでしょう……!?) 「来なっ、機械野郎!!」 「うおおおお~っ!!」 「今のお二人を倒してもあなたの手柄にはならないです!!」 互いに一撃を浴びせるべく駆け寄っていくルイズ・ナックルスター。2人を迎え撃つ金属鎧にシエスタは毅然とした態度で叫んだ。 「なぜならミス・ヴァリエールもミス・ナックルスターも、毒を盛られて手負いの状態だからですっ!!」 「何い!? 『毒を盛られた』だと!? どういう事だ!? 説明しろ」 「シエスタ!! でしゃばるんじゃないわよ!!」 サタニスターの静止にも耳を貸さず、シエスタは金属鎧の説得に入る。 「この町で牛乳に異物が混入されるという騒動が起きています。お二人も被害に遭っています。異物の成分はまだわかっていません。今のお二人を倒せても……、それは『毒入り牛乳』のおかげですよ? そんなので勝って嬉しいですか? 『毒入り牛乳のおかげで勝てた自分』に誇りとか感じますか? 不用意に変な牛乳を飲んだお二人にも落ち度はありますが、今ここで倒したらもう取り消しはきかないですよ?(ど……、どうか逆上されませんように……!!)」 シエスタの言葉に、金属鎧は彼女を威圧するように1歩前に出る。 「……なあお前、俺がそんな事にいちいちこだわるやつだと思うか?」 「ええ、思いますとも。さっき言ってましたよね……。『(俺)1人の手柄だ』とか何とか」 「……!! じゃあ質問を変えるぜ。なぜサタニスター達をそこまで庇いだてするんだ?」 「そ……、それは……、ミス・ナックルスターもミス・ヴァリエールも友達だからです。友達を庇うのにいちいち理由が要るんですかね!?」 「おい、サタニスター」 金属鎧はシエスタに視線を向けたままサタニスターに声をかけた。 「何よ」 「あとでこいつを褒めてやれ。何の力も持たない女の子が体を張ってお前を守ろうとしたんだ。……それから覚えとけ。俺の名は平賀才人。『例の大会』でお前を倒すのは……この俺だ!!」 ――ゲシッ!! 叫びと共に才人はサタニスターが装着しているナックルを殴りつけると、出入り口に向かっていく。 「じゃーな。今日のところはその子の顔を立てといてやるぜ」 才人が去っていったのを見送って、シエスタはようやくひと心地ついた様子になる。 「……ミス・ナックルスター、あとでお風呂借りてもいいですか?」 「あいつが壊したよ」 『トリスタニアの宅配牛乳に大量の水の秘薬が混入された事件ですが、なんとたった今犯人から声明文が届きました!! 文中には意味不明な表現がありますが、それも含め全て読み上げてみたいと思います』 その日の昼、遠見の鏡ではデリバリー・ヘルが起こした事件の騒動を報じていた。 『えー……、「今回の事件は私デリバリー・ヘルの怒りを示すものである。私はアカデミー研究員のエレオノール・アルベルティール・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールに対し、ウサギ耳・オーバーニーソックス・スクール水着・羽着用で研究活動を行うよう文書にて伝えたが、愚かなアカデミーは56回にわたって私の指示を無視した。今回の事件はその報復と考えよ。私の要求が聞き入れられない限り……」』 とある厨房。1人の男が遠見の鏡から流れる音声を聞きつつ煮立った大鍋の中身をかき混ぜている。 その大鍋の中では、ぶつ切りにされた野菜類に混じって人間の生首も煮られていた。 『「同様の事件はくり返されると考えよ」』 「信じられねえ変態野郎だな。世も末だぜ、ったく……」 ――「トリステインからの食人鬼」 マルトー・シュバルツマン 『「なお、『例の大会』に参加する者に告ぐ」』 とある街角。マントを纏った少女が、キャンディー片手に店で売られている遠見の鏡の画面を眺めている。 『「大会中の食事には十分気をつけたまえ。私はお前達に負けるつもりは無い」』 「たわけた事抜かすんじゃないよ、ケツメド野郎が……。あー、早く大会始まんないかな……」 ――「サビエラの吸血嬢」 ブラッドロリータ 『……以上が声明文の文面であるわけですが、はたして「大会」とはいったい何を意味するのでしょうか?』 とある工房。顔を仮面で覆った女エルフが、真っ赤に熱せられた刃物を金槌で叩いている。 刃物を水につけて冷やした後仮面を外した女エルフ……ビダーシャルは、水差しからグラスに注いだ水を1口飲んで呟く。 「『大会』まであと1週間……。どいつもこいつもテンパッてきだしたね。私の事見守ってね、パパ……、ママ……」 その視線の先には、開けられた小さな鞄に入っている男女1組の人形があった。 『こういった無差別殺人を引き起こす犯人の傾向としては、現代社会のルールを逸脱して見せる事で自分に万能感を感じるというタイプが最も多く考えられ……』 「うおらあああ~っ!!」 ――ゴッシャアッ! 回転しながら着地した勢いのまま、毛皮の服を纏った青年が遠見の鏡を叩き割った。 「なあサイトよ。俺はなあ……、悪党には2種類存在すると考えている。仲間内での秩序を守れるタイプと、勝手な行動を起こしてはチームに迷惑を……」 「『迷惑』? 別にお前らに迷惑かけたつもりは無いぜ」 「『足並みを揃えろ』って言ってるんだよ……。『サタニスターはまだ殺さん』という意見で俺達はまとまってたよな? 『大会で殺す』という話だったよな?」 そう声を荒げる青年の顔には毛が生え始め、牙も爪も鋭く伸びていった。 「それをふまえた上でお前に問う!! 自分の力を周囲に誇示したいというだけの動機で、お前はその取り決めを破った……。これは俺を!! 仲間を!! なめていたからこそ為せる業だろう、違うかアニエス!?」 ――メンヌヴィル 小太りの少年も乱杭歯を剥き出しにして才人を睨みつける。 「しかもサタニスターへの攻撃を途中で『取りやめた』のは……、デリバリー・ヘルの牛乳を飲んで弱ってるのが面白くなかったからだそうじゃないか」 ――石牙のマリコルヌ 「それだったら初めっから襲わずとも結果は同じだったって事だな~っ!! 自分1人で納得してるんじゃあねえーっ!!」 ――ガシャアッ! メンヌヴィルは才人めがけて力任せに遠見の鏡の残骸を投げつけた。 「やめときな、メンヌヴィル!!」 「女がしゃしゃり出るな!!」 ――バギャン!! 飴姫が左腕を大きく振った瞬間、壁に幅20サント・長さ4メイルはある巨大な亀裂が深々と刻まれた。 正体不明の斬撃の威力はそれだけにとどまらず、その延長線上の空を飛んでいた鳥の翼までも切り落とす。 「……うむ!!」 切り裂かれた壁の亀裂から一刀両断にされた鳥が墜落する様子を見て、メンヌヴィルも頭が冷えたらしく顔が元の青年のものに戻る。 「『大会』は!! 1対1の決闘式で行われるわ。対戦相手はくじ引きで決められる。あんた達2人が対戦相手としてぶつかるようであれば、その時存分にやり合えばいいさね」 ――飴姫 「でもその前に人数を振るい落とすため『予選』が行われ、その予選で一定のポイント数を稼げたやつだけが本戦に参加できる。そのためにはあたし達は『一応その場では』協力し合う必要があるんだよ。だから喧嘩はするな。あたしだってあんた達に対しては何かと我慢している……」 「……ちっ」 飴姫の言葉に舌打ちしつつも才人は矛を収めた。 (しかしそれにしてもサタニスター……、薬を盛られた状態でこの俺と渡りあってたとは……。屈辱だぜ……) そして1週間後!! 雨のラ・ロシェール。停泊している空船の前にルイズ・サタニスター・シエスタの姿があった。 (『大会』の招待状によれば、この港に迎えの者がいるとの事) (待っていなさい、殺人鬼ども……!! ビダーシャル……、才人……、デリバリー・ヘル……、その他大勢……!! お前達に引導を渡すのは、このサタニスター!!) 「ミス・ヴァリエール、ミス・ナックルスター!! 頑張ってくださいね!! それじゃ!!」 そそくさ帰ろうとするシエスタの肩をサタニスターはがっしりつかむ。 「一緒に来いって言ったでしょ。付き人がいてくれた方が何かと助かるもの」 「嫌です~っ!! 付き人ならミス・タバサにやってもらえばいいじゃないですか!!」 「タバサは牛乳事件の処理に終われてて、少し遅れるのよ!! 大丈夫だってば!! 何があっても私達が守ってあげるから!!」 言い合っている3人の前に、停泊している空船から1人の男が降りてきた。 「ようこそお越しくださいました。私、『虚無壺の会』のクロムウェルと申します。招待状を拝見……」 クロムウェルに促されてサタニスターは招待状を彼に手渡す。 「では改めまして、ハルケギニア最強殺人鬼決定戦へようこそ……。こちらは『虚無壺の会』が出場者の方々のためにご用意致しました、専用空船でございます。ビュッフェ・シャワー・ベッド完備でございますよ。会場への到着は明朝を予定しております。他の出場者との同乗になりますので、無駄な争い事はなるべく避けた方が賢明かと……。くくく……」 3人が甲板から船内に入ると、多数の先客達が一斉に彼女達の方に視線を向けた。 長剣を手にした者、ナイフが収まった鞘を首から提げている者……。一見すると平凡な服装で武器も持っていない者も多いが例外無く剣呑な雰囲気を漂わせている。 (船内に血が付いてます……。もう誰かが殺し合ったんです……!!) (シエスタ……、絶対に連中と目を合わせるんじゃないわよ……) 前ページ次ページゼロニスター
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83 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 47 08 ID N3J2/GkN 「サイトさんっ、起きて下さいサイトさんっ」 んー?ぁんだよ…。 「サイトさんっ、起きて起きて」 っさいなぁ…まだ日も昇ってないじゃん…。 「約束したじゃあないですかっ。もう!」 止めろよシエスタぁ…。揺するなってば…。 ん?約束? …そーいや二日前、俺シエスタと…。 「一緒に朝市行ってくれるって約束したじゃないですか!」 そうだったっ! 俺は目を瞑ったまま、勢いよく起き上がろうとして。 「しーっ。静かに起きて下さい?ミス・ヴァリエールが起きちゃいます」 ふにゅっ。 シエスタに抱きしめられた。 ていうか谷間に埋められた。 いやまあ口封じとしてはいいかもしれんけど。 そんなことされちゃうと、俺のドリルが天を衝いちゃいますよ? 「ちょっ、やだっ、サイトさんナニ元気にしてんですかっ」 「だってシエスタのおっぱいがやーらかくてさぁ…」 「も ま な い で く だ さ い」 「ま、おはようの挨拶ってことで」 「そんな破廉恥な挨拶はありませんっ! もう、早くしてくださいっ!」 そう言ってシエスタは俺を無理やりひっぱり起こしたのだった。 84 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 48 12 ID N3J2/GkN 才人の馬が牽く荷馬車に乗ったシエスタは、いつものメイド服ではなかった。 いつぞや着ていたワンピースでもなかった。 この日のために仕立てたのであろう、薄いクリーム色の、膝までのスカート丈のワンピース。 まだ地平線が橙色に染まる程度の朝靄の中を、才人とシエスタを載せた荷馬車は、町の朝市へと走っていく。 才人は眠気と退屈を紛らわせるために、シエスタに尋ねた。 「その服、見たことないね?」 才人の質問に、シエスタはにっこり笑って応える。 「はい。今日のために仕立てたんですよ。 …サイトさんと並んでも、恥ずかしくないように、って」 言って、荷馬車の狭い御者台で才人にぴったりとくっつく。 「え、でもシエスタって小さいぱんつとかって…」 前にセーラー服を着たときには、布地の少ないパンツを持っていないシエスタは短いスカートを履くときは強制的に『はいてない』だったのである。 才人の心配していたのはそこだった。 さすがに人の多い場所で『はいてない』は…。 「ちょっと高かったけど、シルクの下着買ったんですよ。 あ、見ます?」 言ってシエスタは短いスカートの裾をちらっ、とめくってみせる。 かがんでその太股の隙間に釘付けになる才人。 「…なーんて。 どこ見てるんですか?サイトさんのすけべ♪」 言ってシエスタは笑顔で才人の頬を小突いた。 「ほら、前見てちゃんと御者してくださいね」 「へーい…」 肩透かしを食らって、ちょっとご機嫌が斜めになった才人だった。 朝市は人でごったがえしていた。 へいらっしゃい安いよなによ高いわもう少し安くどいたどいた安いよ安いよ…。 「ほへー」 ハルケギニアどころか、日本でもそうそう見ない人の波に、才人は押されていた。 「ほらっサイトさん!行きますよ!」 そんな才人の腕を抱えて、シエスタが先導する。 買うべきものはもう既にメモに認めてある。 あとは、それを見つけて、いかに安く手に入れるかが肝であった。 85 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 48 50 ID N3J2/GkN 人ごみを掻き分けながら、シエスタは次々と目標のものを手に入れていく。 「はいサイトさんこれ持って!」 「え、あ、はい」 「えっと、一山買いますからこれもうちょっと安くなんないです?わーそんなに!ありがとう!」 「あ、あのシエスタさん?その」 「あっサイトさんそれ確保ですっ!」 「りょ、了解っ!」 そして才人の上には戦利品の山が積み重なっていくわけで。 「うおっ重てっ」 思わずよろめく才人。 それを見ていたシエスタが、反対側から荷物を支える。 「もーサイトさん、何やってんですか」 「わ、悪ぃ、でも重くてさ」 「そーですねえ、ちょっとこれは買いすぎたかも」 いや買い過ぎってこれはいくらなんでも…。 積みあがった落ちモノゲーのような荷物を見上げて才人は思った。 「じゃ、混み始める前に荷物置いてきましょうか」 「そうしてもらえると助かる…」 そして二人は、荷馬車を預けてある『魅惑の妖精亭』まで一旦戻ったのだった。 荷物から開放されたのはいいけど。 …混雑ってレベルじゃねーぞ! 俺とシエスタは、人ごみの間で密着しながら歩いていた。 ていうか、通りはごった返す人波で、通勤時の満員電車の様相を呈していた。 しかしシエスタは慣れているらしく、俺の手を引いてすいすいと人ごみの間をすり抜けていく。 …すげえなあ。 「あ、サイトさんっ、あっちにいいもの売ってますよ!」 「え?あ、ちょっ」 シエスタが俺の手を引いてすいすいと歩いていく。 しかし俺はシエスタのように人ごみを縫って通る術は身につけておらず。 うわっ!?潰っ!?潰れるゥ! しかし俺が人間プレスにのしイカにされる寸前。 引っ張り出された空間に、俺は入ることが出来た。 ぽふっ。 うは。いい匂いだぁ…。 そこはちょうどシエスタの背中に密着する空間だった。 シエスタは俺のまん前で、楽しそうにグレープフルーツみたいな果物を手にして喜んでいる。 ていうか匂いもまんまグレープフルーツみたいだ。 大量のその果物から立ち上る香りと、シエスタの甘い匂いが絡み合って、すっげえいい匂いがする。 86 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 49 42 ID N3J2/GkN 「ほら見てくださいサイトさん!この果物この朝市じゃないと買えないんですよ! 来てよかったぁ」 俺の目の前で無邪気にはしゃぐシエスタ。 うんまあいいんだけど。 なんていうか、密着した状態ではしゃがれると。 いい匂いのする髪とかが顔をくすぐったり、ほっそい肩が俺の胸板に当たったり。 ていうかお尻が!お尻が! ズボンの前に張り付いて立っているせいでばれてないとは思うけど! お尻でコスってますよシエスタさんッ! 「ど・れ・に・し・よ・う・か・なぁ〜♪」 いやちょいまちそこでお尻フリフリしないでええええ! シエスタの無意識の責めに。 俺の欲棒はクライマックスだぜ! 「あ、こっちのが香りがいいかな?それともこっちの大きいの…」 よーしそっちがその気ならこっちも…やぁってやるぜ! 俺は、上半身を傾けて、わざとシエスタに密着した。 「…サイトさん?」 密着した俺に気付いて、シエスタは俺の方を振り返る。 87 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 51 10 ID N3J2/GkN 遅い!遅すぎるわ! さわっ。 「ひゃんっ!」 俺は密着したシエスタのお尻を、スカートの中に手を突っ込んでショーツの上から撫でまわしたのだった。 「ちょ…な、何してるんですかぁ…」 流石に人ごみの中なので、シエスタは小声で抗議してくる。 「ほら、シエスタは果物選んで?俺は見てるからさ」 ふにゅふにゅ。 「はぁっ…で、でもぉっ…」 今度はおまたの間まで指を伸ばして、柔らかく全体を揉む。 うむ、おっぱいもよろしいがシエスタはお尻もやーらかいですまる。 シエスタは果物を胸元に抱きしめて、真っ赤になっている。かーいいなあ。 「ほら、選んで選んで」 俺はシエスタを催促する。 反論を否定する意味で。 シエスタはそれを悟ったのか、諦めて視線を前に戻す。 でも。 くにゅっ。 「─────っ!ふァッ!」 湿り始めたショーツの前の方に指を回して、少し膨らんだ所を押し込むと、シエスタの身体が硬直する。 「サイトさっ…こぇ…っちゃ…」 必死に涙目でこっちを向いて訴えてくる。 しかし俺はシエスタの声を聞かない。 目の前の果物に視線を移して、シエスタに言う。 「ほら、そっちの大きくてよさそうじゃない?」 シエスタは俺が聞く気がないのを悟ると、同じように視線を果物に戻した。 88 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/10(火) 02 52 22 ID N3J2/GkN 「で、でも、大きすぎるのは味が…ッふ!」 俺は容赦なくシエスタのお豆を下から刺激する。 くにくに。 へーえ、大きすぎるとダメなんだあ。 「じゃ、そっちの赤っぽいのはどう?」 「赤みのきついのは酸味が…っひ!…す、好きなひともいますけどぉ…ひゃ!」 今度は下から両側の膨らみに指を当てて、マッサージする。 ぐにゅ。もにもに。 ふーん、酸味のきついのもあるんだなぁ。 「じゃ、シエスタの持ってるソレにしようか?よさそうだし?」 俺はシエスタのぱんつを巻き込んで、シエスタの割れ目に指を突っ込んだ。 ぐに!ぐちゅっ! 「ひ!…ぁ…め…!…ぅ…ぅぇ…らぁっ…!…ひぃっ…」 「それ、買っていく?」 「は…はひ…。こ、これに…しま…す…」 かくかくと震えて、シエスタは俺の身体に体重を預けてくる。 どうやら軽く逝っちゃったみたいだ。 「じゃ、それ買っていこう。 それと、シエスタ疲れてるみたいだしこの後ジェシカんとこで休んでいこ?」 「あ…」 『休んでいく』の言葉に反応して、シエスタの身体がぴくん!と震えた。 「は、はい…」 俺達は果物の料金を払うと、その場を後にした。 142 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/12(木) 12 26 40 ID +AAHvPa4 「ごめんなジェシカ、寝たとこなのに起こしちまって」 「ん〜にゅ、いいよいいよ気にしないで」 『魅惑の妖精亭』の裏口で才人とシエスタを迎えたのは、朝の後片付けが終わって寝る直前のジェシカだった。 ぶかぶかの貫頭衣に、大きな三角形のナイトキャップ、そして大きなふかふかの枕を抱えて眠そうな顔をしている。 「ふんじゃこれ部屋の鍵ねぇ。どーせ夕方までお客来ないから、それまで休んでていいよ」 普段はぱっちりと開いてるその目は、今は上下の瞼がくっつきそうなほど細く搾られていた。相当眠いらしい。 才人はぶかぶかの袖から飛び出た部屋の鍵を受け取ると、後ろに控えるシエスタに語りかけた。 「じゃ、行こうかシエスタ」 「は、はい…」 シエスタは俯いて、小声でそう応えた。ぱっと見、とても調子が悪そうに見える。 「ん〜?」 そんなシエスタに気付いたのか、ジェシカは細い目のまま才人に詰め寄った。 「ねえサイトくぅん?」 「な、何かな?」 細目ジェシカの妙な迫力に押されて仰け反る才人。 「シエスタ疲れてるんだから、無理強いはダメだゾ?」 言って右の人差し指で才人の鼻の頭をぎゅむ、と抑える。 ジェシカの指摘に才人はうぐ、と言葉に詰まるが、シエスタがそれを救った。 「さ、サイトさん、早く…早く、行きましょう…」 俯きながらそう言って、才人の裾をひっぱった。 その頬は、確かに赤く染まっていた。 143 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/12(木) 12 27 53 ID +AAHvPa4 「サイトさんっ、サイトさんっ…!」 部屋について鍵をかけるなり、シエスタが抱きついてきた。 あっという間に俺の首に手を掛け、キスをしてくる。 それどころか、身体を密着させて擦り付けてくる。 …ガマン、できなくなってるみたいだな。 市場でシエスタを軽く逝かせてから、軽く三十分は経っていると思う。 『魅惑の妖精亭』までの道中でも、俺はシエスタのあっちやこっちを弄っていた。 まあでも、人通りがあるところだったし、軽くお触りする程度だけども。 そのせいもあってか、シエスタは相当沸きあがってるみたいだ。 シエスタは自分から舌を使って、俺の口の中に入ってくる。 「んむ、っふ…」 「ふぅ、ん…」 俺達は唇と身体を密着させ、絡み合う。 俺は押し付けられるシエスタのおっぱいを右手で揉みしだき、左手でシエスタの身体を支えながら柔らかいお尻を揉みまくる。 「ふッ…!んは…」 シエスタは俺に絡みながら、右手を俺の首から離した。 …何する気だ? シエスタはそのまま手を下の方にもっていって…。 ズボンの中でクライマックスになっている俺のジョイスティックをズボンの上から撫でる。 なるほど逆襲ってわけですか? なんて思ってると。 シエスタは器用にジッパーを降ろして俺の中身を取り出した。 そしてその細い指でくにくにと刺激する。 くは。きもつぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 俺の変化に気付いたのか、シエスタは唇を離した。 「サイトさん、これ…こんなにして…」 くにくに。 シエスタは俺をコスりながら足元に跪く。 そして俺を見上げると。 ぱくっ。 返事も待たずに、ギンギンになった俺の肉棒を口に含んだ。 うをっ、あったけええええええええ! そのままちゅぱちゅぱと唾の音をさせながら、シエスタは一心不乱に俺の息子にご奉仕する。 棒に舌を絡ませ、吸い上げ、俺を限界へと導く。 あ、やべ、限界っぽ…! 俺は慌ててシエスタの頭を掴んで引き剥がした。 ちゅぽんっ、と音をたててシエスタの口から俺の息子が吐き出される。 俺の息子とシエスタの間に、粘液の糸が走った。 「あ、あの、サイトさん…?」 俺を口で受け止めるつもりだったであろうシエスタが、俺を見上げてフシギそうな顔をする。 俺はそんなシエスタに言った。 「あ、あのさ。 シエスタの中で出したいんだけど…いいかな?」 いやだってどうせなら。ねえ? 144 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/12(木) 12 29 09 ID +AAHvPa4 俺の言葉にシエスタは一瞬意外そうな顔をしたけど。 「はい。私も…。私も、サイトさんが欲しいです…」 言って立ち上がって。 めくり上げたスカートの中で。 下ろしたてのシルクのぱんつが、シエスタのおつゆで透き通るくらいべとべとになっていた。 ぎしっ…。 シエスタは才人に言われたとおりに、部屋に置いてあった円卓に上半身を預けて、お尻を高く上げた。 円卓の上でシエスタの胸が柔らかく潰れ、シエスタは背後から感じる才人の視線に後ろを振り向く。 才人はシエスタの格好を見て満足そうに微笑むと、ゆっくりとシエスタに近寄ってくる。まるで焦らすように。 早く…はやく…してください…。 シエスタの身体の芯が熱く鈍く疼く。 シエスタは己の獣に突き動かされるまま、牡を誘うべく己の花弁を揺する。 「早く…サイトさん、はやくぅ…」 「慌てない慌てない」 才人は高く上げられたシエスタの腰を抱え、スカートをまくり上げる。 突き上げられたシエスタの股間が、薄い布を濡らして悲鳴を上げていた。 「もう準備オッケーみたいだね」 言って才人はシエスタを覆っているびしょ濡れの薄い布をずらして、熱くたぎる雌の門を晒す。 「あっ…ちゃ、ちゃんと…脱がし…」 そう言ったシエスタの言葉を無視して、才人は硬くたぎる己自身をシエスタに突き立てる。 「ひぅ!」 シエスタの背筋が大きく仰け反り、膣壁が才人の侵攻を止めようと窄まる。 しかし才人はその抵抗を押し破り、奥の奥までシエスタを抉る。 「あっあっあっ!奥…とどいてるっ!」 「くっ……中に、欲しいんだよね?」 一番奥で腰を止め、才人は市場でそうしていたように、シエスタの背中に密着する。 「は、はいぃ…。中にください…」 「じゃあ遠慮なく」 どくっ!どくどくっ! シエスタの口淫で高められていた才人が、シエスタの最奥で弾ける。 直に押し当てられる牡の先端からシエスタの子宮に熱い迸りが流れ込む。 「あっ!あっ!出てるぅ…!」 ひくひくとシエスタの中が蠢き、才人の精を吸う。 そして最奥で果てた才人の一物は、まだ硬さを失わない。 才人はシエスタに密着して、両手でシエスタの胸をもみしだく。 「あっ…サイトさんっ…♪」 シエスタの顔が歓喜に綻び、内壁が貪欲に才人から精を搾り取ろうと蠢き始める。 145 名前:たのしいおかいもの ◆mQKcT9WQPM [sage] 投稿日:2007/04/12(木) 12 30 01 ID +AAHvPa4 「シエスタ、まだ逝ってないよね?」 そう言って、才人はゆっくりと腰を使い始める。 「は、はい…。あっ…いかせて、サイトさん、いかせてください…」 獣の喜びに支配されたシエスタは、腰を捻って才人を貪る。 才人はそんなシエスタに満足そうに微笑むと。 「じゃ、気が済むまで逝かせてあげるよ…」 激しくシエスタを犯しはじめた。 「もう、サイトさんっ!だから脱がせてって言ったのに!」 起きたらシエスタは不機嫌だった。 なして??? 俺が?な顔をしていると。 いきなりシエスタはベッドから降りて立ち上がって、スカートに手を突っ込んで。 がばっ!と勢いよくぱんつをってちょっとまてまだスルんですかっ? 「ホラ見てくださいこれっ!」 シエスタは両手で脱いだぱんつを広げてみせる。 それは、俺の精液とシエスタのおつゆでべとべとに汚れていた。 「こんなにしたらもう洗っても履けないじゃないですか! 高かったのに〜。ひどいです!」 …そ、それで怒ってたんだ…。 んー、どうしようか。 ちょっと考え、俺は閃く。 俺はシエスタからそのべとべとのぱんつを奪い取ると、言った。 「じゃ、俺が新しいの買ってあげるよ。 シエスタが好きなの選んでいいからさ」 ま、悪いの俺だしな。ちょっとくらい高くても目を瞑ることにします。 シエスタはぱんつを奪った瞬間は驚いた顔をしていたが、すぐに笑顔になった。 「はい♪ …あ、でも」 ん?なんかあんのかな? 「選ぶのは、サイトさんにお願いしますね?」 え?チョットマッテ?それって俺に女性用下着売り場に行けって? そんなんへんたいさんのすることですやん? 「さ、そうと決まれば今から行きましょ? …はいてないまま帰ったら、ミス・ヴァリエールにばれちゃいますから♪」 言ってシエスタは問答無用で俺の手を握った。 …ちなみに、シエスタに買った下着で貴族年金の半月分が吹っ飛んだことを追記しておく。〜fin
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「よくあんな授業真面目に受けれるよな」 才人は授業を抜け出してぶらぶらと散歩をしていた。 確かに魔法の使えない平民にとっては魔法の授業など退屈以外の何物でもない。 まぁ、文字の読み書きのできない才人はそんな事関係ないのだが。 厨房から少し歩いたところで才人は足を止めた。 「あそこにいるのは・・・」 そこにいたのはシエスタだった。 木に頭をもたせ掛けて、とても気持ちよさそうに熟睡している。 「お〜い、シエスター」 「・・・・・・・・・」 シエスタから返事は無い。 「?」 (どうしたんだろ) と思い、才人はシエスタの元へと駆け寄った。 そこで才人はシエスタが寝ている事に気づいた。 すると才人の顔が悪戯を思いついた小さな子供のような顔になる。 (悪戯しちゃえ・・・!!) その通りだった。まったく、ダメなやつである。 才人はシエスタを起こさないようにシエスタの頭を木からそっと離す。 そしてすばやくシエスタの背後を取り、 木の代わりに自分の胸板にシエスタの頭をおく。 そして背後からシエスタの胸を揉みだした。 完全に強姦である。 「・・・んっ・・・ぁ」 胸を揉み続けているとシエスタが甘い声を漏らし始めた。 才人はその声に気をよくして更に胸を揉み続ける。 「・・・はぁっ・・ふぁぁ・・・ふぇ?」 流石に刺激が強すぎたらしくシエスタが目を覚ました。 「あ、おはようシエスタ」 「おはようございます・・・・じゃなくてっ!!」 「何・・ぁっ・・・して、るんですかっ!!」 「シエスタが気持ちよさそうに寝てたからつい悪戯したくなっちゃって」 「それとこれと・・・ふぁっ・・どういう関係が・・ひゃっ・・あるんですか!!」 手足をバタバタ動かしながらシエスタが抗議の声を上げる 「男ってのは、好きな娘にちょっかいを出したくなるんだよ」 「え?」 (サイトさん、今私のこと・・・好きって) 抵抗していたシエスタの手足がピタリと止まる。 「サイトさん、今、私のこと・・・好きって?」 「え?」 才人は何気なくはなった一言だったが それは逆に自分の本音を現しているということだった。 (そっか、おれシエスタの事、好きだったんだ) 自覚したとたんに目の前のシエスタがとても愛しく思える。 そして、 「うん、好きだよ、シエスタ」 自分でも無意識のうちに声が出ていた。 「ほんとう・・・ですか?」 シエスタは真っ赤になった顔で才人の方に向き直り潤んだ目を上目遣いに才人の事を見つめている。 「ほんとうだよ。大好きだよ、シエスタ」 「サイトさんっ・・・!!サイトさんっ・・・!!」 額を才人の胸板に押し当てて泣きながら叫ぶ。 才人はそんなシエスタが嬉しくて、シエスタをぎゅっと抱きしめる。 「私も・・・私も、サイトさんの事、好きです!!大好きですっ・・・!!」 「嬉しいよシエスタ。ありがとう」 そう言うと才人はシエスタの顔をそっと持ち上げ そのまま唇を重ねた。 シエスタは突然の事に驚き、卒倒しそうなほどに顔を真っ赤に染めたが 決して唇を離そうとはしなかった。 シエスタは意を決して才人の口の中に舌を入れる。 才人の口の中で二人の舌が絡み合う。 「はぁっ・・・んんっ・・ぁむ」 長いキスを終えようやく二人の唇が離れる。 離れた唇から垂れる唾液が淫靡に光っている。 「サイトさん・・・続き、しませんか?」 「・・・いいの?」 「もう、女の子にこんなこと言わせないで下さいよ」 「私が・・・シて欲しいんです」 才人はふかふかの芝の上にシエスタをゆっくりと押し倒した。 そして、もう一度キス。 溶けるような熱さが脳を支配する。 そのままシエスタの胸に手を伸ばす。 そしてすでに自己主張している先端部分を抓る。 シエスタは耐え切れずに唇を離す。 「ふぁぁ!!サイトさん・・ダメェっ・・・!!」 才人は素早くメイド服の前をはだけさせると、 直接先端部分を抓りあげる。 「ひゃぁぁっ・・ふぁっ・ぁん・・も、ダ、メェェェ!!!!」 シエスタは一度ビクンと大きく跳ねて達してしまった。 才人はスカートをたくし上げると最早意味の無くなった下着を脱がせる。 才人は自分のモノを取り出すと、一気にシエスタを貫いた。 「ふぇ?そんな・・まだ・・イって・・ふぁぁぁぁぁぁ!!!」 「や、サイトさん・・・ダメッ・・はげし・・すぎぃぃぃ!!」 才人はそんなシエスタの声を無視し激しく腰を振り続ける。 「ぁっ、またっ・・またイっちゃう、イくぅぅぅぅぅぅ!!!!!」 「シエスタっ、おれも・・もう・・・」 「はぃっ!!下さい・・・!!サイトさんの、全部私の中に・・ふぁっ・下さい!!!」 「くぁっ・・・で、射精るっっ!!!!」 「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 才人はありったけの精をシエスタの膣内にぶちまけていた。 「出てるっ・・!サイトさんがいっぱい、私の中に・・・!!」 そのままシエスタはぐったりと芝生の上に倒れこんでしまった。 才人は厨房の近くに干してあったタオルでシエスタの体を拭き上げる。 時々、くすぐったそうに身をよじっていたが、そんな姿さえ可愛らしい。 「サイトさん」 メイド服の乱れを直したシエスタが訊く。 「ん、何?」 「あの、私の事好きでいて貰えますか?」 「シエスタ」 「はい?」 「質問に質問で返して悪いんだけど」 「・・・何でしょう?」 「シエスタの事これからずっと好きでいさせて貰えるかな?」 「はぃっ・・・!!!!!」 シエスタは大粒の涙をこぼしながら答えた。 「私もサイトさんの事、好きでいさせて貰えますか?」 「もちろんだよ」 「あっ、いけないもう休憩時間終わっちゃう」 「じゃぁ、急がないと」 「サイトさん・・・最後に、キス・・・して下さい」 二人の唇が軽く重なり、離れる。 「それじゃ、シエスタ、行こうか!」 「はぃっ!行きましょう、サイトさん!!」 そして二人は学院へと戻っていった・・・・・ 〜〜〜〜fin〜〜〜〜
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前ページ次ページゼロニスター ――ドタドタドタ…… 学校の廊下と思しき場所を数人の少年達が駆け抜けていく。 「『ポロチン』が逃げたぞーっ、捕まえろーっ!!」 「待てよ、ポロチンーっ」 「うわあああ!」 そのうち1人はズボンの腰の部分を抑えて必死で逃げ回り、残りの少年達は笑みを浮かべつつ彼を追いかけ回している。 「ズボン脱げー、ポロチンー」 「やめろーっ、下等なクズどもーっ!!」 「パンツも脱がせろーっ、靴下はそのままで!!」 逃げ回っていた少年を取り押さえた少年達は、寄ってたかって少年のズボンを下ろし始める。 「ぎゃはははは、見ろよ!! こいつちり紙が付いてるぜ!!」 「ポロチン、だせーっ!!」 (こ……、殺す!! こいつら全員ぶっ殺してやる!!) ……といった過去をサタニスターに語っているのは、2本の曲刀を持つ禿頭の男だった。 「ふふふ……、あれから10年が経った……。私は自分の体と技を磨きあげ、本当に連中をぶっ殺してやった。私の殺人鬼人生の始まりだ。私にとって封印したい記憶ではあるが、あえて話すのは正当な理由があっての事だ!! この話を聞いた奴を生かしておけば私の噂が広まってしまう。だから自分を追い込むために、これから殺す相手には必ずこの話を聞かせる事にしているのだ……!! 格闘家が試合前に大口を叩いてみせるだろう? あれもやはり自分を追い詰める作業の1つで……」 「ほわ~」 しかしサタニスターは禿頭の男の話などまるで聞いていない風で、大欠伸を1つしたのみだった。 「あくびすんじゃない~っ!!」 「!!」 「今……、シエスタの悲鳴が聞こえたような……」 苛立った男の声など最初から聞いていないという態度で、ルイズ・サタニスターは共に何かを感じ取って後方を振り返った。 「シエスタ!!」 叫びと共に2人はその方向に向かって全力疾走していく。 「!! ち……、ちょっと待てえ~っ!!」 (あたしがシエスタのために作った『ダブルヘッド・クロス』!! 殺人鬼の怨霊が宿ったあの十字架は、所持者を急速にパワーアップさせる。でも今確かにどこかからシエスタの叫び声が聞こえた!! 何かあったな!?) (とにかく合流しないと!!) 「ま……、待て……。うう……」 去っていく2人の遥か後方では、木の根に躓いて転倒した禿頭の男が2人に向かって懸命に手を伸ばしていた。 さて、参加者達が予選のルール説明を受けた広場では、メダルに刻まれている物と同じ「虚無壺の会」の紋章が刻まれた金属製の大筒が設置されており、革製ホルダーを配布していた女性達にクロムウェルが指示を出していた。 「打ち上げ花火の用意を」 「了解です、ミスタ・クロムウェル」 花火玉を装填する女性に背を向け、クロムウェルはかすかに怒声や悲鳴が聞こえてくる森に視線を移す。 「『ハルケギニア最強殺人鬼決定戦』予選のタイムリミットまで1時間毎に上げる花火は……あと3発。つまりあと2時間……。そろそろメダルを集め終えた者が森から生還してもいい頃なのだが」 「!! 帰還者です、ミスタ・クロムウェル」 そこで1人の女性が森の中から歩み出てくる大柄な人影を発見、クロムウェルに報告した。 「ほう……、これはこれは……。サタニスターにボコられて出遅れた君が1番に帰ってくるとはねえ……。まさかリタイアしたいわけじゃあるまいね?」 「なめんじゃねえよ、この野郎……。メダルはちゃんと10枚揃えたぜ!!」 最初の帰還者・才人は、そう言ってクロムウェルにホルダーを手渡す。 「それよりも聞きたい事がある。1人だけ変なやつを見かけた……。そいつは吸血鬼みたいな格好の女と戦ってた。女が回し蹴りで体勢を崩した隙にそいつは……、驚異的な瞬発力で女の懐に飛び込み……」 ――女の腕をつかんだっ!! 「うっ……」 何かが溶けているような音を立てて白煙を上げる自分の左手に、ブラッドロリータは呻き声を上げた。 左手の組織が崩壊し、彼女の指が数本まとめて落ちる。 「うわっ!? あ……あ……、か……、乾燥し……、あんたいったい……」 そう言っている間にも、ブラッドロリータの肉体はひび割れ砕けていく。 奇妙な女が放り出すように手を離すと、ブラッドロリータの衣服と塵は風に舞った。 (………!!) ――染みだらけの汚いぼろを身に纏った奴だった。女が「消滅」した後、そいつは女が持っていたメダルを拾って去っていった。 「お前なら知ってるんじゃないのか。奴は何者だ?」 才人の質問にクロムウェルは笑みを浮かべ、 「ふふふ……、答えるわけにはいかないな。主催者側がそれを教えてしまっては公平性を欠くのでね……と言いたいところだが、ある程度のわがままはメダル10枚をコンプリートした人間には許される取り決めだ。教えてやろう。君が会った女の名は『カトレア』。カトレアは病人だ……、全身をカビに似た菌類に侵されている。子供の頃からそうだったらしい。自分へのダメージは投薬で抑えているが、奴が触った人間は……肉も骨も瞬時に角質化し水虫の皮のようにぼろぼろになる。カトレアに触られた人間は死ぬのだ。恋人や友人もいないだろう。そして奴自身そう長くは生きられまい」 「……俺はそんな話聞いてもぞっとはしないぜ」 才人は腕を組みつつ、自分の金属製の体を見せつけるように指先で二の腕を叩く。 「ここに集まっている連中は全員が殺人鬼だ。それぞれが心に闇を抱えている。だがカトレアの闇は他の奴とは別格だ。奴はこの世の全ての生きとし生ける者に嫉妬しているし、恨んでいる……。強敵だぞ」 丁度その時、女性の1人がまたしてもこちらに向かってくる人物の姿を発見した。 「もう1名帰還者です!」 2人目の帰還者……ビダーシャルは、悠々と女性に接近していき声をかける。 「メダルは誰に渡せばいいのかしら?」 「お預かりいたしま……!!」 ビダーシャルに渡されたホルダーの数に、思わず女性は絶句した。 「何枚だね?」 「あ……、えっと……、68枚……です。はは……」 「何だと……!!」 「………!!」 才人は思わず驚愕の声を上げ、クロムウェルもメダルの枚数に硬直した。 驚愕する2人をよそにビダーシャルは地面に座り込み、 「タイムリミットぎりぎりまでメダルを集めてやるつもりだったけど、やめたわ。少しはメダルを残しておかないと、本選に出られないやつが続出するのに気がついた。それじゃあ後々の楽しみが減る……。私はクッキーの缶を1度で食い尽くすタイプではないわ」 「はあっ、はあっ……」 息を切らしているシエスタにメンヌヴィルの鉤爪が襲いかかる。 「くっ!!」 とっさに飛び退いたものの、その鉤爪はかすめただけで腕から出血させるのに十分な威力を持っていた。 「はあっ、はあっ……」 「グルルルル……」 唸り声を上げるメンヌヴィルを前に、シエスタは必死で対抗策を検討していた。 (子供の頃、『怖い本』を読んだ事があります。『エルフ』、『吸血鬼』、……『人狼』。倒すには銀の武器が有効なんでしたっけ!? でも今の私に使えるのは、ミス・ナックルスター仕込みの格闘術だけです……!! そしてその攻撃が当たりません!! 奴が素早すぎて……、一瞬でも隙を見せてくれれば……!!) 「諦めるんだね、小娘……。メンヌヴィルの野獣化は『怒り』によって発動する!! 私らの仲間を殺(や)ってくれたお前が招いた最悪の事態さ」 その時、シエスタは飴姫の背後に光の筋が空に向かって走るのを見逃さなかった。 そして次の瞬間、 ――ドオオン! 突然背後から聞こえた花火の音に、一瞬飴姫・メンヌヴィルの注意がシエスタから外れた。 その一瞬の隙を見逃さず、シエスタはメンヌヴィルに駆け寄る。 「メンヌヴィル!!」 「!!」 ――ズガスッ!! 飴姫の警告も間に合わず、メンヌヴィルは棒立ちのままシエスタのハイキックを側頭部に受けた。 「こっ、小娘がっ……!!」 盛大に転がっていくメンヌヴィルを見つつ液状の刃をシエスタめがけて放とうとした飴姫だったが、シエスタは即座に液体にまみれた左手をつかみ動作を封じる。 「あなたの負けです。あなたの手から放たれる液状の刃は、手を大きく振りかぶらないと飛ばせないのはわかっていました。どうして液体が刃に変化するのかはわかりませんけれど」 「教えてほしいかい? 液体はあたしが調合した『特殊な水飴』さ。体温よりも冷えると一瞬で鉄のように硬くなる」 そう言いながら飴姫は服に仕込まれた水飴をそっと自由な右手に纏わせる。 「手の動きひとつで様々な形状の武器を瞬間的に作り出せるのさ……」 「!!」 シエスタは目を大きく見開いた。 (一瞬私の頭は混乱しました。飴姫が自由になっている右手でトロール鬼みたいな鉤爪を作った事じゃありません。飴姫なんてどうでもいいです。私が驚いたのは向こうにある光景です。順序立てて状況を把握しましょう。まずメンヌヴィルが立ち上がろうとしていました。蹴りの1発で倒せるとは思ってませんでしたから、それは別にいいんです。でも……、もう1人いました) シエスタがメンヌヴィルの向こうにぼんやりした人影を発見した時、飴姫が鉤爪で切りかかってきた。 「死ねえ小むす……」 (邪魔です!!) 鉤爪を受け止めたシエスタがもう1度視線を向けた時、メンヌヴィルは消えていた。いなくなっていた。……服だけを残して。 「!?」 飴姫が振り向いた時には、人影……全身に包帯を巻いた女性……はメンヌヴィルの衣服を投げ捨てて2人に接近しつつあった。 「メンヌヴィル……?」 「……あの人は危険です。逃げましょう……!!」 「何だって!?」 「争ってる場合じゃありません。『生存』する事を第一に考えるべきです。あの女性……、何かに『感染』していますよ。戦ってはいけない相手だっていると思います。逃げましょう……!!」 駆け寄ってくる包帯女の姿に、すかさず逃走の態勢に入る2人。 「来ましたっ!!」 ――ドンッ! シエスタの脚部めがけて放たれた液状の刃は、跳躍したシエスタの下で虚しく地面をえぐった。 「………!!」 「私の脚に怪我をさせて足止めして、自分だけ逃げ延びようって考えたわけですね!! ミス・ナックルスター達があなた達殺人鬼をボコボコにする気持ちがわかります……!!」 お返しとばかりシエスタは着地点を飴姫の足の甲に定めて、見事に踏みつけた。 「あいい~っ!! くそっ、小娘……」 包帯女が両手を広げて飴姫に襲いかかろうとした時、 「う……、うおおおおお!!」 ――ドゴッ! 「!!」 包帯女の頭部を拳よりも大きな石が直撃、その動きを止めさせた。 そしてその石を投げつけた者と合わせて2つの人影が、そっと3人に歩み寄る。 「あっ!」 「!!」 「シエスタ……、あなたは見てなさい」 「その女はあたし達がやるわ」 石を投げつけた者……ルイズが、ナックルスターと共に現れたのだった。 前ページ次ページゼロニスター