約 495,180 件
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/216.html
858 :ブレシェリ陵辱系?:2009/01/03(土) 03 03 21 ID OjcugUGN 前スレ ブレシェリ陵辱系?を半端に投下したものです。 エロに挫折してしばらく放置してましたがここの素晴らしいSSに触発されて また書いてみたので投下します。 ブレシェリ キャラ崩壊注意 陵辱系? 後半エロ挫折の跡が垣間見えるかもw 関係ないけど投下主は17歳好きすぎ というスルーポイントがあるので、こりゃあかんなと思ったひとは 「ブレシェリ陵辱系?」でNGお願いします。 下着の脇から指を忍ばせ蜜壷の入り口を撫でる。 ただそれだけでも内側からどんどん蜜があふれてきた。 「やっ! いや!」 ブレラが下着に手をかけるとシェリルは逃げようと脚をばたつかせる。 面倒になったのでブレラは最後の下着もまたナイフで取り去った。 「やあぁっ! 馬鹿っ、サイっテーよ!」 シェリルの脚が力なく草の上をすべった。 ブレラは喉の奥で笑う。 「そうだ、おまえの言うとおりだ。だから好きなだけ罵ればいい」 「ヘンタイ! あんたなんか大嫌い……わかりあえると思っ……あっ、あぁんっ!」 シェリルの涙混じりの言葉を嘲笑うようにブレラは蜜をすくって敏感な芽に塗りつけた。 ぷっくりと勃ちあがった芽をやさしく撫で、ゆるゆると円を描くように絶妙の力加減で転がす。 シェリルは息も絶え絶えに喘ぎ、幼子のようにいやいやと首を振る。 上気した頬から涙と汗がすべり落ちる。首筋から胸元までも仄かに赤く染め、肌に滲む汗が パールのようにシェリルの身体を飾っていた。 ブレラはどこよりも敏感な芽を指でいたぶりながらふたたび胸の蕾を責め始める。 シェリルはもはやブレラを罵る言葉を発することもできず喘ぎ声すら掠れさせて 呼吸するのも苦しげに乱れていた。 「……っ……もっ……ふっ……はぁっ……だっ……めっ!!」 蕾を強く吸い上げ芽を摘むとシェリルは全身を強張らせて痙攣した。 「あっああぁぁぁああっん!!」 ぴくぴくと身体を震わせシェリルは放心したように目を閉じて荒い呼吸を繰り返す。 飲み下しきれなかった唾液が口の端から零れているのを見止め、ブレラはそれを舐め取り軽く 唇をついばんだ。 「もう、イったのか?」 笑い含みのブレラの声にびくりとシェリルが震える。 「ちが……」 力ない否定の声を皆まで言わせずブレラは蜜壷に指を突っ込んだ。 「っあぁあん!」 「ふっ……おまえのここはこんなに濡れて俺の指を貪欲に飲み込もうと絡みついてくるぞ? それなのにイってないと?」 「はぁんっやっ……あっ、ダメっ……あんっ!」 シェリルのそこはブレラの言葉どおり指をきゅうきゅうと締め付け奥へ奥へと誘うように蠢いている。 ひどく狭くきついのに、ブレラの指をしっかりと飲み込んでいく。 (まさか初めてではないだろうが……) これだけ乱れているのだ、快感を知っている身体だろうとは思ったが、シェリルのそこはあまりにも狭かった。 もう少し慣れさせないと苦しいかもしれないと考え、ブレラはシェリルの中を丁寧に刺激する。 指を蠢かせるほどに蜜はあふれ出し、かすかに甘酸っぱい匂いが漂ってきた。 その淫靡な香りに誘われてブレラは指とともに舌を蜜壷に侵入させた。 「ひゃぁんっ!」 舌であふれ出てくる蜜を掬い取って芽に絡みつかせる。執拗な舌遣いで芽を、容赦のない指遣いで蜜壷を 責めているうちにシェリルがふたたび絶頂を迎えた。 「……っっはっぁあああああああぁぁんっ!!」 ブレラは服を脱いだ。 痛いほどに勃ちあがった自身をシェリルの蜜壷へとあてがう。 未だ放心しているシェリルは一瞬ちいさく震えたが状況を把握していないらしく ぼんやりと虚空へ視線を向けていた。 その乱れように喜びを覚えつつも、シェリルの眼差しが自分を向いていないことに苛立ちを感じる。 ブレラは張り詰めた自身を、シェリルの蜜を纏わせて芽に擦りつけた。 「あっ!? あああぁんっ!!」 大きく喘いだシェリルの目の焦点が合う。恐怖を湛えた青い瞳がブレラをとらえた。 「……いや……あぁ……ふぁ、おねが、い……それは、あっ、やめて」 敏感な芽に与えられる快感に悶えながらも、シェリルは必死に懇願する。 「やめてほしいか?」 ブレラはゆっくりといたぶるように芽の上で腰を動かしながら笑い含みに問う。 シェリルはこくこくと何度も頷いた。 ブレラはふわりと微笑んだ。 「それは……とっくに無理だ」 言葉と同時に一気に貫いた。 「っきゃあぁああぁあああああああああぁああっ!!!」 ぶつっという抵抗があった。やわらかな襞にきつく包まれ気をやりそうに なったブレラだったが、その予想外の感触に驚いて動きを止める。 「ああぁあ…………ひど……い…………うっ……ふっ……」 深い哀しみをたたえた青い瞳から大粒の涙が零れ落ちる。 ブレラは泣きじゃくるシェリルの顔を呆然と見つめた。 「まさか……本当に初めてなのか……?」 シェリルの答えはない。ブレラから顔を背けてひたすらに涙を零し続ける。 (あいつ、まだ手を出していなかったのか……) じわじわと昏い喜びが胸に広がっていく。 では、こんなにも悦びに従順に反応するこの淫らな身体を知っているのは自分だけなのか。 シェリルのこんなにもいやらしくうつくしく歪む表情を知っているのは自分だけなのか。 シェリルとひとつに繋がったのは 自分だけ 「そうなのか……」 ブレラは量感あふれる胸を両手でつかんでその喜びのままに腰を振った。 「いやあぁぁっ!」 シェリルの中は苦しいほどに狭くしかもブレラのそれを噛み千切らんばかりにきつく締め付ける。 それでいてぬるぬるとあふれる蜜とやわらかな襞がやさしくブレラを包み込む。 腰が痺れるほどの快感にブレラは容易く溺れた。 「あっ! やぁっ! ぬ、いて……抜いてよぉぉっ! あっああっ! ……はぁあんっ!」 苦痛と悦楽のために強く眉を寄せてシェリルは高い声で啼く。 シェリルの中を掻き回しながらブレラは胸の頂を吸い上げる。 「あああぁっ!」 徐々に甘さを増していく喘ぎがブレラの情動を掻き乱す。さらに固くなった自身を深く突き入れた。 苦しげにわずかに覗く舌に誘われてブレラはシェリルの赤い唇にキスをする。 唾液がとろけるように甘く感じられる。口の端から零れる唾液を辿って首筋、鎖骨と舌を這わせ 胸の蕾をしゃぶった。 「っああ!」 白い太ももを肩に担ぎ上げ角度を変えて責め続けるとさらに強く締め付けてくるポイントがあった。 高く悲鳴をあげるシェリルに哂ってブレラは執拗にその場所を責めた。 「やぁっ!……あっあああっ……んっあああんっ……はああああぁああああんっ!!」 大きく仰け反ってシェリルが一瞬硬直する。目の前が白くなりそうなほどの素晴らしい締め付けに 絶えられずブレラはシェリルの中に熱い精を放った。 「……くっ……はあっ!」 たまらず声を漏れる。途方もない幸福感に包まれる。 ブレラはシェリルと繋がったままぴくぴくと小さく痙攣している彼女の胸に顔を埋めた。 シェリルの中はまだ固さを失っていないブレラ自身を煽るようにやわやわとゆるく締め付けてくるが、 シェリルは絶頂に達した瞬間気を失ったようで指先ひとつ動かさずに横たわっていた。 ブレラはシェリルの豊かな胸を揉みながら呼吸を整えていた。 息が落ち着くと至高の解放感と征服感から徐々に醒めてくる。同時にじわりじわりと虚無感が 広がっていく。 「……くそっ!」 ブレラは再び律動を始めた。すぐに固さを取り戻した自身をシェリルの中に叩きつける。 その感覚でシェリルが目覚めた。 「や、いや! お願い……もうやめてよぉっ! っあああぁ!」 シェリルの悦いポイントを最初から徹底的に責める。シェリルはすぐに抗議の言葉すら 上げられなくなり、ひたすら甘美でいやらしい歌声を響かせ続け、何度も達して何度も失神した。 ブレラは広がる虚無感を払うために何度も何度も精を放った。 シェリルの中でシェリルを啼かせている間はその声と自身を包む柔らかさに酔いしれて 余計なことを考えずにいられた。 だがブレラの体力にも限界があり、それ以前にシェリルを快感にすら反応できないほど 消耗させてしまった。 もう歌声は聞こえない。 ブレラはついに腰の動きを止めた。繋がったままぐったりとしているシェリルを見下ろす。 涙と汗で頬にはりついたピンクゴールドの髪をそっとはらってやった。シェリルはブレラの 指先にも反応せずただ悩ましい表情で眉を寄せ荒い呼吸を繰り返している。 夜陰に浮かぶ白くうつくしい裸体にはブレラがつけたいくつもの口付けや指先の跡が赤く 滲んでいる。 シェリルの中は相変わらずブレラをいやらしく包み込んでいる。 それなのに。 彼女は自分のものではない。 自分と彼女は同じものではない。 こうしてひとつに繋がっているのに。 こんなに痕跡をつけたのに。 どうしようもなくシェリルが遠かった。 どれだけ抱けばひとつになれるのだろう。 シェリルの涙も汗も唾液も滴る蜜もすべて取り込んでブレラのすべてを注ぎきるまで 重なり続ければひとつになれるのだろうか。 「グレイス……案外おまえが正しかったのかもしれないな……」 ブレラは小さく哂った。 少しだけグレイスの求めていたことがわかったような気がした。 グレイスも何かに絶望し何かに飢えていたのだと初めて気づいた。 同じところに堕ちて。 グレイスは最後まで振り返ることなく突き進んだ。 自分は……引き返せないわけではない。 ブレラは指を伸ばしてシェリルの頬を撫でた。 やさしく顔の輪郭をなぞると覚醒しかけていたらしいシェリルが小さく瞼を震わせた。 「ん……アルト……?」 ブレラは指の動きを止めた。 昏い炎が胸の内に点る。 「……くっ……ふふふ」 思わず漏れた笑い声にシェリルがはっとしたように目を開く。 青い瞳に映る歪んだ笑みを浮かべた自分の姿を捉えて、ブレラの笑い声は次第に大きくなっていた。 同時に律動を再開する。 ブレラは選んだ。 グレイスと同じく最後まで突き進むことを。 希望を抱いていた彼女とは違って絶望を抱えて。 END オチに迷って迷って半端に暗くシリアスになっちゃって申し訳ない。 いつか明るいえろが書きたいです。 以上お目汚し失礼しましたー
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/32.html
2スレ385 幼馴染パロ5 家出直前 385 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/10(土) 01 48 28 どこまでも少女マンガ。本編ですら、致した説が有力となってきたというのに。 幼馴染パロ、シェリルが家を出る直前のまだ幼い時だから許して。 勉強も一区切りがついて、体を伸ばしたアルトが窓の外をのぞくと 星のうす明りに照らされて、白い人影が離れの陰へ消えて行った。 シェリルだ。 (アイツは、こんな夜更けに何を・・・) アルトは後を追った。 アルトが今は使われていない離れへと足を運ぶと、 縁側に腰かけたシェリルが庭を見つめていた。 薄いショールを羽織ったシェリルは、夜闇に浮かび上がる姿は天を恋う天女のようだった。 「雪露、なにしてんだ」 「・・・有人」 儚げに微笑みかけてくるシェリルに、アルトの心はざわついた。 (なんでそんな顔するんだ・・・) 「ちょっとね、美与さんに、相談。」 その名を聞き、逝ってしまった母と儚げなシェリルを重ねた自分にアルトはいらついた。 その考えを打ち消すように、アルトはシェリルの顎に軽く手を添えると、 もう何度目とも分からないキスを奪った。 アルトがシェリルの甘い唇を堪能しその存在に安堵して顔を離すと、 首に腕を回したシェリルが、かみつくようにキスをしてきた。 顔を離した一瞬、アルトはシェリルの泣きそうな顔がちらと見たような気がした。 シェリルのぽってりとした下唇を唇ではさんで味わう。 ちろちろと舌先でじゃれあう。 顔の角度を替えて、何度も何度もシェリルのざらりとした舌を吸い上げる。 シェリルの舌に、舌の裏から口蓋までくすぐられる。 自分の送った唾液をシェリルが飲みほす喉の動きに、アルトは支配欲が満たされる歓喜を覚えた。 こんなに長く官能的なキスは初めてだった。 シェリルの鼻にかかった息が耳を蕩けさせ、 自然アルトのシェリルを抱く腕の力が強くなる。 薄布を隔ててその腕に触れるまろやかさも、胸板に伝わるシェリルの豊かな乳房の柔らかさも 初めて体験する快楽で、アルトの頭をしびれさせていった。 その先を欲するアルトは自然とシェリルを縁側に横たえた。 が、「ア・ル・ト!何、調子に乗ってるのよ!」 するりとアルトの下から抜け出したシェリルは、羽衣をひらりと翻し、 顔も見ずに駈けて行った。 「縁側は固いし、寒いわ」 (え…!?自分から誘っておいてそれはないだろ…。) 呆然とシェリルを見送るアルト。 (俺は、「勝手に盛り上がってしまった」、ってヤツなのか…?) 翌日、学校から帰宅したアルトが騒然とした早乙女邸で耳にしたのは、 シェリルが家を出るという噂だった。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/83.html
シェリルさんがリビングで“お仕事”をしている。 お茶を入れにいったほんの数分。 どうやら何かがおりてきたらしい。 こうなってしまっては、とりつく島もないことはよく知ってるし、 何より、シェリルさんの邪魔もしたくない。 手にしたシンプルだけど色違いのお揃いのマグカップをソッとテーブルに置いた。 (アイスにしておいて、正解だったな。) テーブルに置かれたカップを直ぐに手にして口をつけるシェリルさんの姿に笑みが零れた。 シェリルさん、 集中してる時は何も考えずに口にするから、熱過ぎるのとかはダメなんだよ。 最初の頃は、それを知らずに熱いのを出して。 シェリルさんは熱いのを知らずに口をつけて。 舌を火傷させて、作詞の邪魔をしちゃったりしたこともあったけど。 今になっては、熱さの適温はもちろん、お茶の欲しいタイミングとかわかるようになりました。 ランカ・リー、シェリルさんのことでは、一歩も譲れませんからっ!!! 内心でガッツポーズを取りながら、集中するシェリルさんの背中を眺めて微笑む。 リビングに紙やらペンやらを散らかして、フローリングの床にぺたんと座るシェリルさん。 前のめりになって、ペンを走らせているその姿は、どこかしら子どもみたいで。 実は、私が密かにつけている“シェリルさんかわいいランキング”のベスト3に入る姿である。 (かわいいなぁ、ほんと子どもみたい。) 大好きなその姿をしばらく眺めて、それから私も隅っこに置いてあった鞄からたまっている課題を取り出した。 今回は、仕事で授業を抜けることが多かったから、かなりの量。 それを抱えて、集中しているシェリルさんの背に、背中合わせになるようにして座る。 これが、私の定位置。 シェリルさんの“お仕事”している姿は好きだし、邪魔をしたくないのも本当だけれど、 でも、やっぱりかまって欲しかったり、くっついていたかったりするのも本音で。 だから、その背が触れるから触れないかの位置を陣取って、静かに作業を開始する。 これだけなら邪魔にならないから。 たまにシェリルさんの背もたれにもなれるし。 何より私がシェリルさんにくっつけて幸せだから。 シェリルさんの背に少し触れるか触れないかの位置で1人。 そんなことを思いながら笑って、折った膝を机代わりに、私も課題を始めた。 それからしばらくたって。 課題に集中していた私の耳に、歌声が聞こえてくる。 その声に耳を傾ける。 世に言う鼻歌だけど、シェリルさんのそれは、もうその域を超えてると思う。 (今回は、ポップな感じなのかな・・・) 口ずさむ“音楽”に耳を傾けて、1人そのステージを楽しむ。 この瞬間は私だけの特権。 シェリルさんの歌が出来上がっていく過程を見られる人なんて、そうそういないと思う。 歌いながら、無意識にシェリルさんが私に背を預けてくる感触に、自然と笑みが零れた。 それを、やんわりと押し返すように少しだけ力を込める。 集中しているシェリルさんが、それに気づくことはない。 背にかかる少しの重みと温もりを感じながら過ごす時間。 それも、私の特権。 そんな小さな幸せに浸りながら、シェリルさんの声にまた耳を傾ける。 「・・・そうね、うん。」 「ここは、こっちの方が・・・」 「ん~・・・」 あーでもない、こーでもない。 プロのシェリルさんが、曲に詞をつけていく過程は、私にとっても勉強になる。 いつか、私もシェリルさんみたいに作詞してみたい。 (できれば、幸せいっぱいの甘いラブソングとかにしたいなぁ・・・) なんて、1人笑みを浮かべて考えてしまった自分がなんだか恥ずかしくなって。 膝に広げていたノートで、思わず顔を隠す。 別に誰が見ているわけでもないけど、こういうのって恥ずかしくなる時あるよね? アルトくん曰く。 “1人百面相”を勝手にしていた私の背に、これでもかというくらいの体重がかかった。 「わっ・・・」 「んー・・・できたっ!!!」 シェリルさんの嬉しそうな声が聞こえると、私も自然と笑顔になってしまう。 「お疲れ様です、シェリルさん。」 その背を押し返しながら私がそう言うと、シェリルさんとピッタリと背中がくっつく。 「うん。」 振り返って見上げた私に、シェリルさんが微笑んでくれる。 それがすごく嬉しい。 「あ、お茶、持ってきましょうか?」 「大丈夫よ。それよりランカちゃん、何してるの?」 肩越しに覗き込んでくるシェリルさん。 耳にかかる吐息がくすぐったくて、思わず肩を竦めてしまった。 「ああ、課題?」 「はい。もう終わるんですけど、最後でつまずいちゃって。」 「ふ~ん。ランカちゃん、ここ、間違ってるわよ。」 「え?どこですか?」 尋ねた私の背から重みと温もりが離れた。 それを少し寂しく思いながらも、またすぐに訪れる温もり。 「ここ。これ、こっちの公式でしょ?」 ノートをとんとんと叩く指先に、耳元に聞こえるシェリルさんの声。 気づけば、私の背におぶさるような形で、シェリルさんがくっついていた。 私の肩に顎をのせるようにして、説明をしてくれるシェリルさん。 長くて柔らかな髪が素肌に触れるのが、少しくすぐったい。 「聞いてる?ランカちゃん。」 返事のない私を不審に思ったシェリルさんが、肩越しに頬をくっつけてそんなことを言ってきた。 (うわぁ・・・いつものことだけど、シェリルさんのほっぺた・・・スベスベしてて気持ちいいなぁ・・・) そんな感動にひたりながらも、笑顔で返事をする私。 「聞いてますよ、シェリルさん。」 「ほんとに?なんだかボーっとしてなかった?」 「そ、そんなことないです。ほら、この公式をこっちに・・・」 緊張しながらも、シェリルさんが教えてくれた公式を使ったら、あっと言う間にその問題が解けた。 「あ・・・ほんとだ。」 「趣味の悪いひっかけ問題ね。」 くすくす笑うシェリルさんの声が耳から遠のいたのを確認して。 お礼を言おうと振り返ると、間近にシェリルさんの笑顔があった。 “ちゅ” 瞬間、唇に触れる柔らかな感触。 「よくできました。」 笑ってそう言ったシェリルさん。 何が起きたのか理解できないでいる私に笑みだけ残して、シェリルさんは背を向けた。 そして、さっきまでと同じように、互いの背に背を預ける形になる。 ようやく、その出来事を理解した私は、集まる熱に顔を両手で覆った。 そんな様子を横目で確認する、シェリルさんの視線とぶつかる。 「ご褒美、気に入らなかった?」 なんて、わざとらしくそんなことを聞いてくるんだから、この人は・・・ まったく、もう・・・ ほんとに、もう・・・ 嬉しくないわけないじゃないですか。 返事のかわりに、シェリルさんの背中に体重をかけてみせた。 小さな「きゃっ」という悲鳴のあとに、その背中が押し返される。 「ちょっと、重いわよ、ランカちゃん。」 「シェリルさんっ!!!女の子に重いは禁句ですよっ!!!」 笑いながら言い合って、押したり、押されたりを繰り返す。 くっついた背中に気持ち良さを感じていると、フローリングについていた手に、 ソッと手が重なった。 少し驚いて、でも、嬉しくて。 重ねられた手に指を絡めようとしたら、その指が逃げていく。 それを追いかけて、捕まえた。 捕まえた指が絡められようとすると、今度は私が逃げてみる。 それを追いかけられて、捕まえられる。 くすくす笑いながら、そんなやりとりを繰り返して、最後はどちらからともなく指を絡めた。 他にも、背にかける体重をわざと大きくしてみたり、わざと力を抜いて前に倒れてみたり。 そんな何でもない、子どもみたいなやりとりを。 シェリルさんと一緒にするのが楽しくてしかたがなかった。 そして、その遊びに満足すると、互いに背中を預け合う。 「シェリルさん。」 「ランカちゃん。」 名前を呼び合う声もどこか弾んで。 重なる片方だけの手を残して、「いち、にの、さん」で、互いに体を振り向かせる。 背中合わせの状態から、向き合う形になったそこには、シェリルさんの笑顔。 シェリルさんの瞳にも同じような笑みを浮かべる私が映る。 「シェリルさん。」 「ランカちゃん。」 名を呼んで。 微笑みあって。 おでことおでこをくっつけて。 それから、どちらともなく静かに唇を重ねる。 重ねるだけの少し長いキス。 閉じた瞳を開いたら、やっぱりそこにはシェリルさんの笑顔。 それが嬉しくて。 たまらなくなった私は、またシェリルさんにキスをする。 そしたら、お返しと言わんばかりにシェリルさんもキスをくれる。 そのお返しにと、私はまたキスをする。 そうやって、私とシェリルさんは、その“遊び”に満足するまで、 何度もじゃれあう様にキスをした。 そんな、なんでもない休日の、幸せな昼下がり。 おわり
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/31.html
―――――――――シェリル サイド 「そう……分かったわ」 溜息混じりにそう言って、シェリルはランカの腕を解放する。 だが、それで終わりではなかった。 気が緩んだ隙に、シェリルは1歩を踏み出して、ランカを抱き寄せたのだ。 当然、ランカがシェリルの胸元でもがくが、無視してより力を込めた。 「な、何するんですか、シェリルさん!」 「だって、さっきから貴女、嘘ばっかりつくんだもの」 「嘘だなんて、どうしてそんな事が分かるんですか!」 「分かるわよ。貴女はランカ・リーで。私はシェリル・ノームなんだから。 声を聞けば、貴女の真意なんてすぐに伝わるのよ」 シェリルは自信あり気に言い切ったが、それは理由の半分でしかない。 もう半分の理由は単純。シェリルがランカを好きだからだ。 心の底から想っているから。声を聞いただけで、簡単な嘘は見抜けてしまう。 「そんな……」 「本当は、私に全部吐き出してしまいたいんでしょう? あの腕を、離して欲しくなかったんでしょう? 素直になりなさい、ランカちゃん。どんな話でも聞いてあげる」 どんな話でも、という点を強調して、シェリルは言う。 ランカが何を隠しているのかは知らないが、どんな話でも聞く。そんな決意を込めて。 例えそれが、アルト関係の、悩みだったとしても。 ランカが打ち明ける事で楽になってくれるなら、聞くしかないと腹を括る。 「でも……」 「……まだ話す気にならないのかしら。ランカちゃんは強情ね。 じゃあ、私からも1つ、秘密を打ち明けましょうか?」 「シェリルさんの、秘密ですか?」 渋るランカを前に、更にもう1つ、シェリルは決断した。 ランカが悩みを打ち明けざるを得ない状況を作る為に、自分も真意を打ち明けようと。 いつかは伝えようと思っていた、恋心を、告げる。 「私ね。ランカちゃんが好きなの」 「!」 「人間としてとか。仲間としてとかじゃなくて。恋愛感情を抱いているの。 今でも、こうして抱き締めてるだけじゃ足りなくて。キスしたいくらいに」 「そ、そんな」 「本当は、こんな状況で告白するはずじゃなかったのにね。 もっとロマンチックな演出をしたかったんだけど。 ……どう? これで、ランカちゃんも悩みを打ち明ける気になった?」 ついに、言ってしまった。そう思いながらも、シェリルは笑ってみせる。 想定外な状況での告白は少し残念だけれど、それでも心は軽かった。 ずっと秘めていた想いを、伝える事が出来たのだから。 ランカに嫌われようと、アルトへの想いを聞かされても。後悔することは無いだろう。 そう、思えた。 なのに、ランカの反応は、そのどちらでもなかった。 ―――――――――ランカ サイド 「う、嘘ですっ!」 「えぇ!?」 「シェリルさんこそ、嘘つかないで下さいっ! シェリルさんが好きなのは、アルト君なんでしょう? だからここへ来る前に、カフェで……アルト君と……」 シェリルの告白が、嬉しくなかった訳がない。 けれどランカは、それをすぐに認めることが出来なかった。 ランカの事を好きだと言うシェリルだが、ならばカフェでの出来事は何だったのか? ランカの詰問に、シェリルはしばし宙を見つめてから、 「あぁ……あれはね、アルトに宣戦布告してきたのよ。 ランカちゃんをアンタみたいな馬鹿に渡さないわよ……ってね」 「宣戦布告?」 「そうよ。だから、ランカちゃんは何も思い悩む事なんてないの。 貴女がアルトの事を好きなのは、知ってるから」 それでも私は諦めないけどね、とシェリルが片目を瞑る。 ファンなら嬉しさのあまり倒れる事必至の仕草に、ランカはただ目を丸くしていた。 自分が悩んでいた事が、実は単なる妄想に過ぎなくて。 ランカが解決すべき問題は、別にあると気付かされたのだ。 「ち、違います! 私がしゅきにゃのは!」 「ラ、ランカちゃん!?」 「あああ、アレ? 私は、しぇるりしゃん……あ、アレ?」 勢い余ったせいか、口が回らなくて、ランカは一層混乱した。 ランカが好きなのは、アルトじゃなくて、シェリルなのに。 それを伝えなくてはいけないのに、シェリルのように上手く言葉に出来ない。 どうしよう、どうしよう、どうしよう。 ひたすら戸惑うランカの心に、先程のシェリルの言葉が蘇ってくる。 『歌はね、時に言葉より表情よりもずうっと、饒舌なのよ』 シェリルの言葉を何度か心の中で繰り返し、ランカはようやく落ち着きを取り戻した。 何も、無理に言葉にする必要は無い。ランカには、シェリルには、歌がある。 やがて、ランカは深呼吸すると、歌い始めた。 ―――アイモ アイモ ネーデル ルーシェ 記憶を失っていたランカが、唯一覚えていた、あたたかい歌。 それが、バジュラ同士の恋の歌である事は、ランカもシェリルも既に知っている。 貴女。貴女。私の愛する貴女。 ランカの歌声に込めた想いが伝わったのだろう。 やがて、シェリルもランカに合わせて歌い出す。 ―――アイモ アイモ ネーデル ルーシェ ―――ノイナ ミリア エンデル プロデア 歌が途切れると同時に、2人は顔を見合わせる。 やがてランカは背伸びをし、シェリルがやや背を丸めて。 2人は静かに、キスをした。 おわり。
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/136.html
661 ブレシェリ陵辱系? 2008/10/10(金) 00 06 36 ID +QQ+TXpA ブレシェリ投下します。ちょい長くなっちゃったんでキリいいところまでですが 数年ぶりにSS書いたのとエロ初書きなんで萌えがなかったらすんません。 ブレシェリ キャラ崩壊注意 陵辱系? 前置き長い シリーズ一度通して見ただけなので設定わかってないかも ぐるぐるは使えなかったw 投下主は17歳好きすぎ というスルーポイントがあるので、こりゃあかんなと思ったひとは 「ブレシェリ陵辱系?」でNGお願いします。 導入部長いのでエロ突入レスからタイトルに「エロ」入れますので エロのみでおkという方はそこまで飛ばしてくだしあ 夜の気配を乗せた風がブレラの頬をくすぐった。顔の周りで葉がさわさわと音を立てる。 ブレラは眼下に広がるフロンティア船団の浮かぶ海から空へと視線を移した。 わずかに夕闇を滲ませたうつくしい空。 豊かな自然に恵まれた惑星。 バジュラの巣。 すべて終わった、あるいはすべてがここから始まる。 そういう空気の中で、ブレラはなぜだかひとり取り残されているような気がしていた。 記憶を取り戻し妹を取り戻し自由を取り戻し……ブレラこそが誰よりも新たな旅立ちの扉を 開けようとしている身に違いないのに。 自分でもよくわからぬ焦燥から逃げるようにブレラは誰もいないこの丘へとやってきたのだ。 ひとりきりで枝の上でじっとしているとまるで時が止まっているかのように感じる。 そうしている間だけブレラは正体不明の感情に揺さぶられずに済んだ。 そんな凪いだ湖面のような空気が乱れた。 わずかに朱が混じり始めた西の空に向かってひとりの女がゆっくりと歩いてくる。 シェリルだった。 右手に花束を提げぴんと背筋を伸ばして優雅な足取りで丘をのぼってくる。 (いったい……?) 様子を見守っていると、シェリルは木上のブレラには気づかずに迷いのない足取りで 海に面した崖っぷちへ向かう。 シェリルはあと一歩踏み出せば落ちるという際でようやく立ち止まった。 そうして空を見上げた。 (なぜこんなところに?) フロンティア船団が着水した海に面しているとは言え、一番近い岸からここは相当の距離がある。 もちろん徒歩で来られない距離ではないし現にブレラも徒歩でやってきたのだが、 病み上がりの女の足ではきついだろう。 陸伝いに歩けば緩やかな丘だが海側から見れば相当高さのある切り立った崖だ。 確かに見晴らしはよく絶景かもしれないがわざわざ来るほどのことでもない。 しかもシェリルは海ではなく天を仰いでいる。 そして手には花束。 理解できないでいるブレラの前で、シェリルは両手に抱えなおした花束を天高く放り投げた。 花束は緩い弧を描き、すぐにばらけてひらりひらりと海へを吸い込まれていく。 風に花びらが舞い散る。 夕暮れのグラデーションに白い花びらが踊って涙のように海へと降っていった。 シェリルは相変わらず空を見上げたままだ。 傾き始めた陽光にピンクゴールドの髪がきらきらと煌めいている。 金ともピンクともつかぬそのうつくしい髪は黄昏の色をまとって得も言われぬ輝きを孕み 風にやさしく揺れていた。 どこか危うげな後姿が気になって無意識にブレラが枝から腰を浮かせかけたときだった。 かみさまに 恋をしてた頃は うつくしい歌声が流れてくる。 グレイスの支配下で幾度となく聞いたこの曲の名を、ブレラは知らなかった。 知る必要を感じていなかった。 何度も何度も聞いていたのにその旋律も歌詞もろくに覚えてはいなかった。 豊かな彩りにあふれたこの歌声はブレラの中でたちまち無味乾燥なデータに 変換されてしまっていた。 だからブレラは今初めてこの歌を聴いたような新鮮な感動を味わっていた。 切なくうつくしい歌声に、ブレラはそっと目を閉じた。 喪ったものに対する複雑な感情が伝わってくるかのような狂おしい歌声。 貴方が いたから 歩いてこれた (銀河の妖精、か……) 正直言えば、妖精ならばランカ以外ありえないだろうと最近はずっと考えていた。 美人ではあるが露出過多のシェリルが妖精とはおかしい、銀河の妖精の名はランカに 譲るべきだと真剣に思っていた。決して兄バカではない。ないとも。 もともとフェアリーというコードネームからグレイスがつけた二つ名だ。皮肉たっぷりに。 だが夕闇迫る丘で儚げな後姿から流れてくるあまりにもうつくしい歌声には、 確かに銀河の妖精を冠するに相応しい輝きがあった。 あるいは女神のような……。 もし生まれ変わって また巡り会えるなら 神々しくそれでいて蠱惑的で男も女も魅了してやまない。 (まったく俺らしくないことを考えている) ブレラは自嘲して再びシェリルの姿を見つめた。 レクイエムのように切なく歌い上げたシェリルはその直後に大きく息を吸い込んだ。 「グレイスの、大バカやろおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 歌の余韻に浸りかけていたブレラはその大声と言葉に大きくバランスを崩し木から滑り落ちた。 「あら」 枝を震わせ地面に落ちた音に驚いたシェリルが弾かれたように振り返り、 ブレラの姿を見止めてぱちぱちと目を瞬かせた。 「やだ……」 ちいさく呟いて気まずげに視線を彷徨わせたシェリルだが、ふいに胸を反らし片手を腰に当てて 嫣然と微笑んだ。さらりと実にスマートに髪をはらう仕種まで追加する。 「こんなところで偶然ね」 別に見られて困ることなんてないんだからと言わんばかりのその態度にブレラは眉をひそめる。 「優秀な軍人さんでも木から落ちることなんてあるのね」 「……それはおまえが突然大声を」 憮然と反論しかけた言葉をブレラは途中で飲み込んだ。 笑顔を浮かべつつもシェリルの目が険しく細められたからだ。 女性がああいう表情をするときは黙るに限るとグレイスとの関係からブレラは学んでいた。 子どもの頃はひどい目に遭ったものだ。 こんなふうに話すのは初めてね、ランカちゃんのおにいさん。ブレラって言ったかしら」 「……ああ」 ブレラはフェアリー9のことを初めから知っていたが、シェリルはランカが対バジュラの 秘密兵器となってから突然現れたギャラクシーの生き残り、そしてグレイスの部下という 認識しかないだろう。 ランカの兄であると知っているということはもう少し詳しいことを知ったのかもしれない。 「私たち、グレイスに因縁がある者同士ね」 シェリルは冗談めかして笑う。 「因縁、か……」 ブレラは上空へ視線を滑らせる。その先にはクイーンの頭部と共にグレイスが散った 宇宙が広がっている。 もうどこにもブレラを支配したグレイスはいない。 空を仰いだところでグレイスの亡骸が降ってくるわけでも、宇宙の塵となって漂っているのが 見えるわけでもない。 まるで意味のない行動だ。 けれどその無意味さがただの機械のようだった自分がグレイスの支配から解放され 人に近づいた証のように不意に思われた。 ――シェリルは? 夜の迫る中ひっそりと訪れ空に向かって花と歌を捧げたその意味は? (まさか、あの女の弔い……?) 疑問が顔に表れたのだろう、ブレラの表情を見たシェリルが苦笑する。 「馬鹿みたいって思ってるでしょ」 「や……」 なんと応えればいいものかブレラは戸惑いながら肯定とも否定ともつかぬ呟きを洩らす。 「ふふ……おかしい? 利用されただけだってはっきり突きつけられたのに、 私を絶望の底へ叩き落した張本人なのに……どうしてかしら。やっぱり憎みきれないのよね」 「……」 シェリルは風になびく髪をおさえ、遠い眼差しを海へと向ける。 「私にとってグレイスは有能なマネージャーであり、友人であり、姉であり……母でもあった」 シェリルはわずかに目を細める。 「ずっと一緒だった。ちっぽけで貧弱な幼い頃から銀河の妖精とか歌姫とか呼ばれるように なってからもずっと。……時に癒し時に諭し時に励まし……ずっと傍で私を支え続けてくれた あのすべてが偽りだったのだと知った今でも……私の中で彼女の存在は大きすぎるわ」 太陽は最後の光を山の端に残し空も空気も夜色に染まりつつあった。わずかな朱も藍に 塗りつぶされていく。残照を切り取るように立つシェリルは両腕を抱きしめるように 自身に回しまるで凍えているかのように心細げに瞳を揺らしながら、それでも微笑った。 「あなたも私も彼女にとって都合よく利用できる駒だっただけなのにね」 あまりにも儚い微笑みにブレラは思わず腕を伸ばしてシェリルの肩に触れていた。 「違う」 否定の言葉は自分で思ったよりも強く、大きく響いた。 驚いたように目を見開いたシェリルにブレラは重ねて言う。 「全然違う。俺とおまえは」 「え?」 「彼女にとって俺は端末のひとつに過ぎない。意のままに操ることのできるただのマシンだ。 だがおまえは違う。ただの駒などではない。俺はあの女の一部だったから……知っている」 グレイスは歪んでいた。おのれの望みに取り込まれて倫理も禁忌もすべて踏みにじってきた。 夢のためには手段を選ばなかった。 シェリルはフェアリー”9”。 多くの犠牲の中から現れた貴重な成功例。 しかもフォールド波とは無関係に人々を魅了する輝きを放つ最高の成功例。 だからこそグレイスは大切にシェリルを扱った。それは否定しない。 だが、グレイスの中にそれだけではない感情があったことをブレラは知っている。 いや、今だからこそ理解したというべきか。 グレイスは有能なマネージャーと良き理解者を演じながらシェリルを調教していたつもり だったのだろうが、そこにはそれだけでは割り切れぬ感情があった。 少なくとも、リトルクイーンたるランカを確認してその箍が外れるまでは。 「同情はけっこうよ」 自嘲するように口の端をもちあげて諦めた目をするシェリルにブレラは奥歯を噛み締める。 胸中にどす黒い感情が渦巻いたのを感じる。 「おまえに同情をするような義理はない。事実を言っただけだ」 シェリルハ オレトハ チガウ これは……この感情はなんだろう。頭が芯が熱く痺れてくらくらする。 うねるような感情の波に流されそうな気がする。 ずっとブレラに付き纏って離れない飢えたような感覚。堪えがたい魂の乾き。 わけもわからず叫びたくなるような衝動をブレラはこらえる。 オレトハ チガウ (これは、嫉妬か? それとも羨望?) 目の前のうつくしい女が妬ましく羨ましく自分に屈服させてめちゃくちゃに してしまいたい衝動に駆られる。 「ブレラ?」 いぶかしむようなシェリルの声にブレラは我に返る。 ちいさく頭を振って暴力的な感情を押さえつける。 「おまえは、シェリルだ。同情など不要だろう」 ブレラの言葉にシェリルは目を瞠る。そしてようやく彼女らしい力強い笑みを浮かべた。 「そうよ、私はシェリルだもの。当然よ」 眩い、光――。 ブレラは知らず目を細めた。 シェリルの内から立ち上るシェリルをシェリルたらしめているその尊い誇り。自信。 輝くような、魂。 オレトハ チガウ 「あの……もうそろそろ手を離してくれないかしら」 少し遠慮がちなシェリルの言にブレラは彼女の腕をつかんだままだったことを思い出した。 すぐに離そうとして、しかしなぜかそれができなかった。 手のひらからつたわるシェリルの体温、その温もりとやわらかさに先ほど無理に押さえつけた 感情と、それとは違うしかし同じくらい熱く激しい想いが湧き上がってくる。 「あの、ブレラ? 聞いてる?」 「……ああ」 そうか。 これは、欲望。 彼女が羨ましい。 妬ましい。 成り代わりたい。 奪いつくしたい。 自分の中に取り込みたい。 ひとつになりたい。 自分のものにしたい。 自分だけのものにしたい。 ブレラはシェリルを引き寄せた。やわらかい身体を力いっぱい抱き締める。 「え、ちょっ……ブレラ? 何なのいきなり!?」 もがくシェリルを易々と腕の中に閉じ込めたまま、ブレラはシェリルの耳元で囁く。 「俺は……誰も聴いたことのないおまえの歌を聴きたい」 びくりとシェリルが腕の中でちいさく震える。 ブレラはほんの少し腕を緩めシェリルの顔を覗き込む。 困惑と怯えと怒りをないまぜにしたようなシェリルの表情に浅く笑い、彼女の すべらかな頬をそっと撫でた。 「この先も決して誰も聴くことない歌声を」 「な、何を言って……んっ!」 ブレラは噛み付くようにシェリルに口づけた。やわらかな唇を貪るように吸い、 甘噛みしてシェリルの吐息をすべて呑み込む。 抗議の声なのか悲鳴なのか何事か発しようと開かれたシェリルの唇に舌を差し込む。 逃げ惑うシェリルの甘い舌を追いかけ絡め取りブレラはシェリルを容赦なく 追い立てていく。 乱暴なキスをしながらブレラはその激しさとは対照的に壊れ物を扱うように優しく 強張ったシェリルの背を撫でた。 シェリルの身体が大きく震える。そんなシェリルをからかうようにあるいは宥めるように ブレラは何度も何度もやさしく背を撫で――次第に背から腰へとその手を移動させていく。 「やっ……!」 息継ぎの間にシェリルの悲痛な声が漏れる。 だがその声もブレラを煽る効果しかもたなかった。 ブレラはシェリルの両腕を後ろ手に回し片腕だけでしっかりと動きを封じた。 頬に添えていた手はゆっくりとほそい首筋を辿り、鎖骨を撫でて、まろやかな双丘に伸びる。 キスを続けながらブレラは心地よい弾力をもつ豊かなふくらみをやわやわと揉みしだいた。 シェリルがいっそう激しく身をよじる。 ブレラはシェリルが逃れようと暴れるのが次第に煩わしくなってきた。 「何考えてるのよ! 離して!」 ようやく唇が解放されたシェリルが恥辱に涙を浮かべた目でブレラを睨みつけてくる。 だがブレラは一切取り合わず、未だ片手でシェリルの動きを封じたまま器用にシェリルの ベルトを外した。 「やっ……! 何するのよ、このヘンタイ! や、いやっ!」 ブレラは軽く足払いをかけて容易くシェリルを草むらに押し倒し、シェリルの両腕を頭の後ろで 交差させると、手早く外したベルトで拘束した。 「やめてっ……どうしてこんなことをするの? お願い……!」 シェリルの目尻から涙が零れる。いつのまにか昇った月明りをわずかに弾いてダイアモンド のようにちかりと輝いた。 周囲はすっかり暗くなっていた。だがブレラには真昼と変わらずシェリルの姿がよく見えた。 羞恥と怒りに朱をのぼらせた頬と涙を滲ませた目元はなんとも言えぬ艶を放っていた。 散々ブレラに貪られた唇は唾液でてらてらと光っている。 ほっそりとした首から鎖骨そして谷間を覗かせる胸元が夜陰に仄白く浮かび上がっていた。 荒い息で上下するふたつの丘に引き寄せられ、ブレラはシャツの裾から手を差し入れた。 「いや!」 シェリルは必死に逃れようとするが両手は己のベルトで固定され、身体は馬乗りになったブレラに がっちりと押さえつけられていた。 「いや! いやよ! 誰か……アルト! アルトぉぉっ!!」 助けを求めてシェリルが愛しい男の名を呼ぶ。ブレラが他の誰よりも気に入らない男の名を。 かっとしてブレラはシェリルのシャツを思い切り引きちぎった。 「きゃあっ!」 「……邪魔だ」 ブレラは呟いてブラジャーをナイフで切り裂いた。 ぷるんと震えて白い胸が露わになる。艶かしい弧を描き頂にはうつくしい花の蕾のように色づいた突起。 寒さのためか嫌悪のためかはたまた官能のためか。蕾は既に固く屹立していた。 ブレラはその手に余るほどのやわらかなふくらみを掬い上げるように包み、指で蕾をきゅっと摘んだ。 「……っあぁあんっ!」 シェリルが悲鳴とも嬌声ともつかぬ声をあげる。 「やめっ……はっ……んんんっ」 ブレラは口許に薄い笑みを刷く。 シェリルの耳元に口を近づけそっと囁いた。 「どうやら、胸が相当弱いらしいな」 「ちがっ……ああっ」 蕾をこりこりと弄びながら耳を舐めるとシェリルは一際高い声で啼いた。 抗議の声をあげたいのだろうが口を開けば喘ぎが漏れてしまうのだろう。 シェリルはぎゅっと固く目と口を閉じて必死に快楽の波をやりすごそうとしているようだった。 だが、そんなことを許すつもりはブレラにはなかった。 ブレラは聴きたくてたまらないのだ。 喘ぎとも悲鳴とも怨嗟とも嬌声とも怒声とも判別つかぬほどのシェリルの魂からの声を。 大きな感情のうねりに翻弄される歌姫の誰にも聴かせることのない歌声を。 ブレラはシェリル首筋に息を吹きかけ、よい香りのする白い肌に舌を這わせた。 時折音を立てて吸い付く。 シェリルはこらえきれないように引き結んでいた口を開いて声をあげてしまう。 「ん……ふっ……や、いや! ああぁん!」 ブレラの唇は喉を辿り鎖骨を軽く噛みゆっくりとすべらかな丘を登っていく。 そうしてその頂を含んで強く吸い上げた。 「……っぁああぁあぁぁんっ!」 シェリルの上体が大きく仰け反った。 ブレラはねっとりと蕾に舌を絡ませ唇で転がす。 「はぁ……んっ、やめっ……あっ! いやよ、こん……なっ、ふっ……ああっ!」 歯を立てた瞬間、シェリルは弓反りにしなって声にならない悲鳴をあげた。 ブレラはシェリルの甘い胸に顔を埋め、心地よい感触を楽しみながらキスを降らせる。 「もっとだ」 「やだ……んふぅ……やめて、っよ!」 「もっと啼け。もっと歌え。もっと聴かせるんだ」 「ヘ……ンタイ! ああっ!」 「ふ……くくく……」 小さく笑いながらブレラはゆっくりと舌を移動させる。 かわいらしい臍をとおって、徐々に下腹部へと。 固く閉じようとする膝を難なく開いてその間に身体をすべり込ませる。 スカートをたくし上げ、なめらかなふとももの感触を楽しむ。 「は、離しなさいよ! ヘンタイ! 鬼畜! こんな……絶対許さないわ!」 憎悪に燃える目でシェリルはブレラをきつく睨んだ。 快感と恥辱の間で揺れて潤む瞳に強い悲しみが宿っていた。 叩きつけてくる強烈な感情にブレラの背筋がぞくぞくと震えた。 オレダケヲ ミロ 睨むシェリルと視線を合わせたまま、ブレラは秘所へと指をすべらせた。 「はあんっ!」 シェリルの白い喉が仰け反る。 下着越しにもたっぷりと潤うそこをブレラは執拗に責めた。 「あっ! や、いやっ! ああぁっ……いや! アルトぉっ!」 ※続きは4-859
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/180.html
スレ5 5-017(愛くん×ランカ) ※堕ちモノ、異種姦、エロゲBADエンド風 5-027(バサラ×ミレーヌ・マックス×ミリア)「新年のご挨拶」マクミリサイド。※4-931の続編。 ※マクロス7 5-045(アルト×シェリル+ランカ)「Peeping Tom」※ランカ好きの方注意 5-107(ブレラ+アルト×ランカ)「愛の狩人 ぶれら・すたーん」*小ネタ、エロなし 5-160(アルト×シェリル)「*J ai envie de toi (II)」※4スレ4-381「J ai envie de toi」の続き 5-201(シェリル×ランカ, アルト×シェリル)「スキンシップ」※百合描写あり 5-208(ルカ×{ランカ|ナナセ)「主任さんの二重交合 」※アナル描写あり 5-215(アルト×シェリル)「ふたりぼっち 」※中年設定 5-235(アルト×シェリル)「* S.O.A.P *」お風呂エッチ 5-255(ルカ×ナナセ)「ある少年兵の窮地 」*エロなし 5-266(アルト×ランカ)「胡桃に酒?1 」*エロなし 5-298(ブレラ×ランカ)「ここでギュッ☆として」※近親相姦 5-312(ルカ×ナナセ)「ルカ君とナナセさん 」前編 5-317(ルカ×ナナセ)「ルカ君とナナセさん 」後編 5-352(ルカ×ナナセ前提でアルト×シェリル×ランカ)「ある少年兵の外伝」3pと覗く人たち 5-359(アルト×ランカ)「胡桃に酒?/アンテナ持って」*エロなし ※5-266の続き 5-364(ルカ×ナナセ)「真っ白なナナセ×真っ黒なルカ」 5-403(ルカ×ナナセ)「ある少年兵の挑戦」萎え 5-418(ルカ+ブレラ)「ある少年兵の黄昏」*エロなし 5-424(アルト×ランカ)「とあるアルラン 男のロマン」押し掛け裸エプロン 5-490(ブレラ×シェリル(アルシェリ前提))「やけっぱちのシェリル」 5-515(ミハエル×クラン)*小ネタ 禁断症状 5-530(ランカ×シェリル)*百合もの 黒ランカ設定 シェリルを縛って 5-548(ルカ×ナナセ)「ある少年兵の本懐」とある少年兵シリーズ完結 5-693(アルト×シェリル)「フォールド熱」 5-715(アルト×ランカ)「ツチノコ採り」*エロなし(4レス結合済) 5-723(アルト×シェリル)「早乙女アルトの限界」 5-797(アルト×シェリル)「早乙女アルトの葛藤」※5-723の続き 5-835(ブレラ×ランカ)「ランカ・リーのNext Step」*エロなし 5-846(アルト×シェリル)「早乙女アルトの献身」※5-797の続き 5-869(アルト×シェリル)「涙の滝」 5-932(ブレラ×シェリル)「information-high」※続きは6-074 5-955(アルト×シェリル)「二月十五日の幸福」 →スレ5ログ
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/37.html
今日は最近忙しそうなシェリルさんのためにご飯を作りに来てる。 「シェリルさーん、ご飯出来ましたよー」 …返事がない。 「シェリルさん?あ…」 シェリルさんたらソファーで寝ちゃってる。 寝顔も綺麗だなーと思っていると、自然と唇に目がいってしまった。 起きてる時は恥ずかしくて私からはあまりしない。 寝てるときならと思い顔を近づけてみる。 自分でも顔が赤くなるのがわかる。 唇が重なるとシェリルさんが動いたので、びっくりして離れる。 「ん…ランカちゃん?」 「シェ、シェ、シェリルさん!?」 「どうしたの?顔すごい真っ赤よ」 良かったバレてないみたい… 「なんでもないです!!ご飯出来ましたよ」 慌てて台所に戻ろうとしたら手首を掴まれて引き寄せられる。 「わっ…シェリルさん!?」 あっという間にシェリルさんの膝の上に座らせられる。 「ランカちゃん、もう一回してほしいなー」 唇を撫でられる。 やっぱりバレてたみたい… 「ほら、早く」 シェリルさんが目を閉じる。 恥ずかしくて泣きそう… そっとシェリルさんが手を繋いでくれる。 私はシェリルさんにゆっくりと唇を重ねた。 この後ランカはシェリルに食べられちゃいました。 END
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/189.html
235 :* S.O.A.P * アルシェリ :2009/01/13(火) 12 40 14 ID V4lHM/7C 102 でカキコしたら案外ウケたのでタイトルに。『アルトx シェリル』です。 SOAP嬢シェリル...風俗を期待してはいけません。お風呂でいちゃいちゃ xoxoxo 寮でなくシェリルのアパルトマンへと帰ってきたアルトは、住人の姿を探すが 見当たらない。なら先にシャワーを済ませてしまおうとバスルームへ向かった。 洗濯機に衣類を全て放り込みボタンを押し、鼻歌まじりに足を踏み入れる。 開けると、濃い薔薇の薫りとピンクのモコモコとした泡が溢れるバスタブに、 うつ伏せにぐったりと体を預けているシェリルの姿があった。 「シェリル!」 まさかシェリルが居るとは思わず、体調が急変して倒れたのかと青ざめたアルトは うつ伏せのシェリルの体を自分の方へと抱き寄せバスタブから出した。 「シェリル!しっかりしろ!」 息がしっかりしているか確かめ、意外と薔薇色の頬を叩くと、けぶる睫毛が震えた。 蒼い瞳が姿を現し、数度か瞬きを繰り返すと段々表情が変わってくる。 「ーーーっ!何?!」 アルトは、体を強張らせ自分を睨みつけるシェリルを見て、デジャビュを感じた。 以前、 倒れている時に連れ込んだ寮で殴られた時もこんな感じだった。 まぁ今回は殴られないだけマシと思いつつ、怒るのはそれだけ元気があるという事で 体調はそこまで悪く無いんだと、安堵して胸を撫で撫で下ろした。 「 お前、 フロん中で倒れてたんだよ」 殴られる前に、何か言われる前にアルトは先手を打ち現状を告げた。 「え?倒れてた?」 「ああ、誰も居ないと思ってフロ入りに来たらお前が倒れてたから」 右手をグーの形にしていたシェリルはその形を解き、何処へやろうか彷徨わせると 改めて自分が裸なのに気づき、そしてアルト自身も裸である事に気がつく。 「だ、大丈夫。倒れてたんじゃなくて眠かったから寝てただけよ!」 頬を真っ赤にしたシェリルに釣られアルトも真っ赤になると、慌ててシェリルから離れた。 「フロで寝るな!この馬鹿が!」 だが、離れた事によりお互いが裸で対峙している事態に改めて気がつき、 お互い慌てて自分の手で体を隠して睨み合った。知らぬ人が見たらさぞ滑稽な光景である。 「馬鹿とは何よ!アルトの癖に! ......アルト、それは何なのかしら?」 先に我に返ったシェリルは虚勢なのか開き直ったのか、腰に手を置き隠す事を止めた。 未だ手を離さないアルトに向かい、疑惑に満ちた目を向ける。 視線の先には重力に逆らい、勃ち上がっているアルトの分身。 悪戯心が 湧いたシェリルはドキドキしながら、いい訳を探すアルトとの間を縮めた。 「あー、これは。その」 シェリルは、しどろもどろに吃るアルトを下から上目遣いで見上げた。 益々顔を赤くするアルトと共に、視線を下げると益々主張をするそれへ視線を向ける。 シェリルは暗闇でちらりと見えただけのそれに、不思議な感覚を覚えた。 「ふーん。心配した癖に、興奮しちゃうんだ?」 男の癖に繊細な造形と色白で滑らかな肌を持つアルト、だがそれだけはやけに生々しく 彼とは不釣合いに荒々しく見えたが、アルトが紛れも無く男であると言う証拠でもある。 初めてはっきりと見る異形のそれにシェリルは少し頬を染めたが慌てるアルトは気づかない。 「こ、これは!」 これまで人の体を散々好きにしたのだから、あたしも楽しむ権利がある筈。 そう手慣れていないとはいえ、行為の最中はここまで赤面しないアルト、なのに今は赤い。 アルトのアンバランスなギャップがシェリルの乙女心と悪戯心をくすぐり火をつける。 濃厚な薔薇の薫りが、常に上を 目指してきたシェリルの意思を刺激して煽った。 反対に先程心配したといった癖に下半身を制御できないアルトは更にパニックに陥る。 積極的になったシェリルは更に間を詰めるとアルトの胸に掌を置き、顔を近づけた。 「いいわ、アルトには色々されたから、今度はあたしがしてあげる」 いつかの様に不意打ちに近い形で、驚くアルトの唇を奪うと舌を絡ませた。 アルトがしてきた様に唇を舐め、 開かれた間から舌を差し入れる。 「っ」 アルトが息を飲む感覚が伝わり、内心ほくそ笑んだシェリルは舌を這わせた。 どうすればいいのだっけ?と興奮しながらも意外と冷静にシェリルは考えた。 動かないアルトの舌に焦れ、歯と歯肉の境目をゆるりと舐め早々に唇を離す。 「シェリル!」 「しーっ....黙って、アルトは何もしちゃ駄目よ」 濡れた唇を蠱惑的に舐め、内緒話をする様に指を唇に立て呆然とするアルトを バススツールに導いた。座り込んだアルトにもう一度軽いキスを落とすと、そのまま 首筋に唇を這わせて、耳の傍にいつものお返しに小さな痕を残す。 「ふふ」 鎖骨に舌を這わせ、ねっとりと往復し案外弱い首筋にある喉仏にキスを落とす。 傾けた顔の耳をアルトの熱い息がくすぐり、シェリルはゾクリと身を震わせた。 「気持ちイイ?」 目線を合わせたまま、手を案外鍛えられた厚い胸板に這わせ、主張し出した先端の 場所を確認すると、整えられた指先で軽く抓った。 「....っ!」 いつも漏らす声よりも高いアルトの声色にシェリルは笑みを浮かべた。 「オトコでも感じるのね」 そう言うと腰を落とし、アルトの少し暗めの色をした紅い乳首を口に含む。 片方は唇で舐めたり吸いながら、片方を指先で弾いたり、押しつぶすと 押し殺した様に震え、女にも勝る艶やかな声がシェリルの聴覚を満足させた。 段々と位置を下げて行き、なぞった舌先で臍の周りをグルリと一周し その前で主張をする先端に舌を移動させた。 「ぅ、あ!」 冷たいタイルの上、アルトの脚の間で膝立ちで愛撫していたのをやめ 直接座ると、シェリルは本格的にそれと対峙した。 先程よりも反りがキツくなったのは気のせいだろうか? 開かれた内股を撫でながらシェリルは 視線を上に向ける。 アルトに翻弄される為、あまりじっくりと見た事の無いアルトの表情。 象牙色の肌は紅く染まり、切れ長の瞳が熱に潤んでいる。 切なそうに顰められている綺麗な柳眉も、艶やかさの邪魔をするものはない。 そこらの女優やアイドルよりも綺麗だ、と改めてシェリルは思った。 この表情をもっと乱してみたい。気持ちよくさせたらどうなるんだろう? 純粋な好奇心と、突き上げてくる女としての感覚。 自分の奥が 熱くなるのを感じ、シェリルは首を傾けアルトに問いかけた。 「ねぇ、アルトはどうして欲しい?......あたしこんな事するの初めてだから アルトのやって欲しい通りにしてあげる。どうして欲しいの?」 言ってる事は可愛いが、アルトに言葉を要求する事、つまりはアルトの理性試し。 綺麗に整えられた爪でツンツン、と敏感な先端をつつかれ、アルトは大きく震えた。 「っ!いい!無理にしてくれなくても!」 穏やかな快感に酔っていたのが醒めた様に、アルトは真っ赤になり、慌てて 立ち上がろうとしたが、それより一足先にシェリルが動いた。 「あら、無理にじゃないわ」 腰に手をかけ、反対の手でぎゅ、っと痛くない程度にアルトの男根の元を締め付け 先端の部分を口に軽く含むと、包み込む様に舌を這わせた。 「ーーっ!」 いきなり軽い痛みと共に襲ってきた柔らかな感触に、危うく吐精しかけたアルトは 必死に堪え、ぎゅっと目を閉じ快感を逃す。 やばい、こんなに早くイッてしまうのはプライドがが許さない。と必死に抵抗する。 「あ、震えた。気持ちイイのね、いいわ。言わないなら適当にするから」 そう言うとシェリルは顔を傾け、アルトを見上げながらピンク色の舌を裏に添わせ 上下に舐めた。その光景のなんと淫靡な事だろうか?薄いピンク色の唇から覗く 小さな舌が、自分の赤黒い欲望に這わされた感覚。 そんな事をするなと言いたい反面、穢して堕としてしまいたい衝動が突き上げる。 物理的な感覚と快感もさる事ながら、それ以上にそれ以上にプライドの高いシェリルが 跪いて、こんな事をしてる光景に頭がどうにかなりそうだ。とアルトは心の中で愚痴る。 「っ!シェリル、もういい。離、せ!」 何度も上へ下へと這う舌とぽってりとした唇はアルトを予想外に高めていった。 たぶん、 物理的になら上手いとは言えないのだろう、だが視覚がいけなかった。 見なきゃよかったと思い、アルトは強烈な吐精感を堪えシェリルの 頬に手を伸ばす。 「嫌よ」 アルトの心情を全く解ろうともしないシェリルは、楽しそうにそう言うと先端を銜えた。 先走るそれを飴を舐める様に 舐め、知ってか知らずなのか、啜り上げた。 「っく、シェリル! 離れ、ろ! ーーーっ!!」 必死に我慢したが足りなかった様だ。アルトはよかれと思い、シェリルの頬に添えた手で かからない様に離したつもりなのだが、どうにもこうにもそれはあまり役に立たなかった。 勢いよく出たその白濁は、シェリルの口許に掛かり、重力に逆らわないままこぼれ落ちた。 「っ」 「きゃぁ!」 アルトがそ、っと瞳を開けて見た先には、自分の欲望に濡れたシェリルが居た。 びっくりした様な顔をしたシェリルはイマイチ現状を悟ってないらしい。 美しい美貌にかかった白いが仄暗い欲望に穢されたシェリルがそこに居た。 扇情的で見ていたい光景でもあるが、アルトはなんとなく不愉快になり、口許についていた 己の吐き出したものを手で拭うと、シェリルは驚いた様な、一瞬我に返った表情を見せた。 白い頬を薔薇色に染めると、はにかむ様に微笑んで酷い様な嬉しい様な事を言う。 「意外と早く終わったわね? 気持ちよかった?」 「........」 アルトは言葉を探すが結局見当たらず、そのまま屈んでシェリルの唇を奪った。 一応は拭ったものの、口内にはまだ自分が分泌したであろうものの微妙な味がした。 キスをしながらシェリルの腕に手を伸ばし、自分と共に立ち上がらせる。 欲望はシェリルに放った筈なのに、もう次の快感を強請る様に勢いを取り戻していた。 触れあう弾力のある豊かな乳房を揉むと、シェリルがぴくりと震えた。 手をずらし、シェリルの脚の間に手を伸ばすと既に濡れている。 「......濡れてるぞ?」 下腹に膨張した分身を擦り付けると無意識か否か、シェリルは脚の間を擦り合わせた。 「っ、まだ足りないの?」 「足りないのはお前だろ? 俺のを舐めただけでこんなに濡れるんだ?」 そう言うと、シェリルは潤んだ瞳で「馬鹿」というと、首筋に顔を埋めた。 触れる唇からは熱い吐息が溢れ、アルトは肌からシェリルの欲望を感じ、 自身に手を伸ばし、シェリルの脚の間で往復させた。 「ああ、アルトっ」 熱く滾ったそれに触れたシェリルのそこも、熱く欲望の涙に酷く濡れている。 アルトの首に廻されたシェリルの手と押し付けられた白い肢体 の欲望に答える様に アルトはシェリルのまだ慣らされていないそこに欲望を沈めた。 「ああん!」 慣らされていないシェリルのそこは狭く、肉を押し広げる様に侵入させて行く。 「んぁ!」 熱く溢れたシェリルの吐息と下半身の締め付けに、アルトも熱い息を吐いた。 何度入れてもそこはキツいが、アルトを優しく受け入れ苛む。 ゆっくり慣らす様に前後に動き、支えの無いこの体勢ではしにくいと思ったアルトは シェリルの脚を抱える様に持ち上げ、壁際に移動しようとした。 「ああっ!」 シェリルにしてみれば、抱き上げられ全体重が差し込まれている奥で支えられる事になり 苦しげな、でもどこか色のある声をあげてアルトにしがみつく。 「っ!アルトの馬鹿!」 内側で更に硬度を増すそれに反撃しようとしたら、ひんやりとした壁に背中が触れ シェリルは必然的にお腹の中のアルトをぎゅうぎゅうと締めて苛む事に成功した。 「馬鹿!そんなに締め付けんな」 脚を下ろし、シェリルを壁に追いつめたアルトはシェリルの鼻を摘む。 まるで子供をしかる様な仕草にシェリルは ムっとしながらも、アルトの熱に濡れた瞳と 目が合うと怒りは勝手に霧散してしまい、諦めて体が求めるままに従った。 壁に押し付けられ、両腕の中に閉じ込められたシェリルは、力を抜き睫毛を伏せて ん、とキスを強請り唇を塞がれるのを待った。 アルトも求められるままにシェリルのその唇を覆うと、唇を貪りながら腰を動かした。 初めての体勢に興奮しているのか、いつもよりも荒いその動きにシェリルは翻弄される。 合わさった唇の合間からは、熱い吐息とくぐもった声が洩れ、止まる事を知らない。 薔薇の薫りと、肉と肉がぶつかり合う音、そして淫らな水の音が二人の本能を煽った。 「っアルト!」 シェリルは与えられる強い刺激と共に、切ない声をあげると更に求める様に 片足をあげ、己のもっと奥へと導く様にアルトの腰に絡み付けた。 そこから溶けていきそうな熱さと熱さが深い所で求め合い、貪欲に絡み合う。 「シェリル…ッ!」 深く深くお互いの唇を貪りながら、お互いの奥でお互いを感じ合った。 言葉は無く、ただお互いをお互いの中に取り込む様な獣じみた様な、神聖な様な行為。 シェリルの締め付けが更に激しくなるのと、アルトの腰使いが激しくなるのと どちらもより深くへ、と求めた事への答えは同時で、震え締め付けたシェリルの中から 己を引き抜いたアルトは、ほぼ同時に床へと欲望を吐き出した。 荒い息を吐きながら、シェリルの首筋へと顔を埋め、そっとそこへと唇を寄せた。 「ん、.....ア、ルト」 バスボムの所為だろう、シェリルの体からは薔薇の薫りが漂う。 柔らかく肌にかかる髪が花弁の様に頬をくすぐった。 言葉はいらない。抱き合ったまま息を整え、お互落ち着いた頃、 シェリルがアルトの腕を引っぱり、泡で溢れるバスタブへと連れ込んだ。 シェリルはアルトをバスタブへと座らせるとアルトの背後へと周り、後ろからアルトを 抱きしめた。シェリルは楽しそうだが、 アルトは頭の中で何故俺が前なんだ? と思いつつも、背中にシェリルの膨らみが当たって落ち着かなく言葉が出ない。 「ふふ、一回やってみたかったのよね。大昔の映画にあったのよ」 シェリルはピンクのボトルからスポンジにソープを付けるとアルトの胸に滑らせた。 「な、なんだよ」 スポンジから匂ってくる薔薇の薫りはアルトを落ち着かなくさせる。 「お金持ちのおじさまがコールガールを買って、淑女に育てる映画」 「それがなんだよ」 ふふ、っとどこか楽しそうな声をあげて、シェリルは言葉を継いだ。 「その中にこうやって体を洗ってあげるシーンがあって、何故か憧れたの。 だからあたしもいつか恋人が出来たら、自分好みのド・レ・イにしようって」 アルトの耳元で艶やかな声で囁いた。その艶やかさ、たまったものではない。 二回も出したのにまた頭を擡げてきそうな自分を呪いたくなった。 「淑女と奴隷じゃ全然違うだろ!」 アルトが反撃しようとすると、シェリルは泡立てたシャンプーをアルトの髪にのせた。 「冗談よ。ただこうやってお風呂で遊んでみたかっただけ」 体を離し、器用に洗うと、立ってアルト越しにバスタブの栓を抜き、シャワーノズルへと 手を伸ばした。顔の横にシェリルの胸が見えたアルトはついつい無意識に手を伸ばした。 「あん! 馬鹿!」 先端を少しだけ触って、シェリルの反応と共に我に返ったアルトは手を下ろす。 「わ、悪い......」 つい、と言う言葉は寸での所で飲み込めたらしい。 「もぅ!アルトの癖に生意気!」 そういうと、お仕置きとばかりにキュっと栓を捻りお湯をかけ、泡を洗い流し 手早くコンディショナーをつけると、同じ様に洗い流した。 「こんなサービスめったにしないんだからね。たっぷり感謝しなさい」 「......お前が勝手にやった事だろ?」 そう言うとシェリルは、アルトの 唇に軽くキスをすると抱きついた。 「まぁいいわ、これからはアルトに奉仕してもらうんだから」 「なんだそりゃ、俺に何しろって言うんだよ?」 アルトは何をやらされるのかと思いブスッとした表情をしたが、 にこりと微笑んだシェリルは、確信めいた笑みを浮かべてアルトに宣言した。 「あら、まだまだ物足りなさそうだもの? だから場所を変えて相手してあげようって、 思ってたんだけどいいの? あたしはどっちでもいいわよ?」 アルトから視線を外し、二人の間にある主張をやめない欲望へとシェリルは目を向ける。 アルトはそんなシェリルに呆れつつも、敵わないと白旗をあげ、シェリルを抱き上げた。 Fin***
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/53.html
6スレ835 アイシテル 835 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/03/14(土) 13 21 13 ID SSgNPaV30 自分も触発されて、ちょっと頑張ってみました。いつものとおり長いので、途中でプッツンすると思います。 では~ 605の続きです。 「動くぞ?」 耳元で囁くように言われ、返事の代わりにシェリルがギュッと抱きつくとアルトが笑った。 そして、シェリルを抱き上げるとベッドの上に優しく降ろす。 覆いかぶさってきたアルトの額とシェリルの額が重なり、アルトの長い髪がさらりと音を立てて流れた。 シェリルの手がアルトの頬を包み込み、キスをしようと近づくとアルトが逃げる。 逃げたアルトにもうっ!とシェリルが苦笑すると、頬に触れていた左手が絡め取られアルトの手中に捉えられる。 そして、その薬指の根元に優しいキスが落ちた。 触れる吐息がくすぐったい。 体中を巡る甘酸っぱい気持ちに嬉しそうにはにかみながら、シェリルは少しだけ身体を起こすと、そっとアルトの肩口に頬を寄せた。 肌と肌を触れ合わせ、お互いの体温を伝え合う。 良い肌の匂いが鼻腔をくすぐった。 「アルト?」 「なんだよ」 小さく名前を呼びながら、右頬を大切そうに包むと直ぐに声が返ってきた。 それには応えず、シェリルはそのままそっとアルトの唇にキスをする。 顎先を啄ばみ、喉元を擽り、鎖骨のあたりに優しく唇を落とす。 柔らかなその感触にアルトが少し笑った。 「アルト?」 「だから、なんだ?」 「・・・・別に。ただ、呼んでみたかったの」 「なんだそりゃ。」 真っ直ぐアルトを見上げる空色の瞳に笑みながら、アルトは自身の身体を使ってシェリルをベッドへと沈める。 キレイなシェリルの腕が、アルトの背中にゆるく回された。 閉じ込めたつもりが、閉じ込められてしまったことに、アルトが苦笑する。 この拘束を解くのにさほど力は要らないのだけれど、それ以上に放してほしくないと思ってしまう自身の感情が厄介だ。 そんなアルトの思考を見透かしたように、シェリルは妖艶に微笑むとその赤い唇からチロリと舌を覗かせる。 そして、アルトの首筋に沿ってゆっくりと舐め上げていく。 温かく、濡れた感触がアルトの背筋を震わせた。 「・・・・・っ」 思わず声が上がりそうになるのを必死に飲み込むアルトにシェリルが微笑む。 でも、それは先ほどまでの可愛らしいと評されるようなものでなく、誘う女の笑みだ。 アルトがまんざらでもないような反応を返したことに気を良くしたシェリルはそのままゆっくりと身体を動かし、アルトの胸の辺りに顔がくるくらいの位置までベットの上を滑って行く。 そして、ゆっくりと人差し指を肌へと沿わせ、アルトの胸の突起を軽くこねた。 アルトの身体がビクンッと跳ねると、今度は舌先で同じようにする。 抱きしめていた両手が逃がさぬようにと横腹にかけられた。 ペロリッと舐められたかと思うと、ツッ――舌先が滑り、アルトの身体をゆっくり、ゆっくり丁寧に擽っていく。 そのもどかしい感覚に先ほどの情景がフラッシュバックし、アルトの全身が痺れた。 「シェリルッ!!」 「っ、きゃぁ!」 短く名前を呼ぶと同時にその細い手首を捕まえ、最初の位置まで引き上げると驚きに丸くなった空色の瞳と視線が絡む。 それを見つめることもせぬまま、アルトはシェリルを乱暴に貪った。 飲み込みきれぬ唾液が零れても、シェリルの瞳からその苦しさに涙が滲んでも、アルトはシェリルの口内を蹂躙する。 突き上げてくる衝動の止め方なんて、肌を幾度か重ねた今でも分からなかった。 シェリルの身体から力が抜け落ち、自身の胸に触れる手が沿わされるだけになるまで舌を絡めた後で、ようやく解放してやる。 頬を上気させ、身体を弛緩させたまま、必死で息を整える無防備なシェリルにアルトは自らも息を整えながら嬉しそうに笑う。 惜しげもなくアルトの前にさらけ出されたその柔らかく白い肌は、肢体に宿りだした熱を表すかのようにほんのりと色づき始めていた。 潰してしまわぬように気をつけながら、今度はアルトがシェリルを舐め上げる。 シェリルが先ほどしてみせたように強弱をつけてやると、面白いように身体が反応を返してくる。 なおも嬲ろうとすると、それを防ぐように腕が伸びてきた。 けれど、その腕にいつもの力強さはない。 どうにか持ち上げているだけのそれをアルトは簡単に絡めとり、一つにまとめてシェリルの頭上で固定すると、自らベッドに転がった。 捕らえた腕はそのままの状態で舌を再び肌へ這わせる。 執拗に何度も何度も舐めあげながら、空いた手で優しく愛撫を重ねた。 時に優しく、時に強く。 それでも、決定的な刺激は与えてやらない。 もどかしい波の満ち干に、シェリルの目尻に涙が浮かぶ。 その情景がアルトの心を満たしていく。 「・・・・シたい?」 甘い声で囁いた。 降りたのは一瞬の沈黙。 言葉を理解したシェリルの頬が赤く染まる様子は何度見ても可愛いと思う。 誘ったのは自分だということはすっかり忘れてしまっているのだろう。 うろたえる瞳がコチラを見つめ返すまでアルトは手を休める。 急に与えられなくなったその波に、シェリルの瞳が不安そうに揺れた後、アルトをじっと見つめる。 自分から見つめたというのに、返答を待つまっすぐな視線にシェリルの瞳が再びあらぬ方向を彷徨いだした。 けれど、それも数秒ともちはしない。 「シ、たい。・・・・アルト、が、・・ほし・・ぃ」 徐々に小さくなるカタコトのお願い。 それでも、それが精一杯のシェリルの言葉。 アルトはそれに応えるように、今度は優しく唇を重ねた。 触れて、離れて、また触れて。 唇を割って、絡めて、吸って。 呼吸を混ぜる度に、まあるいリップ音がした。 捕らえていた手を放すと、ゆっくりとアルトの背中に腕が回される。 求められると実感できるその感覚はアルトの心を一層嬉しくさせた。 その求めに、応えるように下肢に触れると直ぐにトロトロの密が指を濡らす。 2,3度そのクレバスをなぞり、十分に濡れていることを確認すると、アルトはそっと指を差し入れた。 熱いナカの感触を確かめるように中をかき回すと、シェリルの蜜が一層濃さを増す。 見知らぬ感触にそっといくらかを手に落とし、見てみるとそれは白く濁っていた。 それが何なのか直ぐに理解したアルトは一度ティッシュへと手を伸ばし、いくらかまとめて抜き取ると手を拭った。 チラリとシェリルを見ると、よほど恥ずかしかったのかギュッと目を瞑って、横を向いてしまっている。 その様子に小さく笑うと、アルトは優しくその頭を撫でてやった。 「シェリル?」 呼んでも返事は返ってこない。 そのくらいの予測は出来ていたから、アルトはそのまま指をシェリルの中へと侵入させる。 そして、内壁を傷つけないように気をつけながら、中に残っていた残滓を掻き出す。 トロトロと溢れ出して来る様子に、今更ながらこの行為の意味を自覚し、アルトの顔が熱くなった。 ドクドクと大きく打つ心音にさらに心を乱されながら、アルトは必死で表情を繕う。 ともすればすっかり飲み込まれてしまいそうになる思考を繋ぎとめながら、アルトは懸命に無心を自分に言い聞かせた。 っと、アルトの耳にシュッという音が届き、同時にシーツに走った新たな波がアルトに触れる。 その感触に、ふっとアルトが我に返った。 アルトの視線がその筋跡を追うと、ぎゅっと握り締められた手がその視界に映る。 シェリルの唇は、声を漏らさぬようにときつく結ばれていた。 どうやら、今のシェリルにはこのくらいの刺激でさえ、強すぎるようだ。 「・・・続き、後でしてやるよ」 ただの後処理に感じてしまっていることをアルトに知られたくなかったのだろうシェリルの必死の表情に、一際大きくアルトの胸がなった。 聞こえるか、聞こえないかのギリギリの声量で慌しくそう告げると、アルトは指を抜き、代わりに自身を入り口へと宛がう。 まだ、十分に解してははなかったけれど、昨日の余韻が残っているだろうから、きっとシェリルを傷つけることはない。 これから行為に溺れ、再びシェリルの下肢を汚すのだから、先ほどの行為に意味があったのだろうかという冷静な声が、一瞬緩慢に なった脳裏を過ぎった。 それを苦笑することで頭の隅に押しやると、アルトはシェリルの両足を抱え込みゆっくりと中へ入り込んでいく。 「んっ・・・・・」 シェリルの口から悩ましげな声が上がった。 切っ先の一部が中へと入り込むと、すぐにそれを歓迎するかのように、押し出そうとするかのように、熱く蕩けた内壁が絡みつく。 思わず漏れそうになる声を飲み込みながら、アルトは奥へ、奥へと入っていく。 絡む感触が心地よくて、一つになっているのだと強制的に理解させられるその時がアルトは好きだった。 全てを収めきると、優しくシェリルの髪を梳く。 シーツの上に散らばるストロベリーブロンドの中で閉じていた瞳が開き、アルトを認めると安心したように微笑んだ。 僅かにかかっていたそれらを払い落としてやると、シェリルがアルトの手を掴み愛おしそうに頬を寄せる。 そして、数分前のアルトと同じようにその薬指の根元にキスをしてくれた。 「・・・・まねしやがって」 わざと悔しそうな口調でそう言ってやると、シェリルが楽しそうにクスクスと笑う。 それにつられてアルトが笑い、お返しにそのつるりとした額に唇を寄せる。 「アルト。」 「ん?・・・また、『呼んでみたかったの。』か?」 「もぅ!!違うわよ。「アイシテル」って言いたかったの!!」 「!!」 まるで歌のワンフレーズのような軽さで囁かれたそれは、紛れもなくシェリルからの告白だ。 いつもと違うその様子にまるくなったアルトの目にシェリルがしてやったりと笑った。 それが、アルトには少し面白くない。 両頬を軽くつまみ、引っ張ってやるとシェリルの目が少しだけ怒った。 「じゃ、もう一度言えよ。"J aime l alto chaleureusement." 」 「なっ/////////」 アルトの言葉にシェリルが詰まった。 思うように言葉が出てこないのか、口をパクパクとさせるシェリルにアルトがニヤリと笑う。 そして、シェリルの耳元に唇を寄せ、再び甘く囁く。 「"le repeter?"」 そして、そのまま首筋へと舌を沿わせた。 ピクリッとシェリルの身体が震え同時に少し固くなると、アルトを包み込んでいた内壁もその狭さを増す。 再び、顔を上げ覗き込んだシェリルの表情にアルトはあっさりと白旗を上げると、ゆっくりと腰を動かし始める。 戸惑ったのはシェリルの方だ。 けれど、その声を上げる前にアルトに掻き回され始め、シェリルから言葉を奪っていく。 「あっ・・・あ、・・あ、はぁ・・・・ッ・・・」 引き抜かれ、押し戻される度に下肢が震え、何かを握り締めていないと、この波に全てを持っていかれてしまいそうな感覚に陥る。 ほとんど無意識にシーツを握り締めながら、シェリルは必死に抗った。 グチュグチュという卑猥な水音と、嬌声、荒い息遣いが部屋を支配していく。 自身に埋め込まれる度に、なんとも言い表せないような感情が体中に広がっていく。 微かに開いた瞳に映った、アルトの表情がなおさらシェリルを嬉しくさせた。 「やぅっ・・・ん・・・・・ぁっ・・」 気を抜いた途端に零れてくた声にシェリルの熱が高まる。 何度経験しても、自分の喘ぎ声は自分の羞恥を煽るものでしかないのだ。 それなのにアルトはそれを聞くと嬉しそうに笑うから、思わずそちらに気を取られ、気がついたらまた同じことを繰り返してしまっている。 いっそ封じてしまおうと、伸ばした手は力が抜けてさほど意味を成さず、直ぐにアルトに外される。 そして、一層その突き上げが深さを増していく。 「あるっ・・・・んぁ・・・・・・・」 アルトの好きなように掻き回され、擦られ、甘い疼きばかりを与えられる。 名前を呼ぶことさえ叶わず、代わりに音に解かれた意味のない言葉だけが、零れ落ちていった。 すでに思考は蕩けてしまっているというのに、身体はもっと、もっとと身体を翻弄する波に追い縋る。 「もっ・・・・・む、リっ・・・・・」 そう言うと同時に、一際大きく腰が引かれた。 勢いよく引き抜かれ縋るものを失った喪失感に、シェリルの内が震え、それが全身に広がる。 けれどそれを覆うように、最奥を突かれた甘い痛みが広がっていく。 その波に、耐えうるだけの余裕はもうシェリルにはなかった。 甘い嬌声が部屋へと零れ落ち、アルトの耳を甘く侵す。 同時に、締め付けの強さが増し熱の解放を促した。 弾けた欲望がゆっくりとシェリルのナカへ注がれていく。 全てを吐き出し終えるとアルトはシェリルの横へと倒れこんだ。 その衝撃に、スプリングが軋む。 うっすらとシェリルは瞳を開けると、荒い息を吐くアルトにそっと微笑んだ。 「"J aime l alto chaleureusement." ね。でも、"a jamais"が抜けてるわ。」 甘い、甘い告白は、アルトの耳に届かない。 それでもシェリルは嬉しそうに微笑んだ。 「"J aime chaleureusement a jamais l alto"」 小さくそう呟くと、シェリルはそっと手を重ねた。 終わりです。楽しんでいただけましたら、幸いです>< ありがとうございました。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/81.html
シャツと時空 560 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2009/10/23(金) 14 50 56 夜になってから部屋に到着したシェリルをまずバスルームに押し込み、 その間に明日の朝食の準備をし、水音にそわそわしつつも、 彼女が出てからシャワーを浴びたアルトがベッドルームのドアを開けると ベッドの上にはうつぶせで足でパタパタ踊りながら鼻歌を歌うシェリルがいた。 貸したシャツから伸びる白く引き締まった足がアルトには目映かった。 顔を合わせるのは2週と1日ぶりのせいか、 シェリルの眩しさがいやに男に堪える。 出張中のアルトの部屋にシェリルが観光がてらやってきているのだ。 サンフランシスコ・エリアにいた時からずっと一緒に住んでいたので、 こんなに長く会えないのは久しぶりだった。 というか、あの時からヤリ倒していたのでこんなに長くシてないのは久しぶりなのだ。 もう我慢の限界だ。 女体の素晴らしさを教え込んだのはお前なんだから責任取れよな、などと 不条理な事を考えながら、髪の雫を含ませたタオルを手に 彼の知る唯一の女が寝そべるベッドに近づいた。 やる気満々ではあるが、湯気立つ体に一応下着を履いてきたのが、 彼なりの恥らいである。 ベッドの頭が壁際に向かっていて、 それに従いシェリルが向こうを向いたままなのが焦れったい。 (振り向け) 早く青い瞳に見つめられたいアルトは念じるが、 シェリルは携帯をいじっている。 すっかり狼気分のアルトは、シェリルの肉を貪るつもり満々で ベッドに腰かけたが、しかし、所詮は飼いならされた忠犬であった。 目の前の極上肉にかぶりつくことなく、主にお許しを頂こうと声をかけた。 機嫌を損ねて久しぶりの逢瀬で無駄にすることがないようにと、 慎重にことにまで漕ぎつけようと必死だ。 そんなことをせずとも主人も抱き合いたくて仕方ない、ということを 飼い犬はまだ知ることがない。 「シェリル」 「ん、ちょっと待って。もう少しで送信するから」 そんなの後でもいいだろ、と思う嫉妬と 用事はさっさと済ませてもらって、この後存分にしっぽり・・・という下心が 心をかき乱す。 俺ってこんなに感情的だったか?とアルトは内省した。 ご無沙汰のせいで体がはやるのだから、心が引きずられても仕方ないだろうが 自分が直情的であることを自覚するのはもう少し年を重ねてからだろう。 「アルト、元気してた?」 携帯をベッドサイドに置いたシェリルが、振り向き、ずり寄って来た。 (ああ、シェリルだ。) 美しいとか瑞々しいとかそういう賛辞では表しきれないので、 ただそう表現するしかなかった。 大きなシャツを華奢な体に纏い、その儚さが際立っている。 布に覆われていない肌の白さが、眩しい。 今すぐにでも抱きしめたい気持ちを抑え、アルトは会話を続けた。 「お前こそ。移動、大変だったか?」 ゆるく開いた襟からシェリルの谷間がのぞいている。 その頂のでっぱりを確認。 下着はつけていないようだ。 「確かに長かったけど、でも、寝てきたから大丈夫」 裾からは太もものほとんどがのぞいている。 その柔らかさも、その上流に待つものも知るアルトは 釘付けになりそうな眼をシェリルの甘えるような瞳に戻した。 「「寂しかった?」か?」 同時に発する言葉。 乾かしたばかりの髪をふわりふわりと舞わせながら、 シェリルがくすくすと笑った。 重なる気持ちの心地よさに、アルトもふふと笑う。 まだ湯上りの熱の残る柔らかな頬を撫でると、 柔らかで滑らかな心地よい感触。 シェリルが猫のようにじゃれてきてアルトの胸を愛おしさが広がった。 そして、犬は猫を襲わずにいられない。 飼い犬が抱きすくめると、ご主人さまから待ての命令が飛んできた。 「ダメ、髪の毛乾かしなさい」 首にかかる熱い吐息に体を震わせているのに。 構わずアルトの手が背中を這うので、 シェリルはアルトの濡れた髪をひっぱると 少し拗ねたような表情でアルトが体を離した。 体の間に出来た隙間すら惜しいのだ。 首にかけたタオルを椅子に放り投げると 手を伸ばしテーブルの上から引っ張ってきた紐で髪を低く結んだ。 襟から胸ふくらみの間に顔を埋めるアルトの髪の水分を吸って シャツが湿気を含むが、そんなことはお構いなしで、 アルトは頬に感じる弾力と甘い香りに酔いしれた。 ボタンを外していきながらであるところが抜かりない。 さまざまなパターンを経験してきただけあって、欲望の内にあっても 事を滞りなく進められるようになっていたのだった。 その全ての場合で可愛がられてきたシェリルの体は、すぐさま、 快楽の予感に疼きだした。 アルトの長髪に含まれた水けに濡れることなど些細なことなのだ。 どうせ、二人の零す水はお互いを濡らし、シーツも濡らすのだから、 待ての合図はただの、じゃれ合いでしかない。 「下も履いてなかったんだな」 「だって、あんまり替え持ってきてないんだもの」 左手で柔らかなふくらみをこねながら、右手はシャツの下で待っていた シェリルの薄い茂みをいじった。 暇にしている右の突起を目にして、咥えて舌でころころと弄んだ。 「こういうこと、待ってたんだよな」 「ん、違う、わよ」 「汚したら面倒だし、どうせすぐ脱ぐしな」 「ん、ま、そうだけど」 シェリルをやや強引に引き倒すと、 アルトはシェリルに目を合わせるようにして覆いかぶさった。 「待ってなかったんだ?」 アルトの濡れた瞳がシェリルを射抜く。 「キス…して」 シェリルが眉を寄せて、瞳を潤ませて、拗ねているのかねだっているのか、 唇をかすかに突き出した。 部屋に迎え入れてくれた時の、優しいキスしかしてもらっていなかった。 恥ずかしさに耐えかねたシェリルがアルトの頭に手をまわした。 その様子に一瞬顔をほころばせたアルトは、愛しい命令に従い、 頭を落としてゆき、唇を触れさせる。 やわらかな感触に名残惜しさを感じながらも、顔を離して、 彼女の表情を伺うと、拗ねた様子になった。 「もっと、して」 それもまた可愛かったので、キスが好きな彼女をもう少し焦らしてやろうと 一瞬は思っていたが、今日はとてもそんな芸当出来そうにない。 すぐさま、アルトは唇を重ね、深いつながりを求める二人は唇を開き、 舌で触れ合った。 相手の中に入ってゆき、自分の中に迎え入れる。 探られ探り合うことで、触れ合う肌の熱さと重みが増していった。 部屋に吸い合う荒い吐息が降り積もっていった。 キスに満たされてぼーっとしているシェリルの表情を確認したアルトは、 窮屈な下着を脱ぎ棄て、唇を再びシェリルの胸へと運んだ。 キスの間に自分の胸板に感じていたその柔らかな感触と重量感を 手で味わいながら存分に舌と唇でも味わった。 はだけたシャツの間にあるソレはふわりと柔らかく、 形を自在に変える弾力はまさにシェリルのようで 滑らかな心地よさは飽きることがない。 頂は、唇の痕を残しても叱られることのない、数少ない場所で、 アルトは存分に吸い続けた。 アルトの興奮が増すとともに、 アルトの体を這いまわるシェリルの甘い声と手もせわしなくなっていった。 白く伸びる足にキスをしたアルトはその間に身を置いた。 目前には、桃色の割れ目が水を湛えて待ちわびている。 すぐにでも埋め込ませたい欲望がさらに膨らんだが、 代わりに表面を往復させた指をゆっくりと埋めていった。 久しぶりのシェリルの中を一通り確認すると、 相変わらず敏感に快楽を得るであろう部位を責め立てた。 アルトの期待通り、シェリルの声と水音が大きくなっていき、 その甘い刺激が背を駆け、中心へ血をたぎらせていった。 快楽が限界を超えたシェリルが高い声をあげ、びくりと跳ねあがった時には アルトは立ちあがったものをもて余しつつあった。 ごちそうを前によく耐えたものだ。 飢餓感はぎりぎりのところまで達していた。 覆いかぶさったアルトは、ゆっくりとシェリルの中に入っていった。 それだけで、爆発しそうなほどの刺激がアルトを翻弄する。 「アルト」 名を呼ぶ愛しい声が聞こえる。 何とか堪え、シェリルの手が背中に回り、足が絡められてから、 ゆっくりと腰を動かしだした。 後は、快楽の一点へ向かって、全神経が彼女を感じていくだけだった。 シェリルをしっかりと抱え込み、腰を揺らす。 ずっと欲しかった、気が狂いそうなほどの愉悦。 胸板に柔らかな肌の熱が伝わってきて、熱をさらに高めた。 軽くキスをして、軽く顔を離すとシェリルの顔を見つめた。 伏した長い睫毛からそら色が覗く。 「シェリル」 喘ぎながらもシェリルが何とか瞳を開き、目を合わせてくれた。 「アルト」 桃色に染まり、快楽に歪む表情が色っぽい。 出張中もメディアでシェリルの姿を見てきたが、 これだけは自分しか見れない貌だ。 画面が映すのはカメラを見るシェリルだが、今、自分が見ているのは まぎれもなく自分を映すシェリル。 シェリルと同じ時間、同じ空間にいる。 再び会い、カラダとキモチを重ねて、求めあっていることを実感したアルトは 興奮と快楽から、どうしようもない幸福感が広がるのを感じた。 アルトの見つめる瞳に応えて、閉じそうになる瞼を一生懸命に開こうとする 健気なシェリルに、もう閉じていいぞと、アルトが深いキスをした。 食らいつくような口付けに屠られたシェリルはうっとりと瞼を閉じた。 彼女に溺れことを許したアルトは、 彼女自身すら触れることのない奥へ奥へと進み犯し、 彼女の命ともいえる声すら飲み込んで、己を刻み込んでいった。 気持ちよすぎて、繋がっている部分から体が溶けて息がとまりそうだ。 彼女の中で暴れる己がはち切れそうなアルトは、動きを止め体を起こした。 シェリルも既に艶めかしく蕩けていて、中のうねりからも感じていた通り 自分同様に敏感になっているのだと実感した。 自分同様にシェリルも会いたかったのだと思うと嬉しくて仕方ない。 可愛がってあげたいのだが、この押し寄せる快感に、 自分以上にシェリルが持たないかも知れない。 赤く色づいた唇から漏れる早い呼吸で豊かな乳房を揺らしているシェリルに アルトが声をかける。 「シェリル、うつ伏せに」 従うべき声に、うっすらと目を開けたシェリルがのろのろとうつ伏せに倒れた。 乳房が体を支えるには不安定なため軽く肘を立てているシェリルの頭に 枕を添えてやったアルトは、その体に覆いかぶさった。 シェリルの羽織るシャツが胸板にあたり、 先ほどまで感じていた、しっとりと滑らかな皮膚と異なる感覚に、 アルトは舌打ちした。 しかし、今は彼女を起こして脱がせるよりも、もう一度彼女と繋がりたい。 濡れた足の隙間に己をあてがい、先端にその帰る場所を見つけると、 再び隘路を押し広げた。 「あ、あ、あん」 さっきと角度が違うためか穿つ度にシェリルが高い声をあげる。 銀河を満たす透明な歌声とは異なり子犬のような鳴き声のようだ。 可愛いそれは、紛れもなく獣のものだった。 背中からがっちりと抱きしめ二人を阻むシャツに己の汗を吸い取らせながら、 アルトは腰を揺らした。 シェリルの引き締まっているが柔らかい尻が アルトが欲望のままに穿つ衝撃を吸収したわむ。 拒むような圧迫感、受け入れるようにやわらかな温かさが アルトを刺激して止まない。 ストロベリーブロンドの波にアルトが漏らす唸りが吸い込まれていった。 「あぁ」 シェリルの声が大きく響き、引きずり込むような動きをした。 駆けあがってくる快楽にアルトは危うく己を引き抜き、 滑らかな双丘に欲望を吐き出した。 シェリルを抱え込んで、手でシェリルの乳房から伝わる呼吸を感じていたアルトの顔に うっすらと目を開けたシェリルが目を合わせてきた。 幸福に溶けた笑顔がアルトの胸を締め付けた。 さて、そろそろ次に行けるのではないか。 シェリルを起こすと、アルトは、今度こそ、まず彼女がまとっていた 皺くちゃのシャツを脱がせた。 二人の汗を吸って全体に湿っていて、 そで口は抱えていたアルトの頭の水を吸って濡れてしまっていた。 シャツを放りだすと、再び彼女を閉じ込めるように抱きしめた。 もう彼女と自分を隔てるものは何もない。 遮られていた時空を埋めようと、二人は唇を重ねた。 終わり 何回戦まで行くか知りませんが、無事観光には行けたのでしょうか。 補足:文化圏で喘ぎ声違うらしいです。シェリルはフランス語圏だから たぶん子犬のようには喘ぎません。 ミ「彼女を動物に例えてください、だってよ。 シェリルって言えば、ネコっぽいよな。 あと、ウサギはライブのイメージキャラクターかなんかか」 ア「結構、子犬っぽいと思う時もあるな」 ミ「犬はお前だろ。ご主人さまに首輪付けられて リードもたれてる血統書つきって感じだwwww」 ア「ち、違う!」 ミ「はいはい、ベッドの上でキャンキャン泣かせてんだろ」 ア「ち…ちが……」 ミ「お前とそういう話が出来る時がくるとはなぁ。感慨深いよ。 文化グループによっては暗にそういう声って言う意味だからな。 気をつけろ、っていうか、はぁ、やっぱりお前…」 ア「…なんだよ」 ミ「お前、シェリルに愛されてるよ、うん。幸せにしてやれよ」 ア「言われなくったって、してる」