約 495,175 件
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/33.html
こうして、2人きりの時間を過ごせるなんて、どれだけぶりなのかな。 シェリルさんの横顔を見ながら、私はそんな事を考える。 この星に移住して。それからずっと、シェリルさんと私はそれぞれの仕事に時間をとられて。 メールも電話もしてた。でも、やっぱりこうして直接会えるのが、一番嬉しい。 「……」 「お茶、替えてきますね」 久々にオフが重なった日、私は、新しい部屋にシェリルさんを招待する事にした。 最初は、色々な事を話していたんだけど。 突然、シェリルさんが「何か書くものをくれる?」と言い出してから、空気が変わった。 歌の詞が、思い浮かんだみたい。 私はすぐにメモとペンを用意して、シェリルさんはそれを素早く受け取って。 それからずっと、シェリルさんは歌詞を書くのに没頭しちゃってる。 「……ええと……」 「これ。中国茶なんですけど。どうぞ」 すぐ側に新しいカップを置いても、シェリルさんは顔を上げてくれない。 私は、側で自分の入れた中国茶を黙って飲んで。シェリルさんの邪魔にならないようにする。 もし、こんなところをナナちゃんが見たら、 「一緒にいるのに自分の世界に入り込んじゃうなんてひどい!」って言うかもしれないけど。 私は、こうして歌の世界に入り込むシェリルさんを見ているのが好き。 だって、最初はモニター越しにしか、見る事が出来なかったんだもん。 それが、今はこうして、すぐ側で。他の皆には見せないシェリルさんを独り占めできる。 これって、すごい事だよね! 「……ふぅ」 「シェリルさん。終わったんですか?」 「えぇ、浮かんだフレーズは書き終えたんだけど……これは、ねぇ」 「どうしたんですか?」 折角、新しい歌詞を書き終えることが出来たのに。シェリルさんは浮かない顔をしてる。 私がメモを覗き込もうとすると、シェリルさんはそれを手の中に隠してしまった。 「ランカちゃんには見せてあげない」 「えぇ!? どうしてですか?」 「……ちょっと、言い難いんだけど。 最近、歌詞を書くと。全部、ランカちゃんへのラブソングみたいになっちゃうのよ」 困ったわ、とシェリルさんは天井を眺めてる。 そんなシェリルさんに、客観的な事実を伝えるべきかどうか、私はちょっとだけ迷って、 「で、でも。シェリルさん。それって、今更なんじゃ……?」 「え?」 「あの、思い上がりだったらすみません。 でも、シェリルさんが前に発表した『ノーザンクロス』。 あの曲は、てっきり私に向けての歌なのかと思ってたんですけど……」 私がフロンティアを離れていた頃、初めて歌われた『ノーザンクロス』。 それを初めて聴いたのは、グレイスさんに捕まっていた最中で。 確かに届いたシェリルさんの歌声、そして何より歌詞に含まれた想いのおかげで、 私は精神的な窮地から立ち上がることが出来た。 だから、『ノーザンクロス』はシェリルさんが私を思って書いた歌だと思ってたんだけど。 違ったのかな? 「……」 「シェリルさん、もしかして無意識だったんですか?」 シェリルさんから返ってくるのは、沈黙だけ。 でも、顔を背けてしまったせいでよく見れないけれど、頬はさっき以上に赤くなってた。 隠し切れないって、こういう事を言うんだね。 「シェリルさん、可愛い!」 「ちょ、ランカちゃん!?」 照れているシェリルさんを見ていると居ても立ってもいられなくなって、私は飛びついた。 勢いが強すぎたみたいで、私とシェリルさんは、そのままソファに倒れこむ。 無理な体勢に眉を顰めるシェリルさんを見下ろしたまま、私は言った。 「嬉しいです。シェリルさん」 私への想いが込められたフレーズしか出てこないってことは。 シェリルさんの心は、私でいっぱいって事だもん。 私の心だって、負けないくらいシェリルさんでいっぱいいっぱいで。 それは、つまり。相思相愛、なんだよね? 「私も、新曲書いてみようかな……」 「そうしたら分かるわよ。今の私の気持ち。 絶対、私へのラブソングになっちゃうんだから」 悪戯っぽく片目を瞑って、シェリルさんが私の背中を抱き寄せてくる。 柔らかな胸に顔を埋めながら、私は自分の中に新しい歌が生まれつつあるのを感じた。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/80.html
『幸せ愛犬生活』 小猫っていうより、小犬よね、ランカちゃんって――― ソファの上で、雑誌の特集を斜め読みしていたシェリルは、ぼんやりとそんなことを思う。 シェリルの隣には「かまって、かまって」オーラを纏った、緑の髪の小犬、ランカがいる。 「シェリルさーん」 かわいらしい甘い声を出して、シェリルの右腕にやんわりとしがみつきながら、その顔を腕に擦りつけるランカ。 「ランカちゃん、ステイ。」 言われた通りにランカは、その動きを止めてシェリルを嬉しそうに見つめる。 「もー、シェリルさん、私、犬じゃないですよ。」 そんなことを言いながらも、従順にシェリルの言葉に従っているランカ。 おまけに、怒っているかと思えば、その顔は緩みきった笑顔で。 あるはずのないシッポが大きく左右に揺れるのがシェリルには見えるようだった。 (どう見たってかわいい小犬よね。) その姿に微笑みながら、シェリルが頭を撫でてやると、 嬉しそうに微笑んで気持ちよさそうに目を閉じる。 「これのどこが犬じゃないのよ、ランカちゃん。」 少し意地悪くそう言って見せると、ランカは頬を膨らます。 「シェリルさんがそういう扱いをするから、こうなっちゃうんです。」 「あたしのせいだって言うの?ランカちゃんのくせに生意気ね。」 これは別にケンカでもなんでもなく。 ランカは頬を膨らませて見せているだけで、その顔には笑みが浮かんでいて。 シェリルはシェリルで、そんなかわいらしいランカを楽しんでいるだけで。 そう、これは『バカップル』と呼ばれるやりとりに過ぎない。 「だいたい、シェリルさんの手が気持ちよすぎるから、こうなっちゃうんです。」 頭を撫でていた手が頬を擽るように撫でると、 ランカは“にへら~”という言葉がピッタリな笑みを浮かべてそう言った。 「当たり前でしょう?あたしはシェリル、シェリル・ノームなんだから。」 なんの答えにもなっていないような理由を、胸を張って自信たっぷりに言うシェリル そんなシェリルに瞳を輝かせ、見えないシッポをぶんぶんと左右に揺らしながら、 憧れの眼差しを向けるランカ。 「やっぱり素敵ですシェリルさん・・・かっこいい!!!」 「ふふん、当たり前でしょう?ランカちゃん。」 賞賛のご褒美と言わんばかりに、シェリルは艶やかな笑みを浮かべて、 ランカの唇にキスを1つプレゼントする。 それだけで、ランカは真っ赤になって一瞬その動きを止めたかと思ったら、 あるはずのないシッポが、千切れんばかりに左右に振れ出すのがシェリルには視えた。 「シェリルさ・・・」 「ランカちゃんストッ・・・」 飛びつこうとするランカの勢いに危険を察知したシェリルは、その行動を止めるべく手を前にかざす。 が、一瞬遅かった。 「シェリルさんっ!!!シェリルさーん♪♪♪」 ソファに押し倒されたシェリルの上で、まさに小犬よろしく甘えるランカ。 「ちょ、こら、ランカちゃん・・・も・・・くすぐったい・・・くすぐったいってば・・・」 素肌に触れる緑の髪や無意識に脇腹を撫でてくる手に、シェリルはくすぐったさに堪えきれず身をよじる。 「も・・・、こら、ランカちゃん・・・ステイ・・・ステイっ!!」 なんとかその手に手を重ねてそう言うと、ランカの動きが止まる。 それに安心し、呼吸を整えて見上げれば、 そこには捨て犬よろしく、今にも“きゅーん”と声を上げてしまいそうなランカがいた。 思わずシェリルはそのかわいさに息をのむ。 (ダメよ、ここで負けたら。躾が大事だってさっきの記事に書いてあったもの。) 『時に厳しく接し、きちんと躾ることを心がけましょう。』 さっき読んでいた雑誌で特集されていた“幸せ愛犬生活”の一文がなぜかシェリルの脳裏によぎると、 瞳を閉じてその文章を実行すべく決意を固める。 「ランカちゃ・・・」 瞳を開き、凛々しい表情で注意しようとしたシェリルの鼻に、“ちゅ”と何かが触れる。 「え・・・」 何が起きたのわからずに目を見開くシェリルに、続けざまに同じような感触。 至近距離でランカの視線とぶつかると、ランカがこれ以上にないくらいの嬉しそうな微笑みを見せた。 「ちゃんと、動いてませんよ。」 そう、体はその位置にあった。 動いたのはシェリルの方。 注意しようと体を起こしたその時を見計らって、 ランカがシェリルの整った綺麗な鼻のてっぺんにキスをしたのだ。 しかも二度も。 “ちゅ” いや、三度も。 「ちゃんと言うこと聞いてますよね?シェリルさん。」 かわいらしい笑みを浮かべて甘えた声でそう言うランカに、シェリルはその頬をピンクに染める。 そんなシェリルの鼻のてっぺんにまたキスをするかと思いきや、 今度はかわいらしく、舌先でその鼻を舐めて見せるランカ。 あまりのことに惚けるシェリルに、ランカは緑の髪を犬耳のように器用に動かすと、 「わんっ♪」 などと、少し恥ずかしそうにかわいらしく吠えてみせた。 そして、ランカは顔を赤くしながら、なんとも言えないほど、 嬉しそうに幸せそうにシェリルに微笑んでみせる。 その微笑みは、シェリルだけが見ることができる特権。 「・・・・・・」 「シェリルさーん♪♪」 シェリルの瞳には、あるはずのないシッポを千切れんばかりに振っているランカが視える。 つけくわえて、ちゃんと主人の言うこと聞いていることに、『褒めて褒めて』オーラと熱い眼差しも。 (どう見たって小犬だわ・・・) そんなことを思いながら口もとに笑みを浮かべると、シェリルは起こした体をソファに戻した。 四つんばいの状態で、自分を見下ろすランカに手を伸ばして、頭をポンポンと軽く叩き撫でてやるシェリル。 「はいはい、ランカちゃんはいいコね。」 「えへへ~、もー、シェリルさん、私、犬じゃないですよ。」 どこまでも緩んだ頬に、気持ち良さそうに瞳を閉じて言い返されたところで、否定になどまったくならない。 そんなランカに笑みを零して、シェリルは愛情こめて名を呼んでやる。 「ランカちゃん」 優しさと温もりがつまった綺麗な声に聴き入って、ゆっくりと瞳を開くランカ。 その瞳には、ランカだけが知っているシェリルの優しい微笑み。 一瞬ドキッとして元に戻った頬を真っ赤に染めたかと思うと、すぐにその頬は緩みきる。 「シェリルさ~ん♪」 「よくできました。」 そう一言。 そして“ちゅ”とランカの額にシェリルの唇が触れる。 緑の髪が犬耳のように驚きと嬉しさにピコピコと上下に動く姿にくすっと笑って、シェリルはランカの耳元で囁いた。 「ランカちゃん、ゴー。」 楽しそうなシェリルの声。 待ちに待ったご主人様の合図に、喜びを爆発させる小犬よろしく、 ランカは瞳を輝かせ、満面の笑顔でシェリルに飛びついた。 『愛犬はあなたのたいせつなパートナーです。 愛情をもって接すれば、必ず愛犬はその愛情に応えてくれます。 それを忘れずに、あなたのたいせつな愛犬(パートナー)とともに、 楽しい“幸せ愛犬生活”を過ごしましょう!!!』 続き
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/84.html
白いうさぎは、無邪気でかわいくて甘え上手なお嬢様。 黒いうさぎは、暴れん坊でセクシーで少し意地悪な女王様。 そんな2人を従えるシェリルに、いつもランカは翻弄されていた。 「ふ…あっ…シェリルさん…」 素肌に触れる柔らかな唇の感覚に、ランカは身を震わせた。 シェリルの肩に置かれた手が力無くその体を押し返そうとしている。 それを感じとるも、シェリルは小さな笑みを口元に浮かべて、 さらにランカの素肌に吸い付いた。 「ひゃ…やぁ…」 感じながらも、シェリルが自分にしていることが恥ずかし過ぎて。 そのかわいらしい瞳から大粒の涙が零れ落ちる。 その涙がシェリルの肌で弾ける。 「シェリルさん…や…です…」 「そう。でも、私は嫌じゃないから。」 口先だけの否定の言葉に笑みを浮かべてそういうと、シェリルはその行為を続けた。 お腹のアチコチにうっすらと赤い花が咲いているのを確かめて、顔をあげるシェリル。 そこには、与えられた快感に、息をはずませ潤んだ瞳をとろんとさせているランカがいた。 「ランカちゃん。」 頬を撫で、優しくその名を呼ぶ。 焦点の合わぬ瞳がこちらを見ると、 枕を背もたれにしているランカに覆い被さるように身を寄せ、口づける。 一瞬、大きく目を見開いて、それからランカの目は閉じられる。 されるがままにキスを受け入れ、その手はシェリルを引き寄せるように背に回された。 口づけながら、シェリルの手はランカの白を基調にしたかわいらしいブラジャーのホックをはずす。 それに気づいたランカが驚いて目を開けるも、 シェリルの艶めいた微笑みに観念したようにまた目を閉じた。 シェリルの手がカップをたくし上げると、ランカの小ぶりの胸が顕わになる。 その胸にやんわりと手を添えると、シェリルはランカの唇を解放した。 舌と舌を繋ぐ銀の糸が細くなって切れ、ランカの胸元に流れ落ちた。 それを追いかけるように、シェリルの舌がランカの胸元をなぞる。 その感触に、思わず漏れ出た甘い声を隠すように口元を右手で覆い、目をぎゅっと瞑る。 そして、左手はシェリルを引き離そうとピンクブロンドの髪に埋もれた。 「シェ・・・リル・・・さっ・・・」 名を呼ぶ声に笑みだけ返して、シェリルはランカの胸に舌を這わせる。 小さく何度も体を震わせ、覆った口からは、我慢しきれず甘い声が漏れ聞こえる。 中心を避けるようにして、両胸に舌を這わしていると、 おもむろにシェリルがランカの胸を持ち上げ、その裏に吸い付いた。 軽い痛みに声をあげるランカ。 右が終わると、左にも同じようなことをされてしまう。 何をされたのか、なんとなくわかっているけれど、 シェリルがどうしてそんな所にそんなことをしたのかがわからなくて、 少し不思議な気持ちになるランカ。 そんなランカの気持ちを汲んだかのように。 シェリルはランカの胸から顔を上げると、微笑んで答えた。 「ここなら、目立たないでしょう?ほんとは、この辺りにつけて見せびらかしたいけど・・・」 人さし指でツーッと胸元を撫で上げると、ランカがまた甘い声を漏らした。 それにくすっと笑ってみせるシェリル。 「明日は一緒に大事なCMの撮影だから、許しておいてあげるわ。ランカちゃん。」 楽しそうにそう言って、再びランカはシェリルの胸に舌を這わす。 避けていたピンクの頂きも軽く舐めあげ、そして吸い付く。 今までとは比べものにならないくらいの快感に、ランカは声を堪えきれなかった。 「ひゃ・・・んぁっ!!!」 敏感な部分を柔らかく吸われたかと思うと、今度は強く吸い上げられて。 痛みの中の気持ちよさに、口を覆っていた右手もシェリルの髪を掴む。 「うぅ・・・はっ・・・シェ・・・リ・・・ルさ・・・」 弱々しく髪を引っ張るランカに、シェリルの瞳が妖しく揺れる。 空いていた手を、寂しそうにしているもう片方の胸の膨らみにやると、 しなやかなその指で固く尖ってしまったピンクの蕾を優しく摘んでみせる。 「っ!!!」 あまりのことに、ランカの背がそり、甘い声が叫ぶように零れた。 その声にさらに煽られるように、シェリルの愛撫はランカを溶かす。 響く喘ぎは止むことを知らず、シェリルの愛撫も止まらない。 右が終われば、左に。 左が終われば、また右に。 吸われ、擦られ、舐めあげられて。 もはや、なんの我慢もできなくなったランカの口からは、ただ甘い喘ぎが零れ落ちる。 シェリルを引き離そうとしていたはずのランカの両手も、 いつの間にかシェリルを自ら引き寄せるようにかき抱いていた。 「ん・・・んああぁっ!!!」 一際大きい声とともに、ランカの背が反る。 しばらくの硬直あと、ぐったりと枕に背を預け、荒い呼吸を繰り返すランカ。 それはランカが軽くイッてしまったことを表していた。 何度か目をパチクリさせて、それからその状況を読みとると、シェリルは口元に笑みを浮かべる。 「かわいいわね、ランカちゃんは。」 耳元でくすくすと笑いながら囁かれた言葉に、ランカは体中を真っ赤に染めて俯いた。 「だって・・・シェリルさん・・・が・・・」 少し掠れた声で、恨みがましい視線をぶつけるランカ。 その瞳は、まだ情欲のかけらを含んで潤んでいる。 「嫌だった?」 そんなランカに、まるで“白うさぎ”みたいな弱々しい視線を向けるシェリル。 それが、わざとだとわかっていても。 さっきまでの“黒うさぎ”とはうって変わった可愛らしすぎるその態度と表情に、 勝てるはずもないランカ。 「・・・いや・・・とか・・・そんな・・・そんなわけ・・・」 「じゃあ、気持ちよかった?」 「え・・・あ・・・」 「やっぱり、嫌だった?」 “しゅん”という言葉がピッタリな表情を見せて、上目遣いをしてくるシェリルに、 ランカは緑の髪の犬耳を大きく動かして、首を横に振る。 「そんなことありえませんっ!!!気持ちよかったですっ!!!とってもっ!!!」 勢い任せにそう言ったランカに、満面の笑みを浮かべるシェリル。 「そう、それはよかったわ、ランカちゃん。じゃあ・・・」 「え?」 “白うさぎ”の笑みとは全く違う、“黒うさぎ”な微笑み。 「続き、してもいいわよね?」 「え・・・あ・・・」 「だめ?」 答えに戸惑っていると、また“白うさぎ”が現れた。 「だめ・・・じゃないです・・・」 小さな声がしっかりとそう告げると、シェリルはまた“黒うさぎ”へと姿を変えた。 「う・・・あ・・・シェリルさん、やっぱり・・・」 「往生際が悪いわね、ランカちゃん。もう聞く耳もたないわ。」 艶やかに微笑んでそう言ってのけると、シェリルはランカの白のレースのショーツに手を触れる。 その中心は触られてもいないのに、もうぐしょぐしょで。 ランカは思わず両手で顔を覆った。 その姿に“黒うさぎ”となったシェリルの口元に笑みが浮かぶ。 「あら、もうこんなになってるのね。どうしてかしら?ランカちゃん。」 わざとらしくそう聞いてくるシェリルに両手で覆ったランカの顔が真っ赤に染まる。 「ねぇ、どうして?ランカちゃん。」 耳元で囁かれる声は艶やかで「答えなさい」とでも言うような強制力がある。 ランカはあまりの恥ずかしさに、ぎゅっと目を瞑った。 そんなランカの中心をシェリルがショーツの上から擦ってみせる。 先ほどまでの行為で、準備が整い過ぎてしまっていたランカには、 あまりの衝撃で甘い喘ぎが零れた。 「どうして?ランカ。」 耳元で囁かれた声に、ランカは大きく目を見開き体を震わせる。 シェリルの低くて甘くて艶やかすぎる声は、ランカを狂わせる。 自分の中で熱い何かが溢れて零れるのがはっきりとわかった。 それと同じように、瞳からも涙が溢れて零れ落ちる。 「もぅ・・・やだ・・・シェ・・・リル・・・さん・・・」 許しを乞うように名を呼んで、シェリルに助けを求めるように両手を伸ばした。 流れる涙に唇を寄せ、唇と舌でそれを拭ってやるシェリル。 ランカの伸ばされた手がシェリルの背に回る。 「・・・シェリルさぁん・・・」 甘えた声に微笑んで、けれど完全に許すことはせずに、シェリルはランカにまた尋ねる。 「どうしてか言ってくれたら、許してあげるわ、ランカちゃん。」 笑みを浮かべて残酷なことを言うシェリルに、ランカはまた涙を零す。 「・・・いじ・・・わる・・・」 「ランカちゃんが素直じゃないのよ。」 「うう・・・ひゃっ・・・」 シェリルのしなやかな指が、またランカの中心を撫で上げる。 さっきよりも濡れていることを感じ取ったシェリルは、ランカに妖しく微笑んでみせた。 「すごいわね、ランカちゃん。」 「だって・・・」 「だって?」 先を促す声にランカはシェリルを見上げる。 そこには、シェリルが“黒うさぎ”たる笑みを浮かべていた。 「だって・・・シェリルさんが・・・」 「私が?」 堪えきれなくなって視線を逸らし、ごにょごにょと呟くランカにシェリルは告げる。 「聞こえないわ、ランカちゃん。」 聞こえているくせにわざとそう言うシェリル。 それがわかっていても、シェリルに刃向かうことができないランカ。 だからランカはシェリルに告げる。 「シェリルさんが・・・触るから・・・」 「大好きな・・・シェリルさんが・・・気持ちいいことするから・・・」 「こんなことに・・・なってるんじゃ・・・ないですかぁ・・・」 泣きながらそう言って、背に回した手に力をこめると、ランカはシェリルに抱きついた。 予想以上の言葉に気を抜いていたシェリルは、そのままランカの上に倒れ込む。 「・・・ふぇ・・・シェ・・・リル・・・さんの・・・いじわるぅ・・・」 耳に聞こえる泣き声がかわいらしくて、シェリルは笑う。 「・・・いじわるな・・・シェリルさん・・・なんか・・・嫌い・・・になっちゃうんですからぁ・・・」 すすり泣きながら紡ぐ言葉とは裏腹に、ランカの手にこもる力は大きくなり、 シェリルにさらに抱きつく形になる。 「・・・ほんと・・・なん・・・ですよ・・・」 シェリルの胸に顔を埋めながら、くぐもった声でそう言うランカの姿に思わず笑ってしまうシェリル。 (ほんと・・・いちいちかわいいんだから・・・ランカちゃんたら。) 説得力のせの字もない言葉に苦笑を浮かべて、シェリルはランカを抱きしめ返すと、 その耳元で囁いてやる。 「バカね、ランカちゃん。」 「私を嫌いになるですって?そんなことありえないわ。」 自信に満ち溢れたシェリルの声に、埋めていた顔を上げるランカ。 その瞳に、シェリルの笑みが映る。 「私を誰だと思ってるの?」 「私はシェリル、シェリル・ノームよ。」 「この私を嫌いになるですって?そんなこと・・・」 「このあたしが、させるわけないでしょう?」 「ランカちゃん。」 どこまでも自信に満ち溢れた声と立ち居振る舞い。 それなのに、最後に名を呼ぶ声には、ありったけのランカに対する愛しさを感じさせて。 その顔に浮かべる笑みは、ただただ優しかった。 「ふぅ・・・う・・・ああ・・・」 名を呼ぶことさえできなくなったランカの口からは、甘い声しか紡げない。 ランカのショーツをいとも簡単に剥ぎ取ったシェリルが、ランカの足の間に体をわりこませた。 見られまいと、なんとか閉じようとする膝に、やんわりと手をやって広げさす。 さほど強い力でもなく、抵抗しようと思えばできるくらいなのに、 ランカがそれをしなかったのは、ランカ自身もそれを望んでいたから。 そこが大洪水であることを目視したシェリルは、満足そうに微笑んだ。 そして、なんの躊躇もなくその濡れそぼった秘所に口づける。 その花びらに1枚1枚口づけるように、唇と舌でランカを愛するシェリル。 繊細なのに大胆で。 少し乱暴なのに優しくて。 シェリルの責めに翻弄されながら、何度も何度も小さい波を迎えるランカ。 つのりにつのったその波に、さらに止めをさすかのように。 シェリルがランカの1番感じる場所を、その舌で探し当てる。 固くなったそこを、舌で軽くつつくだけで、ランカの背は反り、シェリルの髪を掴む。 その反応を見ながら、シェリルはさらにそこを責める。 器用に皮をむいて、顕わになった真珠を吸い上げ舐めあげると。 シェリルの髪を痛い程に掴んだランカは、大きな波にのみ込まれ、あっけなく気をやってしまった。 ランカの体が大きく反ったかと思うと、その身がベッドに深く沈みこむ。 シェリルの髪を掴んでいた手も、だらりとベッドに落ちた。 絶頂を迎え、小刻みに震えるその体。 ランカの秘所から唇を離したシェリルがその姿を見下ろす顔には、“黒うさぎ”の微笑み。 ランカの愛液と自らの唾液でてらてらと光る口の周りを、自らの舌で舐め取っていく。 そんな姿を焦点の合わぬ瞳で呆然と眺めていたランカが、無意識に両手を伸ばして、 シェリルの背に手を回す。 「・・・シェ・・・リル・・・さ・・・」 まだ息も整わぬ声で名を呼び、ランカはその身を引き寄せようとする。 それに逆らうことなどせずに、シェリルは望み通りにランカの傍に寄る。 軽くかかるシェリルの重みとその温もりに、ランカは笑みを浮かべると、 シェリルの口元に舌を伸ばした。 ちろちろと朱色の舌がかわいらしくシェリルの口の周りを舐める。 しばらくすると、舐めようとしたランカから顔を離すシェリル。 少し不満そうなランカに笑むと、シェリルはその唇に唇を重ねた。 薄く開いていたランカの唇の間に舌を滑り込ませると、近くにあった舌を絡め取る。 そんな深く優しいキスに気を取られていたランカの秘所に、シェリルの指が侵入した。 突然の異物感に声を上げそうになるランカ。 けれど、その声ごと奪うようにさらに深く口づけるシェリル。 しばらくシェリルの下で暴れていたランカだったが、直ぐにその体も心も融かされて。 シェリルが与えてくれる快感に身を委ねた。 声も上げられぬほどに深く口づけられながら、 シェリルのしなやかな指がランカの秘所に注挿を繰り返す。 キスの合間に零れる吐息にも似た声は、どちらのものかもわからず、甘くとろけきっていて。 ランカの蜜が溢れ零れる、その頃合いを見計らったように、 中に挿入されていたシェリルの指が2本に増えた。 「ふ・・・あっ・・・!!!???」 突然のことに逃げ腰になる腰を押さえつけ、そのままゆっくりと、指を出し入れさせるシェリル。 同時に、あいた片方の手が、ランカの胸を弄ぶ。 「あ・・・ああ・・・ん・・・シェ・・・リル・・・さ・・・」 離れた唇が、声にならない声でその名を呼ぶ。 きつく指を締めつけるランカの秘所に、さらに深く指を突き立てるシェリル。 あがる悲鳴にも似た声を奪うように、シェリルは再びランカに口づける。 唇は塞がれたまま、秘所ではシェリルの2本の指が強弱をつけ、ランカの中に出し入れを繰り返す。 何もできずに、ただただ翻弄されるランカ。 その締めつけ具合から、ランカの絶頂が近いことを悟ったシェリルは、 さらにその指の動きを早め、そして、止めをさすように、 ランカのぷっくりと膨らみ固くなった場所を親指で弾くように強く擦り上げた。 あまりの快感に背をのけ反らせるランカ。 上がる声は、シェリルの口内へと飲み込まれる。 ランカの体から力がぬけきると、自然と唇は離れ、その身はベッドに沈み込む。 肩で息をするランカの頬に手をやり撫でると、シェリルはその耳元に囁いた。 「大好きよ、ランカちゃん。」 大きな快楽の余韻に浸る中、聞こえた言葉に笑みを浮かべて、ランカは意識を手放した。 迎えの時間までに準備するには、ギリギリの時間に2人して目を覚ますと、 昨日の余韻にも互いに浸れぬまま、交代でシャワーを浴びて、準備を整える。 なんとか、時間までに身なりを整えると、急に昨日のことがフラッシュバックしてしまうランカ。 “一緒がいい”といつも言ってるのに、やっぱり一方的に愛されてしまったことに、 少しだけ納得のいかないランカは、シェリルの姿を眺めながら、その心に1つ誓ったことがあった。 その時、ちょうどインターホンが鳴る。 その音に迎えが来たことがわかると、仕事モードに切り替えるシェリル。 靴を履くその背にランカが呼びかけると、振り向いたシェリルに重なる唇。 何が起こったのか一瞬わからなくて、呆けているシェリルに、 ランカはしてやったりと、笑顔を浮かべて言った。 「次は、ぜーーーったい、私の番ですからねっ!!!シェリルさんっ!!!」 そして、始まるランカの反撃。 シェリルは一体どうなってしまうのか!? 「ラン・・・カ・・・ちゃ・・・もう・・・」 「ちゃーんと言えたら、許してあげますよ、シェリルさん。」 次回、『白も黒も両方おいしく頂いちゃいます』に・・・続く? 続く
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/112.html
723 名前:fusianasan[sage] 投稿日:2011/01/03(月) 14 22 15 傷の手当てをしてもらったアルトは自室へと戻ってきていた。 シェリルは水浴び後の手入れをしていることだろう。 もしかしたら、香料の入った浴室で湯浴みをし直しているかもしれない。 アルトは、夕食までに集めた資料を整理しておこうかと机に向かうが、落ち着かない。 俺は、とんでもないことを決めてしまったんだろう。 やっとのことでしがらみを振り切って国外脱出の決心をして王都へ上ってきたというのに、 それを全てかなぐり捨てて陰謀の渦中にあるシェリルとともに広く狭い都に生きることを決めてしまった。 シェリルに出会って、新しい世界に触れて、心が決まってしまっていた。 伝え聞いていた恋物語。 あんなものは自分には関係ないと思っていた。 だけど、きっと、俺は賢帝を陰で支えた愛人、なんて、後世では伝えられるのかもしれない。 後世に残るように、シェリルの命を守らなければ。 心が結ばれて舞い上がっている自分がいる。 行く末に不安を持っているのも。 シェリルも俺も、どちらも無事でいられるとは限らない。 それでも心にはシェリルを抱きしめたいという強い思いが根底にあるのを感じた。 居てもたってもいられなくなったアルトは、 もう、「許可」を待つ関係ではないんだよな、とシェリルの私室へと向かった。 ++++++ シェリルの私室へと通されたアルトだったが、案の定、部屋の主は、女官達にいろいろと塗りこまれているようだった。 (さすがに、せっかくの苦労を汗に流してしまったらいけないだろうな…) やっとシェリルが解放されたようだ。 ソファに座ったままアルトが出入り口に目をやると、シェリルが姿を現した。 シェリルは王都で最も見慣れていた夜着ではなく、色鮮やかな胸を覆う袖のない上衣と ゆったりとしたズボンをはいていて、昼らしい快活な格好であった。 衣装と同様に快活な様子のシェリルであったが、目が合うと、赤面してしまった。 釣られてアルトも顔が熱くなったのが分かった。 「あ、アルト…」 何か言おうとシェリルが口を開くが、言葉が続かない。 「あの…ここへ座れよ」 「う、うん」 隣に座ったシェリルの肩を抱くと、香油の甘い香りがアルトの鼻をくすぐった。 シェリルの体温とともにアルトの胸を締め付ける。 シェリルの頭のてっぺんに唇を落とし、ふわふわとしたストロベリーブロンドに指を通し、 甘い痛みに身をゆだねた。 「腕、ちゃんと治療してもらってきたのね」 「まあな」 「ちゃんと大丈夫なんでしょうね?」 顔を上げてシェリルがアルトに尋ねた。 急な対面にとっさにたじろぐアルトはつい赤面してしまった。 「あ、ああ」 アルトにつられてシェリルも赤面してしまい、目を下へと逸らす。 そんなシェリルを愛おしげに見つめていたアルトは シェリルの肩に手をやり、顔を近づけた。 「シェリル…」 アルトの意を悟ってシェリルがそっと目を閉じる。 唇が重なり、気持ちが重なった。 +++++++ ソファーで口付けたり触りあったりしてる間に、どうにも収まらなくなってきたので アルトはシェリルを抱えて寝台へと移動してきていた。 ここまで来たらやることは一つだ。 森とは違って、ここなら存分に抱き合える。 アルトの一挙一動を見つめる潤んだ瞳が、アルトを誘惑する。 確かに、物語を紡ぐという目的あってしか、シェリルの寝台に上がったことはなかったが 結局やることはそう変わってないはずだ。 なんだか緊張している気がする。 今ここで抱いてしまったら、「ついで」のいつもと違って、終わりを恐れていた今までと違って シェリルを壊してしまうまで離してやれないかもしれない。 「あの…いいのか?疲れてないか?」 「あんたこそ…少し休んだ方がいいんじゃないの」 お互い熱を孕んだ瞳で見つめあいながら、自制した方がいいのは分かってるけど このまま抱き合いたい、相手に止めてもらえないかなと、様子をうかがっている。 「…明後日には砂漠を越えないといけない」 (だけど、二人きりでゆっくりできるのはここにいる後僅かな間だけ) 「お前が大切なんだ。やっぱり、やめておこう」 「わたしは…!」 いいの、と胸に添えたシェリルの手をとり、アルトが手のひらを重ねた。 「と、思ったけど、離してやれないかもしれない。ごめん」 手を絡めてベッドへ押し倒し、軽く唇を重ねる。 豊かな金髪がふわりとひろがった。 鼻の触れそうな位置で二人苦笑い合った。 「あんたこそ、砂漠越えられるだけの体力は残しておきなさいよ。 私も、離してあげられないかもしれない」 アルトがシェリルの首筋に顔を埋めると、ソファーでアルトの理性を削っていった甘い香りが 再びアルトの頭をしびれさせていく。 シェリルが頭を優しくなで、その痺れが全身へと広がっていく。 「ん、ぁ」 首から、肩を通って指先までなめらかなシェリルの肌を味わう。 女官たちはシェリルに媚薬を刷り込んでいるのではないだろうか。 「くすぐったい」 指先を軽くしゃぶって。柔らかな二の腕の内側を通って、脇をなめあげた。 「あっ」 腕を押さえつけて、脇のくぼみを舌で蹂躙する。 「ん、ふ」 脇からの刺激で全身の肌が粟立ち、シェリルは己の体の淫乱さに恥ずかしさを覚えた。 体をひっくり返された瞬間、にやりと笑うアルトが見えて、小憎らしく思えた。 (アルトのくせに生意気だわ) しかし、そのままアルトの攻撃は緩まない。 肩甲骨のくぼみを舐めながら、腹に回した手でシェリルのへそをくりくりといじった。 四つん這いになったシェリルの手足が震えた。 へそは腹の奥へと直接に響くシェリルの弱い部分なのだが、 指で軽く触るだけでは刺激が足りない。 シェリルの太ももには後ろから覆いかぶさるアルトの固くなりつつあるものがぐりぐりと押し付けられていて じわりじわりとした性感がシェリルを侵していった。 「はああ」 たまらずシェリルが大きく息を吐いた。 シェリルはアルトの下から抜け出し、正面から口付けてきた。 わざと口付けをせずに、肌から高めてやっていたアルトは、自分の狙った通りだとほくそ笑んだが、 シェリルの気持ちいい反撃が始まった。 ズボンの上からアルトの一番敏感の部分をすりすりと撫で、しゃぶっているアルトの舌から反応を感じ取った。 ちょっと高まったのを見計らって、アルトの上位を取り去り、胸にキスを送る。 シェリルの長い髪がアルトの腹をくすぐった。 アルトはじれったくてたまらず、シェリルの手をズボンにいざなった。 脱がしてほしいと目で訴えると、、シェリルは勝ち誇ったようにアルトのズボンを下げ、 目の前に現れたアルトの熱にキスを送った。 シェリルの大胆な様子にアルトがうろたえた。 しかし、アルトの教えたこと以外は、ほとんど知らないシェリルである。 そこがアルトにとって一番敏感な部分とは知っていても、 こすりつけられたり、挿入されたことしかなかった。 「どうしたらいいの?」 首をかしげるシェリルは状況に反して、卑怯としか言いようのない可憐さだった。 シェリルの手を取ると、アルトは優しく握らせた。 「男の一番、デリケートなところなんだ」 「うん」 「優しくしろよな」 シェリルの手の上から、しごき方を教えるとシェリルは、嬉しそうに笑った。 「うん」 「すごく、熱くて…おっきくなってきた」 「ああぁ」 「アルト、気持ちいい?」 「ああ」 アルトの気持ちよさそうな様子にシェリルはご満悦の様子である。 アルトの先走りがにじんで来たのにシェリルは気づき、 つい、顔を近づけて唇を寄せた。 変な形で、変な色で、でもアルトの、大事なところ。 「あ、シェリ…」 アルトがさらに膨らんだ。 「そのまま、舐めて。口で優しく、マッサージして」 甘いアルトの声のままに、迷いなくシェリルはアルトの亀頭を口に含んだ。 チュッと吸って見たり、割れ目に舌を這わせたり、くるりと舐めあげてみたり。 シェリルは心のままにアルトの中心を可愛がった。 アルトが念を押すように優しく、でも、情熱的にアルトの熱を味わうと アルトがとても気持ちよさそうなのが嬉しくて、 自分の足の間がぬかるんできているのも気づかないくらいに没頭した。 「シェリルッ、顔、離して」 「えっ?」 シェリルが顔を上げると、アルトの先っぽから白い液体が噴出した。 手の中の固いものが震えるたびに吐き出している様子をシェリルは、興奮とともに眺めていた。 最後まで出させてあげようと撫で上げて、手の中でしぼんでいく熱を感じるとともに、 アルトに快楽を与えた実感が湧き、シェリルは喜びに包まれた。 「気持ちよかった?」 「…すごく」 シェリルにかかった精液を、寝台の外に周到に用意されていた濡れおしぼりで拭いながら 嬉しいやら恥ずかしいやら、アルトは複雑な気持ちだ。 射精して、冷静になると、女官や近衛兵たちの静かな注目がひしひしと感じられるのだ。 こればっかりは諦めるしかない。 恥ずかしさを紛らわすように、シェリルをぎゅっと抱きしめベッドに倒れこんだ。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/29.html
―――――――――シェリル サイド シェリルとランカ。2人合同でのコンサートは、大喝采の内に終わった。 この星に移住してからも、2人の歌姫としての活躍は止まるところを知らない。 デュエットでも、ソロでも。短期間によくもこれまで、と思える程の曲を発表している。 そんな2人が、揃って舞台に立つのだ。 チケットの争奪戦は熾烈を極め、その勝者達が集った会場は、まさに熱の塊だった。 「今回のコンサート。これまで以上に熱かったわ」 「ワタシも、これまでにないくらいの熱を感じましたヨ。 これぞ、文化の極み! ヤック・デカルチャー!」 「静かに! ランカちゃんが起きちゃうでしょう?」 「おお。そうでしたそうでシタ」 熱くなったのは、観客たちだけではない。 シェリルもランカも、熱狂の渦に吸い込まれるように、熱く熱く、歌い上げた。 そのせいだろう。ランカは着替えを済ませるなり、ぐっすりと眠ってしまったのである。 起こすのも忍びないからと、エルモとシェリルとで何とかランカを車に運び込み、 今は帰路の途中だ。 運転席にエルモが、後部座席に、シェリルと、その肩にもたれてランカが眠っている。 「あと4日、こんな調子が続くのかしらね」 「皆、お2人の歌を聞きたいと、集まってきてますからネェ。 お2人の歌と、そこから伝わる愛に痺れたいのですヨ」 「愛、か」 「以前、シェルターでお会いした時からそうでしたケドね。 今のシェリルさんの歌には、あの時以上に愛を感じマス。 やはり、あのアイランド1降下作戦の影響は大きかったのでしょうなぁ」 これまで敵とみなしていたバジュラと共に戦い、背水の陣を生き残る。 その時の高揚感、達成感は、フォールド以上の効果でフロンティア市民を1つに纏めた。 当然、最前線にいたシェリルの心境にも変化があったのだと、エルモは言いたいのだろう。 だが、シェリルは知っている。その推測が間違っている事を。 「違うわよ、社長さん」 エルモには聞こえないよう、囁くようにシェリルは否定する。 そうして、自分の肩にもたれて寝息を立てているランカを見た。 自分の歌にある愛が、深まったというのなら。 その源は、間違いなくランカなのだから。 「ん……シェリルさぁん……」 「ランカちゃん?」 タイミング良く、ランカがくぐもった声でシェリルを呼ぶ。 思わずシェリルはランカを覗き込むが、どうやら寝言だったらしい。 シェリルの片思いになど気付いていないであろう、無防備なランカの寝顔。 それでも、夢に出てくる程、シェリルの存在がランカの中で大きいものならば。 「私も、まだアルトに負けたわけじゃないってことかしら。 ねぇ、可愛いランカちゃん?」 その声に応えたわけではないだろうが、ランカの腕が、シェリルの腰を掴んでくる。 まるで甘えてくるような仕草が愛しくて、シェリルはランカの髪を撫でた。 ―――――――――ランカ サイド 夢を見ているのだという自覚が、ランカにはあった。 シェリルと2人、どこかの通りを歩いている。 2人揃って、気持ちよく歌いながら闊歩しているのに、周囲は誰も気に止めない。 だから、夢。 歩いているランカとシェリルの手は強く繋がっていて、時々目を合わせて軽くキスをする。 だから、夢。 だって、ランカとシェリルはただ、気持ちを同じくする同士というだけだ。 例えランカがシェリルを好きでも、シェリルにはアルトという想い人がいる。 いつかは、振り向かせるつもりでいる。けれどそれには時間がかかると分かってもいる。 なら、せめてこの幸せな夢だけは、1秒でも長く続いて欲しい。 ささやかな願いを砕いたのは、夢の中で発した自分の声だった。 「シェリルさぁん……」 「ランカちゃん?」 大切な名前を口にした途端、美しい光景は消え、疲労がランカにのしかかってくる。 すぐ側にいるらしいシェリルの声が聞こえてきたが、答える気力はなかった。 ただ夢と現の狭間で、意識を漂わせるだけだ。 だが、混濁した意識でも、感じ取れるぬくもりがある。 (あたし、ひょっとしてシェリルさんにもたれてるのかなぁ) 右半身に、自分とは違う熱がある事に、ランカは気付いた。 人工的な温かさではないし、規則的に微かな振動がある。 それに、先程のシェリルの声は、やけに近くから聴こえていた。 ならば、自分がもたれている相手はシェリルに違いないと、ランカは結論付ける。 (だったら、もうちょっとだけ。このままでいてもいいよね?) 普段から一緒にいても、こうして触れることはごく稀だ。 コンサートの最中に感極まって抱きついた事はあるが、 それは舞台上の事だし、シェリルに他意はないだろう。 それでも、肩を貸してくれる程に、シェリルがランカに心を開いていてくれるなら。 (いつかは、この柔らかな肌を、ひとりじめできるのかな……) そう思いながら、ランカが再び眠りに落ちようとした時。 唐突に、ランカの耳にシェリルの声が届く。 「私も、まだアルトに負けたわけじゃないってことかしら。 ねぇ、可愛いランカちゃん?」 意図を測りかねるシェリルの言葉に、ランカの意識は否応なく覚醒させられた。 シェリルが「まだランカちゃんに負けたわけじゃない」と言うのなら、分かるのだ。 ランカとシェリルは、歌い手としては同士とも、ライバルとも言えるのだし。 加えて、シェリルはランカの事をアルトを巡っての恋敵だと思っているだろうから。 だが、実際は違う。 シェリルの呟きは、アルトをライバル視しているような口振りだった。 その上、ランカの事を、可愛いと言って。 (シェリルさん……ひょっとして……でも……まさかそんな……) 喜びと不安とが、交互にランカを襲ってくる。 感情の嵐に耐え切れず、ランカは寝ぼけた風を装って、シェリルの腰にしがみついた。 おわり。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/30.html
2スレ768 幼馴染2 お風呂 768 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/13(火) 15 37 19 リコーダー幼馴染の、ネタ続けてみた↓ 今日もアルトの一日は、朝起きてパンツを洗うことから始まった。 昨夜見た夢は、今まで一番生々しかったように思う。 その理由は… アルトはごくん、と唾を飲み込んだ。 そう、今日から二日間、父親は内弟子をつれて地方公演に行くため、 早乙女の屋敷にはアルトとシェリルと、お手伝いの者しか居なくなるのだ。 それを聞いたときから、アルトはかつてない難解な課題をクリアする前の アスリートが如く、背筋が伸び身体がひきしまる思いがしていた。 家のものは、アルトたちの関係を何も知らない。 まだ子供だし、相変わらず兄妹のように連れ添っているというふうにしか 映らないらしい。 (俺たち、付き合ってるんだぜ) にや、と笑いそうになって、慌ててごしごしとトランクスを洗う手に力を込める。 キスもしたし、その先だって、ちょびっとなら進んだ。 (あとは、シェリル次第だよなぁ…) ぎゅっと絞って、水を切った。 アルトがどんなに望んだとしても、シェリルがそうしたいと思わない限り 意味ないことだ、というのは子供のアルトでもぼんやり分かる。 しかし、シェリルはキスはしたがるくせに、その先はあまり気乗りしない ようなのだった。というより、アルトが求めている行為を ちゃんと理解しているのかどうかも怪しい。 箱入り娘だからしょうがないけど、とベランダの物干しにトランクスを干しながら、 アルトはひとりごちた。 別にアルトも焦っているわけではない、まだ13歳だし、 これから色々二人で知っていけば良いと思う。 でも、今回の願ってもない二人っきりのチャンスを逃す気もない。 もっとシェリルを知りたいし、シェリルの全部を見たいし、 やってみたいこともたくさんある。そのうちのどれかが達成できれば、と思っていた。 もちろん、あわよくば、という可能性も捨て切れていないアルトだった。 学校が退けて、帰宅したアルトとシェリルは、いつものように アルトの部屋で共に宿題をこなした。 「やっぱり、人がいないといつもより静かね」 シェリルが落ち着かなげに言った。 アルトもさっきから、静けさのある屋敷でシェリルと二人だけという事実を 意識するあまり、貧乏揺すりをしていた。 それを見てシェリルはいぶかしんだ。「どうしたの?」 「どうって、別に」 眼を泳がせるアルトに、シェリルは「あーっ」と指をさす。 「あんた、エッチなことまた考えてるんでしょ」 「な!考えてねーよっ」 図星のアルトは、声が裏返った。 「うそうそ!今日はおじさまたちが居ないからって、あたしに やらしいことする気ね」 「やらっ・・・」ぐっと詰まって、アルトはシェリルを見据えた。 「・・・しいこと、しちゃダメなのか?」 重々しくもストレートに尋ねられて、今度はシェリルが返答に困った。 「ダメ・・・じゃないけど」 アルトがシェリルにキス以上のことをしようとしたり、 求めて来ることは嫌ではないが、気持ちに体がまだ付いて行っていないシェリルだった。 特に、アルトの眼が血走り始めると、正直怖いとしか思わない。 「ダメじゃないけど、程度によるわね」 精一杯の虚勢で、シェリルは髪をはらった。 程度・・・、アルトはその言葉を噛み締め、肝に銘じた。 程度さえわきまえれば、多少は許されるってことだよな。 部屋の時計を見たシェリルが言った。 「わたし、そろそろお風呂入る」 シェリルは夕飯の前に風呂に入るタイプなのだ。 その間にアルトは食事を作っておく予定だった。ついさっきまでは。 「俺も入る」思いついたようにアルトは言った。 脱衣所で脱ぎながら、アルトは何事も言ってみるもんだなと、自分の勇気を讃えた。 今回発見したことの一つは、シェリルは意外に押しに弱いということだった。 すっぽんぽんになり、やや緊張した面持ちで風呂場の扉に手をかける。 「入るぞ」と声をかけると、「うん」と湯気の中で響く声。 浴槽に使っているシェリルの白い肌を思い浮かべながら、アルトはガラッと開けた。 アルトの想定外は、シェリルが泡風呂にしていたことだった。 シェリルが透明の湯の中で三角座りをしているのをイメージしていたアルトは、 まあ、いいけど・・・、とほんの少し残念に思いながら、身体を軽くシャワーで流した。 ちらっと横を見ると、シェリルはこちらを見ないようにしているのか、 白い背中を向け俯いている。 どう入ろうかと一瞬考えたが、ええいままよ、とアルトは勢いよくざぶんと浴槽に身体を入れた。 勢いよく泡が飛び散り、シェリルがびくっと身動きしたのと同時に、アルトは背中に回りこむ。 「えっ、ナニナニ?なんで後ろにいくの?」 シェリルは驚いて振り向いたが、「だって、こうしないと狭いだろ」 アルトは背後から抱く形で、シェリルを定位置につかせた。 もっと幼い頃は、二人向かい合って風呂に浸かったものだが、 今では浴槽で向かい合うには窮屈なほど、いつのまにか二人は成長していた。 初めはもじもじと背中を丸めていたシェリルも、アルトが「はぁーーー・・・」とリラックスして 後ろにもたれると、やがて背中を預けてきた。 「あたしの背中を取るなんて、アルトのくせに生意気ね」 「なんでお前と向かい合って風呂入らなきゃならないんだよ」 その様を想像して、くすくすとアルトは笑う。 「なんで泡風呂にしたんだ。俺“ひのきの湯”が好きなのに」 少々不満を言うと、「あたしは泡が好きなの!」とシェリルが泡をすくってアルトに髭を付けた。 ふっとアルトが息を吹くと、シェリルの顔にぷわんっと飛んで、キャッと黄色い声が上がる。 だんだん、昔に戻ったような気分になってきた。 「ねえねえ、覚えてる?これww」 シェリルが自分の胸に泡を2球こんもり乗せて、「ボインボイン」 と上半身をくねらせた。 げらげら笑ってアルトはお湯を手ですくってかける。 「ほれ、見えちまうぞ」 「やだぁ エッチ!」 わざとらしくシェリルがしなを作って隠す。 ひとしきりじゃれあって、泡はほとんど浴槽の外に出てしまった。 再び、シェリルが背中を預けてきたので、アルトはシェリルのお腹に手をまわした。 「ねぇ、アルト」 すっかりくつろいだ気分のアルトは、シェリルの肩にあごをのせて「ん?」と聞き返す。 「あのね、お尻に何か、当たってる」 遠慮がちに言ったシェリルに、アルトは何も答えられなくなった。 そんなもの、ずっと先刻からそうだったのだ。 風呂場でシェリルに変なことをする気はなかったので、我慢していたのだが、 シェリルに自身のことを指摘されて、アルトはもうたまらなくなった。 ふいに、前で組まれていたアルトの両手が、片方はシェリルの右胸を掴み、 もう片方が足の間のその奥に入り込んできたので、シェリルは仰天した。 驚いて、立ち上がろうとすると、「シェリルッ」とすごい力で押さえ込まれ、 アルトの指がシェリルの身体の、ありえないところに侵入してきたではないか。 「いやっ!!!」火事場の底力ならぬ、風呂場の底力で、 シェリルは渾身の力を込めた肘鉄を、アルトの腹におみまいした。 「ぐはっ!」悶絶する痛みに、アルトの頭部はぶくぶくとお湯に沈む。 「バカ!そこに百数えるまで浸かってなさい!」 真っ赤になって怒りながら、シェリルは浴槽を後にした。 …押しに弱いが、押しすぎるとシェリルは強い。 アルトはもう一つ、学んだのだった。 おわり
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/175.html
745 :fusianasan [↓] :2014/02/24(月) 05 00 44.20 ラブラブ歴1年も経ってないのに、上手過ぎ!? いいの、ハイスペックCPだから!ってことで、アルト淫夢ネタの続きっぽいものです。 アルトたちに美星学園での最後の夏がやって来た。 といっても、美星学園はアイランド1内にあって夏だろうと冬だろうと気候に大きな変わりはないのだが、 夏の方が若干気温が高めに設定されているためか、この時期の水泳の授業は人気があった。 アルトには体育の単位はもう必要なかったが、彼の「女王様」につき合って水泳の授業を選択していた。 彼女のスクール水着姿が、自分の与り知らぬところで他人の目にさらされるのは我慢ならなかったのだ。 (グラビア撮影の水着に関しては、諦めざるを得ないのが、彼の悲しいところである。) この夏初めの水泳の授業を終え、帰宅するなり、アルトはシェリルを後ろからぎゅっと抱きしめた。 「いつもと匂いが違う」 水泳の授業後、シェリルと合流からずっと思っていた事を言いながら、アルトはシェリルの首筋に鼻を埋めてすんすんと香りを嗅ぐ。 「ガッコには家とは違うシャワーセットもって行ったの。こっちが好き?」 「これも良いけど、いつものがお前らしくて良いな」 「そう」 彼女なりにアルトの好みを追求していたので、ほっとしたようにシェリルが頷いた。 いつもの甘く痺れるような香りでなく、今日の彼女は瑞々しい果実のような香りだ。 おいしそうだなと、アルトはぺろりとシェリルの首筋を舐めた。 「あ、もう」 シェリルが身をよじるが、アルトがしっかり腰に手を巻き付けていて、全く離れる様子もない。 違う香りがするせいで舐めた感じも違って感じるなと思いながら、アルトはシェリルを囲い込んだまま、リビングのソファへと座り込んだ。 シェリルの帽子と髪を纏めた髪留めを外してテーブルに置くと、ふわり下りたストロベリーブロンドから香りがむせかえるように広がった。 ふたたび、シェリルを抱えて首筋に鼻を埋める。 「気に入ったの?」 「どうだろう?」 思うままに、目の前にみえるシェリルの形の良い耳を食んでみた。 「こ~ら」 くすぐったいようで、シェリルが身をよじって離れようとするが、アルトはしっかりとシェリルを背中から抱きしめていた。 甘い甘い彼女の体。 いつもと違うのも、美味しいんじゃないかな、とアルトは帰宅途中から考えていた事を実行に移す事にした。 シェリルの上着の裾からアルトは手を差し入れて、ふくよかな膨らみに手を添えるが、シェリルが制服の上から手を押さえて抵抗する。 「こら」 「今日、去年と同じ水着着てた?」 「そ、そうよ」 「去年より大きくなった?」 「な、何見てんのよ!」 アルトが憤るシェリルの耳の孔に舌を入れてなぶると、一瞬シェリルの抵抗が弱まった。 「やん」 反射的に甘い声を上げるシェリルの腕を振り切ってアルトの腕は上行し、ふっくらとした丘を包む布を避けて、先端の粒をつまんで刺激する。 「あん」 「大きくなったんだよな?」 「アルトが、こんな事するから!」 こりこりと先端を指で刺激しつつ、ふんわりとした柔らかい部分をふにゅりふにゅりと手のひらで揉んで楽しむと、 アルトの愛撫にシェリルがあがる声を殺し始めた。 「んぅ…ん…」 熱の上がりはじめたシェリルから、いつもと違う香りが立ち上って、アルトを刺激する。 「『こんな事』、嫌、か?」 首を振って答えるシェリルの体が、ぴくりぴくりと反応して、体重が自分の胸にかかってくるのを感じたアルトは、 ゆだねられた重さを愛おしく感じた。 いつもと違う香りでも、胸を締め付ける恋情は変わる事がない。 シェリルの上着をめくり上げて、リビングのソファーに寝かせると、シェリルが声を上げた。 「ちょっと!皺になっちゃう」 アルトを押しのけようとするが、アルトは構わずシェリルの背に手を回しブラジャーのホックを外して、押し上げる。 先ほどまで手で楽しんでいた豊かな膨らみが、ぷるりと揺れて、アルトの目を楽しませる。 「俺が責任もってアイロン掛ける」 言うが早いか、アルトはシェリルの胸の先端で美味しそうに揺れる赤い果実を口に含んだ。 「あっ」 舌でころころと刺激すると、胸の谷間から、いつもと違う香りがするためか、違う味のように感じる。 もう片方の乳房を揉む手のひらに感じる感触はふわふわと同じなので不思議に感じた。 口を大きくあけて、吸い付くように乳房を口で味わうが、やっぱりちょっと違う気がする。 シェリルが両手で自分の口を塞ぐので、アルトはその手をソファに縫い付けてやった。 「もう!」 「いつも言ってるだろ?声、聞かせろよ」 逆の胸もやっぱり違うのかな、とアルトは両方の胸を存分に味わうと、アルトを跨ぐシェリルの足に力が籠る。 「あ…ん、アルト…」 一心不乱に戯れていたが、シェリルの漏らした声で、アルトがふと我に返った。 狭いリビングのソファできゅっと目をつぶってアルトの与える刺激を健気に感じているシェリルの頬が上気して桃色に染まっている。 「かわいいな…」 ぼそりとアルトが口にする。 「な…!」 照れて目を開けたシェリルがぐっと身を起こした。 「感じてるシェリル、凄く、かわいい」 思ったままに言ってしまった自分の言葉に照れたアルトは、はっと口に手を当てる。 「やだ、アルト、変」 照れたシェリルが、アルトの下から抜け出して、ソファーを下りようとするので、アルトはあわててシェリルを再び押し倒した。 「きゃっ」 シェリルの高い声がアルトの中の嗜虐性を刺激した。 アルトはこのかわいらしい獲物を味わい尽くすまでは引けないと、 シェリルの膝を抱え、持ち上げると、一気にパンストごと、下着を脱がした。 「やだ、やだ」 シェリルが足をばたつかせるが、構うものかとアルトは一気に取り払って、ぽいと捨てる。 「ちょっと、ゴーイン!」 シェリルがきゅっと内股に力を入れるが、アルトがぱっくりとシェリルの膝を開くと、目の前にシェリルの秘所が咲いていた。 ボディソープも違うものを使っているのだろう、いつもとは違った香りだ。 いつもは誘うように甘く香る華であったが、今日は散らしたくなるような清楚さがあり、 この似つかわしくない卑猥な体勢を余計に淫らに感じると、ずくんとアルトの股間が反応する。 「いや!」 シェリルが手を添えて、必死に隠す。 「手、除けて」 「いや!」 シェリルからしたら、まだ日の高いうちにリビングで引ん?かれて大きく股を開かされているのだから戸惑うばかりだ。 「舐められないだろ?」 直接的なアルトの言葉にシェリルは頬を染める。 「しなくて良いわ」 「じゃあ、このまま挿れていいのか?」 至極真剣にアルトがシェリルに問う。 「な!無理!!」 「じゃあ、除けて?」 アルトが聞きそうにないので、シェリルは羞恥を堪えてゆっくりと手を外していった。 胸を存分に可愛がられた後で、花弁が露に濡れてきていたので、シェリルは淫らな体を晒すのを恥ずかしがっていた。 顔を真っ赤にして、涙目になりながら恥ずかしがる恋人をかわいいなあと思いながら、アルトはにんまりとするが、 言ったら殴られるかもしれないので、口をつぐんだ。 嬉しそうに見下ろしてくるアルトを見ながらシェリルは考えた。 こうなったアルトは止められない。 今日は一体、何がアルトのスイッチを入れてしまったのかしら、と。 シェリルは己のふがいなさを思いながら、密かな喜びも感じていた。 日頃、尊大に振る舞うシェリルの従順な態度を見て満足したアルトは、 嬲るようにシェリルと目を合わせるとにっこりと笑みを送った。 「かわいがってやるよ」 「ば、ばか」 ぎゅっと内股に力を入れてささやかな抵抗するシェリルに苦笑いしながら、誘う華にアルトはそっと美しい顔を近づけた。 花弁を軽く舐めると、ぴくりと彼女の体に力が籠る。 相変わらず、恥じらうシェリルの潮の味は変わらないが、やはり香りが違うと、ちょっと違う感じがする。 そのまま舌を這わせて彼女の蜜をほんのりと味わうと、中からも蜜がこぼれて来て、ますます瑞々しくアルトを誘ってくる。 つぼみを口に含んで舌で転がしつつ、人差し指をすっと差し入れて、上の壁のざらざらをちょろちょろと撫でると、 中がきゅきゅっと反応してきて、蕩けていく。 「やあ、んっ…、あ…いや…」 指で中をさぐりつつ、大きく広げられた滑らかな内股に舌を這わすと、さらに蜜を吐き出してとろとろだ。 女王様のご機嫌を伺うべく、ぎゅっと、はだけた胸の前で手を握って快感に身を震わせているシェリルの鼻先にキスをすると、 色情に濡れた青い瞳が長いまつげから覗いた。 ぱっくりと股を開いている淫らな姿だが、気の強い眉毛をハの字に寄せてアルトの与える性感に身を持て余している可愛らしさとのギャップがアルトの心を揺さぶる。 「制服汚れちゃう」 涙目で訴えるシェリルを、この期に及んで心配するのかと、アルトはふと笑うと、自信たっぷりに答えた。 「俺が責任もって洗濯してやるよ」 あと3ヶ月もすれば、お役御免となる制服だが、シェリルには特に愛着があるらしかった。 もう随分と重ねて馴れ親しんだ身体とはいえ、この制服に隠された肢体に焦がれ続けてきたアルトは、 このまま最後まで味わい尽くしてしまいたかったので、脱がせるという選択肢は、今日に限ってはなかった。 ぐうの字もでないシェリルに、口づけを贈ってやると、シェリルは従順にアルトに舌を絡めてくる。 ぴちゃぴちゃとアルトの舌を吸うので、歯列の裏をくすぐるように愛撫してやると、 感じすぎたのか、くたりと白い体から力が抜ける。 アルトは挿入する指を二本に増やして、中をほぐし、シェリルの体の熱を上げていく。 くちゅくちゅと淫泉から奏でられる水音、シェリルが押し殺した声にならない声とアルトの荒い息だけが静かにリビングにこだましている。 きっちりと着込んだ制服からは見える事のない、かわいい臍に舌を差し入れ、なぶると、シェリルが声を漏らした。 「ああっ…」 きゅっと締めつけるシェリルの秘唇に抵抗するように、アルトは内部のざらりとする部分をおし撫でて刺激する。 「そこ、や、あ…あん…」 その感じる部位を攻め立てると、シェリルの体にびくりと力が入って、アルトの指を強く締め付けで蠕動した。 軽くイッたシェリルの中から溢れ出した蜜が卑猥な香りを漂わせ、襞がびくりびくりと震えて、アルトを誘っている。 誘われるままに、上着を脱ぎ捨て、前をくつろげたアルトが、シェリルの膝を抱えて引き寄せると、 シェリルのスカートが背に敷かれてずり上げられくしゃりとよれた。 まるで陵辱されたかのように乱れる制服に包まれて、シェリルが幸せそうに肌を桃色に染めて体を震わせていた。 アルトを受け入れる彼女の健気な姿がじんわりとアルトの心を温かにした。 この幸せを分かち合おうと、限界まで反り上がった熱を彼女の中心に添える。 「挿れるぞ」 「ん…」 シェリルの微笑みを見たアルトは、泣きたくなるような切なさと喜びに身を震わせながら、ゆっくりと体重をかけて、彼女と一つになる。 ゆっくりと押し広げて、みちみちと彼女に包まれる幸せ。 シェリルも、俺を感じているだろうか? そっと顔を近づけると、アルトの気配を感じたシェリルが目を開けて、アルトを映し出す。 快感に耐えた表情をしていたが、アルトを認めると嬉しそうに微笑んでくれて、アルトは幸せで溜まらない。 そっと口づけて、シェリルに問うた。 「きもち、いいか?」 「うん」 恥ずかしそうにはにかむシェリルが愛しくて胸が詰まる。 ソファの背にシェリルの近い方の足を背に引っ掛け、もう片方を自分の肩に掛け、大きく開脚させると、アルトは腰を大きく揺さぶり始める。 締め付ける彼女の中を味わうように、アルトは腰を振る。 声を抑えられないシェリルは、自分の口に手を当てて喘ぎを殺そうとするが、その苦しそうな様子がアルトを煽る。 「ほら、声」 アルトはシェリルの両手をとって握ると、律動を再開した。 腰と手で繋がって、シェリルにはアルトに揺さぶられる快感がダイレクトに伝わってくるように感じられた。 「アルト…だめ…凄い…」 首を振って、アルトに与えられるものすごい快楽をシェリルは訴えてくる。 「あ…あっ、ああん、あ…」 次第にシェリルの声が荒がっていき、繋がっている部分の蠕動が激しくなって、アルトが突き上げる快楽が彼女を狂わせていくのが分かった。 先っぽを弱点に当てながら、彼女が乱れるのを見下ろす支配感が、彼女から与えられる締め付けとともに、雄の衝動を刺激して、 アルト自身もまた、彼女に狂わされていった。 シェリルの上半身がびくりびくりと震えて、その表情に恍惚が見えだした。 そろそろ絶頂だなと、アルトは締め付け留めようとする襞を振り切るように腰を振る。 「ああああっ」 ほどなく、艶やかな声を上げながら絶頂を迎えたシェリルの体が反って強く痙攣し、彼を受け止めている狭路がアルトを搾り取ろうとするが、アルトは危うく引き抜いてソレをかわした。 アルトはまだ終わるつもりはなかった。 ぼんやりとするシェリルに覆い被さって、まだ固く太いアルトの熱を滑らかな腹におし当てて、彼女への欲望を主張する。 上気した頬に口づけると、シェリルの熱とともに立ち上るシャンプーの香りがアルトの鼻腔を刺激して、ふと思い出させる。 「去年も、学校で同じシャンプー使ったか?」 「このショップずっと使ってるから、そうかもしれないわ」 まだ体を支配している快感に身を委ねているシェリルが、しどけない様子で答えた。 ああ、それでか。 この香りには彼女に焦がれた思い出が染み付いていた。 簡単に壊れそうな微妙なバランスを崩したくないのに、手を伸ばしたくなる、渇き。 その輝きがまぶしくて、でも憧れて、目を逸らせなかった。 シェリルから、時によっていろんな匂いがするのを、当時から知っていたが、 この香りは、彼女の魅力的な体を強烈に意識させられた時の香りだった。 そして、自分の中の凶暴な本能も意識させられた香りでもある。 「媚薬でも入ってんのかな?」 「え?」 アルトはぼそりとつぶやくと、再び、彼女の中に自分を埋めこんだ。 アルトの言葉の意味を考える余裕もなく、シェリルの意識はその感覚に埋め尽くされる。 一度言イッたシェリルの膣は敏感で、容易にシェリルを快楽の波へと誘った。 アルトが腰を振り始めると、完全にシェリルの思考は流れ去ってしまう。 アルトに突き上げられるたびに揺れる胸に添えられるアルトの熱い手のひらの感覚でさえ、 今のシェリルには強い快感となり翻弄する。 愉悦に蕩けたシェリルの肉壷は強くせわしなく蠢き、アルトを刺激するので、 アルトはもって行かれそうになる感覚をぐっと堪えながら、更なる高みを目指した。 息を抑えながら、色を含んだ声でアルトがささやく。 「気持ち、いい、よ」 「いい…いい…」 うなされるようにシェリルは答える。 アルトが上体を倒して、シェリルを抱きしめるようにして体を重ねると、 シェリルは腕をぎゅっとアルトの首に手を回してきた。 足もアルトの腰に巻き付けて、ぴったりと体を寄せる。 動きにくいが、熱を伝え合える体勢だ。 どちらからともなく、唇を重ねると、深くむさぼり合って、上がるお互いの声を飲み込み合う。 アルトにあわせるかのように形が変わってきたシェリルの中は、 アルトが奥を突くと、きゅっとアルトを包みこみ、アルトの背筋に快感を上らせる。 その感覚が欲しくて、アルトはシェリルの奥へ奥へと刺激を与えた。 「ここ、凄い…な」 その度に激しい快感が全身を駆け巡り、シェリルは身を悶えさせるが、 アルトはその腕に閉じ込めて、彼女をむさぼり続けた。 「あ、あ…、あ…」 シェリルはもはや声にならない声で喘ぐしか出来なくなって、アルトにぎゅっとしがみつくばかりだ。 反応した身体から歓びが次から次へとこぼれ落ち、二人の結合部をくちゃくちゃと濡らしていく。 完全に恍惚の世界へ行ってしまっている表情のシェリルの締め付けがいよいよと強くなって来て、 彼女の限界を知るとともに、アルト自身もイッてしまいそうなのを堪えて、腰を振る。 アルトが咆哮を上げるとともに、シェリルも絶頂の世界へと押し上げられ、二人は果てた。 射精したそのままの体勢で、アルトは脱力していたが、そろそろ息も整ったアルトがシェリルから離れると、 シェリルは強い快感のためか、気を失っていた。 アルトに強くすがりついていた華奢な四肢も今はだらんと垂らされている。 めくり上げられてぐちゃぐちゃになった上着とスカート、たくし上げられたブラジャーを身にまとっている豊かな豊かな曲線を湛えた白い体。 髪こそ乱れて輝きが鈍っているが、眠るまつげは長く蔭を落とし、整った顔に花を添える。 乱れた後にも関わらず、美しい女だなと、アルトは感心した。 今頃脱がせるのもなんだかなあ、と躊躇しつつも、アルトは、彼女が気にしていた制服を整える事にした。 制服を着たまま、アレだけ激しい行為をした後ながら、なんとも背徳的な行為に感じる。 胸元のリボンを解く事から始めて、美しい眠り姫を一糸まとわぬ姿にする。 すべすべの肌の感触を心地よく感じながら、つい、豊かな体を鑑賞しようとしてしまうが、 それは卑怯だとアルトは心を奮い立たせて事を進める。 賢者タイムでなければ、健全な男子ならもう一回と思ってしまったところだろう。 交わりの残滓を軽く拭き清めてやって、バスタオルでくるむと、アルトは恋人の体を大切に抱えて、 行為の疲れに任せてそのまま一眠りする事にした。 髪を梳いて整えてやっても、目を覚ます様子もない。 この彼女を包む果実の香りも、次にシャワーを浴びた時には、いつもの甘い香りに戻っているのだろう。 行為の匂いの混ざった、青い思い出の詰まった香りを胸一杯に吸い込みながら、アルトは夢の中へと誘われて行った。 この夢の中、アルトは、学校の屋上で、ソファの上でのようにシェリルを激しく抱きしめた、…かもしれない。 二人分の汗を欲望を吸ったシェリルの制服は、シェリルの目に触れる前に、 アルトが心を込めて洗濯・アイロンして、清楚な姿を取り戻したのだった。 おわり
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/16.html
お気に入りの花屋に寄って、花束を作ってもらって、病院に行く。 一生懸命花を選ぶのも、こうして病院に足を運ぶのも、一体何回目なんだろう? きちんと治療をしている筈なのに。ファンの人達からのお見舞いだって届いている筈なのに。 シェリルさんの体調は、まだ回復していない。 ベッドの上で身を起こしているシェリルさんに、私は問いかける。 「シェリルさん、まだ、退院できないんですか?」 「元気は有り余ってるつもりなんだけどね。分からず屋の医者が放してくれないだけ」 「じゃあ、私のファーストライブには……やっぱり、無理ですよね」 「残念だけどね。それより貴女、ファーストライブが迫ってるんでしょう? お見舞いはいいから。ライブの準備に専念しなさい。いい?」 優しい口調で、シェリルさんが窘めてくれる。 私には、それが嬉しかった。 入院しているシェリルさんの方が辛いのに、こうして、私の事を気にかけてくれるなんて。 嬉しいのに……私の声は、どうしようもなく沈んでしまう。 「はい……」 「どうしたの? 入院している私より、ずっと元気のない声してるわよ?」 「だって。私のファーストライブ。シェリルさんに観て欲しかったから……」 「私だって、こんな状態じゃなければ、観に行ったんだけどね。 いいじゃない。アルトとか、貴女の大事なお兄ちゃんとか。ナナセって子とか。 皆、観に来てくれるんでしょう?」 シェリルさんの言うとおりだ。 お兄ちゃんも、アルト君も、ナナちゃんも、絶対に観に行くからねって言ってくれてる。 それだけじゃ足りないって思ってしまうのは、我儘なのかな? 呆れられるかもしれないって思いながら、私は本心をシェリルさんに打ち明けた。 「私は……他の誰より、シェリルさんに見せたかったんです。 シェリルさんと同じ場所で、歌えるようになった自分の姿を。 私が皆の前で歌えるようになったのは、シェリルさんのおかげだから」 「あら。この前は、アルトに感謝してたじゃない?」 「そそそ、それはそうですけど!」 アルト君には、本当に感謝してる。 私の歌を聴いてくれて。意地悪だけど、応援してくれて。私の話を聞いてくれて。 「けど、私の歌声を最初に聴いて、最初に背中を押してくれたのは、シェリルさんですから」 「……そうだったわね」 「それだけじゃないんです。 そもそも、シェリルさんがいなかったら。私は人前で歌いたいなんて思わなかった。 シェリルさんが好きだから、私もそうなりたいって思えたんです」 歌も好き。歌う事が好き。それと同じくらい、ううん、もしかしたらそれ以上に。 私はシェリルさんが大好き。 シェリルさんみたいになりたくて。歌いたくて。私はここまで来たんだ。 シェリルさんがいなかったら、私もここにはいなかった。 私がここに立っているのは、シェリルさんに出会えたから。 舞台の上から、それをシェリルさんに伝えたかったのに。 不思議と、涙が滲んできた。 こんな所で泣いちゃ、だめ。そう思った矢先、シェリルさんが語りかけてくる。 「ねぇ、この前、アルトが言ってたじゃない。 戦いの最中に、私と貴女の歌声が聴こえたんだって」 「そうですけど……」 「だったら、きっと私にも聴こえるわよ。貴女のファーストライブでの歌声と、その想いが。 何たって、私はシェリル・ノームなんだから。 そして、貴女は超時空シンデレラ、ランカ・リーでしょう?」 自信に溢れた声でそう言って、シェリルさんがウインクする。 そうだ。シェリルさんは、銀河の妖精、シェリル・ノーム。 そして私は、そのシェリルさんに導かれるように舞台に立った、シンデレラなんだもの。 例え離れていても。きっと歌声は伝わる。想いは伝わる。 「……はいっ! 私、頑張って歌います! だから聴いていてください、シェリルさん!」 「もちろんよ。まぁ……ライブより前に、貴女の気持ち、聞いちゃったけど?」 「シェ、シェリルさん!」 茶化すように言われて、私の顔が熱くなる。 いつの間にか涙は乾いて。胸にあたたかいものが宿っていた。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/53.html
お気に入りの花屋に寄って、花束を作ってもらって、病院に行く。 一生懸命花を選ぶのも、こうして病院に足を運ぶのも、一体何回目なんだろう? きちんと治療をしている筈なのに。ファンの人達からのお見舞いだって届いている筈なのに。 シェリルさんの体調は、まだ回復していない。 ベッドの上で身を起こしているシェリルさんに、私は問いかける。 「シェリルさん、まだ、退院できないんですか?」 「元気は有り余ってるつもりなんだけどね。分からず屋の医者が放してくれないだけ」 「じゃあ、私のファーストライブには……やっぱり、無理ですよね」 「残念だけどね。それより貴女、ファーストライブが迫ってるんでしょう? お見舞いはいいから。ライブの準備に専念しなさい。いい?」 優しい口調で、シェリルさんが窘めてくれる。 私には、それが嬉しかった。 入院しているシェリルさんの方が辛いのに、こうして、私の事を気にかけてくれるなんて。 嬉しいのに……私の声は、どうしようもなく沈んでしまう。 「はい……」 「どうしたの? 入院している私より、ずっと元気のない声してるわよ?」 「だって。私のファーストライブ。シェリルさんに観て欲しかったから……」 「私だって、こんな状態じゃなければ、観に行ったんだけどね。 いいじゃない。アルトとか、貴女の大事なお兄ちゃんとか。ナナセって子とか。 皆、観に来てくれるんでしょう?」 シェリルさんの言うとおりだ。 お兄ちゃんも、アルト君も、ナナちゃんも、絶対に観に行くからねって言ってくれてる。 それだけじゃ足りないって思ってしまうのは、我儘なのかな? 呆れられるかもしれないって思いながら、私は本心をシェリルさんに打ち明けた。 「私は……他の誰より、シェリルさんに見せたかったんです。 シェリルさんと同じ場所で、歌えるようになった自分の姿を。 私が皆の前で歌えるようになったのは、シェリルさんのおかげだから」 「あら。この前は、アルトに感謝してたじゃない?」 「そそそ、それはそうですけど!」 アルト君には、本当に感謝してる。 私の歌を聴いてくれて。意地悪だけど、応援してくれて。私の話を聞いてくれて。 「けど、私の歌声を最初に聴いて、最初に背中を押してくれたのは、シェリルさんですから」 「……そうだったわね」 「それだけじゃないんです。 そもそも、シェリルさんがいなかったら。私は人前で歌いたいなんて思わなかった。 シェリルさんが好きだから、私もそうなりたいって思えたんです」 歌も好き。歌う事が好き。それと同じくらい、ううん、もしかしたらそれ以上に。 私はシェリルさんが大好き。 シェリルさんみたいになりたくて。歌いたくて。私はここまで来たんだ。 シェリルさんがいなかったら、私もここにはいなかった。 私がここに立っているのは、シェリルさんに出会えたから。 舞台の上から、それをシェリルさんに伝えたかったのに。 不思議と、涙が滲んできた。 こんな所で泣いちゃ、だめ。そう思った矢先、シェリルさんが語りかけてくる。 「ねぇ、この前、アルトが言ってたじゃない。 戦いの最中に、私と貴女の歌声が聴こえたんだって」 「そうですけど……」 「だったら、きっと私にも聴こえるわよ。貴女のファーストライブでの歌声と、その想いが。 何たって、私はシェリル・ノームなんだから。 そして、貴女は超時空シンデレラ、ランカ・リーでしょう?」 自信に溢れた声でそう言って、シェリルさんがウインクする。 そうだ。シェリルさんは、銀河の妖精、シェリル・ノーム。 そして私は、そのシェリルさんに導かれるように舞台に立った、シンデレラなんだもの。 例え離れていても。きっと歌声は伝わる。想いは伝わる。 「……はいっ! 私、頑張って歌います! だから聴いていてください、シェリルさん!」 「もちろんよ。まぁ……ライブより前に、貴女の気持ち、聞いちゃったけど?」 「シェ、シェリルさん!」 茶化すように言われて、私の顔が熱くなる。 いつの間にか涙は乾いて。胸にあたたかいものが宿っていた。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/131.html
10倍ってすごいw 「ほら、お前のペースの方がいいだろ?」 散々指と舌で喘がされたシェリルは、くるりと重力の方向が変わるのを感じた。 「え…」 上体を起こすアルトに縋って、シェリルはアルトの膝に座り込む体勢になった。 「久しぶりだから…さ」 確かにこれからアルトを受け止めるとなると、久しぶりの行為となる。 「俺が急いじまったら、お前、痛いだろ?」 アルトの欲に濡れた瞳が、優しく首を傾げてシェリルを見つめ、語りかけた。 優しく、艶めいたアルトの顔にシェリルはきゅんとしつつ、 言われた内容にシェリルは動揺した。 (そんなの、久しぶりなのに、ハードル高いわよ~~!) 数えるほどしか体を重ねたことがなく、まだ騎乗位はしたことがない。 が、恥じらうのも悔しいというか恥ずかしいというか。 (私が自分で入れたことないの知ってるじゃないの~、この男は!) アルトといるとどうしても乙女になってしまう気持ちを奮い立たせ、シェリルは言い放った。 (私はシェリル・ノームなんだから!アルトをうんと気持ちよくしてやるわ!) 「あ、アルトのくせに、気が利くじゃない」 「お前にムリさせたくないからな」 シェリルのそんな葛藤も知ってか知らずか、自分の気遣いを誇らしげに笑うと、アルトはシェリルに唇を重ねた。 (ああ~~もう、なんでこんなにかわいいのよ) 可憐なアルトの様子に、シェリルは覚悟を決め、片手をしっとり濡れたアルトの肩に乗せ腰を浮かせる。 アルトのものをそっと手に取り、ぬるぬるとお互いの興奮した明かしであるものを絡めてあてがった。 アルトがとても熱く、びくりびくりと興奮しているのがわかる。 シェリルは、息を吐きながら腰を下ろし、 先ほどまで胎内をほぐしていたものよりもずっと太いものを体の中へと導いていった。 (アルトが私の中に入ってる) ただそれだけの行為で、甘い吐息を再び漏らす。 間近にあるアルトからも気配を感じ、シェリルは顔を上げた。 「大丈夫か?」 それに気づいたアルトがシェリルの頬を撫でいたわる。 性感に眉をひそめるながらも愛情のこもったアルトの表情をみて、 シェリルの感度がさらに上がり、ぐっと締め付ける。 (ああ、アルトも感じてるわ) シェリルのこぼした愛液は十分で、ぬるりと中を広げながら奥まで侵入した。 久しぶりにアルトを受けいれた甘い痺れの中でシェリルは息を整えた。 「シェリル、動けるか?」 「ええ」 アルトの筋肉のついた肩に両手を乗せ、シェリルは腰を浮かせる。 浮かせた分だけ、アルトがシェリルの膣を擦って、熱は外へとこぼれた。 抜けきらないうちに、腰を下ろせば、ずぶりと、シェリルを押し広げて胎内を犯す。 「んん」 甘い感覚に耐えながら、シェリルは、腰を揺らした。 胸を揉みしだかれる感覚も相まって、快感は高まっていくが、もっともっと気持ちよくなれるはず。 自分の動きにじれったさを感じていたシェリルの腰を、アルトがぐっとつかむ。 細い腰を押さえ込みながら、アルトはぐっと自分のものをシェリルへとねじ込んだ。 シェリルの脊髄へ甘い感覚が上る。 アルトはシェリルともども上体を寝かし、シェリルの腰を両手でつかみ、 わが物の様に自在に上下に動かす。 シェリルはアルトの手に導かれるままに必死に動いてアルトをしごいた。 脳天までの甘い刺激がシェリルを満たしていく。 「あぁ、ああぁ」 運動と性感で息も切れ切れになってきて、シェリルはもう何が何だか分からなくなっている。 アルトがシェリルとずるっと持ち上げると、熱い塊がプルリとシェリルの中から飛び出た。 「お疲れ様」 アルトはまだぼんやりとしたシェリルを横たえると、キスを与えた。 胎内の喪失感を埋めるようにキスにおぼれようとしているシェリルの足を持ち上げると、 先ほどまでアルトをすっぽりと飲み込んで物欲しげに口をあけている淫口に、アルトは再び自分を埋めた。 十分に馴らした後なので、欲望のままに遠慮なく突き入れる。 「次は俺の番な」 ____________ お返しはご想像にお任せします。 「俺のターンだ」と書こうとしてやめましたw