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「ゆっくりしずかにはいろうね!!!」 「うん、しずかにはいろうね!!!」 近くにゆっくり達が住む森がある農村。 対策はしているが、やはりゆっくりは進入してくる。 この日も、五・六匹のゆっくり魔理沙が人間の家に侵入しようとしていた。 「ホワッツ! お前達ナニシテルンデスカー!!!」 直ぐに人間に見つかった。 ここで、大抵のゆっくりなら直ぐに人間の癇に障ることを言うのだが、今回のゆっくり達は違った。 「ゆゆ!! おかーーさんがあかちゃんをうんだから、たべものをさがしにきだんですーー!!」 「あがじゃんにえいようづけないとしんじゃうからーー!!」 なるほど。 よくよく見ると、確かにその集団には、小さい赤ん坊はもとより、お母さん魔理沙らしき存在もいない。 このゆっくり達の言うとおり、巣の中ではお母さん霊夢と赤ちゃん達がお腹をすかせて待っているのだろう。 「なるほど。なら、今回だけだぞ。ほら、これ位ならくれてやる」 それならば、と男は幾つかの野菜とお菓子を渡してやった。 「ゆゆ!! おじさんありがとうね!!」 「おじさんはやさしいから、きっとゆっくりできるね!!!」 思い思いの感想を残し、ゆっくり達は男の家を去っていった。 ―― 「ゆゆ!! おかーさん!! きょうはこんなにあつまったよ!!」 「ゆゆ!!! すごいね!! さすがだね!!!」 「すご~い!!」 「いっぱいたべれりゅね!!」 戻った巣の中には、お母さん魔理沙と赤ちゃん達。 それに沢山の食べ物。 野菜や果物から、果てにはお菓子まで。 およそゆっくりには準備できないような代物まで、沢山の食べ物が山積みされていた。 「むっしゃ!! おいし~~ね!!」 「うまくいってるね!!」 「あたりまえだよ!! まりさたちゆっくりは、みんなとってもかわいいんだもの!!」 手当たり次第に食べ物を口に運んでいる一家は、昨日の事を思い出していた。 この森のゆっくり達がドンドン人間に殺されている。 理由は人間の家に入ったり、畑の食べ物を勝手に食べたりしているからだ。 しかし、森の中にゆっくり全員を賄える程の食料はない。 そこで、一家の母親達が集まり、相談していた時に、この森には珍しいゆっくりアリスとパチュリーの夫婦がこう進言したのだ。 「むきゅ!! おかあさんとあかちゃんをいえにおいて、こどもたちだけでにんげんのいえにはいればいいの!!」 沸き起こる反論を抑えながら、パチュリーは大まかに次の事を説明した。 曰く、もし掴まったらお母さんが赤ちゃんを産んだといえば良い。 曰く、そういえば美味しい食べ物をもらえる可能性が高い。 曰く、誰かが巣に残っていればよそ者に巣を取られないで済む。 そして、最後にアリスが言った言葉が引き金となり、森のゆっくり達はこの作戦を行う事に決めたのだ。 「だいじょうぶ!! ありすたちはみんなとってもかわいくてうつくしいから、にんげんたちにはどれもかわいくうつるの!!!」 最後の問題、人間達が同じ顔のゆっくりを見て怪しまないのか、それをこの言葉で封じたアリス。 会議は直ぐに終わり、パチュリーと寄り添って巣に帰っていった。 それが数日前の事だ。 そして、次の日から実践をし、今ではどの巣もこのように大量の食べ物を蓄える事ができた。 「ゆっゆ~~~♪ よかったね!!」 「あしたはみんなでゆっくりしようね!!!」 「「「「ゆっくりしようねーーーー!!!!!」」」」 これだけの食料を何時でも手に入れることが出切る様になった以上、毎日せっせと集める必要はなくなった。 必要な時に集め、必要な時に食べる。 ゆうに一ヶ月程度の蓄えは出来た、当分は大丈夫。 森のゆっくりは、全員そのような考えだった。 一度上手くいったら大丈夫。 もう相談の必要はない。 それがゆっくり達の心情だった。 ―― 「むきゅ? そういえばありす?」 「なぁ~に?」 「ぱちゅりーがこどもをうんだときも、にんげんにもらったの?」 「!! そうだよ!! ありすがはくしんのえんぎでもうじまぜんがらーー!! っていったらたべものをたくさんくれたの!! ありすのえんぎはとってもさいこうだったの!! えんぎは!!」 「むきゅ」 ―― そして、先の霊夢が男の元を過ぎ去った後、人間たちもそのからくりに気付いた。 時間にして数日。 この数日間で、なんか匹ものゆっくりが同じ台詞を話せば、奇妙に感じるのは当然。 あっという間にそのからくりがバレタのだ。 そして、人間はゆっくり達にある方法で復讐する事にした。 ―― 「ゆゆ!! おがーざんがあがじゃんをうんだがらたべものをあづめでだのーー!!!」 数日後、再びあの魔理沙一団が男の下へやってきた。 そうやら、単純で涙もろいオジサンにカテゴライズされたらしい。 口調こそはしっかりしてるが、表情は泣き顔と笑顔の混ざった奇妙な顔を作っていた。 「そうだったのかい。それじゃあこれをもっていきな」 前回同様、大量の食べ物を渡してやる。 しかし、今回は殆どがくず野菜だが。 「そうだ。未だ食べ物がいっぱい有るから、それを置いたらまたおいで」 賑やかに去っていく魔理沙達に、男は大声で伝える。 「ゆゆ!! わかったよ!! ゆっくりいくよ!!!」 それに笑顔で答え、森へ続く道へと消えていった。 「やったね!! こんかいもせいこうだね!!」 「おじさんは、きづいてなかったね!!!」 「まりさたちがかわいいからだね!!」 「「「ゆっくり~~~~♪」」」 沢山の戦利品を運びながらの道中、その魔理沙達は最後の帰路に着いた。 ―― 「またいっぱいもらってくるからね!!!」 「おかあさんもあかちゃんもゆっくりまっててね!!」 「ゆっくりがんばってきてね!!!」 「ゆっきゅりまってるりょ!!!」 一家は最後の挨拶を交わして、交わる事のない岐路に進んでいった。 ―― 「ゆっくり~していってね~~~♪」 「こんどはぁ~なにを~もらえるのかな~~♪」 「「「「おっじさぁ~ん!! まりさたちがきたよ~~~♪」」」」 「やぁ、良く来てくれたね」 「「「「やだなぁ~おじさんは。まりさたちにたべものをくれるんでしょ!!!」」」」 「そうだったね」 そこで待っててね、と言い残して一旦中に消えた。 歌を歌いながら待つこと数分、大きな袋を携えて男が戻ってきた。 「この袋の中に入ってるよ。遠慮しないで沢山持っていってね」 「えんりょなんかしないよ!! ぜんぶまりさたちのだよ!! みんなもっていくよ!!!」 男に適当な返事をしながら、我先に袋の中に入り込んでいく。 全員が入った事を確認し、男は何食わぬ動作で袋を閉じる。 そして歩き出す。 「ゆゆ!! おじさん!! からっぽだよ!!」 「ここからだしてね!! はやくたべものもってきてね!!!」 「ゆっくりさせてあげないよ!!!」 「ダメだよ。お母さん達はもう居ないんだから。それに昨日の分の食事代も貰ってないしね」 淡々と袋越しに話しかけていく。 「だから、加工場に持って行ってお金に換えてもらうんだ」 その言葉を話し終えると、中のゆっくりも理解したようで、大声で騒ぎ始める。 「いやだーーー!! ゆっぐりさぜでーーー!!!」 「ゆぐりじだいよーーー!!」 「どうじでーーー!!!」 帽子が取れようが、髪がボサボサになろうが関係なく暴れまわる。 「だまれ!!」 「ゆびゃ!!」 「あああ!!!!」 必要なのは中身なので外見は関係ないのだ。 中が黙った事を確認すると、そのまま加工場へと足を進めた。 ―― 子供達が出て行って直ぐに、お母さん魔理沙の所に男がやって来た。 「こんにちは」 「ゆ? おにーさんはゆっくりできるひと?」 お母さんと赤ちゃん魔理沙が、大きなクリクリした目で男を見つめてくる。 「ううん。できないひとだよ」 「ゆ?」 「子供達は皆処分したから、最後に君達を処分しに来たんだよ」 言うが早いか、むんずとあかちゃん達を取り出し、物凄い勢いで入り口を塞いでいく男。 「それじゃあ、君はそこでゆっくりしんでね!!」 あっという間に打ち付けた男は、中に居るお母さん魔理沙に呟くと、赤ちゃん達を残してそのままもと来た道を戻っていった。 「あああーーーー!! まりざのこどもたちがーーー!!! どうじでーーー!!!」 「ゆ?」 「ゆ?」 中では、自分の子供達の末路を知った母親の声。 外では、自分達に何が起こったのか理解できていない赤ちゃん達の声。 「あああーーー!! !! ぞうだ!! あがじゃん!! あがじゃんはぞごにいるの!!!」 「ゆ? いりゅよ!!」 「ゆっくりいりゅよ!!」 「おがあさんはここからでられないの!!! ぱちゅりーーをよんできてね!!」 「ゆ!! わかっちゃ~♪」 「ゆっきゅりまってちぇね!!」 これで助かった。 お母さん魔理沙はそう思った。 パチュリーがきてくれればここから出られる。 そうすれば残った赤ちゃん達で子供達の敵が討てる。 そう思うと、気が楽になってきたお母さん魔理沙は、乱雑に積み上げられていた食べ物に駆け寄って咀嚼し始めた。 「う~むっしゃむっしゃ♪」 赤ちゃん霊夢がパチュリーの所から帰ってくるまで数日かかるかもしれない。 でも、こんなに食べ物があるなら大丈夫。 「むっしゃ。これうめぇ!! しあわせ~~~♪」 食べ物の中に埋もれて、お母さん魔理沙は至福の時間を味わっていた。 ―― 「ゆっくりいこーにぇ!!」 「ゆ~~~♪」 「あちゅいね~~」 「ゆ~~!! あそこのきのしたはしゅずしようだよ!!」 「ゆ!! ほんとうだ!!」 「ここをまりしゃたちのお~ちにしようね!!」 「まりしゃたいなにしてちゃんだっけ?」 「しりゃない♪」 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 ―― 「むきゅ!! こどもたちおそいねー」 「ゆ!! きっとかわいいありすとぱちゅりーのこどもたちだから、あちこちからひっぱりだこなのよ!!!」 ここはパチュリーとアリスの家。 同じように、子供達に狩りをさせていたのだが帰ってこない。 「こんにちは、ゆっくりしているかい?」 「「!!!」」 代わりに入ってきたのは人間の男。 先ほどの言葉とは裏腹に、当然のように二匹は男を警戒し始める。 「むきゅ!! おじさんなにかよう?」 「ここはぱちゅりーとまりさのおーちだよ!! なにかようなの?」 「そんなに警戒するなよ。おじさんはお菓子を持ってきただけだよ」 「うそだよ!! にんげんはうそをつくんだよ!!」 「むっきゅーーー!!! むぎゅ? ぎゅーーーー!!!」 「そうかい。残念だよ」 パチュリーを勢い良く踏み潰す。 「ああああ!! ぱじゅりーー!! おじざん!! なんでごんなごとするのーー!!!」 「だって、人間を疑るような悪いゆっくりは駆除しないとね」 そう言って、残っている足でアリスも踏みつける。 「ぶじゃ!! あああ!!!」 「ああそうだ、子供達も皆加工場に持って行ったよ。数が多かったから、潰して押し込めて運んでいったけど、さすが饅頭だね!!」 「む……ぎゅーー!!」 「どうじでーー!! ありずのごどもだじ……が!!」 「ああそうだ、最近ゆっくりの子供達に食べ物を物乞いさせる行為が流行ってたけど、それって君たちが考えたの? 正直に答えてね」 喋りやすいように一旦足の力を弱める。 「むじゅ!! ぞうです!! ぱちゅりーたちがかんがえましたーー!!」 「しょうじきにいいましたーー!! だからゆるじでーー!!」 「ご苦労さん。じゃあ死んでね♪」 「なんでーーー!!」 「むっじゅーーーー!!!」 それが、この森に住むお母さん達の最初の断末魔だった。 それから数日後、例の魔理沙の巣の中でも同様の叫び声が被疑機わたっていた。 「ゆーー!! ぐざいーー!!」 最後に男が持たせた中に、生きの悪い魚が入っていた。 沢山の野菜くずで見えなかったのだが、今になって漸くお目見えしたのだ。 奇しくも夏真っ盛りのこの時期、全ての食べ物を巻き込み、オドロオドロしい匂いを撒き散らせながら、魔理沙を餓死へと追いやっていく。 「うぐーーどうじでーー!! なんでーーー!! だべものはどごにいっじゃっだのーー!!!」 これから数日間、この中で空腹に耐えながら、やがて自分もこの中に仲間入りする事だろう。 「あがじゃんーー!! はやぐもどっでぎでーーー!!!!!!」 ―― 人々が、共同で仕返しをした後の事。 その後の生活は今まで通りだった。 既に森には、赤ちゃんゆっくりしかいない。 「ゆっゆ~~♪」 「ゆ!! おやさいがいっぱいあるりょ!!」 「ゆ? はいりゃにゃいよ!!」 「「「「ゆっぐりじだがっだーーーー!!!!!」」」」 先代が残したシステムを覚えているゆっくりなど居るはずもなく、そうで出掛かり駆除され、巣を知られて駆除させ、他のゆっくりに巣を乗っ取られる。 そこの森にでもある光景がそこにも有った。 やがて、赤ちゃん達が育てば、今まで通りのゆっくり一家が沢山できることだろう。 このSSに感想を付ける
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『一般ゆっくりとドスゆっくりの違い』 11KB 考証 日常模様 駆除 群れ ドスまりさ 自然界 現代 独自設定 ゆっくりは死にますが虐待は有りません 前書きです 始めに、リンクを開いて頂きありがとう御座います。 今回のSSで使用している独自設定は、過去のSSやスレからネタを頂き、作者なりに解釈したものを基盤としております。その為多く の方々が「コレ、俺のネタじゃね?」と、思う部分が存在しますが後輩の為何卒笑ってお許して下さい。 けして「ちょさくけんしんがいはゆっくりできないよ!! ばいしょうとしてあまあまたくさんちょうだいね!!」と、取立屋でいぶ等 派遣しないようお願い致します。 それでは本編をお楽しみ下さい。 『一般ゆっくりとドスゆっくりの違い』 「午後の講義はなしかぁ・・・」 午後の予定がぽっかりと空いてしまった、授業を受けるつもりで居たので予定など微塵も無い。どう過ごそうかと考えていると、サーク ルの先輩が大きな荷物を抱えて歩いて居るのを見付けた。サークル一の敏腕虐待師の鬼居先輩だ、何か面白いことが起こりそうな予感がす るので早速声を掛けた。 「鬼居先輩、手伝いましょうか?」 「ん? おお、としあきか、助かるよ」 先輩の車まで、荷物を半分持ちながら行き先を聞くと、車で1時間ほどの所に在る山に、ゆっくりの群れが在るので全滅させに行くそう だ、授業が無く暇なので付いて行きたいと言ったら、 「荷物持ちとしてなら連れて行ってやるよ」 と、快諾してくれた。 -1時間後- 車から降りて辺りを見回すと、かなり人里に近いことが見て取れた。人里に近いゆっくりの群れは、人間と色々な協定を結んでいる事が 多く、一部の群れは共存に近い関係まで存在する、その為人里に近い群れに迂闊に手を出すと訴えられる場合も在るのだ。不安に思い鬼居 先輩に聞いてみた。 「でも良いんですか? 人里近くの群れは人間と協定を結んでいて、勝手に潰すと文句を言われますよ?」 「その点は大丈夫、全滅は地域住民の総意だから」 「なら問題無しですね」 「ああ、その代わり完全駆除が条件だがな」 そう言うと先輩はニヤリと笑う、実に悪役っぽい笑みだ。 荷物を背負いなだらかな斜面を進んで行くと、遠くから話し声のが聞こえてきた、どうやら目的のゆっくりの群れの様だ。先輩が荷物を 降ろし、『付いて来い』と合図するので、僕も荷物を降ろして先輩の後に続く。 「覗いてみろ、ゆっくりどもが集会を開いてるぞ」 促されるままに覗いてみると、10メートルほどの開けた場所で、ドスを中心に100頭前後のゆっくりが集会を開いていた。 (ん? ドス?) 聞いていなかったドスの存在に、僕は慌てて先輩に詰め寄った。 「ドスが居るじゃないですか! 初心者の僕には手が出ませんよ」 「ドスなんて図体がデカイだけで、中身は普通と変わらんから大丈夫だよ」 普通のゆっくりと変らないと言われても、図体がデカイ分、体当たりされれば死なないまでも怪我位は必至だし、ドスにはドススパーク もある、木が燃える程の熱量は危険だ、初心者の僕が簡単に手を出して良い相手ではない。 「見てみな、ドスのそばにばちゅりーが居るだろ?」 「ええ、居ますね」 「あれはバカなドスだけじゃ何も決まらないから、ばちゅリーの知恵を借りてるのさ」 「えっ? でもドスってデカイ分、頭も良くなるんじゃないんですか?」 ドスの存在に尻込みする僕に、群れの会話に聞き耳を立てる様に促された。渋々会話を盗み聞きすると。 「わからないよぉ! にんげんはちぇんよりもつよいんだねぇ! しょうめんからじゃあぶないんだねぇ!」 「だいじょっぶなんだぜ! どすのすがたをみたらなまいきなくそにんげんは、おっそろしくててもあしもでないんだぜ! だからあんっ しんするんだぜ! そうだよね、ばちゅりー?」 「むきゃっきゃっ!! とうぜんよ!! どすにかなうにんげんなんてこのよにはいるはずないわ!!」 「みんな! きいたとおりだからあんっしんしてどすについてくるんだぜ!!」 「「「「「ゆっ! ゆっ! おぉぉぉぉ!!!」」」」」 なるほど、一々ばちゅりーに頼るのは、普通のゆっくりと同じだ。感心している僕に、先輩はゆっくりの身体に付いて説明をしてくれた。 「ドスの皮が厚くって丈夫なのは知ってるよな?」 「はい、ドスになる時に厚くなるんでしょ?」 「そうだ、その時一緒に中枢餡もデカクなるんだ、つまりサイズは違っても餡・皮・中枢と比率は変らないんだ。つまり賢いドスは中枢餡 が大きくなり切れない、言わば『未熟ドス』って所だな」 「未熟な方が賢いって、なんともゆっくりらしいですね」 「それに最近問題になってきた家ゆや蟻ゆ、あいつ等がサイズが小さいのに喋れるのも同じ理屈なんだ」 あんな小さいサイズなのに、普通のゆっくりと同じ様に話せるのが不思議だったのだが、先輩の説明で納得することが出来た、ゆっくり のくせに侮れないものだ。 「だから注意さえ怠らなければドスなんて大した事が無いんだ、どちらかと言えば胴付きの方が危険だな」 「胴付が危険なんですか? 胴付きは人間好きって聞きますが」 「ああ、ゆっくりとゆっくりするのがドス、人間とゆっくりするのが胴付って言われてるが、奴らは中枢餡は普通サイズだが餡子が多い分 知恵も回るし、手足のある分ゲスな胴付は人間並みに手に負えない。ま、人間の恐ろしさを知っているから人間とゆっくりしようとしてる んだから、ゲス化もし難いだろうが例外は何処にでも在るからな」 先輩はそう締めくくると、荷物の中からネットと支柱を留めるネイルガンを取り出した。 「今回は全滅させるからこれで周囲を囲むんだ、俺は右回りで囲むから左は任せたぞ」 「はい」 僕は周囲に生えている木から枝を折り、頭に巻いたバンダナに差し込んだ、こうする事でゆっくりには木が動いてる様にしか見えないの だと言う。人間なら大騒ぎになるが、何にでも語り掛けるゆっくりには違和感が無いのだろう。 そうこうしている内に半径20メートルの囲いが出来上がった。 「今日はドスのあしらい方を見せてやるよ」 そう言いながら、片手にピッケルを持って先輩はドスの正面から近づいて行った。 「やあ、ゆっくりの諸君、今日は何の集会かな?」 「「「ゆゆっ!? にんげんだあ!?」」」 突然の闖入者に慌てふためくゆっくり達、その中で真っ先に落ち着きを取り戻したのはばちゅりーだった。 「むきゅ! にんげんがなんのようなの?」 「いや~、ゆっくりが集まってるから何の相談かな~と思って」 「ど、どすたちはあたらしいおきてについてはなしあっているだけなんだぜ!」 「そっか~掟か~、俺はてっきり畑を強奪する算段かと思ったよ」 「「「「「どほじてばれてるのぉぉぉ!!!」」」」」 ドス達の迫真の演技(笑)をブチ壊しながらゆっくり達もパニックから立ち直ったようだ。 「ゆぐぅ! どすたちのめんっみつなけいかくをしったからには、ゆっくりしないでしんでもらうんだぜ!」 「しかたないわ! どす、さっさとせいっさいするのよ!」 ドスはお下げを帽子の中に差し入れキノコを取り出して口に入れた、初っ端からドススパークを打つ心算らしい。自身の持てる最大の戦 力で攻撃する、戦略的には間違っていないのだが・・・。 「むぅ~しゃ、むぅ~しゃ、むぅ~しゃ」 準備が長い、長すぎる。話には聞いていたがこんなに長いとは思わなかった。呆れながら先輩に目を向けると、ポケットから何かを取り 出しながら大声で叫びだした。 「みんな~、これが何か解るかな~?」 先輩の手に摘まれていたのは、一欠けらのチョコレートだった。 「むきゅ!? あれはちょこれーとさん!?」 「「「「「ちょこれーとさん!?」」」」」 流石は森の賢者(笑)ばちゅりー、一目でチョコレートを認識した。他のゆっくり達も、チョコレートと聞いたとたん目の色が変った。 「ちょこれーとさんはれいむのためにあるんだよ!! だからゆっくりしないでれいむにちょうだいね!!」 「なにいってるの!? ちょこれーとさんはとかいはなありすにこそふさわしいのよ!!」 「おかぁしゃん! れぃみゅもちょこれーとしゃん、むぅちゃむぅちゃしちゃいよぉ~!」 「ちょこれーとさんはちぇんにこそふさわしいんだね~!! みんなわかれよ~!!」 「みんにゃ、まりちゃのあみゃあみゃとっちゃいやなのじぇ!」 「まりさのちょこれーとさんをうばうげすはせいっさいなんだぜ!!」 「かってにれいみゅのあみゃあみゃたべないでね! しぇいっしゃいしゅるよっ!」 逃げるのを止めて戻って来たのも居れば、巣の中に居たらしい子ゆ赤ゆまで争奪戦に参加し始めた。 「むぅ~しゃ、むぅ~しゃ、どすすぱーく!!!」 ドススパークの準備が終了した途端、先輩はチョコレートを手放した・・・ドススパークの射線上へ。強烈な閃光と熱波が過ぎた後には、 炭化した丸い塊が転がっていた。 「お、おきゃあしゃ・・・あ、あちゅぃ・・・」 「まりさぁ! れいむなんにもみえないよぉ! まりさぁぁぁ!」 「どがいばぁ、どがいばぁ」 運良く直撃を免れた連中も、高温の熱波に肌や髪を焼かれゾンビの様な姿で這い回って居る。これはこれで精神衛生上良くない光景だ。 「あ・・・あ・・・・・・あ・・」 群れの惨状に呆けるドス、そのドスに生き残ったゆっくり達が罵声を浴びせ始める。 「どぼじでごろじだのぉぉぉ!!!」 「ぞんなひどいどすはどすじゃないよぉぉぉ!!!」 「どおしてそんなことゆうんだぜぇぇぇ!!! どすはみんなのためにたたかってるんだぜぇぇぇ!!!」 先輩は仲間割れを始めたドスに近づいて、あんよをネイルガンで動けない様に固定した。 「ゆぎゃあぁぁぁ!!! なにずるのおぉぉぉ!!! どすのあんよさん、ゆっくりしないでうごいてねぇぇぇ!!!」 「さて、これでよし。お~いとしあき、安全になったからその辺に居るまりさを持ってこっちへ来てみな」 言われるままに適当なまりさを掴んで持ち上げた。 「おそらをとんでるみたい!!」 暢気なまりさと共に、先輩の傍に行く。 「中枢餡の話だが実際に見せてやるよ、百聞は一見にしかずだ」 言うが早いかドスの側面に回り、ピッケルをこめかみ辺りに差し込んだ。 「やべてぇ!!! どすのあたまさんをきらないでぇぇぇ!!! たすけてばちゅりぃぃぃ!!! ばちゅりぃぃぃ!!!」 「あれ? そう言えばばちゅりーは如何した?」 「ドスの陰で中身吐いて萎れてるのがそうですよ」 精神的に脆いばちゅりーは、仲間が焼き殺されるのを見て、速攻で中身を吐き出して死んで居た。 「おねがいだからやべてぇぇぇ!!! いだいいだいしないでぇぇぇ!!!」 先輩はドスの懇願を無視して後頭部を丸く切り取った 「これがドスの中枢餡だ、中々デカイだろ」 「いぎぃ!! ゆぎぃ!! どすのいのちのあんこさんにさわらないでね!! いたいいたいだよ!!」 先輩が中枢餡をぺちぺち叩く、確かにデカイ。二メートルを超えるドスの中にはビーチボールサイズの中枢餡が存在した。 「そのまりさと比べてみな」 「ゆっ!! おぼうし!! まりさのおぼうしとらないでぇ!!」 もるんもるんと尻を振るまりさの邪魔な帽子を取り、頭頂部から左右に引き裂こうとした。 「いたいいたい!! やべてやべて!!」 「おいおい、縦じゃなくて横に裂かないと比べられんぞ」 「ああ! そうか」 先輩の指摘を受けて、額の部分から上下に引き裂いた。 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「先輩、綺麗に剥けました」 「よし、目分量になるが大体同じ程度のものだろ?」 二頭を並べてみると、なるほど皮も餡子も中枢餡も同じ様に詰まっている 「すげぇ、本当に同じだ!」 「だろ、つまりこのドスはそのまりさと知識量は同じって訳だ」 「へぇ~、じゃあ知能も同じなんですか?」 「ん~、それは調べてみないと解らないな、知識は餡子の量で決まるが知能は餡子の質だからな」 「じゃあ餡子の質が良ければ賢いゆっくりになるんですか?」 「確かに物覚えは良くなるが、賢さはどうかな~。人間でも知能指数が高くても勉強してなければ只の人だろ、ゆっくりも同じ様なものさ」 なるほど、知識の積み重ねが知恵になるのか、僕も帰ったら勉強しないとな。 「さて、としあきは逃げたゆっくりを始末してくれ、ドスと巣穴は俺がやっとくから」 「はい、解りました」 「駆除が目的だからサクサク頼むぞ、一々虐待してたら日が暮れちまう」 う~む、残念だがおまけの僕は従うしかない。数も多いし次回に期待して今回はサッサと済ます事にする。 「ふ~、終わった終わった」 「こっちも終わったぞ」 最後のゆっくりを潰し終わると、先輩が声を掛けてきた 「潰したゆっくりはどうしますか?」 「忌避剤になるからそのままで良いそうだ、その代わり持って来た道具は全て回収するけどな」 下手に釘等を残して置くと、ゆっくりが武器に使う可能性が有るからだが、環境の為にもゴミは持ち帰るのが鉄則だ。囲いに使った網や ポールを回収して車に戻ったのは日が沈み始める頃だった。 帰りの車の中で、次回のお供の約束を交わし僕の有意義な一日は幕を閉じた。 「今日はお疲れさん、帰りにラーメンでも食って行くか、奢ってやるよ」 「ありがとう御座います」 終わり ----- 後書き 最後まで読んで頂きありがとう御座います。 今回は設定関連だったので説明会話ばかりになってしまいました。もっと自然に状況説明が出来る様になりたいです。 過去の作品 anko0815 ゆっくりマン anko2172 思い込みの力 anko2948 僕らは皆生きている anko3009 雪の日の出来事 anko3594 ゆっくりの鳴き声
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ゆっくり研究員と虐待お兄さん 23KB 虐待-普通 制裁 調理 群れ 飼いゆ ゲス 都会 現代 虐待人間 独自設定 どういうジャンルなるのかな? *いままでいろいろな感覚でこのシリーズを書いてきた *あんまし出来が至らなかったのだが良い糧になったと思う。 *いっぱい怒られたし。 *そんでまた怒られるのを覚悟で書いてみた。 * *ゆっくり研究所より なんだかんだとこの研究所に勤め始めて2年の月日が流れた。 自分以外のアルバイト君や他の機関からの研修生の受け入れも始めて研究所もずいぶんと大きくなった。 建物もそうだが研究所の規模も大きくなり日々たくさんの人間が出入りしている。 創設間もない頃からバイトしてた俺はいつの間にか副所長的立場になってしまってずいぶんと暇になったもんだ。 毎朝出勤して大量に提出された下の連中のレポート読んで偉そうにアドバイスをして、出来上がったレポートを所長に渡す。 まぁ雑用ったら雑用なんだがアドバイスだけで給料が貰えるので楽になった。 あと、個人的趣味であったゲス専門の水槽で育てたゲス中のゲスゆっくりが特殊な趣味の人たちに買われることが多くなって 研究所の収入の2割を担うまでになった。 今日も今日とて俺の個室に置かれた大型水槽の住民であるゲス共の世話だ。 ゲスだけで構成され、ゲスとゲスを掛け合わせ続けた最悪なゲスばかりがひしめく水槽。ゲスゲスランドの住民が部屋に 入るなり罵声で歓迎してくれる。 水槽の中の住民達の構成は、れいむ種5割、ありす種2割、まりさ種2割、ぱちゅり種を含む希少種が1割を占める。 希少種と言っても捕食種は含まれて居ない。 おい!くそじじぃ!さっさとあまあまさんだすんだじぇ! このいなかもの!いくらいなかものでもみみさんくらいはあるでしょぉぉぉおおお!!さっさともってきなさいよ! れいむはかわいそうなしんぐるまざーなのよ!あかちゃんもいーっぱいむーしゃむしゃするんだからはやくしな!ぐず! 相変わらず素敵な泣き声だ。 水槽の中に置いてある大きな擂鉢と擂り粉木を取り出す。大抵は2~3匹くらいゲスゆっくりが擂鉢の中で脱出できずに はああああやあああぐうううううう!た~す~け~ろ~よ!!このぐずぅ~! ごのぐぞじじぃぃぃぃ!!なんではやぐだすけないいいい!! ゆべぇぇぇぇ・・・。しーしーがいっぱいでじぇんじぇんゆっくりでぎないいい・・。あでぃすのがわいいあんよがうごかないよ。 と、泣きながら糞尿まみれになっている。 その中から大きく育ってて重みのある2匹を掴み出し、残りのゲスゆっくりは乱暴に水槽に放り込む。 選ばれた2匹を手に黙々と頭上高くまで持ち上げて落とす。また同じように高く持ち上げてから落とす。 おしょらをとんでるみたい~♪おしょらっ!おしょらっ♪じめんさんがとおくなったよ~?なんだかこわいよ~! ゆゆゆっ!じめんさんこっちにこないでね!ゆっくりしてねっ! ぐべぇ!!べしょ! いだあああがああああいいいい!れいぶのれいぶの!かわいいあんよさんがうごかないよ~ おかおさんがいだいよぉぉぉでぃぶのつぶらなおめめがみえないよ~ ゲスで知能が低いゆっくり達にとっては永遠とも言える時間と回数を繰り返す。 どんな泣き言や謝罪の言葉も無視して何度も何度も繰り返す。次第に言葉数が減ってきて体のダメージとは異質のダメージ、 ストレスというダメージで餡子を吐くまで何度も繰り返す。 そのために皮が薄く脆い赤ゆではなくソフトボール大まで育って皮の厚みがしっかりした子ゆっくりを選んだ。 数十分間ほどでスクワット運動を兼ねた虐待により2匹のゲスゆっくりが重度のストレスで餡子を吐いたので次の工程だ。 先程の擂鉢に安いけどあんまり甘くないビスケット投入し、まだ死んではいないものの重度のストレスで餡子を吐いて、時折 ビクンッ!ビクンッ!と痙攣する子ゆっくりを手に取って調理を開始する。 まず下唇の中心からまっすぐ下にスーっと排尿口であり生殖器官でもある「ぺにまむ」を通過し、俗称「ゆっくりの足」と言われる ゆっくりの底部をぐるっと通過して底部の後ろ側にあるアナルまで一直線にカッターナイフで切り裂く。 いぎゃあああああ!やめてねやべてね!ああっ!ぞこはあああああ!!いだいいいい!!いぎっ!いぎっ!ぎぎぎぎぎ! ででででいぶのすべすべしたあんよさんがあああああ!いぎいいいいいい!ひぎっ! でいぶのかれんなばらのつぼみのようなあにゃるさんが、あにゃるさんが!あにゃるさんんゆっくりじてえええええええ!!!! ひぎぃぃぃいいい!!いぢゃいよおおおお!いぎぎぎぎ!おさないでぇぇぇぇ!あんござんでぢゃうううううううう!! まるで卵を割るように切れ込みが入った子ゆっくり逆さまに両手で持って切り口に両手の親指を突き立て左右に広げる。 そして残る親指以外の両手の指で頭を押して子ゆっくりの中身である餡子を擂鉢の中に押し出す。 手に残ったペラペラの皮も丁寧に手でちぎって擂鉢の中に入れ、これで材料は全部揃った。 擂鉢に投入された材料を擂り粉木で荒く練り、全部均等に混じった所で完成だ。 味見をしてみると程よい虐待にて濃厚な甘みがある。 おもむろに水槽のゲスゆっくり達の餌となる「ゲスゆっくりクッキーペースト」を水槽にぶちまけてから擂鉢と擂り粉木を水槽の中に 戻しておく。そうすることによってバカで卑しいゲスゆっくりが擂鉢や擂り粉木に付着しているペーストを舐めに来て勝手に捕獲される。 そうだ、今度から混ぜる時に水槽の角に集められたうんうんを混ぜよう。我ながらナイスアイデアだ。 こんな飼育方法でゲスゆっくりを育て、晴れてバスケットボール大まで成長したゲスゆっくりは丈夫な皮を持ち、ある程度の 虐待にも耐えられるようになる。これで商品名「虐待用ゲスゆっくり」の完成だ。 主な販売先は、ある特殊な趣味を持った顧客、いわゆる「虐待お兄さん」に販売する。 俺の持っている顧客は年収150万程度のブルーカラー層から総資産数十億の裕福層までさまざまだ。 金があっても無くてもストレスは平等に発生するんだなぁと毎回思う。 その中でも裕福層に数えられるお得意さん、通称「超絶虐待お兄さん」が来月が誕生日で盛大なパーティーが計画されており 俺の所にも招待状は来ていた。 俺は数日前からそのお得意様の誕生パーティーの手土産に、あるゲスゆっくりを育てていた。 ただいま~ おい!くそじじいおそいじゃないか!いいかげんにしろよ!はやくごはんさんもってこい! 自宅にて育てている手土産予定のゲスれいむ。いや、ゲスドスれいむだ! のびのび時の身長は優に150センチを超え、みっちり詰まった餡子のおかげで体重は50Kg弱もある。 ち!うるせぇな!その前に運動だろこのゲスドス! うんどうなんかいいからああああああ!はやくもってこいよおおおおおお!! 運動してからじゃないとダメだバカ!いいからいくぞ!! 俺達は近くの公園に来ていた。目的はこのゲスれいむを鍛えてお得意様の超絶虐待お兄さんが満足できるよう"歯ごたえ"を 加味するためだ。 おい!ゲスドス!今日もコテンパンにしてやるから覚悟しろよ! おまえのようなくそじじいなんかにまいかいまいかいやられるかれんなれいむさまじゃないよ! ゲスれいむの正面で構えた俺は先制の前蹴りでれいむの顔面に蹴りを放った。だが!ゲスれいむはぐにゃりを体を曲げてそれを 鮮やかに避けた。 ゲスれいむは曲げた体を縮んだバネが開放されるように勢い良く伸ばし、鋭い跳躍で俺の懐に飛び込んできた! 俺は焦ってすぐに応撃しようとしたが、それ以上に素早く後ろに反ったゲスれいむは鋭い頭突きを繰り出してきた。 俺はその頭突きを顔面の前に交差させた両腕でブロックして、すぐさま反撃の正拳中段突きを放った。 見事命中した正拳中段突きはゲスれいむの餡子がびっしり詰まった体は大きくたわませ、ゲスれいむは口から少量の餡を吐き出した。 チャンス!と思った矢先、すばやく体を捻って元に戻すゲスれいむ!右から強烈に加速されたおさげが咄嗟にガードした右腕に めり込む。 俺の体は強烈なおさげの攻撃により軸がズレてよろついた。 その刹那、今の攻撃の反動を利用した逆のおさげがよろついた俺を薙ぎ払いに大きく弧を描いて向かってきた。 俺は反射的に腰を落として中段回し受けでその攻撃を左手一本で受け止め、勢いの止まったおさげを両手で掴み高く頭上まで持ち上げつつ、 ゲスれいむの右側に移動して右足による足刀でれいむの右側面を鋭く蹴り抜く、ゲスれいむがひるんだ隙に先程掴んだおさげ引いて 地面にゲスれいむをうつ伏せに横たわらせた。 最後に右足の脛で横たわったれいむの後頭部を押さえつけて「押さえ込み」による勝負ありだ。 今日も俺の勝ちだな。 そのあじをどげろおおおおお!れいむさまのうつくしいおかおがよごれるだろがあああ! ふん!そんな格好でなに吼えてるんだよ!このゲスドス! さっさと帰って飯にするぞ!はやく立て!ゲスドス! 帰路につく俺の後ろを少し離れてブツブツ文句言いながらゲスれいむは黙って付いてくる。 ここ数日間このような運動を毎日夕食前に繰り返されている。 通信教育の「実践!本格空手」のテキストを読んでいなかったら俺はとうの昔にこのゲスれいむに叩きのめされていただろう。 安い給料の中から高い金を出して、この通信教育を始めて良かったとつくづく思う。 部屋に着いた俺達は夕食の準備だ。 おい!ゲスドス!水だ! れいむは器用に口で大きなボウルを咥え、隙間から出した舌で蛇口を捻ってボウルの半分くらいまで水を汲んだ。 そのボウルを乱暴にローテーブルの上にドン!と置く。俺は部屋の隅に積んである大きな紙袋の口からある粉を ザザッとボウルに入れよく捏ねる。 おい!ゲスドス!ハチミツ! くそじじい!はちみつさんはこれでさいごだよ!ちゃんとあすまでかってこいよ!このぐず! 俺はゲスれいむの頭にゲンコツをくれてやった。 ブツブツ文句言いながら粉と水を捏ねているボウルにハチミツを垂らすゲスれいむ。 ようやくボトル一本垂らし終えて夕食の完成だ。 皿に1人と1匹分の夕食をとりわけ、そのなんとも珍妙な夕食をお互い何も話さず平らげる。 まだ足りないとかほざいていたゲスれいむに再度ゲンコツをくれてやってから平日の夜にやっているくだらないバラエティ番組を を眺めてタバコを燻らせる俺、その後ろでベットによしかかって同じくTVを眺めるゲスれいむ。 1人と1匹の間には余計な会話はほとんど無い。 部屋の隅に積んである紙袋には「プロティン」と書かれている。 俺達はそんな毎日を繰り返した。 いよいよ超絶虐待お兄さんの誕生日を明日に控えることになった。毎日飯前の運動を欠かさず、晩飯は必ず大量の ハチミツプロティンの生活だったこの一ヶ月、俺の体は大きく変わっていた。 ヒョロヒョロなのに下っ腹ばかりブヨブヨに太って気持ち悪い体型だったのに今ではガッチリと筋肉で引き締まったウェスト 胸板には大げさな筋肉の鎧が張り付いていた。 だが、そんな体型でも最後の運動ではゲスれいむを倒すのに10分以上苦闘した。ゲスれいむは順調に戦いの記憶を餡子脳に染み込ませ 体格も、のびのび時には170センチほどになるまで大きく成長し体重もプラス10キロ増加させ今では60キロ前後あるだろう。 野生のゆっくりと接触してないせいか頭部にはドスのシンボル「不思議なキノコ」は生えていない。もし生えていたら今頃俺は ドスゆっくりの最終兵器「ドススパーク」をお見舞いされて病院送りになっていたかもしれん。 その夜布団に入った俺はいつも通りゲスれいむに電気を消せと命令した。ゲスれいむは体を伸ばして蛍光灯の紐を咥え パチンと明かりを消した。 暗闇の中、俺はゲスれいむにこう言った。 おい!ゲスドス!前にも言ったがお前は明日、俺のお得意さんの家に行くことになっている。精々アッチでも憎まれ口叩いて 元気にしてろよ ゲスれいむは黙って返事もしない。・・・するといきなり おい!くそじじい!まいにちかたいゆかさんでかわいいびけいのれいむさまをねかせてどういうしんけいしてるんだよ! はやくふかふかおふとんでねかせろ! あんなゲスれいむと一緒の布団で寝るなんて絶対にお断りだ。だが、今日はこうして眠る最後の日だ。 最後くらいは・・・・ と、思い。毛布だけ投げつけた。 このくそじじじいいいいいいい!!こんなぺらぺらなおふとんさんじゃゆっくりできないでしょおおおおおお!! ばかなの?しぬの?それともしにたいの! うるせぇ!黙って寝ろゲスドス! と言ってゲスれいむに背中を向けて眠った。 パーティー当日、俺はゲスれいむと共にパーティー会場になってる超絶虐待お兄さんの家に来ていた。 第一印象は高い塀に囲まれた家だ。むしろ家と言うより屋敷の方が合っている。高い塀に合わせて取り付けられた大きな門の横には カメラ付きインターフォンが設置されており。少し緊張しながらインターフォンを押した。 「どうも~ゆっくり研究所でした~お世話になっています~」 「あ~あんたか~待っていたよ~遅かったじゃないか。いま門を開けるので待っててね」 門は電気仕掛けでウィーンというモーター音を鳴らしながらゆっくり開いた。 目の前に広がる広い敷地は野球場が丸々入るくらいの広さだ。その一番奥に平屋建ての日本家屋があり、小道がまっすぐ伸びている。 小道を中心に右側奥に10席ほどのテーブルセットが三つ並んでおりバーベキューのコンロとバーカウンターが置いてある。 よくアメリカ映画で見るようなガーデンパーティーのような感じだ。 「もーおそいよ~みんな先に楽しんでるよ~」と主催の超絶虐待お兄さんが大きな声で遠くから話しかけてくる。 よく周りを観察してみると20人くらいの虐待お兄さんが自分のプレイスタイルでバスケットボール大のゆっくりを追い回したり 中央の小道の左側にある、よく手入れをされた雑木林で奇声を上げながら虐待を楽しんでいる。中にはお得意様も数人混じって いることが確認できた。 「今日はね~パーティーを盛り上げるためにこの庭に大小あわせて70匹以上のゲスなゆっくりは放してあるんだ~♪中には 強制的にシングルマザーにしたゲスゆっくり親子が10家族くらい居るから自由に楽しんでくれよ」 なんとも豪気な超絶虐待おにいさんだ。しかしまぁ参加者の虐待お兄さん達の虐待スタイルはバリエーションに富んでいるな。 ・典型的なスタイルの刃物で切り刻んで殺す刃系虐待お兄さん ・棍棒や金槌を使って力任せに叩き潰す撲殺系虐待お兄さん ・大小無数の針でとにかく刺しまくる針系虐待お兄さん ・木刀、薙刀からヌンチャクまでありとあらゆる武道で使われる武器でゆっくりを粉砕する武道系虐待お兄さん ・劇薬と書かれた瓶を並べていろんな種類の劇薬を注射してゆっくりを死に至らしめるケミカル系虐待お兄さん ・捕まえたゆっくりを亀甲縛りで縛り上げて穴と言う穴をバイブレーターで塞ぎ、目玉を引き抜かれてただの洞になった 眼底にまでバイブレーターを突き立てて殺してしまう大人のおもちゃ系虐待お兄さん とにかくもう、いろんなプレイスタイル楽しんでいる。 俺はゆっくり辺りを観察しながら主催者の超絶虐待お兄さんの下に歩みを進めた。 少し歩くと左の雑木林から20匹くらいのゲスゆっくりに体当たりされながらヨロヨロと1人のお兄さんが出てきた。 首からは針金で数珠繋ぎにした子ゆっくりの首輪をかけている針金系虐待お兄さんだった。 うわぁあぁあ!やめてくれ!俺が悪かった!子供達は返すからもうやめてくれ~ ごのおおおおぐぞじじぃいいい!ばでぃさのつぶらなひとみのあがぢゃんをがえせええええ!!! よわいくせによくもあたしのあかちゃんぉぉぉぉぉ!!はやくゆっくりしね!ゆっくりしねぇぇぇ! あ~あ。完全に負け犬状態だ。色白でひょろひょろの体格で、まさにひきこもりネット弁慶っぽい虐待お兄さんだ。 無様に中央の小道の真ん中で立ち往生して360度あらゆる方向からの顔面への体当たりで立っているのもままならない様子だ。 ち!よわいくせに!むれてるからっていいきになるな。かっこわるい。 ポツリと俺の後ろを歩いていたゲスれいむが呟いた。 いまゆったのはおまえかー!よわいにんげんさんはまりさのすーぱーたっくるでゆっくりころしてやるのぜ! むてきのまりささまにさからうくそじじぃはゆっくりちねぇぇぇぇ! そう叫ぶと数匹のゲスゆっくりが俺のところに飛んできた。 こいつらみてたらいらいらした!れいむがあいてになるよ!あとひまだし! そう俺に伝えると後ろからサッと僕の前にゲスれいむが立ちはだかった。 まず最初の2匹はゲスれいむの顔面めがけて飛び掛ってきた。ゲスれいむの得意技、上体を捻ってからの強烈なもみあげ攻撃が 大きな弧を描いて、顔面に飛んでくる2匹のゲスゆっくりを一撃で粉砕した。 2匹まとめて粉砕してもなお、もみあげは威力衰えさず完全に振り抜いている。 ふふっ!まずいあんこだわ。ぜんぜんゆっくりしてないまけいぬのあじがするよ ゲスれいむは顔に飛び散った餡子の飛沫を舌で舐めながら囁いた。 空中で仲間が飛び散ったという現実が納得できない様子の他のゲスゆっくりは呆然としている。それを見逃さずゲスれいむは 大きく鍛えた体を軽々と中に浮かせ一気にゲスゆっくりの一団の上に着地した。 着地の衝撃で2~3匹は完全に地面の染みになり、中途半端に潰されたゲスゆっくりがうめき声を上げている。 そして鬼神のように残りのゲスゆっくりを自慢の左右のもみあげを振りながら叩き潰したり打ち飛ばしたりして楽しんでいる パチパチパチ! 超絶虐待お兄さんが嬉しそうに手を叩きながらコチラにやってきた。 「すばらしい!この大きさ!この力強さ!しかも戦いの間合いも完全に掌握している!ゆっくり研究所さん是非このれいむを」 「いえいえ、いつもお世話になっていますのでコチラのれいむは今回のお誕生日プレゼントとしてお持ちしました。 今回は特に徒手空拳で虐待を楽しむ貴方様のために特別に訓練を施しました。是非、いや必ず素手で楽しんでください。 なんせ一ヶ月近く私が丹精込めて鍛え上げたドスでございます。武器など無粋なものを使わないで末永く可愛がってやってください。」 俺の極上のおべっかに超絶虐待お兄さんは、はちきれんばかりの笑顔で喜んでいる。右手で自分の顎をさすりながら時折 「ほぉ~、ほぉ~・・・すばらしい。」と呟きながらジロジロとゲスれいむを舐め回すように眺めている。 おい!くそじじぃ!このばかそうなにんげんはなんなんだ? ゲスれいむは不機嫌そうに俺に尋ねてきた。 ゲスドス!これからはこの方がお前のご主人様だぞ!まぁ楽しくやれや! 俺はゲスれいむに最後の言葉を投げかけてやった。 そういやコイツは結局一度も「ゆっくりしていってね」なんて言わなかったなぁ。 「ゆっくり研究所さん!早速だが楽しませてもらうよ~!ゆっくりしていってね!はははははは!」 超絶虐待お兄さんは、そう言うと着ている上着を脱ぎ捨てジーンズにタンクトップ一枚という、いつもの虐待スタイルになった。 なめてんのか?このくそにんげんは? ゲスれいむは身を屈めて臨戦態勢をとった。いつもの運動とは違った凄い嫌悪の覇気がこちらに伝わってくるのがわかる。 超絶虐待お兄さんは身を屈めているゲスれいむを今まで虐待してきたゲスゆっくり達と同様、怯えて縮こまっているゆっくりと 同じだと思い込み、無防備にゲスれいむに蹴りかかった! 俺は危ないと思い、つい「あ!」っと声を上げてしまったが間に合わなかった。 ゲスれいむは屈めた体を勢いよく伸ばし、まるで縮められた強力なバネが一気に開放されるが如く地面から爆ぜるよう跳ね飛び、 超絶虐待お兄さんの腹に頭をめり込ませた。 完璧なタイミングのカウンター攻撃だ。 その強烈な衝撃に超絶虐待お兄さんはもんどりうって後方に飛ばされ無様に倒れていた。およそ60キロの物体がドンピシャ のタイミングで腹部に叩き込まれたんだ相当な衝撃だろう。 「・・・・こ・・・この・・この糞ゆっくりが・・・。」 「この糞ゆっくりがああああああ!!!!!ぶっ潰してやる!!!!」 超絶虐待お兄さんは無作為に選んだ攻撃をただただ繰り出している。コンビネーションなんか考えてもいなさそうだ。 モーションがバレバレな右ストレートはゲスれいむの、のびのびスウェーバックでかわされ、力任せの蹴りは懐に入られ 威力を半減させられるどころか、その際に行われた体当たりで簡単に転ばされている。 ちょっとレベル上げすぎたな。正直そう思った。 よわい。よわすぎるよくそにんげん!これでおしまいだからゆっくりかくごしてね そう言うとゲスれいむは得意技の体勢をとった。正直これに嵌ると慣れている俺でさえかなりヤバい。 ゲスれいむは体を右へ左へ反転するように捻り、おさげをブンブン振り始めた。そのサイクルは次第に早くなり最後は おさげの残像しか見えなくなる。 「その程度の攻撃ならブロックで十分だぁあぁあぁ!」 超絶虐待お兄さんは両腕で顔を守るようにピーカブースタイルのブロックをしながら叫んだ!だが次第にそのブロックは 崩れていく。 「おぶぉ!へぶっ!ぐおおお!」 ゲスれいむは体の反転運動で左右のおさげを超絶虐待お兄さんの両腕に勢いよく叩き込みながら次第に体を左右に振り ながら、おさげの威力を上げていった。 さらに前後運動もプラスさせ、上からゲスれいむの頭の軌跡を見ると、まるで∞記号のような軌跡だ。 毎日の運動で俺とゲスれいむで作り上げた宝刀 「おさげデンプシーロール」だ! その強烈で重さが乗った息もつかせぬ連続おさげ攻撃で、超絶虐待お兄さんのブロックは完全に崩れ、鍛え上げられた自慢の 両腕はダラリと下に垂れた。 超絶虐待お兄さんは、ただ一方的に殴られ左右に揺れるだけのサンドバックと同じになってしまった。 右へ左へと力なく揺れていた超絶虐待お兄さんは突然プツンッ!と糸の切れたマリオネットのようにその場でグシャリと 崩れ落ちた。 「大丈夫ですか!大丈夫ですか!」 偶然近くに居た武道系虐待お兄さんが咄嗟に手に持っていた薙刀を投げ捨て超絶虐待お兄さんを介抱している。 くちほどにもないくそにんげんだわ。よわいくせにこのうつくしくてつよいれいむさまとたたかおうなんてばかなにんげん まぁつよすぎるれいむがわるいのかもしれないわね。 つよくってごめんね!!!!!!!!! ゲスれいむは嫌味な勝利宣言をすると俺にこう言った おい!くそじじぃ!さっきからあっちのほうからおいしそうなあまあまさんのにおいがするわ! はやくこのつよくてかれんでうつくしいれいむさまにさっさとあまあまさんたべさせるのよ!いっぱいでいいわよ! ゲスれいむは増長した台詞を吐いてテーブル席のほうに歩み始めた。 「このゲスぅぅぅぅうう!!いい加減にしろよぉぉぉぉおおおお!!!!」 振り返ると先程倒れていた超絶虐待お兄さんが武道系虐待お兄さんが放り出した薙刀を杖のようにして立ち上がってた。 「このゲスゆっくりめ!切り刻んでやる!」 俺は咄嗟に「ちょっと!そんなもんで簡単に殺すのは勘弁してくださいよ!せっかく素手で虐待する貴方が楽しめるよう育てたのに! 今日はこの辺でコイツをつれて帰りますから。」 「う・う・うるさーーーーい!」 超絶虐待お兄さんは手に持っていた薙刀で俺を薙ぎ払うように横に振った。咄嗟に屈んで避けたが頭髪の一部が切られたらしく パラパラと髪の毛が遅れて振ってきた。 やべぇ、正直やべぇ。完全にキレてやがる。人間である俺に対してゆっくりを虐殺するかのごとく薙刀を振ってきやがった。 このくそにんげん!せっかくれいむさまがゆっくりさせてやったのにまだゆっくりしてないのかい! くそじじぃはひっこんでな!かれんできゅーとなれいむさまがあいてよ! そう言うとゲスれいむは再度、超絶虐待お兄さんに向かっていった。 幾ら一度勝った相手だと言っても相手は文明の利器"薙刀"を持った人間様だ。その長いリーチと切れ味鋭い先端の刃には敵わない 最初は体をクネクネと伸ばしたり縮めたり曲げたりして斬撃をかわしていたゲスれいむだが次第にその体は切り刻まれ 体はあっという間に切り傷だらけになった。 「どうした!さっきまでの威勢はああああ!!」 超絶虐待お兄さんはそう叫ぶとゲスれいむの頭上から渾身の一閃を放った! 刃はゲスれいむの頭から左目を通り足元まで一気に切り裂いた。少し間を置いてその深い切り傷から大量の餡が吹き出した。 その光景を見て超絶虐待お兄さんは「ひゃっはぁぁっぁぁああああ!!!」と奇声を上げた。 俺はそのタイミングを逃さず薙刀を奪おうと薙刀の柄に手をかけた。「なにをするんだ!これからがショータイムなんだぞ!」 俺と超絶虐待お兄さんは一本の薙刀を奪い合うように揉み合っていた。 この・・・くそ・にんげん・・・。おい!くそじじぃ!そこからはなれろ!! ゲスれいむはそう叫ぶと自分の頭の後ろにある大きなリボンの影から何かをブチッ!っと引き毟った。 「あ、不思議なキノコ!」 ゲスれいむは俺に黙ってあんなところに密かに不思議なキノコを生やしていたのか。 ゲスれいむは毟り取った不思議なキノコを口に放り込み咀嚼を始めた。するとゲスれいむは白目を剥いて先程の傷口から さらに大量の餡を吹き出させた。相当な負荷が体に掛かっているのだろう。 白目を剥いて大きく開けられた口の周りにキラキラと光る、光の粒子が集まってきて口の中で大きな光の玉となる。 キュバッ! 短い音を立てて光の玉は超絶虐待お兄さんに向かって飛んで行き、吸い込まれるように命中した。 ドススパーク!!!!!! ゲスれいむと超絶虐待お兄さん間に生えていた草木はすべて焼き払われ。命中した超絶虐待お兄さんの頭髪や衣服は すべてボロボロに焼かれていた。発射の際、反射的に顔を背けたらしく超絶虐待お兄さんの顔面の左半分がケロイド状に 焼けただれていた。 「・・・ギッギギギギギギギギ」 超絶虐待お兄さんは短く声なのか悲鳴なのかわからない音を断続的に出すだけになってしまった。 「おい!救急車をよべ!け・警察もだあああ!!!早くしろ!」 庭に散っていた虐待お兄さん達が集まってきてそう叫び始めた。 その後の事はあまり良く覚えていないのだが。必死に超絶虐待お兄さんの屋敷から逃げ出し、道中でコンビニや自動販売機 を見つけるたびにオレンジジュースを買ってゲスれいむにぶっ掛けながら逃げていたのがボンヤリと覚えている。 数日後俺達は都心から遠く離れた長野の山奥に居た。 ここは俺の実家がある山奥の閑散とした山村だ。俺は実家の裏手にある山の麓にゲスれいむを連れてきた。 お前はもう人間と関わるな!この山々にたくさんのゆっくりが居るだろう。お前はそこでのんびりと暮らせ! 幾らお前が強いといってもたくさんの人間が武器を持てばひとたまりもない。さぁ行け!ゲスドス! さいごまでかってなくそじじぃだわ!ほんっとうにかってなくそじじぃよ・・・。 くそじじぃはこれからどうするのよ! 俺か?俺は人間だ!人間は人間なりにケジメをつけるために自首する。 じしゅ? まぁ言ってもわからんと思うが人間のルールでせいっさいされてくるよ。いいから黙って行けよ!そして普通のゆっくり みたいに家庭でも築いて仲良くやれや! ふん!ぜんぜんゆっくりしてないくそじじぃね!じゃぁね! ゲスれいむはそう言うと振り返りもせず山の奥に消えていった。 罪状:ゆっくりを危険なゆっくりに育て上げ第三者に甚大な被害を与えた罪「傷害致傷」 判決:懲役4年執行猶予3年 これが俺に与えられた罰だった。 実質1年ほど臭い飯を食うはめになった。ここまで刑が重くなったのは世論の逆風のせいだろう。 アンチゆっくり派には「ゆっくりという下等生物を危険に育て上げ人間に被害を与えた!ゆっくりはすべからく殺せ!」 親ゆっくり派からは「かわいい純朴な高等生物ゆっくりを虐待して危険な道具に育てた罪は大罪!ゆっくりはいつも被害者」 どうやら両派に嫌われたらしいな。 しょうがない。 そして。 一年後。 出所。 最後の扉を出る時、まるでドラマのワンシーンのように最後の扉を管理する守衛さんに「もうこんな所に帰ってくるなよ」と言われて クスクスと笑った。 目の前には両親が迎えに来ていた。 「迎えに来た。」 父親はそう一言言うと黙って車の運転席に座った。母親はただ泣くだけだった。 運転席で黙ってる父親。助手席では母がただただ泣いている。 俺は小さく「ゴメン」と言って後部座席に座った。 後部座席のドアを閉める音が合図だったように車は静かに走り出した。 しばらく走ると足元から しゅっくりしちぇいっちぇね! いっちぇね! なんと足元には2匹の子ゆっくりが居た。 全然気にしていなかった隣を見ると大きなゆっくりが堂々と座っていた。 全身よく目立つ古傷で覆われてる隻眼のれいむだ おい!くそじじぃ!しばらくみないうちにふけたな! おわり トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 「ドス」はまりさ種限定、しかもサイズが2メートル以上。 れいむ種は「りおれいむ」 ありす種は「くいーんありす」 れみりゃ種は「てぃがれみりゃ」 という設定が昔あったが、知らない人が多い。 本編のれいむは、太っただけの「ゲスでいぶ」に近い上、必殺技もせめて「ゆそうてんせい」だろ。 ※因みにドスサイズが人間に勝てる設定は、最早ギャグ設定。 -- 2018-01-05 16 16 38 つまらん。クソ。 -- 2016-02-25 13 20 32 ↓9まりさじゃなくてれいむだろ -- 2015-12-14 18 30 32 ゆっくりの癖にぃ!!目から汗がぁぁぁ! -- 2015-08-28 18 03 25 普通に殺人未遂 -- 2014-07-20 03 05 44 はじめてゲス愛でもいいなと感じた -- 2013-12-27 23 43 50 このゆっくりは化け物か! -- 2013-07-24 19 15 43 ×ドススパーク!!!!!!→○ゲススパーク!!!!!! -- 2013-07-09 00 09 10 またオリキャラマンセーか -- 2012-10-28 16 35 50 ドス種はそら知能も普通のに比べりゃ高いだろうしな、ゲスな扱いとは言え、人と己を高め合う内に 信頼が芽生えてしまったんだろう。 -- 2012-10-10 17 49 21 金持ちのせいで、超絶虐待お兄さん(笑)に なってたのか。 招待客の方が本物の虐待お兄さんだなぁ -- 2012-08-30 20 16 55 あれ? 主人公なお兄さんが一番強いの?主人公なお兄さん>ゲスドスまりさ>超絶虐待鬼威山…? -- 2012-06-25 19 39 28 超絶虐待お兄さんのゆっくりしてなさがやばい ゲスゆっくりと大して変わらないレベルだな 真の鬼意惨にはなれるまい… それはともかくとてもゆっくりできたよ! -- 2012-02-11 07 54 29 何かゆっくりできた -- 2011-10-18 00 31 28 ↓↓ でも1年しか塀の中にいないんだぜ…… 一体何があったんだ…… -- 2011-09-17 11 40 11 コレはこれで非常に面白かったよ -- 2011-09-02 06 42 02 猶予になってるのに塀の中ってwww二度目に何やったんだよwwww -- 2011-06-04 08 02 24 つまんな過ぎる -- 2011-05-21 18 04 51 ゲスを超えて良き悪友化しちゃったな でも良かった -- 2011-01-07 23 47 53 これは最早げすではないな…ww -- 2010-11-21 22 00 29
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anko3400 自販機 【虐待】【挿絵】 anko3401 たすけあい 【虐待】 anko3402 嫌う理由と助ける理由 【制裁】【挿絵】 anko3403 WP 【虐待】 anko3404 さんぽ 【小ネタ】 anko3405 たすけて 【小ネタ】 anko3406 れいむのおしごと (前) 【制裁】 anko3407 れいむのおしごと (後) 【制裁】 anko3408 まりさのおしごと 【制裁】 anko3409 長まりさをやってみた 7話 【愛で】【挿絵】 anko3410 世紀の凶悪立てこもり事件 【小ネタ】 anko3411 ゆゆこの一日 【愛で】 anko3412 親の心子知らず 【制裁】 anko3413 バカとテストと召喚饅頭 【ギャグ】 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 【制裁】 anko3415 ばっちぃ家ゆはれみりゃも食わぬ(修正版) 【愛で】 anko3416 選んだのはお前だ anko3417 ゲスゆっくり奮闘記4 【制裁】 anko3418 まりちゃを助けよう 【いじめ】 anko3419 優秀or無能 【制裁】 anko3420 たくさん召し上がれ 【小ネタ】 anko3421 塵の生涯 【観察】 anko3422 ゆっくり創世記 【考証】 anko3423 夕暮れと選ばれなかった者達の末路 【愛で】 anko3424 ゆっくり王誕生 【愛で】 anko3425 びっくり饅頭 【虐待】 anko3426 追放ゆっくり -野生ゆっくり- 前編 【観察】【挿絵】 anko3427 嫌う理由と助ける理由02 【考証】 anko3428 子まりさと仲良し家族 【いじめ】【挿絵】 anko3429 おちびちゃんはゆっくりできますよ anko3430 子ありすと都会派な人形 【愛で】 anko3431 アイスを食べたさせてね! 【いじめ】 anko3432 幸せのバージンロードを歩いて 前編 【愛で】 anko3433 幸せのバージンロードを歩いて 後編 【愛で】 anko3434 ただただ不思議だった 【制裁】 anko3435 追放ゆっくり -野生ゆっくり- 中編 【観察】 anko3436 ゆっくり支援2 【観察】 anko3437 ゆっくりアメジョ3 【愛で】 anko3438 一緒に遊んでね 【いじめ】 anko3439 駆除お姉さんの木曜日 【制裁】 anko3440 ぷくー!をしてみた 【いじめ】 anko3441 ゆっくりの黙示録 1幕 【観察】 anko3442 友達の作り方 【愛で】 anko3443 おめでとゆっくり一位だよ! 【いじめ】【挿絵】 anko3444 追放ゆっくり -野生ゆっくり- 後編 【制裁】 anko3445 ある群れの越冬方法 【観察】 anko3446 まりさ一家の転落ゆん生 【制裁】【挿絵】 anko3447 ゆっくりさせてほしいの 【虐待】 anko3448 虐待15年目後編2 【制裁】 anko3449 かいぞくまりちゃ 【いじめ】 anko3450 ゆっくりの越冬 前半 【観察】 anko3451 ゆっくりの越冬 後半 【観察】 anko3452 れいむが愛したれいむ 【小ネタ】【挿絵】 anko3453 人間VSゆっくり 【制裁】 anko3454 ある選ばれたモノ達 【虐待】 anko3455 雨のち晴れのち 【挿絵】 anko3456 れいむのゆん生 【虐待】 anko3457 思いつきと結果 【観察】【挿絵】 anko3458 まけいぬとゆっくり 【虐待】 anko3459 自販機 The day before yesterday 【虐待】 anko3460 おやすみ、お兄さん 【愛で】 anko3461 ゆっくりに生まれて 【いじめ】 anko3462 ゆっくりウォッチング 【いじめ】 anko3463 ゆっくりドス誕生話 【パロディ】 anko3464 とある一家のお話 anko3465 意味なんてない 【いじめ】 anko3466 行列のできるれいむのお悩み相談所 【いじめ】 anko3467 でいぶかいゆっくりになるよ! 【いじめ】 anko3468 子作りは計画的に 【虐待】 anko3469 たまたま 【制裁】 anko3470 おうち宣言記念 【いじめ】 anko3471 台風去ったら野良に注意 【いじめ】 anko3472 天上の果実 【愛で】 anko3473 あるすーぱーむーしゃむーしゃたいむ 【いじめ】 anko3474 ゆっくり一家の平凡な一コマ 【小ネタ】【挿絵】 anko3475 原因と結果 【小ネタ】 anko3476 どなどな 【小ネタ】 anko3477 炭鉱ゆ 【虐待】 anko3478 ぷーすぷーすぷーす! 【虐待】【挿絵】 anko3479 この世はでっかいゴミ捨て場 【考証】 anko3480 がしゃん。 【虐待】 anko3481 しゅっさん祝い 【いじめ】【挿絵】 anko3482 山中のゆっくりまりさ 【愛で】 anko3483 虐待15年目終編1 【制裁】 anko3484 ゆっくりブリーダー 【愛で】 anko3485 楽しむためには、マナーを守らないとな 【いじめ】 anko3486 胴つきさんはゆっくりできない 【虐待】【挿絵】 anko3487 しんぐるれいむがこそだてするよ!(前) 【虐待】 anko3488 まりさの楽園 前編その1 【制裁】 anko3489 まりさの楽園 前編その2 【制裁】 anko3490 ゆっくりの黙示録 2幕 【観察】 anko3492 こんなに可愛いわけがない 【愛で】 anko3493 悪魔の子・エデンの東へ 【愛で】 anko3494 ゆっくりアメジョ4 【いじめ】 anko3495 ゆっくり地獄山 【制裁】【挿絵】 anko3496 かいっだんっ 【小ネタ】 anko3497 うんうんおちび 【観察】 anko3498 休日とゆっくり 【いじめ】 anko3499 まりちゃの雨宿り 【いじめ】
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ゲスゆ矯正物語~性根を入れ替える 5KB ※注意 『ゲスゆ矯正物語』の第三回です 俺設定あります ネタ被りあったらごめんなさい やぁ、ボクはボランティアお兄さんだよ。 街の恵まれない野良ゆっくりたち相手に慈善活動をしているんだ。 ボクの活動内容は、野良ゆっくりを……ええと、何だったかな。 まぁいい、最終回の今日は締め括りに相応しいプランRの事例を紹介しよう。 ケース3 性根を入れ替える♪ 「ゆぐぅ、ゆぐぅぅぅぅ……」 「ゆ、ゆるじでぐだざいいいい!!! ゆるじでぐだざいいいい!!!」 今回は散歩中に出会ったまりさ親子だ。 親子でいきなりボクに突っ掛かってきたので、反射的に蹴散らしてしまったが、 きっと根っからのゲスじゃないはずだ。 「みのがじでぐだざいいいい!!! もうわるいごどはじまぜんがらぁ!!!」 その証拠に親まりさは陥没した顔をさらに歪ませて必死に謝ってくれている。 だが…… 「ゆがぁぁぁ! このげしゅじじぃ! ころじでやるにょぜぇぇぇ!!」 子まりさは別だ、全く反省の色がない。 悪事を働くだけでなく、このように開き直った態度を取る様子は末期のゲスゆの姿そのものだ。 「お、おちびぢゃん! もうやべるんだぜぇ! に、にんげんさん! ぢゃんどいっでぎがぜまずがら、おぢびぢゃんをゆるじであげでぐだざいぃぃぃ!!」 …………ふむ。 我が子の姿を嘆く親まりさの痛ましい姿を見るにつけ、何とか治療できないかと考えてしまう。 しかし、ここまでゲス因子の発露が顕著では手の施しようがない……そう思う向きも少なくないだろう。 だが諦めてはいけない、こういう時こそプランRの出番なのだ。 ボクは親子を小脇に抱えて連れ帰り、子まりさを治療室に移した。 ガチャ そして河童印の矯正支援メカを取り出す。 ゆっくりの姿を模して作られた金属製のロボ、その名もY-800だ。 ちなみに今回使用するのは子ゆ用ミニサイズである。 「ゆ? しょんなおもちゃでまりしゃがびびるとおもっちぇるの? ばかにゃの? しにゅの? ゆゆ!? きちゃないてでまりしゃに……」 グジュ 「ゆ、ゆびぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!! いぢゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!! ま、まりしゃのきゃわいいあんよがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 聞き分けのない悪い子には根本的な更正治療が必要だ。 ボクは子まりさを持ち上げるとプルプル震えるあんよをもぎ取った。 体を離れてもプルプルしてるキモイあんよはゴミ箱にポイッ♪ 続けてあらかじめ準備しておいたスプーンを取り出す。 そして、あんよを取って出来た穴に突っ込んだ。 「ゆぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」 そして、おもむろに子まりさの餡子をスプーンで抉り出していく。 「みゃみゃ!! たちゅけ、びゃびゃびゃびゃびゃ!!」 中枢餡とか気にせずに汚い餡子は全部掬い出そう! 膿の摘出は更正治療には避けては通れない道だよ! 「まり…っびび……もっちょ……ぴゃ!」 グリ……ベチャ 頭頂部の餡子も隅々まで残さず掬い出してゴミ箱に捨てる。 目玉も邪魔だから取り外してしまおう! むむ……なんだかちょっとテンションが上がってしまっていたかな、失敬失敬。 こうして子まりさはペラペラの皮だけの姿となった。 あとはY-800の金属骨格にこの皮を被せて……よし! 詰め替え完了! 次に剥き出しのメカニカルなあんよに付いたダイヤルを操作する。 ……ええと、種別は“まりさ種”で……一人称は“まりしゃ”と……。 最後に主電源をオンにして更正治療は無事終了だ。 子まりさの真っ暗だった眼窩に赤い光が燈る。 あとは治療の効果を試すだけだな。 さっそく話しかけてみよう。 「ゆっくりしていってね」 「ガガガ……ユックリシテイッテネ!」 「君のお名前をお兄さんに教えてくれるかな?」 「ガガ……マリシャ……ダヨ! ガガガ……ユックリヨロシクネ!」 Y-800には簡易的な言語プログラムが組み込まれている。 相手の言葉から特定の語句を拾い、最適な反応を示すように作られているのだ。 さらに…… 「今日のごはんは何がいいかな?」 「ガガガ………………………………オウドン、タベタイ!」 「今日のごはんは何がいいかな?」 「ガガガ………………………………ポンデシャン、タベタイ!」 会話内容によっては反応はランダムに決定される。 この機能によって社会生活にも十分適応できるだろう。 「よし! まりさ! おいで。君のママに生まれ変わった君の姿を見せてあげよう! きっとママも喜ぶぞぉ!!」 「ガガガガ……ユックリ……ユックリ……ユックリ」 ありゃりゃ……ちょっと会話が複雑過ぎたかな。 でも、そういう時は適当にお茶を濁すような反応をしてくれる。 頭脳まで優秀に生まれ変わったのだ! さて、そろそろ親御さんと引き合わせてあげよう。 親まりさの喜ぶ顔が楽しみだ。 「お、おぢびぢゃんにはやぐあわぜでぐだざぃぃぃ!! ざっぎ、おぢびぢゃんのひめいがきごえだようなきがじだんでずぅぅぅ!!!」 「心配しなくても今会わせてあげるからね! おーい、まりさぁ! さぁ、ママにご挨拶だ!」 「ガガガ……ユックリシテイッテネ!」 「ゆ? おちびちゃん?」 スィー! 呼び掛けに呼応して、子まりさが軽快な駆動音を立てて走り寄ってくる。 剥き出しのY-800の底部……あんよに搭載されたタイヤの四輪駆動で 従来より高速な移動が可能になったのだ。 ちなみにセンサーで障害物を認識して避けたりジャンプしたりもできる。 「ゆゆ? おちびちゃん? おちびちゃんなのぜ?」 「ガガガガガ……マリシャ、ハ、マリシャ、ダヨ! ユックリシテイッテネ!」 ははは♪ 仲の良い親子だなぁ♪ 「じゃあな、気を付けて帰るんだぞぉ~♪」 夕日をバックに帰途に着く親子をボクは手を振って見送った。 親まりさが妙に怪訝な顔をしていたのが気になったが……なぁに♪ すぐに慣れるだろう。 Y-800に内蔵された単三電池が切れるまで親子でゆっくりできるはずだ。 今回の活動も無事に終わった。 だが、ボクの戦いはまだ始まったばかりだ。 恵まれない野良たちの為の慈善活動はこの先も続いていくことだろう。 ゆっくりが真にゆっくりとした存在になるその日まで……。 今までに書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 170 相棒 ふたば系ゆっくりいじめ 228 夏の終わりに ふたば系ゆっくりいじめ 253 来訪者 ふたば系ゆっくりいじめ 364 中身をブチ撒けろ ふたば系ゆっくりいじめ 368 ゲスゆ矯正物語~威嚇癖を直そう ふたば系ゆっくりいじめ 374 ゲスゆ矯正物語~悲劇の芽を摘み取ろう トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×6 同意。 最初の文章にある本来の目的を忘れていることも、虐待お兄さんである証拠ww -- 2018-01-05 01 34 59 突っかかってきた野良ゆを反射的に蹴散らしてる時点でどう考えても確信犯だろうなっww -- 2013-06-11 07 24 37 兄さん金持ちなんだなぁ -- 2013-01-21 08 48 10 おいおい、Y-800がもったいないだろ? -- 2012-03-19 12 21 45 お兄さんはいい人だと思うな ここまでゲスに付き合う人間は少ないからな おれはそっこー潰す -- 2011-11-02 23 57 08 このシリーズのキモはボランティアお兄さんの 明るくウザいキャラを楽しめるかどうかだね 私は凄くゆっくり出来ましたw 子まりさを虐待せずにあっさり中枢餡を抉った ところを見ると本人はあくまで善意のつもりなのかもねw -- 2010-10-10 20 01 45 このシリーズは人間が本当に勘違い善意野郎なのかボランティアという大義名分かざしていい人風に演じてる虐待鬼威惨なのかで見方が変わるんだろうね 俺は後者だと思った だから普通の虐待SSとして読めたよ -- 2010-07-28 18 30 57 ↓私の発言がゆっくりできなかったようですまぬ 私はこのシリーズがちょっと苦手だわ、でも発想は面白いとは思ってるよ もう少し人間の性格が違えばよかったんだけど…… -- 2010-07-28 17 16 04 そんな発言はゆっくりできないよ! 俺はこのシリーズ好きだけどな。今更だけど他の作品も読みたい -- 2010-07-28 17 10 37 いつか面白くなるだろうと思ってゲスゆ矯正物語シリーズをここまで読んだけど すごいボランティアお兄さんという存在がイライラするだけ、の話だったな -- 2010-07-09 19 28 33
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短編集 ゆっくり童話 7KB 虐待-普通 制裁 パロディ 小ネタ 自業自得 ゲス れいぱー ドスまりさ 希少種 幻想郷 創作亜種 童話風の小説。虐待分がなく、童話も変更されている部分もあります。 (書いた小説) ふたば系ゆっくりいじめ 818 黒いオオカミ~chapter1~ ふたば系ゆっくりいじめ 838 黒いオオカミ~chapter2~ ふたば系ゆっくりいじめ 851 黒いオオカミ~chapter3~ ふたば系ゆっくりいじめ 894 ゆっくりが知ってはいけない、鬼ごっこ ふたば系ゆっくりいじめ 916 インフェルノ・ペスト ふたば系ゆっくりいじめ 957 暴飲暴食の豚王 ふたば系ゆっくりいじめ 975 自然の恵み ふたば系ゆっくりいじめ 1004 短編集 合体「ゆっくり×悪魔」 ふたば系ゆっくりいじめ 1037 短編集 選ぶとしたら・・・・ ふたば系ゆっくりいじめ 1112 スポーツでゆっくりを虐待!!in魔界 ふたば系ゆっくりいじめ 1139 ゆっくり実験するよ!! △注意事項△ ・希少種、胴付きゆっくりが登場します。 ・悪魔も登場します ・ゲスゆ、でいぶ、れいぱーは制裁ものもあります。 ・それでも良いという方は読んでください。 =始めに= ゆ虐待レストランへようこそ。私は支配人のマッドと申します。 さて、今回のメニューは「短編集 ゆっくり童話」です。 ゆっくりを絡んだコミカルな童話であります。 今回はそんなお話。 =その壱 「ヤマタノオロチ退治」= 昔々、この出雲の国に恐ろしい八つの頭に八つの尾を持つヤマタノオロチが現れました。 ヤマタノオロチはこう言いました。 「一週間まで、生贄となる者を差し出さなければ村を食いつくす。」 そういって、自分の住処へと戻りました。 村の人々は大慌てです。 最初は退治するという事も考えましたが、下手をすれば村は全滅してしまう恐れがある。 村の重鎮たちを集めて村長の家で話し合いの結果・・・ 村長が大事に育てていた胴つきのみのりこが生贄として選ばれたのです。 悲しみに暮れる村長とみのりこの姉である、胴つきしずは。 「すまん・・・みのりこ。ワシをゆるしてくれ・・・・」 「みのりこ・・・・」 「悲しまないで村長さん、皆さん、お姉ちゃん。オロチの生贄になれば・・・」 この姉妹ゆっくりはこの村のマスコットでもあり、 村に豊作をもたらすありがたいゆっくり。 だからこそ、村の人々はだれよりもこの姉妹を生贄にしたくない気持ちがある。 その時でした。 「話は全て聞かせてもらいました!!」 現れたのは背中に木刀を持った胴つきのようむでした。 彼女は胴つきのゆゆこの元で働いていて、偶然この村で食材を買いに行っていたのです。 村長はこう言いました。 「しかし・・・いくら、剣のエキスパートのようむさんでも、あの恐ろしい怪物を倒せません。」 「秘策はあるみょん。成功した時にみのりこをみょんのお嫁にください。」 「解りました。して・・・秘策とは?」 ようむの策はこうだった。 オロチはどれを生贄とするのかまでは言っていなかった。 つまり、ゲスゆやれいぱーを生贄として差し出してもありと言うわけだ。 オロチは満腹となって眠っている所を狙って退治する。 村の人々は総勢でゲスゆっくりをかき集めた。 そして、一週間後・・・・ 「やべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「ま゛りざはま゛ずい゛んだぜ・・・ゆぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「このくしょへび!!きゃわいいれいみゅをちゃべ、ゆんやああああ!!!」 「ゆんぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!がみ゛ざんを゛だべな゛い゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛っ!!!あ゛りずのべにべにがぁぁぁぁ!!!」 「わぎゃ゛ら゛な゛い゛よ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!ぢぇ゛ん゛の゛しっぽざん゛を゛だべな゛い゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 見事にオロチはバクバクとゲスゆやれいぱーを食べている。 ゆっくりたちの絶叫がいいのかオロチは気分がいいようだ。 やがて、全てのゆっくりを喰らいつくした後、オロチはグゥーグゥーと眠りました。 ようむは寝ているオロチの首を全て叩き斬ったのです。 最後に尾を斬ろうとしましたが、そこだけは固かったのです。 何回もやるうちに、オロチの尾から光輝く剣が出てきました。 それは後に「草薙の剣」となる宝剣です。 ヤマタノオロチを退治した上、ゲスゆっくりたちの処分といった功績が認められて、ようむは出雲の国を治めて欲しいと言われましたが、 「村長と私の主、ゆゆこ様と治めて欲しい」と、辞退しました。 ようむはみのりこは結婚し、いつまでも幸せにくらしましたとさ。めでたし、めでたし。 =その弐 「浦島太郎」= ある所に浦島太郎と言う漁師兼ゆっくりの虐待お兄さんがいました。 今日は魚を釣ろうと海へやってきた所、何かの声が聞こえました。 「やめて、かっぱー!!」 「ゆっへへへー!!おとなしくまりささまのばんごはんになるんだぜ!!」 「かっこいいよー、まりさー!!がんばれー!!」 みると、ゲスのれいむとまりさが、にとりに絡まれているではありませんか。 浦島はこのれいむとまりさを追い払おうと話しました。 「こらこら、そこのゆっくりたち。にとりを苛めるの良くない。」 「ゆゆっ!!うるさいんだぜ、くそじじい!!」 「れいむたちはかわいそうなゆっくりなんだよ!!あまあまちょうだいね!!」 浦島太郎は仕方ないという、と思い。 二匹を持ちあげて海へと放り投げました。 「そぉい!!」 「「おそらをとんでるみたいーーー」」 ドッポーンと着水音がしました。 「「ゆぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!じょ゛っ゛ばい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」」 バチャバチャともがきますが、それも弱まりゴボゴボと沈みました。 「かっぱっぱー♪助けて下さってどうもありがとうございました。」 「気にするな。」 「お礼に竜宮城へ招待させます。かっぱっぱー。」 「その竜宮城は何処にあるの?」 「海だかっぱー。にとりを持って海へ入って下さい。」 にとりの言うとおりに、抱きかかえて海へ入る。 すると、海の中に入っており、その先に色取り取りのサンゴ礁に囲まれた竜宮城があった。 すると美しい女性だが、下半身が魚であった。 「ようこそ、竜宮城へ。私は乙姫と申します。にとりが危ない所、助けていただいてありがとうございます。」 「いえいえ、気にしないでください。」 「お礼と言っては何ですが、貴方を竜宮城へご招待させます。」 そこはまるで夢のようだった。 豪華な食事、つむりまりさの組み体操、胴付きのいくさんとむらさの舞いでした。 十分に楽しんだ浦島ですが、地上が恋しくなってきた。 「そろそろ、帰らないと・・・」 「この玉手箱を貴方に授けますが、決して開けてはなりません。」 浦島はそう頷き、にとりと一緒に地上へ戻るのでした。 「それじゃあ、お別れかっぱー。さようならー」 にとりはそう言うと、海へと帰りました。 お兄さんも手を振りました。 「うーん・・・やっぱこのたまで箱の中身が気になるなー。」 箱を開けたいのですが、決して開けない様にと言われています。 と、その時・・・・ 「ゆっへへへへ!!そのきれいなはこさんをまりささまにわたすんだぜ!!」 現れたのはドゲスまりさです。 優に4mもあります。 これには到底かないませんので素直に玉手箱を渡しました。 ドゲスまりさは箱の紐を解いて開けると中から白い煙が出てきました。 「ゆっ!?なんなんだぜ!!」 どうしたことでしょう。ドゲスまりさはあっという間に干乾びて絶命しました。 そう、この玉手箱は、浦島が竜宮城で過ごしていた時間が入っていたのです。 もしも、浦島がこの箱を開けたとすると・・・このドゲスまりさと同じ運命にたどっていた事でしょう。 すると、玉手箱の中に金銀財宝に米俵が入っていました。 こうして、浦島は幸せに暮らしましたとさ。 =その参 「舌切り夜雀」= ある村のお姉さんは二匹のゆっくりを飼っていました。 一つはれいむ。もう一つは希少種のみすちーでした。 ある日、お姉さんは川へ洗濯に行っている間、れいむがみすちーをイジメていました みすちーは山へと逃げたのです。 そして、お姉さんが帰ってきた時、みすちーがいないことに気付きました。 「れいむ。みすちーはどうしたんじゃ?」 「みすちーはやまさんへかえるといったよ!!」 れいむはキリッと言いました。 しかし、れいむのバレバレの嘘を見抜いて、箒でバシバシと叩いて川へ流しました。 お姉さんはみすちーを追いかけて行きました。 「みすちー。何処にいるの?」 山の奥まで捜しましたが、見つかりませんでした。 帰ろうかと思いましたが、声が聞こえました。 「おおっ、そこのご老人、待って下さい。」 ヒュンヒュンと顔をシェイクしているのはきめぇ丸でした。 あまりにも不気味なため、他のゆっくりたちからゆっくりできないと言われている。 「こんな、山に入って降りるのは無謀無謀。」 「みすちーを捜しにここまで来たですが、見つからなくて・・・・」 「おおっ、みすちーなら、この先に居ます。」 きめぇ丸の後へ着いて行くと其処には多くのきめぇ丸やみすちーが住んでいました。 そこに、お姉さんが飼っていたみすちーが無事に見つかりました。 山を降りるのは明日にしておいて、きめぇ丸とみすちーの集落でご馳走を食べました。 翌日・・・みすちーと一緒に山を降りる準備をしました。 きめぇ丸が呼びとめました。 「お待ちください。この大きなつづらと小さなつづらをどちらか一つ、あげましょう。」 「では、小さめのつづらを貰います。」 お姉さんは小さいつづらを持って、山を下りたのです。 家に帰って小さいつづらを開けると中には小判が沢山、入っていました。 お姉さんは村一番の美系の男性と結婚して、幸せになりましたとさ。 めでたし。めでたし。 =あとがきだより= さーて、いかがだったでしょうか? 今回は希少種と胴付きの盛り合わせ。 今まで出てこなかったゆっくりがいましたからね。 では、また次回をお楽しみに・・・・・ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 普通種の扱いに草生える~ -- 2013-08-06 22 24 07 うーん誤字脱字が酷いよ…特に浦島……読みづらくて…すっきりできない… -- 2012-10-01 19 37 13 浦島太郎のとこ、ゲスがにとりに絡まれてるになってるw -- 2012-06-11 12 58 39 舌きり雀で、ひどい目に合うお婆さん役が居ないのが残念だぜ… -- 2011-01-09 13 25 09 読みやすかった。面白さは普通。 -- 2010-07-16 01 15 29 舌きり夜雀ではれいむが意地悪なおばあさん役だったらよかったと思う -- 2010-06-06 13 58 25
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『れいむのゆん生』 18KB 虐待 日常模様 妊娠 番い 透明な箱 失礼します。 anko2611 ゲスゆっくり奮闘記1 anko2622 ゲスゆっくり奮闘記2 anko3414 ゲスゆっくり奮闘記3 anko3417 ゲスゆっくり奮闘記4 「」ゆっくりの台詞 『』人間の台詞 誤字脱字失礼します 続き物を完結させていませんがご容赦下さい れいむは幸せなゆっくりだった 森の中の小さな群れの 狩りが上手なまりさと、子育て上手なれいむの間に生まれた そんなゆっくりだった 「ゆっ! おちびちゃんたち おとーさんがごはんさんをとってきたのぜ!」 「まりさ、おかえりなさい」 「「「おちょーしゃん! おきゃえり~! はやきゅごはんしゃんにちよーね!」」」 季節は春の中ごろ 成体ゆっくりが4匹ほど入れる、この森の群れでは平均的な木の根元に穴を掘った巣の中に明るい声が響く 時刻は昼を少し回ったころ、時間の概念が希薄なゆっくりたいにとっては『ポカポカタイム』である そのポカポカタイム、一日で一番ゆっくり出来る時間に朝から狩りに出ていた父親役であるまりさが口にビニール袋を咥えて帰ってきた 番であるれいむは夫の無事を喜び その子供であるまりさ二匹とれいむは、狩りから帰ってきたこと、つまりご飯になることを喜ぶ 別に薄情だとかゲスだとかではない、この一家の子ゆっくり3匹はまだ生まれて半月ほど、そろそろ赤ちゃん言葉が抜けるかどうかといったところの、まだまだ子供なのだ 親の苦労を労うと言う高度な感情の会得にはいたらず、欲求を満たすことを優先してしまうのも仕方ない その証拠に3匹の子ゆっくりの目に影はない、それぞれ無駄にキラキラ輝き、口の端から涎を垂らして無意識に「ごひゃん、むーちゃむーちゃしちゃいよ」と独り言には大きすぎる声を漏らしている 「ゆん! すぐにごはんにするからまってるのぜ! れいむ、いもむしさんと やわらかいはっぱさん いがいは そうこにいれておくのぜ!」 「わかったよまりさ、ゆぅうん♪ きょうもたっくさんのごはんさんだね! さすがれいむのまりさだよぉ!」 親まりさは、以前拾って以来ある種狩りのパートナーである小さなビニール袋をれいむの前に放ると、親まりさは子ゆっくりたちと触れ合いだした このビニール袋は人間が捨てたものを拾ったものである 人間にとってはゴミだがまりさに、ゆっくりにとってはとてもゆっくり出来る袋なのだ 狩りにおいてゆっくりは口の中に獲物を貯めるか、自らの帽子に貯めるかしかない その量は限られたもので、日に何度も巣と狩場を行き来しなくてはならない しかし、親まりさはこのビニール袋を手に入れたことで、一日分以上の狩りを一回で済ませることが出来るようになったのだ ビニール袋だけで狩りの成果がそうも変わるかというと、変わるのだ ゆっくりは沢山の食料を見つけて、それを採取して巣に戻り、また残りを取りにいこうとしても、それがどこにあったかを明確に覚えてはいないのだ 『たしかこのへんにあったよ!』くらいに認識で見切り発射してしまい、結局チャンスを逃してしまう しかし、この袋があれば見つけた食料を思う存分取ることが出来る 故に親まりさはこの群れでは狩りの名人と呼ばれている 「ゆっしょ! ゆん! ごはんさんのじゅんびができたよ! みんなあつまってね!」 「ゆっ、わかったのぜ! おちびちゃん、ごはんなのぜ!」 「ゆわぁい!」「おにゃかしゅいたのじぇ!」「れいみゅ、たくしゃんむーちゃむーちゃしゅるよ!」 親れいむの声に、親まりさも子ゆっくりたちも即座に反応する 親まりさは底部をゆっくり這わせ、子ゆっくりたちは小さな体を精一杯動かしポムポムと跳ねて進む 巣の置く、食料を溜め込む小部屋の前大きな葉っぱが三枚並べられ、その上に今日親まりさがとって来た芋虫や瑞々しい草が載せられている 3つの皿はそれぞれ両親の、そして子ゆっくりたちの分である 両親の分はそれぞれ分けられ、子ゆっくり3匹のご飯は一枚の葉っぱにまとめられているのには意味がある 「ゆ! きょうはいもむししゃんがありゅのじぇ!」「しゅぎょいよ! れいみゅイモムシさんだいしゅき!」「ゆっくちぃいいい!!」 子ゆっくりたちは自分の目の前の大きくたっぷり身の詰まったイモムシに目を奪われていた その子ゆっくり達のイモムシは親まりさが苦労してとったもので、そう多くは取れない 今回も取れたの2匹だけ、内一匹はまりさの葉っぱに乗せられ、もう一匹は子ゆっくりたちの葉っぱに そう数の取れない貴重な虫などを喧嘩しないように分けるため、一つにまとめられている親れいむの配慮である それではむしろ取り合いにならないかと思うが、子ゆっくりたちは真っ先に好物のイモムシに食いつき、それぞれの好きな方向から食べ進めて行く まだ体の小さい子ゆっくりなので、自分の領地を食べきる頃まだ他の子ゆっくりと触れることもなく、お互いの食べる場所がなくなった頃にはイモムシは均等に腹に納められてることにだろう 「ゆふふ、おちびちゃんたちおなかがぺーこぺこなんだね!」 「それじゃあ、ごはんにするのぜ! ゆっくりいただきます!!」 「「「いちゃじゃきま~しゅ!!」」」 親まりさの声を合図に、子ゆっくり達は一斉に芋虫に被りついた 親れいむの配慮そのままに同じ速度で同じだけ食べて行く 「「「む~ちゃむ~ちゃ! ちあわせぇぇええええ!!」」」 巣の中には幸せそうな声が響いていた ……。 …………。 暖かい春を過ぎて、季節は夏を目の前にしていた 群れのゆっくりたちは精力的に野山を駆け回り、そこいら中に声が響いていた 例のゆっくり一家も、長女まりさが死んでしまった不幸はあったがそれを乗り越えて、元気に過ごしていた 子れいむと子まりさは、それぞれ成体の一歩手前といった体格になり、もう少ししたら独り立ちという時期に差し掛かっていた それまで精一杯可愛がろうと両親は必死に狩りをし、遊び暮らしていた 子まりさは親まりさの狩りの技術を受け継ぎ、更に幸運にもビニール袋を拾いメキメキと狩りの腕を伸ばしていた 子れいむは、これといって特技もなかったが、皆に優しく人気のゆっくりであった 「ゆっゆっゆっゆっゆ!」 その子れいむは今一生懸命に跳ねて、群れから少し外れた場所にあるとても広い広場に来ていた そこは森の中で急に木や草が生えなくて、あまり見たことのないものが所々にある不思議な場所であった 親まりさ子まりさのビニール袋もここで手に入れたものであり、他にも色々とゆっくり出来るものが手に入る場所で群れのゆっくりからは【ゆっくりのかみさまがつくったひろば】と呼ばれていた ここに狩りに行ったゆっくりがたまに消えることもあり、そのゆっくりはかみさまに選ばれたゆっくりと呼ばれていた 子れいむはその広場につくと、忙しなく周囲を見回す その顔はほんのり赤く染まっていた 「れいむ? もうきてたの? とってもとかいはね」 「あ、ありす! ゆ、ゆっくりしていってね!」 子れいむの背後の草むらから、成体なり立てといったところのゆっくりアリスが現れた 「れいむもいまきたところだよ! ゆっく、ゆっくりしていってね!」 「はいはい、ゆっくりさせてもらうわね、となりいいかしら?」 「ゆゆ! もちろんだよ!」 アリスはゆっくりと這うと、子れいむと肌が触れるか触れないかの位置で止まる 隣の子れいむは顔をさっきより明らかに赤くして、隣で優しく笑うアリスの顔にチラチラ視線を向けていた 「あ、アリスは、もうひとりだちしたの?」 「そろそろかしらね、まずおうちと、それとダーリンみつけなくちゃね」 「ゆっ! まだ、なんだ……」 子れいむはモジモジと体を揺らし、揉み上げを落ち着き無く動かす このアリスはれいむの幼馴染であり、少しだけ早く生まれたお姉さんでもある 狩りもお歌も達者で、とかいはなアリス 子れいむの憧れでもある 元々小さい群れである、子供の頃の付き合いがそのまま一生の付き合いになることも珍しくない 子れいむもそのご他聞に漏れず、アリスに恋心を抱いていた お互い成体に、巣立ちの時期が近いこの頃、相手に対する意識は高まっていた それはアリスも同じであるが、『じぶんからいうのはとかいはじゃない』という照れ隠しの元、子れいむの言葉を待っているのだ このアリスの他の姉妹は既に独り立ちしており、最後の一匹なのだ 少し焦りを感じているが、きっと子れいむが伝えてくれる そう信じていた その時は直ぐに訪れる 「あ、アリス!」 「なにかしら?」 子れいむ、否れいむはアリスに向き直る 顔を真っ赤に、揉み上げをたしたしさせたれいむは真剣な面持ちでアリスの目を見つめる アリスもさっきまでのお姉さん然とした表情ではなく、不安そうな顔をしていた 「れ、れいむと、れいむとずっといっしょにゆっくりしてほしいよ!」 「!」 ずっといっしょにゆっくり ゆっくりの間の一般的なプロポーズの台詞だ 「あ、アリスも、おなじきもちよ、れいむとゆっくりしたいわ」 ここにまた、新しい番が生まれた 群れから祝福され、次世代の種を残す新しいゆっくりたちの希望だ 『お、いたいた、ゆっくりだ』 「「ゆ?」」 しかし、ゆっくりの希望なんてゴミと同義語でしかない そのことを彼女らは知らなかった 「ゆっ? だ、だれなの? ここはゆっくりのかみさまのひろばだよ! かってにはいらないでね!」 『は? 神様? はぁ? 何言っちゃってるのこいつ……』 【ゆっくりのかみさまがつくったひろば】 そこは…… 『ここ作ったの人間さまなんだけどなぁ、あ! ってことは人間が神様ってことか?』 森の中、ハイキングコースの小さい休憩所である ベンチとゴミ箱、そしてトイレがあるだけの場所であるが、森で暮らすゆっくりにとっては神聖な場所であるらしかった ハイキングに来た人が捨てたゴミなどをゆっくりたちは利用しているだけに過ぎなかった 「へんなこといわないでね! おまえなんかかみさまじゃないよ!」 「そうよ! いなかものまるだしよ! きぶんがわるくなるわ!」 れいむとアリスは目の前に現れた初めて見る人間に不快感を露にする 実物は見たこと無かったけれど何故か勝手に自分達以下の生物とランクインさせてある人間が、あまつさえ神様などと言う物だから怒り心頭といったところらしい そんな理不尽な感情を向けられている人間の青年はニヤニヤと笑っている そして、背中に背負ったリュックを下ろしその上に座った 「はやくでていってね! ここはにんげんがいて いいばしょじゃないんだよ!」 「あんまりアリスをおこらせないでね!」 『なぁ、お前ら番、あー夫婦か?』 「「ゆ?」」 青年の言葉にゆっくり二匹は言葉を止める 「…………」 「…………」 そしてお互いをチラッと見て、同時に顔を逸らすというムカつく仕草をしていた 『なるほどなるほど付き合いたてか、へぇすっきりはしたのか?』 「へ、へんなこといわないでね!」 「そうよ! アリスたちはきよいこうさいなのよ!」 青年の無神経なのかも知れない言葉に二匹は顔を真っ赤にして反論する 『そうかそうかまだなのか、ふぅんそれじゃあ――』 「「ゆ? おそろとんでるみたい!」」 青年はゆっくり二匹を両手で一匹づつ掴み 『俺が手伝ってあげるね!』 「「ゆ!? な、なにいって、ゆぅぅううううぅうう!!」」 両手を振動させながら近づける、そしてれいむとアリスの頬を擦り合わせる 「やめ、やめてね! ま、まだれいむには、は、はや、ゆぅぅん!」 「こんなのいやよぉお! アリスはもっとムードがゆぅぅん!」 『はいはい、勝手に言ってろ』 口ではどうと叫びながらもお互い直ぐに発情して、体中を気持ち悪い液体で濡らしていく 直ぐに静かな休憩所にぬちゃぬちゃという耳レイプものな音が響いて そして、しばらくすると 「「すっきり~~~!」」 底抜けにむかつく声とともに、れみの額から一本の茎が伸び、そこに4つのビー玉程度の実がなった、ゆっくりの元だ 「ゆ、ゆぅ? れ、れいむのおちびちゃん!?」 「そ、そうよ! れいむとアリスのかわいいおちびちゃんよ!」 強制的に作らされた子でも可愛いのか、未だに青年の手に掴まれているゆっくり二匹は目を輝かせる れいむはこれからどうやって子育てをしようか考えていた そして、普段は使わない餡子脳を必死に回転させて自分が子供の頃どんな風に育てられたかを考え出した アリスはこれからどうやってとかいはに育てようか考えていた れいむがおかーさんになるのだから自分は狩りを頑張らなくては、その前に草で赤ちゃんのベッドを作ってあげなくては考えていた 内容は違えど、どの中身は子供のため、これからの希望に満ち溢れていた 「「おちびちゃん! ゆっくりそだってね!」」 『んじゃ、お前お持ち帰りな』 「ゆ?」「ゆべっ!」 さっきも説明したが、ゆっくりの希望なんてゴミでしかないのである 青年は、アリスをその辺に放り投げると、立ち上がり 椅子にしていたリュックサックから皆大好き一家いくつか加工所産の透明な箱を取り出し、その中にれいむを押し込んだ 「ゆ!? や、やめてね! れいむこんなところはいりたくないよ!」 『大人しくしてろって、頭の茎折れるぞ?』 「ゆ!?」 箱に入れられるれいむは抵抗にはならないが、必死に身をよじっていたがそれを鬱陶しく感じた青年の言葉に動きを止めた それを確認して、一応茎に気をつけてれいむを仕舞いこむ 蓋をしてしまうと流石は加工所製、れいむの声はまったく聞こえなくなった 『はい、収納完了、じゃ帰るか、ん?』 れいむを箱につめてリュックに仕舞い直した青年は、足にポスっと言う衝撃を受けた 『……何してんだ? お前』 「れいむをかえじなざいぃぃいいいい!!!!」 足元には鬼の形相で青年に体当たりを繰り返すアリスがいた 「れいむは! れいぶはぁ! これからアリスと、いっしょうとかいはにゆっくりしていくのよ! れいむをがえじなざい!!」 出来たばかりの番を連れ去られそうになったのだから怒りも当然だろうが、相手が悪すぎた 青年はつまらなそうに頭をかくと、アリスに一切かまわず歩き出した 「にげるなぁぁあぁぁぁああああああ!!!!」 人間にとっての歩くは、ゆっくりの走るをはるかに凌駕する アリスは凄まじい気迫で走り続けたが、差は一向につまらずむしろ広がり、最後には疲労困憊で動けなくなってしまった 「れいぶぅ、れいぶぅ!」 それでもアリスは自分の番の名前を呼び続けた …… ………… 『ほぉら、今日からここがお前のゆっくりプレイスだよ! ゆっくりしていってね!』 「ゆっくりしていってね! ゆっくりできるわけないでしょぉおおおお!! はやくれいむをアリスのもとにかえしてねえぇぇえぇええ!!」 青年はれいむを自宅に連れ帰ると、台所の隅に置かれたと長方形の透明な箱に入れた その箱は横幅は30センチほどだが、高さはかなりありゆっくりが跳ねただけでは一生届かないレベルであった 底部は固定されており、体当たりで倒れる心配もなさそうだ 「ゆっ!? それにここはすっごくくさいよ! はやくここからだしてね!!」 その箱の中には汚い汁がところどころにこびり付き、生ゴミの欠片が散乱していた 『ださねーよ、お前はそこでゆっくりするんだよ』 れいむの言葉に青年は笑顔で返す 「こ、こんなところでゆっくりできないよ!! はやくもりさんにかえしてね! こんなばしょじゃおちびちゃんのきょうっいくによくないよ!!」 『知らねーよ、とりあえず明日までにこれ食っとけよ!』 「ゆ!? や、やめ、ゆわぁぁああ!! く、くさい、くさいよこれぇぇえ!!!」 『たりめーだ、前のが死んでから一週間は放置したからなこの時期に、じゃ、任せた』 「これどかしてね! れいむほんとうにおこ――」 れいむの言葉なんかに取り合うことをしないで、青年は蓋を閉めた 防音ばっちりのその箱は、閉めるとれいむの雑音まがいの声は聞こえなくなる 『ふぅー、これで一安心だな、前のコンポスト一年近く使ってたからなぁ、結構愛着あったんだけどなぁ』 青年は一仕事終えた達成感に伸びをしながら、大きく欠伸をした れいむに妊娠させたのは子供の栄養を取る為に沢山食べるだろうという考えからだ 『しっかり仕事してくれよな、俺はゆっくりプレイスとご飯やるんだからさ』 新しいコンポストの働きに期待しながら、青年は家を出た …… ………… 青年が家を出て直ぐ、れいむは叫ぶことが無意味だと気付いた どれだけ叫んでも返事はおろか姿を見せないのだから、これはもう自分でどうにかするしかない、そうれいむは判断した 「ゆぅうう、ここはくさいよ、はやくでないと、おちびちゃんがかわいそうだよ……」 横目で、青年がさっき放り込んだ腐った生ゴミをみて、次に自分の頭に実る赤ゆっくりを見る 「ゆぅ? なんだか、おちびちゃんゆっくりしてないよ?」 生まれて直ぐに見てからそれどころではなかったので、久しぶりに見上げた実ゆっくりは全員苦しそうな顔をしていた 「きっとここがくさいからだね! すぐにゆっくりさせてあげるからね!」 本当は栄養不足により、十分餡子が行き渡っていないからなのだが、れいむは気付かない 生ゴミを避けて、どこか出口はないか探す 見た目を透明なので、どこからでも出られそうなのだが、出口は一つもない それに気付いたれいむは次に上を見る 「ゆぅ、じしんないけど、あそこまでぴょんぴょんするしかないね!」 自分が入れられたのが上からであったのを思い出したのか、れいむは何度も何度もジャンプを繰り返す 箱の高さはゆっくりの頭身の3倍以上、ゆっくりの平均ジャンプは自分の等身の半分 しかもれいむは現在妊娠している、飛び越えられるはずはない しかし、それでもれいむは何度も不毛なジャンプを繰り返す 「ゆっ! もう! すこし! で! でれるよ! アリス! まってて! ね!」 実ゆっくりの表情がどんどん険しくなっているのにれいむは気付かない …… ………… 「ゆ゛、ど、どぼじで、でられないのぉ……」 あれからいくらジャンプしても出られず、壁に体当たりしても出られず それでも諦めずに動き回ったれいむは完全にエネルギーを切らしていた 潰れた大福みたいに床に伸びて、荒い息で憎らしげに目の前を睨んでいた 「は、はやく、でないと、お、おちびちゃんが、ゆ?」 呼吸を整えようとしたれいむの前に妙なものが落ちた 黒くしわくちゃになった丸い物体 最初れいむはまた人間が上から何か入れたのかと思い、見回したが誰もいない しかし、その上を見たときに自分の茎が目に入った その先端にぶら下がっていた実ゆっくりがなくなっていることに気付くにあたり、目の前の物体の正体を理解した 「お、おちびちゃんんんんんんんんんんんん!!!!?」 そうれいむの目の前に落ちた、しわくちゃのレーズンみたいな物体は茎の先端に実っていたおちびちゃんだ 栄養が行き渡らなくなったことにより、先端の一匹へ回す分を他に拡散したのだ その結果、栄養の行き渡らなくなったそれはどんどんしなびて、最後には落ちてしまったのだ れいむは目の前でわが子の死を目撃して、目から涙を流しながら絶句した まだお飾りも出来ていなくて、アリスかれいむかも解らないままに死んでしまった子供に何も言えなかった どんな風にゆっくり育ててあげようか悩んでいた我が子が生まれる前に死んでしまった 「どぼじでぇ……どぼじででいぶのおちびちゃんがぁ」 『そりゃお前、飯食ってねーからだろ』 「ゆっ!?」 不意にかけられた言葉に、れいむは顔をあげる そこにはビニール片手に青年が立っていた 「はやぐごごからだせぇぇぇぇえええええええ!!! おちびちゃんがしんじゃったでしょぉおおぉおおおおおおお!!!!」 れいむは空腹も忘れて、全力で壁に体当たりをした しかし、それで壁が壊れるわけもなく、れいむは壁にぶつかり顔を痛めだだけだった 『あー、ほらまた、そんな状態で動くから……』 「なにいってるんだぁぁぁあああ!! いいからはやくだ……ゆぅ?」 青年が箱の中のれいむ、その少し前を指さす れいむは怒鳴りながらもチラッとそっちに視線を動かす、そこには 「ゆ、ゆぅ? おちび、ちゃ、ゆぅううううう!!??」 またしわくちゃのレーズンみたいな物体が転がっていた 慌てて自分の頭の上を確認するが一つまた減っていた 「ど、どぼじでぇぇぇえぇええええええええ!!!!?」 『だぁかぁらぁ、飯食えよ飯、食わないとまた死ぬぞ?』 「ゆゆ!?」 青年の言葉にれいむは目を見開く そして体を震わせて叫ぶ 「ばにゆっでるのぉおおおおお!!? ごごがくさいからおちびちゃんしんじゃったんでしょぉおおおおおお!!!」 『はぁ?』 れいむの中では、ここの臭いのせいでおちびちゃんが死んでしまったということになっているらしい 青年は呆れたように溜息をつくと、また箱の中を指差した 『ほれ、お前が声出して無駄にエネルギー使うから……』 「ゆぅううう!?!?」 またれいむの前に萎びたおちびちゃんが落ちる これで、れいむの茎に生っているのは後一匹になってしまった 「でいぶの、アリスとの、かわいい、かわいいおちびちゃん、が……」 れいむは体を小刻みに揺らす、今にも爆発しそうな怒りを溜め込んでいるのだろう 青年はそれを見て『あーあ、こいつ馬鹿だな』と呟いた 「よぐもぉおおおおおぉおおおおおおおおおっぉお……お、おぉぉお、お、おお、ゆ? まっくらさんだ、よ?」 『だから早く飯を食えっていったのに……』 青年はつまらなそうに箱をあけ、中の臭いに顔をしかめると近くに置いてあったゴム手袋をはめ、れいむを取り出した 「おちび、ちゃん、どこいったの? もうよるさんなの? おちびちゃん? アリス? どこいったの?」 れいむは皮の中の餡子がついに限界まで無くなり、目玉は体内に落ちてしまった 茎に生えていた実ゆっくりもレーズンになり、茎自体も萎びてしまっていた 『はいはい、ゆっくりゆっくり』 うわ言の様に繰り返すれいむに適当に答えると、青年は窓を開けてれいむを放り投げる れいむの体にはほとんど餡子が残っておらず、そのせいでビニール袋を投げるようなものになり、飛距離もほとんど出ずに庭に落下した 時期に蟻か何かの餌になるのだろう 青年はゴム手袋をはずして、大きく欠伸をしながら呟いた 『またコンポスト用のを拾いにいかなきゃかぁ、案外向き不向きがあるんだなぁ』 そう考えると前のコンポストゆっくりは優秀だったんだな、と感慨にふける ゴミ袋に入れて捨てるのではなく墓でも作ってやればよかったと考えながら 「つってももうゴミやばいし、その辺から適当に連れてくるか」 青年は次はどんなゆっくりをコンポストにするか考えながら、家を出た 今さっき投げ捨てた、ほんの数時間前まで希望にあふれていたれいむのことなどとっくに忘れて
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饅頭に人の顔が貼り付いてるだけの物体、ゆっくり。 この謎生物がここ、幻想郷に突然現れてから久しく経つ。 最初の頃こそ、「ゆっくりしていってね!」→「ちょうきめえ!」のコンボで駆除されるだけだったが、 徐々に研究が進み、人間にとって様々な形で役立つものだという認識が広まってきた。 ゆっくりが今では生活物資の中でも重要な位置づけになりつつある。 ゆっくりの一番よく知られた用途はやはり食用。 何せ饅頭なので、少し汚れを落とすだけでそのまま食べられる。 幻想郷は甘味料を精製できる作物があまりよく育たないため、 これは本当にありがたいものであった。 次に力仕事。 ゆっくりは個体差が激しく、中には牛や馬以上に大きく力強く育つ傾向を持つ種がいるのだ。 これらの系統を幼体の頃から調教することで、家畜同様の存在として利用。 知能も比較的高いため、農作業や運送業の負担は大きく軽減された。 そして愛玩用。 見た目はそれなりに愛嬌があり、人語を解することもあってペットとしてもよく飼育されている。 中には徹底的な教育を施し、ゆっくりに秘書のような役割を担わせている人もいるくらいだ。 しかし、これらの用途に充てられるゆっくりは一握りの良質なゆっくりでおおむね足りる。 残りの、箸にも棒にもかからないようなゆっくりたちにはどのような使い道があるのか。 それを今から見て行こうと思う。 _______________________________ 昼が一年で最も長い時期、 幻想郷の森の中は大勢の人間たちで珍しく賑わっていた。 誰もがかごを担いでおり、手には長い菜ばしが握られている。 見た目にはゴミ拾いか山菜取りに来たようにしか見えない。 しかし、今の彼らの目的はそんなものではなく、ゆっくりだ。 彼らは木の根元を主に探り、それらの居場所を見つけようとしていた。 「あ、いたいた 相変わらずきめぇ外見だなあ」 ゆっくりを生け捕りに来た一人である青年が、大木の根元に空いた穴を覗き込むなり、苦笑しながらつぶやく。 もし何も知らない現代人がこれを見たら卒倒しているだろう。 穴の中には人間の生首のような物体がいくつも鎮座していた。これがゆっくりだ。 ゆっくりたちはまだこちらに危険性に気づいてない様子だ。 ゆっくりしていってね、と無邪気にこちらへ話しかけてくる。 しかし青年はそれに答えることなく、菜ばしで手早くゆっくりたちを背中のかごへ詰めていく。 さすがにゆっくりたちも騒ぎ始めるが、力の差が有りすぎて抵抗らしいことは一切出来ない。 数分もしないうちに、かごの中はゆっくりで満たされた。 傍目からは、巨大な白キノコがかごにたくさん収まっているようにも見える。 うーん大漁大漁、と彼は満足げだ。かごの中からは声が幾重にも聞こえてくる。 ふと周囲を見回すと、青年の仲間達がやはりゆっくりたちを満載したかごを背負っていた。 もう充分かね、と皆に呼びかけると、肯定だけが返事として来る。 この日のゆっくり捕りはこれで完了だ。 人里へ戻った青年たちは、休むよりも先に、とある作業場を訪れた。 里の人々からは一般にかぎ屋、たま屋と呼ばれ親しまれているところだ。 やあおつかれさん、と作業場の入り口で番をしていた壮年の男性が、ねぎらいの言葉を彼らへかける。 準備はできてるから、と続けて言われ、会釈した青年たちは作業場の奥へと進む。 一分ほど歩くと、周囲に比べてひときわ大きな建物が見えてきた。 彼らはそこへ重い扉を開いて入る。内部は上にも横にも意外なほど広く、遮蔽物も特に見当たらない。 せいぜい作業用の小道具が散らばっている程度だ。ただ大広間があるだけ。大勢が作業するための構造。 あらよっと、と青年たちはかごの中身を床にぶちまける。そこでようやく一息つく者も多い。 広間に放り出されたゆっくりたちは人間達に悪口を浴びせる。 しかし彼らはその言葉に反応せず、ただゆっくりたちの様子を眺めているだけ。 今は特にこれ以上何もされないようだとわかると、この建物を自分達のゆっくりプレイスだと宣言し、 ゆっくりたちは広間を好きに跳ね回り始める。割りと楽しそうだ。 これがゆっくりたちにとって最後の自由時間。 10分ほどそんな光景が続いていたのだが、眺めていた青年がふと口を開く。 「こいつらの中で他に回せそうなのいないな。全部こっちで使うわ」 彼らはゆっくりたちを選別していたのだ。 ゆっくりたちに好きにさせ、どんな行動をとるかを見れば、 他の役に立つかどうかはだいたい判断がついてしまう。 青年たちの捕ってきたゆっくりたちは自らの心配をまるでせず、ただ目の前の状況を自分勝手に楽しむだけ。 どんな運命が待っているか考えようともしない。 家族間のつながりも弱いらしく、他のゆっくりを心配するとかそういったそぶりもなかった。 野生育ちだけあって皮は丈夫なようだが、それだけだ。おおよそ最低品質のゆっくり。 こうしてこのゆっくりたちの運命は決まった。 彼らが一斉に動く。 飛び跳ねていたゆっくりたちは再び捕まえられ、かごの中に詰めなおされる。 また悪口が飛んでくるが、蝉の鳴き声程度にしか青年たちは感じていない。 そして作業が始まった。 手に持ったゆっくりに対して、男たちが小刀を当てる。 ゆっくりたちもおびえ、ゆっくりやめてね、などと命乞いの言葉を投げかけるが、やはり反応はない。 よし、と彼らは軽く気合を入れると、ジャガイモ剥きの要領でゆっくりたちの頭髪を剃っていく。 皮には傷をつけないよう、慎重かつ素早く行う。一匹剃り終われば、次のゆっくりをつかみ出す。 髪を剃られているゆっくりたちの悲鳴は一際大きくなるが、それは人間には無視され、 かごの中のゆっくりたちをさらに怯えさせるだけで終わる。 30分も経たずに、ゆっくりたちは全て頭髪を失い、ただの人面饅頭と成り果てる。 床に整然と並べられたそれらはいよいよもって不気味だ。 逃げ出さないような処置がなされているわけではないが、 ショックが大きいらしくどれも白目を剥いた放心状態。そんなことはおきないだろう。 ここからが難しい局面となる。 青年たちはまず手のひらサイズのゆっくりから取り掛かることにした。 ゆっくりを床に押し当て、静かに転がす。 その場で何度も回しているうちに、人面饅頭の形状が真球に近くなっていく。 何度も顔面を床へ押し付けられ、ゆっくりたちはまたくぐもった悲鳴をあげる。 彼らはお互いに手元のゆっくりの形状を確認しあい、できるだけ真球の精度を高めていった。 だいたい満足のいく程度に形状が整ったところで、催眠ガスを人面ボールに吹きつけ、仮死状態にする。 そうしてゆっくりたちはまた別の木箱に詰めなおされていく。 こうして一定の処理をなされたゆっくりたちとは別に、建物の一角ではもう一つ、別の工程が進んでいた。 こちらもゆっくりたちを用いることには変わらないが、扱いがだいぶ手荒い。 ゆっくりの中身である餡子を手で取り除き、集めているのだ。 餡子を全て失えばゆっくりたちは絶命する。やめてえ、などと悲鳴が常に絶えない。 からっぽの皮は、床へ無造作に捨てられ、頃合を見計らってゴミとして片付けられる。 まさにゆっくりたちの処刑場だ。 集められた餡子は黒色火薬などの様々な薬品と配合される。 混合された餡子は一般に和剤と呼ばれ、この作業場で製造されている製品、花火玉の部材となるのだ。 さらに混合餡子、和剤は花火玉の炸裂に用いる割薬用と爆発炎の色合いを調節する「星」用へ分けられ、 それぞれ水や糊とさらに混ぜ合わせた上で、鉄釜の中に用意されたモミ殻や砂粒へまぶされていく。 それらは少しずつまとまった形となっていき、次第に丸みを帯びる。 最終的には、火薬でできた親指サイズの玉がいくつも釜の中に鎮座することになった。 花火の核となる「星」だ。これが爆発することで夜空に花が咲く。 野生のゆっくりの多くは食べられなくはないが、無機物さえ食べる雑食のため、不純物が餡子に多く含まれており、あまり美味しくない。 一部の豊かな餌場を持つゆっくりや養殖されているものだけが食用になっている。 しかし、食用以外の用途においても、ゆっくりたちの餡子は大変便利な性質を持つ。 野生で暮らすうちにゆっくりの体内へ蓄積される様々な不純物は、集めれば化学薬品として使える濃度にまで達しているのだ。 餡子そのものも変質しているらしく、それらの薬品を安定させる基材として働いている。 幻想郷で火薬の原材料というと、厠で得られる焔硝くらいしかまとまった量が取れなかったものだが、 野生のゆっくりの餡子に含まれる薬品を使って「星」を作れば、バリエーションに富む爆発炎を持つ花火が作れるのだ。 薬品以外の不純物も、爆発炎の色に個性を与えてくれる。 そのため、安全に作業を行うという意味でも、基材である餡子ごと配合してしまうのが今の主流だ。 基材を何重にも用いて安定させているとはいえ火薬。 慎重に箱へ詰められ、作業場の庭で天日干しされる。 前述の、真球状に整えられた仮死状態のゆっくりたちも白目を剥いたまま並べられている。 正直、かなり不気味だ。 「星」は一度乾燥させれば完成というわけではない。 予定される爆発炎の大きさに合わせ、何度も和剤を塗りつけて大きさを増す必要がある。 塗りつける度に乾燥させる必要が有り、とても手間がかかるが、この手間を惜しめばあのきれいな花火は見られないのだ。 今回はあらかじめ作っておいた「星」で花火玉の製作を行うので、 真球状のゆっくりたちの乾燥を待てばいい。 このゆっくりたちは「星」を包み込む玉皮として集められたのだ。 野生のゆっくりの中でも、そこそこの強度の皮を持つ種類がこの工程に回される。 少し手を加えただけで理想的な玉皮として働いてくれるあたり、無駄が少ない物体だ。 乾燥し、皮がだいたい固まったゆっくりたちは、作業場の中へ再び戻される。 まな板の上へ無造作にあけられると、仮死状態だったゆっくりたちが意識を取り戻す。 意識を取り戻さないほうが幸せなのだが。 皮が固まっているため、ゆっくりたちはあまり口を動かせず、 それらの出す声はくぐもっていてよく理解できない。文句でも言っているのか。 青年たちが包丁を取り出すと、ゆっくりたちの玉が微動する。逃げようとしているのだろう。 だが皮が固まり動けない今、そんなことは出来るわけもない。 そして人間で言う耳のラインで、ゆっくりたちは縦へ一気に両断される。 ゆ゛ぎっ゛などと小さく悲鳴があがり、ゆっくりたちの一部はここで絶命してしまう。 野生のゆっくりは生命力が強く、餡子が完全に失われない限り、落命することはあまりないと一般に言われるが、 短時間で大量の餡子を失えばやはり死ぬ確率は高い。 仮死状態から覚めたばかりで、皮も固まり感覚が鈍っていても、この激痛は堪える。 残りの多くも口から軽く泡を吹いてだいたい気絶した。 半分に割られたゆっくりたちは、中の餡子を掻き出されていく。 そうするとゆっくりは意識を取り戻し、ゆ゛っゆ゛っと不安定な声が漏れる。 「星」が中に詰められる程度まで餡子を減らしても、大半のゆっくりたちは息があるようだ。 そして後頭部の方には、花火玉の起爆において、導火線の役割を果たす「親導」という棒が差し込まれる。 これが発射の際に外皮から引火し、中心部まで到達すれば爆発するのだ。 餡子を接着剤代わりにして、ゆっくりの中に「星」が隙間なく埋められていく。 中心部にはさらに割薬が詰め込まれる。これを和紙で固定すれば中身は大体完成だ。 こうして、二つに割られたゆっくりは再び貼り合わされ、外からも和紙が丁寧に貼られる。 顔の部分だけは和紙を貼らずに露出させたままにしておく。 生首のミイラのような物体が、無数に作成され、ゆっくり花火玉の製作はこれで一段落。 あとは出荷を待つのみだ。息のあるゆっくりたちは泣き言らしき声を延々と垂れ流している。 餡子が残ってさえいれば、何も食べなくてもゆっくりはしばらく生きていられるのだ。 今回製作された分は再び仮死状態にされ、翌週には納入されていった。 花火大会の夜。 人里の傍らを流れる大きな川の中州に、打ち上げ用の大筒がいくつも立てられていた。 周囲には打ち上げの職人達が大勢で待機し、世間話に花が咲く。 やがて箱詰めされた花火玉が到着すると、彼らは打ち上げ作業に取り掛かる。 箱の蓋を開けると、中にはゆっくり花火玉たちが、顔をこちらに向ける形で収まっていた。まだ生きている。 ゆっくりたちは仮死状態から覚め、こちらに気づくと、ゆっくりしていってね、と言葉を放つ。 今日の花火玉は元気がいいな、と打ち上げ職人達も感心した様子だ。 「今年のゆっくり花火玉はイキがいいやつばかりですからね。皆さんにはとびきりの悲鳴を聞かせられそうですよ」 花火職人である青年たちは、自信ありげに答えた。 花火玉のうちの一つを慎重に掴む。 自由にしてもらえると思ったのか、掴まれたゆっくりの顔の表情が明るいものになる。 だがそんなゆっくりを無視して彼らは大筒の中にそれを装填した。 大筒の奥からゆっくりの不思議がるような声が聞こえる。 職人達はきちんと玉が収まっているか確認し、さて、とつぶやいた後、大声を出した。 「発射いくぞーーーー!」 点火。 「ゆゆ!?」 ゆっくりたちも異変に気づく。 炒られた豆が弾けるような音が大筒の引火した導火線から聞こえてくる。 ゆっくり出してね!とゆっくりも逃げ出そうとするが、どうにもならない。 射出。 「ゆぴゅっ!?……あじゅいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」 高速で打ち出されたゆっくり花火玉は、太い白色の尾を引いて上昇。一般に昇銀竜と呼ばれる花火玉だ。 「ゆっ!?すごい!おそらがちかいよ!」 打ち出されたゆっくりは、数瞬後の自分の運命も知らず、のんきに最後の思考を行う。 発射された際に親導へ引火した火が、ゆっくり花火玉の中心部に到達した。 ゆっくりの目や口を押しのけて爆圧が開放される。 「っぶぇ!」 炸裂。 ゆっくりは爆炎の中に消えた。 夜空に一輪の花が咲く。 無数の金の火塵が尾を引いて散華し、その過程で様々に変色していった。 菊先と言われる、定番の花火だ。 おお、と川岸の観客たちから歓声があがる。その中には花火玉の製作を行った青年達もいた。 花火の出来に満足げだ。 だがゆっくりたちはそれどころではない。 仲間が打ち上げられ爆発するところを間近で見て、恐慌状態に陥っている。 発射場の周辺に漂う、爆発煙の匂いもそれを煽った。 ゆっくり花火玉の入った箱が軽く振動しはじめる。 ゆっくりたちが泣き喚いたり、逃げ出そうと体をよじっているからだ。 さすがにこれは危ないので、耐火服を着込んだ者が箱を押さえつける。 箱の中のゆっくりたちは一様に絶望の表情で染まり、悲鳴を上げ続けた。 だが、これこそ花火師たちの狙いだ。 次の花火の発射準備が進む。 いやだあ、などと掴み上げられたゆっくりたちが叫ぶが、誰も相手にしない。 そうして、次の花火が淡々と打ち上げられる。 「…………ひぎゃぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?!」「っぷゅ!」 空にゆっくり花火玉たちの悲鳴が響き渡る。直後、爆炎が空に花開く。 夏の夜においては、これも風流の一つだ。 通常の花火玉でも、打ち上げられると独特の風切り音が聞こえるが、 ゆっくりの悲鳴はその何倍も大きい。発射場からだいぶ離れた博麗神社でも聞こえるくらいだ。 恐怖の悲鳴と、華麗な爆炎の併せ技。耳と目で楽しむ、これがゆっくり花火玉の醍醐味だ。 「おがぁざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!」「あがっ!」 「もういやだぁああ!……ぱびゃぁぁぁぁぁぁああああああっ!」「ぱじゅっ!」 「……わきゃらなぃょぉぉぉぉぉぉおおお?!」「わぎゅっ!?」 「……ちぃんぽぽぽぽっぽぽぽほっ!」「ぽりゅっぷ!」 ゆっくりたちの悲鳴が爆炎に消えるたび、たまや、かぎやなどと明るい歓声が立ち上がる。 花火大会は滞りなく進み、ゆっくり花火玉の残りもほとんどなくなった。 そこへ、大会主催者、と書かれた札を胸につけた人物が現れる。 「あ!これはこれは 鬼意山ではないですか」 鬼意山、と呼ばれた彼は、打ち上げ職人達にに軽く会釈すると、 そろそろ時間なのでラストにふさわしいやつお願いしますよ、と不敵に笑う。 「ゆぶぶ……」 鬼意山のリクエストを受け、打ち上げ職人達がリヤカーに乗せて持ち出したのは、 ドスゆっくりを原材料にした、特大の花火玉だ。 現代日本の花火玉の規格で言うと、30号の花火玉のさらに数倍はある。 当のドスゆっくりは子供のゆっくりたちが目の前で次々と星になったため、すっかり生気を失っていた。 巨大なドスゆっくり花火玉を打ち上げるには、 それに用いる筒も巨大なものとなる。もはや戦争で使われる大砲にしか見えない。 ドスゆっくりは十数人がかりで荷揚げされ、縄や台車を使われて筒のの中に収まる。 ゆっくりしね、と周囲の人間に当り散らすが、返事は一切返ってこない。 もう彼らにとっては、ゆっくりの言うことは動物の鳴き声程度にしか思えないのだ。 カエルや蝉の鳴き声に耳をすますことはあっても、返事をすることなどない。 悲鳴などあげてやるものか。それがドスゆっくりの最後の意地だった。 だが、筒に収まると同時に、大筒の周囲から職人達が退避していく。 そして、数字を数える大声が響き始める。 今までの発射過程とは違う様子に、ドス花火玉も戸惑う。 やがて、大声が0を告げると、筒の下から爆炎と轟音が飛び出す。 「ゆがぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!?!!!!?」 他の花火玉とは比較にならない高速度で、大筒ごとドスゆっくりは飛翔。 決してあげるものかと誓った悲鳴も夜空にあっさり響き渡る。 爆発の恐怖と、ゆっくりの許容限度を超えた超高速に、ドスゆっくりの精神は崩壊寸前だ。 発射煙を引きながら上昇する大筒。 やがて、大筒に封入された燃料が尽き、夜空の頂点に届いたところで、 ドスゆっくりの中心部の爆薬に火が達した。 一秒を百分割しても足りない刹那の中で、 内部からの膨大な爆圧に、ドスゆっくりの真球状の体は醜く歪み、膨張する。 その両目や歯、舌がまず吹き飛び、ほぼ同時に餡子が玉皮を突き破り飛び出す。 「げぶっ!」 その醜く歪んだ姿も、一瞬でまばゆい光の中に消えた。 花火大会最後の大花火は、昼と見まごう程の輝きと轟音を放ち、消えていく。 あまりの大音響に、窓硝子にヒビが入る家屋も出た。 だがそのことに不満を持つ者はいない。 これが今の幻想郷で生きる普通の人間達にできる、最大最強の芸術作品なのだ。 花火大会が終わり、帰路に着く人々の顔は一様に明るい表情。 その様子を眺める鬼意山と職人達も実に満足そうだ。 ゆっくりたちの破片が散らばる発射場で、 次はもっと残虐にやりたいですね!と、彼らは早くも次回大会に意欲を見せていた。 超重量の物体を打ち上げるには、通常の爆薬では無理! そう考えた職人達は、妖怪たちと協力して新しい打ち上げ方法と専用爆薬を開発した。 これは現代世界の歴史においても、ロケット打ち上げ用に使われたことがあるものだ。 そして打ち上げの必要量を用意するのに、数千、数万のゆっくりが潰されたという。 これだけの手間暇をかけてこそ、花火というものは人の心を打つひとときを提供してくれる。 クソの役にも立たないゆっくりたちであっても、このように工業製品の原材料として活躍してくれるのだ。 人間がゆっくりを真の意味で使いこなすのも、そう遠くは無いだろう。 ゆっくり花火 おしまい あとがき ここまで読んでくれた方ありがとうございます。 物語風の文章を書くのは小学生以来なので、 「へー、俺こんな文章書くんだ……」と妙に客観的な視点からの作業になりました。 もっとゆっくりをじっくり痛めつけたかったのですが、 花火が一瞬で散るものである上、花火玉の製作過程へゆっくりをどうやって組み込むかに夢中で、 そこまでなかなか気が回らないという結果に。 もっとゆっくり同士のやりとりがあったほうが、虐待にも熱が入って印象的なものになるので、 もし次があればそこを重視した話を作ってみたいです。 このSSに感想を付ける
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オリ設定有 虐待ほぼ無し ぶっちゃけただのネタ 「じじいさっさとはなしてね!!いまならゆるしてあげるよ!!」 「あとおかしももってきてね!!そしてすぐしんでね!!」 ぎゃあぎゃあ騒ぐゆっくり共が入っている袋を担いで歩く俺。ゆっくりは村に来て畑を荒らすゲスどもだ。 だいたい村に来るゆっくりはゲスかバカばっかりである。普通のゆっくりは来る必要ないし。 そして村から少し離れた小屋に着く。小屋にしては少し大きめではあるが、人間が住むには狭い程度の大きさだ。 そして扉は閉まっているがここからでも小屋の中の生物の声が聞こえてくる。 「ゆゆっ!?このこえは…」 がちゃ 『うー!』 「れみりゃだあああああ!!!!!!!」 げすゆっくり達が言うとおりここは村のゆっくりれみりゃの飼育小屋である。 その数は結構多く、五十を超えるほど。ただし三分の二くらいは子供だ。 俺は持っている袋の中身を餌箱の中に入れる。げす達はぼとぼとと落ちた、中にはつぶれたものもいたが気にしない この箱はゲスゆっくりが逃げないよう結構深い。 しかし空を飛ぶことができるれみりゃには簡単に入ることが出来る。 「ほーれ、あまあまだぞー。たっぷり食えよ」 「うー♪」 「やめてね!!れみりゃはゆっくりできな…ああああああ!!!」 「だずげでぇええええ!!!」 「いびゃああああああああああ!!!!!! あっという間に子れみりゃにたかられるゆっくり達。 狭い箱を必死に転がって抵抗しているものもいるが、そいつはすぐに親が押さえつけるので結局何もできず中身を吸われる。 餌箱の底にはさっきまで生意気言ってたゆっくり達のデスマスクだけが残った。これは後で畑の肥料にする。 『うー!うっうー!』 「うまかったか?そいつはよかった」 『うー!うー!』 「ああ、待ってろ今開けるからな」 子れみりゃに返事をしながら親れみりゃ用の入り口を開ける。ちょっと大きい木窓のような代物だ。 そしてあっという間にそこから飛び立っていく親れみりゃ達。小屋にはまだ狩りができない子れみりゃだけが残った。 それなりに昔、ゆっくりと呼ばれる饅頭生物が現れた。 そしてそいつらはだんだんと野生の生き物として知識をつけ、人間の畑を襲うようにもなった。 そこで農家は対策としてそいつらを捕食するゆっくりを飼うという流れが起きる。それがれみりゃというわけだ。 ゆっくりの捕食種であるれみりゃを飼うようになった村は次々と増えていった。 分かりやすくいうとねずみを取るために猫を飼うようなものだと思えばいい。 そしてそれを繁殖させ、別の村などに売り払うのがこの小屋である。 ちなみに全て胴体無し。ペットではなくあくまで狩りをやらせるためのゆっくりなのだ。胴体有など売れるはずも無い。 胴体有は動きは遅い、わがままは言う、野菜を引っこ抜くことから逆に害獣扱いされている。 『うー♪うー♪』 子れみりゃ達がいっせいに歌う。満足したのだろう。 一日一食で適当なゆっくりで済むのだから実にリーズナブルだ うちでは基本子供には餌をやるが親には自分でとりに行かせるようにしている。 なぜならゆっくりを取れないと飼う意味が無いからだ。 そのため餌は子供の分だけしか入れない。そして親れみりゃは子れみりゃに優先的に与えるので狙いどおりに食べてくれる。 後は親達を解放してきちんと狩りに行かせる。しばらくしたら戻ってくるのできちんと集まってるか確認したら閉める。 彼女達はここを家だと認識している上に、子供を残しているから何もしなくても戻ってくる。副業としてはかなり楽である。 俺は親が全員飛んでいったのを確認すると、小屋を出て家へと戻った。 次の日。朝日が顔を出す頃に小屋に来る。 親達が戻ってきており、うとうとと眠っていた。 こいつらは夜行性だからそろそろ眠る時間なのだろう 「ひぃ、ふぅ、…よし、足りてるな」 俺は数を数えて全員いる事を確認すると出入り口を閉め、畑仕事へと戻った。 ~~~~~~~ これだけ書くのにえらく時間かかってしまった。 現在のんびりゆっくり戦乱シミュを製作中…完成するかどうかも不明だが 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 巨大まりさ襲来 ゆっくり埋め どすまりさの失敗 原点 ゆっくり駆除ありす まきぞえ なぐる ゆっくりのある田舎 現実的なドスまりさ このSSに感想を付ける
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諸君、私はゆっくり虐待が好きだ 諸君、私はゆっくり虐待が好きだ 諸君、私はゆっくり虐待大好きだ 鞭が好きだ 棍棒が好きだ 水攻めが好きだ 言葉攻めが好きだ 切断するのが好きだ 神社で 加工所で 空中で 野菜畑で 平原で 太陽畑で 竹林で 実験室で この幻想郷で行われるありとあらゆるゆっくりの虐待行動が大好きだ 列を並べたゆっくりを弾幕の一斉発射がピチューン音と共にゆっくり吹き飛ばすのが好きだ 空中高く放り上げられたゆっくりが弾幕の効力射でばらばらになった時など心がおどる ハンターの操る河童製の88mm(アハトアハト)がドスゆっくりを撃破するのが好きだ 悲鳴を上げて群れから飛び出してきたゆっくりを弾幕でなぎ倒した時など胸がすくうような気持ちだった ペニペニを勃起させたゆっくりアリスの横隊がゆっくりの群れを蹂躙するのが好きだ 恐慌状態のちびゆっくりが既に息絶えたゆっくりアリスを何度も何度も食いちぎっている様など感動すら覚える 敗北主義の逃亡ゆっくり達を木の上につるし上げていく様などもうたまらない 泣き叫ぶゆっくり達が私の振る下ろした手の平とともに 金切り声をあげるシュマイザーにグチャグチャと薙ぎ払われるのも最高だ 哀れなゆっくり達が雑多な棒切れで健気にも立ち上がってきたのを 夢見のICBMミミちゃんが森一区画ごと木端微塵に粉砕したとき等絶頂すら覚える ゆっくりの家族に家を滅茶苦茶にされるのが好きだ 必死に守るはずの田畑が蹂躙され、作物達が食い散らかされていく様はとてもとても悲しいものだ ドスゆっくりの体重に押し潰されてゆっくりさせられるのが好きだ ゆっくれみりゃに追い回され、害虫の様に地べたを這い回るのは屈辱の極みだ 諸君 私はゆっくり虐殺を地獄のような虐待を望んでいる 諸君、加虐衝動に付き従う虐待お兄さん諸君 君達は一体何を望んでいる? 更なる虐待を望むか? 情け容赦ない糞のような虐待を望むか? 虐待虐殺の限りを尽くし、千年生きた記者を泣かす。嵐のような虐待を望むか? よろしい、ならば虐待だ 我々は満身の力を込めて振り下ろさんとする握り拳だ だがこの60スレもの間虐待し続けてきた我々に ただの虐待ではもはや足りない!? 大虐待を!! 一心不乱の大虐待を!! このSSに感想を付ける