約 3,979,949 件
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1117.html
次の日、マコトが学校から帰ろうと下駄箱で靴を出していると、突然に声をか けられた。 「アマギくん。」 親しげでありながら礼儀はわきまえている、クラスメイトへの呼び掛けの模範 のような調子でそう言ったのはコウタ・キムラ――マコトのクラスの学級委員長――だった。 マコトが彼の方に顔を向けると、彼は何やら神妙な面持ちでいる。 どうしたのか、とマコトが訊くと、彼は言った。 「今日、これからいいかな……コバヤシくんのことで、ちょっと。」 ポテトが乗ったトレイを手に席に戻ると、キムラは携帯電話を閉じ、マコトを見た。 「ポテトだけ?」 「ああ」 「ハンバーガーとかは?」 「腹減ってないし。」 ゆっくり話せる場所を、と学校の近くにあるファーストフード店に入ったのは 失敗だったかもしれない。マコトは前回タルタロスでコラージュの話を聞いてか らというもの、肉を口にするのを避けるようになっていた。 そんな彼に向かいあって座るキムラのトレイにはてりやきバーガーのセットが 乗っかっている。気分が悪くなって、マコトは目を逸らす。 「そんなこと言って」 キムラがニヤリとして人差し指を軽くマコトに向ける。 「お金無いんでしょ。バイトしてないんだろ?」 「どこ情報だよそれ」 「コバヤシくん情報」 笑えなかった。 「……それで、今日は?」 しばらくして、マコトはポテトをくわえて言った。 キムラはてりやきバーガーの包み紙を、ソースが手につかないように丁寧にた たんでトレイに置く。コーラを一口飲んで、それから答えた。 「今日さぁ」 キムラはマコトではなく、トレイ上の広告を見ていた。なんでもない話をする 体を保ちたいのかもしれないが、不自然だ。 「先生が言ってたけど」 キムラは少し声を落とす。 「行方不明だよね……コバヤシくん。」 マコトは曖昧に頷いた。 そうだった。ユウスケの母はついに(やっと)警察に捜索願を提出し、当然それ は学校にも伝えられ、それを受けて今日のホームルームで担任の教師はクラスメ イト全員に「コバヤシが最近悩んでいる様子は無かったか」、などという見当外 れなアンケートをとったのだった。マコトは紙を白紙で出した。 「ああ、そうだな。……心配だ。」 白々しく、マコトはそう言う。 タルタロスの薄暗い部屋の缶に収められたあの赤黒い粉を、心配? なんだか少し可笑しく思えて、マコトはわずかに吹き出す。 「何が可笑しいんだよ」 その様を見たキムラが不快そうに言った。 「いや、べつに。」 マコトは軽く頭を振って、改めてキムラを見る。 「それで――また、俺が何か知ってるんじゃないかって?」 「……うん、そう。」 頷くキムラ。 マコトは椅子に座りなおす。 「悪いけど、俺は何も知らないよ。」 そう言って、マコトはまたポテトを口に運んだ。何か飲み物も頼めばよかった。 会話はそこで途切れた。それでもキムラはマコトの様子を伺うようにチラチラ と見ていたが、やがて軽く息を吐いて、立ち上がる。 「ちょっとトイレに」 そうしてトイレへ消えていくキムラを見送って、少しの間マコトは1人でポテト を消化していたが、ズボンのポケットから感じた不意の振動にその手を止めた。 震える携帯電話をポケットから引っ張り出し、開く。電話だ――耳に当てる。 「もしもし」 「こんばんは、アマギさん。」 事務的な、聞いたことのない声。しかしマコトはすぐに理解した。 「タルタロスか」 「はい。次回の対戦カードと日時が決定いたしましたのでお伝えいたします。」 「ちょっと待ってくれ、メモを……」 言いながらマコトはトイレの方を目で窺い、それから手帳を取り出した。 「……よろしいですか?」 「ああ。」 「ではお伝えいたします。日時は明後日、土曜日午後3時ちょうどとなっております。 もしも都合がつかないのでしたら今、仰ってください。」 「……多分、大丈夫。」 「では次に対戦相手についてお伝えいたします。」 「ああ」 「登録名は『ケルベロス』。現在まで3ゲームを経験しているプレイヤーです。こちら で独自につけているランキングでは、アマギさんの2つ上に位置しておりますが、バラ ンス的には『ケルベロスやや有利』に留まると判断いたしました。」 「え?」 「いかがなさいましたか?」 「登録名って……」 「登録名とは、タルタロス登録時に登録される、タルタロス内部でのみ通用する名前でございますが。」 「……そういえば、あったな。」 マコトの額を冷や汗が伝う。 思い出した。タルタロスとの契約時に記入した書類に、たしかそんな欄があった。そし て、俺はいい名前が思い付かなかったから、その欄に―― 「アマギさんは『マコト・アマギ』と本名で登録されております。」 ――どこまで間抜けなんだ俺は。 「……わかった。じゃあちょっと悪いけれど、その登録名を変更するのはできる?」 「今、でございますか?」 「今。」 「……少々お待ちください。」 『少々』待った。 「……お待たせいたしました。手数料として1万円ほどいただければ、今すぐの変更は可能です。」 「頼む。」 マコトは最初にコラージュから渡された報酬には手をつけていない。その程度は問題ではなかった。 「了解しました。では、変更後の名前をどうぞ。」 「えーと……」 そこまで言って、マコトは詰まる。名前を考えていなかった。 「そうだな……」 早くしないとキムラがトイレから戻ってきてしまう。マコトはもうどうでもよくなった。 「じゃあ、『ああああ』で。」 「その名前はすでに使われております。」 「マジか」 「はい」 「じゃあ『もょもと』」 「その名前も使えません」 「タルタロスの住人ふざけすぎだろ」 「そちらこそ真面目に考えてください」 「わかったよ、そうだな……」 マコトは少し考える。『タルタロス』と『タナトス』にリベンジするのにふさわしい名前―― 「――『オルフェウス』。」 「……その名前で、よろしいですか?」 「ああ。」 「では登録名を『オルフェウス』に変更いたします。手数料は3日以内にタルタロスまでお願いします。」 「わかった。」 「では、話を戻します。ほかに何かご質問は?」 「……いや、無い。」 「了解いたしました。これで今回の連絡は終わりです。あなた様の勝利をお祈りいたしております。」 「わかった。」 電話は丁寧に切られた。 マコトは携帯電話をしまう。憂鬱さが息と一緒に漏れた。 だけど、逃げない。 どうせ今回戦う相手――『ケルベロス』は自分と同じ人殺しだろう。いや、すでに相手は 3ゲームを経験しているらしいから、殺した人数では向こうが上にちがいない。 相手は悪いやつなんだから、今さら躊躇う必要もないはずだ。 ……相手『も』だな。 それ以上余計なことを考えそうになって、またポテトを口に押し込む。 また横目でトイレを見た。遅いな、キムラ。 と、そう思った直後、キムラが姿を現した。 「いやーまいったよ」 席に戻りながらキムラが言う。 「小さい方のトイレが2つあって、片方故障中でさ、もう片方は怖い感じのマッチョなヤンキーが使ってたのよ」 「へぇ」 「それでしかもその人むっちゃ長い間出そうとしてるのね?仕方なく後ろで待ってたらいきな り『何見てんだ』って絡まれかけてー」 「マジかよ?」 「うん。んで、『ウゼー』って思ったんだけど、その時気づいたんだ。」 「何に?」 「そいつチン○出しっぱなしだったのよ。」 笑うキムラ。マコトも空気を読んで笑う。 「んで、それそいつに言ったらズボンにしまいはじめたからその間に逃げてきたわ。」 「マジ?だったら早く店出ないとヤバくね?」 「いや、ああいうのは3歩歩けば忘れる脳ミソしてるから、必要ないよ。」 「つーかさ」 「ん?」 「これメシ食うとこで話すような話じゃないだろ」 2人はまた笑った。 しばらくして、店を出て、キムラと別れた。 駅へ向かう人の流れに紛れ、夜の街を歩く。 イヤホンをして道を歩いていると、周囲の人たちが自分の意識から蹴り出されるの が感じられる。 他人を意識しないことでしか世界に触れられないのか。もし、自分の意識から蹴り 出された他人がその瞬間にこの世から居なくなっても、何も感じないんだろうな。 『自分の意識していないものは実はこの世に存在していないんじゃないか』そんな 思考実験があったことを思い出す。 そんなことを考えながら駅前の広場に足を踏み入れ、そこでマコトはポケットが振 動していることに気づいた。 携帯電話を取りだし、ディスプレイの番号を見る。見覚えがあった。 急いでイヤホンを外し、足を止めて電話に出る。 「もしもし。」 「こんばんは。」 聞こえてきたのは女性の声―― 「コンドウさんですね。」 「ええ。今少し時間いいかしら?」 電話口で黒髪の女性、アヤカ・コンドウは言った。 マコトは返事をし、辺りを窺いつつ近くの街灯に寄りかかる。 「ありがとう。でも手短に伝えるわね。」 「はい。」 「今後の捜査方針が決まりました。」 マコトは素早く目で辺りを見回した。 「今後、君には『トロイの木馬』になってもらうわ。」 「え?」 「詳しく説明するわね」 マコトは携帯電話を握りなおした。 「まず第1に、タルタロスのリーダーであるコラージュとタナトス、彼らを今のまま 逮捕するのは得策ではないわ。」 「なんでですか」 「『彼らは直接殺人を犯していないから』よ。もしこのまま私たちがタルタロスに乗 り込んでも、彼らは殺人でなく過失致死の罪に留まるわ」 「だから何故?」 マコトは自分の語気がわずかに荒くなっているのがわかった。 「『殺人罪』の成立には『殺意』が必要なの。彼らは『ゲームをプレイし、檻を上げ るだけ』だから、『殺意は無かった』と言われてしまえばそれまでよ。」 「そんなわけねーだろ!」 つい大声が出た。道行く何人かがこちらを見たので、マコトは顔を背ける。 「残念ながら、そうなるわね。実際殺意は無いのかもしれないし……。その辺りの立 証をするのは私たちと検察の仕事だけど……ここだけの話」 アヤカは声を潜めた。 「……どうやら警察上層部にも彼らの顧客がいるようなのよ。」 言葉が出ない。 「誰かはわからないけれど、その人物のせいで私たちも思うように動けないでいるわ。」 ふと、その言にマコトは何かひっかかるものを感じた。 「それに、君から聞いたタルタロスのその他の業務内容から推測するに、他の犯罪組織と の繋がりも充分考えられる。ならば、なるべく奥深くまで切り込みたい。」 マコトは黙りこむ。悔しかった。 「……いい?」 「……ああ。」 「じゃあ、続けるわね。第2に、だから君にはトロイの木馬になってもらうわ。」 「それがよくわからないんですが。」 「簡単よ。」 ひと呼吸。 「君は『内部からタルタロスを破壊する手助け』をしてくれればいい。」 「内部からって……もしかして」 「具体的に言えば、『コラージュたちの信頼を勝ち取り、こちらの勢力をタルタロスへ送 り込む手助けをしてくれればいい』ということ。」 「それってつまり」 喉の渇きをマコトは感じる。 「『他のプレイヤーを殺してもいい』……ってことか。」 「そうね。」 愕然とした。が、すぐに思い直す。 『他のプレイヤーもどうせ人殺しだ。だから殺してもかまわない』と、自分もそう考えただろう? 彼女も同じことを考えているだけだ…… しかし、やはりひっかかる。 「心配しなくても、君のことは私が守るわ。協力者をつける。」 「協力者?」 「ええ」 アヤカは頷く。 「信頼できる人よ。」 「名前は?」 「さぁ?」 「『さぁ?』って……」 「名前はわからないけれど、信頼はできるわ。」 「コンドウさん、あなたは――」 もう我慢できない。 「――あっちがわの人間ですか?」 マコトの言葉に、彼女は少し考えるような間をとった。 「『あっちがわ』とは?」 「『タルタロスがわ』ということです。」 「私を疑っているのね。」 頷くマコト。 「はっきり言って、あなたのやり方はとても警察のものとは思えない。」 「そうね。」 アヤカは驚くほど素直に認めた。 意外に感じるマコト。 「――まったく、そのとおりだわ。」 もう一度彼女はくりかえした。その口調には反省するような含みがある。 「……あんたは誰だ。」 マコトはもう、彼女へも牙を向けていた。 「私は――」 「正直に言え。」 「――警視庁、刑事部――」 次の瞬間、マコトは耳を疑った。 「――『管理官』。アヤカ・コンドウよ。」 息をのむ。 「……それを信用しろってのか。」 「ええ。」 「証拠は」 「いくらでも出せる。」 言い切る彼女。マコトは認めざるを得なかった。 「……なんで嘘をついてた。管理官とか、超偉いじゃねーか。」 「そうね。でも管理官じゃあ君の前に立って話を聞くことはできなかったわ。」 「それだけが理由か。」 「大部分はね。君に信用してもらうためにやったことだけど、結果的に嘘をつく 形になってしまってごめんなさい。」 「なんで、そこまでして」 「答えるわ。私の目的は――」 マコトは再び息をのむ。 「――『タナトスを殺すこと』よ。」 「タナトスを……?」 意外だった。彼女の口からそんな暴力的な言葉が出るとは。 「私はタナトスを、合法的に、殺したい。だから、わざわざ通報センターにまで根 をまわして、タルタロスに関わりそうな話は全部私のところへ持ってくるようにさせていたの。」 「いったい、奴と何が?」 「知りたい?」 ふ、と冷たい感覚がマコトの首筋を走った。 「……いや、いい。」 「そうしたほうがいいわ。でもお詫びに、1つだけ教えてあげる」 マコトは言葉を待った。 「私の理由は、君と同じよ。」 ハッとした。 「復讐……か?」 「――ええ。これで少しは、信用してもらえるかしら。」 ……確かに。もし今彼女が言ったことが全て本当だったなら、身分を偽ったことも、 この警察とは思えないやり方も、ギリギリ納得できる。 しかし、肝心の復讐の理由はぼかしているし、口からでまかせの可能性も否定しきれない。 だが、俺には選択肢は無いだろう。 たとえどんなに灰色でも、これが現時点で自分に与えられた唯一の反撃のカードなのだから。 「……わかった、信用するよ。」 「ありがとう。」 「……ということは、もしかしてアンタは今、警察とは関係無しに動いているのか?」 「半分はね。タルタロスを制圧するための実力はやはり必要だし、上から押さえられてても、 そのくらいは準備できるわ。捜査本部の話も本当よ。」 「じゃあ今、アンタは捜査本部に身を置きながら、それとは独立して秘密に俺と関わっているのか?」 「ええ、だいたいそんな感じよ。」 「大丈夫なのか?それって……」 アヤカは自嘲するように少し笑う。 「正直なところ、かなりキツいわ……こんなことしてるのバレたら懲戒免職どころか実刑だし。」 「……それほどまでに、タナトスをやりたいのか。」 「ええ。」 その声ははっきりとしていた。 「……わかった。あんたを信用する。」 すると、彼女はくすくすと笑う。 「なんだよ」と訊くと、「それ、二度目」と言われた。 「……そ、それはそうと!」 なんだか気恥ずかしくなって、頭をかく。 「さっき言ってた『協力者』って、どんなやつだ?」 「ああ、そうそう」 「名前すらわからないって、どういうことだよ。」 「正確には、本名がわからないだけで、名前はあるわ。」 「それは?」 「通称『サイクロプス』。」 「……またギリシャ神話かよ。」 「面白い偶然よね。」 「そいつはどんなやつ?」 「サイクロプスは、その筋では有名な、凄腕のハッカー、プログラマーよ。タルタロスとは関係が無いわ。」 「『その筋』って、ヤバい筋か。」 「だからこそ信用できる。ああいう業界は信用が全てだから、お互いに交わした 契約通りにしていれば、敵になることは無いわ。」 「そういうもんか」 マコトは街灯に手をつく。そろそろ立っているのに疲れてきた。 「――で、そいつと協力してタルタロスに亀裂を入れろ、と。」 「そういうこと。さらに詳しい算段はサイクロプスと合流してからまた。」 「そいつとはいつ会える?」 「準備ができたら向こうから君に接触してくるわ。少なくとも3日以内には会える予定よ。」 「わかった。」 それから2人は簡単な挨拶を交わし、電話を切った。 駅前の広場でマコトはひとり、物思いにふける。 なんだか、今日は色んなことがあった。 次の戦いは『ケルベロス』で、日は明後日……。 アヤカの人物像も掴めた。『タナトスを殺すため』に、彼女はマコトに協力してくれている。 肝心の理由は教えてくれなかったが、それが真実であるなら、彼女は心強い味方でいてくれるはずだ。 そしてそんな彼女が自分のために用意してくれた協力者、『サイクロプス』。3日以内に自分 の前に現れてくれるそうだが…… ……いったいどんな人物なのだろう。凄腕のハッカーだとか言われても、想像がつかない。 名前からは屈強な男がイメージされるが、そんなやつが頭脳労働か。いや、逆にアリか? もしかしたら白髪のスティーブン・セガールが両目にペットボトルの蓋をつけたような姿をしているのかも。 ……マンガの読みすぎか。 とにかく、自分がすべきことは1つだけ。 2日後の戦いのために、いつかタルタロスを滅ぼすために、腕を磨くこと。 そのためにマコトが向かうべきは目の前にある駅ではなかった。
https://w.atwiki.jp/skate360ps3/pages/17.html
スケボー用語&頻出単語翻訳 トリックの基礎用語 スケートボード用語 頻出単語 トリックの基礎用語 OLLIE (オーリー) ボードを後足で蹴り上げてジャンプすること。(右スティック下→上) NOLLIE (ノーリー) ボードを前足で蹴り上げてジャンプすること。(右スティック上→下) MANUAL/NOSE MANUAL(マニュアル/ノーズマニュアル)(右スティックを軽く下/上に) ノーズを浮かせ、後輪だけで走行する事。ノーズマニュアルはテールを浮かせ、前輪だけで走行する事。 KICKFLIP (キックフリップ) つま先を使いボードの縦軸を中心に回転させること。(レギュラー時反時計回りに回転) HEELFRIP (ヒールフリップ) かかとを使いボードの縦軸を中心に回転させること。(レギュラー時時計回りに回転) POP SHUVIT (ポップショービット) ボードを地面と水平に横回転させること。 180 (ワンエイティ) スピントリックでの体の回転数。180で半回転、360(スリーシクスティ/サブロク)で1回転、以降540(ファイブフォーティ)720(セブントゥエンティ)900(ナインハンドレッド)と呼ぶ。 FS/BS (フロントサイド/バックサイド) スピントリック時での回転方向、グラインド時の進入方向の呼び名。使い分けは以下の通り。 ・スピン時→ノーズをスケーターの腹側方向に向けて回転すればFS、背中側方向ならばBS ・グラインド時→対象物をスケーターから見て腹側に見て進入するとFS、背中側ならばBS スケートボード用語 DECK (デッキ) スケートボードの板のみ。部品として言うときに使ったりする。 TRUCK (トラック) 車輪を支える、鉄でできた部分。ブッシュゴムを硬めに設定すれば旋回半径が大きくなるが、マニュアル(前述)時に安定しやすい。 WHEEL (ウィール) 車輪。硬めに設定すればノーズ/テールスライドやパワースライド等のウィールの回転方向と異なる方向にウィールが接触した際の減速を抑えられるが、 プールやパイプ、デスレース等の速度の上がる局面で急旋回した際にウィールが横滑りしてしまい、結果減速してしまうので要注意。 BEARING (ベアリング) 車輪の中に入っている、摩擦を減らし車輪を回す部品。ABEC3・5・7とクラス別けされていて、数値が高いほどよく回転する。 頻出単語 ledge (水平な)出っ張り。例えば、台状の石など。≠ edgeほげほげ on ledgeと言われて縁でグラインドするのは(場合によっては)間違い。 edge 縁石や建造物の縁、グラインドできる。≠ ledge rail ガードレールや階段の手摺、グラインドできる。 ramp 主に曲面状にえぐれた形状のジャンプ台単体を指すが、スケートパークに単体で置かれた場合クォーターパイプとも呼ばれる。滑走面がフラットないわゆるジャンプ台はキッカーと呼んで区別する場合もある。 gap 直訳すれば「すき間」スケート用語では物体と物体の間を飛び越える際に使う。 pool/bowl その名の通りプールのように球面状にえぐれた地形。ボウルとも言う。 pipe 複数の曲面状にえぐれたランプを向かい合わせに組み合わせたセクション。 ランプ単体をクォーター、二つ向かい合わせにしたのがハーフ、完全な筒状がフル。 kink ハンドレール(手すり)の階段の踊り場とかで折れ曲がった部分。
https://w.atwiki.jp/yumina/pages/533.html
[部分編集] エアグラインダー Lv 回数 オーディエンス値 ダメージ効果値 トランプル効果値 必要 変動+リミット変動 論理 分類 アクティブ 1 12 0 0 0 0 + + - + + スキル種別 攻撃 2 +13 +13 -35 +13 +5 380 23 必要行動ポイント ■■□□□ 3 +17 + -46 + + 720 26 対象 相手フォワード 4 +22 +22 -59 +22 +7 1200 29 発動タイミング アクティブ 5 +28 + -74 + + 1820 32 発動条件 6 +33 + -90 + + 2580 35 効果継続時間 瞬間 7 +40 + -109 + + 3480 38 支持率変動値 +11% 8 +48 + -131 + + 4520 41 必要支持率 0% 9 +57 + -156 + +12 5720 45 入手方法 敵用 10 +67 + -185 + + 7100 50 スキル能力 トランプル 備考 詳細 圧縮した空気をエーテルでコーティングして塊状にして飛ばす攻撃。対象に当たるとエーテルは破裂して飛び散り、圧縮されていた大気が吹き荒れる。敵FWを対象とした論理攻撃スキル。トランプル効果をもつ。
https://w.atwiki.jp/sa2wiki/pages/17.html
+ 1stミッション シティエスケープ 1stミッション 通常 ランクAの目標点数 18000 始まってすぐに左右にリングがあり、左側のリングの終わりにはジャンプ台があるので台に乗っている時にジャンプで1000点獲得 この後2つジャンプ台があるが各500点入るのでしっかりジャンプすること 1つ目のジャンプ台を飛んだ先には空中アイテムボックスにリング20枚と1UPが設置されている 2つ目のジャンプ台を飛んだ先には空中アイテムボックスにバリアが設置されている 前半のスケボー部分が終わってすぐカメラが切り替わると前方に階段があるので右側の手すりにグラインドするとテクニックポイントが入るので取り忘れない事 建物をくぐったすぐにガンハンターが落ちてくるので倒すのを忘れない 倒した後は2ルートあり、左のルートに進むと地上にリング16枚、壁走りした先に空中アイテムボックスがありリング20枚が入っているので回収していくこと 右のルートに進むと鉄コンテナがあり、壊すと目玉スイッチが出現する スイッチを入れるとリングが並んで出てくるのでライトダッシュして回収すること どちらのルートもリングは16枚なので好きな方を通っても良いが最初は左のルートしか行けない(フレイムリングとライトシューズが無いため) 木箱を壊した先には手すりがあるので2本グラインドするとテクニックポイントを獲得できる グラインド後は上の足場に上ると空中アイテムボックスにリングが10枚ある 階段には手すりが付いているのでグラインドするとテクニックポイントを獲得できる こちらもどちらのルートを通ってもあまりランクには影響しないので好きな方を通ってよい 1つ目のポイントマーカーを過ぎて下ったところにはジャンプ台が3つある 3つのジャンプ台を全て飛ぶとテクニックポイントを獲得できる 2つ目のジャンプ台を飛んだ先には空中アイテムボックスがあり、磁力バリアが設置されている 3つ目のジャンプ台が若干飛びづらいがダッシュパネルの音を聞いてジャンプするくらいが丁度よいタイミング スプリングで昇った先にガンハンターが2体、ガンウイングが1体いる ガンウイングの右側の段差の上には一つ目のチャオコンテナが設置されている 階段を上った先にはジャンプ台があり、ハイスピードと1UPが設置されている 道なりに進んだ先には階段があるが階段の前にスプリングが設置されているので乗ると手すりにグラインドできる グラインドが終わった後、段差を上った先に2つ目のチャオコンテナがある スプリング前にゴールドビートルが出現するので倒して1000点を獲得すること ポイントマーカーの先には左右にジャンプ台が設置されているので飛んでテクニックポイントを獲得すること 右側のジャンプ台で飛ぶとダッシュパネルの上に着地し、ダウンリールへと走っていく 左側のジャンプ台の先にはリング20枚が設置されている そのまま飛んでいくとダッシュパネルがあるので進んだ先にある並んだリングでライトダッシュできる imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 ライトダッシュで進んだ先にあるダウンリールの前にまた並んだリングがあるので連続して行うとテクニックポイントが手に入る imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 ダウンリール後にはスプリングが設置されており、スティックを前に入れていると鉄棒に掴まることが出来る imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 2回の鉄棒ジャンプ後に段差の上に乗れる 上空には無敵が設置されており、端には3つ目のチャオコンテナがある このステージではユニコーンが手に入る また、手前の鉄コンテナのしたにはレベルアップアイテム・マジックグローブが設置されているのでフレイムリングとバウンスブレスレットを入手後に回収すること(一部Lastミッションがやりやすくなるため) imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 右手の穴を通り越したところで階段があるが、階段の前にはガンハンターが落ちてくるので倒す imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 この後3つの手すりがあるので全てを乗り継いで最後にちゃんとジャンプすると1000点が入る また、ジャンプ後階段の手すりにグラインドすると1500点が入る 基礎知識にもあるようにスティック入力しているとジャンプ後は行動不能なので気をつけること imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 ポイントマーカーを過ぎて + 2ndミッション シティエスケープ 2ndミッション リング100枚 ランクAの目標時間 1分20秒以内 前半のスケボー部分で60数枚近くのリングが取れるのできっちりと取ることを忘れずに 二回目のジャンプ台ではリング20枚があるのでちゃんと取ること スケボーが終わってすぐ右側にある鉄コンテナにリングの出るスイッチがあるが壁を走ってリング10枚を取りに行った方が無難 グラインドして上ったところにリング10枚があり、特に取り逃しが無ければこの時点で90枚に達しているので簡単にランクAが取れる + 3rdミッション シティエスケープ 3rdミッション チャオ探し ランクAの目標時間 2分30秒以内 + 4thミッション シティエスケープ 4thミッション 時間制限(3分00秒以内) ランクAの目標点数 18000 時間制限が付いただけで1stミッションと同じなのでそこまで考えなくてもランクAは取れるのでしっかりアクションすることを心がける事 + Lastミッション シティエスケープ Lastミッション ハードモード ランクAの目標点数 19000
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1132.html
夜が明けた。いつも通りに朝食を食べ、歯を磨き、制服を――いや、今日は私服にしてお こう――を着て、親と顔を合わせないようにしながら、マコトは家を出た。 電車に乗って、自分と同じ学校の制服たちに混ざって、いつもの駅に降りる。 広場に出て、タルタロスの方向へ足を向け、しばらく歩いた。 タルタロスへの道は駅に繋がる大きな通りからは外れているので、朝でも見かける人影は まばらだ。 マコトが駅からずっと自分の後をつけてくる数人のガラの悪い若者たちに気づいたのはそ んな道の途中だった。 始めは偶然道が一緒になっただけかと思ったが、試しに曲がり角を曲がった瞬間に全力 ダッシュをして距離をとろうとしたら、彼らも同様に走り出したのを道端のカーブミラー越 しに見て、いよいよ確信した。 あれは相手プレイヤーからの妨害だ。 迂闊にもタルタロスの登録名に本名を使うなんていう間抜けなミスを犯しているのを知っ てから警戒していたのだが、正解だった。 きっと奴らは隙を見せたら襲いくる。そう考えて、マコトは人通りの多い、大きな道路に 出た。タルタロスまではそこそこの遠回りになるが、仕方ない。 途中コンビニに寄る瞬間に横目で後方を見たが、そいつらは諦めたようでさっきよりも遠 巻きにこちらを窺っていた。 もしかしたらどこかへ行ってくれるかも、という淡い期待を抱いて少し漫画雑誌を立ち読 みしながら時間を潰し、店を出てその行為が無駄だったことに軽く嘆息して、また歩きだす。 交差点へ出た。道路を横切って向こう側の歩道へ行かなければならない。 他の人たちと一緒に信号が変わるのを待つ。この時間帯は変わる間隔が長い。 まさかここでは仕掛けてこないだろうな、と携帯のカメラで後方をうかがうと、敵たちは すぐそこまで迫ってきていた。先頭の、キャップに迷彩柄のパーカーを着た男が上着のポケット に手を突っ込んでいる。 小さく舌打ちした瞬間、信号が変わったのでマコトは急いで歩き出した。さりげなく距離 をとって、それから走ろう。 そうして横断歩道の真ん中にさしかかった時―― 一瞬、何が起こったのかわからなかった。 いきなり大きな衝撃が横から襲ってきて、天地がぐるりと回った。 呼吸はできず、目は眩み、体はしびれていた。 そして気づいたらマコトはアスファルトに大の字になって、地下都市の灰色の空を仰いでいた。 周りで誰かが騒いでいる。腹と口の中が熱い。咳き込む。赤い液体が額を横切った。 「だぁいじょーぶですかぁ~?」 身動きがとれないマコトの周りにいくつかの人影が立つ。そのうち1人は迷彩柄のパーカーを着ていた―― 我にかえっても、マコトはしばらく自分がどうなったのか解らなかった。 むしろ、我にかえったことで、マコトはますます状況が飲み込めなくなってしまっていた。 マコトはベッドに寝かされていた。それはいいのだが、どういうわけかマコトの周りには 何故か可愛らしい兎のキャラクターのぬいぐるみがいくつも置いてあるのだ。 とりあえず上体を起こそうとしたら全身に激しい痛みが走ったので、諦めて頭だけで周囲を見渡す。 ここは誰かの部屋らしかった。反対側の壁にクローゼットとパソコンの乗った机が見える。 そのパソコンの脇にもやはりキャラクターのぬいぐるみだ。 一体これはどういうことだろうか。しばらく色々と考えながらマコトは天井を見つめていたが、 部屋のドアが開く音で頭をもたげた。 「……ん?もしかして……」 その声は女性のものだった。いや、『女性』というよりは、『女の子』……? 彼女はベッドのそばに駆け寄ってきて、マコトの顔を見下ろして、いかにも嬉しそうな声をあげた。 「あ、起きた!」 その底抜けに明るい声に、思わず頷く。彼女の顔は照明の逆光でよく見えない。 「起きれる?」 「いや……」 「じゃあ、はい」 すると彼女は毛布をはがし、マコトの上体を起こそうとする。そこでマコトは自分が上半身裸で、包 帯とガーゼを巻かれていることを知った。 痛みに耐えつつやっとのことで上体を起こすと、彼女は満足げに「よし!」と頷く。 そこでようやく、マコトには彼女の顔がはっきり見えた。 彼女は整った、目の大きい、活発な印象の顔立ちをしていた。髪は短く切ってあり、少し色が薄い。 「可愛い顔だ」と、マコトは素直にそう思った。体格は小さめで、四肢は細い。中学生、いや、小学生だろうか。 「大丈夫?」 彼女の言葉に曖昧な返事。 「助けてくれたんですか……?」 「うん!」 即答だった。 彼女は机のところから椅子を引き、ベッドに寄せる。 「いやーもうびっくりしたよ!いきなり目の前だったんだもん。」 何を言っているのかいまいち掴めない。マコトは聞き返した。 「事故だよ。君はバイクにはねられたの。」 「バイクに……?」 その言葉で思い出した。 そうだ、自分は横断歩道の途中でバイクに跳ねられたんだ。 ただ直前で気づいたので、実際には『かする』ように跳ねられたのだけど。 ……しかし、タイミングが良すぎる。もしかしたら、あのバイクも敵の手によるものだったのかも。 そしてその後―― 「――なんだか君がいきなり怖い感じのおにーさんたちに囲まれたから、クラクション鳴らしておどか したら、みんなどこかへ行っちゃった。」 ……そうだったのか。ん、いや待てクラクション? マコトは改めて目の前の女の子を見た。 どうみても小学生、控えめに言っても中学生にしか見えないのだが。 「なに?」 見られていることに気づいた彼女が訊いてくる。マコトは少し焦った。 「そ、そういえば、自己紹介を……」 「ああ、してなかったね!」 彼女はそう言って姿勢を正し、マコトを正面に見据えた。 「私はイナバ、『ミコト・イナバ』って言います。大学で医学を学んでます。」 「大学生!?」 つい声に出してしまった。 ミコトはそれを聞きつけ、不満げに口を尖らす。 「あー……やっぱり、高校生くらいだと思ってたでしょ。」 本当は小学生なのだが、マコトは申し訳なさそうに謝っておいた。 「いやーいいけどね、よく言われるし。でも免許も持ってるし、お酒も1人で買えるんだよ。 ……まず年齢確認されるけど。」 納得しかできない。 「それで、君は?」 問われて、慌ててマコトも名乗った。 「マコト・アマギくんか。私と名前似てるね。『マ』コトと『ミ』コトで。」 そうして彼女は笑顔を浮かべる。 うーん……それ大学生の笑顔じゃないだろ。 「ここは、イナバさんのお部屋ですか?」 「うん。」 「……なんで俺はここに?」 「あれ?説明しなかったっけ?」 「いえ、そういう意味ではなくて、なんで病院じゃないのかなって。」 「へ?」 彼女は首をかしげたが、マコトは最初から疑問だった。 普通、交通事故に遭遇したら警察か消防に通報するだろう。もしくは無視か、写真をとるか。 「あーそういえば……そうだね。」 イナバは言われて腕を組み、考えこむような姿勢をとる。 それから数秒後、「よくわかんない!」ととびきりの笑顔で言ってのけた。 全力でツッコミを入れたくなったが、怪我の痛みに断念する。 「いやーこっちも動転してたからねー。なんだか勢いで君を車に乗っけて、手当てまでしちゃったよ! あはは……」 ちくしょう、ツッコミてぇ! 「……ま、まぁまぁまぁ!それでも手当ては自分で言うのもなんだけど、正確だよ!怪我も思った より軽かったし、病院行く必要も――あんまり無い位だし!」 『あんまり』かよ! 「どこも骨折はしていないし、ただちょっと打撲と擦過傷が酷い感じ。だけど今日半日安静にして れば日常生活には支障無い程度には回復すると思うから。」 ……本当だろうか。 「これでも最高学府主席だからね。信用して!」 「……え゛え゛え゛え゛えええええ!?」 思わず叫んでしまった。と、同時に怪我の痛みがマコトを苛める。 「だ、大丈夫!?」 うずくまるマコトを身を乗り出して気づかうイナバ。マコトはなんとか「大丈夫」と言った。 ……マコトもそんな長いこと生きているわけではないが、これほどツッコミどころしかない人間 を目にするのはもう後にも先にもないだろう。 目の前の女性は、小学生にしか見えないのに実際は大学生で、しかも最高学府の医学部主席とい うとんでもないエリートだったのだから。しかも若干天然入ってる感もある。 ……世の中凄い人が居るものだ。 「本当に大丈夫?何か他に痛むところがあったら言って――」 「――いや、大丈夫です。ありがとうございます。」 なんとかして上体を起こす。 イナバはその様子を見て少し安心したようだった。 「んーでも、思ったより元気そうだね――これなら今日中に回復するかも。あ、そうそう」 彼女は椅子から立ち上がる。 「アマギくんのお家に連絡したいからさ、電話番号とか教えてくれない?」 ぎくりとした。そりゃそうか、そういう流れになるよな。 「いや、家には……」 「あー、そうか、ダメな感じ?」 イナバは思い出したようにそう言った。マコトは簡単に肯定する。 「そうだよね。じゃなきゃ、平日の朝に高校生が私服で歩いてるわけないか。」 「……はい。」 「じゃあ、連絡はいいや。」 「……ありがとうございます。」 「それにしても」 いきなり彼女がマコトのすぐ前に顔を突き出してきたので、マコトはたじろぐ。 「見かけによらず、不良少年だね」 そうして微笑んだミコト・イナバは、影になったせいか、ふと鼻をくすぐった何かの香りのせいか、 その一瞬だけ、年齢相応の表情に見えた。 彼女は顔を引っ込めて言う。 「じゃあ、回復するまで居ていいよ。あ!そうだ、お昼ご飯食べていきなよ!昨晩シチュー作りすぎ ちゃったんだ!」 「……は、はい。」 勢いに圧倒されてしまった。 その返事を聞いて、イナバはまたにっこりと笑顔を浮かべ、そのあと「ちょっと用事を済ませてくるね」 と言い残して部屋を出ていった。 1人ベッドの上に残されたマコトは、とりあえずまた仰向けになる。 ぼんやりと、天井を眺めた。 ……なんだろう、あの人は。普通見ず知らずの男を、目の前で交通事故に遭ってるのを見たからと いって、本人が医学をかじっているからといって、家に連れ込んで手当てなんかするだろうか?むし ろ、医学をかじっているからこそ、普通は病院へ連絡をとろうとするものではないのか? それとも、それもあの人のあのどこかボケたキャラが為す所業だろうか。 ……まさかとは思うけれど、あのイナバさんも『ケルベロス』の仲間なんてことは…… ……いや、きっと考えすぎだろう。疑心暗鬼になっているだけだ。 あんな人に、タルタロスのような暗い世界は似合わない。 それに、もしも敵ならば、自室に連れ込みこそすれ、手当てはしないだろう。むしろとりあえず指や 腕を折って――いや、これ以上考えるのはよそう。 彼女は『親切な人』。これでいいんだ、きっと。 ……でも、やっぱこわいよなぁ。 結局、マコトが独りで立てるようになったのは夕方になってからだった。 まだ打撲したところがかなり痛むが、湿布や痛み止のお陰でなんとかなった。ただ問題なのは腕で、 内出血と打撲、あと擦り傷のせいで指を動かしただけでもかなり痛い。これじゃ明日の戦いに影響が出る。 ……結局、敵の妨害は少しだけだが、成功したわけだ。 それに加えてほんの少しショックだったのが、イナバの手当てが腰や太股にも施されていたことだ。 つまり、マコトが気絶している間、彼女はマコトのズボンを脱がして手当てをしていたことになる。 ……想像すると恥ずかしかった。 しかし、そのおかげで今、マコトはこうして立てている。 感謝していた。 ベッドのそばに立つマコトは顔をしかめながら軽く屈伸運動をする。激しい運動はやはり厳しい。 部屋を見渡す。白いウサギのキャラクターのグッズで飾られた部屋は、いかにも『女の子の部屋』という感じだった。 そういえば、この部屋はだいたい町のどのあたりだろう。そう疑問に感じて、マコトは出窓に近づいた。 カーテンは閉じられている。開こうと手をのばすと、激しい痛みが腕を襲う。こらえながらカーテンを開け、 外を眺めた。 見覚えの無い街並みだったが、その建物だけは嫌でも目についた。 「あれ……エリュシオンだよな。」 見間違えるわけがなかった。どうやらこの部屋はエリュシオンから駅へ向かう道を反対方向に行ったとこ ろにあるらしい。しかもエリュシオンからは見た感じそんなに遠くはない。 タルタロスへのアクセス良好とか、優良物件すぎるな。 そうひねくれた考えが浮かんだ直後、出窓に写真立てが置いてあるのをマコトは見つけた。 何気なく手にとる。写真はイナバ自身と、若い男性が楽しげな様子で抱き合っているものだった。日付は 一昨年だ。 イナバさんの彼氏だろうか。 ……きっとロリコンなんだろうな。 なんとなくマコトはその写真をよく見た。 相手の男性は大学生くらいで、長めの、明るめの色に染めた髪をしていた。イナバさんと服でよく見えない が、体格はどうやらそこまでがっちりしているわけではないが、筋肉質な感じだろう。 大きめの瞳と、明るい笑顔が印象的な若者だった。 ……どこかで見たことがある気がする。 加えて、マコトはこの写真に何か違和感を覚えていた。なんだろうか、何かが『違う』気がする。この写真は―― そのとき突然、部屋のドアが開かれてマコトはびくりと身を震わせた。 「あ、回復した?」 マコトが自力で立ち上がっているのを認めて、ミコト・イナバはそう言った。 マコトは素早く写真を出窓に置いたが、無駄だった。ミコトは一度写真立てに視線を飛ばして、言う。 「なにしてたの?」 「いえ……写真を。」 「ああ、その写真?」 イナバはマコトに近づいて、置かれた写真立てを手にとった。 「彼氏だよ。同じ大学で知り合って、それで……」 そこまで言った彼女はどう続ければいいかわからなくなったようで、沈黙する。マコトはとりあえず会話を繋げた。 「いい人そうですね。」 「そうでもないけどね。」 彼女は笑う。 「無駄に自信満々だし、オタクだし、バカだし、でも……」 「……でも?」 「……私を好きになってくれた。」 そう小さく言ったイナバの表情は無表情に近かったが、しかしその茶色の瞳には深い哀しみがあった。 今までの明るい彼女からは想像できないようなその表情にマコトは、息をのむ。心に痛みの無い大きな刃物がすぅと 突き刺さるような、そんな不思議な感覚がした。 そうして数秒の間、イナバは沈黙していたが、はっとして、「あはは、なに言ってんだろうね!」と明るく振る舞って 誤魔化そうとする。 曖昧に頷き、それからマコトは話題を反らすためにイナバに礼を言った。 「いやいやいいって、むしろこっちこそ病院に連絡せずに勝手なことしちゃったし。」 そして彼女はこちらを見た。 「それで、アマギくんはこれからどうするの?」 マコトは考えて、決めた。 「ちょっと寄るところがあるので、そこに。」 腕が痛むというのなら、早い内からグラウンド・ゼロのコントローラを握って、その痛みに慣れておく必要がある。 戦いは明日だし、それまでに腕の完治は間に合わないだろうから。 「そう……『大丈夫』?」 色々と含んだその言葉に、マコトは頷く。 「多分、大丈夫です。近いし。」 「へぇ。ちなみにそれはどこ?」 「あそこにゲームセンターが見えますよね?あそこに。」 「こんなときまでゲーム?」 「そういうわけでは」 「……本当は安静にしてて欲しいんだけどなー」 「……そういうわけにもいかないんです」 命がかかっているのだから。 「そう、じゃあ、せめて送っていくよ。色々と心配だし」 自分を轢いた連中のことを言っているんだろうな、とマコトは思った。 「悪いですよ」 「怪我人を好き勝手にいじくりまわして挙げ句の果てに追い出すなんて、そっちの方が悪いよ。」 ……『悪い』、か。なんだかひどく懐かしさを覚える言葉だ。 「アマギくんが遠慮しても、私は送っていくからね!」 きっとここでまた断っても、彼女は押しきるだろう。そういう人だということは、まだ会ってから半日も経っていない マコトにも理解できる。 「じゃあ……お願いします」 「ん!」 はじけるような笑顔で彼女はそう言った。 エリュシオンの駐車場でイナバと別れ、タルタロスに降りたマコトは、まず最初に登録名変更の手数料を納め、そして 練習室へと向かった。 グラウンド・ゼロのシートに座る。背中から足にかけて結構な痛みがあるが、静かに座っているかぎり問題ない レベルだ。 厄介なのは、やはり、肩と腕の痛みだった。 操作レバーをちょっと動かすだけでもひどい痛みがマコトを苦しめるし、複雑な操作が要求されるテクニックを しようものなら一瞬涙目になってしまう。 なにより、反応が遅い。普段なら絶対に当たらないような攻撃でもくらってしまっている。 このままでは駄目だ。そう感じたマコトは、一度練習室を出て医務室へ行き、痛み止をもらうことにした。それで どの程度改善されるかみてみよう。 痛み止を医務室で貰い(何故か代わりに採血を要求されたが)、廊下を足を引きずるように歩いていたときだった。 目の前の通路に見覚えのある人影があった。その人物はあの特徴的で耳障りな声を張り上げて、廊下の真ん中で電話 をしているようだった。しかも見たところかなり荒れていて、時々自分の頭をつかんで髪をぐしゃぐしゃにかき乱した り、廊下の壁を軽く蹴りつけたりしている。 マコトがそばを通り抜けようか迷っているうちに、電話は終わったようで、その人物は呼吸をととのえながらそれを しまった。 そしてふと、目が合う。 その人物――コラージュはひどく苦々しげな表情をして、マコトの方へと歩み寄った。 「まったく、不愉快だよ!」 コラージュがそう言うのをほんの少し、心の中で喜びながらマコトは理由を訊いた。 「こんなケースは始めてだ!」 彼は何故だかマコトを睨む。 「そりゃあタルタロス外でプレイヤー同士で何してもこっちは関知しないけれども、これはさすがに、許せないなぁ!」 「俺のケガに関係ある話か?」 「ああ――ちくしょう!」 マコトの言葉を無視したコラージュは一度大きく頭を振り、そしておもむろに上着の内側から『何か』をとりだし、 その『何か』で――自らの胸を撃ち抜いた。 壁に大きく鮮血が飛び散る。 マコトは一瞬何が起こったのか解らなかったが、鼻をつく火薬の臭いと、コラージュが胸を撃ち抜いたときに鳴った 大きな破裂音で状況を理解した。 コラージュはうなだれて壁に寄りかかり、脱力している。 「……うわあああ!」 数秒の間を置いて、やっとマコトは叫んだ。足から力が抜け、廊下にへたりこむ。 コラージュの、拳銃を握った手を伝って、胸から流れてきた血が床に落ちた。 なんだこれ。わけがわからない。目の前の男はコラージュだ。あのコラージュがいきなり拳銃を抜いて――死んだ? 誰が?コラージュ?そんな馬鹿な。死ぬわけない。こんないきなり―― 「あー……痛い」 力の無いしわがれ声が聞こえる。マコトはハッとしてコラージュの死体を見た。 いや、死体ではなかった。コラージュはもはやうなだれてはいなかった。 彼は2本の足で力強く立ち上がり、上着の内側に拳銃をしまいながら気だるそうに首を鳴らしてさえいた。 そうして混乱しつつ腰を抜かしたままのマコトを認め、手をさしのべる。 「いやぁ、びっくりさせたね」 コラージュはさしのべた手のひらが血まみれであることに気が付き、ハンカチで拭って、また手をマコトにさしのべる。 「どうしようもなく気分が落ち着かないときはよくこうするんだ。こうすれば、脳ミソがリセットされる。」 マコトは手を受け取り、引っ張りあげてもらう。それでも足元がふらついたので壁に手をついた。 「いや……大丈夫なのか?」 何とか、マコトはそれだけ訊けた。 コラージュは笑顔で「うん」と答え、上着の前を開いて撃ち抜いた傷口をマコトに見せつける。 「めちゃくちゃ痛いけどね。でもホラこのとおり、血は止まってる……」 彼が見せつけるグロテスクな傷口からは、確かに血は流れていなかった。 「でも、それ、おかしいだろ……」 そうだ。絶対におかしい。胸を撃たれて大量に出血してるのに、本人はこんなに元気そうだなんて。 「ってそんなことはどうでもいいんだ。」 コラージュは上着の前を直し、マコトを見た。 そうして彼は微笑む。 「大変だったね、アマギくん。でも自業自得だから、相手のことを恨んじゃダメだよ。」 「あ、ああ……。」 「にしても、『オルフェウス』か。」 彼はくつくつと笑った。 「ギリシャ神話のオルフェウス。死んだ妻を追って冥府に下りた男の名前をプレイヤー名にするなんて、君はどれだけ あの――なんだっけ、コバヤシくん?が好きなんだよ。君は同性愛者?」 マコトは心底不快に感じて、もう相手をする気も失せて、コラージュに背を向けた。 「アマギくん、ひとつアドバイスしてあげるよ!」 コラージュはその背に叫ぶ。マコトは足を止めた。 「君は、『ケルベロス』に負ける。」 マコトは彼が断言の理由を述べるのを黙したまま待った。 「――だから、遺書はしっかり書いておいたほうがいいよ」 乱暴にマコトはコラージュの前から去った。
https://w.atwiki.jp/sonic-riders-sss/pages/39.html
まずはナックルズの操作感に慣れよう ナックルズは他の2人と違ってかなりグリップ力が弱く、カーブで外に膨れがち。 インギリギリから入ってアウトギリギリで抜ける感じを早めに掴もう。 最初のジャンプ台で分岐あり。 上ルートにはグラインド、下にはエアライドルートがある。 上ルートの最初のコーナーで曲がらずにグラビティダイブで直進すると ショートカット用のルートがある。 ダイブ開始が遅いと上に上がれずコーナーの壁にぶつかるので 早めのほうがいいかも。ダッシュパネル乗る前もしくは乗ってすぐとか。 三つのルート グラインド/エアライド/バイクの三つの看板が出ているところは、 バイクが起動していれば右へ。していなければ真ん中を抜けよう。 ダイブエリア 左右に二つずつ青いコンテナが浮くのでそれを使ってメテオバーストしよう。 抜けたあとにすぐGCがあるので使いすぎに注意。 (ここのカーブは手前から壁ルートに入ると無視して突破できる?要検証) ルート分岐 上は特に何もないが、下は内側にバイクルートがある。
https://w.atwiki.jp/wiki6_piro/pages/6875.html
レフトドライブ 車体左側に、チェーンリング・チェーン・スプロケットを取り付ける仕様のこと。 ストリート用のBMX、マウンテンバイク、FGFS(フィクスドギアフリースタイル)において、右側でのグラインドをやりやすくするため、一般的には右側についているドライブトレインを反対側にしたもの。 多段のスプロケットやハブ、ディレイラーは当然右側にしか取り付けられないため、シングルスピードでのみ行える。 関連項目 タグ 「れ」 自転車用語
https://w.atwiki.jp/rockyou11/pages/493.html
種類:暗闇(10秒) 習得可能クラス:E(Lv24以上) W(Lv12以上) 消費:0/10、アライメント-10 対象:3セル内のPCかNPC1人 ディレイ: 属性:Chaotic 効果:対象を暗闇状態にする 備考:FA扱いになるためサモン等は動く、仲間意識も発動する。 CB=カーズブラインド DN=ダークネス DB=ダークブラインド カーズブラインドとの違い 消費MP:CB消費MP20に対しDN消費MP15 魔石の有無:CBは魔石を消費しない 効果時間:CB10秒に対しDN32秒(重要) 成功確立:CBよりDNの方が成功しやすい(重要) ダークブラインドとの違い しらない@@; Int高いDeさん実験plz 高IntDE以外は実用外 関連項目:ダークネス -ダークブラインド -イレースマジック
https://w.atwiki.jp/huac/pages/253.html
グラインダーでチュイン(ぐらいんだーでちゅいん) 固着したボルトに遭遇した場合にアドバイスを求めると高確率で飛び交う言葉。 字面の如く「グラインダーでボルトの頭をチュインと飛ばしてはずせ。」の意味。 バーナーで炙ろうが、ラスペネを吹こうがどうにもならない時にはもう、やるしかない。 まれに、「面倒くさいのでグラインダーでチュイン」してしまう向こう見ずな者も存在する。 使用例 「あのー、CAのリアショックの下のボルトが取れないんですけど……」「グラインダーでチュインすれ。」 「うがーーーー!!フロパイのボルトネジ切ったーーーー!!!グラインダーでチュインするしかねえええええええ!!!!」 尚、過去にはピラーより上を「グラインダーでチュイン」して、オープンカーにされたCAも存在したという。 語録/カ行に戻る
https://w.atwiki.jp/zero-one/pages/28.html
フライングファルコンプログライズキー [部分編集] DX DXフライングファルコンプログライズキー 食玩(SG) SGプログライズキー03 ガシャポン(GP) GPプログライズキー02 GPプログライズキー05 特別Ver. レッドメタリックVer. 大空へ舞い上がれ!!ブットバ!FLY!FLY!FLY!キャンペーン! 音声 [部分編集] DX 単体① ウイング! 単体② ファルコンズアビリティ! ゼロワンドライバー Fly to the skyフライングファルコン!Spread your wings and prepare for a force. ゼロワンドライバー必殺技 フライング エイムズショットライザー フライングファルコン!Spread your wings and prepare for a force. エイムズショットライザー必殺技 フライング 武器① ファルコンズアビリティ! 武器② フライング コメント欄 雑談は雑談掲示板でおねがいします。 名前 コメント