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第6話:帰りを待つ人のため 森の中、一人の男が怒りに満ちた表情で大きな木を殴りつける。衝撃で葉が舞い落ち、男の鉢巻が揺れた。 「くそっ…!ふざけやがって…」 決して大柄ではないが鍛えられた肉体。そんな身体に靴は不用なのだろうか、素足である。 そして拳法着に赤い鉢巻…典型的なモンクの格好をした彼の名は、ジオといった。 彼はこのゲームとあのふざけた魔女に、かつてない怒りを感じていた。 (あの女性は当然のことを言ったまでだ。何故殺されなくてはならない?殺し合いだと?俺に…俺にあいつを殺せというのか!) ジオの心に、ある白魔道士の姿が浮かんだ。優しい笑顔。 彼女はジオにとって大切な仲間であり、それ以上の特別な存在でもあった。…秘めた思いだったが。 「あいつまで…巻き込みやがって…」 苦難の表情で再び木に八つ当りをする。と同時に、先程の数倍の量の葉が落ちてきた。 「…ッ! うわッ!!」 …ドガァァァッ!!! ジオがそれに違和感を感じ、咄嗟に後ろへ飛ぶ。葉と一緒に落ちてきたそれは木の下で発光し―――小規模の爆発が起こった。 爆風の衝撃で茂みに吹き飛ばされるジオだが、すぐに体制を立て直す。大丈夫、怪我は無い。 (まさか、ずっと木の上に…!?んなバカな!) その気配に気がつかなかったのは、頭に血が上っていたせいだけではないだろう。 気配断ちというやつか。…相手は自分と互角、いや、それ以上かもしれない。 (くそっ…次に会ったら、覚えてろ!) ジオは逃げ出した。ここで死んだら彼女を守るどころではない。懸命な判断だった。 (逃がしたか…) ジオが走り去るのを確認し、赤いマントに羽帽子の男――赤魔道士ギルダーが木の上から降りてきた。 もう少し慎重になるのだった。そうすればきっと、確実に仕留められた。舌打ちする。 (…仕留める、か。何だか、動物を狩っているような言い回しだな) 彼は一人、苦笑した。世界を救う光の戦士である自分が…人を殺そうとしている。それも、こんなやり方で、だ。 突然殺し合いをしろ、と言われて戸惑い、一度は脱出できないかと考えたが―――彼はそれを無理だ、と判断した。 あんなとてつもない存在から逃れられるとは思えない。アレなら魔王ザンデを数十倍して二乗したほうがマシだ。 ここで戦わなければ死ぬのだろう、それだけだ。 (俺はこんなところで死ぬ訳には…いかないんだ) ギルダーは目を閉じて、かつての旅の途中出会った少々お転婆なお姫様の姿を思い浮かべる。 …それは、約束だった。 彼女は自分の目を見て…少し寂しそうに、言ったのだ。『必ず、帰ってきて下さいね』 と。 その言葉に、自分ははっきりとこう答えた。『…ええ、必ず』 「必ず…帰るから、サラ」 自分は何があろうとも、帰らなくてはならないのだ。サラの元に。サラを悲しませてはならない。 (生き残るのは、俺だ) 自分の為に、自分の帰りを待つ大切な人の為に、生き残る。そのためには殺すしかないのだ。 例え相手が同じ光の戦士であったとしても、それは変わることはない。 【ジオ(FF1スーパーモンク) 所持品:不明 第一行動方針:アリアハン方面に逃げる 第二行動方針:白魔道士を探し、守る】 【現在位置:アリアハン北の橋より東の森の出口付近】 【ギルダー(FF3赤魔道士) 所持品:ライトブリンガー・雷の指輪・手榴弾×4 第一行動方針:獲物を探す 最終行動方針:生き残る】 【現在位置:アリアハン北の橋より東の森の中】
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アリアハン編 MAP 話数 タイトル 出典 025 かくれる Part1 266-267 122 現実からの逃避 Part1 477 131 信じがたい話 Part1 491-492 144 突然の遭遇 Part1 525-527 171 この命尽きるまで Part1 582-583 帝国領編 MAP 話数 タイトル 出典 219 勇気を持て Part2 59-62
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アリアハン編 MAP 話数 タイトル 出典 065 姫様たち Part1 335 100 夜明け Part1 429-433 121 自分の失策 Part1 474-476 141 傷は深い Part1 520 帝国領編 MAP 話数 タイトル 出典 200 少し休もう Part2 25 224 殺されろ Part2 85 230 ハーゴンのために Part2 97-100
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ゆるゆり族 託すと、交易で頑張って、ドワーフ鉄や鋼を仕入れてくれるかも。 でも、連中、あまり強いドワーフでもないから、交易の途中で巻き上げられる可能性もある。 コネクションを持つの唯ちゃんが頼む必要がある 魔晶石を欲しがる可能性がある。魔法の武具作成時に使われることがあるので 交易の判定 危険度は、3カ月ごとに判定 利益は、一か月毎 シオニーちゃんの伝手があるので、 国際貿易省のデーターで危険度とリターンの統計を入手できる ①自力で交易(346日開始時点) 河船 危険度1% 戦乱 +3% 利益率1% 物資不足 +2% 沿岸交易 危険度2% 利益率2% 近海交易 危険度5% アリアハン海軍-2% 利益率5% 大陸航路 危険度7% 海賊・ジオン私掠船 +5% 利益率7% レーベ潰滅 -3% 外洋航路 危険度10% +海賊7% 利益率15% ②シオニーちゃんに頼んで輸送船団に組み込まれた場合 内陸交易 危険度1% 戦乱 +3% 軍の水門使用 -2% 利益率1% 物資不足 +2% 値崩れ-1% 沿岸交易 危険度2% 護衛船 -2% 利益率2% 値崩れ -1% 近海交易 危険度5% アリアハン海軍-2% 護衛船 -2% 利益率5% 値崩れ-1% 大陸航路 危険度7% 海賊・ジオン私掠船 +5% 護衛船 -2% 利益率7% レーベ潰滅 -3% 値崩れ-1% 外洋航路 危険度10% +海賊7% 護衛船 -2% 利益率15% 値崩れ-1% 海外貿易 伝手持ってるから、真珠(アリアハンで100金)をヘンケン船長に渡すと、下記で売れる。但し確率で海の藻屑 地域 移動時間 売却価格 手数料 成功率 備考 サマンオサ 片道45日 200金 1割 98% 陸路含む ノビスパニア 片道2ヶ月 300金 2割 95% 欧州 片道5ヶ月 500金 3割 85% ブライト キャラベル 出発済み 2年目 90日に帰還 パオロ ブリック 大型船 10口までアリアハン産の荷物を託せるし、産物の買い入れを400金まで頼める。 ワイアット 船団 50口まで託せるし、お勧めの品の買い入れを2000金まで頼める。 金属はサマンオサの金属が一番質がいい。ランシールも悪くない。 北米航路は黄金注文できるけど、パオロは仕入れる伝手がないな。 ワイアットに注文してもいいけど、高いし、不確実なので、安く仕入れられる煙草や香辛料がお勧め。 ヘンケン船長が行かなくても、ヘンケン船長が知ってる貿易船の船長に託すことも出来る。 元は連邦の軍人だから、優秀な船長たちに伝手もある。 昔の英国海軍のように、船長級の将官や佐官には、平時は給与半分で待機していたり、貿易船の船長してる人も多い それで新型の船の情報とかも手に入るし、新しい知り合いとも出会えるって側面が…… 失敗しても、海賊の土地や基地、戦術について聞いたり、因縁が出来たりもする。 或いは、売却予定価格の半値で船長達に売ることもできる ●アリアハンで船長や海の冒険者や交易商人や海賊と知り合える場所 高級な酒場 元海軍士官や交易技能保持者がいるかも。連邦やジオンの艦長系。海戦や貿易適正持ち 場末にある荒くれの酒場 海や河の冒険者や冒険商人などがいそうだ。戦闘力と知識、技能キャラクターがいる 海での冒険や河の怪物と戦う時、産物を求める時は、ハンターやら冒険者、冒険商人が向いてる 裏通りにある危険そうな酒場 海賊や密輸商人などがいそうだ。地元に根差した、地元修正つきそうな裏道などの知識を保持してそう 海賊や密輸商人は、交易商人や冒険者の中間。交易は商人には敵わんし、怪物と戦うにはハンターや冒険者には敵わん
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■ヴァンパイアハンターとは 『GURPSヴァンパイアハンター』は現代の日本を舞台に、夜の世界を支配する魑魅魍魎――すなわち『ヴァンパイア』と戦う影の英雄を描く物語です。ヴァンパイアを討つ者――ヴァンパイアハンターは魔法の呪文や鍛えぬいた武術でヴァンパイアと戦うのです。 プレイヤーキャラクターは155CPか、より派手な戦いを望むのなら205CPで作成されます。つまり英雄クラスかそれ以上の非常に強力なキャラクターたちです。 ヴァンパイアハンターとしてヴァンパイアたちに立ち向かうキャラクターは特別な知識を持ち、厳しい訓練を受けています。「ヴァンパイアハンター基本セット」を必ず取得してください。残りの105CP、もしくは155CPでキャラクターを作成することになります。 「ヴァンパイアハンター基本セット」の内訳は以下となります。 ★ヴァンパイアハンター基本セット(50CP) ▼特殊な背景/ヴァンパイアハンター 20CP ヴァンパイアや魔法の存在を認知していること、それ自体がこの世界においては有利な特徴です。例えば、魔法の存在を知らない一般人は呪文を掛けられても抵抗しようとすらしないかもしれません。加えて、一般人は『神聖』な武器を使いこなすことができません! 強い意志力を持ったヴァンパイアハンターだけが『神聖』な武器を持ってヴァンパイアやその眷属に対抗することができるのです。 またPCとして作成されるキャラクターは全員アトランティス人、ムー人、レムリア人のうちどれかの転生者です。アトランティス語、ムー語、レムリア語のうち誰かを、知力と等しいレベルで(母語と同じ扱い)習得しています。「リングダスト」だけは例外的にこれが「土星語」になります。 こうした経緯からPCたちは作成時点で【第七感】【第八感】を「知力±意志の強さ(弱さ)」「生命力±意志の強さ(弱さ)」のどちらか高い方を技能なし値として使用することができます。これは「特殊な背景」による効果の一部として扱い、条件を満たせば特別にCPを支払っていなくても効果を発揮します。【第七感】【第八感】はCPを支払ってレベルを上げることが可能です。 NPCの中には当然ながら【第七感】【第八感】を持たないハンターも存在します。この場合、この特殊な背景の必要CPは「15CP」となり、ヴァンパイアハンター基本セットのCPが「45CP」となります。 ▼特権階級/ヴァンパイアハンター 10CP 政治家や高級官僚、富裕層など一部の特権階級はヴァンパイアの存在を知っています。これによりヴァンパイアハンターに対しては様々な便宜が図られます。ヴァンパイアによる怪事件が発生した際ヴァンパイアハンターが事件に介入しても、警察など公的組織による妨害がぱたりと止まることは珍しくありません! また刀剣・銃器の使用許可についても「ライセンスを持っている」ことにできる場合があります。 ▼我慢強さ 10CP ヴァンパイアハンターはその特殊な職能や特権と引き換えに、厳しい訓練を受けています。痛みに耐える訓練もその一つです。これはヴァンパイアに立ち向かう訓練でもあり、ハンターたちの秘密を聞き出そうとする過激な人々による拷問に耐えるための訓練でもあります。ヴァンパイアハンターとして作成されたPCはこの特徴を備えていないと不適格と見做されます。 ▼怖いもの知らずLv5 10CP ヴァンパイアは異形の存在であり、目にしただけでも恐怖判定を要求される場合があります!(GURPS百鬼夜翔のP59『美醜』、P77『外見』のルールを参照してください) このためヴァンパイアハンターは痛みに加え、恐怖に耐える訓練も課せられます。その上でヴァンパイアハンターたちは『覚悟を決めて』戦いに挑みますから、ヴァンパイアが正体を現しても恐怖判定にさらに+3のボーナスを得ることができます。 ▼戦闘即応 15CP ヴァンパイアハンターはその職務の性質上、戦闘に際してすばやく対応するための訓練を受けています。加えてこの特徴を持っていると、恐怖判定に+2のボーナス受けますから、全てのボーナスを合わせればヴァンパイアハンターは恐怖判定に+10のボーナスを受けることになります。 ▼使命/ヴァンパイアハンター -15CP ヴァンパイアハンターはしばしば使命を言い渡されます。これは「死の危険」がある使命です。冒険にあたっては、大抵ヴァンパイアの調査および討伐の使命を下されるところからセッションが始まるでしょう。『巻き込まれる』タイプのシナリオも想定されますが、比較的珍しいケースと考えられます。 ▼秘密/存在そのもの -15CP ヴァンパイア、そしてそれらを狩るヴァンパイアハンターや魔法の存在は、それ自体が重要な秘密です! 発覚すれば社会は大いに混乱し、最悪の場合崩壊に至ります。ヴァンパイアを討滅することはヴァンパイアハンターにとって重大な使命ですが、その秘密を守ることもまた重大な使命なのです。 ヴァンパイアではなく、ヴァンパイアやハンター、魔法の力の存在を暴露しようとする「人間」との戦いを命じられることも、場合によってはあり得るでしょう! ヴァンパイアたちも、自分たちの存在もあまり公にしようとはしません。彼らからしてみれば、人類が自分たちの存在に気付いていない方が何かと活動しやすいのです。とは言えヴァンパイアの性格・性質は多岐に渡ります。積極的に自分たちの存在を暴露しようとするヴァンパイアもいるでしょう。
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92 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 10 17 16 0 女の頭の中という前代未聞のビックリ箱を開けてしまい、アリアハン城1Fは すっかり場が凍りついた。さすがの俺も破裂した女の顔や脳を見ながら射精 出来るほど性倒錯は進んではいない。 視界に広がるグロテスクを消すためにギラで全て焼き消した。ピッ! ピッ! と綺麗な直線の光を連発しているうちに、…再び闘争心が沸いてきた。 兵士6人を土木工事のセメント袋のように積み重ねて両手で抱え、 そこである呪文を唱える。 「何をする気だ! やめろ!」 俺の読めない行動に恐怖を覚える兵士達。 暴れたら多分殺される…抵抗のしようがない状況。 何故か股間に血が集結しだした。 「前からやってみたかったんだ。どうなるのかなって」 リレミトを唱えた! 体が天井までに達し、上の兵士達は押し潰されそうになっているにも関わらず なおも体が上昇しようとしている。恐らくは俺が天井にぶつからなければ呪文の 効果は途切れないわけで、逆にいうなら兵士達がドロドロのミンチにならなければ 呪文の効果は途切れないわけだ。 94 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 10 35 09 0 頭の上でぐちゅ、というトマトが潰れるような鈍い音がした。 「はい、一人目~」 兵士の死亡をカウントする。 残りの身動きできない5人はこれから迫る死にガチガチ怯えるばかり。 その様子を笑おうと思ったが、俺と正反対な人生を歩んでいる兵士を 想像してしまい、途端に不愉快になった。いつも他人と俺を比較する癖がついている為だ。 クソ共が。 お前らは今まで何ら不自由なく生きてきて、兵士という職に就け、女もでき、 コンプレックスに悩むことなんぞ無かったのだろう。 部屋にずっと閉じこもってパソコンばかりするナメクジのような生活を続けてきた コンプレックスの塊の俺と、何が違うんだ。同じ人間なのに…人間なのに!! 激情に駆られた。 お前らは、贅沢な日を過ごしすぎたんだよ! 「ニートの怨念を思い知れ!!」 皮膚の周りに赤いオーラが出現し、魔力全開でリレミトを唱えた。 城を突き破り、想像上の兵士への勝手な怒りで上空3000メートルまでぶっ飛んだ。 兵士は3人死亡し、残り3人は運良く生きている。 真の勝ち組は、強運もついているってか?! ふざけんな! 「絶えず上昇志向を持つお前らに朗報だクソが!」 兵士達は上空に飛ばされ絶望していて言葉が聞けない。 「お前らを、もっと高いところまで連れて行ってやる!!」 ルーラを応用した呪文…バシルーラ。 3人にバシルーラを唱えた。 ギャグみたいな速さで遥か上空に消えていってしまい、大気圏で燃え尽きてしまった。 屈折している性格の俺はなおも怒りが収まらない。 「もう決めたわ! 健常者全員、ぶっ殺してやる!」 97 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 11 08 42 0 その頃、ルイーダの酒場から何十組ものパーティーが編成され、アリアハンの城下町に集まっている。 パーティーの中心でレベル12の魔法使いが一人立ち、パーティー皆の手を握り締めて何か呪文を唱えていた。 「いい? あなた達は世界に散らばって、倫理観念の崩壊した勇者を倒す実力を身につけるのよ」 ルイーダのおねえさんは世界の危機に怯えているのか、真剣に声をあげている。 「既に魔法使いと僧侶をペアで、アリアハン海周辺を猛進している毒を消す作業に移らせたわ。 それに、ここだけじゃなくて解毒呪文を使えるモンスターと人間が世界中からも集まってる。 さしものバラモスでも世界そのものは壊したくないんでしょうね」 みんな真剣におねえさんの話を聞いている。 「それじゃ、いってちょうだい! 世界各国にもあなた方を受け入れてくれるように伝えているわ」 各魔法使いは、ルーラを唱えた。それぞれ全く違う方向に飛び通い、一瞬にして何十人もの人間がいなくなった。 * * ランシール海上空。 解毒作業をしている魔法使い僧侶ペアは、魔法使いの魔力で僧侶を宙に浮かせ、上空から海にキアリーを 放っていた。しかし海全体に広がった毒を全て消すには途方も無く時間がかかる。 「くっ…キリがないわ」 僧侶にキアリーを教えられた隣に居る魔法おばば達もため息をつく。 「このままじゃと、世界は本当に終わりかもしれんな」 「そんな悲しいこと言わないで」 僧侶が悲観的な魔法おばばに言う。 「毒は全部で250リットルって聞いたわ。お風呂一杯分だから、きっとなんとかなるはずよ」 「しかし、この毒の威力を見てみると…」 海全体に広がる海中モンスターの屍。これだけの異常事態に立ち向かう気力が、皆あまり無かった。 アリアハン海の上から、強烈なキアリーを放っているモンスター達がいた。 グリーンの布をまとっている、バラモス城に生息するエビルマージだ。 「どんどんアリアハン海が浄化していっているぞ! 俺たちのこの調子ならあっという間だ!」 「そうだな! 人間も結構いい奴多いし、ぐえっ!?」 エビルマージBが突然何者かに上から叩き落とされ、海中に沈んでいった。 半端じゃない打撃の威力に水しぶきが20メートルほどあがり、エビルマージ達を警戒させた。 上空からエビルマージ達の行いを見ていた俺が、激昂して物凄い勢いで膝蹴りを浴びせたのだ。 「余計なことすんなよカス共が~」 122 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 17 19 47 0 天空からの来訪者にエビルマージ一同は酷くうろたえた。 「ゆ、勇者!」 「ここで何してんだよ」 俺の背後にいるエビルマージCは不意をついてマヒャドを放った。 凍てつく冷気が俺の背後を襲う。 海が一瞬で凍りつき、そして… 「いらん!」 手でマヒャドを弾き飛ばし、エビルマージAに大量の氷塊が降り注いだ! 下半身から上半身に徐々に凍りつき、やがて顔を残した全てが氷で固められてしまった。 「アーサー!」 エビルマージCはエビルマージAの名前らしきものを必死に呼び、申し訳ない顔で見つめた。 「お、俺に構うな! 戦え!」 エビルマージの友情。俺には友達がいなかったのに。些細なことだが嫉妬を覚えた。 「美しいねえ、死ぬかもしれないという自分の立場を捨てて、友人に希望を与える、か」 口がへの字に曲がり、俺はブツブツ呟く。 ゆっくりとエビルマージAに近づいていく。 俺の孤独感を触発してしまった制裁を与えなければならない。 125 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 17 29 07 0 「おい、お前らには危害を加えない。安心しろ。助けてやるよ」 思いがけない助けの言葉に、エビルマージAの強張った顔が解けていく。 「本当か?」 「あぁ、本当だ。俺は悪いことをしたからな」 光の速さでエビルマージの四肢を蹴り、凍った体をバラバラにした。 体を含んだ氷塊が海にポチャリポチャリと落ちていく。 「なっ…」 俺の言葉とは対照的な行動を受けたエビルマージAは、絶句したまま海に落ちていった。 「誰が助けるって言ったか?俺がそんなこと言ったのか?」 ニヤァ・・・と気色悪い笑みを浮かべる。 あのエビルマージの信じられない、といった顔は最高だった。 うかつにマヒャドを撃てば跳ね返されるのを恐れて身動き取れないエビルマージ達を 見ながら腹を抱えて笑った。 「あっはhっははhっはははっはは!頭悪すぎだろ!!」 激憤したエビルマージCは拳を凍らせ、俺に殴りかかってきた。 「外道め!絶対に許さんぞ!」 129 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 17 47 23 0 氷の拳で殴られても蹴られても痛くも痒くもない。 「おい、次殴ったら今度は100トンの毒を流すぞ」 ぴた、とエビルマージCの動きが止まった。 嘘なのに。バカな奴。 片足でエビルマージCを死なない程度に海中に叩き落し、すかさず 海に向かって広範囲に渡る特大のベギラゴンを放った! 海が沸騰を始め、どんどん蒸発していく。 熱湯の海中でもがき苦しんでいるエビルマージはベギラゴンには 接触しまいと更に深く潜っていくが、ここはそんなに深度がある方じゃないので すぐに地面にたどり着いてしまった。 眼前に迫り来る巨大な閃光。渾身のマヒャドを放ちいくらかベギラゴンの効果は 薄れたようだが、サディストの俺は更に上の魔力を込めた。威力が通常の数十倍にも達した。 アリアハン海がほぼ消え、全て雲となった。 明日は大雨だろう。 131 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 18 01 05 0 以前から計画していたアリアハン監禁城を実現する為にまずシャンパーニの塔へ行き、カンダタ と会うことにした。対峙していたエビルマージたちの相手はめんどくさくなったのでギラで頭を貫いて瞬殺した。 ルーラでひとっ飛び。上空から塔に侵入したので、すぐカンダタに会えた。 「ひぃ! きた」 腰を抜かして俺を指差す。バカかこいつ。 「もう知ってるみたいだな、俺のこと」 「はっはぃぃいい」 トランプをして遊んでた子分達はお互い抱き合って怯えている。 「まあまあ、今日はおいしい話を持ってきたんだ」 「なっ、なんでせうか」 「俺の住んでたアリアハンを、凌辱の城に変身させたい。そのためにはお前らのようなカスが どうしても必要なんだ。どうだ? 俺につけば、毎日女とヤレるし、人道から外れた実験だって 出来るぞ」 下種さが俺と似ているカンダタは同じ匂いを感じ取ったのか、俺の手をがっしり握ってOKをした。 「本当ですか!!」 「あぁ、本当だ。その為にはお前ら、まず各国の女をさらってきてくれ。 アリアハン城いっぱいに性奴隷を飼う為にな。 更に各国の超級のド変態も出来るだけ持ち帰ってくれ。調教人も不足している」 これなんてエロゲ?これなんてエロゲ?これなんてエロゲ?これなんてエロゲ?これなんてエロゲ? VIPの言葉が連続で頭の中を回り、もうすぐ夢が実現することに全身の細胞が踊った。 139 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 18 36 31 0 カンダタ一味は身支度し、ロマリアを攻める旨を俺に告げ、最上階から飛び降りて行った。 ふふふ・・・、もうゾーマなどどうでもいい。 8000日満たされなかった俺の本能を満腹する為だけに行動を絞って、これから動いてやろう。 そう決めるや否や、ぷつん、と理性のタカが外れた。 目をギョロギョロさせながらシャンパーニの塔からカザーブにルーラで移動した。 赤いオーラを纏っている人間がいきなり喉かな農村に降臨したため、村人達は目をまん丸にしている。 女を探した。幼女を探した。10歳の乳房が発育しだしている女を探した。 武器屋の親父に怒鳴りまくった。 「女は!!!!!!!!」 「たっ、たふけて・・・いろりだけひゃ・・・」 「てめぇ殺すぞ!!! 女は!!!!!!!!」 「いっ、今外へ山菜を摘みに行っています」 ドウッ! とルーラの発射音を立てて外へ向かう! 迸るエネルギーが体を大いに揺さぶる。 周辺を探っていると、いたいた。 幼女、少女、女、よりどり緑だ。 美少女が2人、ぐんたいガニと一緒に仲良く山菜を摘んでいた。 「カニさんすごーい」 「いっぱい切れるガニ」 微笑ましい光景。今から俺が地獄を見せてやろう。 141 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 18 42 35 0 上空から勢いよくカニの上へ目掛けて着地する。 「カニさんこれも切って~」 「容易いことガ ごうぇ」 甲羅も何もかも踏み潰してやった。ビー玉みたいな目が吹き飛んだ。 なんでカニ如きが美少女と遊べるんだよ。コンプレックスがないのか?ふざけやがって! 「カッ、カニさんが・・・」 さっきまで遊んでいたぐんたいガニが無残な形で息絶えてしまった。 美少女二人とも鬼神のような俺を見てただ固まるばかり。 ズボンを下ろし、怒張したペニスを振り回して美少女の服を全て引きちぎった。 「いやああああああああ!!!」 絶叫をあげるが、今の俺には誰にも敵わないから無意味だ。 それよりも早く性欲を満たしたい! 一心不乱に挿入し、乱暴な性交で飛び散る血を股間に浴びながらピストンを続けた。 142 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 18 55 15 0 「ふうっ! ふうっ! うおふっ!」 「いだい~ いだいいいいい」 「それ○∵%”#!!!」 わけのわからぬ言葉を発しながら美少女の頭にホイミをかける。 白めになり、ビクビク体を振るわせ始めた。連々々々続絶頂が起こっているのだろう。 「ぐおっ! がおっ! うぎいい!!!」 獣同然になって、犯しまくる。 もう一人の女の子はおしっこを漏らして蹲っていた。 犯してもなんか満たされない。 カニを見やると、ぐるるる、と腹が鳴った。 そうか、今まで何も食べてなかったから腹が減ってたんだな。 膣内射精し、女の子の足を掴んでビュンビュン振り回し海の方角に投げ飛ばした。 カニをメラで焼き、ガツガツ食い始める。 だいぶ腹が満たされてくると可愛い女の子を投げ飛ばしたのは迂闊な行為だったな、と自省した。 また性欲が湧いてきたのだ。 もう一人の女の子の膨らんでいない乳房をちゅーちゅー吸いながら再び強姦を開始。 痛がる様子が勃起を促進し、何度でも射精出来るように思えた。 行為中、このカニの母親らしきぐんたいガニがカニ歩きでやってきた。 「うちの息子はどこガニ!」 自慰中携帯がなって強制中断させられたような嫌な記憶を思い出す。 さっき食ったカニの残骸を母親の口の中に押し込んで無理やり食わせた。 「食え! このお! お前の息子だこれは!」 ショックで泡を吹きながら仰天している母親ガニの甲羅を無理やり引き剥がし、拳を振り下ろして 叩きのめした。 そしてまた女の子に挿入し、6回連続で果てた。 うむ、この女の子はアリアハンに持ち帰ろう。 そう決め、アリアハンの方角にバシルーラを唱えた。 149 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 19 15 27 0 遠くを見回すと、何人か固まって俺の下から走って逃げていく人間達が見えた。 俺から逃げられると思うのか? 片手を上にあげ、メラミかメラゾーマか判断がつかぬほどの直径10メートルの火の玉を発生させた。 それを人間達の周りに円状に落としまくり、ドーナツ型の火の海に閉じ込めてやった。 その円の中にルーラで瞬間移動! 「凄い!全員可愛い女ばかりだ」 女達はより固まってぶるぶる震えてる。 俺が女達のところに歩を進める度に女達は顔面の引き攣りを増す。 文字通り絶体絶命の大ピンチ。女達は両手を組み、なにやら願い事をし始めた。 多分奇跡を祈っているのだろう。バカが。甘いんだよ。 「お前らはこれから俺の城で生涯性奴隷として過ごしてもらうことにする! 変態の限りを尽くして徹底的に嬲ってやるからな!」 まだ5歳にも満たない女の子の髪を掴み「覚・悟・し・と・け・よ・!」と念を押した。 全員バシルーラでまたアリアハンに飛ばす。 155 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 19 49 22 0 カザーブの東の森に生息する少数ではあるが付近では最強の戦闘力を誇る エリミネーターの要請を頼み、勢いを増したカンダタ一味はロマリア城を短時間で制圧した。 アリアハンにもキメラの翼でエリミネーターを派遣し、女も全てアリアハンに飛ばした。 これでもうアリアハンとロマリアは制圧したに等しい。 盲目の女性に腰が砕けそうなピストンを打ちながらカンダタは気を利かせてアリアハンに 残る邪魔者も全て殺すように、とエリミネーターに伝えた。 暫くしたら案の定カンダタの強引な力で下半身がぺしゃんこになった。内蔵がはみ出た。 顔を見ながら腰を振っていたカンダタはそれに気付かず、射精してやっと自覚したのだった。 * * アリアハン海周辺の解毒作業を完了させたチームが、アリアハンに戻っていた。 一仕事を終えてほっとしてはいられない。 あの大魔王バラモスよりも凶悪な勇者を阻止しなければ・・・。 全員が作戦を練っている途中、全裸の少女が一人、女性が百数名、そして物騒な斧を持った巨漢が 突如大砲のように落下してきた。 159 名前:('A`) 投稿日:2007/04/01(日) 20 01 02 0 魔法使いと僧侶が明らかに敵と見れる巨漢に身構える。 しかしどこか異様だ。巨漢の体がアンバランスに見える。 女魔法使いはその不自然さにはっと気がつき、頬を赤らめた。 エリミネーターは陰嚢が人の数十倍発達しているのだ。 お陰で陰部がもこっと膨らんでいる。 キャッ、と目を覆い、恥らっている女魔法使いの頭上から斧を振りかざした。 「やめろ! 女は殺すな!」 監視役のカンダタ子分がエリミネーターを制す。 エリミネーターは知能がダントツに低い。言われたことも数秒後には忘れている。 時既に遅し、女魔法使いは恥らったまま2つに分裂した。 「バカ!」 ガン! とエリミネーターを殴る。 「すいやせぇ~ん」と気味悪く笑って謝った。 Part3へ コメントを投稿 名前 コメント
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第87話:イントルーダー 「おい!、い、い、今の爆発は?」 ランドは突然のアリアハン東部から響いてきた爆音に驚きザックスに寄り掛かった。 「誰かが殺しあってるんだろうな。 そんなことより、シンシア、ランド、周りに誰か居ないかしっかり警戒しとけよ」 爆発を『そんなこと』で片付けるなよ‥‥。 ランドはこの極限状態にザックスが冷静でいられる事が信じられなかった。 現在、ザックス、シンシア、ランドの三人はアリアハンから北上して森に向かっている。 「そもそも、どうして街を出たんだ? 何か根拠でもあるのか? もしやる気になってる奴に遭遇したらどうすんだよ!」 「勘だ、勘。ソルジャーの勘。 もし外れてても、死ぬのが少し早くなるだけだ。 グチグチぬかしてないでさっさと行くぜ」 ひょっとしてこのザックスという男はもう既に頭がおかしくなってしまっているんじゃないだろうか? そんな考えさえランドの頭に浮かんで来た。 このシンシアって娘もザックスを止めようともしないし…。 ああ、一人でいるよりましだといっても、とんでもない二人についてきてしまった……。 最初から顔見知りの誰かと行動していればよかったな‥‥。 大体、自分が出くわしてきたのはアリアハンで殺り合っていた奴らといい、この二人といい、 普通の感覚じゃない奴らばかりじゃないか。 ま、まさか、知り合いはもう全員‥‥。 そんな事を想像すると背筋が寒くなった。 ――ターニア…、イザの兄貴…、どこに居るんだ?まだ生きてるんなら俺を助けてくれよ。 そんなランドの悲痛な表情を見て、ザックスはやれやれと肩をおろした。 「…しゃーねーな、説明してやるよ。 いいか?まずこれから日没から夜に向けて、恐らく気温が下がってくるし、 ひょっとしたら雨も降って来るかもしれない。更にこの状況だ、いつ敵が現れるか分かったもんじゃない。 つまり夜の間、雨風を凌げてなおかつ、敵に見つかりにくい障害物の多い場所の確保が必要ってわけだ」 「おいおい、だったらなおさらなんで街を…」 ランドのでかけた質問をザックスは片手を広げて遮る。 「確かに今述べた状況だけなら、街に潜むのが正解だ。…が、俺たち以外の参加者も同じことを考えるだろう。 そしてゲームに乗った奴らは街を狙う、立てこもって逃げることしか出来ない奴らを消すために。 だから街に留まるよりも近くの森なんかに身を潜めたほうがかえって安全というわけさ」 「……………」 ランドは押し黙った。 確かにそうだ、とも思っていたがそれ以上にザックスがここまで考えて行動していた事に驚いていた。 「なあに、心配するなよ。だからこうして持久戦覚悟で街を出る前に、毛布や食料を調達してきたんだからよ」 【ザックス 所持品:スネークソード 毛布 第一行動方針:森に安全な場所を確保する 第二行動方針:主催者に一泡吹かせる】 【シンシア 所持品:万能薬 対人レーダー 煙幕×3 毛布 行動方針:ザックスについて行く】 【ランド 所持品:オートボウガン ミスリルスパナ 魔法の玉 毛布 行動方針:とりあえずザックスたちについて行く】 【現在位置:アリアハン北の平原】
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アリアハン編 MAP 話数 タイトル 出典 028 フローラ. Part1 275 132 フローラその2 Part1 494 173 狂気のヘンリー2 Part1 584-586・588-590 帝国領編 MAP #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 話数 タイトル 出典 228 まるで街娘 Part2 94-95 239 高揚する爽快感 Part2 125-126
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アリアハン編 MAP 話数 タイトル 出典 009 クイナ・ガウ Part1 219 068 夕日 Part1 338-341・365 147 ダメだこりゃ Part1 533-535 178 食べたい Part1 599-602 188 捕食者の視線 Part1 623-625 帝国領編 MAP #ref error :画像URLまたは、画像ファイル名を指定してください。 話数 タイトル 出典 216 穴埋め Part2 49-52
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アリアハン編 MAP 話数 タイトル 出典 067 フリオニールの決断 Part1 337 069 ゲームにのる Part1 342・343-344・355 100 夜明け Part1 429-433 108 叶えられぬ望み Part1 452 110 無慈悲の心 Part1 454-455 146 妹の敵 Part1 530-532・542-543 155 山頂の決戦 Part1 556-558