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「…OK、解った。今の状況を私が冷静に説明しよう。」 「私はゆっくりおりん、たまたま立ち寄ったお店で、とんでもないモノを目撃してしまった。」 「隣に居るのはゆっくりちぇん、彼女もまた、信じられないといった顔になっている。」 「そして目の前に居るのはゆっくりゆうか。」 ) ( ,,,,......... / ;ヽ ''''''''''. ..ヽ | )''( \ '. )\ \ ....| /,,, ) ヽ 」) )/"""""ヽ ヽ ) );;./ 「 \( _,,....-‐‐-- 、.., ,.-'" "'ー., ノ r、 ,' ヽ ノ / i ハ i ハ i i i ', ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i 〈 イ! | ;'i (ヒ_] V ヒ_ン ) V / 〉 イ レヘ/ |"" ,___, "" .ル' / ハ ハ ハ. ヽ _ン / ( 〈 ヽ 〈 ノ ! >、,,__ _,. イ ノ ( )( レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ 「彼女は鏡の前でネコミミを着けようとしていた。」 「…違うわよ。」 『ちがわねーよ。』 「いや、ホントに違うから。ネコミミなんて着けようとしていないから。」 「お姉さん、悪いけどバレバレだよ。後ろに隠したネコミミが見えちゃってるよ。」 「しかもそっちに落ちているのは、もしかしてしっぽ?」 「まさかネコミミだけじゃあきたらず、一緒にそれも着けるつもりだったのかな?」 「それでフル装備になったら『私、ゆうかにゃん♪』とでも言うつもりだったとか?」 『ねーよ。』 「さっきからきっぱりハッキリ言い過ぎよ貴方達!」 「良いじゃない、私がネコミミを付けて貴方に何か問題があるのよ!」 「確かに私たちには何も問題はないね。」 「問題は、貴方がそんなモノを付けて何がしたいのかと言うことさ。」 「…ネコミミを着けたらカワイクナルカナーって思って。」 『はぁ?』 「ほら、私ってドSだとか、女王様とか、USCとか言われ放題でしょ?」 「でも一乙女としては、そんな扱いされつづけるのは我慢ならない訳よ。」 「だからガラリとイメチェンして、そんな私にたいする空気を挽回しようかな、なんて…。」 「なるほどね、でもその考えは根本から間違ってると思うねぇ。」 「そ、そうなの!?」 「元からネコミミを付けている私達だから言えるんだよ。」 「何でもネコミミが着けば癒し系になるなんて考えは安直過ぎるんだよ。」 「そうだねぇ、人気作品でエロ同人を作れば売れるという考えと同じくらい安直だね。」 「男役がオークならみんなファンタジー系エロ同人になる、という考えと同じくらい安直だよ。」 「…あんたら、何でどっちも例え話が下ネタなのよ。」 「下ネタなんてどうでも良いでしょ?」 「そうだよ!問題はネコミミの方なんだよ!」 「何よ、ネコミミの何処が問題なのよ。」 「それはね、ゆっくりゆうか、あんたがネコミミを着けようとしていることなんだ。」 「私のやろうとしている事全否定とはひどいわね。」 「いいかい?アタイ達ゆっくりってのは、『元になったキャラとそっくりで在ること』が重要なんだ。」 「アタイだったら、火焔猫 お燐、と同じ髪型、同じ髪の色、」 「そして同じネコミミだからこそ、ゆっくりおりんと呼ばれるのさ。」 「でもあんたはゆっくりゆうかという完成された要素に、ネコミミというオプションを着けようとしている。」 「そんな事したら、間違いなくあんたはその時点でゆっくりゆうかとは別の何者かになってしまうよ!」 「そ、そんな大袈裟な。」 「大袈裟じゃないよ!」 「オリジナルである風見幽香が、ネコミミを着けることは許されても。」 「ゆっくりである貴方がネコミミを着けることが、許される筈が無いんですよ!」 「許されるはずが無いって、そこまで!?そこまでなの!?」 「癒し系になりたいあまりに、自分を捨てようとしているゆっくりが許されると思ってるの?」 「きっと許早苗が来るよ!許されざる角度で!」 ,, -‐ ''  ̄ ̄" '' o 、 - 、 / ハ` .o ';,, ,/ |,,.ノ | / ! ; ! i ';, ;.' '; ! .! |__!_ ,i ,i, ,' ヽ --ソ_ノ-‐''―- `'ソ | i ,' . !i´-― ヒ_ン ) ├┐! ,' ゝハ_! ハ(ヒ_] " .!-,'i / i i`ーr' !'" 'ー‐' r'=-/ ;' )ヽ-イ '), ノi >.、.,_ ,. イ/´ ノi i } ザ 〔 i ! ンイ i ̄ バ' こ二ノ ,, ノ `) ッ _( ', ! l/フ / |/ ,,ノレ' ´ ̄` .ヾノ ∠_ {‐--/._(二二ノヽ .イ l二/ > ) 厂`ヽ 『って言うかもう既に来てるよ!そしてこっちを見てるよ!』 「…………!」 「わ、私のやろうとしていた事は、そこまで重いことだったの…!」 「やっと理解してくれてアタイは嬉しいよ、お姉さん。」 「それでも…それでも私は癒し系になりたかった…!ドSキャラという宿命から逃れたかった…!」 「…わかるよー、私もらんしゃまの愛玩動物ポジションを何とかしたいと思った事があったから…。」 「でも最近はらんしゃまを裏で支配する黒幕ポジションだと考えることにしてるよ~。」 「…貴方も随分黒い考えを持ってるのね、お嬢さん。」 「って言うか、お姉さんの場合のうかりんと言う立派な癒し系キャラがあるじゃないさ。」 「何でそれで満足しなかったのさ?」 「…だって、『だべ』って口調がどこかの超高校級の占い師みたいで嫌だったんだもん。」 「…あー。」 「確かに、それは嫌だね…。」 「葉隠にはなりたくないよね。」 「同意を得られて私は嬉しいわ。」 「でもね、ネコミミを安易に着けるのはいけないよおねえさん。」 「私たちゆっくりの中にもいるでしょ、ネコミミを着けたせいでおかしなキャラになっていった奴が。」 「何ですって、そんなゆっくりが………あ。」 「お姉さん、気づいたみたいだねぇ。」 「そっか、私は彼女と同じ過ちを犯そうとしていたのね…。」 「気づいてくれて私たちは嬉しいよぉ。」 「そうだよ、アタイ達は彼女と同じ過ちを繰り返してはいけない。」 、 // 、)\ , ノV ( ' V( ノ ヽ 'ヽ ' ヽ , '--' ') i'V、 ... .... .. 'ヽ ,___ノ . . / 'ヽ_''.;;---- 、V...._. . . . . . . . . /、 __, -'' , '''' "' '''' -- ' 、 . . . . ''/ >==─ == 'v . ノ (/ / 人 i i )\ ノ --、 ) / ノ-- )/)/)/--ヽ_.// イ i' i '-' i/| (ヒ_] ヒ_ン) i ( ( 木|_ | ヲ i"" ,___, "ノ ヽヽ イ _人 ヽ _ン フ ' -- ')-、 )人>.. ..,____,, イノ_ノ ノノ_.ノ ̄ 『第二の豊里耳神子を生み出してはいけないんだ!』 、 // 、)\ , ノV (' ' V( ノ ヽ 'ヽ ' ヽ , '-' ' i'V、 .. .... .. 'ヽ ,__ノ . . / 'ヽ_'.;;---- 、V...._. . . . . . . /、 __, -'' ''' "' '''' -- ' 、 . . '/ >==─ 6 =='v .ノ (/ / 人 i i )\ ノ --、 ) / ノゝ )/)/)//ヽ_.// イ i' i '-' i/| (ヒ_] ヒ_ン) i ( ( 木|_ | ' ヲ i"" ,___, "ノ ヽヽ イ _人 ヽ _ン Uフ ' -- ')-、 )人>.. ..,____,, イノ_ノ ノノ_.ノ ̄ / ヽ ( ) / /^ー r ̄ ̄ ̄i | i / ノ、___ノ | l / r‐´  ̄ | 「あの、私の頭のこれはネコミミじゃないんですが、」 「って言うか、別にこれ後付けじゃないんですけど元からなんですけど、ねえ聞いてますか…。」 むしろみみみって奴のように頭を燃やせばなんでもゆっくりになるという風潮があるような -- 名無しさん (2014-02-14 21 45 17) 名前 コメント
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注意 自分設定があります。 赤ゆっくりがでてきます。 すっきりできないまま、終わるかもしれません。 「「「ゆっきゅりちていってね!」」」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 ここはとあるゆっくりの群れ。 たった今、生まれたばかりのゆっくりが目をキラキラを輝かせながら親たちに向かって、お決まりの挨拶をする。 親たちもまた、お決まりの挨拶を返し、その後は頬を擦り合わせて親愛の情を示すのだ。 平凡かもしれないが、とてもゆっくりした親子たちであった。 子供たちは初めて見る『おそと』に興味津々であった。 あるもの全てがとても綺麗なものとして感じられる。 木々の緑、風の流れ、太陽の暖かな光、どれもこれも当たり前のものだが、全て素晴らしいものとして感じている。 この時の感情をゆっくり風に言い表すならば、『とってもゆっくりしている』であろう。 大人になってからでは目を向けないものだが、生まれたてのゆっくりだからこそ分かるのだ。 やがて子供たちは自分を生んでくれた親の元へと集まり、家族であることを確認する。 彼らはとても、とてもゆっくりしていた。 「へぇ、いっぱいゆっくりがいるなぁ」 「ゆっ!?」 人間の、どこか呑気そうな声が聞こえてきた。 ゆっくりは慌てて周囲を確認する。ゆっくりにとって、人間とは『ゆっくりできないもの』として分類されているからだ。 すぐさま、一匹のゆっくりが茂みから顔だけ覗かせている人間を見つける。 それは若い男であった。大きなリュックを背負って、物珍しそうにゆっくりたちを眺めている。 いきなり襲って来ないことに安堵したのか、ゆっくりたちはその場に留まって人間を威嚇する。 「ゆうぅぅぅ! にんげんさんはあっちにいってね! ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!」 ぷくぅ、とゆっくりれいむは頬を膨らませて、身体を大きく見せる。 この動作は他の動物に対しても威嚇の効果はあまり持たないが、ゆっくり的には真剣である。 本気で相手を驚かせられると思っているのだ。 勿論、人間相手ではまったく威嚇の効果は見込めないが。 「いやいや、ごめんごめん。ゆっくりできないことはしないから、安心してくれよ」 笑顔のまま、男は両手を挙げて敵意の無いことを示す。 それでも、ゆっくりたちの威嚇の構えが解けないので、背中のリュックからあるものを取り出した。 「それじゃ、お近づきのしるしということで、これをあげるね」 それは山の中で採っていたキノコであった。 ここで、ゆっくりに人間の食べ物を渡すほど、男は知識不足なわけでもない。 人間の食べ物に舌が慣れてしまったら、大抵はろくなことにならないからだ。 「ゆゆゆ!? きのこさんだね! みんなはちょっとまってね!」 集団の中心ゆっくりと思しきゆっくりれいむが、まずは毒見をしてみる。先ほどの頬を膨らませたゆっくりれいむである。 むーしゃむーしゃ、と食べてみても、おいしいだけで毒はないようだ。 「きのこさん、おいしいよ! もっとちょうだいね!」 「はい、どうぞ」 ゆっくりにも食べやすいように、ある程度ばらばらにして地面にばらまく。 親ゆっくりたちはわっ、とそのキノコに群がって食べ始める。 出産直後であったために、とてもお腹が空いていたのだ。 「うめぇ! まじうめぇ!」「まじぱねぇ!」 「むーしゃ、むーしゃ! しあわせー!」 凄まじい勢いでキノコを食べていくゆっくりたち。その様子を男は笑顔で眺めている。 一方、子供のゆっくりらはまだキノコのような固形物を食べることはできないため、食べ終わるまで待たされている。 子供であるため、食べ物という概念を完全には理解できていないが、おいしそうであることはなんとなく分かる。 いいなー、というような視線で親達を眺めている。 男はそれを不憫に思ったのか、そちらへと話しかけた。 「君たちは可愛い赤ゆっくりだね。お持ち帰りをしたいくらいだよ!」 突然、人間に話しかけられた子供たちは「ゆゆ!?」と驚いて親たちの背中に隠れる 親れいむの方もぶくーっと膨らんで、再度の威嚇行動を取る。 「れいむのかわいいあかちゃんをもっていかないでね! ぷんぷん!」 「おかーしゃーん、がんばれー!」 「本当に持って行くつもりはないよ? そのぐらい、赤ゆっくりが可愛いってことさ!」 男の言葉に少しは気を許したのか、親れいむはぷひゅるる~、と頬から空気を抜く。 勿論、それにつけこんだ催促も忘れない。 「ゆっ! いくられいむのあかちゃんにめろめろになったからって、へんなこといわないでね! あと、きのこさんをもっとちょうだいね!」 随分と偉そうではあるが、親れいむは他の者を相手にする時、『下手に出たら負け』と思っている。 常に堂々としていることで、相手を圧倒しようというわけだ。これは同じゆっくり相手には通じる場合もある方法である。 場合によっては野生動物にも効くかもしれない。声に驚くこともあるからだ。 勿論、人間にはまったく効果はないが、男には人語を解してる、と感じられてむしろ好意的にすら思っていた。 男は普通の『良い人』であり、極端な嗜好の持ち主ではない。 ゆっくりによってもたらされた被害に眉をひそめることはあっても、潰そうとは思わない性格であった。 はいはい、と頷くと、男は再びきのこをばらまく。 ゆっくりたちもこの人間は敵ではない、と判断したのか、きのこを食べながら思い思いにゆっくりし始めた。 しばらくの間、男は触れるでもなく、ただひたすらに子供のゆっくりを眺めているだけであった 「いや、ホントに可愛いな~赤ゆっくりは」 ニコニコと満面の笑みを浮かべながら、何度目かになるその台詞を言う。 そこで、ようやくゆっくりたちは疑問を持った。 「ゆ? あかゆっくりってなに? れいむのあかちゃんはれいむだよ!」 親れいむがややこしいことを言う。 ちなみに、ゆっくりに個体名というのは存在しない。あるのは『れいむ』や『まりさ』などといった種族名のみである。 それでは相手のことを呼び合えずに不便に思われるかもしれないが、ゆっくりは飾りによって相手を識別している。 どんなに美しいとされるゆっくりでも飾りがなければ、ゆっくりできないゆっくりと思われる。 家族であっても、飾りのないゆっくりは排斥しようとするのだ。 飾りは取れやすい、という欠点はあるが、相手を識別するのに最も必要なものである。 加えて、ゆっくりは親しい相手のことは微妙なニュアンスで呼び分けてもいるらしい。 余談ではあるが、人間がそれぞれ違う名前を持っている、というのはゆっくりにはよく理解できないことなのだ。 だから、人間を『にんげんさん』や『おにいさん』などといって一括りにしようとする。 もしかすると、人間には飾りがないのでゆっくりしていないと思っている可能性もある。 飾りがないゆっくりとは、人間で言えば名前のない人間と例えれば、少しは理解できるかもしれない。 「ああ、赤ゆっくりっていうのはね、赤ちゃんのゆっくりのことだよ。 可愛い赤ちゃんの赤を取って、赤ゆっくり」 男は親れいむを見ながら、丁寧に説明する。 その説明に親れいむも納得の表情を浮かべて頷く。 「ゆ! あかちゃんのことだったんだね! そうだよ! れいむのあかちゃんはかわいいもんね!」 元々、大きかった声をさらに張り上げて親れいむは胸、もとい顎を張る。 男は頬を綻ばせながら、ゆっくりの様子を見ている。 「皆が『れいむ』じゃ、ちょっと呼びにくいもんね。赤ちゃんのことぐらいはそう呼んでみたいんだよ」 男は人間なので、ゆっくりの区別は大きさの大小などでしか区別ができないため、一つそんな提案をしてみる。 親れいむはというと、その提案に乗り気であった。 「ゆゆゆ! おにいさん、あたまいいね! ゆっくりよんでいいよ!」 男は褒められはしたが、流石に苦笑いで返す。 しかし、許可は出たので思う存分、呼ぶこととした。 「それじゃ、赤ゆっくり可愛いな~。ウチでも飼いたいなぁ。でもなぁ……」 わずかに陰鬱な表情になりながらも、触れずに愛でる男。 猫好きなのに猫アレルギー持ちのような可愛がり方である。 親れいむはそんな男の様子を見ていて、なんとなくうずうずし始めていた。 先ほどから男の言葉が気になって仕方ないのだ。 赤ゆっくり。赤ちゃんを指し示す言葉である上に、ゆっくりという言葉が入っていれば気にならないわけがない。 つまるところ、自分も言ってみたいのだ。 「ゆっ、ゆっ! おにいさんだけにはあかちゃんをまかせておけないよ! れいむもよぶよ!」 すぐに我慢の限界が訪れ、よく分からない論理を展開しながらも親れいむが自分の子供に近寄る。 「ゆ~♪ れいむのあかゆっくり~♪ とってもかわいいんだよ~♪」 「「「ゆ~」」」 赤ちゃんゆっくりとは親れいむなりのアレンジだろうか。 子守唄のようなものを歌いながら、己の子供を頬ずりをする親れいむ。 頬ずりをされている赤ゆっくりはなんだか妙な表情をしている。親が重いのかもしれない。 そして、周囲にいたゆっくりもその光景を見て、ゆっくりしたくなってきた。 「ゆっ、ゆっ! まりさのあかゆっくりもゆっくりするよ!」 「あかゆっくりちゃんって、とってもとかいてきなかんじね!」 「ゆ! あかちゃんゆっくりかわいいな~♪」 などと、自分の子供とゆっくりし始めた。 各々がゆっくりしている状況を見て、男はゆっくりしているのを邪魔していけない、と感じた。 人間がゆっくりと関わっても、ゆっくり側に良いことはあまり起きないからだ。 そういう意味で男は少し関わりすぎた。 「それじゃ、僕はここで失礼するよ。後は皆でゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 こうして、男とゆっくりたちは別れた。 できればもう一度会いたいな、などと考えながら、男は家路に着いたのであった。 男と出会ってから一週間程が過ぎた。 その間、親れいむたちは酷い目に会うこともなく、毎日を過ごしていた。 食べ物がちょっと少なかったり、木にぶつかったりなど、些細な不幸はある。 しかし、それを補って余りあるほど自分の赤ゆっくりは可愛いし、皆と一緒にいられるのもとても幸せである。 みんなゆっくりしている、はずであった。 なんだかあかちゃんゆっくりのようすがへんだ、と何となく親れいむは思っていた。 言葉ではうまく説明できないが、妙な違和感を親れいむは持っていた。 赤れいむに元気がないわけではない。むしろ、普通に甘えてきたりもする。 呼べば返事もちゃんとする。多少の偏食はあっても、さして重要視すべきことでもない。 だが、何か変だった。 「ゆ~? よくわからないよ? でも、ゆっくりできないからいいや!」 親れいむは考えることを放棄した。元来、ゆっくりとは考えることを常とするモノではない。 刹那的に日々を過ごしていく奇怪な動く饅頭である。 ともあれ、親れいむは先ほどまでの考えをすっかり忘れて、我が子に頬ずりをする。 「す~り、す~り♪ れいむのあかゆっくり、ゆっくりしていってね~♪」 「ゆっきゅり~♪」 赤ゆっくりもそれに応じて、頬ずりをする。とても仲が良い関係であった。 さらに幾日か過ぎた。 何度かの不幸はあったが、親れいむたちはゆっくりしている。 しかし、なんとなく違和感が残ったままであった。 「「ゆっくりしていってね!」」 仲間同士で言い合う中でも、何か釈然としないものがあった。 誰もがなんとはなしに分かっているはずなのに、分からない。 そんな状態が長く続き、親たちはどこかゆっくりできなかった。 そんな中でも赤ゆっくりたちはいつもどおりにゆっくりしていたが。 ある日、親れいむは仲の良いゆっくりまりさに思い切って相談してみることにした。 自分の考えすぎかもしれないが、ずっと心の底からゆっくりできていないのだ。 これではストレスが溜まって仕方ない。 親れいむは親まりさを人気ならぬゆっくり気のない場所に呼び出して、問いかけた 「ゆぅ……まりさはゆっくりできてる?」 「ゆっくり、できてるよ! どうしてそんなこときくの?」 「ゆっ……!」 まりさの言葉の間、『ゆっくり』の部分にわずかな躊躇いがあることを親れいむは見逃さなかった。 もしかするとまりさもゆっくりできていないのではないか、と親れいむは感じたのだ。 「まりさ、ほんとうにゆっくりできてる?」 「ゆ……ゆっくりできてるよ?」 「ほんとうに?」 「ゆ、ゆぅ……」 親れいむに何度も問いかけられることによって、まりさも徐々にゆっくりできなくなっていく。 心の中にあったわずかな疑念が段々と大きくなっていくのが分かる。 「……まりさも、すこしゆっくりできてないよ……」 注意して見れば、まりさの身体は葉っぱなどによってできた擦り傷がいくつかある。 親れいむにもあるが、自分の赤ゆっくりのために食べ物を取って来る時にできた傷である。 子育てとは大変なものである。 だが、ゆっくりできない問題とはまさしくそこにあった。 「まりさのあかゆっくりが、へんなんだよ……」 まりさが沈痛な面持ちで語りだす。 そこには隠し切れない苛立ちも含まれていた。 「もうずっと、ごはんをあげてるのにぜんぜんゆっくりしてないんだよ…… まりさががんばってるのに、ぜんぜんてつだってくれないし、もっと、ちゃんとしてほしいよ……」 まりさが愚痴を言うように呟き続ける。 親れいむにはまりさの辛い気持ちはよく伝わったが、何が起こっているのかはよく分かっていなかった。 出した結論は、 「やっぱり、まりさもゆっくりできてないんだね!」 だった。原因は未だ不明だが、その推測は当たっていた。 そして、このゆっくりできない状態は群れ全体へと波及していくのであった。 さらに数日。そこで繰り広げられている光景は酷いものであった。 「ゆっくりできないあかゆっくりは、どっかいってね!」 「「まま~! どおぢでそんにゃこどいうの~!?」」 「こんなあかゆっくりちゃんはとかいはじゃないわ!」 「「ときゃいはってな~に?」」 「あかちゃんゆっくりなんて、もういらないよ!」 「「おかーしゃーん!?」」 親であったはずのゆっくりたちが己の子を罵っている姿がそこにはあった。 その中には、あの親れいむの姿もある。 「どおして、れいむのあかゆっくりはおおきくならないのぉぉぉおお!?」 「「「おか~しゃん、おこらないでね!? おこらないでね!?」」」 親から受ける圧力に、赤ゆっくりはとてもゆっくりできていなかった。 どうして親たちが怒っているのかも理解できない。 しかし、言われも無い迫害を受けているとは言いがたい状態でもあった。 親れいむの言葉は真実である。 赤ゆっくりたちは男と会った時と比べても、ほとんど成長していないのだ。 いや、全く成長していないと言い切ってしまってもいいかもしれない。 「ほんとうに、れいむのあかゆっくりはじゃまだよ! ゆっくりできないよ!」 「「「どうちてしょんなこというのぉぉぉぉぉ!!??」」」 親れいむは可愛がっていたことも忘れて、赤ゆっくりを罵る。 赤ゆっくりが生まれてから、ずっと食べ物を与え続けているにも関わらず、まったく大きくならない。 それが、親れいむには不気味に映り、またゆっくりできないように思えたのだ。 赤ゆっくりは赤ん坊であるために食べ物を自力で食べられず、親が噛み砕いたものなどを食べる。 一般に言われている限りでは数週間もあれば、赤ゆっくりから子ゆっくりへと成長する。 子ゆっくりともなれば、親が噛み砕いたものを食べる必要はなく、それなりに固形物を食べられるようにもなる。 また、身体にも弾力性が出てきて、赤ゆっくりと比べてはるかに死ににくくなる。 赤ゆっくりを育てるというのは神経を使うものなのだ。 それが一向に成長しないともなれば、余計にイラつくのも無理はない。 「もうへんなあかゆっくりなんてそだてないよ! さっさときえてね!」 「「「おか~しゃ~~ん!!!」」」 親れいむの最後通牒によって、親子間に決定的な溝ができた。 かえってきて、と泣く子を無視して、れいむは自分の食べ物を探しに行く。 見れば、周囲の親ゆっくりたちも一様に我が子を見捨てて、思い思いに行動し始めている。 「ゆ~♪ これでようやくゆっくりできるよ! ゆ~♪ ゆ~♪」 れいむは意気揚々と跳ねていく。 その頭の中は己の願望で一杯であった。 「まずはあたらしいおうちをみつけないとね! れいむのかわいいかわいいあかゆっくりがいっぱいほしいよ! ちゃんとおおきくなるあかゆっくりがほしいね!」 この家族は何か特別なゆっくりではなかった。そこらに存在している一般的なゆっくりでしかない。 それは群れのゆっくりも同じである。では、何故今回のようなことが起こったのか。 それは、『あかゆっくり』という言葉によるものであった。 群れの子供たちは己の名前ではなく、明らかに『あかゆっくり』などと呼ばれることが多かった。 本来、ゆっくりは人間が気づき得ない微妙なニュアンスの差異で他の個体を呼び分けている。 それによって、己の自我を確立し、他の個体とはわずかに違った精神構造を持つ。 それが『あかゆっくり』と一括りにされることで乱れてしまったのだ。 最初に自我を確立させるべき相手から、名前を呼ばれないことで奇妙な変化が起こっていた。 子供たちは自分のことを『あかゆっくり』であると思い込み、そうであろうとする意思が働いていた。 『あかゆっくり』であるから、大きくならない 『あかゆっくり』であるから、固形物を食べられない。 『あかゆっくり』であるから、身体が柔らかい。 『あかゆっくり』であるから、うまく喋れない。 『あかゆっくり』であるから、ものが良く分からない。 『あかゆっくり』であるから、『あかゆっくり』でなくてはいけないのだ。 つまり、『あかゆっくり』と呼ばれ続けることで精神と身体が赤ゆっくりの状態で固定されているのだ。 餡子の遺伝によって、親が思う『あかゆっくりとはこうあるべき』という形が子にまで伝わっていたのだ。 この状態は自分の子供を『あかゆっくり』と呼び続ける限り、変わらないのだろう けれども、れいむたちは今後もそう呼び続ける。 「れいむのあかゆっくり」と括ることで、通常よりも「この子供は自分のモノである」と印象付けることが可能だからだ。 何に印象付けるのか。勿論、自分と周囲に対してである。 いわば、自分が如何にゆっくりしているのかを証明するアイテムが『あかゆっくり』となっているのだ。 恐らく、ゆっくりたちは何故自分たちが子供のことを『あかゆっくり』と呼びたいのかは理解してはいないだろう。 そう呼んだらゆっくりできる気がする、そんな程度の理由しか思っていないのかもしれない。 ゆっくりたちは、どの個体も皆ゆっくりしていたい。 自分がどれくらいゆっくりできているかの指標として、『あかゆっくり』が必要とされたのだ。 『自分はこんなにもゆっくりしているものを持っている。だから、自分はとてもゆっくりしているのだ』 要約すれば、こういう理屈になるはずであった。 しかし、現実に赤ゆっくりは生きている。 れいむはその弱々しい個体を生かし続けるのが苦痛となったために捨ててしまったのだ。 赤ゆっくりがいる家族は、見た目とは裏腹にゆっくりできることが少ないからだ。 れいむはこれからもさらなるゆっくりを得るために、『あかゆっくり』を産んでは捨てていくのだろう。 多分、死ぬまで。 「ゆっくりしていってね! れいむのあかゆっくり!」 「ゆっきゅりしていってね!」 書いた人 ゆっくりまんじゅうの人
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ゆっくり魔法図書館 図書館-短編区画 短編集47 ハロウィンのカボチャ 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!◆61 | ̄~| ,,.,、.--‐''' ^'ー'^ '''‐-- .,, / / / / 'i, \ \ / / ,..、──ァ 、──ァ'i, 'i,. / / /, \/ ,、 \/ 'i, 'i,.i_l__ i___ i__/__ゝ_i __l _i ジャック・オ・ランタンは「ランタン持ち」って意味だぜ。 | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7_..,,-" rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 このかぼちゃランタンにはこんな伝承があるんだぜ。"-..,,_r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ `!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ ,' ノ !'" ,___, "' i .レ'.| ̄| ̄ ̄ l ̄、 ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ i  ̄ ̄ i  ̄|'i, 'i, 'i, ヽ 凵 ̄凵 ̄凵 ̄イ ,! ,! 'i, 'i, 'i ゝ、rュ_rュ_rソ ノ ノ \\ \ | | / / ''ー-- 、,,,__ __,,,、 --ー'' むかーしむかしのお話だぜ。アイルランドのあるところにジャックという鍛冶屋がいたぜ。ところがこのジャック、飲んだくれの上に怠け者、挙句の果てに遊び人ときていた。 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ※イメージです。 ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-,´ r=;ァハソ ハ =ャ | ノ l |〃 ̄  ̄ l | ノ ノ ハヽ、 'ー=-' ノ i ( =ャ イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈ある日ジャックのところに、死神さんが魂を取りに来た。ところがジャックは悪知恵が回る。死神さんにこんな取引を申し出た。最後に一杯飲ませてほしいウサ…でも手持ちがちょいと足りないから金を貸して欲しいウサ… ,. -‐-、 ,.- 、 それくらいならお安い御用! / i /, ヽ. 銀貨に変身するからそれで払ってね! / ハ├──-//i i _,, -───- 、 ,' / ソ ヽ、! | ,r' ー‐○ ○ー'''ヽ i / ; ; ゝ、____ノ | ○ ヽ ○. \ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 / / ヽ ヽ | i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ノ__,,.. i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i / 'ヽ ハ レヘ i' (ヒ_] ヒ_ンハソ ハ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .、 i 〈` ̄` | ノ l |" ,___, l | ノ ノY!"" ,___, "" | ,,ノ ヽ. ノ ハヽ、 ヽ _ン ノ i ( (....',. レ ) イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ ヽ ヽ、 ,イ / 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 ),, ル` ー--─ ´ルレ レ´ そう言って銀貨に変身した死神さん。するとジャックはすかさずその銀貨を十字架と一緒に財布に放り込んだ! ,.-‐-、 ,.-─-、 / ! / i ',__,,,,.....i i | i /、_,! '-'、___,.ノ、 ヽ、__,./ ; i ; ; ; ヽ. 財布監禁ならまかせろー! ,.イ / レ ハ !、!__,.ハ ル ', レ レ 'r‐'i´ レ',!'-'、。o ヽ ハ o。!'r=-, r=;ァ ハ ハ ,. .゜i 7" ̄  ̄ / ! / イ 人 'ー=-' i ハ / V ハ >ー-r‐='T´ ヤメテー C□l丶l バリバリ / ( ) (ノ ̄ \)このままでは元に戻れない死神さん。苦手な十字架相手ではまともな力も出せないぜ。とうとう音を上げて、ジャックにこう言った。_人人人人人人人人人人人人人人人_> もう魂取らないから許してね!!!< ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ ◎そうしてようやく出してもらった死神さんはほうぼうの体で地獄へ帰って行きました。 それから数十年、ジャックも寿命でとうとう死んでしまったぜ。天国へ向かったが天国の門の番人は /| _,,...._ /( _,,....,,....,,....,.,,.( ( r r ∠ ( /''r''''ヽ ;;;;/./ニ> / ̄ヽ{ ' } ..,,_..,,  ̄フ...人____( ) )''''''''' '''''ヽ_..,,-" "- / / i ヽヽ おいィ?お前は死神を騙してカカッとデス回避したでしょう? i { { ! i i i ; i ', 汚いなさすがジャックきたないあもりにもひきょうすぐる ノ ヽ ヽ ゝヽ人人、/_ノノ i ', そんな汚い忍者が天国は入れるとか浅はかさは愚かしい ` i \ヽrr=-, r=;ァ| ノ i 私の緋想の剣でバラバラに引き裂かれる前にバックステッポするべきそうすべき ,' | ).)" ̄ ,___, ̄"' |/' | ! ノ | ,ノ ヽ _ン 人 V ノ ,.、 __/ | ( >、.._ __ ,.イ ヽ ヽ(_,i !,,.-''" ノ 人 ヽ /ヽ二ン ヽ \ \.! ヽ -=ニ__ 〈 人 \ 〉/ { } ヽ i !, ヽ,! ! ‐--,' ) \ ''ヽ 人 ; ヽ r/ ヽ ー,--' く 人 ( ノ|・|ヽ ヽ、_ /! 7`\ ̄ 人 /=∞=/)._ \ ヽ||・||) !`ー,ヽ-' ∧ \/ .〈 ヽ、/ ) . /||・||( / ヽ\ ) \, .\ヽ ( ( (||・||) 人 \) )/と取り合ってくれそうもない。門前払いされたジャックは仕方なく地獄へ向ったぜ。ところが地獄の門の死神さん、 /"'''-ii○ ー―――、 .○ー‐ ヽ、 ,r' ○y'´ ○、 | |. ,r' / ノ ヽヽ |..ノ __,,.../ / ;. ヽ,,__ヽ.´ ,. ‐‐-/ / /i ,'´i .ノ ヽi , |__ ` | 、! .| /| /__,!/ レ、!__ | , / ヽ うーん…お前さんとは契約があるからなぁ… ', \ i, ヽ,.' -─ ─-.レ 〈 | 魂取らないって言った以上破ることもできないんだ !ヘ, ァ i |'" ,___, "'i ヽ ,' 申し訳ないけど地獄に入れるわけにはいかないよ ノゝ, __rソ `ヽ!、 ヽ _ン ノ , ) / ハ|´ iソ> _____, ,.イ-'"i// `レゝ、 ,.ヘ x\」|x| `.i i `'r‐‐' ,イ \x`! / 〈 / ヽ、!ー'、 ヽレ' ,ir-‐'´ `!、____,へ_Y ,ヘ,.イ! }ー‐---◎--‐{、哀れジャックは地獄からも門前払いを食らってしまったぜ。行き場を失ったジャックの魂、もうこの世には帰れない。困り果ててランタン片手に天国と地獄を行ったりきたり。今も彼はどこかをさまよい続けてるんだぜ…。 ,. -‐-、 ,.- 、 / i /, ヽ. / ハ├──-//i i ,' / ソ ヽ、! | i / ; ; ゝ、____ノ 〉--' / /、__; ィ ハ 、_; ! i ハ 〈 i / ハ_ニ;、,レ レ、_;、ゝ | Y ハ レヘ i' rr=-////r=;ァハソ ハ グスン | ノ l | u /////.U.l | ノ ノ ハヽ、 ,--、 ノ i ( イ / / イヽ>, -r=i' ´イ ハノ 〈rヘ ! レ´ `y二」ヽレ' 〈 ,,.,、.--‐''' ^'ー'^ '''‐-- .,, / / ,..、──ァ 、──ァ'i, 'i, . / / /, \/ ,、 \/ 'i, 'i, .i l i i /__ゝ i l i .| | l ,、 l i i | 'i, 'i, 'i, ヽ 凵 ̄凵 ̄凵 ̄イ ,! ,! 'i, 'i, 'i ゝ、rュ_rュ_rソ ノ ノ \\ \ | | / / ''ー-- 、,,,__ __,,,、 --ー'' | ̄~| ,,.,、.--‐''' ^'ー'^ '''‐-- .,, / / / / 'i, \ \ / / ,..、──ァ 、──ァ'i, 'i,. / / /, \/ ,、 \/ 'i, 'i,.i_l__ i___ i__/__ゝ_i __l _i ちなみに元々アイルランドではカブを使って作られたぜ。 | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ アイルランド移民がアメリカに渡った際カボチャを使うようになったそうだぜ。 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7_..,,-" rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 まぁ真面目に働いて真面目に生きようっていう説話だな。"-..,,_r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ あと数時間だがハロウィンを楽しんでくれよ。 `!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' 『トリック・オア・トリート!』.| ̄| ̄ ̄ l ̄、 ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ i  ̄ ̄ i  ̄| (お菓子をくれなきゃ悪戯するぞ!)'i, 'i, 'i, ヽ 凵 ̄凵 ̄凵 ̄イ ,! ,! 'i, 'i, 'i ゝ、rュ_rュ_rソ ノ ノ \\ \ | | / / ''ー-- 、,,,__ __,,,、 --ー'' もし神子がフランダースの犬の世界に介入したら 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!◆61 パトラッシュ… お前ここを探してきてくれたんだね。分かったよ。お前は「いつまでも僕と一緒だ」って、そう言ってくれてるんだね…。ありがとう。パトラッシュ…。僕は見たんだよ。一番見たかった、ルーベンスの2枚の絵を。だから、だから僕は今凄く幸せなんだよ。; . . . . . ; . -‐- .,. '  ̄ ` . _,.-ー- 、__,,....ィ , ´ ヽ i ヽ '-、 / \ l , ト 、 ~ヽ.___,,,...,. / ` 、‐ ' 'z__ l , -‐'' ,/ i 人 l、 ヾ `´ // / ,ィ / ヽi ヽ. l、 ,| / / "i /^ヽ! / !,/ -ー- |,/ | ハj そ 人 i l ハ i/ ━ ヽ. l/ / ゙ヾ. ヽ、 ゙l. ヽ_ { 、_ソノ ,.. - ..、 '; !~ /ヽ! ,ィ/ `- ;' ;' ` , ヽ! / _Y ヽ t 、 /_ ' , ━ ; ヽ, 〃´ ̄ 亠─----; >- 、. `´ /,,. '; ,, _ ` 、 _ ,,, .. ' ;" i'´  ̄ __ ,,.. -`<´ ; '", ' , ' ` - 、 ,,.. --‐ / /l ,. - ´ / ヽ`´,. ' ` ~ /l i ! / / `'`i ,.-‐ 、 , , ,. -‐' |. l i / l ! ` - ' ' ィ i l ! / l \ ,...、__,,.-'' /;' l | ヽ/ ! `- イヽ-' / / ;リ | i ` ~ ´ / ;' i ! / /. i ヽ __ _,,,,....ノ / l `ー' i~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ,〃 l i ノ/; . . . . . . ;; ; . . . . . . . . ; ;; ; ; . . . . . パトラッシュ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。 . . . ; ; ; ; ; ; . . . . . . 何だかとても眠いんだ。パトラッシュ・・・ . . . . ; ; ;. ' ; ; ; ; . . . . . . . . . ; ; ; ' ' ; ; ; . . . . . . . . . . ; ; ; ' ' ' ' '. , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ' ; ' ' ' (ネロよ…おぬしも尸解仙になっておれば…) (いや、せめて寒さだけでもしのげれば…) (ここで無駄に泣いておる太子様がネロの側に、アントワープ大聖堂におれば…) ,.. -──- 、 ヽ\ ノ / ‐- 、 , } ) Vヽ /(, ∠_ _>< / / ' -、 )v' / >< / ( ヽ_、 )V / , | '"´ `` ‐-|=ニ二 \ . . \ / .. .... .. V( ,. . ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ` < ̄` 、 ,. -‐- 、 、i . . . . . . . . . .V, ---- 、;ノ 〃 \ ヽ __ /、、 ', Z ヽ . . . / ''' '- ._ _ノ i 、 、ト、 、 ヽ } ⌒! \ 、 ! z 'ヽ . . ./== -==<  ̄/ | ト / ト 、 `\、 ハ ノ / i{ ト、 〉〉 | / z .--V /( i i 人 ヽ) / ノ ノイ.( >/////< ) } ` `〈 { `>┴< ̄\<、 /イ | (ヽ____/'/ 'Vレレ' \ヽ,ヽ ( シ i'U////////U/ イ i .} } / /⌒ヾ \ \ \ i 木|_ | ') i' rr=-, /// r=;ァi/ i- (\. , --、 / ̄) ノ i / / , ヽ ヽヽ ヾ ヽ ヽ ノ ノ' ヽU ̄///// ̄U''i ヽ 7 | ``ー――'| ヽ イ / . 〉 i{ ゝ、レ'`ヽノ/、', ヽ八、 ノ-- 'ヽ, , -----、 人_ ^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゝ ノ  ̄ ̄ ,ヽ ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ハ ト- ー ー -Yl ',ヾ '´ ̄ヽ/ヽハ> .., _____r─┐ (二二ヽヽ_i'" ,___, "'ルヾ 〉∨ / 丶 ヽ{ .炎 }ヽ グスッ }ハ八 ヽ_ ン ハ i \ | ヽ、__)一(_丿 ル、>,、 __'J__ ,イ 从 | | ./__________________________(___ | | 〕____________________________〔/\ | 、 / ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ \% | / ,)_,.v''´⌒ヽ.  ̄ ‐- ... )... .. ... ´ヽ. . . . . . . . . .. .. ⌒; __,、 ノ⌒ー' `ー'⌒ヽヽ _ . . . . . . . . . . . . .. .ノ ,r ヽ'⌒ `^j ヽ .. . . . . . . . . .. .)  ̄ `ー ‐-‐一´ r'´ `ー'⌒ヽ `ー 、 . . . . . . .. .ノ , '⌒ー-‐、 ヽ, ....... ... .... . . .. .⌒ヽ ヽ-----‐-ヽ.っ r_,つ ヽ. . ._ _ . . . .___ . . . . .. . . ノ- .__,.--‐、  ̄  ̄ ̄  ̄ ` ̄ー-‐- 「風車小屋に火をつけたのはお前だろう!ネロ!!」 「違いますハンスさん…!僕じゃないです!!」 「嘘をつくな!じゃあどうして火の気の無い風車小屋が火事になったんだ?!」 ........ _,, -‐- ,,_ _,, -‐''"~~"''‐- ,,_ _,, -‐''""''‐- ,,_ _,, -‐''""''‐- ,,_ .. _,, -‐''" "''‐- ,,_'" "''‐- _,, -‐''"~~"''‐- ,,_,, -‐''" .._,, -‐''" .. "''‐- ,,_ .. _,, -‐''" .. "''‐- ,,_ .. .. .. .. .. .. .. _,, -‐''" .. "''‐- ,,_ ヽ\ ノ 、 // ) Vヽ /(, 、)\ , ノV (' / ' -、 )v' ' V( ノ ヽ ( ヽ_、 )V / , 'ヽ ' ヽ , '-' ') \ . . \ / .. .... .. V( i'V、 .. .... .. 'ヽ ,__ノ . . / 、i . . . . . . . . . .V, ---- 、;ノ 'ヽ_'.;;---- 、V...._. . . . . . . /、 ヽ . . . / '' ''' '- ._ __, -'' ''' "' '''' -- ' 、 . . '/ 'ヽ . . ./==─ -==< >==─ =='v .ノ .--V /( i i 人 ヽ) (/ / 人 i i )\ ノ --、 /イ | (ヽ__/'ゝ、'Vレレ' /ヽ,ヽ ( ) / ノゝ )/)/)//ヽ_.// イ i' i メラメラ i 木|_ | ') i' (ヒ_] ヒ_ン i/ i-' '-' i/| (ヒ_] ヒ_ン) i ( ( 木|_ | ヽ ノ ノ' ヽ'' ,___, "" i ヽ ヲ i"" ,___, "ノ ヽヽ イ パトラッシュ… お前ここを探してきてくれたんだね。分かったよ。お前は「いつまでも僕と一緒だ」って、そう言ってくれてるんだね…。ありがとう。パトラッシュ…。僕は見れなかったんだよ。一番見たかった、ルーベンスの2枚の絵が燃えちゃってて… . -‐- .,. '  ̄ ` . _,.-ー- 、__,,....ィ , ´ ヽ i ヽ '-、 / \ l , ト 、 ~ヽ.___,,,...,. / ` 、‐ ' 'z__ l , -‐'' ,/ i 人 l、 ヾ `´ // / ,ィ / ヽi ヽ. l、 ,| / / "i /^ヽ! / !,/ -ー- |,/ | ハj そ 人 パチパチ i l ハ i/ ━ ヽ. l/ / / ヽ ゙ヾ. ヽ、 ゙l. ヽ_ { 、_ソノ 'l゙゙ ゙゙̄lll '; !~ メラメラ… /ヽ! ,ィ/ `- ;'"| lll,, ,,l' ヽ! / _Y ヽ t 、 /,、..l l,"!llll゙,l;. ヽ, 〃´ ̄ 亠─----; >- 、. `´ /!!゙ l ,, _ "゙━━゙゙ ;" 、 // i'´  ̄ __ ,,.. -`<´"━━゙ ' ` - 、 ,,.. --‐ / 、)\ , ノV (' /l ,. - ´ / ヽ`´,. ' ` ~ /l ' V( ノ ヽ i ! / / `'`i ,.-‐ 、 , , ,. -‐' | 'ヽ ' ヽ , '-' '). l i / l ! ` - ' ' ィ i i'V、 .. .... .. 'ヽ ,__ノ . . / l ! / l \ ,...、__,,.-'' /;' l 'ヽ_'.;;---- 、V...._. . . . . . . /、 | ヽ/ ! `- イヽ-' / / ;リ __, -'' ''' "' '''' -- ' 、 . . '/ | i ` ~ ´ / ;' >==─ =='v .ノ i ! / / (/ / 人 i i )\ ノ --、. i ヽ __ _,,,,....ノ / ) / ノゝ )/)/)//ヽ_.// イ i' i l `ー' i~~ ̄ ̄ ̄ ̄ ,〃 '-' i/| (ヒ_] ヒ_ン) i ( ( 木|_ | l i ノ/ ヲ i"" ,___, "ノ ヽヽ イ; . . . . . . ;; ; . . . . . . . . ; ;; ; ; . . . . . か弱いイヌ、疲れたろう。僕も疲れたんだ。 . . . ; ; ; ; ; ; . . . . . . 何だかとても熱いんだ。か弱いイヌ・・・ . . . . ; ; ;. ' ; ; ; ; . . . . . . . . . ; ; ; ' ' ; ; ; . . . . . . . . . . ; ; ; ' ' ' ' '. , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ' ; ' ' ' \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ○ ○ ○ O O (ああ…なんでこんな事に…我らのせいでもっと悲惨な事になってしまった…すまぬ…すまぬ…ネロ…) ,.. -──- 、 ヽ\ ノ / ‐- 、 , } ) Vヽ /(, ∠_ _>< / / ' -、 )v' / >< / ( ヽ_、 )V / , | '"´ `` ‐-|=ニ二 \ . . \ / .. .... .. V( ,. . ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ` < ̄` 、 ,. -‐- 、 、i . . . . . . . . . .V, ---- 、;ノ 〃 \ ヽ __ /、、 ', Z ヽ . . . / ''' '- ._ _ノ i 、 、ト、 、 ヽ } ⌒! \ 、 ! z 'ヽ . . ./== -==<  ̄/ | ト / ト 、 `\、 ハ ノ / i{ ト、 〉〉 | / z .--V /( i i 人 ヽ) / ノ ノイ.( >/////< ) } ` `〈 { `>┴< ̄\<、 /イ | (ヽ____/'/ 'Vレレ' \ヽ,ヽ ( シ i'U//,___,//U/ イ i .} } / /⌒ヾ \ \ \ i 木|_ | ') i' ( >,/////< );ァi/ i- (\. 'ー⌒ー' / ̄) ノ i / / , ヽ ヽヽ ヾ ヽ ヽ ノ ノ' ヽ U////////U''i ヽ 7 | ``ー――'| ヽ イ / . 〉 i{ --レ'`ヽノ--、', ヽ八、 ノ-- 'ヽ, へ 人_ ^ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゝ ノ  ̄ ̄ ,ヽ ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ハ ト- ー ー -Yl ',ヾ '´ ̄ヽ/ヽハ> .., _____r─┐ (二二ヽヽ⊂⊃ ,___, ⊂⊃'ルヾ 〉∨ / 丶 ヽ{ .炎 }ヽ ズビー }ハ八 ヽ_ ン ハ i \ | ヽ、__)一(_丿 ル、>,、 __'J__ ,イ 从 | | ./__________________________(___ | | 〕____________________________〔/\ | 、 / ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ \% | / トランスフォーラーH 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!◆61 ___,∧"´ ト-、_ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 ., 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, / キア'" ', 、`フ ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、( 立ち上がる時は今 ( ソ'´ Vi (ヒ_] ヒ_ン ハヘノ' 戦いのときは今 y'´ ! !. '" ,___, "'ノノハ ,' ! , ヽ、_,ゝ'"'" ヽ _ン '"',ハ ! '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ ___,∧"´ ト-、_ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 ., 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, / キア'" ', 、`フ ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、( HARDモードにトランスフォームだ! ( ソ'´ Vi ttテュ, ,rェzァ ハヘノ' y'´ ! !. ⌒ Fニニニオ⌒ ノノハ ,' ! , ヽ、_,ゝ ` ̄ ̄ ,ハ ! '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ _,,....,,_ -''" `''\ ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ うわああ許してくれええ `! !/レi' (◯), 、(◯) レ'i ノ 俺が悪かったああ ,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ' ( ,ハ |,r-r-| 人! ,.ヘ,)、 )>,、_`ニニ´_,.イ ハ~ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄」――__∧" ト-、∧‐ァ 7ゝ―─―――┬┘ ハノ V _」∠ 7ァ_ゝ、 .| ., 'ィiヽ' _ゝ''  ̄ `ヽ!, .|_ /キア'" ', `フ_, .| ,イ / ,' ___!_ i .ハ _ノ_ ハ Y . | 許さん! '、 ', 、!ァ´ノ.」_ノレ' レ' ソ Y i、( .| ( ソ´ i´ ttテュ, ,rェzァハヘノ .| HARD・パワード・カッター! y' ! !. ⌒Fニニニオ⌒ ノノハ │. ( ! ,ヽ_ゝ. ` ̄ ̄ ,ハ !、 .| ゝ、ノ )ハ>,、 _____, ,.イ ノ ソ Y- 、 | | . _,,,,> ! ヽ |x ... ~ミ ~ ... `ー=i;; .. . ト、──┴i'YYY'i―――――‐┘ゝ;; ヽ `i !_!_!_!_! >゙ . .,) / . /;ノ ゞヽ、ゝヽ、_/ / \ \ `ヾミ . ゙ _/ \ \\ `ー--‐''゙~ \\_人_ \ \ \>ノノ< \ \\  ̄l」 ̄ \\_人_ \>ノノ<  ̄l」 ̄ _,,....,,_ -''" `''\ ヽ | | \ | ;ノ´ ̄\ | | \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ri .ir-r'"´ (.__ _,.!イ_ _,.ヘーァ' |二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´] | ; ', `ヽ/`7 r-'ァ'"´/ /! .| |ハ ハ ! iヾ_ノ !イ´ ,' | /__,.!/.|. | V 、!__ハ ,' ,ゝ `! !/レi' (◯), .| 、(◯) レ'i ノ ,' ノ !'" ,|. |rェェェ、 "' i .レ' ( ,ハ |. .| r-r-| 人! ,.ヘ,)、 )>,、_.| | ニニ´_,.イ ハ ヽ` ´ ´. __,, ======== ,,__ ...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐... ..‐´ ゙ `‐.. / \ .................;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ´ ヽ. ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;................. .......;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ .' ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;...... ;;;;;;゙゙゙゙゙ / ゙ ゙゙゙゙゙;;;;;; ゙゙゙゙゙;;;;;;;;............ ;゙ ゙; .............;;;;;;;;゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;.......;............................. ................................;.......;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ゙゙゙゙i;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙;l゙゙゙゙゙ ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ /゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;. ||i .i| ;il|l||;(゙ `;;i|l|li||lll|||il;i ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;; `ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ ゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;, ,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙ ´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii ;゙|lii|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι´゚゙´`゙ ´゙゙´`゙``´゙`゙´``´゙`゙゙´´ ___,∧"´ ト-、_ ,ゝ/ヽ、ノ V _」∠ 7ァ_>ァ、 ., 'ィiヽ' _>''"´  ̄ `ヽ!, / キア'" ', 、`フ ,イ / / ,ハ! / ! _!_ i ! Y '、!,イ ,' /´___!_ i ハ _ノ_`ハ/ ノ ノ ', レ、 !ァ´ノ_」_ノレ' レ' ソ`Y i、( この美しい秋を踏みにじる奴は ( ソ'´ Vi ttテュ, ,rェzァ ハヘノ' 何億光年離れようとも追い詰めてやる! y'´ ! !. ⌒ Fニニニオ⌒ ノノハ ,' ! , ヽ、_,ゝ ` ̄ ̄ ,ハ ! '、 ゝ、ノ )ハゝ、, ,..イノ ソ `ヽ(ゝ/)ヽ,ノイi,` ''=ー=' i´ノ´ンノ 続かない 【本を棚に戻す】
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対戦型ゆっくりゲーム by 十京院 典明 対戦型ゆっくりゲームというのを買ってきた。最近流行っているらしい。 「おーい、れいむー」 俺は家飼いのれいむを部屋に呼びつけ、PCを起動する。 やがてぺたんぺたんと階段を上る音がして、れいむが俺の部屋のドアを開ける。 「ゆゆっおにーさんゆっくりしていってね!」 「あーはいはいゆっくりゆっくり。ゲーム買ってきたんだが、やるだろ?」 「げーむさん!れいむげーむさんするよ!」 このれいむには時々ゲームの相手をさせているので、ゲームパッドぐらいなら操ることができる。 ピコリーン \ゆっくりしていってね/ 「ゆゆ!ぱそこんさんのなかにもれいむがいるよ!ゆっくりしていってね!」 * * * * 俺はキャラセレ画面で固まった。 「……」 画面には10匹のゆっくりが馬鹿面を晒している。それはいいのだが、 左上から、れいむ、れいむ、れいむ、まりさ、まりさ、ありす、ちぇん、みょん、れみりゃ(胴なし)、れみりゃ(胴あり)。 「おにーさんどうしたの?」 「……れいむ三匹とまりさ二匹の見分けが付かないんだけど」 「ゆゆ!こんなのもわからないなんておにーさんはばかだね! れいむとれいむとれいむとまりさとまりさだよ!」 「仕方ない、マニュアルでも見るか」 俺はマニュアルを広げた。 = = = = マニュアル お買い上げいただきありがとうございます。 本ゲームは、従来の対戦型格闘ゲームとはびみょんに異なったシステムを採用した新感覚ゆっくりゲームです。 勝利条件は自キャラのゆっくりゲージを100%まで溜めることか相手のゆっくりゲージを-100%まで下げることです。 基本動作 A=隙の少ない、ゆっくりする行動をします。 B=隙の少ない、相手をゆっくりさせない攻撃を繰り出します。 C=効果の大きい、ゆっくりする行動をします。 D=効果の大きい、相手をゆっくりさせない攻撃を繰り出します。 ←←=バックステップです。後ろにゆっくり跳ねます。 →→=ダッシュです。前にゆっくり急ぎます。 (コマンド)=さまざまな効果を持つゆっくりむーぶを発動します。いわゆる必殺技です。 特殊なルールを紹介します。 通常種ルール 通常種のゲージは自動で微量ずつ99%まで増加します。 通常種には当たり判定が無く、各種通常技およびゆっくりむーぶ中のみ当たり判定が発生します。 従来の格闘ゲームのように相手を攻め殺すよりは、自キャラをゆっくりさせつつ、 相手をゆっくりさせない戦い方が基本です。 うーぱっく 試合中、うーぱっくが通りかかり様々なアイテムを投下することがあります。 プリンやキノコ、干し草といったゆっくりゲージ増加アイテムから玄翁、ガラス箱といった危険なブツまで種類はさまざま。 なお、ゲームの性質上ゆっくりのリアルスペックとの乖離が見られる場合があります。 あらかじめご了承ください。 キャラ紹介 およびゆっくりむーぶコマンド表 れいむ(れいむA) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりはねるよ! ←→←B or D ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ! ↓溜め↑A or C 『ゆっくりしていってね!』は全ゆっくり中最高のゲージ溜め性能があり、とくにC版は高効率。 移動の遅いれいむ(れいむC)やれみりゃざうるすと距離が離れたなら、 『ゆっくりはねるよ!』→『ゆっくりしていってね!』でゆっくりゲージを溜め切ってしまうこともあるほど。 『ゆっくりはねるよ!』は移動技。Bは後ろ、Dは前へと移動する。れみりゃ(胴無し)から逃げるほど速くはない。 うーぱっくからのアイテム回収や、ゆっくりしていってね!の布石に。 『ここはれいむのゆっくりぷれいすだよ!』は、わずかながら無敵判定の存在する攻撃技。ダメージもなかなかで、ゲージ上昇有り。 攻撃重視型のみょん、れみりゃ(胴無し)などへの切り返しやカウンターを狙おう。 れいむ(れいむB) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆ~♪ゆ~♪ ←/↓\→A or C ゆゆ~♪ 相手の近くで↑\←↓\→B or D 歌の上手なれいむ。『ゆっくりしていってね!』はれいむAの同技に比べてゲージ上昇が少ないものの、二種類の歌技がそれを補う。 『ゆ~♪ゆ~♪』Aは低く、Cは高く飛ぶ飛び道具で、相手に当たると動きを止める。画面端に消える際にもゲージ上昇有り。 『ゆゆ~♪』はいわゆる一回転投げ。歌で相手の動きを止め、相手をゆっくりさせる(わずかに相手のゲージも上昇)とともに 自らのゲージを大幅に上昇させる大技。当たり判定のない状態の通常種をも吸い込むため、常に近接状態で立ち回り 相手をゆっくりさせないことが重要。 れいむ(れいむC) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりうまれるよ! ↓溜め↓ おちびちゃんゆっくりしていってね! ←/↓\→B or D ゆっきゅちちていってにぇ! →←↑ B or D 植物型にんっしん中のれいむ。移動が遅く、特定のキャラには大幅不利ながらもスペックは低くない。 おちびちゃんゲージ(初期値1)の数だけ使える『ゆっくりうまれるよ!』でおちびちゃんを増やしながらゆっくりしよう。 おちびちゃん4匹以上の『ゆっくりしていってね!』には攻撃判定が付属する。 『おちびちゃんゆっくりしていってね!』は赤ゆゲージを溜める技。隙が少ないので暇を見てゲージを補充せよ。 『ゆっきゅちちていってにぇ!』は『ゆっくりしていってね!』の硬直を減少させる専用技。 攻撃判定のあるゆっくりむーぶも移動技も持たないため、攻められると脆く距離を離されても相手に一方的にゆっくりされ終了、 という危険性をも孕む(にんっしん中だけに)テクキャラ。通常技での立ち回りと間合い取りを研究しよう。 まりさ(まりさA) ゆっくりしていってね! A or C連打 むーしゃ、むーしゃ、しあわせー! →\↓/← B or D ここはまりさのゆっくりぷれいすだよ! ↓溜め↑A or C れいむと同じスタンダードタイプのゆっくり。『むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!』はうーぱっくから食べ物ゲット時にのみ 使えるゲージ大幅上昇技。移動速度が速く食べ物をゲットしやすいため、狙いどころは多い。 まりさ(まりさB) ゆっくりしていってね! A or C連打 ゆっくりしていってね! ↓\→A or C ゆっくりはねるよ! ←→←B or D まりさAよりもさらに移動速度が速いスピード特化型ゆっくり。 二種類の『ゆっくりしていってね!』を持ち、コマンド版は飛び道具。 ワギャ〇イザー、あるいはエコ〇ズAct2風の書き文字が攻撃判定を伴って飛ぶ。発生、速度にすぐれるD版は 相手のゆっくりむーぶを阻止するのに適する。 ありす ゆっくりしていってね! A or C連打 しゃんはーい →↓\A or C ほーらい ←↓/A or C 『しゃんはーい』はカチューシャから人形を生み出し前方に配置。相手を押し返す効果がある。最大8つまで配置可能。 『ほーらい』は高速で跳ねる飛び道具。6/1とらんぷる。 通常種の近くにいるとゲージの自動上昇率が高まるキャラ特性を持つ。しかし近接不得手のシューティングキャラ…… おお、つんでれつんでれ。 ちぇん わかるよー A or C連打 わからないよー 被ダメージ中に←→↓\B or D らんしゃまぁぁぁぁぁ!! ←/↓\→B or D 『わかるよー』はその場でゆっくりする、ゆっくりしていってねタイプのゲージ上昇技。 上昇率は低いものの、ゆっくりしていってねに比べ当たり判定が小さいため特定の飛び道具をかわしつつゆっくりし続けられる。 『わからないよー』は被ダメージモーションをキャンセルして高速離脱する。 『らんしゃまぁぁぁぁぁ!!』はゆっくりらんを召喚。らん存在時は通常技が変化しゲージ上昇率が上がったり性能が変化したりする。 長いコンボをことごとく封殺する『わからないよー』は伝家の宝刀。 しかしながら自身のゲージ溜め能力も高くは無いため過信は禁物。 硬直の大きい『らんしゃまぁぁぁぁぁ!!』を余裕を持って発動する位置取りが重要。 みょん ゆっくりしていってみょん! A or C連打 ちーんぽ! ↓溜め↑A or C でぃーっく! ↓溜め↑B or D 『ちーんぽ!』は黒くてたくましいもの(餡子製の刀)で相手を突き上げる攻撃判定技。ヒット時は黒くてたくましいもので さらに相手を突き上げる追加攻撃が2回まで出せる。 『でぃーっく!』は黒くてたくましいものを振り回す攻撃判定技。当たり判定も大きいので被カウンター注意。 通常技も主に、黒くてたくましいもので行う。 れみりゃ(胴無し) うーうー! A or C連打 たーべちゃーうぞー! 相手の近くで↑\←↓\→A or C ぐんぐにる ↓\→B or D 『たーべちゃーうぞー!』は相手ゆっくりゲージの80%を消し去る大ダメージ技で、当たり判定のない 状態の通常種も捕まえられるが、間合いが狭く発生も遅い。確定状況を作れるかどうかが勝負の分かれ目。 『ぐんぐにる』は槍状の飛び道具。 通常技も弾幕攻撃なので、なぶり殺しと一撃必殺の二段構えで相手をゆっくりさせないよう飛び回れ。 れみりゃ(胴有り) うー! A or C連打 うっうー! ↓\→A or C うあうあ♪ ←→←B or D れみりあうー☆ ←/↓\→A or C たーべちゃーうどー! 相手の近くで↑\←↓\→A or C ざうるす進化 ↓溜め↓ 捕食種ながら、こちらはゲージ上昇重視タイプのゆっくり。 『うっうー!』、『うあうあ♪』、『れみりあうー☆』は連続入力可能。『うあうあ♪』と『れみりあうー☆』には 攻撃判定があり、ゲージを溜めつつ攻撃できる。 『たーべちゃーうどー!』は『たーべちゃーうぞー!』と代わり映えの無い性能だが、各種ゆっくりむーぶでゲージを溜めつつ、 100%阻止に近づいてきた相手に狙えないこともない。 『ざうるす進化』は、文字通りれみりゃざうるすになる。ざうるす時はゲージ上昇速度が飛躍的に上昇するが移動速度が激減。 対れいむCなどに。同一コマンドで元に戻ることもできる。 = = = = 「なるほどねー。 ……それにしてもれいむまりさの顔の違いがわからん……」 れいむはれいむAを、俺はれみりゃ(胴無し)を選んでゲーム開始。 「どぼじででびりゃえらぶのぉぉぉぉぉぉ!!!???」 「このお兄さん、たとえ貴様がゆっくりといえども容赦せん。 それにもともと、ペットショップ使いなもんでね」 * * * * かくしてゲームスタート。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 「語呂悪!」 「ゆゆゆ!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 開幕からゆっくりしていってね連呼のれいむ。 ……ああなるほど。 ゆっくりや⑨でもプレイできるように全キャラ連打コマンド持ってるわけね。 「ってやべえ!」 予想以上にゲージの上昇が速い。慌てて弾幕攻撃をするが、すでにれいむのゲージはかなり溜まっている。 少しずつゲージを削るが、通常種ルールの当たり判定消滅とゲージ自動上昇によって開いた差はなかなか縮まらない。 「ゆっぐりじでいっでねっでいっでるでじょぉぉぉどぼじでゆっぐりじないのぉぉぉぉ!!!」 俺は一向に当たる気配のない弾幕攻撃を諦め、れみりゃ持ち前の素早い飛行でれいむに近づく。 「てめーこそ喰らって死ねぇぇぇぇぇぇ!!!『たーべちゃーうぞー!』」 「『ゆっくりはねるよ!』」 すかり。 起死回生の一発は(たぶん暴発した)移動技にかわされ―― 「っ―――!?」 \うぃなー いず れいむ/ 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 俺は、ゆっくりに負けた男となった。 * * * * 俺はこのゲームを舐めていた。それは認めよう。 俺はれいむの餌を七日分用意して、俺自身の身支度を整えた。 玄関に出た俺をれいむが呼び止める。 「ゆゆゆ!おにーさんどこいくの!?」 「旅に出る。 一週間後に、貴様との再戦を申し込む。それまでこの家には帰らん」 「どぼじでぞんなこというのぉぉぉぉ!!??おにーさんならとくべつにゆっくりしていっていいよぉぉぉ!?」 「もともと俺の家なんだが。 まあそれはいい。PCは置いていくから、せいぜい腕を……腕はないか。 せいぜいあんよを磨いておけ」 「いやだよ!!おにーざんといっじょにいだいよぉぉぉぉ!!!」 「俺も一週間後にもっと強くなって帰って来る。その時まで首を……首はないか。 あんよを洗って待っていろ」 「ゆゆぅぅぅーーーん!!」 * * * * それから、格ゲー仲間の友人に電話をかけ、メシを作ってやるかわりに一週間の格ゲー強化合宿を取り付けた。 言うまでもないが、飼いれいむに対戦で負けた話をしたらたっぷり三十分ほど笑われた。 こうして、友人との対戦に明け暮れる日々が幕を開けた。 「これぶっちゃけ、無しれみ弱いぞ……詰んでるマッチアップが多すぎる」 友人の指摘はもっともだった。 当初は気にも留めていなかった通常種ルールが、実は馬鹿にならない強さで設定されている。 あの日の初プレイでれいむが見せた、れいむAの高火力な開幕『ゆっくりしていってね!』が ゲームエンドに直結するほどにだ。一度奪われたリードはそうそう奪い返せない。 「うーむ……」 「胴れみはどうよ。俺も使ってないけど」 「そういや試してなかったな」 俺はれみりゃ(胴有り)を選び、友人はれいむA。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 「語呂悪ぃ……」 「やっぱそう思うよな」 「うっうー!」 「うあうあ♪」 「れみりあうー☆」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 開幕『ゆっくりしていってね!に対して、『うあうあ♪』の先端に発生する攻撃判定がぎりぎり届かない。 単発の『うあうあ♪』も試したが、そもそもリーチが短く届かない。 そしてやはり逃げ切られる。 「なぁ……れいむAって強キャラじゃね?」 「まごうことなき強キャラだな……むしろ厨キャラまであるな。んで捕食種弱い」 「このサークル、れみりゃになんか恨みでもあるのか……?」 「マイルド調整の結果じゃねーの……それにしてもれみりゃ弱い」 「だけどさぁ、れいむA使う気ないんだろ?お前の性格からして」 「わかってんじゃねーか」 下手の横好きといわれても、俺は勝つためにキャラ換えしたことは一度も無い。 それは誇れることなんかじゃなく、くだらないこだわりに過ぎないのだがどうしてかキャラ換えできない。 それはきっと、俺そのものと強く癒着してしまっているのだ。 たとえば、ゆっくりがゆっくりを求めずにはいられないのと同じようにそれは当たり前のことなのだ。 「……次、行こうか」 「ああ」 俺はれみりゃを選び、再び対戦を始めた―― そして、またたく間に一週間が過ぎる。 俺は友人に礼を言って、帰途に就く。 「じゃあ、行ってくるぜ」 「頑張れよ」 * * * * 「ゆゆゆ!おにーさんまってたよ!ゆっくりしていってね!」 「だから俺の家だと言うに…… まあいい、勝負だ!れいむ!」 「ゆふふ……れいむはかなりあんよをあげたよ。せいぜいゆっくりしていってね」 「あんよ……?ああ、腕を上げたって事な。 俺だってそうさ。一週間前までのみじめな俺には二度と戻らない」 れいむはれいむA、俺はれみりゃ(胴付き)を選んだ。 \れでぃぃぃ……ゆっくりしていってね/ 0.60- 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 れいむは開幕ゆっくりしていってねを放つ。単純だが効果的な戦法だ。対して俺も手を打つ。 ボワン 「ゆゆ?」 ざうるす進化だ。これにより、俺のれみりゃはれいむに負けないゲージ上昇率を得る。 友人との合宿で、れいむAの火力に対抗するべく俺が考え出した、たった一つのソリューション―― 俺達は発想を転換しなければならなかった。 相手を倒すことより、自分がゆっくりすること。 それがこのゲームシステムにおいて、もっとも効率よく勝利条件を満たす手段なのだ。 格闘ゲームの常識に捕らわれていた俺と友人が、使えない技として無意識に除外していたざうるす進化。 それこそが勝利への鍵だったのだ。 4.42- 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!……」 「うーうー!ぎゃおー!うっうー!」 Cゆっくりしていってねの連打よりも、ざうるすれみりゃと化したれみりゃの技の方がわずかにゲージ上昇率が高い。 その微細な積み重なりは、やがて目に見える値となってゲージに表れる。現在れいむ57%、れみりゃ65%だ。 5.21- 「ゆゆっれみりゃはゆっくりしないでね!ゆっくりするのはれいむだよ!」 ついにれいむが痺れを切らせた。 「『ゆっくりはねるよ!』」 ――予想通りだ。 「『うーうー!もとにもどるどぉ~』」 ボワン こちらへ素早く跳ねてくるれいむのモーションに辛うじて反応し、れみりゃを通常形態へと戻すことに成功する。 ジャンプからのぼでぃぷれすをガードし、続く通常技を頭を抱えてやり過ごす。 「ぷんぷん!もうおこったよ! 『ここはれいむの……」 微妙な状況だ。 ――発生前に潰せるか(↓Aでカウンターを狙える) ――ガード(削られる/ゲージ2%減) ――喰らえば仕切り直し(ゲージ増減れいむ+7%れみりゃ-5%/それより距離が離れるのはまずい/Cゆっくりしていってねで死ぬ) 「……ゆっくりぷれいすだよ!』」 読み違えれば ――潰せる(無理だ) 負ける。 高速で流れる思考とは裏腹に、反射的に指が動いていた。 「――っ!」 俺の親指はAボタンを外してパッドを掴み、れいむのふくれっ面攻撃をガードする。 ――まだ行ける(ゲージはまだリード/進化or↓AB踊りコンボor投げ) 7.33- れいむが小さく一歩退がった。一瞬間が空く。 「うー!うー!」 それは俺のれみりゃのボイスではない。 画面の左上部から飛来する小さな影。その位置はれみりゃよりれいむに近い―― 「うーぱっく!れいむにあまあまちょうだいね!」 その瞬間、なにもかもがスローモーションに見えた。 俺は指を滑らせ←Cを繰り出す。 ←Cは攻撃判定は無く、前方に踏み出しながらゲージを溜める踊り技だ。 もしもれいむが攻撃を繰り出したらカウンターとなってしまう。 しかし俺には確信があった。 ――次に貴様は『ゆっくりはねるよ』と言う れいむは一生懸命にあんよで十字キーを操作している。 間違いない。れいむにとっては複雑な技コマンドを出すために、常時よりも丁寧にあんよを動かしている。 「『ゆっくり……」 ――逃がさん(投げ)(投げ)(投げ) すでに←Cの硬直を利用しコマンドは完成している。 「……はねるよ!』」 ――ここからなら ←Cで踏み出したこの位置からなら、ぎりぎり届く。 しゅばっ 「うー!」 れみりゃの手が伸びて、今まさに後方へと移動しようとしたれいむを捉える。 「ゆゆぅぅぅぅぅーーー!!??」 「つかまえたどぉ~。『たーべちゃーうどぉー!』」 画面がブラックアウトし、れいむの絶叫が響き渡った。 * * * * \うぃなー いず れみりゃー/ 「うっうー!」 「ゆゆん……さすがはおにーさんだよ!」 「いやーれいむこそなかなかだったぞ。レバガチャかと思ったら意外にコマンド正確だったしな」 だからこそキャラ差を読みでカバーすることができたわけでもあるのだが。 「もういっかい!もういっかいだよ!」 「よーし、やろうか」 俺は快く承諾する。 「さぁーて、”リベンジも果たしたことだし”俺もれいむA使っちゃおうかな~」 俺は勝つためにキャラ換えはしないが、その他の理由でキャラ換えすることは結構あるのだ。 「ゆゆっ!まけないよ!れいむがいちばんうまくれいむをつかえるんだよ!」 「俺だって負けないぞー。何せ、六日間もゆっくり練習してきたからな」 俺はこの時のために練習してきたれいむAで、れいむを完膚なきまでに叩きのめした。 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりはねる(キャンセル)ぷくー! ゆっくりしていってね!ぷくー!ここはれいむのゆっくりぷれ(キャンセル)ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!ゆっくりしていっ(キャンセル)ばかなの?ゆっくりしていってね!ばかなの?しぬの? ゆっくりしていってね!ばかなの?ばかなの?ばかなの?しぬの?ゆっくりしていってね!」 「ゆあああああああ!!!!!おにーざんばっがりずるいよ゛ぉぉぉぉぉぉぉ!!!! でいぶもゆっぐじじだい゛よ゛ぉぉぉぉぉぉ!!!」 俺は軽快にコンボを継続し、れいむを空中に浮かせ続けながら言ってやった。 「おそらをとんでるみたいだろ?れいむ、ゆっくりしていってね!」 「ゆぐぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!!!!!」 END ■ □ ■ □ ちなみにこの二ヶ月後、れいむA、れいむC、ちぇん、みょんに10割コンボが発見され―― 世界は、核の炎に包まれた。
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■七夕 rー 、 _ (⌒ヾ-、 \ ∧ / ヽ/⌒,へ ヽ\ | | ', ∠/⌒ フ / `V i! __ { } ,イ /| / i \ ヽ、V/ / / V ,イ二ニ=、.| ̄ | \;;;;;;水;;ノ ,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ| ゆ| <二ヽ|/ /ソ" ̄ / / \ \;;;| っ | | / " |/ ヽ | | く | <⌒ヽ ,.イ レ'/ __ \||り | zzz... \ \ / / /ソ ,ィ / ヽ  ̄ _,,....,,_ <⌒ヽ )/ / // // ( / ̄ `\ -''" `''丶、 \ \{ ノ // {;;,イ⌒i ̄ ヽ \_,. -‐ァ \ Y // r-く | |__ _____ ______ | ,-' ̄ヽ、ヽr-r'"´ (._  ̄|///( \ l |,´ _,,'-´ ̄ ̄`-ゝ、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 /7" i\ ヽVi'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 // | ̄ |`V ,'==‐- -‐==', i r-'ァ'.,' | /__,.!/ V、!__ハ ,' ,ゝ // .| お| i イ i イ人レ _ルヽイ i | `! !/レi' __ __ レ'i ノ ,'/ | か| レリY!ー ー ト !ノ i | ZZZzzz... ,' ノ ! '" "i .レ' |.| | し| L','" 、─ッ "'L」 ノ| .| ,.ヘ,)、ノ ) ,、 ー一 ,.ノ! ハ |.l .|_ | レ|ヽ、_`u´_ ,イレレイレ' . ゜.゜。・゜゜゜゜ . .゜。 ゜・。゜゜. . . . .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. . .゜゜゜゜・ .. .゜゜。・。゜.゜. ... .゜。 ゜・。゜゜. . . . .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. ミ .゜。 ゜・。゜゜. . . . .ミヾ .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. |.|/ヾ .゜。 ゜・。゜゜. . . . |.| .//ヾ /ヾ .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. . ヾ|_|//(_( //_ .゜。 ゜・。゜゜. . . .|_|/ //ヾ ............................................................................... .. ......... ..;..;........ . |_| ww(_|_-_ l- _- _ ヾ|_| .//.[] |_| / /。 。 |_ト //( ゚ O ヾ|_|/ /.. . . ..... . . . . . . . . . .______. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . |_| ^゚ ^, ^, , `ヽ i^ヽr,/^'i . |_| ^, ^, ,、,'-====.==,_,i '"⌒`"' Y、 ^,.. ヽノ ノノ ゝノL(!ノハル」 iゝ ルi,, ,,リ§ i!、ヮ ゚*[!ノハ ■七夕とれいむ ,イ二ニ=、 ,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ、 /ソ" ̄ / / \ \;;;;;`、/ " |/ iヽ | \ | i \| ! ┌──┐ __ _____ ______ │でみ .| ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 │き.ん│ 'r ´ ヽ、ン、 │まな | ,'==─- -─==', i │すが. | i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | │よゆ.│ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| │う っ | .!Y!!/// ,___, /// 「 !ノ i | │に く │ L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| │ り│ | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / └──┘ .レ ル` ー--─ ´ルレ レ ■七夕テルヨフ ,イ二ニ=、 ,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ、 /ソ" ̄ / / \ \;;;;;`、/ " |/ iヽ | \ | i \| ! ┌──┐ │がゆ | │こ.っ.│ │れく | │だ.り | │よ し│ │!た | │!結│ │!果│ └──┘ ,. -‐' ┐__,,.._ / l-‐─-='、ニー -,,,__, / _ ノ ノ ) ヽ. _ ;l.'-―‐ ' "´ヽ. / -=_. ´) Y--‐''"´`''、 i. - 、 | _l. 、_) | V,-,-,-,-( |ヽ、,ノ | ヽ _ _ l l ) ./∧ーーーー |‐'". `、 _ ,イ ; -‐―‐-、.--、 |' ー、'"`ヽ ヽ l ー-‐<__フ / i. | | ノ ヽ、  ̄ ー‐-‐ !、 l_,,..-< _ /,..-‐''" 丶. 、;;;;__ `_、_l ;; l ヽ/  ̄ ̄ ̄ ̄ ' ー ―――-┘' ■「来年」こうしたお願いをしているといいな rー 、 . ゜.゜。・゜゜゜゜ . _ (⌒ヾ-、 \ .゜。 ゜・。゜゜. . . ∧ / ヽ/⌒,へ ヽ\ | .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. | ', ∠/⌒ フ / `V ! . .゜゜゜゜・ __ { } ,イ /| / .. .゜゜。・。゜.゜. ... \ ヽ、V/ / / V ,イ二ニ=、 .゜。 ゜・。゜゜. . . . \;;;;;;水;;ノ ,ィ' _ rーー(⌒ヽ⌒ヽ、 .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. <二ヽ|/ /ソ" ̄ / / \ \;;;;;`、 .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. | / " |/i ヽ | \ | .゜。 ゜・。゜゜. . . .<⌒ヽ ,.イ レ'/ __ i \| ! .゜ ゜ ゜゜。・。゜.゜.. \ \ / / /ソ ,ィ / | ̄ | .゜。 ゜・。゜゜. . .<⌒ヽ )/ / // // ( / ̄|霊|_ .゜。 ゜・。゜゜. . . \ \{ ノ // {;;,イ⌒i \ .|夢| \ Y // r-く | |\ \.| と|  ̄|///( \ l | ヽ '| ず| /7" i\ ヽV \| っ.| // | ̄ |`V |.と.| // .| | |暮.| .,. '"´ ̄ ̄`"'' ヽ、/ヽ、__ ,'/ | | .| ら.| / //`ー∠ |.| | | | せ.| / / i !__ ハ ハ-‐i- ヽ!_/ヽ |.l .|_ | | ま| .i .i /.ゝ、 レ' /ハ ,「__rイ´', |.l .|.す.| .レヘ/ i (ヒ_] ヒ_ン ) ! | .i |.l .|.よ.| | .!7/// ,___, ////.! .| | |.l |.う.| | ! | ..i .| |.l |.に.| | 人 | | i | |.l ヘ>.、.,___ ,.イヘ,/ヽ.ハ/ ■夏祭り * * * *、, i `ヽ ,.* *-,.'-=[><]=.,_,-* ☆ *-ヽi レノλノ)レ〉'-* ☆i^ヽry/`ヽ、 ☆ *-ノレ§゚ ヮ゚ノiゝ -* #12316; , '` ⌒ ゙`ヽ' *'" i i i `* ☆‥L(ノ八ノノLi〉‥☆ * * * . il、゚ヮ.゚[i.llλ . ( ☆ ☆ ☆ ) * * * ( * .※ ※ ※. * ) * ※ ☆ ☆ ☆ ☆ ※ * ( * ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ * * ※ ☆ ※ ※ ※ ☆ ※ * * ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ * * ※ ☆ ※ ※ ☆ .☆ ※ ※ ☆ ※ * * ※ ☆ ※ ※___, ,___ ※ ※ ☆ ※ * * ※ ☆ ※ (◯), 、(◯) ※ ☆※ * * ※ ☆ ※ ※" ̄ 'ー=-'  ̄" ※ ※ ☆ ※ * o o * ※ ☆ ※ ※☆ .☆※ ※ ☆ ※ * o \ o / o * ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ * o o l o o * ※ ☆ ※ ※ ※ ☆ ※ * o- ゆっくり -o * ※ ☆ ※ ※ ☆ ※ * o o l o o * ※ ☆ ☆ ☆ ☆ ※ * o / o o * .※ ※ ※. * / o o \ * * * ( _,,.. -- 、__,,..,,__ ,. -<. `ヽァo、`ヽ. , '7´ ) ';`ー゚) '、 夏祭り ノ ! ; ! i'´ .i ;.' '; _!_ ,! ! /_!_ ,i ,i // ヽ, ,' '; L./ |__」/!_」__ ソ ,.イ | ,.└''"´ ̄`ヽ、 i ,' ! (ヒ_] ヒ_ン )! / ,' ,.'´ 、、 ヽ ヽ !_ハ_! ,ハ// ,___, /// !コ i ノ lヽ j /、lヽ ト、 .', ソーr' !'" ヽ _ン 'r'´二.ヽ ', h'´ r'"イ .ノ\| .レr=;ァレ'{ } ;' ノノ >.、.,_ _,. イ/´ _iノヽ i {ヽ.,l rr=- l11`○ __ i ン´ ,,.ィ`i7こ__ノ レ'⌒ヽ ハノ________´レ1ヽ'、 ー=‐' 人ル ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、イ、 Y[]、__/,./ /| _________| レ~', / 'r ´ ヽ、ン、 .ハ i^ヽ、__ /、| | わたあめぇ |. | ヽ ノ ,'==─- -─==', i__」/ ` - `ヽ7ノ| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | ̄ ̄ ̄ \/ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |,. '"-‐ ヽ ` ' /⌒'"⌒ ̄`ヽ. | | _/ハ、 = レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i/ /! ,;f ヽ | | ,;'.,v、,ッ、`;o| !Y!"" ,___, "" 「 '´ヽ、ヽ .. ,'」 i ) | lj,r= ラ',l゙o| L.',. ヽ _ン Y ,ハ_ l i ハ r'" .r=ァ |.| ,レ、._ー'_.レl,; | | ||ヽ、 ,イ| |ヽ,__r ! / ヽ. l r=- / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ` 、. / ! ヽ、ヽ'、 .ー=‐', ノ | ふうせん ■夏だぜ! _人人人人人人人人人人人人人人人_ __ > 夏だね!!! < | |  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄______ | | ________ /二二二二二二二\ | |r´//三三三三三三三\ ,ヘ´ハ 三三三三三三三三三三\ /.| |. ! {三三三三三三 三三} x〈三三三 '三三三三三三三三三三\ ,´ | | \\三三三∧三三三/ |三三 ,'==─- -─==', i三三\ / | |y' ´/ /! ハ ハ ! iヾ_ |三三 i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |三三三| !イ l |´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ \三三 レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| 三三/ | ` | | /レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ \三 .!Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | 三/ ヽ,' ! !ノ. !'" ,___, "' i .レ ' \三L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|/ ). \\___n. ヽ _ン 人!  ̄| ||ヽ、 ,イ| ||イ| /( ,.ヘ,).\_ /、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ■もう夏終わったよ __ | | | | ________ __ _____ ______ | |r´//三三三三三三三\ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 /.| |. ! {三三三三三三 三三} 'r ´ ヽ、ン、 ,´ | | \\三三三∧三三三/ て ,'==─- -―=∪', i / | |y' ´/ /! ハ ハ ! U ヾ_ そ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイui |!イl |´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ u' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| | ` | | /レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | もう夏終わったよ… ヽ,' ! !ノ. !'" ,___, "' i .レ ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ). \\___n. ヽ _ン u 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /( ,.ヘ,).\_ /、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ■夏の暑さの結果がこれだよ! ∬ ∫ ∬ ∫∬ _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人人人_ -''" `''> 夏になった結果がこれだよ!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ∬ ∫ ∬ ∫∬ ∫ _ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 ___ _______ ______ _..,,-' rー''7コ-‐'"´ ; ', ; `ヽ/`7 ,´ ,, ''"´ ̄ ̄ ̄ ` "ゝ 、_ イ、 "-..,,_r-'ァ'"´/ i ,/! ハ .ハ ! iヾ_ノ 'r==─- --─===ヽ、ン、 !イ´ ,' | /i/__,.!/u V 、!__丿ハ ,' ,ゝ ,' イリiゝ、イ人レル/_ルリ ', i ( `! !/レi' u (ヒ_]/ / / / /ヒ_ン u レ'i ノ. i ルu (ヒ_]/u/ / / ヒ_ン ) u ヽイ i | ) 丿/ / //// u ,___, ////i .レ' レリイ//// ,___, u ///// | .|、i .|| / i i u/ / / / / ヽ _ン /u/ / ! ) !Y! u/ / / /ヽ _ン / / /u / 「 !ノ i | ノ ) ハ / / u/ / / / / / !/ L.', / /u / / / /u / / L」 ノ| .| y' ノ i / / / / /u / / i( | || / / / u/ / / / u/ | ||イ| / ノノ ( ,ハ / / u/ / / / /u 人! | ハ u / / / / u/ / / ノ| || |/( ( ,.ヘ,)、 )> / / /u / / イ ハ レルヽ /u / / / / u/ ノルレ `" ー--- ─ "´ `" ー--- ─ "´ ■残暑が厳しい ∬ ∫ ∬ ∫∬ _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人人人_ -''" `''> 夏ってやつゆっくりしすぎだよ!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ∬ ∫ ∬ ∫∬ ∫ _ _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 ___ _______ ______ _..,,-' rー''7コ-‐'"´ ; ', ; `ヽ/`7 ,´ ,, ''"´ ̄ ̄ ̄ ` "ゝ 、_ イ、 "-..,,_r-'ァ'"´/ i ,/! ハ .ハ ! iヾ_ノ 'r==─- --─===ヽ、ン、 !イ´ ,' | /i/__,.!/u V 、!__丿ハ ,' ,ゝ ,' イリi/ イ人レル\_ルリ ', i ( `! !/レi' u (ヒ_]/ / / / /ヒ_ン u レ'i ノ. i ルu (ヒ_]/u/ / / ヒ_ン ) u ヽイ i | ) 丿/ / //// u, -- 、 ////i .レ' レリイ//// , -- 、 u //// | .|、i .|| / i i u/ / / / / ー'⌒ー' /u/ /! ) !Y! u/ / /ー'⌒ー' / / /u / 「 !ノ i | ノ ) ハ / / u/ / / / / / !/ L.', / /u / / / /u / / L」 ノ| .| y' ノ i / / / / /u / / i( | || / / / u/ / / / u/ | ||イ| / ノノ ( ,ハ / / u/ / / / /u 人! | ハ u / / / / u/ / / ノ| || |/( ( ,.ヘ,)、 )> / / /u / / イ ハ レルヽ /u / / / / u/ ノルレ `" ー--- ─ "´ `" ー--- ─ "´
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『真冬のゆっくり対策 2』 「そこ掘ってください」 「堀作るだけでも違うかね?」 「この幅でしたら小型のゆっくりは飛び越えられないでしょう。ただまりさ種は帽子で渡るかもしれません」 「これ以上の幅だとこっちが落ちるときがあるかもしれないな」 「無いよりマシですよ。他に柵とか壁も作りますから」 「加工所から職員がやってきましたよ。ビニールハウスとかいうものを持ってきたそうです」 「なんですかね。新しい箱でしょうか?今行きます」 「さ~てどこにいるのかなあ?」 虐待お兄ちゃんは山の奥へ入っていく。途中ゆっくりの死骸や巣を壊され泣きながら修復作業をしているゆっくりを見かけた。 他の人達もまずは地面に巣を作るタイプから潰しているようだ。 「ゆんしょ!…ゆうううう!!!さぶいいいい!!!」 「まりさあ…ゆっくりしないでね!おちびちゃんたちがさむがってるよ」 「でいぶもてつだってよお…ゆ!!おにいさん!!まりさのおうちをなおすのてつだってほしいんだぜえ!!」 「れいむに手伝ってもらえよ」 「だめだよ!れいむはおちびちゃんのめんどうをみるんだよ!!」 「仕方ねえな。ほれ、まりさじっとしてろ」 「ゆうう…ゆっくりしないでね…」 「よっと…」 彼はシャベルを振り上げた。 「それ!」 「ゆぎゃああああああ!!!!!!!」 「ばりざあああ!!!!どぼじでぞんなごどずるのおおおお!!!!」 彼はシャベルでまりさの中身を穿り出した。 「ゆぎゃがががぎゃぎゃあがやああああ!!!!!」」 「やべでえええ!!!ばりざのながみがあああ!!!!」 「れいむ、奥に入ってな」 「ばりざああ!!!!ばりざああ!!!」 奥に行かないれいむをほっといてまりさだった皮を巣に入れ餡子で穴をふさいだ。 「じゃあ俺は行くよ」 「おにいいざあん!!!!まっでええ!!!!」 「ゆ?なんだかあまあまさんのにおいがするよ!」 「あみゃあみゃしゃあ~んまりしゃにたべりゃりぇてね!」 「なにじでるのおおおお!!!!それはまりさだよおおお!!!たべじゃだめだよおおおお!!!!!」 「さて…どういった所を巣にしているのかな」 ゆっくりが一番住み易い巣は洞窟である。入り口が水平であるため雨水が浸入しにくく天井が壊れにくいからだ。 といっても洞窟がたくさんあるわけではない。大抵は斜面に穴を掘って巣を作っている。 「丁度これくらいの角度がいいよなあ」 山道沿いの斜面を見て彼は言う。急斜面だと巣に帰るのが大変になってしまう。そのため緩やかな斜面に巣を作るのだ。 「しかし雪で真っ白だな。これじゃ分からん…なんだこれ?」 丸くて小さな穴が斜面に向かっている。 「まさかゆっくりの足跡?」 注意深く見てないと見落とすところであった。足跡は斜面の途中で途絶えていた。 「どれどれ…あ、あった。」 彼は雪を掻き分け石や藁が詰まっている穴を見つけた。入り口だろう。 巣の中- 「ゆううう…さむかったよ!」 「まりさ、なんでおそとにでたの?おそとはあぶないっていったでしょ!」 「おかあさんまりさをしからないであげて」 「まりしゃおねえしゃん!ゆっくちちてね!」 「ゆっゆっゆ…いもうとたちにぷれぜんとがあるんだぜ!」 子まりさは帽子の中から雪を取り出した。 「まっちろしゃんだ!まっちろしゃん!!」 「ゆきさんをとりにいってたの?」 「そうなんだぜ!いもうとたちがまっしろさんにさわりたいっていうからもってきたんだぜ!」 「なんてとかいはなまりさなの!ゆうかんだわあ」 「まっちろしゃんちゅべちゃい!!」 「おねえしゃんありがちょー」 「さむいいい!!!!おかあさんすりすりい」 「す~りす~り。ゆっくりしていってね!」 「ごはんのじかんなんだねー。みんなきてねー」 この巣には数組の家族が住んでいるようだ。 「ゆ!いりぐちからへんなおとがするんだぜ!」 「ゆっくりできないね!みんなゆっくりしないでおくにはいってね!」 「しょくどうにいこうね!ごはんたべながらかくれようね」 食堂は巣の奥にあった。最悪天敵に入り口を壊されても食糧のある部屋まで逃げれば天敵も諦めるだろうし食糧を取られずに済む。 「ああ…巣だわ。しかし奥が深くて見えないや…。ゆっくりしていってね!!!」 「「ゆ…ゆっくりしていってね!」」 微かに返事が返ってきた。相当奥に隠れているようだ。 「どうしよっかなあ…わざわざシャベルで巣ごと壊すのも面倒だなあ」 彼は悩んでいた。 「ゆううう…きょわいよお…」 「だいじょうぶだよ!しょくどうまでにげればとどかいないよ!」 「このおうちはれみりゃもはいってこれなかったんだよ!だからしんぱいしないでね」 このままであればゆっくりの知恵が勝っていただろう。しかし世の中そう甘くは無かった。 「よう兄ちゃん、そんなところで突っ立ってどうした?」 「どうも。いやゆっくりの巣を見つけたんですが奥に逃げられましてね」 「ああ、わざわざ巣をぶっ壊すのも面倒なんだろ」 「はい」 「じゃあこれ使いな」 男は2つの丸いものを取り出した。 「何ですかこれ?」 「煙幕だよ。でもただの煙幕じゃないぞ。唐辛子とタマネギエキスが入った特製だ」 「うわあ…効果ありそうですね」 「奥が深いなら2つ入れれば届くさ。俺はこの先で駆除するからこれで失礼するよ」 「ありがとうございます」 男は去っていった。彼もゆっくり駆除を手伝いに来た人なのだろう。 「じゃあ早速入れますか」 虐待お兄ちゃんはライターで煙幕に火をつけ巣の中に入れた。そしてすぐ穴を雪で塞いだ。 「ゆゆ!いりぐちがくらくなったよ!」 「やったね!あきらめてかえってくれたよ!!」 「きょれでごはんをゆっきゅりたべりゃれるね!!」 ゆっくり達はご飯を食べ始めた。 「「「むーしゃむーしゃ…しあわせえ♪」」」 「「ちあわちぇえ♪」」 いつも通りの平和な食事だ。貯蓄された食糧は充分にある。春まで余裕で暮らせるだろう。 「ま…まりさ!はるになったらいっぱいこどもうんでゆっくりしようね!」 「れいむ!こんなところではずかしいんだぜ…」 数分後 「ゆげえええええ!!!!!」 「きゃりゃいよおおお!!!!ゆべえええええ!!!」 「おめめがじみるよお!!!!!ゆぎいいいい!!!!」 「げほっ!げほっ!!!!ゆぎゃあああ!!!!!ゆぎぇえええええ!!!!」 天国から一気に地獄になった。小さいゆっくりから餡子を吐き出し巣の中はパニックだ。 「まりさのおちびちゃんがあああ!!!!ゆぎぇえええ!!!」 「でいぶう!!!じっがりじd…ぎゃあああ!!!おべべが!!おべべがああ!!!!」 「ゆっぐりできなよおおお!!!!わがらないよおおおお!!!!!!」 「ごんなのどがいはじゃないわあ!!!ぎゅうううぎゃあ!!!!」 「むぎゅ…ぎっどごれはどぐよ!!ぎゅううう!!!」 「ばじゅりいいい!!!じっがりじでええ!!!!げほっ!ぎいいい!!!」 「だれが…どぐをそどにすでで……むぶうううう…」 数匹のゆっくりが入り口に向かった。途中で餡子を吐き出し息絶えるゆっくりもでた。 「ごのばるいのが…ぎいい!!!…いげないんだね…ゆぎゅううう!!」 ちなみにゆっくりは手足がないため物を運ぶ時は大抵口の中に入れるか口に咥える。 「む!!!…ゆぎゃああびゃああああああ!!!!!!」 煙幕を口の中に入れたまりさは煙幕を吐きながら餡子も外に出してしまった。 「むうう!!!!むううう!!!!」 こちらのまりさは息を止め体で煙幕を押していた。 「もしかして全滅したのかな」 虐待お兄ちゃんが煙幕を入れてから十数分が経った。 「お、何か出てくるぞ」 雪が盛り上がりまりさが顔を出した。 「むううううう…ゆふうっゆふううううう…ゆうううううう…」 「わざわざ返してくれなくてもいいのに」 「どぼじでえ…ごんなごどじだのおお…あがじゃんも…おぢびじゃんも…でいぶも…じんじゃっだよお…」 「さあてね。なあ、煙幕は2つ入れたんだぞ。あと1つはどうした?」 「ぞ…ぞんなあ…なんでごうなるのおお……」 「ほれ、行った逝った」 「やべでえええ…おざないでええ…」 まりさは巣の中に戻されてしまった。 「これも持ってけ」 「ぜっがくだじだのにい…」 外に落ちた煙幕を巣の中に入れなおした。失意のあまりまりさも死んでしまった。 「これでここは駆除できたかな……うわっ!!これはキツイ。俺でも死ねるわ」 彼は穴の中を覗き煙幕を嗅いでしまった。 「げほっ!げほっ!これならもう死んでるわ。げほっ!」 咳き込みながら山道を登っていった。 「ふう…落ち着いた…。アレ結構キツイな。俺も量産してみるかな」 ふと道から外れたところを見ると大きな黒い帽子が動いていた。 「え、ドスまりさ?」 彼はその帽子を追った。 「う~ん…あ、違う人間だ」 帽子はとある女性が被っていた。 「こんにちは」 「あら、手伝いに来てる人かしら?こんにちは」 「その帽子は?」 「これ?ちょっと前に小さめのドスから取ったものよ。ちょっとぶかぶかね」 「なんでそんなものを?」 「私の記憶が正しければこの近くに洞窟があるのよ。警戒されずに中に入るためね」 「昔この辺りに暮らしてたんですか?」 「ええ。今日数年ぶりにここに戻ってきたわ」 「そうですか。洞窟は大きめなんですか?」 「そろそろ着くわ…。あ、あれよあれ」 少し先に洞窟があった。かなり大きい。 「これは…かなり広そうですね」 「あなたも中に入る?とりあえずれいむのリボンもあるわ。手に結び付けとけば大丈夫よ」 「そういう話よく聞きますね。本当に見分けがつかないんですかねえ」 「まあ付けてみてみればわかるわよ」 彼らは洞窟の中へ入っていった。 「ほお…これは…すごい」 「こんなに大きかったかしら?百匹はいるわね」 洞窟の中は予想以上に広かった。壁には多数の穴が掘ってあり中からゆっくりの声がする。 「ゆゆ!すっごいおおきなれいむとまりさだね!ゆっくりしていってね!!」 「こんなおおきなれいむみたことないよ!」 「もしかしてどすなの?」 「どすだよね!れいむたちをゆっくりさせてくれるためにここにきたんだね!」 「ね、気付いてないでしょ」 「本当なんですね…これが餡子脳か。で、一体ここをどうするつもりなんですか?」 「まあ見ててくださいな。…ねえれいむ、この巣の中をドスに案内してくれないかしら?」 「いいよ!みんなー!!どすがきたよ!!このむれにもどすがきてくれたんだよー!!!!」 壁から出るわ出るわその数数百匹。リーダーであろう大きいありすがやってきた。 「なんてとかいはなどすなのかしら!!よこにいるれいむもおおきくてりっぱだわあ」 「貴方がここのリーダーね。この巣を案内してくれないかしら?」 「いいわ!みんな!ドスとれいむに挨拶してね」 「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」 「「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!」」」」」 「ゆっくりしていってね!」 「はは…ゆっくりしていってね…」 壁に掘ってある穴は百ヶ所はあるだろう。寝床だけでなく赤ゆっくりを育てるスペースや出産するスペースまである。 「冬篭り中なのににんっしんしているゆっくりがいるね。食糧は大丈夫なの?」 「ゆっへっへ。だいじょうぶなのだぜ!!」 「しょくどうにあんないするわ!!みてびっくりしないでね!」 食堂とされる大き目の穴は大人が屈めば入れるくらいの大きさだった。中にはたくさんの野菜や果物、虫の死骸や草花などがぎっしり詰まっていた。 「この野菜は?」 「はたけさんからもってきたんだぜ!にんげんはずるいんだぜ!!おやさいさんをひとりじめするなんてずるいんだぜ!」 「この果物は?」 「にんげんのおうちからもってきたわ!いなかものがたべるよりとかいはなわたしたちがたべるべきよ!」 「(これは…)」 「(ええ。こいつらね。荒らしているのは。一思いに殺してあげようかと思ったけど苦しませて駆除した方がいいわね)」 「(…………言うねこの子)」 「どす!まりさたちはすごいんだぜ!!これならあかちゃんだってそだてられるんだぜ!」 「ふうん…ねえまりさ、野菜はどうやって大きくなるか分かってる?」 「しってるんだぜ!おやさいさんはかってにはえてくるんだぜ!」 「へえ…そうなの。ちょっとドスはれいむと話したいことがあるから外に出るわね」 「おそとはさむいよ!ゆっくりしないでかえってきてね!」 「ええ…。……ちょっと来て」 「あいよ」 「さて、どうやって苦しめますかね?案とかありますか?」 「ここがまだマシな方だったら洞窟に油撒いて火攻めにしようと思ったんだけどね」 「油どこにあるんですか?」 「さっき出会った所に置いてあるわ。赤ポリタンクよ」 「準備いいですね」 「火攻めだったら一瞬で終わるんだけど…。そうね、貴方は何か考えてる?」 「何か持ってきてますか?俺が持ってきてるモノだと……」 「それはいいわね。私が持ってきてるのは………」 果たしてどのようにして苦しめるのであろうか?彼らの話し合いは続く。 つづく by 虐待おにいちゃん
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ある日ゆっくり達は突然幻想郷の外へ飛ばされた ゆっくり達がたどりついた世界は全く異質の世界だった あるゆっくりは森の中にいた うっそうと生い茂る草木の中には見たことのない花や果実があった のんびりしていると近くに服を着て人の言葉をしゃべる猫があらわれた ゆっくりは言った 「ゆっくりしていってね!」 するとその猫は不思議そうな目でゆっくりを見つめていた しばらく考えていたが猫はゆっくりを持ち上げどこかへ連れて行こうとした 猫は何かをブツブツ言っていたがゆっくりが理解することは無かった しばらく猫はゆっくりを持ったままどこかへ向かっていたが、猫の腹がグゥと空腹の音を鳴らした 猫は今自分が持っているものの臭いを嗅いだ 甘くていい臭いだった 「ゆ!れいむをたべないでね!!!」 ゆっくりはそういったが猫には通じず、大きな口に放り投げられた 猫はそのゆっくりの味に舌鼓を打った 「うめぇ、うめぇのよォ」 その猫はまたゆっくりを探したが見つかることはなかった あるゆっくりは数匹一緒に幻想郷では考えられない街にいた しかし出現した場所が場所だった 後ろにいた少女に一匹が鷲づかみにされた 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりは緊張感も無く、いつもの言葉を言った だがその少女は腹が減っており、ゆっくりに噛み付いた 齧られるのではなく、中身を吸い取られるようにしぼむゆっくり それをみたゆっくり達は一目散に少女のいる路地裏から逃げ出した しばらく飛び跳ねると、夜の公園にたどり着いた もちろんゆっくりはこれが公園だとは分からない そしてふとゆっくりが後ろを振り向くと、黒いコートしか着ていない背の高い男がいた その男はゆっくりを不思議そうな目で見ている ゆっくりは男に向かって言う 「ゆっくりしていってね!!!」 男はぎょっとしたような表情になり、ゆっくり達を3匹ほど持ち上げる 男は何か言っていたがゆっくりには理解できない さっきのこともあり、ゆっくりは仲間を救おうと男にぶつかる しかし男は無反応、当然である 男はぶつかてきたゆっくりも拾おうとするが生命の危機を感じたゆっくり、その場から逃げ出してしまった 抱えられたゆっくりはその逃げだしたゆっくりを非難する 男はゆっくりたちが「ゆっくり」という単語に敏感に反応することを知り、 男がお前達はゆっくりできるぞと言うと、ゆっくりは無邪気に喜んだ その後、男の黒い体から出てきた口にゆっくりは飲み込まれた 男は甘い味がするのに驚いていたがゆっくりには関係ない事だった 一方逃げ出したゆっくりは公園の外に向かって跳ねていた もうすぐで出られる…と公園の出口に向かって飛んだ瞬間、そのゆっくりは真っ二つにされた ゆっくりの前にはナイフを持った邪気眼がいた その邪気眼はゆっくりに 「まともじゃないよな、お互いさ」 と言い捨てると、いずこへと去っていった あるゆっくりは草むらにいた 草むらにいると少年にボールをぶつけられた ボールをぶつけっれたゆっくりはボールの中に入り込んで自力では出れなかった 「ここからだして!おうちかえる!!!」 と叫んでみても無駄骨にしかならない そしてしばらくした後ゆっくりは外に出された ゆっくりの正面には今まで見たことのない生き物がいた 訳の分からないままゆっくりは混乱して動けなかった そんなゆっくりを正体不明の生き物は拳で殴りつけた 反撃をしないのをいいことに、何度も何度も殴りつけた そのうちゆっくりの皮が破れ、そこから餡子が溢れ出し、ゆっくりは息絶えた その生き物の拳がグローブみたいになっていることはもう覚えている必要はないに違いない あるゆっくりは箱の中にいた 箱は狭く、上手く動けない しばらくすると、箱の上部分が開いた 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりはいつもの台詞を吐いた しかしそれも無駄、ゆっくりは気づいた時は男の口の中だった 「うまい!うますぎる!」 一人の潜入工作員が喜んでいた あるゆっくりは荒野にいた その荒野は鉄やコンクリートがたくさん埋まっていた しかしゆっくりには見慣れない光景である ふと、ゆっくりの近くで大きな音が聞こえた その音はバイクのマフラーの音であることをゆっくりたちは知らない その音はゆっくりに近づいているようだった ゆっくりはいつもの言葉を言おうと思った 「ゆっくりしていtぶぎゅぅ!!?」 ゆっくりは猛スピードで迫りくる車輪に踏み潰された そしてバイクに乗っている男達は 「ヒャッハッハッハッ水だ―――っ!!」 と叫びながら奪った水を浴びていた あるゆっくりは空間と共に粉みじんにされた あるゆっくりは探偵の腹の中に納まった あるゆっくりは床が抜けて海へ大量の人々と共に落とされた あるゆっくりはピンクの悪魔に吸い込まれた あるゆっくりはかもされた あるゆっくりは光の巨人に踏み潰された あるゆっくりは宇宙空間に飛ばされ考えるのをやめた あるゆっくりは改造されてメカゆっくりにされ少年にぼうっきれで叩かれ動かなくなった あるゆっくりはいた星をメテオで砕かれ滅亡させられた あるゆっくりは純粋酸素を吸って動けなくなった あるゆっくりは海の底に沈められた あるゆっくりは朝日と共に灰になった あるゆっくりは… あるゆっくりは… あるゆっくりは… あるゆっくりは家の中にいた しかしその風景はどこかで見覚えのある風景だった 「ゆ!ここならゆっくりできるよ!!!」 ゆっくりは机の上においてある味噌汁をひっくり返して空腹を満たしていた するとどこからか男が現れゆっくりに声をかけた その男の目が殺気に満ちていることは言うまでも無い ゆっくりは当然の顔でいつもの台詞を吐いた 「ゆっくりしていってね!!!」 END by GIOGIO このSSに感想を付ける
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「ふたば系ゆっくりいじめ 1287 元気な赤ちゃんをゆっくり産んでいってね!/コメントログ」 なんかもやっと感が残るな -- 2010-06-28 01 36 16 気持ちわりぃ -- 2010-07-13 23 54 28 ゆうかにれいむとまりさの子供を食わせた後、 れいむとまりさにゆうかの子供食べさせたって事? でれいむとまりさは復讐する為に虐待に屈服せず生きてる? 結局どっちも虐待かな?おねえさん鬼ですなww -- 2010-07-25 00 42 35 希少種だからって無条件で特別扱いする人間さんへの風刺作品なのかな 最近投稿された「香り」が割りと反響読んでたけど、過去にもっとスタイリッシュな同テーマの作品があったんだね -- 2010-09-21 16 50 11 うん…?謎が多くてもやっとするな -- 2011-01-15 20 45 10 たぶん、ゆうか種でないとゆうかの子供と認めないってことなのかな? お姉さんの目的が不明すぎて・・・ -- 2011-08-08 23 47 12 え?どういうこと? ゆうか種じゃないから赤ちぇんはごみに食われたってこと? ゴミに食わせるなら俺にくれよ! -- 2011-10-31 17 50 23 何がなんだか分からない… 何がどうゲスなのかも描写されないまま ただゲスと言い張られるれいむとまりさが虐待されるのも 調子こきまくったゆうかも不快なだけだった -- 2012-02-13 03 04 54 凄い今更だけどゆうかも虐待対象なだけでしょ -- 2016-12-29 20 26 56
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ゆっくり魔法図書館 図書館-短編区画 短編集48 母は強し 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!◆61 _人人人人人人人人人人人人人人_ > のっとりしていってね!!! <  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ __ / ハ\ ___ ./ `---、 /`>、 __X 「 ̄メ´~ ̄`゛''┴ト<Z /∠ / / __| / / // / ,r\「__ ッ.... ..~ソ く, | i"´_メ ディく / / / (... ,r'. Λ; ハ ..( ヽ >'"´/ /、く、 ̄ヽ /¨ヽ. フ / iV \i ノ ', /', ) 'i .i / ,..く/ `ー= l ヽ. ', (, l 「l ! ( ヒ_] ヒ_ン Y! .ノ ! ( i 'ハ.r!、 /| ハ _ハ ', i ) い ヘ! .ヾ ,___, " l トノ イ )'ヽレ'!(ヒ_] レ' ヒ_ン ハY }( (. ヾ;_ > ヽ _ン .!> ( !ノ 7"" ,___, "" レヘノ ハ ヘ, 〈 ヾ ̄ .ノ ! ) 〈 r'人 ヽ _ン ハ!/ ゝ ヽ; j. > ,,,,. __ _ ,. イ j ノ )ヘ レ .、.,_ ,..イハノソ ハへ(ゝ ………お姉さまは? あっ、あそこにいるの、ゆうかじゃない? ,.,、 .__ __ / ハ\ ___ ./ `---、 /`>、 __X 「 ̄メ´~ ̄`゛''┴ト<Z /∠ / / __| / / // / ,r\「__ ッ.... ..~ソ く, | i"´_メ ディく / / / / (... ,r'. Λ; ハ ..( ヽ >'"´/ /、く、 ̄ヽ /¨ヽ. ― フ / iV \i ノ ', /', ) 'i .i / ,..く/ `ー= l ヽ. ', \ (, l 「l ! ( ヒ_] ヒ_ン Y! .ノ ! ( i 'ハ.r!、 /| ハ _ハ ', i ) い ヘ! .ヾ ,___, " l トノ イ )'ヽレ'!(ヒ_] レ' ヒ_ン ハY }( (. ヾ;_ > ヽ _ン .!> ( !ノ 7"" ,___, "" レヘノ ハ ヘ, 〈 ヾ ̄ .ノ ! ) 〈 r'人 ヽ _ン ハ!/ ゝ ヽ; j. > ,,,,. __ _ ,. イ j ノ )ヘ レ .、.,_ ,..イハノソ ハへ(ゝ __,,.. -─- 、.,_ , '´ `ヽ、__ ,.'´ __;ニ- 、 -‐- 、 `く /三三三三\ / ァ'´ ; i 、`ヽ /二二二二二二\ i / / , -ノ‐;ハ ハ i i ', .,/三三三三三三三三三三三三\ ,' ノ .i ;ァ'_!_,. i /、!__ヽ! 〈 i ./三三三三三三三三三三三三三三三\ イ 〈 ノ!;イ7ttテァ'レ'r'tテ‐ァ ハイ ; 〈 ,'三三三イ/ i ハ i ハ i i i 三三三.\ 〈 ノへ;ハ '"  ̄ ,  ̄"',!ノ ;ハノ. |三三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| 〉 ノ レヘ U. ―‐ i; i' ;( 〉. '、三三三ミ | ;'i (ヒ_] V ヒ_ン ) V / イ 三三/ ノ i ; i' ハ、 ,.イ/ ト、〉 \三三 レヘ/ |"" ,___, "" .ル' /ハイ三./ ヽハ/ i ハ iン=r ー -<´iノヽ!;ノ \三三 ハ ハ. / ( 〈 ヽ/ ノへ ノル(,.ヘ. ヽ、/ヽノ ヽ. ヽ.  ̄〈 ノ ! >、,,__ _,. イ ノ ( )( ., -イ´;#;#;#i 7} i#;ハ冫 レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ / ヽ#;#;#;| / ハ .l;#;i. ヽ / |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) 娘:四季のフラワーマスター 母:四季の酪農マスター ゆうかりん のうかりんいや…。収穫どきに帰郷しなかったのは完全に私のミスでした。……ですから終始無言で圧力かけるのは勘弁してください……。 __,,.. -─- 、.,_ , '´ `ヽ、__ ,.'´ __;ニ- 、 -‐- 、 `く /三三三三\ / ァ'´ ; i 、`ヽ /二二二二二二\ ・・・・・・。 i / / , -ノ‐;ハ ハ i i ', .,/三三三三三三三三三三三三\ ,' ノ .i ;ァ'_!_,. i /、!__ヽ! 〈 i ./三三三三三三三三三三三三三三三\ イ 〈 ノ!;イ7ttテァ'レ'r'tテ‐ァ ハイ ; 〈 ,'三三三イ/ i ハ i ハ i i i 三三三.\ 〈 ノへ;ハ '"  ̄ ,  ̄"',!ノ ;ハノ. |三三三 ノ i ハ- / i ハ‐/、'; ;' / i〈 三三三| 〉 ノ レヘ U ‐==- i; i' ;( 〉 '、三三三ミ | ;'i (ヒ_] V ヒ_ン ) V / イ 三三/ ノ i ; i' ハ、 ,.イ/ ト、〉 \三三 レヘ/ |"" ,___, "" .ル' /ハイ三./ ヽハ/ i ハ iン=r ー -<´iノヽ!;ノ \三三 ハ ハ. / ( 〈 ヽ/ ノへ ノル(,.ヘ. ヽ、/ヽノ ヽ. ヽ.  ̄〈 ノ ! >、,,__ _,. イ ノ ( )( ., -イ´;#;#;#i 7} i#;ハ冫 レ'i# / ヽ /レ"#/ ヽ / ヽ#;#;#;| / ハ .l;#;i. ヽ / |##\/i ̄ ヽノ'"##〈 ) ,.,、 __,,,....,,,_ _,..,_ __ / ハ\ i´ 7 ̄`ヽ `, //| `i __X 「 ̄メ´~ ̄`゛''┴ト<Z /∠ '、 '、 | | / / / / ,r\「__ ッ.... ..~ソ く, ,.>、ヾ´ ̄l |二7∠、イン' (... ,r'. Λ; ハ ..( ヽ , '´_,,.. ->'´ ̄ `ヽ、. フ / iV \i ノ ', /', ) 'i .i イ `/ / / i i 、 `ヽ (, l 「l ! ( ヒ_] ヒ_ン Y! .ノ ! . 〈 i / / __, .!ノ |ノ .、!__ハ、! ,ゝ ) い ヘ! .ヾ ,___, " l トノ イ ノ .ノへ,ハ! (ヒ_] ヒ_ン ハ/レ'| (. ヾ;_ > ヽ _ン .!> ( ,' ノ i ','" ,___, "' .i ', ヘ, 〈 ヾ ̄ .ノ ! ) i 〈 ノ ト.、 ヽ _ン , イ ノ,.ゝ ヽ; j. > ,,,,. __ _ ,. イ j ノ `ヽヘ `〈へハ,ノ,、 _____, ,.イ ハへ(ゝ ,.,、 ・・・・・・。 __,,,....,,,_ _,..,_ ・・・・・・。 __ / ハ\ i´ 7 ̄`ヽ `, //| `i __X 「 ̄メ´~ ̄`゛''┴ト<Z /∠ '、 '、 | | / / / / ,r\「__ ッ.... ..~ソ く, ,.>、ヾ´ ̄l |二7∠、イン' (... ,r'. Λ; ハ ..( ヽ , '´_,,.. ->'´ ̄ `ヽ、. フ / iV \i ノ ', /', ) 'i .i イ `/ / / i i 、 `ヽ (, l 「l ! ( ヒ_] ヒ_ン Y! .ノ ! . 〈 i / / __, .!ノ |ノ .、!__ハ、! ,ゝ ) い ヘ! .ヾ ,___, " l トノ イ ノ .ノへ,ハ! (ヒ_] ヒ_ン ハ/レ'| (. ヾ;_ > ヽ _ン .!> ( ,' ノ i ','" ,___, "' .i ', ヘ, 〈 ヾ ̄ .ノ ! ) i 〈 ノ ト.、 ヽ _ン , イ ノ,.ゝ ヽ; j. > ,,,,. __ _ ,. イ j ノ `ヽヘ `〈へハ,ノ,、 _____, ,.イ ハへ(ゝ おわれ 村紗の神霊廟 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!◆61 (焦っちゃダメ。) (まだまだここから巻き返せるわ。) ,-- 、 (トランス中はボムと残機の欠片の獲得ポイント二倍です!) ) キヽ-、... ...... ノ 'ー' ) ). -..、 (少し削って、トランスで倒せばエクステンド ボムゲットです!!) ノ ノ .ノ =-、 / // } = . ', `ー─''´ ) = =/) =人 -=) (これで後はボムを使わないで最後のスペルを越えれば) 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, (ボムを三つ残してエンディングにいけるわ。) ,ノ / (ヒ_] ヒ_ンレイ ソ フ ! "" ,___, ""iノ 〈 _____ ノィ 人. 人 ) | | \__\___ ヽイレヘ >、.., ____,, ._イレノ´ | | |= |iiiiiiiiiii| / =、. \ 「 }/ ヽ | | | =. | !!!!!!!| ! イ`ー-イコー´i i カタカタカタ | |三 |_「r.、 ヘ_彡 \ ´ ̄.\ ̄ ̄⊃ヾ) |__|_/( ) ̄ )) ヽ r_/| |.||⌒ヽ~〔 ̄ ̄! ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄\( ,-- 、 ) キヽ-、... ...... ノ 'ー' ) ). -..、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = . ', `ー─''´ ) = =/) =人 -=) (!今よ!トランス!!) 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ,ノ / (ヒ_] ヒ_ンレイ ソ フ !//// ,___,///'iノ 〈 _____ ノィ 人. ヽ _ン 人 ) | | \__\___ ヽイレヘ >、.., ____,, ._イレノ´ | | |= |iiiiiiiiiii| / =、. \ 「 }/ ヽ | | | =. | !!!!!!!| ! イ`ー-イコー´i i カタカタカタ | |三 |_「r.、 ヘ_彡 \ ´ ̄.\ ̄ ̄⊃ヾ) |__|_/( ) ̄ )) ヽ r_/| |.||⌒ヽ~〔 ̄ ̄! ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄\( == == == || || || || || || '== || || || || || === 。 == == ブォーン ,-- 、 ) キヽ-、... ...... ノ 'ー' ) ). -..、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = . ', `ー─''´ ) = =/) =人 -=) 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ,ノ /'ttテュ,///,rェzァレイ ソ ガルルルルルルル… フ !//// ,___,///'iノ 〈 _____ ノィ 人 'ー⌒ー' 人 ) | | \__\___ ヽイレヘ >、.., ____,, ._イレノ´ | | |= |iiiiiiiiiii| / =、. \ 「 }/ ヽ | | | =. | !!!!!!!| ! イ`ー-イコー´i i カタカタカタ | |三 |_「r.、 ヘ_彡 \ ´ ̄.\ ̄ ̄⊃ヾ) |__|_/( ) ̄ )) ヽ r_/| |.||⌒ヽ~〔 ̄ ̄! ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄\( == == == || || || || || || == || || == || ' == || === 。 === == ,-- 、 ) キヽ-、... ...... ノ 'ー' ) ). -..、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = . ', `ー─''´ ) = =/) =人 -=) 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ,ノ /'ttテュ,///,rェzァレイ ソ ムラムラムラムラ… フ !//// ,___,///'iノ 〈 _____ ノィ 人 i i⌒ー' 人 ) | | \__\___ ヽイレヘ >、..|i____,, ._イレノ´ | | |= |iiiiiiiiiii| / =、 |lll 「 }/ ヽ | | | =. | !!!!!!!| ! イ`ー |liコー´i i' カタカタカタ| |三 |_「r.、 ヘ_彡 \ |l|´ ̄.\ ̄ ̄⊃ヾ) |__|_/( ) ̄ )) ヽ r.!!| |.||⌒ヽ~〔 ̄ ̄! ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄\( ,-- 、 ) キヽ-、... ...... ノ 'ー' ) ). -..、 ノ ノ .ノ =-、 / // } = . ', `ー─''´ ) = =/) =人 -=) 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ,ノ /'ttテュ,///,rェzァレイ ソ ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ… フ !//// ,___,///'iノ 〈 _____ ノィ 人 i i⌒ー' 人 ) | | \__\___ ヽイレヘ >、..|i____,, ._イレノ´ | | |= |iiiiiiiiiii| / =、 |lll 「 }/ ヽ | | | =. | !!!!!!!| ! イ`ー |liコー´i i' カタカタカタ| |三 |_「r.、 ヘ_彡 \ |l|´ ̄.\ ̄ ̄⊃ヾ) |__|_/( ) ̄ )) ヽ r.!!| |.||⌒ヽ~〔 ̄ ̄! ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄\( ー一ー一ー一一 . |l|一ー一ー一ー一ー一一ー一ー一 , .|!| ヽ ヽ \ l ( .!!| ) ) l ヾ / l l 丶 ゙``゙"´`´゙ / l ヽ ー / /ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ,-- 、 ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ) キヽ-、... ...... ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ノ 'ー' ) ). -..、 ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ノ ノ .ノ =-、 ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ / // } = . ', ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ `ー─''´ ) = =/) =人 -=) ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ,ノ /'ttテュ,///,rェzァレイ ソ ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ… フ !//// ,___,///'iノ 〈 _____ ノィ 人 i i⌒ー' 人 ) | | \__\___ ヽイレヘ >、..|i____,, ._イレノ´ | | |= |iiiiiiiiiii| / =、 |lll 「 }/ ヽ | | | =. | !!!!!!!| ! イ`ー |liコー´i i' カタカタカタ| |三 |_「r.、 ー一ー一ー一一 . |l|一ー一ー一ー一ー一一ー一ー一 , .|!| ヽ ヽ \ l ( .!!| ) ) l ヾ / l l 丶 ゙``゙"´`´゙ / l ヽ ー / / ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ,-- 、 ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ) キヽ-、... ...... ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ノ 'ー' ) ). -..、 ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ノ ノ .ノ =-、 ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ / // } = . ', ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ `ー─''´ ) = =/) =人 -=) ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ 〈== =∠レ_ノ/ ノノレ '. ノ, ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ ,ノ /'ttテュ,///,rェzァレイ ソ ムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラムラ… ー一ー一ー一一一ー一ー一ー一ー一ー一一ー一ー一 , ヽ ヽ \ l ( ) ) l ヾ / l l 丶 ゙``゙"´`´゙ / l ヽ ー / / == == == || || || || || || || || || || || || == 。 == == シュ-ン マミゾウさーん!お風呂が沸きましたよ~ \ 大欲情までどうぞ~ / ⌒ ⌒ ( ) ( ⌒ ) ) ( ノ ) ふぉっほっほっ ありがとうムラサどの。 儂はやっぱり大きな風呂が好きでのぅ…。 響子や、一緒に入るかえ? ⌒ ,ヽ/{ }ヽノヽ __ ( ) ノ ノ' ヽ / ) } , ,.-、 ,.ィ´_`ヽノ ,.-、 ( ) 'ヽi )ヽoOo ノ /{ V} ⌒ / \ >'´ ``っ_ノ ` </ } ''V'o. '''' .oノ ノ ノ. ( ⌒ { / ヽ/ /.''-' ' ヽ__ノ.- '' ' ヽ. ) ∨ ,.ィ 、 }、 i } i ハ 、_/. '' r '{ { \.. ' . ヽ {ヽ ( ノ イ / ノ__,.)ノ ヾノノ、__,ト、 i } ' -{./ / 人 ヽ ヽ ヽヽヽ } } (' ノ ,-〉、 ムイ r=ミ o-o r=ミ l i ノリ ノ( ( ( ( --)ノ '')/''-- 、ノ ノ 入 ~♪ /_/ /、'" ,___, "'iイ 〈 ノノ ) i .____./////.____.ヽ). ) , '/ イi i 〈 ハ ヽ _ン 人i }´^ ̄ ノノi |'/// ,___, ///''| ノ 入 ) ̄ ̄ ̄ /l /´/ 八 l ハ >,、 _____ , r─┐ヘノ. . . )/'人 ヽ _ン ,イノV '' r-.,,_ / /丶 | // `V / 丶 ヽ{ .茶 }ヽ ( `) ノ>.、____ ,.イヽ ( ̄) / / % ∧ |/ / ̄ ̄`Y .| ヽ、__)一(_丿 ( ' ). . . . . . .~. ~ . . / / % % % ∧ ゙、{ / ̄ ゝ| ./__________________/ /..% % % % ∧ \{ /´ /| 〕__________________〔/% % % % % % ∧ \ { { 、 / ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ \% % % % % % % / 〉  ̄ ̄ `ー-- / ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ゙∨..% % % % % / / / ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ゙∨% % % % %/ / / ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※,∨.% % % %/ / 狸寝入り 初出 ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!◆59 |┃ |┃三. |┃ __ |┃三. , --'. ', ---- 、 ガラッ. |┃ / --- ヽ |┃三. ノノ ノ ヽ ヽ タヌ象ばあさん、タヌ象ばあさん |┃ / / ノ ノ ノi 人 | }. ◎ |┃三. { ( ( / /--ノ ノノ --)/) ノ )'ウ お使いに行ってくれないかしら? |┃ 人 . .ノ ( (ヒ_] ヒ_ン / . .ノ/-------|┃三. ( )( 人''' '' ノ ) . ( ( |┃ ) )ノ . . ) o ( ノ . ノ ヽ 新作と睡眠薬とバリカン買って来て。 |┃三. ノ ( ) (>.., ______ ._イノ ( . . . . \ |┃ (' '' ) i=====i ノフ フ __ ,.-─-、,.-、 ,.ィ´_`ヽノ ,.-、 ____ . -- . -- 、__ ____ /二二`/ \ >'´ ``っ_ノ ` </ } , 。 v' ヽ 'v ヽ , '/ `{ / ヽ/ / ;;;; . ''''' (;;;;;;;o;;;;;;'。、 /´/ 二二 `V ,.ィ 、 }、 i } i ハ ノ゚ . (=-- ハ ヽ;;;;;;。;;;;;;;;o ,,、 | // `V / ノ__,.)ノ ヾノノ、__,ト、 i } '' '' '' '), ( ノ/, ノヽノノ\ヽ ' 、-''゚ '''''```` |/ / ̄ ̄`Y.〉、 ムイ .__. o-o .__. l i ノリ _ノ_ノ.| (ヒ_] ヒ_ン )人. ヽ おばあちゃん寝てるよ。 ゙、{ / ̄ ソ /、'" ,___, "'iイ 〈 '_ノ i"" ,___, "'(ヽ \ \{ /イi i 〈 ハ 人i } (''' 人 ヽ _ン 人 ハ ) さっきまで起きてたのに… \ { 八 l ハ >,、 _____ ,.イ ルヘノ )r-'、/>.. ,_____ ,. イ' )/ (/ヽy |┃ |┃ |┃ __ |┃ , --'. ', ---- 、 |┃ / --- ヽ |┃ ノノ ノ ヽ ヽ |┃ / / ノ ノ ノi 人 | }. ◎ |┃ { ( ( / /--ノ ノノ --)/) ノ )'ウ |┃ 人 . .ノ ( rr=-, r=;ァ / . .ノ/ …チッ。-------|┃ ( )( 人''' '' ノ ) . ( ( |┃ ) )ノ . . ) - ( ノ . ノ ヽ しゃーないわね…。 |┃ ノ ( ) (>.., ______ ._イノ ( . . . . \ |┃ (' '' ) i=====i ノフ フ __ ,.-─-、,.-、 ,.ィ´_`ヽノ ,.-、 ____ . -- . -- 、__ ____ /二二`/ \ >'´ ``っ_ノ ` </ } , 。 v' ヽ 'v ヽ , '/ `{ / ヽ/ / ;;;; . ''''' (;;;;;;;o;;;;;;'。、 /´/ 二二 `V ,.ィ 、 }、 i } i ハ ノ゚ . (=-- ハ ヽ;;;;;;。;;;;;;;;o ,,、 | // `V / ノ__,.)ノ ヾノノ、__,ト、 i } '' '' '' '), ( ノ-ハ, ノヽノノ--ヽ ' 、-''゚ '''''```` |/ / ̄ ̄`Y.〉、 ムイ .__. o-o ヒ_ン) l i ノリ _ノ_ノ.| (ヒ_] ヒ_ン )人. ヽ ! ゙、{ / ̄ ソ /、'" ,___, "'iイ 〈 ' _ノ i"" "' (ヽ \ \{ /イi i 〈 ハ 人i } チラッ (''' 人 、 人 ハ ) おばあちゃん、起きてたの? \ { 八 l ハ >,、 _____ ,.イ ルヘノ )r-'、/>.. ,_____ ,. イ' )/ (/ヽy |┃,.-''´ ̄ ̄ ̄┃ |┃ ┃| |┃ ┃| |┃彡 ┃| |┃;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;┃| ………。 |┃_」_ ; -r┃| ◎ |┃ ┃| ◎ |┃ヽ ' ┃|-----------------------------.|┃ゝ、 -=- ┃|------------------------------ |┃ `>、, _ イ┃| |┃ ヘ 〉 ┃| タヌキ寝入りじゃよ♪ __ ,.-─-、,.-、 ,.ィ´_`ヽノ ,.-、 ____ . -- . -- 、__ ____ /二二`/ \ >'´ ``っ_ノ ` </ } , 。 v' ヽ 'v ヽ , '/ `{ / ヽ/ / ;;;; . ''''' (;;;;;;;o;;;;;;'。、 /´/ 二二 `V ,.ィ 、 }、 i } i ハ ノ゚ . (=-- ハ ヽ;;;;;;。;;;;;;;;o ,,、 | // `V / ノ__,.)ノ ヾノノ、__,ト、 i } '' '' '' '), ( ノ/, ノヽノノ\ヽ ' 、-''゚ '''''```` |/ / ̄ ̄`Y.〉、 ムイ .__. o-o .__. l i ノリ ._ノ_ノ.|', --、 , --、)人 ' ヽ ゙、{ / ̄ ソ /、'" ,___, "'iイ 〈 '_ノ i"" ,___, "'(ヽ \ \{ /イi i 〈 ハ ヽ _ン 人i } ('' 人 ヽ _ン 人 ハ ) \ { 八 l ハ >,、 _____ ,.イ ルヘノ )r-'、/>.. ,_____ ,. イ' )/ (/ヽy |┃ |┃三. |┃ __ |┃三. , --'. ', ---- 、 ガラッ. |┃ / --- ヽ |┃三. ノノ ノ ヽ ヽ 頭巾の人、頭巾の人 |┃ / / ノ ノ ノi 人 | }. ◎ |┃三. { ( ( / /--ノ ノノ --)/) ノ )'ウ |┃ 人 . .ノ ( (ヒ_] ヒ_ン / . .ノ/ お使いに行って欲しいんだけど…-------|┃三. ( )( 人''' '' ノ ) . ( ( |┃ ) )ノ . . ) o ( ノ . ノ ヽ |┃三. ノ ( ) (>.., ______ ._イノ ( . . . . \ |┃ (' '' ) i=====i ノフ フ ,. -‐' -~~、 / l~~~-=、ニー -,,,_, / | ノ ) ヽ. _ ;l.'-―‐ ' "´;;ヽ. / |. ´) Y コ || ....;;i-. - 、 | l. 、_) |ヽ コ|| .. | ヽ、,ノ | ヽ _ _ l l ) ./´ コ || |-‐'". `、 - _ l~~、 ,イ ; r‐―‐-、.--、 ..,;;|' -ー、'"`ヽ ヽ l~~~< l / i. . | | ノ ヽ、  ̄ 人 l_,,..-<_ .. ;/,..--‐''" 丶. 、;;;;__ ` ̄ ̄;; l ヽ/  ̄ ̄ ̄ ̄ ' ー ――-┘' |┃| |┃| じゃあ、星ちゃん。これでタヌキ避けのカカシを作って♪> |┃| |┃| |┃| …むごい事を…> |┃| ◎ |┃| ◎ |┃|-----------------------------.|┃|------------------------------ |┃| |┃| ,. -‐' -~~、 / ~-=、ニー -,,,_, / ノ ○ ヽ. _ ;l.'-―‐ ' "´;;ヽ. / ´)--. Y コ || ....;;i-. - 、 | 、_)--' |ヽ コ|| .. | ヽ、,ノ | l ○ ./´ コ || |-‐'". `、 ,イ ; r‐―‐-、.--、 ..,;;|' -ー、'"`ヽ ヽ / l / i. . | | ノ ' -----------' 人 l_,,..-<_ .. ;/,..--‐''"  ̄ ̄ ヽ/ 【本を棚に戻す】
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「ゆっくりしていってね!!!」 目の前にゆっくりの一家がいた。 ゆっくり。 人語を解するが知能の低い、生きる饅頭。 その餡子は甘く、非常に美味であることから老若男女に人気のある食べ物だ。 しかし、畑を荒らすこともあり農業を営む者からは疎まれている存在である。 また、家に不法進入をしてきたり、その大きな声による騒音被害もあることから人間の里では害獣に指定されている。 「ゆ?ゆっくりしていってね!!!」 俺が何も返事をしないことを不思議がったのか、同じセリフを繰り返すゆっくり達。 大きいゆっくり霊夢が一匹と、小さなゆっくり霊夢が4匹。 大きいものはバスケットボールほど、小さいものはソフトボールくらいであった。 片親のようだ。 「君達は家族かい?お母さんは大きいれいむだけ?」 「ゆ!みんなれいむのあかちゃんだよ!!すごくゆっくりしたいい子達だよ!」 大きな霊夢、親れいむの話では、交尾した後すぐにもう1匹の親のゆっくり魔理沙は出ていったという。 自身と同じゆっくり魔理沙が生まれなかったためらしい。 なんというやり逃げ。 「れいむたちはゆっくりするよ!おにいさんもゆっくりしていってね!!」 俺が何も食べ物を恵んでやらなかったせいだろうか、興味を失った親れいむは野原でゆっくりし始めた。 俺もゆっくり霊夢なぞに興味はない。 ヘタに関わって付きまとわれたくないので家に帰ろう、と思った矢先、いいことを思いついた。 「なあお前ら、俺の家はここよりもっとゆっくりできるぞ。こないか?」 そして今、俺の家にはゆっくり一家がいる。 「ゆゆ!おにいさん早く食べ物を出してね!こどもたちがお腹すいてるよ!」 「ゆー!おにいさんはやくゆっくちさせてね!!」 「ゆっくち!ゆっくち!!」 当然、ゆっくりさせる気など毛頭ない。 俺は子れいむを2匹ずつペアにして、少し離したところに移動させた。 「ゆ?れいむの子供になにをするの?」 取り残された親れいむが不思議そうな顔をする。 もう用済みだから殺してもいいのだが、特に悪さもしていないゆっくりだったので生かしてあげよう。 それが生き地獄だとしても。 「お母さんれいむはどっちかの子供のほうに移動してね」 「どうしてなの?みんな一緒でゆっくりしたいよ!!」 「ご飯の前にはお風呂に入らないと。一度に5匹は大変だから2回に分けようと思ってね。先に入るほうと後に入るほうでわかれてね」 「ゆ!おふろ!れいむさきにはいりたい!!!」 「ずるい!れいむがさきだよ!!」 「おにいさんれいむたちをさきにして!!」 「そんなわけだから、お母さんれいむ、どっちかに移動してね」 そういうと、親れいむは特に不審に思うこともなく比較的近くだった子れいむの班へと移動した。 これが向こうの子れいむ達との今生のお別れだとも知らずに。 「よーし、じゃあお母さんがいなくても大丈夫なこっちのれいむたちからお風呂だよ!」 親れいむがいないことで少し不満がっていたので、おだててあげる。 単純な頭なのですぐにきゃっきゃと喜び始めた。 軽い体を持ち上げて、俺は奥へと歩きだす。 「わあ!おそらをとんでいるみたい!!!」 「すごくたかいよ!!」 もう生涯見ることのない外の世界を楽しんでいるようだった。 「じゃあここで永遠にゆっくりしていってね」 ここはお風呂場ではなく、台所。 そこに置いてあった鉄の箱に2匹の子れいむを投げ入れた。 「ゆ?おふろは?」 「ここはゆっくちできないよ!」 2匹の子れいむを入れてもあと5匹は入れるくらいスペースが余っていたので、あまり緊迫感がないようだ。 透明な箱ではないので、閉めると中の様子が見えないのだが、今回は好都合だ。 俺は子れいむ達の質問を無視して蓋を閉めた。 中から「ゆっくりあけて!」だの「暗くてゆっくりできない」といったことがかすかに聞こえるくらいだ。 鉄製だけあって、蓋を閉めるとあまり声は届かないみたいだ 俺は居間に戻り、残りの3匹達をさっきの2匹とは別のところに持っていく。 「ゆ?お兄さんここは何?」 「ここはお兄さんの家のお庭だよ」 つれてきたのは中庭。 塀で囲まれており、家の中からじゃないと入ることができない庭だ。 夏まっさかりの今日、中庭は背の高くなった雑草が生い茂りジャングルのようになっている。 「じゃあここで死ぬまでゆっくりしていってね」 ぽーん、と中庭に3匹のゆっくりを投げ込む。 「ゆ!?お兄さんお風呂はどうしたの!?こんなところじゃゆっくりできないよ!!」 「いちゃい!!ゆっくちさせて!!」 「ゆぅうう・・」 着地に失敗した子れいむ2匹が涙目になっていた。 「お風呂はないよ。君達はここで永遠にゆっくりするんだよ」 親れいむが俺に体当たりをしてきたので、全力で蹴り返す。 餡子を撒き散らしながら塀にたたきつけられ、そのまま動かなくなった。 「あら、死んじゃった?まあゆっくりしてけよ」 中庭唯一の入り口を閉じ、俺はその場を後にした。 夕方。 晩御飯の支度を終えた俺の足元には、先ほど子れいむ2匹をつめこんだ鉄の箱がある。 いよいよこれの出番がやってくる。 これは一言で言うなら、ゆっくりコンポストだ。 使用方法はとても簡単。 調理を終えた流し台の三角コーナーには、野菜のいらない部分や割れた卵などが入っている。 これを箱の中にいる子れいむ達に食べて処分してもらおうというものだ。 蓋を開けるとノンキに眠っている子れいむ達がいた。 「れいむ、ご飯を用意したよー!」 ご飯、その単語にピクリと反応し、すぐに目を覚ます子れいむ。 「ゆ!おにいさんはやくここからだしてね!ごはんもだしてね!!」 「おかあさんはどこなの!?はやくあわせてね!!」 お怒りのようだ。 しかし俺はこんなコンポスト達の相手をしているほどヒマではない。 子れいむに振り掛けるように生ゴミを入れた。 「それが君達のご飯だよ。これからずっとだよ。ちゃんと処分してね」 生ゴミにびっくりして何も喋らなかったのでそのまま蓋を閉めた。 ゆーとかやーとか騒いでいるが、さすが鉄製の箱だけあって3メートルも離れたら何も聞こえなくなった。 次の日、朝ごはんの用意で出た生ゴミを捨てようと蓋を開けると、昨日のままの生ゴミがそこにあった。 「ゆ!おにいさんれいむたちこんなのたべられないよ!!はやくだしt」 言い終わらないうちに生ゴミを捨て、蓋を閉める。 働かないコンポストの相手なんてしないものだ。 中庭に回ると、入り口の目の前で3匹が眠っていた。 親れいむは顔がぐちゃぐちゃに歪み、皮はずたぼろ、ところどころ餡子が飛び出しているが生きてはいるようだ。 こいつらは放っておけば勝手に働くだろうから、俺は放置して外に遊びに出かけた。 帰宅する頃にはもう夕方になっていた。 急いで夕飯の用意をし、生ゴミを捨てるためにコンポストの蓋を開ける。 すると、そこには子れいむ2匹の姿以外、特に何も無かった。 昨日と今朝の生ゴミは綺麗サッパリ消えていた。 さすがに育ち盛りの子れいむ達は、食欲に勝てなかったのだろう。 それに生ゴミと言っても、調理後すぐのものであったから腐ってはいなかったはずだ。 「よお、結局食べたんだな。おかわりを用意してやったぞ」 また振り返るように生ゴミをぶちまけ、四の五の言う前に蓋を閉めた。 ちらっと見た感じ、2匹はぼろぼろと泣いていた様子だった。 いきなり閉じ込められてゴミを食べさせられるのだから、その心境は分からないでもない。 どこからか、家に体当たりをするような音が一晩中聞こえていたが、俺はぐっすりと眠ることができた。 「おはよう。ゆっくりしているかい」 朝一番に中庭を訪れると、小さいながらもぷくっと膨れて威嚇する2匹の子れいむと、汚らしい皮の親れいむが待っていた。 「ゆ!おにいさんはやくここからだしてね!!れいむおなかすいたよ!!」 「おにいさんはゆっくりできないひとだよ!!ゆっくりしね!!」 「ぼべべびゅびゅっぼぼぼ!!!」 餡子を撒き散らしながら話す親れいむの言葉は理解できなかったが、とりあえず怒っているということだけは分かった。 子れいむを手にとると、若干痩せた感じがした。 「みんなはもう草刈りの道具だよ。早く草を食べてね!ご飯はそれだけだよ!」 こちらの班は、草刈りを目的としている。 草まみれの庭に放てば、食うものがなくなったゆっくり達は草を食べてくれるだろう。 育ち盛りの子れいむ2匹と、大きな親れいむがいれば、すぐに庭は綺麗になるはずだ。 「やだよ!!れいむ、にがいくさはきらいだよ!!」 「れいむもやだよ!はやくおいしいごはんをよういしてね!!!」 「ぶびっ!!!」 餡子が飛ぶ。汚いなあ。 「草を食べたくなかったら食べなくてもいいよ。お腹すいて死んじゃうだろうけどね」 その前に親れいむは出餡子多量で死にそうだが。 その後もゆーゆー文句を垂れる子れいむ達を置き去りにし、俺は扉を閉じた。 それから、3週間が経った。 ゆっくりコンポストはきちんと働いていた。 開始1週間ほどしたときに、子れいむ達がボイコットをしたこともあった。 生ゴミ以外の食べ物をくれ、くれるまで生ゴミの処理はしない、と。 俺は気にせず毎食ごとに生ゴミを投げ入れた。 2日もすると夏の暑さで溜まった生ゴミは腐臭を出し始め、どこに鼻があるのかもわからないのに子ゆっくりは悪臭に涙していた。 くさいくさいと涙ながらに許しを請う子れいむ達に、俺は一言、早く処分しろとだけ告げて蓋を閉じた。 次に蓋を開いたときには生ゴミは全て消えていた。 真っ青な顔をした子れいむ達を見れば、腐った生ゴミの処分がいかに大変かがよく分かった。 それ以来、腐らせることを極端に恐れ、生ゴミを入れるとすぐに食べるようになってくれた。 今、3週間前にうっかり捨てるのを忘れていたお弁当を、子れいむ達が必死で処分してくれている。 たまに嘔吐し、戻すこともある。 しかし、結局自分で処理しなければならないのだから一度で済ませばいいのに、と俺は思う。 これからも生ゴミの処理をよろしくね、そういい残し、俺は蓋を閉じた。 中から泣き声が聞こえたのは多分、気のせいだろう。 中庭も綺麗になった。 それこそ、最初の頃はニガイだの不味いだの文句たらたらだったが、いつしか諦めて黙々と食べるようになった。 そもそも野生のゆっくりは草や虫が主食なのだ。 何も問題はない。 それにコンポスト組に比べれば広い庭もあるし、子れいむにとっては親れいむもいるのだから幸せだろう。 それに家族だって増えている。 3匹では草が思うように減らないと感じ、おれはゆっくりアリスを加工所からレンタルし、強制的に交尾をさせ続けた。 そしてあっという間に3匹だった草刈り組は30匹へと増員された。 最近は近所で草刈りのアルバイトを始めた。 縄でつなぎ、リボンを人質にとって連日不味い草を食べさせている。 赤ちゃんゆっくりがわがままを言って草を食べない時は、見せしめに親や姉妹の前で皮を引き裂いた。 飛び散った餡子を食べさせると共食いを覚えてしまいそうだったので、一切食べさせることはしなかったが。 今日の出勤場所は、3丁目の田中さんの家だ。 リボンのない30匹のゆっくり霊夢を縄で繋ぐと、俺は家を後にした。 作:アルコールランプ このSSに感想を付ける