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音楽:ゆっくりしていってね!!! http //www.nicovideo.jp/watch/sm2731089 曲データ 作詞・作曲・編曲:今日犬(ジャムおじさんP) 歌:初音ミク ゲームにおける「ゆっくりしていってね!!!」 第3部ローラント城スネークルートにて、エクスデスに捕まったスネーク達が強化ゆっくりに襲われるシーンの曲。 激しいロックのリズムと共にミクがゆっくりの呪いにより段々とゆっくり化していく一連のシーンは一部の人にはトラウマになるかもしれない。
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【登録タグ NexTone管理曲 VOCALOID maimai ゆ 今日犬(ジャムおじさんP) 初音ミク 曲 殿堂入り】 作詞:今日犬(ジャムおじさんP) 作曲:今日犬(ジャムおじさんP) 編曲:今日犬(ジャムおじさんP) 唄:初音ミク 曲紹介 曲名とは裏腹にゆっくりできないスウィングロック。 歌詞 ゆっくり!!! ゆっくり!!! ゆっくり!!! ゆっくり!!! 時間が足りない お金も足りない 計画も足りない そればっか そればっか 着替えも足りない 食事も足りない 睡眠も足りない そればっか そればっか ゆっくりと していいって ゆっくりしていって ね!!! ゆっくりと していいって していって していいって ね!!! ゆっくりと していいって ゆっくりしていって ね!!! ゆっくりと していいって していって していいって ね!!! 勉強が足りない 練習も足りない 努力も足りない そればっか そればっか 興味が足りない 向上も足りない 集中も足りない そればっか そればっか ゆっくりと していいって ゆっくりしていって ね!!! ゆっくりと していいって していって していいって ね!!! ゆっくりと していいって ゆっくりしていって ね!!! ゆっくりと していいって していって していいって ね!!! ゆっくりと していいって ゆっくりしていって ね!!! ゆっくりと していいって していって していいって ね!!! ゆっくりと していいって ゆっくりしていって ね!!! ゆっくりと していいって していって していいって ね!!! ゆっくり!!! ゆっくり!!! ゆっくり!!! ゆっくり!!! ゆっくりしていってね!!! 代表的なPV紹介 コメント PVは一見の価値あり。めっさ動くよ! -- 名無しさん (2008-11-07 15 11 21) PVはクオリティが半端ないです! -- 名無しさん (2008-11-09 15 02 29) PVは確かにすごいけど曲もすごい好き -- 名無しさん (2008-12-01 15 27 05) PVすごくてiPodに入れてしまった… -- 楽麻呂 (2009-02-15 23 49 04) PV物凄くかっこいいです 絶対見た方が良いかも -- やま (2009-02-28 21 07 29) あれ?これ殿堂入りしてなかったんだ・・・ -- 名無しさん (2009-03-01 00 30 14) この曲の中毒性ははんぱない -- 名無しさん (2009-03-02 00 39 36) ゆっくりしていっ・・・で、できない!!? -- 名無しさん (2009-05-28 21 49 12) これPVすごすぎて殿堂入りすることは多分ないな・・・ -- 名無しさん (2009-06-22 01 50 45) ゆっくりできんw -- えんどうまめ (2009-07-26 10 29 18) ゆっくり好き☆ -- 名無しさん (2009-07-26 14 36 44) PV、やばすぎだ!中毒性ありすぎだmg(^Д^) -- 名無しさん (2009-08-29 18 03 26) なんだ、ゆっくりじゃないのか -- 名無しさん (2009-09-26 20 35 28) ゆっくりし過ぎた結果がこれだよ!! -- えぶら (2009-09-28 16 40 50) 「ゆっくり」がゲシュタルト崩壊した… -- 名無しさん (2009-09-28 18 55 10) 今の自分の日常生活はゆっくりしてるのかな?・・・(´・ω・) -- 名無しさん (2009-10-14 07 47 18) PVありきの曲だな -- 名無しさん (2010-02-11 13 02 04) ゆっくりして回復するどころか全気力を曲に吸い取られてるような気がするっぞ…… -- 黒紅葉 (2010-03-21 13 58 56) これかなりすき。PVヤバし -- 名無しさん (2010-08-12 14 12 15) ゆっくりしていきました。 でも何回でも見てしまうze☆この野郎ーーーwwww というよりピロシキって知ってるような・・・・・アイリスzeRo? -- キノコ (2010-12-09 17 02 38) では、お言葉に甘えてゆっくり・・・でき・・ないね^^; -- ゆっくり (2010-12-19 19 12 25) この曲すごいはまった! -- 殺音 (2011-05-27 22 48 49) pvすげぇ。本当によく動く。 -- 名無しさん (2011-08-23 23 34 13) いかん俺だ、ほぼ俺だ。お金も足りないー…カワイイ… -- 名無しさん (2011-11-08 15 54 18) 歌詞の内容が今のオイラそのものだ。こんな状況でゆっくりできない(泣)。 -- 竜奇 (2012-08-14 11 16 11) なんか定期的に頭の中で流れてくる曲だ -- 名無しさん (2013-03-03 00 12 33) つべでPVミリオン直前てどういうことなの… -- 名無しさん (2013-09-01 11 30 52) ゆっくりしたい…( ノД`)… -- 焼き鯖 (2013-10-01 22 33 54) ゆっくりしていってね!! -- ゆっくりもどき (2014-07-20 21 44 57) ミクゆっくりぱねえ… -- 俺キムチ (2016-06-06 15 44 36) ミクゆっくりに…気力を吸われて…うわあああ -- あああ (2016-06-06 15 48 39) maimaiでやってる・・・ってなんだこれ!!ゆっくりしてないでしょ!!! -- 名無しさん (2023-09-01 11 37 48) ↑いい意味で言ってます -- 名無しさん (2023-09-01 11 38 08) 名前 コメント
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最近巷で流行りのゆっくりカフェというものに行ってみた。 もちもちのゆっくりのほっぺをツンツンしたりすりすりしたりしてみたいなあ。 「いらっしゃいませ~ゆっくりしていってんか」 受付のきもんげに案内されて店内に入る。そこには様々なゆっくりがゆっくりしていた。しかし・・・ ゆっくりめーりん「zzz...ZUN」 ゆっくりこまち「zzz...ZUN」 テルヨフ「zzz...ZUN」 チルノフ「zzz...ZUN」 「寝てるだけじゃねーか!」 「お客さんお客さん」 お、ゆっくりれいむだ。さすがにれいむはちゃんと起きてるようだ。 「ゆっくりはゆっくりしてるのがあたりまえなんだよ。だいたい本家のネコカフェの猫だって本来は昼間ゴロゴロしてるものなんだよ。 それを無理にいじるのはゆっくりしてないんじゃないかな?だからお客さんもいっしょにゆっくりしていってね!」 たしかに正論だ。きっと猫もゆっくりしたいんだろう。 ゆっくりカフェだけあってドリンクは基本ジュースとお茶だけだがお菓子は饅頭、羊羹、お汁粉といった和菓子からケーキやビスケット マカロンやアイスといった洋菓子。杏仁豆腐のような中華菓子まである。おお、これは幻想入りしたティラミスじゃないか。 とりあえずゆっくりからみても一口サイズのお団子をあげてみよう。ゆっくり食べていってね! 「・・・」 あれ?れいむが無言で食べている。 「ンマァーイ!」 え?「むーしゃむーしゃ!しあわせー!」じゃないの?味がイマイチだったのかなと思って食べてみると ヴチュウゥゥゥーッ! 団子から飛び出した謎の白い液体・・・ならぬ黒い液体がれいむにぶっかかった。 「お客さん・・・」真っ黒な顔でれいむが言った。 「このごま蜜団子は前歯で噛むと中の蜜が飛びてちゃうからあえてむーしゃむーしゃとは言わなかったんだよ」 「す、すまない」ナフキンでれいむの顔を拭き拭きする。 「あと食べたあとはしあわせー!じゃなくてンマァーイ!というのもマナーなんだよ、ゆっくり理解していってね!」 そうだったのか。ふと見るとれいむがほっぺをこっちに向けている。 これは「プニプニしてもいいのよ?」というサインなのだろうか?私はそっと人差し指をれいむのほっぺにつけてみた。 プニプニ・・・ つきたてのお餅のようなモチモチした感覚が心地よい。 プニプニプニプニ・・・ ゆっくりのほっぺツンツンが気持ち良くて思わず寝てしまったようだ。 ゆっくりにつられてこちらも寝てしまったようだが心地よい眠りだった。 「お客さんお客さん」 「ん?」 きもんげが呼び止める。 「延長料金」 ゆっくり寝すぎた結果がこれだよ! なんだこのほのぼのw もっと出してもいいのよ? -- 名無しさん (2013-09-24 23 23 32) 名前 コメント
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「れいむ? そろそろ出てきてくれてもいいんじゃないか?」 「いやだよ!! おにいさんがあやまるまで、でていかないよ!!」 「ふぅ・・・まいったなぁ・・・」 半刻ほど前のこと 「れーむー? れーむー? いないのか?」 「出てこないとお饅頭食べちゃうぞー?」 「・・・反応なしか。本当に食べちゃうぞ」 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあ「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆゆ~ん♪ れいむのおまじゅうはどこ~?」 「れ、れいむ。いたのか・・・」 「おまんじゅうさ~ん? ゆっくりでてきてね♪」 「れいむ。お饅頭さんはもう・・・」 「なんでたべちゃったのぉぉぉ!!! おにいさんのばがぁぁぁ!!!」 それから今までこの調子だ 新しいお饅頭を準備しても、真摯に謝っても出てきてくれない ずっとお茶菓子の入っている戸棚の中に、顔だけ入れて 後頭部はこちらに向けたまま、頑として許してくれない 「悪かったよれいむ。お詫びに明日外にご飯を食べに行かないか?」 「ゆゆ!? どういうこと?」 「今日の出来事は俺が悪かった。替わりといっちゃ何だが、明日一日一緒にゆっくりしないか?」 「んー・・・おにーさん!! それとひとつだけ、れいむのいうこときいてね!!!」 「それで許してくれるなら、なんでも聞こう」 「おくにはいりすぎてでられないから、ここからだしてね・・・」 次の日、外は一面の銀世界だった 昨日の夜のうちに降ったのだろう、とても寒い しかしれいむがとてもはしゃいでいるので、これから出かけるところだ 「ゆゆ~・・・すごいゆきだね!!! まっしろだね!!!」 「寒い・・・」 「おにーさん!! はやくいこうよ!!」 「お、おう・・・元気だな」 特に目的は無いがとりあえず近くの丘まで行く事にした 「ゆ♪ ゆゆっ♪ ゆゆ~ん♪ ゆっくりしていってね!!!」 「結構積もってるな。『かまくら』とか『ゆきだるま』作れるかもな」 「ゆ? なにそれ? ゆっくりできるの?」 「なんだ知らないのか、じゃあ作ってやるよ」 「ゆゆ~♪ おにーさんがんばってね!!!」 「任せておけ、とびっきりでっかいのを作ってやるよ」 そんな約束をしてから一時間ほど いつの間にかその辺で遊んでいたはずのれいむは居なくなっていた あんまり遠くへ行ってない事を祈って、かまくらの中で待つ事にする 「寒~、いくらかまくらの中でもやっぱり寒いな・・・」 「・・・っくり」 「お? 帰ってきたかな?」 「ゆっぐじいれでね!! そとはゆっぐじできないよ!!!」 「早く中に入って来い、暖かいぞ」 「ゆっぐじはいるよ!!! ゆゆ~♪ぽかぽかだね!!!」 「まぁ、外よりは暖かいだろ。それよりお腹減ってないか? ちょっと寒いけどここでお昼にしないか?」 「ゆっくり~♪ たべる♪たべる♪」 どこで遊んでいたのか鼻水が凍って顔についていて汚い しかし、かまくらは始めてみる筈なのにぜんぜん驚いていないのが悲しい 「すごいね!!」とか「すごくゆっくりできるよ!!!」とか期待してたのに・・・ 「ゆっくりたべたよ!!! しあわせ~!!!」 「はい、お粗末様でした。さて午後は何する?」 「ここをふたりのゆっくりぷれいすにしようよ!!!」 「ここって、このかまくらを?」 「そうだよ!! いつものおうちとここ、ふたつあればきっとゆっくりできるよ!!!」 「多分、ここはそんなに長い間はもたないぞ。雪って晴れるとすぐ溶けちゃうし」 「ゆゆっ!? ゆきさん! ゆっくりしてね!! とけないでね!!!」 「今は大丈夫だろ、それに冬の間は平気。でも春まではもたないな」 「ゆゆ~・・・ざんねんだけど、しょうがないね」 そんなこんな他愛も無い話を二人でした 「外は寒くてゆっくりできない」とか「親切なれみりゃが助けてくれた」とか要領を得ない話だったが それなりに冒険をしてきたようだった、しかもあげた覚えの無いお菓子まで持ってるのはなぜだろう 「おっ、また降ってきたな。もっと寒くなる前に帰るとするか」 「ゆっくりかえるよ!! おにーさん!! ゆっくりいそいでね!!!」 「家に着いたら風呂でも入るか。体が冷えちまったしな」 「おっふろ♪ おっふろ♪ ぽかぽか~♪」 相変わらず暢気なれいむだったがあのお菓子は誰のだろう 知らない人から物は貰わないように教えてるはずなのに・・・ ~おわり~ すっぽりとじゃすとふぃっとしちゃったんだね~、わかるよ~!!!きっとおにいさんにひっぱって出してもらう時には、「きゅっぽん」てなったとオモウw -- ゆっけのひと (2009-04-11 05 29 46) 名前 コメント
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『ゆっくりしていってね(修正版)』 5KB 家族崩壊 飼いゆ 別にゆっくりが好きな訳じゃない。どちらかと言えばもう係わりたくないのだが、気になっていた同僚の子がゆっくり好きだというんじゃあ仕方ない あれこれと話しているうちにホテルで一晩のお付き合い。ゆっくり様々だ。などと思っていたら当然の事ながら裏があったわけで。 今、俺の部屋には彼女から預けられたゆっくりまりさがいる。帰省している間だけ預かっていて欲しいという訳だ。 ペットを、特にゆっくりを預けるというのは、それだけ信頼されてるって事だと自分に言い聞かせて、久しぶりに世話に奮闘してみようと思ったのだが、 このまりさは世話をするほど気難しい性質ではなかった。大声で騒いだり暴れたりする事もなく、食事やトイレで困らせるような事もない。 俺が知っているゆっくりとはまったくかけ離れた、よく躾の行き届いたいいとこのお嬢ちゃんといった感じだったのだ。 何と言う事もない。安心して置いてやれそうだ。 見るでもなく観ていたニュース番組が不意に無言になったときだった。まりさがなにかボソボソと呟いているのが聞こえる。 勘弁してくれ…。視線を移すと、まりさと目があった。まりさはただニコリと笑って、じっと俺の顔を見る。 邪気の無い、かといって無機質でもない、飼い主に呼ばれたときの犬のような目で俺が何か言うのを大人しく待っている…。 「なんでもない」とは言いづらい雰囲気に気押されて、おやつのクッキーを少しあげた。 気のせいだ。きっと、まりさは知らない家で飼い主と離されてちょっと落ち着かないだけだ。それだけだ。 俺が妙に気にしているから、あいつの行動にいちいち意味を考えてしまうだけなんだ。ゆっくりのやる事に、基本、意味なんてない。 それはよく分かってるじゃないか。ただの考え過ぎだ。耳がごそごそする。 買い物ついでに散歩に行く。まりさは本当に素直でおとなしい。おおよそゆっくりらしくない…というより、ゆっくり好きが好きになるような要素が あまり見られない。ゆっくりは、多かれ少なかれワガママで聞き分けがなく落ち着きがないもんだ。なのにこいつは、飄々とした猫のような自立性と 訓練された犬のような従順さがある。そのくせ、昆虫や魚のような無関心さ(ペットとしての無自覚さ)まで感じられる。今だって、まるで自分で 決めたように散歩のコースを進んでいる。俺のリードはずっと弛んだままなのに。俺の歩調を完全に読んでいる…? いや、そんなことよりここは、あの公園は。ダメだ、戻ろう!俺は初めてれいむを引っ張った。まりさがなにかブツブツ呟いてる。黙れ、くそっ。 なんで正月休みなんてあるんだ。おかげで一日中あいつと一緒にいなけりゃならない。仕事があるなら目を離す理由になるのに。 あいつがブツブツと呟いてるのを聞きたくなんかないんだ。俺が見てると分かっている癖に、あいつはもう隠そうとしない。くそ、耳の奥がグルグルする。 何を言ってるか聞き取れないし聞きたくもないんだ。なのに俺はだいたい分かっちまう。きっとあいつと同じだ。俺が飼っていたあいつと。 あんなのはもうたくさんだった。やっぱり預かるんじゃなかった。女なんかどうでもよかったのに…。いらついた俺の視線に気づいたのか、例の子犬のような目で 俺を見ながらブツブツいいやがった。止めろ、その顔が頭にくるんだ…。投げつけるように菓子を放って、ムリヤリ寝る事にする。 …まっくらな部屋の隅でブツブツ、ブツブツ…聞きたくなんかない。俺はお前らと係わりたくなんかないんだ。まりさの声が耳の中でグルグル回ってる。 寝ぼけていた。だから、本当にわざとじゃあないが、うっかりまりさの頭を叩いてしまった。やりたくなかったのに。 やめろよ、なんで笑うんだよ。ブツブツ言うな。お前の友達に話しかけるんじゃない!居もしないヤツ相手にペチャクチャ喋るんじゃねぇえ! 居ないんだ、お前の友達は、それはただの空想なんだよ、だから、俺が悪かったから、謝るからこっちを見るな!俺を無視して喋るな!ブツブツ、ぐるぐる、ブツブツ…。 なんなんだよ。お前らは一体なんなんだよ。なんで勝手に空想するんだ!チクショウやめろ!呼び出すんじゃねぇえ! まりさの顔を掴んで口を塞ごうと近づいたとき、やっとまりさのブツブツが俺の耳を突き抜けて届いた。それは俺が思ってた事とはまるで違った。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ…?」思わず声が出た。これじゃあ俺の方がゆっくりだ。まりさはずっと、ただの挨拶を繰り返していただけだった。今までも、今も。 完全に力が抜けてしまった。まりさは、ただ声が小さいってだけで、口癖のように挨拶をしてただけだったんだ。 あの、訳のわからない場所に行ってしまった、俺のれいむ。やっぱりあれが特別だったってだけなんだ。ああ、良かった…。ずっと心につかえていた妄想が、 ようやく晴れてくれた気がした。 そうなると、急にまりさに親近感が湧いてきた。飼うだけあって、ゆっくりが嫌いだったわけじゃないんだ。こいつのおかげで目が覚めたとも言えるんだし。 まりさを預かってから、初めて心から接する事が出来る気がした。 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっく まりさはずっと呟いている。それはやっぱり俺に向かってじゃあなかった。俺をしっかり見ているけれど、笑いかけているけれど、それは叱られておびえた仔犬のそれだ。 ただ一心に祈るように繰り返す。ゆっくりしていってね!耳の中が痛い。グルグル…ブツブツ…。俺に笑いかけるな。俺に挨拶をしろ。俺はお前をゆっくりさせてやれるんだ。 訳のわからないモノに話しかけるな!あいつらがくるじゃないか!れいむが…あのゆっくりプレイスの連中が…。やめてくれ!あああいつらを呼ぶな!頼むから俺をゆっくりさせてくれ! 女がまりさを引き取りに来たとき、男とまりさは向き合ってブツブツと呟き続けていた。男の顔は女に向けられていたが、彼はもうへらへらと笑うばかりで いったい何があったのか聞きだす事は出来なかった。 by 4byte
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日曜日の朝、俺は昼過ぎになってようやく目を覚ました。 昨日の飲み会が遅くまでかかり朝ようやく眠ることができたからだ。 今から飯を作るのも億劫なので、カップラーメンでも食べようかと台所に行くとそれは居た。 「ゆっくりしていってね!!!」 カップラーメンの上に生首のような、顔のある饅頭のような物体が乗っかっていた。 突然の出現と気味の悪さに一瞬固まった後、すぐさま部屋へと戻る。 そして今の状況を整理した。 俺は朝起きた、そしたら謎の物体が台所にいる。 あの物体はなんなんだ?無害か危険なのかその判断もつかない。とりあえず触れないに越したことはなさそうだ。 そうこう考えているうちに台所から声がかかる。 「3分たったよ!!!ゆっくり食べてね!!!」 台所を覗くと、謎の物体はカップラーメンから下りて横でふんぞり返っていた。 本人曰くカップラーメンの食べれる準備が出来たということなのだろうが安全かどうか実に怪しい。 だが、あのカップラーメンは明らかに俺が買っておいたものである。 このままずっとこの調子というわけにもいかないので、意を決してあの物体に話しかけてみることにする。 「お前は何者だ?なんで俺の家にいるんだ?」 「私はゆっくりれいむだよ!!!お兄さんをゆっくりさせにきたよ!!!ゆっくりしていってね!!!」 「何で俺をゆっくりさせに来たんだ?」 「お兄さんが普段ゆっくり出来てないからゆっくりさせにきたよ!!!それより麺が伸びちゃうよ、ゆっくりはやく食べてね!!!」 ゆっくりはやくって何だよ…、いや、それより気になることがある。 「お前どうやってそのカップラーメンを準備したんだ?手足ないだろ。」 「お兄さんをゆっくりさせるためなら何でもできるよ!!!」 結局明確な回答は得られなかったが、とりあえず危険はなさそうなので近づいてみる。 近くで見ると本当に丸い。生首のような気持ち悪さはあるが柔らかそうな感じが俺に触りたいという欲求を生む。 ぷにぷに。お、かなり気持ちいい。ぷにぷにぷに。 「ゆっ、れいむをつついてる暇があったら、ラーメン食べてね!!!麺がゆっくり伸びちゃうよ!!!」 「これはちゃんと食べれるのか?」 「バカにしないでね!れいむがゆっくり準備したから大丈夫だよ!!!」 まぁ、とりあえずこれの言うことを聞いて箸とカップ麺を持って部屋に向かう。 何故かこのゆっくりれいむという奴もついてきた。 ふたをあけて見るが、どうやらスープの素もかやくもちゃんと入っている、いつも俺が作っているものと一緒だ。 だがやはり恐怖心は拭えず恐る恐る食べてみる、すると… 「 …… 麺がのびのびだ…。」 「ゆっくりした結果がこれだよ!!!」 ラーメンも食べ終わったところでこのゆっくりれいむについて聞いてみた。 「お前は一体どこから来たんだ? というかお前は一体何者なんだ?」 「ゆっくりはゆっくりできない人のところに現れる素敵な饅頭だよ!!!」 ああ、やっぱり饅頭だったのか。 「で、その素敵な饅頭とやらはどうやって俺をゆっくりさせてくれるんだい?」 「れいむと一緒にいればゆっくりできるよ!!!」 ………、よく分からないがとりあえず特別どうこうするつもりはないらしい。 正直こんなのに居座られても迷惑なのでさっさと追い出すことにしよう。 ゆっくりれいむをつかんで玄関まで持っていく。 「わぁい、お空を飛んでるみたい!!!」 何か暢気なことを言っているが気にせず俺はドアを開けゆっくりれいむをほっぽりだした。 「ゆべっ!!!」 「生憎俺はゆっくりできてるんで他の人でもゆっくりさせてくれ。じゃあな。」 そういって扉を閉めて部屋へと戻る。全く一体なんだったんだろうな、あれ。 しかし部屋へ戻った俺を待っていたのは予想外の光景であった。 「ゆっくりしていってね!!!」 追い出したはずの饅頭が俺の机の上にいた。 「お兄さん、全然ゆっくり出来てないね。れいむがゆっくりさせてあげるね!!!」 「どうやってここに入ってきたんだ!!!???」 「ゆっくり移動しただけだよ、それよりお兄さんもう少しゆっくりしてね!!!」 やばい、やばいぞ俺。変なのにとりつかれちまったみたいだ。 どうする?どうする?そうだとりあえず外へ出よう。こいつのいない所で落ち着いてゆっくり考えよう。 そういって必要最低限のものを持ち俺は外へ飛び出した。 外でもあの非常識な饅頭が現れやしないかと思ったが、それは杞憂に終わり外でしばらくゆっくり過ごすことができた。 あの饅頭のことは明日霊媒師になんなりみてもらうことにするとして俺は家に戻った。 できれば饅頭がいなくなっていることを願ったが残念ながらその期待は裏切られた。 「お兄さんおかえり!ゆっくりしていってね!!!」 お前がいるからゆっくりできないんだよと思いつつ、家にあがる。 するとゆっくりれいむのとなりには皿とギョウザが置いてあった。 「当店自慢の一口餃子です。ゆっくり食べてね!!!」 「餃子?餃子なんてどうやって作ったんだ?そもそも食材がないだろ?」 「れいむにかかれば食材なんて関係ないよ!!!」 「食えるか、そんな怪しいもん!」 「ゆ、お兄さんゆっくり出来てないね。いらないなられいむが食べちゃうよ?」 「勝手にしてくれ。」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 全く何なんだ、こいつは。 「いい加減出てってくれないか。何で俺なんかにとりつくんだよ。」 「お兄さんまだ全然ゆっくりしてないよ!ゆっくりするまでれいむが一緒に居てあげるよ!!!」 「結構だ!」 我慢の限界に来た俺はゆっくりれいむを窓から投げ捨てる。ここは2階だ。これでいなくなってくれれば。 そう思って後ろを振り返るが…… 何も居なかった。 「やれやれ…」 少し落ち着いたのでベッドに腰をかける。それにしても何やら頭が重いな。 あいつのせいで色々考えてたからか?そう思いふと鏡を見ると いやがった…。俺の頭の上に……。 むんずと捕まえてゆっくりを壁に向かって投げつけた。 いい音をしてぶつかったがゆっくりれいむはこちらを向いて 「おお、こわいこわい。」 とほくそ笑んでいるだけであった。 もはや打つ手なしの俺はそのままベッドに横たわった。 疲れたな、もうただゆっくりしたい。そんな気持ちになった。 「ゆっくりしていってね!!!」 ああ、もうゆっくりするよ。それが一番だ。 ただぼんやりと俺が横たわっている一方、ゆっくりれいむは忙しなく動いていた。 俺の菓子を食べやがったと思ったら俺の所に持ってきたり 汚い家の床のごみを集めてたり、台所に消えていったと思ったら1時間後に戻ってきたり こっちがゆっくりしろよといいたくなるぐらいに動き回っていた。 そしておもむろにゆっくりれいむが俺の服をひっぱり出してきた。 「イェ~イ、ゆっくりしてる~?」 「久しぶりに話しかけてきたと思ったらそれかよ。」 「それはとにかくお兄さん、お風呂が沸いたよ。ゆっくり入ってってね!!!」 「風呂!?」 驚いて俺が風呂場に行くと確かに風呂が沸いていた。 ふと見ると汚かった台所もきれいになっている。 「これ全部お前がやったのか?」 「ゆっくりできるように頑張ったよ!!!」 一体どうやったのかと聞こうと思ったが、元々非常識物体なのを思い出してやめた。 今はゆっくりと風呂に入ることとしよう。 風呂からあがるとゆっくりれいむはゆっくりしていた。 ゆっくりゆっくり言っているがそういえばゆっくりれいむがゆっくりしているのは今日初めてなように思える。 「なんだか随分ゆっくりしているな。」 「お兄さんがゆっくりしてるから、れいむがやれることがなくなっただけだよ!!!」 ああ、そういうことか。人をゆっくりさせて初めてゆっくりできるのか。 そう思うと何か微笑ましくなってしまった。 「おい、ゆっくりれいむ。ビール飲むか。キンキンに冷えたのがあるぞ?」 「ゆっくり飲むよ!!!」 ゆっくりれいむを長座した膝にのせ、右手に自分のビールを左手にゆっくりれいむのビールを持って ゆっくりとビールを飲んだ。こんなにのんびり飲むビールはいつ以来だろうか? 「ゆ~、ゆっくり酔ってきたよ!!!」 「ハハハ。お前は酒に弱いのか。」 「ゆっくり酔っただけだよ!ここから先は強いよ!!!」 そういってプクーっと膨れるゆっくりれいむ。膨らむ感触も心地よい。 「そういやつまみがないな。ちょっと取ってくるよ。」 「ゆ、それなられいむをお食べなさい!!!」 「お前食えるのか? っていうか食われてお前は大丈夫なのか?」 「食べられてダメな饅頭なんていないよ!ゆっくり食べてね!!!」 「そうか、じゃあ頂きます。」 そう言ってゆっくりれいむを掴むとあっさりとかけらが取れてしまった。 さっきはあれだけ叩きつけてもびくともしなかったのに…。 そしてゆっくりの一片をいただく。 … … 甘い 今まで食べたことのないような甘さが口に広がった。ほっぺたも脳も蕩けるような、そんな味だった。 「うっめ、めっちゃうっめ。これ。」 がらにもない言葉でリアクションをとってしまう。それほどの美味さだった。 まさに天に昇る味、夢の中にでもいるような感覚が俺を襲った。 … … … ふと目覚めると俺はベッドの上で寝ていた。 布団もちゃんとかぶっている。 あれは夢だったのか? 机の上を見るとデジタル時計が月曜の朝を表示している。どうやら夢ではないようだ。 ビールの缶は二つあるし、床も台所もピカピカだ。 たがどれだけ辺りを見回してもあのゆっくりれいむの姿は見当たらなかった。 するとビールの缶の下にメモのような紙が置いてあった。 「ゆっくりしていってね!!!」 ゆっくりできない人の元にやってくる… か。 「もう少しお前がゆっくりしていってくれれば良かったのに」 そう笑って俺は仕事へ向かう支度を始めた。 今日からは少しゆっくりと過ごしていこうと思う。 ゆっくりできない人のところへ現れるゆっくり饅頭 今日はあなたのところへやってくるかもしれない……。 うわああ可愛い! うちにも来ないかなー -- 名無しさん (2010-03-18 15 36 40) プリーズ カム トゥー マイハウスッ!!! -- 名無しさん (2012-05-04 23 56 26) あー、ゆっくりできないなー(棒読み) -- 名無しさん (2012-07-31 21 30 37) なんかカワイイ・・・・・ -- ゆっくり好きのただのオタク (2012-10-23 21 24 42) 名前 コメント
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暗い夜道を男は走っていた。走って逃げていた。 そんな男が、屋台の灯を見つけて安心するのは当然のことだ。 男は息を切らせながら屋台に入ったが、屋台のオヤジは男を見る事も無く、 「どうしたんだい、お客さん。そんな慌ててさ。」 と、背を向けて聞いてきた。 「はあ、はあ……。いや、さっきあっちで恐ろしいもんみちまってさ……」 男はそう言うと、途切れ途切れながらも話し始めた。 男が夜道を歩いていると、道端で、女がしゃがみ込んでいる。 どうやら泣いているようだ。「どうしましたか?」 男がそう声を掛けると、女はこちらを振り向いた。 すると…… 「ゆっくりしていってね!!!」 そう言った女の顔は、先程の後ろ姿の頭とは一致しない、大きさで、 下脹れで鼻のない、目の形も異様な、世にも不気味なものだった。 「不気味?」 話の途中でオヤジが聞き返す。 「兎にも角にも、不気味なんですよ。けど……あれをどう説明すりゃあいいのか……。」 「簡単ですよ、そりゃ。それよりも……」 背を向けていたオヤジが振り向いた。 「ゆっくりしていってね!!!」 男が気を失うと、ふっ、と屋台の灯が消えた。 ―― ゆっくり怪談の人 名前 コメント
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小見出し 【登録タグ AA ゆ】 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_ " `> ゆっくりしていってね!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r "´ (.__ ,´ _,, -´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ 二ハ二ヽ、へ,_7 r ´ ヽ、ン、 rー 7コ-‐ "´ ; , `ヽ/`7 , ==─- -─== , i r- ァ "´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | !イ´ , | /__,.!/ V 、!__ハ , ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| `! !/レi (ヒ_] ヒ_ン レ i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | , ノ ! " ,___, " i .レ L. ,. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ ゆっくりしていってね!!!【ゆっくりしていってね!!!】 東方Project関連のスレに貼られるAA。東方以外のスレに貼られることもある。 コメント 名前 コメント
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※原作キャラが出てきます、と言うか原作キャラばかり喋ります。 ※ゆっくり信仰していってね!の続きです。 ※むきゅむきゅうるせぇ。 ※ぱちゅりー大好きです。 「しーきゅー、しーきゅー、むきゅう」 「あーあー…こちら守矢航空宇宙センター司令部にとり、感度良好」 「むっきゅん!こちら第一隕石迎撃ロケット、核ぱちゅりー01」 「及び02」 「了解、これより点火作業にはいるわ!」 「「「むきゅーッ!」」」 ゆっくり地球を守っていってね! 前編 「号外ー!号外だよー!」 ここは守矢神社。 普段は閑散とした神社も、一人の烏天狗によって騒々しくなっていた。 「むきゅう、何事かしら」 「号外のようですね…ってあら?」 烏天狗に気を取られている早苗だったが、二人の妖怪の存在に気づいた。 あまり神社に来る事はないであろう、妖狐と……隙間妖怪。 「こ、こんにちは八雲さん」 「あらこんにちは、神様…出来れば戦神の方の神様はご在宅かしら?」 「え、ええ、境内にいらっしゃいますが…」 「そうですか、失礼しますわ」 素直に受け取る事のできない笑顔を浮かべながら、早苗の脇を通過する隙間妖怪。 一礼だけすると妖狐も後ろを付いて行く。 「何事かしら?」 「ただならぬ雰囲気を感じるわ……むきゅ?」 隙間妖怪を見送ると同時にぱちゅりーに一枚の紙切れが振ってきた。 紙には綺麗とは言い難い書き殴りの文字が綴られている。 「これは…あややさんの号外ね!」 「どれどれ?げん…そーきょーに…いん…せきが…おちる?」 「むきゅ、【げんそーきょーにいんせきがおちる】ね」 「なるほど、【幻想郷に隕石が落ちる】ね」 「むぎゅううううううううううううう!?」「ええええええええええええええええええ!!」 「号外ー号外だよー!来週には地球がなくなるよー!」 境内 「と、言うわけで…もうすぐ大きな隕石が落ちてくるのよ」 「ふーん…」 紫のために用意した茶菓子の煎餅をバリバリと頬張る神様。 「ふーんって、隕石よ隕石!落ちてきたら地上は一面焼け野原よ!?」 「焼け野原と言われてもねぇ」 彼女の名は八坂神奈子。 守矢神社の実質トップにして、ゆっくりの愛で神様(一部ゆっくり限定) 「私は元は風と山の神様で、今は蛇神様よ?大宇宙からの落し物をどうしろって言うのよ」 「もう、神様も吸血鬼も宇宙人も肝心な時に役に立たないんだから!」 「吸血鬼に何を頼るのよ…」 「ほら、この間ロケットで月に行こうとしたでしょ?」 「それ貴女の差し金じゃない」 未曾有の大事件だと言うのに、幻想郷のトップ会談は幻想郷らしくのほほんとしていた。 その影で、名前がゆっくりのくせにちっともゆっくりしていない核饅頭と河童の姿もあった。 「むぎゅううううううう!隕石よ!幻想郷に隕石が落ちてくるわ!」 「ありゃ~こりゃ大変だねぇ」 「こうなったらぱちぇ達で何とか食い止めるのよ!」 「「「むっきゅん!」」」 「何とかって言ってもねぇ…一応ボスに聞いてみるか」 こうしてにとりはぱちゅりーに言われるがまま、神奈子達のいる境内へと向かった。 そしてにとりが挨拶をしようとドアを開けた瞬間、ぱちゅりーは開口一番で叫びだす。 「むきゅっ!八坂様、隕石が落ちてくるわ!何とかしましょう!」 無茶苦茶である。 「ぱちゅりー!?何とかって、何故貴方が隕石の事を知ってるのよ…」 「むきゅん、あややさんの号外を読みましたわ!」 (あのクソ天狗……夜雀と一緒に焼き鳥にしてやる) ゆっくりなのに正義感が異常に強いぱちゅりーなので、神奈子は隕石の件がぱちゅりーに知られればこうなる事は予想できた。 それだけに神奈子としては知られたくなかったのだが… 「まったく、それで?何とかって、何とするのよ」 「むきゅ、それは…」 言葉に詰まるぱちゅりー 取り合えず平和のために動こうと思っただけで、特に何も考えていない辺りは核があろうがなかろうが、ゆっくりのようだ。 「いいことぱちゅりー、世の中にはできる事とできない事があるの。これは出来ない事、つまりできる人が何とかする事なのよ」 「むきゅう?そんな凄い人がいるのですか?」 「例えば隕石と地球の間に隙間を開けて別の空間に飛ばすとか、隕石の境界を弄って崩壊させるととか、隕石を結界で防ぐとか」 「ちょっとちょっと」 名指しはしていないものの、明らかに私の事じゃないかと遮る紫。 「何よ、天下の大妖怪様ならそのくらい朝飯前でしょ」 「できたら相談なんてこないわよ!……それよりそのゆっくりの事なんだけど?」 紫はお気に入りの扇子で核ぱちぇりーを指す。 いつもの何かを企んでいるであろう、満面の笑みを持って。 「噂に聞いてるわよ、何でも凄い威力の爆弾なんですって?」 「爆弾じゃない!」 まさに目くじらを立てると言った状態の愛で神様。 怒鳴りながらゆっくりの爆弾扱いを否定をする、そして爆弾扱いされる原因を作ったにとりを睨むのも忘れない。 その剣幕に、流石の隙間妖怪も一歩退く。 (めがふれあはぱちぇが要求したシステムなのに…とほほ) 「ま、まぁまぁ、外と河童の技術はそれなりに知っているつもりよ。何もこの可愛いお饅頭を爆弾にしようってわけじゃないの」 「どう言う意味よ!」 「あら、こわいこわい、このお饅頭が爆弾のように爆発するのは、あの八咫烏と同じ原理のものをそこの河童が外の技術を模したからでしょ?」 「ひゅい!そ、そうです」 おどおどと答えるにとり。 よくよく見れば、大妖怪と神様が会談を行う席、本来なら河童とゆっくりが参加できる様な場所ではない。 「じゃあそのお饅頭の爆発する能力、そう…外の世界では核融合反応、と呼ぶのだったかしら?」 「は、はい!」 「そうね、美しさの欠片もないものだけど、威力だけはそれなりのものらしいの。それをこのお饅頭ではない何かに詰めて、隕石にぶつければ?」 「隕石も消滅させられる!?」 「ええそうよ、つまり貴方にお願いしたい事はね…」 「…ぱちゅりーのめがふれあの威力が半径10m、新型の核融合炉に外壁を大型化すればその威力は…」 技術屋の性か、にとりは紫の存在も忘れブツブツと呟きだす。 「あらあら、これで隕石を壊す方法は何とかなりそうね」 「何とかって、そんな物騒なものをどうするのよ」 「…そんな物騒なものを烏に突っ込んだのは貴女でしょうに」 翌日、“八雲隕石対策本部守矢支部”兼“守矢信仰増強対策室” 「と言うわけで今回、幻想郷を襲う未曾有の大災害に対して設計した『対隕石用有ゆっくりロケット八坂ぱちゅりー』です」 「おおー凄いわねぇ」 「むっきゅん!さすがにとりさんね!」 「えへへーそれほどで「ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇい!」ひゅいッ!?」 ほんわかムードをぶち壊すのはいつも神様の仕事。 「なによ、有ゆっくりロケットって!何で無人じゃないのよ!」 「そっちですか…てっきり名称の事かと…」 「貴方はまたぱちゅりーを爆死させるつもりなの!?」 流石は山と風とゆっくりの愛で神、視点が違う。 「違いますよ、計画の説明をしますからゆっくり聞いてください」 「八坂様、落ち着いて下さい!」 「む、むぅ…」 「いいですか?今回の計画ではこの八坂ぱちゅりー号に2発の核弾頭を搭載し、隕石の阻止限界点前方に行きます。そこで機内誘導操作にて隕石を爆撃、目標を殲滅します!」 「で?」 「いやですから…ちゃんと専用ミサイルを使うので、ぱちぇ達を弾頭に使うわけじゃ…」 「どうして有ゆっくりなの!貴方でもいいじゃない!」 そんな無茶な。にとりの心の叫びが聞こえる。 「むきゅ、八坂様!そこはぱちゅりーが志願しましたわ!」 「……はぁ」 またかと言いたげな表情。 神奈子はぱちゅりー達が正義感に溢れすぎているのも、またその発言が無謀なれど正論なために、反論できない事を嫌と言うほど味わっている。 「何故、貴方達が行く必要があるの?」 「皆さんに恩返しがしたいからです!」 二言目には恩返し。 お決まりテンプレートな神様説得コースだ。 こうなると神奈子にぱちゅりー達を食い止める手段はない。 「じゃあ決まったようだね、私は紅魔館に行ってロケットの開発を行うから、ぱちぇ達は燃料の調達をお願い」 「燃料?」 「そうロケット燃料、本当は外のロケット燃料が最適なんだけど…ないもの強請りしてもしょうがないから、代用品を調達して欲しいの」 するとにとりはある通信機を差し出す。 「この前魔理沙に渡した通信機よ、何でも地底の溶岩はロケット燃料に転用できるっぽいわ、それを集めて欲しいの」 「むっきゅん!わかったわ!」 こうしてロケット開発が始まった。 48時間で9体もの核ゆっくりを作るにとりである。 まして今回は紅魔館によるロケット作成のノウハウや、未曾有の危機に対する永遠亭の協力、 そして珍しく(動かなかったら幻想郷が壊滅するため)紫が動いた事により、ロケットの開発は特筆する必要もなく順調に完成した。 一方燃料回収組と言えば… 「むぎゅううううううう!」 「あ、暑いわ…」 「頑張るのよ、何としても燃料をにとりさんに届けるのよ!」 何時も通り『こんな事もあろうかと』開発されていたゆっくり用耐熱服を身にまとい、耐熱性に優れた桶で地底の溶岩を汲み取る。 ゆっくり唯一の作業手段である口は使ず、簡易的な操作が出来る程度の外付アームで耐熱服のフックにワイヤーを通し、桶で溶岩を汲む。 その後はスィーに乗せて運搬するのだが、これがまたぱちゅりー達には一苦労だ。 スィーを動かすにはゆっくりと本体が接着している必要がある、そのため耐熱服を装着していると操作する事ができない。 この状況ではスィーはまさにただの台車。桶と同じようにワイヤーを使って引っ張るしかない。 「「「ゆーえす、ゆーえす!」」」 「むぎゅう…暑すぎるわ…このままでは大変な事になるわね…」 「ゆっ、なにやってんだい?」 「む、むきゅ!?」 台車を運搬するぱちゅりー達の前に一匹のゆっくりが現れた。 こんな灼熱の中でも活動できるゆっくりなど、ゆっくりもこうくらいのはず。 「ゆっくりしていってね、私達は地上のぱちゅりーよ、わけあって溶岩を運んでいるの」 「ふーん、あたいはゆーぎってんだ、よろしくな」 「むきゅ、ゆーぎは暑くないのかしら?」 「そうさね、もうなれてるからあつくないねぇ。それよりずいぶんたいへんそうじゃないか」 「むぎゅう…私達はぱちゅりーだけどちょっと力はあるの、でも流石に暑さには強くないのよ…」 「なるほど、そでふりあうもゆっくりのえんってね、ちょっとてつだってやるよ!ゆぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「「「「むきゅーん…(ぽかーん…)」」」」 ゆっくりゆーぎが参加した事で作業の効率はかなり上がった。 暑さを物ともしないゆーぎの耐熱性に加え、核ぱちゅりーが3匹がかりで引っ張っていた台車を1匹で押していたのだ。 「むきゅう、凄いわね……むきゅ!?よく考えたらゆーぎは何も着ていないから、スィーを運転すればいいんじゃないかしら?」 「おっ、さすがぱちゅりーだ、かしこいねぇ、いっちょすぃーとやらをつかってみるか!」 そして。 「ゆ、ゆっくりしとくれぇぇぇぇええええええええええええええ!!」 「むきゅーん!置いてかないでぇぇぇぇ!!」 初スィーの運転。 まして今まで自分の身一つで生きてきたゆーぎは、何かを操作すると言う能力が致命的に乏しかった。 そんな暴走の結果、ゆーぎを乗せたスィーは壁にぶつかり横転。 ゆーぎは崖に投げ出されてしまった。 「ゆっ…ゆっくりしてないねぇ…」 「むきゅ、大丈夫!?」 「ゆゆゆ…なんとか…ゆっ?!」 気が付けばそこは崖にたまたまできた足場の様な場所。 少しでも動けば足場も崩れ、谷底の溶岩まで一直線だ。 「ゆっくりまいったねぇ…おーいぱちゅりー!あたいのことはかまわないから、ようがんをはやくはこびな!」 「でも!」 「なんだかしらないけど、からだのよわいぱちゅりーががんばってるんだ、たいへんなものだろう?あたいにかまわずはやくしな!」 「むきゅ、どうしましょうリーダー…」 「むきゅうー」 本来なら少しでも早く溶岩を持ち込む必要がある。 しかし何の理由も聞かずに、献身的に手伝ってくれたゆーぎを見捨てる事ができるだろうか。 「むっきゅん!一人がワイヤーをつけて降下するのよ!そしてみんなで引っ張るわ!」 「「「むきゅーんッ!!」」」 早速ゆっくりラペリング大作戦が始まった。 もたもたしていては溶岩が固まって、燃料として使えなくなる。 それに崖からゆーぎが転落してしまうかもしれない。 「みんないい?にとりさんのハイスピードハイクオリティ精神で行くわよ!」 「むきゅ、ラペリングぱちゅりースタンバイ完了よ!」 「「「ゆーえす、ゆーえす!」」」 全員の耐熱服のフックにワイヤーを通し降下ぱちゅりーに接続、息の合った連携プレイでゆっくりとラペリングぱちゅりーを降ろしていく。 「ゆっ、むっ、ゆっ…むっきゅり助けに来たわよ!」 「な、なにやってんだい!」 「いいからゆっくりしないで背中に乗りなさい!」 『ギギギ……』 「よっこいせっと」 「むきゅーん、いいわよー!」 ゆーぎを背中に乗せるとラペリングぱちぇは回収部隊に指示をだす。 上からはゆーえすと言ったゆっくり独特の掛け声が聞こえ、ラペリングぱちぇとゆーぎはゆっくりと引き上げられていった。 その距離5m。 「ゆーえす、ゆーえす!」 『ギギギギギ…』 「ゆーえす、ゆーえす!」 『ギギギ…ガキンッ!』 「ゆーえす、ゆーえす!」 『ギギギ…ググッ!』 「むきゅ、みんな無理せずあわてず急いでゆっくり引き上げてね!」 「「「「むきゅーん!」」」」 「……りーだー!もうちょっと上がったらゆーぎには先に飛んでもらうわ!」 「わかったわ!」 「ゆゆゆ、すまないねぇ…」 「何言ってるの、手伝いをしてもらった上に、元々はスィーを薦めた私達が悪かったのよ」 『ギギギギギギ…ガッ!』 「「「むきゅ!?」」」 「むきゅきゅ!?おかしいわ、引っ張っても上がらない!」 「むきゅー!ラペリングぱちぇ、何があったの!?」 リーダーぱちぇが崖を覗き込むと、そこには露出した岩肌にフックが引っかかっているぱちぇの姿。 距離にしておよそ1mと言ったところ。 「むきゅん、どうもはまっちまったぜ!ってやつね…ゆーぎ?このくらいの高さなら飛べないかしら?」 「ゆゆ!?ゆーん…むりじゃなさそうだねぇ」 「じゃあ先に上に上がって頂戴、みんな!ゆーぎが先にそっちに行くわ!」 「「「むきゅっ!ゆっくり待機するわ」」」 「ゆー…ゆー…ゆっこらしょっと!」『ガキンッ!』 ゆっくり独特のぽいーんとした効果音とともに、いとも簡単に崖を登りきった。 飛び跳ねる際に妙な違和感があったのは気のせいだろうか? 「ゆふぅ、ゆっくりとびのったよ!」 「お疲れ様、らぺぱちぇ!じゃあ引き上げるわよ!」 「むきゅ、それは無理みたいね」 「むぎゅ!?」 「どうやらさっきの衝撃でフックが折れたみたいだわ」 リーダーぱちぇは慌てて崖を覗き込んだ。 するとそこには岩の出っ張りに引っかかったラペリングぱちぇ、そしてその背中のフックは… 「スィーはみんなで分散して引っ張っていたわ、だからスィーを運んでいる最中にフックが折れる事はなかったの」 ラペリングぱちゅりーは淡々と自分の現状について語りだした。 「むきゅ……でも今のような引っ張られる側にかかる重圧は……」 50kgのスィーを5匹で運べば、それは各自10kgの負荷で済む。 しかし25+3kgのゆっくりが引っ張られる際、引っ張られる側に掛かる重量は28kg。 「むぎゅぎゅ!?なんてこと!ぱちぇとした事がこんな簡単な事に気が付かないなんて!」 「むきゅー…リーダー、自分を責めないで。 誰かがやらないといけない事だったのよ」 フックの叫び声は先ほどよりもさらに大きなものへと変化していく。 片側のボルトは完全に折れ、空中を漂うようにゆらゆらと揺らめく。 「…リーダー、必ずロケットを飛ばして!そして幻想郷と八坂様をお守りして!」 「むぎゅ!?」 「ゆっくりしていってね!」 バキンッ!と一際大きな音が鳴り、ラペリングぱちぇは溶岩の流れる谷底へと落ちていった。 「むきゅう、むぎゅう、むぎゅぎゅうううう!」 「リーダー…しっかりして!」 「ラペリングぱちぇぇぇぇぇぇ!むきゅーん!」 「むぎゃぁぁぁぁぁ!」 「むぎゅぅぅぅぅぅ!」 「ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅ!」 一匹のぱちゅりーが泣き出すと、全員が一斉に泣き出した。 それはさも落ちていったラペリングぱちぇを呼び起こすかの如く。 するとぱちゅりー達の耳にラペリングぱちぇの声が届いた! 「むぎゅわぁぁぁああああああああああ! 「むきゅ!?」 「ラペリングぱちぇ!?」 「むぎゃぁぁぁぁ!あ、あづいわぁぁぁぁ!むぎょぉぉぉぉぉぉ!!」 絶叫。 耐熱服の効果もあり、すぐに溶岩に触れる事はなかった。 しかし耐熱服と言えどもちろん限界はある。 まして熱気が伝わる程度の耐熱性だ、溶岩に落ちて無事なはずがない。 「むぎゃぅ!むぎょっ!むぎゃぁぁぁぁあああああ!うぎょぎょぎょぎょ……」 「ラペリングぱちぇ…」 「むぎゅう!!」 溶岩の中で必死にもがく仲間を見守る事しかできない。 中身が餡子でなく、核融合炉のためにすぐに絶命する事もできず、ラペリングぱちゅりーは灼熱の業火を味わっていた。 「むっきゅーん!リーダー、めがふれあを使いましょう!」 「むきゅ!?」 「そうよ、あのままじゃラペリングぱちぇはとても助からないわ…ならいっその事」 「むぎおおおおおわぁぁぁぁぁぁぁあああああばばばばば!!」 「…ダメよ」 「むきゅ!?リーダー!?」 「こんなところでめがふれあしたら、辺り一体が崖ごと消滅するわ…」 「でも!」 「そ、そんな事より…は、速く溶岩を…運ぶのよ」 「むぎゅう!リーダー!そんな事よりってッ!!」 若手ぱちゅりーが見たリーダーの顔。 それは冷淡な判断とは裏腹に、これ以上ない悲しみと悲壮に包まれていた。 「…行くわよ」 「「「むきゅ…」」」 (ごめんなさい、ラペリングぱちぇ……必ずロケットは飛ばしてみせるわ!) リーダーぱちゅりーの決意とラペリングぱちぇの悲鳴が熱波の洞窟にこだました。 ついにぱちゅりー達は守矢神社へと戻ってきた。 スィーには桶にして10杯分はあろう溶岩を乗せて。 「そう、そんな事があったんだね」 「むきゅう……ラペリングぱちぇのためにも、何としてもロケットを飛ばして頂戴!」 「わかったよ、任せときな」 にとりは溶岩の精製に取り掛かる。 隕石落着まで後3日。 その夜 「……すまないねぇ」 「ゆーぎが落ち込む事はないわ、すぃーに関しては元々私が言い出した事だし」 「でもあたいがちゃんとすぃーをうごかしていれば…」 「ゆーぎ、ゆっくりに“たられば”は厳禁よ」 「ゆっ!?」 ぱちゅりーは空を見上げた。 空には数々の美しい星、そして一際大きな光、落着予定の隕石。 「だったら、していれば、何て後悔をしている暇はないわ。私達ゆっくりは何時も危険と隣り合わせなのよ」 「ゆぅ…」 「それに落ち込むなんてゆーぎらしくないわよ!」 「ゆっ!?そうだね、いなくなったらぺりんぐぱちぇのためにもゆーぎもがんばるよ」 「むきゅ、お願いね」 隕石落着まで残り48時間。 あとがき 初の前後編です。 中身自体はかなり前からコツコツ作っていたもので、USBメモリを失くさなければもっと速く完成していたはず。 げすとじじいと吹雪の日が何だか高評価で嬉しい限りです、ありがとうございます。 でもどちらかと言えばこの作品のような超技術、厨ゆっくりが大好きなのです、ごめんなさい。 Q.ラペリングぱちぇってなんだよ A.ぱちゅりー達はその時の分担によって名称が変わります。不変なのはリーダーぱちぇだけです。 今までに書いたゆっくり ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! ゆっくり体調管理をしていってね! 虐待理由 協定 ゆっくりの能力を得たお兄さん ゆっくり並列宇宙の旅 ゆっくり名言集 胴付戦隊ゆっくりじゃー げすとじじいと吹雪の日 書いた人:NFRP(Nuclear Fusion Reactor Patchouli) おまけーね (クソッ、なんでゆっくりゆーぎなんているのよ!むしろなんでぱちゅりーが減ってるのよ!) 「…………」 (ああもう、後ろから嫌なオーラが溢れ出てるわ) 「…………にとり」 「ひゅい!?」 「ロケット準備の進捗はどうなの?もう48時間を切ったわよ」 「は、はい!何としても間に合わせます!!」 「そう……これ以上被害は出したくないものね」 「そ、そうですね!!」 「ぱちゅりー達にも…………貴方にも」 (ぴぎゃぁああああああ!!) このSSに感想をつける
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気がつくと、ゆっくりなるものが庭先に鎮座(?)していた。 (*1 れいむ種。) 幻想郷の実在人妖をぶきっちょにしたようなこいつは、近年発生した新種の妖怪の類との事。 お菓子をあげると、すんなりと懐いてきた。 ちょうど生態が知りたいと思っていた所なので、部屋に上げて1日の観察記録をつけることとする。 「ゆっくりしていってね!」 『ゆっくり観察記』 第123季 葉月の一六 子の刻 ゆっくりは寝ている。まぁ時間的に言って当然の話。 私もそろそろ寝ることとする。 (*2 夜更かしは体に悪い。) 丑の刻 寝ている。 (*3 多分。) 寅の刻 寝ている。 (*4 多分。) 卯の刻 起床する。私がである。 ゆっくりはまだ寝ている。 (*5 朝は遅いのだろうか。) 辰の刻 起こされる。私がである。 どうやら二度寝してしまったらしい。 まだ眠いが、布団を取られてしまったので渋々起き上がる事とする。 (*6 春眠暁を覚えずというが、どの季節も眠いものは眠い。) 朝餉を戴いて部屋に戻るが、ゆっくりはまだ寝ていた。 私を起こす際、母が結構騒がしくしたはずなのだが。 とりあえず放置。 残っている仕事をちこまかと片付ける。 巳の刻 ゆっくりはまだ寝ている。 少しゆっくりしすぎではないだろうか。 (*7 これでは、殆ど私自身の日記も同然である。) もう少し近寄って観察する。 「ゅ~、ゅ~」 よく見ると、少し涎が垂れている。 もしかしたら寝床にした座布団がふかふかで気持ち良いのかもしれない。 野生にはこれ程ふかふかしたものは無いだろう。 ほっぺたをつっついてみるが、目を覚ます様子は無い。 これはあまりに無防備ではないだろうか……。 ちなみにほっぺたはかなりもちもちしていた。 これは結構病み付きになりそうである。 (*8 自制。) 試しに座布団をどかしてみたが、相変わらず間抜け面で寝ていた。 午の刻 「……ゆ? ゆっくりしていってね!」 ようやく起床する。 (*9 ゆっくりがである。) (*10 しかし、第一声がそれか。) 私はその時、ほっぺたをつっつくのにも飽きたので自分の仕事に戻っていたのだが、 こいつが近寄ってきて 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 と、しきりに叫んでうるさい。 しぶしぶ自分がゆっくりしている事を伝えてやると、やっと大人しくなった。 他人がゆっくりできないと落ち着かない性分なのだろうか。 てっきり、自分がゆっくりできれば満足するのかと思っていたが、 そういうものでも無いのかも知れない。 (*11 しかし、そんなに私がゆっくりしていないように見えたのだろうか。) 昼餉を頂いてから戻ると、座布団の上に鎮座していた。 (*12 やはり座布団が気に入ったのだろうか。) 未の刻 原っぱに散歩に出かける。 ゆっくりの食生活を知るためである。 (*13 家にいてもゆっくりしっぱなしだったため。) ( もしかしたら、ご飯抜きでも数日くらいは大丈夫なのかもしれない。) すると早速ゆっくりは、餌となるバッタへとゆっくり近づいていく。 「そろーり、そろーり、」 しかしその擬音は口にする必要があるのだろうか。何とも間抜けな光景である。 そう思っていたが、バッタはあっさりと食べられてしまっていた。 (*14 何とも間抜けなバッタである。) 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 何だかこう、ムズムズする食餌の取り方である。 よくもまぁ、バッタひとつでこうまで幸せそうな顔ができるものだ。 いやまてよ。 もしかしたらああやれば、バッタなんて結構簡単に取れるのかもしれない。 そう思って 「そろーり、そろーり、」 私もそこらにいたバッタを捕まえようと試みるが、一匹も捕まえることはできなかった。 ゆっくりにできて私にできなかったので、少しへこんだ。 この屈辱を忘れることは無いだろう。 (*15 能力なので。) まぁ、ゆっくりは何かしらの能力を使っているのかもしれない。 そう思うことにしておく。 ゆっくりは虫以外には草花も食べるようだ。 適当に草をむしって渡したら、またむーしゃむーしゃし始めた。 適当に枝をひろって渡したら、それもまたむーしゃむーしゃし始めた。 適当に石をひろって渡したら、それもまたむーしゃむーしゃし始めるのだろうか。 興味はあるが、歯が欠けてもかわいそうなのでやめた。 (*16 逆にむーしゃむーしゃされても怖い。) 半刻ほど経つ頃、べつのゆっくりが飛び出してきた。 (*17 まりさ種。) うちのゆっくりとは違うふてぶてしさの顔だ。 2匹は 「ゆっくり!」 「ゆっくり!」 と仲よさそうに言い合っている。 (*19 ゆっくり語はわからないので、そう見えているに過ぎないが。) しばらく観察していると、2匹は微妙な間隔をあけて並び始めた。 (*19 漫才コンビの如きベストポジション。2匹はもともと相方なのかも知れない。) そして、やおらこちらに向き直ると、せーので同時に飛び跳ねた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 白黒っぽい方のゆっくりは満足そうに去っていった。 何がしたかったのだろうか。 なぜ紅白っぽいゆっくりも、どこかやり遂げた顔になっているのだろうか。 謎だ。 (*20 確かに1匹の時より迫力はあったが。) 申の刻 家に帰る。 ゆっくりは相変わらず座布団の上でゆっくりしている。 試しに畳の上に置いてみるが、変わらずゆっくりしている。 ちょっと意地悪して文鎮をゆっくりの下に置いてみるが、相変わらずゆっくりしている。 しかし、これが母に見つかり、筆記用具を床に置くな、生き物(?)の下に敷くなとしかられた。 (*21 理不尽。) 説教から戻ってみると、相変わらず座布団の上でゆっくりしていた。 特記事項。 部屋にあげる前に足(?)を拭こうとひっくり返したが、ゆっくりは汚れていなかった。 さんざん草の上を這いずり回っていた筈だが。 汚れがつかない体質か? もしかして、微妙に浮いているのか? 見た限りではそんな様子は無いが。 興味は尽きない。 酉の刻 夕餉を戴く。 ゆっくりも連れて行く。 人間の食事を食べさせるとどうなるか知るためである。 案の定、人の食べ物なら何でも食べた。 芋。ご飯。佃煮。お豆腐。味噌汁も飲む。 どこまで食べるのかは知りたい所であるが、 もともと小食な私に用意されるご飯は少ない。 今度、家人に言ってゆっくりの分を作らせようか。 (*22 ちなみに、わさびの葉っぱも食べた。) ( こころなしか「しあわせー」の時の涙の量が多かった気もするが。) 部屋に戻ると、ゆっくりはうつらうつらし始めた。 そろそろ寝る時間なのか。 まぁ、昼行性なのだろうから、それも然りなのかも知れない。 (*23 それにしては、朝が遅い気はする。) すっかりゆっくりの居場所となった座布団の上に乗せてやる。 さて、明日はどんな事をしようか…… ジジジジジ―――― 蝉の声が聞こえる。 夏も折り返す。 私の一生は、余人に比べると蝉のように儚いものだ。 そして、その間為すべき事は生まれる前から決まっている。 自然と毎日が忙しなく過ぎていく。 そのこと自体に、不満はない。 ただ…… 「ゆっくりしていってね!」 唐突にゆっくりが鳴いた。 ゆっくりを見る。 短い人生、偶にはこいつのように無為にゆっくりと過ごす日があっても、 それはそれでいいのではないか。 為すべき事があり、 愛すべき世界があり、 そして時にはゆっくりする。 ああ、なんて素敵な人生―― 「……はい、私はとてもゆっくりしていますよ」 そう、ゆっくりに話しかける。 ゆっくりは、やはりどこか満足そうな顔をしていた。 戌の刻 漸くゆっくりが就寝する。 寝るのはいいが、座布団に涎は垂らさないで欲しい。 (*24 実はお気に入り。) そっと涎を拭いてやる。 いつも舎人が進捗状況を聞きに来る時間だったが、 今日は何故か入り口のところで帰っていったようだった。 亥の刻 就寝。 私がである。 「……ゅ~……ゆっくりしていってね……」 そんな寝言を聞きながら、床につく。 おやすみなさい、ゆっくり。 ・ ・ ・ 以上が、ゆっくりを1日観察した記録である。 読んでいただければ、非常にゆっくりとした生態であることが分かるだろう。 “ゆっくりしていってね” この不思議な言葉を発する何者かは、ともすれば忙しなくなりがちな私たちに対する、世界からの警告なのかもしれない。 とまれ、彼らは実に無害でお気楽な生き物(?)である。 幸いにというか、ゆっくりは人に構われるのを好むため、いじり相手にぴったりである。 (*25 つっついても楽しいし、枕代わりにも丁度良い。) 私ももう少し、この新しい隣人を観察していく事にしよう。 それでは貴方も、幻想郷で素敵なゆっくりライフを。 ……なんてね。 『癒作狸観察記』 九代目稗田阿礼乙女 稗田阿求 記ス imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ================================================================================================ 08夏コミで購入したゆっくり合同が面白かったので、 ゆっくりの生態がこんなでもありかな、と思ったifです。 ちなみにあきゅん合同は買えませんでしたとさ。 -- うりとぅん ばい "むの人" こういう視点で見るのもいいなぁ。野生ゆっくりの生活も観察してみたひ。ゆっくり合同も何とか買えたです。 -- 名無しさん (2008-08-22 00 42 14) 最近は、こういう、「ゆっくり!」しか言わないゆっくりになぜか惹かれる……。 -- YT (2008-10-21 17 42 50) そろーり、そろーりに萌えたw -- 名無しさん (2009-08-17 03 16 33) 改めて見るとやっぱり完成度高いわぁ 阿求可愛いしゆっくりも可愛いしで、完璧です。 -- 名無しさん (2009-08-18 01 15 25) 可愛くて最高。観察記っぽさがたまらない。 -- 名無しさん (2010-05-03 11 42 22) 画像貼り付けテスト。(むのひと) -- 名無しさん (2011-06-04 22 24 52) うおお、挿絵すげー!あっきゅんに仄かなエロスw -- 名無しさん (2011-06-05 01 09 18) 可愛い! 可愛いよコレ! -- 名無しさん (2011-06-05 01 26 40) あっきゅんアヘ顔に見えるんだがww -- 名無しさん (2012-02-28 00 05 48) 魔理沙と霊夢はお決まりのパターンだわ、うん! -- 名無しさん (2012-04-23 22 28 34) ヒャッハー! って、なにそれ日本語? -- 名無しさん (2012-08-13 17 52 56) 名前 コメント