約 1,622,027 件
https://w.atwiki.jp/hujoshi2525/pages/16.html
finalist(腐) <河村>腐女子の奴気合はいりまくりだね <乾>いや、たんなる恥隠し <桃城>ところで、新刊どうした? <越前>別に、印刷所のミスっすよ <桃城>ふーん、どうだか <大石>桃城、海堂、ちょっと原稿の手伝いしてくれないか? <堀尾>大石先輩!まさか! <菊丸>待ってたよ大石! <堀尾>やったー <3馬鹿>サークル活動再開だ! <乾>大石の奴、腱鞘炎治ったようだな <桃城>本気でトーン張りますよ!先輩! <青学全員>腐女子 <菊丸>恥ずかしがるな <菊丸・海堂>これも一つの文化 <青学全員>腐女子 <大石>ここで萌えなきゃ <大石・乾>今までの妄想が <大石・乾・河村>水泡に帰す <不二>選ばれしキャラ 王道、マイナーカプ <桃城・海堂>最強の萌えキャラのぶつかり合い <乾>予測される設定に備え <河村>今できる限りの <青学全員>萌えをすべし <トリオ>腐女子 腐女子達ならどんな萌えも見出せるさ 腐女子 腐男子もテンション上げまくりって感じだし <赤い人達>選ばれしキャラ 王道、マイナーカプ 最強の萌えキャラのぶつかり合い どんな設定にしてやろうか さぁ何を描くか 妄想すべし <手塚>誰かに萌えるだけの腐女子なら 妄想の後に何も残らない 今ここでもう一度 腐女子に問いかけよう お前にとっての 萌えとは何だ? <立海全員>腐女子 <仁王>ヤるだけじゃないぜ <仁王・丸井>心理描写も大切 <立海全員>腐女子 <柳生>ホモ設定には <柳生・ジャッカル>儚い恋愛 <柳生・ジャッカル・柳>純愛も萌えよう <切原>選ばれしキャラ 王道、マイナーカプ <ジャッカル・丸井> 最強の萌えキャラのぶつかり合い <柳>予測される設定に備え <真田>今出来る限りの <立海全員>萌えをすべし <幸村>違うジャンル はまってても 萌えは一つだよ どんな萌えも解るさ みんなの萌えてる気分が 今日も明日もアニメやゲーム マンガ読んでさ 萌え続けるぜ <青学・立海全員>腐女子 <越前>こぶし握り締め 密かに萌える <青学・立海全員>腐女子 <越前>ニヤケを堪え 平静装う <青学・立海全員>腐女子 こぶし突き上げ 新刊狙う 腐女子 汗を光らせ 夏コミ並ぶ 鳳宍 忍跡 精米 不二観 乾海 ゴクアク
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/150.html
それは、小さな願いでした。 望んだのは静かな日々。待っていたのは遠く離れた大切な友達との再開。 ……だけど、訪れたのは突然の襲撃者。 出会い、戦い、大きな力……。 運命が、今静かに動き初めて 嵐の中での、心を繋げた絆を信じて…… 宇宙の騎士リリカルなのはBLADE…… 始まります。 いつも通りの静かな夜だった。 美しい月を映す水面は、優しい風に吹かれて静かに波を立てる。そんな静かな夜の出来事…… 「あはは、そっか……そうだったんだぁ」 ここはバニングス邸。 家の中から少女の声が聞こえる。 声の主はアリサ・バニングス。今は友達のすずかと電話中だ。 「……でも、フェイトに会えるのちょっと楽しみよね」 『でも私達でもこんなに楽しみなんだから、フェイトちゃんとの思い出が たくさんあるなのはちゃんは、もっともっと楽しみなんだろうね』 電話の相手、すずかもうんと頷きながら言う。 「フェイトがこっちに来るって聞いて、なのは本当に嬉しそうだったもんね~」 アリサは言いながら、机に並べたフェイトや自分達の写真を眺める。 「フェイトのお迎えイベント、今のうちから考えておこうか!」 そこでアリサは「いいこと思い付いた!」といった感じに立ち上がる。 『いいね~』 「うん。パーっとやろ~」 『誰のお家でやる?』 「喫茶翠屋とか♪」 アリサは笑いながら提案した。 第2話「赤い戦慄エビル」 「民間人への魔法攻撃……軽犯罪では済まない罪だ」 「何だテメェ?管理局の魔導師か?」 バルディッシュを向けられたヴィータが、フェイトに質問する。 「時空管理局嘱託魔導師……フェイト・テスタロッサ。」 フェイトはヴィータのそばにいる白い魔神……ブレードを気にしながらも名乗る。 「抵抗しなければ、弁護の機会がキミにはある。同意するなら、武装を解除して……」 「誰がするかよっ!」 だがフェイトの説明を聞かずに一気に後退し、ビルから飛び出すヴィータ。 「逃がすか!」 それを見たブレードはすぐに後を追うようにビルを飛び出す。 「あ……ちょっと!」 フェイトは飛び出していったブレードに声を掛けようとするが、凄まじい速度で飛んでいったためにそれを断念。 そこでフェイトは一瞬なのはを見て…… 「ユーノ、なのはを頼むよ!」 「うん!」 フェイトもブレードの後に続くため、ビルから飛び出した。 「ユーノくん……」 「うん。」 ユーノはなのはに右手を当て、治療しながらこれまでの経緯を説明する。 フェイトの裁判が終わり、なのはに連絡をとろうとするも失敗。さらに海鳴市に張られた結界を観測し、今に至る、と。 「そっか。……ごめんね。ありがとう……」 「あれは誰?なんでなのはを?」 礼を言うなのはに、今一番の謎を聞くため核心に迫るユーノ。 「わかんない……急に襲ってきたの……」 なのはも少し暗い表情で呟く。いきなり襲われる覚えなど無いというのに…… 「……でも、もう大丈夫。フェイトもいるし、アルフもいるから」 「……あの、白いテッカマンは……?」 大丈夫と告げるユーノに聞き返すなのは。『テッカマン』……さっきヴィータが呼んでいた名称だ。 ユーノにもテッカマンなど心当たりは無い。 「それが……僕たちにもよくわからないんだ……」 「そうなの……」 「でも、多分……」 ユーノは「多分」と言い、ビルから外を見上げた……。 「くっ!」 ガキィン! 鋭い音をたてて、ヴィータのグラーフアイゼンとブレードのテックランサーがぶつかり合う。 「なんなんだテメェは!」 「お前はラダムか!?」 ヴィータはブレードに向かって叫ぶが、ブレードがその質問に答える事は無い。 「何訳わかんねぇこと言ってんだ!」 ヴィータはグラーフアイゼンでブレードを弾き、距離を取る。 「グラーフアイゼン!」 『シュワルベフリーゲン』 そして4つの小さな鉄球をグラーフアイゼンで叩き、ブレードへと飛ばす。 ヴィータの中距離誘導型射撃魔法だ。 シュワルベフリーゲンはブレードに向かって飛んでいくが…… 「ふん!」 ブレードは飛んで来た4つの鉄球すべてをたたき落とし、そのまま突っ込んで来る。 「……な!?障壁!」 『パンツァーヒンダネス』 シュワルベフリーゲンをたたき落とされた事に驚きながらも障壁を張る。 次の瞬間、ブレードのテックランサーがヴィータの障壁に衝突。 「うおぉぉおおお!!」 「(な……なんて威力だ……!このままじゃ破られちまう……!)」 明らかに押されているのはヴィータだ。テッカマンの力が予想以上に強かった。 そこへ…… 「バリアァ……ブレェェェイクッ!!!」 「なに……!?」 下方向からの攻撃。アルフの放ったパンチ……バリアブレイクが、ヴィータを守る障壁に直撃。 ただでさえブレードの斬撃で破られかけていた障壁に亀裂が生じ…… 障壁は大きな音をたてて破られ、消滅。 「……ンのやろぉーッ!」 怒ったヴィータはアルフの目前まで急降下、グラーフアイゼンを振り下ろす。 「ふんっ!」 「あぁっ!」 咄嗟にアルフも防御魔法を発動するが、たやすく破られ地面へと落下するアルフ。 「……!?」 アルフに攻撃し、一瞬動きが止まったヴィータ。だがすぐに右方向から飛んできた攻撃に気付く。 ヴィータは飛んできた何かを咄嗟にかわす。 「これは……テックランサーか!?」 ヴィータの横を掠めていったのはブレードが投げたテックランサーだ。 ブレードは接近しながらテックランサーを投げ、すぐにワイヤーで回収、そして再びヴィータに切り掛かった。 「答えろ!お前はラダムの手先なのか!」 「ンなこた知るかよッ!」 言いながらブレードの攻撃をかわすヴィータ。この相手の攻撃を正面から受けるのは危険だ。 それはさっきの接触で証明されている。悔しいが今はかわすしかない。 一方、アースラ。 スタッフ一同は、アースラの整備を後回しにして海鳴市の広域結界を解こうとしていた。 もちろんモニターは何も表示しようとはしない。 「(無事でいて……なのはちゃん、Dボゥイ……!)」 リンディは砂嵐を映すだけのモニターを見て冷や汗を流す。 「術式が違う……ミッドチルダ式の結界じゃないな」 「そうなんだよ……どこの魔法なんだろ?コレ……」 結界の解析完了まであと少し。 クロノとエイミィはこの「ミッドチルダ式では無い術式」に不安を感じていた…… 「……ッ!?」 一方、ヴィータはアルフのバインドにより自由を奪われていた。 「終わりだね。名前と、出身世界……目的を教えてもらうよ」 フェイトはバルディッシュをつきつけながら言う。 ブレードはそんなヴィータを黙って見つめる。 「(奴はラダムとは関係無いのか……?いや……)」 近付いてくる何かの気配に気付いたブレードは、再び力強くテックランサーを握りしめた。 そしてブレードの予感は的中する…… 「……なんかヤバいよ!フェイト!」 アルフもまた何かに気付き、警告するが…… 「……!!」 時すでに遅し。突如現れた女がフェイトに斬り掛かってきたのだ。 咄嗟にバルディッシュで受けるが弾き飛ばされるフェイト。 ヴィータは自由を奪われながらも「……シグナム?」と女の名を口にした。 「レヴァンティン、カートリッジロード。」 シグナムと呼ばれた女は剣状のデバイス『レヴァンティン』に命令し、剣の柄から「カートリッジ」を排出させる。 そしてレヴァンティンは炎を纏い…… 「紫電一閃ッ!」 『Jar』 フェイトに向かって急降下、そのままレヴァンティンを振り下ろした。 「なっ!?」 バルディッシュで受けるが、レヴァンティンの圧力に堪えられずに切断される。 そしてシグナムは再び剣を振り下ろすが…… 『ディフェンサー』 切断されたバルディッシュが咄嗟に防御魔法を展開。致命傷は避けることができたが、それでも吹っ飛ぶフェイト。 そしてフェイトはユーノの付近に落下し、激しい轟音と共にビルの壁を突き破った。 「フェイトーーーッ!」 アルフは墜落したフェイトに駆け寄ろうとするが、銀髪の男に阻まれそれを断念する。 一方、シグナムもヴィータを捕縛していたバインドを破壊。 「あまり無茶はするな。我らが主が心配する」 「わぁってるよ!」 優しい口調で言うシグナムに、少し不機嫌気味に答えるヴィータ。 「それから、落とし物だ。破損は直しておいたぞ」 「……ありがと。」 シグナムはヴィータの帽子を手渡し、ヴィータもボソッと礼を言いながら受け取る。 そしてぶつかり合うアルフとザフィーラを眺めながら状況をまとめるシグナム。 「状況は……3対4。いや……」 「4対4だな!」 シグナムに割り込んでヴィータが言う。 フェイト・なのは・アルフ・ブレードvsシグナム・ヴィータ・ザフィーラ…… これならば4対3のはずだが……? 「ああ、そうだな。一対一なら、我らベルカの騎士に……」 「ふふ…」と笑いながら言うシグナム。そして…… 「負けはねぇッ!!」 シグナムに続けてヴィータが言い、二人は再び戦場へと赴く。 「状況は4対4」。その意味とは……。 「(……俺が感じた気配はあの女達の物では無い。ならば……)」 シグナムもザフィーラもさっきブレードが感じた気配とは違っていた……。 つまり、まだ誰かが来るということだろう。そして…… 「……ッ!!」 上空から突如として飛んできた短剣。ブレードは咄嗟にそれを弾く。 「ラムショルダー……だと?」 そしてこの武器の持ち主には心当たりがある。ブレードは「まさか……!」とラムショルダーが飛んできた方向を見上げる。 そこにいたのは、赤いテッカマン。 「久しぶりだね、兄さん……」 「エビルッ……!」 しばらく睨み合う二人。相手は赤い悪魔、『テッカマンエビル』だ。 「やはり生きていたか、エビルッ!」 「当たり前さ。兄さんとの決着をつけるまでは、死ねないよ」 嘲笑うかのように言うエビル。 「……俺もお前達を滅ぼすまでは、死なないッ!」 刹那、ブレードはエビルに急接近。二人のテックランサーがぶつかり合い、火花を散らす。 「はっきり言ってくれるじゃないか?兄さぁんッ!!」 「……っ!」 次の瞬間、ブレードはエビルのテックランサーに弾き飛ばされていた。 「……なるべく急いで帰りますから。……はい、それじゃあ。」 シャマルはシグナム達の戦闘を眺めながら主であるはやてに通信を入れる。 あまり遅くなって心配されるのもまずいのだ。 「……そう。なるべく急いで、確実に済ませます。」 シャマルはぽつりと呟き…… 「クラールヴィント、導いてね」 言うが早いかシャマルの指輪……『クラールヴィント』のクリスタル部分が宙に浮く。 一方フェイトは切断されたバルディッシュをリカバリーし、再びシグナムとぶつかり合っていた。 『フォトンランサー』 バルディッシュの機械音声が術名を告げる。 「……レヴァンティン。私の甲冑を。」 『パンツァーガイスト』 フェイトの狙いに気付いたシグナムは防御魔法を発動。シグナムの体をピンクの光が包む。 実に冷静な対応だ。 「打ち抜け……ファイアッ!!」 そしてフェイトは4つの光り輝くスフィアをシグナムへと発射。 だがシグナムは全く動じない。間違いなく直撃ルートだ。しかし…… 「……な!?」 「魔導師にしては悪くないセンスだ。だがベルカの騎士に一対一を挑むには……まだ足りん!」 シグナムは防御魔法、パンツァーガイストでフェイトの放ったフォトンランサーを全て弾き、再びフェイトに斬り掛かる。 カートリッジをロードし、渦巻く炎を身に纏ったレヴァンティンでだ。 「レヴァンティン!叩き斬れッ!!」 「……ッ!!」 再びフェイトは弾き飛ばされ、ビルの壁を突き破った。ビルの持ち主からすればこの上無く迷惑な話だ。 「フェイトちゃん!」 なのははユーノが張った回復・防御を兼ね備えた結界の中で叫んだ。 悔しいが今のなのはには何もできない。 ふと、別の方向を見上げると白と赤の閃光がぶつかり合っているのが目に入る。 「あれは……テッカマン?」 「俺達は双子だよなぁ!?兄さんの好きな兄弟愛はどうしたんだい!?」 言いながら突き刺すようにテックランサーを振るうエビル。 「なんの話だッ……!」 攻撃を受け、フェイトと同じようにビルの壁を突き破るブレード。 そしてエビルは追撃のために接近する。 「俺にあるのは……ラダムへの怒りと憎しみだけだッ!」 エビルがブレードのレンジに入った瞬間、背中のスラスターを噴射。エビルを蹴り飛ばす。 「……くっ!」 「うぉおおおおッ!!」 さらにエビルを追撃するブレード。お互いのテックランサーが火花を散らしながら上空へと昇っていく。 「(シンヤ……)」 シグナムはレヴァンティンにカートリッジロードさせながら一瞬エビルを見るが、再びフェイトへと目線を戻す。 「(あれだ……あの弾丸みたいなの……)」 フェイトもこの力量の差の秘密の一つがカートリッジであろうことに気付く。 「終わりか?抵抗しなければ命までは取らん」 「誰がッ……!」 シグナムの挑発に反応し、フェイトは再び立ち上がる。 「いい気迫だ。私はベルカの騎士、ヴォルケンリッターの将、シグナムだ。そして炎の魔剣、レヴァンティン……お前は?」 シグナムは興味のある相手の名前しか知ろうとはしない。そのシグナムから 名前を聞かれたということは、それなりに認められているのだろう。 「ミッドチルダの魔導師。時空管理局嘱託魔導師……フェイト・テスタロッサ。この子はバルディッシュ……」 フェイトもシグナムと同じ高度まで上昇し、自分の名を名乗る。 「テスタロッサ……それにバルディッシュか……」 シグナムはどこか気持ちの良さそうな顔で「ふふっ」と笑いながら復唱した。 「そんなものなのかい?えぇ!?兄さぁんッ!!!」 「ぐぁッ……!」 エビルはテックランサーでブレードのテックランサーを弾き、もう片方の腕に装着したラムショルダーで ブレードの装甲を切り裂いた。それにより地面に落下するブレード。 それと同時に、ザフィーラの攻撃を受けたアルフもブレードのそばに墜落する。 「く……エビルゥッ!」 「その声……アンタまさか、Dボゥイかい!?」 エビルを見上げ唸るブレードに、犬の姿をしたアルフが問い掛ける。 「……そう言うアンタは……?」 「アルフだよ、フェイトの使い魔の……!」 お互いに相手を認識する。 「Dボゥイ、ここは一つ連携といかないかい?」 アルフはブレードに提案するが…… 「断る!……奴は俺一人で倒すッ!」 「ちょ、ちょっとDボゥイ!」 ブレードはアルフの提案を拒否。再び背中のスラスターを噴射し、エビルに向かって突撃していった。 「何なんだい……まったく!」 「話は済んだようだな。」 「チッ……!」 愚痴るアルフに再び牙を剥くザフィーラ。アルフは飛び上がりそれを回避する。 なのはは結界の中でこの戦闘を見ている。 ユーノvsヴィータ。 シグナムvsフェイト。 アルフvsザフィーラ。 そして、赤と白の二人のテッカマン。 様々な色の閃光が驚異的な速度でぶつかっては離れ、ぶつかっては離れを繰り返している。 「助けなきゃ……私が皆を、助けなきゃ……」 なのははフラフラと歩き始める。すると、突然レイジングハートから桜色の翼が飛び出す。 「レイジングハート……」 『撃ってください。スターライトブレイカーを』 「そんな……無理だよ、そんな状態じゃ!」 スターライトブレイカーの発射を指示するレイジングハート。だがレイジングハートはヴィータの攻撃により すでにボロボロで、コアには大量の亀裂まで入っている。こんな状態でスターライトブレイカーを撃つのは避けたいが…… 『撃てます』 「あんな負担のかかる魔法……レイジングハートが壊れちゃうよ!」 『私はマスターを信じてます』 「…………。」 『だから私を信じてください』 なのはは考える。だが、答えはすぐに決した。 「……レイジングハートが私を信じてくれるなら……私はレイジングハートを信じるよ!」 なのははスターライトブレイカーの発射を決定し、他の皆に念話で伝える。 「フェイトちゃん、ユーノ君、アルフさん……それから、テッカマンさん!」 なのはに呼ばれたブレード以外の3人はなのはを見る。ブレードには聞こえていないのだろう。 「私が結界を壊すから、タイミングを合わせて転送を!」 なのはの正面に桜色の魔法陣が展開される。それを心配そうに見る一同。特にフェイトだが…… 「なのは……大丈夫なのかい?」 「大丈夫……スターライトブレイカーで撃ち抜くから!!」 そして…… 「レイジングハート!カウントを!」 『All light Count……Nine……Eight……』 レイジングハートのカウントが始まる。途中で音声が途切れそうになる。 だがそれでもレイジングハートは大丈夫だと言う。 『……Seven……Six……』 「兄さぁぁぁぁぁんッ!!!」 「エビルゥゥゥゥッ!!」 二人は何度も激しくぶつかり合う。ブレードのテックランサーがエビルを切り裂き、エビルもまたブレードを切り裂く。 『……Five……Four……』 フェイトとシグナムもまたお互いのデバイスをぶつけ合う。 レヴァンティンとバルディッシュは鋭い効果音と共に弾け合い…… 『……Three……Two……』 アルフはザフィーラに頭突き攻撃。それにより吹っ飛ぶザフィーラ。 お互いに動物形態になり、二匹の獣が激しくぶつかり合う。 『……One……Zero……』 「……ッ!?」 次の瞬間、なのはの勢いは静止した。 胸から何者かの腕が伸びているのだ。愕然とする一同。もちろんなのはも含めて。 その腕は小さな桜色の光を掴んでいる。 苦しむなのはに比例し、光も小さくなっていくが…… 『Count……Zero』 「……スターライト……ブレイカー……!」 それでもなのははスターライトブレイカーを発射。凄まじい威力の桜色の閃光が、 「ドゴォン!」というこれまた凄まじい轟音を響かせながら空を目掛けて駆け抜け、協力な結界をブチ破った。 まったくもって凄まじい威力だ。味方さえも恐怖を抱くという…… 「結界、破れました!映像、来ます!」 アースラのモニターに映し出されるのは4人のヴォルケンリッターと、二人のテッカマン。 「何これ!?どういう状況!?」 慌てるエイミィ。 「これは……こいつら……」 続けてぽつりと呟くクロノ。 「あれは……?」 そしてリンディの目に映るのは白い魔神『テッカマンブレード』。 「結界が抜かれた……!?皆、一度散って、いつもの場所で集合!」 シャマルの声に反応し、散り始めるヴォルケンリッター。 「チッ……いいところで……!」 エビルも不服だがシャマルに従い、このエリアから離れることにする。 「待てエビル!逃げるのか!?」 ブレードは逃げようとするエビルを追撃しようと追い掛ける。 「フン……今回は見逃してやるよ。命拾いしたね、兄さん……」 「何だと……!」 「ふふ……それに、もうすぐテックセットしてから30分たつんじゃないのかい?兄さん?」 「……くっ!」 「だから今回は見逃してやるよ。……次会った時、兄さんに確実にトドメを刺してやるからさぁ……!」 エビルはそう言いながら立ち去ってゆく……。 「……あれは!?」 一方、クロノはモニターに映る映像を見て愕然とした。 それはシャマルが持っている黒い本……。 そして、それはクロノ……いや、ハラオウンの者にとって少しばかり嫌な因縁を持っていた。 戻る 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/740.html
ここはゆっくりの全てがわかる(かもしれない)ゆっくり博物館。 博物館とは言うもののゆっくりの飼育や新薬実験なども行われており、非常に多様な側面からゆっくりについての研究を行っている。 博物館としての側面は研究資金集めの一環であり、あくまでその中の一部に過ぎない。 「皆さん、ここから先はゆっくりの生殖に関するコーナーとなります。そういった光景を不快に思われる方は入場をお控えください」 ※ぺにまむ設定やゆっくり同士の交尾があります 「それでは・・・ゆっくりしていってね!」 『無性器型の交尾』 「このコーナーに展示されているのは交尾の際にぺにぺに・まむまむといった性器を用いないゆっくりの交尾」 「交尾を展示するというのは訳の判らない表現ですが、百聞は一見にしかず。目の前の70cm×40cmの箱をご覧下さい」 促されるがままに透明なケースを見たあなたの視界に飛び込んできたのは2匹の成体ゆっくり。 互いに顔を真っ赤にして頬を擦りつけながら、息を荒くしている。どうやらこれが無性器型の交尾らしい。 一方はゆっくりまりさで、もう一方はゆっくりありすというわりとオーソドックスな組み合わせのカップルだ。 良く見てみると2匹の体には振動を与え興奮させるための器具と栄養補給用のチューブが取り付けられている。 そして、その先には【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 「まりざぁ、いぐよぉぉぉおおお!いっぢゃうよおおおおお!!」 「やめでええええええ!まりぢゃいっぎだぐないいいいいいい!!」 「づんででなまりざもがわいいいよおおおおおおお!!」 「「んほおおおおおおおおお!すっきりー!!」」 顔を真っ赤にして血走った目を見開き、涎をぼたぼたと零しながらまりさの耳まで犯すありす。 一方のまりさは顔は真っ青、泣きはらして目は真っ赤。それでも涙を零しながら「だれがだすげでええ!」と叫んでいる。 そんな2匹は博物館を訪れた老若男女問わず多数の人々に見守られながら、仲良く絶頂に達した。 まりさがありすに一方的に陵辱されているだけのようにも見えるが、気にするほどのことでもないだろう。 余談だが、ちゃんと不妊治療は施されているらしい。 「ゆふぅ・・・まりぢゃあああああ!もっどずっぎりぢようねええええええ!!」 「いやだああああああ!まりぢゃぢんぢゃうううううう!ぢにだぐないいいいい!!」 「まりぢゃあああああ!がわいいよおおおおおおおお!!」 媚薬の効果は絶大で、ついさっき絶頂に達したばかりであるにもかかわらず、すぐに第2ラウンドが始まる。 しかし、同じものを何度も見る必要は無いと判断したあなたは2匹から視線を外し、次の展示へと向かっていった。 『しーしー』 「ゆっくりにとって水分の過剰摂取は命に関わる問題で、彼女らはその危険を回避するために放尿します」 「こちらの展示は自身の命と言っても過言ではない餡子を守るために放尿をしているゆっくりの姿です」 今度のケースは40cm四方程度で、さっきのものよりずいぶんと小さいが、中にいるゆっくりはれいむ種が1匹だけ。 口の下の、下あごにあたる部分に普段は見られない小さな穴が開いていて、そこから意外に勢い良く餡子の混じった水を放出している。 頬がほんのりと紅潮しており、その表情はまさに恍惚の笑みと呼ばれる代物だった。 「ゆふぅ~ん・・・しーしーきもちいいよぉ~♪」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「でも、そろそろ止まって欲しいよ!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ちーちーさん、ゆっくりしないでとまってね!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ゆううううううう!どうしてとまってくれないの!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「おねがいだよおおお!ぢーぢーざんどばっでえええええ!?」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ごれじゃゆっぐぢでぎないよ!!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ いつの間にやら恍惚の笑みは尿が止まらないことへの不快感や、他のことが出来ない退屈さに負けて泣き顔に変わっていた。 もっとも、足にあたる部分を固定されているので尿が止まったところで動けないのだが、当のれいむはそのことをすっかり忘れているらしい。 あなたはれいむに取り付けられた管の先に【八意謹製利尿剤入りオレンジジュース】と書かれた袋があるのを確認すると次のブースへと向かった。 『ぺにぺに』 「こちらに展示されているゆっくりれいむの下あご付近にご注目ください。小さな突起が見えるはずです」 「この突起はぺにぺにと呼ばれる器官で、哺乳類型の出産をするための器官がこのような形状を取って露出したものだと言われています」 あなたの視線の先には先ほどの40cm四方のものと同じサイズのケースが3つ並んでいる。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、台に固定されたまりさのぺにぺにがそこから露出し、誰でも自由に触れるようになっていた。 まりさは目を血走らせながら、「まりぢゃをずっぎりさせでねえええええええ!!」とまるで発情モードのありすのようなことを口走っている。 二つ目のケースにはギンギンに怒張したぺにぺにを見せびらかすかのように掲げたゆっくりありすが収められていた。 彼女はまりさ以上に目を血走らせて、気が狂ったかのような表情を浮かべて「ずっぎりぢだいいいいいい!!?」と叫び続けている。 三つ目のケースにはれいむが収められていて、彼女のぺにぺには針金を通して固定され、一部が切り開かれていて中身の餡子の様子が伺えた。 こちらも目を血走らせながら「でいぶのべにべにがあああああああああ!?」と切り開かれた自分のそれを凝視しつつ喚き散らしている。 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 同じような言葉を延々と繰り返す3匹の体を良く見てみるとまたしても栄養補給用と思しき管がついている。 そして、その先に【八意謹製精力剤入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっているのを確認したあなたはさっさと次の展示に向かった。 『まむまむ』 「こちらは先ほどの展示物であるぺにぺにと対になるものと言える器官で、後で紹介する産道とは似て非なるもの」 「産道の場合、胎児に餡子を食べられないようになのか内側に薄い皮を形成しますが、まむまむは餡子が露出しています」 ここもさっきの展示と同じように3つのケースに3匹のゆっくりが収められている。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、下あごに開いた穴をそこに密着させた状態でゆっくりぱちゅりーが固定されていた。 酷くおびえた様子で通り過ぎる人々を見つめる彼女は客の子どもが人差し指をねじ込んで中身をかき回した瞬間に気が狂ったかのような悲鳴を上げる。 二つ目のケースはしっかり密閉され、そこには針金でまむまむを少し開いた格好で固定されているゆっくりちぇんが展示されていた。 尻尾までがっちりと固定されて身じろき一つ出来ない格好で陰部を晒し、客にその地帯を見られることを恥じらって「わからないよー」と鳴いている。 三つ目のケースではまむまむ付近の皮を切り取られ、そこにガラスをはめ込まれたゆっくりみょんが中身をさらけ出していた。 まむまむをおっぴろげて顔をほんのり朱に染めながら「ぢ、ぢんぽーっ!?」と泣き叫ぶ光景はシュールなことこの上ない。 「ゆびぃ!ゆぎぃ!やべでええ!ばぢゅりーごわれぢゃううううう!!」 「やめてね!みないでね!どうしてみるのー!わからないよー!」 「ぢんぼーっ!ちんぽっ!ちーんぽっ!?」 羞恥心や苦痛と必死に戦っている3匹の体をじっくり観察するとやっぱり管が伸びている。 そして、その先には予想通り【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 何故かわからないがそれを確認すると少し嬉しくなったあなたは鼻歌を口ずさみながら次の展示へ向かっていった。 『あにゃる』 「あにゃるは比較的保有するものの数の少ない器官で、その用途は人間のそれとは比較にならないほど多岐にわたる」 「人間や他の動物の場合、排泄のみですが、ゆっくりの場合はあにゃるで受餡することも可能だと言われています」 目の前には40cm四方のケースが2つ設置されており、その中にいるゆっくりはどちらもゆっくりまりさだった。 一方のまりさはひりだすものが何もないのではないかと思えるほどにやせ衰え、出すもののないにも関わらず強引にあにゃる広げられて苦しんでいる。 もう一方のまりさはこれ以上食べると破裂するのではないかと言うほどに食べ物をねじ込まれ、絶え間なく排泄することを余儀なくされてる。 どちらも上記を逸した経験と苦痛のあまりに白目を剥いて「たしゅけて・・・たしゅけてよぉ・・・」とうわごとのように呟いている。 「おなかすいたよぉ・・・これじゃゆっくりできないよ・・・」 「ゆぐぇええええ・・・もうだべれないよ!やべでね!やべ・・・ゆぐっ!?」 満腹と空腹。それぞれに真逆の苦痛を訴えながら通路にあにゃるを向ける2匹の姿はすこぶる異様なものだった。 案の定、2匹にも管がつながれていたが、どちらのものも他のゆっくり達についていたものよりも細い。 そして、その細い管の先には【八意謹製○○なお薬入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっている。 なんだかその袋の存在意義がわからなくなってきたあなたは首をかしげながらも次の展示へと歩いていった。 『ぺにまむ交尾』 「ぺにまむとは頬ずりによっての繁殖だと仲間同士でのスキンシップが図りにくい問う問題を解消するために出来た器官だと言われています」 「また、家族の役割を決定する役割もあり、自然と活動的なほうがタチになるそうです。これもゆっくりがよりゆっくりするための知恵なんですね」 そこにはさきほど頬ずり型交尾を紹介するときに使用されていた70cm×40cmくらいの2匹用のケースが3つ並んでいた。 一つ目にはゆっくりありすとゆっくりまりさが向かい合うように放り込まれ、よく見てみればぺにまむはきっちりドッキングしている。 2匹が入ると殆ど余裕のない狭いケースの中でも一心不乱に体をゆするありすはどこかご満悦といった感じの表情を浮かべて、 「まりぢゃあああ、ぎもぢいいいよおおおおお!!」とか「まいぢゃのまむまむとかいはよおおおおお!!」などとぴロートークを繰り広げている。 が、一方のまりさはこの世の終わりとでも言いたげな絶望の色のにじんだ表情で、ありすに「止めて」と必死に懇願している。 もっとも、そういわれて自重する相手ではないので、時々客の中から優しそうな人を見つけては「おにーざああん、まりぢゃをだすげでええええ!?」と叫んでいた。 二つ目のケースには1匹のゆっくりれいむと、プラスチック製の透明なゆっくりありすの形をしたおもちゃが置かれていた。 そのおもちゃを目を凝らして見てみると、ぺにぺにが勃起した状態になっており、それがきっちりとれいむのまむまむに挿入されている。 どうやらこのケースは交尾中のまむまむ内の様子をじっくりと観察するためのものらしい。気持ち悪いことを考える輩がいるものだ。 ケースの中のれいむは大勢に見られる羞恥心に頬を染めつつ「もうやべでえええ!?」と懇願するも、何らかの仕掛けによって自動的に動くそのおもちゃの動きは止まらない。 そうこうしているうちにもれいむは絶頂に達し「んほおおおおお!すっきりー!」と涙ながらにすっきり宣言。しかし、その最中にもおもちゃの動きは一切止まらない。 ある意味ありす以上の容赦ない攻めにれいむはまむまむの周囲の皮をぼろぼろにしながらも「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」とにごった嬌声を上げ続けていた。 そして三つ目のケースの中では一匹のゆっくりまりさが透明のゆっくりれいむのおもちゃにぺにぺにをねじ込んで一心不乱に体をゆすっている。 どうやらこちらは交尾中のぺにぺにの動きを観察するためのものらしく、既に何度か絶頂に達した際に出したと思しき餡子がおもちゃの中に溜まっていた。 「もうずっぎりぢだぐないいいい!ぢだぐないのにいいいいい!?」 そう言って泣き叫ぶまりさの体には振動を与えて強制的に発情させるための器具が取り付けられている。 その振動によって、何度すっきりしても発情が終らず、相当な量の餡子をおもちゃの中に射餡する羽目になったのだろう。 3つのケージの中に生きたゆっくりが4匹。見てみればやはり4匹の体にも管が取り付けられており、その先には袋がある。 そして、その袋には【八意謹製精力剤と媚薬入りオレンジジュース】と妙に可愛らしい字で書かれていた。 八意って誰だよ、と今更ながらに思いつつもあなたは更に奥の展示へと進んでいった。 『にんっしん』 「にんっしんとはゆっくりが妊娠することで、特に哺乳類型の胎生の出産を行う過程で胎内に子を宿した状態のことを指します」 「この状態のゆっくりは子どもの分以上に体が大きくなるので比較的丈夫な反面、非常に動きが鈍く狩りを行えないためつがいに依存します」 さっきまでの小ぢんまりとした展示からうって変わって、そこに設置された3つのガラス張りの部屋はゆっくりには十分すぎるほど大きかった。 そしてその部屋にいるゆっくり達は皆揃ってにんっしん中のゆっくりなのだが、与えられた条件が微妙に違っているらしい。 一つ目の部屋のゆっくりまりさはただひたすら孤独の中で出産の日を、新しい家族が出来ることで孤独から開放される日を心待ちにしている。 「ゆゆっ・・・ごはんだよ・・・。ゆっくりたべるよ・・・むーしゃむーしゃ、しあわせー・・・」 その眼差しには生気が感じられず、与えられた餌もただ機械的に咀嚼しているだけ。じっとしているにもかかわらずとてもゆっくりしているようには見えなかった。 「まりさのあかちゃん・・・ゆっくりしないでうまれてねぇ・・・」 二つ目の部屋にいるゆっくりれいむはさっきの部屋のまりさのつがいらしいが、こちらもしっかりとにんっしんしている。 こっちの部屋はさっきの部屋を仕切るガラスはマジックミラーで、どうやられいむのほうからは隣の部屋とまりさが見えているらしい。 先に述べたようににんっしん中のゆっくりはパートナーに依存する。だから、このれいむは自分に見向きもしないまりさをじっと見つめながら泣いてばかりいた。 「まりさ、どうしてれいむにごはんをもってきてくれないの!?れいむおこるよ、ぷんぷん!!」 「ぷんぷん!・・・・・・・・・どほぢでむぢずるのおおおおお!?」 向こう側にいるまりさは孤独と言うおまけつきでもしかしたら自分以上の苦しみを味わっているかも知れないというのにそんなことを口走っていた。 少し見ればまりさもにんっしんしていることが伺えるのだが、依存意識が強すぎて相手の状態を伺っていられるほどの余裕もないようだ。 「これじゃれいむのあかちゃんがゆっくりできないよ!」 そして三つ目の部屋にはれいむとまりさの2匹のゆっくりがいた。にんっしんしているのはれいむのほうで、いまやまりさの倍近い大きさにまで達している。 しかし、まりさは自分よりも格段に大きいれいむを気遣い、非常に大事にしている。 やれ「どこかいたいところはない?」だの「おなかすいてない?」などと何かにつけてれいむの体調を心配していた。 なんともゆっくりした光景である。 「ゆゆっ!まりさ、ありがとう!れいむがんばってゆっくりしたあかちゃんをうむよ!」 「ゆゆっ!れいむ、ゆっくりがんばってゆっくりしたあかちゃんをゆっくりうんでね!」 四者四様の赤ちゃんへの願望。しかし、その部屋の下のプレートには可愛らしい文字でこんな一文が・・・ 【赤ちゃんの出産日 永久に未定。既に赤ちゃんは摘出し、代わりに大きなスーパーボールを入れて接着剤で固定しています】 ・・・・・・まあ、夢さえあれば生きていけるだろう・・・そんなことを考えながらあなたは次の展示へと急いだ。 『蔦』 「蔦による出産は一度に産める子どもの数が多く、またあまり成熟していない個体でも行えることが大きな特徴といえるでしょう」 「野生では比較的よく見られる出産ですが、飼育する場合は一度に数が産まれることや、赤ちゃんが脆すぎることからあまり歓迎されません」 にんっしんの部屋と違って、展示用の部屋は一つだけ。しかも、そのたったひとつの部屋に仰向けに寝かされた蔦の生えたゆっくりがずらりと並んでいた。 よーくその部屋を観察してみると無数の小さな小部屋に仕切られていて、それが母体から産まれた赤ちゃんを効率よく回収するための加工所方式であることが伺える。 「「「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」」」 「ゆーっ!れいむのあかちゃん、ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「ありぇ、しゅるしゅるしゅべりゅよ?」」」」」」」 「ゆゆっ!あかちゃんへんじしてね!?」 「「「「「「「ゆーっ!おきゃーしゃーん、たしゅけちぇーーーー!?」」」」」」」 「れいむのあかちゃんんどこおおおおおおおおおおお!?」 どうやら、ここでは蔦型の展示と同時に赤ゆっくりの回収を並行して行っているらしい。 そのせいか、さっきのように仰向けに寝かされた親が我が子と一切顔を会わせることなく今生の別れとなることも多々あるようだ。 部屋に敷き詰められたゆっくりの数はゆうに100を超えている。それだけにほんの数分見ているだけで確実に赤ちゃんと親の別れを見ることが出来る。 「ゆゆっ!だれか、れいむをゆっくりたすけてね!」 床に敷き詰められたゆっくり達を眺めていると突然上のほうから声が聞こえてきた。 その方向を見てみると、そこには数匹のゆっくりが頭に生えた菊を物干し竿に括りつけられた格好でぶら下がっていた。 更にそのゆっくり達の足には錘がぶら下がっており、どの程度の重さまで耐えられるのかが詳細に記述されている。 ・・・こんなこと調べてどうするんだ? そんな疑問を抱きながらもあなたは助けを求めるゆっくりの言葉を聞き流して次の展示へと向かっていった。 『産道』 「ぺにまむの展示でも詳しく記載していますが、産道には受餡用の穴をのぞいてうっすらと皮が形成されて、餡子を守っています」 「これによって全身の皮を動かすことの出来るゆっくりは出産時に子どもを押し出せるようになり、その他様々な点で安全に出産の日を迎えられるようになります」 70cm四方くらいの大きさの透明なケースの中にいるのは何の変哲もない1匹のゆっくりれいむだった。 ただし、彼女の産道にはプラスチック製のチューブがねじ込まれており、それによって子どもを産んだ後であるにもかかわらず産道が開いたままになっている。 産道を強引にこじ開けられている彼女は化け物じみたという言葉が似合いそうなほど必死の形相を浮かべて何か叫んでいる。 「ゆびぃ・・・・ぢぬうぅぅぅう・・・ぢんぢゃううううううう!」 「でいぶのぽんぽんがぢぎれぢゃうよおおおおおお!?」 「どほぢでごんなごどずるのおお・・・!」 しかし、誰一人としてその叫びに応じることなくただ淡々と彼女の開きっぱなしの産道を眺めている。 その視線を感じるたびにれいむは痛みを感じながらも羞恥に頬を染めて「みないでええええ!」と叫んでいた。 「みでないででいぶをだずげでよおおおおおお・・・!?」 「おにいいざああああん、だずげでえええええ・・・」 やはり、何度叫んでも、泣いても誰も助けてはくれない。 勿論、あなたもその中の一人。泣き叫ぶれいむを完全に無視して更に奥へと進んでいくと、可愛らしい文字で書かれたプレートを発見する。 そこには【ここから先は謎の天才薬師八意永琳の研究館】と書かれていた。 先ほどからやたらとその名前を見かけていたあなたは、興味の赴くままにその先と歩いていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 八意先生の研究館は118氏にでも丸投げと言うことで・・・ 文章中に「あなたは~」なんてのが出てくるのは今世界樹やってるからです。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/subaryu0922/pages/9.html
動画(youtube) @wikiのwikiモードでは #video(動画のURL) と入力することで、動画を貼り付けることが出来ます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_209_ja.html また動画のURLはYoutubeのURLをご利用ください。 =>http //www.youtube.com/ たとえば、#video(http //youtube.com/watch?v=kTV1CcS53JQ)と入力すると以下のように表示されます。
https://w.atwiki.jp/subaryu0922/
このページは現在停止中です。
https://w.atwiki.jp/starraceclub/pages/44.html
騎手と馬の呼吸の調和状態のこと。人馬の呼吸がうまく合致しているときには、「ピタリと折り合う」などという。 またこれに対して呼吸が合わず、ちぐはぐな状態は「かかる」という。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2012.html
ここはゆっくりの全てがわかる(かもしれない)ゆっくり博物館。 博物館とは言うもののゆっくりの飼育や新薬実験なども行われており、非常に多様な側面からゆっくりについての研究を行っている。 博物館としての側面は研究資金集めの一環であり、あくまでその中の一部に過ぎない。 「皆さん、ここから先はゆっくりの生殖に関するコーナーとなります。そういった光景を不快に思われる方は入場をお控えください」 ※ぺにまむ設定やゆっくり同士の交尾があります 「それでは・・・ゆっくりしていってね!」 『無性器型の交尾』 「このコーナーに展示されているのは交尾の際にぺにぺに・まむまむといった性器を用いないゆっくりの交尾」 「交尾を展示するというのは訳の判らない表現ですが、百聞は一見にしかず。目の前の70cm×40cmの箱をご覧下さい」 促されるがままに透明なケースを見たあなたの視界に飛び込んできたのは2匹の成体ゆっくり。 互いに顔を真っ赤にして頬を擦りつけながら、息を荒くしている。どうやらこれが無性器型の交尾らしい。 一方はゆっくりまりさで、もう一方はゆっくりありすというわりとオーソドックスな組み合わせのカップルだ。 良く見てみると2匹の体には振動を与え興奮させるための器具と栄養補給用のチューブが取り付けられている。 そして、その先には【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 「まりざぁ、いぐよぉぉぉおおお!いっぢゃうよおおおおお!!」 「やめでええええええ!まりぢゃいっぎだぐないいいいいいい!!」 「づんででなまりざもがわいいいよおおおおおおお!!」 「「んほおおおおおおおおお!すっきりー!!」」 顔を真っ赤にして血走った目を見開き、涎をぼたぼたと零しながらまりさの耳まで犯すありす。 一方のまりさは顔は真っ青、泣きはらして目は真っ赤。それでも涙を零しながら「だれがだすげでええ!」と叫んでいる。 そんな2匹は博物館を訪れた老若男女問わず多数の人々に見守られながら、仲良く絶頂に達した。 まりさがありすに一方的に陵辱されているだけのようにも見えるが、気にするほどのことでもないだろう。 余談だが、ちゃんと不妊治療は施されているらしい。 「ゆふぅ・・・まりぢゃあああああ!もっどずっぎりぢようねええええええ!!」 「いやだああああああ!まりぢゃぢんぢゃうううううう!ぢにだぐないいいいい!!」 「まりぢゃあああああ!がわいいよおおおおおおおお!!」 媚薬の効果は絶大で、ついさっき絶頂に達したばかりであるにもかかわらず、すぐに第2ラウンドが始まる。 しかし、同じものを何度も見る必要は無いと判断したあなたは2匹から視線を外し、次の展示へと向かっていった。 『しーしー』 「ゆっくりにとって水分の過剰摂取は命に関わる問題で、彼女らはその危険を回避するために放尿します」 「こちらの展示は自身の命と言っても過言ではない餡子を守るために放尿をしているゆっくりの姿です」 今度のケースは40cm四方程度で、さっきのものよりずいぶんと小さいが、中にいるゆっくりはれいむ種が1匹だけ。 口の下の、下あごにあたる部分に普段は見られない小さな穴が開いていて、そこから意外に勢い良く餡子の混じった水を放出している。 頬がほんのりと紅潮しており、その表情はまさに恍惚の笑みと呼ばれる代物だった。 「ゆふぅ~ん・・・しーしーきもちいいよぉ~♪」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「でも、そろそろ止まって欲しいよ!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ちーちーさん、ゆっくりしないでとまってね!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ゆううううううう!どうしてとまってくれないの!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「おねがいだよおおお!ぢーぢーざんどばっでえええええ!?」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ごれじゃゆっぐぢでぎないよ!!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ いつの間にやら恍惚の笑みは尿が止まらないことへの不快感や、他のことが出来ない退屈さに負けて泣き顔に変わっていた。 もっとも、足にあたる部分を固定されているので尿が止まったところで動けないのだが、当のれいむはそのことをすっかり忘れているらしい。 あなたはれいむに取り付けられた管の先に【八意謹製利尿剤入りオレンジジュース】と書かれた袋があるのを確認すると次のブースへと向かった。 『ぺにぺに』 「こちらに展示されているゆっくりれいむの下あご付近にご注目ください。小さな突起が見えるはずです」 「この突起はぺにぺにと呼ばれる器官で、哺乳類型の出産をするための器官がこのような形状を取って露出したものだと言われています」 あなたの視線の先には先ほどの40cm四方のものと同じサイズのケースが3つ並んでいる。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、台に固定されたまりさのぺにぺにがそこから露出し、誰でも自由に触れるようになっていた。 まりさは目を血走らせながら、「まりぢゃをずっぎりさせでねえええええええ!!」とまるで発情モードのありすのようなことを口走っている。 二つ目のケースにはギンギンに怒張したぺにぺにを見せびらかすかのように掲げたゆっくりありすが収められていた。 彼女はまりさ以上に目を血走らせて、気が狂ったかのような表情を浮かべて「ずっぎりぢだいいいいいい!!?」と叫び続けている。 三つ目のケースにはれいむが収められていて、彼女のぺにぺには針金を通して固定され、一部が切り開かれていて中身の餡子の様子が伺えた。 こちらも目を血走らせながら「でいぶのべにべにがあああああああああ!?」と切り開かれた自分のそれを凝視しつつ喚き散らしている。 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 同じような言葉を延々と繰り返す3匹の体を良く見てみるとまたしても栄養補給用と思しき管がついている。 そして、その先に【八意謹製精力剤入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっているのを確認したあなたはさっさと次の展示に向かった。 『まむまむ』 「こちらは先ほどの展示物であるぺにぺにと対になるものと言える器官で、後で紹介する産道とは似て非なるもの」 「産道の場合、胎児に餡子を食べられないようになのか内側に薄い皮を形成しますが、まむまむは餡子が露出しています」 ここもさっきの展示と同じように3つのケースに3匹のゆっくりが収められている。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、下あごに開いた穴をそこに密着させた状態でゆっくりぱちゅりーが固定されていた。 酷くおびえた様子で通り過ぎる人々を見つめる彼女は客の子どもが人差し指をねじ込んで中身をかき回した瞬間に気が狂ったかのような悲鳴を上げる。 二つ目のケースはしっかり密閉され、そこには針金でまむまむを少し開いた格好で固定されているゆっくりちぇんが展示されていた。 尻尾までがっちりと固定されて身じろき一つ出来ない格好で陰部を晒し、客にその地帯を見られることを恥じらって「わからないよー」と鳴いている。 三つ目のケースではまむまむ付近の皮を切り取られ、そこにガラスをはめ込まれたゆっくりみょんが中身をさらけ出していた。 まむまむをおっぴろげて顔をほんのり朱に染めながら「ぢ、ぢんぽーっ!?」と泣き叫ぶ光景はシュールなことこの上ない。 「ゆびぃ!ゆぎぃ!やべでええ!ばぢゅりーごわれぢゃううううう!!」 「やめてね!みないでね!どうしてみるのー!わからないよー!」 「ぢんぼーっ!ちんぽっ!ちーんぽっ!?」 羞恥心や苦痛と必死に戦っている3匹の体をじっくり観察するとやっぱり管が伸びている。 そして、その先には予想通り【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 何故かわからないがそれを確認すると少し嬉しくなったあなたは鼻歌を口ずさみながら次の展示へ向かっていった。 『あにゃる』 「あにゃるは比較的保有するものの数の少ない器官で、その用途は人間のそれとは比較にならないほど多岐にわたる」 「人間や他の動物の場合、排泄のみですが、ゆっくりの場合はあにゃるで受餡することも可能だと言われています」 目の前には40cm四方のケースが2つ設置されており、その中にいるゆっくりはどちらもゆっくりまりさだった。 一方のまりさはひりだすものが何もないのではないかと思えるほどにやせ衰え、出すもののないにも関わらず強引にあにゃる広げられて苦しんでいる。 もう一方のまりさはこれ以上食べると破裂するのではないかと言うほどに食べ物をねじ込まれ、絶え間なく排泄することを余儀なくされてる。 どちらも上記を逸した経験と苦痛のあまりに白目を剥いて「たしゅけて・・・たしゅけてよぉ・・・」とうわごとのように呟いている。 「おなかすいたよぉ・・・これじゃゆっくりできないよ・・・」 「ゆぐぇええええ・・・もうだべれないよ!やべでね!やべ・・・ゆぐっ!?」 満腹と空腹。それぞれに真逆の苦痛を訴えながら通路にあにゃるを向ける2匹の姿はすこぶる異様なものだった。 案の定、2匹にも管がつながれていたが、どちらのものも他のゆっくり達についていたものよりも細い。 そして、その細い管の先には【八意謹製○○なお薬入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっている。 なんだかその袋の存在意義がわからなくなってきたあなたは首をかしげながらも次の展示へと歩いていった。 『ぺにまむ交尾』 「ぺにまむとは頬ずりによっての繁殖だと仲間同士でのスキンシップが図りにくい問う問題を解消するために出来た器官だと言われています」 「また、家族の役割を決定する役割もあり、自然と活動的なほうがタチになるそうです。これもゆっくりがよりゆっくりするための知恵なんですね」 そこにはさきほど頬ずり型交尾を紹介するときに使用されていた70cm×40cmくらいの2匹用のケースが3つ並んでいた。 一つ目にはゆっくりありすとゆっくりまりさが向かい合うように放り込まれ、よく見てみればぺにまむはきっちりドッキングしている。 2匹が入ると殆ど余裕のない狭いケースの中でも一心不乱に体をゆするありすはどこかご満悦といった感じの表情を浮かべて、 「まりぢゃあああ、ぎもぢいいいよおおおおお!!」とか「まいぢゃのまむまむとかいはよおおおおお!!」などとぴロートークを繰り広げている。 が、一方のまりさはこの世の終わりとでも言いたげな絶望の色のにじんだ表情で、ありすに「止めて」と必死に懇願している。 もっとも、そういわれて自重する相手ではないので、時々客の中から優しそうな人を見つけては「おにーざああん、まりぢゃをだすげでええええ!?」と叫んでいた。 二つ目のケースには1匹のゆっくりれいむと、プラスチック製の透明なゆっくりありすの形をしたおもちゃが置かれていた。 そのおもちゃを目を凝らして見てみると、ぺにぺにが勃起した状態になっており、それがきっちりとれいむのまむまむに挿入されている。 どうやらこのケースは交尾中のまむまむ内の様子をじっくりと観察するためのものらしい。気持ち悪いことを考える輩がいるものだ。 ケースの中のれいむは大勢に見られる羞恥心に頬を染めつつ「もうやべでえええ!?」と懇願するも、何らかの仕掛けによって自動的に動くそのおもちゃの動きは止まらない。 そうこうしているうちにもれいむは絶頂に達し「んほおおおおお!すっきりー!」と涙ながらにすっきり宣言。しかし、その最中にもおもちゃの動きは一切止まらない。 ある意味ありす以上の容赦ない攻めにれいむはまむまむの周囲の皮をぼろぼろにしながらも「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」とにごった嬌声を上げ続けていた。 そして三つ目のケースの中では一匹のゆっくりまりさが透明のゆっくりれいむのおもちゃにぺにぺにをねじ込んで一心不乱に体をゆすっている。 どうやらこちらは交尾中のぺにぺにの動きを観察するためのものらしく、既に何度か絶頂に達した際に出したと思しき餡子がおもちゃの中に溜まっていた。 「もうずっぎりぢだぐないいいい!ぢだぐないのにいいいいい!?」 そう言って泣き叫ぶまりさの体には振動を与えて強制的に発情させるための器具が取り付けられている。 その振動によって、何度すっきりしても発情が終らず、相当な量の餡子をおもちゃの中に射餡する羽目になったのだろう。 3つのケージの中に生きたゆっくりが4匹。見てみればやはり4匹の体にも管が取り付けられており、その先には袋がある。 そして、その袋には【八意謹製精力剤と媚薬入りオレンジジュース】と妙に可愛らしい字で書かれていた。 八意って誰だよ、と今更ながらに思いつつもあなたは更に奥の展示へと進んでいった。 『にんっしん』 「にんっしんとはゆっくりが妊娠することで、特に哺乳類型の胎生の出産を行う過程で胎内に子を宿した状態のことを指します」 「この状態のゆっくりは子どもの分以上に体が大きくなるので比較的丈夫な反面、非常に動きが鈍く狩りを行えないためつがいに依存します」 さっきまでの小ぢんまりとした展示からうって変わって、そこに設置された3つのガラス張りの部屋はゆっくりには十分すぎるほど大きかった。 そしてその部屋にいるゆっくり達は皆揃ってにんっしん中のゆっくりなのだが、与えられた条件が微妙に違っているらしい。 一つ目の部屋のゆっくりまりさはただひたすら孤独の中で出産の日を、新しい家族が出来ることで孤独から開放される日を心待ちにしている。 「ゆゆっ・・・ごはんだよ・・・。ゆっくりたべるよ・・・むーしゃむーしゃ、しあわせー・・・」 その眼差しには生気が感じられず、与えられた餌もただ機械的に咀嚼しているだけ。じっとしているにもかかわらずとてもゆっくりしているようには見えなかった。 「まりさのあかちゃん・・・ゆっくりしないでうまれてねぇ・・・」 二つ目の部屋にいるゆっくりれいむはさっきの部屋のまりさのつがいらしいが、こちらもしっかりとにんっしんしている。 こっちの部屋はさっきの部屋を仕切るガラスはマジックミラーで、どうやられいむのほうからは隣の部屋とまりさが見えているらしい。 先に述べたようににんっしん中のゆっくりはパートナーに依存する。だから、このれいむは自分に見向きもしないまりさをじっと見つめながら泣いてばかりいた。 「まりさ、どうしてれいむにごはんをもってきてくれないの!?れいむおこるよ、ぷんぷん!!」 「ぷんぷん!・・・・・・・・・どほぢでむぢずるのおおおおお!?」 向こう側にいるまりさは孤独と言うおまけつきでもしかしたら自分以上の苦しみを味わっているかも知れないというのにそんなことを口走っていた。 少し見ればまりさもにんっしんしていることが伺えるのだが、依存意識が強すぎて相手の状態を伺っていられるほどの余裕もないようだ。 「これじゃれいむのあかちゃんがゆっくりできないよ!」 そして三つ目の部屋にはれいむとまりさの2匹のゆっくりがいた。にんっしんしているのはれいむのほうで、いまやまりさの倍近い大きさにまで達している。 しかし、まりさは自分よりも格段に大きいれいむを気遣い、非常に大事にしている。 やれ「どこかいたいところはない?」だの「おなかすいてない?」などと何かにつけてれいむの体調を心配していた。 なんともゆっくりした光景である。 「ゆゆっ!まりさ、ありがとう!れいむがんばってゆっくりしたあかちゃんをうむよ!」 「ゆゆっ!れいむ、ゆっくりがんばってゆっくりしたあかちゃんをゆっくりうんでね!」 四者四様の赤ちゃんへの願望。しかし、その部屋の下のプレートには可愛らしい文字でこんな一文が・・・ 【赤ちゃんの出産日 永久に未定。既に赤ちゃんは摘出し、代わりに大きなスーパーボールを入れて接着剤で固定しています】 ・・・・・・まあ、夢さえあれば生きていけるだろう・・・そんなことを考えながらあなたは次の展示へと急いだ。 『蔦』 「蔦による出産は一度に産める子どもの数が多く、またあまり成熟していない個体でも行えることが大きな特徴といえるでしょう」 「野生では比較的よく見られる出産ですが、飼育する場合は一度に数が産まれることや、赤ちゃんが脆すぎることからあまり歓迎されません」 にんっしんの部屋と違って、展示用の部屋は一つだけ。しかも、そのたったひとつの部屋に仰向けに寝かされた蔦の生えたゆっくりがずらりと並んでいた。 よーくその部屋を観察してみると無数の小さな小部屋に仕切られていて、それが母体から産まれた赤ちゃんを効率よく回収するための加工所方式であることが伺える。 「「「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」」」 「ゆーっ!れいむのあかちゃん、ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「ありぇ、しゅるしゅるしゅべりゅよ?」」」」」」」 「ゆゆっ!あかちゃんへんじしてね!?」 「「「「「「「ゆーっ!おきゃーしゃーん、たしゅけちぇーーーー!?」」」」」」」 「れいむのあかちゃんんどこおおおおおおおおおおお!?」 どうやら、ここでは蔦型の展示と同時に赤ゆっくりの回収を並行して行っているらしい。 そのせいか、さっきのように仰向けに寝かされた親が我が子と一切顔を会わせることなく今生の別れとなることも多々あるようだ。 部屋に敷き詰められたゆっくりの数はゆうに100を超えている。それだけにほんの数分見ているだけで確実に赤ちゃんと親の別れを見ることが出来る。 「ゆゆっ!だれか、れいむをゆっくりたすけてね!」 床に敷き詰められたゆっくり達を眺めていると突然上のほうから声が聞こえてきた。 その方向を見てみると、そこには数匹のゆっくりが頭に生えた菊を物干し竿に括りつけられた格好でぶら下がっていた。 更にそのゆっくり達の足には錘がぶら下がっており、どの程度の重さまで耐えられるのかが詳細に記述されている。 ・・・こんなこと調べてどうするんだ? そんな疑問を抱きながらもあなたは助けを求めるゆっくりの言葉を聞き流して次の展示へと向かっていった。 『産道』 「ぺにまむの展示でも詳しく記載していますが、産道には受餡用の穴をのぞいてうっすらと皮が形成されて、餡子を守っています」 「これによって全身の皮を動かすことの出来るゆっくりは出産時に子どもを押し出せるようになり、その他様々な点で安全に出産の日を迎えられるようになります」 70cm四方くらいの大きさの透明なケースの中にいるのは何の変哲もない1匹のゆっくりれいむだった。 ただし、彼女の産道にはプラスチック製のチューブがねじ込まれており、それによって子どもを産んだ後であるにもかかわらず産道が開いたままになっている。 産道を強引にこじ開けられている彼女は化け物じみたという言葉が似合いそうなほど必死の形相を浮かべて何か叫んでいる。 「ゆびぃ・・・・ぢぬうぅぅぅう・・・ぢんぢゃううううううう!」 「でいぶのぽんぽんがぢぎれぢゃうよおおおおおお!?」 「どほぢでごんなごどずるのおお・・・!」 しかし、誰一人としてその叫びに応じることなくただ淡々と彼女の開きっぱなしの産道を眺めている。 その視線を感じるたびにれいむは痛みを感じながらも羞恥に頬を染めて「みないでええええ!」と叫んでいた。 「みでないででいぶをだずげでよおおおおおお・・・!?」 「おにいいざああああん、だずげでえええええ・・・」 やはり、何度叫んでも、泣いても誰も助けてはくれない。 勿論、あなたもその中の一人。泣き叫ぶれいむを完全に無視して更に奥へと進んでいくと、可愛らしい文字で書かれたプレートを発見する。 そこには【ここから先は謎の天才薬師八意永琳の研究館】と書かれていた。 先ほどからやたらとその名前を見かけていたあなたは、興味の赴くままにその先と歩いていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 八意先生の研究館は118氏にでも丸投げと言うことで・・・ 文章中に「あなたは~」なんてのが出てくるのは今世界樹やってるからです。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1043.html
ここはゆっくりの全てがわかる(かもしれない)ゆっくり博物館。 博物館とは言うもののゆっくりの飼育や新薬実験なども行われており、非常に多様な側面からゆっくりについての研究を行っている。 博物館としての側面は研究資金集めの一環であり、あくまでその中の一部に過ぎない。 「皆さん、ここから先はゆっくりの生殖に関するコーナーとなります。そういった光景を不快に思われる方は入場をお控えください」 ※ぺにまむ設定やゆっくり同士の交尾があります 「それでは・・・ゆっくりしていってね!」 『無性器型の交尾』 「このコーナーに展示されているのは交尾の際にぺにぺに・まむまむといった性器を用いないゆっくりの交尾」 「交尾を展示するというのは訳の判らない表現ですが、百聞は一見にしかず。目の前の70cm×40cmの箱をご覧下さい」 促されるがままに透明なケースを見たあなたの視界に飛び込んできたのは2匹の成体ゆっくり。 互いに顔を真っ赤にして頬を擦りつけながら、息を荒くしている。どうやらこれが無性器型の交尾らしい。 一方はゆっくりまりさで、もう一方はゆっくりありすというわりとオーソドックスな組み合わせのカップルだ。 良く見てみると2匹の体には振動を与え興奮させるための器具と栄養補給用のチューブが取り付けられている。 そして、その先には【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 「まりざぁ、いぐよぉぉぉおおお!いっぢゃうよおおおおお!!」 「やめでええええええ!まりぢゃいっぎだぐないいいいいいい!!」 「づんででなまりざもがわいいいよおおおおおおお!!」 「「んほおおおおおおおおお!すっきりー!!」」 顔を真っ赤にして血走った目を見開き、涎をぼたぼたと零しながらまりさの耳まで犯すありす。 一方のまりさは顔は真っ青、泣きはらして目は真っ赤。それでも涙を零しながら「だれがだすげでええ!」と叫んでいる。 そんな2匹は博物館を訪れた老若男女問わず多数の人々に見守られながら、仲良く絶頂に達した。 まりさがありすに一方的に陵辱されているだけのようにも見えるが、気にするほどのことでもないだろう。 余談だが、ちゃんと不妊治療は施されているらしい。 「ゆふぅ・・・まりぢゃあああああ!もっどずっぎりぢようねええええええ!!」 「いやだああああああ!まりぢゃぢんぢゃうううううう!ぢにだぐないいいいい!!」 「まりぢゃあああああ!がわいいよおおおおおおおお!!」 媚薬の効果は絶大で、ついさっき絶頂に達したばかりであるにもかかわらず、すぐに第2ラウンドが始まる。 しかし、同じものを何度も見る必要は無いと判断したあなたは2匹から視線を外し、次の展示へと向かっていった。 『しーしー』 「ゆっくりにとって水分の過剰摂取は命に関わる問題で、彼女らはその危険を回避するために放尿します」 「こちらの展示は自身の命と言っても過言ではない餡子を守るために放尿をしているゆっくりの姿です」 今度のケースは40cm四方程度で、さっきのものよりずいぶんと小さいが、中にいるゆっくりはれいむ種が1匹だけ。 口の下の、下あごにあたる部分に普段は見られない小さな穴が開いていて、そこから意外に勢い良く餡子の混じった水を放出している。 頬がほんのりと紅潮しており、その表情はまさに恍惚の笑みと呼ばれる代物だった。 「ゆふぅ~ん・・・しーしーきもちいいよぉ~♪」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「でも、そろそろ止まって欲しいよ!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ちーちーさん、ゆっくりしないでとまってね!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ゆううううううう!どうしてとまってくれないの!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「おねがいだよおおお!ぢーぢーざんどばっでえええええ!?」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ごれじゃゆっぐぢでぎないよ!!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ いつの間にやら恍惚の笑みは尿が止まらないことへの不快感や、他のことが出来ない退屈さに負けて泣き顔に変わっていた。 もっとも、足にあたる部分を固定されているので尿が止まったところで動けないのだが、当のれいむはそのことをすっかり忘れているらしい。 あなたはれいむに取り付けられた管の先に【八意謹製利尿剤入りオレンジジュース】と書かれた袋があるのを確認すると次のブースへと向かった。 『ぺにぺに』 「こちらに展示されているゆっくりれいむの下あご付近にご注目ください。小さな突起が見えるはずです」 「この突起はぺにぺにと呼ばれる器官で、哺乳類型の出産をするための器官がこのような形状を取って露出したものだと言われています」 あなたの視線の先には先ほどの40cm四方のものと同じサイズのケースが3つ並んでいる。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、台に固定されたまりさのぺにぺにがそこから露出し、誰でも自由に触れるようになっていた。 まりさは目を血走らせながら、「まりぢゃをずっぎりさせでねえええええええ!!」とまるで発情モードのありすのようなことを口走っている。 二つ目のケースにはギンギンに怒張したぺにぺにを見せびらかすかのように掲げたゆっくりありすが収められていた。 彼女はまりさ以上に目を血走らせて、気が狂ったかのような表情を浮かべて「ずっぎりぢだいいいいいい!!?」と叫び続けている。 三つ目のケースにはれいむが収められていて、彼女のぺにぺには針金を通して固定され、一部が切り開かれていて中身の餡子の様子が伺えた。 こちらも目を血走らせながら「でいぶのべにべにがあああああああああ!?」と切り開かれた自分のそれを凝視しつつ喚き散らしている。 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 同じような言葉を延々と繰り返す3匹の体を良く見てみるとまたしても栄養補給用と思しき管がついている。 そして、その先に【八意謹製精力剤入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっているのを確認したあなたはさっさと次の展示に向かった。 『まむまむ』 「こちらは先ほどの展示物であるぺにぺにと対になるものと言える器官で、後で紹介する産道とは似て非なるもの」 「産道の場合、胎児に餡子を食べられないようになのか内側に薄い皮を形成しますが、まむまむは餡子が露出しています」 ここもさっきの展示と同じように3つのケースに3匹のゆっくりが収められている。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、下あごに開いた穴をそこに密着させた状態でゆっくりぱちゅりーが固定されていた。 酷くおびえた様子で通り過ぎる人々を見つめる彼女は客の子どもが人差し指をねじ込んで中身をかき回した瞬間に気が狂ったかのような悲鳴を上げる。 二つ目のケースはしっかり密閉され、そこには針金でまむまむを少し開いた格好で固定されているゆっくりちぇんが展示されていた。 尻尾までがっちりと固定されて身じろき一つ出来ない格好で陰部を晒し、客にその地帯を見られることを恥じらって「わからないよー」と鳴いている。 三つ目のケースではまむまむ付近の皮を切り取られ、そこにガラスをはめ込まれたゆっくりみょんが中身をさらけ出していた。 まむまむをおっぴろげて顔をほんのり朱に染めながら「ぢ、ぢんぽーっ!?」と泣き叫ぶ光景はシュールなことこの上ない。 「ゆびぃ!ゆぎぃ!やべでええ!ばぢゅりーごわれぢゃううううう!!」 「やめてね!みないでね!どうしてみるのー!わからないよー!」 「ぢんぼーっ!ちんぽっ!ちーんぽっ!?」 羞恥心や苦痛と必死に戦っている3匹の体をじっくり観察するとやっぱり管が伸びている。 そして、その先には予想通り【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 何故かわからないがそれを確認すると少し嬉しくなったあなたは鼻歌を口ずさみながら次の展示へ向かっていった。 『あにゃる』 「あにゃるは比較的保有するものの数の少ない器官で、その用途は人間のそれとは比較にならないほど多岐にわたる」 「人間や他の動物の場合、排泄のみですが、ゆっくりの場合はあにゃるで受餡することも可能だと言われています」 目の前には40cm四方のケースが2つ設置されており、その中にいるゆっくりはどちらもゆっくりまりさだった。 一方のまりさはひりだすものが何もないのではないかと思えるほどにやせ衰え、出すもののないにも関わらず強引にあにゃる広げられて苦しんでいる。 もう一方のまりさはこれ以上食べると破裂するのではないかと言うほどに食べ物をねじ込まれ、絶え間なく排泄することを余儀なくされてる。 どちらも上記を逸した経験と苦痛のあまりに白目を剥いて「たしゅけて・・・たしゅけてよぉ・・・」とうわごとのように呟いている。 「おなかすいたよぉ・・・これじゃゆっくりできないよ・・・」 「ゆぐぇええええ・・・もうだべれないよ!やべでね!やべ・・・ゆぐっ!?」 満腹と空腹。それぞれに真逆の苦痛を訴えながら通路にあにゃるを向ける2匹の姿はすこぶる異様なものだった。 案の定、2匹にも管がつながれていたが、どちらのものも他のゆっくり達についていたものよりも細い。 そして、その細い管の先には【八意謹製○○なお薬入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっている。 なんだかその袋の存在意義がわからなくなってきたあなたは首をかしげながらも次の展示へと歩いていった。 『ぺにまむ交尾』 「ぺにまむとは頬ずりによっての繁殖だと仲間同士でのスキンシップが図りにくい問う問題を解消するために出来た器官だと言われています」 「また、家族の役割を決定する役割もあり、自然と活動的なほうがタチになるそうです。これもゆっくりがよりゆっくりするための知恵なんですね」 そこにはさきほど頬ずり型交尾を紹介するときに使用されていた70cm×40cmくらいの2匹用のケースが3つ並んでいた。 一つ目にはゆっくりありすとゆっくりまりさが向かい合うように放り込まれ、よく見てみればぺにまむはきっちりドッキングしている。 2匹が入ると殆ど余裕のない狭いケースの中でも一心不乱に体をゆするありすはどこかご満悦といった感じの表情を浮かべて、 「まりぢゃあああ、ぎもぢいいいよおおおおお!!」とか「まいぢゃのまむまむとかいはよおおおおお!!」などとぴロートークを繰り広げている。 が、一方のまりさはこの世の終わりとでも言いたげな絶望の色のにじんだ表情で、ありすに「止めて」と必死に懇願している。 もっとも、そういわれて自重する相手ではないので、時々客の中から優しそうな人を見つけては「おにーざああん、まりぢゃをだすげでええええ!?」と叫んでいた。 二つ目のケースには1匹のゆっくりれいむと、プラスチック製の透明なゆっくりありすの形をしたおもちゃが置かれていた。 そのおもちゃを目を凝らして見てみると、ぺにぺにが勃起した状態になっており、それがきっちりとれいむのまむまむに挿入されている。 どうやらこのケースは交尾中のまむまむ内の様子をじっくりと観察するためのものらしい。気持ち悪いことを考える輩がいるものだ。 ケースの中のれいむは大勢に見られる羞恥心に頬を染めつつ「もうやべでえええ!?」と懇願するも、何らかの仕掛けによって自動的に動くそのおもちゃの動きは止まらない。 そうこうしているうちにもれいむは絶頂に達し「んほおおおおお!すっきりー!」と涙ながらにすっきり宣言。しかし、その最中にもおもちゃの動きは一切止まらない。 ある意味ありす以上の容赦ない攻めにれいむはまむまむの周囲の皮をぼろぼろにしながらも「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」とにごった嬌声を上げ続けていた。 そして三つ目のケースの中では一匹のゆっくりまりさが透明のゆっくりれいむのおもちゃにぺにぺにをねじ込んで一心不乱に体をゆすっている。 どうやらこちらは交尾中のぺにぺにの動きを観察するためのものらしく、既に何度か絶頂に達した際に出したと思しき餡子がおもちゃの中に溜まっていた。 「もうずっぎりぢだぐないいいい!ぢだぐないのにいいいいい!?」 そう言って泣き叫ぶまりさの体には振動を与えて強制的に発情させるための器具が取り付けられている。 その振動によって、何度すっきりしても発情が終らず、相当な量の餡子をおもちゃの中に射餡する羽目になったのだろう。 3つのケージの中に生きたゆっくりが4匹。見てみればやはり4匹の体にも管が取り付けられており、その先には袋がある。 そして、その袋には【八意謹製精力剤と媚薬入りオレンジジュース】と妙に可愛らしい字で書かれていた。 八意って誰だよ、と今更ながらに思いつつもあなたは更に奥の展示へと進んでいった。 『にんっしん』 「にんっしんとはゆっくりが妊娠することで、特に哺乳類型の胎生の出産を行う過程で胎内に子を宿した状態のことを指します」 「この状態のゆっくりは子どもの分以上に体が大きくなるので比較的丈夫な反面、非常に動きが鈍く狩りを行えないためつがいに依存します」 さっきまでの小ぢんまりとした展示からうって変わって、そこに設置された3つのガラス張りの部屋はゆっくりには十分すぎるほど大きかった。 そしてその部屋にいるゆっくり達は皆揃ってにんっしん中のゆっくりなのだが、与えられた条件が微妙に違っているらしい。 一つ目の部屋のゆっくりまりさはただひたすら孤独の中で出産の日を、新しい家族が出来ることで孤独から開放される日を心待ちにしている。 「ゆゆっ・・・ごはんだよ・・・。ゆっくりたべるよ・・・むーしゃむーしゃ、しあわせー・・・」 その眼差しには生気が感じられず、与えられた餌もただ機械的に咀嚼しているだけ。じっとしているにもかかわらずとてもゆっくりしているようには見えなかった。 「まりさのあかちゃん・・・ゆっくりしないでうまれてねぇ・・・」 二つ目の部屋にいるゆっくりれいむはさっきの部屋のまりさのつがいらしいが、こちらもしっかりとにんっしんしている。 こっちの部屋はさっきの部屋を仕切るガラスはマジックミラーで、どうやられいむのほうからは隣の部屋とまりさが見えているらしい。 先に述べたようににんっしん中のゆっくりはパートナーに依存する。だから、このれいむは自分に見向きもしないまりさをじっと見つめながら泣いてばかりいた。 「まりさ、どうしてれいむにごはんをもってきてくれないの!?れいむおこるよ、ぷんぷん!!」 「ぷんぷん!・・・・・・・・・どほぢでむぢずるのおおおおお!?」 向こう側にいるまりさは孤独と言うおまけつきでもしかしたら自分以上の苦しみを味わっているかも知れないというのにそんなことを口走っていた。 少し見ればまりさもにんっしんしていることが伺えるのだが、依存意識が強すぎて相手の状態を伺っていられるほどの余裕もないようだ。 「これじゃれいむのあかちゃんがゆっくりできないよ!」 そして三つ目の部屋にはれいむとまりさの2匹のゆっくりがいた。にんっしんしているのはれいむのほうで、いまやまりさの倍近い大きさにまで達している。 しかし、まりさは自分よりも格段に大きいれいむを気遣い、非常に大事にしている。 やれ「どこかいたいところはない?」だの「おなかすいてない?」などと何かにつけてれいむの体調を心配していた。 なんともゆっくりした光景である。 「ゆゆっ!まりさ、ありがとう!れいむがんばってゆっくりしたあかちゃんをうむよ!」 「ゆゆっ!れいむ、ゆっくりがんばってゆっくりしたあかちゃんをゆっくりうんでね!」 四者四様の赤ちゃんへの願望。しかし、その部屋の下のプレートには可愛らしい文字でこんな一文が・・・ 【赤ちゃんの出産日 永久に未定。既に赤ちゃんは摘出し、代わりに大きなスーパーボールを入れて接着剤で固定しています】 ・・・・・・まあ、夢さえあれば生きていけるだろう・・・そんなことを考えながらあなたは次の展示へと急いだ。 『蔦』 「蔦による出産は一度に産める子どもの数が多く、またあまり成熟していない個体でも行えることが大きな特徴といえるでしょう」 「野生では比較的よく見られる出産ですが、飼育する場合は一度に数が産まれることや、赤ちゃんが脆すぎることからあまり歓迎されません」 にんっしんの部屋と違って、展示用の部屋は一つだけ。しかも、そのたったひとつの部屋に仰向けに寝かされた蔦の生えたゆっくりがずらりと並んでいた。 よーくその部屋を観察してみると無数の小さな小部屋に仕切られていて、それが母体から産まれた赤ちゃんを効率よく回収するための加工所方式であることが伺える。 「「「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」」」 「ゆーっ!れいむのあかちゃん、ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「ありぇ、しゅるしゅるしゅべりゅよ?」」」」」」」 「ゆゆっ!あかちゃんへんじしてね!?」 「「「「「「「ゆーっ!おきゃーしゃーん、たしゅけちぇーーーー!?」」」」」」」 「れいむのあかちゃんんどこおおおおおおおおおおお!?」 どうやら、ここでは蔦型の展示と同時に赤ゆっくりの回収を並行して行っているらしい。 そのせいか、さっきのように仰向けに寝かされた親が我が子と一切顔を会わせることなく今生の別れとなることも多々あるようだ。 部屋に敷き詰められたゆっくりの数はゆうに100を超えている。それだけにほんの数分見ているだけで確実に赤ちゃんと親の別れを見ることが出来る。 「ゆゆっ!だれか、れいむをゆっくりたすけてね!」 床に敷き詰められたゆっくり達を眺めていると突然上のほうから声が聞こえてきた。 その方向を見てみると、そこには数匹のゆっくりが頭に生えた菊を物干し竿に括りつけられた格好でぶら下がっていた。 更にそのゆっくり達の足には錘がぶら下がっており、どの程度の重さまで耐えられるのかが詳細に記述されている。 ・・・こんなこと調べてどうするんだ? そんな疑問を抱きながらもあなたは助けを求めるゆっくりの言葉を聞き流して次の展示へと向かっていった。 『産道』 「ぺにまむの展示でも詳しく記載していますが、産道には受餡用の穴をのぞいてうっすらと皮が形成されて、餡子を守っています」 「これによって全身の皮を動かすことの出来るゆっくりは出産時に子どもを押し出せるようになり、その他様々な点で安全に出産の日を迎えられるようになります」 70cm四方くらいの大きさの透明なケースの中にいるのは何の変哲もない1匹のゆっくりれいむだった。 ただし、彼女の産道にはプラスチック製のチューブがねじ込まれており、それによって子どもを産んだ後であるにもかかわらず産道が開いたままになっている。 産道を強引にこじ開けられている彼女は化け物じみたという言葉が似合いそうなほど必死の形相を浮かべて何か叫んでいる。 「ゆびぃ・・・・ぢぬうぅぅぅう・・・ぢんぢゃううううううう!」 「でいぶのぽんぽんがぢぎれぢゃうよおおおおおお!?」 「どほぢでごんなごどずるのおお・・・!」 しかし、誰一人としてその叫びに応じることなくただ淡々と彼女の開きっぱなしの産道を眺めている。 その視線を感じるたびにれいむは痛みを感じながらも羞恥に頬を染めて「みないでええええ!」と叫んでいた。 「みでないででいぶをだずげでよおおおおおお・・・!?」 「おにいいざああああん、だずげでえええええ・・・」 やはり、何度叫んでも、泣いても誰も助けてはくれない。 勿論、あなたもその中の一人。泣き叫ぶれいむを完全に無視して更に奥へと進んでいくと、可愛らしい文字で書かれたプレートを発見する。 そこには【ここから先は謎の天才薬師八意永琳の研究館】と書かれていた。 先ほどからやたらとその名前を見かけていたあなたは、興味の赴くままにその先と歩いていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 八意先生の研究館は118氏にでも丸投げと言うことで・・・ 文章中に「あなたは~」なんてのが出てくるのは今世界樹やってるからです。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/bbweb/pages/16.html
某月某日。 博霊神社境内にて。 新緑豊かな初夏の境内。桜の花が散り、命溢るる葉が生い茂る頃。 その元気さに負けないと言うかのように神社もまた賑やかであった。 そう、花が散ろうとお構いなしにこの日も白黒主催による宴会が催されていた。 今回の宴会の主役は葉桜だぜ、とは白黒の談。 飽きずによくやるものだ、とは七色の談。 年中むきゅー、とは一週間少女の談。 しかし、今回の宴会の中央ではいつもと異なる物が現れた。 ……いや、正しくはスキマ妖怪によってもたらされた。 ハの字に並ぶテーブルが一対。離れたところに、あとふたつ。 ハの字に置かれたテーブルの間に異様なものがひとつ。 それは威風堂々とし、そこにいるものすべての目を引きつけるような横断幕であった。 そこにかかれた文字は…… SE:ばっばーーん 『第29回ゆかりん杯争奪料理大会』 題字:西行寺 幽々子 「それじゃあ、第29回ゆかりん杯争奪料理大会を始めるわよ」 何事もなかったかのようにスキマ妖怪は宣言した。 一同が寸分違わず、異口同音に漏れ出た返答は 『……は?』 だった。 そのなかで、紫の突飛な思い付きに慣れているのか比較的ダメージの少ない人間が歩み寄る。 「紫。なにいってんのよ? それに28回もいつ、どこで、だれが、どうやったっていうのよ。というか、ゆかりん杯って何よ」 頭を抱えた霊夢がその場にいる全員の気持ちを代弁するように捲し立てた。 「なぁによぉ? まさか、前回の宴会の話を覚えてないの?」 「……前回?」すぐには思い至らず、首をかしげる。 「貴女、早発性痴呆症?」 はぁ、と溜め息混じりに呆れられる。 「老人性には言われたくないわ」 「神隠すわよ?」 数秒、にらみ合うふたり。 ……こほんっ ひとつ咳をして、紫はたたずまいを直す。 「まぁ、質問に答えるならね。ひとつ目はただ外の世界でキ○肉マンとか言うのが29周年とか書いてある雑誌を拾ったのよ。 ふたつ目は外の世界の競馬という馬を走らせる賭け事ではまじかる☆さゆりん杯とかいうのもあるらしいわよ」 「いや、二つ目は答えになっていないだろ」と、白黒。 「ちなみに優勝者には瀟洒で傷者な勝者を照射する商社(ボーダー商事)のサーチライトをプレゼント~。 わたしの後に続いて言いましょう」 せーの、と音頭を取り、 「しょうしゃでしょうしゃなしょうしゃをしょうしゃするしょうしゃのさーちらいと」 早口言葉でもいうかのように捲し立てる紫。 『『しょうしゃでしょう「ぎゃぁ」しゃなしょうしゃ「ぐぇ」をしょうしゃするしょうしゃのさーちらいと』』 つられて早口になる観客。 ぎゃー、し、舌がぁ、などといいながらのたうち回る妖怪多数。 阿鼻叫喚の地獄絵図。乱れ狂う姿は百鬼夜行。 そんな惨劇をものともせずに、紫はくるくるとまわってスキマからサーチライトを取り出し回りを照らし出す。 「うおっ、まぶしっ!」 「ふふ、某大泥棒の孫の真似もできるわよ♪」 「いらないぜ」 高速詠唱ができる為か、舌は無傷の魔理沙が答える。 そんなマリサを見て、紫はうふふと含み笑いをしながら近づいてゆく。 「副賞は異次元(スキマ)ポケットからの贈り物~」 「貴方が望むものをひとつに限りプレゼント~」 「米俵でも、禁書でもなんでもござれ、よ?」 これでもいらない? と耳元で囁く。 まさに悪魔の囁き。うさん臭く、それでいて信用してしまう。 耳が魂が掴み抉り取られる。そうひととは、かくもか弱いものなのか。 「それはそれは残酷なことですわ」 「これはやるしかない!」 そして、私の目の前に紫の手のひらで踊る⑨がひとり現れた。 「参加者1名様、ごあんなーい」 温かくも暑くもない陽気の中、紫の声が高らかに響いた。 ††† ……あぁ、思い出してきた。 前回、ヤケに紫が皆に絡むと思ったら、今回の暇潰しの為だったか。 あれは、そう…… 中略 「はぁ、もういいわ。それで、誰がこの暇潰しの犠牲者なのよ? わたしが思いつく限りあとふたりいるけど」 「そぅねぇ、今決まった白黒に、七色と」 (本編ここまで) 以下メモメモ 「おい、バ(この台詞は発言者と共にスキマ送りにされました)」 「普通だぜ?」 「なんで疑問型なのよ…」 「念押しの~詞なんだぜ」 「隠し味はきまっているぜ古今東西、未来北南、古人曰く」 『料理は愛情』 「愛以外にありえないぜ。ただし、わたしにはプラスワンがあるがな。 それこそが魔理沙オリジナル。何故なら、あなたもまた特別な存在だからー。 至高にして究極。料理の最終大系、最終兵器」 『料理は愛憎』 「《ぞう》? 《じょう》じゃなくて?」 「ああ、愛だけでは甘過ぎる」 ぽんっ どこからともなく鼓の音が聞こえる…… 「憎しみだけでは苦過ぎる」 ぽぽんっ 「愛憎が描く甘さと苦さの二重螺旋」 ぽんぽんぽんぽんっ 「わたしはわたしの信じるわたしを信じて作るッ!」 ぽぽんっ 「わたしの料理は天を衝く料理だぜ!!!」 かぁー、と見得をきる魔理沙。そして、背後で大爆発。 ……え? なにこれ…… 「貴様はどこの穴掘りerだッ!」 言い終わるか否かの刹那に霊夢はハリセンを振るった。 音がして、魔理沙の頭に鎮座していた帽子がふわりと舞い落ちる。 傍目からは霊夢の振るったハリセンが炸裂したかに見えた。 だが、魔理沙はかわしていた。顔を僅かに後ろへずらす。 ただそれだけで。紙一重。 帽子が落ちたのは顔正面、0コンマ1をハリセンが通り過ぎた為だった。 「ふっ…ふふっ……あーはっはっは!」 「そんなものが当たるかぁ!」 「霊夢ッ!!まだまだお前よりは速いつもりだぜ」 「お前に足りないものは、それはッ! 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!」 「そして何よりもッ!」 一呼吸おいて魔理沙が言い放つ。 「速さが足りないッ!!!」 そう言い放った魔理沙の顔はキラキラと輝いていた。 あぁ、馬鹿だ。明らかに⑨とは別ベクトルの馬鹿だ……。 なんていうか、パロディ満載でやってみたかっただけだね
https://w.atwiki.jp/legends/pages/5229.html
どうして、みんな我慢するんだろ? レティは、よくわかんない 我慢する必要なんて、ないのに どうして、みんな我慢するんだろ? 我慢なんて、そんな事はせずに 殺したいなら、殺せばいいのに 「------っ!」 ぞく、と 背筋を走った、悪寒 向けられる、隠す気のない殺意 迫ってきていた人食いタコに、菊は力一杯、道路標識で殴りつける そのまま、遠心力を利用して、己の後方へと放り投げた べちゃっ!! タコの巨体が、水で包まれた 「何!?」 「あ、防がれちゃった……まぁ、いいや」 人食いタコの契約者が驚きの声を上げる ……レティの体は、炎に包まれていた その状態で、痛みや苦しみを感じている様子はない すなわち、あれは、レティ自身が能力で生み出した炎 そして、その炎によって、周囲の雪が溶け、水となり その水が………ふわり、浮かび上がっている 「まずは遊ぼうね、タコさんっ」 無邪気にレティが笑う ----びくんっ!!とタコの体が痙攣し………ぐったり、動かなくなった その体は、光の粒子となって消えていく 「あれ~?もう死んじゃったの?もうちょっと丈夫かと思ったのに……つまんない」 ぷぅ 消えた人食いタコの姿に、レティは不満そうに頬を膨らませる 「……俺の仲間も、その能力で殺しやがったのか、餓鬼……!」 「うん、そうだよっ!」 怒りをにじませる人食いタコの契約者に、レティは笑顔で答えた まるで、人食いタコの契約者を挑発するかのように 楽しげに楽しげに、続ける 「遊ぼう、って言われたから、レティ、うれしかったの!でもね、でもね、すぐに死んじゃってつまんなかったの」 「………っ!!」 じゅるり 男のコートの腕から、裾から……巨大なタコの足が、はみ出しだす 恐らく、この人食いタコの契約者は、己の肉体からタコを生み出すという能力なのだろう どのような拡大解釈でもってそうしているのかは不明だが………果たして、この能力、「何体まで、タコを生み出し続けられる」のか? 「食らい尽くせぇえええ!!!」 「きゃはははははっ!まだまだ遊んでくれるんだねっ!レティ、とってもとっても嬉しいよっ!」 レティが次々と、水を操りだす レティが操る水は、苦い水 苦ぁい苦ぁい、毒の水 レティは、それを次々と打ち出していく 男が生成するタコは、悉くがその水に体を包まれ……猛毒を強制的に接種させられて、死に絶えていく 生物系の都市伝説では、レティとの相性が悪すぎる ……そして 「ねぇっ、そっちのお兄ちゃんも!!レティと遊んでよっ!」 「………っ!」 毒の水が、菊に迫る 菊は、弾丸……否、大きさから言えば大砲の玉か……のように打ち出されるそれを、道路標識で叩き落とした だが、水はすぐに菊の口へ飛び込もうと、迫ってくる 「………ピンチ?」 水を叩き落とし続けながら、呟く菊 自分では、この能力に対処しきれない ………それは、人食いタコの契約者も、同じ このままでは、レティの遊びで殺されるだけだろう 「きゃははははっ!楽しいねっ、楽しいねっ!!」 「…楽しい?」 「そうだよ!レティ、とってもとっても、楽しいよっ!」 そして レティは、どこまでも、この状況を楽しんでいる 自分が、絶対的に有利な、この状況を 首をかしげる菊に対して、レティは告げる 「もっともっとっ!一杯一杯、あがいてね、もがいてねっ!簡単に死んじゃったら、つまんないもん!!一杯一杯あがいてもがいて苦しんでくれた方が、レティは楽しいのっ!」 満面の笑みで、そう告げたレティ 水、が 高所から、菊と、人食いタコの契約者を狙う 「さぁっ!!レティの苦いお水を飲んで、もがいてあがいて苦しんでっ!!そして、その死に顔をレティに見せてっ!!」 苦い、猛毒の水が ……二人の口を狙い、その体内へと入り込もうと、迫る 避けられ、ない? 覚悟を決めた………その、瞬間 ばしゃあん!!と どこからか飛んできた茶色の液体が、レティの水を受け止めた 「……?」 「!?」 「あれ??」 ふわり ふわりと浮かぶ、茶色の液体 …若干、甘い匂いが漂う この匂いは…… 「コーラ?」 そう 明らかに、コーラの匂い つつつつ、と 三人の視線は、自然と……コーラが飛んできた方向に、向く そこに、いたのは にこにこと笑っている、コーラのペットボトルを手に持った、青年 「んーと、どうすればいいんだっけ。「教会」の人を捕縛するんだっけ、溶かすんだっけ」 笑顔のまま、物騒な事を口にして、首をかしげる青年 こぽ、こぽ、こぽ、と 青年が手にしているペットボトルから、コーラが尽きることなく溢れ続けている 「お兄ちゃん、だぁれ?お兄ちゃんも、レティと遊んでくれるの?」 「えー、君みたいな邪悪そのものとして生まれたっぽい思考を感じなくもない子と遊ぶとか、面倒くさいなぁ。もう、さっさと溶かしちゃった方がいいよね」 レティの言葉に、青年は嫌そうな顔をして ごぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ ペットボトルから、一気にコーラが溢れ出した 「うん。面倒くさいし、全部溶かしちゃえばいいよね。どうせ、敵っぽいし」 「誰だぁああああああああ!!??あのヤンデレ野郎の出撃を許した奴はぁあああああああ!!??」 「D-No.962は、今頃本部で「教会」相手に交渉中だぞ!?ここであいつを抑える事ができる奴なんていないぞっ!!??」 「誰か止めろっ!!俺達は「強行派」でも「過激派」でもないんだ、すでに被害者を出している相手とはいえ、問答無用でぶっ殺しはまずいっ!?」 「……外野が煩いなぁ、一緒に溶かしちゃってもいいかな?」 ……何やら、青年の背後の方で悲鳴が聞こえてきている 見れば、黒いスーツを着た男達の姿が見える その姿に、菊は、親友がよく一緒にいる、黒スーツの少女を思い出した 「…同僚?」 緊迫した状況であるはずなのに、菊はのんきに首をかしげる ---ばしゃあん!!と レティの水と、青年のコーラが、宙でぶつかり合った どちらも、液体 ぶつかり合い、中途半端に混ざり合い、地面に流れていく 「むー……っ、どうして、レティの力で、苦いお水にならないの!?」 「えー、そんな事、僕の知ったこっちゃないよ。単純に、君と僕との力量差じゃない?」 液体は、全て苦い水に変えて操る事ができるはずのレティの力 …それが、青年の操るコーラに、通用していない 青年の名前は、荒神 涼 「組織」所属の、「骨を溶かすコーラ」の契約者 契約により、骨どころか、涼が望む存在はすべて溶かす事ができるようになり、そして、涼の意のままに動くコーラ 涼の能力支配下にはいっているコーラは、レティの能力の影響を受けていない …涼が口にした通り、力量差の問題だ 都市伝説の強さ、と言うよりも………使い手の精神力の関係 涼の方が、歳の甲なのか、それとも経験の問題か、レティよりも精神が強いらしい 「それじゃあ、面倒くさいから、さっさと溶けてくたばってね?僕、早く帰って兄さんの晩御飯作らないといけないから」 「むーっ!溶けないもん!レティは、もっともっと一杯遊びたいんだからっ!!」 ぶつかり合う液体が、飛び散り続ける …これは、間に入るのは、危険だ 間に入れば、猛毒の水を飲まされるか、コーラで溶かされるか どちらにせよ、悲惨な結果にしかなりそうにない だから 「………っめ」 「!」 レティに攻撃を仕掛けようとしていた、人食いタコの契約者を 菊は、男の首根っこを掴んで、制した 「…何、しやがる!俺は、あの餓鬼を……」 「……仇討?」 人食いタコの契約者の言動から察するに、そうなのだろうと菊は判断する どうやら、彼の仲間は彼女に殺されているらしい ………悪人には、悪人なりの仲間意識があったのかもしれない 「……でも、っめ。お前じゃ、無理」 「あきらめろってのか!?部外者が口出してんじゃねぇ!」 「……………むぅ」 これは、困った 悠里が、死人を出したくないと言っていたことを、菊は思い出す この男も、悪人ではあるが、死ねば死人となる訳で 友人の希望を、菊は無下にしたくない どうすれば、この男は復讐をあきらめるのか 菊は、男の首根っこをつかんだまま、悩む ……と 「きっちゃん!」 「……悠里?」 友人の声に、振り返る ふむ、これは助け舟 「危ないから、こっち来い!あのヤンデレ、危険人物なんで、周り巻き込んでも気にしないから!!」 ……もっとも、涼をここに呼び出したのは、悠里自身で ついでに言うと、それは菊が「組織」にかかわらないよう、この場がうやむやで終わる事を狙ってなのだが そこまでは、菊が把握できる訳ではない 「………撤退」 「うぉ!?」 ぐ!と 人食いタコの契約者の体を、そのまま軽々、担ぎ上げて 菊は、二つの液体がぶつかり合うその場所から、撤退する事にした to be … ? 前ページ次ページ連載 - 我が願いに踊れ贄共