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私はいつから唯先輩を好きになったんだろう… 初めて会ったときから?それとも合宿のとき? こんにちは。中野梓です。 何を隠そう私は唯先輩の虜になってしまったのです。でも、そんなこと言えるわけもなく、 唯先輩にスキンシップされても他の先輩がいると恥ずかしさでつい離れてしまいます。 部室 ガチャ 唯「おぉ~まだあずにゃんだけなんだぁ~」 梓「そうみたいですね」 唯「あずにゃん?」 梓「何ですか?」 唯「ぎゅー」 梓「先輩、やめてくださいよ~」 いつも通り唯先輩は柔らかいなぁ。今は2人っきりだし、これくらい大丈夫だよね。 あぁ、幸せ… ガチャ 律「おいーっす…おぉ、お二人さん仲良いですなぁ~」 唯「えへへ~」 梓「先輩っ、離れてください!」ドン 唯「ドテッ」 ああ、いつもの悪い癖が出ちゃった。ちょっと強くやりすぎたかな…でも、いつも先輩はここから更に… …あれ? 唯「…あずにゃん、ごめんね。嫌だったよね。」 梓「いやいや、今のはですね…」 唯「りっちゃん、今日調子悪いから帰るね」タタッ 律「ちょっ、唯!」 バタン どうしよう、やってしまった。そして私は唯先輩が泣いていたのを見逃さなかった。本当ならここで私が追いかけるべきだが、体が動かなかった。 結局この日は、唯先輩抜きで練習したが私は練習が手につかず凡ミスを連発した。先輩達は心配したが、「大丈夫ですよ、調子が悪いだけです」と返した。 学校を出ても唯先輩のことが頭から離れず、夕飯もろくに食べれなかった。でも唯先輩のことだから明日は何もなかったかのように来てくれるはず… そのときは私から謝ろう。 翌日の放課後 ガチャ 梓「こんにちは~」 律「やっと梓も来たか~」 紬「梓ちゃんの分の紅茶も淹れるわね」 梓「あれっ、唯先輩はまだなんですね」 律「あ、聞いてなかったか?唯は今日学校休んでるぞ?」 嘘だ、あの唯先輩が…もしかして私のせい??いやいや、まさか唯先輩があれだけで学校を休むなんて思えないし。 きっと風邪かなんかだ。私は平静を装って続ける。 梓「えっ、そうなんですか?風邪か何かですか?」 律「それがな、ただ『休む』としか言わないんだ」 梓「そうですか…」 私の中でどんどん悪い予感が大きくなってゆく。でも、もし勘違いだったらと思うと恥ずかしくて、いざ行動を起こすことはできなかった。 素直になれない自分がもどかしかった。 澪「まぁ唯の事だから明日になったらケロッとして来るんじゃないか?」 梓「だといいですけど…」 ▽唯視点 『離れてください!』 自室で唯はその梓の言葉を思い出してはため息をつく。 体から力が抜けてしまい、学校まで休んでしまった。 「あずにゃん、ごめんね…」ポロポロ 私は入部希望として部室に来たあずにゃんを見た瞬間から彼女に惹かれていった。 いつしかそれは恋だと気づいた。少しでもあずにゃんに触れていたいと、スキンシップの頻度も増えていった。 「あずにゃん、嫌だったんだね。今まで無理してくれてたんだね。嫌われちゃったな…」 「これからどうすればいいんだろう…」 夕飯 憂「お姉ちゃん、風邪大丈夫?」 唯「少しは良くなったよ。憂の看病のお陰だよ~」 憂「もう、お姉ちゃんったらぁ」 私は憂の前では精一杯元気と笑顔を振りまいた。 いつもいろいろやってくれる憂に心配かけたくないもん。 唯「ごちそうさまでした~」 憂「お姉ちゃん?」 唯「な~に、憂?」 憂「なにか辛いことあったの?」 唯「(!!)どうして?」 憂「ご飯食べてるとき、時々暗い顔してたよ」 さすがは憂だ。どうやら私は笑顔を振りまいたつもりだったけど顔に出ていたらしい。憂にだったら相談しても良いよね? 唯「憂?もしもだよ、もしも自分が好きな人に嫌われちゃったら憂はどうする?」 憂「う~ん、原因が自分だったらまず謝ると思うよ。」 唯「そうだよね。やっぱり謝らなきゃね。 憂、ありがとう!」タタタッ 憂「おっ、お姉ちゃん?(何があったか分からないけど、頑張って!)」 翌日放課後 ガチャ 梓「こんにちは~ って私が最初か。」 今日は唯先輩来てくれるかな?今日も休みだったらすぐに先輩の家に行って謝ろう。 で、あわよくば想いを伝えられたら良いな。 いつもだったら「部室に一人」という状況はのんびりできる快適な空間だが 今日はそうは行かない。試合前のような緊張感が梓を襲う。 ガチャ 扉が開く音と共に、おそるおそると唯が入ってきた。 梓「もう、昨日はどうしたんですか?心p…」 唯「抱きついたりしちゃってこの間はごめんね、あずさちゃん。嫌だったんだよね。」 そう言うと、先輩は泣き崩れてしまった。”あずさちゃん”?そんな寂しいこと言わないでくださいよ。 私は子猫のようにうずくまっている唯先輩をそっと抱きしめた。 唯「(!)あず・・・さちゃん?」 梓「"あずさちゃん"なんて呼ばないでくださいよ。寂しいですよ。」 唯「えっ、抱きつかれるのもあだ名も嫌だったんじゃ…」 梓「"あずにゃん"でいいですよ。むしろその方が良いです。抱きつかれるのも…嫌いじゃないですよ」 唯「ふぇ?」 梓「私こそこの間はすみませんでした。急に律先輩が入って来て、恥ずかしくなっちゃって。 本当は、抱きつかれるのも好きだったっていうか、その…ええと…」 唯「あず…にゃん?」 梓「私は唯先輩が好きです!大好きです!」 唯「…!」 梓「だから泣かないでください。先輩には笑顔のほうが似合ってますよ。」 唯「えへへ、そうかなぁ。」 梓「そうですよ。」 私は唯先輩をそれまでより強く抱きしめた。この状態でどれくらいの時間が経っただろうか。 聞こえるのはグラウンドの方から聞こえる音と2人の鼓動だけ。 梓「これで、仲直りですね」 唯「そうだね。あの、あずにゃん?」 梓「何ですか?」 唯「あのね、私もその…あずにゃんのことが… …ひゃん!」 私は先輩が言い終える前にやさしく先輩の唇をふさいだ。 ただでさえふわふわした先輩だけあり、その唇はとろける様に柔らかく、そして甘かった。 唯「んっ… ぁん… 」プハー かなり長くの時間こうしていたので、呼吸が苦しくなってきた2人は 名残惜しそうに唇を離した 梓「続きは言わなくて良いですよ、唯。」ハァハァ 唯「…!今私のこと"唯"って…」 梓「ダメですか?」 唯「ダメじゃないよぅ。でも…」 梓「ならいいじゃないですか。 唯?」 唯「…なに?」 梓「もう一回しよっか」 唯「…」コクリ 2人はいつまでも貪るように唇を求めた。 その頃 澪「ははっ、そうなのかww」 律「そうなんだよwwで、キャベツ太郎がさ…」 澪「あれ?なんでムギが部室の前で立ってるんだ?」 律「お~い、ムギ~」 紬「……」ポタポタ FIN ポタポタ -- (4ℓの噴水(赤)) 2010-08-30 00 13 00 りつみおはそこで待機! -- (あずにゃんラブ) 2013-01-21 22 27 45 よかった。展開的には長編にした方がよかったかもね、贅沢言うとちょっと粗削りな所あるし… -- (名無しさん) 2013-07-29 00 47 46 名前 感想/コメント: すべてのコメントを見る
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/みこにゃんの日常 いちっ! みこにゃんは、茶色のお耳とお気にのお花のアクセサリーがチャームポイントです。 飼い主である上条さんのおうちで仲良く暮らしています。 5がつ 19にち ごぜん 9じ 朝ごはんの時間です。いつもはみこにゃんが作るはずですが、今日は上条さんが作ってくれるそうです。 「うー!にゃー!うー!にゃー!」 楽しそうな歌を歌いながら、みこにゃんはお料理が来るのを待ちます。 台所からはジュ―、という音と一緒に美味しそうな匂いが漂ってきます。 「よし、出来たぞ。みこにゃん、今持ってくからな」 「れっつにゃー!!」 上機嫌のみこにゃんは、お料理がくると、にゃー、と鳴きました。 今日はオムライスです。しかも、上条さんが気を利かせてケチャップでゲコ太をかいてくれました。 「下手くそだけど、どうせ食べるものだからいいよな」 「にゃん♪」 両手を合わせていただきますをすると、小さなスプーンで1口分をすくい上げます。 ぱく、と口にするとふんわり卵の味がお口いっぱいに広がります。中にあるケチャップライスは具だくさんで飽きません。 「美味しい~」 「そりゃよかった。残さず食べるんだぞ」 にゃ、(了解)と返事をしようとしましたが、みこにゃんはあるモノを発見してしまいます。 緑色で、苦くて、不味くて―――そう、ピーマンです。 みこにゃんはピーマンが大嫌いです。なのでケチャップライスからでてくるピーマンをお皿の端っこに避けてしまいます。 知らず知らずのうちに、食べることより避けることに集中してしまい、上条さんに気づかれてしまいました。 「みこにゃん、ピーマンも食べなきゃだめだぞ」 「うー…当麻にあげる」 「それじゃ意味ないだろ。あーんしてあげるから」 「やっ!!」 ぷい、とみこにゃんは首を振ります。どうやら絶対に食べたくないようです。 そこで、上条さんはみこにゃんのお皿に集めてあったピーマンにケチャップをかけました。 「にゃ、にゃにやってるのよ!!」 「いいから食べてみろって。意外と美味しいかもしれないぞー?」 みこにゃんはピーマンを睨みます。やがて、スプーンを取るとゆっくりとすくい上げ、そのままお口に運びます。 寸前で「うー…」と唸りましたが、意を決してかぷ、と食べました。すると…… 「にゃ…意外と美味しい……」 「だろ?嫌いなものが出たら、何かと一緒に食べるのが1番だ」 こうしてみこにゃんはピーマンを残さず食べることができました。 今日もみこにゃんのお皿はピカピカです。 「「ごちそうさまでした」」 2人で手を合わせて朝食タイムは終了です。 どうじつ ごぜん 10じ お皿を洗い終わると、洗濯機がピーと洗濯終了の合図を鳴らしたので、2人はお洗濯を干しに行きます。 上条さんはシーツやバスタオル、ワイシャツなどの大きなもの。 みこにゃんは枕カバーやフェイスタオル、ハンドタオルなどの小さなもの。 上条さんの後をトテトテとついていきます。 ベランダに着くと、すかさずぼふっと洗濯物の山に倒れこみます。 「にゃ~」 「ホントそれ好きだな」 みこにゃんの姿に上条さんは苦笑します。そして、持っていたシーツを干すためにバサッと広げました。 しかしまだシーツは洗いたてで湿っているので指が滑って落としてしまいました。 しかも落とした先は・・・ 「にゃー!!前が見えにゃいー!!」 「わっ!スマンみこにゃん!」 みこにゃんにクリーンヒット。視界は真っ白になってしまいました。 でも、上条さんから見ると結構面白い光景になっていました。なぜなら、耳がシーツからぴょんっと浮き出ているからです。 すぐにシーツをめくると、みこにゃんが飛びついてきました。 「当麻のバカー!!」 「悪い悪い。でも耳がつき出てて面白かったぞ」 わんやわんやと騒ぎながらも、2人は洗濯物を干しました。 どうじつ ごぜん 11じ お洗濯が終われば、お買いものに行く時間です。 地球に優しく、2人はいつもエコバックを持っていきます。みこにゃんのにはゲコ太のイラストがプリントされています。 お買い物には商店街を利用したり、スーパーを利用したりします。 「準備できたか?」 「にゃ!」 了解、のお返事でみこにゃんは上条さんの肩に飛び乗ります。 ガチャリと鍵を掛けて、出発します。今日の行先は、スーパーマーケットです。 どうじつ ごぜん 11じ15ふん 歩いて15分ほどで着く距離のこのスーパーは、よく利用します。 「今日は肉が特売だな。お、野菜を300円以上買うと卵サービスだって!」 「あー!先着で箱ティッシュ配ってる!!」 「何だって!?」 休日だからか、今日は人も多くセールもいつも以上にやっています。 2人は少しでも安く、そして多く品物を手に入れるため人ごみへと入って行きました。 どうじつ ごぜん 11じ45ふん 30分とは言え、人ごみのなかで手を伸ばして品物をカゴにいれて移動するとなると、意外と疲れます。 みこにゃんはぐったりしながら上条さんの肩に乗っていました。 「意外と疲れるわね……1回しっぽ踏まれたし」 「だな……ていうかあの時電気出したのはしっぽ踏まれたからか」 でも、頑張ったおかげで今日は大収穫です。お肉もお野菜も卵も、お菓子まであります。 今日の夕飯は豪華になりそうだな、と思いながら2人は家路につきました。 どうじつ ごご 12じ 「「ただいまー」」 みこにゃんは肩から降りると、専用エコバックを受け取りました。この中には箱ティッシュやシャンプーなどの日用品も入っていますが、 今日買った大好物のお菓子「マシュマロ」が入っているのです。 みこにゃんは袋からのぞくパッケージを見てにゃー、と嬉しそうに鳴きました。 「みこにゃん、食べるのはいいけどちゃんと手洗ってからだぞ?」 「分かってるわよ!子供扱いしにゃ(な)いでよね」 「設定は何歳だっけ?」 「作者に聞きにゃさいよ」 (え…そ、そんなの…(汗 by作者) 2人は台所まで袋を運ぶと、冷凍食品を冷蔵庫に入れたりお菓子や缶詰を棚に入れたりしました。 どうじつ ごご 12じはん 整理が終わると、お昼ごはんの時間です。今日はいつもより豪華な食卓です。 みこにゃんがご飯を炊いて、上条さんがおかずを作る共同作業でスムーズにお料理が完成しました。 ご飯、ブロッコリーのおろし酢和え、牛肉の筑前煮、千草焼きが今日のメニューです。 机に並べると、ほわほわと湯気をたててとっても美味しそうです。 「「いただきます」」 みこにゃんはスプーンで千草焼をすくい上げました。見た目は卵焼きに具が入ったような感じです。 「ねぇ、中に入ってる具ってピーマン?」 「さすがにピーマンは入れてねぇよ。海老と三つ葉と生椎茸だったかな」 「椎茸!?」 「なんだ、椎茸も嫌いなのか?」 「べ、別にそういうわけじゃ……」 みこにゃんは椎茸には嫌な思い出があるのです。食べようとした椎茸に虫がついていたのです。 なのでそれ以来あまり椎茸は食卓に出していませんでした。 しかし今回は卵焼きの中に入っているので多少安心できます。 「うー・・・はむっ」 とうとうみこにゃんはそれを口の中へ放り込みました。お味の方は・・・? 「にゃ……美味しい」 椎茸の味がしません。代わりに、卵と野菜がうまくマッチした味が口の中に広がります。 「みこにゃん、よくできました」 ご褒美に、上条さんに頭を撫でてもらいました。 みこにゃんは気持ちよさそうににゃー、と鳴きました。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/みこにゃんの日常
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梓「あーぁー、追い出されちゃった」テクテク 梓「でも結構時間潰せた。人といるとあっという間だね」 澪先輩は特に突っ込んだ事を聞いてきたりしない人だ。 ぼっちっぽいから自分自身、あんまり深い事を聞かれたくないタイプなんだろうな。 聞く方も同様に慣れてなさそう。一人っ子だからかな。 自分は自分、他人は他人。まさにそれ。 そういう点では一緒に居ても凄く気が楽だ。 梓「でもまだ1時間以上あるや…何しようかなぁ」 梓「……」ピタ 梓「公園」 何の気無しに夜の公園を眺めてみる。 梓(最近のベンチって寝られないように真ん中にひじかけついてて意地悪なんだよね…) と、しばらくぼーっと園内を見回していた私に突如ある閃きが走った。 梓「そうだ。家作ろう」ポン 梓「善は急げだね。まずはスーパーに行こう」タッタッ … 梓「うーん、あんまりいいのがないなぁ…」ガサガサ 梓「とりあえずマシなのだけいくつか取って持って行っとこ」ゴソリ 梓「そうだよね。今日完成しちゃったらつまんないよ。 明日からのいい時間潰しになるかもだし」 私がスーパーで探してきた物はダンボールだった。 ドサドサッ 梓「ふー!闇雲に作っても仕方ない、今日は組み立てには手を付けないで…そう、設計図だ!」 梓「設計図を考えるぞ~。なんだかわくわくしてきた」 梓「……でもここじゃ暗いなぁ…明るいとこ……」 梓「はぁ。コンビニ脇かなやっぱり。商店街は今の時間は大人の人がうるさそうだし」 梓「よーしコンビニに移動だぁ」タッタッ … 梓「んん……あ、この室外機机代わりにいい感じだ。やったねー」 梓「よーし、まずはコンセプトを決めよう。うーん……」 梓「やっぱりこれかな、のらねこハウス!決まりだね。野良猫達の別荘だ」 梓「じゃあ早速間取りから考えていこう」カキカキ 梓「ここが私の部屋で…ここが……猫ルーム!野良猫が来たら入れてあげよっと」 梓「ってそんな大きいの作れるかーい」ペチ 梓「へへ、今のノリつっこみ澪先輩のギャグより面白い」 梓「でも確か前にテレビで見た大阪のホームレスさんは、二階建てでBSアンテナまでついてるの作ってたなぁ…」 梓「夢はでっかくだね。やっぱり大きいの考えよう」 梓「二階建ては無理でも部屋みっつは欲しいなぁ……」カキカキ … 梓「…ここがこうで……んー、ダンボールは二重とか三重にした方がいいのかなぁ」 梓「……はっ!?しまった熱中しすぎた!じ、時間っ」ゴソゴソ 梓「うっ」 梓「11時過ぎてる……もう12時前だ」 梓「どうしよう、家に入れないよ…」 梓「…な、なんてまさかね。ほんとに入れないわけないよね。とりあえず帰ってみよう」 梓「……」テクテク … 梓「…居間の電気も消えてる……ママも寝ちゃったんだ」 梓「……」グッ ガチャチャッ 梓「やっぱり閉まってる。どうしよう」 梓「野宿なんてしたことない…」 梓「……」 梓「玄関で寝よう。それしかないよ…」 梓「夏で良かった~。冬だったら死んじゃうかもね」 猫「ニャーン」 梓「なんだよぅ。もう寝るからきみも寝なよ」 梓「おやすみ」 梓「……」 ――― ―― ― 梓「ムニャ……」 ガンッ! 梓「はがっ!?」ビクン 梓「あぃった……」 背中に走った衝撃に目を覚ました私。 起き抜けのまとまらない頭で何事かと振り向くと、 どうやらママが開けたドアにぶつけられたようだった。 母「……何してるの」 梓「あっ、おはようママ」 母「やめて頂戴。帰ってこないならどこか他で寝て。玄関で寝たらご近所に見られるわ」 梓「ご、ごめんなさい」 梓「すぐ学校行くからその前にシャワー浴びていい?」 母「…早くしなさい。お父さんが起きる前に済ませなさい」 梓「ありがとうママ」タッタッ 梓「急がなくっちゃ」ヌギヌギ ガラッ ピシャ 梓「ふーーー」ジャーーー ママは別に私を嫌ってるわけじゃないんです。 ただ私の存在がパパにとって良くないと思って、だから家から遠ざけているんです。 パパはジャズ奏者です。私のギターはパパの影響で始めました。 でも高校に入った頃からパパはなんていうか…心を病んでしまいました。 どうも音楽で上手くいかなくなっていたみたいなんです。 本当はもっと前からだったみたいだけど、ずっとがまんしてたみたい。 でもついに溢れてきちゃったんだ。かわいそうなパパ。 そんなパパに、高校に入ってバンドを組んで ますます楽しく音楽にのめり込んでいく私の姿を見せる事は悪影響だと ママはそう判断したみたいです。 以来私はあまり家に居させてもらえなくなりました。 音楽をやめれば済む話なんだろうけど、 私はせっかく出会えた素敵な先輩達と大好きな音楽を続けていたいんです。 だからやめません。 つまりこの状況は私のわがままによるものなんです。私が選んだ扱い。 だからがまんします。 … 梓「はぁ、さっぱりした …あっ」 髪を乾かしてお風呂場を出ると、廊下の棚の上に食パンとお小遣いがおいてありました。 梓(やった、今日は外でご飯食べられるぞー)ガサッ 梓「いってきまーす…」ガチャ リビングまでも届かないぐらいの小さな声で、形ばかりに挨拶すると家を出ます。 猫「ニャーン」 梓「おはよー。朝にゃんだよ。食パンわけてあげよう」ポテッ 猫「…」モグモグ 梓「いってきますよー」タッタッ ――― 梓「早く着きすぎちゃった。いつもの事だけど」 梓「そうだ、設計図の続き考えようっと」カリカリ … 憂「梓ちゃんおはよ~」 梓「んん、おはよう」 憂「なにしてるの?」 梓「ひみつ。(秘密基地的な意味も含めて。ププッ)」 憂「えー、教えてよ~」 梓「だめ。でも出来たら教えてあげるよ」 憂「ほんと?やったぁ!楽しみだな~」 梓「…ねぇ憂、憂には『家にはこれがないと!』っていう物ある?」 憂「お姉ちゃん!!!」 梓「…(なんて歪み無い即答…)いや、同意だけど物でお願い」 憂「うーん……お姉ちゃんのアイスを貯蔵しておく冷蔵庫かなぁ」 梓「冷蔵庫かー」 梓(ダンボールハウスには流石に無理かなぁ…) 梓「他には?」 憂「お姉ちゃんのご飯を作るキッチン!」 梓「キッチンねぇー」 梓(無理過ぎ) 梓「もっとこう、コンパクトな物で何か無い?」 憂「えぇ?うーん……ならお姉ちゃんが座る椅子とか…」 梓「椅子…(ダンボールハウスだから座布団の方が合うなぁ)」 憂「なんでそんなこと聞くの?それと関係あるの?」 梓「まぁね~へっへぇ」 憂「あ!もしかしてそれ家の間取り?」 梓「」 梓「ち~が~う~よぉ~」ユサユサ 憂「あははは」 憂「梓ちゃん大工さんになりたいの?」 梓「んなアホなー」バッサバッサ 梓「あほーあほー」バサバサ 憂「……あ、あの…何してるの?それ」 梓「何って、繁殖地へと旅立つあほうどりの真似…あっ!」 梓「……」モジモジ 梓(こういうの好きなのは律先輩だった。やってしまった…//) 憂(梓ちゃんってたまにヘンになるなぁ……) … キーンコーンカーンコーン… 先生「おっ。では今日はここまでー」 ガヤガヤ… 憂「お腹すいたぁ。梓ちゃんお昼食べよ~」 梓「あ、パン買ってくるね。ちょっと待ってて」 憂「うん」 純「へへ、やっとお昼だね」ガタン 憂「あっ、梓ちゃんパン買ってくるみたいだから待ってよう」 純「そうなの?分かった」 梓「すぐ行ってくるよ」ガチャ ――― 「おばちゃんメロンパンちょうだーい!」 「やきそばパンとハムチーズサンド二つ!!」 「コッペパンを要求する!」 ギャアギャア… 梓「ふぁーしまった。前の休み時間に行くべきだった…昼休みの購買なんて戦場だよ」 梓「私みたいなのが割って入ったらあっという間に肉竜巻の餌食だね」 梓「…でもこれじゃパン無くなっちゃう……」 唯「あっ、あずにゃん!やっほー」 梓「! 唯先輩!!」 唯「あずにゃんもパンなのー?」 梓「そうなんですよぉおお先輩もですかお揃いじゃないですかぁあ」スリスリスリ 唯「ちょっ は、恥ずかしいですぞーこんなとこで…ぅぷ」 唯「ねぇりっちゃん、あずにゃんもパンだって!」 梓「」 律「あ、あぁそうなんだー。おっす梓ー…」 梓「ど、どうも」 唯「私あんぱんにするんだ!アンパンマンごっこするから」 梓「そうなんですかぁ(何するんだろう、具体的に)」 律「梓は何にするんだ?」 梓「てりやきサンドが欲しいんですけど、残ってるか見えないです」 律「んー……まだあるぞ。もうなくなりそうだけど」 梓「えっ!ホントですか!」 律「どした、急がないとなくなるぞ」 梓「……肉竜巻がこわいので」 律「は?」 梓「私みたいなちんまい複翼機がこんな肉の乱気流に揉まれたら一瞬で空の塵です」 律「ま、まぁ大体言いたい事は分かるけど何その例え…」 唯「あっ!私のあんぱんも無くなりそうだよ~!りっちゃんおねげえします!」 律「んっ?よっしゃ任せろい!」グイッ 律「フンフンッ!フンハッ!どけどけおらぁああああ!!」グイッ ズパッ 律「…ぷぁっ!おばちゃんアンパンとお好み焼きパン!」 唯「やったぁ、りっちゃんすごいよぉ~!」 梓「うぅ、いいなぁ…」 律「あともう一つ、てりやきサンドねー」 梓「あっ」 律「ほら唯、梓!パース」ポイッ 梓「あわわ」パシ 唯「ほっ!」パシ 唯「ナイスきゃっち!平沢選手本日のえむぶいぴーです!」 律「よっ……」グイグイ スポッ 律「こらMVPは私だろうがどう考えても」 唯「りっちゃん名あしすとだったよ!」 梓「あ、えと…ありがとうございます……」 律「いいってことよー」 梓「いくらでしたっけ」ゴソゴソ 律「あーいいよ、おごりで」 梓「」 梓「えっ、でm」 律「唯もおごりでいいからなー、ノリだノリ。ノリおごり」 唯「本当!?わーいやったぁあありっちゃん大好きだよぉおお」スリスリ 律「ちょちょ、唯やめっ……」 梓「……」 梓「…いいです私は払いますです」 唯「えーっ、あずにゃんが払ったら私も払わなきゃって空気になっちゃうよぉ」ブー 律「そうだぞー」 梓「そんな」 梓「……じゃあごちそうになります」 律「素直でよろしい」ポンポン 梓「は、恥ずかしいですやめてください」バッ 唯「おやおや?」 梓「じゃあ憂が待ってるから行きます、また放課後です」タッタッ 唯「またねぇ~。 …りっちゃん私達もいこうよー」グイグイ 律「…そうだな」 唯「へへ、はやくりっちゃんにアンパンマンになってもらわないとね!」 律「なぁもうやめようぜー恥ずかしいよ~、たまには唯がアンパンマンやれよ」 唯「私かばお君って決めてるからだめ!おなかすいたよぉーあんぱんまん~」ユサユサ 律「はぁ」 … 唯「どうもです!」ガチャ 律「おっす唯」 唯「おーっすりっちゃん!あっ、澪ちゃん今日も来てるね!」 澪「な、なんだ居ちゃ悪いのか」 唯「違うよー嬉しいんだよぉ~」 澪「はぁあーッ!?」ガタンッ! 唯「やっぱり皆揃って軽音部だもんね~」 澪「あ、そういうこと」ホッ 律「つか何今のオーバーリアクション」 澪「いや別に……(好きとか言われでもしたらまた吐くところだった…)」 紬「皆お待たせ~、今日のおやつよ」 唯「こ、これはどーなっと!!やったぁああ」 律「ドーナッツな」 ガチャ 梓「おつかれでーす」 律「よー梓」 唯「あずにゃん遅いよー、今日はどーなっつだよ!」 梓「ほんとですかぁ、いいですね~私大好きです」ガタン 梓「さっそくいただいちゃいます」モグモグ 紬「はい梓ちゃん、お茶」カチャ 梓「ろうもれひゅ」モグモグ 律(…………) 律(澪と梓、昨日の事とか何か話したりしねーのかなぁ…)チラ 澪「……」ソワソワ 律「ん、澪なんかそわそわしてんな」 澪「えっ!?あ~律気付いた!?ははっ、そっかー気付いちゃったかぁ!」 律「は?いやただ何かそわそわしてんなって…」 澪「実は皆に見てもらいたいものがあるんだ~」ゴソゴソ 澪「はいこれ!新しい歌詞出来たんだよね!」 澪「もぉ~律気付いちゃうんだもんなぁあw」 律「あ、そうなの……(つか普通に出せよウゼェ)」 唯「すごーい!見せて見せて~」 澪「へへへ、自信作だぞぉーっ」 律「どれどれ」ガサ 律「……タイトル、『ぼっちなぼんぼち』?なんだこりゃ」 律「『ぼっちなぼんぼち今日もお余り~』『串に♪刺されず♪(コーラス)』」 唯「『七輪の上じゃ どんな鳥も焼ける』」 紬「『ぷりぷりしてるぼんぼちも コリコリしてる砂肝も』」 梓「『そうだ竹串に刺しちゃおう』……」 梓(なんじゃこりゃ) 唯律紬「…………」 3
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908 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 15 42 54.70 ID r3/Mx+2mO ―音楽室― 唯「ムギちゃんの持ってくるお菓子はいつも美味しいね」 紬「ふふ、ありがとう」 澪「・・・・・・」 唯「澪ちゃん食べないの?」 澪「え、あーえーと・・・」 律「ダイエット中か、私がもらってやるよ」 唯「りっちゃんずる~い、私も欲しい」 澪「こらお前ら!まだ食べないとは・・・」 909 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 15 45 05.73 ID r3/Mx+2mO ガラッ 和「ちょっといい」 唯「あ、和ちゃん」 和「律、講堂の使用申請書がまた出てないわよ」 律「やべ、忘れてた」 和「今日までだから早く出してね」 ピシャッ 澪「律!」 律「すみませんでした!」 唯「も~りっちゃんは~」 910 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 15 46 52.10 ID r3/Mx+2mO ガラッ 梓「先輩達またやってるんですか・・・」 唯「あずにゃんもケーキ食べる?」 梓「う・・・食べます」 ガラッ さわ子「唯ちゃん」 唯「どうしたのさわちゃん?」 さわ子「いいものがあるからちょっときなさい」 唯「は~い」 911 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 15 53 18.54 ID r3/Mx+2mO ―音楽室― 唯「ムギちゃんの持ってくるお菓子はいつも美味しいね」 唯「澪ちゃん食べないの?」 唯「りっちゃんずる~い、私も欲しい~」 913 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 15 56 45.42 ID r3/Mx+2mO ガラッ 女生徒A「(うわ・・・またあの池沼がいる・・・)」 唯「あ、和ちゃん」 女生徒A「(和って誰だよ・・・)」 女生徒A「(キモッ)」 ピシャッ 唯「も~りっちゃんは~」 914 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 15 58 56.13 ID r3/Mx+2mO 女生徒B「あれ?入らないの?」 女生徒A「またあいつがいるんだよ・・・」 女生徒B「あー、あの池沼www毎回毎回変なことを言ってて面白いよねww」 女生徒A「笑い事じゃないよ・・・あいつがいると音楽室を使えないんだか ら・・・」 女生徒B「今回はどうなってんだろうw」 ガラッ 女生徒A「あ、ちょっと・・・」 915 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 16 01 14.38 ID r3/Mx+2mO ガラッ 女生徒B「よお池沼」 唯「あずにゃんもケーキ食べる?」 女生徒B「あずにゃんって何だよwwwww」 916 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 16 03 57.71 ID r3/Mx+2mO 教師「あら?どうしたの?」 女生徒A「あ、先生・・・池じゃなかった平沢さんが・・・」 教師「またあの子か・・・分かったわ、先生に任せて」 917 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/06/26(金) 16 06 06.01 ID r3/Mx+2mO ガラッ 教師「平沢さん」 唯「どうしたのさわちゃん?」 教師「いいものがあるからいらっしゃい」 唯「は~い」 終わり
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おでかけにゃんよ 愛媛県南予地方のゆるキャラ、にゃんよが観光名所を動画でレポートしてくれているサイト。 http //www.pref.ehime.jp/h30200/odekakenyanyo/index.html 名前 コメント ゆるキャラ 南予 愛媛県 観光 #bf
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美容に関することやアニメ、ゲーム それから動物が大好き💕
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晶「よし。明日の準備はしたし、そろそろ寝るか」 晶「よっとっ…」ゴソゴソ 晶「ふぅ……」 晶「………」 晶「………」 晶「………」 ガチャン、ガタゴト 晶(?) 『…先輩、…は早い…すか?』 『あぁ…講義が……るから』 晶(澪の部屋…) 晶(誰かいるのか?) 『じゃあ……ですね』 『あぁ………だか………らな』 晶(あ、そういえば今日はあいつらの後輩が来てるんだったな) 晶(たしか名前は“梓”?だったっけ…澪の部屋に泊まるのか) 『梓は………のか?』 晶(あいつら、今日は結構遅くまでワイワイやってたらしいじゃねーか) 『えへへ……ぉ先輩も……ですよ』 晶「………」 晶「もうちょっとよく聴いてみよう…」ソー 梓『じゃあ電気消しますね』 澪『うん』 パチン 晶(あの後輩、わざわざ一人でこっちまで来たんだよな…) 梓『今日は本当に楽しかったです』 澪『うん、久しぶりだな。全員でこうやって集まったのは』 澪『でも最初は驚いたよ。まさかここまで梓が来るなんてな。ははは』 梓『えへへ……だって澪先輩達、夏休みは帰省しないって聞いたから』 晶(よっぽど好かれてるんだなあの後輩に) 澪『まぁまだ一年目だけど、色々やらないといけないからな』 晶(ていうかこの寮どんだけ壁薄いんだよ…) 梓『さっき律先輩達も言ってましたね。大変そうです…』 澪『あぁ、でもすごく楽しい』 澪『高校の時は高校の時で楽しかったけど、今は今で全然違うんだ』 澪『一日一日がいつも違った形で充実してる』 澪『なんの束縛も無い自由な中で、自分自身で物事を進んでやり遂げてる気がする。積み重ねて行っている』 澪『これが大人になるってことなのかな?とにかく、毎日が楽しくて仕方がないよ』 梓『いいなぁ…私も、絶っ対にこの大学に来ますから!』 梓『いっぱい勉強して、ギターも今よりずっと上手くなってきますから!』 澪『うん、それまで待ってるからな。梓は私たちの大切な後輩なんだ』 澪『また5人でやろうな。放課後ティータイム』 梓『はいっ!』 晶(後輩ねぇ…) 澪『それまで私たちも、梓に追い抜かされないように頑張らないとな〜』 梓『あはは』 晶(なんだよ、くそ。ちょっと羨ましいとか思っちまったぞ) 晶(ま、せいぜい頑張るんだな。後輩ちゃん) 澪『そうだ梓、久しぶりにアレやろうアレ』 晶「ん…?」 梓『あ、アレですか…?///』 晶(アレってなんだ) 澪『いいだろちょっとくらい』 梓『えぇ〜…でも…///』 晶(なにやるんだ?) 梓『う、うぅ……澪先輩もやってくれるんですよね…?』 澪『もちろん!二人でやんないと意味ないじゃないか』 晶(………?) 梓『じゃ、じゃあ…』 晶(………) 梓『澪お母さん、澪お母さん!』 晶「?」 梓『み、澪お母さん、お腹すいたにゃ〜!』 晶(え………?) 梓『ひもじいにゃ〜!ひもじいにゃぁぁぁ〜!』 晶「はっ…!?」 澪『ふふふ、梓は食いしん坊だにゃぁ』 晶(だにゃぁ!?) 梓『うぅにゃ〜!』 晶(〜〜っ!?!?!?) 澪『さっきあたりめ一箱全部食べてたくせにだにゃ』 梓『だって唯姉ちゃんが他のお菓子殆ど食べちゃったにゃ〜』 梓『梓もきんつば食べたかったにゃぁ…』 澪『唯も食いしん坊だにゃ』 澪『でももう寝る前だから食べちゃダメだにゃ』 梓『うにゃぁぁぁん!』 晶(なんだこいつら!?バカか!?) 梓『うぅ〜…じゃあ代わりになでなでしてほしいにゃ』 晶(なでなでしたら空腹がおさまるのかよ) 澪『ふふふふ、梓は甘えん坊屋さんだにゃ』ナデナデ 梓『えへへだにゃ…』 晶(そこは“だにゃ”付けなくてもいいだろ) 晶(しかしなんなんだこれ……まじでなんなんだ…) 晶(どういう関係だよアイツら…) 澪『梓の頭いいにおいだにゃ』ナデナデ 梓『えへへだにゃ』 澪『あたりめの臭い』 梓『えぇ〜ひどいにゃー!』 澪『嘘だにゃ』 晶(………) 梓『澪お母さんこそまだ少しお酒くさいにゃ〜』 澪『ごめんだにゃ〜。だって菖が強引に…』 晶(え、菖もいたの!?) 梓『菖お姉ちゃんの持ってきたお酒、なかなか美味しかったにゃ』 澪『あの透き通った深みはなかなか味わえるものじゃないにゃ。水が違うんだにゃ水が』 晶(なんか言っちゃってるよ) 晶(ていうかお前らまだ未成年だろ) 晶(そうか。こいつら酔ってるからこんな…) 澪『にゃにゃにゃにゃ〜!!』 梓『にゃーにゃー!みおみお〜!にゃーにゃー!』 晶(狂ってる…) 梓『やっ…澪先輩っ…そこはだめですにゃぁっ…あっんっ!』 澪『もう逃がさないにゃ〜?梓は一生私の奴隷だにゃー』 晶(………) 梓『にゃぁ!澪ぉ〜澪ぉ〜』 澪『へへへへ!ほら、この体勢のままにゃんにゃんするにゃん!』 梓『にゃ…にゃんにゃん!にゃんにゃん!』ギシギシ 晶(………)イライラ 澪『違うにゃ。もっと腕を高く上げるにゃ』 梓『こ、こうにゃ?』 梓『にゃんにゃん!にゃんにゃん!』ギシギシ 澪『いいにゃん、その調子だにゃん!』ギシギシ 梓『にゃんにゃん!わわわっ!澪にゃんそんなことしたら…!』 ドスンッ! 晶(うわっ!?) 澪『梓!?』 梓『いたたた…』 澪『大丈夫か?梓』 梓『はい…ちょっと壁に頭打っちゃいましたけど、平気です』 澪『ごめんな、ちょっとやり過ぎちゃった』 晶(事故って素に戻ってんじゃねよ) 梓『えへへ、平気ですってば』 梓『それよりも隣部屋の人大丈夫でしょうか?』 澪『あぁ、晶なら大丈夫だにゃん。たぶんもう寝てるにゃん』 梓『そうですか。それなら安心だニャン!』 晶(こいつらぁ…)イライラ 澪『ほら、おいで梓』 梓『にゃ〜!にゃ〜!』 晶(………)イライラ 澪『にゃんにゃん!』 梓『にゃんにゃん!』 晶(………) ニャンニャンニャンニャン!!! ・・・・・・・・・ 澪『おやすみ梓』スーリスリスリ 梓『おやすみなさい、澪先輩』ゴーロゴロゴロ 澪『………』 梓『………』 晶「………」 晶「やっと死んだか…」 晶「はぁ…とんでもないモン聞いちまった…」 晶「こんなやつらと知り合いになっちまったのか私は」 晶「つうか部活まで同じじゃねぇか…」 晶「………」 晶「しかし、よくまぁこんな連中と一緒にバンドなんか組んで…」 晶「お前も色々大変そうだな、唯?」 唯「ん…うぅ…ん…zzz」 晶「お前、隣があんなにうるさいのによく寝てられるな」 唯「うふふ、晶ちゃんそこは落とし穴だよ〜?zzz」 晶(幸せそうなヤツ…)ナデナデ 唯「zzz」 晶「………」 晶「さて…私も寝よう」 晶「おやすみ唯」 唯「えへへ…zzz」 終 戻る
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01るしにゃん王国 るしにゃん王国履歴⇒ 01るしにゃん王国藩国所有 01-00001-01:るしふぁ 01-00004-01:更夜 01-00005-01:テル 01-00006-01:ちゃき 01-00010-01:クレール 01-00012-01:来須・A・鷹臣 01-00025-01:南無 01-00026-01:ノーマ・リー 01-00687-01:S43 01-00216-01:緋乃江戌人 藩国所有 アイテム名 入手日 入手根拠 備考 対空ミサイル施設(4箇所) 07/05/14 入手根拠 対空22 おててをつなぐはんかち 08/10/30 入手根拠 NAC対応微生物検査セット 08/12/28 入手根拠 NAC複写式品質札セット 08/12/28 入手根拠 NAC簡易毒性検査セット 08/12/28 入手根拠 応急処置読本 09/01/28 入手根拠 感染症予防読本 09/01/28 入手根拠 ガスマスク×9 09/02/08 入手根拠 新聞 6部セット 09/02/16 入手根拠 残り5部 01-00001-01:るしふぁ アイテム名 入手日 入手根拠 備考 東の善き魔術師のおはなし 08/05/08 入手根拠 FVBのからくり花時計 08/08/17 入手根拠 大健康の腕輪 08/08/17 入手根拠 へビイチゴのタルト 08/08/17 入手根拠 聖水 08/08/17 入手根拠 洞窟探検キット 09/02/08 入手根拠 01-00004-01:更夜 アイテム名 入手日 入手根拠 備考 大健康の腕輪 08/08/17 入手根拠 へビイチゴのタルト 08/08/17 入手根拠 アンデットバスター 08/08/17 入手根拠 01-00005-01:テル アイテム名 入手日 入手根拠 備考 へビイチゴのタルト×3 08/08/17 入手根拠 毒物簡易検査キット 08/12/27 入手根拠 化学毒物スクリーニング検査システム 08/12/27 入手根拠 互尊C 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 久遠 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 兵員輸送車 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 01-00006-01:ちゃき アイテム名 入手日 入手根拠 備考 養子 09/01/19 入手根拠 備考:名前・年齢 安眠枕 09/01/31 入手根拠 護民官事務所より 01-00010-01:クレール アイテム名 入手日 入手根拠 備考 アイテムショップ 08/05/30 入手根拠 賢者の書 08/07/14 入手根拠 FVBのからくり花時計 08/08/17 入手根拠 大健康の腕輪 08/08/17 入手根拠 へビイチゴのタルト 08/08/17 入手根拠 聖水 08/08/17 入手根拠 恋のお守りストラップ 09/10/04 入手根拠 ネイルケア予約チケット 09/10/04 入手根拠 プラチナデートチケット 09/10/13 入手根拠 戦術教本 09/11/04 入手根拠 お菓子の詰め合わせ×10 09/12/26 入手根拠 デートチケット 10/01/02 入手根拠 法の執行者の紋章 10/02/16 入手根拠 ボディピストル×2 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 互尊C×2 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 久遠×2 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 兵員輸送車 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 手刺繍バンダナ(大判) 10/06/24 入手根拠 スペルトランプ×5 10/07/30 入手根拠 お絵かきセット×5 110/07/30 入手根拠 多目的ボール×5 10/07/30 入手根拠 01-00012-01:来須・A・鷹臣 アイテム名 入手日 入手根拠 備考 白い帽子 08/01/17 入手根拠 来須の帽子を09/01/09L化 微笑青空勲章 08/02/04 入手根拠 来須と へビイチゴのタルト 08/08/17 入手根拠 アンデットバスター 08/08/17 入手根拠 互尊C 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 久遠 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 森の樹の種 10/10/09 入手根拠 本格園芸セット 10/10/09 入手根拠 ネコリスごはん 10/10/09 入手根拠 1/2L化チケット 10/10/01 入手根拠 01-00025-01:南無 アイテム名 入手日 入手根拠 備考 互尊C 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 久遠 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 兵員輸送車 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 01-00026-01:ノーマ・リー アイテム名 入手日 入手根拠 備考 FVBのからくり花時計 08/08/17 入手根拠 大健康の腕輪 08/08/17 入手根拠 へビイチゴのタルト 08/08/17 入手根拠 聖水 08/08/17 入手根拠 アンデットバスター 08/08/17 入手根拠 百物語 08/08/27 入手根拠 01-00687-01:S43 アイテム名 入手日 入手根拠 備考 互尊C 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 久遠 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 兵員輸送車×2 10/04/21 入手根拠2 05/02開示 01-00216-01:緋乃江戌人 アイテム名 入手日 入手根拠 備考 愛のエプロン 08/03/13 入手根拠 大健康の腕輪 08/08/17 入手根拠 微笑青空勲章 09/05/22 入手根拠 朝比奈あやめと るしにゃん王国履歴 藩国一覧
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ねこあくび。 顔を洗ってひなたぼっこに、ごろん。 毛づくろいー。 今日もお城の藩王執務室にある秘密の通路(ヤガミの肖像画にカムフラージュされた猫用ドアから入る)を通り抜け、猫士たちが集う。 日当たりのよい一等地。爪も研ぎ放題、箱や袋にも入り放題、洗濯物にも丸まり放題の、秘密の部屋。 10匹、色とりどりの猫たち。 ぶるんと身を震わせ、情報が拡散する。毛が逆立ち、尻尾がふくれ、見る間に肢体が伸びて膨れ上がる。 「…っ、ふう」 猫が、次々と人に変わってゆく。 「何度やってもこの毛が逆立つ感覚、なれないなあ…」 金色のつぶらな瞳をした、黒い学生服姿の少年が、プールサイドで水ぬきするみたいに頭の脇をとんとんと手で叩きながら、円卓に着いた。とぼけた風なやさしい顔立ち、すらりとした体形、穏やかな物腰。頭の上にある耳だけが、ぴこぴこと元の姿を思わせる形で動いている。 「あら、しょうがないわよ。それに私はこの格好、気にいってるけど?」 くるんっと白いワンピースの裾を翻し、可愛いが、生意気そうな女の子が回ってみせた。すべすべと自らの肌の感触を楽しんでいるようで、一際体格の大きな男性が引いた椅子に会釈もせずにぴょこんと飛び乗る。 「くあ……」 まだおおあくびで、円卓に突っ伏すなり丸まって眠りだすものもいる。 「さっ、みんな」 ぱんぱん。 賑々しい場の空気を引き締めるように、1人の女性が手を叩く。きょろっと一斉に音のする方を見つめるのは、さすがに猫、といった風情。 「普段人型じゃない子たちは物珍しくておかしいかもしれないけれど、あまり遊んでいる時間はないですよ」 そういって、ばん!とホワイトボードを叩いてみせる。そこに貼り付けられていたのは、「にゃんこふぇすてぃぼー」と題された一冊のレポートであった。 「華一郎さん、ずるいよなー」 「絶対公表しないとか言っておいてかつぶし一本で僕らを買収するんだもんなー」 「「ねー」」 「…………」 学生服の少年と、さきほどあくびをしていた青年とが言い合わす。その傍らで、静かに美しい瞳をきらめかせ、物憂げに頬杖をついて採光窓の向こうに広がる空を見つめる美青年。 そこに3人まとめてぺちこーん!とつっこみが入る。 「言い訳しない! 猫士の醜態ですわ、まったく…」 「まあまあ、愛佳」 まだ鼻息の荒いワンピースの少女に、くるくるとやわらかな巻き毛をした蜂蜜色の少年がなだめに入る。少女も可愛いのだが、この少年はまた別格に愛らしく、子供らしい無邪気な自信の強さがまたきらきらと彼を溌剌として魅力的に見せていた。 「まあ! ハニー様がそうおっしゃるなら私、構いませんのよ?」 途端にくるっとそちらを振り返り、おめめに星を散らして胸の前で手を組む少女。 ことん、とミニ冷蔵庫から牛乳ビンを取り出して、みんなの前に黙々と注いでいくのは、その少年にそっくりの女の子。 全員にミルクが行き渡り、こくこくとそれを飲むので忙しく、静かになったのを見計らって、どうやらこの場を仕切っているらしい、先ほどホワイトボードを叩いた女性が再び喋り始めた。 「猫の手も借りたい。この言葉は、こと、ここ、にゃんにゃん共和国においては慣用句ではありません。猫の手にも、できることはあるはずだ。そういう風にして使われます…実際私たちはI=Dの運用の際にコ・パイロットとして、また時には仮想飛行士のみんなと一緒に肩を並べて行軍します。 な!ら!ば! それ以外のところでも、猫に出来ることは、あるはずです。ですよね?翡翠さん、にゃふにゃふさん、夜星さん」 こくり、先ほどつっこみを入れられた3人が、揃って頷き返す。 それに満足して、話を再開する。 「幸いレンジャー連邦は、資源も、お金も、食糧も、ある程度不足しないまでに持ち直しました。これもひとえに普段からせっせと働いている仮想飛行士のみんなのおかげです」 「楠瀬さんとか?」 「こらー、茶化さない! …こほん、そういうわけで、今日の定例猫会議では、残る最後の一つ、燃料についてを議題にしたいと思います」 * * * くるくる巻き毛のめちゃめちゃ可愛い金髪の子供、王猫のハニーとその双子の妹・マーブル。 くてーっと眠そうにしている青年、にゃふにゃふ。 一際体格がよく寡黙な少年、ドラン。 美人のジョニ子。 哲学者風の青年、翡翠。 学生服の少年、夜星。 白いワンピースの少女、愛佳。 それに加え、一際年長に見える美形の青年と女性、マキアート&じにあ。 彼らはこのレンジャー連邦に所属する猫士である。 認識が情報のあり方を左右するこのアイドレス世界では、猫士が本当の猫か、それとも人型なのかは、さしたる問題にもなりはしない。仮想飛行士たちがアイドレスを着替えるように、彼らもまた、その姿を自由に変えることが出来た。 そもそもI=Dのコクピットでコ・パイロット行為をおこなうのに、果たして猫のにくきゅうで作業が出来るものであろうか? 出来る、と絢爛舞踏祭上がりの舞踏子たちは断言するのが、この無名世界観のおそろしいところである。クララ・ド・シラヌこと、通称猫先生という、あちこちの夜明けの船で甲板長としてコンソールをてしてしやって働いていた前例があるため、猫でもさして問題ないと思われているが、さすがに歩兵として出撃する際までは、そうもいかないだろうと思われるのが普通であった。 もっとも、舞踏子たちは、猫先生がてしてし人をデッキから海面へと突き飛ばすだけの陸戦技能を身に付けていることをも知っていたので、やっぱり異論は絶えなかったりするのだが、そんなわけで、猫士たちは人型に変身出来た。出来たったら、出来たのだ。 が、それはそれとしてやっぱりそれぞれ普段の居心地のよい格好というものは違うものであり、好んで普段から人型を取っているのは、吏族の楠瀬とよく一緒にいるじにあと、美貌を誇るマキアートだけであった。 フィクショノーツが藩国チャットやBBSで定例会議をもち、親睦を深めるように、彼ら猫士もまた、アイドレス世界の中で、こうして毎回折りに触れてはしょっちゅう会議を開いている。寄り合い好きなのはさすが猫と言うべきか、猫の集会ならぬ、猫会議、というわけだ。 もっとも今日のように決まった議題があることは珍しく、大抵はお小遣いで買ってもらったミルクを舐めたり、人型の格好をしてみておしゃれや雑談に興じたりと、益体もないことばかりを繰り返している。 「けれーど! 今日は違うわよ、今日!こそは!」 「じにあ、熱~い」 「しゃー!」 「にゃっ!」 じにあがこわいよー、とジョニ子にすがる愛佳。ジョニ子、微笑んでよし、よし。 「あたしは、猫だって立派な国民だと思ってる。ううん、むしろ、直接フィクショノートの力になれるのは、国民の中でもあたしたちだけなんだから。だから、がんばりたいのよ!」 うむ、とドランが頷く。 「前回は夜星たちが失敗しました。なぜか?」 「ルール上猫だけで冒険できないからじゃないかなー」 「予算もなかったものね」 「しゃら~っぷ!」 にゃーん、とハニー&マーブルが縮こまる。 「前回はまとまりがなかった。その上人手も全然足りてなかった。相談してくれれば、あたしたちだって力を貸したのに…!」 「歓迎祭の頃はじにあ、楠瀬さんといちゃいちゃしてたじゃないか。食べ歩きのやりなおしよー!とか言って」 「それはいいっこなし! はい夜星、前回の反省復唱してみて」 「え!? な、なんで僕だけ…ええと、目的を絞ってなかったからと、人手が足りなかったから」 よろしい、と頷くじにあ。夜星、いつものお昼寝の時間なので隣ですっかり寝入ってるにゃふにゃふの耳を、恨みがましくつまみあげる。にゃー。 「今度は違います。みんなで一致団結して、燃料を探すの。既にどこにあるかは割れてるわ。 山、塔、学校、海、砂漠、村、河、都市! このうち、村や河は連邦内にはないし、塔や山も微妙だからないものと見て、学校、砂漠、都市の三つに焦点を絞ります。あ、海はあたしたち猫だから割愛ね」 「そ、そういうものなの? 人型なのに」 「そーなの! で、さらに、なんと……」 * * * 「よろしくお願いしまーす、よろしくお願いしまーす…あ、華一郎」 「よう、愛佳ちゃん。何やってんの? 珍しいね、ハニーくんと一緒じゃないなんて」 北部の繁華街真っ只中、猫耳をぴこぴことさせながらなにやら配っている可愛い少女に目を惹かれ、フィクショノートの華一郎は立ち止まった。 「はい、華一郎もこれ」 「ふむふむ…『みんなで燃料発掘に協力しようキャンペーン』? はー、また珍しいことしてるねー。何、またこれ、夜星くんあたりの提案?」 「ううん、じにあさん発案~」 「あー」 最近楠瀬さん、O島の伝説にかかりっきりだもんなー、と納得する。 「国民みんなで手伝えば、フィクショノートのみんなが冒険したり、燃料発掘する時に、ちょっとは役に立つでしょ? だから!」 「はっは、なるほど! 猫の手も借りたい、か! やー、うちはいい猫士に恵まれたなあ」 愉快そうに笑って愛佳の頭をくしゃりと撫でる華一郎。愛佳、口元だけ猫に戻ってうみゅー。 「南部のほうには翡翠とマキアートが行ってるのよ」 「へー、みんなでやってるのか、どれどれちょっと取材を…」 さっそくペンを取り出し、ぺらぺらあることないこと買収に応じて喋る愛佳の発言を記録し始める。 * * * 以下、猫士マークのビラより抜粋。 『フィクショノートでなくとも、できることだってあるはずだ! みんなで協力して、フィクショノートを応援しよー!』 * * * 「と、いうことらしいよ…?」 政庁の定例会議で、にこにこしながらみんなにレポートを回してみせる、黒衣の男。 * * * 本日の一言:仲良きことは美しき哉(にくきゅうまーく、ぽん!) * * * ―The undersigned:Joker as a Liar:城 華一郎