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初音ミク演奏の自作曲「なのはなのうた」+背景は千葉ののどかな風景 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1785149 http //www.nicovideo.jp/watch/sm1785149 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 一つ前のページにもどる
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高町 なのは ランク:A G(魔法少女リリカルなのは) 属性 ・女 ・魔導士 ・小学生 ・人間 固有の敗北条件 なし 能力値 ESP能力レベル 6 ESPパワー 45 耐久力 5 精神力 6 特殊能力 ・レイジングハート[戦闘][格闘(武器):1] 他の格闘武器と同時に使用できない。 ・ディバインバスター[戦闘][主要][攻撃][E] LV5以下の攻撃Cカードの火力を+10する。同調不可 ESPパワーを追加でCカードのLV分消費する。 ・スターライトブレイカー[戦闘][主要][攻撃][E] 任意の複数対象に[LV:戦場のラウンド数(最大LV:6) 火力:戦場でCカードを使用したキャラクターの人数×5] で攻撃する。 1戦闘に1度使用可能。 ・ユーノの支援[戦闘][対抗(攻撃)] 防御か逃避Cカードを使用して、 使用したCカードと同LVの回避を行う。 1ラウンド中、1回まで使用できる。 ・クロノの支援[戦闘] ラウンド終了時、攻撃Cカードを1枚捨てる。 ・バリアジャケット[全般][常動] 耐久力を宣言する時、常に最大耐久力を宣言する。 備考 [常動] * ** Q&A Q. A. このキャラクターへの意見 名前 コメント
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見上げれば、透き通るような青空が何処までも拡がっていた。 太陽の光に照らされた小鳥達は気持ちよさそうに空を飛んでいて、それをぼんやりと眺 める高町なのはは、この青空と同じくらいに広大で、尚且つ漠然としているのであろう疑 問の答えを探して、思慮に耽っていた。 なのはは昨日、巴マミの家で魔法少女の説明を聞いた上で、キュゥべえから「魔法少女 にならないか」という誘いを受けたのだが、結局の所、なのははその誘いにすぐに乗る事 は出来なかった。 何故なのか、と問われた所で、ただ漠然とした不安があるからとしか答えようがなかっ たし、何よりも「たったひとつ叶えられる願い」が何であるか、などといきなり訊かれて すぐに答えられる訳もなかった。 聞けば巴マミは、家族全員でドライブに出掛けた際に大規模な交通事故に遭い、マミ自 身も瀕死の重傷を負った際、キュゥべえから何を望むかと問われたらしい。そんな状況で 願い事は何かと問われれば、誰だって「生きたい」と願うしかないに決まっている。 そんな状況で決断を迫ったキュゥべえの事を、なのはは卑怯だと思うし、その事実は余 計に魔法少女への決意を鈍らせる由縁となった。 巴マミにも昨日言われた。「願いを叶えるチャンス」が残っているなのはらには、一刻 を争う状況であった自分とは違い、沢山の可能性があるのだ。もしも魔法少女になるのだ としても、良く考えて、後悔をしないようにして欲しいと。 「願い事かぁ……突然訊かれても、すぐには思い付かないよね」 「あたしも全然だわー。命掛けてまで叶えたい願いかって聞かれるとねぇ」 美樹さやかが、紙パックのジュース片手に言った。 この時間は、学校でのお昼休みだった。昼食を食べる為になのはと共に屋上に上がった さやかもまどかも、きっと今、なのはと同じ事を考えているのだろうと思う。 さやかだってまどかだって、皆普通の家庭で普通に暮らして来た普通の女の子なのだ。 命を掛けて戦う代償、なんて言われても、まだ現実味が湧かないし、威勢の良い返事を返 せる訳もないのは当然の事だ。 ぼんやりと考えていると、黙々とお弁当を食べていたまどかが、不意に口を開いた。 「……ねえ、ほむらちゃんは一体、何を願って魔法少女になったのかな」 「何だっていいじゃん。何にせよ、昨日あいつがやった事を考えれば、あいつが碌な人間 じゃないのはもう確定。魔法少女になった理由も、どうせ自分本位な目的の為なんでしょ」 「本当にそうなのかなぁ……」 お弁当を食べる箸を進めながら、まどかはうーんと小さく唸って、視線を落とす。 「ほむらちゃんとは、前に何処かで会った気がするんだよね……」 「何、実は覚えてないだけで知り合いだったってパターン?」 「ううん、そこまではわかんないけど……」 考えと言葉が上手く纏まらないのか、まどかは困り顔のまま何も言わなくなった。 「ま、何にせよ、マミさんやキュゥべえもそう言ってんだから、あいつは敵で確定でしょ」 少なくとも、マミとキュゥべえはそう言っていた。 暁美ほむらも魔法少女である事はまず間違いないが、その目的―キュゥべえを追い立て た理由―は、十中八九この管轄での魔女退治における手柄を一人占めする事にあるのだと、 マミ達はそう語った。 そうやって自分の為だけに戦うような奴の思い通りにはさせられないというさやかの気 持ちは解るし、それが本当なのだとしたら、なのはもほむらと友達になりたいなどとは言 わなかった。彼女が自分本位の目的の為に戦い、誰かを傷つけると言うのであれば、なの ははそれを見過ごす事は出来ないし、何とかして食い止めたいとも思う。 だけれど、なのははどうしてもほむらがその為だけに戦っているとは思えなかった。 何故なら。 「でも、ほむらちゃん……凄く悲しい目をしてたんだよね」 「あー、なるほど、大体わかった。優しいなのはは悲しい瞳をした孤独な美少女転校生を 助けてあげたい……! なーんて殊勝な事考えちゃってるわけねー」 「ま、まあ……そこまで上から目線で助けてあげたい、なんて考えてる訳ではないけど、 やっぱりああいう目をした子、放っておけないっていうか……」 「あたしは逆。あいつの目、何か、嫌いなんだよね」 「……どうして?」 「いや、どうしてって言われてもなー」 眉を顰め、右手で髪の毛を掻きながら唸った。 嫌いな相手の事を何故嫌いか、と問われても具体的に答えるのは難しいのだろうか。数 十秒ほど悩んださやかは、ようやっと考えを纏めたのか、視線を遠くに向けながら言う。 「すっごく辛い事があった時、たまーにだけど、妙に乾いちゃう奴っているのよね」 「乾いちゃう奴……? ほむらちゃんがそうだって言いたいの?」 「そそ。怒ったり、じめじめ腐ったり……それこそ人によって千差万別だけど、あたしは、 ああやって乾き切って、何もかもを諦めたような眼をしてる奴は好きになれないんだよね」 さやかが握る紙パックのジュースに力が込められて、突き刺したストローから、僅かに オレンジ色の中身が噴き出した。おっとっと、なんて言いながら、すぐにいつもの調子に 戻ったさやかは、ポケットから取り出したハンカチで零れたジュースを拭きとり始めた。 なのははそれ以上、何も言おうとは思わなかった。さやかの言う事は解るし、否定をす る要素もなかった。何よりも、それを言うさやか自身も何処か思う所があったらしく、今 はそれについて触れるのは得策ではないと感じたからだ。 返す言葉を失ったなのはは、空を見上げてぼんやりと呟いた。 「……なんで、私達なんだろうね」 まどかとさやかが、ぴくりと反応して、視線だけをなのはへ向ける。 「どうしても叶えたい願いがある人って、世の中もっと沢山いる筈なのに」 「あー、それあたしも不公平だなあって思ってた。命に変えても叶えたい願いがある人、 探せば幾らでも居る筈なのにさ」 「うん……生きたいって願ってるのに生きれない人や、救われて然るべきなのに、救われ ない人。私はそんな人を見る度に、この手で救いたいって思って来た……願いを叶える力 があるのなら、私はそんな人達にこそ相応しいって思うんだけど」 「って、それは流石に言い過ぎだって! 戦場カメラマンかお前は!」 さやかの軽妙なツッコミに、なのはは「ちょっと言い過ぎたかな」なんて軽い冗談気味 に笑って見せた。 そもそもなのはが魔道師として幾つもの任務をこなし、戦地へ行く度に人を救ったり、 救えなかったりを繰り返しているのは、彼女ら一般人は誰も知らない事だ。 世界の壁を越えて、傷つく人や、救われなかった人々を数え切れない程見て来たなのは は、それこそさやか達とは違ったスケールで物事を考えていた。この力は、自分には勿体 ないとすら思う。自分に願える事があるとすれば、そんな人達を一人でも多く救う事だが、 それはキュゥべえの魔法の力に頼らずとも、自分の力で成し遂げようと思っている。 だけど、もしもキュゥべえの力を借りる事で、この手の魔法が更なる力を手に入れる事 で、より多くの命を救う事が出来るのであれば、それも悪くはないのかも知れない。 「ちょっといいかしら」 抑揚のない声で、暁美ほむらが彼女ら三人の目の前に現れたのは、丁度そんな事を考え た時だった。相変わらずの無表情でそこに突っ立っている暁美ほむらに、なのはとまどか は驚いた顔をして、さやかはあからさまに嫌そうな顔をした。 「あんた……何の用だよ。昨日の続きか?」 「そのつもりはないわ。もう手遅れだし」 少しだけ沈黙したほむらは、しかしすぐにまどかに向き直った。 「あなた」 「えっ」 「昨日私が言った事は覚えてる?」 「う、うん……」 「そう……なら忘れないで居て。奴の甘事に惑わされて、後悔する事がないようにね」 奴、というのはキュゥべえの事なのだろう。顔色一つ変えずに淡々と告げるほむらの声 を聞いていると、なのははどうにも不安に駆られる。魔法少女になると言う事は、魔女と 戦う運命を架されるという事は、そんなにも厳しい事なのだろうか。 暁美ほむらは、本当に邪魔者を増やしたくない為だけに、こんな忠告をするのだろうか。 色々な疑問を考えて、我慢が出来なくなったなのはは、その場で立ち上がった。 「ねえ、ほむらちゃん」 「……何かしら」 「教えて欲しいの。魔法少女になったら、一体どうなるの?」 「全てを失うわ」 「それじゃわからないよ。具体的にどうなるのか、教えて欲しいんだけど」 「言った筈よ。それを話した所で、あなた達には理解出来ないと」 「……なら、これだけ教えてくれるかな」 なのはの瞳は、真っ直ぐにほむらを捉えていた。相対するほむらも視線を逸らす事なく、 なのはの瞳を……というよりも、まるでその奥を見通しているかのように、ただ無感動に 視線を向けていた。 なるほど確かに、さやかが「乾き切った目」と揶揄するのも解るくらい、ほむらの瞳に は「表情」が無い。喜びもなければ悲しみもなく、さやかの言葉を借りるのであれば、そ れは確かに「何もかもを諦めたような目」と言える。 しかし、そんな瞳をしてはいても、ほむらは苦しんでいるのだと思う。かつての親友も、 今のほむらと近い、よく似た瞳をしていたから、何となくそう思えてしまうのだった。 だからこそ、なのははどうしても気になっていた事を、尋ねようと思った。 「ほむらちゃんは、何―だれ―の為に戦っているの?」 それはつまり、暁美ほむらが戦う、その理由だった。 彼女は一体、何を願って魔法少女になり、何の為に命を賭して、また、何の為にその力 を使うのか。それがどうしても気になったのだ。回答次第では、なのはもほむらに対する 対応を変えねばならないかも知れないが、この質問だけは避けて通りたくなかった。 問われたほむらは緩く歯噛みをして、視線を逸らした。答えられない質問であるのか、 ほむらの表情は涼しげであったが、しかし何処か気まずそうであった。この場の空気がど んよりと重くなって、遂に我慢の限界を迎えたさやかが突き刺すような視線をほむらに向 けた。 「なに? こっちの質問には答えられないってワケ?」 「ごめん、さやかちゃんは少しだけ黙っててくれないかな」 「……ッ、でもなのは、こいつは!」 「いいから、ね?」 別に意図してそうしようとした訳ではないが、なのはの声には、目には見えない重圧が 含まれていた。その青の瞳には、確固たる信念を持たぬ者が自分の前に立つ事を許さぬだ けの、確かな威厳が満ち満ちていて。 何も言わずに、というよりも何も言えず、黙って引き下がるさやかの表情を形容するな ら、「苦虫を噛み潰したような表情」とでも例えるのが相応しいのだろう。 さやかが身を引くと、無言になったこの場に緊迫した空気が流れて、三人を包む空気が、 まるでピリピリと肌を刺す微電流のようにすら感じられた。慌てふためいてほむらとなの はの表情を矯めつ眇めつしているまどかなどは、まだ可愛らしい方だった。 そんな緊迫した空気の中であるが、当のほむらは何も答えはしないが、しかし一歩たり とて引き下がりはしなくて、それが余計にこの場の空気を重たくさせる。そこに何らかの 強い意思を感じ取ったなのはは、ならばとばかりに質問を変えた。 「ねえほむらちゃん、自分に出来る『本当に正しい事』は何かって、考えた事はある?」 「……難しい質問ね。人によって『何を正義とするか』は全く違ってくると思うけど」 「うん……まあ、そうだよね。誰が正しくて、誰が間違ってるって、本当はとっても難し い事なんだって、私も思うよ。人は自分が正しいって思い込んじゃうと、周りが見えなく なっちゃう事もあるから……信じる『正義』の為なら、何をしてもいいって思ったり、ね」 それを『正義』と表現するのは間違っているのかもしれないが、それでもなのはは、か つて敵として戦った親友や、守護騎士達の事を思い出す。 彼女らは皆、自分の胸中に宿る信念を貫く為に戦った。フェイトはそれを、少なくとも 自分の中の『正義』だと信じなければやってられなかっただろうし、守護騎士などは、自 分が『悪』だと知りながらも、救いたい人への想いを力に変えて、戦い続けていた。 人は想い詰めれば思い詰める程、誰かを護りたいと言う気持ちや、自分の正義を守りた いという気持ちがどんどんエスカレートして、最後には自分自身では止められなくなって しまうのだ。 皆、そんな譲れない想いがあったからこそ、お互いの道がぶつかり合って、最終的には 互いに戦い合うしかなくなってしまった。だけれども、なのははそんな強い想いを持った 人間の事は、嫌いではない。 そういった強い想いを持った人間はきっと、悪い人間ではないし、例え戦う事になった としても、最後にはいつだって分かり合えて来た。もっと言えば、そう言った強い意志を 持った人間同士でなければ、真に分かり合う事など出来はしないのだ。 ならば、暁美ほむらはどうなのだろう。そこに譲れない想いはあるのだろうか。そして、 それはなのはの往く道とぶつかり合う事になるのか否か、それを見極めたかった。 しかし、答えに詰まったほむらから返って来たのは、僅かに論点からズレた回答で。 「……少なくとも、あなたの言うそれは『正義』とは言い難いんじゃないかしら。そもそ も確信した『正義』なんてものは存在しないから」 「どういう、意味かな……?」 「人が自分の『正義』を確信する為には、自分以外の何物かを、自分以上の『悪』と錯覚 する他ないわ。そういう人間が一番厄介だって事くらい、あなたならわかるでしょう?」 なるほど確かに、ほむらの言う通りだと思った。 出来る事なら人間の綺麗な面ばかりを見ていたいと思うのは、なのはだけでなく、誰だ ってそうだろうとは思う。けど、それでも人は醜いものだ。結局の所、人が掲げる『正義』 は人によって違うのだから、その気持ちだけが暴走してしまった者は最早『正しい』とは 言えない。 そうやって戦争が起こって行くのだという世界の仕組みも、なのはは理解しているつも りだったし、それは先程なのはがほむらに言った言葉とも、捉え方が違うだけでほぼ同義 であった事にも気付く。そういう意味では人はすべからく『悪』だと言えるし、ともすれ ば、言葉遊びとも取れるほむらの言葉にも、返す言葉を失ってしまうのだった。 同時に、上手い返しだと思う。なのはの問いを上手くはぐらかした上で、僅かに論点を 逸らして、今度はなのはに答え辛い質問を投げかけて来るあたり、彼女は只者ではない。 沈黙を引き裂いて、次に饒舌になったのはほむらだった。 「……結局の所、『正義』が『正義』たり得る為には、常に自らの『正義』を疑い続けな ければならないのよ。少なくとも私は自分を『正義』だなんて思っていないし、目的の為 に必要であれば、あなた達の敵になる可能性だってある……あなた達はそんな私を『悪』 と呼ぶのでしょうけど」 「それは……」 「でも安心して。あなた達が邪魔をしない限り、私はあなた達の味方よ」 何処をどう安心すればいいのか、とても難しい案件である。けれども、少なくともほむ らを突き動かすのは、何処ぞの国の強硬派テロリストの如き盲信ではないらしい。自分自 信を正義と信じて疑わず、他者を悪と決め付けて排除に掛かるつもりでないなら、やはり その目的が知りたい所ではあるが、恐らく今はこれ以上訊いた所で答えはしないのだろう。 今はまだパズルのピースが揃っていないのだと諦めて、なのはは再び微笑みを浮かべた。 「少なくとも、今は私達の敵ではないって事で、いいんだね」 「そういう事になるわね」 「そっか、なら安心したよ」 「ってなのは、それでいいの!?」 「うん、今はそれで十分だよ」 慌てた様子でさやかが言った。今までずっと言いたい事はあったのだろうが、なのはに 免じて暫くは黙って居たのだろう。なのはとしても、とりあえずの話は終わったので、こ れ以上黙って居て欲しいなどと言うつもりも無かった。 先程までの緊迫した空気とは打って変わって、ぎゃあぎゃあと騒ぐさやかと、それを宥 めるなのはという構図に落ち着いた所で、それを静観していたほむらも踵を返した。 長く艶やかな黒の髪は、ほむらのターンに合わせて、さらりと風に舞う。 そんなほむらを黙って見送るなのは達に、彼女はぽつりと一言告げた。 「私の忠告が無駄にならない事を祈って居るわ」 * * 高町なのはを始めとする魔法少女見習いの三人はその日、巴マミから「魔女と魔法少女 の戦い」について、一部始終の説明を受けた。 魔女は狙ったターゲットに「口づけ」をし、狙われた者は、どういう訳か自殺をしたり 交通事故を起こしたり、自己を滅ぼす行動に出るらしい。 それは一種の呪いのようなもので、口づけをされた人間を魔女の呪縛から解放するには、 魔女を倒すしかない。それが魔法少女の役割で、巴マミはそうやって魔女から人々を救う 為に日夜戦っているらしい。 魔女が造り出した空間を、奥へ奥へと進みながら、マミはなのは達にそう説明してくれ た。マミは解り易く説明してくれたつもりなのだろうが、やはりなのはの知り得る常識で は理解し難い内容で、すぐに全てを飲み込めというのは、些か難題であった。 周囲に無数に沸いているのは、昨日マミが戦った異形とよく似た奴らで、時たま魔女を 討伐しようと進むなのは達へと襲い掛かってくるが、戦力としては大したことは無い。 こいつらは使い魔で、使い魔も人を喰い続ければいずれは魔女になるそうなので、一応 は明確な敵という事になる。が、こいつらが魔女に成長するのだとしたら、次に生まれる 疑問は、魔女とは果たして如何なる生物であるのかだ。 初めて魔女と聞いた時、なのはは大魔道師プレシア・テスタロッサのような人間を想像 したし、恐らくはさやかやまどかだって、俗に言う所の「悪い魔法使い」を想像したのだ ろう。 だが、こいつら使い魔はどう考えたって、そう言った「人類」の類ではない。人類では ないと言うか、それ以前に人型すらしていない。もっと言えば、地球上に存在し得る生物 の常識からも外れている。異形としか表現出来ぬ存在を、我々と同じ種族だなどと思えよ う筈もなかった。 「マミさん、一つ訊きたいんですけど、魔女っていうのは、生物じゃないんですか?」 「……そうね、高町さんには、こいつらが何に見える?」 マスケット銃からの砲撃で、浮遊する使い魔を撃墜しながら、マミは問い返す。 生物らしい内臓器官や体液などは皆無であるらしく、撃ち抜かれた使い魔は跡形も無く 消滅するが、他の使い魔はそれに大した反応も見せずに、機械的に襲い掛かって来るばか りだった。 「少なくとも、とても生物だとは思えなくって……正直、気味が悪い、です」 「そう、それが普通の反応よね。……こいつらは実際、人の呪いや悪意の塊みたいなもの なの……まあ、端的に言うと『お化け』みたいなものかしら。人にとっては明確な害でし かないんだから、遠慮する必要なんかないのよ」 マミの表情には、変化一つ感じられなかった。ただ淡々と、簡単なゲームを進めて行く ような感覚で、次々と使い魔を葬って行く。マミの射撃の包囲網を抜けて突貫して来た敵 は、マミのリボンに絡め捕られたり、マミが直接銃で殴り飛ばしたりして、その進行を確 実に阻害する。なのは達に及ぶ実害は、完全なるゼロだった。 際限なく沸いて、意思も無く襲い掛かり、言葉も無く潰されてゆく使い魔を見ていると、 いかになのはが心優しい人間と言えども、それに同情する気などは起きなかった。 人を刺したり、感染症をもたらしたりする虫や小動物は、心は持たないが、それでも生 きる為に行動し、その結果人に害を及ぼすものだ。だけれどもそれは、別に人間への意図 的な害意や悪意がある訳ではないし、人にとっては害でも、他の生き物にとっては益であ る場合だってある。 だが、魔女たちはそういう動物的な例には当て嵌まらない。ここまでの話を聞く限り、 奴らは明確な悪意の塊となって、人の命を食い散らかすだけだと言う。 悪意だけしかない生物ほど、恐ろしいものはない。悪意は人を傷つける事しか出来ない し、そこに優しさなどといったあたたかい感情が何一つないのであれば、奴らと人間の共 存などは絶対に不可能な話だ。 だからこそ、マミはこうして魔女の討伐を続けているのだという。 「いやー、やっぱマミさんはかっこいいなー! 使い魔どもが一撃だぜ!」 「もう、見世物じゃないのよ? 危ない事してるって意識は、忘れないで欲しいわ」 「イエース! 分かってますって!」 言いながら遅い来る使い魔を叩き落して、そいつが消滅するかどうかなどは確認すらせ ずに、次の使い魔に弾丸を撃ち込んで消滅させてゆくマミの表情は、真剣そのものだった。 まどかとさやかは瞳を輝かせてそれを見るが、命を賭けて戦う事を少しでも知っている なのはには、マミの言葉が軽い言葉だとはとても思えなくて、つい黙り込んでしまう。 戦う事の意味。命を賭してでも、誰かを守る事の意味。身を危険に晒して、化け物に立 ち向かってゆく事の意味。そういったものを、真の意味で理解しなければ、魔法少女にな るのは危険なのだ。 興味本位程度ならやめておけと、きっとマミは、そう伝えたいのだろうと思う。 そんなマミの事を、素直な気持ちで優しくて立派な先輩なのだとなのはは思った。 幾つもの扉を抜けて、最後の扉をも超えた先に待っていたのは、大広間だった。広さで 表すなら、一般的な体育館くらいで、壁や天井は円形に弧を描いた、ドーム状。 空に地にと、使い魔は溢れ返る程に駆け回り飛び回り、その数だけでもうんざりする程 だった。しかし、一番に目を引くのは使い魔どもなどではなく、広間の中央の巨大な椅子 に鎮座している、何か。 何に見えるか、と問われても形容するのは非常に難しかった。頭はヘドロみたいにドロ ドロしていて、そこから幾つもの薔薇の花が咲き誇って居る。何の動物に似ているとも思 えない身体からは、巨大で不気味な蝶の羽根が生えていた。そいつに脚という概念がある のかは解らないが、一応脚と思しき部位も、身体の下部に幾つか見受けられた。 「見て。あれが魔女よ」 「うわ……グロい」 「あんなのと、戦うんですか……」 さやかとまどかが、口々にぼやく。なのははと言うと、困惑はするが、適切な反応が思 い浮かばなくて、ただ冷や汗を流すくらいしか出来なかった。 なのはと彼女らの違いは、戦闘経験や、非日常経験の有無についてだ。まどかにもさや かにも、こんな化け物と戦った経験も無ければ、目撃した経験すらもないのだろう。それ 故に彼女らは、恐らく本当の意味では目の前の化け物の本質を解って居ないのだと思う。 だが、なのはそうではなかった。背筋がぞくりと戦慄して、気味の悪いプレッシャーが、 なのはを押し潰そうと迫る。まるでリンカーコアに直接干渉された時の様な嫌な感覚が、 この身体全体を駆け巡って、なのはに言い知れぬ危機感を知らせるのだ。 別に怖いと言う訳ではない。なのはが戦えば、如何に魔女と言えどもそれ程苦労もせず に倒す事は出来るだろう。そう、問題は何もないのだ。 それなのに、なのはは言い知れぬ不快感を感じて、目の前の化け物をただ眺めるしか出 来なかった。 「何、これ……魔女って、何なの……?」 ただ、気持ちが悪いのだ。 恐怖でも何でもない、ただの不快感。それが、なのはの肌を粟立たせて、この心を押し 潰そうと、言うなれば「悪意」を放っているように見えた。近い感覚を上げるなら、凄く 嫌いな人間が居たとして、そんな相手に、凄く嫌な事をされた時、また、言われた時に感 じる感覚。それを極限まで高めたような、至って人間臭い嫌悪感。 元より感受性が強いからか、それとも度重なる戦闘で、相手の殺気を計り知るだけの能 力を自然と養ってしまったからか、本当の所は分からない。だけれど、これが悪意の塊や、 呪いの塊と表現されるのであれば、その言葉はまさしく正しいものであるのだと、なのは は思わざるを得なかった。 「大丈夫、安心して。私は負けないわ」 なのは達三人の反応を脅えているのだと解釈したのだろう。マミは柔らかな笑みを向け ると、一瞬ののちには、なのは達三人の周囲を金色の光の壁が覆い尽くしていた。それが なのはの知る防御魔法―プロテクション―に近いものだと判断した時には、マミは既に広 場へと飛び出していった後だった。 戦場へと躍り出たマミが、使い魔の一匹を踏み潰すと同時に、翻ったスカートから何丁 ものマスケット銃が出て来て、マミはそれを両手で構える。 マミの存在に気付いた魔女は、宙へと舞い上がり、つい今し方まで自分が座って居た巨 大な椅子をマミへと投げ飛ばした。構わずマミは横へ跳び、二丁のマスケットでそれを的 確に撃ち抜く。ほんの一瞬の出来事で、投げ込まれた椅子は爆音を響かせて爆発した。 どうやら反射神経と判断能力は相当に高いらしく、マミの動きには淀み一つ見受けられ ない。次に着地する時には、マミの周囲に数えるのも億劫になる程のマスケット銃が出現 していて、瞬時にそれを構えるマミを見たなのはは、思わず感嘆に息を吐く。 宙を泳ぐ魔女の速度よりも、マミの速度の方が圧倒的に上回っているのだ。 一発放てば、その銃は投げ捨てて、次の銃を手に取り発射する。一発ごとに銃を取り変 えるなんて面倒臭い戦い方をしている割には、マミの速度は、なのはが知る限り、通常の 銃型デバイスから魔力弾を連続で発射するのと何ら変わらぬ速度であった。 しかし、それでも安心は出来ない。マミが放った弾丸はそのほとんどが外れ、魔女を通 り越して壁や床に穴を穿つだけだった。 「ちょっ、ちょっと……当たって無いじゃないですかぁ、マミさん!」 慌ててさやかが叫ぶ。 さやかの不安は尤もだ。如何にマミの攻撃と、その弾丸の速度が敵を上回っていると言 えども、それが命中しなければ意味などは皆無なのだ。 一体彼女は何を考えているのか、或いは何も考えず、ただ外しているだけなのか。なの はの中で不安が芽生え始めて、いざとなれば自分がレイジングハートで魔女と戦う事も視 野に入れ始めた、その時だった。 「これが私の戦い方よ」 マミがくすりと微笑んだ。外れ弾に穿たれた無数の穴から、金色の帯が飛び出して、魔 女の身体に纏わりついてゆく。あちらこちらから伸びた魔力の帯は、幾重にもなって魔女 を絡め取り、上下左右、あらゆる方向への移動と、一切の行動を封じ込めた。 全ては、計算に基づいた的確な攻撃だったのだ。それを理解した時、マミの技量は当初 なのはが思っていたよりもずっと上なのだという事実にも気付く。今回は自分の助けは必 要ないと判断して、なのはは自ずと握り締めていた胸元の宝玉から手を離した。 なのはが安堵にほっと息を吐いた頃には、既にマミは巨大な大砲を構えていた。デリン ジャーと呼ばれる拳銃を、そのまま自分の体よりも大きくしたような形状の大砲だった。 「ティロ……ッ、フィナーレッ!!!」 収束された金色の魔力は、大砲の撃鉄が降りると同時に、一気に放たれた。 マミの身体も反動で後方へと飛ぶが、それだけに威力は凄まじいものだった。放たれた 金の魔力は、エネルギーの奔流となって魔女の身体を飲み込み、金色の魔力は灼熱の業火 となって、魔女の身体を焼き払った。 * * 窓から差し込む夕焼けに照らされて、ワックスで磨かれたばかりの床は茜色に煌めいて いた。次第に沈んで行く夕日は今日も美しくて、全てが終わった今となっては、先程まで この場所で魔女との戦闘が繰り広げられていたなどとは、まるで嘘のようであった。 広大過ぎる程の規模で展開されていた魔女空間がぐにゃりと歪曲した後で、それが元の 世界へと変わってゆく―戻ってゆく―風景は、やはりどう考えても物理法則では考えられ ない。まだそれに慣れていないなのはは、今回も呆気に取られた様に眼前のマミを見詰め るしか出来なかった。 そんななのは達に、マミは黒い球体に一本の針が刺さったような形の何かを差し出した。 「これがグリーフシード。魔女の卵よ」 「えぇっ!?」 「た、卵ぉ!?」 これには流石の三人も、短い絶叫を上げずには居られなかった。 卵という事は、ここから魔女が生まれるという事か。だとすれば、それは一刻も早く破 壊してしまった方がいいのではないか。 訝るなのはを安心させようと、マミは柔和な微笑みを向け、グリーフシード自体は危険 ではないのだと教えてくれた。 どうやらこの黒い球体は、魔女がたまに持っているもので、魔女の撃破時、稀に落とす 事があるらしい。今回は、マミが倒した魔女がこのグリーフシードを持っていたそうで、 その報酬代わりにこれを獲得したそうだ。 「でも、グリーフシードなんか持ってて、何になるんですか?」 「いい質問ね。これを見て?」 マミは自分のソウルジェムを差し出した。黄色のソウルジェムは、昨日見た通り美しい 輝きを放って居て、どんな宝石よりも煌めいて見える。しかし、綺麗な輝きを放つ一方で、 覗き込んで良く見てみれば、少しだけ昨日とは違って見えた気がした。 「あれ……昨日よりも、ちょっとだけ濁ってる……?」 「そう。魔法少女は、魔力を消耗すればする程、グリーフシードが黒く濁って行くの。そ こで、このグリーフシードを使うと……」 僅かに濁ったソウルジェムとグリーフシードを、こつんと当てる。そうすれば、ソウル ジェムに溜まった濁りが、見る間にグリーフシードに吸い込まれてゆき、一瞬ののちには、 ソウルジェムは昨日なのはが見たままの透明度と輝きを取り戻していた。 「ご覧の通りよ。濁りが吸収されて、私の魔力は元通り」 「なるほど、それが魔女退治の見返りって事なんですね」 「そういうこと」 出来の良い生徒を褒める様にくすりと笑って、マミは機嫌良さそうに視線を上に向けた。 「あと一回くらいは使えそうだし、このグリーフシード、あなたにも分けてあげるわ――」 誰に対して言っているのだろう。なのは達三人が不思議そうにマミを見ると、マミは三 人の謎に応えるかのように、少し遠くの物陰へと視線を移した。こつり、と靴音をならし て、物陰から出て来たのは、黒装束に黒髪の魔法少女だった。 マミはちらと視線を向けると、挑発的とも取れる口調で、その名を呼んだ。 「――暁美ほむらさん?」 またしても、なのは達三人の前に現れたのは、暁美ほむらだった。ほむらは特に面白く もなさそうな表情でマミを見ると、次にその後方に控えたなのはら三人へと視線を向ける。 さやかは相変わらず好戦的な態度で構え、まどかはどうしていいのかも解らずにあたふ たする。なのははと言うと、特に変わった反応を示す事もなく、ただほむらの怪しげな言 動から、何が目的なのかを考えて佇むくらいしか出来なかった。 何となく気まずい空気が流れるが、マミはそれを意にも介さず続ける。 「それとも、人と分け合うのは癪かしら? 丸ごと自分のものにしたかった?」 「……いらないわ。それはあなたの獲物よ。自分だけのものにすればいい」 交わされた言葉は、たったそれだけだった。 もうそれ以上の興味はない、話す気すらもないとでも言わんばかりの涼しげな対応で、 ほむらは踵を返す。そのまま何をするでもなく、ほむらは立ち去って行った。 そんなほむらの様子がやはり気に入らなかったようで、さやかはいつも通り、敵意剥き 出しにほむらの後ろ姿を睨み付ける。 「相変わらず感じ悪い奴……何しに来たんだよ」 「ほむらちゃんも、もっと仲良く出来ればいいのに……」 さやかに続いたまどかの言葉は、尤もだと思う。 本当は、なのはだって彼女ともっと仲良くしたいと思ってはいるのに、自分達と彼女の 間を塞ぐ見えない壁は、あまりにも分厚過ぎる。目的も何も見えないのでは、戦いようも ないのだ。 今回ばかりは、かつての親友達の時のように、分かりやすい―全力全開で想いをぶつけ 合う事が肝要だった―案件ではないのだとすれば、なのはも今後の身の振り方は良く考え ねばならない。 「お互いに、そう思えればいいんだけどね……」 ほむらの後ろ姿を眺めながら、マミはぽつりとそう言った。 やがてほむらの姿が見えなくなって、ここに居るのは、本当に四人だけになった。魔女 と戦った直後だから、という理由もあるのだろうが、何処か落ち着かない気持ちで、なの ははほむらが消えて行った廊下を見詰め続けていた。 天井から送り込まれる緩やかな風が、なのは達の髪の毛を撫でる。彼女らの耳朶に触れ るのは、無機質で無感動な空調の風音だけだった。 前話 目次 次話
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勇気を胸に、もっと、強く。 スバル・ナカジマ 前所属 時空管理局地上部隊 陸士386部隊 役職/階級 武装隊所属陸戦魔導士/二等陸士 出身 ミッドチルダ西部 エルセア 機動六課での役職 前線フォワード部隊「スターズ分隊」フロントアタッカー 魔法術式/魔導士ランク 近代ベルカ式/陸戦Bランク→陸戦AAランク 特徴・特記事項 陸戦魔導士ながら固有技能「ウイングロード」による空中移動能力を持ち、 デバイスであるローラーブーツ「マッハキャリバー」の能力と合わせて一般的な空戦型と比較しても遜色ない機動力を誇る。 特に室内での機動力に関しては、トップレベルの空戦魔導士のそれすら上回る面を見せる。 頑強な防御と高い破壊力を打ち出す打撃を持ち、近接戦闘技能については極めて優秀な能力を誇る。 「戦闘機人」の体と能力を持ち、魔力封鎖領域下でも行動可能。 機動六課のフロントアタッカーとして、JS事件では優秀な働きを見せた。 戦闘機人としての生まれは、彼女と彼女の実姉ギンガに過酷な運命を強いたが、勇気を持ってその運命を打ち破った。 機動六課における1年間の戦技教導において、陸戦魔導士としてはすでに「最初の完成」の域にある。 恩師なのはから受け取ったものは、自己強化制御「エクセリオン」を筆頭に「数え切れないほど」とは本人の談。 機動六課解散後、一階級昇進。湾岸特別救助隊よりスカウトを受け、憧れていた「人の命を救う仕事」についた。 夢に向かって、まっすぐに。 ティアナ・ランスター 前所属 時空管理局地上部隊 陸士386部隊 役職/階級 武装隊所属陸戦魔導士/二等陸士 出身 ミッドチルダ西部 エルセア 機動六課での役職 前線フォワード部隊「スターズ分隊」センターガード 魔法術式/魔導士ランク ミッドチルダ式/陸戦Bランク→陸戦AAランク 特徴・特記事項 幻術と直射弾・誘導弾を駆使した中距離射撃のエキスパートとして、優秀な能力を見せている。 スタンドアロンでの戦闘もこなすが、センターガードとして後方を守り、 攻撃型の司令塔として前方の能力を引き出す指揮能力も高く買われている。 高い理想と自分を過小評価しがちな性格、強気な気質から問題を起こすこともあったが、 仲間たちの存在や教官たちの教導のの成果もあり、フォワードリーダーとして、 知略型ガンナーとしての才能を開花させてゆき、最終的になのはの戦術のうち「射撃・空間制圧能力」と「知性」、 そしてひとつの「贈り物」を受け取った。 機動六課解散後、一階級昇進扱いで、陸士隊から本局次元航行部隊に転属。執務官補佐として、フェイトの副官を務めている。 優しき竜召喚士 キャロ・ル・ルシエ 前所属 時空管理局 辺境自然保護隊所属保護官アシスタント 役職/階級 召喚魔導士/三等陸士 出身 第6管理世界 アルザス地方少数民族「ル・ルシエ」 機動六課での役職 前線フォワード部隊「ライトニング分隊」フルバック 魔法術式/魔導士ランク ミッドチルダ式/陸戦C+ランク→総合A+ランク 特徴・特記事項 二騎の竜を駆る竜召喚士として、補助魔法でフォワードチームを守るフルバックとして活躍した。 召喚士ルーテシアへの説得・停止を呼びかけ、地力において遥かに上回るルーテシアを正面から撃破した。 機動六課での訓練中盤からは補助魔法に加えて射撃魔法を身につけ、 召喚や補助以外の魔法においても、優秀な能力を見せている。 機動六課配属時点では、フォワード4人中でもっとも正規の訓練を受けた期間が短く、 フェイトから直接教わったブースト系以外はほとんどが自己流だった魔法は、 なのはとヴィータの訓練を受けて著しい成長を遂げた。 なのははあえて特定方向特化の育て方をしない方針で育成しており。 現在は後衛型として各方面にバランスの良い成長を遂げているが「複数同時射撃およびその制御」のスキルに関しては、 キャロの適正の高さもあって、両者とも少々力が入った様子。 機動六課解散後、一階級昇進。古巣だった自然保護隊に戻り、正式に保護官になった。 飛天の竜騎士 エリオ・モンディアル 前所属 時空管理局本局 短期予科訓練校 役職/階級 陸戦魔導士/三等陸士 出身 時空管理局本局 特別保護施設 機動六課での役職 前線フォワード部隊「ライトニング分隊」ガードウイング 魔法術式/魔導士ランク 近代ベルカ式/陸戦Bランク→陸戦AAランク 特徴・特記事項 高速機動を主体とした突撃・一撃離脱の戦術は、 機動六課での訓練と愛機ストラーダの性能を得て完成に近づきつつある。 魔力変換資質「電気」の性能も、魔力量の上昇に合わせてさらなる変化を遂げているが、 それに奢ることなく、騎士としての高みを目指して、日々努力を続けている。 機動六課襲撃事件以降、通常の訓練に加えてシグナムから剣技を学び始め、機動六課解散の時までそれは続けられた。 結果的に、フェイトから学んだ高速機動と電撃魔法、 ヴィータから学んだ近接技術とグラーフアイゼンの推進機構を受け継いだストラーダのフォルムⅡ。 シグナムから学んだ剣技と付与強化を、なのはが底上げしつつ1つにまとめ、 突撃突破-チャージドライブという贈り物つきで鍛え上げたという、脅威のハイブリッドぶりを見せている。 妹のような存在であるキャロとの友好関係は深く、騎竜フリードもエリオに心を開いている。 機動六課解散後、一階級昇進。キャロと共に自然保護隊の保護官となっている。 スカリエッティ 変わらぬ笑みを浮かべながら一切の捜査協力を拒んでいる。 デバイスの名称は確認されていない。魔力駆動のデバイスだがベルカ式・ミッドチルダ式とも異なる独自のもの。 細く圧縮した魔力を操作する他、身体強化機能もあり防具としての機能も果たす。 ドゥーエ レジアスを殺害した後、ゼスト・グランガイツによって「破壊」された。 現場に訪れたシグナムとアギトが目撃したものは、すでに絶命したレジアスとドゥーエ、そして、 血濡れの槍を手に1人佇むゼストの姿だった。(24話より) スカリエッティや懐かしい1~5、まだ見ぬ6~12の妹達と出会うのを楽しみにしていたが、残念ながらその願いが叶うことはなかった。 クアットロ ぶりっこでおっとりのフリをしている策士。捜査に対しては微塵も協力の様子を見せない。 「生きていればもう一度くらい何かできるかも」という思索を楽しんでいる様子。 チンク 妹達を先導して捜査への協力を進言。姉妹揃っての隔離施設への移送と更正プログラム実施をとりつける。 自分の開放を望んではいないが罪の浅い妹達に訪れる「未来」を静かに夢見る日々。 セイン シャッハから「教会流」の教育をうけることもある。 シャッハを若干怖がりつつもそれなりに良い関係。 姉妹の真中に当たるのだが、その性格故か妹達からあまり尊敬されないのが密かな悩み。 セッテ クールでまじめ。実直で一生懸命な性格。両手利き。 オットー 生まれてからの期間が短いこともあり環境への適応は早い様子。ムネぺったんこ。 ノーヴェ クイントの遺伝子から生み出された。 ディエチ 更正組ではチンクに次いでの「年長者的立場」になるため姉としての立ち振る舞いが見られることもある なのはと幾度か面会。通じ合うものがあるのかなのはに対してはよく心を開き、心からの笑顔をみせることもある。 ウェンディ 見た目16、7歳。ティアナは「ライバル兼友人」。 自分が施設にいる間、ディアナにフライングボードを貸してもよいと申請しているが丁寧に断られている。 ライディングボード ガジェットと同系の技術が使用された機体。ウェンディ専用機ではあるが、その汎用性の高さから、 スカリエッティはこの機体の量産も視野に入れていたはず、という事実がウェンディ自身の口から語られている。 なお、ウェンディは自分が施設にいる間、これを「ライバル兼友達」のティアナに貸し出してもよいと勧めているが、 ティアナ本人はその申し出を丁寧に遠慮している。 ディード 穏やかに「人間らしさ」を手に入れつつある。ツインブレイズはディードの意思で弾性を調節、しなりを作ることができる。 また、刀身展開での運用も可能となる予定だったが実装前に最終戦になった。 辺境自然保護隊 エリオとキャロの配属先となった自然保護隊。 辺境の自然と野生動物の保護が任務となる彼らにとって、野生動物との交流を行えるキャロや、 飛竜を駆っての上空戦闘や資材調達、密猟者や危険動物への対策もこなしてくれるエリオの存在は有り難いもの。 何らかの事態があれば、また「母」や仲間達の元へと旅立っていくであろう2人の子供たちを、 生粋の保護隊員であるミラとタントは温かく見守っている。 フェイト/エリオ/キャロ 兄弟のような存在として、共に過ごしていくことを決めたエリオとキャロ。 そんな2人をフェイトは優しく見守り、2人もフェイトに日々、感謝と愛情を返している。 2人を「抱きしめさせて欲しい」のは一生涯として、いつまで「抱き上げさせて」くれるかな、 というのが現在のフェイトの心配事であるあたり、3人の「親子未満」はとても平和である。 フェイト/シャリオ/ティアナ 執務官として忙しく駆け回るフェイトを、事務面でサポートするシャリオと実務面で補助するティアナ、 機動六課のフォワードリーダーとして学んだ判断力と魔法、戦闘技能はすでに十分高いレベルにあるが、 ティアナが見上げる理想はいまだ高く、遠い、なのはから受け取った「収束系」――射・砲撃系最大の切り札となりうるその一撃は、 いまだ形にはなっていないが、執務官になるための勉強ともに、その鍛錬もティアナは欠かさない、 師事する執務官のもとから独立する日も、尊敬する教導官が贈ってくれた「星の光」を手にする日も、そう遠くはないかもしれない。 ヴァイス/アルト/ラグナ 「ヘリパイロット兼狙撃手」というポジションに復帰したヴァイス。 アルトも念願のヘリパイロットとして正式採用され、地上本部勤務で日々を過ごす。 ラグナとヴァイスも無事に打ち解け、笑顔をかわし合う兄妹同士に戻った。 グリフィス ルキノ 次元航行艦船に対するルキノの熱い思いをよく聞かされていたグリフィス。 そのせいもあってか、文官として本局内勤という当初の進路を、次元航行艦船の艦舶勤務に変更。 本人は否定するが、ルキノの影響を受けている事はおそらく間違いない。 高町家 ザンクト・ヒルデ魔法学院に通うヴィヴィオと、航空戦技教導隊の教導官として働くなのは。 機動六課の寮母を務めていたアイナ・トライトンは、なのはのヴィヴィオの希望を受けて高町家のホームキーパーに転職。 JS事件によって「不屈のエースブエース」の異名はさらに広まったが、なのは本人にその自覚はなく、 愛娘ヴィヴィオと、生き甲斐である仕事を両手に抱え、日々を笑顔で過ごしている。 ヴィヴィオも魔法や読書、家事にお料理など、色々な事に興味を持ち、日々成長していっている。 なのは ユーノ 10年来の幼馴染として、相変わらずの友人関係を続行中。 仕事を終えたなのはとお迎えのヴィヴィオ、2人の待ち合わせ場所として無限書庫が使われる事も多く、 読書好きになりつつあるヴィヴィオはユーノによくなつき、両者の関係もまた良好である様子。 アルピーノ親子 無人世界で保護観察期間を過ごすルーテシアとそれを守るメガーヌ。 眠り続けた日々の中で衰えたメガーヌの足腰も日々治ってきており、 そのリハビリの手伝いをルーテシアは良く行なう。ガリューはそんな2人を、 危機あらば疾風の速度で駆けつけるよう見守っているが危機らしい危機ははいまのところ発生していない。 スバル・ナカジマ ミッドチルダ湾岸地区特別救助隊に転属となったスバル。 固有技能「ウイングロード」は、人命救助任務において、素晴らしく有用性の高い技能であり、 危険地帯への突入能力、破壊突破の速度、命の危機を感じ取る直感など、 周囲に「人命救助のために生まれ育った」と言わしめるほどの適正と能力を見せる。 機動六課で学んだ不屈の勇気を胸に、心をつないだ相棒・マッハキャリバーとともに。 スバルは今日も、助けを求める人々の元へと駆けてゆく。 陸士108部隊 元通りの任務に戻った108部隊。 ギンガは海上隔離施設のナンバーズの更生のために講師を務め、かの姉妹達とは既に随分打ち解けている。 ゲンヤは2人の娘と愛弟子はやて、新たに加えた個性豊かな7人の子供たちをを守り、「父親」としての責務を華やかに果たしてゆく。 そんなゲンヤを補佐し、ギンガへの指導や協力も惜しまないカルタスも、ナンバーズ一同からは「頼れるお兄さん」として慕われていたりする。 ゲンヤ ゲンヤは2人の娘と愛弟子はやて、新たに増えた個性豊かな7人の子供たちを見守り、「父親」としての責務を穏やかに果たしていく。 ラッド・カルタス ゲンヤやギンガを補佐しており、ナンバーズ一同から「頼れるお兄さん」として慕われている。 オーリス・ゲイズ 死亡した父、レジアス・ゲイズの正義と罪を共に背負い、今も裁判の渦中にある 彼女が明かす地上本部の実情は、その歪さと同時に、現実に対してあまりに不足している戦力の実情を、 各世界と本局にこれ以上無い形で発表させる事となった。 それはレジアスの犯した過ちと同時に、それだけの戦力で地上を守り続けた、 レジアスの手腕の異様なまでの優秀さを示す物でもあった。 ハラオウン家 元通り、忙しいながらの平和を取り戻す。リンディ・ハラオウンは、育ちゆく息子と娘、 「孫」たちの姿を微笑ましく見守り、アルフは育ちゆく子供たちのお世話と教育に余念がない。 マリエル・アテンザ 戦闘機人研究の知識と技術を買われ、スカリエッティの残した技術を研究・保存する役目に就く。 更正組ナンバーズたちの健康診断も担当する。 八神家 JS事件を終え、部隊指揮官職から身を引くこととしたはやて。 なのはから「航空戦技教導隊」に誘われ、数年以内の異動を予感しているヴィータ。 航空隊の中隊長職が内定しているシグナム。静かにはやてに付き従うザフィーラ、医務官として楽しく働くシャマル。 慌ただしく働きながら見守る2代目祝福の風、そしてアギトという新たな家族も増え平和な日々を送っている。 シグナム アギト 詳しい調査によっても、アギトの出自や「夜天の守護騎士」の歴史との関連性は不明だった。 それでも、ゼストの想いを受け取り、新たなロード・シグナムのもとで働く事をアギトは決めた。 暖かく迎え入れてくれた八神家への恩義と、不器用ながら深い思いやりを持って信ずる主と共に立ち、炎を重ねて戦う戦場。 ゼストが守ろうとした世界を守るため、炎の融合騎として精一杯生きるため、アギトは日々、忙しく過ごしている。 海上隔離施設 隔離施設で日々を過ごすナンバーズ一同。 稼動歴が短く、実際に行なった犯罪行為が比較的少ないオットー・ノーヴェ・ウェンディ・ディードの4人と、 稼動歴が長く、自らの意思で犯罪を行なった自覚のあるチンクやディエチ、セイン。 それぞれの想いや立場はあれど、更生を目指す7人には未来が開く可能性があり、ギンガたゲンヤはそのために協力している。 スバル・ティアナらも隔離施設を訪れており、関係性は良好。ウェンディやディードはティアナやスバルと随分打ち解けており、 ノーヴェもスバルとなんとか会話できるようになっている。 戦うための兵器として生まれてきても、人として生きる事はできる。 ギンガやスバル、ティアナらがそれぞれの言葉で伝えたその想いを彼女達は受け止め、日々、真剣に考えている。 軌道拘置所 捜査協力を拒否し、現在は暫定でほぼ無限に等しい刑期を科せられているスカリエッティと4人のナンバーズたち、 海上隔離施設のチンクらは、彼らの刑期短縮や歩み寄りのための手段をいくつか模索している。 だが、スカリエッティやクアットロには「地上の人々」に譲歩し、理解しあうという理念そのものが存在しないこと、 トーレやセッテには敗者には敗者の意地があるという想いがあるということ、 ウーノには、スカリエッティに付き従う以外に生きる理由が存在しないことから、歩み寄りは現状ではまだまだ困難であるとされている。 聖王教会 JS事件の偉業を受け、カリムの希少技能「預言書の著書」について、 本局においても研究、解析スタッフが増員され、今回のような事態を未然に防げるよう 日々研究が進められており、カリムも協力を惜しまない。 ヴェロッサは元通りの気楽な査察官としての暮らしに戻り、シャッハはカリムの秘書を勤める傍ら、 ザンクト・ヒルデ魔法学院や海上隔離施設にも時折顔を出し、「子供たち」の様子を見守っている。
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