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「(お願い、美影さんを探してきて!)」 望は町の中を駆けていた。何時もなら立ち寄る八百屋や魚屋を気にも留めず 精霊たちに頼み、美影を探し出すことを最優先に模索を開始する (もぅ望ってばせっかちねぇ) 「(そうしないといけないんだお願いダネフ!)」 (まっていなさいすぐ見つけてあげるわ!) ダネフとはダークネフティスのことである。女性のような口調だがこれはいわゆるオカマというヤツでありオネエ系なのだ。 ダネフが天空へ飛び去っていく最中、もう2つの声が望の心へと話しかけてくる (いかんな、俺も探してこようデミス、望を頼む。) (けっゲスのせいで面倒ごとってのが気に入らねぇ) 落ち着いた声の主はダークホルスドラゴン、デミスに似た性格で影が薄いのでと思い悩んでいる。 そして荒々しい声の主はダークアームドドラゴン、他のダークモンスターに比べて若くダーク・ボルテニスに似ていた 飛び去ったダークモンスターたちが町を見渡すのにそう時間はかからず、すぐにダークアームドドラゴンが 望の下に舞い降りて、公園の東側の自販機近くに行くように指示した。 (急げ望!やべーみたいだぞ) 「(急がないと!きっと・・・たぶんだけどイヤな予感がする!!)」 息を切らしながらやっとの思いで公園にたどり着く望。その目線の先にあるものは・・・!! 「お、遅かった・・・!!」 望が疲れでへたりこむ。間に合うように走ったつもりだが、後1歩遅かったようだ。 携帯の声を聞いた時に感じていた不安、レアハンターと戦う美影を 「ふんっザコめ」 特に心配せず望が心配していたのは、レアハンターのほうだった。声色が違う美影に違和感を感じ 美影ではなくもう一つの人格がレアハンターと戦っている。もう一つの人格は 闇のゲームの力を持っており、美影と比べて高いデュエルセンスの持ち主で かの初代デュエルキングの切り札にして、魔法使い族デッカー憧れの、だがトリッキーな動きに 挫折者が多いブラックマジシャンを使いこなすのだから レアハンター側の惨敗は必然的であり、運命でありアルカナハートもといアルカナフォースなのだ。 「あの、美影さん?」 「どうした望?」 「い、いえ無事で何よりですレアハンターのほうは・・・」 「やはりその手のか、ブリューナク狙いで襲ってきたようだが」 ノースウェムコとカオスソーサラーのソリッドビジョンが存在して、相手のフィールドのカードがゼロ。 手札は残っているが彼女の伏せカードは神の宣告。どうやら相手は完膚無きまでに粉砕されてしまったようだ。 (おぉこれはこれはダムド殿とデミス王、お久しゅうございます。) (カオスソーサラー・・・また派手にやったようだな、無事で何よりだが) (これもウェムコ嬢のお力あってこそ、カオスの末席の私などに勿体無いお言葉でございます) (お久しぶりですデミス王それにダムド、これで末席なのですからカオスとはさぞ凄まじかったのでしょうね・・・) 精霊同士の会話からして、どうやらカオスソーサラーが無双したようで ノースウェムコの関心しているのか、呆れているのか分からないような表情に ダムドは過去に時代を支配し危うくデュエルモンスターの歴史を破壊しかけた カオスシリーズ、その一人が自分にこの態度な事にため息が出た (カオスを後継しうる力のある貴方がため息などと、何事が) (テメーのような強者がその態度、他のカオスとは何なんだと思ってな」 (あのお方たちはそれはもう) (いいよ、面倒だ) カオスソーサラーが残る二体のカオスについて、小1時間ほど賛美しようとしたのでダムドはそれを止めて 頭をかきながら、伸びているレアハンターに哀れみの目をやった。 どうやら切り札をソーサラーに全滅にされたのだろう、除外ゾーンに3枚ほどカードが埋まっている 「どうやらショックで伸びているようだな」 「そ、そうでしょうね」 闇の力の罰ゲームで気絶しているのだろうが、深くは追求せず合掌するだけに留めていた。 しばらくして福本がやってくると事態に驚いていたが 何事も無かったなら良かったと、レアハンターを運ぶために抱えていた 「最近のレアハンターは気が弱いのでしょうか?先ほども同じように伸びていましたね」 「(えっ・・・)」 「(ほう、闇のゲームの使い手か)」 美影のもう一つの人格、影美がこの話に眉を顰める。自分の与えた罰ゲームと同じ力の持ち主がいる しかも福本に負けたレアハンターがそれを受けていると言うことは レアハンターの中に口止め役がいて、それが罰ゲームを行えるかもしれないのだ。 「(考え物だな、ブリューナクを囮にしてもいいか?)」 「(いいけど・・・やりすぎちゃダメだよ?)」 「(分かった、気をつける)」 美影と影美が精神会話をしている間、望とデミスたちもまた精神で会話をして傍から見ると 上の空のような状態になっていた。福本はどうしたんだと首を傾げるばかりだが 精霊が見えなければ把握できないのでしょうがない。 「(まさかレアハンターに闇の力の持ち主が・・・)」 (潰すべきだな、サーチアンドデストロイだ) (落ち着けダムド、望の都合もあるだろう) 「(いや、僕は大丈夫・・・といいたいけど疲れちゃった。)」 望も食事の支度などもあり、そろそろ帰らなくてはいけないのだ レアハンターが気に入らないダムドはそれでも場所だけは探しに出たが。 後始末は福本に任せ、望は完全に真っ暗になる前に家に帰ろうと 公園を後にするのだった。それから少しして。 「ご馳走様ー」 望の住んでいる平屋、親から社会勉強の一環として与えられたこの家で 望は一人暮らしをしており、家事はもちろん買い物まで全部自分で行っている。 終園家は剛田家もといルプライエ家に勝るほどの家系、金銭面などではバックアップがあり チラシを気にする必要などはないのだが、しかし望としてはやるからにはと その手のチラシを見逃さず、中年女性に混ざって安売りの群となるなど逞しい一面がある。 「まさかメザシの安売りがあったなんて、予想外だったね」 (魚屋の親父殿は気前がいいからな。良くしなければな) 今日の晩御飯はめざしと野菜と鶏肉の煮付け、漬けておいた大根と胡瓜と油揚げの味噌汁。 これはデュアルアカデミア本校の成績不振生徒の集まりオシリスレッドの現和食メニューと似ているらしい デュアルアカデミア本校では、教員すら太刀打ちできないほど優秀だったが レッドに留まってのんびりとしていた、伝説のデュエリストがいたのでこのメニューはプロの卵などが そうなりたいと食べる事もあるらしい。しかしそのころのレッドのメニューはもっと品数が少なく その伝説のデュエリストと同じメニューというわけではないのだが。 「やっぱり急須買おうかなぁ」 壊れ使い物にならなくなってしまったティーポッドとの日々を思い返し 骨董屋にあったアンティークの急須を買うか、しかし使えれば同じ わざわざ高い急須を買うよりそれを生活費や強欲で謙虚な壺に回すべきではないか 上流階級と一般人とデュエリストの自分に囲まれ、ティーパックで緑茶を作りながら メモ帳に書いてある今月の出費と相談する望であった。 そんな悩みを抱える望がお茶を飲んでいると、玄関のほうからチャイムの音が鳴る。 「あれ、誰だろう?」 (私が見てこよう夜だし物騒だ) デミスが縁側をすり抜けて、外に様子を見てまた家の中に入ると 玄関前にいるのが双海だと伝える。もう7時だというのにどうしたのかと 望が不思議そうに玄関を開けると双海は何か急ぎ気味のようだった 「望大変だ!浴屋ばあちゃんに勝つとアイスか飲み物のタダ券もらえるって!!」 「えっ本当!?」 「急いで桶と着替え持って一緒に行こうぜ!!」 「分かった!あっデッキちょっと調整してくる!」 どうやらキャンペーンか何かで、銭湯のアイスか飲み物の引換券を貰えるらしく それを何かで知った双海が望を誘って銭湯に行こうというのだ。 一見すると望たち現役デュエリストに、発言からすると老婆が勝てるとは思えないが だがしかし世の中とは不思議なもので、デミスが子供たちがカモにされるな と心中で思うものの、止めても無駄かとあえて何も言わなかった。 「墓地のボルカニックバレットの効果発動、さて手札からボルカニックバレットを捨てて氷炎の双竜の効果発動じゃ」 「あぁフェニックス・ギア・フリード!」 というわけでやってきた銭湯なのだが、双海が追い詰められていた 「氷炎の双竜をリリースして氷帝メビウスを召還じゃ伏せカードは破壊してもらうぞい」 「げっこのパターン!」 「そしてワシはライフを払って異次元からの帰還を発動!ブリザードドラゴンとドラゴンアイスとフレムベルゲルニカが帰還じゃ」 「浴屋ばあちゃん強くなりすぎだって!」 浴屋姫、高齢ながら孫に影響されてデュエリストとなった老婆なのだが、物覚えがいいのか根性なのか 氷炎の双竜という、炎属性1体と水属性2体を墓地から除外して召還する特殊なドラゴンが切り札のデッキに 帰還ギミック、リクルーター戦法などの様々なパターンを組み込んだ複雑なデッキを使っている。 こうして一斉攻撃で双海は敗北してしまい、次は望の番だった。 「お願いしますお婆ちゃん」 「望ちゃんじゃないかえ、いやぁこのきゃんぺーんもやってみるもんじゃ」 ディスクは重く使わない浴屋はテーブルの上でのデュエルがメインであり、お互いのデッキをシャッフルして 5枚のカードを引くとデュエル開始の合図がなる。じゃんけんで先行を取った望はまず 「終末の騎士を召還!効果で墓地にネクロガードナーを送ります」 (よし最高のパターンだ望!) ぐっと親指を立てる終末の騎士、墓地を肥やした上にネクロガードナーで守りを固め さらに闇の幻影を伏せる。これにより双竜が効果を使っても防ぎさらに 都合がいいことにダークボルテニスが手札に存在する。これで迂闊に除去を使えば そのカードを無効にされて2800の大型モンスターがカードを1枚破壊しながら現れるのだ。 「む・・・とりあえず未来融合を発動じゃな」 「(来た、双竜の効果を無効にしてボルテニスだ!)」 指定したFGDにより、墓地に送られるブリザード・ドラゴン 氷炎の双竜 ドラゴン・アイス2体 ドラゴニック・ガード これにより一気に墓地が増えた浴屋は、氷炎の双竜で効果発動後に直接攻撃を仕掛ける そう踏んでいた望だが、次に出てきたカードにより予想は裏切られた。 「リチュア・ノエリアを召還じゃ」 「リチュア!?」 浴屋の召還したカードはなんと、近神の使うリチュアシリーズを出したのだ。 そして墓地に落ちたのはリチュアの儀水鏡とイビリチュア・ガストクラーケ リチュア・エリアルが墓地に落ちた。これで浴屋の墓地は1ターンにして凄まじい数となり そのうえカードを墓地ではなく、デッキに戻す望の天敵とも言えるイビリチュアの1体が 墓地の儀水鏡で手札に確実に入ってしまう。計算を大きく狂わされた 「(ボルテニスがデッキに戻されたらやだな・・・)」 「手札の儀水鏡発動じゃ、炎帝テスタロスを捧げ降臨するはイビリチュアマインドオーガス!」 「マインドオーガス!?」 イビリチュアマインドオーガス、その効果は墓地のカードを5枚までバウンスするという特殊な物 最悪の事態であった。合計5枚までなので望の墓地のネクロガードナーだけが デッキにバウンスされた挙句、相手は大型モンスターが1体フィールドを残せるのだ 「ネクロガードナーが・・・」 「まだ終わらんよドラゴン・アイスとブリザードドラゴンとテスタロスを除外して氷炎の双竜を召還じゃ!」 唖然とするしかなかった。たった1ターンでイビリチュアの大型モンスターで守りの要ネクロガードナーを流し 切り札まで召還。あと数ターンすればFGDまで召還できるという。怒涛のラッシュを仕掛けてきたのだから だがFGDは所詮は墓地肥やしか、ほぼこの時点で敗北は決定していた 「ノエリア、氷炎の双竜、マインドオーガスの順番で攻撃するが、何かあるかえ?」 「手札から・・・といいたいですけど、バトルフェーダーはありませんありがとうございました」 まさかの後攻1ターンキルである。少々唖然とする望を尻目にリチュアビートになりかけていたので デッキのバランスをもう少し考えるかと腕組む浴屋であった。 「運が良かったようじゃな、望ちゃんのデッキは3ターン生かすと追いつけんよ」 「さっきのラッシュは凄かったですねリチュアはどうしたんです?」 「近神のお嬢ちゃんを見てのう、あのガストクラーケンとかいうのに高等儀式術が使いたいのが本音じゃがのう」 場合によってはガストクラーケやテスタロスを召還してバトルフェーダーを運任せだが落すなど 偶然にメタ的な動きが可能となったらしく。攻撃反応型の罠を少し増やすべきだったと思う望だった デッキを片付けていると、望むの前にもやもやとした何かが現れ形を成していく。それが形を成すとそこに立っていたのは 「(えっとリチュアのノエリアさんと・・・マインドオーガスさんそれとも)」 (この子はエリアルです。お初にお目にかかりますほら挨拶なさい) (な、なんだか怖い・・・) どうやら新しく参戦したリチュア・ノエリアとエリアルの精霊らしい。ガストクラーケはどうしたかというと 現実のダイオウイカと同じく人前に姿を現すのが苦手らしい、デッキボトムに眠っていた (こらっ失礼でしょう!) (だ、だってアイちゃんたちは、気のいいかわいい男の子だって・・・) 「(アハハ・・・(アイちゃん・・・ドラゴンアイスのことかな?))」 (すいません妹が失礼を・・・)」 「(えっ妹さんなの!?)」 (えぇ、私の妹分です) 「(あぁそういう・・・)」 本当の妹なら似てないにも程があると望は危なく声を出しかけた。それ以外にも態度 魅惑の女王に似て礼儀正しいという点でも驚いているのだが。最大の理由はというと 近神のノエリアとエリアルは高慢な態度で、エリアルはさらに無口で目つきが悪く、刺々しい物言いだからだった。 (はい、これからも・・・) (はい、これからも末永く愛を語り合いましょう海底の美しき真珠たちよ) 「(あっダークボルテニス!逃げて二人とも!)」 そしてお約束のようにダーク・ボルテニスが突然飛び出してきた。いきなりのことでノエリアは驚くだけだが エリアルに関してはピーッと泣きそうになりながら、ノエリアの影に隠れてしまった。 唐突に現れナンパされ、だいぶ困っているようだが救う神はやはりいた (あぁその潤んだ瞳、海原のように透き通った唇。雷をつかさどる私と貴方は海と空まさに運命の出会いと言えるのではないだろうか」 (あ、あのワタシク困りますわそんな・・・) (お姉ちゃんやっぱり怖い人だよ!誰か助けて~!) (天魔爆滅鳳凰大蛇捻り!!) そう、双海のフェニックス・ギア・フリードがいるのだ。突然の出来事にまたポカーンっとするノエリアだが フェニックス・ギア・フリードは世間で言うコブラツイストというやつを、無理やりダークボルテニスにかけて 動きを封じていた。さらにここにデミスまで加わって、この銭湯はカードの精霊がぶつかり合う 四角いジャングルへと変貌したのだ! (お客様の中にD・マグネンかマグネットウォリアー!それかマグネッツ兄弟はおらぬか!) 「(ちょっデミスどうするのさ!?)」 (飛翔の系譜である我らも出来るはずだ、完璧の帝王の奥義にして友情の証クロスボンバーが!) (悪逆非道の戦士超人を友情の力で打ち破り、宇宙の危機を救ったあの技ならばいかにヤツでも) 「(あぁ・・・もう何というか、とりあえずダークボルテニスをお願い)」 (あの、望君これは) 「(何時もの事なんですスイマセン・・・)」 何だ何だと集まった精霊の中に、運よくマグネットウォリアーとマグネンがいたもので デミスとP・ギア・フリードのクロスボンバーを食らって凄まじい悲鳴を上げるダーク・ボルテニスを 何時ものことだからと流して、望はノエリアたちとの挨拶を済ませていた。 「(これからよろしくお願いします。僕の仲間たちのことはデミスに聞けば詳しく分かるかと)」 (お婆さまがお世話になっているとお聞きします。これからもよろしくお願いします望君) (お姉ちゃん見て!あんなのデュエルでも滅多に見れないっ) (大変だわゴブリンの秘薬かご隠居の猛毒薬もってきて!) (猛毒薬はダメージのほうでいい?) (回復のほうですっ!急いでエリアル!) 美人って言うのは大変だな、と精霊たちのどんちゃん騒ぎを横目に望は着替えのために その場を後にした。ついでに四角いジャングルでは騒ぎが収まり どこからか来たセコンド・ゴブリンと、D・クロックンにより試合終了の合図が鳴り響き P・ギア・フリードとデミスが勝利宣言を受けていた。一度騒ぎが起こると精霊たちが集まるのが デュエリストがデュエルではなく骨休めに来る銭湯のいい所・・・なのかもしれない 「浴屋ばあちゃんってば強くなりすぎだよなぁ」 「まさかリチュアにまで手を伸ばすなんて・・・」 そういえば、浴屋さんには敵わないとか本気なんだか冗談だか分からない笑いを浮かべていたなと 近神の顔を思い浮かべながら、服を手早く棚にいれてタナの鍵を閉めて 双海と望はどうすれば勝てるか作戦会議をしながら風呂場へと向かっていく 流石に走り回る歳でもないが、子供の突撃がありえるので一応慎重に 「特殊召還封じに王宮の弾圧は?」 「ライフ5分の1は大きいなぁ・・・」 「だよなぁ・・・強いんだけどライフコストがなぁ」 それ以前に、自分たちの動きも妨害される可能性があるのでうまくは行かないのだ。 やはり攻撃反応型の罠、ミラーフォースや次元幽閉といった物がいいのだろうかと 石鹸を洗い流しタオルで髪をまとめながら、二人は湯船にちょんっと足を差し込んだ 「あ”ぁーっやっぱあっちぃ」 「けどこれぞ銭湯って感じだよね」 ふぅっと心地よさそうにする望が周りを見てみると、今日はちびっ子が多いことに気づく おばあちゃんがデュエルしたいから開いたようなキャンペーンに釣られて 皆来たんだなと微笑ましく見ていた。見覚えのある顔も多く常連客のデュエリストも多い 「今度こそ買ってタダ券ゲットするぞー」 「そうだね、けどその前にサイドデッキでデッキを改造しなきゃ」 男湯でこうしている間に、女湯では 「はぁ極楽ですわ~」 「このような大衆浴場というのもいいものですねクイーン」 「そうですわねウェムコ」 本来必要なさそうだがノースウェムコや魅惑の女王も湯船に浸かっていた。これは世間で言うサービスというヤツだろう サウナのほうにも 「ゴール、やはりサウナはいいものですね」 「そうだねヴァーキィ熱は私たち爬虫類に恵みを与え活気をくれる、そして君は幸せを私にくれた」 「あぁゴール、私たちいま幸せの中にいるのね」 「やーんもう二人ともアツアツで余計熱くなっちゃう!!」 レプティレス達がサウナで体温を上げていた。レプティレス・ヴァーキスとゴルゴーンの熱愛っぷりに 本来なら人は気づかない精霊の温度を感じサウナが実際よりほんの少しだけ熱くなっていた。 ゴルゴーンはいわゆる性格が宝塚というかなんと言うかなので、非常に凛々しくきれいな声音でイチャつく。 冷やかしているスキュラだが、犬タイプのスキュラである彼女には熱すぎるのは毒なのではないだろうか? 「はぁーごっくらくぅ~」 「(どうしてこうなった!どうしてこうなったぁっ!!)」 「あらどうしたの?のぼせたんじゃない?」 そして精霊のサービスシーンから、一般デュエリストに視線を戻すとセシリアが銭湯で冷や汗を流しているという謎な状況に追い込まれていた。 右には藤山、左には聖というまさに彼女にとって挟み撃ち。ここに辻がいた日にはヴィクトリードラゴンマッチキルであった。 なぜこんな事になっているかというと、藤山はこのキャンペーンでちびっ子のデュエリストレベルを見るために 聖は子供に加わっておばあちゃんとデュエルするためにだった。ついでに聖はエンシェントホーリーワイバーンで追い詰め オネストを使いガストクラーケごと圧殺しようとして、マジックシリンダーを撃たれるも盗賊の七つ道具でフィニッシュに持ち込んだ。 「最近の子供は資金面でも恵まれているわね、グリーンバブーンを使う子供がいたわ」 「えっマジ?このごろ再デビューした古参プロフェッサーの切り札だから高騰してたのに」 「ただ使い方が甘いようだったけど、カードプロフェッサーといえば黒山君がランクを上げたそうよ」 「あっこの前望から聞いたよ、なんか大喜びしてた」 「同じデミス使いとして、あの子も成長するといいのだけど」 「(あっよかった、弄られない!?)」 心底安心したようなセシリアだったが、災いとは安心した瞬間に突如として襲い掛かるのが世の運命 聖がそういえばと何かを思い出したように手を叩くと、タオルがずるりと湯船に落ちた。 「あっそうだセッシー、コスプレなんだけどフォーチューンレディとBMGどっちがいい?」 「ちょっハイレグか超ミニしかないの!?」 「サニーピクシーと霞の谷の祈祷師は無理があるんじゃないかなー」 「わざとでしょねぇ!XX-セイバーヒュンレイとかは無いの!?異次元の女戦士でもいいから!」 「先客がいるから無理だねー氷結界の舞姫とかも」 「センセはどうしたのよ!?」 「私はサイコヘルストランサーよ」 こ、こいつとギリギリと歯軋りをするセシリアだが、藤山は安全地帯にいるわけではない 時間で様々なコスプレをするらしく、彼女も魅惑の女王やカオスゴッデスのコスチュームを着るらしい 「色的にウインディーだね」 「勝手に決めるなー!?」 苦労人はどこまでも苦労人か、藤山に関しては露出の高い衣装なんて何時ものことで デュエルモンスターのカードのコスチュームで接客をするだけと考えており、ハンデなんて何も無いのだが セシリアはそんなわけにも行かず、何よりも選択肢があんまりにもあんまりなので 聖に対してヤメローと必死になって講義をしていた。 「あぁ、良かった来て・・・」 そしてこの巨乳艦隊に感動する少女が一人、石奈なのである。はたして彼女の将来はどっちだ 選択肢としてハーピィもあると言われグヌヌヌと動きを止めるセシリアと 何してんだかと関係なさげにしてるが、機械族に女性型は極端に少ないのも考え物だと レアメタルシリーズを思い出しため息をつく藤山。そのまま避難するように隣の少し深い湯船にむかった 「あら、藤山先生こんばんわ」 「あなたは確か・・・美影さんだったかしら?」 「えぇ、望たちとは知り合いです」 ここで混沌とした場から、一転して日常的な場に来た藤山は美影と遭遇する。どうやら彼女もタダ券目当てだったらしい ブラックマジックで伏せカードを全滅させ、ブラック・マジシャン・カオスソーサラーの連続攻撃が決まり見事勝利したようだ 「お店で聞いたけれど、ブリューナクはどうするの?」 「ブリューナクは強いから入れたいけど、危なっかしくて使い難いですね」 汎用シンクロであるブリューナク、パワーこそ後一歩だが肝心な部分は能力だった。一時期は クレインと早すぎた埋葬によるライフが許す限りドローコンボなども存在するほど 用途の広いカードだった。一部レアリティのものはレートが落ち着いて 盗難被害も少ないのだが美影が手にしてしまったのは、遊ぶには少々使い辛いカードだった 「売って安いブリューナクを買えばお釣りが来るわよ?」 「どーしようかなぁ、せっかく奢ってもらったカード売っちゃうのも薄情かなって」 藤山としてはカードへの危機管理を人情で犠牲にして、この子もダメなほうのデュエリストかと残念そうにするが それ以上は興味は無いので考えるのをやめて湯に浸かり、それきり黙ってしまった 「(収穫がないのが残念だけど、仕方が無いわね)」 小さくあくびをして、そのまま藤山は目を閉じ・・・軽く睡眠についた。銭湯ならば湯に落ちても 誰かが起してくれるだろう、ならば睡眠と入浴を同時に行ってしまえという 賢いのか賢くないのかよく分からない理由である。そしてそれを見る影が一つ 「おっぱい浮遊・・・こ、これが巨乳艦隊の実力なのねっ」 本当に石奈なのは将来は本当に心配である。そして場面は男湯・・・ではなく、先ほどの銭湯のリクライニングスペースを兼用する デュエルスペース。望と双海は牛乳を買ってここでデッキの調整に勤しんでいた 「フリーチェーンにしたいけど、手札がね・・・」 「除去しなくても、パワーは低くないんだし収縮とかは?」 「収縮かぁ」 双海は一気飲みだったが、望はちびちびとやりながら並べた速攻魔法、通常罠を吟味しつつ これだと言うカードを決めれずに悩んでいた。コンバットトリックを取るか戦闘なんてせずに吹き飛ばすか 闇霊術「欲」はなぜこんなに安定しないのかなど、並べたカードをこうでもないああでもないと 3枚手にとって見たり2枚だけ持ったりと悩んでいた。 「はぁヘイト・バスターが闇属性全部に使えたらいいのに」 「やっぱこれじゃねーかな?」 それかな、と双海が手にした望のサイドデッキのカードを受け取ると、デッキに投入して 1度シャッフルしたあと、5枚カードを引いてを数回繰り返し 満足そうにデッキをケースに戻した。はたして望が投入したカードとは何か? そのころ精霊たちは (お婆さまのほかにもリチュアを使うかたが?) (こちらでは貴女方よりも先に、近神というお方が) (そちらのノエリアさんやエリアルちゃんは、どちらかというとこう・・・) 雑談に興じていた。近神のノエリアやエリアルはイラストと違わぬ性格なせいか 浴屋のリチュアに魅惑の女王とノースウェムコが驚いたようにしていた。 ついでに3人を口説こうとした、ダーク・ボルテニスは今度はレプティレス・ゴルゴーンに 石化されていた。これで一安心だろうと、だいぶ気を抜いている精霊たちだが マジキャットを追いかけて遊んでいるエリアルが突如として、その終わりを告げようとしていた (猫ちゃんまてまて~!) (ぶにゃー!これだから子供は嫌いにゃー!近神んとこのエリアルのがマシにゃ~!!) 見た目相応に、マジキャットを追い回してじゃれてる2体なのだが突然エリアルがストップして 何かをポカーンっと見つめて突っ立ち、唐突な変化に何があったと 恐る恐るエリアルに近づいたマジキャットが、エリアルの目の前で杖をふりふりと振ってみた (おーいどうしたんだにゃー?) (あれ見て、あの人カード泥棒!) (にゃんだってー!?) この一言とマジキャットの絶叫に、精霊たちの間に衝撃が走る。カード泥棒というのは精霊にとって 人攫いにも等しい行為なのだ。誰が連れ去られたと、あたりは騒然となり銭湯の精霊としてドラゴン・アイスや 氷炎の双竜も動き出す。誰が連れて行かれたかまったくの謎で、エリアルだけが頼みの綱 エリアルを囲むように精霊たちが集まると、盗まれたカードが判明するそれは (あの人のブリューナク、あのブリューナクは別のブリューナクだよ) (なんてこった!精霊と喋れる客は誰だ!)(客に失礼じゃろう誰かおりませぬかというべきじゃ) 氷炎の双竜の氷の首がワァワァと騒ぎ、炎の首が落ち着いた感じに周りを見るが 都合の悪いことに精霊の見える客は望のみだった。見失うとカード奪還が絶望的なため ダークネフティスとダークアームドドラゴンが銭湯から犯人を追い飛び立ったため 望も何事かとデミスたちのほうへと目を向けた。 「(何があったの!?二人とも飛んでっちゃったけど)」 (おそらく例のレアハンターグループだろう、追いかけるぞ望) 「(なんだって!?誰かを呼べないの?)」 (呼んでもいいが・・・その、女湯での出来事らしい、事情を知っていると怪しまれてしまうぞ) 「(うぅ都合が悪いなぁ・・・)」 チビチビと飲んでいた牛乳を少し零したが、一気に飲み干してディスクを装着すると 双海がどうしたという風に首をかしげる。のんびりしてた望が突然これでは怪しくもある なにか事情を適当に考え、デミスが家のテレビの電源を消してないと耳打ちすると 「た、大変!?」 「な、何が?」 「えっあっあぁ、テレビの電源を消してなかったの思い出したんだ」 「あぁそういうことか、じゃあまた明日な~」 「うん、双海君も気をつけてね!」 一瞬本当のことかと思い、焦って声を出した望に双海も驚いたような顔をして、事態がややこしくなりそうだったが 上手く言葉を繋げて望は銭湯を後にした。湯冷め対策に持ってきたコートを羽織ると ブリューナク奪還のために駆け出す。果たして次回こそ望は主人公らしい勝利を得ることが出来るのか そんなデュエルしないSSデュエルパート
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狭い世界で毒づく後輩 どっちがマシかなオレと老害 おもしろ半分で出したるちょっかい お望み通りの処刑は公開 名指しじゃないと解らないと おっしゃるリスナー様にオレが再度 disrespectの意思表明 このシットに名付ける小便 hip hopちゃうのにdis気張ってる 成長止まったおっさんはどけ こっちは本気でスキル磨いてる トウホウのラップで金稼いどけ 韻に踏まれるだみ声マシン 聞いてて恥ずかしい 韻ばっかし 身内のプロップス、信者のプロップス ほめ殺しに気付かんよりマシ 意味不明の韻ばっか並べたて ネットラップキャリアで固めたfake hip hop ポイのは上辺だけ 気付かんリスナーは腹下せ トノサマガエルはお前のことだよ yelloのケツお雨天決行 パクリでハングリー気取った似非ワナビー ネットラップ界隈の恥さらし 重鎮が苦言呈したつもり? なかみ空っぽ、無しdisじゃ尻すぼみ 残念ながらお前の才能 妬んだことは無いの クソな思考回路 スキルかネタか?スキル、ノーダウト 本末転倒のオリコウサン 骨粗鬆症の背骨に詰まった 過信ごと粉砕する音アンビリバボー
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女性の脳の特性を活用して失敗を克服 友達付き合いて食べちゃう、は一緒にウォーキングで解決 女性の脳は協調性や共感、男性の脳は分析に長けている。 友人とおしゃべりしながらつい食べちゃう、みんなが食べているのに自分だけ食べないのはちょっと・・・ ダイエット中だからといって、友人とのおつき合いはやめられないといったケースがよくあります。 実はこうした傾向は男性と女性の脳の違いから引き起こされるものなのです。 女性の脳は協調性、他者への共感や関心、おしゃべりといったことをつかさどる部分が男性よりも大きいことがわかっています。 これが友人とおしゃべり食べにつながり、ダイエット挫折を招いてしまう一因に。 そこでその特性を逆利用 友人とランチなどをするのではなく、友人とおしゃべりしながらウォーキングすれば、楽しさはそのままでダイエットに取り組めるので長続きするはずです。 逆に男性の脳はある事柄を分析して反応する能力が高いという特徴があります。 そのため計るだけダイエットのグラフの分析も女性よりもスムーズにでき、成功率も高くなるのです。 女性の脳の特性とは? 脳自体の大きさは体格的に男性の方が女性よりもやや大きくなっています。 計るだけダイエットを始める前は、男性も女性と同様に食べたいっていう気持ちが大きい状態。 しかし続けているうちに男性は脳の特性からグラフの分析が楽しくなり、体重が減った原因を追求するように。 それを行動へとつなげることでダイエット効果がアップ。 女性はもともと分析が苦手なため食べたい気持ちの方が優傾向が。 しかし一緒にダイエットをしている友人とのティータイムにお互いのグラフを見せ合いながらおしゃべりすれば、話題は自然とグラフの分析になります。 マンナンラスク
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南中の数学教師のひとり。 長い話を人前でするときは、必ずつま先だちをしておなかをつきだす。 その様から、おなか先生と呼ばれる。 おもなセリフ。 「いいかーい?」 「うっせーよー!!」 「なんなんだよ!!」 名付け親 dankan 主な著書 「天才ガウスに挑戦しよう」
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#blognavi レインホースの四作目に着手した。 前日までにあらかた構想はできていた。シーン別にノートにまとめたりして。マンガで言えば「ネーム」ができたってカンジかな。後はペン入れ。小説はそっからが本チャンなんだけど。小説におけるネームって。まあ、妄想だよね。 今日一日格闘して。 つくづく小説はメンタルな作業だと思った。 なかなか小説モードに頭を切り替えられなくて。なんとなく『消えたイレブン』読み始めたら結局全部読んじゃった(笑) 凄いね。『消えたイレブン』。描けるかも、と思えた。 小説を描く為に必要なものはたった三つしかない。 勇気。勇気。勇気。 圧倒的な空白を前にして、僕はいつだって途方に暮れる。 描ける気、全然しないもん。びっくりするくらい、描ける気しない(笑) それでも勇気を振り絞って、描き始めるしかない。屈強なディフェンダーに挑む孤独なアタカンテ(闘士)みたいに。 小説は描かない限り完成しない。 当り前のことだけど、これは真実だよ。それも相当重くて、揺らぐことのない真実。 やるしかねえよな。 俺にできることはもう、これだけだから。 カテゴリ [2009年10月] - trackback- 2009年10月23日 01 18 01 #blognavi
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このレポの趣旨※このレポの注意点※ 以前書いたプレイレポ 設定ゲームの設定 各文明の指導者 ゲーム内容指導者選び 初期立地 この後の展望 第一回戦争開始 第二回戦争開始 第三回戦争開始 このレポの趣旨 civ4における経済方式は立地によって選択することが大切です。 例を挙げると、食料が十分であれば小屋経済、食料過多なら偉人経済、狭そうならば戦争行動といった具合です。 そう考えると白玉楼という文明は他の文明と異なり、どのような経済方式にも柔軟に対応できるという利点があり、 序盤の安定性と中盤~終盤の高出力を共に満たす素晴らしい文明といえます。 今回は、この柔軟性を示すためにいろいろやったところ、最後まで1度も技術交換をしなかったという よくわからないプレイをレポートしたものとなっています。 最後まで楽しんでいただければ幸いです。 ※このレポの注意点※ 今回は糞立地ではありません。ご注意ください。 以前書いたプレイレポ 現代機甲部隊vsライフル兵with小傘 軍事ユニット生産無しで制覇勝利を目指す国王 群島で星蓮船無双する蓬莱 大農場経済で紫とマスケットを使う皇帝 デュエル9文明で征服する国王 小野塚小町で命を金に換える国王 等速天帝文化勝利人里編 氷精編 設定 ゲームの設定 東方叙事詩1.13 English_Patch 難易度 皇帝 指導者 白玉楼 メルラン・プリズムリバー パンゲア, 大きさ 普通, 海面 低, 他全てランダム 9文明 速度 通常 各文明の指導者 メルラン・プリズムリバー カリスマ創造 プレイヤー。正直強い指導者です。 レミリア・スカーレット 帝国カリスマ 広い土地を持って負けるAI。 蓬莱山輝夜 カリスマ防衛 悪いけどciv4は交換ゲーなんだ…。 東風谷早苗 金融交易 その志向はらめえええ! 水橋パルスィ 金融組織 金融持ちは安定して強い。 多々良小傘 呪文防衛 友好とは攻めてもよいということである。 アリス・マーガトロイド 呪文組織 正直弱い。なぜか弱い。 四季映姫 組織カリスマ 文化的な志向ではないのでまだマシ。 寅丸星 攻撃金融 なぜかよく滅亡する指導者。 ゲーム内容 指導者選び 戦争まで考えたときの汎用性の面ではメルラン・プリズムリバーがぶっちぎりで最強です。 創造志向による赤鬼, 青鬼の節約、占領した都市の文化の確保、カリスマ志向による進行速度と まさに非の打ち所が無いです。 よって、今回は彼女を使って柔軟なプレイング(爆笑)をしていきたいと思います。 初期立地 金2, 豚1, 絹2, 氾濫源4。 …なんかもう勝ちでいいんじゃないかな? 初期技術は 農業, 車輪 。都市生産は 橙 → 労働者。 と、思ったら閉じ込められ立地です。当初は小屋経済でまわす予定でしたが、戦争前提の方式に切り替えます。 具体的には奴隷制採用からの建造物、ユニット大量生産を行います。 研究力は金資源と氾濫源農場専門家で確保する方向で決定。そのために研究ルートは 畜産 → 採鉱 → 青銅器 → 猫又(固有技術) → 筆記 → 陶器 → 鋳金 → パターン化 とします。 青銅器 完成後、労働者の数が揃い次第奴隷制に移行します。 この後の展望 メルランの創造志向により、赤鬼, 青鬼の猫屋敷建設(+2, +2)を行うメリットが少なくなったので、 占領都市の防衛に利用します。 自国領に銅が無いため、チャリオットが最強兵科となります。数の防御ではすぐに限界が来るので、赤鬼, 青鬼6を 使って無理矢理に質を高めます。カタパルトが無い時代ならば、最初の一人を抜かれなければほぼ安定するでしょう。 戦争の開始はパターン化入手からの妖夢生産後とします。場合によってはチャリラッシュでもよいのですが、 妖怪の山の東方ユニットはコンバットルートの東風谷早苗(第二形態)。 どれだけのチャリが犠牲になるかわかったものではありません。 よってSTG橙とコンバット妖夢の2枚看板で電撃的に叩きのめします。 第一回戦争開始 パターン化開発完了。研究は 数学 → 式神(固有技術) へ。 3つの都市ではすべて 穀物庫(奴隷) → 図書館(奴隷) → 兵舎(奴隷) → 鍛冶場(奴隷) → チャリオット(通常&奴隷) と生産しています。正直昇進の無いチャリオットなど使えたものではありませんので兵舎は必須です。 兵舎と鍛冶場の順が逆ではないかと思うかもしれませんが、奴隷のあふれハンマーを注げるのでこれでOKです。 BC550年 準備完了 数が少ないと思うかもしれませんが、チャリオットは後から追いつけるのでとりあえずはこれで十分。 大切なのは技術リードをしている期間を1ターンでも有効に使うことです。 いざ、宣戦布告! パパパパパパウアードドン BC550年 白玉楼が妖怪の山に宣戦布告! 2ターンで都市に横付け。しかし第二形態早苗が予想以上に硬いです。 よって先に右上のこの都市を叩き経験値と略奪金を稼ぎます。(河童のきゅうり畑?かな?) その金をもって研究を加速させこちらも第二形態となります。 と、思ったのですがザコを倒して妖夢のスペカが回復したので、カタパ代わりに突っ込ませ早苗を討伐しました。 そしてこの都市である。もう勝ちでいいんじゃないかな…。 その後もう1都市落とし停戦会議。神秘主義, 漁業, アルファベット, 通貨, 弓術, 石工術 を入手。 ちなみに弓術をもらえたのは、資源が無いくせに狩猟を取っていたからです。意味がわからないね! 研究は 法律 → 官吏 → お庭番(固有技術) へ。 ぷおーおおおおん BC150年 白玉楼と妖怪の山が和平。 さてこれを見て欲しい。技術交換を一切していないのにこの技術力です。 では早速技術交換といきたいところですが、交換技術の 数学, 鋳金, 通貨 はどれも先へつながる重要技術です。 よってあまりばら撒きたくはありません。 しかしそろそろ鉄を視認化したい、沿岸交易を開始したい、宗教施設が欲しい。必要なものはいくらでもあります。 ではどうするか?このゲームには交換以外にテクノロジーを入手する方法がありますよね?では早速、 第二回戦争開始 パパパパパパウアードドン BC50年 白玉楼が人間の里に宣戦布告! 占領した都市の近くにいる君が悪いんだよ…。あきらめて(技術を)くれないか? 電撃的に3都市を攻略。相手の東方ユニットは映姫様でしたが、なぜか都市から離れたのでさくっと撃破しました。 そして停戦交渉。瞑想, 多神教, 帆走, 騎乗 を入手。弓術 + 騎乗で弓騎兵を作れるようになりました。 せっかくなので一応作ってみましたが、正直作るのは今回が初めてだったりします。 ぷおーおおおおん AC225年 白玉楼と人間の里が和平。 さて、せっかく戦ったのはいいのですが、結局鉄器は取れませんでしたね。 仕方ないので別の人からもらうとしましょう。 第三回戦争開始 と、その前に、ここの文化圏が非常に邪魔ですね。やんわりとお願いしてどいてもらいましょう パパパパパパウアードドン AC300年 白玉楼が妖怪の山に宣戦布告! ぷおーおおおおん AC350年 白玉楼と妖怪の山が和平。 さて、今回技術をもらいにお邪魔するのは星蓮船の寅丸星さんです。 ギジュツクダサーイヨー。 パパパパパパウアードドン AC400年 白玉楼が星蓮船に宣戦布告! 過程はカットして交渉画面です。2都市を落として 君主制, 鉄器 を入手。 ぷおーおおおおん AC600年 白玉楼と星蓮船が和平。 次のターンに お庭番 完成。勝利が見えてきたので長弓兵と属国の解禁のために 封建制 を研究します。 研究完了まで11ターン、なのですが…、 領土が拡大しすぎたため財政状況が火の車です。次回はこれをなんとかするところから始めたいと思います。 現在の自国の領土と属国関係です。水色が属国関係を表します。 その2へ続く コメント おぉ、怒涛の進軍だな -- 名無しさん (2013-04-13 03 57 51) 名前 コメント
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髪を撫でる風にほんの少しだけ秋の気配を感じる午後 川面に反射する穏やかな陽光 壊れ物を優しく包む様に抱きしめてくれる憂の腕が温かくて… でも…お願い…これ以上優しくしないで… 私にはそんな資格なんてないよ… どうしてこんなに弱くなってしまったんだろう… 強かった私は壊れた…もう、戻る事は無いんだ… 憂「我慢しなくていいよ、私が受け止めてあげる」 梓「…優しくしないで…お願い」 涙が溢れる…ダメだよ、こんなの…なのに憂の優しさに甘えようとしている 自分が…嫌いだ 視線が交わる…憂の目には憐れみの影なんて一片も浮かんでいない ひたむきなまでに真剣なまなざし…そこにあるのは吸い込まれそうな透明さと優しさ お願いだよ…そんな目で見つめないで 思わず瞳を逸した… 憂「…梓ちゃん」 梓(!?) 戻した視線の先には瞳を閉じた憂だけ 重なる唇から伝わるぬくもり…優しさ…身体の奥深く…凍えてしまった私の心まで溶かすように染みわたっていく 凍った時が動きだす…でも、壊れた夢は戻らないよ、きっと… きっかけはクラスメートとの他愛も無い会話 「中野さん、今年も学園祭ライブするんでしょ?」 梓「うん、良かったら見に来てね」 「もちろん!楽しみにしてるよ」 これが先輩方との最後のライブになるかも知れない そんな一抹の不安を胸の奥に抱きつつも、私は張り切っていた 「でもさ、中野さんも色々大変だよね」 「だよね。ほら、さっきの子達だってさ」 「あぁ、あんなのただのやっかみだってば」 梓「え?どうかしたの?」 「さっき廊下で聞いちゃったんだ」 梓「だから、何を?」 「他の組の子達がね、中野さんの事を…」 「よしなよ、そんな事言うの。告げ口するみたいで嫌じゃん」 「でもさ、こういうのって見知らぬ誰かにいきなり聞かされるよりは知ってたほうがよくない?」 梓「ハッキリ言ってくれていいよ。そのほうが私もスッキリするし」 「あのね、中野さんの事を軽音部の先輩達に可愛がって貰ってるからって、いい気になってるんじゃないかって」 梓「…え?」 「ほら、軽音部ってウチでは目立つ存在じゃん」 確かにこれは否定しない。桜ヶ丘の部活の中でも軽音部が目を引く存在なのは薄々承知している 「そのバンドメンバーだからって注目を浴びて、自分はみんなとは違うって感じで、ちょっと勘違いしてるんじゃないかってさ」 正直驚いた…そんな事は考えた事すら無いのに 純「ちょっとあんた達さぁ、さっきから梓に何の恨みがあるって言うのよ!」 呆然としていて気付かなかったが、いつの間にか純がクラスメート達の後ろに立っていた 「わっ私達じゃないわよ!他の組の子達が」 純「だったら、何組の誰よ!ハッキリ言えばいいじゃん」 「その、廊下ですれ違っただけだから。それに私達もよく知らない子達だったし、だよね!」 「う、うん。そうそう」 「うん、うん」 梓「純、私は平気だから。とにかく少し落ち着こう、ね?」 純「でもさぁ、梓」 梓「本当に私は気にしてないから。あの、みんなも教えてくれてありがとうね」 「う、ううん。なんかゴメンね」 「ライブ頑張ってね」 「じゃあ、ね」 純「もう、梓は優しすぎんのよ!私ならあんな事言われた日にゃあ」 梓「ありがとう、純、心配してくれて。でも私は平気だよ」 純「…ホントに?」 梓「本当に本当」 純「うーっ、それでもなんかイライラするぅ!絶対許せないっていうかさぁ」 私の為に本気で怒ってくれる、これが純の良い所でもあるけど、今は事を余り荒立てたくない 憂「ほら、純ちゃん落ち着いて。それじゃ返って梓ちゃんを困らせちゃうよ?」 こんな時にすかさずフォローに入ってくれるのが憂だ。どうやら憂も一連の会話を聞いていたらしい 純「…まぁ、梓が気にしないって言うんなら」 梓「全然。朝日のように爽やかに、だよ」 純「おやおや、ジャズ研にはそんな洒落たナンバーを会話に混ぜる小粋な子はいないわ。だから梓って大好きなのよね」 さっきまでのお怒りモードはどこへやら。満面の笑みを称えて大好き、なんて恥ずかしい台詞を平気で言っちゃうのも、これまた純の良い所だ 純「さってと、それじゃ私は部活に行くわ。梓もお茶ばっかり飲んでないで練習頑張りなさいよ」 梓「大きなお世話ですぅ」 純「まっ、軽音部はライクアローリングストーンよね」 梓「…純。あんた本当にジャズ研?」 純「…未だにもって、ジャズとは何なのか分かんないわ」 憂「SMOKE GETS in The EYEsだね、純ちゃん」 梓「憂のほうがよっぽどスイングしてるわ」 純「…これ以上いたら目どころか、心までやられるわ。では、サラバじゃー」 なんと言うか、純は平和だ。それもまたよし 梓「ふぅ」 憂「梓ちゃん」 優しく微笑みながら、机の上の私の手に温かな掌を重ねる。余計な言葉で飾らない優しさ、これが憂だ 梓「ありがとう、憂」 重なる掌が心地よい。こんな時いつも思う、憂にはかなわないって 憂「ううん、私はなんにもしてないよ。それにしても純ちゃんは優しいよね」 梓「だね」 重なった互いの掌を見つめる。これが…って、私まで恥ずかしい台詞を口にしそうになって思わず笑みがこぼれた 梓「純なら言いそうだよね。これが青春だぁ!なーんて」 憂「アハハ、きっと言っちゃうよね」 梓「だよね」 この時の私はまだ笑えていたんだ… それは突然だった 帰宅する憂と別れ、いつものように音楽室へ続く階段に向かう廊下。不意にその声は聞こえた 「いい気になってんじゃないわよ」 思わず声のした方向を見る…でも、そこには誰もいない 梓「気のせい、だよね」 気を取り直して階段を昇る。楽しそうに会話をする二人の生徒達とすれ違う。背後で彼女達の笑い声が響いた 梓「…別に私を笑った訳じゃないし。感じすぎだよ、私」 降り積もり始めた心の澱に、まだ気付いていなかった… 音楽準備室、いつもの賑やかで楽しい軽音部への扉を開く 梓「こんにちはー」 穏やかな陽光の降り注ぐ室内。しかし、先輩方の姿は無い 梓「まだ誰も来てないんだ…」 特別意識する事も無く、自然と足が部屋の片隅に向かう 梓「トンちゃん、今日も元気かな」 水槽の中でゆらゆらと泳ぐトンちゃんと目が合う。軽く水槽を指で弾く 梓「ねぇ、トンちゃん。私って嫌な子なのかな…」 勿論トンちゃんは答えてくれない 梓「アハハ、何を考えてるんだろう、私」 誰もいない部室、ふと胸の奥が軽く痛んだ… 梓「…遅いな、先輩方」 長椅子に腰掛けて、室内を見渡してみる いつもの見慣れた室内。ホワイトボードに描かれた他愛の無い落書き 梓「唯先輩の絵って、結局進歩しなかったなぁ」 少し驚いた…進歩しなかった…なんで過去形なの、私? 梓「…練習しようかな」 ギターケースを開き、ムスタングを取り出す。なぜだろう…少し違和感を感じてしまう 梓「なんかシックリこない…ネックがモタレたかな?」 軽くフィンガーボードを押さえて、水平に構えてみる。 指が…手が…震えていた 梓「集中、集中しよう、私」 目を閉じて意識を指先に集中…出来ない 不意に誰かの視線を感じた気がして、慌てて目を開き周囲を見渡す 梓「…誰…もいない」 不快なノイズが響く…震える指先が弦を擦る音だと気付くまでに数秒を要する程に動揺していた 梓「どうしよう…震えが止まらないよ」 指先から全身へ伝播する震え…決して暑くない室内で前髪が額に張り付く程に汗を浮かべていた 梓「…気持ち…悪いよ」 降り積もる澱が心を、身体を浸食していた… 耐え難い不快感…駄目だ…今日はもう帰ろう 梓「先輩方にメールしないと」 震える手を励まし、携帯のメールキーを押す…空白の画面を見つめた途端、思考が停止する 梓「なんて…書けばいいの」 嘲るような声が耳の奥に響いた 「あんたなんて必要無いんじゃないの?」 そうだ…元々軽音部は先輩方4人だった 私がいなくても… 虚ろな意識の片隅に、様々な記憶の欠片が浮かんでは消える やめて…今は思い出したくないよ 真っ白だった… 気がつけばギターケースを抱えて、部室を飛び出していた 梓「こんなの…嫌だよ」 すれ違う人々が私に嘲りの視線を向けているようで…怯えた子犬のように家路を急ぐ 自宅の玄関に飛び込む…息苦しさは消えない 静まり返った家…靴を脱ぐのももどかしく、階段を駆け上がって自分の部屋に入る 制服のままでベットに潜り込み…身体を丸めて全身の震えを止めようとした 何も見たくないよ…聞きたくないよ…考えたく…ないよ 降り積もる澱は、小さな私から溢れようとしていた… まどろみの中で先輩方の姿が浮かぶ 見知らぬ校舎…桜が咲き誇る道を私服姿の4人が並んで歩いている 「しっかしまさか、軽音部どころかサークルすらないなんてなぁ」 「ここって結構お嬢様学校だしな。バンドよりクラシックて感じだろ」 「なければ作ればいいんだよっ!」 「そうよね。高校の時だって、私達4人で始めたんだから」 「だな。よっしゃー、いっちょやるかぁー!」 「相変わらず私の参加は決定事項なのか?」 「当ったり前じゃん!大学でもファンクラブが出来るくらい大活躍してやれぇい」 「それだけは絶対に嫌だっ!」 「んー、でもそうなりそうな気がする」 「嫌だっ!」 「まぁまぁ、人気者の宿命ってやつだな」 「嫌だっ!」 「先ずは部室を確保しないと、ティーセットも運び込めないわ」 「いや、それは微妙に間違えている気がするぞ」 「えー、お茶とお菓子の無い軽音部なんて軽音部じゃないよっ!」 「いや、それは絶対に間違えているぞ」 「あら、それじゃティーセットは無しにする?」 「いやーん、イケズゥ。分かってる癖にぃ」 やっぱり私は要らない子なんだ… 頬を伝う涙の感触に意識がまどろみの中から引き戻される… 梓「…嫌な夢」 鉛が入ったかのように重たい身体…なんとか両腕で支えて上半身を起こす 暗闇の中で携帯の着信を示すランプが明滅している、確認することも無く電源を切る… 壁掛け時計の蛍光に彩られた長針と短針が深夜3時を報せていた 梓「酷い寝汗…最悪だ」 シワクチャになった制服を脱ぎ捨て、着替えもそこそこにバスルームへ向かう 着替えたばかりの服を脱衣所で脱ぎ捨てる 鏡に映る姿…泣き腫らした目、涙の筋がついた頬 自分でも嫌になるくらい未成熟な身体に視線を移す 華奢な肩と薄い膨らみしかない胸、緩やかなラインの腰 身体が心を写すのなら、私は全てにおいて子供だと実感させられる 鏡に映る誰かが呟く 「大嫌い」 その醜悪な表情に恐れを感じて、慌てて鏡から視線を逸してバスルームに飛び込む シャワーを全開にして叩き付けるような水の奔流に身を委ねる 梓「…汗と一緒に全部流れちゃえばいいのに」 翌朝、ドアをノックする音に目覚める 「梓、もう起きないと遅刻するわよ」 時計は7時30分を報せていた 相変わらず重たい身体を引摺り起こし、母に答える 梓「起きてるから大丈夫だよ」 大丈夫…嘘だ。ちっとも大丈夫なんかじゃない 「時間が無くても朝食はちゃんと取りなさいよ。あなた昨日は夕食も取らずに寝ちゃったんだから」 いつもなら優しい母の声も今日は違って聞こえるのは…きっと私自身のせい 思わず苛立ちをぶつけそうになる自分をなんとか律する 梓「はーい。分かってるよ」 嘘で固めた自分…降り積もる澱はもう私を押し潰そうとしていた ダイニングテーブルで母と他愛の無い会話を交わしながら食事を取り、学校へ向かうべく玄関を出る 「いってらっしゃい、梓」 梓「行って来まーす」 母の姿がドアの向こう側に消えた途端、なんとか体裁を繕っていた空元気も消え失せた… 背負ったギターケースがまるで罪人の枷の如く、私を戒める 梓「…こんなに重かったんだ」 分かってる、重いのはギターじゃない 我侭で臆病な自分自身 結局昨晩の着信やメールは確認することなく全て消去してしまった 梓「…もう先輩方に会わせる顔もないよ」 いつもと違う道を選んで学校へと向かう 遅刻ギリギリのタイミングで校門をくぐり、教室に入った 純「おっはよー、梓。珍しいじゃん、遅刻寸前なんて」 今朝も元気な純だ。今の私には眩しいくらいに… 梓「おはよー、純。昨日はちょっと夜更かししちゃってさぁ」 純「ふーん、どうせまたネットで怪しげなグッズを探してたんでしょ」 梓「そんな事言っていいのかなぁ。折角安くて効きそうな縮毛矯正コンディショナーを見つけたのに」 純「なっ!マジで?」 大丈夫…こんな嫌な私を誰にも知られたくない…笑うんだ、例えそれが偽りの笑顔でも 憂「おはよう、梓ちゃん」 梓「お、おはよう、憂」 ヤバい…今一瞬声が震えそうになった 唯先輩から昨日部活をサボった事、きっと聞いてると思うとつい… 憂「…少し寝不足みたいだね。目の下が少しクマってるよ」 梓「ちょっとネットに熱中しちゃってさぁ」 始業を告げるチャイムが鳴る…助かった 憂「それじゃまた後でね」 梓「うん」 自分の席に戻るべく振り返った憂から、なんだかいい香りがした なんだったかな…花の香りだよね 私の不安をよそに、時間は流れた 休み時間の他愛もないおしゃべり 憂と純と食べる昼食 いつもと変わらない穏やかな学校生活 …嘘。いつもと変わらないフリをしているだけ まるでもう一人の自分を見るように、心は少し離れた位置にある 本当は泣き出したかった…お願いだよ、誰か偽りの私に気付いて… 誰か…助けてよぉ そんな心の叫びとは裏腹に、もう一人の私はいつもと変わらない笑顔を浮かべている… 降り積もった澱は、もう私を壊してしまったのかな… 最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴る 純「んーっ、今日も勉学に勤しんだぁ」 梓「うむ、偉いぞ、純くん」 純「ははぁ、有り難き幸せです、梓大先生!って、誰?」 梓「私が知る訳ないじゃん」 純「アハハ、そりゃそうだ。さってと勉学の後は、音楽に勤しみますか」 ギターケースを背負う純の姿を見て、なんとか押さえていた胸の痛みが甦る… 純「途中まで一緒に行く?」 梓「先に行っていいよ。私はちょっと用事を済ませてから行くわ」 純「ほいほーい。じゃあまた明日ー」 梓「うん、ばいばい」 …嘘つき。用事なんてない癖に 2
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三沢さんのおなか ♂(misawasannoonaka) 一日に三回放送をするという偉業を達成した、甘いボイスの暇人DJ このことにより、久々に放送した時であっても、放送を開始したときには 「またおなかか」や、「またみさおか」などのレスがつくことがある。 名前を略して「みさお」 初放送時にプロレスが好きだということを語り、安価でこのDJ名に決まる 本人はDJ名を気に入ってるらしい しかし、プロレスには詳しかったり、詳しくなかったりする マウントも三沢さんの得意技「elbow(エルボー)」になっているが・・・ 本人が好きなのはWWEで、日本のプロレスはそれほど知らないらしい 夜はふすまの向こうで兄者が寝てる。兄者は割とノリがいいらしい 兄者とトークラジオする日も近い?でも本人は「しない」って言ってる。しろ 何かいつも謝ってる気がする 女性凸が来たときは最後に「変態って言ってくれ」と頼む 自分で「僕、イケメンです」とかいう寂しくて悲しい子。 以下口ぐせ 「ほんとすいません、生きててすいません」 「デートを前提に結婚してください」 「申し訳ない、申し訳ないとしか言いようがない」 7/7 黒歴史放送 中学生の頃に作詞したという「音速無双」(笑)という中二病な歌を発表。 リスナーからは「中二病www乙wwwww」と言われる。 12/26 ふつらじ企画「ガールズトーク」前夜祭(前座放送)にて、硫化NEETと共に久々に放送。 久々ながらも、硫化NEETとの掛け合いや、ノリのいい突っ込みなどで、多分なんだかんだ成功した。 そしてその後のガールズトークにて、何人かのDJから指名されたため、 「またみさおかよ」 というお馴染みの言葉だが嫉妬のこもった言葉が飛んだりもした。
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124 :花と名無しさん:2007/05/27(日) 19 29 07 ID ???O ゆみみの絵私は好きなんだけどなー 最近どんどん可愛くなってきていると思うから、このまま成長すれば絵も話も描ける漫画家になれるんじゃ 虹色パレットも一話目から最終話まで全部内容ある話を描いていて良かった デイジーは確かに話の完成度に差があるような イノセントワールド、個人的には一話目は駄目だったけど離婚の話は良かったし、原作つけなくてもいいんじゃない? 柏木さんは絵がすごく可愛いから原作付きで美少女変身物を描けばいいと思う 125 :花と名無しさん:2007/05/27(日) 19 31 00 ID ???O このご時世にまだ美少女変身ものとか言ってるんだ… 180 :花と名無しさん:2007/05/30(水) 21 42 11 ID ???0 乙です。 柏木さん新連載だと思っていたけど、やはり今は無理なのかな。 625 :( ・`ω・´) :2007/06/30(土) 23 18 55 ID ???0 8月号テンプレ 巻頭カラー 小川とゆかいな斉藤たち(2話) しゅごキャラ! オレンジ・プラネット かみちゃまかりん ココにいるよ! プリキュア5 デリカシーがない(瀬田ハルヒ) もどって!まもって!ロリポップ イノセント・ワールド スクール×ファイト キッチンのお姫さま 地獄少女 9月号予告 新連載 フィアンセはモンスター!? 読みきり CCC(トリプルシー) フクシマハルカ リリカル忍伝すっぱだもんっ!(まもなく連載化) 637 :花と名無しさん:2007/07/01(日) 01 11 36 ID ???0 やっぱり瀬田・柏木さんか… 水無月さんや高上さんってそんなに人気ないのか? 638 :花と名無しさん:2007/07/01(日) 01 23 09 ID ???O 瀬田さんの読み切りアレはない…酷すぎた… 花森先生の前の読み切りもだいぶ酷くて「これ並に酷い読み切りはもう本誌に載らないだろう」と思ってたけどキタこれ… 今更アリナチの影響受けすぎてるのもなぁ デイジー先生の今回の話もありきたりだっが瀬田さんと比べるとだいぶ良く見える 柏木さんは早く本誌連載すればいいのに 678 :花と名無しさん:2007/07/03(火) 23 50 25 ID ???0 総評 厚い重い 小川 ひたすらバカ しゅご まともな話だと浮く くま 可愛い惜しい オレプラ とっとと気づけ、栄介氏ね かりん バカネタ多すぎ ココ 扉がエロゲパッケージに見えた、というのはエロゲをなめすぎか? プリキュア5 ラブラブ デリカシー り●ん?→早稲田さん?→…なんだこりゃ。 もどろり あてられた。 イノセント ポイントが違うだろ。 スクファイ なんでもありのラブラブ。 キチプリ どんな勝負になるやら。 ニーハオ うなぎいいな。 小川B 成田に同情した。 地獄少女 警察バカすぎ ついで 書き下ろし単行本も多いな。 講談社漫画賞発表で久米田さんの「少年サンデー編集部の人も 驚いています」に吹いた。 来月号 また二本立てか。 まだ花森さんか。それに柏木さんも、オタよし化が進みそうで鬱。 夢水の機巧館は好きな話なので楽しみ。 861 :花と名無しさん:2007/07/19(木) 23 53 03 ID ???O きららってたの幼系の増刊にも載ってるんだなびっくり 今のなかよしは ベテラン→わんころ、上北(?) 外部→コゲ、桃種、小鷹 ベテラン?→川村、有沢 中堅→安藤、福島、原、水上、えぬえ、恵月 若手→桃逝、遠山、永遠、花森、菊田、白沢 新人→柏木、ゆみみ、山田、水無月、高上、茶匡、瀬田 新人2軍→美麻、菊井、春瀬、栗沢、瀬崎、あおい、青月 こんな感じ? 871 :花と名無しさん:2007/07/20(金) 14 59 25 ID ???0 咲良って人好きだったんだけど外部なんか おまえらが編集だったら誰を育てて誰を引っ張って来る? 873 :花と名無しさん:2007/07/20(金) 18 13 07 ID ???0 871 まずは、人目を惹く絵が描ける柏木を育てて、外部は 敢えて男作家・・・ばらスィー辺りを引っ張ってくるかな? 973 :花と名無しさん:2007/07/29(日) 22 03 50 ID ???O 968 柏木さんも足してほしいなー 地味な人たちも好きだが華やかな人も必要だと思う
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ついさっき降りだした雨が、早くも道路を黒く染め尽くそうとしている。 朝の予報は50%。念のために傘を用意してきて正解だったようだ。 それにしても…… 「あのなぁ、この間も何の備えも無しに風邪引いてただろ。すこしは懲りろよ」 なかば濡れ鼠で駆け込んできたお馬鹿に呆れ果て、自然に溜め息も出る。 当の本人はというと、まだ乱れた息を整えつつ、さすがに決まりが悪そうな顔をのぞかせた。 「こんな急に強くなるなんて思わなくってさ。でもほら、あれ。水も滴る」 「ハイハイ、いい女いい女」 さしあたって俺が羽織ってきたウインドブレーカーを渡す。 洒落っけのない、機能一点張りの雨具だが、この際文句は言わせない。 「いいよ別に。アタシもう濡れてんじゃん。一緒に傘に入れてくれるだけでいいって」 「つべこべ言わずに着とけっつーの。解ってないなら教えてやる。加奈子、おまえ制服透けてんだよ…」 「うぇ?」 指摘を受けてやや間の抜けた声をあげ、悠長に視線を下へ―― 「!!!や、ちょ、わたっ」 途端、狼狽もあらわに差し出した雨具を引っ被る。 可哀想なくらい紅潮した加奈子は慌てて辺りを見回した。 「遅いっての。まぁ仕方ない、出るぞ。ウチ寄ってけよ」 席に沈みかけるのを見かね、手を取って店を後にする。 こりゃ今日の買い物は中止だな。 「大体だ。なんで桐乃やあやせ他の友達に頼んで傘に入れてもらうとか、俺を呼ぶとかしなかったし」 雨粒は重くこそないものの、まとわりつくように降りつける。 「だから何度も言わせるなってば。これだけ強くなる前に着けると思ったの」 「はぁ……わからねえな、まったく」 そうまでして傘をささずに雨ん中を走る理由でもあったのかと穿った見方をしたくもなる。 「仕事のときは全然躊躇いなく使い走りにしてたろうが。今となっちゃ俺はマネージャーじゃないけどな。こんな急な雨の日ぐらい、呼ばれれば迎えに行くさ。変な遠慮しやがって」 説教めいた言い方になるが、ちゃんと体を大事にしてほしい。 俺にかまけてて風邪を引くのが続いたりしたら、親御さんに申し訳が立たない。 とにかく早いところ濡れた服を替えさせなきゃな。 加奈子のうなじを伝う雨を拭い、後先考えろよと改めて言い含める。 「あんがと」と礼を言って笑いかける加奈子が、なんだか…妙に、色っぽく見えて。 いかんいかん、何を血迷ってるんだ俺! またエロゲーによくあるようなシチュだなとか、しょうもない思考に身を任せる。 そうやって、寄り添い歩く加奈子を変に意識しちまう自分を棚上げないとならなかった。 「ただいま」 「お邪魔しまーす」 誰も不在だったが習慣的に挨拶をして、転がり込むような勢いで玄関に上がる。 お袋も出払っていた。特に予定は聞いてねーけど俺たち同様この雨で足止めでもくってんのかね。 そんなのはいいとして……雨水を吸った靴を脱ぎ捨て、靴下を丸め、直ちにタオルを調達する。 「ホラ使えよ」 「あ、サンキュ。ちょい待ち」 戻るとちょうど貸していたウインドブレーカーを靴箱脇の雨具かけに掛けようとしていた。 せ、背が足りてねえでやんの…。 四苦八苦する加奈子からそれを奪い、無造作に雨具かけへ。 「無理に紐んところ引っ掛けなくてもいいんだって。こんなんで」 言いつつ、持ってきたタオルに務めを果たさせるべく差し出す。 ようやく濡れた髪や服を拭きはじめた加奈子の様子を眺めていると、何ちゅーか、こう…… 改めて思うわけ。あんまりな格好だなと。 メルルのコスプレだって露出の点では十分にアレだが、濡れ透けってやつは一味も二味も違う。 なにせ発育途上の加奈子がエロく見えるぐらいだ。 一刻も早く家へ連れ帰ろうってあの場の判断は、我ながら的確だった。 「うん?いま何か言った?」 やべ。独り言になってたか 「いや、お前でもそんなあられもない格好してると思ったより目の毒だなぁ、とか」 結構はずかしいセリフ言ってるのが自覚されて、つい苦笑混じりになる。 しかし加奈子からは想定外のリアクションが。 「……何言ってんのか意味がよくわかんない」 嗚呼! なんておばかなこ!! 普段は気にならないんで忘れがちだが、俺の好いた子、来栖加奈子はちょっと頭が弱い。 や、単に語彙が貧弱なだけか? だと思いたいもんだ。 「つまり、そんな微妙にエロい格好で待ち合わせの店に来たのに呆れてたんだよ。今更だが無頓着すぎだろ」 「エロいかな……そっかぁ」 「いや、なんでそこでテレテレすんの。恥じ入るとか悔やむとかないんかいっ」 ニヘラ~っと笑う加奈子。駄目だコイツはやく何とかしないと…。 「だってさ。京介って何かにつけて加奈子のこと色気なしだのチンチクリンだの、こき下ろしてきたじゃん」 「そうだっけか」 なるべく本音がストレートに出ないよう自制してたつもりだが。 「言ってたって。それが今日、ついに。くぅ……ざまぁ見ろって感じ?」 さいですか。 「まぁ俺としちゃ、むやみに今みたいな格好にならないよう気をつけてくれさえすればいいが」 「わかったよ。エロい格好するのは二人きりの時だけな」 何がわかったんだオマエはー!!? どこからそんな超解釈につながった! 全力でツッコミたい衝動と、それに伴う頭痛に襲われる俺。 対して加奈子は上機嫌で、水を吸った制服を絞りながらニヤニヤしていた。 理解に苦しむんだぜ。 こんな短いやり取りでやけに疲れてしまった。 とはいえ当初の課題を放り出すわけにはいかない。 まずは風呂に湯を張る準備だな。あとは―― 「そのままじゃ冷えるだろ。何か着るもん用意するから、タオル巻いて待っとけ」 「はーい」 ぴらぴらと手を振る加奈子を尻目に、さてどうしたもんかと悩みながら階段を上がる。 桐乃の服を貸すのが妥当だろうに、本人もお袋も居ないんじゃな… 俺が手ずから妹の部屋の衣装箪笥を開けて、ってのは正直後が恐ろしい。 となると、この場は俺の部屋着を貸すしかない。サイズが合わないのは我慢してもらおう。 適当に見繕って、急ぎリビングへ入る。 「待たせた、持ってきたぞ。ってなんで既に脱いでるかなお前は……」 「ん~?」 加奈子のやつ、さっき俺の言ったとおり「タオルを巻いて」服を脱いでいる。 正確にはもう靴下まで脱ぐとこか。 普通靴下が先じゃね?とか、あー水着に着替えるときの要領かとか、そんなちゃちな(ry 「はぁ……着替え持ってきてからにしろよ…」 「濡れた服着たまま拭いても気持ち悪ぃの。いいじゃん」 「お前んちなら、それで何の問題もないんだろうがな」 「ここだと問題アリ?」 聞いてくる加奈子が天然なのか調子こいてんのかイマイチ判然としない。 「家の住人が目のやり場に困ってるだろ」 「そんな気にすんなって。大丈夫。下は脱いでないから」 「そりゃ、見ればわかる」 フリル付きかー… 回れ右をして、入って来たときより迅速にリビングを離脱した。 「まったく。そんなに俺に道を踏み外させたいのか、あいつは」 本人の耳に届かないのをいいことに、つい本心を洩らしてしまう。 ブツクサとこぼしつつ浴槽にスポンジを走らせ続ける。 風呂掃除を頼まれるより早くやるのは初めてじゃねーか? 出来るなら、この泡もろともに自分の煩悩もさっぱりと流してしまいたい。切実な願いだ。 多分、加奈子の言動に含むところは無いだろう。俺への挑発だとかは。 自尊心の固まりな我が妹様じゃあるまいし、悪戯心で性的なからかいをするタイプにゃ見えない。 年こそ同じでも子供の無邪気さなんだろう。 そう結論づけて、ようやく落ち着きを取り戻そうとしていた。 「何なら京介も一緒に入る?」 「」 ぉぃ、こいつガチかよ。 風呂が炊けたから入って来るよう奨めると、返ってきたのがこの言葉。 参ったね、どうにも。 「ンなわけいくか。サッサと行けっつの」 「え~、なんで~」 もうヤダこの子…… ここでしょーもない冗談に付き合ってちゃ急いだ意味がない。 「問答無用」 「へ?」 咄嗟に反応できなかった加奈子をひょいと持ち上げ、有無を言わさず脱衣所へ運んでやった。 この間約十秒。 加奈子は状況の変化についてこれてないらしく、二の句が継げないでいる。 「いいか、大分冷えちまってんだろうからシッカリ浸かって温まれよ。湯船で100数えろ。200でもいい。濡らした制服は乾かしとく。上がるときはちゃんと替えの服着て来い。着ないで出てきたらもっかい風呂に放り込むぞ。じゃぁ、ゆっくりしていってね!」 「う、うん…いただきます」 なかなか乾かないな。 洗濯機に入れて脱水までしてやるべきだったか。 でも、ああ言った手前、風呂上がりの加奈子と御対面なんてしたら俺的にアウトだし…… あーでもないこーでもないと散漫になりつつ、時折制服の向きを変えドライヤーで送風する。 と、そこへ、ペタペタと足音が聞こえてきた。加奈子が戻ってきたようだ。 スリッパも用意しとけばよかったな。気付かなかった。うーむ… 「ただいまー」 「おう、おかえり。って言うのかこういう場合」 「ヘン?なら、いいお湯でした。」 「どういたしまして」 ふぃ~と息を吐き、胸元をパタパタとやる加奈子。 おこちゃまめ…… ドライヤーをそこらに置いて冷蔵庫の扉に手をかける。 「何か飲むか。つっても今は牛乳と麦茶しかないけどよ」 「牛乳のがいい」 「ほいきた」 適当なコップに注いで渡すと、加奈子、らっぱ飲み。 豪快なやつ。 いっそ清々しささえ覚えるが、風呂上がりにしては色気を感じさせないな。 さっきのあれは、やはり気の迷いだったんだろう。 ついでなので俺も麦茶を飲むことにした。 「ところでさ」 「んー?」 「京介は風呂入んないの。せっかく沸かしたのに」 「後でいいや。こっちは別に濡れてもないし。それに覗かれても困るしな」 「の、のぞかねーよっ」 ははっ、赤くなってやがる。 俺だってやられっ放しでいるほどお人好しじゃないってこった。 雨は一向に止む気配がうかがえない。 天気予報によると、今日はこのまま夜まで降り続くっぽかった。どこ行ったんだ50%は。 晴れ間がみえたら速攻自転車で送ってってやる心積もりだったが、どうやら望み薄か。 こちらの心配をよそに加奈子は寝転がってくつろいでいる。 まぁ、へたにじゃれられるよりかは全然いいわ。 石鹸のいい匂いが間近でするとかヤバいもん。 「……なー」 いつの間にかこちらを向いていた加奈子がぞんざいに呼びかけてくる。 「ん、どした? 腹でも減ったか?」 「違うし。しかめっ面して、なに考え込んでんだろって」 「そ、そんなにだったか」 「皺よせてたじゃん。こーんな」 言って、むすっとした顔を作って見せた。 コイツのこんな表情はちょっとウケる。 「いや、雨やまねーなって、そんだけさ。おまえ帰るタイミング無くしたら困るだろ」 「特に用事ないし困んないけど」 「って割には、手持ち無沙汰そうにしてんじゃねーの」 何をするでもなく、取りあえずつけてみたテレビを見たり、携帯をいじったり。 これぞ暇スタイルという感ありあり。 「遊べるもんも大して無くて悪ぃとは思ってるが」 かといって、ここでシスカリを出すのは如何なものか。 暇つぶしに適当ではあるかもしれないが……何か違う、不適当な気がする。その選択肢はナシだ。 それから俺たちは。 有り体に言って、ダラダラ時を過ごした。 俺はともかく加奈子はいい加減に退屈になってきたんじゃなかろうか。ばか正直に聞いてみる。 「そうでもねーよ? 気にしすぎ気にしすぎ」 答えてのそのそとこちらへ来ると、何とも自然な動作で寄りかかってきた。 「ん~……」 犬か。お前は。 さすがにド直球で突っ込むのは迷い、でもって、こんな緩いのも悪かないと思えてしまう俺である。 「加奈子、お前さぁ」 「なーにー」 「こう言っちゃなんだが、結構、キャラ違ってきてね?」 「ふぇ……キャラとかいきなり言われても」 それもそうか。 「ホラ、知り合った当初のとんがった印象からすると、こんなベタベタなのとか想像つかねぇし」 「要するに、らしくないってワケ?」 「や、そこまでは……言ってない」 いまも加奈子は俺の腕に体を預けていて、その表情は窺い知れないが。 特に機嫌を損ねた様子でもなく続ける。 「らしいとか、らしくないとか、言えるほど京介が加奈子のこと詳しくもないでしょ。ってね」 もっともだ。 加奈子と個人的に親しくなったのはここ2ヶ月ばかりだし、 それ以前は桐乃やあやせを介してほんの何回か会ったに過ぎない。 あれだけ生意気で小憎たらしく思っていたコイツを、憎からず思えるようにもなった。 こういうケースこそ奇遇ってやつなんだろうな。 「それに、言う通り加奈子のキャラが変わったんならさ。それってアンタのせいじゃん」 「俺のか」 「うん。京介のお陰で、アタシってば、こんなになっちゃった」 俺の正面に回って抱き着いてくる。 ヤバイ、加奈子ヤバイ。マジでヤバイ。 「はふ……幸せ……」 そんな呟きが耳をくすぐり、急激に膨れ上がった照れ臭さに衝き動かされて、つい思ってもない言葉を口にした。 「引っ付いてるだけで幸せとか、安上がりでいいな」 うわ、なに言っちゃってんの俺。台無しだろ色々と。 台詞と裏腹に内心動揺の荒波にぐらついているところ、加奈子がクスリと微笑って言う。 「わかんないよ? そのうち高くつくかもだかんね。今から覚悟しといたら?」 ―――――――――――― ―――――――― ―――― ようやく雨足が弱まり、加奈子を送って帰すことにする。 「結局やまないでやんの。あーあ、買いもの楽しみにしてたのに」 「仕方ないだろ。買いものは明日でも明後日でも付き合ってやるよ」 「ん、あんがと」 「そういやぁ昨夜から随分気にかけてたみたいだが、何がお目当てだったんだ」 「うわ…それ本気で言ってる?」 さっきとは打って変わったジト目で睨めつけられる。 な、なんだよ。具体的に何買いに行くとか聞いてないのにわかるかっての。 俺の心を読み取ったようにわざとらしく嘆息して加奈子が言う。 「ハイハイ、考えてみ? 今日は何の日」 「何の日て、普通の月曜日じゃないのか。なんかあったっけ…」 「曜日はいいから」 「2月の13日――ああ」 「そ、そゆこと」 なるほど。今更ながら納得がいった。これは鈍いと呆れられて当然だ。 「でも明日は仕事の関係で時間食っちゃう予定でさ、今日は降ってほしくなかったなぁ……」 まあまあと、ややブルー入った加奈子を宥めつつ。俺の脳裏にある閃きが走る。 男子たるもの、バレンタインの存在そのものを忘れたりはしないものだ。 乾かしていた制服をバッグに詰めて持ち出せるようにする。 「あれ、ソレまだ乾ききってなかったんだ」 「いや。乾いてるけどな。外は冷えるかもだし、いま着てるパーカーのままで帰った方がいいんじゃないか」 とかなんとか、あくまでさりげなく誘導してみる。 気付いてくれるなよ。悪意はないからな… 「いいの? じゃぁ借りてくわ」 「おー。俺の私服だから好みにあうかはわからんが、着て外歩けないほどダサくはねーだろ」 「ま、ね。ダボついてるのがちょっとみっともないけど、表歩けなくはない」 言って加奈子、袖口から指だけちょいと覗かせた状態で、くるりと綺麗に一回転して見せる。 「へへっ。何かこういうの、恋人っぽい感じじゃね?」 やたら様になっていて、不覚にも一瞬目を奪われた。 そうだな、認めてやれないじゃないが 「こだわりますね」 「そりゃ、こだわってんよ」 軽口を交わしながら玄関へ。 直後、忘れ物を口実に屋内に戻る。ブツを回収、懐に忍ばせて…… 「よし!いっちょう出掛けるとするか」 「なんでそんな気合い入ってるかな」 傘立てに手を伸ばし、親父が持っていかなかったビッグサイズのそれを広げる。 「相合い傘」 「アンタだって十分ベタじゃない」 「喜べ、公然とくっついてられるぞ」 「……うへぇ」 扉をくぐり、加奈子の肩を引き寄せざま、そのフードにサッとブツを潜ませた。 ご存じの通り日本におけるその風習はまだ新しく、製菓会社の陰謀などと揶揄されることもしばしばである。 それはそうと俺は本家のならいに従いたい。 つまり、親愛の情を込めて贈るのに男女の別はなくてもいいだろうと。 こいつが帰宅してどの時点で気付くか、最悪潰したり溶かしたりしてから発覚するかもしれないが。 その時の反応を密かな楽しみに、加奈子と並び歩き出す。