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「ふたば系ゆっくりいじめ 1285 でいぶは絶対間違いを認めない/コメントログ」 れいむって本当に無能だよな。狩りもろくにできないし、戦闘能力もないし、ダメダメだね -- 2010-05-28 23 00 49 正しいこと言ってるけど間違ってるのがおもしろい -- 2010-06-07 01 47 01 哀しいな… だが、他作品のでいぶと比べれば、善良で正当性もあったような気がする。 -- 2010-06-20 04 19 16 ざまぁとしか言いようのないでいぶだったよ。 善良性や正当性ってあったっけ?見事としか言い様がないくらいお手本のようなでいぶだった気がするけど -- 2010-06-30 17 51 33 益々れいむ種のことが嫌いになった。ゲスの中で一番嫌いだね。何でこんなのが生きてるんだろう -- 2010-07-12 17 50 37 でいぶと言っても結構良識のある性格のいいでいぶだった気がする つがいのまりさは正直、あまり優秀なほうじゃなかったんだろうなあ…… れいむ種の中でも何もできないれいむとまりさ種の中でも狩が上手くないまりさが番になったら まあ、当然こうなるわなあ…… -- 2010-07-12 20 00 57 これでいぶじゃなくねぇ 番のまりさが不甲斐なく、そのイライラが募っているだけだろ -- 2010-07-13 09 29 01 でいぶの死に様を見て一生懸命とか、頑張るとか、こういう事を言う物でしょおおおおお?と思った できるのは子供の見張りとおうた(笑)だけ。おうちすら満足に守れないときたもんだ 一生懸命の認識レベルが親まりさとでいぶでかなり違うんじゃね -- 2010-07-24 08 55 34 すばらしいですな。すげーーーーーーーーーーーーーーれいむにいらいらするわ~ これで制裁する側の視点があれば溜飲が下がって良かった。 -- 2010-07-25 00 53 10 れいむ可哀想。グチャリ… 天国で幸せになれよ… -- 2010-08-03 14 11 40 れいむに天国へ行く資格なんて一切ねえだろ。地獄すら生ぬるい!! -- 2010-08-09 12 56 25 れいむは死んでも許されないのか…びゃくれんさん来てくれー -- 2010-08-09 17 07 35 このれいむは優しさと感謝と許容と配慮と教育能力に著しく欠けているけどゲスってほどではないと思った。ただ、母親として無能だっただけ。 -- 2010-08-19 13 05 43 ゲス化したのは末っ子だけ?ならば教育能力はまずまずあると思うのだが 空腹が原因で子供の言葉使いが悪くなるというのはよくあることだし -- 2010-08-23 12 40 16 あまり優秀なほうじゃなかったんだろうなあ どうみてもれいむが糞 タイトルをちゃんと嫁 -- 2010-10-01 08 30 25 何をもって「でいぶ」になるかが違うと思うけど 一つずつに感想あげていくと 番のまりさはたしかに無能、家族養いきれないレベルのまりさ種だと種の存続的にいらないレベル だけどれいむは後々からでも狩りを覚えれるし、番になるのを拒否もできたはず 子供はお互いの同意があったからお互いに責任があります それを全部まりさの責任にして、遅くまで狩りをして死んだ理由がれいむにもある事を理解していません 群れの皆が少しずつご飯をくれた時 たぶんれいむの言ってる事は当たってるけど、人間でもここは本心わかってても素直に貰っておくべき場面 本心がわかっていても、それは「拒否する理由」にはならない 「越冬を見越した貯蓄分からご飯を差し出すか、良心を痛めるかのどっちかえらんでね」 だなんて無意味に他人を傷つけるだけの行為です 長女?まりさに対して この物語が全部「れいむ視点」ってところがミソで 長女まりさが何を言ったのかが出てきてません そしてすぐに暴力、躾を言い訳にするには体格差や栄養状態を含め行き過ぎた躾です 次に教育?の場面 他ゆに寄生する練習と教育を施すってとこに笑ったw ある意味自分が無能なのは理解してるけど、それを直す努力はしない だけど他ゆには頑張る事を強いる(最初の番まりさの時)ってのはゲス素質たっぷり、生んだ親がこうだったのだろうか おうち泥棒の件 設定にもよるが、けっかいはゆっくりには見破れなさそうだけどここじゃ見破れるんだろうか まさか遠くに狩りに行って自分の家を間違えたとかじゃあるまいかと思ってしまう まあこれが本当に泥棒なら不運です こんな時群れのゆっくりが助けてくれるもんだけど、援助を自ら断ってるから助けてもらえないんでしょうね 次に子ゆの親は奴隷発言 ここでもすぐに殴っているし「お母さんにそんな事言うのはゆっくりできないんだよ」と言っているますが 今まで他ゆっくりに言ってきているのに自分には言ってはいけないなんて都合が良いですね それとここで末っ子れいむが贔屓されてた事が明らかになりますが おそらく 長女まりさ:一番大きいので勇気を持って反論 末っ子れいむ:贔屓されて増徴し、親のゲス素質が発芽 他ゆっくり:すぐに暴力を振るう親に逆らえず こんな感じだと思われます そして謝っても許さない、これじゃ躾になりません 非のある相手を長く弄るために退路を塞ぐ悪い例です 末っ子れいむの泥棒ですが、頭の描写的に本格的に冬が近づいてます 越冬用の食料を必死に集める時期なのを念頭に置いて考えなければいけないのに とうとう本性が出てきて自分の子が泥棒したのがなんだと言い出してまさにゲスです 「れいむだっで、生ぎでるんだよおおおおおおおおおおお!?」 と言っていますが相手にとっても死活問題です 相手から見れば十分ゲスなので、その子供も生かしておけば災いになると思われても仕方がありません れいむが言う「体の弱い」末っ子れいむが泥棒できるって事は この家には子供がおらず、番が協力して食べ物を集めにでも行っているんでしょうか そんな状態でゲスの子が親の恨みを晴らそうとしていたら、越冬用食料が食べられてしまうでしょう 結局「他のゆっくりから見てゲスに見える」状態だとどうやってもでいぶにしかなりません それが悪意無くとも、周りに迷惑がかかっている時点でそれはただのゲス行為なのです そしてそれを死ぬまで認めませんでした、なので題名通りですね -- 2010-10-01 22 20 51 番いのまりさと周りの視点のがあったよ。 ふたば系ゆっくりいじめ 1323 まりさは絶対にでいぶを見捨てない -- 2010-11-10 02 55 40 仕事上親か夫に寄生してる境界性人格障害ビッチを見るけど、ほぼ「でいぶ」だ。 この病気の人は他者に共感する能力が無いので、人間と道具が同列で、親すら都合のいい道具感覚らしい。 当然ながら世界はそいつ中心に動かないのでいつも「みんな分かってくれない」とか悲劇ぶったり怒ったりふしあわせ~な雰囲気を醸し出してる。 ストレスたまってふしあわせ~なのはこっちなんだぜ!でいぶ制裁最高! -- 2010-12-12 19 50 58 最後まで自分が悪いと思わなかった辺り、有る意味幸せな死に様な気がするなw -- 2011-01-15 19 54 04 寄生の仕方教えてて笑ったww -- 2011-10-21 00 27 50 れいむには家族に対する愛情がちゃんとあったようだが、知能の低さのせいで救いようがなくなったな。 正論の使い時を完全に間違えてる。 -- 2011-11-30 04 40 20 おめでとう!でいぶは糞ゲス子殺し馬鹿饅頭に退化した!www -- 2012-04-05 13 26 00 自分たちの生活だけで精一杯だけど、群れの仲間を見捨てるのはりょうっしんっが咎めるから、申し訳程度に自分たちのご飯を分けて、それでやれるだけの事はやった、しょうがないって思いたいだけなんでしょ! アレ?このでいぶ実は頭いんじゃね? 性格は破綻してるけど -- 2012-04-05 21 41 41 ↓6 障害者に関して文句言ったやつ ここはそういう場じゃねぇし お前は例えるなら「ゲス」に近いぞ 胸糞悪い -- 2012-05-26 22 01 23 障害者を差別するのは帽子をなくしたゆっくりを迫害するゲスゆっくりと同じだよ! -- 2012-08-04 16 44 01 どちらかといえば父まりさが甲斐性なしなのと子供を作りすぎたのが問題。まあ、まともに狩りすらできない、でいぶだからいつかはこうなるだろうが 前半は結婚後の縮図を見ているようだった -- 2012-09-26 13 56 15 もはやギャグ -- 2012-10-04 01 00 53 ボイス集みたいな文章だな -- 2012-12-30 01 38 29 障害者に文句言った馬鹿は死んでくれ -- 2014-01-04 01 13 55 なんか、今回は割と自覚してるみたいだった。そして、魔理沙がおかしい。立場逆の話はかなり珍しいすな~ε-(´∀`; ) -- 2014-07-24 10 29 30 霊夢かわいそう... -- 2015-06-12 00 10 06 れいむキモス -- 2016-07-04 23 00 46 感動した -- 2016-08-24 10 46 36 これはいいぞ -- 2017-01-31 15 14 46 ツンデレならぬゲスデレってやつか -- 2017-06-23 05 55 05 善良でいぶという新しいパターン? そもそも自分で狩りしてるからでいぶじゃない気もする -- 2018-12-02 14 04 48
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―1― 木の根本に開いた穴は、元々は野ウサギの巣であった。 それを多少の拡張と補強を施して利用しているのは、最近つがいになったばかりの二匹のゆっくり だった。 野ウサギの巣には、ゆっくり自身が掘ったものとは比較にならないほどの奥行きがある。そのため、 奥の方で大声で騒いだところで出入り口から聞こえるのは、ほんの僅かな不明瞭な声。 そんな微かな声でも会話の雰囲気を掴むことが出来る。 大きな怒声と小さな悲鳴。 それはどう聞いても険悪な雰囲気であった。 「むきゅ……。上手くいってないのかしらね、あのふたり……」 おうちの奥から聞こえてきた声に何の気無しに耳を澄ませていた通りすがりのぱちゅりーは、溜息 を一つ吐いてその場を後にした。 一方その頃、おうちの奥ではぱちゅりーが懸念した通りの夫婦喧嘩が展開されていた。 もっとも、それはかなり一方的な展開であった。 「これはいったい何なの、まりさっ!」 「ゆひぃっ!? そ、そんなこわいおかおでどならないでね……」 「まりさがれいむをおこらせるようなことするからでしょっ!! これは! いったい! 何なのっ て! 聞いてるんだよぉっ!!」 「ゆ、ゆわぁっ!?」 野生動物が作り上げた頑丈な巣穴が、れいむがあんよを踏み鳴らす度にパラパラと砂埃を落とす。 れいむの体躯は、一般サイズのゆっくりであるまりさより一回りか二回りほど大きい。さらにまり さは気迫負けして縮こまっているので殊更大きく見える。当のまりさの視点ともなると、れいむの姿 はドスをも超える巨体に映っていた。 そんなれいむが物凄い形相で見下ろしている。 荒い呼気が頬を撫でた時点でまりさの恐怖は臨界を超えて、チョロチョロと水音と共に下から溢れ 出した。れいむの地団駄が続いていなければ、その音と振動が絶えずまりさを揺さぶっていなければ とっくに気を失っていた事だろう。 気絶できれば少しはゆっくり出来たかも知れない。 しかし現実に逃避が出来ない以上、まりさは大人しく応えるしかなかった。 「それ……それは、ごはんさん……だよ?」 まりさとれいむの丁度中間にこんもりと草が積んである。まりさが集めて持って帰ったお帽子一杯 に詰め込んできたそれが、れいむの火種となっていた。 狩りと称する野草の採取から帰り、笑顔で収穫をひけらかしたところで何故だかれいむの怒りが爆 発してしまったのである。折角ごはんをあつめてきたというのに何故れいむが怒っているのか、まり さには解らない。 解らないから鍔広の帽子の陰からこそこそとれいむの顔色を伺いながら、なるべく刺激しないよう に小さな声で返答する。 そんなまりさの顔に、れいむの蹴り飛ばした草が浴びせられた。 更に罵声まで飛んできた。 「ごはんさんは柔らかくって、にがにがの少ない草さんを集めてきてねって言ったでしょうがぁっ! どぉしてこんなに堅い草さんばっかり集めてくるのっ!」 「ゆひっ!? しらないよっ!? まりさそんなことしらないよっ!?」 「まりさがれいむのお話を聞いてないだけでしょぉっ!!」 「ゆぎゃんっ!」 聞き覚えのないことは知らないとしか言いようがない。涙を流しての訴えは、しかし軽い体当たり によって却下された。 れいむとまりさの体格差からすれば相当加減された体当たりだったが、痛みに弱く挫け易いゆっく りからすれば耐え難い激痛に感じられた。まりさは瞬く間に目に涙を溜めて大泣きの準備に入った。 「ゆびぇ……え?」 「――まりさ、ゆっくり泣いてるひまがあるなら」 そんなまりさの目前――それこそ目と目が触れ合いそうなくらい近くに、無表情に目を見開いたれ いむの貌があった。 ゆっくりにあるまじき迫力に涙も声も引っ込んでしまったまりさにできたのは、かみ合わない歯を ガチガチと鳴らしながら静かにれいむの言葉を聞くことだけだった。 そんなまりさの様子に満足したのか、れいむの黒目がついっと動いて出入り口を見やった。 「ゆっくりしないでごはんさんを集めてきてね? 柔らかくって、にがにがさんじゃない草さんで良 いんだよ? たくさんでいいよ? 今度こそ、わかった?」 「ゆ、ゆっ、ゆひぃっ!? わかりましたぁっ! まりさはかりにいくよぉおおおおお……っ!!」 無言で語られた『さっさと行け!』のアイコンタクトに従い、まりさはゆっくりらしからぬ勢いで 巣穴を飛び出していった。 外の風に当たったまりさは不意に思う。 どうしてこうなったのだろうか、と。 だが何はさておき、れいむの機嫌を治すために美味しい食べ物をかき集めなければならない。 あまあまな空気に満ちたから恋人時代から、まったく以てゆっくりできないものへと激変した新婚 生活に涙しながら、まりさは跳ねた。 ―2― 一週間前までは、まりさは幸せの絶頂期にあった。 両親によって何不自由なく育てられたまりさは、狩りの練習に出かけた先でれいむと出会った。お うちの奥で大事に大事に育てられてきた一人っ仔のまりさにとって、それは同世代のゆっくりとの初 めての出会い。 れいむはとてもゆっくりした、美しいゆっくりだった。髪の艶、肌の張り、飾りの鮮やかさ、どれ をとってもその後出会ったどのゆっくりより抜きんでいた。 一目で惚れ込んだまりさは即座にれいむにプロポーズをするのだが、その時は一言で断られた。『れ いむはまりさのことを知らないから』というのがその理由。 それでもまりさは諦めず、懸命に自分をアピールし続けた。 甘やかされてきただけに狩りの要領こそ悪いまりさだったが、頻繁に出会い、話し、そして運良く 見つけたこのおうちと、がんばって集めた食料の備蓄を見せたことで、漸くれいむはまりさを受け入 れてくれた。この時、まりさの両親の尽力があったことは、れいむには秘密である。 おうちを構えて伴侶を得、順風満帆に滑り出したまりさの新生活。これからおちびちゃんを沢山作 り、れいむと一緒に賑やかで幸せな家庭を築く。そんなまりさの薔薇色の将来設計は、一晩明けたと きには崩れ去っていた。 とても優しかったれいむの豹変。 まりさが一生懸命集めてきたごはんに、「堅い」「苦い」とケチを付ける。何とかして柔らかくて 口当たりの良いご馳走をかき集めてもまりさの口には入らない。 肌をすり合わせて一緒に眠ろうとしても、おうちの一番奥にある一番広い部屋からつまみ出される。 寄り添って眠った記憶は、正式につがいとなる前のひなたぼっこにまで戻らないと見あたらなかった。 抗議の声を上げたこともある。しかし、かつての優しかったれいむからは想像もつかないほどの迫 力で以て打ちのめされた。それ以降、まりさはただ従順にれいむに従っている。 日が昇ってから青空に朱色が混じる頃まで、ただひたすらにごはんを集めることで過ぎていく。そ して独りっきりで眠る夜。 まりさの一日にはゆっくりできる時がなかった。 こんなにゆっくりできない生活がしたいわけではなかった。 群一番のゆっくりしたお嫁さんをもらい、たくさんの子供をつくり、幸せな家庭を自らの手で築き 上げることで親の庇護の下で暮らしていた日々よりも、たくさんたくさんゆっくりする。 そんな夢を見てれいむにプロポーズしたはずなのに、現実には夢の欠片さえ視ることができないで いた。 「……ゆっくりしたいよ……」 美味しそうに見える草をむしり採りながらまりさは溜息をもらす。 そこはおうちから少し離れた所にある、背の高い草が生い茂る小さな広場。群の居住地からは少し 離れたところに住み着いているだけに、ここはまりさの狩り場として独り占めできていた。 だから狩り自体に大した労力は必要ない。 ぶちぶち草をむしりながら悩むだけの余裕が持てる。ぶちぶちと草を抜きながらぶつぶつと愚痴を 漏らす。 「なんでれいむはまりさをゆっくりさせてくれないんだろ……? いっしょにゆっくりしようねっ! て、いっしょにいったのになぁ……」 引き抜いた草がある程度の山と成ったところで帽子を下ろし、収穫を詰め込んでゆく。 詰めてみると容量に少し余裕があったので、もう少し草むしりに勤しむことにした。自然と愚痴も 続く。 まりさの中で「何故」と「どうして」が空回りしていた。 しかしながら、ぼんやりとしたまりさの疑問を、ぼんやりとしたまりさの頭で解決することなどで きはしない。 「ゆっ、まりさじゃない! おひさしぶり、ゆっくりしていってね!」 「ゆ……? ありす……?」 底なし沼に踏み込んだ者を助けるには、他者の助けが必要なのだから。 ―3― ごはんを求めてこの草むらまで遠出してきたありすは、幸いまりさの幼なじみだった。 既知の仲と言うこともあって、暗い顔をしていたまりさから遠慮なく悩みを聞き出したありすは、 その話の内容に怒りの余り憤然とここには居ないれいむをなじる。 「なんてひどいのれいむ……っ! いいえ、そんなれいむなんて、もうでいぶよ、でいぶっ! せっ かくありすがまりさからみをひいたっていうのに……っ。ゆっ、いえそれはともかく、ふたりでいっ しょにゆっくりすることもできないだなんて、とんだいなかものだったようねっ!!」 「あ、ありす、おちついてね……?」 その剣幕には暗い顔で相談したまりさも若干引き気味である。怯えて引きつった表情のまりさを見 たことで冷静さを取り戻したありすは、しばらく深呼吸をして冷静さを取り戻した。 「まりさ、おさにそうだんしましょう!」 「……ゆ?」 「ざんねんだけど、ありすがいくらかんがえてもまりさをゆっくしさせてあげられるほうほうはおも いつかないわ。だけど、おさならきっととってもゆっくりできるほうほうをかんがえてくれるはずよ っ!」 他人任せとは言え、ありすは目と目を合わせて力強く断言する。それほどまでに憔悴したまりさの 姿は見ていられなかったのだ。 ありすの記憶の中にあるまりさの姿は、何時だって見ている方も釣られて元気になってしまいそう な程に、明るく活発だった。 こんなお帽子の陰に隠れるようにして相手を窺うような、おどおどとした暗いゆっくりなどありす の知っているまりさではない。 「れいむからとりもどしましょう、まりさのゆっくりを!」 「まりさの……ゆっくり……っ!」 ありすの力強い言葉に、地面ばかりを見ていたまりさの顔が上向く。 ゆっくりしたい、という願望はゆっくりの根幹を為す命題とも言える。だが今のまりさはまるでゆ っくりできていない。 それは何故か。 考えるまでもない。まりさのゆっくりが理不尽にもれいむに踏みにじられているからだ。 そこまで思い至ったことで、れいむへの恐れから思考停止に陥っていたまりさの餡が、熱を持って 巡り始めた。 「……ゆっくりしたい。まりさだってゆっくりしたいんだよぉおおおおおっっ!!」 これまでれいむによって押さえつけられてきたまりさの思いが、叫びとなって一気に爆発する。大 声を張り上げたのは一体何時振りだろうか。 そしてありすとまりさは群の長の下へと赴き、まりさの窮状を訴えた。 まりさの涙混じりの嘆願を静かに聞き終えた群の長ぱちゅりーは、しばし瞑目した。 「……むきゅぅ。最近あなた達のおうちの近くを通ると喧嘩しているようなおこえが聞こえるから気 にしてはいたのだけど……そんなことになっていたなんて気付かなかったわ」 友達から恋人として仲良くやっていた二匹が、つがいになった途端に激しい喧嘩をするようになる ということは、ぱちゅりーが群の長を引き受けてからも数回あった。 夫婦喧嘩をすること自体は珍しいことではない。 ただ、新婚一週間で――否、話を聞くに新婚初日から不協和音を響かせたつがいは初めてのことだ った。 しかしながら、驚きはしたもののやることに変わりはない。 ぱちゅりーはありすを少し離れさせると、まりさと向き合って訊ねた。 「ね、まりさ。まりさはどうすればゆっくりできるのかしら?」 「ゆ? どうすればって……どういうこと?」 「れいむと仲直りすればゆっくりできる? それともれいむと別れたらゆっくりできる?」 「ゆ……? ゆぅぅ……」 「ちょ、ちょっとおさっ!」 「ありすはちょっと黙っていてちょうだい。ぱちぇはまりさに聞いているのよ」 目を白黒させて悩みだしたまりさをありすが庇おうとするが、ぱちゅりーは一言の下にありすを黙 らせた。 仲直りしたいと言うのであれば、れいむとまりさ、双方の話を聞きながらじっくりと解決策を練る 必要がある。時間と手間は掛かるだろうが、れいむが豹変した理由さえはっきりすれば元の鞘に納め ることも不可能ではないとぱちゅりーは考えていた。 別れたいというのであれば、話はより簡単になる。 「まりさは……まりさは、あんなれいむとはもう、おわかれしたいよ」 「むきゅ……わかったわ」 一つ一つの言葉を噛み締めるようにして告げるまりさの姿に、その覚悟は堅いと見て取れた。 一つ頷き、ぱちゅりーはおうちの外へとあんよを向ける。 突然移動を始めたぱちゅりーを慌てて追いかけてきたまりさとありすに、顔は正面を向いたままで ぱちゅりーは告げた。 「まりさ、ありす。群のみんなをまりさのおうちの前まで集めてきてちょうだい。最後にぱちぇがれ いむと話をしてみて、それから決定を下すわ」 ―4― そして日の傾いた夕暮れ時。 まりさとれいむのおうちの前には群のゆっくりたちの姿があった。幼い赤子とそれを見守る母親以 外が勢揃いしたその数は、五十に近い。 それはまりさとれいむの絶縁の立ち会いゆっくりであり、ぱちゅりーの用意した、いざというとき の用心だった。 その先頭に立つ長、ぱちゅりーがしんと静まり返った群を代表して大声で呼びかけた。 「れいむ! ご用があるから出ていらっしゃい!」 「……ぱちゅりー? こんな時間に何のご用なの?」 暫くしておうちの奥からのっそりとれいむが現れた。 おうちの出入り口に頭を軽くこする程の巨体に群れのゆっくりたちは目を剥いて驚く。一週間ほど 前までは群でも小柄な部類に入っていたれいむが、自分たちを大きく上回る巨体になっていては驚く のも無理はない。 れいむもまた、おうちを出た途端に群のみんなが大挙して取り囲んでいる状況に目を丸くした。 双方が膠着した中、ただ一匹平然としていたぱちゅりーが口を開いた。 「むきゅ、ゆっくりしていってね。お久しぶり、れいむ」 「ゆっ!? ゆっくりしていってね! ゆん、久しぶりだね、ぱちゅりー」 声をかけられたことで我に返ったれいむも、にこやかに挨拶を返す。 しかし周りの異様な状況に、にこやかな表情は瞬く間に訝しげなものに取って代わる。次いでぱち ゅりーの陰に隠れるようにしてまりさが小さくなっているのに気付くと、表情は苛立たし気なものへ 変化した。その隣で怯えるまりさを支えているありすの姿があったが、それもれいむの気分を害した。 「みんなして何のご用なの? そこでまりさは何をしてるの? 今日はお帰りが遅いから何処まで狩 りに行ったのかって思っていたけど、ごはんさんはどうしたの? ありすとなにをしていたの?」 「ゆ……ゆひッ!?」 「むっきゅん! まりさに質問する前に、ぱちゅがれいむに聞きたいことがあるの。いいかしら?」 まりさに向かいかけたれいむだったが、ぱちゅりーの咳払いで機先を制された。先刻の気勢もれい むの前に来ただけで吹き飛んでいたまりさは、それ幸いとぱちゅりーの後ろで縮こまる。 ぱちゅりーの話を聞く前に、まりさを詰問して今日の分の食料を取り立てたかったが、相手は長ら くお世話になっている群の長であるし、周囲には馴染みの顔も多い。苛立ちは収まらないが、れいむ はとりあえずまりさから視線を引き剥がした。 そうして改めてぱちゅりーと向かい合う。 「……ゆふぅ。ゆっくりわかったよ。ぱちゅりーは何が聞きたいの?」 「ありがとう、れいむ。まりさに聞いたのだけれど、まりさをゆっくりさせないで一日中狩りに行か せてるって本当?」 「本当だよ。けど、柔らかくて美味しいごはんさんを採ってこれないまりさが悪いんだよ!」 「けっこんしてからは、すーりすーりもしないし、一緒にすーやすーやする事もないって本当?」 「本当だよ。まりさとはもう二度とすーりすーりも、すーやすーやも、してあげるつもりはないよ!」 「それじゃあ最後に、そんなれいむの態度に文句を言ったまりさに暴力を振るったって、本当?」 「それがどうかしたの? れいむの言うことを聞いてくれないまりさが悪いんだよ! 何もかも、ぜ ーんぶまりさが悪いんだよっ!」 「むきゅ、解ったわ……」 ぱちゅりーは嘆息と共に目を閉じる。 そして再び目を開いたとき、その瞳には確固たる決意が宿っていた。 「れいむのゆっくりの為に、あんなにゆっくりしていたまりさをまったくゆっくりさせなかった。大 切にしなきゃいけないつがいを、こんなにボロボロになるまで扱き使うようなゆっくりは『でいぶ』 よ。でいぶはいずれ群のゆっくりにも害となるわ」 「……ゆ? なにいってるの……?」 「ぱちぇの群にでいぶはいらない。今ここに、ぱちぇはれいむを群から追放することを宣言するわ!」 突然何を言い出したのか即座に理解できずにキョトンとしているれいむを余所に、ぱちゅりーの台 詞は続く。 「まりさもれいむとお別れしたいってぱちぇに伝えているわ。だかられいむは独りで、ゆっくりしな いでぱちぇの群からでていきなさい!」 「なにを……なに言ってるのぉっ!!」 「大人しく出ていかないのなら……」 理解が追いついたれいむが激昂するのと、ぱちゅりーとれいむの間に群でも屈強なゆっくりたちが 割り込んでくるのはほぼ同時だった。れいむが暴れ出したときに巻き込まれないくらいの距離を取り ながらも、ぱちゅりーはれいむを真っ直ぐに見据えていた。 「手荒な手段を執ってでも出て行ってもらうことになるわ。例え、れいむがゆっくりできない怪我を 負うことになっても、ね。幼い頃から貴女を知っているぱちぇは、できればそんな乱暴な手段は執り たくないの。大人しく群から出て行ってちょうだい」 「……けるな、ふざけるな! ふざけるなぁあああああっ!!」 取り囲む尖った木の枝や棒をくわえたゆっくりたちの姿は、怒り狂ったれいむの目にはもはや映っ ていなかった。 視線だけでゆっくりが殺せそうな形相で、ぱちゅりーを――否、その後ろでしーしーを漏らして震 えているまりさだけを睨みつける。 「れいむの言うことをぜんっぜんッ聞きやしないまりさも、そんなまりさの言うことなんかを真に受 けるぱちゅりーも! そんなぱちゅりーに考え無しに従ってるだけのみんなもっ! みんなみんな永 遠にゆっくりしてしまえぇえええええっ!!」 「むぎゃっ!?」 間に入ったゆっくりたちを事もなく蹴散らして、れいむはまりさに向かって猛進する。 屈強なゆっくりとは言っても、それは戦い慣れしているのではなく、単に体力やあんよの早さが他 のゆっくりに比べれば優れていると言うだけの話。憤怒の形相で迫るれいむの正面に居たゆっくりた ちは、その余りの怖ろしさにぱちゅりーの命令を無視して逃げ出していた。動かないゆっくりも居た が、それらは完全に気を呑まれて竦んでおり、鎧袖一触で吹き飛ばされた。 ぱちゅりーの顔色がここに来て初めて変わる。 ぱちゅりーとれいむの間を阻むゆっくりが総て居なくなった瞬間、ぱちゅりーの餡は突進を喰らっ て容易く弾け飛ぶ自分の姿を幻視した。 だが、そうはならなかった。 れいむ正面のゆっくりたちこそ逃げ出していたが、左右と背後に陣取っていたゆっくりたちが懸命 に追いすがっていた。 体当たりをしかけて髪に噛み付き、棒を振りかざしてれいむの動きを封じようと殺到するゆっくり の群。目の前に尖った枝を突きつけたり、頬を軽く切り裂いたりしてれいむの気勢を挫こうと試みる が、激怒のれいむは歯牙にもかけない。 突き出された枝に躊躇無く飛び込み、突き刺さった枝をへし折りながらもただ前へ。瞬きを忘れた れいむの双眸は、ただひたすらにまりさだけを捉えていた。 それでも進む速度は遅くなっていた。お陰でれいむから距離を置くことができたぱちゅりーは呼吸 を整えながら、ゆっくりを蹴散らして徐々に近付いてくるれいむの姿を見据えた。 「むきゅぅ……むきゅぅ………むきゅ。できればお話で済ませたかったわ、れいむ……」 距離を置いたと言っても、愚直に突き進むれいむが肉薄するのに大して時間は掛からないだろう。 だから、ぱちゅりーは穏便な手段を諦めた。 「このままじゃ、みんなれいむに永遠にゆっくりさせられてしまうわ! その前に、れいむを倒すの よ! 手加減はもう考えなくていいわっ!!」 れいむの怒声を上回る咆哮がゆっくりたちから上がる。 途端に牽制で頬を引っかけていた程度の枝が、れいむに深々と突き立てられた。れいむの前にかざ された枝も、どれだけれいむが近付こうとも引く気配がない。 れいむには何の変化もない。痛みなど何処かに忘れ去ったかのように、髪など引き抜かれるに任せ、 頬に穴を開けた枝を噛み砕き、瞳に突き刺さった枝をくわえていたゆっくりを跳ね飛ばして突き進む。 双方、死に物狂いとなったこの戦いは、それから少しして終結した。 ―5― 「ありがとう、ありがとう! みんな、まりさのためにありがとうねっ!!」 激戦の跡から立ち去る群のゆっくりたちに、まりさが涙を流して感謝を捧げてから暫くして、まり さのおうちの周りはいつもの静寂を取り戻しつつあった。 いつもと違うのは、時折呻き声や泣き声が遠くから聞こえてくること。 たった一匹のれいむが相手だったとはいえ、激戦を終えた時、群のゆっくりたちの殆どが大小様々 な傷を負っていた。永遠のゆっくりへと旅立ったゆっくりも少なくはない。 怪我に呻くゆっくり。死者を嘆くゆっくり。その声は各自が自らのおうちへ帰った今もなお聞こえ てくるほどだった。群で被害にあっていないゆっくりは居ないから群のある森全体が悲しみに包まれ ていると言っても過言ではない。この声は数日は聞こえてくるのだろう。 そんな沈痛な空気が流れる中、数少ない無傷のゆっくりであるまりさは満面の笑顔でおうちの周囲 を飛び跳ねていた。 そして入り口でピタリと止まると、ピョンと飛び跳ね、大声で叫んだ。 「ここはっ、まりさのおうちだよっ! まりさだけのおうちだよーっ!!」 ここは元々まりさのおうちではあったが、実質はれいむに占有されていただけに自分のおうちとい う実感がまりさには乏しかった。だからこその再おうち宣言であった。 空中で全力のおうち宣言を行ったまりさは、着地して暫く静かに耳を澄ませた。 聞こえてくるのは群のゆっくりの暗い声ばかりで、おうち宣言への異議は聞こえてこない。 その結果に満足したまりさは帽子の鍔を跳ね上げて笑う。 「ゆん! それじゃ、まりさはしんっきょのおそうじをするよ!」 足取りも軽く、まりさはおうちの中へと消えてゆく。 まりさは自覚しているだろうか。 おうちの周りを跳ね回っている時も、おうち宣言をした後に周囲を見回しながら耳を澄ませていた ときも、ある一角だけは努めて見ようとしなかったことに。 そこに、れいむの姿がある。 両のもみあげは千切れ、片目は潰れ、総身どこから見ても深々と突き刺さった木の枝や大きく開い た傷が見て取れる。大口を開けた口内にすら木の枝は突き刺さっていた。 だがそんな傷を負いながらも、れいむは静かにそこに在った。 泣くことも喚くこともしない。残された片目は瞬きもせずに中空をぼうっと眺め、開いた口からボ ロボロになった舌が零れだしている。 どう見たって死んでいる。 そんなれいむの姿を、まりさは努めて意識から排除していた。 ―6― 果実や木の実を大きめの葉に包む。 中身別に分けた数個の包みを長めのツタで縛って纏め上げると、まとめて頭の上にひょいと乗せた。 ちょっと重いけれど、ありすは気にすることなく外へと飛び出した。 「さて、いままでゆっくりできなかったぶんまで、まりさをうんとゆっくりさせてあげなくっちゃ!」 あんよも軽く、頭上の荷物の重さも感じないほどに軽やかに飛び跳ねてありすは進む。ツタの端を しっかりくわえているので、うっかり落として無くす心配もない。 ありすにとって、まりさもれいむも友達であることに違いはなかった。 だから、れいむの豹変には驚いたし結局殺されてしまったことが悲しくもある。しかしそれでも、 まりさをあれほどボロボロになるまで扱き使っていたれいむの非道を思えば、罪悪感はさほど感じな かった。 今はとにかく、ゆっくりできない状況から解放されたまりさと一緒にご馳走でも食べて、あんなれ いむの事などゆっくりらしい忘却力で餡子の片隅に追いやってしまおうと考えていた。 そのための大荷物である。重いと感じるはずもない。 それなりに離れたところにあるまりさのおうちも、不思議と長い道程とは感じなかった。 同じ頃、同じようにまりさのおうちを目指しているゆっくりが居た。 長のぱちゅりーと、成体のゆっくりが数匹。 ありすが元気一杯に飛び跳ねているのに比べて、此方は雰囲気からして暗く、いかにもゆっくりし ていない様子が見て取れた。 「むきゅぅ……困ったわね。まりさはぱちぇのお願いを聞いてくれるかしら?」 「きいてくれないとこまるんだねー、わかるよー」 「そもそもまりさをたすけるために、みんなゆっくりできなくなっちゃったんだみょん。まりさがむ れをたすけるのはとうぜんみょん」 悩みの種は、群の働き手である体力に優れたゆっくりたちが軒並み傷付くか、最悪、永遠にゆっく りしてしまったことにあった。 今回の激戦で最前線に投入された精強なゆっくりたちは、みんな食料調達に優れていた。それだけ に、自分以外のゆっくりを養っているゆっくりが多かった。 つがいを永遠に失ったものや、怪我を負った大黒柱を抱え込むことになった一家など、これから先 の生活を悲観する家庭は少なくない。 ぱちゅりーは長として、彼らのこれからを考えないわけにはいかなかった。 そこで考えついたのが次の春が来るまで、群全体が集まって暮らすという案だった。 そうすれば、狩りに行けるゆっくりは憂い無く出かけられるし、重傷の怪我ゆっくりや孤児ゆっく りの面倒だって、子守で残っているゆっくりたちなどで見ることもできる。 その案を実現させるためにも、狩りのできる元気のあるゆっくりは一匹でも多く参加してもらいた かった。 特に、今回の発端でもあるまりさには是が非でも先頭に立って欲しい。 みんなが傷付いている時にぱちゅりーの陰に隠れていただけのまりさに対して、群のゆっくりたち の視線が厳しくなっている。それを鋭敏に感じ取ったぱちゅりーは、まりさがこれからも群の一員と してゆっくりしていくためにも、まりさの協力を期待していた。 しかし、一抹の不安がある。 ぱちゅりーはまりさの言動の何処かに、朧気ながらゆっくりできないものを感じていた。 それがぱちゅりーの表情に影を落とし、一行の雰囲気を暗くしていた。 「……それも確認してみないと解らないわね。むきゅ……」 自らに言い聞かせるように呟き、ぱちゅりーはあんよを進めた。 だが、何も持っていない身軽な身体は、不思議なほどに重く感じられた。 ―7― その頃、まりさのおうちの前には雑多な物が積み上げられていた。 それはれいむが寝ていた干し草であり、ありすかられいむに送られた蔦草のばっぐであり、れいむ が集めていた綺麗な小石などの宝物であった。 まりさはあれから、巣穴の奥深くかられいむが愛用していた品々を引っぱり出しては捨てていた。 まだ十分に使えそうな物ばかりなのに捨てているのは、それだけれいむが憎かったからだろうか。 そんなまりさの心情をおもんばかり、ありすはますます自分がまりさを元気付けねばと気合いを入 れ直した。 「……けど、ちょっともったいないわね。つかえるものはつかうのがとかいはなんだけど……」 などと、少なからず後ろ髪を引かれながらありすはおうちの出入り口に近付いた。 そして大きく息を吸い込むと、おうちの奥へ大声を放った。まりさのおうちは元は野生動物が作っ た巣穴だけに奥が深く少し入り組んでいるので、考え無しに踏み込むよりは出入り口で声をかけた方 が効率が良かった。 「ゆっくりしていってねーっ! まりさっ! いるかしらー!?」 「……ゅ……ゅ…………」 「ゆっくりしていってねーっ! ゆ、あんなところにかくれてたんだねっ!! ありす、ゆっくりま っててねー!」 「……ゆ?」 目を点にしたありすの頭が傾く。 聞き間違いでなければ、今ありすの挨拶に応えた声は二つあった。一つは間違いなく聞き慣れたま りさの声。しかし、もう一つの声に聞き覚えはない。 社交的な生活を送っているありすは群の殆どのゆっくりと話した覚えがある。それ故に一度会話し た相手であれば、それが誰かは解らなくても、少なくとも聞き覚えくらいはあるはずだった。 どこかから流れてきたゆっくりがまりさのおうちに迷い込んだのか? しかし、聞こえてきたのは幼い感じの声。 「まいご……かしらね?」 頭を傾げるありすだったが、答えはおうちから出てきたまりさが口にくわえていた。 黒いとんがり帽子。三つ編みは二つあるけど髪型と、ハシバミ色の瞳はまりさと良く似ている。 帽子に巻いているのと、三つ編みを束ねているリボン。そして艶やかな黒髪にはれいむの面影があ った。 れいむとまりさの面影を併せ持つその幼いゆっくりを、まりさは無造作におうちの外に投げ捨てた。 顔面から地面に叩きつけられた幼いゆっくりは痛みを堪えるかのようにしばらく平ぺったくなって 震えていたが、ぐずつきながらも身体を起こし、ぎこちなくても笑顔を作るとまりさに向けた。 「ゆぅっ!? ゆっ……ゆっく……ゆ、ゆーゆぅー?」 「うるさいよっ! おまえなんかがいるとまりさはゆっくりできないんだよ! ゆっくりりかいして ね。りかいしたらゆっくりつぶされてねっ!」 「ゆ……? ゆっ!? ま、まちなさいまりさっ!!」 躊躇無く幼いゆっくりの真上に跳躍したまりさに、我に返ったありすが大慌てで横から飛びつく。 辛うじて幼いゆっくりの横にまりさを押しのくことができたありすに、柳眉を逆立てたまりさの顔 が迫った。 「ちょっとありす! なんでまりさのじゃまをするのっ!?」 「ゆっ!? ごめんなさ……じゃないわよっ!! なんなの、このこはっ!」 「ゆ……っ!?」 一端引いたものの、まりさ以上の剣幕で詰め寄るありすにまりさの意気は一瞬で消し飛んだ。そこ にいるのはありすが良く見知った、明るく元気で、でもとっても臆病なゆっくりまりさの姿だった。 瞬く間に涙目になったまりさに少し躊躇しながらも、ありすは強い口調で問いつめた。 「このこがなにをしたかはしらないけれど、いきなりえいえんにゆっくりさせようとするだなんて、 ぜんっぜんとかいはじゃないわっ! それにこのこ、まりさやれいむににているけど、ひょっとして ……」 「ゆっ!? ちがうよ、ちがうよっ! そんなのまりさのちびちゃんなんかじゃないよ! そんなゆ っくりしてないのなんか、まりさはしらないよっ!」 「……あいかわらず、うそがへたね。まりさ……」 「しらないしらない、しらないったらしらないよぉーっ!!」 何時しか静かな口調となったありすの言葉を、まりさは顔を激しく振って否定する。 あまりにゆっくりできない勢いで顔を振るのでありすは一歩引いた。振り回されたお下げが当たり かけて、更に一歩。 下がった刹那にまりさは飛び出していた。 「あ……っ!」 「おまえなんかしらない、しらないゆっくりはつぶれちゃえぇえええええっ!!」 愕然とするありすの横をすり抜けたまりさは、再び幼いゆっくりの頭上へと舞い上がる。 着地した直後のありすは動けない。 成体のゆっくりに踏みつぶされる幼い仔の姿を想像して、ありすはギュッと堅く目を閉じた。 だから見逃した。 「そこまでよっ!!」 「ゆぎゅっ!?」 突如響き渡るぱちゅりーの声。同時に飛び出した二匹のゆっくりが正面から飛びかかり、まりさを 迎撃した。 恐る恐る目を開いたありすの視界に飛び込んできたのは、ゆーゆー泣き始めた幼いゆっくりと、頭 から墜落してじたばたと足掻くまりさの姿だった。 そこへゆっくりと、ぱちゅりーがまりさの元へと歩み寄る。 「本当はまりさにお願いがあって来たのだけど……。まりさ、ぱちぇはあの仔の事は何も聞いてない わ。改めてまりさのお話が聞きたいの。ゆっくりと詳しく、今度は正直に全部、話してくれるわね?」 「ゆ……ゆぅ……ゆっくりりかいしたよ……」 滅多に見られない群の長としての威厳を前にして、まりさはがっくりと項垂れたのだった。 ―続く― 挿絵:我慢あき
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でいぶは絶対間違いを認めない 12KB 虐待-普通 親子喧嘩 夫婦喧嘩 ツガイ 自然界 人間なし 自分を正しいとしか信じないれいむの話 「でいぶは絶対間違いを認めない」 おかえりまりさ! 遅いよ! れいむとおちびちゃんたちは、お腹を空かせて待ってるんだよ!? はやく取ってきたご飯を食べさせててね! たくさんでいいよ!! …何これ? これっぽっちがご飯なの? まりさの精一杯なの? 一日中、お外で狩をしてきて、お昼ご飯さんもれいむたちに我慢させて、 それでたったこれっぽっちしかご飯を取ってこれないの? まりさは今日一日いったい何をしてきたの? 足りないよ! れいむたちにはおちびちゃんが何人いるとおもってるの? いちにーさん…たくさんいるんだよ!? これだけのご飯じゃ、皆で分けたら全然お腹一杯になら無いよ! むーしゃむーしゃしてもしあわせ~1回で終わっちゃうよ! お腹一杯にならないから全然しあわせ~じゃないよ! 何やってんの? まりさのそのお帽子はただのお飾りなの? お帽子いっぱいにご飯を取ってくるのが夫の勤めでしょ? おとうさんの仕事でしょ? まりさはれいむとおちびちゃんたちが可愛くないの!? …言い訳は聞きたく無いよ! ご飯をとってこれないのはまりさの責任でしょ!? しかも何これ、ほとんど葉っぱさんや草さんしかないよ!! お花さんも虫さんも、キノコさんも無いよ!! こんなご飯じゃ、おちびちゃんたちもがっかりだよ!! うん、ちょっと石ころさんもあるね……って石ころさんは食べられないでしょ!? お土産? おちびちゃんたちの玩具!? はあああああ!? 馬鹿なの? 死ぬの? こんな角ばった、全然つるつるさんじゃない石さんなんか、おちびちゃんたちに使わせたら怪我するに決まってるでしょおおおおおおおおおおおおおおお!!? そんな事ぐらい考え付かないの? 馬鹿なの? 本格的にお馬鹿なの!? ありすだって都会派こーでぃねーとに使わないよ!! ちょっと餡子脳を使えばそのくらいの事もわかるでしょ!? …頑張った? 何を頑張ったっていうの? 頑張ったならもっと沢山ご飯を持ってこれるでしょおおおおおおおおおお!? こんなのは頑張ったって言わないんだよ!! ちゃんと狩をできなきゃ、いくら頑張っても無駄でしょおおおおおおおおおお!? まりさが、れいむと結婚したいって言ったんだよ!? 森で一番の美ゆっくりのかわいいれいむと、一緒にゆっくりしたいって言ったんだよ!? れいむは箱入り娘だったから、お歌をうたうしか出来ないって結婚する前に言ったよね? それでもいいって、言ってくれたよね? だったら、れいむを誠心誠意尽くして養うのが夫のまりさの義務でしょおおおおおおおおおおおお!? 夫として当然の義務さえまりさは果たせないの!? 馬鹿なの? もうどうしようもない馬鹿なの!? このかわいい、いちにー…ええと、たくさんのおちびちゃん達だって、まりさが作りたいって言うから、 れいむはまりさとすっきりーして産んだんだよ!? たくさん赤ちゃんが居ればゆっくりできるって言ったのはまりさなんだよ!? そりゃあ、れいむだって、おちびちゃんは欲しかったよ! かわいいおちびちゃんばっかり産まれて、とても嬉しかったよ! おちびちゃんたちがゆっ~くりしてくれると、れいむもとってもゆっくり出来るよ!! でも、今おちびちゃんたちにお腹を空かさせてゆっくり出来なくさせてるのは、まりさでしょ!! まりさがちゃんとご飯を取ってこれないからでしょ!? 毎日毎日、一日一回しかご飯を食べられなくて、たくさんむーしゃむーしゃ出来なくて、ふしあわせ~なんだよ!? …一生懸命? どの口で一生懸命とか言えるの? 毎日れいむたちが食べるだけで精一杯で、全然蓄えも出来て無いじゃない! れいむはいち、えーと、にーだっけ…たくさんまでしか数を数えられないけど、このままじゃ 大変だって事ぐらいわかるんだよ!? まりさはわかってるの!? このままじゃいつか、れいむたち飢え死になんだよ!? そんなので一生懸命狩をしてるなんて言えるの? 今はまだいいけど、雪さんが降り始めたらどうやって冬を越すつもりなの!? …ゆ? れいむ? はあああ? まりさはれいむがおうちでただ遊んでるだけだと思ってるの? れいむはれいむの仕事があるんだよ!? れいむは子育てしなくちゃいけないんだよ!? おちびちゃん達をあやしたり、遊ばせてあげたり、勝手にお外に出て行ったりしないように見張ったり、 喧嘩したりしないようにしたり、お歌を聞かせたり教えたり、知らないゆっくりがおうちを乗っ取りに来ない様にお留守番してるんだよ!? まりさが狩に出かけてる間、れいむがおうちとおちびちゃんを守らなきゃいけないんだよ!? わかる? 理解できる? れいむは、お歌をうたう事しかお母さんから習わなかったけど、それでも子育て上手だったお母さんの真似して 一生懸命おちびちゃんたちのお世話とお留守番を頑張ってるんだよ!? 一生懸命とか、頑張るとか、そういう事を言う物でしょ? そのれいむに対して、まりさは一体何をしてるの!? ボンクラまりさ!! 狩もろくにできないダメまりさ!! れいむたちをゆっくりできるようにするのがまりさの仕事でしょ!! 一回ぐらい、れいむとおちびちゃんがお腹一杯むーしゃむーしゃできるくらいのご飯を取って来い!! ほんと、使えないまりさだね!! ゆえーんゆえーん!! まりざあああああああどおじでええええええええ!! どぼじでごんなごどにいいいいいいいいいいいいいいい!!? ゆう、ぱちゅりー、誰がまりさをこんな風に……そうなんだ……れみりゃが…… まりざのばがあああああああ!! れみりゃが出てくる遅くまで狩なんがじでるがらあああああ!! ばりざが死んじゃっだら誰がれいむとおちびぢゃん達を養っていくのおおおおおおおお? れいむに狩なんができるわげないでしょおおおおおおお!? 馬鹿なの!? 死ぬの!? 何か言っでよおおおおおおおおお!! …ありす? なにこれ? 群れの皆から? ちょっとずつご飯を集めて? れいむたちに? …何を言ってるの? こんなんで足りるわけ無いでしょおおおおおおおおお!? れいむにはおちびちゃんが、いちにーさん…たくさんも居るんだよおおおおおおおお!? たったこれっぽっちじゃ、せめておちびちゃん達だけは一杯むーしゃむーしゃ出来るかも知れないけれど、れいむが食べる分は無いでしょ!? れいむが飢え死にしちゃったら、誰もおちびちゃんたちの面倒は見てくれないでしょおおおおおお!? 群れの皆がおちびちゃんたちを引き取ってくれるわけでも無いし、自分たちのおちびちゃんのお世話で手一杯でしょ!? 安っぽい同情はやめてね!! れいむとおちびちゃんたち全員をゆっくりさせてくれないなら、こんな施し何の意味も無いよ!! こんなの、ありす達の自己満足でしょ!? 自分たちの生活だけで精一杯だけど、群れの仲間を見捨てるのはりょうっしんっが咎めるから、申し訳程度に自分たちのご飯を分けて、 それでやれるだけの事はやった、しょうがないって思いたいだけなんでしょ!! れいむはそんなのお見通しなんだよ!? わからないと思ったの? 馬鹿なの!? れいむ達を本気で助けてあげたい、ゆっくりさせてあげたいって思うんだったら、もっともっとご飯をちょうだいね!! たくさんでいいよ!! ゆーはー、ゆーは、おちびちゃん、おうちについたよ! 今日は遠くまで皆で狩をして、ご苦労様だよ!! みんなで一杯頑張ったから、昨日よりはちょっと多くご飯が集まったよ! あんまり多くは無いけど、みんなでゆっくりむーしゃむーしゃしようね!! むーしゃむーしゃ、しあわせ~ ゆ…? どうしたの? 何言ってるの? まりさはお姉ちゃんなんだから、妹のためにちょっと我慢するのは当たり前なんだよ? それに、少ないって言っても本の少ししか違わないよ! 末っ子のおちびちゃんは、体が弱くて、ちょっとでも多くご飯を食べないと体が弱ってゆっくりできなくなるんだよ!? 他のお姉ちゃんたちは、ちゃんという事聞いてくれるよ? いい子にしてくれるよ? どうしてそんな事いうの!! 末っ子おちびちゃんは、まりさの大事な妹でしょ!! 姉妹を大事にしないおちびちゃんは、お母さんは大嫌いだよ!! そんなわがままなゲスな子には、もうご飯あげないよ!! …!! 馬鹿!! ああぶったよ、れいむの素敵な揉み上げでぶったよ 悪い子はせいっさいっするんだよ!? まりさは今、言ってはいけない事を言ったよ!! そんなゆっくりできない悪い子は、お母さんの子じゃないよ!! はやく妹に謝るか、そうでなかったらおうちから出て行ってね!! ゆ~ゆゆ~ゆゆゆ~ゆ~ゆゆ~ゆ~♪ ゆゆ~ゆ~ゆ~ゆゆゆ~♪ おちびちゃん達、とってもお歌が上手だね! さすがかわいいれいむのおちびちゃんたちだよ!! これなら、狩が出来なくても、都会派なこーでぃねーとなんか出来なくても、数が数えられなくても、 狩ができるまりさや、都会派なありすや、賢いぱちゅりーの所にお嫁にいけるよ!! かわいいれいむのおちびちゃんたちなんだから、大きくなったら美ゆっくりになるのは間違いないし、 将来はきっとゆっくりできるよ!! だから、いっぱいお歌の練習をして、ご飯をたくさん取ってこれる優秀なゆっくりに 結婚を申し込まれるようなゆっくりになってね!! れいむはおちびちゃんたちがしあわせ~になってくれるのが、一番ゆっくりできるよ!! ゆふー、おちびちゃんたち、今日もご飯が見つかって良かったね! もうすぐおうちだよ!! おうちについたらご飯をむーしゃむーしゃして… ゆっ……結界さんが破られてるよ!! おうち泥棒だよ!! おちびちゃん達はここに隠れててね! お母さんがおうち泥棒をやっつけてくるからね!! ここはれいむのおうちだよ!! ちゃんとおうちに結界をはってあったんだよ!? おうち泥棒をするゲスなゆっくりは、さっさと出て行ってね!! ゲスはれいむがせいっさいっするよ!! 痛い目に遭いたくなかったらさっさと降参してね!! れいむはとっても強いんだよ!! 降参するなら今のうちだよ!! ばいしょうきんは、あまあまでいいよ!! たくさんでいいよ!! ゆぎゃあああああああっ!! ごべんなざいいいいいいい!! おうぢはれいむのものじゃなぐでいいでずがらああああああ!! …お腹空いたね、おちびちゃん達 昨日も今日も、ご飯があんまり見つからなかったね …そうだね、寒いね、おちびちゃん達 今日も、新しいおうちは見つからなかったね この辺のおうちは、もうどこも誰かが使っちゃってるんだよ ゆっくり理解してね …ゆっくりできないね …ゆっくりさせてあげられなくてごめんね ゆっくりできないお母さんでごべん…ね…… …ごべんね……泣かないでね……ごべんね …っ!! …末っ子おちびちゃん、今お母さんに何て言ったの? 奴隷? 奴隷って言った? どういうつもり? お母さんは、おちびちゃんをゆっくりさせるための奴隷!? どおしてそんな事言うの? ゆっくりさせないお母さんはゲス? そんな言葉どこで覚えたの? ゆっ!! 殴ったよ!! 当たり前でしょ!! お母さんにそんな事言うのはゆっくりできないんだよ!? そんな言葉を使うのはゲスなんだよ!? お母さん前にも言ったよね!? ゲスはせいっさいっするよ!! 可愛い末のおちびちゃんでも容赦はしないよ!? …そう、おちびちゃんは、ちょっとれいむに一番似てて、かわいいからって甘やかしすぎたみたいだね もう怒ったよ!! お母さんは別におちびちゃんの奴隷じゃないよ!! おちびちゃんが可愛いから、愛してるから、ゆっくりさせてあげたいと思うから、一生懸命ご飯を食べさせたり すーりすーりしたり、お歌を聞かせてあげたり、守ってきたりしたんだよ!? お母さんがこんなにいっぱい、ゆっくりさせてあげようと頑張ってきたのに、お母さんを奴隷扱いにしか 思ってないようなゲスな子は、もう全然可愛く無いよ!! ぷくうううううううううう!!! 今更謝っても許さないよ!! おちびちゃんは絶対に許されない事をしたんだよ!! ゲスな子はお母さんの子じゃないんだよ!? 殺されない内にさっさとどこかに行ってね!! もう顔も見たく無いよ!! ご飯みつからないね、おちびちゃんたち… お花さんはもう枯れちゃったし、草さんも少なくなってきたよ… このまま冬が来たら… ゆ…そうだね…末っ子おちびちゃんは、今どうしてるかな… あの子は体が弱いから… ゆっ…!? れいむのかわいい末っ子おちびちゃん!? おちびちゃん達はここで待っててね!! やべろおおおおおお!! れいむのおちびちゃんを虐めるゲスなゆっくりはれむがせいっさいっするよ!! 泥棒!? 関係無いよ!! その子はれいむのだいじな、末っ子の、れいむによく似たおちびちゃんなんだよ!! ちょっとご飯を泥棒したぐらいでどうだっていうの!! れいむはしんぐるまざーで、番のまりさに死なれて、おちびちゃんたちはいつもお腹を空かせて可哀そうなんだよ!! そんな事もわからないの!? 馬鹿なの!? 死ぬの!? わかったらさっさと謝ってね、ばいしょうきんはあまあまでいいよ!! ぷくうううううううううううう!!! ゆべぇっ!! ゆぎゃっ!! ゆびゅっ!! いだいいいいいい!! やべでええええええ!!! れいむの素敵な揉み上げさん千切らないでええええええ!! ピコピコでぎなぐなっぢゃうううううう!! ずいまぜんごべんなざい髪の毛毟らないでえええええええええ!! いやああああああああリボンだげは、リボンは破かないでよおおおおおお!! どおじでごんなひどいごどずるのおおおおおお!!? れいむだっで、生ぎでるんだよおおおおおおおおおおお!? ゆあああああ!! おちびぢゃんだぢ、ごっぢぎだらだめでしょおおおおおおおお!! やででよおおおおおおお!! おちびぢゃんだぢにはでをだざないでえええええええええ!! れいぶのがわいいおちびぢゃんだぢがあああああああああああ!!! ゆっ…ゆっ… ずえっごおちびぢゃん……だいじょうぶ…? 悪いゆっぐりは…もういなぐなっだがらね…… お姉ぢゃんだぢも……すぐに……おがあざんがぺーろぺーろじで……なおじであげ…… ……!! 糞…奴隷…そう…おちびぢゃんには…ゆふふ……おちびぢゃんには、おかあざんは糞奴隷なんだね……ゆふふ…… あんなに……あんなにがんばっで……ゆっぐりざぜであげようど…… おちびぢゃんは…… ゆっぐりできないおちびぢゃんはじねっ!! ……おちびぢゃん……れいむのかわいいおちびぢゃんだぢ……いちにー…さん…たくさん…いだのに…… れいむの……れいむの…… まりさ……どうじで……れいむは…まりさとけっこんすれば……ゆっくりできるとおもったのに… おちびちゃんたちがいれば…たくさんのおちびちゃんがゆっくりしてくれれば……ゆっくりできるとおもったのに… どおじで…れいむはいっしょうけんめいがんばっだのに…… れいむは……なにかわるいごどをじだの……? なにかまちがえたの……? れいむはあたりまえのことをしただけだよ…… ゆっくりしたかっただけだよ……ゆっくりさせてあげたかっただけだよ…… れいむはなにもまちがってないよ…… まりさが…そうだよ……まりさがわるいんだよ… まりさがしんじゃったから… まりさがかりもろくにできないくずだったから… そんなまりさなんか…すきになったから… まりさが、れいむとずっとゆっくりしたいなんでいうがら… まりさが、れいむをえらんでぐれだがら…… まりさが、れいむのおうだをじょうずだって…びゆっくりだって…ほめてくれたから… まりさと、いっしょにゆっくりできると……ゆっくりしたいとおもったから… だから、れいむは…まちがってないよ…… まりさ……まりさと……もっどゆっぐり……じだがっ… (終わり) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 善良でいぶという新しいパターン? そもそも自分で狩りしてるからでいぶじゃない気もする -- 2018-12-02 14 04 48 ツンデレならぬゲスデレってやつか -- 2017-06-23 05 55 05 これはいいぞ -- 2017-01-31 15 14 46 感動した -- 2016-08-24 10 46 36 れいむキモス -- 2016-07-04 23 00 46 霊夢かわいそう... -- 2015-06-12 00 10 06 なんか、今回は割と自覚してるみたいだった。そして、魔理沙がおかしい。立場逆の話はかなり珍しいすな~ε-(´∀`; ) -- 2014-07-24 10 29 30 障害者に文句言った馬鹿は死んでくれ -- 2014-01-04 01 13 55 ボイス集みたいな文章だな -- 2012-12-30 01 38 29 もはやギャグ -- 2012-10-04 01 00 53 どちらかといえば父まりさが甲斐性なしなのと子供を作りすぎたのが問題。まあ、まともに狩りすらできない、でいぶだからいつかはこうなるだろうが 前半は結婚後の縮図を見ているようだった -- 2012-09-26 13 56 15 障害者を差別するのは帽子をなくしたゆっくりを迫害するゲスゆっくりと同じだよ! -- 2012-08-04 16 44 01 ↓6 障害者に関して文句言ったやつ ここはそういう場じゃねぇし お前は例えるなら「ゲス」に近いぞ 胸糞悪い -- 2012-05-26 22 01 23 自分たちの生活だけで精一杯だけど、群れの仲間を見捨てるのはりょうっしんっが咎めるから、申し訳程度に自分たちのご飯を分けて、それでやれるだけの事はやった、しょうがないって思いたいだけなんでしょ! アレ?このでいぶ実は頭いんじゃね? 性格は破綻してるけど -- 2012-04-05 21 41 41 おめでとう!でいぶは糞ゲス子殺し馬鹿饅頭に退化した!www -- 2012-04-05 13 26 00 れいむには家族に対する愛情がちゃんとあったようだが、知能の低さのせいで救いようがなくなったな。 正論の使い時を完全に間違えてる。 -- 2011-11-30 04 40 20 寄生の仕方教えてて笑ったww -- 2011-10-21 00 27 50 最後まで自分が悪いと思わなかった辺り、有る意味幸せな死に様な気がするなw -- 2011-01-15 19 54 04 仕事上親か夫に寄生してる境界性人格障害ビッチを見るけど、ほぼ「でいぶ」だ。 この病気の人は他者に共感する能力が無いので、人間と道具が同列で、親すら都合のいい道具感覚らしい。 当然ながら世界はそいつ中心に動かないのでいつも「みんな分かってくれない」とか悲劇ぶったり怒ったりふしあわせ~な雰囲気を醸し出してる。 ストレスたまってふしあわせ~なのはこっちなんだぜ!でいぶ制裁最高! -- 2010-12-12 19 50 58 番いのまりさと周りの視点のがあったよ。 ふたば系ゆっくりいじめ 1323 まりさは絶対にでいぶを見捨てない -- 2010-11-10 02 55 40
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対決!? あかばえでいぶ 21KB 制裁 ギャグ 自業自得 仲違い 飾り 自滅 家族崩壊 同族殺し 駆除 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 都会 現代 れいむ編 ※今度はれいむと戯れます ※現代の何処かの公園です ※野良の家族と人間さんが出ます。 1. 都内の某公園。 隣接した通りでは複数車線の交通網が激しく行き来している。 そんな都会のド真ん中でも、豊かな緑に囲まれるこの公園まで喧騒は届いていなかった。 「こーそ! こーそ!」 それは物陰から誰にも気づかれない様、慎重に様子を伺っていた。 自動販売機の裏から怪しい瞳を灯らせて。 「こーそ! こーそ!ゆふふ…」 その視線の先。 ずーりずーり…。 公園を這っているのは野良の子ありすだ。 周りには姉妹も親も見当たらない。一匹だけだ。 本来金髪である頭は鈍く色あせている。 そして疲れきったその表情から、子ありすが孤児であるのは誰にでも分かった。 この厳しい都会の中で生きる野良ゆっくりの中では特に珍しいことでもない。 「…」 子ありすは当てもなく公園の敷地を這っていた。 親を探しているのだろうか? それともゆっくり出来る場所を探しているのだろうか? 真夏のコンクリートに這い擦るミミズの様に消えかかる命が何処かへ向かう。 人間…青年がいた。 ベンチのゴミ箱の前に立っていた青年がありすの目に入ると 足元までゆっくりと這い寄り、そして弱々しく話しかけた。 「おにいしゃん…それ…すてちゃうの?」 『ん? 野良のゆっくりか…ああ、ちょっと甘すぎてな、食えないんだ』 青年が捨てようとしていたのは 粉砂糖を満遍なく振り掛けたとても甘そうな菓子パンだ。 「ゆぅ…」 青年の話をちゃんと聞いているのかは分からない。 子ありすは青年の手元をただじっと見つめていた。 『ん? 食うか? 食べ掛けでいいならやるぞ?』 思いもよらない持ち掛けに曇っていたありすの顔が喜びに変わった。 「ほんちょう!? ありしゅに くれりゅの?」 青年は菓子パンを小さく千切ると、少しずつ子ありすに食べさせてあげた。 子ありすはかぶりつきもせずに青年が千切り渡すパン切れを何度もお礼を言いながら咀嚼した。 「むーちゃ!むーちゃ! ちあわしぇえ~♪」 笑顔を取り戻した子ありすは、宝物だと言うコインを青年に渡して何処かへ跳ねていった。 青年は手のひらの500円玉を見つめると、なんだか悪い気がしつつも財布に収めた。 2. そんな一部始終を物陰から見ていたのは、先ほどの怪しいゆっくり。 自販機の陰には物々しく黒くて丸いシルエットがいた。 そいつは誰にも聞かれない様に、考えている事を心の中で反復していた。 「ゆゆっ! にんげんさんは ゆっくりできないくずだと おもってたんだけど あんなくずれいぱーの いいなりになっちゃうなんて よわむしだったんだね! ゆふふ れいむも あまあま むーしゃむーしゃして しあわせーするよ!!!!」 と大声で叫ぶと 辺りを用心深く観察してから成体の野良れいむが自販機の裏からのっそり出てきた。 すると黒い帽子を被った同じくらいのゆっくりと 大きな二匹に良く似た小さいゆっくり達も続いて這い出てきた。 「まりさ! ちびちゃんたち! わかってるね!」 大きなれいむが声をかけると、大きなまりさと子供達が返事をした。 「わかってるんだぜ! まりさに まかせるんだぜ!」 「まりしゃも あみゃあみゃを たべちゃいんだじぇ!」」 「れいみゅも あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」 子供達はひらっきぱなしの口から排泄口まで涎をだらだらと垂れ流し 短いモミアゲと三つ編みを振り乱しつつ小躍りをしている。 「ゆっへっへ… いうこときかなかったら まりさが げふんと いわせてやるのぜ!」 「まりさ まかせたよ!!! れいむは おちびちゃんを つれていくよ!!! こんどこそ あまあまを れいむに たべさせてね!!!」 そして父親であるまりさが準備を整えると、野良の家族は青年の元まで跳ねて行った。 「ゆふふ……」 れいむは青年の所へ跳ねながらも、にじみ出る笑みを堪え切れなかった。 あまあま、それは野良ゆっくりが同族で殺しあうほどの至高の宝物だ。 野良の口にする食べ物と言えば、腐った生ゴミや店の残飯などが殆どだ。 草や木の実を食べている山のゆっくりと比べたら、一見豪華なのではと思われるが ゴミ箱で手に入れられる人間の食べ物は しょっぱかったり辛かったり、下手すると死んでしまう恐ろしい劇物なのだ。 しかし生きていく為には例え吐いてでも、それらを沢山食べなければならない。 もちろんそんな味の濃い生活に慣れてしまった野良ゆっくり達は もう苦いだけの草花などは食べられなくなってしまっていた。 そんな地獄のような暮らしの中で手に入れられる甘い食べ物は、もはやドラッグに近い存在となっていた。 殺伐とした食料と住居事情の中で「しあわせー」と言える瞬間。 それは本能が欲っする"ゆっくりする事"を取り戻せる唯一の娯楽だ。 たった一個の飴玉で殺し合いが始まり、地面に溶け行くアイスクリームを取り合い 実の親子の縁がなくなる場合もある。 そんな熾烈な奪い合いの中でれいむは育ち、そして親を失くしたのだ。 れいむはあまあまを拾った親の目を盗んで、一度だけ食べた事があった。 それは普通の野良からしたら、飼いゆっくりに拾われるような貴重で幸せな事だった。 子供のれいむには衝撃的な甘さだった。れいむはその味を忘れることが出来ず 毎日の不味い食事の中で、美味しいあまあまを食べたい、しあわせーしたい衝動に狂おしく悩まされていた。 あまあまを沢山手に入れる事、それがれいむのゆん生を捧げる絶対の夢だったのだ。 そんな苦しみの毎日も今日で終わる。 あの弱虫で、お人好しそうな人間から奪…貰えばいいのだ。 3. 『おや?』 青年は食後のコーヒー牛乳を堪能していると 再び現れた野良のゆっくり達に囲まれた。 先ほどの孤児とは違い随分イキがいい。 大きくて赤いのが体を揺らして喋る。 「かわいい れいむたちに おいしい あまあまを よこしてね! いますぐにだよ! なにしてるの? はやくしてね!」 『え? ええ!?』 同じ形のミニサイズ達は 「はやきゅ れいみゅに よこしぇ!」 「まりしゃに よこしゅんだぜ! いちばんしゃき だじぇ!」 『な、なんだ こいつら…』 親れいむ、親まりさ、子れいむ、子まりさ。 いかにも醜悪な見た目と汚らしい言動を放つ野良ゆっくり達が青年の足元で飛び跳ねていた。 「れいむのいっていることが わからないの? ばかなの? しぬの? しぬなら はやくしんでね! でも あまあまを れいむによこしてから しんでね! ゆっくりしなくていいよ!」 「ゆっくちちないで ちね!」 「にんげんは ばきゃなの?」 ある程度はテレビの番組などで いわゆるゲスな野良ゆっくりがどんなモノかは知ってはいたが 青年は予想以上の生々しい姿と暴言の嵐に面食らってしまっていた。 『お前らは なんて口が悪いんだ… そんな奴らには 甘々なんて一つもやれねーよ!!! 早くどっかいけ! シッシッ!』 青年は足で纏わり尽くゆっくり達を払うが、親れいむと親まりさは全然動じる様子はない。 あんな小さなれいぱーの言う事を聞いてしまう人間なんか何一つ怖くはないし くれと言えば食べ物を寄こす、お人良しなのだと思っていた。 「だから あまあまが ほしいって いってるんだよ! じじいは あたまが ざんねんな にんげんなの? きっと こそだてが へたな おやに そだてられたんだね! ゆぷぷっ」 「つべこべいわないで あまあまをよこすんだぜ! いたいめにあわないと わかんないのかぜ? ばかなの? し― グ シ ャ リ 親まりさは定型句も言えずに果てた。 4. 「ゆ?……ゆゆ? ばでぃざああああああああああ!!!!!!」 「おとうしゃんんんんん!?」「ゆぴぃいいい!!!!」 まりさは一瞬で丸型からピザ生地の成り損ないのような形状へと潰れ ぶち破れた穴から餡子を勢いよく噴出した。 とても綺麗な黒い花を咲かせたまりさの亡骸に家族は寄りすがった。 「ゆがぁあああああ!!! よくも かわいい れいむの まり…さ…を…………ゆっくりしていってね!」 れいむが見上げると青年の表情は、さっきの子ありすに向けた顔とは全く別物だった。 出会ってはいけないタイプの人間と同じ恐ろしいツラをしている事に気がついた。 見誤った?殺されるか?いいや、まりさの態度が悪かったんだ。 あんなありすに施す弱虫だと思っていたが、やはり人間は人間だった。 けれど自分達を皆殺しにはしないし、やはりれいむのまりさに問題があったのだ。 『で、なんだっけ? 甘い食べ物がほしいんだっけか?』 青年はベンチに腰掛けると足を組んだ。 れいむは足を組む時に振り上げられた靴底にビクッとするが 正しい対処法が瞬時に思い浮かばず硬直していた。 『あーあ… そんな口の利き方じゃなければ たーくさん甘々をプレゼントしてあげたんだどなぁ~ お兄さんは さっきのお前達の暴言で機嫌がわるくなってきたよ…イーライーラ♪』 「た、たくさん!? あまあま たくさん れいむに くれるの!?」 青年は持っていた夜食用の菓子パンを揺らし、わざとらしく袋を鳴らした。 その音から親れいむはふんわりして美味しそうな菓子パンを想像して涎を飲み込んだ。 「れ、れいむに あま―」 「あみゃあみゃ!?」「あみゃあみゃ!?」 即座にくれくれ宣言しそうになったが、先ほどの子ありすのやり取りと まりさの死体、そして人間の強さを踏まえ れいむは言葉を飲み込んで堪えた。 野良で家族を持てるほど生きた賢い自分だ。まだ焦る時間じゃない。 馬鹿な人間の同じ"程度"に合わせてあげて、全てのあまあまを奪いとらなければ。 「じじ……お、おにいさん? れいむの あまあまを ゆっくりしないで くださりやがれ?」 『丁寧なんだか脅しているんだか、どっちだよ』 「ありすにだって あまあまを あげたでしょ!」 『ありす? ああ、だからか』 「なんでもいいから れいむにも ちょうだいね! おちびちゃんたちも ほしがってるよ!」 「れいみゅに ちょーらいね!」「まりしゃに いちばん いっぱい ちょーらいね!」 父親の無残な姿も甘い食べ物の前では全てが上書きされたのか 先ほどのように親れいむの傍で跳ね踊っていた。 「はやく れいむに あまあま よこしてね! むーしゃ!むーしゃ!させてね!!!」 『んー つかさー…』 可愛い子供達がいるなら勝てる!そう踏んだ親れいむだったが… 『俺は、まりさってヤツが大嫌いでさ、見てると虫唾が走るんだ』 「ゆ?」 『だからまりさを潰したんだよ、あーあ胸糞悪かった』 青年は嫌そーな眼で れいむ達に視線を向けている。 『ほらだってお前、ふてぶてしい面構えの子まりさなんかいるじゃんか そんなまりさの子供がいる れいむになんか 甘くて美味しい食べ物なんて絶対にあげたくないな』 「ゆゆ!?」 「まりしゃは かわいいんだよ! おめめがくさっちぇる じじいはちね! あちょ あみゃあみゃは まりしゃにだけ ちょーらいにぇ!」 驚くれいむの傍では子まりさが怒り喚いて跳ねている。 そして子れいむはニヤニヤと姉まりさに視線を送り、美味しいあまあまの想像に舌なめずりをし始めていた。 『あーあ…こんなに美味しいのにさー きっと一生食べれないで れいむは子供と一緒に雑草とか食べて飢えて死ぬんだろうなぁ 可哀想だなー』 「ゆ………ゆぐぐ……」 まりさを殺されて、ここで引き下がっては無駄死にだ。 とにもかくにもあまあまを食べたい。 まりさはあまあまを毎日獲ってきてくれると言い可愛いれいむと一緒になったが、結果はどうだ。 なんだかんだ息を巻いても人間に潰されただけだ。 まりさはいつも口だけで本当に役立たずだ。 やっぱりまりさというのは駄目なんだ。 狩りが上手い?笑わさせてくれる。全然ゆっくりさせてくれないクズだ。 「まりしゃの あみゃあみゃを はやきゃよこしちぇね! ばかづらしにゃいで はやくしちぇね!」 親れいむは自分の子まりさを見た。 親のまりさが殺されたと言うのに 可愛い自分の相方が殺されたと言うのに どうしてこの子まりさは、人間に向かって暴言を吐き続けているのか? 人間の機嫌が悪いのが分からないのか?。 こんなお人よしでも意地悪をされたら 持っている全てのあまあまを手に入れられなくなるじゃないか。 れいむのまりさもクズなら、まりさそっくりのコイツも同じだ。 こんなのにれいむのあまあまを分けてやるなんてありえない。 もう、まりさは、いらない。 いらない。いらない。 『あの子ありすも 独りぼっちで寂しそうだったけどさ 野良では絶対食べれない甘くて美味しいご飯を食べれたから きっと誰よりも幸せだったろうなあ… ああーしっかし お前の子供はうるさいな 早く連れて帰れよ 俺は帰って甘いパンを食べるんだよ』 「ゆ…」 「おかーしゃん! くそじじいなんか ぼこぼこにしちぇ まりしゃに あまあまを ちょうらいにぇ!」 親れいむは大いに悩んだ。 『あー うるせー イライラする あまあまなんてやらねーよ どっかいけよお前ら』 「はやく まりしゃに あまあま よこしゃないと おかあしゃんが じじいにゃんか ぼっこぼ― 悩みは終わった。 ガ ブ ゥ ! ! ! ! ! ! ! 親れいむは子まりさを全力で食いちぎった。 「ゆぴぃいいいいいいいいいい!!!!! なにちちぇるのお!? おかあしゃん まりしゃを かぶがぶしにゃいでええええ!!!!」 子まりさの破けた部位からは、とめどなく黒い中身が漏れ出した。 親れいむは子まりさの叫びも聞かずに高く咥え上げると グリングリンと円を描いて振り回した。 「ゆぴぃいいいいいい!!!!ゆぴぃいいいいいい!!!!」 スプリンクラーの様に餡子がれいむの周りに飛び散っていく。 「やめじぇええええ!! ゆんやぁああああ!!! もう おうちかえるぅぅううう!!!!!」 作業は子まりさがペラペラになることで終わった。 そして親れいむは何事もなかった様に青年へ向き直った。 5. 親れいむは割とすっきりした顔で青年と向き合った。 さっきまではしゃいでいた子れいむは いくらなんでも予想だにしなかった母親の凶行に身をこわばらせていた。 「れいむに まりさの おちびちゃんなんて いないよ? さあ おにいさん! かわいい れいむに あまあまを ちょうだいね!」 「まりしゃ おねえしゃんは わ、わりゅいこだったの? れれれれれれいみゅはいいこだよ!?」 子れいむは突然の親の暴行を理解できていなかった。 ただ人間が言っていた事と容赦ないお仕置きを見て ひたすら謝ればいいと青年と親の顔色を何度もうかがっていた。 『おやおや? ゆっくりれいむだけになったか いやー まりさは大の大嫌いだったんだよな!』 青年は晴れ晴れとした顔で喜んだ。 「まりさなんて どこにもいないよ! あまあまだよ! れいむに はやくちょうだいね! いっぱいちょうだいね!」 『でもなぁ』 「…ゆ?」 『やっぱりなー…』 「ゆっ…がああああ!!! くさいくちを ひらくまえに さっさとあまあまを― つっかかるれいむを無視して、青年は渋い顔で子れいむを見た。 『お前ってば 小さい子供が いるじゃないか 子供がいるなら どんなに辛くても生きていけるだろ? 可愛い子供がいればゆっくりできるって よく言うじゃんお前達ってさ』 「ゆ?ゆゆ?れいむの おちびちゃんは すんごく かわいいよ! すーりすーりすると とっても ゆっくりできるよ!」 「おきゃーしゃん れいみゅは いいこにゃの? いちゃいことしにゃい?」 『だろう?』 「で でもっ もっとゆっくりしたいんだよ?」 可愛いれいむの子れいむが、飛び切り可愛いのは当たり前だ。 しかしそれだけではゆっくり出来ない。 あまあまを手に入れる。それがれいむの生きがいだ。 「おちびちゃんが なんなの? かわいくてごめんね! だから あまあま― 『んー… 子供もいない独り身だったらさ 可哀想だから思わず甘々をいーーーーっぱい あげたんだけどなぁ』 「……ゆ?…………………いっ………ぱ…………い?」 『お前は独りぼっちじゃないもんなぁ…』 親れいむは子れいむを見た。 子れいむは親の考えている事を見抜いたわけではないが 「それはぜんぜんゆっくりできなくなる」 そんな本能からくる警報を受け取って小さい体で駆け始めた。 そしてゆっくりしない全速力で遠くへ逃げ始めた。 青年は子供を追い掛け回す親れいむをしばらく眺めていた。 「おがあじゃん ごっぢごなぃでぇええええええええ!!!!!!」 「までぇぇぇええええええええ!!!! にげるなぁあああああああああああ!!!!」 親れいむは後ろから子れいむを捕まえると 大きなあんよでがっちりと体重を掛けて押さえ込んだ。 「ゆぁあああああ!!! ゆんやぁあああああ!!! れいみゅ もっと ゆっくちちたいぃいいいい!!!」 子れいむは親れいむの足から なんとかはみ出た上半身を前後左右へ必死に振っている。 「ゆぴっ!?」 おもむろに子れいむの頭に噛み付いた親れいむは お飾りの赤いちっちゃなリボンを引き千切った 「れ、れいみゅのおりぼんしゃん!?ゆぁぁぁ!!ゆわぁぁああああ!!!!」 本来自分の頭についているはずのリボンが 地面にビリビリに引き裂かれて落ちている。 子れいむから流れる涙は地面を濡らし続けていた。 「おりぼんしゃん れいみゅの ところに もどっっっっっっっっぴょぴょぴょぴょぴょ!!!!」 なんとか親れいむから抜け出そうと 一生懸命に自分のリボンが落とされた場所へ体を伸ばしていたが 親れいむが子れいむの脳天に噛り付くやいなや、ズゾゾゾゾゾと中身を吸い始めた。 「おぴょぴょぴょぴょぴょぴょ!!…ぴょぴょぴょ!…ぴょぴょ!…ぴょ!………………………………ゅ…」 子れいむの大事な部分は、ものの数秒で親れいむの頬に溜まった。 親れいむは子れいむが動かなくなるのを確認すると押さえつけるのを止めて 口内に溜めていた液体を「ゆっぺ!!」子れいむの皮だけの死体の上に吐き出した。 「れいむは…あまあまを…たべるんだよ…ゆっくりするんだよ…ゆふふふふふ…れいむだけの…あまあま…ゆふふふふふふ…」 6. 「こどもも いなくて ひとりぼっちで さびしい れいむに おいしい あまあまを ちょうだいね!」 親れいむの口元は餡子でべったりと汚していた。 そして満面の笑顔と期待を込めた瞳を青年に向けている。 『たしかに一匹だけどさ お前見たところ、結構元気じゃないか ちゃんと餌とか自分で取れそうだ だったら俺が恵んであげなくても大丈夫なんじゃないか?』 と青年は告げた。 子れいむを制裁し、もうコレであまあまは全部 自分の物だと確信していたれいむはうろたえた。 「れいむは ごはんを みつけられるよ!? で、でも あまあまさんは みつけられないよ! あまあまさんは にんげんさんにしか かりができないんだよ!!」 『まあ、おちつけ』 「もうなんでもいいから ゆっくりしないで あまあまを れいむに ちょうだいね! いいかげんにしないと れいむ おこるよ ぷくー!!!!」 れいむは頬を膨らまして拗ねた表情だ。 『怒るくらい元気だったら 甘々なんていらないだろう?』 「なにいってるの? いるよ! たくさん いるんだよ!! あまあまがないと ゆっくりできないよ!」 『でもなー 必要なさそうだしなー』 「れいむは ひとりものだよ! さびしいよ! あまあまを もらわないといけないんだよ!!!」 『いやもっと…そう、ボロボロで傷ついた可哀想なゆっくりだったら… お兄さんは思わずクッキーでもケーキでもクリームパンでもなんでもあげちゃうかもなー こんなに甘くて美味しいお菓子を、野良ゆっくりが食べたらゆっくりしすぎて天国に行っちゃうかもっ』 野良の間では伝説とも言われるあまあまの名前達。 れいむは餡子の芯から来る衝動に震えた。 「あまあまぁああ! あまあまぁああああ! れいむに たべさせてぇええええ!! あまあまぁあああ!!!!」 『でも だってさー れいむはものすごい勢いでx何処かへ跳ねていった。 7. 「お、おにいさん! れいむは ひとりぼっちで さ、さびしいれいむだよ! し、しかも おめめも はんぶんみえなくて と、とっても かわいそうだよ! だから あ、あまあま!あまあま!あまあま!あまままま!!!!!!」 片目が無残に潰れた野良れいむが青年にたかっている。 残った眼は真っ赤に血走り、口元からは涎が絶え間なく流れ続けている。 『おやまあ、そんな姿じゃ生きていくのも大変そうだな』 「かわいそうな れいむに はやく あまあまを あまあましてねぇぇえええ!!!!」 『でも』 「あまま!?」 『お前はあんよもしっかりしているし飾りも立派でさ 俺じゃなくても仲間のゆっくりが ご飯くらい助けてくれるんじゃないか?」 「いいがら あまあまを だせぇええええええええ!!!!!!!!」 『うん 大丈夫だ それだけ元気な お前ならさ 自分で素敵な甘々をいつか見つけられるさ この甘々はもっと不幸そうなゆっくり達にあげるとするかな』 れいむは一心不乱に青年の足に体を擦り付ける。 それは甘えでも暴力でもなく甘々への執着から来たもので もはや禁断症状とも言っていい現われだ。 『くっつくな 騒ぐな 纏わりつくな 駄目だって そんなに我侭を言っても上げないぞ 人間はお前たちよりも強いし、ましてや仲間でもないんだ お前の気持ちだけでは俺は動かないぞ?』 8. リボンは木に何度も擦り付けたせいで破れている。 前歯は石を噛み砕いたせいで所々なくなっている。 噴水に出たり入ったりした底部は変な形に固まっている。 髪の毛はグシャグシャ、モミアゲは足りない、肌は泥だらけだ。 それでも辛うじてれいむ種と分かる野良れいむが青年の前にいた。 『うっわ キモ! 本当にみすぼらしいゆっくりだなあ だいぶ苦労して生きてきたって感じだ』 「れ、れいむ…は つらい…んだよ ふしあわ…せなんだ…よ だから…れいむに…あま…あま…ちょうだい…ね いっぱい…あっても…いいよ…はやく…ゆっくり…させて…ね」 蝿でもたかりそうな赤黒いのが懇願する。 『でもなぁ』 「あ あ あ あ あ あ あ あ あまあまを よごぜぇええええええ!!!!!」 と声を荒げるが 底部が気味悪く変形してしまったれいむには、もう青年に突っかかる事も出来ない。 『…うーん』 「ゆっぐりざぜろぉおおお!!! かわいぞうな でいぶは やざじぐじないど いげないんだぁああああああ!!!!」 涎なのか汗なのか泥水なのか、何か触りたくない者を振り乱しつつ薄汚れた物体が喚いている。 『でもさー』 「ゆっがぁああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」 『俺は ありすだけが 好きなんだよ』 「……………………………………………………ゆ?」 『お前がれいむじゃなかったら 甘々なんてすぐにいくらでもあげたんだけどね~ 別にれいむなんてコレっぽちも興味ないしさ』 「…」 『ん?どうした? お前がれいむじゃなかったら 甘いお菓子でも甘いジュースでも上げるって言ってるんだが? お前はありすか? 違うだろ? な、れいむ』 「れいぶぅう! でいぶは でいぶだびょおお!!! !!!!」 『見れば分かるって』 「でいぶは かわいぞうで ひとりぼっじで こどもがいなくで ぜんぜんゆっぐりできでないんだよぉおおおお!!!!」 『そうか、がんばれ、じゃあな』 「あまあまぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」 9. ボロれいむが喚きながらスライムみたいにクネクネしていると 青年の近くの茂みから野良ゆっくりの家族が出てきた。 「おかあしゃん ないてる れいみゅ いたよ!」 「ゆ? ゆっくりしていってね にんげんさん…」 親れいむ、親まりさ、子れいむ、子まりさ。 薄汚れた体と弱弱しい声で野良ゆっくりが青年の足元を通る。 「じゃまして ごめんなさい…れいむたちは すぐにどこかへいくね」 ボロれいむの声を聞いて助けに来たのだろうか。 しかし人間が関わっていると知って、この場を直ぐに離れようとしていた。 『ちょっと待てお前ら…』 「れ、れいむたち なにか わるいことしたの にんげんさん? もしも にんげんさんを おこらせたなら どうか おちびちゃんたちだけは みのがしてください…おねがいします」 「ま、まりさが わるいんだよ! にんげんさん まりさが ここにのこるから どうか れいむたちを…」 『うんうん 仲の良さそうな家族だな ほら美味しいあまあまだ 全部持っていっていいぞ! 元気に暮らせよ! 』 青年は夜食の菓子パンを袋ごと親れいむに渡した。 親れいむは親まりさに渡すと大事に三角帽子に収めた。 そして親も子供達も揃って頭を下げて青年に感謝を告げた。 「あ、ありがとう にんげんさん! れいむたち これで ゆっくりできるよ!」 「まりさも いっぱいかんしゃするよ! にんげんさん ゆっくりしていってね!」 『じゃあなー 盗られないように 今晩全部食べとけよー』 何度も振り返ってお礼を言う野良の家族は、公園の奥へと消えていった。 「…ゆ?」 そして理解が尽いていけず、でいぶは何も言えなかった。 『ん どうした? 俺は【れいむなんて大嫌い】だが 【物を欲しがらないれいむ】には あまあまを上げたりするんだ』 青年はベンチに腰をかけて煙草を取り出した。 「ゆ…ゆへへ…ゆへへへへへへ…」 ベンチで一服する青年の元まで、ずーりずーりと汚いものが這う。 そして媚びへつらう笑顔を作って話しかけた。 「で、でいぶも あまあま なんて ほしくないよ!!!」 『あっそ じゃあやらねーよ じゃあな』 青年は煙草の火をれいむのつむじで擦り消すと公園を後にした。 「…あ…あま…あま…」 れいむの傍には もちろんあまあまなどは、ない。 あまあまを拾って来ないといつも叱っていたのに、それでも自分を愛してくれたまりさは、いない。 人間に取り入るために産んでみたが育ててみれば可愛かった子供達も、いない。 れいむには、あまあまがない 赤くて素敵なおリボンも 丸くて綺麗な瞳も もちもちの肌も 何もかも ない。 by キーガー・フレテール 挿絵 byM1 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る お兄さん上手いなwww -- 2019-03-13 12 23 21 お兄さんいい意味で意地悪www -- 2012-12-09 15 41 59 クソデイブもゲスも、はたまた 善良もそれぞれに需要があってなによりだ。 -- 2012-08-18 00 03 24 ゆうか可愛い最高 -- 2012-07-28 19 34 40 すげえ面白かった -- 2012-05-19 20 57 52 ありすかわいいよありす -- 2012-03-25 20 13 11 ↓18 得たものあるよ 絶望 -- 2012-01-09 00 14 33 ↓×5ありますよ道徳 by鼻水垂れ小僧 -- 2011-04-22 01 30 28 ありすがんばれYO -- 2011-03-01 01 55 13 ↓俺は…ありすでもなる -- 2011-01-27 08 05 51 可哀想な子ありすがいたら助けたくなるのに それが子まりさや子れいむだったら じゃあもっと地獄を見せてやるよヒャッハー!てなるのはなんでだろうw -- 2010-12-23 16 50 31 まあゲスはゲスだったってことだ -- 2010-10-15 16 36 58 道徳的だなぁ。良い話だ -- 2010-10-14 21 49 56 これ道徳の教科書に載っててもおかしくないくらいの話だなww 今道徳なんて授業あるかどうかわからないけど -- 2010-09-25 08 49 04 道徳的だなあ このお兄さん、神として何代か後のゆっくりに崇拝されるんじゃないだろうかw -- 2010-09-22 15 57 09 善良なありすはホンと可愛いな -- 2010-09-15 18 32 03 キガフレさんのSSは毎回教訓的で面白い。 -- 2010-09-13 23 42 21 道徳の時間ですね 最高に面白い -- 2010-08-09 05 12 44 とてつもなくゆっくりできるSSだったぜーーー!! -- 2010-08-09 01 15 28 おお、でいぶでいぶ。 -- 2010-07-20 13 10 07
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「でいぶは絶対おちびちゃんだけは助けたい」 「ゆぎぎぎぎ… ばりざはどごいっだのおおおおおおお!? あのろくにご飯もとってこれないゴミクズめえええええ!! れいむとかわいいおちびちゃん達をこんなに待たせるなんて、どこをほっつきあるいているのおおおお!? ばかなの!? しぬの!? れいむ達をうえじにさせたいの!? はやぐがえっでぎでご飯をくわぜろおおおおおおお!! おちびぢゃんがないでるでじょおおおお!!」 「ゆっがああああああああ!! ざぶいざぶいざぶいいいいいいいいい!! ごんなにざぶいのはばりざのぜいだあああああ!!! ばりざはがぐがえってごいいいいいいいいいい!!!! おちびぢゃんだぢがこごえじんじゃうでじょおおおおおおお!? おちびぢゃん、すーすすーりじであげるがら、クゾばりざががえっでぐるまでもうすごじ… おちびぢゃん!? おちびぢゃんんんんん!? ゆんやあああああああ!! ばりざああああああ!! だれがあああああああ!! れいむどおちびぢゃんをゆっぐりざぜでええええええ!!!」 「クソまりさがかえってこなかったせいで、かわいいおちびちゃんが2人もしんじゃったよ!! あんなおうちに帰ってこないようなまりさとはりこんして、れいむはしんぐるまざーになるよ!! あと、まりさは見つけたらせいっさいっしてやるよ!! まずはおちびちゃんのためにご飯をさがすよ!! まっててね、おちびちゃん!! いまおかあさんが、おなかいっぱいむーしゃむーしゃさせてあげるからね!!」 「ゆっ! とってもいいおうちにすんでるね!! ここを今日かられいむたちのおうちにするよ!! ゆ? 何いってるの? れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!? まりさがかえってこないから、れいむだけで おちびちゃんをそだてなきゃならないんだよ!! そんなかわいそうなれいむに、ご飯をくれない ゲスなゆっくりはせいっさいっだよ!! あと、ご飯ももらうよ!! ゆっくりしんでね!!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪ ここはゆっくりできるおうちだね!! まえのおうちなんか、ゴミだよ!! うんうんだらけでぜんぜんゆっくりできなかったよ!! それにくらべて新しいおうちは、ご飯はたくさんあるし、きれいなおふとんはあるし、とってもゆっくりできるよ!! こんなおうちを手に入れられるなんて、れいむは子育てのてんさいだねっ!! かわいくってごめんね~☆ おちびちゃん、あまあまもいっぱいあるから、すきなだけむーしゃむーしゃしていいからね!! ゆふ~ なまくりーむさんはゆっくりできるよ!!」 「ゆがあああああああ!! さむくてかたくてぜんぜんゆっくりできないよ!! おなかも空いたよ!! どぼじでご飯がないのおおおお!? おふとんもないのおおおお!? …そうだった、ぜんぶたべちゃったんだよ れいむにはたべざかりのおちびちゃんがいるのに、ご飯がこれだけしかよういして無いなんて、 ばかなの!? しぬの!? だれかさっさとごはんをよういじろおおおおお!!」 「ゆふんっ!! れいむにたてついて、ご飯をすなおによこさないからだよ!! いまさらあやまっても遅いよ!! おうちもご飯も、ぜーんぶれいむとかわいいおちびちゃんがもらうよ!! あと、お前たちはせいっさいっだよ!! あかちゃんだからってかんけいないよ!! しねっしねっ!! にんっしんっしてるからってなんなの!? れいむはしんぐるまざーなんだよ!? やさしくしないといけないんだよ!! ゆっくりしんでいってね!! げらげらげらげら… ゆっ!? ちっこいのを一匹のがしたよ!! まあいいよ、これだけご飯とあまあまがあれば、ゆっくりできるよ!!」 「何いってるの? ここはれいむとかわいいかわいいおちびちゃんのおうちだよ!! ここにすんでたさなえとこどもたち? そんなのしらないよ!! ゆっ、おちびちゃん、あまあまはたーくさんっあるから好きなだけ食べてていいよ!! ゆっくりしてね!! …どこへ行くつもりなの? せっかくのあまあまさんを逃がすわけないでしょ!! ばかなの!? おちびちゃん、今日はちょこれーとさんもあるよ!!」 「ゆんがああああああああ!! またご飯もおふとんも無くなったよ!! あまあまもないよ!! おちびちゃんがおなかを空かせでるでじょおおおおお!? ばかなのじぬのおおおおおおお!? はやぐだれがごはんをもっでごいいいいいいいい!! れいむはつよいんだよおおおおおおお!! ごはんをもっでごないどゆっぐりできなぐざぜるよおおおおおおおおお!!」 「ゆ!? ここはれいむのおうちだよ!! かってにおうちに入ってくるどろぼうはせいっさいっするよ!! …おるすばんしていたまりさのおちびちゃん? おいしかったよ!! れいむとおちびちゃんでみんなむーしゃむーしゃしてやったよ!!」 「…れいむはかわいそうなしんぐるまざーなんだよおおおおおおお!? どぼじでみんなれいむにやさしくしないのおおおおおおおおおおおおおお!! れいむにご飯をくれるのはあだりまえでじょおおおおおおおおおおおおおおおお!? みんなはかわいそうなれいむとおちびぢゃんをゆっぐりざせなきゃいげないんだよおおおおおお!!? かわいぞうなのにやさしぐしないのはゲスなんだよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 罪ゆっくり監禁用の穴の底で、お飾りを剥ぎ取られ、髪の毛を毟られ、体中いたる所を噛み千切られたり 木の枝を突き刺されたりした惨めな醜いれいむが大声で喚いているのを長のぱちゅりーは見下ろしていた。 その視線は冷ややかで、れいむに対する一片の同情も持ち合わせては居ない。 ただし、わずかばかりの哀れみを含んだ侮蔑の感情を、その眠たげな目のどこかに潜ませていた。 「…れいむ、あなたはゆっくりできないことをしたわ だから、せいっさいっをされたのよ」 「れいむはなんにも悪いごどじでないでじょおおおおおおおお!? れいむをゆっぐりざぜないみんなが悪いんだよおおおおおおおお!! れいむのかわいいおちびぢゃんはどごなのおおおおおおお!! おちびぢゃんをかえぜえええええええ!!」 ぱちゅりーは小さくため息をついた。 このれいむは、夫に見捨てられたあげく、群れの他の仲間を襲って殺し、おうちと食べ物を奪うという行為を繰り返し、 いち、にー、さん、よん…じゅう、まで数えられるぱちゅりーでもそれ以上数えられないほど多くのゆっくりを手にかけた。 それだけに飽き足らず、殺したゆっくりの死体を食べるという、同族食いの禁忌まで犯していた。 全ては、自分とおちびちゃんがゆっくりするためだと言う。 群れのゆっくり同士とて、おうちの奪い合いはままある。 誰も居ないおうちは、見つけた時点で見つけたゆっくりのものというルールがある。 だから、留守番を置いていないおうちで、さらに戸締りもしっかりしていないおうちは 狩りなどでおうちを空けている間に他ゆっくりに乗っ取られても、文句は言えないのだ。 唯一、ぷくーによる決闘で力ずくで奪い返すという方法もあるが、それで殺されると言う事はまず無い。 同族殺しも禁忌だからだ。 せいっさいっで負わせた傷が元で「結果的に」死に至らしめる事はあるが、そもそもせいっさいっは ルール破りのゲスや泥棒にのみ行うものだ。 他には、子供の躾けのときに「ゲスになるような子はせいっさいっする」という叱り文句を使う事があるくらいだ。 「どぼじで…どぼじでれいむがごんなめにい……!! れいむなんにもわるぐないのにいいいいい!! おちびぢゃんどゆっぐりじだがっただけなのにいいいいい!! どうじでだれもれいむをゆっぐりざぜでぐれないのおおおおおおおおお!? いじわるばっがりずるのおおおおお!? あのごはれいむのたったひとりのごったおちびぢゃんなんだああああ!! がえぜえええええ!!」 れいむこうして群れのゆっくりに捕まり、罪が暴露しせいっさいっを受けているのは、あるまりさを外で殺している所を 見つかったからなのと、それまでの凶行に置いても度々犯行の目撃者となる生存者を逃がしていたために 「殺ゆん鬼がいる」という噂が伝わっていた群れのゆっくり達に警戒されていたからだ。 お帽子一杯にご飯を詰め込んだ狩りの帰りにれいむとその子に遭遇し、大荷物を抱えて動きの鈍っていたまりさは あえなくれいむに殺され、家族のためのご飯と命とを奪われた。 そこへ、おうちの方向がまりさと一緒だったご近所さんのみょんが通りかかり、みょんの通報で集まった 群れのゆっくりは、まりさの死体を食べているれいむとおちびちゃんを取り囲み、捕獲したのである。 今、れいむのかわいいおちびちゃんは、れいむとは別の場所に隔離されている。 ぱちゅりーは、このれいむには何を言っても無駄だろう、と言う事は捕獲した当初から思っていた。 自分と、自分の子供がゆっくりする事しか考えない。 全ての他ゆんは自分たちをゆっくりさせるべきと考えている。 どうしてこのような思考をするに至ったのか、それすらも理解できない。 このれいむの最初の夫だったまりさは、れいむに毎日こき使われ、ご飯もろくに食べさせてもらえなかったので逃げ出したと証言した。 まりさは、れいむが殺ゆんを繰り返していた犯人だという事実を知らされると、震え上がってしーしーを漏らした。 最初の被害者となったとかいはなありすは、葉っぱや花を編んで家具を作る事を得意としていた。 群れのゆっくりの多くが、ありすの作った家具やおふとんを利用し、その交換としてありすはご飯を得ていた。 次の被害者のさなえ親子は、最近群れの一員になったばかりのゆっくりだった。 さなえは子連れの上ににんっしんっしており、夫も居なかったために生活に苦労していたが人当たりのよさで 群れのゆっくり達には好感を得ていた。 しかし親子で生き残ったのは、逃げ出す事に成功して子ゆっくりになったばかりの子さなえが1人だけだった。 子さなえが助けを求めて逃げ込んだのは近所のちぇんの所で、ちぇんは急いで駆けつけたものの3番目の被害者となってしまった。 4番目の被害者はめーりんとさくやの夫婦で、子供たちを留守番に残して狩りに出かけている所を、 上がりこんだれいむによって襲撃された。 夫婦ともに重傷を負ったものの、何とか逃げ延びたが、子供たちは全員食べられていた。 最後の犠牲者となったまりさには、妻のれいむと子れいむ達がいた。 残されたれいむは、お歌が上手く美ゆっくりと評判で、結婚前は群れのゆっくりで誰がれいむを射止めるのか競争になったくらいだったが、 その代わりに狩りは不得意で、この先どうやっておちびちゃんたちを養っていけばいいのか、とぱちゅりーに涙ながらに語った。 ただ、れいむの子の中でも特に気丈で母親に似た子れいむが、まだ子供だというのに母を励まし、父の残した蓄えがまだあるから、 それを切り詰めて食べていけば冬を越せるよ!と意外にもしっかりした事を言っていたので、この親子は大丈夫だろうとぱちゅりーは思った。 …しかし殺ゆん鬼れいむは、ルールや近所づきあいの上で共同体の一員として日々暮らしている、群れのどのゆっくりたちとも異質な存在であった。 ぱちゅりーから見ても、思考や行動の論理が破綻しまくっているのである。 同族殺しはゆっくりできない事だ、といくら説いてもゲスは制裁するのが当たり前だ、と言い返す。 どこがゲスなのか?と問えばれいむをゆっくりさせないゆっくりはゲスなんだよ、と主張する。 どうしてれいむを赤の他ゆんがゆっくりさせなければならないのか、と尋ねれば、れいむはかわいそうだから、と開き直る。 全く会話が成立せず、れいむに家族や友人を殺されたゆっくり達にせいっさいっされて居る間も 自分が悪いとはけして認めようとしなかった。 もはや、このれいむを言葉で反省させる事は無理なのだろう。 完全に、自分と自分のおちびちゃんがゆっくりできてさえ居れば、おうち泥棒も殺ゆんも同族食いも 全然躊躇わない狂ったゆっくりなのだ。 だが、それでもぱちゅりーは、れいむに言い返さざるを得なかった。 「…れいむ、そんなにれいむは、じぶんとおちびちゃんのことがだいじ?」 「あたりまえでしょ!! れいむはゆっくりしなくちゃいけないんだよ!! おちびぢゃんがいなぐぢゃゆっぐりできないんだよ!! はやぐれいむとおちびぢゃんをゆっぐりざぜろおおおおお!! ゆっぐりできなぐずるよおおおおお!!」 「むきゅん、じゃあ、れいむのだいじなおちびちゃんは、ぱちゅりーたちがころすことにするわ」 れいむはその言葉を耳にした途端、目を見開いて「ゆ゛っ!?」と叫んだ。 ぱちゅりーは、被告人を法廷に連行する時のこまちよりも、判決を下す時のえーきよりも冷ややかな視線で 穴の底のれいむを見下ろしている。 「どぼじでれいむのだいじなかわいいかわいいおちびぢゃんがごろざれなぐぢゃいげないのおおおおおおおおおおお!? れいむもおちぢぢゃんも、なんにぼわるいごどじでないのにいいいいいいいいいいいっ!!」 「…れいむ、あなたはむれのゆっくりたちをおおぜいころしたのよ。 あなたをにくんでいるゆっくりは、このむれにおおぜいいるわ。 とうぜんでしょう? れいむがおちびちゃんをだいじなように、あなたがころしたゆっくりも、 だれかのだいじなおちびちゃんだったのよ。 てしおにかけてそだてて、あいじょうをそそいで、やっとおとなになってすだったばかりなのに、ころされた。 おとなになって、あいをしって、けっこんして、はじめてできたこどもだったのに、ころされた。 おちびちゃんだけじゃないわ、おとうさん、おかあさんをころされたおちびちゃんもいる。 みんな、れいむをにくいとおもうゆっくりばかりよ。 なら、れいむのだいじなおちびちゃんをころして、ふくしゅうするのはあたりまえなのだわ、むきゅ」 ぱちゅりーがわずかに口の端を歪めてあざ笑うようにそう宣告すると、れいむは火のついた様に怒り狂って 叫び、喚き、穴の底から這い上がろうともがいた。 しかし、穴の深さはれいむが這い上がれるようなものではない。 「ゆっ……!! ゲスがあああああああ!! れいむをゆっぐりざぜでぐれないゲズばっがりのぐぜにいいいいい!! おまえらみだいなクゾゆっぐりなんかがあああああ!! ごろじでやるううううう!! れいむのがわいいおちびぢゃんをごろずおまえだぢをごろじでやるううううううううううう!!」 「むきゅきゅ、ゲスね、そう、ゲスでいいわ。 べつに、れいむにじぶんのしたことをはんせいしてほしいとか、ぱちゅりーもおもってないわ。 れいむが、じぶんのしたことをわるいことだって、みとめなくてもべつにいい。 でもね、れいむ。 ひとつだけたしかなことがあるわ。 …れいむがゆっくりごろしをしなかったら、べつにぱちゅりーたちは、れいむも、れいむのだいじなおちびちゃんも、 ころすことはなかったのよ? れいむがしんぐるまざーで、いきていくのがたいへんで、おちびちゃんのごはんをとってこれないから、 かわりにみんなにたすけてほしいとおもってたのなら、べつにそれでいい。 みんなにおねがいしたら、そうだんしたら、たすけてあげてもよかったし、ごはんをわけてあげてもよかった。 でも、れいむはおねがいしないで、ゆっくりをころしてごはんをうばったのだわ。 れいむがころしたから、ぱちゅりーたちもころす。 それだけのはなし。 それだけでおわり。 じゃあね、れいむ。 そこでみじめにこうかいしているがいいわ、むきゅむきゅ」 それだけ言うと、ぽかんとして見上げているれいむにわざとらしい嘲笑だけ残してぱちゅりーは穴から離れようとした。 そう、殺したから、殺し返すだけだ。 せいっさいっなのだ。 それは群れのルールで、ルールを守っているから群れは仲良くゆっくりできるのだ。 殺さなければ、殺さない。 おうちやご飯の取り合いだって、ルールを守った上での事だ。 厳格にあれをしちゃいけない、これをしちゃいけないなんて決まりは群れには無い。 されて嫌な事はやらないだけ。 皆、自主的に仲良くしたり、交換しあったりしているだけ。 助けを求めてきても助けるな、なんて決まりも無い。 また、助けられない事はあっても、助けない事を咎める決まりは存在しない。 ぱちゅりーに言わせれば、れいむは勝手に、夫に逃げられて誰も自分とおちびちゃんを助けてくれないと思い込んで、 勝手に暴走して、勝手に同族殺しをして、そして勝手にせいっさいっされてるだけなのだ。 誰もれいむとおちびちゃんを虐めても仲間はずれにしても居ない。 ただ、れいむが被害妄想を爆発させただけである。 「ゆん…ゆんやああああああああああああああ!! ぞんなのやだああああああああああああああ!!! だずげでえええええええええええええ!! おねがいでずうううううううう!! れいむのがわいいおちびぢゃんをごろざないでぐだざいいいいいいいいいいい!!! だずげでっでいっだらだずげでぐれるんでじょおおおおおおおおおおおおお!? あやばりばずがらああああああああああああ!! ゆっぐりごろじをじだのはあやばりばずがらあああああああ!!! どうが!! どうが!! れいむのがわいいおちびぢゃんだけばああああああああああああ!!! おちびぢゃんはなんにもじでないんでずうううううううううう!! ぜんぶれいぶがわるいんでずうううううううううううううううううう!!! ごろじだのはでいぶなんでずううううううううううう!!! おちびぢゃんはなんにぼじでまぜん!!! ただみでだだげなんでず!! ゆっぐりのじだいをだべざぜだのぼ、でいぶなんでずうううううううううううう!!! おちびぢゃんはまだごどぼなんでず、なんにもわがらないんでず!!! だがらだずげであげでぐだざいいいいいいい!! でいぶのだったひどりだげのごった、だいじなおちびぢゃんなんでず!! でいぶはおぢびじゃんをうえじにざぜだぐながっだんでずうううううう!! ほがのおちびぢゃんみだいにうえじにざぜだぐながっだんでずううううううううう!! でぼでいぶにば、がりのじがだどがわがんながっだんでずううううううううう!! ずっどばりざにまがぜでぎだがら、おちびぢゃんがおながをずかぜでじんでいぐのを、みでるごどじができながっだんでず!! ずーりずーりじで、べーろべーろじであげるごどじがでぎながっだんでずうううう!! だがら、ざいごのおちびぢゃんだげば、じなぜだぐながっだのおおおおおおおお!!!! だがら、だがら、おちびぢゃんだげばゆるじであげでぐだざいいいいいいいい!!! ごべんなざいいいいいい!! わるいのばぜんぶでいぶなんでずうううううう!!!! おねがいじばずううううう!! だずげでええええええええええええええ!!」 穴に背を向けたまま、ぱちゅりーはこの世の中でもっともゆっくり出来ていなさそうな、 不愉快さと怒りと侮蔑とを入り混じらせた表情をしていた。 「…ゆっくりごろしをしておいて、なにをいっているの? そんなちからがあるんだったら、そんなかくごがあるんだったら、かりがへたでもどうにかして、 そのへんのざっそうさんでも、はっぱさんでも、なんでもごはんにとってこれたはずよ。 いまさらつごうよくあやまって、まちがいをみとめても、おそいのだわ。 …ばかよ、れいむ。 あなたはほんとうにばかなのだわ…むきゅ…」 そういい残すと、ぱちゅりーはそれ以上ゆっくりせず、足早に穴を去った。 れいむはまだぱちゅりーに、自分が殺したゆっくりたちの遺族に謝り、泣き喚き続けていたが それも今夜か、あるいは明日、雨でも降れば水が溜まった穴の中で溺れ死んで聞こえなくなるだろう。 晴天が続いたとしても、それはそれで飢え死にするまで苦しむだけである。 れいむへの「死刑宣告」が終わるとぱちゅりーは友人のありすの所に向かった。 ありすには、れいむの「大事なおちびちゃん」である子まりさを預かっていてもらっていた。 「むきゅ…おわったわ。 あの子はどうしてる?」 「おつかれさま、ぱちゅりー…あの子なら、ありすのおちびちゃんとなかよくあそんでたわ。 いまはふたりですーやすーやしてる。 みて、このゆっくりしたねがお。 とってもあかるくて、すなおで、とかいはな子ね。 …あんなおそろしい殺ゆん鬼のこどもとは、おもえない」 そう言うと、ありすはおうちのおくで綿毛のおふとんでくっ付きあって眠っている子まりさと子ありすに目を向ける。 ぱちゅりーは、そっと近づいていってそのゆっくりした寝顔を覗き込んで、少し哀しそうな目をした。 「むきゅ、ありがとう、ごくろうさま。 あしたからは、この子はぱちゅりーのおうちであずかるわ」 「…そのことだけど、ほんとうにいいの? むれのみんなは、まだなっとくしてないわ。 おとなになったらははおやとおなじ、殺ゆん鬼になるってこわがってるゆっくりもいる。 そうでなくても、この子もおやとおなじようにせいっさいっしろ、ころせって、いってるゆっくりも… それに、ぱちゅりーだって、こどもがいるし、長のしごとでたいへんなのでしょ?」 「かもしれないわね、むきゅ… でも、もうきめたことなのだわ この子はたしかに、ははおやにゆっくりのしたいをたべさせられていた。 でもそれが、ははおやとおなじ殺ゆん鬼にそだってしまうとはかぎらない。 この子は、まだ小さすぎてじぶんがたべたものをゆっくりだとわかっていなかったわ。 ははおやが、『これはあまあま』っていってきかせてたのもあるだろうけど…」 …あのれいむは、母親は、どうしようも無いゲスだった、とぱちゅりーは断じる。 ただし一応、同情できる部分も全く無いわけではない。 というのも、あのれいむとその夫のまりさの事は、ぱちゅりーは知っていた。 いや、群れの長であるぱちゅりーには群れの中に知らない家族というのが存在しない。 夫のまりさはまりさ種の典型的なケースと言えた。 二人が結婚する前からまりさは、れいむにお花とか、きれいな石とか美味しいキノコとか、色んなものを貢いで、 自分が狩ができる立派なまりさだと言う事をアピールしていた。 まりさはれいむに、『まりさとけっこんすれば、じぶんは何もしなくてもいい』と思わせてしまった。 だから、れいむは安心して、花嫁修業も自活するための狩の仕方も、何も積極的に学ばず大人になった。 そんなれいむが、自分の我侭のし放題で、夫を酷使させて、見捨てられたとはいえ、 待てども待てども夫は帰らず、食べるものは無く、子供たちは飢え死にしていく中、 子供だけは死なせたくない、何とかしなくては、と考えるうちに、子供を死なせないためなら何をしてもいい と間違った方向に思考をしてしまった… 「きっと、たべるもののないおうちのなかで、おっとがかえってくるのをまつしかできなくて、 たすけをよんでも、おうちのそとにとどくはずもなくて、じぶんとこどもたちがうえてしんでゆくきょうふとぜつぼうのうちに、 だれもじぶんたちをたすけてくれない、じぶんたちはこどくなんだ、とおもいこんでしまったのよ。 …ぱちゅりーのかんがえだと、おそらくそのときにれいむはこわれてしまったのだわ。 あまりにゆっくりできないじょうきょうのなかで、ゆっくりでないなにかに…ゲスですらない、ゲスいじょうの なにかに、あのれいむはかわってしまったのよ。 それでも、じぶんのわが子だけはだいじだった。 この子だけは、まもりたかった。 この子をまもるために…」 ぱちゅりーはそう、分析する。 …もしかしたら、れいむと子供たちが飢え死にしかかっている時に誰かがおうちを訪ねて、 れいむたちを見つけて、助けてあげることが出来たなら、れいむも殺ゆん鬼にはならなかったかもしれない。 群れのみんなも殺されずに住んだのかもしれない。 そう思うと、ぱちゅりーは、長として群れを取りまとめる責任のある立場としては、もしかしたら事前に何か 出来たのではないか、そう考える部分もあるのだった。 「だからというわけではないけど…そうしても、とりかえせるわけでもないけれど… ぱちゅりーは、この子まりさをそだててみることにするわ。 この子は、まだははおやとおなじみちにすすむまえに、ひきかえせる。 ゆっくりごろしと、どうぞくをたべることがゆっくりできないことだということをおしえて、 ふつうにゆっくりとしていきられるようにきょういくすれば、ふつうのまりさになれるわ。 この子がすすむみちは、けしてゆっくりできるみちではないかもしれないけど… それに、たしかにぱちゅりーにはおちびちゃんがさんにんもいるけど、みんなぱちゅりーににてかしこくて しっかりした子ばかりだし、こあもてつだってくれるのだわ。 ひとりぐらいおちびちゃんがふえても、たいしたふたんにはならないわ、むきゅん」 「そう…ぱちゅりーがそうかんがえるなら、ありすはそれにはんたいするすじあいをもたないわ。 そうね、ありすも、こんなかわいい子まりさには、ははおやとはちがうゆん生をゆっくりしてほしいとおもうわ。 だってこんなに、ありすのおちびちゃんとも、なかよしになって… ありすのおちびちゃんは、とってもとかいはだけど、すなおじゃないところがあるから、ともだちもすくなくて… はじめてなのよ、おちびちゃんが、よそのおうちの子と、こんなになかよくできたのは」 「むきゅ…ぱちゅりーも、ありすのおちびちゃんが、この子まりさのともだちになってくれれば、 すこしはしんぱいごとがすくなくなるわ… この子は…むれの中で、どれだけのゆっくりがなかまとしてうけいれてくれるのか、とてもふあんなところはあるから」 ありすとぱちゅりーは、そろって眠っている子まりさと、子ありすの安らかな寝顔を覗き込んだ。 そして、この二人が、ゆっくりしたゆん生を、互いに助け合い支えあって過ごしてくれる事を、祈った。 (終わり)
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『つむりとでいぶ』 30KB いじめ 不運 番い 群れ ゲス 希少種 人間なし テンプレ自滅もの 無駄に長いです 人間もほとんどやってこない寂れた場所にゆっくりの群れがあった。 ある程度賢い個体が揃っているようで厳しい野生でもなんとか群れを維持出来ている。 だがどんな群れにも落ちこぼれやゲスといった個体は少なからず存在するものだ。 「つむりといっしょにゆっくりしようね!」 群れの広場で巣立ちしたばかりの成体のまりさつむりが必死に自分の伴侶を探していた。 だが誰も相手にしなかった。 狩りが下手で怠ける事しか考えていないつむりとつがいになればどういう末路を辿るか誰でも分かる事だ。 「ぱちゅりー!つむりといっしょにゆっくりしようね!」 「むきゅ?いやよ!なまけもののつむりはけんじゃなぱちゅりーとはあわないわ!」 「ありす!つむりといっしょにゆっくりしようね!」 「いなかもののつむりとなんていっしょにすみたくないわ!」 「ちぇん!つむりといっしょにゆっくりしようね!」 「いやだよー、なんでやくたたずのつむりといっしょにならないといけないの?」 「みょん!つむりといっしょにゆっくりしようね!」 「ねごとはねてからいうものだみょん!」 「まりさ!つむりといっしょにゆっくりしようね!」 「クズのつむりじゃまりさとつりあいがとれないのぜ!」 「れいむ!つむりといっしょにゆっくりしようね!」 「ふざけないでね!おまえとなんてゆっくりしたくないよ!」 このように罵倒の言葉を返されるつむり。 「どぼじでだれもづぶりとゆっくりしてくれないのぉぉぉぉ!?」 つむりは両親から基本的な事は全て教えてもらった。 しかし教えてもらっても本気で覚えようとしなければ身に付かないものだ。 珍しいつむりはゆっくりできるという親の負の餡子だけを受け継いだためにこういう性格になってしまったのだ。 一応両親も割と賢かったようでつむりだからと甘やかさず普通のゆっくりと同じ教育を行った。 だが親の負の餡子だけを受け継いだつむりに両親の気持ちは届かなかった。 やがてつむりが成体になると巣立ちという名目で追い出された。 それでも親の元に戻ろうとしたが体当たりで吹っ飛ばされた挙句にぷくーで威嚇された。 さすがにここまでされると戻ろうとは思わなかったようで気持ちを切り替えつがいを探す事にした。 つがいになったゆっくりに全部任せれば楽だと判断したようだ。 その結果がこれである。 そもそもつむりが可愛げのあるのはせいぜい子ゆっくり時代までだ。 声も太くなり体や飾りも薄汚れていては見向きもされないのは当然だった。 「どうしよう……これじゃぜんぜんゆっくりできないよ……」 ゆっくり出来ない未来を想像して、おそろしーしーを漏らすつむり。 その時だ。 「つむり!れいむといっしょにゆっくりしようね!」 「ゆゆ!?」 願ってもない言葉に振り向いたつむりが見たものは幼馴染のれいむだった。 だがその姿はとてもじゃないがゆっくりしたものではなかった。 ぶくぶく太った体、ふてぶてしい顔、口元から涎が垂れている醜悪な姿だった。 まさにでいぶそのものである。 でいぶもまたつむりと同様に親から追い出されつがいを探していた。 自分をゆっくりさせてくれる相手を。 だが当然でいぶと一緒にゆっくりしようとするものは皆無である。 つむりを発見したのはそんな時だった。 赤ゆっくり時代からの知り合いであるつむりとなら何も気兼ねする必要は無い。 それに珍しいつむりなら可愛い自分に相応しいと判断した。 「めずらしいつむりといっしょになればかわいいれいむもゆっくりできるんだよ!」 つむりと同様、自分がゆっくりする事しか考えていないでいぶ。 だがつむりは餡子脳で自分の都合のいいようにでいぶの言葉を解釈した。 珍しい自分となられいむもゆっくりできる→ゆっくりしたれいむなら自分をゆっくりさせてくれる。 そう解釈したつむりはでいぶの言葉に元気よく返事をした。 「つむりもれいむといっしょにゆっくりするよ!」 こうしてつむりとでいぶはつがいになった。 数日後 「なんなの?これは?」 「ゆう……きょうのかりのせいかだよ……」 「はぁぁぁぁぁぁ!?ふざけるなぁぁぁぁ!!これっぽっちじゃぜんぜんゆっくりできないでしょぉぉ!?」 「ゆっぐ……これでも……つむりはがんばったんだよ……」 「がんばるだけならだれでもできるんだよ!つむりはれいむをゆっくりさせるのがしごとでしょぉぉぉ!?」 「ゆっ……」 「でもかんだいなれいむはこれでゆるしてあげるよ!むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!!」 でいぶとつがいになって数日、運よく初日にゆっくり出来そうな巣穴を見つけそこで生活を始めた2匹。 だがその生活は地獄だった。 つむりはてっきりでいぶが珍しい自分のために狩りをしてくれると思っていたがその逆だったからだ。 「かわいいれいむにかりをさせるなんてつむりはとんでもないゲスだね!かりはおまえのしごとだよ!」 「つむりはめずらしいゆっくりなんだよ?ゆっくりさせないとだめでしょ?」 「はぁぁぁぁぁ!?なにいってるのぉぉぉ!?かわいいれいむをゆっくりさせるのはとうぜんでしょぉぉ!?」 「れいむよりつむりのほうがめずらしくてかわいいんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「ふざけるなぁぁぁ!つむりよりれいむのほうがかわいいにきまってるでしょ!?ばかなの!?しぬの!?」 「そんな……つむりのほうが……」 「いいからさっさとかりにいってこぉぉぉぉぉい!!」 でいぶの怒声に怯えるようにつむりは狩りへと出かけた。 子ゆっくり時代に親まりさから強引に狩りへと同行させられ最低限の狩りが出来るくらいの能力は身についている。 だが当然でいぶを満足させられる成果を上げる事は不可能だ。 満足な量を運んでこないつむりをでいぶは毎日罵倒した。 「ゆふん!ぜんぜんたりないけどいちおうおなかはふくれたよ!」 「ゆぅ……むーしゃ、むーしゃ、ふしあわせー」 でいぶの食べ残しを不満そうな表情で食べるつむりだがでいぶに文句をいう事はない。 傲慢なでいぶに文句を言ったら延々と大声で怒鳴り散らしてくるからだ。 その迫力につむりは完全に萎縮してしまう。 「れいむのすーぱーうんうんたいむ!はじまるよー!すっきりーーーー!!」 食ったら出す、当然だ。 「ゆゆ!くさいよ!つむり!はやくれいむのうんうんをかたづけてね!すぐでいいよ!」 「ゆう……」 最初は拒んだ、だがその途端にでいぶは烈火のごとく怒った。 可愛いれいむのうんうんを片付けないなんてとんでもないゲスだと。 その般若のような形相につむりはおそろしーしーを漏らしながら素直に従うしかなかった。 木の枝を使って葉っぱの上にうんうんを乗せて外へ捨てる。 でいぶのうんうんは強烈な悪臭を放ちつむりは思わず吐きそうになる事が多々あった。 「うんうんをしてすっきりしたかられいむはすーやすーやするよ!ゆっくりおやすみ!」 でいぶは落ち葉のベッドに寝転がると一瞬で眠りについた。 その寝顔はとても醜悪だった。 「ゆっくり……すーやすーやするよ……」 つむりは自分のために拾ってきて使うはずだった落ち葉のベッドをでいぶに占領されているのでその辺に寝転んだ。 つむりは惨めな自分に涙しながらゆっくりと眠りにつく。 さらに数日後 つむりはいつものように狩りに出かけた。 だがいつもの狩場にはほとんど食べられるものは残っていなかった。 冬が近いので越冬のための備蓄集めで他のゆっくりによってほとんど狩りつくされたのだ。 つむりは他の場所にも足を伸ばしたがどこも似たような感じだった。 「ゆぅ……こうなったら……」 つむりは最後の狩場へと向かった。 そこは池である。 このつむりは耐水性が高く、ある程度は水中での行動が可能だ。 実は子ゆっくり時代に親まりさの知り合いのにとりとすわこから水中での狩りの仕方も教わっていた。 まりさつむりの特性を生かした狩りも覚えさせたほうがいいという親まりさの判断だった。 だがつむりはにとりやすわこのように水中を自由に泳げたりはしない。 あくまで水の底を這うだけである。 当然魚を捕らえる事は不可能。 せいぜい水の底に沈んだ死骸、水草などを取れる程度だ。 地上でも水中でも役に立たないつむりに親まりさ、にとり、すわこも呆れる。 しかし何より三匹を呆れさせたのはつむりの狩りに対する意欲だ。 誰が見てもすぐ分かるほどつむりはイヤイヤながら狩りをしているのが分かった。 にとりやすわこのアドバイスも聞いてるのか聞いてないのか分からない曖昧な返事しかしない。 本気で取り組んでくれなければ教えるほうもやる気を失う。 にとりとすわこは親まりさにそう告げると去っていった。 親まりさはつむりを叱ったがつむりはもうあの狩りをしなくていい事を心の中で喜んでいた。 つむりは後悔した。 あの時もっとしっかり教えてもらっていたらと。 だが今更どうしようもない。 つむりはあの時の事を必死に思い出しながら水中へと潜っていった。 「ゆひぃぃぃぃ!!つめたいぃぃぃぃ!ゆっくりできないぃぃぃぃ!!」 冬が近いこの季節の水温はかなり低下していた。 にとりやすわこのように常に水中で狩りをしていれば多少の冷たさも耐えられるがこのつむりには無理だ。 だがこのまま帰ればでいぶに何を言われるか。 あの般若のような形相を思い出したつむりはぷしぃ!としーしーを漏らす。 そして決心したように池へと飛び込んだ。 それほどでいぶが恐ろしい存在らしい。 「ちゅべだいぃぃぃ!!でもぉぉぉ!がまんするよぉぉぉ!!」 つむりにしては中々の根性を見せている。 つむりは必死になって水の底を這い回り魚や虫の死骸を集めた。 「た、ただいま……れいむ……」 「おそいよ!いつまでまたせるの!?」 「はい……きょうの……たべもの……だよ……」 「ゆゆ?きょうはさかなさんだよ!いちおうはほめてあげるね!むーしゃむーしゃ!しあわせー!」 でいぶが魚の死骸にむしゃぶりついているその横でつむりはガタガタ震えていた。 水中での狩りですっかり体が冷えてしまったのだ。 「ゆゆゆゆゆ……このままじゃまずいよ……なんとかからだをあたためないと……」 そう思い、つむりはでいぶが使っていた落ち葉のベッドに横になった。 すると多少は寒さが軽減されていった。 この調子で温まれば大丈夫だ、そう思った時だ。 「おい!そこはれいむのベッドさんだよ!かってにつかわないでね!」 ドン 「ゆべぇ!」 でいぶの体当たりで吹っ飛ぶつむり。 「れいむのベッドさんはれいむだけのものだよ!つむりになんかつかわせないよ!」 「そ……そんな……」 「それからそこのうんうんをかたづけてね!すぐでいいよ!」 そう言い放つとでいぶは落ち葉のベッドの中で寝息を立て始めた。 「ゆぅ……」 目の前にはでいぶのうんうん、しかしまだ排出したばかりのそれはホカホカと湯気が立ち上っていた。 「くさいよ……でもあたたかいよ……ゆぐっ……」 うんうんの処理に顔をしかめるが暖かいうんうんの間近にいることで少しゆっくりしてしまう自分が情けなかった。 さらに数日後 「つむり!れいむとすっきりーしておちびちゃんつくろうね!」 「ゆゆ!?」 突然のでいぶの誘いにつむりは驚いた。 もうすぐ冬だというのに今から子作り!?そんなことしたら一家全滅ではないか。 つむりは必死に拒絶したがでいぶには通じなかった。 でいぶに冬だからとかそんなもの関係ない。 ただ自分の欲求を満たす事しか考えていないのだ。 「れいむのさそいをことわるつむりはゲスだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「そんな……まって……そんなことしたら……」 「いいからやらせろぉぉぉぉ!!」 「ゆひぃぃぃ!!」 その姿はまさにレイパーそのものであった。 だがレイパーと違うのはこのでいぶは自分が母親になる事を望んでいる点だった。 でいぶはつむりの下半身、ぺにぺにの部分を舌で刺激してぺにぺにを生やさせる。 「ゆひぃぃぃ!?やめてぇぇぇぇ!!つむりのぺにぺにみないでぇぇぇ!!」 「ゆふん!ちっちゃいぺにぺにだね!でもれいむはやさしいからこんなぺにぺにでもあいてしてあげるよ!」 でいぶは十分にぺにぺにが生えた事を確認するとそれに向かってまむまむを押し付けた。 「いやぁぁぁぁぁぁ!!こんなのやだぁぁぁぁ!!ゆっくりできないぃぃぃ!!」 「なにいってるのぉぉぉ!?れいむのまむまむをあじわってるんだからもっとよろこんでね!」 でいぶが腰を激しく振るとつむりの体もそれに反応してしまう。 「「すっきりーーーー!!」」 満面の笑みのでいぶとは違いつむりの顔は涙でグショグショだった。 「ゆ?さっそくれいむ、にんっしんっしたよ!ゆふふ!これでゆっくりできるね!」 早くも頭から茎が生えてきた事を喜ぶでいぶは満足したのかそのまま寝てしまった。 「ゆっぐ……えっぐ……」 望まぬすっきりーをさせられたつむりはその日、いつまでも声を殺してすすり泣いていた。 さらに数日後 つむりは焦っていた。 こんな時期に子供が出来たら確実に越冬に失敗する。 それを回避するためには沢山の食べ物が必要だ。 だがつむりにそれを集める能力はない。 どうすればいい、どうすれば…… 悩んでいるといつの間にか群れのゆっくりがつむりを取り囲んでいた。 いきなりの事に驚くつむり。 そんなつむりに群れのみんなは食べ物を差し出した。 「これは……?」 「これだけあればえっとうできるわよね?あとはつむりしだいよ」 「でいぶといっしょになったのはつむりのじごうじとくだけどあまりにかわいそうだから……」 「どうせならみんなでいっしょにはるさんをむかえたいもんね」 「さいしょはなまけてばかりのつむりのことはきらいだったけどさいきんはがんばってるみたいだしね」 「みんな……」 「でもこれでかんちがいしてみんなにあまえちゃだめだよ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 つむりの言葉にみんなも満足したのか「はるにまたあおうね!」と叫んでけっかいを張って越冬の準備に入った。 つむりは嬉しかった。 群れのみんなからの初めての暖かな言葉に。 これまで珍しい自分を何でゆっくりさせてくれないのかと理不尽に思った事をつむりは恥じた。 珍しいとか希少種とか厳しい野生では何の意味も無いのだ。 その事をようやくつむりは理解した。 つむりは春にみんなと再会して元気に挨拶する事を決意し大量の食料を持って我が家へと戻った。 「れいむ!ただいま!みてみて!これだけあればえっとうできるよ!ゆっくりでき……」 久々の笑顔ででいぶに挨拶をするつむりだったがその表情はすぐ凍りついた。 「むーしゃ、むーしゃ、ぺっ!やっぱりクソチビはまずいね!」 でいぶが吐き出したもの、それは我が子の実ゆっくりだった。 しかも辺りに数匹分の残骸が散らばっている。 それらの全てには金髪とかいがらの残骸が含まれていた。 「な……なに……してるの……?」 「ゆ?かえってたの?みてわかるでしょ?ゲスなチビをせいさいしたんだよ!」 「ゲスって……なにいってるの……?それはつむりのおちびちゃんでしょ?」 「れいむをゆっくりさせないつむりのチビはゲスにきまってるよ!だからせいさいしたんだよ!」 「なんでうまれるまえからゲスってきめつけるの?れいむがちゃんときょういくすれば……」 「うるさぁぁぁい!れいむにのかわいいおちびちゃんいがいはぜんぶゲスだぁぁぁ!ゆっくりりかいしろぉぉぉ!」 これがでいぶの答えだった。 意味不明だが要するに可愛い自分に似たれいむ種以外は不要だから間引いたという事だろう。 ただでさえれいむ種というのは自分が一番可愛くて優秀だと勘違いしているクズ種だ。 そのれいむ種のさらに劣悪種たるでいぶとなるとその考えはもはや理解不能だ。 当然つむりにでいぶの主張は理解出来るものではなかった。 つむりは初めて怒りにその身を震わせる。 「ゆ?おいしそうなたべものがたくさんあるよ!れいむがむーしゃむーしゃしてあげるね!かわいくってごめんね!」 「げ……ゲスなでいぶはいますぐしねぇぇぇぇ!!!」 「ゆ?」 つむりはでいぶを殺すつもりで襲い掛かった。 だがその体当たりはでいぶのぜい肉に阻まれてあっけなく跳ね返される。 多少狩りに慣れてきたといってもまだまだ通常のゆっくりに比べその力は弱い。 最初から敗北する事は決定していたのだ。 「ゆゆ!?かわいいれいむにおそいかかってくるなんてとんでもないゲスだね!」 「ちがう!ゲスはおまえだぁぁぁ!このゆっくりごろしぃぃぃ!」 「なにいってるの?このチビはまだうまれてないんだよ?だからゆっくりごろしじゃないんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「わけのわからないことをいうなぁ!いいつけてやる!みんなにでいぶがゆっくりごろしだって!」 「むだだよ」 でいぶはそのでっぷり太った体を這わせながらつむりの横までやってくるとつむりを押し倒し底部に噛み付いた。 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁ!?つぶりのあんよがぁぁぁぁぁ!」 「これでおまえはもうあるけない、つまりたすけをよびにいくこともできないね」 「!?」 「ざんねんだったね、つむりのみかたはもうだれもいないんだよ」 「お……おまえは……どこまでゲスなんだ……!」 「ゲス?ちがうよ!ずのうめいせきといってね!かしこくってごめんね!」 でいぶのその表情は今までみた中で最悪のものだった。 あれからさらに数日が経った。 「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!」 「「「ちあわちぇーー!」」」 巣の中ではでいぶとその子である赤でいぶが醜悪な顔で食料を貪っていた。 群れのみんなから分けて貰った食料だがその量は残り僅かだ。 おそらくあと数日しか持たないだろう。 毎日節約して食べれば何とか越冬出来る量だがでいぶには関係ない。 先の事より目先のゆっくりに執着するでいぶの行動としてはこれが普通だろう。 そしてつむりは…… 「……」 つむりはあの日のうちに底部をさらに木の枝でズタズタにされ一歩も動けなくされた。 すぐに殺さなかったのは越冬中の暇つぶしに丁度いい相手と判断したからだ。 巣の奥に押し込んだのでどうあがいても逃げられる事はあるまい。 けっかいも張ったしこれで誰にも知られることは無い。 でいぶは安心して越冬に入った。 「ひまだよ!こんなときはつむりですっきりーするにかぎるね!」 「やめろぉぉぉ!つむりすっきりーしたくないぃぃぃ!」 「おまえのつごうなんてかんけいないよ!れいむがしたいんだからおまえはただまむまむをひらいてればいいんだよ!」 「ゆぎぃぃぃ!!」 愛撫も何も無しにいきなり挿入するでいぶ。 今はおちびちゃんがいるし自分が妊娠する必要はない。 そう判断したでいぶは己の快楽のために毎日つむりを犯していた。 つむりは最初は泣き叫んだ。 だが叫べば叫ぶほどでいぶを喜ばせるだけだったので必死に声を抑えた。 それでもでいぶの大きすぎるぺにぺにでつむりの小さいまむまむが抉られる激痛は耐えがたいものらしく悲鳴が上がる。 「ゆふふ!いいこえだよ!もっとひめいをきかせてね!」 「ゆごごごごごぉぉぉ!!」 「すっきりー!」 大量につむりの中に吐き出されるでいぶの精子餡。 そして次にでいぶが取る行動は…… 「ゆふん!」 ブチン でいぶは植物型妊娠したつむりの頭から茎をむしり取った。 「つぶりのおちびちゃんをがえぜぇぇぇぇ!」 「さ、れいむのかわいいおちびちゃんたち!きょうもおやつをたべようね!」 「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇー!」」」 「あっ、ああぁぁぁぁぁ!つぶりのおちびちゃんがぁぁぁ!?」 赤でいぶにあっという間に食われる実ゆっくり。 でいぶはそれを見てニヤニヤ笑っていた。 「ゆひゃひゃひゃひゃ!ゲスをせいさいするのはたのしいね!」 「ごれのどごがせいさいだぁぁぁ!このくそごみでいぶがぁぁぁ!」 「かわいいれいむにむかってなんてこというの!?そんなゲスにはせいさいがひつようだね!」 でいぶはつむりが大切にしていた三つ編みのおさげをブチンと引き抜いた。 「つぶりのかわいくてぷちちーできゅーとでえきさいてぃんぐなおさげさんがぁぁぁ!?」 「これはせいさいなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「ふざけるなぁぁぁ!このうんうんにもおとるなまごみでいぶめぇぇぇ!」 「バカなやつだよ!よけいなこといわなければいたいめにあわずにすんだのにね!」 「ゆぎぃ!?」 でいぶは引き抜いたおさげをつむりのまだ閉じきっていないまむまむに押し込んだ。 まむまむに異物を押し込まれる激痛に悲鳴を上げるつむり。 「ぎゃあぁぁぁぁぁ!」 「ゆひゃひゃひゃ!まるできんいろのぺにぺにだね!そのすがた、おもしろすぎるよ!」 「「「げしゅにはおにあいのしゅがただにぇ!」」」 ゲラゲラ笑うでいぶ親子。 今、でいぶは最高にゆっくりしていた。 「えっとうなんてらくしょうっだね!」 だが越冬の成功確率は非常に低い。 このでいぶが越冬に失敗するのは明らかだ。 しかしでいぶは安心していた。 可愛い自分が越冬に失敗するはずがないと根拠のない自信を持っていたから。 それにもし食料が足りなければこのチビどもを食らえばいいしゲスのつむりもいる。 「れいむのさくせんはかんぺきっだね!」 自分の賢さに酔いしれるでいぶ。 当然その作戦とやらはすぐ崩壊する。 数日後、食料が底をついた。 「はやくあみゃあみゃよこせ!くしょばばあ!」 「きゃわいいれいみゅをゆっくちさせにゃいげしゅはちね!」 「おやなられいみゅをゆっくちしゃせろぉぉぉ!」 食べ物が無いと騒ぎまくる赤でいぶ。 生まれてから教育など一切しなかったために赤でいぶの性格は親以上に歪みきっていた。 そんな赤でいぶから罵倒を受けたでいぶの対応は速かった。 「ふん、かわいくないゲスチビだね!こそだてにもあきてきたしちょうどよかったよ!」 「なにいっちぇるにょ?れいみゅがげしゅなわけないでしょ?ばかにゃの?ちぬの?」 「しぬのはおまえだよ、クソチビ」 でいぶは舌を伸ばし赤でいぶの一匹を捕らえそのまま口へと運ぶ。 「にゃにしゅるんだ!このくしょばばあ!ゆっくちしにゃいぎゅぴぃ!」 「むーしゃ、むーしゃ、それなりー」 それを見た他の赤でいぶは絶句した。 まさか親が子供である自分達を食うとは思っていなかったからだ。 「いまいちだね、やっぱりゲスチビじゃこんなものだね!」 でいぶはそう吐き捨てると残りの赤でいぶに視線を合わせる。 「「ゆひぃぃぃぃ!?」」 一瞬で身の危険を感じた赤でいぶは狭い巣の中で必死に逃げた。 しかし所詮赤ゆっくり、その動きはあまりに遅い。 だがでいぶはチビどもの必死になって逃げる姿が面白いのかすぐ殺さず遊んでいる。 「はやくにげないとたべちゃうよ!ゆふふふ!ほらほら!もっとにげてね!もっとれいむをたのしませてね!」 「「もうやじゃぁぁぁぁ!!おうちかえりゅぅぅぅぅ!!」」 「ゆぷぷ!ここがおまえたちのおうちでしょ?そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」 「「ゆんやぁぁぁぁ!たしゅけちぇぇぇぇぇ!おちょうしゃぁぁぁぁん!」」 追い詰められた赤でいぶはついに父であるつむりに助けを求めた。 今まで父と呼んだことなどなく、無能、クズなどと罵倒していたというのに。 「たしゅけちぇにぇ!きゃわいいれいみゅがくしょばばあにたべられちゃうよ!」 「たしゅけちぇくれたられいみゅがおちょうしゃんをゆっくちしゃせてあげるよ!」 好き勝手な事をほざく赤でいぶ。 つむりもこんな奴に愛情など持つはずも無く赤でいぶの懇願を全て無視した。 「にゃんでぇぇぇ!?にゃんでにゃにもいっちぇくれにゃいのぉぉぉ!?」 「おちょうしゃんはれいみゅがきゃわいくないのぉぉぉぉ!?」 ピーピーと甲高い声で泣き叫ぶ赤でいぶが鬱陶しい。 つむりはハッキリと助けるつもりはないと言ってやろうと思ったが…… 「ぴぃ!?」 「ぎゅべ!?」 背後に迫っていたでいぶのもみあげに捕らえられそのまま生きながら少しずつ食われていく。 「ピーピーうるさいよ!やっぱりチビはうるさいだけでなんのやくにもたたないね!」 最初の一口で下半身と口を食いちぎられピクピク痙攣するだけとなった二匹。 でいぶはそんな二匹を少しでも長く苦しめるためにわざと急所を避けて食いちぎっていた。 だが赤ゆっくりは非常に脆く死にやすい。 でいぶが気がついた時には既に二匹は死んでいた。 「ゆふん!つまんないチビだよ!れいむをたのしませることもできないなんて!」 我が子すらいたぶり殺すでいぶにつむりは心底呆れた。 そしてそんな奴とつがいになった自分がさらに情けないゆっくりに思えた。 「ゆふふ、チビだけじゃものたりないよ!つむり、こんどはおまえであそばせてね!」 「……」 今度は自分の番だった。 おそらく楽には死なせてもらえないだろう。 この目の前のドゲスの表情が全てを物語っている。 だがつむりも無抵抗のまま殺されるつもりはない。 つむりはその時をじっと待った。 「まずはそのきたないかいがらをこわすよ!ゆっくりりかいしてね!」 でいぶがつむりのかいがらに噛み付こうとした瞬間。 「ぷっ!」 つむりがでいぶに何かを吐き掛けた。 「ゆ?ゆっがぁぁぁぁぁ!?くさいぃぃぃぃ!でいぶのうつくしいかおがくさいぃぃぃ!」 つむりがでいぶに吐き掛けたもの、それはうんうんだった。 あの日あんよを破壊されてからつむりは犯され続けた。 その上でさらにうんうんの処理までさせられ、毎日無理やり口に押し込まれるという屈辱を味わった。 屈辱を味わいながらつむりはでいぶに一矢報いるチャンスを待っていたのだ。 今日もすぐにうんうんを飲み込まずにずっと耐えていた。 そして見事でいぶに一矢報いる事が出来た。 つむりはでいぶとつがいになってから最高にゆっくりした気分を味わった。 「ご、ごのぉぉぉぉ!よくもでいぶのうつくしいかおをけがしたなぁぁぁぁ!!」 烈火の如く怒るでいぶだがつむりはそれを見てもニヤニヤするだけだった。 もうこいつに何の恐怖も感じない。 「何がそんなにおかしいんだぁぁぁ!このクズがぁぁぁぁ!!」 でいぶが再びつむりに襲い掛かるが…… 「ぷっ」 「ゆんぎぃぃぃぃぃぃぃ!?でいぶのだれよりもきれいでおしゃれなおりぼんがぁぁぁ!?」 つむりの口の中にはまだうんうんが残っていたのだ。 そのうんうんが今度はでいぶのリボンに直撃した。 自分の大切なお飾りから発せられるゆっくりできない悪臭にでいぶは悶える。 「で、でいぶのおりぼんさん!ゆっくりしていってねぇぇぇぇぇぇ!」 でいぶはもみあげで器用にリボンを外すと、もみあげでリボンに付いたうんうんを払い落とす。 「あっああぁぁぁぁーーーーーー!?でいぶのかわいいもみあげにうんうんがぁぁぁぁ!?」 木の枝や葉っぱで払い落とせばよかったのだが焦るあまりもみあげを使ってしまった。 その結果、リボンだけでなくもみあげにもうんうんが付着しさらに被害を広げてしまう。 「ぐがぁぁぁぁぁぁ!うんうんはさっさとでいぶのもみあげからはなれろぉぉぉぉ!」 滅茶苦茶にもみあげを振り乱すでいぶ。 その様子を見て更につむりはゆっくり出来た。 「どぼじででいぶがこんなめにあうんだぁぁぁぁ!でいぶはなにもわるくないのにぃぃぃ!」 まだ自分の罪に気づかないでいぶにつむりは呆れを通り越して同情さえしていた。 「だれがでいぶをゆっぐりざぜろぉぉぉ!!!」 無駄だ、お前みたいなゲスをゆっくりさせてくれる奴なんて居ない。 ゆっくりしたければ死ね! つむりは心の中でそう叫びながらでいぶの醜態を観賞していた。 あれからさらに数日が経った。 「ゆがぁぁぁぁ!!だれかたべものよこせぇぇぇ!!」 食料を食い尽くし我が子を食ったでいぶは巣の中で暴れていた。 空腹のあまり狂っているのだ。 だがつむりにはあれ以来一切手を出していない。 これ以上自分の美しい顔やお飾りにうんうんをぶつけられてはゆっくり出来なくなると思ったからだ。 既につむりの口の中にはうんうんは無いのだがでいぶは過剰な警戒心でつむりに近づかなかった。 そしてつむりも唯一の食料であったうんうんの供給を断たれやせ細っている。 「こ、こうなったらそとにでてたべものをさがすしか……」 でいぶがそう思った時だ。 バキ 巣のけっかいが壊れる音がした。 でいぶがゆっくり巣の入り口を見るとそこには一匹のまりさが立っていた。 だがその目は完全にイッている。 そう、でいぶと同じ飢えている目だ。 次の瞬間、まりさが大声を上げてでいぶに襲い掛かった。 「くわせろぉぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」 完全な不意打ちを受けてでいぶはなす術もなくまりさに食いつかれた。 「いだいぃぃぃぃ!でいぶのすべすべのおはだがぁぁぁぁ!やめろぉぉぉぉ!こんなことしてただで……」 「うっめ!これめっちゃうめ!まじぱねぇ!」 「ぎゃああぁぁぁぁぁぁ!!!」 でいぶと同様に越冬に失敗するゆっくりは非常に多い。 大抵のゆっくりは巣の中でひっそりと餓死するのだが生きる事に執着するゲスはそうではない。 他の巣を襲撃してでも食べ物を奪うのだ。 しかしけっかいが張ってあるため巣の場所を特定する事は出来ない。 だがでいぶのように適当に張ったけっかいはそうではなかった。 完全でないけっかいはけっかいとして機能しないのだ。 それにこのでいぶはさっきからずっと巣の中で大声を出して暴れていた。 でいぶは自分で巣の場所を教えていたも同然なのだ。 「これまじうめぇ!へぶんじょうたい!」 「やべろぉぉぉ!でいぶをたべるなぁぁぁぁ!」 でっぷりと太ったでいぶの体は食い応え抜群で飢えていたまりさにとってはご馳走そのものだった。 それでもでいぶは何とか逃げ出そうと体をよじる。 そして見てしまった。 巣の入り口にさらに数匹の飢えたゆっくりがでいぶを見つめているのを。 「や……やめて……やめてください……で……でいぶを……たべないでね……」 でいぶは強気な態度をあっさり改め弱弱しく懇願する。 当然飢えているゆっくりにそんなものは通じない。 「「「くいものだぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」 「う……うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 合計四匹のゆっくりに全身を食いつかれるでいぶ。 「ひぎぃぃぃぃ!でいぶのぉぉぉ!でいぶのからだがぁぁぁぁ!」 「「「「むーしゃ!むーしゃ!しあわせーーー!」」」」 次々食われていくでいぶ。 だがでいぶも生きる事に執着するゲスだ。 そう簡単に終わらなかった。 「ゆぎぇぇぇぇぇぇ!でいぶはこんなどごろでじぬようなゆっくりじゃないんだぁぁぁぁ!」 一瞬の隙を突いて四匹を押しのけて外へ飛び出すでいぶ。 「ゆひぃぃぃ!ざぶぃぃぃ!づべだいぃぃぃ!」 しかしあまりの寒さに一瞬硬直する。 ゆっくりはゆっくり出来ない環境に対して人間以上に敏感だ。 人間でさえ下手をすると凍死するような気温、さらに今日は雪まで降っている。 これまで巣の中でゆっくりしていただけのでいぶにとっては地獄そのものだった。 「「「「までぇぇ!ぐいものぉぉぉ!にげるなぁぁぁぁ!ぐわぜろぉぉぉ!」」」」 だが背後から自分を追いかけてくるゆっくりの声を聞くとすぐ這い始めた。 でっぷり太ったでいぶでは跳ねる事など出来ない。 それに対し追っ手のゆっくりは猛烈な勢いで跳ねて追いかけてくる。 どうあがいても逃げ切れないだろう。 だがでいぶは諦めない。 生死の限界に立たされたでいぶのあんよは通常の数倍もの速度で這う事が出来た。 まるでゴキブリのようである。 当然限界を超えているためあんよへの負担は想像を絶する。 おそらく動きを止めれば二度と這うことすら出来なくなるだろう。 だが生死が掛かっているのは追っ手のゆっくりも同じだ。 でいぶを狙っているのもでいぶが一番ブクブク太っていて食べ応えがあるからだ。 巣の奥に居たつむりに気づかないほどでいぶは食料として魅力があった。 でいぶを食い終われば今度は四匹で殺しあうだろう。 どの道こいつらに明日は無い。 「ぐいものぉぉぉぉ!」 「ゆんやぁぁぁぁぁ!くるなぁぁぁ!ごっちぐるなぁぁぁぁ!」 一番速いまりさに追いつかれ片方のもみあげに食いつかれる。 だがでいぶは最後の力を振り絞りまりさを振り払った。 しかしその代償は自分のもみあげを失うという大きなものだった。 「でいぶのせかいいちかわいいもみあげがぁぁぁぁ!!!」 絶叫を上げて速度が低下したのか他のゆっくりにも追いつかれ残ったもみあげも食いちぎられる。 「これじゃもうゆっくりできないぃぃぃぃ!!!」 そしてリボンも食いちぎられた。 「でいぶのかみがみすらもひざまずくうつくしいおりぼんがぁぁぁぁぁ!?」 絶叫を上げながらでいぶは動きを止めた。 自分の一番大切なお飾りであるリボンを奪われた事がよほどショックだったのだろう。 命よりもお飾りを優先した結果、でいぶの命運はここで尽きた。 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 動きを止めた事ですぐに追いつかれ一斉に食いつかれるでいぶ。 「ひぎぃぃぃぃぃ!でいぶのすらりとのびたほそくうつくしいあんよがぁぁぁぁ!」 今度はしっかりあんよを食われた。 「やべでぇぇぇぇ!でいぶのおべべぇぇぇぇぇ!さらさらのかみがぁぁぁぁ!」 「あんごぉぉぉ!おいじいぃぃぃ!もっどぐわぜろぉぉぉ!」 「やべでぐだざいぃぃぃぃ!ごれいじょうはほんどにじんじゃいばずぅぅぅぅ!」 「むーしゃ!むーしゃ!むーしゃ!むーしゃ!」 「やだぁぁぁぁぁ!でいぶじぬのやだよぉぉぉぉぉ!」 「あまあまぁぁぁぁぁ!おいしいのぜぇぇぇぇ!」 「たずげでぇぇぇぇ!つぶりぃぃぃぃ!!おちびぢゃぁぁぁぁぁん!」 両目を食われ暗闇の世界ででいぶは自分が食った家族に助けを求めた。 当然助けなど来るはずも無い。 「なんでだずげでぐれないんだぁぁぁ!がわいいでいぶがぴんちなんだぞぉぉぉ!」 さすがにでいぶの餡子も残り僅かとなり死ぬのも時間の問題だった。 そんな時でいぶにとって予期せぬ事態が発生した。 「で……でいぶ……ずっぎり……じだぐなっでぎだよ……」 生死の限界に立たされた事で自分の子孫を残そうとする本能が働き、でいぶはぺにぺにを生やす。 だがタイミングが最悪だった。 「「「「おいじぞうなべにべにぃぃぃ!」」」」 「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 せっかく生えたでいぶの巨大なぺにぺには即座に食い物として四匹の腹に収まった。 「でいぶのアルトバイエルンなぺにぺにがぁぁぁ!」 自分のシンボルを喪失してでいぶは絶叫を上げるがそんな事を気にしている場合ではないだろうに。 その間にもでいぶの体は着実に食われ減っていき、そしてついにでいぶは謝罪の言葉を口にした。 「ご……ごべんなざい……でいぶがゲスでした……つぶり……おちびぢゃん……ゆるじでね……だがら……だずげ……」 だが今更謝罪しても全て遅かった。 子供を食らった自分が今度は他の奴らに食われて終わる。 そんなのは嫌だ、そんな惨めな最後なんて。 でいぶは最後の力を振り絞って叫んだ。 「で……でいぶにもういちどチャンスをっ……」 だがこんなゲスにチャンスをくれてやるほど世界は優しくない。 ついに中枢餡を食われ、誰からも嫌われていたでいぶの愚かなゆん生はようやく幕を閉じた。 「「「「もっどぐいだいぃぃぃ!みんなぐってやるぅぅぅ!」」」」 でいぶを食い尽くした四匹は予想通り殺し合いをはじめて最後に残った一匹も冬の寒さで死んでしまった。 「ゆ……」 つむりは誰もいなくなった巣の中で震えていた。 巣のけっかいが完全に壊され冬の冷気と雪が容赦なく巣の中に入ってくる。 空腹で今にも死にそうなつむりにこの追い討ちがトドメとなった。 「ゆっ……ゆっ……ゆっ……」 視界がぼやけ意識が遠のく。 そんな時だ。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「ゆ?ゆゆ?」 どうしたことだろう。 目の前に群れのみんなが集まって自分に元気に挨拶しているではないか。 自分は助かったのか?でもどうして? 周りを良く見ると春の草や花などでいっぱいだ。 暖かい太陽に照らされとてもゆっくり出来た。 自分は越冬に成功したのか?でもどうして? 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 そうだ、春になったらみんなと元気に挨拶すると決めていたっけ。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 再び自分に元気に挨拶する群れのみんなにつむりはゆん生最大の挨拶を返した。 「ゆっくりしていってね!」 ある冬の日、群れの巣穴の中で一匹のまりさつむりが最高の笑顔のまま死んでいた。 その笑顔には一切の苦しみも無く死ぬその瞬間までゆっくり出来た事が見て取れた。 おさげあきの作品 anko3048 ゆっくりこいしとラブラブちゅっちゅ anko3013 れいむの幸せなゆん生 anko2974 白蓮のゆっくりいじめ anko2748 まりさはゆっくりできない anko2672 お飾りを操る程度の能力 anko2161 まりさには不幸がよく似合う anko2051 流行り物の宿命 anko2027 まりさと図書館でゆっくり2 anko1982 れいむはゆっくりできない anko1949 まりさと図書館でゆっくり1 anko1875 幽々子のゆっくりいじめ anko1838 まりさつむりはゆっくりできない 挿絵:○○あき
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~プロローグ~ 「まりさっっ!なんでれいむをゆっくりさせてくれないの!」 「れいむが「えっとう」ようの、「ごはん」さんを、ぜんぶたべちゃったから...もう「ごはん」さんないよ....。」 「はぁぁぁぁああ?なにいってるのぉぉぉぉおお!れいむは、こそだてでたいへんなんだよぉぉぉぉぉおお!「ごはん」さんいっぱいいるんだよおぉぉぉお! 「ごはん」さんを、もってくるのは、まりさのしごとでしょぉぉぉおおお!」 「...ゆぅ...だからといって「えっとう」ようの「ごはん」さんをぜんぶたべちゃうなんて.....。」 「なんどもいわせないでよ!れ・い・む・はっ!こそだてたいへんなんだよぉぉぉぉおおお!!」 「おきゃーしゃん!おにゃかちゅいたー!」 「ちゅいたー!!」 「あらあら、おちびちゃんごめんねぇ。このぐずまりさが「かいっしょう」ないから.....」 「ぐずなちちおやは、ゆっくちしてにゃいで「ごはん」しゃんよこせぇぇぇ!」 「よこちぇー!」 「ゆひぃぃぃ...おちびちゃん、そんなこといったって、おそとは「ゆき」さんがいっぱいだよぉ...「かり」なんかできないよ...」 「ぐずまりさの「かいっしょう」なしぃぃぃ!!........ごめんねぇおちびちゃん、おかーさんが「ぺ~ろぺろ」してあげるから、がまんしてね~」 「おかーしゃんの「ぺ~ろぺろは、とってもゆっくりできりゅ~♪」 「でっきりゅ~♪」 「...おとーしゃん....おとーしゃん...まりちゃはだいじょぶだよ...まりちゃはだいじょぶだから...ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」 「おちびちゃん....やさしいこ...おとーさんは、ゆっくりしているよ.....さぁ、おとーさんのおぼうしのなかにおはいり。おとーさんの ふかふかの「かみのけ」さんのべっとで、すーやすやだよ。」 「...ゆぅ..あちゃちゃかいよ...おとーしゃんのおぼうちは、すごくゆっくりしているよ....」 ここは都会から離れた農村地帯の一角。周囲は見渡す限り収穫の終わった水田が広がる荒涼とした冬の水田地帯。 季節が冬と言う事もあり水田には水は張られていなく、ただ収穫が終わった稲の株が整然と並んでいるだけであった。 この、ゆっくり一家が住んでいる場所は水田地帯を縫って走る灌漑用の川に沿って自然に生えて大木となった柳の木の根元。 そこに掘られた横穴に住んでいる、典型的な「野生のゆっくりの巣」だ。 外見はすっかり越冬に向けて出入り口を堅く閉ざされ準備は万端かのように見えるが中はそうでもなかった。 まだ冬はこれからが本番だと言うのに、父親のまりさが秋に必死になって集めて備蓄しておいた越冬用の食糧を母親のれいむが全部食べてしまったらしい。 そんな下衆な「れいむ」と一緒に暮らすのは、気の弱い「まりさ」で、2匹の間には3匹の子ゆっくりが居た。 長女れいむ、次女れいむ、末っ子まりさである。 母親のれいむは同じ種族だと言う事から、3匹の子ゆっくりの中の「れいむ種」の2匹ばかりを可愛がり、残りの1匹の「まりさ種」は、もっぱら父親のまりさが 面倒見ているようだ。 数日後.... 「....ゆぅ...ゆぅ...ゆぅ...」 「おちびちゃん...ねてる?.......ゆぅ..ちゃんと「す~やすや」しているわね......。」 「ちょっとぉ!まりさ!きいてる!?」 「...ゆ..ゆう...なあに...れいむ.................まりさ....まだねむいよ..」 「もう、「げんっかい」だよ!!!」 「ゆゆ!いきなりなに?れいむどうしたの?」 「このままじゃ、れいむもれいむのおちびちゃんも「うえっじに」だよ!」 「ゆぅー!......おちびちゃんにきかれちゃうよ!れいむはゆっくりおちついてね!」 「おちびちゃんたちは、ぜんぜんゆっくりできなくてねているよ!そんなことより、どうすんのおおおお!れいむぜんぜんゆっくりできてないよ!」 「....だって...れいむがぜんぶ....「えっとう」ようの....」 「はぁぁ?いっつもいっつも、くちをひらけばそれをいうのね!なんどもいってるでしょおおお!れいむはこそだてがたいへんなんだよぉぉぉおお! だから「ごはん」さんもいっぱいたべなきゃなんないんだよぉぉぉお!!「こそだて」は、たいりょくがいるのよぉぉぉ!!」 「.......ゆぅ。」 「まりさ!」 「ゆぅ?!」 「....ぉ...ぉ......」 「...ゆぅ?よくきこえないよ」 「....ぉ.....ぉ....おた...」 「...ゆぅ?」 「「「おたべなさい」しなさいよ!!!!」」」 「ゆぴっ!」 「このままじゃみんな、「うえっじに」だよ!「かり」ができないんでしょぉぉぉ!かぞくをゆっくりさせられないのなら「せきっにん」とって......」 「「おたべなさい」しなさいよ!」 「ちょ!ちょっとまってよれいむ!いきなりなにいうの?」 「まてないよ!いったいれいむは、なんにち「む~ちゃむちゃ」してないとおもってるのっ!?」 「...そ...そんな.....れいむは、ゆっくりおちついてね。」 「れいむはこそだてがたいへんなのよぉぉぉおおお!」 「......ゆぅ....ひとばんだけかんがえさせて....」 「......ふんっ!ひとばんだけよ!」 「.....おとーしゃん....おとーしゃん...」 いつものように父親のまりさの帽子の中で眠っていた、子まりちゃが声をかける。 「ゆ!おちびちゃん起こしちゃった?おちびちゃんは、おとーさんのおぼうしのなかで、ゆっくりねていなさい。」 「......おとーしゃん....「おたべなさい」ってにゃに?にゃんだかゆっくちできないにょ..。」 「ゆゆ!な・なんでもないよ!!おちびちゃんはゆっくりねていなさい」 「........ゆっきゅりりきゃいしちゃよ...おやしゅみなしゃい...おとーしゃん」 家族が寝静まった深夜.... 「...ぉ....ぉ....おちび...」 「...ぉ...おちびちゃん...」 「おちびちゃん...おきて...」 「ゆぅ?なあに~?...おとーしゃん、まりちゃまだねむいよ。」 「いいかい?おちびちゃん、これからおとーさんのいうことを、ゆっくりよくきいてね。」 「...ゆぅ。」 「おとーさんは、これから「おたべなさい」するよ。」 「おたべなちゃい?にゃにそれ?」 「おちびちゃんは、とってもゆっくりしたゆっくりだからひとりでもだいじょうぶ。だから、あんまりさみしがらないでね。おちびちゃんなら、 りっぱなゆっくりになって、とてもゆっくりした、おとーさんになれるよ。」 「ゆぅ?なにいっちぇるの?おちゃべなちゃいってにゃに?おとーしゃん、とっちぇもゆっきゅりしちぇないよ。にゃんだかさみしそうだにょ。」 「まりさのかわいいおちびちゃん.....さようなら...」 「ゆ?ゆ?ゆゆ!ゆぇ?お・おとーしゃん?」 「おたべなさい」 「ゆぴ!おとーしゃん?おとーしゃん!ねぇきいちぇるの?おとーしゃん!!ねぇ!ゆっくちおへんじしてね!おとーしゃん!...ねぇ... まりちゃいいこになるから.....おねがいだきゃら....おとーしゃんおへんじしてよおおおおお!!」 「おたべなさい」宣言した父親のまりさの体は、宣言の直後から謎の生命体「ゆっくり」から急速に何の変哲も無い「饅頭」に変わっていった。 体内の餡は活動を停止し、ただの餡子に。 常に艶やかに光輝いていた金色の髪の毛からは光沢が失せた。 ガラス細工の調度品のような美しさを湛えていた眼球からは、みるみるうちに光が失われ白く濁り始めた。 そこにあるのは、息子の子まりちゃが尊敬と信頼していた父親のまりさの形をした「饅頭」であった。 「なぁに?さっきからうるさいわよ!おちびちゃん!!」 「おきゃーしゃん!おきゃーしゃん!おとーしゃんが!おとーしゃんが!」 「ゆぅ?まりさ?....まりさー?..まりさ!.....ゆっはぁあああ!!やっと「おたべなさい」したのね!ゆふ~ん♪さっそく「あじみ」するのよん♪」 そう言うと母親のれいむは、おもむろに自分の伴侶であった父親のまりさの頬を食いちぎった。 「ゆぴっ!おきゃーしゃん!いっちゃいにゃにしゅりゅのー!!」 「むーちゃ!むーちゃ!.....それなり~....」 「ゆげええええええ!おきゃーしゃん!にゃんでおとーしゃんを「む~ちゃむちゃ」するのー?!」 「あじはそれなりねぇ~さいごまでれいむをゆっくりさせない「かいっしょう」なしだったわ~...しょうがないから、このうつくしくけだかい れいむが、たべてあげるわ!こうえいにおもっていいよ!」 「おぎゃぁぁぁあああじゃぁぁぁん!おどーじゃんだべちゃだみぇええー!」 「さっきからうるさいわね!ぜんぜんゆっくりできないわ!れいむの「すーぱーむ~ちゃむちゃたいむ」をじゃまするおちびちゃんは、げすよ! げすゆっくりよ!」 「ゆ!ゆぎゃああああ!!まりちゃげしゅにゃの?げしゅにゃのぉぉぉおお?!!ゆげぇぇぇぇええ。」 信頼と尊敬のシンボルであった父親のまりさを母親のれいむが食べている、そんな現実でさえ耐え難いことなのにも関わらず、自分の母親から ゆっくりの中の最高の蔑称である「ゲス」と罵られるどころか「ゲス」の烙印まで押された。 子まりさの心はズタズタに引き裂かれ精神性の餡嘔吐を何度も繰り返した。 「ゆぅ?....ゆ!ゆゆ!おかーしゃんにゃにたべちぇるの?...おかーしゃんばっかりじゅ~る~い~!....にゃんだかとてもゆっくりするいいにおいが するんだよ~♪......ゆゆ!!これ「あまあま」だよ!とってもゆっくりしちぇいるよ!!!ゆわーい!...れいむもむ~ちゃむちゃしゅる~♪ むーちゃ!むーちゃ!....これすっげうみぇっ!めっちゃうみぇっ!」 「ゆええええん!おにぇーちゃん!おきゃーしゃん!じゅるいいいい!!れいみゅもむ~ちゃむちゃするよっ!む~ちゃ!む~ちゃ!」 「ちあわちぇえええええぇぇぇ」 「ちあわちぇ!ちあわちぇ!」 母親と子まりちゃの大声で起き出した姉のれいむ達は目ざとく母親が食べている父親のまりさの亡骸を見つけ即座に食いついた。 顔中を父親の体内餡であった餡子だらけにして、意地汚く父親のまりさの亡骸を一心不乱に貪り食い始めた。 「ゆわああああ!おにぇーちゃんにゃめてぇぇぇ!!それ、おとーしゃんだよ!おとーしゃんたべちゃだめぇぇぇ!!」 「ゆぴっ!おとーしゃん..........おとーしゃんおいちいいね~♪」 「おいちいにぇ♪」 姉のれいむ達は、今食べているのは父親の亡骸と理解したが大して問題ではなかったようだ。 「ゆわーん!やめちぇにぇ!やめちぇにぇ!」 そう言うと子まりちゃは実力行使で体当たりをして、どんどん食べられていく父親のまりさの亡骸を姉のれいむ達から守ろうとしたが。 「ちゃっきからうるしゃいよ!まりちゃ!」 ドン! 子まりちゃは長女のれいむに体当たりをされて、母親のれいむの方に弾き飛ばされ無様に転がった。 「ゆぎゃああああ!いぢゃいよ!いぢゃいよぉぉおお!おきゃーしゃん~おにぇーちゃんがいじめりゅぅぅぅ!」 「さっきからじゃまだっていってるでしょぉぉぉお!」 母親のれいむは、そう怒鳴ると顔の両側に垂れている「もみあげ」を振って子まりちゃを弾き飛ばした。弾き飛ばされた子まりちゃは、 巣穴のの壁に激突して力なく転がり、白目を剥いて失神した。 時折、痙攣と同時に口から泡状になった体内餡を吐き出し、断続的に「しーしー」を漏らして地面を濡らしていた。 そして月日は流れ、季節は春に変わっていた....... 越冬中に父親のまりさを失ったこの一家の出入り口は既に解き放たれいて、春の暖かなそよ風が巣穴の奥まで春の爽やかな息吹を送りこんでいた。 「まりさ!なんなのこれはぁぁぁぁああ!ばかなの?しぬの?!」 ~家族想い~ 「....ゆぅ...まりちゃ....まりちゃ、ちゃんとおぼうちいっぱいに、「ごはん」さんもっちぇきちゃよ....にゃのに...にゃんでおきょるの?」 「はぁぁぁぁぁあああ?!なにいってんのぉぉぉおおお!おかーさんはこそだてで、たいっへんなんだよぉぉぉおお!ばかなの?しぬの?」 「おきゃーしゃん!もう、おしょとはぽかぽかさんだよ!「くさ」しゃんだって「おはな」しゃんだって、「むし」しゃんだって...いっぱいだよ! 「ごはん」さんいっぱいだよ!にゃんでおうちのなかにいりゅの?!おそとにでて、じぶんでむーちゃむちゃするんだじぇ!」 子まりちゃが最後の台詞を言い放ったのと同時に母親のれいむの「もみあげ」が「ブンッ!」と空を切る音を上げて横殴りに子まりちゃを打ち払った。 「ゆぴぎゃぁぁぁぁ!いーぢゃーいぃぃぃいい!まりちゃの...まりちゃの...おきゃおしゃんがぁぁぁ..」 「このげす!あんたはげすよ!げすゆっくり!!いったいなにを「かんっちがい」してんのぉぉぉおお!おかーさんはこそだてがたいっへん なんだよぉおぉお!わかってるの?!!おかーさんもおねーさんたちも「れいむ」なんだよぉぉぉ!れいむは「おうた」がじょうずで、みんなを ゆっくりさせるんだよ!!れいむは「こそだて」がじょうずなんだよぉぉ!とってもゆっくりした、おちびちゃんでみんなをゆっくりさせるんだよぉぉ!」 「あんたは「まりさ」でしょぉぉぉおおお!!まりさは「かり」しかできないでしよぉぉぉお!!ちゃんと「かり」をして、いっぱい「ごはん」さんを もってきて、れいむをゆっくりさせるのがあたりまえでしょぉぉおおおおおお!!ばかなの?!ばかなんでしょ!げすなんでしょ!しぬの?! しぬのぉぉぉぉおおお?!!」 春になり巣穴の周りにも「ゆっくりの餌」となる草花や昆虫があちこちに見えるのに母親のれいむと姉のれいむ達は巣穴から出ようとせず、 食料となる餌は子まりちゃが見つけて、まだ小さな帽子に詰めて運んでいた。それは自主的な行動ではなく母親のれいむの命令だった。 母親のれいむと姉のれいむ達の言い分はこうだ「自分達は「れいむ」なので、子育てと歌を歌うだけで良い。餌の確保は狩りが得意な「まりさ」の 仕事だ」と.....心の底からそう思っているらしい。 「まりちゃは...まりちゃのおぼうちは...これだけしか「ごはん」しゃん....はいらにゃいよ....」 「はぁぁぁぁあああ!!?ばかなの?しぬの?!なら「いっかい」だけじゃなく「にかい」「さんかい」....「いっぱい」もってくればいいだけ でしょぉぉぉぉおお!!すこしはあたまつかいなさいよ!」 「....まりちゃは....まりちゃは...まりちゃはいつ、む~ちゃむちゃできゅるの?.....」 「......そんなことしらないわよ!おかーさんはこそだてがたいっへんなんだよ!!!!!」 「ゆぇ!ゆぇぇぇぇ!!ごはんしゃん!ごはんしゃん!!ごはんしゃーん!!」 「うるっさいわねぇ!!そんなにたべたかったら、はやくもってこいよぉぉぉお!!いっぱいでいいからねー!」 そんな日々が続いた.....。結局子まりちゃが餌にありつけるのは、日の出から起き出して餌を集め歩き、まだ小さな帽子に餌を詰めては巣穴に運ぶ。 それを一日に何往復も繰り返し辺りが暗くなるまで続いた。日没で辺りが暗くなって餌が集められなくなった所で巣穴に戻り。 満腹で眠っている家族を横目にぼそぼそと独りぼっちの食事を始める。 母親のれいむと、姉のれいむ達は毎日豊富な餌を食べて醜く太り、元来の「ゆっくり」のような丸い体型を維持出来なくなった。 醜く縦長にでっぷりと太った母親や姉のれいむ達。しいて言うのなら「なすび」の様な体型だ。 子まりちゃは横倒しになって、地面に転がる「なすび」の様に眠る家族達を見て「なんでこうなったのだろう?」と自問自答を繰り返した。 そして、独り寂しく自分で集めた餌を貪る。 「.......ちあわしぇぇ.................ちあわせえしぇええ!!」 「....げしゅうるしゃい!...むにゃむにゃむにゃ......。」 独りぼっちの食事....独りぼっちの「ちあわせええ」......... 「....おとーしゃん.....。」 ~あおむし~ 「まりさ!まりさ!このぉぉぉぉ!げすまりさ!いいかげんにおきろおおお!!おかーさんは「こそだて」がいそがしいんだよ!はやくかわいい おちびちゃんの「あさごはん」さんをもってこい!いっぱいでいいよっ!」 「...ゆぴっ!....ゆゆゆゆ...ゆっくりおきたよ....おきゃーしゃん....まりちゃもおちびちゃんだよ....。」 「はぁぁぁああああ?!あんたは「まりさ」だろぉぉおおお!「ごはん」さんをもってくるのがあたりまえでしょおおおおお!」 「.....ゆぅ....ゆっくりいってきまーす。」 「ちゃんとひとのはなしをきけぇぇぇええ!おかーさんは「はやく」といったんだよっ!ぐずぐずするな!げす!」 毎日母親から受けるこの罵声、当初は「ゲス」と言われただけで落ち込んだものだが毎日言われているため、今はもうどうでもいいと感じるようになった。 変わったのは内面だけではなく外見もすっかり変わってしまった。 毎日毎日食っては寝て、排泄以外は滅多に巣穴の外には出ず、一日の大半は巣穴の中で母親のれいむからの溢れるほどの寵愛を受け、 自由気ままに歌を歌っては、楽しくゆっくりと過ごしている姉のれいむ達とは違い。 父親のまりさ譲りのキラキラと光り輝いていた金色の髪の毛は埃にまみれてすっかりと艶をなくしてボサボサになり。 自慢のお飾りである帽子は薄汚れ、所々ほつれてきた。 すべすべで真っ白だった体も生傷が絶えず、いつも泥で薄汚れていた。 自慢のあんよも毎日の過酷な狩りでガサガサにひび割れ、ひびの奥にはうっすらと体内餡が滲んでいた。 「....ゆぅ....おとーしゃん....まりちゃは、おとーしゃんに「ぺ~ろぺろ」してほちぃよぅ....おとーしゃん....にゃんで...にゃんで... にゃんでまりちゃをひとりぼっちにしたの?.....ねぇ....おとーしゃん....。」 子まりちゃは跳ねる度に激痛が走る足をかばってズルズルと這うように餌を集めを始めた。 朝露が入った花や、小石をどけてその下に居たミミズなどを捕まえ、帽子の中に詰め込めるだけ詰めて歩いた。最低3品の食料を調達しないと、 母親のれいむに罵声を浴びせられ、体当たりで巣穴の壁に弾き飛ばされる。過去に何度も味わった折檻だ、言い訳は一切通用しない。 「....あとひとちゅ.....あとひとちゅ.....」 子まりちゃは、うなだれて地面を眺めながら独り言を繰り返す。 「ゆぁ!「あおむし」しゃんだ!「あおむし」しゃん~♪ゆっくりおぼうちにはいっちぇにぇ♪」 子まりちゃは偶然にも母親のれいむの大好物の「あおむし」を見つけた。子まりちゃは足が痛むのも忘れて、足取り軽く軽快にポンポンと跳ねながら 母親と姉達が居る巣穴を目指した。 「ゆふふ~ん♪「あおむし」さんは、とってもゆっくりしているにぇ~♪おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇ、まりちゃのこちょほめちぇくれりゅかな~?」 子まりちゃは褒められたかった。 褒められて「ゆっくり」した気分になりたかった。「ゆっくり」にとって「ゆっくりする」という事は、この世に生を受けて一番最初に渇望し、目的になり、 目標となって、生きる意味になる大事な事だ。 「ゆっくりする」と言う事は「ゆっくり」達の「生きる意味」なのである。 「ゆっくちただいま~♪まりちゃかえってきちゃよ!」 「おそい!いったいなにやってたのぉぉぉおお?!ばかなの?!」 「まりちゃ...いっぱいいそいだよ...でも、ほら!おきゃーしゃんのだいすきな「あおむし」しゃんだよ!!「みみず」しゃんもいっぱい!!」 「どれ、ちょっとかしなさい!!.....「おみずのおはな」さんが「いち、に、さん」。みみずさんが....いっぱい。「あおむし」さんが....!!!」 「おきゃーしゃんのだいすきな「あおむし」さんだよ~♪まりちゃがんばったよ~♪」 「はぁぁぁあああ?!!なんで「いっぴき」だけなのぉぉぉお?!いいかげんにしろよ....このげす!!!」 「ゆ!...ゆびぇぇぇぇぇ!!まりちゃがんばっちゃのに...いっぱいがんばっちゃのに...にゃんでおきょるの?「あおむし」さんは、めったに いないのに..。」 「「いっぴき」だけじゃたりないでしょぉぉぉお!「かず」もかぞえられないのぉぉ?!やっぱりげすゆっくりは、げすだわ!」 「ゆびゃぁぁぁぁぁん」 今日こそは母親のれいむに褒めて貰えるとそう確信していた、やっとゆっくりできると思い込んでいた。 その分だけ子まりちゃの受けたショックは、いつもより大きかった。 母親のれいむと姉のれいむ達はショックで泣き崩れている子まりちゃを尻目に醜く太った体を揺らしながら、子まりちゃが集めた餌を貪り、 あっという間に平らげてしまった。 「まりさ!おかーさんたちはこれから「すーぱーす~やすやたいむ」だから、おかーさんたちがおきるまでに「おひるごはん」さんをよういするんだよ!」 「.....まりちゃなんにもたべちぇない....」 「はぁ?!あんたが!「ごはん」さんをいっぱいもってこないからでしょぉぉぉお!わるいのはいつだってまりさでしょぉぉぉお!」 「....ゆぅ。」 「まりちゃ!おねーしゃんに「あまあま」な「おはな」さんもってくるんだよ!いっぱいでいいからね!わかった!?げ~すぅ~♪」 「れいみゅにもいっぱいだよっ!げ~しゅ~♪」 そう言うと母親と姉達はゴロンとなすび型に太った体を地面に横たわらせ昼寝を始めた。 「..にゃんで...にゃんで...」 子まりちゃは深い悲しみに打ちひしがれながら、とぼとぼと巣穴の横に群生しているアカツメグサの所に歩みを進めた。 「この「おはな」しゃんは「あまあま」なあじがする「おはな」しゃん。おねーしゃんが、だいしゅきな「おはな」しゃん...」 「おとーしゃんは、おしえてくりぇた...この「おはな」しゃんの「あまあま」は、いちゃいのをゆっくりしてくれりゅ...」 そう言うと子まりちゃはアカツメグサの花びらを毟って、根元に溜まった蜜を足にすりこんだ。 「ゆぅぅぅ~あんよしゃん、ゆっくちにゃおってにぇ...。」 .............. .......... ...... ... . ~告げ口~ 「おかーしゃん、れいみゅ「す~やすや」のまえに「うんうん」してくりゅよ!」 「れいにゅもしゅりゅよ!」 「ちゃんとおそとでするのよ~。」 「ゆっくちりかいしたよっ!」 「ゆっくちりきゃいしちゃにょ!」 「れいむのおちびちゃんはとっても「ゆうっしゅう」でゆっくりしているわぁ~♪」 「ゆんしょ、ゆんしょ.....ゆぅ、このへんで「うんうん」するよっ!れいみゅの「すーぱーうんうんたいむ」だよっ!」 「れいみゅも、ちゅーぴゃーうんうんちゃいむ!」 「ゆひぃぃ......ちゅっきりぃぃぃぃ!」 「ぢゅっぎりぃぃぃぃい!」 「ゆ?...ゆゆぅ?おにぇーしゃん.....ありぇ...げしゅじゃにゃい?」 「ゆう、げすのまりしゃだね。...いったいなにしちぇるのかな?」 .............. .......... ...... ... . 「「おはな」しゃん「みみず」しゃん、.....あとひとちゅ.....ゆゆゆ!!「あおむし」しゃん!ここにも「あおむし」しゃん!ゆわ~い♪」 「「あおむし」しゃ~ん、ゆっくちおぼうしのなかへ~♪とってもいいにおいだにぇ~♪」 「ゆぴ!また「あおむし」しゃん!!!!きょうはゆっくちのひ~♪ .....ゆぅ...まりちゃ、おなかしゅいたよ....ゆわ...ゆゆ..おいししょうだにぇ~いいにおいだにぇ~...む~ちゃむちゃしたいにぇ~... 「あおむし」しゃん...とってもゆっくりしているんだにぇ~...ゆぅ...」 「ゆ!まりちゃ、ゆっくちおもいついたよ!!!!」 「「あおむし」しゃん、「いち!」...おきゃーしゃん、おこっちゃ。...ゆぅ。」 「おぼうちのなかに、「あおむし」しゃん「に!」....おきゃーしゃん....おこられにゃい!」 「ここにも「あおむし」しゃん!!!!...まりちゃ、む~ちゃむちゃ。.....おこられにゃいっ!」 「ゆっくちいただきま~しゅ♪む~ちゃ♪む~ちゃ♪...ゆゎゎゎゎ~♪おいちいいいいいいい!!!ちちちち.....ちあわちぇ~♪「あおむし」しゃんは、 とってもゆっくちしたあじなのにぇ~♪」 初めて食した青虫、それは今までに経験した事が無い程の美味しさ。子まりちゃは、その香りと味に魅了され酔っていた。父親のまりさを失ってから 久しく「ゆっくり」できていなかった子まりちゃ...とても甘美で、ゆっくりとした、ひと時であった...。 だが、その一部始終を見ていた姉のれいむ達... .............. .......... ...... ... . 「みた?」 「みちゃ!!げしゅのくしぇに、「あおむし」しゃんむ~しゃむしゃ!!」 「おかーしゃんおこるよね!」 「おこりゅ!」 「「せいっさい」だね!」 「れいみゅ、おきゃーしゃんにいう!」 「そうよ!おかーしゃんに「ほうっこく」よ!」 .............. .......... ...... ... . 「ゆっくりただいま~♪おきゃーしゃん!「あおむし」しゃんだよ~♪こんどは「いち」じゃないのにぇ~♪」 バッチィィィン!!! 「ゆぴぇ!...いじゃい....いじゃいのじぇええええええええ!!!!!まりちゃのほっぺたしゃんが、あちゅいいい!!」 ドスンッ! 「ゆげぇぇぇぐるじいいい...あんござんでぢゃうぅぅぅ...おかーしゃん、もうやべでね!やべでねっ!...ゆごぉぉぉぉ...ちゅ・ちゅぶれりゅうう...。」 ブンッ!!.....バッチィィィイン! 「お!おしょりゃ~....ゆげっ!ゆびっ!ゆびっ!...にゃんで...にゃんで...もう..やべで....くだしゃ...い」 母親のれいむの好物である青虫を2匹も調達できたという結果に満面の笑顔で帰宅した子まりちゃを待っていたのは、母親のれいむの笑顔ではなく。 実の子に振るわれるとは理解できない程の暴力だった。 最初に全身の力を使って繰り出される「もみあげビンタ」あまりにも激しい衝撃だったのか痛みが襲ってくるまで一瞬間が空くほどだ。 既に痛みというより「熱い」と感じる衝撃に子まりちゃは「しーしー」を漏らした。 次に子まりちゃのおかげで太りに太った体で躊躇無く押しつぶす。外からの強大な圧力で行き場の無くなった体内餡が口から押し出され、 先ほどから漏らしていた「しーしー」が押しつぶされると同時に勢いよく噴出す。 最後に子まりちゃに齧りつき、子まりちゃを力いっぱい巣穴の壁に叩きつける。子まりちゃは涙と涎と「しーしー」を撒き散らしながら空中で回転し、 巣穴の壁に叩き付けられた。 決して我が子には振るってはいけないレベルの暴力だ。 「まりさ!あんたってこは!ほんとうに「げす」でゆっくりしてないこね!おかーさんのだいすきな「あおむし」さんをたべやがってぇぇぇ!!」 怒り狂う母親のれいむの後ろからニヤニヤと姉のれいむ達が顔を出す。 「れいむちゃんとみてたよっ!」 「れいみゅもみちぇちゃよっ!げしゅのくしぇに「あおむし」しゃんたべちぇた!」 「ゆ”ゆ”ゆ”...ゆびぇ...なんじぇ...なんじぇ...」 「ゆっくりできないげすはしねぇぇぇ!!」 「ゆびぇぇぇぇ!!!」 子まりちゃは逃げた。確実に次は殺されると本能が囁く。満身創痍の体に鞭打って必死に逃げた。行き先も考えずに闇雲に走り出した。 いつもは避けていた縁がギザギザの草が生い茂る草原を駆け抜け、全身を草に切り刻まれながらも走り抜けた。 すると急に目の前が開けたと思った矢先、足元にあった地面が突如として消えた。 「ゆぁぁぁぁぁ!お・おしょら~!」 ビッターン! 「いっじゃぁぁぁぁ~い!あんよさん!あんよさんが!!おかおしゃんもいだいぃぃぃぃ!」 「ゆぁ!ゆぁ!いししゃんゆっくりどいてね!ゆああああ!こっちにもいししゃん!!...きょ...きょきょは....どきょ?」 子まりさは自分がどこに居るのか理解できていない。目の前には石の壁が、後ずさりしてみると後ろにも石の壁が。 そう、子まりちゃは落ちたのだ。コンクリートで出来た水路の底に...... 春の日差しが照らす水の流れていないコンクリート製の水路。子まりちゃにとって、そこはまるで白い砂漠のように見えた。 「..ゆ..ゆう..いぢゃいよ...おとーしゃん...ここ...どきょ?」 ~白い砂漠~ 子まりちゃが落ちたのは、まだ春先なので水が流されていない水田用の灌漑水路であった。 その水路はコンクリート製のブロックが並べて作られていて、ブロックの形はカタカナの「コ」の字を90度右に回転させたような形だ、 ブロックの底から縁までの高さが50センチ、底の幅が40センチほどの大型な物だ。 成体となったゆっくりでも這い上がることは不可能な高さ、まして子ゆっくりのまりさには到底脱出は無理だ。 「ゆぅ...いしのかべしゃんだ....ゆっくりどいちぇね....まりちゃ「の~びのび」しゅるよ!............とどかにゃい....。」 「ゆええええええ!だしちぇ~!だしちぇ~!」 子まりちゃはなんとかして脱出を試みたが無駄な足掻きだった。いくら頑張って体を伸ばしても所詮子ゆっくり、全然届かない。 必死に助けを呼んではみたけど、ただ自分の声が水路に響くだけであった。 「あぢゅい....あぢゅいよ....おそとはどきょ?.....あんよしゃんがへんだよ....あんよしゃん、ゆっくちうごいちぇにぇ...。」 春の日差しに焼かれたコンクリート製の水路は非常に熱く、子まりちゃが歩くたびに容赦なく足を焼いて歩行を困難にさせていった。 それでも子まりちゃは歩いた、この先が一体どうなっているのもわからずに。ただ、ひたすら歩いた。 「じめんしゃん!ゆっくちしてね!とってもあぢゅいよ...まりちゃのあんよさんが、いちゃがってるよ...」 歩くたびに先ほど落ちた時の衝撃で破れた足の一部から体内餡が漏れる、だからといって熱く焼けたコンクリートの上を這って歩けば痛みと熱さの 二重苦だ。子まりちゃは力なく小さくポンポンと跳ねて出口を探した。 .............. .......... ...... ... . 「くっそぉぉぉおお!!あのげすどこへいった!!..........ふんっ!あんなげす、ずっといなくなればいいよっ!」 巣穴から飛び出し逃げていった子まりちゃを追って途中まで追いかけていた母親のれいむは太りすぎのため早々に子まりちゃを見失った。 母親のれいむはブツブツと悪態をついて重そうな巨体を揺らしながら巣穴に戻って行った。 「む~ちゃ♪む~ちゃ♪これめっちゃうっめ!めっちゃうっめ!」 「うっめ!うっめ!」 「ゆゆ?おちびちゃんなにを「む~しゃむしゃ」しているの?......ゆあああああ!!なにやってるのぉぉぉおお!!それはおかーさんの 「あおむし」さんでしょぉぉぉおお!!」 「ちちちちちちあわわしぇぇぇぇぇ!」 「むっちゃちあわしぇ!ちあわしぇ!」 「ちょ・ちょっとおおお!!なにが「ちあわせええ」よ!いいかげんにしてよね!」 「さっきからおかーしゃんうるちゃいよ!れいみゅおこったよ!ぷっきゅぅぅぅうう!」 「ぷきゅ!」 「ゆがーん!なんでおかーさんに「ぷくー」するのぉぉ!?れいむのかわいいおちびちゃんたちぃぃぃ!」 「この「あおむし」しゃんは、れいみゅがじめんさんにいたのをみちゅけたんだよっ!ぷっきゅぅぅ!」 「おにぇーちゃんは「かり」のめいじんだにぇ!ぷきゅ!」 先ほどの折檻にて子まりちゃの帽子から落ちた餌は地面に散らばり、それを見つけた姉のれいむ達はすかさず食いついた。 とてもゆっくりとした香りの青虫に齧りつき至福の時間を楽しんでいた。 そこに母親のれいむが子まりちゃの追撃に失敗して巣穴に戻った。大好物であった青虫は既に溺愛していた姉妹に平らげられていた。 他にミミズも居たのだが、既に地中深くに潜った後である。 「...ゆぅ...「あおむし」さん...たべたかったわ..しょうがないから「みみず」さんでも....あれ?あれ?...おちびちゃんたち「みみず」さんは? まさかおちびちゃんたち「みみず」さんまでたべちゃったのおおお?!」 「うるっしゃい、ばばぁだね!「みみず」しゃんにゃんかしらないよ!でびゅのばばぁは「おはな」さんでもたべていればいいよっ!」 「でびゅのびゃびゃ...でびゅの...でぃぶ!でぃぶ!!!」 「どぼぢでそんなこというのぉぉぉ!れいむは「でぃぶ」なんかじゃないよ!「おうた」がじょうずで「こそだて」もとくいなんだよぉぉぉ!!」 「...ゆぅ..れいむのかわいいおちびちゃん....む~しゃ..む~しゃ..あら?「あまあま」でけっこうなあじよ!....「おはな」うっめ!!これうっめ!! ...ちあわせえええええ....え?ちあわせええええええええええええ!!!....どぼぢていっしょに「ちあわせええ」してくれないの!!おちびちゃん!」 「...うるしゃい!!」 「れいみゅたちは「すーぴゃーしゅ~やしゅやちゃいむ」だよっ!げしゅなでぃぶはゆっくちだみゃっててね! 「ゆがぁぁぁぁぁんんん!!」 母親のれいむは、仕方がなくその辺に転がっていたアカツメグサの花を食べてみたところ以外にも美味しくて全部平らげた。 アカツメグサの花を食べて満足した母親のれいむは「ちあわせええ」と叫ぶが、姉のれいむ達は既に寝る準備中だ。 「ちあわせええ」をするのが複数だと満足感が数倍になるが、単独でいくら「ちあわせえ」と叫んでも猛烈な孤独感が溢れるだけだった。 母親のれいむは寵愛の対象だった姉のれいむ達が一緒に「ちあわせええ」をしてくれると思い込んでいたが、結果は無視だ。 母親のれいむは、どうしても一緒に「ちあわせええ」してもらいたくて大きな声で二度目の「ちあわせええ」をするが、姉のれいむ達かに 「うるさい」と一蹴されるだけであった。 数時間後...... 「...ゆぅ?...ゆっくりおきたわ。おちびちゃんたちもおきなさ~い。おかーさんと、おそとで「こ~ろころ」しようね~♪...あら?...「あめ」さん... 「あめ」さんはゆっくりできないわね~。しょうがないから「おうち」で「こ~ろころ」するわよ~♪さぁ、おっき!おっき!」 「....だまれ!...」 「....れいみゅの「すーぴゃーしゅ~やしゅやちゃいむ」をじゃましゅりゅな!...ゆぅ...ゅぅ...」 「ゆがーん!!!!!」 .............. .......... ...... ... . ~雨とギフト~ 「ゆぅ..いじゃいよ...もう、うごけないよ...あししゃんゆっくちうごいてね........あじゅい...」 ポツ........ポツポツッ..... 「ゆぴ!...おみじゅしゃん?...」 ザァアアアア..... 「ゆあー!!!「あめ」しゃんだー!!「あめ」しゃんはゆっくりできないにょー!もういやぢゃ!おうちかえりゅ!......おうちはゆっくりできにゃい...」 「あししゃん!ゆっくちぎゃんばちぇにぇ!まりちゃいぢゃいけど「ぽんぽん」しゅりゅよっ!」 雨、ゆっくりにとっては降雨ほど恐ろしい自然現象は無い。大量に降り注ぐ雨は、ゆっくりの皮を確実にふやかして破壊し、確実に死に至らしめる。 子まりちゃは足の痛みに耐えながら全力で跳ねた。先ほどとは違い、今度は灼熱のコンクリートに足を焼かれずに済んだ分、早く跳ねる事が出来た。 「ゆぇぇぇぇぇええ!「あめ」しゃんゆっくりしてね!こっちこないでにぇ!.....ゆぁ!!!「穴」しゃんだああああああ!!ゆっくり入るよ!!」 突然、子まりちゃの目の前に現れた「穴」それは水路に50メートル間隔で設置されている土管であった。なぜ土管があるかと言うと、 土管の上に土が盛られ、車や農機具が渡れるように「道」があるからだ。そんな土管は水路に落ちて出られない子まりちゃが、雨宿り出来る唯一の場所だ。 「ゆふぅー...たしゅかったぁ。....あめしゃんはゆっくりできないにょ...........ゆ?...ゆぴ!...にゃんか....いりゅ!」 暗闇に目が慣れた子まりちゃが見たものは、土管の壁にびっしりと張り付く小さなアマガエルの集団であった。 「ゆひぃぃぃいいい!いっぱいいりゅ~....かえりゅしゃん、ゆっくりしちぇいっちぇね!....ゆゆ?....にゃんだかゆっくりしているよ...ゆわぁぁ... ゆふ~ん♪おいししょうなにおいがしゅりゅんだにぇ~♪」 春先のアマガエルは、まだ大きさも小指の爪ほどの大きさで、鳥類などの外敵も多く本能的に、このような所に集まるのである。 外敵が少なく両生類特有の湿った表皮から水分が失いにくい夜間に活発に行動する事が多いアマガエル。 昼間の土管はアマガエル達にとっては恰好のオアシスであった。 「かえりゅしゃん...いただきま~す♪...ゆぴ!どきょいくのかえるしゃん!まっちえええええ!!!」 いくら小さいとはいえ「カエル」は「カエル」である。俊敏さは、ゆっくりに捕まるほど鈍重ではない。 「...まっちぇ!まっちぇ!.....ちゅっかまえた~♪....む~ちゃ♪む~ちゃ♪....うっみぇぇぇぇぇええ!!めっちぇうっみぇ!...これめっちゃうみぇ! .....ちぃぃあわしぇぇぇぇぇぇえ!!」 「かえりゅしゃんはゆっくりしちぇいりゅにぇ~♪まりちゃ、まだまだ「む~ちゃむちゃ」できりゅよっ!」 俊敏なカエルだが数が圧倒的に多いので子ゆっくりでも闇雲に飛びつけば、なんとか捕まえられる。その味たるや青虫に勝るとも劣らずの美味であった。 子まりちゃは数匹の小さなカエルを食したと思ったら、倒れるように眠った。きっと疲労のピークだったのだろう。 「....むにゃむにゃむにゃ...ゆぅ...ゆぅ...おとーしゃん.....かえるしゃん...おいちいよ...」 .............. .......... ...... ... .
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~ゆっくりたち~ 「おかーしゃん!おかーしゃん!....おかーしゃんおきて!....」 「おきゅれ!れいみゅおなかしゅいたー!」 「....ゆぅ....ゆぅ.....ゆ?....なぁにおちびちゃん。おかーさんはまだ「す~やすや」したりないよ.....ゆぅ...ゅ..」 「おかーしゃん!なんでねてるのぉぉぉぉ!れいむはおなかしゅいたっていってるだろぉぉぉお!」 「おきゃーしゃんはゆっくち「ごはん」しゃんよこちてね!いますぐでいいよ!「あまあま」もだよ!」 「...ゆぅ....「ごはん」さんなら、まりさにいいなさい.....おかーさんは「すーぱーす~やすやたいむ」だよ.....ゆぅ...ゅぅ...」 「げしゅのまりさなら、いないでしょぉぉぉぉ!!なんてゆっくちしていにゃい「あんこのう」なにょ!しっかりしてよ!」 「はやく「ごはん」しゃんよこちぇー!!」 「ゆぁ!!どぼぢでそんなこというのぉぉぉぉ!!とってもゆっくりしたおかーさんなんだよぉぉぉ!!」 「「ごはん」しゃんもたべさせちぇくれない「むのう」な、おやはゆっくりしなくていいよ!かわいいれいむのために、いますぐ「かり」をしてきちぇよ!」 「むにょー!むにょー!」 「ゆひぃ...おちびちゃん、おそとは「あめ」さんでゆっくりできないよ。おかーさんは「れいむ」だから「こそだて」と、「おうた」じょうずなんだよ!」 「なにいっちぇるの!おしょとは「はれ」さんだよ!はやぐ「ごはん」しゃん、とってきなさいよぉぉぉぉ!」 「ちゃちゃとよこちぇぇー!」 「ゆひぃ....ゆっくりわかったよ...おちびちゃんのために、ゆっくり「かり」するよ..................ゆぴぃぃぃ!!!!」 「なんでもどってくるのぉぉぉぉ!!ばきゃなの?ちぬの!」 「ばきゃにゃにょ?ちゅにゅの?」 「おちびちゃん、おそとさんはゆっくりできないよ!まだ、じめんさんがぬれてて「れいむ」のしなやかなびきゃくが、ゆっくりとけちゃうよ!!」 「はぁぁぁぁ?ばきゃ?おかーしゃんは、ばきゃなの?!いいからはやくしてね!いますぐでいいよ!」 「れいみゅをゆっくちしゃしぇれにゃい、ばきゃおやはゆっくちちね!」 「おちびちゃん!もうちょっと...もうちょっとだけまってね。....」 「まちぇない!ぷっっっきゅぅぅぅぅぅ!!」 「はやくちろ!ぷきゅぷきゅ!! 「ゆああああああ!れいむのかわいいおちびちゃん~!もうちょっと!もうちょっとだけまってね!...............ゆっくりいってくるよ。」 「なにぎゃ「ゆっくり」よ!ちゃんと、はなちきいちぇたのぉぉぉ!!「ゆっくり」じゃにゃくて「いますぐ」っていったでしょぉぉぉ!!」 「くじゅおや!いまちゅぐでしょ!!」 「ゆぅぅぅぅ...れいむのかわいいおちびちゃん.....なんで.........ぜんぶ....ぜんぶあのげすのせいよっ!」 .............. .......... ...... ... . 「ゆう!ゆっくちおきちゃよっ!....ゆわぁぁぁん♪...にゃんだかとってもゆっくちしたのにぇ~♪...「かえる」しゃん~ゆっくりしちぇいっちぇね!」 子まりちゃは久々の幸せに酔いしれていた。腹いっぱい餌を食い、好きなだけ眠り、そして何も強制されない。たったこれだけで十分だった。 「....ゆ?....まりちゃ、ゆっくり「うんうん」しゅりゅよ!......ゆんしょ、ゆんしょ...ゆ!「あめ」しゃんが、ゆっくりいなくなった!ゆわ~い。」 「「うんうん」は、おしょと。おとーしゃんとの「やくっそく」......ゆんしょ..このへんでするんだにぇ~...ゆゆゆゆ...ゆぐぐぐぐ...ゆにゅぐぐぐ! .....ちゅっきりぃぃぃぃぃ!!....ゆわ!!ちょっても、おっきい「うんうん」でたよ!!まりちゃ、ちょっとはじゅかちぃ~♪ 「うんうん」しちゃら、おにゃかすいちゃ~♪かっえっるっしゃ~ん♪まりちゃにゆっくちたべりゃれてね♪」 .............. .......... ...... ... . 「ゆああああ!また「みずたまり」さんだわ!みずたまりさん、ゆっくりどっかいってね!...ゆええええ...れいむのかれんなあんよが...ゆひぃゆひぃ.. ..ゆぅ...ぜんぜん「ごはん」さんがみつからない...「みみず」さん!「あおむし」さん!ゆっくりでてきてね!さっさとでてこないと「さいっきょう」の れいむが「ぷくー!」するよっ!あとでないてもしらないよっ!あやまったってゆるさないんだから!!!...ゆひぃ..ゆひぃ..れいむもうつかれたよ...」 「れいむつかれたよ!ゆっくりひとやすみするよっ!...あのげすまりさめ!いったいどこへいきやがった!みつけたら「せいっさい」だわ!」 「このぉぉぉおおお!!ばきゃおや!ぜんぜん「ごはん」しゃんもってこないとおもったら、こんなところで、ゆっくりしやがって!」 「くじゅおや!にゃんで、れいみゅたちに「む~しゃむしゃ」しゃしぇにゃんだにょ!きょのくじゅ!」 「ゆひぃぃぃぃ。おちびちゃん、ゆっくりしてね!おかーさん、つかれちゃったから、ちょっとだけやすんでただけよ。」 「しゃぁぁぁぼぉぉぉりゅぅぅぅにゃぁぁぁ!」 「はやきゅ「ごはん」しゃん、よこちぇぇ!......にゅ?............にゃんだか..げしゅのきょえがしちゃよっ!」 「れいみゅ...ほんと?...きこえないにょ!」 「.....................ちゃ.......しゃん......」 「ほりゃ!いまきこえちゃよ!おねーしゃん!」 「ゆゆ!ほんとだね!....こっちよ!こっちからきこえちゃよ!」 「げしゅだ!げしゅをちゅかまえちぇ「せいっさい」だにょ~!」 「おちびちゃん、どこいくの?げすって、げすのまりさがいたの?ほんとなの!!」 母親のれいむは、姉のれいむ達に急かされて初めて自分で狩りをしてみたが一向に餌を見つけられない。 今まで父親であった「まりさ」に頼りきりで、その「まりさ」の死後は、末っ子の「まりさ」に餌確保を強制していたので当たり前である。 餌を探してる間に何度も水溜りに足を突っ込み、足部分の皮がふやけてしまって痛みを伴ってきた。正直、太りすぎのため足元が見えないのが原因だ。 そして移動するだけで疲労のピークを迎えるのも原因は太り過ぎによる跳躍移動「通称ぽんぽん」が出来ないためでもある。 巣穴から、たった5メートル移動しただけで疲労のピークを迎えた母親のれいむは一時的に休憩していたが、すぐに姉のれいむ達に見つかり叱責を受ける 羽目になっている。 そんな時に次女のれいむが、遠くから聞こえてくる子まりちゃの声を察知する..... .............. .......... ...... ... . ~不幸との再開~ 「「かえる」しゃ~ん♪おいちぃおいちぃまりちゃの「ごはん」しゃ~ん♪ゆっくりうごきゃないでにぇ~♪......ゆゆ!どきょいきゅの~!まっちぇぇ~!」 「ちゅっかまえちゃ~♪ゆっくりいただきま~しゅ!....ゆご!ゆごごごゆごごごごゆごっゆごっゆごごごご~♪(訳:ゆあ!かえるしゃん!おくちの なきゃで、ぴょんぴょんしゅりゅ~♪)..................む~ちゃ!む~ちゃ!....ごきゅん!」 「ちあわしぇええええええええ♪」 「「かえる」しゅんは、ゆっくりすりゅんだじぇ~♪まりちゃは、もっちょたべれるにょ~.....ちゅぎは...この「かえる」しゃん!!まちぇ~♪...... ゆぅ!「かえる」しゃん!そっちは「おしょと」だよ!あんよしゃんあちゅいよ~!...まっちぇ~!」 「....ゆぅっへへへ~!「かえる」しゃん!もう、にげりゃれないよ~♪まりちゃがのっちぇるきゃらね!」 子まりちゃのカエル捕獲も随分慣れたらしく、当初の「闇雲に飛びつく」から「狙って飛びつく」で捕獲できるようになっている。 狩りが得意な「まりさ種」らしい適応力と運動能力だ。水路に落ち、土管で豊富な食料を得て、十分な睡眠をとり、怪我も完治した結果でもある。 「あ!いた!!こんなところに、げしゅはっけん!!いたよ~!げしゅのまりしゃがいたよ~!!」 「あー!げしゅだ!げしゅがいりゅ!」 「ゆぴ!おねーしゃん!!」 「おちびちゃんまってよ!ゆひぃゆひぃ.........ああああああ!!!!まりさ!あんた「ごはん」さんをもってこないで、なにやってるの!!」 「おかーしゃん~!たちゅけちぇ~!まりちゃ、おちちゃったよ~!」 「ゆぷぷぷぷ!「ごはん」さんをもってこないで、おかーさんたちを、ゆっくりさせないげすがおちてるわ...ゆぷぷぷ...いいきみだわ!!」 「たちゅけちぇ~!まりちゃ、ちゃんと「ごはん」さんあつめりゅから~。たちゅけちぇ~!!」 「ゆう?おかーしゃん、まりちゃのときょろに、おちてるのにゃに?にゃんだか、おいししょうなにおいがしゅる....」 「ゆぅ~いいにおいがしゅりゅ~♪あれにゃに?」 「まりさ!!まさかそれは!!!......「かえる」さん?!」 「ゆぅ...「かえる」しゃんだよ...とっても、おいちぃよ~♪」 「まりさ!さっさと「かえる」さんをよこすんだよ!いっぱいでいいよ!!」 母親のれいむは「カエル」の味を知っていた。前に一度だけ父親のまりさが捕まえてきて「うれしーしー」を無様に漏らしながら食べた。 その時の至福の味は今でも脳裏に焼きついていて、今でもたまに夢に出てきて夢から覚めたら「うれしーし」を漏らしている程だ。 「「あな」さんに、いっぱいいるよ~.....しょれより、まりちゃをたしゅけて~まりちゃでりゃれにゃい~!」 「ゆひぃぃぃ!いっぱいいるのぉぉぉぉ!!はやく「かえる」さんをよこせ!」 「れいみゅ!あぶにゃい!!」 「きゃえりゅしゃん!きゃえりゅしゃん!れいみゅも「む~ちゃむちゃ」しゅりゅ~..............おしょりゃ?......」 ベチャ! 「いぢゃああああいいい!!れいみゅの..れいみゅの..うちゅくちぃおみあししゃんがぁぁぁぁ!!」 「おねーしゃん、だいじょうびゅ?「かえる」しゃんをたべちぇ、ゆっくりしちぇね。」 「ゆ!きゃえりゅしゃん!きゃえりゅしゃん!.....む~ちゃむ~ちゃ!...ゆべぁぁぁぁぁ~!!!!ちちちあわしぇえええええええ!!!!! こりぇめっちゃうっめ!めっちゃうっめ!!!」 「れいみゅ!れいみゅ!おいちい?おいちぃ?...れいみゅもいくよっ!」 ビッターン! 「いぢゃああああああ!!!!れいみゅのじぇっしぇいの、おきゃおしゃんがあああああああ.....ゆぐ!...まりちゃ!!「かえる」しゃんは!?」 「おねーしゃん....おかおしゃんだいじょうびゅ?にゃんだか、ゆっくりしちぇないよ....」 「いいから!「かえる」しゃんをさっさとよこちぇ!!」 「ゆゆ!...わかっちゃよ、ゆっくりまっててにぇ........ゆん...やー!!......はい「かえる」しゃん。」 「ゆほほほほ~いいにおいよ~!...うみぇぇぇぇ!!これめっちゃうっめ!....む~ちゃ!む~ちゃ!うっめ~!」 「っちちちあわちぇぇぇぇえぇ!!」 「おねーしゃんたち....「しーしー」でちぇりゅよ......」 姉のれいむ達には未知の餌であった「カエル」、水路の上にまでその魅惑的な香りは届き、遂には死へのダイブになるかもしれない水路のコンクリートの 上からの自由落下を姉のれいむ達にさせてしまう。 重症こそは免れた姉のれいむ達だが、着地の衝撃は想像絶していた、が!初めての餌「カエル」の美味しさに痛みなど吹き飛んでしまったようだ。 そんな2匹は、子まりちゃを引かせる程「うれしーしー」を撒き散らせながら「カエル」を貪り、絶叫にも似た「ちあわせ~」を叫ぶ。 「おちびちゃん!おちびちゃん!おいしい?おいしいんでしょ!おかーさんにもはやく!「かえる」さんをちょうだいよぉぉぉ!!」 「めっちゃうめ!めっちゃうめ!」 「めっちゃうっめ!うっめ! 「ゆあああああ!!おかーさんの「かえる」さ~ん!なんでたべてるのぉぉぉぉぉ?!.......ゆ!れいむもいくよっ!......おっしょら~!」 バンッ!ドンッ!ベチャ! 「ゆげええええええ!!!ぐぢゃいいいいいい!!!「うんうん」ぐざあああああああああいいいいいいいいい!!!」 「ゆげひげぇ!おぐぢのながにはいっだああああああ!!れいむのびはくなおがおざんがあああああ!!」 意を決した母親のれいむのダイブ。無様にも水路の壁に激突、勢い余って跳ね返り、顔面から落ちた場所は先ほど子まりちゃが出した大きな大便の上だ。 顔面から大便の上に落ちた母親のれいむの顔にはべったりと大便が張り付き、落ちる時に開きっぱなしだった口の中にも大便がしっかりと入ったようだ。 「まりざぁぁぁ!!「かえる」ざんは!?さっさとよこしなさいよ!」 「.....おかーしゃん...くちゃい....。」 .............. .......... ...... ... . ~悪夢再び~ 「まぁぁぁりぃぃぃざぁぁぁ~!おかーさん、おなかすいたよ!はやく「かえる」さんもってこい!」 「げしゅ!さっさともってこい!」 「もっちぇきょい!げしゅ!」 「ゆー!「おしょと」の「じめん」しゃんが、あちゅいよ!おひさまがおりてきたらもっちぇくるよ。」 「はぁぁぁ?ばきゃ?ばきゃなんでしょ!おかーさんは「いますぐ」っていったでしょぉぉ!いいからいけ!」 「ぐじゅぐじゅするな!このげしゅ!」 「げしゅ!」 何も変わらなかった。変わったのは巣穴が土管に変わり、餌が「カエル」になっただけだった。連日3時間おきに「カエル」を要求する母親と姉のれいむ達 最初の土管の中に居た「カエル」は、すぐに全部食べてしまい、更に醜く「ひょうたん型」に太った母親と姉のれいむ達...もはや「ゆっくり」には 見えなくなってきた。 「....あじゅいよ...あじゅいよ...もう、あじゅいじめんしゃんを「ぽんぽん」しゅるのいやだよ.....」 最初の土管には「カエル」は居なくなったものの、50メートル先にも同じ土管があり、そこにも大量の「カエル」が居た。 子まりちゃにとっては永遠とも言える長い道のり、しかも水路のコンクリートは太陽に焼かれ、一歩歩くたびに子まりちゃの足を焼き痛めつけた。 そんな過酷な道のりを何度も往復し、子まりちゃはカエルを届け続けた。 ある日、子まりちゃは母親と姉のれいむ達に50メートル先の土管に移住するよう頼んだ事があったが、答えは3匹による制裁で返されたのは言うまでもない。 そんな過酷な毎日が繰り返されたある日、事態は急転した...... 「ゆわああああ!ゆっくりおきたよ。おちびちゃんたち、ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていっちぇね」 「いっちぇね!」 「おかーしゃん「こ~ろころ」しちぇあそぼうよ~!」 「ゆふふふふ、おかーさんが「こ~ろころ」したら、おちびちゃんたち、つぶれちゃうよ~♪」 「おかーしゃんは、ゆっくりしすぎだよぉ♪」 「おきゃーしゃんは、とってもゆっきゅりしちゃゆっきゅりだにぇ♪」 「ゆふふ、ありがとう。ほんとうに、ゆっくりしたおちびちゃんね♪れいむのおちびちゃんは、とってもゆっくりしてるわ~♪」 「ゆふ~ん♪まりちゃもゆっくりしちぇいるよ~♪」 「はぁぁぁぁ?!あんたは、おはなしにはいらなくていいからさっさと「かえる」さんもってこいよぉぉぉ!!いますぐよ!」 「ゆぴぃ!...にゃんで...にゃんでまりちゃは、ゆっくりしちゃだめなの?」 「あんたは「まりさ」でしょぉぉぉ!「まりさ」は「かり」でしょぉぉ!おかーさんたちは「れいむ」だから「おうた」うたって、みんなをゆっくり させるし、「こそだて」でかわいいおちびちゃんをゆっくりさせて、みんなにれいむのかわいいおちびちゃんをみせてゆっくりさせるのよぉぉぉ!! わかった?!わかったらさっさと「かえる」さんもってこいよぉぉぉ!!いっぱいでいいよっ!」 「さぁ、おちびちゃん「かえる」さんがくるまで「おうた」をうたいましょうね~♪」 「ゆう!れいみゅうたうよ!」 「うちゃうよ!」 「ゆ~はゆっくりのゆ~♪ゆ~はまったりのゆ~♪ゆゆんゆんゆん~♪れいむのうたに~みんなゆっくり~♪れいむはむれのうたひめ~♪ゆゆんゆ~♪」 「.......にゃんで....わきゃらにゃいよ....にゃんでまりちゃばっかり.....おとーしゃん.....あんよがあじゅいよ...さびちぃよ.....おとーしゃん..」 子まりちゃは疑問に思った。 なんで自分ばかり辛い目に、同じ兄弟はいつも遊んでばかり食べてばかり。母親というのは、優しくてゆっくり出来ると聞いた事があるが... これが優しさなのか? 何故、死ぬ直前の父は悲しそうな顔をしたのか? まさか自分がこんな目になるのを分かってて悲しそうな顔をしたのか? 何故それを分かってて自分を残して「おたべなさい」したのか? 子まりちゃの疑問に答える者は、もうこの世には居ない.... 「ゆぅ...やっとちゅいた...ありぇ?「かえる」しゃん?....どこいっちゃの?いっぱいいたのにどこいっちゃの!ゆえええええええええん!」 まだまだ大量に居た筈の「カエル」が忽然と居なくなった。子まりちゃにはまったく理解できなかった.....が、その時.... ゴゴゴゴゴゴ..... 「ゆぅ?にゃんのおと?....かじぇ...おみずしゃんのにおい...............」 「ゆんやぁぁぁぁああああああ!!!おみじゅしゃんいっぱいー!!こっちにきょにゃいで....ぎょぽぽぽお!ぶべぇ!ぎょぼぼぼお...」 放水だった。いよいよ用水路に水が放たれ準備が整った田に水が注がれる時が来たのだ。 土管の中に居たカエル達は本能でそれを察知したらしく、どこかへと消えていた。 水路を舐めるように大量の水が走り、その勢いは水路の中で風となって子まりちゃに危険を伝えたが理解できるはずもなく、子まりちゃは激流に飲まれた。 大量の水に流されながらも子まりちゃは水面に浮きながら激流と共に水路を駆け抜ける。子まりちゃの死は、目の前に大きく口を開き、生を受けてから ずっと報われなかった「ゆん生」を飲み込む。 その時であった! 「おちびちゃん...おぼうちにのりなさい...」 「ゆ!おとーしゃん!!!」 激流の中で、もがき苦しむ子まりちゃの耳、いや心の中に響く声が.....懐かしい父の声が聞こえた。 一瞬呆然とした子まりちゃだが、父の言うとおりにしなければと思い行動を始めた。 「おぼうちしゃん!おぼうちしゃん!ゆっくりのちぇてね!まりちゃをのしぇてね!」 水面に浮いた子まりちゃは咄嗟に大事にしていた帽子を脱ぎ、逆さになった帽子に這い上がった。 越冬前、まだ子まりちゃが幼い頃、父親のまりさが近くの川で教えてくれた「おぼうちすいー」、あの時は川の流れは緩やかだったが今は勝手が違う。 優しい父も居ない、父が貸してくれた「おーる」さんも無い、今回は水の中から帽子に乗るという未体験の挑戦、そもそも水の流れが速すぎる。 だが、子まりちゃは無事に逆さになった帽子に乗ることができた。 「きょわいいいいい!!おとーしゃんどこぉ?まりちゃきょわいよおおおおお!!」 水路を走る激流は、帽子に乗る子まりちゃを連れてひた走る。 .............. .......... ...... ... . 「おちびちゃんは、おかーさんににておうたがじょずね~♪おかーさんからごほうびの「す~りすり」よぉぉ~♪」 「ゆわーい♪おかーさんのしゅ~りしゅりは、とってもゆっくり~♪」 「ちゅ~りちゅり~♪」 「はいこっちも、す~りすゆぼわあああああげえええぎゅうううううううう!!!」 「ゆおわあああああ!!おみじゅ~ぐぼぼおおお!!ゆげぴゃ!」 「ゆぎえええ!!おかーしゃん!おかーしゃん!」 「おちびちゃーん!!はやく、おかーさんの「あたま」さんのうえにのってね!!....ちゃんとのった~?!...おちびちゃん!おちびちゃんどこぉ?!」 同じく水路に居た母親と姉のれいむ達も例外なく激流に飲み込まれた。偶然「す~りすり」していた次女のれいむは母親のれいむにしがみ付いてて、なんとか 無事に母親の頭上に登れたが長女のれいむは見つからない。 「おちびちゃんどこぉ?れいむのゆっくりとしたおちびちゃん!!.........おちびちゃん..................ゆ!!」 母親のれいむは必死に足元を「もみあげ」で探った。なかなか見つからない長女、時間ばかり過ぎていって半ば諦めかけた所で何かに触れた! 「ゆぐううううう!!....おちびちゃん!おちびちゃんだいじょうぶ!!ああああこんなになって!!おかーさんがあとで「ぺ~ろぺろ」してなおして あげるから、ゆっくりあたまのうえにのってね!! 水底で母親のれいむの足にしがみ付いていた長女のれいむを「もみあげ」で掴みあげた。が、長女のれいむは大量の水を飲んだせいで、全身が歪な形になっていた。 「おちびちゃんだいじょうぶ?」 「ゆぴ!ゆぴゃゆぴぴ!ゆっぴゃ!」 「....にゃんだか、おにぇーちゃんへんだよ。ゆっくちしちぇいない...」 「ゆっぴゃ!ゆっぴゃ!ゆぴ!ゆぴぇぇぇ!!」 「にゃんだかきもちわりゅっ!こっちきょないでね!!............あ!げしゅだ!」 「......ゅぇぇぇぇ....ゆえええええ...ゆ!おかーしゃーんん!!.......」 「まりさ?....そんなことより、おちびちゃん!ゆっくりおはなしして!」 「ゆっぴゃ!ゆっぴゃ!ゆぴぴぴぴぴぴぴ!」 「にゃにきょれぇぇぇぇ!!ゆっくちできゅない!」 大量の水を飲んだせいで長女のれいむの体内餡はおかしな動きを繰り返す。腹部や顔がグネグネと不規則に動き、眼球はせわしなくグルグル動いている。 顔の両側に付いている「もみあげ」は常時バタバタと上下に動き、中枢餡にもダメージがあったらしく変な言葉しか発しない。 完全に精神が崩壊している。 次女のれいむが気持ち悪がるのも無理は無い。その間に子まりちゃが激流に流されて行ったが、知った事ではないらしい。 「おちびちゃん!おかーさんが「の~びのび」するから、うえの「くさ」さんにつかまってね」 「ゆ!ゆっくちりきゃいしたよ!」 「の~びのび!」 「くしゃしゃん、ゆっくちちてね!...ゆああああ!!ちゅべりゅぅぅ!!にょぼりぇない!」 「おちびちゃんはやぐぅぅぅう!!はやぐのぼぼぼぼぼ....っちぇ、おかーさんをたすけてね!」 「ちゅべって、にょぼれないっていちぇるだりょぉぉ!ばきゃにゃの!!」 「すべるんだったら「もみあげ」さんじゃなくって「おくち」でかじりなさいよ!!!」 「いまやっちぇるだりょ!!....くしゃしゃん!かわいいれいみゅに、ゆっくちかじらりぇてね!.........にがああああ!!にがにがにがああああ!!」 「おちびちゃんまだぁ?!おかーさん....もう...あんよさん...うごかなくなってきたよ!」 「いにゃああああ!!くしゃしゃん「にがにが」だにょぉぉぉ!!もういやじゃ!れいみゅおうちかえりゅ!!!」 「はぁぁぁあああ!!なにいってるのぉぉぉぉ!!がまんしなさいよおおおお!!........ちょっと!....きいてるの!!...おちびちゃん!」 母親のれいむは怠惰な生活で得た重さのある体で流されずに済んだが、長時間水にさらされれば死は確実だ。実際、現時点で体の表面は柔らかくふやけ、 激流にその柔らかくなった表皮はどんどん削られていく。 母親のれいむは必死に姉のれいむ達を水路の上に上げようと「のーびのび」し続けたが、あと一歩の所で届かない。残りの後一歩を水路の上に生い茂る 「草」に掴まって自力で這い上がってくれと次女のれいむに言うが、子ゆっくりの「もみあげ」では登れない。 次に母親は、その草に齧りついて登れというが。今まで口に入れたことの無い草の苦さに次女のれいむは、すっかりやる気を無くしてしまった。 「ゆげええええ!!おかーさん...もう「げんっかい」だよ....れいむのうつくしいきゃくせんびの「あし」さんもうごかないよ...いぢぢぢぢやぃぃぃ... 「せなか」さんもさっきから、ゆっくりしてないよ.......」 グゥゥッ!グラッ! 「ゆわ!ゆわ!ゆわああああ!!おみじゅしゃんが、きゅりゅ~!ぎょわいよおおお!!おい!くちょばばぁ!ぎゅらぎゅらしゅんな!」 「ぴゃっ!ぴゃっ!」 大きく仰け反る形になった母親のれいむ。水の流れに背を向けて流されないように堪えていたが限界が近いようだ。 水に浸かっている部分の表皮は既に、ふやけてボロボロになり。水流を直接受けている背中部分は体内餡が剥き出しになり水流に大きく削られていた。 母親のれいむの体は傾き倒れそうになるが、頭上の姉のれいむ達を水に落とさぬよう大きく仰け反った。 それによって必然的に姉妹は顔面へ移動した。 「おちびちゃん!おかーさんはもう「の~びのび」ができないから「ぽんぽん」して「くさ」さんに、ゆっくりつかまって!!そして、おかーさんを、 はやくたすけてねっ!!」 「そうめいなれいむは、ゆっくちりきゃいしちゃよっ!...........ゆん!...ゆんゆんゆん!!...ゆん!...ゆはぁ...ちゅかれた。」 「.....おちびちゃん?....おちびちゃんどうしたの?「ぽんぽん」は?....ねぇ?....おちびちゃ~ん!!」 「....ゆぅ..ゅぅ...にゃに~?....れいみゅ「ぽんぽん」に、ちゅかれたから「すーぱーしゅ~やしゅやちゃいむ」だよ!じゃましゅんな!くしょおや!」 「ゆええええええ!!!なんで「す~やすや」してるのぉぉぉ!!ばかなの?しにたいの?!はやく「ぽんぽん」して、のぼってよぉぉぉお!! おかーさんは「げんっかい」なんだよ!はやくのぼって、おかーさんをたすけてよ!」 「ぅぅぅぅぅ....うるっしゃい!げしゅおやは、れいみゅの「うんうん」でもたべちぇいちぇね!!!..........ちゅっきりぃぃぃ♪」 「ゆごばぁああああ!!ぐぢゃぁぁぁぁぁぁい!どぼぢでおかーさんの、おくちに「うんうん」するのぉぉぉ!!」 「ゆぴぃ?ゆぴ!ゆっぴゃゃゃ!!ゆゆゆぴ...............ゆっぴゃ~ん!!」 ブバァァァァ!!!!! 「おべべがああああ!!れいむのおべべがああああ!!!ぐぢゃいいいいいい!!!」 母親のれいむは「の~びのび」が出来なくなったので、次女のれいむに「ぽんぽん」して登ってくれと哀願したが、次女のれいむは数回跳ねただけで、 「疲れた」と言って、この緊急事態にもかかわらず睡眠に入ろうとした。 だが、それを咎めた母親のれいむに罵声を浴びせ「うんうん」を大きく開かれた口の中に排便した。 それを見ていたのは精神崩壊した姉のれいむ。自分も負けじと排便したが大量の水を飲んでいたため酷い下痢で、足場となっている母親のれいむの顔面に 「それ」をぶちまけた。 母親のれいむの目にも「それ」はぶちまけられ。強い刺激だったらしく母親のれいむは...... 「ゆぐあああああ!!なんでごどずんのぉぉぉ!この...この...このげす!!!」 ザッバ~ン...... 「ゆごあああああぐぼぼぼ!ゆば!ゆば!れいむ!まだじにだぐないいいいい!!ゆべへ!ゆぼぼ....」 「ゆっぎゃあああ!!れいみゅ!!げしゅじゃにゃい!!ゆべ!ゆべ!ゆひぃぃぃ!!おみじゅしゃん!!!ゆっくちできゅないぃぃ........ ....もっじょゆっぐちじだがった....」 「ゆっぴゃ!ゆっぴゃ!ゆぴぴぴ...ぴぎゃ!ぴぃ...ぴぃ...ぴ.....」 そして長女のれいむ排便が引き金となり母親のれいむは、体力的にも精神的にも事切れた。 頭上の姉のれいむ達もろとも3匹は水底に沈み。一度も浮き上がらず激流に流され、流されながら少しづつ削れて消えていった。 .............. .......... ...... ... . 「きょわいいいいい!!おとーしゃ~ん!!まりちゃはどきょいくのおおおお!!.......ゆぁ!まっくらしゃん!!!」 「ゆぁ!.......お・おしょと?....にゃんだか、ゆっくりながされちぇる........ゆわわわわわわ!!ここどきょぉぉぉ!!....ひりょい...... ...おおきな、みずたまりしゃん.....ゆっくりながされちぇる~...」 「ゆゆ!じめんしゃんについたー!ちょっと、ゆっくりしてにゃいけどだいじょうぶ!にょぼれりゅよ!...ゆんしょ!ゆんしょ!...まりちゃがんばりぇ! ....あ!おぼうちしゃん!!...れいみゅのゆっくちしたおぼうちしゃん~ゆっくりのっちぇね..... ゆんやぁ~おぼうちしゃんゆっくちしてない!!...ゆええええ....まりちゃ...がんばる!.....ゆんしょ.....ゆんしょ.... ゆんしょ!ゆんしょ!...................ゆぅぅ!!じめんしゃん!おしょらしゃん!まりちゃ!.....いきちぇるっ!!!!!」 「ゆゆ!おぼうちしゃん!ゆやぁぁぁぁ....おぼうちしゃんゆっくちなおってちぇね!まりちゃが「ぺ~ろぺろ」しゅりゅから....おぼうちしゃん......」 「いくら「ぺ~ろぺろ」してもなおらないわよ。ちゃんとおひさまにあてないと」 「ゆやぁぁぁ!!だりぇ!?」 「ゆっくりしていってね!」 「だりぇ!?....まりちゃにひどこちょしゅりゅの?」 「「おへんじ」もできないのかしら?」 「ゆわ!....ゆっくちしちぇいっちぇね.....ね....。」 「まだ、あかちゃんことばぬけていないの?」 「だりぇ?」 「ありすはありすだよ。」 「ありしゅ?......まりちゃはまりちゃだにぇ....」 「ぜんぜん「とかいは」じゃないけど..いいわ......まりさはどこからきたの?」 「まりちゃはおぼうちしゃんで、ながしゃれてきちゃんだ....」 「ふ~ん....おぼうしさんがかわくまで、いっしょにいてあげる。まりさ....なにかおはなしして。」 「ゆ!......ゆぅ....まりしゃ...いっぱい...かえるしゃんたべちぇいちゃんだ.....」 「かえるしゃん?.....「かえる」さん?!すごーい!とってもとかいはだわ!まりさは「かり」のめいじんさんだわ!!そしてそして?」 「かえるしゃんは「あな」しゃんのなきゃに、いっぱいいちぇね........」 ~おわり~ ここにSSを投下しつづけて、たくさん感想や耳が痛いアドバイスを貰い精進してきました。 「物を書く」という孤独な作業を嬉々としてやれたのも、自分の駄文にアンサーをくれた皆様のおかげでした。 あまつさえ自分の駄文に挿絵まで頂いた時は、とっても嬉しかったのを色濃く覚えています。 感想コメントが復活するまで、お暇を頂くことを許してください。 最後に「ゆっくりしていってね!」 執筆:ゆっくり研究所、野良ゆっくり(SS版)、DO様の奇跡の公園スピンオフ、でぃぶへ
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「でいぶは絶対間違いを認めない」 おかえりまりさ! 遅いよ! れいむとおちびちゃんたちは、お腹を空かせて待ってるんだよ!? はやく取ってきたご飯を食べさせててね! たくさんでいいよ!! …何これ? これっぽっちがご飯なの? まりさの精一杯なの? 一日中、お外で狩をしてきて、お昼ご飯さんもれいむたちに我慢させて、 それでたったこれっぽっちしかご飯を取ってこれないの? まりさは今日一日いったい何をしてきたの? 足りないよ! れいむたちにはおちびちゃんが何人いるとおもってるの? いちにーさん…たくさんいるんだよ!? これだけのご飯じゃ、皆で分けたら全然お腹一杯になら無いよ! むーしゃむーしゃしてもしあわせ~1回で終わっちゃうよ! お腹一杯にならないから全然しあわせ~じゃないよ! 何やってんの? まりさのそのお帽子はただのお飾りなの? お帽子いっぱいにご飯を取ってくるのが夫の勤めでしょ? おとうさんの仕事でしょ? まりさはれいむとおちびちゃんたちが可愛くないの!? …言い訳は聞きたく無いよ! ご飯をとってこれないのはまりさの責任でしょ!? しかも何これ、ほとんど葉っぱさんや草さんしかないよ!! お花さんも虫さんも、キノコさんも無いよ!! こんなご飯じゃ、おちびちゃんたちもがっかりだよ!! うん、ちょっと石ころさんもあるね……って石ころさんは食べられないでしょ!? お土産? おちびちゃんたちの玩具!? はあああああ!? 馬鹿なの? 死ぬの? こんな角ばった、全然つるつるさんじゃない石さんなんか、おちびちゃんたちに使わせたら怪我するに決まってるでしょおおおおおおおおおおおおおおお!!? そんな事ぐらい考え付かないの? 馬鹿なの? 本格的にお馬鹿なの!? ありすだって都会派こーでぃねーとに使わないよ!! ちょっと餡子脳を使えばそのくらいの事もわかるでしょ!? …頑張った? 何を頑張ったっていうの? 頑張ったならもっと沢山ご飯を持ってこれるでしょおおおおおおおおおお!? こんなのは頑張ったって言わないんだよ!! ちゃんと狩をできなきゃ、いくら頑張っても無駄でしょおおおおおおおおおお!? まりさが、れいむと結婚したいって言ったんだよ!? 森で一番の美ゆっくりのかわいいれいむと、一緒にゆっくりしたいって言ったんだよ!? れいむは箱入り娘だったから、お歌をうたうしか出来ないって結婚する前に言ったよね? それでもいいって、言ってくれたよね? だったら、れいむを誠心誠意尽くして養うのが夫のまりさの義務でしょおおおおおおおおおおおお!? 夫として当然の義務さえまりさは果たせないの!? 馬鹿なの? もうどうしようもない馬鹿なの!? このかわいい、いちにー…ええと、たくさんのおちびちゃん達だって、まりさが作りたいって言うから、 れいむはまりさとすっきりーして産んだんだよ!? たくさん赤ちゃんが居ればゆっくりできるって言ったのはまりさなんだよ!? そりゃあ、れいむだって、おちびちゃんは欲しかったよ! かわいいおちびちゃんばっかり産まれて、とても嬉しかったよ! おちびちゃんたちがゆっ~くりしてくれると、れいむもとってもゆっくり出来るよ!! でも、今おちびちゃんたちにお腹を空かさせてゆっくり出来なくさせてるのは、まりさでしょ!! まりさがちゃんとご飯を取ってこれないからでしょ!? 毎日毎日、一日一回しかご飯を食べられなくて、たくさんむーしゃむーしゃ出来なくて、ふしあわせ~なんだよ!? …一生懸命? どの口で一生懸命とか言えるの? 毎日れいむたちが食べるだけで精一杯で、全然蓄えも出来て無いじゃない! れいむはいち、えーと、にーだっけ…たくさんまでしか数を数えられないけど、このままじゃ 大変だって事ぐらいわかるんだよ!? まりさはわかってるの!? このままじゃいつか、れいむたち飢え死になんだよ!? そんなので一生懸命狩をしてるなんて言えるの? 今はまだいいけど、雪さんが降り始めたらどうやって冬を越すつもりなの!? …ゆ? れいむ? はあああ? まりさはれいむがおうちでただ遊んでるだけだと思ってるの? れいむはれいむの仕事があるんだよ!? れいむは子育てしなくちゃいけないんだよ!? おちびちゃん達をあやしたり、遊ばせてあげたり、勝手にお外に出て行ったりしないように見張ったり、 喧嘩したりしないようにしたり、お歌を聞かせたり教えたり、知らないゆっくりがおうちを乗っ取りに来ない様にお留守番してるんだよ!? まりさが狩に出かけてる間、れいむがおうちとおちびちゃんを守らなきゃいけないんだよ!? わかる? 理解できる? れいむは、お歌をうたう事しかお母さんから習わなかったけど、それでも子育て上手だったお母さんの真似して 一生懸命おちびちゃんたちのお世話とお留守番を頑張ってるんだよ!? 一生懸命とか、頑張るとか、そういう事を言う物でしょ? そのれいむに対して、まりさは一体何をしてるの!? ボンクラまりさ!! 狩もろくにできないダメまりさ!! れいむたちをゆっくりできるようにするのがまりさの仕事でしょ!! 一回ぐらい、れいむとおちびちゃんがお腹一杯むーしゃむーしゃできるくらいのご飯を取って来い!! ほんと、使えないまりさだね!! ゆえーんゆえーん!! まりざあああああああどおじでええええええええ!! どぼじでごんなごどにいいいいいいいいいいいいいいい!!? ゆう、ぱちゅりー、誰がまりさをこんな風に……そうなんだ……れみりゃが…… まりざのばがあああああああ!! れみりゃが出てくる遅くまで狩なんがじでるがらあああああ!! ばりざが死んじゃっだら誰がれいむとおちびぢゃん達を養っていくのおおおおおおおお? れいむに狩なんができるわげないでしょおおおおおおお!? 馬鹿なの!? 死ぬの!? 何か言っでよおおおおおおおおお!! …ありす? なにこれ? 群れの皆から? ちょっとずつご飯を集めて? れいむたちに? …何を言ってるの? こんなんで足りるわけ無いでしょおおおおおおおおお!? れいむにはおちびちゃんが、いちにーさん…たくさんも居るんだよおおおおおおおお!? たったこれっぽっちじゃ、せめておちびちゃん達だけは一杯むーしゃむーしゃ出来るかも知れないけれど、れいむが食べる分は無いでしょ!? れいむが飢え死にしちゃったら、誰もおちびちゃんたちの面倒は見てくれないでしょおおおおおお!? 群れの皆がおちびちゃんたちを引き取ってくれるわけでも無いし、自分たちのおちびちゃんのお世話で手一杯でしょ!? 安っぽい同情はやめてね!! れいむとおちびちゃんたち全員をゆっくりさせてくれないなら、こんな施し何の意味も無いよ!! こんなの、ありす達の自己満足でしょ!? 自分たちの生活だけで精一杯だけど、群れの仲間を見捨てるのはりょうっしんっが咎めるから、申し訳程度に自分たちのご飯を分けて、 それでやれるだけの事はやった、しょうがないって思いたいだけなんでしょ!! れいむはそんなのお見通しなんだよ!? わからないと思ったの? 馬鹿なの!? れいむ達を本気で助けてあげたい、ゆっくりさせてあげたいって思うんだったら、もっともっとご飯をちょうだいね!! たくさんでいいよ!! ゆーはー、ゆーは、おちびちゃん、おうちについたよ! 今日は遠くまで皆で狩をして、ご苦労様だよ!! みんなで一杯頑張ったから、昨日よりはちょっと多くご飯が集まったよ! あんまり多くは無いけど、みんなでゆっくりむーしゃむーしゃしようね!! むーしゃむーしゃ、しあわせ~ ゆ…? どうしたの? 何言ってるの? まりさはお姉ちゃんなんだから、妹のためにちょっと我慢するのは当たり前なんだよ? それに、少ないって言っても本の少ししか違わないよ! 末っ子のおちびちゃんは、体が弱くて、ちょっとでも多くご飯を食べないと体が弱ってゆっくりできなくなるんだよ!? 他のお姉ちゃんたちは、ちゃんという事聞いてくれるよ? いい子にしてくれるよ? どうしてそんな事いうの!! 末っ子おちびちゃんは、まりさの大事な妹でしょ!! 姉妹を大事にしないおちびちゃんは、お母さんは大嫌いだよ!! そんなわがままなゲスな子には、もうご飯あげないよ!! …!! 馬鹿!! ああぶったよ、れいむの素敵な揉み上げでぶったよ 悪い子はせいっさいっするんだよ!? まりさは今、言ってはいけない事を言ったよ!! そんなゆっくりできない悪い子は、お母さんの子じゃないよ!! はやく妹に謝るか、そうでなかったらおうちから出て行ってね!! ゆ~ゆゆ~ゆゆゆ~ゆ~ゆゆ~ゆ~♪ ゆゆ~ゆ~ゆ~ゆゆゆ~♪ おちびちゃん達、とってもお歌が上手だね! さすがかわいいれいむのおちびちゃんたちだよ!! これなら、狩が出来なくても、都会派なこーでぃねーとなんか出来なくても、数が数えられなくても、 狩ができるまりさや、都会派なありすや、賢いぱちゅりーの所にお嫁にいけるよ!! かわいいれいむのおちびちゃんたちなんだから、大きくなったら美ゆっくりになるのは間違いないし、 将来はきっとゆっくりできるよ!! だから、いっぱいお歌の練習をして、ご飯をたくさん取ってこれる優秀なゆっくりに 結婚を申し込まれるようなゆっくりになってね!! れいむはおちびちゃんたちがしあわせ~になってくれるのが、一番ゆっくりできるよ!! ゆふー、おちびちゃんたち、今日もご飯が見つかって良かったね! もうすぐおうちだよ!! おうちについたらご飯をむーしゃむーしゃして… ゆっ……結界さんが破られてるよ!! おうち泥棒だよ!! おちびちゃん達はここに隠れててね! お母さんがおうち泥棒をやっつけてくるからね!! ここはれいむのおうちだよ!! ちゃんとおうちに結界をはってあったんだよ!? おうち泥棒をするゲスなゆっくりは、さっさと出て行ってね!! ゲスはれいむがせいっさいっするよ!! 痛い目に遭いたくなかったらさっさと降参してね!! れいむはとっても強いんだよ!! 降参するなら今のうちだよ!! ばいしょうきんは、あまあまでいいよ!! たくさんでいいよ!! ゆぎゃあああああああっ!! ごべんなざいいいいいいい!! おうぢはれいむのものじゃなぐでいいでずがらああああああ!! …お腹空いたね、おちびちゃん達 昨日も今日も、ご飯があんまり見つからなかったね …そうだね、寒いね、おちびちゃん達 今日も、新しいおうちは見つからなかったね この辺のおうちは、もうどこも誰かが使っちゃってるんだよ ゆっくり理解してね …ゆっくりできないね …ゆっくりさせてあげられなくてごめんね ゆっくりできないお母さんでごべん…ね…… …ごべんね……泣かないでね……ごべんね …っ!! …末っ子おちびちゃん、今お母さんに何て言ったの? 奴隷? 奴隷って言った? どういうつもり? お母さんは、おちびちゃんをゆっくりさせるための奴隷!? どおしてそんな事言うの? ゆっくりさせないお母さんはゲス? そんな言葉どこで覚えたの? ゆっ!! 殴ったよ!! 当たり前でしょ!! お母さんにそんな事言うのはゆっくりできないんだよ!? そんな言葉を使うのはゲスなんだよ!? お母さん前にも言ったよね!? ゲスはせいっさいっするよ!! 可愛い末のおちびちゃんでも容赦はしないよ!? …そう、おちびちゃんは、ちょっとれいむに一番似てて、かわいいからって甘やかしすぎたみたいだね もう怒ったよ!! お母さんは別におちびちゃんの奴隷じゃないよ!! おちびちゃんが可愛いから、愛してるから、ゆっくりさせてあげたいと思うから、一生懸命ご飯を食べさせたり すーりすーりしたり、お歌を聞かせてあげたり、守ってきたりしたんだよ!? お母さんがこんなにいっぱい、ゆっくりさせてあげようと頑張ってきたのに、お母さんを奴隷扱いにしか 思ってないようなゲスな子は、もう全然可愛く無いよ!! ぷくうううううううううう!!! 今更謝っても許さないよ!! おちびちゃんは絶対に許されない事をしたんだよ!! ゲスな子はお母さんの子じゃないんだよ!? 殺されない内にさっさとどこかに行ってね!! もう顔も見たく無いよ!! ご飯みつからないね、おちびちゃんたち… お花さんはもう枯れちゃったし、草さんも少なくなってきたよ… このまま冬が来たら… ゆ…そうだね…末っ子おちびちゃんは、今どうしてるかな… あの子は体が弱いから… ゆっ…!? れいむのかわいい末っ子おちびちゃん!? おちびちゃん達はここで待っててね!! やべろおおおおおお!! れいむのおちびちゃんを虐めるゲスなゆっくりはれむがせいっさいっするよ!! 泥棒!? 関係無いよ!! その子はれいむのだいじな、末っ子の、れいむによく似たおちびちゃんなんだよ!! ちょっとご飯を泥棒したぐらいでどうだっていうの!! れいむはしんぐるまざーで、番のまりさに死なれて、おちびちゃんたちはいつもお腹を空かせて可哀そうなんだよ!! そんな事もわからないの!? 馬鹿なの!? 死ぬの!? わかったらさっさと謝ってね、ばいしょうきんはあまあまでいいよ!! ぷくうううううううううううう!!! ゆべぇっ!! ゆぎゃっ!! ゆびゅっ!! いだいいいいいい!! やべでええええええ!!! れいむの素敵な揉み上げさん千切らないでええええええ!! ピコピコでぎなぐなっぢゃうううううう!! ずいまぜんごべんなざい髪の毛毟らないでえええええええええ!! いやああああああああリボンだげは、リボンは破かないでよおおおおおお!! どおじでごんなひどいごどずるのおおおおおお!!? れいむだっで、生ぎでるんだよおおおおおおおおおおお!? ゆあああああ!! おちびぢゃんだぢ、ごっぢぎだらだめでしょおおおおおおおお!! やででよおおおおおおお!! おちびぢゃんだぢにはでをだざないでえええええええええ!! れいぶのがわいいおちびぢゃんだぢがあああああああああああ!!! ゆっ…ゆっ… ずえっごおちびぢゃん……だいじょうぶ…? 悪いゆっぐりは…もういなぐなっだがらね…… お姉ぢゃんだぢも……すぐに……おがあざんがぺーろぺーろじで……なおじであげ…… ……!! 糞…奴隷…そう…おちびぢゃんには…ゆふふ……おちびぢゃんには、おかあざんは糞奴隷なんだね……ゆふふ…… あんなに……あんなにがんばっで……ゆっぐりざぜであげようど…… おちびぢゃんは…… ゆっぐりできないおちびぢゃんはじねっ!! ……おちびぢゃん……れいむのかわいいおちびぢゃんだぢ……いちにー…さん…たくさん…いだのに…… れいむの……れいむの…… まりさ……どうじで……れいむは…まりさとけっこんすれば……ゆっくりできるとおもったのに… おちびちゃんたちがいれば…たくさんのおちびちゃんがゆっくりしてくれれば……ゆっくりできるとおもったのに… どおじで…れいむはいっしょうけんめいがんばっだのに…… れいむは……なにかわるいごどをじだの……? なにかまちがえたの……? れいむはあたりまえのことをしただけだよ…… ゆっくりしたかっただけだよ……ゆっくりさせてあげたかっただけだよ…… れいむはなにもまちがってないよ…… まりさが…そうだよ……まりさがわるいんだよ… まりさがしんじゃったから… まりさがかりもろくにできないくずだったから… そんなまりさなんか…すきになったから… まりさが、れいむとずっとゆっくりしたいなんでいうがら… まりさが、れいむをえらんでぐれだがら…… まりさが、れいむのおうだをじょうずだって…びゆっくりだって…ほめてくれたから… まりさと、いっしょにゆっくりできると……ゆっくりしたいとおもったから… だから、れいむは…まちがってないよ…… まりさ……まりさと……もっどゆっぐり……じだがっ… (終わり)
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