約 769,922 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/551.html
出題テーマ:でいぶを主題とした作品 anko1530 どうして・・・ anko1531 花一輪 anko1533 クラブ紅魔郷 anko1534 わがままれいむ anko1535 れいむにありがとう anko1536 僕は友達が少ない anko1537 でいぶ更生計画 anko1538 思い出の数だけ anko1539 ろんどさん anko1540 でぶめで! anko1541 生物兵器 anko1542 でいぶの忠実な奴隷 anko1543 でいぶ刑 anko1544 反省してます! 謝ります! anko1546 私のなかのでいぶ anko1549 素直なれいむ anko1551 でいぶは死ななきゃ治らない anko1552 昔は可愛かったのに anko1554 れいむ hard pain anko1555 悪い見本 anko1557 れいむとれいむとDVD anko1558 食べ物 anko1560 でいぶ専 anko1562 でいぶお姉さんと anko1563 私のれいむ anko1566 家族のあいどる末っ子れいみゅ! anko1570 証言ゆ達 anko1572 これがわたしのれいむ様 anko1576 でいぶ・オン・ザ・ヒル anko1578 かわいくってごめんねっ!! anko1579 緑と赤はゆっくりできないい!! anko1580 しんこーしてもらいます anko1581 手の平の上でフラメンコ anko1582 でいぶ最強伝説 anko1583 満月の夜に anko1585 まがいもの anko1587 たいっけつ!でいぶVSでいぶ! anko1589 空へ続く風の階 01 anko1589 空へ続く風の階 02 anko1590 奴隷の願い anko1593 あまあまがほしかったれいむのおはなし anko1597 きっかけは小さな事 anko1601 不確かな物語 anko1602 でいぶは人の手に負えない anko1604 ポストの上のでいぶ anko1611 でいぶ会話教室 anko1613 でいぶはかわいそう。 anko1614 でいぶは私の飼いゆです anko1615 因果応報 anko1616 ずっと一緒に anko1617 でいぶの子育て anko1619 でいぶ虐め anko1620 合わせ鏡のカルマ anko1623 子に諭される anko1624 でいぶの恩返し anko1625 正義の味方!!でいぶ!? anko1626 リベンジャー anko1627 れいむとまりさ anko1628 そしてれいむは目を逸らす anko1629 ゆっくりというのは anko1630 うつくしくってごめんね! anko1631 ペットショップ
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/127.html
会社に入ると、私はすぐさまエレベーターに飛び乗り、最上階を目指した。 商売にならない事象などなく、ゆっくりというふざけたド饅頭もその例外ではない。ペットショップ、ブリーダー、餌、関連雑貨。それらを一手に引き受けるゆっくり総合商社なるものが、残念ながら私の勤め先だ。 私は箱から降りると、社長室の扉を2回叩き、中から返事が返ってくるのを確認してドアノブに手をかけた。 部屋の中は明るく、社長の顔色もいい。ただ彼女の眼鏡がやけに光っているように見えた。こういった時は、決まって無理難題を持ちかけられる。 「今日は、あなたを見込んで頼みがあるの」 「そら来た」 口には出さないつもりだが、ついつい本音がこぼれたようだ。妙齢の社長は気にも留めずに、先ほどから私が敢えて無視していたものに向かって歩き出す。 そこにはやたらでかい金属性の立方体がひとつ。まるでそれ自体が生きているように音を立てて蠢いていた。どうか霊の仕業でありますように、中に何も入ってませんようにと私は祈る。 社長様が檻の蓋を外すと、願いも虚しく、無駄に元気一杯な肌色の袋が飛び出してきた。 「でいぶはでいぶなんだよ! こんなところにとじこめて、ばかなの? しぬの?」 れいむ種の末路としておなじみの、でいぶというヤツであった。饅頭というより巨大な洋ナシのような体型のそれが、出会い頭に口角泡を飛ばしてくる。 私は嗜虐心というより、正義感から出た言葉を口にした。 「これは潰すためのゆっくりですね、早速作業場に」 「いいえ。あなたには、これを愛でられるようにして欲しいの」 「は? ああ、冗談ですか」 「いいえ、本気よ。あなたのゆっくりプロデューサーとしての腕、見せてちょうだい」 お互いに、にっこりと微笑む。そして、私は頭を下げつつ言い渡した。 「……今日限り、辞めさせて頂きます」 「どうしてそんなこと言うのぉぉぉおお?」 【でぶめで!】 社長から泣いて縋られ説得されること30分。観念した私はでいぶをケージに放り込み、台車に乗せた。 社長室を出て、エレベーターへ。5階目掛けて落下する箱の中、私は泣き虫上司のご希望を頭の中で整理した。 「4大ゲスゆっくりの筆頭であるでいぶを、愛で対象にできるほど更生させることができれば、我が社は業界のトップに返り咲けるの!」 こんなところだ。無茶振りもいいところだろう。 取りあえず、でいぶの全身をパステルカラーに塗りたくって、『バ一バパパの親戚』として売り出してはと進言したが、却下された。 まあ仕事は仕事である。電子音と共にドアが開くと、気持ちを切り替えて目的地へ足を向けた。 付いた場所は、『飼いゆっくり実習室』。飼いゆとしての取るべき行動やマナー、簡単な家事などを躾ける部屋である。 実習室に入り、各種電源を入れ、台車を傾けてケージを雑に落とす。 「ぶぎゅっ!」 でいぶのくぐもった苦痛を確認すると、私は鍵を開けてでいぶの登場を待った。 「おいじじい! もっとだいじにあつかってね! でいぶは、きゅーとであいくるしいんだよ!」 「暑苦しいの間違いだろ」 身を晒すと同時に悪態を付くでいぶ。私は大人気なくも、それに少し付き合うことにした。 「でいぶのびぼーに、しっとしてるんだね!」 「出来れば、永遠にじっとしてて欲しいが」 「でいぶは、しんぐるまざーだよ!」 「マザーって、子供はどこにいるんだ」 「でいぶのなかにいるよ! でいぶのなかの、かわいいかわいいおちびちゃんを、ゆっくりみていってね!!!」 「へぇ、妊娠してるのか」 「にんしんっなんかしてないよ! おちびちゃんは、こころのなかにいるんだよ!」 とびっきりの笑顔で、胸らしきものを反らすクソでいぶ。歯を見せるな、歯を。 「お前、旦那はいるのか?」 「いないよ! でいぶにつりあう、はにーはまだあらわれないんだよ!」 「なんだ行き遅れか」 ちょっと、社長の顔を思い出してみる。 「でいぶは、かわいそうなしんぐるまざーなんだよ!」 「頭のことなら、確かに可哀想だ」 傲慢で望みばかり高くて想像妊娠してるゆっくりか。こいつは手ごわい。 まずは手始めに、部屋の片隅にあったボンベと風船を運び、その2つをホースで接続した。 管の付いたゴムの塊を、糞饅頭の口に押し込む。 「ほらでいぶ、あーんしろ、あーん」 「ゆぐぐ、でいぶのおくちのじゅんけつは、けがさせないよ!」 「気色悪いこと言うな! いいから黙ってこれを食え!」 さて、ようやく風船をでいぶの中に仕込み終えた私は、即座にボンベの栓を緩めた。 ガスが速やかにホースを通り、ゴム風船を膨らませる。当然、それを飲み込んでいるでいぶも大きくなっていく。 瓢箪型が3回りほど大きくなったところで、栓を締める。 「ふほひひひ、へひふひはんへほほふふほ!」 何言ってるかは分からないが、体内にしこたまガスを溜めたでいぶは、楽しそうにゆらゆらと揺れている。 額を小突く。衝撃で仰向けになるが、あんよ周りに餡子が集まっているので、その重さですぐに元通りに立つことが出来た。 お次は軽いジャブ。左こめかみに入れてみたが、また勝手に元の姿勢に戻る。 ソフトにパンチを入れては、のけぞって戻るを繰り返す。その度に、でいぶが何か呻くのも楽しい。 実に理想的な、パンチングマシーンの完成である。 小一時間ほど楽しんだところで、これはでいぶを愛でているのはではなく、弄んで和んでいたことに気付く。惜しいが、社長のリクエストにはそぐわないようだ。 私はホースを勢いよく抜いてやると、軽快な音を立ててガスが抜け、でいぶも萎んだ。 「このぎゃくたいじじい! かくしゅだんたいにうったえて、あまあませしめてやるから、かくごしてね!」 長丁場のぬる虐めもなんのその。ちょっと皮が弛んだでいぶは、飛んだり跳ねたりしながら噛み付かんばかりに喚き出した。 このタフネスと状況を省みない心意気が、でいぶたる所以なのだろう。 「はいはい、ゆっくりゆっくり。ところででいぶ、お前は何か特技みたいなものはあるか?」 「でいぶはでいぶで、しんぐるまざーなんだよ! そんざいそのものが、しこーできゅーきょくなんだよ!」 この無駄に豊富なボキャブラリーも特技らしくはあるのだが、いかんせん使い道がない。 ここは口を開けばまざーまざーと小五月蝿いことに目を付けるべきだろう。ドアの側にある内線電話で、私はあるものを呼ぶことした。 「しこーはきゅーきょくよりつよくて、きゅーきょくはしこーよりもすごいんだよ! しこーできゅーきょくなでいぶは、みんなからあがめられるべきそんざいだよ!」 でいぶの鳴き声に、うんざりを通り越して暗い炎が宿り始めた頃。それは無事に届けられて、私達の前に姿を現した。 「ゆっくりしていってくださいね!!!」 「お、来たか、おかみ」 「ゆふ?」 私の側で可憐な笑みを浮かべているのは、ゆっくりみすちーである。ただ、頭には小豆色の三角巾を被り、雰囲気もどことなく大人っぽい。 同じ胴なしゆっくりとはいえ、何もかもどこぞの太瓢箪とは大違いだ。 「紹介しよう。おかみのみすちー。略しておかみすちーだ」 「初めまして、でいぶさん!」 「でらっくすなでいぶ、りゃくしてでいぶだよ! おそれおののいてね!」 決めた。これからこいつのことを、でいぶデラックスと呼ぼう。 中身から外面まで悪い方向に豪華な洋ナシを、私は足の甲で華麗に蹴飛ばす。 「とんでる! でいぶ、おそらをとんでるぎゃば!!!」 「あの、いいんですか、あんな扱いで?」 「構わんさ。わざわざ持って行くのも面倒だし」 でいぶは、芸術的な角度で流し台に突っ込んでいた。 おかみすちーはもちろん優しく抱え上げて、2匹と1人は仲良くシステムキッチン周りに到着する。 キッチンはゆっくり用に作られており、全て饅頭サイズの高さなので私は床に腰を降ろす羽目になった。 尻の冷たさに耐えながら、私は流し台の排水口に刺さってもがいているド饅頭を、ぞんざいに引き抜く。 「おい起きろ、糞袋」 「でいぶはくそぶくろじゃないよ! あえていえば、おたのしみぶくろだよ!」 「でいぶは確か、シングルマザーだったよな」 「そうだよ! おもわずえいがかされるほどの、りっぱなしんぐるまざーだよ!」 「だったら、その母っぷりを存分に発揮してくれ。母といえば愛情。愛情といえば料理。もうお前が何をするか分かったな?」 「でいぶにごちそうしてくれるんだね! たべてやってもいいよ!」 そろそろ悪態にも慣れてきたことを実感する。 しかし、そんな感情の推移とは関係なく、私の手は傍らにあったフライパンを手に取り、でいぶを乗せ、火にかけたりした。 「あづづづづづづ!」 「やめてください、プロデューサーさん! その手に持ったブランデーを放して下さい!」 「止めるな、おかみ! こいつはここでフランベされるべきなんだ!」 10分後。 冷静さを取り戻した私と、でいぶのオレンジュースあえは、実に大人しくおかみすちーの話に耳を傾けるのだった。 「……それでは、お料理を始めます」 「よろしく」 「おねがいします」 「今日は、うなぎの蒲焼を作ります!」 「大丈夫か、おかみ? 随分ハードルが高そうだが」 おかみすちーが、ゆっくり用冷蔵庫の前に立つ。饅頭生物の視線に合わせ、噛んで開けられる取っ手の付いた逸品だ。 しかし、ゆっくりが蒲焼を作るとは。料理上手に定評のあるおかみが、どういった風にしてうなぎをさばくというのだろう。 私は期待感に胸を膨らませ、でいぶはあくびをしていたので、一発どついておいた。 そうこうしているうちに、おかみがトレイを取り出し、作業台の上に置いた。 「ではまず、このあらかじめさばいておいたうなぎをですね」 トレイの上には、綺麗に処理されたうなぎ達。力が抜けて姿勢も崩れた。 「……そりゃ、そうだよなあ」 「どうかしました?」 「いや、続けてくれ」 「それでは取り出しましたるこの鉄串に、うなぎを刺していきます」 手馴れた口捌きで、おかみが1つのうなぎに2本の串を刺していく。 人間の作業なら、一度に複数枚焼くのだろうが、ゆっくりのやることなので2本の串を用いた1枚焼きだった。 左右1本づつ串が刺し込まれたうなぎを口で掲げながら、教習は続けられた。 「そして、このコンロで焼きます。焼き網を使いますので、でいぶさんでも大丈夫ですよ」 底の浅い金属の箱に持ち手が付けられ、蓋の替わり網が被せられているのが、焼き網と呼ばれる調理器具である。 今回はゆっくり用につき、ミニチュアサイズである。この本格かつおままごと感溢れる設計が、飼いゆっくり用キッチンセットの真骨頂といえよう。 「まず網を熱します。温まったら、まず皮の方から焼いていきます」 「身の方からじゃないのか?」 「私は、皮から派ですね」 その後、30分ほど返しては焼き、返しては焼きを繰り返すおかみすちー。 手練を思わせる手つきと真剣な眼差しに、私はついつい見入ってしまう。 「随分とひっくり返すな」 「これが、パリッとフワッとさせるコツなんですよ。よく焼いて脂をはじいておけば、臭みも無くなりますし」 「返しが多いのは、焦がさないためか。まさにこの手間暇こそが愛情だな。そう思わないか……」 同意を求めるためでいぶの方に目をやると、そこには元気にいびきをかく糞饅頭の姿が。 私は余った鉄串を手早くでいぶに刺すと、みすちーの横で感情に任せつつ直火で焼く。 「お前はこの30分、何をしていたんだああああ!!!」 「あぢぢぢぢぢぢ!」 「このままウルトラ上手に」 「焼かないで下さい!」 辺りに香ばしいうなぎとでいぶの匂いが満ちる。 うなぎの方は頃合を迎えたらしく、おかみすちーはハケでタレを塗り始めている。 でいぶの方は、仕方ないのでまたオレンジュースをかけてやったら、元のもち肌に戻りやがった。 「素晴らしいリザレクションだ素晴らしい」 「でいぶをやきまんじゅうにするとは、とんだげすにんげんだね!」 まだ懲りてないらしい。ここは奇跡の回復力に免じて、デコピン二発で済ませてやる。 「ゆびっ! ゆびっ!」 「お前な、今度こそちゃんと見ろよ。あれが、本当の母性ってやつじゃないのか?」 ド饅頭のこめかみをつかみ、無理矢理視線をおかみの方に向けてやる。 おかみすちーは丁寧にハケを操っている。そして家事をしながらも、優しい鼻歌を漏らしていた。 「しっかりと家事をこなしつつ、たおやかさも忘れない。聞け、あの鼻歌を。おだやかーで、せつなーい感じにならないか?」 「ゆふん! わかったよ!」 「おお、分かってくれたか!」 「じじいは、まざこんやろうなんだね!」 私は頭しかない生き物をヘッドロックしつつ、先ほどのブランデーの瓶の底を大変強めに押し当てる。 「どうしてそんな結論に至るんだ!」 「ぢょっ、いだだだだ! やめでね! ぼーりょくとまざこんは、なしのほーこーで!」 怒りが収まると、代わりにどうしようもない虚無感が滲み出てくる。 やはり、でいぶの愛で化など叶わない夢なのだろうか。この仕事で得るものは、おかみの作った蒲焼だけなのかも知れない。まあ、それもいいか。 「本当にお前はどうしようもない生き物だなあ」 「なにしみじみいってるの? でいぶにだって、あれくらいできるよ!」 「あれって、なにをだ!」 私がそう問いかけると、でいぶは、それをやり出した。 これこそ夢だろう、初めに出た思いはそうだった。 カラン、という音がしたので振り返ると、ハケを取りこぼしたおかみすちーが、でいぶに見惚れている。 どうやら、これは現実らしい。しかし、これは……。 「歌ぁ?」 翌日。社長の第一声が音響室に響いた。 普段はみすちーの歌や、その他ゆっくりの歓声や悲鳴で満ちるこの部屋に、今日は私と社長、そしておかみすちーの姿がある。 「そうなんです、社長。あのでいぶには、歌の才能があるんです。なあ、おかみ」 「プロデューサーさんの言う通りです。あの時のでいぶさんのハミング、びっくりするほど良かったんですよ」 「どうやら、あなたがおかしくなったわけではないみたいね」 「まあ、百聞は一聴に如かずです」 我々の前には、ゆっくり用のマイクが1本備え付けられていて、その周囲だけが気持ち高くなっていた。ちょっとしたステージだ。 私が手元のボタンを押すと、マイクの後ろに穴が開いて、中からでいぶがせり出してきた。実に無駄な機能だ。 「ゆふふふん! きょうは、でいぶのおうたをききにきたんだね!」 「認めたくはないが、その通りだ。早速だが、歌ってくれるか?」 「しょーがないじじいだね!」 でいぶの体が伸びて、口とマイクが触れる近さになった。息を吸う音が聞こえ、歌が始まる。 「あまあまー ほしーい きらきらー ほしーい ぬくぬく おふとん ほしーいーー ゆっくりー したーい あまあまー ほしーい かわいい おちびも ほしーいーーー」 歌いきったでいぶが、再びステージの下に消えていく。この工程はいるのだろうか。 しばし沈黙を守っていた社長が、口を開いた。 「なんて、酷い歌詞なの」 「私も、そう思います」 「なのに、どうして涙が止まらないのぉぉぉおお?」 社長の眼鏡が濡れていた。おかみも泣いていた。私も恥ずかしながら、ちょっと涙ぐんでいた。 「社長、良い歌というのは、どんなものを指すがご存知ですか?」 「耳に残るフレーズとか、口ずさみたくなるリズムとかかしら」 「結論から申し上げれば、その歌を聴いて脳がα波を出すかどうかなんです。音階も歌詞も、それを引き出す切っ掛けに過ぎない。 そしてどうやら、このでいぶの歌声には、無闇やたらにこのα波を引き出す力があるようなのです」 「だから、あんな酷い歌でも、こんなに…。でも、おかみすちーまで泣いてるのは、何故?」 「ゆっくりは、人間の思考パターンを真似る習性がありますからね。恐らく、そのせいかと」 私は立ち上がった。座ったままの社長は眼鏡を外し、ハンカチで涙を拭っている。おかみは体を左右に振って、目の水分を払っていた。 「でも、ゆっくりのおうたって、音痴の代名詞じゃないの?」 「それは、ゆっくりが自分勝手な発声法を用いているからですよ。あのでいぶには、おかみと私で歌唱指導もしましたから」 「1日でマスターするとは思いませんでした。やっぱりでいぶさんには、すごい才能があるんですね」 「その才能のことなんだけど……」 来た、と思った。色々短期間で調べ上げたものの、遂に分からなかった歌唱でいぶの謎。 恐らく、社長もそこを突っ込んでくる。 「でいぶに限って、どうしてあんなにも歌が上手いのかしら?」 「あ、それ、私も気になります」 「それは……」 「それは?」 「なんですか?」 「……昔から言うじゃないですか、デブは歌が上手いって」 背中に冷や汗が伝わる感触が、はっきりと分かる。紛う事無き苦し紛れの答弁。 「ああ、そうね! 合点がいったわ!」 「さすが、プロデューサーさんです!」 どうやら、ご納得頂けたらしい。私は、腹の底から安堵と空気を吐き出していた。 音楽業界のネタ詰まり感は、もはや末期と言って良いのだろう。あのでいぶのデビューが決まってしまった。 流石にCD化するほどの尺伸ばしは無理なので、配信という形になった。 それから起こった2つの事が、私にはどうしても現実のものだとは思えない。 驚くべきことのまず1つ目は、でいぶのデビュー曲「あまあま欲しい」が空前のヒットとなったことである。 気付けば、誰しもが音楽プレイヤーか携帯電話に、クソでいぶの曲を入れて持ち歩くようになっていた。 鬼意山連中でさえも、でいぶの曲を聞き涙しつつ、ゆ虐に勤しむという有様。 かくしてあのでいぶは、「世界一歌の上手いでいぶ」として名を馳せることとなったのである。 至極簡潔に述べているのは、こんな有様を懇切丁寧に記すほど、私はタフではないためだ。 私は成り行きで、でいぶと行動を共にするようになっていた。マネージャーは別にいるのだが、流石にゆっくりのことを知り尽くす人間が、音楽業界にいるわけもない。 その日、でいぶは生放送の音楽番組に出演し、デビュー曲に加え、第2段となる「あまあまグレイス」を披露した。 無感情に定評のあるサングラスの司会者が涙を流し、無事放送を終え、私とでいぶはリムジンに乗り込んだ。 そして、今でも信じられない事柄の2つ目が、始まったのである。 でいぶは妙に大人しく、窓の外など眺めたりしていた。そして、私にこう告げたのであった。 「ごめんなさい」 へ? としか返せなかった。また悪い冗談かと思い、開けたままの口を閉じて平静を装う。 しかし、そんな取り繕いなど、すぐに破られた。 「でいぶは、わるいゆっくりだったわ。じぶんがゆっくりするために、みんなをゆっくりさせなくしてきたのね」 「何言ってんだ、お前」 「でいぶは、ゆっくりりかいしたの。いままで、どんなにわがままだったかって。とくにおにーさんには、ずいぶんめーわくかけたわね」 「わねって、おにーさんって」 「ねえ、どうすればいいかしら? でいぶは、おにーさんを、みんなを、ゆっくりさせてあげたいの」 気持ち悪い。心底そう思った。 澄んだ瞳、口元に穏かな笑み。あの汚い笑顔で顎の下を反らすでいぶの面影は、もうどこにもない。 何があった。どうして変わった。すり替えだろうか。いや、ずっとでいぶの側に私はいた。 「そうだ、むかしのでいぶみたいなでいぶは、たくさんいるわ。そんなでいぶをあつめて、おうたをうたいましょう。 そうすれば、でいぶもでいぶみたいになれるわ」 言ってることは、薄っすらと分かる。しかし私には、それ以上に分からないことが多すぎた。 反省などしない、謝罪など持っての外。それが、でいぶというものだろう。だったら目の前のものは、いったい何なのだ? 一ヵ月後に、でいぶというでいぶが集められて、コンサートが開かれた。 私は名目上はでいぶ付きのままだったが、その頃には、ほとんど後輩にあのでいぶを任せていた。 だから過程に何があったかは分からない。しかし、結果としてでいぶだらけのコンサートは大成功を収めたのである。 私は、微かに期待のようなものを抱いていた。きっとでいぶが更生したのは、何かの間違いなのだ。きっとコンサートになったら、一斉にでいぶ達が本性を現すに違いないと。 だから、こっそりとコンサートも見に行った。広い公会堂には満員の客。でいぶの歌声は、人々に取って最早欠かすことの出来ない癒しとなっている。 ブザー、暗転、ステージに登場するでいぶ合唱団。整然と列を成し、中央には、あのでいぶデラックスの姿があった。そこにスポットライトが浴びせられ、口上が始まる。 「きょうは、でいぶのこんさーとに、よーこそ。ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていってね!!!」 デラックスなご挨拶に、他のでいぶも唱和する。 「いままで、でいぶたちは、にんげんさんやゆっくりを、ゆっくりできなくさせてきました。ごめんなさい」 「ごめんなさい」 「きょうのこんさーとのうりあげは、かくしゅだんたいをつーじて、でいぶひがいの、そんがいばいしょーにあてます!」 「あてます!」 拍手が巻き起こった。でいぶが懺悔し贖罪の志を示しているのだ、当然だろう。私以外の客は皆一様に、ゆっくりした顔付きになっている。 ステージ全体がぼんやりと明るくなり、でいぶの列が同時に口を開き、奏でた。 「Ama-ama grace how sweet the sweet. That saved a wretch like deibu.」 今更英語詞になど驚かなかった。それよりも、誰ひとつとして和を乱すこともなく、晴ればれと歌い上げていることの方が信じられなかった。 これが、でいぶだろうか。いや、ゆっくりだろうか。少なくとも、このステージ上にいるものは、全く新しい何かなのだろう。 あの最初のでいぶは、見事に他のでいぶ達を導くことができたのだ。それを見届けると、私はそっと会場を後にした。 でいぶは、死んだ。 肉体的な意味ではない。あのでいぶデラックスは元気に暮らしており、最近ではTVでびゃくれんと一緒に、ゆん生相談などやっている。 死んだのは、でいぶという存在そのものだった。あのコンサート以後、誰が教えたわけでもないのに、各地のでいぶは美声を操るようになり、そして性格の変容が見られるようになった。 今やでいぶとは、綺麗なゆっくりの代名詞である。あの狂気じみた我儘一杯のれいむ亜種は、もう、どこにも見られない。 そんなことを振り返りつつ、私はハンドルを握っている。出勤は自分の車で、と昔から決めているのだ。 ラジオを付ける。予感はしていたが、やはり、でいぶ特集などをやっていた。 「……昨今のブームで、全国のゆっくりショップでは、れいむが品薄という異常事態を引き起こしています。先生、ゆっくり研究の立場から、これをどうご覧になりますか?」 「昔から、でいぶは矯正不可能とされてきました。しかし、最近になって突然、でいぶの性格が変化し始めました。 ゆっくりは脆弱で無知ですが、何か情報を共有する機能を持っているらしく、これによってでいぶの変質が全国に広がったようですね」 「その原因は、どこにあるのでしょうか」 「まずは、でいぶが行うようになった歌ですね。あの良い感情を揺り動かす波が、でいぶ自身にも何らかの影響を与え続けているのではないか」 「他には?」 「他者との関係性、ということでしょう。 今までのでいぶは、他者を隷属させることに価値を見出してきました。そんな価値観が、歌を通したコミュニケーションによって、大きく変化した。 人間でも重度のアルコール中毒の患者が、孫ができたことにより症状がピタリと治まったケースがあります……」 チャンネルを音楽に変えたので、そこで話は途切れた。 理屈は色々付けられるのだろう。しかし、それを最初に引き起こしたのは、私なのだ。自慢ではなく、悔恨もない。ただ、そうであるということだけ。 同時に、こんなことも考える。もし、昔ながらのでいぶに未だ価値というものが残されているならば、また蘇ってくるのかも知れない。 私に運命は見えない。知っているのは、今日も社長に呼ばれているということだけだ。 車をいつもの場所に停めると、早足でエレベーターへと向かう。 動く箱から降り、しばし歩く。そして私は社長室の扉を3回叩き、中から返事が返ってくるのを確認すると、ドアノブに手をかけた。 今日も部屋の中は明るく、社長の顔色も、業績を繁栄してか艶やかだ。そして彼女の眼鏡も光っている。 「今日も、あなたを見込んで頼みがあるの」 「またでいぶの世話ですか?」 「ちょっと違うわね、入ってきなさい」 社長室の隣りには別室があり、そこは茶色の扉を通じて出入りができる。その扉を開いて現れたのは、やはりでいぶだった。 しかし確かにちょっと違う。洋ナシの顎は地に付いておらず、代わりに顎の後ろからぬいぐるみみたいな胴体が生えてしまっている。 「我が社が開発した胴付きでいぶよ。他社に先駆け、遂に成功したわ!」 「はあ、それはどうも、おめでとうございます」 「あなたには、この子をプロデュースしてもらうわ。でいぶがシンガーなら、胴付きでいぶはアイドルよ! 世界初のDEBUDOL M@STER、それがあなたよ!!!」 朝っぱらから高いテンションで、私を指差したりする社長。 胴付きが私の足元まで来て、キラキラした視線を向けてくる。どうやら性格は、綺麗なでいぶのようだが。 「社長」 「なあに?」 私と社長は視線を合わせて、お互いにっこりと微笑んだ。つられて胴付きも笑顔になっている。 「やっぱり今日限り、辞めさせて頂きます」 「どうしてそんなこと言うのぉぉぉおお?」 たちまち青ざめて泣き出し、私の袖をつかむ社長。突然の事態に、ただおろおろする胴付きでいぶ。窓の外には青空、雲、行き交う鳥にきめぇ丸。 穏かな光と生き物の喧騒が、いつまでも社長室を包んでいた。 その後、胴付きでいぶは私の指導を経て、アイドルの道を行くことになった。 悪戦苦闘の末、何やかんやでゆ道館に立つことになるのだが、それはまた別の話である。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3144.html
ゆっくりいじめ系3253 ゆっくり狩りのみょんに登場するゆっくりが再登場しますが、読んでも精神が汚染されます。 独自設定(ガバガバ)があります。 チート性能のゆっくりたちが登場します。 なんと、今回は人間が登場しないのです! 過去編です 辻斬りと呼ばれるようになったのはいつからだったであろうか。 路地裏で生まれ、初めはただ食料を得るために狩っていただけであった。しかし、食料に余裕が出てくると、”ゆっくりごろし”という行為に対し、何とも言えない高揚感を感じるようになった。 斬って潰してまた斬って。雑魚を潰し、そこそこ動けるやつを斬り、強いやつを求めて斬りかかり、そうこうしているうちに、周囲のゆっくりに顔が知れ渡り、みょんは辻斬りと言われるようになったのだ。 ゆっくりしていないと何度も言われたが、そんなことどうだってよいのだ。 汚らしいゆっくりが切り捨てられ、ゴミと化すのは、とてもそそられるものがある。 ―――――そんなことを思い出しながら、みょんは街へ出る。 いつものように獲物を探していると、向こう側から1匹のゆっくりまりさが歩いてきた。 まりさ種はその辺にいっぱいおり、食材としての価値はそんなにない。そして何より、動きが緩慢であるため、みょんにとっては狩りやすい相手であった。 今日は気分が良い。 この前出会ったあのゆっくりのおかげだろうか?あのゆっくりのくれた武器は高かったが素晴らしかった。切れ味もそうだが、何と言ってもあの重さだ。あんなに身軽に動ける武器は初めてだった。――よし、あれでいこう。 そう決めるとみょんは物陰に隠れて、プラスチック製の小型ナイフを構えた。 まずは様子見とばかりに、ゆっくりまりさに近づき、すれ違いざまに切りつける。 するとまりさからは噴水のように餡子が――――― 今日は気分が良い。獲物がほいほい現れるからだろうか。 それともさっきの武器のおかげだろうか。あの武器は、まるで自分の身体の一部かのようによく馴染んだ。 そのせいもあってか、普段よりも手際良く進み、気づけば30匹以上のゆっくりを狩ることができた。 そろそろ帰ろうと思い、みょんは帰路につくことにした。 その時である。 ふと見上げた空から何かが落ちてきた。 それは地面に落ちる前に体勢を整え、こちらに向かって突進してきた。 みょんはそれをひらりと避ける。……なんだこいつは? 見た目はゆっくりれいむに似ているが、サイズが違う。それに、ゆっくりれいむにしては随分と速いようだ。 まぁいい。 こっちには武器がある。みょんは素早く体勢を整え、先程使ったばかりの武器を取り出す。 だが、その刹那―― 目の前にいたはずのそれが視界から外れていた。 どこに行ったのかと辺りを見回す。すると、少し離れたところでそれを見つけた。どうやら近くの家の塀の上にいるらしい。 みょんは、相手の身体能力に驚きつつ、その様子をうかがう。相手もみょんを警戒しているようで、すぐに飛びかかってくることはなかった。 先に動いた方が負けるだろうな……。 そんなことを考えていると、突然相手が飛び出してきた。 それを難なく避けたみょんだったが、次の瞬間、相手の行動に驚いた。 なんと、相手はそのままみょんを通り過ぎていったのだ。 一瞬呆気に取られたものの、すぐさま後ろを振り向いた。 するとそこには、今まさに振り下ろされようとしている金属製の刃物があった。 慌てて横に転がりなんとか回避したものの、もう少し遅ければ危なかったかもしれない。……どういうことだ?なぜ金属製の刃物を? さすがにこれは不味いと感じたみょんは、素早く撤退することとした。幸いにも相手はすぐに追いかけてくることはなく、無事に撤退することができた。 それからというもの、みょんは何度も謎のゆっくりから奇襲を受けることになるのだが、どれもこれもが刃物による攻撃だった。 ある時は果物ナイフ、ある時は包丁、またある時には割れた鉄パイプなど様々であったが、全てに共通していることがあった。それは全て金属の武器、ゆっくりには簡単には手に入らない代物であった。みょんの記憶にある限り、それらを手に入れる方法は1つしかなかった。 つまり――人為的に用意されたものであるということである。 みょんは考えた。これらの武器を用意したのは誰かということを。恐らく人間であろう。それも、ゆっくりに恨みを持っているか愉快犯か いずれにせよ、危険な存在であることは間違いない。……さて、どうしたものか。 このまま放っておくわけにはいかない。だが、みょんだけでどうにかできる問題でもないだろう。 ここは一旦知り合いに相談するべきだとみょんは判断した。 みょんは路地裏に向かう。路地裏の奥に行くと、一匹のちぇんがいた。 「そこにいるのはみょんなんだねー わかるよー」 このちぇんは、ゆっくりを相手に行商を営んでおり、いろんなところに出没する。商売ポイントを狙って行ったが、ドンピシャだった。素性は不明だが、この手の相談相手にぴったりなのだ。 早速みょんは、これまでの経緯を説明した。 「なるほどなんだねー それはたしかにたいへんだねー 」と緊張感のない行商ちぇん。 「たぶんそれは、ですでいぶなんだねー さいきんこのへんのこうえんをしはいしたらしいねー」 ですでいぶ…そういえばそんな話を聞いたような気がしないでもない。とにかく、厄介なことに変わりはない。 「わかったんだねー ですでいぶのことしってるゆっくりにきいてみるんだねー おかねならだいじょうぶだよー あとばらいでいいんだねー わかるよー」 しっかり貰うところは貰おうとする行商ちぇん。とりあえず、今はそれで十分である。みょんは礼を言い、その場を離れた。 次はゆっくりの集まる公園に向かった。ですでいぶがいる公園とは別のところだ。そこではたくさんのゆっくりが遊んでいた。みょんはその中でちょうど良さげなゆっくりを探す。そして見つけた。公園の隅っこの方で、何やら大声で喋っているゆっくりを発見した。 「だぜだぜだぜ! まりささまのすぺしゃるなけいかくをおしえてやるんだぜ!」 そう言っているのは、ゆっくりまりさだった。 イラつくので、みょんは一発まりさにタックルをし、木の枝を突きつけて、ですでいぶについて聞く。 「ゆぐぅ!? いきなりなにするんだぜ!! おまえはだれなんだぜ?」 まりさは突然の出来事に動揺しつつも、すぐに気を取り直してそう言った。 「ですでいぶ?あいつがどうしたのぜ?」 ペラペラと語り出すまりさ 「あいつはむかしおなじむれにいたのぜ。かりのうまいゆっくりだったのぜ。でもおさともめてついほうされたのぜ」 そして悲しそうに 「まりさはむかしでいぶがすきだったのぜ。でもついほうされてからでいぶはおかしくなったのぜ」 「いまではゆっくりをいためつけてしはいしようとしてるのぜ。べつのこうえんにいるらしいのぜ」 みょんに襲いかかったのもその関係か。 「で、おまえはなにものなんだぜ? ゆっくりにしてはめずらしいかっこうをしてるのぜ。それにそのえものはなんなのかぜ?」 そう言ってまりさが指差したのは、みょんが持っている木刀である。 「まりさにそれをちょうだ・・・まさかおまえ、つじぎっ!?」 まりさの中枢餡に小型の木刀がサクッと突き刺さる 用済みのまりさを捨て、みょんは情報収集を進める その後、公園中のゆっくりに聞き込みをするも、有力な情報は得られなかった。どうも皆、ですでいぶというゆっくりについては、あまり知らないようであった。 仕方がない。みょんは、ゆっくりの死骸だらけになった公園を後にした。 「おかえりなんだねー けっこうししゅうがするねー わかるよー …そんなつめたいめでみないでねー」 帰り際、行商ちぇんと遭遇した。遭遇というよりは、向こうが待ち構えていた、というべきか 「で、なにかじょうほうあったのかなー? まあ、そのかおだとたいしたものはなさそうだけどねー わかるよー」 行商ちぇんはゲス顔で言う。 みょんは淡々と成果を伝える。 「むれをおいだされてからなにかあったんだねー それならちぇんのほうでもいろいろとしらべてみるよー おかねはちゃんともらうけどねー」 こうしてみょんは行商ちぇんと別れた。…さて、明日はどうするか。 翌日、ゆっくりを斬りながら調査を行ったみょんであるが、一向に情報が集まらない。結局夕方になっても成果なしであった。 「きょうもふちょうなんだねー ちぇんはそれなりにじょうほうあつまったんだねー でもさきにおだいがほしいんだねー わかってねー」 代金として、みょんは中枢餡20匹分を支払う。 「とってもおいしそうなんだねー それじゃーじょうほうだねー」 行商ちぇんは満足そうに中枢餡をしまう。 「ですでいぶはむれをついほうされたあと、きゅうにつよくなったんだねー あやしいにんげんがかかわってるみたいだねー」 人間が関与しているのか。これは厄介である。 「でもいまは、にんげんはかかわってないみたいだねー ですでいぶが、ひとゆでぼうそうしてるんだねー わかるよー」 人間がいないのであれば勝機はある。みょんは、ですでいぶを倒す方法を考える。 「ですでいぶは、にんげんのぶきをもってるんだねー そのままではかてないんだねー わかれよー」 そして、行商ちぇんは物欲しそうに語る。 「ちぇんは、ですでいぶのおかざりがほしいんだねー とっておきのぶきをよういするから、おかざりをもらってきてほしいんだねー」 行商ちぇんに利用されている感は否めないが、みょんはその依頼を呑むことにした。 そして2日後… みょんは、ですでいぶが支配する公園を訪れていた。門番のまりさを一太刀で切り捨て、真正面から公園に突入した。 すると別のまりさが現れ、 「ゆぐぅ! まりさのゆっくりぷれいすにくるなんていいどきょ・・・」 中枢餡を貫いて黙らせる。 更に進むと、ゆっくり達が群がってきた。 「ゆっくりしていってね!」「ゆっくりできないくせにここへくんな」「ゆっくりしろおおおおお!!!」 みょんは、それらのゆっくりを淡々と木刀で叩き潰していく。 「ぎゃあああ!! こいつ、ただものじゃないのぜ!!」 「ゆっくりしてない!!!」「ゆっくりさせてええ!!!」 「やめるのぜ! ここはまりさのゆっくりぷれいすなんだぜ!?」 中枢餡を破壊されたゆっくり達が次々と倒れていく中、まりさが叫ぶ。 「まりさは、ゆっくりをきりまくるみょんのしんゆうになるのぜえええ!!!」 そう叫び、まりさは突進してきた。だが、みょんはまりさに木刀を突き刺した。 まりさは地面に倒れた。 「な、なんで…まりさには、ゆっくりしてるのに… もっ、ゆっ…」 まりさは絶命した。 それから間もなく、幹部ちぇんがやってきた。 「おまえはいったいなにものなんだねー わからないよー」 みょんは、ですでいぶを倒しに来たことのみを告げる。 「だったら、まずはこのちぇんをたおしてからいくんだねー ちぇんがゆっくりさせたげるよー」 そう言うなり、ちぇんは木の棒をこちらに向ける。みょんはそれを容赦なく斬った。 「うごぉぁあッ!!! ちぇんのぼうがあああっ!!」 ちぇんは絶叫する。 「なにをするんだねー!! ゆるさないんだねー!! このごみくずめー!!」 ちぇんは、みょんに向かって飛びかかるが、みょんに真っ二つにされ、公園のゴミと化した。 みょんは、楽々と幹部たちを切り捨て、公園の最奥部まで進んだ。木々が生い茂り、周りが見えにくい環境であったが、ですでいぶの巨体ははっきりと見えた。 ですでいぶの姿が見えた瞬間、刃物がみょん目掛けて飛んできた。みょんは、刃物を避け、ですでいぶに詰め寄る。 プラスチック製の小型ナイフを取り出し、ですでいぶに切りつけるも、軽々避けられる。対するですでいぶは、包丁とカッターナイフの二刀流だ。斬られたら一発でアウトである。だが、みょんは負けない。相手の攻撃を紙一重で避け、カウンターを入れる。間髪入れずに二撃、三撃と攻撃を入れる。 「ゆぐぅ!! つよいんだねー こんなゆっくりできないゆっくりがいたとはおもわなかったよ!」 ですでいぶは傷だらけになりながらも、余裕のある口調で言った。 「でもでいぶは、みんなにゆっくりさせてもらうけんりがあるんだよ!おまえもでいぶをゆっくりさせろお!!」 通常のでいぶよりも巨体であるですでいぶは、迫力のある表情でみょんに怒鳴りつける。 「おばえらをしはいして、でいぶはいっぱいゆっくりするんだあああ!!!」 ですでいぶは、ゆっくりとは思えないスピードでみょんの背後に回り、包丁で切りつける。だが、その一撃をみょんは木刀で受け止めた。そして、そのまま木刀を振り回すと、ですでいぶに当たった。でも、ですでいぶはビクともしない。 「ゆぷぷ!! そんなよわいもので、でいぶをきれるわけがないよ!ばかなの?しぬの?」 ですでいぶは、包丁でみょんを斬り裂いた。 「ゆふぅ…おなかから、ゆっくりできないものがでてくるよ… よかったねえ…」 みょんからは、大量の餡子が流れ出ているように見えたが… 「どおして…ばりざをきるのぜ…」 「ゆゆ!? これはみょんじゃないよ!でいぶをばかにしやがってえええ!!!」 倒れていたのは、みょんのおかざりを被った別のゆっくりであった。ですでいぶは、まりさを踏み潰し、みょんを探す。 「どごにいぎやがったあああ!ゆっくりしないででてこい!」 物凄い剣幕で包丁とカッターナイフを振り回すですでいぶ。すると、背後の木の上から、何者かが襲ってきた。 「ゆぎゃああ!!」 それは、みょんだった。ですでいぶがまりさに気を取られている隙に、木の上に隠れ、機会を窺っていたのだ。 「いだいいい!!おもにでいぶのおかおがいだいいい!!」 ジタバタする、ですでいぶ。強いとはいえ、こうなるとただのゆっくりか。みょんは一瞬そう思ったが、警戒はそのままにする。 「おばえ、でいぶをばがにしてるのかよおお!!」 ですでいぶが叫んだ瞬間、みょんの目の前に、包丁が飛んできた。 みょんはすんでのところでそれを避けたが、そこにですでいぶがカッターで切りつける。みょんは、木刀でこれを受け流し、回転斬りを行う。 しかし、上手く切れない。 「いまのでいぶは、あのときのよわいでいぶじゃないんだああ!!」 そう言って、ですでいぶはみょんに襲いかかる。みょんは一旦距離を取り、相手の出方を伺う。 「おまえは、でいぶのおもちゃなんだあ!! だからでいぶのいうことをきくのがあたりまえなんだよお!!」 ですでいぶは、新たな包丁とカッターで、みょんに攻撃を仕掛けた。 「こんどこそ、じねっ!!」 ですでいぶの攻撃を避けるみょんだったが、次の瞬間には、もうすでに、ですでいぶは目前にいた。 「ざんねんだったねえ」 ですでいぶのタックルがみょんに直撃した。みょんは吹っ飛んだが、なんとか着地し、体勢を整える。 みょんは、口から餡を流しながらも、でいぶを睨みつける。 「でいぶは、でいぶのじゃまをするやつをゆるさない!おさも、ゆっくりできないむれのれんちゅうも、おまえもだ!」 ですでいぶは、みょんに向かって突進する。みょんは、それを木刀で受け止めるが、すぐに押し切られてしまう。 「どおおだ!! でいぶはつよいだろう!! ゆっくりできるゆっくりなんて、でいぶだけでじゅうぶんなんだあ!」 みょんは、何度も木刀を振るも、全て避けられるか、防がれてしまった。 「ゆふぅ…やっぱりおまえは、ばかなゆっくりだよ。ぜんぜんでいぶをきれないもんね!」 みょんは無言を通す。 「もっとでいぶをゆっくりさせろ!このぐず!」今度は、みょんは攻撃を受け止めるのではなく、受け流そうとした。だが、やはり力負けし、みょんは再び吹き飛ばされる。 「おまえもでいぶみたいにゆっくりさせてやるから、おそらのゆっくりぷれいすにいけええ!」 でいぶのカッターが、みょんに迫る。 「…………おそいみょん……」 「ゆひぃ!?」 木刀が、でいぶのカッターを弾き飛ばした。 「どおして…? どぼしてでいぶよりはやくうごけてるのおおお!?」 みょんの反撃が始まる。先ほどよりも速度が速くなったみょんの攻撃に、ですでいぶは防戦寄りになる。それでも、ですでいぶは包丁を振り回し応戦する。 包丁を避け、斬りつけ、タックルを避け、斬りつけ… 何度も繰り返すうちに、ですでいぶの傷は深くなっていくが、それでも致命傷にはならない。 「なんででいぶとおなじようにゆっくりしないの!? でいぶは、でいぶは、こんなにもゆっくりしてるのに!」 ですでいぶが焦りの表情を浮かべる。包丁の振り回し方が洗練さを欠いてきたが、それでも脅威に変わりはない。そして、木陰から鉄パイプを取り出すですでいぶ。先端が削られ、鋭利な状態になっている。 「おばえはでいぶをおこらせた!もうこれはしけいしかないよ!ゆっくりきえてね!!」 振り回された鉄パイプをみょんは避けたが、リーチの長いパイプの先端が顔をかする。顔の表皮がすこし切れ、餡が漏れ始めた。 みょんは舌打ちをすると、さらに後方に下がる。その瞬間、今までみょんがいた場所に、鉄パイプが突き刺さった。 「どうだい!これがでいぶのゆっくりしたわざだよ!! にんげんさんでもつかえない、すーぱーでいぶのみりょくなんだああ!!」 勝ち誇るですでいぶ。だが、みょんの顔を見て、驚愕する。 みょんの口元には、笑みが浮かんでいたのだ。 「またでいぶをばがにしやがってええええ!!!」 怒り狂うですでいぶは、果物ナイフを携え、みょんに飛びかかる。その時だった。 「ゆげぇっ!!」 ですでいぶの身体が後方にブレた。 「なにこいつ……でいぶのうごきについてきて……?」 みょんが投げた石ころが、ですでいぶの頭部に当たったのである。 「ゆぷぷ…そんないしころひとつででいぶはたおせないよ!そろそろおわりにす… ゆ?」 ですでいぶは首(?)を傾げる。ポカンとしていた顔が次第に苦悶の表情に変わる。 「ゆべええええ!!でいぶのおかおがあづいいいい!!!」 激しい痛みにゴロゴロ転がり悶絶するですでいぶ。 「でいぶのながに、どくはいってるよおおお!! おばえ、どごでどくしこんだあああ!!」 実はみょんが投げたのは、石ころではなく、めーりん印の激辛唐辛子の塊であった。行商ちぇんが用意したとっておき。激辛唐辛子は、確実にゆっくりの身体を蝕む。みょんは、この塊をうまくぶつけるタイミングを見計らっていた。額に傷がたくさんついた今であれば、相当に効果を発揮すると考えたのだ。 「まだだ…まだでいぶはたたがえ…」 のそりを起き上がるですでいぶ。だが、やがて力尽き、倒れてしまう。 「まだ…だ…まだゆっぐりしでない…」 「おまえ、けっこうつよかったみょん。こんなにはげしくたたかったのははじめてだったみょん。」 みょんは、ですでいぶに近づくと、 「たのしかったみょん。でも、もうおわりみょん…」 木刀ででいぶの中枢餡を貫いた。 こうして、公園の支配者は倒れたのだった。 みょんの勝利を祝うかのように、小鳥たちが鳴いている。 「あのですでいぶをたおしたんだねー やっぱりすごいだねー」 行商ちぇんが、感心しながらやってきた。戦ってる間は全く気配が感じられなかったが… 「それでおかざりはあるんだねー? これはもらっていくよー わかってねー」 おかざりを入手した行商ちぇんは、みょんに回復用の道具を渡すと、 「そういえば、ぶきがぼろぼろなんだねー そのうちあたらしいものをもってくるんだねー」 と言いながら、どこかに行ってしまった。 みょんは、回復措置を済ますと、公園を後にした。 ですでいぶ亡き後の公園は、ぱちゅりーを筆頭とする群れが再興したが、園内に刃物が発見されたことにより、一斉駆除で壊滅したそうな 駆除の際に、ですでいぶが戦闘をしていた形跡が見つかったが、結局誰が、ですでいぶを仕留めたのかは分からずじまいだったという。 なお、このみょんが、ゆっくりハンターとして活躍することになるのはまだまだ先のお話。 【終】
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4431.html
『かびさんを せいっさいするよ!』 25KB 制裁 お家宣言 現代 カビの繁殖が早いのはカビもゆっくりが嫌いだからです。 かすがあきです。 注意 「」はゆっくりの発言です。 『』は人間の発言です。 かびさんを せいっさいするよ! 盆が終わり、実家から下宿先(学生向けの安アパート)に帰宅すると、部屋に ゆっくりが住み着いていた。 間抜けな話だが、どうやらベランダの鍵をかけ忘れていたようだ。 「にんげんさん!ここは でいぶの おうちだよ! でていってね!もし ここに いたかったら、あまあまを ちょうだね!とくもりで いいよ!」 汚い でいぶが俺のベットの上で偉そうに叫んだ。 今夜はどこで寝ようか悩んでいると、足元に軽い衝撃が走った。 「こにょ くしょにんげん!しゃっしゃちょ でちぇいきゅのじぇ! ちゃいっきょうの まりちゃちゃまぎゃ ちぇいっちゃい ちちぇやりゅのじぇ!!」 足元を見ると、汚い まりちゃが俺の足に体当たりをしながら叫んでいる。 「ゆーん、さっすが でいぶの おちびちゃんだよ!ゆっくりしているよ! どう?にんげんさん?いたいでしょ?ないても いいよ! これに こりたら さっさと あまあまを もってきてね!すぐでいいよ!」 別に虐待派というわけでもないが、この2匹を追い出すだけでなく、 公園のゆっくり専用のゴミ箱に捨てることが俺の中で決定した。 というか、こういう状況下でゆっくりを潰さない愛誤派ってどういう精神構造をしているのだろうか? 一度、話を聞いてみたい。 そんなことを考えながら、俺は引越しの際に業者から貰った透明な箱に まりちゃをいれる。 「おちょら ちょうんでりゅー! ちゅいに まりちゃは くしょにんげんだけ じゃなきゅ、ちぇんきゅうをみょ ちひゃいちちゃのじぇ!」 箱にいれる際に まりちゃを持ち上げると、ふざけたことを言う。 いったい、いつお前が人間を支配したんだ? 「ゆーん。さっすが でいぶの かわいい かわいい おちびちゃんだね! おちびちゃんを そんな いだいな ゆっくりに そだてられるなんて、さっすが でいぶだよ。 しんぐるまざーの かがみだね!でいぶったら、ゆうっしゅうで ごーめんねー!! ゆーん、なんだか きぶんが よくなってきたよ!おうたを うたうよ!」 まりちゃの言葉を聞いて、でいぶは でいぶでウザイ事を言っている。 さっさと2匹を公園のゴミ箱に持っていかないと。 そう思っていると、俺は まりちゃの尻にカビが生えていることに気がついた。 床を見ると、食べかけのカビが生えたパンが落ちている。 どうやら、まりちゃはこのパンを食べる際に、カビに触れてしまったのだろう。 ここで俺はふと面白いことを思いついた。 「まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪♪おそらとんでるみたい!」 雑音を奏でている でいぶを、まりちゃとは別の透明な箱にいれる。 そして、2匹にラムネ(これも引越しの際に業者がくれた)を与え、眠らす。 俺は風呂場に生き、シャワーで風呂場内の湿度を上げ、まりちゃが入った透明な箱を風呂場に置いておく。 ついでに、まりちゃの汚い身体を湿らせておく。 ------ 数時間後、部屋の掃除を終えた俺は、外で夕食を食べ、 ペットショップで透明な箱(ビックサイズ・防音仕様)を購入する。 帰宅後、風呂場に入り、まりちゃを見ると、尻一面にカビが広がっていた。 『お、結構カビてなる。よしよし。 おい、まりちゃ。ゆっくりしていってね。』 「ゆっきゅりちちぇいっちぇにぇ!!! ゆ?ゆっぎゃぁあああああああああああああああああああ!!! いい!!いじゃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 目を覚ました まりちゃが痛みを訴える。恐らく、カビのせいだろう。 うるさい まりちゃを持って、部屋に戻り、でいぶを起こす。 「ゆっくりしていってね!!!」 「いじゃぁああああああああああああああああ!!! おぎゃぁじゃぁあああああああああああああああああん!! だっだ!!だじゅげじぇぇええええええええええええええええええ!!!」 「おちびちゃん!!?? ど!!どぼじでぇええええええええええええええええええええ!!!??? どぼじで おぢびじゃんに かびざんが ばえでるのぉおおおおおおおおおおおおおお!!??」 目を覚ました でいぶが、まりちゃの姿を見て、驚き叫ぶ。 「いじゃぁぁあああああああああああああああああああああああ!!! だじゅげじぇぇええええ!!おでおで おでぎゃいぃいいいいいいいいいいいい!!! いじゃいのは いやじゃぁあああああああああああああああああああああああ!!!!! おぎゃぁじゃぁあああああああああああああああああああああああああああああん!!!!」 まだカビに覆われた部分が少ないせいか、元気が あるせいか、まりちゃは必要以上に悲鳴をあげている。 「おおお おちびじゃぁあああああああああああああん!!! おちびじゃん!おちついてね!おちついて ゆっくりしってね!! ゆっくりするんだよぉおおおおおおおおお!!! そ、そっそ そすうさんをかぞえるんだよ!! そすうさんを かぞえれば おちつくらかね!!おちついたら ゆっくりできるよ!!!」 でいぶが まりちゃを落ち着かせようとして叫ぶ。 って、3までにしか認識できない ゆっくりが素数の概念を知っているのか? 「わ、わっきゃちゃのじぇ!!いじゃいげじょ、ちゃいっきょうの まりちゃは かじょえりゅのじぇぇぇええええ!!! いちしゃん!!!さんしゃん!!!……… いじゃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! おぎゃぁじゃんの うじょじゅぎぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! ちょちゅうしゃんを かじょえじゃのに、まじゃ いじゃいのじぇぇええええええええええええええええええええ!!!! だじゅげりょぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 うるさくて仕方が無いので、まりちゃを先程買って来た防音仕様の透明な箱にいれて蓋をする。 「おちびちゃん!!ゆっくり まっててね!!いま おかーさんが たすけて あげるからね!!!」 どいてね!!いじわるな かべさんは さっさと どいてね!! でいぶは はやく おちびちゃんを たすけないと いけないんだよ! だから さっさと どいてね!あと あまあまを ちょうだいね!とくもりでいいよ!!」 でいぶは まりちゃのことが心配なのか、透明な箱からでようと、顔を押し付け、汚く醜い顔をさらしている。 PCの動画サイトで、カ○キラーのCMをダウンロードし、てきとうに繋ぎ合わせた。 そして、でいぶに見えるように、ノートPCを透明な箱の前におき、○ビキラーのCMをリピート再生させる。 まりちゃと でいぶが衰弱死、また非ゆっくり症で死なないように、ペットショップで購入した栄養剤を注射してから、 寝袋を押し入れから取り出し、CMの音と でいぶの声から逃れために、耳栓をしてから俺は眠りについた。 にしてもまさか部屋の中で寝袋を使うことになるとは。 ------ 翌日、目を覚まし まりちゃの入った透明な箱の蓋を少し開ける。 「いじゃぁ……… じゃ………じゃじゅげ………だじぇぇ……だじぇぇ……」 目の下にクマをつくった まりちゃが苦しそうに息をしている。 一晩中痛みで喚き騒いだようで、既に暴れる元気がないようだ。 カビも尻だけではなく、後頭部や顎のあたりにも広がっている。 『やれやれ、子供がこんなに苦しんでいるのに、親ときたら。』 ノートPCの画面を閉じながら、つぶやく。 「ゆぴぃ~~ゆぴぃ~~ ゆぷぷ……あみゃあま……でいぶ……ゆっくり……」 でいぶはノートPCがあった方の壁に尻を向けて、気持ちよさそうに寝ていた。 どうやら、眠くなり、画面から目を逸らして寝たようだ。 こいつの母性など、しょせんは母性(笑)なのだろう。 『でいぶ、ゆっくりしていってね!』 でいぶを持ち上げながら言う。 「ゆっくりしていってね!!!おそらとんでるーー!! ゆーん さっすが でいぶだよ。いつも こそだてで がんばっているから、 ついに おそらが どれいに なったんだね! でいぶったら ゆうっしゅうすぎて ごーめんねーー!!」 何を言っているかがわからない でいぶを、まりちゃと同じ透明な箱にいれる。 「ゆ?お!!!おちびぢゃあぁああああああああああああああああん!!! ど!!どぼじでぇえええええええええええええええええ!!?? どぼじで おちびじゃんに かびざんが ばえでるのぉおおおおおおおおおおおおおおお!!!??」 流石は餡子脳だ。どうやら まりちゃの危機を忘れていたようだ。 『やぁ、でいぶ。おちびちゃんが大変だね。』 驚いている でいぶに、声をかける。 「ゆ!にんげんさん!!おちびちゃんが たいっへんなんだよ! さいごの おちびちゃんなのに!でいぶは しんぐるまざー なんだよ! もう かぞくは おちびちゃんだけ なんだよ!かわいそうなんだよ!! だから あまあまを ちょうだね!とくもりでいいよ!」 俺の予想とは違うでいぶの返事、驚く。 てっきり、まりちゃを助けろと騒ぐと思っていた。 いや、ゆっくりってバカで行動が単純だと思っていたけど、結構予想外の行動もするんだな。 ゆっくりの行動を完璧に掌握している虐待派って凄かったんだ。 『………えっと、でいぶ……』 「なに?にんげんさん?かわいそうな でいぶに あまあまを もってきたの? すぐに ちょうだいね!とくもりで いいよ! あと、でいぶの どれいに なりにきたの?いいよ! でいぶは かんっだい だから、ゆっくりしてない にんげんさんを どれいに してあげるよ!かんしゃしてね!」 『いや、そうじゃなくってさ、おちびちゃんのカビを治さなくていいのか?』 「ゆ?ゆぷぷ。なに いっているの。ばかなの?しぬの? かびさんは なおら………っゆああああああああああ!!!!! っそ!!そうだ!!!かび○らーさんだよ!!!かびき○ーさんが あれば!!!!!!!」 昨晩見せたCMの効果がようやく効いてきたようだ。 「おい!!どれい!!!!なにを じでいるの!!! ざっざど かびきら○さんを もっでごいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! っぐっべぇぇえええええ!!!や、やべ……やべで………ちゅ、ちゅぶれりゅぅ………」 俺を奴隷と呼んだ でいぶを頭から抑えつけ、カ○キラーを見せる。 『誰が奴隷だ?お前の奴隷になった憶えはない。 ほら、カ○キラーだ。これが欲しいんだろ? お前の態度、物をねだる態度じゃないぞ。これが欲しければ、ちゃんと頼めよ? わかったか?』 でいぶを強く抑えつけながら言う。 「ごべ……ごべんなじゃぃ…… わが……わがりば…じだ……ずいばぜんでじだ…… いいばず………じゃんど……い、いいばずがら…でをどげでぐだざぃ……」 手をどける。 「っゆっばぁ………ゆぅ……これだから ちからが つよいだけの くそにんげんは きらいだよ。 でも、おちびちゃんの ためだよ。ここは くつじょくにたえて、か○きらーさんを てにいれるよ。 ゆぷぷ。おちびちゃんのために、くそにんげんに あたまをさげれるなんて、 でいぶったら なんて ぼせいにあふれてるの? まるで せいぼだね!ゆーん、すごすぎるよ!!でいぶったら ゆうっしゅうすぎるよ! ゆうっしゅう すぎて ごーめんねーー!!」 でいぶが身体をねじり、左目を閉じて叫ぶ。 どうでもいいが、母性あふれるなら、すぐ隣で苦しんでいる まりちゃを さっさと助けろよ。 「ゆ゛……ゆ゛ゆ゛……いじゃぃ……だじゅげ……ゆ゛…… おぎゃぁじゃ……ばやぐ……」 まりちゃが でいぶに早く助けろと催促しているが、でいぶは気がついていないようだ。 「にんげんさん!か○きらーさんを ちょうだいね!すぐでいいよ! あと あまあまを ちょうだね!とくもりでいいよ!」 『………ほら。カ○キラーだ。あと、効き目が よくなるよう まりちゃに薬をうっておこう』 許せない態度だが、所詮は野良ゆっくりだ。丁寧な物言いなどできるハズがない。 俺はストッパーを外したカ○キラーをでいぶに渡し、 まりちゃが元気に叫べるよう、また狂わないように昨日購入した薬を注射する。 「ゆ!よくやったよ!ほめて あげるから かんしゃしてね!!あと あまあまを ちょうだいん!すぐでいいよ! さ、おちびちゃん、ちょっと まっててね!いま ぼせい あふれる おかーさんが、 げすな かびさんから かわいいそうな おちびちゃんを たすけてあげるよ!かんしゃしてね!!」 「おきゃあじゃ……ひゃやくちゅりゅのじぇ…… このちゃいっきょうの まりちゃが かびしゃんを おちぇえていりゅ あいだに、 ひゃやきゅ かびしゃんを やっちゅけりゅのじぇ!!」 でいぶは頬でカ○キラーのボトル部分を抑え、揉み上げてスプレーを引く。 そして、塩素の匂いとともに泡が まりちゃの身体につく。 「どう?おちびちゃん?げすな かびさんは とれた?」 「ゆ?にゃ、にゃんじゃきゃ、にゅりゅにゅりゅ ちゅりゅのじぇ…… ちょれに、へんにゃ においみょ ちゅりゅのじぇ……」 『でいぶ、もっと いっぱい かけないと、効果がないよ。』 「ゆ?そうだね!もっと もっと いっぱい おちびちゃんに かけるよ!」 でいぶはスプレーを何度も押す。次第に まりちゃは泡まみれになっていった。 「っゆっぎゃぁあああああああああああああああああああああああ!!! めっぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!! っげっびょぉおおおおおおお!!!!ご!!ごり どきゅぎゃ はいっじぇりゅぅうううううううう!!! いっじゃあぁああああああああああああああああああああああああ!!!」 カビキラーが目に入り、痛みに襲われた まりちゃが悲鳴をあげる。 悲鳴をあげたことで、カビキラーが口内に入り、更なる痛みに襲われたようだ。 『大変だよ、でいぶ。おちびちゃんがカビで痛がっているよ! はやくカビを制裁しないと!』 俺はゴム手袋をした手で まりちゃを抑え付けながら、でいぶに言う。 「ゆ!それは たいっへんだよ!!おちびちゃん、まっててね!! いま ぼせーあるれる おかーさんが この か○きらーさんで げすな かびさんを せいっさいするからね!かんしゃしてね!」 でいぶはカビキラーをまりちゃに向かって何度もスプレーする。 「ゆーん。か○きらーさんを しゅっしゅすると とっても きもちいいよ!ゆっくりできるよ! もっともっと しゅっしゅするよ!しゅっしゅして おちびちゃんを たすけるよ!!」 「いじゃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! やべぢゅぇえええええええええええええええええええええええええええええええ!!! あにゃりゅぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああ!!! まむまむぎゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああ!!! あじぎゃぁああああああああああああああああ!!! ぜんっじんっぎゃいじゃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!! っげっぼふぇっぼ!!!どぎゅがばいっじぇりゅぅうううううううううううううううう!!! っだ!!だっじゅげじぇぇええええええええええええええええええええええ!!! おぎゃあっじゃぁぁあああああああああああああああああああああああああああああん!!!」 スプレーをするのが楽しいようで、でいぶは まりちゃの悲鳴に気が付くことなく、 まりちゃにカ○キラーをかけていく。 カ○キラーの主成分は次亜塩素酸ナトリウムであり、アルカリ性の劇物である。 これはタンパク質を不可逆的に変性させるため、饅頭である まりちゃ身体をゆっくりと破壊していていく。 表皮である皮は ぬるぬると感じる程度でも、敏感な目や あにゃるなどへの影響は早い。 恐らく、まりちゃは すでに失明していることだろう。 「っゆっぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!! あんっごっぎゃあぁああああああああああああああ!!! がらじゃの にゃがぎゃいじゃぁああああああああああああああああああああああああ!!!」 だっじゅげじぇぇええええええええええええええっげっぼ!!!っげっぼお!!!!!!」 次第に まりちゃの身体が暴れなくなり、代わりに まりちゃの悲鳴が大きくなる。 足の部分を構成する蛋白質がカ○キラーによって破壊されたのだろう。 そして、表皮から、また あにゃる、まむまむなどから 体内に浸入したカビキラーによって、体内の餡子が犯され まりちゃに激痛をもたらす。 先程注射した薬のお陰か、まりちゃは激痛でも狂うことなく、元気よく悲鳴をあげてくれる。 「しゅっしゅ するよー!! かわいい かわいい でいぶが か○きらーさんを しゅっしゅして、 げすな かびさんを せいっさいするよ!かくごしてね!」 でいぶはスプレーをするのが よっぽど楽しいようで、まりちゃの悲鳴が聞こえていないようだ。 もしくは、まりちゃがカビで苦しんでいると勘違いをして、助けようと必死なのだろうか? 『楽しそうだし、たぶん気が付いていないんだろうな……』 「いいっじゃぁああああああああああああああああ!!! っげっぼげっぼおぉおおおおおおおおおお!!!! あんぎょっじゃんっぎゃぁあああああああああああああ!!! びょんびょんっぎゃぁああああああああああああああああああ!!!! ばば ばりじゃの ざいっぎょうの ぎゃらじゃ じぇんぶ いじゃいのっじぇぇえええええええ!!!! だだだっ だじゅっげっじぇぇえええええええええええええええええええええええええええええ!!!」 もはやカ○キラーによる泡で、まりちゃの姿は見えない。ただ、泡からの中から まりちゃの絶叫だけが聞こえてくる。 「っげっぼっげっぼ!!!ど、どぎゅぎゃぁぁぁああああああああああああああ!!! め゛が びえにゃいぃいいいいいいいいいいいいいいい!!!!! いじゃいぃいいいいいいいいいいいいい!!!! あぁぁぁああばぁあっばぁあああああああああああああああああああああああああ!!!! ゆっぐじでぎじゃいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!! ゆっぐじじじゃぁああああああああああっゆっぴ!!!ゆっぴ!ゆっぴぴぴぴぴ!!!!」 どうやら、カ○キラーが まりちゃの中枢餡にまで浸透しだしたようで、 まりちゃは所謂足りない ゆっくりになってしまったようだ。 「っゆぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴっぴいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!! っゆっびいぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 足りないゆっくりでも痛みはあるようで、まりちゃは悲鳴をあげる。 「っゆっびぃいいいいいいいいいいいいいぃぃぃいいいいいいいいいいい…・・・……・・・」 そして、絶叫を あげている途中で、まりちゃの声が急になくなった。恐らく死亡したのだろう。 ------ 「ゆ?しゅっしゅ できなくなったよ?」 まりちゃが死亡してからしばらくして、スプレーをしていた でいぶが言う。 『ん?ああ、カ○キラー全部使ったみたいだな。 まりちゃも静かになったらし、もういいんじゃないかな?』 「そうだね!おちびちゃん!でてきてね!すぐで いいよ!」 当然だが、泡の塊からまりちゃはでてこない。 『どら、俺が出してやろう。』 「ゆ!なかなか きの きく にんげんだね。とくっべつに どれいにしてやるよ!かんしゃしてね!」 俺はでいぶの暴言をとりあえず無視して、まりちゃの死骸を取り出し、泡を濡れタオルで大まかに取り除く。 「ゆ?っゆっぎゃぁああああああああああああああああああああああ!!! っど!!!どぼじでぇええええええええええええええええええええええええ!!! どぼじでおぢびじゃんが ま゛っじろなのぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!??」 でいぶの言うとおり、まりちゃは真っ白になっていた。 『よかったじゃないか、綺麗になって。』 「っふ!!ふっざげるなぁあああああああああああああああああああ!!! おぢびちゃんの おぼうじは おぶじでぃあんさんのように まっくろで、 おちびちゃんの かみは ぜんせかいを みりょうする ぶろんどさんなんだよ!!! おちびちゃん!!ゆっくりしてね!ゆっくりしてね!!! いま、ぼせい あふれる おかーさんが ぺーろぺーろ してあげるよ! ……………… ぺーろぺーっゆっぎゃぁああああああああああああああああああ!!! おおお おちびじゃんの もちもちの もちはださんが、ぬるぬるずぅうううううう!!! っぎ!!ぎぼじわるいぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!! っゆ?おちびちゃん?どうしたの?おへんじを して?おちびちゃん!!??」 「…………………」 まりちゃの頬を舐めたところで、でいぶがまりちゃが動かないことに気が付いたようだ。 「っぞ!!ぞんなぁああああああああああああああああ!!?? どどどっ どぼじでぇえええええええええええええええええええええ!!?? どぼじで おぢびじゃんぎゃ じんでるのぉおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?? おぢびじゃんは、が○ぎらーざんで だずっがだんでじょぉおおおおおおおおおおおおお!!??」 流石に我が子の死はつらいようで、でいぶは大声をあげて涙を流す。 直接殺したのは でいぶだが、そうなるように仕向けたのは俺なので、少しだけ良心が痛む。 やりすぎたかな? 『……でいぶ』 同情から、俺は でいぶに声をかけようとしたところで、でいぶは俺のほうを見つめて口を開いた。 「にんっげんさん!!でいぶはね!さいごの おちびちゃんが しんじゃったんだよ!! でいぶはね、とっても とっても ふこうさんなんだよ!かわいそうなんだよ! だから あまあまを ちょうだいね!とくもりでいいよ!」 『………』 呆れた。同時に、こんなやつに僅かとはいえ同情してしまった自分が情けなくなってきた。 ゴミ箱からカビの生えたパンを取り出し、砂糖をまぶしてからでいぶに与える。 「ゆ!あまあまのぱんさん だね! むーしゃむーしゃ……っしあわっせー!!ゆーんゆっくりできるよ!」 でいぶはまりちゃの死骸の隣で幸せそうに食事を始める。 「ゆぅ……もうぽんぽんがいっぱいだよ。でいぶ、とってもゆっくりしているよ! とっても きぶんが いいから、でいぶ、おうたを うたうよ!! まったりのひ~♪ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪♪」 満腹になったでいぶは、幸せそうな顔をして、まるちゃの死骸の隣で歌う。 俺は、本当にコイツの母性は母性(笑)なんだと認識した。 でいぶを昨日まりちゃをいれていた透明な箱に移し、ラムネをいれて、まりちゃにしたように、風呂場に でいぶを置く。 でいぶの身体にカビを繁殖させるために。 ------ 翌朝。 風呂場から でいぶの絶叫で目が覚めた。 風呂場に行くと、でいぶの身体にカビが繁殖していた。 「っゆっぎゃぁあああああああああああああああああああああ!!! っか!!かびざんは ゆっぐりでぎないぃいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 『やぁ、でいぶ。カビが生えて大変だね。』 騒いでいた でいぶに声をかける。 「に!!にんげんざん!!よごぜぇえええええええええええ!!! で、でででいぶに か○きらーざんを よっごぜえぇええええええええええええ!!」 昨日まりちゃが死んだ原因を考えなかったようだ。さすがは餡子脳。 『ああ、わかったよ。ちょっとまってろよ。』 俺は でいぶにカ○キラーをみせる。 「よごぜぇええええええええええええええええええええええ!!!! ででででいぶは、か○きらーざんで げずな かびざんを ぜいっざいずるんだぁああああああああ!!!」 『まぁまぁ、ちょっとまってろよ。』 俺は、カ○キラーのスプレー部分をあけて、中身の液体を別の透明な箱に注ぐ。 昨日たくさん買ってきており、数本使って、透明な箱の中の半分ぐらい、でいぶの口がふさがるぐらい、になるまで注いだ。 『ほら、でいぶ。この箱の中は全部カ○キラーだ。 いまから、この中でいぶをいれるね。これでカビなんてすぐに制裁できるよ!』 「ばやぐ じろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! ざっざど じろぉおおおおおおおおおおおお!!!ごの やぐだだずがぁああああああああ!! っぐっべぇえええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!」 『誰が奴隷だ?』 俺はでいぶの頭を思い切り殴ってから尋ねる。 「ず、ずびばぜんでずだぁあああああああああああああ!!! に、ににににに にんげんざんは どれいじゃありばぜん!!だがらぁああああああ!!! だがら でいぶを が○ぎらーざんの ながに いれでぐだざいぃいいいいいいいいいいい!! おでがいじばずぅうううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!!」 でいぶは泣きながら土下座をして頼み込んできた。 まりちゃの時と違い、必死だ。まりちゃではなく、自分がカビで死ぬことが本当に怖いのだろう。 『はいはい。よっと……』 俺は でいぶを、カ○キラーが入った透明な箱の中にいれ、蓋をする。 「っゆっっばぁああああああああああああ!!! おぼれ!!っぎゃぁあああああああああああああああああ!!! いっじゃっぁあああああああああっげっぼ!!げっぼ!!!」 『でいぶ、はやくカビを制裁しろよ。』 「っゆっがぁああああああああ!!!!っぶっばぁああああ!! おぼれ!おぼれ!!ゆっぎゃぁあああああああああああああああああ!!! いっじゃぁああああああああっげっぼ!!げっっぼぉおおお!!!」 でいぶは口から浸入してくるカ○キラーに苦しみ、その苦しみから逃れるため、箱から出よう跳ねる。 が、蓋が閉じてあるため、蓋に頭をぶつけるだけだ。 そして、はねたカ○キラーがでいぶの目にはいり、でいぶをより苦しめる。 「っゆっぎゃぁああああああああああああああああああああああああああ!!!! おおお!!!おめ゛ぎゃぁあああああああああああああああああああああああああ!!!! げがいをびわだずでいぶのごうぎなおめ゛め゛ぎゃぁあああああああああああああああああああ!!!!」 でいぶは箱の中で痛みが逃れようと、でたらめに跳ねる。その行為がより苦しみを増すとも知らずに。 「ゆ?っゆっぎゃぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!! いっざぁああああああああああああああああああ!!!っごっぼ!!!ごっぼ!!!! っで!!でいぶのあんよがぁああああああああああああ!!!あんよざんがいざいぃいいいいいいいい!!! うごげぇえええええええええええええ!!!ど!!どぼじでぇええええええええええ!!! どぼじででいぶのいあんよざんがうがないのぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!っごっぼぉおおおおお!!!」 やがて、足の部分がカ○キラーが浸透したようで、激痛に襲われ、動けなくなった。 一度透明な箱の蓋をあけ、ゴム手袋をした手で でいぶを持つ。 『ほら、でいぶ。口から はいると苦しいだろ?いま助けてやるかなら。』 そう言って、俺はでいぶを透明な箱のなかで仰向けに寝かせた。 「ゆ!なかなか きのきく どれいだね!かんしゃして やるよ!かんしゃしてね! でも、この ていどじゃ だめ だよ!なんだか でいぶの せなかさんが ぬるぬるして きもちわるいよ! はやく たすけてね!そしたら あまあまを ちょうだいね!とくもりでいいよ!」 『だめだね、でいぶはそこで苦しみな。あと、その箱の中で死にな。』 「はぁぁあああああああああああああ!!?? なに いってるの?ばかなの?しぬの? でいぶが しんだら せかいが ほろびるんだよ!でいぶが いるから せかいが あるんだよ! でいぶの そんっざいに かんしゃしないと だめで……ゆ? な、なんだか、せなかが………っゆっぎゃぁあああああああああああああああああああああ!! いっじゃぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!! だずげでぇえええええええええええええ!!!!!!』 カ○キラーが浸透してきたみたいだ。でいぶが苦しんでいる。 『でいぶ、君のおちびちゃんも、同じ苦しみを味わったんだよ。 君が楽しそうにカ○キラーをかけるから、まりちゃは死んだんだよ。ゆっくり理解してね。』 「じるがぁああああああああああああああああああああああああああ!!! あんな げずな おぢびじゃんのごど なんで どうっでぼ いいだろうがぁあああああああああ!!! ざっざど でいぶを だずげろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 『まったく、なにがれいむ種は母性が強いだ。見ていて反吐がでてくる。』 でいぶを一度もちあげる。そして、でいぶの顔を下にして、ゆっくりと箱の中に戻す。 「ゆ?なんあななあああああああああああ!!! やべっでぇえええええええええええええええええ!!!が!!が○ぎらーざんに がんべんを づげるのは やべでぇええええええええ!! やじゃぁああああああああああああああっぶぶぶぶぶぶぶっっっぶぶっぶぶぶぶっっっっぶうううう!!!」 れいむが箱にはいったので、蓋をする。 透明な箱を持ち上げ、底からのぞくと、でいぶのバカ面が見えた。 「っぶっっぶぶっぶうぅうううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!! ぶっぶうぶっぶぶぶうぶぶうううううううううううううっぶぶうっぶうううううううううううううううう!!!!」 痛いにもかからず、目と口を必死に動かしている。次第に黒目が白くなっていくのが見ていて面白い。 「っぐ!!!!っぶっっっぼぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 一瞬でいぶの動きが止まったと思った瞬間、でいぶの口から餡子が流れ出てきた。 「っぼぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!! っぶっぶぶぶぶっっっっっっぐっぼっぼっぼぶっぶぶぶぶううううううううううううううううぅううううううう!!!」 よほど苦しいのだろう、でいぶは餡子を吐きながら何かを叫んでいる。 恐らく、助けを求めているのだろが、当然助けない。 俺の部屋を汚し、子供が死んだことをだしに甘味を要求するようなゲスを助ける義理などないのだから。 俺は、でいぶが苦しみぬいて死ぬまで、風呂場にいた。 あとがき でいぶは嫌いです。 過去作品 http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/3986.html
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/735.html
・このSSには虐待されるゆっくりと愛でられるゆっくりが出てきます ・作者に都合のよい独自設定があります ・一部漢字を使って話すゆっくりが出ます ・これを書いたのはHENTAIあきです!重要だから注意してください! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! 急な石段をちぇんとみょんが息を切らせながら上っている。 その顔には一刻も早く目的地に着かなければならないと必死な表情であった。 「ねぇみょん、ほんとうにここにくればなんとかなるのー?」 「どうてい!ふでおろし!としうえ!」 心配そうに尋ねるちぇんに対して、みょんは大丈夫だと言わんばかりに自信のある声で答えた。 苦労して二匹が石段を登ると、そこには小さな神社が寂しげにある。 息を整えているちぇんを、みょんは急かす様に奥へ行こうと背中を押す。 ゆっくりには距離のある境内を進み、ようやく賽銭箱の置いてある拝殿へと二匹はたどり着いた。 「そんなきらきらさんをだしてどうするの?わからないよー?」 みょんがビール瓶の蓋を取り出すのを、ちぇんは不思議そうに眺める。 蓋を口に加えると、みょんは勢いよく吹き出して器用に賽銭箱へと投げ入れる。 「おさいせん!おさいせんね!」 賽銭箱の裏で寝ていたのか、胴付きのれいむが勢いよく姿を現した。 賽銭箱の覗きこんでいるれいむに、みょんは慣れた様子で声をかける。 「あわあわ!えんちょう!べつりょうきん!」 「また来たの?いい加減こうやって呼ぶのはやめて。」 みょんの姿を見たれいむはまたかと面倒くさそうな顔で賽銭箱の上に腰を下ろす。 みょんに促され、ちぇんは土下座するように地面に顔を擦りつけれいむにあることを頼んだ。 「おねがいだよー!ちぇんのむれにゲスがきてみんなにひどいことをしてるんだよー!」 「それで?」 「みょんからここにくればなんとかなるってきいたんだよー!おねがいだからなんとかしてねー!」 他力本願すぎる気もするが、他に手がないのか必死にれいむに頼み込むちぇんは群れの悲惨な現状を伝える。 食料を無理やり盗んだり暇つぶしとしてボール代わりにしたりとゲスの行いをありのままに説明した。 無言で話を聞いていたれいむは仕方ないと賽銭箱から降りると、ちぇんを持ち上げる。 「ありがちだけどいへんかいっけつはおしごとだからね、群れまで案内してちょうだい。」 「ありがとうなんだよー!あんないするからちぇんをおろしてねー。」 「へいきよ、れいむがはこんでいくから。」 そう言うとれいむの体が浮き上がり、ゆっくりだが前へと進み始める。 「おそらをとんでるみたい!!!」 「いいからちゃんと案内しなさい。それとみょん!こんど来るときはちゃんとおさいせんをいれなさいよ!」 釘を刺す様にみょんに言いながら、ちぇんに案内される方向へとれいむは飛んでいく。 「ちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいんぽ!」 大きな声で飛んでいるれいむに返事を返したみょんのお飾りには銀バッジが付いていた。 れいむが見えなくなると、みょんは隠し持っていた百円玉を賽銭箱へ入れてゆっくりと来た道を帰って行く。 ちぇんが住んでいる森の中で少し奇妙な光景が繰り広げられていた。 成体ゆっくりだけでなく、赤ゆ子ゆまでもが何やら必死に口に土を加えて運んでいるのだ。 丈夫でないゆっくりの歯で穴を掘り、どうやらお家を作っているようである。 「さっさとするんだぜ!ゆっくりするやつはまりささまがぷーすぷーすするんだぜ!」 土を運んでいるゆっくりの側では、口に枝を加えたまりさ達が時々動かないでいるゆっくりを枝で刺して監督している。 労働には向かないぱちゅりーまで働かされており、その光景を丸々と太ったでいぶが眺めていた。 「まったくつかえないどれいだね!はやくでいぶとおちびちゃんのおうちをつくってね!」 「ほんとうだねおかあさん!せっかくれいむたちがすんであげてるのに、おんしらずなどれいだよ!」 成体になっているにも関わらず、でいぶの側には子供と思われる子でいぶ達が何匹もいる。 元々いたゆっくりの物なのか、山のように積まれた食料をでいぶと子でいぶ達は好き勝手に口に入れながら文句しか言わない。 「でいぶににてないおちびもちゃんとするんだよ!さもないとおしおきだからね!」 「ゆひぃ!さっさとうごけくずどもおおおおおおおおおおお!まりさがおしおきされるでしょおおおおおおおおおおお!」 よほど恐ろしいのか、まりさ達はしっかり働いているゆっくりにまで枝を刺し始めてしまう。 このでいぶ一家が来てからろくに食事も出来ないでいる為、働いているゆっくりはもはや疲労困憊だ。 「どうしてこんなことするのおおおおおおおおおおおおおおおお!」 「うるさいんだぜ!さっさというとうりにおうちをつくるんだぜ!」 「もううごけにゃいよ!」 「ちびだからってようしゃしないんだぜ!いいかげんにしないとえいえんにゆっくりさせてもいいんだぜ。」 疲労で半分以上のゆっくりが動けなくなってしまい、まりさ達がいくら急かしても動かなくなってしまった。 それを見たでいぶは、一向に進まないお家建設に業を煮やす。 「もういいよ!でいぶたちにふさわしいおうちができないなら、こいつらのおうちでがまんしてあげるよ!」 「そんなのやだあああああああああああああああああああ!」 「れいむたちのびゅーちふるなおはだはせんさいだから、そこらのおうちじゃきずがついちゃうよ!」 「おかあさんなんとかしてね!ついでにあまあまもちょうだいね!」 「まりさたちはほんとうにむのうだね!どれいもまともにつかえないなんて!」 「おおおろかおろか。」 あまりにも身勝手すぎることを、臆面なくほざくでいぶと子でいぶ達。 一方の働かされていたゆっくり達は、これでようやく休めると大喜びだ。 住み所が無くなってしまうが、それはまたゆっくりと作り直せばいいのだ。 今はただこの苦行から解放されるだけで幸せと考えている。 「それじゃあやくにたたないどれいはでいぶたちのごはんになってね!」 そう言うとそれまで動かないでいたでいぶは大きく跳躍して一番近くにいたありすを踏み潰し中身を食べ始めた。 でいぶに続くようにまりさと子でいぶ達まで近くにいるゆっくりは食べ始めようと襲いかかる。 「やめなさい、ゆっくりごろしはゆっくりできないわ!」 「うるさいんだぜ!やくにたたないゆっくりはみんなあまあまさんなんだぜ!」 「むーしゃむーしゃ!それなりー。」 「やべでええええええええええええええ!おちびちゃんをたべないでえええええええええええええええええええ!」 阿鼻叫喚の地獄が繰り広げられる中、一匹の赤ぱちゅりーが食べられようとしていた。 「むきゅ!おねがいだからたべにゃいで!」 「いただきまぶ!」 口を開けて赤ぱちゅりーを食べようとした子でいぶが、突然口を閉ざしてしまう。 その頭の上には胴付きれいむの足が乗っていた。 子でいぶは混乱していた。 あまあまを食べようとしたら突然お口が閉じて、なんだか痛くてゆっくりできないよ! 「だれだかしらないけどどいてね!どいたらすぐにれいむにあやまってね!」 「まったく、何でこんなのが同じれいむなんだろ・・・。」 憂鬱そうにそう呟くと、れいむは煩く騒いでいる子でいぶに体重をかけて一気に踏み潰した。 途端にまた辺りが騒がしくなる。 「でいぶのかわいいかわいいおちびちゃんがあああああああああああああああああああああ!」 「「「れいむのおねえちゃん(いもうと)がああああああああああああああああああああああああ!」」」 「くずがしんだよ!」 「やったね!おねえちゃん!」 悲しむでいぶと子でいぶと対照的に、まりさ達は死んで清々したと大喜びだ。 一方的に命令しかしないうえ、でいぶの庇護があるため文句も言えないでいるから当然かもしれないが。 「とりあえずこのいへんをかいっけつしたいから、あんた達どっか行きなさい。」 鷹揚にれいむはでいぶ一家にそう告げるが、そうあっさり何所かに行くでいぶ一家ではない。 「ばかなこといわないでね!でいぶのおちびちゃんをころしたゲスなんてせいっさいするよ!」 でいぶの号令の下、まりさ達がそれぞれ枝を加えてれいむを取り囲む。 その顔にはにやにやとした笑みが浮かんでいる。 「ばかなれいむなんだぜ、まりさたちにかてるとおもってるの?」 「よわっちいれいむがまりさたちにかてるわけないんだぜ!」 「せっかくだからまりさたちのすっきりあいてにするんだぜ!」 実際にこのまりさ達はゆっくりにしては珍しく、連携した行動が出来る為中々の力量だ。 一度は胴付きのふらんを追い払うこともしており、胴付き相手の戦いも経験している。 それでもれいむは余裕の態度を崩さずに、冷静にまりさ達を見ているだけだ。 「やっぱり説得は無理よね、しょうがないからいつもどうりになるわけか。」 やれやれと首を振るれいむの態度に、まりさ達は苛立ちを爆発させる。 「ばかなれいむはゆっくりしないでしねえええええええええええええええ!」 後ろにいたまりさが、れいむの足めがけて枝を突きだす。 まず足を狙うことで相手の動きを封じることは、胴付きでなくても有効な手段である。 しかしまりさの枝がれいむに突き刺さらなかった。 「ゆ?どこにきえたんだぜ!」 「こっちよ。」 空から聞こえてきた声にまりさ達は一斉に顔を上げる。 その顔に鋭い何かが突き刺さった。 「ゆんやああああああああああああああああああああああああ!」 「まりさのおかおがああああああああああああああああああああああああああああ!」 「まりさのだいやもんどのようにかがやくおめめ、りゃくしてまだおがああああああああああああああああああ!」 まりさ達に刺さっているのは、れいむが投げつけた竹串である。 時々神社に遊びに来る子供と一緒にいへんかいけつと称したゲス退治を行う時に譲ってもらった物だ。 れいむの投げる竹串は連射性もさることながら、その威力もゆっくりとは思えないほどでれいむの強さの秘密でもある。 「もうやだおうちかえる!」 「まっでええええええええええええええええええ!まりさをおいていかないでええええええええええええ!」 「こらああああああああああああああああああああああ!にげるなああああああああああああああああああ!」 でいぶの言葉など聞かずに、まりさ達はばらばらに逃げだしてしまう。 しかたないと、でいぶがれいむの前まで進むと自信たっぷりなむかつく笑みで大見えを切る。 「あんなむのうたちにかっておもいあがらないでね!でいぶはさいっきょうなんだからね!」 確かにこのでいぶ、この巨体もさることながら躊躇のない戦い方で負け知らずである。 同族殺しがタブーであるゆっくりの世界において、躊躇いなく相手を殺しにかかるゲスが幅を利かせるのにはこういう訳があるのだ。 「おちびちゃんをころしたゲスはし、ぶげぇ!」 飛びかかろうとしたでいぶの顔のど真ん中に、丸く質量のある物が激突する。 「どう?れいむのおんみょうだまの威力は。」 これもまた子供に貰ったれいむ必殺の武器であるスーパーボールだ。 跳ね返ってきたスーパーボールをれいむは大事そうにキャッチする。 しばらくして痛みから立ち直ったでいぶは怒り心頭でれいむを怒鳴りつけた。 「いたいでしょおおおおおおおおおおおおお!もうぜったいにゆるさないからね!」 「まだ元気なんだ、それじゃあ遠慮はいらないわね。」 「ゆ?」 にやりと良い笑顔を浮かべたれいむは、大きく振りかぶると再びでいぶめがけてスーパーボールを投げつける。 「おらおらおらおらおらおらおらああああああああああああああああああああああ!」 「ゆっべばあああああああああああああああああ!」 勇ましい声と一緒に投げつけられたスーパーボールは、すべてでいぶの顔面へと命中する。 今度はでいぶのことなどお構いなく、跳ね返ってきたスーパーボールをすぐさま投げつけていく。 れいむが疲れて投げるのを止めた時には、でいぶの顔はでこぼこの酷い有様になってしまった。 「おかあさんだいじょうぶ?だいじょうぶならまたがんばってね!」 「はやくいもうとをころしたゲスをせいっさいしろおおおおおおおおおおおおおおお!」 「ぐずはきらいだよ!またせたおわびにあまあまをよういしてね!」 駆け寄ってきた子でいぶ達は心配するでなく、さっさとれいむを制裁しろとでいぶに無茶なことを言う。 そんな薄情な子供にでいぶの小さな堪忍袋の緒が切れる。 「ふざけるなああああああああああああ!なんででいぶがひどいめにあってるのに、おまえらはなにもしないんだああああああ!」 「なにいってるの!こどものかたきもとらないなんていくじほうきなの!?ばかなの?しぬの?」 「おちびちゃんはでいぶがいればまたつくれるんだよ!そんなにいうならじぶんでなんとかしてね!」 遂には喧嘩を始めてしまうでいぶ親子。 段々と喧嘩はエスカレートしていき、でいぶが子でいぶを押しつぶしてしまった。 「「「ゆわあああああああああああああああああああああああ!!!」」」 「ふん!おやにさからうなんてとんでもないゲスだよ!だからこれはとうぜんのことだよ!」 殺されては堪らないと、子でいぶ達は蜘蛛の子を散らすように逃げようとする。 だが子でいぶたちは生き残っていた群れのゆっくりにそれぞれ囲まれてしまう。 「おちびちゃんのかたき・・・。」 「ゲスなでいぶはぜったいにゆるさない・・・。」 「いままでよくもひどいことしてくれたね・・・。」 今までの仕打ちに対して、群れのゆっくりはまりさ達が置いて行った枝で武装して子でいぶを取り囲む。 弱って痩せてしまっているが、その顔は鬼気迫るものがあった。 「やめてね!かわいいでいぶにひどいことするなんてゆっくりできないよ!とくべつにでいぶのかがやくえがおでゆっくりしてね!」 「なにするき?かわいいでいぶにしっとしてるの?おおみにくいみにくい。」 「そうだ!どれいにあのくずおやをせいっさいさせればいんだよ!でいぶはとってもかしこいね!」 ふざけたことを真顔で言う子でいぶ達に、群れのゆっくりの怒りが頂点に達した。 「「「「でいぶはゆっくりしないでしねえええええええええええええええええええええええええ!!!」」」」 「「「ゆんやああああああああああああああああああああああああああ!」」」 子でいぶ達に一斉に襲い掛かる群れのゆっくり。 「でいぶのまむまむがあああああああああああああああああああああああ!」 「うるさいよ!でいぶがしゃべるだけでゆっくりできなくなるよ!」 まむまむに枝を突っ込まれて悲鳴を上げるでいぶに、まりさは苛立たしく舌を引きちぎる。 舌を抜かれて喋れなくなっても、さらに体に枝を突き刺していく。 「でいぶはおちびちゃんにあやまれええええええええええええええええええ!」 「やだあああああああああああああああああああ!れいむのあんこさんがあああああああああああああああああああ!」 子供を食べられたゆっくりは子でいぶの体に噛みつき中の餡子を吸い出していく。 決してそのまま食べることはせずに、子でいぶの目の前でまるで汚物であるかのように吐き出す。 少しづつ無くなっていく餡子を見せられる恐怖に怯えて喚くが、群れのゆっくりは決して餡子を吸うことを止めない。 「でいぶはちぇんたちであそんだから、こんどはちぇんたちがでいぶであそぶんだよー。」 「ぶべ!こんなひどいことするなんてゆっくりできないからやめ、ぶぎぃ!」 「でいぶはそういったちぇんたちのいうことをきいてくれたー?わかれよー。」 体当たりをしてまるでボールのように扱われる子でいぶ。 自分のしたことがそのまま自分の身に降りかかるまさに自業自得である。 「そろーりそろーり、でいぶはいまのうちにゆっくりにげるよ!」 「どこに行く気?」 そんな制裁が繰り広げられる中で、親であるでいぶはこっそり逃げだそうとしていた。 しかしれいむにあっさり見つかってしまい、慌ててどうするか足りない頭で考えた結果。 「ごべんなさいいいいいいいいいいいいいいい!あやまりますからゆるしてえええええええええええええええ!」 謝罪と言う鳴き声であった。 だがこれが意外な結果となる。 「いいわよ、ここから出て行けばそれでいへんはかいっけつだからね。」 いい加減面倒臭くなってきたこともあり、れいむはさっさと帰りたかったためでいぶは一応許されたのである。 ただし、それに感謝しないのがでいぶがでいぶである由縁だ。 「ゆふん!でいぶがかわいいからゆるしてくれたんだね!かわいすぎてごめんねぇぇぇぇぇぇぇ!」 まったく見当違いの理由で許されたと思っているでいぶ。 許されたと思い元の調子に戻ったのか、図々しい要求を突きつけてくる。 「それじゃあでいぶをはやくゆっくりできるばしょにつれていってね!でいぶにさわれるなんてすごくゆっくりできるでしょ?」 「・・・まあ一応運んであげるわ。」 そう言ってれいむはでいぶの二本のもみあげを掴むと、来た時と同じように飛んで帰って行く。 もみあげだけを掴まれて宙づりにされたでいぶは激痛で悲鳴を上げることしか出来ない。 「いだいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!でいぶのぴこぴこさんをはなせえええええええええええええ!」 「別に放してもいいけど、そうしたらあんた落ちてひどいことになるわよ?」 「それはいやああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 体を揺らし激痛に悶えるでいぶだが、それがまた悲劇に繋がっていく。 みちり 「でいぶのぴこぴこさんがちぎれるううううううううううううううううううううう!」 「平気よ、もうすこしで神社さんに着くから。」 元々そこまで丈夫でないれいむ種のもみあげである、その上でいぶの巨体がさらに原因となり嫌な音は徐々に大きくなっていく。 ぶち! 「おそらをとんでるみたいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」 「飛んでるじゃなくて落ちてるんだけどね、まあどっちでもいいか。」 落ちていくでいぶにそう突っ込むれいむだが、どうでもいいと今日のごはんをどうするかを悩みながら神社へと飛んでいく。 一方落ちたでいぶがどうなったかというと。 「どうじででいぶがごんなめに・・・、だれかでいぶをたすけろ・・・。」 悪運が強いのか、でいぶはちょうど木の枝に体をぶつけながらスピードを殺して瀕死になりながらも生きていた。 さらにでいぶが落ちた木の枝の部分には柔らかな草が敷き詰められた鳥の巣のようなものがあったのも幸運だった。 しかしここででいぶの幸運は尽きてしまう。 「うー!うー!」 「しね!しね!」 でいぶが落ちたのはれみりゃとふらんの番が住んでいた巣の中であった。 心地よい安眠を妨げられたこともあり、二匹の機嫌は最悪である。 「う~?」 「しね!」 でいぶをどうするか悩むれみりゃに対して、ふらんは邪魔だと言わんばかりに巣の外へとでいぶを叩きだす。 「ゆべ!もっど・・・ゆっくりしたかった・・・。」 地面に激突して千切れたもみあげ部分から大量の餡子をまき散らして、でいぶはそのゆん生を終えた。 邪魔者を排除したが一度起きてしまい眠れないでいるれみりゃとふらんは、巣の下から何やら声が聞こえてくるのに気づく。 「ゆゆ!くそばばあがしんでるんだぜ!」 「いいきみなんだぜ!まりさたちをさんざんこきつかったばつなんだぜ!」 「せっかくだからまりさたちのごはんにするんだぜ!」 逃げて行ったまりさ達が合流したのか、でいぶが潰れた場所に集まってでいぶだった物を罵倒して騒いでいた。 良いおもちゃがあったと、れみりゃとふらんは眩しい日の光を我慢しながら巣から飛び立つ。 無事に異変を解決して神社へと帰ってきたれいむだったが、空腹で何か食べ物はないかと辺りを探し始める。 しかしそう都合良く見つけられるはずがなく、いつものように水で我慢しようとゴミ捨て場で拾った湯呑を取りに賽銭箱に向かう。 「なんだか良い匂いがするわ・・・。」 れいむの生活場である賽銭箱の上には、「らんまっしぐら」とシールが貼ってあるプラスチック容器に入った稲荷寿司があった。 辺りに誰もいないことを確認すると、れいむは躊躇いながら稲荷寿司に手を伸ばし口に入れる。 「むーしゃむーしゃ!しあわせえええええええええええええええええええええええ!」 「それはわしのお稲荷さんじゃ。」 突然後ろから声をかけられて、れいむは稲荷寿司を喉に詰まらせて咽こむ。 そんなれいむの背中を、声をかけた老人はゆっくりとさすってやった。 「大丈夫かの?これでも飲んで落ち着かんと。」 「んぐ!急に声をかけて驚かせないで!」 老人に渡されたお茶を受け取り口の中をすっきりさせると、れいむは老人に文句を言う。 「ほっほ、すまんかったのれいむ。じゃがわしの用意した稲荷寿司を勝手に食ったのはどうする?」 「ゆ・・・、勝手に食べちゃってごめんなさい。」 「ならばよし!ささ、思う存分食ってよいぞ。」 老人から進められ、れいむはがつがつと稲荷寿司を腹の中にすべて収める。 その姿を老人は優しく見守りながら、ある質問をれいむに投げかけた。 「れいむ、何度も言うがわしの飼いゆっくりにならんかの?そうすれば孫も喜ぶし飢えることも無いんじゃぞ?」 度々の誘いに対して、れいむは老人にいつもと同じ答えを返す。 「ありがたいけど、れいむはここが一番好きなの。いつでも会えるしこのままが一番良いと思うの。」 「むむむ、やっぱり駄目か。じゃが気が変わったらいつでも言っとくれ、わしと孫はいつでも大歓迎じゃからな。」 残念だと老人は肩を落とすが、無理強いすることなく持ってきたお茶を美味そうに一口飲む。 れいむもまた老人が持ってきたお茶を飲みながら、のんびりと雑談を続ける。 「そういえば、最近あの子を見ないけど何かあったの?」 「別にいつもどうりじゃが、最近色気づいたのか照れとるんじゃよ。」 そんなとりとめのないことを話しながら、れいむと老人はゆっくりとした時間を過ごす。 そうして辺りが少し暗くなったことに気づくと、老人は腰を上げて帰り支度を整える。 「もう帰るの?もう少しゆっくりしても良いんじゃない。」 「ありがたいが、あんまり遅くなると家の者が心配するんでな。今日はもう帰るとするよ。」 れいむに引き留められるが、老人はれいむに別れの言葉を述べて神社から出て行こうとするが鳥居の所で振り返りれいむにあることを告げる。 「れいむ!辛くなったらいつでも言っとくれ!わしはお前さんの味方じゃからな!」 好々爺の笑みでそう言うと、老人はこんどこそ神社から姿を消した。 老人に最後まで手を振りながら、れいむは今日の寝床の準備を始める。 おまけ 大人の階段登る 「なぁ、ゆっくりのあそこってやっぱり人間と同じなのか?」 「久しぶりに来たと思ったらそれ!この変態!」 「ちげぇって!ただ学校で体の仕組みのことを習ったから気になっただけだよ!」 「だからって何でそんなこと聞くのよ?ただ見たいだけじゃないの。」 「煩い!前に俺のDVD(でいぶVSでいぶ)のゲーム壊した時何でもするって言ったじゃんか!」 「それとこれとは話が別で・・・。」 「D・V・D!D・V・D!」 訳の分からない言葉の迫力に押されて、羞恥心で顔を赤らめながら渋々とれいむは服の裾をめくり上げる。 巫女服だからか、どろわを穿いておらず少年の前に秘部が露わになった。 ゆっくりとはいえ、初めて見るものであり少年の顔は興奮で真っ赤である。 よく晴れた昼下がり、少年は一歩大人への階段を登る。 後書き 以前りぐるのSS書くって言ったけど、すまんありゃ嘘だった。 色々とアイディアが湧いて来てちまちま複数のSS書いてるせいでこうなってしまいました。 にとりあきさんが色々とナイスなイラストを書いてくれるおかげで閃くんですよね。 たまにはれいむを愛でても良いじゃないかと思うHENTAIあきでした 最近書いたもの anko1434 みょんな一日 anko1450 ゆっくりが泣く部屋 anko1471 春?冬? anko1491 ゆっくり院 anko1509 妬ましい anko1519 ゆっくりトラブルを解決するよ! anko1550 胴付きの謎 anko1605 胴付きパーティー anko1647 ゲスゆうか anko1663 しゃめい丸ですがもみじが最近おかしいです anko1670 ゆっくりが受け入れられた世界 anko1703 俺とドスと不思議なおちびちゃん anko1751 ある姉妹の話 anko1774 どうしてこうなった!? anko1804 バッジ試験 感想がありましたら一言でも嬉しいので感想用スレでお願いします http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/13856/1277480590/
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/4519.html
『おおきな実ゆっくり』 8KB いじめ 制裁 小ネタ 虐待人間 いつもの小ネタです。 「なにごれぇぇぇ?!どーじででいぶのおちびちゃんが、こんなにおおきぐなっでるのぉぉぉ?!」 我が家の飼いゆっくりが朝から大声で騒いでいる。 こいつは先日れいむからでいぶにクラスチェンジしたもので、大変ふてぶてしい顔と体で見る者を不快にさせてくれる我が家の粗大ゴミだ。 でいぶは両目を飛び出さんばかりに見開いて、気持ち悪い揉み上げをブンブンと振り回しながら、たるんだ体をグネグネと動かしている。 でいぶが騒いでいる原因は、額から伸びた茎に付いた物体。 異常に肥大した一匹の実ゆっくりだ。 大きさは肥え太ったでいぶよりも少し大きく、一緒に実っていた他の実ゆっくり達をその体で押し潰しているほどだ。 異常に成長しているのは体のみらしく、髪の毛やお飾り等は頭部にめり込んだ茎と共に埋もれてしまって、何の種族なのかは解らない。 だが、でいぶはそんな事にも気がつかないくらい動揺し、自らの子を目の前に、百面相のように表情をコロコロと変えて大慌てだ。 自分の子供と認識しているのは、おそらく頭から茎が生えているからだろうか。 揉み上げで実ゆっくりを触ってみたり、品定めでもするかのように実ゆっくりを隅々まで眺めている。 何故こんな事になったかと言えば、それはこのでいぶが、でいぶになったからである。 飼い始めた頃は素直な性格だったれいむだが、この個体も例に漏れることなく、すくすくと増長し肥え太る事となった。 多少愛らしいかもと思えた程度の顔は、今ではすっかり変わり果てて憎らしい笑みしか浮かべない。 運動不足の為に体は洋ナシのように歪になり、満足に飛び跳ねることもできなくなっていた。 こうなる前にきつく叱っておくべきだったのだろうが、それも今となってはすべて手遅れである。 そしてでいぶになったれいむが次にした事は、これまたテンプレ的な野良とのけっこん&子作りである。 でいぶ更生計画を考えていた矢先の出来事だったので、更生計画から一気に破棄計画にプランを変更せざる負えなかった。 だが、これだけ厚かましい物体をそのまま始末したのでは、私の怒りが収まらない。 どうせなら、徹底的に苦しんでから死んでもらおうと思ったのだ。 そこで今回実行したのが、このでいぶ破棄計画、「びっくり実ゆっくり作戦」である。 某ゆっくりサイトで見つけた、未熟な実ゆっくりの成長を促す方法を、このでいぶの実ゆっくりで試してみたのだ。 小さい実ゆっくりに、砂糖水を霧吹きなどで吹き付けると、成長が促進されるそうだ。 それでも効果がない場合は、コップ一杯ほどの砂糖水を、チューブで実ゆっくりに直接流し込むといいそうだ。 未熟な実ゆっくりが自らチューブで砂糖水を吸い上げ、それを栄養にして健康に育っていくそうなのだが、私はこの方法を普通の実ゆっくりで試してみたのだ。 この方法で実ゆっくりを成長させすぎると、母体である親ゆっくりに負担がものすごくかかるらしい。 これはとても面白そうだったので、早速実行してみる事にした。 まずは鬱陶しいでいぶをラムネで眠らせ、3個実っている内の1つの実ゆっくりにチューブを突き刺す。 用意した砂糖水はバケツ一杯分ほどで、それを実ゆっくりに刺したチューブで吸わせてみる事にした。 すーすーすー…ちゅっぴ! チューブを刺した途端、それまで幸せそうに寝ていた実ゆっくりが、苦しそうに顔をしかめて小さな声で鳴いた。 実ゆっくりは居心地悪そうに体を小さく振り、何やらモゾモゾと不気味に皮をうねらせる。 おそらく刺さったチューブを外そうとしてるのだろうが、簡単にチューブは外れない。 そうしている間にも、少しずつ顔色が悪くなっていく実ゆっくり。 ちゅー…ちゅー…ちゅっく…ち……ちゅ? このまま失敗して枯れるのかと思ったその時、突然実ゆっくりの顔色が良くなり始めた。 どうやら、チューブから流れ込む甘い砂糖水を吸い上げてすっかり満足したようで、何やらニヤニヤと笑う様に口元を緩めて幸せそうに体を揺らす。 私はその顔を見て、でいぶの嫌らしい笑みと態度を思い出し、少し気分が悪くなったので実ゆっくりを軽く指で抓ってやった。 ちゅ?!ちゅー! 実ゆっくりは不快そうに尻を振りながら、涙を流して体を揺らす。 気のせいか、吸い上げている砂糖水の料が少し増えたように感じられる。 試しに私は、爪楊枝で実ゆっくりを軽く突付いてみた。 ちゅ!ちゅっち! するとその痛みを紛らわそうとしているのか、実ゆっくりは先程よりも勢いよく砂糖水を吸い上げた。 私はそれが面白くなり、実ゆっくりを抓ったり突付いたりして小一時間ほど遊んでしまった。 その結果が、でいぶが仰天するほどに膨れ上がったこの実ゆっくりである。 結局実ゆっくりはバケツ一杯分の砂糖水を全て吸い上げ、水風船のごとく急激に肥大化したのだ。 「こんなにおおきくなるなんて、そだちざかりすぎるでしょぉぉぉ?!でも、こんなにかわいいおちびちゃんをみたら、おねーさんは、でいぶをあがめたてまつるよぉぉ!!」 でいぶが揉み上げで実ゆっくりを突付きながら、意味不明な事を口走る。 当然私はこんな奇形ゆっくりを見て可愛いとも思わないし、でいぶを崇め奉る気も起きない。 むしろ一秒でも早くこの奇形とその親をばらして、生ゴミとして始末したいと思っているくらいだ。 私はでいぶの妙に得意そうなその顔が気に入らなかったので、ダブダブに膨れ上がった実ゆっくりの頬に強めの平手打ちをお見舞いした。 ちゅっぴぃ!! 「おねーざぁぁぁぁん?!でいぶのかわいいおちびちゃんに、なんでごどずるのぉぉぉぉぉ?!どぼじ………ゆっひ?!」 その途端実ゆっくりは、弛んだ皮を波打たせながら涙目になり、か細い鳴き声を上げた。 でいぶもそれに少し遅れると、体をグネグネと左右に振りながら汚い声で騒ぎ出す。 そしてワンテンポ遅れて、でいぶに変化が現れる。 「ぐっ!ずっぎゅぅぅぅぅぅ?!ずばれるぅぅぅ?!でいぶのあんごがおちびにずばれでるぅぅぅぅ!!」 実ゆっくりが痛みを紛らわそうとそて、でいぶの餡子を勢いよく吸い始めたのだ。 でいぶは急に顔色が悪くなり、ガタガタと震えながら揉み上げをワサワサと震わせる。 そう、これは私が実ゆっくりで遊んでいた時に気が付いた現象だ。 実ゆっくりは不快な事が起こる度に、砂糖水を勢いよく吸い上げていた。 だが今はそれがなく、その代わりに茎からでいぶの餡子を吸い上げて、痛みや不快な記憶を紛らわそうとしているのだろう。 何よりも「ゆっくり」を求めるその本質は、実ゆっくりでも変らないようだ。 しばらく苦しそうにしていた実ゆっくりの表情は次第に穏やかになり、でいぶはさらに苦しそうにもがきながら涙と涎を飛び散らせている。 普通のサイズの実ゆっくりならば、多少餡子を吸われても親の負担にはならない。 だが、実ゆっくりの数が増えたり、このような巨大な実ゆっくりが一気に餡子を吸い上げれば、親ゆっくりにかかる負担が増大する。 時にはそれで親ゆっくりが死んだりする事もあるほどだ。 「ゆっぎぃぃぃぃ!やべろぉぉぉ!!このくそちびぃぃぃ!!でいぶのあんこざんをずうなぁぁぁぁぁぁ!!」 でいぶも身の危険を感じたのか、鬼のような形相で実ゆっくりを睨みつける。 そして両揉み上げを振り上げると、実ゆっくりを拳で殴りつけるように何度も何度も叩き始めた。 ちゅぴ…!ちゅぴ!ちゅぴぃぃ!! それまで幸せそうに体を揺らしていた実ゆっくりだったが、でいぶに殴られ再び苦しそうに顔をしかめて鳴き出した。 でいぶはその様子に満足したのか、胸を張るかの様に仰け反り、得意そうに勝ち誇る。 「ゆっふっふ!せいさいかんりょうだよ!あくはほろんだ…よ?…!………ゆっぎぃぃぃ!まだだぁぁぁ!まだあんごをずっでるぅぅぅぅ!!」 だがやはり、苦しそうにしていた実ゆっくりが餡子を吸い上げ始め、でいぶも両目を飛び出さんばかりに見開いて苦しみだした。 でいぶは少しげっそりとした顔になり、歯を食いしばってガタガタと震え始める。 あの揉み上げラッシュにどれだけの威力があるのかは知らないが、実ゆっくりにとっては余程不快なものだったのだろう。 「やべろぉぉぉ!やべろぉぉぉぉぉ!あんござんをずうぁぁぁぁぁぁ!やべろぉぉぉぉぉぉ!ゆっころずよぉぉぉぉぉ!!」 ちゅ!ちゅぴぃ!ちゅっぴぃぃぃぃ!ちゅっぴぃぃぃぃぃぃ!! 餡子を吸われるのを阻止しようと、必死に実ゆっくりを殴り続けるでいぶ。 それが原因で、でいぶから餡子を吸い続ける実ゆっくり。 お互いに一歩も引かぬ戦いになっているように見えるが、実はただでいぶが自分の首を絞めているだけ。 まあゆっくりに絞める首はないが。 そうとも知らず、己の強さと未来を信じ、でいぶはひたすら揉み上げを振るい続ける。 少しずつ萎んでいくでいぶとは対照的に、実ゆっくりはぶくぶくと不恰好に肥え太っていく。 「やべろぉぉぉ!ずうなぁぁぁぁ!ごのぐぞちびがぁぁぁぁ!!じねぇぇぇ!ゆっぐぢじねぇぇぇぇぇ!!」 ぢゅー!ぢゅび!ぢゅっび!びゅっぢ! それでもでいぶは実ゆっくりを殴るのを止めない。 少しずつ顔色が悪くなりながらも、一心不乱に実ゆっくりを殴り続けるのだった。 「ゆっひ…がが…やべ…ど……あんご…ずう…な……ごのくぞ……っひ……ゆっぐぢ……ぢ……」 ぢゅび!ちゅっぢ!ぢゅっぢ!びびー! 20分ほど経っただろうか。 萎れた風船のようになりながらも実ゆっくりを叩いていたでいぶだったが、揉み上げの動きが大分鈍くなってきた。 そして最後に実ゆっくりを揉み上げで撫でるように叩くと、白目をむいて動かなくなった。 だが実ゆっくりはそうとも知らず、か細い悲鳴を上げながら体を左右に揺らす。 やがてでいぶはただの皮となり、それでも餡子を吸い足りない実ゆっくりは、ピーピーと唸りながらウネウネと体を揺らす。 私はでいぶの死を見届けると、そんな実ゆっくりに何度も平手打ちをしてた。 そして実ゆっくりと枯れたでいぶを持ち上げると、台所の三角コーナーに投げ捨てた。 ぢゅんぶ!…ぢゅ!ぢゅ!ぢゅっびぃ! 実ゆっくりは着地の衝撃で少し餡子を吐き出し、皮も一部破れて体の形を崩しながら餡子をはみ出させた。 そしてか細い声で苦しそうに唸ると、そのままガタガタと痙攣し始める。 もうこれ以上吸い取る餡子もなく、痛みから逃れる方法もないのは相当な苦痛なのだろう。 だがでいぶを始末した後では、こいつはもう用済みのゴミだ。 このまま放っておけば、数分の内に生ゴミになっているだろう。 私は実ゆっくりに水を少しかけてやると、そのまま台所を後にした。 完 徒然あき 挿絵:
https://w.atwiki.jp/yuuki6393/
いぶたんランドへようこそ いぶたんランドゲート付近の花壇では多数の食虫植物がお客さまをお出迎えしますb いぶたんランドのジェットコースターは182cm以下のお子様・成人のかたはご利用になれません いぶたんランドのお化け屋敷では劇場公開されていないものをはじめ、多数の超名作映画からあのキャラクターたちが友情出演します。是非お楽しみください。 いぶたんランドのコーヒーカップは自動で高速回転いたします。 いぶたんランドの観覧車ではカップルでのご利用をご遠慮させていただいております。 いぶたんランド売店では●ガン_ムを買う権利をはじめ、生レバー、イナゴの佃煮など、おみやげとして喜ばれる商品を多数とりそろえております。 いぶたんランドでいぶ。と握手! *いぶたんにあえるのはいぶたんランドでだけ!
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3109.html
注意書き:「ゆっくりいじめ系1293 ゆっくり昆虫型出産」の分岐ストーリーです。 該当のSSを読む必要はありません。今回は大部分の内容が重なっています。 某4コママンガを参考にしています。 秋も深まり、山々はすっかり紅葉で覆われ、少し肌寒い風が吹き抜けていく。 そんな日々、市場で買い物を終え自宅へ向かう途中のこと、 獣道へ向かう僕の前に一匹のゆっくりまりさが立ちはだかった。 三角帽を含めた高さ60cm余り、横幅も60cmにもなるかなり成長した個体のようだ。 この獣道、普段は殆ど人が通らない場所で、言ってみれば秘密の近道ってとこかな。 「ゆゆゆっ???こっからはまりさのてりとりーなんだぜ!!! おにいさんはゆっくりあっちへいってね!!!」 「ここをとおらないとお兄さんおうちに帰れないんだけどなあ?」 「そんなのかんけいないぜ? むこうへいったらゆっくりみのがしてやるだぜ!!!」 無視して先へ進もうとすると… どかっ! 尻に鈍い痛みが走る。まりさの体当たりだ。 重さも相当なため思わずよろけてしまう。 「まりさのたいあたりなのぜ!これにこりたらゆっくりあっちいけなのぜ!!!」 まりさは僕の前に回り込んで自慢げに語りだす。 「ほぉおお? あっち行かなかったらどうするのかなぁ?」 「ゆがっ!?と、とにかくこっからはすすませないだぜええええええ!」 まりさが再び体当たりを仕掛けてくる。 一歩横によけてみる。ゆっくりにしては速いがかすりもしない。 案の定まりさの勢いは止まらず向こう側の木に突進し、盛大に全身を打ち付ける。 「ゆがっ…!ゆ・・・ゆぐぅ・・・ れいむぅ・・・」 「おーい?いきてるかー?」 「ゆぐっ・・・ あっち・・・いけ・・・」 そこまで言ったところで、まりさは白目を向いてしまった。 「あーあ、見事に伸びちまったなぁ。まーそのうち気を取り戻すだろう。」 僕は伸びたまりさにちらりと目をやった後、林の中へと進んだ。 数分歩いたところで、僕の前に再び大きなゆっくりれいむが立ちはだかった。 先ほど現れたまりさに匹敵する程のサイズである。 「ゆゆ!おにいさん?こっからさきはれいむのおうちだよ! とおるにはゆっくりつうこうりょうをはらっていってね!!!」 「通行料?具体的には何が欲しいのかな?」 「ゆ、ゆーん… れ、れいむにおいしいおはなさんをおいていってね!!!」 「なんだ…花か。ほれよ。」 「ゆゆゆ?むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 相手するのも面倒だったので、僕は買い物袋の中からハーブをれいむに差し出すと、 足早に先へ進もうとした。なぜか右足が重い。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! こ、これだけじゃつうこうりょうがたりないよ!ゆっくりはらっていってね!!!」 なんと右足にれいむがしがみついて来たのだ。 ゆっくりにしては珍しい行動だったので再び問いかける。 「今度は何が欲しいと言うのかね?」 「ゆ!? ゆーん… ゆっくりあまあまのおさとうをちょうだいね!!!」 「なんだ…砂糖か。ほれよ。」 「ゆぐっ…! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「じゃあ僕は先に進むからね。」 僕は買い物袋から角砂糖とカリン糖を十数個差し出し、この場を後にしようとした。 再び右足に荷重がかかる。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! ま、まだつうこうりょうがたりないよ!!!ゆっくりはらっていってね!!!」 いくらゆっくりとは言え欲張りな行動である。 「今度は一体何が欲しいと言うのかな?」 「ゆゆ!? ゆーんゆーん… れいむにゆっくりはちみつさんをちょうだいね!!! もしはちみつさんがないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「蜂蜜か…。ほれよ。」 「ゆゆゆ!?どおじておにいさんはちみつさんなんかもってるの!!!」 「れいむがくれっていったんだろ?」 「ゆぐっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあわぜー!」 「今度こそ僕は先に進むからね。」 再び重くなる左足。何か他に理由があると言うのか…? 「ぞ、ぞごがらざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ま゙、まだまだづうごおりょおがたりないよ!!!ゆっぐじはらっでいっでね!!!」 「欲張りなれいむだね。今度は何が欲しいのかい?」 「ゆがっ・・!?ゆう・・・ゆーん・・・ れ、れいむにゆっくりあまあまなくりーむをちょうだいね!!! もしもっていないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「クリームか…。ほれよ。」 僕は買い物袋の中からコンデンスミルクを取り出すと、れいむの口に注ぎ込んでやった。 甘ければいい。細かいことはわからないだろう。 「ゆがっ!?どぼじでおに゙いざんぐぢーむなんがも゙っでるの!!!」 「れいむがちょうだいっていったんだろ?」 「ゆががっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあ゙わ゙ぜーー!!!」 とは言いつつも両目からぼろぼろと大粒の涙をこぼしている。 気にせず先に進もうとすると 「だ、だべなんだがらね!!!ごのざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 またしても右足にしがみつくれいむ。食べ物が目的じゃないとすると、 この先には相当大事なものでもあるというのか? 「こっち行かないとお兄さんは帰れないんだけどなぁ?」 「ざ、ざぎにずずむならゆっぐじでいぶにづうごおりょおをはらっでいっでね!!!」 「でいぶのお遊びに付き合ってる暇なんか無いんだけどなぁ…。ゆっくりどいていってね!!!」 「ゆがっ!? でいぶにゆっぐじおでんじじゅーずをぢょおだいね!!! ないならゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 「お兄さんのおうちにはオレンジジュースがたくさんあるよ? 通してくれたらでいぶに分けてあげてもいいけど?」 「や、やっぱりだべだよ!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!! ごごがらはでいぶのおうぢだよ!!!ゆっぐじごっぢごな゙いでね!!!」 もう「でいぶ」に構うのも飽きたので、無視して歩みを進める。 すると前方の草むらの中、木の根元の穴から伸びるオレンジ色の塊が姿を現した。 ゆっくりの卵である。 握り拳よりやや小さいゼリー状の塊が蛇のように連なり、見えているだけでも数百は下らない。 恐らくは巣の中で卵を産みつけていたが収まりきらず、外まではみ出したってところだ。 一つ一つの形状は縦に長く昆虫の卵のようでもあり、長く長く連なる様子は蛙のそれを彷彿とさせる。 よく見ると内部に非常に小さいながらもゆっくりらしき姿が見て取れた。 「ははぁー…こういう訳だったのかぁ。」 「やべでね!ゆっぐじやべでね!!!でいぶのかわいいごどもにでをだざないでね!!!」 「ふーん…」 それだけ言うと僕は、卵の群れの一角に塩を振りかけ始めた。 浸透圧により見る見るうちに卵がしぼんでゆく。 「やべでえええええ!!!でいぶのおぢびぢゃんになにずるのおおおおおお!!! ゆっぐじやべでいっでね!!!ゆっぐじやべでえええええええ!!!」 れいむは卵の前に立ちはだかり、塩をこれ以上子供たちに浴びせまいと大きく口を広げた。 「ゆっぎゃあああ!!!でいぶのおめめがっ!いだいよ゙おおおおおおおおお!!! でいぶのおぐぢがぁああああああああ!!!ゆっぐじやべでえええええ!!!」 目や口などの粘膜に塩がかかるたび、れいむは悲痛な叫びを上げた。 体が大きめなだけあってその叫びも一段と大きい。余計に敵を呼び寄せてもおかしくはない。 「ほーら、今度はこっちだ。おいしいお塩をあげるからねー♪」 オレンジ色のゼリーは塩と触れると直ちに縮み始め、こげ茶色の塊へと変貌していく。 「やべで、やべでよおおおおおお!!! でいぶのおぢびちゃんはおじおなんでいだないぼおおおおおお!!!」 れいむは満身創痍ながら卵の前で塩を受けとめようと必死にかけずり回る。 「でいぶのおぐぢが、おぐぢがゆっぐじでぎないよ゙おおぉぉおおおおおお!!! おにいざんはゆっぐじやべでね、ゆっぐじやべでいっでね!!!」 両目から滝のように涙を流しているが、それでも諦めようとはしなかった。 「ゆー、ゆう・・・。おにいさんはゆっくりあっちいけだぜ! ゆう、ゆー・・・」 振り返ると、先ほど気を失っていたまりさが現れた。 傷ついた体に鞭打って来たようで、体を収縮させながら息を荒げている。 「ま、まりさ!?ぶじだったのね!!! みてみて!!!れいむね、いっぱいおちびちゃんうんだんだよおおおお!!!」 「れ、れいむううううう!!!よくがんばっただぜえええ!!!」 「でもこのおにいさんが・・・」 「ゆふー、ゆふー、れいむのこえがきこえるわ!!!どこなの?」 れいむが言いかけたところで息を荒げた蜂蜜の物体が近付いてきた。 ゆっくりありすである。 「みつけたわれいむ!!!こんなところにかくれてるなんてつんでれなんだからああああ!!!」 「どぼじでありずまでぐるのぉぉおおおぉおお!!!ゆっぐじごっじごないでね!!!」 「ゆっほおおおおおお!?れいむのかわいいたまごがたくさんあるわ!!! みてるだけですっきりしちゃうわあああああ!!!すっきりー♪」 ありすから放たれた乳白色の粘液に卵の一角が覆われていく。 「やべでええええ!!!すきなひとじゃないとあかちゃんのもとかけちゃだべえええええ!!!」 「ありすのためにこんなにたくさんよういしてくれたのね!!! れいむってつんでれねえええええ!!!」 「なにしてるだぜえええええ!!!ふざけたまねをするありすはゆっくりしねだぜえええええ!!!」 「まりさったらえっちなんだからぁ♪ あわてるのはとかいはのこいじゃないわよ?」 まりさは、更に卵ですっきりしようと近付いてきたありすに体当たりを仕掛ける。 発情ありすとはいえ体格差は歴然であり、放物線を描き地面に叩きつけられる。 「ああああっ!? まりさってとんだえすえむぷれいなんだからぁああああ!?」 程なくして気を失った。 「さすがまりさかっこいいわ!!!こんやはれいむといっぱいすっきりしましょおねえ!!!」 「それどころじゃないだぜえええええ!!!」 勝手に顔を赤らめるれいむを尻目に、まりさは僕に向き直ると、渾身の体当たり仕掛けてきた。 「さっきはよくも、よくもおおおおおお!!! でいぶまでいじべで、ま゙り゙ざぼおゆるざな゙いのぜええええ!ゆっぐじじねええええぇぇええええ!!!」 僕は手近にあった太い枝を拾い上げると一歩左に下がり、野球の打者の要領で勢いよく振りぬいた。 「ゆべっ!?」 僕の放った一撃はまりさをしっかりと捉え、まりさは背後にあった大木に激しく全身を打ちつけた。 「ゆびぶべぼばびぶべぼゆびゃぁああぁああああああああああぁぁぁぁ!!?」 まりさは盛大な断末魔を上げると、物言わぬ餡子の塊と化した。 その後頭部はぱっくりと割れており、辺りに餡子の欠片が多数飛び散っている。 「ど、ど…、どぼじでごんな゙ごどずる゙の゙おおぉぉおおおおお!!?」 「いや…、どぼじでって言われてもなぁ…。れいむ達から仕掛けてきたんだろ?僕はそれに応じただけさ。」 「でいぶのおぢびぢゃんがえじでええええええ!!!ばでぃざをがえじでよおおおおおおぉおおおお!!!」 「卵ならまだ全滅しちゃいないだろーよ。」 「すきなひどにあがぢゃんのもどかげでもらわないとうま゙でないよ゙おおおぉおおぉおお!!! ゆっぐじがえじで、ばでぃざをがえじで、でいぶのあがぢゃん、がえじでよぉおおおおぉおおおおお!!!」 「んなこと言われてもなぁ…。」 「ど、どぼじで…、どぼじでな゙の゙ぉぉおおおおぉおおお!!! ばでぃざ・・・、あがぢゃん・・・、がえじで、がえじで… がえじでぇぇええええぇぇ・・・」 その大きな饅頭は、大粒の涙をぼろぼろとこぼし、悲痛と怒りの余り泣き叫んでいた。 溢れる涙は「彼女」の足元に水溜りを作り始めていた。 僕はただ家に帰りたかったがためにやっただけ。 道を邪魔をした挙句そんな剣幕で問い詰められても困るのだ。 絶望に打ちひしがれる「でいぶ」を目の前にして、僕はどうしていいかわからなかった。 「んほっ!?なみだによだれにぐっちょぐちょのれいむもかあいいのよぉおおおおお!!!」 「ゆがっ!?ゆっぐじごっぢにこないでね!ゆっぐじやべでね!!!」 途方に暮れているうちにありすが気を取り戻した。すぐさまれいむに一直線。何という見上げた根性・・・。 塩攻めにされ、愛するまりさを失ったショックを受け、泣き疲れたれいむにもはや策は残されていなかった。 ありすの為すがままになるしかない。 「んっほおおぉおおおぉおおお!ぐっちょぐちょのれいむぎもぢいよおおおおおお!!! あらてのろおしょんなのねえええええええ!!!すっきりー♪」 「やべでぇええええぇええ!ずっぎじー!」 「めをそむけなくていいのよおおおおおおお!!!れいむったらつんでれね!!! すっきりー♪」 「ゆっぐじやべで、ゆっぐじやべでね!!!ずっぎじー!」 「れいむのろおしょん、れいむのろおしょんあまじょっぱくておいしいいいいいいいいいい!!! もっとちょおだい、もっとちょおだいねええええええええええ!!!」 「でいぶおいじぐないぼおおおおおお!!!」 「ひていしなくていいのよ?れいむったらつんでれなんだからああああ!!!すっきりー♪」 「やだぼおおお、やだぼおおおおおおおお!!!すっぎじー!」 「もっと、もっとありすにあいをちょおだいねええええええ!!!すっきりー♪」 「ゆっぐじやべでね!ゆっぐじ・・・ゆ・・・ゆっぐ・・・」 「れいむ?ねちゃったのぉおお?とかいはのありすのてくがきもちよすぎたのねええええ! うぶなれいむもかぁいいよぉおおおおおおお!!!すっきりー♪」 「おいおい・・・その辺にしとけよ?」 「ゆゆ? ありすはいそがしいのよ!!!ようがあるならあとにしなさいよ!!!」 気がつくと僕の手は、ありすの頭を鷲掴みにしていた。 指は、柔らかくないとは言え骨の無い饅頭ボディにしっかりと食い込み、汗に濡れた髪の感触が伝わってくる。 「な、なにするのよおおおおお!!!とかいはのこいのいとなみをじゃましないで!!!」 「何が都会派だい?お前は自分の欲を満たしたいだけだろ?」 「や、やめなさいよいなかもの! ひ、ひとのこいじをじゃまするのは…とかいはのたしなみに…はんするのよ…?」 「口だけは達者なんだな。この淫乱饅頭め…!」 鷲掴みにする指に少しずつ力がこもる。さっきまで真っ赤に火照っていたありすの顔は見る見る青ざめている。 「ゆ…ゆぎっ… そ…、そんなのいたくないわ…。は…、はなしてくれたら…、とかいはのありすが…、 おにいさんの・・・、あいてをしてあげても・・・、い、いい・・・のよ・・・?」 「お前って奴は…。あの世でゆっくり反省して来な…!」 ぐちゃっ 「ゆぎぇっ!!! ゆっぼぁぁああああああぁぁあああああああああぁぁぁぁ・・・・」 限界を超えたありすは頭皮から炸裂し、行き場を失ったカスタード餡が飛び散った。 気づくと僕の手、上半身、足はクリーム色の返り血を多量に浴び、辺りには甘い香りが立ち込めていた。 こうしちゃいられない。気づくと僕の足は一目散に「あの人」のところへ向かっていた。 まりさやれいむに対する贖罪だと言うのか…?もはや僕には何も考えられなかった。 今考えると、この時既に僕の運命は変わっていたのかもしれない…! by まりさつむりの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1317.html
注意書き:「ゆっくりいじめ系1293 ゆっくり昆虫型出産」の分岐ストーリーです。 該当のSSを読む必要はありません。今回は大部分の内容が重なっています。 某4コママンガを参考にしています。 秋も深まり、山々はすっかり紅葉で覆われ、少し肌寒い風が吹き抜けていく。 そんな日々、市場で買い物を終え自宅へ向かう途中のこと、 獣道へ向かう僕の前に一匹のゆっくりまりさが立ちはだかった。 三角帽を含めた高さ60cm余り、横幅も60cmにもなるかなり成長した個体のようだ。 この獣道、普段は殆ど人が通らない場所で、言ってみれば秘密の近道ってとこかな。 「ゆゆゆっ???こっからはまりさのてりとりーなんだぜ!!! おにいさんはゆっくりあっちへいってね!!!」 「ここをとおらないとお兄さんおうちに帰れないんだけどなあ?」 「そんなのかんけいないぜ? むこうへいったらゆっくりみのがしてやるだぜ!!!」 無視して先へ進もうとすると… どかっ! 尻に鈍い痛みが走る。まりさの体当たりだ。 重さも相当なため思わずよろけてしまう。 「まりさのたいあたりなのぜ!これにこりたらゆっくりあっちいけなのぜ!!!」 まりさは僕の前に回り込んで自慢げに語りだす。 「ほぉおお? あっち行かなかったらどうするのかなぁ?」 「ゆがっ!?と、とにかくこっからはすすませないだぜええええええ!」 まりさが再び体当たりを仕掛けてくる。 一歩横によけてみる。ゆっくりにしては速いがかすりもしない。 案の定まりさの勢いは止まらず向こう側の木に突進し、盛大に全身を打ち付ける。 「ゆがっ…!ゆ・・・ゆぐぅ・・・ れいむぅ・・・」 「おーい?いきてるかー?」 「ゆぐっ・・・ あっち・・・いけ・・・」 そこまで言ったところで、まりさは白目を向いてしまった。 「あーあ、見事に伸びちまったなぁ。まーそのうち気を取り戻すだろう。」 僕は伸びたまりさにちらりと目をやった後、林の中へと進んだ。 数分歩いたところで、僕の前に再び大きなゆっくりれいむが立ちはだかった。 先ほど現れたまりさに匹敵する程のサイズである。 「ゆゆ!おにいさん?こっからさきはれいむのおうちだよ! とおるにはゆっくりつうこうりょうをはらっていってね!!!」 「通行料?具体的には何が欲しいのかな?」 「ゆ、ゆーん… れ、れいむにおいしいおはなさんをおいていってね!!!」 「なんだ…花か。ほれよ。」 「ゆゆゆ?むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 相手するのも面倒だったので、僕は買い物袋の中からハーブをれいむに差し出すと、 足早に先へ進もうとした。なぜか右足が重い。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! こ、これだけじゃつうこうりょうがたりないよ!ゆっくりはらっていってね!!!」 なんと右足にれいむがしがみついて来たのだ。 ゆっくりにしては珍しい行動だったので再び問いかける。 「今度は何が欲しいと言うのかね?」 「ゆ!? ゆーん… ゆっくりあまあまのおさとうをちょうだいね!!!」 「なんだ…砂糖か。ほれよ。」 「ゆぐっ…! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 「じゃあ僕は先に進むからね。」 僕は買い物袋から角砂糖とカリン糖を十数個差し出し、この場を後にしようとした。 再び右足に荷重がかかる。 「そ、そこからさきにはゆっくりすすまないでね!!! ま、まだつうこうりょうがたりないよ!!!ゆっくりはらっていってね!!!」 いくらゆっくりとは言え欲張りな行動である。 「今度は一体何が欲しいと言うのかな?」 「ゆゆ!? ゆーんゆーん… れいむにゆっくりはちみつさんをちょうだいね!!! もしはちみつさんがないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「蜂蜜か…。ほれよ。」 「ゆゆゆ!?どおじておにいさんはちみつさんなんかもってるの!!!」 「れいむがくれっていったんだろ?」 「ゆぐっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあわぜー!」 「今度こそ僕は先に進むからね。」 再び重くなる左足。何か他に理由があると言うのか…? 「ぞ、ぞごがらざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ま゙、まだまだづうごおりょおがたりないよ!!!ゆっぐじはらっでいっでね!!!」 「欲張りなれいむだね。今度は何が欲しいのかい?」 「ゆがっ・・!?ゆう・・・ゆーん・・・ れ、れいむにゆっくりあまあまなくりーむをちょうだいね!!! もしもっていないのならゆっくりひきかえしてね!!!」 「クリームか…。ほれよ。」 僕は買い物袋の中からコンデンスミルクを取り出すと、れいむの口に注ぎ込んでやった。 甘ければいい。細かいことはわからないだろう。 「ゆがっ!?どぼじでおに゙いざんぐぢーむなんがも゙っでるの!!!」 「れいむがちょうだいっていったんだろ?」 「ゆががっ…! むーじゃ、むーじゃ、じあ゙わ゙ぜーー!!!」 とは言いつつも両目からぼろぼろと大粒の涙をこぼしている。 気にせず先に進もうとすると 「だ、だべなんだがらね!!!ごのざぎにはゆっぐじずずまないでね!!! ゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 またしても右足にしがみつくれいむ。食べ物が目的じゃないとすると、 この先には相当大事なものでもあるというのか? 「こっち行かないとお兄さんは帰れないんだけどなぁ?」 「ざ、ざぎにずずむならゆっぐじでいぶにづうごおりょおをはらっでいっでね!!!」 「でいぶのお遊びに付き合ってる暇なんか無いんだけどなぁ…。ゆっくりどいていってね!!!」 「ゆがっ!? でいぶにゆっぐじおでんじじゅーずをぢょおだいね!!! ないならゆっぐじひぎがえじでいっでね!!!」 「お兄さんのおうちにはオレンジジュースがたくさんあるよ? 通してくれたらでいぶに分けてあげてもいいけど?」 「や、やっぱりだべだよ!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!!ゆっぐじひぎがえじでね!!! ごごがらはでいぶのおうぢだよ!!!ゆっぐじごっぢごな゙いでね!!!」 もう「でいぶ」に構うのも飽きたので、無視して歩みを進める。 すると前方の草むらの中、木の根元の穴から伸びるオレンジ色の塊が姿を現した。 ゆっくりの卵である。 握り拳よりやや小さいゼリー状の塊が蛇のように連なり、見えているだけでも数百は下らない。 恐らくは巣の中で卵を産みつけていたが収まりきらず、外まではみ出したってところだ。 一つ一つの形状は縦に長く昆虫の卵のようでもあり、長く長く連なる様子は蛙のそれを彷彿とさせる。 よく見ると内部に非常に小さいながらもゆっくりらしき姿が見て取れた。 「ははぁー…こういう訳だったのかぁ。」 「やべでね!ゆっぐじやべでね!!!でいぶのかわいいごどもにでをだざないでね!!!」 「ふーん…」 それだけ言うと僕は、卵の群れの一角に塩を振りかけ始めた。 浸透圧により見る見るうちに卵がしぼんでゆく。 「やべでえええええ!!!でいぶのおぢびぢゃんになにずるのおおおおおお!!! ゆっぐじやべでいっでね!!!ゆっぐじやべでえええええええ!!!」 れいむは卵の前に立ちはだかり、塩をこれ以上子供たちに浴びせまいと大きく口を広げた。 「ゆっぎゃあああ!!!でいぶのおめめがっ!いだいよ゙おおおおおおおおお!!! でいぶのおぐぢがぁああああああああ!!!ゆっぐじやべでえええええ!!!」 目や口などの粘膜に塩がかかるたび、れいむは悲痛な叫びを上げた。 体が大きめなだけあってその叫びも一段と大きい。余計に敵を呼び寄せてもおかしくはない。 「ほーら、今度はこっちだ。おいしいお塩をあげるからねー♪」 オレンジ色のゼリーは塩と触れると直ちに縮み始め、こげ茶色の塊へと変貌していく。 「やべで、やべでよおおおおおお!!! でいぶのおぢびちゃんはおじおなんでいだないぼおおおおおお!!!」 れいむは満身創痍ながら卵の前で塩を受けとめようと必死にかけずり回る。 「でいぶのおぐぢが、おぐぢがゆっぐじでぎないよ゙おおぉぉおおおおおお!!! おにいざんはゆっぐじやべでね、ゆっぐじやべでいっでね!!!」 両目から滝のように涙を流しているが、それでも諦めようとはしなかった。 「ゆー、ゆう・・・。おにいさんはゆっくりあっちいけだぜ! ゆう、ゆー・・・」 振り返ると、先ほど気を失っていたまりさが現れた。 傷ついた体に鞭打って来たようで、体を収縮させながら息を荒げている。 「ま、まりさ!?ぶじだったのね!!! みてみて!!!れいむね、いっぱいおちびちゃんうんだんだよおおおお!!!」 「れ、れいむううううう!!!よくがんばっただぜえええ!!!」 「でもこのおにいさんが・・・」 「ゆふー、ゆふー、れいむのこえがきこえるわ!!!どこなの?」 れいむが言いかけたところで息を荒げた蜂蜜の物体が近付いてきた。 ゆっくりありすである。 「みつけたわれいむ!!!こんなところにかくれてるなんてつんでれなんだからああああ!!!」 「どぼじでありずまでぐるのぉぉおおおぉおお!!!ゆっぐじごっじごないでね!!!」 「ゆっほおおおおおお!?れいむのかわいいたまごがたくさんあるわ!!! みてるだけですっきりしちゃうわあああああ!!!すっきりー♪」 ありすから放たれた乳白色の粘液に卵の一角が覆われていく。 「やべでええええ!!!すきなひとじゃないとあかちゃんのもとかけちゃだべえええええ!!!」 「ありすのためにこんなにたくさんよういしてくれたのね!!! れいむってつんでれねえええええ!!!」 「なにしてるだぜえええええ!!!ふざけたまねをするありすはゆっくりしねだぜえええええ!!!」 「まりさったらえっちなんだからぁ♪ あわてるのはとかいはのこいじゃないわよ?」 まりさは、更に卵ですっきりしようと近付いてきたありすに体当たりを仕掛ける。 発情ありすとはいえ体格差は歴然であり、放物線を描き地面に叩きつけられる。 「ああああっ!? まりさってとんだえすえむぷれいなんだからぁああああ!?」 程なくして気を失った。 「さすがまりさかっこいいわ!!!こんやはれいむといっぱいすっきりしましょおねえ!!!」 「それどころじゃないだぜえええええ!!!」 勝手に顔を赤らめるれいむを尻目に、まりさは僕に向き直ると、渾身の体当たり仕掛けてきた。 「さっきはよくも、よくもおおおおおお!!! でいぶまでいじべで、ま゙り゙ざぼおゆるざな゙いのぜええええ!ゆっぐじじねええええぇぇええええ!!!」 僕は手近にあった太い枝を拾い上げると一歩左に下がり、野球の打者の要領で勢いよく振りぬいた。 「ゆべっ!?」 僕の放った一撃はまりさをしっかりと捉え、まりさは背後にあった大木に激しく全身を打ちつけた。 「ゆびぶべぼばびぶべぼゆびゃぁああぁああああああああああぁぁぁぁ!!?」 まりさは盛大な断末魔を上げると、物言わぬ餡子の塊と化した。 その後頭部はぱっくりと割れており、辺りに餡子の欠片が多数飛び散っている。 「ど、ど…、どぼじでごんな゙ごどずる゙の゙おおぉぉおおおおお!!?」 「いや…、どぼじでって言われてもなぁ…。れいむ達から仕掛けてきたんだろ?僕はそれに応じただけさ。」 「でいぶのおぢびぢゃんがえじでええええええ!!!ばでぃざをがえじでよおおおおおおぉおおおお!!!」 「卵ならまだ全滅しちゃいないだろーよ。」 「すきなひどにあがぢゃんのもどかげでもらわないとうま゙でないよ゙おおおぉおおぉおお!!! ゆっぐじがえじで、ばでぃざをがえじで、でいぶのあがぢゃん、がえじでよぉおおおおぉおおおおお!!!」 「んなこと言われてもなぁ…。」 「ど、どぼじで…、どぼじでな゙の゙ぉぉおおおおぉおおお!!! ばでぃざ・・・、あがぢゃん・・・、がえじで、がえじで… がえじでぇぇええええぇぇ・・・」 その大きな饅頭は、大粒の涙をぼろぼろとこぼし、悲痛と怒りの余り泣き叫んでいた。 溢れる涙は「彼女」の足元に水溜りを作り始めていた。 僕はただ家に帰りたかったがためにやっただけ。 道を邪魔をした挙句そんな剣幕で問い詰められても困るのだ。 絶望に打ちひしがれる「でいぶ」を目の前にして、僕はどうしていいかわからなかった。 「んほっ!?なみだによだれにぐっちょぐちょのれいむもかあいいのよぉおおおおお!!!」 「ゆがっ!?ゆっぐじごっぢにこないでね!ゆっぐじやべでね!!!」 途方に暮れているうちにありすが気を取り戻した。すぐさまれいむに一直線。何という見上げた根性・・・。 塩攻めにされ、愛するまりさを失ったショックを受け、泣き疲れたれいむにもはや策は残されていなかった。 ありすの為すがままになるしかない。 「んっほおおぉおおおぉおおお!ぐっちょぐちょのれいむぎもぢいよおおおおおお!!! あらてのろおしょんなのねえええええええ!!!すっきりー♪」 「やべでぇええええぇええ!ずっぎじー!」 「めをそむけなくていいのよおおおおおおお!!!れいむったらつんでれね!!! すっきりー♪」 「ゆっぐじやべで、ゆっぐじやべでね!!!ずっぎじー!」 「れいむのろおしょん、れいむのろおしょんあまじょっぱくておいしいいいいいいいいいい!!! もっとちょおだい、もっとちょおだいねええええええええええ!!!」 「でいぶおいじぐないぼおおおおおお!!!」 「ひていしなくていいのよ?れいむったらつんでれなんだからああああ!!!すっきりー♪」 「やだぼおおお、やだぼおおおおおおおお!!!すっぎじー!」 「もっと、もっとありすにあいをちょおだいねええええええ!!!すっきりー♪」 「ゆっぐじやべでね!ゆっぐじ・・・ゆ・・・ゆっぐ・・・」 「れいむ?ねちゃったのぉおお?とかいはのありすのてくがきもちよすぎたのねええええ! うぶなれいむもかぁいいよぉおおおおおおお!!!すっきりー♪」 「おいおい・・・その辺にしとけよ?」 「ゆゆ? ありすはいそがしいのよ!!!ようがあるならあとにしなさいよ!!!」 気がつくと僕の手は、ありすの頭を鷲掴みにしていた。 指は、柔らかくないとは言え骨の無い饅頭ボディにしっかりと食い込み、汗に濡れた髪の感触が伝わってくる。 「な、なにするのよおおおおお!!!とかいはのこいのいとなみをじゃましないで!!!」 「何が都会派だい?お前は自分の欲を満たしたいだけだろ?」 「や、やめなさいよいなかもの! ひ、ひとのこいじをじゃまするのは…とかいはのたしなみに…はんするのよ…?」 「口だけは達者なんだな。この淫乱饅頭め…!」 鷲掴みにする指に少しずつ力がこもる。さっきまで真っ赤に火照っていたありすの顔は見る見る青ざめている。 「ゆ…ゆぎっ… そ…、そんなのいたくないわ…。は…、はなしてくれたら…、とかいはのありすが…、 おにいさんの・・・、あいてをしてあげても・・・、い、いい・・・のよ・・・?」 「お前って奴は…。あの世でゆっくり反省して来な…!」 ぐちゃっ 「ゆぎぇっ!!! ゆっぼぁぁああああああぁぁあああああああああぁぁぁぁ・・・・」 限界を超えたありすは頭皮から炸裂し、行き場を失ったカスタード餡が飛び散った。 気づくと僕の手、上半身、足はクリーム色の返り血を多量に浴び、辺りには甘い香りが立ち込めていた。 こうしちゃいられない。気づくと僕の足は一目散に「あの人」のところへ向かっていた。 まりさやれいむに対する贖罪だと言うのか…?もはや僕には何も考えられなかった。 今考えると、この時既に僕の運命は変わっていたのかもしれない…! by まりさつむりの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/515.html
『悪い見本』 『かわいいれいむとおちびちゃんに、あまあまをちょうだいね!!たくさんでいいよ!!』 『ちょーらいにぇ!』 『あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!!』 日中、さほど田舎とも言えない町。 川沿いの道脇の芝生に、でっぷりと肥えた一匹の成体でいぶと、そのおちびちゃんと思われる2匹の赤でいぶがいた。 目的はもちろん、でいぶの奴隷である人間達から、ごはん、できればあまあまを献上させようというものである。 『みゃみゃー。どりぇいたちが、とまっちぇくりぇにゃいよ?』 『ゆふぅん。どれいたちは、れいむたちみたいにゆっくりしてないから、ことばがわからないんだね。』 『ゆっくちしちぇにゃいにぇー。』 無論、誰かが食料を恵んでくれることなど絶対にない。 でいぶ達は余裕の表情だったが、よくても惨めな思いをするか、最悪道路の染みになるのがいい所であった。 そんな時、でいぶ一家のところに一人の成人女性が、 小学生くらいであろう女の子の手を引っ張ってやってきた。 年恰好から言って、母子であるのは間違いないだろう。 女の子の方は、少し涙目だった。 『ゆゆっ!おねーさん、やっとごはんをくれるきになったんだね!』 『ゆっくちー。』 『しゃっしゃとちょうらいにぇ!じぇんぶでいいよ!!』 「よし子!!これをみなさいっ!!」 ゆぴゆぴ叫ぶでいぶ一家だったが、母親の方はでいぶ一家の言葉など無視し、 いきなり大声をあげた。 ・・・でいぶ一家を指差して。 『ゆ・・・なんなの?』 「よし子!あなた、今日みたいなことしてたら、こういう風にロクでもない大人になっちゃうのよ!わかってる!?」 「ごめんなさい・・・うぇぇん。」 でいぶ一家は、いきなりゆっくり出来ない事を言われた。 「こんな、醜い顔して意地汚くご飯を恵んでもらうくらいしか出来ない、ゴミみたいな大人になりたいの!?」 「ふぇぇ・・・うぇぇえええん!!いやだぁぁあ!!よしこ、でいぶになんてなりたくなぃいい!!」 しかも、女の子の方は母親の言葉に耐えられなくなり、破裂したように泣きだしてしまった。 当然母でいぶは母親に抗議を始める。 『ゆ、ゆ、ゆぇぇえええ!!ちょっとまでぇぇえええ!!』 「何よ。ゴミが話しかけないでよね。」 『でいぶはゆっぐぢぢでるんだよ!!どうぢでぞんなごどい』 「臭ぇからしゃべんじゃねえよ。」 『はい・・・』 母は怖かった。 「ほら見なさい、よし子!この下品な顔、濁った目、親子そろって気持悪い体!最低でしょ!見てみなさい!」 『で、でいびゅ・・・ゆっくち・・・』 「ふぇぇえええ!!きもちわるいぃいい!!こんなのいやぁぁああ!!」 「汚らしい、野良でもこんなどうしようもない生ゴミ、そうそういないでしょ!」 『でいびゅ・・・しょんなこちょ・・・』 「うぁぁああん!!くさくてきたないよぉおお!!こんなのなりたくないぃぃいいい!!」 「しかも、このゴミ達なんて、自分達がゴミだってこともわかってないゴミ中のゴミなのよ!どうしようもないゴミよ!!」 『ゆっく・・・』 「うえぇ、ふぁぁああん!!よしこ、よしこ、そんなおばかになりたくないよぉおお!!」 『『『ゆ・・・・・・』』』 その後15分ばかり、母親はでいぶ一家を指差し、 ありとあらゆる方法で貶め、けなし、罵詈雑言を浴びせ続けた。 そして、女の子の方はひたすら、 こんな大人にはなりたくないと泣き叫び続けたのであった。 そして、母子が去った後には、でいぶ一家だけが残された。 『・・・・・・かえろうね。おちびちゃん。』 『『・・・・・・ゆっくち、・・りかいしちゃよ・・・』』 その後母でいぶは、真っ当な野良として狩りに子育てにと精を出し、長くもない生涯を懸命に生きた。 そして赤でいぶ達は正直で働き者の成体れいむに成長し、それぞれがゆっくりした家族を持って、 短いながらも幸せな生涯を送ったそうな。