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登録日:2021/08/19 Thu 17 46 19 更新日:2024/04/24 Wed 16 07 54NEW! 所要時間:約 4 分で読めます ▽タグ一覧 21年夏アニメ MHK pixivコミック うらみちお兄さん お兄さんお姉さんの裏の顔 アニメ ダメな大人の万国博覧会 ブラックコメディ ブラック企業 ママンとトゥギャザー 一迅社 中村悠一 久世岳 声優の本気 声優の無駄遣い 大塚芳忠 子供番組 子供番組の裏 宮野真守 杉田智和 水樹奈々 汚い大人の見本市 漫画 現代社会の闇 神谷浩史 芸能界 豪華声優陣 今日も元気いっぱいだよ~って人~! はーい! 今日は普通かな~って人~! はーい。はい。 しんどい、辛い、何もしたくないって人、はーーい…………。 ……お兄さんだけか……。 『うらみちお兄さん』とは、久世岳による漫画作品である。 【概要】 当初は作者のTwitterに掲載されていたが、その後pixivコミックにて連載されている。 子供向け番組に関わる大人達の裏の顔を生々しく描いている先品である。 2021年7月よりアニメ版が放送されている。ナレーションは大塚芳忠。OP・ED及び挿入歌は全て作者が作詞している。 【あらすじ】 MHKで放送されている教育番組『ママンとトゥギャザー』。 そこで体操のお兄さんをしている表田裏道・うらみちおにいさんは表面上は笑顔だが、 その実態は社会の流れに疲れ切ったネガティブ思考に陥っていた。 そんなうらみちお兄さんや、他の個性的な出演者やスタッフと共に今日も撮影は行われていくのだった。 【登場人物】 表田裏道(おもた うらみち) 「諦めても終わらせてもらえない試合だってあるんだよ」 CV:神谷浩史 本作の主人公。『ママンとトゥギャザー』に出演する体操のお兄さん。31歳。 外見は爽やかなイケメンだが、趣味が筋トレなので中々のマッチョ。 だが、その内面は社会の闇に疲れきったネガティブかつ情緒不安定な人物であり、 時折子供達に対しても暗い話をすることがある。更に馴れ馴れしい後輩にもたまに辛く当たることも。 かつては体育大の体操のエースだったが、怪我を理由に選手を引退しこの仕事に就いた。 現状、酒か睡眠薬なしではぐっすり眠ることもできず、寝れば謎生物が現れ、起きれば朝で絶望する、という精神的にキツい日々を送っている。 好きな食べ物は「へしこ」(*1)。ただしふとした発言から子供達にはマカロンが好物ということになっている。「うらみちさん!へしこの誤魔化しになってないっスよ!」 夢で度々珍妙な謎の生物を見ており、それを絵に描いている。デザインこそあれだが、忠実に描けているので絵が下手というわけではないと思われる。デザインセンスはどうしようもないが。 また、自分でもその外形が変だという自覚はあるが、なぜか上層部に受けがいいのが悩み。 少しでも失敗すると父親(めちゃくちゃマッチョ)によってマットに投げられていたという過去があり、その厳しさが原因で妹は16で家を出たという。 名前の元ネタは「ひろみちお兄さん」こと佐藤弘道氏だと思われ、ひろみちお兄さん本人がTwitterにて「気になる漫画、見つけたぞ( ̄▽ ̄;)」と反応していた。 蛇賀池照(だが いけてる) 「チンダル現象ってめっちゃ面白くないですか…www」 CV:宮野真守 『ママンとトゥギャザー』に出演する歌のお兄さん。通称「いけてるお兄さん」。27歳。 元ミュージカル俳優で長身のイケメンで美声の持ち主だが、小学生レベルの下ネタで大爆笑してしまう。 特に「チン~」の付く単語がツボらしい。 常におにぎりのことを考えており、人の話を聞いていない。 アナログ時計を読めなかったりハサミの扱いが下手だったりと不器用ではあるが、役に入り込むと真面目になる。 自宅では姉の眩衣(CV 日笠陽子)と愛犬の小百合さん(CV 定岡小百合)と暮らしている。ちなみに、姉も美人だが彼と同様おにぎりのことを考えていて話を聞いてないタイプ。 多田野詩乃(ただの うたの) 「結婚したい……」 CV:水樹奈々 『ママンとトゥギャザー』に出演する「歌のお姉さん」。32歳。 有名音大を卒業し、売れないアイドル歌手・ものまね演歌歌手・ナイトクラブのジャズ歌手と様々な職歴を持つ。アニメ版の中の人が歌ったことがあるジャンルが多い。 基本的には常識人で、裏道と池照の裏の顔を理解し、ツッコミを入れたりして見守っているが、たまに悪ノリすることもある。 売れないお笑い芸人の彼氏(*2)と同棲6年目で、結婚願望がある(*3)。 慰安旅行中に虫が出たと泣き言の電話をかけてくるほどヘタレの彼氏だが、別れるという選択肢は出てこない。 大の酒好きで、宴会には必ず参加する。 兎原跳吉(うさはら とびきち) 「裏道さん!後輩いびって遊ぶのやめてくださいよ!」 CV:杉田智和 『ママンとトゥギャザー』のマスコットキャラ「ウサオ君」の中の人。28歳。 裏道の大学時代の後輩で、走高跳をやっていた。 よく裏道の地雷を踏んでいびられているが、彼の自宅によく遊びに行くなどフレンドリーな性格。聞こえる位置で余計なことを言っては睨まれるのがデフォルト。 全体的にうざいオーラが放出されており、病欠の熊谷に代わってクマオ君をやった結果、速攻で中身が違うと看破された。熊谷との関係といい、アニメ版の中の人の日常っぽい 趣味はパチンコ。 熊谷みつ夫(くまたに みつお) 「この人なんでこの仕事してるんだろう……」 CV:中村悠一 『ママンとトゥギャザー』のマスコットキャラ「クマオ君」の中の人。28歳。 裏道の大学時代の後輩にして兎原とは同期。弓道部に所属していた。 普段は温厚であまり怒ったりはしないものの、スポーツガチ勢で慰安旅行の温泉卓球でもマジになるタイプ。 視野は広いが、人付き合いは苦手な寡黙な青年。だが職場の人間とは仲良くやっており、裏道に映画のDVDを貸したり、池照の事を気にかけていたりする。 しかし、長い付き合いの兎原の扱いは割とぞんざい。普段の中の人のよう 父親の似顔絵から見るに、実家は寿司屋らしい。 出木田適人(でれきた てきと) CV 堀内賢雄 『ママンとトゥギャザー』のディレクター。 適当な性格で、演者を極寒の海で夏という前提でロケさせることもある(これは別のスタッフのせいもあるが)。 カッペリーニ降漬(カッペリーニ ふりつけ) CV 中井和哉 『ママンとトゥギャザー』の振付師。化粧の濃いオネエ。 彼のリハーサルは演者が疲弊するほどの過酷さらしい。 兎原がお気に入り。 風呂出油佐男(ふろで ゆさお) CV 三木眞一郎 『ママンとトゥギャザー』のプロデューサー。色黒のオッサン。 池照がお気に入りらしい。 【ママンとトゥギャザー】 MHKという放送局で放送されている教育番組。 所謂お子さん参加型番組だが、裏道が子供に暗い話をしてもカットが入らない等、むしろそれを売りにしている節さえある。とはいえ、それでも度が過ぎればNGが出る。 子供達も慣れてきたのか、対応が冷静になっていたりするどころかむしろ積極的に傷を抉りにかかっている。 ミニコーナーで男性が扮するキャラクターの意匠が妙に露出が高いのが恒例となっている。 追記・修正は子供番組の裏側を垣間見てからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 奈々様とマモの歌声がほぼ毎回聞けるとんでもないアニメ(なんならデュエットもやる。最高) -- 名無しさん (2021-08-20 11 36 26) 真冬に夏の格好だの、真夏に屋外で着ぐるみだのは実際の教育番組でもあるあるだそうで、テンションがおかしくなるのも同じだそうな。子供番組めっちゃハード… -- 名無しさん (2021-08-20 20 06 49) バックが暗くなってる時のネガティブお兄さんはあくまで心象風景であって子供たちの前では基本的に笑顔なのだそうで。本当に子供が好き、ってことだけど余計に闇が深いな。 -- 名無しさん (2021-08-20 20 47 35) 荒川アンダーザブリッジといい神谷浩史はこういう役が似合うなぁ -- 名無しさん (2021-08-21 10 45 19) この作品を見てくスッと出来たら笑い飛ばせる人は健全で充実した生活送っている証拠である。 -- 名無しさん (2021-08-21 17 31 25) 詩乃姉さんテレビ映えする美人で機転もきいて歌唱力もあるのになんで歌手としては売れなかったんだろうな。ものまね演歌歌手やジャズ歌手はキャラに合ってないから失敗したのは分かるけど -- 名無しさん (2021-08-21 19 19 51) こうして見るとウルトラシリーズの出演経験者多いな… -- 名無しさん (2022-04-17 13 22 29) アニメ特集でアイドルの子が推してた。特にお気に入りはABC体操だそうで。なかなかいい趣味…。 -- 名無しさん (2023-03-16 06 41 37) 名前 コメント
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67マルク 大まかに算出した現在までの負け分である。 世界中で似たような状況がいくつあるか、自分以外に同じ境遇の者が何人いるか 正確に知る術はないため、これが妥当な額なのか何か不当な搾取を受けているのかは 解らなかった 確実に言えるのは、この先足し算では無く掛け算方式で金額は増えていく事と、 この先勝ち続けて負け分を補える日は絶対に来ないだろうという事だ。 67マルクという金額もまた随分と中途半端で、「あの金で何ができただろうか?」 という試算をやる気も起きなかった。 まだ余裕があるということだろう。 それもいつまで保てるだろうか。 「こんな所を、誰かに見られたらどうすればいいんだ・・・・・・」 思わず口に出る。 村の入口にさしかかったところで、ひとりごちてしまった。 廃村とかそういう訳では無い。人の姿はほぼ見えないが、何かの音や煙突からの 湯気等で、生活臭は感じられる 家々も特に損傷している訳ではない。 この前、道中で看板がある事に気づいてしまった。 そして、「Dorf reich und Satoi Ohr」という村の名前を見たが、違和感が拭えない。 「Satoi」とは何語だろう?中国語か日本語だろうか? そもそも、あのゆっくりが日本人なのかどうかも怪しい。 先程同じ境遇の者が~と言ったが、これは確かにいる。たまにあの屋敷の前で先客と すれ違う事があるのだ。 お互い何故か顔も合わせようとしないし、挨拶さえできる雰囲気ではないので正確に 顔を覚えている訳では無いが、おそらく4人は同じように通っていることだろう。 多分町中で出会ってもお互い知らないふりをするに違いない。 ―――そう、あの屋敷 廃村ではないのだが、何だかしつらえたようにあの屋敷は朽ち果てた外観をしている。 だが中は普通だ。 どうにも、意図的に外面だけをそれっぽくみすぼらしくしているとしか思えない。 近隣の建物は特に古い訳ですらないので、違和感が尋常ではない。 入った瞬間に何かを感じる訳ですらない。 至って普通なのだ。 2階の、何もない白い部屋にていつも待っている ヽ\ ノ ) Vヽ /(, / ' -、 )v' ( ヽ_、 )V / , \ . . \ / .. .... .. V( 、i . . . . . . . . . .V, ---- 、;ノ ヽ . . . / '' ''' '- ._ 'ヽ . . ./==─ -==< .--V /( i i 人 ヽ) /イ | (ヽ__/'ゝ、'Vレレ' /ヽ,ヽ ( i 木|_ | ') i' (ヒ_] ヒ_ン i/ i-' ヽ ノ ノ' ヽ'' ,___, "" i ヽ ノ-- 'ヽ, 人_  ̄ヽ/ヽハ-> .., ____,,_ イ人( / ヽ ( ) / /^ー r ̄ ̄ ̄i | i / ノ、___ノ | l / r‐´  ̄ | さえ普通だ。 あまり見かけることの無かったゆっくりではあるが、暴力的でもないし 会うたびに「体の一部か何かなんじゃないか?」と思う程コーヒーを 手放さないが、これはゆっくりにはよくある現象だろう。 問題は ヽi\ ノ ) Vヽ /(, / 'ゝ-、 )v' ( ヽ_、 )V / \ . . \ / .. .... .. V( 、l \ . . . . . . . . . .V.... ;ノ ヽ_ . >' ~  ̄` .,,/ ./ \ / ,rr=;, r=;,, ヽ. .,' i ヒ_,! ヒ_,!i '. | .⊂⊃ ,___, ⊂⊃ '; .. ヽ _ン ,' ヽ . / \ ...... / .>―-t--―< の方で、前述のゆっくりから、この「たんこぶ」と呼ばれている。 頭部の装飾?はゆっくりの髪型に酷似しているが、こちらの方は どうにも炎の様に見えてしまう。そう思うと、ゆっくりの方も 髪では無く炎なのではないかと疑ってしまうのだ。 ほぼ言葉を発しないが、一度会釈の際に何かを呻いた声を聴く限り 何となく吹き替え版のショーン・コネリーっぽいと漠然と思ったものだ。 更に、部屋には ,.. -──- 、 (⌒⌒) / ‐- 、 , } (`´) \/ ∠_ _>< / Y , - - 、 / >< / / | '"´ `` ‐-|=ニ二 .____/ ヽ ,. . ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ` < ̄` 、 ,. -‐- 、 / ,' 〃 \ ヽ __ /、、 ', , ' | ⌒ ,___, ⌒ | i 、 、ト、 、 ヽ ⌒! \ 、 ! i i '; /// ヽ_ ノ /// ,' / | ト-- - ト 、 --、 ハ ノ / i{ ト、 〉〉 | / ' ,/ | ハ / ノイ..(ヒ_] ヒ_ン ).. } ` `〈 { `>┴< ̄\<、 / 'ヽ|/ -- \ / シ i '' ,___, '' イ i .} } / /⌒ヾ \ \ \ ノ .. (.( (◯) ' ----------' (\ ヽ _ン / ̄) ノ i / / , ヽ ヽヽ ヾ ヽ ノ /(人⊂⊃ ⊂⊃' , 7 | ``ーー' | ヽ イ / 〉 i{ ゝ'レ' `ヽノ/、', ヽ八、 / ( 人 ) - 人 \ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ ノ  ̄ ̄ ̄ヽ ノ  ̄ ̄ ̄ハ ト(ヒ_] ヒ_ン)Yl ',ヾ ( ...... ヽヽ ヽ、.. ___,,, r─┐ ) (二二ヽヽ_i" ,___, "ルヾ 〉∨ / 丶 ヽ{ .希 }ヽ }ハ八 ヽ _ン ハ i \ | ヽ、__)一(_丿 ル、>,、 ____ ,イ 从 がいて、この3頭が審査をしてくれるので、ぞんざいに扱う訳にはいかない。 しかしながら、この3頭は上述2頭のゆっくりを「みみみ」と呼ぶ。 最初は混乱したが、同じ名前を呼んでいるのだ。 何かイントネーションの違いでもあるのかと思ったが、そういう訳でもない。 詳しい事を聞いてみたいが、何となくできずじまいでいる。 「たんこぶ」という単語が何を意味しているのかも判然としないが、 ここは重要な秘密が込められている気がしていた。 デコレーションは、勿論たんこぶの方に行う 「みみみ」は特に審査したり口をはさむ事も無いが、 、 // 、)\ , ノV ( ' V( ノ ヽ 'ヽ ' ヽ , '--' ') i'V、 ... .... .. 'ヽ ,___ノ . . / 'ヽ_''.;;---- 、V...._. . . . . . . . . /、 __, -'' , '''' "' '''' -- ' 、 . . . . ''/ >==─ == 'v . ノ (/ / 人 i i )\ ノ --、 ) / ノゝ )/)/)//ヽ_.// イ i' i '-' i/| rr=- r=;ァ'i ( ( 木|_ | ( ) ヲ i"" "ノ ヽヽ イ ( ) i' 人 -=- フ ' -- ')- ( ) | ; ;;| >.. ..,____,, ノ ,,,、ノ_.ノ ̄ i ̄ ̄'〈´ ̄`ヽ.r r、__/ r-、 ;) '、_ノヽ ヽ ノク ,,,--'/ ヽ ノ |' -.、ノ \// / / r--;;|\ミノ ヽ ./ / ( _,`〉|\ '` /| ヽ__,ノ| ||ヽ / | | ; ;;| | ||*||' -- ' | という顔をしてこちらを見続けている。 正直冒頭で愛想よく挨拶してくれること以外の存在意義を見出せない。 頭頂部の炎?には触れるが、熱くは無いし、やはり炎ではないのだと 今では確信できるけれど、髪でもないのだった。 そんなたんこぶを、いかに混沌にデコレーションできるか―――素のままでも 十分に可笑しいのに―――日中の大半の思考を今では費やしている。 KOTATSUに入っている3頭の審査で、小遣いがもらえる事もあるが、気に食わなければ 罰金までとられるのだ。 最大のゲーム要素だ。 それを承知で今では週5でこの村を訪れている。 どうしてもやめられない。 その止められ無さの理由を考える事はとっくに放棄してしまったが、いつ頃から始まったのか を思い出すと、3週間前だという事には流石にぞっとした。 3週間で67マルク そういえばあの3頭の一頭の声は、日本の「フューチャーカード バディファイト」というアニメの 如月斬夜というキャラに似ているとうっすら思った 吹き替え版では無くむこうの方の 了 名前 コメント
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登録日:2021/08/09 Mon 18 38 10 更新日:2023/09/10 Sun 19 39 53NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 お局編から株が上がる漢 やられ役 クズ友認定された漢 チビ ヘタレ→漢 メカクレ ヤマダ 主人公 合法ショタ 図々しい 墓穴掘りの天才 奇病 女難 小柄 常識人 患者 愛すべきヘタレ 搾精病棟 早漏 最悪な童貞卒業を迎えた男 漢 竿役 精子脳 遅漏 骨折 (現実はエロ漫画のようにいかないのか!) ヤマダは『搾精病棟』の主人公。 ●目次 概要 人物 作中での活躍 ノベライズ版 コミカライズ版 アニメ版 余談 概要 R-18作品の竿役らしく、目元が隠れる髪型をした青年。 看護師達と比べても明らかに小柄で言動もやや子供っぽい(*1)が、飲酒しているらしきシーンがあるためおそらく成人。学生らしいので大学か専門学校に通っているものと思われる。 小柄なのは恐らく後述の奇病の仕組みのせいだろう。 容姿のレベルに関してはっきりしないが、何だかんだろくでもない女達にモテていたり、女友達が多いような描写もあるため悪くない方なのだろう。ちなみにゲーム版、エロ漫画版では原作準拠のメカクレ少年として描かれているが、アニメ版・全年齢版ではヨシダに近い雰囲気の美少年として描かれている。 生まれつき3時間おきに射精しないと睾丸に激痛が走る奇病を患っているにもかかわらず、 両手を骨折してしまったため入院先の病院で看護師に抜いてもらうこととなる。 しかしナース達は知ったことかとばかりにぞんざいに扱う上ヤマダ本人も骨折していることを忘れるレベルで手を酷使するせいかいつまで経っても治る気配がない。 人物 ひどい扱いを受けてメソメソ泣き出してしまうような軟弱者で周囲に流されやすい性格だが、低姿勢ながら毎回ナースにおかわりを要求するなど搾精処置が絡む場面では割と図々しい。 本番では早漏だがそれ以外では遅漏で、しかも一度慣れてしまうと同じプレイでは出づらくなってしまうなど難儀な体質でもある。 また性経験や恋愛に関する考え方もかなり童貞臭く(*2)、ナース達に制裁を食らっている最中唐突に「 夢の中で嫌いじゃないって言われたから 現実でも同じように好きになってほしい」などと相当気持ち悪いことを言い出してタチバナにドン引きされたりしている。 そんな性格もあってか毎回何かしらの形でナース達の逆鱗に触れ、虫の息になるまでなぶりものにされてしまう。毎度毎度心身共にボロボロにされてベッドの上で大の字になる姿はもはや様式美と言ってもいい。 一応重症患者なのに。 反面ぶっ飛んだ連中だらけの院内では比較的常識的な感性の持ち主でもあり、時折とんでもない蛮行を働くナース達にキレ味鋭いツッコミを入れることも。 心根は優しく、オナニー癖がばれてしまったモチヅキに似たような悩みを持つ身として寄り添ったり、クロカワには一方的にクズ友認定され散々嫌な思いをさせられていながら、彼女が酷い目に遭わされた際には「一応友達」と言って彼女を気遣うなど、搾精が絡まない場面では他人を思いやれる人物でもある。 また気弱ではあるものの全くの意気地なしというわけではなく、ナースからのあまりに理不尽な仕打ちやお局達の横暴に対してははっきりと怒る。 ヘタレで厚かましいのも確かだがそればかりではなく、過酷な入院生活を経て大きく成長した終盤には初期とは別人のような勇敢さを見せている。 ナース達の中では童貞を奪われた相手ということでタチバナに好意を持っており、彼女にはなるべく嫌われるまいとしている。 しかし基本的にタチバナの側からは嫌われる一方であり、そのことでヤマダは何度となく打ちひしがれることになる。 後半には過労に倒れた彼女を看病したことでかなり関係は改善されるも、この時はその後にある光景を見てしまったことでかえって深く絶望することになってしまった。 厳密にはヤマダの方が間に入っている側ではあるのだが。 作中での活躍 当初は心身ともにひ弱で子供っぽく、ナース達に厚かましいお願いをして不興を買ったり、逆に理不尽な八つ当たりや暴走に巻き込まれたりして虐げられるばかりで、我が身の不幸を嘆くことしかできずにいた。 しかし入院中散々な目に合わされる中で精神的に成長し、中盤あたりからは悩み多いナース達を気遣ったり横暴なお局達に怒ったりと優しさや意地を見せる場面が増えてくる。 当初はヤマダを厄介者扱いして見下していた若手ナース達とも院内で長く過ごすうちに打ち解け、友達のように見なされるようになっていく。 病院の闇が明るみに出てくる中、お局達に反抗はするもののすぐ押さえ込まれ無力感に苛まれるばかりのヤマダだったが、 実は例の奇病が 栄養のほとんどが精液を作るために使われてしまう というとんでもない大病だった上、 精液の成分がアマミヤ先生の作ろうとしている薬物の原料として最適だと発覚したことで状況が一変。 看護師長一派にはドラッグの原料を無尽蔵に搾り出せる家畜として身柄を狙われる一方で、彼女達の悪行を察して院内に潜入していた捜査官のアイザワには捜査への協力を依頼される。 ただ怪我して入院しただけなのにとんでもない陰謀に巻き込まれてしまったヤマダは流石に困惑するものの、ナース達の本心に触れて病院を変えることを決意しアイザワへの協力を承諾。 命懸けで看護師長一派を摘発する決め手となる証拠を掴むという大金星を上げ、約束通りに病院を変えてみせた。 ついでにあってないような扱いを受けていた両手の骨折も最終決戦では重要な意味合いを持つこととなった。 ただし大の字になるのだけは最後まできっちりやらされた。 + 以下ネタバレ・ヤマダのその後 退院後はアイザワの口利きで刑事になることを目指しており、試験は独力で突破しなければならないため勉強に励んでいる。 若手のナース達からは揃って好意を向けられており、想いを寄せていたタチバナも看護師長への昇進時のいざこざでミコシバと別れてしまったこともあり、満更でもなさそうな態度を取られるようになっている。 一転してハーレムの中心に据えられることとなったが、ヒロインレースの先頭を走っているのがクズあのクロカワで、さらに塀の中からリベンジを誓っているやべーやつらもいる辺り、恐らく彼の苦労が絶えることはないだろう。 ノベライズ版 おおよそ本編と印象は変わらないが、ナース側の主観描写が増えたことで(特にタチバナ編では)相対的に厚かましさや女々しい部分が強調されており、かえって株が下がってしまっている。 本格的に彼が男を見せるようになるのはまだノベライズされていない⑥以降のためそこは致し方ないか。 ちなみにタチバナに執着しているのは彼女に童貞を奪われたためとのこと。 また、精液に関しては、出さないと死ぬのでなりふり構っていられないという、若干深刻な背景が明かされた。 コミカライズ版 ノベライズ版同様概ね本編通りの描写となっているが、コミカライズにあたって絵がFランではなくなり細かい描写が増えたためナース達に追い詰められていく姿がかなり生々しくなっている。 両手骨折でオナニーができないと聞かされた際にはこの世の終わりのような表情でガタガタ震えており、医師にすら自分の病状を信じてもらえずまともに取り合ってもらえないなど、ノベライズ版とは対照的に置かれている状況の悲惨さが強調されている。 アニメ版 本編とさほど変わらないが、声がついた事でヤマグチ編での絶叫が凄い。 余談 ヤマダのような症例の患者が実際に存在した場合、病院側は看護師に処置させるのではなく、近隣の風俗業者に搾精業務委託するのが現実的な対処法と考えられる。 退院する頃には治療費がトンでもないことになっていそうだが……保険も利かないだろうし。 追記・修正は両手を骨折して若いナースが沢山いる病院に入院したことがある人がお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 全年齢版だとショタ化して可愛くなってる -- 名無しさん (2022-04-10 21 07 02) コミカライズ版はただのいじめみたいで見てて不快だった、逆レにも愛がなければ興奮しない -- 名無しさん (2022-12-02 23 01 40) 全年齢版は扱いが難しいのか話が進む度に出番が減っていっていつの間にか出てこなくなったな -- 名無しさん (2023-03-11 08 08 06) 一人称は僕だが、タチバナに奇病を嘲笑された際は「うるせぇ!」と口汚くキレるなど漢として片鱗はこの時点であった。 -- 名無しさん (2023-08-12 23 41 00) 名前 コメント
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臨時放送・裏 ◆imaTwclStk 暗く、巨大なモニターだけが目立つ部屋で対峙する二つの影。 向かい合うのは二人の悪魔、「ルカヴィ」と「メルギトス」。 正確にはメルギトスは実体ではなく機械が作り出した幻影なのだが。 「…それでは今回はお引き受けして頂けませんと?」 メルギトス ―今は壮麗な青年の姿『レイム』の状態で― は表面上は にこやかに対応しているが、何の感情も見せぬままに目の前の騎士と向き合っている。 「そういう事だ、次の放送は貴様の子飼いの連中にでもやらせろ」 一方、一応は穏やかに対応しているメルギトスに対して ルカヴィ、『神殿騎士ヴォルマルフ』は椅子に腰掛けたまま嫌悪感を隠さずに言い放つ。 向かい合う二人の悪魔は片方は静かに、もう片方は激情のままに 今にも互いの喉笛を食いちぎらんといった様な殺気を放っている。 事はとある少女が発端だった。 メルギトスより自分に課せられた放送を終えた直後のヴォルマルフに対して、 少女『アルマ』が意外にも接触を試みてきたのである。 少女はヴォルマルフを挑発し、裏にいるであろう ディエルゴ ―今のメルギトスのもう一つの側面― との接触を図ろうとしていた。 ヴォルマルフはそれに対して馬鹿正直に答える義理も無ければ 自分を挑発する少女を生かしておく道理も無く、 その手は少女の首輪の起爆装置へと伸びていた。 それを制止したのが当のメルギトス本人であり、 あろう事か少女の提案を受け入れ、ゲームの設定変更まで行うとヴォルマルフに申し出てきた。 それがヴォルマルフの癪に障った。 それはルカヴィがたった一人の少女に対して手玉に取られたという事実に他ならず、 例えメルギトス側にどのような意図があったとしても許容できる事ではなかった。 かといって、今この場で自分達の協力関係を破棄してまで主催者側で殺し合いを始めるほど、 ヴォルマルフも愚かではない。 それをして喜ぶのはゲームの参加者達のみである。 が、ただメルギトスの提案を受け入れるのもヴォルマルフの面子を潰す事になる。 それゆえヴォルマルフはメルギトスに対して進行役の一時辞退という手段をとった。 進行の担い手が突然変わればゲームの参加者達にも疑惑が広がるだろうが、 そもそも意図的に参加者達の情報制限を行ったりとメルギトスはヴォルマルフを軽んじている節が合った。 それを理解していた上での謂わばヴォルマルフの『嫌がらせ』である。 メルギトス側もその点では非が在る為、ヴォルマルフの一時辞退を受け入れざるを得なかった。 「…分かりました、では次の放送はキュラー達に任せるとします。 私は少し休まなければいけませんので」 メルギトス、『レイム』が困ったような顔をしたままぷつりとその虚像を消した。 モニターの灯りだけが照らす部屋の中で一人残されたヴォルマルフが無言で立ち上がり、 手元で何かを操作して突如として空間を切り取ったかの様に現れた出口へと歩いていく。 「ドチラニ?」 出口に番兵として立っていた機械魔がヴォルマルフに尋ねる。 「居室に戻る、メルギトスにも伝えておけ。 『あまり余計な事はするな』ともついでにな』 背後で「承リマシタ」という機械魔には目もくれず、 要件だけを告げて悠然と歩いていく。 辺りは一見すれば機械を中心とした近代的な造形だが、 一部には蔦が絡まる超自然的な場所もあり、 また一方では札を中心とした様々な呪法すら見受けられる。 その中の一つの扉の前にヴォルマルフが立つと、 僅かな開閉音と共に扉が開かれた。 ヴォルマルフ達の居た世界を再現された西洋風の部屋の中で 既に中に居た3人の人影が立ち上がり、ヴォルマルフを迎える。 部屋の中に入り、近くにあった椅子に腰掛けてヴォルマルフが口を開く。 「バルク」 名前を呼ばれた厳つい騎士が一歩進み出ると その鎧に似つかわしくない腰のホルスターから拳銃を抜き放ち、 先程ヴォルマルフが入ってきた入り口の天上を打ち抜く。 「…ギ…ギギ…」 発砲音と共に天上から虫の様な小さな機械魔が一体墜ち、 それをフードを被った騎士が拾い上げ、ヴォルマルフに差し出した。 「先程言った筈だ、『余計な真似はするな』とな。 お互いに余計な干渉はしない筈だぞ?」 手渡された小さな機械魔に向けてそれだけを言うと、力を込めて握り潰した。 手の中からパラパラと落ちる様々な部品と共に、血とオイルが混じった液体が手を汚す。 それを茶髪の涼しげな表情をした騎士から渡されたハンカチで拭き取りながら ヴォルマルフは三人の騎士に向き直る。 「ローファル、クレティアン、バルク。 報告を始めろ」 短く告げたヴォルマルフに対して、フードを被った騎士『ローファル』が先に口を開いた。 「ハッ! 現在、聖石は全て此処から持ち運ばれています。 恐らくは既にあの会場となっている島に渡ったものと思われます。 如何致しますか?」 ローファルの報告をある程度、予測済みだったのかヴォルマルフの表情は変わらない。 「放っておけ、アレは人を選ぶ。 奴の事だ、アレを何かの付属の如くぞんざいに扱うだろうが必ず誰かの手には渡る。 今はそれだけで良い」 自分達の目的を叶える為の手段である聖石を持ち去られたにしては、 余裕は崩さずにヴォルマルフは手を拭ったハンカチを投げ捨ててあっさりと言い捨てた。 ヴォルマルフの指示を受け、ローファルはそれ以上は何も言わずに引き下がった。 それを確かめると次に厳つい騎士『バルク』が口を開く。 「報告します。 この遺跡は現状では稼働状況は本来の7割に満たない程度だと思われ、 有事の際の最攻略候補である『喚起の門』も現状での稼動は難しいものと思われます」 バルクからの報告に対しては思うところがあったのか、ヴォルマルフは目を細めて含み笑いを漏らす。 「ククク…そういう事か。 奴が何故このゲームの設定を変えてまで拘るのかと思えばそういう事だったとはな。 私にとっての戯れは奴にしてみれば死活問題か」 実に楽しそうな表情のヴォルマルフに対して、バルクは報告を続ける。 「又、メルギトスの核があると思われる間は中心に向かう程、警備が厳しく特定は出来ていません。 ですが、やはり中心部に奴の核があると思って間違いは無いものと思われます」 其処までを受けて、ヴォルマルフの笑いが止まる。 「…分かった。 奴も此方の動きには気づいているだろう。 これからはより慎重に動け」 厳かに告げたヴォルマルフに敬礼を返し、バルクがさがる。 最後に茶髪の騎士『クレティアン』が進み出て報告を始めた。 「現在、我々以外の外部からの干渉は見受けられません。 ですが、今後は有り得ないとも名言は出来ませんね…それと、ですが」 言葉尻を濁すクレティアンにヴォルマルフが続けるように手で促す。 「“奴”の姿が見受けられません」 クレティアンの報告の他の二者は驚いてクレティアンに向き直るが、 ヴォルマルフは「そうか」と一言返しただけだった。 「宜しいのですか? “奴”は我々と違い唯の人間です。 いつ我々を裏切るとも限りません。 探し出して始末するべきでは?」 一向に焦る様子の無いヴォルマルフに対して逆に焦りを覚えたのかクレティアンが 焦燥感のままに続ける。 「口を慎め、クレティアン!」 ローファルが取り乱し始めたクレティアンを咎めるが、それをヴォルマルフが制止する。 「構わん。 “奴”は敢えて見逃している。 何、あそこにはラムザが居る。 “奴”はあの小僧を見捨てて動くことは出来ない。 だから今は“奴”は我々を裏切れん」 ヴォルマルフに其処まで言われ、返す事も出来ずに黙ってクレティアンは引き下がる。 「それに時に人間は我々の予想を超えた動きを見せる事がある。 “奴”はこちらのメルギトス達への切り札でもあるのだからな」 椅子に腰掛けたまま、ヴォルマルフは含み笑いを再度浮かべ、 三騎士は彼に跪き、頭を下げる。 悪魔はその思惑を秘めたまま、静かに蠢いて行く。 【不明/1日目・夕方(放送後)】 【ヴォルマルフ・ティンジェル@FFT】 【ローファル・ウォドリング@FFT】 【クレティアン・ドロワ@FFT】 【バルク・フェンゾル@FFT】 093 臭いと芝居と色々と 投下順 095 セキガンのアクマ 092 夕日の下の苦悩 時系列順 098 ハイ・プレッシャー 094 Trisection ヴォルマルフ 107 選ばれし者達 ローファル クレティアン バルク ??? 117 killing me softly with her love
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真夜中に、カサコソ、コリコリと音がすると、それはムカデと蜘蛛の大喧嘩だ。 注意深くちり取りに乗せて外に離してやると、二匹とも落ち着いて喧嘩を止めてどこかへ消えていく。 春先に、ムカデとともに入ってくるのがアシダカグモ。 全長最大15センチという化け物だが、性格は臆病で人は襲わず、大抵はすぐに物陰に隠れてしまう。 もちろん、私は此奴だけは現れるとすぐに部屋に招き入れていた。 私がここに越してきて4年にもなると私が家に居ようとお構いなしに床、壁を歩き回る。 もちろん、自分の立場が分かっているようで私が眺めるとそそくさと陰に隠れるのだが・・・ さて、先日私はムカデに襲われた。 以来、窓を閉め切って寝るようにして吸精されるのを防いできた。 もちろん、彼女はベランダで 「ねぇ~開けてよ~♪こ・ん・や・も・ね♪」 などと戯言を抜かすわけだが、さすがに彼女を引き入れたが最後、彼女の淫液で翌日は足腰が動かず自主休講せざる終えない。 それが毎晩ともなると、逆に悪夢だった。 そして一週間目、私はついに根負けして窓を開け、網戸だけで床についた。 彼女が来るのが楽しみでもあったが、体が激しく休息を欲していた為、うつらうつらと夢の住人になりかけていた・・・ カサコソ、コリコリ、カタンカタン・・・ 耳慣れない音で夢から引き戻されベッドの中から床を見たその時だった。 大ムカデVS巨大蜘蛛 蜘蛛の方はうちに住み着いたアシダカさん(仮)。 もう一方は私の精を目当てにした阿婆擦れムカデだ。 お互いがっぷり四つで床中が彼女たちの戦場となり、これはさすがに仲裁に入らねばどちらかが殺されるであろう状況だった。 そこで私はゆっくりと彼女たちに気付かれることなくベッドから這い出し、机の上に置いてあった千枚通しでムカデの頭をつついた。 すると、ムカデは素早くアシダカさんを振り解くと女体へと変化し私に飛びついてきた。 その一方で、アシダカさんは驚いたようにベッドの下に逃げ込んでしまった。 「七日ぶりの貴方のせ・い♪」 そう言うと片牙の美女は私の飛びつくと身動きが出来ないようにがっちりと羽交い締めにした。 「今までつれなかった分、たっぷりご・奉・仕してあ・げ・る♪」 相変わらず私はもがくが、このムカデの馬鹿力にはあきれかえる。 カモシカのような脚が脇の下から首にかけてクロスするようにまとわりついた。 しして、今宵の狙いとしてまず私の菊門に淫液を注ごうと淫牙を突き立てようとしたまさにその時だった。 「・・・だめ・・・許さない。これは私のもの。そして私のつがいになる人。」 ベッドの下からか細いが、しかし烈々な意志を込めた声がした。 よもやとは思ったが・・・私はどうも、虫に縁があるようだ。出来れば人間の方が良いのだが・・・・ 褐色の肌、ボブカットの似合う元気溌剌とした顔の瞳には今にも泣き出しそうに潤んでいた。 「4年間、私を守ってくれた大切な人。だから返して。百姫。」 「駄目よぉ~高妃。先に手を出したのは私♪だからつがうのは私だけ♪貴方はお邪魔だから森にお帰り♪」 限りになく陽気に振る舞うムカデさん。どうやら虫の世界にも名前があるようだ。 アシダカさんは高妃、このムカデは百姫いずれにしろ早いところこの修羅場を何とか・・・ 「貴方はいつも此処に来るとこの人から追い出される。でも私は違う。」 この子、人見知りが激しいのか必要な事しか言わないんだな・・・ そう思いながら、褐色の彼女の方に目を向けると、すでに彼女の唇が私を蹂躙していた・・・ 「んん・・・ぴちゅっ・・・じゅりゅる・・・ぷはっ!」 「あーーーっ!何やってんのっ!」 「キス。私は、いつもこの人から食べ物を貰った。寒い日は暖めて貰った。だから此処までになれた。だから、つがう。恩返し。」 「何言ってるのさッ!これはねぇ、私の物なのっ!人間は普段の醜い姿を見たら即殺すんだけど、彼は逃がしてくれたの、それも何度も!それに・・・」 あの独占欲の強い百妃らしからぬ、焦る声色。そして・・・ 「幾ら恩を返したいからこの姿になったとしても、毒牙があると愛し合えなかったの・・・だから折れたとき、やっとつがえると思った・・・」 声を震わせて百姫は言った。自分の思いを、最愛の男を褐色の娘に取られたくない一心で声を詰まらせながら・・・・ 長い静寂。 「・・・そう。貴方もなのね・・・こう考えればいいわ。種が違えば、幾らつがう雌がいても問題ない。」 とんでもない一言が高妃から発せられた。 傲慢な百姫が乗るはずがないとは思うが、乗ってしまったら本当にまずい。 毎日この2匹に搾り取られることを考えると周囲は幸せというかもしれないが当の本人は地獄ダッ! 頼むからこの案に乗ってくれるなよ・・・・ 「・・・たしかに・・・でも・・・」 「そうすれば楽になる。窓は、私が開けておくわ。冬になったら森で眠らずに此処にいればいいの。そして、毎日つがえるの。良い取引でしょう?」 さらにとんでもない、そして私の意志をないがしろにした意見をさらりと言う高妃。 そして私はあきらめた。もうすでに私は妖艶なムカデ娘と同じくこの蜘蛛娘の手に落ちてしまっているのだと・・・ 「分かったわ。そのかわり・・・」 「貴方は七日前にまぐわった。私は4年間まぐわってないの。今夜だけは私が独占。明日からは仲良くしましょう。」 「仕方ないわね・・・じゃぁ、気を取り直して、淫液注入~♪」 「アッーーーーー!!!」 シリアスな雰囲気を台無しにしていつもの陽気差を取り戻した百姫は前戯すらしていない菊門に牙を突き立て、淫液を大量に注入したっ! もちろん、私の肉竿も即反応し隆々と反り返った。 「これ、以前見てたのよりすごい。もう準備できてるから入れるね。」 そう言うと高妃が身じろぎ一つ出来ない私の上に跨り、自らの肉穴に凶悪な男性器を突き立てたっ! ブツリ・・・・ 一気に腰を落とした他と同時に感じた感触は、彼女が始めてであると言うことを物語っていた。 「ちょっと、痛い・・・・でもやっと一つ。つがえた。」 そう言うと、一筋の涙が頬を伝う。 「感傷的になってるのは悪いんだけどさぁ~、縛り付けてる方は大変なのよね。だから、あんたも淫液で一気に逝っちゃえっ!」 この様子をじっと見ていた百姫は、さすがに耐えかねたのかぞんざいな物言いとともに高姫のアナルに淫牙を突き刺し、淫液を一気に注入した。 「んんんんお”お”お”お”お”っっ!!!」 いきなり注入された淫液のせいで高妃の肉洞が急激に締め付けを始め、肉棒から精を吸い付くさんと脈動を開始した グチュグチュギュチュニチュッ!パンパンパンパンッ!グリニチャァ! いきなりトップギアに入り、もう射精したくてたまらない。幾ら淫液の催淫効果といえど、あのときは此処まで早く来ることはなかったのにっっ! 「あんたも、タマタマ舐めてあげるから早く逝きなさいッ!」 百姫かッ!百姫のせいでこんなのなのかっ! 激しい焦燥感に駆り立てられるように高妃を突き上げようとするが百姫がじゃまをして突き上げられないッ! 「逝きたいッ!でもっ!後チョットッ!百姫、離してッ!」 「次は私って約束する?するなら良いわよ♪」 「するするぅッー!だからッーーーーー!」 「じゃぁ♪」 そう言う友も姫は私の戒めをほどき、ようやく手足の自由が戻った。 早速高姫の腰を掴むとひたすら、がむしゃらに腰を叩きつけるッ! ただ牡の本能にしたがって・・・孕ませるためだけにっ! グチュグチュギュチュニチュッ!ニチャァ! 「私ももうッ!駄目ッ!・・・あぁ良いッ!はらまッ!・・・アラ”マ”ゼテ”ェーーーーーッ!!」 そして、最後の一突きとともに彼女の肉洞の動きは最高潮に達し、私は精を解き放ったっ! 「さぁ、次はわ・た・し♪萎えたって、幾らでも出させちゃうんだから、覚悟はよ・ろ・し・く・て?」 「百姫、終わったら次は私。萎えるのは許さない。萎えたら食べるからね♪」 どうやら、この二匹は私を永久に手放す気など無いようだ・・・ この先、生きていたら彼女たちのその後を記すとしよう。 しかし、取りあえずは、今晩を乗り越えられるかどうかだな。 終わり
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あ行 「あー、芳香剤代わりに部屋に立たせたいわ~」 シャノンさんのOPで、開口一番にリーリア様が言ったセリフ。 部屋だっただけよかったかもしれない。厠とか言われなかっただけ。 リーリア様の素晴らしい性格がのぞくセリフである。 「愛なんてものは基本、身勝手で自分勝手。望むものがかえってこなきゃへそを曲げる、気まぐれ娘みたいなものよ」 エルヴィカのOPで、占い婆様が言ったセリフ。 ある意味では、「メルリース」という物語の 一つの側面を象徴するセリフかもしれない。 「あれ、フェンネル様じゃないの?」「まっさかー」「いやいやいやあの髪と瞳!」「うわあだったらサイン欲しい!」 本編第一回、初めて民草の乗り物、乗合馬車に乗ったフェンネルが 敵意感知したら逆に王室の追っかけと思われる女性たちに キャッキャとされてしまったときの一連の言葉。 サインしてる暇はなかったが、フェンネルは嬉しかった様子。 いちごのチョコレート ヘリオスがグラツィアと一緒にいた二週間の間に持っていた、 グラツィアに関わる大切なもの。 「お腹いっぱい頑張りました」 ミレペダの聖域に50年前に調査に赴いた騎士の一行の命を粗末にしないため、 「食べた」と表現した後のフォロンの言葉。 美味しかったらしい。 人間には味の感想はちょっと生々しいかも! か行 「構え、構ってくれ!」 乗合馬車のある夜、当時はエルヴィカとマユラと 共同でテントを使っていた時のころ。 エルヴィカさんの爆弾発言に対して、 フェンネルが言い放ったセリフ。 結論=女性二人は強い。 金属で体を包んでガッシャンガッシャンしてて、尖った武器持ってて、いかついやつら 「騎士」という意味が解らないフォロンに、マユラが行った説明。 マユラは「騎士」という存在を、このように認識しているらしい。 高貴な人は時々変装のために抵抗なく女装もする ロアにて、身分を隠すためにフェンネルがノリノリで女装も検討していたのを見て、 シャノンが学んだ貴族の風潮。 同義語に、貴族の身売りは性的干渉であることなどが含まれる。 フェンネルの見てきたイリスリードの貴族はかなり退廃的なようだ。 さ行 三銃士ごっこ それぞれの短剣を、三銃士のように三人で掲げ合わせることの通称。 フェンネル、エルヴィカ、シャノンでやったものと グラツィア、アルシス、マユラでやったものでは、 全く違う声が聞こえた。 白鳥の月20日 昼ミレペダに到着し、洞窟でフォロンと出会い、 フェンネルと婚姻を交わし、ミトラーさんが現れて アルシスさんが一行から離脱し、メルリースの神殿と言われるものを探索し、 その奥で謎の少年、エティックと出会った日。 一日とは思えない濃密な出来事が一日で起こった、 物語の真の始まりの一日である。 シルバーブルーの視線 特定の相手(?)に、馬だというのに冷たい視線を放つシルバーブルー。 その視線の冷たさは、さながら「チベットスナギツネ」のようである。 スパイシーホットチャイ 一行がはじめて出会い合流した日、 酒場でグラツィアさんが聞き耳を希望した飲み物。 グラツィアさんのかわいさ爆発の聞き耳であったが、 何故そこに反応したのかはグラツィアさんのみぞ知る。 た行 ダイソン並に殲滅力が変わらないただ一つのGM 第8回、メルリースのかけらが12体出現しますと我らがGMが言ったときの PLがGMを形容した名言過ぎる名言。 変わらないどころか増している。 額に飾って飾りたいなど、 我らがGMに対するPLの見解は決してぶれないのである。 脱皮 フェンネルと出会ったフォロンちゃんが、 今の気持ちを譬えた言葉。 (脱皮したような気持ちです) 間違いなく虫発言してますよ、フォロンちゃん! 「食べますか?(一口大のキツネの生肉を差し出す。血まみれの手で)」 普段は肉食だというフォロンが、フェンネルをもてなすために 「料理」として提供したもの。 フェンネルはそれを受け取って食べようとした。 愛です。 「ちじょとはなんでしょう」 生肉を食べさせてフェンネルを致死させようとしたフォロンに対して マユラがフォロンに対していった「痴女」という言葉に対する反応。 フォロンは登場当初、美女であるが余計に痴女だったかもしれない。 ちんくしゃババア エルヴィカとマユラのOPに出てきた占い婆様を、 マユラが指して呼んだ言葉。 すごい言われようだが、 メルリースに呪いをかけられた身のマユラとしては これでもひかえめないい方だったかもしれない。 「出て行け」(前置きゼロ、笑顔で) キャラのOPの時、フェンネルが開口一番で父であるダリアス陛下に言われた言葉。 天才の思考回路のわからないことの典型だが、フェンネルはかなり動揺した。 実際、冷静に聞くと結構酷いセリフである。 独眼竜シャノン 片目を眼帯で隠すスタイルをとるシャノンに対して マユラが付けた呼び名。 シャノンの眼帯はオッドアイを隠すためのものだが、 きっとそれが余計目立つことに、 シャノンは気づいていないと思われる。 な行 謎言語 一行が遺跡の古代語を書き写して、 それを解読して出来上がった謎言語。 中には王家永遠の汚点も含まれる。 <フェンネルさんが写経した謎言語> 「アホい竜のおもり」 「レンガのおもり」 「アレはバカ。アレは愛のモモ。アレは石のウネを司る互いの天気」 <シャノンさんが写経した謎言語> 「ケツでついNン冷静ココ~ そしよタカおばさんのボディ 寝てる カレは土也と言う 秀は? 運ぶのはいつですか いっぱいです セブン 集まってます寺に 正座して悪いものをなくせたらいいですね」 <グラツィアさんが写経した謎言語> 「決意は消えた 冷えた 縁ももういい そこに美人の裸体 これはいくしかないだろう いこう 命は時計 満タンになった7つの集積地 正義といっしょに邪悪 滅菌しろ」 「生野菜サラダ食べる時、なんて言ってるの…?」 乗合馬車のある夜、フェンネルが、「植物の気持ちが判る」と言ったときのマユラの言葉。 マユラとしては、気になって仕方なかったようだ。 フェンネルの返答は、 「ニンジン大根は悲痛な叫び声を上げる。断末魔みたいなものだ。 ピーマンはハードボイルドに自分の天命を受け容れる。 トウモロコシは純粋無垢な子供で、自分の運命が判っていない。 トマトは、無償の愛ですべてを受け容れる。」 だった。 人参、大根のサラダって怖い! にくとみのむし ニュクス(夜)とルミノックス(夜の光)を マユラさんが空耳した結果の言葉。 シャノンさんに冷静にいじり倒されることになった。 「人間と蟻、どちらが上でどちらが下など、なぜ比べられましょう? 」 フォロンちゃんの哲学的思想のうかがえる名言。 多角的なこの価値観は、メルリースの謎解きに関する視野を与えてくれるものかもしれない。 は行 ハイタッチ マユラとエルヴィカの間で交わされる、歓びの仕種、友情の証。 「左手…置いておけば良かった…」 一見、何の問題もない普通の独り言。 しかし、グラツィアの指している「左手」とは、5年前に死んだ人間のそれである。 5年前の「左手」をどうやって保存する気だったのか。 そして、その「左手」はどう処理されたのか。 「グラツィア・ヤンデレ疑惑」が見え隠れする言葉。 フードマンシャノン マユラがシャノンに付けた、何個目かわからないあだ名。 マユラちゃんはシャノンさんの事を構いたくてしょうがないのだと思える 愛に溢れる呼び名とあだ名の多さである。 フクロウ通信 短剣を通じてリーリア様と会話することの通称。 カスケが宿っていたことを考えると、 愛あれど結婚ぞんざいな呼び名ではないのか、リーリア様! ヘリオスミトラー義手覆面ゾンビ あだ名大好きマユラちゃんが、ヘリオスのすべての要素を詰め込んだもの。 本当にこう呼ぶかどうかは謎だが、普通に呼んだ方がはるかに短くて呼びやすいのは確か。 ちなみに、普通によんだときの妥協、はへミ義覆ゾン、からの派生案はヘミゾン。 マユラちゃんのセンスに誰もが噴出した。 ま行 迷うのもまた真なり ギルド長リーリア様からシャノンさんに贈られた言葉。 果たしてその真意は?? ミトラー ヘリオスが一行に最初に名乗った偽名。 太陽神由来の名前にこだわって名付けた。 本名が気になるところ。 メリッサ 王家の紋章として使用されている花。ハーブ。 別名レモンバーム。花言葉は「思いやり」「同情」 何故このひかえめな花が、王家の紋章なのだろうか? メルりん探してます リーリア様がメルリースをさしていった言葉。 のちに、シャノンの頭の中はメルりんに対する謎と悩みでいっぱいになった。 や行 「余のポケットには宝石しか入っていない」 2018年7月1日、突発で行われた番外編のオフセッションで、 夢の中フェル王子がとある少女にお礼しようと思いポケットを探ったときの王子様すぎる衝撃(?)の名言。 王子はその事実に絶望したとか。 ら行 わ行
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贋刀(八門 太一(はちかど たいち))妖怪/男型(妖怪に性別はない)/約200歳 外見は20代前半 出身世界:妖魔夜行・百鬼夜翔 特色 :妖怪である(データ解説参照) 技能 :二分一刀流妖剣術(にぶんいっとうりゅうようけんじゅつ) 役割 :術破壊,護衛,白兵戦 ①身体的データ 身長 :170cm 体型 :中肉中背 髪 :黒 瞳 :黒の三白眼 肌 :肌色。皮膚そのものに装甲値があり、並の拳銃程度では傷つかない。 利き腕 :右 装備 :着物,羽織,マフラー,ジーンズパンツ,スニーカー,レザーベルト ②性格データ 一人称 :おれ(ひらがな) 二人称 :通常⇒おまえ エライ人⇒アンタ ケンカ腰⇒てめえ 呼称 :呼び捨て。が、名前など滅多に覚えない。覚えていたとしても、大体は二人称で呼ぶ。 言葉遣い:ぞんざいで偉そう且つ無責任。(さァてな。 知らねえ。 好きにしろ。 ~だろうがよ。) 性質 :怠惰・露悪的・★猫恐怖症 ③パーソナルデータ 家族構成:妖怪に家族はない。が、妖怪ネットワーク、BAR『True Fire』の面子が家族といえる。 経歴 :主への裏切りと自らの破損を以て誕生した。 好きな物:自堕落な生活,頼られる事 嫌いな物:自堕落な生活,頼られる事 ④データ解説 1.妖力 1)妖怪である。 ・妖怪は死んでもいつか復活する。 ・妖怪は体を切断されてもそのうち再生する。(小さいほうの部位は消滅する) ・妖怪は病気にならない。歳をとらない。 ・妖怪は機械に映らない。録画もされない。録音もされない。レーダーにも映らない。 ただし、映ろうと思えば映れる。 ・妖怪はダメージで怯まない。滅多なことでは動揺しない。対モブ用の術が効かない。 2)オーラ感知 あらゆるモノが放つ”気”の性質から本質を見抜く視覚。 3)オーラ隠蔽 自らが纏う”気”を人間に偽装する。 4)武器の手 本体の折れた刀のこと。各部の名称はキャラクターシートを参照。 通常は人間形態の胴部に格納されており、抜刀の際は胸に手をつっこみ、ズルリと引き抜く。 5)本気 防御を捨てることで1日2回だけ戦闘能力を増幅させられる。 ただし、八門本人は使いたがらない。 6)幻斬孔(げんざんこう) 空刃で無生物をくり抜く妖剣術。くり抜いた先の景色を確認することができる。 くり抜いた孔は八門本人しか知覚できず、孔の向こう側から見られることはない。 実質は自身の視覚に対して暗示をかける術。いわば透視能力である。 存在しないはずの刃はなにも斬ることはできない。 7)飛遊護衛刃(ひゆうごえいじん)(※1) 遊撃飛刀を本体から分離し、防御に徹する妖剣術。 誰かに装備してもらっている場合のみ使用可能。持ち主に及ぶ攻撃を悉く打ち払う。 8)妖具職人(※2) 破幻空刃(後述)で『覚えた』術を鉄に打ち込む能力。刀型の妖具を作成する。 勿論、炉と材料と時間が必要。 ※1 『庇う』の妖力のカスタマイズ。もともと鎧形態になって着用されたりするイメージの能力なので、防御率は100% ただし、勿論のことながらダメージはすべて八門本人が肩代わりする形になる。 ※2 妖具とは、いわゆるマジックアイテム。打ち込まれた術は、そのアイテムの持ち主がいつでも発動させることができる。 2.妖術 1)刺突掌(しとつしょう) 左の掌から切っ先を高速で突出す妖剣術。 自由に浮遊する左手で的確に急所を掴み、叩きこむことができる。 初見の相手には隠し玉として取っておくのが常套。 腕の姿を消して、切っ先のみの姿になって飛ぶ場合もある。 2)破幻空刃(はげんくうじん) 自然の摂理に逆らって存在する術の類を斬り捨てる妖剣術。 この術で斬ったものは『覚える』ことができ、妖具に封じ込めることができる。 存在しないはずの刃は、存在してはいけないものを斬ることができる。 3)幻影微塵斬(げんえいみじんぎり)(※3) 空刃で無生物を粉みじんに切り刻んだ、と見せかける妖剣術。 実際は破壊しておらず、術を逆転させて戻すことができる。 一太刀であれば、居合で撃つことができ、折怨刀を人目に晒すことなく実行できる。 存在しないはずの刃はなにも斬ることはできない。 4)覚えたぞ(※4) 敵の動きを見切る術。ラウンドを重ねるごとに有利になっていく。 敏捷性のなさを、この観察眼で補うのが八門の戦闘スタイルで、ある種一番の要である。 ※3 『ミニチュア』の妖術のカスタマイズ。粉微塵になった斬骸のひとかけらが本物であり、その他のゴミは幻。 縮小されているだけで、機能自体は失っておらず、小さくなりすぎていなければ実用も可能。 ※4 『敏捷力吸収』の妖術のカスタマイズ。1ラウンド毎に1点、最大8点、敏捷力を敵から吸い取り続ける。 この効果は『敵と八門の間のみ実効果が反映される』ように限定されている。 効果時間(8分)が過ぎると『忘れて』しまう(笑) ⑤能力値・所持技能 1.能力値(10がモブの平均値) 体力 :20(攻撃力に影響。力の強さ : 重量挙げチャンプ並) 敏捷力: 9(命中率に影響。身体バランスの良さ : へっぽこ) 知力 :15(知識,知覚,器用さ : かなり良い) 生命力:10(抵抗力,HP : 人並み。但し、HPはおよそ10倍換算) 本気(④-1.5))の場合 体力 :37(猛獣並(虎、獅子、熊の類)) 敏捷力:15(体操選手ぐらい) 2.技能 シーフ系技能(解錠,探索,追跡,罠,嘘発見,宝石屋 他) 武器関係(自分を使用する為の技能一式,武器屋/刀,妖具職人) 妖怪知識(古今東西のあらゆる妖怪の知識を広く浅く持っている) ⑥設定解説 とある剣士を騙す為に作られたナマクラ剣の妖怪。 かくて剣士は名刀【七門】を手にする筈だった所をナマクラ剣を掴まされ、当の【七門】に真っ二つに断ち割られる。 その無念が、同時に断ち割られたナマクラ剣に宿り、妖刀として誕生した。 尚、刀身はナマクラであるが、それ以外は本物であり、鍔,柄頭には七つの門が意匠されている。 猫恐怖症について かつて、猫妖怪、富士峰子(ふじ みねこ)に裏切られて痛い目を見ている。 (惚れてつるんで、味方を裏切りまでしながら峰子に裏切られる) 以来、猫は嫌悪の対象であり、道端で出くわしても見ようとしない。泣き声が聞こえたら道を変える。 張り付かれようものなら… 普段見られない八門が見られる… はず。 イメージソース(そのものではないが、少なからず影響を受けている作品) 性格:機動戦士ガンダム カイ・シデン 幻影微塵斬:ジョジョの奇妙な冒険(第四部) クレイジーダイヤモンド 覚えたぞ:ジョジョの奇妙な冒険(第三部) アヌビス神 設定:ルパン三世(TV第二シリーズ) 108話 哀しみの斬鉄剣 富士峰子: … お察しください ⑦エル・ミーナにおける人間関係 クーワ 八界の幸亭の一件から、何かと絡まれる。しぶしぶぐだぐだ言いながらも、なんだかんだ付き合っている。 ハナ ケイタイデンワをレンタル中。押しが強いヤツだと思いきや、意外と弱い面もあり、つるんでも安全だな。という認識。 ティーベルン ハナの玩具と認識。若い身の上でお偉い騎士殿とは恐れ入る。ま、こんな所に飛ばされて、責任から解放されて、良かったんじゃないの? 渡辺 妖怪であるという秘密を共有。粗忽者なので、秘密を漏らさないか見張っている。が、身辺の世話をしてもらい、ちょっと気を許している。 ラシュカ 仲間に対する想い、盲目的とすら思えるひたむきさに”本物”を垣間見た。自分には眩しすぎる。が、こういう人間こそ護る価値がある。 フェルミ 好奇心旺盛な変人。好奇の目が向けられないか警戒している。要注意人物。 ビーイングの皆様 妖怪、ではないが、それに類する存在でありながら、それを隠すでもなく振舞っている姿に驚きと不安を感じている。 ⑧PCに10の質問 キャラの性格や口調などを掴むために、10の質問にPCとして答えて下さい。被っている項目もありますが、「自分から他人に打ち明けられるもの」の判断材料にも使います。 1.名前を教えて下さい 山田太郎 2.好きなものはなんですか? しらね。言ったらくれる訳? じゃあ金。 3.趣味はありますか? 別に。 4.夢や目標はありますか? ないない。 5.生きていく上で大事なものってなんだと思いますか? そりゃ命だろ。 6.どうしても許せないものはありますか? さァてな。 おれを怒らせてみろ。それが許せないものだろ。 7.前から欲しかった物が買える額のお金をたまたま道端で拾いました。どうしますか? あー、ケイサツニオトドケするんじゃないですか? 8.か弱そうな可愛い娘さんが暴漢にからまれている場面にでくわしました。どうしますか? はいはい。助ける助ける。 9.この世界についてどう思いますか? 原始的だな。 10.元の世界に帰りたいと思いますか? 別に。
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27の真の紋章 現在判明しているのは18種。 幻水世界の礎であり、人知を超えた強い力を持つ。その所有者を自ら選び、運命をも狂わせてしまう。また所有者を「不老」にしてしまうのも特徴。現在判明している中で最も長く生きているのが「月の紋章」の所持者であるシエラ。実に800年以上生きている。 27の真の紋章生と死を司る紋章(幻想水滸伝1) 始まりの紋章(幻想水滸伝2) 真なる火の紋章(幻想水滸伝3) 真なる水の紋章(幻想水滸伝3) 真なる雷の紋章(幻想水滸伝3) 真なる風の紋章(幻想水滸伝3) 真なる土の紋章(幻想水滸伝3) 罰の紋章(幻想水滸伝4) 太陽の紋章(幻想水滸伝5) 門の紋章(幻想水滸伝1~5) 夜の紋章(幻想水滸伝1,2,3) 竜の紋章(幻想水滸伝1) 覇王の紋章(幻想水滸伝1) 獣の紋章(幻想水滸伝2) 月の紋章(幻想水滸伝2) 円の紋章 八房の紋章 変化の紋章 生と死を司る紋章(幻想水滸伝1) 別名「ソウルイーター」「魂食いの紋章」。 所有者の親しい存在の魂を喰らって成長する。 争乱を招く、という性質もあるらしい。 所有者:テッドの祖父→テッド→(霧の船の導者)→テッド→1主人公 始まりの紋章(幻想水滸伝2) 「輝く盾の紋章」と「黒き刃の紋章」の二相を持つ紋章。 「始まりの紋章」二相を併せ持つと巨大な力と不老の力と法と混沌の争いを裁く力が与えられる。 片方の相だと不老の力は与えられず、紋章の力を使う度に宿主の命を削り続ける。 この紋章は親友同士でないと宿せず、宿した者達は戦い合う宿命を負う。 輝く盾の紋章 所有者:ゲンカク→(封印)→2主人公 黒き刃の紋章 所有者:ハーン→(封印)→ジョウイ 真なる火の紋章(幻想水滸伝3) 火を司る紋章 火の紋章、烈火の紋章のオリジナル。 所有者:ハルモニア神聖国→炎の英雄→3主人公の誰か(プレイヤー選択) 漫画版ではヒューゴが所持 火、水、雷、風、土の5つは纏めて五行の紋章と呼ばれることもあり、五行の紋章はそれぞれ相克し相生し、世界のバランスを取っている、らしい。 宿すと世界の行く末、つまりは何も残っていない世界が見える事になり、どうしようもない不安に駆られるようだ。ただしこれが五行の紋章のみがもつ特性なのかは不明。 またこれも五行のみか分からないが暴走の危険性を孕んでいる。 ・炎の英雄による真火の暴走により戦場が一瞬で焼け野原に。 ・ワイアットによる真水の暴走により遺跡が全て氷漬けに。 真なる水の紋章(幻想水滸伝3) 水を司る紋章 水の紋章、流水の紋章のオリジナル。 所有者:ワイアット→封印→クリスorヒューゴ(プレイヤー選択) 漫画版ではクリスが所持 真なる雷の紋章(幻想水滸伝3) 雷を司る紋章 雷の紋章、雷鳴の紋章のオリジナル。 所有者:ゲド→ゲドorヒューゴ(プレイヤー選択) 漫画版ではゲドが所持。真なる火の紋章の所持者にゲドを選んだ場合のみ、紋章がヒューゴに乗り移る。 真なる風の紋章(幻想水滸伝3) 風を司る紋章 風の紋章、旋風の紋章のオリジナル。 所有者:ルック→不明 真なる土の紋章(幻想水滸伝3) 土を司る紋章 土の紋章、大地の紋章のオリジナル。 所有者:ササライ 罰の紋章(幻想水滸伝4) 償いと許しを司る紋章 所有者の命を喰らい力にし、所有者の命が尽きると『無作為』に周りの者に憑く。代々の所有者の記憶が残っており、それが所有者を苦しめることも。 使う度に命を削られるが、だからと言って使わない様にしたとしても、使わざるを得ない状況に追い込む力も持つ。 許しを得て継承者と認められると命を削られることは無くなるが、継承者の手を離れると再び次の宿主を求めて彷徨う事になる。 この紋章を使用して死亡すると、死体は灰になる。 所有者:オベル王国王妃→ラクジーの父(リキエの夫)→グレアム→グレアムの息子→スティール→ブランド→グレン→4主人公 下位紋章として「断罪の紋章」がⅤで登場。 太陽の紋章(幻想水滸伝5) 破壊と再生を司る紋章? 大陸ごと焼き払うほどの力を秘め、擬似太陽を作ることも可能。太陽の光で動植物に活力を与えることも。 夜の紋章と対になる紋章。真の紋章の中でも力が大きい為か、人に宿す時には黎明の紋章 黄昏の紋章を宿している状態でないと制御出来ずに破壊衝動に駆られる。 宿した者は次第に自分が万物の中心であるかのように錯覚し始め、意に反するもの全てが許せなくなってくる。 所有者:初代ファレナ女王→ファレナ王家→アルシュタート→ファレナ王家 門の紋章(幻想水滸伝1~5) 「表」と「裏」の二相に分かれた真の紋章。 表は入り口側で異世界からの召還、裏は出口側で異世界への送還を主な役目とする。 始まりの紋章のように、2つに分かれている事によるペナルティは無い。この為、門の紋章を1つとカウントするのか、2つとカウントするのかは不明。 裏の「門の紋章」を宿したレックナートは『歴史のバランスの執行者』という役割を負っている(紋章の為かは不明)。 眷属に「蒼き門の紋章」がある。 門の紋章(表) 所有者:門の紋章の一族→ウィンディ→不明 門の紋章(裏) 所有者:門の紋章の一族→レックナート 夜の紋章(幻想水滸伝1,2,3) 太陽の紋章と対になる紋章。夜と太陽は強い絆で結ばれていたが、ある日太陽の『光』の強さを疎ましく思った夜の紋章が、自らの姿を剣に変え絆を断ち切り、太陽の紋章の元を去ってしまった。この絆から生まれたのが黎明と黄昏らしい。 自ら星辰剣という剣の形を取っている紋章で、普通に話すことが出来、自分で認めた相手にしか所持を許さない。が、所持者のせいか割とぞんざいに扱われることも。 月の紋章で不死化した存在に唯一永遠の死を与えることが出来る。他には、人を過去に飛ばす事も可能だが、固有の能力とは言えないかも知れない。 武器として扱われている為、詳しい能力までは不明。 武器という形状を取っている為、所有者が不老になることはない。 所有者:ビクトール→エッジ 竜の紋章(幻想水滸伝1) 本来異世界の生き物である竜をこの世界に存在させる紋章。 この紋章を失うと竜は生きて行けなくなる。が、「竜」の定義がどの程度までなのか(竜馬等も含まれるのか)は不明。 所有者:ヨシュア→ミリア 覇王の紋章(幻想水滸伝1) あらゆる魔法を無効化する。 所有者は力を得る代わりに孤独を強いられる、と言う話も。 赤月帝国最後の皇帝バルバロッサ・ルーグナーはこの紋章を竜王剣に宿していた。 所有者:ハルモニア神聖国?→ルーグナー家→不明 獣の紋章(幻想水滸伝2) 生き物に宿る荒々しい感情を司る。 人に継承されずに、土地に封じられていた真の紋章。 紋章を目覚めさせる為には血を必要とし、目覚めさせるのに使った種の血を求める魔獣が紋章の力として現れる。 所有者:ハルモニア神聖国→ブライト皇家→不明 月の紋章(幻想水滸伝2) 夜に生きるものに加護を与える。 宿した者に力を与える代わりに、所有者に吸血する習性が付く。 紋章の宿主の血を分け与えることで眷族として生きる事になり、不死になる代わりに月の紋章の加護が無いと生きられなくなり、人の血を吸うことで生きることになる。 所有者:シエラ→(ネクロード)→シエラ ネクロードは蒼い月の村にあった紋章を奪い去ったにすぎないので、ネクロードが紋章を所持している間でも、あくまで正式な所有者はシエラ。その為シエラはネクロードと対峙した時あっさり紋章を取り返している。 円の紋章 法を司る紋章 ハルモニアの神官長ヒクサクが所有しているらしい。 秩序と停滞をもたらす。と言われているが、詳しい能力は不明。 所有者:ヒクサク 八房の紋章 ユーバーが所持しているらしい。が、詳しい能力は不明。 彼の紋章への憎悪もここからきている可能性あり。因みに「八房の紋章」という言葉はゲーム中一度も出てきた事はない。設定資料集で書かれただけである。 因みに幻水3では、ユーバーは「八鬼の紋章」が固定だった。 所有者:ユーバー 変化の紋章 シンダル族の長が所持していたらしい。が、詳しい能力は不明。 この紋章を持つ者は一つ所に定住する事が出来なくなるらしい。 セリフ等から考えると毎回ごちそうを食べ損ねるビッキーが宿主、という説が濃厚だが、想像の域を出ない。 所有者:シンダル族?
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【1】 まずは一度、小さく振り子が揺れた。 □ ■ □ 分かり合えると、あの瞬間までは信じていた。 自分達の怒りをようやく理解し、真に対等であると認めたのだと。 愚かにも、本気で信じ込んでしまっていた。 和睦を祝う宴、そこで振る舞われた一升の酒。 それに含まれた毒が、全ての夢を掻き消した。 血反吐を吐きながらも、眼を動かして辺りを巡らせば。 地に伏せる自分を嗤う、憎き怨敵の姿が見えた。 思わず吼えた。お前らに武士道は無いのか、と。 その刀に乗せた誇りは、一体誰の為のものだったのだと。 するとどうだ、奴等は悪辣な笑みをより一層深めて、 『武士道は人に向ける者だ。お前は人じゃあないだろう』 やはり嗤いながら、奴等は腰の刀を抜いた。 ぎらつく刀身を前に、胸に湧き上がるのは、慄く程の熱量だった。 憎悪という名の熱が、この身を焼き尽くさんとしていたのだ。 許すまじ、日ノ本の畜生共。 偽りの誇りを着込み、我が血族を貶めし者共め。 そうまでして利得が欲しいか、そうまでして欲を貪りたいか。 最期まで、血と共に呪詛をまき散らしていた。 刃が総身を貫くその瞬間まで、ひたすらに怒り狂った。 いや、死してなお、恨みが消える事はなかった。 決して、決して許すものか。 例え地獄の業火に焼かれようと、貴様らの血族を根絶やしにしてくれる。 我が"怒り"を思い知れ――――大和、死すべし。 □ ■ □ 振り子が揺れる。振り幅は、段々大きくなっていく。 □ ■ □ 自分達が一体、何をしたというのだろうか。 ただ、町の者達と仲良くやっていただけではないか。 それがどうして、仲間諸共滅ぼされる罪になるというのか。 自分たちはただ、人として生きたかっただけなのだ。 人間らしく、田を耕し、獣を狩り、人と笑って暮らしたいだけなのに。 ただ普通に生きたいという事が、罪だとでも言いたいのか。 『そうだ。■の身で人らしく生きるなど、紛う事なき罪であろうに』 『お前は■だ。民衆を誑かす■め、疾く死ぬがいい』 罪人であると認めよう。極悪人である事も認めていい。 だが、それだけはやめてくれ。自分はあくまで人間なのだ。 お前達と同じ、赤い血が通ったただの人間でしかないのに。 何故だ、どうしてこんな目に遭わなければならない。 一方的に悪と決めつけられ、そして怪物として死ぬ必要がどこにある。 お前達の都合で、どうして人である事を捨てなければならない。 許すまじ、日ノ本の畜生共。 偽りの正義を振りかざし、我が誇りを貶めし者共め。 そうまでして栄誉が欲しいか、そうまでして欲を貪りたいか。 ただただ、心中で恨み節を吐き続けていた。 この胸に秘めた憎しみは、絶対に晴れる事はない。 己が身を化物に変えた者共への怒りだけが、身体中を支配する。 決して、決して許すものか。 例え地獄の業火に焼かれようと、貴様らの血族を根絶やしにしてくれる。 我が"恨み"を思い知れ――――大和、死すべし。 □ ■ □ 振り子が大きく揺れる。まるで猛り狂うかの如く。 □ ■ □ それは何の前触れもなく、町に姿を現した。 武装した彼等は、躊躇いもなく仲間を殺していく。 何の罪もない自分達を、無慈悲に殺傷するのである。 何故だ、ただ彼等に従わなかっただけだというのに。 ただのそれだけで、どうして殺されなければならないのか。 たかがこの程度、死に値する程の罪ではないだろうに。 何の縛りも無く、平穏に暮したかっただけだった。 そっとしておいてくれるだけでよかったではないか。 それなのに、どうしてこんな目に遭わなければならない。 『痛い、痛い』 『苦しい、苦しいよォ』 『誰か、誰か助けてくれ』 聞こえてくるのは、同胞達の苦しみの声。 血を吐きだしながら、彼等は無念を謳い続ける。 悲しかろう、苦しかろう、けれどその声は、誰の耳にも届かない。 許すまじ、日ノ本の畜生共。 偽りのを大義を纏い、我が未来を貶めし者共め。 そうまでして繁栄が欲しいか、そうまでして欲を貪りたいか。 その村にいた誰もが、同じ感想を抱いていた。 絶対にこの恨みを晴らしてやると、あの憎き朝廷の犬共に。 いや、奴等の末代までも、絶望の底に叩き落してやらんと。 決して、決して許すものか。 例え地獄の業火に焼かれようと、貴様らの血族を根絶やしにしてくれる。 我が"嘆き"を思い知れ――――大和、死すべし。 □ ■ □ 憎悪の振り子は揺れ続ける。憎しみの奔流が止まない限り。 □ ■ □ 人間の檻が立ち並ぶ、万博内部の一室。 その真ん中にて、ライダーは一人佇んでいた。 ただ退屈そうに、揺れるペンデュラムを眺めている。 そこに現れたのが、アヴェンジャーであった。 今の彼女は、平時に比べ酷く高揚しているように見える。 無理もない、もうすぐ彼女の悲願が叶おうとしているのだから。 「喜ぶといいライダー、時は来たぞ」 ライダーはすぐに張り付いた笑みを取り付けて、アヴェンジャーと向き合う。 ここで彼女の機嫌を損ねれば、これまでの努力が水泡に帰すからだ。 当初の目的を果たす為にも、下手な真似をする訳にはいかない。 「キャスターはあの絵を完成させる、いよいよ我らの悲願が達成されるのだ」 「それは何より、私も重い腰を上げた甲斐があるというものです」 キャスターが例の絵画を完成させるのが、アヴェンジャーの目論見だった。 理屈は不明だが、それさえあれば彼女は己の目的を達成できるらしい。 尤もそんな事、ライダーにとってはさして重要な話でもない。 彼が強く興味を惹くのは、アヴェンジャーが所有するある道具である。 「ところでその、例の約束なのですが」 ライダーはそれとなく、上機嫌なアヴェンジャーに聞いてみる。 彼は彼女とある契約を結んでおり、それを条件に協力していたのである。 「ああそれか、そうだな、最早我らには無用の長物だ」 そう言ってアヴェンジャーは、懐からある物を取り出した。 薄暗い室内でも淀みなく輝くそれは、杯の形をしていた。 紛れもなくそれは、万物の願望器たる聖杯ではないか。 「おお、それが……ッ!!」 アヴェンジャーは歓喜の声をあげるライダーに、聖杯をぞんざいに放り投げる。 急に目的の物を投げられた彼は、危なっかしい仕草でそれを受け取った。 「それを持って何処へなりとも行くがいい」 アヴェンジャーにとって、ライダーは聖杯と同様不要な存在であった。 今や彼が何をしようが、彼女にはどうでもいい事でしかないのである。 約束も果たした以上、ライダーはもう用済みなのであった。 「いえいえ、流石に此処で逃げるような真似はしませんよ。 行くのだとすれば、それは貴方の所業を見届けてからでしょうね」 「……そうか、好きにするといい」 ここでライダーは、あえてこの場に留まる選択をした。 どうせ逃げるのなら、アヴェンジャーがこの地で何を起こすのかを見てからでもいいだろう。 そんな好奇心が働いたが故に、彼は逃亡の選択肢を捨てたのであった。 それに、これからやって来るであろうカルデアの面々にも興味がある。 特にアメリカ大陸の先住民、その子孫であるジェロニモへの関心は深い。 彼が自分と対面した時、彼は平時の冷静さを保ったままでいられるのか。 それとも、セイバーやバーサーカーの様な、狂える鬼になり果ててしまうのか。 それを知りたくないと言ったら、間違いなく嘘となるだろう。 「ところでそれ、何処で手に入れた?」 アヴェンジャーが指さしたのは、ライダーが手に持ったペンデュラムだった。 彼女の知る限りでは、彼は少し前までこんな物など所有していなかった筈だが。 「ああこれですか、兵士達が殺した女が持っていた物でしてね。 中々綺麗な代物だったので、奴等から頂戴したのですよ」 ライダーの返答に対し、アヴェンジャーはただ「そうか」とのみ答えた。 この特異点とは関わりのない事であり、大して重要な問いでもない。 どうも人が一人死んでいるようだが、所詮それも日本人だろう。 アヴェンジャーにとっては、心底どうでもいい話であった。 □ ■ □ 憎悪とは、振り子と似ている。 一度揺らせば最期、それは延々と揺れ続ける。 描かれる弧は憎悪の強さ、湧き上がる憤怒である。 振り子が大きく揺れる程、描かれる弧(いかり)も大きくなるのだ。 恨みは無限に増幅していく――誰かが、その振り子を止めない限り。 □ ■ □ BACK TOP NEXT 前の話 特異点トップ 次の話
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デュエル終了まで待ってくれという校長先生の言葉を守りつつ、俺は部屋をぐるっと見回してみる。 壁に備え付けられた立派な棚には、遊戯王のプロ大会の入賞者にのみ贈られるトロフィーが所狭しと並べられていた。 職員室の近くに飾らないあたり、謙虚というべきか…。 空先生の言葉になぞるなら、アース校長はあそこに飾った人とは一味違うのだろう。 その近くには、額に飾られた写真の数々。 教職員全員が写った写真(何故か伊吹先生だけ幽霊の様に右上に合成されている)や、 二年前の全国大会の記念写真(サーヴィとケロたん先生の姿も見えた)、 姉ちゃんが盗賊王のコスプレをしている一枚、 ……女装した変な男の写真は見なかったことにしよう。 ふと、目に留まったのは賞状のような立派な一枚の羊皮紙。 プロA級ライセンスの証明書だった。 いわゆるトッププロにのみ贈られる、プロを目指す人間なら誰もが憧れる肩書き。 あまりプロリーグについて興味を持っていない俺でも、このアースという人の凄さは言葉を失うほどに理解できた。 けど。 俺は首を傾げる。何故そんな人が、学園の校長に甘んじているのか…。 考えた所で、答えは出ない。 姉ちゃんの手伝いでもしようか…と考えた所で。 「ハングドマンの効果でラクエルを破壊…私の勝ちね、だいちゃん」 テーブルではデュエルの終了が宣言されていた。 私の勝ち…と、少女が言ったということは。 …校長が、負けた? 卓上へ目を向ける。 確かに、リバースリボーンの効果によって逆位置の効果を得たハングドマンが、ラクエルを屠り攻撃力分のダメージを与えている様が見受けられた。 プロを倒すとは、この少女は一体何者なんだろう。 …しかし、本人の表情に勝利の笑みは浮かんでいなかった。 寧ろ、不満と言った感じ。 少女は言う。 「…どうして本気を出さないの?」 …本気? どういう意味だろうか。 言葉を向けられた校長は肩を竦める。 「俺は本気でやったぞ?手を抜いた覚えは無いんだけどな」 「そう…」 ガタン、といきなり少女が立ち上がった。 腕を振るう。 何を思ったか、校長先生のエクストラデッキを掴み机の上にばらまいたのだった。 「これのどこが本気なの?」 少女の言わんとしていることがわからない。 俺は広がったカードの種類を確認する。 白枠のカードに対し、紫枠のカードの比率が普通のデッキより僅かに多いのは剣闘獣の特徴ではある。 …が、俺はあることに気付いた。 何かが足りない。 というより、重要なものが入っていない。 剣闘獣の強さを支えている、あのカードが。 (もしかしてこの子はそのことを言ってるのか…?) 「おいおい、カードは大切に扱わなきゃダメじゃないか」 自分のカードをぞんざいに扱われたことに対し怒りのかけらも見せず、器用にデッキを片付ける校長。 そんな彼に厳しい視線を向ける少女。 そして、二人のやり取りを黙って見ているしかない俺。 重い空気が校長室を包んでいた。 (姉ちゃん…早く来てくれ…) 「呼んだ?」 「おわっ!?」 背後から聞こえてきたのは空気を読まないことで有名な姉ちゃん。 「だーれが空気を読まないってー?」 ただし人の心は読めるらしい。 あ?と笑顔の裏には般若の顔が浮かんでいることだろう。 「ま、いいや。だいちゃんお茶入ったよー」 両手に支えられたお盆の上には湯呑みとソーサーが付随したティーカップ。 テーブルの両者も姉ちゃんの介入に空気を壊されたようで、休戦の様相を見せていた。 「おー、姐さんありがとう。…と、君が件の転入生かな?」 校長がこちらに気づき話を振ってくる。 俺は背筋を伸ばし挨拶をするす。 「べぇずです。今日からお世話になります」 「そう畏まらなくてもいいぞ。俺はアース、ここの校長をしている。よろしくなべぇず」 差し出された右手に、握手を返す。 厚い手には熟練のデュエリストとしての風格が漂っていた。 強者のオーラ。 初めてサーヴィと相対した時に感じたものが、俺の中に走った。 傍らに聞こえたいざこざ。 「…おばさん、この紅茶少ししょっぱいのだけれど」 「あらごめんなさい、私ったら醤油とソースを間違えてしまったみたいで」 …どんな次元での間違いだよ、それ。 立ち話もなんだから、というアース校長の案に遵い、俺は姉ちゃんと言い争っている少女の隣に腰を下ろさせてもらった。 ちら、と一瞥。 朝に二回見掛けた少女に相違なかった。 明らかに年下風に見えることから、下級生なのかと俺は類推する。 「まぁまぁ、姐さんもレミィもそれくらいにしないか」 「「…ふん」」 校長の一声で矛を納める二人。 姉ちゃんをおばさん呼ばわりするなんて、度胸が据わっている。 「だいちゃん、この子なんなの?」 入れ直した紅茶を片手に、姉ちゃんが不満を隠さず言う。 …朝轢きそうになった少女だとは夢にも思うまい。 「その子はレミリアと言ってね…ちょいと訳があって俺が身元を引き取ることになったんだ」 さっきここに着いたんだよ、と校長。 …あれ? 「…朝会わなかったっけ?」 「……会ってないわ」 目を逸らすレミリア。 事故に遭いそうになったのに、忘れるはずはないと思うのだけれど。 「なんだレミィ、朝に着いてたのか?」 「え、ええ。ちょっと散歩してただけよ」 それはきっと散歩という名の迷子に違いない。 「それはいいとして…実は姐さんに頼み事があるんだ」 「なーに?だいちゃんのお願いならなんでも聞いちゃうよー?」 「レミィを姐さんの家に住まわせて欲しいんだ」 「断る」 僅か0.5秒。 「…なんでも聞くって言ったじゃないか」 「聞けることと聞けないこと聞けないことがあるくらいわかるでしょ」 「姐さんにしか頼めないんだ」 「はるちんに引き取ってもらえばいいじゃない」 「通学させるのが大変だろう」 「タタリさんかぶんめいは?」 「年頃の女の子を男に預けさせるってのかい?…というより、今朝またいぶっちの車に突っ込んだって聞いたけど」 「アーアーキコエナーイ……けーちゃんはどうなるんですか」 「いい経験になると思うけど。転入生、しかも同じクラス同士仲良くなれると思うし」 「私のクラスに転入してくるの!?」 これには俺も驚いた。 話によると、学業が非常に優秀なようで、特例で飛び級として編入するそうだ。 俺としては拒む理由も特に無かったのだが。 「けーちゃんとのハーレムが…けーちゃんとのハーレムが……」 姉ちゃんがまた妄想の世界へ突入していた。 こうなってしまうと手が付けられない。 らちがあかないな…と思っていると、レミリアが席を立った。 姉ちゃんの前に立ち、一言。 「ふつつか者ですがよろしくお願いします、お姉様」 ………俺は忘れていた。 姉ちゃんが、極度の年下フェチであるということを。 返事は、鼻からほとばしる血液が物語っていた。 放課後の静かな校舎に、俺達三人の足音が響き渡る。 影は二つ。何故ならば、 「お姉様…そろそろ離してくれないかしら…」 「お姉様じゃなくておねぇちゃんって呼んでよレミィ~」 姉ちゃんがレミィ(と呼ぶように彼女は言った)にべったりと抱き着いていたからだった。 …何故だろう、女の子同士なのに…女の子同士なのに嫉妬心が沸き上がってくる。 姉ちゃんが取られる、とか。 ズキ、と心に突き刺さる。 (………ないよな、そんなこと) ネガティブな思考に染まりそうになったので、頭を振る。 しばらく歩いていると、前からこちらに近づいてくる人影を見付けた。 あれは、確か…。 姉ちゃんも気配に気付いたようで、その人影の名前を呼ぶ。 「お、空くんおつかれー」 「ああ先生お疲れ様…………!!」 なにやら驚いたようにこちらを見ている。視線の先には…レミィ? 気付いた時には空先生が俺達の目の前に着いていた。 …早過ぎないか、いくらなんでも…。 「…ど、どうしたの空くん」 「せ、先生…娘さんを俺にください!」 「…はぁ?」 「俺、絶対しあわせにしてみせます!だからっ!」 「もしもーし?空くーん?この子私の娘じゃないよー?」 「……………う、違うんですか?てっきりべぇずとの間の子かとたわばっ!?」 姉ちゃんの右足が綺麗に跳ねた。 何というか、ド衝かれ慣れてるような気がするのは気のせいだろうか。 心の中で廊下でうーうー言いながら昏倒している空先生に詫びつつ、俺達は帰路へとついた。 バイクがぶっこわれてしまった為、明日から電車通勤になると聞いて少しほっとした。