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彼女達の物語 ◆MmI69YO1U6 人が、死んだ。 こうやって口に出してしまえば、不思議と空気に溶けてしまう。 ただの言葉な筈のそれは、空へ溶けてしまってもずっと、心を縛り付けるくらい、重たい。 想像してしまうだけで、ずぶずぶと暗い何かに意識が沈んでしまうようで。 背後から迫ってくるような恐怖感をふるりと体を揺すって考えないようにする。 本当の本当に当たり前のお話で、今更言うようなことじゃないけれど。 命は尊くて、大切なモノだ。 何にも変えられない、大切なモノ。 失うなんて出来ない、大切なモノ。 アイドルとか、プロデューサーとか、そんな立場なんて関係なく。 お金持ちも、貧乏な人も、そんな付加価値なんて関係ない。 誰もみんな命が大切で――死んでしまうのは、怖い。 死ぬ、ということは命が消えてしまうということ。 命が消えてしまったら、もう何も、ない。 死んでしまったら、命が失われてしまったら、全部が終わり。 誰かと喜んで、笑顔になることも出来ない。 誰かに怒って、喧嘩をすることも出来ない。 誰かを哀しんで、涙を流すことも出来ない。 誰かで楽しんで、怒られることも出来ない。 死んでしまったら全部全部、おしまい。 思い出や、絆、或いは血縁関係や、そんなものを超えた感情。 後に残されるであろう誰かには、そんな、自分が生きていた証が刻まれるのかもしれない。 でも、死んでしまった人には何も残らない。 これまで誰かと共に創り上げた笑顔も。 これから誰かと共に上っていく舞台も。 過去と未来が別け隔てなく、失われてしまう。 だから、死ぬのは、怖い。 無くなってしまうのは、怖い。 無かったことになってしまうのは、怖い。 言葉にしなくても、心の底ではそんな当たり前が存在していて。 他の皆にも、当たり前が確かにあるんだって思っていて。 『……う……そ……なんで……なんで……死ななきゃならないのよぉ!?!?』 けれど、その命は呆気無く、いとも簡単に、容易く失われてしまった。 お腹が空いたからご飯を食べるくらいの気軽さで、人が、死んだ。 目の前で、当たり前は当たり前じゃなくなった。 ――認めたくなんて、ない。 それを認めてしまったら、 それが当たり前になってしまったら、 そしたら、きっと―――― ☆ 星一つない真っ暗な夜空も、星々の光に照らされてきらきらと輝くように。 完全に消灯されて明かり一つない漆黒の空間を、小さな円形の光がぴょこぴょこと跳ね回る。 「にゃーん♪にゃにゃにゃにゃーん♪」 光源である懐中電灯の持ち主は、自身の置かれた状況にはとてもそぐわないような。 およそ場違いと言っても過言ではない軽い声音で、呑気に鼻歌を辺りに響かせる。 殺し合いを強制された『イベント』とは思えない、軽やかな声音。 「あっかり、あっかり、あかりチャンはどっこに隠れてるのかにゃー☆」 自らの目の前ですら把握することが困難な、重苦しい暗闇。 その中をぱたぱたと、せわしなく歩き回る足音と同時に聞こえる彼女の声だけが、しんとした静寂を破る。 どうやら電灯のスイッチを探しているらしい、警戒なんて言葉は欠片も感じることが出来ない物音。 わたわたと紡がれるそれは、時折何かがぶつかる音と重なりつつもやがて乾いた音と共に静まることになる。 「あ、いたたた……やぁっと発見にゃ!」 同時。 天井に設置された電球に淡い光が灯り、空間が眩く照らされ暖かな光に包まれる。 漸く周りを視認することが出来るようになった彼女――前川みくは、にゃうぅ、と目尻に大粒の雫を浮かべて恨めしそうな視線をどこへやら送っていた。 「どうせなら、電気も点けといてくれたら良かったのににゃあ」 四苦八苦している時にでもぶつけたに違いない、恐らくたんこぶが出来ているであろう頭を片手で撫でつつ、ポツリ。 ジトリと、しかし深刻さを余り感じさせないそれをこれ以上重ねることはない。 すぐに気を取り直したような、いつも通りの無邪気な笑顔を浮かべて明瞭になった視界を確認する。 暗闇の中周りが見えないというのは、想像以上にストレスが溜まるものである。 何かにぶつかったり、うっかり物を落としてしまったり、或いは言いようのない恐怖を感じたり。 そんな様々な不安を掻き立てる何かが心の奥底に潜んでいたからだろうか。 いくつも並ぶ電灯のスイッチを発見した彼女は、特に意識することもなくスイッチを全てオンにしていた。 故に、一般的にフロントと呼ばれる位置に立っていた彼女は電灯に照らされる周囲の状況を用意に把握し、明かりを求めてなんとはなく飛び越えて進入した其処を、今度は正式な出入り口から脱出する。 若しかしたらスカートの中が見えてNG? などと、腕を組んでうにゃうにゃ思案しながらも、背負っていた鞄をぎゅっと背負いなおして暗闇に阻まれた目的地であるエレベーターへと歩き出す。 「よーし、いっくにゃー!!」 咆哮一閃。 彼女の物語はここから始まる。 ☆ 目を覚ました時、最初に感じたのは強い、強い、恐怖。 妙に重たい瞼も、身体を襲う倦怠感も、不思議と気にはならなかった。 心の中心にあるのはたった一つ。 「なんで、なんで、なんで、にゃあ……」 かたかた、と理由もわからず小柄な身体が震えている。 ――否、理由を理解しているから、震えは止まらない。 意識が途切れる寸前まで彼女の視界を占めていた光景。 無論、今は瞳に映る筈もないソレが、瞼を閉じると鮮明に浮かび上がる。 鈍いあかいろ。 錆びたにおい。 訪れたおわり。 考えると同時に喉下まで昇ってくる不快感を、必死に堪えて唾液を飲み込んだ。 ぽたぽたと、両の瞳からは涙が流れ落ち視界がぼやける。 飲み込んでも飲み込んでも、押さえた口から嗚咽が零れる。 じわり、じわり。 お気に入りの衣装の胸元が滲む。 無理だ、と。 心の中で何かが悲鳴をあげている。 無理だ、と。 心の外で何かが悲鳴を上げている。 なのに、そんな意志に反して身体はむくりと起き上がり、両足で地面を踏ん張り立ち上がる。 ちひろさんは言っていた――これは殺し合うイベントだと。 無意識に首元へと手が伸びていた。 触れるとひんやり冷たい首輪は、文字通りの意味を与えていて。 逆らったら死んでしまうと、言葉なく伝えてきていて。 だとしたら、こんな所で寝転んで泣きじゃくっている自分も若しかしたらあの人みたいに―― そこが、限界だった。 「う、え、ぇ……! えほっ、えほっ……ッ、ひっ、ぐ……ふ、う」 すっぱい液体がとめどなく地面に零れ落ちた。 でも、そんなことを気にしている余裕なんてあるわけがない。 怖くて、怖くて、怖くて、怖くて、怖くて、怖いから、怖かった。 他のことなんてなにも考えられない。 たった一つの感情だけが全部を支配して、他のものは壊れてしまう。 恐怖に震えて、涙を流すことしか出来ない。 そう、思っていたのに。 意識も、身体も、止まってはくれない。 いつの間にか背負っていた鞄の紐を、落とさないようにしっかり握り締める。 寝転んでいた道は舗装されていて、周りからは丸見え。 せめて誰にも見付からない所へ行こうと、ゆっくり歩き出した。 忍び足のつもりの足取りには震えが幾分も混ざり、押さえようもなく地面を踏みしめる音が聞こえる。 静寂に包まれ、月の光が辺り照らす光景は何処か幻想的だと場違いなことを思うけれど。 いまはその静寂が、どうしようもなく嫌だった。 一歩踏み出す度、鼓膜を震わす音に、心臓はばくばくと脈打っている。 口から漏れる吐息は不規則で、上手く呼吸ができているのかわからない。 握った拳がじんわりと汗ばんで、きもちわるい。 涙と、汗と、体液で全身はぐしょぐしょだ。 けれど、そんな状態でも歩き続けていれば、なんとか人気のない路地裏へと辿り着くことが出来た。 誰にも見付からなかったことに対する安堵と、いつまでも終わらない恐怖に対する不安。 膨大な感情に靄がかかる思考は、何も考えたくないという意思とは裏腹に目まぐるしく脳裏を駆け巡る。 プロデューサーが死ぬのは、絶対嫌だ。 それなら言われるがままに、誰かを殺すのか。 それとも殺されないように、何処かへ隠れるのか。 どうすれば皆と離れずに、また一緒に帰ることが出来るか。 家に帰ることが出来たとしても、またトップアイドルを目指せるのか。 形にならない乱雑な思考は次々湧き上がる、が。 ――このまま死んでしまうのは、嫌だ。 結局、彼女の答えは一つ。 「死にたく、ないにゃあ……」 死んでしまったら、大好きなプロデューサーといられなくなる。 死んでしまったら、彼の傍を誰かに獲られてしまうかもしれない。 死んでしまったら、一緒に頑張ってきた日々がなかったことになるかもしれない。 死んでしまったら、二人で描いてきた夢は別の誰かと叶える夢にすり替わるかもしれない。 死んでしまったら、心から忘れ去られてしまうかもしれない。 そんなのは、絶対に、嫌だ、 でも、だからといって他の誰かを殺すなんて、出来ない。 このイベントに集められたのは、皆アイドルである仲間だ。 頂点を目指して頑張る仲間を、ライバルを殺すなんて出来るワケがない。 この手は、誰かの笑顔を作るもので。 この目は、誰かの笑顔を見るもので。 この身は、誰かの笑顔を守るもので。 誰かの笑顔を壊す為にあるんじゃないから。 でも、殺さなければ殺されてしまう。 死ぬのも殺すのも、怖い。 だったら、どうすれば、 と。 そこまで考えたところでふと、今更のように自身が背負った鞄の存在を思い出す。 ずるりと肩から滑り落ちる紐を、勢いに任せて下へと引っ張る。 さして抵抗もなく地面に落ちたソレを、縋るような手つきで検分していく。 何を求めているのか理解しないまま、一心不乱に。 そうして暫く、懐中電灯や名簿といった品々を指先で掴み取るのだが、その次に触れた物が中々取り出せない。 震えた指先では上手く掴むことが出来ず、それに苛立って強引に引っ張り出そうとしても引っかかって顔を出さない。 プラスチックのような、チャチな材質の何かをカリカリと爪先で引っ掻いている状況にやがて痺れを切らすと、鞄をさかさまにして上下に振りたくる。 一瞬遅れて聞こえる、荷物がばら撒かれる音。 そして、漸く何かの正体が瞳に映る。 苦労して取り出した、何か。 蛍光色で塗られており、薄暗い路地裏でも容易く目に入る何か。 ソレが何であるかを確認した瞬間、全身から力が抜けペタンとお尻から崩れ落ちる。 「はぁぁぁあ……プロデューサーチャンも冗談キッツいにゃあ ……ドッキリならドッキリって言ってくれなきゃ、困る、にゃ」 彼の名前は呼ばない、公私混同は駄目なことくらい理解している。 ごしごしと、充血して真っ赤になった目元を拭って涙を隠す。 近くにあった紙でちーん、と鼻をかんで小さく咳払い……そのまま投げ捨てるのはご愛嬌だ。 そして、改めて取り出したプラカードを確認する。 『ドッキリ大成功』 テレビでもよく見掛ける小道具を前にして、やっと彼女に小さな笑顔が戻る。 そう、よくよく考えてみれば可笑しい話だ。 誰かを集めて殺し合わせるイベントなんて、そんなの誰も認めるわけがない。 警察が、そんな大掛かりな事件を見過ごす筈がない。 それ以前に、自分達は『アイドル』なのだから、殺し合わせる理由なんてあるわけがない。 ちょっと考えれば、こんなにも当たり前なことだったのに。 簡単に騙されて、アイドルらしからぬ醜態を晒した自分が急速に恥ずかしくなってくる。 頬が熱くなるのを感じつつ、さり気なくを装って周りを見渡すが、どこにもカメラは見当たらなかった。 きっと、見付からないように此方の反応を窺っているのだろう。 だが、ドッキリの醍醐味ともいえる、リアクションを浮かべた表情を撮り逃す筈がない。 今度こそアイドルらしい自分を表現しなくてはと、満開の笑顔を咲かせようとするが、どうにも表情が強張って仕方がなかった。 「でも……なんで、みくにコレが……?」 ふと、脳裏を過ぎる疑問も、最早敵ではない。 きっと、ドッキリの種明かしをする立場――所謂仕掛け人に選ばれたのだ。 きっと、これまでの努力が実を結んで自分はその立場に選ばれたに違いない。 「うーん? あっちの方に、みくのセンサーがビンビンでギンギンなのにゃ☆」 そう、いつも通りに声を張った視線の先には、豪勢なホテルの一室が映っていた。 建物全体が消灯している中に一室だけポツンと明かりが灯る様子は、暗い恐怖の中で芽生えた一つの希望のようで。 ホテルを介して自らの希望を再度認識しながら、あそこにいる誰かにも希望を早く分けてあげようと即座に立ち上がる。 不安も、恐怖も、もう終わりだと何度も心の中で呟いて。 この震えは嬉しいからだと身体に言い聞かせて。 そして彼女は建物に灯る希望へと歩き始める。 「怖いのは、ぜーんぶおしまいっ! 後はみくチャンにまっかせっにゃさぁーい!!」 咆哮一閃。 彼女の物語はここから始まった。 ☆ 大きく息を吸って、大きく息を吐く。 その度に胸がたゆんと上下に大きく揺れるが、彼女にとっては今更なことであり気にする素振りはない。 吸って、吐いて、吸って、吐いて、吸って、吸って、吸って、思い出したように吐いて。 いくら落ち着こうと意識してはみても、流石に恐怖は拭い去ることが出来ないのだろう。 深呼吸を何度も繰り返した結果、余計に心拍数は上昇し頭に血が上るのを自覚する。 「これからどうしましょうかー」 先程から奇妙な行為を至極真面目な表情で行っていた及川雫は小さく呟きを漏らすと、部屋に備え付けられたベッドに寝転んでぎしりと身体を沈める。 雫が目を覚ましてから既に一時間は経過しており、自分の置かれた状況は嫌という程理解させられていた。 理解はしていても、そう簡単に答えが出るような甘い状況に雫はいなかった。 勿論、雫の思考速度が些か以上に緩慢なのも原因の一端ではあるだろうが。 「誰かを殺すなんて、そんなの絶対駄目ですー」 何をどうするか答えは出なくともその一点だけは、雫の中の確固たる意志として答えが存在していた。 目の前で人が殺されて、死へ誘う首輪を嵌められ殺し合いを強制されて猶、その選択肢を選ぶことだけは絶対に、ない。 「私達はアイドルですからー、誰かを悲しませるようなことはしちゃ駄目なんですよねー?」 人を殺してはいけない。 そんなのは小学生でも理解している、当たり前の事実だ。 殺人を犯せば罪になり、罰を与えられる。 例えそれ抜きにしても、倫理観という感性が人間には備わっていて、忌避感が働く。 法であり倫理であり、あらゆる理屈を以って殺人は罪とされる。 とかなんとか。 そんな上辺だけの論理以上に、及川雫はアイドルだった。 彼女の中のアイドルとは、誰かに夢を与え、誰かを癒すことの出来る存在で。 自分自身がそう在れていると、断言出来るような自信と実績は未だないが。 それでもそう在ろうと、アイドルでい続けることは今の彼女にだって出来る。 きっと、雫が誰かを殺したと知ったら――さんの笑顔が曇ってしまう。 今まで応援して来てくれたファンの方々も、家族の皆も笑ってはくれない。 そうなってしまったら、もう、雫はアイドルでなくなってしまう。 誰かの笑顔を奪うアイドルなんて、アイドルである筈がない。 こんなことを考えていて、人質になった――さんが死ぬのは怖い。 誰かの命を、こんな所で終わらせてしまうのは怖い。 ゆっくりと、一歩ずつ歩いてきた道が途切れてしまうのは、怖い。 どれ程決意していても、その感情は常にじくじくと彼女の身体を蝕んでいく。 けれど。 こんな怖さ、とっくの昔に乗り越えてきていた。 目を瞑り、恐れに震える手できゅっとシーツを握り締めて、心に仕舞った大切な思い出を頭に浮かべる。 ――さんと出逢ったあの日、アイドルにならないかと言われたあの日、確かに雫の胸には恐怖が在った。 男の人に可愛いと言われたのは初めてで、こんなにも胸がどきどきするのは初めてで、嬉しいのに震えてしまうのも初めてで、風邪でもないのに顔がぽかぽかするのも初めてで。 嬉しいと思う反面、その言葉を自分自身で汚してしまうのが怖かった。 自分の性格をわかっているからこそ、アイドルなんて無理なんじゃないかと弱音が零れた。 人前に出て、何かをするのは緊張して無理だと、彼の言葉を否定した。 期待を裏切るのが怖いと、諦めようとした。 そんな自分に“大丈夫”だと言ってくれたのは――さんだ。 大好きな牛さんのように、ゆっくりでも一歩ずつ前進していけば良いと。 自分は雫のそんな姿に癒されていて、きっとファンになるであろう皆を癒す存在になれると。 雫のソレは、コンプレックスでもマイナスでもないんだと。 皆恐怖を感じてる……でも、それを乗り越えられるのがアイドルだと。 諦めずに頑張れば、どんな夢だって叶えられる――それがアイドルなんだと。 語っても語り尽せない言葉の数々に励まされたから、雫は此処まで辿り着くことが出来た。 他人から見れば小さな一歩でも、雫にとっては大きな百歩だから。 アイドルになったあの日、雫の胸にあったのは夢に対する希望だ。 そんな、自分を助けてくれた全部を裏切るわけにはいかないから、この場所でもそれを貫こうと決意する。 雫がプロデューサーを通して、癒しを感じていたように。 今度は雫を通して、皆に癒しを与えられるようここで頑張るのだ。 「アイドルは、誰にも負けませんからー 大丈夫、どんな夢だって叶えてみせますー」 大丈夫、は魔法の言葉。 いつの間にか震えの止まった手を、今度はぎゅっと力強く握り締める。 今は何をどうして良いかわからないけれど、諦めずに一歩ずつ歩いていけばきっと道は開ける。 一人じゃ駄目なら二人で、二人じゃ駄目なら三人で、三人で駄目なら皆で。 叶えられない夢はなく――不可能なことなんて何もない。 きっと皆が笑って、またトップアイドルを目指す生活に帰ることが出来る。 何の恐れも躊躇なくその意志を、その想いを、アイドルの皆を信じる。 及川雫というアイドルの生き方を、ここでも歩き続ける。 「まずは衣装から、ですー」 アイドルは衣装も大事、それも雫の心に刻まれた大切な教えだ。 何故だか――さんが顔を赤らめていたのは不思議だけれど、きっとその言葉には間違いない。 うんうん、と頷きながらゆっくりと起き上がって、ベッドの傍に置いてある鞄を開ける。 迷いない手つきで取り出されたのは、雫が良く着ていた衣装の一つ。 ――さんがデザインしてくれたらしいオリジナルの衣装で、大好きな牛さんをイメージした可愛らしい衣装。 大好きと大好きが合わさって、もっともっと大好きになった、雫を象徴するような衣装。 これでもっと頑張れる、と満開の笑顔を咲かせると緩慢な速度で脱衣を始める。 衣擦れの音共に晒される肢体。 ゆっくりとしたペースであるが故に見るものの心を惹きつけて止まない絶妙な速度。 徐々に晒される少女の柔肌は、微かに日に焼けて健康的な色を醸し出し、思わず指先で触れたくなるような瑞々しい張りと潤いを、瞳に映すだけで理解させられる。 ほっそりとした鎖骨から胸元まで均等に魅力は配分され、童顔であることも合わさり年齢相応の幼さを存分に放ち少女の価値を引き立てている。 だが、その未成熟な果実が少しずつ成長していく様を見守るような微笑ましい感情は、視線がずれる度に少しずつ削り取られていく。 牛が好きだからか、はたまたこう在るから牛が好きなのか。 胸元で柔らかく揺れながらも、破壊的な凶器としか表現しようのない二つの果実は、圧倒的な質量と存在感を以って立ち塞がるあらゆるものを崩壊させんとしている。 熟した果実のように濃厚な旨みを保ちつつ、驚くなかれ未成熟な果実のように成長する余地すら残している。 未完成であるが故に完成しているそのアンバランスな破壊力を余すことなく引き継ぐのは、程よい肉付きながら決して下品にはなりえない臀部のまるみ。 低いものを用意するのではなく、高いものを超える高いものを用意することで産み出されるギャップは、天性の財であると言わざるを得ないだろう。 そんな、アイドルになる為に生まれたと言っても過言ではない肢体を惜しげもなく晒しながら雫は丁寧に脱衣した服を畳んでいく。 窮屈だと訴えるかの様に胸元のロゴはくたびれ、はちきれそうな身体を包んでいたシャツはもう汗に濡れていて気持ちが悪い。 下着まで濡れてしまっていて、出来るなら洗濯したい程だが、いくら雫とはいえそこまで愚かではない。 用意されている衣装には下着もちゃんと付いているのだと、プロデューサーの準備の良さを誰にでもなく胸を張って誇っていると、不意に足音が聞こえる。 その迷いない足取りはこの部屋の前で止まり、一瞬の間の後にドアノブが動く。 早速一人目に出逢えたんだと無邪気に喜ぶと同時、雫の意識から自らの格好は消えていた。 そして扉は開かれる。 「~~~~~っ!!? ……!?!?」 「いらっしゃいませー! 及川雫ですー」 「――――――――――お」 「お?」 「おっぱいはいくらなんでも駄目にゃーーーー!!」 咆哮一閃。 彼女達の物語は、ここから始まる。 【A-3 ホテル内部/一日目 深夜】 【及川雫】 【装備:なし】 【所持品:基本支給品一式、牛さん衣装、不明支給品0~1】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:何をしていいかわからないけど一歩ずつ前に進んで、アイドルとしてこんなイベントに負けない。 【前川みく】 【装備:『ドッキリ大成功』と書かれたプラカード】 【所持品:基本支給品一式、不明支給品0~1】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:ドッキリの仕掛け人として皆を驚かせる。 前:真夜中の太陽 投下順に読む 次:さあ、演じよう、この哀しくも愛おしい劇を 前:真夜中の太陽 時系列順に読む 次:さあ、演じよう、この哀しくも愛おしい劇を 前:~~さんといっしょ 及川雫 次:完全感覚Dreamer 前川みく ▲上へ戻る
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lena /// / 結婚を前にして相手が死んでしまうこと。またそのときにの儀式lenapelt、着る服lenasabの略 sid lo / ena 低く(悲しんでの意味)泣く
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デモンストレーション行進。略してデモ。 特定の主張を提示しながら行進する行為。 効果1 直接的主張の提示 デモを見た人に対して主張を伝えることが出切ます。 ただし、行進しながらであるため、主張の詳細を伝える事は難しいでしょう。 効果2 間接的主張の提示 マスコミなどに取り上げられる事で、より多数の人に主張を伝える事が出切ます。 ただしニュースになるかどうかは、主張や規模よりも、話題性、メディアの論調 コネなどが関わってくるためなかなか難しいと思われます。 効果3 政治家へのアピール デモによって、そのテーマに有権者がどれだけ興味を持っているかを伝えることが出来ます。 もちろん、あまりにも人数が少ないとその問題に力を費やしても票にならないと思われてしまうわけですが。 効果4 同じ目的を持った人へのアピール あるテーマについてデモを行い、それが同じテーマについて活動する人に伝われば、 直接の繋がりは無くても、同じ目的に向かって活動する仲間が居ると知り、励みになると思います。 効果5 象徴的イベントとして あらゆる活動は地味に毎日こつこつやる事がもっとも重要です。 しかし、ただこつこつ遣っているだけだとモチベーションが保てない事もあります。 そこで象徴的活動、イベントとして行う事で、組織や参加者のモチベーション維持ができると思われます。 ただし、この効果は諸刃の剣で、デモの達成感を求めてデモを行うようになってしまうと 政治活動として意味の無いものになってしまいます。
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美味しんぼ part32-431~435 431 :美味しんぼ:2007/09/04(火) 01 27 43 ID s2flBr9R0 ※はバッドエンドルート。簡単そうに見えても、かなり省略してます。実際やるとだるい… 美味しんぼ アンコウ編(3本勝負、一本目) 山岡は同僚栗田ゆう子と、東西新聞社の大会議室に呼び出された。 会議室では、社主、食通の先生方等が「究極のメニュー」作りの会議をしていた。 食通の人は、黒海のキャビア、タイのツバメの巣、フランスのフォアグラ等を取り寄せようと考えていた。 山岡は、そんな先生方を食通ぶってるだけで滑稽だと罵倒する。 先生方と猛喧嘩になりかけた山岡は、先生が用意する一番上手いフォアグラよりも旨い物を味わわせてやる!と宣言する。 社主は、山岡に一週間の期限を与えるのだった。 一日目。 山岡は適当に会社をうろつきながら情報を集めようとする。 が、得た情報は特に無かった。退社する途中、ゆう子と出会う。 「山岡さん、本当にフォアグラより美味しい物なんてあるんですか?」 と言う問いに、 「それなんだよ、問題は…」 どうやら何も考えていなかった様子の山岡。呆れるゆう子に、山岡は、 「フォアグラより美味しい物は確かにある。けど、まずい事に、全部冬のものなんだ」 と言い訳する。 「まず、アンキモ。それからフグの白子、カワハギの肝…」 しかし、それも今は手に入らない。 どうしようかと思案した山岡がふと辺りを見てみると、小料理屋てんもくを発見する。 てんもくに寄る山岡。てんもくの板前と客の会話を聞いてみると、フグの話をしていた。 「大分前、水戸で旨いアンキモを食べたけど、今の季節でもたまに取れるらしい」 これを聞いてメニューをアンキモに決定する山岡だった。 432 :美味しんぼ:2007/09/04(火) 01 28 13 ID s2flBr9R0 二日目。 まずアンキモの取れる場所を確保する。どこに取りに行くか決めていないらしい(あれ?水戸は?)。 漁業新聞からの情報で、銚子沖なら取れるかもという情報をキャッチする。 続いて資料室で、アンコウの代表的な漁場は三陸沖である。という情報も得る。 てんもくでアンコウの情報を聞こうと訪れるが、店はまだ開いていなかった。(※1) 咄嗟に大声で、こんなところにシマアジが落ちていると嘘をつく山岡。 すると板前が駆けつけた。「な、なんだって!」 「うそをついてすまん。実は…」と言う事で、アンコウの事を聞くのであった。 夕べのは那珂湊(ナカミナト)のものだという。また、いいものだと地酒を買う。 ゆう子と打ち合わせをした結果、漁場を那珂湊に決定する。 再びてんもくに来た山岡は、アンコウを蒸す蒸篭を借りる。しかし包丁が無いという。 社員食堂でクーラー(クール)ボックスを借りた山岡は、美食クラブの中川に電話し、包丁を用意してもらう。 美食クラブで特製の包丁セットを手に入れた山岡は、部長に出張許可をもらうのだった。 (※1)店を覗くと警官登場。(店の前で騒ぐ、だとゲームオーバーにはならない) 不振人物扱いする警官に必死に弁解する山岡。コマンドにたたかう、にげる、じゅもんの3択。 たたかう→山岡の攻撃…ミス!敵にダメージを与えられない。 警官Aの反撃、山岡は10000ポイントのダメージ。 これではアンキモどころではありませんね。ざんねん!(ゲムオバ) にげる→山岡は逃げ出した!しかし回り込まれてしまった。(再び3択) じゅもん→「アンキモ、アンキモ、アンキモ!」「バカな事やってないでさっさと来るんだ!」これではアンキモどころ(略 三日目 那珂湊へとやってきた山岡と栗田。(※2) 漁業協同組合でアンコウについて訪ねるが、今の季節は取れないと言う。 困った二人は、魚市場で情報を探す。ムカデマルの源三なら…という話を聞き、港へと向かう。 ムカデマルは発見したものの、源三がいない。どうやら居酒屋せんばという店にいるらしい。 源三に会い、アンコウ獲りを頼むが、ただでは動かない。 山岡は持ってきた地酒でご機嫌を取り、翌日の約束をするのだった (※2)東京へ戻ると一日過ぎてしまう。往復するとあっという間に約束の日になる。 もう間に合わない…ざんねん! ゲームオーバー。 433 :美味しんぼ:2007/09/04(火) 01 28 54 ID s2flBr9R0 四日目 海の上に出た山岡。船の上では源三が酒をねだってくる(断ると帰ってしまい一日経過する)。 仕方なく酒を少しあげる。しかしまたねだってくる。また酒をあげる。 4回繰り返した時、漁場へと到着する(※3) 大海原で粘り、とうとう大物のアンコウを捕まえる山岡(諦めて帰ると一日経過) 早速船上でアンコウを調理を開始する。(※4) 先ずアンコウを吊るし(※5)、口から水を入れ膨らまし(※6)、皮を剥ぎ(※7)、 腹を裂き、肝臓(アンキモ)を取り、酒で洗う。最後に蒸してできあがり(※8)。 そして、いざ決戦の日… テーブルの上には最上級のフォアグラが並んでいた。 「これが最高のフォアグラより旨いアンコウの肝です」 先生方の反応は良くない。先ずは食べてもらう事に…。 「おいしいっ! コクのある味わいはフォアグラにも劣らないわ」 以下褒め言葉と山岡の解説が続く。 「フォアグラの味が分からないなんて食通じゃない」 大原社主は食通を不要とし、山岡と栗田だけでやるように託すのだった。 (※3)酒を5回あげると、アンキモを洗うお酒が無くなってしまいゲームオーバー。 (※4)アンコウを殴ると、ひ弱な山岡はウデが折れてしまいゲームオーバー。 (※5)アンコウを叩くと、アンコウがグシャグシャになり食べられなくなる。ゲームオーバー。 (※6)アンコウを捨てる→山岡は突然世の中が嫌になってしまったようです。ゲームオーバー。 めったぎりにする→アンコウを滅多切りにした。最早どこが肝だか分かりません。ゲームオーバー。 (※7)細切れにする→これではとても食べられそうにもありません。ゲームオーバー。 (※8)蒸さなかった場合でも、そのまま決戦の日にアンキモを持ち込む。 焼く→ゆう子「あらっ、なんだか生臭いわ!! 焼きたてはとてもいい香りだったのに、冷えたらこんなにも生臭さが目立ってしまうなんて…」 社主「山岡くんっ、こんなものを持ってきて、わしの顔に泥を塗るつもりかね!」ゲームオーバー。 そのまま(生)→ゆう子「ああっ!!アンキモが腐ってしまっている。こんなに痛みやすかったなんて」 社主「山岡くん(ry ゲームオーバー。 煮る→ゆう子「なんだかパサパサしていて…それに魚独特の生臭さも気になるわ」 社主「山岡(ry ゲームオーバー。 434 :美味しんぼ:2007/09/04(火) 01 30 14 ID s2flBr9R0 京極さん編(3本勝負、二本目) 東西新聞社では印象派美術展を開催する事になり、京都の億万長者、京極万太郎からルノアールの名作を借りることに。 そのお礼に、銀座の料亭ハナガワでご馳走する事になった。 しかし、京極は季節はずれの料理や、ビンヅメの養殖ものに怒り狂ってしまう。 山岡は、もう一度ご馳走させるチャンスをもらうのだった(その代わり、ダメならボウズになる)。 翌日、会社中を回り京極の情報(好物)を集める山岡。 一通り情報収集をしたが、好物については分からないまま。 分かった事は、ダメな料理が出たからではなく、東西新聞社が適当な店に案内したからだったのだ。 山岡は、京極の心を良く知るために、土佐、中村駅に行く事に。 役場で京極の事を調べ、次々に京極の知り合いをあたっていく。 そして、船上パーティーで出されたアユをヒントにする。主食はアユと決まった。 次に米。良いご飯を出してくれる店を探しに行く事に。 浮浪者のタツさんから、武蔵野、岡星の2つの店の名前を聞く。 先ずは武蔵野に行き、ご飯を試してみる。美味い。(※9) しかし、念のために岡星のご飯も試してみる事に。そこでは山岡もびっくりするような美味い飯が。 結局、もてなしの店は岡星に決定する。 翌日、やってきた京極は、鮎と米を食べてみてすっかりご機嫌に。 「わしのルノアール、いいように、つこうてくれ」 という訳で、解決へ。 が、最後に京極からの頼みで、ショーグンというラーメン店を助けてくれという依頼が来るのだった。 (※9)店を武蔵野に決めると、京極さんが来た時にメシの味が良くないと怒ってしまう。ボウズ決定ゲームオーバー。 435 :美味しんぼ:2007/09/04(火) 01 30 45 ID s2flBr9R0 究極のラーメン編(3本勝負、三本目) カンパクというライバル店に客を取られピンチなショーグン。究極のラーメンを作ってくれと依頼される。 しかし、ラーメンと聞いただけで気乗りしない山岡(ラーメンを下に見てる)。 その時、海原雄山が現われる。今までの事情を解説する京極。 雄山はラーメンと聞いて、山岡に似合う下等な食べ物だと言う。 山岡はそれに反発し、ラーメンは完成された立派な食べ物だと言い、出来上がったら雄山にも食べさせる事に。 翌日、先ずはゆう子のオススメするしんしんてい。試食に行く。 しかし、しんしんていのラーメンはあまり良くなかった。 次に、部長の薦めるだいふくけん、田畑さんの薦めるすすきのや、富井さんの薦めるたいりくてい。 全て納得できる物ではなかった。岡星で一旦休憩する二人。その後、デパートで売っている生麺を試す事に。 デパートで生麺を買いに来た山岡。しかしお金が無かった(※10)ので、ゆう子に払ってもらう。 生麺を手に入れ岡星で食べてみるが、感心できるものではなかった。麺も自家製を手に入れる事に。 周大人に麺の事を依頼しに行くと、パオという人の話を聞く。 パオさんに会い麺打ちの約束をする二人。その後、色々回って麺打ちの材料や具を集めた二人。 遂に雄山にラーメンを作ることに。そして、みんなで食べてみる。 「~(褒め言葉)~巧みにマッチしている。士郎(山岡のこと)如きが作った物にしては良くできた方だが、 こんなものを食べ物だとは到底認められんわ!」 そういうと雄山はおもむろに出て行ってしまう。山岡の勝利であった。 その後、このラーメンを参考にしたショーグンラーメンは連日大入り満員だそうな。めでたしめでたし。END (※10)高級麺を取ると、警官登場。たたかう、にげる、じゅもんの3択。 たたかう→山岡は、一陣の風の如く警官に襲い掛かった。しかし、それはあまりにも無謀と言える行為だった… あわれ、山岡は公務執行妨害で捕まってしまった。東西新聞社創設100年の歴史の中で唯一の汚点となった。ゲムオバ にげる→そうそう逃げられると思ったら大間違いですよ(再び3択)。 じゅもん→ナンダト、イヤソノ、オレハヤマオカ の3択が出現。 ナンダト→「なんだとー!ふざけるんじゃない。俺はちゃんと税金だって払ってるんだ」 「税金を払っているから万引きをしていいと言う事にはならないぞ」→逮捕 ゲムオバ イヤソノ→「いやその、これからお金を払いに行くところだったんですよ」→ゆう子登場、信用した警官はいなくなる オレハヤマオカ→「俺は山岡だっ!!」「俺は警官だっ!!」→最初の3択に。
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秋も深まり、枯葉も殆ど落ち切ってしまった頃のとある夜。 寒々しい荒れ野の真ん中で、一人の少女と一匹の怪物が焚き火を囲んでいた。 少女の見た目は十代半ば頃。灰色のコートを羽織っていて、金色の髪を少し短めに揃え、整った顔立ちに青い瞳をしていた。 一方、怪物は結構大きめで、中にその少女が二人分入れそうなほどの体躯をしていた。 全身銀と灰色の装甲で覆われ、大きな胴体からは四つの脚が生えている。身近な生き物では、クモが一番形が似ていた。 「ねえタオル」 焚き火にあたりながら、少女が呟くように怪物に話しかけた。 「なあに、セリア」 焚き火の側で脚を下ろし、大地に胴体を着けて静かにしていた怪物が、すぐにその少年のような声で少女に返事をした。 少し間があいて、少女が揺れる炎を瞳に映しながら続けた。 「この世界で生き延びるためには、何より誰よりも、まず自分を愛さなければならない。それがたとえどんな状況でも。……そう教えてくれたのは、タオルだったよね」 「そうだよ、確かに言った。覚えてる」 軽い口調で当たり前のように断言した怪物は、やはり微動だにしないまま返した。 少女は怪物のほうを見ないまま、やはり炎を見つめながら続けた。 「もし、この先……タオルと私が二人とも危ない目に遭って、どちらかが助からないような状況になった時……」 「……」 「……私はきっと、タオルを見捨てる。そうでなきゃ、自分が死んでしまうから」 「……」 「タオルのことはなんだかんだで嫌いじゃないけど、それでも私はきっと見捨ててしまう。自分のことだから解る」 「……」 「……タオル?」 怪物の反応がなかったせいか、そこで少女は顔を少し動かし、怪物をちらりと見た。 怪物は、さっきと何も変わらずにそこに座って、静かに炎にあたり続けていた。 少し後悔したような色を顔に映すと、少女は膝に顎をのせて再び揺れる炎を再び見つめ始めた。 ……しばらくして静寂を破ったのは、怪物の声だった。 「正しい判断だと思うよ」 まったく迷いのない、それでいて優しい声が、炎に僅かに照らされた夜の闇に響いた。 「それで良いんだ、ボクの教えた通り。それでこそ旅人だよ、セリア」 「……タオルは、良いの?」 「ぶっちゃけ良くないけど、セリアが死ぬよりはほんのちょびっとだけマシかな。それに何より、ボクは一度死んでるしね」 「……」 そこで怪物は、くす、と一度だけ静かに吐息で笑うと、暖を取りながら柔らかい口ぶりで言った。 「だから、いつかその日が来るまでは、側にいさせてね」 少女からの返事は、返って来なかった。 その代わり、少女は座っていた切り株から立ち上がり、怪物に近づくと、その硬い背中に倒れこむような形で抱きついた。 「くすぐったいよ、セリア」 ぱちぱちと焚き木が焼けて跳ねる音だけが、夜の闇に木霊していた。
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59話 ひろかずの言うとおり~しんげき~ 「一緒に生き残ろうって……言ったのに……」 レオノーレの敗死を目の当たりにし、落涙する守矢。 そのレオノーレの死体は兵士達によって無造作に片付けられる。 「ここまで五人やって、勝ったの一人だけじゃねぇか……!」 「じゃあ、ここにいる人、殆ど死ぬって事じゃん……!」 余りに無情な現実を前に、絶望感を露にする史雄と真耶。 他の生存者達も――巴と千華は涼しい顔をしていたが――前述の二人と似たような面持ちだった。 ジャンケンで勝てば良い、ただそれだけの事が、生存者達には監獄の塀よりも高い障壁のように思えてならない。 負ければ問答無用で「死」なのだから。 「はい、次」 しかしそんな生存者達の気持ちなどお構いなく、寛和は次の順番の者を呼ぶ。 「舩田勝隆」 「……っ」 紺色狼の少年、舩田勝隆。 「……行ってくるよ、陽平」 「ああ……絶対勝てよ」 朝礼台へ上る勝隆。 その時陽平が見た勝隆の表情は、最初に出会った時とはまるで別人のように凛としていた。 「さて、変態君。気分はどうだ? 首輪から盗聴してたんだけどよ、ちゃーんと聞こえてたぜ? お前がオナってた時のヨガリ声」 「……そうですか」 やはり聞かれていたのかと思うと、勝隆は少し身体の芯が熱くなったが、自制の心がそれに勝る。 流石に今はそんな場合では無い事ぐらい勝隆も理解していた。 「流石、動じねぇか」 「絶対勝ちますよ。勝って、生きて、また好きな事をするんです」 「……良い目してんなぁお前。あんなヨガリ声あげてた奴と同一人物とは思えねぇ」 強い意志を宿した双眸、そして表情を見て、寛和は感想を述べる。 「よーし、じゃあ宣言してやろう。俺は次、チョキを出す」 唐突に次に出す手を宣言する寛和。 何事かと戸惑う他の生存者達、冷静に寛和を見詰める勝隆。 「じゃあ、グーを出せば俺は勝てるんですね?」 「ああ」 「……分かりました」 「よぉし……行くぜ?」 「セット」 第六回戦が始まる。 「さーいしょーはグー」 「ジャン」 「ケン」 「なーんてな♪」 ここで、寛和は宣言を反故にした。出した物は「パー」であった。 「ああっ」と、生存者達が絶句する。誰もが勝隆の敗北を覚悟した。 しかし――――勝隆の手には「チョキ」の形になっていた。 「……チッ、反応良いなお前」 「……」 勝隆の首輪が電子音の後に外れ、朝礼台の上に音を立てて落ちる。 「舩田勝隆、生きる。」 朋佳が勝隆に告げ、生存者達から歓声が沸いた。 勝隆は生存者達の方に向き、疲れ切った様子ではあったが笑顔を浮かべ、小さくガッツポーズを決めた。 レオノーレの死で悲しんでいた守矢も、涙を拭いて、ジャンケンに勝利した狼の少年を祝福する。 そして兵士達に連れられ悠里の待つ合格者席へ歩いて行く勝隆。 「みんな! 勝って生き残ろう! 陽平……待ってるから! みんな勝って! 絶対勝って!」 残りの生存者達に向かって、勝隆は精一杯の声援を送った。 それによって、生存者達の心は幾許かではあったが勇気付けられる。 難しい事では無い、ジャンケンに勝てば良い。勝てば生き延びられるのだと。 「はい次! 七塚史雄」 「よっしゃ行くぞォォォオオ!」 大声を張り上げて勢い良く朝礼台へ上がるバーテンダーの青年、七塚史雄。 「セット。さーいしょーはグー。ジャーンケーン、ポン」 寛和は「チョキ」、史雄は「パー」。 寛和の勝ち。 【七塚史雄 死亡】 「次、保土原真耶」 「真耶さん頑張って!」 「行ってくる! ご主人の元へ絶対帰るんだぁあ!」 守矢の応援を胸に、主人の元に帰るべくゲーム機擬獣人化女性、白狐の保土原真耶は勝負に臨んだ。 「セット。さーいしょーはグー。ジャーンケーン、ポン」 寛和は「パー」、真耶は「グー」。 寛和の勝ち。 【保土原真耶 死亡】 「長沼陽平」 「うおお見てろ勝隆! お前に続くぞぉおお!」 「セット。さーいしょーはグー。ジャーンケーン、ポン」 寛和は「グー」、陽平は「チョキ」。 寛和の勝ち。 「陽平……!」 勝隆の願いも虚しく、長沼陽平の首は宙を舞った。 【長沼陽平 死亡】 「原小宮巴」 「巴! 勝って!」 「おねーさん……」 悠里が自分を応援するとは思ってなかった巴は少し驚いた表情を浮かべる。 当の悠里も、最初巴と出会った時は、自業自得の部分も有るとは言え殺されかけたのだから印象は最悪だった。 だが以降は共に行動し、自分に危害を加えるどころか気遣ってくれる場面が多くなっていったので、 悠里は巴に対し十分な仲間意識を持つようになっていた。 そして、巴もまた、悠里の事を大切な仲間だと感じていた。 にこり、と、巴が笑みを浮かべる。 今まで殆ど無表情だったが、その笑顔は普通の少女と何ら変わりの無い、屈託の無いものであった。 「巴……」 「頑張るよおねーさん。一緒に生き残ろうね」 「うん、うん……!」 だが。 現実は非情なもので。 寛和は「チョキ」、巴は「パー」。 寛和の勝ち。 「巴ええぇえええ……!!」 首と胴体が別れた犬狼の少女に向かって、悠里は悲痛な叫びを上げた。 【原小宮巴 死亡】 残りは、五人。 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 目次順 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 吉橋寛和 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 岩岡朋佳 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 原小宮巴 GAME OVER 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 都賀悠里 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ リクハルド 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 深谷明治 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 舩田勝隆 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 長沼陽平 GAME OVER 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 白峰守矢 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 保土原真耶 GAME OVER 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 沢谷千華 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 油谷眞人 次:ひろかずの言うとおり~きょうのよきひに~ 前:ひろかずの言うとおり~うんだめし~ 七塚史雄 GAME OVER
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名前:アリス 性別:女 年齢:高校1年 性格:ツンとしている あまり人とは話そうとはしない 容姿;膝あたりまである銀色の髪 目は綺麗な青色 制服は少し着崩している フードが付いている 身長は120センチと小さく細身 狐耳と狐の尻尾が生えているがいつもはフードで隠している 戦闘の時))目が赤くなる 耳と尻尾が銀色に近い白に輝く 武器:短刀 能力で作ったもの 能力:水と風と鉄を自由自在に操ることができるが火が弱点で火を見るだけでも座り込んでしまうほど 備考:親が狐の妖怪と人間のハーフ 小さい時に両親は二人とも家が放火され火事になり亡くなってしまった 唯一生き残ったアリスは色んな親戚の家をたらい回しにされ続けた。小さい時から孤独に過ごしてきた上親は人間による放火などが起きたせいか人間を信用しようとはしない 動物と話すことが出来る 名前;らむ 容姿;真黒な子猫 備考;アリスのペットで凄くなついているアリスだけ言葉が通じる
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私は達成したら死んでもいいと思える目標を今まで考えたことはありませんでした。私の思う達成したら死んでもいいと思える目標は両親にたくさんの親孝行をするということです。私は今まで両親にたくさんお世話になり、また、たくさん迷惑もかけてきました。今学校に通っているお金だって全て親に出してもらっています。だから、今まで育ててもらってきた分両親にたくさんの恩返しをしたいと思います。それが私の達成したら死んでもいいと思える目標です。 この質問をみて、素直に感じたことは命をかけられるようなものにまだ出会っていないと感じました。今の目標はデザインの仕事に携われることですが、きっとこの質問はもっと先の目標をさしているものだと思います。デザインの仕事に携わり、周りから認められて一人前になって、そこから自分の命、人生をかけて成し遂げたい目標を見つけて進んでいく。今の自分はまだ未熟だし、知らないことがまだまだあって、達成したら死んでもいいと思える目標はまだ持てません。でもいつか胸を張って「これを達成したら死んでもいい」と言える目標を見つけたいです。その目標を持てるために小さな目標を一つ一つ達成していきたいです。 親孝行することです。この学校に通ってデザインを学べているということもふくめて、幼いころから本当に好き放題やらせてもらっています。未だに迷惑はたくさんかけているし、不満な思いも相当させてしまっています。まずは家事をこなせる ようになって、負担を少しでも軽くすること。いつまでも肩を借りていてはいけません。そして、自分の成長した姿を見せること。立派な社会人になって、変な心配をかけないような大人になりたいです。お互い歳をとったら、今度は親に好きなことをしてもらいたいです。私の世話で自分の時間を削ってくれた分、今度は私が、親のために時間を費やします。感謝を伝えたいです。平凡で 当たり前のようなことですが、大事な目標です。 これを達成したら死んでもいいと思えるような目標について自分なりに考えたのですがまだそういった目標といえるものが思いつきませんでした。でもこれから学校を卒業して社会に出た時にそういった目標になるものが出来ていくのかなと私は思いました。授業でも話していたあの中小企業の社長さんのように自分がいなくなっても会社が成り立つように努力をする、こういった周りのことを考えられる余裕みたいなものがない限り自分はそういう目標を持つことができないんじゃないかなと思いました。これを達成したら死んでもいいなんてことは満足しないとだめだし今それを軽々しく決めてしまってもしそれを達成してしまった時次の目標はいったいどうやって見つければいいかも分からなくなるとおもいました。それにこれから先の人生で目標が途絶えることがないと思いました。常に上の目標にむかって頑張っていく、それが今自分がやるべきことだと考えました。 18年生きてきましたが、まだ「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標はないです。まだまだ未熟な今の私には、いくら考えても「死んでもいい」とまで言いきれる目標を見つけ出すことはできませんでした。しかしそんな目標が見つかったときには、きっとその目標はその人生においてのゴールになるわけだから、よりゴールを見据えた、あまり無駄のない目標のための充実した人生に成るのではないかなと思いました。そうした大きな目標は、「死んでもいい」と思えるほどのものだから、並大抵の努力ではきっと達成できないでしょう。そのためにも、今から小さなことでも一つ一つ目標をたてては達成していきたいです。「目標を達成する」ということに慣らしておくというか、「目標」はただたてるものじゃなくて、「達成するもの」であることを頭に体にしみこませておきたいです。そしていつか、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標を掲げたとき、「これを達成するんだ」という強い気持ちで臨んでいきたいと思いました。 わたしは「これを達成したら、死んでもいいと思えるような目標」というものはありません。自分はまだ「死んでもいい」というほどのものに出会っていないと思います。そして、これは最初に思ったのですが、目標というものは死ぬまであって、達成して次の目標、さらに次の目標というようずっとにつながっていくのではないかとわたしは考えます。なので、死んでしまっては意味がないと思いました。今は目の前にある目標に向けて努力し、その目標が達成出来るようになりたいです。そして、「死んでもいい」というものに出会ってみたいなと思いました。 これを達成したら死んでもいい。そう考えて思ったのは、達成して喜んだら死んでしまってよいのか。それまで頑張ってきて、やっと報われたと思って死んでしまっては努力が水の泡になってしまうような気がするんです。深く考えすぎのような気がしますが、死ぬ覚悟で達成したい、これになら命をかけたって構わないというような目標は私にはまだありません。また、「心の自立」で読んだ中で「志を持つことは自立する上で大切なことだ」とありました。そこで「達成したら死んでもいいと思えるような目標」というのは志のことにあたるのではないかと考えました。もしそうなのだとしたら、これから何十年かかるか分からないけれど、自分がこの世界からいなくなってそこで後悔しないように、そういった目標を見つけていきたいと思いました。 私はまず、死んでもいいと思えるような目標はないです。なぜなら、死んだら何も出来ないからです。せっかく、目標を達成したのにすぐ死んでしまっては意味がないと思います。その前にまず、死んでもいいと思えるくらいの目標もまだ見つかっていないので、これから先見つけようと思います。 今の私には、これを達成したら死んでもいいと思えるような目標はまだありません。今まで目標を掲げて達成する、というようなことは高校受験とか部活動とかで少しありましたが、自分自身の命をかけるような大きな目標を持つというのはあまり考えたことがありませんでした。この質問は意外に分かりやすいようでとても分かりにくい質問だと思います。『死んでもいい目標』は見つけるのは難しいけど、『死ぬ前にやりたいこと』だったらまだ分かりやすかったかもしれません。本気で『死んでもいい目標』がもし私の人生の中で見つかったら、きっと生きること、目標を達成することに一生懸命になって全力で人生を歩んでいくと思います。でももし、その目標が達成されても、前向きに生きることは忘れないで目標達成後も悔いのない人生を送る…。そんなかっこいい生き方が出来たら、素晴らしいことじゃないかなぁ~と思います。 わたしはこれを達成したら死んでもいいという目標はまだありません。まだ年齢が若いので死について深く考えたことがありません。これから社会に出て仕事などでこれを達成できたら死んでもいいという目標ができたらいいなと思います。 これを読んで私は死んでもいい、と思えるほど大きな目標を持ったことがないなと思いました。そもそも、死んでもいいと思えるような目標とはどんなものか?と考えましたが浮かびませんでした・・・しかし、その目標を達成できた時の達成感は素晴らしいものだと思います。私も、死んでもいいと思える目標に出会えるよう頑張っていきたいです。 あなたに、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標自分は、今デザイナーの勉強しているので、将来、デザイナーになって自分デザインした広告やポスターなどが、誰もが、見てくれるような広告などを、作れたらいいと思います。あと、日本人だけではなくより、多くの人に、注目せれて自分のデザインを、求めくれて自分のデザイン誰もが欲しがるようなデザイナーに、なれたら(達成)したら死んでもいいですでもやっぱり死ぬは、怖いのでトップデザイナーになっていつまでもトップで君臨することできたら死んでもいいです。その為に今の課題や小さな目標を、一つ一つできるようになりたいです。 この質問をみて、素直に感じたことは命をかけられるようなものにまだ出会っていないと感じました。今の目標はデザインの仕事に携われることですが、きっとこの質問はもっと先の目標をさしているものだと思います。デザインの仕事に携わり、周りから認められて一人前になって、そこから自分の命、人生をかけて成し遂げたい目標を見つけて進んでいく。今の自分はまだ未熟だし、知らないことがまだまだあって、達成したら死んでもいいと思える目標はまだ持てません。でもいつか胸を張って「これを達成したら死んでもいい」と言える目標を見つけたいです。その目標を持てるために小さな目標を一つ一つ達成していきたいです。 私はこれを達成したら死んでもいいと思えるような目標はまだないです。例えば立派な社会人になる、デザイナーになる、医者になる、政治家になるなどの目標だと達成してしまえばせっかく成ったのにそこまでで終わってそれに成った意味が無くなってしまいます。人間は目標を達成すれば次の目標を見つけそれに向かい進んでいきます。それを何回も繰り返して最終的にこれ以上目標が見つからないとわかると死んでもいいと思えるかもしれないと思いました。そのころにはきっと老人になっていると思います。なので私はまだそういった目標はないです。しかしいずれ見つけたら死に物狂いで達成したいと思います。 これを達成したら死んでもいいと思える事は仕事とかの事ではないのですが、親を幸せに出来れば死んでもいいと思います。今までさんざん苦労をかけて今もなお迷惑をかけています。これからも親に対して返せないほどの事がありますが、自分自身の成長・がんばっている姿を見てもらい少しでも育てて良かったと思ってもらいたいです。お金や物で返せない分、自分自身の頑張りを形にしていきゆくゆくはその思いを親に伝えたい。自分がデザイナーになり思いを物に作れるようになった時にはこの思いを親に伝えたいと思います。 まず基本的なことなんですが、この質問の意味が、私にはよくわかりませんでした。大抵の人間は何が一番嫌なのかというと、自分の命が終わってしまうことなので、その嫌なことをやってまで何かしたいことはあるか?自分の命より大事なものはあるか?…という質問なのかなあ、と見当をつけました。この質問は、答える人が「死にたくない」「生きていたい」と思っていることが前提となっているので、私には当てはまらないといいますか…どう答えたらいいかイマイチ不明です。私は多くの目標を持っていますし、それを達成したいと思っていますが、今日死んでも、それはそれで、まっいっか~~~と考えているので…。そもそも、この質問を平凡な人間にするのはどうなんだろう?と思ってしまいました。。。これは人生上級者(精神的貴族)用の質問ですよ…。そこらへんにいる人に「これを達成したら死んでもいいっていう目標はある?」と聞いたって、「ない」もしくは「死にたくない」って返ってくるに決まっています。。。。根本的なところを否定してしまってすみません…。 私は自分が納得できる人生を送れたら死んでもいいかなと思いました。大きくぼんやりとした目標かもしれませんが、今、私は1日1日必死に生きているので精一杯で先のことをあまり考えられていないというのが現状です。しかし、そんな中でもこれからの人生の中で本当の目標を見つけたいと思っています。なので、今は納得できる人生を送ることを、また、目標を見つけることを目標に生きていきたいと考えています。まだまだ長い人生の中、死ぬことは考えたくないですが、悔いを残しては死にたくないです。 私は無いです…目標を達成して嬉しくて幸せなのに、なぜ死んでもいいと思うのか分からない。死んだら、達成したことも、達成のために積み上げてきたものもなくなってしまう。それはすごく空しいと思うので。そんな終わりが見えていて空しくなるような目標はないです。 私は「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標をまだ見つけていません。結構考えてみましたが、死んだら元も子もないではないかと思ってしまうばかりでした。ですが、それぐらいの目標を持っていればまっすぐ前向きに生きていけるのだと思いました。今の私は、まずは小さなことに対しても目標を設定して達成し、「これを達成したら、死んでもいい!」と思える目標を見つけたいと思いました。 私には、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標はない。なぜなら、その「達成したら、死んでもいい」と思う目標が、例えば「デザイナーになる。」というような目標だったら、デザイナーになったらおしまい。ということになってしまう。だが、デザイナーになっても、その後にだっていろいろな目標が生まれると思うし、デザイナーになったからと言ってそこで終わりではない。と思うから、私には、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標はない。でも、後々になってから、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標を持つことがあるかもしれないので、できる限り、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標をもつようにしたいと思う。そして、その目標が、「自分にとってプラスになることだといい。」と思う。自分にとってプラスになる目標がどんなものかはわからないが、「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標がいいものだと思う。 ワンピースのルフィも、こういうセリフを言っていましたね。これがはっきりしてる人は、強い信念を持っている人だと思います。私が、達成したら死んでもいいと思ってることは、天寿を全うすることです。これは、私の人生の最終的な目標でもあります。普通でつまらないかもしれませんが、私にとってはとても重要なことだし、達成できる人は少ないと思います。いきなり脳梗塞で倒れて、病院へ運ばれ、そのまま還らぬ人となることが今では珍しくありません。若い人でもストレスが溜まるとなります。つまりいつ、何が起こるか分からないのです。健康なのが一番幸せだと思います。元気があれば何でもできるのも納得です。健康でないと、元気が出ません。元気がないと、やる気が起きません。やる気がないと生きる気力が出ません。生きる気力がない人は死んでるのと同じです。このようにたかが不健康だと馬鹿にはできないのです。だから私は、病気で死ぬのではなく、自然死…寿命が尽きて死ぬのがいいです。誰もが思ってる全世界共通の目標だと思います。 そのような大きな目標はまだありません。それ以前に私には、まだ夢も目標もありません。この学校に入ったのは目標があるからではなく目標をつくるためです。将来の夢も具体的に分からないまま今まで来てしまったので、そろそろ夢なり目標をなり抱えてそれに向かって歩みだしたいなと思っています。そのために3年間学校に通い、自分に合った職業を見つけたいです。主旨がずれてしまいましたが、これを達成したら、死んでもいいと思えるような目標はまだありません。 目標と夢は違うのでしょうか?それとも夢というもの自体が目標なんでしょうか?私はこの学校を卒業して直ぐでなくてもいい。卒業して他の会社で経験を積んだりとそれに近づくことができるのならば多少遠回りしてでもいいのでどうしても就きたい職があります。その職に就くことは私にとっての夢であり、目標でもあります。しかし、もしもその夢が達成できた時にそこで死んでしまったら今までしてきた努力などこつこつ積み重ねてきたものすべてが無駄になってしまう気がします。その私の中の最大の目標が達成されたときに、私の中ではきっとまた新しい目標が生まれ、今度はその目標に向ってまた努力をし始めるのだと思います。ですので、比喩的表現の例えなのだろうなとは思いますが、私には「これを達成したい」という大きな目標自体はありますが「死んでもいい」と思えるような目標はありません。 私は「これを達成したら、死んでもいい」と思えるような目標は今のところありません。なぜなら、私は目標が達成するとすぐにその先の目標が見つかるからです。私はまだ10代なので、学ばなければいけないことがたくさんあります。何か一つが達成してもその先にはたくさんやらなければならないことが待っています。もし、わたしが年とともに多くの経験重ねたとき、今までの経験を生かして何か大きな目標のために努力したとすれば、そのときは死んでもいいと思うかもしれません。今はそのときのために小さな目標からコツコツがんばっていこうと思います。 私にはまだ達成したら死んでもいいという目標は思いつきません…。わたしの尊敬する人が「満足することはない。満足してしまったらそこでおしまいだから」と言っていました。死んでもいいくらいの目標は、目標と言っていいのか分かりませんが、自分の人生に満足してしまった瞬間なのかなと思いました。でも正直、質問のテーマがとても重いので、軽々しく意見を言ってはいけないような恐ろしさを感じてしまいました。わたしは、今目の前にある小さな目標を一つ一つ積み重ねていき、学校を卒業しクリエイターになることが大きな目標です。わたしにはクリエイターになった瞬間に、自分の人生に満足するとは思えません。わたしが今持っている目標はすべて通過点なのだな、と考えさせられました。 現段階では私にはありません。しかし、学校に進学してから「人の役に立てるデザインを創りだすことで達成感を得られる。」そうかんがえるようになりました。もし、このきもちが目標にすることができれば、これが私の「達成したら、死んでもいい」目標になると感じました。