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1 参考画像 さわ律 2010/07/02 http //yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1277998862/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る 互いに気を置かない関係。 さわ律、すばらしい。 -- (名無しさん) 2016-03-14 01 44 47 参考画像もいいな。 さわちゃんは律はもちろん、唯、ムギ、和の誰とカプになっても活きるな。 -- (名無しさん) 2015-04-19 15 04 03 これは凄く良い -- (じゅわ〜) 2012-03-14 09 59 40 さわ子が男にフラれるのは内面を知られるからだから 元々しってる人と付き合うのが一番いいと思う -- (名無しさん) 2011-12-12 09 08 12 これはいいな 引き際もいいSS -- (名無しさん) 2011-01-29 23 42 04 裏のある教師×生意気な生徒 これはアツい -- (名無しさん) 2011-01-23 09 39 09 うわなにこれクソ萌える さみしがりなさわちゃん可愛い -- (名無しさん) 2010-12-06 00 23 18 綺麗な関係ですね -- (名無し) 2010-10-14 22 35 09 数少ない組み合わせですね。 でも良いね。 -- (通りすがり) 2010-10-14 18 28 54 最近さわちゃんの良さに気付きだした -- (名無しさん) 2010-10-03 20 55 55
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律「んー……、さむ……」 律「げっ、クーラーつけっぱじゃん……」 さわ子「ぐかーzzz」 律「タイマー掛けとくって言ってたのに、もう」 ぴっ 律「先、シャワー浴びちゃうかな」 ごそごそ がしっ 律「ん?」 さわ子「りっちゃんどこ行くのぉ……」 律「あ、悪い起こしちゃった? シャワー借りるよ」 さわ子「んー……やだあ、どこにも行かないでよぅ……」 律「なんだ、寝ぼけてるな?」 さわ子「側にいてぇ……」 律「はあ……んー」 ちゅっ 律「これで良いか?」 さわ子「えへへ……」 ―――――――― ――――― ジャー 律(甘えて来るのは可愛いけど) 律(どんどん知らない面が出てくるなあ) ずきっ 律「いった……」 律(えっちの時、声が低くなったり) 律(遠慮なく責めてきたりするのも、初めて知った……) 律「ようやくお目覚めか」 さわ子「おはよ、りっちゃん。それと……」 さわ子「昨日はホントごめん!!」 律「な、なんで急に謝るんだよ」 さわ子「その、私としてもね、やっぱり御無沙汰だったり……りっちゃんの肌が凄く綺麗だったりするもんだから」 さわ子「絶対入れちゃいけないスイッチがいとも簡単にカチッと入っちゃって……」 律「あー……、確かにちょっと怖かった」 さわ子「ゴメンね……」 律「でもさ、ちょっと嬉しかったりもしたんだ」 さわ子「えっ?」 律「なんか、私にここまで熱をあげてくれる人が居るんだなって、実感してさ」 さわ子「り、りっちゃん……」 律「……」 さわ子「……」 律「……」 さわ子「もういっかい」 律「し、しないからっ!!」 さわ子「ふふ、冗談よ。朝ご飯、食べよっか」 律「……冗談に聞こえないっつの」 律「おお、美味しい」 さわ子「最近ちょっと料理に凝りはじめてね」 律「こんなに器量良しなのに、なんで続かないんだろうな……」 さわ子「んー? 何か言った?」 つねっ 律「いひゃい、いひゃいっへ」 さわ子「私って本質的に男気質なのかもしれないわ」 さわ子「だからどうしても衝突しちゃうのよ。男が二人なんだもの」 律「私もどっちかって言えば、男らしいほうだけどな」 さわ子「あら、りっちゃんは十分女の子らしいわよ」 律「ええっ? そんなことないって」 さわ子「昨日の乱れっぷりとか――」 律「だっ、黙れっ!!!」 がん! さわ子「いつつ……酷いわあ、りっちゃん」 律「うるさい!」 さわ子「この後、どうする?」 律「んー、家に帰っても何もすることないしなー」 さわ子「課題とか出てるでしょ」 律「~♪」 さわ子「こらこら、下手な口笛吹かないの」 律「だってさあ、数学とかさっぱりで……」 さわ子「教えてあげましょうか」 律「マジで?」 さわ子「ええ、できる範囲でだけど」 律「やった! じゃあじゃあ……えっと……」 さわ子「何を教えてほしい?」 律「……ごめん、やっぱり自力でやるよ」 さわ子「遠慮なんてしないでも良いのよ?」 律「違うんだ。……ただ、さわちゃんは大人で私は子供だろ?」 さわ子「ええ」 律「私も早く大人になって、さわちゃんと対等に付き合いたいけど……」 律「その過程でさわちゃんの手は借りたくないって、そう思ったんだ」 さわ子「そっかぁ。……なんかりっちゃん、とっても可愛いわ」 律「なんでそうなる!?」 さわ子「じゃ、今日は一日ずっとゴロゴロしてましょうか」 律「……うん」 律「さわちゃん、もっと詰めてよ。枕に頭がのらない」 さわ子「胸に寄り掛かりなさい。そっちのほうが楽よ」 律「うん。……わ、さわちゃんの心臓の音が聴こえる」 さわ子「りっちゃんとくっついて、ちょっとドキドキしてるの」 律「そ、そっか」 律「なあ、さわちゃん」 さわ子「なあに」 律「私達、こういう関係になっちゃって良かったのかな」 さわ子「……教師と、生徒がってこと?」 律「うん」 さわ子「恋愛には年齢の壁なんて有って無いようなものよ」 さわ子「……りっちゃんは、どうしたいの?」 律「私は、さわちゃんと……」 さわ子「うん……」 律「……」 さわ子「……」 律「……ぶふっ! あはははははっ!!」 さわ子「な、なに?」 律「さわちゃん心臓ばっくばく! あー、面白い」 さわ子「あ、あんた……嘘だったのね!」 ぎゅう 律「うわっ、さわちゃん絞まる! 絞まってる!!」 さわ子「ばかばかばかッ!!」 律「ぐえ……」 律「はー、死ぬかと思った」 さわ子「死んじゃえば良かったのに」 律「ごめんって。……でもさ、さっきの話は半分くらいホントだよ」 さわ子「そう……。私は、ずっとりっちゃんを好きで居る自信があるわ」 律「なにがあっても?」 さわ子「ええ」 律「あ、ありがとう」 さわ子「ずっと一緒に居ましょうね」 律「うん」 ざあ… さわ子「あら、雨が降ってきたみたいね」 律「うん。……そうだ、忘れてたんだけど」 さわ子「あら、なに?」 律「今日は私の誕生日なんだ」 さわ子「まあ、おめでとう」 終わり 戻る
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音楽室 唯「うぁ~…」 律「なーに唸ってんだよ」 唯「さっきのテストでさぁ、書けなかったところがあったんだけど、今になって答えがわかったんだよ…」 梓「あぁ、私もたまにそういうのあります。悔しいですよねアレ」 唯「私なんて毎回だよ…」 澪「そうならないように、勉強をするんだよ」 唯「むぅ…。あーあ、タイムマシンでびゅーっと過去に戻ってテスト中の私に答えを教えたいよ」 律「ムチャクチャ言ってら」 唯「ねームギちゃん!タイムマシン持ってないの~?」 紬「あるわよ?」 唯律澪梓「あるんかい」 翌日 音楽室 紬「はい!これが昨日行ってたタイムマシンよ。琴吹家が極秘に開発してるものの試作品なの」 律「へぇ~…タイムマシンって言うから、こう…乗り物みたいなのを想像してたけど…」 梓「腕時計型なんですね」 唯「ねえねえ!早速使って試験中の私に答えを教えに行こうよ!!」モグモグ 澪「こらこら、そういうのを悪用って言うんだぞ。あと食べながら喋るのも行儀悪いよ」 唯「ゴクン…。えへへ~。ダメかなぁムギちゃん?」 紬「うん…。そういう使い方は良くないわ…」 梓「そうですよ!ズルしていい点とるなんて最低です!!」 唯「う…ごめんなさ~い」 律「でも面白そうだな!使ってみようぜ!」 澪「いや…でもこれ試作品なんだろ?危ないんじゃないか?」 紬「大丈夫。一応今のところ、ちゃんと時間旅行できるし、現代に戻ってくる事もできるみたい」 唯「じゃあ使ってみようよ!ね、どうやって使うの~?」 紬「使い方を教える前に注意事項があるの」 梓「注意事項?」 紬「うん。試作品って言ったけど、実際は機能面ではほぼ完成しているの。でも、これを使えばタイムパラドックスで簡単に悪事を働くことができちゃうのよ」 紬「さっきの唯ちゃんみたいに試験の結果を改竄したり、ズルしてお金儲けしたり、人を消したり…」 律「あっぶないなぁ」 紬「そういったものを防ぐ方法がまだ確立されていないから、このマシンを世に出すのは危険すぎる…。だから『試作品』なの」 梓「なるほど…」 紬「多分、このマシンは永久に日の目を見ることはないわ」 律「なんで?」 澪「もしこれがこの先世に出ているなら、今の時代に未来の人が来ているはず。でもその様子はないから…」 紬「そういう事。だから開発チームはこれを封印する事にしたし、これから先出回ることもないわ」 梓「いいんですか?そんな物を持ち出してきて…」 紬「うん。みんななら悪用はしないだろうし…それに面白そうだから♪」 澪「結局それか…」 唯「うーん…私には難しくてよくわかんなかったけど、とにかく悪いことをしなければいいんだね?」 紬「そう!」 律「わかった。悪さはしないよ。…じゃ、使っていいかっ!?」 紬「うん!…時計の表示を行きたい年月日時にあわせて、ここの横のスイッチを3回押すだけでオッケーよ。現代の時間は時計が自動的に覚えててくれてるから、スイッチを2回押すだけで元の時間に戻れるわ」 律「了解!で、いつの時代に行く?戦国?縄文?それとも1000年後?」 唯「あ、小学校の時にさぁ、憂がお祭りで迷子になった事があってね!その時はお巡りさんに見つけてもらったんだけど、本当はお姉ちゃんの私が見つけてあげたかったんだ~。だから…」 澪「その時に戻って子供の唯に憂ちゃんの居場所を教えてあげるってわけか」 梓「なんだかスケールが小さいですね…」 律「まぁでもそのほうが私達らしいかもな~」 唯「えーっと…確かあれは8年前の…○月×日だったよ!」 律「記憶力いいなおい!」 梓「唯先輩はすごいんだかすごくないんだかよくわかりません…」 紬「じゃあその日に戻ってみましょう♪」 澪「ム、ムギ!これ本当に安全なんだろうな!?」 紬「大丈夫!琴吹製品は安全・確実がモットーよ!」 唯「じゃあ早速いってみよ~!」 律「えーと…日付を合わせてっと」 唯「スイッチを3回だよね」 律「よし、じゃあみんな一斉にやろうぜ!」 澪「大丈夫…。怖くない怖くない…」ブツブツ 唯律澪梓紬「せ~のっ!!」 ポチポチポチ 唯「…」 律「…」 澪「うぅ…」ブルブル 梓「…」 紬「…」 唯「あれ?何も起こらないよ?」 律「壊れてるのか?」 紬「あ、あれ?そんなはずは…」 澪「ムギ…もしかして…」 紬「うん…。私も実際に使うのはこれが初めてよ」 梓「…やっぱりタイムマシンなんてそう簡単には作れないんですね…」 律「ちぇ~!めちゃくちゃ期待したのに~」 唯「結局憂は迷子のままかぁ」 紬「ご、ごめんなさい…」 澪「まぁ失敗ならしょうがない!さ、練習しよう練習!」 律「急に強気になりやがって…」 唯「じゃあ練習始める前に食べかけのケーキ食べなきゃ!…って…あれ?」 澪「ん?どうしたの?」 唯「私のケーキがない…。りっちゃん!もしかして食べた!?」 律「なっ!いくら私でもそんなことしねーよ!大体私もまだ食べてる途中……あ、あれ?」 律「私のも無くなってる!!ていうか皿ごと消えてるぞ!?」 梓「全員分のお茶とお菓子がきれいさっぱり無くなってますね…」 紬「ケーキならまだあるし、お茶なら私が入れ……あれ?…ポットも食器棚もないわ…」 ガラッ さわ子「…あら?」 律「お~、さわちゃん!…プッ!何だよその格好~!」 さわ子「さ、さわちゃん…?」 唯「ねえねえさわちゃん!何で制服なんて着てるの?」 さわ子「え…?」 梓「とうとう自分でコスプレするようになっちゃったんですね…」 澪「私が拒み続けたから…。ちょっと申し訳ないな…」 紬「先生、ごめんなさい…。ポットが無くなったから今日のティータイムは…」 さわ子「先生…?あの…ど、どちら様ですか…?」 律「は…?」 さわ子「えっと…ここ、軽音部の部室なんですけど…」 律「いや、そりゃそうだろ」 さわ子「あ…もしかして入部希望ですか…?」 唯「…さわちゃん…?」 さわ子「リボンが青いから…3年生ですね?そっちの小さい方は私と同学年ですよね」 梓「へっ?…あ…こ、これって…!」 律「な…なぁ…」 澪「も、もしかして…」 紬「ここ…8年前の…」 唯律澪紬梓「8年前の音楽室!?」 さわ子「…?」 さわ子「あの…ど、どうしたんですか…?」 律「そしてこれは8年前のさわちゃんか…」 唯「このマシン、ちゃんと動くんだね~。さすが琴吹印!」 澪「あ、ああ…あああ…」ガクガク さわ子「あの…もうすぐ他の部員も来ると思いますから、ちょっと待ってて下さいね」 梓「え、えーと…」 さわ子「あ、私、山中さわ子っていいます。2年生だけど一応副部長やらせていただいてます」 律「えーと…私らが2年で、今は8年前だから…ひぃふぅみぃ…あ!青リボンは3年か!」ポン さわ子「…?」 澪(ど、どーするんだよ!?私達入部希望者だと思われてるぞ!?)ヒソヒソ 律(う、うーん…)ヒソヒソ さわ子「ご存知の通り、ウチの部はフォークをメインでやってて…あ、けっこう激しいバンドも在籍してますけど…みなさんはどういった音楽をやりたいんですか?」 唯「かわいいのがいいなぁ!」 梓(ちょっ…!唯先輩!まずいですって!不用意に会話するのは…)ヒソヒソ 唯「あぅ…」 律「あの…さわちゃ…じゃなくて山中さんは、その激しめのバンドをやってるんだよね?」 さわ子「いえ…私にあんな風なのは…。アコギでフォークをやってます」 澪(こ、これ…ヘビメタに目覚める前のさわ子先生だぞ…!)ヒソヒソ 紬(言われてみれば、物腰が柔らかくて大人しそうな感じね…)ヒソヒソ 律(ど、どーしよっか…)ヒソヒソ 澪(他の部員と顔を合わせるとややこしい事になりそうだ…)ヒソヒソ 梓(ここは一旦退室しましょう!)ヒソヒソ 紬(うん…そうしよう…)ヒソヒソ さわ子「あ、あの~…」 律「ああ!ゴメンゴメン!私ら入部希望っていうかさ、ちょっと見学したかっただけなんだ!」 紬「日を改めてまたお邪魔させていただきますから…きょ、今日はこのへんで…」 さわ子「そうですか…。3年生は今年で部活引退ですし…今からだとライブに間に合うかわかりませんが、いつでも歓迎します」 梓「は、はい!ありがとうございます!じゃ、し…しつれいします!」スタコラサッサ 唯「さわちゃんまたね~」スタスタ 音楽室外 律「うおおおおおおおおお!この時計すげえ!マジで過去に来ちゃったよ私達!!」 唯「ねえねえ!色んなところに行ってみようよ!」 澪「こらっ!あんまり派手に動くのはよくないぞ!!」 紬「そうね。何がキッカケで未来が歪むかわからないし…」 梓「そもそも、ここに来たのは迷子の憂の居場所を唯先輩に教えるためですよ?」 律「あ、そうかそうか!じゃあ早速お祭りに行ってみようぜ!」 唯「らじゃー!」 お祭り ガヤガヤ 澪「お祭りが始まるまでけっこう待ったな…」 梓「混んでますね…」 唯「でしょ?こりゃあ迷子になるのも無理ないよね~」 律「で、憂ちゃんはどこにいるんだ?」 唯「わかんない」 紬「え…」 唯「だってあの時の私は憂を見つけられなかったんだもん」 澪「はぁ…。てことは、これから私達が憂ちゃんを見つけて、子供の唯に教えてやらなきゃいけないのか」 梓「ややこしいですね…」 アナウンス『間もなく、花火の打ち上げが始まります』 唯「あ、そうそう!たしか花火のちょっと前に憂と離れ離れになっちゃったんだよ」 律「じゃあ今頃はもう憂ちゃんは迷子になってるのか」 紬「早速探しましょう」 澪「よし!じゃあみんなで手分けして探そう。30分後にここに集合ね」 唯「おっけー!」 梓「やってやるです!」 律「で、肝心の子供唯はどこなの?」 唯「え?うーん…今頃は憂を探してるんじゃないかなぁ。あちこち歩いて。ちなみにこの頃の私はちょんまげみたいな髪型してるよ~」 梓「じゃあそのちょんまげ先輩の事も探さなきゃいけないじゃないですか!」 紬「思ってたより大変ね…」 唯「大丈夫!なんとかなるよ!みんなもう大きいんだから!」 律「ああ!唯と憂ちゃんが再会できるように頑張ろうぜ!」 梓「わかりました!」 澪「くれぐれも騒ぎは起こすなよ。未来を変に歪めないように」 紬「じゃあ行きましょう!」 唯「待ってろー!私と憂!!」 梓パート 梓「うーん…人が多すぎて見つからないなぁ…」 唯『うい~!どこにいるの~!!私~!どこ~!?』 梓「唯先輩、あんな大声出して…。憂の事が心配なんだろうな…」 梓「…どこにいるんだろう…」 黒髪の女の子「ま、待ってよ~」 カチューシャの女の子「澪ちゃんこっちこっち!金魚すくいやろうよ!」 梓「ん…?あ、あれってもしかして…」 律パート 唯『うい~!どこにいるの~!!私~!どこ~!?』 律「唯のやつはりきってんなー。私も負けてられないな!」 律「…とは言ったものの、この人込みだもんなぁ。どうしたもんかね…」 さわ子「うふふ…そうなんですか。面白いですね」 男「そうだろ?あはは」 律「あっ!さわちゃんだ!…横にいる男は彼氏かな?」 律「いや…手を繋いでるわけじゃないし…あぁ、フラれたってのはあの人の事か」 さわ子(…今日こそは…手を繋げるといいな…)ドキドキ 男「それでさ、そいつがこう言うんだよ。「俺はカルアミルクじゃない!」って。笑っちゃうよね」 さわ子「うふふ」 律(さわちゃん…頑張れよー。フラれるけど) 澪パート 澪「うーん…いないなぁ…」 唯『うい~!どこにいるの~!!私~!どこ~!?』 澪「唯の声だ…。…よし!あの二人を絶対に再会させてあげよう!」 DQN「お!ねえねえキミ!一人~?」 澪「ひっ!?」ビクッ DQN「その制服、桜高だよね~?」 澪「あ、あの…えっと…」ビクビク DQN「いやー、めっちゃ可愛いじゃん!ちょっと一緒に遊ぼうぜ~?」 澪「ひいいいいいいいいい!!(こわいこわいこわいこわい!)」 DQN「そんな怖がらなくていいって~。さ、行こう行こう!」グイ 澪「きゃっ!ちょ…ちょっと…!」 カチューシャの女の子「ていっ!!」ビシッ DQN「いてっ」 澪「え…?」 DQN「ん~?何だこのちびっ子は…」 カチューシャの女の子「その人嫌がってるじゃん!やめなよ!!」 黒髪の女の子「り、律ちゃん…やめようよ…。怖いよ…」 カチューシャの女の子「こーゆーのはオンナノテキって言うんだよ!あっちいけー!」 澪(こ、これ…子供の頃の私と律!?そういえば、このお祭り、律と一緒に来てたかも…) DQN「あのさぁ君、俺はこのお姉ちゃんと遊ぶんだから、向こうに行っててくんないかな~?」 幼律「ていっ!」ビシッ DQN「あいでっ」 幼澪「うぅ…」ビクビク 幼律「ていていっ!」ビシシッ DQN「わかった、わかったから!あーもー!!」スタコラサッサ 幼律「お姉ちゃん、大丈夫?」 澪「…」 幼律「お姉ちゃん?」 澪「…うん。大丈夫だよ。ありがとう、守ってくれて」 幼律「へへへ」 澪「…ふふっ」 澪「あ…そうだ。ポニーテールの女の子か、ちょんまげ?の女の子を見かけなかった?」 幼律「え?うーん…ちょんまげの子なら見たような…」 澪「本当!?」 幼澪「さっき、「ういを見なかった!?」って聞かれて…怖かった…」 澪「どこ?どこで会ったの?」 幼律「えーっと…」 ちょんまげの女の子「うい~、うい~」 幼澪「あっ!あの子だ!」 澪「唯っ!」 幼唯「ふおっ!?」 澪「唯、良かった。見つかった…」 幼唯「え?」 澪「えと…キミ、妹を探してるんだろ?」 幼唯「うん!ういが迷子になっちゃって!私、お姉ちゃんだからみつけてあげないと!」 澪「私も一緒に探すよ」 幼唯「ほんとっ!?」 澪「うん。私の友達も一緒に探してくれてるからさ、きっと見つかるよ」 幼唯「わーい!」 澪「あ、キミたちもありが…」 澪「…って、あれ?いなくなってる…」 澪(……ありがとう、律) 幼唯「ね、早く行こう!」 澪「あ、うん!」 2
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編集待ち…
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888 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 14 45 31 ID JqvXDAlj 唯「唯律が最高だって!」 澪「究極とは澪律のことだよ」 和「和律が至高に決まってるでしょう」 梓「ここは梓律で皆仲良くしましょうにゃん!」 律「……何これ」 紬「誰がりっちゃんとくっつくのがいいか論争中なの」 律「あ、そう……」 さわ子「りっちゃんやっほー!お茶とケーキあるから皆がいない間に食べちゃお」 律「さわちゃん……あぁさわちゃんがまともで嬉しいような悲しいような」 さわ子「何よう!ぶー……りっちゃんあーんして」 律「へ?」 さわ子「今日のケーキは私が作ってきたの!だから私が食べさせてあげる」にこにこ 律「は、はぁ……あーん。」もぐもぐ 律「あ、結構いける……さわちゃんって料理できない子かと思ってたから意外だなぁ」 さわ子「もう、失礼ね!でも美味しいって言ってくれたのは素直に嬉しいわ」 律「もっかい!もう一口ちょーだい!」 さわ子「はいはい、あーん」 律「あーん」 さわ子「……」 さわ子「さわ律ってのもいいと思わない?」ニヤリ ↓絵師によりマンガ化↓ 出展 【けいおん!】田井中律はたのもう可愛い68【ドラム】 このSSの感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る さわりつ……イイ!!(でも、良く考えてみたら、響き自体がナニヤライヤラシイ気も……?) -- (紅玉国光) 2009-09-17 19 56 21
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律「ああ、ゴメンゴメン。私は田井中り…モガッ!?」 澪(バカ!本名を名乗ったら、色々ややこしくなるぞ!)ヒソヒソ 律(あ、そうか…) 律「ゴホン…。えっと…私の名前はド田舎律子だ」 さわ子「ど…どいなかさん…(変な名前…)」 律「で、この目つきキツイのが、チュ・サンジュ」 澪(なにィ) さわ子「サンジュさん…?(外国人かしら?)」 律「この小さいのはゴキにゃんだ」 梓(ちょっ!?) さわ子「ご…ごき…?(後輩だからイジられてるのかな?)」 律「で、この金髪の子が潮吹油だ」 紬(え…) さわ子「あ…油さん?(すごい名前…)」 律「最後にこのポケーっとしてるのがWung・Tungだよん」 唯「どーもーアルよ~」 さわ子「ウンタン…さん…(この人も外国の方なんだ…)」 澪紬梓「…」 律「じゃ、自己紹介も済んだことだし、早速その人の事教えてよ」 さわ子「は…はい…」 さわ子「彼は…○○大学の1年生で、ライブハウスで知り合ったんです」 唯「ふむふむ…アルよ」 さわ子「ギターの話で意気投合して、時々二人で会うようになったんですが…」 澪「なるほど…(絶対に「ニダ」なんて言わないぞ)」 さわ子「私は彼に恋をして…でも彼が私をどう思ってるかはよくわからないんです…」 律「切ないねぇ~」 さわ子「好みのタイプも良くわからないし…」 紬「あ…た、多分、ワイルドな女性が好きなんじゃないでしょうか…?」 さわ子「ワイルド…?」 澪(待てムギ!ワイルドなんて言ったら、ヘビメタ一直線になっちゃうぞ!!)ヒソヒソ 紬(あ、そっか…)ヒソヒソ さわ子「ワイルド…かぁ…」 律「あー!ウソウソ!今のナシ!本当はおしとやかな人が好きだと思うよ!さわちゃんみたいなさ!」 さわ子「そ、そうですか…?///」テレテレ 唯律澪紬梓(うおっ!かわいい…!) 澪「うん!今のままで十分魅力的だよ!自信を持ったほうがいいぞ!」 さわ子「はい。ありがとうございます///」 律(…今日はこれ以上の情報は引き出せそうにないな…)ヒソヒソ 澪(うん。今日のところは引き上げよう) 律「あ…じゃあさわちゃん、私らちょっと用があるから、もう帰るね?」 さわ子「えっ…?は、はい」 唯「またねーアル!」 さわ子「あの…入部のほうは…」 澪「あ、ああ。私達、もうバンド組んでるから、部活はいいんだ。ごめんね?」 さわ子「そうですか…。もし機会があったら、対バンしましょう?」 唯「あ!それいいアルね~」 梓「そ…それじゃあ失礼します!」スタコラ 現代 桜高音楽室 澪「おい律!なんだよチュ・サンジュって!!」 梓「私もですよ!ゴキにゃんってなんですか!?」 紬「さすがにエッチな名前は嫌だわ…」 律「わ、悪かったって!仕方ないだろ!咄嗟にあれしか思い浮かばなかったんだから!」 唯「そうそう、だ~いじょうぶアルよ~」 梓「その口調やめてください!鬱陶しいです!!」 唯「ア…アル…」 律「そっ…それよりさ!どうする?あんまりいい情報は無かったぞ?」 澪「はぁ…まったく…。…でも確かにそうだな。早くも手詰まりだ」 紬「とりあえず、一旦解散して、各自作戦を考えてくる?」 梓「そうですね…」 唯「じゃあ明日また作戦会議だね」 律「明日は土曜で休日だし、12時にムギのバイト先集合でいい?」 澪「うん。そうしよう」 梓「唯先輩、遅刻しないで下さいよ?」 唯「わかってるよ~」 澪「それと、すぐに過去の桜高に戻れるように、制服着てくるようにな」 唯律紬梓「はーい」 平沢家 唯「ごちそうさまアル~」 憂「ふふっ…なにそれお姉ちゃん。お粗末さまでした」 唯「えへへ~。…あ!そうだ、憂!」 憂「なーに?」 唯「子供の頃さ、お祭りで憂が迷子になった事あったよね~」 憂「そういえばそんな事もあったね。あの時はお姉ちゃんが見つけてくれて…」 唯(おお~!記憶が変わってる!) 憂「お姉ちゃん、かっこよかったよ」 唯「でへへ~」 憂「でも、今はお姉ちゃんがよく迷子になるよね?」 唯「グサッ」 翌日 マックスバーガー前 澪「早く来すぎちゃったな…」 澪「まだ誰も来てないや…」 澪「…はぁ」 DQN「チィーッス!なーにしてんのー?」 澪「」 DQN「ひとり~?暇ならちょっとカラオケいこうよカラオケ!」 澪「ひぃっ!?」 DQN「いや~きみ、めっちゃかわいいじゃん!…ってあれ?けっこう前に会った?」 澪(うわ…この人あの時の…さ、最悪だ…) DQN「まあいいや!つーかきみ、胸でかいね~」 澪「ひいいいいいい」 DQN「ねえねえ、おっぱいワンクリックしていい~?」 澪「ひええええっ」 澪(さらにタチ悪くなってるうううううううううう) DQN「あ、じゃあダブルクリックで!」 澪「いやああああああああああああ」 律「おーす!澪~何やってんのー?」 澪「あ!り、律っ!!」 DQN「あれ?お友達~?」 律「ん?この人知り合い…?どっかで見たような…」 澪「し、知らない!全然知らない人っ!!」 DQN「ひどいなぁ~」 律「あ~ゴメンねお兄さん。この子、ナンパお断りだからさ」 DQN(むっ…これだからカチューシャの女は嫌なんだ…) 律「ほらほら、しっしっ」 DQN「ち、ちきしょーめー!」スタコラ 澪「り…律…ありがとう」 律「プクク…。澪しゃんは相変わらずモテますわね~」 澪「…」 律「…ていうか、今の状況、なんかデジャブだな…。何でだろ?」 澪「…ふふっ」 律「ん?」 澪「いや…律、本当にありがとうな。守ってくれて」 律「お、おう。なんだよ…気持ち悪いな…」 唯「あっ、いたいた!」 梓「こんにちは!」 律「お、来たなー」 唯「ムギちゃんはちょっと遅れてくるってさ~」 律「そっか。じゃあ先に店の中入ってるか」 澪「唯、今日は時間通りに来るんだな」 唯「憂のおかげだよ~」 律「ははは。もしかして、寝坊した未来の唯がタイムスリップしてるんじゃねーのー?」 唯「ああ!その手があったか!」 梓「ムギ先輩に時計返しててよかったですね…。唯先輩ならやりかねませんから…」 唯「でへへ。じゃ、入ろう入ろう!」 店内 律「で、何かいい作戦は思いついた?私、なんも思い浮かばなかったよ…」 唯「私も~」 澪「あのさ、先生をワイルドにしないで二人をくっつけなきゃいけないわけだろ?でも、相手のほうはワイルドな女性が好きだ」 梓「そこなんですよね…」 澪「だから、その男の人の好みを変えればいいんじゃないかな?」 唯「なるほど~。おしとやかな人を好きになるようにすればいいんだね」 律「でもどうやって?」 澪「あの時代の先生は、綺麗で優しくてステキな女性だ。相手にも、先生の良さをちゃんと理解してもらえればいいと思うんだ」 梓「確かに、あの頃の先生は女性として無敵な感じがしますよね」 律「そうだなぁ。あれでフラれるってかなりのレアケースだよな」 澪「な?いい考えだろ?」 唯「うん!いいと思う!それでいってみよう~」 梓「あとはムギ先輩が来るのを待つだけですね」 律「早くこないかなぁムギ」 1時間後… 律「ちょびーん…」 澪「飽きるなって…」 律「遅い!どこで油売ってるんだムギは!」 梓「律先輩が、油なんて名前つけるから…」 紬「ごめんなさい!遅くなって…」タタタ 律「ムギ~待ちくたびれたよ~」 紬「みんなゴメンなさい…」 澪「いいっていいって」 唯「ムギちゃん、作戦決まったよ~」 紬「えっ?どんな作戦なの?」 梓「かくかくしかじか…」 紬「フムフム」 澪「よし、ムギ!早速過去に行こう!」 紬「あ…う、うん…。でも実は、時計1個忘れてきちゃったの…」 唯「え?」 紬「だから私はお留守番ね…。今日は本当にごめんなさい!」 梓「そ、そんなに謝らなくていいですよ!時計だってもともとムギ先輩のなんだし…」 唯「私がお留守番しよっか?」 紬「そんな…。悪いわ…。みんなで行ってきていいから…」 律「そっか…。ムギ、ありがとな」 紬「いえ…。みんなが楽しんでくれるならそれでいいの」 澪「じゃあ、一旦店を出よう。ここでマシンを使うのはまずい」 唯「あいあいさー」 店外 律「ここなら大丈夫だよな」 梓「はい!じゃあ早速行きましょう!」 唯「ムギちゃんごめんね?」 紬「ううん。報告楽しみにしてるね!」 澪「よし、行こう!」 唯律澪梓「せーの!!」 ポチポチポチ 8年前 唯「うわっ!ムギちゃんが消えた!!」 梓「唯先輩、消えたのは私達のほうですよ」 唯「あ、そっかそっか」 澪「よし、じゃあ早速桜高に行って先生に会おう」 律「相手の居場所を聞くんだな?」 澪「うん。それから相手に会ってさわ子先生の良さをゴリ押しするんだ!」 梓「だいじょうぶかなぁ…」 桜高校門 唯「おっ!早速さわちゃん発見!!」 さわ子「あ、みなさん。こんにちは」 律「おーす!さわちゃん!」 さわ子「こんにちはりっちゃん」 律「お?あだ名か?」 さわ子「あっ…は、はい…。ド田舎律子さんだから、りっちゃん…。ダメですか…?」 律「ん、まぁいいよ。私、先輩だけどそーゆーの気にしないから」イバリッ 梓(うわぁ…。3年と思われてるのをいい事に…) 澪「あのさ、その男の人の居場所を教えてくれないかな?」 さわ子「えっ…?どうしてですかサンジュさん?」 澪(ぐっ…耐えろ…) 澪「えっと…その人自身を知らないと、協力のしようがないからね」 さわ子「でも…」 唯「だいじょーぶ!私達に任せるアルよ!」 さわ子「ウンタンさん…。…わかりました」 さわ子「彼は多分、今頃大学の講義だと思います。○○大のキャンパスにいるはずです」 律「なるほど!わかった!ちょっと会ってくるよ!」 さわ子「えっ…?い、今からですか?」 梓「はい。そうですよ」 さわ子「う…あ、あの…」 律「大丈夫だって。変な事言ったりしないからさ」 さわ子「わかりました…」 唯「じゃ、ちょっくら行ってくるアルよ~」 さわ子「あ、あの!…対バン、絶対しましょうね」 澪「うん。そうだね!約束するよ!」 ○○大学 律「さて…どこにいるのかな~?」 唯「顔知ってるの、りっちゃんだけなんだから頼むよ~」 律「任せろ!…って言いたいところだけど、けっこう人が多いからなぁ~」 梓「ていうか、私達制服だからジロジロ見られてますね…」 澪「うぅ…恥ずかしい…」 DQN「あれ~?JKじゃーん!マジかわいいんだけど~!」 澪「」 律「うわ!マックスバーガーの前にいた奴か!?…あいつ、ここの学生だったんだな…」 DQN「ぱねえ!マジぱねえ!」 梓「あの…知り合いですか…?」 澪「ある意味…ね…」 DQN「え?俺の事知ってんの!?照れるなぁ~…っていうか、俺もキミの事見たことがあるような…」 澪「ひっ!!」 DQN「これって運命じゃね!?」 澪「ひいいいいいいいいい」 律(うぜえなコイツ…) 唯「へえ。この人、澪ちゃんの運命の人なんだね~」 澪「ち、違う違う違う!!」 DQN「冷たいなぁ~。大学見学?学食行く?行っちゃう?」 律「あのさぁ…悪いけど私達他にようがあるから」 DQN「遠慮しなくていいって~」 律「うぜぇ…」 男「おーい。何やってんの?」 DQN「お~!いやぁJKがいたからさ!先輩として大学案内してやろうと思ってんの。俺マジ優しくね?」 澪「うぅ…」ブルブル 男「嫌がってるようにしか見えないよ…」 律「あっ!こ、コイツだ!!」 唯「りっちゃん?」 律「この人!この人だよ!お祭りの時にさわちゃんと一緒にいたの!!」 梓「え?こ、この人が…?」 男「…?」 4
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戻る 何気に綺麗な終わり方。過去の律の部分良かったな。 -- (名無しさん) 2010-05-12 01 31 04 唯は迷子になった憂を本当は助けてないと覚えてるんだから さわ子もみんなを処刑したこと覚えてるんじゃね? -- (名無しさん) 2010-05-28 01 22 36 このSSには一つ圧倒的で致命的な矛盾があります。 ネタバレになるからここでは所載は言わないけどみんな気がつくかな? -- (狼少年) 2010-08-31 12 54 28 名前ワロタ -- (名無しさん) 2010-09-15 03 08 05 最後にニダって言って欲しかった -- (名無しさん) 2010-09-15 11 48 05 ウンタンってかわいいな -- (名無しさん) 2010-11-27 00 45 03 いやーなかなか良い・・・・・・? -- (通りすがり) 2010-11-27 08 37 42 おもしろかったよー -- (pspで見る人) 2011-01-24 22 35 15 さわ子かわいいな どうしてもてないか不思議だ -- (名無しさん) 2011-02-25 20 34 39 オオカミ少年www -- (ねむねむ) 2011-02-27 16 01 59 面白かったけどサンジュネタは余計。 一気に作品の質を下げてるよ。 -- (SS読み師) 2011-03-23 08 40 56 終始、雰囲気がよかった。 -- (SS廃人) 2011-05-19 09 02 52 サンジュってだけで萎えるとか…… 別にこの澪はサンジュでもなんでもないだろ -- (名無しさん) 2011-08-14 14 45 25 山崎ハコの呪い、リンカーンでかかってた -- (名無しさん) 2011-08-16 22 25 07 偽名 吹いたwww -- (あずにゃん) 2011-09-04 11 56 19 油wwwwww -- (名無しさん) 2011-10-31 18 20 52 こち亀とかにありそうな話だな。 -- (名無しさん) 2011-12-12 08 33 36 JKさわちゃん怖すぎ……ガクブル -- (辛苦@..) 2012-08-16 01 51 55 幼唯のたくあんに吹いた -- (おすし!) 2012-08-22 22 23 50 つ歴史の修正力 -- (名無しさん) 2012-11-03 21 38 28 歴史には修正力があり、さわ子を戻すのは不可能と思う。仮に、戻すことに成功したらおそらく軽音部は成立しなかったはず。 -- (名無しさん) 2013-01-22 05 10 05 大学生の時から8年経ってもDQNとか恥ずかしい奴だなwww -- (名無しさん) 2013-07-24 04 22 18 さわちゃんはさわちゃんだからいいんだよな。 -- (名無しさん) 2016-09-11 22 37 26
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-教室- 唯「そっか~。びっくりしちゃったよ~!」 唯は爽子が泣いた理由を聞いて、言った。 爽子「ご、ごめんなさい・・・。」 唯「とんでもないよ!これからは、毎日一緒に登校しようよ!」 和「唯と一緒に登校したら、毎日遅刻と戦わなきゃいけないじゃない。」 唯「ひ、ひどいよ!和ちゃん!」 爽子(ま、毎日・・・?!) 爽子が、驚いた表情をしていると、唯が悲しそうに言った。 唯「そ、そんなにいや・・・?」ウルウル 爽子「っち、ちがうの!むしろ迷惑じゃないかなって・・・。」 唯「迷惑なわけないよぉ~。」 和「黒沼さんが良いなら良いと思うわ。けど、大変よ?」クスッ 爽子(平沢さんを遅刻させないようにする・・・!) 爽子は、まるで使命かのように燃えていた。 唯「でも、覚えてないとは思わなかったなぁ~。」 唯は、道を教えてもらったことを話題に切り出した。 爽子「か、重ねがさねごめんなさい・・・。」 爽子は、深々と頭を下げた。 唯「そ、そんなに頭を下げないでよ~。全然気にしてないから!」 和「唯の方こそ、記憶力ないしね。」 唯「あ、また和ちゃんたら~!」 あははと、二人の笑い声が重なる。その時、爽子から自然に笑みがこぼれた。 唯「あ!その笑顔!」 唯は爽子の顔を指差して、声を上げた。と、同時に爽子はいつもの表情へと戻ってしまった。 唯「私が見た、笑顔だよ~!」 和「うそ!見逃しちゃった。」 爽子「・・・え?・・・え?」 爽子が困惑していると、唯がにっこりと笑って言った。 唯「あの笑顔のさわちゃんは、すごいかわいいよ~。」 爽子(か、かわいい??) 爽子は、言われた意味がわからないといった表情になる。 唯「あ~!和ちゃんにも見せてあげたいのに~。」 和「これから、また見せてもらうわよ。」 爽子「ひ、平沢さん?あの~?」 話の意図が分かっておらず、爽子は混乱している様子だ。 唯「あ、私は唯で良いよ!さわちゃん!」フンスッ 和「私も。和で良いわ。爽子。」 爽子(な、名前で呼び合う・・・夢が叶い過ぎちゃうよ~・・・!) 爽子「・・・うん!」 -昼休み- 唯「おひるだよー!」 唯は、大きく伸びをして言った。 和「爽子を誘うの?」 唯「お!和ちゃん、名案ですな!」 唯は立ち上がって、爽子の席を確認すると、爽子はすでに席をはずしていた。 唯「い、いない!」 和「え?!どこに行ったのかしら・・・。」 唯は反射的に窓の外を眺めた。すると、窓の下。花壇に腰掛けて、弁当を広げている爽子を発見した。 唯「いたよ!和ちゃん!」 和「本当!行動が早いのね・・・。」 唯と和は、急いで教室を出ると、爽子の場所へ向かった。 -爽子自宅- 爽子(夢が一気に叶い過ぎるよ・・・!) 爽子は、食事中に、今日起きた出来事を頭で再生していた。 爽子父「どうした、爽子。箸が止まってるぞ!」 父にそう言われて、我に返ると、爽子は箸を素早く動かし、残っていたご飯を食べ終えた。 爽子「ごちそうさま。食器は私が洗うから、そのままで良いからね?」 爽子は、顔をほころばせたまま言った。 爽子母「学校で良いことあったわね?」 爽子「・・・うん!」 爽子はうなずくと、自分の部屋へと向かった。 爽子父「あんなに生き生きしている爽子を見るなんて・・・。」 爽子母「うふふ・・・。よかったですね、お父さん。」 爽子は、ベッドに入って、明日のことを考えていた。 爽子(明日は唯ちゃんを迎えに行かなきゃ・・・。) 爽子(どうしたら良いかな・・・。唯ちゃんはいつも何時に登校するんだろう・・・。私と同じ時間かな・・・。) 爽子(も、もし違ってたらどうしよう・・・。早すぎても迷惑だし・・・。遅すぎたら、先に行っちゃうかも・・・。) 爽子(お弁当どうしよう・・・!あんまり時間をかけてたら、遅くなっちゃうし・・・。) 時間は刻一刻と過ぎて行った。爽子は、いつの間にか眠りに就いていた。 深い眠りに就いた爽子は、夢を見た。 唯と自分のほかに三人いて、海辺で楽しく遊んでいる夢・・・。 爽子「唯・・・ちゃん。」 爽子は、今まで感じ、見たことのない幸せな夢に包まれていた。 -翌日- 爽子は前日教えてもらっていた平沢家の門の前で佇んでいた。 爽子(・・・勝手に入って良いかな・・・) 門の留め具に手をつけようかつけまいか、爽子が迷っている時、憂は一階の居間のカーテンを開け、愕然とした 憂(も、門の前に・・・!) 見てはいけないものを見てしまった・・・憂はそんな恐怖からか、その場からかけだし、姉のもとへ向かう。 憂「お、お姉ちゃん!」 唯「ほぇ?ど、どうしたの?憂・・・。」 憂の剣幕に驚いた唯は、寝起きにもかかわらず、瞬時に目が覚めた。 憂「わ、私・・・見ちゃった・・・。」ガクブル 唯「み、見たって何を?!」 憂は何も言わずに、窓を指差した。唯はそれに従って、その窓から外を見降ろすと、門の外でそわそわしている爽子を確認した。 唯「さわちゃん!」 憂「・・・え?」 唯「さわちゃんだよ~!学校でお友達になったんだぁ~。」 憂「ゆ、幽霊じゃないの?!」 唯「違うよぉ~!」 唯は怒った表情で、憂を見た途端、はっとして急いでベッドを飛び降りた。 唯「約束してたんだった!早く着替えなきゃ~!」アセアセ 憂「ごめんね!お姉ちゃん!」 憂は着替えを終えた唯に対して頭を下げた。 唯「も~!今度間違えたら、もっと怒るよ!」フンスッ 憂(怒ったお姉ちゃんもかわいい!!) 唯は憂の作ってくれた弁当を受け取ると、元気よく玄関を飛び出していった。 唯「おはよう!さわちゃん!」 爽子「あっ・・・お、おはよ~・・・ゆ、唯・・・ちゃん。」 唯「えへへ・・・ごめんね!待たせちゃったかな?」 爽子「・・・ううん!い、今来たところだから!」(ゆ、夢のセリフが言えた~!) 爽子が感動に浸っていると、先に進んでいた唯が心配そうにこちらを振り返った。 唯「大丈夫?さわちゃん・・・?」 爽子「・・・あっ、ごめんなさい!大丈夫です!」 唯「さわちゃん!敬語は使わなくて良いよ~。」 爽子「・・・ご、ごめんなさい・・・こういうのになれなk・・・。」ッハ 爽子は引きつった表情になると、言葉を詰まらせた。 爽子(こ、こんなこと言ったらただでさえ暗いのに、もっと暗く思われちゃう・・・!) 唯「?どうしたの?」 爽子「な、なんでもないでs・・・ないの!」アセアセ 唯「?」 唯が首をかしげていると、和がやってきた。 和「あら?唯がもういるなんて、めずらしい。」クスッ 唯「また和ちゃんたら!めっ!」プンプン 爽子「・・・お、おはよ~、の、和ちゃん・・・。」 和「おはよう、爽子。」ニコ 爽子(・・・あ~良いなぁ・・・私も和ちゃんみたいに微笑みたい・・・!) 和「ど、どうしたの?爽子?」 また立ち止まってしまった爽子に、今度は和が心配して声をかける。 爽子「な、なんでもないでs・・・なんでもないの!」アセアセ 和「そう。じゃあ、行きましょう?」 爽子「・・・うん!」 爽子(・・・ちゃんと二人の輪の中に入れてるかな・・・。) 登校途中に爽子はふと、思った。 爽子(・・・今の私なら、みんなに声をかけても大丈夫かな・・・。) 隣にいる二人は、他愛のない話で盛り上がっている。 爽子(・・・わ、私も加わりたい・・・!) 爽子は、意を決して、二人の会話に加わろうと、話しかけた。 爽子「あ、あの~・・・。」ボソッ 唯「でね~、そこでさぁ!」 和「ちょっと待って、唯。爽子、どうしたの?」 爽子(・・・ふ、二人の会話を邪魔しちゃった・・・!) 唯「さわちゃん?」 爽子は唯に声を掛けられ、びくっと体を震わすと、顔をうつむかせてしまった。 爽子「・・・ご、ごめんなさい!」 爽子は突然頭を下げると、こう続けた。 爽子「ふ、二人の会話を邪魔しようとしたわけじゃないの!そ、その・・・。」 和「さ、爽子!落ち着いて!大丈夫よ。」 和が、頭を下げたままの爽子の肩を持って、起こしてあげた。 唯「私たち、邪魔されたなんて思ってないよ~。むしろ、爽子ちゃんを無視して二人で会話しちゃってたよ!ごめんね。」 唯が頭を下げる。と、和も続いて頭を下げた。 和「そうね。私がもっと気遣うべきだったわ。ごめんなさい。」 そう言われた爽子は、驚いた表情を見せた後、二人の優しさにまた涙を流してしまったのだった・・・。 -校舎前の広場- 律「これでよしっと・・・。」 澪「勝手に貼って良いのか?ばれたら部活動を認めてもらえないかも・・・。」 律「だ~いじょうぶだって!これだけ貼ってあるんだから、ばれやしないよ!」フンスッ 紬「いっぱい来てくれるといいわね~。」 律「そうだな~。」 澪「何とかあと一人そろえば、部として認められるからな。」 校舎前の掲示板に、ポスターを貼りに来た三人は軽音楽部の面々である。 紬「オカルト研究会・・・こんなのもあるのね。」 宇宙人やUFOといった独特の絵が描かれたポスターを見つけた紬がつぶやいた。 それを聞いた律は、いたずらな顔をして澪に話しかけた。 律「澪~・・・こんな話知ってるか・・・?」 澪「な、なんだよ律・・・突然・・・。」 澪は声のトーンの変わった律に身じろぎながら言った。 律「実はさ~・・・うちの学年にゆうr―」 律が「うちの学年に幽霊がいる」と言い終わらないうちに澪は耳をふさぎ、縮こまってしまった。 澪「ミエナイキコエナイ、ミエナイキコエナイ・・・。」 律「ほら・・・。あそこ・・・。眼鏡の女の子と茶髪の女の子の二人の間にいる・・・。」 律は、校門あたりにいる三人組を指差すと、おどろおどろしく澪に話しかけた。 澪「いや~!!」ダッ 澪は律を突き飛ばすと、校舎の中へと猛ダッシュで駆けて行った。 紬「もう!」 律「へへへ・・・。」 諭す紬に対して、律がいたずらな笑みを返した時、ちょうど三人組が横を歩いて行った。 律「今の真ん中にいた子・・・。」 紬「知ってる子なの?」 律「うん。幽霊みたいって怖がられて噂されてた子・・・。」 紬「今の子が?偶然ね。」 律「そう。・・・なぁ~んだ、全然幽霊みたくないじゃんか。」 紬「うん。生き生きしてたわ~。」 二人はその三人組が校舎の中へと入って行くのを見届けると、自分たちも校舎へと向かったのである。 -下駄箱- 爽子は、上履きに履き替えると、階段のすぐ脇に縮こまっている黒髪の女の子を見つけた。 爽子(・・・ど、どうしたんだろう・・・?) 動かない爽子に気付いた唯が声をかける。 唯「さわちゃん、どうしたの?」 爽子「あ、あの子・・・。」 爽子が指差す先には先ほどの女の子がいる。 唯「どうしたんだろう?もしかしたら、具合が悪いのかも!」 その言葉にいち早く反応した爽子は、彼女そばへ駆け寄った。唯と和もそれに続く。 爽子「あ、あの~・・・・・・。」 爽子に声をかけられた女の子は、ゆっくりと振り返ると、この世のものではないものを見たような愕然とした顔をした次の瞬間―。 澪「ぎゃあ~!!!!!!!!!!!」 校舎全体が飛び上がるような叫び声をあげたかと思うと、目にも止まらぬスピードで階段を駆け上がっていってしまった。 爽子(・・・ひどいよ~・・・。) 過去にもこんなことのあった爽子だが、あんなにも全速力で逃げられたことはなかったので、肩を落とし、落ち込んでしまう。 唯「い、今の子、なんだったんだろう・・・すごい元気だよ~!」 唯はそんなことは気付かずに階段の上を見上げた。 和「唯・・・。爽子と会話するには、耐性が必要みたいね・・・。」 爽子(・・・ショックだな~・・・。) 爽子は肩を落としたまま、二人に構わず、階段をのぼりはじめてしまった。 -教室- 相変わらず、爽子の周りには、何か得体の知れないものでもいるかのような空間が、クラスメイトによって作られていた。 爽子にあいさつされるが、青ざめてしまう子。近寄らないように避ける子など、様々居た。 これくらいのことには爽子は慣れてしまっていた。 すべては自分の責任。明るく振る舞えない、微笑むことができない・・・。 爽子(でも、こんな私を友達にしてくれた・・・!) 爽子は、机に着席すると、唯と和の方を見た。二人はなぜか輝いて見えた。 爽子(・・・私もあんな風に輝いて見えるようになるかな・・・。) そうやって、ぼーっとしていると、どこからともなく心ないささやきが聞こえてくる。 「あっちに何かいるのかな・・・。」 「平沢さんの席の方を見てる!」 「平沢さんに何か憑いてるんじゃない?!」 ささやき合いの中には、笑い声がこだましている。 その心ないささやきに気付いたのは、唯だった。 唯(さわちゃんは、普通の女の子だよ・・・!どうしてあんなこと言うんだろう・・・。) 唯(勘違いなんだよ・・・。さわちゃんだって、みんなと仲良くしたいんだ・・・!) しかし、唯はあと一歩が踏み出せないまま、担任の先生がやってきて、ホームルームが始まってしまった。 3
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戻る おい・・・もっとやれ -- (名無しさん) 2010-07-03 15 01 45 もっとやるべき。やってください -- (名無しさん) 2010-07-03 17 36 52 いいな!これ! -- (名無しさん) 2010-10-03 08 55 21 こいつはいい もっとやれ -- (真・けいおん厨) 2010-10-03 17 56 48 さわ律はもっと増えるべき -- (名無しさん) 2010-10-03 18 44 11 最近さわちゃんの良さに気付きだした -- (名無しさん) 2010-10-03 20 55 55 数少ない組み合わせですね。 でも良いね。 -- (通りすがり) 2010-10-14 18 28 54 綺麗な関係ですね -- (名無し) 2010-10-14 22 35 09 うわなにこれクソ萌える さみしがりなさわちゃん可愛い -- (名無しさん) 2010-12-06 00 23 18 裏のある教師×生意気な生徒 これはアツい -- (名無しさん) 2011-01-23 09 39 09 これはいいな 引き際もいいSS -- (名無しさん) 2011-01-29 23 42 04 さわ子が男にフラれるのは内面を知られるからだから 元々しってる人と付き合うのが一番いいと思う -- (名無しさん) 2011-12-12 09 08 12 これは凄く良い -- (じゅわ〜) 2012-03-14 09 59 40 参考画像もいいな。 さわちゃんは律はもちろん、唯、ムギ、和の誰とカプになっても活きるな。 -- (名無しさん) 2015-04-19 15 04 03 互いに気を置かない関係。 さわ律、すばらしい。 -- (名無しさん) 2016-03-14 01 44 47
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三人の奏でる音楽に、聞き入る唯と爽子。 唯は体が自然に反応するのを感じていた。 爽子は、ただただ感動するばかり。 唯(わ~・・・!) 爽子(三人ともすごいな~・・・。) 三人の演奏が進むにつれ、爽子は自分の劣等感に押しつぶされそうになった。 爽子(私には無理だ・・・。みんな楽しそうに演奏してる・・・。) 三人の楽しそうな笑顔。真剣なまなざし。自分にはない、センス。 爽子は、唯の横顔をちらりと見た。その顔は輝き、楽しさに満ちている。 唯と同じような顔ができない。 爽子(私には、無理だ。) 爽子は、今度は、しっかりと、自分に言い聞かせるように思い返した。 律「どうだった?!」 額の汗をぬぐうこともせずに、律は二人に感想を求めた。 唯はその問いかけに、即座に立ち上がり、大きな拍手で三人をたたえる。 爽子も、少し遅れたが、それに倣った。 澪「今日は、結構合ってたな!」 紬「うん!良い感じだったわ~!」 澪と紬は、演奏のできを讃えあう。はじめてもらった他人の、唯と爽子の拍手に喜びを隠せない。 唯「はいります!!」バッ 唯は、拍手をやめると、右手を振り上げて、言った。 律「ほ、ほんとか~?!」パァァ 律は、スティックをドラムに置いて立ち上がった。その顔は嬉しさに満ちている。 澪「やったな!律!」 紬「あの・・・えっと・・・。黒沼さん?」 紬は、またさっきのようなマイナスオーラを抱えた爽子を見て戸惑っている。 紬の問いかけにはっとした爽子は、顔をあげ、拍手する。 爽子「・・・すごく感動いたしました・・・!」 演奏をした三人は安どの表情を浮かべる。しかし、次の爽子の言葉に、唯も含め、表情は曇ってしまった。 爽子「でも・・・やっぱり、私は入部を辞退したいです・・・。」 律「え・・・?」 澪「お、音楽が苦手って言ってたけど、気にすることないy―。」 澪が言い切るのを待たずに、爽子は首を振る。 爽子「・・・そ、そういうことじゃないんです・・・。」 私には合わない。唯ちゃんみたいに楽しそうにできないので。 そう言えば良いのに、言葉にできない。 爽子「ごめんなさい・・・。」 爽子は、そう言うと、来たときのようなマイナスオーラをまといながら、部室を後にしてしまった。 呆然とする音楽準備室に残された四人。 唯「さ、さわちゃん!」 唯が慌てて後を追う。その後をほかの三人も追いかけた。 しかし、爽子持ち前の早歩きに、追いつくことができない。 唯が窓の外を見ると、爽子はすでに校門あたりを歩いていた。 唯「さ、さわちゃ~ん。」 唯は届くはずのない声をあげると、その場で肩を落とした。 その姿を見た三人は、たがいに困惑した顔を見合わせた。 爽子(やっちゃったよ~・・・。) 音楽準備室を出た時のマイナスオーラをまとったままの爽子は、公園のベンチでうなだれていた。 爽子(私の馬鹿!ちゃんと、理由も話さずになんで出てきちゃったんだろ~・・・。) 爽子の目に涙がたまる。 こぼすまいと、顔を上げると、公園の外を同い年くらいの女子高生二人組が歩いているのが目に入った。 二人とも茶髪にカーディガンを来た『今風』の女子高生だ。 「わかってないな~やのちんは!」 「だって、前にちづの紹介できたときは、醤油ラーメンを頼んだじゃん。」 「あそこは、醤油ラーメンがうまいの!」 「あたしはほかのも食べてみたかったんだよ!別にちづのおごりで食べるわけじゃないんだから、良いでしょ?!」 その二人組は、公園に入ってきた。どうやら、この公園を入るのが二人の自宅への近道らしい。 「ね、ねぇ・・・やのちん・・・。あ、あれ・・・。」 『ちづ』と、呼ばれていた女子高生の一人が、爽子に気付いた。 その顔は、爽子独特のオーラを見て、青ざめている。 「な、なによ。変な顔して・・・。」 指差された方向を『やのちん』と呼ばれた女子高生が振り向く。その顔も同じように青ざめている。 「ひぃ!」ダッ 二人とも同時に悲鳴を上げると、その公園を全速力で出て行った。 爽子(良いな~・・・。私も唯ちゃんや和ちゃんと・・・。) もうできないかもな。そんな思いが爽子を支配してしまう。 さっきの二人組を見て、忘れていた涙がまた込み上げてきた。 泣くまいと必死になればなるほど、すごい形相をする爽子には、なぜかカラスが集まっていた。 憂「あ・・・あの人・・・。」 憂は中学校の帰り際、公園のベンチに一人座っている爽子を発見した。 尋常じゃないカラスの集まり方に、少し恐怖を覚えたが、 その中心にいるのは、間違いなく姉である唯がと朝、いつも待ち合わせをしている『さわちゃん』である。 憂(ど、どうしたんだろう・・・。) なにかあったのだろうか。 姉の唯が一緒にいないことも不思議に思ったので、憂は声をかけようと、公園へ入った。 憂「あ、あの~・・・。」 憂が声をかけると同時に、爽子は突然立ち上がり、振り返った。 その顔は、世にも恐ろしい眼光でこちらを睨んでいた。 憂「ひ、ひぃ!!」ドサ 腰が抜けて、その場に倒れこんでしまった憂は、今度は恐怖に震えだした。 爽子(誰かに似てる・・・。) 憂の顔に見覚えがあるような気がした爽子は、涙を我慢するのを忘れ、憂の顔をじぃっと観察した。 蛇に睨まれた蛙のように、憂は動かなくなる。 が、憂いはそのほほを伝った涙を見て、はっとした表情を見せた。 憂「どうして、泣いているんですか?」 憂に泣いていることを指摘され、我に返った爽子は、驚いた顔を見せると、その場から立ち去ってしまった。 その行動を憂は、ただ呆然と見ることしかできなかった。 ―平沢家― 夕食時になって、憂は放課後に爽子に会ったことを思い出し、唯に尋ねた。 憂「お姉ちゃん、『さわちゃん』って人が、公園で泣いてたよ?」 唯「えぇ?!い、いつ?!」 唯は、口に入ったご飯を飛ばしながら、言った。 憂「お姉ちゃん、ご飯はちゃんと食べてから話さなきゃ。」 唯「えへへ・・・ごめんね、憂。で、いつ?」 憂「放課後だよ~。あの公園のベンチに座ってたよ?」 唯「そ、そっか~・・・。さわちゃん・・・。」 唯は、そうつぶやくと、暗い顔になり、箸の進める手を止めてしまった。 憂は、二人に何かあったのかと、唯に問いかけたが、 唯は「ううん。」と、首を振って、明るい顔に戻ると、食事を再開した。 ―翌日・沢家・玄関門― 唯はめずらしく朝早く目を覚ますと、素早く準備をして、外へ出ていた。 爽子が来るよりも早い時間である。 しばらく待っていると、やってきたのは爽子ではなく、和であった。 唯「和ちゃん・・・。」 和「唯?!爽子はどうしたの?」 唯「まだ来てない・・・というか、今日は来ないかも・・・。」 元気印の唯が、あからさまに元気がないことに気付いていた和は、その原因が爽子であることにも気付いた。 和「どうしたのよ?爽子と何かあった?」 唯「実は・・・かくかくしかじかでさ~・・・。」 唯から事情を聴くと、和は歩き出そうとした。 唯「さ、さわちゃんを待たないの?」 和「待っても、今日は来ないわよ。きっと、先に行ってるわ。」 唯「あ、あとちょっと待とうよ~!」 和「学校にいるわよ。間違いないわ。」 唯「で、でも~・・・。」 和「今まで、爽子が遅れたことがあった?」 唯「・・・ないね。」 和「でしょう?だから、学校にいるわよ。」 唯「・・・そうだね。」 唯は少し元気を取り戻したように、歩き出した。 唯「ちゃんと、事情を聞かなきゃ!」フンス 和「きっと、嫌で飛び出したんじゃないはずよ。ちゃんと、理由を聞いてあげなきゃね。」 唯「うん!そして、けいおん部に入ってもらわなきゃ!」フンス 和「・・・え?結局勧誘するの?」 唯「さわちゃんと一緒に入ろうと思ってたんだもん!」 和「・・・それに関しては無理なんじゃない?」 唯「ど、どうして~?!」 和「唯、あなたを嫌がったわけじゃないのは確実よ。でも、軽音楽部が嫌だったのは確かよ。」 唯「・・・。しょ、しょんな~・・・。」ショボーン 和「だったら、突然飛び出したりしないでしょう?」 唯「う~ん・・・。」 和「・・・どうしても一緒に部活をやる考えをしてるわね?」 唯「・・・よくわかったね!和ちゃん!」 和「無理やりはよくないわよ?」 唯「でも、一緒に部活やりたいよ!田井中さんと、秋山さんと琴吹さんも、良い人だし、友達になってくれるよ~。」 和「まあ、爽子に友達が増えるのは賛成だけど、爽子の気持ちm―。」 和がしゃべるのを制して、唯が前方を指差した。 その指差す方向には、爽子が一人歩いていた。 唯「まさか、途中で会えるなんて!」ダッ と、言うが早いか唯は爽子に向かって、走っていた。 和はため息をつくと、幼馴染の後を追った。 何者かがこちらに向かってくる気配に気づいた爽子は、後ろを振り向いて、驚愕した。 爽子(・・・唯ちゃん!) 昨日、何も言わずに帰ってしまった負い目が、爽子に『逃げる』という選択肢を与える。 脱兎のごとく、爽子は逃げだした。 唯「さ、さわちゃん!待って~!」 唯はさらにスピードを上げようとした瞬間、つまづいた。 野球のヘッドスライディングのように、見事に地面に滑り込む。 和「ゆ、唯!だ、大丈夫?!」 少し後ろを走っていた和が、心配してしゃがみこむ。 唯「だ、大丈夫~・・・。」エヘヘ 後ろの和の声に、気になった爽子は、後ろを振り向く。 そこには、座りこんでしまった唯がいた。 膝をすりむいている。どうやら転んだらしい。 爽子の中で、『逃げる』という選択肢が吹き飛び、唯のもとへ駆け寄った。 爽子「だ、大丈夫?!唯ちゃん!」 唯「さわちゃん!」 和「爽子・・・。」 唯は、駆け寄ってきた爽子の足をつかんで、涙目でにこっと笑った。 唯「さわちゃん、捕まえたよ~。」 爽子は、はっとした表情を見せた後、またマイナスオーラをまとってしまう。 爽子「ご、ごめんなさい!!」 すごい勢いで、爽子は頭を下げた。 その行動に、きょとんとする唯。 そのままの時間が過ぎること数秒。爽子が、頭を下げた姿勢のまましゃべりはじめた。 爽子「き、昨日、勝手に帰っちゃって・・・。」 唯「気にしてないよぉ。」 唯は、笑顔を絶やさずに爽子に語りかける。 しかし、爽子は、その姿勢をやめない。 爽子「わたし・・・わたし・・・!」 唯「うん。」 爽子は、体を震わせている。涙があふれ出し、爽子の革靴を濡らす。 それに気づいた唯は、立ち上がり、爽子の肩を抱きながら、起き上がらせる。 唯「さわちゃん・・・。泣かなくても良いよ。私は嫌いになったりしてないよ。」 唯はまた、微笑む。その笑顔は、爽子の心を救うのに、十分すぎる笑顔だった。 爽子は、和の方を向いた。 和も微笑む。その笑顔は、爽子を安心させる。 爽子は、大粒の涙を流しいた。それに気付いた唯が、爽子を抱き締める。 唯「大丈夫、大丈夫。」ヨシヨシ 爽子(・・・もう、一人はいやだよ・・・!) 大切な友達ができた。 和「私は、爽子を嫌う理由が見つからないわ。」 爽子(唯ちゃん・・・和ちゃん・・・。) 失う怖さを知ってしまった。 チャイムが鳴っているのが聞こえる。遅刻ギリギリのチャイムだ。 和「唯!早くしないと、遅刻になっちゃう!」ダッ 和が先に走り出す。 唯「わわ!早く早く!」 爽子「・・・うん!」 唯も爽子の右手を取って、走り出した。 爽子は、手を引っ張られながらも、左手で涙をぬぐうと、笑顔を取り戻した。 その笑顔は、二人には見えなかったが、自然な笑顔だった。 ~放課後・軽音楽部、部室~ 爽子「ごめんなさい!」 爽子は、朝登校中、唯に見せたように頭を下げた。 その綺麗さに、唯を除く三人は驚いていた。 爽子「なんか、私やっぱり音楽はだめというか、みなさんの演奏を聴いて痛感したというか・・・!」 律「そ、そんな必死にならなくても大丈夫だよ。」アセアセ 澪「そ、そうだよ!」アセアセ 紬「と、とりあえず、お茶を飲まない?ね、唯ちゃん。」アセアセ 思った以上の爽子の反省ぶりに、唯以外の三人は圧倒されている。 唯「おぉ!そうしよう!」 唯はそう言うと、爽子の手を取って、椅子へと案内する。 爽子(・・・すごいな、唯ちゃん・・・。もう皆さんと仲良くなってる・・・。) 爽子は強引に着席させられ、お茶を振る舞われた。 しかし、そのお茶に手をつけようとしない。 紬「は、ハーブティは嫌いだった?」 なかなかお茶を飲んでくれない爽子を気遣う紬。 その優しさに、爽子の涙腺が刺激されてしまう。 爽子(こ、ここで泣いちゃダメ・・・!)クワッ 爽子は、泣くのを我慢しようと、力を入れる。 澪「っひ!」ガタッ その恐ろしい形相に、澪が思わず席を立つ。 律はのけぞりはしたものの、声を出すのはこらえた。 律「む、無理するなよ?」 爽子「だ、大丈夫です・・・。」フルフル 爽子の涙腺ダムは決壊寸前だ。 唯「っぷはぁー!おいしい!もう一杯!」ニヤリ 唯が、某有名青汁CMの物まねで、紬におかわりを要求した。 みんなの意識が唯に集中する。 唯「・・・え?」 5