約 1,324,918 件
https://w.atwiki.jp/animerowa-2nd/pages/63.html
【糸色望】7 003 嗚呼川の流れのように ◆P2vcbk2T1w 060 その名は絶望 ◆h8c9tcxOcc 101 三つの心が一つにならない ◆DNdG5hiFT6 125 ミー君怒りの鉄拳 ◆kILBiSHoqM 135 黒の騎士団 ◆P2vcbk2T1w 153 読子達がみてる ◆UCRiZtpozI 171 絶望の器 ◆AZWNjKqIBQ 【風浦可符香】5 010 ブレブレブレブレ ◆umwdy9coMs 054 転換 ◆P2vcbk2T1w 083 新しい朝が来た ◆AZWNjKqIBQ 109 アイザックとミリアの二人は知らず世界の中心となる(前編)アイザックとミリアの二人は知らず世界の中心となる(後編) ◆LXe12sNRSs 158 金田一少年の天敵 ◆RwRVJyFBpg 【木津千里】4 015 立つ鳥後を濁さず ◆AZWNjKqIBQ 067 Vanishing One ◆RwRVJyFBpg 127 虐殺天使きっちりちゃん(前編)虐殺天使きっちりちゃん(後編) ◆h8c9tcxOcc 154 死ぬほど辛い ◆10fcvoEbko
https://w.atwiki.jp/nicorap_lyric/pages/16.html
[ intro ] 正体知りたいと探した先に見つけた鏡の中に あるもの何かホントにお目にかかっていいんですか [ verse1 ] どこからが境界線なのまぶたの裏に集まる罪悪の感覚が 誰も彼も飲み込むブラックボックス 白も黒も増し最初の色はどっち 与えられたカラーだから 高らかに披露できる事は無し 音形崩れ去って新しい夕日は腐って 無機質に並べられる 日常に耐えられず描く 構図を五感に染み込ます 昨日と今日と明日どれが真実って 一元的カテゴライズは至極時間のロスなのに 囚われる牢獄にひたすら 開放を待つ私 裸足で逃げ出し 追尾する幻視への認識 曖昧なままに 刺すような慈愛の光が照らし出す 隠された醜態 [ hook ] 綺麗に咲いた純白の翼 折りたい黒さと 混ざる最下 天使示した最期の涙はさよなら [ verse2 ] 透明な何かに侵食されていく 体躯を感じる 程きっと近くに 居るはずなのに出来ぬ目視 (見えてるのは僕だけですかね先生) ほら全然 健全だねだって君から伝染したんだからこの幻影 下さい早く 現実隠す 静寂と飛沫の宣告 ダイブする回数 貴方が数える? 神様なら救えるなんて既に傲慢です 思い果たして歪んだ肉細工 土にも還れず地面を這うのは 僕だけで十分さ 天に戻る為なら 踏み台になるから 助けてよ後から さもなくば業火で浄化されるような 焦燥感が溶かしていくこの体 [ hook ] 綺麗に咲いた純白の翼 折りたい黒さと 混ざる最下 天使示した最期の涙はさよなら 目の前に霞みだす物語のみが全部 軽々と残酷 滑稽過ぎる幸福は極めて一時的 なのに眼前には別格としてそびえ立つ きっと覚めても再会出来るはずさ大体 隣り合わせな死亡と開放に惑う前に戻す白紙 暗がりで見つけた煌きは明るみで消え去った 無意味な存在 今すぐに苦しみが呼ぶ 視界に轟かし 「聞こえない聞きたくない聞こえるはずはない」 相対する者からの采配 受けたくない そうしないと生き残れない? 分かってた大体 だけど見えない 閉そくした感受性が支配した社会や時代に このまま居たくは無い 笑わせてくれよそのまま 立ってるだけでいいから 生き恥さ 冷たい顔が 崩れていく様晒すんだから これから自分の手では 拭い切れない業が 取り巻く汚泥に放火 反り返る孤独も埋めてあげようか 望むなら黙ったままの歓声を僕にくれないか Lyric by FATIGUE Track by 委員長
https://w.atwiki.jp/cheerfruits/pages/22.html
サブタイトル 『さよなら絶望先生』 あらすじ ランキング10位に入る 神栖真心との対談 格の違いを思い知る 舞台は失敗、ランキングは25位にダウン 末那が街の歓迎ぶりを紹介 街のために再起をかける 小ネタ 飛び出すメダル 『仮面ライダーオーズ/OOO』に登場する、欲望から生まれる硬貨「オーメダル」。出てきた順はタトバコンボ。タトバコンボとは、タカ・トラ・バッタのメダルを使用して変身する基本コンボ。 神栖真心が乗ってきた車 ランドローバー レンジローバー ヴォーグ 「一人より二人がいい、二人より三人がいい」 『太陽戦隊サンバルカン』のED『若さはプラズマ』の歌詞。「一人より 二人がいいさ 二人より 三人がいい」。 ツイッターのアカウント ツイッターの評価のアカウント名の元ネタ。「ミリンケーキ」と「ZATTO」は『スプラトゥーン』の実況動画ユーザー。「KAWAHARA」は制作進行の「河原竜也」。「mizukosi」は制作進行の「水越拓馬」。「Kami~」や「松」も制作進行の略称か?「@kch-age8」はED絵コンテ/演出の「胡蝶蘭あげは」。「@56-9 o clock」は絵コンテの「久慈悟郎」。 「夢を果たすまで一歩も退いてはなりませんわ」 『超人機メタルダー』のOP『君の青春は輝いているか』の2番の歌詞。「夢を果たすまで 一歩もしりぞくな」。 スコートが飛ぶ 『競女!!!!!!!!』のEDで水着が風で飛んでいくものがある。 「負けたと思うまで 人間は負けませんのよ」 同じく『超人機メタルダー』のOP『君の青春は輝いているか』の2番の歌詞。「負けたと思うまで 人間は負けない」 「正義の名を汚すのは誰だー」 『爆竜戦隊アバレンジャー』のOP『爆竜戦隊アバレンジャー』の歌詞。「正義の名を今汚すのは誰だ?」 「逃げない!負けない!泣かない!」 『轟轟戦隊ボウケンジャー』のOP『轟轟戦隊ボウケンジャー』の歌詞。「逃げない!負けない!泣かない!」 レビューランキング 順位 団体名 自治体 元ネタ 1N 超神天界!カミダイオーRX ジンジャーズ 神在市 仮面ライダーBLACK RX、超新展開、神社、生姜、出雲市 2↓ 超天界!カミダイオー ジンジャーズ 神在市 3↓ 羽衣天使ハモニアン Team弁財天 浜名護市 4N 肉汁戦士パティ&バンズ チームBLT 右世保市 ?、佐世保バーガー、BLTサンド、佐世保市 5↓ 満天!宙ガール スターリーヘブン 知羽市 6↓ 魔人ズンダー セブンイブニング 百台市 7↓ 鳥人トリオバーズ ザ・ホークス 三ツ鷹市 8↑ 参上!桃姫様 ピーチーズ 岡谷市 9↓ 戦え!ホワイトタイガー バンバンレイカーズ 津松市 10N 聖果戦士ヒナネクター チアフルーツ 陽菜野市 順位 団体名 自治体 元ネタ 1- 超神天界!カミダイオーRX ジンジャーズ 神在市 2N ハイドロ戦士クララ&ミララ ザ・カークィーン 来間市 Hydrogen vehicle(水素自動車)、ホンダ・FCXクラリティ、トヨタ・MIRAI、車、入間市 3- 羽衣天使ハモニアン Team弁財天 浜名護市 4↓ 超天界!カミダイオー ジンジャーズ 神在市 5↑ 参上!桃姫様 ピーチーズ 岡谷市 6↓ 肉汁戦士パティ&バンズ チームBLT 右世保市 7↓ 満天!宙ガール スターリーヘブン 知羽市 ※27位にも登場してしまっている。 8N 月光くノ一忍者少女 くノ一少女隊 宇賀市 ?、くノ一、伊賀市 9N 愛の戦士レンタンウーマン ブリケットコール 能降市 ?、練炭、バイオコールブリケット?、能登町 10N 法師絶叫シンフォビア レイカーズ 志士賀市 戦姫絶唱シンフォギア、琵琶法師、?、? 21 魔神ズンダー セブンイブニング 百台市 22 魔法特殊戦闘少女ヨセギ カルデラエンジェルズ 箱寝市 23 ザ・ハマグリーマン shell5 桑菜市 24 極底探検ボーリング 高緯度ラボラトリー 杉谷区 25↓ 聖果戦士ヒナネクター チアフルーツ 陽菜野市 26 鉄鋼無敵アイアンゴッド スティーラーズ 神辺市 27 満天!宙ガール スターリーヘブン 知羽市 ※7位にも登場してしまっている。 28 ささくら大戦 T国歌劇団 笹倉市 サクラ大戦、笹、帝国華撃団、佐倉市 29 アボカード タマキーズ 松八万市 GAD GUARD、アボカド、玉木慎吾?、松山市 30 砂の女神サンド・ベアー ザ・デューン 島鳥市 デューン/砂の惑星、鳥取市 舞台 場所 備考 大多喜駅 城下町 街灯の形が一致。ヨシカワデンキが存在するが建物は違う。 予告 「ヒナーノの物語を、覚えているものは幸せである。私たちはその記憶を記されてこの陽菜野に生まれて来たにもかかわらず、思い出すことのできない性を持たされたから。」 『聖戦士ダンバイン』の第2~5,7,8話のOP後のナレーション。「バイストン・ウェルの物語を、覚えている者は幸せである。私達はその記憶を記されて、この地上に生まれてきたにも関わらず、思い出すことのできない性を持たされたから。」。 「昭和の土曜の夕方アニメっぽくてかっこいい!」 1983年2月5日~1984年1月21日まで、テレビ朝日系列で毎週土曜日17 30~18 00で放映されていた。 「ハッピー、ラッキー、みんなにとーどけ!」 『おジャ魔女どれみ』の予告の台詞。 杏役の伊藤美来繋がりで『BanG_Dream!』のゲームに登場する弦巻こころの合言葉「ハッピー!ラッキー!スマイル!イエーイ!」とも掛けている? メモ 商店街 吉川電気、ヤマナカのパン、富川工務店?、靴・かばん修理、クリーニング、定食・??・やきとり・酒 豊川食堂 超伝導リニアマン 神栖真心がカミダイオーを演じる前にやっていたショーのパクリ元。怒られてオリジナルへと移行したらしい。 果音の演技 演技とは思えない(褒めてる) 「早起きする者は神様が助ける!メキシコのことわざよ」 "A quien madruga, Dios le ayuda" 剣 いつの間にか剣劇が入っている。 「生者必滅会者定離、悪人どもに天罰を」 STAGE8のグリーンの台詞は「諸行無常、会者定離」。会者定離が基本らしい。 神栖真心 無意識に台詞を変えてしまって迷惑をかけたりしてる。お客さんと戦っていることを忘れないようにしている。 3の2 御前の小学生時代のクラス。 商店街 喫茶園、いろは文具、白沢クリーニング、?林生花店、古田商店 横断幕 「陽菜野商店街はチアフルーツを応援しています 陽菜野町商店街」。陽菜野市だったのでは? 全員でお揃いの衣装 末那が作った。新コスチュームになるらしい。 ツイッターの評価 いかんでしょ(´・ω・`) 返信(0件) リツイート(0件) いいね(0件) KAWAHARA メディカレッドがイマイチすぎ #ヒナネクター 返信(0件) リツイート(0件) いいね(0件) ZATTO ミリンケーキ 紫だけが希望 #ヒナネクター 返信(0件) リツイート(0件) いいね(0件) mizukosi 紫自演乙 #ヒナネクター Kami~ これで10位ってwwww #ヒナネクター 返信(0件) リツイート(0件) いいね(0件) 松 猛省しろレッド~!!!!! #ヒナネクター レビランの評価 気のゆるみから 事故(´ヮ`) @5050-yakiniku せっかく東京から見に 行ったのに… @kch-age8 十位で満足してる感じ この先が不安 メンタルが心配 @t-k-o-k-097 レッドがイマイチすぎる レッドがんばれ @56-9 o clock
https://w.atwiki.jp/sfthsummary/pages/82.html
81 名前:さよならダイノサウルス[] 投稿日:01/09/27(木) 19 39 ウィルスなんか知的生命体とは認めん! 考えが浅くて体力馬鹿の黒んぼは氏ね! SF要約選手権。
https://w.atwiki.jp/nishiparo/pages/72.html
朝のHR。控えめにざわつく教室内。 生徒達の視線は説明を求めるようにぼくと、ぼくの隣りに立っている生徒の間を、忙しく何度も何度も行き来させている。 その当たり前な反応に、何だかぼくはひどく安心した。 このおかしなおかしな学園であっても、少なくとも生徒達とは、ぼくは常識というものが共有出来てる。……いまのところは。 「まあ、みんなの訊きたいことはわかるよ。でも、ぼくの口から言えることは、実はあまりないんだ。教えてやれるのは名前くらいかな」 だがその程度の情報は当の本人が、すぐに自らの口で語ってくれることだろう。 ぼくの隣に立っている少女はそわそわしながら、ぼくとみんなの間を、やはり何度も何度も視線を行き来させていた。 その様子は間違いなく、早く話を振ってほしいんだねっ!!、とぼくに催促しまくっている。 悪いがもうちょっとだけ待ってくれ。これだけはみんなに言っておきたい。 「大人になるってことは、訊いていいことと悪いことの区別をつけるってことだ。みんな……わかるよね?」 もしくは触れちゃいけないものは、面倒なのがわかっているものは、どんなに好奇心が刺激されようとも、断固として触れないことだ。 記憶にございません。 このセリフを臆面もなく言えるようになったら、それはそれはびっくりするくらいの立派な大人だ。 “こくん” クラス全員の動きが見事にシンクロした。ぼくを含めて、隣に立っている少女以外、全員の心が一つになった瞬間である。 「じゃあ、いくよ?」 後になって考えてみれば、何だか妙な進行だが、クラスのみんながそうであるように、ぼくもこのとき冷静ではなかったみたいだ。 背中を軽く、ポンッ、と押すと、溜めに溜めていた彼女の元気が、火山の噴火みたいに大爆発する。 「あたし、匂宮理澄だもんっ!!」 ぺこりと、理澄ちゃんはみんなに頭を下げた。 その姿は一度見たらば、忘れたくても忘れられないだろう。 説明文がまんまトラウマな黒いマントが、勢いよく戻された頭の反動でパサリと揺れた。 「名探偵だねっ!!」 この学園の女の子達は、あまり何事にも動じそうにないが、理澄ちゃんの衝撃の告白に、全員の身体がちょっとだけ引いている。 だがこのとき、彼女達は誰一人としてまだ、わかってはいなかった。真の衝撃とはどういうものかを。 頭を下げて上げる。 わずかこれしきのアクションで、きっちりと固く結んであったマントの紐が、本来であれば解けるわけがない。 片付けられていた机をどこかから持ってきて、勝手にぼくの隣りに陣取った神出鬼没系教師が、そういえば職員室で言っていた。 『こういう言葉は趣味じゃないんだけど ――嫌な予感がする ん……だよね』 そのときのぼくは、気にも留めてなかった。 でもいまならわかる。 スローモーションで堕ちていく理澄ちゃんの黒マント。はらりと舞い堕ち、綺麗に教室の床に、花びらのように広がった。 ――嫌な予感がする いまならはっきりとわかる。あれはこのことだったんだと。 ハンニバル・レクター博士以上に、この服を着こなせる人間はこの世にいないだろう。少なくともぼくの知り合いにはいない。 良かった。本当に。 そして今日とりあえず知り合いになった理澄ちゃんも、決してそれが似合っているとはいえなかった。 胸の前で袖がクロスされてそれが服と一体化、なおかつその上を二本の革のベルトで縛られていて、サイズが身長にあっていないのか 裾が長く、理澄ちゃんはそんな拘束衣をまるでワンピースのように着ている。 少女虐待。 心が冷えるようなフレーズが、自然と浮かび上がってきた。 可愛い生徒達を見ると、みんな円らな瞳を目一杯、ちょっと怖いくらい見開いて固まっている。そしてぼくはといえば。 「………………………………………」 ひどく落ち着いていた。 おそらくは生徒達のそんな、極めて普通の反応を見せられたからだろう。 パニックになった者を見たときの反応は、だいたい二通りで、釣られて自分もパニくるかのか、それとも冷静になるかのどちらかだ。 ぼくは後者だったらしい。 情ではなく状況に流されるのが、ぼくという人間だが、何事においても、例外というものがあったりする。 非日常こそはぼくの、この欠陥製品の《戯言遣い》のフィールドだ。――――でもさぁ。 「………………………………………」 やっぱこれは駄目です。《戯言遣い》は嘘を吐いてました。限界です。いっぱいいっぱいです。 もう骨董アパートに帰りたい。みいこさんに会いたくて堪らない。無口な崩子ちゃんとおしゃべりしたい。哀川さんに殴られたい。 心が癒されたい。友に。玖渚友に会いたい。 などと。 現実逃避を一通り終えたところで、ぼくは黒マントを拾い上げた。 生徒達を見るとまだ、あっちの世界からは誰も戻って来てない。自慢にも何にもなりはしないが、こういったシチュでの場数が違う。 「理澄ちゃん」 「あ、ありがとうだねっ!! 着せてください」 無論そのつもりだ。そうしないと可愛い生徒達は、延々あっちの世界を彷徨ったままだろう。 ぼくは一流の洋館に仕える執事セバスチャン(仮名)よろしく理澄ちゃんにマントを着せてあげた。 「またまたありがとうございます、だねっ!!」 言ってまたまたぺこりと頭を下げる理澄ちゃん。 「……いや」 ぼくは理澄ちゃんの旋毛から生徒達に視線を移す。 拘束衣という凶悪なインパクトが視界から消えた所為か、ちらほらとこちらの世界へ帰還して来ている。 あからさまに怪しい黒マントが防護壁ってのが、彼女達の受けた衝撃の威力を物語っていた。目と目の間を揉んでいる生徒多数。 「みんな、最初にぼくが言ったことは、ちゃんと覚えてるよね。オーケー。それじゃ質問タイムだ」 さっと手を上げた生徒は、え~~っと確か。 「慶紀……ちゃん?」 「はい」 どうやら当たっていたみたいだ。 他にこのクラスでは、あと三人ほど目立つ生徒がいるのだが、名前と顔が一致しなくて曖昧模糊なぼくは、毎回が神経衰弱状態である。 「あの、匂宮さん……名探偵ってなんですか?」 「生き様……なんだねっ!!」 にやりと、理澄ちゃんは格好よく笑った。 「よしっ、次いこ次」 まだ何か言いたそうな理澄ちゃんを無視して、ぼくは次の生徒を指差す。生き様なんて言い切っちゃう馬鹿は高速でスルーだ。 「え~~っと、ろ、いや、あ、いやいや、……朱……喜……ちゃん?」 「はい」 相当おまけをしてもらったみたいだが何とか二連勝。 「その拘束……きゃっ」 ぼくの右手が唸りを上げて、白い軌跡が朱喜ちゃんの机を直撃する。 教壇に立つ者なら、誰でも一度はしてみたいチョーク投げが、我ながら見事なスピードとコントロールで炸裂した。 「それは違う。それは違うよ朱喜ちゃん」 「は、はい」 こんな風に話すぼくを見たのは、生徒達は初めてだろう。 声は淡々としていて低い。映す瞳が随分と醒めているのが自分でもよくわかる。 しかしわかってほしいんだ。こうまでしてでも突っ込み厳禁の話題が、深入りしてはいけない話題が、この世にはあるということを。 「うん。それじゃ理澄ちゃんへの質問はこれくらいにして、そろそろ授業を始めようか」 素直に頷く可愛い生徒達。 ああ、いいなぁこのクラスは。くせのある娘がいない上に、みんなぼくの言うことをわりかし聞いてくれる。 何だか教師も悪くないな。何て勘違いさせられそうになるのが、難点といえば難点ではあるが。うん。悪くない。 もっともその感想も。 「わたしはどこの席なんだねっ!!」 すでに過去のものになってはいるようだが。 邪気の欠片もない、聖なるエネルギー全開の理澄ちゃんの笑顔を見ながら、ぼくはこっそりとため息を吐いた。……まあ悪くないかな。 「先生、大好きっ!!」 「…………どうしてここに…………いたりするのかな?」 お昼休み。 食堂がいっぱいだったので、今日の昼飯はどうしようかと考えていたら、くいっと、後ろから服の袖を引っ張られた。 振り向くとそこには、両手で風呂敷包みを大事そうに持ちながら、女の子が黒目がちな瞳でじっとぼくを見上げている。 知っている顔だ。 お気に入りの抱きまくら。もうかれこれ四年は愛用している。これからも手放すつもりは微塵もない。 「崩子ちゃん? 何故ここにいるのかな?」 高校にこそ崩子ちゃんは通ってないが、なにせ年齢は女子高生ど真ん中の17歳なので、澄百合学園の制服がとても良く似合っていた。 その可愛らしい姿は学園の風景に自然に溶け込んでいて、どちらかといえばぼくの方が浮いてるくらいである。 しかしそれでも、残念ながら闇口崩子ちゃんは、この澄百合学園の生徒ではない。 いまは開店休業中ではあるが、ぼくの事務所のマスコット兼お茶汲み係兼助手見習いが、何を隠そうこの少女の正体である。 「戯言遣いのお兄ちゃんも、毎日毎日学食では飽きるだろうと考えまして、お弁当などを作って、闇口崩子、澄百合学園に参上しました」 「…………そう」 最近は随分と世間も物騒になっていて、おいそれと学校施設などに部外者は入れない。 だがだからといって、どこかから調達した制服を着て、こうして校内へと侵入してくるのはどうだろう。 少女の育成を間違えてしまったかもしれない。ごめん萌太くん。 「お兄ちゃんのお口に合うどうかの保証は出来かねますが、あの厄介者の双子と協力して手間隙だけは掛けました」 でも優しい娘には育っている。 まあさらりと毒を吐く容赦のない性格だけは、出会ったあの頃からちっとも変わってはいないが。 「深空ちゃんと高海ちゃんは来なかったの? 一緒にお弁当作ったんでしょ?」 そしてあの二人のぼくに向けてくる狂おしいばかりの感情も、この四年間有難い事にちっとも変わってなかったりする。 涙が出そうだ。 四年前は試す気にもならなかったが、いまのぼくなら泣ける気がする。多分それは……いいことなんだとは思うけど、さ。 「制服が一着しか手に入らなかったので、澪標姉妹は快くわたしに、お兄ちゃんにお弁当を届けるという役目を譲ってくれました」 「…………そう」 快く、ねえ。帰ったら左右からサラウンドで愚痴を訊かされそうだ。 暴力を崩子ちゃんに対して行使してはいけないと、深空ちゃんと高海ちゃんに言ってからは、圧倒的にパワーバランスが崩れている。 体術であればともかくとして、口ではたとえ二対一であっても、澪標は闇口の敵ではないみたいだ。 部屋の隅で仲良く膝を抱えながら、捨てられた子犬オーラを出してる二人を、この四年というもの何度見たかわからない。 ちなみにそんな澪標姉妹を見て、崩子ちゃんが密かに膝を抱えているのを、ぼくだけは知っている。 「あっちのほうになにかいい具合に静かなベンチがあったので、そこで食べたいと思うのですが、お兄ちゃんはそれでいいでしょうか?」 「うん、いいんじゃないかな」 崩子ちゃんの指定しているベンチは、ちょうど二階辺りからボウガンで狙ったりするのにいいポイントなのだが、そんなことをする奴は まさか、まさかいくらこの学園でもいるまい。――――と、信じたい。 崩子ちゃんに手を引かれながら、キョロキョロと必要以上に、誰かの視線を恐れるようにしているぼくは、やはりチキンなんだろう。 三階の窓際に一瞬だけだが、何かを抱えている子荻ちゃんの姿が見えた気がした。 高校三年生というのは、人によっては学歴の終着点であり、人によっては通過点でしかない。 しかし何にしたところで、日本の根強い学歴信仰主義の社会では、それが人生の一つの岐路であることに間違いはないだろう。 ぼくの目の前に座っている少女も、もちろんその例外ではない。 三つ書く欄のある進路希望用紙には、第一希望と第二希望の二つだけが、しっかりとした綺麗な字で書いてあった。 まず第一希望は神理楽。 うん。これはこの学園の生徒なら珍しくもない。 日本のER3とも呼ばれている神理楽は、四神一鏡を母体に持つだけあって、澄百合のほとんどの生徒がここに流れていく。 エスカレーター方式で安直ではあるが、しかしまあこれはこれで全然かまわない。 問題は第二希望だ。 「あの、さ。その、この、第二希望なんだけど…………どんな会社か知ってるの?」 有限会社、十三階段。 会社というか何というか。正直なところあれは、趣味のサークル活動というか、諦めの悪い中年のライフワークみたいなもんだろう。 なにせ何度殺されても諦めない。 他のことはこちらが拍子抜けするくらいあっさりと、それが自分の命であっても諦めるくせに、これだけは捨てることが出来ないのだ。 「社長さんにに直接スカウトされましたから、そのときに触りだけですがお話は窺ってます」 「会ったの? あの人に? それでも入りたいわけ? あの会社に?」 トレードマークのお面はもうすでに付けてないはずだから、昔より少しはマシな風体になってるんだろうが、…………それでもなぁ。 そもそもあの人の怪しさの要因は、外見に端を発しているものではない。 いや、そりゃ十分にお面も怪しいわけだけど、持っている雰囲気はそれ以上だ。 とにかく最悪に怪しい。 そして向き合えばおそらくぼくは、わずかながらだが成長したいまをしても、あの男に恐怖を感じずにはいられないだろう。 でもどういうわけなんだか、それが一部の女性には、堪らなく魅力的に映ったりするらしいのだ。 ああ。そういえば。ぞっこんの彼女も、中退ではあるがこの学園の出身者だったな。 もしかしたら、まあ若干の例外はいるものの、頭の切れる人ほど、あのわけのわからない雰囲気に狂わされるのかもしれない。 やれやれ。相も変わらず存在自体が迷惑な人だ。 「先生はお知り合いなんですか? あの狐面の男と?」 「…………まぁ、ね」 結局また付けてんのかよ。あの狐のお面。 なんか因果がどうとか、親友がどうとか、色々理由付けされてたけど、やっぱりただの趣味なんじゃないのか? あれだけ盛り上げるだけ盛り上げて外したくせに。 とはいえ四年前付けていたお面は、あの人にしても代理品はないだろうから、同じものではなく新調はしてるんだろうけど。 「それで会社の趣旨というか、目的は訊いたのかな?」 「世界の終わりを見ることだとか」 「見たいの? 見たいんなら……………」 とても。本当にとても残念だけど、子荻ちゃん、きみはぼくの敵だ。 「いえ。そんなけったいなものに興味はありません」 「あ、そうなんだ」 それを訊いて安心した。真に世界の、物語の終わりを願っているのなら、ぼくと一生付き合っていくことになってたろう。 …………いまからでも遅くはない。願って欲しい。否、むしろ願ってください。 一生付き合いのある相手は、漫画大好きの狐面を被った中年なんかより、そりゃあ好みの女子高生の方が絶対良いに決まってる。 「でも如何にして見ようというのか。その過程は策師として興味がありますね」 なるほど。 狐さんの目的なんぞは、策師を自認している子荻ちゃんにとっては、何であれどうでもいいわけか。 「う~~ん。実はぼくも四年くらい前は、それに結構興味があったんだけど」 「どの程度まで近づけたんですか? 世界の、物語の終わりとやらに」 「うん? ……そうだなぁ。本人的な手応えとしては、かなり良いとこまでいってたみたいだよ」 でもまあそれが、次に生かされることはない。 成功だろうが失敗だろうが、同じ事を二度とやらないのが、何にも拘らないあの人類最悪の、唯一といってもいい拘りだろう。 「何にしたところで、あそこに、あの会社に、女の子としての幸せはないよ」 それは何も考えてない社長の代わりに、ハムスターのように細々と働いて切り盛りしている子荻ちゃんの先輩や、包帯ぐるぐる巻きの 姿になっても、健気に尽くそうとする人形士を見ていればあきらかだ。 ――――なんてね。 幸せも不幸せも、それは全て彼女達のもの。他人であるぼくが決めることじゃないのはわかっている。 「すると女の子としての幸せとは、一体どこにあるのでしょうか? 誰かがお嫁にでももらってくれるんですか?」 「古風な考えだけど、それも悪くないんじゃない。子荻ちゃんだったら、良い相手がすぐに見つかるだろうし、何ならぼくがもら――」 セリフの途中でぼくはさり気なく、視線を子荻ちゃんから進路希望用紙へと移した。 どうも子荻ちゃん、ぼくの意見が気に入らなかったらしい。 顔を耳まで赤くさせて、長い睫毛をふるふるさせながら思いっきり睨んでいる。やべぇ。 これはセクハラ、てやつに引っかかったかもしれなかった。 「進路…………もう少し考えてみようと思います」 「うん。それがいいかもね」 珍しい。視線をいまだ上げることの出来ないヘタレな戯言遣いは、用紙にある第二希望の会社名を眺めながらそう思った。 子荻ちゃんの声が何でか上ずってる。 「用紙、貸してもらえますか」 どうして何だかは、まるでわからないが、やはりこれは緊張していると見ざるえない。 すっと用紙を自分の手元へと引いた子荻ちゃんの指先は、良く見なくとも、睫毛のように細かく震えていた。 そのわりに素早くささっと何やら書くと、子荻ちゃんは用紙をぼくに返して席を立つ。 「先生、それでは失礼します」 進路指導はまだ終わりだとも何も言ってないのになぁ。まあいいか。 ぼくは扉が閉じたのを確認して、用紙へと視線を戻すと、そこには小学生みたいな雑な字で、希望欄にお嫁さんが加わっていた。 『さよなら戯言先生』03へ 戻る
https://w.atwiki.jp/coolpa/pages/1552.html
http //changi.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1250569241/ 1 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2009/08/18(火) 13 20 41 ID kKSsR5440 【久米田康治】さよなら絶望先生 150話【マガジン】 週刊少年マガジンに連載中の「さよなら絶望先生」について語るスレッドです。 単行本コミックス第一 ~ 十七集発売中 十八集は8月17日発売予定 ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/82/363582-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/19/363619-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/46/363646-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/03/363703-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/23/363723-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/62/363762-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/93/363793-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/18/363818-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/54/363854-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/87/363887-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/29/363929-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/49/363949-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/85/363985-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/11/384011-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/49/384049-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/96/384096-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/20/384120-2.gif ttp //shop.kodansha.jp/bc/gif/70/384170-2.gif 第十八集は8月17日(月)発売予定。 第十八集DVD付初回限定版(ttp //kc.kodansha.co.jp/kc_up/image/CDB/1234606965/1234606965_cl.jpg )は8月19日(水)発売予定。 ・公式発売日以前のネタバレ話はネタバレスレでお願いします。 さよなら絶望先生ネタバレスレッド No.11 http //changi.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1248593979 ・週刊少年マガジン公式HP さよなら絶望先生紹介ページ ttp //www.shonenmagazine.com/works/zetsubou/ ・久米田康治ワールド Wikiサイト (1日 さよなら絶望先生元ネタWiki) ttp //wiki.kumetan.net/ (スレ立て規制状況が平常時は下記に従って立ててください。スレが立つまで埋めないように!) ・次スレ立ては 950付近で宣言してから行ってください。 無理だった時は絶望する前に次の人へ依頼(出来れば変更点も同時に報告)。 前スレ:【久米田康治】さよなら絶望先生 149話【マガジン】 http //changi.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1249568010/ 707 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2009/08/26(水) 00 32 52 ID 0qt7Q0HFO 柏木志保と前田君の件とっても久米田にはネタが尽きないw すごい強運の持ち主だよな
https://w.atwiki.jp/jojoson/pages/537.html
(ディアボロ) 凪のような 感情の平穏と 動かない 心のかけら 襲い来る 残酷な眠りの中に 空から降る 歪んだ銀の雨 (セリフ) 私は境界線 黒と白との境界線 電話をし続ける 悪魔 泡沫の漆黒の亀裂 うたかたの絶頂 今はもう 絶頂もほしくない 望むのは 完璧なadieu 生と死の間で 時間(とき)が止まる 終りの無い 永遠の 鎮魂歌(レクイエム) (ドッピオ) 不確かな世界は 絶頂の崩壊 貴方さえ 遠い幻 何もかも レクイエムに溶けて 堕ちていく 混沌の中 (セリフ) 僕は電話線 ただひとつの電話線 そして 声を求めて無明を彷徨う歪んだ肉細工 そして 声を求めて無明を彷徨う歪んだ肉 冷え切った 掌にただひとつ 欲しかった 完璧な つながり (ディアボロ) 生と死の間で 時間(とき)が止まる 終りの無い 永遠の 鎮魂歌(レクイエム) (ドッピオ) 生と死の間で 時間(とき)が止まる どうぞ あなた れんらくを ください 原曲【MELL/さよならを教えて】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm2115066】
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/812.html
元ネタ:さよならベイビー(サザンオールスターズ) 作:ヤジタリウス 君に隠し事 作ってた笑い 悪い事した日々も Oh, Oh So, I need it no matter how pains you だからそれ以上 責めたりしないで 言えぬ言葉の影で Oh,Oh Try to feel what someone had to go through 捨てるもの ありそうもなく 無理を承知でSo fine then 仕方ない時もあるよね What do you dare me? 情けがないけど 大人も泣きそう ずるくて哀しい Ah, Ah 優しさに飢える 冬なのに Don t let me say, please 平気かと聞かれ 大丈夫と答え 他の誰かにすがる Oh, Oh So, you need it no matter how pains you 君のいる部屋は 暖かいままで 違う匂いに沁みる Oh, Oh Try to feel what someone had to go through 帰り待つ 人の笑みは 闇の夜に聞く Silent Mode ぬくもりもそっと消え果て What do you dare me? 弱くて寂しい 大人の戯れ言 ご褒美欲しがる Ah, Ah 君だけが辛い わけじゃない I worry way too much That s enough, I m fine now Oh, Oh, Oh, I can t ask for more, Oh, Wah, Oh, Wah 情けがないけど 大人も泣きそう ずるくて哀しい… Oh, 許して 誰かが泣いてる Ah, Ah 優しさに飢える 冬なのに Don t let me say, please 検索タグ J-POP サザン フルコーラス ヤジタリウス 不倫シタ メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/asigami/pages/2528.html
曲名 アーティスト フォルダ 難易度 BPM NOTES/FREEZE(SHOCK) さよならトリップ ~夏陽 EDM edition~ 東雲夏陽(from ここなつ) A 踊9 135 231/31 STREAM VOLTAGE AIR FREEZE CHAOS 43 39 25 89 9 踊譜面(9) / 激譜面(12) 譜面 http //livedoor.blogimg.jp/yanmar195/imgs/c/a/ca8f4efb.png クリア難易度投票 スコア難易度投票 動画 https //www.youtube.com/watch?v=FXG_2LgQZeU (x2.5, NOTE) 解説 コメント コメント(感想など) 最新の10件を表示しています。コメント過去ログ?
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/492.html
ラブと祈里 さよならの言葉! ◆LuuKRM2PEg 六時間ごとに行われる放送はこれで三度目になるが、決して慣れたりなんかしない。むしろ、心があるのなら慣れるなんて絶対にあり得なかった。 桃園ラブは戦いに身を投じているが、あまり『死』という概念には縁がなかった。だから、この地で次々と人が死んでいく度に、強い精神的ショックを感じている。 東せつながまだイースだった頃に一度だけ死んだ。後で生まれ変わったが、悲しかったことに変わりはない。そんな出来事が、ここでは当たり前のように繰り返されている。 そして、この六時間で亡くなった人の名前が呼ばれた。一文字隼人や西条凪、それにテッカマンランスの最期が脳裏に蘇ってしまう。思い出すだけでも辛くなってしまうが、絶対に忘れてはいけなかった。特にテッカマンランスは、本当の名前がわからない。だからせめて、彼の言葉だけは背負わなければならない。 テッカマンランスにだって、もしかしたら帰りを待っている人がいるはずだ。だから、いつかその人のことも見つけて、最期を伝えなければならない。その人から憎まれることはわかっているが、伝えなければならない義務がある。そうしないと、待っている人はいつまでも前に進めないのだから。 「凪さん……ゆっくり休んでいてください」 そして今、ラブは涼村暁や石堀光彦と一緒に、埋葬した凪に祈りを捧げる。 彼女はこの島で姿を見たが、一度も話をしないまま永遠に別れることになってしまった。ン・ダグバ・ゼバという男が現れた時、驚かないでもっとしっかりしていれば彼女を守れたかもしれない……そんな仮定の話を考えただけで、心が更に抉られてしまう。 石堀の上司なのだから、絶対に悪い人ではない。少しでもいいから話をしてみたかった。 「ラブちゃん。君が副隊長のことで悲しんでくれているのはわかる……でも、すぐにここから移動しないと」 そんなラブの気持ちを察したのか、石堀が声をかけてくる。 振り向くと、彼も何処か表情を曇らせていた。やはり、信頼している上司を守れなかったことが、とても悔しいと感じているかもしれない。ダグバに殺されてしまった時だって、怒りを露わにしていたのだから。 「副隊長は俺達が悲しむこと望むような人じゃない。例え自分が死んだとしても、任務の遂行を優先する人だ……そんな副隊長の前でメソメソしていたら、余計に怒らせてしまうよ」 「石堀さん……」 「副隊長の為を本当に想ってくれているなら、ラブちゃんはラブちゃんの使命を果たすべきだ。だって君はプリキュアだろう?」 静かに叱咤をしてくれている石堀の表情は、徐々に真摯なものへと変わっていく。 そんな彼の補足をするかのように、今度は暁がひょうきんな笑顔と共に現れた。 「そうだよ、ラブちゃん! さっきも言ったけど、死んだ人達の分まで楽しまないと損をするだけだって。それに、石堀の言葉は正しいぜ? 俺、夢の中で凪に怒られちまったからさ……」 「夢の中で……?」 「そうそう。俺の事務所に朱美って女がいるけど、そいつと一緒に凪から怒鳴られてさ……もう大変だった! あの時は、確かほむらもいたような……」 「えっ? でも、美女が出てきたって言いませんでしたっけ?」 「あれ、そうだっけ? う~ん……もう、美女も凪達も出てきたってことでいいよ! どうせ、夢の中の話だし!」 「はぁ……」 相変わらず明るい態度で語る暁に、ラブはどう答えればいいのかわからなかった。 確かに夢の中の話をいつまでも覚えていたとしても、あまり意味がない。夢はどこまで行っても夢で、現実ではない。夢を忘れないことは大切だけど、今を頑張って生きることの方がもっと大事だった。 そう考えた瞬間、ラブはほんの少しだけ頬が緩む。気が付いたら、暁と石堀の二人に笑顔を向けられるようになっていた。 死んだ人間の前では不謹慎かもしれないが、いつまでも悲しんでいたら二人に失礼だ。それに、凪だって止まることを望んでいないはず。だから今は元気でいたかった。 「おっ! ラブちゃん、笑っているね!」 「はい。こんな時だからこそ、少しでも笑っていた方がいいと思ったから。美希たんも、つぼみちゃんも、いつきちゃんも、どこかで頑張っているかもしれませんし……みんなとまた会えた時に笑えなかったら、悲しくなるだけですから」 「そうそう! 君みたいな女の子は笑顔が一番! そうすれば、俺も石堀も笑えるし!」 「まあ、重い空気になるよりは、笑っている方がいい。そうすれば、緊張も解れて仕事が進むからな」 暁の言葉によって、石堀から感じられる雰囲気が軽くなったように見える。 本当なら、石堀だって暁のように明るい人間なのかもしれない。仕事の時は真面目だが、プライベートでは平穏な日常を過ごしているのだろう。そこには凪もいたはずだ。 だけど、彼の隣に凪はもういない。それはとても辛いはずなのに、石堀は気持ちを抑えている。同じように、暁だって人を殺したという十字架を背負ったけど、笑顔を見せてくれた。 そんな二人や失ってしまった凪の気持ちを尊重するならば、殺し合いを止める為に動かなければならない。ラブは改めてそう認識した。 「それと、ラブちゃん。君が言っていた、ラビリンスって奴らのことについて教えて貰ってもいいかな? 色々あって、聞けなかったからね」 「あっ、そうでした! ラビリンスのことですね……」 ラブは暁と石堀に話し始めた。 人工コンピューター・メビウスが率いる管理国家ラビリンスが全ての平行世界(パラレルワールド)を支配する為に、人々をFUKOにしようとしていたこと。そして、その為にナケワメーケという怪物で人々を襲っていたことや、既に死んだノーザがラビリンスの最高幹部だったことも話した。 そして、シフォンという妖精がインフィニティという無限メモリーにされてしまい、一度だけ全てのパラレルワールドを支配されてしまったことも話した瞬間、暁と石堀は怪訝な表情を浮かべる。 「支配された? おいおいラブちゃん、悪いけど俺達はそんなことをされていないぞ? それに、そんな訳のわからねえコンピューターの奴隷なんて、俺は死んでも嫌だって」 暁は当然の言葉を口にした。 「えっ? でも、あの時は確かに全パラレルワールドの支配が完了したって、ラビリンスが言っていたような……」 「そんなの、そいつらが勘違いしただけじゃないの? 俺はこの通り、ピンピンしているぜ! そんなコンピューターが来たって、逆に水をぶっかけて壊してやるよ!」 暁のような男がメビウスに支配される姿は確かに想像ができない。彼はいつでも自由気ままに生きているので、例えラビリンスが出たとしても普通に一日を過ごすはずだ。 あのウエスターだって、ラビリンスの幹部だった頃から四ツ葉町で楽しそうに過ごしていた時がある。せつなが言うには、人間界の文化を知ったからこそ本当の幸せを知ったらしい。 そんな暁とウエスターは気が合うかもしれない。ラブは何となく、そう思ってしまった。 「俺の世界でも、そういった事件が起こった報告はないな。何よりも、俺が所属している組織は外部からの侵入者を易々と見逃すほど、甘くはない」 「そうですか……なら、やっぱりラビリンスの勘違いだったのかな?」 「そうとも限らない。この殺し合いに集められた六六人の参加者は、世界だけでなく別々の時間から集められたようだ。だから、俺と暁はラビリンスの侵略が行われる前から連れて来られた可能性だってある。本当かどうかはわからないけどな」 「えっと……じゃあ、石堀さん達はこれからラビリンスに支配されるかもしれないって、ことですか?」 「そんなことはさせないさ。言っただろ? 俺の組織はそんなに甘くないって……それに暁の言うように、勘違いだって可能性もある。この世界に、完璧なシステムなんて存在しないのだから」 ラブの中に芽生えた暗い思考を振り払うように、石堀はフッと笑う。 そして、そのままラブの肩に手を乗せた。 「それに、俺達の世界がこれから本当に支配されるとしても、プリキュアがそれを止めてくれるのだろう? なら、俺達もそれに答える為に、頑張るつもりだ……暁だって、そうするだろ」 「当たり前だ! このシャンゼリオン様が、そんなヘッポコ機械に負けるわけあるか! というか、俺の力で逆にメンドリってコンピューターを支配してやるよ!」 「メビウス、だ。暁」 「あれ、そうだっけ?」 石堀の指摘に対して、暁はおどけたように笑いながら答える。 太陽のように明るい暁の態度を見て、ラブは思わず「ぷっ」と笑った。 「……メビウスですよ、暁さん!」 「あ、そう? でも、どっちでもいいじゃん! どっちにしたって、ラブちゃん達が倒してくれることは、確かだしさ」 「はい! あたし達が、二人の世界も守りますので!」 ラブは暁と石堀にそう答える。 プリキュアの守った平行世界(パラレルワールド)には暁や石堀もいる。そう思っただけでも、ラブは心が軽くなるのを感じた。 石堀の言うようにラビリンスに支配されていない可能性だってある。ラブとしても、その方が良かった。ラビリンスに管理されてしまっては自由な意思を奪われて、喜びも幸せも感じなくなってしまうのだから。 「よし。それじゃあ、そろそろ行こうか」 「はい」 石堀の言葉にラブは頷く。 最後にもう一度だけ、この地で眠る凪に手を合わせる。彼女の分まで生きると誓いながら。 数秒ほど経った後、彼女達はその場を後にした。 「そういえば石堀、これからどうするつもりだ?」 「まずは副隊長を殺したあの男の遺体を、俺が一人で弔う。その後は、禁止エリアに接触しないように街を捜索する予定だ。結城や沖一也という男が来ているかもしれないからな」 「ああ、そういえばここで合流する予定だっけ?」 「そうだ。結城にはあの屋敷で伝えたから、零と共に来るはずだ」 暁と石堀の話をラブは聞く。 結城丈二と沖一也。この二人も仮面ライダーで、一文字の後輩らしい。ここに来るまで、本当なら一文字は沖と合流する予定だったと聞いた。だけど、一文字は鳥のような赤い怪人に殺されてしまっている。二人にはそのことも話さなければならなかった。 元の世界で共に毎日を過ごした仲間が次々と死んでいく。祈里やせつな、それにえりかとゆりを失ったラブには辛さが痛いほどわかった。 「そっか。なら、あいつらも捜さないと……なあっ!?」 石堀と話をしていた暁は急に転んでしまい、奇妙な悲鳴を発する。 暁の持っていた大量の支給品が地面にばらまかれていく。しかしラブはそれに目もくれず、暁の元に駆け寄った。 「だ、大丈夫ですか暁さん!?」 「いたた……だ、大丈夫だってラブちゃん。ちょっと、つまずいて転んだだけだ」 「よかった……」 暁は服をパンパンと叩きながら立ち上がり、いつも通りの笑顔を向けてくる。 その姿を見て、ラブは安堵した。放送前の戦いの疲れがまだ残っていたらどうしようと思ったが、心配はないかもしれない。 疲れが溜まるのはよくないことだ。ラブだって、知念ミユキにプリキュアであることを知られる前は戦いとダンスの疲れが重なったせいで倒れたことがある。暁にはそうなって欲しくなかった。 「おい、暁。こんなに撒き散らすなよ」 「悪い悪い! いやいや、道具がありすぎるのも辛いね~! 四次元ポケットがあれば、こんなことにはならないのに」 「変なことを言っている暇があるなら、早く拾ってくれ」 「はいはい」 石堀に対して、暁は素っ気なく答える。 散らばったデイバッグに、ラブも手を伸ばした。 「あたしも手伝いますよ!」 「おっ、サンキュー!」 暁は朗らかに答えてくれた。 周囲を見ると、いつの間にか空いていたファスナーから中身が飛び散ってしまっている。水や食料、それに見慣れない支給品がいくつもあった。いくら男の人でも、これだけの量を一人で持つのは大変かもしれないから、少しくらいは持った方がいいかもしれない。 そんなことを考えていた時だった。 「これって、まさか……クローバーボックス!?」 ラブが視線を向けた先には白いオルゴールが落ちている。彼女はそれを知っていた。 四つ葉のクローバーの紋章が付けられているそのオルゴールは、かつてスウィーツ王国の長老であるティラミスから託されたクローバーボックスだった。 ラブは知らないが、それは暁美ほむらに支給されていた。ほむらにとっては武器とならず、関心を惹くような見た目ではないのでデイバッグの奥底に眠る結果になっていた。また、一度だけン・ダグバ・ゼバの手にも渡っていたが、彼にも興味を抱かれていない。関係のない参加者からすれば、ただの楽器に等しいのだから。 しかし、フレッシュプリキュアのメンバーにとっては違う。これは、たくさんの思い出が詰まった宝物と呼べるものだった。 ラブがクローバーボックスを拾うと、石堀が訪ねてくる。 「ラブちゃん、それを知っているのかい?」 「はい。これはクローバーボックスと言って、あたし達にとって大切なオルゴールなんです!」 「へえ……確かに、随分と綺麗だね」 「よかったら、演奏してみます? このハンドルを回せば、綺麗な音色が流れますよ」 「……まあ、息抜きとしてやってみるか」 そう言いながら頷く石堀に、ラブはクローバーボックスを差し出す。 しかし、彼の指先がクローバーボックスに触れようとした瞬間、バチリ! という電撃が迸るような音が鳴り響く。そして、石堀の手が弾かれてしまった。 「何!?」 「えっ!?」 石堀とラブは同時に驚く。 手を抑えている石堀は当然のこと、ラブも今の出来事を疑っていた。 「え、ええっ!? 何でクローバーボックスが石堀さんを弾いたの!?」 「それは俺の台詞だよ……これは、静電気じゃなさそうだが……」 「う~ん……クローバーボックスは悪い人が触ろうとしたら、バリアが出る仕組みになっているんです」 「何だと?」 ラブの言葉によって、石堀の目が一気に見開かれてしまう。 それを見て、ラブは気付く。今の言葉は、石堀を悪人だと決め付けているようなものだ。 「石堀さん、違います! これはその……決して石堀さんが悪い人だってことじゃありません! あれ、どうしたの? おーい! クローバーボックス~!」 ラブはクローバーボックスをまじまじと見るが、何か異常があるようでもない。壊れている所もないし、欠けているパーツだってなかった。 ぶんぶんと上下に振りながら「クローバーボックス~!」と呼び続けるが、何の反応もない。特別な力を持っているとはいえ、クローバーボックスはオルゴールなのだから喋る訳がなかった。 もしも、北条響達が変身するスイートプリキュアの持っているヒーリングチェストのように、クレッシェンドトーンのような妖精が宿っていたら話は違うかもしれない。しかし、クローバーボックスの中に妖精はいなかった。 「落ち着いてくれ、ラブちゃん!」 「だ、だって~!」 「なになに、どうしたの? 何の騒ぎ?」 ラブが石堀に反論しようとした直後、ひょっこりと暁が姿を現す。 そして、すぐにクローバーボックスを見つめてきた。 「おっ! ラブちゃん、いつの間にそんなお宝を持っていたの!?」 「えっ? これは暁さんの持っていたバッグの中に入っていたみたいですけど……」 「嘘、マジで?」 「はい」 「ふ~ん……まあいいや。それ、ちょっと見てもいいかな?」 その言葉とは裏腹に、暁はラブの返事を待たずにクローバーボックスを取ろうとする。だが、クローバーボックスは暁を拒絶するようにバリアを張って、勢いよく弾いた。 「うぎゃ!」 「あ、暁さん!?」 「い、今のは何だ!? この箱からバリバリ! って電気が出てきたけど!?」 「ええ~!?」 暁は驚いたように叫んだ後、フーフーと手に息を吹きかける。 ラブも困惑していた。どうして、クローバーボックスは普通の人間である二人にバリアを張った理由がわからない。暁と石堀は悪人ではないのだから、弾く必要はないはずだった。 クローバーボックスに何かあったのかと思ったが、ラブは何事もなく持っている。それもあって、疑問が更に強くなっていた。 「……もしかしたら、俺達の心にある闇に反応したのか? そのクローバーボックスってオルゴールは」 どうすればいいのかとラブが悩んでいる最中、石堀が声をかけてくる。 彼の言葉にラブは怪訝な表情を浮かべた。 「心にある、闇?」 「ああ。さっき、副隊長を殺されてしまった時、俺と暁はあの男に怒りと憎しみを燃やしていた。クローバーボックスはそれに反応して、俺達のことを敵と認識したのかもしれない」 「なるほど……でも、あたしだってあの人に怒っていましたけど?」 「それは、君がプリキュアだからじゃないのかな? 俺や暁はクローバーボックスのことを知らないけど、ラブちゃんは同じ世界の住民だ。だから、クローバーボックスも敵と思っていないかもしれない。これは、ただの仮説だけどな」 石堀の言葉にラブは頷くしかない。真相を確かめられない以上、他にできることはなかった。 クローバーボックスから信頼されていると石堀は言ってくれたけど、ラブは素直に受け止められない。別に聖人君子という訳ではないし、テッカマンランスやダグバを前にした時は激しく怒りを燃やした。石堀が言うように、それが原因で心に闇が宿ってもおかしくないのに、クローバーボックスから拒絶されていない。 もしかしたら、心の中にある怒りや憎しみに溺れないでみんなを守って欲しいと、クローバーボックスは願っているのかもしれない。そんな考えがラブの中で芽生えていた。 「何だかよくわからないけど、要するにそのオルゴールはラブちゃんしか持てないってこと?」 「そういうことになるな。音色も興味はあるが、それは後の楽しみにしておこう……そういう訳で、それはラブちゃんが持っているべきだ」 「そういう訳だから、よろしくね!」 暁と石堀の言葉にラブは「はい」と首を振る。 元々、クローバーボックスはラブが持っているのだから、断る理由などなかった。 「まあ、暁の場合は元々の下心や欲望もあったせいで、クローバーボックスに断られた可能性だってあるぞ」 「おい! 石堀、俺に喧嘩を売っているのか?」 「冗談だ。こんな時に無駄な戦いなんか御免だ……それと暁、俺はあの男の死体を処理してくるから、ラブちゃんのことを頼んだぞ」 「あの男……? ああ、あの変態野郎か」 「そうだ。すぐに戻るから、ちょっとだけ待っていてくれ」 そう言いながら背を向けた石堀は、ここから去っていく。きっと、祈里や凪の命を奪った男の所に行くとラブは察した。 処理という言葉を聞いて、一瞬だけラブは背筋が冷えたのを感じる。その時だけは、石堀の姿がまるでメビウスやクラインのように見えてしまった。相手が凪の仇だから怒って当然かもしれないけど、それでも薄気味悪い。 でも、暁と軽口をぶつけ合えるのだから、本質的には優しい人だろう。だから、ラブは石堀を信頼していた。 「石堀さん、大丈夫かな?」 「あいつなら大丈夫だって。それとも、心配?」 「……やっぱり、心配してしまいます。こんな所で一人になるなんて、危ないと思いますし」 「そっか。やっぱり、それが普通だよね。でも、あいつなら大丈夫……それを信じようぜ」 「そうですよね……」 暁の意見もわかる。石堀は特殊部隊に所属しているおかげで格闘技術はかなり高いし、仮面ライダーに変身して戦っていた。だから、どんな敵が来ても簡単には負けないし、その力で暁のことだって助けている。 信用しないのは石堀に対して失礼だ。ラブだって理解できるけど、やはり不安が芽生えてしまう。簡単に割り切ることはできなかったけど、ここでそれを口にしても空気が悪くなるだけだ。 彼の為にできることは、暁と一緒に待つしかない。何事もなく、無事に戻ってきてくれることを信じるしかなかった。 石堀が現れてくれることを信じながら、ラブはぼんやりと街中を見渡す。普通なら、こういう道には人通りが激しく、今の時間だったら買い物や帰宅をする人で溢れているはずだ。でも、この街には活気が感じられない。まるで、かつてノーザに見せられた偽のクローバータウンストリートに立っているようだった。 嫌な思い出が脳裏に蘇った瞬間、ここから少し離れた場所に奇妙な黒い塊が見る。それが何なのかが気になって、ラブは反射的に近付いて……絶句した。 それは、人の焼死体だったからだ。 「ひ、酷い……!」 あまりの凄惨さに、ラブは思わず両手で口元を押さえてしまう。 この世界に連れて来られてから、人の死体は何度も見てしまっている。だけど、誰だろうと顔の原形だけは辛うじて留めていた。しかし、目の前の死体は全ての尊厳を奪われたかのように、黒焦げになっている。 どうして、ここまでやる必要があるのかという疑問や怒り。そして、人の死を見てしまった悲しみが胸の中で湧き上がっていた。 「誰がこんなことをやりやがった……?」 そして、いつの間にか歩み寄ってきた暁も、倒れている死体を見て呟く。 彼もこれだけ傷付けられた死体を見たことがなかったのだろう。今回ばかりは、いつもの落ち着きが感じられない。ラブのように動揺していた。 この場で死んでしまった人の為にできることは、一刻も早く弔うこと。これ以上、放置していたら眠ることができないはずだった。そう思ったラブはリンクルンを手に取り、変身する。 「チェンジ・プリキュア! ビート・アップ!」 叫び声と共に、彼女の身体は桃色の光に包まれていく。しかし光は一瞬で弾けていき、桃園ラブはキュアピーチに変身した。 放送前に埋葬した少年と少女の時と同じように、キュアピーチはすぐ近くの地面に穴を掘る。プリキュアの力さえあれば、人を埋めるだけの穴を作るまで十秒も必要なかった。 手に付着した土を振り払って、彼女は遺体に目を向ける。よく見ると、頭と体が離れている。つまり、焼かれただけでは飽き足らず、首すらも斬られてしまったのだ。それを知った瞬間、キュアピーチは反射的に顔を顰めてしまう。 一体誰がここまで残酷なことをしたのか。こんな風にされなければならない理由が、この人にあったのか。この人にだって、元の世界で帰りを待っている家族がいたはずなのに、最悪の形で別れさせられるなんてあんまりだ。 疑問は増える中、キュアピーチの脳裏にダグバの姿が浮かび上がる。 『プリキュアも一人殺したよ。黄色い子だったね。君とよく似た姿をした……』 そして、同時にダグバの言葉が頭の中でリピートされた。 それによって、一つの可能性がキュアピーチの中で芽生え始める。 「もしかして、ブッキー……? ブッキーなの!?」 思わずキュアピーチは呼びかけるが、当然ながら答えは返ってこない。既に遺体となってしまったので、動くどころか喋ることすら不可能だった。 「ブッキー……? それって、祈里ちゃんのことだよね? じゃあ、ここにいるのってまさか……!」 「あたしも、わかりません。でも、そんな気がします……ここにいるのは、ブッキーだって……」 キュアピーチは曖昧な態度で、暁に答えることしかできない。 ダグバは祈里を殺したと言った。それに、ここはダグバが現れた場所とそこまで遠くない。だから、腕の中にいるのは山吹祈里かもしれなかった。ただの憶測なのはわかっているけど、完全に否定することはできない。 その推測は当たっている。キュアパインに変身した祈里はこのエリアでダグバと戦って、成す術もなく殺害されてしまい、そのまま超自然発火能力で死体を焼かれた。その後、沖一也が変身した仮面ライダースーパー1によって首を切断されているが、それを知るのは誰もいない。 ただ、ここで殺されたのは祈里であるかもしれないという可能性しか、得られなかった。 「ラブちゃん……」 「ごめんなさい、暁さん。心配させちゃって」 「えっ?」 キュアピーチの言葉によって、暁は呆気にとられたように口を開ける。 「さっき、石堀さんが言っていましたよね。凪さんって人は、あたし達が悲しむことを絶対に望まないって……それは、ブッキーも同じだと思います。ブッキーはきっと、あたしや美希たんが泣くことを、望んでいませんから……」 淡々と語りながら、キュアピーチは埋葬を行った。首が切断されてしまったので、頭と胴体を付けるように置く。こうしても、切断された首が元に戻る訳ではない。ただの気休めでしかなかったけど、キュアピーチはやらずにはいられなかった。 幼馴染の祈里が身体を焼かれて、無残にも首を斬られる……その辛さと苦しみは、想像することができない程に凄まじかったはずだった。 「ブッキー……ごめんなさい。あたし、ブッキーやせつな達のことを助けないといけなかったのに、助けられなかった……でも、あたしはブッキーの分まで頑張る。立ち止まらないから」 その言葉が終わると同時に、祈里の身体も完全に埋まる。 涙を流したりしない。必要以上に謝ったりしない。前をひたすら進むのだと祈里達に誓ったのだから、それを自分から裏切る訳にはいかなかった。 望んでいない形だけど、祈里と再会して別れを告げることができた。後は、彼女の遺志を受け継ぐだけだ。 「暁さん、ありがとうございます。付き添ってくれて」 「いいってことよ。祈里ちゃんもきっと、喜んでいるよ……ラブちゃんが来てくれたことを」 キュアピーチと暁は互いに笑顔を見せ合う。 しかしそれからすぐに変身を解いて、祈里が眠る土の下に目を向けた。 「ブッキー……さようなら」 別れの言葉を告げながら、桃園ラブはデイバッグからドーナツを一個だけ取り出す。 カオルちゃんの作ったドーナツは祈里も大好きでよく食べていた。だから、天国にいる彼女に届くことを願いながら、ドーナツを供える。 そして数秒間の黙祷を捧げてから、二人は元の場所に向かう。すると、タイミングを見計らったかのように石堀が戻ってきた。 「待たせたな、二人とも」 「石堀さん! よかった……」 「そんなに心配していたのか? 俺の方は別に何ともない……戦闘も起こらなかったからな」 その言葉通り、石堀の姿は何も変わっていない。何事もなく、ダグバの遺体を弔えたのだろう。 「それじゃあ、そろそろ行くとするか! 沖や結城達は、どこにいるかねぇ……」 「さあな。だが、予定さえ狂わなければ街に辿り着いているはずだ。あいつらはお前とは違って、基本的に約束は守るタイプだろうからな」 「……なあ、石堀。お前、やっぱり俺に喧嘩を売っているだろ?」 「冗談だって言っているだろ? いちいちムキになる所が、お前の悪い所だ……それじゃあ、いつまで経ってもバカのままだぞ」 「うるせえ!」 涼村暁と石堀光彦のやり取りを、桃園ラブは微笑みながら見守る。 この人達に出会えてよかったと心の底から思いながら。 ◆ 石堀光彦は同行者である涼村暁や桃園ラブと同行しながら、今後のことを思案している。表面上では『頼りになるナイトレイダーの隊員』という姿を装いながら。 ン・ダグバ・ゼバの遺体は海に放置している。人間の世界なら死体遺棄罪に問われるだろうが、ここではその罪を裁く者はいない。それに石堀自身、ダグバの死体を捨てたことに対して後ろめたさを覚える訳がなかった。 それよりも、今は他に懸念するべきアイテムがある。桃園ラブが持っているクローバーボックスという名のオルゴールだ。 (闇を拒絶するオルゴールだと……まさか、そんな楽器があるとは。やれやれ、面倒な性質を持っているな) ラブの信頼を得る為に、提案を受け入れてクローバーボックスを奏でようとしたら手を弾かれてしまう。恐らく、アンノウンハンドであることを見抜いた可能性が高い。抵抗自体はすぐに打ち破れそうだったが、一瞬だけでも拒絶されてしまったことが問題だった。 正体が知られてしまうと危惧したが、その直後に暁も弾かれたので今は誤魔化せている。ただの人間である暁も触れなかったのは疑問だが、もしかしたら主催者がプリキュア以外は触れないように細工をしたのかもしれない。 忌々しいと思った連中だが、今回ばかりはその働きに助かった。だからといって感謝はしないし、最終的に皆殺しにすることは変わらない。 (どうやら、いざとなったらメモレイサーを使う必要があるかもしれないな……クローバーボックスに弾かれたことを見られたのは、問題だ) デイバッグの中にはメモレイサーが入っている。これさえ使えば、クローバーボックスから拒絶されたという記憶を消すことができるだろう。尤も、これはリスクがあまりにも高すぎるので、仮に使うとしても最終手段だ。 参加者に隠蔽ができたとしても、既に主催陣営に知られてしまっている。もしも主催者が他の参加者に教えてしまったら何の意味もない。最悪、消去した記憶を復元させてしまう可能性だってあった。 ……そこまで考えて、石堀の中で一つの可能性が芽生える。 (記憶、だと……やはり、主催者にはメモリーポリスが関わっているのか? いや、最悪の場合、TLT自体が何者かによって乗っ取られた可能性だってある……そして、俺の記憶も操作したのか?) メモレイサーが手元にあるのは、この殺し合いにはTLTが関わっているからだと思っていた。しかし、情報を集めていると事態はもっと深刻な可能性だってある。 数多の平行世界を行き来するラビリンスや、ボトムやブラックホールのような宇宙規模の影響を齎す闇。あるいは、それらに匹敵する力を持つ何者かがTLTを制圧していることだって考えられた。もしくは、ダークザギが暗躍するより前から忍び込んでいた可能性だってある。 放送前に、どうして凪がウルトラマンの光を得られるのかという疑問を抱いたが、その途端にノイズが走った。もしかしたら、正体不明の黒幕がメモレイサーと同じような道具を使ったことによって、記憶にプロテクトがかけられたかもしれない。 だが、何の為にそれをする必要があったのか。知られることで、この殺し合いを根底から崩す原因となってしまうのか。放送で現れたゴハットという怪物は、9時以降に単独行動を続けていれば制限について話すと言っていたが、その状況になれば真実を知れるのだろうか? ……だが、ここでいくら考えても答えは見つからない。単独行動を出来る状況になるのかわからない現状では、どうしようもなかった。今は情報収集に専念するしかない。 例えるなら、放送で現れた男についてだ。 「そういえば暁。放送で現れたゴハットという奴はダークザイドを自称していたが、知っているのか?」 「あんな怪しげな男、俺が知っている訳ないでしょ! ていうか、関わりたくもねーよ!」 「そうか。だが、奴はお前のことを知っていそうだったが……もしかして、黒岩のように未来で会う可能性があるかもしれないぞ」 「マジかよ!? 勘弁してくれよ……」 暁はうんざりしたように深い溜息を吐く。いくらいい加減な暁といっても、あんな得体の知れない男は流石に受け付けないようだ。それは石堀も同じだし、あんなふざけた態度を取る怪物に見下されていると思うと、怒りが湧きあがってしまう。 だが、それが原因で感情を乱されてはまた足元を掬われる危険があった。凪を殺された時のように失態を犯さない為にも、石堀は心を鎮める。 「なら、ここで倒してしまえばいい。そうすれば、お前の未来だって変わるかもしれないし、これからの未来で奴の被害者が減るかもしれないだろう?」 「石堀さんの言う通りですよ! あたしも、暁さんと一緒に頑張りますから!」 「そっか……そりゃ、そうだ! そうした方が、一番早いよな! あんなオタクヤローはこの俺の手で、ぶちのめしてやるよ!」 ラブと共に助言をした瞬間、暁は一気に表情を明るくした。 やはり、この男は単純だ。単純だが、それだけに扱いやすい。暁はどうしようもないバカだが、ダグバを殺すことはできなかっただろう。ラブと同様、まだまだ利用することができそうだ。 利用価値がありそうな一文字隼人や村雨良は死んでいる。残念だが、放送で呼ばれてしまった以上は仕方がない。今は次のデュナミストと、他の仮面ライダーを始めとした協力者を探すべきだった。 目的を見定めながら、涼村暁と桃園ラブの二人を先導するように石堀光彦は歩く。その先に、復活の手がかりがあると信じながら。 【1日目 夜】 【H-8/市街地】 【備考】 ※山吹祈里の遺体が埋葬されました。また、埋められている場所にはカオルちゃん特製のドーナツ@フレッシュプリキュア! が一つだけ供えられています。 ※ン・ダグバ・ゼバの遺体は海に放置されました。 【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン】 [状態]:疲労(中)、胸部に強いダメージ、黒岩への怒り、ダグバの死体が軽くトラウマ、嘔吐による空腹、ただし今は食欲減退 [装備]:シャンバイザー@超光戦士シャンゼリオン、モロトフ火炎手榴弾×3 [道具]:支給品一式×7(暁(ペットボトル一本消費)、一文字(食料一食分消費)、ミユキ、ダグバ、ほむら、祈里(食料と水はほむらの方に)、霧彦)、首輪(ほむら)、姫矢の戦場写真@ウルトラマンネクサス、タカラガイの貝殻@ウルトラマンネクサス、八宝大華輪×4@らんま1/2、スタンガン、ブレイクされたスカルメモリ、ランダム支給品0~4(ミユキ0~2、ほむら0~1(武器・衣類ではない)、祈里0~1(衣類はない)) [思考] 基本:加頭たちをブッ潰し、加頭たちの資金を奪ってパラダイス♪ 0:石堀やラブちゃんと一緒に、どこかに集まっているだろう仲間を探す。 1:別れた人達が心配、出来れば合流したい。 2:あんこちゃん(杏子)を捜してみる。 3:黒岩との決着は俺がつける 4:可愛い女の子を見つけたらまずはナンパ。 5:変なオタクヤロー(ゴハット)はいつかぶちのめす。 [備考] ※第2話「ノーテンキラキラ」途中(橘朱美と喧嘩になる前)からの参戦です。 つまりまだ黒岩省吾とは面識がありません(リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキのことも知らない)。 ※ほむら経由で魔法少女の事についてある程度聞きました。知り合いの名前は聞いていませんでしたが、凪(さやか情報)及び黒岩(マミ情報)との情報交換したことで概ね把握しました。その為、ほむらが助けたかったのがまどかだという事を把握しています。 ※黒岩とは未来で出会う可能性があると石堀より聞きました。 ※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。 ※第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。 ※森林でのガドルの放送を聞きました。 【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、左肩に痛み、精神的疲労(小)、決意 [装備]:リンクルン@フレッシュプリキュア! [道具]:支給品一式×2(食料少消費)、カオルちゃん特製のドーナツ(少し減っている)@フレッシュプリキュア!、毛布×1@現実、ペットボトルに入った紅茶@現実、巴マミの首輪、工具箱、黒い炎と黄金の風@牙狼─GARO─、クローバーボックス@フレッシュプリキュア! 基本:誰も犠牲にしたりしない、みんなの幸せを守る。 1:どこかに集まっているだろう仲間を探す。 2:黒岩さんのことはひとまず暁に任せる 3:マミさんの遺志を継いで、みんなの明日を守るために戦う。 4:プリキュアのみんなと出来るだけ早く再会したい。 5:マミさんの知り合いを助けたい。もしも会えたらマミさんの事を伝えて謝る。 6:犠牲にされた人達のぶんまで生きる。 7:ダークプリキュアとと暗黒騎士キバ(本名は知らない)には気をつける。 8:どうして、サラマンダー男爵が……? [備考] ※本編終了後からの参戦です。 ※花咲つぼみ、来海えりか、明堂院いつき、月影ゆりの存在を知っています。 ※クモジャキーとダークプリキュアに関しては詳しい所までは知りません。 ※加頭順の背後にフュージョン、ボトム、ブラックホールのような存在がいると考えています。 ※放送で現れたサラマンダー男爵は偽者だと考えています。 【石堀光彦@ウルトラマンネクサス】 [状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、頭痛 [装備]:Kar98k(korrosion弾7/8)@仮面ライダーSPIRITS、アクセルドライバー+ガイアメモリ(アクセル、トライアル)+ガイアメモリ強化アダプター@仮面ライダーW、エンジンブレード+エンジンメモリ+T2サイクロンメモリ@仮面ライダーW 、コルトパイソン+執行実包(2/6) 、ロストドライバー@仮面ライダーW [道具]:支給品一式×3(石堀、ガドル、ユーノ、凪、照井、フェイト)、メモレイサー@ウルトラマンネクサス、110のシャンプー@らんま1/2、ガイアメモリ説明書、.357マグナム弾(執行実包×18、神経断裂弾@仮面ライダークウガ×4)、テッククリスタル(レイピア)@宇宙の騎士テッカマンブレード、イングラムM10@現実?、火炎杖@らんま1/2、血のついた毛布、ランダム支給品2~8(照井1~3、フェイト0~1、ガドル0~2(グリーフシードはない)、ユーノ1~2) [思考] 基本:今は「石堀光彦」として行動する。 1:今は暁とラブの二人を先導しながら街を進む。 2:どこかに集まっているだろう仲間を探す。 3:周囲を利用し、加頭を倒し元の世界に戻る。 4:次のデュナミストがどうなっているか気になる。もし異世界の人間だった場合どうするべきか… 5:孤門や、つぼみの仲間、光を持つものを捜す。 6:都合の悪い記憶はメモレイサーで消去する 7:加頭の「願いを叶える」という言葉が信用できるとわかった場合は……。 8:クローバーボックスに警戒。 [備考] ※参戦時期は姫矢編の後半ごろ。 ※今の彼にダークザギへの変身能力があるかは不明です(原作ではネクサスの光を変換する必要があります)。 ※ハトプリ勢、およびフレプリ勢についてプリキュア関連の秘密も含めて聞きました。 ※良牙が発した気柱を目撃しています。 ※つぼみからプリキュア、砂漠の使徒、サラマンダー男爵について聞きました。 ※殺し合いの技術提供にTLTが関わっている可能性を考えています。 ※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。 ※第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。 ※森林でのガドルの放送を聞きました。 ※予知能力に関する記憶が思い出せませんが、何故凪が光の継承者になった事を知っていたのか、疑問に思い始めているようです。 ※TLTが何者かに乗っ取られてしまった可能性を考えています。 【支給品解説】 【クローバーボックス@フレッシュプリキュア!】 暁美ほむらに支給。 シフォンと一緒に流星から現れた不思議な力を持つオルゴール。最初は長老のティラミスによって守られていたが、ある時からタルトに託される。 音色を奏でると、インフィニティとなったシフォンを元に戻す効果がある他、ラビリンスの作ったレーダーを狂わせることができる。 また、悪人が触れようとすると自動的にバリアが張られます。(どのくらいの基準で弾かれるのかは、後続の書き手さんにお任せします) プリキュア達が四人集まって、力を合わせれば合体必殺技であるラッキークローバー・グランドフィナーレを発動させることもできます。 時系列順で読む Back 空虚Next 解─unlock─ 投下順で読む Back 空虚Next 解─unlock─ Back ひかりのまち(後編) 涼村暁 Next 黒岩、死す!勝利のいちご牛乳(前編) Back ひかりのまち(後編) 桃園ラブ Next 黒岩、死す!勝利のいちご牛乳(前編) Back ひかりのまち(後編) 石堀光彦 Next 黒岩、死す!勝利のいちご牛乳(前編)