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―第7章 天孫覚醒― 「くそっ!なんで俺ばっか!」最近の俺は莫迦の一つ覚えみたいに悪態をついている。だって仕方がないのだ。都市伝説を倒したかと思うと、次の日には別の奴が襲ってくる。契約者になるんだったらそのぐらいのリスクを加味して然るべきなのだ。 また、今回の相手と言うのも「URYYYYYYYYY!赤いマントが欲しいか?それとも青いマントがいいか?それと、お前は今までに食ったパンの枚数を覚えているのか?」…うん、とりあえず荒木先生ごめんなさい。 なんでまた赤マントなんだよ!…あれ?そもそも戦ったことあったっけ?まあいいや。 それよりも、どうして俺と戦う相手はいつも狂気じみているんだ!絶対あり得ねぇだろ? 愚痴っても仕方ないので、俺は奴を繁華街に誘い込む。いや、正確には繁華街の裏路地に誘い込む。 奴は幸いこちらの思惑通りに動いてくれている。と思ったら― 「この赤マントから逃げられると思うなよォッ!」なんと奴は、俺の目の前に既に存在していた。だが、俺の作戦は既に成功していた。 「よし、天照、『結界』だぁっ!」 「はい!」 すぐに景色が反転する。と言っても、ビルに囲まれているので何も見えないが。 「よし、みんな出てこいっ!」 俺はいつもの4人を呼び出した。 「俺の事は通りすがりnがはぁっ!」 「だから(ry」 「また省略された…」 「めんどくさそうなキャラだねぇ…」 「もういや…とりあえず建速、行くぞ?」 「了解ぃ!」 すぐに刀に代わる建速。そして、赤マントと対峙する― すると、赤マントはマントの中から膨大な量のナイフを投げつけてきた! 「お前はどこぞの吸血鬼かっ!!」 「こうでもしないと生存競争には勝てないからな。我が「知」と「力」の元にひれ伏すがいいッ!」 そう言うと、赤マントはいきなり眼前から姿を消した。と思ったら― 「どこを見ている!?」 奴は一瞬のうちに背後に迫っていた。なんて奴だ…俺はすかさず距離をとった。 「無駄ァッ!」赤マントは距離を詰めようとする。「我がマントにはこういう使い方もあるのだよ。」と― 一瞬、視界が真っ赤になる。どうやらマントに包まれたようだ。「くそっ!」 「無駄無駄ァッ!我がマントは生身では脱出不可能ッ!」 「そうですかい…!ならこれでっ!」 俺は持っていた刀でくるまれているマントを切り裂いた。 案の定、マントは易々と切り裂かれた。「貴様ァッ!我がマントを切り裂いたな!極刑に処すッ!」 そう言うと、また姿を消した。いったい奴はどこへ消えたのか…その答えはすぐに明かされることになった。 「ここだァッ!」「なっ…!!!」奴は死角である後方から攻撃を仕掛けてきた。 「ぐはぁっ!!」俺は攻撃をもろに食らった。さっきの一発が効いたのか、なかなか立てない。 「この景色も飽きたのでな、さっさと出させてもらうぞッ!」 そう言うと、奴は結界を攻撃し始めた!結界のおおもとである天照にダメージが集中する! 「きゃあっ!!」 「大丈夫か、天照!?」 「な、なんとかってところね…」 「姉さんを傷つけたな?」 どうやら奴は怒らせてはいけない奴を怒らせてしまったようだ。 「手加減なしで行くけどいいよね?答えは聞かないけどぉっ!」 そう言うと邇邇芸は赤マントに向けて木の根を伸ばし始めた。目にもとまらぬ速さで赤マントに向かって行く木の根。 そして奴を捕らえた。 「姉さんを傷つけたやつは生きては返さないよ♪」 木の根で締め上げていく邇邇芸。がしかし― 「無駄ァッ!」一瞬で縛っていた木の根を引きちぎった。なんつーパワーだ… 「とるにたらぬ人間どもよ!支配してやるぞッ!!」 赤マントはそう言って俺に向かってきた。 「僕の木の根が簡単に引き裂かれるとはね…しょうがない、「アレ」やるか。」 そう言うと、また木の根で赤マントを捕らえた。 「おいおい、また貧弱ゥッ!な木の根で我を捕らえるかァッ!」 「いや?それ以上のひどいことをするつもりだよ♪」 邇邇芸はそう言うと、自分が生やした木を触った。すると― そこから火が出始めた!その日はゆっくりと燃え広がっていく、赤マントのほうへと― 「人の形を保たず、消し炭になって消えるといいよ♪」 だんだんと赤マントの方に近づいていく炎は、赤い輝きをさらに増していた。そして― 赤マントはその身を業火に焼かれながら、 「なぜ負けると言うのか!?この赤マントがッ!」そして赤マントは消えてなくなった。 「君の敗因はたった一つ…たった一つの単純な答えさ…」 「君は僕を怒らせた…それだけだよっ♪」 ―新たなる力に目覚めた邇邇芸、その力が次は俺に向かないことを祈るだけだった… 前ページ次ページ連載 - 結界都市『東京』
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覚えていますか?あのハナシ 「ねぇムスカ、うちらのゲームを作らない?」 「は?」 秋月家のいつもの家のいつものリビング。荒地はいきなりそんな事を言い出した。 「何?ゲーム?」 ソファに座っていたムスカは今まで見ていたスマホから視線をあげ、思わず荒地の方を見てしまう。 「そう!なんかねぇ、おもしろそうじゃない?」 「いや何言ってんかわかんないんだけど」 ゲーム……それが一般家庭に普及しだしたのは1980年台からだといわれている。それにはアクション、パズル、PRG等様々なジャンルがあり、今やその媒体もスマホなのかPCなのか専用ハードウェアを使うソフトなのか多様化している。 もっというとカードゲームや人生ゲームなどのテーブルゲームやらも含まれ、もっともっというとキリがないほどだ。 ピンとこずクエスチョンを浮かべる息子に荒地はふふんと笑う 「聞いた事ないかしら?……『僕母を題材にしたRPGゲーム』って」 「あっ……なんかだいぶ前に聞いたような」 「でっしょ〜〜!?そのハナシを聞いた時ねぇ、うちとしてはムスカと冒険ができる!!ってのを楽しみにしてたのに、なんか全然報告なくてぇ〜、聞いてみたら『ストーリーも世界観も何も決まっていない』なんていうのよぉ!酷いと思わない!?」 口調が激しくなり始める荒地にムスカの中で嫌な予感がじわじわと膨らんでくる 「まぁそうだな……それで母さんは何を」 「だ・か・ら♡ そんな制作元のためにうちらでこんなゲームを作ってちょうだい!!ってのを固めてぶつけちゃうワケよ♡ムスカも協力してねん♡」 「……………」 めんどくせーと呟く声はもちろん荒地には届いていなかった。 ☆ 「はぁ〜〜……俺の貴重な休日が……」 「やあねぇ、中学生なんて母親と遊んでナンボじゃない♡」 「中学生だから母親と遊びたくないんですけど」 「じゃあムスカ、一応前提としてはこれは『パソコンで遊べる僕母キャラを題材にしたRPGゲーム』ってことになってるのよ」 母がハナシを聞かないのは分かりきっているので、ムスカは諦めて聞き手に入った。 「ふーん…それから?」 「それだけよ♡」 「げっ!本当に何も決まってないんだな」 「そうなのよ〜〜!まぁだから逆にいうと、ウチとムスカの恋愛PRGにしても、大冒険して二人の愛の力で世界を救うゲームにしても世界中に散らばってしまったムスカの写真を取り戻すゲームにしてもなんでもありなわけよ!」 「全部嫌なんだが!!??特に最初絶対やめろ!!!」 目をキラキラさせた荒地をムスカは激しめに嗜める 「んもう、今日も照れ屋なんだから♡じゃあムスカはどんなのがいいとかアイデアある?」 照れで否定した事なんざ一度も無いと記憶しているが、RPGのストーリーのアイデアか、とムスカは一度想像を膨らませてみた。 ーー剣と魔法の世界、仲間達との冒険、絆、襲ってくるモンスターに手強いダンジョン、そして最強の敵との戦いに打ち勝った後の平和ー …なるほど、これを俺やこちに、Rなんかとパーティ組んだら楽しいかもしれない。他にクラスの連中も出てきたりして。異世界での冒険。なんだかワクワクしてきた 「どうかしらムスカ?どんなのがいい?」 だがこれにはある条件がある、快適プレイのためには絶対に外せないことだ。 「よし、俺に言えることはまずひとつだ。」 「なにかしら?」 「母さんが出てこないゲーム」 一瞬沈黙が走った。 いや、一瞬ではない、意外と長い沈黙だとムスカは感じてしまった 「…………あらムスカ、駄目よそんなのは……」 荒地がゆっくりめに返し始める。いつもの畳み掛けるような言葉も厄介だが、たまに来るこのモードの荒地も恐ろしさがより強まる 「お、俺はどうせなら友達とゆっくり異世界を楽しみたいね…!」 何もおかしなことは言ってはいない、男子中学生として当然の感情だ。母親の存在は時には忘れたいものなのだ。 「ウチはね、ムスカとパーティを組んで冒険が…!」 ゆっくりモードの荒地にこれ以上言わせてしまう前に思い切って上から被せた 「か、母さんは魔王に捉えられたプリンセス・ヤスコ!!俺たちが姫を助けにいくための冒険だっ!!」 母親にいう設定としては正直痛すぎる言葉だがこれがムスカの必殺法であった。羞恥と言いたくなかった感が混ざり合い、息まであがっている。 「まぁ、ムスカ………!」 荒地は驚いた表情をした後、一言 「それ、いいわね♡」 ムスカは小さくガッツポーズをした。 そして、「僕母RPGプロジェクト」のストーリー案 ×××年、異世界ーー 魔王に囚われた若く美しきプリンセス・アレチ・ヤスコを助けるため、 一人の少年、ムスカが立ち上がった。街の仲間であり友人であるこちにとRとともに−− 手に汗握る壮大なストーリー!絆と友情!立ちはだかる強敵! 果たしてムスカ達はプリンセスを助けることができるのか!? 後日 「まあムスカ!『僕母PRGプロジェクト』の開発元から返事が届いているわ!」 「おっ、マジか!なんて書いてあるんだ?」 荒地は手紙を封筒から出す 「……『拝啓 荒地様とムスカ様 この度は素晴らしいアイデアをお送りいただきありがとうございました。 厳正なる審議の結果、荒地様を抜いての冒険は『僕母RPG』を名乗るには推奨しかねます。』」 「なんじゃそら!!!いいだろ母さん抜きで冒険しても!!なんでなんだよ!!」 納得いかないムスカはその場で地団駄を踏んで暴れている 「待ってムスカ!続きがあるわ!」 荒地は咳払いして続ける 「『尚、面白いアイデアではありましたので立場が逆(魔王に囚われたムスカを助ける荒地のストーリー)なら、やりようはあるかもしれません』ですって!」 「……………………え?」 続く? あとがき めちゃくちゃ久しぶりに小説というものを書きました。 リハビリを兼ねて短編を書いたのですが、なんの話にしよう!そういやRPG企画ってどうなったんだろう…と思ったので 荒地とムスカにミニ会議をしてもらいました。まじでなにも決まってない。ごめん。 PRG企画のこともですが小説の書き方も忘れすぎてタイトルはトリプルネーミングを兼ねています。(あとひとつはラストに出た懐かしのアレ)付け方はめっちゃ適当ですが……。 でもやっぱり楽しかったので小説もちまちま書いていくのがええなぁと思いました! 2023.4.22 紀紗
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イベントカードリスト Rはレア ☆はスターター専用 第1弾 J-068 山吹き色の波紋疾走!! J-069 もうひとつの波紋をッ! J-070 銀色の波紋疾走! J-071 ズームパンチ! J-072 石仮面 J-073 おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか? J-074 エイジャの赤石 J-075 死のウエディングリング J-076 そして時代は流れる J-077 またまたやらせていただきましたァン! J-078 血管針攻撃! 第2弾 J-159 青緑波紋疾走ーッ!! J-160 そこにシビれる! あこがれるゥ! J-161 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーッ! ☆ J-162 オラオラオラオラオラオラオラオラ ☆ J-163 メメタア J-164 ノックしてもしもお~~~し J-165 石仮面&エイジャの赤石 R J-166 そのうちカーズは 考えるのをやめた。 R J-167 はもんしっそうだとォーッ!! J-168 バクシーシ バクシーシ J-169 この場合! そういうセリフをいうんじゃねえ J-170 肉の芽 第3弾 J-254 慈愛の女神像 J-255 生命磁気への波紋疾走ッ!! J-256 勝ったッ! 第3部完! ☆ J-257 Qtaro Kujo J-258 成長する「肉の芽」 J-259 BABY STAND J-260 「魂」を賭けよう! R J-261 YES! YES! YES! J-262 もしかしてオラオラですかーッ!? J-263 ロードローラーだッ! J-264 「弓と矢」 J-265 ゥンまああ~いっ 第4弾 J-389 波紋ヘア・アタック J-390 OH MY GOD! J-391 その空気圧でぶっ飛んでやるッ! J-392 F-MEGA J-393 ホームラン J-394 そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ J-395 安心するんじゃ……ポルナレフ J-396 そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ! J-397 5秒前! R J-398 『一晩で手編みのセーター』 J-399 ライトハンド奏法 R J-400 バックトラック 第5弾 J-491 究極!深仙脈波紋疾走!! J-492 リサリサ先生 たばこ逆さだぜ R J-493 ピシガシグッグッ J-494 このラクガキを見てふり向いたときおまえらは死ぬ J-495 中にいたのは…………おれだったァーー J-496 なるべくしたなったことなんじゃ J-497 『SG組』!121314!! R J-498 サイコロの目 J-499 だが断る J-500 サンジェルマンのサンドイッチ 第6弾 J-592 波紋カッタ──ッ!! J-593 つけの領収証だぜ R J-594 『ポルナレフランド』をおっ立てるんだ J-595 イレブンマンス! J-596 「13メートル」!! J-597 裁いてもらうがいいわッ! J-598 モナリザの手 J-599 3つの『U』 ☆ J-600 この味は!・・・・・・・・・ウソをついてる『味』だぜ・・・・・・ J-601 再点火 第7弾 J-682 死のリプレイ J-683 ブラック・サバス J-684 ソフト・マシーン J-685 ベイビィ・フェイス J-686 トーキング・ヘッド J-687 キングクリムゾン・エピタフ J-688 石のペンダント J-689 マンハッタン・トランスファー J-690 グーグー・ドールズ J-691 緑の赤ん坊 J-692 承太郎DISC 第8弾 J-792 ポルポの隠し財産 J-793 「てんとう虫」のブローチ J-794 「雲のスーツ」 J-795 DIOの骨 J-796 メビウスの輪 J-797 天国へ行く方法 J-798 時は一巡した R J-799 ローリング・ストーン(ズ) J-800 プラネット・ウェイブス J-801 ドラゴンズ・ドリーム J-802 サバイバ- J-803 ヘビー・ウェザー J-804 ボヘミアン・ラプソディー
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皆様、お久しぶりでございます。 空愛です。 タイトルの「覚えていますかね?」は、 何を隠そうこのことですねはい。 たしか、前回の更新のとき 風邪をひいていたと思うんですけど、 またまたひいてしまいました。 いや、でもね? 今回はあたしは悪くないと思うんですよ。 だってうつされた側だからね! あたしの親友が彼氏とデートして、 いちゃいちゃしてたらしいんですけどね。 その彼氏がどうやらインフルエンザ治りたてだっったらしくて、 そこまでならあたしも 勝手にいちゃこらしてろリア充爆発するべし とかだけで終わるんですよ。 ただそのあたしの友人が 彼氏からインフルエンザの菌をもらったらしく、 それをもっと早くに言えばいいものを 熱や喉が痛いなど症状がでてから言うものだから あたしは予防できずうつってしまったという・・・。 ハタ迷惑なカップルだわおい。 もう勘弁してくれよ。 治ったばかりだというのによおー しかもそのカップルに 今度遊ぼうぜー! と誘われましたけども・・・ キレていいっすかね? ということで。 もう寝ます。 はい。 やっぱりリア充は爆発するべきですよ。 ハタ迷惑なカップルなんて論外ですよ。 ペッ `ヘ´ END
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無謀編③ お前はいったいなんなんだ!? 第1話「お前はいったいなんなんだ!?」 【登場人物】オーフェン、コギー、ボニー、キース、エドゲイン君1号、ボルカン、ドーチン ボニー、キース登場編。 第2話「いちいち俺を巻き込むな!」 【登場人物】オーフェン、コギー、ボニー、キース、ダイアン コギー降格編。 首まで落ち葉に埋まって瞑想するとかいうネイチャーゲーム。 第3話「はっきりいって迷惑だ!」 【登場人物】オーフェン、コギー、ボニー、キース、ボルカン、ドーチン 第4話「俺の立場はどーなんだ!?」 【登場人物】オーフェン、コギー、ボニー、キース、ペティア、ボルカン、マジク 「豚」「家畜同然」「ヒモ男」編。 第5話「シャレですむのはここまでだ!」 【登場人物】オーフェン、コギー、ボニー、キース(ヴァイス)、ボルカン、ドーチン、チーフ、スライス、フラットボール キース、スパイ時代との決別編。 プレオーフェン・純情編「馬に蹴られて死んじまえ!」 【登場人物】キリランシェロ、ハーティア、キャロル・スターシア、アザリー、フォルテ
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スレ77まとめへ戻る 関連 体験談:友達が憑かれた時に能力者3人の意見が一致・・・ 222 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 42 29 ID nRk9EZ7O0 218 仕事で初めて知り合った人間同士6人で、昼食をとることになった。近くのファミレスに入り注文したんだけど、 なんと驚いたことに、数あるメニューの中から全員同じ料理を注文したんだ。 それにデザートも同じ。打ち合わせなんてしてないのに、全て同じ。 普通なら考えられない確率だと思います。これは霊の仕業なのでしょうか? 229 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 47 39 ID B+18VS/W0 211 それが真実だとして、三人の霊能者の固定概念が一致したってだけでしょ? 一般的な幽霊は、「やせ形色白黒髪で長い女」ってのは相場が決まってる。 試しに、「デブで色黒短髪で茶髪のおっさん」の写真を見せたらなんていうと思う? 大抵は893かDQNって言うと思うよ(笑) 231 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 48 31 ID jbTHb5360 211 218 「憑いているのは女の霊で、髪が長い」 一番多い幽霊のタイプなんじゃない? 統計を取ったわけじゃないが、「幽霊と聞いて連想するのは男か女か」と聞かれたら「女」の方がずっと多そうだし、 少なくともTVなんかの幽霊ドラマに出てくる女の幽霊の髪はみんな長い気がする。 それぞれが最も一般的なイメージの幽霊を述べた結果、見事に一致しただけって感じがするぞ。断言はしないが。 236 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 00 54 59 ID 3IU7zDeLO 222 例え話として説得力が弱いと思う。 霊の仕業と思える伏線が全くない。 友達は心霊スポットに行った後に夢を見るようになった。 それまで霊に憑かれたなんて話はしたことなかった。 お祓いに近づく度に吐き気がひどくなる。 霊能者は霊じゃないものは違うとはっきり言える人である。 長くなるから書かないけど色々と伏線がありました。 245 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 06 26 ID 3IU7zDeLO 229 231 「憑いているのは女の霊で、髪が長い」 一番多い幽霊のタイプなんじゃない? TVや映画で多く使われるからそう思われているだけでは? 実際に幽霊が見えないならそれは予想に過ぎません。 デブの幽霊は自分も聞いたことないです 253 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 19 55 ID B+18VS/W0 245 意味がよくわかりません。 君は話せばわかる人間だと思うから言うが、 もうちょっと詳しく説明してほしい。 TVや映画で多く使われるからそう思われているだけでは? 実際に幽霊が見えないならそれは予想に過ぎません。 その通りだと思う。 俺の固定概念と、霊能者の固定概念が一致してるからだ。 俺の固定概念がTVや映画で構成されているとおり、霊能者も同じ経路で構成されている。 そもそも霊能者が 「女の霊で髪が長く、東京生まれで名前は貞子。年は40歳で趣味はテレビから出ること」 ここまで言ったのなら、偶然の一致とは考えにくい。予想ではないと言ってもいいと思うが・・・ 254 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 30 47 ID 3IU7zDeLO 244 霊感のある人は「これは強い霊だから自分には払えない。行いが悪いから波動が似ていて離れにくい」 と言った。 そして霊能者の元へ行き、「行いが悪いからまずはそれを直せ」と言って結局その人にも払えなかった。 その後3ヶ所回った後に霊は取れました。 偶然にしては重なり過ぎてると思いませんか? 255 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 42 02 ID nRk9EZ7O0 254 2回連続して「行いが悪いから直せ」って言われたことが、偶然が重なりすぎてるって事? 7年前の話だけど、 俺の友人は住まいの電化製品がおかしくなるので、心配した奥さんがいろんなとこに相談して 連続4回、霊感あるって人間(霊能者含む)に、先祖が怒ってるから供養しろ(なんか買え)って言われてたよ、 (そいつは仕事が忙しくて墓参りにいけない) でも本人は信じてないので、結局は電力会社呼んで配電盤が故障してて交換したら直った。 それ以来、おかしいことは起きていない。どう思う? 256 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 01 45 59 ID B+18VS/W0 254 俺ならまず霊能者達に何らかのネットワークがあるんじゃないかと疑うけどね(笑) 例えば、商売には何らかの原因で顧客を拒否する場合がある。 飲食店にボロボロの服を着た悪臭を放つ人間が来たら拒否するでしょ? 今回の場合も、霊能者によって「代金回収が難しい」「悪質な客」として判断された可能性はないだろうか? また、「強力な悪霊だから自分では払えない。」と言ったのは霊感のある人だけなんだよね? この言葉を霊能者が言った場合、自分に能力がない事を認めてしまうから言わないと思う。 同業者間にはその業界で流通するマニュアルってものが存在します。 「行いが悪いからまずはそれを直せ」と言う発言は、 自分の能力を否定せず、かつ、顧客を拒否するにはもってこいの言葉だと思いますけどね。 258 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 01 19 ID 3IU7zDeLO 229 失礼しました。 残念ながら3人に一致しているのは「女の幽霊で髪が長い」ということだけです。 霊感のある人は「わかりやすく言うと貞子のような感じ。心霊スポットに井戸があった」と言っていて、友達の夢にも井戸が出たと言っていました。2人のみで一致してます。 相場が決まっているから当たる確率が高いということですか? 259 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 06 49 ID 3IU7zDeLO 255 電化製品がおかしくなるなら電力会社か製品の会社に問い合わせますよw あの…例え話やめたほうがいいです。 260 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 14 08 ID 3IU7zDeLO 256 俺ならまず霊能者達に何らかのネットワークがあるんじゃないかと疑うけどね(笑) 確かにあるかもしれないですよw 霊感ある人はタダ。霊能者は気持ちのみ(その子はお金ないので一回千円w)。他の2人は友達と連絡を取らなくなった間なのでわかりませんが、最後の人はタダ。 自分が大金をとる所はやめとけと言ってます。 263 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 18 42 ID nRk9EZ7O0 259 作り話に聞こえるか?www 故障してるって確実にわかるような現象ならそうしたかもしれないけどね、もっと微妙におかしいことが起きたんだよ、 例えば留守番電話の録音した声が途切れる、 電球が明滅する。パソコンが勝手に再起動する。誰も押していないチャイムが鳴る。消えてたものが勝手にスイッチ入る。 確かにいくつかの製品は故障を疑い修理に出したけど異常なしで帰ってくる、 そしてまたすぐ同じ現象が再発したんだ。 そこで奥さんは、心霊現象だと考えていろんな人に相談したのは上に書いたとおり。 けど友人はそのアドバイスを聞かず、電気系統事態の故障を考えて電力会社へ連絡した。 なんかおかしいこと書いてるかな? 264 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 22 21 ID e3NXTwSEO 幽霊=怪奇現象っていうくくりなのかな? 265 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 22 40 ID B+18VS/W0 258 そうです。 相場、つまり固定概念の範疇で説明出来る範囲内でしか霊能者は発言していないということです。 たとえば私が今言えることは、 「あなたは携帯から書き込みしていますね?」ですが、 実際にあなたの隣にあなたを見ている人がいたとしたら、 「携帯の形、色、機種」といった固定概念の範囲外の発言が出来るはずです。 また、霊能者とひとくくりにしていますが、 霊能者によっては直接集金をしない活動タイプの人間も存在します。 除霊は無料で壺を買わせるタイプ。除霊は無料で後日寄付を強要するタイプと様々です・・・ 266 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 02 47 19 ID Tcoro+pG0 ×固定概念 ○固定観念 267 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 03 27 07 ID T6RY60ChO 258 265のついでに ホントに見えてれば、説明が「髪の長い女」程度では止まらないんですよ それが無いということは… 後は自分で考えてくれ 268 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 04 05 41 ID 1yiwnV8VO 256 俺ならまず霊能者達に何らかのネットワークがあるんじゃないかと疑うけどね(笑) ソース思い出せんが、それ聞いた事あるwww 実際にあるみたいよw 269 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 06 54 09 ID jbTHb5360 254 霊能者のネットワークがある。 共通のマニュアルがある。 依頼者の性格を見て判断している。 霊以外にもいろんな理由が考えられるぞ。 270 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09 18 39 ID hoaBxQTk0 269 物好きな人が探偵でも雇えば判明しそうなことだね 271 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09 33 37 ID k3NEJXJH0 270 俺の知り合いに霊能者やってるのが居るが、マニュアルは無いとは言ってたぞ。 ただ、コールドリーディングはすごいうまい。天性と言っていいくらい。 俺の彼女がどんな子なのか、服の趣味から彼女の付き合った男の数まで当てられたことある。 彼女できたなんて話を一言もしてないのにだよ。 本当に霊感あるんだとビックリしたら、コールドリーディングのことを教えてくれた。 でも、本物のコールドリーディングは一般人には理解不能。 喋るときの俺の声のトーンがちょっと上がったとか、ビール飲む時のグラスの持ち方とか、 自分でも意識してないとこで色々と判断してるらしい。説明されたがほとんどわからなかった。 「6割くらいははったり」と奴は笑ってたが、実際そんなもんらしいぞ。 ちなみに断るのは真面目にヤバイ時らしい。 メンヘラだとか、当たらなきゃ金返せって言いそうなタイプとか、下手なこと言ったら吊りそうな奴とか。 金持ってると思ったら、探偵雇ってでも調べつくすそうだ。ホットリーディングって言うらしい。 大抵3代くらい家系辿れば不幸な死に方した奴居るからそいつのせいにするらしい。 もしくは土地のせいな。新興住宅地なら大抵その土地のせいにしちまうらしい。 で、調べた結果金持ってないようだったら、凶悪な霊ってことにして他に回すらしいwww ちなみに本当に見えるの?って聞いたら 「昔は黒いもやみたいなのとか見えたけど、目悪かったからwww」と言われた。 占い師と違って滅多に居るもんじゃないから相場を自分で決められるのがいいってことらしい。 何しろ同業者ってそんなに居ないからなww まあ、中には本当に見える奴も居るかもしれんが、 霊能者って言って商売してる奴のほとんどは俺の知り合いと同じだよ。 272 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 09 44 25 ID LYPbwUcBO 結局いないんだな 全て嘘 勘違い 見間違い それで金稼ぐ宗教は最低だな 神も幽霊もいない 声? 音? それもつくりものだろ 273 :に:2009/09/12(土) 13 26 17 ID fIF1nqRZ0 「どれくらいの割合で、霊能者たちの意見が一致しているのか」というのが重要なんだよ。 「相談者の100%が複数の霊能者たちから一致したアドバイスをもらった」のか 「相談者の1%が複数の霊能者たちから一致したアドバイスをもらった(逆に言えば 99%の人は、一致したアドバイスをもらってない)」のかによって話は全く異なる。 「霊能者から一致したアドバイスをもらったのは偶然とは言いがたい」と言いますが、 上記のように「ほとんど一致しないが、たまには一致することもある」のであれば、 偶然としか言いようがない。 偶然か偶然でないかを判断するのに、「一致した件数」をいくら主張しても何にもならない。 「一致した件数とはずれた件数」を比較しなければならないのだ。 274 :に:2009/09/12(土) 13 42 15 ID fIF1nqRZ0 相談者の1%が、複数の霊能者たちから一致したアドバイスをもらったとする。 ひとりの霊能者が年間500人のアドバイスを受けるとして(適当な数字だけど)、 そして日本に5000人の霊能者がいるとして(これも適当)、相談者が 平均3人の霊能者に相談するとして、ユニーク相談者数は833333人。 なんか多すぎる気もするが、占いなども含めたらこんなもんでもそれほどおかしくないかな? そのうちの1%が「複数の霊能者たちから一致したアドバイスを受けた」として 年間8333人もの「複数の霊能者たちから一致したアドバイスを受けた!これは偶然ではない!」と 主張する人間が発生するわけであるよ。 275 :に:2009/09/12(土) 13 46 42 ID fIF1nqRZ0 80万ものユニーク相談者数というのはちょっと多すぎるような気がするので、 こういう数字を算出するのに良さげなデータとかあったら教えてください。 276 :に:2009/09/12(土) 13 59 01 ID fIF1nqRZ0 今後の議論の叩き台にしたいんで、肯定派の考える数字でいいから 1:日本に存在する霊能者数(肯定派が「本物」と考える人数)。 2:1年間に霊能者に相談をもちかける人のユニーク数。 ここらへんを教えて欲しいな。 3:日本国内で1年間に発生する「肯定派が本物と認める霊目撃談件数」 4:日本国内で1年間に発生する「肯定派ですら本物とは認めない霊目撃談件数」 こういうのも、もしわかれば知りたいものです。 277 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 14 12 28 ID ipJxY3EuO 273 「どれくらいの割合で、霊能者たちの意見が一致しているのか」というのが重要なんだよ。 これのなにが重要なんだ? 本物の霊能者はほんの一握りというのは当たり前だろ 278 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 14 22 09 ID T6RY60ChO 自称本物の数がそんなに重要か? 284 :に:2009/09/12(土) 16 03 30 ID Sa5KZzOv0 277 本物の霊能者はほんの一握りというのは当たり前だろ ほんの一握りというのは、全霊能者の10%なのか?1%なのか?0.0001%なのか? ある肯定派は10%という意味で「一握り」と言い、別の肯定派は「0.0001%」という意味で「一握り」と言っていたら、 そこから導き出される結論にも10万倍の差が生じてしまう。 そんな状態で議論ができるわけないだろ。 278 ヒットを打てなかった回数がわからなければ、ヒットを打った率(打率)はわからない。 霊能者における「本物率」を知る為には、自称本物=ニセモノの数も知る必要がある。 285 :考え中:2009/09/12(土) 16 19 05 ID WjOdP8Ij0 霊能者ってのは何ができるんだろうな 俺が近未来が透視できるならデイトレーダーをやるな 100パーセントでなくても的中率50パーセントもあれば 通常の相場感と合わせてぼろ儲けできるだろう 286 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 24 32 ID 1yiwnV8VO 一握りですら居るの?w 霊能者って何をもって霊能者なんて言ってんのwww なんなの?霊能者って ゆ、幽霊とかいうのが見えちゃうんですか? 287 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 26 09 ID 1yiwnV8VO ホンモノ霊能者が詐欺で捕まったら、どんな裁判になるの? 288 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 28 51 ID lBcqmkmM0 霊能力者は、カマドウマを自在に操り、あなたの寝ている枕元に届けたりする。ホラ、あなたの 頬にかかる微かな吐息、それは便所コオロギともいわれるカマドウマの・・・ふんぎゃああああ。 289 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 38 10 ID ipJxY3EuO 284 おまえってほんと回りくどいだけのクズだなw %になんの意味があるんだよ? 霊能者はいくらでもいる 本当に対応、対処ができる霊能者は限られる 分母がいくらで分子がいくらなんてなんの関係があるんだ? 290 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 40 11 ID KYTqe7010 そうだな%はどうでもいい 本物を一人連れてくれば肯定派の勝利でいい 無理だと思うがw 292 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 42 59 ID ldn21Mae0 289 いねーよ。 いることを示せないから、 ”に”みたいなやつのいう方法を検討する余地が出てくる。 293 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 47 29 ID D/qdOl4O0 287 前提条件をもう少ししっかりさせた方が面白いと思う。 1.このケースでは、霊を体を持たない意思のみの存在であるとする。 物理的な体を持たない以外は人間と同じ特徴を持つ。 2.霊能者には、霊とコミュニケーションを取る力がある。 霊は霊能者とコミュニケーションを取ること以外、 いかなる手段であろうと生きている人に情報も伝える方法を持たない。 3.霊能者は、客観的な方法で「2」で記述したような能力を 持つことを主張/証明することは出来ない。 ※論理的には出来るかもしれないが、現実に「霊能力を確実に証明した」人が 人類の中に居ないので、3の制約を設けることとする。 こんなところで、ホンモノの霊能者が霊の言うことを霊の言うことを遺族に伝えたら、 その情報が元で遺族が大きな被害をこうむり、遺族が霊能者を訴えたとしようか。 この場合、どんな裁判になるの? 294 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 47 33 ID lBcqmkmM0 霊能力者って、迷信深いお年寄りや心を病んだ人や、ちょっと知恵の遅れたかわいそうな 人たちに取り入ってお金儲けする悪い人たちでしょ?振り込め詐欺となんも変わらないよね。 296 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 48 18 ID ipJxY3EuO 290 こういう質問見て思うんだけどな 肯定派は否定派に信じてくれとは言ってないんだわ 否定派の意見にそうじゃないぞって言ってんだわ おまえが本物に会いたいなら自分で捜して会って話聞けばどうだ? 捜したらいくらでも出てくるだろうにクズだからなにもできないの?できないなら黙れな 297 :に:2009/09/12(土) 16 48 24 ID Sa5KZzOv0 289 おまえってほんと回りくどいだけのクズだなw %になんの意味があるんだよ? 霊能者はいくらでもいる 本当に対応、対処ができる霊能者は限られる 分母がいくらで分子がいくらなんてなんの関係があるんだ? 日本にどれくらいの霊能者がいて、その中の何%くらいが本物で、何%くらいが偽物なのかすらわからない状態で 「霊能者にこんなことを言われました。偶然とは思えません」なんていう体験談を査定しようがないだろ。 ある現象が偶然の範囲内で起こるのか、偶然を超えて起こっているのかを判断する為には そのような数値が必要である。 298 :293:2009/09/12(土) 16 49 33 ID D/qdOl4O0 誤字が多くてごめん。 299 :に:2009/09/12(土) 16 52 03 ID Sa5KZzOv0 あと、 276をよく読んでくれ。 「肯定派の考える数字でいいから」って書いてあるだろ。 否定派にとって「本物の霊能者率はゼロパーセント」というのは、誰でも知ってることだ。 だからそれを尋ねる必要が無い。 「否定派にとって、本物の霊能者率はゼロパーセントである。では肯定派の考える本物率は何パーセント?」 という質問なんだが。 300 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 52 23 ID D/qdOl4O0 296 おまえ、青猫と同じ道辿ってるぜ。 たどり着く先は、 幽霊が居ない証明は出来ない 立証責任は肯定派にある ってところだ。 301 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 16 59 37 ID ipJxY3EuO 297 「霊能者にこんなことを言われました。偶然とは思えません」 おれは体験談見て「霊能者にこんなことを言われました。」なんて10%も見ないぞ だいたいこういう怖い体験したって終わり方だがおまえはなに見て言ってんの? その数%にこだわる理由ちゃんと言えよ 302 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 04 37 ID ldn21Mae0 普通にメタ分析っぽいことをやろうとしてるのはわかると思うが。 303 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 06 41 ID Tfydn54i0 に は理解力があるし発想がおもしろいぞ 305 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 12 07 ID sK3mtNrZO 幽霊というモノのせいにされている事柄は大抵錯覚か戯れ言か、って話になるのは当たり前。 それを大前提で、少しでも有意義な議論を交わす場にしようぜ。 肯定派とか否定派とか、レッテル貼りで安心するのは止めよう。 ……でも、猫とかいうコテは自分の立ち位置を確認するべき。 308 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 24 53 ID ipJxY3EuO 302 肯定派からしても全てがぼやけて霧の中でメタ分析っぽいことして一つのちゃんとした答え出ると思うのか? 309 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 27 28 ID ldn21Mae0 308 「全てがぼやけて霧の中」だから 少しでも迫ろうとしたら 手探りになるのは仕方がないとは思わんか? 310 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 36 27 ID ipJxY3EuO 309 思わんな その一部分の答えすらほとんど証明できないのにそんなとこにこだわる意味がない 少なくとも一般人が手探りでどうにかなるならとっくに世界単位で解明されとる に はまた逃げんのか? 311 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 17 57 12 ID ldn21Mae0 310 それは違うな。 心霊や幽霊に関しては分析できたり観察できる対象がなく 体験談や目撃談や、自称見える霊能力者や 自称見える霊能力者を知ってるという話しかないわけだ。 だとすれば、事実として存在している体験者や目撃談や 自称なんとかの全体的なイメージを知りたいという 好奇心に否定的になる必要もないだろう。 それに、そんなことを知りたいのは 一般人か、社会科学的な興味対象の人ぐらいしかないだろう。 だから一般人が2chのオカルト板の心霊に関するスレで 聞いてみるには普通のことだよ。 312 :に:2009/09/12(土) 18 00 37 ID Sa5KZzOv0 例えばだな、そういう数字がすぐに出てこないor出せる方法がわからないのであれば その時点で「肯定派の言ってる事(偶然ではあり得ない、など)には数字的な裏付けが無い」 ということにもなるわけだ。 数字が出てくれば出てきたでいいし、数字が出せないなら「偶然ではない」などの発言は 今後は無効になる。 313 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 04 40 ID D/qdOl4O0 次に、にが手にする剣は「誕生日が同じである確率」だな。 314 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 08 17 ID B+18VS/W0 296 こういう質問見て思うんだけどな 肯定派は否定派に信じてくれとは言ってないんだわ 否定派の意見にそうじゃないぞって言ってんだわ この理論は明らかに間違ってるよね? 否定派は肯定派が霊やその他の能力を主張するから否定してるんだ 否定する対象がなかったら否定出来るはずもない あなたの主張は、上記の問題に対する否定だよね? でも根本問題は、肯定派の主張から始まってるわけだ これに対して肯定派辞退が肯定するに足る証明をしないってのはおかしいと思うけどね 自分で書いててなんかわからなくなってきたww 315 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 13 54 ID hoaBxQTk0 312 数の前に、どの程度の能力を霊能力と認めるわけだ? 242に書かれているようなことが事実なら霊能力ありでいいの? 316 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 24 12 ID D/qdOl4O0 315 それを手品師や占い師の前でも再現できるならな 318 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 30 45 ID Ss5j1c6P0 314 否定派なんて存在できないよ。誰かも言ってたけどさ、否定から始まるものなんてない。 否定できないことと否定できることは区別しないとね。否定するためにはきちんと根拠を示す必要もあるよね。 でもさ、ここの否定派とか言うひとに限って根拠示さないんだな。 最初から否定できないものなのにどういうわけか否定するんだ、これが。 319 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 36 24 ID Ss5j1c6P0 ぼくは ITC というワード検索でここにたどり着いたんだけど、この ITC だって 否定できない結果なんだよ。これを否定しようと躍起になったひとたちもいたけど 結局うまくいってない。だからいまのところ ITC は事実としていい。 メタ心理学は脳科学とあいまって最先端を突き進んでいる。 日本ではこの分野の研究者が少なすぎるから日本で研究が進まないのは仕方ないみたい。 日本では超能力者を集めることも難しいからね。 320 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 18 47 56 ID B+18VS/W0 318 肯定ってのは、対象が存在しなくても肯定出来るけど、 否定ってのは、対象が存在しなければ否定出来ないわけだ つまり、君がいう「否定派なんて存在できないよ」を認めてしまえば、 肯定派が存在しないことになってしまう 霊が存在しないって認めたことになるけどいいのかな?www あとそのITCとか言うものも、何で霊は明確な発言をさけるんだ? 政治家だってもうちょっと明確に答えるんだけど?ww 違うって言うなら、はっきり映った映像で、霊自身しか知りえない発言をしている 映像のURLをはってください ググっても出てこないんだよ 長文になったけど、とりあえずWikiにITC記述しといてね 載って無かったよ 322 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 19 09 46 ID Ss5j1c6P0 320 あほですか、それじゃ支離滅裂だよ。肯定なんて必要ない。 現象を扱った時点で十分でしょ。否定も肯定も無意味なの。 これだから素人は面倒くさいな。 ITC はれっきとした実験ですよ。実験だから再現するし、どういうわけか 向こう側とやりとりできることもある。だから衝撃的すぎて世界中が困惑している。 欧米の新聞だって報道するのを取りやめたくらいだからね。 宗教的に、政治的に大きすぎる結果なんだってさ。 ITC は英語サイトにたくさんあるよ。Wiki 同じだよ。日本語がすべてと思ってる時点でバカでしょ? 低学歴はしょうがないけどバカは死んでも治らないよ。 325 :に:2009/09/12(土) 19 35 52 ID Sa5KZzOv0 315 数の前に、どの程度の能力を霊能力と認めるわけだ? それは肯定派が決める話でしょ。 能力程度Aである場合に「霊能者だ」と考える肯定派と、 能力程度Bである場合に「霊能者だ」と考える肯定派と、 能力程度Cである場合に「霊能者だ」と考える肯定派がいた場合、 否定派はどれを否定すれば良いのだろう。 Aを否定しきっても「Bを否定したことにはならない」と言われる。 Bを否定しきっても「まだまだCは否定されていない」と言われる。 Cを否定しきっても「Dの能力は否定できていないな」と言われる。 Dを否定しきっても「能力Eについては否定できないだろ」と言われる。 Eを否定しきっても「Fという能力もある」と言われる以下略。 だから「肯定派は能力の範囲をハッキリさせろ」と言ってる訳だ。 能力の範囲をハッキリさせる中に、「本物の霊能者はどれくらいいるんだよ」という質問が含まれるということ。 野球で、そのバッターの能力をハッキリさせる場合、打率や打点、OPSといった数値を参考にするだろ。それと同じ。 326 :に:2009/09/12(土) 19 40 19 ID Sa5KZzOv0 320 肯定ってのは、対象が存在しなくても肯定出来るけど、 否定や肯定というのは、相対的な立場なんだよな。 「心霊肯定派というのは、心霊否定派を否定する派」だし、 「心霊否定派というのは、心霊が存在しない事を肯定する派」でもある。 「否定」や「肯定」という言葉の定義で、心霊の有無を推論することはできない。 328 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 19 59 08 ID hoaBxQTk0 325 そんなものに答えられる人が、いるとは思えないが 242が事実なら霊能力とするかどうか、君の意見を聞かせておくれよ。 329 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 03 55 ID B+18VS/W0 322 「あほ、バカ、低学歴」とか言う言葉は使わないほうがいいと思うよww 追い込まれてると判断されかねないから 否定も肯定も無意味であるならば、あなたは何故こんなに熱くなってるんでしょうか? 君を否定するのも無意味だそうだから、もうやめにしておきますね あと、ITCについては、URLを張り付けて下さいと言いましたよね? 話がはじまらないので早くお願いします 331 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 15 34 ID D/qdOl4O0 今日の青猫は名無しなんですねw 332 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 44 02 ID 3IU7zDeLO 269 霊能者のネットワークがある。 実際にあるんですか?わかってから疑いに使うべきじゃないでしょうか。 共通のマニュアルがある。 だから、 依頼者の性格を見て判断している。 につながりますよね。 見えない世界にも法則はあるみたいなのですが、共通のマニュアルの意味がよくわかりません。 333 :本当にあった怖い名無し:2009/09/12(土) 20 53 38 ID 3IU7zDeLO 285 霊能者ってのは何ができるんだろうな おもしろいと思ったのが、彼女に10の質問を設定しておいて、抱き着いたら答えが〇Χでわかるそうですw喧嘩の原因にもなりますが。 あと、上司に怒られてイライラした時、近くの人にイライラを全部渡して自分はスッキリする、など。 385 :本当にあった怖い名無し:2009/09/13(日) 01 32 46 ID 1F4hRWfMO あなたの7代前の先祖が、何気なく他人にしたことが元で、非常に強い呪いをかけられています おそらく、それ以降のあなたの血族で、苦痛の中で死に至った方がいるはずです それは、この呪いが原因です またあなたも、ここ4~5年の間で比較的大きな失敗をしたことがあるでしょう それも、この呪いが原因です ただ、この呪いもあと3年経てば、影響が弱くなります その間、いろいろな困難はありますが、とにかく3年我慢して、それから行動して下さい そうすれば、うまくいくでしょう ………これだけ言えれば、君も明日から霊能力者!!! 関連 体験談:友達が憑かれた時に能力者3人の意見が一致・・・ 「家業が霊能者」の証言
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「あそこが猟師小屋です。 明かりはついてないみたい? 誰もいないのかなあ」 月明かりだけを頼りにのぼる真っ暗な山道。 段々畑を上へとのぼり、田園地帯を抜けた先。 山と里との境界線、そびえ立つ山折岳の麓。 そこにひっそりと佇んでいる、カビの生えてそうな古い木造のちゃちな小屋が猟師小屋。 建物は母屋と納屋、あと車庫とに分かれてるけど、どれもこれも古くてよくあの地震で崩れなかったよね。 中は明かりがついてないけど、玄関灯だけはつきっぱなしで、ブイブイや蛾がたくさん集まってる。 窓ガラスが割れてるみたいで中も少し覗けるね。 たまに猟友会の人たちが詰めてるらしいけど、人がいるかいないかは半々ってところかなあ。 「環、ちょっと待ってくれないか? 歩くのが速すぎる……! 僕、まだ革靴だから歩きにくくてさ」 うーん、山歩きに革靴は山をナメてるけど。 先生のは装備じゃなくて単純に体力と慣れの問題じゃないかな? 「先生体力なさすぎですよう。 ほら、もうちょっとで目的地ですから、がんばりましょう? ふれーふれー♪」 ほらほら先生、がんばれがんばれ? かわいい生徒が応援してるんだよ? プライド見せて? 「……いや、そういう応援は勘弁してくれないかな。 恥ずかしいから。ほんと恥ずかしいから」 そう? 私は応援大好き。 クラスの威信を全部背負ってガチガチしてる健康優良児と仲良くなれる機会だもん。 炎天下、汗を飛び散らせながら敵チームとぶつかるクラスメートを、 テントの下でわらびもち飲みながら眺めるのは気持ちいいよね。 三位決定戦のチームに、決勝進出チームとしてエールを送るのはたまらないよね。 フレッシュトマトみたいに真っ赤な顔して、今にも破裂しそうな顔して走ってる運動音痴ちゃんたちを、 ゴールテープ前で拍手で出迎えてあげるのは優悦を感じるよね。 「ほら、先生。あと100メートルもないですから」 「いやさ、僕は子供じゃないんだから、先に小屋に入って待っててくれてもいいんだよ?」 「ええっ? 先生を置いて、私一人で先にくつろいでるなんてできませんよう! それに暗くてちょっと怖いですし……」 「……」 「……」 今のは言い訳がわざとらしかったかなあ。 まわる頭があるなら気付くよね。気付きますよね。 猟師小屋の中に明かりは見えない。 入り口を照らす玄関灯だけが母屋をぼんやり浮かび上がらせてる。 夏の電力不足でもあるまいし、政府に節電をお願いされたわけでもないし。 カテエネポイント1000P溜めるチャレンジでもやってなきゃ、この状況で明かり消さないでしょ。 暗い小屋にはまずゾンビはいない。 わざわざ明かりを消してからゾンビになるやつもいないしね。 ただ、誰かが目立たないようにここまで逃げ込んできて、暗闇の中で潜んでる可能性だってある。だから。 夜分遅くに失礼いたしますって感じで夜回り先生をお願いしたいなあ、って。 聖職者として、危険なシーンは一手に引き受けてほしいなあ、なんて。 ダメですか? 女子生徒を先頭に立たせちゃいますか? 保護者として、相応しい行動を取るべきだと思いま~す。 先生が女子高生とパパ活してるって警察にタレコミしてもいい? 女子生徒随伴罪で村の警察から発砲されるようになるけどいい? 先生。ファーストペンギンお願いします! ■ 円華ちゃん。 ちょっと年長者に対する思いやりが足りないんじゃないかな。 ド田舎生まれの君たちと違って僕は都会人だからさ。 くぼみができてたり、ぬかるんでたりする悪路は歩き慣れてないんだよね。 あと、そもそも僕に付いてきてほしいって最初に言ったのは君だからね? もう少し、僕のペースに合わせてくれてもいいと思うんだよ。 あとさ、キミの言う『暗くてちょっと怖い』ってさ、『暗いのが怖い』じゃなくて、 『暗闇から誰かが襲ってくるかもしれないから怖い』だよね? キミ、くぼみを避けてスイスイあぜ道を進んでたもんね。 光は青。僕を信用してくれるのは分かる。 けど、この光って悪意があるかどうかまでは分からないんだよ。 キミってさ、もしかしなくても、男をATMとしか思ってない女の子ってやつじゃない? 出すもの出せないと、一瞬で赤に変わったりしない? 「……」 「……」 数秒の沈黙のあと、円華ちゃんは道から少し外れた藪の影へと入っていく。 そこで、彼女は少しうつむいて軽く息を吐き。 意を決したように口を開いた。 「先生、ごめんなさい。 もしかしたら私、先生を信用しきれていなかったかもしれないです」 なるほど。 いや、それウソだよね? だって、キミの光は青いじゃない。 キミは僕を信用している。そうだよね? 「甘えちゃいました。試すような行動、取っちゃいました。 先生だって怖いはずなのに、危ないところを全部押し付けようとしちゃいました。 ごめんなさい。 あの放送を聞いてから、ずっと怖かったんです。 みんな私を殺しに来るんじゃないかって。 微笑みの裏で、私を殺そうと刃物を研いでるんじゃないかって。 友達を見捨てたときから、私の味方はいないんじゃないかって」 「うーん、環はさ、先生のことを殺そうと思ってたの?」 「……! そんなワケないじゃないですか!」 「僕だって同じだよ。大事な生徒を手に掛けられるわけないじゃないか」 「せんせぇ……!」 全部ウソだと仮定してさ。 藪の影まで移動したのも、小屋に誰かいたときに、銃で狙撃されないため、かな? ちゃっかりしてるよね、キミ。 「先生、あの、もう一つ。 気持ち悪いかもしれないけれど、聞いてくれますか? 私、いつからか、変な超能力みたいなもの……言葉にすると、そうですね。異能、とか? そんなものが使えるようになってるんです」 ……薄々そうじゃないかなって思ってたけど、やっぱり、僕以外もなのか。 けれど、おそらく僕と同じ性質のものじゃあない。 そっちから聞かせてくれるなら、ありがたく拝聴させてもらおうじゃない。 「それって、どんなものなの? 怖がったりしないから、見せてほしいな」 「ゾンビになった人の動きを止める異能です。 正気の人に使ったことはないので、お願いですから、びっくりしないでくださいね」 そういうと、円華ちゃんの眼が僕を射すくめる。 その瞬間、息が止まる。 まばたきが止まる。 指一本、身じろぎ一つできなくなる。 これ、金縛りってやつ? 思考だけはクリアなのもそれっぽい。 え、ちょっと待って? ほんとに息できないんだけど? 僕を殺す気なんてなかったんじゃないのか!? 全部ウソだとしても、いくらなんでも早すぎない!? おい、やめろ、これは本気でまずい! 「!!!!」 動いた。 感覚が戻るまでにかかったのは、五秒くらいだったんじゃないかと思う。 「せ、先生! 大丈夫でしたか!? そんなに危険なものだとは思ってなくて!」 「ハァ、ハァ、息が止まったかと思った。 これ、人には使わないほうがいいね」 事故か、故意か。 今すぐ糾弾したい気持ちはあるけれど、この状況でそれはまずい。 だって円華ちゃん。キミ、またウソついたよね? ゾンビの動きを止める異能だと言ったときだけ、キミは赤い光を放ってたから。 ■ 映画特撮ドラマアニメ漫画ゲームラノベ、クラスのみんなと話をしていればある程度の知識は自然と入ってくる。 私個人としては、新作スイーツとか最先端コスメのほうが興味あるんだけど、 休み時間にオタク共に話しかけてやると、壊れた蛇口みたいにドバドバとどうでもいい豆知識を吐き出してくるんだよね。 このチカラ、学校でもたびたび流行ってる、少年漫画とか"異世界"ものに出てくる能力そのものだよね? チート……って呼び方はオタクたちと同類に思われそうだから異能と呼ばせてもらうけど。 最終的な勝ち負けはともかく、あの手の物語でやってることは知識と応用の応酬。 何ができるかは、知っておかないとダメだよね。 備えあれば嬉しいな。私の好きな言葉だよ。 最初にしっかり基盤さえ作って備えておけば、ラクでもズルでもなんでもできるってこと。 クラスの立ち位置確保も、友達作りも、全部そう。 異能だってその辺は違わないでしょ? 私が誠意を見せて『お願い』すれば、みんなが私の言うことを聞いてくれる。 お友達として、私の言うことを聞いてくれる。 ウソはついていないからいいよね? 止まる以外のことも『お願い』できるけど、アイコンタクトでいいけど、そんなのは些細なことだよね? もちろん、友達や仲間のことも知っておかなくちゃダメ。 だからお願い、先生。 「私の異能はさっきお見せしたようなものなんですけれど、 先生の異能ってなんなんですか?」 私に先生の異能、おしえて? 「……」 どうしたんですか、先生? 「僕の異能は、人間が光って見える異能だ。 正気を保った人間であれば、遠くにいてもぼんやりと光が見える。 ゾンビたちには効かないのが欠点だけどね。 きっと、生徒たちを守るために、偵察のような異能を授かったんじゃないかなって思ってるんだ」 ……。 「そう、ですか。先生らしいです。 とても優しくて、いつも私たち生徒のことを考えてくださってて、本当に尊敬します。 あ、光が見えるってことは、小屋のほうってどう見えてますか? 窓とかから、光漏れてたりしませんか?」 「ああ、それは大丈夫そうだね。僕の異能だと、誰かが窓からこちらを見てるって感じはなさそうだ。 じゃあ、僕が正面の扉を担当するから、環は窓のほうから、中に人がいないか見てくれないかな。 万が一誰かいても、それで対処できるはずだ。 大丈夫、僕は君を信じてるからさ」 「わ、分かりました。なんとか、やってみます!」 ……。 ……先生。 異能を語るときさ。 なんで目、逸らしたの? なんで瞳が右上に揺れたのかな? 口を開くまでの不自然な間、あれってさ、どう答えようか考えたってことじゃないですか? 準備してなかった? それとも、私の異能にびっくりして、考えてたウソがどこかに飛んで行っちゃった? 先生さ。 もう自分の異能で何ができるか、分かってるよね。 本当に人が光って見えるだけの無害な異能なら、先生が言葉通りの生徒思いで誠実な人だったら、 この緊急事態で、わざわざ今まで異能のことを隠し通さないと思うんだ。 それとも、16年しか生きていない小娘ならだまくらかせるとでも思ってた? それはちょっと、悲しい気持ちになっちゃうな~。 ■ (生徒の真剣なお話を誤魔化すなんて、ひどい先生だよね) (また僕の言葉を信用してくれなかったんだ。先生を信用しないだなんて、悪い生徒だなあ) (ねえ、先生?) (ねえ、円華ちゃん?) ((お前はウソをついている。だからお前は信用できない) ) ■ 結局、母屋の中は空振りだ。納屋にも車庫にも、誰もいなかった。 あと円華ちゃん、僕から言わせてもらうとね、その異能使っておけば、誰かいてもどうとでもできるんじゃない? それとも、人に使ったことがなかったから僕で試してみたりした? 声か。視線か。何秒有効か。そんなフィードバックが欲しかったのかな。 それと、自分から異能の話を振っておきながら一部を隠してる件。 自分から切り出せばそれ以上は追及されない。 そんな魂胆が透けて見えるよ? 僕じゃなきゃ見逃しちゃうけどね。 母屋は地震の影響か、ずいぶん荒れ果てているけれど、武器や食料は無事らしい。 高校からは慌てて逃げてきたからね、僕も円華ちゃんも、小屋にあったものを使って再度荷造りしてる。 殺し合いならここで毒を仕込むとか定番だけど、ここに来たばかりでいきなり毒なんて調達はできないだろうし、ずっと手元に荷物は置いてあるからね。 そこの心配はしていない。 あと、少し前までは確かに誰かがいたらしい。 避難所へ救護活動をしに行くということと、ヒグマが山から降りてきていることへの注意書きがあった。 ヒグマ……? 「ヒグマってなんなんだ……?」 「いるらしいですよ、ヒグマ。 猟友会の六紋名人が見つけたそうですし、今の二年生の人たちも騒いでましたよ。 それに山折村の七不思議にも出てくるくらいですしね」 「いや、ナチュラルにいるらしいって言われても困惑するんだけど? あと学校の七不思議じゃなくて?」 「山折村が小さな村だからじゃないですか? 湖のワニなんてのもありますし。 プールの代わりに湖使ってますから、あそこも学校扱いされてるのかもですけど」 「ちなみにヒグマの七不思議ってどんなやつ?」 「夜に学校の裏山に入ると、笑顔を浮かべた巨大な人面ヒグマが現れるそうです。 『風さん風さん、ご所望のハチミツです。どうかお帰りください』ってハチミツを差し出せば立ち去っていくそうです」 その七不思議を考え出した人は一体何を考えていたんだろう? 個別のシチュエーションは定番に見えるけど、構成のパーツがおかしくない? 「一時期は肝試しの定番だったんですけど、猟友会の人たちに激怒されて廃れたみたいです。 それからは、『真夜中、霧がかった日に山に入ると化け物に襲われて、歩いても歩いても山を抜けられなくなる』 っていう新しい七不思議ができたんですよ」 「激怒されたの?」 「……怖いですよね~。荷物にハチミツ入れておきますか?」 「それはクマじゃなくて猟友会の人たちが怖かったってことだよね?」 最初にそのウワサ流したの、絶対村の偉い人の誰かでしょ。 学校の裏山ってあたりも子供の侵入防止用っぽいよね。 というかその七不思議さ、『村の地下に秘密の研究所がある』みたいなの、なかった? にしても、ゾンビだけでも手を焼くってのに、ヒグマとかほんとに勘弁してよ。 ほんとこの村なんなんだ。もう街に帰りたいよ。 ヒグマの目撃地がこの近くじゃないことだけは救いだけどさ。 手紙によれば、昼間の時点での目撃箇所は村の南西にある高山の麓。 猟師小屋にあった山折村周辺の古地図。 ハンターマップには載っていない、細い獣道まで細やかに描かれている地図。 その南西部にバッテンが付けられているから。 だから、こっちのほうにはヒグマは当分来ないはずだよね。 外に出たらいきなりヒグマに出くわしてゲームオーバーは笑えないけど、可能性としては低い。 むしろ、危ないのは小屋の中のほうだ。 円華ちゃん。 今、キミは僕を信用していないよね。 異能を語ったとき、僕は敢えて不審な動きを見せた。 敢えて、不自然な間を取った。 口では尊敬していると言いながら、心は正直だね。 キミはあれからずっと、赤く光ったままだ。 異能がなければ気付かなかっただろう。 女の子って本当に怖いなあ。 五秒といえども、動きを止められたら太刀打ちできない。 けれども、キミは僕の言葉を信用していない。 だから、今は僕の異能を警戒してるんだろう? キミがウソをついたように、僕もウソをついてるって考えるはずだから。 「環。そろそろ午前1時もまわるだろう? 先生が見張っておくよ。一度仮眠でもとったらどうだ?」 「あっ、そうですね。ありがとうございます。 それじゃ、夜更かしはお肌にも悪いですし、先に休ませてもらいますね、先生」 ■ うわ、なにこれ、お酒の匂い? 猟師小屋の奥のお座敷に入ったとたん、宴会のときによく漂ってる香り―― 甘いような辛いような、胸に溜まるような重い香りが鼻をつんざく。 見回すと神棚が地震で倒れてて、お供えのお神酒が割れて、畳や散乱した毛皮に染みわたってた。 白熱電球点けてたら延焼しちゃいそう。 寝室としては環境サイアク。 祀ってるのって山の神とかいうやつだよねえ。 鴨出のオバサンが何かにつけて吹聴してる神さまでしょ。 うさぎちゃんとこの神社で毎年六月の終わりごろにやってる鳥獣慰霊祭関係のやつ。 憑代役の女の子の前で剣舞とかやってる物々しい儀式。 絶対山の神って祟り神だよね。祟りを鎮めるために山のどこかに祠立ててそうだよね。ここで寝てると祟られそう。 作業部屋から持ち込んだザックを開ける。 音の違うたくさんの熊鈴に、拝借してきたくくり罠、あと寝袋。 まあ、女子として手鏡の一個くらいは持っていきたいし、火種なんかも何かと入り用だろうし。 ヒグマに火って効くんだっけ? 知らないけど。 布団は押し入れの中、カビ生えそうだけど引っ張り出して、中央に敷く。 空気こもりそうだし、窓を背にして扇風機を最大風量で回しちゃえ。 ぶおおおっと大きな風斬り音が鳴り響くけど問題ないよね。 部屋の窓ガラスは割れてて、人間一人十分通れるスペースがある。 虫とか入ってきそうだなあ。 部屋のドアにカギがないのも、というか障子にカギなんてあるわけないんだけど、それもちょっと嫌だよねえ。 窓の向こうには、採光窓すらない大きな納屋の入り口があるし、 ほんとに真っ暗で、あそこから誰か覗いてそうで怖いよねえ。 外套とか足袋とか食料は山狩り――いや、ヒグマ狩りのために準備されたものなんだろうね。 マスクもあったけど、これは感染症対策かな。今さら感染症もクソもないけど。 熊狩り用の銃も用意されてたようだけど、私のザックには入れてない。 だって私、銃なんて使えないもん。 銃なんて初見の人が一日二日練習して当たるものじゃないでしょ。 誰かにお願いして撃ってもらう選択肢もあるけど、 そのために2.5リットルペットボトルの二倍くらい重いものを持ち歩くの、ちょっとナンセンスかなって。 それよりは、ユーティリティナイフや剣ナタのほうがまだ使いやすいと思う。 持ってきたのかって? そんなの使うなんて野蛮じゃない? 私がナイフ振り回したところで、古民家に立ち並ぶ武士養成所の皆々様がたに通用するわけないじゃない。 それよりは、誰でも雑に使えて雑に効果的なものがいい。 それこそが護身武器に求められる規格だと思うんだよね。 そんな都合のいいもの、あるんだよ。 ポリスマグナム。 米軍御用達、お高いお高い1桁万円の催涙スプレー。 男社会の猟友会にも人間(♀)の事務員はいる。 意識は高そうだから持ってると思ってたし、ロッカーを開けたら案の定ごろごろっと出てきたよ。 別に事務員はクマ狩りなんて行かないでしょ。 99年使われないまま付喪神になっちゃうなんて、とっても残酷。 私が消費してあげて、環境スリーアールの精神でSDGsに貢献するの。 催涙スプレーは女の子のマストアイテム。常識だよね。 自分に使うのはアルコールスプレー、他人に使うのは催涙スプレー。常識だよね。 これがなきゃ、夜道なんてとても歩けない。 今日だって持ち歩いてたんだよ? 朝菜ちゃんにぶん投げられて水路にどんぶらこしちゃったけれどさ。 ――あの子は前も腕をクロスさせてスプレー二刀プッシュ! とかやらかして催涙スプレーの威力を私に刻み込んでくれたけどさ。 山折村は廃棄物処理場なんかじゃないんだよ? 噂じゃ二年の先輩の実家がそんなことやってるらしいけど、それを聞かなかったことにしても、 11月25日違反が平然と闊歩してるのはひどいと思わない? 『俺も君たちとお友達になってあげるんだな♡』じゃねーよ! 私のほうからお断りだよ! 『むふん、パパって呼んでくれてもいいんだな♡』じゃねーよ! 金積まれても願い下げだよ! 『俺の好意を断るなんて、礼儀がなってないんだな。これは分からせてあげないといけませんなあ』じゃねーよ! 礼儀がなってないのはお前だろ! 貴方様のご劣情に対して総合的に検討しました結果、ご期待に添えかねました。 警察に相談することになりましたことは大変心苦しい限りでございますが、貴方様の今後のご冥福をお祈り申し上げます。 本ッ当に治安悪いのがいるよね。 そんな場所なだけに、山折村クリーン作戦であの辺の住宅街の路地裏に行くときなんか、催涙スプレーは絶対必要だよ。 ワンプッシュで手軽に国際貢献。うれしくて涙が出ちゃう。 そしてここにあるのはそんな生易しいものじゃない。 グリズリーすら泣きながら緊急搬送されるクマ専用の超強力版。 ゴキジェットならぬクマジェット。 部屋の隙間から噴き出されたら、異能とか関係なく悶絶する。 まともに吸い込めば、目も開けられない息もまともにできないと思うなあ。 そのまま一昼夜のたうち回って、あとは野となれゾンビのエサとなれ、ってヤツ? ハンカチ? マスク? 関係ない。 固定ホルダー? セーフティピン? 関係ない。 だって、『お願い』すればそのマスク外してくれるもんね? 『お願い』すれば、ピンを外すまで待ってくれるもんね? 真鍮の鈴に細いテグス糸を通し、取り付ける。 飲食店の扉を開けたときにからんからんと鳴りわたるベルをイメージして、音が響くように取り付ける。 先生が何か企んでるのは分かってるから。 こういうとき、仲の良いお友達がいたら先生の様子を見てきてもらうんだけどなあ。 実際、誰がどんな異能持ってるかって分かりっこないじゃない? 呪詛返しみたいな、私を殺すとお前も死ぬぞ、なんて異能の人がいたら最悪じゃない? だからそういうことはできるだけ誰かにお願いしたいんだけど、誰もいないから自分でやるしかないんだよね。 ほんと億劫。 別に先生を信じていないわけじゃないよ? でも、私たちはちょっと仲良しが足りないみたいなんだよね。 先生だって大人の男性だし、万が一があったらイヤじゃない? 頼りがいのある大人の男性は嫌いじゃないけどお、ナイフ隠し持ったボディガードとか怖いじゃない? 裏側にどっぷり毒の塗られた盾ってヤでしょ? だからいざというときは身を守らせてもらうけど、仕方ないよね。 地震こそあったけど、朝起きて普通に一日生活して、お昼寝もしないままもう日が回った。 生活サイクルの破綻は美容の敵、健康の敵。 だからありがたく仮眠させてもらうね。 寝袋に身を包んで、イメージする。 異能がもっと、もっと私に馴染むようにとイメージする。 脳により強く結びつくように、身体とより一体化するように。 虫の声を子守唄に、意識を深みへ深みへと沈めていく。 ■ 道端で力尽きてる二人。 僕の受け持ってる学年の生徒。 円華ちゃんとよく一緒にいた二人だね。 さて、何が起こったのか、藪蛇な詮索はしないけれどさ。 ヘタを打っていたら、僕もこの二人の仲間入りだったと考えておくよ。 『小屋の外に誰かがいるようだから、様子を見てくる。 もし戻ってこなければ、僕は死んだものと考えてくれてかまわない』 そんな建前以外のなにものでもない書き置きだけ残した。 猟師小屋にあった衣服をまとい、武器をいくつか見繕う。 ライフルは屋台のコルクライフルしか使ったことなくて、持っていくか悩んだけど、ないよりはいいよね。 そして、荷物を手に、暗視スコープを手に、足早に猟師小屋を離れた。 追いかけてくる様子はないし、考えすぎだったかもだけれど。 ――そもそも考えすぎないといけない事態そのものがダメじゃない? 決して僕は円華ちゃんのことが嫌いなわけじゃないんだよ。 学校や村の噂に詳しいし、慕ってくれるし、見た目も十分かわいいしね。 けれど、……なんていうか、一緒にいて疲れるんだよねえ。 仮眠を取っていいと僕は言った。 そして、彼女は僕を信用していない。 だったら、眠ってる間に襲ってくるって考えるよね。 見張りしておきますから先生は眠ってくださ~い! なんて言われたら僕だって同じこと考えるよ。 このまま何もせずに一晩過ごす? そしてずっと気を張り詰めたまま、日中も過ごすかい? いや、そこまでする義理なんてこれっぽっちもないでしょ。 所詮教師と生徒、僕にとってはただの商売客なんだしさ。 彼女さ、今きっとパトランプみたいに真っ赤っ赤に光ってると思うんだよね。 レッドオーシャンの中で我慢するよりは、やっぱりブルーオーシャンでしょ。 虎穴に入らずんば虎子を得ず、だっけ。 だとしたら、僕は兎の穴を探して兎の子を売って生きる。 円華ちゃん、僕たちは会わなかったことにしようか。 そのほうが、気疲れしないでしょ? お互いにさ。 フレネミーな子はしばらくお腹いっぱいだ。 美森ちゃんが適応できてたら便利だったんだけど、彼女ももうゾンビだからねえ。 もっと純朴で心から僕を慕ってくれそうな、青々と光ってる子、どこかにいないかなあ。 【B-6/猟師小屋/一日目 黎明】 【環 円華】 [状態]:健康、仮眠中 [道具]:ザック(手鏡、着火剤付マッチ、食料、ポリスマグナム(1秒×7回分)×2)、熊鈴複数、寝袋、テグス糸、マスク、くくり罠 [方針] 基本行動方針:他人を盾にして生き残る 1.襲撃警戒中 2.仮眠中 3.手駒を集める 【B-5/道はずれ/一日目 黎明】 【碓氷 誠吾】 [状態]:健康 [道具]:災害時非常持ち出し袋(食料[乾パン・氷砂糖・水]二日分、軍手、簡易トイレ、オールラウンドマルチツール、懐中電灯、ほか)、ザック(古地図、寝袋、剣ナタ) 山歩き装備、暗視スコープ、ライフル銃(残弾5/5) [方針] 基本行動方針:他人を蹴落として生き残る 1.もっと信用させやすい人間を探す 2.捨て駒を集める 047.山折村の明日 投下順で読む 049.追跡者 時系列順で読む みんな仲良し山折高校第一学年 環 円華 山折村血風録・序 碓氷 誠吾 ギザギザチャートの信頼口座
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第1弾 記念すべきジョジョABCの第1弾。 基本的なカードを多数収録。 レアカードは箔押し仕様。 全94種類。(スターター3種類、コモン62種、アンコモン20種、レア9種) 7弾環境時点では再販されていない為、各種スターターに再録されているカードは一部あるものの、入手が困難なカードが多い。 どうしても必要なカードがあればシングル購入やトレード、オークションによる入手をお勧めしたい。 2007年3月9日発売 スターター 1260円(税込み) ブースター 420円(税込み) ジャンボカードダス 200円(税込み) ☆はスターター専用 ★はジャンボカードダス専用 ヒーローカード J-001 ジョナサン・ジョースター ☆ J-002 ディオ・ブランドー ☆ J-003 ジョセフ・ジョースター ☆ J-004 カーズ J-005 空条承太郎 キャラカード J-006 ジョナサン・ジョースター J-007 波紋戦士ジョナサン J-008 少年ジョナサン J-009 ウィル・A・ツェペリ J-010 ジョナサン&ツェペリ J-011 ロバート・E・O・スピードワゴン J-012 エリナ・ペンドルトン J-013 ダニー J-014 トンペティ J-015 ダイアー J-016 ストレイツォ J-017 ジョセフ・ジョースター J-018 クラッカー・ジョセフ J-019 シーザー・アントニオ・ツェペリ J-020 ジョセフ&シーザー J-021 エリザベス・ジョースター J-022 波紋戦士リサリサ J-023 スピードワゴン老 J-024 エリナばあちゃん J-025 ルドル・フォン・シュトロハイム J-026 機械のシュトロハイム J-027 メッシーナ J-028 ロギンズ J-029 スージーQ J-030 スモーキー J-031 空条承太郎 J-032 時を止める承太郎 J-033 ミスター・ジョセフ・ジョースター J-034 承太郎&ジョセフ J-035 花京院典明 J-036 知恵の花京院 J-037 J・P・ポルナレフ J-038 怒りのポルナレフ J-039 モハメド・アヴドゥル J-040 イギー J-041 ディオ・ブランドー J-042 吸血鬼DIO J-043 少年ディオ J-044 DIOヘッド J-045 ワンチェン J-046 ジャック・ザ・リパー J-047 黒騎士ブラフォード J-048 タルカス J-049 怪人ドゥービー J-050 ペイジ J-051 ジョーンズ J-052 プラント J-053 ボーンナム J-054 屍生人・住民 J-055 屍生人・罪人 J-056 屍生人・騎士 J-057 闇のストレイツォ J-058 ドノヴァン J-059 鋼線のベック J-060 サンタナ J-061 復活のサンタナ J-062 ワムウ J-063 風のワムウ J-064 エシディシ J-065 炎のエシディシ J-066 カーズ J-067 完全生物・カーズ J-091 ジョナサン・ジョースター ★ J-092 ディオ・ブランドー ★ イベントカード J-068 山吹き色の波紋疾走!! J-069 もうひとつの波紋をッ! J-070 銀色の波紋疾走! J-071 ズームパンチ! J-072 石仮面 J-073 おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか? J-074 エイジャの赤石 J-075 死のウエディングリング J-076 そして時代は流れる J-077 またまたやらせていただきましたァン! J-078 血管針攻撃! スタンドカード J-079 星の白金 J-080 隠者の紫 J-081 法皇の緑 J-082 銀の戦車 J-083 魔術師の赤 J-084 愚者 ステージカード J-085 ジョースター邸 J-086 喰屍鬼街 J-087 エア・サプレーナ島 J-088 風の騎士たちの町 J-089 双首竜の間 J-090 骸骨の踵石 J-093 メキシコ実験場 ★ J-094 大西洋上 ★
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第四十二話 お前まで俺を否定するのか? 投稿者:兄貴 投稿日:08/11/19-13 26 No.3740 観客の大ブーイングを受けうな垂れるシモンだが、ようやく少しずつ落ち着いてきてヨロヨロと立ち上がる。最早この場に味方は誰もいない、そう思えるほどの孤立無援四面楚歌の状況だった。その元凶たる己の対戦相手をシモンは睨む。昔からの仲間でこの世界ではブータを除き一番自分を知る女性、その彼女の発した言葉によりシモンの心は傷ついていた。 「まったく・・・俺に一体何の恨みがあるんだよ・・・・」 頭をぼりぼり掻きながらシモンはヨーコに尋ねる。そう、シモンは今日のヨーコに少し違和感を覚えたていた。するとヨーコはクスリと笑みを浮かべる。 「恨み?・・・・違うわよ、今日はアンタが隠しているアンタのカッコ悪いところを皆に見せてあげようと思ってね♪だって今のアンタ・・・・カッコよく思われすぎて、ちっともアンタらしくないもの・・・・」 くすくすと笑いながらシモンを見るヨーコ、その態度にやはりいつもと違う何かを感じた。少なくともヨーコは冗談や人を陥れるような発言をする女ではなかったからだ、 「カッコ悪いところ?・・・・そんなもの男に求めてどうするんだ?カッコよければそれでいいじゃないか!・・・・お前の所為で評価がガタ落ちだけどな・・・・」 「それが・・・偽りじゃなければね・・・」 ヨーコの真意が読めずにシモンは更に首を傾げる。 「偽るも何も、俺はいつだって・・・「本当に?」・・・?] 「俺は俺」そう言おうとした瞬間にヨーコが大声を上げて口を挟んだ。 「本当に・・・それが本当のアンタの姿なの?・・・・・自分の言葉を嘘偽りなく言っているのかしら?もしそうだとしたら・・・随分つまんない男になったわね」 するとヨーコは問いに答える間もなくシモンに向かって走り出した。 「!?」 「はあ!!!」 ――ガシン!! ヨーコの強烈なハイキック、シモンは咄嗟に腕を差し出し片手でガードする。するとヨーコは攻撃を更に繰り出す。 「はぁぁ!そらそら!!」 高速な左ジャブの連打の攻撃がシモンを襲う。威力を纏った高速の拳にシモンは全てを交わすことも弾くことも出来ずに数発被弾していく。急所への攻撃は回避しているものの、度重なるブーイングで集中力が途中で切れたシモンには防御が困難である。 「くっ!?(速いし、痛い!?)」 するとヨーコはサークル上にステップをしてシモンを囲みながらパンチを当てていく。そして攻撃の手は休めずにヨーコが口を開いていく。 「死んだものは死んだもの・・・」 「!?」 「アンタはあの日そう言っていたわね・・・」 ヨーコの言っていることが何を意味しているのかシモンは瞬時に分かった。それはニアとの永遠の別れの日、自分の腕の中でニアがこの世から消えたときのことである。その際、螺旋の力を使えばニアや他の死んだ仲間も生き返るのではないかという話があった、しかしシモンはそれをしなかった。そして新たな世代に自分の魂の象徴でもあったコアドリルを託し、旅立った。 するとヨーコは突然攻撃の手を止めてシモンのコートの胸倉を掴んだ。 「ニアが死んで一年、新たな世代に魂を託して旅立った大グレン団のリーダーの末路がこれなの?」 「な・・・なんだと?・・・・一体どういう意味だ!?」 ヨーコは鼻で笑いながらシモンに語りかける。 「誰も自分を知らない世界で気の済むまでカッコつけて、女の子たちにモテモテになって気分がいいでしょうね?今のアンタを見たらニアはどう思うのかしら?」 「――っ!?」 ―――パシン!! 乾いた音が響いた。それは決して攻撃のつもりで放ったわけではない、しかしシモンは咄嗟に手を出してしまった。シモンがヨーコの頬を叩く、今まで一度もそんなことなどなかった。ネギたちも驚いていた。しかしシモンは自分の行動に驚くことなどせずに、物凄い剣幕でヨーコに対して声を上げる。 「ヨーコ!お前どういうつもりだ!?くだらねえ挑発にも限度があるぞ!!」 ヨーコの真意は分からない、それは先程と同じように自分の集中力を乱すための作戦だったのかもしれない。しかしどちらにせよシモンはその言葉に我慢がならなかった。するとヨーコは少し赤くなった頬を押さえながら顔を上げる、そして次の瞬間。 ―――ドゴッ!! 「ぐおっ!?」 シモンのみぞおちに蹴りを叩き込む。咄嗟の攻撃を回避することが出来ずにシモンは腹を押さえながら倒れこみ、呼吸が荒れる。するとヨーコはそんなシモンを見下ろしながら告げる。 「木乃香たち・・・相当アンタに惚れているみたいね?どうやって口説いたの?カミナみたいにカッコつけたの?それとも自分の不幸を売り出して同情でも買ったのかしら?その気もないくせに」 「テ・・・・テメエ!!」 まだダメージが抜けないシモンだが勢いよく立ち上がりヨーコに殴りかかる、しかしヨーコはこれをアッサリ交わし、再び唇を動かす。 「愛しいものが死んで・・・それを簡単に割り切ることが出来るほど人は簡単じゃない、でもアンタはあの子やネギたちにニアのことを割り切って生きているようなことを伝えたそうね?」 「ゲホッ・・・ゲホッ・・・・それの・・・それの何が悪い!ニアは死んだ、それはもう変えることの出来ないことだ!アイツとの思い出を胸に抱いて生きることの何が悪い!!」 呼吸を荒らしながらもシモンはガムシャラになってヨーコに殴りかかるが、そのパンチをヨーコは軽々と掴み取った。それでもヨーコを睨みつけるシモン。しかしヨーコは言葉を止めない。 「くっ!?」 「まだ一年よ?子供のころから好きだったあの子の死を・・・アンタは簡単に割り切れたの?」 「なんだと!?」 「そういえば・・・・アンタは笑顔で私たちと別れたわね?あの後・・・・アンタはあの子の死に泣いたの?・・・・いいえ、ブータも傍にいたからアンタは泣かなかったんでしょうね、そして・・・・愛する人の死にも涙を流さずに、新たな世界を求めて旅立ったアンタの姿がこれよ!」 ヨーコはシモンの拳を離し、シモンを指差した。 「愛する人の死を引きずらずに、明日に向かって今日を精一杯生きている熱血男のシモン!これがここにいる人たちがアンタに抱いている姿よ!・・でも・・・私に言わせれば・・・ふざけんなっての!!」 ヨーコは再びシモンの胸倉を掴み出した。 「あの強いカミナだって、お父さんの死には天に向かって大声で泣いたわ!私だって・・・・・カミナや・・・・キタンが死んだときはそうだった・・・でも・・・アンタはどうかしら?好きな人の死を簡単に割り切って可愛い女の子たちに囲まれてヘラヘラしちゃって、アンタの想いはその程度だったの?」 「―――!?」 その言葉を聞いてシモンの動きが止まった。ただ呆然と信じられないような目でヨーコを見つめていた。 ヨーコのシモンに対する言葉。先程まで大騒ぎだった会場が一気に静まり返っている。ネギたちもそうだった、二人が互いに遠慮し合わない中だというのはよく知っていた。しかしヨーコの言葉はそのレベルを遥かに超えていた。ネギたちはニアのことを話の中でしか知らない、シャークティや美空もそうである。しかしシモンがどれほどニアのことを強く想っていたのかはなんとなく理解していた。木乃香たちもそうである。死してもなおシモンに想われるニアの存在に打ち勝つのが彼女たちの決意でもあった。しかしヨーコは今その想いを否定した。 その瞬間シモンの体がプルプルと震えだす。この感情は怒りだった。自分がこの世で最も信頼する女性の口から最も信じられない言葉が吐き出された。強く握り締める拳、食いしばる歯、両方から血が滲み出す。そして沸々と湧き上がる怒りを抑えられずに。 「ヨォーーコーーー!!!!」 ――――ドガンッ!! シモンは思いっきりヨーコを殴った。 力任せに殴られてヨーコは二転三転しながらリングの上を転がった。その光景に木乃香やアスナたちも口元を抑え驚きの表情をしていた。 「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ、」 シモンの息が荒い。生まれて一度も女を殴ったことなどシモンは無かった、しかもその初めての相手はヨーコである。しかし後悔などなかった、ヨーコを気遣う感情すら湧き上がらない、今はただ否定された自分の想いに対する怒りしか湧き上がらなかった。シモンは倒れたヨーコにツカツカと歩み寄り、彼女を見下ろしながら静かな声で呟く。 「ヨーコ・・・・お前に俺の気持ちは分からない・・・・・お前は・・人を死ぬほど愛したことがあるか?」 ポツリと呟く言葉だがその言葉は皆に聞こえていた。 「お前がアニキを好きだったのは知っている・・・・でも・・・・俺のニアへの想いは・・ハッキリ言ってそれ以上だった!!」 するとシモンは倒れているヨーコの腕を強引に引っ張り起こした。 「俺の想いがその程度だと!?ふざけんな!!俺はアイツのためならなんだってした!俺の命ぐらい何度だって賭けたさ!宇宙の果てにいようともアイツの下へ飛んでいったさ!」 起こされたヨーコの頬は腫れ、口元から血が滲み出す、しかしそれを気にせずにただ黙ってシモンをヨーコは見つめる。そして次の瞬間、シモンの目元に薄っすらと涙が浮かび上がった。 「・・・七年だぞ?・・・アニキが死んで・・・・どん底に落ちた俺の傍にいて・・・いつだって俺を信じて・・・・何度だって支えてくれた・・・・。この世で・・・この世で誰よりも俺を信じてくれたニアを・・・・俺は死ぬほど愛していた!!・・・・それを・・・それを・・・・その程度の想いだなんて・・・」 ――ドガッ!! 零れ落ちそうになる涙を振り払いシモンは再び力強く握り締めた拳を振りかぶりヨーコにぶつける。 「口が裂けても言うんじゃねえよ!!!!」 この光景に会場中が言葉を失っていた。突如会場中を包み込むこの重たい空気に会場中が押し黙っていた。 「シモンさん・・・・・ヨーコさん・・・・なんで・・・なんで二人が・・・こんなことに・・・」 「なんでだよ兄貴・・・・ヨーコさん・・・・無敵の大グレン団の二人が・・・・どうして・・・」 ネギたちにも信じられなかった。シモンの行動、そしてヨーコの言動が信じられなかった。性別を超えてどこまでも互いに信頼しあう最高の仲間、それがシモンとヨーコだと思っていた。だからこそ彼らもその姿に憧れていた。しかし今の二人は一体何だ?シモンの想いを否定するヨーコ、そんなヨーコを力任せに殴るシモン、この光景にただ彼女たちは涙を流すしかなかった。 「ねえ・・・・・ニアさんって・・・誰?」 ハルナが顔色を曇らせながら他の者に尋ねる、先程まで笑顔だった彼女、しかしシモンとそれほど付き合いがあったわけでもない彼女だが、それでも今の状況に只ならぬものを感じていた。楓やタカミチもそうだった、シモンがこれほど我を忘れて取り乱すほどの「ニア」という名前がとても気になった。するとシャークティが躊躇いがちに口を開く。 「一年前に亡くなった・・・・・・シモンさんのお嫁さんのことです・・・」 「「「!?」」」 「一年前の結婚式の後・・・・・・彼女はシモンさんの腕の中で息を引き取ったそうです・・・・・。昔から彼を傍で支えた女性・・・・それがニアさんです・・・・」 ハルナやタカミチたちはシャークティの言葉に開いた口が塞がらなかった。それほどまで衝撃的な内容だったからである。そもそもシモンが結婚していたこと事態初耳だった。そしてその人物が既に亡くなっていることにも驚いた。 かつて木乃香たちもシモンの過去を知ったときも同じ顔をしていた。なぜそうなのか?それはシモンがそんなつらい過去を微塵も感じさせないような明るさと熱さを常に自分たちの前で振舞うような人物だったからである。それゆえシモンにそんな過去があったなどとは、まったく想像できなかったからである。 「だったら・・・・悲しかったんならそう言えばいいじゃない・・・」 再び殴り飛ばされたヨーコ、彼女は口元の血を拭いながらヨロヨロと立ち上がった。 「どうしてだよ・・・悲しいからって下を向いてばかりいても仕方ないじゃないか・・・・・」 少し俯きながら喋るシモン、少しだけ息が整い落ち着いてきた。するとヨーコは自分に向かって近づきながら口を開く。 「・・でも時には後ろを振り返ることも重要よ・・・それが大切な思い出なら・・・強い想いならなおさらね、・・・・過去を振り返るってのはそういうことでしょ?」 シモンに殴られたダメージが膝に来ているのか、立ち上がっても足元がおぼつかない、しかしそれでもヨーコは一歩一歩踏み出しシモンへ近づく。 「このままじゃ・・・・アンタがせっかく見つけた新たな居場所が・・・・アンタに対する理想にアンタが潰されないか・・・・心配よ・・・」 「ヨーコ・・・・・」 「アンタだって弱音ぐらい吐けばいいじゃない!・・・・シャークティや美空やココネもアンタの家族でしょ?信頼しているんでしょ?なのに・・・なんでカッコつけて悲しみを誤魔化すの?」 ヨーコの瞳もシモンと同じように潤んでいた。彼女もまた自分の言葉に苦しみながらも自分の想いを伝えていく。 「私は知ってる!アンタは確かに強い心を持っている、でも弱さも知っている!カミナが死んでどん底に落ちたとき・・・アンタはニアと出会うまでずっと死んだような目をしていた、でもそれが普通の反応なのよ!誰だってそう、アンタだって一人の人間なんだから弱音を吐いたり悲しんだりする時だってあるのよ!それは・・・・全然過去を引きずるってことじゃない!それは普通のことなのよ!」 ヨーコはいつの間にか見せなくなったシモンの弱さが気になっていた。最初はシモンも大人になっただけかと思っていた。しかしこの世界で出会った新たな友のシモンへの評価が少し行き過ぎに感じていたのだ。 「あの子達は・・・アンタが強くてカッコイイ姿しか知らない・・・・・その理想がアンタを押し潰さないか・・・・・私は心配なのよ・・・・」 弱気になりそうな時にも誰にも打ち明けることもせず、無理と無茶を重ねて、弱さも抱えていく、シモンがそうならないのかが心配だった。もしシモンがただ無理しているだけなのだとしたら、それを今日全て明らかにしたいというのがヨーコの想いだった。シモンにも弱さがあるのだとしたら、この世界にいるシモンの新たな仲間に教えてあげたかった。 「だって・・・・しょうがないじゃないか・・・・俺が悲しむ姿なんて・・・ニアは絶対に望んでない・・・・」 するとシモンはこの世界に来て初めて弱々しい言葉を口にした。そんなシモンに対してヨーコは更に言う。 「何がニアの気持ちよ、死者は何も語らないんだからそんなこと分かるはずないでしょ!大体ニアが望んでたら泣くわけ?バカじゃないの!悲しんで泣くかどうかはアンタの気持ちでしょ?」 「うるせえ!うるせえ!うるせえぇーーー!!!!・・・・・、どうして・・・どうして今になってそんなことを言う・・・・・・・」 「言ったでしょ、アンタのメッキを剥がすって・・・・・・アンタだって強くて熱いだけの男じゃない、バカもやる・・・・・弱気になりそうなときもある・・・・でも・・・それを誰も知らない!!」 ヨーコはリングサイドに居るネギたちを見た。ヨーコと目が合い咄嗟に肩がビクッと震えた。 「あの子達がアンタを好きになるのは構わない、でも・・・アンタのそんな部分をあの子達は知らない・・・・・それを知らずにアンタの傍にいてもしょうがない、弱気になりそうなとき・・・・ニアがアンタにしてくれたように・・・・アンタを支えることの重要さを教えたかったのよ・・・・」 「だって・・・・だって・・・しょうがないじゃないか!!・・・一度弱気になっちまったら・・・・止まらなくなるんだ・・・・」 それはいつ以来だろうか、シモンの頬を伝う大粒の水分。 「一度泣いたら・・・・止まらなく・・・・うっ・・・・だって・・・ぐすっ・・・ちくしょう・・・ちくしょう・・・・・」 今でも鮮明に覚えている、ニアとの出会いを、カミナが死んで自暴自棄になりガンメンや仲間を相手に八つ当たりをして捻くれて、そんな時に崖の上から大きな箱が落ちてきた。中をあけたら驚いた、この世のものとは思えない美しさと可愛らしさを持った少女が箱の中で眠っていた。呆ける自分、そんな時起き上がった彼女は自分を見て開口一番にこう言った。とても柔らかい笑顔で、 [ごきげんよう] 話をしてみるとその少女は地下暮らしだった自分たちよりも遥かに常識を知らない世間知らずのお姫様だった。しかしだからこそ純粋で自分の思った言葉を素直に口に出す少女だった。その純粋でとても温かい言葉があったからこそ自分の心は救われ、気付いた時には彼女を好きになった。 掛けてもらった言葉を、一つ一つの会話を、声を、笑顔を、ニアに関することで忘れているものなど何一つなかった。そして最後の戦いのとき、アンチスパイラルを倒し宇宙を救う、それはニアとの別れを意味していた。 自分は宇宙の命運と、宇宙で最も愛しい女の命を天秤にかけさせられた。しかし自分が迷う間もなく彼女の口から告げられた。 [シモン・・・アナタはアナタの成すべきことをするためにここまで来た、そうでしょ?] ニアの言葉は自分の死を意味していた。しかし彼女は温かい微笑で自分に語りかけた。己の命を微塵も惜しいと思わず、戸惑うシモンに決意させた。 今でも覚えている。最後の最後まで力強く生きたあの少女は・・・・・自分の腕の中で最後に・・・・ [愛してるわ・・・・シモン・・・・] それが彼女の最後の言葉、最後の最後まで笑顔でその人生を終えた女、 「うっ・・・ちくしょう・・・うっ・・・あ・・ぐすっ・・・・・くそっ!」 もう止めることが出来ない、耐えることなど出来なかった。一年前から自分の心に言い聞かせて押しとどめていた感情は、今ここで戦友に指摘されて完全に壊された。そしてシモンは天に顔を向ける、しかしそれでも瞳から溢れる大粒の涙は止めることが出来なかった。 「ニ・・・ア・・・・ニア・・・・ニア!・二アーーー!・・うっ・・・・うわあああああああぁぁぁっっっっ!!!!!」 天を仰ぎ大声で泣き叫ぶ男、その姿にこの場にいる人間は何も言うことが出来なかった。力なくただただ泣き叫ぶ、ネギたちには信じられなかった。そして知らなかった、シモンの悲しみの深さを。 「俺だって・・俺だってどうして言いか分からない!!!でも・・うっ・・・でも!割り切って生きるしかないじゃないか!!!ちくしょう!ちくしょーーーー!!」 床に膝をつき拳を何度も地面に叩きつけシモンは叫ぶ。その叫びは一体誰に向けていった言葉かは分からない、しかし誰よりも早くヨーコが口を開く。 「そうね・・・そうかもしれない、でも・・・・そこに辿り着くまでの悲しみを・・・・無理に割り切ろうとしなくてもいいのよ・・・・、少なくとも・・・・・アンタは一人じゃなかったんだから・・・・・・」 「うっ・ぐすっ・・・・うわあっああ・・・・ニア・・・ニア・・・・」 嗚咽混じりで泣き叫ぶシモン、時も場所も関係なかった。彼はただ大観衆の目の前でただ一人の女の名前を叫びながら涙を流した。 「やはり・・・シモンさんは・・・・ニアさんのことを割り切ってなどいなかったんですね・・・・」 シャークティの言葉に全員が振り向く。彼女はとても悲しい表情をしながら、リング上のシモンを見つめながら少し前のことを思い出す。あれはシモンと会ってまだ数日のことだった。 「彼と会ってまだ間もないころ・・・・美空が彼にお酒を飲ませました・・・・そして酔った彼は自分の悲しみを全てさらけ出しました・・・・」 [アニキがいなければ・・・・俺は何もできない・・・俺はアニキにはなれない・・・そうやってどん底にいた俺を救ってくれたのが・・・ニア・・。・・一年前・・・ニアは死んだ・・・最後に・・愛していると俺に告げ・・・・俺の腕の中で・・・・・う・・・うわあああああああああー] 「・・・・・・そう言って彼は大粒の涙を流しながらニアさんの名前を叫んでいました・・・・次の日には酔っていたときの記憶を無くして、いつもどおりに戻っていましたが・・・・」 美空もその時のことを思い出した。今までずっと忘れていた。当時彼女はシモンの口から出る言葉を信用していなかったため、無理矢理酒を飲まして本音を語らせるつもりだった、しかしシモンの心の強さや熱さを、そして真実を知っていくたびにそのことをすっかり忘れていたのだ。 そう、本音を語らせるつもりで飲ませた酒・・・あの時シモンは本音を語っていたのだ。 「あの時・・・兄貴は全部教えてくれてたんじゃないか・・・・・・なんで・・・・なんでそのことを忘れてたんだ・・・・」 美空は悔しさで顔を歪める。家族だ、仲間だと言われて浮かれていた彼女は、シモンの本当の悲しみに気づいていなかった。ただ悔しさで拳を力強く握り締めていた。エヴァも同じである、彼女は悔しそうに呟く。 「なにが・・・傷は癒えても・・・・だ、・・・肝心の傷自体が癒えていないではないか・・・」 エヴァは昨日のデートを思い出した。エヴァの気持ちに対してシモンはニアへの想いを盾にして受け入れることをしなかった。思えばその時にシモンは微かに自分の弱さを見せていた。しかしそれを珍しい程度にしか思わずに、エヴァはただ自分の気持ちを好き勝手にぶつけているだけだった。自分の気持ちだけを勝手にぶつける、それは木乃香も同じだった。 「ウチは・・・ただ好きゆうだけでシモンさんに近づいた気がした・・・・せやけど・・・・大きな間違いやった・・・」 初めて出会った日、見ず知らずの自分との約束を守ってくれた。京都で攫われそうになったときには勇猛な姿を見せ、自分を護ると言ってくれた男。それが木乃香にとってのシモンだった。そんなシモンに強く惹かれた。だからこそ彼女は告白した、そしてそれを諦めないと誓ったことにより、シモンに近づけたと思っていた。しかし今彼女はシモンに好きという気持ちをオープンにしているだけで、シモンのことを何も見ていなかったことに気づいた、そしてそれがものすごく情けなく自分が腹立たしかった。 気づいたら彼女たちは泣いていた、シモンの姿とそしてこれまでの自分たちの未熟さを痛感していた。 「僕は・・・・・あの人を最強だと思っていました・・・・」 ネギも瞳を潤ませて口を開く。その言葉を聞いて皆ネギを見下ろす。 「だってシモンさんは・・・どんな壁や困難が立ちはだかっても・・・・いつだって僕たちを導いてくれた・・・・・ボロボロになっても最後には必ず壁を突き破るシモンさんを・・・・最強だと思っていました・・・」 ネギの気持ちはアスナや刹那も同じだった。どんな絶望の状況でもシモンが一言何かを言うだけで何とかなる気がした。絶望を一瞬で希望に変え、己とそして他のものにその気合を分け与えることが出来る男、だから皆シモンに憧れたのだった。 アスナもネギに頷きながら、あることを思い出した。 「ニアさんのことを知って・・・・・修学旅行の後に私達が教会に訪ねに行った時・・・シモンさん・・・こう言ってたよね・・」 [死んだものは死んだものだ、それを前へと進むお前達が気にすることじゃない] [アイツは最後まで幸せだったと俺は思っている、そして俺も今では新しい家族や仲間に囲まれてるんだ、誰も不幸になってないんだからいいじゃないか!] しばらくシモンと気まずかったが、その言葉を聞いてアスナたちは安心していた。しかし今ようやく気付いたのである。 「嘘つき・・・・・強がりだったんじゃない・・・・、違う・・私達も私達よ!・・・簡単にその言葉を信じて・・・・シモンさんの本心に気付いていなかった・・・、大体今でもニアさんを愛しているって言っているのに・・・・何で気付かなかったんだろう・・」 アスナも悔しかった、俯きながら拳を強く握り締める。ネギ同様にシモンの姿に自分も大きく影響されていた。そのことをからかわれると恥ずかしかったが、彼女もまたシモンをとても信頼している。だからこそシモンの強がりを見抜けなかったことが悔しかった。 悲しくないわけなんて無かったのだ、シモンが愛したのだ、それはとても強い想いだったに違いない、それほど愛した女の死を割り切るなんて簡単に出来るはずは無かったのである。ましてやシモンは今でもニアを愛していると公言しているのだ、それほどの強い想いを抱いているのだ。悲しくて、心に大きな傷が出来たに決まっている。 すると話を聞いていたタカミチがネギの頭にそっと手を置く。ネギはタカミチを見上げる、そしてタカミチがネギの頭に手を置きながら語る。 「人はね・・・誰だって弱さを持っているものなんだよ・・・でも・・・その弱さに負けないようにがんばって生きているんだよ・・・」 「タカミチ・・・・・」 「シモン君もそうなんだ、・・・・でも彼は人よりもがんばりすぎているから・・弱さに負けないようにがんばりすぎたから・・・・・他の人から気づかれなかったんだろうね・・・・」 タカミチの言葉にネギは再び涙が零れそうになった。そしてその言葉は皆に響いた。 「ヨーコさんだけが気づいていたんですね・・・・・・シモンさんと・・・・そしてニアさんを知る彼女だからこそ、シモンさんの心の傷を知っていた・・・・」 シャークティも己を歯痒く思い、ただシモンの泣いている姿を見ていることしか出来なかった。 「ぶひ~」 シモンとヨーコ、この二人ともっとも付き合いの長いのはブータである、しかしブータにとってもこの光景は異常であった。それゆえブータの瞳も潤んでいた。しかし言葉を発せずともブータは信じていた。シモンはそれでも強い男だと。涙で瞳が覆われるがそれでもブータはこの喧嘩の行く末を見届ける。 未だに膝をついて下を向くシモン、観客もアナウンサーの朝倉も誰も言葉を発することが出来ずに戸惑っていた。するとヨーコがシモンに近づき、シモンの体を無理矢理立ち上がらせた。目元が涙で腫れ上がっているシモン、するとヨーコは ―――パン!パン!パン!パン! 「ぐっお!?」 「「「「「「なっ!?」」」」」」 シモンを容赦なく往復ビンタした。これには殴られたシモンも観客も驚いて呆然としていた。 「恋人なら・・・ここで優しく抱きしめて胸を貸して泣かせてあげるんでしょうけど・・・・・アンタは別よね・・・・・それにさっき私の胸を存分に堪能したでしょ?」 「ヨ・・・・ヨーコ・・・」 片手を腰に当てて、もう片方の手の親指で自分を指すヨーコ。すると彼女は歯を出してニッと笑った。 「言いたい言葉は拳に乗せて吐き捨てなさい!!一年前に出来なかったことを・・今日はアンタの弱音、悲しみ全て受け止めてやるわ!!今のアンタを否定してやる!!さあ、かかってきなさい!シモン!」 「!?・・ちっ・・ちくしょう!!・・うおおおおおおお!!!」 その瞬間シモンは涙を流しながらガムシャラにヨーコに向かっていった。 ―――ドゴン!! 両者の右拳がぶつかり合う、そしてお互いが引かずに歯を食いしばりながらその拳を押し合う。 「俺は・・・・・アイツの全部が好きだった!!」 「そう!それで?他にはないの!?」 ―――ドゴン!! すると押し合っていた拳が弾かれる、そして次の瞬間今度は互いの右のハイキックが交差する。 「たまに意味分かんないことを言っていても好きだった!世間知らずのところも可愛くて好きだった!!」 「そうよ!!まだあるんだったらどんどん言いなさい!!」 「「うおおおおおおお!!!!」」 拳が、蹴りが交差しあう、容赦も遠慮も何もない、攻撃の意図なんて何もない、しかしガムシャラに身体を動かしていないと、また涙が出てしまう。だからシモンは止まらずに動き続ける。ヨーコも同じだった。彼女も零れそうになる涙を堪えながら必死に身体を動かす。 「アイツの作った料理は最高だった!!アレを毎日食べられて俺は本当に幸せだった!!」 「だったら残念ね!!ニアの手料理は特殊すぎるから二度と食べられないわね!!ほらほら、それで終わり!?まだあるでしょ!!」 身体の疲れなど知らない、今動くことの出来る腕や足、そして口をこれ以上ないぐらいに動かしていく。 「だけど・・・・アイツは死んだ!!・・俺は・・・宇宙を救えたのに・・・・惚れた女の命も救えなかった!!」 「アンタとニアが・・、アンタたち二人で決めたことでしょ!!」 「うるせえぇ!!スパイラルパンチ!!」 「軽いわ!!」 ―――ガシッ! 「!?」 ヨーコはシモンの渾身のパンチを受け止める。そしてシモンの次の攻撃が来る前に蹴り返す。 「弱い!!」 ――ドグッ! 「ごほっ!?」 シモンの腹に再びヨーコの蹴りが入る。強烈な反撃に思わず前屈みになり腹を押さえるシモンに、ヨーコはシモンのコートの襟の部分を掴み取り容赦なくボディーブローを何度も叩き込む。 「弱い!弱い!弱い!弱い!弱い!弱い!弱い!!!!今のアンタは弱すぎる!!!」 ―――ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ!ドゴッ! 「~~~~~~~~っ!?」 心を互いに痛めながらヨーコは容赦なくシモンを痛めつける。殴れば殴るほど自分の心も痛んだ、しかしその痛みに堪えながらシモンを何度も殴りつける。 そして次の瞬間ヨーコの首からぶら下げているコアドリルが光りだした。 「!?」 『ヨ・・・・ヨーコ選手が優勢です!そして・・・ヨーコ選手の身体が緑色の光に包まれる!?・・・・これは一体!?』 呆然と眺めていた朝倉だったがようやく仕事を再開した。しかし試合開始直後と違い会場は嘘のように静まり返っている。ヨーコとシモンの間に何があったかはほとんどの者が分からない、何故シモンが泣いていたかも分からない、しかし目の前で涙を堪えながら戦う二人を観客は痛々しい目で眺めていた。 「ぐっ・・・コアドリルが?・・・」 ダメージが体中に広がるシモン、そして目の前にはコアドリルの光を一身に受けるヨーコがいる。 (あれは・・・・あれは螺旋力・・・・・俺と同じ・・・・・・そうか・・・・ヨーコだけじゃなく・・・・お前まで俺を否定するのか?・・・・コアドリル・・・) シモンが故郷の村で掘り当てたコアドリル、それが運命の戦いへの道標となった。共にラガンと共に戦い、全ての戦いを、気合を記憶したグレン団の、そしてシモンの魂の象徴が今ヨーコの胸の中でシモンを攻撃するために光りだした。 「コアドリルも言っているわ!アンタが悲しみを覆い隠した今にも壊れそうな傷だらけの心の壁をぶち壊せってね!!!!はあああああああああああああっ!!」 ヨーコの雄たけびとともに光がさらに大きくなる。一度光りだした螺旋力は止まることは無い、どこまでも増大しヨーコに力を与えていく。 (まずい・・俺も螺旋を・・!?・・・バカな!?・・・) かつて自分がコアドリルに蓄積させた膨大な螺旋力がヨーコの螺旋力、即ち気合に反応しどこまでも強く輝きだす。危機に感じたシモンも咄嗟に螺旋力を発動し力を高めようとする。この世界での魔法使いたちとの激戦を通じてシモンはコアドリルが無くとも自分の意思で螺旋力を発動できるようになったのだから。 しかし・・・・一向にシモンの体に変化が無い。 (嘘だろ・・なんで・・螺旋力が発動しない!?こんなこと一度も無かった!) 己の身体の異変に気づく。これまでは、どれほど身体が傷ついても螺旋力を発動することが出来た、しかしまったくその気配が無い。今まで発動時に心の底から無限に湧き上がってきたあの力が使えない。シモンは訳が分からずに焦りだした。すると・・・・・ 「まだ分からないの?・・・・シモン・・・」 「!?」 湧き上がった螺旋力の光を己に収束させ、ヨーコは静かにシモンの前に立つ。 「螺旋力は気合・・・・・アンタが一番よく知ってるでしょ?」 「・・・・ヨーコ・・・・・」 「偽りの気合なんかじゃ湧き上がらない・・・・・・そんな気合を・・・・気合とは呼ばないのよ・・・・」 「!?」 悲しい表情をしてヨーコはシモンに告げる。その瞬間シモンは目を完全に見開き震えだした。どんな絶望の状況にいようともその言葉を叫ぶだけで力になった。しかしとうとう自分の心の拠り所でもあった「気合」、それも自分を見限ったのだ。 「気合も・・・・今の俺には・・・・僅かな気合すら・・・・沸きあがらないのか?・・・・・・」 震える唇でシモンは呟く。もうそれは自分には何も残っていないことを意味していた。ドリルも使えない、気合も無い、自分の心も否定された、それはあまりにも悲しすぎた。 「くそっーーー!!」 シモンがそれでも認めることが出来ず、悲痛の表情を浮かべながらヨーコに拳を振り上げる。しかしヨーコはまったく避けようとはしない、そして・・・・ ――――――ガキュィィン!! 「なにっ!?」 なんと拳はヨーコに触れることすら出来ず、ヨーコの身体を覆う螺旋力の光に阻まれ弾かれた。 「・・・・・そんな・・・・・・なんで・・・・・・」 もはやシモンは拳すら握る気力も失ってしまった。ただ唯一動ける口からも弱音しか吐き出せなかった・・・・。 「俺が・・・・・間違っていたとでも言うのか?・・・・・だって・・・・死んだものは死んだもの・・・・アイツとの思い出と共に明日へ向かう・・・・それの・・・なにが間違っている!!」 この場にもはやネギたちが今まで知っていたシモンの姿は無かった。彼らは一言も発することが出来ずに、ただシモンの弱音と哀れな姿に涙を流すことしか出来なかった。するとヨーコが靴の音を鳴らせてシモンに歩み寄る。 「アンタは答えを導き出すのが早すぎたのよ・・・・・」 「・・・・・・・えっ?」 「今までの経験からアンタは・・・・そう例えばテストで出された問題に対して途中の計算式を跳ばして答えだけ書き込んで分かった気になる・・・・・それと同じなのよ・・・」 「俺が・・・・・分かった気になっていただけ?・・」 弱々しい目でヨーコをシモンは見る。その瞳をヨーコは振り払うかのように拳を振り上げ膨大な螺旋力を拳に纏う。 「これが私に出来ること・・・・道に迷ったら誰かにぶん殴られろ!そして自分の心を解放しなさい!!!!」 「!?」 「シモオオオオオン!!歯ァ食いしばれええええええっ!!!!」 ―――グワシャーーーーン!!!!! 『ヨーコ選手の強烈な拳が炸裂!!!!シモン選手その威力に激しく吹き飛ばされる!!!!』 ヨーコの渾身の一撃はシモンを遥か遠くへ殴り飛ばした。シモンは体ごと場外に吹き飛ばされ壁に激突した。あまりの強烈な一撃に皆を見開いていた。それほどまでに螺旋力を纏ったヨーコの振りかぶった拳の破壊力は凄まじかったのだ。 「ぐっ・・・・あっ・・・・がっ・・・・・・」 壁に激突し、破片に埋もれるシモンは体を僅かに動かすだけで起き上がることが出来なかった。自分の身体へも、そして心にすら響いたヨーコの拳はシモンから完全に戦う意志すら奪い取った。 「ヨーコ・・・・・・・・・・ニア・・・・・・」 「「「「「シモンさん!?」」」」」」 薄れ行く意識の中ただその名前をシモンは呟いた。シャークティたちが慌てて自分に駆け寄るが気にならなかった。今は粉々にされた自分の全てに呆然とするしかなかった・・・
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『世界の頂点に立つ者は! ほんのちっぽけな「恐怖」をも持たぬ者ッ!』 『最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアアハハハハハハハハハハーッ!』 『不死身! 不老不死! スタンドパワー!!』 『過程や、方法なぞ、どうでもよいのだァ――――ッ!!』 『お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?』 『「波紋」? 「呼吸法」だと? フーフー吹くなら……、 このおれのためにファンファーレでも吹いてるのが似合っているぞッ!』 『カエルの小便よりも……、下衆な! 下衆な波紋なぞをよくも! よくもこの俺に!!』 『猿が人間に追いつけるかーッ!』 『俺は人間をやめるぞ! ジョジョ――――――ッ!!!』 『俺は人間を超越するッ! ジョジョ、お前の血でだァ――――!!』 ◆ ディオ・ブランドーは聖杯戦争を下らない遊びとしか思えなかった。 これがウインドナイツロッドでジョナサン・ジョースターを待っている頃ならそうは思わなかっただろう。 だが今は違う。 今はそんな児戯に付き合っている暇はない。 どんな願いでも叶う聖杯? それが事実だとして、何故それをたまたまここに来たような奴にくれてやるのだ? そんな胡散臭いものより手に入れる物がある。 それはジョナサン・ジョースターの肉体だ。 このディオを、何世紀にも生きるはずの帝王を首だけのみじめな姿にしたそんな男の肉体だ。 だからこそディオは言う。 「ふざけるな……」 だからこそディオは叫ぶ。 「こんな所で、こんなどこかも分からぬような場所でッ! このディオが!!」 「何言ってんだコイツ」 「貴様が何者だろうと、ここで終わりだよ、化物」 ディオ・ブランドーは現在、聖杯戦争参加者のマスターとサーヴァントに襲われていた。 勿論ディオとて抵抗しなかったわけではない。 だが首だけの状況では攻撃手段に乏しいうえ、唯一と言ってもいい攻撃手段もはっきり言って躱されやすい部類の物だ。 敗北間際、己の宿敵に向けて初めて撃った一発ですら躱されてしまった代物なのだから。 しかしディオは諦めない。まだ己のサーヴァントが来ていないから。 他者をあてにするなど本来は拒絶したい種類の話だ。 利用するならまだしも、己の命運を預けるなど冗談ではない。 「しかし首だけで喋るとか、何なんだ?」 「恐らく吸血鬼か何かだろう」 「まあ何でもいいや、さっさととどめを差しちまおう」 そんなディオの心中も知らず会話を続けるマスターとサーヴァント。 主従二人はいつでもディオのとどめを差せるというそんな場面で 「それは困る」 1つの闇が舞い降りた。 声を聞いた瞬間二人は、声がした方に振り向く。 そこに居たのは一人の男だった。 2メートル近い身長に黄金色の頭髪。 顔は影になって見えない。 にもかかわらず透き通るような白い肌を持ち、男とは思えないような妖しい色気を漂わせていた。 その男を見た瞬間に二人は直感する、この男はサーヴァントだと。 「私はアサシンのサーヴァント。そして君たちが殺そうとしている男は私のマスターでね、殺されるのは困る」 自らの直感が正しいと理解した主従は、アサシンに向かって構える。 だがその刹那 「無駄だ。『世界』」 という一言と共に、マスターとサーヴァントの腹に穴があけられていた。 「何だとッ!?」 これを見ていたディオは驚く。 何故ならば、アサシンが攻撃した瞬間がまるで見えなかったのだから。 これほどの従者、こんな戦いの間だけと言うには惜しい。などと考えていたのだが次の瞬間考えが一変する。 見えたのだ、今まで影になっていたアサシンの顔が。 そして分かってしまった、アサシンの正体に。 そしてアサシンもこちらの正体に気づいている。 「君は、ディオ・ブランドーだね?」 だからこの台詞はただの確認だ。 「そういう君もディオ・ブランドー」 自らの相棒が、自分であるという事の。 【クラス】 アサシン 【真名】 DIO@ジョジョの奇妙な冒険 Part3 スターダストクルセイダース 【パラメーター】 筋力B 耐久C 敏捷C 魔力D 幸運B 宝具A 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:A 自身の気配を消す能力。 完全に気配をたてばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 吸血鬼:C 人の血を吸い生きる化物の総称。 強い力と並はずれた耐久力を持ち、さらには寿命という物がなくなる。 ただし紫外線と波紋で灰になる。 カリスマ:A 軍団の指揮能力、カリスマ性の高さを示す能力。 彼のカリスマは悪人限定だが、従う物は尋常ではないほどの忠誠を誓う。 具体的には、用済みと判断され始末されそうになっても裏切らない、生き血が必要だと言われると躊躇なく自らの首をはねる、等。 【宝具】 『世界(ザ・ワールド)』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大補足:- 傍に立つというところから、スタンドと呼ばれる人型の超能力の像。 DIOのスタンド『世界』は時を9秒ほど止める事が可能であり、止まったときの中を動くことができるようになる。 これらを認識するためには、スタンドもしくは別の方法で時間を止められることが必要である。 ちなみに、スタンドは本来スタンド使いにしか見えないが、本聖杯戦争ではマスターとサーヴァントには視認可能となっている。(NPCには見えない) 『全てはこのDIOの為に』 ランク:D 種別:対物宝具 レンジ:0 最大補足:??? ナイフ、道路標識、ロードローラーなどを武器として扱った逸話から生まれた宝具。 DIOが武器として認識し使用したものは、全てDランクの宝具として扱う事が出来る。 【weapon】 吸血鬼としての肉体、スタンド。 【人物背景】 生まれついての悪にして100年の時を生きた吸血鬼。 【サーヴァントとしての願い】 日の光を克服し現世へと復活する。 【マスター】 ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド 【マスターとしての願い】 絢爛たる永遠を生きる。 【weapon】 吸血鬼としての肉体、ただし首から上のみ。 【能力・技能】 空裂眼刺驚(スペースリパー・スティンギーアイズ) 高圧で体液を目から発射する技。 威力は強力で、石の柱を真っ二つにするほど。ちなみにアニメでは雲すら裂いた。 【人物背景】 ゲロ以下とまで称されるほどの悪で吸血鬼。 【方針】 こんな下らん戦いはさっさと終わらせる。 その為にまずは代わりの肉体を手に入れる。