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舞踏会から数日後、朝早くにルイズは一人広場へ向かっていた。 そろそろ身支度をする生徒や一足速くアルヴィースの食堂へと向かう生徒達とすれ違うルイズの表情は浮かないものだった。 朝食は出ないが、先に向かい紅茶やワインなどを要求できないこともない… ルイズが今一人で広場に向かっているのは新しい使い魔を召喚するためだった。 使い魔は原則的には一度契約したら死に別れるまでメイジのパートナーになる。 その儀式はとても神聖なものとして扱われているけれどエルフとの戦争を始め、使い魔が死んでしまう事っていうのは前例が無いわけじゃなかった。 ポルナレフとは舞踏会の後も余り話せていなかった。 ルイズの方はそれとなく探してみたのだが、ポルナレフの方がその状態になかった。 まだマチルダが亀の中にいるというのもあるし、再会するまでの間に起きた出来事についてポルナレフはジョルノと話し合わなければならなかった。 イザベラとの一件を見ていただけにギャングの話は、激昂するマチルダを抑えながらでも最優先で話し合わなければならなかったのだ。 そんなポルナレフにジョルノが話したのは、麻薬だけでは金がすっからかんになりそうだったんで表の事業を広げているだとか、人材のスカウトと育成に忙しいとか、そういう話だった。 本当はそれだけではないだろうなとはポルナレフも思っていたが、今はジョルノを信じて確かめない事にしていた。 その場には、仕事を覚えようと張り切っているテファもいたから話にくいだろうと、ポルナレフは年上の余裕でもって察してやったのだった。 実際、この時はそれは外れてはいなかった。 スカウトした人材にこの学院のコルベールや卒業する生徒も入っているとか昨夜は幹部を拷問しましたなんて言えるわけも無い。 だがそんなことはルイズの知る由も無い事で、主人をないがしろにするポルナレフに対して更に怒りが沸いていた。 あの馬鹿、優しいご主人様がどうしても使い魔になりたいっていうなら許してあげようかと思ったのにどこで油を売ってるのかしら? そんなことを考えながらルイズが広場の傍まで来ると、なぜか目の下に隈を作ったマリコルヌがいて冷めた目で見下していた。 今までにも嘲笑われた事はあった。 ルイズのコレまでの人生はそればかりだったが…でもそれとは違うように、その時ルイズは感じた。 ゼロ(魔法が使えない)だからとかじゃあない、汚らわしいものでも見るような目だった…! 目の下の隈だけじゃない、脂肪たっぷりで気付かなかったけど良く見ればほんのちょっぴりこけた頬。 細い目でルイズを見下ろしながら、そのでぶは言った。 「なんだい? 視界に入ったからただ見下していただけなんだけどな」 「あんたなんかに見下されるいわれはないわッ! 大体、どうしてアンタがここにいるのよッ!!」 そう聞いた瞬間、マリコルヌの目が鋭い輝きを放ったようにルイズは感じた。 「僕のクヴァーシルが殺されたからだ」 簡潔に言ったマリコルヌはルイズを相変わらず見下ろして言う。 一気に十年以上も年を取ったような声だった。 「一つ言わせて貰うなら…(これは僕が使い魔を召喚する時の為にお爺様から聞いた話なんだけど) 優秀なメイジの中には最初はまだ未熟で使い魔を制御できない人もいるんだ」 「そんなこと、アンタに言われなくっても知ってるわ」 そんな事はルイズもこの学院に来て魔法を覚える為に自分で学習する過程で知っていた。 才能のあるメイジの中には、稀にはその時は未熟であるにも関わらず幻獣、例えばタバサのようにドラゴンを呼んでしまった場合もある。 使い魔は主人のいいように記憶を、脳内の情報全てを変えられる。 その効果は時間が経つにつれ強くなり、最後は一心同体となる。 だが高い知能を有する使い魔を呼んでしまった場合、すぐには認められないことがある。 極端な例を出すなら、犬っころを召喚したトライアングルの横でドラゴンの自分がドットの使い魔であることに不満を覚え反抗したりする。 それもルイズ達の見えないところでシルフィードがタバサに不満を言ったりする程度からそれ以上までだったが。 だが… 「その人達は自分を磨いて使い魔に自分を認めさせようとするけど、ゼロのルイズは新しい使い魔を呼ぶ。僕のクヴァーシルを殺した水のメイジが同じレベルのメイジなら楽なんだけどな」 油の浮いた唇を歪ませてマリコルヌはルイズに背中を向け、新しい使い魔を召喚しに行く。 マリコルヌにはクヴァーシルは氷に、ウィンディ・アイシクルのような魔法で殺されたことだけは感覚としてわかっていた。 夜の森に散歩に出ていたクヴァーシルに何があったのかはわからない。 殺されるような理由があったかどうかも、なにもわからないがマリコルヌにはわかる必要も無かった。 ただクヴァーシルのものと思われる食い荒らされた遺体がマリコルヌの瞼に浮かんでいた。 普段どおり手元においておけばあんなことにはならなかった… あの夜。夜の森には危険な動物もいるのにそんなことは考えずに今夜は舞踏会だしと、マリコルヌは羽目を外してしまった。 歯軋りをするマリコルヌの心は復讐へと傾いていた。 追悼する気持も無く悲しみを一人で整理する事も出来ず、マリコルヌはまだ見ぬ加害者を憎む事だけに専念していた。 そうしなければ、マリコルヌは精神のバランスを保つ事ができなかった。 ルイズへ吐いた言葉は、氷で殺されたから多分水のメイジと言う推理を正しいと信じ、学院にいる水のメイジ全てに懐疑の目を向けるだけに飽き足らず、 はけ口を求めわかったようなふりでその刺々しさをルイズに向けて撒き散らしているだけだった。 暴走が水のメイジとの仲を悪くすることには無頓着になり、ペットショップからは逆に離れていく事にはマリコルヌは気付けなかった。 そんなマリコルヌに見下されたルイズは、反感を覚えると共に酷くショックを受けていた。 一理ある。そう思ってしまったからだ。 魔法を使えることを証明し、皆に認められたい…だが、使い魔に認められず騙されたまま新しい使い魔を召喚して、はたしてルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは真に貴族と呼べるだろうか? 正しく…ルイズが今までに培ってきた正しいと考えるオーソドックスなメイジのイメージが、ルイズにそんな疑念を抱かせていた。 ルイズは疑念に囚われ使い魔召喚の儀式に向かう足を止めた。 新しく使い魔を召喚する羽目になったのはルイズの責任ではない。 元の飼い主が現れたし、亀の中の人に騙されていたし、そもそも契約も結んでいないのだ。 客観的にルイズは全く落ち度は無い。 他人が聞けばそういうだろうが、しかし…とルイズは思ってしまうのだった。 だが母ならこんなことには、と。 自分がゼロだから、こんな情けないことになっている…そうルイズは考えてしまっていた。 「あらルイズ。貴方まだこんな所にいたの?」 自慢のフレイムに乗り、隣室の(実家もお隣の)ツェルプストーに話しかけられ、振り向いたルイズの表情には迷いが浮かんでいた。 ポルナレフともう一度話し合うことを勧めに来たキュルケは、迷っているルイズの意地っ張りな性格を突付きにフレイムをルイズの所に進ませた。 宿敵であるツェルプストーの人間から言われた言葉に、ルイズは反発してしまうかもしれないと思ったが、キュルケはルイズを説得せずにはいられなかった。 * ところでそのルイズの使い魔だった男。 パッショーネ所有の亀ココ・ジャンボの中で眠っていたジャン=ピエール・ポルナレフ(享年36歳)は、金的に加えられた男性にしか理解できない強烈な衝撃で目を覚ましていた。 とてもいい夢を見ていたような気がする。 それは最愛の妹と暮らした日々だったかもしれない。 カイロへ向かうつらい旅の夢だったかもしれない。 だが、それが突然…言葉にできない痛みと共に現実へと連れ戻された。 「お…gッ」 痛みだの激痛だのというチャチなもんじゃない。 身もだえする事も出来ず、ポルナレフは床をのた打ち回る。 声にならない悲鳴を上げながらどうにか周囲を見回したポルナレフの視界に、グンパツな足が入った。 「何でアンタがあたしの横で寝てるんだいッ!!」 「………あ、姉さんが昨日俺に愚痴とか苦労話とかテファとの話とかをしてそのまま酔いつぶれたからだ」 「…え?」 丸くなりながら、ポルナレフはそれだけ言った。 妹を不本意な形で取られたマチルダは、学院にいる間は亀の中から出られないという事情もありストレスが溜まっていた。 ポルナレフは年上の男性として、それなりの人生経験からそれを察しストレス発散にと酒を飲みながら話を聞き、そのままマチルダは酔いつぶれたのだったが… 青い顔で蹲るポルナレフをマチルダはばつが悪そうに見下ろす。 なんでココにいるかとか、昨夜どうしていたかとか、冷静になり思い出したマチルダはポルナレフの背中を摩りはじめた。 「わ、悪かったね」 何か返事をしたいが、先程の返事だけでポルナレフの体力は限界を迎えていた。 痛みなどという段階を超越した苦しみに悶えながら、ただ痛みが引くのを待つしかない。 なんで魂だけなのにこんなに痛いんだよッ!!とか色々と疑問も浮かんだが考える事なんてできるわけがないッ!! それでも返事を返そうとしたポルナレフの口からうめき声があがる。 びっくりして思わず手を退いたマチルダは、更にもっとばつが悪くなりポルナレフの背中を笑顔で摩り続ける。 テファ達と朝食に向かう前に亀の中へと入ってきたジョルノは、そんな光景に出くわして… 絨毯に蹲ったまま空気の動きに気付き顔を上げたポルナレフと目を合わせた。 ポルナレフの体勢、マチルダの態度。 何より脂汗をたっぷり流し、笑顔を浮かべようとして失敗するポルナレフの切ない目が、何があったのかを雄弁にジョルノに伝えていた。 ジョルノは何も言わずに首を振ると、後で食事を亀の中に入れることを簡潔に次げて背を向けた。 ポルナレフはまた限界に達し、顔を伏せた。 「ああ、そうだ。ポルナレフさん」 「…?」 男の尊厳が砕けたかもしれないと本気で心配をし始めながらポルナレフは、背中を摩られながらジョルノを見る。 さっさといけよと八つ当たり気味に目を細めるポルナレフにジョルノは嫌味なほど爽やかに笑っていた。 「テファの事は、この際です。礼を言っておきます。ありがとう。お陰でテファの事は知られていないようです」 「き…きにす、すんな。俺が好きでやったことだから、な」 亀から出て行くジョルノを見送り、ポルナレフはまた蹲る。 状態は最悪だったが、先日テファを手伝った事が無駄ではなかったので気分は良かった。 「お待たせしました。じゃあいきましょうか」 「う、うん。姉さん、まだ怒ってた?」 「いいえ、ポルナレフさんと仲良くなったようですよ」 それは少し違うと言いたかったが、ポルナレフは歯を食い縛るので精一杯だった。 ジョルノが、いつか約束した通りテファとタバサと共に食事しながら、ヴァリエール家を始めとする懇意にしている貴族達や、商売相手からの手紙を読む頃。 「食事中は、止めた方がいい」などとタバサに窘められ、カトレアからの甘ったるい…しかし少なからずヴァリエール家の内部情報を含んだ手紙に目を通している時、二人が新しい使い魔を召喚することを聞きつけたのだろう。 ルイズとマリコルヌの新しい使い魔を見ようとしてか、暇そうなな学生達が何人か広場にはいた。 マリコルヌだけでなく、一旦は思い直しかけたルイズもいる。 キュルケの説得は、逆の効果をルイズに齎してしまい、ルイズは「別に新しい使い魔がいてもポルナレフに認めさせることはできるんじゃねーの?」と思い至ってしまった。 ルイズとマリコルヌは彼らと頭部からの照り返しがまるで太陽を雲で遮られたかのように和らいだコルベールに見守られながら、魔法を唱えはじ… 「あの、ミスタコルベール」 思わずルイズは尋ねようとした。 その頭部を見つめながら…コルベールは凄くイイ笑顔をしていた。 「なんですかな」 「頭「なんですかな?」い、いえ…」 笑顔のコルベールの凄味に負けた二人は同時に召喚を開始する。 魔法が失敗した時と同じようにルイズが唱え終わるとほぼ同時に爆発が起こった。 巻き上がる砂埃に紛れ、既にそんなことには慣れきっているこの場に居合わせた者達の目には二つの物体が吹き飛ばされ、広場に転がっているのが見えていた。 一匹は愛らしい子鳥。爆発に巻き込まれ羽は汚れ、気絶してしまっている。 もう一人は華奢な、変わった衣服を身につけ四角い箱を後生大事に抱えた人間の男。 こちらは気絶してはいないようだが、まだ状況がつかめないのが動けないでいた。 …ルイズは目を見開き、そして迷うことなく小鳥の前で膝を突き、口付けて契約を終えた。 そして誰かが口を挟む前に、鋭い声を発してコルベールに報告する。 「ミスタコルベール!確認を「ちょっと待て!?どう考えたってそれ僕の使い魔だよ!」 一歩遅れたマリコルヌの叫びをルイズは鼻で笑った。 手の中に納めた自分の使い魔を撫でながら、ルイズは言う。 「何バカなこと言ってるの?既に…ここにある確かなルーンが見えないのかしら?そうですよね。ミスタコルベール」 「ヴ、まあ…そ、それはそうだけどね?」 「で、でも…」 さっき嫌味なんか言わなきゃよかったと考えないでもないマリコルヌに目もくれず、ルイズは爆風で乱れた桃色がかった髪を手で梳きながら立ち上がる。 誰も、何も言えない。 もう契約は為されてしまいルイズに他の使い魔を与えるには小鳥を殺すしかない。 だがそれは流石にはばかられたし、この後マリコルヌがどうするのか皆着になっていた。 そんな中をルイズは堂々と小鳥を連れて広場を後にし、まだ気絶している人間とマリコルヌが…その場に残された。 マリコルヌは救いを求めコルベールを見る。 コルベールは何も言わず、首を振った。 使い魔が死んだら仕方が無いし、契約が済んでいない使い魔に持ち主が現れたら…まぁある意味仕方ないだろう。 神聖な儀式とはいえ、いや神聖だからこそ他人のペットを強奪して使役するなどという前例は残したくない。 それらのケースと召喚された使い魔が気に入らないからもう一度召喚させてくださいというのを同列に扱うわけにはいかないのだ。 そんなことを許可してしまえば、極端な事を言えば自分の気に入った使い魔が出るまで召喚を行う生徒だって出るかもしれない。 可能性の問題だが、それで毎年二回、三回と召喚をやり直す生徒が出てしまうような前例を残すわけにはいかない。 コルベールは、せめて速く終るようにとまだ状況がつかめていない見慣れぬ服装をした少年を拘束する。 余りの哀れさに、コルベールは溢れてくる涙を止める事が出来なかった。 だがしかし…それでも、心を鬼にして混乱する少年を拘束しなければならなかった。 ズッキューンッ!! 「や、やった! 流石風上のマリコルヌッ、俺達に出来ない事を平然とやってのけるゥッ!! そこに痺れる憧れるゥッ!!」 かなり奇妙な何かが重なり合った音と、おぞましい身も毛もよだつ絶叫。そして全くしゃれになってないが、茶化すような言葉が広場に響いた。 あ、ありのままいまおこったことをせつめいするぜ。 あきばからのーとぱそこんをかかえてかえろうとしたんだ。 そしたらとつぜんめのまえにかがみがあらわれてどこかにいどうしていた。 いつのまにか、からだはこうそくされていてまんとをつけたがいじんのでぶにきすされた。 …な、なにをいってるかわからねぇとおもうがおれにもなにがおこったのかわからなかった。 はじめてのきすはすきなおんなのこととかれもんのあじとかそんなあまずっぱいもんじゃだんじてなかった。 もっとおそろしいもののへんりんをあじわったぜ? To Be Bontinued...
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458 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 53 21.78 ID 2meEeT+So l\ __ ト、 l . l __ ヽ \_,ゝ` . lィ ´ . . . ヽ _ヽ . . . . . . . . . . . ヽ -=ニ二 . . . . . . . . . . . . . . . ' , / . . /杢l . . 、 . . . . . . . 、ヽ / . . ィ'7圭圭l. | . i . . 、 . . 、 . . ii / 〃 . lz>、__l/l . /l ,'=l l . . i . . ll l/ l /tl 弋ョi´ l. /_l/王l l . . li . l` ´ ' l , レ ィェゥl li . / l / 、 ィ ` ̄ l/ィl/ 〈 ゝ o イr〃 ! l お師さん、任務完了です。 r─‐‐  ̄ ∧ ィ i / }リ ゝ\ l  ̄ __|,イ /7 ご依頼の蛇の化石ですよ。 「| | l r n ヽ、  ̄>ー- ,.__ _______ | l |_| l -- " `ヽ、,.--'"`ヽ、.--'" ̄"''''''''ヽ"" ̄"'''''_,.ー- ., l ヽ└' ,. 'ヽ_,.. '" ` .,__,..-'" "` .,_,,,..-─"´`ヽ_,...- ''"`ヽ、_,...`ヽ、 | lヽ \ / `ヽ、 ヽ "''''`ヽ、 | l ヽノ ヽ、 _,...- ''"ヽ_,... ''"´ヽ_,...- ''" `ヽ、_,...- ''"`ヽ、_,..-'" `ヽ |_j ヽ _,...- ''"`ヽ、,...- ''"ヽ _「l「L. _ `ヽ、_,..-'"` ` -.,__,..-'` -.,__,..-'`ヽ、_,...- ''"`ヽ、 `ヽ、 └‐┐i r‐┘ _,...- ''"`ヽ、 `ヽ、 _,...- ''"`ヽ、_,...- '` ,...''`ヽ L| | `ヽ、 \_,..-'"`ヽ、_,..-'" `'-.,__,...- ''"`ヽ、 `ヽ、 ,..;'''"''' ;,, `ヽ、ヽ、 └‐' / / `ヽ、 (ヾ _,...- '' ((;;;;;;;;;;;;)) _,..ヾ `ヽ、 n l / / / / ,.. '' ヽ\ ,.. ヾ ヾ `ヽ U ヽ l l | l / / \\ ,... ''" ,. ヽ ヽ 0 "`ヽ.,_ヽ、 ヽ、. l l l | ヽ ヽ、ヽ- .,__ ヽ ヾ ,..'" l O ``''ーヽ、,,_ヽ ヽ ヽ l / `ヽ "''ー-"-.,__ ヽ` (;;;,, l  ̄ ̄`ヽ.,_ヽ、 ヽ l ヽ ヽ/ ヽ "''-- .._________,,. -ノ' ` ̄""''''ー-- ..__ ヽ丿 / ゝ γ,,,... ''''  ̄"""''''''ーー-----ーー''" 459 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 53 52.86 ID 2meEeT+So >' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ _,>´≧イ´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ゞ、 />´ i lーヘ. . . . . . i . ',\ヘ // ハ.|三 ル ハ l ハ \ /,イ´ | l_ィ|─‐-∨ i /-─‐-、 ∧ | Ⅳ i |,,___`∨!/´____ | ト∧ |/ {ゞ',Y弋 │ノ Ⅳ 弋 │,ノ } リ`ヘ / 弋入.  ̄゛ ノ  ̄ /!/!ヽ ` __/ ∧ ´ , u / |;;;| ヽ__ いや~、苦労しましたよ。 / /,ィ⌒ヽ | {l\ ./ l {´;;;;| ヽ`ヘ 協会付きの腕の立つ奴らで / /ム__/ | {i >⊂=⊃イ i! / |;;r入 .〉 | / 廴_ iヘ`! .;  ̄ / i∧ ゞ /| | 奴らに渡る前にすり替えることにして正解でした r、 ー= ─ 、 ヽ\ _`ニ= ヽ ⊥ ヽ_ , `ー=ニ二_ ',ノl ーニ ̄ ィニ=‐ / ヽ -, `ー=≡二 ト 、 / / , ─ 、 / /三三i /三三} }、 i { / ィ ' ` ' { f>ュz l 厶ィ<`ト lヽ l;.;.\ } ̄/"'yヘ ̄二ヽ レl /', { 弋キ i / 弋zハ} l l/lィi l}〉l;;.;.;.;l / ̄`ヽ、 r'、_ / l ∧ ノ リi ト-' ヽ ノ.;.;.;.;| / / _」_! 二ヽ レ' 、 ` u .ノ | ー=ニ_/ てか、これなんです? {\__/ }´ ___ヽ r‐っ r─' ̄ ̄ ̄`ヽ / ̄ / /  ̄\ _ゝ_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ 蛇の化石にしか見えないんですけど l{_ ィ} r─l _─ i { ─、 ̄}二 l ヽ l { l ヽr-  ̄ / _〉 ⌒i i\ ∧ ヽ-、 // r─ィ/ r-f o / { / / ̄ ̄ ヽ \ / \ `ヽ ヽ l/ r' '、 | }l |/ / ─‐ 、_ ヽ | / / ヽ ' | ,--/ l il | ノ/ / l/ ── ヽ l} 460 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 54 19.41 ID 2meEeT+So _ __,,.. .-一- ,_ _, -‐イ´ `>- 、 r‐' ̄  ̄ 7 { / ヽ、____ィ'  ̄`ヽ _________/ 〉___{ }________i r--、 __! ノ_______」 _ / y-、_二ユ>─‐イー-─────-、ト、 / ー'  ̄_z -‐、`二ゝ ,/利 / <_ _/ r-、| . / `ー、.._}>-、___,, .. -‐'、" ! {j7.〉 , ' r-、 ./弋云斗 ィ之伝ノ | /レ/ \,' / / /ゝ,  ̄´ .|  ̄ ̄" /;/_ノ ヘ / ゝ' ヾゝ 〈 / / ト-、 ∧ / ∧ ゝ'' , ' / | ヘ ∧_/ r-入 === / / | 蛇の化石だ、見たままだよ .ヘ ∧ | ム.ヘ ー / / .| ヘ 亅 ____y-、_| | \>-‐ '" / / /ヽ-─- 、 ヽ ヘ/_/ , / >─<゛l/ / .. ............ / ,/ . 〈 |.. ...ヽ / ´ / . ヽ |.. ... | / / . .. \ |. .| / .. .. \|. ...|/ . .. . . .. ... ` . . .. . . . . . . . . 461 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 54 45.90 ID 2meEeT+So ヽiノ=======≠ ノ三 三 三三}} /`ヽニニニニニニニニ≦三> ゙ l ′三三三>≠-  ̄ヽ __ / l くシ´ ) / ヽ / / / / じ / / ヽ、 __/ /、 _ノ / 〈、 /  ̄ 7__ fニ= 、 ノ x≦ | l . <., ィ三三三| だが、特殊な由来を持っている `7三≧x=≦三三三三三三l l|三三三三三三三三三三 l ある英雄由来の蛇、その抜け殻なのだ /三三三三三三 l|三三三三三三三三三三 | /三三三三三三 l|三三三三三三三三三><ヽ . /三三三三三三 /<三三三三≧ニ-‐  ̄ ニニ l /三三三三三三 / / ̄ニニニニニ-‐‐―――― | /三三三三三三三, ' /三三三/二二二二二二二二 /三三三三三三三/ / 三>゙゙二二二二二二二二二二 /三三三三三三三/ レ´ニ二二二二二二二二二二二 /三三三三三三三/ / ヽ二二二二二二二二二二二二二 三三三三三三三/ (・) .(・) (・入 二二二二二二二二二二二 三三三三三三, ′ / | | | | | |. 7 、二二二二二二二二 三三三三三/ r- ‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ /三三≧xェ、____ 三三三三/`ー./ /三三三三三三三三 三三三/{{ ̄ヽ ―  ̄ ̄ ̄ ―./三三三三三三三三 三三 ノ_{{_ノ´ |三三三三三三三三 >' . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\ _,>´≧イ´. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ゞ、 />´ i lーヘ. . . . . . i . ',\ヘ // ハ.|三 ル ハ l ハ \ /,イ´ | l_ィ|─‐-∨ i /-─‐-、 ∧ | Ⅳ i |,,___`∨!/´____ | ト∧ |/ {ゞ',Y弋 ゚ ノ Ⅳ 弋 °,ノ } リ`ヘ / 弋入.  ̄゛ ノ  ̄ /!/!ヽ ` 英雄ぅ? __/ ∧ ´ / |;;;| ヽ__ / /,ィ⌒ヽ | {l\ ' ./ l {´;;;;| ヽ`ヘ そんなん居ましたっけ? / /ム__/ | {i >、-==-.イ i! / |;;r入 .〉 | / 廴_ iヘ`! .;  ̄ / i∧ ゞ /| | 462 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 55 13.57 ID 2meEeT+So _ __,,.. .-一- ,_ _, -‐イ´ `>- 、 r‐' ̄  ̄ 7 { / ヽ、____ィ'  ̄`ヽ _________/ 〉___{ }________i r--、 __! ノ_______」 _ / y-、_二ユ>─‐イー-─────-、ト、 / ー'  ̄_z -‐、`二ゝ ,/利 / <_ _/ r-、| . / `ー、.._}>-、___,, .. -‐'、" ! {j7.〉 , ' r-、 ./弋云斗 ィ之伝ノ | /レ/ \,' / / /ゝ,  ̄´ .|  ̄ ̄" /;/_ノ ヘ / ゝ' ヾゝ 〈 / / ト-、 ∧ / ∧ ゝ'' , ' / | 日本では有名ではないな、古い資料に伝承の切れ端がある程度だ ヘ ∧_/ r-入 === / / | 近年の夢幻会、もとい総研による学術調査で全貌が明らかになりつつある神話の登場人物 .ヘ ∧ | ム.ヘ ー / / .| ヘ 亅 ____y-、_| | \>-‐ '" / / /ヽ-─- 、 ―――嘗て、文明の源泉の一つにて世界全ての財を手にしたと呼ばれる英雄 ヽ ヘ/_/ , / >─<゛l/ / .. ............ / ,/ . 〈 |.. ...ヽ / 彼が手にした不死の酒を横から掻っ攫った蛇の物だ。 ´ / . ヽ |.. ... | / / . .. \ |. .| / .. .. \|. ...|/ . .. . . .. ... ` . . .. . . . . . . . . r、 ー= ─ 、 ヽ\ _`ニ= ヽ ⊥ ヽ_ , `ー=ニ二_ ',ノl ーニ ̄ ィニ=‐ / ヽ -, `ー=≡二 ト 、 / / , ─ 、 / /三三i /三三} }、 i { / ィ ' ` ' { f>ュz l 厶ィ<`ト lヽ l;.;.\ } ̄/"'yヘ ̄二ヽ レl /', { 弋キ i / 弋zハ} l l/lィi l}〉l;;.;.;.;l / ̄`ヽ、 r'、_ / l ∧ ノ リi ト-' ヽ ノ.;.;.;.;| / / _」_! 二ヽ レ' 、 ` u .ノ | ー=ニ_/ {\__/ }´ ___ヽ r‐っ r─' ̄ ̄ ̄`ヽ 世界全てをって……吹かしますねその英雄 / ̄ / /  ̄\ _ゝ_/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ l{_ ィ} r─l _─ i { ─、 ̄}二 まぁ、伝承なんてそんなもんですが。 l ヽ l { l ヽr-  ̄ / _〉 ⌒i i\ ∧ ヽ-、 // r─ィ/ r-f o / { / / ̄ ̄ ヽ \ / \ `ヽ ヽ l/ r' '、 | }l |/ / ─‐ 、_ ヽ | / / ヽ ' | ,--/ l il | ノ/ / l/ ── ヽ l} 463 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 55 52.70 ID 2meEeT+So , -ー ‐- 、 / . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . __,, ..,,| / . . . . . . . . . . . . . . . ._,..-'''" | く . . . . . . . . . . . _,..-'''" __,,..__ | \ . ,-、/´ _,..-'''" . . . . . | {⌒.} ,_,..-'''..,/ . . . . . . . . . . | ヽ_ノ,イ´ . . . . ,/ \ . . . . . . . . . . .| / . . . . . .,/ } . .{⌒ヽ .| ./_.,イ´ i弋フ ./ . / ノ . . . .| / // '{ . . . . . | 〈___  ̄ ハ ./ヘ そういうな 〈__, / \ (_ // その当時にとって、その文明圏こそが世界の全てなのだ !___ /x´ / ならばそこを統一したことを、世界の全てを治めたと言っても間違いではない。 l´ _,'| /´ | /(____∠_ ⌒\ /. . `=‐‐ァ -<⌒\_ノ ` ..ゝ ______) へ _ _ _ _ .\ ` .-\ .、 .`ヽ \ へ \_\_\ i__\\八 > / . . . {,ヘ .\ .ヽ)抖气ミ i |`ヾミ ヽ从 \_/( ´ ̄/. /. / Χ∧ 〃 fうУ |ノ }ミY⌒ヽ\  ̄\ /. //. / , ′` }ノ "" i 、 } ハ\\f⌒ // /. { ≠≧ミ υ 〉ノノ/ | \} И 八 { {´ ツ rく N ̄\ | /从Vハ " ヽ` __ ヽ リ ( ) そんなもんすか? |八 ハ八 ´ V ( )(/ _丶 ′ V. /// ……文明の源泉ってことは、 /. \ / V/ {\__ < ̄\<> . . ___ イ ___」 { `ヽ 其の後の文明による、広がりの恩恵も受けれるんですかね? <>彡\ _ _ _ _ _ | || ̄ ト、 / 〈 / `ヽ /| / || | \ / \ ほら、家が栄えれば威を増す祖霊とかそんな感じで。 / ∧ / _ _ _ _ }/_ノ ,/ /, .ノ \´ } 464 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 56 28.19 ID 2meEeT+So ヽiノ=======≠ ノ三 三 三三}} /`ヽニニニニニニニニ≦三> ゙ l ′三三三>≠-  ̄ヽ __ / l くシ´ ) / ヽ / / / / じ / / ヽ、 __/ /、 _ノ / 〈、 /  ̄ 7__ fニ= 、 ノ x≦ | その通りだ、現在の文明の源泉、その一つである以上 l . <., ィ三三三| `7三≧x=≦三三三三三三l 魔術的見地に拠ればより神秘強く、その数量も逆説的に増大する事に為る。 l|三三三三三三三三三三 l /三三三三三三 l|三三三三三三三三三三 | /三三三三三三 l|三三三三三三三三三><ヽ . /三三三三三三 /<三三三三≧ニ-‐  ̄ ニニ l /三三三三三三 / / ̄ニニニニニ-‐‐―――― | /三三三三三三三, ' /三三三/二二二二二二二二 /三三三三三三三/ / 三>゙゙二二二二二二二二二二 /三三三三三三三/ レ´ニ二二二二二二二二二二二 /三三三三三三三/ / ヽ二二二二二二二二二二二二二 三三三三三三三/ (・) .(・) (・入 二二二二二二二二二二二 三三三三三三, ′ / | | | | | |. 7 、二二二二二二二二 三三三三三/ r- ‐  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ /三三≧xェ、____ 三三三三/`ー./ /三三三三三三三三 三三三/{{ ̄ヽ ―  ̄ ̄ ̄ ―./三三三三三三三三 三三 ノ_{{_ノ´ |三三三三三三三三 /. ノ `ヾ v. 厶 ___ . -.―'. 彡_ , . ´ ミ=-  ̄>. . . /. _ _ `ヽ . , ' , /. ハ 从 `ヽ ハ` /, イ / | ハ ハ ハ ハ . . ハ 厶 {==ミー从 |≦==リ= i | { |> o ヽ { ∨ |イ o ミ. 从 | . 从ハ ミ= ´ ∨ !`= 彡 r' 人ヽ 人 _i ` j'/イ Aの流れでBができた 从ヽ.j 从.' ヾム .イ/. } ならばAはBの神秘も含んでいるという事でAへ神秘ががさらに付加されると 从 \ -===- /.イ | `ヾヽ . イ, く .| | 洒落になりませんね、そんなモノが受肉した日には…… _彡} ` ー ´ .|= -ミ / //. | ∨ }ハ /彡く | ヽ r' ∧ 465 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 56 55.19 ID 2meEeT+So _ , --― ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ――-、_ ∨///////////////////// V/////////////////// {三三三三三三三三三} | / \///{´ .| /^l { 〈{l\_ゝ(\ | 〈 \\ ` 〈 (\ \_ ト-―´ `l . ̄ _ ゝ \` `ヽ ┌┴ー- _ \ ー-/ (ヽi }、 今世の人間は天の火すらその手に収めつつある |///////` ‐.、ゝ、__/ ヽ__ /三三\ .|///////////\ ヽ三/ ̄ ̄ \_ 当然、王も『持っていた』事になるだろうな。 .|//////, -ー  ̄ ー-‐^ゝーハ_ -‐-ハ\/三三ハ \ |////´/ // ///|ー―ミ\ニ\ |彡´/// // ////|三三三三三 〉 .|///// // /////|三三三三三/ .|//// / //////////|二二二ニ/ |//// /// /////////| |//// ////////////////| |///// /////////////////| |//////// //////////////////| |//////////////////////////////| |//////////////////////////////| ト、__ `、 `ヽ -==ニ、ー-ヽ }_,イ_,-,ァ _,,=ー'´` ' 二=- _,r-'´ / ヽ、 -=/イ ', ./ ,ィ / /| \ \ トi ,rz /// i i .| i i リヽ ___r'´イ レ/ ノリ ト=、__| | 、}.V、 ト、 i、 ト`、二--ー'´ / Vト弋tッ、ト、 T∠ェzァ' | レ、|\ T` _,xィ _.=-、_ '´(ニ) ハ、 ' V `¨゚´ /ィ彡 i -、_ `ー-ニ,-'´ 此方の中に、御上が制御できない核爆弾が発生すると。 ヾ _ 、_i、 ト、 _,.._!_ ,ィ レ / / }ー――--'´_,- `=V´ /`ー-、 } `ヽニ`< | /-ア |=ー-<'´´ ……魔術協会との条約違反ですよ師匠。 { | |// | { r-/ /-、__ヽ | _. _/ i r'/| ト、;;、 _/_,r'´ レ /、__o/\ ノ_,.--' 召喚者は令呪で一時的にでも制御できるはず、 / `、_i i彡| | {} \_,,-イ /、 {、___r-ァ--'´´ _,- { > | |ミ\´ {} _ ,;;;ノ 三ソ |{ { _,. --'´ 使う使わない以前に有るという段階で特級の違反行為です。 Y { /rー―-'´¨ ヾ } `ーメ-'ア`ー-、_ { /,Y/ ヽ、_ __ノノノ 、 ヽ {____ `ァ-i / / `ー-'´ \、 T -、 `ー / _r'_/ // ノ `ー、__ ' ヽ_>、_ \ / / || `ー、__ノ \ ノ j} /_l} 466 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 57 26.34 ID 2meEeT+So _,,=====、. ∨  ̄ ̄ ̄``ヾ>、 〉、_ ;' \ l`ー-===f'⌒ヽ / f Y!\ 入,,,,,ノ=i" `iヾ( l式、 j ,x| ` `⌒宇´ / \ _; , '` 最近の協会は津波後、内に籠もりまくっているという話だ ,,/ `ヽ、.__, イ , キ‐''" ̄\ / | 中東・インドへの影響力の低下で、かの王の伝承を詳しく知っているかどうか…… / \ ';\ / \ x' | \. ' ; \/ \ まぁ、弾劾は行うつもりだ、落とし前は付けさせるさ。 /i. | \ '; ,' i / f゛ | .,,.,,.,,\ ' ;' i それに、他にも責めるべき者がいる。 / / 人////7z_〉i i ,/ / /、 `ヾ〈/// | i 自らのジョーカーとしようとした遠坂の当代。こちらもどれだけ把握しているか怪しいがな。 "´ / /ヽ ' , ヾr‐| i / / //从 ' , 凶 i . / ∧`^Z/∧. ',/ | i / / | ~Z∧/ | i / / |__,,...-‐'" | i l\ __ ト、 l . l __ ヽ \_,ゝ` . lィ ´ . . . ヽ _ヽ . . . . . . . . . . . ヽ -=ニ二 . . . . . . . . . . . . . . . ' , / . . /杢l . . 、 . . . . . . . 、ヽ / . . ィ'7圭圭l. | . i . . 、 . . 、 . . ii / 〃 . lz>、__l/l . /l ,'=l l . . i . . ll l/ l /tl 弋ョi´ l. /_l/王l l . . li . l` ´ ' l , レ ィェゥl li . / l / 時計塔の連中が集めるだけ集めて、きちんと調べないなんて信じられませんがね…… 、 ィ ` ̄ l/ィl/ 〈 ゝ o イr〃 ! l 遠坂家なんて協会と教会双方にパイプを持つ、日本有数の向こう側じゃないですか。 r─‐‐  ̄ ∧ ィ i / }リ ゝ\ l  ̄ __|,イ /7 わざとじゃないんですか? 戦闘機相当どころか核搭載爆撃機相当の英霊なんて呼ぼうとしたんですよ? 普通に討伐対象でしょう。 467 : ◆QarhbVVLyPov [sage]:2011/11/18(金) 00 58 00.15 ID 2meEeT+So _ __,,.. .-一- ,_ _, -‐イ´ `>- 、 r‐' ̄  ̄ 7 { / ヽ、____ィ'  ̄`ヽ _________/ 〉___{ }________i r--、 __! ノ_______」 _ / y-、_二ユ>─‐イー-─────-、ト、 / ー'  ̄_z -‐、`二ゝ ,/利 / <_ _/ r-、| . / `ー、.._}>-、___,, .. -‐'、" ! {j7.〉 , ' r-、 ./弋云斗 ィ之伝ノ | /レ/ そうもいかん、特に彼処は現在破裂寸前の風船のようなものだからな \,' / / /ゝ,  ̄´ .|  ̄ ̄" /;/_ノ 儀式の中断は往々にして禍事と為る、外部からの干渉は控えねばならぬ ヘ / ゝ' ヾゝ 〈 / / ト-、 ∧ / ∧ ゝ'' , ' / | なに、そこはすり替えた偽物に仕込んだモノよって召喚されるだろう ヘ ∧_/ r-入 === / / | .ヘ ∧ | ム.ヘ ー / / .| あの方に判断してもらおう――― ヘ 亅 ____y-、_| | \>-‐ '" / / /ヽ-─- 、 ヽ ヘ/_/ , / >─<゛l/ / .. ............ / ,/ . 〈 |.. ...ヽ / ´ / . ヽ |.. ... | / / . .. \ |. .| / .. .. \|. ...|/ . .. . . .. ... ` . . .. . . . . . . . .
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登録日:2023/12/18 Mon 07 14 33 更新日:2024/03/10 Sun 01 09 47NEW! 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 00年クラシック世代 10億超え G1馬 Tap Dance City これがオレ達の走りだ。 ウマ娘ネタ元項目 タップダンスシチー マル外 佐々木晶三 佐藤哲三 凱旋門賞に挑んだ馬 友駿ホースクラブ 大器晩成 牡馬 種牡馬 競走馬 逃げ馬 馬 鹿毛 これがオレ達の走りだ。 駆け引きなんて必要ない。お互いを信じて、ただひたすら「自分の競馬」に徹する。それが彼らの築き上げた、勝利へのセオリー。タップダンスシチーと佐藤哲三。信頼の絆で結ばれた人馬の、熱く、力強い走りが、私たちの心を惹きつける。 ヒーロー列伝No.57 タップダンスシチー(Tap Dance City)とは日本の元競走馬。 メディアミックス作品『ウマ娘 プリティーダービー』にも登場しているが、そちらでの扱いは当該項目参照。 →タップダンスシチー(ウマ娘 プリティーダービー) 目次 【データ】 【誕生】 【戦歴】3歳~4歳 5歳 6歳 7歳 8歳 【引退後】 【創作作品での登場】 【データ】 生誕:1997年03月16日 父:Pleasant Tap 母:All Dance 母の父:Northern Dancer 生国:アメリカ合衆国 生産者:Echo Valley Horse Farm Swettenham Stud 馬主:(株)友駿ホースクラブ 調教師:佐々木晶三 (栗東) 主戦騎手:佐藤哲三 生涯戦績:42戦12勝[12-6-7-17](中央競馬41戦12勝、海外1戦0勝) 獲得賞金:10億8422万1000円 主な勝鞍:03'ジャパンカップ(GⅠ)、04'宝塚記念(GⅠ)、03'~05'金鯱賞(GⅡ)、03'京都大賞典(GⅡ)、02'チャレンジカップ(GⅢ) 【誕生】 1997年3月16日生まれの鹿毛の牡馬。 父Pleasant TapはアメリカG1競走2勝を挙げたほか、1991年のBCスプリント2着、1992年BCクラシック2着の実績馬。 母All Danceはノーザンダンサー産駒で、現役中1勝を挙げたのみで目立った活躍は無し。タップダンスシチーはその11番仔にあたる。 友駿ホースクラブが購入し、1歳の秋に日本に輸入される。一口6万円×500人の総額3000万円で出資者を募り、 父の名"Pleasant Tap"+母の名"All Dance"に冠名「City(シチー)」を合わせて"Tap Dance City(タップダンスシチー)"と命名された。 彼の半兄にあたるクリプトシチ―が栗東の佐々木晶三厩舎に所属していた縁もあり、同じく佐々木晶三厩舎に入厩。 デビューは2歳の秋を予定していたが、手綱に躓くアクシデントにより、舌を噛み千切りかけるほどの大けがを負ったためデビューは3歳の3月にまでズレ込むことになる。 【戦歴】 3歳~4歳 2000年3月04日に阪神競馬場の新馬戦芝2000mでデビュー。 新馬戦こそ9着に敗れるものの、次走の「2回目」新馬戦で勝利すると、4戦目に重賞初挑戦となる京都新聞杯でダービー馬アグネスフライトの3着と好走。 しかしその年は900万下の条件戦・天竜川特別の1勝に留まる。 4歳になった翌2001年は怪我の影響もあり、6戦走ったものの未勝利で年内を終えた。 5歳 5歳となる2002年の初戦は久々の重賞・日経新春杯。3着に敗れるものの、その後1000万下と1600万下の条件戦を2連勝。5歳にしてようやくオープンクラスへの昇格を果たす。 昇格初戦となる日経賞ではアタマ差の2着と好走したが、続く3戦では勝利を挙げることができなかった。 ここまで22戦4勝。この出世の遅さは佐々木師によれば、タップダンスシチーの気性を原因に挙げており、パドックなどで入れ込む様子はさながら名の如く「タップダンス」をしているようだと例えられている。 またここまで10人もの騎手が騎乗(*1)し、主戦と呼べる騎手が定まらなかったことや、父やその産駒が短距離から長距離まで実績を挙げたことに加え、幅広い世代で勝利を挙げていただけに、適正距離や活躍時期を見出せなかったことも理由に挙げている。 転機となったのはチャレンジカップ。鞍上は「たまたま」空いていた佐藤哲三。 スタートから3番手を追走し、直線で抜け出す。ただ後ろから2頭が接近しており、激しい先頭争いを繰り広げるもクビ差で差し返して捻じ伏せ、念願の重賞初勝利。しかも走破タイム1分58秒1はレースレコードであり、それ以降引退まで佐藤が鞍上を務めることになる。 その後京都大賞典・アルゼンチン共和国杯・京阪杯と重賞3連戦を敢行。勝利こそできなかったが全て掲示板内に入る健闘を見せた。 年内最後はG1初挑戦となる年末のグランプリ・有馬記念。ファン投票50位に選出され、当日の人気はブービー13番人気。 メンバーも錚々たるメンツが集まっており、 ここまで6戦6勝、うち秋華賞とエリザベス女王杯とG1競走2勝の怪物ファインモーション 2000年の皐月賞・菊花賞を制した同期の二冠馬エアシャカール この有馬記念がラストランとなる1999年の菊花賞馬ナリタトップロード 前年の日本ダービーとジャパンカップを制し、世紀末覇王の絶対王政を打ち破ったジャングルポケット この年の菊花賞を10番人気で制したヒシミラクル それ以外にもテイエムオーシャンやノーリーズンも集まるなどG1ホース勢揃いのドリームマッチとなった。 ファインモーションがハナに立ったため2番手を追走。ファインモーションがペースを落とした向こう正面でお構いなしとばかりに先頭に立つとペースアップ。後続を大きく突き放し最終コーナーを先頭で通過し、さらに後方に控えていたほとんどが伸びを欠いたため、人気薄の逃げ切り勝ちを収めるかと思われた。 ……しかしただ1頭だけ、タップダンスシチーを猛追する漆黒の影がいた。この年の天皇賞(秋)を制した3歳馬・シンボリクリスエスであった。 その爆発的な末脚で交わされたものの粘り切り、半馬身差の2着を確保する大激走を披露した。 6歳 初戦はOP戦・メトロポリタンステークス(*2)。有馬記念2着から一気にランクを落としての参戦だが、激走はフロック視されたのか7番人気と人気薄だったものの2馬身差つけての勝利。 続く金鯱賞では翌年の安田記念を制するツルマルボーイやG2番長バランスオブゲーム、牝馬二冠含むG1競走3勝のテイエムオーシャンらを抑えて勝利、重賞2勝目を挙げる。 次走は春のグランプリ・宝塚記念で、ファン投票では12位に選出。 G1馬や後にG1馬となる8頭が集まり「史上最高」と呼ばれる豪華メンバーが一堂に会し、当日は4番人気の支持を集める。 ハナを譲り先団につけると外を回り、最終コーナーで先頭に立つ場面もあったが余力は無く、ヒシミラクルやツルマルボーイに交わされるも粘り切り、シンボリクリスエスやネオユニヴァースに先着する3着と好走。 その後休養し、秋の京都大賞典では宝塚記念を制したヒシミラクルを2番人気に押し込めての1番人気に支持される。 スタートから先頭に立つが、ヒシミラクルに後ろからぴったりマークされる展開に。スローペースの逃げを打ち先頭のまま最終コーナーに入ると仕掛けてきたヒシミラクルを突き放し、1998年セイウンスカイ以来の逃げ切り勝ちとなる重賞3勝目を挙げる。 ただ、タップダンスシチーに府中2000mは向いていないという佐々木師の見立てにより天皇賞(秋)への出走は見送っている。 選んだ次走はジャパンカップ。 仏G1・サンクルー大賞連覇に香港ヴァーズ勝ち馬のアンジュガブリエルやBCターフを制したジョハー、豪G1コックスプレートを制したフィールズオブオマーなど外国馬9頭に、迎え撃つ日本勢はシンボリクリスエスやネオユニヴァースなど9頭というハイレベルな顔ぶれ18頭が出揃った。 当日は4番人気で、前日からの雨が影響して重馬場での開催。 1枠1番の最内枠からスタートし次第飛ばし、後続との差を広げていく。第2コーナー時点で4~5馬身ほどのリードをつけても差を広げ、向こう正面から第3コーナーに入るとその差は10馬身にも及ぶ、まさしく「大逃げ」を打った。 その差をキープしたまま直線に入ると、上がり3ハロンを37秒4の末脚で駆け抜ける。一方の後続は、最速の上がりを記録したネオユニヴァースでさえ37秒0。故に差はほぼ縮まらず、2着につけた差は驚異の9馬身。 2400!逃げ切るとはこういうことだ!見せてくれた仮柵沿い!タップダンスシチーです! (フジテレビ・塩原恒夫アナ) タップダンスシチー! 広い府中を一人旅! (ラジオNIKKEI・小林雅已アナ) G1競走初制覇。それも、同じく乾坤一擲の大逃げを打ったカツラギエース以来19年ぶりの逃げ切り勝ちにして、1998年ジャパンカップでエルコンドルパサーがエアグルーヴにつけた2馬身半の最大着差記録を大きく塗り替えた上、JRAG1史上最大着差を更新。 また(株)友駿ホースクラブは1986年阪神3歳Sのゴールドシチー以来17年振りのG1制覇、鞍上の佐藤哲三も1996年朝日杯3歳Sのマイネルマックス以来7年振りのG1制覇、さらに佐々木晶三厩舎は開業10年目にして初のG1制覇となった。 有馬記念はシンボリクリスエスに次ぐ2番人気に支持されたが、ラストランとなるシンボリクリスエスがお返しとばかりに2着に9馬身をつける圧勝の後方で8着と敗北。 7歳 有馬記念後は休養し、復帰戦は前年制した金鯱賞。出走12頭のうち9頭が重賞馬、さらに三冠牝馬スティルインラブを含む4頭がG1制覇という超豪華メンバーでの開催であった。 スタートからぶっ飛ばす2頭に続く3番手につけると、向こう正面から第3コーナーにかけて捲って進出。最終コーナーを先頭で通過し、後続もアタマ差凌いで勝利。 金鯱賞初の連覇にして、走破タイム1分57秒5は1998年に衝撃の大差逃げ切りで制したサイレンススズカの1分57秒8を上回るレースレコードであった。 続く次走は宝塚記念。ファン投票では6位だったが、当日の人気は3.5倍の1番人気。 前半1000mを58.5秒というハイペースで飛ばす先頭を3番手で追走。第3コーナー手前でペースを落としたローエングリンらを交わして早めのスパートをかけ先頭に立つと、後続を2馬身差突き放して入線。G1競走2勝目を挙げた。 7歳馬による宝塚記念制覇は「老雄」スピードシンボリ以来2頭目であり、走破タイム2分11秒1は、1994年のビワハヤヒデが記録した2分11秒2を超えるレースレコードとなった。 宝塚記念後は放牧に出される。その次走は10月3日に開催される世界最高峰のG1、凱旋門賞。 前年のジャパンカップを制した時点で挑戦が検討されており、金鯱賞をレコード勝ちしたことで正式に出走が決定している。 日本国内で十分に調整してから出国し挑む予定……だった。 しかし追い切りも追え、あとは出国するだけという段階で、タップダンスシチーが収まるハズだったカーゴ便が故障。その上代替機も用意できず、次の便が29日発ということもあり、調整が上手くできないと判断し出走を断念。 ……と思われたが、ファンの強い要望もあって方針を転換。29日の便で出国し挑戦することが発表された。 これを受けて陣営は予定を再構築。29日に最終追い切りを行い、10月1日に日本を出国、その日の午後にフランスに到着という超スピード日程の強行軍であった。 体重も宝塚記念から3kg減と輸送の疲労は見られず、また鞍上の佐藤も「JCや宝塚の時のほうがしんどそうな馬場だったし大丈夫」と、不安は見られなかった。 この年は有力馬の回避もあり大混戦の様相を呈し、7番人気の支持を集めた。 しかし、前日まで良好だった状態は当日の輸送でテンションが上がったことで一気に悪化し、パドックでは悪癖・タップダンスが炸裂。 ちなみに当時厩舎未開業だった矢作芳人調教師(*3)がフランスに滞在しており、入厩してきたタップダンスシチーを見て「入厩したばかりというのに、しっかりと常足で落ち着いて歩いている」「これならやってくれるかも!」と考えていたのだが、当日のパドックでタップダンスを炸裂させるその姿に「昨日の馬とは別馬な印象」を抱いたという。 本番では先行策を取り直線で逃げ馬に並びかけるも失速し、Bago(*4)の17着と惨敗。 帰国後は有馬記念を目標とし、当レースをラストランとすることが発表されたが、本番4日前に引退を撤回。 ゼンノロブロイやコスモバルクに次ぐ3番人気の支持を集め、スタート直後から単騎の逃げを展開し最終コーナーを後続との差を広げながら通過。しかし直線でゼンノロブロイに交わされ、未だ破られていないレースレコードと共にテイエムオペラオー以来2頭目の秋古馬三冠の達成を半馬身後ろから見届ける2着につけた。 8歳 初戦は3連覇のかかる金鯱賞。単勝1.4倍の1番人気の支持を集める。大外枠からハナを奪いスローペースの逃げを打つと、後続を2馬身半突き放して優勝。 1956年~58年鳴尾記念を3連覇したセカイオー以来47年ぶり2頭目となるJRAサラ系平地同一重賞3連覇を達成(*5)。またこの勝利により獲得賞金が10億円を突破し、テイエムオペラオー、スペシャルウィークに次ぐ賞金獲得額は史上3位につけた。 しかしその後は精細を欠き、宝塚記念7着の後秋古馬王道G1を連戦するも全て着外に敗れ、競走馬を引退した。 有馬記念後には引退式が執り行われ、ジャパンカップを制した「1」のゼッケン姿が披露された。 【引退後】 引退後はブリーダーズスタリオンステーションで種牡馬入りしたが、地方重賞馬が2頭のみ(*6)と目立った活躍をする産駒があまりにも少なく、わずか6年で種牡馬を引退。 種牡馬を引退した後は去勢されて乗用馬に用途変更となり、ノーザンファーム天栄でスタッフの乗馬訓練用の練習馬となった。 その後一時的に行方不明になったことからちょっとした騒ぎになっていたが、現在では茨城県にある個人所有の牧場で余生を過ごしている。 【創作作品での登場】 『ウマ娘 プリティーダービー』 2023年2月『ぱかライブVol.26 2周年記念ウマ娘冬の陣!』にて発表。「シチー」冠(友駿ホースクラブ)からは2人目の実装となった。 大金や名声のために走ると豪語し「巨大な城を建てる」と豪語しているが、彼女が何より叶えたい"ロマン"のために必要なことらしい。 ちなみにアメリカから来た留学生で、金鯱賞3連覇という経歴からか、耳飾りのデザインが鯱になっている。 リニューアルされたキービジュアルにも中央左、デアリングタクトの隣に勝負服姿で登場している。 2023年3月20日に実装されたシンボリクリスエスの育成ストーリーにて登場し、勝負服モデルも実装済みと判明。 キャラ設定及びCVも同時に公開されている。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集]
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律「ちょっ何wどうした」 唯「え~っそんなことないよ~!澪ちゃんいつも可愛いし~ EDも私おうちでいっつも繰り返し再生してるし~」 紬「唯ちゃんも澪ちゃんも両方押されてるって!私よりいいw」 律「1期も2期も押されてない私らwwwww」 梓「なんスか、なんかあったんスか?」 澪「いやなんか…ED一応私が歌ってるしメインなのにネット見ても 平沢さんが大人っぽいとか色っぽいとか可愛いとかそんなんばっかり… しかも蟻コスの方が髪型変とかブサとか言われててちょっと有り得ない…」 律「EDの平沢さんは可愛い!でも澪も可愛いって! てか蟻コスダメとかマジ有り得ないっしょ!キモヲタわかってねぇな!」 唯「そうだよ~!澪ちゃん可愛いから大丈夫だよ!!」 紬「唯ちゃんも澪ちゃんも安泰だってw私よりwwwwww」 梓「まあでも、OPの方が評判いいらしいですね」 唯「え~そんなことないよ~!たまたま曲が売れる系だっただけだし! ホントもう私いつもダメで~みんなに助けてばっかりでホントごめんね~ 全然下手だしホントみんなのおかげだよ~! さわ子「あっ唯ちゃん!ROCKIN ON JAPANのインタビュー呼ばれてるから ちょっといい?」 唯「はい、今行きます~!じゃあみんなお先です~」 ガチャッ 律「…まじ有り得なくね?」 梓「ちょっとさすがにあれですね…」 紬「いやいや唯ちゃん天然なんだよ、悪気ないんだよきっと」 律「養殖天然の間違いwwwwwwてか調子乗りすぎw」 澪「いや、私は別にいいんだけどさぁ…気にしてないし…」 澪「私は別に平沢さんに文句があるとかじゃないし… 責めてるとかじゃないから」 律「澪まじ性格いい!よく耐えてるよ!」 澪「そんなことないよ!律の方が性格いいって!律サバサバしてるし 気遣わなくていいからホント助かってるしいつも!」 紬「……」 澪「私が言いたかったのは、別に平沢さんがどうとかじゃなくて 2期なんか平沢さん押しだからさぁ、私もちょっと反省しないと いけないのかなって。もうちょっと考えないといけないよねプランを。 と思っただけで」 律「いや~澪さすが!澪やっぱ違うね!先を見据えてるね! 養殖天然とは違うわ~!」 澪「そんなことないよ。平沢さんほんと事務所ウケもいいし お客さんウケもいいし、ほんと好かれてるしさ~ なんかさわ子さん見てると、なんか2期かなり事務所 平沢さん押しでいくみたいな感じみたいなんだけど」 律「そんなことなくね?1期は澪と梓押しだったじゃん! 大丈夫だって!」 梓「いや私別に押されてないスから。1期も無理矢理OPに 途中から挟まれてまじ勘弁だったんで。」 紬「梓ちゃんは押されてたよ!羨ましかったよ正直!ツインテ! ロリツインテ最強!は~私もせめて眉毛剃れたらな~」 律「さわちゃんに相談してみたら? でも、あのたくわん在庫全部捌けてからなwwwwwww」 澪「ていうか…うん…中野さんはずっと押されてるよね…羨ましい…」 梓「えっいやいやいや。いやいやいやまじで。」 律「梓は押されてるよなぁ?確かに押され続けてる!」 梓「ちょっまじやめてくださいほんと。いいんで私の話とか。 平沢先輩の話はいいんすか?」 紬「は~なんであんな発注するかな~、2期前にさりげなく ちょっとずつ細くしてこうと思ってたのにな~ たくわんとかさ~そんな売れるはずないって普通に考えたらさ~」 律「いやいや売れたっしょたくわん。たくわんとか日本の食卓に 欠かせないからね!必要だからねたくわんが!たくわんは!」 律「とにかく澪は安泰だって!適当にポニテとかぬいぐるみとか 定期的に餌撒いてたら大丈夫だから!」 梓「あれ可愛かったすねw」 紬「可愛かったよねー」 律「やっぱポニテ鉄板だな!しかも1日でやめるのがわかってらっしゃるw」 澪「まぁ、私も色々考えてかないと危ないからね… 何せ2期は2クールもあるし…ほんとどうしよう…大丈夫なのかな私…」 ガチャッ 唯「おつかれさまです~!澪ちゃん次呼ばれてるよ~ 私終わったから~」 澪「あ、ありがとう平沢さん。ちょっと行ってくるね」 ガチャ 律「あいつマジうぜぇ…早く通院してくんねぇかなメンヘラが。」 梓「まぁちょっと空気読めないですよね…」 紬「澪ちゃんも色々大変なんだよきっと。メイン張ってる人は やっぱストレス溜まるんだよ~ 私達と違って」 唯「なに~なんの話?」 律「いや、メイン張ってる人は大変ですねぇって話」 唯「え~そんなことないよ~!私とか全然 律(誰もお前って言ってないし…) 梓「いや平沢先輩大変っしょ 私だったら絶対無理 いつも先輩にはお世話んなってますほんと」 唯「え~全然だよ~!梓ちゃんがメインだよ~! 私なんて主人公役なのに全然可愛くないし~ 下手だし全然ダメで~」 梓「いやいや私とか所詮2期メンすし」 (※アニメ2期という意味ではなく初期メンバーではないという意味)」 紬「2期メンに勝てない私達wwwwwww」 律「いや~お二人さんには敵いませんわ~私らwwwwwwwww」 律「私とか人気最下位だし、澪や平沢さんと仲良しアピールして 必死で映ってるしwwwwwww」 唯「えっ 撮影中しか来てくれないのってまさか… 律さんひどいよ~!ほんとに仲良くしようよ! 映るか映らないかとかどうでもいいのに~」 律「いつも映ってる人の余裕発言は違いますね~wwwwww いやウソウソ!平沢さん嫌いじゃないよ私は!一緒に頑張ってこう!」 紬「でも澪ちゃんはなんであんなに悩んでるのかな? どう見ても澪ちゃんいつもでばっ…メイン張ってると思うけど」 律「わかんないかな?私らとは基準が違うわけ。 メイン当たり前だから、ちょっとでも誰かが目立つと メイン取られたらって…いや違うな、澪絶対自分に自信あるし。 そうじゃなくて、メインが当たり前だから、他の誰かがちょっとでも 目立つと、それだけで傷ついて落ち込むんだよ。 私らにケンカ売ってるとしか思えないメンタリティwwwww」 ガチャッ 澪「ただいまですー 次、中野さん。呼ばれてるよ」 梓「あっ了解す!」 澪「ああ、紬さんも呼ばれてるから一緒に」 紬「ありがとう、行ってくるね」 ガチャッ 律「紬哀れ…ピンじゃ呼ばれんなーあいつは…」 唯「律さん!そんなこと言ったらかわいそうだよ~!」 律「紬ってさ~ ちょっとなんかあれじゃね? 悪い子じゃないんだけどさ…」 澪「あ~わかるかも!」 唯「うん?」 律「なんか、誰にでもいい顔するっていうかー 私は悪くありませんみたいな。 ちょっとこっちが本音トークしても絶対同調しないしさー 言質取られないようにしてるよねあれ」 唯「え~考えすぎだよ~!いい人なだけだよ~! 私も~ 人の悪口言うとか考えられな 律(だからお前の話じゃねーし!!) 律(っていうかここで悪口批判したらそれが私への悪口だろうよ…) 澪「私は別に紬さんはそんなに気にならないけど、 それより中野さんの方が自己保身激しくない?」 律(はいはい売れてるメンバー嫌いなんですねワロスwwwwww) 「あーわかる!!確かに!なんかいつも自分が矢面立たないように してるっていうかなんかそういうの伝わるよね!わかるわそれ!」 澪「やっぱりああいうオタクの人ウケいい髪型とかにした方がいいのかな… 私はやっぱり自分の信念曲げてまで人気取りたくないっていうかー そういうのどうかって思っちゃう方なんだけど… でも内面なんてお客さんにはわかんないし、やっぱり売れるのは ああいう人なんだよねー」 律(黒髪ストレートロングのお前が言うか…!) 「あーわかる!やっぱさー自分の魂どこまで売れるかってところ あるよねー商業だしさー。でもそれでも守りたいところって あるんだよねー澪やっぱ立派だわ~!」 澪「そんなことないよ…私も色々こだわりはあるけどやっぱり メンバー全員のことも考えて、ある程度は色々切り捨てて いかなきゃいけないところあるよね。犠牲になるとかじゃなくてさ 必要悪っていうか…」 律(こいつは何を言っているんだ…!?) 「そうだよねーわかる!澪の思う通りやっていいと思うよ それがきっと正しい道だからさ…」 澪「律!ありがとう!やっぱり律はHTTのリーダーだね! 頼りになるよ~ほんとありがと!」 梓「おつかれっすー 次リーダーすよ」 紬「おつかれさまー」 ガチャッ 律「ありがと!いってくる」 梓「リーダー…なんとかならないんすかねあの人」 紬「廊下まで響いてたよ陰口…」 澪「えっ聞こえてた?私も!?」 梓「いや、リーダーの声だけっす。せめて。せめて声デカイのだけ なんとかならないんすかね。噂になってますよ…」 唯「あっこないだ週間ポスト載ってた!態度がおっきいとか その…毒舌がひどいとか…あっ私はそんなこと思ってないけど! いい人だと思うけど!リーダーとしてみんなをまとめてくれてるし!」 澪「それはどうかな…」 梓「私も、って秋山先輩もなんか言ってたんすか?」 澪「えっ違う違う!私はちょっと、自分の展望とか語っちゃってたから 純粋に恥ずかしいなと思って!語っちゃってたから! 関係ない人に聞かれたらバカだと思われるし!」 梓(自覚あったんだ…) 紬(できればメンバーの前でも語らないで~) 澪「まぁでも律は悪いヤツじゃないんだよ ちょっと…色々どうかと思うけど 悪いヤツじゃない。どうかとは思うけど」 梓「フォローになってないすw」 唯「田井中さんは頑張ってると思うよ!」 澪「ねぇ、なんでいつも平沢さん、本人いないところで名字呼び?」 唯「あっ律さん!なんかタイナカさんってインパクトあるから そっちで覚えちゃってて!たまに間違えちゃう ごめんね!」 澪(こいつ絶対律嫌いだなwwwwwwww) 「私に謝られても… 別にいいんじゃない?」 唯「えっと、律さんほんとは可愛いよね?髪型惜しいよね! もっと可愛くすればいいのに~!」 梓「ちょwwwwwそんな堂々とリーダー可愛くないとかwwww」 唯「違うよ!目鼻立ち整ってるし美形なのに惜しいなって!」 梓「ちょwwwwwそんな堂々とリーダーの髪型変とかwwwww」 唯「違うよ~!田井中さ…律さんは綺麗だよ!!可愛いよ~!」 澪(後で律にチクるかこれ…こいついい加減いっぺん〆ないと…) 梓「でも確かに髪型は変えた方がいいかもですね」 梓「来る時はいつも前髪おろしてますよね?なんでメイクさん いつもカチューシャ使うんだろ?おろしてた方がいい感じなのに」 澪「あ~事務所の方針で… 唯と見分けがつきやすいように…」 紬「でもそれデビュー当初の顔を覚えてもらう段階じゃないっけ? もう覚えてるでしょお客さんwいい加減w いくらサブメン(※紬と律が人気がない為、バラエティでの鉄板 ネタとして使われる用語。実際サブメンではない)の私らでもw」 澪「いや、いいんだよ律はあれで!ほら、パートも激しいドラムだし 前髪とか邪魔だし… それにやっぱ平沢さんと髪型似てるから、 キャラとして目立つカチューシャは必要だと思うよ!」 梓(この人、他人が人気出そうな要素徹底的に潰してくるな…) 「まぁ私はどっちでもいいんですけどね、関係ないし」 唯「関係ないとかないよ! 仲良くしようよ~ 律さんはHTTのリーダーさんなんだよ? 髪型のことはわかったよ。律さんと一番仲良しさんの 澪ちゃんが言うなら間違いないよね。 ごめんね!なんか口挟んじゃって…」 澪「ううん、気にしないで!平沢さんも、よかれと思って 言ってくれたことなんだし!」 梓(このメイン2人、下位メンのリーダー眼中にねぇな… ってか2人とも自分命だからよく似てるな~ それぐらいじゃないとやってけないか…あーだる…帰りたい…) 紬「平和に終わってよかったー!」 ガチャッ 律「ただいま~」 澪「お、おかえり…!」 律「なんか私の話とかしてた?」 澪「えっ、べ、別に…!」 唯「やだな~澪ちゃん!律さんの話いっぱいしたのに~!」 澪「ちょっ」 唯「私達で、輝け律さん作戦を練ってたんだよねーっ」 梓(平沢先輩さすが…まじぱねぇ…) 律「…何?説明して、澪」 澪「いやいやそんな大した話してないし 私が律に対して変なこと言うわけないじゃん」 唯「そうだよ~ 律さんの為にみんなで頑張って考えただけだよね~」 梓(平沢先輩まじぱねぇ…) 律「……、梓?」 梓「リーダーずっとカチューシャかわいそうとか、そういう話すよ」 律「紬」 紬「ほんとだよ。事務所の方針って大変だねぇ。耳の後ろ痛くならない?」 律「ふーん、嘘はついてないぽいか。わかった」 律「でも平沢さん、私別に誰かに心配とかしてもらわなくてもいいし えらーい売れてる平沢さんの貴重なお時間割いてもらって、 わざわざ作戦(笑)とか考えてもらったら悪いからもういいんで」 唯「えー私えらくないし売れてるとかないよ~!」 梓(平ryまじぱry) 律「澪も。平沢さんのこういうのに付き合わなくていいから」 澪「ごめん。でも私はほんと控え室一緒にいただけで 別に何も参加とかしてないからね?友達だから信じてくれるよね?」 律「わかってるよ。一応言っただけ」 紬「平和に終わってよかったー!」 ガチャッ さわ子「あのー、まだー?」 律「あっさわちゃん!ごめん忘れてた! はい、全員行くよ! あとなんか一言ずつ言わされるっぽいから考えておいて」 和「お疲れ様でしたー!ありがとうございました! では皆さん、最後にひとことずつお願いします」 唯「はい!ええっと、私達放課後ティータイムは、皆さんご存知の通り プライベートでも本当に仲良しでいつも一緒なので、今日も、お仕事で 来てるのについつい途中で忘れちゃって、ただ遊んでたみたいな(笑) えへへ、すごく楽しかったです!アルバムもほんとそんな感じ(笑) 皆さんにも、ぜひ楽しんでもらえますように!」 律(ひとことじゃねぇ…!こいつ…!)「ぜっぜひ聴いてくださいね!」 澪「今回は2枚目のアルバムということで、前回より更に パワーアップしています!各メンバーの家にお泊りして パジャマパーティとかしちゃいながら頑張りました! この年で枕投げとか、唯も律ももうちょっと大人になりなさい!(笑) でもそんなメンバーが愛しいですなんて、メンバー愛強すぎて 自分が怖いです(笑) …あっ遊んでたんじゃないですよ!真面目に作りました!(笑) ぜひぜひよろしくお願いします! 梓(な…長さで対抗してきた…だと…!?)「ぜひよろしくお願いします…」 紬「あの…ぜ、ぜひ、その…お願いします……?」 和「えーとすみません皆さん!ちょっとその、律ちゃんと 梓ちゃんと紬ちゃん?がセリフが似通ってる…かな…? と思うので、申し訳ないんだけど、もう1回お願いしていいかな?」 律梓紬(*1)) 唯「ファイト!だよ!りっちゃんむぎちゃんあずにゃん!」 澪「もーしょうがないなー。次はちゃんとしろよ?」 梓(やっぱメイン2人ぱねぇ…) 律「ええ~っとぉ~ むぎの必殺ティータイムアタックを浴びながら 渾身のアルバムを完成させました!噂の合宿では、澪のあんな姿や こんな姿を独り占め(笑) というのは冗談として、そんな合宿中のスナップがなんと今回、予約 限定特典となっております! ほんっと澪のコスプレは神がかってるな~という私に同意な男性諸氏や 女磨きとして研究してやるぅ!!という私に同意な女性にオススメ! いつも快眠炸裂の癒し系!唯の寝起き秘蔵写真もついてますので! あれ、私アルバムの宣伝してない!?(一同、笑) もちろん聴きごたえたっぷりのラインナップですのでぜひぜひ! …って取って付けたようなコメント!?マネージャー、ここ カットしてよ(一同、笑)」 (くそっこんだけ長ければ文句ないだろう!編集してどこでも使えよ!) 和「ええっと、張り切ってもらって申し訳ないけどちょっと長いかな…? 次の梓ちゃんはもうちょっと短めでお願いできると嬉しいな(苦笑)」 梓(リー!ダー…!!!!涙) 紬(その屍…ひろうものなし…) 2
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わ 我が体内に り 龍がいる り 龍は て 天に棲み ひ 火を吐く わ 我はただひとりの り 呂布なり ◇ ◇ ◇ 横島忠夫。 世界最高のゴーストスイーパーの一人、美神令子の除霊事務所所員。 また彼自身も、世界最高のゴーストスイーパーの一人である。 オカルトの世界に身をおいて以来、人類を脅かす数多の妖魔魑魅魍魎と戦ってきた。 最も古く強力な吸血鬼、ブラドー伯爵と。 かつてヨーロッパを席巻した悪魔、パイパーと。 天界の黒便覧(ブラックリスト)に名を連ねる竜神族、メドーサと。 日本全土にその牙を剥いた大妖、死津喪比女と。 そして世界を滅亡の危機に陥れた超高位魔族、アシュタロスと。 数多の強大な敵から人々を救ってきた横島は、掛け値なしに英雄と呼べる存在である。 その英雄は今、映画館のスクリーンに向かっていた。 殺し合いが始まって、横島が飛ばされた場所は無人の市街地だった。 夜の帳が下りているとはいえ、全く人影のない街の様子は不気味でしかない。 横島はしばらく、全く状況に頭がついていけず ただ漠然と、周囲の様子を窺うことしかできなかった。 ちょうど自分が殺し合いの為の、会場に送り込まれたことを理解した辺りで そこが映画館の前であることに気付き 映画館の上映作品の看板に 『国天んらんい妻人』 もとい 『人妻いんらん天国』 なる作品名を見付ける。 映画館の中は、外と同じく全く人の気配がなかったが 照明は点いていて、耳をすませば上映している映画の音声と思しきあえぎ声が漏れ聞こえてきた。 「フ……今にも殺し合いの犠牲になっている人が出ているかもしれないって状況なのに ゴーストスイーパーがのんびり映画鑑賞なんかしていられないぜ」 そして無人の映画館に入っていく横島。 「ああっ! しかし意思とは無関係に、体がひきよせられていくーッ!! わかったワナだッ!! これは死神博士のワナだーッ!! おのれーッ、なんて巧みに人の弱点をついてくるんだああっ!!」 以上の経緯により横島は、劇場のちょうど中央の席から『人妻いんらん天国』を観賞していた。 (くそっ、こんなことをしている場合じゃないのに…………いや! 違うぞ!! 俺は煩悩を霊力として放出する男……!! つまり今こうやって煩悩エネルギーを溜めているのも、正義のため! 正義のためなんだ!!) 『こわがることないのよ、タカシくん。ブラをはずしてちょうだい』 『お、奥さん。で、でもボク……』 映画の方は既に佳境に入っている。 いわゆる、ここからが濡れ場と言う段階だ。 若い精力と好奇心に満ちた横島が、自然と映画にのめり込んでしまうのも致し方ないと言えるだろう。 「ええい、じれったいな! 俺だったらもう、一気にいってるぞ!」 『私の言うとおりにすればいいのよ』 『ダメだ!! ボクやっぱりできません』 『タカシくん……』 「タカシ、てめえそれでも男かー!! 男だったら、一気にいけ! 一気に!!」 その横島の要求に応えるようにスクリーンが轟音と共に――爆発した。 映画の内容が、ではなく。スクリーンそれ自体が、である。 「……………………は?」 粉塵が撒きあがり、細かい瓦礫がパラパラと音をたて横島の近くでも舞い落ちる。 スクリーンの中央付近には大きな穴が開き、うっすらと夜の街が見通せた。 やがて粉塵が晴れていくと、スクリーンを破壊した犯人と思しき ドレッドヘアーの、如何にも無骨な男の姿が現れ始めた。  ̄ ̄`> / ∧ ∨厂ヽ \`丶 \ ヽー──一 ´ / / ヽ // _,≧k、 弋ヽj /⌒ヽ ∧ \ / /l / _〉∧マイヾ ノ\ ヽ / r‐ミヽ l─一ァ ヽ、__ | | | /ヾ |l| 〃ヽ {ヾ \} \| /-‐、ハ | { / ヽ|/| |゙ヾヽヾ!レ e ~ノ 三ミ ` ⌒ヽ | / ̄ ̄了 / { {ヲ≠≦k_ヽ_jヘ y ,1ィ< ミミ } ノ ノ / -= { / l、 /ヾ _,,>ヾミY ≧=< / ̄ヽー、 .. ヾ ゝ= " \ ノ , -ー=-、 __, ム>i7´ e ~ 、ノ _. 〃ニ ´ ̄、 、\ .. ヾ } Z ー‐ ´ . / ∨ ;ヽ/;; ∧ {!ヽ{ ∨ヽ.. ’ / > ´ ̄\\ \ / }ヘ! / ミ、}く }_;;;;;;ヘ \_ 火 j/ _>= ′/\\\≧ニ≧=≠===≠、___ /ヽ ヾヽ=く! ;;;;;;;;; ,. ヽ`ヽ ̄ f /く ヽヽ_,勺 \\ / {{ ´ /) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄>、 { ヾヾ\ ヾ \`ヽ;;;;;;; ト- ゝ、ム ヘ{ヽ_,二メ- ´ /⌒{ /ll (/ // <三三 ∧ヾヾヽ.\ \;;;;;;;;;;} ヽ ∧ヽ\\\か /ヽ ∥ ///<三三三三 {ヾヽヾ\\ /;;;;; / \ \\\厂゙j/ /》.//<三三三三三三 l\ ┛ ┗ 、ー─ ;;;;;/ `ヽ、 ヽヽ{¨´ヾ_../∠1!// //三三三三三三 ヽ ┓┏ ヽヾ;;;;;/ rイ二二>マニ彡く| |ー〃 / //三三三三三三 . \\\\ヽ ヽ ‐ぐ | | ヽ∨ } } / / /八三三三三三> ヽ _ =ニ三≡ニヘ Lヽー l// /l | / l / |三三> ´ \ィ彡三三ヘ\\ヽ∧ > レ / /// | l __〉´ =≡ニ二三__ 〉´ \\\\\\ヽ≧_ //て ∨ /// /  ̄ { =≡≡ニ二三三_ \\_>=≡ニ三三ニ≡=ヘ ///∧ { / //// } =≡≡ニ二三三三 厂〃 \\\\\\\∨ { {{ | | / /// / =≡≡ニ二三三三 「おまえのようないんらん人妻がいるかああああああっ!!!!!」 先程までスクリーンにぶつけていた、若き情熱の持って行き場をなくした横島は その怒りを、未だ粉塵の中から全容を見せないドレッドヘアーの男にぶつける。 それはもう、思わずAAになってしまう剣幕で。 「てめえ、映画はこれからと言うところやないか!! これからのタイミングでお預け食わすなんて それが男の、人のすることかーっ!!」 横島は怒りの涙まで流している。 それほど男の煩悩の邪魔をした罪は重いのだ。少なくとも横島にとっては。 やがて男の全体がはっきり確認できるほど、粉塵が晴れてくる。 横島を遥かに上回る筋骨隆々な巨体。 重圧すら感じる、威圧的な眼光。 男が息吹を上げる。足下のまで消し飛んだ。 「…………それでですね、今後こういったことがないよう注意していただければ 私どもと致しましても、納得できる次第でありまして…………」 霊能者の優れた感覚に頼らずとも、容易に感じ取れる。 男の並ならぬ覇気、そして”暴”の臭い。その危険性を。 そうなれば自然と態度も軟化する。横島は強者に頭を垂れるのを、躊躇わない男なのだ。 不意に男の頭上へ、スイカ程の大きさのコンクリートの塊が落ちてきた。 男はそれを無造作に、片手で払い飛ばす。払い飛ばされたそれは、映画館の壁に激突。勢いのまま穴を開けた。 (俺の直感が告げている。こいつはやばい! しかも霊圧も感じ取れないのに、ルシオラやパピリオ並のパワーを発揮してやがる!!) 「こ 殺し合いは き 気持ちがいい」 「…………はい?」 男の誰に言ったとも知れない呟きに、緊張のあまり横島は思わず返事を返す。 「り 龍の檻が と 解かれたようだ」 (こいつ絶対やべー! これ以上触れてはいけない方だっ!!) 完全に引いている横島を意に介さず、男は続けて言い放った。 「お 俺が お お前を こ 殺す」 「はーっはっはっは、ダンナに目を付けられたとあってはお前もお仕舞いだな!! 今更後悔しても遅ーんだよ、お前はダンナの手に掛かってここで死ぬのだーっ!!」 そして背後に広がる無人の空間に向かって、横島は叫ぶ。 「それじゃダンナ、あっしは邪魔にならない内にこの辺で失礼しやす。へへへへ」 揉み手をしながら三流小悪党丸出しな笑みを浮かべ、横島はゆっくりと劇場の出入り口に歩き出す。 男は手に持っていた蛇矛を横島に向ける。 「お お前だ」 (すでに俺をロックオン済みかあああああっ!!) 男はその場から助走もなしに跳躍。 一足飛びに横島との間合いが、一気に詰まる。 造作もなく横島の前に着地。そして蛇矛を横島目掛け振りおろす。 その状況を認識するより早く、横島の霊感が彼の身体を横に動かしていた。 次の瞬間には、横島のいた空間と地面が切り裂かれている。背後にあった座席など、微塵に粉砕されていた。 もし僅かにでも反応が遅れていたら、横島の体は唐竹のように割れていただろう。 (ホホホ、ホンマの化けもんやないかああああ!! こんなん、反則やないかあああ!!) 回避能力。 数え切れない死線を潜り抜けてきたGS横島の、ある意味最大の長所と言える能力。 それは思考よりも早い次元で、男の攻撃を紙一重で避わせるほどであった。 そして逆に言えば、男の攻撃は横島ですら紙一重以上の回避を許さない鋭さを持っていると言える。 一見粗暴に見える攻撃が、その実武技の鋭さを秘めている。 男はただの怪物ではない。並ならぬ戦士でもある。 攻撃を避わした横島を、男は意外そうに目を見開いて やがて顔中に太い血管を浮かび上がらせていく。 「ままま、まあちょっと聞いてやダンナ! 掘り出しもんがあるんス。掘り出しもんが!」 横島は腰が引けながらも、ビー玉程度の大きさの球を男に差し出す。 男が球に注意を引かれていくのを確認すると、横島はそれを放り投げる。 球は空中で放物線を描き男の眼前 男が球に浮かび上がった、『閃』という文字を視認できる位置までいった瞬間 劇場内が閃光に包まれた。 今横島が投げた物こそは、霊力を凝縮しキーワードを込め一定の特性を持たせ開放する能力『文殊』。 使いようによっては如何な魔族をも倒せるとさえ言われる霊能力である。 (で、ゴキブリのように逃げる!!) 横島は目を瞑り顔を逸らしていたが、それでも閃光の影響から逃れられず視界がほとんど利かない状態だ。 しかし予め頭の中でで逃走経路を確認しておいたので、それに従って淀みなく動くことができた。 わき目も振らず全力で疾走し、劇場を出て映画館の建物を出る。 外の空気のふれた時には、視力も回復していた。 横島が一息ついた途端、映画館の側面辺りから壁を破壊したと思しき轟音が鳴り響く。 「ど どこにいるー!!!」 そして、それを遥かに凌ぐ大きさの男の声が響きわたった。 閃光手榴弾(スタングレネード)をも凌ぐ文殊の光を、至近距離からまともに浴びて これ程早く動き出せるとは。 男の強靭さと、自分がもう少し逃げ遅れていたら殺されていた事実に怯えながら 横島は得意の逃げ足で、夜の市街に消え去った。 ◇ ◇ ◇ 呂布奉先。 英雄豪傑が犇めく後漢末期中華世界で、なお最強をうたわれた飛将軍。 その武勇、並ぶ物なしと天下に称えられ そして無数の敵を、あるいは味方を 養父である丁原に董卓も殺し、恐れられた男。 呂布にとって、何故突然殺し合いに巻き込まれたのかも 何故殺したはずの董卓が生きていたかも どうやってこの場に連れてこられたかも この殺し合いにどんな意味があるのかも 何もかもがどうでもいいことだった。 これは己以外の全てが敵と定められている殺し合い。 戦うべきが敵がはっきりしていれば、呂布の心は恐れも迷いもなく解き放たれる。 まさに純粋戦士。 呂布に戦いの意味など必要ない。そこが戦場なら、ただただ龍の息遣いで戦いぬくのみ。 天心の望むがままに見も知らぬ町並みを彷徨い、奇妙な建物から人の声が漏れ聞こえる。 壁を破壊し内部に侵入。そこで最初の敵にであった。 何やら訳の分からないことを喚いていたと思ったら、急に怖気づいたような態度を取り始める。 それでも落ち着かぬ態度とは裏腹に、その敵からは微かに武の匂いがした。 修羅場を潜ったものだけが纏う空気を嗅ぎ取れる。 しかしその敵は得体の知れない光を放って、一太刀を交えることもなく逃げさった。 あの敵はいやな奴だ。 必ず殺す。 名も知らぬ敵への殺意をみなぎらせ、呂布はただひとり戦場を行く。 自らが何処より来たかも省みず 自らが何処へ行き着くかも省みず ただひとりの呂布の、ただひとりの戦が始まった。 【J-9/市街地/一日目-深夜】 【呂布奉先@蒼天航路】 [状態]:健康 [装備]:蛇矛@蒼天航路 [持物]:支給品一式、不明支給品×0~1 [方針/目的] 基本:この戦の敵を皆殺しにする 1:横島を捜し出して殺す [備考] ※蒼天航路原作その九十一終了後からの参戦です 「あー、びっくりした! 死ぬかと思った。クソー、殺し合いが始まって早々あんなドレッドゴリラに鉢合わせるなんて こんな所でも、俺はツイてない言うんか」 夜の帳が下りた街の中、更に闇の深い路地裏に座り込み 呂布の手から逃げ去った横島は、身を潜めていた。 「大体、殺し合いさせたいんだったら美人のねーちゃん位、呼んできたらどないなんじゃ!! あー! そしたらこっちは追い回されても『よーし、ねーちゃんがそんなおいたをするんなら こっちも負けずにいたずらしちゃうぞー』ってなって、そんでそこからくんずほぐれつ…………」 追われていた身だと言うことも早忘れ、病的な妄想を繰り広げる。 ツッコミ不在のまま、5分近くそうしていたが さすがの横島といえど虚しくなり、我に返る。 「……しゃーない、さっさと首輪を外して、とりあえず殺し合いからリタイアするか」 横島とて、全く状況を弁えない愚か者ではない。 今までの緊張感の欠片もない態度も、全て首輪を外す手段を持っているゆえ。 首輪の解除を試すのが遅すぎる気がしても、ツッコんではいけない。 横島は文殊を作り出し、しばし思案した後 霊力を込め『解』の文字を浮かび上がらせて、自分の首輪に押し当てる。 これで文殊の効果によって首輪は解け、殺し合いからも抜け出したという形になる。 「フ……首輪さえ嵌めておけば、言いなりに殺しあうしかないと思っていたんだろうが このゴーストスイーパー横島の方が一枚上手だったみたいだな、死神博士さんよ」 死神博士の策略を上回り、横島は余裕の笑みさえ浮かべる。 自分が殺し合いから抜ければ、他の人間の首輪を外して回る事だってできる。 死神博士に知れたら外そうとした者の首輪を爆破されるかもしれないので、慎重に動く必要があるが。 とにかく参加者全員の首輪を外せれば、殺し合いは破綻する。 つまり横島はここでも英雄となるわけだ。 そういえば殺し合いの最初に集められた会場には、何人も美女美少女が居たような気がする。 彼女らも当然、命の恩人の横島には感謝するだろう。 もうその後は横島の想像力、そして妄想力は留まるところを知らない。 「待ってろよねーちゃん達ー!! 今、俺が助けに行きますからねー!! ……………………だからさぁ、そろそろ文殊は首輪を外せよーっと…………」 そう。何故か、先程から文殊の効果が発動しない。 『解』の文殊を首輪に押し当て続けているにも拘らず、何の反応もないのだ。 だんだんと、横島の不安が大きくなっていく。 『もしやこのまま首輪が外れないのではないか』と言う不安が。 そしてその不安はすぐに現実となる。 常より早く持続時間の限界を迎えた文殊が――消え去った。 「え、おま、ちょ、いやいや、何で!!?」 横島は混乱する頭で、必死に原因を考える。 文殊の形成に失敗した――否。文殊に文字が浮かび上がった以上、形成自体に不備はない。 文殊の使用に失敗した――否。文殊の使用方法に難しい条件はない。押し当てれば、それなりの効果を表すはずだ。 文殊に込めるワードの選択を失敗した――否。首輪がどんな内部構造をしているにせよ、『解』なら何らかの効果が得られるはず。 どう考えても原因が…………一つだけ考えつく。 「……………………も、ももももも、もしかして文殊の効果が抑制されているんじゃ?」 結局、何故文殊の効果が表れなかったかのちゃんとした答えは出ない。 しかし文殊で首輪が外せないのは、ほぼ間違いない。 つまり殺し合いから抜け出せないということだ。 横島の顔からさーっと音をたて、一気に血の気が引いていく。 「いやああああああああああああああああっ!!!!!」 ようやく事態の深刻さに気付いた横島の絶叫が轟いた。 世界を救ったゴーストスイーパー横島の受難は、こうして幕を開けた。 【J-9/市街地/一日目-深夜】 【横島忠夫@GS美神 極楽大作戦!!】 [状態]:健康、気が動転 [装備]:無し [持物]:支給品一式、不明支給品×0~2 [方針/目的] 基本:生き残る 1:いややー! 殺し合いなんていややー! [備考] ※GS美神 極楽大作戦!!原作終了後からの参戦です 時間順で読む 前:To the real 次:不思議の国のオリバ 投下順で読む 前:To the real 次:不思議の国のオリバ 呂布奉先 横島忠夫
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結末へ向けて、紡がれる希望。 あなたのよく知る未来へ向けたその布石。 すべてはただ、あなたの信じた未来の足場を固める行為。 石橋は叩いてこそ固まるのだ。その橋は真ん中を渡れ。 第三話 諦めるつもりがないなら決戦だ ふわりと舞うならそれはきっと、無邪気の体現。 御前様ふわり。早坂桜花の横をふわふわと舞う パピヨンの元へ現状の報告をした帰り道。その報告はもはや義務や取引といった関係を持つのか微妙なところであったが、桜花は自身の手元に彼から投げられた「ドクトル・バタフライの核鉄」がある限り、この行為を当然として続けていた。 もはやパピヨンが報告を望んでいるのかどうかも計り知れない。が、この不条理と理不尽が硬直した今という状況を鑑みた時も何かすがる思いもあったのだろう。 また、報告という行為は、思考を張り巡らせ極限の深みまでの思考を試みる桜花にとって、彼女に安定した冷静さをもたらす結果を生んでいた。物事を整理して話すという行為は、時に着眼を客観として見るからである。 桜花はあくまで現状を整理し、打破するポイントを必死に探ろうとしていた。 山道を下り、並木道を抜け、学園で秋水と落ち合う段取り。 だが、そんな確認する必要もない簡単な行程の中で、桜花はふと足を止めた。 脇道の人影に気づいたからである。御前様が驚きで愕然としている分だけ、桜花は冷静に相手を見据えることができた。代わりに御前様が相手に指を向け、驚きをアクションする。 「オ、オメーは!?」 「オヒサシブリ。そしてそっちの人は、ハジメマシテで、いいのかしら?」 目の前にいる少女。ヴィクトリア・パワード。 その接触を誰が予想できたであろう。腹黒い彼女もこれには予想外であった。 いや、可能性は実現可能として考慮していた。だが、それは暗躍する存在としてであり、まさか単身で桜花に接触をしてくるとは予測できなかっただけ。 「あなたが、その可愛らしい武装錬金の創造者、ハヤサカオウカね。ねえ、突然で悪いんだけどパピヨンの所へ案内してもらえないかしら?」 拒否不許可の声色が響き、僅かすらも相手の意志を伺おうとはしない漆黒の声が命令を唄う。壊れてしまった人間の表情ではありえない、心があるからこその固い意志。そむけられない別格の敵意。 「ヴィクトリア・パワード」 ホムンクルスという存在を前にして。桜花は御前様のみの武装という今の不完全な武装状態を、無動作で全ての篭手を創造し完全武装できるように、心で信念と同調を図った。 桜花は対決を覚悟し、そして同時に自身を強く苛む。核鉄所持者としての自覚が足りていなかったことを深く後悔する。周囲に対する警戒のつもりで御前様を武装していたが、それはつまり自身が核鉄所持者と触れまわるようなものだからだ。この銀成市内でならそれも許容されるだろうという確信に近い甘えが 、油断に直結した。そして油断は死に直下する。 覚悟を諦めと言うなら、桜花は覚悟を決めた。戦闘への決意。それでも相手を無駄に刺激しないよう、強引に口だけを開く。 「本当に突然ね。パピヨンへの道案内、断ればどうなるのかしら?」 「武装解除で、一人の戦士長が生き埋めになるでしょうね」 即答は予想外へ投げられ、その勢いが手かがりを結ぶこととなる。閃きとは線であり、つまりそれが過去を紡ぎ答えを描くのだ。ヴィクトリアの投げ上げた言葉は、状況を把握するには十分すぎる言葉だった。いわば火渡戦士長失踪の原因がヴィクトリアであるという自白を前にしたのだ。桜花ならば全てを深読みし、現状を描く全ての答えすら言葉として脳を駆け巡ったことだろう。 だがその申し出、意図が桜花にはさっぱりと掴めなかった。そこで桜花は、思考を整理する時間稼ぎの意図も込め、先に気にかかるささいなことを訊ねることにした。 「あなた、確か一緒にいるだけで気分が悪くなるほど、錬金術の全てが嫌いなのではなくて?」 「そうね。だからあなた。調べた中じゃ、錬金の戦士から一番遠い錬金の戦士。ホムンクルス・パピヨンとの繋がりも噂されている。それからあなたのことは色々聞いているわ」 ヴィクトリアの声に無自覚に込められた響き。―――このひとはわたしとおなじ、あの眼ができないひと。それでもこの世界に生きているひと。だけどわたしはひとでなし。それでもわたしはひとでなし。 桜花についての大体の情報は、ムーンフェイスから入手していた。 それでも、ヴィクトリアはさきほどの桜花の質問に対する回答になっていない言葉しか言葉として吐かない。 なぜここに来たのか。なぜパピヨンに会いに来たのか。なぜ彼女は企み動いているのか。 ただひとつ確かなこと、皆を幸せにするつもり、ではない。 火渡の命が天秤にかけられ、さらには相手の意図も把握できない状況。桜花に拒否権はない。 「警戒の意味も含めて、御前様は武装解除しないわよ」 それが答え。恭順の意思表示。ヴィクトリアはそれをせめてもの強がりだと理解し、嫌味で笑う。 「ええ、私もそれぐらいは譲歩してあげるわ。我慢してあげる」 あらあらでは済まされないかもしれない取引だろう。それでも今は、利用されちゃうのも仕方ないと桜花は思う。 最大限の譲歩の駆使。来た道を戻り、ヴィクトリアを蝶々の隠れ場へ案内しようと桜花の決意。 それに続く会談が、どれほどの布石となるかを知る者は少ない。 だが結末へ向けた賽は、こうして投げられる。 どれだけ賽が積まれようとも、川を渡れ。 交差した先にこそ、運命は地獄を這い上がり立ちふさがるのだから。 それは長旅ではない。急ぐ必要もなく辿り着く運命の近似値。 そこにいるもの、三名。ヴィクトリア・パワード。早坂桜花とエンゼル御前。そして、パピヨン。ここはパピヨンの秘密の研究所。 「ヒサシブリ、研究は進んでいるようね」 「――…貴様か。招いた覚えはないが、何のようだ?」 その出会いはどこか物語的で、とてもどころではなく不自然な出会いだった。作為があるとすればヴィクトリアの意思。軽く嫌味たらしいヴィクトリアの望みによる結論か。 パピヨンは、話を聞こうじゃないか、とは言わなかった。言うわけがなかった。 誰も彼も、不機嫌を隠しながら晒け出しながら手探りの模索を続ける。 ヴィクトリアにも、そんな時期があったのかしら、どうかしら。 前置きは不要だとヴィクトリアは空気を読み、さっさと本題に入ることにした。 「ママに言われて、あなたに渡すものがあったの。本当は白い核鉄を渡すときにあなたも来ると思ってたんだけど、来なかったからね」 運命すらもあざ笑うかのように笑うヴィクトリアに対し、パピヨンの顔がさらなる不快色で染まる。そんなパピヨンに向けて、ヴィクトリアは一つの紙束と“何か”を投げつけた。 それは、後に運命を変えることになる大切なものとなる、望みの種。 希望につながる糸を生む種を投げつけたヴィクトリアは、自身の言葉をもってそれを否定する。 「今となっては意味を成さないでしょうけど、ね」 パピヨンの不快感は、漆黒を超えた。 「…これで貴様はオレに何をしてもらいたい?」 「別に。ただママがあなたに渡したがってたから。だから、利用するかしないかは、貴方次第よ」 人から与えられた選択肢が、蝶々に突きつけられた。 それはDr.アレクの研究の一部。そしてもう一つ。シリアルナンバーL(50)の核鉄。かつての使用者の名を、アレキサンドリア=パワード。 少し、結果論の話をしよう。 いかに天才とは言え、ほんの2ヶ月ほどで、精製不可能とまで言われたものをゼロから創造るコトは可能だろうか?その答えは、天才じゃなくたって判るだろう。『そんなコトあってたまるか』。 彼らの世界がそれほど甘い世界ならば、今頃錬金術は皆の為になってるし、賢者の石だってとうの昔に完成している物語が描かれたことだ。しかし、あなたのよく知る未来を考えてもらいたい。白い核鉄は二ヶ月で完成した。パピヨンが、完成させた。 結果論を理解するには、過程を導くことが求められる。 この結果論を紡ぐには、ある仮定的手がかりが必要であった。 二か月という期間で求められるのは、研究にかける時間の短縮と、そして材料。 さかのぼれば、白い核鉄の精製方法そのものは残っていた。あとはベースとなる黒い核鉄をつくるだけ。だが、黒い核鉄の製法はもう100年前に失われている。それが問題。 無から白い核鉄を精製することは、困難を極める。故に、2か月という期間で白い核鉄を精製することは不可能と言えるのだ。 もう少し整理してみよう。 そもそも白い核鉄とはなんだ。 賢者の石の精製。錬金戦団は長きに渡る研究の果てついに100年前、シリアルナンバーⅠ~Ⅲの核鉄をベースにして3つの試作品を造り上げた。それが―――黒い核鉄。 その黒い核鉄を基盤に開発されたのが、黒い核鉄の力を全て無効化する、白い核鉄。 つまり核鉄から黒い核鉄は造られ、黒い核鉄から白い核鉄は造られる。 加えてもう一つ。カズキの胸にあった試作品の核鉄。それは黒い核鉄の力を制御し通常の核鉄と同じ力に戻す試行型。つまり、それを逆に考えれば、理論上は試作品の核鉄から黒い核鉄の精製方法も見えてくるであろう。 鍵はヴィクトリアが握っていた。 結果論から考えたとき、結末へ向けて“誰の核鉄も欠損させず”物語をピリオドへ繋ぐには、パピヨン謹製白い核鉄の材料となる核鉄が必要となる。ここに、物語上、宙に浮いた核鉄がひとつあった。それが、アレキサンドリア=パワードの核鉄。 結果論から考えたとき、結末へ向けて“最短研究開発速度で”物語をピリオドへ繋ぐには、パピヨン謹製白い核鉄の礎となる研究資料が必要となる。ここに、物語上、宙に浮いた研究資料がひとつあった。それが、アレキサンドリア=パワードのデータ。 全ては、アレキサンドリア=パワードの死を未来に繋ぐ存在が鍵を握る。 物語の構成美を結論点に見据えたとき、全ての扉が開かれるためには、ヴィクトリアの鍵が必要だったと言える。 言ってみれば、パピヨンにとって目の前にお膳立てが整った状況である。 ここまできたら黒い核鉄の完全なる精製方法なんて必要ない。今ここに、Dr.アレクの研究資料が投げ託された。黒い核鉄のベースとなる核鉄までも、併せて投げ託された。 もはや白い核鉄が託されたといっていい状況である。 これだけ揃っていれば、パピヨンにその意志さえ固まれば、黒い核鉄も白い核鉄もできるだろう。 なぜか。 なぜなら彼は馬鹿じゃないのだ。 ましてや彼は、蝶・天才なのだ。 研究の一部があれば完成させるのは可能である。そんなことは既にパピヨンが蝶野攻爵として人間であった時にも成しえている道だ。 ヴィクトリアが投げたのは物語の分岐点であった。自由な蝶々の前に、人から与えられた選択肢が突きつけられたと言ってもいい。 それは、ピリオドの日まで不機嫌でい続けるには十分すぎるほどの選択肢。それでも。 たとえ人に利用されるのが大嫌いだとしても、今は仕方なかった。パピヨンに、選択の余地は無かった。『なぜかって?』 それはあの日から何度も確認した約束があるから。 ―――“約束忘れるなよ”。 それがどれほど気に食わないプレゼントだとしても、今、優先するべきは彼とのあの約束だ。諦めるわけにはいかない。 蝶々は顔をしかめ、不機嫌を露骨に醸し出した。まるで、武藤カズキ以外の人間にかつての名を呼ばれた時のように、不機嫌。 「どうするんだ、パッピー?」 「…五月蝿い」 やることなんて決まっているじゃないか。わざわざ問うまでも、なく。 彼は武藤カズキを諦めない。 時間にすれば五分にも満たぬやりとり。ただ、核鉄と資料を投げ渡すだけの会話。ヴィクトリアはパピヨンの揺るがなさをいつもの自虐的笑みで笑い飛ばす。 「これでママの用は済んだわ、じゃあね」 そう言うと、ヴィクトリアはふっと消えた。恐らく常に歩きながらも足元に伸ばしていたアンダーグラウンドサーチライトに退避したのであろう。 「貴様も、用が済んだなら消えろ」 パピヨンの言葉に突き放されるように、桜花もパピヨンの秘密ラボを後にする。 御前様が唖然とするまでもなく、このとき目の前で起きていたやり取りの本質を早坂桜花は理解できずにいた。時間をかけて考えればわかったことかもしれないが、この翌日に全てが動き出すのだから、そんな余裕もなかった。 これからの桜花にできることは、せめて今の彼女にできることをするということとなる。 ―――もしも今…、津村さんの心が閉ざされた今……、すぐ外に武藤クンがいたら絶対に助けてくれるんだろうな…って。 そう思ったら…ね……。 でもそれができないから問題。だって代わりなんて、いないのだから。 桜花は運命を呪わない。静かに顔をあげて、そして胸に秘めた意志を強く固める。 「ええ、“敵”の状況整理は済んだみたい。近いうちに、仕掛けてくるわ」 ヴィクトリアを今は“敵”と形容して桜花は戦意を込める。電話の相手は弟・秋水。 「わかった、姉さん。俺も一旦戻るよ」 行方をくらました再殺部隊を探す為、秋水はまず戦士・千歳を探していた。 だが、ブラボーの所に彼女はいなかった。他もいくつかあたっては見たがわからなかった。 だが、それもそのはずかもしれない。だって彼女も再殺部隊なのだ。 再殺部隊はいったいどこに消えたのか。 彼が思うに、再殺部隊は消えたのではない。なぜなら、その気持ち、なんとなく彼にはわかるから。 「俺は帰ってきたぞ、武藤」 再殺部隊の埋伏。それはきっと、自身を見つめなおす為の行為。秋水には既に乗り越えたその段階。 刀を素振る。空を斬る。既に十分伏していた身だ。暫くぶりだ。 さあ、準備は出来ているぞ。 始まりの予感はこうして、戦争の幕を舞台裏で飾る。 アンダーグラウンドサーチライトの一室で、ヴィクトリアはママの味を齧る。 「これで、とりあえず後始末の段階は終了ね」 核鉄とは将棋の駒のようなモノだ。そんな前提を無視し、ヴィクトリアは自身の核鉄をひとつ確保すると、他の核鉄は安易に託し与えた。『なぜそんなものをわざわざむざむざと誰かに渡してしまう?』 答えは簡単。これから起こるホムンクルスの一斉蜂起すらも、彼女にとってはどうでもいい話なのだ。それでは彼女の真意はどこへ? さて、彼女の真意はどこへ行く。 月のみぞ知るか、さらなる深みが隠されているのか。 「むーん、大体の準備は整ったかな。しかし彼女もなかなか面白いことを考える」 ムーンフェイスが一人、久し振りの月夜の散歩を終えて顔を出す。他のムーンフェイスは何処へか。 考えれば、答えは一つ。『月は世界中に顔を出すものだろう? 』 つまりそういうことである。ヴィクトリアがわざわざ彼を求めたのもそういうことだ。 一斉蜂起に求められしは、導きの月 月が30、再び顔を出した。欠けることのない満面の笑みで。 彼は帰ってきて前を見据えた。曇りのない眼で。あの眼の彼はもういない。 少女は上を向いた。足元を固める段階は終わったのだから。 それは同時に、殲滅戦の幕明けも意味していた。 決戦だ。 誰も彼も、俯きうなだれる中で。 それでも、誰一人として。 諦めるつもりはない。 ならば、決戦だ。 夏も終わった日、誰も知らない決戦が幕を開ける。 望んだのは、あなたたち。 そして、わたしたちもそう。 今ある力を使いこなせず、過ちを重ねて。 またひととばけものがしょうとつする。 (第四話「夜が明けたら決断を要す」へ続く) web拍手 名前 コメント
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(2014/12/31) 続く)と書いていたペンタブのDIY保護シート云々は気力が続かないので来年に持ち越し 今の所全くヨレてないからこれが最終形態となるか。タッチ機能も問題なし(使わないけど)。 一人で「今年を振り返る」 一番大きな変化は絵を描くようになったのと、Google Playへ自作アプリ(AppWidget)を公開した事。 なんか、今年はFBXに苦しめられていた思い出しかないな… FBXが結構複雑だったとか、BlenderのFBX出力が中途半端だった等。 Androidアプリに署名するためのパスワード忘れてOpenCLでアタックかけたことや、 GLSLのシンタックスハイライタなんてのも作ったなぁ、でも印象薄い。 そういえばvimを本格的に使いだしたのも今年だったか。 一人で「今年の漢字」 絵、ですな。 今年の6月までは絵なんて一生無縁だと思っていた、 それこそ中学とかの美術の授業で嫌々やっていたきりの自分が、自主的にである。 しかも、もっと上手くなりたいと思うようになった。 きっかけは多分、twitterで流れてくる絵だろうね。 あんだけ毎日毎日流れてくれば自分もちょっとは描きたくなるものよ。 一人で「反省会」 うん、あれは…年明けまでは無理だねとキッパリ言ってしまう。 まだわずかでも時間があるのに出来ないとかあまり言わない主義なんだけど プログラムに関してはそう思っていた物が出来た試しが無いもので。 勿論努力はするけど。 原因は明白、漫画である。 だって決めたの8日でしょ、14日までAndroidでNDKで無駄に頑張ってたのは良いとして 何でそっから漫画なんか描き始めるかなあという話。結局24日(中2日はサボり)までかかってるし。 で、自作エンジンを”ちゃんと”Androidで動かすのになんやかんやで28日までかかってて 今度はゲームループ(ゲームの流れを記述する為のクラス群)の設計が甘い事が判明して それをやり直しで今日までズルズル。 どのくらい修正が必要だったかGitHubのコミットを見てお察し頂きたい。 たらればになるけど もし14日の時点で「いや、この程度自作エンジンなんか必要ない。このまま行く」としていれば漫画の期間を考慮しても多分、完成してた。 それか、手間のかかる漫画ではなくイラスト一枚にしておけば… なんだか凄く申し訳ない気分に。 前のログ確認してみたら去年もその前も出来てない(か、動画でお茶を濁してる)のよね。 年明けてからあっちへふらふら、こっちへふらふらなのも変わらず。これは死ぬしか無い。 この見通しの甘さは本当、何なんだろう。 自分に「新年の目標なんか書く気が失せる位」腹が立っている。情けない。 来年から 目標は上述の通り語る価値なんか無いと思ってるのでともかく、 色々と自重しない年にしたい 具体的にはtwitterやpixivでエロとかグロネタその他今までなんとなく遠慮してきた分野を解禁する。 あと思った事は嫌われてもいいから言う。直前で我慢して良かったケースはあまりなかったように思う。 そんな感じで、行ってみたいなと。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/28) Android ほとんど自作エンジンをAndroidで動かす時のバグ取りに終始してる気が。 前に動いたと書いたけどその後もポロポロと不具合が出てきて剛体物理どころじゃなかった。 しかもNDKでデバッガを使う方法がまだイマイチ分かってなくてデバッグの効率がすこぶる悪い。 原始的な方法(いわゆるprintfデバッグ)で頑張っては見てるが 今までデバッガ頼りでerrorでもwarningでもない、純粋なログ出力というのを殆どしてこなかったので 何処でコケたのか突き止めるだけで一苦労。 ログがあれば開発機以外でのデバッグに役立つから、次回は改善したい… ちなみに不具合というのは、具体的に言うと一時ファイルのパス取得がPC(WindowsやLinux)とAndroidで違ってて場合分けしなきゃいけなかったり、 Androidの場合にはSDLの初期化関数を読んだ後に追加でlibEGL.so (OpenGLの初期化ライブラリ)を読んでおかないとOpenGLのコンテキスト作成でエラーが出てしまうとか、そういう類。 なんにせよ本題が進んでおらず、非常に不味い状況である事に変わりなし。 ペンタブ ペンタブの盤面保護について。 intuos proの方を使ってる人は専用のシートが売ってるからそれを貼って終わりな話かもしれないが… 自分も他の人と同じように(?)ペンタブに摩擦の調整と保護シートも兼ねて紙を張ってるんだけど 描いてると微妙にヨレてくるよね、というのが悩み。 ペンタブで何か描く時には長時間手を置いてる訳だから当然汗などの湿気にさらされる。 湿気を含むと紙の繊維がほぐれてもろくなり、またシワも出来る。 劣化で紙が浮いてダブルタップ判定されたり、直線を引く時シワにペン先が引っかかったりするとこれが非常にストレス… 御託はともかく、多くの人は紙の適度な摩擦と適度な耐久性ということで耐水紙を貼るわけだ。 自分の場合は「アピカ ツインリングノート レインガード」という撥水加工がしてある特殊な紙を使っているのだが、 こいつはユポとかのちゃんとした耐水紙より値段が安い分か、 あくまで濡れても繊維がほぐれて破れたりしない程度の耐水性なので コピー用紙よりマシとはいえ単に貼るだけだと、ものの1時間でシワが寄ってくる。 で、何とかならんかなぁと少し前から試行錯誤してる訳だが…(続く imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/24) 漫画完成 遂に完成した。やっとプログラミングに集中できる。 いつもの事ながら、wikiにはそこそこ解像度版を、高解像度版はpixivへ上げた。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/23) 漫画 なんだかんだであと1コマだ!時間かかりすぎて死ぬ。 1ページ目より2ページ目の方がクオリティ高い!凹む。 クリスマス絵をもう一枚描くのは気力が持たないので漫画と兼用にする予定。 あ、ちなみにこの帽子みたいなのはナイトキャップといって、漫画だけのものじゃなく実在する。 プログラム 自作ライブラリがAndroid向けにビルドできて、動作確認もできたねという段階で止まってる。やばい。 そうだな~この調子だと今日中に漫画を仕上げてアップロードして、そこから急いでとりかかって… うん、まぁ2D剛体物理だけになるね。こりゃぁ。 本当は関節とか、流体物理とか、3Dなんてやってみたかったがいつもながら見通しの甘さによって無理。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/20) steamのセールに関連した絵を描く予定で、始まるのは20日くらいかなあと思って下書きだけしていたら18日からだった罠。 まぁいい、クリスマス絵だけなんとかしよう。 漫画は・・・一応塗ってみてる。 レイヤーの構造とか試行錯誤だし、 初め厚塗りでやってみて、やっぱ時間かかるやと思い、アニメ塗りにするもなんだかしっくりこないのでまた厚塗りにした経緯もあってか(ついでに2日ほどサボっていた) まだ一枚目が終わった段階である。 いやいや本当、時間かかるねーこれは。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/16) 線画も大体終わった 線が重なってるとこはこれから消すにしても、やっぱり塗れる気がしないな… ちなみに使ってるソフトはClip Studio Paintなんだけど 画面をキャプチャした後のリサイズとか加工はわざわざGimpを起動せず同ソフトでやればいいじゃんと思った。 windowsでしか動かないのが難点だが。 プログラムの方 剛体シミュ作るとか言っておいて例の再発明から手付かずなのは地味に不味いよなぁ。 とはいえ漫画モドキもこの調子で一気に終わらせないとまた下書き止まりの仲間入りが確実だからなんとも。 まずは絵に集中して1つずつ片づけるしかないかね。 でも20日くらいまでにもう一枚、仕上げたいのがあるっていう。 更にクリスマスが終わるまでに一枚。 欲を言えばキリがないけど少なくともどちらか一方は描きたい。 仕上げなきゃといえばDC Widgetのバナーとアイコンもそうだけど、まぁあれは時期的な物でもないし来年でいいかと。戦略的に切り捨て。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/15) 下書き終わった しかし…塗れるのかこれ? imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/14) プログラム 2D剛体シミュをやろうとしているのは前回書いたがAndroidでの表示や反発計算で どうしてもGJKアルゴリズムやベクトル、行列クラスを使う必要があり、これらをいちいちJavaに移植するのは 想像するだけでもしんどい(し、遅い)のでNDKを用いる事にした。 これなら今まで書いたC++のプログラムを流用できて良い。 Android StudioでNDKを使った開発というのはまだ正式にはサポートしてないらしいが ググって調べたところ、一応設定ファイルに記述すればコンパイルとリンクはしてくれる模様。 けど自前のApplization.mkを使ってのビルドはどうやら無理なようで実質使えない。 なのでちょっとスマートではないが簡単なシェルスクリプトを置き、自分で手動ビルドをかけている。 他にEclipseの時と違うディレクトリ構造とかJNIの仕様でちょっと躓いたが、まぁ想定範囲内といった感じ。 ここまでは割と順調。次に考えるのは 折角C++で物理計算その他をしているんだから表示に関してもわざわざJavaに頂点座標を返したりせず OpenGLでやれば速いし、良いのでは?という事で さっそくC++の方でEGL APIを使ってOpenGLを初期化・・・・は残念ながら上手く行かなかった。 正確にはエミュレータでは動くが実機でやると落ちる。 原因はAndroid端末は基本的にMulti ContextをサポートしていないのでContext Sharingをかけても 生成したContextが無効な値になっていた。 そもそもJavaの方で既にGLSurfaceView内部でOpenGLを初期化してあるのだから eglGetCurrentContext()でこれを流用すれば良かったという。 で、その後もJNIで描画タイミングやらユーザー入力やら作ってたんだけど ここまでするんならSDL使えば - それを組み込んだ自作ライブラリでいいじゃん という事に気づき、あぁ自分で作った車輪の再発明という最悪の奴をやってしまったなあと。 Androidでも動くように作ってたんだよね、アレ。 そんな訳でテンションがた落ちしたので、絵に逃げている… 絵 DC Widgetのバナーやアイコンもやらなきゃいけないのはわかりつつ、 何故か漫画を描いている。 といってもタチキリ、ノド、トンボ枠なんぞの用語からしてよく知らなかったんで、そこからググって調べた。 ネームとか漫画の下書き?くらいにしか思ってなかったけど実際は下書きの更に前の段階で どうやらコマ割りや構図をざっくりと決めたりする物みたいだ。 最初は単なる2コマの予定だったのが自分の悪い癖か、膨らみに膨らんで現在2ページ。 絵はぺーって適当に線引くだけだから楽勝と思いきや、やってみると自分で見ただけでも 「なんか淡々としている」だの「展開が唐突」「クドい」「スピード感がない」「位置関係がわかり辛い」「コマの読み進める順番が曖昧」 等々、出てくる出てくる。 あと(筋書きはあるんだけど)ここだけどうしても構図が浮かばない、とかね。 ちなみに一枚目の半分はこんな感じ。 UFOキャッチャーと景品の話。 全部見せると自分の力量では展開が読めてしまうので半分だけで勘弁してほしい。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 (2014/12/08) 色々進行中‥ 絵 11月末に虎さんをアップした。 アニメ調でモフモフってどうやるのかよくわからず苦戦したけど結果それなりになったから良しとする。 ヒゲは別に描き忘れたのではなく、描くとどうしても浮いてしまうので省略。 現在はネタを2つ程とDC Widget(旧 DC Counter)の新しいヘッダ画像やアイコンを同時進行で描こうとして るんだけど、ヘッダ画像の方はいわゆる厚塗りでやろうとしたら結構手間がかかることに気付いた。 しかし今更塗り方を変えるのはどうだろう? 塗り方に合った構図というのだろうか、微妙に違ってくる気が。 下書き+αの状態でとりあえず公開して後で差し替えが現実的な線か。 ネタのほうは純粋に自分のスキル不足で、物を立体的に描くのがまだまだかなぁと。 正面や横、斜め45度は何とかなっても30度とかは難しいねぇ… パース定規のお世話になりっぱなし。 プログラム 自分的に恒例の「年明けまでに○○する(キリッ」シリーズ。 今年は2D剛体シミュのデモに決定。 実は去年の夏にも同じような事をしているが形状が箱だけや動作速度が遅い等、納得いかんので 今度は任意形状も含め安定してそれなりの速度で動く物を作りたい。 物体の侵食深度で力を加える加速度ベースではなく 前フレームの位置と現フレームの位置から速度を計算する、位置ベースで組む予定。 試しにAndroidアプリで箱を1つ、地面に落としてみたらいとも簡単に安定して今までの努力何だったの?と思ったり思わなかったり。 物体の侵食を無理やり位置をずらして修正し、速度をそれに合わせてる訳で物理的には正しくないのだろうけど ゲームの場合は処理速度重視に加え 主人公のマントが顔にかかりっぱなしにならないようにするだとか、 ショットガンで撃たれた敵を派手に吹っ飛ばす時に結局フェイク入れる事になるし別にいいかな。 ちなみにオプションの目標も幾つか用意しているがこれは後々。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。
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前ページ次ページZEROMEGA 五宇たちや子供たちの声が聞こえなくなるまでティファニアはベッドの上で毛布に包まっていた。 家の中に自分以外の気配がいなくなると、ティファニアは億劫そうに立ち上がり、五宇が寝室の扉の側に置いていった枕と魔女の人形のふーけちゃんを手にとってまた床の上に戻った。 うつ伏せに寝ようとして、ふと動きが止まった。 今朝、青年と交わした短いやり取りを思い出す。 あの時、自分はこの枕を彼の頭に投げつけたはず……。 脳裏に蘇るのは見事に顔面で枕をキャッチした五宇の姿。 すると、手にもったただの布と綿の塊が急にティファニアの中で深い意味を持ち始めた。 気のせいかもしれないが、と言うか間違いなく九割方気のせいだろうが、枕の微妙な皺が五宇の顔に見え始めた。 そうだ。確かここに彼の顔がぶつかったのだ。 それに自分がうつ伏せに顔を埋め込むというのはつまり……つつつまり、セカンドキッス(間接ver)になるのでは!? 色白なティファニアの顔が一気に真っ赤になった。 細長い耳が珊瑚色に染まりながら、上機嫌な子犬の尻尾のようにぴくぴく動く。 心の中で今まで意識した事のない感情が囁きかけてきた。 遠慮する必要など何もないのだと。 これは枕! ただの枕! 彼の顔が、唇がちょっと接触した私の枕! だから、私が顔を触れて、埋めて、あまつさえちょっと唇をつけてもぜぜぜぜ全然大丈夫! ゆっくり、ナメクジが這い進むようなスピードでマジックアイテムと化した枕に顔を近づける。 残りあと三十サント! 二十サント! 十五サント! 十! 九! 八………… しかし、後僅かというところでティファニアは枕をひっくり返し、その上に頭を乗せた。 うつ伏せにではなく、仰向けに…… 「ううう、私ってどうしてこんなんだろう……」 見慣れた天井に話し掛ける。 子供たちの世話をしている間は、何を考えずに済んだ。 子供たちに没頭することで余計な思考を頭の中から締め出すことができた。 でも、こうして一人で天井を眺めていると普段考えたくなかった事や目を逸らしたいと思っていた事実が次々に心の中に浮んでくる。 ……認めたくないけど、頭では分かっているのだ。 筋の通らないことを口にしているのは自分の方なのだと。 命をかけた大事な任務の最中に五宇を呼び出したのは自分。 助けてもらったにも関わらず、彼を騙して「コントラクト・サーヴァント」を仕掛けたのも自分。 本来ならば憎まれ、怨まれ、罵られても仕方のない立場だ。 しかし、五宇は文句をいうどころか自分から子供たちの世話を手伝い、ティファニアに感謝しているとまで言ってくれた。 だから、青年がもとの世界に帰る方法を探すためにこの村を出て行くといった時、彼女は五宇たちを気持ちよく送り出す方法だけを考えるべきだったのだ。 間違っても、彼を責める権利などなかったはずなのだ。 それは分かっている。 良く分かっているのだが…… 「ゴウさん、やっぱり行っちゃ嫌だよ……」 頭で分かっているからと言って、心がそれを受け入れるとは限らない。 この三ヶ月の間に、五宇の存在は少女の中で大きく比重を増していた。 ティファニアにとって青年は彼女を暴漢の手から救った騎士であり、初めての口づけの相手であり、そして父親以外で始めて接する年頃の異性であった。 彼と分かれることを想像するだけで我が身を切られるように辛い。 でも、五宇は確実に出ていく。 あの頑固で不器用な青年は自分にできないことを決して口にしない男だ。 ティファニアが彼を失うのはもはや時間の問題だった。 それなら、いっそのこと――― ―――自分と彼を引き裂く、その記憶を呪文で消したらどうだろう? その考えにティファニアの心は二度ざわめいた。 一度目は歓喜に。 二度目は恐怖に。 自分はこんなに恐ろしい考えのできる人間だったのかと少女は慄いた。 しかし、慄きながらとっさに浮んだ考えを捨てることはできなかった。 あっさり捨ててしまうにはそれはあまりに甘美過ぎるアイディアだった。 ―――私にゴウさんを不意討ちすることなんてできるわけがないわ! 亡霊のように付きまとう思いつきを振り払おうとして、自分に言い聞かせた。 ―――はたしてそうかしら? 今日、目覚めたばかりのもう一人のティファニアがそれに反論する。 五宇とタイラは確かに強い。 もしかしたら、御伽噺で聞いた「イーヴァルディの勇者」よりも強いかもしれない。 しかし、ティファニアには五宇にも忘却の呪文は効くという確信があった。 「コントラクト・サーヴァント」に簡単に引っ掛かったように五宇は用心深いようで、結構抜けている部分がある。 それに使い魔は決して主人を傷つける事はできないと、マチルダ姉さんも言っていたではないか? このアイディアの成功率は決して低くない。 失敗してもやり直すことができる。 後は自分に実行する勇気さえあれば――― 私、ゴウさんの記憶を消すことを前提でものを考えているわ!! そのことに気付いた途端、ショックのあまりベッドから飛び起きた。 心臓はかつてなく激しく鼓動を刻み、背中は汗でぐっしょり濡れていた。 そのくせ、頭は凍りついたように澄み切っている。 呼吸の音が大きく頭蓋骨の中に木霊するのを聞きながら、ティファニアは自分の指が別の生き物のように杖に向かうのを見た。 人差し指で触れ、中指でからめ、親指で握り締める。 杖は手に取った。 後は青年の帰りを待つだけでいい。 ベッドの中で丸くなっていれば、彼は心配してきっと部屋の中に入ってくる。 五宇は自分が忘却の魔法を使えることを知っているが、呪文を聞いたことはない。 布団に包まりながら小声で呪文を唱えれば―――。 「駄目……やっぱり、駄目よ……」 杖を持つ手をもう一本の手で握り締めながら呟いた。 何故、と心の中の欲深い自分が問い掛ける。 昨夜、五宇も言っていたではないか、もとの世界に帰れば無謀な戦いの末に死ぬしかないと。 過酷な責務から愛する人を解放することの一体何が悪いというのか? 彼の心の大部分を占める任務の記憶を消せば、青年にとって主人である自分が全てになる。 彼の余計な記憶を消して、ただ囁くだけでいいのだ。 私だけを見て、抱きしめて、髪を撫でて、そして……。 たったそれだけのことなのに、何故っ―――!! 「だって、いなくなっちゃうもの。そんなことをしたら私が好きだったゴウさんまでいなくなっちゃうもの」 長く激しい葛藤の末にティファニアがたどり着いた、それは真実だった。 記憶を消すことは容易い、でもそれをもとに戻すことはできない。 彼女が好きになったのは口下手で不器用な優しい青年。 生真面目な彼から存在意義とも言える任務の記憶を奪ったらどうなるのか。 それが想像できないないほどティファニアは愚かではなかった。 そして、五宇を独占するために彼の記憶を消すにはティファニアはあまりに優しすぎる少女だった。 長い、長い時間をかけて、杖から自分の指を引き剥がした。 代わりに枕のそばにあった「ふーけちゃん」を抱きしめる。 涙混じりの声で切実な問いを虚空に投げかけた。 「マチルダ姉さん、お母さん、お父さん……私はどうしたら良いの?」 だけど、問い掛けた相手は誰一人として彼女の問いに答えず、代わりに――― きゅるるるるるるるぅ………… 朝から何も食べていないお腹の虫が激しく自己主張をした。 止めだった。 致命的だった。 アルビオン風に言うならばクリティカルヒット!! 枕の上に倒れこみ、あーとかうーとか唸りながらジタバタ暴れた。 盛大に炸裂した自己嫌悪のせいで、さっきまで死ぬほど彼女を苦しめていたシリアルな葛藤が宇宙のどこかに吹っ飛んでしまった。 でもどん底まで落ち込んだおかげか、ちょっとだけ開き直ることもできた。 「……ご飯を食べよう」 寝室から出てくると、五宇たちが残してくれた食事に気付いてまたちょっと泣きそうになった。 初めて食べる彼の手料理、ちょっと焦げたり、塩加減を間違えていたりしたけど何故かとても美味しく感じられた。 そして少ししょっぱい食事を食べたせいか、急に甘いものが食べたくなった。 でも、今日子供たちに出すはずだったおやつのクッキーは昨夜、ティファニア自身が地面にばら撒いてしまった。 あのクッキーは彼女が研究に研究を重ねた結果できた苦心の作だった。 今の心境で同じものが作れるとはとても思えない。 「あ、そう言えば、桃りんごが一杯余っていたっけ……」 先日、五宇が何故か森の中から食べきれないほどたくさんの桃りんごを取ってきたことがある。 一部はジャムにしたり、冬に備えて干し物にしたりしたが、大部分は五宇がどこかへ持ち去ってしまった。 ティファニアがお昼のお弁当にするのかと聞いたら、五宇は曖昧に頷いていた。 青年は果物好きの老韻竜のために桃りんごを集めていたのだが、その一件のせいで少女は彼が桃りんご好きなのだとすっかり勘違いしてしまったのだ。 「そうだわ。桃りんごのパイを作ろう。あれだったら何度も作っているし、ゴウさんもきっと喜んでくれる」 麺棒を使ってパイの生地を作り、その上に溶き卵を塗ってから作り置きの桃りんごの甘露煮を乗せる。 何度も繰り返した同じ動作。 例えどんなに心が落ち込んでいても、身体は自然に動く。 そして身体を動かすうちに、何時しか落ち込んでいた気持ちも少しずつ上を向き始めた。 そうだ。 タイラだって言っていたじゃないか。 五宇たちは別にすぐにいなくなるわけじゃないのだ。 彼らが出かける前に、ティファニアが魔法など使わずに五宇に任務を忘れさせることだって不可能ではないはずだ。 そのためには、先ず彼の好きなこの桃りんごのパイを完成させなければ! しかし、パイが九割方完成し、後はオーブンで焼くだけという段階になった時、誰かが扉を叩く音が聞こえた。 「ゴウさんが帰ってきたのかしら?」 エプロンで手を拭きながら、急いで玄関に向かおうとするティファニア。 だが、彼女が走り出そうとした途端、頭の中にふかふかのゴーレムの縫いぐるみに乗った「ふーけちゃん」が現れた! 「ふーけちゃん」は何故かマチルダそっくりの声で言った。 『お待ち、テファ! それは逆効果だよ!』 「え? ふ、「ふーけちゃん」何故っ!?」 『良いかい、テファ。男なんてどいつもこいつも頭と根性の悪い犬みたいなもんさ。女が尽くせば尽くすほど連中は付けあがって、お前を軽視するようになるよ』 「そ、そんな! それじゃ私はどうしたら良いの?」 『逆に考えるんだよ、テファ! 尽くして駄目なら、逆にわざと焦らして相手に尽くしてもらえば良いんだよ!』 「わ、分かったわ。ふーけちゃん! 私、頑張るわ!」 瞼の裏でサムズアップしながら、イイ笑顔を浮かべる「ふーけちゃん」に大真面目で返事をする。 自分ではまともなつもりなのだろうが、徹夜したせいで実はかなりてんばっているティファニアなのであった。 「ふーけちゃん」のアドバイスどおり玄関まで焦らすようにゆっくり歩いていく。 まだしつこく扉を叩き続ける相手を締め出すように扉の板に背中を預けた。 喉の奥から湧き上がる笑い声を必死にこらえる。 一向に開かない扉の前で、途方に暮れている青年の顔が目に浮ぶようだ。 でも昨日彼が自分に意地悪をしたから、今日ちょっとぐらいやり返しても構わないはず。 もうちょっとだけ彼を焦らそう。 その後、ドアを開けてあげよう。 そして、彼の好きな桃りんごのパイを見せてからお願いするのだ。 危険で実りのない任務なんか諦めて、私と一緒にいてくださいと。 ふいに扉を叩く音が途絶えてしまった。 まさか、五宇が怒って行ってしまったのだろうか? 慌てて顔を扉に押し付け、その向こう側の音に耳を澄ませたその時―― 巨大な蜥蜴の尻尾のようなものが扉を突き破って、ティファニアの顔の前に飛び出した! 悲鳴を上げながら後ろに飛び退く。 ほぼ同時に風の魔法をぶつけられたみたいに硬い扉が木っ端微塵に砕け散った。 その衝撃に少女は床に叩き付けられ、身体の上に砕けた扉の破片が降り注ぐ。 綺麗な金髪の上に降り積もった木の欠片を振り払い、恐る恐る顔を上げる。 次の瞬間、少女の甲高い悲鳴が家の中に響き渡った! ティファニアの家を守っていた扉は綺麗になくなっていた。 代わりに扉に匹敵するほど大きな影が外から注ぐ太陽の光を遮っていた。 その巨大な人影、司祭服と山羊の頭蓋骨の仮面を纏った怪人はティファニアの姿を認めると濁った目を歪めて笑い、 ―――無防備に床に横たわる少女の身体に長い触手を伸ばした! ◆ ◆ ◆ ついでに、各使い魔の日常に関する子ネタを少々、 (なお、以下に出てくるキャラたちの口調は本編より大分砕けています。それから、当方姉妹スレのゼロいぬを激しくリスペクトしております) 『ガンダールヴ・コンビ』 サナカン 「始めてこの世界に来た時はいろいろトラブルもあったけど、全てご主人様との絆で乗り越えて参りました。サナカンは良くできた使い魔と判断いたします。あ、ご主人様の部屋に忍び込む不埒なネズミを発見! 微小構成体で排除排除!」 ルイズ 「サナカンが学院をぶっ壊してギーシュにあんなことをしたせいで、私は未成年で最重要危険人物に。実家には帰れないし、外出するだけでダース単位の監視がつくし、グラモン元帥とマザリーニ枢機卿が真剣に私の暗殺を検討しているという噂も…… 私の明日は一体どっちなのよ!!」 『ミョズニトニルン・コンビ』 ガリア王ジョセフの日記 「ダフィネルを召喚したおかげで、自分に虚無の力があることが分かったし、優秀な部下が手に入ったし、何よりほぼ無限にダウンロードできるゲームが遊べておれってば人生の絶頂ぉーって感じ?」 ダフィネ・ル・リンベガの日記 「主人がまた徹ゲーをした。十年近く仕えているのに、あの人が何を考えているのかさっぱり分からない。突然脈絡もなく笑い出すし、独り言をブツブツ話し始めるし、ひょっとして就職先を間違ったかしら?」 『××××・トリオ』 ヴィットーリオ教皇「ナユタ、お手」 那由多「あ―――」 ヴィットーリオ教皇「ナユタ、おまわり」 那由多「う―――」 ヴィットーリオ教皇「ナユタ、おちん……」 ジュリオ「猊下! その芸に『お』をつける必要はありません! ナユタも脱ぐな! お前に「それ」はついてない!」 『コズロフとラ・ヴァリエール家の人々』 エレオノール「こ、これ食べられるの? 凄く毒々しい色をしてるんだけど?」 コズロフ「ええ、食べられますよ。ほら、お嬢様もお一つ如何ですか?」 エレオノール「い、いやよ! 喋る熊が作ったこんな赤くて緑色でおまけに中に粒粒が一杯入った変な果物なんて、私は絶対に食べないんだからぁぁ!」 コズロフ「いや、これは果物じゃなくて野菜、ってお嬢――――!! ……ああ、逃げてしまったよ。あの人、本当にアカデミーの人なのかね?」 カトレア「食べてもらえなくて残念だったわね。コズロフの作ったトマト、こんなに美味しいのに」 ラ・ヴァリエール公爵「どれ、私も一つ(シャク)」 コズロフ「旦那さま、違います! それはハバネロ!」 ラ・ヴァリエール公爵「あ―――――――――!!!」 前ページ次ページZEROMEGA
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GENRE TITLE ARTIST bpm notes CLEAR RATE SuperNOVA BEAT Fascination MAXX 100-200-400 100-400 508 61% (2013/09/11) ソフラン覚えゲー HS調節は400基準でやらざるを得ないので低速部分に注意 -- wWw (2010-06-16 00 53 43) ソフラン部分はNOTE数(コンボを繋いだ数)で覚えると良い。長いトリルは速めに叩くとBADハマリしやすい。気持ち遅めで休まず叩けばおk -- 名無しさん (2010-10-10 00 58 46) 個人差譜面。六段になったけど、全くできる気がしません。 -- 名無しさん (2011-03-13 11 23 57) notes数が508しかなく、少しのミスでゲージが大幅に減ってしまう為、ソフランを覚えるのも必要だが、曲のメロディを覚えるほうが最重要。N譜面は単純にほとんどメロディを叩くだけなのでメロディさえわかればソフランも意識しなくても意外と押せるようになれる。灰や穴譜面のようにハイスピを変えれる間がない為、ハイスピ0.5だけでも案外叩きやすくなる。 -- 名無しさん (2011-08-15 22 33 40) ラストの低速部分でゲージが80%以下になる場合は難をつけたほうが案外クリアしやすい。 -- 名無しさん (2011-08-15 22 37 19) BPM100の所であまりゲージ減らさないようにすればクリアは楽 -- 名無しさん (2011-09-19 13 36 33) Lincleで☆8から☆9に昇格。クソフランは個人差すぎたか。 -- 名無しさん (2011-09-21 02 10 23) ソフランさえ覚えれば☆8でも緩く感じた。☆9は初見レベルと言ってもいいと思う。 -- 9L (2011-09-21 08 06 42) フルコン難易度は、現行ACのSP NORMALでは間違いなくダントツの1位。12分トリル地帯など、少しタイミングがズレるとすぐにコンボ切れてしまいます。 -- 名無しさん (2011-10-25 09 48 33) 完全に初見殺し。ソフラン箇所を覚えないと全くわけのわからないものと化す -- 名無しさん (2011-12-17 19 40 59) 2.3回プレイしたくらいじゃ緑もつかない。超ソフラン曲においてはH.Aの前にNクリアは必須だろう -- 名無しさん (2011-12-17 20 56 08) タタララ*タララ*タララ*タララ*タラララッ | タラ*タララ*タララ*タラララッ -- 名無しさん (2011-12-27 00 17 39) タタララ*タララ*タララ*タララ*タタラタタッ | タタララ*タタラ*タラ 【BPM100 *⇒見やすくするつもりだったけど、 超絶分かりにくくなってゴメン -- 名無しさん (2011-12-27 00 22 14) ソフランに目が行きがちだが、曲を聞き込めばどんな感じで叩いてるのかはわかってくる。まぁソフラン対策も必要だが……… -- 名無しさん (2012-02-18 07 57 13) ☆9初ハード曲。やっとのことで六段になったがノースピ正規でなければ叩ける気がしない。 ラスト直前の低速が難所。詰まっているように見えて慌てるとゲージがサヨナラバイバイ -- 名無しさん (2012-03-20 11 16 57) リズム難。総ノーツが少ないせいで、変なところノーツが抜けてる -- 名無しさん (2012-03-30 19 28 03) 一級ですが易つきそうです。普通に逆詐称に思えた -- 名無しさん (2012-04-22 22 19 40) SPNのみ、HやAでいうところのBPM200の縦連地帯手前に数ノーツ配置されている。速度変更する際には気をつけよう。 -- 名無しさん (2012-04-23 07 58 10) 後半、BPM200の12分トリル地帯が鬼門 ノースピでやると見えにくいことこの上なくEXHはここが山場か?でも正直覚えゲー ちなみに穴はこの地帯が縦連… -- 名無しさん (2012-04-24 21 48 46) 初見と研究後の体感難易度がこれだけある譜面は他にない。初見では油断すると九段ですら落ちる可能性が。曲のリズムと止まる位置を覚えれば、初段や二段でもクリアできる可能性はある。とはいえ、糞譜面なので粘着しても地力はつかない。 -- 名無しさん (2012-05-01 22 58 40) 逆詐欺☆8でいい -- 名無しさん (2012-05-02 18 30 16) それどころか級位持ちのときは☆6でいいと思った。 -- 名無しさん (2012-05-03 00 33 31) ↑学習後はな -- 名無しさん (2012-05-04 10 27 27) 低速に耐性が無い人はとことん出来ない曲。自分もその一人で信じられないかもしれんがCSGORDのN譜面難埋めで1番最後まで残った。ちなみにアナコン六段 -- 名無しさん (2012-06-23 21 54 57) ソフラン関係なくトリル後の400地帯が叩けなくて削られてクリアできない五段がいたりする ノースピだと微妙に適正HSじゃないし0.5にするわけにもいけないし… -- 名無しさん (2012-07-01 03 45 42) ↑そういう時のためのSudden+だろう? -- 名無しさん (2012-07-01 07 10 11) ↑SUD+もちょっと普段より下がり気味になるのがなぁ、そういや(RA時代の)リンクルリンクで二段か三段の時に紫ランプはついてるんだよな…何がいけないんだ -- 名無しさん (2012-07-02 04 22 44) この機会にDDRであの糞フランを体で覚えるのも良いかも。 -- 名無しさん (2012-10-16 23 53 00) 判定厳しいといえDDRは踊はスコア出るけど弐寺のこれはスコアでない・・・。不思議!! -- 名無しさん (2012-10-17 14 27 01) 七段だけど普通に死んだ。ソフランがひどいのはわかってたが、譜面自体押しにくいと思った。そこでS乱使ってクリア -- 名無しさん (2012-10-26 01 39 11) SPでフルコン狙い1番粘着した曲。毎回どこかでコンボが切れる。BPM100がうざかった。 -- 名無しさん (2012-11-07 23 51 10) ホント個人差なのな。皿が極端に苦手な四段だけどいけた。 -- 名無しさん (2012-12-05 10 18 26) ポップンでDDRH(BPM65-333かつ途中でHS変更もSUDDENも付けられない)をやりこんでいた者だが疑似停止以外は出来てノマゲクリア出来た。ソフランゲーなんだな。 -- 六段とってから久しぶりにやった (2013-01-15 08 11 49) スコアは圧倒的な低速力か譜面暗記が必須。クリアは曲が分かっていればHADES脳より簡単に感じるかもしれない -- 名無しさん (2013-02-12 15 54 13) 最後ゲー -- 名無しさん (2013-02-23 04 58 16) DDRから弐寺に来た身だが3級の時に易付いた。当然だがDDRでソフランを知っているのなら☆9はない。個人的には☆6上位~7下位よりもはるかに弱く感じる…。 ラストについてだが北斗運指なら1鍵+皿を左手、2鍵を右手でとるようにすれば体感難易度は大幅に下がる。運指が決まっているとラストはかなり押しづらい。 -- 名無しさん (2013-03-08 19 58 39) 得意不得意がかなり分かれる曲、ソフランを400補正のプレミアムフリーの粘着でハード獲った。 -- 名無しさん (2013-03-25 23 42 30) とにかく曲を聞き込む、これに尽きる。物量自体は☆7位なので完全にソフランゲー。個人差大爆発曲の一つ。 -- 名無しさん (2013-04-08 22 06 43) ソフラン+ギアチェン難である上、他に適当な練習曲が無いに等しいのも個人差爆発の一因か。☆FAXX。 -- 名無しさん (2013-05-10 11 31 28) 曲を聴きこんで曲通りに叩けば2段でもイージーつく -- 名無しさん (2013-08-04 22 19 16) 十段後半だけど難は出来る気がしない、冥卑弥呼対策がてら相当数粘着したけど最初の加速前の白階段で死亡or瀕死の流れからぬけ出せない・・・ -- 名無しさん (2013-08-05 05 30 38) 個人的にはN譜面最凶。チェッキンも白壁も扇子もEXが点いたのに、こいつ1曲だけEXHで越せない、それどころか難落ちする事もあるくらいだ。 -- 名無しさん (2013-10-06 01 11 25) ☆9未難もうすぐ1桁だけど、難つく気が全くしない…。普段サドプラに頼ってる人は地獄見るかも@八段 -- 名無しさん (2013-10-09 16 55 32) 高速、低速、ソフラン、軸押し、皿絡み、トリル、この譜面に全てが詰まっている。 -- 名無しさん (2013-10-13 23 46 11) 初見から3回目(研究なし)で緑つきました@二級 -- 名無しさん (2013-11-25 00 13 42) ↑9全く共感 -- 名無しさん (2014-04-01 18 55 33) DDRerにはかなり有利 -- 名無しさん (2014-04-28 10 07 21) S乱推奨 -- 名無しさん (2014-07-02 02 06 41) S乱は結構押しやすくなる。ただ、灰や穴で空白の65小節(トリル前)にノーツがあって、そことトリル地帯が最大の難所になると思う。そこ以外は灰や穴のギアチェンの練習にでもどうぞ -- 名無しさん (2014-07-16 12 46 28) この程度の低速が押せないと皆伝なんて手も足も出ない。とは言っても別に低速になったからと全部のノーツを見切る必要はない。瞼SUDDENや帽子のつば、顔を近づけるなどできる事をやってみよう。勿論低速だろうと問題なく認識できるのが一番いいが。 -- 名無しさん (2014-07-16 20 11 01) フルコンはソフランする箇所をCSや動画でコンボ数で覚えてしまえば簡単かも。私はこの方法で数回で繋ぎました。ある程度の低速耐性が必要だが。 -- 餡蜜のりあ (2014-12-10 02 45 57) メモが残ってたので参考までに 77 94 106 125 136 295 465 ←これらは遅くなる箇所のコンボ数です。465の箇所は慣れが必要かも。。お役にたてれば幸いです。 -- 餡蜜のりあ (2014-12-10 03 07 30) 六段でクリアできないとか十段で難つかないとか言ってる人は流石にA譜面と間違えてるのでは?私は一級だから知る由もないけど…自身の☆9初イージー・ノマゲはこれ、停止覚えて少しやれば大荒れはしない。トリル以外は… -- ZAKO (2015-01-20 19 24 41) 七段だが難点かない 放置した方がいいのか -- 名無しさん (2015-03-14 22 10 07) 2級だけどノマゲでも難でもクリア出来た。何故あんなにクリアレート低いのか理解に苦しむ。 -- 名無しさん (2016-03-05 19 05 43) ソフラン無しでも譜面自体は☆7クラス。何故2級なのか理解に苦しむ。 -- 名無しさん (2016-03-07 00 43 45) 実はDPよりもSPでHARDは苦労した。GOLD稼働中でHARD出来なかった曲だしorz -- 名無しさん (2016-05-22 10 36 04) ソフランなかったら☆5か6ぐらいかな。ソフラン耐性高いなら、難はともかくノマゲは2級でクリアできても全く不思議ではない。 -- 名無しさん (2016-09-25 12 30 11) 曲覚えて400のほうに緑数字合わせれば、あとは気合でノマゲ。とにかく曲構成を知る。 -- 名無しさん (2017-02-06 13 43 02) 個人的に☆8でよかったような気がする。ソフランきついけど超スカスカだし -- 名無しさん (2017-02-07 03 11 59) スカスカが理由ってんならH10A11妥当なんだが。 -- 名無しさん (2017-02-07 03 46 23) AはともかくHはラスト12トリルさえなければ☆10妥当に思える。Hと違ってBPM100地帯にノーツが入っている関係でギアチェンがやりづらく、スコア詰めは結構辛い。クリアは超絶逆詐称だけど。 -- 名無しさん (2017-04-15 17 33 17) ☆9巡回してる人は全く触る必要のない超絶クソ譜面。低速練習、疑似停止なら他にいくらでも練習すべき曲はある。 -- 名無しさん (2017-08-08 21 12 58) クソ譜面耐性はある程度必要になってくる。触るのが無駄ってことは無いだろう。 -- 名無しさん (2017-08-08 21 33 43) ☆9だが対策次第でクリア難易度は下がり慣れてきた頃には昇格前の☆8で妥当と感じるかも。ただ、一度クリアしても変速部分を忘れていると落とす可能性があるため、一度クリアされたら放置されがちな譜面だとは思う。 -- 名無しさん (2017-08-09 22 44 10) ARENA害悪曲の一つ。九段下位くらいでも低速・ソフラン耐性次第で中伝すら叩き落せる。2度目のBPM100を抜けた後の1軸がスコア稼ぎ・リズム矯正のチャンス -- 名無しさん (2018-04-09 20 39 40) 低速、ソフランが問題なくても穴の連打地帯のトリルで大事故起こして酷いスコアになったりする。連打得意の自分としてはあそこだけはSPもDPも穴よりきつく感じる…。 -- 名無しさん (2018-04-09 20 59 22) 400や200地帯以上に実は100地帯が一番取りづらい。DPはS-RANDOMが通じやすい分HARDに難はなかったが、SPはS-RANDOM崩しも利きにくい分HARDもムズい。 -- 名無しさん (2018-08-19 18 38 47) ソフラン対策が入っても後半の2箇所の長いトリルは得手不得手でかなり危険箇所。ここでEXHの即死もある。元☆4で現☆5にrainbow flyer(N)の終盤直前のかなり長いトリルあるが、これに匹敵のヤバさ。ここだけで超特急で落とされる。 -- 名無しさん (2018-10-13 20 06 59) 光らせるつもりなら、灰や穴とは別のギアチェンを考えた方がいいと思う。個人的には、白数字500、緑数字は普段の倍でサドプラ外して開始。BPM100地帯でサドプラつけてBPM200地帯突入。その後2回くるトリルの合間に僅かに隙があるのでサドプラ外して後は流れでってやるといいと思う。 -- 名無しさん (2020-02-12 07 40 18) INFINITASのN譜面でフルコン最後まで残った。 -- 名無しさん (2020-04-25 01 56 11) ACのSPN譜面でこれだけフルコンできず、GOLDフォルダが光らない。 MAX 300が消えたし、 -- 名無しさん (2020-04-25 15 49 40) そろそろこれも……な? -- 名無しさん (2020-04-25 15 51 08) DDRメイン勢の自分はこれが☆9初イージー・ノマゲ・フルコンだった。☆7で大苦戦していた時にイージー安定してたから☆9では一番地力が要らない譜面だと思う。200BPM地帯が灰や穴ほど詰まっていないから、ハイスピはAAA狙いでもない限りずっと400BPM合わせでOKなはず。 -- 名無しさん (2020-04-30 11 43 13) リズム難ってわけではないのでAAA狙う段階でもノーチェンは十分選択肢になる。ソースは自分。 アリーナのB下位に入り浸ってるとたまーにこの曲のHが飛んでくるが、今のところNが来たことはない。試しに投げてみるとほぼ全員に刺さる。 -- 名無しさん (2020-06-21 21 15 56) 地力が付くほど難しく感じる譜面。高密度を見切るための目線の安定を身に付けることでマイナス効果が出るからだと思う -- 名無しさん (2020-06-21 21 40 28) ☆10半分埋まってるけど20回連続でやってクリア出来ず諦めた -- 名無しさん (2021-07-29 23 26 36) ☆10の大半がAA以上出せるけどこいつはBにも乗らんかった……譜面が譜面なのでNにも関わらずアリーナで飛んでくることもしばしば。上にある通り一回目標達成すると放置されがちな(=忘れた頃に飛んでくる)ため、S乱の有無とかギアチェン箇所とかは軽く頭に入れといても良いと思う。最後の急減速さえ何とかなれば、ランプだけなら級位の人でも狙えるのだが…… -- 名無しさん (2022-04-16 22 54 45) 穴より鳥むずいしなんなら灰よりフルコンむずいかも、スカスカすぎるせいでノーツのタイミングがめちゃくちゃなのがやばすぎる -- 名無しさん (2024-03-08 17 36 02) 灰よりフルコン難しいは流石に縦連上手すぎだろ。灰エクハ(S乱含む)とこれフルコンでもこっちの方が楽だわ -- 名無しさん (2024-03-08 18 18 58) 名前 コメント
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【Question】 ここに一匹の猫がいる。猫の名前は《ミケ》。猫にはほかの猫とは違い、不思議な力があった。 《ミケ》には、望んだ過去に戻れるという特殊な能力がいつの間にか授かっていて 《ミケ》は事あるごと…そう、例えば。 猫にとって困ることであったり、全く望んでいない未来であったり…不都合なことが起こる度に時間を遡ることができた。 何度も何度も《ミケ》は遡った。その度に今度こそ猫の望んだ未来になると信じて繰り返した。 幾度も繰り返していくうちに《ミケ》はこんなことを考えるようになった。 「なぜ、こんなにもやり直しているのに上手くいかないのか」 《ミケ》の疑問は次のやり直しの際にまた消えてしまう。 そして何度でも繰り返し、同じ場所へ向かっては戻っている。 そんな猫は一体どうすればよかったのだろう。 【Answer SIDE S1】 そもそもの始まりは、どうして猫はこんな風に繰り返す選択肢を選ぶようになったのでしょう? 《ミケ》にとって繰り返す世界の先に何を見つけようとしたのかが問題で その見つけられないのか、何が上手くできないのかは知らないけれど 猫にもっとも足りなかったのは学習するということなのだと思います。 繰り返すという事は、検証と実験を繰り返しながら正しい答えを導き出そうとする行為にも見えますが 必ず失敗するというのならば話は別。 必ず上手くいかないという事は間違っていることをわざわざ選択し、やっているということに他ならない。 つまり、それを止めない限り…猫は何をやったとしても猫が望んだ未来を導き出すことはできないんです。 だから、学習していくしかない。猫…確か名前は《ミケ》でしたっけ? 《ミケ》は望むべき未来を変更するべきだ。 そうでもしない限り、何度間違えて繰り返しても望んだものに辿り着くことは無いでしょう。 「では、《ミケ》が学習しなければ…結局何をしても同じ結果になると?」 聡明な貴女は理解が早くて助かります。つまり、その通り。貴女が言ったことが正解です。 「ふぅん、そうか。まぁ、面白い答えと言うよりは平平凡凡で詰まらない。 答えとしては理解できるけれど、納得するには難しい答えだね。 あと、この答えは私は好きじゃない」 【Answer SIDE:S2】 うーん、正直に答えると、上手くいかない理由はたぶん…猫が望んでいることが高望みだからじゃないかなと思う。 もしくは全部を上手く行こうとさせすぎている完璧主義者か。 そもそも、繰り返して何度も何度もチャレンジするくらいには思い入れの強いものが猫にはあるのかもしれない。 でもどうして猫はそこまでして、自分の望む未来を手にしようとしているのだろう…という疑問は残るね。 《ミケ》は何度も繰り返すけれど、その度に失敗も後悔も思い出して、辛い思いをするのにそれでも繰り返すことを望む。 繰り返しを願う心はとても純粋なものであるのだとすれば、それは叶わない願いに手を伸ばし続ける行為にとてもよく似てる。 だからこそ、猫は考えなおすタイミングが必要なのかもしれない。考え直さないから、また失敗し続けるのかも。 「では《ミケ》は思い直さないと、また同じ結果になると?」 素敵な君だから理解が早くて助かります。つまり、君が言ったことが正解だと思います。 「ふぅん、そうか。なるほどな、考えなおす…か。まぁまぁ面白い答えだったよ、有難う。 答えとしては理解できるけれど納得するには、ちょっと弱い。タイミング、と言うのは参考になったよ」 【SIDE:M】 「ということで、何度も繰り返す理由を問うたけれどあんまりにも面白くないこと続きだったから、首を二回刎ねた」 「野蛮なことで。ちなみに良い意味では言ってないからね。物騒なことは良くない、特に他者に対してはね」 蜂蜜色には程遠い、くすんだ砂金色の髪。 こちらを窘めるように向けられた左右色の違う瞳はこちらが痛くなる位の目線を向けている。 明らかに抗議の目線だが苦笑いでかわしていけば、深くため息を吐かれた。 眠っていないのか、それとも睡眠を必要としていないのか 目の前の男は上っ面だけで笑った自身に冷たい眼差しを向けたままだ。 良く笑う男だが、どうしてかこの話題を避けたいのか。あまり会話を弾ませてはくれない。 聡明な君だ、分かるだろう。と嫌みの一つを言ってやりたくなるが その言葉を自身に投げかけたのは目の前の相手だったのでやめた。 言葉を言葉で返すのは嫌いじゃないが、この相手に返すのは、少々骨が折れる。 女性のように線の細い男だったが、差し伸ばしてくる手は男性のそのものだ。 目の前の男もきっと自分に似ているのだろうと思う。 あの猫にとても良く似ているのだろうと思うのだ。 叶いもしない未来や望みのために。ただただ、男は実直に、精密に。機械のように佇み続ける。 「で、何だっけ? 猫がなんだとか」 「そう、なんで《ミケ》は上手くいかないと思う? 《ミケ》は繰り返し繰り返し、今度こそ失敗は無いようにと繰り返し。 それがどうして上手くいかないのだと思うかっていう質問なんだけど」 そうだねぇ、と男は首を傾げる。そして足を組み直して、数分黙っていた。 何かを考えているのか、それとも問いへの答えを真剣に悩んでいるのか。 そのどちらにも見えて自身は口を噤んだままでじっと見つめる。男の目線が自身の視線と交差した。 ふっと細められる瞳は美しい弓なりに歪む。これは化け物だと、以前、彼と仕事を共にする長身の女性キャストが言っていたが。 化け物という形容詞はあまり好きではなかった。それは目の前の男を人間ではないと認識する言葉だからだ。 「さて、先ほどの答えなのだけれども」 「お! 考えてたのかやっぱり!」 「まず一点。猫こと《ミケ》はどのような目的を持っていたか、だ。 猫の望みが例えば《世界平和》のような大きな概念に似た望みだった場合。 世界の平和という理論は、絶対の下で平等――もしくは誰もが他者に無関心であるという事以外で成立することは難しい。 Aにとっての平和がBにとっての平和であるとは限らないからだ。 それは世界中の人が幸福になりますように!といった願いも同義にあたる。 つまり、そういった未来を願っているのならば最初から《ミケ》が望んだ世界は訪れない。 それを作るなら、最初から他者などいない世界を作った方が手っ取り早い」 一息であっさりと論述していく姿はいつ見ても腹正しい。 「そして猫は、繰り返しているという点。 つまり、猫にとっては望ましくないことが起こる度に過去に戻るという手段を取っている。 何度も繰り返している段階でとても強い思い入れか、それか…どうしても諦められない思いか。はたまた意地か。 少なくとも繰り返さずにはいられないことが起こっているという事だ。 ならばそれが起こらないように対処するのが普通なのだけれど 何度繰り返してもその事象がおこるという場合、そもそもの根本が間違っているというケースがある」 さら、と別の答えを導き出す様が一瞬自身に語りかけてきた全知全能たる惑星の体現者に見えて苦く笑う。 なるほど、続けて?と言えば彼はもう一度考えたように口元に手をあてる。 悩んでいるのか、それとも言うのを躊躇っているのか。 それでも彼はすっと、息を吸い直し、唇を動かしていく。 「最初から、《ミケ》には別の望んだ未来がある」 「…えーっと、大分ぶっ飛んだように感じたけど?」 「何と説明していいか…。だって、この話はそもそもの大前提に《ミケ》には望んだ未来があった。 けれどならない、だから繰り返す。 これが一連の流れとしてワンセットになっている。でも本当にそうだろうか? 《ミケ》は望んだ未来を叶えるべく、何度も何度も繰り返しては失敗し 結局またやり直すということが起こっているんだろう? 目標が高いとしても、未来に起こることを知ってる状態でそんなに失敗するだろうか? そこまで、間違えるほど《ミケ》は愚かだろうか? だって何度も繰り返すんだろう? それこそ100回でも繰り返せば ここで何をしてはいけないか、この会話になったら話題を避ける。とかいろいろとできるはずだ。 むしろやっていると仮定する。 …それなのに、《ミケ》の望んだ未来にはたどり着けないならば……最初から《ミケ》が望んでいた未来は 違うんじゃないかと思う」 酷く淋しそうな声で、男は言う。猫にとっての未来とは、では、一体なんだというのだろう。 「《ミケ》には、《ミケ》にも意識していない本当の願いや望む未来がある。それか…」 言葉を止める。そして瞳を逸らした。言いたくないのだろう。こちら側に瞳が戻ることは無い。 組んだ足を見つめるように、彼はただ俯く。 彼にはきっと導き出せてしまったのかもしれない。この意味のない質問の答えを。 「答えてくれないの?」 問いかける言葉に音は返らない。言うか言わないか、ただそれを考えている時間でもないだろう。 理解してしまえば何よりも早い。彼は、機械のように精密故に。 機械のように繊細故に。やっと交差する視線に、瞳に嘘は吐けない。 これを化け物と呼ぶのならば、何と純朴かと思い。そして歪んだ在り様が、あまりにも無慈悲なほどに邪悪だとも感じる。 「さぁ、答えを。理想郷の名を冠しながら、終ぞ理想に届かない貴方が導いた答えは何だった?」 「君は、望むべき未来も、本当に願っていたことも全て―――もう、分からなくなっている」 伸ばした指先を受け入れる。彼の細い首に指は強く食い込んだ。忘れている訳ではないと思っていた。 理解したくないと思っていた。だからこそ繰り返した。 何度も何度も繰り返せば、きっと正しい未来のほうから自身に近づいてきてくれると信じていた。 ケホッと音がする。ギチギチと締めた首にはしっかりと赤く痕が残る。このまま殺してしまえばいい。 この答えはとても気に入らない。 この答えはとても… 「そ…れで…も」 手を止める。涙ぐんだ彼の瞳に嘘は無い。続ける言葉がどんな甘味より甘く聞こえても。 どんなに優しい言葉に聞こえても、この手はきっと彼を殺す。 「君は諦めたりしないだろう? 未来を、願いを手に入れることを諦めたりするものか。だからこその君だ。 ……君にもしも僕から何か助言できるとすれば、唯一つだ」 「…それは何だい?」 「絶対に、再度同じ未来に行きつかないこと。 そして君がこの世界から過去に飛ぶという事は、君を中心とした時間線から未来が消えるという事だ」 手を離せば、彼はこちらの手を強く握る。傷つけないようにとても優しく握り込んだ。 多少やり返されても仕方がないというのに、全くと言うほど敵意を見せない。 「君を失った時間軸は、君と言う特異点を失って崩れて行く。再生は出来ないし崩壊するしかなくなるだろう。 そもそも時間を遡れるという段階で、その力こそが時間における特出すべき事象に他ならない。 故に、君は同じ未来に辿り着くことをしてはいけない。 また一度離れた時間に戻ろうともしてはいけない。君を失った世界は、ただの枝葉だ。 大きな幹の、その先にある枝の葉っぱ。 そこに戻れば、君を失ったという事象と君が戻ったという事象がぶつかり合って対消滅することになるだろう。 君の願いの為の時間渡航は、そういう危険性を孕んでいる。 それでも君は願わずにはいられないのかもしれない。 だからこそ、今この時間から過去へ戻るのならば――この時間座標には来てはいけないよ」 手に握らされたのは一つのデータ。自身では確認すら取れない何かの欠片。 けれど、目の前の男が座標だといったのならば。 それはきっとここへと還って来るための鍵なのに。 その姿はまったくといっていいほど見えなかった。視覚出来ない切り捨てる過去を、彼は知っているのだろうと思う。 「私は何度だって繰り返すだろう」 「いいや、君に次は無いさ。君は分かってしまったのだもの。君が本当に見つけたかった願いが、そこに無いということに」 「だったらちゃんと見つければいいじゃないか。私にだって、その権利はあるよ。ねぇ、そうだろう?」 「ああ、そうだとも。だからこそ、次こそは繰り返さないで君は変わればいい。こんな残酷な御伽噺があってたまるかと。 運命に抗って、抗って、抗って。それこそ神なども殺してしまえるほどに、君は……君の物語を生き抜かなければ。 どうかその先に、再度君と僕が出会いませんように」 出会いませんように。 触れてもなお、共にあることを選ばない朋友であると、分かっている。何度も殺したのはその理由を確かめるためだ。 理想になりえぬ人と本当の望みを忘れた探究者に同じ未来が待っている訳が無いことを誰よりも互いが理解していた。 「さよなら、アルカディア」 【Answer】 「彼女はミーナという。こっちはシトリー、こっちはシュトリ。双子だ。分かりにくいがまぁ、そこらへんは感で」 何度も繰り返された自己紹介だった。適当な会話をこなした後に、名前ことで話をしているのを覚えている。 ミーナ、という名前がまるで猫につけるみたいな名前だと彼は言った。砂金色の髪を持つ男女の双子の片割れ。 名前をシュトリ・アルカディアという。彼は理想郷の名を持ち、妹だというもう一人は哲学の名を持つ。 何ともこだわった変な名前だと言えば「君なんて猫みたいじゃない。確か、えっと、ミルヒの国だと猫の名前はミケらしいね?」などと抜かす。 くつくつと笑う妹と鈴を転がしたように笑う兄の双子だった。 出会ってはならないと思う。もう二度と出会ってはいけない。 そう思っていたのだ。 本当に。 本当に? 「私の名前は姫沙羅、私を信じてくれる人のためにいる正義の味方だ」 「ひめ? しゃら? きさら? 面白い名前だねぇ、綺麗な音ばっかり並べたみたいな名前だ」 また鈴を転がしたように笑う。 「そうかなぁ? 綺麗な名前じゃない? 割かし」 「そうだねぇ、確かに音の響きは綺麗かも。でも君はどっちかというとアイスクリームみたいだねぇ、美味しそうな色だ」 何が愉しいのか、にこにこと、からからと笑う声はどこか淋しさを含んで。 初めて会うはずなのに。ぼんやりと覚えているような気さえしている。でもちゃんと心は否定するのだ。 こんな生き物は知らない。気持ちの悪い、得体のしれない生き物だと。しかし一粒の感情だけは肯定する。 彼は化け物なんかじゃなくて、きっと願いの形を固めて作って、折り合わせて。 まるで祈りの姿にも似た、滑稽な機械仕掛けの―――。 「改めて、私は姫沙羅、君は?」 「――――僕は…シュトリ・アルカディア。終ぞ、人が至ったことのない楽園の名を冠する、夢見る機械です」 「仰々しい感じだね」 「まぁ、本当に仰々しいものだからなんとも言えないのだけれど…タイミングは見つけられたようだね、何より」 ふと浮かべられた笑顔に冷たさを感じて身震いする。あぁ、これだから嫌なのだ、こういった類は。 本能が相手の首を跳ね飛ばした瞬間、肉体は崩れて落ちる。 しかし血が滲むことは無かった。まるで最初から無かったかのように。 砂に、空気に還る。 「やっだなぁ、酷い。首刎ねること無いじゃない、痛いんだからね、まったく」 変わらぬ笑顔で笑う男はゆっくりとその瞳を弓なりに歪めただけだった。