約 957,590 件
https://w.atwiki.jp/ikuji_kakushitsu/pages/56.html
673 名前:名無しの心子知らず投稿日: 02/10/21 02 26 ID CINVSn6p 656 自分用のおんぶひもを用意するってハナシを聞いて、うちの妹のとこの姑を思い出した。 彼女はおんぶひもを「もったいない」といって買わず、そんなのこれで十分よ、と、 孫(私にとって甥)をおんぶするのにサラシを使ったそうだ(昔の人のやりかたなんだって?)。 そのまま散歩に連れて行ったその姑、通りすがりの人に、 「お子さんが落ちそうですよ」と言われて見てみたら、孫は半分ずり落ちかかっていたと。 それを聞いた私と母は、血の気が引いた。 妹がかわいそうだ。 705 名前:名無しの心子知らず投稿日: 02/10/21 12 05 ID CINVSn6p 697 わからんよ~。脅すつもりじゃないけどね。 孫が入ると関係ががらっと変わるよ。 実両親ともそれは例外じゃないと思うね。 ちなみに私は673だけど、妹のとこは子供が産まれて、 姑と完全に孫を巡った主導権争いに発展し、 そしてあちらの姑が、調子に乗って姉である私やその子供の存在にまでごちゃごちゃ言うようになり、 (私と子供が里帰りしているときは鉢合わせないようにしろ、子供が菌をもっていたら移るから、←まあ気持ちはわからんでもないが、とか、 私がよく実家に行くのを「どうして嫁に出した娘が帰ってくるのにお父さんは嫌な顔一つしないんでしょうねえ」と言った。 ほっとけっつうの)、 さらに孫の育て方で文句言ってた姑が、過去の妹の態度が気に入らんだのなんだのと言い出すに従って、 完全に決裂したよ。 これでも子供が産まれる前はすごく仲がよくて、ダンナが仕事でいないとよくあちらの家に泊まりに行っていたし、 共働きの妹の家事が足りないと思ってよく家に掃除に来てくれてたりとか、 ほんとにうらやましいくらいで仲が良かったんだよ。 次のお話→6-695
https://w.atwiki.jp/geuchinoko/
このデータベースについて 「神喰うちの子紳士淑女録」は、サイトやtwitterなどにたくさん存在する神喰うちの子の皆さんの情報を一目で探せるように作ったデータベースです。 ※版権元には一切関係のないデータベースです うちの子交流やうちよそCP、好きなNPC×うちの子CPの作品探し、お絵かき交流などの手助けになれば幸いです。 また、このデータベースの利用・登録・編集は自己責任となります。このデータベースの掲載情報の件で何かトラブルが起こったとしても管理者は一切の責任を負いかねますのでご注意ください。 ページの登録について それぞれのお子さんの情報の登録はご自由に行っていただいて構いません。 ページを登録する時は、こちらのテンプレートをご利用ください。 なお、神喰うちの子の情報でないと思われるページは管理者にて削除しますので予めご了承ください。 なお、ご自身で登録できないという方は管理者のtwitter垢にリプorDMいただいたうえで情報を分かるように教えていただければ管理者にて代理登録いたします。 情報の検索について 登録されているページの一覧はこちらです。 また、こちらのページから検索をしていただくことも可能ですのでご利用ください。 タグ検索(例:ブレンダン NL など)をしていただければ該当するタグが登録されているページを検索できますので、なるべくページ登録の際にはタグを登録していただきますようよろしくお願いします。 管理者→結(@ge_uchinokolove)
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/4288.html
YZQ/072 R ツッコミ役 桃華/鬼兄妹の妹 女性 パートナー トロンボーン奏者 桃華/鬼兄妹の妹 女性 レベル 2 攻撃力 2500 防御力 5000 【今日は私がツッコミ役!】《怪力》《妹》 【自】〔ベンチ〕このカードがサポートした時、あなたのリタイヤ置場に〈鬼兄妹の妹〉がいるなら、あなたは自分のリングのカードを選び、そのターン中、そのカードを+500/+0。 作品 『夜桜四重奏-ハナノウタ-』 備考 2013年12月20日 今日のカードで公開 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
https://w.atwiki.jp/utinoko/pages/249.html
千年(ちとせ) 名前 千年 性別 女の子 年齢 13(年々歳を重ねていきます) 身長 160cm 性格 てきとーに、てきとーにーって感じのいい加減な性格 コラボ 大歓迎 着せ替え 大歓迎 その他設定 描き主が全反映されています。簡単に言うと描き主です← 黒ぶちめがね着用。 アホ毛があり、寝癖のまま一日を過ごす(というか癖毛?)。 常に口が少しあいている。常に眠そう。 なで肩。猫舌。 天然バカ(アホ)。アホのこ。 口調が個性的すぎる、ひらがな表記が多い。 寒がり。そして暑がり。 袖の長い服(指が隠れるくらい)が好き。特にパーカ。 よく噛む(カミカミ)。騙され(?)やすい。 炭酸飲料が飲めない。お茶大好き。 取扱説明書を読むのがすき。 運動は全くだめ。家庭科がまったくできない 服のセンス全くない! 思春期だというのに全く父親を避けない。むしろ頼る一方。 PC中毒。色恋にうとい。 (うちのこ画) 描き主のお名前 稚菜
https://w.atwiki.jp/bb_archive08/pages/215.html
無題 投稿者:85 投稿日:2003/04/03(Thu) 20 14 今日も壁うちでした。 [14へのレス] Re in広島 投稿者:ss AT長 投稿日:2003/04/06(Sun) 19 26 壁うちはどんな壁うちやってる??? 現在のパスのチーム課題を言うと、 ①ボックスに投げる ②クイックネス ③パススピード 3月29日の慶応戦のパス成功は81/101. セットオフェンスでパス一周したらボールダウンの計算。 去年俺は 前後6,7mの壁で覆われたところでひたすらノークレの練習した。 キャッチミスすると後ろの壁からボールが跳ね返ってきて、 めちゃめちゃ痛いってやつ。 恐怖心との戦いでキャッチはうまくなるぞ。 キャッチのコツは ①体の横でプロテクションしてとる ②クロスのポケットでとる ③キャッチと同時になげるモーションに入っている かな。 [14へのレス] Re in広島 投稿者:85 投稿日:2003/04/06(Sun) 21 31 告示になって今日で3日目。かなりえぐいです。でも新勧も 大変そうだから頑張ります。 壁うちは ①上クレでボールの重さを意識する→常に投げられる状態を 保つため ②頭の後ろでリリースする ③ハンズアップ→ボールがよく飛ぶから ④手首を使う→小さいモーションで投げるのに便利 ⑤一点を狙う を意識してやっております。実戦で使えるスローを身に着け るのが目標です。 壁から離れてやってるので、ちゃんと投げないと跳ね返って きません。だからパススピードは大丈夫だと思われます。 返信があるとうれしいです。ありがとうございます。 back
https://w.atwiki.jp/ouga/pages/290.html
【市業】 時の流れを止める能力。 『レイト・レジストレイション』 破壊力:C スピード:C 射程距離:E 持続力:E 精密動作性:C 成長性:E 止めるにはどうすればいいか。 『レイト・レジストレイション』は『人型スタンド』。 対象となる物体に触れることで能力は発現する。 止めることのできる時間はどれだけか。 『一回』触れる毎に『一秒間』分の時間の停止が可能。 物体とは『個体』『液体』『気体』『生物』『スタンド』のうち、どれ(どれら)のことなのか。 『固体』『生物』『スタンド』。 『時の流れが止まった物体』を移動させることは可能か。 たとえば『時の流れが止まった本』を開いて読むことは可能なのか。 『現在』と『過去』はお互いに干渉することは無く、『現在』のモノがそれらの影響を与えるのは不可能。 但し『時の止まった物体』が能動的に動く事は可能。 『時の流れが止まった物体』の原型を破壊することは可能か。 たとえば『時の流れが止まったパン』を食べることは可能なのか。 『過去』と『現在』はお互いに干渉する事は無く、『現在』のモノがそれらの影響を与えるのは不可能。 ※『レイト・レジストレイション』は、その身の何処を接触させても、能力を『強制発動』させる。 ※時間停止により『過去』に置き去りにされた物体は、 停止の解除とともに、現在へと復帰する為に通常の『二倍』の時間経過が行われる。 『レイト・レジストレイション』は『物体』の『存在している時の流れ』を『停止させる能力』を持つスタンド。 能力によって相対的に『過去の存在』となった『物体』と、 『常に動き続けている時の流れに身を置く(現在の存在の)物体』は干渉不可能。 『時の流れが止まった物体』はその身を相対的な『過去』においているだけであり、性能・生命維持・行動、それら自体に問題はない。 感覚的に言ってしまえば、『時の流れが止まった物体』とは、リアルタイムで目にすることができるだけの『過去の映像』である。 ――上記の理解に問題はあるか。 概ね正しいが、若干の訂正がある。 『レイト・レジストレイション』の能力自体は『時』の流れを止め、過去に置き去りにする能力であり、 その結果として『過去』に存在しうる間は、現在の物質による一切の干渉は不可。 また、理解の相違がある予感がするので言っておくと、『干渉不可』でも『触れる』こと自体には何の問題も無い。 『レイト・レジストレイション』が触れたと同時に『一秒停止する』ということは、 つまり『レイト・レジストレイション』のパンチではいかなる『物体』にもダメージを与えることができないということか。 『現在』と『過去』は互いに干渉することは無い。 ――つまり、『過去』の物質は同じく『過去』の物質によってなら干渉可能。 また、『レイト・レジストレイション』は『過去』に身を置く『スタンド』。 能力の『解除』は任意で行えるのか。 『不可能』。 能力の影響下におくことのできる物体は最大いくつか。 個数の制限は無い。 >停止の解除とともに、現在へと復帰する為に通常の『二倍』の時間経過が行われる。 大変申し訳ないが、よくわからない。 停止が解除される、ということは、現在に復帰した、ということではないのか。 能力を行使した、文字通り『時点』の『時』に置き去りにする『能力』を持つ『レイト・レジストレイション』。 停止が解除された瞬間に、その物体の『時』は『発動時点』の『過去』にあり、 その物質が本来成し得る時間経過の速度では、『止まっていた』分だけ一生現在に追いつくことができないので、 その分は『加速』する。ということ。 分かりやすく安直に言うならば、二人で並んで歩いている二人の人間の、一人が立ち止まり、 もう一人がそのまま歩き続けた場合、一人が止まるのを止めてもう一人に追いつこうとした場合には『走る』しかない。と言う概念。 『触れ続ける』ことによって、『物体』を完全に過去のベクトルに固定することは可能か。 それとも『接触している状態』に意味はなく、『接触という行為』でのみ能力は発動するのか。 可能だが、その際には本体の精神集中が必要であり、 それ以外の行為を行うのは基本的に不可能。 『時の止まった物体』は、固体・生物・スタンド『以外の物体』にも(その物体の存在ベクトルが『現在』である限り)干渉不可か。 不可能。 上記がYESのばあいは、大気や重力、磁力、光線といった『存在しているだけで影響を受けている諸要素』からも『物体』は隔絶されることになるのか。 そうなるとまず移動や呼吸すらできなくなるので(大気に干渉できなくなるため)、違う、とは思うのだが……。 大気や重力といった、普遍的にあるものに関しては、何故か影響を受けうる。 上記がNOのばあいは、『能力』や『過去の存在』の影響が及ぶ範囲は、どこに線引きがあるのか。 能力の及ぶ範囲について知りたい。 『レイト・レジストレイション』が『服の上から人間に触れた』ばあい、過去に置かれるのは服と人間の両方か。 『レイト・レジストレイション』が『服を着ている人間の素肌に触れた』ばあい、過去に置かれるのは人間だけか。 『レイト・レジストレイション』が『人間の着ている服に触れた』ばあい、過去に置かれるのは服だけか。 それともそういう細かな区分はなく、『レイト・レジストレイション』が『人間』を対象に取ったばあいは、どこに触れようと、 『人間・それに接触している衣類・それに接触している物体(鞄等)・それに接触している生物』が過去に置かれるのか。 『人間』を対象にとった場合は、その『衣服』までが能力対象となる。 但し、対象が衣服を手に持つ等、身に着けていなかった場合にはその限りではない。 接触について知りたい。 『過去の人間』が『現在のロープ』に捕まり、宙づりになることは可能か。 『過去の人間』が『現在の人間』をなでることは可能か。そのばあい感触や体温は伝達されるか。 両方とも可能。感触等の伝達は無い。 『過去の人間』が『現在の服』を着ているばあい(またその逆のばあい)、『服』は移動の妨げになるのか。 『なる』が、上記の通り、元から身に着けている服のみを対象(又は対象外)にとることは不可能。 『過去の人間』が『現在の水』に触れても、濡れたり、水の形状を変化させることはないか。 無い。 上と同じように『接触することで通常であればなんらかの影響を与える物体』に触れても、なんの影響もお互いに与えないのか。 皮膚接触で浸透する毒のばあいは。呼吸で浸透する毒ガスのばあいは。それぞれどうか。 全て『与えない』。『過去』にいる間に『毒ガス』の中で深呼吸し、 現在に回帰する以前に毒ガスの外に出たとすると、その場合も浸透することは無い。 (体内に残る。といったことは無い) 『過去の人間』を雨の降っている中に放り出すとどうなるのか。 濡れるか濡れないか。という意味で言っているならば『濡れない』。 霧の場合も同じ。 精神集中して接触し続けているばあい、『一秒』の接触で何秒間、時の流れを止められるのか。 時が止まった中で『一秒』と呼ぶのも変な話だが、『一秒間分』。 『鞄を持った人間』を対象に取ったばあい、彼の持っていた『現在の鞄』は―― 彼が手を離したら落下するが、彼が離さなければ『時の流れが止まった瞬間の位置で固定』されたまま、なのか。 その見解で正しい。 >濡れるか濡れないか。という意味で言っているならば『濡れない』。 もう少し詳細に訪ねるべきだった、失礼した。 雨は『現在の水』。『過去の人間』はそれに接触する以外の干渉をすることができない。 であれば、雨の降っている中で歩行すること――『現在の水』を『移動させる』ことによって前進することは、できないのか。 ……ということが聞きたかった。霧のばあいも、そういう意図で質問させてもらった。 通常通りに前進する事が可能。 >通常通りに前進する事が可能。 なぜそうなるのかも教えてほしい。 『霧』のばあいは、まぁ孕んでいる水分の割合が高いだけで、それは大気だから、という理由が思いついたのだが。 『雨』のばあいは、やはり、よくわからない。 『過去の人間』が雨降りの中を前進するには―― 前進する先に存在している雨に、接触以外の干渉を行わなければ、前進できないのではないか。 接触以外の干渉を行うことは不可能だから、つまり前進はできないのではないか。 ――と、こう思えてしまう。 過去の人間が雨に干渉しているからではなく、雨の方が人間に干渉しているからだと『思われる』。 水を張った洗面台に、人間の頭を後頭部までしっかり沈み込ませる。 その状態で能力を用い、『過去の人間』にしたばあいだと―― 『過去の人間』は『現在の水』を動かすことが出来ず、そのまま窒息する。 という理解であっているか。 合っている。 最後に。 今まで質問していないモノの中で、これは知っておかないとマズイってモノがあれば教えてくれると助かる。 『不味い』と言う程の事でも無い、むしろ君にとって『美味しい』という類の話だが、 上の例の応用で『水の上に立つ』と言った事も可能。 『レイト・レジストレイション』が『精神集中しないで』接触し続けているばあい。 『物体』は最初の接触で『1秒過去の存在』となり、1秒の経過と共に『現在の存在』へと戻る。 ――その時点でまだ接触し続けていたばあい、その『物体』はまた『1秒過去の存在』となるのか? それとも『現在の存在』となるのか? 現在の存在となる。 『右手』で接触し続け、『左手』で触れて離して触れて離して――ということをすると、『物体』はどうなる? 同様に、『右手』で接触し続け、『右手の指』で触れて離して触れて離して――のばあいだと、どうなる? どちらの場合も、最初に触れた後、触り続けている場合の『時間停止』には、ある程度の『集中』が必要。
https://w.atwiki.jp/odchange/pages/135.html
投稿日:2010/09/12(日) タケルはそのままよたよたと階段をのぼり、リノを二階の自室に運んでやった。壊れ物でも扱うように丁寧にベッドに下ろすと、リノは口に指を当ててクスクス笑った。 「ありがとう。タケル、かなり力持ちなのね。これなら年末の大掃除、お父さんの代わりに買い物についてきてもらおうかしら。最近、腰が痛いって文句ばっかり言うのよね、あの人」 「何の話だよ……とにかく、これでもう逃げられないからな。お前が嫌って言っても無理やりするぞ。セックス」 「はいはい。じゃあ、お母さんが筆下ろししてあげる」 リノは冗談っぽく言ってしゃがみ込み、タケルの下半身に顔を寄せた。先ほど替えたばかりのボクサーパンツを下ろして、中から彼の一物を取り出したかと思うと、なんとそこにキスを始めた。いくら風呂上がりとはいえ、何のためらいもなく男の性器に口づけて舌を幹に這わせるリノの顔は、さながらAV女優のように卑猥で、日頃の彼女とは違った意味で下品だった。 「タケルの、すごく元気ね。こんなにビクビクしちゃって……ふふっ、お父さんの若い頃を思い出すわ」 「お前、誰と比べてるんだよ……ううっ!」 かぱっと開いたリノの口がタケルのものを包み込み、無様な悲鳴をあげさせる。まさか、口でくわえてくれるなんて。タケルは感動にも似た思いでリノを見つめた。 「んっ、ううんっ。タケルの、大きい……」 「あ、荒木……無理しなくていいんだぞ。そんな風にしなくたって……」 「大丈夫、無理してないわ。何とかなると思うから、もっと食べさせてちょうだい」 破廉恥な言葉がタケルを煽る。昼間、教師に授業を聞くよう注意されて、「うるせえよ。お前の話なんか、どうでもいいんだって」と言い返した口が、今はぴちゃぴちゃと淫らな音をたてながらタケルの性器をしゃぶっているのだ。それも無理やりではなく、自分の意思で。あまりのリノの変貌ぶりに、タケルは夢でも見ているのではないかと疑ったが、彼の一物に奉仕してくれる彼女の舌と唾液の感触は、決して夢でも幻でもなかった。 タケルのものをくわえつつ、リノの頭が上下する。濡れた唇が竿の側面を摩擦して、タケルを強烈に喘がせた。情けない、と思いながらも声が止まらない。男のくせに、うぶな少女のように翻弄されるばかりだった。 「うわっ、ちょっと待ってくれ、激しすぎる。もっとゆっくり……うあっ、ああっ」 リノは一旦、動きを止めて、タケルのを口にしたまま彼を見上げた。我慢もできずに喘ぎ声をあげ続けるタケルをあざ笑うつもりだろうか。びくびくしながらリノの髪に手で触れると、彼女は軽く目を細めて微笑んだ。馬鹿にしている笑い方ではない。優しい母の笑みだった。 「タケル、可愛い。もっと気持ちよくしてあげるわね」 「お、お前、可愛いなんて──」 「だって大事な一人息子だもの。私はあなたのことが可愛くて、仕方がないのよ」 愛の告白にも似た台詞に、タケルは強く胸を打たれた。ずっと嫌いだったクラスメイトの少女が、ここまで自分に想いを寄せていたとは。驚きでもあり嬉しくもあった。痛んでぼさぼさの金髪が、今は童話に出てくる姫君のように美しく見える。あばたもえくぼという言葉を身をもって実感した。 「荒木……気持ちいい、気持ちいいよ。もう出ちゃいそうだ」 返事の代わりに、リノの口が蠢いてタケルの幹に絡みつく。裏筋を舌でざらりとこすられるのがたまらない。タケルはリノの髪を撫でながら、必死で射精の誘惑に耐えた。 「うん、むむうっ、あんっ」 「もういい。そろそろ出そうだから、止めてくれ」 射精が間近に迫っていることを告げても、リノの動きは止まらない。むしろ、逆に激しくなった気がする。このままではリノの口の中に精を放ってしまいかねない。タケルは自分から離れるよう切実に訴えたが、リノはちらりと彼を見上げ、無言で目を細くした。このまま出せと言わんばかりの目配せだった。 「ヤバい、荒木。出るからどけっ、どいてくれ。でっ、出る。うああ……」 ついにこらえきれなくなって、タケルの精が噴き出した。リノの口内に欲望の塊をぶちまけた感触と共に、「んぶうっ」と濁ったうめき声が聞こえてきて、激しい後悔の念が湧き起こる。だが、それも一瞬のこと。リノがこくんと喉を動かしたのを見て、タケルは今度こそ唖然とさせられた。リノは彼の子種を口で受け取ったばかりでなく、胃の中へと飲み下したのだ。 「ぷはっ。タケルの、すごく濃いわね……それに臭いわ。後でちゃんと歯を磨いておかないと」 「お、お前、なんてことを……飲まなくたっていいじゃないか」 「そうね、最初は私も飲むつもりなんてなかったんだけど、つい……お父さんにだってここまでサービスしたことないのに、困ったわねえ。どうしてかしら」 唇に残ったひと雫をぺろりとなめて、リノが不思議そうに言う。いかがわしさと可愛らしさが入り混じった奇妙な表情だった。射精したばかりの男性器がすぐにまた立ち上がってしまい、タケルは羞恥に頬を染めた。 「あれだけ出したっていうのに、まだこんなに元気だなんて……やっぱり若いわ。素敵よ、タケル」 リノは再びタケルのものに舌を這わせた。表面にこびりついた白濁液の雫をなめとって、代わりに唾液を塗りたくる。またも射精させられるのかと思いきや、リノはタケルのが綺麗になったのを見届けると、身を起こしてタケルに言った。 「じゃあ、今度は私を気持ちよくしてくれない? こういうときは、お互いに気持ちよくなるのも大事なことよ」 「あ、ああ……どうしたらいい?」 「私の体を沢山いじってちょうだい。タケルが触りたいところを触ってくれたらいいから」 淫蕩な色に染まった瞳で見つめられ、タケルはごくりと唾を飲んだ。雑誌やビデオでしか見たことのなかった女の体──本物の女の体を、自分が思うがままにできるのだ。タケルはふらふらと吸い寄せられるようにリノに抱きつくと、ベッドの上に押し倒した。 「言っておくけど、キスは駄目よ。さっきタケルのを飲んだから、口の中が汚いわ」 「わかった。じゃあ、ここにする」 尖った乳首に口づけて、赤子が母にするように吸い上げる。肉の饅頭のような両の乳房を代わる代わるしゃぶって唾液でべとべとにしたあと、タケルの唇はリノの胸元から首筋へと這い上がっていった。鎖骨の辺りを強く吸うと、リノが荒い息を吐いて悶えた。 「あんっ、そんなに強く吸ったら駄目よ。跡がついちゃう」 「大丈夫だよ、服着たらわかんないって」 「だ、駄目よ、そんな……ああっ、やんっ」 耳朶を噛まれて、リノはくねくねと身をよじった。普段の軽薄な態度からは想像もできない扇情的な仕草だ。肌が火照って、薄い桜色に染まっているのも可愛らしい。タケルは面白がって、散々リノを責めたてた。 「あんっ、ああんっ。タ、タケル、タケルぅっ……」 「やばい。今の荒木、すげえ可愛い。マジで惚れそう」タケルの口から、ふう、と桃色の吐息が漏れた。 「やだ、そんなに可愛いばっかり言わないで……」 「さっきの仕返しだよ。ほら、パンツ脱いで。股を開いて見せてくれ」 仰向けに寝転んだリノの両脚から黒の下着を引き抜いて、ぐいっと両脚を開かせる。安っぽい蛍光灯の灯りの中で、リノの陰部が丸見えになった。縮れ毛に覆われたその部分は、タケルにとって未知の世界だ。 「やっぱり濃いな、毛が……触っていいか?」 「ええ、いいわよ」 優しくね、と付け足されたが、その自信は皆無だった。人差し指を茂みに這わせてさわさわという感触を味わったのち、そっと奥の肉に触れた。初めて見る女の秘所は、やけに生々しいピンクの肉が複雑に絡み合っていて、まるでそれ自体が生き物であるかのような錯覚を覚える。 人によっては大変に臭いと聞くが、あまりどぎつい悪臭はしない。風呂上がりだからか、それとも元々この程度なのか。男慣れしたリノのことだから、さぞかし女性器も使い込まれているだろうと勝手に推測していたので、少々意外だった。 指先を少しずつ埋めていくと、湿り気を帯びた肉びらがうねり、きゅっとタケルを包み込んできた。ふと顔を上げると、声を殺して耐えているリノの顔が見えて、無性に興奮した。 「熱い。こんなに濡れるんだ」 「そんなこと言わないで。恥ずかしいじゃない」 恥ずかしくさせるためにわざと言ってるんだけどな、と口の中でつぶやくタケル。リノの体をもてあそんでいるうちに、自分にサディストの傾向があるのではないかと疑い始めたのだ。もっとも、年頃の健康な少年であれば、同年齢の少女の肉体に興味を示さないわけがない。ある意味、極めて正常な反応といえた。 「荒木、ここなめていいか?」タケルが問うと、リノは首を横に振った。 「駄目よ。そんなところ、汚いわ」 「でも、お前だって俺のをくわえてただろう。しかも飲んでくれたわけだしさ。そのお返しになめさせてくれてもいいじゃないか」 リノは眉をひそめたが、タケルが舌を伸ばしても逃げようとはしなかった。少年の旺盛な好奇心を止めることは不可能だと知っているのかもしれない。「しょうがないわね」とでも言いたげな表情で、自分の股間に顔を埋めるタケルを熱い視線で見下ろすだけだった。 「ううんっ、タケル……だ、駄目。そんな、犬みたいに」 こういうときの「駄目」という表現は、「いい」の意味に違いない。タケルはリノの中に鼻を突き出し、彼女の大事な部分を丹念になめ回した。舌のざらりとした刺激がリノを喘がせ、タケルをますます高ぶらせた。指が内部をかき回し、舌が突起をつつき回す。やりたい放題の荒々しいタケルの攻めに、リノは甘い声で泣き喚いた。 「だ、駄目、いけないわ。よその娘さんの体なのに……こんなに気持ちよくなっちゃいけないのに。あんっ、はああんっ。だ、だめ、だめぇっ」 やがて、リノは脚をぐぐっと丸めて、ひときわ高く鳴いた。切羽詰まった喘ぎ声は、少女が絶頂に達したサインだ。ベッドに倒れこんだ拍子に豊かな乳房がぶるんと跳ねて、タケルの目を楽しませた。 「今の、イったのか……びっくりした」 自分の愛撫でリノを頂に至らしめたことに、タケルは強い感銘を受けていた。自信を持ったと言ってもいい。不慣れな自分でも彼女を気持ちよくさせてやれたのだと思うと、男として誇らしい気分になった。 タケルの下半身では、興奮しきって張り詰めた男性器がリノに狙いを定めている。タケルは放心したリノの体にのしかかり、自らのをそっと彼女の入り口にあてがった。これを今から挿入するのだと思うと、もうそれだけで射精してしまいそうだった。 「荒木、入れていいよな? もう俺、我慢できそうにないんだ」 「え、ええ。いいわ、タケル……入れてちょうだい」 ぼうっと霞んだリノの瞳を見つめながら、ゆっくり腰を突き出していく。雄々しく立ち上がった肉の棒が、彼女の中にずぶずぶと飲み込まれていった。実に卑猥な光景だった。 (俺、荒木とするんだな。こんな頭の軽そうな女で童貞を捨てるのか……) 意外ではあったが、不思議と不快ではない。今のリノは普段とは別人のように可愛くて、その上、なぜか実の家族のような親しみが持てるからだ。いつものリノだったら、とてもこのような状況にはなっていないと断言できる。今のリノだからこそ抱きたい。心と体を触れ合わせて一つになりたいと思うのだ。 「あ、ああ──タケルのが入ってくる……うっ、くうっ」 緊張しつつリノの中を進んでいくタケルだったが、途中、強い抵抗に突き当たった。突っ張るような感触にどこか違和感を覚えながらも、下腹に力を込めてそのまま押し込んでいく。途端に、リノが悲鳴をあげ始めた。 「きゃあっ、い、痛いっ! 待って、タケル、痛い……痛いのぉっ!」 「え? 痛いって、どういうことだよ」 ひょっとして入れる穴を間違えたかと訝しがっていると、リノは硬く歯を食いしばって、いかにも苦しそうにタケルに言った。 「は、初めてみたい……この子、バージンだったのよ」 「ええっ !? な、何だよそれ。あれだけ経験あるとか言っといて……」 タケルは驚愕した。日頃の派手な外見と軽薄な態度に加えて、今夜タケルに晒した痴態と口ぶりから、間違いなくリノは非処女だと確信していたのだ。それが、まさか男知らずの清い乙女だったなんて。彼女には悪いが、とても信じられなかった。 「ああ、なんてことかしら。私ったら、この子の初めてをこんな形で……ごめんなさい、ごめんなさい……」 痛みのせいか、リノは焦点の合わない目からぼろぼろ涙をこぼしていた。弱々しくうめきながら苦悶の声を漏らすリノの顔から、タケルは目が離せなかった。彼女のことがとても愛らしく思えたからだ。 「ひいっ !? 待って、タケル。動かないで……痛いのぉ」 タケルが腰を動かすと、リノは涙を流して懇願した。処女だというのは嘘ではないらしい。リノの全身が強張っていて、タケルが彼女の中を前後するたび、ギシギシときしんでいるのがわかった。凄まじい締めつけに、自分のものが食いちぎられてしまうかとさえ思った。 「そっか、荒木は初めてだったのか。すごく意外だったけど、なんだか安心した」 「え、安心……?」 「俺も初めてだからさ。やっぱり、初めて同士って安心するじゃん」 タケルはそう言って、リノの中をゆっくりと往復していく。処女の肉が激しく収縮して、ぎゅうぎゅうに締めつけられている。ひどく具合がいい。今にも精を放ってしまいそうだ。 「や、やめて……動かないで。い、いやあっ。痛い、痛いっ」 「ごめん。気持ちよすぎて、じっとしてられない……すぐに終わるから、我慢して」 初めて味わう女の中は温かくて、タケルをみっちり包み込んでくれる。甘美な味わいだ。リノには悪いが、このまま動かずにじっとしているのは不可能だった。タケルの動きはだんだん激しさを増していき、やがて腰を激しく打ちつけ始めた。一撃ごとにリノの体がびくびく跳ねて、大袈裟なほど痙攣した。 「い、痛いっ、死ぬぅっ! お願いタケル、もうやめてえっ!」 「ごめんな、荒木。ホントごめん……もう終わるから。もう出るからっ」 「は、早く抜いてえっ! ううっ、痛いよお……」 「うう……で、出るっ。荒木、ごめん……」 リノの奥深くに突き込んだところで腰を止めて、待ち焦がれていた奔流を解き放つ。腰が震えて、小便の何十倍も心地よい解放感が体の中心を貫いた。 ドクッ、ドクドクドク……ちゅぷんっ。 タケルの尿道から熱い塊が噴き出して、何者の侵入も許したことがない膣の壁に染み込んでいく。リノの処女地を開拓した瞬間だった。 タケルは射精の快感にうめきながら、汗ばんだリノの体を抱きしめて離さない。睾丸の中身を全て彼女の中にぶちまけてしまいそうな勢いで、ただひたすら子種を植えつけた。自らの遺伝子がこの少女の胎内に刻み込まれているのだと思うと、ゾクゾクして身震いが止まらなかった。 「ううっ、気持ちいい。搾り取られる……」 「いやあっ、タケルのが中に……中に出てる……」 リノの悲痛なうめき声が聞こえてくる。タケルが己のものを引き抜くと、ぽっかり穴の開いた彼女の股間から赤いものの混じった白濁液がこぼれ落ちた。リノが彼の女になった証が後から後から溢れてきて、ベッドの上に生々しい染みを描いた。 「ううっ。ごめんなさい、荒木さん。まさか初めてだなんて思わなかったのよ。それを、勝手にバージン奪った挙句に中出しなんて……本当にごめんなさい。私ったら、ほんの軽い気持ちで取り返しのつかないことを……」 必死で何者かに謝り続けるリノの声が部屋に響く。いったい、誰に謝っているのだろう。今日の彼女には、わからないことが多すぎた。とはいえ、そんなリノだからこそ、タケルは抱いてもいいと思ったのだが。 タケルはリノを抱えるようにして寝転がって、べとつく体を密着させた。ふくよかな乳房を手のひらで包み込むと、再び牡の興奮が湧き上がってくる。こうなってしまったからには、リノの肉体は上から下まで彼の思うがままだ。解き放たれた欲望と童貞を捨てたことによる自信が合わさって、タケルは得意顔だった。 「ちょっと乱暴になっちゃったけど……荒木、ありがとな。すごい気持ちよかった」 「ううっ、タケル、どうしよう。ううう……」 泣きながら彼にすがりついてくるリノが可愛い。タケルは優しく彼女を抱いて、頬にキスをしてやった。 ◇ ◇ ◇ 翌朝、タケルが目覚めると、ベッドの中には彼に寄り添うように眠るリノの姿があった。はじめ、なぜリノが隣で寝ているのかわからず混乱したが、ようやく昨日の記憶を取り戻した。 「そっか、俺たち、夕べはあのまま寝ちゃったんだ……」 タケルは照れた顔でつぶやいた。タケルはあれから二度、三度とリノを抱き、処女を散らしたばかりの彼女の体を好きなだけもてあそんだ。「一度中に出したんだから同じこと」と言って、渋るリノの中に何度も精を注ぎ込んだ。途中からは完全に有頂天になって、精根尽きるまで腰を振っていたような気がする。 今まで嫌っていたリノとあれほど濃密に肌を重ねたのがまだ信じられないが、こうして触れ合う体の温かみは現実のものだ。朝の光の中に浮かび上がったリノの裸体を見ていると、朝立ちの股間がますます盛り上がってしまい、タケルは慌てて目を背けた。情事のあとの気恥ずかしさが彼の頬を赤くしていた。 「いま何時だ? ああ、まずい。早く病院に行かないと……荒木、起きろ。起きるんだ」 寝ているリノの体を揺さぶって起こす。リノは目だけは開けたものの、まだ寝ぼけているのか、声に張りがない。 「タケル? どうしたのよ、そんなに慌てて」 「いいから起きてくれ。今から病院に行って、母さんの容態を確かめてこないといけないんだから」 「何を言ってるのよ、私ならここに──って、今は違うんだっけ。ああ、まだ元に戻ってないわ……どうしよう」 自分の体をぺたぺた触って、困った表情を見せるリノ。彼女の不可解な言動にも慣れてしまったのか、もはや大して気にはならなかった。 「とにかく、早く服を着てくれ。出かける準備をするんだ」 「その前にシャワーを浴びたいわ。それに、シーツも替えておかないと……ねえ、タケル。私たち、本当にこんなことになっちゃったのね」 夕べのことを思い出したのか、リノは浮かない顔だった。年頃の少女らしく恥じらっているのだろう。タケルはそんな彼女を、大変に可憐だと思った。 「ああ、そうだな……なあ、荒木。やっちまった後で今さら言うのも何だけど、よかったら俺とつき合ってくれないか。お前のこと、大事にするからさ」 リノの赤い顔をのぞき込んで、勇気を出して言った。この少女を相手にこんな台詞を吐く日が来るとは、今まで考えたこともなかった。だが、こんなことになったからには、やはりきちんと交際を申し込むのが筋だろう。今の彼女となら、つき合ってもうまくやっていける。そんな予感があった。 ところが、リノは首を縦に振らない。泣きそうな顔でタケルを見つめ返して、声を震わせた。 「駄目。私はタケルの彼女になんてなれない」 「なんでだよ。俺のこと、好きだって言ってくれただろう。だったら──」 「駄目なの。どうしても駄目なの。お願いだから、昨日のことは夢だと思って忘れてちょうだい」 頑なにタケルを拒もうとするリノ。わけがわからなかった。昨日のリノはあれほど彼に対して好意を見せていたではないか。処女を奪ったのも、決して無理やりのことではない。合意の上で体を重ねたはずだ。納得のいかない話に、タケルはむきになって食い下がった。 「どうしてつき合ってくれないんだ。もしかして、他に男でもいるのか」 「違うわ。そりゃあ、お父さんのことは愛してるけれど……とにかく、今はそれどころじゃないでしょう。早く後片づけをして、病院に行かないと。何が何だかわからないだろうけど、元に戻ったら全部話してあげる。さもないと、信じてくれないだろうから」 やはり、リノの言っていることが全然理解できない。タケルは不満に思いながらも渋々引き下がり、シャワーを浴びて出かける準備を始めた。リノのことも大事だが、母の容態が心配なのも確かだった。 リノもタケルと入れ替わりでシャワーを浴びて、昨日着ていた制服にもう一度袖を通した。メイクは最小限にしていたようで、いつもの毒々しいイメージはない。どちらかといえば控えめで大人しい印象を受ける。顔立ちもどこか柔らかくなって、年相応の可愛らしさを感じさせた。学校でもこうだったらなあ、と思ってしまうのも仕方がない。 「さあ、行きましょう。タケルの荷物はこれとこれ……けっこう力持ちだものね。今日は頑張ってもらうわよ」 「へいへい。でもやっぱり、今の荒木はなんか所帯じみてるよなあ……」 タケルはぶつくさ言いながら、リノと一緒に電車に乗り込んだ。朝の車内はそれなりに混んでいて、二人は荷物を床に置き、車両の隅で縮こまっていた。制服を着たリノの後ろ姿にタケルがちらちら目をやりながら、彼女の体に触りたい、抱きしめたいと淫らな誘惑に駆られていたのは秘密である。実行に移す度胸がなくて幸いだった。下手をすると、痴漢で捕まっていたかもしれない。 病院に着いた二人は、急いでタケルの両親の病室へと駆け込んだ。まずは父に荷物を渡して、母の容態について訊ねた。 「母さんはまだ眠ってる。やっぱり起きる気配はないんだ、心配だよ」 母は相変わらず隣のベッドで寝たきりだった。父は不安で表情を曇らせたが、タケルの横にリノが立っているのを認めて大いに驚いていた。 「タケル、そちらの女の子は?」 「ああ、うん。荒木っていう同級生だよ。わざわざ父さんと母さんの見舞いに来てくれたんだ」 「そうか、どうもありがとう。息子がいつも世話になってます」 父はリノに軽く頭を下げたあと、タケルに向き直って小声で話しかけた。 「で、タケル。この子はお前とつき合ってるのか? 見たところ、だいぶ派手な子のようだが。金髪だし」 「うーん……ちょっと微妙かも。彼女になってほしいとは思ってるんだけどね」 そんなやり取りが聞こえたのか、リノはにわかに眉をつり上げて不機嫌な表情を浮かべる。 「まったく、あなたは何を言ってるんですか。自分の妻に向かって」 「え? な、何の話だい? うちの母さんなら、そっちで寝てるけども」 「私がその本人ですっ! 事故のショックで、この子に乗り移っちゃったのよ」 またも意味不明なことを言い出すリノ。いくら何でも、目の前の女子高生が自分の妻だとか母親だとか言われても、タケルたちにとっては、到底、信じられる話ではなかった。困った様子で顔を見合わせる二人をよそに、リノはいまだ目を覚まさない母のベッドの脇に立った。 「ああ、私の体……生きててよかった。本当に……」 リノは母の頬を撫でて、かすれた声でつぶやいた。 「事故に遭ったとき、まるで夢を見てたような感じだったわ。目の前が真っ暗で何も見えなくて、体の感覚もなくて。ひょっとしたら、このまま死んじゃうんじゃないか……あなたやタケルにもう会えなくなるんじゃないかって思って、すごく怖かった。そしたら目が覚めて、いつの間にかタケルの学校の近くにいたの。びっくりしたわ。だって、自分が別人になっていたんですもの。ちょうどタケルと同じ年頃の女子高生にね」 「あ、荒木、お前……?」 「パニックになって家に帰ったんだけど、鍵がないから入れないの。近所の知り合いは誰も私だと気づいてくれないし、この子の家もわからないし、どうしようかって途方に暮れていたら、タケルに話しかけられて……自分が息子の同級生になってるって知って、私、ひっくり返りそうになったわ。でも、自分の体が生きてるって聞いて、すごく安心した。生きてるのなら、きっと元に戻れる。そう思ったから」 リノが母の手をとり、祈るような仕草を見せた。真剣な彼女の表情に、タケルも父も息をのんで見入ってしまう。今はリノの邪魔をしてはならないような気がした。 「荒木さん、体を貸してくれてありがとう。それなのに私ったら、勝手にあなたの体でひどいことをしちゃって……本当にごめんなさい。元に戻ったら改めて謝ります。だから、私を元に戻して。私の心をこの体に……」 母の傍らで「ありがとう」と「ごめんなさい」を呪文のように繰り返していたリノだが、やがて不思議なことが起こった。ずっと意識の戻らなかった母が、突然目を開いたのだ。タケルは驚いて駆け寄った。 「か、母さんっ!」 「う、ここは……?」 母が意識を取り戻した。タケルの顔は歓喜の色に染まり、この場で飛び上がってしまいそうだった。一時は命の心配さえしていたほどだが、ベッドから身を起こしてきょろきょろと辺りを見回す母は実に元気そうで、とても生死の境をさまよっていたようには見えない。健康そのものだ。 ひょっとすると、これもリノのおかげだろうか。彼女が触れた途端に母が目を覚ました以上は、何らかの関係があるのだろう。彼女がわざわざ三途の川まで母の魂を迎えに行って、連れ戻してくれたのかとすら思った。昨夜からリノには幾度となく驚かされたが、今回のは極めつけだ。極めつけによいことだった。 そのリノは、母の手を握ったまま呆然と立ち尽くしている。母が急に目覚めたことに驚いているのか、目を丸くしていた。 「母さん、よかった。体におかしなところはない? 母さんは事故に遭って、今までずっと眠ってたんだよ。俺も父さんも、すっごく心配してたんだ。でも、よかった。荒木のおかげだよ。お前が母さんを元に戻してくれたんだ……本当にありがとう」 喜びのあまりべらべらと喋り続けるタケル。そんな息子を前に、母が口を開いた。 「あれ。お前、なんでこんなとこにいんの?」 「え? 母さん、いきなり何を言い出すんだよ」 いつにない母の乱暴な言葉に面食らった。まだ記憶が混乱しているのだろうか。無理もない。強く頭を打っているのだ。目を覚ましたことであるし、看護師を呼んだ方がいいだろう。タケルがナースコールのスイッチに手を伸ばそうとすると、母がタケルを怒鳴りつけた。 「誰がおかんだよ、ボケ! あたしはお前のおかんなんかじゃねーぞ、ふざけんな」 「ど、どうしたの、その口調。まだ頭が痛いの? 看護師さんを呼ぼうか?」 「うっせーな。同じクラスだからって、馴れ馴れしく話しかけんじゃねーよ、バーカ。つうっ、頭いてえ……あたし、どうなっちまったんだ。ケガでもしたのか?」 母の喋り方が普段とはまるで違うことに、タケルはひどく戸惑った。命に別状はないようだが、いったいどうしてしまったのか。今までとは別の意味で心配になった。 唖然とするタケルの耳に、リノのつぶやきが聞こえてくる。 「あなた、ひょっとして荒木さん……よね? な、なんで私の体に荒木さんが──ああ、元に戻ってないわ。私、まだ荒木さんのまま……」 「お前、誰? なんであたしと同じ顔してんだ。ひょっとしてギャグ? それともケンカ売ってんのかよ」 「な、なんてこと……私と荒木さんが入れ替わっちゃった。ど、どうしよう……」 青ざめた顔でぶるぶる震えるリノと、下品な口調で周囲に毒を吐き続ける母。どちらも日頃の態度からは想像もできない姿だった。すっかり変わってしまった二人を前に、タケルは首をかしげるしかない。 「いやあああっ! タケル、お母さんを助けてえっ!」 「うわあっ、何だよこれ! なんであたしがこんなオバンになってんだあっ !?」 「あ、荒木も母さんもどうしたんだ。俺は一体、どうしたら……」 タケルが全てを理解するのは、まだまだ先の話である。 戻る
https://w.atwiki.jp/pppnari/pages/2.html
メニュー トップページ プラグイン紹介 メニュー 右メニュー リスト(うちのこ一覧) 五十音順 身長等 国 イメソン キャラチップ・役職 リンク @wiki @wikiご利用ガイド 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4643.html
690 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/11/20(月) 22 22 50 ID oEK8hBjQ さて、ここまで書きましたがここまでの内容は自由に使ってくだせい。 分かりやすく言うと、 「みんなで運動会ネタ書こうぜ」ってことです(ぁ まあ各自自由でいんでないですか?俺も変な競技考えてるしw では本編でお会いしましょーノシ 7-688第一回トリステイン魔法学院大運動会 7-693運動会@準備編 7-694 7-698 7-700 7-708導入編 8-38運動会@借り物競走 8-125借り物競走〜シエスタのばあい〜 8-170借り物競走〜ルイズのばあい〜 8-227借り物競走〜タバサのばあい〜 8-323 8-523運動会@エキシビションマッチ! 知らない star -- sos? 名前 #set_tags
https://w.atwiki.jp/doroboumama/pages/6252.html
357 :名無しの心子知らず:2010/11/01(月) 17 56 11 ID xPhdCcX/ 手癖の悪いママっていうか、うちの妹の旦那のお姉さんが 田舎から時々上京してなぜかうちの実家に泊まっていくんだけど、 あそこの姉さんが来ると家の物が必ず何か無くなるって有名だった。 ちなみに38歳独身、バツイチ、子持ち。 その姉さんくるときは金目の物は隠しとけっておふれが出てた。 358 :名無しの心子知らず:2010/11/01(月) 17 58 38 ID AY3LuDTK 357 つか、なんで実家も泊めるかね 359 :名無しの心子知らず:2010/11/01(月) 18 00 45 ID xPhdCcX/ 358 泊めるというか、来ちゃうんですよ。 その日は忙しくてどうとかやんわりお断りの話しても、 来ちゃうんだそうです。 一応、妹の旦那の姉ということで母も気を遣っているんだと思います。 とは言っても家族は妹以外全員その話はしっていますが。 360 :名無しの心子知らず:2010/11/01(月) 18 07 25 ID AY3LuDTK 359 妹には悪いけど、ぶちまけちゃった方がよくない? 証拠もおさえて、妹義実家にもはっきりさせてさ 実家のご家族が我慢するばっかりだよ 365 :名無しの心子知らず:2010/11/01(月) 18 14 08 ID kA9OyHw1 359 >妹の旦那の姉ということで母も気を遣っている 素朴な疑問なんだけど 盗人に気を遣う必要があるの? 次のお話→372