約 1,967,515 件
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/1672.html
川原雅@FEG様からのご依頼品 /*砂糖の演習*/ 猫屋敷。またの名を川原邸。百匹の猫がおわすという彼の伝来(?)の猫の家。 その家の猫と家主達は、昼日中、暖かな日差しの下で食後のひとときを過ごしていた。穏やかな縁側は心地よい風と猫の声に満たされている。 最近すっかりなついてきた猫が、仟葉の肩にのぼったり、足下で丸くなったりして山を作っている。 遠目に見れば刈り取ったばかりの羊毛の山とも言わんばかりのボリューム。猫屋敷ならではの光景である。 これを越える光景を作れるのは、彼の霧賀家の小助くらいである。彼は自らも一体となって猫の山を作り得る。 今日は彼はおらず、従って仟葉と川原の両名が猫と共にのんびりと日向ぼっこをしている一日だった。 川原は洗い物を終えると、ちょっと目を離した隙に猫にすり寄られている仟葉の側に腰を下ろした。仟葉がちらと川原を見て、小首を傾げる。少し笑っている。 「あっという間に集まってるね」 「五分もあれば、こんな感じだね」 仟葉はゆっくりと言ってから、左手の猫の背をなでた。猫はゆらゆらと尻尾を振った後、欠伸混じりに立ち上がった。のそのそと歩いて行く茶色い猫は、仟葉の右側に回り込んで、他の猫たちに混じりながらべたーと寝転んだ。 手招きする仟葉。川原はささっと側に寄った。 ……そのまましなだれてみようか。とか。少し考えたが、やめた。なんとなく気恥ずかしかった。代わりに、川原はんー、と言いながら微笑した。 仟葉は追求せず、猫のおやつが無くなってきたね、と言う。 首を傾げる川原。 「あれ、そうだった? この間たくさん補充したと思うけど」 「え? そっか……誰かが盗んだのかな」 「え?」 また唐突な。しかし、彼がそう言うということは……。 「心当たりがあるの?」 「ちょっと物の配置が変わっていたり。普通ならほとんど気づかないくらいだから、逆に気になってね」 「あー。誰の仕業だろう。まあいいや。買い出しに後で行ってくるね」 こくり、と仟葉は頷いた。 そのまま沈黙が続く。 二人はのんびりと庭を見ていた。時々、猫がとことこと歩いて行っては、適当な日だまりを見つけて丸くなる。と思えば、子猫が猛スピードで駆け抜けていったり。 静かなのか賑やかなのか判断に困る光景である。 左手の猫だまりから一匹の猫が起きあがる。オーレがとことことやってきた。川原の膝の上にのぼってごろんと転がる。 なでれ、みたいな態度に川原は笑いながらわしわししてやった。オーレは気持ちよさそうに鳴いた。 「退屈?」 「え?」 ふいに、仟葉が聞いてきた。川原がそちらを向く。 「いや。いつもこうしてるだけだから。退屈してるかなって」 「うーん」 「たまには散歩に行く?」 「え?」 珍しい誘いに少し驚く。目を丸くしていると、少し照れたみたいに目をそらす。 そんなに物欲しそうな目をしていただろうか。川原は頬に手を当てて考え込む。 ……散歩かぁ。 「そうですね。買い出しがてら行きましょうか」 まあ。たまには。 少し、のんびりと歩いてみるのもありだろうと。川原はのんびり頷いた。 +++ 買い出しに出て行った川原と仟葉を見送って、オーレはわしわしと顔を洗った。軽く体を震わせ、にゃ、と鳴く。 すると。庭に現れる是空氏。どもー、是空配達です、といいながらオーレに近づく。 「どよ。作戦は順調?」 「散歩中ですにゃ」 「散歩かぁ……」 オーレの言葉に腕組みする是空。しかし……。 「それじゃおまえさんの言った、あー、デート? にならないんじゃないか?」 散歩をデートにできるほどラブに傾倒しているキャラではない……、はず、と考える是空。 「難しいですにゃ。ご主人様はあんまり甘くないのです」 猫に甘さ批評されるとは。是空は天を仰いだ。 ……NWCの影響だろうか? 「まー。言われた通り朝のうちにおやつは持っていったけど」 「後は外部部隊に任せるのですにゃ」 「ああ。あの野良達か……何するつもりなんだ?」 「そんな事はわからないのです」顔を洗うオーレ。 「おいおい」傾く是空。 「猫ですから」 +++ 仟葉と川原はのんびりと外を歩いていた。あまり人の多くない高層ビルの外、最近草地になった裏道。 涼しい風と、遠くの喧噪。 これで桜か梅か、木の下を歩いていればいろいろと完璧な雰囲気である。 仟葉の右手には月刊誌を何冊か重ねたくらいのボリュームの袋がぶら下がっている。すでに買い物は終わり、今はぶらぶらと裏道を歩いている。 「もう帰る?」 川原が聞く。仟葉は少し考えた。 ……このままデートをする、という選択肢も無いではないが、たぶんきっと、難しいだろうな。この袋がなければまだなんとか、とも思わなくもないが。 「そうだね」 仟葉は頷いた。まあ、いつも通り。のんびりと歩いて、のんびりと帰ろう。 少し影響されてるな。仟葉は頭を振る。 「だけど、なんだったんだろうね。確かに買い込んだはずなんだけど」 「猫たちが食べていた、とか」 「包装ごと?」少し笑う川原。 「それはないか」仟葉は苦笑した。 「昇さんはなんだと思う?」 「泥棒……だと思ったけど。よく考えたら、それなら気づかないはずがないし……。猫たちも静かだったから」 目を細めて考え込む。川原はにこにこ笑いながらそれを見ている。 が、ふと、足下に目を向けた。つられてそちらを見る仟葉。 猫がいる。白地に黒の模様の猫。どこかペンギンみたいな模様をした猫がとてとてと近づいてきていた。 「おや。慣れてるねー」 しゃがみ込む川原。昇は足を止めた。 反対側、昇の方には茶色い猫がやってきている。額に黒いわっかのある子だ。 「こっちにも」 昇が言う。川原はわーといいながらもう一匹の猫を見た。 「どうしたのおまえ達」 「知り合い?」 「んー。初めて見る子」 「そう」 話している間に、茶色い猫がていていと昇の手にしたおやつへと前足を伸ばしてくる。こらこらといいながら持ち上げると、飛びかかってきた。 「ほんとうに慣れてるね」やや呆れながら昇が言う。 「おなかすいたのかな。えーっと」 川原は辺りを見回して、少し先にいったところに広場を見つけた。最近ではよく見かける草地の広場で、ただベンチを置いただけの、それだけの場所である。 施設としては高層ビルに空中庭園までもつFEGでは、草地だけの土地というのはある意味で珍しい。 二人はそこまで移動した。当然のように追いかけてくる猫たちは、二人がベンチに座った後もじっとこちらを見てきた。昇が膝に置いた袋から川原はえびのおやつを取り出し、そっと地面に置いてみた。 猫たちは近づいてきて、しばらくその周りをうろついた後、はぐはぐと食べ始めた。 「うちの子達おなかすかせてるかなぁ」 「今頃寝てるんじゃないかな」 ほとんど反射的に仟葉は答えた。最近、猫ばかり見ているので生活リズムが手に取るように分かる。おなかをすかせるにはあと一時間はいる。 「昇さんはおなかすいた?」 「そういえば、もうおやつ時だね。さっき買ったの、食べる?」 「そうしよっか」 昇が袋の中から紙の包みを二つ取り出す。一つを川原に渡した。 どこにでもある、素朴な鯛焼きである。 何故かさきほど通った路地に詳しい松井から川原が聞いた、一押しの品であった。 「……」 二人同時に、ぱくりと食べる。 ……なるほど、と思う。確かに薦められるだけあって美味しい。少し時間が経って冷めているけれど、味は濃すぎず、生地はしっかりしていて。味は素朴だが、どこか懐かしい感じでもある。 少し、年寄り臭いかな、と思わなくもない。 「なかなか美味しいね」 「うん。あの通りは他にもいろいろと美味しいものがあるらしいから、今度ほかにも買ってみよう」 「そうだね。……もう少ししたら暑くなるし、羊羹とかもいいかも」 きょとん、とする川原。じっとこちらを見た。 「どうしたの?」 「ううん。珍しいね。食べたいものを言うなんて」 「そう? ……そうかも」 「羊羹ね。うん。覚えておく」 何故か、少し嬉しそうにしながら鯛焼きを平らげる川原。仟葉は少し照れくさくなって、目をそらした。 「あれ、猫たちはどこだろう」 「あ。いつの間にかいなくなってる」 「がめついな……」 食べるだけ食べてどこかに行ってしまった猫たち。仟葉と川原は顔を見合わせて苦笑した。 それから、何故か二人とも少し固まった。何か考えているようでもある。 「えっと、」 何か言いよどむ仟葉。川原は笑って立ち上がった。 「帰ろう」 +++ 猫屋敷に戻る。と、もう昼寝の時間は終わっていたらしく、猫たちがずいぶん騒がしく駆け回っている。 二人が帰って縁側に向かうと、 「こらこら」 何匹か襲いかかってきた。 膝を駆け上がってこようとする猫を抱き上げたり、おろしたりしながら。しかしなかなか猫たちの突撃はやまない。 「みんな落ち着いて。昇さん?」 昇は微笑んだまま見ている。餌は? と首を傾げる川原。 「なんだか、おもしろいなと思って」 「あ。わざとか」 「ごめんごめん」 苦笑しながら、仟葉はおやつをいくつか開封して餌場に置いた。途端に集まっていく猫たち。解放された川原はよいしょ、といいながら縁側に座る。隣に座る仟葉。 「猫たちは元気がいいね」 「お腹が空いてるんだよ」 「うん。ても私は少し満腹」 「なかなかしっかりしてたね、あの鯛焼き」 そうね、と言いながら、川原はそれとなく寄り添ってきた。肩に頭を乗せてくる。 仟葉は二分ほど迷ってから、片手を伸ばした。髪を梳くようにそっとなでる。 くすくす笑う川原。 「くすぐったい」 言いながら目を瞑る。仟葉は気が済むまで川原をなでた後。さて、と立ち上がろうとした。 ……が、川原が動かない。 あれ、と思ってそちらを見れば。すうすうと、寝息を立てている。 「器用だな」 思わず感想がこぼしつつ。 それとも、疲れていたのだろうか、と考えたり。 「……まあ」 これもいいか、と考えながら仟葉は空を見上げた。 遠く高い青空。のんびりとした夕方直前の一時。腹を満たす心地よい満腹感。 なるほど。眠たくなるのも仕方ない、と。仟葉は欠伸をかみ殺した。 +++ 「………………あっ」 はっとして頭を持ち上げた。 すると、ずるりと何かが滑ってきた。膝の上に落ちてきた仟葉に、川原は再びはっとする。 あたりは夕暮れ。オレンジ色に濡れた景色の中、目覚めた川原は軽く頭を振って眠気を追いやった。 ……どうも、うたた寝をしていたらしい。そして膝に倒れてきた昇を見る限り、どうも、身を寄せ合ったままお互いに午睡にまどろんでいたようだ。 座ったまま寝るとは器用だな、とどうでもいいことを考える。無意識のうちに相方と似通ってきている。 ……そして、現実に意識を向け直して。 「……昇さん?」 そっと、声をかける。 しかし返事は無し。規則正しい寝息が帰ってくるばかり。 ……。 …………。 「よし」 位置をそっとずらして、膝枕などしてみたり。 そしてさっきのお返しとばかりに、そっと頭をなでてみた。 ぴくりと、眉が動く。まぶたが持ち上がる。 仟葉が、こちらを見上げてきた。 じっと川原と見つめ合う。 「おはよう」 「うん、おはよう」 「えっと」 仟葉は少し挙動不審。あちこちに目をやっている。 気づく川原。 「もしかして、起きてた?」 「頭をなでられた感覚は、ある」 「そ、そう」 何故か動揺する川原。 「顔、赤いよ」 「昇さんこそ」 しばらく沈黙する二人。 夕暮れはもう終わり。 空からは赤色が消えつつあるけれど、二人の顔はまだしばらく赤かった。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:川原雅@FEG様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2087 type=2050 space=15 no= 製作:黒霧@涼州藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2095;id=UP_ita 引渡し日:2010/10/28 counter: - yesterday: -
https://w.atwiki.jp/takigakuen/pages/41.html
一般 主に採点方法はマークシート採点、デジタル採点、従来の採点の3つある。 デジタル採点を行う者は基本的に「Answer Box Creator」(通称ABC採点)を使用している。 どの教科も平常点が大切である。 + 科目 一般 英語科 数学科 社会科 理科 国語 保険体育 家庭科 技術科 美術 音楽 書道科 英語科 中廣先生 出題傾向が特徴的である。教科書の文章への意見文、自由作文などが出題されることが多い。 八谷先生 広辞苑を持ち込むと良い。 英語の問題じゃない問題が数問出ることがある。潔く諦めよう。 時間が足りなくなりがち。長文をできるだけ速く読もう。 数学科 社会科 前野先生 ロイロノートに上がっているプリントを何回もやる 理科 入船先生 難易度がぶっとんでいる非常に実力が出る問題しかない。 時間設定が非常にシビアで学年トップクラスですら最後まで解くことはできない。 指数の前に×の代わりに・を書くと1点減点となる。 解答用紙を折ったり、解答欄意外にメモを書くと減点される。 高1生向け まず結論として化学基礎の限界の限界の難易度で出すことが多い。 文系は4割を切っても構わないが、共通テストで出される可能性がある知識問題、主に実験器具の使い方と名前程度は完答できるようにしておこう。 理系はできれば7割を目指したい。化学基礎を高2以降習い直す機会がないため、週1の授業だからとサボっていたら今後悲惨な結果を生む。最低でも逆滴定,2段滴定,酸化還元剤の暗記,ヨウ素滴定,COD,結晶での密度等はマスターしておきたい。余力がある人は重問で化学基礎分野を触っておくことをおすすめする。 高2,3生向け 【その1】 新規学習分野が出る。セミナーの発展がせいぜいであり、苦手な人も40/50は目指したい。得意な人は満点狙いができる。 難易度が難しい問題は基本なく、しっかりとセミナーが回せていれば十分に得点できる。 【その2】 基本的に平均点は55点前後であることを念頭に解く問題を選ぼう。 大問は5、または6問構成で大問数×10分がテスト時間になることが多い。 大問ごとの難易度は傾向があり、最後の大問が一番簡単なことも多い、苦手な人は大問①→大問⑤、⑥で解くことをおすすめする。 全て選びなさい系問題は選ぶ選択肢が一個になる傾向が強い、分からないなら一個選んで次に行こう。 意外にも二次関数を使わせることはほとんどない。 大問① 『セミナー発展〜重問Aレベルの小問集合』 後半の問題の難易度がイカれている非常に高いのでここで7割程度は稼ぎたいところ、最上位勢は満点で切り抜ける。 大問②,③ 『重問Bレベルの典型問題』(地方国公立やMARCHレベルの過去問) 二次試験で合否を分ける問題である難易度が多い、(1),(2)までなら基本的に公式をそのまま使うものだったりするので、長い問題文に一度ビビらず目を通してみることをおすすめする。 (4)あたりで挟まれる本質的なことを聞く選択問題はその問題で扱われているテーマを表しており師の単元別でネームドされている〇〇法(デュマ法,2段滴定,ZnS型)などがしっかりと認識できていれば乗り越えられる。(5)以降の計算問題は当日の運も絡むので時間がかかるようであれば飛ばしてかまわない。 過去の出題例(確認がとれたものに限る) 岡山理科,同志社,東京理科,法政,昭和薬科, 大問④,⑤(ラストの大問以外)『新演習レベルの鬼畜実力問題』(地方国医,旧帝,地方国上位レベルの過去問) このあたりの大門を意識して対策できる層は最上位のみであり、このあたりのレベルとなると対策がそのまま受験勉強へと結びつく、苦手に人にとっては大門ごと全滅はざらであり、得意な人も噛み合わせが悪いと(3)あたりから崩され、ろくに点が付かない。 できればつまずいた時点で次の大問にいってほしい。 過去の出題例(確認がとれたものに限る) 千葉医,医科歯科,昭和薬科,岐阜医,名古屋,東京都立,東工 大問⑤,⑥(ラストの大問) 『重問Bレベル〜新演習レベルの非頻出問題』 単元が絞られているから出題されるような特殊問題であることが多い。(まれにラスボスのような問題構成となっていることがあるので注意が必要) ここに辿り着いた時点で残り5分であることはざらにある。 選択肢だけで埋めて大問①を見直していくこともおすすめしておく。 国語 恒川先生 難易度の落差が激しい。記述が出た時は大抵ハズレで平均点も低いので得点が低くても気にしなくて良い。簡単な時は日本語ネイティブなら8割余裕で取れるので、0勉でよい。つまり難しくても簡単でも勉強しなくてよい 保険体育 性の分野で満点をとるとなんか気まずい。 家庭科 提出物の比率が大きいのできちんと出そう。 授業内容をしっかり覚えていけば点は取れる。 技術科 美術 平均が75点となるように、作品評価で成績が算出される。2024年度から居残り作業が出来なくなったため、完全授業内勝負である。 (余談) 高校の選択科目でまず第一に除外されるであろう科目だが、実際蓋を開けてみると、3科目の中で最も当たり科目である。よっぽど工作が嫌いでない限り、大多数の人がやりがいを感じられる唯一の科目であろう。音楽や書道を習っていたり興味があったり得意であったりする場合はそちらに行こう。迷ったら美術必須。居残り、家で作業できる制度が2024年度より消えたため、多少は楽になった分、熱い点数の争奪戦が繰り広げられる。何度も強調するが、よっぽど苦手でない限りこの科目にすることを強く推奨する。 派手な作品を高得点にすることが多く、高得点を狙うならカラフルに彩色するか家で紙粘土や布などで小物を作って貼るのが最適である。何も施していない箇所を作るのは厳禁である。とりあえず色を塗れば良い。 キャンバス絵の場合は実力勝負となるので、工作に力を入れれば良い。 音楽 書道科 一般 高校の選択科目である。一般に筆記試験はない。原の方は採点がきびしい。
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1151.html
普通の兄弟でありたい! 第1話 普通の兄弟でありたい! 第2話 普通の兄妹のあり方
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/23677.html
「結城友奈は勇者である」ベストアルバム 結城友奈は勇者である BUNBUN Illustrations 発売日:11月6日・1月17日 「結城友奈は勇者である」のベストアルバムをリリース! ジャケットは酒井孝裕氏描き下ろし! 「結城友奈は勇者である」の楽曲30曲以上を収録予定。 ここを編集 2017年10月放送開始。結城友奈は勇者であるの続編。Amazonインスタントビデオが配信開始。続編に結城友奈は勇者である 勇者の章がある。 http //yuyuyu.tv/ 総監督 岸誠二 監督 福岡大生 原作 Project 2H 企画・原案 タカヒロ シリーズ構成 上江洲誠 キャラクターデザイン原案 BUNBUN コンセプト・アート D.K JWWORKS アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 酒井孝裕 デザインワークス 田邉博、永山恵、沙倉拓実 美術デザイン 宮越歩、阿久澤奈緒子 美術監督 下山和人 美術監督補佐 阿久澤奈緒子 色彩設計 伊東さき子 撮影監督 峰岸健太郎 撮影監督補佐 宋賢太 3DCG監督 CGリードモデラー CGリードアニメーション 薄井俊作 CGプロデューサー 濱中裕 特殊効果 イノイエシン 2Dデザイン 影山慈郎、加藤絵梨 編集 高橋歩 編集助手 堂山紗苗 音響監督 飯田里樹 音響効果 奥田維城 録音 徳久智成 録音助手 堀径子 音楽 岡部啓一、MONACA アニメーション制作 Studio五組 脚本 上江洲誠 タカヒロ 絵コンテ 林直孝 政木伸一 仁昌寺義人 山本天志 平井義通 福岡大生 演出 林直孝 政木伸一 関大 福岡大生 佐藤清光 作画監督 酒井孝裕 山崎輝彦 菊池政芳 桜井木の実 KIM YONG-SIK 沢田犬二 永山恵 ソンミンジュ 正木優太 水野隆宏 Amazonインスタントビデオ:結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-/-勇者の章- 1. わしおすみ 出演:三森すずこ, 照井春佳, 花澤香菜, 花守ゆみり 再生時間:23 分 初公開日/初回放送日:2017年10月7日 ■関連タイトル 結城友奈は勇者である-鷲尾須美の章-Blu-ray 結城友奈は勇者である BUNBUN Illustrations 結城友奈は勇者である 娘太丸アートワークス 結城友奈は勇者である ベストアルバム 結城友奈は勇者である 花結いのきらめき 公式ファンブック 結城友奈は勇者である メモリアルブック 結城友奈は勇者である-結城友奈の章-Blu-ray BOX OPテーマ エガオノキミへ 結城友奈は勇者である キャラソンミニアルバム 特別盤 CD+DVD 結城友奈は勇者である ビジュアルファンブック PSVita 結城友奈は勇者である 樹海の記憶 限定版 予約特典付き 電撃コミックスNEXT 結城友奈は勇者である 1 rakuten_design= slide ;rakuten_affiliateId= 053df7e0.7c451bd1.0c852203.190c5695 ;rakuten_items= ctsmatch ;rakuten_genreId=0;rakuten_size= 468x160 ;rakuten_target= _blank ;rakuten_theme= gray ;rakuten_border= on ;rakuten_auto_mode= on ;rakuten_genre_title= off ;rakuten_recommend= on ; 随時更新! pixivFANBOX アニメ@wiki ご支援お待ちしています! ムック本&画集新刊/個人画集新刊/新作Blu-ray単巻/新作Blu-ray DVD-BOX アニメ原画集全リスト スタッフインタビューwebリンク集 最新登録アイテム Switch ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom Switch 世界樹の迷宮Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ HD REMASTER Switch ピクミン 4 大友克洋 Animation AKIRA Layouts Key Frames 2 小説 機動戦士ガンダム 水星の魔女 1 ONE PIECE FILM REDデラックス・リミテッド・エディション 4K ULTRA HD Blu-ray Blu-ray 劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ 完全生産限定版 Blu-ray 映画『ゆるキャン△』 Blu-ray 【コレクターズ版】 Blu-ray ウマ娘 プリティーダービー 4th EVENT SPECIAL DREAMERS!! Blu-ray 天地無用!GXP パラダイス始動編 Blu-ray第1巻 特装版 天地無用!魎皇鬼 第伍期 Blu-ray SET 「GS美神」全話いっき見ブルーレイ Blu-ray ソードアート・オンライン -フルダイブ- メーカー特典:「イベントビジュアル使用A3クリアポスター」付 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所 Blu-ray Memorial BOX 宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち Blu-ray BOX 特装限定版 地球へ… Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 神風怪盗ジャンヌ Complete Blu-ray BOX HUNTER×HUNTER ハンター試験編・ゾルディック家編Blu-ray BOX BLEACH Blu-ray Disc BOX 破面篇セレクション1+過去篇 完全生産限定版 MAZINGER THE MOVIE 1973-1976 4Kリマスター版 アニメ・ゲームのロゴデザイン シン・仮面ライダー 音楽集 テレビマガジン特別編集 仮面ライダー 完全版 EPISODE No.1~No.98 MOVIE リスアニ!Vol.50.5 ぼっち・ざ・ろっく!号デラックスエディション ヤマノススメ Next Summit アニメガイド おもいでビヨリ アニメ「魔入りました!入間くん」オフィシャルファンブック 『超時空要塞マクロス』パッケージアート集 CLAMP PREMIUM COLLECTION X 1 トーマの心臓 プレミアムエディション パズル ドラゴンズ 10th Anniversary Art Works はんざわかおり こみっくがーるず画集 ~あばばーさりー!~ あすぱら画集 すいみゃ Art Works trim polka-トリムポルカ- つぐもも裏 超!限界突破イラスト&激!すじ供養漫画集 開田裕治ウルトラマンシリーズ画集 井澤詩織1st写真集 mascotte 鬼頭明里写真集 my pace 内田真礼 1st photobook 「まあやドキ」 進藤あまね1st写真集 翠~Midori~ 声優 宮村優子 対談集 アスカライソジ 三石琴乃 ことのは 亀田祥倫アートワークス 100% 庵野秀明責任編集 仮面ライダー 資料写真集 1971-1973 金子雄司アニメーション背景美術画集 タローマン・クロニクル ラブライブ!サンシャイン!! Find Our 沼津~Aqoursのいる風景~ 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会[復刻版] 梅津泰臣 KISS AND CRY 資料集 安彦良和 マイ・バック・ページズ 『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』編 氷川竜介 日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析 Blu-ray THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 10th Anniversary Celebration Animation ETERNITY MEMORIES Blu-ray おいら宇宙の探鉱夫 ブルーレイ版 Blu-ray 映画 バクテン!! 完全生産限定版 アイカツ! 10th STORY ~未来へのSTARWAY~ Blu-ray BOX 初回生産限定版 はたらく細胞 Blu-ray Disc BOX 完全生産限定版 Blu-ray 長靴をはいた猫 3作品収録 Blu-ray わんぱく王子の大蛇退治 Blu-ray 魔道祖師 完結編 完全生産限定版 魔道祖師Q Blu-ray Disc BOX 完全生産限定盤 にじよん あにめーしょん Blu-ray BOX 【特装限定版】 Blu-ray 鋼の錬金術師 完結編 プレミアム・エディション Blu-ray付き やはりゲームでも俺の青春ラブコメはまちがっている。完 限定版【同梱物】オリジナルアニメ Blu-ray「だから、思春期は終わらずに、青春は続いていく。」
https://w.atwiki.jp/45kssos/pages/123.html
金髪の小柄な学生の男が野原を走っていた。 その走っている姿は移動している為でも、誰かを追っている為のものでもなかった。 逃げている走りであった。 だが彼を追う者は居ない。 では何から逃げているのか? 人を殺してしまった少女の罪からであった……。 ▼ 僕の視界は今、ぐにゃぐにゃしている。 走って駆けている野原の草、地面、全てが曖昧で歪に見えてしまっている。 それの原因は僕の目から溢れている涙のせいである。 後悔はないと誓ったのに。 大事な妹の為なのに。 ――たった1人の人間を殺しただけで精神が落ち着かない。 これから何人も殺さなくてはいけないのに、今くよくよしていたらいけない。 「くそっ、だから僕は岡崎にバカにされるんだ!」 制服の袖で涙を拭く。 袖が涙を染み込み視界が直る。 だが完全な視界にはなっていなく、まだ歪みがある。 まるで僕が佳乃ちゃん殺しの罪を認めるまで視界を奪ってやるという神の意志に感じてしまう。 「はぁ、はぁ、はぁ……。佳乃ちゃんの死体からは遠く離れたかな……?」 辺りを見渡す。 そこには真っ直ぐなはずの地形がぐにゃぐにゃと狭い視界しか見せない。 佳乃ちゃんの姿はないが、もしかしたら不自然に途切れた視界の境目に倒れているのかもしれない。 正直走った距離なんかわからない。 全力疾走で走ったつもりでも、普段の歩くスピードより遅く感じてしまっていた。 「落ち着け陽平。僕は走った、間違いない。僕の体感時間がズレただけなんだ」 言い聞かせる。 だがそれはただの自分の励ましにしか聞こえなかった。 どんなに真実を並べても嘘に塗り替えられている様だった。 全てがおかしかった。 「おかしいのはこの状況だ……。おかしいというのならここに連れて来られた時点でおかしいんだ」 もっと言うなら僕がこのサバイバルナイフを持った瞬間からだ。 「僕は正しい人間じゃない!今までだって不良の春原とか言われてきたじゃないか」 自分が悪者なのはさっきから始まったわけじゃない。 あの高校のサッカー部を辞めさせられた瞬間から色んな人から嫌われてきた。 それと同じだ。 「なんで自分で自分を説得してんだよっ!」 支離滅裂。 僕の脳みそにその4字が思い浮かんだ。 「そうだ……。僕は犯罪を犯しているわけじゃない。これは緊急避難とかに適用されるはずだ」 たまたま公民の時間に授業が終わらないかと時計を見ながら聞いた話にそんな話があった気がする。 民法の第何条とかなんとか。 そうだ! 僕は赦されるんだ! これは認められた正義なんだ! ―これが彼にとっての吹っ切れる魔法の言葉― ―歪んだ正義の在り方を見つけた― ―全て赦された事― 「それに僕は死にたくない……」 首輪に手を付けて思い浮かぶは悪魔の15分。 一生で一番長く、気持ち悪い濃密な時間。 「……そっか。芽衣の為?確かにそうだ。表向きだなこれは」 今自分で演技していたところに『素』が出てきたな。 僕は今『死にたくない』と口にした。 「うん。死にたくない。所詮自分の為だな」 自己中だ。 智代が居たらバカだと言って思いっきり蹴られるだろう。 僕はバカだ! 否定はしない。 自分で認めてすらいる言葉。 「ヘタレを直すチャンスだ、これで僕はもう杏にだってヘタレ扱いされない。むしろあいつをヘタレ扱いをしてやれるぐらいさ」 今の僕には全てが上手くいく気がする。 まだ見ぬ参加者の心臓に突き刺すナイフ。 騙して頭を撃ち抜く銃。 優勝し、芽衣の元に帰って兄貴として見守る自分。 「その為には僕は親友をも裏切らなくてはならないな……」 出来れば自分で手をかけたくない。 あいつらだけは他の参加者の手にかかる事を願うしかない。 「最低だ……。渚ちゃん、智代、それに岡崎の死を考えている僕……」 最低な僕にも優しく接してくれた渚ちゃん。 僕が悪い事をする度に怒ってくれる智代。 僕の高校の悪友で最高の親友、岡崎。 「僕はあいつらにすら情けをかけられないのかっ……」 既に佳乃ちゃんに手をかけた。 全ての参加者に平等でなければならない。 それが正義の責任だろ? 「ボンバヘッ!」 僕が大好きなヒップホップの一言を叫んでやる気を起こす。 迷ってはいけない! 必ず生きて帰るんだっ! ―春原陽平― ―彼の視界は元の世界を映す正常な物になっていた― ―それが出した結論であるなら信じた道を歩めと言ったメッセージが込められてある様であった。― 【G-1 野原/黎明】 【春原陽平@CLANNAD】 【装備:サバイバルナイフ@現実】 【所持品:支給品一式 赤いビー玉@Kanon 便座カバー@現実 そうめん@AIR 鍋@現実 ベレッタM92(15/15)ベレッタM92の弾丸×15@現実】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:優勝してこの島から帰る。 2:生き残る為ならどんな事だってする……が親友に対して迷いがある。 【備考】 ※渚ルート終盤からの参戦。 045 Lの殺意 時系列 052 「ミッションスタートだ」 047 魔女の惨劇会 投下順 049 ああっ、侍さまっ 007 それと便座カバー、それと…… 春原陽平 061 決意と殺意が交わる時
https://w.atwiki.jp/rozen-yuri/pages/203.html
お昼の時間を過ぎた頃。二階の部屋で本を読むドールが一体。そんなドールに、幼い足取りで近付くドールがいた。 「蒼星石、うにゅーあげるの!」 「良いの?貰って」 「うん!ヒナ、もうひとつ持ってるもん。それに、蒼星石の事大好きだから、大好きなものも半分こするの」 「ふふ、ありがとう」 そう言うと、差し出された苺大福を受け取った。 雛苺の方は、お気に入りのポシェットからもう一つの苺大福を取り出し、包みを剥がし始めた。早速食べる気らしい。 そんな雛苺を見て優しい意味で少しだけ笑うと、自分も先程貰った苺大福の包みを剥がし始めた。 「いっただっきまーす、なの」 「いただきます」 二人同時に、口にした。雛苺は二分足らずで完食し、それに苦笑いしつつ、蒼星石は五、六分で完食した。 そして、異変が起きたのは暫く経ってからの事だった。 「(何だろう…、暑い……)」 心の中で密かに呟き、窓越しに空を見る。良い天気ではあるが、陽射しが強い訳ではなく、快適な気温だった。なのに何故、異様な暑さを感じるのか。さっきまでは何とも無かったのに。 「どうしたの?」 「い、いや…何でも…」 「暑いの?」 少しだけ目を見開き、雛苺を見つめた。ドールは汗をかかない為、見ただけで判断する事は出来ない筈。ましてや、快適な気温の日にそんな事を思うのは、まず考えつかない。 「何か…知ってるの?」 「うん。さっきのうにゅーなのよ」 「!」 「さっきね、蒼星石の事大好きって言ったでしょ?あれは本当なの。だから…貴方を食べたいわ」 蒼星石には見えた。雛苺の左目が一瞬だけ、金色に輝くのを。 「ベリーベル」 こちらが動く前に、相手は動いた。ベリーベルの力で全身を拘束されたのだ。 「っ…」 「“私”の力だから、真紅達は気付かないのよ?」 これが“雛苺”の力だったら、真紅が気付いただろう。しかし、違うものの力だったら…。 『今、紅薔薇お姉さまと翠薔薇お姉さま、黄薔薇のお姉さまは一階のテレビに夢中。…助けに来る人はいませんよ?』 「…望みは?」 『貴方を食べる事。先程申し上げた通り』 「どうやって…」 『……………』 無言で、にこにこと笑いながら蒼星石に歩み寄る。 危機を感じ、必死に逃れようともがくが、轍はきつく絡んでおりビクともしない。 『こうするのですよ』 いつの間にか目の前に立っていたかと思えば、次の瞬間、唇と唇を重ねていた。重ねるだけではなく、強引に舌をねじこみ、口の中を犯していく。 「ふ…ぁ…っ」 『ん、ふ……ぷは…、』 暫く堪能した後、“雛苺”は名残惜しげに唇を離した。 一方漸く解放された蒼星石は、頬を赤くさせながら必死に呼吸を整えていた。何気無いその行動は、酷く色っぽかった。 『もっと、味わいたい……』 悦の表情を浮かべる“雛苺”は、一度ベリーベルの轍を縛り直す。両手を後ろで固定させ、そのまま体育座りの様な格好で座らせる。自分は蒼星石の向き合う形で座った。 『……邪魔ですわね』 何かを睨み不機嫌そうな表情になると、轍を操りズボンを脱がせ始めた。 「な…何を…!」 『……これも、いりません』 さらにドロワーズまで脱がせ始めた。暫くすると、もう蒼星石の下半身を隠すものは無かった。 「い…や、だ……」 『…でも、此処はそうでもなさそうですよ?』 再び轍を操り、閉じようとする脚を強引に開かせ、奥のものに手を触れた。 「あっ…」 『やっぱり……フフフ』 何かを確信した笑みを浮かべ、手に付いた液体を舐めとった。再び奥に手を伸ばし、さらに奥へと指を挿入させた。 「ひぁ…!」 『拒絶の言葉を口にしても、此処は拒絶していない様ですよ?』 「や…やめ…っ」 『絡み付いてきますわ…』 少し経つと、挿れた二本の指をゆっくりと動かし始めた。 「やぁ…んん…っ」 『どうやら、あれの効果は絶大の様ですね』 あれ、とは先程の苺大福の事。苺大福に細工をし、食べたものの性的感度を上げたのだ。 『そろそろイきたいですか?』 「…っ……」 『イきたそうな顔ですね。…良いでしょう』 くす、と笑うと、ゆっくりと動かしていた指を激しく動かし始めた。 「あぁ…!や、ぁ…だ、めぇ…っ」 『あ、イく時はちゃんと言わなきゃ駄目ですよ?』 「っ…あ……い…イ、く…――っ!!」 命令に従い、蒼星石はそのまま果てて気絶してしまった。苺大福にした細工は、そこまで快楽に落とす力があった。 『フフフ……美味しかったですわよ、蒼薔薇お姉さま』 ペロリと指についた愛液を舐めたのは、雛苺ではなく、薄い桃色の長い髪をなびかせたドールだった。 end
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6983.html
1 2 3 梓「吾輩は猫である」 2010/08/21 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1282321463/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る クロスかと思ったら違ったww でもいい感じの雰囲気でなかなか面白かったよ -- (名無しさん) 2012-05-16 21 18 06 いい話だなぁ -- (名無しさん) 2011-10-03 17 39 42 「ガンバ」って書いてあったと思ってきょとんとしてしまったw いや、でもいい話だ -- (名無しさん) 2011-08-11 02 29 19 また見に来てしまった… 何度見ても飽きない -- (名無しさん) 2011-08-10 21 50 51 不覚にも感動した -- (名無しさん) 2010-12-18 17 45 32 やっぱりこの話が一番好きだなぁ -- (名無しさん) 2010-12-18 14 00 41 ずっと全裸だと思うとシュールだな -- (名無しさん) 2010-11-03 20 21 14 いいねいいね… -- (名無しさん) 2010-11-03 15 16 59 後味最高です -- (名無しさん) 2010-09-11 23 01 51 これは・・いいわ。和むし意外と笑えるしで言うことなし 読み終えたあとほっこりするしな -- (真・けいおん厨) 2010-09-06 03 54 42
https://w.atwiki.jp/lufas/pages/937.html
美希(覚醒)メール「夏の思いで、作ろ?」 取得条件:祭典オーディション(夏)に勝利する お疲れ様!ミキだよ→(ハート) サマフェスオ→ディション、合格おめでとうございますなの! あ(豆電球)、今、「合格したのはミキだろ?」とか思ったでしょ? あはっ☆ミキには、何でもお見通しだよ? でもね、確かに合格したのはミキだけど、それはミキの力じゃないから、 「おめでとうございます」 で、いいの! 今日の合格は、ぜ→んぶ、ミキにレッスンして、ここまで連れてきてくれて、 今もミキを支えてくれてる、ミキの大事な大事な人のおかげだから```(ハート)。 合格のうれしさ、教えてくれて、ありがとうって言わないとってカンジ! ね、サマフェス本番、楽しみだね→!それに、夏がくるってことも、楽しみ(笑顔) 夏も思いで、いっぱい作ろうね!(ハート×5)(*^_^*) 美希(覚醒)メール一覧に戻る トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1145.html
121 : 名無しさん@chs 2010/08/21(土) 22 11 06 ID z3jB1riY 「__さん、今日飲み会があるけど。」 夕方、私は喫煙休憩を終えて部署に戻ってきた会社の女の先輩に飲み会の誘いを受けた。 ぼんやりとしていた私はその言葉で現実に引き戻された。 ぼんやりとしていたはずなのにデスクワークをこなしていたあたりは、ワーカーホリックに近いのだろうか。 「ああ、ごめんなさい、今日用事があって…せっかく誘ってくださったのに、すみません。」 会社の先輩の誘いを断るのは正直心苦しい。 この心苦しさがなくなる方法は無いのだろうか?と常々思う。 「あら、そうなの。」 先輩はそれだけ言うと自分のデスクに戻っていった。 新人ではなく中堅でもないが、淡々と作業していても注意されることが無くなったと思ったのは何時だっただろうか。 そんな事が頭に浮かびながら私は今日中に仕上げなければならない書類だけ一式そろえて、上司に提出した。 そして自分のデスクに置かれたデジタル時計が定時を過ぎたのを確認すると帰り支度をした。 「お先に失礼します。」 "用事"という言葉が便利な言葉と思ったのは何時のころだろうか? 「ただいまー。」 私は玄関で靴を脱ぎ、自室へと続く階段をゆっくり上った。 階段を上りきり自室へと行く途中、私はある部屋の前で足を止めた。 そこは自分の部屋の廊下を挟んで向かい側は私のたった一人の兄ちゃんの部屋だ。 私は息を潜めてそのドアに手をかける。 122 : 普通の兄妹でありたい! 2010/08/21(土) 22 12 20 ID z3jB1riY 今日も職場で自分の仕事をこなす。 自分がまるで上司や会社から与えられた仕事をこなすだけの機械みたいだと思った。 兄ちゃん、何してるんだろう…。 こんなとき思い浮かべるのは兄のことだった。 3つ年上の私の馴一(じゅんいち)兄ちゃんは、高校を出て就職したが、職場が合わず退職。 それ以後はフリーターをしている。 私は短大を出て実家から通勤できる会社で働いている。 世間から見たら、ごく普通の成人した兄妹。 よっぽどの事が無い限りは定時で帰宅しているが、それに対して文句を言われたことは無い。 そして仕事先から帰宅して荷物だけ自分の部屋に置いたらまず兄ちゃんの部屋に行く。 これは私の日課。 何時からだろう、こんなに兄を思い浮かべるようになったのは。 兄ちゃんなんてただ、ウザイだけの存在だった。 根暗で、だらしが無くて… それが…どうしてなんだろう。 時折ドキッとするくらいかっこよく見えてしまう。 今日も会社から帰宅して真っ先に兄ちゃんの部屋へ行った。 ドアを開けると、兄ちゃんはベッドの上でうつぶせになって漫画を読んでいた。 その様子を見て思わず笑みがこぼれた。 (やばい…顔がにやける。) そこに兄ちゃんがいる、たったそれだけのことなのに。 「兄ちゃん、何読んでるの?」 とりあえず、話しかけてみた。 「あー?いいじゃん、別に何読んでても俺の勝手だろ。」 そう言ってる間に私は兄ちゃんの隣に座った。 兄ちゃんはこちらを振り向かない。 私はじっと、兄ちゃんを観察してみた。 私の兄ちゃんはいわゆるモテナイ君で彼女なんて、出来たことが無い。 これは断言できる。女の影が全く無いもの。 ただ、兄ちゃんはもう少し、お洒落とかに気を使えばモテルと思うのだ。 それも断言できる。だけど、それは本人には絶対言わないけど。 兄ちゃんの短く刈り込まれた頭髪や後姿を見つめながら、ふとイタズラ心がわいてくる。 123 : 普通の兄妹でありたい! 2010/08/21(土) 22 13 07 ID z3jB1riY ――イケル、かな? 兄ちゃんのいろんな表情が見たい、その欲求を抑えることが出来なかった。 どんな反応してくれるんだろうと期待しながら漫画に夢中な兄ちゃんの背中に抱きついてみた。 が、反応なし。 その上に寝そべってみた。 それも反応なし。 …もう! 業を煮やした私は後ろから兄ちゃんの耳を口に含んで、甘噛みをした。 「…っぉわ!、 てめえ何しやがる!!」 そこでようやく兄ちゃんが振り向いた。 ガッ 同時に自分の左足に痛みが走った。 兄ちゃんは必要以上に近づかれると、蹴ったり、引っ叩いたりしてくる。 そんな兄ちゃんに悲しくなって私は泣いてしまうが、私は知ってる。 「兄ちゃん」という人を。 だから、今日は、これ位でカンベンしてあげる。 でも、罰は受けてね。 私は兄ちゃんの部屋を出ると、蹴られたことを母に報告した。 そうすると、兄ちゃんは両親から罰を受けるのだ。 いつだったか隣に寄り添って座って兄ちゃんの肩に頭を乗せただけで突き飛ばされた時は、夕食抜きになったこともあった。 一旦自分の部屋に戻り、着替えてから夕飯を食べた。 食べ終えた後、リビングに設置されたテレビを付けると毎週やっているありきたりな恋愛ドラマがやっていた。 私はそれを(ありえねー)と思いながら見ていたが、ふと自分の兄ちゃんに対する気持ちこそ、 ありえないと感じてしまいあわててその思考を払拭させた。 払拭させても、言い表せない切ない気持ちが胸の奥に残ってしまっていた。 『私だけの人でいてよ!どうして駄目なの?!』 テレビから聴こえるヒロインの恋敵の悲痛な台詞。 私はいつでも恋敵に感情移入してしまうのだ。 決して結ばれることの無い運命。 それでも、望みをかけて相手を振り向かせようとする。 124 : 普通の兄妹でありたい! 2010/08/21(土) 22 13 48 ID z3jB1riY ガタン ふと、キッチンの方から物音がした。 物音がした方向に振り向いて見ると、兄ちゃんが冷蔵庫から水の入っているペットボトルを出してそれをラッパ飲みしているところだった。 風呂上りだろうか、毛先が濡れており、飲みながら時折滴る雫を首に巻いているタオルで拭っていた。 私は兄ちゃんの水を飲み込むたびに上下するのど仏に見惚れてしまっていた。 そんな私の視線に気づいたのか、 「お前、風呂入れよ。 あと、俺の部屋に勝手に入んな。」 と言うと、さっさと自室へ戻っていった。 何時からだろう、兄ちゃんをそういう目で見るようになったのは。 思い出せないが直接のきっかけといえば、あの日のことだ。 高校時代から、私は、勉強道具を借りたり、漫画を読ませてもらうために よく兄ちゃんの部屋に入り浸っていた。 あの日も、ただ、参考書が借りたくて部屋まで来たのだった。 「兄ちゃん、参考書、貸し…」 なんとなしに開けた兄ちゃんの部屋のドア。 そこで私の目に飛び込んできたのは、下半身を出して自慰をする兄ちゃんの姿だった。 「ちょ、おい、またかよ!!出てけよ、おい!!」 無断で入り浸る私を咎めるのと、羞恥で顔が赤くなっている兄の複雑そうな表情を見た私が そのとき感じたのは、 ”可愛い” ”兄ちゃんも男なんだ” ということ。 普通なら気持ちが悪いはずなのに、そんな感情は全く湧かなかった。 当時、私には付き合っていた彼氏がいたが、その彼のことが霞む位、兄ちゃんが身近な男だということを実感した。 幸いなことに我が家では部屋に鍵をかけることが禁止されてる。 それに、兄ちゃんと両親との折り合いも悪い。 兄ちゃんに蹴られる度に私は母に誇張してそのことを報告する。 だから、兄ちゃんがどんなに私から離れたく思っても、そんなことは出来ないし、させない。 兄ちゃんは、根が優しいから、根気よくあきらめなければ、受け入れてくれる。 私が兄ちゃんの性格を知り尽くしているから出来ることだ。 ほら、前は胡坐に座らせてくれなかったのに、今日は座らせてくれる。 「ねえ、兄ちゃんって優しいね…。」 うれしくて不意をついてキスしてみた。 瞬間、蹴られて追い出された。 いつもの光景。 そして、両親から兄ちゃんに向けられる「妹と仲良くしろ。」の言葉。 これもいつもの光景。 125 : 普通の兄妹でありたい! 2010/08/21(土) 22 14 32 ID z3jB1riY 兄ちゃんの部屋に入り浸り始めて何時からだろう、一緒に寝るようになったのは。 正確には兄ちゃんが寝入ったところに潜り込んでいるだけだけど。 これも、あと少しで、兄ちゃん公認で習慣に出来そう。 背を向けて眠っている兄ちゃんが可愛くて、愛しくて、思わず寝巻きの裾を捲りあげて、 素肌に触れてみた。その感触が心地よくて、その背にキスをした。 それだけでは足りなくて、強く吸ってみたり、舐めてみたりした。 ふいに眠っているはずの兄ちゃんが唸り、寝返りを打ってこちらを向いてきた。 おそらく、私の愛撫がくすぐったくて無意識に反応してるみたい。 兄ちゃんは、一度眠ってしまうと、よっぽどのことが無い限りは、起きない。 こちらを向いてくれた兄の寝顔を見つめてみた。 少し開いた口、捲り上げて、露になった胸板、すべてが愛しくて思わず、その一つ一つ丁寧に唇を寄せてみる。 兄ちゃん 兄ちゃん 好き その言葉は紛れも無い私の本心。兄ちゃんに対してそういう意味での…。 私は兄ちゃんの少し開いた口に自分のそれを合わせて、ゆっくりとその隙間から舌を滑り込ませてみた。 (今は、こんなことでしかアナタを感じられないけど…いつかは…。) 気づくと、私はおへその下にある膨らみに触れていた。 両手で撫でる度に反応するそれに思わず笑みがこぼれた。 「…可愛い…兄ちゃん、好き――」 それから兄ちゃん自身に触れていた両手をズボンの中に忍び込ませて、今度は直接触れてみた。 熱い、でも、愛しいそれ。 刹那 「…っにしてやがんだ!」 兄ちゃんが飛び起きてしまった。うそっ、いつもは熟睡しているはずなのに…。 あわてて手を引っ込めた。 「手前、何、人の股間いじくってやがんだ…!おい。」 「なに言ってるの?兄ちゃん。」 こうなってしまったらあくまで白を切る。私は寝ぼけていたと兄ちゃんに主張する。 「くそっ」 短髪の頭をガシガシ掻きながら、私をにらみつける。その表情に体が震えた。 私は思わず、声が出そうになったが、押しとどめた。 「お前、いい加減俺んとこ潜り込んで寝るの止めろ。」 「じゃあ、一緒に寝ていい?」 間髪いれずに兄ちゃんに言った。その後言われる内容を想定してしまったから。 「バカ。いい年してみっともないし、一緒に寝たければ彼氏と寝ろよ。」 何言ってるの?そんなこと言わないでよ。 「それに俺なんかキモいだろ。そんな兄貴と一緒に寝てるなんてどう考えてもおかしいだろ? 判ったら、自分の部屋で寝ろ。」 彼氏?キモい? 「それに、俺付き合ってる彼女いるから。」 は?モテナイくせに何言ってんの? 結局その日は一人で寝ることになったが、頭の中で兄ちゃんが言ったことが渦巻いて一睡も出来なかった。 126 : 普通の兄妹でありたい! 2010/08/21(土) 22 15 24 ID z3jB1riY そして数日後、兄ちゃんは「彼女」を連れて来た。 その時私は居間で母とお煎餅を食べながらテレビを見ていた。 「あー、えーっと、紹介するよ――さん。」 兄ちゃんが「彼女」を紹介している声が遠くのほうで聞こえる。 兄ちゃんの隣には私と同じ年ぐらいの女。 私はこの女が本当に「彼女」なのか観察してみた。 「…―――。」 コイツ「彼女」じゃない、なぜかそう確信できる。 これが所謂「女のカン」というモノなのだろうか。 一見、親しい関係のようだが、微妙な「距離」を感じる。 何を思ってこんな女を当てたのか、モテナイくせに。 とにかく、兄ちゃんの隣にいる女は「彼女」じゃない。 確信してから、兄ちゃんの彼女工作する姿を想像して思わず心の中で苦笑した。 そんな事してもムダなのに。 必死で彼女をアピールする兄ちゃんの姿が可愛くて可笑しくて思わず鼻で笑ってしまった。 その時兄ちゃんがチラッと私を見た。 私の反応を伺っているのだろうか、それとも、私がニセ彼女を見破ってないかどうか伺っているのだろうか。 兄ちゃんのその反応が真実を物語っているというのに。 女が帰った後、兄ちゃんの部屋に行き単刀直入に言ってみた。 「今の、彼女じゃないでしょ?」 「な、に言ってんだよ、彼女だよ。 なんで、そう思うんだよ。」 「女のカン。」 「ん、だよ、根拠ねーじゃんかよ。」 往生際が悪い。 私は兄ちゃんの言葉を無視して続けた。 「どうしてそんなことするの? そんなに私の事嫌い?」 「~~あのなぁ、お前は妹だぞ?」 「だから、何?」 「お前はただ、身近な男の兄である俺にちょっかい出してるだけだよ。」 どうして? どうして?どうして?どうして? (私だけの人でいてよ!どうして駄目なの?!)頭の中であのドラマの恋敵が言った台詞がよぎった。 そしてある日、仕事から帰ってきたら兄ちゃんが居なくなっていた。 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/1772.html
サカキ@星鋼京様からのご依頼品 この秘宝館SSはフィクションです。実在の、またアイドレス世界の同名の人物・事件・団体・その他もろもろとは一切関係がありません。 /*/ 星鋼京には運河がある。 重要な運輸手段でもあるが、それと同時に観光地であり、デートスポットでもあった。 色とりどりのゴンドラが行き交い、花やお菓子を得る水上店舗が軒を連ねる。 恋人たちが運河沿いの道を歩きながら、ゴンドラに揺られながら、愛を語る。 そんなスポットである。 そんなところを、場違いにも一人で歩いている女性がいる。 名をサカキといい、この星鋼京の事務官である。 観光地・デートスポットにはおいしいお店が多い。 行きはおいしいケーキのことで頭がいっぱいで気にならなかったが、お店から出ると現実に打ちのめされる。 別に彼氏がほしいわけではないし、今は仕事が楽しいし、充実しているが。それとこれとは別問題だ。 「揺れるから、俺につかまって」 「ありがとう、ふっくん」 とか 「もう、きょうちゃんたら、ほっぺにアイスクリームついてるぞ☆」 「うわ、やめろよーこんなところで」 とか そういう会話を聞いていると、るーるーるーという気分にもなろうというものだ。 なんとなく、うらびれた感じで運河沿いを歩く。 (なんか面白いことないかしらねえ) 外はサカキのうらびれた気分を象徴するかのように薄曇りだ。時折思い出したように日が射している。 もっとも、他の人の表情は快晴なので、これはこじつけというものだろう。 なんだか負けてられるかとおもって、あえてニコニコと歩く。 しばらく進むと、なんだか人だかりができているスポットにでた。 なぜか、人々が仮面をつけている。なぜか頭一つ分出ているでっかい男の人がいて、その人の仮面は実に小さく見えた。 「仮面…んー、仮装大会でしょうか…ここは、何をしているんですか?」 面白そうに思えて、なんとなく輪に入って尋ねる。 「バカロだよ。ねえさん」 仮面をかぶった小柄なおじさんが答えてくれた。 「ありがとうございますー。…えーと、バカロ、ですか?」 聞いたことのない単語だが、まあきっと仮装大会でもあながち間違ってないだろうと思って、あたりをきょろきょろとしだした。 さて、今日のカモはどこだ? /*/ ヤガミは腕を組んで、バカロ会場の隅にいた。 仮面というのはとても都合がいい。 木の葉を隠すなら森の中。一人で仮面をつけて動いていたら、ただのバカか往年の名作ロボットアニメに出てくる赤い人のパクリだと言われそうだが、これだけ仮面を着けていれば逆に目立たない。 相棒のドランジは、でかさで目立っているが、それは仕方がない。むしろあいつが目立ってくれるおかげでこちらは仕事がやりやすいというものだ。 ちらりと、腕時計を見る。 先ほど、見かけたターゲットの移動速度から考えて、そろそろここに到着するはずだ。 来た。 緩んだ顔をしている。頭はいいみたいだが、抜けてそうだ。 別にそれは悪いことじゃない。少しくらい抜けているのは、女としてみたら可愛いといえるし、ターゲットとしてみたら…だましやすいと言える。 一応間違えないように、分析開始。 身長158センチ体重(検閲につき削除)スリーサイズ87・60・87…Fカップ。 間違いない。星鋼京の政庁職員、サカキだ。 じっと相手を見つめる。 自分から声をかけるなど三流のナンパ師のやることだ。 視線を投げる。 見つめる。 気がつかない。 睨む。 おっといけない。微笑みを絶やさずに。 まだ気がつかない。 (鈍感め…) ちょっと日が射したすきに腕時計の角度を操作、反射光をつかってサカキに光を送る。 やっと気がついた。 さあ、シンデレラ、パーティの始まりだ。 /*/ (しつこいなあ) さっきからこちらをじっと見ている人物に、サカキは気が付いている。 一目ぼれだろうか。まったく、困ったものだ。 相手の分析開始。 外見△ そこそこ。決戦号ほどではない 性格× 性格の悪さが目に出てる。おそらくドS お金○ 身なりはそこそこいい。金もってそう。 しかたないからちょっとだけ相手してやるか。 「こんにちはー」 スーパー営業スマイル。好感度百パーセント。 (決まった…) 内心自画自賛のサカキ。 「いつか、中庭で見たな」 件の人物は親しげに声をかけてくる。 「違ったか?」 (あー古典的だなあ。20点) 「へ。中庭…?」 とりあえずびっくりしてみる。初心者みたいだし少しは合わせてあげよう。 じっと上目づかいで相手を見る。 藩王すらも一撃で撃墜する上目づかいである。 相手は照れたのか、すっと目をそらした。 「違ったか」 やはり照れたようにいう。おっと、ここで失敗したと思われてもつまらない。 現在ある情報からさらに分析、相手の弱そうな相手を推定。検索・・・・ヒットキーワード。健気、一所懸命、ドジ、無邪気、巨乳。 検索結果をもとに装いも新たにキャラチェンジ。 魂を鎧う服を、鮮やかに着替える。 戦闘開始。 「いや待って下さい。基本的に私物覚え悪いので! 全般的に!…その、中庭と言うと? あ、失礼しました。私この国におりますサカキと申しますー」 ちょこっと頭を下げるサカキ。 このセリフと一挙動の中に全ての要素を入れ込む。 プロが見れば、思わずうなるほどの腕前である。 もちろんそんなプロいないが。 「ああ。そうか。すまん。俺は・・・ヤガミだ。知り合いににていてな。悪かった」 効果あり。食いついた。 「ヤガミさん。いいえ、そんなことないですよ」 笑顔で一呼吸。この間が大事。 「でもそうですね。そんなカッコイイ声で言われると、ナンパと勘違いされちゃいますねぇ…」 ちょっと妖艶な大人の上目づかい。 あえて、ここで分析で出た好みのタイプとは逆の大人の女性で責める。 やや期待とずらすことで印象度をあげつつ、相手の動揺を誘う高等テクニックである。 イニシアティブはこちらにある。 「悪い気はしないが、俺はシャイなんだ。そうだ」 ヤガミと名乗った男は、マスクを外す。ふむ、外見△+に微修正。 そのマスクがこちらに差し出される。蝶のようなマスクだ。 「お礼にこれを」 それを見て、にっこりほほ笑みながら、心の中で悪態をつく。 (なんだか金にならなそうなもんを…減点100.まあここは、喜ぶとこよね) /*/ 「わあ。きれいですねぇ」 目の前で無邪気に笑って、自分の差し出した仮面を受け取るサカキを見て、ヤガミは内心ほほえんだ。 (簡単なもんだな) 「ありがとうございます。記念になりますねー。ここに来た記念、ヤガミさんに会えた記念~」 信頼と好意は得た。後は仕事にうつるとしよう。まあ、利用する分くらいは幸せな夢を。 さあ、本番だ。 「ここには美術品がおおいそうだが?」 何気ない様子でたずねる。ここで、急にがっつくと警戒される恐れがある。あくまで世間話のふりだ。 「ええ。美術館に入りきれないぐらい、たくさんあるそうです…くやしいことに、まだ私、行った事がないんですけどね」 サカキは苦笑いをする。 これは行きたいというサインだろう。好都合だ。 「場所は分かるか?」 これもさりげなく尋ねる。 「はい、知っています。ヤガミさんも、興味、ありますか? 今から行ってみようと思うんですけど…」 完璧だ。自分からの提案でなく、相手に言わせる。自然な流れで目標に近づける。 サカキは、不安そうにじーっとこちらを見ている。 ふふ、心配するな。 「わたしごときでよろしければ?」 優雅に手を差し出す。きっと相手には俺が王子様に見えているだろう。 「はい、貴方が良いです。お願いします」 おずおずと、サカキが手を取る。もはや俺の手の上だ。 華麗にエスコートして、美術館へ。 おっと、相棒を忘れるところだった。 「ドランジ。仕事だ。ついてこい」 ドランジはうなずいてついてきた。 /*/ 先ほどの運河沿いとちがって、そこは高級な雰囲気にあふれていた。 洗練され、華麗な美術館は、その場の空気にぴったりと合っている。 「同じ国でも、随分印象が変わりますねー」 (にしても、いつまで手つないでるんだか、このぼうや) 手をひかれて美術館に入る。 ヤガミが、懐からIDカードを取り出す。 ようやく、手が離れた。 とりあえず美術館という選択肢も平凡だ。まあ、私はたまたま美術が好きだからいいけども。 「ヤガミさん、ありがとうございます。念願の美術館!」 美術館自体は素直にうれしい。いつかは行きたかった場所だ。 「いえいえ、どういたしまして」 ヤガミが微笑む。なんだか、私と同じ匂いのする笑顔だ。 さて、掌で踊るのはどっちかな。 まわりは壮麗な美術品が並んでいる。壺、コンソール、絵画。 古典的なものが多いようだ。ふむ。ここは。 「古典的なものが多いんですねー。どれも貴重なものなのだろうなあ」 古典的なものというのはわかるが、詳しいことはわからないレベル。つまり偏差値-2の女を演じる。 「ターンマイナス30か」 ほら、食いついた。ふふ、ちょろいわね。 「そんなにも…」 ほお、とため息をつく。 「帝國本土からも来ていると、人から聞きました。国の外からも来るほど、ここは有名なんですね…すごい」 もっと早く来てみればよかったなと考える。 ちらりとヤガミを見る。 ターンマイナス30と比べるのはさすがに酷ね。 「まあ。時価総額だけで桁外れだな…乾燥剤がたくさん買える」 んー冗談なのか何なのかわからない。 「うわあ。そうですね。たくさん買えちゃいますね」 まあどっちにも対応できるように笑っておく。 「…これが全部、この国や企業が買ったもの、か…」 そう考えると、なかなか複雑だ。あまり無茶な財テクに走っていなければいいんだけど。 っと、暇そうね。スマイルスマイルっと。 「うーん。しまった。調べ忘れてたな。博物館とか歴史資料館とかも、ありそうな勢いですね、こんなだと…」 目を輝かせてにっこりと笑う。 「見たい物があるか?」 「できれば。この国の歴史が分かるような、絵とか何か。何か見たいんですけど」 じーっと見上げる。目は、女の最大の武器だ。すべてはこの一撃のために。何より言質が取られないのがいいわよね。 「こっちだ」 「はーい」 先にさっさと歩くヤガミ。 照れてるのかしら? /*/ (ちょっと調子に乗りすぎたかもしれん) 常設展コーナーを見ながら考える。 相手は完全にこちらに惚れている。やりすぎはよくない。 美しいひと夏の思い出で完成させるべきだ。 「わー、常設展示ですか。何があるかなー」 サカキはしゃいで展示を見ている。 無邪気で一所懸命。ちょっとドジなところもあるが、巨乳だし健気だ。 あまり傷つけたくなかった。 サカキが小さな絵の前でとまる。 今までの展示と比べれば稚拙だが、何か暖かいものを感じる。 冬の絵なのに暖かいということは、こもっている思いが暖かいのだろう。 「わ…この国の、建国…ああ。冬の」 その時、サカキの目元が少しだけ光るのを見て、ヤガミは動揺した。 「ありがとう、ヤガミさん。こんなところも知っているなんて、物知りですね」 サカキが、すこし指で目元をぬぐって振り向く 「まあ、仕事がらね。この絵はおきにいりかい?」 動揺する。女の涙は反則だ。 「はい! もっとたくさんの人に、見てもらいたいぐらい!」 サカキは笑顔で元気よくいった。少し顔が赤いのは、照れているせいかもしれない。 「俺は。この絵こそ、価値があると思うね…こいつはさすがにな」 横に並んで絵を見る。 その言葉は本心だった。 「ああ、本当に。建国の時の、あたたかいこの絵が。うん。価値があります。…あ、やっぱり、貴重なものですか?」 首をかしげて聞く。きっとこの子は意識していないのだろうが、自然に上目づかいになっていて、それがさらに動揺をさそった。 (ちっ腐ったか俺も) 「いや?でも、大事な物はこの世にいくらでもある」 俺は、海賊だ。詐欺師でペテン師。お上と女の敵。それでいいんだ。 深呼吸をひとつ。心の中で三秒数える。 「ええ。値段がつかなくても。大事なものは、たくさんありますね」 「金では買えないものだ。そういうのを、俺は大事にしたい」 よし、落ち着いた。仕掛けはほぼ完成している。仕事遂行しよう。 「私にも、たくさんありますし。きっとヤガミさんにも、あると思いますし…うん。大事にしたいです」 サカキは最高の笑顔で、微笑みかけた。 (うぐっ) そのときヤガミのなかでズキューンという音がなった。 先ほど取り戻したバランスがいともたやすく崩れる。 「俺にはないな」 戦線離脱。距離をとって態勢を立て直す。 ヤガミはすたすたと歩き出した。 /*/ (しまった、サービスしすぎたかしら) すたすたと歩き出したヤガミを追いかけながら、思う。 あんまり惚れさせすぎてもかわいそうだ。 火傷は軽いほうがいい。 追いつくとヤガミは小学生の書いた絵を見ていた。 小学生が書いた絵を見て優しく笑ってる なんだか、すごく透明な笑顔で、突然胸がドキンと高鳴った。 本当の笑顔に初めて出会ったような気がした。 隣に立って一緒に見つめる。 「ああ、かわいい」 素直に声が出た。 「これが一番の宝だな。ターン2か。すると・・・」 「すると?」 小首をかしげる。 「今だと20くらいか。生きてるといいな」 「……ああ。そうですね。絵を描いた方、笑ってるといいな。ここで」 小学生の純粋な絵を見ていると、心が洗われるようで素がでてしまう。 初対面の男にこんなことを言うのは初めてだ。 「この国は、貧富の差が大きい。まあ、株で儲けまくってるのもいるが…貧しいのも多い」 ヤガミの横顔に少し影が差した。何かを思い出しているのかもしれない。 「お金を稼ぐ人もいれば、逆に失う人もいる…難しいです。発展と言うものは。でも、ゴンドラのあったところに居た人たちは、明るそうだった。それは、嬉しいです」 やっぱり少し変だ。この男といると調子が狂う。そっとヤガミを見た。 「……難しいと、俺は割り切りたくはない。さて、夕食でもどうだい? ごちそうするが」 すこし、重くなった雰囲気を振り払うようにヤガミが誘いをかける。 ……チャーンス 「・・・・・・え、いいんですか?」 ぱあっと目を輝かせる。ほとんど素だが、演技でも問題ない。 「喜んで。えーとその、この国のお菓子の美味しい、食事もおいしい場所だったらいくらでも知ってますよ! ああでもオススメの場所があればそこでも…!」 一気にたたみかける。 (ふふふ、危うく目的を忘れるところだったわ…1000わんわんオーバーは食べてやる…くくく) ヤガミの袖をとって美術館を出る。 美術館を出る時、ヤガミが何か紙のようなものを落とした気がしたが、まあ気にしない。 何せ今日は高級料理だ。 夢見せた分くらいは、取り返さないとね。 /*/ 数時間後 ドランジは、美術館の影で座っている。 手元には、ヤガミからのメモ。 『今日の獲物変更。仕事は延期』 と書かれている。 「まったくヤガミめ…」 いつまでもここにいても仕方がない。 すっと立ち上がろうとした時、ヤガミから連絡がはいった。 「ドランジか?今日やるぞ…」 不信に思うドランジ。 「?今日は延期ではなかったのか?」 しばしの沈黙。 「あの女…1500わんわんも食べてな…その挙句、『明日早いんでお先に失礼します』だぞ!元はとる。決行だ」 ぶちっと切れる。 なんだかなあと思いながら、ドランジは月のない夜空を見上げていた。 /*/ 翌日 「おはようございますー!」 元気に入ってきたサカキの後輩事務官、アキナが見たのは新聞を手にプルプルと震えるサカキの背中だった。瘴気が体から立ち上り、上空で固形化して「触るな危険」という文字に見える。 「アカネ先輩…サカキ先輩またですか?」 先輩事務官に助けを求めるアキナ。 「そうみたいね…わかってると思うけど近づかない方がいいわよ」 ゆっくりとお茶を飲みながら先輩事務官アカネは遠巻きにサカキを見る。 サカキは新聞をつかんでいる。持っているというかつかんでいる。 「ぐううううう…あの…あの…」 新聞をつかむ指が力の入れすぎでぶるぶると震え白くなる。 記事は、『海賊?盗賊?美術館で大量の盗難事件発生』 その下には、ドランジとヤガミの顔が掲載されている。 新聞がそのプレッシャーに負けてビリビリにやぶれる。 「あの、海賊ヤローーーーー!!!」 その声は巨大な星鋼京の王宮・白亜宮を駆け抜け、王女クロの居室のティーカップをふるわせたという。 さて、サカキとヤガミ。二人の明日はどっち。 /*/ えーと、すごいことになってすいません。つい。 楽しく書かせていただいてありがとうございます。 この作品はフィクションです。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:サカキ@星鋼京様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2281 type=2273 space=15 no= 製作:ダムレイ@リワマヒ国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2222;id=UP_ita 引渡し日:2009/08/29 counter: - yesterday: -